時事ネタジョークコンテスト

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503実質本位  ◆xUaHqw0gZo
カール・ローブによる機密情報のリークが明らかとなり、
ホワイトハウスは非難の矢面に立たされていた。
苦境に陥った政権を救うべく、政権のトップが集まって善後策の協議を開始した。


重苦しい雰囲気の中、チェイニーが口火を切った。
「カール、隠蔽に失敗した以上、君が政権内に残留するのは極めて困難な情勢だ」
苦み走った顔で、ラムズフェルドも同調した。
「捜査が終了するまでは、などとこれ以上の引き延ばしを図るのも、もう限界だな」
当のローブはすでに覚悟を決めていた。
「わかってるよ、諸君。事態がさらに悪化する前に、先手を打つ形でわたしの方から
辞任するしかないだろう。対応が遅れれば政権自体の存続までもが危うくなりかねない」
ここでライスが異議をはさんだ。
「でもカールは政権運営の支柱なのよ。辞任すれば深刻なダメージは不可避だわ」
チェイニーは困惑して問いかけた。
「しかしね、仮にカールを残すなら、誰かが政治的責任を取る必要があるだろう。
身代わりに辞任させることができるような名目上の大物でありながら、
政権運営への実質的な影響をさほど考慮する必要が無いなんて、
そんな都合のいい人物がどこにいるのかね。
われわれの政権内部に、そんな、いてもいなくても何も変わらないような人物が...」
突然、チェイニーの言葉が途切れた。

同時に、その場に居合わせた全員が、あることに気がついてはっとなった。

皆が一斉に視線を向けた先には、ひとりの男が席についていて、
よく事情を呑み込めないらしく、ニコニコしながらプレッツェルを囓っていた。

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news2/1098197192/503