>>115名前: tooo ◆s/lQJB6p9w
>天皇という伝統(男系)も、今では憲法的存在となっている天皇の前では、
>単なる復古趣味でしかないでしょう。
結局、論点は権威とか価値といったことでいいか?
オレが、伝統(男系)に天皇としての価値があるとするのに対し、
おまえは、理想的な家族像にこそ象徴天皇としての価値があると。
後者(理想的家族)に価値がないと言うつもりはないが、
今回のように、どちらを優先すべきかということになれば、
迷わず、前者(男系という伝統)を選択する。
そのポイントは、男系という伝統は、そのようなものを維持してきた皇室の意図とは関係なく、
単なる「男系という伝統」ではなくなってるという点。
誰だか、旧宮家の一人が、
「女系にするのは法隆寺を鉄筋コンクリートにするようなもの」
と言っていたが、男系という伝統だけでは、「木造という伝統」→「鉄筋」
ということしか出てこない。何度も何度も立て直されても、木造である限り
木造という伝統は守られるが、法隆寺の価値はそれを超えている。
あの建物が、“モノ”として世界最古であり、再建されたレプリカではないことに価値がある。
鹿島建設なんかが昭和に立て直した建物なら、平成に鉄筋にしてもたいした問題にならないだろ?
このような価値は、たとえ共産主義の世の中になって仏教が否定されようが、
失われるものではない。中国とかカンボジアは今さらながら、仏像破壊を後悔してる。
「江戸時代は、ほとんど無視されどおしだった」といっても、その価値が損なわれわけではない。
で、そのような「モノ」が、2千年も維持してきた「天皇(神武天皇)の血」なわけ。
皇室や皇族といった組織は、当人達にはそのつもりはなかっただろうが、そのまま
「天皇(神武天皇)の血」を保持するシステムになっている。
皇室としてきちんと維持してきてるのは、「天皇(神武天皇)の血」としての信頼性が高いし、
もはや自称でしかない家系、例えば「源氏の血」は信頼性に欠ける。
国として認められる「天皇(神武天皇)の血」は、せいぜい旧宮家の範囲だろう。