知覧で小泉が泣いた!   その2

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特攻といえば爆装した零戦が反射的に浮かぶが、この爆戦はマリアナでデビュー
した。が、正規の設計ではなく現地部隊の改造だったという。これがかなりアテ
にならない代物で、空気抵抗は増えるわ増槽つけられないわで行動半径激減、
さらに投下装置が最悪で、爆弾が落ちない、落ちてもプロペラに当たるという
事故が続出したらしい。堀越技師の本では「通常の出撃はもちろん、特攻とい
えど敵を見つけられなければ帰還しなければならない」「しかし爆弾も捨てら
れず(重量と空気抵抗で)燃料切れの遭難が相次いだ」「そのような悲劇を回
避するため」胴体下に爆弾、両主翼下に増槽を振り分けた新型が開発されたの
だという。軍上層部が「特攻も帰還可」としていたのだから、別に全部が全部
片道燃料というわけではなかったのではないだろうか。特攻隊員の悲惨さが消
えるわけでは無いが。