戦前作家の中じゃ有名らしい3人ですがぜんぜん読めません。
代表作のあらすじとかおせーて。
短編は比較的いろんなアンソロジーの採られてるので
永久に再刊されないであろう通俗長編が読みたい。
木々だったら
創元推理文庫に入ってる
「我が女学生時代の犯罪」
サスペンスが好みで
うおー、おもしれーっ…とか
思っていると!!
超SF的ラストに唖然…。
今だったらバカミス派の
(ロリ文脈でトンデモ派も)
絶大なる支持を得るでしょうが…
何しろ「本陣」「刺青」の本格時代に
あれだから、バカミスならぬ単バカとして
壁投げされたようです。
同じ本に入ってる短編
「新月」も微妙にわけわかめで好きです。
なんでもいいが
>>1がこの三人をピックアップした理由がわからん
宇陀児は短編の方が好きだ。
>>7 甲賀大下木々傑作選集(春秋社刊)っての知らない?
宇陀児さんは変に本格ぶったり、文学だの芸術だのを気どったりせず
大衆作家としての謙虚さを持ってて好き。
その一方で夢野や乱歩の作品は、文学として評価してたらしいし。
11 :
名無しのオプ:03/09/19 20:36
宇陀児は中央作家では唯一夢野と交流があり、戦後は乱歩と同じ池袋に
住んでいたこともあってよく乱歩邸に通ったらしい。
でも乱歩は宇陀児の作品を「風俗小説にミステリとしての味を付けただけ」
としてあまり評価しなかった。木々などは激賞したもんだが。
たしかに「石の下」はミステリとして読むと物足りないが、「虚像」なんかは
かなり好き。もっと評価されていいと思う。
といいつつ戦前の「恐怖の歯型」なんて作品を読んでみたいw
日本探偵小説全集の日影丈吉の解説読み直したんだけどさ、
ほんとにこの人の文章って味わい深いよな。
宇陀児を評して「大下さんには、一人で孤独を噛みくだいているようなところがあった」とか。
>>9 なかなか揃わないんだよなあ。まだ道半ばだ。
リレー式連作探偵小説の中で一番好きな『畸形の天女』には
宇陀児と高太郎が参加してんだよな。
題名と冒頭が上手な乱歩が第1回を担当し、プロットの巧みな
宇陀児と角田喜久男がまん中を受け持ち、最後を高太郎が
文学的に締めくくるという理想的な配分だった。
>>14 一番高い専門店で一冊二万円前後。普通は一万円前後でしょ。
半分そろえた程度で大金持ち扱いされても戸惑ってしまうよ。
むしろ最近はものがない方が深刻。お金の問題ではない。
17 :
名無しのオプ:03/09/21 23:03
『人生の阿呆』っておもしろい?
創元推理文庫で復刊されるね。
正直あまり面白くない。
甲賀は「蜘蛛」だけ面白かったよ
甲賀三郎は「支倉事件」
大下宇陀児は「虚像」
木々高太郎の代表作って何?
内容よくわからんけど読みたいタイトル
甲賀三郎「幽霊犯人」
大下宇陀児「恐怖の歯型」
木々高太郎「美の悲劇」
24 :
名無しのオプ:03/09/22 02:40
大心池博士age
>>20 代表作ではないんだろうけど「睡り人形」が好きだ
「睡り人形」で博士がクリトルス吸って、その刺激で奥さんがオシッコ漏らすところで
オナニーした
宇陀児(うだる)の筆名は、奥さんの名前「歌子」から取ったもの。
愛妻家の宇陀児さんが好き。
なんか探偵作家は家庭を軽んじてた人が多そうなイメージがある。
横正は愛妻家だったらしいが
29 :
名無しのオプ:03/09/26 21:24
「二川家殺人事件」・「ビルマの九官鳥」入手しますた
二川家殺人事件は文庫で読めるから
31 :
名無しのオプ:03/09/27 23:31
「黄鳥の嘆き(二川家殺人事件)」は挿絵が効果満点。
あれが無いと萎える。
漏れが持ってる創元「日本探偵小説全集」以外のバージョンは
ちゃんと付いてる?
>>31 サイレン社の単行本にはついてないな。
でも別に挿絵がないからって萎えないぞ。
33 :
名無しのオプ:03/10/28 01:45
恐怖の歯型買ったage
友人は最近まで、「うだる」を「うだじ」と読んでいた。
丹古母鬼馬二(きばじ)かよ!とツッコんでやった。
だから、漏れの事じゃないって!
35 :
名無しのオプ:03/10/28 08:38
偽悪病患者 (大下宇陀児)
これしか知らない・・・・
>>31 角川文庫の新青年アンソロジーには一枚だけついていたと思ったが。
37 :
名無しのオプ:03/12/06 00:02
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 『甲賀三郎探偵小説選』まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
| 愛媛みかん |/
38 :
名無しのオプ:03/12/06 00:23
39 :
名無しのオプ:03/12/06 21:29
40 :
名無しのオプ:03/12/07 17:20
>>20 木々高太郎さんは「網膜脈視症」「新月」がおもしろかった
木々さんの作品はトリックなんてないのが特徴か?
でも一風変わった心理描写は面白い特に「新月」
41 :
名無しのオプ:03/12/08 23:09
「網膜脈視症」が入ってる文庫読んだけどおもしろかった。
眠れないからと時計を別室の抽斗に入れたりする人が出てくる話が
おもしろかった。「就眠儀式」だったと思う。
42 :
名無しのオプ:03/12/08 23:59
「就眠儀式」は木々が自信満々で発表したところ甲賀から貶されて
それが論争の火種になったはずだね。
43 :
名無しのオプ:03/12/09 00:08
「就眠儀式」は解決が納得いかないと言われれば反論できないね
「網膜脈視症」も同じ欠点を持っていると思うけど
お父さんが機械体操をしたら病気が治った というのがゾッとする
44 :
名無しのオプ:03/12/10 00:47
「新月」は非常に良いと思うんだけど
一般的な評価は良くないのだろうか…
普通にいいだろ。賞もとったし傑作選にも取り上げられてる。
ただ長編じゃないのが目立たない理由。
46 :
名無しのオプ:03/12/10 01:27
>>45 良かった
ちゃんと評価されているんだ
この作風のまま長編を書けたらもっと有名になっただろうなぁ
「美の悲劇」の中絶が惜しい
48 :
名無しのオプ:03/12/18 01:35
頭脳パン
49 :
名無しのオプ:03/12/18 22:09
>頭脳パンのキャラクターである博士の顔が林髞(木々高太郎) の似顔
って唐沢俊一の日記に書いてあった。
50 :
名無しのオプ:03/12/19 00:48
大下でストーリーの先が読めないような純粋に面白い作品ってある?
別に本格でなくてもいいから。
51 :
名無しのオプ:03/12/19 23:06
甲賀三郎探偵小説選、出た?
とっくに出てるよ
54 :
名無しのオプ:04/01/17 14:22
甲賀三郎探偵小説選が出たのにこの状態かよ
55 :
名無しのオプ:04/02/17 00:43
甲賀三郎なら、「探偵小説十講」が読みたい。
小林信彦が名を伏せて書いていたが、
「探偵小説家として初めて直木賞を取ったにもかかわらず、
自らが選考委員になったあとはノミネートされるミステリを片端から落とし、
あまりひどいというので、異例にも生存中に選考委員から下ろされた人物」
って木々高太郎のことだよね?
事実なら最低な奴だな。
小林信彦の逆恨みっぽい
小林信彦ってオヨヨのときもそうだったけど、あんまり信用できないってイメージが強いし。
松本清張を推薦したくらいだから「ノミネートされるミステリを片端から落とし」ってのはないと思う。
58 :
名無しのオプ:04/02/17 02:07
うーむ、確かに。
しかし木々も抜き打ち座談会事件、「三つの樽」一位入選引きずりおろし事件、
「黒いトランク」選出反対事件と問題の多い人だったからな。
抜き打ち座談会事件はあきらかに宝石側の過剰反応だろ。
木々に責任があるとは言いがたい。
宇陀児好きなんだけどなー。
「石の下」や「虚像」よりも「悪党元一」が好き。
今でいう戸梶圭太の激安野郎だね。
「魔人」が好きなんですが
62 :
名無しのオプ:04/03/29 12:50
戦前は江戸川乱歩と並んで三羽烏と言われた甲賀、大下に
山村正夫が「日本ミステリー史上で真に一時代を画したと言える影響力を
持ったのは乱歩、正史、木々、清張の4人だけ」と言った木々。
今の状況を見ると悲しいものがあるねぇ。
現役のミステリー作家で半世紀経っても読まれる人ってどれだけいるかな?
「魔人」 大下宇陀児
65 :
『甲賀三郎探偵小説選』(論創社・2003年12月):04/03/30 10:39
東京堂(
http://www.tokyodoshoten.co.jp)の2階で購入しました。本体価格
2,500円でした。目次を紹介します。
〈創作篇〉
電話を掛ける女
原稿料の袋
鍵なくして開くべし
囁く壁
真夜中の円タク
〈評論・随筆篇〉
「呪はれの家」を読んで
印象に残る作家作品
探偵小説はどうなつたか
探偵小説の将来
実は偶然に
本当の探偵小説
エレリー・クイーンの『和蘭陀靴の秘密』
漫想漫筆
新探偵小説論
探偵小説と批評
探偵小説とポピウラリテイ
解題 横井司
どうせなら全集の復刻版も買えや
67 :
名無しのオプ:04/03/31 02:51
凄い。「魔人」持ってる人いるんだ。
69 :
名無しのオプ:04/04/01 11:38
>>65 この前後の『論創ミステリ叢書』の平林初之輔も松本泰も上下2巻なのに、なんで
甲賀三郎だけ1冊本なの?
平林と松本泰は2巻出せば探偵小説をあるだけまとめました風に出来るけど、
甲賀三郎は2冊や3冊出したって追いつかないだろーが(w
甲賀はとりあえず1冊でいいから別のマイナー作家を出す作戦だろう
甲賀三郎は今でも全集の復刻版が手に入るしな
全集と言っても本来は三百近くある
小説作品の中から五十編ほど選んだものだがな。
甲賀も大下も作品大杉。
73 :
名無しのオプ:04/04/04 12:49
甲賀三郎の「緑色の犯罪」が新刊でうっていたので購入。
でも、やっぱり作風として古いね。まあ、そこがいいんだけど。
収録作品の中では、「悪戯」が好きかな。
そういや、先月くらいまでは、大下宇陀児の本も残っていたな。
いま思うに、買ってたらよかった。
「悪戯」って将棋の駒がなくなるやつか?
あれって甲賀らしくない作品だからなぁ。
水晶の角玉をどうして入れなかったんだろう。名作なのに。
>>73 それって国書刊行会の探偵クラブシリーズ?
それだったら大下の「烙印」は今でも売ってると思う。
76 :
宣伝age:04/07/28 00:10 ID:/ybDa0Bb
木々高太郎の作品で一本決めるのは難しい
短編にするか長編にするか
78 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/07/28 20:56 ID:F0ZMa71u
木々は長編ではたいしたものは書いていない。
(「人生の阿呆」は謎解きミステリとして唯一の直木賞受賞作という歴史的意義はある。
これが今現在に至るまでのミスヲタの心の支えとなっているのだ。ちなみに芥川賞を受賞した
ミステリは皆無、作家単位で見てもミステリ作家と言い得るのは松本清張のみである。)
短編「睡り人形」を推す。乱歩的世界の医学博士である木々流の処理、と言うか、
川端「眠れる美女」の木々バージョンなんだよな(w、まあ、2ちゃんねらー好みな作では
ある。
甲賀は謎解き、活劇を多く書いているが、読み応え十分なドキュメンタルなクライムノベル
「支倉事件」が最高の出来栄えと言える。庄司利喜太郎こと正力パパが八面六臂の大活躍。
一読、巨人ファンになることは請け合いだ。
1リーグ制移行問題が佳境に入って来ている現在、是非読んでおきたい作である。
甲賀の本領は、むしろこういう作にあったかに思う。
なお、1リーグ制度移行問題に関しては、ややスレ違いではあるが、「推理」の要素を含む問題
でもあり、後ほど私案を含めてカキコしてみたい。
大下はなんと言っても「虚像」がいい。木々以上に「純文学」に接近し得た作家であり、
生身の人間を描かせたら歴代のミステリ作家で比肩する者はいまだに皆無である。
代表作「石の下の記録」よりも作品としての完成度は本作の方が高い。
美少女にして悪女(?)であるヒロイン千春は、2ちゃんねらーの心を魅了してやまない
であろう。
>>78 ところで君は3人の作品をどれだけ読んでるの?
とりあえず木々の長編で既読分だけ挙げてみな。
「長編ではたいしたものは書いていない」と書いたからには大部分は読破してるんだろうけど。
>>79 >「長編ではたいしたものは書いていない」と書いたからには大部分は読破してるんだろうけど。
こいつ、全然読んでないよ。世評の受け売りで断定口調の書き込みをしているのさ。
長篇が5つしか収録されていない全集を読んだだけ、しかも内容を忘れているという
ことを自分で書いたのが3年前だよ。この後、木々の長篇を何本読んだのかな〜?
まあ、ひとつも読んでないんだろうなw
101 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2001/07/19(木) 01:16
木々高太郎は、もう10年以上前になるが、図書館で新聞社
(3大新聞のうちの1社だったと思う)から出ていた全集を
読んだ。各作品の記憶も薄れているので、是非、読書ガイドを
お願いしたい。
82 :
名無しのオプ:04/07/28 21:28 ID:iYjMw/st
ドーモ、ドーモ先生。トオルです(はぁと)
甲賀スレにまで・・・。ありがとうございます!
もっといり色なスレでトオルたちに講義してくださいね(^-^)
83 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/07/28 21:39 ID:F0ZMa71u
>>79-82で荒らし乱入だな
木々はこんなに素晴らしい長編を書いていると具体的に反論出来ないのが、
スレ荒らしのみしか出来ない者の悲しさかと思う。
木々そのものは、忘れられた作家であり、2ちゃんねらーの異常性を考慮すれば、
小酒井不木の方がウケそうではある。
俺は「折蘆」が好きだな。木々は決して「異常」さを売りにしてる作家じゃないよ。
一見異常性犯罪を題材にしているように見える「睡り人形」も、木々が意図した
のは犯罪の異常性ではなくて愛なんだと思う。小酒井作品で愛をテーマにしてる
っぽいのは「恋愛曲線」くらいだね。
>>83 >木々はこんなに素晴らしい長編を書いていると具体的に反論出来ないのが、
終戦直後という時代に日常の謎系の心理ミステリを極めてしまった「詩と暗号」
極限状況が効果絶大の輪舞形式サスペンス「十二の傷の物語」
笑うしかないバカトリック炸裂の怪作「熊笹にかくれて」
チェスタトンばりの逆説論理が冴える後期の秀作「光とその影」
面白い作品はたくさんありますが、何か?
で、お前は木々の長篇を何本読んでるんだ? 答えてみろよ。答えられるものならなw
>具体的に反論出来ないのが、スレ荒らしのみしか出来ない者の悲しさかと思う。
そっくりそのままお返しするよ、スレ荒らしくんw
>>85 その説明見て読みたくなってきた。どれも入手困難っぽいけど探してみるわ。
「光とその影」だけ講談社文庫のを買っておいたはずだが積ン読だw
88 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/07/29 21:03 ID:vPgfL3LC
忘れられた作家でだいぶ盛り上がっているようだが、
木々高太郎 慶應義塾大学卒・同大医学部教授(大脳生理学者)
甲賀三郎 東京帝大工科大学(現 東大工学部)応用化学専攻
大下宇陀児 九州帝大工学部(現 九大工学部) 応用化学専攻
小酒井不木 東京帝大医学部(現 東大医学部)・医学博士 生理学・血清学専攻
大学進学率等の時代性を考慮すると、凄い学歴の持主ばかりだ。
しかし、当時のミステリ(=探偵小説)の社会的評価を考慮すると、彼らには内心忸怩たる
ものがあったやに思う。
純文学ならともかく、ミステリ作家なんて、芸大出てポンチ絵を描いたりしているような
ものでしょ。
しかし、彼らの努力があったらばこそ、今のミステリ濫造の時代も誕生し得たのであろうかと思う。
横井司氏は木々ファンだから、論創ミステリに木々が収録される可能性は高い。
短編集なら「エキゾチックな短篇」の完全版なんかが出ると嬉しいな。
漏れは自分の養女をある種人体実験の材料にする、変な長編「養女」
の復刊を気盆ぬ。
>>88 論創ミステリで出るのは、著作権の切れた人(死後50年以上経過)ばかりじゃないの?
だから木々高太郎はラインナップに含まれないと思われ。
92 :
91:04/07/29 22:48 ID:B7IQte1v
最初はそうだったけど、それなりに売れたから著作権の切れてない人も
入るようになったみたい。
松本恵子は1976年没だし、久山秀子も1955年に作品を発表してるから
著作権は切れてないと思う。
>>89 「エキゾチックな短篇集」昭14年 春秋社
緑色の目
ジルヴエステル夜話
女の政治
ヴエニスの計算狂
盲ひた月
夜の翼
死の乳母
第四の誘惑
韃靼の掟
菊の奇跡
「エキゾチックな短篇」昭22年 尾崎書房
大浦天主堂
水車の家
死の乳母
夜の翼
緑色の目
盲いた月
ヴエニスの計算狂
女の政治
戦前版と戦後版とで収録作品が微妙に違うんですね。
完全版ってことは戦前版に戦後版にある「大浦天主堂」と「水車の家」を足した12篇になるのかな。
「大浦天主堂」の舞台は日本だから「エキゾチック」じゃないけど。
そうなんですよ。微妙にちがうw
他にも外国を舞台にした秀作があるので、そういうのも加えて一冊になると
面白いんじゃないかと。
「大浦天主堂」については、作者もあとがきで「長崎が舞台なのでこれも加えた」
と断っていましたね。
>>95 尾崎書房のには後書ありませんでした。後書ってどの版で読めますか?
よろしければ他の「外国を舞台にした秀作」のタイトルも教えていただければありがたいです。
春秋社版の付録「探偵春秋」ですが、私も現物は持ってません。全集第二巻の
中島河太郎氏の解題に引用してあった分で読みました。
いま引っ張り出してきましたが、ちょっと記憶違いで、「大浦天主堂」についての
文章じゃありませんでした。申し訳ない。
「さて、場所は日本にとったが異国趣味のものとして、次の『韃靼の掟』と『菊の
奇跡』を加えた」
で、もともとの構想では「緑色の目」「ジルベステル夜話」「盲いた月」「夜の翼」
「砲弾信号」「ヴェニスの計算狂」「女の政治」「死の乳母」「印度大麻」「虫文字」
「大陸」「決闘」の12篇に現地の写真を添えて、「エキゾチックな短篇」と題する
つもりだった、とあります。
そうそう、これを読んで、当初の構想+実際に刊行された作品+その他の作品
で完全版が出ればいいなあ、と思ったんでした。
東方社の短編集の表題にもなった「侍医タルムドの遺書」なんかは、この連作
に加えて充分の秀作かと。
>>97 thx!
「侍医タルムドの遺書」、これから読んでみます。
読み終わりました。山風の妖異金瓶梅を思い出した。第二王子の殺害方法は
類別トリック集成に入れても差し支えないんじゃないだろうか。読んでよかったです。
100 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/07/30 22:36 ID:QIr/S7E0
忘れられた作家たちの話題でこれだけ盛り上がれれば上出来かと思う。
ただし、あらたに売り出す場合は、スレタイの3人に不木を含めた傑作集で十分であろう。
>>99 気に入っていただけたようで何よりです。しかし、尾崎書房版「エキゾチックな短篇」や
「侍医タルムドの遺書」もお持ちで、しかもすぐに出てくるとはw
本日、論創社より「小酒井不木傑作選」が届きました。(面倒くさいので直接注文して
いるのです)
予告どおりの「少年科学探偵」シリーズ完全版。奈落の井戸の阿部さんが資料提供
しているだけあって、単行本未収録分もすべて入っているようです。うーん、凄い…。
この連作、滅法面白かった覚えがあるので、久しぶりに通して読んでみようかな。
いいなあ。古本素人の自分も「侍医タルムドの遺書」
読みたくなってきたよ。ふつうに復刊されないかな。
「少年科学探偵」は現代大衆文学全集に入ってる分しか読んだことないから
未収録作品楽しみだな。
104 :
名無しのオプ:04/09/26 02:18:24 ID:vgoLEF0z
久山秀子他マイナー作家はどんどん復刊されてきてるのに戦前の流行作家である
3人の作品がなかなか日の目を見ないのは何故?木々なんて十分面白いのに。
105 :
名無しのオプ:04/10/10 20:26:58 ID:yXLFHHMd
書斎さんはもちろん「侍医タルムドの遺書」は読んでますよね!
感想が聞きたいなぁ
木々の『熊笹にかくれて』って、トリック自体はおバカですが、
内容そのものは、当時としては良く書けているのでは?
けっこう好きなんですが。
短編で印象深いのは『青色鞏膜』。
映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』の中の
「セーショクコーマクのようなものでしょうか?」
という台詞が何の事なのか、これを読んで初めてわかったから。
大下宇陀児、この大下宇陀児って人何がいいかッてェと、名前なんです。
この名前の胡散臭さがたまらない。
今の作家でこんな胡散臭い名前の人が居ましょうや。
清涼院流水、たしかに巫山戯た名前ではいらっしゃる。
巫山戯た名前ではいらっしゃるものの、何か人のドロドロした部分を覗く
胡散臭さ。これが名前の響きに全然無いンですな。
宇陀児・宇陀児・宇陀児、この大仰で禍々しい字面!正に探偵小説家の真骨頂でアリマス。
うだる先生
大下宇陀児の仙花紙本は比較的良く見かけるな
1冊5000円〜8000円くらいするから手が出ないけど
俺は長い間木下だと思ってて赤っ恥かいた
「本名は木下なんだぜ」って言ってやりゃよかったのに
大下宇陀児の話題なんて出来る知り合いいねーよw
113 :
名無しのオプ:2005/05/05(木) 22:22:58 ID:dwDRYzcO
保守
114 :
名無しのオプ:2005/05/10(火) 22:48:26 ID:1+5PlO3j
115 :
名無しのオプ:2005/05/10(火) 22:58:04 ID:TPhJ3vXd
116 :
名無しのオプ:2005/05/23(月) 21:50:33 ID:8Xum8DRA
117 :
吾輩は名無しである:2005/06/10(金) 11:39:01 ID:Rc1jyF+f
u
118 :
名無しのオプ:2005/06/10(金) 19:40:08 ID:r4ykA+5E
この人たちの通俗物って乱歩みたいなスリラーなんですかね?
119 :
名無しのオプ:2005/06/12(日) 01:39:36 ID:usQoYZjs
2年で100レスでは尋ねても返レスはないと思うたほうが・・・・
120 :
名無しのオプ:2005/06/13(月) 13:46:28 ID:iZFw71tH
121 :
名無しのオプ:2005/06/13(月) 20:20:52 ID:grDwkWSP
戦前は乱歩と並ぶ大物だったのにな
122 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 12:57:46 ID:Bd7qsywJ
9
123 :
名無しのオプ:2005/07/23(土) 09:21:59 ID:V/bS5LgM
8
124 :
イラストに騙された名無しさん:2005/07/26(火) 11:45:26 ID:x/QBKSce
tryr
125 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/09(金) 12:22:40 ID:1YOza6Rd
t
126 :
無名草子さん:2005/10/02(日) 12:14:46 ID:aAE3BmsE
ダブルクリップの大勝
127 :
イラストに騙された名無しさん:2005/10/25(火) 10:39:51 ID:ugtcePbv
y
128 :
名無しのオプ:2006/01/27(金) 23:11:52 ID:FyvY+09i
ほげ
129 :
名無しのオプ:2006/03/14(火) 18:35:22 ID:B80DY714
130 :
名無しのオプ:2006/05/07(日) 20:47:19 ID:Z9jOU/Iy
保守
131 :
名無しのオプ:2006/06/13(火) 20:20:36 ID:9f42+Gch
132 :
名無しのオプ:2006/07/16(日) 19:43:39 ID:SFdcYfi0
保守
133 :
名無しのオプ:2006/10/31(火) 17:44:57 ID:+D8OUwjR
やあ、おれウダラー 君は?
134 :
名無しのオプ:2006/11/01(水) 11:34:53 ID:v92xQWot
あげ
135 :
名無しのオプ:2007/01/23(火) 20:29:49 ID:fJnkIUCj
136 :
名無しのオプ:2007/03/17(土) 02:02:13 ID:Ekf2fbZV
作家の実力で言えば
木々>大下>甲賀
なのに、新刊で読める作品が一番多いのが甲賀だってことが泣けてくる。
戦後の甲賀全集を復刻するくらいなら戦前の春秋社の3人選集を復刻しろよ…
137 :
名無しのオプ:2007/03/17(土) 02:30:50 ID:he4Tbjie
実力て
何を基準に言ってるんだ
ついでに勝手な個人的印象
大下→天才肌
甲賀→熱血中年
木々→生真面目
138 :
名無しのオプ:2007/03/17(土) 02:45:24 ID:1vbxYLmx
実力→現代の目で読むに耐える作品の数
書き飛ばしたような通俗スリラーの数では
甲賀>大下>木々
東都の日本推理小説体系に入ってた甲賀の「死頭蛾の恐怖」は
中篇程度の長さのくせに読み通すのが苦痛だった。
しかもタイトルにも偽りあり。
139 :
名無しのオプ:2007/03/17(土) 20:41:18 ID:he4Tbjie
駄作の多さは仕方ないべ
需要がそれだけあった時代だからね
しかし木々にはもっと書いて欲しかった
140 :
名無しのオプ:2007/03/17(土) 20:48:45 ID:azOABQLw
甲賀は論調ばかり勇ましいんだよな。実作で示せていない。
木々は美の悲劇の中絶が悔やまれる。
141 :
名無しのオプ:2007/05/24(木) 10:16:35 ID:NaBRAhOR
ずっと「うだじ」って読んでたぜ
142 :
名無しのオプ:2007/08/04(土) 22:56:39 ID:MFoe5VjT
頭脳パンかってこよっと
143 :
名無しのオプ:2007/08/05(日) 03:54:49 ID:JRXArdBD
頭脳パンのおっさんがちっとも木々に似てない件
144 :
名無しのオプ:2007/09/18(火) 21:06:33 ID:3VCxqV66
145 :
欽ちゃん:2007/09/19(水) 14:10:15 ID:qZ8RndEP
『 K L A C K 』 〜 光 を 纏 う 救 世 主 〜
『愛を伝える紅蓮の聖者』 神谷聖也様(Guitar)
心に宿されるは爛々しく燃え盛る炎が如き情愛・・・
『夢を与える蒼天の賢者』 烈 様(Bass)
瞳に映されるは凛々しく透き通る氷が如き夢想・・・
『翼を持った白銀の王者』 柳橋昌亜様(Guitar)
背に翻されるは猛々しく翔ける天馬が如き飛翼・・・
『魂で奏でる黄金の覇者』 u 様(Vocal)
身に纏われるは神々しく輝きを放つ聖光氣(ゴスペルオーラ)・・・
『闇を極めし漆黒の魔王』 上村隼人様(Drums)
身に纏われるは禍々しく邪念を放つ魔光氣(イービルオーラ)・・・
貴様ら生存無価値の愚民共に良い事を教えてやろう・・・
『神谷聖也様』『烈様』『柳橋昌亜様』『u様』とは、万物の創世主にして光を司る全知全能の唯一神『雷光神サルマニア様』より『博愛』『夢想』『飛翼』『精魂』を承継されし使徒様達・・・
此の世界を恐怖と戦慄の渦に陥れんとする腐敗した国際政治機構による絶対的支配政権を殲滅し苦痛に悶える世の民に希望の光を齎さんが為に地上に降臨されし救世主様達であるのだよ・・・
更に雷光神サルマニア様は殲滅された国際政治機構を『闇』の力で傀儡が如く支配していた真の黒幕とも云える『暗黒神シシマグロ』をも死闘の末に滅され、その末裔にして若年ながら一族最強の力を誇るとされた『上村隼人様』をも改心なされたのだ・・・
隼人様が加わられた事によって最早アメリカ、イラク、北朝鮮、国内右左翼、暴力団、圧力団体並びに宗教団体など虞るるに足りん磐石の平和的護衛体制が出来上がったわ・・・
歓喜に打ち震えるが良いわ屑共よ・・・
146 :
名無しのオプ:2007/12/19(水) 20:56:42 ID:zV4VXHPv
>>136 3人の順番より上は小酒井不木だと思うがスレが無い。
甲賀三郎は少年向けのは昔読んだが面白かった。
147 :
名無しのオプ:2007/12/21(金) 01:18:07 ID:QV98fAKO
小酒井不木は3人のように長編作家というイメージはないな
148 :
名無しのオプ:2008/02/02(土) 13:15:54 ID:5MNoomqW
専ブラ開いたら久しぶりに新着レスがあって「あ、なんだろう」と思ったら
しょうもない糞レスがついてたときのあの絶望感を
今ここを見てる君に!
149 :
名無しのオプ:2008/03/23(日) 20:41:54 ID:Qi2qpDzG
臭そう!
150 :
名無しのオプ:2008/03/28(金) 23:32:51 ID:6OFopfbn
大下の「情鬼」はぜったいに読んだ方がいいよ
ミステリの枠を超えた名作だから
わたしは立風書房の新青年傑作選で読みました
151 :
名無しのオプ:2008/03/30(日) 01:02:22 ID:SZtuGsSv
死の倒影ってのが面白かった記憶がある
152 :
名無しのオプ:2008/08/11(月) 22:20:28 ID:1Cnbhh2r
「人生の阿呆」は金返せ!と思った
153 :
名無しのオプ:2008/08/12(火) 00:03:57 ID:/ATWZI4L
そもそもいくらで買ったのかと
154 :
名無しのオプ:2008/09/23(火) 20:12:00 ID:Wwvru5+b
155 :
名無しのオプ:2008/09/24(水) 00:50:48 ID:VDr84eKO
そのスレに興味ない
そもそも各作家のナンバー1を決めるスレなのに「探偵クラブ」ってアホかと
156 :
名無しのオプ:2009/05/30(土) 02:53:38 ID:fciCdG2u
保守
157 :
名無しのオプ:2009/08/16(日) 09:21:07 ID:DRGMWOAy
創元の探偵全集でも買って読んでみようかな
158 :
名無しのオプ:2009/08/17(月) 01:08:27 ID:E8ImWRMO
今日「蛭川博士」を買いました。
159 :
ageときますね。:2010/04/10(土) 08:27:21 ID:8lAOe+E9
先月名古屋であった古書即売会でのことです。
コレクションの放出があったのか、戦前の探偵小説本がまとめて出ていました。
古書価は、スレッドタイトルのお三方のはだいたい6万〜9万円位。小栗虫太郎
だけは別格で、16万〜19万円位もついていました。
160 :
名無しのオプ:2010/04/16(金) 15:25:24 ID:bcLeKEWy
どなたか、木々の短編「高原の残生」を読まれたかた、いらっしゃいますか?
権田萬治さんの『日本探偵作家論』を読んで以来、気になっている作品です。
面白そうなのに、朝日新聞社の「木々高太郎全集」には未収録。
また密室物らしいのに、アンソロジーへの再録など、ありませんよね。
実際に読んだかたの、感想など、お聞かせ願えれば嬉しいのですが……
161 :
名無しのオプ:2010/06/04(金) 08:29:41 ID:et4vPSgG
論創社の、『木々高太郎探偵小説選』(6月25日刊行予定)に、「風水渙」
などと一緒に「高原の残生」が収録されます! これは楽しみ。
162 :
草間 滴:2010/06/04(金) 19:27:47 ID:1MJrC1EL
>161
個人的には『光とその影 決闘』の解説で評価の高かった『風水渙』が楽しみです。
高いけど、これは買わないと。
163 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 11:26:42 ID:vN1mY5DC
>>162 日下さんが誉めてた作品ですね。
しかし、氏には悪いけど『光とその影 決闘』に
「死固」はいらんかったような・・・。
164 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 12:52:36 ID:tsjW+N7W
「新青年」の連続短篇をすべてインプリントで読めるようにする
というコンセプトもあったはずだから必要でしょ。
165 :
名無しのオプ:2010/06/12(土) 18:51:18 ID:uHrW8gq9
>「死固」
トリックはアレだけど、とりあえず読めてよかったかな、と。
そんな『光とその影 決闘』すら、とうに入手難という現状が悲しい・・・
166 :
名無しのオプ:2010/06/20(日) 07:44:39 ID:vOA5dkb2
河出書房新社の新刊(!)橘外男『陰獣トリステサ』に、「青白き裸女群像」が入っている。
あの業病ものが復刊できるのなら・・・
大下宇陀児の『蛭川博士』も、どこかで拾ってくれないものか。
167 :
名無しのオプ:2010/06/28(月) 08:55:15 ID:iPHmMJbv
論創の『木々高太郎探偵小説選』を買ってきたら、解説(横井司)で驚かされた。
「・・・現在、木々高太郎の作品選集を刊行する動きがあると仄聞したからである。
その企画中の作品選集は複数巻に亘り、木々の代表的な名探偵ものや連作シリーズを
中心に構成すると聞いた」
是非、実現してほしいものだ。
168 :
名無しのオプ:2010/06/28(月) 09:18:16 ID:vJrwHK5z
論創次回配本は何でしたか?
169 :
名無しのオプ:2010/06/28(月) 10:13:24 ID:QfGso5Iu
>168
水谷準探偵小説選
170 :
草間 滴:
>167
おお! それは凄い! 自分はまだ買えていないのでびっくりです。
ということは、『美の悲劇』とか読めるようになるかも?
どうか出版されますように。