造船メーカーの中で世界一の受注量を誇る現代重工業は最近、ギリシャの海運会社から
バルク船(貨物船)2隻の発注取り消し要請を受けた。額にして2億ドル(約196億円)を
超えるほどの規模だった。一方、新たな受注は今年に入ってから1件もない。そのため
現代重工業が昨年10‐12月期の時点で保有していた現金性資産は、前期比の41%に
当たる1兆6000億ウォン(約1100億円)も減少した。世界的な金融危機の中で昨年
10‐12月期に9400億ウォン(約642億円)の営業赤字を記録したサムスン電子は、
前期に比べ1兆4000億ウォン(約960億円)の現金性資産が減少した。これは前期比で
マイナス19%となる。サムスン電子の関係者は「営業赤字が出た一方で、設備投資は
予定通り行われたからだ」と説明した。
世界的な景気不振が続く中、これまで積み上げてきた現金で持ちこたえてきた韓国の
大手企業の蓄えが失われつつある。16日に金融監督院が電子公示で明らかにしたところ
によると、時価総額で上位30位までの大企業(金融機関と政府系を除く)が保有する
現金性資産の額は、昨年12月末の時点で40兆1981億ウォン(約2兆7500億円)だった。
これは昨年7‐9月期末の42兆3683億円(約2兆8900億円)に比べると、5%以上減少
したことになる。現金資産とは現金だけでなく、小切手・当座預金・定期の預貯金などの
短期金融商品を加えたものをいう。
同じ期間にサムスン電子、ポスコ、SKテレコム、現代重工業、LG電子など5大企業が
保有する現金資産は、16兆5437億ウォン(約1兆1300億円)から12兆2159億ウォン
(約8300億円)へと4分の1以上失われた。ポスコが25%減の8351億ウォン(約570億円)、
LG電子が20%減の3163億ウォン(約220億円)、SKテレコムが19%減の1297億ウォン
(約89億円)それぞれ減少した。
とりわけ発注取り消しが相次ぐ造船業界の打撃が大きい。サムスン重工業が38.3%
減の1兆2973億ウォン(約890億円)、大宇造船海洋が49%減の1兆134億ウォン
(約692億円)それぞれ減少した。最近米国の投資銀行モルガン・スタンレーは、
韓国の造船大手4社が保有する現金性資産が、昨年の7兆1000億ウォン(約4850億円)
から今年2兆ウォン(約1400億円)へと70%以上も急激に減少すると予想している。
チェ・ヒョンソク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20090317000004 関連スレ
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http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1237159834/l50