高木君(注 結婚騒動で今話題のブーではない(w )の作自体に文学性を感じたことはないな。
神津をはじめ、登場人物は物語進行のためのロールを果たすだけの操り人形という感大。
むしろ、異様な人間像をビビッドに描ける大乱歩や因習に囚われた人間群像を巧みに描く
横溝御大に文学で言うところの「人間が書けてる」を感じないでもない。
>>753 トリックの意な。パノラマには一人二役という古典的なトリックが使用されているが、
この線の物語以上にメーンに来るのはパノラマ島の怪異・幻想なスペクタクルシーンだし、
「孤島の鬼」の密室トリックは序盤の小ネタに過ぎない扱いで、本番は孤島の怪奇物語。
大乱歩はその作家的体質ゆえか、仮に面白いトリックがあっても独自の怪奇探偵小説の世界に
埋没させてしまったやに思う。