【記録】イスラエルがやってる事を一々覚えていたい32【in議論板】
エルドアン首相、Euroニュースでイスラエルとサルコジ大統領を厳しく批判
2010年01月31日付 Radikal紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100201_083921.html レジェプ・タイイプ・エルドアン首相がトルコ語放送を始めたばかりのEuroニュースに出演した。エルドアン首相はそこで、
イスラエルとフランスのサルコジ大統領を批判する発言を行った。
エルドアン首相は、「イスラエル-トルコ間の将来をどのようにお考えですか、また現時点で、トルコがイスラエルと
アラブ諸国、そしてイスラエル‐シリア間における仲介者役を担うことが可能であるとお思いになられますか?」という
質問に対し、「トルコのような友好国を失うことは、おそらくイスラエルにとって、彼らが考えなくてはならない今後の問題となるでしょう」と答えた。
(続く)
>>457より
■名前を出す必要があるのか
エルドアン首相は、「トルコの大使に対して行われた無礼な振る舞いは、国際外交において行われるべきものでは
ありませんでした。私たちはイスラエルとシリアの関係において出来る限りのことをしました」と述べ、以下のように続けた。
「今、ビンヤミン・ナタニヤフ首相が、わざわざ『私はエルドアンを信用していません。サルコジを信頼しています』と
いったりしていますが、このような場合、名前を出す必要がどこにあるのでしょうか?全くもって、このことも外交上の
乖離と言えるでしょう。なぜなら、あなたが私のことを信用していないと述べるならば、私もどうしてあなたを信頼する
ことができましょうか。現在、イスラエルと私たちの間には大変重要な同盟関係があります。信頼の無いところに
これらの同盟の継続は可能でしょうか。イスラエルが国際社会の一国でありたい思うなら、近隣諸国との関係に
今一度注意を払う必要があると私は思っています。」
(続く)
>>458より
「イスラエルの外務大臣は二国間の問題において緊張が高まったことをもって、反セム主義と批判しました。あなた方は
過去を振り返ったとき、トルコの態度をどのように評価しますか?『この問題を外交的に扱えただろかか』とは考えましたか?」
という質問に対し、エルドアン首相は「私は真実を話していますし、これからも真実を話し続けます」と返答した。
エルドアン首相は、「トルコは何百年という歴史を持った国家です。このような国家との話合い方、立ち振る舞いには
注意をしなければいけません。立ち上がって無防備な人々をむげに殺し、リン酸の爆弾をおとし、インフラも建物も
すべては壊し、あたかも目に見えない牢獄の中に人々を閉じ込めているなら、私たちはこれらを国際人権保護書に
照らし認めることはできませんし、これらのことをただ傍観者として眺めていることはできません」と話した。
(続く)
>>459より
■サルコジ大統領は信じ難いことを口にしている
エルドアン首相は、「欧州連合(EU)内の一部の国々は、残念なことに不誠実な態度を取っています。問題は
ここにあるのです。私はどうしてこのことをお話しているか(説明しましょう)。EUは合意文書に含まれていない問題で
トルコを困難な立場に追いやろうとしています。これは非常に誤ったことです。私たちは次のことを知らなければいけません、
私たちは指導者として一時的にその職にあるに過ぎませんが、人々はそこに残るのです。一人の指導者がある国へ
否定的な評価を行えば、国民はその指導者の評価によって、その国への見方を変えてしまうのです」と述べた。
「サルコジ大統領のことをおっしゃっているのですか?」という問いに対し、エルドアン首相は、「サルコジ氏は信じ難いこと、
認め難いことを口にしています。何をしようと好きにしたらよいでしょう、どのような妨害をされようとも、私たちは
自分たちの成すべきことを続けます。忍耐をもって続けるつもりです。しかし、これにも無論のこと終わりがあります。
EU内全ての国家が、『私たちはトルコを加盟させない』と言うまで…。彼らはこう述べなければならないでしょう」と答えを返した。
(続く)
>>460より
「ヨーロッパ諸国内の一部の国々の指導者たちが行う(トルコへの)否定的な対応の原因として、宗教的また
文化的な相違が理由となっているとお思いになられますか?」という質問に対し、エルドアン首相は、「EUは
キリスト教クラブになってはいけません。EUは、例えばイスラームフォビア運動に加わってはいけません。そのような
行いをする国があるとすれば、警告、注意されるべきでしょう。例えば、私はトルコ共和国の首相として、心底、
反セム主義を憎み、そのような主義を人間の罪と述べた指導者です。しかし、私はイスラムフォビア問題に関しても
敏感になっています。なぜなら私は一人のムスリムであり、如何なるときにも反イスラーム運動を認めることが
できないからです。私はこのことを無論、一人のムスリムとして最後まで戦うつもりです。どのような場合であれ、
テロとイスラームは同列に並べられてはなりません。誰であれ、このような無礼な振る舞いをすることを、私は
いちムスリムとして、トルコ共和国の首相として、『イエス』と認めることができません」と話した。
(続く)
コラム:湾岸諸国の対イラン武装
2010年02月01日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100201_193353.html ■ 戦争に備える湾岸諸国
■ クドゥスの見方
2010年02月01日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面
このところアラブ地域におけるアメリカの動きが活発である。それは第一にイスラエル、次に湾岸諸国に集中している。
アラブ・イスラエル闘争調停とは副次的にしか関わっていないこの動きの主眼は、イランの核への野望に対する
措置である。アメリカの平和的提案を受諾するか否かのデッドラインは昨年12月の終わりに過ぎている。
アメリカの活動は二つに大別される。ひとつは米治安機関幹部らによるイスラエル非公式訪問である。先週は
バネッタCIA長官が訪れネタニヤフ、バラク、及びダガン・モサド長官らとイラン核問題を協議した。1月初めには
米国家保安局顧問ジョーンズ将軍もイスラエルを訪問した。
(続く)
>>463より
もうひとつとして、湾岸四カ国、特にサウジとアラブ首長国連邦への米兵器輸出が加速化している。これらは
石油施設をはじめとするインフラ周辺の上空を防衛するために用いられるが、中にパトリオット・ミサイルの砲台も
含まれている。イランが行い得るいかなる軍事攻撃も阻止しようとの狙いである。
多くの人が、このアメリカによる湾岸地域への軍事的関心を来るべきイランとの対決への備えとみなす。その時期は、
イランに経済制裁を課す過程において、もしくはイラン核施設への空爆実施によって、あるいは、その双方によって
到来する。特に首長国連邦とサウジを武装させる動きは、過去2年間であからさまになってきている。米公式報告に
よればその2国はこの2年間で250億ドルの米製兵器を購入した。
この武装の目的は、もちろんイランであってイスラエルではない。湾岸諸国とイスラエルは反イランで利害の一致を見た。
したがってイランの軍事的能力、特に核兵器を破壊しようとするというのが大多数の観測者の見方である。イスラエルは
事あるごとに湾岸諸国を煽り、イランを軍事的に叩かせようとする。サウジを名指して、イランを共通の敵とする
軍事同盟の形成も要請した。イランがこの展開を座視するはずもなく、先週マヌーチェフル・モッタキ[イラン外相]は、
イラン攻撃のため合衆国にその領土利用を許可した湾岸諸国に警告を発している。
(続く)
>>464より
米政権の親友たるブレア前英首相は、先週金曜、対イラク戦争調査委員会に召喚された際、イランに対する
苛烈な扇動を試みた。今日のイランは7年前のサッダームのイラクよりもずっと危険であると彼は主張し、イランの
核への野心に対しては、サッダームに対して行った以上の厳しい対処を欧米に要請した。そのブレアが、先週は
サウジを訪問しアブドッラー皇太子他と会談した。イランの脅威についての見解を述べ、近い将来、核兵器所有に
成功したイランとの対決が困難となる前に、力でもって対応するよう急きたてたに違いない。
嫌々ながらなのか進んでなのか、湾岸諸国は火遊びをしている。おそらく、彼らがイランとイスラエル・合衆国の
対立における最大の敗者となるだろう。米イラク戦争では例外的な擦り傷(イラクのロケット弾数発がサウジの標的に
命中した)だけで済んだが、今回は事情が異なるようだ。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100201_193353.pdf (翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:18383)
イスラエル イランに対する核抑止策を検討
タグ: 核問題, イラン, イスラエル, 中東, 国際, 政治, 記事一覧
25.10.2010, 19:27
photo: EPA
http://japanese.ruvr.ru/2010/10/25/28272033.html イスラエル外務省の専門家グループはイランが核兵器を製造したときに備え、対イラン抑止策を取りまとめている。
イスラエル紙「エルサレム・ポスト」が24日付けで伝えた。
同紙によれば、対イラン抑止策はイスラエル外務省とイスラエル安全保障委員会によって策定されているという。
また同紙は、この方策は、国際社会がまだイランの核兵器保有の可能性についてほとんど討議していない今、
イランに核開発を止めさせ、国際社会にそのための作業を行わせることを目的としたものだと指摘している。
イスラエル、ガザ攻撃で白リン弾使用を許可した軍責任者を懲戒処分
2010年02月02日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100208_144708.html ■パレスチナ大統領、アメリカの仲介によるイスラエルとの交渉に用意
2010年02月02日付アル・アハラーム紙(エジプト)アラブ諸国面
【ラーマッラー:ハーリド=アスマイー】【ロンドン:通信各社】
パレスチナのマフムード・アッバース大統領 は、アメリカの仲介でイスラエルとの距離を縮めるための協議をするとの
アメリカからの提案を、この数日のうちに受け入れる可能性を明言した。また、イスラエルが入植活動を3ヶ月間凍結し、
1967年停戦ラインを解決のための基礎として承認するとともに、協議の仕組みやタイムスケジュールを明確にすることを
条件に、イスラエルとの直接交渉に応じる用意を示した。
(続く)
>>467より
アッバース大統領は英ガーディアン紙への談話で、イスラエルとの交渉に関する決定をする前に、アラブ諸国の
指導者たちと協議を行うことになるだろうと述べた。また、西岸地区で継続されている入植活動は、[現在国際的に
合意されているパレスチナとイスラエルの2国家共存という解決策ではなく]、単一国家解決策につながるだろうと指摘した。
そして、イスラエルのエフード・オルメルト前首相との協議が、それまでで最も和平合意の締結に近づいたものであったと言及した。
またアッバース大統領 は、パレスチナの地に悲劇的な影響をもたらすとして、武装闘争への復帰を全面的に否定し、
ハマースもガザ地区での抵抗を止めていると述べた。そして、和平で前進がない場合には、辞任する決意であるとあらためて表明した。
その頃イスラエル政府は、[2008年末から2009年初頭にかけての]ガザ攻撃において、国際的に禁じられている白リン弾を使用したことを認めた。
(続く)
イスラエル軍がガザ地区の空港と地下トンネルを攻撃
2010年02月04日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100210_202727.html ■ ガザ地区:イスラエル軍、沿岸部への樽爆弾への報復として空港と地下トンネルを攻撃
2010年02月04日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【ガザ:本紙】
イスラエル空軍のアメリカ製F16戦闘機は昨日(3日)未明、ガザ国際空港とガザ地区最南端ラファハ市内の
エジプト・ガザ地区境界線にある地下トンネル一帯を攻撃した。
地元の情報筋が本紙に明らかにしたところによると、戦闘機は空港へ5回にわたる攻撃を行って無人の建物を爆撃し、
破壊し炎上させた。占領当局はアル=アクサー・インティファーダ初期に空港の滑走路を破壊し、過去数年にわたって
ラファハ市侵攻作戦中に空港施設を複数破壊している。イスラエル軍戦闘機は空港爆撃の数分後にはラファハ市東南部の
アール・アブー・ジャラード地区のトンネル1ヶ所に対して6度目の空爆を行い、それによりパレスチナ人1人が負傷した。
(続く)
コラム:イスラエルとの関係正常化を拒むエジプト
2010年02月04日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100204_221828.html ■ エジプトと関係正常化
2010年02月04日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPコラム面
【ダーウド・アッ=シルヤーン】
エジプト新聞連盟は、雑誌「デモクラシー」のハーラ・ムスタファ編集長に警告を発した。彼女がイスラエル大使と
オフィスで会見したせいである。また連盟は、イスラエル大使のパーティに出席しイスラエルのビジネスマンたちと
会ったという理由で、「オクトーバー」誌のフサイン・サッラージュ副編集長に3か月間の執筆禁止を申し渡した。
連盟によれば、彼らの行いは「関係正常化拒否」というジャーナリスト総会の決定に違反するものであった。
エジプト・イスラエル和平協定から30年がたち外交、経済関係ともに発展してきても、エジプトの人々が[イスラエルとの]
関係正常化を拒否することに変わりはない。大衆と文化のレベルにおいて、エジプトではこの和平協定は
認められていないのだ。過去30年エジプトの各種労働組合は、関係正常化に頑として反対しており、イスラエル大使を
カイロの邸宅に「軟禁」しエジプト社会から完全に孤立させることに成功している。
(続く)
>>472より
この関係正常化問題の中には矛盾も見える。それはおそらく、公的なエジプトと民衆のエジプトの深い乖離であろう。
現実は、この乖離がさらに激しくなっていることを示している。そのような矛盾など存在しないという人もいるが、公的な
エジプトは独自のやり方で関係正常化を拒絶し、そのことによって間接的に民衆の立場と協調しているとみなす
人々もいる。民衆の立場とは自発的に現れるものであるが、政府はそれに介入せず完全に傍観する。ムバーラク大統領は、
繰り返し招待されているにもかかわらずイスラエル訪問を未だ拒否している。この拒否は、政治的立場、パレスチナとの
和平を巡る見解の相違といった見方からは説明しにくい。ヘブライ国家は、この拒絶に大衆的、文化的側面を見ている。
(続く)
>>473より
イスラエルとの和平はエジプトで国民的合意を得た。エジプトの人々は皆、和平に賛成した。しかし一方で、
関係正常化をかたくなに拒む。エジプトはイスラエルとの関係をお試し期間とみているかのようだ。エジプトと
他のアラブ諸国は「強者が弱者を制す」というルールに則ってイスラエルと付き合っているが、あえてイスラエルを
受け入れようとする国はない。このような見方が近々変わるかというと、疑わしいところである。しかし、この精神的拒絶が
和平プロジェクトの動きに影響することはない。イスラエルは、我々に押しつけられた隣人であり続けるだろう。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100204_221828.pdf (翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:18405)
イスラエル外相のシリア威嚇発言に各方面からストップ
2010年02月06日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100208_114830.html ■エジプトがイスラエルに戦争を示唆する発言をやめるよう要求
2010年02月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【カイロ:サーリー・ワファーイー】【ラーマッラー:ハーレド・アスマイー】【ダマスカス:諸通信社】
イスラエルがアラブのいかなる国に対してであれ、戦争を仄めかす口調をエスカレートさせることをエジプトは
受けつけないとして、アフマド・アブルゲイト外務相は、「中東地域での戦争勃発の可能性に関して[ イスラエルと
シリアが交わしている]最近の熾烈な声明の応酬は不愉快なものであり、やめるべきだ」と述べた。
また外務相は続けて、「そのような口調をエジプトが拒絶するのは原則論 からだけではなく、エジプトを始め地域や
国際社会の諸勢力が中東における公正かつ包括的和平の実現に向けた希望を取り戻そうと働きかけている中、
中東地域に重大な否定的影響と緊張をもたらすためである」と述べた。
(続く)
>>475より
アブルゲイト外務相はイスラエル政府に対し、求められるだけの 分別を示し、軍事衝突を示唆する発言を取りやめ、
関心と政治的エネルギーを平和と安定のための努力に向けるよう求めた。
一方、イスラエルのイディオット・アハロノート紙によると、イスラエル政府は一昨日の夜、二国間関係がますます
悪化することは望まないとする書簡を、外交手段を通じてシリア政府に送ったという。エフード・バラク国防相は、
シリアとの和解 はイスラエルの戦略的目標であると強調し、シリアのバッシャール・アサド大統領に宛てた書簡で、
互いに詰るのをやめ、交渉のテーブルに着くよう呼びかけることで、イスラエル・シリア政府間の詰りあいを始めた
張本人であるアヴィグドール・リーベルマン・イスラエル外相を暗に批判した。
(続く)
>>476より
この間にイスラエル政府は緊張緩和に向けた動きを始めた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相はツィビ・ハウサー官房長官に対し、
大臣を招集し、シリアに関するいかなる発言も慎ませるよう指示した。その後ネタニヤフ首相とリーベルマン外相は
共同声明を発表し、イスラエル政府は和平に向け努力しているが、起りうるいかなる脅威に対しても厳しく対処し続けると述べた。
イディオット・アハロノート紙は、リーベルマン外相がアサド大統領を威嚇する発言を行ったことを受けて、
アメリカ政府が一昨日の晩、イスラエル政府に説明を求めたと報じていた 。
一方ダマスカスでは、シリアのムハンマド・ナージー・ウトゥリー首相が、「シリアを脅かす者は喜ばしからぬ報復を
受けることになるだろう」と述べ、シリアには力と報復と対決の源泉があり、祖国と民族のゆるぎない基盤に立って戦う国民がいると指摘した。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100208_114830.pdf (翻訳者:秋山俊介)
(記事ID:18427)
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アッバース大統領「パレスチナ国民和解はあくまでエジプトの仲介で」
2010年02月07日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100309_151048.html ■ アッバース大統領「エジプト提案について変更すべき部分はない。国民和解交渉については他に委ねず、あくまでエジプトの協力の下で」
2010年02月07日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)
【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】
パレスチナのマフムード・アッバース大統領(通称アブー・マーズィン)は昨日、パレスチナ内部和解交渉はエジプトの
協力の下に行われるべきであり、その他のいかなる方面に委ねることも認めないとの立場をあらためて確認した。大統領は、
和解交渉に向けてのエジプト提案についていかなる変更も受け入れないと述べ、合意の調印がなされれば直ちにハマース政治局長と会談を行うと述べた。
(続く)
>>478より
アッバース大統領はエジプトのホスニー・ムバーラク大統領との会談直後の記者会見で、「和解交渉は合意に
基づいてエジプトで始まり、エジプトで署名を行った。今後もこの件はエジプトで続けられ、エジプトで署名され、
フォローアップも履行の手続きもここエジプトで行われる。これが、私たちの立場である」と明らかにした。
カイロ訪問の目的に関する質問に対してアッバース大統領は、「私たちは、継続中の協議の一環としてここにいる。
アメリカ側は(中東和平特使の)ジョージ・ミッチェル氏がこれまで通りパレスチナとイスラエルの仲介努力を続けることを
提案している。それが今回の話し合いと対話と調整における重要なポイントであった」と答え、金曜日にアメリカの
代表団と会談したこと、本件について検討する目的でヨルダン・エジプト・パレスチナの3者会談を行ったこと、
そして協議が継続中であることに言及した。また大統領は「私たちはアメリカ側にいくつかの質問を行ったので、
彼らはまた戻ってくるだろう。これら全てはアラブ諸国の協力体制の枠組みのなかで協議される予定であり、
返答が行われたときに私たちも立場を明らかにする」と述べた。
(続く)
>>479より
本紙がアッバース大統領に「ファタハ幹部のナビール・シャアス氏のガザ地区訪問で、国民和解とファタハとハマースの
断絶の終結に向けた突破口が開かれることを期待しているか」と質問すると、大統領は「シャアス氏の訪問は、これまで
多くの同胞たちにガザ地区訪問を求めてきたのと同様に、決定と命令に基づくものだ。ガザ地区に行けば然るべき
全ての人々と会い、それらの会見の結果が何をもたらし得るか、我々としては判断してゆくことになるだろう。しかし、
ガザ地区の者であろうとヨルダン川西岸地区の者であろうと、ファタハのメンバーがその祖国の南部に行くのは自然なことだ」と答えた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100309_151048.pdf (翻訳者:鈴木啓之)
(記事ID:18648)
暗殺されたハマース幹部、生前のインタビュー放映
2010年02月08日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100208_181145.html ■ 「アル=ジャジーラ」との録音インタビューで
■ アル=マブフーフ、3度の暗殺未遂、イスラエル兵2名殺害作戦への関与を明かす
2010年02月08日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ガザ:アシュラフ・アル=ハウル(本紙)】
約2週間前ドバイで暗殺されたハマース運動の著名な治安幹部マフムード・アル=マブフーフは、生前行われた
衛星放送「アル=ジャジーラ」とのインタビューで、過去3回イスラエルによる暗殺未遂に遭っていることを明かしていた。
先週土曜(6日)ジャジーラで放映された録音インタビューで、マブフーフは最初の暗殺未遂は1991年だと述べた。
1989年に彼がイスラエル兵2名を捕虜とし殺害したあとのことである。二回目は2004年4月で、この時期、
ハマース指揮官イッズッディーン・アル=シャイフ・ハリールがダマスカスで暗殺された。三回目は、2008年2月に
ダマスカスでレバノン・ヒズブッラーの指揮官イマード・ムグニヤが暗殺されたひと月後であったという。インタビュー中マブフーフは、
自分がいつ暗殺されてもおかしくはないとして、「この道を選んだ者は自分の最期を知っている」と述べた。
(続く)
>>481より
イスラエルは、兵2名の殺害に関与したことに加え、イランからガザへの兵器密輸を監督していたとの容疑をマブフーフにかけている。
マブフーフは、先月20日ドバイのホテルの一室で殺害された。同日シリアの首都から空路で到着したところだった。
ハマースは、この事件の背後にイスラエル情報機関モサドがいるとみなしている。ハマースの調査によれば、マブフーフは
窒息死させられる前に電気ショックを与えられ意識を失い動けない状態であった。
ジャジーラのインタビュー中、マブフーフの顔にはぼかしがかけられていたが、彼は、ハマース武装兵により行われた
1989年のイスラエル兵2名の拘束と殺害、埋葬、犯行声明についての詳細を述べた。
(続く)
>>482より
マブフーフによれば、この作戦後、イスラエルに逮捕されたメンバーの自白により自分の関与が明かされ、ガザで
追跡されるようになり、シリアへ逃亡した。インタビュー中マブフーフは、「イスラエルが犯した数々の罪と虐殺」の
報復としてパレスチナ武装諸派がイスラエルに打撃を与えることを望むと表明した。
また、2002年にイスラエルが暗殺したハマースの元軍事幹部サハーフ・シャハーダとの関係について触れた。
ドバイ首長国はマブフーフ暗殺の状況、背後関係等を捜査中であり、治安指揮官によれば、欧州国籍の数名が
作戦を実行したとみられる。同指揮官は、モサドの関与も否定できず、イスラエルの関わりが確定すれば、
アラブ首長国連邦はネタニヤフ首相への逮捕令状を発行すると述べた。
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100208_181145.pdf (翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:18434)
パレスチナ高官、米の仲介によるイスラエルとの間接交渉にアッバース大統領が同意したとの報道を否定
2010年02月09日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100212_154259.html ■パレスチナ大統領、和平プロセスを停滞させているとしてオバマ大統領の姿勢を非難
2010年02月09日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ諸国面
【ラーマッラー:ハーリド=アスマイー】【東京・モスクワ:通信各社】
パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、アメリカのバラク・オバマ大統領の働きぶり に対して失望を表明し、イスラエルに
ヨルダン川西岸地区での入植活動凍結を決然と要求しないことで、長く頓挫したままの和平プロセスをさらに
遅滞させているとして、オバマ氏の責任を問いただした。
(続く)
>>484より
アッバース大統領は、オバマ大統領には失望させられた と述べて、米政府側から何らかの重要なステップが
とられることを期待していたと指摘した。また、西岸地区におけるイスラエルの非合法建築を非難した当初の姿勢を変更したとして、オバマ大統領 を非難した。
同じ頃、ファタハ中央委員会のメンバーの一人であるアッザーム・アル=アフマド議員が、イスラエルのハアレツ紙に
よる「アッバース大統領がアメリカの提案によるイスラエルとの間接交渉開始に同意した」との報道の信憑性を否定した。
パレスチナ大統領に同行して訪日中のアル=アフマド議員は、「パレスチナの声」放送局に東京から電話を介して
声明を出し、「アッバース大統領がイスラエルとの間接交渉に同意というイスラエル紙の報道は、全く正しくない」と述べた。
(続く)
>>485より
さらに同氏は次のように続けた。「和平プロセスの原則や将来のパレスチナ国家の境界線、入植問題、アメリカの
提案で合意に到達できなかった場合の米政府の立場など、間接交渉に関するアメリカからの提案について、
米国特使にいくつかの質問をし、その返答を待っているところだ」「このことは全てアラブの同胞諸国にすでに伝えてある。
アッバース大統領はカイロでホスニー・ムバーラク大統領と会談したし、その前にヨルダンへの伝達も済ませてある。
同じくアラブ連盟のアムル・ムーサー事務総長を通じて、アラブ・フォローアップ委員会メンバー諸国の外相宛に
公式文書が配布されている。またこれに対するアラブ諸国の返答を検討し、立場をはっきりさせるために、同委員会の招致をパレスチナとして提案している」。
ハアレツ紙はイスラエル筋の情報として、パレスチナのアッバース大統領がジョージ・ミッチェル米中東特使を通じて
イスラエルと間接交渉を持つとのアメリカからの提案に原則として合意したと報じていた。
(後略)
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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100212_154259.pdf (翻訳者:松屋直子)
(記事ID:18460)
イスラエルのメディアがパレスチナ自治政府高官の汚職疑惑報道
2010年02月11日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100215_010915.html ■ パレスチナ自治政府の「汚職」問題に関してイスラエルがキャンペーン、パレスチナ側はこれをアッバース大統領とファイヤード首相を標的としたものと認識
2010年02月11日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面
【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス、ナザレ:アスアド・タルハミー】
パレスチナ自治政府は昨日(10日)、イスラエルとの新しい種類の対決に入った。その舞台はメディアであり、対象は
パレスチナ自治政府情報機関の元幹部が収集した文書や写真に基づく汚職やスキャンダルの嫌疑である。
パレスチナ自治政府高官らは「今回の事態はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領と、
入植活動停止なくして交渉再開はないという彼の確固たる態度に対するネガティヴ・キャンペーンである」との見解を示した。
また、「サラーム・ファイヤード首相と、高い職務能力を有するファイヤード内閣の世界における評判を貶めようとするキャンペーンでもある」との見方を示した。
(続く)
>>487より
対決は、イスラエルのテレビ局10チャンネルがパレスチナ自治政府幹部の汚職嫌疑を報道した時に開始された。
また、ラフィーク・アル=フサイニー自治政府大統領府長官の不名誉な姿を映した映像の抜粋が放映され、
昨夜には完全版が放映されることになった。イスラエルのメディアによると、パレスチナ情報報機関の
ファフミー・シャバーナ元汚職対策局長がこの映像や数十件の証拠書類公開に背後で関与しており、同氏は
マフムード・アッバース大統領に対して「大統領府長官や自治政府の国庫から数百万ドルを横領した容疑者たちを
罷免しなければ、窃盗、横領、数百万ドルに上る架空土地取引など、パレスチナの有力者らに及ぶ汚職スキャンダルを
明らかにする」と警告し、「パレスチナ自治政府の根幹を揺るがし、国際的な支援も停止するような」文書を所持していると付け加えた。
(続く)
パレスチナ首相、平和的抗議行動へのイスラエル軍の弾圧激化を懸念
2010年02月14日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100307_162755.html ■ ファイヤード首相、占領に対する平和的抗議行動へのイスラエルの行動エスカレートを警告
2010年02月14日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)
【ガザ:(本紙)】
パレスチナ自治政府のサラーム・ファイヤード首相は、ヨルダン川西岸地区のヘブロンでイスラエル占領軍の銃撃によって
パレスチナ人1人が殺害されたことに抗議し、占領軍や過激派入植者たちの西岸地区における行為に対する民衆の
抗議活動へのイスラエルの軍事的行動がエスカレートする危険性を警告した。
イスラエル占領軍は一昨日、ヘブロン市旧市街のシャッラーラ地区でファーイズ・ファラジュ氏(41歳)に発砲した。
ファラジュ氏は重傷を負いイスラエルの病院に搬送されたが、そこで死亡した。イスラエル軍報道官は「一昨日、イスラエル軍
兵士は西岸地区で、刃物で襲撃しようとしてきたパレスチナ人1人を射殺した」と述べた。水曜日には、西岸地区
北部ナブルス近郊で、非番のパレスチナ人警官がイスラエル軍兵士1人を刺殺している。
(続く)
>>490より
ファイヤード首相は昨日、記者発表の中で、「入植活動や分離壁、過激派入植者の活動に対する
平和的抗議活動に参加した市民にイスラエル軍が致死傷を負わせたのはこれが最初のことではない」と述べ、
「イスラエル軍の行為は、最も厳しい言葉で糾弾されるべきものであり、各地での市民の平和的抗議活動を弾圧し、
入植活動や分離壁に反対する委員会の指導者や活動家ら数十人を逮捕すべく数ヶ月にわたって続いている
キャンペーンの一環として行われたものである」と付け加えた。
またファイヤード氏は、「イスラエルの軍事的行動の激化は、入植活動や分離壁、そして過激な入植者の
テロ活動に抗議するパレスチナ人民の活動や抗議行動が平和的性格を持つものだということを世界やイスラエルの
国内世論が認識しているなかで行われている」との見解を述べた。
(後略)
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100307_162755.pdf (翻訳者:鈴木啓之)
(記事ID:18628)
イスラエルをバチカンが批判…中東司教会議
特集 中東
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101026-OYT1T00448.htm 【ローマ=柳沢亨之】キリスト教発祥の地・中東のカトリック高位聖職者約180人が一堂に会する初の
「代表司教会議」がバチカンで開かれ、域内キリスト教徒減少の原因として、イスラム原理主義の台頭とイスラエルの
中東政策の双方を批判する最終文書を採択し、24日に閉幕した。
同会議は、過去100年で人口比が20%から5%となった域内信徒減少への対策を話し合うため、
法王ベネディクト16世が招集し、10日に開幕。最終文書はイスラム諸国での「宗教的過激主義」を非難し、
「信教の自由」擁護を要求。アル・カーイダなどイスラム過激派と、イスラム教から他宗教への改宗を認めない域内政府を間接批判した。
最終文書はまた、「聖地の人口バランスを変える恐れのある一方的な動き」を指摘し、イスラエルによる
東エルサレムのユダヤ人入植容認を暗に批判。中東和平の頓挫がイスラム教徒過激化の遠因との認識を
示したものだが、イスラエル外務省は24日、「対イスラエル攻撃の場と化した(代表司教)会議に失望する」との異例の非難声明を発表した。
(2010年10月26日11時21分 読売新聞)
>>493より
市が今年4月、イスラエル大使館に旅行客の誘致協力を打診し、10月下旬に来日する旅行団の紹介を受けた。
ユダヤ難民と同市との関係資料を送るなどして招待したところ、来敦が決まったという。
旅行団はイスラエル72件・日本親善協会のアリエ・クッツ会長ら商工クラブの会員や家族27人。20日に
来日しており11月9日までの日程で岡山県から京都、岐阜県高山市、東京を巡る。敦賀には京都からJRで訪れ、
ムゼウムや市立博物館などを見学した後、昼食をとって高山市に向かう。
式典は金ケ崎緑地で行われ、誘致に協力したニシム・ベンシトリット駐日特命全権大使も駆け付けて旅行団を
歓迎する。市民による踊りなどの歓迎アトラクションも予定している。
市では、年間1千〜1500人のイスラエル観光客が訪れる杉原千畝さんの生誕地・岐阜県八百津町と連携した、
誘客も模索している。嶽勤治・企画政策部長は「ムゼウムを訪れる個人客はいたが団体は初めて。『人道の港』を
PRして、さらに多くの誘客を図っていきたい」と意欲を話した。
イスラエル ユダヤパワーの源泉 三井美奈著 - 10/10/27 | 08:00
http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/0b3945fc2b7e267b60656a23504e222c/ 本書は、エルサレム特派員としてイスラエルの現実を見てきた新聞記者が、生のユダヤ国家をルポしたもの。
中東の一小国が中東和平のカギを握る背景の一つには、世界中に広がるユダヤ人のネットワークがある。
特にアメリカの政財界にはユダヤ系が多く、絶大な権力を持つロビイストの存在もあり、ユダヤ系支援団体からは毎年、巨額の寄付金が集まるという。
驚異的な諜報機関・モサドの活動や、最新鋭の兵器で収益を上げる軍需産業の姿などからは、ユダヤ民族の
苦難の歴史を背景にした強硬な右傾化を感じさせる。しかし同時に、パレスチナ占領に反対したり、懲役を
拒否したりする若者の姿などからは、この国の複雑さも垣間見られる。
新潮新書 735円
イスラエル首相 ガザへの支援船団拿捕した兵士を賞賛
タグ: 中東, トルコ, 記事一覧, 政治, 国際, イスラエル
27.10.2010, 20:47
Photo: EPA
http://japanese.ruvr.ru/2010/10/27/28835124.html イスラエルのネタニヤフ首相は、5月31日にガザ地区への支援物資を搭載した支援船団を拿捕した海軍兵士を讃えた。
ハイファ周辺にある軍事基地で兵士と会見した首相は、5月31日にガザ地区封鎖を突破しようと試みた
トルコの旗艦の襲撃は「必要不可欠で意義のある、法的なものだ」との声明を表した。このとき船上では9人の
トルコ人活動家が死亡し、トルコとイスラエル間の関係は先鋭化した。
このほか首相はガザ地区を「イランのテロリストの基地である」と述べた。
記事入力 : 2010/10/28 16:02:40
【コラム】「国が必ず助けてくれる」という信頼感(下)
http://www.chosunonline.com/news/20101028000063 76年にイスラエル国防軍が繰り広げた「エンテベ作戦」には、世界中が驚かされた。ウガンダで自国民が
ハイジャック犯に人質に取られると、イスラエルの特殊部隊が4000キロを飛行し、誰も予想しなかった救出作戦を
成功させたのだ。以前にもイスラエルは、自国民一人を釈放させるのに、パレスチナの捕虜数百人を解放したこともある。
このように国民を大事にする国家に対し、イスラエルの国民は忠誠で応じた。イスラエルは、戦争が始まると
海外に滞在する若者までもが帰国して入隊することで有名だ。自ら銃を手にするイスラエルと、軍入隊を
免れようとさまざまな手段が横行する韓国の違いは、どこから生じるのか。国家が国民を大切にする
システムの違いが、愛国心の違いを生んでいるのではないか。
(続く)
>>498より
韓国人乗組員5人を含むタンカー「サムホ・ドリーム号」がソマリアの海賊に乗っ取られてから200日が過ぎたが、
依然として消息は不明のままだ。海賊に拘束されている5人の船員は、祖国が必ず救出してくれると確信しているだろうか。
一方、フィリピンで殺人の疑いを掛けられ、5年間の拘置所生活を送ったチョ・グァンヒョンさん(35)は、どんな心境だっただろうか。
韓国戦争の停戦後、北朝鮮に拉致された韓国人のうち、517人が未だに帰国していない。2004年に平壌を
訪問した日本の小泉純一郎元首相は、金正日(キム・ジョンイル)総書記との会談に強気の姿勢で臨み、
日本人拉致被害者8人を連れ戻すのに成功した。一方の韓国は、二人の大統領が2度にわたり南北首脳会談を
行ったにもかかわらず、拉致被害者問題は議題にすら含まれなかった。
数日前に公開された統一部の文献によると、拉致被害者のうち少なくとも22人は、政治犯収容所に収監されて
いるという。わが国の国民が、生き地獄に監禁されているというのに、大韓民国の社会では怒りも関心も注がれず、
それどころかこの事実すら忘れ去られている。このような韓国を果たして正常な国家と言えるのだろうか。
朴正薫(パク・チョンフン)社会政策部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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北朝鮮、核不拡散で最低評価=米シンクタンクが報告書
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010102800331 【ワシントン時事】米シンクタンク「軍備管理協会」は27日、核兵器保有国など11カ国による核不拡散や
核軍縮への取り組みを評価した報告書を発表した。この中で、北朝鮮の総合評価が唯一、最低評価のFだった。
11カ国は、国連安保理常任理事国5カ国と核拡散防止条約(NPT)非加盟で事実上の核保有国である
イスラエル、インド、パキスタンのほか、核兵器開発が懸念される北朝鮮、イラン、シリア。昨年1月から今年7月までの
「核兵器関連輸出管理」などへの取り組みを評価した。
総合評価で、常任理事国は「B」あるいは「Bマイナス」でおおむね評価が高かった。インドが「Cプラス」で、
イスラエルとパキスタンは「Cマイナス」、イランとシリアは「D」だった。(2010/10/28-11:45)
自国兵士の遺体捜索を目的にイスラエルがエジプト国内の学校で発掘作業をしていることに怒りの声
2010年02月16日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20100224_171445.html ■ 自国兵士の遺体捜索を目的としたイスラエルによる学校での発掘作業にエジプトで怒り
2010年02月16日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面
【カイロ】
イスラエルの調査団がカイロ東方のイスマイリーヤ県にある学校の校庭で行っている発掘作業について、
議員たちの間に憤りが広がったとの報道が月曜日にあった。
独立系新聞「アル=ミスリー・アル=ヤウム」が月曜日に伝えたところによると、イスラエルの調査団は、イスラエル兵の
遺体捜索のために、アブーオトゥワ女子工業高校の校庭で発掘作業を行っている。
議員たちはこの事態を エジプトの主権侵害だとみなし、この行為の停止に向けて早急に介入するよう
ホスニー・ムバーラク大統領に求めた。また彼らは、1967年の第三次中東戦争中にイスラエルが行った
戦争犯罪によって殺害され、集団墓地に葬られたエジプト兵捕虜の遺体捜索のためにエジプトの調査団が
入国することをイスラエルが認めない限り、イスラエル調査団の活動も今後一切許可しないよう、要請した。
(続く)
>>501より
サラーフ・サーイグ議員は、エジプトの主権侵害になるにもかかわらず、治安機関はこの事態を秘匿しており、
とうてい正当化できないと暴露した。一方でイブラヒム・ガアファリー議員は、イスラエルはこの発掘作業を利用して、
人権を尊重する国であると自国を宣伝しようとしていると述べた。
サブリー・ハラフッラー議員はこの発掘作業について、政府の処分を受けるべき事態だと述べつつ、イスラエル国内であれ、
シナイ半島であれ、エジプト軍の戦死兵を埋葬した集団墓地の位置を記した地図を、国際法廷や外交の場を通じて
提出するよう、イスラエルに科す必要があると強調した。
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100224_171445.pdf (翻訳者:香取千晴)
(記事ID:18537)
多摩区版
最新号:2010年10月29日号
きょう市民館で「沈黙を破る」上映会 映画で知って戦争の悲惨な実態
http://www.townnews.co.jp/0203/2010/10/29/75975.html 2010年10月29日号
「地域から平和を考える会」がきょう29日(金)、ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」(土井敏邦監督)の上映会を
多摩市民館3階大会議室で開く(後援=川崎市、川崎市教育委員会)。入場無料。鑑賞希望者は直接会場へ。
映画では元イスラエル兵らが自ら行った虐待や略奪、一般住民に対する殺戮を告白し、戦争の悲惨な実態を
伝えている。開場は午後5時45分、上映は午後6時15分から9時まで。
同会では11月1日(月)まで、フォトジャーナリストの広河隆一さんの写真を集めた「パレスチナ写真展」も
多摩市民館アトリウムで開いている。時間は午前9時から午後5時まで。
同会では「写真展と映画を通して私たちの今につなげて考えていきたい」としている。問い合わせは同会の大野さん(【電話】044・922・3618)まで。
特別法廷の調査協力拒否を ヒズボラがレバノン国民に訴え
2010.10.29 12:37
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/101029/mds1010291238004-n1.htm 2005年のレバノンのハリリ元首相暗殺事件を審理する国際特別法廷(オランダ・ハーグ)が、近くレバノンの
イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーを訴追するとの観測が強まっている問題で、ヒズボラ指導者ナスララ師は
28日に演説、「(同法廷の)調査に協力しないように」とレバノン国民に訴えた。ロイター通信などが伝えた。
レバノンでは訴追を受け、元首相の基盤スンニ派などとヒズボラの武力衝突が発生しかねないと緊張が高まっている。
ナスララ師は演説で「(集めた)情報はイスラエルに送られるだろう」とし、「すべてのレバノン国民と公務員は、調査をボイコットしなくてはいけない」と述べた。
同法廷の調査員らが27日、首都ベイルートを訪れたばかりで、同法廷は「調査員に対する攻撃だ」と反発した。(共同)
ユダヤ人虐殺に独外務省加担 過去暴く歴史家報告書
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102901000754.html 28日、ベルリンのドイツ外務省で、出版された「外務省と過去」に目を通すウェスターウェレ外相(ロイター=共同)
【ベルリン共同】ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)にドイツ外務省が積極的に加担していたとの「過去」を
暴いた歴史家の特別報告書が29日までに出版された。これまで同省はナチス政策に対し「消極的協力派」というのが
定説だっただけに、大きな反響を呼んでいる。
報告書の題名は「外務省と過去」。2005年に当時のフィッシャー外相の指示で特別委員会を編成、ドイツやイスラエル、
米国の5人の歴史学者が調査していた。
報告書によると、ドイツ外務省はヒトラーが国家権力を掌握した1933年から第2次大戦が終了した45年まで、
ホロコーストなどに「組織的」に関与し、ナチスの「支柱」となった。ナチスへの抵抗は「ごく少ない例外だった」としている。
また43年時点で、706人の同省高官のうち573人がナチスの党員だった。戦後も外務省はこうした「過去」を隠ぺい。
今回の調査にも多くの元外交官は非協力的だったという。
ウェスターウェレ外相は報告書について「(ナチス・ドイツの)第三帝国の犯罪に外務省が深くかかわっていたことを示すものだ」
と指摘。その上で「重要な歴史資料だ」と評価した。
2010/10/29 19:12 【共同通信】