【クルマ人】「街乗りに完璧」 スマートEV開発責任者・ヴィンクラー氏
http://www.sankeibiz.jp/images/news/111225/bsa1112250701000-p1.jpg 独ダイムラーは2人乗り小型車「スマート」の電気自動車(EV)モデルを、来年9月以降に日本市場に投入する。
すでに市販されている三菱自動車の「アイ・ミーブ」や日産自動車の「リーフ」が先行する市場をどう切り開くのか。
スマートブランド責任者であるアネット・ヴィンクラー氏に聞いた。
−−日本市場への投入を決めたのは
「スマートは、斬新な外観の特別仕様車や購入者がテーラーメードで仕様を選べる限定車などを通じて、日本市場で一定の評価を得てきた。
加えて東京など大都市部では環境意識が高く、EVへのニーズが高まっている。EVの受け入れ態勢も整っており、スマートEVにとって日本は最も重要な市場の一つになる」
−−都市型の移動手段として開発されたスマートをすべてEVにする可能性は
「消費者が利用する場面に応じて、どちらを選ぶのかの選択の問題。EVとガソリン車のどちらが多くなるかということも考えてはいない。
ガソリン車の必要性は高い。充電インフラの整備の問題もあり、EVの定着には時間がかかると考えている」
−−基本性能は
「家庭用などの200ボルト電源により8時間のフル充電で、140キロメートル以上の走行が可能だ。最高時速は120キロ以上で、時速60キロまで約5秒、
100キロまでは12〜13秒で到達する。アクセルを踏みこめば、きびきびした動きを実感できる。燃費・環境性能と加速性能も併せ持つ完璧なEVだと自負している」
−−EVには電池切れの心配もあるが
「スマートEVはあくまでも都市部での生活手段を主に考えており、長距離の移動手段としては想定していない。都市部では40〜60キロメートルの走行距離を確保できればよく、
140キロメートル以上の走行距離があるスマートEVならまったく問題はない。自分もスマートEVで通勤しているが、帰りがけに寄り道をしても毎日充電する必要はない。
寝ている間に充電できる環境があれば十分だろう」(以下略)
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