前スレ
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news2/1232958423/403-421より メムリの論説
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=IA49209 アラブ・イスラエル紛争に対する両陣営の対照的アプローチ
イランとシリアの抵抗支持、サウジアラビアとエジプトの対イスラエル和平合意支持は、
イラン・サウジの対立構造に照らしてみれば、理解できる。
サウジ陣営は2006年のレバノン戦争でヒズボラに反対し、ガザ戦争ではハマスに
反対した。その反対はイランとの紛争に端を発する。同じようにサウジ陣営が
イスラエル・パレスチナ紛争の解決を決意しているのは、イラン陣営に対する
立場を強めることにある。エジプトは、パレスチナ諸派間の対話及びガザ・イスラエル停戦の
スポンサー役になることを求めている。ハマスを通したイランのガザ乗っ取りを
防ぐためである。サウジアラビアは、戦略的選択としてイスラエルとの平和イニシアチブを
促進している。イラン枢軸に対する立場を強化するためである。そのイラン枢軸は、
イスラエルに対する抵抗派を支援して、サウジの立場を弱めようとする。
現実場面をみると、イラン枢軸は、イスラエルとの平和イニシアチブ、イスラエルとの
関係正常化努力をすべて妨害し、阻止しようとする。イラン枢軸は、この和平努力、
関係正常化を、アラブ諸政権の利敵行為≠ニ銘打つ。つまり、イスラエルとアメリカを
利するのみという。ドーハ首脳会議でカタールとモーリタニアは、この線に沿って
イスラエルとの外交関係を絶つと発表した。イランの最高指導者はもっと極端である。
イスラエルと関係を持つ穏健派アラブの指導者と、預言者ムハンマド時代のユダヤ人を
同一視した。当時ユダヤ人は預言者の敵と考えられていた。ハマス指導者
ハニヤ(Isma'il Haniya)宛書簡で、ハメネイは「アラブの裏切り者は、自分の行く手が
同盟軍(Al-Ahzab)との戦いにおけるユダヤ人と末路と同じであることを認識しなければ
ならない」と書いた(預言者に対する陰謀があったとして殺された部族(Al-Quraidha)のユダヤ人を指す)※43。
(続く)