門司港名物バナナのたたき売り 保存へ新講座が開講 9団体・個人が指導役に
門司区役所は9日、門司港名物・バナナのたたき売りの後継者を育成する新講座「門司港バナナ塾」
の開講式を、同区栄町の門司生涯学習センターで開き、17人が入塾した。9月までに全10回の
講義を受ける。
受講生は北九州市内在住者のほか、大分市や前原市から駆けつけた21歳から75歳までの男女
17人で、退職者のほか、介護ヘルパーやパート従業員ら。講師役の13人とともに自己紹介。
グローブをバナナ代わりにしたたたき売りの実演を見学した。
講座の指導役はこれまで「門司港バナナの叩き売り保存会」が単独で担当していた。しかし、
今回から「門司港バナナの叩き売り連合会」(山本豊雄会長)が務める。
同連合会は、同保存会や旧講座の卒業生らによる計7団体・2個人が、指導役に厚みを付けよう
と今年2月に結成した。
講座では、各団体の代表者らが模範演技を見せ、受講生は卒業後、講師役に“弟子入り”する
こともできる。また、同連合会の構成団体の会員も聴講でき、ベテラン勢の技術向上も目指す。
さらに、これまで手薄だったたたき売りの歴史などの座学も充実させた。
受講生の1人で地元育ちの徳永紀美子さん(66)は「バナナ塾をきっかけに、故郷に恩返し
していきたい」と話していた。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070510/20070510_004.shtml