松本清張     

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660名無しのオプ
>>659
> 「点と線」は、有名な東京駅プラットホームでの目撃シーンからして既にファンタジーの世界として 読むしかないかと思う。

 俺は何度か書いている「書斎魔神さんのファン」だが、それはちょっと首肯しかねるな。

 当時、清張はまだまだ無名に近かったしミステリーも「点と線」が処女作。その段階では、
まだまだ「本格」としての要素を盛り込むことにかなり執心していたことはいろいろな文献
でも触れられている。点と線に限らず、基本的な(本格推理的な)トリックの案出にはかな
り頭を悩ませていたらしい。たとえば、氷でナイフを作るトリックなどのことも語られている。
 その意味で、「空白の?分間」というのを発見したときは、清張自身も大変喜んだらしい。
だから、それをファンタジーという目で見られたのでは、草場の陰で清張先生も泣いておら
れるのではないかな?