博学な言語学板の住人の方々との対話できる貴重な優良スレが、
サーバーの規制により議論が一時停止するのは残念なので、
仮スレを立てますた。
とりあえず、2ゲト
どうもありがとにゃ>1しゃん
規制されてるのは俺だけかも知れないので、俺はここに書くとしてレスは本スレに
してもらってもいいですにゃ。暇な人がいたら俺の書き込みをそのまま本スレに
コピペしてもらうと、なお読みやすくなると思うにゃ。
>2
了解です。
あちらにも、念の為レスコピペしておきますね。
どうも不思議なことが起こるにゃ
「進化心理学2」が980までしか表示されないのにゃが、俺がレスしたはずの983は
どこへ消えてしまったのかにゃ?
「進化心理学3」の
>>6しゃん
>ネオもネオネオも、進化生物学では聞かない用語であるとか
ネオネオはともかく、ネオが聞かない用語とはどういうわけだろにゃ。
万一、わざわざことわるまでもなくネオ・ダーウィニズムは進化論の定説である、
ということにゃら、ちょっと視野が狭いように思うにゃ。
すでに完全に覆されたとまでいう人もいるようにゃが、少なくとも一部の小進化
(工業暗化とか)を除き、自然選択はまるで実証のない仮説の一つに過ぎないの
だけどにゃ。(UG仮説もその点同様にゃが)
ええと…。 先生にはあまり関係ないかもしれませんが、
後々ややこしくなるのが辛いので、名乗っていきます。
(名乗る程もないアフォ素人なんですが)
とりあえず「進化心理学2」が981以降コピペしますね↓
進化心理学スレ F2
981 :(´∀`) :03/02/22 08:19
適応価は特に専門タームのつもりもないにゃが、adaptive valueのことにゃ。
全言語のページからadaptive valueを検索しました。� 約609,000件
>>978で仰るような意味で結構にゃ。逆に教えてクンにゃが適応度というのは何の訳
ですかにゃ? fitness ナントカ?
>そういうことがおこるのが調整ゲームの特徴
例えば右側通行についてどうやってそういうことが起こるのか、例を出してもらえん
かにゃ? まあ素人考えでは、右側通行は通行の混乱を避けるという目的を先に設定して
取り決めることのできる人為的ルールで、集団が違えば同じ目的のために別の戦略を選ぶ
こともできるにゃ。それと同じことが言語の構造原理(接触のないすべての個別言語に
ついて成り立つ普遍法則、無意識的知識)についてもあり得るのか、考えてみたいですにゃ。
>何が「本」で何が「末」
キリンの首はなぜ長いか、と同じ話しだけどにゃ、構造や法則(本)が先にありその
帰結として機能(末)が生まれるのであって、その逆ではない、ということにゃ。
今の例でいうと、たとえば伝達効率を上げるため(結果)に摘出不可能領域(の知識)
が生じる(原因)という見方が本末転倒なのにゃ。どうもそちらではいまだに目的論的
説明が受け入れられているのかと心配になってくるにゃが?
Yahoo規制のせいで(原因)レスが遅れる(結果)のにゃ、すまんにゃ。
進化心理学スレ F2
982 :190 :03/02/22 09:32
>>981 これらに対する返事は、まとめて「言語スレ」に書きます。
進化心理スレ3では、177さんの以下の提案もありますので。
>そんなわけで、ここで進化生物学のロジック(の延長)で、いかにして
利他的に見える行動の進化を説明することができるのか、その説明から
どのようなインプリケーションが導けるのか、を考えることは、その
まま進化生物学のロジックの有用性を検証することにつながります。
というわけで、このスレでは非ランダムモデルの説明とそれについての
考察を続けることにしましょう。
983 :177 ◆NgGAMEeuew :03/02/22 11:52
>>981 ゲーム理論関連のQAは
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1020533658/ で行っています。調整ゲームについてはこのスレの89以降に
解説をしましたのでご参照ください。
遺伝型の進化ゲーム理論の基本ロジックは
「良く増える戦略ほどシェアが増える」ですので、
適応度(fitness)の大小がダイナミクスを動かす原動力となります。
適応度を増やす「ために」シェアが増えると考えるわけでは無い点に
注意していただければ幸いです。
>>4 どうやら,進化心理学F2はdat落ちした模様です.
当方のログでもステ助氏のコピペどおりですた.
おそらく顔文字先生のレス番記憶違いだと思いますが.
YahooBB規制は,えらいことになってますな.
プロクシなどは試されたのでしょうか?
ttp://www.cybersyndrome.net/ などは,有名すぎて使える串は無いかもしれないですが,ご参考までに.
ますます混乱してきたにゃが……
「生得2」スレの
>>594 >問い:「そこで挙げられているのは“言語の背後にある構造”でないのか?
>そもそも問われるべきは“学習システムたる個体が構造の獲得できるため
>には、どんな制約が必要か?”という問いではないのか」
「構造を獲得」というのもへんな言い方ですにゃ。個体が獲得する(正確にはその
脳内に発生する)のは個別言語の文法にゃが、統語構造については個別文法間には
ごく小さな変動しかなく、その部分を経験基盤で決める以外は最初からあり得る
構造が原理的に厳しく限定されているからこそ、短期間内での均一的獲得が可能に
なると考えるにゃ。だからその原理(593でコピペされているようなもの)こそが
言語獲得上必要とされる制約なのにゃ。
>>595 >論点2はここから導出しましたがOKですか?
OKでないにゃ。次と関連するのにゃが、
>>597 >例として、(刺激等価性のような)異なる表象を結びつける能力を、言語の背後に
>存在する認知能力、と考えます。
認知モジュールや領域固有の考え方からすると、言語能力はそれだけで自律しており
なにかより基礎的な汎用認知能力の上に成り立っているとかそこから帰結するとか
いうことにはならないのにゃ。だから
>この「認知能力なるもの」
なるものは、言語構造に言及しながらでしか語ることができず、全体として見た言語が
適応的であるとしても、その中でこの認知能力がその適応価(思考や意思伝達を
言語によって効率化することが繁殖成功率アップにつながる等)に貢献している
とは言えない、と考えるにゃ。
横レス失礼します(汗。
本家スレ602(顔文字先生)
>しかし、この調整ゲームのロジックは戦略A・Bがすでに与えられていることが前提で、そこから
>たとえばAに収束することを説明することはできても、最初からAしか存在しないということは
>説明できないと思うにゃが? 今問題にしている言語の普遍原理Pについて、いわばPを取らない
>戦略があらかじめ禁じられていることをどうしてすべての幼児は知っているのか、という言語獲得の
>論理的問題に対してどう適用するのか、ご教示願いたいですにゃ。
に対する177氏の解答は、
進化心理学スレ F2
970(177氏)の
>ある特定の文法規則(エンコードのお約束とデコードのお約束)が
>定着する背後にも同様のダイナミクスが働いている気がします。
>何が定着するかはチャンスレベルで、説明をつけようにもお話にしか
>ならないと思われますが、それが「定着していること」そのものは
>進化ゲーム論的に説明がつくと思います。
>980
>
>>975 むしろ言語生得性についての議論は向こうに任せて、
>ここでは、言語進化に関連する淘汰圧について考えてみたいと
>思っています。
って事みたいでつ。
要するに、所与の戦略(言語能力)獲得の要因については
177氏は進化心理学スレでは言及しないみたいでつ。
言語能力を獲得した個体がどうして広まったのかという淘汰圧の方を
扱おうとされているみたいです。
>4
演繹力や応用性の高い知見が得られるような生産性のある仮説を取るという事みたいでつ。
私もそれで納得ではあります。
(初学者なので、まずは進化論の仮説から入りたいと思いますが、
他の仮説を否定している訳ではありません。)
反証はできても、実証できる仮説ってすごく少ないと聞きましたので(汗
UG仮説については、190氏や行動厨さんら諸兄方との対話の中で
生産性のある議論に発展していくかなぁと期待してROMっておりますw
余談ながら、190氏はたしか認知・社会科学徒さんでして
(うろ覚えですので間違っていたらご訂正ください。 すみません。。)
進化論についてはどう思ってらっしゃるのかわかりません。
>9
>認知モジュールや領域固有の考え方からすると、言語能力はそれだけで自律しており
>なにかより基礎的な汎用認知能力の上に成り立っているとかそこから帰結するとか
>いうことにはならないのにゃ。
以前どこかで、基礎的な汎用認知能力の獲得より、生成文法能力?の獲得の方が
先なのではないか?というレスを見かけたような気がするのですが。。
文法を判断する(使いこなす)には、まず、その語が主語なのか、動詞なのか…といった
認知能力(刺激等価性)が必要ですよね?
顔文字先生のレスを拝見していると、
この認知能力は、汎用的認知能力ではなく、言語能力の一つに入れられているという事でしょうか。
要するに、汎用的認知能力で得た像?を、転写するような能力があり、
それは言語能力の一つであると言う仮説でしょうか?
横レスすみません。
>>11 >反証はできても、実証できる仮説ってすごく少ない
そうですたにゃ(ぺこり
では中間種の不在はどうにゃろか。
ちなみに言語についてよく似たことが連続性のパラドクス(continuity paradox)と
呼ばれているにゃ。人間言語も進化の産物であり動物言語から由来すると考えられる
のに、両者の間には大きな質的差がある、このギャップは漸進適応進化ではなく
断続平衡進化を支持する、とかにゃ。
>言語能力を獲得した個体がどうして広まったのかという淘汰圧
どうやらこの最初の段階で食い違いがあるようなんですにゃ。
多分ここでの「言語能力」とは、俺が「言語全体」といってるときの言語だと
思うのにゃ。この意味での言語が適応的であることには異存ないにゃ。
一方、その言語能力を構成している中に原理Pというのがあって、これが
言語の持つ適応価になんの関わりもないようなものであるとき、Pに従う言語が
ゲーム理論的にPに従わない言語を押しのけるなどということがあり得るのか、
むしろ最初からPに従わないような言語は発生し得ないと考えるべきではないのか、
ということなんだけどにゃ。どう言えば分かって貰えるのか……
乱暴な喩えをすると、どうして水はH2Oなのかと尋ねて、もともとH2Oの水とか
H3Oの水とかいろいろあったがH2Oが次第に勢いをまし、ついにすべての水がH2O
になったんよ、と言われてるような気分になるのにゃ ( ゚Д゚)ハァ?
>13
ナイスでつ。
>本家スレ607殿
ご回答ありがとうございます。
でも私のゴミレスのコピペは勘弁して頂きたかった・・(涙
初めから目的語だーとか文法しらなくても母語を話せるので
そういう問いではありませんでしたが
私の書き方が悪かったのでしょうか。
要するに、動詞に該当する行動と、
主語に該当する客体のカテゴリー分けは
汎用的認知能力なのか、
それとも言語能力の一つなのか?
という問いでした。
まあ、顔文字先生の負担になるから黙っちょれw
という事なら大人しくチョム小辞典読む事にしまつ。
では。
「生得スレ2」の
>>608 608しゃん自身の主張ではないと思うので遠慮なく言わしてもらうにゃが
>例えば、Mary hit Bob.なんていう能動文があったとして、これは「mary」と「bob」の
>両方を認知したという認知の結果として表現される文と考えるわけですにゃ。
>にゃから、もし何らかの理由でMaryを認知しない場合(できなかった、としてもよいし、
>あえてしなかったとしてもいいですにゃ)Bob was hit.という受動文が出てくるわけですにゃ。
生成側からすればこんな極楽トンボ的な見方はないわけですにゃ。
MaryとBob(という事物対象)を認知することと、これらに対応するMaryとBobという固有名詞を取り込んで文を形成する能力の間には相当な質的差があり、前者の能力から
自動的に後者の能力が出てくるのであれば、これほど気楽なことはない、まるで空を
飛ぶことを夢想したら勝手に翼が生えてきたといってるようなもんにゃ。
Maryを認知しないことは、Bob was hit.という形式を作る能力自体を説明するのでは
なく、Bob was hit.という形式を選んで使うことの動機にすぎない、この形式自体は使用
に先行して可能になっていなければ使いようがない、ということですにゃ。しかも、
以前の例と似てるにゃが
Mary forced John to hit Bill.
という事態においてMaryを認知せずBillとJohnを認知したからといって
*Bill was forced John to hit.
みたいな受動文が許されるわけもない、つまり言語構造としてどういうものが可能で
あるかないかは、言語固有の原理が決めるのであって、非言語的認知様態がそこに
関与する余地はない、というわけですにゃ。
>15
かぶりますた。
おつきあいさせてしまいスミマセン。
淘汰圧については、言語能力のある個体と、言語能力のない個体にかかる淘汰圧について言及はできても、
生成文法といった内部の構造については「お話」しかできないので踏み込まないといった所だと思いまつ。
ただ、そのような内部構造(言語能力)を持った個体がどういう条件下であれば安定的戦略となり広まるか・・
というのを辿る事はできるかもしれないwと夢見てます。
猿にはないのになぜ人間には言語能力があるのかとかいった事の手掛かりが見えてくるかもと。
>16
その辺りの区別はついているのでつ・・・
携帯からなので上手く書き込みできませぬが・・
生成文法については進化心理学とは離れての好奇心です。
子供の頃この世にはないような概念や文法を持った言語を作ろうと夢見て
友達を巻き込んで進めた事があり・・
結果は友達にも意図は伝えられず、暗号づくりになってしまいましたが(汗
妻と帽子を取り違えるという認知エラーを起こしても文法を誤る事とは別次元の話なのは了解でつ。
言語能力があるから今の私達のように認知できるのか?
という確認の為の問いですた。
「生得スレ2」
>2つのスレで複数の話が同時進行するのも読みにくいものなので、
>「顔文字さんの発言は見つけた人がこちらへコピペ」
>「それ以外の話はこちらへ書き込み」ということにしませんか?
そりゃ願ってもないことですにゃ(ぺこり
>あちらでのステ助さんの発言も、これまでの内容と関連していますし、
>こちらへ書き込まれたら?
是非そうして下さいにゃ
>顔文字さんにはお手数をおかけして申し訳ないですが。
にゃんのにゃんの、こちらこそお手数ですにゃ。
これまでの発言をまとめてコピペしておきました。
以後、こちらのスレには顔文字氏ほか規制を食らっている人だけ書き込み可。
ここに書き込まれた内容にレスしたい場合は本スレにコピペした後、あちらに書き込むこと。
ということでよろしいかな。
妻と「走る」という行為を取り違えるような認知エラーがあった場合は一体どのような部分の障害が考えられるのでしょうか?
(そういう障害は実際見られないのでしょうか・・分かりませんが)
このような認知能力は言語能力の一部か、それとも汎用的認知能力なのか?
という素朴な疑問ですた。
なんか荒らしみたいですみません・・
>>21 はい、それ、あちらに書いておきましょう。
>19ー20
本家スレを見ず、このスレでもリロード遅れで書き込みしてしまいましたが、了解しました。
お手数お掛けしすみません(汗
代行しておきました.
●購入でアホーBBユーザーでもカキコが
可能との報告も散見されておりますが,
乗り換えも一つの選択肢ですね.
>>25 ありがとにゃ。
「進化心理学3」の
>>17 繰り返しにゃが、中間種の不在にも関わらず自然選択説という仮説演繹体系が維持できると考える
理由が分からないですにゃ。
変異は文字通りランダムなのではなく、変異がおきる時点での諸条件にある物理的・数学的法則が
作用することで一定のパターンでしか起きない、そして起きた変異が生存や繁殖に決定的に不利で
ない限りは残っていく、と考えてはどうにゃ。選択説でも事情は同じにゃが、説明しなければなら
ないのはどうやってその変異体が生じる(しか生じない)のかではないだろうかにゃ。
最適者生存はトートロジーないし後付けの講釈に過ぎず進化論の表舞台から退くべきだと思うにゃが。
まあ、俺が乱入してスレの流れを攪乱するのも悪いので無視してくれもいいにゃ。
「生得的か2」スレの
>>625(190しゃん)
上でいっぱい書いてくれたにゃがそっちは後回しにして、まず
>「どこから諸制約が生じたのか」が明示されない限り、これは
>一つの可能性に過ぎない。その作業は、生成文法派で行われているだろうか?
以前の生成なら、そのような制約は言語に領域固有でどこからも導出されない、というのが一つの主張に
なってたにゃ。しかしより深い説明を求め出すと(チョムのいう「説明的妥当性」を超える作業)そんな
ことばかりもいってられないので、一見無関係に見える自然諸物に共通する数理的特徴、に注目し始めた
(これ自体の生成文法的意義はチョムは昔から示唆していた)、例えば細胞分化や形態発生についての
TuringやThompsonの仕事を言語構造の自己形成能について当てはめてみる、といったことが(ごく少数
の人によって)行われつつある、といったあたりにゃ。そこに働く経済性原理、最大化ないし最小化の
法則に手掛かりを求め出したのが90年代に入ってからですにゃ。すぐに答えが出なくても長〜い目で
見てやって欲しいですにゃ。で、例えば虚無しゃんがあげた対数螺旋にしても、自然物のデザインには
適応云々以前にそのようなものを機能的には無関係でありながらいたるところに作りあげる法則が働く
ということの例になるのにゃ。
>人間だけでなく霊長類は「事物の関係性」や
>「因果関係(ある主体の行為→導き出される結果)」などを認識する能力を
>持っています。単なる「行為主体の認識」だけではない、高度な認知能力を。
にも関わらず、言語はヒトに固有である、チンパンジーにいくら訓練を施しても人間言語にまったく
近づくこともできず、一方すべてのヒトはなんの訓練もなく母語を獲得できる、というのも言語の
種固有性・領域固有性の根拠になってきたわけですがにゃ。
>それらが「言語」と何ら関わりを持たない、とする主張は、
>>615だけでは
>ずいぶんと極端なものに思えます。
何ら関わりを持たないとは言ってないし、根拠は615だけではなくこれまで生成が提示してきた言語の
法則性のすべてなのにゃ。だがそれらをいちいち持ち出すまでもなく、たとえば*Bill was forced
John to hit. が言語構造として成り立たないというほんのささやかな事実さえ、言語固有の認知制約を
想定しなければとらえることができず、言語外の汎用認知能力に頼る認知主義では無力だろう、という
ことにゃ。
>>29 ありがとにゃ。
「進化心理学3」の
>>22 >「最適者生存」も「ランダムな突然変異」も進化生物学で主張されていることでは
>ありません
まるで進化生物学自体が一つの理論であるかのような言い方に聞こえるのにゃが、
177しゃんのいう「進化生物学」とは一体何のことにゃ?
自然選択も適応も進化生物学の中で提示された一つのアイデアに過ぎないはずにゃが?
で、言語の進化はそれらのアイデアが無力であることを示している、ということにゃ。
>適応度に差があるときには、相対的に適応度の低い戦略のシェアが減少する
>というのが進化生物学の基本ロジックです。
こちらの理解不足のせいで、これが単なるトートロジー以上のものなのか分からない
ですにゃ。
>「中間種の不在」によってこのロジックがどのように反証されるのでしょう?
適応度に差があるとき、というのが前提である以上、その差を示すような競合戦略が
なければならないにゃ。キリンのクビが長いほうが適応度が高い、のであれば適応度の
低いそんなに長くないクビがいなければならない、それがいない以上はクビは伸びるべき
とき(teleologyではなく)に一気に伸びた、と考える方が筋がとおる、のではないだろ
うかにゃ。
>問題の立て方が悪いような気はするのですが、どう悪いかを判定するするために
>あれだけのスレを読み返す気にはならないのでした。
Maynard Smith & SzathmaryのMajor Transition in EvolutionやThe Origins of Life
(後者は前者の簡略版みたいな感じ)に生成の章があるので、生物屋さんにはこっちを
お薦めするにゃ。当然にゃがら彼らはneo-Darwinianなので、チョムのUG仮説を受け
入れた上でそれを選択で説明しようとし、中間種の存在を遺伝性言語失陥やピジンに
求めているわけだけどにゃ。
自然選択をフロギストン、エーテルと並ぶ科学の三大神話とまでいう人もいるにゃが、
チョムらの基本スタンスは言語には自然選択による説明を受け付けない側面もある、
という程度のことであって、選択を完全否定するものではないにゃ。
ステ助さん、コピペ野郎さん、名無し草さんいつも有難うございます。
せんせ、かかりせんせが体調を崩されてから、先生の負担を軽く出来ないものか、
様子を見ていましたが、この言語板中でも特にへたれにはなかなか、口をはさむことも
できずじまい。せめて、日頃のささやかな感謝の意を込めて、「進化心理3」に
コピペさせて頂きますでつ。かかりせんせも復帰され、FRED氏、逃走派せんせ、おそらく
K-Rod氏も(?)最近(あ、あと虚無好きせんせもw)、参加されてきているようなので
安心してお任せしようと思いますです。出来れば、先生もこれに懲りずにまたよろすく
おながいしまつ。(ぺこり
ところで昨晩、NHK教育22時〜マウスのクローン研究の紹介がありますた。体細胞の核を
直接マイクロマニュピレーターで移植するという手法で、その移植された核は移植先で初期化され
うまくいけば、クローン胚になるということですた。そこで、その学者が言うには、
自然界にはこのような核が移植されることがないのに、卵細胞で核の初期化が働くということは
卵細胞にそのような、機能が備わってるからだと考えられ、「それは何かの為にやはり必要だから
だろう」と言っていたと理解しますた。細かいところで、誤解があると思われますが、
この様な見解を目的論的というのだと思いましたが、これに関してはどう思われますか?
それ以外の見解は検討の余地なしなのでしょうか?あんまり関係なくてすみません。
あ、これは、せんせだけでなくても結構です。ふさわしい話題かわからないので、ここに書きますた。
御了承くださいでつ。
あ、
>>30は「進化心理学3」にコピペ代行しましたでつ。
分かりにくくてスマソ。
>>31 teleologyとteleonomyは区別されますにゃ
「進化心理3」
>>61 >ここでいう進化生物学とは mutation と selection を進化(=集団中の遺伝子頻度の変化)
>の原動力と考える理論体系一般のことを意味します。
それは進化生物学の中の一つの考え方なんであって、学問の分野とその中の個別理論を混同して
いるのではないのか、と尋ねているわけだけどにゃ。
>進化生物学の反証になるわけではありません
当たり前にゃ。生成文法が主張する原理Xを反証することはできても、生成文法やましてや
言語学という学問への反証にはならないのと同じにゃ。
>>62 >1 言語はいかにして獲得されるのかを考える
そのためにはまず、言語を獲得するとは具体的にどのような知識を獲得することを言うのか、を
明らかにする必要があり、それがそのまま
>3’ 言語には構造や制約がある(ように思う)
につながることを理解して欲しいですにゃ。母語知識はその当該文法で生成可能なクラスをそうで
ないクラスから区別する能力を含み、それは現実の初期言語データから経験的に帰納できないような
高度に抽象的な構造・制約によってしかとらえられない、ということに気づくことから出発している
のにゃ。言語知識の内実を見ないまま、学習アルゴリズムもへったくれもないですにゃ。
>「構造や制約」というのは定式化の難しい段取りの悪い概念なので、手間がかかるわりに成果は
>期待しにくい
ではそれ以外に母語知識を明示的にモデル化する方法があるのかにゃ? 構造や制約に基づかない
言語理論が同等に記述力・説明力を持つ、ということを示さないといかんですにゃ。それをすっとばして
>3,4の方向に話が進んでくれたら面白いのにな
は噴飯ものですにゃ。
今度は「生得性3」のほうにお願いしますにゃ(ぺこり
遅レススマソにゃが……
>>617 >・非相加的遺伝=複数の遺伝子がセットで存在したときに限り、ある表現型が発現する。
1遺伝子1文法原理などというつもりはないにゃが、敢えて言えば生成の見方はこっちですにゃ。
つまり個々の原理のどの一つも単独で言語として機能することはないからにゃ。目はどの部分が欠けても
目として機能しないから、すべてのパーツが全部一緒にできたはずである、という議論はいったんは
自然選択でカタがついたように見えて、実は全然解決していない、という指摘もあるにゃ(Behe
>もし後者を主張するならば、「どうでも良い」原理の集積体たる言語は適応的でも何でもないことになる。
これは飛躍し過ぎですにゃ。言語はここで問題にしている普遍原理だけから成り立つわけではないのでにゃ。
「言語生得説」について一般の人が持ちやすい誤解の代表がこれにゃ。言語内部には生得的な部分もある、
としか言ってないのに、全部生得だ普遍だと言ってるように取り違えてそんなアフォな、となるのにゃ。
下で628しゃんが大事なことを書いているにゃ。
>人間のcomunicationというのは何か情報のやり取りをするのが目的なのではなく、communicaiton、
>それ自体が目的になっている
言語のこういう機能が適応価を持つことは明白にゃが、その機能にとって問題の原理は何か意味を持つのか、
ということですにゃ。たとえば言語が線形順序ではなく階層構造に依存していることが、言語の生存・繁殖
上のメリットを高めることにどう貢献しているのか、なのにゃ。
>>619 >「なぜそうした制約が備わっているのか?」を明かそうと試みた話は聞いたことがない。
そういう制約があるということを明らかにしたことだけでも、贔屓目に見れば過去のどんな言語学に
比べても特筆されるべき成果なんだけどにゃ。まあ、どうしてその制約でなければならないか、は
>>626で書いたような具合でこれからの課題にゃ。
>#この「なぜ」という問いに答えようとするのが、進化ゲーム理論や、「生得性と環境のインタラクション」>を解き明かそうとする認知科学者の仕事だと思います。
>調整ゲームの話は「なぜ原理A以外は存在しないのか?」を「適応」というメタ原理から説明しようとする
>議論です。
まったく同意しかねるにゃ。ゲーム理論ではすでに原理A自体が与えられている(原理Aに従う言語を
持つ個体がいる)ことが前提であって、原理Aの起源については棚上げにせざるを得ないのではないかにゃ。
ゲーム理論が生成と関わるとしたら、それはせいぜいパラメタセッティングの段階だろうにゃ。ある言語
社会に生まれた子供がどうしてその言語社会のパラメタ値を選ぶのか、幼児期にほんの一時的に違う値を
とってもすぐに再調整されるのはなぜか、あるいは逆に大人がいくら訂正してもいうことをきかないのは
なぜか、それは子供にとって「大人の注意を自分に向けさせる」という文字通り生存に関わる言語の機能を
果たす上でそれが最適戦略だからだ、と考えてもおかしくないのにゃ。
幼児の一語文「ワンワン」は「犬がいます」という叙述ではなくて、「ワンワンと言ってる自分に注意を
むけてくれ」という命令なのにゃ。
>>624 >個人的にも「伝達の効率性」という機能的な観点から、いくつかの「原理(
>>593)」が生得的に
>獲得されたようにも思えます。
非常に考えにくい可能性にゃ。たとえばどういうシナリオになるのかにゃ。
>>629 >突然変異として生じようがない。
正しくは突然変異の偶然だけに期待することは難しい、ということですにゃ。
>分子レベルで「〜という変異は物理的に発生しない」と、主張すること
>は可能かもしれません。現在の科学ならば「論理的に可能な変異」を同定
>できるでしょう。しかし、言語構造・文法原理のレベルで「他の原理は
>発生し得ない」と主張することは、いかにして可能でしょう?
言語の発生も進化も所与の物理的条件、数学的法則の制約下で起きたことであり、それに反するような構造は
生じ得ない、という方向ですにゃ。だから自然世界における経済性原理、最小労力、最短経路(最近チョムは
ニューロン連結における配線の経済性wiring economyの喩えがお気に入りのようにゃ)と言語の経済性の
間に関係を求め出したのにゃ。
「生得性2」にゃった……
置き去りの予感……
誰かいないかにゃ(´・ω・‘)ショボーン
「進化心理」
>>65 自分に都合が悪い議論は不毛かにゃw
>「構造や制約」というのは定式化の難しい段取りの悪い概念なので、手間がかかるわりに
>成果は期待しにくいように思います
とあるにゃが、他でもなくその「構造や制約」が説明を求めていることなのだということは分かってもらってる
のかにゃ? 分かっていれば「手間がかかるわりに〜」というトンチンカンな発言はしないはずだから分かって
いないのだろう、それなのに「どのような学習アルゴリズムで言語の獲得が行われているのか」と話しが進めば
面白いなどとどうして言えるのか、と訝しがっているわけにゃ。それから
> 4’ 構造や制約は学習心理学や進化生物学では説明できない(ように思う)
> 5’ 学習心理学や進化生物学は誤っている
のいずれもこちらの主張ではないにゃ。構造や制約に関する知識も進化の産物であるから、進化生物学からの
説明を要請するにゃ、しかし自然選択説ではそれは無理だろう、という問題提起なのにゃ。「UGは自然選択で
は説明できないから間違っている」という表明と比べてどっちが理性に適っているかにゃ。生物進化はすべて
自然選択で、また言語獲得も学習で説明されなければならない、できるはずだ、というのは単なるドグマで
あり、それ以外の可能性に視野を拡げるべきだと言ってきたつもりだけどにゃ。少なくとも言語知識のどの
ような部分が自然選択や学習による説明を拒絶すると思われるのか、を知らなければこの問題に関わることは
できないはずにゃ。そしてそう思うのが自然選択や学習についての当方の無知によるというのであれば、そこを
指摘して具体的に可能なシナリオを示してくれればありがたいですにゃ。
それから繰り返すけどにゃ、学問分野が誤っているという主張はここでは無意味にゃ。その中で出されている
個別理論が、個別の問題(この場合言語知識の起源と系統および個体発生)に対して説明力をもつか否か、と
いう議論ではなかったのかにゃ。
>>66 学習ではない、ということの証明は原理的にできないから、学習だという提案がなされるのを待たして
もらうにゃ。で、そういう提案をするのなら、
>「構造や制約」というのは定式化の難しい段取りの悪い概念なので、手間がかかるわりに
>成果は期待しにくいように思います
みたいなことは言ってる場合ではにゃい、違うかにゃ。
>「特定の制約を備えた学習ルール(→あるいは制約)がどこからやってきた
>のか」を考える作業。その候補の一つとして「適応」を考える。
だから、適応は何も生み出さないのでは、とお尋ねしているのにゃ。自然選択は生命の起源自体を
棚上げにしてその後日談だけにうつつを抜かしてきたわけですにゃ。
やべー、心理板に「代行しときました」って書いてどうすんねん>自分
ともあれコピーしときましたー
>31 どもでつ。
>42 乙です。
>40 すんません。
「進化心理3」
>>73 >言語屋さんというのは本当にロボより、進化生物学について詳しいのかな?
邪魔ばかりしても悪いのでこのスレに乱入するのはこれで最後にするにゃが、どうも俺の目には177しゃんは
ネオ・ダーウィニズム即ち進化生物学であるようなとんでもない洗脳を受けてしまった人に思えてきたにゃ。
さすがの俺も生成文法のみが正しい言語理論だなどという妄言を吐くほどの極楽トンボではないわけにゃが、
177しゃんも現代進化生物学の中で自然選択説がいかに脆く危うい立場に追い込まれているかには気づいた
方がいいと思うにゃ。じゃにゃ〜
>>45しゃんありがとにゃ。
逃走派しゃん、言語板への書き込みもしばらくはここを通さざるを得ないので、見つけたらコピペよろしく
お願いしますにゃ(ぺこり
Jスレの続きもお願いするにゃ。俺のほうは事情でしばらくはペースダウンを余儀なくされるのにゃがw
「生得性2」
>>659 人の発言をわざと歪めて引用してもらっては困るのにゃ(怒
空範疇も素粒子もその科学的実在性はそれがもつ説明力によって正当化される、ということにゃ。
空範疇を立てない理論が、空範疇の理論と同様の説明力を持つことを示してから発言してもらおうかにゃ。
日本語に空の冠詞があるかどうかとかいった個別の議論と、空範疇なるものが言語構造にあるのかの
一般論も混同してはいかんにゃ。コレコレは学習では(or自然選択では)説明できないだろう、と疑義を
表明しているのを、学習は(or自然選択は)まったくないといってるかのように曲解してる人も困るにゃー。
>>653 >レウォンティン&グールドあたり
はむしろダーウィン進化論内部のマイナーな改良、より正確にはダーウィン自身の主張をネオ・
ダーウィニズムがねじ曲げてしまったのを元に正そうという流れであると理解しているにゃ。
exaptationはダーウィンのpreadaptationに包摂されてるにゃ。
積極的な選択説批判としては、例えばフィリア「選択なしの進化」、ベーエ「ダーウィンのブラック
ボックス」などを視野に入れてるのにゃ。まあベーエの代案はほとんど創造論にゃから現段階で
どうこうすることもないだろうにゃが、たとえば「ダーウィン的な進化理論が正しいものとされる
ためには進化論は生命の分子構造を説明する必要がある」のに進化論はそれをやっていない(棚上げに
している)という指摘はまったく正しいと思うにゃ。反論あればお願いするにゃ。
>扱う対象に応じて両者にかかるウェイトが異なる
俺もずっとそれを言い続けてきたわけだけどにゃ。で、言語の構造制約に対して選択だの適応だのは
関係なかろう、ということにゃ。
>「制約」にこだわり始めると「生成文法なる構造が生得的に備わっている」という、
>肝心の主張を擁護するのがますます難しくなる
今の生成の方向からすればむしろそのほうが好ましいのにゃ。どこからも導出できない言語固有の原理、
というのはそれ以上深い説明を放棄しているのと同じだからにゃ。個体レベルで遺伝的生得的に備わって
いるという主張と、それが進化の過程で最初にどうやって生じたかを考えるべきだという主張はどこも
矛盾しないにゃ。
リンク先見せてもらったにゃが、そこでも「ネオ・ネオ・ダーウィニズム」への言及があるにゃ。
そんな言い方は進化生物学では聞かないとか言ってた人は、はたして進化生物学を知ってるのかという
疑問が増すわけだにゃ。
>>47 >>48 代行済み
代行された方は一応こう書いて置いていただけると重複を防げるのでありがたい。
>>33 有難うございまつた。PCの調子悪くレス遅れまつた。すみませんでちた。
>>49 了.
>顔文字先生
進化心理のほうも,中途半端にするより対話を続けたほうが良いと思われ.
まあ,スレが2つあるのだから内容は適宜振り分けたほうが良いかもしれないけど.
「生得性スレ2」
昨日から一年で一番くだらなく忙しい雑用にかり出されているのでレスが遅れるのにゃ。
>>664 例えば目の進化を説明するということは、目を実現している機構を単に解剖学的に眺めるだけでなく
細胞レベルから分子レベルまで遡ってそこでどういうことが起きているのか、なぜそのようなことが
起きえたのかを説明することも要請するからなのにゃ。自然選択は進化という現象のほんの上っ面を
かすっているだけではないかにゃ。べーエ的にいえば分子生物学や生化学というブラックボックスを
明けないままで進化を語っていられたダーウィンの時代だったから、自然選択はもっともらしく聞こ
えただけなのにゃ。
歴史はネオ・ダーウィニズムを「アングロサクソン生物学がまき散らした宗教的信条のうちのマイナー
な20世紀の宗教セクト」と判断するだろう(リン・マーグリス)なんだそうにゃ
>>667 >「行動文法」
どっかで紹介したメイナード・スミスでも見てみるのにゃ。英語苦手なら翻訳もあるにゃ
「生命進化8つの謎」(長野敬訳) 「進化する階層」(同)
>>668 >「説明力」
くだいて言えば無関係に見える現象をどれだけ多く関係づけることができるか、ですにゃ。
このあたりは言語板でさんざ繰り返した議論なのでちょっとは学習してホスィですにゃ。
>客観的産出規則で制限しなきゃダメ
空範疇のふるまいに関する制約があるからこそ可能な構造、可能でない構造がある、そして
その制約は、空範疇が空範疇であるというまさにその理由(幼児には聞こえない)で、いっそう
経験論を疑わしいものにしている、もはや古典的議論にゃが、どう答えるのかにゃ?
まあ、ゼロ形態素にしてももっと大きい範疇にしても、構造の成分が全部音声具現を受けるはずだ
という期待のほうが特殊であり正当化を要請すると思うにゃ。「発音しない」というオプションが
音声解釈の一つの方法として許されないと予測する概念的根拠を聞かせてちょ (`・ω・´) シャキーン
ついでに、「進化心理3」でDTの話しがでてるにゃが、かつぶししゃん=/=逃走派しゃんだと
すると、かつての「批判スレ2」でのやりとりも参考にしてほしいにゃー。
8 :衝動派 :01/09/10 22:46
>>5 標準的生成では、いわゆる構文の性質は、統語的原理・規則、語彙性質、音韻規則、
意味規則、語用的原理などの相互作用として捉え、ナントカ構文特有の
規則は設定しない。DTでも「構文」をプリミティブと考えない点では標準的生成と
同じ。あくまで規則・原則などが対象で、「構文」は擬似概念。ただし、GiからGi+1に
文法拡張するときに意味・音韻・語用などの性質を取り込んだ規則拡張が行われると
考えるので、最終成人文法 Gnには「これこれの構造では、あれこれの意味を表わすとき
に限り、どれそれの操作が適用してもよい」といった、標準的生成理論では
グロテスクと思われるような構造特有の規則は出てきても構わないとしている。
それを簡略的に「この構文Xは構文Yと構文Zから派生された」と言うことはある。
前スレの最後のところで顔文字さんが言っていたことと共通するかもしれないけど
G1,...,Gi, Gi+1,...,Gnという文法拡張に関して、標準生成理論vs.DTは、表示的文法観
vs.派生的文法観と類比できるかもしれない。チョムスキーは派生的文法観を支持する際に
「派生のステップごとに見れば局所性とかが見えるが、最終表示だけをを見るとその
局所性がぼやけてしまって見えなくなっている」という言い方をする。DT的に考えると
G1(=UG)とGn(=個別文法)だけを見るとぼやけて見えないが、文法の派生のステップを見れば
その文法拡張の背後にある規則性が見えてくる(のかも知れない:笑)
最終結果のGnだけ見るとグロテスクだが、それが生じたプロセスをみると各ステップが
実に簡潔・単純・エレガントな原理に従った拡張を行っているのだと。
>>52-54 代行しておきました。
ちなみに、「≠」は「=」を変換することで出せます。
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
今の今まで知らなかったのにゃ>≠
「進化心理学3」
>>122 >英語では、(1)John is excited.のような受身構文が
>(2)John was killed.のような受身構文より、早く習得されます。このような
>順番をUGは説明できません。チョム流言語習得理論では、A-chainの
>maturationという独立の仮説で、この順序を説明しようとする人がいる。
>(1)では、主語は移動していないが、(2)では、主語は移動している、
>という大人の文法の分析を踏まえて、「子供は最初動詞の目的語の位置から
>主語の位置へ名詞を移動させることができない」というようなことを
>言うわけです。
失文法症患者の能動文と受動文の理解についても同じような疑問を持つのにゃが、
predicate-internal subjectを仮定した場合には、上のような移動の有無という
切り方はできなくなるにゃ。同じ移動でもその適用モードが違うとかいう話しに
なると思うにゃが、具体的にはどういう分析があるのか教えて欲しいにゃ。
「生得性スレ」
>>677 にゃんともドグマティックな人だにゃ。
「現場を知った上での、上滑りしない着実な議論・判断」に基づくからこそ、自然選択は無力に等しい、
と多くの生物学者が謙虚に受け止めているのが現状だと理解してるにゃ。俺自身が直接その現場に
立ち入ることはできないけれども、彼らが生物進化について指摘しているのと同じことが、言語についても
言えるのではないのか、と思っているのにゃ。
「全体として、進化はダーウィンが論文を発表する前とほとんど同程度に難解な問題のままである。
自然選択は起こったことのほんのわずかしか説明していない。つまり大部分は説明されずに残って
いる。」(G. R. Taylor)
「生得的言語能力」もいわば自然選択と同じであり、問題を解決するどころか新たな問題を次々に
引き起こしているのにゃ。だからこそこれからの生成文法はUGを主張する限りはUGの進化の問題を
避けては通れなくなる、と思うにゃ。
「生得性スレ」
必 死 棚 w
まあ、どちらも進化の機構について無知であることは同じにゃが、その無知に気づいているか
気づいていないかの差は大きそうにゃ。
自然選択は万能ではない、という論点には同意してもらってると思うのにゃが
>>676 >淘汰圧を考慮することでご利益がある場合もあれば、あまりない
>場合もあるということですよね。その点は同意しますが、
ではどういう領域ではご利益があり、どういう領域ではない(と理解している)のか、ご利益が
ある(と思っている)領域で、具体的に自然選択がきちんと説明したことが一つでもあるのか、
「説明した」といったんは思っていても考え直せばそれはまだ説明されない多くの事柄の上に
積み重ねた推論に過ぎないということはないのか、いかがかにゃ?
「進化心理」
ではちょっと後戻りして、特に相手が幼児の場合、自発的発話だけ見ていても幼児が何を知っているかは
分からないのにゃ。幼児に働きかけて意味解釈についての反応を引き出す実験的手法が求められると思う
にゃが、もし言語構造の知識が成熟していない段階で表層の語順だけに基づいてθ-roleを振り当てるよう
な補助戦略がとられるとしたら
1) John was excited. では Experiencer > others
2) John was killed. では Agent > others
と取り敢えずθ階層の一番高いもの(たぶん状況認知上一番salientなもの)をJohnにふっとけ、みたいな
ことが起きていて(1)だけ正しく理解しているように見える(実は構造知識は伴っていないので正しく生成
してはいない)という可能性も考えられるにゃ。
(2)に対して誤った反応をする段階で、たとえばraisingやcontrolなど誤分析が起きにくい構文については
どうか、controlでもsubject controlとobject controlで違いはないのか、あたりも関わってきそうだにゃ。
代行屋しゃん、貼るとこ違うにゃ
60は「生得性スレ」にゃ
代行さん、が誤爆してるべし。
上の話は面白いけど、「進化心理」でやり続けるのは
つらくないピョンか?
すまんそん
張りなおしますた
つーわけで
>>61まで終了
言語に特化した話題は「生得性」か「生成文法総合」でやるべきかにゃ>63
言語学板諸兄にはそのようにお願いしたく
どうせ心理学板のメンツはみな両方覗いてますから
67 :
K-Rod@無知:03/03/01 15:53
言語関連の話は生成スレに張っておきました
「生得性スレ」
>>728 ピンポーン♪
>>732 >必 死 棚 w
は691の決めつけ方を笑ったのにゃ。
>>733 >「両者の分業が成立する状況で、片方が全てだと主張する人がいる」
それがネオ・ダーウィニスト、ハイパー・セレクショニストに他ならないことに
気づけ〜、気づけ〜、気づくのにゃ〜(a la kyom2
>>734 >「片方はくそも同然」
「くそも同然」と俺がどこで言ったか指摘してみるにゃ。「自分の問題にとっては」
「何の説明にもならない」と繰り返しているのにゃ。肝心の文脈を省いて都合のいい
部分だけ抜き出すのはずるいのにゃ。
ちなみに俺は634で「ゲーム理論が生成と関わるとしたら、それはせいぜいパラメタ
セッティングの段階だろうにゃ。」と発言しているにゃ。
>>740 >ベーエも引用されているし
目が悪くて引用箇所が分からんにゃ。教えてプリーズ、なのにゃ
「生得スレ3」
190は逃亡したのかにゃ?(まさか4=190なんてことはないんだろうにゃ?)
そのNature論文には
The key question now becomes: what kind of mutation causes the initially ectopic
expression of cassettes of developmental genes to occur in a spatiotemporal pattern
that affords some possibility of functional improvement and thus of being favoured
by selection? Although we cannot yet answer this question, it is interesting to
consider a possible link with developmental bias.
と書いてあって、重要な問題は選択が介入する以前にある、と読めるにゃ。自然選択は進化という現象の最後の
ところにしか関わらない、(ほんの上っ面をかすっているだけ>前スレ674)俺が言い続けてきたこととどこか
矛盾するかにゃ?まあ、俺のいうことを信じる必要はないが、自然選択説を疑問視する「正当な生物学者」が
多数いることは事実なのにゃ。彼らの指摘には耳を貸さず、自然選択を直接批判してはいないというだけの
論文を見つけ出してはホッと胸をなでおろしている様子はにゃんとも滑稽ですにゃー。
で、ベーエはどこに引用されているのか、答えてもらおうかにゃ>190
代行すますた
>>10 UTAHの文法内での位置づけというBaker的問題に関わってくるにゃ。
syntax内部ではなく、syntaxと意味解釈部門とのインタフェイスにかかる写像原理のような
ものだとすれば、いわば統語構造が見えない状態でUTAHを手掛かりにして意味解釈を施して
いるような状態だと想像できるにゃ。能動文は正しく理解できても受動文はできないという
失文法症患者の例も移動の有無という切り方をするとVP-internal Subj分析と衝突するにゃが、
こっちの見方ならうまくいくにゃ。で、もし生成が仮定するようにすでに独立して存在していた
概念系(と音声系)をつなぐような形で統語計算系が後からヒトの脳内に発生したことが言語の
進化のありようだとすると、このような状態はいわゆるprotolanguageの姿を反映している
(階層構造がなく、線状性のみに依存していた)とも考えられないかにゃ。
それからDTについての「進化心理」スレでの発言にゃが
>ある音連鎖を「雑音」として区別するためには、その段階までに音連鎖に関するある種のパターンを
>習得していなければならない。そして、その段階までに出来上がったパターンから外れないような
>入力だけを受け入れることができるようになっているのではないか
では一番最初のまだ何も習得していない状態からはどうやって先に進むのか、あらかじめなにがしかの
生得的知識が与えられていなければ何事も起き得ないし、またそれが起きれば後は連鎖反応的に
習得は決まった経路を進行する、という点で、瞬時モデルとDTの間には本質的な食い違いはない、と
思うにゃが、いかがかにゃ。
>ベーエのスペルを誤解してましたね
Beheを誰と誤解していたのか、が問題ですにゃ。190はvon Baerの名前も知らずに(しかもわざわざ発生学
の文脈でHaeckelと併記してあるのに)今まで生物学がどうたらこうたらと講釈たれていたのか、という
点がにゃ。
まあ、この度の局地戦は突き詰めて言えば同じことをどの角度から見ているのか、どこに焦点をあて何が一番
重要な問題かと考えているかの違いにゃから、別にどっちの勝ちとかいうこともないのにゃ。
>歴史変化と子供の習得順には、論理的な関連性はあまりなさそう
いや、あくまで比喩のレベルにゃが、ヘッケル的反復説が言語について成り立つという考え方があるのにゃ。
典型的には言語の系統発生も個体発生も、機能範疇の形成と強化または弱化が決定的な要因になっていると
いう考え方にゃ。
歴史的変化が子供の習得ミスをきっかけに起きる、というのもちょうど遺伝子のコピーミスがきっかけで
多様性がもたらされ進化が起きるというのと似ていて面白いにゃ。で、ゲーム理論との関係が示唆されるのは
この後の段階なのにゃ。
>ゲーム理論が生成と関わるとしたら、それはせいぜいパラメタセッティングの段階だろうにゃ(前スレ634)
この場合はリセッティングにゃが、あるパラメタ値を持つ個体の集団の中に、たまたま別のパラメタ値を
持つ個体が出てきたとする、最初は少数であったものが次第に勢力を増しやがて集団内に固定されるという
プロセスが歴史的変化にゃから、その新しいパラメタ値がESSだと見方もできるかもにゃ。ではその
パラメタ値はどういう意味で適応的だと言えるのか、どうやって集団内に伝播するのか、あたりについて
進化心理やミーム学的見地からも意見を伺いたいものですにゃ。
75は「生得性3」ですにゃ
スルーしたつもりはないにゃが、虚無しゃんの発言は自己完結的なのが
多くてレスつけにくいのにゃw
>指示物の客観的記述はそもそも困難にゃ
で、これが空範疇とどう関わるのにゃ?
78も同上ですたにゃ(すまんにゃ
「生得3」(できたら生成スレにもおながいするにゃ)
虚無しゃん同様、俺もしばらく旅に出なきゃいかんのにゃ
>>22=190
その辺りについては「岩波講座 言語の科学 10巻 言語の獲得と喪失」の第2章をまず見てみる
ことを奨めるにゃ。DTも分かりやすく解説されてるしにゃ。
ついでにかつぶししゃん、同章によると英語やドイツ語と違ってセソト語やイヌクティトット語では
verbal passiveの獲得が早期に起きる、とあるにゃ。考えられる理由についても述べられているにゃが、
能格性が関係するかも、というのは面白いと思うにゃ。というのは、先天的に聾の幼児が自発的に行う
sign languageはergative型であり、これは親が話す言語がaccusative型であろうが関係ない、従って
能格性は生得的である(UGレベルでのデフォルト値かにゃ)、というような議論があるようなのにゃ。
櫻井・酒井(例の脳科学のセンセにゃ)「言語獲得のモデル」別冊数理科学「脳情報数理科学の発展」
に引用されてる文献だけどにゃ。
http://icg.harvard.edu/~psy1606/handouts/Goldin_Meadow1998.pdf じゃにゃ〜
ほぜんぬ
>顔文字先生
YBBの規制は解除されたようです。
しかしまた馬鹿のせいでいつ再規制になるかもわからないので、ほぜんぬ
一応ほぜんぬしますた
どちらにしてもアホーはもうすぐ契約解除するので、あとは必要だと思ったら自分で
保全することにしますにゃ。皆しゃん今までどうもお世話さまですたにゃ(ぺこり
こちらこそ、規制に期間中にもかかわらず、有難うございますた。
(^^)
再保守
保守
(^^)
/
| ゴルア!山崎渉、逃がさんぞ!!
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ドッカン
_m, ドッカン ☆
=======) )) ./ ゴガギーン
ミ∧_∧ | | / ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.( .). | | ,_r_''''''''''''''''''''''''''''''ー---ュ、. (´Д` ) < おらっ!でてこい!
「 ⌒  ̄_ ,| /∧_∧口 ゙゙゙̄'''''ーr' r''"if ̄ ゙ヾヽ / 「 \ \__________
| /  ̄ r;;x'" ( ^^;) ;;/ || |)`ー.| | /\\
| .| _,../_ // ⌒ ヾ) /,-‐、 ,.i|r: '' " . へ//| | |. |
| .i | ,. -''"  ゙゙̄'''''ー-- ...,,,,_ / r--'' . (\/,.へ \| | ::( .)
| ∧. | ∠.,_ ,. - .\//::; \ | ''~
| | | |,..{ : : : i `''''oー--..___ ,. - '" ,..、 _,. -'" /; リ|' .Y ./
| | | |. { `''ート二_:: /_;_;_;_/ : :} / | -''" _,.,-‐':;,ゞ._リ | .|
./ / / ./ ヾヾニ[ ̄`'! 、 _  ̄ _/ /⌒l;|_,... -‐'''" ヾ--'' | .|
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>>90>>93へ
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ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
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= ◎――◎ 山崎渉
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= ◎――◎ 山崎渉
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|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
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\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
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│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
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(_)(_) 山崎パン
wwww ブンブーン!!クレイジービラボー参上
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(`Д´) あっ、すみませんお嬢さん、似ていますが
⊃◎⊂ クレイジータクシーではありません。
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