【記録】イスラエルがやってる事を一々覚えていたい21【in議論板】

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388朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 14:22:58 ID:5AjnuVmq
>>387より
パレスチナ人テロ組織の児童リクルート法を物語るのが、ムハンマドのケースである。
本人は11学年、ガザの少年である。

「Elaphとのインタビューで、パレスチナの軍事キャンプで訓練をうけている少年数名が、
自分の自由意志で参加していることを認めた。更に彼等は抵抗を愛すると言った。
この地を占領から解放する唯一の道とみており、これがしっかりと頭にたたきこまれている。

ムハンマドは同年代の子供数名と一緒に、射撃や火器の操作訓練をうけている。
場所はガザ回廊南部のフトゥー地区。或る組織が少年達をリクルートし訓練しているの
であるが、組織名の公表を拒否した。

ムハンマドは小柄な少年だが、モスクのひとつで開かれているコーラン朗誦教室と
聖戦賛仰教室に出席。学校では組織支部に参加し活動家となったが、その後モスクで
助言者の勧めにより、組織の訓練所巡りに参加した。1年前火器類の操作法を学び、
戦闘員支援の役割を与えられた。夜間の見張り役で、イスラエルの軍用車両の動きを
監視するのである。ムハンマドは、実戦における戦闘支援の訓練もうけた。アッラーに
身を捧げ、郷土防衛のため死ぬことを望み、既に天国へ行った戦友の後を追いたい、と考えている」。

(以下略)
389朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 14:25:42 ID:5AjnuVmq
>>387-388は中略が入ります。
390朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 14:27:13 ID:5AjnuVmq
緊急報告シリーズ
Special Dispatch Series No 2465 Aug/2/2009
ファタハは武力抵抗に戻れ
―前PAエルサレム問題担当相の主張―
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP246509

2009年7月13日、パレスチナ自治区のテレビAl-Quds TVが、前PAエルサレム問題担当相
カデル(Hatem Abd Al-Qader)のインタビューを放映した。次に紹介するのは、
インタビュー内容である。画像で見る場合は下記を参照。

http://www.memritv.org/clip/en/2184.htm

ファタハをPAから切り離せ

カデル

 我々は、ファタハ運動とPA(パレスチナ自治政府)を意識的に切り離すよう行動すべきです。
ファタハ運動は、ひとつの組織、民族事業つまり解放運動なのであって、PAから
切り離さなければなりません。そして、解放運動としての目的、綱領、戦略を堅持する
必要がある。それは、ファタハの基本精神をベースとしたものであるべきだ。

インタビュー記者

 武力抵抗もなければならないと…

カデル

 その通り。独自の抵抗路線も必要です。
(続く)
391朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 14:28:39 ID:5AjnuVmq
>>390より
記者

 アルアクサ殉教旅団については、ファタハ内では誰が指揮しているのですか。

カデル

 アルアクサ殉教旅団は、もとのアルアクサ殉教旅団と変りはありません。恐らく地域的な
政治情勢のため、旅団の作戦が中断したのです。しかし、はっきり言っておきたいが、
アルアクサ殉教旅団は健在だ。将来イスラエルと対決する時に備え、即応態勢にある。
いつでもファタハ運動の命令に応じられる…。

 ファタハ運動は、ひとつの政党に変質するのを拒否する。我々はファタハ運動が
民族解放運動から政党に変質することに、断固として反対します。

ファタハは今後もパレスチナ解放運動である

 ファタハは、任務を終えたわけではない。まだその目的を達成してはいないのです。
現在も民族解放運動であり、政治行動と武力抵抗を中心にすることに変りはありません。
パレスチナ人民が自由と独立を勝ち取り、エルサレムを首都とする国家を建設し、
難民が帰還するまで、ファタハはパレスチナ民族解放運動として活動を続けなければ
なりません。この過程がなければ、ファタハ運動は政党になれない。ファタハは
解放運動として存在し、武力抵抗に依存する戦略を発動するのです…。
(続く)
392朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:08:17 ID:5AjnuVmq
>>391より
選択の余地はない…武力抵抗を再興すべきである

パレスチナ社会の現状とイスラエルの政局を見た場合、このような状況下でイスラエル人と
平和を築くことが可能と考える人は、はっきり言って自分を欺いているのです。我々は
イスラエルと平和協定を結ぶ段階にきていない。第一に我々は力がない。第二は
パレスチナの内部分裂があり、これを背景としてイスラエルがパレスチナ問題のつき崩しを強めているからです。

 パレスチナ社会の連帯と団結を取り戻し、占領者に対する武力抵抗を再興する。
これ以外に選択肢はありません。私はそのように確信しています。

すべての翻訳の著作権はメムリが所有する。
記事の引用の際は必ずメムリの名前を記載すること。
393朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:11:47 ID:5AjnuVmq
オスマン文書を証拠にエルサレムの土地問題解決へ
2009年03月20日付 Hurriyet紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090321_071840.html

東エルサレムで、ユダヤ人とパレスチナ人の間の30年間続いている土地所有問題は、
オスマン朝に関する文書館所蔵の、ある歴史的文書により解決される。ヒュリイェット紙に
語ったパレスチナ人弁護士は、トルコ当局が、ガザの戦闘後、彼らを援助し始めたこと、
そして文書発見後すぐに手渡したことを強調した。

東エルサレムのシャイフ・ジャッラーフ区にある30箇所の建物の所有権に関して
30年間続いている論争は、トルコ当局の尽力で見つかったと伝えられるオスマン朝の
ある地券文書で決着がつけられる可能性がある。

スペインと北アフリカ系のユダヤ人を代表するセファラード指導部(Sefarad Liderlig(i)と
いう名称の組織は、1970年代以降、建物は自分たちのものであると主張している。
この組織は、オスマン朝に関する文書館所蔵の文書をその証拠として示し、所有権を
諦めないパレスチナのアラブ人たちが起こす訴訟と絶えず対決している。裁判所は、
所有権がユダヤ人組織のものであると判断したが、賃貸者の立場にあるパレスチナの
アラブ人が建物に住むことも許可した。30年の間、多くのパレスチナ人の家族が
建物から立ち退かされた。最近のものとして、昨年の11月に立ち退かされたアル=キュルド
一家は、封鎖された家の傍に、抗議目的でテントを張った。家族の面々は提訴を諦めなかった。
(続く)
394朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:13:39 ID:5AjnuVmq
>>393より
■ 彼らの運命が変わる

パレスチナ人は、この問題における勝利に初めてこれほど接近した。イスラエルのハーレツ紙は、
パレスチナ人がアンカラで見つけ直近の裁判で提出した文書が、この訴訟の帰趨を変える
可能性があると報じた。同紙は、「トルコ人は、所有権をめぐり係争中の東エルサレムの
建物が、アラブ人のものであることに関する証拠を確認した」という見出しの記事で、
「イスラエル裁判所が文書を有効であると見なせば、パレスチナ人の家族は家から
追い出されないだろう」と報じた。

ヒュリイェット紙に語ったパレスチナ人弁護士の一人、ハーテム・エブー・アフメド氏は、「ユダヤ人が
何年にも渡って提出してきた文書は偽物だ。イスラエル人の裁判官は、ある審理で『では、
あなた方は歴史に根ざす文書を持っているのか』と質問した。我々は何年も懸命に
試みたが、トルコ当局から回答は得られなかった」と述べた。

■ ガザ

ガザ戦闘後、トルコ人の態度が変わったと強調するエブー・アフメド弁護士は、「トルコでは、
以前は我々に冷たい態度がとられていた。六ヶ月前までは、恐らくイスラエルとの関係を
壊さないためにそうだった。しかし、オスマン朝の文書を調べるための最近の訪土では、
こうならなかった。何ヶ月かの交渉の結果、トルコ人は文書を我々に渡した」と語った。

パレスチナの弁護士らは、ユダヤ人グループの提出したオスマン語の文書が偽物で
あることが、トルコ外務省から入手された文書で証明されたと強調し、彼ら自身が
見つけた文書の写しは、裁判所の承諾後、報道機関に配られるだろうと述べた。
(続く)
395朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:14:53 ID:5AjnuVmq
>>394より
■ パレスチナ人弁護士のエブー・フセイン氏:「トルコ人はとても機能的だった」

サラーフ・エブー・フセイン弁護士は、昨日行ったヒュリイェット紙へのコメントで次のように話した。
「数ヶ月前、エルサレムにあるトルコ大使館に出向いた。彼らは初めて我々にすぐに
対応してくれた。彼らは非常に機能的だった。ガザ戦闘が時事問題であったころ、
私はアンカラにいた。あちらの担当者は地券地籍簿総局の文書館で関係する文書を
見つけて私に手渡した。その19世紀の文書は、建物が当時、ユダヤ人のものではなく、
パレスチナ人のものであったことを示している。」

この記事の原文はこちら
http://www.hurriyet.com.tr/dunya/11249789.asp?top=1

(翻訳者:林奈緒子)
(記事ID:16033)
396朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:16:45 ID:5AjnuVmq
ガザ攻撃中のイスラエル兵の行為に関する軍内部からの証言
2009年03月20日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090320_134118.html

■ ガザ攻撃における戦争犯罪、イスラエル兵による告白、彼らはこれを宗教戦争とみなしていた

2009年03月20日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP報道面

【ナザレ:ズハイル・アンドラーウス(本紙)】

ガザ戦争中のイスラエル兵による犯罪行為が明らかになりつつある。イスラエル軍部が、
作戦に参加した兵員による証言の掲載を「ハアレツ」、「マアリブ」の二紙に対して
許可したところ、彼らが如何に醜悪な罪を犯したかが明るみに出た。冷血な殺人、
財産の破壊、戦争犯罪、人権に対する犯罪の範疇に入るその他の罪状である。

それ以前、イスラエル軍部は自国のメディアにすら、掃討作戦が行われた地域への
立入りを禁じ、戦争中に行われたことを隠蔽してきた。しかし、この戦争中のパレスチナ人
死亡者の数が、イスラエルによる犯罪の規模を、その直接の証拠を見ないまでも証明している。

そして今、兵員たちが自身の罪を自白し始めた。彼らの証言は、ガザ戦争中行われた
パレスチナ民間人の殺戮、見境のない放火、パレスチナ側の所有物に対する意図的な破壊等を明確に示している。
(続く)
397朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:18:34 ID:5AjnuVmq
>>396より
これに先立ち「ハアレツ」紙は、先月、2月の13日に北イスラエルのキリヤット・オラニムにある
ラビンという軍事教練学校で開かれた会議中の兵員たちによって行われた証言を報道していた。
彼らは、同校卒業生であり、イスラエル軍戦闘部隊に所属し実際にガザ作戦に参加している。
同紙によれば、戦場からの兵員による証言は、全ての戦線において高度な戦闘時のモラルが
維持されたとするイスラエル軍報道官の主張とは数千光年もの開きがある。問題の会議要旨は、
今週発行された同軍事教練校卒業生たちによる刊行物に掲載されている。

会議中行われた証言では、パレスチナ人女性とその子供二人に機関銃砲火を浴びせた
一件が、ある歩兵部隊指揮官によって述べられる。家族が住む一軒家を彼らは占拠し、
その住人たちを一部屋に閉じ込めた後、別の一隊がそこを拠点とするため入った。数日後、
家の住人を退去させよとの指令が来たため、そのようにして、住人たちには家を出たら
右へ向かえと命じた。ところが彼らの内一人の女性とその子供二人は左方向へ向かった。
一方彼ら(イスラエル軍)は、その家屋の屋上に機関銃とともに配備されていた兵員に、
住人を退去させよとの指令を伝えるのを忘れていた。

指揮官の発言によれば、この兵士は指令に忠実に対応した。つまり、警戒ラインを超えて
女性と子供が接近してくるのを認め、即座に引き金を引いた。指揮官は、指令に則し
任務を実行したその兵士に良心の呵責があったとは思えないと述べた。パレスチナ人の
生命は自軍の兵員の生命ほど重くないというムードが兵士たちの間で支配的であり、
そのように思うことで何とか事態を乗り切っているのだとも同指揮官は言う。
(続く)
398朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:20:22 ID:5AjnuVmq
>>397より
ハアレツ紙が掲載する別の部隊指揮官の証言によれば、ある小隊指揮官は、占拠した
家屋から100メートルほどの道路を歩いていた高齢のパレスチナ人女性への発砲を命じた。
(中略)ガザ中心部に存在するのはすべてテロリストであるので殺害せよとの指令があった。
また、アラブに死を、などと壁に落書きする、パレスチナ人家族の写真を撮り、彼らに
唾を吐きかけたり、彼らが存在したことを想起させるものを全て燃やす等の行為が
行われたとも述べている。証言者の指揮官は、彼らは単にそのような行為が可能で
あったからしたまでで、イスラエル軍がモラルの面で堕落していることが問題の中心にあると述べた。

同紙が伝える上述の軍事教練校での会議中、ある指揮官は、自軍から離れた所にいた
高齢のパレスチナ人女性を殺害せよとの指令に従ったと証言した。ここで教練校の
校長が証言者に質問している。「なぜその人物に発砲したのか?」指揮官が答えた
ところによれば、「それがガザではすばらしい点です。ある特定の道を通りかかるなら誰でも、
武装していなくても、発砲して良いのです。我々の場合それがその高齢の女性であった。
指令を受けた時点で彼女が武装しているとは認められなかったが、常に自殺攻撃者に
警戒せよと言われていました。」
(続く)
399朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:22:09 ID:5AjnuVmq
>>398より
更にある将校は、イスラエル軍がガザ市へ入る攻撃の最終段階について証言している。
自軍を防衛するため可能な限り数多く発砲し住民を殺害せよとの指令があった。また、
作戦の開始段階で彼らが受けた指令は、家屋に侵入せよというもので、その際は
装甲車により門の下部を破壊し、内部に入ってから発砲を開始し階ごとに確認の上、
屋上に到達しなければならない。

屋上へ至るには階ごとに出会う人間に発砲しなければならず、この指令は論理的でないと
思ったが、上層部がガザに残る者は全てテロリストとみなしていたのでこのようなことが
許されたのだろう、自分にはよく分からないがと、証言者は述べた。

また、この証言者は以下のように述べる。

「ガザに残っていると言っても彼らには逃げる場所もなかった。それなのに逃げなかったのが
悪いとされる。この指令を何とかしようとして、家屋へ入ったらラウドスピーカーを用い
パレスチナ人に退避のため5分間の猶予を与え、その後逃げられなかった者は殺害すると
告げる、との方針にした。ところが、それを配下の兵員に伝えたところ激しい反発にあった。
ガザ市にいるのは全てテロリストであり我々は彼らを殺害しなくてはならないというのが
兵士たちの主張であり、抑制を説いたが結果は無駄であった。彼らはガザでは何でもできると考えていた。」
(続く)
400朝まで名無しさん:2009/11/10(火) 15:23:36 ID:5AjnuVmq
>>399より
木曜(19日)の「マアリブ」によれば、本日金曜、イスラエル商業局の10チャンネルが、
映像と音声による兵士たちの証言を放映する。それらは、占領兵が女性や子供を殺害し
財産を破壊したことの証拠となる。また、ユダヤ教のラビたちが、可能な限りムスリムを
殺戮せよと兵士たちに指示していたことにより、この戦争中のムードが概して宗教戦争の
様子を呈していたことなども明らかになるだろう。

※3月20日付英インディペンデント紙掲載の関連記事
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/israels-dirty-secrets-in-gaza-1649527.html
原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090320_134118.pdf

(翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:16030)
401朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:11:54 ID:0pxnapT1
米政府「ハマースがイスラエルを認めることが挙国一致内閣承認の条件」
2009年03月21日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090325_175917.html

■ワシントン:「ハマースがイスラエルを認めることが挙国一致内閣承認の条件」

2009年03月21日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン、パリ:諸通信社】

 アメリカ合衆国は、ハマースがイスラエルを承認し、イスラエルとパレスチナの間で
これまでに調印された諸合意を遵守しない限り、ハマースが参加するパレスチナ
挙国一致政府を承認しないと改めて主張した。

米国務省は一昨晩に声明を出し、昨日帰国したエジプトのウマル・スレイマーン情報長官が
先週ワシントンを訪問した際、パレスチナ挙国一致政府へのハマース参入に関して態度を
軟化させるよう、アメリカ側に圧力をかけようとした事実を否定した。

一方パリでは、イスラエル友好協会のクロード・ジュルスナン会長が、フランス語圏
ユダヤ人世界会議での演説で、「ニコラ・サルコジ仏大統領はハマースとイスラエルの
断絶が続くならば、イスラエル兵シャリット解放のため、新たな行動を起こすだろう」
「サルコジ大統領はフランス国籍も持っているシャリットを解放すると決意している」と語った。
 
一方、パレスチナ各派間の対話に関しては、ハマースの副政治局長である
ムーサー・アブーマルズーク氏が、「パレスチナ各派はいまだ合意に至っていない問題を
解決するため、次の水曜日に対話を再開することで合意した」と確認した。

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090325_175917.pdf

(翻訳者:中島希)
(記事ID:16066)
402朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:14:51 ID:0pxnapT1
エジプト当局がラファハ通行所を3日間の開通の後、再度閉鎖
2009年03月22日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090331_142454.html

■ エジプト、ラファハ通行所を3日間開通した後に閉鎖

2009年03月22日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【ラファハ:本紙】

 エジプトは今日[22日]、ラファハ通行所の自国側を閉鎖し、ガザ地区に帰ろうとする
病人ら足止めになったパレスチナ人の通行を禁止した。エジプト側の情報筋によると、
ラファハ通行所は金曜日の夕方まで3日間にわたって開かれ、カイロで治療を受けた
病人たちや強制追放されていた人々など、ガザ地区に帰る途中に足止めになっていた
全員に対して通行が認められていた。

 通行所に派遣されているパレスチナ大使館のムハンマド・アラファート担当官は、
「今回の通行所開通は、イスラエルの封鎖下におけるガザ地区の住民たちの苦しみを
和らげるために実施された」と説明し、「検問所が双方向に開通している間に、病人や
足止めになっていた人々754人がガザ地区に戻り、ガザ地区住民たちを援助するために
アラブ諸国や諸外国から寄付された585トンの医療支援物資や医薬品、幼児用ミルク、
飲料水、救急車8台とレントゲン撮影機2台が搬入された」と指摘した。また、エジプト側では
カイロの病院で治療を受ける病人175人を受け入れた。
(続く)
403朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:15:55 ID:0pxnapT1
>>402より
 ガザ地区の解任された[ハマース主導の]政府の内務省は先に、パレスチナ側から
ラファハ通行所を閉鎖して病人らがガザ地区から出ることを禁止し、「通行所は、パレスチナ人が
エジプト側で受ける侮辱的な待遇を理由として閉鎖された」との声明を発表したが、先週の
水曜日にはパレスチナ人およそ175人がガザ地区から出ることを許可していた。

 また、ガザ地区に向けての食糧支援物資や援助物資の搬入にあてられたシナイ半島
中央部のアウジャ通行所では、エジプトやアラブ諸国、諸外国からの援助物資89トンが
ガザ地区に向けて2週間ぶりに搬入された。これらは、エジプトの町アリーシュに蓄積
されていた援助物資であり、今年1月のイスラエルによるガザ攻撃直後から、ガザへ
搬入するためにエジプトやアラブ諸国、諸外国から流れ込んでいたが、イスラエル側からの
度重なる援助物資搬入の妨害や、長期間にわたる搬入の不許可、最近では15日間に
わたってガザ地区向け援助物資の搬入を妨げるアウジャ通行所閉鎖などの措置を経て、ようやく搬入されたものである。
(続く)
404朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:17:44 ID:0pxnapT1
>>403より
 目撃者によると、医薬品や医療支援物資を積んだトラック数十台がラファハ通行所に
向かったとのことだが、通行所の当局筋は、金曜日の夜には通行所は封鎖され、
エジプト・ガザ地区間の人やトラックの行き来が禁止されたと指摘している。

 また、「平和の音楽」と称するイタリアの楽団が、ガザ地区に入って音楽イベントを
行うためにラファハ通行所のゲートの前で4日間待機しているが、エジプト側は
当局側との事前の調整がなかったことや、ガザ地区に入るために必要な認可の
取得がなされていないことを理由に、彼らのガザ地区入りを許可していない。

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090331_142454.pdf

(翻訳者:鈴木啓之)
(記事ID:16103)
405朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:19:07 ID:0pxnapT1
イスラエル当局、カタール特使専用機のパレスチナ上空飛行を拒否
2009年03月23日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090419_151834.html

■ イスラエル、カタール特使を乗せた航空機のラーマッラー上空進入を拒否
■ アッバース大統領、首脳会議に安心して参加できるようカタールとエジプト、サウジの対立の解決を希望

2009年03月23日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ラーマッラー:ワリード・アウド】

 パレスチナのアッバース大統領は一昨日、側近らに対して「他のアラブ諸国首脳と
同様に、今月末に開催されるドーハでのアラブ諸国首脳会議への公式な招待状を受け取った」
と伝え、「カタール政府は招待状を届けるために閣僚を派遣したが、イスラエルが同閣僚の
ラーマッラー訪問を許可しなかったため、来訪できなかった」と明らかにした。アッバース大統領が
側近に伝えた情報によると、イスラエルは公式招待状を手交するため専用機がパレスチナ上空を
通過してラーマッラーに着陸することを許可しなかったという。その航空機は、アンマンに公式の
招待状を手交に来たカタール特使の移動のためにヨルダン当局が手配したものであった。
(続く)
406朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:19:52 ID:0pxnapT1
>>405より
 イスラエル政府はカタール特使の通過を許可しなかったが、公式招待状は大統領府に
間接的に届けられた。アッバース大統領は「ドーハ首脳会議への参加を切望している。
欠席を決定したわけではなく、首脳会議開催前にアラブ諸国の和解のための連絡協議が
成功するよう祈っている。それによって、国民の利益に資するかたちでパレスチナが
代表を派遣する助けになるだろう」と述べている。

(後略)

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090419_151834.pdf

(翻訳者:桑山沙央里)
(記事ID:16239)
407朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:24:13 ID:0pxnapT1
コラム:ガザ攻撃におけるイスラエルの戦争犯罪
2009年03月23日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090323_225813.html

■ イスラエル、そしてアラブへの有罪判決

2009年3月23日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPコラム面

【マフムード・アル=ムバーラク】

先のガザ侵攻中イスラエルが犯した「戦争犯罪」を調査すべきとの声が、世界各地の
人権関係組織から続々とあがる中、新たにこの「犯罪」の証拠が、今回は彼ら(イスラエル)の身内から出てきた。

イスラエル将校や兵士たちが先月行った証言、先週木曜、金曜の「ハアレツ」紙が
報じたものがそれである。証言は、部隊指揮官直々の指令によりそれらの戦闘員自身が
「戦争犯罪」を犯したという率直かつ深刻な告白であった。

ある歩兵部隊指揮官は、パレスチナ女性とその子供を意図的に機関銃で殺害したと言う。
また別のケースでは、通りを一人で歩いていた高齢のパレスチナ人女性が殺されている。
彼女は、イスラエル兵たちとって何らの危険も意味しなかったにもかかわらずである。
これら恥ずべき証言によれば、イスラエル軍の主張とは異なり、イスラエル戦闘機は
事前警告なしに民家を標的としている。
(続く)
408朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:25:15 ID:0pxnapT1
>>407より
兵士たちの証言は、彼らに与えられた指令がパレスチナ民間人の生命をないがしろに
していた事をはっきりと示している。彼らの中の数名が言うように、パレスチナ人を
「人間扱い」する必要はなかった。「ガザですばらしいのは、通りで誰かを見かけたら
簡単に発砲できることだ。標的は武装している必要はない」というある兵士の発言がこれを裏付ける。

中でも深刻な告白は、ユダヤ教のラビたちが憎悪をかきたてるような宗教的用語を
用いてガザ戦争を形容し、それを記した印刷物が彼らに配られていたというものである。
兵士たちの証言によれば、それらの印刷物は、「明確はひとつのメッセージ」を伝えている。
それは、「我々イスラエルの民は奇跡によってこの国へと至った。今や、ユダヤ人で
ないものを根絶やしにすべく戦うべき時である」というものだ。

筆者は、この「ユダヤ人以外を根絶やしに」という言葉を長らく凝視した。これには、
国際法上深刻な容疑、国際刑事裁判所規程第6条によれば「ジェノサイド (国籍、
人種、宗教、宗派などにより構成されるある集団の殲滅を目的とした大量殺人)」と
呼ばれる容疑がかけられる。言うまでもなく、このような宗教的意味合いを持つ指令は
戦場においては激情を誘発する。おそらくは兵士たちによる過剰殺傷につながっただろう。
「血に飢えたような感覚だった」とある兵士は表現する。

もしこのような印刷物が、兵士たちの証言に示されたように、イスラエル軍により公に
配布されていたなら、現在の国際法ではもっとも深刻とされる犯罪、「ジェノサイド」容疑で
イスラエル国家が公式に追求されてしかるべきである。第二次大戦中のドイツ軍同様、
イスラエル軍はその国家を代表する公的機関であるのだから。
(続く)
409朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 16:27:17 ID:0pxnapT1
>>408より
自白であれ、証言もしくは証拠物件に基づくものであれ、刑事裁判所で容疑が固まれば、
あとはそれらを収集、正当性を証明し、しかるべき法廷へ申し立てるだけである。
今回のイスラエルのようなケースでは、ニュルンベルグ・東京裁判、もしくはユーゴスラビア、
ルワンダ裁判と同種の法廷が要請される。

しかし、アラブ諸国政府は、まるで自分たちとは関係ないかのように、この件に無関心と
見受けられる。アムネスティ・インターナショナル、ジュネーブ人権機関そしてEUの
人権機関多数がイスラエルの起訴を要請したとき、あるいは、国連人権問題担当官の
ような国際機関の高官たちがイスラエルの戦争犯罪に関する調査を呼びかけたとき、
パレスチナ大統領もその首相も、閣僚も顧問の一人さえも、それに応えることはなかった。
他ならぬ彼らこそが当事者だというのに。
(続く)
410朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:12:16 ID:0pxnapT1
>>409より
イスラエルに対する容疑を固める法手続は容易ではないが、EUの法廷はこの件の
審理を受諾している。そしてボランティア弁護士たちが、アラブ諸国政府の合意を
待つことなく実際に手続きを始めようとしている。しかし彼らは、この件を追求するのに
かかる経費を負担できるほど豊かではない。この法的闘いの継続を妨げるものが、
それにかかる経費であるというのは遺憾なことである。証拠を収集しそれをEU法廷へ
提出するボランティアの一人が筆者に告げたところによれば、このような作業にかかる
費用は、アラブのどこかの国で中規模の会議を開催する費用を上回るものではない。
しかし、さらに残念なことに、あるEU議会メンバーが述べたところによれば、アラブの
弁護士たちがEU議会メンバーたちに対し、来月開催予定のダーバン会議(反人種主義・
差別撤廃世界会議)への不参加を要請したそうだ。イスラエルに人種主義疑惑を
かけているこの会議に対抗すべく、イスラエル側は数千万ドルの予算を取ってある。
(続く)
411朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:13:09 ID:0pxnapT1
>>410より
しかし、ガザ戦争のため今日イスラエルを追い詰めている容疑から逃れるのは
難しいと思われる。イスラエルの国際法違反の弁護という重荷を負う弁護士たちをうらやむものはいないだろう。

国際刑事裁判所がイスラエルの罪状を受け入れるのであれ拒否するのであれ、
今日なされるべき事は、日ごとに増えていく上述のような証言、証拠をEU諸国内の
専門法廷へ提出することだろう。1949年のジュネーヴ諸条約の第四条146項に基づき、
欧州祖国は何者であれ戦争犯罪者を訴追しなければならない。もし欧州諸国の
いずれかでイスラエル政府関係者が被疑者となれば、これら国家間の犯罪者交換協定
により同人のEU圏内での移動は禁じられる。

しかし、アラブ共同体がこの与えられた法的チャンスを見逃すとすれば、非難されるのは
イスラエルだけではない。そのようなチャンスを逃した国々もまた糾弾されてしかるべきなのである。

*筆者は国際法専門家

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090323_225813.pdf

(翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:16049)
412朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:16:04 ID:0pxnapT1
レバノン南部でPLO幹部暗殺、レバノン各派やハマースが非難
2009年03月24日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090412_181505.html

■ アッバース・パレスチナ大統領、「テロ犯罪」との見解
■ レバノン各方面から非難、非難の矛先はイスラエルに
■ [在レバノンPLO]大使の車列が通過後、爆発物によりパレスチナの在レバノン幹部が暗殺される

2009年03月24日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面

【ベイルート:本紙】

 パレスチナ解放機構(PLO)在レバノン副代表であるカマール・ミドハト少将の暗殺によって、
PLOとファタハ運動はレバノンで痛撃を受けた。ミドハト副代表は昨日午後、レバノン南部の
ミーヤ・ワ・ミーヤ難民キャンプ(サイダのアイン・アル=ヘルワ難民キャンプに隣接)を出た後、
副代表の車を狙った遠隔操作装置による爆発物の爆破によって暗殺された。

 ミドハト副代表の他に、同行していたファタハ運動の幹部3人が死亡し、爆発によってミドハト氏の
車がミーヤ・ワ・ミーヤの道路脇の低地に吹き飛ばされた後、爆発で生じた穴に落ちた車に乗っていた3人が負傷した。

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領はラーマッラーの大統領府からの声明で、ミドハト
副代表の暗殺を「テロ犯罪」と表現した。

 ミドハト副代表と3人の同行者の遺体および彼らが乗っていたメルセデス社製の車の残骸は、
250キログラムに相当すると見られる爆発物の爆発現場から100メートル先に散らばった。
(続く)
413朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:17:51 ID:0pxnapT1
>>412より
 ミーヤ・ワ・ミーヤを取材した本紙特派員によると、爆発物はミドハト氏の車列が
キャンプから出る際に通った道路の舗装の下の下水管に仕掛けられていた。UPI通信に
よるとアッバース・ザキー在レバノンPLO代表は、爆発は自分を狙ったものだったと
述べた。ファタハ運動の在レバノン事務局長であるスルターン・アブー・アル=アイナイン准将は、
「爆発は数日前の氏族抗争で死亡したファタハのメンバーの弔問のためミドハト副代表
より先に出発したザキー代表を狙ったものだった。ザキー代表は、ミドハト副代表が
通る約15分前に同じ道を辿ってキャンプから出て行った」と述べた。また、情報によると、
ザキー代表が使用している車はミドハト氏の車列のものと似通っていたという。
アブー・アル=アイナイン事務局長も同様のことを指摘したが、いかなる方面に対する
非難も控えた。一方、ザキー代表は「この犯罪を実行した者は、何らかのかたちで
イスラエルに協力する者である」として、イスラエルの関与を示唆した。

 この犯罪は、パレスチナおよびレバノンの各方面から非難された。ミドハト副代表は
過去数年間、難民キャンプとりわけアイン・アル=ヘルワ難民キャンプ内部の安定化や、
同難民キャンプ内でのファタハ運動の再構築に努力し、内部での戦闘を防ぐため
キャンプ内における権威を遵守するよう諸イスラーム主義組織への説得に成功していたからだ。
(後略)

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090412_181505.pdf

(翻訳者:平川大地)
(記事ID:16188)
414朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:21:55 ID:0pxnapT1
エジプト側で押収されたガザ地区支援物資の競売の動きに反発広がる
2009年03月25日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090402_140322.html

■ エジプト当局の姿勢にインターネット上で広く非難
■ エジプト:宗教者たちが、ガザに向かう途中に押収された羊の購入を禁止するファトワー

2009年03月25日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:フサーム・アブー・ターリブ】

 エジプトの著名な宗教者や宣教者たちは民衆に対して、エジプトとパレスチナの
境界線上にある秘密トンネルを経由してガザ地区に密輸する途中に押収された羊を
購入しないよう警告を発した。この[押収された羊の売却の]問題は、本紙ウェブサイトを
はじめ、エジプトのインターネット上の掲示板やウェブページで非難の的になった。

 本紙に対する談話の中で、イスラーム問題高等評議会メンバーのユースフ・アル=バドリー
は国民に対して、これらの羊や、トンネル内部で押収された物品を購入しないよう
呼びかけ、「これらの品物から利益を得ようとしたり購入した者は罪人である」と強調した。

 バドリー氏は、「これらの羊を売買しようとしている人や、食べようとしている人、
それによってどのようなかたちであれ利益を得ようとしている人は、断じて大罪人であり、
イスラエル人のイスラーム教徒やアラブへの敵対行為を支援する者たちである」と述べた。
(続く)
415朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:23:10 ID:0pxnapT1
>>414より
 また同氏は、「我々が兄弟に救いの手を差し延べて支援のために立ち上がることを
キャンプ・デーヴィッド合意が妨げると述べる者たちは、『彼らがもし、宗教上のことで
助けを求めてくるなら、あなたたちと契約を結んでいる人びとの害にならない限りに
おいて、彼らを助けるのは、あなたたちの義務である』というクルアーンの節を
間違って理解している。この節は蔑ろにされており、まったく実行されていない。
パレスチナ人を助けるのは、全てのイスラム教徒の義務である。したがって、我々は、
あらゆる形で彼らを助けるべきである。彼らが金銭を支払った物品を押収し、これに
よって利益を得ることは大罪であり、それに関与した全ての人は罰せられなければならない」と語った。

 ムスリム同胞団の指導者であるムハンマド・マフディー・アーキフは、「エジプト当局が、
ガザの人々が金銭を支払った羊や子牛を競売にかけたことは、エジプト体制の顔に
泥を塗る行為だ」と語った。同氏は本紙への談話の中で、「運命はエジプト体制の悪行を
白日の下に晒さずにはおかないだろう。そして体制は額に脂汗が浮かぶような
恥ずべき行為によって、日に日に堕ちていくことになるに違いない」と指摘した。
(続く)
416朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:24:28 ID:0pxnapT1
>>415より
 宣教者サフワト・ヒガーズィー博士は、ガザ地区に対する封鎖を非難し、「政府が
毎日続けているパレスチナ人への締めつけは、不当な抑圧だ」と述べた。また、
「パレスチナへの支援を妨害することは、受け入れ難いことである」と語り、金銭的・
物質的援助は、それが可能である全てのイスラーム教徒の義務であることを強調した。

(中略)

 北シナイ県は昨日火曜日、エジプト領ラファハで羊560頭とガスボンベ50個を
売却するために競売を実施すると発表し、精肉業者の参加を呼びかけた。これに
対してエジプトの民衆の間では怒りが広がっている。

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090402_140322.pdf

(翻訳者:梶田知子)
(記事ID:16114)
417朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:26:05 ID:0pxnapT1
ガザ市民への爆撃は「戦争犯罪」だとした国連報告をエジプトが歓迎、米は偏向だと批判
2009年03月25日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090329_235331.html

■ 一般市民への爆撃は戦争犯罪だと認定
■ エジプト外務省、パレスチナに好意的なフォーク報告書を歓迎
■ 米政府は国連報告官を反イスラエルだと非難


2009年03月25日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

エジプト外務省は昨日の声明で、国連のリチャード・フォーク人権問題特別報告官が
提出したパレスチナ報告を歓迎した。報告書には、イスラエルがガザへの不当な攻撃の
際に行った侵犯行為は、「戦争犯罪」だと表現されていた。

外務省のフサーム・ザキー報道官は、この重要な報告書は占領軍が残した被害規模を
記録すると共に、288名の子供たちと121名の女性を含む1434名にも達したパレスチナ人の
死者数と、2434名もの子供たちや女性を含む5303名の一般市民の負傷者数をも
記録しており、イスラエル軍が最低限の人道的なルールにさえ違反していたことを証明するものだと表明した。

(中略)

 同じ頃米国は、リチャード・フォーク報告官を、パレスチナに偏向し、反イスラエル的だとして
非難した。米国務省のロバート・ウッド報道官は、「報告官の見解は客観性から程遠い」と
述べ、米政府は繰り返し、ガザ攻撃に関するフォーク報告官の見解に懸念を表明してきたと
指摘した上で、「彼の見解は偏っている」と述べた。

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090329_235331.pdf

(翻訳者:小林沙織)
(記事ID:16092)
418朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:27:56 ID:0pxnapT1
イスラエル次期首相、「和平努力継続」表明しつつ入植地拡大へ
2009年03月26日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090402_162257.html

■ エルサレムに2つの居住区建設計画、リーバーマン氏と「マアレ・アドミム入植地」の拡大で合意...ネタニヤフ氏、和平へ尽力...入植地拡大へ

2009年03月26日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:本紙アスアド・タルハミー】

 次期イスラエル政府の組閣を委任されたリクード党のベンヤミン・ネタニヤフ党首は
「和平のための行動を継続する」と宣言したが、同時に占領下エルサレムのマアレ・アドミム
入植地の建設を再開するという口頭での合意が「イスラエル我が家」のアヴィグドル・リーバーマン党首
との間で成立したことが明らかになった。エルサレム市内では2つの入植地建設計画が
あると伝えられており、1つ目の計画はシェイフヤラにユダヤ人居住区を建設すると
いうもので、今日承認される予定だ。2つ目は、パレスチナ立法議会に面する
アブー・ディースに住宅230戸を建設するというものであり、現在承認手続きが進められている。
(続く)
419朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 17:29:11 ID:0pxnapT1
>>418より
 ネタニヤフ氏は、パレスチナとの和平プロセスに対する政策の概要を明らかにした。
エルサレムで開催されたイスラエルおよび世界各国の実業家の会議でのスピーチで
ネタニヤフ氏は、「イスラエル政府は和平のパートナーになる。私は最後の目標である
和平のために、パレスチナ自治政府と交渉する」と発表した。さらに、「経済政策は
政治交渉の代わりではないが、交渉を補完する役割がある」と述べた。しかし
ネタニヤフ氏は、アメリカ政府が支持している二国家共存案の受け入れを明言することは
避けた。そのため、パレスチナ自治政府のナビール・アブー・ルデイナ大統領府報道官
は、「イスラエル次期政府は、曖昧にすることなく明確に二国家共存案を遵守すべきである」と強調した。

(後略)

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090402_162257.pdf

(翻訳者:梅原春奈)
(記事ID:16115)
420朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 23:07:47 ID:jjQbIWcq
ゴールドストーン報告書が国連で採決へ、阻止のためにイスラエルがパレスチナ自治政府に圧力
2009年10月14日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20091022_125115.html

■イスラエル、悪い結果になるとパレスチナ自治政府を威嚇
■ゴールドストーン報告書が今日安保理、明日人権理事会で採決へ
■ネタニヤフ首相は否決させると豪語

【ラーマッラー:ハーリド・アル=アスマイー】【ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】【占領下エルサレム:通信各社】

PLOのサーイブ・ウレイカート交渉担当官の声明によれば、イスラエルの対ガザ戦争に関し、
〔イスラエルの戦争犯罪を指摘した〕ゴールドストーン判事を委員長とした国際委員会が
まとめた報告書を議論するため、国連安保理の開催が準備される中、パン・ギムン
国連事務総長は、明後日金曜日にジュネーヴで開かれる国連人権理事会での議論に
同報告書を再提出するという、パレスチナのマフムード・アッバース大統領とその他の国々の
意向を支持すると発表した。

ニューヨークでは、エジプトの国連大使であるマーギド・アブドゥルファッターフ氏が本紙に対し、
今日、安保理が開く会合の重要性は、ゴールドストーン報告書が検討対象として残ったことに
あると述べ、安保理の理事国になっているアラブ諸国や非同盟諸国の大使・代表たちは、
報告書に記載されている勧告を実行に移すことの重要性を確認するだろうと語った。また
アブドゥルファッターフ国連大使は、ここ数日間にエジプトがゴールドストーン報告書を
延命させるためにエジプトが払ってきた努力について称えた。
(続く)
421朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 23:08:35 ID:jjQbIWcq
>>420より
一方ジュネーヴでは、パレスチナの国連代表イブラーヒーム・フレイシュ氏が、今週の終りに
国連人権理事会の緊急会議を開くことを求めた。パン・ギムン事務総長の報道官が昨日
声明を発表したところでは、事務総長自身もこれを支持しているという。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、国連人権理事会でゴールドストーン報告書を
否決させるに十分な数の票を集めると豪語し、イスラエルの治安責任者はパレスチナ自治政府
に対し、決議の採択を働きかけた場合には、悪い結果がもたらされると脅した。同じ内容を
記した手紙がラーマッラーの政府当局に届けられ、パレスチナの政治的・経済的な利益や
将来は、パレスチナのテロとの戦いをイスラエルと協力して行っていくことにかかっていると書かれているという。

(後略)

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20091022_125115.pdf

(翻訳者:倉井彩)
(記事ID:17713)
422朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 23:15:20 ID:jjQbIWcq
イスラエル/被占領パレスチナ地域 : ゴールドストーン報告書の国連決議は説明責任への決定的なステップ
最新ニュース・トピック別 | アーカイブ(発行年月別)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=721

今年初めにガザとイスラエル南部であった紛争についてのゴールドストーン報告書の主たる
勧告を可決した5日の国連での投票は、戦争犯罪や他の国際法違反を行なった双方の
人たちに説明責任を問うためにきわめて重要である、とアムネスティ・インターナショナルは述べた。

「この決定的な国連総会決議において、イスラエルとガザのハマス両者にしかるべき通告が
なされたことで、彼らは紛争中にあったと申し立てられている人権法、人道法への重大な
違反行為についての信頼できる独立した調査を直ちに実施しなければならない」と、
アムネスティ・インターナショナルの国連事務所長であるイボンヌ・テルリンゲンは本日述べた。

「時計は今も回っている。私たちは両者がこれ以上遅れることなく行動することを求める。
国連は本日、説明責任を問うため、そしてイスラエル人とパレスチナ人の間の平和と正義の
追求を長く妨害してきた免責の連鎖を終わらせるために声を上げた」

ゴールドストーン判事によって率いられた国連事実調査団の調査結果に基づく国連総会決議
は、イスラエルとパレスチナの両勢力が戦争犯罪、そして人道に対する罪を犯した可能性が
あると結論づけており、大多数で可決された。114カ国が賛成し、18カ国が反対、44カ国が
棄権した。米国と欧州連合(EU)の7カ国が決議に反対し、ロシアは棄権した。
(続く)
423朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 23:16:29 ID:jjQbIWcq
>>422より
「われわれは米国、チェコ共和国、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、
スロバキアが決議に反対し、この紛争での侵害行為の犠牲者たちにとって不可欠な
説明責任や法の裁き、人権の必要性を支持しなかったことを大変残念に思う」と、
テルリンゲンは述べた。

この決議は国連事務総長に対して、ゴールドストーン判事の報告書を安全保障理事会に
提出するよう要請している。もし、イスラエルとハマスが国際基準に合った独立した調査を
行なうことができないか、するつもりがないと判明した場合、安保理はガザの状況について
国際刑事裁判所(ICC)検事に付託する権限がある。決議はまた、国連事務総長に対して、
3カ月の間に総会に進捗状況についての報告書を提出するよう求めている。

「われわれは国連事務総長に対して、イスラエルとハマスによってなされる調査が求められる
国際基準に合致しているかどうかを評価するために、人権法と国際人道法の独立した専門家
たちを今すぐ任命するよう求めている」とテルリンゲンは述べた。

ゴールドストーン報告書の調査結果は、紛争中及びその直後にガザとイスラエル南部で
申し立てられた違反行為を調査したアムネスティのチームによる調査と呼応したものである。
紛争では約300人の子どもたちを含む数百人のパレスチナ民間人と3人のイスラエル民間人が殺された。

「ほぼ1年が経とうとする今、戦争犯罪や他のひどい人権侵害に苦しんだ人びとは今も正義が
果たされることを待っている。本日の国連総会決議が双方の犠牲者たちのために法の裁きと
補償を実現する触媒としての役目を果たすことが、われわれの強い希望である」と、
アムネスティ・インターナショナルは述べた。
(続く)
424朝まで名無しさん:2009/11/11(水) 23:19:55 ID:jjQbIWcq
>>423より
背景情報:
決議に反対した国:オーストラリア、カナダ、チェコ共和国、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、
イタリア、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、オランダ、パラオ、パナマ、ポーランド、
スロバキア、マケドニア、ウクライナ、米国

棄権した国:アンドラ、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、ブルキナファソ、ブルンジ、
カメルーン、コロンビア、コスタリカ、クロアチア、デンマーク、エストニア、エチオピア、フィジー、
フランス、フィンランド、グルジア、ギリシャ、アイスランド、日本、ケニア、ラトビア、リベリア、
リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、モナコ、モンテネグロ、ニュージーランド、
ノルウェー、パプアニューギニア、韓国、モルドバ、ルーマニア、ロシア連邦、サモア、
サンマリノ、スペイン、スワジランド、スウェーデン、トンガ、ウガンダ、英国、ウルグアイ

キプロス、アイルランド、マルタ、ポルトガル、スロベニアを含むEU加盟国、その他のすべての
国は決議に賛成した(欠席した国ぐには除く)。
決議で言及されたジュネーブ第4条約の被寄託国であるスイスも決議に賛成した。

欠席は、ブータン、カーボベルデ、コートジボワール、赤道ギニア、ホンジュラス、キリバス、
マダガスカル、サントメプリンシペ、セーシェル、トーゴ、トルクメニスタン、ツバル、バヌアツである。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年11月5日
425朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:21:44 ID:BHvQaO0u
オバマ大統領、2国家解決案を拒否するネタニヤフ新首相に警告
2009年03月26日付 Al-Ahram紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090329_224802.html

■ オバマ大統領:「パレスチナ・イスラエルの現状はこのままではいけない」
■ 2国家樹立へ向けた米政府の取り組みの真剣さをネタニヤフに警告

2009年03月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン:ホダ・タウフィーク、アースィム・アブドゥルハーリク】

米国のバラク・オバマ大統領は、パレスチナ・イスラエルの現状はこのままではいけないと
述べ、米国がパレスチナとイスラエルの2国家解決案の実現に向けて、両国を後押しする
ことの重要性を強調した。またオバマ大統領は、ネタニヤフ氏が首相となり、アラブに
敵対的だと知られるアヴィグドール・リーバーマン氏が外務大臣に就任するという状況下では、
状況は以前より容易ではなくなるだろうと認めた。

記者会見でオバマ大統領は、ネタニヤフ首相が2国家解決案を拒否したことを批判して、
「2国家解決に向けて状況を後押しすることが必要だ」と述べたが、パレスチナ国家建設の
期限を限定することはなかった。オバマ大統領は政権発足当日から、イスラエル国家の
隣にパレスチナ国家を建設するよう、真剣に両国に働きかけることを確認しており、
中東特使としてミッチェル上院議員を任命している。
(続く)
426朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:22:43 ID:BHvQaO0u
>>425より
オバマ大統領の声明に応じて、次期イスラエル政権の組閣を要請されているネタニヤフ氏は、
和平の実現は拒否しないという趣旨の書簡をワシントンに送ろうと試みた。ネタニヤフ氏は
昨日エルサレムで開かれた経済会議の場で、「パレスチナ人と和平のパートナーになる」と
述べ、2国家解決案には触れることなく、和平交渉を再開すると約束した。ネタニヤフ氏は、
まず第一にパレスチナ経済を改善する必要性があるとあらためて指摘し、現時点で
パレスチナ側には独立の準備ができていないと主張した。

一方、イスラエル軍のラジオ放送によるとネタニヤフ氏は、西岸のマアレ・アドミーム入植地を
拡大して新たに3000の住居を建設するとの密約を、「わが家イスラエル」の
アヴィグドール・リーバーマン党首と結んだとのことである。

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090329_224802.pdf

(翻訳者:在間咲野)
(記事ID:16091)
427朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:24:39 ID:BHvQaO0u
コラム:エジプト・イスラエル和平条約調印30周年によせて
2009年03月26日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090327_103145.html

■ 厄災の30年

2009年03月26日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面

【アブドゥルバーリー・アトワーン(本紙編集長)】

本日、エジプト・イスラエル両政府は和平条約調印から30周年を祝う。しかし、その祝典は
可能な限り内輪でひっそりと行われるようだ。この条約は、当事者たち、特にエジプト側に
重要な変化をもたらしたのだが。

この条約は、イスラエルに平和と安全を、エジプトに富と安定を、そしてパレスチナ人には
独立国家をもたらすはずであった。しかしどれ一つとして実現していない。イスラエルは
レバノン、ガザの両戦争に敗北し、エジプト人の生活水準は継続的に落ち込み、占領地で
ますます盛んになるイスラエルの入植事業が両国の結びつきをすっかり浸食してしまった。

この条約に関して言えば、イスラエルは勝者である。エジプトをアラブ・イスラーム共同体の
中心から引きずり出し、国内治安を揺るがし、そのアラブ・イスラームというイメージに
揺さぶりをかけ、地域の一大勢力としての役割を封じた。イスラエルが進める入植プランの
最大の脅威がエジプトであった。一方アラブにとっては、イスラーム的解放運動をもっともよく
擁護し得るのがエジプトであった。
(続く)
428朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:25:45 ID:BHvQaO0u
>>427より
エジプト政府はシナイを取り戻した。しかしそれは、同地を三区域に分割し運河の東に
駐留するエジプト軍は一個師団に限るといった、エジプトの主権をないがしろにする
条件付きであった。このためエジプト政府は、イスラエル国境の見張り番に、それどころか
イスラエル全体の治安の護衛者になってしまった。

エジプトやアラブ各国首都の戦略研究専門家たちは、これを「冷たい和平」という風に
言い習わしているが、我々は反対である。この和平条約故に、廉価なエジプトの石油と
ガスがイスラエルに与えられ、シナイはノービザのイスラエル人観光客に開放され、
エジプト政府は、イスラエル側から聞き取った「停戦合意」などというメッセージをガザの
抵抗勢力に伝える使いっ走りとなった。これが「冷たい和平」なら、「熱い和平」とは
一体どんなものか知りたいものだ。

以前は、シナイがイスラエル軍に占領されていただけだったが、条約以降、エジプト全体が
米・シオニスト戦略に占領されるようになった。それは条約の条件、あるいは制約付きの
アメリカによる資金援助などを通じて行われている。この「見えざる占領」は英国による
直接の占領より一層危険であると言っても、言い過ぎではないだろう。1951年英占領下の
エジプトは、現在よりもずっと力と主権と独立した意志決定能力を有していた。それをもって
1936年の大英帝国との条約を破棄し、調印された時と同様エジプトのためにそれを撤回したのだと宣言した。
(続く)
429朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:27:15 ID:BHvQaO0u
>>428より
現エジプト政府は、イスラエルとの和平条約の一項目も違えてはならないと思っている。
それ故、ラファハでは飢えたパレスチナ人を通さないよう国境警備隊を増強し、イスラエルに
益する密輸行為をコントロールする。

サダト大統領は、生活水準の下落、特に1977年のパン暴動を口実として占領エルサレム
へ行き、譲歩を示しイスラエルとの戦争を終結した。説教師どもに手綱を渡し、エジプトの
民を飢えさせたのは彼らだとパレスチナ・アラブに対する悪辣なキャンペーンを行わせた。
それは、アラブ・イスラーム運命共同体からの離脱、数千年エジプトが受け継いできた
ものから乖離する前触れであった。

条約以前、サダトによる忌まわしい占領エルサレム訪問の前、エジプト国民は、鶏肉を
買うのに行列し大卒者の就職が1年かそこら遅れるということで苦情を言っていた。
今、このよく耐える好もしい人々は、それらの日々に帰してくれと神の慈悲を請う。
政府が約束した豊かな生活という夢は、パンを買う行列と高騰した失業率、公金横領の悪夢と化した。

エジプトがエジプトであった頃、その文学に見られるように、政府は、労働者、農民たちとの
連帯を誇り、共に国をもり立てようとしたものだ。今のエジプトは、腐敗し貧者を虐げる
為政者たちやビジネスマンによるコネクションに支配されている。彼らは自分たちの
サークル、隠語、外国語の世界に閉じこもり、そこで、エジプトの誇りが取引されることに
ぼそぼそと異論を唱える。平時、エジプトでは2千万人が1日1ドル以下で、3千万人が
2ドル以下で生活する。これは国際的な貧困の水準を下回る。
(続く)
430朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:29:36 ID:BHvQaO0u
>>429より
イスラエルとの和平から30年が過ぎ、エジプトの役割は、ラファハ・パレスチナ国境の
14キロメートル、ミフワル・サラーフッディーンと称される一区画のみに制限されるように
なった。しかしこの役割でさえ、エジプト領空を侵犯、エジプト国境を爆撃し40の家屋を
破壊してエジプト国民を殺傷したイスラエル軍機により主権を失っている。更に危険なのは、
ガザ封鎖を破ろうとしたレバノン船を拿捕しイスドゥード港へ牽引して取り調べたという
イスラエル軍の船である。レバノン船はエジプト領海にいた。

偉大なるエジプトと栄えあるその民に悲しみを禁じ得ない。エジプト治安軍は、
ラファハ・トンネルを通ってガザの飢える人々の元へ運ばれるところだった500頭の羊を
和平条約違反の科で「逮捕」したそうだ。

いや、この和平条約には見過ごせない長所もあった。それは、エジプトの為政者をして
彼らの不正と民の困窮を弁解させる良い口実をつくった。彼らは言う。「これはパレスチナの
ために行われたことだ」「パレスチナを解放するエジプトの戦争を支えるためであった」
(続く)
431朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:30:48 ID:BHvQaO0u
>>430より
30年間エジプト政府は一発も発砲しなかった。その間、北朝鮮は核保有国となり、
韓国は世界最大の経済大国20の仲間入りをし、イランは衛星を打ち上げ欧州へ達する
長距離ミサイルを開発し、国際核クラブに入るそぶりを見せつつアメリカに対話を強要し
イスラエルを震え上がらせている。

我々の気持ちはエジプトの側にたちエジプトを注視している。この条約のおかげで
ここまで恥ずべき状況に陥ったのなら、なぜそれを撤回しないのだろうか。エジプトと
その国民のために。この条約調印記念日は、まるで「娼婦の葬列」のように過ぎゆく。
後ろ指を指され、誰も側には付き従わず、参列者は恥じて顔を隠す。物見高い者たちでさえそちらを見ようとしない。

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090327_103145.pdf

(翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:16079)
432朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:32:05 ID:BHvQaO0u
スーダン東部で車列に爆撃、イスラエル軍による武器輸送車両攻撃か
2009年03月27日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090403_160335.html

■ リブニ・イスラエル外相とライス米前国務長官によるガザ地区への武器密輸防止のための安全保障合意の最初の成果か ?
■ イスラエル、スーダンで車列を爆撃した可能性を示唆、どこへでも同様の爆撃を行うと警告

2009年03月27日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ハルツーム、ナザレ:本紙:ズハイル・アンドゥラウス、カマール・ハサン・バヒート】

 複数の情報筋が一致するところによると、イスラエルはアメリカとの情報面での
協力の下、ガザ地区へ向かう途中の武器を輸送する車列をスーダン東部で爆撃し、
結果として数十人の死者が出た。この攻撃は、ブッシュ前大統領の任期終了の
数日前にツィピ・リブニ・イスラエル外相とコンドリーザ・ライス米国務長官が調印した
アメリカ・イスラエル軍事協力合意の最初の成果に他ならない、と同情報筋は述べている。

 イスラエルのオルメルト首相は、攻撃へのイスラエルの参加を肯定もせず否定も
しなかった。オルメルト首相は、昨日の演説の中で、「詳細に立ち入ることは無意味である...
誰にでも想像力を使うことはできる。...イスラエルに作戦を実行できない場所は
ないということを、知るべき者が知ればよいのだ」と述べた。観測筋はこれを、スーダンの
他にエジプト、イエメンを含めた威嚇とみなした。
(続く)
433朝まで名無しさん:2009/11/12(木) 11:33:07 ID:BHvQaO0u
>>432より
 スーダン外務省のユースフ・アリー報道官は昨日、「本省は、攻撃の背後にいるのは
イスラエルであると疑っている」と発表し、「イスラエルが攻撃の背後にいる可能性がある」と述べた。

 もしイスラエルが攻撃を実行し、イスラエル軍機が同国最南端エイラートの空軍基地から
発進したとすると、ポート・スーダン港北西の目的地に着くまで、およそ1200キロメートル
飛行しなければならなかったことになる。

 イスラエル国内最大紙のイディオット・アハロノート紙は昨日、イスラエルが遠く離れた
主権国家に攻撃を行い、諜報機関のメンバーや空軍兵士の生命を危険にさらすには、
「実際にその背後には強力な理由がある筈だ」と述べた。

 これは、もしもイスラエルから攻撃を受けたとすれば、その車列はテルアビブまで届く
長距離ミサイルを運んでいたのだということを意味する。ハマースはイスラエルの
対ガザ攻撃の間も、イスラエル領内の奥深くを爆撃すると警告していた。

 また、スーダン運輸省のマブルーク・ムバーラク・サリーム国務相は、「アメリカは
スーダン人200人を含むアフリカの角地域出身者800人以上を、1月から2月に行われた
2度の空爆で殺害した」と述べた。その一方で、ガザ地区へ向かって武器を輸送する
車列を標的とした空爆にイスラエル軍機が参加したとの報道もなされている。

(後略)

原文をPDFファイルで見る
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090403_160335.pdf

(翻訳者:青山沙枝)
(記事ID:16125)
434朝まで名無しさん:2009/11/13(金) 16:15:03 ID:E1WIRDt1
【記録】イスラエルがやってる事を一々覚えていたい22【in議論板】
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news2/1258009963/l50

次スレ立ちました。このスレは保全モードに入ります。
435朝まで名無しさん:2009/11/15(日) 11:13:23 ID:8UY9/MFo
あげ
436朝まで名無しさん:2009/11/16(月) 14:39:06 ID:LkjHlrpx
保全
437朝まで名無しさん
保全