1 :
名無しのオプ:
こっちもどうぞ。
2 :
黒猫缶:2001/03/14(水) 22:30
おお、こんなスレが。
今日はミステリじゃなく、筒井康隆の「家族八景」「七瀬ふたたび」
を読みました。あと、宮部みゆきさんの「火車」をとうとう買ってき
たので、今から読むっす。
こんな感じでいいのかな?
3 :
名無しのオプ:2001/03/14(水) 22:41
横山秀夫の「動機」なかなか面白かった。
本田の「Missing」よりもずっと好み。
4 :
名無しのオプ:2001/03/15(木) 21:09
ゴメン。本田じゃなくて本多だったね。本多孝好。
5 :
名無しのオプ:2001/03/17(土) 23:53
東野圭吾 卒業 読みました。面白くなかった。
6 :
名無しのオプ:2001/03/18(日) 00:12
黒猫缶どの>
七瀬シリーズは「ふたたび」までで止めておく事を強くお勧めいたす。
ここで止めれば大傑作。
(スレの主旨から外れてスマソ)
7 :
黒猫缶:2001/03/18(日) 00:18
>6
忠告サンクス。
しかし今日読み終えてしまったのよ(藁
ああ、鬱だ。
9 :
名無しのオプ:2001/03/18(日) 01:01
素晴らしい事にたまたま今日七瀬シリーズをまとめ買いしてきました。
「七瀬ふたたび」以降は封印します(^-゚)b
10 :
名無しのオプ:2001/03/19(月) 04:56
若竹七海の「海神の晩餐」読みました。
最初期待してなかったのに面白かった。
11 :
黒猫缶:2001/03/19(月) 21:14
>9
合掌
今日は「ロートレック荘事件」を読み終わり。
噂には聞いていたけど、とんでもないトリックでした。
12 :
名無しのオプ:2001/03/19(月) 21:42
おいおい、「エディプスの恋人」だってすごい話じゃないか。
いきなり本文中に赤文字のセリフが出てきたときにはぞくぞくした。
13 :
黒猫缶:2001/03/19(月) 22:14
すごい事はスゴイんですけどね。
スケールが大きくなりすぎて、私には付いていけませんでした。
赤字は私も確かにビビりました。
14 :
6:2001/03/19(月) 23:04
よく考えたら、「エディプスの恋人」まで読んだからこそ
「七瀬ふたたび」の素晴らしさが実感できるのかも知れないね。
っつーか、これってミステリー板の話題じゃないよね<藁
七瀬シリーズはSFミステリに分類されることもあるから、まったく板違いではない。でもsage。
歌野晶午「生存者、一名」
ずばりmail欄(ネタバレ中尉!)でした。
17 :
黒猫缶:2001/03/22(木) 23:55
宮部みゆきさんの「火車」を読み終わる。
ミステリというかサスペンス作家って感じなんですね、この方。
次は法月綸太郎の「法月綸太郎の冒険」。
読むのが少々鬱なのだが(笑)
18 :
名無しのオプ:2001/03/23(金) 00:01
>17
サスペンスもミステリだよーん
19 :
黒猫缶:2001/03/23(金) 00:38
なんとなく、私の中では分類されてたりします。<サスペンスとミステリ
っても明確な基準はないんですけどね。
20 :
名無しさんの主張:2001/03/23(金) 22:25
絶賛の嵐だった「亡国のイージス」読みました。
確かにすごく面白くて、わくわくしながら読んだけど、読み終わってみると、
登場人物を突き動かしている情念の部分に、今一つ説得力がないというか、
リアリズムに欠けるというか・・・。作者の青さが感じられてしまったんですけれど。
この情念動機であり、まさに作品のテーマであるだけに、例えば如月(素敵過ぎて
くらくらする。だけど、ちょっと少女小説のノリだなとも)の「逃げない。」など
は、ちょっとこじつけっぽい。
21 :
名無しのオプ:2001/03/30(金) 22:00
あげ。
22 :
名無しのオプ:2001/04/03(火) 14:06
age.
23 :
名無しのオプ:2001/04/04(水) 22:39
宮部みゆきの「蒲生邸事件」読了。蒲生将軍の自決にまつわるミステリーの
あまりの強引さと薄っぺらさにちょっと萎えなので65点。でも平田さんの
最後にはちょっとホロリ。
24 :
名無しのオプ:2001/04/04(水) 23:29
age
25 :
名無しのオプ:2001/04/11(水) 08:58
age.
26 :
黒猫缶:2001/04/11(水) 09:06
図書館に中西智明の「消失!」があったので借りて読了。
評判通り(?)トンデモないオチでびっくり。
でも最後の最後、犯人の独白は要らないかなぁと思ってしまった
(折原一みたいでしつこい)。
短編も出てるみたいなので見てみたいなぁ。
折原一も沈黙の教室は悪くなかったけど
29 :
黒猫缶 :2001/04/11(水) 21:13
>27
折原一氏は好きですよ。やっぱりしつこいけど(w
今は「屋根裏の散歩者〜幸福荘殺人日記」を読んでます。
30 :
名無しのオプ:2001/04/12(木) 09:02
↑あ、天井裏でした。すいません
31 :
名無しのオプ:2001/04/15(日) 02:56
age
32 :
名無しのオプ:2001/04/15(日) 17:55
森博嗣たんの 今はもうない を読みました。
ラストでがっくりきた…
33 :
名無しのオプ:2001/04/18(水) 18:12
清涼院の赤白読んだ。
今は何も語りたくない…
34 :
名無しのオプ:2001/04/18(水) 18:24
35 :
名無しのオプ:2001/04/18(水) 18:45
皆川博子「死の泉」……どうなんでしょうどうなんでしょう……
北村薫の共犯者意識というか、「アタイには理解できるの、読者の皆もそうでしょ?」
的解説がきもちわるかったり。
36 :
名無しのオプ:2001/05/27(日) 11:17
このスレももっと活用しよう
37 :
VESTA:2001/05/27(日) 11:30
山田正紀「ミステリ・オペラ−宿命城殺人事件−」読了。
正直言って萎え。結局××××の×が××かった、で済ましたとしか思えん。
語り手の主観のありようが×と××った(こんな書き方しかできんでスマン)、
っていう手法もう消えてよー。
38 :
名無しのオプ:2001/05/28(月) 00:00
倉知淳の『壷中の天国』読了。
半年くらい途中で放ってあったから最初の方とか忘れて
最後に色々伏線?を読み直しちゃいました。
怪文書読みづらかった。
次は深谷忠記の『自白の風景』。
借り物なんですが評判はどうなのでしょう?
40 :
名無しのオプ:2001/06/13(水) 15:26
あげ
「幻想運河」by有栖川有栖、今更ながら読了。
単純に小説としても面白かった。
舞台がオランダなのも納得がいった。
あと作中作の怪しい発明品、てっきり(メール欄)かと思った。
>>38 最近の深谷ってどうなんでしょう?
乱発を始めてから読んでないんですが。
「信州−奥多摩殺人ライン」「阿蘇−雲仙逆転の殺人」「0.098逆転の殺人」
あたりは面白かったなぁ。
内田康夫より好きだった。
42 :
名無し:2001/06/17(日) 12:10
多島トシユキの「症状A」読了。
このひと、あいかわらず上手いねえ。
43 :
名無しのオプ:2001/06/18(月) 03:00
東野圭吾の「浪速少年探偵団」。
ほのぼのしてて読みやすかったよ。
中高生にオススメ(でもミステリーの部類ではないかも)
44 :
名無しのオプ:2001/06/25(月) 13:09
あげる
45 :
名無しのオプ:2001/06/25(月) 16:16
佐々木俊介『繭の夏』読了。
なかなかいいんじゃないの。良質ミステリ。が、しかしあのラスト
は・・・。解説が若竹七海なのは「後味の悪い」つながりと捉えて
よろしいのでしょうか?(笑)
46 :
名無しのオプ:2001/07/07(土) 15:08
21回横溝正史ミステリ大賞
「長い腕」川崎草志著
を読んでいます。あまり面白くないです。後半盛り上がるのかな?
あぼーん
48 :
名無しのオプ:2001/07/09(月) 19:28
あげとこ
49 :
名無しのオプ:2001/07/09(月) 21:22
新田次郎「八甲田山」たったの230ページ!!
50 :
名無しのオプ:2001/07/09(月) 21:29
↑名作。
取材資料は膨大な量だったんじゃないかな。
上澄みだけを描いたような迫力がある。
もう何年の前に読んだけど、あの雪山で案内
をする村娘は忘れ難い。
51 :
名無しのオプ:2001/07/09(月) 23:10
>新田次郎「八甲田山」たったの230ページ!!
でも映画は二時間半。
age
火垂るの墓が百ページもないのに驚いた。
>新田次郎「八甲田山」たったの230ページ!!
新潮文庫のは260ページあるが・・・
ま、新田次郎の小説は200ページ台が多いけど。
55 :
名無しのオプ:2001/07/12(木) 19:15
多島斗志之の『密約幻書』読了。
お、おもしろい…。
ラストにびっくり! だまされまいと
していたのにまただまされた。
もっとびっくりなのは、この薄さで
直木賞候補作だったこと(笑)
56 :
名無しのオプ:2001/07/12(木) 19:19
泡坂妻夫『斜光』を買いました。
57 :
名無しのオプ:2001/07/13(金) 23:53
>53
松本清張の「天城越え」も意外だった。
読もうと思っても本がないので廃刊かと思ったら
短編集に入っていた。
映画が結構長いのに、原作は30ページくらいだった。
58 :
名無しのオブ:2001/07/14(土) 00:26
「戻り川心中」ハルキ文庫読了
すごいですね、これ。
59 :
名無しのオプ:2001/07/14(土) 01:21
連城三紀彦か
60 :
名無しのオプ:2001/07/14(土) 01:26
>>58 同じハルキの「宵町草夜情」に収録されている
「能師の妻」は、一応花葬シリーズだから、
未読でしたら、どうぞ。
61 :
名無しのオプ:2001/07/14(土) 14:43
62 :
58:2001/07/14(土) 23:35
>>60>>61 ありがとうございます、読んでみます。
「桔梗の宿」萌え〜でした。
63 :
名無しのオプ:2001/07/14(土) 23:50
物集高音『冥都七事件』読了。
キレの良い短編集でした。
『血食』は、あの文体で長編だったから、萎えたけど、これぐらいの短編の方がいけてます。
64 :
名無しのオプ:2001/07/15(日) 22:15
島田荘司の「網走発遙かなり」読了。
最後、ぐっときた。
65 :
名無しのオプ:2001/07/16(月) 09:37
京極、続巷説百物語よみました。
千街が文春の書評で大プッシュしてたので。
おもしろかったけど、京極堂シリーズと
あまりかわらんような。。。
いまさらな上にミステリーじゃないんですが秋山瑞人「猫の地球儀」
久々に小説で号泣してしまった…。しかもライトノベルで……。
ちょっと鬱
67 :
名無しのオプ:2001/08/07(火) 20:35
「五十円玉二十枚の謎」創元推理文庫
一番面白かったのは、一般投稿者の最優秀作品のだった。
謎自体に明確な回答を与えるより、他のディテールに凝った作品が多くてちょっと拍子抜け。
アンソロジーのアイデアとしては面白かったけど。
あぼーん
69 :
名無しのオプ:2001/08/07(火) 20:52
■使うからには名前は
ぶるすり、にしなきゃ!
偽ぶるすりだけどね。
以前葡萄板にいたんだよ。
70 :
名無しのオプ:2001/08/08(水) 07:16
「夏の滴」桐生祐狩
「バトロワ」よりよっぽど読後感悪く感じたんだけど、これはOKなのか。
帯にあった「みずみずしくてせつない気持ち」にはならなかったな。
なんか多重人格探偵サイコの脳みそで花を咲かせる場面を思い出してしまった。
71 :
名無しのオプ:2001/08/22(水) 10:24
「スクランブル」若竹七海
わりと面白かった。
でも犯人の最後の扱いには不満。
72 :
名無しのオプ:01/09/20 09:58
「不安な産声」土屋隆夫
古本屋で見かけた年度別ミステリベストテンで、ある年に国内一位になってたので、わざわざ探してきた。
あらすじの煽り文句が
「魅力的な謎と斬新なドンデンかえし。読後、胸を浸す重厚さ、リアリティ。日本推理小説の金字塔」
ここまでされて、期待しない方がおかしいよね?!
・・・どこが面白いんだ?
初めに予想したとおりの事件が起こって、予想したとおりに展開して、予想したとおりの結末になった。
人工授精がテーマになってるんだが、当時はそれが斬新だったんだろうけど・・・
あぼーん
74 :
名無しのオプ:01/09/20 22:05
「ネバーランド」恩田陸。
恩田氏の作品は好きなんだけど、実はドラマ化して初めてこの本の存在を
知ったもんでどんなモンかと。
…う〜ん…ジャニーズを起用した理由が良く解る(笑)。
しかし現実の男子校の寮生活ってあんなに小奇麗なモンか?
必要以上にキレイ過ぎてちょっと萎え。
75 :
名無しのオプ:01/09/28 23:58
「少年たちの密室」古処誠二
この人の作品は「静かに読ませる」って感じで良いねぇ。
ミステリファン以外にも読んで欲しいと久々に思ったよ。
76 :
名無しのオプ:01/10/26 02:27
age
歌野晶午「長い家の殺人」
つまらなかったです。
トリックはすぐに想像がついたし、登場人物は型どおりで魅力ないし。
探偵役とワトソン役の登場人物に魅力がないのが致命的。
ミステリを読み慣れてないからかな。こんなもん?
>>77 「長い家の殺人」に関してはそんなもんでしょう。
79 :
名無しのオプ:01/10/27 01:49
歌野の初期、家三部作は放置という方向で。
初心者さんならブードゥーチャイルドあたりが安定じゃないかな?
東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
東野作品は初めてだったけど面白かったです。
ただ不運にも(メール欄)の直後に読んでしまった為に、
舞台設定のネタばらしの場面では萎えまくり。
81 :
初心者@77:01/10/27 21:51
レスありがとうございます。
わりと評判がいい作家という印象があったもので、がっかりしたのですが
めげずにお薦めのを読んでみます。
>>81 歌野晶午は『死体を買う男』あたりから別人のようにうまくなった。
初期の数作は我慢して読むべし。
83 :
名無しのオプ:01/10/31 18:52
「模倣犯」宮部みゆき
もう皆さん読了されていると思いますが、
こんなに長く読ませといて、あれかーーーーー。がっかり。
84 :
名無しのオプ:01/10/31 22:36
島田掃除の異邦の騎士と斜め屋敷買いました。
読まずにどんどんたまっていってしまいます。
「DOOMSDAY〜審判の夜」(津村巧)
この板で扱う内容じゃないし、かといってSF板じゃ相手にも
されないだろうな。
ただずーっと虐殺シーンが続くだけ、つまんない。
光原百合が院生時代に書いた
論文(『待兼山論叢』所収)を読む。
多分修士論文の一部だと思うが、
ミステリーについての評論だった。
光原百合の「遠い約束」が手元にあるのだが、どうも読めない…
時計を〜は面白かっただけにこれにも期待しているのだが…おもしろかったですか?
88 :
名無しのオプ:01/11/05 08:28
「スタジアム 虹の事件簿」青井夏海
ひさびさに爽快な気持ちで読み終えられた。
特に最終話。
この作者についてはあとがき以上のことは知らないけど、
最終話の主人公の女性と同年代なのかな?
私も同年代なんだけど、痛いほど気持ちが伝わってきた。
北村薫や加納朋子の描く同年代の女性に感じることの出来なかった
リアリティや共感をこの本で感じた。
私にとってだけ?
89 :
名無しのオプ:01/11/11 03:22
90 :
名無しのオプ:01/11/14 01:10
「暗い宿」有栖川有栖、やっと図書館で予約してたのがきたので読んだ。
図書館で只で借りたと思えばそれなりの内容と思った。
「ラフレシア」以外。
暇つぶしには丁度いいやね。
91 :
名無しのオプ:01/11/14 09:10
>>65,75,77,83,85
以上は逝ってください
92 :
名無しのオプ:01/11/14 09:40
高野和明さんの『十三階段』読みました。
わかっちゃいたけど最後の最後にちょっと異物感。
話し自体はよくできてる。
図書館でなんとなく目についたので、借りてしまったよ。
「新本陣殺人事件」
見事に20年前の推理小説だった。
しかも、たいして面白くないタイプの。
大体、20年ほど前というのは、日本ミステリに社会派の影響が強かった頃で、ミ
ステリの多くが情報小説・通俗小説化していた。
エンタメとしての需要がかなり強かったので、新人作家などはミステリでデビュー
を考え、プロはプロで、それまでのジャンルからミステリに参入してきたり。
というわけで、ミステリというジャンルに入ってきた作家の中には、勘違いをして
いる人も結構いた。
ミステリ=トリック、とかいう考えなどがその一例で、必然性のないトリックや、
やたら複雑なトリックを考案したり、中にはリアリティを求め、実際に可能かどう
か自分で実験してみたりという人も。
実は、面白いミステリというのは、本来、シンプルイズベストである。
多少リアリティがなくても、読者をうまくだまくらかしていかに納得させてしまう
かという筆力こそが、本来ミステリに求められている物であり、ミステリファンも
それを求めている、と思う。
やたら筋やトリックを複雑にして読者に「ふっふっ、わかるまい」とか一人悦にい
っても、読みなれた読者は「なんじゃこりゃ」とタメイキをつくばかり。
ただダラダラ見てればよい2時間ドラマの原作にピッタリですな。
20年位前の日本ミステリって、ホント、こんなのが多かった。
この本の前に読んだのが、貫井徳郎の「神のふたつの貌」。
ギャップあるよなあ…^^;;
>93
20年前って言ったらちょうど島田荘司がデビューした年だろ。
幻影城がつぶれたのが1979年。
ちなみに内田康夫のデビューは1980年。
95 :
名無しのオプ:01/11/20 17:22
age
96 :
名無しのオプ:01/11/22 00:52
赤川次郎の「幽霊列車」を読んだ。
友だちの家に泊まったとき、読むものが無くて借りて読んだんだが…
赤川次郎は、バカにしてほとんど読んでなかったんだが、
意外にもわりとおもしろいと感じた。
解説を読んでみると、赤川次郎のデビュー作らしい。
誰でも、ある程度のものは書かないとデビューはできないということなんだね。
「摸倣犯」読みました。
長ぁーいお話でしたが面白かったですよ。
>>96 それと「マリオネットの罠」が赤川さんではずば抜けて
評判いいよね
99 :
名無しのオブ:01/11/23 02:50
筒井康隆「ロートレック荘事件」
こういうのもアリだな!
しかし終盤よみずらかった。(笑)
100 :
名無しのオプ:01/11/23 04:10
初期の赤川は、いいよ。
赤川バカにしている人は読んでみるといい
101 :
名無しのオプ:01/11/27 17:06
102 :
名無しのオプ:01/11/27 17:21
>>100 最近のは読むなと付け加えろ
最近のを読むと評価が下がる
ここ二十年くらいのか
104 :
名無しのオプ:01/11/28 00:29
>>100じゃないが、
数年前、古本屋で100円セールしてる赤川次郎の作品を
読みまくった覚えがある。
タイトルはうろ覚えなんだが、
「三毛猫ホームズ」1作目
「幽霊シリーズ」の初期
「マリオネットの罠」
「白い森」(<だっけ?)
なんかが面白かったような。
106 :
名無しのオプ:01/11/28 02:18
>104
セーラー服と機関銃 もいいよ!
ジローさんもマリオネット出したくらいの時期に
夭折してたら、伝説の作家になってただろうにね
108 :
名無しのオプ:01/11/28 02:40
「肥後もっこす殺人事件」竹内邦夫
明星大学推理小説研究会出身の著者の処女作。
荒唐無稽で類を見ない作品です、まずタイトルに肥後とあるのに
物語の舞台は世田谷。しかも誰一人死にません。
見所は残り50ページがメモ帳(白紙)になってる所。
109 :
名無しのオブ:01/11/28 05:10
白川道「天国への階段」図書館で借りて読んだ。スイマセン時間返してください。
買ってしまった奴等の不幸を悼む。
110 :
名無しのオプ:01/11/28 08:29
>>108 都築道夫「猫の舌に釘を打て」みたいに、仕掛けの一環として
空白ページがあるんじゃなくて本当にただのメモ帳なの?
どこの出版社? そんなことするの。
>>108 <肥後もっこす>で一語だから、舞台が世田谷でもいいのでは。
<江戸っ子><薩摩隼人><土佐っぽ>みたいに、ある地方の出身者の美称でしょ。
112 :
名無しのオプ:01/11/28 20:52
>>109 メフィスト系以外では間違いなく本年度のワースト。
突っ込みどころが100箇所はあるぞ。
小一時間問い詰めたい。
遅ればせながら「迷宮館の殺人」読んだYo!
綾辻センセは新本格系作家の中で一番文章力がないような気がしたYo!
でも、「どんどん橋落ちた」みたいなやつは好きだYo!
別にアンチじゃないYo!
114 :
名無しのオプ:01/12/05 01:42
「黒い林檎」(鐸木能光)
投げつけるほどじゃないけどおもしろくなかった・・・。
ああゆう世界観についていけるならそれなりだったかも
しれないけど。しかし表紙といいミステリというよりは
ライトノベルのよーな。
115 :
名無しのオプ:01/12/06 17:34
>>85 参考図書にゴルゴ13を入れていないのはさいとうプロに対する侮辱だと思ったね
法月倫太郎「頼子のために」
う〜ん、いまいちだなぁ。作家本人が探偵役ででてんの苦手かも。
アリスはわりと読めたんだけど・・。
まあ、別に期待して読んだわけじゃないからいいんだけどね。
>>99 いいな、おもしろくよめて。
部屋割り見て気付いてしまって(涙)
こういう本はなんにも考えず、ぴゅあり〜な心で読むとよいのかも。
いろいろ読んじゃうとだめだね。疑って読んでしまうからな。
あ−もう一度記憶をなくしていろいろ読み返したい!!
そして純粋にびっくりしたいYOー!!!
117 :
名無しのオプ:01/12/10 01:42
「神のふたつの貌」(貫井徳朗)
小説として最高でした。いろいろ考えさせられました。
読んだ後、激しく鬱だったけど。
ミステリが読みたい!と思って読んだら肩すかしかもしれないが。
西村京太郎「殺しの双曲線」
やっぱ冬に読むなら吹雪の山荘物だね。
でも、こういう連続殺人は某女史の有名作品をちょいとトリック使って
膨らませちゃう場合が多いね。
「顔の無い死体」のトリックでもっとすごいの無い物か・・。
メール欄以外で。
119 :
名無しのオプ:01/12/16 02:27
age
120 :
名無しのオプ:01/12/17 00:35
奥田英郎「東京物語」
奥田英郎にハズレなし!
でもミステリではないですね・・・
>>118 「黒い仏」は「顔のない死体」ではなく「顔のない仏像」だが凄いぞ。
もっとも怒り出す人もいるようだが…
122 :
名無しのオプ:01/12/22 13:37
age
123 :
名無しのオプ:01/12/22 17:02
迷宮館?迷路館ですか
124 :
名無しのオプ:01/12/22 17:13
>109
俺は「天国への階段」面白かったよ。
かなり。
125 :
◆.Sf2RJok :01/12/22 19:41
>124
俺は『天国の階段』だめだった。金と時間返せ。
刑事が手がかりをつかんでいくのもご都合主義。あの社長もストーカーちっくだったし、
冒頭の競馬のシーンも宮本輝の『優駿』を読んでいるかのような古さがあってだめでした。
126 :
らいつびる:01/12/22 20:29
>>118 個人的に「マジックミラー」by有栖川有栖
をおすすめする。
127 :
らいつびる:01/12/25 15:57
古本屋で買った『湯煙りの密室』by中町信、読了。
まあ、よく考えられてあると思う。
犯人はある程度見え見えかもしれないけど、
プロローグの仕掛けとかは面白かった。
新本格しか読まない人とかは、こういう文体のものって駄目なんだろうね、たぶん。
>>125 俺もあきれた口だな。一番笑ったのは(メール欄)
無理矢理共犯にすんなっつーの(w
「オチが謎」のスレにも書いたんだがレスが付かないので・・
雫井脩介の「虚貌」読んだ人いますかー。
イマイチわかんないので。
メール欄、教えちくり。
130 :
らいつびる:01/12/25 17:42
>>118 あと、『黒猫亭事件』by横溝正史もすすめてみる。
おいおい、誰も読んでねーのかよ。
ほんとにここは本読みがいねーな。
132 :
名無しのオプ:01/12/26 07:27
ウスは糞蟲
133 :
名無しのオプ:02/01/06 02:52
age
134 :
名無しのオプ:02/01/10 17:26
age
35人しかいなんだから
「噂」読みました。
このミスの「最後の一文でどんでん返し」というのにつられて読んだんだけど
面白かったよ。
でもアンフェアじゅないのかと思ってしまった。
あと検死したらわかるんじゃないの>メール欄
137 :
名無しのオプ:02/01/17 20:31
乃南アサ「涙」読了。
ど〜〜〜〜ってことない話を文章力で引っ張るのは「風紋」といっしょ。
いちんちで読んだけど、文章はなかなか読ませるけど、
ほんとど〜〜〜〜ってことない話だったよおー。
138 :
名無しのオプ:02/01/22 13:21
age
139 :
名無しのオプ:02/02/02 21:26
久々にageてみるか。
『ループ』『バースデイ』鈴木光司、読了。
ループは驚いた、というか関心した。
全然ホラーじゃないじゃん!
というか、自分のホラーの定義が古いんかな?
『屍鬼』小野不由美、文庫1〜2読了。
ハードカバーで上下で出てた記憶があったから、
2冊なんだろうと思って買って読んだら・・・
文庫では5冊なんだな・・・早く最後まで読みたいもんだ。
『騙し絵の檻』J・マゴーン、読了。
法月の解説は少し騒ぎ過ぎだとは思うが、
確かに出来はいいね。
最後の20Pくらいは興奮したよ。
黒武洋の新刊読んだ人、感想きぼんぬ
141 :
名無しのオプ:02/02/12 13:19
age
142 :
名無しのオプ:02/02/19 15:06
『虚貌』(雫井脩介)読了。
上のほうで「オチ謎」って言ってたけど、それ以前の話しのような気がする。
「本年度最大級の収穫だ」___茶木則雄 (帯より)
この宣伝文句が「虚貌」いや「虚報」だった、に1票投じておこう。
143 :
名無しのオプ:02/02/19 22:28
コズミックを読んだ。
作者より講談社にむかついた。
144 :
名無しのオプ:02/02/24 04:24
坂口安吾の「不連続殺人事件」今更ながら読んだ。
一年ぶりくらいにミステリー読んだけど、面白かった。
解決の鮮やかさに言葉を失って、ただ唸るばかりダターヨ。
アタピン萌え・・・
145 :
名無しのオプ:02/02/25 19:29
今更ながら迷路館を読んだ。
かなり面白いが結末は女性ならすぐわかってしまうかも。
146 :
名無しのオプ:02/02/26 19:30
up
147 :
名無しのオプ:02/02/26 23:39
新潮文庫「大密室」読了。
法月倫太郎のが面白かったよ。
実は法月の作品読んだことなくって(なんか古典っぽいコテコテの本格
って気がして←ほとんど妄想。何故そう思ったのかもわからん)
なのでちょっと得した気分でした。
黒武洋の新刊の感想、漏れも待ってるんだけど……
作家スレ探した方が早いんか?
149 :
名無しのオプ:02/03/04 06:19
age
150 :
世界@名無史さん:02/03/04 08:02
>>148 「このミス2003」予想のスレッドで、まめな人が
報告してるよ。
151 :
名無しのオプ:02/03/04 18:29
遅蒔きながら、『暗闇で子供』舞城王太郎よみました。
ミステリでなければ(ぽろぽろ人が死んだりしなければ)
高い評価の受けられた作品ではないかという気がします。
出だしの学園ラブコメ、一冊分読みたい……
152 :
名無しのオプ:02/03/07 00:37
古本屋で50円で買った「名探偵に薔薇を」(城平京)を読みました。
期待していなかったのに、最後まで一気に読ませていただきました。
気分的に大もうけ。
153 :
名無しのオプ:02/03/09 21:13
服部まゆみ「この闇と光」読みました。
面白かったです。ラストの解釈はひとそれぞれでしょうけど。
154 :
名無しのオプ:02/03/10 00:57
>>153 「この闇と光」いいですね。ショッキングでした。
鳥飼の「昆虫探偵」どうですか?
書店で手にしたけど、躊躇して買わなかった。
誰か感想をー
小野不由美「黒祠の島」読みました。
買ってからほっぽいてあったんですが、
もっと早く読んでおけば良かったです。
156 :
名無しのオプ:02/03/12 13:36
>155 それは「面白かった」という意味と理解してよい?
はい。
158 :
名無しのオプ:02/03/14 00:51
age
159 :
名無しのオプ:02/03/16 20:42
中島らも「ガダラの豚」読みました。
面白くて一気読みでした。最後ちょっと駆け足だったかな?
160 :
名無しのオプ:02/03/16 21:42
屍鬼の文庫って、全部で五冊ですか?
2まで買って読んだのですが、
続きも買ってまで読む価値ありますか?
ちなみに2まではなかなか面白かった。
161 :
名無しのオプ:02/03/16 22:32
山田風太郎「明治断頭台」、読了。
面白い。
実際の明治を巧く使った良作。
ライトノベルしか読んでいないような人でも取っつきやすいのではないかな?
>>160 自分は文庫化される前に読んだので、文庫の2がどの辺なのか解りませんが、
後半はグイグイきます。面白かったです。
俺は読む価値があると思います。
162 :
名無しのオプ:02/03/17 22:47
有栖川有栖「孤島パズル」読了。
面白い。しかし、良くまとまりすぎていて、
斜め屋敷や十角館のような破壊力は感じなかった。
有栖川は、はじめてだったけど
他にお薦めはなにがいいですかね?
>>160 是非買うべしです。
私はデカイ方を買ったので、区切りがわかりませんが
ラストでぼろぼろ泣きましたし。
164 :
名無しのオプ:02/03/17 23:10
>162
その作品が気に入ったなら、続けて「双頭の悪魔」を読むのがベストでは。
孤島より、破壊力もあると思うし。
ありがとう。読んでみますわ。
「死びとの座」(鮎川哲也)読みました。
違和感丸出しの伏線あり。(伏線といえるのかな?)
巻末の解説文でもご丁寧に紹介してるしよ!
メイントリックの(メール欄)の決めての目印は
ルール違反じゃないかと思うのは俺だけか?
鮎川は好きな作家だけに、がっかりしてしまった。
167 :
名無しのオプ:02/03/21 07:26
「リアル鬼ごっこ 」
山田悠介/[著]
出版社:文芸社
発行:2001-12-15
体裁:325p 19cm(B6)
ISBN:4835525795
価格:1,000円
↑これ読まれた方、感想教えてチョ
168 :
名無しのオプ:02/03/23 13:29
西村Q太郎
『天使の傷跡』
やや強引…。社会派とか言ってもムリヤリくっつけてる感じ。
で、続いてカップリングの斎藤栄「殺人の棋譜」に行きます。
はあ、オールドウェイヴだな。
169 :
名無しのオプ:02/03/23 23:35
服部まゆみ「時のオベリスク」読みました。
面白い。
文章がきれいって感じです。
ミステリーって感じじゃないが、よかったです。
170 :
名無しのオプ:02/03/23 23:36
↑アラベスクだモナー
171 :
名無しのオプ:02/03/23 23:39
>169
「時のかたち」などを読むと、ミステリーとしてよかった、になると思います。
乙一『夏と花火と私の死体』読了しました。「死体の一人称」という斬新な
手法を取り入れた作品です。
173 :
名無しのオプ:02/03/25 00:42
物集高音「血食 系図屋奔走セリ」を読了。
蘊蓄に圧倒されていたらいつの間にか終わってました(w
これのスレってある? どーも見当たらないのだけれど、
ちと語りたいことが2,3あるのだが。
174 :
名無しのオプ:02/03/25 01:52
いまさらながら三雲岳斗の「MGH」。
森博嗣の小説になにもかもそっくり。
理系+キャラ萌え+本格ミステリ+SF。
「海底密室」(未読)の解説で
山田正紀が褒めてたから読んだが、正直、辛かった。
良い意味でのライトノヴェルスだと思った。
森が読めない人は、間違いなく読めない。
175 :
名無しのオプ:02/03/26 00:55
宮部みゆき「スナーク狩り」読了
面白かった。
この人の本はいつもラストあっさりしてるねえ。
それと、模倣犯読んだ後だと、展開ハヤッって感じるよ。
176 :
名無しのオプ:02/03/26 02:14
黒武洋「メロス・レヴェル」読みました。
前作がかなり好みだったので、正直期待していたんだが・・
もう、どうしようもない、まごうこと無きクソ作品。
迷っている方、手を出してはいけません。
ここ2,3年で一番の駄作だった。
宮部みゆきの「魔術はささやく」
今になってようやく読みました。
なんかこの作品って他の宮部作品に
似てる気がしてちと物足りない気分。
178 :
名無しのオプ:02/03/27 00:06
岡嶋二人の「チョコレートゲーム」読みました。
最後の方はつらかったです。泣きそうになりました。
179 :
名無しのオプ:02/03/27 23:26
180 :
名無しのオプ:02/04/07 20:39
笑わない数学者読了
つっこみどころ満載だがなかなか楽しめた。
著者の言う逆トリックはなんかイイワケっぽくて嫌だった。
181 :
名無しのオプ:02/04/10 19:54
age
182 :
名無しのオプ:02/04/10 20:03
綾辻の時計館読みました!
最高ですた!
183 :
名無しのオプ:02/04/10 20:49
暗行御史霊遊記
チョン マンセーマンセー
184 :
らいつびる:02/04/11 16:54
斎藤純『テニス、そして殺人者のタンゴ」読了
この人の文章はなんか読みやすくて好きだなあ、
片岡義男っぽいというかなんというか。
ストーリーはイマイチだが(w
185 :
名無しのオプ:02/04/11 17:15
>>176 私も「そして粛清の扉を」は面白かった。
今回はそんなにクソなんですか?あらら、残念。
186 :
名無しのオブ:02/04/11 18:09
永瀬隼介『デットウォーター』
さすが犯罪ジャーナリスト!!
‘拘置所、警察関係の方々からも貴重な話をうかがった。’
この言葉に裏付けされる本領発揮な作品だった。
私的には、もっと注目されてもいい作家。
興味があったら読んで欲しい。
>>185 メロス・レベルっていうペアで参加する命懸けのゲーム(テレビ生中継)の話なんだけど
その内容が、ふたりの思い出クイズとか、一般常識クイズとか・・・。
それでサスペンスを盛り上げようとしているからもうアホかと。
188 :
名無しのオプ:02/04/23 04:08
『隕石誘拐』鯨統一郎
うーん、最初の夫婦喧嘩の部分、
他人事とは思えなくて苦笑いしてしまった。
この人の文章は、所謂格調ってやつは高くないけど、
意外と読み易いよなあ。
内容は。。。こんなもんかな(w
189 :
ヤスコデス:02/04/28 09:22
綾辻行人の眼球キタン読みました。
最高デスタ。
190 :
名無しのオプ:02/05/01 19:35
今さらながら「人形館の殺人」読みました。
ああいう終わり方はあんまり好きじゃないんですが
特に読後不満に思うこともなかったです。
読んでいる時が楽しかったからかも。
191 :
名無しのオプ:02/06/04 05:49
age
192 :
名無しのオプ:02/06/17 01:22
「星降り山荘の殺人」、やっと買えたので読みました。
良かった。
褒めてる人が多いのもうなずけます。
私が彼を殺した・・・東野圭吾
知らんで読んだけど、メール欄だけは生理的に我慢ならないので
壁に投げた上に焚書にしようと思ったけど、毒カプセルはだいちゅき
なんで我慢した。
194 :
名無しのオプ:02/06/17 02:52
「ペルソナ探偵」黒田研二・講談社ノベルス
意外に面白かった。
195 :
名無しのオプ:02/06/17 05:31
>193
犯人解かったかい?
>195全然深読みしてないけどね。あっさり袋とじのヒントも読んじゃったし。
勿論犯人は「メール欄」。メフィストの時と犯人の設定が違うらしいね。
多分メフィストの時は「メール欄」が犯人???なんて聞いたんだけど、
もしそうなら究〜極にウザ!!!焚書。恋愛絡むと人物描写が異常に
ねちこくなるから、古本でしか買わないんだ。東野。
奥田英朗「最悪」。
ホントに最悪なことのオンパレードで読んでてイライラした。
でも面白かったよ。久々のヒットでした。
「サイコ」大塚英志・講談社
ミステリ?
199 :
名無しのオプ:02/06/28 01:48
「ななつのこ」加納朋子
あちこちで聞きかじった評判が良かったので期待しすぎた。
でも「バスストップで」はすごくよかった。
これまで読んだ短編のベスト5に入れてもいいくらい。
200 :
名無しのオプ:02/08/05 18:00
さるべーじ
201 :
B37 ◆lPJpzlnU :02/08/25 14:08
「6枚のとんかつ」蘇部健一 講談社文庫
けっこう笑いのツボにはまってしまった・・・・
202 :
名無しのオプ:02/08/25 14:35
笠井潔『オイディプス症候群』読みました。
新しさはないけど、面白かった。
203 :
名無しのオプ:02/09/21 18:14
斎藤肇「思い通りにエンドマーク」
探偵役が犯人のトリック(要するに作者の考えたトリック)のどこが凄いか・画期的かを説明してるのに萎え
確かに騙されたけど
でも新本格最初期の作品だし、三部作での仕掛けがあるらしいから評価は保留
「煙か土か食い物」/「世界は密室でできている。」by舞城王太郎
密室本のオビに書いてあった「もう誰も王太郎を止められない!」にワロタ
もちろん中身も面白かった。「世界〜」は泣いた…
205 :
名無しのオプ:02/09/23 11:54
伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」読みますた。
泥棒・「神」にすがる若者・不倫する女精神科医・リストラされたおっさんの
まったく関係ないと思われる4人の物語が同時進行で語られ、それぞれ結びついてゆくというストーリー
恩田陸の「ドミノ」みたいにラストで一気に4つの物語が繋がるわけではないので爽快感は今ひとつですが
登場人物(と犬)が魅力的でおもしろいです。
特にリストラされたおっさんの「働きたいんです」という独白はイイ!
表紙のエッシャーの絵ともども何かと考えさせられて、読むと勇気が湧いてきます。おすすめ!
『ある閉ざされた雪の山荘で』(東野圭吾)読みました。
結構いい。ラストはやはり心ゆらされるものがあります。
悲しい物語。それに気付くのは読み終わってから。
『魔球』(東野圭吾)読みました。
これも悲しい物語。兄のストイックさに感動しました。
もう事件性はいらないと感じる程です。
『悪意』(東野圭吾)読みました。
ストーリーとしは良く出来てるなあという感想を持ちました。
無理のない展開、徐々に明らかになる真相。
しかし一番心に残ったのは、人の心にある「悪意」
その理不尽さです。
>167
「リアル鬼ごっこ 」
読もうとしているところ申し訳ないのですが
(って3月の書き込みか・・・)
私はびっくりするくらいつまらないと思いました。
(↑今さらだけど・・・)
今朝の新聞で大きく広告がでていて
おもしろそうだなと思って読んだのですが、
買うのはもったいないです。
興味があれば、図書館で借りて読むことをおすすめします。
210 :
名無しのオプ:02/10/08 18:37
>167,209
大阪人ですが、新大阪に着いた主人粉がここから淀川区まで
近いとかなんとかいうのがステキですた>リアル鬼ごっこ
つか、新大阪は淀川区なのでわ。
じつに文芸社らしいダメ作品。
各メディアで評判らしいが、いったいどのメディアかと小一時間。
貫井徳郎『慟哭』読みました。
最初に読んでおけば良かったです。
先に『メール欄』読んでたからな…。
212 :
名無しのオプ:02/10/17 23:18
山田正紀の「僧正の積木唄」読みました。
「ミステリオペラ」よりも文章の密度が薄くて、さくさく読めました。犯人は
なかなか意外。ただ、ちょっと、ヴァンスが可哀相です。解説と著書一覧を見ていたら、
女囮捜査官シリーズが読みたくなりました。
213 :
名無しのオプ:02/10/20 22:47
北山猛邦「瑠璃城」殺人事件読了しました。
すごーくよかったです。タイムトリップラブコメすきなんですよ。
あれはやはり、うる星の因幡くんなんだろうかなぁ。
7点。
214 :
名無しのオプ:02/10/24 16:40
「ハサミ男」・・・チキショウ!悔しい!あなたを愛してしまった(笑 これ2ちゃ
んでやたら話題になってるから絶対こきおろしてやろうと思って
読んだんだけど・・・ぶっ飛びました(爆 アイツの 名前が出
てきたとき「わかった」と思って思わずニンマリしちゃったんだ
けど・・・甘かった。まさかああくるとは・・・。犯人もわから
なかったし・・・。オレは「もうひとりの」が犯人だって思って
たからなぁ・・・そんな単純じゃないか(苦笑 でもオレが一番
感心したのは「叙述トリック」でも「ミスディレクション」でも
「レッドへリング」でももうひとつのトリックでもなく、最初の
殺人現場で「あの存在」をさりげなく書いてるところです。
>>214 浜崎デスカ?
とはいえ、確かにハサミ男は面白かった。萌え萌え。
あとバイバイ、エンジェルも。今後矢吹シリーズは買うことにしよう。
「殺戮に至る病」
これ文章グロ過ぎ。キモイ描写ばっか繰り返しやがって、作者は変態か?京
大出らしいけど流石変な嗜好なだけあるな(笑)。んでさぁ、最後まで読ん
でトリックはわかったんだけど、直後はね、それなりに感心したがよくよく
考えてみると、無理があるなと。犯人はあの人だとすると、今更新境地に目
覚めるというのはちょっと不自然かなと。それに最後彼が殺そうとしたのと
実際殺された人が違うのは何故?もう死んでたのかな。ま、どっちにしろハ
サミを超えるほどではなかったと。
217 :
名無しのオプ:02/11/16 22:17
「黒い家」貴志祐介
面白かったけど、怖かった。
読んだあとしばらく包丁が怖かったよ。
でも、あくまで個人的な主観ですが、自分は「青い炎」の方が好き。
「薔薇の女」笠井潔
やっぱり前2作よりはおちるかな?
220 :
名無しのオプ:02/11/18 23:49
>>218 突込みどころがあるんならさっさといえばいいのに(苦笑
そんな煽ランでも。
221 :
名無しのオプ:02/11/19 00:22
218じゃないけど……
>220
216って根本的なところの理解が間違ってるのでネタか釣りかと疑ってしまう。
トリックは分かったって言ってるけど・・・????
あれしかトリックないよな>>殺戮
223 :
名無しのオプ:02/11/19 01:37
216はネタ
書き方が悪かったかな?
最後に殺そうとした人→(メル欄@)
でも殺された人は→(メル欄A)
だから、@はすでに死んでたのかなって思ったんですが。
すいません。入れ忘れてましたね(笑
227 :
名無しのオプ:02/11/19 16:22
まあ私が言わなくてもだれかがつっこんでくれるだろうから
しかし久しぶりに面白い人にであったよ
>>227 だから言えよ早く(笑
ドサマギで煽ってるんじゃないのか?(笑
よーしじゃあつっこむぞー
メール欄入ってねえよ!!
思ったんだが、
>>216がわかってないって言ってる椰子って、彼の言ってる
最後彼が殺そうとしたの→メル欄@
実際殺された人→メル欄A
だというふうに取っちゃったんじゃなかろうか。
使われてないのもあれなんで。
奥田哲也「三重殺」読了。
主人公の語り口がやたらと面白かった。
謎自体も面白かったんだけど解決されても「なるほど」って感じで驚きにかけた。
いや、解決には感心したんですけど、なんかこう…しっくりこないというか。
233 :
名無しのオプ:02/12/25 03:27
イヴに狭いアパートでミステリを読む。
高橋克彦『パンドラ・ケース』
最高に面白かったッス。
234 :
名無しのオプ:02/12/25 18:25
『ハサミ男』読みました。
正直、『鏡の中は日曜日』の方がフェアで良かった。
ハサミは読んでて不自然だったから、あの展開なのかなぁって思ってたら
そのまんまだった…。
読者が思い込みをしなければ、楽しめない作品なのかなぁ。
期待して読んだだけに少し残念…。
あと、「ABC」殺人事件に収められている貫井氏の作品は、犯人の動機が良かった。
煽りはイクナイことだと認識させられる。
235 :
名無しのオプ:03/01/06 01:17
age
236 :
名無しのオプ:03/01/06 02:25
ハサミはトリックをわかりながら楽しむものなんだが
俺は1頁目でなんとなくわかりました が 一番好きな作品です
(^^)
238 :
名無しのオプ:03/02/09 12:37
今更ながら中西智明の「消失!」を読みました。
途中何かおかしいなと思いながら読んだので
さほど驚きはしませんでしたが、
でも読み終わって「・・・」という
感じでした。私は。
239 :
名無しのオプ:03/02/09 23:02
>>238 >でも読み終わって「・・・」という
>感じでした。私は。
いい意味なのか悪い意味なのか?
野島伸司「スワンレイク」読みました。
ドラマとかも見てたけど、基本的に似た様な話しか書けないの?
ってのが感想。
でも、それなりに面白かったです。メール欄物好きなら、面白いかも。
でも、一冊でお腹いぱーい。もう、野島さんの本を買う事はないな。
241 :
名無しのオプ:03/02/10 00:57
>233
高橋克彦『パンドラ・ケース』
その時代をリアルタイムで過ごしたので(って、歳がばれる?)
より感動が深いです。
「テロリストのパラソル」もね。
242 :
名無しのオプ:03/02/10 08:48
>>239 分かりづらかったですね、すみません。
正直、あんまり面白くなかったな、
というところです。
あまりにも期待しすぎて読んだのが
かえって良くなかったのかな
とも思いますが。
243 :
英知 恵 ◆H.K.R1V1G2 :03/02/13 21:54
『法月綸太郎の冒険』中の「死刑囚パズル」読了。
お薦めだと言われたのですが、面白さがわかりませんでした……。
244 :
名無しのオプ:03/02/16 00:50
吉村タツヤ「ケータイ」読みました。
ストーリーはくだらない上に無理がありすぎます。
ケータイっ子なんて言ってて恥ずかしくないのですか?
キレたキャラクターを出せば人間を描いたと思っていませんか?
お願いですから作者の人は死んで下さい。
山田風太郎「妖異金瓶梅」読みました。
物語にぐいぐい引き込まれました。
李瓶児はあまり印象に残りませんでした。
金蓮と春梅が凄すぎて。
246 :
名無しのオプ:03/02/16 03:13
横溝正史『白と黒』読了
いや〜やっぱ横溝面白いわ。金田一のキャラも大好き!
いつもながら動機にはビクーリ。なるほどね・・・
横溝作品、文庫で出てるの半分くらい読んだな・・・次は何読もうかな。わくわく
(σ゚Д゚)σゲッツ!
248 :
最近流行ってるみたいだね:03/02/16 05:50
(σ゚Д゚)σゲッツ
249 :
名無しのオプ:03/02/26 20:14
「火神を盗め」山田正紀(初遭遇)読了。
ミステリてか冒険小説だけど。
ハリウッド映画ばりのご都合主義の連続にちょっと脱力。
でもまー面白かったけどね。
疲れ気味の仕事帰りの電車でも軽く読めたよ。
250 :
名無しのオプ:03/03/03 23:51
若竹七海「ぼくのミステリな日常」読了。
若竹の本は他に2冊読んでるのだけど、そのどちらもイマイチだったのであまり期待せずに読んだ。
ところが、これはイイ。
全てが絡み合ってスルリと解ける連作短編の面白さを味わえた。
251 :
名無しのオプ:03/03/11 23:56
貫井徳郎”迷宮遡行”
ラストが切なくてイイ。
先週は綾辻の『館』シリーズ全読破。
昨日は初、島荘の『占星術』読んだ。
いずれも犯人の動機がイマイチ甘い気がするが、
チョコっと猟奇的で派手な感じの不可能トリックあります、
みたいな展開が好きなんだからしょうがないか。うん。
「孤島の鬼」江戸川乱歩
乱歩作品の中でも最高傑作との呼び声高い本作。わくわくしながら読み
始めました。ミステリーに本格的にハマり始めるにつれて段々と乱歩っ
て大したこと無いんじゃあ・・・って思いが強くなっていたのでそれを
払拭してくれるだろうとの期待もありました。ところが・・・まず、Y
の影響をモロに受けてます。と、思ったら実はこっちの方が早い?あれ、
わかんなくなってきた(爆)。ん、んーとにかく!犯人を特異にしすぎ
なのね。あそこまでやっちまったら身も蓋も無いというか・・・大体フ
ーダニットが無いんだよなぁ。そこらへんにも力量不足を感じる。密
室とかチョコレートの缶とか探偵役がやられるという意外さとかはいい
んだけども、それを全部中盤までに詰め込んじゃって後は子供だましの
オドロオドロした怪奇小説にしちゃってるのは何で??やっぱ子供向け
の通俗小説が天分なんだなぁって思った。最後に、諸戸が最初の謎解き
の場面で犯人は語り手も知っている人物だって言ってたけど、その時は
知らなかったハズ・・・。
普段はあまりミステリを読まない人間ですが、
西尾維新から清涼院流水に入りました。
で、先日旅行中に「ジョーカー」を読了。(コズミックはそれ以前に読了済み)
…………うーん。どうなんだろう。これ。
相変わらず言葉遊びには驚かされますが。
解けない謎が多すぎじゃなかろうか。
物質すり抜けがいくら理論上可能だって言っても……。
ところで、♪と♥には、やはり何らかの暗合が示されてるのでしょうか。
誰かヒントください。
255 :
名無しのオプ:03/04/02 00:41
『孤島の鬼』が評価されてるのは、本格ミステリとしての完成度じゃないよ。
本格として一番優れているのは、中篇『何者』だと思う。
これ後期にかかれたんだけど、原点回帰なのに、ほとんど注目されなかったらしい。
つまり乱歩には、もう本格は期待されてなかったってことだね。
「灰神楽」なんかも完全に黙殺されたというしね。
気の利いた小品という感じで俺は好きなんだが。
257 :
名無しのオプ:03/04/05 08:49
島田荘司「異邦の騎士」読み終えました。
(ノ_・、)グスン 悲しすぎるよ
あぼーん
259 :
名無しのオプ:03/04/05 09:25
↑
今ミス板で流行ってるんですか…?
本と、違うとこに書き込むの止めて下さい…死にかけます…(;/Д`)
それはそうと「水晶のピラミッド」読みました。
でっかさが島荘らしかったなぁ〜
レオナは…どのへんからだめになってくんだろ
>260
2chビューアー使ってNGワード登録汁!
261 :
名無しのオプ:03/04/06 08:53
age
>>255 ありがとうございました。何者読みました。
ややアンフェアだったものの楽しめました。
263 :
名無しのオプ:03/04/06 23:55
あれだね、読後感さんは、本格が好きなんだね。
>262
楽しめた点についても詳しく書いて欲しい。
265 :
名無しのオプ:03/04/11 21:50
川端裕人『夏のロケット』
高校生のとき、ロケット部に所属していた5人の仲間たち。
ぼくらは本気で宇宙を目指していた。
30過ぎた今、ぼくは新聞記者になっていたが・・・
ある事件をきっかけに、あの夏の情熱が再びよみがえる。
サントリーミステリー大賞受賞らしい。ホントか?
ちっともミステリじゃない。
というのは「謎があって、それが解かれることを主題にしていない」からなんだけど。
青春小説としては面白い。かなり。
厳密にSFではないが、テーマがテーマだから、SF愛好者には好意的に迎えられるかな。
ミステリ読者は、他ジャンルの小説も読む人であれば、押さえておくべきかな。
(有名な作品らしいから、何を今さらって感じかもしれないけど)
266 :
名無しのオプ :03/04/16 00:04
『半落ち』アッと言う間に読めちゃいました。面白かった。
この作品のスレってあるの?見つからなかったんだけど・・・
>>266 600以上レス付いてたんだが一昨日あたり落ちた
>267
500レスで落ちれば完璧だったのに(w
(^^)
270 :
名無しのオプ:03/04/19 05:27
「封印再度」 読了
壺と鍵の謎が浪漫。
しかし、学生時代(ってもこないだ卒業したばかりだけど)、担当教官に恋していた私としては、
このシリーズにはミステリとは別の意味でドキドキさせられる・・・(藁)
特にこの作品、後半の展開にかなり萌まくりでした。そんな自分に欝
271 :
名無しのオプ:03/04/19 05:37
>>270 禿同!
漏れは萌絵みたいな女の子にリアルタイムで恋しているので
272 :
名無しのオプ:03/04/20 01:05
麻耶雄嵩、翼ある闇。 メルカトルって… 「メルカトルと美袋のための殺人」のメルカトル??
273 :
名無しのオプ:03/04/20 01:33
桐野夏生「水の眠灰の夢」読了
よかったよ
「顔に降りかかる雨」「天使に見捨てられた夜」を読んだ人は
ぜひ読んでみて。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
277 :
名無しのオプ:03/04/20 17:08
>>275 マジですか…! あんな最後なんですね…ちょっとびっくりです
278 :
名無しのオプ:03/04/20 22:15
山田風太郎『妖異金瓶梅』
自分的にはツボじゃないけど、すごい。
連作小説の最後をそんなふうに持っていくか、という感じ。
ミステリ的なオチとしては『明治断頭台』の方が上だと思うけどね。
気に入る気に入らないは別として、山風のこの二作は読んでおくべきだね。
本多孝好『ALONE TOGETHER』読了。
主人公の職場の同僚が、みんな名字でしか呼ばれないから
てっきり「メール欄」だと思った。見当はずれも良いトコだった。
素直に生きようと思った。
>>278 歴史的な知識とかなくても楽しめますか?
>280
歴史の知識なんて全然いらない。
必要なのはミステリへの熱意のみ。
282 :
名無しのオプ:03/04/21 21:03
>>280 知らないでも大丈夫だが、知ってて損にはならない。
その辺は普通の歴史小説と同じ。
『妖異金瓶梅』のほうは、
横山光輝の『水滸伝』くらいは読んどくと、わかりやすいかもしれないな。
武松のキャラがぜんぜん違うんで面白い。
283 :
名無しのオプ:03/04/22 21:57
北川歩実『金のゆりかご』(集英社文庫)
どんでん返しに次ぐどんでん返しで評価が高い本作。
個人的には、興味深くはあったが、あまり感心はしなかった。
文体に面白みを感じず、物語に入っていけなかったのが大きかったと思う。
謎も正直、「びっくりする人もいるかも」っていう印象。
自分がのってなかったからかもしれないけどね。
読者の視点を、右の方へ大きく引きつけといて、左へ切り返す、
その落差にびっくりするもんなんだけど
最初の引きつけが足りなかったんだろうね。
「ふーん」って感じでした。
いろんなところで褒めている人は多いのだが、
印象の好悪に関わらず「話をこねくり過ぎ」という意見は共通している模様。
(どうも北川作品全般の傾向らしいんだけれども)
東野圭吾「ゲームの名は誘拐」読みました。
主人公もヒロインもどうにも好きになれず感情移入できなくて
辛かった。
285 :
名無しのオプ:03/04/24 20:34
マークスの山
とりあえず読んだというカンジ
GOTH読了。
主人公が自分のサイコっぷりを一人称で得意気に解説するのが
ウザかったの以外は満足。
あと最近(メール欄)に敏感になってきてるので、良くないなと反省した。
素直に騙されたいなあ。
殊能将之の「黒い仏」読みました。
作者は一体何を書きたかったんでしょう…?
とにかく驚きました。
>287
作者のサイト行って解説見てみ
アレだけの内容をちゃんと作中に盛り込むべきだとは思うんだが
>>288 見てきました。
ハサミ男→鏡の中は日曜日→黒い仏の順に読んでしまったんで
次、美濃牛を読んでみます。
黒い仏も読み直してみようと思う。
290 :
名無しのオプ:03/04/26 04:24
>>280 自分は金瓶梅を読んだあとにこれ読んだから
すっごい面白かったですよ!
金瓶梅の後に妖異金瓶梅読むのが自分的にオススメです。
291 :
名無しのオプ:03/04/29 04:47
良スレあげ
『本陣殺人事件』読了。
漏れは今まで講ノベとかそのほか一部しか読んでないDQNなわけだが、
このままじゃいかん、基本から読まなければと思い読んでみますた。
スマートでとても面白かったです。予想以上によかった。
読みにくいかと危惧していたけど、全然そんなことなかった。
むしろ読みやすい。(『薔薇の名前』の間に読んだせいもあるかもしれないが)
これから横溝作品を存分に楽しめると思うと、なんだか得した気分です。
その他古典系も積極的に読んでいきたい。
とりあえず、これだけは読んどけ! というようなオススメはありまつか?
293 :
名無しのオプ:03/04/29 19:45
age
>>292 高木彬光の「刺青殺人事件」をお薦めしたい。
295 :
名無しのオプ:03/04/29 20:11
>>292 高木彬光『刺青殺人事件』『能面殺人事件』『人形はなぜ殺される』
は、2ちゃんでもたびたび話題に出る。
あと江戸川乱歩『何者』、大阪圭吉『坑鬼』は、どちらも中篇だけれども、本格度が高いのでおすすめ。
297 :
bloom:03/04/29 20:13
>292
連城の「戻り川心中」
『能面殺人事件』は『アクロイド殺し』『グリーン家殺人事件』のネタバレあり。
ご注意のこと。
>>294>>295 刺青はちょうど持ってて、能面もそこにのってる。読んでみます。
>>298 たびたび話題になってるからほしいんだけど、書店にもブクオフにも売ってない……
ネットで注文するかな。
連続スマソ
>>299 そうなのか。まぁアクロイドはネタバレされてしまったんだけど。
とりあえず刺青かな。その前に薔薇の名前を進めつつ……
302 :
名無しのオプ:03/04/30 09:55
貴志祐介「クリムゾンの迷宮」読みました。
かなりおもろい。ぜひ読んでみてください。
でもこれってミステリって言うのかな?
303 :
名無しのオプ:03/05/01 01:07
凍える牙読了。
共通点が直木賞受賞作品、警察小説、女性作家ということで
先日読んだマークスの山と比較してしまうが
凍える牙のほうが面白かった。
マークスの山は前半の方から警察側と犯人側の描写があり
中途半端な感じがした。一方、凍える牙は警察が犯人を追い詰める様子を
しっかり書かれていた。特に音道と疾風が対峙する場面が良かった。
305 :
名無しのオプ:03/05/03 22:17
島田荘司の『秋好事件』(文庫、1999年刊)読んだ。
すごくおもしろかったけど、現在この事件の裁判どうなってるのかな。
殊能さんの「鏡の中は日曜日」読了。
殊能さんの今までの作品はそんなに好みじゃなかったけどこれは良かった。
好みにヒットしました。
ちょっとアンフェアだろう、と思う箇所が1つだけありましたが。
本筋とは関係ないですがフランス語が役に立った人と立たなかった人が
いるのは現地と日本の違いなんでしょうか。
307 :
名無しのオプ:03/05/11 10:58
「鏡の中は日曜日」て何か難しそうじゃないですか?
今まで尻込みしてたんですが今度図書館で予約してみます。。。
308 :
名無しのオプ:03/05/11 19:11
「このミス」大賞銀賞の「逃亡作法」読みますた。
これはオモロイ!脱獄小説ですた。テンポがすごくイイ。
金賞「四日間の奇蹟」は全く読む気なし。
309 :
名無しのオプ:03/05/11 20:28
小林信彦のオヨヨ大統領シリーズ「大統領の密使」読了しました。
キャラの掛け合いが全然世代の離れた自分でも、爆藁でした。
会話だけで変なところに脱線していくのが。
スパイ・スリラー然としたドタバタな内容で終始するかと思いきや、
最後に予想外の意外性を持ってきた。小憎いなあ!
>>308 あれはミステリとは到底呼べない罠、賢明だよ。
>「四日間の奇蹟」
それは別として「沈むさかな」は面白いのだろうか?
「ドグラ・マグラ」読了。
途中事件の経緯の部分、特に寺の由来が読みづらかったけど、
それ以外は面白く読めた。どっかで挙げられていた、読みにくいと
評判のアホダラ教も脳髄論もそれほど問題は無かった。
でも、よく分かんなかった。総ては未来の<メール欄>だったのだろうか。
それとも現実なのだろうか…。
今から6枚のとんかつに入ります。
6とん読了。まぁ、こんなもんだろう。100円で買った本だし、
文句は言えない。
312 :
名無しのオプ:03/05/12 11:05
6とんの作者の蘇部健一て才能ないよね?
ほとんどあれ1冊しか出してないし
他にも出してるかもしんないけど全く話題にならないし・・・。
パクりねたばっかだし・・・。
何より本の後ろに載ってた写真が陰気そうでキモかった・・・。
>>312 才能がかけらもないことは禿同です。
しかし他にもノベルスや文庫出ています。蘇部健一のスレを見てください。
漏れの疑問は彼にメフィ賞を与えようと思った編集者がいたことと、
彼の本を買って読むヤシが結構いることです。読んで作者を哀れむのか、
優越感を感じるのか、ホントにあれが好みで買うのか知る由もありませんが。
314 :
名無しのオプ:03/05/13 18:14
蘇部健一の本て売れてるの?
本が売れないこの時代に・・・。
あんなの素人でも書けるよね。
『6とん』何よりイヤだったのが下ネタ!
俺 別に下ネタが嫌いてわけじゃないけど
あの人のは単に下品なだけだし、
何よりあんなキモいおやじに下ネタ書いてほしくない!
315 :
名無しのオプ:03/05/17 21:20
同じバカミスなら鯨統一郎のほうが断然(・∀・)イイ!
色んなのをたくさん書いてるし引き出しが多いよ。
世間でも薀蓄系として評判いいみたいだしためにもなるし。
頭も良さそうだし才能もあると思うよ。
蘇部とは月とすっぽん、雲泥の差。
同じバカミスとひとくくりにされるのは鯨氏に失礼。。。
6とんは読了後にブン投げた。
蘇部は絶対才能がない。
あとがきだっけ、なんか訳分からないこと書いてたよな。
タモリさんを尊敬してるとかなんとか。
だからって(メル欄)をパクんなよ。
どうやったらあれをトリックにしようと思うんだ?
6とん以下の作品には死ぬまで出会えないと断言できるね。
317 :
名無しのオプ:03/05/18 01:37
6とん以外は読む価値ありますか?
>>317 『木乃伊男』くらいは読んであげてもいいかも。
漏れはけっこう楽しめた。
貫井徳郎「慟哭」読了。
妙にリアルに感じる文章だった。
結構驚かされた。
>>316 6d以下の作品を書けるヤツはもう現れないと。
ある意味、蘇部はすごいな。
321 :
名無しのオプ:03/05/18 19:55
6dのあとがきで本人がこんなこと書いてたね。
『ある話を編集者に削ってくれと言われた。
理由はあまりに下品すぎるからとのこと。反論すると、
「じゃあ女性ファンが付かなくてもいいんですか?」と言われた。』
下品な話削ったところでそもそも女性ファンなんているの?想像できないなぁ。
蘇部と同じ世代のオヤジくらいじゃないかなぁ、読むの。(w
俺はもっと若いけどね。(w
黒田さん&二階堂さん「千年岳の殺人鬼」読了。
一読目は??でしたが、ぱらぱら読み返して納得。
おもしろかったですが説明不足の感もありました。
それから誤字がいくつか。
読み途中は面白かったのでこのシリーズはまた読みたいです。
323 :
名無しのオプ:03/05/19 18:02
黒田はいいけど二階堂はイヤだなぁ・・・。
他のスレでオチが分からんて言ってる人いたけど・・・。
竹本健治「匣の中の失楽」読了。
内容もさることながらいろんな分野の雑学が身につくね。
疑問なんだが、メール欄の人は飛び出してった後、どこいった?
325 :
動画直リン:03/05/20 01:24
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
327 :
名無しのオプ:03/05/22 13:33
服部まゆみ「この闇と光」読了
これってミステリーなのか?かなり面白かったけどね
328 :
名無しのオプ:03/05/22 13:48
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329 :
名無しのオプ:03/05/25 03:12
高木彬光『呪縛の家』
地面にひれ伏したいほどの見事さ!
高木氏って文章が厨(ヘタなのに小難しく書く)なのと、
『一、二、三――死』とかいうタイトルを兵器つけてしまうところが、
激しくアイタタタな感じだけど、ミステリ作家としては稀有な才能ですなぁ。
クリスティと一緒で、代表作以外にも隠れた傑作が山ほどありそうな感じ。
ハルキもこの辺どんどん復刊してくれないかな。
330 :
329訂正:03/05/25 03:13
高木彬光いいよな
332 :
名無しのオプ:03/05/25 07:53
アッキー萌え〜。
それに文章も別に下手とは思わん。
333 :
名無しのオプ:03/05/25 19:03
三上洸「アリスの夜」
ロリ小説かよ!!ラストも酷いよ!!
殊能将之『樒/榁』。
あぁそう、ふぅ〜ん?という感じ。(いちおうメール欄)がいかにも素人くさいのはわざとだよね?
なんか、『鏡の中は日曜日』を読んでから読むべき作品だったみたいだね。しくった。
一番面白かったのは、表紙めくったところの作者の言葉かな。
335 :
名無しのオプ:03/05/25 19:58
舞城王太郎「阿修羅ガール」(三島賞受賞作。)
若い人と、若い人の心をまだ持っていると思ってる人向け。
なんだか言葉にならない感覚がつたわる。ただ、いわゆるミステリーではないです。
まあ、この人にミステリーを期待する人は少ないでしょうが‥。個人的にはよかったでつ。
337 :
名無しのオプ:03/05/25 21:49
麻耶雄嵩『メルカトルと美袋のための殺人』読了。
この作家は初だったけどメルカトルと美袋の関係て
ホームズとワトソンあるいは御手洗潔と石岡和巳の関係だよね。
メルカトルて読んでてすごくムカつかなかったですか?
美袋をおもくそバカにしまくる鼻持ちならないすっげ〜イヤなヤツて感じ。
それに全然どんな人間か見えてこなかった。単に頭のいいヤツて感じ。
例えて言うと二階堂蘭子みたい。こやつもすんげぇムカつくよね。
ただメルカトルは男だからまだマシだったかな。
こんなこと言いつつも『翼ある闇』を図書館で予約してしまった。
これが気に入れば他のにも挑戦してみたい。
最後にひとつ。この作家てまだ34歳で若いよね。
写真見たらすんげぇ男前で萌え〜!服装もおしゃれな感じ。
京都大学出身ですごく頭もいいしね。
19歳でデビューだよね。まさに天才だよね。
気になる作家がまた一人できてしまった。。。
>>333 選考委員まっぷたつに割れたからねー(w
漏れはラストで泣けた。大沢在昌も号泣したらしい。
339 :
名無しのオプ:03/05/26 21:26
ageなきゃ
>>337 御手洗と石岡というより巨勢博士と新聞記者のほうが近いかも。
『翼闇』は名作ですが『夏と冬の奏鳴曲』な迷作ですよ。
>337
メルカトルが嫌いな人は
「翼ある闇」できっと溜飲を下げることでしょう。
342 :
不倫の代償!!ウッチャン慰謝料5000万円?:03/05/26 23:22
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
344 :
名無しのオプ:03/05/29 14:43
ageよう
「溝鼠」新堂冬彦
ノワール? ギャグ小説?
346 :
名無しのオプ:03/06/04 19:47
生ける屍の死
海外小説に抵抗ある人にはきついだろう
ムーチョスグラシアス
348 :
名無しのオプ:03/06/06 06:33
ageなきゃ
「天国への階段」白川道(幻冬社)
復讐タンが読みたい。
その一心で読むことにした作品である。先に言っておくと、その期待は裏切られた。
最初に本書を手にとり、見返しのあらすじに目を通した時には、やったと快哉を叫びたい気分になったものだった。
なぜなら、文中に「最愛の女性にも裏切られ」という記述を発見したためである。
ああ、やっと「メルセデスを殺してくれる作家」に出会ったのだ、とその時の私は邪な喜びに胸を躍らせた。しかし・・・
最初に気になったのは、物語が「現代」のみを舞台にしているという点であった。
「モンテ・クリスト伯」を引き合いに出すまでも無く、概して復讐タンというものは、「前フリ」があってこそのものだという思いが私にはあったからである。
「前フリ」とは無論、なぜ敵役を憎むようになったかという動機の部分のことだ。
これがあるからこそ、読者は主人公に深く感情移入することができ、敵役が破滅していくさまを眺めても憐憫や嫌悪感を抱かずに済むのである。
つまり復讐タンにとって「前フリ」(=過去の物語)は必要不可欠なものなのである。
ところが、本作ではそういった「前フリ」は皆無で、動機の説明に当たる部分は全て主人公やヒロインの簡単な述懐で済ませてしまっているのだ。
これでは一般の読者(私のように異常なほど「復讐」というテーマに餓えている者は別としても)は上手く感情移入することが出来ないのではないだろうか。
なぜ、作者は「前フリ」を設けなかったのか。これは後になってわかったが、今は言及せずにおく。
次に気になったことは、「もうひとつのストーリー」である。
主軸である(はずの)復讐の他に、本作にはもつひとつの復讐が存在する。さらにそれと絡んで警察の視点からも物語が描かれている。
読み始めた当初はそれらがうざったくてしょうがなかった。主人公の復讐に対する興味を幾度となく阻害された。その度に読書を中断させられた。
なぜ、こんな余計なものを付けたのか。どうして素直に主人公に感情移入させてくれないのか。私は作者を憎んだ。
この理由も後に判明した。前段の理由と併せて後述する。
第三に私が気になったこと、というより激しい怒りを覚えたことは、主人公の精神的もろさである。
後天的なものとはいえ、あれだけ強く復讐を胸に秘めて動いていた主人公が、恋人と二六年ぶりの邂逅を果たすや、心中の憎悪を嘘のように雲散霧消させてしまうのである。
モンテ・クリスト伯ですら、直接罪はないメルセデスに対して、一度は冷たくあしらったというのに(私は実は映画しか観たことがないのでひょっとすると御幣があるかもしれないが)、
いわんや彼女には明確な帰責性が存在する。
それなのに彼は逢うなり彼女に優しい言葉をかけ、許すといい、あろうことかそのまま彼女を抱いてしまっているのだ。
読みながら私は呆然となった。なぜだ。なぜだ。なぜだ。これは読者に対する裏切りではないか。そこまで思った。
二度目、三度目で許すのならまだわかる。しかし、一度で・・・。
これでは意味が無いではないか。復讐という本作の基本テーマ自体が崩壊してしまうではないか。作者はそれでいいというのか。
そこではたと気づいた。作者はそれでいいのだ。最初から復讐タンなど書くつもりはなかったのだ。
復讐などというものがいかに瑣末で矮小なものかを主人公を通して読者に知らしめ、それと反比例させるようにして愛の大きさ、偉大さを読者に刻みつけるのが目的だったのだ。
三つの疑問の答えもそこにある。
それに気づいた時私は今までの怒りが鎮火していくのを感じた。誤解の無いようにいうが何も作者の意図を甘受したからではない。
受け入れざるを得ない、と観念したからというのが正直なところだったと思う。一旦そう割り切ってしまうと、その後は無心に読むことができた。
うざったかったはずの「もうひとつのストーリー」も気にならなくなった。
だが、それでも警察は別だった。いや、テーマは愛だと理解したからこそ、尚のこと邪魔に思えた。
それも作者の責任である。
作者が主人公に(メール欄)を背負わせるからこうなったのだ。
最初にその記述を目にした時「なぜそんなことを」と少なからず私は作者に失望を覚えた。
これは禁じ手のように思えた。これをしてしまったら、結末は悲劇以外には考えられない。それ以外だとどう取り繕っても強引で非現実的なものとなってしまう。
感動的なラストとの書評を先に目にしていた私からすればこれはショックだった。
しかし、読了して私は誤解をしていたことに気づいた。この終わり方ならば、最低限けじめはつく。そう思って作者を少し見直した。
だが、それでも不備な点は多い。詳述は避けるけれども、これらも全て主人公に(メール欄)を負わせた結果である。
本作を読んだことに対してはっきりと後悔しているわけではないけれど、己の邪な期待を叶えられなかったことについては大いに落胆している。
文中で、本作の内容に深く入り込み過ぎていると思われる箇所が見受けられるが、それも正確な感想を記すために必要であったことと言い訳しておきたい。
ご寛恕を賜れれば幸いである。
廃用身ってどう?
353 :
名無しのオプ:03/06/08 04:26
ageとこう
354 :
名無しのオプ:03/06/09 23:27
廃用身読んだよ
著者が医者ということである意味恐いと思う
あと50年後には有り得る話かも・・・
ただこのプロットを折原一氏あたりが書いたらおもしろいかも・・・
東野圭吾さんの「秘密」をよみました。
東野作品は好きで結構読んでたんですが、泣ける話は苦手なのでこの本はパスしてました。
読み終わったあと、やっぱり泣いてました。
つらい・・・これ、男性が読むにはつらすぎます。
妻も娘もいないけど、主人公の気持ちが痛いほど伝わってきちゃって・・・。
その後の話とか、延々想像しちゃってるし。
改めて、自分は泣ける話はダメだなと思い直しました。
356 :
名無しのオプ:03/06/18 05:22
ageとこう
いつかは読んでみたいと思ってました、が、
今日、ブクオフで見つけ、購入しました!
この板では散々な言われ方もしてたけど、
自分的には楽しめました
六枚のとんかつ
358 :
名無しのオプ:03/06/21 20:32
綾辻行人「十角館殺人事件」「水車館殺人事件」読みました。
「十角館」は設定がいいです。とても上手くできていると思いました。
ただ、トリックはいいけれど、それ以外は訴えてくるものがないですね。
設定、トリックだけなのでこの人の本を読み続けるのは厳しいですね。
359 :
名無しのオプ:03/06/21 20:53
>>357 題名を聞いたときは笑ってしまいました。
結構話題に挙がるので今度読んでみます。
360 :
名無しのオプ :03/06/21 21:13
井上夢人『プラスティック』読みました。
おもしろかったです、ラストも良かった。
363 :
名無しのオプ:03/06/23 22:27
笠井潔『バイバイ、エンジェル』読みました。
前半は面白かったのですが、途中で飽きてしばらく置いて
ようやく読み終わりました。生活感もないし、思想的な
部分も少ないので、ちょっと不満足。
最後のあたりの矢吹とマチルドのやりとりで、
やっと議論が盛り上がったので、そこは面白かったです。
最後がいいので、一応満足。
364 :
名無しのオプ:03/06/27 08:56
「廃用身」読了
ジャンルはホラーでいいのかな。
着眼点はいいと思うが、なんせ盛り上がりに欠ける。
俺的には図書館で借りて正解。
365 :
名無しのオプ:03/06/27 16:03
セカンド・サイト読了
今年で最後のサントリーミステリ大賞作品。
そつがないけど印象薄い。犯人も「この人誰だったっけ?」みたいな感じでした。
つまらなくはないけど、新人賞ってこんなもんかな。
366 :
名無しのオプ:03/06/27 16:11
「十角館」読みました。
他スレの集計で1位だったのでどんなものかと思ったら・・・
期待しすぎたのがいけなかったのか・・・
森博嗣『そして二人だけになった』読みました。
久々のミステリだったうえ、好みの閉鎖空間物だったので
中盤はもう夢中で読みました。本当に面白かった。ミステリの楽しさを思い出したよ。
でも最後のあのオチはなぁ・・・<メル欄
不要だったと思う。一気に減速した感じ。
ミステリはシンプルであってこそ面白いんだなぁ。
370 :
ジダーン3世:03/06/29 02:28
乙一[ZOO」読んだ。
感想。キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
「斜め屋敷の犯罪」島田荘司(講談社)
キターーーーーーーーーー!!!!!
初島荘!!!!
これか「占星術」が超イイと聞いてたんですが、後者は例の問題があったんで、こっちにしました。
で、読殺したんですが、いやぁ、トリッキーだなぁと。
前半から中盤にかけての数限りない謎・伏線のオンパレードはまさに圧巻でした。
すげえ、すげえぞ新本格!(あ、この人は違うのか。でも何でだろう?)ってな感じで。
御手洗チャンも実にいい味出していらっしゃるのよ、これが!
もうおばちゃますっかりファンになっちゃったわ(w
推理の過程がイマイチ不鮮明だけど、んなこたぁ私にとってはさして重要じゃない。
挑戦状素通りだし(w
しっかし、第二の殺人のトリックわかる奴なんかいるのか?
ありゃあトンデモに入ると思うんだが・・・。
あとこの作品読んでて、藤原宰太郎が新本格を批判して言ったらしいセリフを思い出しました。
「あんだけ変わった造りの建物だったら〜」とかいう。
正直それはあると思います(寄生虫に言う資格があるかは別として)。
もっと大きな、世界観レベルでの特殊化だったらいいんですけど、
SFとか。「生ける屍の死」(未読)の世界とか。
これだと露骨にトリックありきだから・・・。まあ作中で認めてましたけど、だからってねえ・・・。
最後に、この人の作品でいいのってあとは何があります?
「異邦の騎士」や「奇想、天を動かす」がいいっていうのは聞きましたけど。
それぐらいですかね?
乙一「GOTH]
すごいね、主人公ふたりの壊れ方。
一番驚いたのは作者名。
「おついち」なんだね、ずっと「おといち」だとおもってたよ。
>>371 おとなしく占星術読めよ。
例の問題って何だよ。
>>374 どうせ金田一でネタを知っているとかその辺のことじゃないの。
というか、スルーするのが吉。
376 :
名無しのオプ:03/07/01 05:03
島田荘司はどれ読んでも(・∀・)イイ!と思うよ。
まずは全部読もうとすること!
>>371 『御手洗潔の挨拶』読んでから『異邦の騎士(完全改訂版)』に行くよろし。
>>373 乙一を「乙」が苗字で「一」が名前だと思っている人もいるよw
いや確かに折原一とかいるけど。乙一の場合、乙葉とかといっしょで
分割しないんだよと説明したいけど、面白いので何も言わないでいる。
378 :
名無しのオプ:03/07/01 07:40
乙一てイケメン?
>>377 乙一ってもろに2chのネタみたいな名前だよなぁ
文庫になったので、今さらですが
「ドッペルゲンガー宮」読みました。
今まであれこれ読んでる人には、
どこにあるのかとか双子の片割れは誰だとか、
割と見当はつけやすいと思うけど、面白かったです。
>>378 『暗黒童話』のカバー折り返しに著者近影が載ってたけど、普通の
兄ちゃんって感じだったよ。
「匣の中の失楽」読みました。
まだ内容を頭の中で整理しきれてません。
本読んで頭痛起こしたの久しぶりだなぁ
383 :
名無しのオプ:03/07/05 15:33
山田風太郎『妖異金瓶梅』
好きじゃない作風だけど凄くはあったよ。
あと、被害者には悪いが肛門蝋燭は笑ってしまうな。
「ヒトクイマジカル」読みました。
初維新。
なんか評判悪いみたいだけど面白かった。
シリーズ頭から買ってこよっと。
飛鳥部勝則 「砂漠の薔薇」読了。
この作家初挑戦だったんですけど、イマイチでした...
この作家の他の作品でオススメあります??
>>385 読んだこと無いけど、『殉教カテリナ車輪』は評判いいみたいよ。
むー、皆川博子『死の泉』
最後のほうゴチャゴチャになって何やらよくわからなかったよ。
面白いんかつまらんのかもわからん。
歌野昌午の「世界の終わり、あるいは始まり」を読了。
微妙にタイムリーだったような…。
途中までは面白かった。
389 :
名無しのオプ:03/07/14 10:26
ageとこ
390 :
名無しのオプ:03/07/14 20:25
>>387 「死の泉」は結構面白かった覚えが・・。
>>388 後半は今ひとつだったよね。
昨日、GOTH読み終わりました。
何だか自分にも似たようなところがあるような??
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
393 :
名無しのオプ:03/07/17 15:24
ageるぽ
今更ながら「屍鬼」読みました。
最近読んだ中で一番良かった。
他に良いモンある?
395 :
名無しのオプ:03/07/17 19:49
396 :
キューエロ:03/07/18 19:08
泡坂妻夫「しあわせの書」読了。
明日彼女に手品を披露しようと思います。
これから三島由紀夫の「禁色」読みます。
ミステリーと純文学を交代で読んでいくとバランスいいかなと。
映画版「トリック」つまんないねぇ
397 :
名無しのオプ:03/07/19 01:49
「フリッカー式」読みました。
初めてですよ。ここまで私をコケにしたおばかさんは。
つまらんなんてもんじゃない。
構成最悪。人物描写最悪。文章力最悪。
なんでこれがメフィスト賞よ。謝れよ。
「すべF」と「ハサミ男」に謝れよ。プンプン。
島田荘司『異邦の騎士』
ミステリ云々じゃなく、話の流れが好みだった。
騎士かぁ・・・・・・
399 :
名無しのオプ:03/07/22 06:55
「深追い」読みますた。
短編集は当たりはずれがありますね〜。
400 :
名無しのオプ:03/07/22 10:08
ひょっとして400?
401 :
名無しのオプ:03/07/22 14:26
397は年寄りなんだから放置しておあげよ、中学生=397。
マジか…
フリッカー式を好きなやつがいるなんて…
404 :
名無しのオプ:03/07/23 00:56
どんなゴミみたいな作家にもヲタがいるんだな(w
405 :
名無しのオプ:03/07/23 02:31
404=ゴミ
406 :
名無しのオプ:03/07/23 05:20
皆さん、三津田信三の「作者不詳」は読みましたか?自分としてはかなり面白かったけど、全然話題にもならないし、これって俺の趣味が変なのか?
「リング」が好きな人には堪らないと思うんだけど。
『作者不詳』は連作中編でけっこう面白かったかな。文章がいまいちだったけど。
それと、オチがなぁ……
409 :
名無しのオプ:03/07/23 11:00
>>397
けどメフィスト賞自体あたりはずれ多いから・・・
411 :
キューエロ:03/07/24 17:29
貫井徳郎「慟哭」読みやした。名古屋JR高島屋の書店が
ものすごく押してたんだよね、貫井。他の作品読んだことある人
いたら感想教えて下さい
>>411 プリズム・・・落ちは慟哭同様簡単によめるがなかなか趣向はおもしろい
413 :
キューエロ:03/07/24 17:45
>>411 「修羅の終わり」や「神のふたつの貌」
ひたすら大げさで、形式=トリックを生かすためにテーマを利用しているという意味で
すごい変なミステリーだと思った、
これ、慟哭から一貫している貫井氏の特徴だと思う。
内容と形式とが見事に逆転しているというか・・・
目的と手段を履き違えてるってやつ??
「双頭の悪魔」有栖川有栖(東京創元社)
本格の最高峰とも噂される力作をついに読みました。初アリスだったのですが、この人なかなか文章うまいですよね。
丁寧で。でも、パズラーの場合あんまり「物語」に力入れられても困るわけで。700ページ弱は長すぎ!
最初の方はいらないと思います。
で、プロットなんですけど、僕かなり期待してたんですね。
何しろあの「このミス」の覆面暴走機関車どもでさえ、賛辞を贈ってたほどだったので。
で、まあ、包み隠さず本音を言うと、期待してたほどじゃなかったけど楽しめたって感じです。
外界から遮断された二つの村で起こる殺人事件。
二箇所で推理が始まり、ラストでは意外なつながりが明らかになる・・・。ワクワクしますよね!
ただ二箇所で起きた事件の解決を平行して書くだけじゃ、カットバックばっかり使ってるどっかのバカの一つ覚え作家
と同じですもんねw(故人に敬意を表して名前は控えさせていただきます)
ただ、そのつながりがねぇ〜、ちょっとあれじゃあアンフェアかなと。作者も認めてますけどね。
個人的には「あの仕掛け」は隠すものじゃないと思うんですよね。
知ったその上でロジックを展開していくもんじゃないかな、と。NさんやAさんの短編みたいにね。
そっちの方が「クイーンらしい」と思いません?
疑問点は大きいのが1点、小さいのが2点。
まず大きいのから。真犯人が第二の犠牲者を殺す動機。これって明らかになってないような・・・。読み落としかも(汗
小さいのは、相原の悲しい目と冴子の志度に対する不自然な態度です。
これが今のとこアリスの最高傑作らしいので当分この人の作品は読まないことになりそうです。
「人狼城の恐怖 第一部ドイツ編」読了
長い割には中身が無かった、最後も訳分からないし
続き読もうかどうか迷ってる。
有栖川の文章がうまい?うーーーーーーーん。
『光と影の誘惑』(貫井徳郎)読了。
面白かったのは1話目の「長く孤独な殺人」と4話目の「母の教えたまいし歌」
B級テイストの2話目が異質だが、アクセントとして見ればいいのか。
慟哭もそうだけど、貫井ってやりきれない話を書くのが抜群にうまいな。
“長く〜”のラストで子供と別れるシーンはかなり切なかったよ。
↑
殺人じゃなくて誘拐だった。スマソ。
(^^)
「十字屋敷のピエロ」東野圭吾(講談社)
東野圭吾の本格作品ではこれが白眉と聞いていたので読んでみました。ピエロの視点から事件を描写するという
のはなかなか面白い趣向だと思いましたけど、作中でその趣向が生きているかというと果たしてそうでもないん
ですよね。
あれは普通に三人称で行けばいいんじゃないかと・・・。一つ二つぐらいは意味があったようですけども。
本格としての完成度はかなり高いと思います。
ただいかんせん最後の最後まで救いの無い話ですので、読むと鬱になること請け合いです。
よってお薦めは出来ません。
(特にあの糞女!!あのスベタ○○○蹴り倒して、動けなくなったところをぶっとい角棒持った土方のあんちゃん達
数名に集団暴行してもらいたいです。あれじゃあ××が可哀想過ぎる。マジで。あんなに・・・だったのに。しか
もその後の態度も至ってフツー・・・どころか、○○までしちゃってるし。「×××じゃない」ってお前はもっと
ひでーじゃねーかよ、このケダモノ!!)
しかし、東野圭吾ってこんなの書く人だったのね・・・。
「超タヌキ理論」とかのイメージしかなかったもんだから、かなり衝撃でした・・・。
>「超タヌキ理論」とかのイメージしかなかった
凄いイメージだな。
短編しか読んだことなかったのかい?
ハサミ男読了。
トリック、犯人共にモロバレ。全然驚愕出来ない。
オレと同じような奴沢山居るよね?
>>424 オレも買ったはいいんだけど、ネタばらされて
もう読む気がしないよぅ、それでも読む価値ある?
>>425 むしろトリックではなく物語自体がメインだと個人的には思っています
俺はネタバレされて読みましたとてもよかったです
>>425 オレは無いとはいわないが、あまり無い。オレも
>>426と同じくトリックにあまり
主眼は置いてないんじゃないかな、と・
だって伏線が甘すぎですぐ分かっちゃうモンナー。
殊能は編集者に言われたぐらいだからな。
「この内容だと、読者の8割が見破りますが?」と。
殊能は「もちろんそれでOK」と返答したそうな。
なるほど、トリック割れるの計算済みだったと・・・w
さっそく読んでみることにします。
皆さんレスありがと〜
430 :
名無しのオプ:03/08/03 16:56
今年の7月までで91冊読んでました。このペースだと1年で160冊です。
ちなみに海外作品が13冊。(少ない!)一番読んだのは東野圭吾で11作品。
43作家の作品を読んでた。
まだまだ読みたい本がたくさんあるのでもっと時間が欲しい〜
↑ 無職の人?
仕事しててもそれぐらい読めるだろ。無職ならその倍は逝ける。
俺の場合、通勤時間と寝る前だけ読む習慣が染みついているせいか、土日や祝日の
まとまった時間があっても何故か本が読めない(読みはじめても1時間ぐらいで集中
力が切れてしまう)。
まあ、読書時間を減らす何よりの原因は2chなわけで。
>>432 仕事によりますよ、もちろん。
私の仕事は暇なほうで、月に10冊をノルマにしております。
国内と海外の比率は430の全く逆。
これは他ジャンルも含むけれど、比率が一番高いのはやっぱりミステリだ。
法月綸太郎「頼子のために」
蘇部健一「六枚のとんかつ」
どっちも面白かった。てか好み。
>428
その書き込みで幾分救われました。
でも友人に読ませたらトリック解らなかったっていってたからなぁ。
ageよう!
440 :
名無しのオプ:03/08/08 18:44
ハサミ男を読んだあと、
十角館、殺戮にいたる病
を読んだんですが
ハサミ男の衝撃(感銘)がおおきすぎて
正直オチ読んでもあんまり、、、でした。
殺戮は物語はけっこうおもしろかったですが。
で、その後六とん読んで図書館内なのに吹いてしまい激しくあやしかったです。
441 :
名無しのオプ:03/08/09 00:11
倉知淳『星降り山荘の殺人』
かるーく読み易い。結構すきだわ。
ハサミは初っ端気付き(泣。
いろんなスレ見てると、星降りって叙述系の
これは読んどけ的扱いになってるような気がする。
個人的にはそれほどかなあとも思うんだが…。
ハサミ男は、語り部がハサミ男であるにも関わらず犯行描写がないのが残念。
その他情景描写が足りない場面が多く、深みがなかった。
(それがトリックのためだとしたら本末転倒。物書きとして致命的)
精神的な描写だけだと後半にいくほど幼稚に感じてしまう。
この人このまま作家続けていけるのかな・・・
星降り〜は倉知本の中では読んでおけ、かな?
ハサミ男はメイントリック(?)に気付くとその後のストーリ読める。
最期にもう一つドンデンが在れば・・・評価過剰な気がしないでも・・・
445 :
名無しのオプ:03/08/10 04:21
逢坂剛『燃える地の果てに』読了。
アレ系トリックがあるってことは噂で知ってたけど
思いっきり引っかかった。
倉知の代表を星降りのように言うのはやめてほしい。
ついでに言うと、今ナンバーワンスレで倉知やってるので参考にすれ。
447 :
名無しのオプ:03/08/13 16:43
[空を見上げる古い歌を口ずさむ]読了。
つまんねー。価値ないよ、これ。
448 :
名無しのオプ:03/08/13 20:53
桐野夏生の「柔らかな頬」を読んだけど、全然期待はずれでガックリ・・・。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
451 :
名無しのオプ:03/08/17 04:59
雫井『火の粉』読了。
おもしろかった。
452 :
名無しのオプ:03/08/18 14:04
推理小説をあんまり読んだことのない者です。
折原一「倒錯のロンド」読みました。叙述トリックというものを使用している
ようなのですが、どこがそうなっているのかよく分かりませんでした。
最後まで、びっくりするということもなく、はあそうですか・・、って感じで。
我孫子武丸「殺戮に至る病」は完全に誤解させられていて、呆然としたんですけれど。
>452
折原一の叙述トリックは念が凝りすぎてるので
よっぽどの読者でないと仕掛けに気付きません。
仕掛けが明かされても普通は気付きません。
安心しなされ。
>>453 ありがとうございます。そういっていただけると心強い。
なにせ読書体験が少ないものですから、最初は自分は馬鹿
なんじゃないかと思ってしまいました・・・。
「13階段」読み始めました。
というわけで、「13階段」読みました。
おもしろかったっす。刑務官の過去回想場面が長くて少し閉口しましたが。
主要登場人物同士が最後まで接触しないのは意外でした。
そんなの蛇足か。
阿修羅ガール読みました。
疲れました。
ageちゃえ!
貫井徳郎、色々読んだけど微妙にイマイチだった。
慟哭とプリズムが割と良かったかな。
慟哭はカバラ周りが 「そりゃねーだろ」 感を受けて、
それがなければ相当良かったんだけど。
460 :
名無しのオプ:03/08/28 19:51
渡辺容子の「無制限」読み終わりました。
パチ熱が再燃しそうで怖〜い。
461 :
名無しのオプ:03/08/28 21:30
探偵小説の「謎」読みました。ネタばれ本でした。
雫井修介の『火の粉』読んだ。
始めのうちは展開がトロイかな〜と思ったけど、
続きが気になって途中で止めることができなかった。
久しぶりに読み応えのある小説だった。
次は同じ作家の『虚貌』を読もうと思う。
464 :
名無しのオプ:03/08/28 23:50
乙一の ZOO 読んだ。ミステリじゃないか?
リアル鬼ごっこ読んでから、この手の若い人に
手出さなくなってたんだけど、面白かった。
下手すりゃ引いちゃうような文体・展開なんだけど、
文章が割としっかりしてるからだろうか。
柴田錬三郎『幽霊紳士』を読んだ。
眠狂四郎シリーズなど時代小説の大家さんの作品だが、
これは珍しく現代モノ。しかもミステリ。
「幽霊紳士」を媒介にして、登場人物の脇役が次の作品の主役になり
犯罪が連鎖していく連作短編。途中で山田風太郎を読んでるのかと錯覚した。
466 :
名無しのオプ:03/08/30 07:12
「幽霊紳士」は隠れた傑作だよ。
もともと柴錬はミステリの名手だし。
「幽霊紳士」って、あの大坪砂男が柴田に
プロット売りしてたって話もあるね、確か。
長編「赤い影法師」とかもそうだとか。
「星降り山荘」読みました。
え、そんなオチなの?いやそんなはずないもう一転あるんだよね
と思ってたらそのまま終わってしまった。
くだらないオチだったなー。
無意味な会話文が多すぎるのも萎えた。
>>468 あれは一発ネタに近いよね。
私は素直にだまされて、むしろ爽快でしたw
age
あれだけのことやっても、さらにもう一転期待されるのか。
今の読者は目が肥えてるな。
オチ?
うーんオチとかじゃなくて、論理の妙を楽しむもんだと思ってたんだが
星降りは論理もあるがあのヒッカケが一番の売りなんじゃない。
文庫の解説によると、
倉知は自分のことを”ミステリパロディ作家”と呼んでる。
そしてミステリで重要なのは”ユーモアと温かみと論理”と言ってる。
ユーモアが最優先ってことらしいよ。
星降りの一発ネタ(オチ)を面白いと思えるか、寒いくだらないと思うかで評価が分かれるんだろうね。
ある閉ざされた雪の山荘でを読了。
ミステリ要素は物足りなかったけど話は結構好み。
島田、鮎川共同編集によるアンソロジー「奇想の森」
読みました。全般に面白かったけど
狩久「落石」、横溝正史「蔵の中」が特に気に入った。
「落石」は今日的に読んでも十分通用する面白さだと思いました。
476 :
名無しのオプ:03/09/03 21:49
星降り、あのヒッカケがない方がいいと思うんだけどなぁ。
あれのせいで途中でわかってしまうし。
純粋論理だけで押して欲しかった。
ま、それだととてつもなく地味だから、厳しいかもだけど。
477 :
名無しのオプ:03/09/05 17:27
どんどん橋、読了。
怒りで震えています。
478 :
名無しのオプ:03/09/05 17:35
星降り読んでガックリ
犯人が限られる状況のなかで
突発的にキレテならともかく
まず、普通の思考能力があれば殺さない
よって、馬鹿女子大生以外に犯人はありえない
479 :
名無しのオプ:03/09/05 19:10
>477
あれはムカつくよね…
表紙が好みだったからつい買ってしまったけど
図書館借りで十分だったと思った。
「十角館の殺人」綾辻行人(講談社)
新本格の幕開けとなる作品ですね!「トレント最後の事件」みたいな感じ? やっと読むことが出来ました。
前にも言ったけど何で島荘は入んないんだろう・・・
ともかく。
惨劇の起こって間もない孤島を訪れた7人の男女。
そしてそこで起こる連続殺人・・・。1人死に、2人死に、ついには・・・。
これでもかってほど本格本格した内容ですね。
大掛かりなトリックはないものの、完成度はまあまあ。
2つの話を並行して描くのもいい趣向ですね。
ただ、あれはフェアなのかなぁ。あれっとは思っても、犯人の特定は無理なんじゃないかと。
僕は(メル欄1)と(メル欄2)が共犯かななんて思ったりしてたんですが。
あれは読めないよぉ・・・。
それと、裏表紙にどんでん返しとか書いてあったけど、そんなもんないじゃん。
犯人わかってからまだカナリあるし。そんでそんまま終わり。ものた りぬw
何か出来るじゃん。(メル欄3)が実は瓶拾ってて、泳がせてたとかさぁー。
あと色恋沙汰がまるでなかったのも減点かな。僕は勝手に
エラリイ→オルツィとか
ポウ→オルツィとか
アガサ→エラリイとか
想像してたんですけども。
「生ける屍の死」山口雅也(東京創元社)
長いよ!
マジさぁ、黎明期のミステリーじゃないんだから、400ぐらいでたのむよ。
疲れるんだよね、正味な話。
いや前置きも面白くないわけじゃないんだけどさ。でも、長い。
主人公がゾンビっつーのは映画の「ゾンビ・コップ」思い出したよ。
こっちのが早いのかな?
とにかく最初は名探偵の片鱗も見せてくれなかったのでちょっと心配だったけど、
後半でカナリ冴えてきたみたいで安心した。
結局ウイリアムの失踪の理由がはっきり述べられてないような気がする。
それと、犯人の動機がちょっとアレだったんだけど、この特殊な世界観じゃしょうがないか? う〜ん。
あと、相棒の女の子は、最近( 2003/08/17)NHKで夜中にやってる「しゃべり場(11期)」のあるメンバーをイメージして読んでましたw
ついでに、法月の解説難しくて読む気が起きないww
「頼子のために」法月綸太郎(講談社)
さあ、さあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
”新本格の嫡子”こと法月綸太郎先生の代表作と呼び声高い(「誰彼」との声もあるが/未読)本作の登場です。
読み進めながら、「こんなやり方もあるのか」と感心していました。
私は短編集しか読んだことが無かったので、ガチガチの本格だろうと思い込んでいたら、そうでもなく、
実に上手く心情のオブラートで全編を丁寧に包んでありました。
暗い重い内容なのに、「十字屋敷のピエロ」のように不快感を感じないのは、野放しになってないからでしょうか。
と思っていたらラストで・・・(泣
これらが不快に感じるのは野放しというより、(メル欄)だからなのかな・・・(鬱
というか、正直、教唆犯(?)の心情の推移がイマイチ掴めなかったんですが・・・。
あと、手記の矛盾を突く件ですが、あそこは結構ギリギリな感じがしました。
小説という枠組みを逸脱しそうで。
あとがきで池上冬樹がやたらと法月氏をハードボイルドに引き込みたがっていたけど、それは止めてくれ〜
ガチガチの本格も書ける人なんだよ、ちゃんと。短編集読んでりゃ分かると思うんだけどな、池上氏も。
「星降り山荘の殺人」倉知淳(講談社)
最近、国内の新本格ものにも積極的に手を出し始めたんですが、この作品も前回前々回のものと同様に
前から気になっていたんです。
だってこのタイトルがすごくいいじゃないですか! ホント素敵なタイトルで、それだけで読みたいって
思いますもん。
「リラ荘事件」にしても「仮面山荘殺人事件」にしても、吹雪の山荘もの(孤島もの等も)
はまず、タイトルが魅力的じゃなければいけないと思うんですよね。
だから「雪密室」っていうのはちょっと、地味かなとw
勿論中身は傑作なのかもしれないんでしょうけども、見てくれの時点で損してやしないかな、と(ちなみに3作とも未読)。
今回漸く読むことが出来て、わくわくしながらページをめくると・・・
なにやら、怪しい説明文が・・・!?
これで読者に罠を仕掛ける気だな・・・と。しかし、それが一体どういう類のものなのかは皆目見当がつかず、
そのまま読み進めていきました。
そして・・・読殺。
やられた!! こうきたか・・・
う〜む、確かにあの人にはどこか頼りなげな印象があったんですが・・・気づきませんでした。
何か「メル欄1」を思い出すな〜、この叙述トリック。
プロットに関してだと、「メル欄2」や「メル欄3」に似てるかな?
でも、ちょっと全体的に冗長な印象があるんですよね〜。
もっと短くてもよかったと思うし。
あと、406ページの論理には不備があると思うんですよね。
それともう一つ。あの密室殺人は何だったのか?
因縁話としてだけの意味合いしか持たないなら密室にする必要性はないんじゃないでしょうか?
最後に、解説で引用していた作者の言葉がよかった。
「ミステリにとって私が重要だと考えるのは、ユーモアと温かみと論理です」
どうよ、これ。
H野さんやN月さんに聞かせたいねw
>>484 それともう一つ。あの密室殺人は何だったのか?
だからさ…それも(メル欄1)なの。
こいつが(メル欄2)で、今後その密室殺人が解決するまで(メル欄3)が
続く予定だと思うでしょ、普通?
…
あ、ミスディレなのね。納得。
乙一の「暗いところで待ち合わせ」読みました。
何だか悲しくなりました。
488 :
名無しのオプ:03/09/15 06:39
井上尚登『T,R,Y』読了。
つまらなくはないが、枚数制限のせいかすべてが駆け足。
ちょっとつめこみすぎ。あとタイトル意味不明。
応募時の『化して荒波』のほうが絶対いい。
489 :
名無しのオプ:03/09/15 08:50
>>487さん、「石の目」も「はじめ」哀しかったでした。
乙一さんの作品は、怖い話よりも哀しい話の方が好きです。
「殺戮に至る病」我孫子武丸
気持ち悪い。途中何度か吐きそうになったのを我慢して一気に読みきった。
この人の作品を初めて読んだけど、どうやら私には向いてないようだ。
もう一度流して読みたいけれど、今はそんな気分になれないし
晩ご飯食べる食欲も起こらない。気分が悪い。
我孫子でグロい作品は殺戮のみ。
他のはほんわかしてるよ。
我孫子の探偵映画が面白かった記憶がある。
結末忘れたのでまた読もうw
我孫子の8、0、メビウスを読み返してみた。
一昨日読んだばかりなのに、すっかりメビウスの話を忘れてしまった。
『美濃牛』殊能将之(講談社文庫)を読みました。長いのにサクサク読めま
した。俳句を作りたくなりました。カレーライスが食いたくなりました(ご
飯はぱらぱらに炒めただけの卵チャーハンで)。横溝正史を読みたくなり
ました。他の殊能作品も読みたくなりました。
奇想天読みました。かなりおもしろかったです。
私は泣けませんでしたが、泣けるという評判が高いのもうなずけました。
ただひとつだけ悔やまれるのは(メール欄)だったことです
>>495 これもなの?(メール欄)だと思ってたけど。
497 :
名無しのオプ:03/09/19 20:20
WJだけは勘弁してください
「クロック城殺人事件」読みました。
トリックがしょぼいので後からどうでもいいような設定を付け足したとしか思えなかった。
499 :
名無しのオプ:03/09/19 22:53
西村京太郎「四つの終止符」
20年以上前の作品ですがよかったです。
初期作品はイイのが多いね。
500 :
名無しのオプ:03/09/19 23:44
>>499 同じ社会派作品として「天使の傷痕」が面白いです。
こっちの方が評判は高いよ。
501 :
名無しのオプ:03/09/19 23:46
500ゲット。口で言うほど簡単じゃあない。
もう何千回と500ゲットに挑戦したことか。
もう何万回とF5キーで499のスレが立っているかチェックしたことか。
すでに俺のキーボードの5と0のキーは磨り減って印字が消えている。
他の奴らが500をゲットしているのを見てくやしくて枕を濡らした夜。
よっしゃあ500ゲット!と思い書き込みボタンを押したら回線が重くて
500ゲットに失敗したあの暑い夏の日。
500を取るために光回線を導入した。
500を取るために指の力が上がるように特訓した。
500を取るために動体視力を上げる本を熟読した。
500が取れたならもう死んでもいい。
寝ても覚めても500ゲットの事しか思い浮かばない。
500ゲット。ああ好きさ。結婚したい。
今度こそ500ゲットできると信じてる。
さあ、書き込みボタンだ。500ゲット!!!!
502 :
名無しのオプ:03/09/19 23:50
501はキリ番をわざとズラして貼るコピペ。
ネタだよ
505 :
名無しのオプ:03/09/20 20:15
筒井のロートレック荘
今までで最強にくだらなかった。トリック知って愕然。くだらなくて最後まで読めん。
何ページの何行目でこうだとか、ああだとか、アホみたいな解決編。
この作品に耐えられる人はかなりのものだよ。
506 :
名無しのオプ:03/09/21 01:29
>>505 >最後まで読めん。
最後の場面がロマンティシズム的で、心に迫るものがあるのに。筒井康
隆って相いうラストが結構あると思う。
口直しに『フェミニズム殺人事件』は如何?
>>505 筒井康隆はロートレック荘を、おそらく推理作家の
視点では書いていないと思います。
ロートレック荘は、他の筒井作品と同じく、
実験的な試みで書いたものと思われます。
一般小節的には前衛でも、推理小説の分野では
珍しくもなんとも無かったというだけのことだと思います。
「推理小説」として読むのと「筒井小説」として読むのとでは
読後の印象もガラリと変わります。自分は後者でした。
508 :
名無しのオプ:03/09/21 18:24
『まほろ市の殺人 夏』我孫子武丸(祥伝社文庫)
春<夏<秋
『冬』は今読んでる。
「サマー・アポカリプス」読みました。
次は「薔薇の女」を読むつもり。
510 :
名無しのオプ:03/09/23 21:23
鳥飼否宇「本格的 死人と狂人たち」原書房
良くも悪くも本格的。最後のはちょっと蛇足かも。
著者のネコトビシリーズ(勝手に命名)のような自然を題材にした作品もよいが、
第二講「擬態」のような生物学と関連づけた作品を長編で書いて欲しい。
変態助教授増田をシリーズ化してみたら面白いのでは。
某理系ミステリの助教授よりはキャラが立っていると思うが。
愛読者カードにその旨書いて送ったが、誤字脱字が大変多い。
第二講で重要な意味を持つだけにそこんとこもう少し気をつけて欲しい。
出版社の問題だと思うが原書房ってこんなにいい加減だっけ?
511 :
名無しのオプ:03/09/23 23:27
まほろ市の殺人冬
結末に脱力。
因に秋は良かった。他の3作品はどうでもいい。
そう、麻耶のだけは格が違う。
他の3作品分の印税を麻耶に渡して欲しい程に。
「人狼城の恐怖」4部作読んだんだけど、(メール欄)ってちょっと酷すぎだろ
『脳男』
タイトルと内容の乖離感、
何も感じないストーリーもさることながら、
「〜した。」「〜だった。」のような「た。」で終わる文章の連続に苛々。
綾辻行人『黒猫缶の殺人』
以前読む前に洗濯しちまったんで二冊目。
サクサクっと進んで結局なんも判らんかったです。
516 :
名無しのオプ:03/09/24 20:14
>>505 >>507 俺は厨房の頃読んだ「ロートレック荘」が初めての(メール欄)だったので、
物凄い衝撃を受けたのだが…。
今読み返しても、「文学者」だけあって仕掛けが細かい所まで考えてあるな〜とか関心してしまう。
517 :
名無しのオプ:03/09/25 23:45
いや、507はネタだろう・・・・・・
518 :
名無しのオプ:03/09/29 00:32
いしいひさいち『本の本棚』。
コミカルミステリーツアーといい、
この人のお勧めははずれなしだと思う。
「白馬山荘殺人事件」東野圭吾
「星降り山荘」の後に読んだんですが「白馬山荘」>>>>>「星降り山荘」でした。
東野は良作がたくさんあるので「白馬山荘」などは埋もれがち。
倉知は作品が少ないので「星降り山荘」程度でも話題に上り目立つんですね。
蘇部健一「六枚のとんかつ」
話のネタとして読んでおいたほうが良いと思うが、
それほどで面白くなかった。
ところで(メール欄)という言葉を始めて聞いた。
こんなとこにもジェネレーションギャップが…
南極2号とかも知らないのだろうか…
(メール欄)も知らないとは・・・
じゃあ面白さも確かに半減かもね・・・
>>522 読んだ後、(メール欄)をインターネットで検索したら
一番最初に(メール欄)の作り方が出てワラタ。
524 :
名無しのオプ:03/10/02 00:31
つ、作り方……
「六枚のとんかつ」って時々話題になってるから、どんな
トリックが?と期待して読んだけど、拍子抜けした。
ただ、四国の話はワラタ
527 :
名無しのオプ:03/10/02 21:09
>>519 それは白馬を期待せずに読んだからでしょ。
528 :
名無しのオプ:03/10/02 21:10
「倒錯のロンド」
盗作なんやらの所が「悪意」に似てると思った。話の展開は
全然違うが。
いまさら『ハサミ男』読了。
これ以前に激烈クソ作品『樒/ムロ』読んでたんで、
ちゃんとした文章が書けてることにはビックリ。
ただし、やっぱり
以前この板を襲った例の盛大なネタバレスレタイ祭は痛かったな。
私は樒(ryもちゃんとした文章だと思うけどなあ・・・・
それに、しっかり殊能テイスト含んでる文章だとも思ったし。トリック云々は別として。
今更ながら「占星術殺人事件」読みました。
昔(メール欄)に住んでたことがあるから、そこは懐かしかったです。
多分既出だろうけどまだらの紐のネタバレはいいの?
ずっと読もう読もうとして後回しになっていたので、これで胸のつっかえが取れた気分になりました。
531 :
名無しのオプ:03/10/04 18:28
鮎川哲也「黒い白鳥」読みました。
はっきり言ってだるかった・・・・・・・
伏線とかは「おっ」と思ったけど、メイントリックばればれでした。
どうやらアリバイ崩しは自分に合わないらしい。
鮎哲も心のそこから面白いと思ったのは「憎悪の化石」だけだ。
短編のほうは未読が多いので、そちらを読んでみよう。
532 :
名無しのオプ:03/10/04 22:59
殉教カテリナ車輪
飛鳥部勝則 創元推理文庫
ミステリーものとしての質は分からんが、読後には何ともいえない寂寥感と
孤独感が残った。
変なタイトルだけど、これらは全て作中に出てくる絵画の名前と、聖人
カテリナを組み合わせたもの。タイトル自体が一種の謎かけになっている
ようです。
>>513 リアルタイムで律儀に買ってたら完全に内容忘れててなんだかなあという感じ
まとめて読めばよかった
江戸川乱歩の「孤島の鬼」読了。
これだけの内容を書き上げた乱歩はやっぱり凄いと思う。
時代が時代なだけに。
最後の最後が重く切なかった。
>534
元となった作品を書いたクイーンも褒めてやってくれ。
>536
まさか知らないで「孤島の鬼」を読んでたのか?
(メール欄)だよ。
福井「川の深さは」
今半分くらい。
「12歳」「亡国」「月に繭」の既読作品に比べてダントツに好きかも。
539 :
名無しのオプ:03/10/14 06:48
「葬列」小川勝巳
面白かった。
OUTよりもこっちの方が面白かった。
渚の未来に期待・・・。
麻耶雄嵩
「夏と冬の奏鳴曲」
「鴉」
うーん、なんか違うが、メルカトルおもろい。
>>540 ヤツはおもしろいね。短編集では長編と違って大活躍してるし。
連城三紀彦「戻り川心中」読了。
これって推理小説と言うのかな?ミステリではあるだろうけれど。
時代背景がイメージ沸かなくて、完璧に楽しめたとは言えないかもしれない。
でも面白かった。一気に読んだ。
543 :
名無しのオプ:03/10/17 07:42
折原一「被告A」2日で読んだ
うーん、さすがにアレじゃ厳しいだろ
「倒錯のロンド」を読んでた頃のあの
クラッとくるような衝撃はもう味わえない
のだろうか・・・
高村 薫「マークスの山」→「照柿」と来ました
このまま「レディ・ジョーカー」に行くべきでしょうか?
「一の悲劇」法月綸太郎(祥伝社)
誘拐事件発生! しかし、犯人はターゲットを間違った!?
何の関係もない男の子がさらわれ、そして変わり果てた姿に・・・。
しかし何でこう作風が暗いかね。短編(図書館シリーズ)とは大違い。それだけならまだしも、もう一つ許せない点がある。
プ ロ ッ ト を 使 い ま わ す の は 止 め ろ !
犯人同じじゃないかよ。(メル欄1)の焼き直しにはもうウンザリだ。(メル欄2)も入ってる。
それに分かり安すぎる。(メル欄3)した時点で「おや?」って思うもん。
「ふたたび赤い悪夢」も同じだったら二度と髭剃らせないからな。
泡坂妻夫「11枚のとらんぷ」読了。
面白かった。やられたって感じ。
読んだ後、まっさきに解説にあった「MAパス」をググってしまった。
奇術にも非常に興味が沸きました。
遅ればせながら「箱の中野氏辛く」読みました。
くらくらしながら読了しました。
そのあと「マリオネットの罠」を読んで途中まで三文小説かと思ってたら、
最後にビックらこきました。
この二作はほんとに面白かったです。
マリオネットなんて2ちゃんで教わらなかったら、
一生読むことがなかったろうと思うと、ありがたいです。
548 :
名無しのオプ:03/10/19 10:06
清涼飲料水の『コズミック』読了。
最後まで読んだわたしが馬鹿でした。
549 :
名無しのオプ:03/10/19 22:38
貫井徳郎「慟哭」
マジでやられた!未読の人はオススメです。
550 :
名無しのオプ:03/10/20 00:10
慟哭は文教堂のPOPにやられた。
2秒で結末が読めちゃうのに「ラストは絶対驚きます」はねぇだろ。
超スタンダードな叙述なら「ただし叙述慣れしてない人のみ」と入れておけよ。
自分で削除依頼だしとけよ
553 :
名無しのオプ:03/10/20 06:13
叙述、と書いただけでわかっちゃうようなトリックは
はなから駄目なわけで
554 :
名無しのオプ:03/10/20 12:38
>>544 「レディ・ジョーカー」に当然いくべきでしょう。
「奇想、天を動かす」島田荘司(光文社)
浅草の商店街で白昼堂々、殺人が起こった。
目撃者の証言によると、老人がわずか12円の消費税を請求されたことに怒って店主を刺したという。
この余りにも腑に落ちない動機に疑念を持った警視庁捜査一課の吉敷警部は、上司の制止を振り切って独自に捜査を続ける。
そしてその結果徐々に明らかになってくる事実は、吉敷の想像を遥かに超えたものだった・・・。
いやぁ、おもれ〜!! 冒頭のピエロ消失でまずガッチリ読者の心を掴み、
その後の消費税殺人、そして冒頭に連なった奇妙奇天烈な事件の波状攻撃でトドメをさす!! これだよ、これ!
こういう良作に巡りあった時こそが本格を読んでて良かったと思える瞬間だね。 おおバッカスよ!(w
ビバ ラ ロマン ポリシエ!!
「いやぁ、島荘はミステリーの天才だと思ったね。特に安倍晋三君の幹事長ってのはすごいね」
島田荘司は色んな意味で日本のヴァン・ダインなんだなと思ったよ。
思い切って占星術読んでみようかな。異邦の騎士も。
ただ、犯人は早くやりたかったはずなのに、何故(メル欄)がわからなかった。
そうすればもっと早く動けたはずなのに。
556 :
名無しのオプ:03/10/20 21:42
松岡圭祐「イリュージョン」
面白かった。が、この書き手にしちゃ真面目すぎると思う。
いかんよ〜評価を気にしちゃ。はじける人ははじけてもらわんとw
557 :
名無しのオプ:03/10/20 22:36
>>550 ミステリーを300くらい読んでたのに驚きました。
558 :
名無しのオプ:03/10/21 00:39
>>557 300も読んでて『慟哭』は未読だったのかw
つか、そんなに読んでれば冒頭でオチがわかるだろうに
人それぞれだろうが。
つか、そんなに生きているならそのくらいわかるだろうに
>>544 俺は「レディ・ジョーカー」→「マークスの山」ときて「照柿」に行こうか迷い中。
マークス良かった〜。ちょうど時期もマッチしたし。
LJは濃かった…。
561 :
名無しのオプ:03/10/23 00:17
「慟哭」でやられた!オススメ!
というレスを読んで、やられた!と思ったよ。
そんなヤシがミス板に居るとは思わなかったからさw
霞流一の『呪い亀』『火の鶏』を読んだ。蘊蓄が犯罪部分とそれなりに結びついてるのでよしとするか。
それにしても作者は「メール欄」が好きなんだろうか。いいけど。
>>562 丁度今日「スティームタイガーの死走」を読んだ。
霞流一は初めてだったけど、アカムケ様のだけはトリック分かった。
あらかじめ馬鹿ミスと分かってたからいいものの、知らなかったら・・・w
>>561 『殺戮に〜』にやられた人がいっぱい居る板ですよ。ここは。
『殺戮・・・』でそんなに驚くか・・・
おれも初っぱなからオチがわかっちゃったんで
そういう意見はチョト意外。
ま、人それぞれってことか。
アレ系は読んだ順番で受ける印象がガラッと変わっちゃうからね。
免疫ある人はある意味損かもなぁ。
俺も昔に戻りたい…。
>>560 「照柿」はあの陰鬱な雰囲気と文章がかなり気に入ったよ
個人的にはマークスより良かった。もう一度読み返したい一作。
ただ合田の最後のセリフはさすがにドリフのコント並みにずっこけたなぁ
『顔のない男』読了。
うーん、ちょっとプロット複雑にし過ぎ。
これならもう少し枝葉切って、
若い刑事の一視点で一貫したほうがよかったんじゃないだろうか。
北森鴻ってひょっとしてみんなこうなのか?
引き続き推理作家協会賞受賞の『花の下にて春死なむ』読み中。
やはりプロット捻りすぎて個々の要素が有機的に結びついていく感じが希薄だ。
>>568 なんで唯一の失敗作を読んだのよー 忘れて他のも読んでみそ
>>569 いや、なんでって、文春の文庫新刊だからだけど。
他にも『狂乱二十四孝』、『凶笑面』、『花の下にて春死なむ』を読了したけど、
この中では一番定型的な短編ミステリの形式を踏んだ『凶笑面』が一番おもしろかった。
この作家はよくも悪くもプロットを捻り過ぎの印象。
協会賞受賞の短編もわざわざ事件を二つにしたことでポイントが散漫になってる気がする。
文庫落ちした『脳男』を、喜び勇んで買ってしまったオレには
非常によく解る説明。
「『アリス・ミラー城』殺人事件」北山猛邦(講談社)
東北の孤島に佇む無人の城、アリス・ミラー城。
伝説の宝を求めて島へやって来る探偵たち。
彼らが着いた翌日、殺人劇は当たり前のように幕を開けるのだった・・・。
メフィストでもマジメに本格やってる人はいるのね(w
あらすじでも判るとおりこの話は「そし誰」ものです。
舞台・展開・見立て・密室・人間消失とノスタルジーが横溢していて
黄金時代フリークにはたまりません。
人間描写が記号的で深みがなく、会話も陳腐、登場人物の行動原理も不明瞭ですが
そんなことはいい。
要は魅力的な謎があるか否かです。
本書は密室トリック・人間消失トリック・(メル欄1)・驚愕の動機そして
それに連なる城の秘密など盛りだくさんで文句なしの本格パズラーです!
・・・と言い切りたいところなんですが、やはり気になる点はあります。
まず密室にすることの必然性が極めて弱い。
これは鮎川哲也も盛んに言及していた問題ですね。
それとやはり(メル欄1)について。これはアンフェアでしょう。
騒動の直前だったとはいえ誰も(メル欄2)を考慮しなかったこととか。
特にあの2人は現場検証していながらその事に言及しないのは変です。
第一、犯人の行動が不可解。いくら(メル欄3)わけですから。
しかし誰も留意しない。実に不自然です。
そして、先発と後発に分けた理由が明かされてない点。
作者スレで聞いたところ「(メル欄1)の一部」とのお答えを頂きましたが、
作中でルディが理由があると仄めかしているので、
やはり別の理由があると考えざるを得ません。
別に何も言及させなくても(メル欄1)として不完全だとは思えないし。
問題はそこじゃない(w
最後に蛇足ですが46ページの観月のセリフは笑えました。
石持浅海『月の扉』読了。
ハイジャックの立てこもる飛行機内での密室殺人。
・・・うーん、密室の解明はそこそこ考えられてたけど
思ったより普通。一番気になったのは座間味くん。
なんで(メール欄)
575 :
名無しのオプ:03/11/17 02:05
殺戮で驚く人っていうのは、書物を読むときに何も考えないで文字だけ目で追ってるんだろうね。
なんか少しでも考えながら読んでいれば、驚くわけがないっていうか、当然の帰結と思うがね。
576 :
名無しのオプ:03/11/17 02:07
最後にびっくりしたくて、あえて深読みせずに
読んでくクセが最近付いた。
577 :
名無しのオプ:03/11/17 03:36
>>575 いいじゃない他人のことなんかどうでも。
何がそんなに気になるんだ?
単純に疑問…
578 :
名無しのオプ:03/11/17 09:59
火の粉よんだ
心理描写がうまい
内容も悪くないです
Don'でん返し期待してる人には物足りないと思う
しかし、映像が頭に浮かびやすいので文章のうまさはピカ一だとおもう。
579 :
名無しのオプ:03/11/17 16:33
『火の粉』の雫井は急成長だよな。
この人昔メフィストに投稿して「フツーの賞に応募すればいいのに」
と評されていたが、あのときうっかりメフィ賞とらなくてよかったね。
石持浅海『月の扉』読みました。
まぁ特に可もなく不可もなくいたって普通。
ミステリ初心者に勧めるのにはちょうどいい。
竹本健治「匣の中の失楽」読了。
四大奇書で残すは虚無だけだな・・・・
「ふたたび赤い悪夢」法月綸太郎(講談社)
イマイチ伸び悩み気味のアイドルに仕掛けられた陥穽。
密室でナイフで迫ってくる男に刺されたと思い、気を失ってしまった畠中有里奈。
覚醒した彼女が見たものは死んでいる男だった。混乱した有里奈は思わずその場を逃げ出す。
しかしその後テレビでは「男の死体が公園で発見された」と報道が・・・。
三部作の最終作ですね。頼子事件のトラウマから抜け出せない綸太郎が苦渋に呑まれながら事件解決に
尽力するという。正直止めて欲しいんですよね。後期クイーン問題なんて延々小説でやられても退屈なだけ。
作者は「探偵が悩んでますよー」というアピールをしたいだけなんだろ? いらんよそんなもん。
誰も気にせんわ。オナニー禁止!
発端こそ本格的な感じだけど、謎を極力目立たなくして、錯綜した人間関係を洗うという作業をひたすら
続行するただのハードボイルドに終始しているのも大いに不満。あんたに期待してるのはこんな話じゃない。
でも最新作もハードボイルドみたいなんで素で心配・・・。この後の「誰彼」に期待しよう。
しっかしこの人はホント「不倫」とか「妻に執着する夫」っつー設定が多いよね。
抽斗がないだけじゃなくて、「愛の強さ」をこの人なりに表現してるのかも知れんが、ウザイ(w
本格は明るくなきゃいかんよ(w
追伸:吉本ばぎなはマズいだろ
583 :
名無しのオプ:03/11/24 01:37
西村京太郎『殺しの双曲線』読了。
かねて評判の名作ということで、期待して読んだがおもしろかった。
今なら東野圭吾あたりが書きそうなネタだな。
584 :
名無しのオプ:03/11/24 19:15
ここ10日程で読んだ物
桐野夏生『光源』
東野圭吾『トキオ』
唯川 恵『病む月』
真保裕一『盗聴』
全て面白かった
井上夢人「おかしな二人」
鬱になる。舞台裏は興味本位で覗くものではないと思ったよ。
>>575 おいおい、そんなこと言い出したらハサミ男とかどうなるんだ・・・・
>>584 桐野夏生『光源』 はありえないだろ〜
あのラストって何なんだ?
最初からつまらんと思って、でもきっとその内面白くなるぞ、と
期待して我慢してたら・・・
どっかのスレでも不評だったが。
「誰彼」法月綸太郎(講談社)
脅迫状を送りつけられていた新興宗教の教祖が高層ビルの屋上から突如姿を消した!
そして遠く離れたマンションの一室で謎の首無し死体が発見され、それが教祖であることが判明する。
果たしてこの裏にはどんなからくりがあるのか?
長編第3作です。法月綸太郎がロジックの迷宮を行きつ戻りつしながら真相へ辿り着くと言う相変わらずの展開。
長編中では最高との呼び声も高いようですが(「有栖の乱読」)、私は正直う〜んという感じでした。
ロジックオンリーでやられるのはどうも苦手です。この人はトリックメーカーとしての才能は余りないのかなぁ。
人間消失も呆気ない使い古しネタだったし。いっそなくていいよそんなんだったら。
この錯綜した推理がたまらんという人もいるんだろうけど・・・。
物的証拠や明確な根拠に立脚してない不確かで恣意的な推理を延々聞かされてもハァ?って感じだし。
それに作中に明らかに無駄な件とかがあってそれも気になる(これは全作品通して言えることかも)。
あと探偵が浮いてる感じがする。超人的とかいうのと違って何というか余りにも他の影響を受けなさ過ぎるというか、
もっと恋とかしたらどうなんだよ。本作もそうだが、「ふたたび赤い悪夢」でもアイドルを家に泊めてんのに、
性的興奮とかが全く描かれてない。こいつゲイなのか?
短編の図書館シリーズでも「鼻の下を伸ばす」という描写はあるものの、それは全て他人の形容であり、本人の心情が
イマイチはっきりしてないし。マジで童貞じゃないかと思える始末。まあどうでもいいんだけどさ。
海外モノだとシリーズ一作目当たりでマドンナと恋に落ちたりとかするじゃない。
さっさとそうしちまえば後々不自然じゃなくなるんだと思うんだけどなぁ。少なくとも言い訳は立つ。
それと・・・モンゴロイドを形容するのにジミー・ステュアートだのイザベル・アジャーニだのを使うのは止めなされ。
悲しくなるだけです。
追伸:メンターと裕美の不倫疑惑はどうなったの?(w
追伸の2乗:それで思い出したがあの取って付けたようなラスト数行は何だ!
ふー、やれやれ・・・
>588
なんだ、メロドラマが読みたいのか?(w
ここ数日中に『読んみました』
『『アリス・ミラー城』殺人事件』北山猛邦(講談社NOVELS)
最後にあれがなかったと気がつく。
『月の扉』石持浅海(KAPPA NOVELS, 光文社)
お勧め。
『アイルランドの薔薇』石持浅海(KAPPA NOVELS, 光文社)
ハート・ウォーミングな結末が素敵。
『黒の貴婦人』西澤保彦(幻冬舎)
タック達四人の通俗小説。所謂「ファンは必読」。
『白い兎が逃げる』有栖川有栖(KAPPA NOVELS, 光文社)
演出の仕方が悪くないので読んでいられる。
上記の内、一番小説として深みがあったのは当然ながら『月の扉』。
×『読んみました』
○『読みました』
……_| ̄|◯
「子どもの王様」殊能将之(講談社)
少年は同じ団地に住んでいる休みがちの友達からよく変な話を聞かされていた。
団地の外には本当は何も無いのだとか、団地には西の魔女と東の魔女がいるのだとか。
そして、彼は子どもの王様の話をした。半信半疑で聞いていた少年だったが、
ある朝彼の話した子どもの王様とそっくりの外見をした男を目撃して・・・。
禿人に同意。普通に凡作。
児童文学としてはともかく、ミステリーではないだろう。
P.S.イナムラみたいなのはいるいる、うちの近所にも(w
「探偵映画」我孫子武丸
映画監督がクランクアップ直前に失踪するという話。
色々な薀蓄が出てくるので、もっと映画に詳しいと楽しめたかも・・・
映画の中ではともかく現実では人が死なないので爽やかな読み心地です。
596 :
名無しのオプ:03/12/16 10:56
『消失!』中西智明(講談社文庫)
つまらん! 作家中西智明自身が「消失」してしまったのも頷ける。
文章力がないにもかかわらず、ばればれのネタで引っ張るのが読者を
不快にさせる。物理トリックは机上の空論にさえなっていない。
読んでいて萎えまくり。一部アイデアは良いのに衝撃力殆どゼロ。
「ふうん。だから、何?」て感じ。
>596
>作家中西智明自身が「消失」してしまったのも頷ける。
作家としての力量が理由で消失したわけではないはず。
ミス板のどこかに、『公務員試験か何かに合格して、
そちらの道に進んだ』とか書かれていたような。
598 :
名無しのオプ:03/12/16 15:45
「消失」引っ張りすぎだよね
短編ならよかったのに
>>595 女の人が泣く場面、そんなに大騒ぎすることかなぁと思いました。
我孫子さんらしいほのぼのした本ですよね。
いま短編集「深夜曲馬団」大沢在晶を読んでます。
「インターバル」はつっこみたくなるものの良作。
>>599 在昌でした(x_x;)
別のスレに書きましたが、
「インターバル」
生まれ故郷に戻ってきた男がジョギングや縄跳びなどで体を鍛えはじめる。
仕事を一月休んで十年ぶりの運動にしては回復力すごすぎな気がしますが、
(翌日に筋肉痛というのは筋肉が若い証拠)
ちょっといい感じの爽やかな短編です。
大沢の好感度急上昇しました。
同時並行で読んでいる真保裕一『ストロボ』
やっぱり真保さんは(・∀・)イイ!!です。
601 :
名無しのオプ:03/12/17 13:10
『葉桜の季節に君を想うこと』歌野晶午(文藝春秋)
凄い! お勧め、つーか読め! そして、このトリックに驚き、
物語を堪能しろ!
602 :
名無しのオプ:03/12/17 14:17
>>601 今頃読んでお勧めとか読めとかって何よ。
バカかおまえは
/\
| ゚ -゚|____/\
\______ | ゚-゚|
./\ \ |
|゚- ゚ |___| |
\_____ /
|。-。 |
\/
604 :
名無しのオプ:03/12/17 15:34
ハサミ男あまりのつまらなさに撃沈。3日ほど落ち込んでます。
>>604 まだまだ甘いですね。
私なんて「占星術」も「十角館」も「火車」も「白夜行」も「カーニバル」もつまらなかったからね!
え?そういうことを競ってるんじゃないの?
東野圭吾「秘密」を読み終わった。今年のワースト決定。
「龍は眠る」宮部みゆき
さくさく読めた。
これ好きだなあ。
『ちょっと探偵してみませんか』岡嶋二人
よくある5分間推理パズルのような掌編集。
問題があって解答がある。25問。
岡嶋二人だけあって、パクリじゃないところが素晴らしい。
お薦めじゃありませんが。こんな本もあるということで。
610 :
◆xAG4.Wd6wQ :03/12/18 23:18
倉知淳「壺中の天国」読了。
犯人をポイントでなくレンジ(範囲)で示すというのは割と
新しいと思う。
宮部みゆきとは違った世間知のにおいがする作品を書いている。
他の作品も読んでみようと思う。
↑マルチはやめてくれ。
613 :
名無しのオプ:03/12/23 03:06
スレ違いでなければいいと思うがな別に。
最近機械的なレスつける奴多いな。
「覘き小平次」京極夏彦 読了
アニメっ子がヒッキーを選ぶ話。
「嗤う伊右衛門」の第2弾なカンジで読み応えがあった。
「塗仏の宴」読了。
長かった。登場人物多すぎる。
何時か誰かが何処かのスレで
「言いたいことはわかる。でもこれだけは読んでみてくれ!」
といっていた『金田一少年の事件簿〜電脳山荘殺人事件〜』。
ブクオフが小説全品¥100だったので買ってみた。
ちなみに漫画版は、誰かが持ってきたマガジンで流し読みした程度。
確かにトリックは、良くも悪くも「新本格クラス」
ただし、
顔も本名も知らない連中が集まるという状況では、
あの種のトリックが使われるのは目に見えてるんで、
もうひとひねり欲しかったところ。
それよりも、
どちらかというとトリックより雰囲気重視の自分には、
あの、こなれてない様な文章が合わなかった。
まぁ、掛けた時間に目をつむれば、100円の価値はあったと思う。
>>616 それ俺かもw
いや金田一シリーズでは最高峰をなすと思うんだが。
個人的にはメルラン好きなのが影響したのかも・・・
>>617 ただ「これだけはゆるせん!」って所がひとつあります。
冒頭をゴム(w で導入した以上は、
エピローグは、キッチリとゴムで落とさないと、
いけないと思うんですよ。ベタでも良いから。
実際エピローグはそれっぽい展開になってるのに、
なんでそれをしないのか。
これが何より一番納得行かなかった!
>>618 なるほどw
そんなシーンも読んでみたかったりしますね、たしかに
ていうか見たいなそれ
むしろミステリとして駄作でもいいから
それを見たい
620 :
名無しのオプ:04/01/06 22:43
飛鳥高「細い赤い糸」
いわゆるミッシングリンクもの。
何の期待もせずに読んだんだけど、面白すぎてビックリ。
展開はスピーディーでサクサク読めるし、
被害者に共通していた事項はホント最後のほうまで明かされない。
読み終わった後も胸にズシリとくる傑作。
初心者にもお勧め。
621 :
名無しのオプ:04/01/06 23:06
貫井徳郎「光と影の誘惑」
面白かったけど、最後の話は途中で落ちがわかった。
この人の作品は相変わらず後味が悪いな。それが売りか。
紅白で平井が唄った『見上げてごらん夜の星を』に影響されたわけではないが、
以前から読みたかった日航123便墜落事故後の検屍ドキュメント
『墜落遺体』をようやく読了。
正月早々、あまりに壮絶な内容に言葉では説明不能な感慨を得る。
あの夏から19年。
俺と同じ歳の生存者の川上慶子さんは、
看護婦になったと以前に聞いた気がするが、
元気で頑張っているのだろうか?
↑あ、ミステリじゃないじゃん。
申し訳なし
「妖女のねむり」泡坂妻夫(新潮社)
チリ紙交換のアルバイト中に、偶然、樋口一葉の遺稿らしきものを発見した主人公。
その出所を巡って長野へと向う列車の中で彼は一人の女性を見かける。
その女性に対して奇妙な既視感を覚えた主人公が思い切って彼女に話しかけると、
彼女は意外な反応を見せた・・・。
これすごい! チェスタトン+カー って感じ。天然を装った確信犯。すごい!
前半の不可思議な暗合や展開が後半になると俄然違った色合いを帯びてくる・・・。
「野獣死すべし」及びそのパクリである「頼子のために」なども彷彿とさせます。
手品師はすごいんだね、やっぱ。依井も読んでみようかな〜 ロースンの短編集出ないかな〜
乳母桜からの連想や既視感の謎もよかった。北村ももうちょい読んでみるか?
会って即ベッドインだのレイプすることでモノにするだの前時代的な展開がチラホラと垣間見えるのは仕方ない。
謎が良ければ全てよし! でも時間の経過が恐ろしく遅いのは気になった。
「11枚のとらんぷ」や「乱れからくり」も絶対読みます!
泡坂妻夫なら、やはり「しあわせの書」だな。
作家の努力に脱帽した。
>>625 凄いの一言。
ギネスに載ってもいいと思うんだが・・・。
627 :
名無しのオプ:04/01/17 03:00
おぉ!グッドタイミング!!
「しあわせの書」たった今読み終わりますた。
すっすげ〜〜!!と言うのが感想ですw
『重力ピエロ』読みました
ほんと最強の家族ですね
うらやましい というと不謹慎なんでしょうが
続編あったら読みたいけど 無理でしょうね
「星降り山荘の殺人」倉知 淳
面白かった。
犯人当ての場面でやられた。撃たれた。でもそこまでが冗長。削れ削れ。
高村薫「黄金を抱いて翔べ」
専門的で粘着だったけど、飽きずに読了。
ごちそうさまでした、満腹でございます。
……が、どことないホモ臭が…ゲフッ
「百舌の叫ぶ夜」逢坂 剛
素晴らしい時をありがとう。
まさにページを捲るのがもどかしかった。
二転三転あり、どんでん返しあり、これだけ詰められれば、もうおなか一杯!
倉木警部が渋い味出してたですね。
百舌に萌え〜っ、な人って、いますかねw
632 :
名無しのオプ:04/01/21 01:16
「ZOO」乙一
表題作だけ立ち読みしたんだけど、これ何がしたいんだろう?
サスペンス風純文学?
買って一冊読むだけの甲斐があるのかなァ。他の収録短編は結構いいの?
633 :
名無しのオプ:04/01/25 14:03
読後感とかいう人うざいね
多分ミステリーしか読まない人なんだね
>>633 うざいと思うならIDであぼーんすりゃいいだろ
「読後感とかいう人うざいね」とかいう人うざいね
多分自分の好きな作品が貶された人なんだね
636 :
名無しのオプ:04/01/25 19:55
「読後感とかいう人うざいねとかいう人うざいね」
とかいう人うざいね
多分人が好きな作品を平気で
貶すような人なんだね
>>631 大好きです!
いいな〜 。。これからシリーズ読んでいくんですね。楽しんでください。
639 :
名無しのオプ:04/01/25 20:49
>>637 お前みたいのがこないことを
期待している
640 :
名無しのオプ:04/01/25 20:55
>>633=636=639
荒らさないでください。
しあわせの書
すごかった。よく頑張った。
643 :
名無しのオプ:04/01/25 22:33
644 :
名無しのオプ:04/01/25 22:46
>>640 お前煽ってるじゃん
人の神経逆撫でしてなにが楽しいの?
>>644 あの内容で逆撫でされると感じられるのなら、2ちゃんは読まない方が
よいと思われ。
鯨統一郎「とんち探偵一休さん」
ライトノベルのつもりで買ったけれど、本当に内容薄すぎ。
647 :
名無しのオプ :04/01/26 11:10
「象牙色の眠り」柴田よしき
月並みな意見ですが
”女性は恐ろしいな”と・・・
648 :
名無しのオプ:04/01/29 21:56
谺健二「星の牢獄」
なかなかの面白さ。
宇宙人が探偵役ってことで、どう決着つけるかと思っていたが
まさかあんなんだとは…。
「赫い月照」に引き続き、謎を解決する探偵役の在り方に一石を投じた作品かと。
霧舎巧「ドッペルゲンガー宮」
霧舎作品を一度読んでみようと思って買ったんだけど、
何というか微妙だった…
設定はいいんだけど、変な描写があって萎えたりってのが多かった。
中西智明「消失!」
えーずっと探してまして、やっと図書館で読めたんですが、壁に投げようかと思いました。
最後で記されてる、メル欄が犯人だったなんてアンフェアもいいとこです。こりゃダメだろう。
大体、メル欄に嫉妬する人間なんぞいるのか?アフォか。
東野圭吾「白夜行」
押しなべて評価が高いんだけど、どうにも犯人に魅力が無いと言うか
同じことを延々と繰り返してヴァカとしか思えなかったので、オレには
どこを面白がっていいのか分からなかった。
結局、B級映画なみのチープなのラストで、疲労感だけが残りましたです。
>>651 読む前に評価を聞いていたからだよ、きっと。
お気に召さずに残念でした。
653 :
名無しのオプ:04/01/31 15:34
西澤保彦の「七回死んだ男」を読みました
まあ面白かった
654 :
名無しのオプ:04/01/31 15:46
西澤保彦の「ストレイト・チェイサー」を読みました
面白くなかった
みなさんはどうでつか?
655 :
名無しのオプ:04/01/31 18:56
「面白かった」「面白くなかった」だけ書いてるのは小学生か?
永井するみ「希望」を読んだ。
0から複雑な話を構築していく彼女の手腕はいつもとてもいいと思うのだが、
登場人物多すぎでちょっとバラついてる感じがした。
あと少年犯罪がテーマなのに、当犯人の思いや動機が全然明かされてない
(というか巧妙に裂けられてる感じ)はわざと?これはこれでOKなのか?
他に読んでる人いないか?
657 :
名無しのオプ:04/01/31 23:05
>>655 まともに書いて、長文になるのを避けたかったのでは。
去年の年末に筒井康隆『ロートレック荘事件』を読みました。
呆気にとられました。
>655
「隗より始めよ」
意味分かるよね?
>>657 ロートレック荘は(メル欄)だというのがちょいと読んで分かってしまってたから、
読んでないんだけど、おもしろかった?
>>659 そんなに面白くはなかった。
ただ、筒井康隆さんということで、どたばた喜劇を期待していたから
そのように感じたのかも。どたばた喜劇はない。
ラストシーンは何というか、胸にこみ上げるものがあったなあ。
「アルジャーノンに花束を」を読み終えたときのような気分だった。
「アルジャーノン」を読み終えたときのような気分てことは
「バカにしてんのか(呆」ってことか・・・
662 :
名無しのオプ:04/02/01 22:27
663 :
名無しのオプ:04/02/01 22:54
ロートレックは「こんなだましかたして楽しいか?」
って気分になったよ。
664 :
名無しのオプ:04/02/02 01:08
「連鎖」読みました
ぼくのまわりのなにもかもがどくでよごれています。
ぎゅうにくも、とりにくも、、、、
鮎川哲也「クイーンの色紙」
短編集ですが表題作は短くて切れの良い作品です。
読了後、「なんで気づかなかったんだ」と思いましたが、
ちゃんと読まれる方は気づかれるかも。
EQや鮎川氏も登場する、気のきいたおまけ的小品でした。
666 :
名無しのオプ:04/02/02 18:01
ロシア紅茶の謎を読みました。
こ の 馬 鹿 金 返 せ 。
668 :
名無しのオプ :04/02/02 20:19
「影踏み」横山秀夫
期待が大きすぎたせいでしょうか
もうひとひねり欲しかった
でも面白いことは間違いないです
谺健二『赫い月照』を読んだ。
トリックが串刺し状態で次から次へと出てくることも凄いけど、
もっと凄いと思ったのは作中作の壊れっぷりでした。
主人公の名前が「血飛沫零」って。
整合性をあわせるためか不自然に感じられる
部分も多々見られるけど、個人的には満腹感を味わいました。
「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫(東京創元社)
奇術同好会のメンバーが殺された。現場に散らばる小道具の謎・・・。
これはどうやら会長自作の短編集に関係があるらしいのだが・・・。
前回「妖女のねむり」でいたく感心してこれ読んだけど・・・
↑ほどじゃなかったな。なんつーか、結びつきが弱いのよ。
挿入されている短編集と本筋との結びつきがね。それぞれはいいと思うけども。
あと、犯人の“特徴”は今まで付き合ってたら気づきそうなもんだと思うが・・・。
「透明人間の納屋」島田荘司(講談社)
ヨウイチくんは隣のおじさんが大好き。色んな話を聞かせてもらっている。
透明人間のこともそのひとつ。しかもおじさんも透明になれるのだ!
そしてある時ホテルで殺人が起き、犯人は煙のように消えうせた・・・。
まさか犯人は・・・。
小森健太朗が大人の読み物になってるとか言ってたけど、トリックは間違いなくガキレベル。
しかもまたタイムリーな問題を絡めてくるよ・・・とガキ向けの本に社会派テーマを持ち出す
作者の不理解には萎えた。
「復讐の花器―君に白い羽根を返せ―」森村誠一(講談社)
新婚旅行の最中、ヤクザに妻をレイプされた主人公。
助けを求める妻に対し何もできなかった彼はその後も罪の意識に苛まれる。
そして10年目のある時、自らの死期が近いことを悟った彼は終に復讐に乗り出すのだが・・・。
「四枚の羽根」のパスティーシュかなと思ったら、そうでもなかった。
本書で森村誠一初めて読んだんだけど、まさか宗田理の別名義だとは知らなかったよ。
そうだよな。こんなオマヌケなヤクザはぼくらシリーズにしか出てこないもんな。黒御輿って(ニガワラ
さくさく読めて機内の暇つぶしにはもってこいだったが、ロマンス面では不満アリ。
あの娼婦と結ばれりゃよかったのに。
「幻夜」
疲れますた。美人が怖い。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
空飛ぶ馬
ミステリ要素が少なすぎてツマンネ。解決もしょぼいし。日常の謎
っていうのはよく分かったけど、バランスが悪い。平凡。
675 :
名無しのオプ:04/02/13 00:12
「蛇にピアス」
意外にミステリーですた。今後もミステリーを期待。
678 :
名無しのオプ:04/02/14 09:51
今更ですが、有栖川アリスの「月光ゲーム」読みました。
あんま面白くなかった。
ヒロインがむかつく。
乙一のZOO読了。
個人的にはそ・ふぁーと神の言葉とZOOが良かった。
680 :
名無しのオプ:04/02/15 04:06
谺健二「星の牢獄」
あー面白かった。
ちゃんと本格ミステリの書ける人だったのね。
ファクトノベルの重しの部分が取れて、弾けてます。
島田荘司が社会派かぶれしてから、ミステリ読むのやめて
SFばっか読んでましたが、島田より島田らしい作家が
現れてうれしい限り。またミステリ読んでみようかな。
次作以降に期待高まる。
「焦茶色のパステル」読んだ。
当方競馬好きなものだから、
事件の根底にあるものの恐ろしさがよく分かった。
読み終わってから、何となく泣きそうになった。
682 :
名無しのオプ:04/02/15 17:25
>>680 実は「第二の歌野昌午」として5年後に大ブレイクのではと
期待している。
683 :
名無しのオプ:04/02/16 00:59
>>682 うんうん。
デビューから7年で、わずか5冊と断片的な
短編数編のみという、異常な寡作ぶりが
最大の欠点と思われるが、作品の質が平均的に
高いし、ポテンシャルはもの凄いものがある。
ブレイクしたら怖い。
684 :
名無しのオプ:04/02/16 11:06
ネジ式ボンヤスキー読了。
前半よかった。後半まあまあ。
犯人がある重要な物証を、
複数用意していたってのはどうかなあ。
オバQかよ。
685 :
名無しのオプ:04/02/16 23:44
野沢尚「深紅」
面白かった。
ラストは評価が分かれると思うけど、俺はあれでいいと思う。
姑獲鳥の夏読んだ
だるかった
しあわせの書読みました
期待しすぎて、イマイチでした。。。
まだ読み終わってないけど宮部の「模倣犯」読んでます。
先に映画(テレビで)見てオチを知ってしまったんで
なんか先を読む楽しみがなくてなかなか進まない。。。。。
結末知っていても楽しめますか?
>>687 確かに、小説としてはそれほど面白くはないですよね。
私もガッカリした口です。
>>689 アレはラストで気づき驚天動地でした(^^;)
「泡坂、正気じゃねえーっ!」
ギネスには載ってないんですかねぇ?
>>690 > 「泡坂、正気じゃねえーっ!」
まさに、読み終わったときの漏れの感想がそれだったw
恥ずかしながら、数作読んで、あまりピンとこない作家さんだったんだけど、
これ読んでから嵌まった。
ただ、仕掛け本の傑作と紹介されて、
ひとから強く勧められて読んだ人にしてみれば、
「なるほど」程度ですんでしまうかも。
悲しいけど。
692 :
名無しのオプ:04/02/18 01:09
ちえちゃん、そんなこといっちゃ、だめ!
694 :
名無しのオプ:04/02/18 10:35
「八月の博物館」読みました。すごい!あやうく作者自身の感動に同調しそうになりました。
こういうのけっこう好きです。そういえば、前に読んだ薄手のタイムスリップ物も楽しめた。
こんなやつをもっと書けばいいのに。
695 :
名無しのオプ:04/02/19 18:33
赫い月照
良かった。
696 :
名無しのオプ :04/02/19 18:37
おまいら、特に最近カキコしてる奴
最低限、作者名も書けや。
697 :
>>696:04/02/19 20:29
谺健二大人気だな。
ブレイクしないと、ブレイクしちゃうよ!(阿部サダヲ@IWGP)
なんで皆、そんなに騙されたがるわけ?
ミステリファンってマゾヒストなの?
700 :
名無しのオプ:04/02/20 19:39
ミステリアス学園 鯨著
ミステリーの初心者向け参考書って感じ。
そう思えばなかなかかな。
壁に投げつけたくなる性向の強い人にはお勧めしません。
「くらのかみ」小野不由美(講談社)
この中にざしきわらしがいる!? 夏休みに親戚の家に集まった子供たちは、いつの間にか
子供の数が増えている事に気づく。果たしてそれは誰なのか?
そしてその後に起こる毒殺未遂事件。少年(少女)探偵たちの捜査が始まる。
ミステリーランドで今のところ一番らしい。本ミス大賞候補作。勇んで読んだ。
・・・うーん、何か地味なんだよな。ガキに読ませるんならもうちょっとトリッキーな奴とかのがいいんじゃ?
ざしきわらしのことも何かからくりがあると思って楽しみにしてたのに普通に妖怪だしw しかも影薄っ(リアルだがw)
本書に対してはとある偉大な書評家のこの言葉を贈ろう。
“たぶん、そこに織り込まれた繊細な感受性を甘美と感じるには、私の方が年を取りすぎてしまったのだろう”www
歳をとるって嫌だね
金を盗るって嫌だね
704 :
名無しのオプ:04/02/25 00:38
「ガダラの豚」(中島らも著)読了!
超一級品のエンターテイメントですね、これは。
文句無くオイラの壷に嵌まったYO。
600頁あるそうだけどアッという間に読み終えてしまった。
でも、「赤く灼けた鉄を素早くしごいても、鉄はまず第一に
皮膚表面の水分をはぜ返す」から火傷のしようがない、って
本当かね?疑問だ、尤も試す勇気は持ち合わせていないが。
それから、何といってもキャラクターが生き生きと書かれて
イイ!特にムアンギのキリンを冷蔵庫に入れるための4つの
条件の個所では電車の中にも拘わらず思わず笑ってしまった。
それにしても隆心老師はあっけなかったですね。
最後のどんでん返しもイイ!
随所に出てくる大生部教授の「学者は、嘘はつかん。よく過
ちをおかすだけだ」という台詞回しもイイ!
という訳で、久しぶりに読んだイイ!ずくめの作品でした。
次、「今夜、すべてのバーで」を読んでみようかな…
705 :
名無しのオプ:04/02/25 21:37
谺健二「星の牢獄」
あー面白かった。
ちゃんと本格ミステリの書ける人だったのね。
ファクトノベルの重しの部分が取れて、弾けてます。
島田荘司が社会派かぶれしてから、ミステリ読むのやめて
SFばっか読んでましたが、島田より島田らしい作家が
現れてうれしい限り。またミステリ読んでみようかな。
次作以降に期待高まる。
>680
”主人公”の能力が御都合主義だったように思われますが・・・
電車や警察は知らなくても
ユニットバスやギリシャ神話はすんなりOKなんですから
>>705 無駄な全文引用やめてくれる?
あと長い引用の場合はわかるようにしてくれよ。
左に > 入れるとかさ。
707 :
名無しのオプ:04/02/25 22:30
「月の扉」読んだ。これがこのミス八位?つまんね
ハセベバクシンオー 「ビッグボーナス」読了
阿佐田哲也の再来とは思えない・・。
どっちかというと馳星周か。
709 :
名無しのオプ:04/02/25 23:21
谺「殉霊」
ちょー面白かった。感動した。
「恋霊館事件」はいまいちだった。つーか普通過ぎ。
こういう小説だったら、別に谺じゃなくても読める。
もっと谺以外には書けないタイプの変な作品ばかりを
かいてほしい。
漏れの好み
殉霊>星の牢獄>未明の悪夢>>>恋霊館事件
さあて赤い月照はどのへんかな。
>>705 だって、主人公は、実は×××なんだもん……
御都合主義なのはしょうがないよ!
ところで最後にアイツをナイフで殺したところは、
実際のとこはどうだったのだろう?
結局、種明かしはなかったよな。
ネタバレなのでメール欄でキボンヌ。
>>707 最近のこのミスはアテにならんね。
一方で、こんな傑作がこの順位かよ!
ってのも多くて、ムカツク。
どんなに傑作でもマイナーな作家だと、
読んでない人も多くて、得票が集まらず
低順位に泣く?
712 :
名無しのオプ:04/02/25 23:53
谺の話題、連続しすぎ。
関係者?
といいながらも結構面白いよ。谺
713 :
名無しのオブ:04/03/01 14:01
QEDベイカー街の問題読了。
殺人は相変わらずどうでもいいと思うけどいつもの講釈(と勝手に呼んでいる)
はあまりにもお粗末すぎゃしねぇかとツっこみたい。
普通にわかるしあんなん!!
>>705 谺のほうがあきらかに社会派だろう。
大体島荘とは比較できんだろ。一体島荘はいくつ本格の作品書いていると
思っているんだよ。谺が島荘ぐらい本格を書けるわけないが。
715 :
名無しのオプ:04/03/01 22:13
島田と谺の両方が好きな俺は714氏が何をそんなにプリプリ怒ってるのか分からん。
>>715 俺も両方好き。そしてやっぱり似てると思うよ。似てるから両方好きなんだ。
島荘のほうが、娯楽と社会派作品の落差が大きいのはいえるが。
島荘の三浦和義事件なんかは、明らかに社会>>>>本格だし
つ−かそもそも谺は、作品の絶対数が少なすぎるのが問題
「白夜行」読了しました。
「幻夜」が早く読みたくて一気読みしたせいか
後半よく事態を把握しないまま読み終わってしまった。
感想も特になし…もったいないことしちゃったよ_| ̄|○
┐(´ー`)┌
「七十五羽の烏」都築道夫(光文社)
平家の祟りか? 旧家で起こった奇怪な殺人事件。霊能(?)探偵物部太郎初登場!
都築道夫初挑戦です。前々から気にはなっていたのですが、今回逝去なさったこともあって
読もうと決心したわけです。最初は句読点が多いしなんか読みにくい文章だなぁと思いましたけど、
じきに気にならなくなりました。「星降り山荘」を先に読んでたので、これにも似たような仕掛けが
あるかとドキドキしていましたがそれは思い過ごしでした。でも、良くできていたと思います。
悪霊同士の空中戦の件は笑っちゃいました。尺八とハーモニカもw あんな巫女さんいねーよ!
ただ、ラストの死に方はちょっとないだろうと思いますが、そこはトリック>ストーリーといったところでしょうか。
「りら荘事件」鮎川哲也(講談社)
田舎の別荘に集まった若者たちに襲い掛かる惨劇。次々と犠牲者が増えていき、そこには決まってトランプのカードが。
この連続殺人を解き明かすのはご存知星影龍三。
これ読みたかった作品です。あの鮎川哲也が定番をどう書いたかと。
真相は今にしてみれば読めてしまいますけど、当時は斬新だったんでしょうね。
(よく「歯と爪」のショボさの言い訳としてこういうこと言う人いますけどあれは時代に関係なくショボいです)
私は303ページで真相がわかりました。
探偵役がなっかなか出てこないもどかしさも久しぶりに味わいました。嗚呼なつかしひ少年時代。
密室がでてこなかったり、(メル欄)が可能なのかもちょっと気になりましたが、説明もわかりやすかったし
初心者には薦めてもいいんじゃないでしょうか。
【十角館の殺人 / 綾辻行人】読了。
アガサの【そして誰もいなくなった】を最近読んだミス入門者なのですが、
そのお陰で先入観があって、見事に予想を裏切られました。くやしい…。
【マリオネットの罠 / 赤川次郎】読了。
あの共通点に途中で気付いてしまいましたが、それでも納得のエンディング。
ただ、ちょっと性描写多すぎやしないかな、と…。気のせいか。
次何読もうかな…。未読本がたまっていて嬉しい悲鳴。
【占星術殺人事件 / 島田荘司】か、【迷路館の殺人 / 綾辻行人】か…
【僧正殺人事件 / S・S・ヴァン・ダイン】も面白そうだし。
721 :
名無しのオプ:04/03/06 11:37
江戸川乱歩さんの『心理試験』。
作者が解説口調で作中に現れるのが面白い。
『D坂の殺人事件』を読んでいないから、ついていけないところがあった。
722 :
名無しのオブ:04/03/06 12:57
>>721 作者がでてくるんだったら「目羅博士の不思議な犯罪」
乱歩の視点で書かれていて結構新鮮だった。
俺もD坂読んでない・・・。
屋根裏部屋の散歩者を読んだところ。
723 :
名無しのオブ:04/03/06 13:01
あ、間違えた!!屋根裏の散歩者だった!!!
すんません;;
>>723 気にしなーい、気にしなーい。
乱歩さんはちょっとした時間があれば読み通せる、手ごろな長さの
作品をけっこう書いているのがありがたい。
725 :
名無しのオプ:04/03/08 05:01
赫い月照。
凄かった。
ある意味、ドグラマグラも虚無への供物も、全部入ってるじゃん。
このミスで順位低いのは、やはり読んでない人が多いからだろうな。
数少ない選んでる人のコメントが「数年に一度の大傑作であるのに
埋もれさせてはならない」みたいな熱狂的なものだったのも
首肯できる。
脳細胞がキンキンして眠れないよ。
あの人が死んでしまったのは、結構ショック。
726 :
名無しのオプ:04/03/08 08:19
東野圭吾「パラレルワールドラブストーリー」
理系色が強くてあんまり楽しめなかった。
オチは予想できた。この人の作品って強引なドンデン返しでアッと
言わせられるかオチがわかりきって読破ってのが多いかも。
おもしろいのですがw
読了ではなく読破ですか。馬人みたいですねw
728 :
名無しのオプ:04/03/08 11:30
>>725 著者はだれですか
おせいてください
ぬくい『プリズム』
期待しただけにうーんだった
あとがきがいいわけくさいなどうも
729 :
名無しのオプ:04/03/08 13:36
725じゃないけど著者は谺健二。
読むんだったら
「未明の悪夢」→「殉霊」→「恋霊館事件」→「赫い月照」の順じゃないと不味いかも。
「恋霊館」はお好みで。
730 :
名無しのオプ:04/03/08 15:54
728です
>>729レスどうも
簡単に手に入るのかな
仕事終わったら紀伊国屋いってみよう
731 :
谺健二について:04/03/08 20:55
>>730 「未明の悪夢」は、光文社文庫で比較的手に入りやすいです。
「殉霊」「赫い月照」は、講談社からのハードカバー。
赫い月照は比較的大きな書店なら、まだあるかもしれないが、
「殉霊」はまずないので、amazon.co.jpで注文するのが
よいと思う。
「恋霊館事件」は、4月に光文社から文庫化されるようです。
もう1冊、最新作「星の牢獄」(原書房ミステリーリーグ)が
店頭に平積み、最も手に入りやすいので、入門編として最適。
しかし、やはり「赫い月照」が、最重戦車なのは間違いない。
732 :
名無しのオプ:04/03/08 20:59
>>730 赫い月照は、題名通り真っ赤っかな表紙です。
酒鬼薔薇聖斗とは何だったのか?という帯の文句がインパクトあります。
733 :
名無しのオプ:04/03/08 23:56
おれ、グロや残酷な描写だめなんで、
谺健二は避けてるんだけど、
やっぱ読まない方が無難ですかね。
酒鬼薔薇事件なんか、新聞記事すら読めなかったから。
被害者が可哀想過ぎて。
まあ最近、ミステリよりも酷い残虐な事件が現実にありすぎだけど。
谺さんの話をさえぎってしまってすみませんが(でも、このスレで興味を持った
ので借りてきました)、京極さんの「うぶめ」を読み終わりました。
これは評価が高いんですか? なんだか高田さんのQEDのような印象でした。
ミステリー部分が弱すぎる気がするんですが、他の作品もこんな感じなのかな。
ウブメより魍魎とかの方がいいよ。
京極もトリックが大げさだよね。
ありえねーってのばっかり。
抜けミスの乾くるみ「Jの神話」読みました。
中盤辺りまでミステリかと思わせる内容でしたが、
次第にホラーの展開に変わっていきましたね。
で、この作品の感想で私が一番言いたいことは・・・
チンコたっt(ry。
738 :
名無しのオプ:04/03/12 23:25
天道荒太「孤独の歌声」
この作家の作品初めて読んだけど、面白かった。
今文庫化されてる、家族狩りも面白いのか?
読みたいけど計5巻はなちょっと長いな。
東野圭吾【卒業】【眠れぬ森】
初めて東野読んだが、恋愛話に比重が大きくて個人的にイマイチ。
法月倫太郎 【頼子のために】
結構面白いと思った。東野作品よりは個人的に好み。
冒頭の手記から、解決編まで飽きずに読むことができた。
法月倫太郎×
法月綸太郎○ 失礼致しました。
>>739 うぅ...。法月“綸”太郎でつ...。
『ふたたび赤い悪夢』もヨロスク。
>>740を読まずにレスしてスマソ。
……これだけじゃあれなんで。
いまさらだけど、文庫化されたので、菅浩江『永遠の森』読みました。
「夏衣の雪」がよかったな。
ネタとしてはその辺をついてくるのは思いつくけど、お話が好きで。
このなかでは「嘘つきな人魚」に、いまひとつ感。
宮部みゆきの描く“少年”は気分いいけど、
菅浩江が描く“少年”はちょっといらいらする。
お二方の作品、そんなに読んでないから、単なる印象でつが。
743 :
名無しのオプ:04/03/13 22:08
竹本健治「囲碁殺人事件」
何これ?
囲碁に興味ないのでつらかった。
囲碁の蘊蓄の部分と本格ミステリ部分が調和してない。
箱の中とのあまりの落差に愕然。
島田荘司 [斜め屋敷の犯罪]
壮大?なトリックに笑った。人一人殺すのに何もそこまでしなくても。
ま、この人の作品に現実感とか求めてないので謎解きという観点で楽しめました。
745 :
名無しのオプ:04/03/14 12:43
綾辻行人の迷路館の殺人よみましたが全体的に素人くさいしトリックが読めてしまいがっかり。島田荘司の毒を売る女、この短篇集はナイス。島田荘司って短篇巧い。
746 :
名無しのオプ:04/03/14 13:19
井上夢人「メドゥサ鏡をごらん」を読みましたが
ミステリーとして読んだら納得出来ないよ〜。
ホラー小説として読めばいいのかな?
トラックの運転手がかわいそうだと思った>青の炎
748 :
名無しのオプ:04/03/15 19:26
津原泰水「ペニス」
改行なしでびっしり埋め尽くされた頁が多いものの
意外にすんなりサクサク読めた。
でも楽しめなかった。面白さを見出せなかった。
この小説は読み手を激しく選ぶね。
俺は合わなかった。ただそれだけ。
吉村達也「ハイスクール殺人事件」
森博嗣の文章を読んだ後に読んだので、
とてつもなく読みやすかった。
内容は激しく簡単で、さすがドラマ用という感じ。
大沢在昌の「心では重すぎる」
なんて言うか・・・・登場人物達の御託がとてもウザかった。
宮部みゆき「天狗風」
ストーリー云々よりも前作「震える岩」と
細かい設定が違っているのが非常に気になった。
殊能「黒い仏」
ひどい。
メタ/アンチなら何でもいいってもんじゃないな。
(メール欄)
ネタはともかく、構成、文章が伴ってない。
>>743 囲碁に興味があるかないかでかなり評価変わるでしょう
個人的には面白かった
五十嵐なんとかの「リカ」。
第2回だかのホラーサスペンス大賞受賞作。
・・・・・・・・・・で結局リカって何者なの?
座敷女
756 :
名無しのオプ:04/03/20 10:08
『殉霊』3/5位の分量だったら傑作だったかも!? 秀作。
…と思ったが、よくよく思い返してみるとバカな話な気もしてきた。
茶化してはいけない真面目な雰囲気だけれど、
でも"女"と"男"という事を分かっていない感じがする…。
メール欄書き込み途中で送ってしまった。sumaso。
岡島二人「そして扉が閉ざされた」読了。
伏線は分かりやすいけど、それも気にならず一気に読めた。
この作品の成功は舞台設定の妙にあるだろう。閉鎖空間で
記憶を頼りにして真実を突き詰めていくのが新鮮。ラストは
予定調和のきらいがあるが余韻があってよし。
渡辺淳一の東野「手紙」に対するコメントと同様のにおいが漂ってるスレはここか?
今更だけど、竹本健治 ウロボロスの偽書
プロレスの事は全くわかんないので、前半つまらん所もあったけど、
芸者殺人事件とかの笑える所とか、猟奇殺人のどろどろの描写、
ちょっとエロい部分とか、飽きさせずに一気に最後まで読ませる。
一般的なミステリを期待して読むとがっかりかもしれないが、そこはそれって事で。
新堂冬樹「銀行籠城」
オビにノンストップ、いきをもつかせぬ犯罪小説の最高傑作!と
書いてありましたが、ゴミみたいな小説。
不連続殺人事件を今頃読みました。
おもしろい。ただ、おもしろかった。
「そして粛清の扉を」読みました。
ストーリーはかなり面白かったが、あの恐ろしく読みにくい文体は何だ!!
怒りすら覚えた。
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
面白かった。
トリックはおおよそ見当がついていたつもりだったが、結局
違うところで騙されてた。
それだけでなく、この作品の面白さはむしろ社会派的な部分にある。
悪徳商法、ヤクザ、高齢化社会……とトピカルなテーマをうまく
組み合わせており、内容も説得力がある。
谺健二と全く作風は異なるが、「社会派と本格の融合」、ポスト島荘
という点では通ずる。
後は、重い谺をとるか軽い歌野をとるか、好みの問題。
漏れはまだ谺派ですが、本作(後半)は楽しめました。
「テロリストのパラソル」藤原伊織
評判高いんですが、序盤に話がわかりにくくてあまり面白く無かったです。ミステリではないと考えて読めばおもしろいのかも
この板でも賛否分かれまくってましたね。会話や登場人物がやたら村上春樹の小説に似てる気がしました。
実はあいつがあいつのあれだったと言うのがやたら多い気がしました。しかもそれらは不必要なものが多かった気もします。
へえ、テロパラは漏れの中ではオールタイムベスト級なんだけどな。
まわりに貸しても皆おもしろいという。
ただし、その面白さはミステリ的な部分にない。
どっちかと言うとキャラの魅力とか、全共闘云々の話の
ノスタルジアとか、人間ドラマを味わうタイプ。
漏れも貸した相手も、コアなミステリのマニアじゃないけど、
あれは、ミステリ板的には評価低いんですね。勉強になった。
「吸血の家」二階堂黎人(講談社)
旧家で起きる連続殺人事件。一人は密室で、一人は屋外で、殺される。
しかし後者の死体の周りには本人の足跡しか残されていなかった。
足跡なき殺人――それは数十年前に起こった事件と酷似していた・・・。
二階堂黎人初挑戦。いくら2ちゃんと言えどここまで叩かれてる作家も珍しいですね。
本書はかなーりマシな作品(傑作?)らしいというので読むことにしました。
事前にモチーフにしたという「テニスコートの謎」を比較のため読んでおきました。
冒頭から怪奇趣味がぷんぷんしてます。そして夥しい注釈。
中島河太郎に「ウザイ!」と言われたそうですが、私はそうでもなかったです。
勉強になるし。
冒頭の謎の般若女から、旧家に伝わる鬼女伝説、二世代に渡る三人姉妹、南米からきた
おっさんなどこれでもかっていうぐらい「本格」ですね。
我孫子が古臭いみたいなこと言ってたが確かにそのとおり。
しかしその割にはストーリー性が弱いというのは新本格と同じ。
だから古臭いだけとなって普通の古典よりも評価は低くなる
(元々新本格>古典本格というわけではないですけどね)。
トリックも悪くはないですけど、最後のヤツは時間がたてば独りでにメッキが
はがれるような気がするし・・・
伏線の張り方は丁寧だと思いましたけども。
続けて読みたい作家ではなかったです。
「慟哭」貫井徳郎(東京創元社)
相次ぐ幼児誘拐事件。当局は必死に捜索を試みるが上手く行かず、
幼児は変わり果てた姿で発見される。
キャリア出身の警視である主人公はノンキャリとの軋轢や、妻との不仲、
自身の出自にまつわる事柄などに苦しみながらも、幼い子を持つ親として
犯人を憎み、捜査を続ける。果たして彼の努力が報われる時が来るのか・・・
30万部売れたとかで、かなりオドロキ(初心者向け)の結末があるらしいと聞き、
買い求めたんですが・・・時間と金損しちゃった!テヘッ(舌出
以前から言っていることですが、(メル欄)ほどつまらんトリックはないわけで。
「歯と爪」なんかその最たるものですが本書も全く同じレベル。
半世紀前の作品とですよ?(それでもつまらんと思うけど)
バレバレというだけでなく(いやそれよりもむしろ)トリック自体がショボイ。
だから最後にわかったとしてもちっともビックリしないし爽快感もない。
いくら文章がうまかろうが人間が書けてようが(北村薫が誉めてたが)んなもん
知 っ た こ と か と。
もう天下一武闘会ん時のピッコロばりにそう思うわけですよ。
ネタがダメだったらダメなんだよ。文章云々はあくまで二次的な評価!
そう思いますです。
メル欄誤字訂正
あと、「吸血の家」は、他作品のネタバレがヒドイということと、
犯人が簡単に抜け出せるのかという問題がありました。蛇足御免。
「密閉教室」法月綸太郎(講談社)
机といすが全て消えうせた目張りの密室内で見つかった他殺体。
探偵小説が好きな主人公は親友や気になる女の子らと共に事件の解明を試みるが・・・
のりりんのデビュー作。
シリーズものとはちょっと趣を異にしているような。
二転三転する謎解きも鮮やか・・・
ですが、ラストを見る限り問題の根はすでにデビュー作の段階から生まれていたんですね・・・。
こんな高校生たちはもうなかなかいないだろうな・・・
でも自分だけで先生にあだ名つけてるなんて主人公はかなり寒いなw
あと飛雲館事件だけど、これはケガする可能性がデカイなw
「求婚の密室」笹沢佐保(徳間書店)
主人公の推理作家は受賞パーティで顔なじみの女優と再会する。
お互いに惹かれあうものを感じる二人だったが、女には親が決めた許婚が
二人もおり、近々婚約発表を兼ねて友人知人を別荘に招待するという。
彼女のたっての願いで招きを受けた主人公だったが、二日目の朝、
彼女の両親が密室状態の部屋で死んでいるのが発見された。
許婚二人は女と結婚する資格を賭けて真相を究明しようとするが・・・。
有栖川の「密室大図鑑」で知った作品。
笹沢佐保はちょっとした因縁もあり前々から読もうと思っていた作家でした。
が、これはあんまり面白くなかった。まずストーリーがモロに二時間ドラマばり
なありがちなシロモノ。当時はサスペンス小説がブームだったから幅広い読者に
読ませるためこういう判で押したような筋書きにしたのかな? 知らないけど。
肝心の密室トリックもアイデアはいいけどリスクが大きいですね。
積読中の「霧に溶ける」に期待しよう。
綾辻「十角館の殺人」
どうしても、こういう展開ならメル欄の映画のようなオチにしてほしかったけれど
上手く出来ているし騙されたので悪くは言えない
このシリーズは読み進めるのが不安・・・
歌野晶午「ROMMY」
死体切断や放火などの謎の理由がなかなか説得力のあるもので面白かった。
また警察を呼べないクローズドサークルの設定もなかなか。
メル欄の所は衝撃来ました
ただ、海外の大物ミュージシャン・フランクマーティンに関する記述が少し多すぎの気もした。
全体的になかなか面白かったので歌野氏の他作品も読んでみる事にします
778 :
名無しのオプ:04/04/12 05:43
>>776 十角だけでやめておいて、いい思い出にしたほうがいい。
「赫い月照」谺健二(講談社)
酒鬼薔薇事件の起こる10数年前、神戸で残虐で不可解な少年犯罪が起こった。
それは多くの謎を孕んだまま少年の逮捕によって幕を閉じた。
そして今、再び神戸で起こる連続殺人事件。二つの事件の関連性とは?
狂気の作中作を交えて展開する妖しさ全壊の社会派本格ミステリー。
どっかのスレで騒がれてたじゃん? だから読んだの。
しかしまあ、読みづらいことこの上ない。
しかもわざとらしくとち狂った作中作や、必要性がイマイチつかめないカットバック
などがあってしんどかった。
小説味も薄い。
トリックは悪くないけど。だから名作だ! というべきなんだろうな。
ただ犯人の見当は容易につく。ラストは吃驚したけど。
「星の牢獄」は二階堂曰く傑作らしいので、ちょっとだけ読む気がある。
細かいこといえば、放火魔をどうやって当てたのか? とか
ラストの消失トリックが解明されてないとか不備がある。
あと、あの刑事の名前はちょっと・・・w
「鬼面村の殺人」折原一(光文社)
休暇を利用して旅行に出かけた黒星警部は、訪れた村で作家と間違えられて、
歓待を受ける。
その夜、泊まった部屋の窓から向かいの館で人が争っている様子を目撃した。
そして翌朝、黒星警部は向かいの館が影も形もなくなっていることに気づき、
愕然とする。これは一体どういうことなのか?
折原一初挑戦。
このドタバタ感(つーかエロw)がイイ!
やっぱこのぐらいの親父ギャグ的なエロティックさがちょうどいいな。
カーター・ブラウンみたく。
話自体はまあ、まあだけどすこぶる読みやすいから好印象。
あ、ファースの理由をうまく処理してたと思う。二度とは使えないけど。
でも虹子が想像しにくいなー。
小柄でポチャポチャしてて男好きのする身体って・・・(想像中絶)
よく知らんけど新津きよみを思い浮かべればいいのかな?w
781 :
名無しのオプ:04/04/13 04:17
「瓶詰の地獄」をやっと読みました。
3→2→1としか思えない私はミス板住人失格ですか?
>>781 確かにそんなところを疑問に思うのは失格だね。
悩んでいる理由なんて初めからメル欄以外に考えられないし
雰囲気を楽しむ小説だよあれは。
>>782 禿同。
ドグラ・マグラは気が狂いそうで読む気しないけど瓶詰は(・∀・)イイ!!
「消失!」読了。
取り敢えず
工工エエェェ(;゚Д゚)ェェエエ工工
文章力とかを持ち出してきて批評する人とかいるけど、そんなことどうでもよくなる
久々に鳥肌&(((((((( ;゚Д゚)))))))
自分のメル欄に関するイメージを覆された
きっと東野の「メル欄〜」もこういう感じなのだろうか
ちなみに例のことは、文庫版表紙で試しに見ることができたのに解けなかった鬱_| ̄|○
ミステリ初心者なんだと痛感させられました
「過ぎ行く風は緑色」 倉知 淳 図書館
面白かった。推理小説の定型的面白さだけど。
倉知 淳は地に足がついてない宮部みゆきというか。
P.S.福来友吉(帝大を追放された超能力学者)が不遇な晩年をおくっ
ていないというのは目からウロコだった。
確かに福来友吉記念館や福来心理学研究所は現存する。
なんか貞子を井戸に落としたとかそんなイメージがあった。←間違い
785 :
名無しのオプ:04/04/16 14:10
桐野夏生の「グロテスク」。
登場人物たちの壊れっぷりが面白かった。
女流作家ならではのリアルで精緻な心理描写が、グロテスクを通りこして清々しい。
桐野って面白い作家だな〜。宮辺とは対極にいる人だよね。断然桐野の方が好きだけど・・・。
「火蛾」古泉伽十(講談社)
イスラムの信者が己の悟りを開くために先人へインタビューに向かう。
そこで聞かされる不可思議な殺人事件・・・。
つ、つまらねえ・・・。やべえ、マジで良さがわからん。
「ハサミ男」みたいな良作が獲ったかと思うとこういうハッタリ地味たのが獲るん
だからメフィストって信用できないねえ。
とにかく前半延々とイスラムについてのお勉強を読まされるのに辟易。
ハエなんてどうでもいーんだよ、バカ。実際五水井氏。
結局魔術はアリなのかよ! と。
六トンとか読まされるのより余程腹が立つ。佐藤さんだったらこの気持ちわかるハズw
ま、薄かったからよかったけど。
作品の評価はともかくとして、笠井の小手先で書いている発言には疑問。
いいじゃん、小手先で書いたって。
787 :
名無しのオプ:04/04/16 20:57
「悪意」東野圭吾。(講談社文庫)
この人の小説はとても読みやすくていいね。
推理小説の醍醐味を味わわせてくれるという意味では読んで損はなかったかな。
でも、推理小説の限界もまた感じる。キャラクターの面白さよりもトリックの
意外性・斬新性を求められる小説は読後なんか物足りない感じ。
もちろん東野圭吾の小説に限ったことじゃないけど・・・・・。
あと、桐野夏生の解説がいかにもこの小説を持て余している感じがして笑えた。
もしかしたら私と同じこと感じてたのかなぁ〜
788 :
名無しのオプ:04/04/16 21:23
確かにキャラが魅力的で
キャラ同士の会話が面白い小説は
何度も読みたくなるね。
>>788 漏れ「ハサミ男」はつまらんかった
何であんなに絶賛されてるのか意味不明ぽ
>>776 とりあえず「迷路館」「時計館」は読んどけ。
いけそうなら「水車館」「人形館」も読んどけ。
「黒猫館」は読む必要なし。
791 :
名無しのオプ:04/04/18 13:41
ルメットの「狼たちの午後」とかが好きなので
新堂冬樹「銀行篭城」をサクっと読んだ。
犯人が銀行に篭城する目的が金じゃないという
ところに興味を持って読んだけど、うーむ・・・
もっと悪魔的な動機を期待したんだけどなあ
映画「セブン」とか「わが心臓の痛み」あたりの・・・
今はもうない読みますた。
「六色金神殺人事件」藤岡真(徳間書店)
吹雪の中、山間の村に迷い込んだ保険調査員の主人公は、着いた早々ミイラ化した
死体を目撃する。そして空に立ち込めた雲の中には巨大な影が――。
謎の古文書「六色金神歌」をめぐって起こる奇々怪々な連続殺人。
これは天空からの侵略者・山幸彦の仕業なのか?
千街さんの文章読んで読んでみたんですが、冒頭から飛ばしまくってます。
最初の被害者はミイラ化して見つかり、
次は衆人環視の中浮き上がりそのまま壁に激突死、
その次は火達磨になって空中から落下してきて、
そのまた次は部屋ごと氷漬けにされるという・・・。
しかも何故か事件を軽視している警察、百発百中の預言者、雲の中の影、
消える死体、歩く死体、屋内で雷に撃たれるだの、声はすれども姿は見えずだの、
不可能現象がこれでもかこれでもかこれでもかというぐらいバンバンでてくる。
さて、これをどうまとめあげるのかと思いきや・・・ポカーン ソウダッタノカ!!
これは立派なバカミスです。いや、巧い。
ネタ自体は新しくはないけど予想つかないもん(つくか?)。
無茶なところは多々あるものの、遊び心が旺盛な向きにはぜひともお薦めしたい。
紫の傷(連城・双葉文庫・短編集)、読みました
ちょっとマイナーな作品に軽い気持ちで手を出して読み終えた時の喜びのようなものを感じた。
唯一の証人はミステリ、ゴーストトレインは微妙なところだ・・・メル欄系統?
眼の中の現場は駆け引き舞台もの、紫の傷はいい意味で2時間ドラマといったところ
倉知淳の「星降り山荘の殺人」を読了。
騙されたというか思い込まされたというか…。
終盤笑えた。
横溝正史『夜歩く』(角川文庫)
せむしだの痴呆だののオンパレード。
古神家の因縁や情景描写がおろそかになっていて
下品な部分が必要以上にケバくなってしまっている。
伏線やミスリードは上手いのに惜しい。
とりわけ、金庫に隠された日本刀の謎は秀逸。
殊能将之「黒い仏」
ハサミ男が面白かったのでいってみちゃいました。
読後投げつけるとの評判を知っていてそれを覚悟して読んだという前提ですが
私はウケました。メル欄あたりから、おいおいちょっと待てよ!と思わず笑ってしまいました。
光原百合「十八の夏」
おもしろかった。
以前この人の「時計を忘れて森に行こう」を読んだのだが、何か少女マンガ的で
いまいち好きではなかった。今作品もそのテイストはあるのだが、今回は気に
ならなかった。なぜだろう。
テーマはありふれたものだが登場人物の描写がすごく気に入った。
以前は作風からどうしても加納朋子と比べてしまっていたが、この作品から
光原百合として読め、私の好きな作者の一人になった。
ちょっと他の作品も探してこよう。
宇神幸雄「水のゆくえ」角川書店読了
メタ・ミステリ好きに(・∀・)イイ!!かも。
水に関する( ・∀・)つ〃∩ヘェーヘェー&クラシックネタのなかに
ラストへの伏線もちょくちょく出てくるし
別スレで気になったので読みましたが
(そこにも書き込まれてました→)図書館にしかない可能性大
800読了
谺健二「恋霊館事件」読みました。
一言でいうと、ご都合主義の塊です。
読了後、壁に投げようかと思いました。
ようやく横山秀夫の「半落ち」を借りて読み終えました。
期待以上でも以下でもない適度に楽しめた本だった。
ただ個人的に、登場人物のすべてが「中年男」ってのが嫌だった。
「猿島館の殺人 モンキー・パズル」折原一(光文社)
逃亡犯を追って無人島へやって来た黒星警部は、現地でコピーライターの虹子と
再会を果たす。しかし、そこでは殺人事件が発生しており、黒星は捜査に乗り出すが、
目撃者の証言によると、犯人は・・・猿!?
これは駄作。読まなくてもよい。
「Yの悲劇」を意識した仕掛けもあるが、日本語のせいか無理やり感大。
見せ場といえば虹子の強姦未遂シーンぐらいか。
「黒い報復」勝目梓(祥伝社)
妻の浮気調査の途中、思わぬ事件に巻き込まれた主人公は、目撃者として警察に
協力するが、その後犯人側から脅迫の電話を受ける。
妻からも自制を促される主人公だが、持ち前の正義感から協力を続け、とうとう
妻を犯されてしまう。
妻への疑惑を払拭できないまま、気弱な主人公は強盗団との対決を余儀なくされて
行く――。
ブックオフで見たが最後、悪女好きとしては放置しておけませんw
主人公の、妻ともう一人の女性に対する疑惑と信頼が二転三転して面白かった。
真相に対しては失望半分、納得半分と言った感じですかね。
「百舌の叫ぶ夜」逢坂剛(集英社)
仲間にだまし討ちにされ、記憶喪失に陥った殺し屋。
妻の爆死事件を追う警察官。
2人の物語が併行して進み、やがて一つになる。
その時明かされる驚愕の真相とは――。
推協会長である剛爺初挑戦。
何度も言ってますが私はカットバックによる時制の誤魔化しほど安易でショボい
トリックはないと考えているのですが、しかし本作にその批判は当たりません。
なぜなら、この作品のキモはそれだけではないからです。カットバックとは本来
このような使われ方をすべきで、バリンジャーのようにそれ単体で一つの長編を
支えうると考えることは大きな間違いです。「慟哭」モネ。
しかし、多分に本格寄りな私からすれば、本作はやや物足りませんでした。
ハードボイルドベースだとこの程度が限界なのかもな、と感じました。
あと、トーシローが何であんなに手際がいいんだという疑問も残ります。
それから解説で船戸与一が言っていた女刑事に関する記述は深読みしすぎでしょう。
806 :
名無しのオプ:04/05/08 23:16
笹本稜平「時の渚」読了。
癒し系ミステリーて感じ。まあ面白かった。
「危険な童話」土屋隆夫(東京創元社)
数年ぶりに出所してきた男が殺された。
犯人は男が訪ねた先(殺人現場)の親戚の未亡人らしいのだが、彼女にはアリバイ
があり、同時に凶器も消失していた。
敏腕刑事木曽俊作はこの謎を解くことができるのか?
やっぱ昔の作品なので、地味な印象はぬぐえませんが、トリックは良くできていて
面白かったです。
ただ、犯人が余りに余裕綽々なのが気にかかりました。普通もっと焦るだろう、と。
他にいるわけでもないことは読者にも公然の秘密なわけだし。
それと旧態依然とした夫婦観が・・・。
「影の告発」土屋隆夫(東京創元社)
デパートのエレベーター内で殺された男。側には名刺が残されていた。
たまたまデパートに来ていた千草検事は捜査に乗り出すのだが・・・。
これも面白かった。二つのアリバイトリックがいいですね。
特に前者が鮮やかで印象的。
ツマミのカットバックも良い。
「赤の組曲/針の誘い」も読みたくなりました。
「安楽死」西村寿行(角川書店)
スキューバ中に死亡した女性。しかし、事故死に見せかけた他殺とのタレコミが。
警察は女性が勤めていた病院で同行していた医師達に事情を聞き、どうやらボンベ
に異物が混入されていたらしいと見当をつける。
しかし同行者たちにはアリバイがあり、それを行う暇はない・・・。
妻を医者に寝盗られた経験を持つ主人公は是が非でも犯人を挙げるべく捜査に執心
する。
西村寿行初挑戦。勝目梓みたいな感じかなと思いきや、もっと深みがある(失礼)
ようで。
本作は推理モノらしいということで読みましたが、うむ、まあまあかな?
しかし奥さんとのことは本当に単なる理由付けって扱いでがっかり。
この辺海外作家ならもっと何らかのケリをつけると思うんですけども。
「覆水盆に帰らず」がアジアンの信条ってか。
この作家本来の持ち味である(はずの)エログロ的要素は皆無でした。
なので今度はそっちのを・・・。
「霧に溶ける」笹沢左保(光文社)
OLミスコンの候補者を襲う悲劇。
美しい女性たちが次々と殺されていく。
容疑は生き残った候補者にかけられ、彼女の無実を信じる恋人と、刑事が真相
を追うが・・・。
以前読んだ「求婚の密室」はちょっとあれれでしたが、これは面白かったですねー。
密室殺人、偶然の事故に見せかけた殺人、アリバイ崩しなど内容が濃い!
中でもあのメイントリックは前代未聞でした!!
まあ、リアリティはないかも知れないけど、しかしミステリーを読むにあたって
殊更にリアリティを云々するのはあまり賢明な読み方とは思えませんし(ねぇ?w)
解説によると、作者に対して「もっとトリックを出し惜しみした方がよかった」など
と忠告した大物作家がいたらしいですが、くたばれと言いたい(byミルン)。
どうせ金太郎飴みたいな地名タイトルを量産してるような人なんでしょうけど。
疑問点
・一人称を挿入した意味
・候補者同士だからって親しくなるものか?
・なぜハンドバッグを置いて出たのか?
>>810 > 解説によると、作者に対して「もっとトリックを出し惜しみした方がよかった」など
> と忠告した大物作家がいたらしいですが、くたばれと言いたい(byミルン)。
「大物作家」ではなく「先輩作家」と笹沢氏自身は書いていたと思いますが、
それとはまた別の話かな。
「『初期作品四冊分のトリックで十冊以上のミステリが書ける』と言われた」
ってやつ。
812 :
読後感:04/05/13 16:14 ID:EHNXK2Yr
「硝子のハンマー」貴志祐介(角川書店)
白昼堂々高層ビルで起こった密室殺人。
被害者は頭部を殴打され息絶えていた。しかし、監視カメラには侵入者の姿はなく、
警察はドアで繋がっている隣室で寝ていた男を逮捕する。
彼の無罪を信じる弁護士は「その道のプロ」に調査を依頼したが・・・。
貴志祐介初の本格作品ということで読んでみました。
いくつもいくつも仮説を建てては壊していく展開は読み応えあったし、トリック
も独創的で(先駆があるらしいですが)よかったです。
ただ、誰かも言っていたように、後半を丸々動機の説明に当てるって言うのは・・・
黎明期のミステリーっぽくて古臭い印象を受けますね。
別にそれが悪いというわけじゃないですけど、矢張り現代ではやらなくていい。
倒叙がやりたかったのかも知れないけど、それはちと無理があるのでは・・・。
あと、私この探偵役嫌い(笑
最後の最後で嫌いになりました。死体を漁るハイエナ野郎。
813 :
読後感:04/05/20 15:30 ID:6hv1/pnL
「業火の祭典」勝目梓(祥伝社)
自分の店で暴れた客を懲らしめた主人公は妻を誘拐されてしまう。
陵辱された妻、そして弟の婚約者。
そして犯人たちは主人公に現金強奪を強要する。二人の命のために引き受けざるを
得ない主人公たちだったが・・・。
読まなくてよかった。まあ、軽はずみなことはするなっていうコトかね。
主人公が何度もしてやられるのにはワロタけど。
しかし何でこうあっさりやっちゃうのかね。破滅型が好きなのね、この人。
814 :
読後感:04/05/20 15:54 ID:6hv1/pnL
「炎に絵を」陳舜臣(文芸春秋)
親父の汚名を晴らしてくれ!
病床の兄からの願いを入れ、主人公は父親のことを調べ始める。
父が戦前中国の革命資金を横領したという「汚名」を着せられた顛末とは?
陳舜臣初挑戦。これはあるガイドブックですごいすごいと言われていたので、
期待して読んだんですけども・・・はっきり言ってすごくはないです。
前半ダラダラした展開が続くので少々ダレてきて、「これでどうなるんだ?」
って感じで、んで、やっと人死が出て「おっ」と思って、そこから明かされていく
真相には、ちょっと感心しましたけども・・・ずっと読み継がれていくほどのものじゃないなぁ。
(メル欄)は犯人がやったんですかね? 自分では別にやる理由はないし。
815 :
名無しのオプ:04/05/29 22:05 ID:C1//rEZh
「脳男」首藤瓜於(講談社/文庫)
う・・・うーん。
「心を持たない男・鈴木一郎」の描写が・・・。
鷲谷さんが追求する下りは面白かったんだけど、個人的には×。
次は4ヶ月くらい放置されている「白夜行」を読もう・・・
816 :
読後感:04/05/31 18:41 ID:0sF2hc2q
「月の扉」石持浅海(光文社)
ハイジャックされたジェット機内のトイレで女性が死んでいるのが発見された!
誰が?なぜ?どうやって?
不確定要素に不安を抱いたハイジャック犯たちは乗客の一人に調査を命じる。
月の〜扉〜たた〜い〜て〜♪
えっとねー、これは良さがわからなかった。トリックはいいけどね。密室殺人の。
「金田一少年の事件簿」のある毒殺トリックと同じ原理。
ただ、それ以外の部分がなぁ・・・。
「石嶺孝志は強烈なカリスマ性の持ち主なのだ!」で何でも通ると思ったら大間違い。
印籠じゃないんだから。
地に足がついてない論理を聞かされても戸惑うばかりなり。
あと、探偵役もキライ(あだ名は好きだが)。
「他人の子供なんか知るか!」には相当引いた。
彼女が死体見てビビったぐらいで血相変えて飛び出して人質を危険にさらすとは何事か!!
こういう度が過ぎた騎士道精神には我慢ならん。
817 :
読後感:04/05/31 19:10 ID:0sF2hc2q
「密室の妻」島久平(東都書房)
「あのビルから女が出てこないか見張ってくれないか」
夜の町をブラついていた伝法探偵は通りかかった男にそう頼まれる。
何でも、彼の妻が連れの女性と一緒にビルに入っていき、妻だけが帰ったらしいのだ。
もう一人はまだいるはずだから、と。
しかし、どれだけ待っても女性は出ては来ず、それきり行方知れずになってしまう。
ビル内には影も形もない。しかし守衛は一人しか出ていないという・・・。
作者ルパン物を読んでミステリを書こうと思い立ったらしい(ちなみに師匠は悪訳で
有名な西田政治)。そういうわけで本書も大分冒険テイストが強いが、必ずしも
成功しているとは言いがたい。作中に登場する悪女の描写もステロタイプでいまいち。
ただし、トリックはいい。非常にいい。これこそ理想的なトリックだと思う
(長編を支えきれるかはまた別問題だけど)。
いいトリックってのは上手な嘘のつき方と同じ。必要最低限の人しか騙さない。
後はその人たちが補ってくれるから。
「古書の呪い」や「五つの時計」然り。
表見返しで鮎哲が言ってる伝法像はかなりズレがある気が・・・もうこの頃から
読んでなかったのか・・・。
818 :
読後感:04/06/07 16:53 ID:RMuHIZ9E
「滅びの笛」西村寿行(角川書店)
大自然の怒りか!!
食物連鎖を嘲笑うようなピラミッドの逆転。大挙して襲いくる「猛獣」。
長らく頂点で安穏としていた人類に勝ち目はあるのか?
ネズミどもが大量発生して襲ってくる動物パニック小説です。
その数実に20億匹!! しかもバイ菌もたっぷり持っている。
おっとろしい話です。
警察・自衛隊の迎撃も焼け石に水。おまけに大暴動まで発生し、略奪強姦の嵐が巻き起こる。
その犠牲者の中には、環境庁に勤めていて早くからこの異変を察知していた主人公沖田を軽蔑
して不倫に走った妻広美もいるわけですw
ちなみに彼女は続編「滅びの宴」でも散々酷い目に遭って、とうとう開き直らざるを得ない
ところまで追い詰められます。
このように人間は散々翻弄された挙句、唐突にやってくる衝撃的なラスト。
人類は単なる「一部」に過ぎないということを嫌というほど知らされます。
字小さいですが読みやすいのでおすすめ。
819 :
読後感:04/06/07 17:12 ID:RMuHIZ9E
「休日の断崖」黒岩重吾(新潮社)
親友の会社重役が謎の死を遂げた。
上京するため電車で発ったはずなのに逆方向にある崖から転落死するなんて・・・。
主人公は真相を突き止めようと決意するが、そこには大きな障害があった。
こういうのが社会派っていうのか。
まあ、丸っきりつまらんわけじゃないけど、別に読む価値はないね。
ヘンリー川邉『ヒポクラテスの柩』。
95年の乱歩賞最終候補になった作品をリメイクし、
新風社出版賞に応募して優秀作になった作品とのこと。
帯にもあらすじにも“乱歩賞最終選考作”とは書いてあるが、
“新風社出版賞優秀賞”の文字はない。
まあ、売るためにはその方がいいのでしょうけど。
病院や銀行のシステムに不具合が生じさせるために
いかに犯人が苦労したかもっと書き込めば
おもしろくなったかもしれないけど、なんというか……。
そうですかそうですか、そうやって病院のシステム書き換えましたか。
(´-`).。oO(――気づかなかったのかよ、誰も)
読む勢いを殺がないように、あまり説明を加えなかったんでしょうが、
「システム・コントロール・ブロックが破壊された」と書いてあるのを
読んで、物理的に破壊されたと勘違いする人とかいないのかな。
まあ、いないか。
あと、(メル欄)していくのって変じゃない? と思ったけど、
銀行じゃなくて、犯人が計算したので、これは問題なしですかね。
ちなみに、さっきぐぐったところ、
ヘンリー川邉 検索結果 約 26 件
ヘンリー川邊 検索結果 約 30 件
と、間違った字のほうが多くヒットした。
だから、ペンネームはわかりやすい字を使ったほうがいいのに……
と余計なお世話。
821 :
名無しのオプ:04/06/12 09:30 ID:aPctrvcA
鳥飼否字「中空」読了。
竹が主役の小説です。なかなか面白かった。
光原百合「十八の夏」、文庫になったんで読んでみた。
賞取ったって云う表題作が一番色んな意味で好きになれなかったが
まあ一冊としては悪くはなかったかなと。
でもこれで「花」はちょっと弱いな。期待し過ぎたか。
まあでも前に「遠い約束」だっけ、あれを読んじまった時に
無駄遣いしちまったと思わされたことを考えればかなりマシかな。
…何か愚痴っぽいな済まん。
823 :
英知恵:04/06/12 22:45 ID:31sl8FAT
宮部みゆき『長い長い殺人』光文社文庫
刑事、目撃者、探偵、友人、親戚、死者、犯人と様々な角度から語られる連作短編。
刑事のくたびれた財布、少年のビニール製防水財布、死者の血の染みついたスエードの財布、
結婚間近の恵梨子さんのいかにも"主婦"という感じの財布、
持ち主に恵まれず貧乏くじばかり引いているゴテゴテキラキラの派手な財布……。
語り手はそれぞれの財布なんです(w
私好みの非常に気軽に読める楽しい読み物でした。
財布が非常に個性豊かで(w
そしてまた心優しい(w
それぞれの持ち主の身を案じていて、
ユーモラスに暖かさを保っている幸せな作品です。
824 :
英知恵:04/06/13 21:00 ID:G0ERnV9R
宮部みゆき『鳩笛草』カッパ・ノベルス
超能力を持つ女性が出てくる3つの物語を収録。
一番良かったのが表題作「鳩笛草」
触れるだけで人の心が読めるという能力を活かして早々と私服警官になった貴子。
だが、ここ最近能力の衰えを感じ始めていた。
能力を失えば警官として、また生物としてどうなるのか、
不安と恐怖、体調の異常に苦しみながら、目の前の事件を追いかけようとする。
事件は大したことないんですが、能力を失っていく貴子がよく書けています。
とっても自律神経失調っぽい感じ。
本当に能力を失うのか、体調の不調は関係があるのか、確実なことは何も書かれていませんが、
一時期の貴子の心理を切りとっただけのような単純な物語がわかりやすい。
謀殺の弾丸特急(山田正紀)
正直冒険小説は漏れには合わないなと思いますた_| ̄|○
まさにハリウッド映画さながらなんですが
すなわち御都合主義でストーリー展開とかもかなり無理がありますね。
まともに考えたらあんな素人連中が
プロの軍隊相手に戦って勝てるわけがないし。
修羅場がいくつも出てくるけど
どうせまた勝つんだろうなと思って完全に冷めた目でしか読めませんでした。
さらにラストもお決まりの(ry
こういう話のラストはどうなるか決まってますもんね。
意外性も何もあったもんじゃないし。
せめて某作家の某作品みたいな終わり方をしてほしかったです。(メール)
もうこの作家の冒険小説は読みません。。
久しぶりに本を読んでムカつきますた。。(#゚Д゚)
他の作品が面白かっただけに残念でつ。。
826 :
825:04/06/14 00:37 ID:7sl8Jtj+
メール入れ忘れ、すまそ。。
笹本稜平「時の渚」(文春文庫/4月)
タイトルに惹かれて手に取り、裏の粗筋で購入。一気に、でもじっくり読まされてしまった。
ちょっと上にも書いてらした方が居たけど、確かにコレは癒し系と云えると思う。
但し結構ヘヴィ。「お軽い」感は皆無。
いや、最近ミステリに限らず只薄っぺらいだけなのに‘癒し系’と銘打たれているものが
多いような気がして。たまたまそう云うものに当たっただけかも知れないから例は出さないけど。
後半、不覚にも何ヶ所で泣かされかけたことか。
そしてどんでん返し。うわあ!! と思った。只ひたすらどきどきしながら読みました。
この方の作品は初読だったので他の作品も、と思ったのだけど、解説を読むと
どうやらこの作品はある意味‘異色作’であるようで。ううんどうしようかなあ。
でもこの作品は素敵だった。いいひとも沢山出て来て。
特に銭湯の御隠居が好きだなあ。始めに出て来たお医者さんもひととして良い。
個人的には大当たりでした。
そしてこれは更に個人的な意見なのだけど、この作品を呼んで、
少し前に呼んだ(mail欄)と云う作品が思い起こされました。
併せて読んで頂くと、また違った感慨をもしかしたら味わって頂けるかも知れません。
御機会がおありでしたら。
只、ある意味では見事なネタバレとも云えると思うので、それがお嫌でしたら、
出来れば(mail欄)を後回しにして頂けるとw こちらもなかなか痛いお話です。
…長いですねご免なさい。どうも文章纏めるの下手で…(汗)
828 :
名無しのオプ :04/06/15 22:47 ID:4U3AkEY1
誰か(宮部みゆき)☆☆☆★
失はれる物語(乙一)☆☆☆★
影踏み(横山秀夫)☆☆☆☆
星の牢獄(谺健二)☆☆☆
銀弾の森・禿鷹V(逢坂剛)☆☆☆★
看守眼(横山秀夫)☆☆☆★
ジェシカが駆け抜けた7年間について(歌野晶午)☆☆☆
送り火(重松清)☆☆☆★
裂けた瞳(高田侑)☆☆☆☆
パーフェクト・プラン(柳原慧)☆☆☆★
幻夜(東野圭吾)☆☆☆☆
アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)☆☆☆★
さよならの代わりに(貫井徳郎)☆☆☆★
富士山大噴火(鯨統一郎)☆☆☆★
金門島流離譚(船戸与一)☆☆☆☆
硝子のハンマー(貴志祐介)☆☆☆☆
今年はこれといった作品にまだ巡り合えません
829 :
名無しのオプ:04/06/15 23:16 ID:3BMhyXZ6
「魔術はささやく」 宮部みゆき
宮部さんの現代物初読み。
830 :
名無しのオプ :04/06/16 02:49 ID:rdsd/33y
伊坂幸太郎『オーデュポの祈り』
→独自の世界観の中で展開されるミステリーが素直に面白いと思った。
同『重力ピエロ』
→なんとなく気取った表現が鼻につくが、そこそこ飽きずに読めたかな。
…それにしても、「超美形男子」という登場人物設定が余程好きなのかしら、伊坂クン。
本多孝好『MOMMENT』
→清潔感ある文体、高潔なテーマ、そしてちょっとシニカルな性格の「僕」。
本多の小説って伊坂作品とフィーリングが似てるわ。
〔伊坂小説−薀蓄=本多小説〕って感ぢ?
「命」をテーマにしたミステリー風青春小説は、青臭いまでに爽やかで
読了感も悪くない。ただ、個人的にもっと油っこい内容でも良かったかな…
とも思います。もちろん個人的意見ですので悪しからず。
……それにしても、この二人のプロフィールはやたら褒めちぎってあるけど本人達は
恥ずかしくないのかしら?なんか出版社必死よね。w
↑同板のかたでつか?
笹本稜平「時の渚」一気に読んじゃいました。
まァ面白かった、ほのぼのミステリーですかね?
登場人物多すぎって思ったけど。
833 :
名無しのオプ:04/06/16 22:41 ID:Re2NsUoC
臨場(横山秀夫)☆☆☆☆
福井晴敏なんとなく避けてたんだけど、「亡国のイージス」読んでみたら面白かった
835 :
名無しのオプ:04/06/17 17:14 ID:FXPMl94D
横溝賞の「風の歌、星の口笛」読んだ人はいないの?
気になるんだが……誰か読んでくれいっ!
>>834 漏れ、その人の「川の深さは」が半分くらいで止まってる
837 :
名無しのオプ:04/06/18 21:26 ID:S8vwKz31
残虐記(桐野夏生)☆☆☆★
838 :
名無しのオプ:04/06/27 23:22 ID:ml//39uN
貫井徳郎「神のふたつのかお」読了。(かおが変換できない)
帯の慟哭をしのぐてのは余分ですな。面白かったよ。
>>838 どう面白かったのか詳しく。
山田正紀の「神狩り」「顔のない神々」「神曲法廷」より面白いでつか?
840 :
名無しのオプ:04/06/29 07:09 ID:5Ke7FAgv
野沢尚が自殺しちゃったね。
破線のマリス、結構面白かった覚えがあるけど。
昨日は「直線の死角」読み終わりました。★★★☆
>>835 まぁかる〜いほのぼのミステリ。前半はよく出来てたけど、後半
がちょっとおかしくなってるかなぁ。
842 :
名無しのオプ:04/07/02 16:53 ID:Lq1DEgVq
>>841 ありがd
伊坂幸太郎に通じるものを感じるね。
この手のは苦手なタイプ。
843 :
名無しのオプ:04/07/02 17:58 ID:CWIeDPNr
連城三紀彦『人間動物園』読了。
どうも文章に馴染めず苦労したが、中盤以降は
ノンストップ。最後でタイトルの意味が判るところは
圧倒的。ただし昔のに比べるとやっぱりワンランク下がるかな。
序盤〜中盤の読みにくさも含めて、【7点】。
844 :
名無しのオプ:04/07/02 18:00 ID:CWIeDPNr
東野圭吾『殺人の門』
白夜行系の物語。相変わらずさくさく読めるしおもしろいんだけど、
ラストがどうも好みじゃなかった。凡百のよりはおもしろいのは
たしかなんだけど・・・ 【7点】
伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』読了。
城山はいらないと思たよ。
もう少し本格よりかと思ったけど、淡々と進んでいった。
そこそこ面白かった。他の作品も読んでみようかな。
登場人物の紹介が無いけど最近の本てみんなこうなの。
846 :
名無しのオプ:04/07/02 23:48 ID:bohCL2Gq
物集高音「大東京三十五区冥都七事件」
はじめてこの人のを読んだ。
期待したよりもおおがかりな事件でなかったけど
文体や全体を通しての小ネタの使い方が気に入った。
島田荘司 「毒を売る女」 ★☆☆☆☆
短編8作品の内、とても短い2作がお気に入り。
最後の作品は「世にも奇妙な物語」にパクられたような気がする。
848 :
名無しのオプ:04/07/07 23:47 ID:0L1kXy4s
有栖川有栖「月光ゲーム」読了。
青春ミステリーって感じ。ラストが切なかったよ。
うちの妹が学園祭で月光ゲーム上演した。
予想通り、登場人物が多すぎて評判はサイアクだったらしい・・・
850 :
848:04/07/08 23:55 ID:NVVWadzl
月光ゲームは登場人物が17人だから、
劇でやるとだれがだれかわからなくなるでしょうね。
私も小説読みながらだれがだれかわからなくて、
何度も最初の人物紹介見直しましたよ。
ちなみに犯人は見事にはずしました。あんなのわかんないよ。
折原一「首吊り島/監禁者〜倒錯の帰結」読了..
内容の善し悪しを問う前に「折原大丈夫か?」と心配...なんだかなぁ。
852 :
名無しのオプ:04/07/09 04:10 ID:kqTFrEeZ
桐野夏生「OUT」読了
精肉店で働いて見たくなりました。
私は実家が精肉業なので、「ミッドナイト・ミート・トレイン」を読んでも、
ちっとも怖くありませんでした。
田中啓文「鬼の探偵小説」読了。
刑事物だから、気軽に読むには良いかも。
短編なんで軽く刑事物読みたい時には良さそう。
855 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 18:42 ID:tEO2LcmI
垣根僚介
「ワイルドソウル」「ヒートアイランド」
傾向が全く違う話なのにどちらもとても面白くて
超お薦め!
垣根さんてミス版であまり話題にはなっていないのでしょうか。
856 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 18:47 ID:lrpAsLmD
>>855 ×垣根僚介
○垣根涼介
「サウダージ」出るまでに「ギャングスター・レッスン」も読んどけ!
857 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 19:01 ID:K+KlvjOJ
島田荘司『死者の飲んだ水』。
本格のプロットに社会派要素やトラベルミステリー織り込んだり、
当時の氏の苦境というか立場が垣間見える。
もう少し書き込んでもらった改訂版が読みたい。【7点】
858 :
名無しのオプ:04/07/12 12:25 ID:3O8tBYAi
855さんありがとん。
私的には「ギャングスタ−・レッスン」より「ヒ−トアイランド」
のほうが好みでした。
サウダ−ジはどんなお話でしょう。まちどおしい。
859 :
名無しのオプ:04/07/12 17:13 ID:kUxMObRe
実務能力、知識より精神年齢
「げげっ!あいつ、まだだったのか!?」
ドグラ・マグラ(上)読みました。
でも意味がワカラナイOTL
861 :
856:04/07/12 17:27 ID:9uE5BwMQ
>>858 確かに「ギャング〜」はいまいちだったね。
ちなみに「サウダージ」も「ヒート〜」の続編。
来月でるらしいよ。
862 :
名無しのオプ:04/07/12 17:50 ID:kUxMObRe
結婚したはずなのに、「げげっ!まだだったのか!?」
セックスレスで平気なミステリーマニアには理解不能のゆがみかた。
863 :
名無しのオプ:04/07/12 18:22 ID:SIokLloR
864 :
読後感:04/07/12 18:39 ID:D6CbruUj
「物狂い」土屋隆夫(光文社)
幽霊現る!!
恐ろしい顔で婦女子に近づき、首に傷をつけ、ササっと消えてしまう。
目撃者が相次ぎ、紙上で論議の的にもなる始末。
そしてついに死者が・・・。果たして犯人に足はあるのか?
土屋隆夫87歳の新作書き下ろし!!
読めねえ!読めねえよ!涙で目が霞んで何も読めません!読めるはずがない!
87歳でまだ実際に金を稼いでる人なんてどれぐらいいる?もうそれだけでいい。
内容なんてどうでもいい!知ったことじゃない!!
・・・というわけにも行かない。
しかし幽霊てw
今日びもうちょっと飾り立てるのが普通だってのに直ですね。幽霊!!
元々地味な作風だったけど今回は現代とのギャップがプラスされるから
読んでてちょっと退屈。新聞紙上での議論も幼稚な感じがする。
消失とアリバイの2つのトリックも余りにも古い(特に前者)。
ただ動機に関する因縁話の件は流石に巧いなと思った。
>855
酔狂とったから少しは話題になるんでない?
>860
大丈夫。皆分かってない。
>>855 うーん、俺はワイルドソウルはOKでヒートアイランドはNGだったんだよね。
ワイルドソウルは明るさがあってよかったけど、
ヒートアイランドはなんていうか、頭悪いの同士が争っているだけの感じ。
>>866 ヒートアイランドも明るいじゃん。滑稽なノリは垣根タンの狙いだね。
俺はどっちもOK。
でもギャングスター・レッスンは悪乗りし過ぎてて微妙なところ。
868 :
名無しのオプ:04/07/17 06:17 ID:l9ajs7Lt
ちょっとすみません。
今買おうかと悩んでるミステリがあるんですが、何分新刊&新人作家様なので・・・
どなたか読了した方いたらネタばれ少なめで感想・評価教えて下さいませんか?
一応の参考にしたいので。
『夏の扉』 著:周利重孝 水曜社刊
宮部みゆき「火車」
新潮文庫の100冊で氏の最高傑作と紹介されていたので読んでみたのですが、
主人公の刑事がひたすら聞き込んで回るだけなので退屈でした・・・
>>857 ノベルス版タイトルが『死体が飲んだ水』
文庫版タイトルが『死者が飲む水』
じゃなかったっけ?
871 :
名無しのオプ:04/07/17 10:10 ID:zGeI2MZm
>>870 確認したらそうでした。
>>869 直木賞候補になった時も、審査員のどなたかが
相手の女性の人物像が描かれてないと文句いってましたね。
誤読とは言わないけど体質的に合わない人もいるのかな?
872 :
名無しのオプ:04/07/17 17:24 ID:4HVDLEwa
>>871 私も合いませんでした。
ラスト拍子抜け…最後のどんでん返しが好きなのでこれはないだろ、と。
「悪魔の手毬唄」横溝正史 読みました。
ゆかりが散々グラマーガールとか強調されてる割に存在感が低く感じられ、
折角いいキャラなのに勿体ないなと。
獄門島の鵜飼君の時も思ったことなので、この点が無ければ迷わず傑作。
見立て殺人、本格、顔の無い死体、と好きなキーワードも多いですし。
後は人物関係がちょっとわかりにくかった。(枡屋と秤屋がごっちゃになったり)
単に私の読解力の問題だと思われるのでいずれ再読したい。
8月の盆くらいの話なので、その頃にまた読んでみるつもり。
873 :
英知恵:04/07/18 00:32 ID:r3S2oOvS
浅暮三文「LAST HOPE」
全体的に現実感がなくて奇妙な作風。ファンタジーっぽい。
各章の最後に出てくる夢とか、ちょっとしたところがなかなか楽しい。
文章は読みにくくないが、動機や目的が不明確で状況がわかりにくい。
映像化した方が楽しめるかも。
お薦めはしません。
874 :
名無しのオプ:04/07/18 19:06 ID:PKyCQ7bc
>>868 「夏の扉」読みました。
ここ最近の青春ミステリーとしては出色。文章が軽快で、かつテーマ性も深い。登場人物のキャラクターがそれぞれユニークでリアル。ラストはちょっとひねりが効いていますが、ストーリー展開は「王道」で安心して読めると思います。
この新人さんは、これから話題を集めるのでは? 個人的には、妻夫木くん主演で映像化を希望。
875 :
868:04/07/19 22:28 ID:CHHWkKkW
>>874 ありがとうございます。う〜ん、ラストのひねりが気になる…
ところで、タイトル見て思ったのですがハインライン作品とは何か関係があるんですか?
876 :
874:04/07/20 13:49 ID:Nr5aGap7
>>868 ネタばれしない範囲で言うと、小道具として出てきます。「夏への扉」を読んでいる方なら、にやりとする部分が数カ所。もちろん、読んでいない方でもストーリーを追ううえで問題はありませんが。
あっ、残念ながら猫は出てきませんよ(* ̄ー ̄)v
877 :
868:04/07/20 22:59 ID:cVmCXSFB
>>874 了解です。
やっぱり気になるので明日にでも書店に行ってきますw
アドバイスありがとうございました
878 :
英知恵:04/07/21 00:47 ID:VhRyMfkO
短編集『夢の密室』泡坂妻夫
「凶漢消失」
「アンフェアであってしかもフェアな探偵小説という、これまでにない新しい小説」
バカミスを期待したんですが面白さはありませんでした。
「トリュフとトナカイ」
くるくる展開していくんですけど、結局列車から一両消えるトリックに挑戦。
「夢の密室」
夢の中で起きた密室殺人を解くんですが、なぜか現実になってるような?
注意力散漫だったからなのか、どこまで夢なのかわかりませんでした(x_x;)
『亜智一郎の恐慌』泡坂妻夫
亜愛一郎シリーズに出てくる登場人物のご先祖様が色々出てきます。
1作ごと1年の時間が流れるというのもちょっと面白いです。
私にもう少し注意力があれば、けっこう小細工があるに違いないのですが。
私は愛一郎に毎回登場する某人物にも気づかないほどの間抜けなので(x_x;)
あと、亜愛一郎の命名の秘密を初めて知りました。
880 :
名無しのオプ:04/07/21 11:38 ID:w1kJfra2
京極夏彦の「鉄鼠の檻」読了。
今回は何気に京極堂が切なく感じた・・・鈴・・・
今から「女郎蜘蛛の理」読み始めます。
鉄鼠より厚そうだな、これ。
「女郎蜘蛛の理」ジャナクテ「絡新婦の理」ナ
>>881 変換するの面倒でそのまま書いてたゴメンナサイ
学園物ハァハァ
883 :
名無しのオプ:04/07/23 10:04 ID:zqnQ/fx+
有栖川有栖「幽霊刑事」読了
終盤がちょっとアレですが、読み物としてはまぁ楽しかったです。
雀のチュン吉が絡んでくる…と思っていたのですがね。
斉藤肇「思い通りにエンドマーク」
館のようなもののなかで密室事件が起きるという新本格〜
「太平洋の薔薇」
前半はまぁよかったんだが、ラストになるにつれて悪役とかがドンドンしょぼく
なっていくのが情けなかった。登場人物も無駄に多くて、場面が切り替わりまくる
のに混乱したし。
多島斗志之「汚名」、「不思議島」読了。
ある人物の謎を解いてゆく話が、ハラハラ感はなくても
歴史にさりげなく物語を絡めてじっくり読ませてくれる良さあり。
でもページ数は少ない長編で「症例A」より初心者はこちらを読んだ方がいいのでは?
「不思議島」
こちらは逆に何か、人のことを無闇に探るなと言っているような感じの話。
前半の恋愛話ががらっと変わって急にミステリ調になる。
後半、その話がここへ繋がるのかととにかくビクーリ
ちょっといたたまれなくなりました
中野順一「クロス・ゲーム」読了
ネトゲの話。漏れ的には結構楽しめた
前作はこのミスで糞味噌に言われてたけど
その作品をそこそこ気に入ってた漏れは
まだまだアマチュアなんだろうかorz
888 :
読後感:04/07/29 03:51 ID:P5StUrdz
「殺意の海図」勝目梓(徳間書店)
若妻の内腿に付けられた裏切りの印を発見した主人公は猜疑心を募らせ、妻の同行を
調査する。そして目星を付けた男を殺す計画を立てる。計画は実行され、それは
完全犯罪に終わったかに見えたが・・・。
勝目梓ってなんつーかプロットがストレートだよね。それがどうも喰い足りない。
普通は最後の一盛り上がりに向かう前ってなとこがクライマックスになってる。
破滅型が好きなのかも知れんが。僕は寿行のが好みかな。
あと、パパちゃんって呼び名もどうかと・・・(パパチャを思い出すw
889 :
光クラブ:04/07/29 18:24 ID:bRx91tN6
高木彬光「白昼の死角」
昭和29年ごろ現実にあった事件を土台に作っている。
内容は手形割引に関する詐欺ですので簡単な手形に関する知識は有った方が
おもしろいです。まぁナニワ金融道程度で大丈夫です。
個人的にかなりおもしろいと思いましたので、この小説の題材である、メル欄も調べてみようと思います。
890 :
英知恵:04/07/30 01:09 ID:0vNTQJpH
『ロシア紅茶の謎』有栖川有栖
長編では色々と好評なのですが、
国名シリーズの短編はイマイチという有栖川先生。
今回、噂の真相を確かめるべく、
取材班は国名シリーズ第1短編集を手に取ったのでありました。
結論から言うと「噂は本当だった!」
まず第1作品がすごくてすごくてのです。
まさに「すごい」これ以上の単語が見当たらない程、すごいのであった。
動物園で奇妙な暗号を固く握り締めて殺されていた飼育係。
その暗号は謎めいていて、実に魅力的なのですが、
見事にその暗号が解かれた時、読者は疑問を抱くのではないでしょうか。
なぜ被害者は暗号を同僚たちに見せて回ったのか?
暗号を作ったのは誰? 暗号を作った目的は何?
この暗号には何の意味があったのだろう?
もしかすると事件の真相は別のところにあるのではないか……。
実に考えさせられるすごい作品でした。
横山秀夫さんの『半泣き』、読みました。
警察、検察、新聞社の内部事情は興味深いです。
直木賞の選考時に欠陥を指摘されていたそうですが、その欠陥が何かを
知らなかったので、最後まで楽しめました。
よく知らないのだが・・・
横山秀夫に「半泣き」っていう作品があるの?
893 :
名無しのオプ:04/08/02 22:17 ID:3GILfh75
「半落ち」しか知らん。
やべえ「半泣き」ってタイトルに超そそられた
「半泣き」ちょっとワラタ。ネタだよね?
マジボケじゃないの?
897 :
名無しのオプ:04/08/03 03:02 ID:F81p2Cn2
タイトルとしても「半泣き」のほうが斬新だな
物集高音「血食」
なによそのカタカナ、ふざけてるの?(@u@ .:;)
と思うくらい、妙なカタカナ乱発の文章がウザイ。特に会話文。
これがなければかなり面白いのに・・・。
900 :
名無しのオプ:04/08/06 21:56 ID:gZdIXbZn
高村薫の「李歐」。
食わず嫌いだった薫ちゃん初挑戦。
凄かった。
キャラクターの圧倒的な存在感にすっかり魅せられ、ページを捲る手が止まらない。
まるで心臓が妊娠したような気分です。w
薫ちゃんほど人物を描くのが巧い作家って、他にいないかも。
思わずそう感心してしまうほど、キャラの一人一人の生々しい息吹を感じられました。
たとえ気が滅入るようなストーリーであろうとも、描写の緻密さが強迫神経症的であろうとも、
キャラが「生きている」だけでこんなにも面白く小説を読めるとは!久々に充実した読書を出来ました。
・・・・で、その後すぐに首籐の「脳男」も読む。
硬質な感じの文章は高村薫に通じるものがあるものの、なんか求心力に欠ける感じ。
高村と比較するのは気の毒ではあるけれど、キャラが弱いのは否めないかな。
あと、ラストが中途半端。てか、投げやり。どうにかして。
>>900 そうかそうか。高村読んだか。
マークス、レディジョーカーも読みなさい。
883>
かなり前に読んだんだけど、また読みたくなりました。
ミステリーとしては、少し弱い気がするけど、読み物としては感動しました。
ラストは泣きながら読んだ作品…懐かしい。
黒崎緑の「柩の花嫁」了読。
キャラが多く、途中際どい部分もあったが読みやすかったです。
それぞれがそれぞれの思いを寄せて動いていく様はやけにリアル。
犯人に辿りつく迄のテンポが良く、文章が綺麗にまとめられていて情景が見える気がしました。
ただ、トリックよりもその動機が大掛かりなのが残念な様な気がしますが…。
個人的に読んでいて考えさせられるものがありました。
自分の取った行動は、いつどこで跳ね返ってくるか分からないものなのだ、と。
903 :
名無しのオプ:04/08/08 22:00 ID:W14XCnt5
>>803 鬼面村の殺人 折原一
読みました。
これも駄作と言っていいと思う。
黒星と虹子の掛け合いはおもしろい。
けど、ストーリーなめすぎ。
オレはこの作者の本はまだあまり読んではないけどね、「二重生活」だったっけかな。
折原マジック?
何それ?
オレは「倒錯のロンド」もつまらんかった。
こんなオレに折原一で他にお勧めある?
905 :
名無しのオプ:04/08/09 02:29 ID:BJuufBvL
>>903 当たり外れの元々激しいものがあるので…
「二重生活」は奥さん(新津きよみ)との競作だから例外として
>>904 作者のスレだと
「冤罪者」の評価が高いです
折原らしからぬ面が小説として楽しめるとのことでした。
906 :
名無しのオプ:04/08/09 03:51 ID:mSiw7tcD
小野不由美の「こくしの島」をよみました。
島でしか通用しない極端な論理を圧倒的な筆力で書ききってあるため、
物語の世界観がうそ臭くなくすんなりと受け入れられました。
この人の作品は初めてなのですが、
物語のすべてにリアリティがあって、
引き込まれるように最後まで読みきってしまいました。
しっかり『本格』してておもしろかったです。
907 :
名無しのオプ:04/08/09 04:09 ID:j5UA0D/q
>906
あー俺も今それ借りてるー
中々よさげだなぁー
めんどくさそうだから読んでなかったんだけど
読んでみるかね
908 :
906 :04/08/09 06:04 ID:9jETfrxb
910 :
名無しのオプ :04/08/13 22:59 ID:UGmwM0z2
「君の名残を」(浅倉卓弥)
前作は色々と議論を呼びましたが今作もある意味問題作
高校生のタイムスリップと言うとまた何かの類似品と
思われるかも知れませんが、なかなかどうして力作です
個人的には今年読んだ新作約20作中では今のところベストワンです
ガダラの豚(中島らも)
今まで敬遠してたんですが、読んでみるとまさに超一級エンタテイメント!でしたね(・∀・)
1部はドラマ「トリック」でもネタがパクられまくってますが、
インチキ霊能者・超能力者やインチキ新興宗教とかの裏側を暴いていて楽しめました(・∀・)
2部はアフリカを舞台にした冒険小説です。
作者は実際にアフリカで取材旅行をしたそうですが、よく調べたなぁと感心しました(・∀・)
3部はオカルト的なアクションホラーで、殺戮の場面がえげつないですが楽しめました(・∀・)
これだけ楽しめる小説も珍しいですね(・∀・)
912 :
名無しのオプ:04/08/14 19:13 ID:XC8gIBxQ
「涙流れるままに」島田荘司
カッパノベルズのをブックオフで上下ともに百円で買ったの読んだ。
吉敷シリーズ好きだったから、期待して読んだ。
上下計1000ページ近くの大半、加納通子の性についてだった。
読むのが辛い場面もあった。
通子の母親と思われる麻衣子さん、「羽衣伝説の記憶」では当時30歳くらいだったとか書いてあった。
ところが今作では当時20歳くらい。
なんかこう、無理やりつじつま合わせたって気がするな。
浅倉卓弥さんの『四問目の奇蹟』、読みました。
殺人事件が発生するミステリーだという先入観を持っていたので、
事故が発生してからのSFチックな展開には興をそがれてしまいました。
ただ、状況に慣れてからは、切ない物語に引き込まれていきました。
>>913 それはちょっと無理がある。
狙いすぎだよ。
915 :
名無しのオプ:04/08/15 11:39 ID:lM+L9uSQ
「四日間の奇跡」
オレは、パーの子が四日間の治療によって奇跡的にまともになるという
医療小説だとばかり思ってた。
>>914 ありがとうございます。勉強になります。
917 :
英知恵:04/08/16 17:38 ID:NBiiBrsk
『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』島田荘司
英国留学中の漱石は遭遇した心霊現象に困り、
逃げるように下宿を変えたが事態は良くならない。
個人教授のクレイグ先生に相談すると、
近所のベーカー街221Bに住む奇妙な男を紹介してくれたのだが。
クレイグ先生のホームズ紹介が大爆笑なんですが、その後がいただけない……。
いや、面白かったんですがホームズを愛する者としては納得できない部分が。
推理としては問題なく、謎解きもちゃんとしてます。
ちなみに、章は漱石とワトソンが交互に担当し、
章の番号も漱石は漢数字、ワトソンはアラビア数字になってる。
918 :
名無しのオプ:04/08/25 19:23 ID:Uy6AqJ53
歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』、読みました。
面白かったです。
真相が明らかになるにつれて、驚きと共にかすかな嘔吐感を覚えました。
西澤保彦さんの『殺意が集う夜』を読んだ時に覚えた嘔吐感と似ている
ような気がします。己の中に偏見があるようですね。
919 :
名無しのオプ:04/08/25 21:35 ID:X/cSiUX2
法月綸太郎「雪密室」読了。
暗いなぁ。暗いよ。暗すぎるよ。
ロートレック荘読了。
一言言いたい、金返せ!
921 :
名無しのオプ:04/08/27 23:49 ID:OTSCoYY7
川田弥一郎「白く長い廊下」読了。
医療に結構詳しいと思ったら、作者は医者らしい。
医者が書いた作品では、一番面白かった。
923 :
名無しのオプ:04/08/31 20:27 ID:jARqNB70
横山秀夫、伊坂幸太郎が推薦してた「犯人に告ぐ」って本が、面白かっ
たでつ。雫井脩介って人。読んだ事なかったけど、収穫本でした。
ユヤタンのピアノとエナメル。
退廃的なのが好きみたいです自分。
失踪症候群に引き続いて誘拐〜読了。
発想は面白いけどミステリといわれると疑問かも…
最後の最後で出てくるトリックが以前某作で見かけたこともあったので
複雑な気分(´・ω・`)
何はともあれ代表作の殺人症候群やっと読めるからいいのだけれど
926 :
名無しのオプ:04/09/03 22:33 ID:WKmFosAc
風間一輝「片雲流れて」
坊さん最強。カコイイ。島原刑事もイイ。
しかしあの母子が殺された理由がよくわからん。
928 :
名無しのオプ :04/09/06 13:04 ID:EHQQOa+/
西村京太郎の「女流作家」
とにかく、軽い。赤川次郎よりも軽い。
作者自身と、その愛人であった故・山村美沙の半生を描いた自伝的小説なんだけど
あまりにもなおざりな描写に、読書しているという有り難味が全然感じられない。
しかも、女を武器にして流行作家に成り上がった山村美沙のワガママっぷりと強欲っぷりは
読んでいてイライラする。
暴露的な面白さもなく、ひたすら山村美沙を美化したオナニー小説。
作者が西村京太郎でなく、自伝的小説とも銘打っていなければ、出版することさえ許されない三文小説だ!
日本一売れている作家・西村京太郎の小説ということで期待した自分がバカでした。
もう二度と京太郎の小説は読みません。
西村か。最高傑作といわれる「殺しの双曲線」ですら、俺にとっては軽かった。
到底読む気はせんな
930 :
読後感:04/09/08 01:34 ID:CH7KcBDf
「悪魔はあくまで悪魔である 都筑道夫恐怖短編集成1」都筑道夫(筑摩書房)
面白かった。これいいよ。2、3巻も読もう。
ベスト3は「熱のある夜」「過疎地帯」「幽霊屋敷」。
次点は「赤いベンチ」「旅行ぎらい」「ベランダの眺め」の3本です。んっわっんっぐっ。
931 :
名無しのオプ:04/09/08 02:06 ID:YxPgb3/z
監獄島読了。内容盛り沢山でめちゃくちゃ面白かった。今2回目読書中。
>>931 そう?
読みにくい文章、必然性のないトリック、感情移入できないキャラと
個人的にはワースト。1000枚ぐらいのなら許せたかもしれないが、
2400枚も読まされてあのデキじゃなあ。ああいう雰囲気が好きな自分でも
これは評価低い。
933 :
名無しのオプ:04/09/08 07:10 ID:tNfMUqPb
横山秀夫の「出口のない海」読み終わりました。
「回天」特攻隊員の心情が伝わってきます。
横山秀夫にしては珍しいジャンルでした。
「殺しの双曲線」西村京太郎、読みました。
最後はなんだかなぁって感じだけど、途中までの
本格孤島ものっぽい雰囲気が良かったです。
黒崎緑「未熟の獣」
帯に2度驚くとか書いてあったけど、
そうでもなかった。途中でわかった。
あと、この結末は違反。
犯人と別のフェチがいて、事件を猟奇的にしていた。
その理由も何も説明なし。
会話文の多用は、感情移入しにくい。
「カタコンベ」 神山裕右
タイトルと江戸川乱歩賞受賞作に惹かれて読んでみた。
この本で「ケイビング」(洞窟探検)や「ケイブダイバー」(洞窟潜水)
の事をはじめて知ったのだけど、洞窟内からの脱出シーンには
ぐいぐい引き込まれてしまいました。
イメージしてたのとちょっと違ったけど、なかなか面白かったです。
「孤島の鬼」読了。
ミステリ小説は京極くらいしか読んだことなく
乱歩はグロいという先入観を持っていたので気構えていたんだけど
意外に読みやすく、描写もさほどグロくなくて良かったです。
蓑浦には始終むかつきっぱなしでしたが。
938 :
名無しのオプ:04/09/14 07:11:16 ID:JFYwU6Bv
「犯人に注ぐ」
雫井さんの本は初めて読んだけど、面白かった。
劇場型捜査ってのは発想としては珍しくないけど、
主人公だけでなく周りの刑事達が良い味出してました。
ただ、敵役の方は掘り下げ不足っていう感じです。
貫井徳郎「慟哭」
展開もトリックも丸わかりすぎて、後半は読み進めるのが苦痛でした。
驚愕とまではいかないにしても、意外な展開がせめてひとつくらい欲しかった。
がっかりです。
940 :
名無しのオプ:04/09/15 11:13:14 ID:OSUERUG8
>>939 で…本筋の幼女殺人事件は迷宮入りかよと言いたくなった。
カットバックばかりで、内容の結末が無く、読後感が悪い小説。
どうして、話題になるのか理解できない。
941 :
名無しのオプ:04/09/15 12:16:00 ID:9QnnbnHi
星降り山荘の殺人 倉知淳
キャラ変わり過ぎw
942 :
読後感:04/09/15 14:07:21 ID:GNa3Zcgj
>>928 “はんにん に そそぐ”と読んでしまったよ。
944 :
名無しのオプ:04/09/15 23:40:40 ID:hliuqoKf
高野和明「13階段」読了。
色々、考えさせられる作品でした。よかったよ。
>>940 同意。あの高評価は何なんだろね。本気で不思議だよ。
垣根涼介「ワイルド・ソウル」。
久しぶりに一気読みできる本と巡りあえました。
ラテンのノリのハードボイルド小説って感じかな。スピーディーな展開と、立ちまくりのキャラ。
絶頂期の馳星周(そんなもんがあったのかどうかは疑問だけど)を彷彿とさせます。
石田衣良 「約束」
そんなに泣くほどじゃなかった。
ハート・ストーンは身につまされたけど。
連城三紀彦「戻り川心中」
話の筋はどれも良かったけど、文体のせいでいまいちのめり込めなかった。
桔梗の宿と桐の棺なんかが個人的には好き。
東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
山荘で殺人事件が起きたときに「もしかしたら」と思ってしまった。
犯人の動機がどうも薄いというか…決断してやらなかったのがモヤモヤする。
山荘で起きた殺人事件の被害者(現しにくいなぁ)は犯人を慕っていたんだろうか。
バレンタインの時のこと、接した時の態度、最後の台詞を見るとそのへんよく分からん…??
最後も、犯人は彼女に殺意があったし殺害しようと思ってあんなことしたんだから
何か罰せることはできないのだろうか。親族的には隠ぺいしたかったのかな。
もう忘れたいのかな。ちょっとだけ消化不良。もう一度読んでみます。
全体的には面白かったです。文章も難しくなくてスラスラ読めた。
950 :
名無しのオプ:04/09/22 07:02:46 ID:cfhOPnLG
大石圭 「呪怨」
怖い事は怖いけど、それだけで救いようのない話。
映画もそんなん?
951 :
名無しのオプ:04/09/22 09:14:46 ID:lWb3vdVs
952 :
名無しのオプ :04/09/22 13:06:14 ID:ZP4bJgVd
白川道「天国への階段」
ストーリー的には悪くなかった。ただ、
読者がすでに知ってる事実を視点を変えてくどくどと説明される部分は
読んでてかったるい。
構成を変えて文章量を半分にすれば、一級のハードボイルドミステリーになったと思う。
殊能将之「ハサミ男」
中盤あたりのハサミ男の性格描写は面白かったが…。早熟な中学生なみの「シニカルな
視点」「シュールな言い回し」が読んでてイタイのなんの。お前はそういう文体は向いてな
いぞ。もっと普通に書けよ。
オチはふうん、て感じ
954 :
名無しのオプ:04/09/22 18:41:31 ID:a6qzM/zw
>949
バレンタインの出来事って、「山荘での殺人事件の被害者」
が犯人にマジ惚れしてたから故の行動なのか、それとも
「犯人の、本彼女に対する気持ち」を試すための行動だった
のか、微妙ですよね。
どちらにせよ、全ての元凶は「山荘での殺人事件の被害者」
にあるとしか思えないんですがw
955 :
名無しのオプ:04/09/22 22:11:08 ID:ZP4bJgVd
柴田よしき「RIKO」
女性版「新宿鮫」といったところでしょうか。
副題は「男と女のガマン汁」。
いや、それは嘘だけど、そう言われても違和感ないほどにセクシャルな香りに充ちた小説でした。
性的に未熟な人間が多い一般読書家(偏見)には少々キツい内容かも。
もちろん、自分は楽しめましたよ。少なくとも、乃南アサの「凍える牙」よりは。
956 :
名無しのオプ:04/09/23 08:35:03 ID:izLQjgoO
中国の作家 「ラヴァーズ」(十面埋伏)
映画のノベライズ板だけど、映画とはだいぶ趣が違う。
何だか漢文の授業を思い出した。
倒置文や反語が大杉!
綾辻行人「十角館の殺人」
研究会のメンバーがニックネームで呼び合ってるのがサムくて嫌だった。
ラスト付近の衝撃度は○、ただし動機は×。
他のシリーズ作品を読もうかどうか迷ってます。
綾辻行人「最後の記憶」
綾辻作品の中ではマイナーかもしれないけど
たまたま図書館で見かけて読んでみると意外と面白かった。
でもこの作品は評判悪いのかな・・?
>>958 マイナーかもしれないというよりは、地雷なので触れないようにしているみたいです。
以前綾辻作品の初読がそれだと書き込んだとき、よく綾辻スレまで来れたな
と言われましたw
960 :
読後感:04/09/29 15:43:02 ID:jAHy/jf6
「怪奇探偵小説傑作選―5 海野十三集」海野十三(筑摩書房)
なかなか面白かった。こんな人が半世紀も前に死んでいたのか・・・。
お薦めは「振動魔」「点眼器殺人事件」「生きている腸」の3本です。
じゃーん・・・
961 :
読後感:04/09/29 23:47:43 ID:Rso7CZwA
「七つの棺」折原一(東京創元社)
ラストの「天外消失事件」が一番良かった。
次が「ディクスン・カーを読んだ男たち」。
ところであとがきによれば、旧版にあったカーへの献辞にひどいクレームをつけた読者がいたそうな。謝罪があった。
そういう了見の狭いバカファンは回線切って首吊れと言いたい。
962 :
名無しのオプ:04/09/29 23:55:24 ID:A79f0cbK
ハリーポッターと不死鳥の騎士団
シリウスが死ぬのはびびった。
4巻よりはよかったと思う。
963 :
名無しのオプ:04/09/29 23:55:25 ID:LpjdBAsS
「青の炎」貴志祐介
なんか、よかった・・・
ある意味、青春ものなんだが、せつなかった・・
「七つの棺」むかし読んだけど全く覚えていないんだけど
>>961さんのコメント読んで再読してみたくなったわ。
当時はカーなんて全く知らなかったから
今読むともっと楽しめるかもね。。
ここのところ麻耶雄嵩『螢』、綾辻行人『暗黒館の殺人』と
ひさびさの新本格派長編が続いて出たけど、昨日買った
法月綸太郎の『生首に聞いてみろ』がその中では一番おもしろかった。
伏線の張り方に無駄が無く、みごと。探偵小説好きのひとにはおすすめです。
966 :
英知恵:04/10/02 01:04:44 ID:NQ5raHLQ
『そして誰かいなくなった』夏樹静子
豪華クルーザーに招待された5人の客と2人の従業員が
クリスティーの『そして誰もいなくなった』のように
次々と殺されていく。
インディアン人形の代わりに十二支の置物があるが、
童謡などがあるわけではなく少々残念。
一人称で語られ続け、最後に大どんでん返しが待ってます。
クリスティーを読んでいればニヤリとさせられること間違いなし!
でも古典的トリックだよね
(メール)と同じ。。
>>957 メル蘭トリック成立しないよ。
ちゃんと嫁
法月の「生首に聞け」読了
暗黒館の殺人が買ってシパーイなら
生首買ってよかったーでした。
>>969 やっぱり暗黒館はダメですか
「館シリーズ」は十角館意外は
これといって面白いものはないですよね
暗黒は図書館ってことにしよう
じゃ、生首は買おうかな
五十嵐貴久氏の「Fake」読了
このトリックは、卑怯だと思うのは私だけだろうか
972 :
読後感:04/10/05 02:37:23 ID:b7zj3R6L
「富豪刑事」筒井康隆(新潮社)
2,4はまあまあ。1,3はゴミ。
>>968 それはそうだが、957はそういう設定がキモくていやだ
といってるだけじゃないの?
ある意味「そんな設定に頼ったミステリ書くなよ」という
揶揄も含んでいるかもしれない。
>>971 トリックは抜きにして、
「葉桜の季節に君を想うということ」
読み返してる錯角におちいっちゃった
歌野晶午=五十嵐貴久?
975 :
968:04/10/05 22:53:59 ID:CcS1bC0Q
>>973 衝撃度は○って言ってるから設定は受け入れてるのかと思ったよ
五十嵐貴久が作家として生き残っていたという事実の方がミステリーだ。
977 :
名無しのオプ:04/10/06 13:44:52 ID:f3g9osaq
>>977 五十嵐貴久=扶桑社の編集長
コネで、永久に生き残れます。
「リカ」ってたんなるストーカー女の話だよね?
「Fake」は面白いの?
ともに若竹七海の「心のなかの冷たい何か(東京創元社)」→「閉ざされた夏(講談社文庫)」読了
悪人が成功する話じゃなくて、こんな悲しい話も書けるのか…
登場人物が一名共通しているのでぜひ順番通りに
「心のなかの冷たい何か」
かなり苦くきつい結末。若竹毒が最も強烈に表れている作品
ギャクも多いがその撥ね返りのように後味が悪い
なぜ迷っているかは「ぼくのミステリな日常」を
「閉ざされた夏」は七海スレで評価良くないけれど
伏線を分からないようにする&どんでん返しのための長さと思えば大丈夫かと
ある人が放っているからこそラスト一行が重い…
980 :
名無しのオプ:04/10/12 20:51:04 ID:da3+3Y24
「七つの棺」(折原一)
むかしむかしミステリのことを全く知らないときに読んだときよりも、
少しはミステリのことが分かるようになった現在のほうが、
何のパロディなのか分かったりして思わずニヤリとさせられるね( ̄ー ̄)ニヤリ
むかしはこの本のタイトルが、ディクスン・カーの「三つの棺」をもじっている
ことさえ知らなかった、というよりカーすら知らなかったからね_| ̄|○
981 :
名無しのオプ:04/10/13 19:43:03 ID:kwl5Z+P7
グラスホッパーって
面白いですか?
通りすがりだけど建てられたら建ててみようか。
建てれなかったら報告入れます。