ナイーブな心[ドン・ウィンズロウ]減らず口

>>313
カランてウィンズロウ的かな？
自分は、地味で得体の知れないとこが今までのキャラクターとちょっと違うなぁ、と思った。

アート・ケラーはいつものヒーロー路線ど真ん中だったし、ノーラはボビーＺのエリザベスだし、
イタリアマフィア御一家もファン神父もデジャブ感あった。
（批判してんじゃなくて、それぞれ痛快なほどキャラはたってて好きなんだけど）

カランの存在と全体の陰惨さというか麻薬抗争の悲惨さに、
いつものウィンズロウと違うなぁ…という感想持ちました。

カランはニールの変奏だと思ったけどね

そだね
若い無鉄砲さと、頭の良さというか勘の良さと
特に終盤のカランとノーラのところではストリートのニールとアリスを思いだした

アート、カラン、ラモスがかっこよかったなあ

>>317
>特に終盤のカランとノーラのところではストリートのニールとアリスを思いだした
あの作品で唯一スウィートな時間だったと思う。

麻薬戦争、DEAなど私的苦手モチーフ満載の作品だったけど、
それを一気に読ませるってのは、やっぱりウィンズロウ巧いし力がありますね。

そういやアイルランドの名前における「オ」の意味をこの本で知りましたよ。

今「犬の力」読んでて上巻の350くらいまで進んだんだけど、
政治的歴史的な話疎くてちょっと理解に不安があるから
聞きたい。※以下ネタバレ有りで質問するんで、未読の人は全力でスルーしてほしいんだけど。


要するに公安でちょいちょい裏切り者が出てたのは「袖の下」というよりは、
アメリカのいわば「お上」の人たちが、バレーラ及び反共連中に肩入れしてたから
ってことでいいんだよね？
で、その肩入れしてる連中がまさに武器やコカインの輸送をしてる空港の第4格納庫が
「ケルベロス」と呼ばれている、と。

なんかすごい大雑把な理解しかしてないんだけど、補足あったら教えてくれい。

>319
公安で裏切りが頻発する原因の大部分は、単純に政府・官憲が
麻薬組織と癒着している結果でしょう。
（当然、一部には米政府繋がりの人物もいたでしょうが）

現実に、中南米における麻薬組織絡みで取り締まりを難しくさせているものは
上記が大きな要因になっています。
官憲・住民が彼ら麻薬組織に協力する理由は恐怖ではなく、福利厚生や
住環境の改善等、彼らが政府以上に手厚い保護を行っているため
支持されているといった背景があるようです。

「犬の力」はイラン・コントラゲートがバックボーンの一つとなっているので
事件の概要は掴んでおいた方が理解しやすいかと思います。

ストリートキッズ読んだ 。
面白いけどトリックにちょっと無理ない？
細かいとこ辻褄合いにくいというか
ちゃんと明かされてないよね
空港入るまでヴァネッサは自分たちがボストン行く
と思ってたはずだし。いつの時点で入れ替わりの計画
を話したんだろ？
ニールも途中、独白で「ファーガソンに本を売る算段をして、アリーと一緒に姿をくらます」
みたいなこと言ってたけど、アリーと姿をくらますのは
クズ親父に見つからないよう、母親にアリーを引き渡して更正させる計画だったのは
いいとして、ファーガソンに本を売る算段って一体なに？
実際はもちろん売らないから、何かのための計画なんだろうけど、
この独白のあるアリーとの別荘での同棲生活の時点では、既に
コリンとの一件はある意味落着してるし、その後コリンに本とアリーを
奪われるのはニールにとって予想外の事態だったわけだ。
そこでファーガソンを巻き込むコリン迎え撃ち作戦を急造するわけだけど、
独白の時点ではファーガソンまるっきり関係ないよな。
本を売る算段をしてどうするつもりだったんだ？

なんか細かいところで納得にいかない傑作だった。

かなり昔に読んだきりなのでその辺の細かい所は覚えてないのに
"あの時代にイギリスのチンピラがジャッキー・チェンの名前を当然のように知ってるのはオカシイ!"
というどうでもいいツッコミをしたのだけは何故か忘れられない

ロンドンのホテルでバスルームの排水口に酒を流した意味は
未だにわからないし凄く気になってる

酒を呑んでる「振り」をする為じゃなかったっけ

「ストリートキッズ」は自分的には無人島に１冊持ってく本レベルだけど、
細かいとこ気にしたことなかった

確かにジャッキー・チェンはいないわなｗｗ

このミス1位なのにさびれてるなｗ

ポーに捧げる20の物語 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1831)
「ポーとジョーとぼく」　ドン・ウィンズロウ／東江一紀訳

>>327
未チェックだった。
ありがとう、教えてくれて。

>>327
全然知らなかった……
あとがきの作品リストに載せといてよー

本屋で山盛り状態で犬の力売られてるの見かけるのに、まったく人きてねえｗ
あげてみる

ボビーＺ〜読んだけど意外とアクション大盛りなんだな
もっとこうコンゲームっぽいのを期待してた
面白かったけどね

犬の力読んでこの作者知った新参者ですが、
次に読む作品としては何がよろしいでしょうか。
ざっとレス見てみる限りでは、「ストリートキッズ」？

うん

>>331
シリーズものが苦手なら、単発作品でもいいんじゃない？

>>332 >>333
レスありがとうございます。
シリーズものはむしろ好きなので、ストリートキッズ読んでみます。

あぁ犬の力面白かった…。

「犬の力」上巻読了。
やべぇ。こんな一気読みしたの、本当に久しぶりだわ。
どのページも飽きさせないこの文章と構成はすごい。
しかし、上巻の最後は後味悪すぎるわ。あれ読んだ直後で寝れるかしらん。
早くこの悪党どもを葬ってくれ。

同じく上巻読了。おもしろい。東江訳が神過ぎる。
先が気になるけど下巻まだ手元にないｗ
さっさと買って来たいような勿体無さ過ぎてもうちょっととっておきたいような…。
人物の名前と役柄いまいち自信ないからもう一回読んでから下巻買ってくるかな。

チミーノ一家の大物の爺さんの名前がニールで最初ちょっとだけどきっとした。
一瞬も出てこないで死んだけど。

あとどうしてもピッコーネ（大桃）の容姿がBANANAFISHのマービンで再生される。

犬の力を一気読了した後，ニール毛有シリーズに耽溺中。
３巻（孤独）まで一気読みしたわ。
今日から４巻に入る。

「高く孤独な道を行け」って
ほぼ直訳なのにすんげえかっこいいタイトルだよね。

「犬の力」下巻読了。
いやー、あのエンディングで良かった。
あれでバッドエンディングだったらマジで救われねぇ。
しかし、最後までハラハラさせてくれたわ。

孤独で、ケアリーが仕事のために、オヤジさんがゴロツキにボコられるのを傍観して
その後に「これまで仲良くしたのはあんたがユダヤ人だったとは知らなかったからだ」
みたいなこと言うシーンがあるがあそこで腹が立って読むの止めた

>340
いや、傍観してないし（我慢しきれず手を出してる）
件のセリフに対するフォローも含め、その後の展開に掛かってくるんだが……
好き嫌いは人それぞれでも、文句はとりあえず最後まで読んでからにしては如何？

孤独の評価が低いけど、俺は孤独がシリーズ中最高傑作だと思う

拷問シーンがあるからな

仏陀が一番好きだなあ
あのニールがどんどんドツボにはまって抜けられなくなる感じがたまらん

『犬の力』第一回翻訳ミステリー大賞受賞おめ！

>>336
自分も読書中ずっとBANANAFISH初期頃の吉田絵で再生されてたw

ミステリマガジン6月号にウィンズロウの短編が掲載されるそうですね。

ちったぁファンもいるようだが、Wikipediaに項目がなかったぞい。
ま、本国アメリカのも大したことはないが、熱心なファンもいると見えて「The Power of the Dog」
なんかの項目もある。MWA受賞の影響もあるだろうが･･･。

で、とりあえずWikipediaに項目を立てといた。訂正・付記など頼むぞなもし。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%AD%E3%82%A6
もちろん彼の作品のファンでもあるが、ちょこちょこ散見するキャリアやしばらく
書いていなかった時期のコンサル活動とやらにも興味を惹かれる。
フォーサイスばりの作家に化けるやも知れん。

ミス板の常連も少ないが、Wikipediaの海外ミステリ関連の非充実ぶりも嘆かわしいもんだ。
もっとも、此処かWikipediaに項目があると、ブコフでなかなか値が下がらんとも聞くが知らん。

やっぱ犬の力が当たったおかげなのかな
まさか一年で新刊が読めるとは……

ttp://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?mon=2

>>349
まじかあ、やっったああああああああ！
東江さん乙！

病気を体験して、仕事をざくざく片づける方針に変わったのだろうか。

ニール・ケアリーシリーズの後半の巻が売れなさ過ぎたんで
話題性のあるものは早めに訳すようになったんじゃないか

きたー
ほんと犬の力様様だな

ケアリーの後半はがっかりだったしな
カンフーの実力も殆ど発揮されなかったし

ブックオフで犬の力買ってきた。
とりあえず上巻だけ読了。

でもさ、犬の力ってミステリーか？

広義のミステリーってことでしょう。
一般的にはエンターテイメントってくくり。

ドン・ウィンズロウ初体験の身としては
平積みされてる犬の力か
デビュー作のストリート・キッズから読んだ方がいいのか悩みどころだ

麻薬戦争とか血みどろの抗争とか実にそそられるのだが

>>358
そっちに興味があるなら、絶対に犬の力
もしエルロイが好きなら尚更。
その後ストリートキッズ読んで合わなかったら読まなくていい

いつの間にかフランキー・マシーンの冬が刊行予定から消えてる……

けっこう前から消えてるよ。

なんですとー！それを楽しみに夏を乗り切ろうとしているのに…

ほしゅ

角川のサイトに9/25発売予定で『フランキー・マシーンの冬　上下』が復活。
仮表示もなくなったし、これで決定っぽいような。
東江さんの進行のせいか、それとも年末のランキング対策か。
とにかくあとは無事刊行されるのを待つだけね。