1 :
名無しのオプ:
2 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 17:42:47 ID:Ln+YW9wZ
☆★重要なお知らせ★☆
当スレにはネタバレ及び間違いだらけの「論考」、
及びスレ住人を見下し嘲笑行為を繰り返すコテハンが居ついています。
ネタバレの危険が高い彼のレスを目にしたくないという方には、
2ちゃんねる専用ブラウザの導入をオススメします。
そしてブラウザのあぼ〜ん機能・NGワード機能を使い、
書斎魔神
をNGワードに設定しましょう。
なお該当コテハンは、誹謗中傷は元より、
名無しによる自作自演、騙り、詐称行為等の常習者ですので注意してください。
また最悪板等、他板のレスを改竄してコピペし、それに反論するという
自作自演を懲りずに繰り返します。
該当コテハンと思われる書き込みにアンカー(>>)を付けたレスは、
本人による自演と判断して問題ありません。
2ちゃんねる専用ブラウザに関するサイト monazilla.org(w
http://www.monazilla.org/
3 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 17:43:09 ID:Ln+YW9wZ
4 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 17:43:35 ID:Ln+YW9wZ
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
|| 与えないで下さい。 Λ_Λ
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) キホン。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂⊂ |
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
一応。
>>1氏
スレ乙です。
一般書籍板から、奴のせいでミステリー板への移動になりそうなのは業腹ですが
自衛上仕方ないのですかね。
私はここに移動しても仕方ないかと思います。
>>6 まあそれでも奴はここで悪あがきをするでしょうけど。
8 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 18:07:02 ID:7Nagw9Zz
過疎スレ決定。
9 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 18:29:38 ID:GCECIqc1
>>1 乙。
早いものでもう5スレかぁ 色んな意味でイッキに加速してしまいましたね
書き込もうとしたら、埋まってしまっていた…
掟氏、こちらでもお願いします。
11 :
ブル:2005/12/15(木) 19:40:29 ID:n/iKvESQ
>>1 乙&サンクス
過疎スレ結構!
俺が初めて見つけた2スレは、確か去年から年またぎしてたよね。
そこまでとは言わないまでも、ゆっくりレスを楽しめる方がいい。
皆さんまたよろしくです。
12 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 19:56:54 ID:wXILpkGy
>「老人と海」と「ヘッドハンター」、「血の収穫」と「人狩り」には、
>テーマとテーストの共通性を感じるが、もし、大藪氏が「情痴」というものを
>書いていたとしたら、ケインの「郵便配達…」のような作になったであろう。
>ここには、大藪作品と共通する「暗い情念」の迸りが感じられるのである。
>大藪ファンも一読に値する作である。
要するに、読んでる人が少ない「郵便配達〜」に話題をもっていきたいわけだ
つっこまれても言い逃れできるように
13 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 20:28:20 ID:6FHtfH23
>>10 こちらこそ、よろしくお願いします。ここなら大藪春彦の話ができない
age厨も激減することでしょう。
ところで今日は角川文庫の「血と背徳の街」を再読しました。これは
文庫としてのタイトルで同名作品が入っているわけではないのですが、
「血の来訪者」で伊達邦彦に敗れ去った津村が“復活”して活躍する
短編作品です。津村の死にもたいして動揺しなかったドライな久子と
比べると、津村に説教までする裕子は実に魅力的な秘書だと思います。
ただ、父親になった今は若い頃に読み飛ばしていた「前科者」や
「裏切り者」、それに「苦い札束」といった作品は心が痛みます。
「汚れたパトカー」は、意外などんでん返しが楽しめる小品といった
ところでしょうか。
「揉め事は俺に任せろ」を思い出しました。
確かに秘書から説教されてましたね。
それに対して、自分なりの規律があると言い切る彼はクールです。
ラストの台詞もよかった「もっとも周旋料は頂くがね」
彼の性格を現している気が。
16 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/15(木) 21:50:22 ID:dtfL5Zml
西城シリーズは、最初の文庫化と新書版で全部読破しているはずだが、
「狼は罠に向かう」は全く記憶に残っていないな。
どちらにしろ、沖縄編まではハイウェイ・ハンター・シリーズでも可、
ヨーロッパ編の前に、東南アジア編もあっても良いという見解に
変わるところはない。
さて、ハードボイルド小説に関する俺の見解だが、
ヘミングウェイ、ハメット等の作を原型と考えた場合、
(1) 無駄な心理描写を排し行動面の描写に重きを置いた文体
(2)内容面からは抑制された不屈の精神性を描いた物語
と言い得るかと思う。
大藪作品は(1)はクリアしているのは議論が無いところだが、
問題は(2)である。大藪春彦を作家足らしめた「暗い情念」の迸り、
これが時には作品中に過剰なまでの性と暴力の描写となって表出(これは魅力でも
あるのだが)され、ストイックな不屈の精神性を描いた物語には、とかく違和感を
抱かせるものとなっていたのである。
この点、「ヘッドハンター」は、内在する暗い情念を物語中に見事に昇華させ、
(2) の条件をほぼパーフェクトに充足した作だと言い得る。
そして、「人狩り」は意図的に暗い情念を排し、大藪版「血の収穫」を意図した作
であると言い得る。
もし、大藪版情痴小説があったらの件は、ケイン未読のまま語っている見当外れで
意味不明なレスばかりである。
「郵便配達を二度ベルを鳴らす」を一読後、大藪作品との比較論考として書くこと。
>>16 >「狼は罠に向かう」は記憶に残ってない
>東南アジア編もあって良いという見解に変わるところはない
「狼は罠に向かう」は香港・マカオ等のその東南アジアを舞台としているのだが。
一度読んだはずで、そこを舞台とした話があってもいいと言う人が
忘れるって何?
18 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 22:04:01 ID:GCECIqc1
角田喜久雄氏の「発狂」
いわゆる復讐モノなんだが
最初読んだとき、大藪作品読んでると勘違いしてしまった。
このラストが印象的だ。大藪はこのテのラスト無かったと思うけど・・・
こういうラストがあると大藪作品も味わい深くなると勝手に感じる。
19 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 22:06:57 ID:SMgTdd+z
発狂と言えば、発狂コテハンとして認定されたヤツがいるよなあ。
>>16 >西城シリーズは、最初の文庫化と新書版で全部読破しているはずだが、
>「狼は罠に向かう」は全く記憶に残っていないな。
記憶に残っていないのなら読んでいないのと同じですね。とにかく前スレの>852での
>次作「狼は復讐を誓う」以降、いきなりヨーロッパへ舞台が飛ぶので、
は読んだ作品を憶えていなかったための誤りだったわけですね。わかりました。
>どちらにしろ、沖縄編まではハイウェイ・ハンター・シリーズでも可、
具体的な根拠に欠けるので個人的感想としてお聞きしておきます。ただ、私の方は
1.復帰直前であり政治的にも社会状況的にも明らかに“日本ではない”ということ
2.「エアウェイ・ハンター・シリーズ」は西城がフリーになってからの物語であるということ
以上2点から「獣たちの墓標」は「ハイウェイ・ハンター・シリーズ」ではないという
考えに変わりはありません。
>ヨーロッパ編の前に、東南アジア編もあっても良い
忘れてしまったのでは仕方がありませんが、作者はちゃんと地理的には厳密に東南アジアとは
言えないものの、日本に近い国である香港やマカオが舞台である「狼は罠に向かう」を
ヨーロッパ編の前に持ってきています。
以下、相変わらず大藪春彦と言えばハードボイルドというメガネでしか見られない
“暗い情念”連発の意味不明な記述についてはパス。せめて、なぜすべての大藪作品を
ハードボイルドの枠で見なくてはならないのか、「ヘッドハンター」や「人狩り」に
関する記述の根拠も含めて具体的に書かない限り私にとっては考慮する価値なしです。
21 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 23:02:08 ID:wXILpkGy
>>16 >もし、大藪版情痴小説があったらの件は、ケイン未読のまま語っている見当外れで
>意味不明なレスばかりである。
>「郵便配達を二度ベルを鳴らす」を一読後、大藪作品との比較論考として書くこと。
まずは自分から書けばいいのに…
いつものことだが、題名くらいちゃんと書けや!
大藪前スレで「郵便配達〜」を挙げた人が少なかったように見えたから、鬼の首でも取ったように
持ち出してるの見え見えなんだよ!!!
>>20 掟氏、どうも。
ID表示になったら一気にスレの進行が遅くなりましたね。
不思議不思議。
「前科者」「苦い札束」「裏切り者」
主人公の心情に近くなる立場(家族できたって意味です、あしからず)になると
思い入れが深くなりますよね。
以前書きましたが、独り者の私では「唇に微笑み心に拳銃」の若林が好きです。
退職金の計算をする以外に楽しみのない人生を送るよりは
太く短く生きると言う、彼の心情は私は好きです。
>>19 「郵便配達〜」を「情痴」云々としか読めない貴君は
馬鹿としか言いようがない。
大藪作品の感想もそうだが、貴君は小説の表層しか読み取れないのか?
というか、貴君は本当にケインを読んでいるのか?
ジェシカ・ラングがコーラを演じた映画
(さて、これは何度目の映画化でしょう?)の惹句を見ただけじゃないのか?
ケイン作品をハードボイルドと呼称し、
それを引き合いに出して大藪作品を、そしてスレ住民を
遠回しに愚弄したがっているように見えるが、
そもそも貴君の考えるハードボイルドの定義とは何ぞや?
それと、俺が前スレで聞いた、
ケインが自作をハードボイルドと呼ばれるのを嫌っていたのをどう思うかとの答えと、
俺が引用した文が、誰が何に書いたものかへの返答を求める。
インテリゲンチャの書斎さんなら即答できるよな?
>>23氏
私も掟氏もレス付けてますから、気にすることはありません。
25 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 23:14:44 ID:HIZQsGZ3
「セレナーデ」も「バタフライ」も読まず、おそらくは「郵便配達は〜」の原作小説も読まず
映画のあらすじだけを聞きかじって、ケインをハードボイルド作家あつかいしてるんでしょ。
その証拠には、
>>23のような具体的な質問には、何一つ答えられませんから。
26 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 23:18:26 ID:eiu1xGuN
やはりのこのこ着いてきやがったのか
害虫なみに嫌われてるのに図々しい
ゴキブリ魔神消えろ
27 :
ブル:2005/12/15(木) 23:22:39 ID:n/iKvESQ
>>16 ハードボイルド、
大藪が(1)を果たしてクリア出来てるだろうか?
少なくとも俺が読んだハメットの作品には心理描写は一切無かったと記憶してる。
大藪作品では部分的に心理描写はあるだろ?
>情念が昇華されている
「ヘッドハンター」に関しては何となく言いたい事は解った。
要するに「情念」が感じられず、すっきりした心理状態になってるって事でしょ?
>ケイン未読のまま語っている見当外れの意味不明なレス
どのレスがそれなのだろう?誰がケインについて語ってた?
俺は総合的にはハードボイルドは大藪の中の一部でしかないと思ってる。
正統派ハードボイルドを書こうと試みた事はあったとは思うけど、最終的には大藪は誰にも真似できない自分独自のスタイルを作り上げたと俺は思ってる。
どっちにしろ他作家と比較するのはあまり意味ないようにも思う、別次元だよ。
>>27 ブル氏、確かに「野獣死すべし」では伊達邦彦が出来上がるまでの
彼の過去の出来事、心情等の心理描写が丹念に描かれてますね。
「ウィンチェスターM70」の登川も同じような境遇で育ってきたと
書かれています。
29 :
名無しのオプ:2005/12/15(木) 23:56:40 ID:GCECIqc1
なんだ、書斎また逃げたのか?
というか冷静にバカにされまくりだな
30 :
23:2005/12/16(金) 00:24:34 ID:kA+62SqO
31 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 00:29:33 ID:fQpYMsbn
新スレ立てお疲れ様です。
大藪の短編「歯には歯を」が最近お気に入りです。
あきらめよ、わがこころ、けもののねむりをねむれかし……
とつぶやきながら泡盛をあおり豚の臓物をほおばる宮原は、
「蘇える金狼」冒頭の朝倉の振る舞いにも似たところがあります。
両者の違いは、野望のあるなしでしょうか…。
>>32 「歯には歯を」
私も好きです。
両方とも会社員ですが、宮原はコネがある奴だけが出世していく社会に絶望して
朝倉はその社会にあらゆる手段を使って挑戦していきました。
その両者はかなり対照的に感じました。
>>22 >ID表示になったら一気にスレの進行が遅くなりましたね。
これまでのage厨による荒らし進行が異常でしたからね。まともな住人たちの誰もが
予想していた通り、やっと正常な進行になったわけです。
>主人公の心情に近くなる立場(家族できたって意味です、あしからず)になると
>思い入れが深くなりますよね。
そうですね。主人公だけでなく弱い立場の端役たちのちょっとしたセリフなどにも
若い頃には分からなかった悲哀を感じることがあります。
35 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 09:33:52 ID:291czhsh
36 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 10:03:46 ID:DQMaFNKa
>非難しましょう。
意味不明
37 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 10:06:19 ID:DQMaFNKa
で、そこを見てみたが、大藪に関したことがひとっつも書かれてないじゃん。
何が本家だか。
38 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 10:54:42 ID:sdDzSWNw
ハードボイルドと一口で言うけど、
ハメット、チャンドラー、ロス・マクドナルドの御三家でさえ作風が大きく違っているし。
スピレインやチェイスや、カーター・ブラウンみたいなものだってある。
近年のスー・グラフトンやサラ・パレツキー等まで含めて考えたら、
誰かさんの言っている2項目は、ハードボイルドのごくごく一部分だけしか指していない
ということがわかるんだよな。
39 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 11:23:56 ID:kqDxPhvd
大藪がハードボイルドでないなら、このスレはジャンル違いで削除対象になるな。
40 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 11:32:51 ID:H/KeL9e4
じゃあ削除依頼出して来いよ(www
41 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 11:54:03 ID:kqDxPhvd
アイテムヲタの知識自慢が続くようなら出して来るよ。
42 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 12:09:37 ID:H/KeL9e4
>>41 削除依頼を出す気もない根性なしなら、最初から「削除対象」とか
言わなきゃいいのに。馬鹿まるだし。
結局は知識がないことをひがんでいるんだね。
43 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 13:03:52 ID:9dtm4Q7s
伊達邦彦シリーズしか読んでないので何とも言えない大籔初心者ですが、
それでも語らせてください。
「野獣」シリーズは前半と後半で雰囲気が大きく違う印象があります
私は「伊達邦彦全集」の1に収録されている「野獣死すべし 復讐編」が
好きなのですが、そのころの伊達と比べると伊達邦彦全集9の伊達は
丸くなったというか、達観したというか、良くも悪くも年を取ったという感が
あります。もっとギラギラしてる伊達が好きだったんですけど……
今度は「金狼」読んでみます。
読んだらまた来ます!!
44 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 13:25:48 ID:Znw2yqZo
>>1 おくればせながら新スレ乙です.
クリスマスシーズンですが,大薮氏は宗教についてはどういうスタンスだったのでしょうね?
「野獣死すべし」では伊達邦彦が宗教的風習だかを茶化した論文でキリスト教系学校を放校
になるとかいうエピの記憶がありますが.
>>43 私は「野獣死すべし」が好きですね。
作者が自分の感情を全てぶつけて描き出した伊達邦彦の
若き日の戦いが描かれていて
まさに若き野獣といった感がありました。
「蘇える金狼」読みましたら、感想お願いします。
>>44 少なくとも、全く神を信じていなかったわけではないと思います。
作中に主人公が悪霊の神・魔神に祈ったり、運命の神に感謝する場面が出てきますし。
ただ、偽善や宗教の名を借りた金儲けを憎んでいたのかと。
「野獣死すべし」では伊達邦彦はキリストについて論文を書いてますし
神学校で憎んでいたのは、教師達が生徒達へ教えていることと
実際に自分達がやっていることが違う事に対し偽善として怒りを覚えていましたし。
46 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 15:28:34 ID:krLwRqxE
アイテムヲタコテが脱線するようなら削除依頼で対抗するしかないだろうね。
ここはあくまでミステリ板。
板の趣旨にのっとって、ミステリの一ジャンルであるハードボイルド的な側面から大薮を語りたい。
アイテムの話しがしたいなら蟻板にでも行ってやれや。
47 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 16:52:40 ID:DQMaFNKa
>>46 じゃあとっとと削除依頼だせや。
ギャアギャア喚いてもお前に賛同する住民なんて一人もいないぜ。
そんなヒマがあったらこのスレの有力コテハンさん達を見習って大藪を
熟読せいや。
あ、もちろん有力コテの中に某書斎は入らないから勘違いすんなよ!
48 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 17:49:05 ID:H/KeL9e4
>>46 削除依頼はまだですか?
チンピラヤクザ並の恫喝だけですか?
そうやって荒らす暇があったら大藪を読んでみてはいかがですか?
49 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 18:10:32 ID:lrTdqhkT
書斎サイドの定義
削除依頼を出すといって出さない……スレ違いor板違いではないと認めた、という意味
削除依頼が通らない……運営側が、荒らしではないと認定した、という意味
kqDxPhvdもkrLwRqxEも、このスレには何の問題もないと認めたことになるな。
50 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 19:07:43 ID:sfQ/eG7i
このスレには何の問題もないでしょ。
問題があるのは一部のコテによって板の趣旨を逸脱した書き込みがされる可能性があること。
そんなことも理解できないの?
51 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 19:17:19 ID:oWxkKEml
一部のコテに限らず、誰にでも「板の趣旨を逸脱した(=板違いの)書き込み」をする可能性はある。
その可能性は、2ちゃんのすべてのスレにあるのだから、問題でも何でもないね。
そういう書き込みがなされた時点で、誘導/削除依頼を行なえば、それで済む話。
>>50は馬鹿か?
52 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 20:36:10 ID:291czhsh
馴れ合い少数のアイテムヲタコテにより他住人が窮屈な想いをしているのがわからんのかな
アイテムらと荒らしだけのスレと化している現状をどう思うわれる?
53 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 20:41:08 ID:lrTdqhkT
>>52 「荒らし」というのは書斎一派のことだよな?
書斎一派がさっさと出て行けばそれが一番だな。
お前ら
>>35のリンク先行けや。
そっちがお前らの言う「本スレ」なんだろ?
なあ「思うわれる」さん。
54 :
ブル:2005/12/16(金) 20:44:03 ID:rFlpX1sy
>>28 そうですね「野獣死すべし」での邦彦の生い立ちは回想風になってるだけに心理描写そのままかもしれない。
他にも今読んでる、てか読み終わった「黒豹の鎮魂歌」では
“恐怖に心臓が喉までせりあがってくる感じであった”
なんてのもあった。こう言うのも主人公新城の心理を描いてるといえる。
>>50 そもそも一般書籍スレの流れを色々な意味で変えたのは誰だっけ?
別スレ立てたんならそっち行けば?
アイテムオタなんて言葉使ってるけど、何故それにこだわるんだろね?
多分、某氏は、大藪作品の銃や車などのディテールとか“ウンチク”とかが
話そのものとは直接関係ない余計なものだと思ってるんだろうね。
だから西城モノでは「狼は復讐を誓う」より、比較的ウンチクの少ない(俺の曖昧な記憶だが)「獣たちの墓標」を押してるんじゃないのかな?
でも、全てとは言わないけど、あのウンチクは必要だからこそ書き込まれてる。
と言うより、不要なウンチクの方が意外に少ないと思う。
何故必要か?書斎魔神さん、解ってる?
55 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 20:55:22 ID:sfQ/eG7i
>>54 あれは薀蓄の域を越えていたよ。とくにバラントレーはひどかったが。
まあブル氏程度なら許してもらえるんじゃないの?
というか、これまでの大藪スレは極少数のコテハンの馴れ合いスレだったんだから、
いやなら自分たちで掲示板作って移動すればいいじゃん。
2ちゃんは誰もが自由に書き込めるところだから批判はつきもの。いやなら他に移れということ。
56 :
名無しのオプ:2005/12/16(金) 21:26:26 ID:oWxkKEml
>>55 ○俺は別に嫌な思いも窮屈な思いもしていない。「薀蓄の域を越えている」とも思わない。
○黙っている住人が窮屈な思いをしているかどうかは「分らない」(=知りようがない)
削除依頼も出ていないようだし、このスレッドで大藪作品の話を続けていくことに問題はない。
それが嫌なら、自分で言うように お 前 の 方 が 他へ移れば、それで話は終わりだ。
>>35のスレなんかが適当なんじゃないか? ん?
57 :
ブル:2005/12/16(金) 21:26:53 ID:rFlpX1sy
>>55 わざとトンチンカンなレスしてるのか?
俺は“大藪作品の中の”ウンチクの事を言ってるわけで、スレ内でのウンチクの事を言ってるんじゃないよ。
そのぶんだと、“某書斎魔神氏サイド”は、作品の中に大藪氏がウンチクを入れる理由は解ってないみたいだね。
とりあえず、もう一度読み直せ。
「そしたら病院に連れてってやる」
>>27 >最終的には大藪は誰にも真似できない自分独自のスタイルを作り上げたと俺は思ってる。
私もこの意見に賛成です。大藪春彦の影響を受けて独自の展開を
している作家は多いですが、正当な継承者はいないと考えています。
彼の文体は、はっきり言って上品でも洗練されてもいません。しかし、
読者を引きつけるパワーがあるのは間違いがありません。それはすでに
“大藪春彦”というジャンルでありスタイルと言っても良いのでは
ないかと、個人的には考えています。
>>43 私は、やはり「野獣死すべし」のギラギラした伊達邦彦が一番好き
なのですが、英国情報部から解放された後に日本政府から雇われて
いる頃の邦彦もけっこう内面が描写されていて気に入っています。
後期に描かれた邦彦は私にとってかなり違和感がありますが、自己の
老いを自覚しながらもなお新たな野望を抱き続ける姿は病に苦しみ
ながらも創作を続ける作者が重なり、やはり感動を覚えます。
>>44 >>45でバラントレーの若殿氏が語っているように、若き日に神学校で
教師たちの醜態を目撃して少なくとも“神に使える者”に対しては
深い失望を味わったでしょうが、神そのものを否定していたわけでは
ないと思います。
クリスマスといえば、「アスファルトの虎」で田口首相のボディガード軍団
がクリスマス・ツリーを飾っているのには笑ってしまいました。
61 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/16(金) 22:04:48 ID:Ycf1zu9b
既に願望にとどまってしまうが、西城シリーズ東南アジア篇として、マレー半島を
を股にかけて大暴れする西城を読みたかった気もする。(大藪版ハリマオか)
これこそ、東南アジア篇の名にふさわしかろう。
政治・歴史・地理・風俗的に多様性に富んで面白い地域ゆえ、大藪氏の薀蓄も
(勿論、食の面も含めて)楽しみなところであったのだが。
「荒野からの銃火」に収録されたハードボイルドに関するエッセイを読むと、
大藪氏がハードボイルド作家と呼称されることそのものを嫌がっているとは
思えない。ハードボイルド作品も、ヘミングウェイとハメット(俺はこの辺を
「原型」と呼称している)、チャンドラー、ロスマク、その後に登場する病的な探偵たち
(ローレンス・ブロック、ビル・ブロンジーニ等の作)等種々あるわけだが、
作家大藪春彦のひとつの極みである「ヘッドハンター」は
ヘミングウェイ、ハメット作品等のハードボイルドの原型と同様なものであった
ということ。(ハードボイルド小説の教科書と称した所以である)
だから、俺は大藪作品に「ハードボイルドであれ、とか、ハードボイルドでなければ
ならない」などとは、一言も書いていない。全て結果から見ての話である。
話に聞くだけでも、凄惨・苛烈という言葉でも言い表せられない半島からの引揚げ体験、
そして引揚げ先である四国での圧迫の日々、作家大藪春彦の本質を成す「暗い情念」を
形成する因となったこれらの体験に真から共感出来ずして、大藪作品の真の理解には
到ることは出来ない。
実際、最初期の読者には、自身も大陸や半島からの引揚げ体験や地方への疎開体験を
通じて、大藪氏の主人公に共感と自己への投影を感じていた者もいるやに思う。
エンタメとして、大藪氏の作品のディテールに萌え、ぶっ飛んだアクションやストーリー
展開を楽しむ。ある意味、良い時代になったのであろう。
62 :
ブル:2005/12/16(金) 22:58:56 ID:rFlpX1sy
>>58 そうまさしく“大藪春彦”スタイル!
やっぱり色んな作家が大藪の影響を受けてるだろうけど、ある意味上手く書きすぎてる作家が多いような気がする。
テクニックで書いてるから、大藪のパワーには敵わない。
唯一大藪に近いパワーを感じるのは、作品の内容は全然違うけど、花村萬月ぐらいかなと思う。
書きたい衝動に駆られて書き殴ってる感が、幾つかの作品には感じられた。
あと俺は「アスファルトの虎」は実は未読なんだけど、田口首相は準レギュラー?みたいな形で登場してるんですよね?
大藪ワールドで田口首相と言うと、田中角栄ですよね?「凶銃の罠」読んだ時、初めてそれに気付いた。
で、「黒豹」に登場した沖、富田、丸山、江藤、ここら辺のモデルは誰なんだろ?
と、質問しといて何ですが明日早いので、そろそろ泥の眠りに(ry
>>62 未読ということなので、あまり具体的には書きませんが田口首相は本人が
出てくる訳ではありません。しかし、結果的に主人公の高見沢優にとって
かなり重要な人物になるのは確かですね。
>沖、富田、丸山、江藤
いやあ、やはりネットで検索するなりして調べた方が面白いと思いますよ。
沖や江藤あたりは、すぐに分かりますからそこから他の連中も分かるはずです。
>>43 「復讐篇」はよいですね。俺も、特にラストの「銃弾は青白い火花を発して縦横無尽に跳ねた」
の一文での締め括り方が大好きです。
>>44 大藪春彦対談集 「男たちよ戦いの荒野に死ね」の中で、霊友会会長との対談がありますね。
大藪の解説をよく書いていた大坪直行氏(元『宝石』編集長)も霊友会信者として有名ですから…
と下司の勘ぐりはよして…作品内に大藪の死生観や神に対しての心がけはすべて書いてある気がしますね。
>>58 ふと、情景描写などに詩的なフレーズが顔を出すのが、"男の気まぐれな優しさ"
ぽくて大好きです<大藪の文体
>>65 >大藪春彦対談集 「男たちよ戦いの荒野に死ね」の中で、霊友会会長との対談がありますね。
宗教家に良く見られるハッタリがないという意味のことを書いていましたが、
やはり大藪春彦は神仏そのものは信じてもそれを利用している連中は嫌悪して
いたのでしょうね。
それにしても、この本で彼がビートルズだけでなくTレックスまで聴いていた
ことを知った時は驚きました。その後は、大藪作品のアクションシーンなどを
読む時に「20thセンチュリー・ボーイ」あたりが頭の中に流れることが良く
ありました。
>>67 大藪主人公には、男臭さや物事に対しての酷薄なほどのリアリズム主義とは別に、
歌舞音曲、芸術、などの文明社会に生きる人間としての愉しみは享受する柔軟さが
あるじゃないか、と現在のモードをあてはめて夢想するだけで、なんだか苦笑をこらえたいような
そんな気持ちになります。
そういえば、ダンスについての言及を以前なされていましたが…思い出したことをつらつら
あの安部譲治に厳しく任侠道を仕込んだ、安藤組(組長はあの「東和経済研究所所長)構成員
阿部錦吾はダンサー上がりだったそうですが、キックボクサー現役だった安部がとあるきっかけで
本気でつっかかっても、あっというまにヒットアンドアウェイでのされてしまったということです。
大山倍達の空手入門書の中にも、バレリーナの入門志願者が来たが、一月で黒帯を取るほどの
身体の機能であったというようなことがかいてありました。
>>66に対してのレスでした。とほほ。
ついでに少し戯れ言を。
公安委員会から許可を受けて正式に銃を持っても、何かと近所の警察方面からの訪問を受けるという
話ですが、大藪ヒーローたちはその辺りはどうクリアしていたのでしょうか?それ以前の問題かしら。
>>68 銃火氏、それに関しては大丈夫でないかと
何せ大藪氏本人が過去に銃刀法違反で捕まってますし
その後もしぶとくライフル所持しているのですから。
対処はバッチリw
と…
冗談はさておき、私の親戚も猟銃を所持していました。
警察方面からの御訪問の話は聞いた事があります。
とはいえ、警官も暇でないですから、そんなに度々来る事は無いかと。
まあ、近隣で銃を使った犯罪があった際は御訪問されたみたいです。
あと、思うのですが、猟友会の存在が結構でかいのかと。
結構全国的な組織ですし。
あれに属していれば、そんなに頻繁に御訪問受ける事になるようなことはないかと。
警官とて、近所の交番のおまわりさんでないかと思います。
書き込み3連発失礼します。
ふと、大藪氏と宗教の話で思い出したのですが。
「蘇える金狼」にての台詞
「強力な破壊力を秘めた銃器、圧倒的に速い車―それらは力へのシンボルであり、力への憧憬だ。
しかし、それだけのことではない。素晴らしいメカニズム、精巧な機械は現代の宗教なのだ」
この台詞から、私は大藪氏が何を信じていたかがわかった気になりました。
自分以外の信じれる物として、圧倒的な力に他ならなかったのではないかと。
他者を圧倒できる力、それこそが大藪氏の描く主人公の信じれる物だったのかな
と思います。
72 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 06:24:15 ID:n85jx0yd
コテハン占有スレということで削除依頼対象になるかな。
アイテム好きのコテハンは蟻板にでもすっこんでください。
73 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 06:33:57 ID:Ldh7AZUs
>>67 >歌舞音曲、芸術、などの文明社会に生きる人間としての愉しみは享受する柔軟さが
少なくとも彼らなりの美学を持っていることは確かですね。以前にも
書きましたが、嵯峨幸夫はクラシック作曲家ですし西城秀夫は街頭で
若者から借りたエレキギターでビートルズを弾いたりします。作品に
よっては悪党共が汚れた金で収集した美術品を徹底的に破壊することも
良くありますが、例えば「野獣死すべし」の伊達邦彦は作者自身と
同じように絵を描いていたこともありますね。
>大山倍達の空手入門書の中にも、バレリーナの入門志願者が来たが、一月で黒帯を取るほどの
>身体の機能であったというようなことがかいてありました。
前田日明も、何かのインタビューで同じようなことを書いていました。
スタミナ、スピード、パワー、バネ、柔軟性、反射神経とあらゆる面で
格闘技にも適した肉体なのかも知れませんね。そういえば「『ぷっ』すま」でも
ユースケが「ダンス万能説」を(ry
75 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 08:44:20 ID:u5xoXQI0
>>74 雑談がしたいならここから出て行ってよその板で。
なんでもあり板とかどうですか。
あくまでミステリ板なんだから板の趣旨を守って書き込んでほしいな。
76 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 09:54:59 ID:2R630FqF
書斎サイドが出て行けば?
77 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 10:39:45 ID:Ew/zPz8W
板の主旨から逸脱した書き込みを繰り返しているのは掟やバラントレーなんだから、出ていくなら彼等の方でしょうな。
その点、書斎はミステリ板らしく大藪を語っているよ。
78 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 10:54:49 ID:B7V3123q
書斎サイドはバカだな。
お前らこそ大薮春彦について語っていないじゃないかと、
何度言われればわかるのだろう。
しかもコテハン叩きしているし。
79 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 11:10:02 ID:Ew/zPz8W
反書斎派の方こそコテハン叩きばかりで大藪の話しをしてない。
あと、大薮じゃなく大藪なw
80 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 11:13:37 ID:B7V3123q
いやいや名無しのレスで大藪春彦の話をしているレスは、全て反書斎サイドだぞ、内容読むとな。
>あと、大薮じゃなく大藪なw
皮肉が通じなかったようだなw
> 841 名前:無名草子さん 投稿日:2005/12/14(水) 20:13:35
> 掟は大薮の話しをしろや。
~~~~~~
81 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 11:16:40 ID:B7V3123q
もう11時過ぎているから、俺はそろそろ出かける。
どうせお前は一日中このスレに入り浸るつもりだろうけど、
裁判の準備は早いこと済ませておけよw
>>67 「野獣死すべし」で「快楽とは、生命の充実感でなくして何であろうか」
って言葉があります。
酒を飲んだり、美しい女性と一夜を共にしたりする肉体的快楽以外にも
芸術や音楽を鑑賞することに人生への充実感、精神的快楽を感じているのかもしれません。
肉体の柔軟さ、反射神経の良さは射撃でも重要みたいですね。
大藪作品の主人公はそういった面では満点ですが。
83 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 13:33:43 ID:Ew/zPz8W
自ら望んでミステリ板に来た以上、バラントレー他諸コテハンはミステリ板らしい書き込みを心がけるべきだよな。
84 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 14:14:21 ID:1L44qYM1
>>83 お前が出て行けばそれで解決する。
さっさと出て行けよ。
85 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 16:15:39 ID:2R630FqF
バカの一つ覚えの「暗い情念」連呼してるだけのクソ論考がミステリ板らしい
書き込みですか?
86 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 16:40:25 ID:u5xoXQI0
内容に賛否はあるだろうがミステリ板らしいかな。
空手の話しとかよりはずっと相応しいよ。
87 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 16:57:17 ID:N2yseIXw
書斎サイドは物事の全てを枠付けしたいようだが、やはり本人が固定空間
すなわち「部屋」に引き篭もっているせいか?
88 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/17(土) 17:08:08 ID:8LoV/sfr
現代作家で大藪作品のテーストに最も近いものを書く作家は誰かとなれば、
純文学畑ではあるが、花村萬月(大藪氏の大ファン)という点には同意。
花村氏が、うるさがたの選考委員が絶賛した芥川賞受賞者というのも面白いものがある。
人間の暗い心の闇を描いて、(これが「人間」を描くという、昔からの文学の目的に通じる
わけだが)、容赦するところがない作風は、大藪氏同様に「暗い情念」が内在する作家
であると思える。
余談ながら、映画「ゲルマニウムの夜」の出来は期待外れらしい。
89 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 17:09:56 ID:Ew/zPz8W
なんでも書き込みしたいならなんでもあり板があるしね。
ここはミステリ板だから話題は限定されるよな。そのかわり深く語れる。
90 :
蘇る名無し:2005/12/17(土) 17:43:26 ID:q5kllIXp
探しまわってやっとこさここに来たのに、いったいどうなってるんですか?
話してるうちに話題が広がることもあるんじゃない?
板の趣旨ってやつ?大藪のスレで大藪関連の話しができないってこと?
昔の雰囲気とはずいぶん違うね・・・
91 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 18:01:26 ID:Ew/zPz8W
なんでもあり板ならそれこそどんな書き込みでも許されるよ。一度行ってみ。
92 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 18:35:00 ID:K0VgCoRH
>>90 ミステリー以外の話はダメだと言っているのは、某コテの自演だけ。
そう言っている本人こそ、板の趣旨に沿わない話題を持ち込む常習犯ですし。
バカの言うことなんか気にせず、大藪関連なら何でもありで進行しましょう。
93 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 18:35:11 ID:JjiI+kni
>>90 書斎魔神という荒らしが自演して荒らしているだけです。
なんでもあり板にも大藪の名がついたスレがありますが、書斎魔神が名を伏せて立てたものです。
大藪春彦に関することなら何でもOKです。
書斎魔神も過去に「削除されなければ荒らしでもなんでもない」という趣旨の発言をしていますので、
彼の論理に則ってもまったく問題ありません。
>>82 高見沢優のマンションにはシャガールの模写の裏に隠し金庫が
ありますし、星島弘のスイス銀行の秘密口座番号は壁に掛けた
リトグラフの作者の生年月日だったりします。自分の嫌いな絵を
わざわざ飾るはずもありませんし、興味のないリトグラフの作者の
生年月日を自分の財産の管理に使うというのも不自然です。やはり、
彼らがそれなりに気に入っていたということなのでしょう。
ただ、多くの主人公たちにとってはマグナム・ライフルの銃声や
車のエンジン音が心地よい音楽であり、精密なメカニズムの輝きは
美しいものであるようです。要は、美の基準が一般人と違うだけの
ことなのでしょう。
95 :
蘇る名無し:2005/12/17(土) 18:58:19 ID:q5kllIXp
よかった・・・大藪の話できるんですね・・・
>>94エッセイのなかで「男の子が車や銃に興味をもつのは当然」といった記述が
あった気がします。「本物の」スポーツカーやライフルを手にした男は誰でも
興奮するでしょう。(オモチャでは駄目でしょうね)それを「美」と呼ぶかは
ともかく「現代の宗教」であることは間違いないと思います。
96 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 19:42:58 ID:n85jx0yd
>>95 そうやってアイテムの話しにもっていくのはやめようよ‥。
97 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 19:44:54 ID:QW9v9yEP
>>96 大藪作品のアイテムについての話題であれば、完全にスレッドの趣旨に沿っているわけだが。
そういう話についていけないのであれば、どこか別の場所に行くのもひとつの方法だよ。
98 :
蘇る名無し:2005/12/17(土) 19:56:17 ID:q5kllIXp
俺の頭では理解できん・・・
わかったぞ!!
要するに板の住人が「ミステリー」なんだ!(?)
といいながらバーボン飲んでスペアリブ焼いてひとりで食ってます。
今夜はこれにて失礼。
99 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 20:00:25 ID:JjiI+kni
>>98 「荒らしの思考回路」が「ミステリー」ってことでひとつ。
>>98 理解しなくてもいい気がします。
伊達が神学校に籍を置き、宗教について学んでも分からない、奇跡が信仰を生むのではなく、
信仰が奇跡を生むからだ、という記述があります。
銃や車という、人間の能力を大幅に超えた威力を秘めるアイテムを「信仰する」事によって、
自らも野望達成に向けての怪物じみた一級の精巧なメカニズムにもなり得る、という、
それが大藪の宗教あるいは信じた物の要素の一つではなかったかと思います。
芸術や心酔わせる表現たちについては…
「たまにはトリスバーで体をほぐすこともある」くらいの実用的な効用は、意識的に認めているかも
しれませんね。
101 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 20:13:48 ID:1L44qYM1
102 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 20:42:59 ID:sjP5Gdhn
荒らしスルーすべし、これよりレスは禁止
103 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 21:22:50 ID:N2yseIXw
書斎は何人に化けられるのであろうか?ageは全部書斎に見えてしまう(と言うオレもageてしまったが)
104 :
名無しのオプ:2005/12/17(土) 21:23:57 ID:N2yseIXw
またageた スマソ
105 :
43:2005/12/18(日) 00:12:13 ID:t8ivZoEv
雪がすごくて「金狼」探しに行けなかったorz
宗教と伊達についてのお話が続いていますね。
信仰や、生or自我のよりどころとしての宗教に対してはむしろ冷笑して欲しい、というのが
私の伊達邦彦のイメージ(と言うか願望)だったりします。少なくとも何か宗教に対して
願望や希望めいたプラスイメージは持って欲しくないのです。私のわがままですが。
精神に光を与えるものより、現実に”力”を与えるものをこそ「信仰」して欲しい。
クリスマスに静かにドンペリを呷るよりも、むしろそれすらも目的達成の手段として
利用して欲しいです。
妄想ばかり書き連ねてしまいましたが、伊達にはそれくらいのニヒリストであって欲しいのです。
>>45さん、
>>59さん、
>>65さん
コテハンの方々にレス番でお返事をするのは失礼かもしれませんが……
私が「伊達邦彦」を知ったのは推理小説入門系の読み物の紹介文でした。そこに
「虚無主義者で、優れた頭脳と強靱な体力で完全犯罪を次々に成功させていく」
と言った趣旨の文がありました。なので、私の伊達のイメージは、まず「虚無主義者」であり、
「完全犯罪者」だったのです。しかし「復讐編」を読んだときに、それだけではくくりきれない何かを感じました。
馳星周が伊達全集の何巻かの解説で、伊達邦彦シリーズはチャンドラーの伝統とは一線を画した「一種の”暗黒小説”とも
言うべき作品である」というコメントをつけていたのですが、まさにその「暗黒小説」の部分を強く感じたのが「復讐編」でした。
「野獣死すべし」もいいですが、インパクトという点で印象に残っているのは「復讐編」ですね。
あと、野獣シリーズは終わり方が秀逸なものが多いですね。これは他の大籔作品にも共通するのでしょうか?
106 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 00:46:25 ID:wQI4dLIq
大藪作品おいての非情のラスト描写はテレビでいうと「Gメン75」的なテイスト(書斎調)がある
ドラマに余韻を残さずエンディングソングにいく流れはすばらスィ
とはいえ大藪作品のほうが遥か昔に描かれてるんで、両作品はなんら関係ないが。
>>105 >43氏
いえいえ、私はこのHNを使っているのはこの板だけですし
そんな大層なことを知っているわけでもなく、好きで大藪作品を読んでいるだけの市井の若造です。
大仰な文学論を展開しているわけではありませんので、適当に聞いてやってください。
宗教、実際に大藪作品で主人公が目的達成のため神に祈る場面はありますが
何かの宗教に属していたって話は聞きませんね。
信仰って意味では、主人公は絶対的な「力」を信仰していました、銃や車・バイクといった
圧倒的なパワーを信奉していた気がします。
暗黒小説…たしかに、野望のためにあらゆる手段を尽くす伊達邦彦は暗く、荒れ果ててます。
そう言う意味では「血の来訪者」の方が、私は暗黒小説めいていると感じました。
大藪作品は何かで括るのは結構しんどいです、
>>27でブル氏が言っているように
大藪春彦は誰にも真似出来ない自分独自のスタイルを作り上げました。
ハードボイルドあり、エンターテイメントあり、社会問題あり、その他色々です(語彙が少なくてすいません)
伊達邦彦以外の色々な作品を読むことをお勧めします。
特に短編集でも読んでみては、伊達邦彦や朝倉哲也といったヒーローばかりでない作品も色々あります。
徳間書店から出ていた「ザ・復讐者」や「ザ・刑事」といった「ザ・〜」シリーズは色々な作品が入ってますのでよろしいかと。
ブック○フの100円小説コーナー等に行けば色々置いてあるかと思います。
結末に関して言うなら「絶望の挑戦者」「裁くのは俺だ」はジクジクと痛みを残して終わります。
>>105 >あと、野獣シリーズは終わり方が秀逸なものが多いですね。これは他の大籔作品にも共通するのでしょうか?
これは読み手によって微妙に判断が分かれるかも知れませんが、私に
とってはカットアウトにせよフェイドアウトにせよ印象的なラストの
作品は多いです。「野獣死すべし」の、邦彦に殺された男の死体の描写と
笑顔で語る邦彦の対比というラストから始まり、「処刑の掟」や「非情の掟」、
「ヘッドハンター」の1と2、そしてあの「傭兵たちの挽歌」など挙げれば
キリがないですね。
>>106 「Gメン75」は大藪の初期短編のような、やりきれないラストの話が
少なくなかったです。むしろ爽快感を期待して観る番組ではなかった
ですね。当時の新聞の投書欄にも「後味が悪い」とか載っていましたし。
実は私が小学生か中学生になったばかりの頃、映画のロケで地元に来た
丹波哲郎にサインをもらう時にその話をしたことがあるのですが、
「いや君ぃ、それが良いんだよ!」という返事でした。
110 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 08:34:01 ID:l4Db/xqB
>>107 嘘をつくなよ。
>私はこのHNを使っているのはこの板だけですし
お前は最悪にも同コテハン名で出入りしてるじゃないか。
つまりはクソコテなんだよ。おまけに嘘までつくか。
見下げ果てるな。カスが。
111 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 08:47:44 ID:cjqupn+2
>>110 なんで書斎の被害者スレに行ったらいけないの?
最悪板を敵視してるのはあそこで叩かれてる荒らしだけだが。
112 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 09:40:28 ID:l4Db/xqB
>>111 いや行くのは人それぞれだから文句は言わない。
>私はこのHNを使っているのはこの板だけです
こういう見え見えの嘘を平気でつくことを問題にしている。
113 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 10:32:02 ID:6JUCJD0k
ID:l4Db/xqBは最悪板住人のクセに、他の板でコテハン叩きをしている。
見下げ果てるな。カスが。
114 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 10:35:31 ID:rMma3pjp
>>112 それがどうかしたのかい?たいした問題でもないと俺は考えるが。
何か迷惑になることとも思えない。こだわっているのは多分君だけじゃないか。
それよりも大藪の話。
「戦いの肖像」を又読み直していますが、武闘訓練の経験もある元(現役)天才レーサーが
自らの能力を生かした大勝負にでる、と言うフォーマットの作品が多いように感じます。
>>114 は私でした。
ところで「ウインチェスターM70」は週刊新潮連載作品だったようで、一般の読者も
想定されているのか、いろんな、今では当たり前のような言葉にも、くどいほどにも
和訳語、ルビふりがされていますね。
116 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 11:10:33 ID:l4Db/xqB
>>114 開き直るなよ。
嘘を書き込んで平然としてる人間(そういえばコイツは消えると宣言してまた出てきたという前科の持ち主だが)は叩かれてもしょうがない。
それを擁護するなら論理的に筋が通るようにやれよ。じゃないと馴れ合いだぜ単なるな。
117 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 11:23:38 ID:pyf18fxf
コテハン叩きは最悪板でやれというのに
日本語を理解できないんだろうか
118 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 11:31:12 ID:l4Db/xqB
>>114-115で銃火は名無しで書き込んでいるということが判明したね。
コテハンと名無しを使い分けるのはコテハンではないという見解をたてにコテハン叩きを擁護する意見があったが、
その理屈で言うと銃火を叩いてもルール違反ではないということになるな。
>>116 叩くのなら他の場所があるのだからそこでやればよい。それだけの話だ。
大藪春彦の角川文庫の背表紙の色は渋くてよい。
120 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 11:45:30 ID:l4Db/xqB
>>119 いや貴兄の場合はここで叩いても問題ないらしいよ。
書斎を叩いている連中の言い分に因ればね。文句があるなら書斎叩きをしている連中に言うべきだな。
121 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 11:49:02 ID:K+BFsJzh
スルーでお願いします。
122 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 12:05:39 ID:t7fqAqbm
>>120 馬鹿じゃねーの?
そんな揚げ足を取るような理論が通用すると思っているのか?
お前にはそんなことを言う権利なんか無いんだよ。
自分がどんな立場なのかわかっているのか?
お前の言い分なんか誰も聞かないんだよ。分かったらさっさと出て行け。
>>123 銃火氏、「戦いの肖像」以外では「血まみれの野獣」「アスファルトの虎」がそんな設定ですね。
「黒豹の鎮魂歌」の新城もフランスの特殊部隊所属だったですし。
125 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 12:22:13 ID:t7fqAqbm
>>123 失礼しました。あまりに腹が立ったのでつい・・・。
126 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 12:52:40 ID:TGM5PF7g
バラントレーは嘘をついたことをきちんと謝罪した方がいいな。
ちっぽけなプライドを捨ててスレのことを考えるならばだが。
>>124 「汚れた英雄」の北野晶夫も自己流の格闘訓練…「若き獅子の最期」の岡田秀之並の
女スケコマシ遍歴を…じゃなかった、派手で陰惨な喧嘩に参加して実戦の腕を磨いた伊達達や
「孤狼は挫けず」の宮内や「傭兵たちの挽歌」の片山の如く、日常や将来の自由を戦って
勝ち取らねばならなかった、その遍歴で鍛えられていましたね
>>125 生暖かく見守っていると、そのうち書斎某が登場するでしょうし。
>>127 おそらく、それは外地から帰ってきた大藪氏もそうだったのでしょうかね。
昔、読売テレビで「知ってるつもり!?」て色々な故人の生涯を語る番組があったのですが
そこで大藪春彦を紹介してましたね。
その中で、大藪氏の少年時代のエピソードにそんな話がありますし。
129 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 13:12:02 ID:aL3yCjk+
>>126 ウソをついた? 優雅氏は「消えます」といって、本当に消えた。ハンドルを変えて出てくることは
しません、などとは言っていないのだから、何もウソはついていないと思うが?
叩くのなら論理的に、筋が通るようにやれないのかねwwww
>>120 問題あるだろ。コテハンではないのは、名無しとハンドルを都合によって使い分けている人間。
ハンドルを入れ忘れて、すぐにそれを申告する人は、「使い分けている」とはいえない。
>>129 生暖かく、酷薄な薄笑いを唇に刻みながらスルーしましょう。絶対その方が面白い。
131 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 13:18:04 ID:aL3yCjk+
そうですね。もうじき裁判も始まるみたいですしwwww
132 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 13:29:23 ID:p3+V28Tq
優雅氏の復活は我々住民の要望によるものだ。
何の問題もないな。
133 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 14:23:26 ID:cjqupn+2
書斎が名無しで荒らしたことに対するとらなくていい責任を取って消え、住民の熱い要望に
よって復活した優雅氏。
住民から忌み嫌われ、とっくの昔に荒らし認定されてるくせに、いまだに図々しくコテハンで
デタラメ論考を書き散らし、名無しでは自画自賛したり他のコテを叩く書斎魔神。
どっちがクソコテかは一目瞭然。
書斎本人以外にはみんな分かってることなんだがなあ。
134 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/18(日) 14:46:37 ID:SLzWzCyd
大藪春彦のキリスト教に対する不信感(この点は花村萬月とも共通する)は、
東京外語不合格で浪人中に英語の勉強のため在学した四国クリスチャン・カレッジ
で牧師や寮生たちの乱れた生態を目の当たりしたことに根ざしていると思う。
(エッセイ「野獣の青春」に詳しい。このエッセイの掲載先が「婦人公論」というのは
笑えるものがある)
まあ、牧師やその予備軍も所詮人間だし、もう少し暖かい目でという気もしないでは
ないが、半島や引揚げ先で国家(=権力側)のダブル・スタンダードで半死半生の目
に合わされた大藪氏ゆえ、シビアになるのは無理からぬことか。
135 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 14:52:30 ID:p3+V28Tq
糞コテは消えろ
136 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 14:53:33 ID:t7fqAqbm
>>134 お前はさっさと出て行け。嫌われていることだって
自覚しているんだろ?必要とされていないんだよ、お前は。
>>134 宗教をメシの種にする連中の偽善をすり込まれたというのはあると思います。
大藪がクリスチャン・カレッジに通ったのは、英語の勉強のためもあったでしょうが、
宗教の教義に憧れたのではないかと思いますね。それが完璧でない事を思い知ったからこそ、
銃や車と言った、所有者の能力を延長させるアイテムを信奉し、宗教として掲げたのかもしれません。
138 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 16:38:34 ID:wQI4dLIq
>>109 そうなんですかぁ。タンバ師匠がそんなことをw
多感な少年期にそのような類の本、雑誌、テレビを好んで見ていたので
大藪作品の壮絶な悲劇に惹かれるのは自分としては自然な事だったと思いますね。
139 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 18:47:53 ID:l4Db/xqB
>>137 そうやって普通に会話したらいいと思うよ。
叩き合いはしてもしょうがないでしょ。
140 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/18(日) 18:58:06 ID:kiQrR+6Z
スタンダールやドストエフスキー等の海外の古典文学を読破していた大藪氏ゆえ、
西洋文化の根幹にあるキリスト教に興味を惹かれたということはあり得る。
自身の作品スタイルに影響を与えたヘミングウェイの作品に「老人と海」ではなく、
ニック・アダムス・シリーズを挙げているのが意外と言えば意外だ。
あの主人公は大藪風からは遠い感がある。
141 :
蘇る名無し:2005/12/18(日) 20:04:53 ID:pCQMjpER
>>自身の作品スタイルに影響を与えたヘミングウェイの作品に「老人と海」ではなく、
>>ニック・アダムス・シリーズを挙げているのが意外と言えば意外だ。
そうかもね。ただ「汚れた英雄」のように少年が成長する過程を描くという点では
ニック少年と共通点はあるかも知れない。
大藪の最後の短編「アイヌ犬の咆哮」は北海道と丹沢のハンティングの様子を淡々と
語った、ただそれだけのものだ。「大きなふたつの心の川」とまったく同じだ。
文章のリアリズムを出すためには自分が体験した世界を書くべきだという
徹底した実践主義はヘミングウェイから受け継いだものかも知れない。
142 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 20:07:27 ID:l4Db/xqB
いい感じになってきたね。この調子この調子。
みんな楽しく語り合えるんだから。それだけの思い入れはあるんだから。
今の雰囲気を忘れないで。
ニック・アダムズ物と称される一連の短篇は、苦しんでしがみつかねば維持できない生と
唐突に気まぐれに訪れる死とのコントラストが見事だ。
大藪作品の「生き残るため」の手段のディティールをひたすら書き込んでいく手法、
そっけないほどの死の描写も、それぞれが際だち、美しいほどの対比を見せる。
近場で魚釣りのできる日は、これからさき、まだいくらでもあるんだ。
>>127 >「汚れた英雄」の北野晶夫も自己流の格闘訓練
晶夫は拳法の道場に通って鍛えていました。でも、他の作品で拳法の
独習などで強くなっていった主人公たちもいますね。
大藪作品の主人公たちの幼少時の食事内容やその後の鍛錬、さらに
本格的な戦闘訓練などの描写で“鋼鉄はいかに鍛えられたか”を
知るのも楽しみの一つです。例えば食事ですが、北野晶夫は食い残しの
魚の頭でカルシウムを摂取し、さらに臓物料理を飽食することで身体の
成長の基礎をつくります。「孤狼は挫けず」の宮内猛は鰹のアラを
毎晩のように飽食してタフな臓腑と肉体を手に入れます。速見誠も
父親が戦時中でも肉や卵などを食べさせてくれたことが、肉体の
成長を大いに助けてくれたようです。そして“厄介者”として重労働を
させられたり拳法などを習ったり独習したりすることでさらに肉体を
鍛え上げていきます。そして最終的には自衛隊のレンジャーなどの
特殊部隊や傭兵、さらに工作員などの専門的訓練によって常人が
とてもかなわない戦闘能力を手に入れるわけです。最初から超人なの
ではなく、超人に至る過程がきちんと描かれているのも大藪小説の
魅力のひとつだと思います。もちろん、片山健一や高見沢優、それに
石川克也などのように、遺伝的に骨太で大柄な肉体に恵まれている
幸運な者たちもいますが、その後に凄まじい鍛錬があるのは同じです。
>>134 >大藪春彦のキリスト教に対する不信感(この点は花村萬月とも共通する)は、
>東京外語不合格で浪人中に英語の勉強のため在学した四国クリスチャン・カレッジ
>で牧師や寮生たちの乱れた生態を目の当たりしたことに根ざしていると思う。
いや「と思う」って「野獣の青春」の後の「痛めつけられた青春の果てに」の中に
この時の体験で「ひどい失望と軽蔑を感じ、キリスト教に愛想をつかした」と
そのまんまのことが書いてありますよ。だから正しくは「根ざしている“ようだ”」
と書くべきでしょう。
>まあ、牧師やその予備軍も所詮人間だし、もう少し暖かい目でという気もしないでは
昼休みに自宅に戻り女房とセックスし、さらにその臭いを残したまま
説教する神父や、生徒の精液をビンに集めて舐める神父といった
連中を暖かい目で見られるのは、同じ変態くらいでしょう。
>>144 何らかの組織、軍隊などの戦闘訓練を受けていなかったという意味でした<自己流の格闘訓練
戦後間もない頃の苛酷な引揚体験、戦災による混乱が戦闘訓練ぐるみで「くろがねのごとき」
大藪主人公達を鍛えた時期から、さらにその基礎から外地戦場での戦闘訓練、
生存体験が上乗せされたりもする、「製造されたエージェント」時代、
そして遺伝的にも優れた身体能力を土台にして、実戦戦闘訓練でも卓越した能力を示し
超一流の傭兵の能力も併せ持つという時代に分かれると思います。
どの時代の「鍛えられた鋼鉄」たちも生存のための栄養補給、頑強な身体の基礎を造り上げる事こそ、
主眼に置かれているのは、いかにも飢餓体験にさらされた作者らしいと思います。
>>146 >どの時代の「鍛えられた鋼鉄」たちも生存のための栄養補給、頑強な身体の基礎を造り上げる事こそ、
>主眼に置かれているのは、いかにも飢餓体験にさらされた作者らしいと思います。
刑務所の粗食でもふてぶてしい筋肉を維持するため、他の受刑者たちの
十倍も咀嚼する主人公。肉が入っていなくても栄養のバランスが取れた
朝食を自分でつくる主人公。それぞれの時代、それぞれの立場で目指す
ものは常に同じということですね。
148 :
名無しのオプ:2005/12/18(日) 22:08:14 ID:l4Db/xqB
>>145 あえて煽るような書き方をしないのもマナーだと思うのですが。
シャレですむならともかく、あなたの場合は行き過ぎ感が強いので。
>>143 ニック・アダムスのシリーズについては、その昔「ロッキングオン」で
松村雄策が書いていて読んだのが最初だったと思います。例えば野外の
食事シーンの描写など、よく分かる部分でも大藪春彦が影響を受けたのも
納得できます。以前、大藪は「少年の成長物語」を書きたいと言って
いましたが、もしそれが実現していたら大藪流のニック・アダムス物語に
なっていたかも知れません。
>>147 「長く熱い復讐」のあの食事シーンは、僕もしばらく真似してみました。
顎は重くなりましたが体が軽くなるように感じました。
ジャンル違いですが「剣客商売」の秋山大治郎も、質素な食事を
時間をかけてすりつぶすようにして咀嚼し、食事を摂っておりました。
>>149 ニックの少年時代、陣痛で苦しんでいる女の診療を依頼された父に連れられていく
「インデアン部落」の結末「自分は決して死ぬようなことはないのだと確信した」
この言葉は大藪ヒーロー全てが、少年時代に意識せずともにつぶやいた言葉なのかも
しれない、と思いつつも。
>>150 大山倍達監修の「強くなる東洋食のすすめ」という本にも、「玄米食は
良く噛むことで集中力を養う」という意味のことが書かれていました。
古代人の食事はかたいものが多かったので、現代人の数倍も噛んでいた
そうですが、やわらかいものばかりの食生活をしていると顎が小さく
なって歯並びも悪くなり、内臓などにも悪影響が出てくるそうです。
蒸し焼きにしたウサギを骨ごと貪り食う逞しい顎は、大藪作品の主人公
たちの意志の強さの現れでもあるのでしょうね。
>>148 >あえて煽るような書き方をしないのもマナーだと思うのですが。
>シャレですむならともかく、あなたの場合は行き過ぎ感が強いので。
鏡を見て言っているのですか?
>>110 >見下げ果てるな。カスが。
これに始まり、今日あなたが“ID:l4Db/xqB”として書き込んだ糞尿のような
誹謗中傷の数々をもう一度読み直してみると良いでしょう。これまでの人生と同様、
これからの残り少ない時間とエネルギーを、今日一日と同じに他人への根拠のない
言いがかりや罵倒のみに費やすのはあなたの勝手ですが、大藪春彦に関するスレで
延々と大藪に関係のない個人攻撃をするのは止めていただきたい。
元々、バラントレーの若殿氏がage厨の荒らしの責任を取る必要などまったくなかった。
だから私を含めた複数の人間が彼に戻って来てほしいと伝え、彼はそれにこたえて
戻ってきてくれた。ただそれだけのことだ。
>>115のように間違って名無しになった
場合もすぐに訂正することからも、どこかの人生の敗残者のような自演はしていないと
信じることができる。ID:l4Db/xqB氏がいくら恫喝しても、彼を含めここにいる
まともな住人たちに髪の毛ひとすじほどの傷をつけることはできないのですよ。
>>152 スルーでお願いします。
>>151 徳川将軍、代々の骨格を調べると、後天的に顎の骨が薄く細くなっていたという話です。
柔らかい物ばかりの食事をしていると、どんどんからだが退化するのでしょうね。
「戦いの肖像」を読んでいるところです。銀行をチームプレイでおそっているところです。
>>153 やわらかいものばかりの食事は歯や顎や内臓だけでなく、脳にも悪影響を
及ぼすという話もあります。少なくとも精神力は確実に弱くなるのでは
ないでしょうか。山羊革のクッションを引き裂く歯と顎。
>「戦いの肖像」を読んでいるところです。銀行をチームプレイでおそっているところです。
すでに「野獣死すべし」において、チームによる犯罪は単独犯には不可能な
芸術的犯行が可能であると認めています。「処刑戦士」や「輪殺の掟」の
ようにメンバー全員が単独でも無敵というわけではありませんが、この作品の
荒唐無稽さも含めて気に入っています。
>>154 「輪殺の掟」を読んだつもりでいて、全く手をつけていなかったことが判明。
「処刑軍団」冒頭の、メンバー各々の紹介に、大藪らしくない軽さを感じたのはこのせいか。
>>152 掟氏、切れそうになるのもわかりますが、もう少しの辛抱です。
てか、私の一騒動でややこしくして、ごめんなさい。
以前、このミステリー板に大藪春彦の「餓狼の弾痕」について語るスレがありました。
そこのレスを眺めていたら、名無しの掟氏のハンドルネームがありました。
私と比べ物にならないぐらい長い事、大藪春彦について語ってたことを知りました。
結局スレの方は皆知っている、某ハンドルネームのせいで、語るどころではなくなりましたが。
某ハンネに関して、ハラワタ煮えくり返るのは私も同じです。
ですが、シニカルに笑って眺めてやりましょう。
奴が野垂れ死ぬサマを想像しながら。
さて、話を戻して。
私は運良く「輪殺の掟」から入りましたので、後で偶然「処刑軍団」を見つけてラッキーでした。
犯罪における単独行動と組織的行動の長所と短所については、たしかに「野獣死すべし」で語ってますね。
単独では裏切り者が出る可能性は無い、しかし行動に限界がある。
組織的では、その逆で行動は広がるが予想外の事態にぶつかる可能性が増える。
ですが私は、どうも単独行動をする主人公を好みますね。
>>155 >「輪殺の掟」を読んだつもりでいて、全く手をつけていなかったことが判明。
私も初期短編で読んだつもりで未読というのがまだありそうです。楽しみではありますが。
>>156 いや、切れる価値もないと思っています。速見や西城もチンピラたちが絡んで
きても相手にしなかったですからね。それに、彼のような人間は2ちゃんねるの.を
はじめとしてネットの他の場でも見飽きています。仮に、この先も2ちゃんねるで
哀れな踊りを続けるようであっても、彼の人生がすでに終わったも同然なのは
間違いありませんし。
>ですが私は、どうも単独行動をする主人公を好みますね。
やはり、そういう読者が多いんじゃないかと思います。犯罪に限らず、例えば狩猟でも
「ヘッドハンター」の単独猟と「アスファルトの虎」のガイド猟では前者の方が
読んでいて主人公と同化しやすいというか、その行動に集中できるという感じです。
158 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 08:22:37 ID:Y/kwVrjf
掟氏は会話の相手をもっと尊敬すべき。
頭のおかしな人たちのミスリードで誤解しているんだろうが、書斎とはこの先も長い付き合いになりますから。
>>157 狩猟に関して言うなら、日本では狩場が狭いのでほとんどが複数のハンターでの狩猟ですね。
「アスファルトの虎」で日本での猪猟の話が出てきましたし。
「戦いの肖像」たしかにエンターテイメントな話ですね
私は主人公の水島が自分でカスタムしたナナハンで、犯行現場まで疾走する場面が好きです。
私もバイクに乗っていますので、ある程度情景が浮かんできてよろしいです。
あとカスタム具合を読んでいて、これ実際できんのかな?って考えたり。
同じ部類では、私は「唇に微笑心に拳銃」の方が内容的に好きですね。
「戦いの肖像」よりは派手ではないですが、ページをとって犯行がじっくり描かれているのがいいですね。
>>159 訂正。
確認したらバイクはナナハンじゃなかった、ホンダのCB450…orz
161 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 10:03:33 ID:JZNNrryX
>158
誤解ねえ
じゃあ書斎を荒らし認定してる数多くのスレはみんな「誤解」なのかね?
162 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 10:37:21 ID:02rEk9Yc
色々な方の意見がうかがえて、楽しいですね。
どの作品も楽しく読んでいる脳天気な自分なのですが、大藪先生の
格闘術の洞察はどれくらいのものだったのですかね。
銃やナイフを使わない戦闘シーンでは、大抵相手の睾丸を無造作に蹴り潰す
ってシーンで終わらせちゃうじゃないですか。
でも実際に空手を習ってみると、そう簡単に金的狙える物じゃなかったし、
大藪ワールドでは、学ぶ価値なし!と書かれたも同然の柔道は、とても
有効でした(というか、肉体の鍛錬にすごく役立つ格闘技だと思う)。
主人公の超人的な強さを強調したいんでしょうけど、ちょっとリアリティ感じにくいなぁ、と。
先生は、幼少時にさんざんしたケンカの経験で書かれていたんでしょうかね。
163 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 10:51:46 ID:T/v4aEk4
>>162 >大藪ワールドでは、学ぶ価値なし!と書かれたも同然の柔道は
一撃必殺には見えないから、じゃないかなぁ?というか絵(小説)にはなりづらい描写が多いから
164 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 11:01:25 ID:Y/kwVrjf
まあ聞きかじりで裏も取らないで書いたんだろうな。
柔道なめてると言われてもしょうがない。
>>162氏
格闘に関して。
戦闘シーンでの金的以外では、手刀で相手の骨をへし折ったり、貫き手を相手の心臓手前まで放ったりしてます。
「銃は知っている」という短篇にての話ですが、そこの描写で合気道の小手返しという技らしきものがでてきます。
ちなみに、「俺の血は俺が拭く」で柔道なんて役に立たないって台詞はありますが
作品によっては主人公は柔道の受身を使ってたりしてます。
ですがたしかに、あまり長々と素手による格闘シーンの描写は描かれてませんね。
どっちか忘れましたが「野獣は死なず」か「野獣は蘇える」で素手の格闘シーンが描かれてますが…
作品の方は、うーむ…あれは…ちょっと…色々と…まあ、一度読んでみてください。
166 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 11:31:48 ID:Y/kwVrjf
そこまで買い被ることもあるまいて。格闘技に関しては半可通。それでいいじゃない。作家はなんでも知ってるわけじゃないよ。
167 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 11:34:47 ID:JZNNrryX
格闘技メインの小説じゃないから多少の誤りはご愛敬と
いったところでしょうか
格闘の描写に関しては…見た目や世間のイメージに合わせたところもあったのではないかと思います。
柔道は相手が刃物を持っていた場合、技をかけるべく体を密着させた一瞬に殺られてしまう
危険があると、合気使いの連中はいいますし…
どうせなら合気も柔術もひっくるめての「柔」やあるいは、シャーロック・ホームズの能くするところの
バリツを大藪ヒーローたちが修得していてくれるといいのですけどね(ちょっとめちゃくちゃ)
それに主に警察官のやる格闘技だし、と官憲に対する反発心から
「ダメだよ」と持ち出してきた部分もあるかもしれません。プロレスラー崩れの用心棒が簡単にやられてしまう、
世の中で強いと思われているモノのさらに上をいくという主人公の強さを表しているのかも。
睾丸蹴りは相手が内股に足をすぼめてしまえば決まったとしても効きが弱くなる…けれど決まれば一撃必殺に
相手の戦闘能力を喪失せしめるでしょうし、何より読者が相手のダメージを想像する時に、非常に痛い
イメージを与えられる。その辺りの読者の感じ方、も考えて痛い技を考えているのかもしれません。
女性の腰を蹴る場合には尻を蹴って尾てい骨にヒビを入らせることが多いようですが…
手刀で首筋を一撃して相手をくたばらせる、のイメージ元はリキドーザンの空手チョップからかもしれませんが
主にローキックでの強烈な蹴りで行きずりのケンカの片を付けるのは、作者が引揚者だった少年時代の
朝鮮人の使う、爪先を相手に食い込ませる蹴りの痛さからかもしれません。
169 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 16:23:28 ID:Y/kwVrjf
しかし仮に格闘メインではないとしても、他のジャンルも半可通じゃないかという疑惑もふと沸いてくるな。
まあ、それらをもっともらしく書き上げるのが筆力というものなんだろうが。
この点での才能に異論のある読者はいまい。
170 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/19(月) 21:21:06 ID:0srKTaR9
正確には、大藪氏はその作品スタイルに影響を受けた作家・作品のひとつとして、
「ヘミングウェイ「大きな二つの心臓の河」などのニック・アダムス物」
(「荒野からの銃火」収録「僕のハードボイルド」より)
と書いている。「なるほどな」という感がしないでもない。
この作品(大久保康雄訳、新潮文庫ヘミングウェイ短編集では「心が二つある大きな川」というタイトルになっている)、全編が抑制された無駄が無い語りに貫かれた、
まさに「ヘッドハンター」風の作である。
ただし、「インディアン部落」の父に対する精神的な依存心がかいま見えるニック少年、
「殺し屋」(ハードボイルド小説の典型と言われている)の死という運命に対する
傍観者に過ぎないニック青年は、大藪ワールドからは遠い立位置にあるやに思う。
こうして、大藪春彦というフィルターを通じて、他の作家を読んでみる試みも
面白いものがある。
>>159 >「アスファルトの虎」で日本での猪猟の話が出てきましたし。
「偽装諜報員」の矢吹貴も、イノシシ猟の後に猟仲間たちと鍋を
楽しんでいる最中に呼び出しを受けるというシーンがありました。
身分を隠して、けっこう和気藹々とやっていたようです。高見沢は
ともかく片山健一などは密猟者として単独猟をやっていましたし、
その“職種”ゆえに単独で猟をすることが多い大藪小説の主人公
たちの中では珍しいと思います。
>同じ部類では、私は「唇に微笑心に拳銃」の方が内容的に好きですね。
私もです。冒頭の嵐の海で孤軍奮闘するシーンでは若林の強靱さがよく分かりますし、
その後に改造フロンテで疾走する場面までが特に気に入っています。
>>165 柔道は優れた格闘技のひとつだと思いますが、実戦において相手が
刃物を持っていたり集団だった場合には空手のような打撃系の格闘技の
方が有利のようです。「空手バカ一代」の原作者である楫原一騎は
柔道をやっていましたが、同じく柔道の有段者だった知人が喧嘩で
刃物を持った相手に刺殺されて空手を習いはじめたという話を読んだ
記憶があります。警察官のように複数で犯人を制圧する場合は柔道
方が適しているでしょうね。
大藪春彦自身は少年時代の喧嘩でテコンドーの頭突きや蹴りが実用的
だと判断したようです。その理由は「汚れた英雄」にも出ていますが、
あの関節技の名人である藤原ですら「喧嘩の時にはどんな技を使いますか?」
という質問に「頭突きと蹴りだな」と答えていました。ただ、伊達邦彦や
片山健一などは柔道もマスターしていたようですし、「野獣は、死なず」
ではグレイシー柔術も登場しています。
>>168 >バリツを大藪ヒーローたちが修得していてくれるといいのですけどね(ちょっとめちゃくちゃ)
やっぱりボクシングですよ。「紳士は常にストレートだ!」と言いながら悪党を
ノックアウトするのです(分かる人だけ分かってください
173 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 21:56:15 ID:Ph0pavLh
>>172 > 「紳士は常にストレートだ!」と言いながら悪党をノックアウトするのです
露口茂の声でw
174 :
名無しのオプ:2005/12/19(月) 22:03:26 ID:ZRg+uRp8
>>172 武道板にでも行って勉強することをお勧めします。
聞きかじりの薀蓄を振りかざすのは半可通の見本みたいで見苦しいです。
>>174 喩え半可通でも、それは問題ない。大藪的ディティールを語るためのものだから。
大上段にご高説らしきことを唱えられても、大藪作品の話をしない奴はここでは邪魔。
今日は「沈黙の刺客」(徳間文庫)を古本屋で買って、帰りの電車内で読んでいました。
肩の凝らない…というか登場人物がみんな、あっという間に死んで行くので
数河に読めちゃうような印象でした。
176 :
162:2005/12/19(月) 22:51:56 ID:gGGHZDwr
皆さんそれぞれの洞察がうかがえて楽しかったです。
半可通を連発する、覚えたての単語を使いたがる中学生みたいな人もいますが……
格闘シーンが打撃系ばっかでちょっと…みたいな書き込みしててなんですが
個人的には、汚れた英雄でのボクサー相手に膝関節を正面から蹴り砕いたシーンが印象深いです。
すごく実践的だと思いますが、相手は一生後遺症が残るでしょうねぇ(苦笑)
反対に1番……と思ったシーンは、戦士の挽歌の電パチ棒持ったヤクザの首を
手刀で叩き斬ったシーン。あんたはヒグマかってw
洗面器いっぱいの血を流した経験があるだけに、先生も頭突きの有効性は身にしみて
わかっていたでしょうね。でも、格闘シーンで頭突きを得意技にする主人公は
かっこう良くないですものねw
先生は、エンターテイメントを書いているということを良く自覚されていたってことでしょうか。
>>155 >「輪殺の掟」を読んだつもりでいて、全く手をつけていなかったことが判明。
今日は久しぶりに「輪殺の掟」を読んでみました。女ガン・スミスの知子が出てくる
場面を読んでいて、以前に「GUN SMITH CATS」というコミックスの主人公で、これまた
少女のガン・スミスである主人公のラリーは、この知子からヒントを得たのではないかと
考えたことを思い出しました(射撃の轟音に濡れてしまうところとか)
>>176 >反対に1番……と思ったシーンは、戦士の挽歌の電パチ棒持ったヤクザの首を
>手刀で叩き斬ったシーン。あんたはヒグマかってw
未読の方がいるといけないので作品名とかは伏せますが、素手で首を絞めて最後には
千切ってしまった主人公もいます。矢吹貴は木刀で相手の手首を切断しますし、
西城秀夫は片手に二人の男をぶら下げることが出来る。このあたりを凄いと思うか
バカバカしいと思うかで、大藪ファンになるかどうかが決まったりします。
>>177 「処刑軍団」は冒頭あたりをぱらぱらめくって楽しさを心の中でふくらませたまま、
「ウインチェスターM70」は米軍ハウスから拳銃と弾を強奪して逃げ切ろうとしている辺り、
「輪殺の掟」は…角川文庫版の表紙の外人のオッパイをニヤニヤしながら眺めている辺りです。
「フリークはプロにゃなれねえ…」
「輪殺の掟」私も知子のシーンは好きですね
308ノルマ・マグナムライフルのカスタム描写が詳しくて
このライフル、「長く熱い復讐」でもでてきますし。
単に銃の説明だけでなく、作者本人も所持していて撃っているので
色々と出てくる銃器に関する描写は、半可通じゃ書けない逸品な物だと思います。
格闘で、軍隊格闘の本ってのを読んだ事があるのですが、あまり派手な技ってありませんね。
自衛隊の格闘は日本拳法が基本みたいですが、蹴りは中段前蹴りが基本で、足をあまり高くあげませんし。
手もストレートかフックぐらいですし。
軍隊では素手による格闘は、銃やナイフが無いあるいは使えないときの緊急手段みたいですし
短期間で育成しなければならないので、基本的で実用的な技を教えているみたいです。
あと、止めまできっちり入れる分、酷いですけど。
>>177 ガンスミスキャッツと言えば
スレ違いになるのであまり書けませんが
主人公はチェコ製Cz75使ってましたね。
これは「獣達の黙示録」で西城が使う事になる銃ですが。
アメリカにガンスミス専門学校がありますが、日本人も受講できる
ガンスミス学校があるみたいです。
マジで受講したいです…
182 :
ブル:2005/12/20(火) 01:51:33 ID:USVPXmnJ
格闘における蹴り、ハイキックは実践向きじゃないと、映画では派手なハイキック連発してたブルース・リーも言ってました(笑
やっぱり大藪氏は実践的な事も解ってたと思う。金的狙いは、ルールとか正々堂々と言ったキレイ事のない実践では、一番効果的で当然かなとも思う。
「処刑の掟」が読みたいと思いながら古本屋を探しても見当たらない…
で、次に何読もうか迷いながら、「若き獅子の最期」を再読している。
>>180 >「輪殺の掟」私も知子のシーンは好きですね
あのシーンや最初の方の銃撃戦で、テフロン加工の弾丸で敵の連中が盾にしたテーブルごと
撃ち抜いて倒す場面、さらにラスト近くの“茶番の銃撃戦”あたりが気に入っています。
>格闘で、軍隊格闘の本ってのを読んだ事があるのですが、あまり派手な技ってありませんね。
バラントレーの若殿氏が書かれている通り、銃を使わない近接戦闘はナイフがメインの
ようですし、多くの場合は素人に教えることになるので習得しやすく効果的な技が
多くなるようです。金的蹴りや安全靴を履いたことを想定した爪先での蹴りなども
含まれていますが、これは大藪作品によく登場しますね。
>>181 >主人公はチェコ製Cz75使ってましたね。
高見沢優も使って、かなり気に入っているようでした。個人的には片山健一が愛用していた
GIコルトにけっこう思い入れがあります。
>>182 >格闘における蹴り、ハイキックは実践向きじゃないと、
フルコンタクト系の空手をやっている人の話では、実用的なのはローや前蹴りなどだ
そうです。金的蹴りでもそれなりの練習は必要で、素人にとっていちばん効果的な
足技は爪先での脛蹴りなどらしいです。大藪作品では金的蹴りの他、爪先で膝や脛を破壊する場面などが良く出てきますね。手技に関しては手刀の他に
やはりボクシング系のパンチが多いようです。
186 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 12:20:43 ID:eiNQyAoi
しかし・・・特定コテ数人のスレと化したなぁ
これだけウンチクを並べられると、普通に語りたい人が臆してレスしづらいだろう
コテ氏たちに悪気はないのは分かるがね。でも書斎とは別のカタチでスレを過疎化してるな
>>186 作品を読んだ、またはこれから読もうとしている大藪読者同士の感想の述べ合いが
ウンチクに見える貴君には何らかの複合観念があるのではないか。
188 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 12:47:30 ID:eiNQyAoi
どう捉えようが自由だが、以前よりも更にレス者が減ったのは確かだろう。
それぐらいわかると思うが?単に書斎の荒らしだけではないということだよ
傍観的に見てると見えるものもある。自分がその輪の中に入ってると気づかないものだ。
190 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 12:50:40 ID:hIeUseWV
書斎の荒らしにより荒廃したのを他人のせいにするなや
191 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 14:25:54 ID:JTeniKLR
書斎 以 外 の コテハンを叩く「ルール違反のレス」は、確かに激減したな。
要するに「書斎の荒らし」が減ったということ。快適至極ですよ。
192 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 17:27:29 ID:hIeUseWV
住民の間で書斎は荒らしというコンセンサスが得られたようだな
193 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 19:38:54 ID:doiL132Q
今の時代だったら、大薮氏の主人公はどんな拳銃を使っていますかねえ
やはりグロッグあたりかな?
>>193 何を使っているんでしょうね…
「餓狼の弾痕」や「暴力租界」では、サイレンサーの付いたベレッタ92FやSIGP226を使ってましたが
時代にあった新しい拳銃を使っているか、案外コルト・ガバメントみたいに昔から定評のある拳銃を使っているかも
>>193 >>194 私が自分で勝手に“大藪作品の集大成”を思っている「アスファルトの虎」の
高見沢優は、チューンアップしたGIコルトを所持しています。そして裏の
仕事をするようになってからはワルサーP38、シグ・ザウエルP226、CZ75、
ベレッタM92SBF、ベレッタM92Fといった拳銃を使います。これらは作者の
お気に入りの銃でもあったのではないでしょうか。少なくともGIコルトと
P226は実際に撃っています。「孤高の狙撃手」での作者の言葉によると、
主人公たちの多くが軍用銃を使うのが信頼性が高いからだそうです。
そういえば「傭兵たちの挽歌」の片山健一がこれもチューンアップした
GIコルトを持っていったのは、性能と信頼性の高さの他に現地に米軍基地が
あるために実包や部品の調達がしやすいというのも理由のひとつだった
ようです。
つまり銃としての性能が良いだけでは駄目で、故障が少なく頑丈で実包の
入手も容易であることが重要なわけです。私のような素人は、こういった
“プロの視点”にまた夢中になってしまいます。
196 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/20(火) 21:20:30 ID:Hfvdil96
大藪氏が格闘技の中でも相撲には興味が無いか、愛着を感じていないのは、
「狼の追跡」を読むとわかる。
この作品、醜男の元相撲レスラーが主役という異色作だが、主人公の特異なキャラを
活かした場面は殆ど無いまま終わってしまう。
197 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 21:43:14 ID:rfVuOJpE
空手が強くて柔道、相撲が弱いというのは2ちゃん格板に巣食う厨房と同じメンタリティだなあ。
>>196 >この作品、醜男の元相撲レスラーが主役という異色作だが、主人公の特異なキャラを
>活かした場面は殆ど無いまま終わってしまう。
安土穣の力士時代の描写には多くのページが割かれ、さらに力士としての
身体的戦闘能力(体格に似合わぬスピードやパワーなど)についても言及され、
相撲技の他に実践的なぶちかましなどで敵を倒すシーンも出てきます。
「殆ど無い」は主観的意見であり、事実は明らかに違います。
199 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 22:27:31 ID:JTeniKLR
また、読んでもいない本を読んだふりか、半可通のジイサンがwwww
202 :
名無しのオプ:2005/12/20(火) 23:00:35 ID:sHn1GZSR
スルーで。
>>193 手の一部になるほどに使い込める質感を持った銃となると…難しいですね。
ナイフに新型の定番がなかなか生まれないように、ハンドガンも悪く言えば
旧来然たるものこそが"枯れている”が故に選ばれる傾向はあるでしょうね。
銃にとって必要なのは「操作性」と「命中率」かと思います。
ある程度はメーカー品云々てのもあるでしょうが、あとは自分なりに使い易いように
カスタムしていく他は無いかもしれませんね。
作中に出てくる銃、特にライフルは主人公が自分で用途に合わせて使い易いように色々とカスタムしていますし。
あとは、使い込んでその銃に慣れるしかないのではないかと。
>>203 >旧来然たるものこそが"枯れている”が故に選ばれる傾向はあるでしょうね。
最新の銃も軍や警察などが一定期間使い、また作者が実際に射撃する機会があって
その信頼性に間違いがないと分かってからでないと、少なくとも主人公に使って
もらうことはできないでしょうね。
>>204 ハンドガンからライフルまで、銃に関する記述や試射シーンの情報量の
多さではトップクラスの「傭兵たちの挽歌」では、前述の通り主人公の
片山健一がGIコルトを使っています。彼がその銃を選んだ理由として、
「速射性と命中精度と堅牢性と殺傷力のバランスの良さ」を挙げています。
最後の「バランスの良さ」というのが特に重要で、射撃の試合ではなく
実戦で使う銃は「命中精度さえ良ければ」というわけにはいかない。
「諜報局破壊班員」で邦彦が乗るフェラリ二五〇GTベルリネッタに関して
同僚のヴィットリオが「世の中にはこのベルリネッタより早い車はある。
もっと操縦しやすい車もある。もっと乗り心地のいい車もある。だけど、
すべてを総合してみて、こいつにかなう車はない」と言っていますが、
必要な様子がすべて合格点で尚かつトータルのバランスが良いというのが
大藪作品の主人公たちの基準なのでしょう。
>作中に出てくる銃、特にライフルは主人公が自分で用途に合わせて使い易いように色々とカスタムしていますし。
「傭兵たちの挽歌」では他の作品と比較しても特に銃の試射シーンが多い
ですが、特にウィンチェスターM70を試射する場面は素晴らしいと思います。
あと、少年時代のリー・エンフィールド・マークIIIをカスタマイズする
という部分も。
207 :
名無しのオプ:2005/12/21(水) 08:32:01 ID:EYJl3UsE
>200
書斎の記述に正確さを求めても無駄です
「コテハン叩き」「些細な間違い」「色眼鏡で見るな」「揚げ足とり」などと名無しでわめくだけ
もともと書斎はあなたと議論出来るほどの知識も能力もありません
>>207 御助言、ありがとうございます。基本的に「へぇ」で終わる内容については
スルーですが、大藪作品をこれから読もうとしている方々に誤解を与える
間違った記述だけは指摘と訂正をしておきたいと考えています。でも確かに
本人への質問は時間の無駄ですね。了解です。
209 :
207:2005/12/21(水) 10:46:07 ID:EYJl3UsE
>208
あ、掟氏へ苦情みたいになってしまいましたが、そういう意図はありません
過去に私も同じことをして不快な思いをしましたので、止めた方がいいですよ、という意味です
書斎への質問という形式だといつまでもグダグタ言い訳するので、単に誤りの訂正だけにした方がいいと思います
210 :
名無しのオプ:2005/12/21(水) 12:15:20 ID:V9OqUhPQ
拳銃談義面白いですね。
今の映画だとグロックが出てくること多いですが、あのヌメっとしたスタイリングは
先生は好きになれなかったかもしれませんね。
伊達邦彦が「マンハッタン核作戦」で使ったワルサーP38改が印象深いです。
これが短機関銃だと、ウージー。昔の作品だとグリースガンでほぼ決まりなんですけどね。
特殊部隊だとH&Kが幅きかせてますが、大藪主人公はあまり使いませんね。
ウージーのように分解が容易でなかったり、埃や砂塵に弱い弱点があるんでしょうか(知識なし)?
>>209 書かれたことは理解しているつもりですので、気にしないでください。
>>210 確かにグロッグは作者が好きになれなかったのかも知れませんね。
>伊達邦彦が「マンハッタン核作戦」で使ったワルサーP38改が印象深いです。
大藪春彦自身、ワルサーP38が伊達邦彦のキャラクターにいちばん相応しい
ということを書いていますが、あの装弾数を倍にした改造ワルサーは確かに
カッコイイと思います。金張りのワルサーも捨てがたいですが(成金趣味
>特殊部隊だとH&Kが幅きかせてますが、大藪主人公はあまり使いませんね。
星島弘シリーズで彼の相棒となるピーター・ビュルガーは元GSG9ということも
あってH&K・MP5で見事な射撃テクニックを披露してくれますね。
>>210 H&KのSMGが出てくる作品…
憶えている限りだと「暴力租界」のMP5のSDタイプ、どの作品かは忘れましたがウェポンハンターシリーズで一つ。
あまり試射していないので、登場させられなかったのですかね?
グリースガン、トミーガンは米軍の兵器でしたので、米軍基地に出入りしているときに試射していたのかも
ウージーも海外で試射していたのでは?
あと、グリースガンやウージーは元々、命中率より生産性、安価性、多弾性等を求めた「戦争用の兵器」って
観点だったかと。
H&KはSMGに命中率を求めて、その代わり構造が複雑になって高価になり、
また戦争でのアサルトライフルの高性能化により元は売れなかったみたいです。
ですが近年多くなってきた、ハイジャック事件や市内でのテロリスト戦闘等、他の人を巻き込む可能性のある戦闘では
ライフル弾では弾が強力で目標を貫通して他人に被害を及ぼすため、それを防ぐために拳銃弾をつかう
SMGが適任だったみたいです。
有名な話でハイジャック犯に当時の西ドイツ国境警備隊(GSG9)がMP5を持って突入して成果を上げたため
特殊部隊向けに全世界に広がっていったみたいです。
突っ込みありまくりと思いますので、ご指摘あったらお願いします。
>>212 >グリースガン、トミーガンは米軍の兵器でしたので、米軍基地に出入りしているときに試射していたのかも
少なくともグリースガンとイングラム。MAC10はアメリカで撃ったことが
ありますね。1981年のアメリカ射撃旅行の時のようです。
>>213 つい最近読んだのですが、光文社の「孤高の狙撃者」でアメリカでの射撃旅行の話が載ってますね。
SMGでは他にS&WM76を撃ってます。
>>212 >H&KのSMGが出てくる作品…
>憶えている限りだと「暴力租界」のMP5のSDタイプ、どの作品かは忘れましたがウェポンハンターシリーズで一つ。
ちょっと勘違いしていましたが、
>>211で書いた作品(「アウトバーン0号作戦」)
ではピーターの他に星島自身もラストの襲撃シーンでH&K・MP5を使っています。
あと、同じウェポンハンター・シリーズでは「香港破壊作戦」でサープラス屋の
親父のコレクションとしてH&K・MP5A3が出てきます。使用はされていませんが。
>>214 「孤高の狙撃者」は撃った銃について詳細な記述があるので、ファンに
とっては貴重な資料ですよね。このアメリカ射撃旅行の時の体験は
「アスファルトの虎」でも高見沢優の経験として書かれています。
>>215 そうでした、「アウトバーン0号作戦」でした。
ウェポンハンターシリーズは途中から、金塊探したりダイヤ探したりと
大藪式インディジョーンズっぽく感じました。
>>216 「アスファルトの虎」では高見沢がアメリカで射撃ツアーに出る話がありましたね。
たしかに色々撃ってます。
M60まで撃ってました。
>>217 >M60まで撃ってました。
「孤高の狙撃者」によると、アメリカ射撃旅行の最大の目的はM60を撃つこと
だったにも関わらず最初の予定地での射撃がキャンセルになって大藪春彦は
かなりイライラしたようですね。結局、帰国直前に撃つことができたわけで、
高見沢がアメリカだけでなく帰国してからもヤクザや暴走族や警察官たちに
向けて撃ちまくったのは、この時の体験が強烈だったからでしょうね。
「孤高の狙撃者」での話では、私はダブル・ライフルを試射した話がよかったです。
余談ですが、600ニトロ・エクスプレス弾を使用するリボルバーが存在するそうです。
>>220 ええ、まんまこれです。
しかし、約十三インチのロングバレルで六割性能ですか…
その前に撃てません…
話を戻して、そう言えばもうそろそろクリスマスが近づいてきてますね。
私はクリスマスと言うと、「野獣死すべし」で邦彦が博打場の胴元を襲って金を巻き上げた
ことを思い出します。
222 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/21(水) 21:52:59 ID:fgDLyE4I
前にミステリ板の大藪スレに伊達邦彦諜報員もの、ウェポン・ハンター・シリーズ等
についてプロット提供、代作を示唆するレスがあったが、これこそ事情通によるもの
ではないかと、今だに思っている。
特に後期作品には、あまりにらしくないものが多いように思うのだ。
意外に「餓狼の弾痕」なんかは、大藪風の強引な力業が感じられ、本人の手による
ものに間違いないとは思うが。
223 :
名無しのオプ:2005/12/21(水) 22:07:43 ID:ZCs2rRHw
もうすぐ拘置所
224 :
名無しのオプ:2005/12/21(水) 22:09:54 ID:GvLijuXj
ようやくアイテムコテの馴れ合いから抜け出しつつあるなあ。
実に喜ばしいことだ。スレが削除されずにすむぞ。
225 :
名無しのオプ:2005/12/21(水) 22:19:45 ID:7h5hwyBY
読んでない、もしくは解説を読んだだけ、もしくはさわりとラストを読んだだけを前提に
相変わらず駄文の垂れ流しだが、書斎なりに努力が伺える。 評価−5点
>私はクリスマスと言うと、「野獣死すべし」で邦彦が博打場の胴元を襲って金を巻き上げた
>ことを思い出します。
私は「野獣は、死なず」では“4月4日”に関する記述が印象に残っています。
クリスマスに関しては、もう田口のボディガード軍団のクリスマス・ツリーの
印象が強烈でこれしかないという感じです。おまいら、けっこう可愛いぞ、みたいな。
孤高の狙撃「手」なんじゃないかと(ぽつり)
大藪は自分で撃った、触った銃でないと描けない、と言うようなことを、
資料だけ見てそれらしく造ったドンパチ・アクション作品に対して述べていたようですね。
コルト社は.45口径のリボルバーは生産してない
>>227 >孤高の狙撃「手」なんじゃないかと(ぽつり)
_| ̄|○
>大藪は自分で撃った、触った銃でないと描けない、と言うようなことを、
まあトカレフやナガンなどを実際に撃ったかどうかは不明ですが、大部分の
銃器に関してはそうだったみたいですね。車に関しても積極的に試乗とか
していたみたいですし。良くも悪くも自分自身の経験を核に話を作る人
だったのだと思います。
229 :
バラントレーの若殿 ◆F0IX3NOVKg :2005/12/22(木) 11:24:47 ID:WyIO+s35
>>227 銃火氏…ごもっとも…orz
狙撃「手」だった…
ところで、コルト社が・45リボルバーの生産をしていないとは?
今現在の話ですか?
過去にコルトはM1917リボルバー作ってましたが…
あれって別物なんですか?
やべ、ageてしまった。
下げます。
231 :
名無しのオプ:2005/12/22(木) 11:59:11 ID:cxolf88x
バラントレーage癖露見と複数回線疑惑
232 :
名無しのオプ:2005/12/22(木) 12:13:52 ID:8gLWcWxU
そりゃ書斎サイドだろ
ID出る板に変わったら急におとなしくなったがなW
233 :
名無しのオプ:2005/12/22(木) 12:37:19 ID:cxolf88x
234 :
名無しのオプ:2005/12/22(木) 12:47:46 ID:38r0dYsW
銃談義で盛り上がっているところ突然すいません。
少し以前の話です。
ネット上で「大藪春彦さんと私」というエッセイを読みました。
書いた人を仮にA氏とします。
A氏は1971年にアメリカでの銃修行を終え帰国。
同年、全日本ライフル選手権で大藪氏と知り合い
それが縁で大藪氏の銃メンテナンスを担当するようになったそうだ。
A氏によれば大藪氏は
*射撃は、まあそこそこ撃っていた
*あまり女性にモテモテではない
*海外ハンティングは出版社が一切丸抱えだった
*ニュージーランドハンティングは、そのほとんどが
ヘリコプターでの移動だった
*私(A氏)も不摂生と自堕落な生活で大藪さんと
同じような体型になった
そうである。
また、ある酒席でA氏が「陰毛の色と頭髪(眉毛)の色は同じですよ」
と言うと大藪氏が非常に驚いたと。
A氏にすれば「こんなことは常識だろうに」と思ったそうだ。
ここで話は突然変わる。
つい先日、私は「奴に手錠を…」を読んだ。
1970年7月から「週刊アサヒ芸能」に連載されたものだ。
そして連載開始から9週目(1970年10月)に
ユースホステルが掲載される。
この章にはカーリンという黒髪の女性が現れる。
主人公である白鳥はカーリンの下の毛がブロンドであることから
(カーリンの)髪は黒く染めているものだと察する。
そうなのだ。
大藪氏も当然、上の毛と下の毛の関連を知っていたのだ。
知っていたのに持ち前のサービス精神で驚いて見せたのだ。
大藪氏は1964年に東南アジア、ヨーロッパを旅行し
1969年には取材でアメリカ、ヨーロッパを歴訪している。
以降は毎年海外取材を行っている。
徹底した体験主義者である大藪氏は当然、彼の地の
「食」、「酒」、「女」も充分に知り尽くしているだろう。
A氏の文章を読んで大藪氏の優しさの一面を垣間見る事が出来た
という意味では私にとっては意味のあるエッセイであった。
237 :
名無しのオプ:2005/12/22(木) 16:51:20 ID:8gLWcWxU
>233
書斎乙w
>>235 >ネット上で「大藪春彦さんと私」というエッセイを読みました。
私も以前に読みましたが、あまり気分の良い内容ではなかったです。
最後にフォローは入っていますが、私には大藪春彦という作家の
素顔というより、無知と偏見による巧妙な中傷文に思えます。
ハンティング(“ハンテング”て……)が出版社丸抱えだから
評価が低いなどというのは、日本の狩猟界がいかに偏狭で嫉妬深い
ものであるかということの証明でしょう。実際、作品の中で日本の
狩猟雑誌に自分満足なグラビアを載せ続けるアホな人物に関して
皮肉たっぷりの描写もありましたし。プロの作家が出版社の援助で
ハンティングを行い、それを作品の中に活かすことで出版社側に
元を取らせる。これは極めて当たり前のことです。逆に彼ほどの
作家に自前でハンティングをさせたら、出版社の恥でしょう。
晩年の衰えた姿をさらして、いったい何がしたいのか謎です。
>>236での名無しは、死なず氏が書かれているように、大藪春彦は
早い時期から世界各国を旅して酒と女と銃を体験していますから、
あのエピソードでファンが感じるのは大藪春彦という作家の優しさと
それに気がつかないAの愚かさだけですね。
>>229 うろ覚えですが平井和正「ウルフガイシリーズ」の西城恵が
、たしかコルト社製の45口径のマグナムリボルバーを使っていたのですが、
それをさして「コルト社は〜生産云々〜」と指摘するファンがいたという話をどこかで読んで、
「細かいところにこだわる人もいるものだな」、と驚いたのを思い出したもので。(自嘲)
>>235 いろんな武勇伝はあるようだけど、大藪春彦という人は実際の所は謎の、
奥深い人だと思ってたから、それもそれで面白いと思った。人間なんだねって。
でも、大藪ヒーローは作者自身がモデルで、筋骨隆々非情ヴァイオレンス(以下省略)
な男だと思って読んでいる読者って、そんなにいるのかなあと思ったなあ。
大藪春彦が生きていたら、是非ともサインをもらって握手したいと思う。
その気持ちは本人の実像とやらがどうであろうと変わらないなあ。
241 :
名無しのオプ:2005/12/22(木) 21:56:26 ID:yJDRDdJm
>>239 西城が使っていたのはルガーブラックホークの44マグじゃなかったですか?
当時ブラックホークには44マグがなかったのを指摘されたと記憶しているのですか?
>>241 あ、それですそれ。全くうろ覚えも甚だしい…
やっぱり西城恵の西城って、あの西城なんでしょうか?
西城秀樹からとっているのかしら(懸命に話をそらそうとしている)
名前についての話では…
何かのあとがきで読んだのですが
大藪作品での敵役(首相は別として)の名前は
憎い編集者の名前から付けたって話があったそうです。
と、そんなあとがきを書いた人の名前はたしか「権藤」でした…
皆さん大藪作品で見たことありますよね?
「輪殺の掟」を読み進めていますが、首を切断、そしてその狩った生首を、敵の関係者に
背負わせて恐怖を煽るシーンが多いのは、主人公達の本当かどうかわからない経歴
(パレスチナ・ゲリラ上がり)を意識してのことかと思った。
主人公の一人が隠し持った無線で仲間に連絡をとるシーン、珍しく行動描写に「!」マークが
使われていてびっくり。いろいろ考えてしまいました。
246 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 10:57:18 ID:PCVSfGSH
247 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 11:45:42 ID:lhw4zx14
248 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 17:29:04 ID:BHSreP3L
そのうちバラントレーの日記スレになるね。 どこかの大藪スレと同じだね。
249 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 17:43:07 ID:PK93EMuH
>>248 最悪板の被害者スレは書斎魔神の観察日記なんだけどね…
来年は裁判記録も付けられそうだよ、良かったね。
251 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 18:44:59 ID:l57QGlHl
はいはいスルースルー
252 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 19:43:16 ID:BHSreP3L
反バラントレーも多そうだねw
反書斎はたくさんいても、反バラントレーなんて一人しかいないだろw
ところで、例の書類は週明け早々に当局に提出してくるのでお楽しみに。
添付資料が多すぎて整理するのが大変だよw
254 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 20:04:30 ID:NZkt7Y73
こりゃ一部コテハンの馴れ合い占有スレだな。十分削除されるに値する。
255 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 20:18:28 ID:uiBNR860
256 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 20:18:42 ID:2gDMrRn5
>>253 お疲れ様ですw
あと一応このスレでは彼奴らはスルーってことでお願いします。
>>245 生首を背負わせて敵の本拠地に送らせるというパターンで印象に
残るのは「長く熱い復讐」です。背負った男に対する仕打ちも容赦が
なくて、敵に与える心理的ダメージも計り知れないものがあったと
思います。
>>256 すいません、遊んでしまいました。
>>257 あれ、「長く熱い〜」でそんなシーンありましたっけ?
生首は爆弾入り生首ならありましたが…
生首背負うのは「黒豹の鎮魂歌」ではありましたが。
>>258 い、いかん……“権の生首”とごっちゃにしてました。確かに
>>257は
「黒豹の鎮魂歌」の方でした。訂正します。
“権の生首”から後の展開は、読んでいて背筋が寒くなります。主人公が
ああいう形で負傷するというのは珍しいですから。
>>259 トドメの突っ込みになりそうですが…
「長く熱い〜」では生首は江藤です…
261 :
名無しのオプ:2005/12/23(金) 22:19:32 ID:BHSreP3L
日記乙。
>>260 あー、なるべくネタバレしないように書いていたら、かえってグズグズに
なってしまいました。以下、「長く熱い復讐」と「黒豹の鎮魂歌」を未読の
方はネタバレになりますので注意してください。
>>245 >首を切断、そしてその狩った生首を、敵の関係者に背負わせて恐怖を煽る
生首を背負わせて敵の本拠地に送らせるというパターンで印象に
残るのは「黒豹の鎮魂歌」です。腐敗しかけた森山の生首を縛り
つけられ、手足の腱を切断された上に話ができないように舌の半分も
切り取られた白木が芋虫のように桜田の屋敷へと這っていく……。
桜田でなくても腰を抜かして当然ですね。
>>258 >生首は爆弾入り生首ならありましたが…
「長く熱い復讐」で権が江藤の生首に爆弾を仕掛けて投げつけ、
鷲尾の右肘を吹っ飛ばします。その前にも鷲尾は権の影武者の
寝ているベッドに仕掛けられた爆弾で大ケガをしているのですが、
某短編でも最後に敵を射殺した途端に身体に仕掛けていた爆弾が
爆発して主人公と共に肉片となって四散するというオチがあり
ました。銃の腕に自信がない者でも油断はできませんね。
>>245 >主人公の一人が隠し持った無線で仲間に連絡をとるシーン、珍しく行動描写に「!」マークが
「傭兵たちの挽歌」の後編や「ヘッドハンター」にも「!」マークの文章が
ありますね。たまに出てくるとインパクトあります。
>>262 掟氏
こっちの読解力が足んなかったみたいです。
モロにネタバレ内容になっちまいました…orz
家の片隅にしまったまま、放置状態だったレコードの中に「SUPER GUN 〜大藪春彦の世界」という
日本コロムビアの見本盤があった。内容は、角川映画「野獣死すべし」の劇伴が数曲入っている以外は
英語での銃器(使用弾薬の銘柄も)の説明と、射撃音の連続という代物でした。
>>264 いや、あれは明らかに私の書き方が悪かったので気にしないでください。
昨日は私の住む地域も雪が降り積もりました。雪の中を歩きながら、
「汚れた英雄」で晶夫が氷雨の中を別荘に戻り、熱いボルシチを胃に
おさめて薄く汗をかき、さらに塩とラード入りの飯や記事の骨付き
唐揚げをたいらげてから自分の冷たい部屋に戻り、ベッドの中で
「マスター・オブ・バラントレー」を読むシーンを思い出しました。
深夜に眠りについて目を覚ますと外は雪景色になっていて、今度は
「現代の英雄」を読み耽る。青春時代特有の、書物によって大きく
心を動かされる瞬間。
>>266 大藪作品の主人公達は、欧米人並の食生活で体力や体躯を培いますが、
特に寒冷な時には体力の消費に比例して、カロリーを摂らないといけないのでしょうね。
高見沢優が眠れない時や暇つぶしに読んでいた「角川文庫」ははたしてどんな本だったのでしょうね。
>>267 大藪春彦自身、後に「アスファルトの虎」でかつての食生活を反省
した記述をしていますが、終戦直後の混乱期で飢餓を体験した人々の
食べ物への執着は凄まじいものがあるのでしょう。だから彼自身も
それまでの食生活を反省することはあっても後悔はしていなかったと
思います。
>特に寒冷な時には体力の消費に比例して、カロリーを摂らないといけないのでしょうね。
「この寒さでは、一回に肉を二キロは食わないとスタミナが衰える」
>高見沢優が眠れない時や暇つぶしに読んでいた「角川文庫」ははたしてどんな本だったのでしょうね。
何だったんでしょう。「チベット旅行記」は別の出版社みたいですね。
>>238 一体、A氏は何を言いたかったんでしょうね。
文末に「大藪さんに敬意を表して」と書いてあったのが
なんとも空々しい感じがしました…
270 :
名無しのオプ:2005/12/24(土) 15:56:09 ID:5di+Ugyc
A氏て著名人?フリーで明かしても問題ないと思うけど
>>265 >英語での銃器(使用弾薬の銘柄も)の説明と、射撃音の連続という代物でした。
もしも音楽がなくてこれだけの内容だったら、「トリビアの泉」のネタになりますね。
でも今となっては貴重な品だと思います。
>>272 3スレ前の576に同じ文章が紹介されているのだけど、
ずいぶん皆さんの反応が違う物だな、と思います。板違いだからかな?
どうも大藪はかっこわるかったという人についてどう思いますか=ユルセナイ!
というように誘導されている気がしてピンとこない。
何を考えているかが聞きたければ著者にメールを送ればいいんじゃないの?
275 :
名無しのオプ:2005/12/24(土) 19:33:09 ID:5di+Ugyc
>>272 サンクスです。そして同意。
これならA氏で充分ですね。
>>274 >ずいぶん皆さんの反応が違う物だな、と思います。板違いだからかな?
参加している方が違うのか、同じ方でも考え方が変わったのか、その辺は
分かりませんね。
>どうも大藪はかっこわるかったという人についてどう思いますか=ユルセナイ!
>というように誘導されている気がしてピンとこない。
いや、そんな誘導にひっかかるバカはいないんじゃないかな。それに私には
誘導しようとしている人がいるとは思えないです。同じ文章を読んでも、
人それぞれに印象は違います。私自身はあそこに書かれているのが客観的な
ものだとは思えなかった、というだけです。それについて本人に聞きたいと
いうこともないです。
さて、今日はクリスマス・イヴです。私も家族と楽しいひとときを過ごし
ましたが、今日の昼から読み返している「傭兵たちの挽歌」ではイヴの
買い物をしに行ったデパートで主人公の片山健一が家族を失います。
片山は家族の復讐のため孤独な戦いを開始しますが、その過程で捕らえた
三田村は薬物による幻覚から自分の家族を殺害し、それについてたいして
後悔もしていない口調で語ります。追う者と追われる者、というだけでなく、
この2人はまったく正反対の場所にいるのだと感じるようになったのは、
家族ができてからだったりします。
278 :
名無しのオプ:2005/12/24(土) 22:32:07 ID:5di+Ugyc
大藪ファンが、というより、あまり良い記事ではない気がする。
最後の項目に知られざる一面モドキと記してあるが、それが記されてないと悪口にも受け取れる
女にはモテない。銃は上手くない、・・・・・ これは別に実名出して言うことではなくないかな?
昨日は仕事でしたorz
クリスマスといえば、光洋丸の救命ボートに潜んで当夜を待つ
「野獣死すべし 復讐篇」の伊達を思い出します。昭和30年代のクリスマス。
>>276 どうも気が変に高ぶっていたようです。故人を醜悪に語ることの愚かさはともかく、
「大藪はカッコイイバイオレンス肉体人間だと世間に思われているのだ」との著者の思いこみ、
劣等感からの文章だなっていうのが丸わかりで、どうにも面白く感じられてしまったのです。
悪趣味でした。orz
最近忙しくて、書き込みしている暇がないな…
私の場合のクリスマスは以前書きましたが「野獣死すべし」の
博打場を襲って胴元から金を巻き上げるところを思い出します。
もうそろそろ、伊達が一仕事始める時間ぐらいですかね…
>>279 >昨日は仕事でしたorz
私は曜日に関係のない仕事なので、昨日も普通に仕事でした。帰宅して
日本的なイヴの過ごし方をしたわけですが、子供がいる高見沢優の家での
クリスマスは妻が女優ということもあり、かなり豪勢なものでしょうね。
>「大藪はカッコイイバイオレンス肉体人間だと世間に思われているのだ」との著者の思いこみ、
熱心なファンなら「荒野からの銃火」をはじめとするいくつかのエッセイを
読んで、大藪春彦自身がタフでもなければ女にもモテないし、射撃をはじめ
様々な失敗をすることがあるということを率直に語っていたことを知って
いますからね。
>>280 >博打場を襲って胴元から金を巻き上げるところを思い出します。
「野獣死すべし」と「野獣死すべし 復讐篇」の伊達邦彦にとっては
クリスマス・イヴは“大金が集まるチャンス”でしかないんですよね。
283 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 11:16:03 ID:Oe8VK6Il
とうとうアイテムコテ3人のスレになったね 乙
284 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 12:25:16 ID:H9DgbRPl
くだらねえことしか書けない書斎は蚊帳の外だからな。
285 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 12:47:05 ID:GFPxtP5x
しかしこれではガイドライン違反は間違いないよなあ。
286 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 14:19:41 ID:H9DgbRPl
ガイドライン違反なんかよりも自分の法律違反の心配をすればぁ?
287 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 14:34:08 ID:ONeOD/Me
288 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 15:05:17 ID:Oy1wWo3x
はいスルー、スルー。
289 :
名無しのオプ:2005/12/25(日) 20:34:13 ID:bru/OX5z
スカパーのチャンネルネコで「探偵事務所23 銭と女に弱い男」宍戸錠主演が
やってますね。原作の雰囲気とは大分違いますが。『探偵事務所23 くたばれ
悪党ども』の続編だそうなので何作かシリーズになったのかな?
>>149 >納得できます。以前、大藪は「少年の成長物語」を書きたいと言って
これを訂正します。「狼は罠に向かう」の解説に載っていましたが、
これは大藪春彦と対談した時に片岡義男が「大藪さんの自然小説が
読みたい(中略)ひとりの少年が、大藪さんにとって理想的な育ち方
をして成長していくプロセスを描いた小説」と発言したものでした。
私も本当に読んでみたかった。
>>289 角川文庫の「赤い手裏剣(孤剣改題)」の解説では「銭と女に〜」の
方が先に映画化されたような記述がありますが、実際は逆なんですね。
鈴木清順監督、宍戸錠主演ではこの後「野獣の青春」と「拳銃残酷物語」
がありますが、共に「探偵事務所23」シリーズではないようです。
>>290 よき家庭人でもあった大藪の、父親の慈愛を基とした理想的(と思われる)育ち方と、
大藪ヒーローとして、鋼鉄を鍛えるがごとき酷薄苛烈な育ち方のどちらが、少年にとって理想的
なのでしょうか。
>>292 片岡義男は「自分という個人に徹底している主人公。真の自立や、ひとり
歩きのできる人たちがでてくる小説」が読みたいと言っていました。
親の愛に恵まれてもそれに溺れず、親の愛を知らずともそれに負けず、
ひとりの人間として独立した生き方のできる少年、ということでしょうか。
昨日の有馬記念で一番人気の三冠馬が負けてしまい、競馬場が絶叫に包まれたみたいです。
と、そんな話を聞いたら「男の掟」を思い出しました。
あれは前半は銀行破りの話ですが、その金庫の金は競馬の売上金だったですし。
ところで、年末年始とかけて行動を起こす大藪作品の主人公って見かけませんね。
>>294 >と、そんな話を聞いたら「男の掟」を思い出しました。
退職金や借金をして賭けた挙げ句に、大番狂わせで多くの馬券が
紙切れになるんですよね。ストーリー的にはその後の「非情の掟」
などと似ていますが、犯行までの描写により多くのがページが割かれ、
さらに“頼りにならない弟分”がいることとその弟分の末路などは
「長く熱い復讐」あたりと共通です。
>ところで、年末年始とかけて行動を起こす大藪作品の主人公って見かけませんね。
「非情の掟」の島津は常に逃亡者なので丘陵地帯の横穴で年末年始を
過ごし、「破壊指令No.1」の矢吹貴は一般人まで犠牲にする作戦の
連続の後、クリスマスから正月明けまでは酒と女で自分を忘れて
過ごそうとしていました。やはり、戦いに明け暮れる主人公たちは
盆や正月も意味はないんでしょうね。「アスファルトの虎」の高見沢は、
なかなかけっこうな大晦日から正月を迎えたようですが。
自分が忘れているだけで、結構いたんですね。
私は年末は田舎に帰るので、向こうに置いてある残りの大藪作品を持って帰ってこられたらいいんですが。
伊達邦彦の冬の過ごし方はやはり北海道あたりで熊か鹿の狩猟ですかね。
そういえば、来年で大藪春彦氏が逝去されて十年目になるのですか…
>>296 >伊達邦彦の冬の過ごし方はやはり北海道あたりで熊か鹿の狩猟ですかね。
国内にいるならそうでしょうね。「謀略の果て」で「日本で冬を過ごすときは、
年に一度は北海道の猟野で過ごすのがこの頃の邦彦の習慣だ」とあります。
英国情報部から解放された後の邦彦も、酒池肉林の日々の後に北海道で
鈍った身体を鍛え直しています。主人公たちや作者にとって、こうして
大自然の中で猟をすることは生を燃焼させるということなのでしょうね。
大藪ヒーロー達はハンターの視点で、獲物、任務、そして世界を捉える。
その金狼の眼が、世俗の常識では許されないような行為の説得力を生む。
自然の中で人間文明の生み出した「牙」をもち、野生動物と相対する瞬間こそ、その図式がより
プリミティブに、ドメスティックに輝くのではないか。
自然は自然であって自然以外の何物でもなく、人間文明の作り出した社会道徳、法律、常識こそ、
その自然の摂理(ははは)に対する人間の言い訳や泣き言に類するのではないかと
ちょっと酔ってます。「東名高速に死す」を帰りの車内で読みました。凄く面白くて吃驚…
前に読んだときにはそうは感じなかったのだが。
「戦場の狩人」を読んでいたら
「何しろ基地外電話はチャーリーたちにズタズタにされて」というセリフがあった。
つい、笑ってしまった。
しばらくして2ちゃんに毒された自分に気付いた。
>>298 煩わしい人間関係から解放され、自分の知力と体力と銃に命を託して
獲物を追い、倒すということは完全な“個”として独立した人間に
とって自由そのもの、生きるということそのものなのでしょう。
>>299 昔の大藪作品は、「基地外」というセリフが普通に使われていたん
ですけどね。このシリーズは「戦場の狩人」と「地獄からの生還」が
特に気に入っています。
301 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 10:17:08 ID:jaaIYQE7
302 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 15:40:47 ID:oxa+ceju
これ面白そう、買おう! 昨日、ブクオフにあったな〜 でも少し遠いんで諦め
303 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 21:28:27 ID:5cBTVKjv
大藪作品の小道具として、タバコは欠かせない。
先日見つけたのが、GRADSTONE TOBACCO Co. Ltd. の
Hunterという銘柄。100mmサイズで何故か中途半端な18本入り。
パッケージは、くすんだ金色にライフルのスコープを覗いたかのような
◎に+がデザインされ、◎のなかに着弾点が赤丸でぽつんと描かれて
いる。イギリスのメーカーだが、アメリカン・ブレンドでチャコールフィルター
付きなので味は軽い。フィルターが真中から綺麗に折れるので、きつめの方が
いい人はそうすれば満足だろう。とにかくHunterという名前とパッケージデザインが
ナイスだ。タール8mg、ニコチン0.6mg。230円。
304 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 21:34:09 ID:5cBTVKjv
>>303 訂正します。
GRADSTONE ×
GLADSTONE ○
以上です。
305 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 22:42:55 ID:/Lh0b0XE
あー、そのタバコ、メンソールの方を試した事があったな。
可もなく不可もない普通のメンソールタバコだった印象が。
306 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 22:58:00 ID:DXDqiTgZ
タイムスタンプ的に、もうすぐ書斎が書き込みそうな予感。
307 :
名無しのオプ:2005/12/28(水) 23:19:35 ID:FLIEnn2P
>>305 メンソールタバコを吸うと、イソポになるという都市伝説があったような気が・・・
>>303 >大藪作品の小道具として、タバコは欠かせない。
ただ吸うだけでなく、狙撃前に風向きを調べたり、気絶させた敵の
耳の穴に突っ込んで目を覚まさせたり、中に青酸カリが仕込まれて
いたり、シガレット型拳銃の弾丸が隠されていたり、中からモルヒネの
錠剤が出てきたり……。
「野獣死すべし」で伊達邦彦はビュイックの床に煙草を吹き捨てて
踏みにじりますが、現代では完全にアウトです。でも、この作品に
おいては、犯罪開始直前の緊迫感が伝わってくる行動です。
309 :
ブル:2005/12/29(木) 08:11:26 ID:lF0Mtxe3
ちょっとご無沙汰でしたが、携帯オンリーの俺は機種変更してボタン操作の微妙な違いで書き込みしにくかった。
大藪氏がもし生きていたら、作品に携帯をどう活用してただろうなんて考えてた。
>>308 次の朝の煙草は、
雑巾をくわえたような味、
なんですよね。
310 :
名無しのオプ:2005/12/29(木) 09:18:31 ID:PNorohgv
>>307 昔から言われてる事だよね。俺は今現在ケント5ミリ100S
昔は、色々試したけど今は軽くて長持ちがいいね
また吸いたい、いや呑みたい、て表現がいいのかな?
ミスタースリムだな、大藪小説には関係ないけど金狼当時の優作が吸ってたんで。
(映画内では、どうか知らないけど)
>>307 銘柄は忘れたけどメンソールの細長いヤツを吸ってた時期があります。
イソポになるというのは私も学生時代、聞きました。
今、読んでる「戦場の狩人」の主人公、星島もメンソールは嫌いだと書かれてあった。
そうそう
>>310氏が書いているミスタースリムだった。
二種類あるんだよね。
俺も松田優作が吸ってると知って吸い始めた銘柄だ。
細長くってね洒落てた。
今はタバコ吸わないけど今でも売っているのかな?
313 :
名無しのオプ:2005/12/29(木) 15:12:55 ID:PNorohgv
314 :
名無しのオプ:2005/12/29(木) 15:37:45 ID:PxpyVl2k
ファッションに疎いワシが言うのもなんやけど、
初期の作品の主人公はイギリス風のファッションで
ビシーっとキメてた(特に邦彦)けど、中期から後期
になってくると、アメリカ風っちゅうかヘヴィーデューティー
っちゅうかカジュアルなファッションが多くなってきている
ような気がする。あとウエスターナーって言うんやろか、
カウボーイファッションしか着らん主人公もおったな。作品名
忘れたけど。先生ご本人もウエスタンファッションが好きやった
みたいやし。これはどういう心境の変化やろか、とふと思った
次第です。
315 :
名無しのオプ:2005/12/29(木) 16:38:13 ID:x02yaNgm
>>309 「黒豹の鎮魂歌」で、目標の1人を斬殺して引きあげるトラックの荷台で、
くしゃくしゃになった煙草をくわえて火をつける新城。
主人公たちは、山中のサヴァイバルなどでアルコールをしばらく断った後に
酒をあおっても酔いが早くなることは稀ですが、久しぶりに煙草を吸った
時には頭がクラクラとしてよろめいたりしますね。
田舎に帰ったので、家に置いてあった残りの大藪作品を読んでます。
「非情の掟」を久々に読みました。
大藪作品の主人公は、酒切れよりニコチン切れの方が恐怖でなかったのかと。
久々に煙草を吸った際に、ニコチンが全身に染み渡る感覚を味わっている
描写はよく出てきますし。
先日録画した「椎名誠のでっかい旅!」という番組を観ているのですが、
期待した通りにカリブー(大藪風に言うとキャリブー)をライフルで
撃って食べるシーンが出てきました。
イヌイットが疑似餌で釣った大きなレイクトラウトを生で食べたり、
13歳の少年が仕留めたカリブーをその場で解体し、腎臓や肝臓を生で
食べる。さらに胃の中の未消化の草まで食べるあたりは、まさに
「ヘッドハンター」の世界。カリブーのシチューやステーキ、それに
カレーは本当に生唾が出ました。
後半は海を知らない少年も同行させてイッカクという鯨を追い求め、
海に住むイヌイットがライフルで見事に射獲するのですが、植村直己や
C・W・ニコルの本にも出てくる“マクタク”という皮付きの脂肪の部分を
食べるのも大藪的な豪快さ。もしも「ヘッドハンター3」が書かれて
いたら、「1」で「馬で入っていけない」とされていた北極圏が舞台に
なっていたかも知れません。
>>318 そういえばありましたね、私は見逃しましたけど。
「ザ・ビッグゲーム」で図入りでカリブーの解体を説明している文があったような…
余談ですが、北海道の缶詰に「アザラシカレー」「トドカレー」ってのがあります。
味は…
微妙。
>>319 >余談ですが、北海道の缶詰に「アザラシカレー」「トドカレー」ってのがあります。
やはりスパイスで調理しないと、臭みとかがあるんですかね。
今は読んでいないので知りませんが、以前はガン雑誌にクマとか鹿とかの
“珍味缶詰”の広告が載っていましたが、食べる勇気はありませんでした。
>>320 肉の味は何か魚臭かったですね。
やはり無理に喰う物ではないかと。
「非情の掟」久し振りに読んだので一気に読み終えてしまいました。
次に「男の掟」でも読もうかと
>>321 >「非情の掟」久し振りに読んだので一気に読み終えてしまいました。
空き家に潜んでいる時に明け方の寒さに耐えきれず、暖炉で新聞紙を燃やし
たいと思ったり、クライマックスの山中サヴァイバルでは凍傷になりかける
ほどの寒さの中で重傷による40度以上の高熱や飢えと闘って生き延びるなど、
寒い時期に読むとこちらまで風邪をひきそうになります。
>>322 私が読んでいて風邪を引きそうになるのは、「ウィンチェスターM70」ですね。
社長に裏切られた登川達が・50口径弾から逃れるために川に飛び込むシーンです
寒い時期に川に入った事があるので、水の冷たさで体の感覚がなくなる描写がよくわかります。
324 :
名無しのオプ:2005/12/30(金) 11:24:37 ID:a1oNb0jr
たかが2ちゃんの書き込みくらいで告訴だなんだと騒ぐ人は切込みたいに笑いものにされておしまいなんでしょうな。
325 :
名無しのオプ:2005/12/30(金) 12:34:47 ID:81ph5H77
アイテムコテらの豊富な知識に、書斎も「暗い情念」だけではついてこれなくなったようですな
毎回だが「書斎完敗」の構図が浮き彫りにされました。
>>323 横浜の本牧岬と千葉県木更津を結ぶ直線上の正確な真只中辺りの海でのことではなかったですか?
冬の雨や水中は簡単に体温を奪い去り、体力を消耗させるのが恐ろしい所です。
ヘッドハンターでインフルエンザに罹患しながらも顔を雨に叩かれている状態で寝込んで
しまっているシーンは、本当に痛々しく、苦しく感じます。
「暴力列島」をぱらぱらとめくってます。
>>326 それは船に引き上げてもらったときの位置でしたかね。
ですが、やはり川よりは海に飛び込んだと見るべきでしたね。
「暴力列島」
題名どおり、国家もゲリラも血で血を洗う暴力戦を繰り返してます。
印象に残るのは冒頭の「豚の檻」の話ですかね。
328 :
名無しのオプ:2005/12/30(金) 16:23:47 ID:a1oNb0jr
脅迫的な書き込みで自分の首を絞めていることに気づかないんだから日下もおめでたいよな。
>>327 大藪がサリンによるテロ発生も予見していたとされる作品ですね。
「オウム帝国の正体」(一橋文哉著 新潮文庫)の内容によれば、
オウムのサリン化合方法はソ連の軍用兵器からのフィードバックによるものではないかという話、
そしてサリン事件直前にガスマスク製造の会社の株が多量に買い込まれる動きを見せていたとか。
>>326 >ヘッドハンターでインフルエンザに罹患しながらも顔を雨に叩かれている状態で寝込んで
>しまっているシーンは、本当に痛々しく、苦しく感じます。
しかも、そんな状態にも関わらず煙草を吸おうとするんですから、バカヤロー
にも程があります。でも、それが良い。
「ヘッドハンター」では山で雹に打たれたり雪まみれになったりと寒い中の
シーンがたくさんありますが、個人的にはこのインフルエンザで苦しんでいる
場面がいちばん寒そうです。
>>327 >印象に残るのは冒頭の「豚の檻」の話ですかね。
作者の国家に対する不信感(というよりも怨念か)を具現化したような
残虐なエピソードだと思います。でもイラクにおける米軍の捕虜に対する
扱いや“秘密収容所”などの報道を見ると、現実に似たようなことが
起こっているのでしょうね。
>>329 化学兵器・細菌兵器は「貧者の核」と呼ばれているって話を聞いた事がありますね。
ある程度の科学知識があり、設備は核よりは簡単にそろう上、被害はある意味核兵器より凶悪。
何よりも、誰が使ったかわかりにくいってのが最悪ですね。
インフルエンザウィルスだって下手すれば兵器ですし。
>>331 ええ、そうなんですが。
とはいえ、国家もゲリラもどっちもどっちなんですよね。
どちらも大義名分の元で、反対する者を粛清していきます。
大藪氏にとって、それが一番の不信だったのでは。
権力にしろ何にしろ、それを傘に着て暴力を振るう人間、それが一番大藪氏にとって不信感をいだく人間だったのでは。
彼の描く主人公で国家側の人間はいますが、西城を例に言えば金が稼げるからって理由で仕事をしていますし。
>>333 >とはいえ、国家もゲリラもどっちもどっちなんですよね。
結局、大藪春彦は国家はもちろんですが“革命側”にも幻滅しているんですよね。
だからゲリラや過激派側のスパイや、左翼系だが実は国側の飼い犬である
評論家などについて書かれている作品がいくつかあります。
「ワンマンアーミーの心意気」を口にする彼にとって、安易に群れたがる
連中というのはすべて軽蔑の対象だったのではないかと思います。
「東名高速に死す」所収の「凶銃の軌跡」でも、西城が44マグで敵の拳銃を撃ち飛ばすとき
「…そんな奴がプロを名乗っている事に我慢がならなかった」というような心理描写が出てきます。
初期のゴルゴ13を読んでいると「プロ」という言葉への過剰なまでの思い入れを感じるのですが、
西城をはじめエージェント達は、厳しい苛烈な「プロ」を貫いているが故に、現世から半ば独立し、
欺瞞が透けて見える主義信条のお題目からも距離感を保ち得るのでしょう。
仕事をして金をもらう、と言うのが、プロの最低限の条件とはいえ、巷にはびこる職業革命家、
商業右翼は、大藪の価値観においては「プロ」ではなかったということでしょうか。
>>334 「俺の血は俺が拭く」の主人公、沢村鉄夫はヴェトナムでのやむを得ない殺人をタネに、内務局
のエージェントにされますね。
>>328 俺は
>>253しか書き込んでいないんだが、「告訴状を出してきますよ」というのが「脅迫」に当たるのか???
どこの誰だか分らない人に脅迫されたから、仕方なく被疑者不詳のまま告訴したんだがw
♯ちなみに告訴状はもう弁護士さんに預けてきたよ。年内か年明け早々には受理されるはず。
これ以外に俺が「脅迫的な書き込み」をしているというなら、具体的にレス番を挙げてみてくれ。
>>335 >「俺の血は俺が拭く」の主人公、沢村鉄夫はヴェトナムでのやむを得ない殺人をタネに、内務局
のエージェントにされますね。
脅迫されてエージェントや軍で働かされる例としては、速見誠や新城彰、
それに伊達邦彦などもそうでしたね。絶望的な状況にあってその心の隙を
突かれる感じで組織に入ったのが、矢吹貴や白鳥雅也などです。その一方、
傭兵になった男たちの多くは、自分から金のために命をかけて戦うという
割り切った考えを持っていたようです。だから国家組織のエージェント
たちの方が自分の仕事や自分自身に嫌悪感を持っていたり、何とかして
抜け出そうとあがいたりしていましたね。
338 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 08:54:30 ID:LxYUJ0/P
>>336 具体的に書斎のどのレスが脅迫に当たるか教えてもらいましょう?
339 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 09:55:42 ID:y2aMZKJC
>>338 お前の知りたいことはいずれ裁判でわかる。
それよりお前が先に質問されたんだから、答えるのはお前のほうだ。
話を逸らすな!
甘ったれるな!
340 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 13:10:59 ID:mBqCXLGe
>>336 書斎氏は脅迫には関わっていません。都筑スレで名無しが自白していることから
明らかです。誤解をといて書斎氏と和解されてはいかがでしょう?
悪いのは荒らしですよ。
341 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 13:37:23 ID:y2aMZKJC
>>340 都筑スレのあれは、ただの便乗だろ?
馬が関わっていないとどうして断言できる?
そんなこと、本人か奴を24時間監視している人間でなければ言えないぞ。
>>338 「どこの誰だか分らない人に脅迫された」と言ってるのに、「書斎のどのレスが〜」と訊き返すのか。
してみると、名無しで脅迫的に書き込みをしていたのは書斎魔神だったのかな? いずれにしても、
その人物の住所・氏名は、近いうちに明らかになるでしょうな。
ところで、
>>336の質問はスルーですか? 俺が「脅迫的な書き込みをした」と非難しておきながら、
そのレス番を具体的に挙げることはできない、ということでよろしいね? つまり【虚偽】だったと。
343 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 14:45:00 ID:P/Ni5Wif
>>342 地獄のような業罰を与えると書いたのは誰だったっけ?
あの書き込みは私的な制裁を加えるという脅迫以外の意味には読み取れないんだがね。
そしておまえがやっていることはその制裁を警察に肩代わりさせていることに他ならないんだよな。
なぜなら、本当に脅迫に脅えている人間なら業罰を加えるというような挑発的な書き込みは控えるものだから。
ああいった挑発的脅迫的な書き込みを平然とする限りにおいて、危険が差し迫っているとは認識してなかったことを証明するから。
344 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 14:57:07 ID:NDOIh0Sf
と、名無しで吠えることしかできない書斎魔神被告(近未来)でした。
345 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 14:57:56 ID:f8JNjxhM
しかし。。。全くスレ違いな話を、ココでされても困るな。
礼儀としては裁判に至るまでの経緯を記すのが筋ではないかな?
その件を知らん輩にはチンプンカンプンよw
間違ってるか?俺
346 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:00:41 ID:P/Ni5Wif
>>342のような堂々とした書き込みっぷりを見てると、脅迫されて脅えている人間とは思えないんだよねえ。
実際に危険なことは何も起きないと思っているからこそ、こういう風にチョロチョロ出てこられるわけでさ。
>>343 >地獄のような業罰を与えると書いたのは誰だったっけ?
そのレス番をぜひリンクで示してくれ。俺が誰かに業罰を【与える】と明記してある発言があるんだよね?
俺はそんな書き込みをした覚えはない。それとも、また【虚偽】ですか?
>>346 >脅迫罪 15-12
>恐怖心を起こさせる目的で、相手方またはその親族の生命、身体、自由、名誉に危害を加える旨を告げる
>ことによって成立する犯罪(刑法222条)。刑は、2年以下の懲役または30万円以下の罰金です。
>
>通告の内容は、通常の一般人が聞いて危害の発生を予感し、おびえる程度のものであることが必要です。
>大地震が来るなどというのは強迫ではありません。また、通告を受けた相手が実際に恐怖心を持ったか
>どうかは、脅迫罪の成立に影響しません。
348 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:12:17 ID:InmSYHU+
馬嫌いさーん、お気持ちはわかりますが、このスレではスルーでお願いできないでしょうか。
ようやくこのスレが通常軌道に乗り始めたような気がしていたので。
349 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:13:53 ID:P/Ni5Wif
>>347 残念ながらリンクはできないね。
過去ログを見られる状況になってないから。
まあおまえはリンクを貼れないから虚偽だと言い張るんだろうがね。
350 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:16:10 ID:C3Kv60I2
日下は大藪ファンの気持ちなんて考えてないよ。そういうタイプでしょうな。
351 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:17:51 ID:P/Ni5Wif
973 名前:馬は嫌い ◆ersxaRKmLc 投稿日:2005/11/27(日) 04:16:06 WLUMLGpb
さて、そろそろスレも終わりに近づいてきたようだ。
次スレを立てて、都筑作品について楽しく語っていきたいと考えているが、その前に一つ
言っておかなくてはならないことがある。
書斎魔神よ
根拠もなく都筑道夫の業績を貶める発言を繰り返し、再三にわたる謝罪要請を無視して
きた君は、都筑作品を語る場に相応しくない。ハッキリいうと、次スレには来て欲しくない。
もちろん、ROMることまで禁じることは、物理的にも出来ないから、読むのはかまわない。
また、名無しであれば――まともな書き込みをする限りにおいては――君が誰であるか
など分かりっこないのだから、書き込んでくれてもかまわない。
だが、俺に譲歩できるのは、そこまでだ。もし、次スレに、書斎魔神のハンドルを入れて
現れるようなことがあった場合、この数日間の比ではない地獄のような業罰が君に下る
と心得てくれ。何度も言うようで恐縮だが、俺はウソは言わない。この書き込みに対する
レスはいらない。ただ、行動で示してくれれば、それでいい。
>>349,351
過去ログは見られないと書き込んだ4分後に当該発言(と思しき)レスを貼るって、どういうこと?
恒常的にウソをつくのが習い性になってしまっているのか……。
で、その発言のどこに、【俺が】【業罰を】【与える】と明記されているの?
>>348 了解しました。
>>328で名指しされたので出てきましたが、ID:P/Ni5Wif は過去ログを確認もせず、
おぼろげな記憶だけで他人を非難していることが確認できましたので、これで退散します。
お騒がせいたしました〜。
353 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:32:18 ID:P/Ni5Wif
>>352 ああ字義通りに書かれてないから俺の勝ちですか。
まあおまえはそういう人間なんだよな。いつもいつも。
354 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 15:36:17 ID:L9q7gUxu
355 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 16:04:32 ID:P/Ni5Wif
>>354 >HTML化待ちのスレッドは検索できません
とありますが?
探せないものがあり、探せないのをいいことに開き直った書き込みをする人間がいるということが理解できませんか?
356 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 16:14:19 ID:sGjKtRBH
357 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 16:18:13 ID:yGHu7Phj
にくちゃんの使いかたも分からない
>>355は放置しよう。
「蘇える金狼」は過去2回映像化されている(厳密には真木蔵人の続編がVシネで出ているから
タイトルとしては3回だけど)のだが、やっぱり朝倉哲也のイメージは
優作が似合っていたな、と書いてみる。
昼間のサラリーマン姿の、妙にオドオドした芝居とか
七三分けのヅラがちょっとわざとらしかったけどね。
358 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 17:06:58 ID:Xh2ubb61
プロ野球のスローガンにも使える?
虚塵「野獣死すべし」なんて面白い。ww
359 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 17:39:37 ID:KNMGmAUl
>>358 ナベツネ「裁くのは俺だ」
・・・笑えない。
360 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/12/31(土) 18:20:37 ID:WqC21Sui
江川の巨人入団時の新聞見出しに「汚れた英雄」とあった。
時は大藪ブームでもあったが、大藪氏がライフワークとも称していた作を
汚された気がして嫌だった記憶があるな。
>>357 映画の内容(朝倉の人物像など演出全般)はともかく、少なくとも外見を
含めたイメージは松田優作がベストでしたね。
>>361 後の「ア・ホーマンス」の時の松田優作の方が、より朝倉哲也ぽかったと感じます
>>357 「蘇える金狼」ですか…
朝倉哲也のイメージでは、たしかに松田優作がいいですね…
ですが私には原作と映画のイメージがほぼ合っていたと言えるのは
「凶銃ルーガ―P08」の阿部寛ではなかったかと。
ここ一年の企業買収話などは
「非情の掟」でまとめられるのかも…
364 :
名無しのオプ:2005/12/31(土) 20:49:33 ID:f8JNjxhM
阿部ヒロシは松田優作の「野獣死すべし」を参考しにて役作りしてるから
キャラ的にはどうだろう?物真似では及第点とはいかないと思うな。
俺も見たが、あれは優作版・伊達邦彦だった
>>364 雰囲気で言うのなら、阿部寛は松田優作以上に原作の雰囲気を出していたと思う。
凶銃を貰う前の阿部と、凶銃を得て徐々に狂気に目覚めていく阿部はかなり良くできていた。
「野獣死すべし」は自ら望んで犯罪を犯していく伊達邦彦
「凶銃ルーガーP08」はルーガーを得ることによって、自らの心の内に秘める野望・復讐を成し遂げようとする人間達。
内容をみると、映画版の伊達や朝倉には冷静に犯罪を繰り返す反面、何故か狂気が付きまとっていた。
映画版のルーガーは拳銃を得たことによって、自分の心の狂気を目覚めさせていく過程が、原作とよくマッチしていたと思う。
朝倉は会社上層部に食い込み、甘い汁を吸える立場に這い上がるために上司の女を寝取り、
麻薬漬けにして操り人形にするのと共に、会社のアクシデントをきっかけに会社上層部の暗部に食い込み、
それを出世の手がかりにするのですが、最初の現金運搬人を襲い奪いとった金が通しナンバーの「熱い札束」
でなければ、その金をクリーニングするための一連の暴力組織との関係、暗い顔を知った者の抹殺もなかった
でしょう。
朝倉のキャラクターや行動が強烈すぎて、影が薄くなりがちなのですが、中盤から登場する桜井は
女を麻薬で強力にコントロールすることもなく、情事ネタをダシに会社を強請ろうとしていました。
ネタ元の女の始末方法はともかく、「野獣死すべし 復讐篇」の伊達に近い正攻法さを感じます。脇が甘かった
ことと幸運に恵まれなかったことで、あえなく結末を迎えるのですが。
最初に行った犯罪の発展継続で殺人と重犯罪を繰り返さざるを得なくなった朝倉は確かに狂ったところがあるの
かもしれません。
ライフル射撃も、暴力組織との抗争、麻薬取引と、おそらく全てが初めての体験だったのでしょうが
それが全て成果をおさめるという「悪霊の神」への御利益も半端じゃありませんが。
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年は荒らしの書斎が法廷で裁かれるという、たいへんおめでたい年になるようです。
ぞうぞバカ馬に有罪判決が下されますように。
368 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/01/01(日) 17:04:15 ID:KuadCF0O
残念だが、
>>361-362には同意だな(w
松田版朝倉はルックス的にも良いし、秘めたる獣性といった部分も十分に感じさせる
ものがある。ただし、彼は伊達邦彦ってタイプのタレントではないな。
「ア・ホーマンス」の謎の主人公が朝倉的かどうかはともかく、大藪ヒーロー的な凄味が
あるキャラな点は認める。「これって大藪春彦ワールド?」とか思ったものだ。
「蘇える金狼」映画での優作の演技が、「処刑遊戯」…東映セントラル作品の頃のアクション俳優の
コワモテギラギラ低い喉声があちこちにのぞける型ではなく、ア・ホーマンスのしかめ面もない、
淡々としたフラットな声での物腰や静かな立ち居振る舞いの方がよりそぐうと感じたのは、
夜は野望に燃える金狼であったとしても、昼間はあくまでも「
暗愚なほど、覇気がないほど真面目な一流商社経理平社員」の羊の皮をかむった状態であり、
その演技の方をアクションシーンよりも大事にして欲しいと思った無い物ねだりからです。
映画としてなら、大藪ワールドとしてよりも優作ワールドとして扱った方がよいと思います。
小説では朝倉のアクションシーンが連続しますが、朝倉の来し方をなぞってみると、
「野獣の獣性」よりも「悪霊の神の依代」と考えていたわけですが…。
(他の大藪ヒーローとは違う何かがあるのでしょうが、なんなんだろうか)
獣性を剥き出す演技なら、完全無欠の野獣、伊達邦彦にこそ繰り広げて欲しかったものです。
大藪春彦作品の根底に流れるテーマの一つ「暴力の義務」を表現し得た映画を挙げるならば、
私は、北野武「この男、凶暴につき」をおすすめします。
370 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 19:13:26 ID:lFS/l0N+
つーか、そんなに深く大藪作品を考えて読む香具師なんているのか?
暴力主人公登場→犯罪遂行→楽園or自滅
付加として車、銃、食物類、作者の趣味が延々語られる
これで充分だろ?
論考とやらがお好きな方が何か書いていた物ですから、私も論考の真似事をしてみました。
作品を「論じて考える」愉しみも、息抜きや暇つぶし、ストレス解消にどんどん字面を追って読み飛ばしていく
愉しみ方も、当然否定するわけではありません。
372 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 20:49:47 ID:HPdSW7c2
まあでもアイテムの話しに逃げ込むよりはマシでしょう。
大藪春彦の小説には魅力的なアイテムが登場する。劇中の屈強なヒーローたちも肌身離さず
使っている(という設定の)魅力的に描かれたアイテムが、なにがしかのカネと代償に手に入るとなれば
欲しくなるのも人情ではないですか。大藪本以外でも、そういう、作品周辺のアイテムを欲しくなると言うことは
当たり前にあるのではないでしょうか。
「彼我のレアアイテム収集量で作品に対する愛の優劣を示す」というような腐れオタク的価値観の
持ち主くらいしか、アイテムがらみの話にやっかみを感じる人はいないのではないでしょうか。
374 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 21:22:29 ID:YPD3nlRj
考えすぎだよ。被告にはオタク的価値観が形成されるほどの知識なんかありゃしないんだから。
あるのは自分についていけない話で盛り上がってるのが悔しい、妬ましいという幼稚な嫉妬だけ。
375 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:18:20 ID:2a/JMnHN
376 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:23:08 ID:HPdSW7c2
>>373 アイテムの話しが必ずしも悪いわけではないけど、アイテムの話ししかできないコテがえらそうに講釈たれてるから人が寄り付かないのは事実だよ。
>>366 > 朝倉のキャラクターや行動が強烈すぎて、影が薄くなりがちなのですが、中盤から登場する桜井は
>女を麻薬で強力にコントロールすることもなく、情事ネタをダシに会社を強請ろうとしていました。
初期から中期の短編などを読めば分かるように、大藪作品の主人公たちは
ヘマをやったり、何がなんでも生き抜くという意志を放棄した瞬間、死に
捕らわれてしまいます。朝倉と桜井を比較した場合、確かに体格や射撃の
能力などに関しては朝倉の方が秀でていますが、冷静な頭脳や基本的な
戦闘能力に関しては磨けば光るものを持っていました。これは石井たちを
翻弄した時の戦いぶりを見れば明らかです。朝倉と桜井の明暗を分けたのは、
ほんのわずかな運の有無だったのだと考えています。
桜井は朝倉になれなかった男であり、生き延びることができなかった
短編の主人公たちの仲間だと思います。朝倉の桜井がそれぞれ利用する
女の名前が、共に“キョウコ”であるのも単なる偶然ではないような
気がしています。
>>373 アイテムを含めて大藪の話をなにひとつできない“はなしし君”はスルーで
お願いします。
379 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:34:26 ID:lFS/l0N+
>>376 同意するわけではないが、これだけ馴れ合いコテが占領すると、他住民はレス出来ないのが現状だわな。
馴れ合いコテが盛り上がっちゃうと、他レスなんてかき消されたも同然だ
380 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:40:26 ID:YPD3nlRj
ID:HPdSW7c2 と ID:lFS/l0N+ はルール違反のコテハン叩きですな。
自分で話題もふらずにコテハンさんを叩くだけの荒らしはスルーで。
381 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:43:10 ID:FD/2ZETg
>>379 一度だけ言う。
文句があるなら削除依頼を出せ。
もしくはお前もスレに沿った発言をしろ。
どちらもできなきゃロムに徹しろ。
それも嫌なら二度とここを覗くな。
一番迷惑なのは、お前みたいなネチネチした粘着しかできないクズだよ、被告人。
382 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:48:17 ID:lFS/l0N+
被告人て誰だ?
383 :
名無しのオプ:2006/01/01(日) 22:53:27 ID:2a/JMnHN
「もうすぐ」被告人な
>>378 なんとなく、言葉尻を追っかけてみたらどうなるかを試してしまいました。悪趣味でした。
「歯には歯を」所収の「野獣死すべし 渡米篇」をつい読み返してしまいます。
有名ハードボイルド小説の探偵の面々を向こうに回して、邦彦がおおあばれするお話ですが、
海外ハードボイルドには詳しくないのですが、ついニヤニヤしてしまう。
大藪のユーモア作品というのがもっとあれば是非読んでみたかった。
エージェント物や業界裏面暴露の描写も一つの「暴力ファンタジー」と読めなくもないのですが、
ついニヤリとしてしまうような読者たち(いたはずだ)は、果たしてどんな面々だったのやら。
ちと遅れましたが、スレ住人の皆さん新年明けましておめでとう御座います。
今年度もよろしくお願いします。
年末年始と「男の掟」「狼は罠に向かう」を読んでました。
私の持っている「狼は罠に向かう」は、大藪氏没後1997年徳間書店の出版なんですが
巻末のあとがき代わりに大藪氏が「新潮45」に書いた「死んでしまった野獣たちへ」が入ってました。
>>385 私は年末に「ヘッドハンター」と「傭兵たちの挽歌」をメインに何冊か
仕事の空き時間などにパラパラと。今日は「非情の掟」を少しだけ。
>末のあとがき代わりに大藪氏が「新潮45」に書いた「死んでしまった野獣たちへ」が入ってました。
おお、それは知りませんでした。今度、探してみます。
>>386 大藪氏からみた、男が男である条件を書いていました。
これを読んだ男達が野獣として復活する日を願うように
私の運勢なんだろ?
連投すいません…
これで駄目なら諦めます…
392 :
名無しのオプ:2006/01/02(月) 00:08:00 ID:dlv/2xFU
元日限定のものだったんじゃない? おみくじは。
>>385 俺も買うぜ。あけましておめでとう。
「野獣死すべし 復讐篇」、その掉尾。株の買い占めによる京急対伊達の攻防が凄く好きなのですが、
伊達にこういうタイプの戦争をやらせることができたのは、巨額の印税を得た著者に群がったであろう
利殖勧誘の面々からの知識取得による物が大きかったのではないかと勝手に推測。
>>392 そうだったんですかね、レス無駄に使ってすいませんでした。
>>393 そうかもしれませんね、株に関する話は「蘇える金狼」「非情の弾道」でも出てきます。
朝倉の「株を持っている者は無能でも重役になれるのは事実」
去年の企業買収劇を観ていたら、そんな台詞を思い出しました。
後年になって、主人公が嵩張る現金を貴金属や宝石以外に割債に換える話もありますね。
>>394 伊達邦彦は英国情報部時代にも、執事に株に関する指示を与えていたりしました。
株以外でも、「全開で飛ばせ」にはアズキ相場を舞台にした不正の話があります。
>後年になって、主人公が嵩張る現金を貴金属や宝石以外に割債に換える話もありますね。
高見沢優がそうですね。マクラーレンとの契約の時は、割債をいったん現金化した後で
ドル小切手にして、当時の金で5億円をポケットに入る大きさにしています。
悪党共の財産を強奪する場合、宝石と貴金属は奪っても株券などは焼夷手榴弾などで
灰にする場合が多いですね。
396 :
名無しのオプ:2006/01/02(月) 08:38:28 ID:qSh/QV8W
バラントレーが荒らしだということがはっきりしましたな。
>>395 >宝石と貴金属は奪っても株券などは焼夷手榴弾などで
>灰にする場合が多いですね。
宝石は「戦いの肖像」で換金するべく様々な手順を踏んでいましたね。焼夷手榴弾で金庫内の
株券を焼き払うとなると、「処刑の掟」の速見の所行を思い出します。
ところで新年、皆さんは「運命の神」に祈りましたか?
>>397 運命の神と言うよりは、悪霊に今年一年の悪運を祈りました。
株券や債券は現金化をするのに身元がバレやすいってのが理由で、手をつけませんね。
株券を灰の山にするのは私には「戦士の挽歌」です。
作戦として灰にしたのは「野獣死すべし復讐篇」の銀行を襲った際ですね。
>>377 >桜井は朝倉になれなかった男であり、生き延びることができなかった
>短編の主人公たちの仲間だと思います。
「血の来訪者」ラストで伊達に敗れる津村は、図式的にその典型だと思ってみたり。そして朝倉に
踏み台にされた桜井も、他の所では主人公格の迫力で活躍していたのかも知れません。
「復讐篇」にて、伊達の暗い顔を暴くのは、大学時代の同級生、正田でしたが、伊達のアクション以外を
切り離して読んでみると、伊達よりも活躍しているような所があります。梶原一騎イズムではないですが、
優れたライヴァルがいてこそ、男は輝くのかも知れません。
>>398 >株券や債券は現金化をするのに身元がバレやすいってのが理由で、手をつけませんね。
美術品に関しては、相手を嬲るために目の前で破壊することもあります。
主役によってではありませんが、「傭兵たちの挽歌」では、国宝級の壺が
便器がわりに使われていました。
>>399 >「血の来訪者」ラストで伊達に敗れる津村は、図式的にその典型だと思ってみたり。
津村は「揉め事は俺に任せろ」で、主役として“復活”していますからね。
まったくの同一人物というよりも、魅力的なキャラだったので作者が
もったいないと思ってアナザー・ストーリーという感じで書いたのでは
ないかと思います。
桜井の敗因についてちょっと考えてみました。
桜井は、女性を利用して東和油脂から金をむしろうとしました。
ただ、彼の場合は本人が姿を現して、会社から堂々と金を巻き上げようとした事がまずかったかと。
そうした場合、身元がばれる可能性が高いですから。
それと、関係のばれた女性の所に寄り付く愚を犯さなければ、殺害されるようなことはなかったかと。
そう言う意味では、情が移っていたのですかね?
>>400 それでは、やはり「戦士の挽歌」を思い出しますね。
国宝級の絵画や芸術品を357マグナムで壊しますからね。
そういった物を愛でるより、単なる見栄や虚飾や金儲けの手段の為と考える奴らに飾られるよりは
とっとと壊した方が早いと考えているのですかね。
>>402 桜井はある意味で“親の七光り”を利用して相手を威圧しようとしたり、
バラントレーの若殿氏が指摘するように女性の利用の仕方に甘い部分が
あったりしましたよね。これが朝倉と違う部分のひとつではないかと
考えています。また、朝倉がおそらくは情が移っていたであろう京子を
殺害したのは、桜井の失敗を繰り返したくないう気持ちもあったのでは
ないでしょうか。
>>403 根本的に価値観が違うというのもあるでしょうね。美術品を愛でる
気持ちがあれば、相手にダメージを与えるためとは言ってもやはり
躊躇いがあると思いますが、彼らにはそれがないようですから。
その一方で、絵画に関する興味があるようなさり気ない描写があったり
するのは、大藪春彦自身が若き日に絵を描いていた時期があったため
なのでしょうね。
>>404 確かにそうですね。
利用できる物は利用するってのは良かったのですが、その方法が悪かったかなと…
京子を殺害したのは、愛していたとは言え自分の野望を達成するためには、非情にならざるおえなかったって思います。
そのあとで、感覚が麻痺するまで泥酔したのは、彼女に対する気持ちを殺すためと考えますね。
>>405 光文社から出版していた「伊達邦彦全集」に、大藪氏が描いた油絵が写っていました。
美術品に対してそれを愛でる気持ちはあったかと思います。
>>404 京子は麻薬の習慣性を持たされてしまうという、朝倉自身が背負わせた緩慢な破滅を纏っていましたね。
「汚れた英雄」の北野晶夫が、昔の恋人と再びベッドを共にして「そして永遠に結ばれない」(かなりうろ覚え)と呟く
シチュエーションが重なってきます。
>>406 「戦いの肖像」「処刑戦士」「野獣は蘇える」には高価な美術品がどんどん出てきた記憶があります。
宝石、貴金属のような文化のエッセンス、芸術は愛でるべし、しかしカネのからんだ臭いがするような
芸術品は株券のように焼き払ってしまえというのが彼らの価値観かもしれません。
ウラルの星や曜変天目は別として(?)
>>407 たとえ麻薬中毒から逃れることができて一緒に国外逃亡したとしても、京子の
存在はいつか必ず朝倉を破滅させたことでしょう。
>「汚れた英雄」の北野晶夫が、昔の恋人と再びベッドを共にして「そして永遠に結ばれない」(かなりうろ覚え)と呟く
「僕たちは永遠の恋人だ。そして、おそらく、一生結ばれない」
これは別に口説き文句とかではなく、晶夫の本心だったのだと思います。
409 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 08:27:39 ID:Z9Mlkt8E
ウィンチェスターM70の誘拐された娘 カワイソス
>>409 たしかに哀れと言えますね。
本人には何の罪も無いのに悲惨な結末を迎えるのですから。
復讐がもたらした被害ですね。
主人公が警察組織などに属している場合、仕事そのものに対してはやる気が
なくても罪のない人々が犠牲になったことを知って重い腰を上げるという
こともありますね。
>>411 「コウ野に死す」の「血と鉄の鎮魂歌」での西城の当初の仕事を引き受けた理由はそれでしたね。
最初は大阪万博での大麻と売春ルートを探るのが目的でしたし。
413 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 10:14:19 ID:Z9Mlkt8E
>410
作品自体はかなり面白いと思うけど、その後半からラストに進むにつれ
悲惨なので萎えても、ちょっと惰性気味に読了しますた。
他作品にも似たようなのはあった気がするけど、全然救いがないと読後感悪くて苦手。
>>413 救いが無い作品、読んだあとで虚しさが漂う作品は結構ありますね。
私はその中では短篇の「銃は知っている」が一番虚しい終わり方をしていると思います。
私も、そういった結末を迎える作品の中にあまり読み返さない作品が結構あります。
「絶望の挑戦者」や「裁くのは俺だ」は苦手ですね。
それでしたら、エンターテイメント系の「唇に微笑み心に拳銃」や「戦いの肖像」がお勧めかと。
415 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 12:45:41 ID:zHtnmMLQ
バラントレーは読みが浅いな
416 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 13:27:36 ID:1rredw1W
読んですらない書斎よりは遥かにすぐれた論考だな
>>412 「税務事務所の金を取り返すために働くと思えば嫌になってくるが、
失明した娘さんの仇は何とかとってやりたいもんですね」と言った
主人公もいましたね。
>>414 私も大藪小説に限らず、後味が悪い作品は苦手です。ですから同じく
「ウィンチェスターM70」や「絶望の挑戦者」あたりはあまり読み返す
ことはないです。
>>417 その台詞は「名の無い男」でしたっけね?
彼はおそらく大藪作品の中で国家組織に所属する人間中、一番安月給で活躍しているエージェントかも…
何か親近感があるんですよね。
後味の悪い作品でも、作品によっては読んだりしてます。
前に挙げた「銃は知っている」は時々読みますし、「ウィンチェスターM70」も読みますね。
ただ、「絶望の挑戦者」「裁くのは俺だ」短篇では「黄金の謀略」「羽田上空の罠」みたいな
国家や企業間の謀略で虚しく死んでいく作品はどうも、あまり読み直す気が起きませんね。
419 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 13:52:24 ID:zHtnmMLQ
読んでない話をよくここまで語れるものだw
>>418 >その台詞は「名の無い男」でしたっけね?
さすがですね。代表的な大藪作品をいくつか飛ばし読みしたり、解説を
読んだだけの“はなしし君”には出来ないことです。私もこの作品は
気に入っていますが、“【動く標的】大藪春彦の本について語る3”で
書いたことと重複するので詳しくは書きません。
>国家や企業間の謀略で虚しく死んでいく作品はどうも、あまり読み直す気が起きませんね。
読後に主人公と達成感を共有できない作品は、ちょっと苦手です。
421 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 14:05:19 ID:5/U/RsMK
>>419 読んでないうえ語れもしない書斎よりも優れているよなw
422 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 14:17:33 ID:zHtnmMLQ
バラントレーか?
>>419 読み @文章を読むこと
A碁・将棋などで、先の局面の変化を考えて見通すこと。比ゆ的に、将来への見通しを考えること。
例「―が深い人だ」 岩波書店「岩波国語辞典」より抜粋
>>415で言った「読みが浅い」ってのは今回は当てはまらないのだけどね…
こういう場合は「バラントレーは読みこなしてないな」ぐらい言って下さいね。
あと、何が「読んでいない話」ですかね?
人のレスはちゃんと読みましょうね。
>>420 「銃は知っている」は「血の罠」の原型となる作品ですが
傷だらけになって全てを知った主人公が、最後に銃に自分の全てを託す描写がとても好きなんです。
「ウィンチェスターM70」も同じです。
悲惨な結末や罪の無い人間が多く死んでいきますが、その中でも冷酷に復讐を果たそうとする主人公が
良かったですね。
無門関」第1則「趙州無字」に添えた無門慧開の一節
「天を驚かし地を動かして、関将軍(関羽)の太刀を奪い得て手に入るるが如く、
仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、生死岸頭に於て大自在を得、
六道四生の中に向かって、遊戯三昧ならん」
が大藪小説、伊達、朝倉、北野などの求道的ストイズムの持ち主の本質ではないか
425 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 14:55:10 ID:zHtnmMLQ
2ちゃんに入り浸りなバラントレーでつね。
426 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 14:57:23 ID:btPJ+MVU
そういうID:zHtnmMLQは今2ちゃんに書き込んでいないとでも?
しまった書き込んじゃった。
所でS.35年発行の「野獣死すべし 復讐篇」は約230頁、四六上製函入りの装丁で
定価250円でした。同じくらいの装丁の本は、今だったらいくらくらいの価格帯で販売されているのかしら。
>>424 銃火氏、ちとウィキペディアで「無門関」調べてみました、しかし御免なさい。
語訳が勉強不足でわかりません…
>>427 いくらかは判りませんが、おそらく良い値がつけられると思います。
以前、ヤフオクで出品された「火制地帯」ハードカバーが、良い値で売られていましたし。
>>428 わーわーわー。違うです。当時の物価を推し量るのに、函入りハードカバー小説本の値段を
出してみただけです。最近函入り本って余りでていないようですけれど。
コンツェルン系列下の一流商社が出す大卒の初任給(くらい)が一万七千円の時代といわれても、
実際どれくらいになるのかと思ったので、当時の物価を推し量る尺度になるかもしれないと思ったのです。
「火制地帯」というと…「野獣死すべし 復讐篇」の三星銀行襲撃の章にも名付けられていますね。
無門関については禅のお話でもありますし、僕も語れるような立場じゃないのでご勘弁を。
430 :
名無しのオプ:2006/01/03(火) 20:24:06 ID:BIEKouxk
大藪の本は高校〜大学生くらいの頃に嵌まったけど、
そのあまりにも男性主義(男根主義といえるほど)的なのに辟易してきて、
結局離れていったなあ。
女に精神を求めるようなのは軟弱(要するに求めるのは肉体だけ)みたいな
記述に嫌気さして。
まぁ、男のためのファンタジーとして読み捨てにすればいい程度の作家だと思う。
>>429 そうだったんですか、いや済みません。
「火制地帯」たしかに、銀行襲撃の章でそんな名前が付けられてましたね。
ちなみに作品の「火制地帯」私が観たとき、ヤフオクで1万数千円って値が付けられていましたね。
物価に関しては結構興味があります。
「蘇える金狼」の朝倉が二万円少々の月給だったり、「野獣死すべし復讐編」の伊達は一万数千円だったり。
今から考えれば十分の一ぐらいの物価と私は考えてしまいますね。
当時は一千万円あれば、銀行に丸々預けて利子で遊べるみたいな記述が「蘇える金狼」でありますね。
別の話ですが「人狩り」で水野が三光組から手付金で二百万と言った時点で、「無茶だ!」って台詞がありました。
ちなみにこれ、昭和三十七年(1962)初刊行だそうです。
そう考えると、やはり現代とのインフレはかなりあるかと。
>まぁ、男のためのファンタジーとして読み捨てにすればいい程度の作家だと思う。
そうですね。ほとんどの読者にとっては、例えば新幹線での出張で
読み飛ばすとか、そんな軽い読み方で良いんじゃないかと思います。
私の場合、
>女に精神を求めるようなのは軟弱(要するに求めるのは肉体だけ)
といった表層的な描写の奥に、まったく正反対の作者の本音とかを
感じてハマっているわけですけど。
>>431 こういった金銭的なズレとか、ボーイが電話機を持ってくる喫茶店とか、
時代的な古さというのは確かにあるはずなのに、作品を読んでいる時は
それがあまり気にならない。このあたりが凄いと思う点ですね。
>>433 市外局番で、交換嬢(その言葉すら聞いたことは無かったですね)に頼んだりするのは当初「?」って思いました。
ですが、そういったのをあとで調べたり、当時の世相を考えたりするのは楽しいです。
私はそういった、今は聞かない言葉を不思議に思って
逆に気にして調べてみようって気を起こしてくれるのが、嬉しいです。
>>434 他にも、警察無線がそのまま傍受できるというのも懐かしいです。私も
若い頃に聴いていた時期があります。自分が逃走するためではなく、
野次馬的な動機ですが。
あと、ワイヤー式の録音機というのも実際には見たことがないのですが、
当時は普通に市販されていたようですね。それから「非情の掟」では
氷を使用する冷蔵庫も出てきます。
>>435 家電店でポケットサイズのテープレコーダーを見かけたことはあります。
ご丁寧にオプションで、ネクタイピン型のマイクも売ってました。
今でしたら、ICレコーダーで採ってパソコンに保存ですかね。
以前挙げた某無線雑誌に、コンクリートマイクやピンホールカメラなんかも売ってました。
「戦士の挽歌」では石川が、秋葉原で盗聴用の様々な小型マイクを買ってきます。
今でも使える手口(?)として、「ウィンチェスターM70」など多くの作品で出てくる
窓ガラスをライター等で熱したあとに、水で急激に冷やして割るってのがあります。
今でしたらガスバーナー使っているみたいですが。
>>436 テープ録音では、今でもマイクロカセット・テープレコーダーが
売られていますね。「スパイ大作戦」とか観ていた世代の私には、
テープ走行が目で分かるああいうタイプの方が雰囲気が出て良いの
ですが、現在はさらに小型のICレコーダーの方が主流みたいですね。
朝倉と石川の盗聴方法の違いは時代を感じさせます。
>ご丁寧にオプションで、ネクタイピン型のマイクも売ってました。
ああいうのは会議や取材などで使うのが主な目的ですが、本当に
盗聴目的のタイプはネクタイピンそのものにしか見えないですね。
>「戦士の挽歌」では石川が、秋葉原で盗聴用の様々な小型マイクを買ってきます。
石川は磁気テープに録音されたデータを消去する装置を使いますが、
おそらく同じ仕組みであろう装置は「ゴルゴ13」でも出てきました。
>今でしたらガスバーナー使っているみたいですが。
当時と同じ手口が使える場合もあれば、まったく駄目なものもあります。
まあ、大藪小説に限らず、こうした作品を犯罪の手引き書と勘違いした
連中が今でもたまにタイーホされているようですね。
438 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 11:52:38 ID:P6/m7daN
しかしアイテムコテは正月も2ちゃんに貼り付きですか。
いい人生ですなあ。
439 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 12:42:18 ID:YlSeONXc
お前もな
440 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 13:28:05 ID:+tYPw48L
しかし、大藪本少ないなぁ〜
古書店回っても、アスファルトの虎くらししかないよ。
復讐の弾道、赤い手裏剣、なぞ探してるんだけどなぁ
441 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 13:50:04 ID:Z/nNbtqB
大藪はもはや「懐メロ」だからね。
現在大藪のポジションの作家は、馳 星周、福井 晴敏あたりか。
442 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 15:02:23 ID:72g47BK1
大沢在昌とか。
443 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 15:38:48 ID:+tYPw48L
大藪読むと、このテの他の作品は読めない(食わず嫌いだろうけど)
「懐メロ」かぁ そうだね。
大藪は、後世に残る作家ではないんだなぁ
444 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 15:52:54 ID:P6/m7daN
445 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 16:15:14 ID:4W30zxkU
ご本人だか便乗君だか知らんが、
そういうレスは弁護士と相談してからするべきだったね。
今更手遅れだけどな。
446 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 16:56:15 ID:Z/nNbtqB
この手の小説は風俗小説でもあるから、
作者が年取って時代感覚とずれてくるとおかしくなってくるというのはある。
大藪晩年の作品ってそんな感じでしょ。
だから「懐メロ」としての楽しみ方ならある。
後世に残るかどうかはもっと時が経ってみないと分からない。
447 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 17:49:30 ID:P6/m7daN
>>446 後世に残る残らないということと作品に親しむというのは別なんだがな。
448 :
ブル:2006/01/04(水) 20:12:36 ID:P9UaXyxO
俺は懐メロにしてしまうのは、どうかな?と思うけどなぁ。
作品の背景自体は古くなってるけど、文章に込められたパワーは、今読み返しても迫ってくるものがある。
話の設定や面白さとは別な部分で、文体とかの表現力の個性だけでも、引っ張られるように読める。これだけの個性は、今の他の作家にはないと思う。
少なくとも大沢や馳では話がイマイチだととてもじゃないが読み進められない。
垣根恭介(名前うろ覚えだけど)だっけ?最近大藪の後継者候補として話題になってるらしいけど、どうなんだろ?俺は一冊読んだだけだけどピンとこなかった。
449 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 20:24:44 ID:P6/m7daN
>>448 だから個人的な趣味と世評の評価は一致しないんだって。何回言えばわかるんだか。
ひいきの引き倒しと言われてもしょうがないぞ。
>>448 >作品の背景自体は古くなってるけど、文章に込められたパワーは、今読み返しても迫ってくるものがある。
まあ作品で描かれている時代が古いという理由【だけ】で否定すると、
欧米のハードボイルド小説、さらに大抵の小説も同じことになるわけで。
私はブル氏と同様に、時代の移り変わりに影響されないパワーがあると
思っています。ですから、これから先も大藪作品が完全に消えてしまう
ことはないと思います。
最悪でもカルト的な人気は保ち続けるでしょうし、出版社側の戦略にも
よりますが思い出したようにブームが再来することもあり得るのでは
ないかと考えています。
>>448 同意。懐メロにするのはどうかと思います。
後継者候補と言っても、そっくり世界観を引き継げるわけでなし、その人の作風があります。
ただ、大藪氏の作品にはまってしまって、するつもりはないのですが比べてしまう自分がいますね。
452 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 20:35:35 ID:+tYPw48L
1つの物話に対しての、氏自身の趣味話し(銃、車他)が、かなり占めているのが評価されない一因かなぁ
セリフや思想やストーリーは並みに面白いんだけど。銃や車に興味がない人が読むと
展開に水を差されていくような感覚になるのは間違いないけど。
453 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 20:44:01 ID:P6/m7daN
>>452 同意。
そしてその傾向そのままにアイテム話しに閉じこもっているのがこのスレの現状。
それにしても、数人のコテしか書き込んでいないことが作品の一般的な受け入れにくさを物語っていることに気づかないバカコテって‥。
454 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 20:49:51 ID:4W30zxkU
>>453 ルール違反のコテハン叩きはやめろや。
お前は世評の評価だけ読んでいろ。
個人的な趣味を持出すなバカ。
>>452 それは逆。銃や車のデティールあってこその大藪氏の作品と思うのだが。
代表作の「野獣死すべし」はほとんどそういったデティールはほとんど無い
伊達邦彦の心情について細かに書かれているが。
「汚れた英雄」はバイクや車のデティールがなければ成立しないが。
もし、大藪作品が単に銃やバイク・車の趣味小説と見られていたら、あの人は数十年も書き続けられたかね?
あと「話」だよ「話し」サン達
>>454 正月も2ちゃんに貼り付きながらも具体的な大藪の話をまったくしない人は
スルーでお願いします。
>>455 銃や車などに関する描写の情報量が、話の流れからして不自然なほど
多くなることはしばしばありますし、それが苦手だという人もいると
思います。しかし、それが気にならないどころか話に引き込まれて
不自然と思わない人が大藪作品のファンになると言えるでしょう。
私自身がそうですし、あとがきなどで同様のことを言っている作家も
いましたね。
>あと「話」だよ「話し」サン達
この学習能力の無さは、ある意味すごいと思います。鴨だって銃の
怖さを学習するというのに。
458 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:11:26 ID:+tYPw48L
>>455 大藪作品の特徴はそこにある。それが短所になる場合もある、と言ってるんだが。
この衰退ぶりを見ていると、問題はそのあたりにあるではないのか、と勝手に推測してるわけだ。
別に万人受けする作品を作る為に作家は書いているわけではないのだが
一時、かなりのブームを作った作家ゆえ、悲しいという思いがあるんだな。
ま、ブームを作っても消えている他作家も多くいるんだが・・・
悪りぃ。オレ、懐メロ好き。時代にそぐうのと、読んで心うたれるのとは別だもんな。
時代劇小説なんかもそれに近いし…大藪がもし歴史物や時代劇の分野を主にして活躍する小説家
だったとしたら、新旧の評価はあんまり意味なくなっちゃうもんね。
古賀メロみたいに、大藪イズムってのはずっと残っていくと思うな。
460 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:17:39 ID:Z/nNbtqB
車や銃のディティール描写がいろんな作品におんなじような内容で繰り返し出てくるから、
またか、
という気にはなる。
そういうことはエッセイで熱く語って小説では程々にとね。
「情報小説」として読むには作者の抽出が狭過ぎるし。
(兵器でも、銃ばかりにこだわり、戦車・軍艦・戦闘機等の蘊蓄は皆無に近いし)
>>460 作者も没しているのに、誰に何を主張してるんですか?
そんなに読むのにツベコベと文句垂れるんなら、読まないほうが、精神衛生にもいいと思うな。
462 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:21:12 ID:P6/m7daN
だよなあ。
いい悪い好き嫌いとは別にとっつきにくさがあるのは否めないと思うがな。
463 :
ブル:2006/01/04(水) 21:23:02 ID:P9UaXyxO
>>449 俺は個人的な感想を感じたまま書いてるだけだけど。世間の評価なんてどうでもいい。
>>450 そう、大藪やハードボイルドに限らず、どんな作品もいずれは古くなるからね。でも、古さを感じない文体というのもあるし。どっちにしろ、あの突き抜けた感は他では味わえない。
>>451 俺も自然と比較はしてしまいます。
実は年末から久々に他の作家の本を読んでました。なんて軽いんだろ、なんて薄っぺらいんだろ、て感じた。読み進める快感がまったく無かった(笑
>>452 銃や車は単に作者の趣味のためだけじゃなく、主人公が生き延びるため、戦いに勝つための知識なんですよ。例えば、どの銃にどの弾丸が使用できるのか、知ってなきゃ暴発不発で自滅する場合もある。
大藪氏は確かに小説家としては要領よくないとは思う。銃や車の説明は大藪氏自身は、これを書いとかなきゃ読者には解らないと思って書いてたんだと思う。
それが結果として逆にくどくなってしまったりしたんだと思う。
464 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:26:01 ID:Z/nNbtqB
だから、「蘊蓄アクション小説」として現在大藪的位置の作家は
>>441で挙げたような人達かなと。
それぞれ、黒社会や軍事・兵器の蘊蓄で読ませるという意味で。
465 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:28:50 ID:+tYPw48L
バラントレーに言うが、俺は書斎ではないし、なにをそう気構えてレスするかわからんな
見知らぬ人に対して小ばかにしたような指摘はかがなものか?親にそう教わったか?
466 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:33:49 ID:4N2lnL4i
時の首相なんかをモデルにボロクソ書きまくったのが癇に触って逮捕されたそうだが
ヤ●ザの方は大丈夫だったのかな。
467 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:37:18 ID:P6/m7daN
まあバラントレーの書き込みが一番勘違いなのは確か。
>>458 >大藪作品の特徴はそこにある。それが短所になる場合もある、と言ってるんだが。
これに関しては、
>>457で書いた通りです。
>この衰退ぶりを見ていると、問題はそのあたりにあるではないのか、と勝手に推測してるわけだ。
その辺をクリアできる人にとっては、逆に大藪作品の文体は読みやすい
ものだと思うんですけどね。私自身は、デビューしてからの時間、さらに
死去してからの時間を考えると特に急激な“衰退”ではないと考えています。
これから10年くらいの間に、まったく書店から姿を消してしまったとしたら
ちょっと心配ですけど。
>>460 >そういうことはエッセイで熱く語って小説では程々にとね。
これはもう、個人の好みの問題ですね。私などは、この脱線気味の
詳細な描写がたまらないわけですが。
>>465 誰かさんと間違えたのは謝ります、失礼しました。
471 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:41:47 ID:LM4PZlhH
おれはストーリーも銃・車等に関する薀蓄も好きだが、
>実は年末から久々に他の作家の本を読んでました。なんて軽いんだろ、なんて薄っぺらいんだろ、て感じた。読み進める快感がまったく無かった(笑
みたいな事書くのはたとえ大藪スレとはいえどうかと思う。
大藪春彦を賞賛するならまだしも、他作家けなしても何にもならないし。
>>470 冷静にね。昼間から貼り付いているのに大藪春彦の話をまったくしていない
(したくても出来ない)のは誰か分かるはずですよ。
473 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 21:47:36 ID:+tYPw48L
>>470 俺も謝ります。申し訳ありませんでした。では、語りましょう。
逮捕されたというか、『血の来訪者』が「週刊新潮」に連載中、一部の描写をエロと断じられ、
その号の回収、連載中断騒ぎになったことはあったらしい。それが官憲の仕返しだったのではないかと
推察されたりもしました。拳銃の不法所持で取り上げられた免許の再交付の際には、
「余り調子のよいことばかり書かないように」と当局から釘を刺されたと書いたエッセイもありますし、
『血まみれの野獣』が三億円事件のモデルになったのではないかとされ、特別参考人として呼ばれたり
70年安保頭像時代には、大藪が購入した武器が、革命勢力に渡るのではないかと警戒され、
私服警官が日参、周囲を徘徊したため、革命運動のカンパ係もおそれて近寄らなくなっただとか、
そんな話もありました。
ヤクザが作品内に登場するのは、アサヒ芸能的サービスだったのかもしれません(根拠のない推測)
西城も「コウ野に死す」では週刊ポストのトラベル・ライターと身分を偽っていましたし。
>>473 いえいえ、こっちが勝手に熱くなっていました、すいません。
大藪作品はアクが強いと言われるのは確かみたいですね。
細かい説明以外にも、主人公の生き方や行動を見ているとそれが浮世離れしているせいがあるみたいです。
476 :
ブル:2006/01/04(水) 22:08:09 ID:P9UaXyxO
>>464 ああ、なるほど蘊蓄アクションね。なんとなく解った。福井て、俺は読んだことないけどそんな感じなのか。馳の黒社会的な世界観は、確かに大藪より濃密で良いとは思う。俺が一番大藪的だと感じたのは「不夜城」だった。
>>471 俺は別に特定の作家名をあげてるわけではないが、何が問題なのだろう?
年末から読んでたのは大沢でも馳でもないんだが。
それに、素直に感想を言ってるだけなんだけどね。
477 :
名無しのオプ:2006/01/04(水) 22:28:53 ID:LM4PZlhH
>>476 463みたいなこと言っても野暮というか、どうしようもないんじゃないかと思っただけ。
特定作家のファンは多かれ少なかれそういうことを思ってるものだし、
別にわざわざ書かなくてもいいんじゃないのかなとも。
478 :
ブル:2006/01/04(水) 22:46:38 ID:P9UaXyxO
>>477 どうやら俺の書き方が言葉足らずだったみたいかな。
年末から読んでたのは一時期は好きで新作を楽しみにしてた作家だったわけで、大藪熱がぶり返した今あらためて読んで比較してみると、軽い、薄っぺらい、読み進める快感がないと感じたと言う事で…と、まあこれも結局余計かな。失礼。
>>476 私は3スレ目の367で
>1994年の「冒険作家クラブ賞」の授賞式で、受賞者である大藪春彦が
>「ここにいる作家で、私の影響を受けていない者はひとりもいないと
>信じている」と発言
と書きましたが、正当な後継者というのは出ていないし、これからも
出ることはないだろうと考えています。大藪春彦という作家の個性は
良くも悪くも強烈すぎますし、その作風は作者の育った時代背景を
抜きにしては語れないと思うのです。ある者は簡潔な文体を、また
ある者は自分がこだわるモノに関する詳細な描写を、といった感じで
彼の影響を受けた作家たちが自分の望む部分を遺産として受け継いで
いけば良いのではないかと思っています。
ちなみに、私が大藪春彦の延長線上で好きになった作家には、柘植久慶や
夢枕獏などがいます。
>>479 俺は大藪春彦ワールドから影響を受けた物が多いです。
『男たちよ戦いの荒野で死ね』で対談していた西丸震哉と、
『汚れた英雄』映画版に挿入されるヨーロッパGPの映像を撮った泉優二。
夢枕獏も平井和正も、景山民夫も好きだけど、読みやすすぎますね。
>>479 私の場合は大藪氏を読み始める前に、柘植氏や広山重慶氏等を少し読みました
あと平井氏も、ですが大藪氏を読んだあとだと、大藪氏の説明の細かさにはまってしまい
読み返してませんね。
夢枕獏氏は「餓狼伝」を少し読みました。
あれはデティールとかでなく、格闘描写がすごく臨場感が伝わってきて好きです。
>夢枕獏も平井和正も、景山民夫も好きだけど、読みやすすぎますね。
なるほど、「読みやすすぎる」かあ。影山民夫の「トラブルバスター」は
「トラブル・シューター」をコメディにしたような感じだなと思った
記憶があります。ちょっとふざけ過ぎという気もしましたが、たけしの
「オールナイトニッポン」とか聴いていたから、あのノリも違和感が
なかったですね。
>>481 「餓狼伝」の文体は、極限まで贅肉を削ぎ落とした感じが良いです。
>>482 他のファンの方たちの方がよくご存じだと思いますが、と夢枕獏は「獣王伝」所収の天野喜孝との
インタヴューの中で、
(すごく作品にヴィジュアルな部分があると言われたのを受け)
「書くシーンはほぼ完璧に頭の中にあります」
「植物名はできるだけ、「木が生えている」という風には書かずに、たとえばブナが生えている、(中略)とか
できるだけそういう名詞を入れるようにして、できるだけ細かな感触が伝わるようにやってます」
と述べています。
大藪の「雪の中を馬が疾走する場合でも、その雪の下の岩が蹄鉄で火花を上げる所まで書かないと満足できない」
と述べていたのと似通っていると思いました。
具体的な名詞を入れることにこだわるという点では、確かに共通して
いると思います。大藪春彦の場合、さらにあの「本物のバーバリー」
といったモノへのこだわりがあり、さらに品々の詳細な説明があります。
これを面白いと感じるか、クドいと感じるかによって評価も大きく
変わってくるでしょうね。
485 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 14:55:54 ID:ltkMI6pb
486 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 16:50:39 ID:jDgAy4QB
>>485 バラントレーはいかにも俗流陰謀論が好きそうだよなあ。
487 :
ブル:2006/01/05(木) 17:37:48 ID:s879hbTa
夢枕獏は読んだ事ないけど、柘植久慶は一冊だけ読んだ。タイトル忘れたけど作家デビュー作だったんじゃないかな。ビルを占拠したテロリストを特殊部隊が制圧さていく話だった。
あの人は本物の元グリーンベレーじゃなかったっけ?読んだ感想としては臨場感があって良かったけど、本物だけに逆にリアル過ぎて大藪とはまた違うなと感じた。
大藪の場合、リアルなようで実はかなりデフォルメされてる、それが読み手の想像を超えてしまってるのが魅力なんじゃないかな。
そういう意味では俺が読んだ柘植氏の一冊だけみた場合、迫力はあるけど、もう少しプラスアルファが欲しいと思った。
一冊だけで偉そうに言ってすいません!
>「本物のバーバリー」といったモノへのこだわり 本物のバーバリーを着れる、着こなせる人間という事なんですよね。「戦士の挽歌」の安富忠治のファッションなんか上手くキャラを表してる。
具体的な固有名詞にこだわるのは、時には必須条件だったりもすると思う。これは最近の作家は結構普通にやってたりもするね。
>>487 柘植氏は小説を読んだ以外に、彼が海外でフランス外人部隊に入ったという話や、別の国の軍事教官になった話を
本で読んだ事があります。
「本物のバーバリー」確かその記述は短篇の「死の接吻」でありましたね。
489 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 18:05:55 ID:jDgAy4QB
490 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 18:14:51 ID:EuLEp/cs
主人公が背広を買う時、服のブランド名じゃなく生地のブランド名を指定し、
仕立ての注文では、ショルダーホルスターを吊るすため、
左脇にゆとりを持たせて作ってくれ、という描写が良く出てくる。
モデルガンをやるからと理由をつけて。
そして仕立てに何日かかると言われるともっと早くしてくれといって、
店員に金を握らせたり。
仕立屋という職業が健在だった昭和30年代の雰囲気が伝わる。
491 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 19:00:40 ID:jaFRpj3O
大藪は実社会での職業体験が無い学生作家上がりだから、
人間描写がどうしても薄っぺらい。
壮絶な引き揚げ体験があるとは言え、そういう戦後体験は当時の日本人なら、
誰でも多かれ少なかれ体験したことである。
乏しい人生経験を元に荒唐無稽のフィクションを描くというのは、
ミス研上がりの新本格の作家にも通じるものがあるやに思う。
492 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 19:31:19 ID:hwbsu/3d
493 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 19:36:29 ID:jDgAy4QB
>>491 そうですね。
ある意味でアイテムに対する詳細な描写は実体験の乏しさを埋め合わせるものだったのでは?
もちろん彼の筆力が前提になるわけですが、だからアイテムの話題に耽るのはあまり感心しないのです。
494 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 19:51:02 ID:jaFRpj3O
学生作家上がりで有名なのは、三島由紀夫、石原慎太郎などがいるが、
大藪も含め、彼らの作品に登場する人物はいずれも類型的で深みが無い。
極論すれば彼らは、自己を赤裸々に吐露した処女作(出世作)のみに価値があるといって良い。
大藪なら『野獣死すべし』 石原なら『太陽の季節』 三島なら『仮面の告白』。
495 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 19:57:47 ID:jDgAy4QB
>>494 これまた同意。
野獣がアイテムの描写抜きに読ませる作品であることを、このスレのアイテムコテはもっと考えるべきだと思う。
496 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 20:07:09 ID:7B5n5wlC
どう考えても自演乙w
497 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 20:11:51 ID:jaFRpj3O
別人だよ。
あと、三島由紀夫には職業体験(大蔵省)があるぞ、
と言う突っ込みが入りそうなので、言い添えておくが、
一年足らずで辞めてるから無いに等しい。
498 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 20:43:11 ID:jDgAy4QB
匿名掲示板で個人を特定したがるバカはほっておきましょう。
>>485 >落合信彦はダメですか?
それほど読んでいませんが、「ザ・スペシャリスト」などはけっこう
面白かったですね。彼のドキュメントの信憑性を疑う声もあるようですが、
ゲイル・リバースの物語は仮にフィクションだったとしても楽しめました。
でも、以前にテレビ番組(ボディガードがメインで、彼は警護する側)で
政治家的なハッタリを感じて人間的にあまり好きになれそうにないという
印象を受けたこともあり、代表作をいくつか読んだ程度です。
>>487 >ビルを占拠したテロリストを特殊部隊が制圧さていく話だった。
これは「マンハッタンの墓標」だと思います。ハリソン・国泰寺は
対破壊工作班に所属。ビルを占拠した謎のテロリスト集団に対して
少数精鋭の部隊で戦いを挑みます。日系人で身長170センチ少々と
小柄ですが、戦士としてだけでなく指揮官としての能力にも優れており、
かなり荒っぽい方法で事態の解決を図ります。最終的に人質に犠牲が
出ることも計算して行動するあたり、いかにも柘植久慶の描く人物
という印象でした。柘植小説の中では好きな作品のひとつです。
>>488 >柘植氏は小説を読んだ以外に、彼が海外でフランス外人部隊に入ったという話や、
柘植久慶に関しては、フランス外人部隊やグリンベレーで活動したという
経歴に対して疑惑の声も聞かれるようで、以前にそのことに関するスレも
読んだことがあります。個人的には、事実であれば面白いですが仮にそれが
フィクションであっても、ここまで面白い経歴詐称が出来るだけでもたいした
ものだと思いますね。
個人的には、柘植久慶自身の分身とも言える蜂田迅シリーズが好きです。
中でも「グリンベレーの挽歌」や「クーデター」などは娯楽性のある
作品で大藪ファンも楽しめるのではないかと思います。
>>490 これはもちろん「蘇る金狼」なわけですが、他にも「獣たちの黙示録」
において西城秀夫の背広を仕立てる“ハサミ使いのマジッシャン”こと
スタブロスのエピソードが面白いですね。
元々、大藪ワールドの主人公たちは逞しい体格なので、背広を着ている状態
ではショルダー・ホルスターの拳銃が分かりにくいようです。逆に敵の連中は
普通の体格なのですぐに分かってしまうばかりか、自分から銃を持っている
ことを誇らしげに見せびらかすバカもいたり。
503 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 21:19:23 ID:EuLEp/cs
主人公の体格の逞しさを描写するのに、上腕が常人の腿ほど太い、
とあったりするが、そうなると50センチ以上はあるということになり、
日本人では専門のボディビルダーでもそこまで太い人間は少ないね。
体重150キロの相撲取りのような体格なら別だけど。
あとよく出る描写としては、主人公の容貌について、
美男ではないが、刃こぼれした鑿で彫り上げたような粗削りの男らしさで、
女を磁石のように惹き付ける云々。
これは前にも書き込んだ気がするけど。
>>502 以前、モデルガンやサバゲーにはまっていた頃に、ショルダーホルスターで
スタームルガーMkTを吊ってみた事がありましたが、体格が普通なせいか
やはり服着ると脇が盛り上がって目立ちました。
私は腰に吊る方がいいですね、抜き撃ちに適していますし。
銃を装備する方法では、他に腰の真後ろに付けたり、小型拳銃だったら小手に
付けたり、あとは内腿につけてみたりと色々ありますね。
映画の話ですがロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」で出てきた
腕に付けてた、ばね式の手製ホルスターなんか楽しかったです。
>>503 >主人公の体格の逞しさを描写するのに、上腕が常人の腿ほど太い、
おそらく「赤い手裏剣(孤剣改題)」の伊吹勘之助のことだと思いますが、
現代でも凄まじい数値なのに時代劇でこれは驚きですね。ちなみに胸囲は
120センチくらいが普通だったりします。そういえば「狼は復讐を誓う」
では敵側に胸囲150センチ以上という男が登場します。
顔の描写に関しては、伊達邦彦や北野晶夫のような美青年と言える者が
いる一方で、“美男と呼ぶには野性味が強すぎる”というタイプも
多いですね。
>>504 他には、ズボンのベルト部分の内側に突っ込んで上着で隠すという
スタイルや、足首に装着するというのもありました。片山健一が
山にこもって密猟をしていた時はこの方法でした。「曠野に死す」で
黒部という覆面刑事が脛に装着した拳銃を抜いた素早さには、西城も
“いささか”ではありますが感心してしましたね。
>映画の話ですがロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」で出てきた
特殊バネで手首に装着したデリンジャーなどを取り出す時のアクションが、
これに近いものだと思われます。あのシーンは実にカッコイイですよね。
逞しい男と美しい男ってのはあまり両立できないみたいですね。
ちなみにかなり古い語ですが、「醜男」って言うのは強い男を表す美称だったそうです。
前のスレあたりで出ましたが、伊達邦彦や北野晶夫をアラン・ドロンに喩えたって話がありました。
私は野性味が強いタイプは何故かチャールズ・ブロンソンを思い出しました。
508 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 21:44:16 ID:EuLEp/cs
「アスファルトの虎」の主人公はボディビルダーだったね。
アーノルド・シュワルツェネッガーに憧れて始めた、
みたいなことが書いてあったけど、
シュワについて「人間の筋肉の発達の極致の見本」と
「の」を連ねた文章で形容してて、なんだかなと思った記憶あり。
>>508 >「アスファルトの虎」の主人公はボディビルダーだったね。
若い頃はボディビルのことしか頭にない“純粋者”だったのですが、
負傷によってビルダーへの道を断たれて運命が変わっていくんですよね。
しかしビルダーになっていればF1ドライバーになることもなかったわけ
ですから、運命とは最後までわからないものですね。
>シュワについて「人間の筋肉の発達の極致の見本」と
正確には“人間の肉体の筋肉の発達の極致の見本”ですね。
>「の」を連ねた文章で形容してて、なんだかなと思った記憶あり。
“イタリーではスープがわりの麺類の、ホウレン草入りの緑色のキシメンの
ようなヴェルデのバターソース和えを食う”
>>503 世界一腕の太い男になるべく、腕にオイルを注入して膨らませているボディビルダもいますし、
上海で男性用の豊胸手術(女性のと手順は同じだが内容物は固くする)を受ける人が急増している
という話もありますし、上半身の分厚さ、たくましさは、もろ強い男のイメージなのかも知れませんです。
>>510 現在はだいぶマシになったようですが、以前は特に欧米においてステロイド
使用が当たり前のような状態で、一時的な逞しい肉体と引き替えに命を
失ったり心臓病や糖尿病などになってしまうビルダーが多かったようです。
アメフトやプロレスなど多くのスポーツで起こり、現在も一部で続いている
ことのようです。以前にボディビル雑誌で、ステロイドを使用していた
ヘヴィ級のボクサーが最終的に両足を切断することになったという記事を
読んだことがあります。また、日本のボディビルダーでも減量の苦しさから
逃れるために覚醒剤を使用した挙げ句、殺人事件を起こして逮捕された者が
いましたね。
「アスファルトの虎」でも、(当時の)日本のボディビルダーには栄養面の
知識が偏っている者が少なくなく、そういう連中は内臓にガタがきていると
いう内容の文章がありました。実際の力強さをともなわない筋肉など、
大藪ワールドの主人公たちにとってはまったく意味のないものです。
512 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 23:00:58 ID:EuLEp/cs
欧米のボディビル界においてはステロイド使用は今も盛んだよ。
ましになったというよりも副作用をケアする技術が進歩してるだけで。
あちらのボディビル界ではステ使わなければプロの世界でやっていけない。
ステロイドに関してはドーピング検査さえ行っていない。
>>511 某マンガのジャック・ハンマーのようにはいかないですものね。
ボディビルダーも、コンテストのために絞る以外の時は、デコデコに脂肪がついた状態になることが
多いと言いますし、目的意識をはっきりさせなければ(ウェイトトレーニングは)スポーツには役立たないと
も聞いたことがあります。
倉庫で本の詰まった箱を運ぶ仕事をしていたときは、上腕周りが50p近くの太さになってました。
今はかなりしぼんじゃいましたけれど。
514 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 23:08:49 ID:jDgAy4QB
>>513 底辺労働者なんですな。
まあ、そういう輩の娯楽として大藪が読まれるのは正しいのではないでしょうかね。
>>514 おうよ。地下四階にある書籍倉庫で働いてたぜ。いろんな本が読めてよかったぞう。
以前ボディビルの雑誌でみたのですが、アメリカで年に一回世界一の力持ちを決める大会があるみたいです。
内容としては、数百キロの重い物を持ち上げたり運んだりしてタイムを競うという
文字通りの力持ちを決める大会みたいです。
そこで去年のチャンピオンの体格を見たのですが、ボディビルダーとは言えませんでしたね。
胸回りや腕の太さは洒落になっていませんでしたが、その分脂肪もついていましたし。
>>514 ちょっと待てや、他人だが今の発言聞き捨てならんぞ。
職業に貴賎は無いとまでは言えんが、働いている人間に対してそういう発言をする資格がお前にあるのか?
>>517 スルーしようよ。
どうも、構って欲しくて仕方がなくて、それでじゃれついてくる御仁のようだけど、
この手のもそろそろ飽きてきたし、まともに相手するとバカが移りそうだよ。
ほっときゃいい。「図星を突かれると人は時として饒舌になる」というじゃない。
>>512 >あちらのボディビル界ではステ使わなければプロの世界でやっていけない。
最近のボディビル関連の雑誌にはほとんど目を通しておらず、前述の
ステロイド問題に関する記事を読んだのはもう10年近く前なのですが、
ほとんど改善されていないんですね。確かに当時の記事でナチュラルな
ボディビルダーの肉体やサイズなどを見て、多くのビルダーたちの
肉体がいかに不自然なものであるか知って慄然とした記憶があります。
プロレスラーでも急死する者が少なくありませんが、それでも人は
見かけにこだわるものなのでしょうね。
ビルダーを断念した後の高見沢優の場合、筋肉の大きさそのものには
興味がなくて、「より力強くあれ」と願ってトレーニングした結果として
サイズも大きくなっていたというのが正しいですし。
520 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 23:33:51 ID:jaFRpj3O
どういう層が大藪を愛読するかは、
統計がある訳ではないので明らかではないが、
大部分は大藪の主人公とはかけ離れた、
おとなしい草食動物のような弱い男だと思う。
特異な大藪読者としては、
三菱銀行猟銃人質事件で射殺された犯人の梅川某というのが
もの凄い大藪フリークだった。
大藪のバイオレンスとエロの世界に憧れて事件を起こしたといわれている。
現代でいえば残虐なゲームに誘発されて犯罪を起こす、
幼稚なオタクといったところか。
>>513 >ボディビルダーも、コンテストのために絞る以外の時は、デコデコに脂肪がついた状態になることが
むしろ、試合の時の状態が不自然なんです。体脂肪を極端に落とすだけでなく、
水分やナトリウムも制限して筋肉のカットを目立たせようとしますから、
下手するとその段階で命を落とす者もいるようです。
>>517 その人物は「倉庫で本の詰まった箱を運ぶ仕事」という文章だけで短絡的に
職業を想像し、さらにブルーカラーを蔑視するような程度の低い“輩”です。
さらに某スレで無意味なコピペもやっているような荒らしですから相手に
する価値はないですよ。
>>518 銃火氏、失礼しました。
ついてる職で他人を見るような人間には氏んでもなりたくねぇと思ってましたので。
ボディビルの筋肉は見せるための筋肉ですが、あれはすごいですよね。
高見沢がボディビルダーを諦めたあとも体を鍛え続けたのは
F1マシンの強力なGに耐えられるようにって理由もありましたし。
>>518 まったく同感です。
>>486 >>489 この頭の悪いチンピラヤクザみたいな絡み方を見れば相手にするだけ
時間とエネルギーがもったいないと分かるはずです。
524 :
名無しのオプ:2006/01/05(木) 23:43:33 ID:EuLEp/cs
競馬の騎手が小男の方が良いというのと同じ理由で、
レースのドライバーも体格が小さい方が良いのでは?
持久力は必要だろうがむやみに筋肉隆々にして、
体重を増やしたら不利になりそう。
>>522 >F1マシンの強力なGに耐えられるように
マシン+ドライバーの重量が、大きめになってしまうというハンデ(パワーウェイトレシオの問題)
とは別に体重が多いと、その分Gがかかるんじゃないかと思ったりもしたのですが、その辺り
どうなんでしょう?
>>520 確かに弱い男かもかもしれません、ですがだからこそ、人はああなりたいと自分を変えようとします。
私の場合は、大藪作品に憧れて体を鍛えた事がありました。
「汚れた英雄」を読んでバイクに興味を持って、免許も取りましたし。
小説に出てくるブランド品に興味を持って調べる事で、知的好奇心を満たせましたし。
大藪作品を読むことで視野を広げられたって思ってます。
>>524 >>525 実際には、高見沢ほどの筋肉は必要ないと思います。ただ、彼の場合は
「事故の際のダメージを出来るだけ軽減したい」という目的もあるようで、
かつて自動車事故で大ケガをした体験からも、可能な限り力強い肉体を
維持してレースに臨みたいという思いがあるのではないでしょうか。
>>524>>525 やはりそうなんですかね…
バイクの場合は体重は関係してくるみたいです。
「血まみれの野獣」でGPライダーの鶴田は体重を減らしたいみたいな事を言ってました。
「長く熱い復讐」の韮釜刑務所の食事が「自衛隊のパイロット食の何十分の一かの栄養…」
と書かれてあったのを思い出し、
「パイロットも体重を増やさないように減量メニューになっているのかも知れない」
と思い、ググってみたら、どうも逆だったようで。
WGPでも、大排気量クラスになってくると、まずマシーンを押さえ込める膂力と体格が必要になってくる
という事です。
>>528 >GPライダーの鶴田は体重を減らしたいみたいな事を言ってました。
北野晶夫が躍進著しい日本のメーカーチームへの移籍の意向を訊かれて
「(自分は)体格がよいので日本の小・中排気クラスのマシーンには乗れないだろう」
と説明するシーンもあった気がします。
>>526 まあ、ID:jaFRpj3O氏も「統計がある訳ではないので明らかではない」と
断っている通り、「大部分は大藪の主人公とはかけ離れた、おとなしい
草食動物のような弱い男だと思う」というのはID:jaFRpj3O氏の個人的な
感想に過ぎません。実際はどうか分かりませんし、そもそも“強さ”を
腕力だけでとらえるのも意味のないことです。極端な話、筋骨隆々で
武道の達人でも病気や経済的な危機などの人生における挫折で簡単に
自殺しちゃうようでは本当の意味で強いとは言えないわけですし。
大藪作品を読むのがどういう人たちか、ということよりも大藪作品を
読んでそれを自分の人生にどう活かしていくのか……肉体を鍛えたり
格闘技を始めたり、仕事面でもう少し頑張ってみようと決意したり、
病気と闘う覚悟を決めたり、少しでも前向きに行動していくことが
出来るか、ということが重要なのだと思います。梅川某のような
勘違い人間は論外。
>>530 大藪作品を読むと肉が食いたくなって不経済きわまりないです。
この点だけ、不服がある。うまそうに肉やこってりした料理喰ってんじゃねーよ云々。
>>529 >「長く熱い復讐」の韮釜刑務所の食事が「自衛隊のパイロット食の何十分の一かの栄養…」
これは「自衛隊のジェット・パイロットの二十数分の一の“値段”の食事」が
正しいです。そしてそれは刑務所の食事の方が栄養価が低いということを
示しているわけで、逆に言えば自衛隊のパイロットたちは栄養価の高い食事を
しているということになります。実際、ビタミンやミネラルなど視力や神経、
筋肉の動きなどに影響する要素はたっぷり摂らないといけないでしょうし、
それこそ強烈なGのかかる世界なわけですから筋力も鍛えないと駄目でしょう。
北野晶夫はレース中に「ジョッキーのような小男になりたい」と願う瞬間が
ありましたが、矢吹貴が身体が大きすぎてボクサーを断念したのと同様の
悩みですね。
>>531 私も若い頃は、「処刑の掟」や「長く熱い復讐」を読んでステーキが
食べたくなり、肉屋に直行してなるべく安い部分を使って調理法だけは
真似して作って貪り食ったりしていました。今は「アスファルトの虎」の
第1巻あたりを真似して納豆かき混ぜてます。
さて、寝るか。
>>529 なるほど、排気量の小さいマシンは確かに体重が少ない方がいいですね。
反面、大排気量マシンは操るためにパワーが必要となると。
>>530 自分の人生にどう活かせるか、ですか…
たしかにそうですね。
私はもう少し自分の人生を気ままに生きてみたいと思いましたね。
旅に出てみようとか、趣味を見つけてみようとか。
535 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 01:11:49 ID:NbNUDV4E
「気をつけろよ、刺すような毒気がなけりゃ、男稼業もおしまいさ」
「孤独に耐えられないヤツに何が出来る」
大藪作品に関係ないが大藪映画のコピー
俺はこの言葉を胸に生きている。
みなの半分程度しか作品を読んでないが大藪ファンには変わりないデス
>>535 何冊読んだかはあまり問題ではないかと。
ただ、読んだ作品から何を得られたかってのが問題でないかと。
ですが、良い座右の銘を得ましたね。
537 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 07:38:13 ID:rI9Ss5yR
>>530 言い方でちょっと語弊を招いたかもしれないが、
大藪読者は「底辺労働者」のような階級は少なく、
肉体的に弱い「青白きインテリ」が強い男に憧れて
読むのではなかろうかと言いたかった。
>>535 >みなの半分程度しか作品を読んでないが大藪ファンには変わりないデス
大切なのは「何冊読んだか」、ではなくて「どれだけ自分の糧となったか」
ではないかと思います。「野獣死すべし」だけをボロボロになるまで
読み返して、生きていく上で弱気になる自分を励ますといった人なら
立派な大藪春彦ファンと言えるでしょう。最初と真ん中と最後だけ読んだり、
批評や解説だけ読んで知ったかぶりの批評ゴッコをする輩より、はるかに
豊かな読み方だと思います。
それに、これから読もうと思えば数十冊の未読作品があるわけで、これは
実に羨ましいです。
539 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 09:09:45 ID:9iTqQBG5
>537
インテリ受けするとも思えないが
読者のあ大半はフツーのサラリーマンじゃないかな
540 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 15:59:33 ID:xFmp3PD1
まあひ弱な軟弱なのは九部九厘間違いないが。
>>520 >おとなしい草食動物のような弱い男だと思う。
まあ、私の場合で言えば確かに当てはまりますね。
私は大藪作品を」「好き」だから読むというより
「必要」だから読むと言う気持ちの方が強いです。
精神的に参っている時とか肉体的に弱っている時とか。
腹が痛いときに正露丸を飲む様な感じかな…。
ただ大藪作品を読んで現実逃避しているわけじゃありませんよ。
厳しい現実を受け止めるための「防具」というか
「防弾チョッキ」みたいな感じで読んでます。
542 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 18:11:58 ID:XPzHIF4H
梅川を否定するあたりに、現実では何も出来ないへっぴり腰の情けない読者像が浮かび上がるんだよなあ。
543 :
ブル:2006/01/06(金) 18:12:44 ID:QwYGcbuI
今「戦いの肖像」読んでる。
“強い陽差しがアスファルトに逃げ水を呼ぶ季節になった。
こんなどうでもいい一文が、俺は案外好きだったりする。
なんとなくだけど、大藪氏は言葉や文章の「音感」にもこだわってるように思う。その音感が読んでて心地良いのかなあと。
>>541 私は「自分を変えるための精神的支柱」として読みました。
読み始めた頃が学生だったものですから、これから自分を変えるための精神的な支柱になるものでした。
>>543 それだと私は「野獣死すべし」の冒頭ですね。
「深夜。しめやかな雨が、濡れた暗い舗道を叩いていた。」
545 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 18:23:31 ID:kbZONw/I
正月に実家で「蘇る野獣」を再読。先生が亡くなられた際に出た、追悼本です。
コレを読むと、序盤を書いただけで終わってしまった「黒い死の影」という
作品があったようですね。
これを読む方法ってないもんですかね。何かの単行本に収録されてないでしょうか?
このスレッドでも度々出る「火制地帯」も読んでみたいものです。
ヤフオクでたまに出るのは知ってるけど、高いんですよね。はぁ。
>>545 「黒い死の影」初耳ですね。読んでみたいですが、どうですかね…
「火制地帯」私も読みたいのですが、ヤフオク確かに高いです。
神田の古本屋街を回ってみるしかないのですかね…
547 :
ブル:2006/01/06(金) 19:57:18 ID:QwYGcbuI
>>544 「野獣死すべし」は全編「音感」にこだわってますよね。
特に回想(生い立ち)の部分なんか丸々芝居の台詞みたいで、声に出して読んでみるのも面白いかも。演劇部の経歴が何らかの影響を残したのかもしれない。
>>545 「黒い死の影」俺も何かで読んだ事あります。
高松だったかな?郷土資料館みたいな所に大藪のコーナーがあって生原稿なんか展示されてるらしいと何かで読んだけど、そこなら何かありそうな…
「黒い死の影」は傭兵たちの世界を描く予定だった作品ということで、
私は「傭兵たちの挽歌」として完成した、またはプロットなどが活用
されたのではないかと思っていたのですが、「大藪春彦の世界」に
未完成の短編として収録されているらしいのでいつかは読んでみたい
ものです。
>>547 たしかに「野獣死すべし」の前半はそうですね。
何か流れるように話が進んでいきます。
>>548 そうなんですか…
本屋で探してみますか…
550 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 22:25:08 ID:BcBR28Xu
「非常の標的」でコロナを盗難で乗り継ぐのは思わず笑ってしまった。
他の作品でも目立たない車という事でブルーバードをよく盗みますね。
蛇足ですが、最近の書店では大藪春彦コーナーがありませんね。
10年前は角川文庫も結構置いてあったのに、今は光文社がチョロだけか
良くて徳間書店が置いてあるぐらい。必然的に古本屋を廻る事に。
551 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 22:41:33 ID:rI9Ss5yR
車を買う時、高性能車のエンブレムを外して通常仕様車に見せかけるように注文する、
というのもよく出る描写だったな。
ブルーバードSSSを普通のブルーバードにするとか。
この車で逃げまくったら追いついてこれるパトカーは無いだろう、
みたいな文章も何回か見た気がする。
552 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 22:50:56 ID:/TE+RQ0v
三角窓を割って、車を盗み煙草の包み紙の銀紙で直結してエンジンをかける
なんて描写もよくありますね。三角窓なんて今の車には全然ありませんが
553 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 22:51:42 ID:NbNUDV4E
角川書店で検索したら、これだけ。
しかも [ 購入 ] 以外は絶版、品切れか?
蘇える金狼 野望篇 大薮春彦
蘇える金狼 完結篇 大薮春彦 [ 購入 ]
優雅なる野獣 牙を秘めたローン・ウルフ伊達邦彦 大薮春彦 [ 購入 ]
野獣死すべし 大薮春彦
汚れた英雄 第II巻 雌伏篇 大薮春彦
汚れた英雄 第I巻 野望篇 大薮春彦
汚れた英雄 第III巻 黄金篇 大薮春彦
汚れた英雄 第IV巻 完結篇 大薮春彦
傭兵たちの挽歌 後編 大薮春彦 [ 購入 ]
傭兵たちの挽歌 前編 大薮春彦[ 購入 ]
非情の女豹 大薮春彦
女豹の掟 大薮春彦
餓狼の弾痕 大薮春彦 [ 購入 ]
蘇える女豹 大薮春彦 [ 購入 ]
>>550 主要道路だけでなく街中に防犯カメラがセットされ、車の盗難防止装置も
それなりに進化している現代では、緊急時の逃走以外で車を盗んでそのまま
使うということはしないでしょうね。速見や新城たちのようにアジトを
用意してそこで偽造ナンバーに……でも、今のシステムだと車種や車体の
色と一致しなければ一発でアウトだし、主人公たちも大変です。
>蛇足ですが、最近の書店では大藪春彦コーナーがありませんね。
大型書店以外では、大藪春彦コーナーはほとんど見かけなくなりました。
それでも、不定期で過去の主要作品がリニューアルされて出てくるんじゃ
ないかと思います。「孤剣」が出てくるくらいですから。
>>552 >三角窓なんて今の車には全然ありませんが
カー・エアコンが高級車のものだった時代、三角窓は効率的に外気を
取り入れるものとして必要不可欠だったようです。私も三角窓の乗用車は
学生時代に乗ったのが最後かな。
あとはシフトレバーの位置などでも、今の若い人にはピンとこない
部分があるんじゃないかと思います。
>>543 非情酷薄暴力小説のレッテルも貼る隙間がないほどの、叩きつけるような描写が続く中に、
ふと、挿入される切なげなセンチメントや甘い愁いのフレーズが、血と汗と呻りの世界の
救いになっている部分は多いと思います。大藪春彦は純粋な理想家だったのでしょう。
スリーピー・ラグーンの曲が流れ、ラジオのダイヤルの
幽かな光のなかに、生贄はけむるような翳をなした瞼をとじていた。
70 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/05/26(土) 15:54
ここで大藪春彦必読作品リストを紹介する。
順不同
1 「野獣死すべし」
暗い情念に彩られた青春ハードボイルド。第1作のみが
持ち得る新鮮な感性が魅力を放つ。
映画化作品はすべて逝って良し!
2 「蘇える金狼」
ボリュームがあり読み応え充分なリーマンアクション。
松田優作主演の映画もまあまあ良かった。
3 「戦士の挽歌」
これもリーマンアクションだが2より娯楽性が強い。
読み応えは充分。
4 ウインチェスターM70
問答無用のピカレスクロマン。凄すぎ。
5 「長く熱い復讐」
6 「黒豹の鎮魂歌」
7 「傭兵たちの挽歌」
いずれもA・クイネルも失禁するリベンジャーものだが
特にスケールの大きい7がいい。
8 「凶銃ルガー08」
拳銃放浪談の傑作。ある意味異色作。阿部寛主演の
ビデオは逝って良し!
9 「みな殺しの唄」「凶銃ワルサ―P38」
マカロニウエスタンを凌駕する殺しのバラードが炸裂
10 「獣たちの墓標」
西条もの最高傑作。
「ちゅらさん」もぶっ飛ぶ沖縄アクション
番外「赤い手裏剣」
異色時代ハードボイルド。結構いい。
市川雷蔵主演の映画は逝って良し!
個人的御薦め
「死はわが友」「奴に手錠を」
暗い情念が苦手な人向き。気軽に読める娯楽アクション。
女豹シリーズは逝って良し!大藪春彦は女性読者に媚びる
必要は無かったのに残念。
あの間抜けな主人公には引いた。
中期の処刑シリーズ以降の集団アクションものもいただけない。
大藪春彦の主人公は悪霊を守護神にひとりで戦い続けるのが
いいのだ。
>>554 盗難対策にメーカーも当局も躍起になるということは、悲しいかな、取り締まりの上手を行く
犯罪が多いと言うことでもあります。一人で何もかもできるというわけにはいかなくなっているようですが。
クルマ、それに原動機付自転車やバイクなんか、チョット辺鄙なところにいくとゴロゴロ捨てられていますし、
警察は盗難届の出ている車両か、もし放置されていても公道上でなければ相手にしません。
原付ひったくり犯や暴走車両が増えてもそらもう当然や、と思いますがスレ違いスマソ
>>542 「三菱銀行人質強殺事件」、その犯人については本も何冊か出ていますが、それをちょっとでも読めば、
唾棄、否定に値する人物だと感じるはずですが…それがおかしいのかな?
大藪作品を「小説」ではなく「参考書」として読んだ場合でも、僥倖にも、運良く、たまたま、の
要素がなければ完全な犯行が行えない風に書いてあるのは分かると思います。
失礼ですがちゃんと本を読んで、理解しておられますか?
淺読みで物事をなにかと断定、押しつけするのは「現代でいえば残虐なゲームに誘発されて
犯罪を起こす、幼稚なオタク」のようで感心しませんね。
561 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 06:49:58 ID:fxst1zsd
安全圏でカタルシスを求める読み手には理解できないのかな。
562 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 07:19:18 ID:K4+bnqRz
>安全圏でカタルシスを求める読み手には理解できないのかな。
意味不明。
じゃあお前はどんな状況で小説読んでるんだ?
>>557 >>558 書斎魔神氏に興味はないし、このスレで語ることでもないでしょう。
個人的には、このリストを書いた人は実際に作品を読んだかどうか
疑問に思います。例えば「獣たちの墓標」では主人公の名前を間違えて
いますし、「ちゅらさん」云々の文章も噴飯モノ。
また、集団アクションを否定しひとりで戦い続けるのがいいと主張
しながら「ウィンチェスターM70」を推奨する矛盾。おそらく批評や
あとがきを中心にしか読んでいないではないかと思いますね。
>>560 >>562 明らかに大藪を理解していない煽り厨はスルーするのがベストです。
大藪作品の主人公を表層だけ真似ることは珍しくありませんが、
犯罪に走るなど作者の意図を理解していない愚か者の証明です。
梅川某の行動そのものも、大藪ヒーローのそれとはまったく正反対。
ファンなら誰でも分かることが、あの煽り厨には理解できない。
つまり大藪小説を読んでいない証明。
565 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 09:09:24 ID:fxst1zsd
それは違うな。梅川は大藪作品を通底する暴力と情念に魅入られたのだよ。
事件と無関係で片付くはずはない。
566 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 09:12:09 ID:K4+bnqRz
>>565 質問に答えてくれないかな
君は「安全圏でカタルシスを求める読み手」ではないんだろ?
じゃあどういう読み手なのかな?
567 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 09:16:41 ID:f18XptY0
>>566 おおかた「暗い情念」にとり憑かれた読み手なんだろろうて。
相手にしてると被告がうつるぞw
568 :
ブル:2006/01/07(土) 16:50:24 ID:yRsEZHi2
ついに「処刑の掟」を手に入れた!
しかも今では全くといっていいほど見なくなった徳間のホット・ノベル・シリーズ、文庫版よりは少し嵩張るけど、大きさも紙質もペーパーバック風でいい感じ。
昭和53年初刷となってる。傷みも汚れも殆どなくて綺麗、多分修正とかされてない版だと思う。
105円でした。
569 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 16:55:20 ID:fxst1zsd
犯罪者の人格を貶めるレスは無意味だろう。
大藪的なパッションがあることをただ単に認めればいいだけ。
ようは身の丈の日常的な常識で判断するな、大藪ファンならば、ということ。
>>568 安っっっ!!
良かったですね、じっくり読んでください。
571 :
ブル:2006/01/07(土) 17:46:12 ID:yRsEZHi2
>>570 仕事帰りに以前のぞいた事のある古本屋に寄ってみたんですが、文庫コーナーは既に持ってるのばかりですぐに帰ろうと思ったんですが、なんとなくハードカバーのコーナーを見てみると端っこの方のノベルスコーナーで発見しました。
黄色い背表紙が光って見えた(笑
古本て、欲しかったの見つけると本当嬉しいですよね。
まだ「戦いの肖像」読み切ってないので「処刑の掟」に手をつけるのは、早くて明日か、明後日あたりかな。
>>571 やはり嬉しいものですよね、掟氏ではありませんが、まだ未読の作品があるのは羨ましいです。
とはいえ、忘れた頃に作品を読み直すのも結構楽しいですが。
573 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 18:42:12 ID:K4+bnqRz
>>569 全然質問の回答になってないぜ
回答につまって論旨をすり変えかい?
大藪の読者にあるまじき姑息な男だねキミは
574 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 18:42:21 ID:69gYgY4R
さぞかし人気薄なんだろうなあ。
投売りされてるってことでしょ。
575 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 18:45:43 ID:K4+bnqRz
作品の価値を値段でしか判断出来ないとは情けないねえ
>>568 初版が105円ですか! それはラッキーでしたね。これから「処刑の掟」を
読めるなんて、羨ましいです。ネタバレになるので多くは語りませんが、
私自身は初めて読んだ「トラブル・シューター」で衝撃を受け、次に読んだ
「処刑の掟」で「一生ついていきます!」と誓いました。これは絶対に
面白いですよ。
掟シリーズでは、「処刑の掟」、「非情の掟」、「復讐の掟」が特に好きです。
577 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 18:55:24 ID:S9TvM3p4
>>575 申し訳ないですが、チンピラヤクザみたいな因縁をつけることで相手を
してほしがっている輩はスルーしていただけませんか? もうすぐ冬休みも
終わりますから。まあ1年中休みな人かも知れませんが。
579 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 20:34:48 ID:S9TvM3p4
ブームの最中、あれだけ出版されたんだから、まだまだ古書店に流れるはず
周期的に陳列して仕舞っての繰り返しなんではないかと思ふ。これは大型店の場合だけど
言っちゃ悪いが、今の時代100円でも大薮が売れるわけない!倉庫の仕舞われてるだけ
だから、俺がそれを買い漁るから待っててくれい
580 :
ブル:2006/01/07(土) 20:37:26 ID:yRsEZHi2
>>576 そこまで推されると俄然盛り上がってきますね。
俺は一時期、その日の晩飯代を捻出するために古本屋に本を持っていったりしてた時期もあり、掟シリーズは、今手元に残ってるのは「復讐の掟」だけなんです。
何故「復讐の掟」なのかというと、息子を取り戻すために戦うなんて他の大藪作品にはないパターンなのでかなり気に入ってたんですよ。
未読なのは「処刑の掟」の他には「輪殺の掟」ぐらいかな。女豹シリーズも読んでなかったな。
再読も含めて当分は読みたい本に困らないな。
581 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 21:00:31 ID:fxst1zsd
てめえの貧乏話しはやめとけ。飯がまずくなるわ。胸クソ悪い。
>>580 >その日の晩飯代を捻出するために古本屋に本を持っていったりしてた時期もあり
何か「蘇える金狼」の朝倉みたいな時期があったんですね。
私の場合はここ最近の食生活がそうなりそうですね。
パンと缶詰、あとインスタントコーヒーですか…
缶詰はガス火で温めています。
>>fxst1zsd
俺は貴君の悲惨と貧困を安全なところから冷笑して見ている。ちっぽけな貴君の悲劇じゃ、
カタルシスも知れた物だが。
>>568 おめでとうございます。「処刑の掟」は今以て座右の大藪文庫です。
現実に考えて、ワンマン・アーミーが巨大な権力の主に勝てるはずがないのに
勝ってしまう、そのラストまで連れて行ってくれる大藪春彦を尊敬して、
再読する度に尊敬してしまいます。
>>580 >俺は一時期、その日の晩飯代を捻出するために古本屋に本を持っていったりしてた時期もあり、
おお、まるで朝倉……って、バラントレーの若殿氏に先を越されてるし。
私も若い頃に、何度か古本屋にあるだけの本を持っていって飯代にした
ことがあります。若い頃の苦労も年月と共に良い想い出になりますね。
「悲惨な体験も、年月の経過と共に甘酸っぱい想い出になる」という
ヤツです。
>手元に残ってるのは「復讐の掟」だけなんです。
それはまたロマンチック(?)な話ですね。以前にも書きましたが、
自分が父親になってから読むと若い頃よりも主人公に感情移入して
しまいます。
>>582 >パンと缶詰、あとインスタントコーヒーですか…
ビタミン補給のレモンもお忘れなく。
586 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 22:37:40 ID:4bSglY1X
「蘇る金狼」で朝倉が安くて手っ取り早い栄養補給の手段として
ホルモン焼きを愛好してる描写があった。
血と唐辛子で真っ赤なのを半ば生で食べるので、
一緒につれて来た同僚が引いていた、という。
でも、モツの摂り過ぎはコレステロール値が高くなるから、
あまり良い食事とは言えない。
>>585 幸い、野菜ジュースは飲んでます。
あと、缶詰は温めると美味しい事に今ごろ気づきました。
「復讐の掟」大藪作品では珍しいですが、「愛する人を守るため」に戦いに出る主人公が描かれてますね。
野望や家族を殺された復讐の為に戦うのでなく、今ある幸せを守るために戦う主人公はあまりいませんね。
知っているのだと短篇の「カムバック」ぐらいですね。
>>586 大藪作品の主人公は現代から見ると、ほとんどが良い食事とは言えませんね。
ただ、まだ日々のトレーニングをしている分、大丈夫かと。
589 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 22:46:23 ID:VyDEgiJ7
>>557-558 「汚れた英雄」が入って無いのが不思議ですね。
大藪作品では脇役がホモ・セクシュアリストである事が少なくありませんが、
実際に現実でそういう人物に会った事が無いのでいささか違和感があります。
>>586 朝倉の旺盛な食欲と体力補充への渇望がよく分かるシーンですね。
旺盛な肉あるいはスタミナ食材の大食=戦闘力に満ちあふれた野獣のエネルギー源
のようなところもあって、それが一つの公式として成立している大藪世界の主人公ですから。
それに主人公達は、その食の量や質が見劣りするほどの、苛酷に体力を消耗する行動を
繰り広げますし。
>>587 レトルトのカレー・パックも暖めるとおいしいよ。今まで知らなかったけど。
>>590 え、そうだったんですか?!
今度試してみます!!
>>586 >血と唐辛子で真っ赤なのを半ば生で食べるので、
>一緒につれて来た同僚が引いていた、という。
あれは同僚に貴重なトレーニングの時間を奪われたくないために、
わざと生で食べてみせたんです。彼らが逃げ出した後はちゃんと
焼いて食べていますね。でも「狼は曉を駆ける」に出てきた例の
“金本シャーリング”の男たちは、同じような状態の臓物を生で
食っていました。
>でも、モツの摂り過ぎはコレステロール値が高くなるから、
>あまり良い食事とは言えない。
大藪春彦に限らず、彼の世代の多くは戦中戦後に飢餓状態を体験して
いますから、塩分や脂肪分やコレステロールなんてことよりもまず
飢えを満たし、腹いっぱい食べ、スタミナをつけることが大事でした。
“食と健康”について考える余裕が出てきたのはずっと後のことでしょう。
それに、1度身に付いた食生活はなかなか変えることが出来ませんから、
大藪自身も膵炎で倒れるまではそういったことを気にすることはあまり
なかったのではないでしょうか。
あと、
>>588でバラントレーの若殿氏も指摘していたように大藪作品の
主人公たちは運動量が半端ではないということも考慮する必要があると
思います。
>>592 今はわかりませんが、当時は臓物料理はあまり高級なものと見られていなかったので
値段が安いってのもあるかと思います。
大藪作品では臓物料理はよく出てきますよね。
一度色々と食べてみたいのですが。
大藪作品の主人公の多くは、明日をも知れぬ命のために「喰えるときに喰っとこう(しかも美食)」
って考えがあります。
伊達邦彦でしたら、英国情報部時代に秘書を誘って高級レストランに行って、美味い食事と酒を堪能します。
そのあとに秘書をデートに誘おうとして、邪魔が入りますが…
594 :
名無しのオプ:2006/01/07(土) 23:33:01 ID:4bSglY1X
「戦士の挽歌」に出てきた立川の焼肉屋(朝鮮料理屋)とかステーキ屋の
描写は本当に旨そうだったね。
というか、自分はその地域出身者なので、モデルになったと思われる店を知っている。
膵炎で思い出しましたが、大藪と同じく梶原一騎も、暴飲暴食から膵臓を病んでいましたね
偏りがある食生活でも消化し尽くして栄養にしてしまうしたたかな肉体こそが、大藪の表現したかった
若さのシンボルなのかもしれません。
>>587 >あと、缶詰は温めると美味しい事に今ごろ気づきました。
サヴァイバル・フーズや野戦食なども、出来るだけ温めることが大切
らしいです。身体が温まるのはもちろんですが、精神的にもそれだけ
余裕が生まれるようです。「戦場の狩人」や「地獄からの生還」、
それに「オメガ・ワン破壊指令」などではCレーションなどに関する
記述が多く出てきますが、特に「オメガ・ワン破壊指令」によると
「食欲と戦闘意欲には密接な関係がある」そうです。これは戦場に
限らず日常生活でも基本は同じでしょうね。
>野望や家族を殺された復讐の為に戦うのでなく、今ある幸せを守るために戦う主人公はあまりいませんね。
復讐のために戦う男たちも、出来ることなら家族を失ってしまう前に
“守るための戦い”をしたかったでしょうね。愛する者を守るというか
取り返すということでは「拳銃天使」や「女狩り」などもそうですし、
復讐と愛する者の奪還を同時にやっていたのが「狼の追跡」ですね。
>>590 >旺盛な肉あるいはスタミナ食材の大食=戦闘力に満ちあふれた野獣のエネルギー源
>のようなところもあって、それが一つの公式として成立している大藪世界の主人公ですから。
そうですね。そしてその公式は、できるだけシンプルである方が作品に
没頭しやすいと私は思います。もちろん、「アスファルトの虎」のような
健康面を考慮した食事に関する記述が頻繁に出てくる作品も面白いですが、
基本的には「よく食い、よく飲み、よく動き、よく眠る」という野性的な
ごめんなさい、送信ミスです。
>>597のラストには、
“主人公の方が魅力的だと考えます。”
が入ります。
>>594 いいですね。
「戦士の挽歌」と言いますと、ステーキ24オンスですね。
試してみたいですね。
朝鮮料理もいいですね。
一番試したいのは「東名高速に死す」の「腐肉獣の狩人」で、西城がホルモン料理店で食べていたやつですが。
>>596 少し前に、開放日に陸上自衛隊の駐屯地に行ったときに、糧食を色々頂いた事がありました。
美味しかったのは五目でしたね。
あと沢庵の缶詰も。
>>593 >今はわかりませんが、当時は臓物料理はあまり高級なものと見られていなかったので
今でこそモツに関してはコレステロールがどうとか低脂肪だからこうとか
言われていますが、昔はとにかく「安くて栄養のある食い物」でした。
「美味しんぼ」でも「日本人は欧米人に比べて内臓の美味さを知らない」
といった話が出てきますが、以前はそういうものだったのでしょう。
そういえば檀太郎の「自由奔放クッキング」という本でも、台湾に行った
時に内臓料理ばかり選んだら「さすが檀さんは目が高い。高級なものばかり
選ばれますね」と言われたそうです。
>そのあとに秘書をデートに誘おうとして、邪魔が入りますが…
デートに誘うと必ず邪魔が入るのがお約束でしたね。
>>594 「戦士の挽歌」は食事シーンの多さとその内容の豊富さでは大藪作品の
中でもトップ・クラスですね。以前にも書きましたが冒頭の“長い1日”
において自分で作る朝食、ステーキ・ハウスでの昼食、そして韓国料理の
夕食とどれも実に美味そうでした。他にも自分で獲ったイノシシや
ヤマドリや鹿、それに鷭を食うシーンなど、どれも涎がでそうな描写
でしたね。
>>599 >一番試したいのは「東名高速に死す」の「腐肉獣の狩人」で、西城がホルモン料理店で食べていたやつですが。
私が食べた生肉系の料理といえば、レバ刺しや馬刺や鳥刺しくらいです。
レバーは牛の健康度や鮮度によって味がまったく違いますね。新鮮な
レバーは色もきれいで少し甘い感じで舌の上でとろけるような美味さです。
>美味しかったのは五目でしたね。
自衛隊の缶詰では、赤飯や五目飯などが美味かったです。
>>602 ゲテモノになってしまいますが、一度あの作品に出てきた子袋や睾丸の刺身を飽食してみたいかと。
東京とか大阪の都市部に行けば食べられるのかな…
ググって出てくるかな?
食べる前にちゃんと温めましたし。
話によると、ご飯系は温めないと固くて箸が折れるらしいです。
米軍のレーションも一度試してみたいですね。
しかし、カロリー高そう…
604 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 01:14:32 ID:oh/2SF5J
いつもはROM専で楽しく読ませて頂いてます。
米軍のレーション、友人と割り勘で一箱(12食?入り)を買って食べたことがあります。
メインはレトルトパック入りのチキンやビーフの煮込み系料理(飽きないよう一食ごとに異なります)。
その他にでっかいクラッカー、それに塗るピーナツやチョコレート等のスプレッド、粉末のジュース
(レモンティーやオレンジ味)、デザート(キャンディバーやチョコレートケーキ)、タバスコや塩等の
調味料、ガム、キャンディ、トイレットペーパー、スプーン、マッチというところ。
レトルトパックを温めるためのヒーター(水を注ぐと発熱する)まで付いており、火をたかなくても
アツアツで食べられます。これと水があればすべて事がたりるのですから、さすがに米軍はすげえなと
感心。
実際食べてみた友人と私の感想は、「 カ ロ リ ー 鬼 高 ぇ よ コ レ 」でした。
味は悪くないんですが脂っこ〜いメインディッシュに、ピーナツバターをたっぷり塗ったクラッカーをかじり、
砂糖水みたいなジュースで流し込んで、おまけにデザートはチョコバーですから、食後は超胸焼け。
普通にこんな食事してたら1ヶ月で成人病ですw
やっぱり兵隊さんのカロリー消費はすげえんだなあ、と改めて思いましたハイ。
>>604 いいですね、どこで購入できるんですか?
売っている店ってあるんですか、それとも海外から個人輸入とか?
米軍のレーションの内容はミリタリー関係の本で紹介されてましたね。
おっしゃるとおりに、色々と種類があるみたいです。
カロリー高い意外にも、腐らないようにって色々薬が入っていそう…
陸上自衛隊もたしか今は米軍にならって、缶詰からレトルト風パックに切り替えたみたいですね。
臓物料理調べてみたら、新宿のションベン横丁で有名(?)な店があるみたい。
なんか横丁の名前からして大藪テイストに溢れてます。
606 :
r:2006/01/08(日) 03:52:46 ID:7LZSA/J+
戦士の挽歌って言うと韓国系のバカ親子の服装等の記述でニヤ
ニヤしてしまった。他にも主人公のペニスがデカイと言って怒り
出す医者とか大藪作品でも一番笑えると思う。
>>603 >東京とか大阪の都市部に行けば食べられるのかな…
“刺身”“睾丸”“ホルモン”といったキーワードを組み合わせて
ググると“闇市倶楽部”や“朝起”といった店がヒットします。
>しかし、カロリー高そう…
「地獄からの生還」によると、M・C・Iというレーションは一食分が
1200カロリー(キロカロリー)だそうです。大男が珍しくない米軍なら
これくらいないと駄目なんでしょうね。
>>604 >米軍のレーション、友人と割り勘で一箱(12食?入り)を買って食べたことがあります。
内容からすると、「戦場の狩人」や「地獄からの生還」に出てきたものと
同じか、それに近いレーションだと思います。沖縄などでは購入できると
聞きましたが、内容からすると私にはちょっと食べきれないかも。
>>606 > 戦士の挽歌って言うと韓国系のバカ親子の服装等の記述でニヤ
>ニヤしてしまった。
それでなくても12〜3センチもあるハイヒールの高さが、女と会う時には
さらに高くなるのが笑えました。
>>607 私が見つけたのは「朝起」のほうでした、場所が東京ですから、ちと遠いですが本気に食べに行ってみますか…
ただ、値段が“時価”ってのが気にかかる…
誰か行ったことのある人、いますか?
>>608 M・C・Iは缶詰でしたが、その後のレーションのM・R・Eはレトルトパック式になってます。
カロリーは相変らず高いのでしょうけど。
おそらく
>>604氏の言っているレーションはM・R・Eの方ですかね。
とはいえ、私の持っている本も十数年前刊行ですから、今はもう少し進化しているでしょうけど。
611 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 13:07:32 ID:xHRk/TLa
何かの作品で、主人公を形容するのに、
「独身、ホモではない」
という記述があった気がするが、
何でそんな断りを入れなきゃならんのかと疑問に思った。
612 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 14:28:48 ID:TIo1Vsdu
>611
昔はある程度の年齢になったら、結婚してるのが当たり前って感覚だったからじゃない?
613 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 14:36:52 ID:H+RH/zvs
>612
なるほど。
>>611 「特務工作員01」の冒頭ですね。筋骨隆々、男心に男が惚れそうな要素が揃った上で
水際だった男振りが映える大藪ヒーローだったら、ホモであると疑われても仕方ないのかも
しれませんですね。
615 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 20:00:20 ID:zobUtjNk
怪作 餓狼の弾痕Get!! 壊れたオオヤブを読むっ
俺の中では作品的言うと「不屈の野獣」周辺でオオヤブは終わってしまったが
ここにはオオヤブ愛に満ちたコテハン軍団の凄さに脱帽。
616 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 20:12:27 ID:xHRk/TLa
「戦士の挽歌」の石川は営業活動でホモセックスをするんだよね。
意志の力で勃起させて、レズポルノをめくりながら、相手のケツを掘ってやって、
相手が逝って肛門を痙攣させると石川も射精する。
何もそこまで描かなくても、と思ったけど、それも大藪流リアリズムか。
617 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 21:36:00 ID:zobUtjNk
>>616 変態願望でもあるのかな?
そんな痴態が数多く描写されてるんで、少なくとも内面はまともな性癖ではないなw
>>614 冒頭の“ミニコプター”のシーンは、けっこうユーモラスですね。しかし、
内容は安保闘争絡みのものが多く、作者の怒りと失望が滲み出てくるようです。
全六話の内、いきなり第二話で(以下、未読の方のために自粛)ということを
やらかしてしまったり。
619 :
名無しのオプ:2006/01/08(日) 22:15:01 ID:xHRk/TLa
「特務工作員01」か。思い出した。
あの中では、主人公が学生運動組織に潜入して・・・
という話が、作者の革命観を表していて面白かった。
ちゃっかり女子学生とヤル場面まであって。
革命…一時期、大藪氏は革命で日本は変わると思った時もあったかと
結局は、革命も所詮は単なる権力闘争に陥るってことを知り、馬鹿みたいなお祭騒ぎに嫌気がさしたのでしょうか?
ですから、安保闘争云々から抜け出したのでしょうかね?
人民の平等を謳った共産主義も結局は、権力に群がるハイエナの戦いみたいでしたし。
>>620 大藪は純粋な「戦士」。独闘を厭わずジャンルを開拓し、
何もかも一手に引き受けていた時代があった。
現実的な武装蜂起をせず、歌声路線で急進的な革命運動を放棄した左翼
(そのあらましは「狂った報復者」の作中でも簡単に述べられています)
「きれい事を並べ立てながらも蔭では自分たちのことしか考えていない」右翼も
「みんなインチキ野郎ですよ」と喝破していたようです。
犯罪小説を書く反社会的思想の持ち主としての扱いを事あるごとに受け、
それでも書き続けることを選択した大藪にとっては歯がゆく見えたのかもしれません。
昔は左翼であらねば進歩的文化人にあらず、という風潮があったのです
「アイゼンハワー訪日阻止のために日本が必要としたのは一人の女子大生の死であった」
という言葉を敢然とその文化人サイドからの発言として述べたのは大藪だけです。
安保挫折、日本赤軍、内ゲバなどの言葉で検索すれば分かると思いますが、学生運動は
その後急速に世論の支持を失い、「安保挫折世代」が文化表現の主流となったので、
戦闘的な安保闘争が題材として取り上げられることもなくなったのだと思います。
623 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 01:47:48 ID:l0yQMEjU
大藪ファンのみなさんこんばんわ。
大藪初挑戦なんで皆さんがオススメデビュー作の
『野獣死すべし』を古本屋で買いました。優作表紙の分です。
自分に合うのかじっくり読んでみたいと思います。失礼しました。
>>622 銃火氏
私は昔を知るのは教科書以外に手が無い若造です。
大藪氏は学生運動云々より、その学生達が持つ「力」に興味があったじゃないかと。
「自分達の声で世界が変えられるのではないか」と思う「力」に魅せられたって思う時期があります。
結局はそれがまやかしに過ぎないことに気がついたわけですが…
>>623 どうも、じっくり読んでください。
あれは、大藪氏を知るには良い作品かと。
>>623 おめでとうございます&うらやましい。
私もよく頁を繙くせいか、事あるごとにバッグや上着のポケットに入れて
持ち歩くせいか、3冊目も背割れ、頁が落ちてしまったです。
こってりとした本編よりも、「復讐篇」の方がややマイルドな味付けに感じますが、
お味はいかが。
>>624 そうですね。自分達の声で世界が変えられるのではないかという理想を、運動者、闘士として
心に浮かべていたでしょうね。その「世界の青春、コミュニズム」の理想は
独闘の末、「王国」を勝ち取るという、そのユートピア幻想の母体になっているかもしれません。
「集団を心の底から信用できない」という引揚げ者世代特有の性向からか、
「野獣死すべし」の異聞とも読める「暗い春」の内容、エッセイ集「荒野からの銃火」
に述べられている身上書きから察しても、運動にのめり込むというスタンスは高校時代に卒業して
しまったようですね。
>私は昔を知るのは教科書以外に手が無い若造です。
じゃあ北野晶夫も…
(北野晶夫. 教科書とは無縁の、その名を僕らは忘れない )
>>620 >>621 かつて戦争の巻き添えで地獄を見て、国家というものの残忍さ、薄情さを
思い知ったから右翼には共感できない。そして人民のための革命幻想を
追い求めるが、結局はそれも一部の権力者による支配構造という点で
本質的には同じだと悟り、さらに飼い慣らされた羊であることを選択した
多くの国民たちに失望したのでしょうね。
国家から会社まであらゆる組織を信用せず、真に自立した個人として
“ワンマンアーミーの心意気”を持って生きることが、大藪春彦の理想とする
生き方だったのだと思います。
629 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 10:14:42 ID:uoCdCDgf
>>628 しかし、ここのコテハンは大藪が示した人物像からは程遠い香具師ばかりだな。
>>627 銃火氏
北野晶夫は大藪春彦著作の「汚れた英雄」という“戦後のバイク史”って教科書で知りました(思いっきり詭弁)
>>628 現実に一つの国家が崩壊するのを目の当たりにした大藪氏にとっては
安楽な生活を求めて、国家や社会に甘えたままの人間達に失望しつつ
まだ自分の作品を読んで、独り狼の気概を取り戻す人間がいるかもしれないと、希望を持っていたかも…
631 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 11:06:23 ID:4Sy3UPe2
>>630 >北野晶夫は大藪春彦著作の「汚れた英雄」という“戦後のバイク史”って教科書で知りました(思いっきり詭弁)
大藪春彦の作品は、犯罪の教科書ではなく人間が個人としての自由と尊厳を
守って生きることの大切さを教える教科書ですからね。
こう書くと、かまってほしくてたまらない蛆虫がすぐに湧くでしょうが。
>>632 掟氏、そりゃある意味、釣りですよ。
冗談はさておき、自由と尊厳ですか。そうですね。
大藪氏にとっては作品を書く事が、自分にとっての自由と尊厳を守るための戦いだったのかと…
634 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 13:23:37 ID:uoCdCDgf
ご大層なことを。
大藪は単なるバイオレンス小説として消費されることをこそ望んだんだよ。
自由と尊厳などと語られることは本人も迷惑極まりないだろうにな。
>>633 もうすでに湧いていたようですね。
さて、昨日は話題に出てきた「特務工作員01」を読み直してみたのですが、
自分の属する組織に逆らったり、最終的にああいう道を選んだりと、あの時代
だからこそ描かれた作品であり、主人公だったのでしょうね。
「傭兵たちの挽歌」のハードカバー版には、息子たちに捧げるとの一文が
あります。片山健一の生き方や行動の中には、父親としての大藪春彦が
息子たちに伝えたかったものがこめられているのだと思います。
>>635 ええ、発生しましたね。
「特務工作員01」やべ、実家に置いてある…
うろ覚えですね…
ラストのあれって、国家に雇われていた頃の矢吹もやりましたっけ?
「傭兵たちの挽歌」ハードカバー版ってそんなのがあるのですか。
探してみますか…
>>636 >ラストのあれって、国家に雇われていた頃の矢吹もやりましたっけ?
いや、むしろ第二話のラストが矢吹の行動に近いですね。最終話である
第六話が本当の意味での自由につながるのかは不明ですが、物語全体を
考えると彼には自由を勝ち取ってもらいたいと思っています。
「トラブル・シューター」の北原などは、いちおう“円満退職”という
ことになりますね。
>>637 とすると、私は中身忘れてますね。
今度持って帰ってくるか…
>>637 「トラブル・シューター」の北原功は、ドロップアウトという形になってましたが、五体満足で能力を
封じられることもなく、前職を辞する事ができたのだから「円満退職」この上ないですね。
一般社会で言うとリストラ組になっちゃうのでしょうが、そういう職業不適合、というレッテル貼りにつきまとう
暗さを感じさせないのは大藪小説特有の「透明感」、そして。
ネットで大藪小説のあらすじを読んでいると、たとえば「米軍士官舎のハウスボーイ」
「引き取られた親戚の工場員」…といった少年時の屈辱と悲惨に満ちた境遇をハネ返すために
成功と栄華を求めるための賭けに云々…とあるのですがそれも今まで、「悲惨だなあ」と思って読んだこと
がない。大藪ヒーロー達が、全ての自分にまつわるマイナス要素を、自分のプラスに変えるべく
奮闘努力し、気を使っているからこそ、マイナーな暗さに埋没しないのかもしれませんね。
640 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 18:06:31 ID:gqPQfSqZ
書
斎
つ
い
て
い
け
ず
暗
い
情
念
連
発
>>639 文字通り戦場で戦う危険な仕事で、脱走や軍規違反によって死刑になる
可能性のある傭兵稼業の場合、契約が切れれば自由に平穏な暮らしに戻る
ことができますが、国家の情報機関……特に暗殺など明るみに出れば
本人だけでなく国家にも致命的なダメージを与えるような仕事をやっていた
人間の場合、自由になることは難しいですよね。任務の最後に死亡、または
死亡を暗示させるラストだったり、何とか自由になれても再び脅迫などに
よって戦いの中に身を投じることになったりするので、北原のように時には
危険な目に遭うこともあるとはいえ、基本的に自由な立場に戻れるというのは
稀なケースと言えるでしょう。
主人公が終戦直後に少年だった場合、外地にいた者は過酷な引き揚げ体験に
ついての描写があり、国内にいた者も空襲で家族を失うというケースが多い。
誰もが自分や自分の家族が食べることで精一杯だった時代、奴隷のように
こき使われながら必死で生き延びた少年時代の描写は、主人公の性格や
行動原理を理解する上で必要不可欠なものだと思います。
ところで「特務工作員01」を読んでいて思い出しましたが、「孤狼は挫けず」
でもミニコプターが出てきましたね。性能的にはこちらの方が上みたいです。
この作品では主人公は最初からフリーの立場で登場しますが、そういう立場に
なるためにはやはり矢吹貴と同じような手段を用いたことが分かります。
作品の中で宮内の過去は断片的に語られますが、ヤミ船で引き揚げる時の
悲惨なシーン(未読の方のために内容は伏せます)は、「荒野からの銃火」
でも書かれていました。大藪春彦は、文字通り地獄を体験した作家です。
643 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 18:39:50 ID:Q7e92Cl/
大藪が辛い引き揚げ体験をして、
それが作品のモチーフにもなっている、
というのは確かだが、
戦争体験は何も大藪の専売特許でもない。
大藪以上の地獄を体験した人間なんて当時の世代ならざらに居る。
それが大藪のようにある種のトラウマ(暗い情念)になるか、
水木しげる(片腕を失う)のようにカラッと笑い飛ばせる(ブラックユーモア)か、
表現の仕方は人それぞれだね。
644 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 19:15:14 ID:LQ71yF0b
645 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 19:31:58 ID:Q7e92Cl/
暗い情念、
は、このスレでは禁句だったな。
>>642 >主人公は最初からフリーの立場で登場しますが、そういう立場に
>なるためにはやはり矢吹貴と同じような手段を用いたことが分かります。
国家の暴力にはそれ以上の暴力を以て…抑止力とも言えますか。
647 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 20:05:17 ID:uoCdCDgf
>>643 >戦争体験は何も大藪の専売特許でもない。
>大藪以上の地獄を体験した人間なんて当時の世代ならざらに居る。
だから何でしょう? 大藪春彦は彼自身の体験した地獄を作品の中に
織り交ぜているわけですが、彼より悲惨な体験をした人間がいたから
何だというのでしょうか?
>水木しげる(片腕を失う)のようにカラッと笑い飛ばせる(ブラックユーモア)か、
彼の戦記物が“カラッと笑い飛ばせる(ブラックユーモア)”のみであると
本気で思っているのですか?
>>646 >国家の暴力にはそれ以上の暴力を以て…抑止力とも言えますか。
個人が国家に対抗するための手段は、やはり“核”しかないのでしょうね。
伊達邦彦、矢吹貴等々。今なら細菌兵器なども出てくるかも知れませんが。
650 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 21:00:46 ID:Q7e92Cl/
水木しげるの戦記物の根底はもちろん戦争の悲惨さを訴えるものであるが、
単なる陰惨ドロドロではなく、笑いもあるという意味でブラックユーモアと
書いたんだけどな。
スレ違いだからその件は置いとこう。
ちょっとでも大藪に否定的な意見を書くとすぐ絡んでくるけど、
そこまで神経質にならなくてもいいんじゃないかな。
651 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 21:05:12 ID:gqPQfSqZ
>>648 水木氏、彼の作品傾向を言ってるのでしょうよ
大藪ファンだからといって、彼の全てを崇拝してるわけではないから
いちいち目くじら立てなくてもいいんでない?
遊びも含めたスレなんだからさ^^
652 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 21:11:49 ID:Q7e92Cl/
大藪も朝鮮人との喧嘩の経験で彼らの喧嘩テクニックを身に付けたから、
日本じゃ喧嘩じゃ負けなかった、みたいなことをエッセイで面白おかしく書いてるから、
陰惨なばかりでもないか。
中学生の時の「武勇伝」とかね。
653 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 21:14:01 ID:uoCdCDgf
大藪絶対主義みたいのがある限り、このスレのコテハンはダメだと思うな。
>>650 >>648の論旨が破綻しているので相手にしていませんでしたけれども、ちょっと相手にしてみましょう。
>戦争体験は何も大藪の専売特許でもない。
戦争だけによらず体験、経験は個々それぞれなのは自明の理なのでなにを言いたいのか不明です。
>大藪以上の地獄を体験した人間なんて当時の世代ならざらに居る。
そうですね。具体的には戦争で左手を失った水木しげるを、貴方は対照例として挙げますか?
水木は召集兵としてラバウルで終戦を迎えた成年の兵士でしたが、大藪は親の仕事の都合で日本以外に育ち
引揚げ体験で戦禍を体験した少年でした。対比させるにはちょっと喩えが適当でないかと思われます。
同様の体験をした作家としては五木寛之が有名で、当然読んでおられるであろう大藪春彦対談集
「男たちよ戦いの荒野に死ね」の中に、引揚げ体験にも触れた対談が収録されています。
漫画家でしたら、ちばてつや、赤塚不二夫などが引揚げ世代です。ちばてつやは講演などもしておりますし、
赤塚も自叙伝として「笑わずに生きるなんて」(中公文庫)の中でその体験に触れています。
体験の対比としてはこちらの方がより適当と思われますので、こちらの体験も織り交ぜて、
論評してくださいますようお願いいたします。
>>650 >ちょっとでも大藪に否定的な意見を書くとすぐ絡んでくるけど、
いや、絡んだつもりはないです。
>>643 >戦争体験は何も大藪の専売特許でもない。
>大藪以上の地獄を体験した人間なんて当時の世代ならざらに居る。
これにはもちろん同意ですし、例えば赤塚不二夫なども大藪春彦と
似たような経験をして、こちらは引き揚げ直後に妹を失っています。
彼の場合はギャグマンガで開花して、引き揚げた意見に関する直接的な
影響は見えにくいですが、水木しげるの場合は“カラッと笑い飛ばせる
(ブラックユーモア)”のみであるとはどうしても思えません。その点に
ついての疑問を口にしたまでです。
>>644氏は疑問に思っているようですが、私はID:Q7e92Cl/氏が大藪作品
などどうでも良い例の荒らしであるとは考えていません。単純に上記の
点について疑問に思ったまでです。私の書き方が“絡んでいる”という風に
受け取られたのであれば、申し訳ないと思いますが、そういう意図は
ありません。
656 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 21:39:21 ID:gqPQfSqZ
しかし・・・なんとかならんのかな? この真面目ぷり
ID:Q7e92Cl/氏は荒らしではないのに、また追い出し行為が始まったよ
これじゃ、どんどんこのスレに寄り付かなくなるな〜
みんな、わかってるんだよな。
彼らが去るのを、嵐が去るのを待ってるんだよな トホ
>>656 ご存じと思いますが、書斎魔神という御仁と、その支持者(自作自演の疑いが非常に濃厚)という
面白おかしい破綻した押しつけ作文を書く人が跋扈していたスレなので、
なかなか住人も、警戒心が強くなってしまい過剰に反応しているところはあります。
書斎魔神がいなくなり、時が経てばこのスレも穏やかさを取り戻すことでしょう。
貴方もし、書斎魔神という方と知り合いでしたら、もう顔を出さないようにいってくれませんか?
当人にとっても百害あって一利無しと思いますので。
658 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 22:10:17 ID:gqPQfSqZ
言ってる意味が理解出来ないようだな。
自分らもこのスレに影響を少なからず与えてるんだよ。
気に入らないレス(特に名無し)は無視か、叩く その傾向があるだろ?
それが「書斎」を想定してるとしてもだ。
反対に馴れ合い同志は友好関係を結んでる始末。無意識だろうがね。
未だに住人が増えないのは、「暗い情念」だけが今でも関係してるわけではないんだよ
少し客観性を持ったほうがいいな。
それに、俺を書斎扱いして事を正当化するのはやめてくれないか?
659 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 22:25:42 ID:yyHJqKrz
バラントレーあたりが最悪に出入りしてることを公言したあたりからおかしくなってきたような。
>>658 きちんと文章を読んでもらえませんか。
誰も貴方を書斎扱いなどしていないでしょうに。
しまった「俺の血は俺が拭く」を読みながら相手していたが、頁が進まない。
日本の猟野で少年の頃から鍛えられた主人公、沢村鉄夫はいろんな猟射のテクニックを
使うので面白いですね。
>>656 >ID:Q7e92Cl/氏は荒らしではないのに、また追い出し行為が始まったよ
誰もID:Q7e92Cl/氏を追い出そうなどとはしていませんね。それにこのスレには
1.無意味にageまくる。
2.大藪春彦に関する話をいっさいせず、コテハンの中傷を繰り返す。
という特徴を持ったバカが常駐しているわけですが、その点に関しては
見えないフリですか?
これまで何度か書いていますが、私は書斎魔神氏には何の興味も
ありません。彼に限らず、
1.大藪作品が好き。
2.大藪小説にはあまり詳しくないが、思い入れのある作品がある。
3.大藪初心者だが、これからどんどん読んでいきたい。
4.大藪春彦自身に思い入れはないが、知識はあるので色々と語りたい。
といった、スレの趣旨に沿った発言以外はいっさい興味がありません。
書斎魔神氏に関しては、上記の条件のどれにも当てはまらないばかりか、
たいした知識がないにも関わらず“大藪春彦論のようなもの”を展開し、
挙げ句に他のスレ住人を見下した発言を繰り返しており、相手にする
価値がないと判断しています。また、彼に追従するage厨や、逆に彼を
批判するだけで大藪作品についてまったく発言しない者も同様です。
663 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 23:33:13 ID:gqPQfSqZ
>>660 個人的にコテを名乗る氏達には敬意を示している部分はあるんだ。
大藪作品を細部まで愛しているのがヒシヒシ伝わるんで。
そして、俺はコテ叩きではないんで、これで去ります。
>>658 >気に入らないレス(特に名無し)は無視か、叩く その傾向があるだろ?
このスレだけ見てみても、
>43には>45、>98には>100、>105には>107と>108、>106には>109、
>162には>165、>176には>178、>193には>194と>195、>210には
>211と>212、>235から>236には>238と>240、>241には>242、
>289には>291、>303には>305と>308、>357には>361、>364には
>365、>413には>414、>458には>468、>485には>499、>490には
>502、>503には>505と>510、>508には>509、>512には>519、
>520には>526、>535には>536と>538、>545には>546と>547、
>550には>554、>552には>555、>586には>588と>590と>592、
>594には>599、>604には>605と>608
というように、スレの趣旨に沿って大藪春彦に関する話をしている
名無しの方々にはちゃんとレスがついていますね。叩かれているのは
1.無意味にageまくる。
2.大藪春彦に関する話をいっさいせず、コテハンの中傷を繰り返す。
といった荒らしの名無しだけではないですか?
大藪春彦の話をしているのに無視している、叩いているというレスが、
上記のサンプルよりも多いですか? それを具体的に証明できなければ
「その傾向がある」というのは明らかに誤りですね。
>>664 妬みは怖い。妬みによる行動には確たる理由がないから扱いに困る。
そういえば大藪作品に登場する人物は、限界ギリギリの中での
選択を迫られているせいか、外面描写が主で内面描写はその付け足しという
スタンスだったせいかもしれませんが、理由のない行動をしませんね。
それも無論大藪イズムの魅力ですが、他の作家との対比、手法論からしてみれば、
「いつも人間が同じ行動をとっている」いつまでも小説がうまくならないと思われても
しょうがないかもしれませんね。
>>661 そういえば「黒豹の鎮魂歌」の新城彰も鳥を撃って持ち帰り、父親が酒の肴に
美味そうにかぶりつくのを見て喜んだという描写がありました。お遊びではなく
食うために銃を使っていたら、上達も早いでしょうね。
667 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 23:47:44 ID:gqPQfSqZ
>>665 妬み?
人が丁重な態度をとってる傍から煽りか?いい加減しろよ。
数人で粘着質なレスばかり書いてるから誰も寄り付かないんだよ。
>>667 別に貴方のことを指したわけでもないのに、なにを喧嘩腰になっているのですか?
被害妄想とはいいませんが、落ち着かれた方がよいのではありませんか。
669 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 23:53:55 ID:gqPQfSqZ
>>665 >「いつも人間が同じ行動をとっている」
例えば組織に属して汚い仕事をすることに嫌気がさしても、逆らうだけの
勇気というか気力がなくてその怒りを標的にぶつけ、そんな自分を嫌悪する
だけの主人公もいれば、命の危険を覚悟しながらも反旗を翻す主人公もいる。
そもそも、法律を無視して悪党を射殺したり、仕事の途中で敵の汚い金を
ネコババすることはあっても、基本的に正義を貫くという基本的な姿勢は
絶対に崩さない主人公もいる。すべての作品をきちんと読めば、そんな
バカなことは恥ずかしくて書けないはずなんですけどね。
>>667 >>656や
>>658の発言が“丁重”ですか? 百歩譲ってそうだとして、
>>662と
>>664で指摘した点についてはどうお考えですか?
>数人で粘着質なレスばかり書いてるから誰も寄り付かないんだよ。
具体的に、“数人で粘着質なレス”とはどのレスのことですか?
私はきちんと番号で示しました。ID:gqPQfSqZ氏も具体的に書いて
いただけませんか?
>>670 あいやいや。大藪ヒーローは常に嫉妬を昇華するか押し隠していると言う風に
考えたのです。主人公が銀のスプーンを咥えて生まれてきたかのような階級人に闘志を
燃やすことはありますが、常に闘争で嫉妬心を昇華するところがある。
偶発的な、きまぐれな、そういう行動をとる主人公がいないことを、「人間がいつも同じ行動をとっているから
いつまでも小説の上達が見られなく感じる」と評した新刊評を昔見たことがあったのです。
思いつきや思い出しばかりで評するのは頼りないしダメですね。反省。
>>672 いや、名無しからの銃火氏がそういう決めつけをしているとは思っていません。
>偶発的な、きまぐれな、そういう行動をとる主人公がいないことを、「人間がいつも同じ行動をとっているから
>いつまでも小説の上達が見られなく感じる」と評した新刊評を昔見たことがあったのです。
とあるように、そういう表層的な物の見方しか出来ない連中のことを言って
いるのです。誤解を与えてしまったのであれば申し訳ないです。ということで、
今夜はこの辺で寝ます。
>>671 分からんかな?既にそういう細かい行動、言動が粘着質なんだよ。
675 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 00:17:54 ID:FLV7LZ7o
書斎支持者が黙り込む魔法の言葉 「具体的にレス番を指定してください」
676 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 00:21:40 ID:NBXqPGH2
>>675 あほか? メンド臭いだろ?
それにあの毎度毎度長文軍団を粘着質と言わずなんと言う
677 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 00:31:50 ID:qiotP1e+
スルーで。
678 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 00:32:51 ID:FLV7LZ7o
>>676 作品の内容に即して具体的に書かれた長文レスは粘着質だからダメなんだ。ふーん。
で、他人のレスを批判しておいて、論拠もまともに示せない短文レスはOKなの?
679 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 00:38:10 ID:yIiFlhao
>>678 自分が書き込んだ内容に責任を持てない人なんか無視しましょ。
680 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 00:50:58 ID:EoscD5Bj
自分は、
>>662で言う、
>2.大藪小説にはあまり詳しくないが、思い入れのある作品がある。
というか、昔かなり読んだけどほとんど忘れているけど懐かしくて書き込んでる。
大藪全肯定でもない。だからやや批判的な意見も書く。
でも、そうすると攻撃される。
飲み屋で、大藪読んでた読んでた、面白かったなあ、って会話するくらいの軽い気持で書いてるんだけど、
このスレは、妙に真面目な人が多くてやや窮屈だね。
>>680 どうも、元々は一般書籍で語られていたのですが、ある経緯でミステリ板へと移ってきたのですが
その経緯でどうも、私自身は神経過敏になっている面があると思います。
そんなわけで、今日は傍観を決め込んでいました。
ところで、思い入れのある作品て何ですか?
少し興味が湧いてきました。
682 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 01:08:02 ID:NBXqPGH2
>>680 正直に言ってくれてアリガトウね!
まだまだ同志はいるんだろうけど、みなシャイだから・・・
俺個人VSコテ数人+そんときだけ出てくる
>>677>>678>>679 金魚のフンみたいなのがいるからね
>>680 息苦しくなってしまっているところはあると思います。それに対しての見解は657です。
684 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 06:17:38 ID:a02y913i
736 名前:最低人類0号 本日のレス 投稿日:2006/01/10(火) 00:25:07 gljXgkiB
ミス板大藪スレにイタイ人が現れましたねぇ。
名無しの指示者かと思ったのですが、違うみたい・・・
こんなやつらがいるからダメなんだよなあ。
>>676 >あほか? メンド臭いだろ?
別に全部示してくれと言っているわけではありませんよ? ひとつやふたつ
提示するのがそんなに面倒臭いですか?
それに
>>667で「丁重な態度」と言っていましたが、他人を“アホ”
“金魚のフン”と罵るのが丁重な態度と言えますか?
>それにあの毎度毎度長文軍団を粘着質と言わずなんと言う
>>663で「俺はコテ叩きではないんで、これで去ります」と言いながら延々と
コテ叩きをしているD:gqPQfSqZ=ID:NBXqPGH2氏は粘着質ではないんですか?
>>680 >大藪全肯定でもない。だからやや批判的な意見も書く。
>でも、そうすると攻撃される。
私自身は、スレの趣旨に沿って発言している人を攻撃したという自覚は
ないんですが、ID:EoscD5Bj氏は具体的にどんな発言が“攻撃”だと
感じられたのでしょうか? 自分が気付かずにそうしているなら改めたい
ので、具体的に教えていただきたいと思います。
>飲み屋で、大藪読んでた読んでた、面白かったなあ、って会話するくらいの軽い気持で書いてるんだけど
私自身、それくらいの軽い気持ちで書いています。だから大藪について
肯定的でも否定的でも、「そうそう」とマンセーな反応でも良いし、
逆に「それは違うんじゃないかな」と言うのも自由だと考えています。
もしも「大藪に否定的なことを書いたからといって反論されたくない」
ということであるなら、それは「大藪に肯定的意見を書いているのに
反論されたくない」というのとまったく同じことで、それこそ窮屈なんじゃ
ないかと考えます。
>>682 >まだまだ同志はいるんだろうけど、みなシャイだから・・・
サイレント・マジョリティですか? NetNewsやMLならまだしも、基本的に
匿名である2ちゃんねるでそんなシャイな人たちばかりのはずないでしょうに。
これまでID:gqPQfSqZ=ID:NBXqPGH2氏にいくらかでも肯定的な反応をして
いるのはID:EoscD5Bj氏くらいですが、逆に否定的な反応をしている方々は
“金魚のフン”扱いですか。ずいぶんと身勝手ですね。
これまでの発言から、ID:gqPQfSqZ=ID:NBXqPGH2氏はこのスレがミステリ板に
移動してきた経緯などもすべて分かっていると思われますが、大藪春彦に
関する話をまったくせず、やたらとageまくって特定のコテハンを叩く
荒らしたちに関しては何も語らないのはどうしてですか?
そもそも
>>640であなたがやっていることなどが、そういう荒らし行為な
わけですが、自分の行為は棚上げなんですね。
仕事があるので、続く場合は夕方以降です。
688 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 08:55:00 ID:WA4K1BUy
数人のコテハンだけでスレを回していたから、自分たちがどれほど傲慢で排他的なのかわからなくなってるのでは?
いちいち喧嘩腰でスレの雰囲気をぶちこわしてるよな。
689 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 09:15:56 ID:/hdQVa4a
スレの雰囲気どころかスレ自体を壊しに来た書斎魔神一派の苛烈な荒らしに遭ってきたわけで、(大藪に限らず作家を否定して荒らす書斎一派のやり口から)批判的意見にコテ諸氏が身構えてしまうのは仕方ないことだと思います。
まだ書斎一派は来ているので、大藪に批判的な意見をお持ちの方々もコテと鳥をつけてはどうでしょうか。そんな面倒なことでもないでしょうし。
自分は1ROMに過ぎないのでこのスレにはもう書き込みません。
690 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 09:35:02 ID:WA4K1BUy
罵倒だけして書き逃げか。
691 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 09:43:16 ID:NBXqPGH2
>>687 理屈が多すぎて話すのも面倒なタイプの人間だなぁ〜
他者のレスを1つ1つ追求して、理屈を並べて、白黒ハッキリさせようとする姿勢
>>686でもそうだな?
彼は軽い気持ちで話したい、て軽くレスしただけ。
それなのに結局反論し否定形で終わらしてる。
かなり真面目な性格のようで。
話は付き合ってもいいが、面倒な資料提示はイヤだぞw
692 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 11:14:10 ID:tokFJsAk
>話は付き合ってもいいが、面倒な資料提示はイヤだぞw
だそうですので、これ以上付き合う必要もないんじゃないですか?
せっかく面白いスレなのに構ってレス無駄にすることもないですよ。
693 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 13:26:16 ID:so8sdIo9
>理屈が多すぎて話すのも面倒なタイプの人間だなぁ〜
>他者のレスを1つ1つ追求して、理屈を並べて、白黒ハッキリさせようとする姿勢
自分と違った意見を持った人間に対し、具体的な例を示しながら
反論をするのはあたりまえの行為だと思うんだけどなあ。
>彼は軽い気持ちで話したい、て軽くレスしただけ。
だから「反論しないで受け入れてください」とでも言うのかな?
だったら誰にも見せないチラシの裏にでも書いてればいいよ。
正直、あんまり読んでいないという自覚があるなら、
自分より遙に読み込んでいる人間がいる複数いるところで
疑問系や質問系で書くならまだしも否定的な文章を綴れば、
どんな対応が帰ってくるか、中学生でもわかると思うよ。
694 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 13:30:34 ID:tUBqvxZd
初心者や軽い気持ちで作品に接している読者を排除するかのような姿勢はいただけないなあ。
695 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 13:39:02 ID:AylQq5EV
軽い気持ちで書くから反論しないように
論考では勝負出来ず名無しで荒らす糞コテは消えろ
「戦場の狩人」で星島が韓国人女性・朴英姫を
黄金の逸物でイカせるシーンがあります。
イク瞬間、英姫は全身を痙攣させて「アイゴー」と絶叫。
二人の会話が英語で交わされてる(設定)とはいえ
「アイゴー」には違和感を覚えた。
バイリンガルとはいえ「アイゴー」は無いだろう…
そう、私は女の絶叫を
「イク」→「行く」→「I go」→「アイゴー」
と誤訳していたのです。
間違いに気付いたのは昨日
「大藪春彦の本について語るスレッド2」を
読んでいた時。
まず
>>294を読んで
「全開(フルスロットル)で飛ばせ」でも韓国女性が
「アイゴー」と叫ぶシーンがあることを確認。
更に
>>385を読むと
>>385氏自身が実体験として
「本当に韓国女性はアイゴーって言うよ。
複数から聞いたから」と証言。
「アイゴー」とは英語ではなく韓国女性が
イク時に叫ぶ言葉だったんですね。
ちなみに「アイゴー」の後には
「リチビー」と続くそうです。
既出なので知っていた方も多いと思ったんですが
私自身が非常に興味があったんで書いてみました。
697 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 13:56:43 ID:tUBqvxZd
>>696 そういうのこそチラシの裏なんじゃないでしょうかねえ。
698 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 14:06:51 ID:NBXqPGH2
>>692 >>693 だからさ、〜 こーゆーときだけ出てくるんじゃねぇつうの。
大藪の話題よりこういう展開が好きなんだろうな?キミらは。
ある意味タチが悪い連中だわな。
決してコテ擁護派ではなく、叩きが趣味みたいな、な。
んで、言い逃げして終わり、と。
699 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 14:55:07 ID:FLV7LZ7o
>>698 他人のレスを否定するだけしておいて、根拠となるレス番号を一つか二つでもいいから
挙げてくれ、という当然の要求に対しては
>話は付き合ってもいいが、面倒な資料提示はイヤだぞw
「面倒な資料提示はイヤ」といって逃げ回る。
「言い逃げして終わり」なのは、まさに君のことだろうにw
700 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 15:14:53 ID:tokFJsAk
放置でいいでしょう。
701 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 16:08:27 ID:WA4K1BUy
そんな一行レスを書き込むから書き逃げと言われてるのになあ。
702 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 17:47:17 ID:NBXqPGH2
俺は大藪スレについて語ってるのだよ、荒らしとかでなくな〜
少なくとも俺個人を叩いてる奴は大藪スレを語ると言うより
個人叩きを趣味としてるとしか思えんが? そっちのが楽しんだろうな
俺、間違ってるか?
>>699 >根拠となるレス
俺のレスにあるだろうに。読んでるか?他、全部挙げなきゃいかんのか?
スレを遡って読んでいけば、分かる部分はあると思うがな?
>>700 そんな時だけ出てくるな、てーの
いまんとこ
個人叩きの趣味者は出てきてるが、コテ擁護意見は出てこないのが気になるな
703 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 17:48:16 ID:bhGjlbrp
というようなレスが放置されると、大変読みやすくなります
704 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 17:48:57 ID:bhGjlbrp
ID:NBXqPGH2氏、どうも
話が脱線気味ですので、本来の大藪春彦を語るスレに戻りたいと思います。
大藪作品で何か印象に残った作品はありますか?
私の場合は「唇に微笑心に拳銃」なのですが。
706 :
ブル:2006/01/10(火) 18:26:25 ID:co2fGZOU
なんかまた変な展開になってるなあ…
とりあえず、
>>698 >大藪の話題よりこういう展開が好きなんだろな?
>ある意味タチの悪い連中
ID:NBXqPGH2氏はID:gqPQfSgZ氏なんでしょ、貴方もそのひとりで
>>640みたいなことが好きなんでしょ?大藪よりも書斎魔神の方に興味あるみたいだし。
説得力ないよ。
>>696 「アイゴー」→「イク」→“I go”わろた(笑
負傷した敵の呻き声なんかもアイゴーてなってたりするよね。
ところで「処刑の掟」読んでるけんだけど、
攻撃準備を終えた速見は、“モハメッド・アリがフライ級のボクサーをKOするよりも簡単に自衛隊員四人を片付けてから…
こんな表現て大藪には珍しいような気がした。
とりあえず、そういえばあの時代だったなと納得はしたけど。
と、展開の早さについていきにくい俺としては、一度に言いたいことを盛り込みすぎると自然と長文になってしまう。失礼。
707 :
693:2006/01/10(火) 18:27:53 ID:so8sdIo9
>>698 >だからさ、〜 こーゆーときだけ出てくるんじゃねぇつうの。
いつ出てこようが、個人の自由。
>大藪の話題よりこういう展開が好きなんだろうな?キミらは。
自分が大藪について述べるほどの知識がないことを自覚しているし、
固定HNの各氏の書き込みは大変勉強になるので
普段からROMっているが、それが何か問題か?
>んで、言い逃げして終わり、と。
もう会社ははじまっているんでね。
一日中張り付いてらんなんだよ、こっちは。
>>706 >攻撃準備を終えた速見は、“モハメッド・アリがフライ級のボクサーをKOするよりも簡単に自衛隊員四人を片付けてから…
確かに珍しい表現ですね。
大藪氏はあまり何かに喩えて表現するってのはないですね。
709 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 18:43:32 ID:FLV7LZ7o
>>702 >>根拠となるレス
>俺のレスにあるだろうに。読んでるか?他、全部挙げなきゃいかんのか?
>スレを遡って読んでいけば、分かる部分はあると思うがな?
スレを遡って読んでも、君が自分の発言の根拠を具体的に挙げているレスが
た だ の 一 つ も な い ということしか判らんよ。
>667 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2006/01/09(月) 23:47:44 ID:gqPQfSqZ
>数人で粘着質なレスばかり書いてるから誰も寄り付かないんだよ。
>671 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw [sage] 投稿日:2006/01/09(月) 23:58:46 ID:zNJAubfX
>具体的に、“数人で粘着質なレス”とはどのレスのことですか?
>674 名前:ID:gqPQfSqZ[sage] 投稿日:2006/01/10(火) 00:16:41 ID:NBXqPGH2
>分からんかな?既にそういう細かい行動、言動が粘着質なんだよ。
710 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 18:50:22 ID:NBXqPGH2
>>709 だから、大藪を、キミは語りさないな。ねっ^^
それもしくはコテ君らを擁護しなさい
それともキミはなにかい? 他人の粗探しがしたいの?
711 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 18:53:10 ID:REqCB/vJ
大藪に批判的というか大藪を人生の教科書みたいな読み方ををすることに批判的・
というか大げさなんじゃないかなってことかな。
もっと軽い気持で読むようなものだと思うから。まぁ、読み方は人それぞれだからいいけどね。
自分はコテハンを付けてないけど、
〜みたいな描写があったっけ、
というようなレスは大部分が自分。
712 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 18:55:11 ID:FLV7LZ7o
>>710 >だから、大藪を、キミは語りさないな。ねっ^^
俺は大藪スレについて語ってるのだよwww
>それもしくはコテ君らを擁護しなさい
このスレできちんと大藪作品について語っているコテハンの人たちについては
>>707氏とまったく同意見。
>それともキミはなにかい? 他人の粗探しがしたいの?
他人を非難しておいて、根拠の提示を求められるとのらりくらりと逃げ回るような輩は
とりたてて粗探しするまでもなく、最低の人間と判るよ。
ID:NBXqPGH2氏
失礼ですが、あなたも大藪春彦について語っていただけませんか?
読んでいらっしゃると思いますので。
こちらも、それに対する感想を述べますので。
>>692 >だそうですので、これ以上付き合う必要もないんじゃないですか?
了解です。
今日は仕事の休憩時間に、某大型古書店で4冊ほど大藪春彦作品を購入。
その内の3冊は昭和45〜47年までの新書でした。「非情の掟」(双葉社)、
「狂った報復者」(東京文芸社)、「ゲリラは太陽の下を走る」(徳間書店)で
すべて初版です。ちなみに値段は各100円。「狂った〜」と「ゲリラ〜」は
短編集で未読作品もいくつかありました。詳細は後日書きます。
>>696 >「イク」→「行く」→「I go」→「アイゴー」
オモロイw
「アイゴー」という言葉は状況によって様々な意味があることは大藪作品を
読めばお分かりと思いますが、実際に耳にしたのは「戦場のメリークリスマス」
の中でした。私にとっては、悲惨な状況における絶叫のイメージが強いです。
>>706 >“モハメッド・アリがフライ級のボクサーをKOするよりも簡単に自衛隊員四人を片付けてから…
その一文は、私も印象に残っています。アリの強さを知っている世代にとっては
実に分かりやすい強さの比較だと思いますが、今だと誰が良いでしょうね。
717 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 19:03:00 ID:NBXqPGH2
>>712 チミのIDは初めから個人非難だろうが
だから大藪スレについて語れよ、て言ってるんだよ
ほら 語れ!
718 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 19:21:57 ID:a02y913i
>>711 そうなんだよねえ。
大藪をやたらありがたがるような態度は作家が生きていたとしてもむしろ迷惑だったと思うね。
719 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 19:31:34 ID:FLV7LZ7o
>>717 >チミのIDは初めから個人非難だろうが
俺はきちんと根拠(君が「一つも根拠を示さず他人を非難している」という事実)を示して、君を非難している。
だいたい俺の最初の発言は、これであって
↓
>675 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2006/01/10(火) 00:17:54 ID:FLV7LZ7o
>書斎支持者が黙り込む魔法の言葉 「具体的にレス番を指定してください」
君が具体的な根拠を一つも示せないままクネクネすればするほど、俺の発言の正当性が
どんどん裏付けられていく、という寸法だよ。
720 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 19:43:57 ID:a02y913i
具体的に番号を書かないことと書斎を支持するということは全く別だろ。
勝手な思い込みで正当性もクソもないぞ。
721 :
ブル:2006/01/10(火) 19:47:50 ID:co2fGZOU
>>708 何かに喩るとしたら、独特だけどもっと直接的な表現だったりしますよね。
ヒマワリのような笑顔、とかね。他にどんなのあったっけ?とか、ネタ振りしてみる(笑
ちなみに「若き獅子の最期」では、海水浴に誘った女の娘の服を脱がすとき、
ワンピースを手袋のように脱がし、
とあった。なんて独特の喩なんだろうと。
>>714 実は「非情の掟」も手元に残ってなくて、再読したくて探してるけどまだ見つかりません。
ある意味沢山楽しみが残ってて、それはそれでいいかなとも思ってたり。
>>716 今なら…まだタイソンあたりで通用するんじゃないですかね。
知名度ではK1選手あたりよりは、まだタイソンの方が広い層に知れ渡ってると思う。
722 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 19:50:06 ID:NBXqPGH2
>>719 だからさ、それがなんなのよ?
初めからチミは、大藪について語ってないじゃない?
根拠がどうとか、示せとか それが趣味なだけだろ?
あとブルよ
俺の最初のレスはあーだが、以後は曲がりながら主張はしてるつもりだが?
それも最初のレスがあーでは認めん、てことかい?
大藪知識が浅かろうが深かろうが、誰でも容易にレス出来る、そんなスレが良いと思うんだがな
遊び心のあるスレをな。
バラントレーは少し分かってきた気がするがね 気のせいか?
723 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 19:55:52 ID:a02y913i
>>722 少しずつわからせていくしかないだろうな。
頭の堅いのが揃ってコテハンしょってるからな。
名無しを軽視する風潮も徐々に変わっていくだろ。
724 :
693:2006/01/10(火) 20:07:19 ID:so8sdIo9
>大藪知識が浅かろうが深かろうが、誰でも容易にレス出来る、そんなスレが良いと思うんだがな
ここが決定的に考えが違うところだな。
そんなスレが何故良いスレであるのか具体的に説明してくれ。
そうしたら何故良いスレだと思わないのか説明してやるから。
>>721 >ワンピースを手袋のように脱がし、
この表現で真っ先に思い出すのは、「アスファルトの虎」でマガモの皮を
剥ぐシーンですね。
>実は「非情の掟」も手元に残ってなくて、再読したくて探してるけどまだ見つかりません。
「非情の掟」は大藪作品の中でも上位の出来だと思うのですが、現在では
古本屋で文庫を見つけることも難しいみたいです。ストーリー的には
他の作品でもたまにある“裏切りパターン”ですが、大藪小説の中でも
負傷率の高さはトップクラスではないかと思います。これまで何度か
断片的に書いてきましたが、クライマックス近くでの山中サヴァイバルの
描写は壮絶です。探し回っても読むだけの価値はあります。
>今なら…まだタイソンあたりで通用するんじゃないですかね。
そうですね。やはり私の世代ではヘビー級のボクサーの中でも特に
パワフルなイメージがありますから。
726 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:10:34 ID:1md7wuod
ジエン必死だな。
誰も最初から初心者や名無しを軽視してないだろ。
知識の浅い人でも自由に参加は出来る。
でも一部の浅い知識のバカが、マニアに噛み付くのが悪い、って言ってんだよ。
参加したけりゃ噛み付かないで普通に話をしろよ。
727 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:13:18 ID:NBXqPGH2
>>724 みな大藪が好きなんだ、それが理由だが?
レスするのにそんな難しい理屈でもあるのか反対に聞きたいな
728 :
693:2006/01/10(火) 20:17:01 ID:so8sdIo9
>>721 >今なら…まだタイソンあたりで通用するんじゃないですかね。
タイソンだとボクシングのタイプが全然違うのでは。
1Rから自分も倒れる覚悟でイケイケのラッシュをするファイタータイプですから。
アリは自分がダメージを受けず、相手にパンチを当ててくタイプですし。
ヘビー級なのにフライ級のステップという当時としては革命的かつ異質の選手だった
アリに他の人間の置き換えは非常に困難じゃないでしょうか?
729 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:19:11 ID:a02y913i
>>726 根本的に考え違いをしているな。
大藪を必要以上に過大評価するマニアの頭の堅さが批判対象になっているんだよ。
そして、大藪小説が娯楽小説である以上、これは作品論をめぐる対立でもあるわけ。
その辺が読み解けないなら出て行きな。
730 :
693:2006/01/10(火) 20:20:43 ID:so8sdIo9
>>727 >みな大藪が好きなんだ、それが理由だが?
大藪が好きなら、拙い知識や誤った知識で他人の書き込みに突っ込んでもいいか?
大藪が好きなのに、自分の書き込みをちょっとでも否定されると
大藪が好きな他人の書き込みやスレッドへの批判を始めるのが許されるのか?
「大藪が好き」って万能の免罪符じゃないんだよ。
>>722 ID:NBXqPGH2氏
では、大藪作品について語って頂けませんか?
私のほうもそれに感想を述べますので。
このままだと、単なる荒らしか否かの争いになってしまいますので。
>>728 >ヘビー級なのにフライ級のステップという
体重別に階級が分かれているボクシングの場合、ヘビー級とフライ級では
テクニック以前にパワーで勝負にならないので、私は単純に戦士としての
力量の差をパワーの差として表現していると考えていました。しかし、
アリの場合はヘビー級とは思えない軽やかな動きが魅力のひとつだった
わけですから、そういった“総合的な意味で勝負にならないくらい強い”
という意味を持たせていたのかも知れませんね。
733 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:25:15 ID:REqCB/vJ
知識の浅い深いってよくわからないなあ。
大藪作品完読で暗唱できるほどのマニアがこのスレでは一番偉いって事?
そういう人の見解には黙って従えということなのかな?
何でそういう序列とか勝ち負けみたいの付けたがるのかなあ。。。
大藪懐かしーな、面白れーな、で好き勝手な事言える自由な雰囲気じゃだめなのかな。
前身の『餓狼の弾痕』スレはある意味大藪を嗤うスレで、
それも大藪が好きだからこそ共感できる「嗤い」だったと思うんだけどね。
734 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:31:11 ID:NBXqPGH2
>>730 >「大藪が好き」って万能の免罪符じゃないんだよ。
なんだこれは・・・・。
意外な展開になって困ってきたよ。
>>733 そのスレは俺も見た。俺もそういうところがあるんだが・・・
735 :
693:2006/01/10(火) 20:40:19 ID:so8sdIo9
>>734 もっとわかりやすくお互いの極論を突き詰めたスレッドを想定しよう。
1.誰でもどんな知識の水準でもどんな内容でも書き込めて書き込み数の多いスレッド
2.書き込むについてはそれなりに知識とマナーを求められて書き込み数が少ないスレッド
1.が君の主張するスレッドのあり方
2.が私の主張するスレッドのあり方だ。
で1.について論じるが、書き込みの量が増えれば当然その質は低下する。
「大藪が好き」とか「(作品名)ツマンネー!」とかの単発の書き込みもある。
最初は「同じ大藪好きがこんなに沢山いてうれしい」と思うかもしれないが、
そんなスレッド、頻繁に覗くか?
知識にもならなければこの本を読みたいっていう気になるかどうかも疑問だね。
赤の他人しかも読んでる本の量の少ない素人の単発の告白をいくら読まされたって、
はっきり言って「時間のムダ」だと思うよ。
おそらくそうなったら、もう書き込みはおろかスレの内容すら読まなくなるだろうね、私は。
736 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:40:29 ID:a02y913i
>>733 同意。
絶賛することがスレ参加の条件というわけではないと思うが。
737 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:41:48 ID:a02y913i
>>735 スレ参加に縛りを導入したいのなら、それは2ちゃんでは無理なんだよ。
お前は根本的に勘違いしている。
>>734 ID:NBXqPGH2氏、もう一度言いますが、大藪作品について一つ語ってみてください。
先ほどからずっと、頭の固いHNの批判や、スレの空気についてしか語っていませんが?
ここは大藪春彦の作品について語るスレです。
このままでは、単なる荒らしと思われてしまいますよ。
739 :
693:2006/01/10(火) 20:47:14 ID:so8sdIo9
>>737 >お前は根本的に勘違いしている。
根本的に勘違いしているのはキミの方だよ。
私は現在のスレのあり方を肯定する論陣を張っているだけ。
キミにはもう二度とレスしないから、そっちもNG登録してくれ。
>>733 >大藪懐かしーな、面白れーな、で好き勝手な事言える自由な雰囲気じゃだめなのかな。
それでまったく問題ないと思いますよ。ただ、本当の意味で「好き勝手な
事言える」っていうのは、
「大藪って良いよね」
「大藪ってここが嫌い」
「大藪って良いよね」→「そうは思えないなあ」
「大藪ってここが嫌い」→「そう? 具体的には」
といったすべてのパターンを、自由に発言できることだと思うんですよ。
そして相手の意見に疑問や否定的な見解を述べる場合は、自分がそう考える
根拠を述べるのは当たり前のことですし、逆に自分の発言に対して疑問や
否定的な意見が出た人は、それに対して具体的な根拠を示して反論すると
いうのも当たり前だと考えます。
「理屈じゃなく、大藪春彦が好き(嫌い)ということを言いたいだけ」
こういう書き込みももちろんアリだと思いますが、ここがチラシの裏では
ない以上、「疑問や質問、否定的な意見は止めてくれ」と言っても無理な
話だと思います。
741 :
ブル:2006/01/10(火) 20:48:53 ID:co2fGZOU
>>722 >遊び心のあるスレ
俺が望んでるのも同じですよ。
ところが実際には、今のところそんなニヤリと出来るレスが今のところ見当たりませんが。
書斎魔神の事なんか忘れてネタレスなどしてもらえたら何も文句なんてないんだけど。
もう、そこらへんでその話は切り上げたら?
>>728 すんません!俺はボクシングの事は詳しくありません。ただそんな俺でも真っ先に思いつくそういう意味の知名度だけでタイソンの名前をあげたつもりなんです。喩るには一番かなと。
742 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:49:01 ID:fYjwz+6o
>>735 >そんなスレッド、頻繁に覗くか?
言いたいことはわかるけど、2ちゃんのスレって大体そういうもんだよ。
でもその中で作家に関する議論が交されたり、
お勧めの作品について語ったり、豊富な知識に基づくレスがあったりするわけで。
743 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:49:22 ID:REqCB/vJ
読んでる量でいえば、自分は相当大藪を読んでる、8割以上の作品は読んでいるだろう。
ただし、ほとんど忘れていて、手元にもない。
だからこのスレでは、印象深く記憶にのこっている事について、
〜という描写があったな、
という事を語っている。
本格大藪論を語りたい人にとってそれが雑音なら、
『餓狼の弾痕2』スレでも立ててもらえればそちらに移動してもいいよ。
744 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 20:49:39 ID:NBXqPGH2
>>735 ますます良く分からんな。
そもそもこのテの掲示板というのは「時間のムダ」を楽しむとこだろ?
なぜ、そんなに他人との優劣を競うかワカランな
本は誰が読んでも自由、どんな見解をつけても自由だろ 答えは1つではないよ。
掲示板には複数の答えを探す楽しみがあると思うがな
これは大藪作品に限ったことではない。ふとしたレスで自分が再発見する答えもある
745 :
693:2006/01/10(火) 20:56:20 ID:so8sdIo9
>>744 >なぜ、そんなに他人との優劣を競うかワカランな
>本は誰が読んでも自由、どんな見解をつけても自由だろ 答えは1つではないよ。
>掲示板には複数の答えを探す楽しみがあると思うがな
だったらもっとハッキリ書くよ。
すくなくとも昨日今日と固定HNが叩かれている内容には
固定HN側にはほとんど落ち度がない。
むしろ単発で書き込む新しい人間が、
自分のレスに対する反論等についての耐性が無いだけだ。
書き込みを読み返してみればわかるが、新しい人間の書き込みを理解しようと
している内容だとわからないのか?
まさしくキミの書いた、
>掲示板には複数の答えを探す楽しみがあると思うがな
すなわち、他人の読み方をより理解しようとする書き込みじゃないか。
それでなんでまだくだを巻いているんだ?
院よ743
>だからこのスレでは、印象深く記憶にのこっている事について、
>〜という描写があったな、
>という事を語っている。
私の場合、そういった断片的な情報をクイズのように読み解いていくことも
大好きですね。自分自身、忘れている表現とかも多いですからそれを思い出す
ヒントにもなりますし。
>>743 ご自分で立ててみては?
>>744 さっきから言っているのですが、大藪作品について一つ話を聞きたいのですが?
無視しているのですか?語れないのですか?
レスを見る限り、このままではスレを引っ掻き回す事を楽しんでいるようにしか見えないのですが?
749 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 21:04:41 ID:REqCB/vJ
ネタ振りのつもりもあって、
〜という描写があったな、
ということを書き込んでるんだけどね。
ところで、
大藪中学生時代の話で、
女教師の授業の時、最前列に座って猥語をとばしながら机の下でオナニーしてた奴がいた、
神学校時代に、
生徒の精液をビンに集めて飲む変態牧師がいた、
って事実だと思うかい?
かなり作り話っぽいような気がするんだが。
750 :
ブル:2006/01/10(火) 21:09:44 ID:co2fGZOU
ああ、もはやこのレスの早さについていけない。
「処刑の掟」の中からもうひとつ。
“シュッティング”とあった。シューティングだと思うんだけど、もしかするとオーストラリア英語の発音なのかも?なんて思ったりした。
俺は英語の事はよく解ってないんだけど、これはどうなんだろう?
>>749 >かなり作り話っぽいような気がするんだが。
確かに驚くような話ですが、それに近い荒れた中学校は現在でもあると
思いますし、男色に耽る聖職者というのもスキャンダルではありますが
そう珍しいケースではないようですよ。日本の場合でも、昔の僧侶や
武士などは衆道が恥でない時期があったそうですし。
特に神学校時代のエピソードは、大藪がキリスト教に失望する原因の
ひとつとなったようですから、そういう重要な部分で嘘や冗談というのは
ちょっと考えにくいと思います。
>>750 あの作品ではサヴァイバルを“サーヴィヴァル”と表現していましたし、
大藪春彦自身が耳で聴いた英語なんじゃないかと思います。彼は原書の
ハードボイルド作品を読み飛ばし、ハンティングにおいてもそれなりに
会話が出来たようですが、個人的にはべらんめぇ英語だったのではないかと
思っています。それでも、「待ち合わせ場所のマクドナルドに行きたい」と
言ったアメリカ人のおばあちゃんに道を説明できず、歩いて5分の距離を
連れて行った私からすればたいしたものですけど。
753 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 21:20:54 ID:fYjwz+6o
>>749 >女教師の授業の時、最前列に座って猥語をとばしながら机の下でオナニーしてた奴がいた
っていうのはまだしも
>生徒の精液をビンに集めて飲む変態牧師がいた
は絶対作り話だろw
どうやって精液集めるんだよw
女教師の授業の時に待機してるとか?
>>750 「マガズィーン」って表現をする人がいるみたいですが…
>>747 悪い、俺の事か?いちいちIDなんて気にしてないんでね。
もう手元にはないんで、詳しく内容は語れないが、印象的だから頭に残ったタイトルでいいかな
「不屈の野獣」「青春は屍を越えて」「血の来訪者」
伊達もの、西城ものは好きだね。あと短編集か 短編にはエネルギーが集約されてる気がする
あとバラントレーの言う「唇に〜」も好きだ。
他作品は主人公の名前すら覚えてないが これは若林だったか、、、好きだったから覚えてるよ
俺は細かいアイテム描写には興味ないんで話せないが、彼の描く独特の文体、セリフが好きだな。
どこ?問われると、どうとは答えられないけどねぇ。
彼の小説の一行目てのは特に印象的なんだな・・・てことぐらいです。
ま、この程度の事は皆書いてるけど。 これでも大藪読んでるよ。
この程度の感想じゃ
>>693が叩きに来るかな^^
756 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 21:30:40 ID:FLV7LZ7o
>>753 小松左京のエッセイに、戦時中に食糧難のあまり精液を炒めて食べてみたことがある、
というくだりがあったのを思い出した。
>>752 大藪春彦が翻訳(?)した「五匹の用心棒」という西部劇の短篇集を持ってるんだけど、
これって本人が訳しているの? それとも名義を貸しただけなんでしょうか。詳しい人に
教えてほしいです。
>>755 私こそ強めの言い方だったみたいですね。失礼しました。
短篇、特に初期のものには若い頃の大藪春彦のエネルギーを感じる事が出来ますね。
ちなみに若林は「唇に〜」の主人公です。
感想を言っていただけてホッとしました。
大変失礼ですが、以前ここらを荒らしまわった誰かさんではって疑念が晴れてなかったんです。
興味がまだおありでしたら、もう一度大藪春彦を読んでみては?
こちらも、判らない事がありましたら、できるだけフォローはします。
758 :
ブル:2006/01/10(火) 21:37:33 ID:co2fGZOU
>>749 俺も初めて読んだときは、信じられなかった。変態の世界はノーマルな人間からは想像つかないからね。なんとも言えないな。
>>752 俺も多分耳で聞いた発音で書いてるんだろうとは思ってたんですが、そうなるとやはり訛りの違いなのかな。
あともうひとつ、前々から気になってたけど、
“マルテーニ”てマティーニの事だよね?
これはどうなんだろ?英語読み、フランス語読み、とかの違いなのかな?とも思ってたけど。
759 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 21:41:40 ID:REqCB/vJ
それから、
なんかの作品の性描写で、
「花芯」の裏側まで舐め上げた、
殺された前の妻に対して以外はやらなかった行為だ、
というようなのがあって、「女に精神を求めない」はずの大藪にしては
珍しい「恋愛描写」だなあ、と思ったんだけど、
どの作品だったか分かる方います?
760 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 21:42:11 ID:NBXqPGH2
>>757 サンクス
結果、スレを荒らして悪かったと思ってます。
とりあえず、もう終わるので安心ください
しばらくした後日、普通の別人になり真面目に参加します
>>760 いえいえ、お互いに誤解が生じていただけです、それも晴れましたし。
参加されるのを楽しみに待っております。
762 :
ブル:2006/01/10(火) 21:51:53 ID:co2fGZOU
>>756 「五匹の用心棒」
野崎六助氏の大藪春彦伝説の解説によると、マカロニウェスタンのノヴェライゼイションで名義を「編者」として貸しただけだろう、となってる。
てか、それ内容はともかく貴重な本かもしれない。
ヤフオクなんかに出したら高値つくかも。
>>759 おそらく…
それに近い表現なんですが「傭兵たちの挽歌」で
「エレーンの花弁に舌を入れ、ふくれ上がった花芯を舐める。晶子を知ってからは、ほかの女には決してやらなかった行為であった。」
って台詞があります。
764 :
ブル:2006/01/10(火) 21:59:31 ID:co2fGZOU
>>759 「傭兵たちの挽歌」にそんな場面あった。あの場面は俺も妙に印象に残ったな。
て事で、俺はそろそろ泥の眠りへと…
>>753 >どうやって精液集めるんだよw
友人と添い寝して集めたんだそうです。ビンに集めたといっても満タンに
なってたっぷんたっぷん音を立てるまでの量じゃなかってでしょうし、
たぶん底の方にわずかに溜まる程度だったのではないかと。
自分で書いてて気持ち悪くなってきた……。_| ̄|○
766 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 22:24:37 ID:fYjwz+6o
>>765 えっ、それは変態教師が生徒に「お前ら精液集めてくれ」と言って
大藪春彦が友人とそうやって集めたってこと?
>>759 すでにバラントレーの若殿氏とブル氏が書かれているように、おそらく
「傭兵たちの挽歌」の片山とエレーンのセックス・シーンで間違いないと
思います。あの文章はつまり、片山が晶子と結婚した後も他の女と浮気
していたということにもなるんですが、昔の娼婦の「唇だけは絶対に
許さない」的な、第三者から見ればくだらないこだわりでも、本人たちに
とっては譲れない一線というようなものだったのだと思います。晶子は
名前からも分かるように、大藪小説の中に良く登場する“特別な女性”に
属していますから。
>>766 >えっ、それは変態教師が生徒に「お前ら精液集めてくれ」と言って
>大藪春彦が友人とそうやって集めたってこと?
どこからそんな話にw
「荒野からの銃火」に書かれていますが、大学受験に失敗したあと
予備校代わりに入ったクリスチャン・カレッジでの体験として、
「夜中に友人と添い寝してザーメンをビンに集め、舐めるようにして
飲む変態もいた」
「生徒の精液を集めて飲むような同性愛の神父がいた」
「ザーメンを採取して食後に酒がわりに飲む奴もいた」
といった描写がそれぞれ別々のエッセイに出てきますから、おそらく
教師の神父がそういう変態行為をやっていたということなんでしょう。
これだけ何度も同じことを書いているからには、一時の嘘や冗談とは
思えませんから事実だったのだと思います。
>>765 私も読んでいて嫌な気分に…
想像しただけでも嫌なシーンですね。
>>767 「野獣死すべし」にて「女に精神を求める様な間抜けには死んでもなりたくない。」
って表現があります。当時、独身の大藪氏には女性はそんな観点で写っていたのでしょうね。
それが結婚して、子供が生まれて、年数を重ねるごとに観点が変わっていったのかと。
最終的には、一人の女性を死ぬまで愛し続ける人間が理想と考えたのでしょうかね。
770 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 22:41:20 ID:fYjwz+6o
>>768 いや、おれは753なんだけど変態教師が
どうやって生徒の精液集めるのか疑問だったところへ765のレスがあったもんだから
てっきりそういうことかと思ったわけでw
それにしてもどうやって集めたんだろw
>>770 集める方法…
地道に生徒一人一人を回って…以下略
さすがにそれはまずいとしても、協力的な生徒がいたのですかね。
以前ホモ雑誌を眺めた事があるのですが、感想としてはそんな世界があってもおかしく無かったですね。
772 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 22:52:53 ID:cPd997cy
地球のみんな・・・オラに・・・ ちょっとだけ
精液を分けてくれ!
>>772 それ、洒落になってませんw
ですが、神学校での生活は大藪氏にとっては色々と知る上で、よい体験にはなったようです。
ハードボイルドを知るきっかけになったのも、ここで海外のペーパーバックを読んだことから始まったみたいですし。
>>769 >それが結婚して、子供が生まれて、年数を重ねるごとに観点が変わっていったのかと。
やはり結婚して子供が生まれ、守るべき家族が出来ると考え方も変化して
いくでしょうね。「傭兵たちの挽歌」の片山にとっても、家庭の安らぎこそ
何としてでも守り抜かなければならないものだったわけですし。
775 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 23:23:42 ID:KJ8NL6Eb
大藪作品ではその時代を色濃く映した赤軍やKKKが出て来たりしましたが、
ドイツのボーマン機関というのはゲーレン機関がモデルになってたのかな?
>>775 どうやらそうみたいですね。
ボーマン機関は「非情の標的」で出てきましたが、ナチスの残党が集った機関とされてました。
ゲーレン機関の方は、「マンハッタン核作戦」で出てきました。
見比べてみたのですが、同じ機関と見るべきですかね。
>>770 >>771 私が
>>768で引用した文は、すべて同一人物のことだと思われます。話に登場
する変態教師が付き合っていた生徒が果たして何人だったのかにもよりますね。
例のバンドの名前通りだとすれば1回に10ccくらいなわけで(ry
ビンを片手に「精液チョーダイ」と良いながら無理矢理集めて回ったの
だろうか……って「動物のお医者さん」じゃないかw
>>776 >見比べてみたのですが、同じ機関と見るべきですかね。
実在したゲーレンと架空のボーマンの戦中、戦後の経歴や組織の規模や
活動内容、CIAとの関わりなど、明らかに同じ機関ですね。「非情の標的」
では名前を変えて使用したものの、後の「マンハッタン核作戦」では
そのまま使ったということでしょう。
残業から帰ってきたら、神学校ホモの精液採取ハナシになってる。
>>749 「荒野からの銃火」のその行を読んだときには、いろんなアイのカタチというのがあるもんだ、
と思っただけでしたが…しかし学生時代にそんなモンを見るのはイヤだなあ。
スタンダール「赤と黒」の主人公であるソレルに憧れて、本気で牧師になろうとも考えたといわれる
大藪学生にとっては、なおさらのことだったでしょうね。
>>779 その発言や作風とは違い、若き日の大藪春彦は何度か甘い理想に燃えた
ことがあったようです。「英語を覚えるため入った」と書いている
神学校ですが、少なくとも入学当時は「赤と黒」の影響があるとはいえ
宗教に対する真摯な想いはあったのではないかと思います。
それにしても大藪作品にはけっこうホモネタが多いですよね。主人公が
ホモから言い寄られたり迫られたりはしょっちゅうですし、自分の利益の
ためのホモの男役になったりすることもあります。端役たちでも例えば
襲撃された自衛隊員がホモ愛で結ばれていた仲間の死体を抱きしめて
狂ったように接吻するとか、ホモのふりをして敵組織の接触を待って
いるとか色々あります。
>>780 本人にその気があったかどうかは全くわかりません。
ただ、興味はあったのですかね…
>襲撃された自衛隊員がホモ愛で結ばれていた仲間の死体を抱きしめて
>狂ったように接吻するとか、ホモのふりをして敵組織の接触を待って
>いるとか色々あります。
この文章読んで、すぐにどの作品か頭に浮かんできた私は…orz
782 :
名無しのオプ:2006/01/11(水) 12:59:47 ID:QPdunz1n
二人組の殺し屋が実は同性愛者のカップルだった、とかね。
変わった所では女に責め立てられる男、という偏愛もありましたね。
そういえばさいとう・たかを(だったけ?)との対談でも
さいとう氏が独身であると聞いた大藪氏が
「ホモと間違われませんか?」と尋ねていた。
784 :
名無しのオプ:2006/01/11(水) 17:30:59 ID:xw5y0RGq
集団ヒーローものの何かの作品で、
敵のところに侵入して、拷問の一つとして、
敵の下っ端に、親玉のケツを掘らせる、
という描写があったな。
785 :
名無しのオプ:2006/01/11(水) 17:32:04 ID:xw5y0RGq
で、掘られた方は「痛いよう!」と泣き叫んでたっけ。
>>781 >この文章読んで、すぐにどの作品か頭に浮かんできた私は…orz
(・∀・) ディープ!!
>>782 >二人組の殺し屋が実は同性愛者のカップルだった、とかね
私がすぐに思い出せるのは、「黒豹の鎮魂歌」の花村と辻、それに
「狂気の征服者」の宮田と高橋です。特に花村と辻は無駄に凄む
こともなく、新城から「拳銃使い兼ボクサーとして、ヤクザとしては
抜群の腕を持っている」という評価を得ています。
>>784 おそらく「処刑戦士」ですね。
亀レスですが。
>>661 >日本の猟野で少年の頃から鍛えられた主人公、
「俺の血は俺が拭く」の沢村と、
>>666で書いた新城の他に大事なキャラを
忘れていました。「唇に微笑 心に拳銃」の若林です。彼の家でなく村全体が
貧しいために弾一発が非常に貴重であったとか、けっこう詳細に少年時代に
ついて書かれていました。
789 :
名無しのオプ:2006/01/11(水) 19:17:50 ID:QPdunz1n
リヒテンシュタイン国籍を買うというのもありましたね。
自分が知る限りでは伊達邦彦と北野晶夫だけですが。
晶夫の場合、イラとの結婚で国籍を取得して、さらに日本国籍を放棄して
いますね。偽造されたものを含めて、多重国籍の主人公はけっこういます。
国籍の偽造・多国籍では、「ヘッドハンター」の杉田や「戦士の挽歌」の石川(彼の場合はパスポート偽造)
ってのがありますね。
「傭兵の挽歌」でも、片山は中南米やアメリカの国籍を持ってました。
別の国籍を持つってことは、犯罪が発覚した際の逃亡に役立ちますね。
とはいえ、犯人引渡し協定がどうなっているかとかはわからないので、現在の状況はわかりませんが。
忘れてました。
西城も「獣たちの黙示録」ではアメリカ国籍を取ってましたね。
そう言う意味では、大藪氏は日本から抜け出したかったのですかね?
私としては、銃器に対する規制がかなり厳しい日本の生活は、銃を愛する大藪氏には結構息苦しかったのかと思います。
多重国籍取得に関するモチーフとしては、アフリカ内乱の影で躍動する傭兵取材が大きな影響を
成しているのかもしれませんね。「傭兵たちの挽歌」、廃村をフィールドとした密猟者として生きていた片山が
日本国の司法を恐れない、その理由として多重国籍取得者であることが述べられていました。
引揚者世代の心中に抜きがたくある「棄民意識」から来る、無国籍的な怒りを持続させることが
自らの使命だと口走ったかのような対談での言葉もありますし、国という物にも縛られない自由さを
作者そしてヒーローたちの理想とさせていたところはあると思います。
ところで大藪がウエスタン・スタイルを好んだのは開拓者魂からでしょうか(唐突に)
それとも海外の狩猟仲間のスタイルにそういう要素が多かったのかしら?
>>791 >>792 >>793 多重国籍に関しては、大藪春彦が少年時代に国家の崩壊を目撃したこと、
さらに日本人であること自体が迫害の原因となり自分や家族の命を脅かす
ことになったことが影響しているのではないかと思います。
「守るに値する国なら、国民は最後の一人まで戦う」
作品の中で書かれたことの言葉は、日本人として国を愛したい気持ちは
あっても、現実の日本はとてもそういう気持ちになれないという彼自身の
本音だと考えています。そしてビートルズ、特にジョン・レノンなどの
アーティストたちや彼らに影響を受けたヒッピーたちの、国籍や人種など
あらゆる垣根を取り払いすべてがひとつになった自由な世界という考え方
にも共感する部分があったのではないでしょうか。
しかし現実にはそれも夢物語なわけで、できるだけ国家というものに束縛
されないための地に足のついた次善の策としては、ハンティングで行った
アフリカのホワイト・ハンターたち、さらに資料や海外作品の登場人物
たちなどで知った多重国籍というものだったのではないかと思います。
795 :
ブル:2006/01/12(木) 20:18:36 ID:qezY9KRs
「処刑の掟」読み終わった。ストーリーがシンプルなだけに大藪テイストが一直線に全開で力が漲ってる感じ、権力への報復型エンターテイメントの完成形のような気がした。
襲撃の時の服装のディテールに思わずニヤリ。ウェスターンスタイルでベルトのバックルまで表記されてて、処刑に臨んでのまさしく“晴れ姿”
それこそストーリーには関係ない余計な描写なんだけど、その姿を想像してみると視覚的イメージにまで訴えかけてくる。しかも不思議と語呂が良いというか単語の羅列にリズムすら感じる。余計なんだけど、これでこそ大藪!て感じ。
みんなが絶賛するのが良く解った。大藪ワールドの王道だね。
余談だけど、妾のひとりのファッションで、
“ローライズのパンタロン”てのがあった。ローライズて言葉もファッションも、昔からあったんだね。
796 :
名無しのオプ:2006/01/12(木) 20:36:05 ID:FnywV4+/
今は70年代ファッションのリバイバルだからね。
ファッション描写で印象に残ってるのは、
Leeの花柄のシャツ
かな。
>>795 >ストーリーがシンプルなだけに大藪テイストが一直線に全開で力が漲ってる感じ、
あのシンプルさが良いですよね。余計な飾りのない、アメリカン・ハードロック
とかを聴く時のような心地よさと爽快感があります。窮地に陥った速見が苦痛を
無視して反撃するシーンや周到な用意が功を奏した山中でのサヴァイヴァルなど、
シンプルだからこそ何度読んでも飽きないです。速見がいかにして強靱な戦士に
なったのかという過去のストーリーも、大藪作品ならではです。オーストラリアで
ミート・ハンティングをするエピソードは、作者自身の体験ですね。
>ウェスターンスタイルでベルトのバックルまで表記されてて、処刑に臨んでのまさしく“晴れ姿”
これもおそらく、作者自身のお気に入りのスタイルをそのまま使っていたのでは
ないかと思います。ウェスタン・スタイルの作者の写真もありますからね。
798 :
ブル:2006/01/12(木) 22:03:43 ID:qezY9KRs
>>796 >Leeの花がら
そんなのあったんだ(笑
どの作品なのか全く思い当たらない orz
>>797 >アメリカンハードロック
うまい表現だなあ。確かにそう。ビンビン轟音で響いてくる感じ。
ちなみに大藪作品ではお馴染みの田口首相、フルネームは“田口栄光”だったんだね。初めて知った。
さあ、次は何読もうかなあ。そう言えば「絶望の挑戦者」も未読だったなぁ…
>>798 >どの作品なのか全く思い当たらない orz
“HバーCのシャツ”と共に、がんがって探してみてください。
>さあ、次は何読もうかなあ。そう言えば「絶望の挑戦者」も未読だったなぁ…
あの作品に登場する敵の自動車メーカーは、他の作品にも登場するんですよ。
これも後々のお楽しみということで。
「処刑の掟」はいい。としか言いようがない。
光文社文庫とかで掟シリーズが出たら、とりあえず「処刑の掟」と「非情の掟」と
「復讐の掟」は買います。残りは解説次第かな。
802 :
名無しのオプ:2006/01/13(金) 21:19:37 ID:HDkvazEq
よく出て来る言い回しで「憂いを帯びた瞳は夢観る趣がある」
「触れば落ちなん」「〜引き金を絞った」等がありますね。
執筆された時期によって似たような言い回しや作風が重なる
作品が多いので、その度にデジャヴュを感じます。
803 :
ブル:2006/01/14(土) 15:23:31 ID:xQYEmiQo
>触れなば落ちん
「霞がかかったようになる、とかもあるよね。
「次弾を薬室に送り込む
「弾倉をたたき込む
とかもあるね。
「人差し指の先が白くなる
とかも。
804 :
名無しのオプ:2006/01/15(日) 03:01:05 ID:9B+IUwF1
ふと思い出したのですが
「やっぱり」を「やっぱし」や「〜ばかり」を「〜ばかし」といった記述があります。
これって方言なんですか?
806 :
名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2006/01/16(月) 20:31:45 ID:wy0e5veZ
先日、古本屋で入手した「ゲリラは太陽の下を走る」(徳間書店・大藪春彦
活劇選集35)を読みました。
「連隊旗奪還作戦」と「“紅軍派”大使 拉致す」は、お馴染みの伊達邦彦
シリーズですが、これら2作品がこの新書のメインなのだと思います。あとは
「瀕死の38度線」、「ジャングルの豹」、「われ、サイゴン米大使館を占拠せり」、
「長く暑い夏のはじまり」、「羽田上空の罠」です。個人的には「ジャングルの豹」
が以前から気に入っています。これらの短編は徳間文庫の「ザ・特殊攻撃隊」と
「ザ・戦闘者」収録されていますが、現在も入手可能かは不明です。
>>806 どうでしょうね…
私は「ザ・特殊部隊」と「ザ・戦闘者」は両方持ってますが、古本屋で入手でしたし。
「ジャングルの豹」
私も気に入ってます。ベトコン特殊部隊長の視点から描かれた、ベトナム戦争でしたね。
AK47の有効性を語っていました。
いかん、ageてしまった……。
>>805 「やっぱし」は、元々は江戸言葉だったはずですが、現在では大阪弁に含まれる
ようですね。「〜ばかし」も大阪弁だったと思いますが、ちょっと自信ないです。
809 :
名無しのオプ:2006/01/16(月) 20:51:45 ID:zYgnDfD/
大藪ファンには悪いけど、
自動小銃は禁止されるべき大量破壊兵器の一種だと言われてるね。
朝日新聞に長期連載されてた『カラシニコフAK47』という記事が、
自動小銃の拡散による戦争の悲惨さを活写していて読みごたえがあった。
>>809 かなり無理な話にしろ、あれを規制できたらいいですかね…
しかし、規制しても争いは無くなりませんね。
悲惨さで言うのなら、劣化ウラン弾の方がもろ規制対象になりそうですね。
問題は武器もありますが、人間の方にもあると思います。
核だって、使い方しだいで人間にエネルギーをもたらしますが、兵器にもなります。
811 :
ブル:2006/01/16(月) 21:12:31 ID:mrCn3M5J
>>805 俺が気になってたのは
「〜ではない」を「〜でない」となってたりする。特に会話文でよく目につく「俺は朝倉でない」とかね。
俺も方言かなて思ってた。実際はどうなのかは解らないな。
>>809 まあ銃器にせよ手榴弾や地雷にせよ、小説として読む分には心躍りストレスの
解消になりますが、実際にそれを使われる立場になったらたまったものでは
ないでしょう。それに、そうした武器で死ぬのは兵士ばかりとは限らす、
女子供や老人などの非戦闘員が犠牲になることも少なくないですからね。
ただ、
>>810でバラントレーの若殿氏も言っていますが、やはり根本的な
問題が解決しない限り兵器を規制しても戦いはなくならないと思います。
それに原爆や枯れ葉剤、劣化ウラン弾など、非戦闘員を巻きこんだ残酷な
兵器を製造し使ってきたのはどこの国か、という話もあったり。
って、どうして?
大藪作品には新旧交えてたくさん銃器は出てきてた。
でも、銃に正義を託すような事は書いていなかったと思う。
丹念になりすぎて物語をほっぽらかすきらいはあったけど「ありのまま」描かれているだけだったし
俺も銃はカッコイイと思うけど、正邪の別を決めるのは当然、使い手によると思うしね。
先進の銃社会と呼ばれるアメリカでも、個人で銃器を持つ人が激増したのは
ベトナム戦争以降からだと言うし、抑止力として機能はしても、純粋に平和の礎の要素として
機能できるのは、かなり限定された条件下でのことになるんじゃないかしら。
ともあれ、武器の進化は確実な殺傷効果の追求に基づいているのだろうから、自動小銃だろうが
核爆弾だろうが化学兵器だろうが、その効果を期待するために使う(使おうとする)連中は必ずいる。
同じエネルギーだったら正方向に向けて使うことができるなら、それは素敵なことです。
でもそれが悪と思われる方向にともすれば向かうのは、そっちの方が手っ取り早くてわかりやすい
使い方だからでしょう。
(って韓非子かよ)
>>813 冒頭に変な一文が残ってました。
「非情の女豹」を読みました。例によって、「女豹の掟」から先に入手していて、こっちはちょっと
読んだだけで途中でほっぽらかしてあった。はてさて男顔負けの活躍の女豹を、作者がエログロの方面に
暴走させちゃった感じがして楽しい。なんだか濡れ場のシーンが妙に生々しい。
ロリコン専門の掻爬クリニックの辺りの描写は、そこだけ読んだら何の小説か分からない。
それにしてもいくら医者に信頼感を抱いているにしても、セーラー服でそんな病院に行く美形女子中生
の方も自業自得だと思った。
伊達邦彦と出会ってからのエミーは、何というか常に苛立っているというか
それ以前よりさらに攻撃的ですよね。やることに容赦がないし、必要以上に
残虐という感じです。これはやはり、邦彦に対する愛憎の入りまじった感覚が
彼女の心をかき乱しているのかなと考えてみたり。個人的には、第一作がベストです。
816 :
名無しのオプ:2006/01/16(月) 23:10:40 ID:eBG/AnMw
雑誌だったか、「非情の女豹」の紹介文てーのを読んで
「最後に凄い男が登場する」 誰だろ?て思い、それにつられ購入
やっぱ凄い男が登場した、あんときゃあ発狂したなぁ
817 :
名無しのオプ:2006/01/19(木) 12:55:00 ID:+1lVINg5
一覧のライブドアショック報道を見ながら、「野獣死すべし復讐編」の
計画倒産したインチキ会社を思い出したのは俺だけでしょうか?
>>817 あなただけではありません、私も同作品を思い出しました。
819 :
名無しのオプ:2006/01/20(金) 11:16:47 ID:FP8RrUKi
何度目かの「獣たちの黙示録」を読了。
これ以降、急速に筆力が落ちたと認識してますが、絶頂期の終盤作でしょうか。
当時は東欧諸国の資料が乏しかったから、先生も書くの大変だったでしょう。
野暮を承知で書くが、もし作品を完結していたらどうなっていたんでしょうかね。
西城はどうコルネコフと接触するのか?偽ドル工場は破壊できたのか?
KGB幹部の暗殺方法は?
未完故に夢想できることですね。
>>819 どうだったのでしょうね…
その前に無事にソ連に潜入できるかどうかすら、難しい仕事ですからね。
久々に「アスファルトの虎」でも読んでみようかと思います。
長編作のため、読むのを控えてましたけど。
821 :
ブル:2006/01/20(金) 21:25:55 ID:PO+yyN7j
「絶望の挑戦者」読みおわった。
一部まではテンポも良くて一気に読めたけど、二部に入ってから、微妙にトーンダウンて感じた。後半はもう自動車業界の謀略暴露が主体になってて、妻子の為の復讐ってのが忘れ去られてるような…
しかもびっくりするような拍子抜けのあっさりエンディング。主人公がやたらスケベな気もするし(笑
「処刑の掟」のあとだったから余計に大藪の下手な部分が目につき過ぎてしまった。
それなりに楽しめる部分はあったけど。ブルーエンジェルSSSとかね。
で、今は「裁くのは俺だ」を読んでる。
昔読んだ時も思ったけど、毒島(ぶすじま)って凄い名前だよね(笑
>>819 >野暮を承知で書くが、もし作品を完結していたらどうなっていたんでしょうかね。
作書自身によると「生還は難しい」ということですね。伊達邦彦の場合、
北朝鮮まで潜入してあんな仕事をやった上に生還していますが、西城の
任務はさらに困難なものですからね。
>>820 私の場合、すでに何十回も読んだので、今は「モンゴル猟の部分」とか
「F1ライセンスを取得する前後のアフリカ猟」といった感じで読みたい
エピソードのある巻だけを読んでいます。
>>821 確かに「処刑の掟」の後ではちょっと拍子抜けしてしまいますよね。
まあ話のトーンが途中から変化するのはたまにありますし、それが
苦にならないケースもあるのですが……。
毒島は確かにインパクトがある名前です。個人的に気に入っている
名前は、伊達邦彦を別格として速見誠や杉田淳、それに北野晶夫と
いったところですね。
主人公の名前といえば、若き日に大藪小説を読んで影響を受けたという
柘植久慶の作品の主役たちは、読みにくい名前の者たちばかりです。
でも、逆にいったん憶えたらなかなか忘れないのですが。
825 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/01/21(土) 18:15:51 ID:t078UhB1
>>821 毒島のネーミングは東映フライヤーズの主力選手にちなんだものやもしれぬ。
826 :
名無しのオプ:2006/01/21(土) 19:13:52 ID:38xWUnyV
大藪作品だから全部読むと言うわけではないんだけど
まず主人公の職種、そして名前・・が選考基準か
絶対読まないのは、傭兵とか、そんな類
映画もそうなんだが、戦争が絡んだものは観ないし読まないなぁ
(私事でどーでもいい事なんだが)
>>826 名前はともかく、職種で読まないというのは分かるような気がします。
同じ荒唐無稽な内容でも、主人公の職業などの設定がより日常的なものか
そうでないかで作品に入り込めるかどうかが分かれるとか、そういうことが
あるかも知れませんね。
元傭兵という設定だと、「傭兵たちの挽歌」や「黒豹の鎮魂歌」、それに
「処刑戦士」は駄目ですね。私の大好きな「ヘッドハンター」も駄目か。
伊達邦彦連作集「不屈の野獣 (孤独のマンハンター伊達邦彦)」を再読。
伊達は海外で活躍するエージェント時代の方がのびのびしているような気がする。
就く任務にしても内乱、国家レベルだけど、箱庭のなかの平和をいじくっているような窮屈さを感じた。
「野獣死すべし三部作」から諜報局破壊班員の時代を過ぎ越したにしても、あの伊達が自らを
「殺人機械」と称してしまうのもさることながら、内務局の存在を知った人間を当たり前に全て抹殺するというのは
改めて考えると複雑だ。
「謀略の果て」にクザン・ナイフが出てきますが、そのナイフの一流ぶりを表現する行
切れ味を鋼材の質で判定するという流れ(ザンテツケンとか…)をはじめに作ったのは、
果たして誰なんだろう?
829 :
ブル:2006/01/22(日) 15:27:28 ID:AlbEjwTe
「裁くのは俺だ」まだ読み切ってないけど面白いね。一度読んだ事はあったけど殆ど内容覚えてなかったから、初読感覚で没頭してしまってる。
大藪らしいお決まりのパターンがふんだんに出てくるし、対汚職政治家の図式もお馴染みだけど、なんか他とは違う面白さがある。
俺はどちらかと言うと大藪に限らずタイトルで選んだりする。大藪の場合は特にそうで、そう言う意味では「裁くのは俺だ」は俺にとってはタイトルがイマイチだったんだけど、それだけにこの面白さは予想外だった(笑
830 :
名無しのオプ:2006/01/22(日) 18:36:59 ID:Nb+qaIOx
自分は表紙カバーも重要。主人公を風貌で想定して読むことが多いんで。
近年の大藪出版モノはお粗末な作りが多いんで、昔の角川版を買うようにしてる
角川版野獣死すべし】なんて初期表紙が自分の中では伊達邦彦
反対に角川【日銀ダイヤ作戦】あれは伊達のイメージイラストなのか?と疑問w
>>830 角川文庫の写真コラージュ技法の辰巳四郎絵よりも、水彩(?)リアリズム彩色の頃の方が
手がかかっている感じで好き。
『汚れた英雄』は草刈正男写真表紙よりも水彩絵の頃の方の物が好きだな。
ハード・ヴァイオレンス系劇画の要素はみんな大藪につながるということだし、劇画の作画者が
表紙を描くというようなこともあってもよかったと思うのだけどもね。
さいとうたかを絵とか…
主人公がみんな「G」の顔になりそうだからダメか。
>>828 >「謀略の果て」にクザン・ナイフが出てきますが、
クザン・オダのナイフは大藪春彦自身が愛用していたらしいですね。
彼のナイフ・コレクションは膨大なものだったそうですから、作品に
出てきたナイフの大部分は実際に持っていたものだとおもいます。
>切れ味を鋼材の質で判定するという流れ
「ヒゲを剃れるほど鋭いが、同時に五寸釘をぶった切っても刃こぼれ
することがないほど硬い」といった描写が良くありますが、実際には
あまり硬度が高いと折れやすくなるということで、「傭兵たちの挽歌」
では片山が「硬さよりもねばりを重視した」自作ナイフを使っていました。
そういえば、「狼は復讐を誓う」の最初のあたりで西城が所持している
ガーバーの種類がコロコロ変わっていましたね。こういう勘違いも
楽しみのひとつですが。
>>831 マンガ家や劇画家が大藪作品の表紙を描いたら、また新鮮な感じが
するでしょうね。個人的には望月三起也や寺沢武一、大友克洋や
吉田秋生などの表紙を見てみたいものです。あと、「女豹シリーズ」を
士郎正宗に描いてもらうとか。
834 :
名無しのオプ:2006/01/23(月) 21:08:52 ID:2/HmZmk7
漫画家が表紙書くなら、谷口ジローがいいなぁ。
気をつけないと事件屋家業になるけど。
835 :
名無しのオプ:2006/01/23(月) 21:16:06 ID:9FPejpAC
大藪の主人公って、なんかバタ臭い容貌のイメージがある。
昭和の美男というか。
>>834 谷口ジローだと「名のない男」や「孤剣」などの表紙を見てみたいです。
西城秀夫もイメージ通りのキャラが見られるかも。
837 :
名無しのオプ:2006/01/23(月) 21:24:22 ID:MF++uAWD
ぜひ荒木飛呂彦に伊達邦彦を描いてほしい。
838 :
名無しのオプ:2006/01/23(月) 21:50:43 ID:E8SoIVFA
マイナーだが、昔ジャンプに連載されてた ジ・エッジの長沢 克泰はイイよ
展開もスピーディーだし、伊達モノに推薦の作家
近年はエロ系に逝ったんかな
839 :
名無しのオプ:2006/01/23(月) 21:58:32 ID:2/HmZmk7
>吉田秋生などの表紙を見てみたいものです。
いいですね。
でも彼女は銃器に関する描写は、ちょっとアレなんですよね。
BANANA FISHでも、銃の描写だけはいい加減で、ああ興味ないんだなぁと思わせてた。
有名じゃないかもしれないけど、柳澤一明なんかはどうでしょう。
彼の書いた「猛き箱船」はとてもよかったので(まあ原作が傑作なんですけど)。
>>838 >マイナーだが、昔ジャンプに連載されてた ジ・エッジの長沢�克泰はイイよ
渋いですね。最近の作品はまったく知りませんが、エロに行ったんですか?(聞くな
>>839 >BANANA FISHでも、銃の描写だけはいい加減で、ああ興味ないんだなぁと思わせてた。
少女マンガ家にとって、やはりメカ描写は苦手みたいですからね。彼女はまだ
良い方じゃないかと思います。青池保子も初期はともかく「エロイカ」などでは
けっこう銃器を頑張って描いているような気がします。でも大藪作品のイメージ
ではないかな。
>有名じゃないかもしれないけど、柳澤一明なんかはどうでしょう。
「夜逃げや本舗」のマンガ版を描いていましたよね。私の方は表紙に限定した
話なのですが、マンガ化ということになるとやはりこうしった男性マンガ家
じゃないと荷が重いでしょうね。
叶精作を忘れちゃいませんかってんだ(忘れてもいいけど)
女豹シリーズの表紙なんかいいかもしれないと思う。
でもやっぱり「世の中にそうたくさン驚くことなんてあるもンじゃないのよッ、お嬢ちゃン!」
とか喋りそうか。池上遼一はどうだろう。
昭和の美男なら石原豪人(林月光)のイメージがあるが
あの色気が、ケツを掘られたりや拷問のシーンにはよく映えそうで…やっぱり苦しいか
生頼範義がいいけどコミック的じゃないですかそうですか。
843 :
名無しのオプ:2006/01/23(月) 23:58:39 ID:8tfmpmns
生頼範義は大藪ホットノベルシリーズの表紙をそうとう描いていたような気が・・・
845 :
名無しのオプ:2006/01/24(火) 00:08:09 ID:57OBVZvG
どうせなら表紙絵にもチカラ入れて欲しいね
ろくでもない表紙ならタイトルだけでいいよ(最近の横溝のように)
846 :
名無しのオプ:2006/01/24(火) 00:09:39 ID:57OBVZvG
大藪の光文社文庫版はそうだったね 連続スマソ
>>842 >叶精作
確かに膨張係数は凄いですが、大藪作品の主人公たちは元のサイズも
すげーです(そっちかよ
>池上遼一
いっそのこと、「クロマティ高校」の中の人も候補に挙げてみましょう。
>石原豪人
伊達邦彦とゲイボーイとのシーンとか描いたら、もう何の本か分からなく
なりそうです。とりあえず801系少女たちをファンとして獲得できるような
できないような。
848 :
名無しのオプ:2006/01/24(火) 12:43:23 ID:ByXG8bll
>叶精作
いいですね。こんな美人いねぇよ!ってくらい完璧な美人を書く人ですね。
この人の書くエミーの表紙は見てみたいな。
「ホホホホホ!!伊達邦彦、あンたの復讐(リベンジ)もココで終わりを迎えたって訳
これで、復讐はザッツ・オー・フィニッシュ 」
って言い出しそうだけど(時空系列のデタラメさはご勘弁を)。
>>848 実験人形某の方ならまだいいけれど、魔物語方面だったらどうしましょう
不意に、全盛期の松本零士を「!」と思い浮かべたのだけど、主人公の顔にすべからく
イワシ傷がありそうだ。
あずまんが伊達邦彦…いかん今日は酒も飲んでいないのに酔っているようだ
>>849 >全盛期の松本零士
メガネをかけて押し入れのサルマタにキノコが生えている四畳半アパートに
住んでいる朝倉。でもメガネを取るとハーロック顔。
>あずまんが伊達邦彦
拳銃で撃たれても、すべてはね返す。クリスマスにプレゼントをくれる。
萩尾望都………伊達邦彦、西城秀夫ら主人公たち10人がチームで銀行の大金庫を
襲って悠々と引きあげる。だがアジトに着くと11人いて大騒ぎ。
久米田康治……「絶望した! 腐りきった社会に絶望した!」と犯罪に走る朝倉。
皆川亮二………「お前に魂を吹きこんでやる!」とバイクに語りかける北野晶夫。
佐々木倫子……動きが鈍く、シベリアンハスキーに乗ってやって来るエミー。
PC壊れたので書き込み不可になっていたので、観てませんでしたが。
話がえらい方向にいってますね…
852 :
名無しのオプ:2006/01/25(水) 21:06:37 ID:eft7e4FG
佐藤まさあきは「蘇える金狼」、影丸譲也は「復讐の弾道」描いてるね。
この2つは知ってたけど、大藪原作漫画て、他あるのかなぁ?
853 :
名無しのオプ:2006/01/25(水) 21:13:10 ID:pV+tskYa
映像化とか劇画化の話は結局不毛だよ。
イメージを固定しちゃうだけだもん。
小説の登場人物については、もっと漠然とした「こんな感じ」
という程度のを自分の中に持ってればいいと思うんだけどね。
それすら詳細なイメージを作りたがるのが大藪流リアリズムなのかな?
854 :
名無しのオプ:2006/01/25(水) 21:33:42 ID:B2Xe0NHf
>>850 伊達邦彦「晶子ー メリークリスマース」
晶子 「わー おにいちゃんはサンタさんだ」
邦「そうだよー お金は国が出してくれる」
晶「すごーい」
邦「マッハ100で飛ぶし」
晶「すごーい すごーい」
>>853 そのイメージも、自分の取捨選択した代物達から成り立ってるわけじゃん
詳細なイメージにしたがるかどうかは極私的嗜好の領域なんじゃないかしら。
個々読者によって捉え方は違う事を前提にした上でも「こんな感じ」を伝えたくて、
銃器の説明を懇切丁寧に行う文章が是ならば
いかん酔っている。
面白かったら楽しいからいいじゃんー。いろんなイメージをだしあってもー。
>>852 >影丸譲也は「復讐の弾道」
たしかヤフオクで前編だけ出品中だったはずです。佐藤まさあきと共に
読んでみたい気はしますが、やはり各人の中のイメージと一致することは
なかなかないかも知れませんね。
>>854 その世界では、英国情報部時代の伊達邦彦のコードネームは“パンサー”
ではなく“ヤママヤー”に(ry
思い出した。
山上たつひこ。
ハイウェイ・ハンターシリーズにちょうどなんじゃうわなにをするwvbどいあcsp
沖縄といえば西城?西城と!
>>858 こまわり君が相手では、西城もペースを乱されて翻弄されるでしょうな。
タマ◯ンを鍛造してライフル作ったこともあるし。
山上たつひこだと、「光る風」の頃の暗く重い画で「野獣死すべし」や
「若き獅子の最期」や「暗い春」といった作品を読んでみたい気もします。
860 :
ヨゴレの英雄:2006/01/28(土) 14:53:36 ID:X1L4ze0X
俺は安彦良和に「野獣死すべし」3部作を激しくマンガ化して欲しい。
ガンダムマガジンで若き日のシャアを描いてたんだけど、
「えっ!?これってもしかして伊達邦彦!?」ってくらいイメージが
ダブった。「機動戦士ガンダムオリジン」ってマンガなんだけど、
ぜひご一読を。最新刊に若き日のシャアが載ってるはず。
861 :
ブル:2006/01/28(土) 16:37:54 ID:5MteIs4Z
なんで大藪スレに、こまわり君が出てくるのか悩んだけど、ようやく思い出した。
ガキデカには西城て名前の脇役がいたね。字は西条の方だったかな。
寺沢武一あたりなら、
「不敵な笑み」をうかべる主人公を巧く描くだろうなとも思う。
逆に大藪が「コブラ」を活字で表現したらどうなるかな。サイコガンの描写なんか大藪テイストで読んでみたい。
862 :
名無しのオプ:2006/01/28(土) 22:13:03 ID:oGZnsVS0
寺沢ブイチもいいけど、彼の得意分野とは異なるかも
大藪作品にユーモアはあまり無いからね。
一人称「私」の活躍するお話だったらいろんな諧謔の効いた台詞を盛り込めるかもー
>>861 寺沢武一が描くとすれば、「私」系の主人公の他、西城秀夫や伊吹勘之助も
良いんじゃないかと思っています。
伊吹に関しては、「Y+M〜柳生忍法帖」の作画を担当しているせがわまさきの
絵でも見てみたいですね。女性も色っぽいですし。
865 :
名無しのオプ:2006/01/29(日) 08:13:00 ID:Nh0+Uuv/
もう漫画ネタ飽きた。
もう北斗の拳のムキムキマッチョでFAってことでいいじゃん。(作者失念)
866 :
名無しのオプ:2006/01/29(日) 16:25:00 ID:SYQU6lzF
ハラテツオなら「男の掟」 角川版表紙を見ると、んなイメージ
867 :
名無しのオプ:2006/01/29(日) 18:43:43 ID:JBSvnugb
オーヤブンには是非、宮本武蔵を書いてもらいたかった。あの卑怯な戦い方
と異常な生命力は伊達達と通ずるものがある。五輪書などは弟子の伊織に書かせて
のうのうと過ごしていたのでは、と思う。
仕官に対するこだわりなんかもね。
吉川英治版の『宮本武蔵』イメージが世にはびこっているけれども、
『剣豪はなぜ人を斬るのか』というその行為の実用性に強くこだわって描いて欲しい気ガス
869 :
r:2006/01/30(月) 21:48:30 ID:jGhZTN4E
宮本武蔵でその手のものだと梶原一騎の斬殺者かな。
小説だとなんかあったかなあ。
870 :
ブル:2006/02/01(水) 19:41:54 ID:SftZDdVf
廣済堂文庫版「非情の掟」105円ゲット!
何度も覗いてたとこだから、あまり期待もせずに用事の帰りのついでで寄ったら発見!
やっぱちょこちょこ覗いてみるもんだね。
今は不覚にも他の作家の本にハマってるから読むのはもう少し先かな。
年末に大藪作品をぶっ続けで読んだので
わしも現在は大藪作品を休憩中です。
今は「その日のまえに」という本を読んでます。
872 :
名無しのオプ:2006/02/02(木) 16:55:43 ID:KYGU0ZT4
発売年月日が古いから当然なんだが、大型古書店で
大藪=105円の世界だねぇ
付加価値が付く文庫はゼロなんだろうか
873 :
名無しのオプ:2006/02/03(金) 14:26:01 ID:m0q8hDVE
大型古書店は、それこそ古書価が付いてるような本でも、出版年や状態から値段つけますよ。
874 :
名無しのオプ:2006/02/03(金) 15:45:15 ID:v4e6yrNT
「赤い手裏剣」読了しました。いつの時代も腐った役人と
労働者階級の対立というテーマは永遠なのかもしれません。
875 :
ブル:2006/02/03(金) 21:36:18 ID:m4XJ95lz
>>872 大藪に限らず105円はざらにあるし、大藪の本がそれほど高値がつくなんて殆どないんじゃない?
てか、大藪は付加価値なんてなくても面白く読めればそれでいいな。
>>874 時代劇だと昔から当たり前みたいに悪代官とか出てきてたよね。
それでふと思ったけど、現代劇で大藪以前に役人系の権力者の悪事を暴きだすなんて作品はあったのかな?
876 :
名無しのオプ:2006/02/06(月) 16:46:21 ID:YCMGgvO7
拳銃に対する蘊蓄で、
ヤクザはみんな銃の腕前が下手くそ、
というか、正しいフォーム、反動を受け止められるだけの体力、精神集中力
がないと、5m離れたところから畳に命中させるのも難しい、
というのが印象に残ってる。
あと、映画「コンバット」でサンダース軍曹がトミーガンをバリバリうちまくると
ドイツ兵がバタバタ倒れるが、あれは嘘、連射すると銃身がどんどん上に上がっていくから、
人に命中させることはできないというのも。
877 :
名無しのオプ:2006/02/06(月) 17:43:11 ID:ajKOqZDw
間もなく先生の十回忌なわけだが、大藪ファンの皆様におかれましては、
2月26日の過ごし方はどのようになされますか。私は、普段は持病の薬の
せいで飲めないのだが、スコッチでも買ってきて、ちびりちびりと飲みながら
「野獣死すべし」を読もうと思っている。日曜日だしな。ところで、忌日はやはり
「野獣忌」と呼ぶのがいいのでしょうか。
878 :
名無しのオプ:2006/02/06(月) 18:07:46 ID:YCMGgvO7
個人的には『復讐忌』を推す。
879 :
名無しのオプ:2006/02/06(月) 19:03:54 ID:E5E8yFXl
悪霊忌だな
880 :
名無しのオプ:2006/02/06(月) 19:36:39 ID:7i6fKvhb
もう10年も経つのか・・・。
てことはオレが不毛の野獣になって10年経過か。
881 :
名無しのオプ:2006/02/07(火) 16:23:11 ID:AnPn4HtU
十回忌ですか。
となるとファンとしては、お墓参りに行きたいところだけど
お墓はどこにあるんでしょうかね。
前にネットで検索したけど見つからなかった……
882 :
ブル:2006/02/07(火) 16:42:43 ID:Dia2JQen
>>881 確か「蘇える金狼」でホットマネーを掴まされて怒って朝倉を探しまわっていた磯川の手下達を、おびき寄せて返り討ちにした墓地、東京杉並の築地本願寺和田堀廟だったと思う。
自宅も近いはずだったと思う。以前は、すぐそばの甲州街道はしょっちゅう通ってたけど実際に墓参りしたことはないなあ。
883 :
881:2006/02/07(火) 19:37:37 ID:AnPn4HtU
>>882 築地本願寺和田堀廟
ああ、杉並に住まわれていたのは知ってたのですが、お墓も杉並とは。
オレが通ってた大学の横に眠ってるのか……
ネットで検索すると、樋口一葉のお墓などもあるんですね。
26日には先生の好きだったセブンスターでも供えようと思います。
情報ありがとうございました。
884 :
名無しのオプ:2006/02/07(火) 19:59:51 ID:k24Pw8dx
大藪が、普通に葬式され、戒名貰って墓に葬られた、
って聞いた時はちょっとがっかりした。
葬式なんかせず、太平洋にでも散骨されるのが相応しいと、個人的には思ってたから。
885 :
名無しのオプ:2006/02/07(火) 20:35:54 ID:EQ8d466u
残された家族もいるだろうしねぇ
そんなロマンな事しないしょw
886 :
ブル:2006/02/07(火) 23:03:59 ID:Dia2JQen
>>883 俺は今は関西に住んでるから行けないけど、当日もしかすると遺族なんかも来るのかもしれないね。
葬儀委員長だった森村誠一なんかも来るかも。
墓碑銘とかどうなってるんだろうね?
>>884 俺としては「金狼」のあの場所に埋葬されたときいた時は、おお!あそこかよ!!ってそれなりにロマン感じた。
今思うと、たんに自宅から近かったってだけなんだろうけどね。
887 :
名無しのオプ:2006/02/07(火) 23:12:39 ID:k24Pw8dx
よく考えたら太平洋っていうのもあんまり大藪のイメージでもないな。
アラスカかオーストラリアの猟場に散骨の方が良いかも。
888 :
名無しのオプ:2006/02/08(水) 23:34:17 ID:rE5Hx3vu
書店でで大藪文庫見るが、なんでこれが再度文庫化?なんて思うの多数
今さらS30〜40年代の大藪作品を文庫化しても売れるのかいな?
889 :
名無しのオプ:2006/02/09(木) 02:20:25 ID:23AjQ3ex
角川文庫分は絶版?最近見ないけど。
厨房の頃は主人公=作者だと思って何か恐れ多くて気軽に読めなかったなw
それでも結構エロ描写で抜いてたけど。
890 :
名無しのオプ:2006/02/12(日) 00:46:32 ID:Ysynsa+b
また古書店に大藪が並び始めた
野獣死すべし(優作と麻美版)と蘇える〜(優作 第二バージョン)ハケン!
懐かしい〜〜〜
カウンタックに乗って大笑いしたくなった
891 :
名無しのオプ:2006/02/12(日) 12:43:45 ID:AA4PNyWW
>>891 おお! 凄い内容ですね。絶対に買います。情報ありがとうございました。
893 :
881:2006/02/13(月) 09:29:13 ID:YsGRMQdo
>>891 む、以前にここで尋ねた「黒い死の影」も収録されてるのね。ようやく読めるわ。
表題作ともう一作は少年誌で発表されたってことは、ジュナイブル小説なのかな?
894 :
名無しのオプ:2006/02/14(火) 01:32:14 ID:qbWz5txl
>>891 ハードカバーで単行本未収録作品集とは・・・没後10年に徳間GJ!!
895 :
名無しのオプ:2006/02/15(水) 00:01:43 ID:VrBnEY3M
角川もなんか出そうや!
896 :
名無しのオプ:2006/02/15(水) 14:36:27 ID:BeAEKLUv
漫画好きの息子は今何しとるんの
親父の版権で喰っちょるの
897 :
名無しのオプ:2006/02/15(水) 14:56:10 ID:cCiBLrC9
版権抱え込んで作品をしまいこんだりしない限り何してたってかまわないよ。
故人のイメージ云々言いながら自分の手元に入るカネ勘定ばかりする手合いがいるからな。
898 :
名無しのオプ:2006/02/15(水) 18:36:52 ID:FaWjtcIG
倅は何者?
昔「ジョジョの奇妙な冒険」のあとがきを読んで存在知った
親父が使う「貪り食う」て表現を「貪り読む」なんて使ってた
その程度しか憶えてないから文才は無さそうな・・・
単行本未収録作品集で思い出しましたが、
>>714で書いた東京文芸社の
「狂った報復者」に収録された作品で「戻ってきたレーサー」だけが
未読でした。7ページという短い作品ですが、主人公の名前は伊沢五朗。
モデルがいるのですが、これは大藪ファンならすぐに分かると思います。
私の知る範囲で、この作品は過去20年ほどの間に文庫本に収録されて
いないと思うんですが「いや、××文庫で読んだことあるぞ」という方、
いらっしゃいますか?
>>877 以前、大藪スレの名無し氏(名前失念!)が、たまたま奥さんと寿司屋に入り
寿司を食べながら大藪氏の話をしてたら、寿司屋の主人が実は裏の寺の住職で
「大藪ファンなら、これも何かの縁だろう」と大藪夫人が供養してもらうため
住職に預けていた大藪氏愛用のナイフ数十点を見せ「気に入ったのを一本あげるよ」
と言う内容のスレがありました。私はあの話、印象に残ってます。
まあ数百万分の一くらいの確率でしょうね。あんなことは。
>>900おめ。
大藪春彦「餓狼の弾痕」スレですね。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/965731888/ ここの>492の曉の自爆氏の書き込みです。過去ログ読めない方のために
その部分だけ引用させていただきます。
>もう一つ、7・8年ほど前の話だが、河田町近くの寿司屋(店主が店裏の寺の住職も何故か兼ねている)
>にたまたま行った際、ふとした弾みで愚妻にオーヤブ話を熱く延々としていた際、じーっと会話に耳を傾けていた店主
>がどこかへ行ったと思ったら、ダンボールを両手に抱え運んできた。店主曰く、その寺は氏の菩提寺?であり、
>その日、氏の夫人が形見の供養をして貰う為、刃物(ナイフ)を持って来た、と言う事であった。
>「多分これも故人のご遺志でしょう。小さいものでしたら銃刀法に触れないでしょうから、
>どうぞお一つお持ち下さり、大切になさって下さい」との事だった。狂喜しながら中を見せてもらうと、ガーバー、ラブレス、ランドール
>など多くの作品で主人公と共に活躍した逸品ばかりであった。結果ガーバーサカイのポケットナイフを
>有難く頂戴したのだったが、今でも氏言うところの「運命の神」は存在する、と思う。
902 :
名無しのオプ:2006/02/17(金) 17:48:35 ID:ELMuBBMm
朝倉は大量の夢精をした。←おおまかな表現だが。
んな描写は必要かwww
>>902 しかも「おびだだしい量」ですからね。「獣たちの黙示録」での西城秀夫や
「ヘッドハンター」の杉田淳も、猟場での長い禁欲生活によって夢精をする
シーンがありますが、朝倉の場合は若いからでしょう。羨ましいw
904 :
名無しのオプ:2006/02/18(土) 12:52:21 ID:nawfXMJz
俺は20代では夢精はないないなぁ
とりあえず抜く、その毎日だった。
というか夢精は厨房時代でしか記憶なし
905 :
バラントレーの若殿 ◆F0IX3NOVKg :2006/02/26(日) 01:54:51 ID:/x3Ss9rr
本日は大藪春彦氏の逝去された日、そしてそれから10年目ですので、上げてみました。
PCがぶっ壊れてネットができなくなってました…携帯で繋いでます。
ひと寝入りして起きたら、氏の処女作「野獣死すべし」を読み返してみようと思います。
もう10年になるんですね。大藪春彦のコーナーがある本屋も少なくなりましたが、
「野獣死すべし」が完全に姿を消すことはないと信じています。昨日は昼飯を
食いながら「2キロの生肉に塩をつけてむしゃぶりつく島津」あたりを少々。
墓参したかったものですが、関西在住なのはいかんともしがたい。
「野獣死すべし」をめくっています。
908 :
ブル:2006/02/26(日) 18:11:38 ID:hiXAnSom
あれから10年、俺は何故か「ヘッド・ハンター」を手に取った。
レヴァーを焼こうか、ボロニアソーセージにしようか迷ってる。
私は現在、バーボンを傾けてます。
「野獣死すべし」は今でも色褪せません。時代的なものは仕方ないにしろ、作者の感情が乗り移ったような伊達邦彦は今でも優雅で凶暴です。
>>910 ああ、玉砕しちまったワイ。
このサイトの管理人もこのスレ住人だったりしてね。
あのサイト、時たま覗いてます。
管理人でないにしろ、観ている人はいますね。
913 :
名無しのオプ:2006/02/27(月) 10:46:49 ID:W+pl8xyk
自分はサラミを肴にOLD CROWをちびちび呑みながら、何故か「雇われ探偵」を
読みました。短編集なので、ちょっとした時間に読み切れるのが良いです。
914 :
名無しのオプ:2006/02/27(月) 18:09:04 ID:E54BqTW3
書店の店員さんのミスで遅れていた「挑戦者」をようやく入手。未読の
作品を読むことの出来る喜び!
「こんやも家には人がきた。ぼくはママからおこづかいをもらって外へ出た」
孤独な少年が主人公ですが、悪の道に迷い込みながらも正義感の強い大人の
存在によって正義のために戦う。少年向けなので、物語のラストに救いがある
ものばかりなのが良いです。過去の文庫が手に入りにくくなっているので、
年譜や著書リストも若いファンにはありがたいと思います。
916 :
名無しのオプ:2006/03/01(水) 22:07:47 ID:4/aScALk
>>914 出品者の自己紹介欄の香ばしさをみると、落札する気がなくなるな
落札した人はご愁傷様
917 :
名無しのオプ:2006/03/01(水) 23:28:42 ID:567BpWZt
暴力租界はオススメですか?
918 :
名無しのオプ:2006/03/02(木) 17:36:52 ID:tzDaH6fC
>>917 「餓狼の弾痕」が好きな人にだけ、オススメしたい。
919 :
名無しのオプ:2006/03/03(金) 00:22:04 ID:GhduBP+8
暴力租界ねぇ。
色々と言いたいことはあるけど、1番残念な点は
撃ち合い前に、主人公が平気でメシ喰っちゃうこと。
高性能な防弾チョッキ着けてるとはいえ、余りにもストイックと縁遠くて泣けてくる。
腹膜炎を起こすのリスクを回避するため、ほとんど絶食で戦闘に備える姿勢はどこに……
920 :
名無しのオプ:2006/03/03(金) 00:22:29 ID:X6mL+ele
>918
サンクス♪
ハードカバーだけど「租界」が100円で売ってる
まだウワサの「弾痕」は読んでないけど(購入済)、弾けまくりなら買おうかなw
921 :
名無しのオプ:2006/03/03(金) 09:19:46 ID:fdgnMRdX
ハードカバーで100円なら、絶対買いだ。
もうこれは、面白いとか面白くないとかの問題じゃない。
「租界」以外の大藪全作品を読みつくした後に読んでもいいし。
922 :
名無しのオプ:2006/03/03(金) 12:45:42 ID:zX/K2aFI
>>919 そうですか。
従来だと腹一杯喰った後、腹膜炎にならないよう
「吐く」という儀式も書き込まれているんですけどね。
923 :
名無しのオプ:2006/03/04(土) 16:22:58 ID:TnmJSHEE
「無法街の死」厨房時代、予算の関係で「蘇える〜」以外で買った本。
でもいま思うとなにが悲しくて30代後半オッサンの活躍を読んでたんだろうとw
924 :
名無しのオプ:2006/03/04(土) 17:08:53 ID:xvQIvKVA
ビートたけし:大藪春彦本人に会ったら小柄な八百屋のおっさんみたいな人だったんで
笑っちゃったよ
925 :
名無しのオプ:2006/03/04(土) 19:09:57 ID:TnmJSHEE
>>924 え?ビートより小柄ってこと? センセイは・・・。
オレのオヤジに似た風貌なんでなんか嫌な感じw
でも愛ある言葉として受け止めよう
まあ、たけしと同じくらいじゃないですかね。たぶん、たけしは作品のイメージから
伊達邦彦とはいかないまでも、それなりに背の高い人だと思っていたんじゃないかと
思います。まあ、別に作者までハードボイルドしている必要はないわけですが。
たけしといえば「オールナイトニッポン」でたまに大藪春彦をネタにしていたなあ。
好きだったんでしょうね。「知人(背の低い男)がヒール・アンド・トゥをしようと
したら足がアクセルとブレーキの間に入ってしまった」というネタがあったな。
>>924 それが意外な印象を与えると言うことは、一般には、自分の描く小説の主人公のように容姿端麗
野獣そのものの存在であると思われていると言うことでしょうね。
本人を知る者の弁によるとまず内気、細やかな神経の持ち主、酷い喩えになると「ノートルダムのせむし男」を
一寸マシにした程度の、色男とはほど遠い奴で、と言うのが実像と言うことになるようですが。
「何か人間の一部が欠落しているような異能者といった印象を与える男、それが大藪春彦であった」
928 :
名無しのオプ:2006/03/06(月) 01:10:15 ID:8Mq0akGb
荒野からの銃火の写真みるとダンカンに似てる
929 :
名無しのオプ:2006/03/06(月) 16:26:06 ID:YfLBMruv
>>926 「オールナイトニッポン」で大藪氏について喋っていたんですか?
私は昔、テレビ東京系で放映されていた「気分はパラダイス」で
たけしが大藪作品について喋っているのを見たことがあります。
「大藪作品の主人公って笑っちゃうんだよな。
主人公が撃たれても肉喰って翌日は元気になってんだから」とか言ってました。
文章にすると茶化しているような感じになるけど
たけし本人は結構、大藪作品が好きだったんじゃないかなあ
という印象を持ちました。
930 :
ブル:2006/03/06(月) 16:52:59 ID:LlHCIaer
>>926>>929 そういえば、ひょうきん族のタケちゃんマンのコントで、
たけしの役名が“北野晶夫”だったことあったの思い出した。
931 :
名無しのオプ:2006/03/06(月) 21:44:48 ID:ZGnCsb0n
たけぢ、に大藪なんか撮らすととても貧相な映像になりそ
でも彼が監督の「野獣死すべし」が見てみたい
どんな解釈をしてくれるか楽しみ。
優作・版に近い気がするなぁ
個人的には、北野武監督・主演(または主演がダンカン)で「大藪春彦物語」を
観てみたいですね。少年時代の苦闘や劣等感に満ちた青春時代、そして作家として
デビューした後の栄光とスキャンダル等々。以前、テレビドラマでたけしが
大久保清を演じたのを思い出して、そんなことを夢想。
>>932 「金喜老」をも連想してしまいました。
「ソナチネ」はたけし演じる主人公はヤクザでしたが、ふてぶてしさは超一流でした
これまで映像化された大藪作品。その生産物に一番欠けている物は、
主人公のふてぶてしさなんかもしれませんぜ。生命力ならぬ生活力と言い換えてもいいかもしれませんが
934 :
名無しのオプ:2006/03/10(金) 22:50:20 ID:lkkYz3gh
大藪ファンと望月三起也ファンはかぶってそうだ
935 :
書斎ウセロ:2006/03/11(土) 18:29:25 ID:XEWEe3qe
936 :
名無しのオプ:2006/03/11(土) 22:48:42 ID:WPRY3GxN
いまの年齢になってみると、「強靭な肉体、精神」なぞ言われも
どうもピンと来ないな。現実的にはあり得づらいからかな?
>>936 俺ももう「特務工作員01」の石坂晃の年齢を追い越してしまった。
大藪ヒーロー達を「年下」として読むのが当たり前になる日も近いのか。考えたこともなかったなあ。
938 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 00:42:14 ID:Nps0A4h+
伊達邦彦が、いつの日からか「中年」とアバウトに称される年齢に入った俺。
しかし、今が一番しっくりくる感じがする。
939 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 02:43:08 ID:3EZRYfkC
>>935 というか同一人物、つまり俺
あそこの板を見つけて書き込んだものの誰もいないなぁ、と思ってたら
こっちを見つけたので再び書いてみた
いわゆるマルチではない(2ちゃん初心者なのでそれが何故嫌われている
のかも良く分からない)、また大藪ファンが望月を嫌っている、という様な
流れ等あるのかどうかも過去ログが見られないので分からない
ただ、20年来思ってたことを共感してくれる人もいるかと思ってか書いてみた、というわけ
ところで、書斎ウセロ って何?悪口なの?
>>937 バカボン・パパより年上になった私は、もう怖いもの無いです。
伊達邦彦や西城秀夫、それに星島弘たちが年齢による気力、体力の衰えを
口にする場面は寂しい気もしますが、例えば片山健一なども「黄金の
青春時代の体力は失っていたが〜」と若い頃に比べれば確実に肉体が
衰えているという当たり前の設定だったんですよね。脳を損傷するほどの
大ケガや後遺症のある主人公もたくさんいるし、本当の意味での超人では
ないからこそ楽しめるというのもあると思います。
肉体の成長〜ピーク〜衰えという曲線は常人と同じですが、全体的にその
レベルが高くてピークの後の降下もゆるやかなのが大藪作品の主役たち
なんでしょうね。
大藪作品の主人公達は、高見沢優ほどの明白なトレーニング中毒とまでは行かないにせよ
体を絶えず動かしていることによろこびを感じ、厳しい自然の中での五感と肉体の全てを使った
「フル・ライフ」を楽しめる男たちなんだと思いますよ。後はアドレナリン中毒かもしれない。
カール・ゴッチ曰く「20代の運動は(必要性として)more、30代以上はmostだ」と述べていますし
あの食生活も考えると、かなりの運動量がないと、生まれてから培ってきた優秀な肉体の維持はおろか
成人病の巣になっちまうんじゃないでしょうか。
>>939 「何かやりそな」ワイルド7は大好きです。大藪作品がハードバイオレンス作品全体に与えた影響
は計り知れないと思いますし、ファンの志向としても重なる部分は多いと思います。
ビッグバイクでのスタント・アクションも今となってはエクストリームで実現されていますが、
かっこよかったですね。前にも書きましたが「蘇える金狼」の冒頭での松田優作扮する偽白バイ警官が
コルト・ウッズマンを使っていたのがよかったです。
943 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/12(日) 10:36:13 ID:n9Pv+Sn5
俺も「ワイルド7」を愛読した時期があったが、組織のアウトサイダー集団とはいえ、
一応警官チームであるワイルド7は、反権力的体質の作家大藪春彦の世界とは本質的に
異なるかと思う。
録画しておいた藤田敏八監督「野良猫ロック ワイルドジャンボ」を見たが、
学会の資金強奪を企む不良青年グループの顛末、むしろこちらの方が大藪的自爆へ
向かう青春の世界に近いものがあるかと思う。
ただし、この映画を見ると、梶芽衣子や范文雀が演じたパンキーで魅力的な女性キャラ、
の存在、これが大藪ワールドに欠落(又は捨象?)した要素だとわかる。
944 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 11:00:25 ID:Nps0A4h+
>>943 女のことを知らないからじゃないかな?それとも理解しようとはしてなかった、とも。
オオヤブの場合、個人の内面からくるナニかから作品が発せられる事が多い気がス。
945 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 11:58:56 ID:7wsXfEgk
また恥さらしに来たのかよw
946 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 12:23:56 ID:m00gcpea
大藪氏は失礼ながらかなり醜男だから、女性にはあんまり縁が無く、
書きたくても書けなかったのでは?リアリズムの作家だからね。
体験してないことは書きようがない。で、女性に精神を求めないとか、
男と女がベタベタするだけの恋愛物を軽蔑するとかエッセイで書いてたけど、
それは強がりで、実際は書けない。
947 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 14:28:04 ID:lvZGlw4o
>>945 見え透いた自演君(Nps0A4h+、m00gcpea)は放置推奨。
>一応警官チームであるワイルド7は、反権力的体質の作家大藪春彦の世界とは本質的に
異なるかと思う。
大藪の「ハイウェイ(エアウェイ)・ハンターシリーズ」の西城は警視庁の秘密捜査官でしょう。
それに論じるにしてもおのおのの単位を合わせないと、対比にならない。
望月三起也の一作品「ワイルド7」と全体としての「大藪春彦の世界」を同列に扱うつもりなのか。
望月三起也は「ワイルド7」しか描いていないのか。
「狂い犬(マッドドッグ)」は別名義だったけどね。
女についてはどうなんでしょうね。「デビュー前夜の大藪には常に二,三人は女が周りを取り巻いていた」
ともいうし、美男子だけに女が寄っていくわけでもないだろうし。バイタリティあふれる口説きなんかを
していそうな感じですけどね。
949 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 15:09:24 ID:Nps0A4h+
>>947 そうか・・・俺は自演者だったのか・・・・。 んなら放置してくれw
「餓狼の弾痕」「血の来訪者 新潮」「血の来訪者 徳間」購入した。
未読の文庫が山積みなんで大藪読むのはかなーり先だなw
950 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/12(日) 17:06:10 ID:MU5D3GZV
>>948 だから西城は組織からスピンオフしてしまう。
大藪氏の作家としての体質を考慮すれば、シリーズが長期化すれば当然の流れ
だったとも言える。
諜報員時代の伊達邦彦が精彩を欠くこと、矢吹シリーズ等宮仕えものが長期シリーズ
とはならなかったこと等を見ても、大藪作品には基本的に飼犬は不適と言える。
この辺は、スパイものブームに合わせて秘密諜報員ものを書いてみよう、
デビュー時からの秘蔵っ子ともいえる伊達に宮仕えをさせてみよう、
捜査官も書いてみるか、といった作家としてのチャレンジ、実験作的意味合いが
あったのかと思う。
「ワイルド7」があくまで警察官の物語であることを指摘したのみで、
他の望月作品の事がなぜ出て来るのか不可思議である。
それはともかく、一応、権力を利用して云々というのは大藪ワールド的ではない。
大藪フリークである芥川賞作家花村萬月なんかの場合だと、
反権力(大藪氏同様、ここには教会に象徴される宗教者も包含される)志向の作家
であっても、「皆月」のヤリマン女由美のように汚れた聖女的に存在感を持って
描かれている。
これは芥川賞受賞作「ゲルマニウムの夜」に始まる王国記シリーズに登場する
シスターやアスピラントにも見て取れることだ。
まあ、大藪氏の場合は、女を「書かない」ではなく、「書けない」でも一向に構わない
とは思うのだ。
女がガンやカーどころか食物にも及ばない小物程度の存在感しか持ち得ない世界、
これがあっても良いのである。
結局、女豹シリーズも実験作(大藪ワールドで女性主人公を投入)という意味のみで
終わったかに思う。
951 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 17:11:56 ID:Om9tKVpj
「小池徹平のケツを掘る」と豪語した男が「ヤリマン」なんて
言葉使って女を語ろうとするなんて、滑稽だなw
952 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 17:53:11 ID:gvGXzWpZ
NGワードが来てたか
道理で
>>950 貴君が大藪または望月作品について「思う」「ではない」と思いこんでいるのはよく分かりました。
「けなし」の方向に傾きがちな思いこみについてとやかく言うつもりもない。
でも、なぜ、大藪世界というおおまかな物と、ワイルド7という望月世界の一部分を対比して比べる
と言うことの滑稽さに気がつかないのかがわからない。論考ならぬ学生のレポートでも
「各対象を同じ物差しで比べるときは、要素の範囲を合わせること」は構成の大前提でしょう。
同じように現代風俗を舞台とする大藪作品の対比に花村萬月作品を持ち出すのであれば
無理に「芥川受賞作」を引っ張り出さずに「眠り猫」や「猫の息子」「なで肩の狐」でも選んで欲しかった。
で、「ゲルマニウムの夜」のフォーマットと対比すべき大藪作品はどれがあるのかな?
女を語りたいなら「竜胆道玄坂探偵事務所」でもいいかもね。
954 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 18:05:02 ID:/wgW/nAt
もうスルーしとけって。
了解
956 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 18:33:33 ID:7J6UYbzH
わざわざ馬が来たのは「いかなるスレでも950を取ったものが次スレを立てる」とか言う脳内ルールのためだろ。
>>953 >でも、なぜ、大藪世界というおおまかな物と、ワイルド7という望月世界の一部分を対比して比べる
>と言うことの滑稽さに気がつかないのかがわからない
たぶん、大藪春彦の作品はもちろん、「ワイルド7」もあまり読んだことが
ないんだと思います。同じ警察官でも西城秀夫はとりあえず自分の意思で
警察官になったと思われますが、飛葉たちは死刑延期や脅迫など強制的に
組織に参加させられています。安っぽい正義感が行動原理にないという
点では「ワイルド7」も大藪作品も共通している部分があると言えますし、
そういう意味では警察官である飛葉たちが活躍するワイルドの世界が
“反権力”と本質的に異なるという理屈は成立しないでしょう。そもそも
警察機構の人間が主役の大藪作品は西城秀夫シリーズの他にたくさん
あるわけですし、諜報機関を含めて“飼い犬”として組織に使われる、
あるいは使われていたという主人公の作品数も二桁なんですが、おそらく
それも知らないと思いますよ。
女性に関しては、以前にも指摘しましたが主人公の行動に影響を与え、
運命すら狂わせる女たちが初期の頃から大藪作品には何人も登場して
いますし、後期では安藤好子の存在も忘れることは出来ません。いまだに
大藪小説の女性と言えば小島恵美子しか口にできないあたりからも、
大藪作品に関してはあまり詳しくないということは容易に想像できます。
今日は何度目かの「挑戦者」読破。「黒い死の影」は読めば読むほど中断したままに
なってしまったのが惜しい作品です。主人公が傭兵を経て作家になるというのも
なかなか興味深い設定ですが、スランプからの脱出を求めてハンティングに行く
主人公は言うまでもなく作者の姿そのものですね。
959 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 20:55:11 ID:4AJ7xI9y
>>956 あぁ、そういうことだったのか。
>「いかなるスレでも950を取ったものが次スレを立てる」とか言う脳内ルールのため
この板のルールにも、このスレの中にも、そんなルールは書かれていないのにね。
それはそうと、ヤツは次スレを立てたくてしかたないのかな?
IEを使ってスレ立てをしていれば分ると思うけど、
スレ立てをした人の情報は2ちゃん側にきちんと記録されるんだよね。
(もちろん、スレ立て時にその旨を伝えるメッセージがちゃんと表示される。)
普通の人なら、そういった記録が2ちゃん側に残っても問題無いと思うけど、
ヤツの場合は困ることになっちゃうんじゃないのかねぇw
960 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 21:37:43 ID:edPG/pog
>それはそうと、ヤツは次スレを立てたくてしかたないのかな?
タイトルを「決定版!これが大藪スレだ!」と変えたり、
テンプレから自分が荒らしだという部分を削ったりできるからね。
それよりなにより、スレ立て人は「スレ主」として君臨でき、
住人を奴隷のように従わせることができる、と勘違いしているらしい。
>>957 (主人公達は)積極的に自らのスタイルで社会に関わりを持とうとし、その過程で社会的な決まり事を破壊し、
その結果、自分と社会との繋がりを断ち切っていく。その行動原理は自らの生存を贖うためであり、
傍目には社会規範に基づいた活動に関わるように見えて、実ははるか断絶したところにある。
962 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/12(日) 22:10:49 ID:xz2ZkOAX
単なるコテ叩きのレスはスルーするとしても、大藪作品の比較対象としては
望月作品全体を取り上げなければならないというのは、むしろ固定観念に囚われ過ぎた
考え方であり、各作品の本質を見えなくするものかと思う。
「ワイルド7」という作を見れば、飛葉たちが好むと好まざるとにかかわらず警察権力
というバックを利用して戦っていることは事実であり、この点で組織からのスピンオフ
(それは往々にして死という形を取る場合もあるわけだが)を志向している大藪作品の
主人公とは異質なものがある。
また、作品数などの問題ではなく、組織内における大藪作品が精彩を欠く点については、
具体例を挙げて教示したとおりであり、実際、一般に代表作・傑作と言われる作は、
ワンマンアーミー、アウトロー集団等が主役のものが圧倒的多数を占めている事実を
想起されたい。
(余談の範疇に入るが、「皆月」や「王国記」等の花村作品との比較を不適切と判断する
のであれば、各作品と大藪作品の本質の相異につき敷衍するべきであろう)
大藪作品に登場する女性の問題だが、一部の脇役の例を取り上げて過大評価しているレス
があるが、これは全体を見た場合には不適当な例と言い得る。
大藪作品で女性が主役を張ったのは女豹シリーズのみであり、これも必ずしも成功した
作ではなかった事実を記憶にとどめられたい。
いずれにしろ、映画野良猫ロックシリーズに登場するようなヒロインたちを大藪氏が
書かなかった(書けなかった?)のは否定出来ない事実ではある。
さそり(映画版の方、原作漫画のキャラはやや異なる)なんかも、その超人的かつ
反権力志向は、大藪ヒロイン像として「適」という感がしないでもないが。
963 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 22:32:43 ID:edPG/pog
>望月作品全体を取り上げなければならないというのは、むしろ固定観念に囚われ過ぎた
>考え方であり、各作品の本質を見えなくするものかと思う。
まあこの一言でこいつが論理的思考力の無い奴だということは明白だな。
好き勝手に捻じ曲げた論理展開は、固定観念に囚われていないから良いのだと言っているわけだからな。
その手の論者を世間一般では「トンデモさん」と呼ぶんだよなぁ。
964 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 22:38:22 ID:/2zehlam
>「ワイルド7」という作を見れば、飛葉たちが好むと好まざるとにかかわらず警察権力
>というバックを利用して戦っていることは事実
本当に「ワイルド7」読んだことないなこりゃ。
「野性の七人」編の冒頭の、警視正のバッジのくだり だ け 読んで
「この人たちはお巡りさんなんだー」つって語ってんだろ。
>>950 >だから西城は組織からスピンオフしてしまう。
>>962 >組織からのスピンオフを志向している大藪作品の主人公
まったく意味不明ですが、千ヤードほど譲ってビジネス用語としての
“スピンオフ”のつもりで使っているのだとしたら西城が嘱託に
なったのはスピンオフではないし、“組織からのスピンオフを志向
している大藪作品の主人公”も最初から存在しません。
>組織内における大藪作品が精彩を欠く
>一般に代表作・傑作と言われる作は、ワンマンアーミー、アウトロー
集団等が主役のものが圧倒的多数を占めている
「ということにしたいのですね」(by 日下部先生)
>映画野良猫ロックシリーズ
古っ
とりあえず、男に依存しない自由奔放な安藤好子の存在自体を
知らないことは分かりました。未読の作品がたくさんあるというのは
本当に羨ましいです。
966 :
名無しのオプ:2006/03/12(日) 23:11:28 ID:xQeocbtE
>>965 たぶん…だけど。
本来なら「ドロップアウト」と書くべきところを、スピンオフと間違えている予感。
スピンオフという字ヅラだけで、ドロップアウトと同義の意味に捉えているんだろうな。
ドロップアウト≠スピンオフ
いやはや無知って怖いや。全然意味が違う言葉なのになあ。
これでこっそり、次から「ドロップアウト」に直していたら、更なる笑いものにステップアップ。
>>964 >本当に「ワイルド7」読んだことないなこりゃ。
>「野性の七人」編の冒頭の、警視正のバッジのくだり だ け 読んで
どうでしょうね? 「野性の七人」だけでも読んでいたら、彼らワイルドが
「警察権力というバックを利用して戦っている」なんてことは恥ずかしくて
書けないはずなんですが。
まあ私も新シリーズ以降はほとんど読んでいませんけど。
>>966 私もドロップアウトと間違えているんじゃないかと思いました。それでも
見当違いなんですけどね。
>余談の範疇に入るが、「皆月」や「王国記」等の花村作品との比較を不適切と判断する
>のであれば、各作品と大藪作品の本質の相異につき敷衍するべきであろう)
「警察機構やヤクザ組織から転身した男が主人公」の作品をテクストとして使った方が
より対比しやすかろうと思って上げているだけで、つまり隠れた親切心という奴かな。
花村萬月も余り読んでいないのかなあ?俺もだいぶ昔の作品しか読んでいないけど。
どうせなら、「竜胆〜」はマンガ原作を萬月が担当しただけだから云々…くらいは返して欲しかったのだが。
969 :
名無しのオプ:2006/03/13(月) 00:48:34 ID:TBAcSoSE
いくら久々だからってお前ら構ってやりすぎ。
>>968 「竜胆」の出来はともかく、市東亮子の描く女性は硬質な色気があって好きです。
「やじきた」が連載を再開していたことを最近まで知りませんでした。
昨日は「アスファルトの虎」の8巻を読みました。モンゴル猟の時と違って
他の連中があまり酒を飲まないので、高見沢が飲んでばっかりのような気が。
971 :
名無しのオプ:2006/03/13(月) 18:35:49 ID:4ypWSXH2
いがいに、書斎人気あるんだねぇ みんなで返レスしてらw
>>949 「血の来訪者」をなぜ2冊も購入しているのですか?もっとも、俺も新潮版を2冊持っていますけれど。
「野獣死すべし」「野獣死すべし<復讐篇>」の続きとして読むと一層楽しめると思います。
973 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/13(月) 23:05:44 ID:HjHwP18o
不利な事実には目をそむけて、徹底してコテハン叩きでゆく、
これは作品論としてはつまらないですな。
基本的な事実だけ確認しておきましょう。
(1)大藪春彦は、映画版さそり、野良猫ロックのヒロインたち、花村作品のヒロイン等
の存在感に匹敵する主役に相当する女性を書いては(書けて?)いない。
前半は悪女ものと言うてもよい「復讐の弾道」という作が存在し、
比較的マイナーな作の例を見ても、脇役ながら、「男の掟」の由美のようなある意味での
オモシロキャラ等が存在する以上、一概に「女が書けない作家」とは断言出来かねるが、
(ただし、この程度で「書けている」とは言えないとの批判は成立し得る)
総体的に見れば、その作品世界においては、カー&ガン>女性と把握するのが妥当である。
(2)初期において「ワイルド7」のメンバーが草波という権力側のバックアップが
無ければ、あれほどの行動が出来ないのは明らかである。とうに全員抹殺でしょ。
この点で、基本的に孤高(又はアウトロー集団)の大藪作品ヒーローとの
根本的差異が存在する。
(3)理解が不十分が者がいるようだが、単なる作品数ではなく、一般に大藪作品中の
傑作・代表作に列する作品に諜報員もの、女性主人公ものは存在しない点に留意すること。
なお、起業したわけではないが(w、西城の場合には「スピンオフ」のイメージが
ふさわしいかと思う。
(「スピンアウト」がより適当という意見はあり得よう)
>>972 初期の版との違いを調べるためじゃないですかね? 以前に何度か書きましたが、
大藪小説では“現在では不適切な表現”を読者に断り無く変更するケースが多い
ですから。そういえばNHKラジオの朗読で芥川の作品などを取りあげる時には
「現代では用いがたい表現がありますが原文のまま読みました」と最後に断りを
入れてそのまま読んでました。
今日(もう昨日になってしまいましたが)は久しぶりに「狙われた野獣」を読み返して
みました。第1話のハンスに関しては、「汚れた英雄」を読んだ後だとモータースポーツに
詳しくない私のような人間でもニヤリとしてしまいます。それにしても彼の飲みっぷりは
壮絶ですね。私の知る限りでは大藪作品の中でもトップクラスの酒豪ではないかと思います。
976 :
名無しのオプ:2006/03/14(火) 00:29:44 ID:kEKII55i
>>974 >初期の版との違いを調べるためじゃないですかね?
あるいは解説に気になることが書かれていた、とか?
977 :
名無しのオプ:2006/03/14(火) 00:39:11 ID:8FPs9gDH
いやファンならやっぱり全ての版をコンプリートしたくなるのでは。
おれも何人かの作家の本は異版同内容でも買ってる。
ちなみに日下三蔵は「版が違えば別の本」という名言残してるw
>>977 >「版が違えば別の本
聖書や経典の写本を連想しちゃいました。そこまで極端でなくとも
装丁や活字、字組はたまた表紙や挿絵ですっかり雰囲気の変わってしまう
本というのもありますものね。(最近の平井和正本とか)
角川文庫でも十分に大藪世界を楽しんでいますけど、あの名高いOHSでも
読んでみたい物でございます。