ドラム教室:21歳で視力失った佐藤さん、大河原町でレッスン教室 /宮城
幼い頃から弱視で21歳で視力を失ったが、「盲目のドラマー」として活動している大河原町出身の佐藤尋宣(ひろのり)さん(31)が23日、
同中央公民館で開かれたドラム教室「わくわく♪ ドラムレッスン」で講師を務めた。
町教育委員会が、演奏活動の傍ら、視覚障害者への理解を深めてもらおうと学校などで講演や音楽指導を続けている佐藤さんの活動に共感し、講師を依頼した。
この日のドラムレッスン教室にはドラムに興味を持つ親子から社会人まで約15人が参加。佐藤さんの妻でボーカル担当の千嘉さん(37)も講師役を担当した。
参加者は手と足を使って「ワン・ツー、ワン・ツー」とリズム感を養ったり、
スティックでドラムを「ドンパー、ドンパー」とたたく基本練習などに取り組んだ。佐藤さんは「ドラムの魅力を少しでも感じ取ってもらえればうれしい」と話していた。
佐藤さんは、東日本大震災で被災した子供たちへの慰問活動も続けており、
6月中旬には津波被害に遭った石巻市立橋浦小で、沿岸部の児童たちと一緒に「ドラム音楽集会」を開いた。【豊田英夫】
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20110924ddlk04040052000c.html