台湾が米国から購入したキッド級駆逐艦「基隆」と「蘇澳」の2隻の就役式典が17日、
台湾北部の基隆港で行われた。先進兵器を搭載した両艦は台湾の軍艦の中でも最大級で、
台湾海軍の対空、対艦、対潜の作戦能力が高まる。
陳水扁総統は式典で演説し、中国の海軍力増強や先の中ロ合同軍事演習などに触れ
「中国の国防力近代化の目的は単純ではない」と述べ、台湾の国防費を2008年までに
国内総生産(GDP)の3%に引き上げるなど国防力強化の方針を示した。
中央通信などによると、両駆逐艦は満載排水量10、500トン、全長約172メートル、幅約17メートル。
迎撃ミサイル「SM2」や対艦ミサイル「ハープーン」などを搭載し、1隻約2億ドル(約230億円)。
来年さらに2隻が米国から供与される。米海軍で退役したキッド級駆逐艦の装備を全面的に刷新。
500キロ以内の256の標的を捜索、追尾し、6―8の標的を同時に攻撃できるなどイージス艦に近い性能を備えている。
ソース 日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051217STXKG011817122005.html