◆世界の自由度ランキングで台湾はトップレベル、民主の成果を高く評価
世界的権威のある米国の人権組織「フリーダムハウス」は9月10日、各国の自由度に関する
報告書を発表した。このなかで、台湾は「政治的権利」と「市民的権利」の2つの指標において、
初めてともに最高レベルの評価を受け、昨年に引き続き「自由な国」にランキングされた。
同報告書は、フリーダムハウスが今年下半期に発表する予定の「2006年世界各国の自由度
調査報告」の中の一つで、192カ国・14地域を対象に、「政治的権利」と「市民的権利」の2つの
指標から各国の自由度を評価し、ランキングしたものである。評価は「自由な国」と「部分的に
自由な国」「不自由な国」の3つに分類され、さらにその度合いにより自由度の高い1レベルから
最も低い7レベルに区分されている。
(略)
鄭新聞局長はまた、フリーダムハウスが今年4月に発表した「2005年世界の報道における
自由度ランキング」において、台湾は35位にランクされ、日本と並びアジアでトップレベルにある
こと、一方中国は177位にランクされ、依然「不自由な国」と評価されているとことを挙げ、台湾の
民主化がすでに安定し成熟した段階にあり、中国との距離はますます広がっていることを強調
した。
同報告書は中国の自由度について、「政治的権利」を7レベル、「市民的権利」を6レベルと評価
し、ベラルーシやニューギニア、ハイチ、カンボジアなどと並ぶ劣悪な国と位置づけている。また、
中国は独裁政治を敷いており、政府は国民の民主選挙によって選出されていないこと、天安門
事件など敏感な問題に関する報道の自由を制限しており、違反者を逮捕または監禁していること
を指摘している。さらに、政府がインターネットの使用を厳しく監視し、サイトの開設や閉鎖を任意
に行なっていることや、信仰の自由を軽視し、学術会議を制限し結社の自由を禁止していること、
司法は政党のコントロール下に置かれ、政治事件の判決も政党が指導的立場をとっていることを
指摘するとともに、中国の「一人っ子政策」についても人身の自由の権利に違反しているとして、
これを非難している。
ソース:台湾週報
http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/06/060912b.htm