1978年に子ども2人を残し拉致された田口八重子さん=当時(22)=ら北朝鮮による拉致被害者の救出を訴える「拉致問題を考える
川口の集い」(川口市など主催)が31日、同市の川口駅前キュポ・ラの市民ホール・フレンディアで開かれた。川口市の奥ノ木信夫市長は
「外交問題ではあるが、市も政府の後押しで頑張る」とあらためて被害者支援を誓った。
東京学芸大1年だった76年、市内の自宅から「アルバイトへ行く」と言って出たまま失踪した藤田進さん=当時(19)=の弟隆司さん(56)
が市民団体「特定失踪者問題調査会」が北朝鮮へ向けて発信している短波放送「しおかぜ」の放送原稿を読み上げた。
「北朝鮮の皆さまへ」として隆司さんは「日本ではテレビや新聞、映画を自由に見たり聴いたりできる。家族や友達と自由に話ができる。
皆さまは言いたいことが言えますか。北朝鮮が自由や基本的人権を大切にする普通の国になってほしい」と訴えた。
隆司さんは「兄貴、この声が兄貴の耳に届いていることを信じる。必ず助け出します。それまで生き抜いてください」と結んだ。近く「川口発
のメッセージ」として北朝鮮に向けて発信されるという。 八重子さんの兄で、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄代表(76)
=上尾市=と八重子さんの長男飯塚耕一郎さん(37)も支援を訴えた。飯塚代表は「北朝鮮の厳寒の冬を越えること30回を超えたのに
結果が出ない。『今年こそは』という言葉はもうよそうと思う。皆さんで怒りの声を上げてほしい」と述べた。
田口さんは政府認定の拉致被害者12人の一人。ほかに同様の拉致が疑われると警察などが認める特定失踪者は全国で881人。
川口市内では藤田進さんと、71年に失踪した電気工事士井上克美さん=当時(21)、77年失踪の銀行員新木章さん=同(29)、91年失踪
の銀行員佐々木悦子さん=同(27)=ら4人が特定失踪者となっている。
集いには新木さんの妹の横山木三子さん、佐々木さんの母あいこさんらも出席、支援を訴えた。
被害者家族や支援者でつくる「拉致問題を考える川口の会」の前原博孝代表が「私たちが川口で声を上げることが北(朝鮮)へ伝わる」
とあいさつ。同会メンバーと市立県陽高校合唱部員らが「あなたを忘れない」を合唱した。部長の2年生堀恵理子さんは「助け出したいと
いう気持ちを多くの人に伝え、この歌声も北(朝鮮)へ届けたい」と語った。
ソース(Yahoo・埼玉新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150201-00010002-saitama-l11 写真=市立県陽高校生と市民が拉致被害者を思う歌「あなたを忘れない」を合唱した=31日午後、川口市
http://lpt.c.yimg.jp/im_siggI9p0mA6q2LO2zCwCh5CpUQ---x600-y429-q90/amd/20150201-00010002-saitama-000-view.jpg 兄貴って聞くとどうしてもレスリングを思い出してしまう...