1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 00:23:52 ID:QlDnz6tX
15歳になったら見ようと思ってたバトルロアイアル今見てる
で、たまたまこの板見たらこれがあってワロタww
もう17歳だけど……orz
ロアイヤルだorz
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 02:42:18 ID:r6lWMz00
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 13:57:17 ID:r6lWMz00
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 20:45:44 ID:HXRq1TtB
作者さんへ!^^
死ねばいいと思うよ
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 20:46:39 ID:HXRq1TtB
板違いぢゃ
削除依頼だせ
この役立たずども
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 21:17:38 ID:p8uFWTbL
「いったい・・・いったい何人殺したんだ!」
「さぁ・・・。たくさん殺したのは確かだけど・・・。」
なぜだろう。
やっと崇史に会えたのに。話しているのに。
素直になれない。
それは・・・自分の心が汚れているからかもしれない。
「もう人を殺さないでくれ・・・!!」
「・・・・。」
「お願いだ・・・!玲、やめてくれ・・・!」
「キャーッ!!」
「「!」」
2人の耳に悲鳴が聞こえた。
「舞子・・・!?」
広場で何かが起きている。
「玲、絶対ここで待っててくれ・・・!」
そう言うと崇史は走り出した。
玲子は木々を抜け広場の端に出た。
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 21:24:51 ID:ztX22Bbt
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 21:29:59 ID:p8uFWTbL
「シンタロッ!シンタロッ!!」
弥生が伸太郎は揺さぶっていた。
「ヤヨ・・・・。」
小さな声がした。
「シンタロッ!?」
(私・・・まだ意識あるんだ・・・。)
不思議だった。
体中に激痛が走っている。
周りは自分の血が水溜りのようにたまっている。
舞子に抱き上げられている。
(眠い・・・。)
舞子の体越しに何かが起きているのが見えた。
自分達から50mも離れたところだろうか。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 21:33:19 ID:p8uFWTbL
「ヤヨ・・・逃げろ・・・。」
消え入るような声は弥生にはちゃんと聞こえなかった。
「信子が・・・まだいる・・・。」
「シンタロッ!」
「誰か・・・ヤヨを守ってくれ・・・。」
月の光を遮って誰かが立ちはだかった。
信子だ。
「アハハ、あんたもこれでお終いね!」
弥生に銃を向けている。
「ヤヨ・・・逃げてくれ・・・。」
(信子・・・?)
霞みかけた視界の中で見覚えのある姿があった。
(なんで?なんでそんなことしてるの・・・?)
なぜいつも物静かだった信子が弥生に銃を向けているのか。
(やめてよ、信子・・・。そんなことしないで・・・。)
(ヤヨ・・・逃げろ・・・。)
もう声は出ていない。ただ口を動かしているだけだ。
(誰か・・・信子を・・・止めて・・・。)
眠い。目を瞑りたい。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 22:24:38 ID:p8uFWTbL
「もう!もうこれであんたも終わりよ!!」
信子が引き金に指をかけた。
弥生は覚悟を決めたかのように目を瞑った。
(だめだ!ヤヨッ!まだ逃げられる・・・!)
声の出ない叫びで必死に弥生に呼びかける。
麻子も目を瞑ろうとした。
"ドンッ"
(だめか・・・。)
伸太郎も目を瞑った。
「うっ・・・!」
弥生が目を開けると信子が首の辺りを手で押さえていた。
そこからは夥しい量の血が流れている。
弥生が振り向くと玲子が立っていた。
「レイコ・・・・。」
「あっ・・・!」
信子が声を出そうとしても口からは血が出るばかり。
「うっ・・・、あっ・・!ゴホッ!」
「じゃあね・・・。」
玲子が信子に銃を向け指をかけた。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 22:26:09 ID:p8uFWTbL
一瞬の間、崇史の声が心の中で響いた。
"もう人を殺さないでくれ・・・!!"
「ごめんね、崇史・・・。無理みたい・・・。」
"ドンッ"
信子の頭から一気に血が噴き出た。
そして吹き出た血は玲子の顔と黒髪にかかった。
信子の体はドサッと音を立てて地面に倒れた。
(よかった・・・。)
麻子は銃声でまた目を開けていた。
(信子を止めてくれて・・・ありがとう、玲子・・・。)
これで信子も元のやさしい信子に戻る。
そして向こうでまた一緒に・・・。
麻子は目を瞑った。
いつの間にか麻子の体は舞子から大分離れていた。
玲子は銃を降ろした。
「レイコ・・・。」
弥生が自分を見ているのに気づいた。
「何・・・?」
「・・・・アリガト・・・。」
「えっ・・・?」
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 22:27:57 ID:p8uFWTbL
(なんで、何でありがとうなの・・・?)
自分は人を殺した。
礼を言われる覚えはない。
「なんでっ・・・!」
「助けてくれて・・・アリガト・・・。」
ヤヨは涙目で微笑んでいる。
玲子はひざから地面に崩れ落ちた。
「私なんか・・・私なんか!!」
目から涙が流れていた。
「私は、人を殺したのに・・・!そんなこと言わないでよっ・・・!」
もう自分でも何を誰に向かって言っているのかわからなかった。
「シンタロ・・・?」
弥生が伸太郎を抱き上げた。
伸太郎の顔は冷たくなっていた。
「シンタロ・・・!シンタロッ!」
「だめっ・・・伸太郎は・・・もう目を覚まさない・・・。」
玲子が弥生を止めた。
「死んじゃったのよ・・・・。」
「そんな・・・。」
弥生は頬に涙を伝わせた。
「シンタロッ!起きて!」
「だめっ!伸太郎は起きないの!」
「だって・・・だって・・・!!」
弥生は玲子に泣きついた。
玲子は思い出した。
(崇史・・・!)
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 23:34:36 ID:Y2R7KVVt
玲子、ヤヨ、舞子、しゅう、崇史
あと5人
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/03(月) 00:06:49 ID:RPa1b5c/
作者は多分、妄想腐女子だろう、、
きんもー☆
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/03(月) 02:09:38 ID:WFd42U6B
>>16 っていうことは
これ書いてる人って、女なのかい!!
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/03(月) 07:34:20 ID:tSSSQBN7
男だろ?
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/03(月) 18:23:34 ID:aaf7wSWx
でもなんでジャニを残すんだろうな。。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/03(月) 18:40:18 ID:tSSSQBN7
別に残したくて残してるわけじゃないだろ。
主役級だからに1票
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/03(月) 19:36:28 ID:WFd42U6B
>>20 前作のだったら
ジャニはしゅう以外、すぐ退場だったからね・・・。
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/04(火) 17:35:12 ID:JXec4ysN
作者の自演はこのなかに何個あるんだろうか
昨日、今日で全部読んだ。ガンバレ。応援してる。こういうのは言論の自由だ。
麻子信者ッタ?敗者復活戦きぼんぬ
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 01:28:24 ID:WJ178iQv
崇史が悲鳴のしたところまで来た。
血に染まっている麻子、その麻子を抱きかかえる舞子。
そして自分の親友が短刀を構えて立っていた。
「しゅう・・・!」
崇史は状況をすぐに飲み込むとしゅうにタックルを加えた。
「!」
不意を突かれたようにしゅうは倒れた。
短刀がしゅうの手から離れた。
「舞子!その刀を!早く!」
「あっ・・・うん!」
舞子は麻子の体をその場に残し短刀へと走った。
「何をやってるんだ!」
しゅうの上に馬乗りになりながら崇史が言った。
「くっ!」
しゅうもおとなしくはしていない。
必死に抵抗をしてきた。
舞子は短刀を握り締めて立っているしかできなかった。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 01:29:31 ID:WJ178iQv
小柄な体からは想像もつかない力で崇史は押された。
「しゅう!やめろっ!」
しゅうと崇史の位置は逆になり、しゅうが崇史の上に乗った。
「このっ!虫がっ!!」
しゅうが殴ってきた。
崇史は何とか防ぐ。
しゅうのパンチは一発がそこまで重くはなかった。
だがそれでも力は強い。
(くっ・・・!)
"ドンッ"
銃声が鳴った。
自分達から離れて場所でもまた何かが起きている。
しゅうが銃声に反応し一瞬、殴るのを止めた。
(いまだっ!)
崇史はしゅうを押し返した。
地面に叩きつけられるしゅうの体。
「舞子!刀!」
崇史は舞子に手を伸ばした。
「は、はいっ!」
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 01:30:32 ID:WJ178iQv
崇史は短刀を握ると鞘から抜いて構えた。
だが斬る気はない。
とにかく短刀を振り回して威嚇をした。
"ドンッ"
また銃声がした。
短刀を振り回しているとしゅうは近づいてこなかった。
目は血走しらせながら警戒している。
崇史は銃声のした方にすこし目線を寄せた。
(えっ・・・?)
玲子の姿を視界に捉えた。
そしてその周りには弥生と倒れている人物が二人。
(まさかっ・・・!!)
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 01:32:28 ID:WJ178iQv
と気をとられた瞬間、短刀を振り回す手を止めてしまった。
気づいたときにはもう遅くしゅうが自分の懐に入り込んでいた。
しゅうに突き飛ばされ短刀を握る手が緩んだ。
しゅうは短刀を取り返した。
本当に一瞬のことで、
崇史はいつの間にか尻餅をついていて、
しゅうはまさに短刀を振り上げるところだった。
脇に落ちていた短刀の鞘を掴み取った。
"ガキンッ"
短刀の刃と鞘がぶつかった。
「くっ・・・!」
またさっきと同じような状況になった。
短刀を握るしゅうの手は血管が浮かんでいる。
少しの間、刃と鞘がガチガチと音を立てた。
だれでもいいから続きをm(_ _)m
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 17:57:46 ID:RlZYUmRJ
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 23:11:40 ID:WJ178iQv
「くそっ・・・!」
しゅうの握る短刀がジリジリと顔に向かってくる。
"ドンッ"
銃声とともに二人の周りの砂埃が舞った。
「!?」
砂埃が舞うと同時にしゅうからの圧力がフッと消えた。
「今のうちに離れて!」
崇史がその場から離れた。
"ドンッドンッドンッ"
銃声が3度、砂埃に向かって響く。
「玲子・・・。」
銃声の主は弥生を連れた玲子だった。
「早く逃げなくちゃ!」
「あ、あぁ!」
「舞子も!早く!」
舞子はただ呆然と立ち尽くしていた。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 23:12:45 ID:WJ178iQv
「虫が!!」
砂埃の中からしゅうが叫んだ。
「早く!」
玲子は弥生と荷物を崇史に預け舞子に手を差し伸べた。
「・・・・うん・・・。」
舞子は玲子の手を握ると走り出した。
砂埃が消え去った。
しゅうは相変わらず目を血走らせ短刀を握っていた。
「そのまま走って!」
玲子はしゅうの方を振り向いた。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 23:13:18 ID:WJ178iQv
制服のポケットから手榴弾を出しピンを抜いた。
「このっ!!」
向かってくるしゅうに思い切り投げつけ、また走り出した。
"スドーンッ"
走る4人の背後で爆音がした。
「玲、あれでしゅうは・・・!」
「まさか!あんなので簡単に死ぬとは思えないわ!」
島に最後の朝日が昇り始めた。
狩野伸太郎
姫野麻子 死亡
残り5人
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 23:37:43 ID:4cQHDWRO
信子忘れてますよ!
バトロワ一番の功労者を・・・。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 23:50:48 ID:4cQHDWRO
男子7番小塚崇史=呪いのぬいぐるみ 、
金属バット、カッターナイフ(どちらも民家で拝借)
男子15番丸山しゅう=短刀(でかあすの)
女子1番麻田玲子=ベレッタM92F
ポンプ式ショットガン(哲史の)
ウージー九ミリサブマシンガン(真佐人の)
コルト・ガバメント(麻子の)
手榴弾1個(ソンの)
ボーガン(奈穂佳)
ワルサーPPK(典子の)
女子3番飯島弥生=何も持っていない?
女子4番稲葉舞子=刃渡り15cm程度のナイフ
信子の役はしゅうが受け継いだ。
安心して眠れ信子。
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 06:44:32 ID:VcemqaIx
これまでの役割
しゅう=七原一転桐山
玲子=相馬か桐山か川田?
たかし=三村、七原?
舞子=典子
ヤヨ=?
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 07:32:19 ID:Pi2uTiuL
>>36 しゅうが最初、七原だったとは思えんが。
崇史は杉村じゃね?
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 08:27:19 ID:VcemqaIx
ですかねぇ〜。たかしは探す人ってより今は守る人になってるんで三村、七原にしました。まぁ個人の意見ですが。
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 14:39:15 ID:VcemqaIx
ちょっと疑問。違う過去スレでリアとか右翼、左翼とかってあったんですがどういう意味ですか?そのスレに書き込むに書き込めないのでここで。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 15:20:42 ID:VcemqaIx
スイマセンm(_ _)mさっきから場違いで。右翼左翼はわかりましたがリアってなんですか?
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 16:38:35 ID:Pi2uTiuL
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 17:14:54 ID:VcemqaIx
スイマセンm(_ _)mこういうのってどこで調べたらいいかわからなかったんで。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 17:16:51 ID:VcemqaIx
スイマセンm(_ _)mこういうのってどうやって調べたらいいかわからなかったんで。右翼左翼はわかりましたが。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/06(木) 17:17:42 ID:VcemqaIx
連書きΣ( ; ̄□)これまたスイマセン。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/07(金) 00:44:40 ID:vUVorR4s
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/07(金) 01:05:45 ID:vUVorR4s
―崇史と玲子の場合―
Fの6 ―道路―
4人は足を止めた。
弥生が走っているうちに靴擦れを起こしていた。
「ヤヨ、大丈夫?」
「うん・・・。」
舞子が手当てを始めた。
「崇史、これ持ってて・・・。」
玲子は周りを警戒しつつ崇史にサブマシンガンと典子の銃を手渡した。
「玲・・・。」
「・・・・。」
玲子は崇史の顔をまっすぐ見れなかった。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/07(金) 01:08:16 ID:vUVorR4s
「玲・・・怒ってないから・・・。」
「・・・・。」
「たしかにこんなゲームに巻き込まれたら・・・生き残りたいと思うよ。
僕だって・・・正直言えば生き残りたい・・・。でも・・・・」
「でも・・・皆だって同じことを思ってたのに・・・そんな皆を私は・・・。」
血に染まった左手を玲子は眺めた。
崇史は玲子を抱きしめた。
「た、崇史・・・?」
「もう・・・もう人を殺さないで・・・。」
「・・・・。」
「あれ?」
舞子の声に2人はパッと離れた。
「どうかした・・・?」
舞子はバッグの中をゴソゴソと漁っている。
「探知機が無い・・・。」
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/07(金) 01:22:10 ID:DaPdRkTW
玲子が変わりすぎwありえんだろこんなの
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/07(金) 03:07:23 ID:RnNzj16a
まぁ本当の金八でも
玲子って、コロコロ態度の変わるキャラだったからな・・・。
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/07(金) 03:07:57 ID:RnNzj16a
だからあまり違和感ないよ。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/08(土) 19:40:29 ID:t8M811iN
死ねばいいのに
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/10(月) 21:11:30 ID:mFNh9cJ1
「な、無いってどういうことよ・・・!」
玲子が舞子を押し退けてバッグを漁りだした。
「わかんないよ!でもどこを探しても無いんだもん!」
「ってことは・・・。」
崇史が深刻な顔をした。
「何で無いのよっ!!」
玲子がバッグを放り投げた。
「もし・・・もしもしゅうが見つけてたら・・・・。」
崇史が周りを気にし始めた。
「早くここから離れないと!ヤヨ、来て!」
「うん。」
弥生は玲子の手を握った。
"ガサッ"
道路の脇の茂みが音を立てた。
全員が音の出所を探した。
「早く!走って!」
"バンッバンッ"
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/10(月) 21:12:13 ID:mFNh9cJ1
玲子が茂みに向けて銃を撃った。
「やめて!しゅうに当たっちゃう!」
銃を撃つ玲子を舞子が止めようとした。
「しょうがないでしょ!!」
"パララララ"
茂みの方からマシンガンを撃つ音がする。
「しゅ、しゅうの奴、マシンガンなんて・・・!」
「玲、下がって!」
崇史は威嚇のつもりで音のした場所からすこしはなれた
場所に向かってサブマシンガンを撃った。
"タララララ"
"バンッ"
「ぐっ・・・!!」
「た、崇史!」
「いいから、早く走れ!!」
玲子は心配しながらも走った。
"バンッバンッ"
崇史も2度、引き金を引きまた走り出した。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/11(火) 08:14:16 ID:mQg5exUb
続きまだー?
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/12(水) 18:08:35 ID:nz/3yw27
無責任すぎ
てか消せよこのスレ
そろそろネタに詰まってきたか・・・。
とりあえず頑張れ!!
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/12(水) 21:21:17 ID:YMWRsKZO
「ハァ・・・ハァ、ハァ・・・。」
崇史は脇腹を押さえながら必死に走っていた。
他の3人は自分よりも5mぐらい先を走っている。
玲子が振り返った。
「た、崇史・・・?大丈夫・・・?」
「あ、あぁ。とにかく逃げなくちゃ・・・。」
「う、うん・・・。」
その時、崇史は木の根に足を取られた。
"ドサッ"
「崇史!?」
玲子がまた振り向いた。
「どうしたの・・・?」
舞子と弥生も振り返った。
「だ、大丈夫・・・。ただ、転んだだけだから・・・。」
「でも・・・!」
玲子は崇史がずっと脇腹を押さえているのに気づいていた。
「さっき撃たれたんでしょ!?何でずっと・・・!!」
「僕のことはどうでもいい!!早く逃げて!!」
「ど、どうでもいいわけない!」
舞子が崇史に肩を貸し立たせようとした。
「やめて・・・。このままじゃただ足手まといになるだけだ・・・。」
「で、でも崇史・・・!」
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/12(水) 21:22:40 ID:YMWRsKZO
「いいから・・・。僕はいいから逃げるんだ。
今のしゅうはおかしすぎる・・・。もしかしたら君たちまで殺される。」
弥生は涙目で崇史を見つめた。
「今だって、もうすぐ近くまで来てるかもしれない・・・。」
崇史の脇腹からは血が止め処なく流れていた。
「玲・・・。」
崇史は玲子の名前を呼んだ。
「玲・・・お願いがあるんだ。」
「何・・・?」
玲子は崇史の手を握って聞いた。
「2人を・・・2人を守ってほしいんだ・・・。」
「えっ・・・?」
「君にしかできない・・・。それと・・・これ。」
崇史は自分のバッグを差し出した。
「もし、何をしてもだめなら・・・これを・・・。」
「これは・・・?」
崇史は目を瞑った。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/12(水) 21:24:39 ID:YMWRsKZO
「ごめん・・・。もう眠たいんだ・・・。」
「崇史・・・死んじゃ嫌だよ・・・。」
「はは、玲からそんなこと聞けるなんてね・・・。」
崇史の手が玲子の手を離れ地面に落ちた。
「崇史!?崇史!!」
舞子が崇史の名前を呼んだ。
だが崇史はもう何も言わなかった。
「タカシ・・・。」
弥生はその場でただ涙を流した。
「行くわよ・・・。」
玲子はスクッと立ち上がった。
「えっ・・・?」
「早くここから逃げないと・・・!」
「でも崇史が・・・。」
「その崇史に!あんた達を守れって言われたのよ!!
早く立ってよ!逃げるわよ!」
小塚崇史死亡
あと4人。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/14(金) 23:27:24 ID:b80WH+Vy
作者ゆっくりでいいよ。楽しみに待ってます。
どんな手を使ってもレスが欲しいって気持ちも分かるよ。
それが罵倒だろうと哀れみだろうと
君に対して興味を持ってもらえたわけだから。
他の荒らしの人たちも結局、何か反応が欲しい人たちなんだ。
自己確認の手段なんだよ。
ただ、1に言いたいのは、うるさがられたりバカにされたりするより、
感心されたり感謝されたりするほうがもっと気持ち良い、ということだ。
1の書き込みを載せた自分が嫌だろ?いま。
そんなことをしていてもどんどん自分が嫌いになっていくだけだよ。
若いうちはわざと悪いふりをしたくなる。
みんなそんな時期があるんだ。
そうやって少しずつ大人になっていくんだからね。
ここに反省文を載せるのは恥ずかしいだろう。
1の文章を自分でじっくり読んで、悪いことをしたと思ったら
自分で削除依頼をしなさいね。
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/15(土) 17:49:23 ID:jer/dIn3
―最後の朝日の場合―
Dの6 ―北の森―
「ヤヨ、急いで・・・。」
舞子はヤヨの手を引っ張った。
3人は森の中を歩いていた。
「玲子、これからどうするの・・・?」
「どうするも何も・・・逃げるしか・・・。」
玲子は2人のすこし後ろを警戒しながら歩いている。
森の中は朝靄が立ち込めていた。
"プツッ"
島中のスピーカのスイッチが入った。
「えっ・・・?」
玲子が腕時計を見ると6時を指している。
「そうだ・・・放送のことすっかり忘れてた・・・!」
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/15(土) 17:50:42 ID:jer/dIn3
"おっはよ〜。元気かぁ〜?
皆、夜の間も頑張ったようだなぁ。
さぁ、夜の間に死んじゃった皆の名前を読み上げるぞぉ。
9番、中村真佐人!
11番、狩野伸太郎!
13番、小塚崇史!
16番、清水信子!
18番、鈴木康二郎!
22番、坪井典子!
23番、富山量太!
29番、姫野麻子!
以上、8人だ!たくさん死んだなぁ〜!先生、皆が頑張ってくれてうれしいぞぉ〜!
'ドンッ'
おいおい、スピーカーを壊すなよぉ〜?
さ、残り4人だ!3日目も最後まで頑張ってくれよぉ〜!!"
"プツッ"
「銃声・・・?」
「しゅうが、スピーカを撃ったってこと・・・?」
「かもね。でもこの近くで銃声はしなかったし・・・近くにはいないのかも・・・。」
「じゃあ・・・。」
「とにかく、山の上まで行きましょ。」
3人は北の山を登り始めた。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/15(土) 18:12:43 ID:jer/dIn3
「ねぇ、玲子・・・。」
「何?」
「さっきの放送なんだけど・・・。」
「放送がどうかした?」
「禁止エリアの発表は・・・?」
「えっ?」
玲子はさっきの放送を思い返した。
いつもの放送ではあるはずの禁止エリアの発表が確かになかった。
「どういうこと・・・?なにか起こる・・・?」
玲子は呟いた。
「マイコ、お腹すいた・・・。」
弥生が言った。
「それもそうね・・・。玲子?」
「あ、あぁ、そうね。頂上に展望台があるはずだから、そこで休みましょ。」
しばらくして3人は頂上まで登りきった。
淳、呼ばれてないよね?
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/17(月) 18:36:42 ID:xtUXg4qd
なんか真佐人と淳が・・・(´д`;)
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/19(水) 00:01:30 ID:gvHfrcjT
―微笑みの場合―
Cの7 ―北の山頂上・展望台―
「チビあす・・・。」
頂上の展望台には飛鳥が横たわっていた。
もちろん死んでいる。
舞子が飛鳥の頬を触った。
「冷たい・・・。」
信じられないほど冷たく青白かった。
飛鳥の頭の辺りにあった飛鳥のものと思われるバッグから
毛布を取り出し死体にかけた。
そして3人は掌を合わせた。
「ここでしばらく休みましょ・・・。」
玲子は飛鳥を横目に見ながら言った。
「ごめんね・・・。」
舞子は聞こえるはずのない飛鳥に声をかけバッグを漁った。
中から水や食料を取り出した。
「武器は入ってない?」
「うん・・・。」
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/19(水) 00:02:05 ID:rj+bFtCa
食事中、会話はなかった。
食事の間も玲子は周りを警戒し銃を手放さなかった。
「ここ、島全体が良く見えるわね。」
玲子が島を見下ろしていた。
「うん。」
ただ見えないのは南の山の向こう側だけだった。
「まぁ、周りが見えやすいってことは周りからもここが見えやすい。
注意しないと・・・。」
「ねぇ、玲子・・・。」
「ん?」
「何で私達を・・・?」
玲子は目を瞑った。
人を殺しに殺していた自分。
制服は血に塗れ、心は黒ずんで・・・・。
そんな自分がなぜ今、この二人を守っているのか。
風が吹いた。
玲子の黒髪が靡く。
「崇史と約束したからかな・・・。」
「・・・。」
「ね、ヤヨ。」
玲子は振り返って弥生に向かって笑った。
「うん。そうだね。」
弥生も微笑み返した。
もしかして作者
チビあす好き?
なんか死んだ後もずいぶん登場してる気が・・・。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/19(水) 23:05:28 ID:WyNoZkGc
作者きんもー☆
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 01:36:56 ID:hAWT+M4/
このスレ
盛り上がらなくなったなぁ・・・。
荒らしが前より少なくなったせいか?
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 02:02:03 ID:fIRl9s5I
自分の好きなキャラが死んじゃったせい
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 12:33:35 ID:+8lnYeiY
伸太郎とか、信子とか?
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 18:57:21 ID:SkVi51+/
荒らしもこない駄スレプギャー
作者もいいかげんプ(ry
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 20:37:46 ID:hw1M0PJ+
作者も忙しいみたいだし代わりの人間はいない?
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 21:27:22 ID:6ZDnxVKv
作者さん文化祭が忙しいらしいよ
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/20(木) 23:59:41 ID:cwrj5DOS
―這い出る虫の場合―
Cの7 ―北の山頂上・展望台―
「これからどうする?」
「そうね・・・。とにかく逃げるしか・・・。」
そう言うと玲子は島を見下ろした。
「できるなら、あの広場に戻って探知機を手に入れたいわね。
もちろんしゅうが持ってなければの話だけど・・・。」
「でも・・・このゲームから脱出できると思う・・・?」
「思わない。だから・・・。」
「だから?」
「ううん、なんでもない。」
「近くにしゅうがいると思う?」
「わかんない・・・。でも、勘だけど・・・いないと思う・・・。」
「そう・・・。ヤヨは?走れる?」
「うん。」
弥生は笑顔で答えた。
「ちょっと回り道になるけど行きましょ。」
3人は山の斜面を駆け下りた。
弥生がいるためにゆっくりだったが麓までしゅうと会うことは無かった。
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/21(金) 00:00:05 ID:cwrj5DOS
Fの6 ―農家―
「う・・・うわぁぁぁぁっ!!!」
地面からも木からも、そして自分の中からも虫が這い出てくる。
大きく醜い虫が自分の肉を食いちぎる。
目を瞑っても瞼の裏に焼きつく虫たちが這い回る。
虫の恐怖から逃げられずしゅうは苦しんでいた。
Cの5 ―北の住宅地―
「いない・・・!?」
玲子は銃を構え周りを見た。
「うん・・・。いない・・・!」
舞子もまた銃を構えた。
2人は弥生を挟むようにした。
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/21(金) 00:00:35 ID:cwrj5DOS
「弾が少なくなってるし・・・武器も欲しいわね・・・。」
「レーコ。」
「えっ?何?」
「これは?」
弥生は崇史のバッグを差し出した。
「これって・・・。」
そのバッグは血に染まっていた。
多分、崇史の血だろう。
玲子が受け取るとバッグは妙に軽かった。
バッグを開けると中まで血が染み込んでいた。
「何・・・それ?」
舞子が中身をのぞいた。
玲子が取り出したもの。
それはクマのぬいぐるみだった。
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/21(金) 22:47:41 ID:pPIoccjk
「バトルロワイアル」で2ちゃん内検索したらこのスレにたどり着いた。
ワロタwwwwwwwwww
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/23(日) 23:20:35 ID:Mbchs/oF
「・・・・・。」
そのぬいぐるみには血が染みていた。
玲子は崇史の血だろうと思い心が痛んだ。
「これって・・・説明書?」
舞子がぬいぐるみと一緒に入っていた一枚の紙を取り出した。
その紙にも血が染みている。
"呪いのぬいぐるみ 〜あなたの念は通じます〜"
「胡散臭・・・・。」
玲子は呟いた。
「崇史の支給武器だったのかな・・・。」
「かもね・・・。」
「"このぬいぐるみは呪いのぬいぐるみです。
誰でもあなたの殺したい人の名前をクマの耳のマイクに向かって呼んでみましょう。
呼ばれた人の首輪が勝手に爆発します。
注意書き
@殺したい相手の名前はフルネームで呼びましょう。
A名前を呼ぶときはマイクから15cmくらい離してはっきりと言いましょう。
周りが騒がしいと反応しない場合もあります。
B自分の名前でも反応します。"」
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/23(日) 23:21:27 ID:Mbchs/oF
玲子が説明書を読み上げた。
「"もし、何をしてもだめなら・・・これを・・・。"」
崇史の言葉の意味がわかった気がした。
「もし何をしてもしゅうを止められなければ・・・・これを使うしか・・・。」
「えっ・・・?」
「本当にいざって時によ・・・・。」
そういうと玲子はぬいぐるみをバッグの中に押し込んだ。
「止めるってどういうこと?」
「しゅうが私達を殺すなら、それを止めるってこと。」
「殺すっていうこと・・・?」
「殺すのは・・・最終手段よ・・・。」
「じゃあ、殺す以外にどういう手段で止めるの?」
「それは・・・・。」
玲子は何も言い返せなかった。
確かに殺す以外の手段が無いことは本当だ。
「このゲームをやってる以上・・・止める方法なんて殺す以外ないんじゃないの!?」
「マイコ・・・。」
「玲子だって、皆を殺したんでしょ!?しゅうも同じように殺すんでしょ!?」
「・・・・・・。」
舞子は自分でも何を言っているのかわからなかった。
ただしゅうが殺されるのを見たくない。
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 23:14:03 ID:3IGZSD5O
「そうね・・・。確かに私は皆を殺したわ・・・・。」
「・・・・・。」
舞子はやっと我に返った。
自分はとても酷いことを言っていた。
「哲史も比呂も直明もデカあすも典子も淳も信子も・・・・皆、私が殺した・・・。」
「ご、ごめんなさい・・・・。」
「いいのよ、別に。私が皆を殺した事実は変わらない・・・。」
「本当にごめんなさい・・・!」
舞子が頭を下げた。
「もういいってば。でも、私はもう誰も殺さないわ・・・。それだけはわかって。」
「玲子・・・・。」
「しゅうを止める方法はちゃんと考えるわ。」
「う、うん。」
「とにかく今は歩きましょ。まだ時間は十分あるわ・・・。」
3人はまた歩き始めた。
やはり比呂殺害の犯人は玲子だったのね。
それにしても
玲子からあの場にいたということ自体が知られていない和晃カワイソス・・・
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 09:47:16 ID:sXdj/bcA
わくわく(o(^-^)o)
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 10:17:41 ID:tUU9diw3
みんな離れていってるのがテラワロスwww
このキモスレ 糸冬 わ っ た な
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/31(月) 00:23:23 ID:DHesPL/C
ある意味88が一番のファンだな
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/31(月) 20:33:27 ID:cb7jTOls
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/31(月) 20:56:00 ID:g3CwpAXY
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/01(火) 00:32:45 ID:DVeTdTzH
―探知機の場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
広場に戻ってきたときには大分、日が昇っていた。
「じゃあ、探知機を探しましょ。」
「うん。」
「あまり離れないでね・・・・・。」
麻子がうつ伏せで倒れていた。
顔は青白く肌は冷たい。
「麻子・・・・。」
舞子は手を合わせてから麻子の周りを探した。
よく見ると麻子の顔は安らいでいるようだった。
自分が撃ち殺した相手がそこにいた。
目が虚ろに開かれている。
自分が撃った・・・・。
今になってその事実が嫌になってきた。
とても嫌でその場を離れたくなった・・・・。
「ごめんね信子・・・・。」
玲子は信子から離れた。
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/01(火) 00:33:19 ID:DVeTdTzH
「シンタロ・・・・。」
彼は自分を最後まで守ってくれた。
弥生はその場座り込み伸太郎の髪を撫でた。
「アリガト・・・・・。」
目を瞑り守ってくれたことを思い返した。
量太にも伸太郎にも、もちろん舞子たちにも
感謝の気持ちでいっぱいになった。
「あった・・・・。」
舞子が声を上げた。
玲子は振り向き、弥生は目を開けた。
「あった!」
「どこにあったの?」
「そこの地面の中に半分埋まってた。」
地面の穴を舞子は指差した。
「しゅうの場所は・・・・?」
舞子が電源を入れた。
一瞬光ったと思うとすぐに光が途絶えた。
「えっ・・・・?」
「貸して!」
玲子が探知機を受け取った。
「なんで!?壊れてんの!?」
なんど電源を入れても光らなかった。
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/02(水) 17:35:25 ID:OQPGTrEL
「何でこんな大事なときに!!」
玲子は壊れた探知機を地面に向かって思い切り投げつけた。
探知機は一度地面を跳ねて弥生の足元に転がった。
弥生はまだ伸太郎の横に座っていた。
「ど、どうするの・・・・。」
玲子は何も言わなかった。
「レイコ。」
「・・・・・。」
「レイコ、これ。」
弥生は自分の脇に落ちている探知機を見つめていた。
「光ってるよ。」
「えっ・・・・。」
2人は駆け出して探知機を拾った。
「ほ、本当に光ってる!?」
探知機の真ん中には3つの光が確かに見受けられた。
自分たち3人であることは間違いない。
「ほんとだ・・・・。」
「しゅ、しゅうの場所は!?」
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/02(水) 17:36:12 ID:OQPGTrEL
真ん中に3つの光。
そのすぐ近くにもう1つの光があった。
「うそっ・・・・!?」
玲子は頭を上げ周りを警戒した。
"ドンッ"
銃声が広場に響いた。
舞子と玲子の目の前で弥生の体が血を噴出しながら傾いていた。
まるで時間が止まっているように静かにゆっくりと倒れた。
「ヤヨ・・・・?」
舞子の問いかけに弥生は答えなかった。
「ヤヨ!?」
玲子が手首を掴んだ。
「だ、大丈夫!まだ脈はある!」
玲子は立ち上がると銃声のした方に銃を撃った。
"ドンッ、ドンッ"
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/02(水) 17:36:49 ID:OQPGTrEL
「早く立って!舞子は荷物を持って!私がヤヨを担ぐから!」
「わ、わかった!」
「待てぇーーーーっ!!!」
木々の中からしゅうが姿を現した。
「来た!」
玲子は制服のポケットから残っていた手榴弾を出した。
「喰らえ!!」
ピンを抜きしゅうに向かって思い切り投げた。
「やめて!」
「煙幕の代わりよ!!」
"ズドーンッ"
爆音とともにまわりの砂が舞い上がった。
その間に玲子は弥生を背中に乗せた。
「ヤヨ、大丈夫!絶対に助かるから・・・・!舞子、大丈夫!?」
「う、うん!」
「行くわよ!」
砂埃の中で探知機は光を失った。
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/02(水) 17:48:17 ID:OQPGTrEL
「早く立って!舞子は荷物を持って!私がヤヨを担ぐから!」
「わ、わかった!」
「待てぇーーーーっ!!!」
木々の中からしゅうが姿を現した。
「来た!」
玲子は制服のポケットから残っていた手榴弾を出した。
「喰らえ!!」
ピンを抜きしゅうに向かって思い切り投げた。
「やめて!」
「煙幕の代わりよ!!」
"ズドーンッ"
爆音とともにまわりの砂が舞い上がった。
その間に玲子は弥生を背中に乗せた。
「ヤヨ、大丈夫!絶対に助かるから・・・・!舞子、大丈夫!?」
「う、うん!」
「行くわよ!」
砂埃の中で探知機は光を失った。
何で2回も同じことを書くの?
___
,, : : :´: : : : :`:丶、
, イ : : : : : : : : : : : : : :ヽ,
/'  ̄"""ヾ;,;,;,;,: : : : : : : :ヽ
./ ヾ; : : : : : : i
/ /: : : : : : : i
i- 、 /: : : : : : : :/ ニート板からはるばるやってきた自分は勝ってると思います!
. /,,,,_ "'''''‐ ヾ: : : : : : :./
/ ゙ / .r-、、_ ): : ; :-(
. i ノ . /:./~b )/
. i イ、_,.,_)、 ノノ ノ ノ
. ヽ` i、,___,,、ヽ ''.,- '´
丶 ト:ェェェェイ ノ ノ
゙ ,` ' ,/ト、
' 、___, - ' ´ :::/:::/ >
_,,-―' ̄/:::i 、 .//:::::::::|:::::::::`‐..、__
,r'":::::::::::::::/:::::::/i ` 、,r''" /::::::::::::|::::::::::::::::::::::::`,ヽ
/::i::::::::::::::/::::::::/:::i /"ヽ /ヽ:::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::
/::::i::::::::::::ヽ::::/:::::::i、/ヾ `i /::::ヽ::::::::;!::::::::::::/::::::::::::::::
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/06(日) 21:15:34 ID:X6N8wWcU
―アリガトの場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
「ヤヨ・・・!ヤヨッ!!」
弥生はもう虫の息だった。
広場を出て本当にすぐそばの民家にすぐに侵入した。
逃げることよりも弥生のことを先決しようとしたからだ。
しゅうには追いつかれなかった。
弥生をベッドの上に寝かせると玲子は弾痕を探した。
うなじにそれを見つけた。
そこから大量の血が流れ出ている。
「どうしよっ・・・・!」
「無理よ・・・・。」
「えっ・・・・?」
「だめっ!助けられない・・・・。」
「そっ、そんな!」
「手足ならまだしもこんな複雑なところ素人が治療できるわけ無い。
もちろん専門の薬なんかも無いし・・・・。」
玲子は俯いた。
「な、なら病院に・・・・!」
「探すのに時間が掛かるわ。それに時間が無いからこんな民家に入ったんじゃない・・・・。」
「・・・・・。」
「マイコ・・・玲子・・・。」
「「!?」」
弥生の声は今にも消え入りそうだった。
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/06(日) 21:16:57 ID:X6N8wWcU
「ヤヨッ!大丈夫!?」
「ありがと・・・・。」
「えっ・・・・?」
「レイコ、助けてくれてアリガト・・・・。」
「そんなこと今は・・・!」
「マイコも、守ってくれてアリガト・・・・。」
「ヤヨ・・・・。」
「サッチーもリョータもシンタロウもナオカもみんな、アリガト・・・・。」
弥生の視線は決して2人の姿をとらえてず天井を見つめていた。
弥生の目から涙が一筋流れた。
「アリ・・ガ・・・・ト・・・。」
そして弥生の目は閉じた。
「ヤヨ・・・・?ヤヨ!?」
舞子が弥生の体を揺さぶった。
「舞子!」
それを玲子が止める。
「ヤヨは、ヤヨはもう・・・・。」
舞子はその場に崩れ落ちて泣いた。
ベッドの上の弥生にすがるように。
玲子も泣きたかった。
でも今は泣いてはいけないと言う気がして我慢をした。
ただ、弥生の顔を見つめるだけだった。
弥生は微笑んでいるようだった。
飯島弥生死亡
あと3人
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/07(月) 23:12:00 ID:AJq4wIUS
―ひとりでの場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
「ヤヨ・・・・しゅう・・・・。」
舞子はいつの間にか寝てしまっていた。
クマのぬいぐるみの入った崇史のバッグを枕にしている。
(よっぽど疲れてなのね・・・・。)
玲子は舞子の髪をなでた。
「無理も無いか・・・・。」
弥生はもう冷たくなっていた。
玲子が民家の中にあった毛布をかぶせた。
「もう・・・もうこんなの嫌・・・・。」
舞子の寝言が聞こえた。
「私も嫌よ・・・。うんざり。もう終わらせたい。」
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/07(月) 23:12:52 ID:AJq4wIUS
"「もう・・・もう人を殺さないで・・・。」"
"「レイコ、助けてくれてアリガト・・・・。」 "
(崇史も、ヤヨもごめんね・・・・。)
舞子の手前、しゅうを止める方法は考えてあると言った。
もちろんそんな手段は無い。
殺す以外には。
"「このゲームをやってる以上・・・止める方法なんて殺す以外ないんじゃないの!?」 "
「舞子、あんたを優勝させるわ・・・・。
ぬいぐるみを使えば早いけど・・・・あんたを起こしたくないし。」
あいつをとめて私も死ぬ。
そう決心した。
いまさら自分が生きていてもそこまでの価値は無いと思った。
玲子はひとりで民家を出た。
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/09(水) 11:37:12 ID:nMkAppYu
>>3 >>4 スレタイ見ろバカチンが!観察力がないよ君たち。そんなんじゃすぐ死ぬよ〜♥
>>9 君いいよ、筋があるね
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/11(金) 22:43:08 ID:10rpcG1s
―血の場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
しゅうがまだ広場にいるなら。
玲子はそれを願った。
広場に向かって歩いた。
歩いているうちにいろいろなことを思い出した。
茂みから出てくる哲史を撃った。
比呂の喉に鎌を突き立てた。
殺してくれと頼む直明を受け入れた。
ソンを前に涙を流すあすかの涙をさえぎった。
典子は淳を守り息絶えた。
淳は典子の死に怒り銃弾に倒れた。
ヤヨを殺そうとした信子を殺した。
全員、自分が殺し、全てにおいて自分は血に染まった。
そして今からもう一人の人間を殺そうとしている自分。
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/11(金) 22:43:49 ID:10rpcG1s
玲子は広場に出た。
「しゅう・・・・。」
すぐにしゅうの姿が目に入った。
しゅうは伸太郎の死体の上に座っていた。
顔中真っ赤だった。
玲子はすぐにしゅうの顔の赤が血だと悟った。
「それは誰の血?伸太郎の?」
「虫・・・・!」
「また、虫・・・・。それしか言えないみたいね・・・・。」
「だまれ・・・・!!!」
「黙らないわ。私はこれからあんたを殺す。」
「うぅっ!!!!」
"タラララララ"
しゅうのマシンガンが火を吹いた。
だが玲子にはかすりもしなかった。
「落魄れたわね・・・・。」
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/12(土) 23:10:46 ID:Wr/92NIp
「重たかったから1度も使わなかったけど・・・・。」
玲子は両手で哲史のショットガンを持ち、そして構えた。
"ズドンッ"
反動がものすごい。
玲子は吹き飛びそうになるのを必死でこらえその場に立っていた。
「うっ・・・・!!」
ショットガンの散弾がしゅうの左肩を掠めた。
"タラララ"
足元の土が抉れた。
「おっと・・・・、今のは危なかったわね。」
しゅうに向かって玲子は一歩一歩と歩み寄った。
"ズドンッ"
次は反動で銃身が反れた。
しゅうの後方の木の皮が弾けた。
109 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/12(土) 23:14:22 ID:Wr/92NIp
「虫っ!!!!」
しゅうが突然、走り出した。
玲子に向かって突っ込んでくる。
「少しは待ちなさいよっ!こっちは今弾込めてるとこよ!!」
"ガシャ"
「喰らいなさい!」
"ズドンッ"
弾はしゅうの頬を掠めるだけだった。
だがしゅうは怯む様子は無い。
「ちっ・・・・!!!」
玲子はショットガンを投げ捨て典子の銃を構えた。
"ドンッドンッドンッ"
「ぐっ!!!」
しゅうは横に跳びよけた。
「さすがに素早いわね・・・・!!」
すかさず玲子は銃を撃つ。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/12(土) 23:15:05 ID:Wr/92NIp
"ドンッドンッ"
だがしゅうは早すぎて当たらなかった。
「くそっ・・・・。」
玲子はあることに気づいた。
しゅうは銃を持っていなかった。
「えっ・・・?」
伸太郎の死体のところにマシンガンは落ちていた。
"ガッ"
余所見をした隙に玲子の頭に石がヒットした。
「うっ・・・・!」
玲子の頭から血が流れ出た。
右目の視界が血に染まった。
玲子は制服の袖で血を拭ったがそれでも血が流れた。
"ブツッ"
昼の12時になった。
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/14(月) 18:11:20 ID:kKrNsDEB
そして誰も来なくなったな・・・・。
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/14(月) 19:22:08 ID:IP4JJqIJ
いつもROMってます。がんばって下さいね ̄∇ ̄
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/17(木) 17:26:43 ID:NAktZBsA
まだぁ
前スレで荒れ果てててしばらくこなかったんだが
久しぶりに来てみてもかわってねー
粘着厨や糞コテばっかりだ
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/17(木) 19:16:28 ID:7HAOoVZA
―銃声の場合―
Hの5 ―南の住宅地―
「ん・・・・。」
舞子が目を覚ました。
(あれ・・・・?)
民家の中はずいぶんと静かだった。
「そっか、私寝ちゃったんだ・・・・。」
目を擦ると欠伸が出た。
弥生に毛布がかけられていた。
玲子がやったのだろう。
(あれ・・・・?)
玲子がいないことに気づいた。
「玲子?」
返事は返ってこない。
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/17(木) 19:17:16 ID:7HAOoVZA
「玲子!?」
家の中に誰かがいるような気配は無かった。
部屋の中を見渡すと玲子の荷物がなくなっていた。
あるのは崇史のバッグだけだった。
「まさか・・・・!!」
"ズドンッ"
「えっ・・・・・?」
舞子は顔を上げた。
(今の・・・・銃声?)
"ズドンッ"
数秒してからまた聞こえた。
「!!」
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/17(木) 19:18:22 ID:7HAOoVZA
舞子は崇史のバッグを掴むと外に向かった。
"ズドンッ"
民家のドアを開けた時、また銃声が聞こえた。
(広場からだ・・・・!)
舞子はそう確信し駆け出した。
"ドンッドンッドンッ"
"ドンッドンッ"
広場に近づくにつれてだんだんと銃声は大きくなっていく。
(玲子・・・・!!)
確実に玲子としゅうが戦っている。
"ブツッ"
放送のスイッチが入った。
118 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/19(土) 23:07:19 ID:+nu+fAmX
―最後の放送の場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
"はぁ〜い、3人とも元気かぁ〜?"
(元気なわけ無いでしょ・・・・!)
頭からどんどん血が流れてくる。
玲子はバッグを落とした。
「くっ・・・・。」
拾っている余裕は無い。
"ドンッ"
しゅうに撃つが片目が開かないために遠距離間がつかめない。
もちろんあたるわけが無かった。
"こらこら、放送の間ぐらい静かにしなさ〜い。
手早く済ませちゃうからなぁ。"
しゅうが玲子の落としたバッグをあさり始めた。
(ちょ、ちょっと・・・・!?)
武器をしゅうに持たせては不味い。
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/19(土) 23:07:45 ID:+nu+fAmX
"ドンッ"
"はいはい、先生の話を少しは聞きなさい。
まず死亡者な。
3番、飯島弥生!"
玲子は反動でしりもちをついた。
「あ、あれ・・・・?」
立ち上がろうとする玲子だが頭がクラクラする。
血を流しすぎたのだろう。
"次は禁止エリアだ!
まぁ、残り3人だしすぐ近くにいるから特別ルールです。"
しゅうがバッグから銃を取り出した。
麻子のものだ。
"これから10分以内に勝負がつかなかったら全エリアが禁止エリアになります!"
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/19(土) 23:08:14 ID:+nu+fAmX
"ドンッ"
「うぁっ・・・・!!」
玲子は右ひざに激痛を感じた。
撃たれた。
目の前でしゅうが銃を構えていた。
"ドンッ"
次は腹部に激痛が走る。
「げはっ・・・・!!」
口から血が噴き出た。
"じゃあ、あと10分な〜。"
「玲子っ!!」
「えっ・・・・?」
舞子が広場に入り口に立っていた。
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 16:16:28 ID:mcwP4xqp
しゅうVS舞子?!
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 16:28:17 ID:a3tLx2Mh
―名前の場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
「しゅ、しゅう・・・・!」
玲子は血まみれで、しゅうは玲子の目の前で銃を構えている。
「や、やめてっ!!」
やっと舞子に気づいたのか
しゅうは玲子から目を離し舞子をにらんだ。
(いまだっ!)
玲子はしゅうが余所見をしたうちに引き金を引いた。
"ガシャ"
「えっ・・・?」
弾が出ない。
(嘘でしょ!?)
そう思いながらなんども引き金を引くが弾は出なかった。
このゲームの中で玲子は銃を撃ちに撃った。
弾が切れないわけが無い。
"ドンッ"
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 16:29:40 ID:a3tLx2Mh
しゅうがまた玲子に銃を向けていた。
「ぐっ、うあっ・・・・!」
右肩を打ち抜かれた。
右手の握力がどんどん抜ける。
「やめてっ!やめてよっ、しゅう!!」
しゅうは舞子の呼びかけにも何も応じない。
「虫は・・・殺す・・・・!」
玲子の額に銃口を突きつけた。
舞子はこれまで以上に感じたことの無かった感情が込み上げているのに気づいた。
玲子を助けるための方法。
しゅうを止める。つまり殺す。
どうやって止める?どうやって殺す?
クマのぬいぐるみがある。
でも、だめ!
しゅうを殺しちゃいけない!
ううん、死なせたくない!
ずっと、ずっと・・・・好きだった人を・・・・。
124 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 16:30:23 ID:a3tLx2Mh
舞子は崇史のバッグをゆっくりと空けた。
(だめよっ・・・・。)
玲子は舞子がぬいぐるみを取り出すのを横目で見た。
「しゅうっ!もうやめて!!」
舞子はぬいぐるみを抱きしめた。
「私よ、舞子よ。聞こえない・・・の・・・?」
全身が動きを止めた。
体がいうことを利かない。
引き金を引け。目の前の醜い虫をこのよから消し飛ばすんだ。
そうすれば楽になれる・・・。
じゃあ、なぜ引き金を引かない?
しゅうの手から肉を食いちぎるように虫が這い出てきた。
「うわっ!うわぁぁぁぁっ!!!」
虫を殺せ!!
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 16:31:37 ID:a3tLx2Mh
「死ね」
しゅうは引き金にかける指に力を入れた。
「丸山・・・・しゅ・・・う・・・・。」
自分の名前を誰かが呼ぶ。
誰が?
"ピピピッ"
首輪から電子音が聞こえる。
いや、首輪じゃない。
虫だ。
虫が自分の首を締め付けている。
多くの虫が首の肉を食いちぎって自分の中から湧き出てくる。
「むっ、虫っ・・・・!!!」
"バンッ"
小さな爆音とともに虫は全て消えた。
あ
127 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 18:47:12 ID:a3tLx2Mh
―風の場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
しゅうの首から上が吹き飛んだ。
舞子も玲子も爆発の瞬間、目を瞑った。
頭を失った体はふらふらと地面に倒れこんだ。
舞子は出来るだけしゅうから目を逸らして玲子を広場の脇まで運んだ。
「なんで、何であんなこと・・・・。」
玲子が言った。
「もう・・・・あんなしゅうは見てられなかったから・・・・。」
「だからって・・・・。」
「玲子が死ぬのも嫌だったから・・・・。」
「そう・・・・。でも・・・・。」
玲子は目を瞑った。
「こんな死にかけの私を助けても・・・・何にもならない。
どうせ死ぬんだから・・・・。」
「でも・・・・!」
玲子の人差し指が舞子の言葉を止めた。
「静かに寝かせて・・・・。」
「玲子・・・・。」
128 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 18:47:55 ID:a3tLx2Mh
それからの数分間は短くも長い時間だった。
玲子が目をゆっくり開け、口を開いた。
「風の音がよく聞こえる。鳥の声も、波の音も・・・・。
私は・・・こんな自然を銃声で・・・・。
私が殺した皆も、崇史もヤヨもしゅうも、
何も無ければ、私が殺しさえしなければ・・・・。」
玲子自身、朦朧とする意識の中で自分が何を言ってるのかわからなかった。
ただ、死ぬ前に全てを吐き出したくて・・・・。
「舞子・・・・?」
「ん?」
「そろそろ・・・・寝るわ・・・・。」
「うん・・・・。」
「また、会えると良いわね・・・・。」
「すぐ会えるよ・・・・。」
「淳にも、ヤヨにも、皆にも、崇史にも・・・また会い・・・た・・・い。」
静かに目を閉じた。
風が吹いた。
風が吹き黒髪が流れるように靡いた。
玲子はそれ以上何も言わなかった。
ただ寝顔は安らかな顔をしていて・・・笑っているようにも見えた。
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 18:48:30 ID:a3tLx2Mh
―優勝者の場合―
"プツッ"
"優勝者が決定したようだな!
まさか全員死ぬようなことは無いとは思っていたが良かった良かった。
じゃあ、決まりだからまず死亡者の発表だ。
1番、麻田玲子!
30番、丸山しゅう!
そして優勝者!
4番!稲葉舞子!"
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 19:08:18 ID:a3tLx2Mh
―結末の場合―
Hの5 ―南の住宅地・広場―
"それじゃあ、舞子。
今からそこに迎えにいくから待ってなさい。"
舞子の耳には放送は聞こえてなかった。
玲子の重みを感じていた。
皆、死んでしまった。
後に残っているのはただ1人、自分だけだった。
しゅうに会いたい・・・・。
玲子にも会いたい・・・・。
崇史にも、ヤヨにも、伸太郎にも会いたい・・・・。
でも会えない。
皆、もういないんだ。
そう自分に言い聞かせる。
これから私はどうするの・・・・?
先生に連れられて、ヘリに乗せられて、家に帰る。
そしていつもの生活に戻るんだ。
131 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 19:09:05 ID:a3tLx2Mh
違う。
いつもの生活なんてもう無い。
皆がいない生活なんて成り立たない。
ただ後ろ指を差される生活を送るだけだ。
ならいっそのこと・・・・。
皆に会いたい。
舞子は玲子を静かに地面に下ろした。
そして立ち上がり・・・・首の無い死体に歩み寄った。
もう怖さは無い。
しゅうの手から銃を取った。
「玲子、しゅう、皆。すぐ会いにいくからね・・・・。」
舞子はゆっくりと銃口をこめかみに当てた。
"ドンッ"
「なんだ!?今の音!」
金八はとつぜん無線から響いた銃声に驚いた。
「何があった!」
近くにいた兵士に聞いた。
「そ、それが・・・・その・・・・。」
「なんだ!」
「稲葉舞子の生命反応が・・・・消えました・・・・。」
「はっ・・・・?」
「だから、稲葉舞子は・・・・自殺しました。」
み〜んな死んじゃった・・・。
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:37:21 ID:dM17IwiM
―教室の場合―
-桜中学校-
「ぃこ・・・舞子?・・・舞子!」
誰?
誰かが私の名前を読んでる。
「舞子!」
「う、う〜ん・・・・。」
舞子が顔を上げると3Bの教室いた。
「えっ・・・・?」
「やっと起きた・・・・。」
玲子が隣の席で私を起こしていたらしい。
「舞子が居眠りなんて珍しいな。」
金八先生が教壇に立っていた。
「えっ、あっ、すいません・・・・。」
「じゃあ、授業の続きに戻るか。」
(なんで?夢・・・・?)
今まで見ていたものはなんだったのか。
夢?嫌、全て鮮明に覚えてる。
自分のこめかみに銃口を当てたのも覚えてる。
134 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:37:45 ID:dM17IwiM
「舞子、大丈夫?」
放課後、玲子が話しかけてきた。
「う、うん。」
「昨日寝てないとか?」
「ううん、でも・・・・。」
「でも?」
「変な気分。」
「あっ、そう。」
周りを見渡すと本当にいつもの教室だった。
「舞子!」
飛鳥だった。あすかもいっしょにいる。
「な、何・・・・?」
「聞いて!康二郎がね・・・・!」
「また康二郎?」
玲子が顔をしかめた。
「いいでしょ!」
「それで?」
「それがさ、作ってきたクッキー美味しいって言ってくれたの!」
「そりゃ、おめでとう・・・・。」
「チビあすったら緊張しちゃって噛んでばっかり。」
「もう!いいでしょ!それよりデカあすは告白しないの?」
「だっ、だれにっ!?」
「そりゃぁ、ソ・・・・!」
「それ以上言うな!!」
あすかが飛鳥の口を押さえた。
135 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:38:16 ID:dM17IwiM
「なに?デカあすってソンのこと好きなの?」
「ほらぁ、玲子にばれちゃった・・・・。」
「で?本当なの?」
「ま、まぁね・・・・。エヘ。」
「エヘって可愛くないわよ。
でもデカあすがソンのこと好きだったなんて何か以外ね。」
「別にいいでしょ!!」
「ねぇねぇ!これからケーキ食べに行かない?」
ウガがやってきた。
「えっ、これから?」
「うん!」
「私ダイエット中だからパス・・・・。」
「私も予定があるの・・・・。ごめんね・・・・。」
「そっか・・・なら私一人で行こっと。」
ウガは少ししょんぼりしながら一人で教室を出て行った。
「れ、玲子さん!」
淳が教室の後ろの扉のところで玲子を呼んだ。
「何!?」
玲子はツカツカと歩いて淳のところへ行ってしまった。
本当にいつもの教室だ。
136 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:38:56 ID:dM17IwiM
「ねぇ、これから渋谷行かない!?」
「「行く行くぅ〜〜!!」
比呂の誘いに智美も有希も賛同した。
「あっ!でも数学の宿題!明日提出じゃなかったっけ!?」
「えっ!?そうだっけ!?」
「どうすんのよ!!?」
「う〜ん・・・・・・。」
「でもここはやっぱり・・・・。」
「「「渋谷でしょ!!!」」」
「孝太郎、今日新しいゲーム入ったけど家よらない?」
「おっ、良いのか?」
「もちろん!孝太郎は親友じゃないか。」
和晃がうれしそうに言った。
「なぁ、あそこの攻略法教えてよ。」
「じゃあ、行こうぜ!」
「うん!」
137 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:39:17 ID:dM17IwiM
「こ、告白ちゃんとした!?」
「どうだった!?」
麻子と信子が典子に問いただしていた。
「ちゃ、ちゃんとしたよ・・・・。」
「お答えは!?」
「少し時間をくださいだって・・・・。」
「そっかぁ〜・・・・。やっぱり玲子が・・・・。」
「シッ!今、玲子の話は!」
「良いよ良いよ!淳はやっぱり玲子のことが好きなんだよ・・・・。」
「でもさでもさ!時間をくださいって言ったんでしょ?典子のこと考えてくれてるんだよ!」
「そ、そうかな・・・・。」
「そうだって!」
「そう・・・だよね!」
「そうだよ!」
麻子と信子の必死のフォローで典子は笑顔になった。
「ここがこうなるから・・・・。」
哲史は参考書を片手に勉強をしていた。
「うああああ!!先生に聞きに行こう!!
そうすれば絶対わかる!!!」
独り言が多くてうるさかった。
138 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:39:39 ID:dM17IwiM
「ちょっとヤヨに何やってんの。」
「別に何もしてないだろ!」
量太が奈穂佳に怒られていた。
「なぁ、ヤヨ!」
「ねぇ、リョータ。」
「かわいーーーーっ!!」
「おいっ、量太!!ヤヨはお前だけのもんじゃないぞ!!」
「ヤヨは誰のものでもありません!」
奈穂佳が2人を軽く叩いた。
「じゃあ、ヤヨ、帰ろっか。」
祥恵が弥生の手を握った。
「うん。」
弥生が満面の笑みで笑った。
「「あっ!俺もいっしょに帰る!!」」
伸太郎と量太の声が被さった。
「はぁ・・・・。」
奈穂佳が大きくため息をついた。
「ちょ!ちょっと待ってよ!!」
シマケンが黒板の掃除をしていた。
サッサッと黒板消しで黒板を拭くと鞄を手にとって伸太郎たちを追いかけた。
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:40:11 ID:dM17IwiM
「今日もダンス行くか!」
「「「「「おうっ!」」」」」
直明の掛け声に他の5人が拳を上げた。
「それにしても康二郎はチビあす良いの〜??」
真佐人が聞いた。
「な!何のことだよ!!」
明らかに動揺している康二郎が答えた。
「今日、屋上でなんかいっしょに食べてるの見たぜ♪」
「ひ・る・や・す・み♪」
ソンも隼人もからかい始めた。
「べ、別に良いだろ!好きなんだから!!」
「「「おぉ〜っ!」」」
「良くそんな大声で堂々と言えるな・・・・。」
直明が呆れた。
「良いじゃん!恋愛って楽しいよ♪
ほら!康二郎!チビあすが手、振ってるよ!」
浩美がフォローするように答えた。
「ま、まぁな・・・・。」
「それよりソンはどうなんだよ!」
「何が?」
「このごろデカあすが見つめてるようだけど・・・・。」
「う・・・・。」
「そこんとこ、ど・う・な・の??」
「ま、まぁ、まんざらでもない感じ・・・・?」
「「「「おぉ〜っ!!!」」」」
「なら早速!デカあ〜す!!!」
「やっ!やめろってば!!」
「ソンが話があるってさ〜!!」
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:41:29 ID:dM17IwiM
「まったく淳の奴・・・・!」
玲子が戻ってきた。
「どうかした?」
「典子に告白されたんだって。」
「ほ、ほんとに!?」
「デカあすは?」
「あぁ、3B'sに連れられてどっかいっちゃった。
それで玲子はなんて?」
「私にそんなこと言っても困るから自分で考えなさい。って。」
「玲子・・・淳の気持ちも考えてあげたら・・・・?」
「知らないわよ・・・。でも・・・・。」
「でも?」
「娘を嫁にやる父親の気持ちってこんな気持ちなのかな・・・・。」
「ぷっ、あはははは・・・・。」
舞子も飛鳥も声を上げて笑った。
「玲っ。」
崇史の声がした。
「一緒に・・・・帰らない?」
「えっ?」
「しゅうと一緒に帰ろうと思ったんだけど、先生と話してて長くなりそうでさ・・・・。」
舞子はすぐにそれが嘘だと覚った。
「だめかな・・・・?」
「い、良いよっ!もちろん・・・。ごめん舞子、先帰る!」
「うん。頑張ってね。」
「あんたもね。」
玲子はバッグを手に取ると崇史と部屋を出た。
141 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:49:02 ID:dM17IwiM
やっぱり全部夢だったんだ・・・・。
ここにはいつもの教室がある。
いつもの皆がいる。
「舞子。」
「えっ・・・・?」
「崇史は?」
しゅうだった。
「崇史ならたった今、玲子と・・・・。」
「帰ちゃった?」
「うん。今から追いかければ追いつくと思うけど・・・・。」
「いや、今日はゆっくり帰りたい。それにしても、やっぱり玲子のこと好きなのかな・・・・。崇史の奴。」
「やっぱりしゅうもそう思う?」
「うん。」
しゅうは笑った。
「一緒に帰ろうか・・・・。」
頬を少し染めながらしゅうが言った。
「・・・・うん。」
「チビあす、どうする?」
「私はデカあすと・・・康二郎、待ってるから2人でどうぞ・・・・。」
「ありがと・・・・。」
舞子は顔が赤くなるのを感じた。
142 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 21:51:20 ID:dM17IwiM
夕日が赤く照らすいつもの土手。
前方に玲子と崇史であろう二つの影が見えた。
追いつこうと思えば追いつける。
でも邪魔をしたくないし邪魔されたくなかった。
「ねぇ、しゅう・・・・。」
「ん・・・?」
「しゅうのこと・・・・好きだよ・・・・。」
「うん・・・・。俺も・・・舞子のこと好きだ・・・・。」
舞子は目を閉じた。
夢なのか、現実なのか分からない
あのゲームはいったいなんだったのか。
急に周りが明るくなり始めた。
光が自分の体を包み込んだ。
目が眩むほど光は強い。
「な、何・・・・?」
道の先に皆がいた。
皆、自分に向かって手を振ってる。
玲子も崇史も弥生も伸太郎も、みんなみんな手を振っている。
「舞子・・・・行こっ・・・・。」
隣のしゅうが手を差し伸べていた。
「うん・・・・。」
舞子はしゅうの手を握り皆のところに駆け出した。
143 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 22:00:18 ID:dM17IwiM
―終わりの場合―
「ど、どうするんですか・・・・?」
「どうするも何も、優勝者が自殺しちゃなぁ・・・・。」
金八は自殺した優勝者の死体を覗き込んだ。
「こめかみをドンッ、か・・・・。
まったく・・・・困った奴らだったなぁ・・・・。」
金八は空を見上げた。
「平成16年度、桜中学校3年B組30名。
生存者無し。優勝者無し。
これにてプログラムを終了とします。」
その日の空は眩しいほどの青空だった。
144 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 22:21:52 ID:BpCdxV1w
最後は綺麗にまとまったね。作者さんご苦労さま。
楽しかったよ。ありがとう
次回作期待してるよ。
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 22:27:52 ID:dM17IwiM
長い間、ご愛読(?)ありがとうございました。
一時期スランプとかもありましたが最後まで書き終えるとは自分でも信じられません。
>>144 綺麗なんですかね(´∀`;)
146 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 23:17:31 ID:fBwIkt1n
乙!
147 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 23:20:44 ID:dM17IwiM
@加害者 A死因 B殺害した人数 C殺害者
麻田玲子:@丸山しゅう A銃殺 B8人 C江口哲史、大胡あすか、小川比呂、笠井淳、倉田直明、清水信子、坪井典子、長坂和晃
安生有希:@中木原智美 A絞殺 B0人 C
飯島弥生:@丸山しゅう A銃殺 B0人C
稲葉舞子:@稲葉舞子 A自殺 B1人 C丸山しゅう
江口哲史:@麻田玲子 A銃殺 B0人 C
大胡あすか:@麻田玲子 A銃殺 B0人 C
小川比呂:@麻田玲子 A刺殺 B0人 C
小野孝太郎:@(禁止エリア) A禁止エリア B0人 C
笠井淳:@麻田玲子 A銃殺 B0人 C
金丸博明:@田中奈穂佳 A刺殺 B0人 C
狩野伸太郎:@清水信子 A銃殺 B0人 C
倉田直明:@麻田玲子 A銃殺 B0人 C
小塚崇史:@丸山しゅう A銃殺 B0人 C
小村飛鳥:@田中奈穂佳 A刺殺 B0人 C
島健一郎:@田中奈穂佳 A刺殺 B0人 C
148 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/21(月) 23:21:41 ID:dM17IwiM
清水信子:@麻田玲子 A銃殺 B6人 C狩野伸太郎、杉田祥恵、高木隼人、富山量太、中村真佐人、西尾浩美
杉田祥恵:@清水信子 A銃殺 B0人 C
鈴木康二郎:@丸山しゅう A刺殺 B0人 C
園上征幸:@田中奈穂佳 A刺殺 B1人 C田中奈穂佳
高木隼人:@清水信子 A転落死 B0人 C
田中奈穂佳:@園上征幸 A刺殺 B4人 C金丸博明、小村飛鳥、島健一郎、園上征幸
坪井典子:@麻田玲子 A銃殺 B0人 C
富山量太:@清水信子 A銃殺 B0人 C
中木原智美:@中木原智美 A自殺 B1人 C安生有希
中澤雄子:@(禁止エリア) A禁止エリア B0人 C
中村真佐人:@清水信子 A銃殺 B0人 C
長坂和晃:@麻田玲子 A銃殺 B0人 C
西尾浩美:@清水信子 A爆死 B0人 C
姫野麻子:@丸山しゅう A斬殺 B0人 C
丸山しゅう:@稲葉舞子 A爆死 B5人 C麻田玲子、飯島弥生、小塚崇史、鈴木康二郎、姫野麻子
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/22(火) 01:18:01 ID:Pi5f8PXz
作者乙!とても楽しんで読ませて頂いてました。
まじ面白かったよ。
ありがとうございました。
あの〜作者さん。
最後の舞子の夢の中にでてくる、教室のシーンで
車掌の姿だけが見えないような気がするんだけど・・・
ひょっとして典子をレイプしようとした罰ですか?
151 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/23(水) 06:23:05 ID:14W0WH+3
お疲れ様d(*´∀`*)b♪楽しかったよ♪できれば違う金八シリーズとかみんなが知ってる本で。バトロワ2でバトロワとか。まあがんばって下さい。
152 :
作者:2005/11/24(木) 22:30:03 ID:qHlVuAh8
>>150 すいません・・・・。
何かとミスが多いですね・・・・。
153 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/25(金) 02:00:53 ID:XwCBmnLd
第七シリーズの続編年末やるそうですね(^O^)何か楽しみだなぁ
154 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/25(金) 21:04:42 ID:KmhsbH41
これからどうするの?>作者さん
そろそろ7期生以外のキャラでバトロワをやって欲しいなぁ〜。
みっちーを桐山和雄風に暴れさせて・・・!
156 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/26(土) 17:32:57 ID:vNe8CKdn
参考までに。
6でやるなら誰が主人公?
158 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/26(土) 19:34:24 ID:vNe8CKdn
ちなみに自分は正則がよい
>>誰か2でやってくれ〜
>>157 ハセケンは三村信史のポジションだろーね。
全員の武器をおさらい
○男子1番江口哲史=ポンプ式ショットガン
○男子2番小野考太郎=ブーメラン
○男子3番笠井淳=特殊警防
○男子4番金丸博明=電子メガホン
○男子5番狩野伸太郎=ナタ
○男子6番倉田直明=デリンジャー
○男子7番小塚崇史=呪いの(熊の)ぬいぐるみ
○男子8番島健一郎=探知機
○男子9番鈴木康二郎=煙幕玉3個、ガスマスク、市販の100円ライター
○男子10番園上征幸=手榴弾2個
○男子11番高木隼人=手裏剣
○男子12番富山量太=ブローニング
○男子13番中村真佐人=ウージー九ミリサブマシンガン
○男子14番長坂和晃=手作り火器キットとライター
○男子15番丸山しゅう=イングラムM10サブマシンガン
○女子1番麻田玲子=ベレッタM92F
○女子2番安生有希=ヌンチャク
○女子3番飯島弥生=コルト・ハイウェイパトロールマン
○女子4番稲葉舞子=ナイフ(刃渡り15cm程度)
○女子5番大胡あすか=短刀
○女子6番小川比呂=鎌
○女子7番小村飛鳥=出刃包丁
○女子8番清水信子=アイスピック
○女子9番杉田幸恵=フライパン
○女子10番田中奈穂佳=ボーガン
○女子11番坪井典子=ワルサーPPK
○女子12番中木原智美=ロープ(3m)
○女子13番中澤雅子=お薬セット(毒薬などいろいろ)
○女子14番西尾浩美=スミスアンドウエスン
○女子15番姫野麻子=コルト・ガバメント
>>147-148 勝手にランク付け
A
麻田玲子、稲葉舞子、丸山しゅう、清水信子、田中奈穂佳
B
園上征幸、鈴木康二郎、狩野伸太郎、小塚崇史、富山量太、笠井淳、飯島弥生
C
金丸博明、中村真佐人、杉田幸恵、長坂和晃、島健一郎、中澤雄子、
中木原智美、坪井典子、大胡あすか、姫野麻子、
D
江口哲史、高木隼人、小川比呂、小村飛鳥、小野孝太郎、安生有希、
西尾浩美、倉田直明、
164 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/27(日) 22:51:31 ID:x4TZHQnr
第6シリーズなら…
政則→七原
繭→典子
哲朗→国信
ハセケン→杉村
直→千草or川田
アカネ→琴弾
ミッチー→桐山
美紀→相馬
チュー→瀬戸
カッシー→山本
奈津美→小川
美保→内海
主任→元渕
みたいな感じになるんじゃん?
165 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/28(月) 00:55:17 ID:gtOIyC8X
なんかその設定ムリあるからオリジナルでいいやん
167 :
(元)作者:2005/11/28(月) 16:28:30 ID:sOgMrzuc
168 :
(元)作者:2005/11/29(火) 21:35:28 ID:LfYsgreA
6か・・・・。
2ちゃんねるというサイトでこんなスレッドを見つけました。
『金八先生でバトルロワイアル』
なんじゃこりゃあ!?
と思って読んでみました。
映画『バトルロワイアル』を金八パート7のメンバーでやるという、小説。
初めはちょっとした興味で読んでいたのですが・・・。
何コレ・・・面白い!!
ハマってしまいました。
自分の出てた作品だからこそ、パロディとか夢小説とかは面白い。
周りの人からは『ドラマを侮辱してる!』とか色々言われてたけど・・・。
2スレッドに渡って書かれたこの小説。
URLを載せておきますのでぜひ、見てみて下さい。
ヒロのブログより…
http://yuisuehiro.blog25.fc2.com/blog-entry-71.html
170 :
(元)作者:2005/11/30(水) 00:46:48 ID:FU+URAeG
Σ (゚Д゚;)
171 :
(元)作者:2005/11/30(水) 00:47:44 ID:FU+URAeG
比呂は最初のほうに死んでしまうのに
こんなこと言われると・・・・。
前のシリーズでもすぐ死んじゃう役だったのにな。
にしてもまさか
金八先生の本当の出演者が読んでて、しかもこんなエールが来るなんて・・・
うれしい通り越して、ちょっとビビるよな。
173 :
(元)作者:2005/11/30(水) 07:18:50 ID:FU+URAeG
>>172 ホントに本人か?
イマイチ信じられん。
175 :
(元)作者:2005/11/30(水) 18:19:59 ID:FU+URAeG
比呂のブログより
有希と智美が死んぢゃうトコロは、本人たちに話したら。
『スッゴイ友情じゃん。でもやりそ〜(笑)』って言ってました。
(´д`;)
176 :
作者:2005/11/30(水) 18:39:02 ID:FU+URAeG
「卒業旅行にでも行かないか?」
担任のその一言が始まりだった。
担任は学校で、いや地域でも名の知れたすごい先生だ。
生徒のことを一番に考えてくれる。
旅行に行くバスの中。
皆、制服で騒いでいた。
行き先は秘密だそうだ。
バスがトンネルに入った。
外の景色からも目を離し周りを見渡した。
皆、眠ってる。
「えっ・・・・?」
まぶたが重くなってくる・・・・。
眠い・・・・。
最後に見たものはガスマスクをつけた担任だった。
177 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 18:57:24 ID:FU+URAeG
≪最初の話≫
<学校>
「ん・・・・。」
あれ?ここは・・・・?
目を開けると自分の記憶の無い場所にいた。
どこかの教室。
床はフローリング、というか木造建築のようだ・・・・。
首に何かついてる。
だが自分じゃその何かが見えない。
"ガラッ"
教室のドアが開いた。
担任が入ってきた。
そして後ろには軍服を着た大人が何人も入ってきた。
「はぁ〜い!おはよう!」
笑顔の担任が教壇に立った。
「皆、起きたかぁ?」
周りの皆も全員、目覚めているようだった。
「ね、ねぇ先生!これ何?」
後ろの席でスガッチこと俊大が手を上げて言った。
「今から説明するから落ち着け、スガッチ!
君たちにはこれから殺し合いをしてもらいます!」
178 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 18:59:47 ID:FU+URAeG
教室内はシーンとなった。
「あれ?どうした。元気が無いぞ!
これから説明をするからよく聞けよ!」
プログラム。正式名称は「戦闘実験プログラム」。
第1回は1947年で、毎年、全国の中学3年生の50クラスを任意に選んで実施、各種の統計を重ねている。
その実験の内容は単純なもので、各学級内で生徒同士を戦わせ、最後の一人を優勝者とする。その際に各種のデータを取り、取られたデータは後(のち)の対外国戦略プログラムの基礎となる。
ちなみに、優勝者には総統閣下直筆の色紙と生涯の生活保障が与えられるということだ。
「説明は以上だ!」
担任は説明が一通り終わると教壇に両手をついた。
担任の説明をまとめるとこうだ
まずは、睡眠ガスで眠らされているうちに付けられたらしい爆弾入り首輪の存在。
このコンピューター管理された首輪にはセンサーがついており、生徒の位置、心臓パルスを元にした生徒の生死を読み取ることができる。
そして、禁止エリア。
プログラム開始(午前0時)の7時間後から、2時間ごとに増える禁止エリアに足を踏み込んだ生徒の首輪は自動的に爆破される仕組みだ。
しかも、ご丁寧に各生徒たちには「武器」が一つずつ支給される(他の支給品は、食料、簡易医療セット、島の地図、コンパス、懐中電灯,、腕時計など)。
当たり外れもあるようだが、銃器や刀剣類といった殺傷能力が高いものも多いらしい。
24時間誰も死なない場合、3日たっても優勝者が決まらない場合は、生き残り全ての首輪が爆破される仕組み。
また、禁止エリアが時間ごとに増えていくので一所(ひとところ)に隠れ潜むことが出来にくく、移動せざるを得ない。
移動すればするだけやる気になった選手(担任は説明の間、ずっと「隣のは友達は、もうやる気になっているぞー」と脅してきた)とかち合う可能性が高くなる。
不審な行動を取った者の首輪は政府側が遠隔操作で爆破できるし、役人達が詰めている分校は、すべての生徒がスタートしたらすぐに禁止エリアに指定されるらしい。
179 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 19:00:30 ID:FU+URAeG
「生き残るためには、クラスメイトを殺さなくてはいけない」
そう思わせる誘発剤が随所に散りばめられているのだ。
実際、担任の説明の途中から教室の雰囲気が変わってきた。
錯綜する視線と視線。
こいつは、あいつは、ゲームに乗るんじゃないのか? みんな、仲間を殺そうとしているんじゃないのか?
それぞれの視線に隠された、それぞれの疑心。
「何か質問はあるか〜?」
いつもの口調で担任は訊いてくる。いつもの笑顔が怖い・・・。
誰も答えない。
「おっと、忘れるところだったー」
担任は一枚の大きな模造紙を黒板に貼った。
模造紙には、島らしきものが中心に据えられた地図が描かれていた。
そこには碁盤の目のような線が縦横に走っており、その網の端にアルファベットと数字が並んでいる。
あわせて読むと、地図の左上からAの1、Aの2、Aの3……、という具合だ。
「このひとマスを、エリア、というー。さっき説明した禁止エリアのエリアとは、このひとマスのことだからなー。みんな、覚えたかぁ?」
もちろん、誰も答えない。
「そろそろ時間だな!じゃあ始めるか!出席番号順で出発してもらうからな〜。
出発したら、すぐにこの建物からは離れろよー。校舎内でウロウロしている連中は、容赦なく撃ち殺すぞ!」
これから殺し合いが始まる・・・。
今まで一緒にいた友達との・・・・。
今教室にいる皆がもしかしたら自分を殺すかもしれない。自分が殺すかもしれない。
まわりの皆の顔は青ざめていたり、中には落ち着いた顔もあった・・・。
180 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 19:02:48 ID:FU+URAeG
ここらへんはコピペでスマソ・・・・。
6期生でやるんですね!
182 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 21:12:49 ID:FU+URAeG
名簿
1番 青沼美保 2番 赤嶺繭子
3番 今井儀 4番 江藤直美
5番 笠井美由紀 6番 風見陽子
7番 嘉代正臣 8番 北村充宏
9番 木村美紀 10番 小堀健介
11番 近藤悦史 12番 笹岡あかね
13番 下田江里子 14番 榛葉里佳
15番 菅俊大 16番 鶴本直
17番 長澤一寿 18番 成迫政則
19番 信太宏文 20番 長谷川賢
21番 長谷川奈美 22番 馬場恭子
23番 星野雪絵 24番 本田奈津美
25番 前多平八郎 26番 森田香織
27番 安原弘城 28番 山越崇行
29番 山田哲郎 30番 山本健富
183 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 21:15:45 ID:FU+URAeG
見にくい・・・・orz
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/30(水) 22:43:16 ID:FU+URAeG
≪美保の話≫
<学校>
「じゃあ、まずは1番だ。青沼美保!」
「・・・・。」
美保は静かに立ち上がった。
体は震えている。
「はい、美保。この中から好きなバッグを持っていきなさい。」
担任はたくさんの荷物の山を前に言った。
「それと君の荷物だ。何かの役に立つと良いね。」
自分のバッグを手渡された。
美保は手近なバッグを手に取り肩に掛け教室を出た。
学校の外は真っ暗だった。
教室の窓は全て鉄板が打ち付けてあって分からなかったが
今は夜らしかった。
「寒い・・・・。」
美保は校庭をまっすぐ進み校門を出た。
(そうだ・・・!)
校門をすぐ出たところでバッグを開けた。
中には50cmぐらいの短刀が入っていた。
「これが・・・・武器・・・・。」
緊張が高まった。
185 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/01(木) 21:34:02 ID:eKQXdfhv
≪繭子の話≫
<学校>
教室を出るとき、政則と目が合った。
「成迫君・・・・もう会えないのかな・・・・。」
哲郎にも儀たちにも。
学校の外は真っ暗で、校庭の隅っこの電灯が輝いているだけだった。
夢なら良いのに・・・・。
そう思って頬を軽くつねった。
(夢じゃない、か・・・・。)
バッグの中には鉄砲の先に弓がついているようなものだった。
そして矢が15本程度。
説明書には「折りたたみ式ボウガン」と書いてある。
ボウガンを握り締めとりあえずゆっくりと歩き始めた。
校門を出て50mぐらいのところだった。
別れ道。
左は山へ続く道。
右は町へ続く道。
看板にはそう書いてあった。
(美保ならどっちに行くかな・・・・。)
繭子は右の道を選んだ。
186 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/01(木) 21:53:17 ID:eKQXdfhv
≪儀の話≫
<E-6 山道>
儀は分かれ道を左に行った。
こっちの方に来る人間は少ないと直感したからだ。
支給武器はブローニング。
銃がバッグの中に入っていた。
本物なんか初めて見る。
本物の重さに内心ビビっていた。
山道はそう険しくは無い。
ただ該当も何も無くあたりは真っ暗だ。
バッグの中の懐中電灯でその道を進んだ。
「なんで先生が・・・・!」
あんなに優しくしてくれた先生。
儀はただただ悔しくて仕方なかった。
「兄ちゃん・・・・。」
パッと兄貴の顔が頭に浮かんだ。
いま何やってるのか・・・・。
(元気でやってるよな・・・。)
まや一歩、足を進めや。
187 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/01(木) 21:53:45 ID:eKQXdfhv
訂正:
また一歩、足を進めた。
188 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 21:21:51 ID:pWEaXooS
≪カッシーの話≫
<学校>
正臣は木造の学校を出ると
校門のすぐそばの茂みの中に身を潜めた。
ここでなら奈津美を待っていられる。
奈津美と会って、二人で行動して・・・・
それからどうする・・・・。
このゲームで優勝できるのは一人だけ。
最後まで二人で残れたとしたら
自分が死ぬ覚悟はできていた。
最後まで残れたらだけど。
支給武器は金属バット。
「これで人を殺すのか・・・・。皆を・・・・。」
それから2,3分後に充宏が校門を通っていった。
大きく溜息を吐いていたのが分かった。
「こりゃ、しばらく待つな・・・・。」
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 21:36:29 ID:pWEaXooS
≪直美の話≫
<E−5 分かれ道>
(どうしよ・・・・。)
直美は分かれ道をどちらに進むか迷っていた。
と言うか、これからどうするかを悩んでいた。
昔から病気がちで気の弱い自分が
こんな事に巻き込まれるとは。
直や美紀が一緒に居れば・・・・。
自分は決断力もないし発言力も無い。
一人じゃ何もできない・・・。
バッグの中にはスタンガンが入っていた。
こういうものは初めて触る。
そして触ることによって自分が巻き込まれていることへの実感が湧いてきた。
「右に行こ・・・・。」
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 22:04:06 ID:pWEaXooS
≪あかねの話≫
<学校>
今の状況は夢?現実?
この寒さは現実なのだろう。
でも夢なら覚めて欲しい。
「賢ちゃん・・・・。」
ここで賢を待つ。
でも、それまでに誰か乗る気の相手に会ったら・・・・。
もしかしたら周りの茂みの中にも誰か潜んでるかもしれない。
そう思うとあかねは駆け出した。
分かれ道の少し手前でバッグを開いた。
ベレッタM84F(サイレンサー付き)
説明書にそう書かれた銃はズッシリと手に圧し掛かった。
体が震えた。
今、目の前に現実が突きつけられた。
「そうだ・・・・。」
あけなはあることを思いついた。
191 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 22:09:32 ID:pWEaXooS
訂正:
あけな→あかね
193 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 22:26:19 ID:pWEaXooS
≪本当の話≫
<G-6 南の住宅街・入り口>
「美保っ!」
繭子は住宅街の入り口で美保の姿を見つけた。
「えっ・・・?」
美保はすばやく振り向いた。
「繭・・・子・・・・?」
2人はお互いを確認し抱きしめ合った。
「よかったぁ・・・!」
「うん、うん・・・!」
美保は涙がポロポロとこぼれた。
しばらくして2人は離れた。
そして歩き出した。
「やっぱり・・・これって本当なんだよね・・・・。」
美保が言った。
「うん・・・。」
「これも本物・・・・。」
「うん・・・・。」
お互いの武器を見せ合った。
「これからどうする・・・・?」
「わかんない・・・・。」
「だよね・・・・。」
194 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 22:47:59 ID:pWEaXooS
≪直の話≫
<E-6 分かれ道>
直は分かれ道の前で止まっていた。
皆とは違う自分。
真っ黒な服。皆の制服とは違う。
女性の体。でも・・・男。
そんな自分を救ってくれた先生が
何でこんなことを始めたのか・・・・分からなかった。
支給武器はポンプ式ショットガン。
こんなもの使いこなせるんだろうか・・・・。
いや、使いこなさなきゃいけないのだろう。
「どっちかな・・・・。」
どっちの道に進むべきか。
ただ、さっきから後ろに誰か居る気配を感じた。
なら山道を走るか・・・。
いや、正体を見極めよう。
195 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 23:22:15 ID:pWEaXooS
≪政則の話≫
<D-5 林の小道>
政則は分かれ道を左に行った。
直感的に左が思いついた。
山道に続くと思われていたその道。
だが政則は途中の林の中に道があるのを見つけた。
支給武器はベレッタM92F。
その銃を左手に握り締めていた。
(繭・・・、哲っちゃん・・・。)
政則は2人の心配をした。
2人と合流できれば・・・。
だが、最低でも繭子はこの道の先に居るとは思えないし
哲郎は自分よりも出席番号が後ろだから学校を出てくるまでずいぶん待つことになる。
林の道を進むうちに広場に出た。
10m四方ぐらいだろうか。
ベンチがあり、そこに誰か座っていた。
制服を見る限り女子だろう。
196 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/02(金) 23:52:05 ID:pWEaXooS
≪江里子の話≫
<D-5 林の広場>
「はぁ・・・・。」
江里子はため息を吐いた。
バッグの中には鎌が入っていた。
農作業用のよく見るもので少し錆びていた。
偶然、林の中に見つけた道を進み今の広場に居る。
ベンチを見つけるとすぐに腰掛け思い出に浸った。
いつもシンバや香織、ミッチーたちと歩いたあの土手。
(もう、帰れなんだろうなぁ・・・・。)
そう思うと何もする気になれなかった。
「江里子・・・・?」
「えっ・・・・?」
江里子は顔を上げた。
「政則・・・・。」
政則が広場の入り口に立っていた。
銃を左手に握っていた。
197 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 00:09:02 ID:l6bo2hR+
≪焚き火の場合≫
<D-5 林の広場>
「こ、来ないで!」
江里子は鎌を両手で持ち構えた。
「待って・・・!」
「来ないで!こ、殺すつもり!?」
「そんなことしない。」
政則は銃を地面に置いた。
「何もしないよ・・・・。」
「ほ、ほんとに・・・?」
「あぁ。」
江里子はゆっくり鎌を下げた。
2人は枝を集めて火を焚いた。
「どう思う・・・・?」
「えっ?」
「この、このプログラムって言うの・・・。」
江里子は震えていた。
「さぁ・・・わからない・・・・。」
「・・・・。」
「でも、こんなことやる意味が分からないよ・・・・。」
「うん・・・・。」
「とにかく朝まで待と・・・・。」
198 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 09:47:31 ID:l6bo2hR+
≪賢の話≫
<F-4 農道>
賢は一人で農道を歩いていた。
一度、町に出てから道を外れた。
この道を行けば地図上では西端、海に出るはず。
支給武器はアーミーナイフだった。
「なんだかな・・・・。」
支給武器の中に銃があると聞くと何か頼りなかった。
これからどうするか。
とりあえずこのプログラムを終了させたい。
(なら、仲間を集めた方がいいな・・・・。)
あかねや平八郎、直たちと合流できれば。
歩いているうちに農家が見えてきた。
なにか使えそうな武器はないかと農家に立ち寄った。
199 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 10:25:02 ID:l6bo2hR+
≪奈津美の話≫
<学校>
奈津美は教室を開けてすぐにバッグを開け武器を取り出した。
支給武器はコルト・ガバメント。
「銃・・・。」
奈津美は右手の銃を眺めながらゆっくりと歩いた。
これで人を殺すんだ。
学校を出ると夜風が肌を冷やした。
「寒いよ・・・・、カッシー。」
正臣のことを思い出した。
いつもお揃いのマフラーを巻いて帰った土手・・・・。
(暖かかったなぁ・・・・。)
「奈津美!」
「えっ?」
奈津美が顔を上げると正臣が校門のところに立っていた。
「カッシー!」
奈津美は駆け寄って抱きしめた。
「待っててくれたの?」
「あぁ、もちろん!」
奈津美の頬に涙が伝った。
二人は手を繋いで分かれ道を右に進んだ。
200 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 10:36:42 ID:l6bo2hR+
≪平八の話≫
<G-6 南の住宅街・入り口>
平八郎は町の入り口についた。
(賢たちを探すか。)
「ま、その前に腹ごしらえだ。」
腹が減っては戦はできぬ。
そう考えてバッグからおにぎりを取り出し食べ始めた。
もし賢なら何をするかを考えた。
多分、自分と同じように仲間を探してるはずだ。
賢はそういう奴だ。
「よしっ!」
おにぎりを食べ終わり平八は歩きだした。
「へ、平八?」
後ろで誰かの声がした。
振り返るとそこに一人、女子が立っていた。
201 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 18:12:46 ID:l6bo2hR+
202 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 20:55:38 ID:l6bo2hR+
≪香織の話≫
<G-6 南の住宅街・入り口>
バッグの中に鉈(ナタ)が入っていた。
鉈を握り締めて香織は静かに歩いていた。
(この鉈で・・・人を殺す・・・・。
だめ!殺しちゃ・・・・だめ・・・。)
香織は鉈を思いっきり木に向けて振った。
"ガッ"
刃は思い切り木の幹に食い込んだ。
ゲームに乗るべきか・・・乗らないべきか・・・・。
道を進むうちに一人の男子生徒を見つけた。
体格の良い体・・・・。
「へ、平八?」
平八郎がこっちを振り返った。
203 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 21:32:23 ID:l6bo2hR+
≪最初の場合≫
<G-6 南の住宅街・入り口>
平八郎の頬にご飯粒がついていた。
「平八・・・ご飯粒ついてるよ・・・・。」
「えっ?」
平八郎は自分の頬を触った。
「サンキュ。」
ご飯粒を口に入れながら平八郎が笑った。
「良いってことよ。」
鉈を握る手を緩めた。
「平八は賢とか探してんの?」
「まぁな。」
2人は歩き始めた。
「あいつは親友だからな!」
「親友・・・か・・・。」
「お前は誰か探してないのか?」
「・・・・。」
204 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/03(土) 21:34:24 ID:l6bo2hR+
江里子やシンバ、ミッチー達の顔が浮かんだ。
そっか。
皆を探せばいいんだ。
(そんなこと思いつかなかったなんて・・・・。)
「メロスは、走るぞー――――っ!!!」
「!」
いきなり平八郎が叫んだ。
「い、いきなり何っ!?」
「ただ叫びたくなっただけだ。」
平八郎が自分よりも2、3歩前に出た。
「これが俺の志だ!」
「そう・・・・。」
突然、木の幹と平八の太い首がオーバーラップした。
一瞬のことだった。
香織は鉈を平八郎の首目掛けて振っていた。
もの凄い量の血が噴出した。
香織の顔にも返り血がついた。
「えっ・・・・?」
自分で何をしたのか分からなかった。
平八いきなり脱落かよ・・・。
よわっ
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 09:38:45 ID:mylNcFq3
どうせならケントミ殺せばよかったのに・・・
出席番号最後だが
207 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 10:58:17 ID:ccKNvkQD
208 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 21:11:15 ID:ccKNvkQD
「嘘・・・嘘でしょ・・・・。」
香織は目の前で起きていることを嘘だと思いたかった。
でも首が半分切られた平八郎も、流れ出る血も、
自分の振った鉈も全て本物だった。
「わ、私が・・・・平八を・・・・!」
香織は首を振って周りを見た。
(だ、誰も見てない・・・?)
誰かが居る気配は無かった。
「なら、なら・・・!」
ならここから早く離れなくちゃ。
香織は平八郎の首に食い込む鉈を抜いた。
鉈が線になっていたのか、抜いた瞬間にまた血が噴出した。
「キャッ!」
そうだ。
平八郎のバッグを開けて、その中の食料などを自分のバッグに移した。
そしてバッグの奥に平八郎の支給武器を見つけた。
スミスアンドウエスン
香織は銃をブレザーの内ポケットにしまい走り出した。
25番 前多平八郎 脱落
残り29人
最初の犠牲者にまさか平八を選ぶとは・・・
自分で殺したくせに「嘘・・・嘘でしょ・・・・。」
って香織は二重人格ですか?
この調子で香織、ミッチーや美紀とかも殺しちゃうんじゃ・・・
210 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 21:42:08 ID:ccKNvkQD
≪スガッチの話≫
<C-8 北東の山・麓>
「あぁあ・・・・。」
俊大は木の根元に座り込んで菓子パンを食べていた。
支給武器は太鼓の撥(バチ)だった。
「洒落んなんねぇな・・・・。」
確かに自分は太鼓を叩くのは得意だ。
だがこんなところまでこんなもの・・・・。
(こんなんで人を殺せってのか?)
とりあえず太鼓を叩くようしてに地面を叩いた。
叩いてるのは楽しかった。
初めて撥を持ったとき、叩き方を習ったとき、
いろいろなことを思い出した。
その内、叩くのをやめて回りで小枝を集めて火を炊いた。
「自殺・・・・するかなぁ・・・・。」
俊大は撥を眺めた。
「恨むなよ。」
火の中に撥を投げようとした。
「何やってんだ?」
誰かの声がした。
撥を投げる手を止めた。
211 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 21:54:09 ID:ccKNvkQD
「だ、誰だっ!!」
俊大は立ち上がって声のした方を見た。
「こっちに殺意は無いけど、そっちは?」
誰かの声が答えた。
「いや、殺そうにも武器が太鼓の撥じゃな・・・・。」
木の陰から現れたのは直だった。
直は大きな銃を構えていた。
「おっ、おいっ!う、撃つなよっ!?」
「撃たないけど・・・。」
「ほ、本当だな。」
「あぁ。それよりお前の武器って・・・。」
直は俊大の持ってる撥に目が行った。
「あぁ・・・。これだよ。」
「・・・・・。」
「洒落になんないよな。
もしも銃が出たら、このゲームに乗ろうかなって思った。
でも、こんなんじゃな・・・・・。」
「そうか・・・。」
「あぁ・・・。」
俊大はさっきまで座ってた場所にまた座り込んだ。
そしてまた撥を眺め始めた。
「ここ、いいか?」
直は焚き火を挟んで俊大の反対側の地面を指差した。
「おう。」
直はその場に座った。
212 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 22:04:07 ID:ccKNvkQD
「でもよ・・・。」
「あっ・・・?」
「お前の武器、それで良かったんじゃない?」
「どう意味だよ。」
「もしお前が殺傷力のある武器が出てたら人を殺してたんだろ?」
「多分な。」
「なら、それでよかったじゃん。」
「・・・・。」
俊紘は直の顔を見てからまた撥に目を戻した。
「神様が、まぁ、もし居るならだけど。
お前に『人を殺すな』ってそれをくれたんだろ。」
お前は人を殺しちゃいけないってことだ・・・・。」
「でも、俺・・・自殺しようかなって思うんだ。」
「やめとけ。『人を殺すな』。」
「・・・・。」
俊大は直の話に妙に納得できた。
滅茶苦茶な話だとは思ったけど。
「そっか!そうだよな!」
俊大は思い切りその場で立ち上がり拳を握った。
「あぁ。」
"パシュッ"
「「えっ・・・?」」
俊大の胸に激痛が走った。
213 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 22:11:40 ID:ccKNvkQD
俊大はその場に崩れ落ちた。
「おっ、おいっ!」
直は銃を構えた。
(誰だっ!?)
周りを見回すが誰の姿もない。
「ぐっ・・・うぁっ・・・・。」
俊大の口から血が流れた。
「おいっ、大丈夫か!?」
「うっ・・・!」
俊大は首を横に振った。
直は俊大の学ランを脱がし血を止めようとした。
だが俊大は苦しみながらもまた首を横に振った。
「あっ・・・・!」
俊大は手を伸ばした。
「えっ?」
直はその手の先に撥があるのに気づき撥を掴んだ。
「これかっ!?」
俊大は首を縦に振った。
直が俊大に撥を持たせると、
俊大は胸の前に撥を掴んだ手を置いた。
そして目を瞑った。
「えっ・・・・?お、おい・・・・。」
直は俊大の頬を叩いた。
「おいっ!」
俊大は目を開けなかった。
214 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/04(日) 22:28:07 ID:ccKNvkQD
直は立ち上がった。
そんなに時間は経ってない。
まだこの近くに俊大を撃った犯人が居るはずだ。
「出てこいっ!!」
直は銃を両手で持ち叫んだ。
辺りはシンとしている。
周りを少し探索したが誰も見つからなかった
直は俊大の元に戻った。
人ってこんなにすぐに死ぬものなのか。
さっきまで話していたはずなのに。
そう思うと直は悔しく気持ちが溢れてきた。
「くそっ!!」
地面を殴った。
俊大に手を合わせて焚き火を踏み消すと
直は歩き始めた。
215 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/05(月) 22:27:02 ID:Rv6RaEAu
≪信太の話≫
<F-8 果樹園>
「あ〜ぁ・・・・やんなっちゃうよなぁ・・・・。」
宏文は一人、果樹園に居た。
最初の分かれ道で右にも左にも行かず、
わざわざ看板を押しのけて真ん中を歩いてきた。
道なき道を超え果樹園に出た。
一人で農園の真ん中に寝転んで空を見上げていた。
果樹の枝や葉の隙間から星が見えた。
支給武器は手榴弾が3つ。
できれば使いたくないものだった。
たまに3つのうちの1つを手に取り一人で空中に放った。
「たこ焼き食いてぇなぁ・・・・。」
216 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 18:33:03 ID:8PuEIKeE
≪チューの話≫
<E−5 分かれ道>
崇行は分かれ道でどっちに行くか悩んでいた。
「う〜ん・・・・。」
繭子ならどっちに行くか。
ここは悩まずに右の道だ。
いや、もしかしたら左に行ったかもしれない。
そんなことを考えながらもう5分近くその場に居た。
支給武器は20cmぐらいの筒状のものが3本と100円ライター。
説明書には煙幕と書いてあった。
すぐ使えるようにと
煙幕は学ランの左ポケットに、ライターは右ポケットにいれていた。
「チュ、チュー・・・・?」
217 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 18:54:07 ID:8PuEIKeE
≪哲郎の話≫
<E−5 分かれ道>
「チュ、チュー・・・・?」
分かれ道の前に背の低い男子が立ってるのを見つけて駆け寄った。
「あ?」
崇行が振り返った。
「なんだよ、お前かよ・・・・。」
「う、うん・・・・。」
「そうだ。繭子ってどっちに行ったと思う?」
「こっち。」
哲郎は直感的に右を指差した。
「本当か?」
「うん。多分。」
「多分ってなんだよ!俺は絶対に行く方を聞いてんだよ!」
「こっち。」
また右の道を指した。
「本当だな!もし繭子がいなかったらお前の責任だぞ!」
繭子は出席番号が2番目。
どう考えても後ろから数えた方が早い自分達に見つけられるわけが無い。
でもそれを崇行には言わなかった。
ただ、政則は右の道に行った気がした。
218 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 19:18:43 ID:8PuEIKeE
≪ケントミの話≫
<E-5 分かれ道>
健富は小走りで学校を出た。
早くここから離れなくちゃ禁止エリアになって死んでしまう。
分かれ道は迷わずに右に進んだ。
そしてしばらくしてからバッグを開けた。
コルト・ハイウェイパトロールマン
「本物だ・・・・!」
本物のリボルバーはヒヤリと冷たくズシリと重かった。
「これで・・・これで・・・・!」
リボルバーに弾を込めた。
「あんまりくっつくなよ!」
「ごめん・・・・。」
誰かの話し声が聞こえた。
219 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 19:37:04 ID:8PuEIKeE
音を出来るだけ立てないように話し声を追った。
町に続く道の途中に2人の男子を見つけた。
背の低いのと知恵の輪を握ってるの。
見た感じはこれといった武器は持ってない。
(よし・・・・!!)
「おいっ!」
健富は声をかけた。
「「えっ?」」
2人が同時に振り返った
"ドンッドンッ"
「おぁっ!!」
崇行の足元に弾は当たった。
「えっ?えっ!?」
哲郎はただ口をあけて驚いていた。
「なっ、何すんだよっ!!」
「悪いな!俺は勝ち残りたいんだ!」
健富はまた引き金を引こうとした。
「逃げるぞ!」
「う、うんっ!」
2人は走り出した。
「待てっ!!」
"ドンッ"
弾は2人には当たらなかった。
220 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 19:44:03 ID:8PuEIKeE
2人は必死に走ったがまだ健富は後ろで追いかけていた。
「ねぇ!どうすんの!?」
「うるせぇなぁ!とにかく走れよ!」
崇行はポケットのものを思い出した。
「そうだっ!」
煙幕を1本とライターを手に持った。
火がなかなか点かない。
崇行は一度立ち止まった。
「ねぇ!来ちゃうよっ!」
「うるさい!」
ライターに火が点いた。
すぐに煙幕の導火線に火を点した。
「くらえっ!」
周りに煙が立ち込めた。
「くそっ!!」
健富の声がした。
「行くぞっ!」
「うんっ!」
哲郎の学ランの袖を引っ張り茂みの中に逃げ込んだ。
ケントミ頑張れ!
クラス1影薄いと言われた汚名を晴らすんだ!
222 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 22:30:19 ID:Cr+zfbzB
前回の信子といい本作で背景だった奴が活躍するね。
223 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 22:30:52 ID:8PuEIKeE
≪一寿の話≫
<E-3 北西の住宅街・入り口>
一寿は南の住宅街で見つけたマウンテンバイクに乗っていた。
これなら移動も速いし、少しぐらいなら山道も進めた。
支給武器は357マグナムリボルバー。
今はズボンのポケットの中だ。
政則たちを見つけようとしていたが他にももう1人、見つけたい人間がいた。
彼女は気が弱くて前はいじめられっ子だった
一人で無事にやってるのかが気になった。
俺が探し出して守りたい・・・・。
一寿は彼女のことが好きだった。
物静かと言うかそういうところが。
「直美・・・どこに居んだよ・・・・。」
224 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/06(火) 22:52:26 ID:8PuEIKeE
≪コボの話≫
<G-7 南の住宅街・民家>
「あぁあ・・・・どうしよ・・・・。」
健介は民家の中でお湯を沸かしていた。
バッグの中のカップラーメンを食べようとおもったから。
支給武器は刺身包丁。
この先、どうするかまだ全然わからなかった。
いつもクラスでは頼りない自分だし
美保がいないと何も決められない。
「でも口うるさいのと一緒に居たく無いしなぁ・・・・。」
お湯が沸騰した。
カップラーメンの蓋を開けてお湯を注いだ。
禁止エリアになるまでここにいるか・・・・。
「とりあえず食べるか・・・・。」
>>223 オリジナル展開キタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
226 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/07(水) 16:52:13 ID:ahpI8AaK
書き直し版は少し展開違うの?
続きまだー
228 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/08(木) 21:27:07 ID:Az7zVevz
≪眠るの話≫
<H-8 南の住宅街>
「ここで休も・・・・。」
「うん・・・・。」
美保と繭子は住宅街の端っこに少し大きめの家を見つけた。
表札には『坂本』と書かれていた。
「「坂本・・・。」」
2人は担任の顔を思い出した。
「繭、少し眠る・・・・?」
「ううん、私はいいよ。」
「でも・・・。」
「大丈夫。私、そんなに眠たくないから。
美保寝てもいいよ。」
「そう・・・・?」
「うん。」
美保はリビングのソファに寝転んですぐに眠りについた。
「はぁ・・・・。」
繭子はビスケットを1枚口に入れた。
外は明るくなり始めていた。
229 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/08(木) 21:50:02 ID:Az7zVevz
≪シンバの話≫
<J-7 港>
「ふぅ・・・・。」
里佳は支給武器のワルサーPPKを手に歩いていた。
こういう本物を見ると死への実感が湧いてきた。
死ぬことは怖い・・・・。
でもこんな事に巻き込まれたならいつ死ぬか分からない。
しっかりとした覚悟を決めなくちゃいけない・・・・。
ただ、
覚悟を決めるならその前にしたいことがあった。
海を見たい。
海を見れば不思議と覚悟が決まる気がした。
海が見えてきた。
波止場に誰か座っていた。
230 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/08(木) 22:03:48 ID:Az7zVevz
「か、香織・・・・?」
波止場に座っているのは香織だった。
振り向いた顔はいつもと違う印象だった。
目は充血していてクマが出来ている。
涙のあともあり、
何より顔に血が付いていた。
「ど、どうしたの!?その顔!」
「シ、シンバぁ・・・・!」
香織は里佳に泣きついた。
「私・・・私・・・平八を殺しちゃった・・・・。」
「えっ・・・・?」
里佳は香織の話を聞いた。
平八郎の首目掛けて鉈を振ったこと。
首から噴出した血のこと。
「私・・・・。」
香織は泣き崩れた。
「香織・・・大丈夫・・・・。」
そっと抱きしめた。
親友が人を殺した・・・・。
これは海どころじゃない・・・・。
231 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/09(金) 22:50:08 ID:VsPTRCsh
≪美紀の話≫
<F-1 島の西端・浜辺>
(ここどこよ・・・。)
美紀は周りを見回した。
バッグから地図を取り出し広げた。
(一番端っこか・・・・。)
美紀は直美を探し回っていた。
直美の居そうなところをと思ったがパッと思い浮かばない。
どこを探してよいやらわからずここまで歩いてきた。
支給武器は銃や刃物ではなく、ましてやハズレ武器とも思えなかった。
チョッキが1着入っていた。
説明書には防弾チョッキと書いてあった。
今はブレザーの下に着込んでいる。
直美がどこに居るか思いつかないが
とりあえず住宅街を目指すことを思いついた。
ここからなら北の住宅街が近い。
「とりあえず歩くか・・・・。」
続きまだー
233 :
作者:2005/12/11(日) 02:45:23 ID:fTww+Xkl
スイマセン・・・・・orz
学生につき期末試験期間のため
月曜日まで休載させていただきます。
なにとぞご理解のほどを。
了解。
試験頑張って栗!
235 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/11(日) 21:42:24 ID:eBm9Pi/4
頑張れ☆
236 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/14(水) 16:45:19 ID:cSS2prAy
来週の月曜って意味かな?
237 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/14(水) 20:31:34 ID:5/BPqz0h
まぁ焦るな。気長に待とう。
238 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/15(木) 18:55:43 ID:CmTtJSog
続きまだー
239 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/16(金) 10:55:20 ID:dqfTTCJS
気長に待とうよ
続きまだー
もう誰でもいいからパート2でやれ!
242 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/16(金) 21:37:42 ID:C6WZuMr/
もう金曜日なんですケド・・・打ち切り?
243 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/17(土) 00:39:44 ID:CaAT7Pcn
続きマダー
244 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/17(土) 13:52:54 ID:PQUjbonj
明後日までじゃない?気長に待つべし
245 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/17(土) 15:18:37 ID:CaAT7Pcn
わかった
246 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/17(土) 17:52:06 ID:mWNL1jOn
なんかモーニングの「バカボンド」、終わったけど「蒼天航路」みたいな
感じだね。この2つもよく休載して木曜になると速効でコンビ二で立ち読み
していつも確認してるよね。
247 :
作者:2005/12/18(日) 10:52:34 ID:fzPO56uD
皆さんすいませんでした!!
パソコンが不調でしばらく起動できませんでした。
楽しみに待ってくれていた方には大変ご迷惑をおかけしました。
248 :
作者:2005/12/18(日) 10:54:02 ID:fzPO56uD
≪陽子の場合≫
<I-9 島の東南端・浜辺>
陽子は浜辺で溜息を吐いた。
「はぁ・・・・。」
自分はこれまで難易度の高い高校を狙って勉強を続けてきた。
なのに・・・・。
「なんで・・・?」
今まで続けていた猛勉強はなんだったのか・・・・。
こんなことで死んで、受験ができないなら、
勉強なんてしないで友達を作ればよかった・・・・。
「後の祭りか・・・・。」
ふとバッグのことを思い出した。
いままで自分の支給武器のことなんか忘れていた。
バッグを開けると今話題の最新携帯ゲームが1台。
(なにこれ・・・・。)
『〜これで皆の居場所が分かる!〜
使い方は君次第!』
「簡易・・・レーダー・・・・?」
249 :
作者:2005/12/18(日) 11:23:00 ID:fzPO56uD
≪母さんの場合≫
<A-8 島の北端・崖>
恭子は野良猫に自分の支給品を与えていた。
「ほら、おいしいかい?」
野良猫は「にゃー」と一声上げた。
「そっか。」
恭子はその場に座り込んだ。
ただ、今の状況を何もかも忘れたかった。
全てを忘れて・・・・普通に戻りたい。
自由になりたい。
崖下を見下ろした。
ここから飛び降りれば自由に・・・・なれるかもしれない。
恭子は覚悟を決めようと精神統一し始めた。
「ふぅー・・・・・。」
恭子は目を瞑り手を広げた。
"タララ"
最後に聞いたのはタイプライターのような銃声だった。
250 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/18(日) 11:32:58 ID:fzPO56uD
≪雪絵の場合≫
<A-8 島の北端・崖>
「これで!これで私を馬鹿にし奴らを見返すんだ!!」
雪絵は支給武器のウージー九ミリサブマシンガンを握り締め歩いていた。
いつもどこでもクラスや周りの人間に
ダイエットのことや勉強のことでバカにされ続けてきた。
このゲームに乗るんだ。
馬鹿にした奴を全員殺すんだ。
優勝するんだ。
人影が見えた。
恭子が崖を前にして目を瞑っている。
(まずは母さんから・・・・!)
雪絵は引き金を軽く引いた。
"タララ"
銃声とともに恭子が倒れた。
血を噴出しながら。
251 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/18(日) 11:40:33 ID:fzPO56uD
銃弾の1発が見事に頭に命中していた。
恭子は目を瞑ったまま。
「ざまぁみろ!」
雪絵は恭子を踏みつけるように右足を置いた。
「ニャー・・・・。」
野良猫が恭子の死体に擦りついていた。
「むかつく猫だねぇ・・・・!」
雪絵は野良猫を蹴り飛ばした。
猫は崖下に落ちていった。
雪絵は恭子のバッグをあさった。
フリスビーが1枚入っていた。
「役にたたねぇなぁっ!!」
雪絵は恭子の死体も崖下に落とした。
22番 馬場恭子 脱落
残り27人
252 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/18(日) 11:59:13 ID:fzPO56uD
≪穴の場合≫
<C-6 北東の山・麓>
「これ・・・・なんだと思う・・・・?」
「さぁ・・・・。」
政則と江里子は明るくなり始め歩き出して
今は8,9m近くある崖の下に居た。
その崖の下に茂みに隠れて
人1人が屈んでやっと入れるぐらいの穴が開いていた。
中は人が十何人か寝転んでも余分が出るほど広く
壁はしっかりと固められていた。
「防空・・・壕?」
江里子は同じようなものをテレビで見た覚えがあった。
「かな・・・・。」
政則は壁を叩いた。
「ここで休めるかな・・・・。」
「多分・・・・。」
「あっ・・・。」
江里子は腕時計を見つめた。
「そろそろ6時だ・・・・。」
>>作者
ガン( ゚д゚)ガレ
雪絵ちゃん…
254 :
作者:2005/12/19(月) 21:16:08 ID:XCOLjOSx
255 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/19(月) 21:25:14 ID:XCOLjOSx
≪最初の放送の話≫
"プツッ"
島中に放送の始まりの合図が響いた。
"はぁ〜い!最初の放送の時間だぞぉ〜っ!!
皆、元気にやってるかぁ〜?"
<H-8 南の住宅街>
「ん・・・・。」
美保が放送で目を覚ました。
「美保、起きた?」
「うん・・・・。」
"じゃあ、まずは死亡者の発表だっ。
今のところ3人死んでるぞぉ〜。"
皆、驚愕した。
もう3人も死んでいるということに・・・・。
"はぁ〜い、じゃあ発表するぞぉ!
15番、菅俊大!スガッチ!
22番、馬場恭子!母さん!
25番、前多平八郎!平八!"
256 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/19(月) 21:34:34 ID:XCOLjOSx
<D-2 北西の住宅街>
「へ、平八が・・・・?」
賢はたった今、読み上げられた親友の名前に呆然とした。
嘘だ・・・。
そんなはずない・・・・。
"う〜ん、皆、もう少しペースをあげたほうがいいぞ?
続いて、禁止エリアの発表だ!
今回は1番最初だから手始めに2ヶ所だ!
H-5とD-8だ!
皆ちゃんと聞いてたかぁ?2度とはいわないぞぉ!
それじゃあ最初の放送はもう終わるぞぉ〜。
皆頑張れよぉ〜!"
"プツッ"
放送が切れた。
<C-6 北東の山・麓>
「3人も・・・・。」
政則も江里子も死亡者が出ていることに驚きを隠せなかった。
「3人が死んだということは・・・もしかしたらゲームに乗ってる人間も・・・・。」
「政則!嫌なこと言わないでよっ!」
257 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/20(火) 11:17:17 ID:NI7ZyAy1
雪絵ちゃん
バトロワの南さんみたいだな・・・。
258 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/20(火) 19:48:15 ID:fQe/MiEr
≪主任の話≫
<H-4 南の山・麓の川>
悦史は川原にある切り株に一人、座って
考え事をしていた。
考えてるのは陽子のことだ。
陽子のことが好きとかそういうんじゃない。
ただ・・・・。
ただなんなのか・・・・。
自分は恋なんてものもしたことないし
ましてやそんな感覚が分からない。
彼女を探し出して守って・・・・。
結局はどっちかは、もしかしたらどっちもだが
死ぬのだろう。
それなら・・・・。
支給武器はイングラムM10サブマシンガン 。
こんなものは参考書を読んでも使い方が書いてあるわけじゃない。
自分に使いこなせるんだろうか・・・・。
「はぁ・・・・。」
悦史は溜息をつきながら立ち上がった。
259 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/20(火) 21:24:37 ID:fQe/MiEr
≪ミッチーの場合≫
<C-9 公園>
充宏はブランコに揺られ風に当たっていた。
腕時計は7時を指している。
「あぁあ・・・・。」
自分はクラスでは憎まれ役だった。
そんな自分が嫌で嫌でたまらなかった・・・・。
だから、このゲームではいいことをしたかった。
誰かを守りたかった。
直美や美紀や、直を・・・・。
自分が悪いことをしたからこそ・・・・。
支給武器はデリンジャー。
大分、小型だが銃は銃だ。
これは人を殺す道具じゃない。
人を守る道具だ。
そう自分に言い聞かせた。
260 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/21(水) 14:03:43 ID:phhj0EER
ミッチーが七原になるのか・・・?
261 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/21(水) 22:51:56 ID:zFxWqcgm
262 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/22(木) 15:13:53 ID:0QKER1gK
≪美由紀の話≫
<H-6 南の住宅街>
美由紀は住宅街の民家の中に居た。
支給武器は鉛筆が10本。
それに鉛筆削りとノートが1冊。
美由紀自身こんなものが役に立つとは思えなかった。
鉛筆を全部削ってポケットに入れた。
ノートは中身を見もせずにバッグにしまった。
数学の臨時教員のことを思い出した。
自分は彼に惚れている。
だがこのゲームに巻き込まれてる以上、彼に会えることはない。
勝たない限りは・・・・。
「でもなぁ・・・・。」
こんな支給武器で勝てるわけが無いだろう。
鉛筆を一本取り出した。
これで・・・・人を殺す・・・・。
263 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/22(木) 16:30:54 ID:0QKER1gK
≪奈美の話≫
<D-2 北西の住宅街>
奈美は住宅街の中にいた。
もう3人も死んでいることにショックは隠せなかった。
支給武器のアイスピックを手に歩いていた。
こんな島から脱出したい。
脱出して、自由になって、またたこ焼きを焼いて・・・・。
できることなら3B全員で・・・・。
でも・・・・
でももう3Bは27人になっている。
それにもし脱出できたとしても後は軍に追われる身だろう。
それならいっそこの島で・・・・。
「だめだめ・・・。私にそんな度胸はないって・・・。」
ふと顔を上げると道の先、1本の電柱に
誰かがもたれかかっているのが見えた。
264 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/22(木) 16:51:32 ID:0QKER1gK
「賢・・・・?」
「・・・・。」
賢がゆっくりと顔を上げた。
奈美は賢の顔を見て大体、察しがついた。
涙こそ流してはいなかったが
目は真っ赤だった。
「大丈夫?」
奈美は隣にしゃがみ込んだ。
「あぁ・・・・。」
どう見ても大丈夫じゃなさそうな賢に
奈美はビスケットを一枚手渡した。
「お腹空いてない?」
賢はビスケットを手に取り口に入れた。
「平八の奴・・・ほんと昔からいい奴だった・・・・。」
「うん・・・・。」
賢は平八のことを話し始めた。
初めて会った時、
一緒に遊んだこと、
2人で町で迷子になったこと。
いろいろな思い出を奈美に話した。
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/22(木) 17:11:45 ID:0QKER1gK
「賢は・・・平八が殺されたと思う?」
奈美は聞きづらいことを聞いたと自覚していた。
「あいつが自殺するとは思えない・・・・。誰かに殺されたんだ・・・・。」
「じゃあ、復讐・・・・するの?」
「そんなことは・・・・しない・・・・。
俺は、人を殺したくない・・・!」
奈美はそれ以上何も言わなかった。
賢が立ち上がった。
「賢・・・・?」
「俺は・・・俺はあかね達を探さなくちゃ・・・・。
そして・・・このゲームを止めるんだ・・・・。」
「そっか・・・。」
「奈美は?どうする?」
「・・・・・。」
少し考えてから奈美も立ち上がった。
「私もこんなゲームやめたいし・・・・。
賢に付いて行こうかな。」
266 :
金八天国:2005/12/22(木) 17:14:16 ID:bbrOALXH
12月30日金八先生スペシャルやりますねー!多分これが最後ですね(涙
またやんないかなー、きょうときどき・・・・・
金八っつぁんももう歳だからなぁ…。
今回で本当に最後だろーな。
まさか平八がいきなり死ぬとは夢にも思わんかった・・・。
前作でも一番初めに死んだのはテツという存在感の薄いガリ勉キャラだったのに。
269 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/23(金) 17:42:43 ID:R/TZjp/L
≪銃撃の話≫
<F-9 東の住宅街>
正臣と奈津美は小さい公園に居た。
「カッシー、これからどうするの・・・?」
「どうするって・・・・。」
正臣は銃を握り締め思考をめぐらせた。
この銃を使って皆を殺す・・・・。
そして2人で勝ち残る・・・・。
最後に自分が死ぬ。
このシナリオならいける・・・・。
奈津美が承諾するなら。
「俺に・・・考えがある・・・・。」
「かん・・・がえ?」
「あぁ・・・・。このじゅ、」
"ドンッ"
銃声があたりに響いた。
「な、なにっ!?」
奈津美が立ち上がった。
270 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/23(金) 17:52:41 ID:R/TZjp/L
「だれだっ!?」
正臣は奈津美を庇うように立ち上がり銃を構えた。
"ドンッ"
また銃声が響く。
「っ!」
銃弾が正臣の頬を掠めた。
「そこかっ!!」
正臣は玉が飛んできたと思われる方向に銃身を向けた。
「出てこいっ!!」
銃を向けた木の陰から健富が現れた。
「ケントミ・・・・。」
「いちゃいちゃしてんなよっ!!」
"ドンッ"
奈津美の足元の土が抉れた。
「ケントミ、やめろっ!!」
「死ね!!」
"ドンッドンッ"
「逃げるぞっ奈津美!」
「うんっ・・・!」
正臣は奈津美の手を取り走り出した。
271 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 13:00:05 ID:mnkGv9Ym
272 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 13:06:24 ID:JZEHTSMY
<F-8 果樹園>
「銃声・・・・。」
宏文の耳に銃声が聞こえた。
大分、近い。
宏文は起き上がって警戒した。
(隠れた方が良さそうやな・・・・。)
すぐそばの倉庫の影に身を潜めた。
正臣は奈津美と倉庫の中に逃げ込んだ。
「そんなとこ逃げ込んだところでどうするんだ!!」
すぐに健富が走ってきて倉庫の扉の前に立った。
健富が倉庫の扉を開けた。
倉庫の中は広く軽トラックが3台駐車されている。
「どこに隠れたっ!」
宏文はすぐ側に置いてあった鉄パイプを握り締めた。
"ドンッ"
273 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 13:06:55 ID:JZEHTSMY
健富が威嚇射撃をした。
「出てこいっ!!」
後ろから宏文が近寄ってるのに気づかない。
健富の頭を思い切り鉄パイプで殴った。
もちろん殺すつもりはない。
その場に崩れ落ちた健富の脈を確認した。
脈はある。心臓も動いてる。
「カッシー!奈津美!今のうちや!」
入り口から見て一番奥の軽トラックの影から2人は姿を現した。
「「信太・・・・。」」
3人は倉庫を出た。
宏文は出る際に健富の銃を取り果樹園に向かって思い切り投げた。
倉庫の扉をして持っていた鉄パイプをつっかえ棒にした。
「これで大丈夫・・・・。」
「信太・・・なんで俺たちなんか助けたんだよ・・・・。」
「当たり前やろ。」
「当たり前って・・・?」
「わいは人を殺すことは好かん。」
274 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 14:33:45 ID:JZEHTSMY
≪脳裏の話≫
<J-7 港>
「私は・・・私は・・・・。」
香織は里佳の腕の中で震えていた。
「人殺しだ・・・・。」
「香織・・・・。」
波止場は海風が強く
体に冷たく痛い風が触れた。
「もう忘れようよ・・・・。」
「だめ・・・・。忘れたくても・・・忘れられない・・・・。」
飛び散る真っ赤な血が脳裏に刻まれていた。
目を瞑ればあのシーンがなんども再生された。
「江里子達を探しにいこ・・・・。
江里子とかミッチーと一緒にお喋りすれば忘れるよ・・・・。」
「・・・・・。」
江里子や充宏、里佳とよく話したことを思い出した。
充宏に鞄を持たせて、土手を歩いて・・・・。
「うん・・・・。」
里佳は香織を抱えてゆっくり立ち上がった。
275 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 14:47:48 ID:JZEHTSMY
≪閉じ込められた話≫
<F-8 果樹園・倉庫>
「くそっ・・・。」
健富は後頭部を抑えながら起き上がった。
少し大きめの瘤ができている。
「殴りやがったのは誰だ・・・・。」
倉庫の中を見渡したが正臣や奈津美はおろか誰かがいる気配はなかった。
「!?」
銃がなくなっているのに気づいた。
「どこだっ!?どこいった!?」
四つん這いになって探したが銃はなくなっていた。
「くそーーっ!!」
あきらめて倉庫から出ようとした。
が、引き戸はビクともしない。
「あっ!?」
蹴ってもだめ。体当たりをしてもだめ。
何をしても扉は開かなかった。
276 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 15:01:05 ID:JZEHTSMY
「これって・・・・。」
直美は腰を屈め銃を拾った。
「本物・・・・。」
慎重にブレザーのうちポケットにしまいこんだ。
"バンッ"
何かを叩くような音が聞こえ直美の体は驚きで跳ね上がった。
(なに・・・・?)
音はすぐ側の倉庫から聞こえていた。
倉庫の内側から扉を叩いている。
直美はそっと近づいた。
扉には鉄パイプでつっかえ棒がされていた。
「だ、誰かいるの・・・・?」
「!?」
扉を叩く音は止まった。
「誰だっ!?誰かいるのか!?」
聞き覚えのある声だった。
「健・・・富・・・・?」
「こっから出してくれ!!」
277 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 15:10:03 ID:JZEHTSMY
「な、なんで・・・閉じ込められてるの・・・・?」
「知らねぇよ!急に後ろから殴られて、気づけばこうなってたんだよ!!」
健富は自分に殺意があることは言わなかった。
「ちょっとまって・・・・。」
直美は扉の鉄パイプを取って放り捨てた。
「いいよ・・・。」
"ガラッ"
「直美か。ありがとうな。」
「ううん。」
「くそっ!思い切り殴りやがって・・・!
俺の武器まで持って行きやがった!!」
「武器って・・・・。」
「俺の銃だよ!」
まさか・・・・。
さっき拾った銃は健富のものかもしれない。
でも・・・でも、もし銃を渡したら・・・・。
健富にも殺意があるかもしれない。
「くそっ!!絶対に探し出してやる!!」
「あ、あの・・・。」
「あっ!?」
「私も付いて行っていい・・・・?」
「勝手にしろよ!!」
278 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 15:20:13 ID:JZEHTSMY
≪会いたい人の話≫
<C-6 北東の山・麓>
「皆に会いたいなぁ・・・・。」
江里子はそう呟いた。
「皆って?」
「シンバに香織でしょ・・・・。それからミッチーに美紀・・・。
っていうかクラス皆・・・・。」
「・・・・・。」
「また皆で3Bの教室で騒ぎたい・・・・。」
「そう・・・・。」
「政則は?誰か会いたい人いる?」
「そうだなぁ・・・・。」
「やっぱマユ?」
江里子は無邪気そうに笑った。
「そうかな・・・・。会いたいかも・・・・。
あと、哲っちゃんにも、儀たちにも・・・。」
「そっか。」
「うん。」
"ガサッ"
「「!?」」
外の茂みで物音がした。
279 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 15:34:30 ID:JZEHTSMY
「誰だ・・・・。」
政則は入り口の茂みに銃身を向けた。
"ガサッ"
誰かが勢いよく転がり込んできた。
「きゃっ!」
江里子は政則にしがみ付いた。
転がり込んできた人物はすぐに持っていた銃を放り投げて両手を上げた。
「な・・・」
「直・・・・。」
「政則・・・・江里子・・・・。」
「悪い・・・。少し匿ってくれ・・・!」
「匿ってって・・・・何かあったの・・・?」
「誰かが・・・ずっと追ってくるんだ。」
「誰かって?」
「わからない・・・・。でもそいつが・・・スガッチを撃った・・・・。」
「「えっ・・・・?」」
「スガッチは殺されたんだ・・・・。」
ちょびちょびアップしないで、もっとまとめて出してくれ!
281 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 19:04:04 ID:JZEHTSMY
そんな無茶な(・ω・`;)
282 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 21:47:25 ID:JZEHTSMY
≪携帯電話の話≫
<I-2 砂浜>
「あんまくっ付くんじゃねぇよ!」
崇行は哲郎があまりにもくっ付いてくるのにウンザリだった。
哲郎は哲郎で1人じゃ不安だった。
2人は砂浜に座っていた。
「これからどうするの?」
「しらねぇよ。」
「・・・・・。」
「つかよ・・・お前の武器は?」
「えっ?」
「武!器!わかるか!?」
哲郎は今まで自分の支給武器のことを忘れていた。
あわててバッグを開けた。
携帯電話が入っていた。
「「ケータイ?」」
2人そろって首をかしげた。
「!
そうだ!これで家に電話できねぇか!?」
「無理・・・・。」
哲郎が携帯電話の説明書を見ながら言った。
283 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/24(土) 21:59:14 ID:JZEHTSMY
【この携帯電話は電話、メールなどの通信機能は使用できません。
この携帯電話に自分の出席番号を入力すると
ある人物の持つ簡易レーダーにあなたは映らなくなります。
もちろん軍本部のレーダーには映ります。
この携帯電話に自分の出席番号を入れた後、
他の人物の出席番号を入力するとその出席番号の人物の首輪は
10分後に爆発します。
ですがこの機能は生きている人間が10人以下になった時点で1人だけに限ります。】
「どういうこと・・・・?」
「さぁ・・・・。」
「役に立つの?」
「わかんねぇよ。」
哲郎はとりあえず携帯電話をズボンのポケットにしまった。
「で・・・これからどうするか・・・・。」
「さぁ・・・・。」
284 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/25(日) 10:04:28 ID:lVYeITOk
直を追いかけている奴ってまさか・・・弘城?
もうそいつしか出てきてないのはいないわけだが。
285 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/26(月) 15:46:39 ID:g7q6OmYT
286 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/26(月) 21:59:48 ID:yigIOSgg
≪自転車の話≫
<G-7 南の住宅街・民家>
「ん・・・ん〜・・・・。」
健介は民家の外で大きく伸びをした。
放送を聞いた直後に少し眠ったが
結局、すぐに起きてしまった。
緊張のせいからか全然眠れなかった。
"シャーッ"
「えっ・・・?」
何か変な音が聞こえた。
健介はすぐに民家の塀の陰に隠れた。
"シャーッ"
自転車が1台、通った。
(いまのって・・・・。)
健介は道路に出た。
「一寿!」
287 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/26(月) 22:03:36 ID:yigIOSgg
「ん?」
一寿は自転車を止め振り向いた。
銃を向けている。
「コボ・・・・。」
「や、やめろよっ!そんなの降ろせよ!」
健介は自分に向けられている銃にビビッた。
「お前に殺意が無いなら降ろす。」
「あっ、あるわけないだろ!」
支給武器の包丁は今は家の中だ。
改めて自分が無用心だと思った。
「でも悪いな。話してる暇はない。」
「なんで・・・・。」
「探してる奴がいるんだ。
そいつを早く探し出したいんだ。」
そういうなり一寿はまた前を向き自転車を漕ぎ出した。
「お、おいっ!」
288 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/26(月) 22:42:08 ID:yigIOSgg
≪嫌の話≫
<E-9 東の住宅街・村役場前>
「大丈夫か?」
果樹園から大分離れたところで宏文が2人に聞いた。
「けがとかないか?」
「奈津美は?」
正臣は奈津美にやさしく聞いた。
「大丈夫・・・・。」
「大丈夫。」
「わかった。」
「それにしてもケントミの奴・・・・。」
「あぁ・・・・。おかしいすぎる。
いままでクラスメイトだったわいらを・・・・。」
「私・・・もぅこんなの嫌だよ・・・・。」
奈津美がその場にへたり込んだ。
「わいかて嫌や・・・・。
でもこれが・・・今がわいらに突きつけられた現実や・・・・。」
「信太・・・・。」
「じゃあもうわいは行くで。」
「「えっ・・・?」」
「わいは一人の方が気楽でええからな・・・・・。」
そういうと宏文は歩いていってしまった。
289 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 16:36:51 ID:2ofkdVeM
≪弘城の話≫
<C-7 北東の山>
弘城は1人、山の中を歩いていた。
町の中に隠れるよりは山にいるほうがいいとおもったからだ。
夜の間は山が怖くて南の町の中に居たが
明るくなってから山に入った。
「ふぅ・・・・。」
支給武器のデザートイーグルは大きめの銃だった。
説明書によれば威力はすごい・・・・らしい。
(だ、誰もいないよね・・・・。)
弘城は木の影から周りを見た。
誰もいないことを確認すると
その場にあった切り株に座り込んだ。
「もう・・・こんなのやだなぁ・・・・。」
ビスケットを一袋開けてそのうちの1枚を口に入れた。
290 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 16:47:41 ID:nm3kvOvp
>>289 弘城じゃないんかい!
じゃ直を追いかけている奴って誰?
雪絵ちゃんか?
291 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 16:51:18 ID:2ofkdVeM
◆1番 青沼美保:短刀(50cm程度)
◆2番 赤嶺繭子:折りたたみ式ボウガン
◆3番 今井儀:ブローニング
◆4番 江藤直美:スタンガン
◆5番 笠井美由紀:鉛筆10本 鉛筆削り ノート1冊
◆6番 風見陽子:簡易レーダー
◆7番 嘉代正臣:金属バット
◆8番 北村充宏:デリンジャー
◆9番 木村美紀:防弾チョッキ
◆10番 小堀健介:刺身包丁
◆11番 近藤悦史:イングラムM10サブマシンガン
◆12番 笹岡あかね:ベレッタM84F(サイレンサー付き)
◆13番 下田江里子:鎌
◆14番 榛葉里佳:ワルサーPPK
◇15番 菅俊大:撥(バチ)
◆16番 鶴本直:ポンプ式ショットガン
292 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 16:52:10 ID:2ofkdVeM
◆17番 長澤一寿:357マグナムリボルバー
◆18番 成迫政則:ベレッタM92F
◆19番 信太宏文:手榴弾3個
◆20番 長谷川賢:アーミーナイフ
◆21番 長谷川奈美:アイスピック
◇22番 馬場恭子:フリスビー(→雪絵)
◆23番 星野雪絵:ウージー九ミリサブマシンガン
フリスビー(恭子→)
◆24番 本田奈津美:コルト・ガバメント
◇25番 前多平八郎:スミスアンドウエスン(→香織)
◆26番 森田香織:鉈(ナタ)
スミスアンドウエスン(平八郎→)
◆27番 安原弘城:デザートイーグル
◆28番 山越崇行:煙幕3本 100円ライター
◆29番 山田哲郎:特殊機能付き携帯電話
◆30番 山本健富:コルト・ハイウェイパトロールマン
293 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 16:53:06 ID:2ofkdVeM
≪追撃の話≫
<C-6 北東の山・麓>
直は立ち上がった。
「直・・・・?」
「悪いな・・・。俺はもう行く・・・・。」
「行くって・・・・!」
「ここにいた方が・・・・。」
「いや、これ以上、迷惑はかけられない。」
直は入り口のところで周りを窺った。
「よし・・・・。」
「ほ、ほんとに行っちゃうの?」
「あぁ。
それと、政則達は絶対に人は殺すなよ。
じゃあな。」
そう言うと直は行ってしまった。
「直・・・・。」
「直を追いかけてるのって・・・・誰なのかな・・・・。」
江里子が首をかしげた。
「さぁ・・・・。
誰にしても・・・そいつの心は・・・・。」
294 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 17:08:02 ID:2ofkdVeM
<C-7 北東の山>
未だに周りを窺いながら
直は早歩きで森の中を進んだ。
(いったい誰が・・・・。)
人影に気づいた。
切り株に座っている。
その人物が顔を上げた。
「直・・・・。」
「弘城・・・・。」
弘城の銃に直は目が行った。
(こいつか・・・・?
でも・・・・・。)
弘城が銃を向けた。
「こ、来ないで!」
「やめろ!俺は撃たない!」
直はショットガンを放り投げ手を上げた。
自分でも危険な行為だとは思った。
「ほ、ほんとに撃たない・・・・?」
「あ、あぁ・・・・。」
弘城が銃を降ろした。
(弘城じゃない・・・・・。)
295 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 17:19:33 ID:2ofkdVeM
「はぁ・・・・。」
「大丈夫か・・・・?」
「うん。まぁ・・・・。
あっ、銃拾っていいよ。」
「いいのか?」
「うん。」
弘城は満面の笑みでこたえた。
「なんでお前は笑ってられるんだ・・・・?」
直がショットガンを拾いながら聞いた。
「笑ってたほうがいいじゃない。
たしかに怖いけどさ、『笑う門には福来る』っていうしね。」
"パシュッ"
「!?」
弘城の肩から血が飛んでいた。
直はすぐに周りを見回した。
「誰だっ!!?」
「うっ・・・・・!」
「お、おい大丈夫か!?」
「う、うん・・・・。」
「走れるか?逃げるぞ!」
296 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 17:31:24 ID:2ofkdVeM
「くそっ・・・・!」
直は周りを窺いながら
弘城はできる限り速く走った。
(どこだ・・・・!?)
"パシュッ"
「うあっ!!」
弘城が頭からすべり転んだ。
「お、おいっ!」
直が弘城に駆け寄ると
弘城の左脹脛(フクラハギ)から血が出ていた。
「立てるか?」
「う、うん・・・・。」
直は弘城に肩を貸した。
苦痛に耐えているだろうに弘城は笑顔だった。
"パシュッ"
「うっ・・・・!!」
直の肩に弘城の重みが一気に圧し掛かった。
297 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 17:44:20 ID:2ofkdVeM
直は絶句した。
地面に落ちた弘城の頭から大量の血が噴き出た。
直はすぐに立ち上がるとショットガンを構えた。
「正々堂々と出てこいっ!!!」
10mほど離れた木の影に人影が見えた。
"ドンッ"
轟音とともに木の幹が吹っ飛んだ。
人影は消えていた。
人影のあったところまで来たが誰もいなかった。
「くそっ・・・・!」
直は地面に拳をぶつけた。
弘城の周りに血の水溜りができていた。
脈を調べようと手首を持ったがどこにも見つけられなかった。
(くそっ・・・・くそっ!くそっ!!)
頬に涙が流れた。
なんで・・・なんでこいつが死ななくちゃいけないんだ・・・・。
笑っても福なんか来ないじゃないか・・・・。
27番 安原弘城 脱落
残り26人
298 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/27(火) 18:01:55 ID:XO2iiaDf
299 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/28(水) 13:26:54 ID:b2lmF66S
武器銃多くない??もっとはずれがあってもいいと思う。。
300 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/28(水) 14:52:56 ID:shpBFdWi
前作のまとめサイトはパソ用ですか?
301 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/29(木) 18:27:23 ID:IZ+VhRWl
誰が誰かわかんねぇから特徴やあだ名を多用してよ
あの〜作者さん
脱落じゃなくて、死亡の方がしっくりくると
思うんだけど・・・。
今からでもいいから変えません?
303 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/01(日) 14:30:21 ID:ryLA9dpr
作者きもっwwうぇw
304 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/01(日) 21:31:17 ID:uaq96D2Y
続きまだー
305 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/03(火) 20:37:38 ID:GNVIQonS
はやく続き書けよ
306 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/03(火) 21:41:17 ID:+JXcDyC0
正月だから作者も忙しいんじゃない?
307 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 10:04:24 ID:J2N1EWFC
作者も正月は忙しいだろうに。気長に待て
308 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 18:00:23 ID:OCynH346
すいません;
年末からずっとアク禁に巻き込まれていて書き込みができませんでした。
すぐにアップします。
309 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 18:01:16 ID:OCynH346
≪走るの話≫
<C-7 北東の山>
もうこれ以上、好きなようにさせるか・・・・。
直は弘城の銃を手に取り立ち上がった。
弘城の銃には地がベットリと付着している。
「誰だか知らないけどな・・・・・俺は、走ることなら誰にも負ける気がしない!」
見えない相手に直はそう叫んだ。
弘城の銃に弾が入ってるのを確認すると
銃口を空に向けた。
「用意・・・・。」
"ドンッ"
銃声が森の中に木魂し、
周りに居た鳥が飛び立ったのと同時に直は走り出した。
自分はいつもジョギングばっかしていて走りなれてる。
相手が誰だか知らないが追いつかれる気がしない。
賢や儀みたいに運動神経がいい奴じゃない限りは・・・・・。
310 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 18:31:50 ID:OCynH346
≪悪夢の話≫
<H-8 南の住宅街>
「繭っ!!」
"ドンッ"
「て、哲ちゃん!?成迫くん!?」
哲郎は虚ろな目で倒れている。
目の前で政則が血塗れになりながら地面に落ちた。
「・・・ゅ・・・まゆ・・・繭!!」
繭子は飛び起きた。
美保が心配そうな顔で見ている。
「大丈夫・・・?魘(ウナ)されてたみたいだけど・・・・。
それに・・・泣いてるみたい・・・・。」
頬に流れる涙を拭いた。
「嫌な夢・・・・だったから・・・・。」
「きっと疲れてるんだよ。もう少し眠ったら・・・?」
「ううん・・・大丈夫・・・・。」
さっきの夢がずっと頭の中のスクリーンに映し出されていた。
周りはすべて真っ赤・・・・。
血だらけの哲郎や政則・・・・。
311 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 19:30:16 ID:OCynH346
"ピンポーン"
インターホンが鳴った。
「何・・・・?」
美保が窓から外を除いた。
誰かが立っている。
顔がギリギリ見えない。
「誰・・・・?」
「わかんない。でも女子みたいだけど。」
「出てみる・・・?」
「私、行ってみる。」
美保は短刀を握り締めて玄関に向かった。
ドアの除き穴から外を見た。
(雪絵ちゃん・・・・?)
外にいるのは確かに雪絵だ。
不安そうな顔をしている。
「誰か、誰かいるなら入れて!私怖くて!」
「ま、待って!今、開けるから!」
美保は雪絵の声にドアを開けずにはいられなかった。
美保は雪絵を連れて繭子のいるリビングに向かった。
312 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 19:53:15 ID:OCynH346
「美保?誰だったの?」
リビングに入ってきた美保に
夢のことを思い出しながら俯く繭子は聞いた。
「雪絵ちゃんだった。怖がってるし入れてあげたけどいいかな?」
「全然良いよ。」
繭子が顔を上げると確かに美保と雪絵がいる。
だが・・・・雪絵がブレザーのポケットから銃を取り出していた。
「繭、どうかした?」
「美保!危ない!」
「えっ?」
美保が後ろを向くと銃口が目の前にあった。
"ドンッ"
"ガシャンッ"
窓ガラスが割れた。
美保は間一髪でキッチンに逃げ込んだ。
繭子もソファの裏に飛び込んだ。
「ゆ、雪絵ちゃん!なんで!?」
「みんなウザいんだよね。だから殺しちゃおうと思って。」
"ドンッ"
ソファのクッションが綿を飛び散らせた。
313 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 22:09:12 ID:OCynH346
「いつも私をバカにしてる奴らを皆殺すんだ!」
「私は雪絵ちゃんの言葉かにしたこと一度もない!」
「私だって!」
繭子はボウガンに1本、矢をセットした。
もちろん殺すつもりは無い。
いざというときのためだ。
「あんたたちはさ、少しだけ私より顔がいいからって、
男子からちやほやされて、ウザかったんだよねぇ・・・・・。」
"ドンッ"
食器棚野中の皿が何枚か割れた。
「きゃっ!」
この部屋の出入り口は雪絵の真後ろしかない。
雪絵をどうにかしないと・・・・。
美保は手に掴むもの全てを雪絵に向けて投げつけた。
鍋、ティーカップ、ミカンに人参・・・・。
「あぁ、もう!鬱陶しいねぇ!!」
"ドンッドンッ"
繭子は雪絵が美保の方に気を取られてる間に
ボウガンの狙いを雪絵の右腕に定めた。
「ごめんねっ!」
"パシュッ"
314 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/04(水) 23:18:32 ID:OCynH346
矢は雪絵の右手を掠めて壁に刺さった。
「あれっ・・・・。」
「なにすんだよっ!!」
雪絵はすぐさま繭子のほうに向きを代え銃を向けた。
「ひっ!」
繭子は頭をソファの下に下げた。
"ドンッ"
「どうしよっ・・・・!」
何かないかと美保は周りを見回した。
半開きの棚の中から中華鍋が見えていた。
これだ!
美保はすぐに中華なべを引っ掴み立ち上がった。
リビングにすぐ出て行くと雪絵に向かって中華鍋を振った。
「ごめん、ねっ!!」
"ガンッ"
「だ、大丈夫・・・?死んでない?」
繭子が床の上で気絶している雪絵を見ながら言った。
「うん・・・大丈夫っぽい・・・・。瘤が出来てるけど・・・・。」
「と、とにかく早くここ離れようよ・・・・。」
「うん・・・・・。」
美保と繭子は荷物をまとめるとすぐに外に出た。
315 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/06(金) 13:12:35 ID:oPKXLmMT
≪疑問の話≫
<D-4 北西の住宅街>
「ふぅ・・・・。」
直は住宅街の真ん中でやっと走る足を止めた。
どうだ。
これだけ走ればいくらなんでも付いて来れまい。
そう思って今来た道を振り返った。
誰も居る気配はない。
誰が何のために自分を追いかけてるのか。
しかも自分を殺すわけでもなく、
一緒にいた俊大や弘城を・・・・・。
「俺と一緒にいる奴を殺してる・・・・?」
でもなんで・・・・。
あぼーん
318 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/06(金) 23:26:03 ID:oPKXLmMT
≪自殺の話≫
<C-6 北東の山・麓>
「はぁ・・・・。」
儀は大きな岩の上に座って溜息を吐いた。
朝の放送のあとからずっと。
もう3人も死人が出ている。
あの担任の手中にはまって・・・・。
いっそのこと自殺してしまおうか。
銃だってあるんだし。
優しかった先生の思い出をこれ以上、汚したくはない。
これ以上、死人出が出る前に済ませたい・・・・。
制服のポケットから兄との2ショット写真を取り出した。
兄も自分も満面の笑みだ。
「兄ちゃん・・・・ごめん・・・・。
先に逝くよ・・・・。」
写真をポケットに戻し
銃を自分に向けるように持った。
銃口を咥えた。
319 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/07(土) 21:05:10 ID:GT0xHK83
「だめっ!!」
急に聞こえた声に驚き
銃口を口から放した。
振り向くと木々の間からあかねが出てくるところだった。
「あかね・・・・。」
「そんなことしちゃ、だめっ・・・・!」
そういいながら儀の銃を掴んだ。
「なんで自殺なんか・・・・。」
「もう嫌だ。こんなの・・・・。」
儀は俯いた。
「先生が・・・・あんなに優しかった先生が・・・・俺たちを・・・・。」
「でも・・・・死んじゃだめだよ・・・・。
儀が死んじゃったら・・・ノブタ達、悲しむよ・・・・。」
「・・・・。」
そうか・・・・。
俺は、自分のことしか考えてなかったのか。
ノブタや政則、一寿達のこと考えてなかったかもな・・・・。
「お前は悲しくないのか・・・・?」
「えっ?」
「平八。お前らの親友だったんだろ?」
320 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/07(土) 21:33:39 ID:GT0xHK83
「うん・・・・。死んだって聞いたときは、ずっと泣いた・・・・。
ずっと死にたいって考えた・・・・。
でも・・・・だから、私は平八の分も生きたいって思った・・・・。」
「・・・・・。」
「ねぇ、私、賢ちゃんや直、探してるんだけど、
どこかで見なかった?」
あかねが急に話を変えた。
「いや、見てない・・・・。」
「そう・・・・。」
儀は顔を上げてあかねを見た。
「探しにいくのか?」
「うん。そのつもり。」
「よし・・・・。」
ゆっくり立ち上がった。
「俺も行く。」
「えっ・・・?」
「女子が一人じゃいくらなんでも危険だろ?」
「ふふっ。」
あかねが儀を見て笑った。
「じゃあお願いしようかな。」
321 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/09(月) 23:03:39 ID:BIvmAtbi
≪2回目の放送≫
"プツッ"
島中のスピーカーのスイッチが入れられた。
<H-6 南の住宅街>
「・・・・!」
眠っていた美由紀は
スイッチの音に反応しすぐに飛び起きた。
"皆、元気してるかぁ〜?もう1日目も正午だぞぉ〜!
いつものことだからしょうがないけどやっぱり
皆、友達を殺すのをすこしためらってるのかなぁ?
今回は残念なことに一人しか死んでないんだぁ〜・・・・。"
<C-6 北東の山・麓>
「くそっ・・・・・。」
儀は担任の声にすこし不快な顔をした。
「儀・・・・。」
"う〜ん、じゃあ死亡者の発表するぞぉ?
心の準備はいいなぁ?
はぁ〜い!27番!安原弘城〜!
あの笑顔が見られなくなるなんて悲しいなぁ〜・・・・。"
322 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/09(月) 23:13:50 ID:BIvmAtbi
<I-2 砂浜>
「「えっ!!?」」
崇行も哲郎も担任の声が聞こえる方を振り返った。
「う・・・うそ・・・!ひ、弘城が・・・・?」
崇行は唖然とした。
"ん〜。じゃあ次は禁止エリアだな。
今回からは3ヶ所ずつ増えてくからなぁ〜?
覚悟しとけ〜。じゃあ発表するぞ〜。
まずは・・・C−6!
そして・・・D−1!
それからB-10だ!
さぁ、2回も言わないからなぁ?
よしっ!みんなちゃんと頑張って優勝狙ってくれよ〜?
じゃ、次の放送は18時だ!
じゃあなぁ〜。"
"プツッ"
<C-6 北東の山・麓>
「政則・・・!」
「うん・・・。早く移動しよう・・・・。」
政則と江里子は手早く荷物をまとめ始めた。
324 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/12(木) 22:36:20 ID:e+KVs3k7
≪足の血の話≫
<G-8 道路>
「さっさと歩けよ!!」
健富は後ろをノロノロと歩く直美に怒鳴った。
「ご、ごめん・・・・。」
直美は小走りで健富に追いついた。
だが追いついても追いついてもすぐに距離が開いた。
「あぁっ!!くそっ!ノロノロ歩いてんじゃねぇよ!!」
健富は立ち止まって振り返った。
「ごめんなさい・・・・。でも足が・・・」
「もうここで休むぞっ!」
そう言うと健富は道路の端に堂々と寝転んだ。
「飯っ!はやくしろ!」
「ちょ、ちょっと待って・・・・。」
直美が右靴を脱ぐと靴下の親指の辺りが血に染まっていた。
「どうしたっ!?早くしろよっ!!」
「う、うん・・・・。」
作者殿。
そろそろ続きをお願いします。
326 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/15(日) 22:04:51 ID:afsf/Xz4
「直美!?」
「えっ・・・・?」
自分の名前が呼ばれ直美は顔を上げた。
道路の向こうの方に自転車に跨る一寿の姿が見えた。
「長澤・・・君・・・・。」
一寿はいつもクラスで自分に優しい。
重い荷物を持ってくれることもあったし、
美紀達にいじめられて引き篭もったときも励ましてくれた。
「なんだ・・・!?」
健富が上半身を起こして反応した。
「や、やっと・・・見つけた・・・・!」
息を切らしながら一寿は近づいてきた。
「だ、大丈夫か・・・・?」
一寿は自転車を放り捨て駆け寄ってきた。
「う、うん・・・・。」
「おい!おれは無視か!?」
328 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/18(水) 20:31:00 ID:h1K+yBEO
もう1週間放置………作者さんなるべく早く帰って来てね
作者も、だんだん面倒臭くなってきたんだろーよ。
前作だけで終了しとけばよかったのにw
>>329 こんなことを言われているぞ!!
何か言い返してやれ作者!
331 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/20(金) 20:44:50 ID:RdKKlpEO
332 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/20(金) 23:05:04 ID:RZGqqJFe
作者は死にました
333 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/21(土) 08:56:55 ID:qsh8CmS/
しょうがないので物語は割愛して俺が結末だけ書きます。
「く・・・」
直はその場に倒れこんだ。
カッシーの放った銃は直の右肩をかすめた
「おまえは奈津美を殺した。だから俺はおまえを殺す。敵討ちだ」
カッシーは直に銃口を向けた
「あれは事故だったんだ・・・俺は奈津美を殺すつもりはなかったんだ・・・」
「そんなことは関係ない。俺はお前を殺さなきゃ気が済まねぇ。」
「じゃあな、直」
「カッシー・・・くそ・・・」
カッシーの放った一発は直の頭部を貫いた。
直はその場に倒れこみ息絶えた。
「奈津美、仇はとったぜ・・・」
ズドン!!!
「!?」
何者かが放った一発はカッシーの頭部を貫いた。
カッシーは即死だった
カッシーを撃ったのは香織だった
「わたし・・・優勝したんだ・・・でも・・・・・・」
壮絶な戦いの幕は閉じた・・・いろいろな生徒の想いを染み込ませた争い・・・
優勝者は「森田 香織」
334 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/21(土) 15:34:19 ID:GZBzjUHv
作者よ、PCの調子が悪いなんて嘘はもう通じんぞ!
とっとと書け!
335 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/21(土) 20:58:40 ID:d/CzSVv5
「おい、足大丈夫かよ・・・・。」
血に染まった直美の足を見た。
「だ、大丈夫・・・・。」
「何があったんだ・・・?」
靴下を脱がした。
「靴擦れだな・・・。ひでぇ・・・。」
「そんなのいいからよ、早く飯にしてくれねぇ?」
健富が口を挟んだ。
「んなのどうでもいい!!そこのバッグ取れ!」
「痛いか・・・?」
直美は応急処置をした足に軽く力を入れた。
「ううん・・・。全然・・・・。」
「よしっ!それなら大丈夫だな!」
「うん・・・・。アリガト・・・。」
「飯にするぞ!」
「あ?」
一寿は健富にビスケットを一袋投げた。
「これだけかよ・・・・。」
そういいながら健富はビスケットを口に放り込んだ。
336 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/21(土) 21:51:55 ID:d/CzSVv5
≪包丁の話≫
<H-6 南の住宅街>
「4人・・・・。」
美由紀はバッグに入っていた名簿の
死んだクラスメイトの欄にチェックをした。
「平八にスガッチ・・・母さん、弘城・・・か・・・・。」
まだたったの4人・・・。
やっぱり、私も誰か殺したほうが良いかな・・・。
そうしないとゲームが進まない・・・・。
もっと、もっと早く終わらせたい・・・・。
民家の中から殺傷能力のありそうなものをありったけ集めた。
「やっぱり包丁かな・・・・。」
出刃包丁を握り締めた。
「じゃ、そろそろ出発しようかな・・・・。」
包丁を胸ポケットに入れ、荷物をまとめ立ち上がった。
337 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/22(日) 01:01:31 ID:95P9eC37
作者よ、その調子だ!
もっとバンバン書いてくれ!
338 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/22(日) 15:44:41 ID:Brns96ug
おもしろくない!おわれおわれ
面白いよ。続きよろしく
340 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/23(月) 22:15:58 ID:NPmjmyFy
はよ書けや!!!!!
書くヒマが無いんだったらせめて
「時間がなくて書く余裕がない、ごめん!」
ぐらいの謝りのレスを・・・。
342 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/24(火) 20:01:40 ID:WXojpXiK
作者さんよ。
もう白旗あげたらどない?
まぁ、気長に待とうや。
>>343 そうやって甘やかすのがダメなんだって!
気長に待たせ杉なんだよなー、この作者さんはw
345 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/26(木) 18:03:33 ID:x2WRvoRb
責任もてよ。てかつまんないから削除ってのはどう?
こんだけブーブー言われたら誰だって書く気無くす罠w
≪鼻歌の話≫
<I-6 南の住宅街・公園>
寝息を立てる香織の横で里佳は溜息を吐いた。
平八郎を殺したのは香織で間違いない。
親友は人殺し・・・・。
でもどうして香織は平八郎を殺したの・・・?
平八郎が香織を殺そうとしたんだ!間違いない!
でも平八郎はそんなことはしない・・・・。
そう一晩中、自問自答を続けていた。
「香織・・・・なんで殺しちゃったの・・・・?」
香織の髪を撫でた。
「フフフー・・・・・。」
「?」
どこかから鼻歌が聞こえる。
聞き覚えのあるような鼻歌。
「フンフフフーン・・・・・。」
嫌な寒気を感じた。
公園の入り口に美由紀が立っている。
鼻歌は美由紀が奏でている。
「か、香織・・・・。」
横で寝ている香織の肩を揺らした。
その間にも美由紀は一歩ずつゆっくりと近づいてきている。
ものすごい恐怖が背中に圧し掛かっていた。
その重さはものすごい。
逃げようにも逃げられない・・・・。
「香織!起きて!」
「んっ・・・・。」
香織は眉間にしわを寄せて目覚めるのを拒んだ。
「シンバ・・・・。」
「み、美由紀・・・・。」
美由紀の唇の端がゆっくり吊りあがった。
「香織!!」
美由紀から目を逸らさず、
いや逸らせず香織を起こした。
349 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/27(金) 20:20:04 ID:pa6lRskb
また待たせる気かよw
350 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/28(土) 06:54:59 ID:+ieOhh2A
続きマダー
351 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/28(土) 11:19:16 ID:oKPT4Deu
「シンバ・・・・?」
香織が目を開けたときにはもう遅かった。
「起きた?ま、もう遅いけどね。」
美由紀が香織の顔をチラッと見た。
「シ、シンバ・・・!?」
里佳の腹部には包丁が突き刺さっていて
制服は血に染まっていた。
「シンバ!!」
「香・・・織・・・・。早く・・・・。」
「あんたは少し、黙ってて!」
美由紀が包丁を思い切り抜いた。
「うっ・・・!!」
「次はあんたの番。」
「ご、ごめんね、シンバ!!」
香織は立ち上がると即座にその場から逃げた。
「もう、面倒なんだから・・・・・。」
美由紀は頭を掻いてから香織の後を追った。
352 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/28(土) 16:17:15 ID:oKPT4Deu
香織は美由紀から逃げれただろうか。
それとも捕まって・・・・。
ヤバイ・・・。
だんだん眠くなってきた・・・・。
刺されたところはものすごく痛いのに。
"ザッザッ"
誰かの足音が聞こえる。
走ってる・・・・。
「シ、シンバ!?」
誰かに抱き上げられた。
よく聞き覚えのある声・・・・。
「美、紀・・・・。」
「どうしたのよ!大丈夫!?」
「だ、だめかも・・・・。」
里佳は力なく笑った。
「それより・・・香織が危ないの・・・・。」
「か、香織が・・・?いま、どこに居るの?」
「美由紀に・・・追われてる・・・・。」
353 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/28(土) 16:28:10 ID:oKPT4Deu
「こ、これも美由紀がやったの!?」
美紀は里佳の腹部を見て言った。
里佳は首を縦に振った。
「私は・・・もう、だめだから・・・・
香織を助けて・・・・。あっちの方に行った・・・・。」
右手の人差し指を香織達の姿を消した方に向けた。
「シンバ・・・・。」
「私はいいから・・・・。」
里佳の瞼はそのまま閉じた。
「シ、シンバ!?シンバ!」
いくら揺さぶっても何も起こらなかった。
"ゴトッ"
里佳の制服のポケットから銃が音を立てて落ちた。
「うん・・・。」
美紀は里佳に頷くとそっと地面の上に寝かせた。
里佳の銃を握り締め立ち上がった。
14番 榛葉里佳 死亡
残り25人
354 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 21:40:11 ID:hBmBuKqy
≪吐き気の話≫
<D-4 北西の住宅街>
充宏は住宅街をひとり歩いていた。
「誰かいないわけ・・・・?」
今の今まで誰にも会いわしなかった。
だがここまで来る途中の山の中で弘城を見た。
弘城の周りには夥しい量の赤い水溜りが出来ていたし、
頭からは見たこともないグロテスクなものまで出ていた。
弘城の遺体を見て何度、吐いたことか・・・・。
あんなものはもう見たくもない・・・・。
思い出すたびにまだ吐き気がした。
「・・・・・。」
立ち止まって地面を見た。
「充宏・・・・?」
「!?」
355 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/03(金) 00:04:25 ID:5ohgawXW
_∧_
/ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ` ´ ヽ < 無問題〜
/ |● _ ● | |n \________
| | 人 |//
| |\____/ /|
|つ/ \ / /ヽ
__ノつ/ `´ |⊂ヽ__
< / 彡ノヽ_ ノ| ヽ >
<____ ノ Д ̄ ̄ ̄Д ヽ____>
356 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 11:28:31 ID:rXTxk6Wu
続きまってます
357 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 16:06:03 ID:fShSDrdn
散々待たせてんだから
もっといっぱい書いてくれよ!
358 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 18:14:15 ID:lzn7fJkX
「主任・・・・。」
充宏は期待していた人物とは違うことに溜息を吐いた。
「あんた、私になんで話しかけたのよ。」
「あぁ、いや、ただ単に・・・・不注意・・・・。」
「何よそれ・・・・。」
「充宏は誰か探してるのか?」
「なんで?」
「さっき俺を見てから溜息吐いたし・・・・。」
「まぁ、いろいろとね・・・・。」
2人は民家の塀にもたれて込んだ。
充宏が黄桃の缶詰を開けた。
「これからどうすんの・・・・?」
「さぁ・・・・。陽子を探すぐらいかな・・・・。」
「あっそ・・・・。」
悦史は黄桃を一口かじった。
いいかげんにギブ宣言しろ!
360 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/08(水) 19:52:28 ID:WbMll1+B
まぁ、まってやれよ
直を追いかけてた奴が分かるまでさ!
ぶっちゃけ言うと、このバトルロワイヤルってテンポが非常に悪いんだよな・・・。
まず普通こんな状況に追い込まれてさ、生徒のほとんどが平常心保ってるって実際ありえないよ。
前作の哲史が言ってた「絶対に生き残る!全員殺してやる!」とか、智美の「一緒に死んじゃお・・・。」
みたいな気持ちになるのが普通だろうし、
仮に平常心保ってたとしても、恐らく自分を守ることに必死で他人のことなんか気にしている余裕はないと思う。
(誰々を探すとか無いでしょう・・・)
そういうことから考えると1番始めのバトロワがテンポもよかったし、一番リアリティがあったと思う。
今のバトロワはリアリティが無さすぎる・・・。
362 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 00:03:37 ID:anTdnP/i
早く続き書いとくれ〜
363 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 20:43:30 ID:5Os4h5Xu
はやく書 け 回手管チャイ
361が続き書けや
366 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 16:33:52 ID:uoVFhjP8
≪親友の話≫
<G-5 道路>
「あかねも直も居れば良いんだけどね・・・・。」
「あぁ・・・・。」
賢と奈美は南の住宅街に向かって
並木の道路をまっすぐ歩いていた。
「この島から抜け出す方法とかあるのかな・・・・。」
歩きながら奈美が聞いた。
「さぁね。でも軍が管理してるんだ。
逃げる隙なんて1mmも無いと思う。」
「そっか・・・・。
賢が言うならそうなんだろうね・・・・。」
奈美は少しうつむいた。
「あっ、見えてきた見えてきた。」
奈美が顔を上げて指差した。
木々の並びが住宅に変わっている。
「とりあえず気を取り直してあかね達でも探そっか。」
2人は南の住宅地に足をすすめた。
367 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 16:54:04 ID:uoVFhjP8
<G-6 南の住宅街・入り口>
「「!?」」
足を踏み入れた瞬間、
100mほど先の方で誰かが倒れ道を塞いでいるのに嫌でも気づいた。
顔は見えない。周りは黒ずんだ血が飛び散っている。
「だ、だれ!?」
奈美は恐怖で賢の後ろに隠れた。
「・・・・・。」
賢もただただ足が震えるしかなかった。
だが誰かを確かめなくちゃいけないし
住宅街に入るならこの道を行かなくてはならない。
賢は奈美をその場に残し恐る恐る近づいた。
「うっ・・・・!」
誰かの首には斬られた痕がある。どう見ても死んでるだろう。
周囲の血はもう固まっている。
「ね、ねぇ!誰なの、それ!」
「待って。」
賢は死体の顔を覗き込んだ。
死体の顔は血みどろの平八郎の顔だった。
368 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 17:00:57 ID:uoVFhjP8
「っ・・・・!」
親友の亡骸に驚き尻餅をついた。
「け、賢・・・・!?」
様子がおかしいのを感じ取った奈美が駆け寄った。
「ちょっと、大丈夫?」
賢は顔が青ざめている。
「へ、平八・・・・・!」
「えっ・・・・?」
奈美は死体の正体に感づいた。
そばに死体の主の物らしいバッグが落ちている。
奈美は毛布を取り出すと死体に毛布をかけた。
そして賢に肩を貸しその場から離れた。
「大丈夫・・・・?」
「・・・・・・・。」
賢は口を半開きにしたまま首を縦に振った。
どう見ても大丈夫そうには見えない。
369 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 17:14:13 ID:uoVFhjP8
≪銃の話≫
<F-9 東の住宅街>
「3時・・・・・。」
一寿が腕時計を見た。
一寿、直美、健富は小さい公園で休んでいた。
健富からすればここで正臣達を撃ったことに気が気ではなかった。
周りは自分の撃った銃の銃痕だらけ・・・・・。
だが自分の銃は今は行方知れず。
「直美、眠たきゃ寝ても良いぞ。」
「わ、私は・・・大丈夫・・・・・。」
直美がさっきから首を傾けているのに一寿は気づいていた。
「でも疲れてんだろ?」
「う、うん・・・・・。」
「なら眠った方が良いって。俺達が見張っといてやるから。」
「俺もかよ・・・・。」
健富が口を挟んだ。
「当たり前だろ。とにかく眠れよ。な。」
「う、うん・・・・。」
もう眠たさも限界・・・・。
直美はバッグから毛布を出した。
370 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 17:21:49 ID:uoVFhjP8
制服のブレザーがやけに重たくて脱いだ。
下にはカーディガンを羽織っているし寒くはない。
ベンチの上にブレザーを枕にして横になった。
何か忘れてるような・・・・。
ブレザーの中に何かを入れて・・・・・。それで・・・・。
睡魔が極限にきている中で頭が回らなかった。
そして目を瞑った。
"ゴトッ"
何か重たいものが地面に落ちる音が聞こえた。
ハッと思い出し直美は飛び起きた。
「お、おい直美これ・・・・。」
一寿が銃を拾おうとした。
「待てっ!!!」
いきなり健富が叫んだ。
「それは俺の銃だ!!」
地面の上の銃に飛び付く様にケントミは銃を奪った。
「た、確かにこれは俺の銃だ・・・・!」
372 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/12(日) 17:05:12 ID:FG0cbkPD
健富が直美に銃を向けた。
「お前か・・・・あのとき俺を殴ったのは!!」
すかさず一寿も自分の銃を健富に向けた。
「銃を降ろせ!」
「わ、私は殴ってなんかない・・・・!
ただ拾っただけ・・・・」
「嘘を吐くな!俺を殴っといてよくも!!」
「降ろせっ!!」
"ドンッ"
銃声とともに健富のバッグが飛んだ。
「ほんとに殺意があるなら・・・・次はお前を撃つぞ!」
「くっ・・・・!」
健富は銃をゆっくり降ろした。
「分かったよ・・・・・。」
「わかったなら早くどこか行け!!」
373 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/12(日) 23:36:53 ID:FG0cbkPD
そのまま健富はバッグを持って公園を出て行った。
「な、長澤君・・・・私・・・・ほんとに何もしてない・・・・!」
「・・・・・。」
「あの銃だって拾っただけなの!」
「わかってるよ・・・・・。」
「えっ・・・・」
「直美は人を殴るなんてことしないだろ?」
一寿は優しく直美の髪を撫でた。
「臆病とかって言ってんじゃないぜ?
直美は人一倍優しいからさ・・・・・。」
「う、うん・・・・。」
直美は顔が熱くなるのを感じながら頷いた。
「さ、今度こそちゃんと寝ようぜ。
と言いたいとこだけど・・・・ここじゃ危険だろ。
どこか家の中に入ろう・・・・・。」
「うん・・・・。」
「安心しろよ。ちゃんと俺が守ってやるからさ。」
一寿は微笑んでそう言った。
374 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/13(月) 22:11:44 ID:521YFDTW
≪顔色の話≫
<F-8 果樹園・倉庫>
「ねぇ、繭・・・・聞いて良い?」
美保が繭子に聞いた。
2人は果樹園の倉庫に身を潜めていた。
扉の前の土に足跡がたくさんあるのを見ると
ここで何かがあったに違いないと思えた。
「何?」
「さっき・・・・嫌な夢見たって・・・・。」
「あぁ、うん・・・・。ほんとに嫌な夢・・・・・。」
「どんな・・・・?」
美保は繭子の顔色を伺いながら言った。
「成迫くんと、哲っちゃんが・・・・死んじゃうの・・・・。
2人とも血だらけで・・・・私を守るために・・・・・。」
繭子の顔色は話してるうちにどんどんと青ざめていった。
「そう・・・・。ごめんね・・・・。」
「いいよ、別に謝らなくても・・・・。」
376 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/18(土) 21:57:58 ID:4RS1Cxjd
休みの日ぐらい続き書けよ!
また音信不通か。
今度来るのはいつになるんだ?
作者・・・。
378 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/22(水) 14:13:03 ID:PRhhG4sO
はよ続き書けや!!!
379 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/23(木) 12:30:26 ID:qQDriwIj
≪殺意の話≫
<G-4 南の山・麓>
「山登りねぇ・・・・・。」
美由紀は山を見上げてつぶやいた。
あれからどれくらいかは分からないが
長い間、香織を追い続けていた。
だが山の麓の森の中に入ってから香織の姿を見失った。
私が人殺しということを誰かに話されたらまずい・・・・。
警戒されては殺しにくくなる。
"ガサッ"
「・・・・・。」
木々を掻き分ける音と話し声が聞こえた。
香織?
でも1人じゃない・・・・。
なんにしても殺さなくちゃ・・・・・。
380 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/23(木) 12:45:20 ID:qQDriwIj
<G-4 南の山・麓>
「だから、俺が皆を殺して・・・・!」
「そんなのいやよ!」
「わかってくれよ・・・・・。」
正臣は奈津美に自分のやろうとしていることを話した。
皆を殺した後に自分が自殺する。
そうすれば奈津美が優勝・・・・。
だが奈津美がそんな考えを許してくれるわけが無かった。
「カッシーが死ぬなら私も死ぬ!」
涙目で奈津美は正臣に抱きついた。
「だけど・・・お前を死なせたくないんだよ!」
「私だってカッシーに死んで欲しくないの・・・・!」
「いい加減にしろよ!!」
「・・・・カッシーのバカ!!」
奈津美は正臣から離れ1人走り出した。
「お、おい!」
381 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/23(木) 19:16:49 ID:2/NQQm3F
382 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/23(木) 20:34:54 ID:qQDriwIj
カッシーのバカ!バカ!バカ!
奈津美は涙を流しながら走った。
自分の意見を聞いてくれない。
勝手に1人で話を進めて・・・・。
「喧嘩・・・・?」
「えっ・・・・。」
声のした方に振り向くと振り向くと
たった今、通り過ぎた木の陰から美由紀が出てくるところだった。
手元には包丁がチラついてる。
「私も喧嘩できる彼氏が欲しいなぁ・・・・。」
「・・・・。」
美由紀は一歩一歩ゆっくり歩み寄ってくる。
怖い・・・・。
逃げたい・・・・。
なのに脚が全然動かない。
声が出ない。
「奈津美!早く逃げろ!!」
383 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/23(木) 20:46:40 ID:qQDriwIj
正臣の声で我に還り後ろを振り向いた。
早く逃げなくちゃ・・・!
美由紀は私を殺す気満々だ・・・・。
「逃がすわけ無いでしょ。」
"ドスッ"
「うっ・・・・。」
鈍い音とともに背中に走った激痛で
奈津美はその場に倒れた。
「な、奈津美!!」
正臣は奈津美のところまで走った。
距離は10mもない。
その間にも美由紀は奈津美の背中から包丁を抜いていた。
「ふふふ・・・・。」
384 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/23(木) 20:55:03 ID:qQDriwIj
「この野郎!!」
自分の支給武器の金属バットを
美由紀目掛けて振り上げた。
美由紀は軽い身のこなしでバットを避けると
包丁で正臣の左腕を切った。
「くそっ・・・!」
一瞬、正臣が怯んだ隙に美由紀は駆け出した。
「な、奈津美・・・・?」
血まみれの左腕を庇いながら
彼女の倒れているところへ行った。
「奈津美・・・・!」
声をかけても何も返事をしない。
虚ろに開いている目に何の反応も無かった。
「おい!起きろよ・・・!
お、お前が死んだら・・・俺、どうすれば良いんだよ!!」
コンビ
男@今井儀&女F笹岡あかね
男F長澤一寿&女B江藤直美
男G成迫政則&女G下田江里子
男I長谷川賢&女J長谷川奈美
男B北村充宏&男D近藤悦史
男L山越崇行&男M山田哲郎
女@青沼美保&女A赤嶺繭子
単独
A嘉代正臣
C小堀健介
H信太宏文
N山本健富
C笠井美由紀
D風見陽子
E木村美紀
I鶴本直
L星野雪絵
N森田香織
死亡
E菅俊大
J前多平八郎
K安原弘城
H榛葉里佳
K馬場恭子
M本田奈津美
386 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/27(月) 15:33:37 ID:4zKyCoBL
《守るよの話》
儀とあかねは道なき道で休んでいた。
『賢…。』
あかねは呟いた。
『みんなどうしてるのかな。もう何も信じれない…』
儀はカバンの中からビスケットを出してあかねに一枚渡して、
『大丈夫だよ、俺が必ず賢の所に行くまであかねを守よ!とにかく次の放送まで休もうぜ。』
『…うん』
二人は三十分ずつ交替で眠ることにした。
387 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/04(土) 21:15:18 ID:Xhho6Yjg
奈津美の体はみるみるうちに冷たくなっていった。
いつも一緒にいたのに
毎日、一緒に学校に行って、学校から帰って
時々デートもして・・・・・。
彼女を愛する気持ちなら誰にも負けない自信があったのに・・・・。
「なんで・・・・なんで・・・・。」
何で人はこんなにあっさり死んでしまうのだろう・・・。
さっきの喧嘩もまだ謝ってないのに・・・・。
何かが切れるような音が周りに響いた。
悪魔のささやきが耳元で聞こえた。
もうどうにでもなれ・・・・。
「全員・・・やってやる・・・・!」
涙を拭い奈津美の銃を握り締めた。
388 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/09(木) 23:15:21 ID:p4QwFS09
≪レーダーの話≫
<B-4 北西の住宅街・民家>
ソファに座って地図を見た。
簡易レーダーによるとこの周辺に人はいない。
人を殺したくないけど死にたくもない・・・・。
だからとことん隠れきる・・・・。
陽子はそう考えていた。
「これさえあれば・・・・。」
このレーダーがあれば隠れきることが出来るだろう。
けど、最後の2人まで生き残るとしたら・・・・。
相手と戦わなくちゃいけない・・・・。
説明書にある言葉を見つけた。
「ある人物の持つ携帯電話はレーダーに映りません・・・・・。」
389 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/12(日) 16:06:12 ID:0CCHw5Hc
きたいあげ
390 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/16(木) 22:44:05 ID:gLAndb1d
続きマダー
391 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/17(金) 08:18:55 ID:qu5wET8x
うわああ!早く早く続きを早くう!
作者タンにお願いします!
392 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/17(金) 17:58:09 ID:PzbEHfeo
さとめぐ・・・。
作者は死にマスタ
優勝者は建富だろ
395 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/21(火) 08:59:48 ID:T62dTmgT
ケントミあげ
作者、本当に死んだんじゃねw?
397 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/22(水) 23:10:44 ID:TX0ca1+U
WBCも終わった事だし
そろそろ続き書いてくれんかね
どーせヒマなんでしょw
398 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 14:02:41 ID:zvcsBuT1
お前、作者失格だな。
作者戻ってこーい!
400 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/25(土) 11:05:54 ID:J+U+XCq1
400
401 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/26(日) 04:03:23 ID:J4eDDNIl
うは、まだだったんだ。
作者どこ?ちょっと心配です。
402 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/26(日) 09:52:45 ID:1ztSo6zr
おおーい作者ー
403 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/26(日) 21:57:14 ID:R+UwpqAL
FF12でもやってんだろw
さっさとクリアして続き書いてくれよ
お前らファンだな
405 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/28(火) 09:11:57 ID:7q+v9T7p
406 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/28(火) 15:00:40 ID:XkKyT1rm
407 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/28(火) 19:27:10 ID:rK1xXtYm
お前見たいのがいればそれは
作者も書く気なくすわww
408 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/28(火) 20:34:28 ID:XkKyT1rm
はじめから書くペース遅かったじゃん、この作者はw
409 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/04(火) 00:58:26 ID:He0bbJpP
マジで続きを書く気ゼロだな作者w
410 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/04(火) 14:24:24 ID:lbgibeo7
よし、じゃぁ、俺が続きを書くか!
って言ったらブーイング浴びそう・・・。
411 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/04(火) 15:35:19 ID:ZpTLi4HI
412 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/04(火) 21:13:54 ID:NfKeSnik
413 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/05(水) 22:24:14 ID:uFMJPS5w
そろそろ音信不通になって1ヶ月近くになるね
414 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/05(水) 23:55:11 ID:bIzN1Y67
雪絵ちゃんと健富の活躍マダーw
≪覚悟の話≫
<C-2 郵便局>
「はい。」
政則は事務所の冷蔵庫から水を出して、江里子に渡した。
「あ、ありがと。」
水を一口飲むと江里子は口を開いた。
「もう、4人は死んでるんだよね・・・。」
「そうなるね・・・・。」
「もう、スガッチ達には会えないんだよね・・・・。」
「うん・・・・。」
江里子はうつむいた。
「怖い・・・・?」
「うん。でも・・・・。」
「でも?」
「でも、皆を殺した奴がいるってことは、
もちろんそいつはクラスメイトだけど、
そいつと、殺し合いしなくちゃいけない・・・・。」
「・・・・。」
「そいつを・・・・
クラスメイトを殺す覚悟を決めなきゃいけないんだよね。」
そう言いながら鎌を手に取った。
その手はかすかに震えている。
政則は目を瞑った。
父が人を殺す場面・・・・。
姉の青白い顔・・・・。
土砂降りの雨・・・・。
「人を殺しちゃいけない・・・・。」
「えっ・・・・?」
「人を殺す怖さは少しは分かってるつもりだから・・・・。」
「ご、ごめん!」
話している相手が政則だと気づいてすぐに謝った。
「いや・・・・。」
政則は窓から外を見た。
「人を殺すのは・・・・僕がやる・・・・。」
その声は江里子には聞こえていなかった。
窓の外の日は沈み始めている。
祝!!作者復活あげ
418 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/16(日) 20:06:25 ID:LDXfC0zi
皿仕上げ
419 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/17(月) 11:47:53 ID:5S39u4+4
あげ
420 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/23(日) 04:57:16 ID:hwoWoh3U
イナバウアーゲ
421 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/07(日) 18:05:12 ID:U1Amte4X
hage
作者どころか荒しすら来なくなったなw
>>422 そろそろ違う人にバトンタッチした方が
いいんじゃないの?
誰か居ないかな?
続き描きたいって奴・・・。
>>423 必ず酷評する奴がいるから
誰も続きを書こうって気にならんのだろうよ
作者が書きたくなくなった気持ちもわかる
でも作者には
書きたくなくなった理由を一言言ってほしかったが…。
425 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/10(水) 13:11:20 ID:fRM15ray
426 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/10(水) 18:57:09 ID:RbaqukUs
>>425 .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::: もうダメだ、このスレ・・・。
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
427 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/11(木) 00:45:23 ID:mmWXhLCz
>>425 おい!作者
結局最後は
誰を優勝者にするつもりだったんだ!?
最後にそれだけでも言え
429 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:53:58 ID:17liZgM8
死ねば?
430 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 12:21:37 ID:YA2UUtL3
お前がな
431 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/20(土) 03:31:08 ID:T910twgY
432 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/22(月) 20:56:00 ID:N/kDQ3+0
≪夕暮れの話≫
<E-1 防波堤>
直は防波堤の影に腰を下ろした。
もうすぐ夜が来る。
夜の間に死ぬかもしれない。
弘城の笑顔を思い出した。
血塗れの笑顔・・・・。
「誰が・・・・。」
自分を殺そうとしてるなら殺せばいい。
「俺を苦しめる・・・・?」
自分に恨みを持つ奴は知ってる限りじゃ思い浮かばない。
皆とはちゃんと和解した。
ゲームに乗ってる奴ならむやみに自分だけを追いかける必要はない。
夕日の半分以上が水平線に消えた。
433 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/22(月) 21:50:00 ID:N/kDQ3+0
≪バットの話≫
<G-6 道路>
「そろそろ6時か・・・・。」
宏文は自分の腕時計を見た。
見渡しのいい道路を歩いていた。
この島で1番大きい道路だろう。
といってもせいぜい車2台分ぐらいしか幅はない。
腕時計から顔を離すと道路の向こうの方から誰かが歩いてくるのが見えた。
「!!」
いきなりのことに対応できなかった。
(隠れる場所・・・!)
「ノブタ・・・。」
「えっ?」
正臣だった。
金属バットをカラカラと引きずってる。
「か、カッシー・・・・!驚かすなや・・・・。」
宏文は胸を撫で下ろした。
434 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/22(月) 22:01:12 ID:N/kDQ3+0
前に見たときよりなぜか痩せこけて見えた。
左腕に包帯を巻いているし顔に血が付いていた。
半日で人はこうも変わるものかと思える。
「おい、何があったんや・・・・?」
正臣は何も応えない。
「・・・・奈津美は?奈津美はどこいっ」
"ガンッ"
正臣が金属バットを思いきり右肩に振り下ろした。
「うっ・・・・!!」
宏文は倒れそうになるのを必死に持ちこたえた。
「な、何すんのや・・・・!」
「・・・・どうでもいい。」
「えっ・・・・?」
「もうどうでもいいっ!!」
正臣が金属バットを振り上げた。
「くっ・・・!!」
宏文は間一髪で一撃を避け走った。
435 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/22(月) 22:29:41 ID:DAlkYEUO
↑この作者ホンモノ?
436 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/23(火) 19:37:06 ID:VUP0D2SW
ほんものじゃん?
437 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/23(火) 21:54:48 ID:tINczEVN
あれーいきなり再開ですか?
438 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/23(火) 22:46:19 ID:0A1sSkxn
下手な言い訳されるよりはいいだろ
439 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/24(水) 13:22:51 ID:Ps2G805X
<G-7 南の住宅街・民家>
「くっ・・・・。」
宏文は右腕を庇いながら民家に侵入した。
右肩に激痛が走る。
"ブツッ"
放送のスイッチが入った。
"はぁ〜い、皆元気かぁ〜?3回目の放送だぁ〜。
すこしだけ気合が入ってきたな。
まぁ、先生としてはもうちょっとやる気を入れてもらえるとありがたいんだがな。
じゃあ、死亡者の発表をしまぁ〜す。
14番!榛葉里佳〜!
それと・・・24番!本田奈津美!"
「・・・・っ!!」
奈津美が死んだ・・・・。だから正臣はあんなことをしたのか。
宏文は事の真相に納得した。
440 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/24(水) 13:45:50 ID:Ps2G805X
"よぉ〜し!次は禁止エリアの発表をしまぁす。
まず、F-2!
次は・・・J-6!
最後は、G-9!
よし、じゃあ今回の放送はこれにて終了だ!
皆、頑張れよぉ〜!"
最後の下りを宏文は余り聞いていなかった。
このゲームは人の命だけじゃなく、
人の人格まで奪うんだ・・・。
「あぁあ・・・・痛ぇ痛ぇ・・・・。」
宏文は右肩を抑えた。
頬を涙が伝った。
441 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/24(水) 22:29:09 ID:nh9Th6FN
≪電灯の話≫
<G-7 南の住宅街>
シンバが、シンバが私を守るために死んだ・・・。
人殺しの私を守って・・・・。
香織は電柱にもたれ込んで泣いた。
もう涙で周りが見えない。
大粒の涙がどんどんコンクリートの上に広がった。
"カラカラ・・・"
金属を引きずる音が背後から聞こえた。
誰かが近づいてる。
(だれ・・・・?)
香織が後ろを向いた瞬間バットが振り下ろされた。
442 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/25(木) 23:41:09 ID:M0fw6f36
443 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/08(木) 09:18:06 ID:gvf3xm7B
続きはまた一ヶ月以上先でつか…。
444 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/28(水) 01:41:39 ID:e0twImjN
保守
445 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/03(月) 19:39:50 ID:V6aQ2G1X
まだやってますか?
446 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/04(火) 08:51:49 ID:T5bWyxKk
書くペースが遅すぎる・・・。
447 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/16(日) 22:59:06 ID:tLk65l+y
まだやってたのか
>>447 いえ、作者は逃げますた
あとは落ちるのみでつ
449 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/30(日) 01:39:26 ID:XHJDck31
449
450 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/31(月) 23:45:57 ID:LbUcSMy9
450
ageても無駄だぞ
どーせ作者は戻って来んのだから・・・
452 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/06(日) 08:27:59 ID:Wq+5uqsl
忘れた頃に戻ってくるのが作者
わが怨み、現在完了。
直をつけて同席者を殺してるのはどうせあかねでしょ?
伏線あり杉
455 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/08(火) 18:07:07 ID:ysquxlO0
もう5月から書いてなかったのか・・・・。
そろそろ違う人にバトンタッチしてくれ。
つか、リレー方式に変えないか?
457 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/09(水) 07:00:22 ID:umVV/RmG
459 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/09(水) 19:32:09 ID:TO2rY5yD
461 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/11(金) 00:50:37 ID:5NkeCpWA
作者って学生だろ
夏休みなんだし続き書けよ
462 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/17(木) 17:30:22 ID:St7GluNK
少し前の
hiphopバトルロワイアルスレ
をみてるようだ
463 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/17(木) 17:41:24 ID:DNUHOJ0Y
崇は一瞬、ほんの一瞬だけ目を疑った。だが確かに今目の前にいるのは
紛れもなく、親友の丸山しゅうだった。
「しゅ・・・しゅう・・・」
崇が一歩歩み寄ったその時だった。
しゅうの左手がすっと、まるで上から糸か何かで引っ張られているかのように
上がり、片腕だけの「前習え」の姿勢になった。
「崇。あと10秒だけ待ってやるよ」
その言葉の理解に10秒は必要だった。
なぜ――親友は――しゅうは俺にそんなものを向けているんだ?
part5でやったら面白そうだな。
編入生;幸作
自分たちを殺し合わせてる先生の息子という理由で
クラスメイトから敵視される幸作。
そんな幸作を救うために奔走する健次郎。
健次郎を支える千春。
「俺流スタートダッシュで行くんだ!! 」などと独り言を言いながら
初っぱなからゲームに乗る明彦。
この辺を骨格に書いてみようと思ったけど、書き始めてみると
結構めんどくさいなw
465 :
全七先生:2006/08/18(金) 04:29:36 ID:nvHFBdsG
466 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/18(金) 07:14:40 ID:wE723iHj
雄一郎とママがキス
>>464 書くのは構わないけど、先に6を完結させてから書いてくれない?
468 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/19(土) 01:06:45 ID:E05UAjB2
バトロワ2バージョンの金八7を見たい
クラス対政府みたいな感じのやつ
それだったら、いやな殺しもなくなる
>>468 まっとりあえず6を完結させような。
新しい書き手募集
すげえ!まだ続いていたのか!
書いている人頑張ってください。
471 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/21(月) 18:59:29 ID:+2Hh8esP
香織は間一髪で一撃を避けた。
バットは香織の制服の袖を掠って地面に落ちた。
「か、カッシー・・・・?」
正臣の目はかなり血走りっている。
すぐさま次の一振りが来た。
「キャッ!」
香織はしりもちをつく。
"ガンッ"
バットは音を立てて電柱にあたった。
「お前も殺してやる!!」
正臣は叫んだ。
"タラララ"
「!?」
正臣の足元のコンクリートが砕け散った。
「あぁ、うっさいねぇ・・・!」
雪絵が立っていた。
472 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/21(月) 19:40:26 ID:+2Hh8esP
「あんたもムカついてたんだよね!
いつも人の目の前でいちゃいちゃしちゃってさぁっ!!」
そう言うと雪絵は銃を構えた。
"タラララ"
正臣は民家の庭に飛び込んだ。
「待てッ!」
雪絵もすぐに飛び込んだ。
が、正臣の姿が見えない。
2人ともいなくなった。
香織はびくびくしながら2人の飛び込んだ民家を見た。
(い、いまのうちに・・・・)
香織はビクつく脚でそこから離れた。
「どこ行った!?」
"ガンッ"
正臣が塀の陰から飛び出して、
雪絵の頭を思い切り殴った。
「ぐっ!」
473 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/21(月) 21:18:47 ID:+2Hh8esP
ごめん真似して書いてみたけど続かんorz
474 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/22(火) 23:04:23 ID:WVC0kh9f
475 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/23(水) 13:56:44 ID:sbVmISmP
宿題おわってね〜
476 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/29(火) 21:30:12 ID:/5+M1cJ5
>>197 まぁ程度が問題だな
簡単に言えばJUSTだな
477 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/30(水) 19:33:59 ID:HNR8ViJM
>>476 お前JUSTの意味しってんのか?しかもここでJUSTは使わないとおもうんだけど
それに偉そうに
479 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/31(木) 20:00:18 ID:Z9/t5SNa
作者降臨マダー☆⌒凵\(\・∀・)
というか
新作者降臨マダー☆⌒凵\(\・∀・)
483 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/23(月) 23:43:13 ID:fSNWrqlY
作者が5ヶ月以上行方不明な件
484 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/06(水) 12:35:34 ID:CzT+Ne5d
ハ,,ハ
('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
/ヽ 〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
/| ̄ ̄ ̄|.\/
| .モツ煮..|/
 ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・ブラックブラック・枕・ケータイ電話
聖教新聞 ・ダッチワイフ・外付けRIGEL340MHDD・ドエット・寄生虫キムチ
虫食い付きウールセーター・アヒル隊長・最高級黒酢・ナニカの生首・デスノート
LANケーブル・シャープペンシル・リラックマ
485 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/09(土) 02:41:30 ID:1oD7e6Eb
マジで作者どこに消えたの?(゚Д゚ ≡ ゚д゚)
486 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/09(土) 02:58:07 ID:SqEkKko2
知らんよ
487 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 01:53:55 ID:Cxzn68XA
可哀想なので保守
489 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/04(日) 12:27:36 ID:zy97VZjs
ヾ(゚ω゚)ノ゛
490 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
作者は、地獄少女に地獄送りされました。
いっぺん、死んでみる?