【国際問題・Hebei Spirit号】Hebei Spirit船主、サムソン重工に対し法的措置を開始[02/06]★2

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188AWACS TUNDEREHEAD@メイド長 ◆UjuYi07xEQ
>>162の訳完了しました。遅くなって申し訳ありません。


「造船所、コンテナ船主との交渉を拒絶」

Janet Porter - 2009年2月13日


韓国の造船所は切羽詰ったコンテナ船主からの圧力に屈せず、受注のキャンセルや代金の減額を拒否し、
船の引渡しの延長すら不承不承に応じている状態だ。
このメッセージは、船主や運行会社と世界有数の造船所との間での数週間におよぶ加熱した交渉の結果、明らかとなった。

造船所側は、急速に減少しているコンテナ輸送を理由に銀行との取引を断たれつつある、顧客らからの
絶望の度合いを増しつつある嘆願に対し、法的に有効な契約を盾に耳を貸そうとしていない。
交渉の焦点は、現在受注中で、3〜4年の間にかなりの隻数が引き渡される事になっている、
名目上の積載量が12,000teuを超え、およそ1億7千万ドルに相当する超大型コンテナ船に当てられている。

業界筋は、造船所はほぼ全ての受注キャンセルの要請を拒否し、その中には定期客船を運行する子会社であるZim
のみに対する措置を要求する、Israel Corpなどからの公文書による要請も含まれていると話している。
また、代金の減額も同様に拒否されている。
船主が造船所から引き出せた合意は、前金の支払いの延長と、少数の船の引渡しを短期間遅らせるだけに過ぎなかった。
しかし、完成の延期は最長で1年間とされ、わずかな数の船にのみ適用される。
それ以上になると、造船所の工期スケジュールや資金繰りに対し、甚大な悪影響を与えるからだ。

「受注のキャンセルは受け入れられません。代金の減額も受け入れられません。
造船所はある程度の工期延期を考慮しますが、彼ら自身の商売を危険に晒すわけにはいかないのです」
と、ある業界関係者は語る。
また、別の筋は、造船所は船主との会合すらほぼ拒否しており、かなりの数の船主にとっては
交渉の場を持つことすら難しい状態だと述べた。
「(交渉できるかは)船主の立場と、造船所との関係によります。いくつかの船主に対しては、電話に出ることすらありません。
長年にわたる顧客であり、良い業績記録を持っているならば、話は聞いてくれるでしょう」

造船所は4ヶ月から最大12ヶ月に及ぶ延期を考慮する準備があるとしているが、事実上、いまだ延期の合意に
達した船主は皆無だ。
シンガポールのNeptune Orient Linesでさえも、注文した10,000teu船舶の引渡しの延期に今週合意したと述べているが、
修正された契約書には、いまだ押印されていないとしている。
他に1、2社が、技術的レベルで、どの造船計画を延期できるかという交渉段階に進んでいると述べている。
CMA CGMのように、迫りつつある危機に早くから気付いた者は、昨年中に新造船の支払いスケジュールに関して
妥協的な合意に達しているが、後に残された者は注文をキャンセルする方法を探さねばならない。

しかしドイツのKG社のように、銀行からこれ以上の融資条件として、普通株の責任への確固たる保証
を求める強力な圧力をかけられている会社に対しては、造船所が頭金の即時支払いを延期してくれるであろうという
慎重な楽観論もある。
数週間前から銀行は船舶ローンに対し、より大きな担保を要求していたが、最初のうちはあまり真剣に
受け止められていなかった。現在、支払い期日が迫る中、銀行は態度を強硬にしている。

また同時に、海運会社が運行経路を再編する中、Zimはさらなる営業縮小を余儀なくされている。
このイスラエルの海運会社は今日、太平洋横断およびアメリカ湾岸部の運行を再編成し、タンパ、モービルおよび
ヒューストンからトランシップのハブ港であるキングストン(ジャマイカ)を往復する支線に業務を戻すと発表した。