綾辻は「客観的」なんていう言葉には価値を認めていなさそう。
結局、綾辻は個人主義なんだよ。
島荘と違って公的な発想が皆無。
>>878 というか、他の作家はみんな個人主義で、
公的な発言をするのは島荘だけだと思うが。
公的な発言が悪いとは言わないけど、
個人的には、作家は個人主義でいいと思う。
綾辻は何かと言い訳臭いから嫌だ
当然作家は書きたいものを書けばいい訳だし
創作面では個人主義でいいと思うけどね。
個人主義で公的発言(その内容の是非は別として)のできないなんていうのは、
同人ヲタ作家ならともかく、プロの物書きとしてダメなんじゃないの?
あんたが作家で何かの言い訳してるんなら別だけど。
>>879
> ダメなんじゃないの?
理由を書いてくれないとわからん。
オレは作家はいい作品を書いてくれれば
それでOKだけど。
884 :
名無しのオプ:04/01/07 05:24
展望搭の殺人に入っている「発狂する重役」で
吉敷と話している荻窪に住んでいるミステリマニアの「私」というのは
石岡和巳なんじゃないのか?
885 :
名無しのオプ:04/01/07 05:29
886 :
名無しのオプ:04/01/07 14:42
>>870 >>872 その意外性の演出の問題。
ネジ式が島荘の回答なのかなと思った。あえて過剰な演出をしないって意味で。
そんでやっぱ意外性には演出が必要、おのずからは生まれないんだなと俺は思った。
ま、結末の意外性は島荘の挙げる本格の条件に入ってないから、
それはそれでいいんだけど。
綾辻はとりあえず書いてからモノを言えって感じだな。
意外性というか、あんな無茶苦茶な殺人をどうやって説明するのか、
また適当な脳科学でも持ってくるつもりなんじゃないかと思ってたら
きちんと納得いく説明で解決されてたから素直に驚いたんだ。<ネジ式
これを意外性と言えばそう言えるのかもしれんが。
>>888 あん時は、まだ書いてるころだったのよ。
ただ単純に好きな作家同志が仲悪いってのは悲しいなって思うね。
どっちの肩も持ちたいわけだし。
ただ公的発言出来ないってのは物書きにとって致命傷のような気はするね。
しないだけならいいんだけど。
私には作家は知的権威であって欲しいという思いがあるから(古いかもしれないが)
例えばテロなんかにおいて自分の意見を持っていないっていうのも
腰砕けのような感じがしてしまうね。
でも公的発言をしないってのはアリだと思うよ。
そうすることで作品に対する先入観などをもたれてしまう場合があるし、
作品から読み取って欲しいとする主張も認められるべきだと思う。
>>891 島荘だけが「公的発言」をする、と書いたのは
そういう意味の「公的発言」じゃないんだ。
誤解を招いて申し訳ない。
あくまでミステリの作品性に関する「公的発言」のことで、
本格ミステリ宣言なんかで、他の作家に対して、こんな
ミステリを書いていきましょうと呼びかけたりすることを
指したつもりだった。
テロに関する意見なんてほぼ全ての作家が持ってるだろうし
(表明するしないは別にして)、そういう意味の社会的な
公的発言に関しては、島荘のレベルは余り高くないと思う。
非常に活発に発言はしてるけどね。
ちなみに島荘と綾辻は仲が悪いわけではない。
島荘は、隙あらば綾辻とハグしようと狙ってるし、
綾辻も島荘を新しい豪邸に招待してるし(社交辞令だろうが島荘は本気にする)、
島荘が「死ぬまで書く」と言ったのを聞いて「わーいわーい♪」って喜んでる。
>>892 こちらこそ誤読申し訳ない
そのような「公的発言」は評論家の仕事のような気がするね
>>894 > そのような「公的発言」は評論家の仕事のような気がするね
確かにそうだね。
ただ島荘の場合、評論家より一歩踏み込んで、
直接作家に働きかけた(あるいは口を出した)
ところがポイントなんだと思う。
それが綾辻らとの決別を招いてしまったのかも
知れないけど、島荘のミステリに対する純粋な情熱の
表れだと思うからそこは擁護してあげたいと思うけどね。
>>895 いえいえ、私は島荘を非難しているわけではないのです。
作家が個人主義を貫き作品を書き続けるには
「公的発言」をする誰かがいなければならないと思ったわけです。
で、それは本来なら評論家がすべきことなんだなぁと感慨深く思えただけです。
全ての作家が思い思いに作品を書いていたら
そのジャンルは間違いなくつぶれるでしょう。
外から批判を加える者がいなければ雲散霧消してしまいます。
島荘はその役目を自ら引き受けたんでしょう。
結果はどうあれ、
彼のこのジャンルに対する愛情が窺い知れて
彼の一ファンとしては評価が上がりこそすれ下がることは無かったです。
>>896 >全ての作家が思い思いに作品を書いていたら
>そのジャンルは間違いなくつぶれるでしょう。
これはちょっと違うのではないのでしょうか。
島荘はあやつじなどがちょっと同じ方向に向かいすぎているんで、
もっと思い思いに作品を書いた方がいいんじゃないかと言っているだと思う。
いろんな鳥を繁殖させて鳥の楽園をつくろうとしたのに、
同じ飼育場の白鳥のヒナしか連れてこなかったから、白鳥ばっかりになってしまった。
少し焦った島荘は、白鳥に向かって「鶴や雉や鷹になれ」と命令したんだけど、
それはなかなか難しい相談なのね。
これが島田荘司なんですね
これがってどれがだよ。
しかし百人が百人それぞれの考える本格を書いたとして
その方向性が全くバラバラだったら、もうジャンルの魅力とか個性も
何もなくなってしまうと思うんだけどな。
大枠のところは共有した上で思い思いの作品を書きましょうと
島荘は言っているんじゃないかな。
>>901 その大枠が問題なんだよな。
「その大枠とは何か」の共通理解が得られてないのに、自分が絶対正しいと
確信して突っ走るから混乱が巻き起こってる。
ただ大枠について議論しようとしても、
そもそもの前提条件についての認識がみんな違う。
そもそも島田荘司と綾辻行人って作品似てるかな?
なんとかいうか、両方ともミステリなんだけど、作家が読者に対して求めてるモノがまるで違うような感じ。
「だから何?」と聞かれると、「何だろう?」としか答えられないけど・・・。
なんにせよ、自分は2人とも好きです。
綾辻も粗製濫造に走られるよりは、今の状況の方がまだマシだと思うし(自分は)
暗黒館まだ見てないけどね。
>>902 ていうか、そもそもまともな議論がされてないんじゃないか?
綾辻をはじめ一期生達は大体「よく分からない」とか
「定義しても意味がない」とかそんなのばっかりっていう印象だし。
島荘の提言をしっかり理解して反論してるのって笠井くらいだろ。
>>904 島荘側は一期生が議論に乗ってこないのに苛立ち、
一期生側は事実誤認ありまくりの論文にあきれ果ててるって感じかな。
もともと島荘は綾辻の館シリーズが気に入らなかったんだ。
だから最初からその点に絞って批判していけばよかったんだけど、
直接の名指しを避けて、「新本格作家はみんな館ばかり書いてる」とやってしまった。
そしてそれを前提に論文を書いた。
島荘はのちにこの点を反省してるけど、この先議論になるか、
そもそも議論する必要があるのか不明ですね。
新本格作家は綾辻だけじゃない、そもそも館ばっかり書いてるわけじゃないってことを、
島荘が理解したら、新しい提言ができて、そこでは実のある議論になりそうな気もする。
まぁ、歌野の「葉桜」を読んで、歌野君も僕の提言を受け止めて、やっと館以外の作品も
書いてくれるようになったんだなとか思ってそうだけど…。
>>903 >そもそも島田荘司と綾辻行人って作品似てるかな?
誰が似てるなんて言ったんですか?
上で、方向性が同じだどうだって発言を受けてのことちゃう?
本格ミステリ館が手元に無いんで、うろ覚えだけど
島荘は綾辻に別のタイプのミステリも書いてみたら?と
提案し、綾辻はその必要は感じないと反論してたと思う。
意見の相違1)
島荘:自分や新本格一期生が本格以外のミステリ、例えば
社会派の作品なども書くことで、ミステリという
ジャンルを盛り上げることが出来る
綾辻:自分のような本格を書く作家もいれば、社会派を
書く作家もいれば良い。それでジャンルとしては健全。
個々の作家が一人でいろんなジャンルの作品を書く必要はない。
意見の相違2)
島荘:本格以外の作品も書くことで、(初期の新本格作家を
酷評した)評論家の口を封じてほしい。
綾辻:新本格を酷評した評論家たちの指摘は
そもそも的外れ。相手にする必要はない。
ってな感じだったような。
909 :
名無しのオプ:04/01/08 03:11
島荘みたいな器用さを綾辻に要求しても仕方ないよな。島荘は綾辻を過大評価しすぎだ。
>個々の作家が一人でいろんなジャンルの作品を書く必要はない。
>新本格を酷評した評論家たちの指摘はそもそも的外れ。相手にする必要はない。
そのあげくが今の状態かいw>あーや
911 :
名無しのオプ:04/01/08 07:44
今の綾辻には覇気が無いよな。
しかし漏れとしては綾辻スタンスに賛成だな。
無理してボロボロの社会派なんて書かれたら困る。
綾辻は社会派どころか本格さえも書いてませんが
どんなかたちにせよ、実践している島荘のまえでは負け犬。
スタンスは実作で示さないとね(w
915 :
名無しのオプ:04/01/08 09:33
綾辻は本格どころか本さえも書いてませんが。
そういえば十角館を社会派と評していたやつもいたな。誰だったっけか。
(っていつのまにあーやスレと化しているんだ?)
>>908 それは解釈がちがうんじゃないの。
島荘は綾辻らに「本格以外のミステリ、例えば社会派の作品なども書くこと」
ではなくて、綾辻らがあまりにも本格コードを多用して書いているので、
本格コードを使えばある程度いいものが出来ると認めつつも、それを多用しすぎると
同じようなものばかり出来てしまう。そのことに危機感があるのではないでしょうか。
ようは、島荘は綾辻らに、ポーがモルグ街を創造して書いたころに戻り作品を書いて欲しい
んではないでしょうか。
>>920 908ではないが、島荘の主張はその通りだと思う。
ただ、その本格コードのところでそもそもの争いがあるんだよ。
綾辻「ら」っていうとこからして、島荘の誤解。
綾辻が本格コードを多用しているといっても、そもそも島荘のいう本格コードってのは、
綾辻作品を読んで島荘が生み出した概念だから、綾辻が多用してんのは当たり前だしね。
>次の作品「ライオン大通り」を、東京創元社の新雑誌、
>「ミステリーズ!」に連載しようと思っているのだか、
ライオン大通りが摩天楼の怪人に改題されたのか。
摩天楼の怪人もベタなタイトルだけど、ライオン大通りよりはましだわな。
部屋の片隅に置き去りにしていた、「涙流れるままに」を読んだよ。
面白いじゃん。あんまり評判ではなかったようだけど?で、読むのが遅れた分けでも
あるが・・・
まあ、文学として読めば良いんじゃないの。>今頃読んでるやつはおらんか。
とりあえず、オレの中では島田作品の中で上位食いこみは間違いなし。
島荘ファンはちょっと評価厳しいからな。
ネジ式も傑作だっていうのにイマイチだし。
水晶のピラミッドなんて超傑作なのにあれは駄作だって言う人もいる。
>>925 しかしただ貶すだけじゃないからね
なんだかんだ島荘のことを好きで貶めているだけだから
まだ嫌って貶めていない分ましだともいえる