戦力の近代化を進めている中国がロシア製の艦上戦闘機スホーイ33(SU33)を
最大で50機、約25億ドルで購入する方向で最終調整していることが5日、分かった。
防衛庁は、中国の空母建造計画と密接な関係があるとみられることから事実関係の
確認などを始めた。
中国軍の動向を追っているウェブサイト「チャイナ・ディフェンス・トゥデー」などが、
ロシア兵器輸出公社ロソボロン・エクスポート社と中国当局の間で進められていた
交渉が最終段階に入ったと伝えた。
情報を総合すると、中国軍はまず2機を試験導入し、飛行テストや技術・能力評価を
実施。その後12機を追加導入しパイロットの習熟訓練を本格的に開始、最終的に
50機調達する予定という。
SU33はロシア空軍の主要戦闘機SU27に艦載機としての装備を追加し、主翼、水平
尾翼が折りたためるほか、対艦攻撃の兵器搭載、運用も可能な「空母艦載機」に改良
した艦上戦闘機。
中国は2008年ごろの実戦配備を目標に空母建造計画を進めているとされ、香港の
「東方日報」などは「空母に中国国産艦載機やSU33を搭載する予定」と伝えている。
しかし、空母建造計画は財政面や技術上の事情から大幅に遅れているとの見方が強く、
「旧ソ連から流出した空対地ミサイルなどの導入を優先的に進めている」といわれている。
軍事専門家は「SU33導入は空母搭載を念頭にしたものといえるが、空母建造計画
そのものが見えてこない中国の現状では、周辺国に直ちに脅威を与えるものではない」
とみている。
だが一方で「中国の空母保有は中国の海洋戦略を根本的に変える」として、空母建造
計画に大きな関心を持っている防衛庁情報本部や海上自衛隊では、中国の艦載用
SU33導入の意図や背景を探るため米軍などと情報交換しながら警戒感を強めている。
ソース:iza!産経
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/26461/ 関連スレ
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