http://nikukoppun.tripod.co.jp/ ここにある、「信頼できる見解」の部分に注目してみましょう。
この部分は、プリオン研究している専門家の回答。ほかは素人の見解。
この部分を読めば、
・(日本では)多くて数頭ないし数十頭が感染しているかもしれないと言うのが現状
・脊髄等で汚染された肉(18万頭余の狂牛病罹患牛)が10年にわたり
市場に出回り、繰り返し繰り返し、直接人の口に入っていた英国の状況とはかなり違います。
・どんな少量でもいったん口にしたら蓄積されてしまって二度と体外へ排出されないと言うことではありません
・プリオン蛋白の配列から推察しますと、鳥への感染の危険は、天文学的なスケールで限りなくゼロに近いと考えます
・鳥に関しては、私は問題ないと思います
・精肉中の存在量の問題を考えた場合には、欧州委員会やWHOの見解と同じく、安全と考えて良いと思います
・魚介類そのものへの影響は天文学的なスケールでゼロに近いと考えられます
などがわかる。明らかに、この金子さんという研究者は、危険性は極め
て低いと判断し、国民の不安を取り除こうとしている。
しかるに、このページの作成者(*)は、(意図的かどうかは知らないが)金子さんの見解を
捻じ曲げ、不安を煽っている。
だいたい、このページの作成者は「肉骨粉を全面禁止、背割りを止めるなどの、金子さんがおっしゃったことを実行するしかないのです」と言っているが、よく読めば金子氏は肉骨紛を全面禁止せよなどとは一言も言っていない。ページ作成者の捏造だ。
※編者注: 正確にはページの作成者ではなく、金子氏の情報を提供している「まりちゃん=marichan=toya」なる人物。「まりちゃん」については後述。
金子氏を利用した虚構を暴こう。
彼はさほど他の専門家と大きく見解は違わない。
ただ、他の専門家よりも細かくリスクを説明してくれるわけだ。
そして、彼はこのようなことを言う。
情報を自分で得て、自分自身で判断せよ、と。
これは正論。というか当たり前のことで自分の食べるものは自分で決める
のは当然である。
ところが!これが信者によるとこのような意見に変質する。
「やはり、牛肉は危険!食うな!安全などと言う奴は・・・(以下自粛)」
なんでやねんとツッコミの一つも入れたいが(藁)言ってる本人大真面目。
彼の発言の一部を抜き出して危険を示すのは簡単。
だって、リスクがあるのは当然だからである。
本来、そのリスクをどのくらいと見積もるかが問題なのに・・・(つづく)
(つづき)彼は危険性ばかりを言ってるわけではない。
当然である。学者として中立的にリスクを誠実に説明しているのだから
信者に都合の良いことばかり言ってるわけではない。
例をいくつか挙げよう。
“消費者が牛肉や牛乳を避ける必要はない”
“牛の脳などを食べてヤコブ病を発症する確率は、金子部長が「あくまでも目安」
として多めに試算した数字でも、約1億7000万人に1人。年間で1人の患者
が出るか出ないかといったところ”
“基本的には、牛と人には種の壁があるので、牛の異常プリオンが原因で人がヤコ
ブ病にかかる確率は極めて低いのです”
“人には異常プリオンを一定量までは排出する能力が備わっているということ。
『ちょっとでも異常プリオンを口にしてしまったらどんどんたまる一方』と思って
いる人が多いようですが、そうではないんです”
おそらく、信者の情報源であるページでも同じような発言はあるのではないかな?
彼らは一部だけ抜き出して大袈裟にする傾向があるので逆のことをやっておく。
今、文春と新潮が記事を巡って対立している。
実は金子氏は両方に専門家として出てきている。
金子氏はあくまでも中立、学者として誠実に取材を受けているのだろう。
金子氏は言う。
「消費者の方々が牛を食べないとか、牛乳を飲まないとかする必要はありません」
※道新Today11月号より
2015年ピーク50万人死亡説のネタ元の一つが「死の病原体プリオン」という本だが、
これに対しての疑問点を挙げておきたい。
まず、この本の著者は学者ではない。ジャーナリストだ。
確かに、ジャーナリストが書いたからおかしいとは言えないが、
例えば、ここの狂牛病信者たちがジャーナリストを名乗って本を
出したら?さほど内容の違わない本を作ることは可能だろう。
つまり、さほど取材力がなくても充分書ける本であると言えるかもしれない。
さらに、この本の巻末の解説に面白いことが書いてある。
プリオン仮説でノーベル賞を受賞したプルシナーの論文に次のような
一文があるというのだ。
“最終的に精製されたプリオン蛋白には感染性が無かった”
実験の失敗である。これでなぜ、この人がノーベル賞をとれたのだ
という気がしないでもない。
だが、このことは2つの事実を物語っている。
一つは研究の世界でも政治的な動きが影響すること。
もう一つはプリオン研究が混乱していたということである。
おそらく、研究者の中ででもパニックの影響を受けた者もいたのだろう。
そしてこの本は1997年出版。邦訳は1998年。
もっとも混乱している時期であるし、最新の研究とも言えない。
とにかく、研究結果の中にも間違いがあることも多いのかもしれない。
おそらく、下の記事はその最たるものなのだろう。
羊と牛の脳を取り違えて狂牛病研究5年間 英で大失態
http://www.asahi.com/national/kyougyu/K2001102001002.html これまでに出ている学説も実験手法などチェックし直して、信憑性を
吟味する必要はあるかもしれない。(つづく)
最近、こんな報道があった。
英の患者予測“下方修正” 50万人が数千人に
http://www.yomiuri.co.jp/kyougyu/ky20011026_02.htm 「狂牛病の患者」は数千人程度か 英グループ推定
http://www.asahi.com/national/kyougyu/K2001102600071.html 狂牛病と同じ病原体が起こすとされる変異型ヤコブ病の患者は、合計数千人になるとの
推計結果を、英国のグループが、米科学誌サイエンスの25日付オンライン版で発表した。
従来の推定値より少ない。ロンドン衛生熱帯医学校のピーター・スミス博士らが、統計モ
デルを使って計算した。
変異型ヤコブ病は、潜伏期間や感染後の発病率などわからないことだらけ。2000年
までに82人が発病したとの数字をもとに、潜伏期間や発病率について複数のモデルを
作って推定した。
英国では89年から狂牛病の牛の脳や内臓は食べないよう決めており、その時点から、
異常プリオンへの感染は急減していると仮定した。ただし、その効果は100%ではなく、
0〜90%と幅をもって推定した。
こうした条件で患者数を推定すると、変異型ヤコブ病の患者は総計数千人程度との結果が
出た。2020年の新発病者は数人との予測も出た
政府の対策に100%の効果がないという仮定はさすがリアリズムの西洋人と
いう感じだが(苦笑)その分、信憑性もあるとも言える。
この計算が正しければ50万人死亡説は、否定することはないのかもしれないが
少なくとも、少しは疑ってかかるべきではないだろうか?
それに狂牛病が発生が確認されたのは1986年。
本当に2015年〜2030年くらいまでに死者が50万人に達するのなら、さすがに累計で
現時点で最低でも1000人はいなければ計算上おかしいのではないか?
累計107人、年間で30人を超えた年は、まだ無い
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「食生活変える必要ない」と専門家=人間への感染性低い狂牛病(時事通信)
東京都の食肉卸売市場で狂牛病の疑いのある牛が発見され、消費者の不安が高まっ
ているが、国立精神・神経センター神経研究所の金子清俊疾病研究第7部長は「狂
牛病の牛を人間が食べて、痴ほう症の一種であるクロイツフェルト・ヤコブ病にか
かる危険性は低い。厚生労働省など行政はこの危険をなくし、早く安全宣言を出せ
るよう最大限の努力をすべきだが、消費者が牛肉や牛乳を避ける必要はない」と話
す。 ヤコブ病はもともと、狂牛病とは関係なく昔から存在し、この自然発生型のヤコ
ブ病の発症確率は世界共通で年間約100万人に1人。厚生労働省によると、国内
では1985年1月から2000年3月までの約15年間で、1029人(脳硬膜
移植による感染含む)の患者が確認されている。
これに対し、国内で人間が狂牛病にかかった牛の脳などを食べてヤコブ病を発症
する確率は、金子部長が「あくまでも目安」として多めに試算した数字でも、
約1億7000万人に1人。年間で1人の患者が出るか出ないかといったところだ。
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この記事のどこが金子氏の言ってることと違うと感じるのか実に不思議だ。
少なくとも
>ただ、その心配が昂じると、何も食べられなくなってしまう、何が危険か、何が安全か、
>判断できるまで何も食べないわけにはいかないですね、という趣旨での発言とご理解くだ
>さい。
と、言うことはこの報道を全否定などしていないということだ。
“多めに試算した数字でも、約1億7000万人に1人。”は否定しておらん。
他にも
>科学的に100%を追い求めていった場合には、実生活に即した形での対応は
>まず不可能です。 とか
>少なくとも現時点では、英国を含めた欧州で背割りは行われています。
と信者が言ってることに反することも言ってるね。
後は
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/news2/1003504283/341-345nと http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/news2/1006021290/7-8nも参照。