955 :
実習生さん:
>>952 野口は日比谷高校卒。当時の日比谷は伝説の秀才たちの集まり。それこそ、他人に
言われなくても自分たちで勝手に勉強、自主的に「詰め込み」をしていた。
そういう人間たちだから、素の頭脳もモチベーションも違う。余り参考になるとは思えない。
なお、今回の文部科学省の「ゆとり教育」は、真の目的(公教育リストラ)の数合わせのために
「新学力観」などを採用したり指導要領を「削減」しただけで、論理的な整合性は何もない。
(教える内容・時間を減らせば、将来的には学校教育をリストラできるでしょ? 実際、週休3日
案なども出てきている。ただし学力低下論や義務教育費問題が出てきたので、
最近は逆に公教育の存在感の誇示に躍起になっていて、少し先行きは不透明だが)
文科の「教育改革」は、こうしたリストラ(行革)・民活の論理で始まった方針なのだから論外で、
本来は「詰め込み」か「ゆとり」か、という議論以前の問題なのである。
(学力低下論者は、この真因を見抜けず「ゆとり教育はゆるみ教育」とかお説教
ばかりしていたので、批判が少し的外れになってしまった)
「ゆとり教育」「学力低下」論では批判されたが、日本の文部科学省の本当の目的は、民活(コミュニティスク
ール・チャータースクールなど)・市場主義・競争主義によるアメリカ型「教育改革」だろう。
アメリカでは競争による「学力向上」、そして民活による予算削減のために市場化を行った。
学力テストで点数が悪い学校には予算を回さない、教師も入れ替え、という日本の
予備校顔負けの政策さえ行っているそうだ。
(もっとも、この「教育改革」は、学力二極化を招いたので実質的には失敗しているが)
日本では、学力観とは別の次元で市場主義を先に輸入したわけだね(学力観などはいっけん逆さに
見えるが、民活路線・競争主義という点ではアメリカの後追いです)
日本でも、すでに文科の指定校・コミュニティスクールの実験校などでは「自由」なカリキュラ
ムの実践に入っている。陰山英男が校長公募で赴任した土堂小学校も、広島県・
尾道市ではそうした形で特別扱いされている学校として地元では有名だとか。
非常にややこしいことになっているが、すでに学校選択制など市場競争主義のお膳
立ては整いつつあり、今後、仮に文科が本格的に「学力向上」路線を打ち出した場合、
アメリカ型の「学力」二極化が起こる可能性は非常に高い。
(また、学力低下論者、民間の教育改革論者も、こうした「自由化」自体には賛成だったりすることが多い)
いずれにせよ、このままでは下位切り捨ては避けられない状況・・・か?
貴方の地区の首長の教育政策をすぐにチェックせよ。もしも「義務教育費」削減後の
財源委譲において、公教育への予算割り当てに玉虫色の首長だった場合・・・
すぐに引っ越すことをマジでお薦めしたいね。