http://news.donga.com/IMAGE/2011/12/15/42649217.1.jpg 今年の現代自動車グループの年間純利益規模が、三星グループを追い越すことが確実視されている。
財界で不動の1位を誇る三星グループを、現代自動車グループが売上高・営業利益・純利益等の指標の
どれかで先んじたのは、2000年に現代財閥より分離して以降初めてだ。しかし、情報技術(IT)業の展望が
明るいため、来年には三星グループと現代車グループの純利益が再逆転されるとの見方が強い。
○主力企業の成績が明暗分けた
15日、金融投資業界や金融情報会社のエフアンドガイド(www.fnguide.com)によると、現代車系列の上場企業
8社の今年の売上高は198兆9373億ウォン(約13兆3418億円)、営業利益は18兆2551億ウォン(約1兆2243億円)、
純利益は18兆473億ウォン(約1兆2104億円)と推算された。
三星グループの上場企業12社の売上高は234兆2582億ウォン(約15兆7107億円)、営業利益は20兆227億ウォン
(約1兆3428億円)と現代車グループも上回ると見られる。だが、純利益は17兆7534億ウォン(約1兆1906億円)に
留まり、現代車グループより3000億ウォン(約201億円)少ないと推定される。
今回の集計は国際会計基準(IFRS)連結財務諸表作成対象の上場企業のうち、今年の年間実績への証券
会社による推定値が1ヶ所でも存在する「12月決算法人」だけを対象としている。三星生命・三星証券・三星火災
などの金融系列各社は3月決算法人なので、今回の集計からは除外された。
現代車グループが三星グループを抜いて「純利益財界1位」の栄冠を獲得出来たのは、グループの主力企業の
成績表が対照的だったためだ。現代起亜自動車は、世界市場での自動車販売が好調であったのに加え、
3月の東日本大地震での日本企業の減産影響を反映し、見事な実績をおさめた。
オ・ソンジン現代証券リサーチセンター長は「現代車の海外販売が二桁成長を見せ、新車発売でブランド価値が
上がっただけでなく、ウォン安効果で国際市場の支配力が大きくなった」と評価した。
その反面、三星グループは一番上の兄である三星電子が世界の携帯電話市場で1位になったものの、欧州財政
危機と景気低迷の余波を受けてディスプレイパネル事業・TV事業・冷蔵庫事業などで不振を免れなかった。
だが来年には、IT業界の好展望により再度三星グループが純利益の王座を奪還するものと見られる。
来年の三星グループの純利益予測は22兆962億ウォン(約1兆4819億円)となり、現代自動車グループの
20兆2272億ウォン(約1兆3565億円)よりも多くなると見られる。
今年の純利益規模の第3位グループはSKグループ(8社・11兆5503億ウォン=約7746億円)になると予想され、
ポスコグループ(6社・4兆1739億ウォン=約2799億円)、現代重工業グループ(2社・4兆1113億ウォン
=約2757億円)が続く。
時価総額基準で3位のLGグループは、LGディスプレーとLG電子の深刻な業績不振により上場企業(10社)の
純利益合計で6位に終わると見込まれる。
○金融を含む場合は三星が依然として1位
10年ぶりに1位の栄冠を得た現代車の表情はあまり明るくない。
現代自動車関係者は「今回の調査とは別に、三星グループの金融系列各社まで含む場合には三星グループが
純利益1位のままだ」として、「財界順位は余り意識していない」と述べた。鄭夢九(チョン・モング)現代起亜自動車
グループ会長も、やはり特段の反応をしていないことが分かった。
これに対し現代車は「国内での財界順位競争は勿論のこと、世界の自動車市場でも生産競争をしないというのが
グループの方針」とし、「世界市場でより良い活動をするため、グループの力量を集中するという意味だ」と説明した。
だが、このような反応の内心を覗いてみれば「何の実利もない財界1位は避けたい」という意図もある。財界1位になると、
それに伴う有形無形の圧力に苦しめられることがあるからだ。
或る財界関係者は「簡単に言えば、政界や市民団体等の出版物から真っ先に叩かれる『財界の1番打者』には
なりたくないということ」とし、「全国経済人連合会会長の座を巡ってのグループ総師らによる争いを避けたいのと
似た話」と寸評した。特に来年度の経済展望が暗く、雇用創出・社会貢献など大企業への要求が更に深刻になると
予想される状況で、財界代表になるのを望んではいないということだ。
東亜日報/韓国語(2011/12/16 09:45:59)
http://news.donga.com/Economy/New/3/01/20111215/42648632/1