>>337 さっき教育板に書いたレスだけど。二重でスマソだが、要するにこのあたりが真相だと思う。
http://school4.2ch.net/test/read.cgi/edu/1101335786/955-957 ・文科は公教育の民活・リストラのために「新学力観」「指導要領削減」などを採用しただけ。
将来的には公教育そのものの切り下げが目的(だったのだが、義務教育費「削減」案が出てきて、このままでは
縄張りそのものが無くなりそうなので、文教族・文科は慌てている。土曜も授業します、と言い出したりとか)
文科はリストラありきで政策を始めたので、そもそも「詰め込み」/「ゆとり」の二元論は無意味。
・文科の真の狙いは、アメリカ型市場主義による「教育改革」。これは間違いないと思う。
数年前、NHK教育で当の寺脇本人(寺脇は、かなり強硬な小さな政府論者でもある)が、
アメリカのチャータースクールなどの政策を絶賛していた。
日本の代議士やNPOにも、チャータースクールやバウチャーを進めようと言う人が左右を問わずいます。
・よく「アメリカは詰め込み回帰、テスト重視、日本はゆるみ」と言われるが、表の「学力観」
以外の部分では、日本はアメリカの「教育改革」の後追いを行っていると思う。
・よって、今後、仮に文科が本格的に「学力向上」路線に振り切れた場合、二極化が起こる可能性は高い。
(学力低下論者や民間の教育改革論者も、「自由化」「競争化」自体には賛成していることも多い。
例えばすでに、陰山の土堂小学校のように、指定校は特別扱いを受けている)
・自治体の教育予算による格差、同じ自治体内でも、学校選択制や自治体の力の入れ方に
よる学校格差も顕在化すると思われる。
・ちなみに、「学力向上に力を入れるアメリカ」では、学校間格差・地域格差が激しくなり、
学力の二極化が起こっているという。下に振り切れた学校・地域は無惨だ・・・。
(学力テストで下位の学校は予算削減、教師は入れ替え、という露骨な「競争」まで行われているケ
ースがあるという。底上げされた地域があるのは事実だが、大枠では期待外れに終わっている)
・また、アメリカは公教育予算カットにより、公教育の平均的な質自体が不安定になっている
(寄付金・予算の集まる学校、無い学校の差が激しいため)
さらにアメリカの名門大学の入試は、単なるペーパーではなくむしろAO型(それも本格的な)なので、
スポーツや習い事、科学などのコンクール参加が盛ん。これもお受験なのでカネは掛かる。
当然、ここでも二極化は起こる。
(少し方向性は違うが、塾・予備校の利用が盛んな日本型受験に似ていないだろうか)
・このようにアメリカでは、いっけん理想的に見える「多様化」「自由化」こそが階層化を
顕在化させる、という事例が起こってしまった。
日本でも例えばすでに、「総合制」で職業系・底辺普通科をうまく隔離すること
に成功した(「個性」という美名でね)
そして、現在の日本では・・・文科だけでなくその批判者の多くまでが、「自由化」的な政策に
乗ろうとしていないだろうか・・・。さて、日本の教育の行く末は・・・?