『竹取物語編』
おじいさんが山へ芝刈りに行った時のこと・・・
枯れ枝を集めていましたが、今日はあまり見つかりません。
しょうがなく奥へ奥へと森の中を進みます。
何時間歩いたでしょうか。
ふと気づくと、竹林の中におじいさんはいました。
おじいさんは、遠くに灯りが見えるのに気づきました。
近づいてみると、なんと竹の一部が光っています。
おじいさんは光る部分より上のところを切りました。
切った瞬間に、光に包まれたおじいさん。
そして竹の中を見てみると、小さな赤ん坊がいました。
おじいさんは、赤ん坊を抱えると、道に迷っているにも関わらず、
すぐに家に帰りました。
しかし、これはおばあさんのトリックだったのです。
おじいさんが山へ芝刈りに行った時の【こ】と・・・
枯れ枝を集めていましたが、今日はあまり見つかりません。
しょ【う】がなく奥へ奥へと森の中を進みます。
何時間歩いたでしょう【か】。
ふと気づくと、竹林の中におじいさんはいました。
おじいさ【ん】は、遠くに灯りが見えるのに気づきました。
近づいてみると、なんと竹の一部が光っています。
おじい【さ】んは光る部分より上のところを切りました。
切【っ】た瞬間に、光に包まれたおじいさん。
そして竹の中を見てみると、小さな赤ん坊がいました。
お【じ】いさ【ん】は、赤ん坊を抱えると、道に迷っているにも関わらず、
すぐに家に帰りました。
続きって・・・
推理してって言ってるのに・・・
解くべき謎がない
>>7 あぁ、そういうことね。
おとぎ話をおとぎ話としてしか
受け取ってもらえなかったわけか。
竹から子供が産まれるわけはないし、
そこが光っているなんてわけわかんないでしょ?
これを謎解きしてほしかったのだが・・・
レスが付かないようなら
頃合いを見計らって削除依頼だしとくよ。
それを解こうとすると、ミステリーじゃなくてSFになっちゃうってばさ。
(^^)
11 :
名無しのオプ:03/04/17 23:33
枯れ枝が無かったのは、前日おばあさんが拾った後だったから、とかいうところから始めるといいのか?
12 :
名無しのオプ:03/04/17 23:35
宇宙人でしょ。あとからUFOが迎えに来るシーンとかあるし。
>>11 そうですね。
推理すべき点を大きくわけると、
1.おじいさんをどうやって誘導したか
2.竹をどうやって光らせたか
3.赤ん坊をどうやって入れたか
4.おばあさんは赤ん坊をどこから連れてきたか
5.おじいさんは何故すぐに家に帰れたか
というところでしょうか。
14 :
名無しのオプ:03/04/17 23:51
時代背景を考えると「2.竹をどうやって光らせたか」なんかは
・ろうそくなどの炎
・蛍、ホタルイカ、光ゴケ、夜光虫などの発光する生物
・ハゲ
あたりに絞れそうだね。
次点として。
・目の玉をぎゅーっておしたと気に見える残像みたいなヤツを間違えた
とか。
>>14 そのように時代背景から考えていくと、絞れますね。
レスが進んでいくと、まとまった答えが出ると思いますので、
そうしたら次の謎を提示させて頂きます。
私はしばらく潜伏します。
ミステリー板のみなさん。
良い推理を期待しています。
16 :
名無しのオプ:03/04/17 23:58
1.おじいさんをどうやって誘導したか
枯れ枝が落ちているのを追っていったら、奥へ奥へと引き込まれた、ってとこか。
17 :
名無しのオプ:03/04/18 00:02
ってか、「おばあさんの犯行と決めつけている」のか、「おばあさんの犯行と仮定して楽しもう」としているのか?
18 :
名無しのオプ:03/04/18 00:06
それとなく未完成気味な獣道があればおじいさんはそこを通るだろう。誘導は出来る。
問題は、山に慣れていると思われるおじいさんが迷う理由のほうだ。
しかも、赤ん坊を仕込むにしても、おじいさんが確実に狙ったその日に迷うかどうか。
20 :
名無しのオプ:03/04/18 00:09
そもそもどんな犯行が行われたの?
What done it(ホワットダニット?)モノということですか?
22 :
名無しのオプ:03/04/18 00:11
竹は本物だったのか、検証。
23 :
名無しのオプ:03/04/18 00:36
>>20 要するにどういうトリックで
赤ん坊を見つけさせたか、ってことだろ?
24 :
名無しのオプ:03/04/18 00:39
あと、道に迷ってたはずなのに、さっさと家に帰りつけたことかな?
それにしても、1が潜伏ってのが、一番解せないのだが?
もともと解答がある問題なら、それでもいいと思うけど…
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
27 :
名無しのオプ:03/04/20 16:39
つまりあれだろ。よく知られている昔話の文章からどこまで推理を展開できるかって
いう「九マイルは遠すぎる」をやれってことじゃないの?
だって宇宙人だろ。
29 :
名無しのオプ:03/04/23 00:44
事前におばあさんはUFOにさらわれて、チップでも埋め込まれていたんだろ
かぐや姫のおじいさんは芝刈りだったっけ?
桃太郎は芝刈りだったとは思うけど
かぐや姫は最初から竹やぶに用事があったんじゃナイノ
31 :
名無しのオプ:03/04/24 23:42
実際の「竹取物語」では
竹切って籠とか作る仕事してんだよ、たしか。
32 :
名無しのオプ:03/04/24 23:47
芝刈りに行ったはずなのに、枯れ枝を集めるというのはおかしいぞ。
叙述トリックか?
「柴」刈りだよ
34 :
名無しのオプ:03/04/24 23:53
>道に迷っているにも関わらず、すぐに家に帰りました。
「帰れました」ではなく「帰りました」
おじいさんは、なにか超自然の力によって家に誘導されたのではなく、
自分の意図で家に帰ったということだ。
つまりおじいさんは、本当は道に迷ってはいなかった。
しかし地の文に「道に迷っていた」と書かれている。
叙述トリックなら反則なのだが。
36 :
名無しのオプ:03/04/24 23:56
「芝刈り」だからおかしい。
「柴刈り」。
そして竹取物語では「竹取の翁(おきな)ありけり」。
疑問点を浮かぶままに列挙しよう。
・竹が光っていたのは何故か?
赤ん坊が光っていたから? 竹そのものが光っていた?
切った時おじいさんが光に包まれたというのは?
・竹の中の赤ん坊とは?
赤ん坊とはいえ、かなりの大きさの竹でないと中に赤ん坊は入るまい。
胎児? 人間の赤ん坊ではない?
宇宙人だからだろ。
そもそもおばあさんの動機は何なんだ?
いやだって竹取物語ってあとの方で
エイリアンクラフトが迎えにくるシーンとかあるじゃん?
(一応月からってことになってるが)
宇宙人だっていうのはその原典にあるわけだよ。
月からってのは面倒臭いから説明を放棄してるだけだろう。
>>42 確かに原典ではそうかもしれないが、
1はそんなことは書いていない。
1の記述の内容にのみ手掛かりを求めるのが正当と思うが?
そもそも
>>1がおばあさん陰謀説に限定してしまっているので
推理を巡らすのが困難
>>44 おばあさんがどうやって陰謀を組み立てたか、というハウダニットにしかならないな。
あとはせいぜい
>>41の指摘するホワイダニットか。
それともおばあさんのトリックというのが、
この話が実はおばあさんの語りで、
それが全部ウソでした、とかいうオチじゃないだろうな。
46 :
名無しのオプ:03/04/25 00:51
最強の昔話って何よ?
47 :
名無しのオプ:03/04/25 03:04
最強のおじいさんってだれだろう。
>>47 「かちかち山」の爺さんは、婆さんを食べさせられたカニバリスト。
「舌切り雀」の爺さんは、糞尿を飲まされたスカトラー。
「瓜子姫」の爺さんは、天邪鬼を惨殺したリベンジャー。
「あかすり太郎」の爺さんは、自分の垢から生命体を作ったゴッド。
49 :
名無しのオプ:03/04/25 11:24
>>48 そう見ると「あかすり太郎」の爺さんが最強っぽいな
でも婆さんと協力して、なおかつ、
老齢になるまで風呂に入ってはいけない
しかも、作ることができるのは1体のみ
哀れな・・・
お自慰さん、最強。
52 :
名無しのオプ:03/04/26 21:10
最強じいさんは決定したが、
最強のばあさんは誰よ?
スガイ・キーン
54 :
名無しのオプ:03/04/26 21:52
昔からおばあさん、きききりん。
55 :
名無しのオプ:03/04/26 21:56
おばあさんじゃないけど、
やっぱり市原悦子
いちはらえつこのかせいふ〜♪って歌もあるしね。
57 :
名無しのオプ:03/04/26 22:03
ないか。
いや、市原悦子と菅井きんというとあの
キンキンキンキン菅井きん♪って曲と市原悦子の家政婦〜って曲の入った
野沢直子のアルバムを思い出すっっていう超個人的な感想で。
59 :
名無しのオプ:03/04/26 22:07
60 :
名無しのオプ:03/04/26 22:15
昔話ってばーさんネタねーな
鬼婆でしょう。
牛追いの塩さばを食い尽くしてさらに牛も食うっていう。
62 :
名無しのオプ:03/04/26 22:28
牛か、当然和牛だろうな。
実に羨ましい。
「花咲か爺さん」と類似した話で「雁取り爺さん」というのがある。
正直爺さんは灰で花を咲かせる代わりにその灰を空にまいた。すると
そこを飛んでいた雁の目に灰が入って、ぼとぼと雁が落ちてきた。
正直爺さんと婆さんは雁でホクホク。
それを見た意地悪爺さんが真似して同じように灰を空にまいた。
すると風に押し戻された灰が意地悪爺さんと婆さんの目を直撃した。
そして目が見えなくなってる婆さんの足元に何かが降ってきた。
意地悪婆さんは勢いこんでその降ってきたものを持ちかえって料理して
食った。
ご多分に漏れず、意地悪婆さんが食ったのは屋根から落ちて気絶していた
意地悪爺さんだったとさ。
つーわけで「雁取り爺さん」の意地悪婆さん最強説。
64 :
名無しのオプ:03/04/26 23:59
最狂だな
>65
それの2番か3番が菅井きん。
67 :
名無しのオプ:03/04/27 11:26
>道に迷っているにも関わらず、すぐに家に帰りました。
一見して矛盾しているように思えるこの文章だが、実はそうではない。
ここでいう「道」とは人生における分岐点のことなのである。つまり、おじいさんは
家庭内に何か悩み事があり、そうしたくない理由があったにもかかわらず家に帰った
。なぜなら子供を見つけたからだ。
このへんにおばあさんの動機がみえてくる。家に帰りたくなかったおじいさんの悩み、
それはとりもなおさず夫婦仲の不和であろう。道に迷っているというぐらいなのだから
離婚も考えていたのではないか。しかしおばあさんはそれをよしとしない。夫婦仲を円滑に
するための潤滑剤の投入を思い立つ。すなわち子育てである。どこかでさらってきた子供を
、何らかの方法で竹の中に入れ、おじいさんにみつけさせる。こうすることで本当の両親
の存在を消し、同時にドラマチックなできごとによって人生に物語性を付与し、倦怠感を吹き飛ばす。
これがトリックを除いた事件の真相である。
こんな感じ?
あ、ごめん。無駄に改行しちゃった。
69 :
名無しのオプ:03/04/27 12:20
最強の昔話ってなんだろうね??
70 :
名無しのオプ:03/04/27 12:30
人生の分岐点か、これはアリかも?
>これがトリックを除いた事件の真相である。
ワロタ
で、どこを縦読みするんだ?
縦読み?
>>71 つまらない長い文章を書くとこう皮肉られるのさ。
やはり、どうやって竹の中に赤ん坊を隠したのかを推理する必要があると思う。
竹取物語を流水大説の流れに組み込んでしまえば、問題ないわけだが、
それは避けたい。
74 :
名無しのオプ:03/04/29 10:21
だって宇宙人だろ。
この物語において、なぜ老夫婦しか存在しなかったのかを考察する必要がある。
芝刈りをするのだから、この家は農家である。
仮にこれが少なくとも明治以前の日本に伝統的な社会構造を背景とする物語なら、
息子が一人でもいたとすれば、多くは家にとどまり、嫁をもらうはずである。
(京極夏彦「女郎蜘蛛の理」だと時代的・地理的な例外もあるにはあるらしかったが)
それが登場しないのだから、死んだのか、生まれなかったのか、
あるいは例外的に家を出て行ったのか・・・どれかはわからないが、
1の結論:いずれにせよ、この老夫婦の家は先がないものとして設定されていた。
流れてきた桃というものの形態と特徴とを考察する必要がある。
桃、この場合は、日本人の(そしてその文化に影響を与えたアジア大陸文化の)
一般的な「桃観」に訴えているので、そのようなものとして形態を考えることができる。
桃といえば、桃源郷という用語が暗示するように、古来、エロティックで快楽的なものを含意した。
丸みをおび、部分的にとがり、幾分のくぼみを示すその形態は、女性的な性を暗示する。
なんだったかいう作家の桃尻娘とかいう小説も存在するくらい、一般的である。
その桃に子供が入っていたというのは、まさに「女性の身体の比ゆとして桃がある」ことになる。
2の結論:桃は、女性性の比ゆであり、桃太郎は女性の体内に生まれる新しい生命のそれである。
この桃に象徴され、老夫婦にとって息子の代理物となる桃太郎を与えた、
名もなき桃としての女性の正体は何なのだろうか。
私は、それを爺の愛人ないし代理子宮として設定された女性と推測する。
彼は芝刈りの途中など、男性的労働の合間に、
既にして子供を作る契機も意思も失ったと思しき婆以外の女と寝るのである。
その女は、先のないこの夫婦に、未来への希望としての子供を授けた。
そうした意味では、桃=代理母は救い主なのだが、婆も、そして爺でさえ、
こうした異様な、「家族の再構成」を精神的なレベルでは拒否する。
だからこそ、桃はさほどのためらいもなく、「ナタで切断された」。
代理母自体の存在を、老夫婦は象徴的に殺害したのである。
したがって、犯人は老夫婦、彼らは共犯であったと考えられる。
と、えらそうな口調でたくさん書いてしまったのですが・・・
よく見たら、桃太郎ではなく竹取物語がテーマだったんですね。
ごめんなさい。すみません。
スルーしてください。
いや、これはこれでおもろい
80 :
名無しのオプ:03/04/29 11:45
レスを全く読まずにパピコ!
81 :
名無しのオプ:03/04/29 12:41
面白い解説だ
82 :
名無しのオプ:03/04/29 12:56
鯨さんみたいだ。おもしろい。
昔々、あるところに浦島太郎というたいそう勤勉でやさしい若者が住んでおりました。
太郎は年老いた母と仲良く暮らしておりました。
ある日、浦島が漁から帰ると海岸で一匹の亀が子供らにいじめられていました。
「こらこら、亀をいじめてはいかんよ。これをやるから亀を許してやってくれないかね」
太郎はそう言うと子供たちに幾ばくかのお金を渡しました。
子供たちは喜んで亀を太郎にやりました。
「もう大丈夫だよ」
太郎は亀にそう優しい言葉をかけてやりました。
「ありがとう浦島さん、お礼に竜宮館にお越しください」
まさか竜宮館で悲惨な殺人遊戯がまっているとは、このときの太郎は
思いももよらなかったのでした・・・
84 :
名無しのオプ:03/04/29 13:19
つか乙姫様って明らかに宇宙人だろ。
85 :
名無しのオプ:03/04/29 13:21
87 :
名無しのオプ:03/04/29 14:15
「空からナイフがやってきた」みたいな時間を止めて作業する昔話ってありませんか?
88 :
名無しのオプ:03/04/29 14:18
もう次に行ってんのかよ!
89 :
名無しのオプ:03/04/29 23:22
自分たちの老後の世話をさせるため、不妊症の夫婦がよその子をさらって、
育てるという動機はありうる。その際、恐れるべきは周囲の人間によって
その事実が、成長した子供に知られることである。恩返しどころか報復を
受けかねない。それを防ぐために、桃から生まれただの、竹を切ったら中
にいただの、神や仏の贈り物であると迷信深い連中に思い込ませようとし
たと思われる。
90 :
名無しのオプ:03/04/29 23:26
うむ
納得のいく回答だな
不妊症の隠語が爺、婆だったわけだな
91 :
名無しのオプ:03/04/29 23:28
ジサクジエーンハケーン
92 :
名無しのオプ:03/04/29 23:30
>>83 竜宮の姫の病気を治すのに必要な猿の生き胆を取りにいったクラゲ
は、猿にだまされ逃がしてしまったため、罰として骨を抜かれてしまった。
二番手の亀は、その失敗をふまえ、まず村の子供を買収し、自分がいじめら
れるという芝居をうち、お人よしの浦島太郎を竜宮へ連れて行く口実を作っ
たのである。さすが亀の甲より年の功、1万年生きるだけのことはある。
昔々、あるところに桃太郎という立派な若者が住んでいました。
桃太郎は年老いたおじいさんとおばあさんと一緒に暮らしておりました。
村の一部の心無い人たちは桃から生まれたなんてどうせ嘘だろう、本当は
子供が欲しくなった老夫婦がさらったのだ、という陰口を叩きましたが
桃太郎はそんなことには気も留めず幸せに暮らしておりました。
ある日、桃太郎は鬼を退治するために鬼ヶ館に行くことにしました。
おばあさんにきびだんごをもらうと桃太郎は意気揚々と旅に出るのでした。
まさか鬼ヶ館で悲惨な殺人遊戯がまっているとは、このときの太郎は
思いももよらなかったのでした・・・
94 :
名無しのオプ:03/04/30 00:48
鬼って宇宙人のことだろ。
鬼は異国人でいいんじゃないのか
96 :
名無しのオプ:03/04/30 02:03
思いももよらなかったage
97 :
名無しのオプ:03/04/30 05:52
鬼が遭難して流れ着いた異国人というのは、昔、ドラえもんで読んだ記憶があるな。子供だったけと゛妙に納得した
98 :
名無しのオプ:03/04/30 06:27
99 :
名無しのオプ:03/04/30 07:16
桃太郎が鬼が島に到着したとき、鬼の主だった連中は遠い村を略奪中
だった。島には女、子供とケガして動けないものしかいなかったので
少人数で勝利を収められたが、桃太郎と爺、婆、そして近隣の村人は
怒り狂った鬼の報復を受けた。
酒呑童子が「シュタイン・ドッヂ」ってオランダ人だったって話は誰のなんて本だったかなあ・・・??
102 :
名無しのオプ:03/04/30 11:59
>>101 「オランダ人妻は電気ウナギの夢を見るか?」
103 :
名無しのオプ:03/04/30 13:14
赤鬼は酒を飲んだか、もしくは日焼けした白人。ビックリするぐらい肌が赤い。
青鬼は黒人か(東南アジア人)?当時、何の予備知識もなく黒人を見たら驚くだろうね。
長崎には黒人も居たんだけどね(宣教師達の世話役)。
漂流した異国人が、飢えを凌ぐ為に村を襲う事がたった1度でもあったとしたら、
語り継がれただろうね。中には村の女を強姦した者が居てもおかしくないよね。
そーいえば、鬼の髪の毛は金髪のくるくるパーマだよな。
104 :
名無しのオプ:03/04/30 13:19
酒呑童子はシュテンドルフじゃなかったのか!
105 :
名無しのオプ:03/04/30 15:14
シュテンドルフスキー?
赤髪の大男とされている宮本武蔵も実は異国人ではないかと・・・
日本刀を使って刺し貫くという欧風の剣術であったために
日本の武士には無敵だったのではないかと・・・
>102
それ、光栄のむかーーーーーしのPCゲーム・・。
でも懐かしい。
良スレなり
109 :
名無しのオプ:03/04/30 21:53
110 :
名無しのオプ :03/04/30 22:37
吉川英治の『宮本武蔵』は事実無根の話しばかりだよね。
オウム教が出してた麻原が主役のマンガみたいな本。
舌きりスズメってあるじゃない?
スズメの舌を切るのって大変そうなんだけど、よくやるな〜 いじわるばあさん
113 :
名無しのオプ:03/05/01 22:35
>>112 正直なじいさんといじわるばあさんがペアなのって
下切りスズメだけだっけか?
そのペアは昔話に沢山いすぎてどれがどれやら(笑)
でも舌切りスズメもそのペアです
おむすびころりん、のやつとか
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
ある日おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが家に帰るとおじいさんはキセルをくゆらせていました。
おじいさんは出し抜けにおばあさんにこう言いました。
「おばあさん、今日は洗濯日和で良かったね。」「えっ」
おばあさんはとても驚きました。なぜならおじいさんは洗濯に行ったことなど
知らないはずなのです。
「初歩的なことだよ、おばあさん。袖がまくったままになっている、つまりこれは
袖に何かがつくのを避けるためだ。そして君はここに入ってきた時、腰を叩いた
これは長い時間腰をおっていたからさ。それらを総合すると洗濯に行っていた
ということになる。」
「なんだ種明かしをされるとたいしたことはないね」
「いつも言っているだろ観察すると見ることは違うとね、で何か事件だね
その大きな桃はなんだい?」
117 :
名無しのオプ:03/05/02 01:05
>116
ワラタ(w
119 :
名無しのオプ:03/05/02 07:02
>101
三橋一夫「鬼の末裔」?
120 :
名無しのオプ:03/05/02 07:31
>116
激藁(w
>>116 「いやですよ、おじいさん。
洗濯盥を持ってるじゃないですか? まわりくどい人だね〜
誰に似たんだろ?
それよりもこの桃に関する考察をしておくれよ、しゅろっく」
123 :
名無しのオプ:03/05/02 13:00
>>104 「室町時代の牛バカ丸さ〜ん?」
「はーい、こちらニューヨークの服部マコ…じゃなかった、牛バカ丸だモン」
>>104 >>111 >>123 懐かしいですねお前ら。
漏れはイカスのじじいこと、クラマキッドテングテングテングテンさまーが好きでした。
この漫画は日本昔話をネタに色んな話を作り上げてたっけ。
なにから話しはじめればよいのでしょうか。なにぶんわたくしは今まで文章を書いたことのない女でございます。
文章に駆使されて、つい余計なことを書いてしまうかもしれませんがどうぞご容赦くださいませ。
そうあれは旦那様が山へ芝を刈りに、わたくしが川へ洗濯へ行ったときのことでございました。
わたくしが川のほとりで旦那様の召し物を洗っていると川上になにやら大きな黒いものが見えるのです。
そしてその黒いものが近くにドンブラコと流れたのを見てわたくしはアッと驚いてしまいました。
それはなんとも大きな桃なのです。この世のものとは思えず、わたくしは夢を見ているようななんとも奇妙な
気持ちにとらわれたのでした。そして気付くとわたくしはその桃を持って屋敷へ走っていたのです。
ああ、わたくしはなぜあのとき桃を屋敷にもって帰ってしまったのでしょう。それはまさに悪魔じみた考えが
わたくしの心を支配していたのかもしれません。ハッと正気に返ったわたくしは桃を持ったまま屋敷の前で
ブルブルと震えておりました。そのときお仕事から帰ってきた旦那様がわたくしの後ろから声をかけなさいました。
「どうしたんだい、その大きな桃は」
わたくしはいきなりのことにギョッと驚いてしまいしどろもどろになってしまいました。
「あのこれは・・・申し訳ございません」
旦那様はそのお優しい手をわたくしのような女の肩において落ち着かせくださいました。
わたくしはハラハラと泣きながら今までのことを旦那様に申し上げました。
「ナニ心配することはない。どれひとつこの桃を割ってみようじゃないか」
旦那様はそうおっしゃると、その桃をヒョイと持ち上げ台にのせました。
そしてギラリと光る恐ろしいまさかりを取り出し、桃に向かってふりおろしたのです。
桃がパカッと割れました。そしてその中から、アアなんという恐ろしいことでしょう。
そこから出てきたのはオギャオギャと泣き叫ぶ嬰児の肉体だったのです。
わたくしにはその桃があたかも胎内のように思えました。嬰児の肉にはまだ羊水や血がまとわりついておりました。
それはこの世で最も醜くそして同時に美しい光景なのでした。
127 :
名無しのオプ:03/05/03 17:51
赤鬼くん
128 :
名無しのオプ:03/05/03 21:26
で 竹取物語のほうはどうなってんの?
>>116 つーか、帰ってきた時に洗濯物を持ってるだろ、婆さんは。
131 :
名無しのオプ:03/05/04 10:13
つーか、昔話ってだいたい9割方、宇宙人だろ。
132 :
名無しのオプ:03/05/04 18:24
おーい! 1やーい! 戻ってこーい!
かぐや姫は1000年女王だろ
134 :
名無しのオプ:03/05/05 11:04
どうせオチなんて、最初から無かったんだろ
135 :
名無しのオプ:03/05/05 12:06
どれの話?
>>126 ポプラ社、というか江戸川乱歩調ですね
続きお願いします
137 :
名無しのオプ:03/05/07 23:19
たまねぎあげ!
138 :
名無しのオプ:03/05/08 00:53
漏れも続きを読みたい
139 :
名無しのオプ:03/05/15 11:02
いま出版されてる昔話の絵本て、皆毒気が抜かれてるんだってね。かちかち山じゃ、
狸はおばあさんを殺して料理しておじいさんに食わせるんじゃなく、怪我させるだけ
そのため、うさぎは狸を泥船で溺死させるまでにいたらず、狸は改心しておじいさん
おばあさんのお手伝いをするという。俺に言わせりゃ、多少の毒がなきゃ、薬にもな
らないと思うんだけど。殺した奴は、殺されるという因果応報の考え方こそ、幼児の
うちに教えとかないと。万引きして見つかっても金を払えばいとか、暴行して相手を
殺してしまっても、未成年だから更正すればいいとかいうの間違ってる。取り返しが
つかないことってあるってこと、実際やってしまうまえに子供のうちに刷り込んどか
なきゃ。
あるんだぞって、
140 :
名無しのオプ:03/05/15 11:23
あ、しまった。狸は溺死じゃなくて、生きたまま焼殺だった。
141 :
bloom:03/05/15 11:26
>139
太宰が御伽草子の「かちかち山」を書いてたころから
婆さんが婆汁にならない絵本はあったみたいだけど…
あと竹取物語の光る竹のシーンは、薬物使用による幻覚説を聞いたことがあるよん。
おじいさんは誰かに無理やりドラッグ決めさせられて変な催眠かけられて
要らない赤ん坊を押し付けられたって説です…。
アンフェアだけど。
芥川龍之介の短編に『桃太郎』という作品があります。
もちろんおとぎ話の『桃太郎』そのままであるはずはなく、
龍之介風パロディーとして秀逸なものに仕上がっています。
青空文庫で読めますので、ぜひご一読をお勧めします。
【aozora.gr.jp/cards/000879/files/100.html】
ミステリーとはちょっと違うかもしれないので下げときます。
大きな桃は実はバラバラ死体が尻を上にして流れてきていたのでした。
流したのはもちろん芝刈りに上流の山に入っていったおじいさんです。
おばあさんにはピンときました。
「ふんっ!若い女に入れあげて、孕まして殺して捨ててりゃ世話はない!」
わざわざ死体を桃と間違えたふりをして持ち帰ったのは、おじいさんに
自分は知っているという無言の重圧をかけるためでしたが、中からまだ
息のある赤ん坊が出てきたのには驚きました。しかしながらこの子はまぎれも
なくおじいさんの子。年老いてきた二人は稼ぎ手を得るためにとりあえず
この子を育ててみることにしたのでした。
桃太郎は愛情をかけられずに成長しました。おばあさんはことあるごとに
「あんたには金ばかりかかってしょうがない!」と罵倒しました。
ろくな教育を受けず、頭の弱かった桃太郎が金や宝物に執着するのもこの
ような環境ゆえ仕方の無いことでした。彼は、畑仕事や家事をするだけの
知恵もなく、業をにやした老夫婦に粗末な団子と日本一(の馬鹿)との
のぼりとともに、「町で物乞いでもしな!」と家から放り出されたのです。
桃太郎はおじいさんおばあさん以外の人と接した事がありませんでした。
若い女を拉致しては殺害し、切り刻んで捨てるようなおじいさんと
こんな鬼畜と何年も連れ添ったおばあさんが、普通の人間関係を他者と
結べるはずもなく、彼らは人目をしのび、自給自足の生活をしていたの
ですから。いきなり町に出ても、人はみな異様な桃太郎を避けてとおり、
事情を僅かでも知っている者は遠くからこそこそと言い交わすばかり。
物乞いする知恵もなく、桃太郎は野犬や野猿、きじなどに団子をあたえ
つつぶつぶつと意味の無いことばかりつぶやいておりました。
そのころ町には「鬼」と名乗る略奪団が横行していました。
体の大きい彼らは集団で、金持ちの家に押し込み、金目のものを略奪
しては少し離れた小島を自分達の砦と称して酒を飲んでは乱痴気騒ぎを
日々繰り広げていたのです。ガタイの大きさと徒党を組む事だけが
頼りのDQN達でしたが、町の人々は厄介を恐れて決して小島の周辺には
近づきませんでした。
しかしながら桃太郎は違います。小耳にはさんだ「宝物や金目のもの」
という言葉にひかれて、ふらふらと歩き出しました。
(飢えた犬、猿、きじもついていきました。)
その後のことは詳らかではありません。いつになく静まり返った小島の
砦を不審に思った勇気ある人の見た光景は筆舌に尽くしがたいものでした。
大男たちの体の残骸が小島のあちこちにちらばっており、胴体はことごとく
腹を割かれて内臓が引きずり出されていました。目をつつかれてくりぬかれ
たパーツも、耳をあきらかに歯で噛み千切られたと思しきパーツもありまし
た。そして彼らの略奪した宝物は忽然と姿を消していたのです。
血塗れの桃太郎はおじいさんおばあさんの待つ、あの家に帰ったのでしょうか?
シリアルキラーの血は受け継がれていったのでしょうか?
桃の実に刃を差し入れるたびに、町の人々はこの記憶を反芻し、後世に伝えて
いったのです。
早い話が宇宙人ってことだろ?
150 :
名無しのオプ:03/05/15 20:19
ナイスだ!
っつーかホラーだ(w
>>140 「生きたまま焼殺」って言い方、変だと思わんか?
152 :
名無しのオプ:03/05/15 21:44
意識がある状態で焼かれたと言いたかったのですが。それと、狸は、背中の芝に
火をつけられ、大火傷に辛子の膏薬を塗られ、最後に泥舟で溺死で正しかったん
ですよね。遠い昔のことなんで、記憶がごっちゃになってしまった。
153 :
名無しのオプ:03/05/17 15:49
御伽草子あげ
と書いてから調べてみたら
当時は1000円とかしてたみたいだね
まあ物価とか違うと思うが単純換算すると2000万円かな
いやね、「花咲爺」の話を改めて読み返したのよ。
爺が灰を撒く所しか覚えて無くてね。
これって、冒頭はまるっきり「桃太郎」なんだよね。
川から流れてくるのが「柿」。
爺のために取っておこうと置いといた柿が「犬」に変身。
何で「柿」? で、「犬」はなぜにこの老夫婦にザックザックさせたのか?
掘りに行かせる時にこの犬、爺や鍬やらを背中に乗せるのよ。
犬だよ! これって犬に喩えた何かだよね、きっと。
156 :
名無しのオプ:03/05/19 13:14
「犬」って名前の柿太郎だったりしたら・・・。
またホラーになってしまう(W
158 :
名無しのオプ:03/05/23 12:19
期待age
159 :
名無しのオプ:03/05/23 12:42
宗像教授伝奇考はガイシュツ?
160 :
名無しのオプ:03/05/23 23:26
市原悦子萌えな俺としてはお気に入りのスレだ。
161 :
名無しのオプ:03/05/27 13:58
懐かし杉
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
164 :
名無しのオプ:03/05/30 23:54
このスレおもろい
ホモ太郎侍って、とんねるずのネタだっけ?
166 :
名無しのオプ:03/06/01 14:48
綾辻行人 著
『足柄山の殺人鬼』
足柄山には鉞を担いだ殺人鬼が棲むという・・・
167 :
名無しのオプ:03/06/02 23:56
足柄サービスエリアだっけ、銭湯があるところ。一度よったことがあるんだけど、
見つけられんかった。足柄山という響きから想像してたのと全然違って、つまん
ない景色だった。
「かちかち山」もある意味殺人事件。
お婆さんを殺した後、仇討ちを恐れて他国へ逃げるということもせず
近場でのんびり暮らしていたっぽいタヌキが犯人とは思いにくい。
目撃者もいないし、物的証拠もない(と思う)。
あるのは動機と状況証拠だけ。
これだけでタヌキを犯人と決め付けるのは早すぎる。
疑おうと思えば、お爺さんだってウサギだって怪しいと思われ。
169 :
名無しのオプ:03/06/03 08:13
舌きり雀はおじいさんと若い愛人(雀)が結託しておばあさんを陥れた話。
乗り込んでいったおばあさんに慰謝料と見せかけて毒蛇の入ったつづらを
持たせるとか。
170 :
名無しのオプ:03/06/03 20:03
左翼市民団体プロ市民が昔話にイチャモンつけまくり。
桃太郎→侵略的、鬼がかわいそう、犬猿雉に報酬払ったのか不明。
爺さん柴刈り、婆さん洗濯というのは性別による職業差別!
金太郎→子供が巨大な刃物持ち歩くのはよろしくない。
浦島太郎→家を離れると不幸になる、という結末で「家制度」の押し付け
舌きり雀→ 残酷!婆さんに罰が当たるのは女性差別。
鼠の嫁入り→鼠は鼠の嫁になる、という結末は、職の選択の自由を奪い、
身分の固定につながる。
もうだめぽ・・・
最近では花さか爺さんの話で、
「犬の墓から生えた木を伐り倒して臼を作るのは、自然破壊!」などとして、
木が台風で倒れたことにしてある絵本もあるそうな・・・
171 :
名無しのオプ:03/06/03 20:44
ところで竹取物語ってミステリっぽくないか?
172 :
名無しのオプ:03/06/03 21:21
>>170 さっきテレ朝で、基地外じみたオッサンがなんか言ってたよ。軽くワラタ。
ネタだと思ったらホントだったなんて・・・
174 :
名無しのオプ:03/06/05 23:03
?
175 :
名無しのオプ:03/06/06 01:08
!
176 :
名無しのオプ:03/06/06 01:09
暇だから
>>176のURLを推理してみる。
NGワード登録している人のために、バラバラで抜き出しておく。
http:// yahooo.sw.x-beat.
coj/linkvp/
linkvp.html
失礼、間違えた。
http:// yahooo.s2.
x-beat.com
/linkvp
/linkvp.html
ここから同じ文字を並べると、
aa b c e hh ii kk lll mm nn oooo ppp s tttt vv x y 2 : - ////
数字の2があるので、2つあるものを抜き出してみる。
aa ii hh kk mm nn vv
一文字ずつに戻し、 a i h k m n v となる。
////が4つなので、唯一4回使われているの「o」も加えて並び替えると、
minako hvと読める。
最後のhvを大文字にすると、シンメトリーのHVになるので
minakoをシンメトリーな漢字で当てはめろ、という意味があると思われる。
miもnaもkoも漢字では一文字ずつしか当てはまらないため、
miは、未実美三
naは、奈南
koは、小古子
のいずれかの漢字を使っているはずだ。
ここで
>>176のURLをもう一度見直すと
yahoooに一つ「o」が多い。これは、数字の「三」を表している。
2がついている「s」、これは方角のsouthである「南」を示している。
beatには「拍子」という意味があり、「子」が使われている。
真犯人は三南子だ!!
元気に続きどぞ〜
↓
184 :
名無しのオプ:03/06/06 19:20
あ!1だ! 解答はなんなんだよー 気になって仕方なかったぞ
186 :
名無しのオプ:03/06/06 22:11
市原悦子に書いてホスイ
187 :
名無しのオプ:03/06/07 01:42
1は解答を書く気はないの〜?
188 :
名無しのオプ:03/06/17 00:52
倉橋由美子が書いてる「かちかち山」は、かなりイイ
189 :
名無しのオプ:03/06/17 04:03
190 :
名無しのオプ:03/06/17 07:26
>190
オモシ(・∀・)ロイ!!
自分も2つめのカメ一人称のほうがおもしろかった。乙姫もかわいいし。
>>190 どっちもいいな
最初は推理ものだし
後者は話しを掘り下げてる感じがする
個人的には、前者、かな?
オレは2つめがスキー。
ギャグも好きだ。すまん。
日記見てみたらミス板に来てる人っぽいね。
モナギコ蜘蛛の会の事が書いてあった。
んで、叙述にはまってたw
194 :
名無しのオプ:03/07/02 09:01
ネタスレ?
195 :
名無しのオプ:03/07/02 09:14
∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)/< 先生もろDVDはどこですか?
_ / / / \___________
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.|| || (´Д` ) <
http://www.dvd01.hamstar.jp だ!
/ \ \___________
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|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ||
|| 教卓 || ||
|| ||
196 :
名無しのオプ:03/07/06 19:08
意外に伸びたなこのスレ
びっくりだよね
198 :
名無しのオプ:03/07/07 00:15
おじいさんとおばあさんが、子供も孫もいないのに「おじいさん おばあさん」と呼ばれるようになった(さらに、互いに呼び合うようになった)のは、いつからなのだろう?
そのためには若い頃は何と呼び合っていたかを知る必要がある。
推測すると。
@五右衛門、藤子
A竜太、峰(仮)
Bもんた、みの
Cマイク、キャサリン
色々とあるが、とりあえず無駄だということに気づく。
やはり萌えとしては「おまえ」、「あんた」だろうか・・・
もちろんこれは、名前ではないことは明らかだ。
もしかしたら名前なのかも・・・
ところがだ。
昔話を聞いていると一つおかしなことがある。
どの昔話でも、おじいさん、おばあさんの容姿については触れられていない。
白髪が何本あるとか、おじいさんの水虫のことや、おばあさんの髭の長さなど。
おかしくないか?
金太郎や桃太郎などのヒーローはきちんと説明されているのだ。
桃から生まれた桃太郎とか、金から生まれた金太郎とか。
絶対おかしい。
なぜ隠す必要がある?
素性を隠すのは、いくつかの理由が考えられる。
@おばあさんは洗濯に行くふりをして、不倫していた
Aおばあさんの髭は青かった
Bおじいさんは実はおばあさんだった
どれも隠したいことだ。
理由はまあいい。
容姿について触れたところで写真が出回るわけでもない。
せいぜい似顔絵が関の山だ。
もし捕まるようなことをしていたとしても
必ず田舎暮らしをしている昔話の老人は見つからずに余生をすごせるはずだ。
しかも余生は残り少ない。
達観していつ死んでもいいとか思う年頃じゃないか?
それが違う。
どの爺婆のみんな子供を欲しがってる。
さらに金も欲しがっている。
おかしい。
強欲すぎる。
実は老人じゃないんじゃないか?
整形手術をして老人に見せかけてるんじゃないか?
だからこそ、自分が老いていることを主張するために
「おじいさん」「おばあさん」と呼び合っているのだ。
これは学会で発表してもいいくらいの結論だ。
むしろ発表すべきだ。
そして次の瞬間に覆されるのが楽しみだ。
202 :
名無しのオプ:03/07/07 00:43
「おじいさんは実はおばあさんだった」ってのがイイな。
子供ができない理由になる。
それをネタになんか作れないかな。
「お爺さんは、実はお婆さんだったって?」
「ああそうさ。そう考えたらすべての辻褄が合うじゃないか」
突然なにを言い出すんだこの男は・・・
ここは軽く突っ込んで、次の話題に移った方がいいのか?
「よく聞いてくれよ?つまりね」
うわ、しゃべる気満々でやんの。
「…まてまて、その前に質問だ。お爺さんがお婆さんだったってのは
どういう意味だ?女二人の夫婦…夫婦ってのも変だな。
女二人のカップルだったって事か?」
「そう、同性愛者だったのさ」
「OK。わかった。続きをどうぞ」
「どうも、じゃ少し長くなるけど聞いてくれ」
「お爺さんお婆さんが、実は女同士だったとする。
すると一つの疑問が湧きあがってこないか?
女同士では子供が出来るはずなんてないのに、
あの二人は子供を欲しがっている。しかも本気で。おかしくないか?」
「ああ、確かに。言われてみればそうだな」
「結論、この二人は気狂いだった」
「待て!結論急ぎすぎだろそれは」
「ん?そうか?ま、いいや。じゃあもう少し話を聞いてくれよ。
次の疑問は”光る竹の中に赤ん坊が入っていた”これだ。
僕が推理するに、これは多分お爺さんの嘘だね」
「だから待て!そんなあっさりと」
「でもキミ、こないだ竹薮に行ったら竹が光っててさー
切り倒して中を見ると赤ん坊が入ってたんだー。なんて言われて信じる?」
「まさか」
「だろ?だからアレはお爺さんの嘘だったの」
「でもおじいさんが赤ん坊を持ち帰ったのは事実だろ?」
「そう、そこでまた僕は考えた。
子供が欲しくてたまらない女がいる。
でも自分が愛せるのは男ではなく女。
でも子供が欲しくてたまらない。でも子供は作れない。
そんな時どうするか・・・奪うんじゃないかな。
ある日お爺さんはやってしまうんだ。
お婆さんには竹薮に行くと嘘をつき、そのまま山を越え近くの村に。
あらかじめ目をつけていた妊婦に近づき、草刈のための鎌でガッとね。
そして腹を割き子供を取り出し家に帰る。
そこでお婆さんに言うんだ”光る竹の中に赤ん坊が入っていた”ってね。
多分、その妊婦は妊娠7ヶ月くらいだったんじゃないかな。
子供は当然未熟児で、太めの竹になら収まりそうな大きさだ。
お婆さんも信用して、それならと子育てをはじめるんだ」
話を聞きながら背筋が冷たくなるのがわかった。
「で…でも、お婆さんがそんなに簡単に納得するか?」
「だからさっき言ったじゃないか、この二人は気狂いだったって。
おっと、話はまだ終わりじゃないぞ。もうちょっと付き合ってくれ」
「かぐや姫は成長する。
小さい頃は疑問に思わなかったけど大きくなって気づくんだ。
自分の親は二人とも女だ、と。
そこで彼女は言う。
”私は月から来ました”
二人に遠回しに伝えたんだろうね、
『私は気づいてますよ、二人が本当の親じゃないという事を』って」
「え?それはどういう…」
「例え話さ。男の象徴を、金色の月に例えたんだ」
「ああ、なるほど」
「かぐや姫はさらに話を続ける。
”私は月に帰らなければなりません”
これは、本当の父親を探しに行くって意味だったんだろうね。
月からきた従者ってのも、ただの用心棒だったんだと思うよ。
どうだい?お爺さんお婆さんが女同士だったってだけで
こんなにも世界が変わるんだ。おもしろいだろ?」
あいつの家から帰る途中、ふと考える。
私は月から来ましたか、か。
ははは、みんなそうじゃないか。
俺も、あいつも、父も、母も、優子も、健二も、
人間はみん月からやって来るんだ。
人類皆兄弟か。まさにそうだ。みんなお月様の子供だ。
にしても、なんでかぐや姫の話なんて始めたんだっけ…
あ、そうか。
今日は七夕。
そらには黄金色の玉が浮かんでいる。
208 :
名無しのオプ:03/07/08 00:25
では次は「おばあさんはおじいさんだった」ネタ希望
209 :
名無しのオプ:03/07/08 07:22
206はオモロ
「お婆さんは、実はお爺さんだったっての?」
「うん、そうだよ。そう考えたらすべての辻褄が合うじゃない」
突然なにを言い出すんだろう、この女は・・・
ここは軽く突っ込んで、次の話題に移った方がいいのかな・・・?
「よく聞いてよ?つまりね」
うわ、しゃべる気満々だし。
「…ちょっと待って、その前に質問。お婆さんがお爺さんだったってのは
どういう意味?男二人の夫婦…夫婦ってのも変だなぁ。
男二人のカップルだったって事?」
「うーん、ちょっと違うなぁ。
この場合は”仲間”と呼んだ方がしっくりくるね」
「じゃあ、べつに同性愛者って訳でもないのね。
OK。わかったわ。続きをどうぞ」
「どうも、じゃ長い話になるけど聞いてちょうだい」
「お爺さんお婆さんが、実は男同士だったとする。
そうすると一つ疑問が湧いてこない?
男同士では子供が出来るはずなんてないのに、
この二人は子供を欲しがっている。しかも本気で。これっておかしくない?」
「うーん、確かに。言われてみれば…」
「だからね、いろいろと考えてみたの。
素性を偽り山奥に暮らす男二人が子供を欲しがる理由を。
そしたらあーた、閃いちゃったよ、あたしってば。
ずばり言うとね、子供ってのは跡取りの事だったの」
「あととり?」
「そ、跡取り。
で、素性を隠して山奥に暮らす二人ってのは
なんちゃら組みの生き残りみたいなもんじゃないかなぁって。
どこかの町で抗争があって、
なんちゃら組みは親分子分の二人だけになってしまう。
俺たちの代で組を潰すわけには行かない!ってんで
山奥にこもり跡取り探しを始める、みたいな。そんなストーリー」
「次の疑問に行くわよ。
次の疑問は”光る竹の中に赤ん坊が入っていた”これね。
これもずばり言うと、暗号だったんじゃないかなって」
「あんごう?」
「そ、暗号。って、さっきもこんな台詞言ったわね。まいいや。
子供を生んでくれる女を捜しに行ってくるぞ、が
畑を耕してくる、とか
ちょっくら種付けしてくるか、が
畑に種蒔きに言ってくるぞ、とか、そんな感じで。
残った組の者は二人だけなんだから、慎重になるのも当然といえば当然よね」
「ああ、じゃ、光る竹の中に〜ってのは
”俺の女が子供を産んだぞ”みたいな事だったのかしら?」
「うん多分。
そうやってお爺さんは家に赤ん坊を連れ帰りましたとさってね」
「突然だけどさ、あんたかぐや姫のお母さんてどんな人だったと思う?」
「えー、その辺の町の人…じゃないの?」
「あたしは違うと思うな。
だってさ、あんた突然いかつい親父に『今晩どうだ、ねーちゃんよぉ』
なんつわれて『ハイ喜んで』なんて返事する?」
「まさか」
「でしょ。だからね、かぐや姫の母親ってのは
そこで『ハイ』と言えそうな人。
つまり、その筋の人の愛人さんだったと思うの。
だから跡取りが出来た後も山を降りずに隠れて暮らしてたと。
人の女を寝取った上に、子供まで産ませちゃったわけだしね。
なんだかんだで時は過ぎ、かぐや姫も美しく成長しました。
町から組の者が来て、いつ連れ戻されるかわからないかぐや姫のために、
爺さん婆さんは金持ちと結婚させようともしました。
これには用心の他に、自分の組再建という野望もあったと思うけどね。
だがしかし、恐れていた時がついにやってきてしまうのです。」
「町の組の者がやってきたのね」
「そう。で、その男は言うわけ
『あなたは月のお姫様です。お迎えに上がりました』
かぐやママの元彼は、なんと組長さんだったのです。
かぐや姫は、とりあえずその場を適当にあしらって家に帰りました。
そして両親に相談。『私、月のお姫様なんだって』
それを聞いた爺婆はびっくり仰天。ああ、来たか…って。
きっと、月ってのがその組を表す紋だったんじゃないかしら。
もう二人揃ってガクガクブルブルよ」
「うーん、でもさぁ、なんで十何年もたった頃に
急にかぐや姫を連れ戻しに来たの?それって絶対ヘンだよ」
「そんなの、それこそいくらでも答えがあるわよ。
美人で噂のかぐや姫という女がいる。
調べてみると、その女は自分の娘の可能性がある。
返せ!とか
月組の跡取りが色々あって全員死亡。
どうせ組を継がせるなら自分の血がつながった者がいい。
しらべてみると以下略、とかね。
話を続けるよ。
月組親分は、若い衆を引き連れてかぐや姫の家にやってきます。
『てめえら、うちの姫君を帰しやがれ!』
そこにすべてを聞いたかぐや姫登場&説得開始。
『私が目的ならば、よろこんであなたの家に参りましょう。
だから、どうか両親の命はだけは』
『おう、かわいい娘の頼みだ。それくらい聞いてやらぁ』
そして爺婆に別れの挨拶
『今まで育ててくれて、本当にありがとうございました。
でも私は月に帰らなければなりません。』
そしてかぐや姫は泣く泣く月へと帰っていくのでした。
どう?お爺さんお婆さんが男同士だったってだけで
こんなにも世界が変わるんだよ。おもしろいと思わない?」
その日の帰り道。目の前を歩く男が一人。
「あ、お兄ちゃん」
「ん?あぁ、なんだ優子か。」
「なんだって何よー」
「悪い悪い。別に変な意味じゃなくてな。
それよりさぁ、面白い話があるんだけど興味ない?」
「えー、どんなの?聞かせてー」
「んーとな、俺やお前の親父って誰だと思う?」
「なにそれー、お父さんはお父さんじゃないの?」
「ははは、違うんだなぁ。
いいか?むかーしむかし…」
そこでふと考える。
それにしても、なんでかぐや姫の話なんて始めたんだっけ…
あ、そうだ。
今日は七夕。
そらには黄金色の月が浮かんでいる。
216 :
名無しのオプ:03/07/08 22:53
ヽ(`Д´)ノグッジョブあげ
217 :
名無しのオプ:03/07/08 23:15
218 :
名無しのオプ:03/07/09 00:02
実は、「金太郎」って読んだ事ないのよ…。童謡は聞いた事あるけど。
いったいどんな話なの?
219 :
名無しのオプ:03/07/09 21:49
相模の足柄山に、鉞かついだ殺人鬼が住んでいて、
十三日の仏滅の日に山に迷い込むふしだらな若者を鉞で殺して
熊に食わせる、という怖い話です
220 :
名無しのオプ:03/07/10 04:22
ホラースレかよ(w
221 :
名無しのオプ:03/07/10 20:37
おばあちゃんスレなり
222 :
名無しのオプ:03/07/11 00:37
金太郎のファッションセンスは、いかがなものか
223 :
名無しのオプ:03/07/11 17:28
13日の金太郎には般若の面をかぶってもらいたい。
般若の面だと、桃太郎(侍)になっちまう
父の仇を討つ旅に出て、もう何十年が経過したことか…。
仇の男も、もうこの世にはいないと、風の便りで聞いた。旅をする気力も失せ、村はずれに住みついてここ数年はただの爺として暮らしてきた。
歳を取り過ぎた…。
自分独りならまだよいが、共に旅をしていた妹が不憫だ。
父上もあの世で、妹の花嫁姿を楽しみにしていただろうに。
それに、仇は討てなくとも、世継ぎを残せかった事も悔やまれる。
村の者は我らを子供のいない夫婦と思っていることだろう。一時は、不道徳な事も考えた。世継ぎを残す為に。だが、それはできなかった。やはり、妹には手は出せない。それに…。
やはり、歳を取り過ぎたのだ。
そんな折。
父の仇だった男の直系の者どもが、悪さを働いていることを耳にした。町では「鬼」と呼ばれ恐れられているらしい。
ああ。あと20年若ければ…。
せめて、代わりに成敗に赴いてくれる倅がおれば…。
血は繋がっていなくとも、志しを受け継いでくれる男児が欲しい。
>225-226
それイイ(AA略
続きを激しくプリーズ
228 :
名無しのオプ:03/07/14 17:20
続きキボンヌ
229 :
◆lpSvHV8mo2 :03/07/14 21:20
いい続きが思い浮かばないッス。
誰かかわりに考えて〜
230 :
いい加減な続き ◆lpSvHV8mo2 :03/07/14 23:39
そんなある日。
「爺様!婆様!」
激しく戸を叩く者が。
戸を開けると、そこにいたのは、同じ村の吾平であった。
「婆様は、赤子を取り上げたことはないじゃろか?」
吾平の女房に、予定よりもかなり早い陣痛がきたらしい。
この村に産婆はおらず、今から隣村とを往復している余裕はないようだ。
それにしても。
この村には他にも年寄りはおる。よりによって(吾平は知らない事だが)子を持った経験のない、この爺と婆の所へ来るとは。
「いや、爺様と婆様は、物知りじゃから…」
確かに、我ら兄妹は、それなりに教育を受けられた家柄。村の者から見れば「物知り」に見えたかもしれぬ。
「参りましょう」
静かに答えたのは妹の方だった。
「赤子を取り上げたことはございませんが、何かお役に立てる事があるかもしれませぬ」
駄文ageてしまった(汗)
すまん。
続き書けそうな方は、どんどん書いてくださいませ。(おいらも一応考えてはみますが)
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
233 :
名無しのオプ:03/07/15 15:29
ホシュ
235 :
名無しのオプ:03/07/15 15:38
>>234 おもしろそうだね…
図書館で聞いてみようかな。
237 :
名無しのオプ:03/07/18 00:33
洋もの童話なんかは、あんまり「おじいさん おばあさん」の設定を見ないような気がするのですが、なんでかな?
>>237 ヨーロッパは一般市民の平均寿命が短かったから、とか。
確かに、「王子様 お姫様」の話の方が多いね
240 :
名無しのオプ:03/07/19 15:00
いじわる王子様、いじわるお姫様・・・?
継母系も多い
っていうより日本の昔話って壮年の男女が出てこないよね。
じいさんばあさん大活躍・・でその下の世代は何してるんだ?
(御伽草子って鎌倉室町位に出来たんだっけ?)
243 :
名無しのオプ:03/07/25 00:14
その時代のじいさんばあさんって、40〜50代くらい?
244 :
名無しのオプ:03/07/30 22:06
この板には珍しい良スレなのであげ
(^^)
246 :
名無しのオプ:03/08/02 11:33
ほしゅ〜
どうしてこんな奴らに拾われてしまったのだろう。
竹から産まれたなんて、ハクをつける為の嘘。私はただ、竹やぶに捨てられていただけだ。
確かに私は、養父母に金を与えることができた。それは、産まれ持っての美貌のおかげ。それが無ければ、どごぞの女郎屋にでも売られていたことだろう。
いいえ、売られはしなくとも、している事は同じ。
最初の相手は養父だった。
私の事を「モノになる」と思った養父母は、一時の金欲しさに私を売り飛ばすことはせず、何年にもわたって儲ける方を選んだだけだ。
けれども、私もそろそろ、「商品」としての価値が落ちつつある。どんなに美しくとも、歳はとるのだから。
そこで養父母は、どこぞの金持ちに輿入れさせようとしているらしい。
候補になっている男どもは、嫌な奴ばかりだ。私を金で買うことしかできないくせに。
それに、私には養父母には内緒で、心に決めた相手がいる。
私は、駆け落ちすることを考え始めた。
密かに計画していたはずなのに、養父母は勘づいているようだ。
邸内の警備が厳しくなっている。
私は毎日、警備の様子を、こっそり観察した。
やはり、月明かりのない晩の方が、警備が厳しい。私は、それを逆手にとる計画を練ることにした。
決行は、次の満月の夜。そして、養父母にも予告するのだ。
「私は月へ帰ります」
と。
養父母は、それが嘘だとわかっていても、表立って否定することはできまい。
否定は、私がただの捨て子であることの肯定なのだから。
私の伝説が無くなってしまえば、商品価値はさらに下がる。輿入れ先だって、格を落とさざるをえなくなるだろう。
あの養父母は、そんなことはしない。私はそうにらんだ。
そして、満月の夜になった。
月は南の空へかかってきた。
もう少し…。
もう少し…。
月が欠け始めた。
警備の者どもが慌て出した。
私は素早く衣を脱いだ。内には前もって、黒い着物を付けておいたのだ。
警備が混乱している隙に、私は邸から抜け出した。
月明かりが戻った頃、皆は私がいないことに気付くであろう。
今晩、月が欠ける事を、私は知っていた。
客の一人である占師が教えてくれたのだ。(その占師は、帝にも仕える程の男であったが、この男の話は、後日するとしよう)
私は自由になった。
愛する人と暮らしていける。
だがこれからは、体を開いても、愛以外は与えてもらえない生活になるのだけは、少々不安だ。
続きキボンヌ
あげ
252 :
名無しのオプ:03/08/09 00:25
すばらしい!君は最高だよ、かぐや
私は独りになってしまった。
あの人の元を離れた。
駆け落ちをして、自分が何もできないことに気付いたのだ。
竈の火を起こすことも、洗濯も、水汲みさえもできなかった。
養父母の判断は、ある意味正しかったのかもしれない。
輿入れ先の候補に挙がっていた金持ちに嫁げば、家事などせずとも暮らしていけた。
だが、今さら戻る事もしたくなかった。
どこをどう歩いていたのかわからないが、私は行く先々で親切にされた。代償として、相手に体を任せたのは言うまでもない。
そのうち、今は使っていないという炭焼き小屋をただで貸してもらえる事になった。
私はほとんど小屋から出ることはなかったが、食べるのに苦労はしなかった。
毎晩、入れ代わり立ち代わり、男達が通ってきたからだ。
養父母の元にいた頃より、ずっと少ない額ではあったが、金を置いていく者もいた。
食べ物を置いていく者もいたし、着物を置いていく者もいた。
ここの男達は、野良仕事で日焼けして、手足も逞しくなった女しか知らなかったので、歳をとってきた私でも、ずいぶんちやほやされた。
そのうち、私は独りではなくなった。
孕んだのだ。
一時動揺を示した男達も、「誰の子供かわからない」という私の言葉で安心したのか、孕んだ私の元へも通ってくれた。
いや、男達にとっては、好都合だったようだ。
今だったら、果てる瞬間まで、どれだけ深く差し入れていても、「自分の子」を孕まれる心配がないのだから。
男達にとって、私の腹の子は、「他人の子」なのだ。
それにしても、どうしたものか。
腹の中で、毎晩違う男から、頭の先を突かれるようにして育った子が、まともに育つだろうか?
それに、私1人が食べていく分には苦労がなかったが、子などどうやって育てればよいのか。
私に育てられるはずがない。
そうだ、竹やぶに捨ててしまおう。
きっと、私と同じように拾われる。
それからどんな人生を送るかは、私の知らない世界の事だ。
>かぐや
おもしろい!
「絡新婦の理」を思い出した。
かぐや、(・∀・)いいよー!
ありがとうございます。
初めは249までしか考えていなかったのですが、無理矢理続き(253--255)を書き足してみました。
また何か思いついたら、書きますね
>257
じゃあ、俺は「ドグラ・マグラ」でw
っつーか、かぐやオモロ!
作品内のかぐやが>259の発言をしてると考えたら
なんか萌え
261 :
名無しのオプ:03/08/14 02:15
桃太郎が鬼が島から喜び勇んで帰った日のことです。
「おじいさん、おばあさん今帰ったよ〜」
しかし、家の中からは何の応答もありません。
「おかしいなぁ、どこに出かけたのだろう?」
すると、裏庭でつい先程までお伴をしてきた犬がさかんに吠えています。
桃太郎は急いで裏庭に走って行き「どうしたっ?」と犬を見ると
犬の足下の土から干からびた手がニョキッと出ていました。
桃太郎は慌てて掘り返してみると、なんとそこには、
あのおばあさんとおじいさんの哀れな姿が
出て来たではありませんか。
「おじいさんっ、おばあさんっ!」
「畜生、一体誰がこんなことを・・・」
「そうか、きっとあの鬼どもが先回りして復讐に来たんだな」
「この次こそは皆殺しにしてくれるわ、今に見ておれぇ」
というや否やまた犬と猿を従え鬼が島に渡りました。
しかし、鬼が島に着くと桃太郎たちは待ち伏せしていた鬼たちに囲まれ
こん棒で頭を打ち叩かれ、たちまちに息絶えてしまいました。
その光景をはるか上空で見ていた雉が何度も飛び回っていました。
そうしてふと呟きました。
「あのジジイとババアにゃ、危うく鳥鍋にされるところだった」
雉は今までにもない大きな声でひと鳴きしてそこから飛び去りました。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
保守
265 :
名無しのオプ:03/08/18 00:56
「推理するスレ」というより「創作するスレ」な感じになってきたが、面白いので、あげ。
今度は、「つるの恩返し」で作ってみました。
でも、「かぐや姫」と似た感じになってしまったかも m(_ _)m
「かぐや姫」書いた時は、『なるべく』昔話っぽい言い回しにしようと気をつけていたのですが、今回は割り切って、現代語調にしました。
とうとう夫に知られてしまった。
私が体を売っていたことを。
貧乏をしていたとはいえ、夫にだって男としてのプライドがあるだろうから、このまま内緒にしておきたかった。
だから、私を買う男どもからは、わざわざ金ではなく、反物で代価を受け取る事にしていたのに。
でも…最近の夫は、まるでヒモだったではないか。
私の渡した反物を、町で売りさばいてくるだけ。
そして、反物が売れて帰ってくると、昼日中から私を抱いた。
夜、私は、「機を織る」という名目の為に、夫の相手をしてやれなかったから。
夜は知らない男に犯され、昼は夫に攻められる。
家事だってこなさなくてはならない。
私は睡眠不足もあり、衰弱していった。
夫に秘密を知られてしまったのは、いい潮時だったのかもしれない。
そもそも、生活の足しにしようと思って始めたことがいけなかったのだ。
ただ夫を堕落させてしまった。
この家を出よう。
夫が更正しようがしまいが、もう、ここへは戻れないだろう。
さようなら…元気でね…。
>>267 う〜ん、なるほど。いいねえ。
恐ろしい話だ。
>>116がおもしろかったのでちょっと付けたしてみた
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
ある日おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが家に帰るとおじいさんはキセルをくゆらせていました。
おじいさんは出し抜けにおばあさんにこう言いました。
「おばあさん、今日は洗濯日和で良かったね。」「えっ」
おばあさんはとても驚きました。なぜならおじいさんは洗濯に行ったことなど
知らないはずなのです。
「初歩的なことだよ、おばあさん。袖がまくったままになっている、つまりこれは
袖に何かがつくのを避けるためだ。そして君はここに入ってきた時、腰を叩いた
これは長い時間腰をおっていたからさ。それに、草履についているそのコケ」
「コケがどうしたって言うんだい?こんなものその辺にいくらでも…」
「ところがね、草履についているコケは特殊なのさ。そのコケが生えているのは
この辺りじゃあ川原だけ。僕はコケについて論文を書いたこともあるからね。
川原で袖をまくり、腰をおるといえば洗濯しかないと見たんだよ」
「なんだ種明かしをされるとたいしたことはないね」
「いつも言っているだろ観察すると見ることは違うとね、で何か事件だね
その大きな桃はなんだい?」
おじいさんの目は活力に満ちあふれ爛々と輝きだしました……
もっと付け足してくれ
「君は桃太郎の真相に興味はないかい?」
「ないよ、そんなことよりも早く貸してたビ」
「まあまあ、そう言わずにちょっと聞いてくれよ。いいかい?」
「だから良くないっての。それよりもビ」
「桃から生まれた桃太郎、なんて云うけどさ、そんな話信じられる?
かぐや姫の時も言ったけど『まさか』の一言で終わりだよね」
「だーかーらー、聞く気はな」
「で、突然だけど質問だ。君の弟の健二君、確か今7歳だったよね?」
「・・・・・」
「こんな質問をされた事はないかい?『赤ちゃんはどこから来るの?』って」
「・・・・・」
「返事に困っただろ?コウノトリの話でもしてお茶を濁したかい?
それともエロエロ魔人の君のことだ、ホントの事を言ってしまったのかな
なんてね、ははは」
「うるせえよ」
「桃太郎もそういうことなんじゃないかな、
子供のソノ質問を回避するための創作、桃から産まれましたってね。
次の疑問、犬猿雉なんてお供でどうやって鬼を倒したか。
で、ここでまた質問。君は鬼といわれてどんな姿を想像する?」
「あー結局こうなるか・・・くそ。
・・・そうだなぁ、まず角だろ、あとは赤とか青とか」
「そう、角と色だ。他には村人を困らせる生き物ってのもあるね。
それらに当てはまるのはなにか・・・ズバリ野生の巨大生物、これだね」
「ってーと?」
「牛とか鹿とか、何か巨大な野生動物さ。
そんなのが畑を荒らしたり人を襲ったりしてたんだよ。
で、村人がそいつらをこう呼ぶようになるのさ『鬼』ってね」
「つまり、ホントの鬼がいたんじゃなくて
そういう名前で村人から呼ばれてたって事か」
「そう。そこで呼ばれたのが桃太郎たち猟師軍団。
なんと、桃太郎は猟師だったのです!
こうなると犬猿雉の正体も想像がつくね。まず、犬は猟犬。
雉は、これは実は鷹。そして猿、これは鷹匠。
桃太郎が主人公の話なので人間から猿に格下げされちゃったんだね、きっと」
「うわ、なんか酷えな」
「これが桃太郎の真相だよ、どうだい?」
「うーん、それなりにまとめてあるな、とは思うんだけど・・・地味だよな」
「いいんだよ、太宰も言ってたし
『桃太郎はギリギリまで単純化させられていて話というよりは詩や歌に近い』
って。仕方ないの」
「けっ、普段ミステリしか読まないくせに、何が太宰だ。
どうせ片手で足りるくらいしか読んでないんだろ?
それで文学青年気取りかよ、めでてーな」
「う・・・変なとこだけ名探偵だね、君は。
まいいや、じゃあ僕からもひとつ言わせてもらうけどさ、
あいつの家から帰る途中、ふと考える。
桃から生まれた桃太郎、か。
ははは、みんなそうじゃないか。
俺も、あいつも、父も、母も、優子も、健二も、
人間はみん桃からやって来るんだ。
人類皆兄弟か。まさにそうだ。みんな桃太郎だ。
なんて、前回と同じオチをつけるのは辞めた方がいいよ」
「な・・・!なんでそれを・・・!?」
「なんでって、インターネットの掲示板に書き込んだのは君だろ?
僕が見るとは思わなかったってか?
君はここにあるこの四角い機械をなんだと思ってたんだい?
マインスイーパー専用機かい?僕はソリティアの方が好きだけどね。
お?顔が赤いよ、怒ってる?それとも恥ずかしいの?」
「モ、モ、モ、モウコネエヨ、ウワァァァン!」
「・・・ちょっとやりすぎたかな」
あいつの家から帰る途中、ふと考える。
にしても、なんでかぐや姫の話なんて始めたんだっけ・・・
あ、そうか。・・・って、あ――――――!
「しまった『桃尻教師の課外授業』を返してもらうの忘れた・・・」
×にしても、なんでかぐや姫の話なんて始めたんだっけ・・・
○にしても、なんで桃太郎の話なんて始めたんだっけ・・・
やっぱり、「桃」ってとこが重要なんだよな。
リンゴやみかんじゃだめなのだ。
「ねぇ、浦島太郎の真相って興味ない?」
「えーなにそれ、この前のかぐや姫みたいな話?」
「そうそう、それそれ」
「あー、ちょっと聞いてみたいかも」
「さっすが我が心友、話がわかるわね。
じゃあ早速だけどさ、あんただったら浦島太郎をどう解釈する?」
「なにそれ、そっちが話してくれるんじゃないの!?」
「まあそうなんだけどさ、ちょっと聞いてみたいじゃないの、人の意見も」
「うーん、じゃ考えてみるけどさ、本当に普通の話になっちゃうよ?」
「どーぞ、どーぞ」
「えーとね、虐められてた亀っているでしょ?
あれはどこかの商人だったの、それと虐めてた子供達は山賊とかそんなの。
で、助けてもらった浦島太郎に感謝して、家に招待するの。
そして亀の娘乙姫と結婚して数年間幸せに暮らす。
でもある日、浦島はふと故郷が懐かしくなるの。
『父さん、母さん、元気かな』って。
そこで突然の帰郷を決意する浦島太郎。
しかし数年ぶりに戻ったその場所には、ただ空き地があるばかり。
時の流れとは無常なものなのです・・・ああ無情。
なんて話でどう?」
「うん、あたしが考えても大体そんな感じになるのよね。
でもさ、大事な、一番大事なモノの説明がないわよ」
「・・・玉手箱でしょ?でもさぁ、あれだけはどうにもならないのよ。
だって、ふたを開けただけでお爺さんになっちゃうなんて・・・」
「そんな話あるわけないって?
ふふふ、じゃああたしの話を聞いてちょうだい。
だいぶ長くなるけど・・・。ごめんね、どうかひとつ暖かい目で」
「こんな話を聞いたことない?
身も凍るような恐怖体験をして、一夜にして白髪になってしまった
っていう男の話」
「あー聞いたことあるある」
「早くも謎解決ね、玉手箱の中にはとても恐ろしいものが入っていたのよ」
「恐ろしいもの、なんて一言で言うけどさ、
見ただけで白髪になっちゃうほど恐ろしいものなんて、そんなものある?」
「まあ話を聞いてちょうだいな。
ところでさ、さっきあんたが話した浦島の解釈あるでしょ?
あれ一箇所訂正させてちょうだい。
浦島はふと故郷が懐かしくなる、んじゃなくて
浦島は乙姫と喧嘩を、してしまうの。
家を出て行く浦島に乙姫は玉手箱を渡す、で言う。
『この箱はけして開けないでください』って。
もちろんこれは乙姫の作戦ね。
数年間夫婦として過ごしたわけだから、
なんて言えば浦島が確実に箱を開けるかがわかっていたのよ。
やな女よね」
「可愛さ余って憎さ百倍、ってやつかしら」
「さて、ここで問題です。
さっきのあんたの話には、あるものが足りません。
それはなんでしょう?」
「えー、愛とか?あはは、うそうそ。
なんだろ、速攻ギブです。答えはなに?」
「もう、考える気ないでしょw
ま、いいんだけどさ。
あのね、二人は夫婦だったわけでしょ?
じゃあさ、いてもいいと思わない?
ってか、いるべきだと思わない?
浦島と乙姫の『子供』が」
「子供かー、愛も惜しかったじゃない」
「はいはい、じゃあ残念賞を挙げましょう。
話は戻って子供です。
この子供を浦島はたいそう可愛がっていました。
乙姫は浦島への復讐を考えています。
その時、浦島の一番大事なものが目に入ったのです。
我が子の名を呼ぶ乙姫。
笑顔で母親のもとに駆け寄る幼児。
そして乙姫は我が子を抱き寄せ、そっと包丁を手に取り・・・」
「ストップ!
・・・その先は言わないで・・・もうわかったから・・・」
「あ、ごめん・・・。
じゃあ続きを飛ばして一言。
乙姫は、自分の子供に嫉妬していたんじゃないかしら。
旦那の愛が子供にばかり注がれるもんだから。
なんだかんだで浦島を愛してたのね。
可愛さ余って憎さ百倍、憎さ余って可愛さ千倍、ってとこかしら。
どう?これなら中を見ただけで年老いてしまいそうじゃない?」
「そうね、私なんか話を聞いただけで白髪になっちゃいそうよ」
「ふふふ。あ、そうだ、今思いついたんだけどさ、
この話を本にして『本当は怖い日本昔話』として売り出せば一躍ベストセ」
「それは無理」
-数時間後-
「これ、帰る時に持ってってよ」
「なに?この袋」
「うちのアニキから、あんたの兄さんにだって。
忘れ物みたい」
「ふうん、じゃあ・・って、手ぇ放しなさいよ。
あ、コラ、返せってば。きゃあ、なに勝手に開けてんのよ!」
「まあまあ、いいじゃない、言わなきゃばれないって。
・・・お?中身はビデオテープか。どれどれ」
「ちょっ・・・あぁあ、ほんと、いい性格してるわね」
「ども、褒め言葉として受け取っておくわね。
ではでは、ビデオテープい〜ん!
・・・お!これはこれは、むふふふふ、すごいじゃなーい。
ちゃんと巻き戻しないから、こんな所からはじまっちゃってるし。
おーおー、うひゃあ、教師ものかぁ、うわ、こりゃまたどうして。
あんたの兄さんもいい趣味してるじゃない。
…っておーい、どうしたー、顔真っ赤だぞー、聞こえてるかー?おーい」
ぅゎぁ・・・お兄ちゃんてば・・・
この玉手箱は凄すぎだよ・・・
『年老いた』というよりも
『大人になった』気がします。
神降臨!
283 :
名無しのオプ:03/08/28 15:11
(・∀・)イイ!!
284 :
名無しのオプ:03/08/28 15:20
ぐっじょぶ
286 :
名無しのオプ:03/08/29 00:02
アクセス規制、解除記念age
今度また、売春婦もので書いていいですか?
>287おながいします
2〜3日お待ちくださいませ。m(_ _)m
それにしても、自分、ワンパターンですねえ(笑)
マチクタビレタ〜
☆ チン マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < かぐやたんまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん ..| |
|. |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
すみません。
ちょっと仕事が忙しかったもので。
明日休みなので、今から書きます。
隣にいる夫の寝顔。
もう何年肌を重ねていないだろう。
色気より食い気?
私達夫婦は、食べていくだけで精一杯だ。
こんな状態で、この冬を乗りきれるだろうか。いや、年を越せるのかさえ危うい。
それなのに、夫ときたら。
今日も町まで笠を売りに行ったのに、1つも売れずに帰ってきた。
気の弱い夫が、物売りには向かないことはわかっている。
でも。
ふたりきりで雪に閉ざされて、餓死でもしろと言うのか。
再び、夫の寝顔を見た。
私は、快楽を忘れた体で死ななくてはいけないのだろうか。
「今日は、私が笠を売ってきましょう」
薄い粥を啜る夫に、私は提案をした。
心無し、ほっとした表情をする夫。
情けない。
身支度を整え、私は粉雪が舞う中へと踏み出した。
覚悟はできていた。
自分がそれほど高く売れないことはわかっている。
でも、年が越せるだけの金ができればいい。欲を言えば、冬の間、飢えなければ。
それに、私は「女」を取り戻したかった。
荷物になる笠は、村はずれで背から降ろした。
ただ捨てるのはさすがにもったいないと思い、道ばたのお地蔵様に被せた。
形だけでも手を合わせた後、私は町へと足を向けた。
「相場」などわからなかったが、多分、私の言った「値段」は、相場より安かったのだろう。
1人。
覚悟などいらなかった。
自分の欲求――金と快楽――を満たすことは、思ったよりも楽だった。
2人。
3人。
これで、楽に年が越せる。
4人。
5人。
もう少しで、春まで暮らせそうだ。
6人。
さすがに限界だった。
体も擦り切れてしまいそうだったが、それよりも、忘れかけていた快楽を思い出し、私は私を失ってしまいそうだった。
7人目の客には、深く詫び、口で奉仕した。
それでも、最後まで丹念に丹念に奉仕したのが伝わったのか、7人目の客も、金をくれた。
気が付けば、とうに日は暮れていた。
村に着く頃には、夜も更けているだろう。
夫は起きて待っているだろうか。
懐に手をやる。
私が稼いだ金。
笠の代金としては多すぎる金額だ。
夫になんと言おうか。
家に着くまでに、うまい言い訳を考えなくては……。
前置きしませんでしたが、今回は「かさじぞう」でした。
御拝読、ありがとうございました。
>292-294
イイ(・∀・)!!
なんか本当にそうかもという気がしてくる。
話には関係ないけど、「拝読」は読む側が使う謙譲語ですよ〜。
>>296 御指摘ありがとうございました。
はずかし…。
今回、男性(昔話のおじいさん)と7人の女性の設定にしようか迷ったのですが、どっちがよかったでしょう?
7人目に打止め、っていうと男性の方がいいかな、とも思ったのですが、金品の授受は、男性→女性の方が書きやすかったもので。
>かぐやタン
乙!
男性と7人の女性の設定もいいなぁ
放蕩な遊びを好む貴族階級の7人娘が、
生真面目な男性をおもちゃにして、
見返りに金品を置いていったりするの…どうでしょう
かぐやタン乙華麗!!
うまい!
300!
実はこのスレのファンなんだが、隠れファン、結構いそうだな。
>296氏に同意。
もう笠地蔵はこんな話としか思えない。
ただ、うまい言い訳があれかよ!ってw
ケチつけてるわけじゃないです。
不快に思ったらスマソ。
無茶苦茶おもしろかったです。
桃太郎って、RPGっぽいよね
303 :
名無しのオプ:03/09/08 00:37
乱歩調のやつ、また読みたい
隣で眠る妻。
まだ若い。
それに比べ、自分は……。
結婚した頃は、若い妻の体を、何度も貪った。自分もまだまだ体力があった。
今は、妻を満足させてやることができない。下半身は萎びたまま。かさついた手で、妻の肌を撫で回すぐらいだ。
妻は何も言わないが、欲求不満になっているのは知っている。箪笥の奥には、自身を慰める為のさまざまな道具が入っているようだ。それでも、不貞だけは働いていないらしい。
歳の離れた夫を持ったばかりに……。
女盛りの妻の欲求を解消してやる術はないものだろうか。
歳の離れた夫に嫁いだ時、覚悟した事は、夫の方が先に逝ってしまう悲しみだった。
なのに、まだ夫が生きている今、こんな事で苦しまなければいけなくなるとは……。
男が欲しい。逞しい男が。
たまに、夫が私に手を伸ばしてくるが、それだけだ。私は満足できない。私も夫に手を伸ばしてみるが、夫のそれは、柔らかいままうなだれている。
愛されているのはわかっている。けれど、悲しいことだけど、心だけでは駄目な時もある。
そもそも、生娘だった私の体を、こんな風にしてしまったのは夫なのだ。首筋も背中も腿の内側も、全部夫が見つけた場所だ。
ああ、もし私が肌も粘膜も潤いを無くした老婆だったなら、まだ諦めもついただろうに……。
妻に、若い男をあてがってはどうだろう。
自分以外の男と寝る妻を想像するのは、非常に堪え難い事だが、妻をこのままにしておくのも不憫だ。
どんな男が良いか。
逞しい男が良いだろう。
実直な男も良いだろう。
男前すぎるのは駄目だ。妻が本気になってしまう。
賢すぎても駄目。財産を奪われかねない。
条件の合った男を探すのは一苦労だが、妻の為に……。
夫が知らない男を連れてきた。好きなようにして良いと言う。
この男と寝ても良いと言うのか。
私はこれでも夫を愛している。
嫁いだ時は、周りから、「玉の輿」だとか「財産目当て」だとか言われたが、私達は純粋に愛しあっていたのだ。
だから、いくら欲求がつのっていても、他の男は寄せつけずにいたのだ。
それなのに、夫自らが、男を連れてくるとは。
そんな私の心とは裏腹に、体は男に反応していた。
適度に灼けた肌。
がっしりとした肩。
厚い胸板。
程よく筋肉のついた脚と、引き締まった足首が織りなす輪郭。
ああ。あとはどうなっているのか。衣服を剥ぎ取ってしまいたい。
私は、自分の茂みが徐々に湿り気を帯びてくるのを、押さえる事ができなかった。
妻のあんなに甘い声を聞いたのは久しぶりだ。
自分でも醜いと思いながらも、妻と男の秘め事を、屏風の陰から窺わずにはおれなかった。
男の指が、唇が、妻の肌を這う度に、妻の肌の滑らかさを、この指に感じるような気がした。
だがさすがに、男のそそり立つ物が妻の茂みに分け入っていく瞬間だけは、目を逸らした。しかし、妻の、歓喜とも嗚咽ともとれるようなあえぎだけは、耳の奥まで届いてしまった。
それでも自分の下半身は反応しない。
これでよかったのだ。これで……。
男によって、私は潤った。
昼も夜も、前からも後ろからも、上からも下からも。
気がつけば、男が来てから3年もの月日が経っていた。
そして私は、今度は男とも寝る事がなくなってきていた。
満ち足りたせいではない。
性欲は、行為の後の一瞬は満ち足りた気持ちになっても、また新たな欲求が生まれる。
食欲だってそうだ。満腹になったって、いずれ空腹になるものだ。
男は、なぜ自分が用済になったかわからないだろうか。
後で気付くように、土産を持たせてやろう。
3年前に身一つでここに来た男は、小さな箱をかかえて去って行った。妻が持たせた土産だ。
あの中に入っている物は、鏡。
3年間、この屋敷の中だけで暮らし、妻だけを見てきた男は、鏡で己の姿を見て驚くだろう。
髪は白く変り、浅黒かった肌も、どす黒くなっていた。
男の体はもはや、妻を満足させられなくなっていた。
妻から精気を吸い取られたと言っても過言ではないかもしれない。
女の欲求が、これほどまでに底なしだったとは。
また、新しい男を探さねばならぬようだ。
304--310
キャスト
夫…亀
妻…乙姫
男…浦島太郎
で、お送りいたしました
>>304-310 乙! うまいね。
急に老けた謎だけじゃなく、乙姫の若さと美貌の秘訣まで明らかにw
乙ー!!
最初何か判らんかったが、309でやっと判った(w
八百比丘尼みたいな理由が(・∀・)イイ!!
問題は、村に帰った時の村人の反応だな。
おもろー
>>280じゃないけど
「本当はえちぃ日本昔話」で出版できそうだよw
本当は浦島の視点も入れて、「薮の中」みたいな真実がわからないものにしたかったのですが、そこまでの力量はありませんでした。
m(_ _)m
私は猪口の焼酎を半分飲んで、からだが温まるのを待った。からだが温まったところで、
残りの焼酎を飲み乾した。乙姫がすかさず次をつごうとした。私は猪口をひいて断った。
私はもう酔えなくなっていたのだ。
「芋焼酎は飽きたのね。じゃあこっちのお酒はどうかしら」
「いや、泡盛には早すぎるね」
私はもうなにもかもに飽きていた。目の前で踊る鯛やヒラメももはや私の心をつなぎとめておくことはない。
判決を言い渡すときの白州の代官のようにもったいぶって立ち上がり、私は誰にでもなく呟いた。
「もう行くよ。病気がちの母親が心配だからね。」
「優しいのね。」
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格が無い。」
私は猟師が鴨狩りから帰ってきたときのように悠々と亀の方へ歩いていった。
乙姫は、失業中の女郎がとっておきの最後の着物をきるときみたいに、注意ぶかく体力を使いながら、
ふたたびゆっくりと口をひらいた。
「これを持っていって、決して開かないように。」
乙姫が差し出したのは箱だった。中に何が入っているかなんて今の私にはどうでもいいことだった。
「さようなら太郎」
私はさようならを言わなかった。別れは少しの間死ぬことだ。
わたしはその後、龍宮城にかかわりあった人々とは一人も会っていない。ただ、亀は別だった。
亀にさよならをいう方法は、いまだに発見されていない。
319 :
名無しのオプ:03/09/12 02:50
浮上
321 :
拉致被害者 浦島:03/09/14 00:11
亀に連れ去られて3年。
この国で、私は優遇されていた。
衣食住、そして性も、満たされていた。
だが、外出などは制限されていた。そして、故郷には帰れない。
私のしていた事は、言葉と習慣を教える事だけ。それだけで食うに困らなかったから、最初のうちはこれはこれで良いと思っていた。
だが、やはり故郷が恋しくなる。
今日、亀が故郷に帰してくれると言う。しかし、この国の女との間にできた子供は置いていけと。
無事に帰りたければ、言う通りにするしかない。
いや、言う通りにして、本当に無傷で帰れるのだろうか。
私は、少しこの国の事を知り過ぎた。
故郷の地を踏むまでは、油断できない。
保
かぐやや。本当の事を話してあげましょう。
おまえは、あたしの実の子なのだよ。
なぜ実の子として育てなかったかって?
おまえだって年頃になったのだから、どんな事をすれば孕むかわかるだろう?
こんな婆が孕んだなんて、世間の笑い者だよ。
それにね、おまえの母親はあたしだけど、父親は爺さんじゃないのさ。
おや、困った顔をしているね。聞きたい事が山程あるのだろう?
まず、何から聞きたいのだい?
父親は誰かって?
あたしにもわからないのさ。
あの方は、空からやってきたのさ。もしかしたら、神様だったのかねえ。
324 :
おばあさん@竹取物語:03/09/19 00:47
あの方は、全身がこう、青白く光っていたよ。そう、お月様の光みたいにさ。
あたしは一目見ただけで、体が動かなくなってしまってねえ、後はされるがままさ。
けれど、手込めにされたという感じじゃなかったよ。
あたしゃ、うっとりしていたんだよ。いい歳して恥ずかしかったけどね。
あの方は、全身青白かったけど、あれ、そう、竿だけは黄金色に輝いていたんだよ。
爺さんのとも形が違ったね。
先がとんがっていて…ちょうどタケノコみたいな形さ。それが本当のタケノコが育つみたいにさ、むきむきと伸びてきたんだよ。
おまえの体の半分は、あの方の種からできているのだから、光る竹から産まれたってのも、あながち嘘じゃないだろう?
おまえは高貴な顔をしているから、やっぱりあの方の血を受け継いでいるんだねえ。
でもね、あたしゃ心配があるんだよ。
いつかあの方が、おまえを迎えにくるんじゃないかって。
おまえ、こうして見る分にはこの世の人とかわりがないけれど、あそこだけは黄金色に光っているだろう?
浦島太郎は、宇宙船のような未来の乗り物に乗った可能性がある。
亀だと思われるものは、実はUFOのような乗り物であった。
海の中は、深海になるほど光はさえぎられ真っ暗になる。
にもかかわらず明るいと言うことは、そこは海のなかである可能性は低い。
宇宙であればどうだろう。回りは暗いが星によって綺麗である。
また竜宮城があると思われる場所は,UFOの母船ではないだろうか。
踊りを踊ってくれた鯛や平目達、つまり人間ではなかった、宇宙陣と言うことだ。
しかし、乙姫は絶世の美女であったと言う。所が宇宙にいるのだから人間ではない。
格好が人間と似ていると言うことだ。鯛や平目達は乙姫の奴隷であった可能性が高い。
そして,最後に太郎が老人となってしまったノハ,
アインシュタインの相対性理論より説明出来る。
相対性理論によると光速を越えると未来へ行けるという。
UFOは光速を超えることが可能な乗り物であったのだ。
あの煙は,宇宙陣が時間のずれを修正する為に開発した発明品であると思われる。
時間のずれを修正しなければ、光速をこれる乗り物に乗っていられないのではないか。
仲間とのコミュニケーションが取りずらい.
異常のことより,浦島太郎は、昔話ではなくSF小説なのである。
>>323 歳とってからの子供なのを恥じて、拾ってきたことにした、ってのは「おじいさんおばあさん」系の話全部にあてはまるかも
328 :
笑うとこ?:03/09/23 02:01
そして,最後に太郎が老人となってしまったノハ,
アインシュタインの相対性理論より説明出来る。
相対性理論によると光速を越えると未来へ行けるという。
うちの家内が、最近変なんです。
独り言が多くて……、いや、正確には、一人二役って言うんでしょうか、自分自身で会話しているんです。
腹話術に近いかもしれません。
家内は、自分の人さし指と会話しているんです。
家内にとっては、指は子供らしいんです。
私達夫婦は子供に恵まれなかったもので、子供が欲しかった家内は、そのせいでおかしくなってしまったのでしょうか。
どうすればいいのでしょう?
家内の行動を否定せず、徐々に治ってもらうことを願っていましたが、限界です。
私がおかしくなりそうです。
家内からすれば、存在している子供が、私には見えない事の方がおかしいのです。
とうとう、私はやってしまいました。
家内の人さし指を、包丁で切り落としたのです。
でも、切り落としたとたん、私もその指が一つの生命のように思えてきてしまいました。
まだ、こいつは生きている、という気がして、さらに針で刺し続けました。
そして、家内が気を失っているうちに、お椀に入れて、針を刺したまま川に流してしまいました。
意識をとりもどした家内は、私に指を切り落とされた記憶はなくしていました。
それは、私には好都合だったのですが。
家内には、子供は独立して家を出て行ったのだ、ということにしてあります。
家内は、淋しそうですが、私の平穏は取り戻せました。
けれど、また家内が独り言を言うようになってきたのです。
会話の相手は、どうやら中指……。
親指と話して親指姫・・・
なんて思ったけど、あれって日本昔話じゃないんだよね。
一行目を書いてる途中で気づいたよ。
あぶねぇあぶねぇ。
>>332 むしろ、指に針を刺してお椀に入れて川に流すなら、
一寸法師かなと思った
>333
いや、一寸法師であってると思うよ
日本昔話じゃないやつだけど、親指姫も読んでみたいかも
一寸て、何センチくらいんだ?
3センチだよ
じゃ、小指ほどもないのか
保守
保守
341 :
名無しのオプ:03/10/10 11:44
腐守
あたいとあの人の仲が、本妻にバレちまってさあ。殺されそうになったのよ。
でも、嘘泣きして懇願して、ちょっと同情させた隙に、あたいの方が殺っちまったのさ。
これであの人と一緒になれると思ったのに、あの野郎、もう一人愛人がいたのさ。
色白の女だったよ。
その女、あたいより性悪さ。
今度はその女に殺されそうになってねえ。
火傷負わされたり、海に沈められそうになったり。
もうこりごりさ。
あんな男、その女にやることにしたよ。
キャスト
男 おじいさん
本妻 おばあさん
愛人 たぬき
もう一人の愛人 うさぎ
〜〜かちかち山でした〜〜
おまいら面白いぞ!
「この昔話で書いてくれ」って希望があれば、ネタ考えてみますが、何かありますか?
自分が思いつく「昔話」は書いたので。。。
ん〜とガイシュツじゃない昔話っていうと
「花さかじいさん」「さるかに合戦」「一寸法師」
あと欲深の婆さんが大きなつづらを背負って帰ってくるやつ
ぐらいしか思いつかない(´・ω・`)
ネタになりますか?>345
>342
グッジョブ!たぬきよりうさぎのほうが性悪女ってなんか納得するw
いなばの白うさぎって、どんな話だっけ?
>>347 白ウサギが海を隔てて離れた陸地に行く為に
鮫を騙して橋の役目をさせ、
怒った鮫に毛皮を剥かれてしまったところに
ヤマトタケルノミコトが通りかかり、
蒲の穂にくるんで手当てをしてもらったところまでは覚えてるんだけど
その後恩返しとかしたかどうかの記憶が定かではない。
あたしの名前はツル。
気がついたら親なんていなかったし、
気がついたらワルイコトして生きてた。
さて、今日も生きるために食い逃げといきますか。
うわっ、やっちった。店の親父に捕まっちゃったよ。
どーしよ、泣き落とすか?色仕掛けるか?
・・・ん、なんだこのジジイは、どこから沸いて出た。
お?店の親父と話を始めやがったぞ。
「でもよ爺さん、そいつ・・・ってもん・・」
「そこをど・・金なら・・の娘の分まで払う・・・」
おお、なんだか偽善者っぽいぞジジイ。ガムバレー。
ほれ、もう一押し・・・よし、あたし無罪!ひゃほい。
どーりでなー、おかしいと思ったよ。
やっぱり体が目当てだったのか糞ジジイめ。
あの慣れた仕草からすると、どーも前科がありやがるなって感じ。
むかついたんで、一発殴って逃げてきちゃいました。てへ。
あー、にしてもイライラがおさまらねー!
よし決めた、仕返し続行だ。あのジジイの後を追おう。
決断が早いってのはいいことだね、うん。
ひでーな、あのジジイ。猫かぶりすぎ。
「お婆さんや、今日は罠にかかった鶴を助けてあげたんですよ。
猟師さんにはすまないと思ったけれども、どうも放っておけなくてね」
だってさ。こりゃ徹底的に懲らしめてやんないとな。
てな訳で、早速お化粧開始っすよ。いい着物も着ちゃうっすよ。
もちろん全部盗品だけどね。よし、見違えるような美人の出来上がり。
これで準備万端、細工は流々仕上げを吾郎次郎、なんつってね。
そんなこんなであたしは今、ジジイの家に。
適当な理由をつけて一晩泊めてもらう事にしたのですヨ。
作戦の為&夜這い防止のために、部屋には入らないように言ってあるですヨ。
・・・ホントはチョト心配だけど、まあ婆さんの前じゃ本性は見せないだろうし。
二人が寝たのを確認して町に繰り出すあたし。うし、順調々々。
翌朝、しずしずと反物を差し出しながら言う。
「突然の無理なお願いを聞いていただいて、本当にありがとうございました。
一宿一飯の恩義、とでも申しましょうか。これはほんの気持ちなのですが・・・
どうか受け取ってくださいませんか?いえ、そんな、ただの気持ちですから。
これを売れば、いくらかのお金になると思いますので」
ジジイは、なんだかんだ言いながらちゃっかり懐に。よしよしよし。
これにて作戦完了。めでたしめでたし・・・あたしだけが、だけどね。
あのジジイ、今頃どうなってるかなー。
盗品と知らずに、あの反物を売っ払ってるころかなー。
それとも、反物倉庫に置いて来たジジイの手拭いが発見されてるころかなー。
それとも・・・・・それが証拠になって役人に捕まっちゃってるころかなー。
うーん、ちょっとやり過ぎたかな、って気がしなくもない今日この頃。
でもいいや、きっといい人生勉強になっただろうし。
ま、あのジジイに『人生』なんてもんが、あとどれくらい残ってるかは知らないけどもね。
あは。
おもろい!
保
守
「あんた、俺の子供が産みたいんだろ?」
女は黙ってうなずいた。
二人の関係が愛などではつながっていない事は、女自身もよくわかっているはずだ。
「分けてやってもいいぜ、俺の『種』。そいつと交換だ」
俺は、女の持っていた分厚い封筒をを指差した。
数年後。
『種』と交換に受け取った金も尽きた頃、俺は偶然女と再会した。
「そいつ……が?」
女は今日も黙ってうなずいた。
手をひかれた幼児は、俺にそっくりだった。
目と目が合った瞬間、俺に父性が芽生えた。
ほとんど無意識に抱き上げていた。
「いやっ!」
女が叫ぶ。こいつ、こんな声だったかな。無口な女だったから覚えちゃいなかった。
子供を取りかえそうと俺にすがりついてきた女を殴り倒し、俺は子供を抱きしめ続けた。
元ネタはメール欄のつもりだったんだけど、全然違う話になってしまったような(w
359 :
名無しのオプ:03/11/07 01:20
「ねえねえ、一緒に遊ばない?」
こう声をかけると、そいつは満面の笑みを俺に見せた・・・。
俺がこのノロマと出会ったのはいつだろう?
自分でいうのもなんだが、俺は普通のどこにでもいるような、一市民だ。
しかし、このノロマの網膜には俺が善人のなかの善人に見える、らしい。
ただ一声かけただけなのに・・・。
自分を絶望の淵から引き上げてくれた、例えるなら、俺をカンダタの前に
垂らされた蜘蛛の糸かの如くにこのノロマは思っているらしい。
「今度、遊びに行こうよ。」
気色の悪い笑顔でノロマが俺を誘った・・・。
360 :
名無しのオプ:03/11/07 01:26
「いいけど・・・どこに行くの?」
「えっ・・・いいところ。」
そう、あいつは確かにそう呟いた。いいところ、と。
俺は考えた、いいところ?あいつはこれまで俺に色々尽くしてくれた。
見返りなど求めずに。ただ、俺はあいつの側にいればいい目が見られる、
そう思っていた。
数日後、あいつは俺を呼び出した、「んじゃ、行こう。」
あいつはとても機嫌が良かった。
今まで、誰かと遊びに行ったことなど無かったのだろうか?
ずっと、ひとりぼっちで蔑まれ、疎まれ、生きてきたのだろうか?
なんとなく後ろめたくなりながら俺はあいつについていった・・・。
361 :
名無しのオプ:03/11/07 01:31
彼は、確かに俺を「いいところ」に連れて行ってくれた。
見たことも無い美女やご馳走、様々なアトラクションがそこにはあった。
俺は平静を装いつつも彼に、そう、彼に感謝をしていた・・・。
(もっと彼と早く出会っていれば、もっと早くこのいいところ、に来れたのに・・・。)
と思うと、無性に悔しくなった。
・・・ふと気付くと、彼がいない・・・。
・・・・まあいいや、ここにさえいれれば・・・・。
・・・・・ずっと、ずっと・・・・・。
362 :
名無しのオプ:03/11/07 01:37
「いつもながら、鮮やかなお手並みですこと、まま、一杯・・・。」
「あっ、すみません、オトヒメ様・・・。しかし、なんですな、人間ってのは
馬鹿ですな、自分より下、と決め付けると全然疑わなくなるんですもんな。ははは。」
「ほんに、そうですわね、あの子はもうここから出られない、もしも出て行け、なんて言ったら
どうなることやら。うふふふふ。」
「あはは、そんなこと言ってやったら、泣いて懇願するでしょうよ、
「何でも言う事聞くから、それはやめてくれ」って・・・。」
「そうなれば、こっちのもの。家・土地の権利書、家財道具、勿論現金も。
頂けるだけ頂いたら・・・。また、頼みますわね。」
「はい、そりゃもう・・・カモを見つけて、カモの身包み剥いで・・・始末までするのが
私の仕事、ですから・・・。」
>>359 恐ぇぇ!
だから浦島ちゃん、帰る家もなくなっていたのね。
>357
その後、やのつく人を連れてきて復讐とかw
365 :
名無しのオプ:03/11/08 01:57
俺は正直言って、困っていた。
(このコブさえなけりゃ、女にもてて、遊べて、ウハウハなのにな。)
そういえば、隣にもコブつきの兄ちゃんがいたな。
可愛そうに・・・。あいつも俺みたいに悶々としてるんだろうな・・・。
どうやったら取れるんだ?このコブは?
誰かに押し付けるわけにもいかないし、はぁ、やだやだ。
俺は野良仕事に出た・・・。
366 :
名無しのオプ:03/11/08 02:04
野良仕事・・・楽しくは無い、がしなけりゃ生きていけない。
淡々と同じ動作を続けた・・・ん?隣の兄ちゃんも野良に出てるな。
あいつは俺と違って真面目だ、母親の面倒見もいいし評判の息子だ、俺と
同じなのは・・・共にコブつきって事だけ。あ〜だりぃ、博打にでも行くか、久々に。
俺はついてた、信じられないくらい。
たった三文の金があっという間に一両になった、へへへ、これだけありゃ
女も買えるな・・・。
しかし、一人の男が俺の人生を狂わせた・・・。
そいつはこう言って近づいてきた・・・。
「兄さん、馬鹿づきですな、ちょっといい話あるんですけど、のりません?」
「いい話?」
「そ、ま、ここじゃなんなんで、飲み、行きましょ。ささ・・・。」
「お、おう・・・。」
367 :
名無しのオプ:03/11/08 02:08
「で、なんでぇ、話って?」
「せっかちですな、旦那・・・おい、おやじ、燗つけてくれ。」
「へぃ。」
「いえね、話ってのは、おっ、きたきた、まま一杯・・・。」
「こりゃ、すまねぇ・・・で、話・・・。」
「そうそう、話、旦那ぁ、鬼って信じますかい?」
「鬼?ねぼけてるのかい?」
「ははは、ねぼけちゃあ、いませんよ。鬼、です。」
「角の生えた?」
「あはは、角は生えちゃあいやせん。」
「じゃあ、何が生えてる?」
男の話を説明するとこんな感じだった・・・。
368 :
名無しのオプ:03/11/08 02:15
「鬼」と呼ばれる集団、平たく言うと「殺し屋」がいる、ということだった。
なんでも金次第でどんな仕事でも受けてくれるそうだ。
で、話し掛けてきた男は俺にこう言った・・・。
「そいつらに頼んで、越後屋、知ってます?大店の、越後屋。」
海産物問屋の越後屋を知らぬ者はここらへんにいない、蔵には千両どころか万両詰まってるって、話だ。
「その越後屋を・・・皆殺し・・・。」
「・・・・・して、どうする?」
「頂くんですよ、蔵の金を。」
「「鬼」が許さないだろう、横からかすめとる、なんて・・・。」
「いいえぇ、あいつらおかしいのが集まってるんですから・・・中には
そういう仕事が趣味、って奴もいるぐらいで・・・。」
「やめた、やめた!そんな危ないことに首突っ込めるか!帰る!」
俺はそう言うと、酒代を男に投げつけ足早に家路に着いた・・・。
369 :
名無しのオプ:03/11/08 02:25
俺の鼓動は早鐘のように打っていた・・・ドクドクドクドク。
「「鬼」か・・・。そんなもん、金でどうのこうのなんて奴が・・・いるのか?」
翌日、俺は相も変わらず野良に出た。隣の兄ちゃん・・・威勢良く野良やってるな。
・・・?あ、あいつコブが無い・・・あんなに目立ってたのに。何故だ?
聞いてみようか?しかし、あんまり親しくないしな・・・あいつの周りには
色んな女がいつもいるんだよな。同じようにコブがついてる俺には誰も目もくれないのに。
頭下げるの、嫌だな。そうだ、お袋に聞かせに行けばいいんだ。
俺はお袋に頼んで隣の兄ちゃんの所へ聞きに行ってもらった・・・。
晩飯の時、俺は聞いてみた。「なんて、言ってた?」
「そうさねぇ、ただ、笑ってただけさね。」
「笑ってた?んじゃなくてちゃんと聞いたのかよ。お袋。」
「聞いたよぉ・・・もういいじゃないか。母ちゃんお前が色々悩んでるのも
判ってるよ、でもね、なったことはしょうがないじゃないか。それも受け止めて
生きていかなきゃ・・・。」
「うるせぇぇぇ!」
俺は夜の町に飛び出た・・・あの、博打場で、あいつを見つけなきゃ・・・。
370 :
名無しのオプ:03/11/08 02:37
あいつは簡単に見つかった、ついてる奴片っ端から声を掛けてるようだった。
「よ・・・よぉ。こないだは、わ、悪かったな・・・。」
「おっ、旦那・・・のるんですかい?」
「は、話し次第だな・・・ここじゃアレだ、外に行こう。外。」
「あのさ、「鬼」ってのにはどうすりゃ逢える?」
「逢って何を頼む・・・ま、いいでしょ、人にはそれぞれ悩みがあるんだ、
聞かないでおきましょ。しかしねぇ・・・。」
「ど、どうした?」
「いえね、逢おうと思って逢えるもんじゃ無いんですよ。」
「ど、どういうことだ?」
「ここから四里ばかり離れた山の中腹に今は忘れ去られたようなお堂がありやす。」
「うん、で、、、。」
「その、お堂の前に地蔵があってそれの下に自分の殺して欲しい相手の名前を書いた
紙を埋めるんです、すると「鬼」が仕事するんで頼んだ方は、銭払うんです。」
「ど、どこに・・・?」
「また、その地蔵の下に、銭を埋めるんです。」
「そ、そうか・・・ありがと。」
俺は一目散に家に帰った・・・この間の一両がまだある、一両も払えば「鬼」も納得するはずだ。
そいつらが動けば、俺も変われる、邪魔なコブを取って生まれ変わるんだ!
「あ〜あ、行っちゃったよ・・・困るね、せっかちなお人は・・・ま。しょうがねぇか。」
371 :
名無しのオプ:03/11/08 02:47
次の日、朝早くに俺は出かけた。
寝不足に四里はきつかったがなんとかお堂を見つけた・・・。
「ぼろぼろだな・・・薄気味悪ぃ・・・おっあれが地蔵だな。」
俺はそいつを動かし、地面を掘り、紙を埋めた・・・。
「最近は誰も頼んでないみたいだな、土が固ぇや。えっと・・・これでいいのかな?」
その時・・・「うぬは何故ここに来た・・・?」
地の底から震えるような低い声が・・・聞こえた。
「ひゃっ・・・こ、こ、こ・・・」
「殺したい者がいるのか・・・。」
「そ、そ、そ・・・で、・・・す。」
「そうか、何故に殺したいのじゃ・・・。」
「じ、じゃ、じゃ・・・じゃまだからです。お、俺にまとわりついて
いつでもどこでも俺の前に現れる、うっとおしいったらしょうがねぇや!」
俺は半ばヤケになっていた・・・。殺されるんじゃないか、とも思っていた。
「そうか、、、帰れ。紙を見て我々は判断する。勘違いするな、我々は殺し屋では・・・無いぞ。」
俺は叫びながらそこを離れた・・・気がおかしくなりそうだった・・・家に着くなり
布団をかぶってガタガタ震えてた・・・お袋は心配したが、どうしようもなかった・・・。
372 :
名無しのオプ:03/11/08 02:55
数日後、赤ん坊の泣き声で俺は目が覚めた・・・。
それに外がなにやら騒がしい・・・俺は寝ぼけ眼で表へ出た。
「あんたの子、だってさ。」
お袋が困惑したような顔で俺に赤ん坊を渡す、捨て子にしちゃひどく上等な着物を着ている・・・。
「それにこれ・・・手紙、あんた宛だよ。」
俺は手紙を受け取り家に引っ込んだ・・・。混乱の極みに俺はいた・・・。
「手紙・・・誰からだ?なになに・・・。」
赤ん坊をあやしつつ、俺は手紙を読んだ、表の人垣はいつの間にか消えお袋も戻ってきていた。
「で、なんて書いてあったんだい?」
俺は今、読んだばかりの文面を反芻していた。
「巷では我々を「鬼」と称しておるのは知っておったが、お前は本当の鬼だな」
この一文から手紙は始まった・・・。
373 :
名無しのオプ:03/11/08 03:00
「今まで、色々な人間が我々の前に現れたが子殺しを頼んだのはお前が
初めてじゃ、いかな我々とて親を慕う子を殺すなど、出来る訳が無い。
我々がお前の近在で見聞きしたところによるとお前は自分が不幸なのは
我が子のせいである、と常々嘆いている、ようじゃな。
しかも、母親の言葉にも耳を傾ける素振り、すらない、真に不届き・・・」
説教はいいんだよ・・・で、なんでここにもう一人ガキがいるんだ?
こっちは一人でも持て余してるのに・・・。
374 :
名無しのオプ:03/11/08 03:08
「・・・長々、と書いてきたが我々はお前に罰を与える事にした。
子供が嫌いなお前に、もう一人子供を授けてやる。
その子は江戸の大火で焼け出された身寄りの無い子供じゃ、育ててやれ。」
確かにこないだの大火事で大勢の子供がみなしごになったとは、聞いたが・・・。
まだ、続きがあるな・・・。
「しかしただ、他人の子を育てろ、と言ってもお前には無理だろう、だから我々は見張ることにした。
その子を捨てるなり、殺すなり、里子に出すなりしたら、お前をひどい目に合わせる。
ふふふ、きちんと育てろよ、いつも見てるからな。そうそう、我々も鬼では無い、例の地蔵の下、掘ってみよ。」
・・・鬼じゃん、こいつら・・・。
しかし・・・。俺はお袋に赤ん坊を預けると地蔵の所へ行った。
375 :
名無しのオプ:03/11/08 03:12
「ハァハァハァ・・・またここに来る、とはな・・・。」
地蔵の下を掘った・・・金だ。大判、小判が、ザクザクと・・・。
「ゆ、夢か・・・?いや、違う、やった大金持ちだぁぁぁ。」
・・・・・子供たちのために使え・・・・・
・・・・・隣の家の男の様にはなるなよ・・・・・
低い声が突然聞こえ、俺は心臓が飛び出るかと思った。
・・・・・いつでも見ているぞ・・・・・
・・・・・いい父親、いい爺さんになれよ、ふふふふ・・・・・
376 :
名無しのオプ:03/11/08 03:23
・・・結局、お袋は何も言わなかったし聞かなかった。
ただ赤ん坊の出所だけは俺に尋ねた、みなしご、だと聞くと
ただ「そうかい、じゃあがんばって立派な子にしなきゃね、お前みたいに。」
と皮肉だか嫌味だかを俺に言った。
男は二人で飲んでいた「あ〜あ、結局誰ものりゃしねぇ、「鬼」なんてものを
でっちあげて頼みに来た馬鹿から金を取る、って計画はあんまり上手くいきませんでしたね、御頭。」
「ふふふ、まぁいいじゃねぇか、俺は楽しんだぜ、今回。」
「ま、御頭がいいんならいいんですけどね。」
「あいつ、ちゃんと育てるかな?」
「育てる、でしょう。なんせ自分の命がかかってるんだから・・・。」
「違いねぇ、俺は親に疎まれ、世間に嫌われ、いまじゃこんな商売やってるからな・・・
俺みたいなガキを増やしちゃいけねぇ・・・。」
「今度は、どんな仕掛けを考えやす?御頭。今回はまぁ、いいことしたんだし
次はがっぽり稼ぎやしょう!」
377 :
名無しのオプ:03/11/08 03:30
「俺はいつだって真ん中にいた、誰からも愛された、羨ましがられた。
読み書きは一番出来たし、算盤も出来た、顔もいいし、身体も強かった。
なのに・・・なのに、あの女だけは・・・俺から離れていった。
俺は・・・あの女の面影を残すこのガキが嫌いだった、疎ましかった・・・。
隣の馬鹿息子はガキが増えたのに、前より楽しそうだな・・・くだらねぇ。」
俺の方が自由だ、女にももてる、金もある・・・。なのに・・・。
「おとうちゃん、大きな石持って、何するの?」って声が耳にこびりついて、はなれねぇ・・・。
あいつはいなくなったのに・・・・・俺は、幸せなのか?
コブが無くなった俺、とコブが増えたあの野郎・・・どっちが幸せだ?
>>365-
>>377 こぶとりじいさんか、面白かったよ!
GJ!
おもしれえ!
京極の巷説みたいじゃん(褒め過ぎ?)
京極読んでないのにこんな事書くのもなんだけど、
褒め過ぎじゃないと思うよ。ものっそい良かった。
<メ欄>までは思いつきそうだけど、主役を<メ欄2>の方で書いたの天才!
てオモタ。ちょっと感動しちゃったし(褒め過ぎ?)
381 :
名無しのオプ:03/11/09 01:32
良スレあげ。
382 :
名無しのオプ:03/11/10 00:52
マジよかった!
おいらは、「麻耶っぽい」って思った
383 :
名無しのオプ:03/11/11 02:00
「おい!婆さん、起きろ!おい・・・おいったら!」
「ん・・・な、なんですよぉ、お爺さん?まだ、夜は明けて・・・。」
「馬鹿!、す、鈴がおらん・・・。」
「えっ?・・・鈴ちゃんが?」
「そ、そうじゃ!厠に行こうと起きたら・・・おらんのじゃ!どこにも!」
「・・・で、どうするんですか?」
「何を落ち着いておるんじゃ?!とりあえず、皆に頼んで、探さにゃあ・・・。」
そういうと、お爺さんは家を飛び出して行った・・・。
(いつかはこんな日が来る、とは思っていたけどねぇ・・・。どうなることやら。)
384 :
名無しのオプ:03/11/11 02:09
「こんな時間によく皆集まってくれた・・・礼を言う。」
「村長、そんなことはどうでもいいから!早く手を打たないと・・・。」
「まあ、急くで無い、おなごの足じゃ、そう遠くへは行けん。」
村長の喜兵衛はそう言うと、こっちを向いた・・・。
「しかしのぉ、逃げられるとは・・・ちゃんと躾けて無かったのか?芳蔵?」
「へ、へぇ・・・そう言われると・・・面目ない。」
「困るのぉ・・・皆の所はちゃんと躾けておろうな・・・?」
「大丈夫じゃ。」「家の子は逃げたりなんかせん。」「芳蔵、しっかりせにゃ。」
口々に皆がオラの方を見ながら言う・・・。鈴の奴め・・・帰ってきたらお仕置きじゃ・・・。
385 :
名無しのオプ:03/11/11 02:21
「これこれ・・・今更責めてもしょうがない・・・さてどうしたものか。」
「やはり・・・芳蔵自身の手で連れ戻る、のがいいでしょう。」
と、村長の片腕、清が言う・・・皆も賛同しとるようじゃ・・・いけすかない。
オラよりも若いお前が行けばいいのに・・・。
「何か、不服か?芳蔵。」
「い、いえ・・・村長様、不服なんて・・・。」
「それなら決まりだ。明朝、鈴を探しに出かけ必ず連れ戻して来い。まだ、この辺におるじゃろう。」
更に清が・・・「隣の山に入られる前に、見つけないと・・・そうじゃろ、村長様。」
「うむ、清の言う通り。隣の山、には入られるなよ、くれぐれも・・・良いな?」
「もし連れ戻せない場合は・・・村八分にする。忘れるな、芳蔵。」
(厄介な事になった・・・鈴、オラはお前を可愛がっとったのに・・・恩を仇で返しやがって・・・。)
386 :
名無しのオプ:03/11/11 02:31
ガラガラガラ・・・引き戸を開け家に入る・・・。
「何て言われたんだい、お爺さん?」
「鈴を連れ戻せ、さもなくば・・・村八分、じゃ。」
「む・・・村八分・・・。」
婆さんの顔色はみるみる青白くなっていった・・・。
「し、心配するなちゃあんと連れ戻すわい。」
「このままほっとくことは出来ない、のかい?」
「ほっとく?あの子をか?無理じゃ、無理それとも、む、村八分になりたいのか?婆さん。」
「それは嫌じゃけど・・・あの子がそんなに大事かい?」
「何をいまさら・・・知っとるじゃろ!判っとるじゃろ!村の皆が待っとるんじゃ、あの子を・・・。」
翌朝、まだ暗いうちにオラは出かけた・・・寝ておらんが、なんとかなるじゃろ。
「・・・そうかい、じゃあもう何も言わん。どうせ老い先短いんじゃし・・・。好きにせえ、爺さん。」
387 :
名無しのオプ:03/11/11 02:38
あたしのなまえは すず。
としは いくつ なんだろう? うまれは どこ なんだろう?
おばあさんはいつもやさしかったし、おじいさんはごはんをたべさせてくれた。
ずっとこのまま なのかなっておもってた。
でも、むらおささま のところの ゆきちゃんとあかねちゃんが
むらのそと のはなしを してくれて あたしもそとにいきたくなった。
だからおじいさんがとなりで ねてたけど おこさないように そっとうちをでた。
まっくらでこわかったけど、どうしても そと をみたかった。
388 :
名無しのオプ:03/11/11 02:46
「ふぅ、はぁはぁはぁ・・・流石にこたえるわい。」
いつも野良仕事をして身体には自信があるものの、谷や池や沼などを一つ一つ
虱潰しに見て回るのはきつかった。
「まったく、鈴はどこにおるんじゃ?心当たりは大体見たが・・・おらんな。」
この辺の山は見て回った、村にはいない・・・まさか・・・。
隣の山・・・か?
入られたら困る、ゆうようなことを村長や清は言っとったが、どういうことじゃ・・・。
オラが鈴を探し始めて、もう三日が経っとる。早くせねば・・・。
389 :
名無しのオプ:03/11/11 02:52
うちからでて おひさまが さんかいのぼった。
そとにはどうしたらいけるのだろう?
おなかがすいたら きのみ や きのこ や おさかなをたべた。
あるいてもあるいてもおおきな き があるだけでそとにはでられない。
ゆきちゃんとあかねちゃんは そとには きれいなきものをきたひとや
めずらしいたべものがいっぱいあるっていってた。
わたしもそういうものがみたい。
でも、だめかもしれない おなかがいたくてあたまもいたい。
なんだか うごけなくなった。
めをつぶる、おばあさんのやさしいかおがうかんでくる。
おばあさん、たすけて・・・。
390 :
名無しのオプ:03/11/11 02:58
オラはとうとう隣の山へ入った・・・。
そういえば、オラは小さい時分からここへ入った事は無い。
おっかぁ、が入ってはいけない、というような事を言っとったな・・・。
とりあえず、当ても無く歩く・・・婆さんが持たせてくれた弁当も無くなり
そこらの木の実で飢えをしのぐ・・・まったく、鈴のせいで、えらい目に遭うわい・・・。
気付くと、夕方になっとった・・・また、今日も野宿か・・・。
ん?あれはなんじゃ?・・・・・。オラは近づいてみた、近づくにつれ
はっきりと見えてきた・・・人じゃ!馬もおる。
391 :
名無しのオプ:03/11/11 03:05
「あらぁ・・・珍しい、あんたどこからきなすった?」
男は人懐こそうな笑顔でオラに話し掛けてきた。
「と、隣の山にある村から・・・じゃ。」
「隣の・・・山?そこで生まれたんか?あんた。」
「そ、そうじゃが?」
「なら、知っとろう、ここに入っちゃなんねぇって・・・。」
男の目が鈍く光る・・・なんなんじゃ、こいつは?
「し、知っとるが・・・ひ、人探しとるんじゃ。」
「人・・・?男か?」
「お、おなごじゃ。歳は十五、なかなかの器量良しじゃ。」
「ふむ・・・・・。」
「な、何か、知っとるのか?」
男は逡巡したあとに笑顔を作ると、
「ま、今日はもう遅い、今晩は家にお泊りなっせ。」
と、言った。
(どうなっとるんじゃ・・・。一体。)
392 :
名無しのオプ:03/11/11 03:14
まぶしい・・・。ここは・・・。
「気がついたかい?えっと・・・鈴ちゃんって言うんだね?」
・・・だれ?このおねえちゃんは・・・。
「あっ、心配しないで岩陰で倒れてたから連れて帰って来たんだよ。
お薬を飲んで熱も下がったしお腹の痛いのも、治ってると思うんだけど・・・。」
ほんとだ、ぜんぜんいたくないし、しんどくもない。
おれいをいわなきゃ・・・。
「あ、ありがと。」
「お礼なんていいよ、それよりお腹空いてるでしょ?お粥だよ、お食べ。」
ここが そと なのかな?おねえちゃんはみたこともないようなきものきてるし
こんなにおいしいもの たべたことないし でもあたしのなまえなんでしってるんだろ?
「ん?守り袋の中身、悪いとは思ったんだけどね勝手に見たよ。そうしたら
鈴、って書いた紙が入ってたから・・・。えっと、字読めないの?鈴ちゃん。」
むずかしいことはおじいさんはおしえてくれなかったから・・・。
ほかのことはいろいろおしえてくれたけど・・・。
393 :
名無しのオプ:03/11/11 03:23
「何にも無い男やもめの家じゃが・・・ま、くつろいでくれ。」
「いやいや、あまり構わんでくれ、野宿せんでいいだけでも有難い・・・。」
「そうそう、酒、があったはずじゃ・・・あんた・・・名前は?」
「芳蔵、言います・・・。」
「じゃあ、芳蔵さん、ま、飲みましょうや。」
男は茶碗にどぶろくを注ぐとオラの前にどんっ、と置いた。
「つまみは、無いが・・・飲んでくれ。がはは。」
男は陽気にそう言うと、瞬く間に自分の茶碗を空にした。
「それは、そうと・・・なんで、オラ達の村のもんはこっちの山に入らんじゃろう?」
「聞きたい・・・のか?芳蔵さん・・・。」目が笑っていない。
「ま・・・まあな。」
「そうか、まあ、つまみの替わりに昔話でもしようかいの・・・。」
男は語り始めた・・・・・。
394 :
名無しのオプ:03/11/11 03:37
「芳蔵さん、あんたおっ母さんはいなさるかい?」
「いんや、おっ母ぁはとっくに亡くなった。」
「いくつで?」
「ん?そうさな・・・六十と二つ、だったかな、それが何か?」
「昔はのぉ、この辺の山にのぉ・・・六十すぎたおなご、を捨てとったんじゃあ・・・。
むごい話よのぉ。」
オラは男の目を見据えつつ、尋ねた・・・。
「親を・・・捨てる?母親を・・・。」
「信じる信じないは芳蔵さん、あんたの自由じゃ、じゃがこれはほんとのことじゃ。
二百年ほど昔、ここらが大飢饉に襲われての・・・若い者は生き残った・・・が年寄りは
死ぬ率が高かった、最初は遺体を運んできたんじゃ・・・しかし生きてるうちはメシを喰うわな。
死ぬ率が高い者にメシをやるなら、若い者にやった方がいいじゃろう・・・と。」
「なんで、母親だけ・・・?」
「わからん、ここらを治める殿様が言い出したんじゃ・・・なんでもその殿様は継子いじめをされたらしいから
その恨みかもな・・・とにかくひどい話じゃ。で、その頃の名残でこの山は女捨山、と呼ばれておる。」
「めすてやま・・・初めて聞いた・・・。」
「そりゃ、そんな話を子供に語って聞かせる親はおらんし聞かなければ次第に
皆、忘れてゆく。この辺の者でも知っとるのは少なくなったのぉ・・・。」
395 :
名無しのオプ:03/11/11 03:44
「そういえば・・・あんた、オラが探してるの、男か女か聞いたな・・・何でじゃ?」
「ん?・・・そうじゃったかの?」
男は赤い顔でそう答えた。
「何か・・・まだ知っとる事があるんじゃろ?教えてくれ、オラはどうしても
その子を探して帰らんといけんのじゃ!」
「ふむ・・・訳ありなのは判ったが・・・ま、とりあえず朝まで待ってくれ、夜中
じゃ動きようが無い、の?」
オラは悶々としつつどぶろくを呷った・・・・・。
396 :
名無しのオプ:03/11/11 04:01
翌朝、男はオラを起こした・・・いつの間にか眠っとったようじゃ・・・。
「芳蔵さん、起きたか?まだねぼけとるの。まあ、ええわい。昨夜の話の続きじゃが・・・。」
「う、うん・・・続けてくれ。早く。」
「もっと詳しく話してくれる者に逢わせてやろう、思うんじゃが・・・。」
「そ、その人はどこにおるんじゃ?」
「ま、表に出てくれんか、とりあえず・・・。」
オラは表に飛び出た・・・家の前に木の桶が三つある・・・何じゃ?
「すまんがのぉ・・・これ、飲んでくれんか?飲んだら逢わせるから・・・。」
「これって・・・何じゃ?」
どう見ても飲み物には見えん・・・もしかして・・・昨日の馬を洗ったときの・・・。
「一応、戒め、何じゃ・・・今から聞くことを親・兄弟・他人の三つに話さない、という事を約束
させる為にの。ここら辺では飲む事が辛い物を、飲ませるんじゃ・・・。」
(本当かの・・・・・?からかわれとるんじゃないか・・・・・?)
「疑うなら話は無し、じゃ。」
「わかった、わかったわかった。飲んだら逢わせてくれるんじゃな?必ずじゃぞ。ゴクゴクゴク・・・・・。」
(まったく・・・世の中は広い、それはいいが・・・清がこんな目に遭えばいいのに・・・。)
「おおっ、飲んだのぉ・・・この山道を真っ直ぐ行けば炭焼き小屋が見えてくる、そこにいる木こりに
「水、飲んできた」と言えば、芳蔵さんの知りたい事を教えてくれるはず、じゃ。
・・・はず、というのが気になったが・・・しょうがない、行くとするか。
今日で何日目だろうか?なんだか村に帰りたくなってきた・・・・・。
397 :
名無しのオプ:03/11/11 04:15
何里ほど歩いたのだろう・・・・・確かに炭焼き小屋が見えてきた・・・。
表で誰かが薪を割っている。オラは話し掛けた・・・。
「あのぉ・・・すまんがのぉ、水を飲んで・・・来たんじゃが・・・。」
男はこちらを見ると「・・・水?珍しい・・・付いて来い。」とだけ言った。
オラはこの男に自分が探し人をしている事を告げた・・・男は無反応じゃった。
オラの嫌な予感通り小屋の裏手には・・・牛がいた。
案の定、オラの目の前には三杯の牛の洗い水・・・。
「飲め、理由は弟から聞いたはず。さあ。早く。」
何じゃ・・・兄弟でこんな爺いに・・・。ひどい奴らじゃ・・・。
「飲めば教える、飲まぬのなら帰れ。」
もうヤケだ!ゴキュゴキュゴキュ・・・・・。
「ん、いい飲みっぷりだ。教えてやる。教えてやるが・・・・・絶対に他言はするなよ。」
「ゲプッ・・・判っている・・・ガフッ。」
「この女捨山には大きな滝がある、その滝の向こうに女人だけの村がある。
お前の探すおなごはおそらくそこにおる・・・しかし・・・。」
しかし・・・?なんじゃ?
「出来れば行かぬ方がいい・・・お前は。」
「滝じゃな・・・・・待っとれ、鈴、すぐに行くからな。」
オラは男の独り言のような忠告など無視して、滝の音のする方を探しながら
山を探索し始めた・・・・・。
続きが気になるううううう。
元ネタもわかんないしいいいいいい(泣)
馬の洗い水や牛の洗い水を飲んで探しに行くのって、聞いたことあるな。
「舌切りすずめ」だったっけ?
>399
へぇー、へぇー、へぇー
オレは普通に姥捨て山かと思ってたよ・・・
>>399 アリ
ほんとだ。ってか、面白いね、そこ。
下にある解釈なんて、まんまこのスレだよね。
(このスレが、まんまそのHPなのかな)
あと、>383-397の続きを考えてみた。
鈴は<メ欄>で、<メ欄>なんつって・・・
||
Λ||Λ
( / ⌒ヽ
| | |
∪ 亅|
| | |
∪∪
:
:
‐ニ三ニ‐
メール欄入れ忘れてるし・・・
/⌒\ っ /\
/'⌒'ヽ \ っ/\ |
(●.●) )/ |: |
>冊/ ./ |: /
/⌒ ミミ \ 〆
/ / |::|λ| |
|√7ミ |::| ト、 |
|:/ V_ハ |
/| i | ∧|∧
и .i N /⌒ ヽ)
λヘ、| i .NV | | |
V\W ( 、 ∪
|| |
∪∪
404 :
名無しのオプ:03/11/13 00:07
403・・・鋭い。ま、もう少しだけ駄文にお付き合い下さいませ。
405 :
名無しのオプ:03/11/13 00:18
山を歩く事半日ついに芳蔵は「ド、ド、ド・・・。」という水音を聞き、一目散に
そちらへ向かった・・・「やっと、やっと、連れ戻せる・・・。」
藪を抜けると目の前に大きな滝が現れた、呼吸を整えつつ見やるとその水は大きな淵に落ち込んでいた。
「何だか、気味悪ぃな・・・いや、早くせにゃ。」
己を奮い立たせると芳蔵は滝に近づき、そして「あっ」と声を上げた。
水流のせいで正面からは見えなかったが近づくと、確かに裏側に洞穴があった。
「ここに、おるんじゃな・・・しかし、こんなところがあったとは。」
呟きつつ芳蔵は水飛沫でずぶ濡れになりつつ洞穴へ入っていった・・・。
406 :
名無しのオプ:03/11/13 00:30
・・・もう三十年も昔になるじゃろう、ワシが先代の村長からこの役を引き受けたのは・・・。
最初はそんな馬鹿な事が・・・と驚いたが、確かに思い当たる事はあった・・・。
ワシの友達は、とは言っても皆、年老いて死んでしまったが、思い出すと・・・
せんた・しんきち・たけぞう・さのすけ・ごろう・・・皆、いいやつじゃった・・・。
そういえば、芳蔵はちゃんと鈴を見つけたんじゃろうか?
村のおなごは村の中におるのがええんじゃ・・・。
ワシももう歳じゃ、次の村長は誰にしようか・・・清がええかのぉ。
ふう、歳は取りたくないものじゃ、さっきの事でもすぐに忘れる。余計な事は次々に浮かぶ。
さて、村長の役目を忘れんうちに紙にでも書いておこうか・・・。
407 :
名無しのオプ:03/11/13 00:40
洞穴はかなり大きく歩くのには不自由は無かった。
暗い道を横の壁に手を遣りつつ芳蔵は歩いた、「待っとれ、鈴。」
暗い暗い道を抜けると・・・突然広い所へ出た。どうなっているのかは判らないが
明るく、周りは大きな円になっており、その周囲にはところどころ洞穴が空いていた。
「誰も・・・おらんのか?しかし、これは・・・地の中か?いや、明るいな、おてんとさまがどこかから
差し込んでおるんじゃろうか・・・。」
その時、洞穴から誰かが出てきた・・・こちらを見て、驚きそして呟く・・・。
「おじいさ・・・ん?」
408 :
名無しのオプ:03/11/13 00:50
少し遅れて、もう一人出てくる・・・。
「鈴ちゃん、待ってよ・・・あんたは、誰?しかも、お、男が何で・・・?」
慌てて芳蔵はこう言った。
「オ、オラは怪しいもんじゃねえよ、そ、そこの鈴の育ての親じゃ・・・。」
「本当?」「う、うん。おじいさん、なんだ。」「そっか・・・ま、詳しい話を聞かないとな、とりあえず
・・・ここの長老の所へ行ってもらうか・・・。」「ちょうろう・・・?」「そう、長老。」
(何をコソコソ話しておるんじゃ?まさか、帰らないなんて言わんじゃろうな・・・。)
鈴ともう一人の女が芳蔵に近づき・・・「すまんけど、長老の所へ来てくれんか?
案内するから・・・。」と言った。
長老・・・やれやれまだ先は長そうじゃ・・・いつになったら
連れ戻せるのやら・・・芳蔵はわが身を嘆いた。
409 :
名無しのオプ:03/11/13 00:54
おじいさんがきた。 もうあうことはないとおもってたのに。
つれもどしにきたんだろうか? ここのくらしになれたのに。
おねえちゃんはやさしいし。 ともだちもできたのに。
むらおさのところのおんなのこもともだちだけどここにも
かえで・つばき・きく・ゆり・ふじ・・・きれいななまえのともだちが
たくさんいるのに。
あたしはむらにかえらなきゃいけなくなるのかな?
おじいさんといっしょに。
410 :
名無しのオプ:03/11/13 01:04
「・・・・・大体の話は判りました、で、そちらは鈴をどうしたいのです・・・?」
「どう・・・って、村に連れ戻しますじゃ、そうせにゃオラ達は村八分になるで・・・。」
「連れ戻す・・・ここから?、ふむ。」
「いかんのですか?オラは鈴を生まれた時から可愛がって育ててきたのに・・・。」
「いけない、とは言いませぬが、前例が無いもので・・・しかもあなたは
あちらの山に住んでる方でしょう?」
「し、しかし・・・。」
「まあ、今日の所は久しぶりに鈴ちゃんと逢えたのですから、ゆっくりして下され。
話はまた、明日・・・。」
「そ、そんな・・・。」
「それでは、芳蔵さんの部屋、用意してあげて下さい・・・。」
長老はそう言い残すと奥へ引っ込んでしまった・・・。
「さ、芳蔵さん、こちらへ・・・。」
「へ・・・へぃ。」
長老は自分の部屋へ入ると・・・「あの村も変わったのか・・・わざわざここまで
おなごを探しに来るものがおろうとは・・・。」と一人ごちた。
411 :
名無しのオプ:03/11/13 01:13
「・・・今晩は、こちらで寝て下さい。食事は後ほど持ってきますので・・・。
鈴ちゃんも今晩はここで寝てね。」
「え・・・・・う、うん。わかった、おねえちゃん。」
女は出て行った、芳蔵がゆっくりと口を開く・・・。
「鈴・・・探したぞぉ、なんでいなくなったんじゃ?オラが嫌いかぁ?」
「・・・・・。」
「答えられんのかぁ・・・?」
「・・・・・。」
「みんなが待っておるぞぉ・・・。」
「・・・み、みんなが・・・。」
「食事をお持ちしました・・・ん?どうしたの。顔が真っ青よ・・・。」
「な、なんでも・・・無いですじゃ。の、のぉ、鈴?」
「う、うん。な、なんでもないよ、だいじょうぶ、だよ。おねえちゃん。」
「そう・・・ならいいけど。ごゆっくり、芳蔵さん・・・。」
「・・・行ったか・・・まったく驚かせやがって・・・。」
芳蔵は忌々しげにそう言うと運ばれてきた食事にむさぼりついた。
「メシ喰い終わったら・・・鈴。わかっとるな?前と同じ事をするんじゃぞ。」
412 :
名無しのオプ:03/11/13 01:33
私がここに来てもう数十年にもなる。
ここを知ったのは、そうあの大飢饉の年だった。
私はどんな日照りにも耐え、少ない水でもたくさんの米が取れる稲を
ここらに植えるために初めてこの地を踏んだのだった。
その稲はここらの土地に合ってよく育ち、私の役目は案外早く終わった。
元々、勉学は嫌いでは無かった私はここらの伝承に興味を持ち、ここに住む事にした。
そして、ここに来た時からずっと感じていた違和感の正体を探る事にした。
・・・・・私は最初はあちらの山にある村にいた。
違和感の核心に近づくにつれ、私はあちらの村にいるのが嫌になり
こちらの山、女捨山に移って来た。その頃はこちらの山にも村があった。
この滝の裏側で暮らしているのはその村の人達だ。
私はこの外界から遮断された地を見つけたときに迷わずそのころの長老を説得し
ここへ皆を移住させた。
もう古い古い話だ・・・。
鈴を探しに来たあの男・・・・・あの村の呪縛を受けているのか?それとも・・・。
413 :
名無しのオプ:03/11/13 01:38
おじいさんは おじいさん だった。
ぜんぜん かわっていない どうして こんなことをする のだろう?
みんなも あたしを また おんなじめにあわせるつもりなのだろうか?
むらおささまのところにいるおんなのこも
おんなじめにあっているのだろう。
いやだいやだ こんなめにあいたくないから でたのに。
そとにはきっとしあわせが ある とおもって でたのに。
あんまりだ・・・おねえちゃん・・・。
414 :
名無しのオプ:03/11/13 01:42
「・・・長老様!大変です・・・鈴が・・・鈴が・・・。」
「・・・やはり・・・で、鈴は?」
「怪我を少し・・・手当ては終わりました。」
「・・・芳蔵さんは?」
「・・・・・亡くなりました、どういたしましょうか?」
「・・・仕方ありませんね、男手がいるでしょう、あの二人をお呼びなさい。
まったく、あの者達がここを教えねば・・・早くしなさい。」
「は・・・はい。」
415 :
名無しのオプ:03/11/13 01:47
オラは・・・どう、なるんじゃあ?
身体が・・・冷えてきた。
血が、止まらん・・・死ぬんか・・・。
鈴・・・鈴よぉ、今までと同じ事をさせただけなのに・・・。
これまでのお前なら・・・嫌がりはしても、ちゃんとオラの言う事を
聞いとったのに・・・。
婆さん・・・帰れんようになってしもうたぁ・・・村八分にさせて・・・すまん。
村長も・・・清も・・・村の皆がオラと同じ事・・・しとるのに・・・。
・・・ああ、目の、前・・・が・・・く、ら・・・・・く・・・。
416 :
名無しのオプ:03/11/13 02:00
「お呼びですかぁ・・・長老様ぁ。」
「我ら二人を呼ぶとは・・・芳蔵さんが、何か?」
「死んだよアレ食いちぎられて・・・。」
「・・・!?」
「どうしてあの爺さんにここを教えたのさ?まったく、馬鹿兄弟・・・。」
「・・・ふう、我らとてあそこの村の秘密を知らぬ訳では無い、が・・・。」
「なら、何で教えたのさ!その所為で・・・鈴は怪我するし、酷い目にあったせいで
正気を失ってるんだぞ・・・。」
「すまんかった・・・しかし・・・。」
「もうそれぐらいにしなさい、起きたことはしょうがありません。
とりあえず芳蔵さんはあちらに返しましょう。あなた達も出はあちらの
村なのですから、あなた達が返しに行けば大きな禍根は残さないでしょう。」
「・・・では、明け方、すぐにでも行って参ります・・・。」
417 :
名無しのオプ:03/11/13 02:12
ある日、俺は村長に呼ばれた。
「何でしょうか?村長様。」
「おお、清か、こっちゃ来い。」
「はっ・・・。」
「実はな、お前を次の村長にしようと思ってな・・・。」
「お、俺をですか?」
「そうじゃ、で、お前に村長の役割をしたためた紙を渡そうと思って呼んだんじゃ。」
「村長の・・・役割?」
「そうじゃ、知っての通りこの村では、男しか生まれん。おなごが生まれても殆ど死んでしまう・・・。」
「女捨山に捨てられた女達が自分達のような目に遭わせたくない、と嘆いているから・・・でしたね。」
「そうじゃ、怨念ちうもんは恐ろしいのぉ。」
「村長の役目、とは村を発展させる事じゃ・・・判るの・・・?」
「へ・・・へぇ。判ります。」
「そのさせ方・・・をこの紙に書いとる。受け取れ。」
「へ・・・へぇ、ありがたくいただきます・・・。」
418 :
名無しのオプ:03/11/13 02:32
・・・とうとう、こんなことが起こったか・・・。
あちらの山の村では「怨念」の所為で男しか生まれなくなった、などと
考えてるようだが・・・それは違う。
向こうの山の水は「あるかり」というものが多く含まれておる、その為に
近くに住む者達には「殆ど男しか生まれない」という影響が出るのだ。
蘭学を学んだ私がいくら向こうの山の人達にそう問いても返ってくるのは
「怨念」「祟り」といった言葉だけしかも彼らは「男しか生まれない」という事に
まで目をつけ跡取のいない武家に高額で融通もしているらしい・・・。
世継ぎの証、などは捏造がいくらでも出来る、ということか・・・。
その上、「女捨山」などというものが隣にあったのあの村を栄えさせる元になった。
その名を知ってか知らずか今でも捨て子が多く、その殆どは女の子なのだ・・・。
私達と共に住み、鈴と仲良くなった子供たちは全員、女捨山の捨て子。
あちらの山の村に住んでいる女の子達も全員、女捨山の捨て子。
つまり、両方の村が女の子の取り合いをここ数十年続けているのだ・・・。
419 :
名無しのオプ:03/11/13 02:50
「・・・そうか、だから村長は鈴を連れ戻せ、とやけに芳蔵に言っておったのか・・・。」
清は村長のくれた紙に目を通しそう呟いた。
(しかし・・・女捨山に捨てられた赤子を拾ってきて育て、その子達をこの村の男が好きにする・・・
これを知ったときも驚いたが、まさかこの村の男の子をお武家に融通しているとは・・・驚いた。
今の村長もこの裏の商売を知った時は驚いただろう・・・。世間に知られたら一大事だ、鈴はまだ子供だが
誰に何を話すか判らんしな・・・。)
この村は、俺が生まれるずっと前からそうだった。
女は村の外、からやって来て一生をここで暮らす。
帰る所は無い・・・俺のお袋も、捨て子だったのだろう。
この村は飢饉の心配は無いが、他の村じゃそうはいかない、少しでも
生き延びさせる為に向こうの山へ捨てる・・・こちらが拾うか、あちらが拾うか・・・。
それとも、死ぬか。あちらに拾われれば、男を知らずに生きねばならん。
こちらに拾われれば芳蔵みたいな奴に酷い目に遭わされる事もある・・・。
・・・まあ、死ぬよりはマシかも知れんが。
420 :
名無しのオプ:03/11/13 02:58
お爺さんが鈴を探しに行ってから、一月・・・。
どこでどうしておるのだろう?
あの子がここに来たのは10年も前じゃ・・・。
深深と雪の降る寒い日じゃった・・・。
か細く、しかし綺麗な声をしとったので「鈴」と名づけた。
まだ五つぐらいの子供じゃった・・・。
三年ほど前から、お爺さんは狂ってしまった・・・。
鈴に溺れ始めた・・・。
見て見ぬふり、をした。あの子には可哀想な事をしたわい・・・。
あの子が逃げて正直、ほっとした。
もしも、逃がした、のであればこっちの身が危なくなるし、もうお爺さんのあんな浅ましい
姿は見たくなかったから・・・しかし、帰ってこんのぉ・・・どうしたんじゃろうか?
421 :
名無しのオプ:03/11/13 03:02
ただ、そとをみたかっただけなのに。
おじいさんはいつものようにあたしのあたまをおさえつけ・・・。
きづいたときにはくちをとじていた・・・。
おじいさんがわめいていた。
いつからおじいさんはおかしくなってしまったのだろう。
わたしはやまにいる たか のようにつよくはないし
ふくろう のようにかしこくもない
ふつうのそこらにいる すずめ のようなおなごなのに。
ただとんでそとにでたかっただけなのに・・・。
422 :
名無しのオプ:03/11/13 03:07
「行って参りました・・・。」
「芳蔵さんはつづらに入れて、置いておきました。」
「ご苦労様、しかし、つづら、とはねぇ・・・。」
「棺桶を用意する間が無かったもので・・・。」
「して長老様・・・あの子の具合は・・・?」
「残念だけど、あのまま・・・かも知れぬな。ただ本人には
その方がいいかも知れぬ。もともと栄養をあまり与えられていなかったようで
発育も十分、とは言えぬし現実があまりにも酷だからな。」
「そうですか・・・。ここを教えねば・・・。」
「もう、済んだ事じゃ・・・忘れ、あの子を、鈴を大事にしてやれ
これから・・・あの子はこの村で暮らすのだから・・・。」
423 :
名無しのオプ:03/11/13 03:22
つづら、が二つ届けられた。
大きな方には芳蔵の遺体。
小さな方には芳蔵の男根。
手紙が一通入っておった。
「そちら、とこちらは相容れぬさだめ。今回は偶々こうなった。
どちらも痛み分けじゃ。そちらが拾えば手は出さぬ、こちらが拾えども
手を出すな。出せば出したものが・・・こうなるぞ。」
村長、皆を集めてこう言った。
「この事は忘れよ、後は今まで通り、こちらはこちらのやり方で。」
これまで村の一部の者しか知らなかった秘密、それを村長、皆に話し、
「反対するものは去れ。」と言った。
誰も去らなかった、誰も去れなかった。
お婆さんだけ姿を消した。一体どこへ行ったのやら。
結局一つの家族が壊れただけ、だった。
村には何の変わりも無かった。
これが、ほんとの 下切り 鈴 女。
>404-423
うひょー!
救いのなさがイイ(・∀・)!!
乙でした。
このスレの中では大作、乙!
うわっ、ヤバい事しちゃった!
って思ったけど、その更に上を行く話でした。
面白かったです。乙。
ほしゅ
428 :
名無しのオプ:03/11/26 00:44
次の休みの日に、なんとか書くんで、それまでスレ残っててねage
うわー、初めて見た。面白いねこのスレ!
>>429 最初から読んだ?
良作も結構ありますよ
もしよろしければたまには>116みたいなライトなものもおながいします。
因幡の白兎って、
男を誑かそうと思ったけど、企みがばれたあげく、男達に輪姦された女の話
に思えてしまう
このスレ初めて見たけど面白いっす。
えっと因幡の白兎に出てくるのってヤマトタケルだっけ?大黒天だと思ってたんだけど
Q.E.D.竹取伝説かよ
436 :
名無しのオプ:03/12/04 21:59
定期age
>>435 挿絵とかでお兄さん達の荷物を袋で背負ってるから、それっぽく見えるけど
別の神様だったと思う。因幡の白兎、結構良いかもね。
最初、なぜウサギが島に居たのかも気になるし。
おお、面白い! ミス板を代表する良スレですね。ageときます。
435>オオクニヌシとダイコクを同一視してるサイトもあるし全くの別物、と
捉えているサイトもあるし混沌としてますな。
個人的にはずっとオオクニヌシだと思ってたので目から鱗が落ちました。
あとなぜ因幡なのか、出雲のほうが近いのではないかというのも気になるな
441 :
名無しのオプ:03/12/06 23:17
みんなで推理しよう
442 :
名無しのオプ:03/12/10 13:29
定期ageってか、新作読みたいよ
443 :
名無しのオプ:03/12/13 02:24
保守。
444 :
名無しのオプ:03/12/15 18:34
保守、と・・・
ついでにあげちゃえ〜
そろそろ1も戻ってこようよ〜
じゃ、戻ってみる。
俺はなぜあんなことをしてしまったのだろうか。
うなされる日々が続く。
それもこれも、全てあいつのせいだ。
眠れない日々が続く。
また・・・夜が来る・・・
昼明かりの中、一人のみすぼらしい男が通りを歩いていた。
足取りはよろよろと、ちょっとしたはずみで転びそうだ。
往来には味噌を売る人、魚を運ぶ人、大道芸に見入る人、
様々にごったがえしていた。
男の足取りでは簡単にぶつかってしまうほどだ。
その中を、男は千鳥足で歩いていた。
酔っぱらい、誰が見てもそうだった。
「おっと、ごめんなせぇ」
男はぶつかった人に謝った。
そしてまた、ゆらゆらと歩きはじめた。
町のはずれまで歩くと、男は橋の下へと潜った。
ボロボロの小屋があった。
中には、小屋以上に粗末な服に身を包んだ若い女がいた。
女は腹が膨れている。
孕んでいるのだ。
「ほら、今日の稼ぎだ」
男はそう言って、懐から巾着を六つ、放り投げる。
それらは、じゃら、と音をたてて地面に落ちた。
「すまないね、おまえさん・・・」
女は小銭を数えながらつぶやくように言葉をかけた。
スリ、それが男の仕事だ。
スられる方が悪いのだ、それが男の言い分だった。
女もそれを重々承知している。
外は雨が降り出したようだ。
二人は身を寄せ合いながら、床についた。
雨の音だけがこの夫婦を包み込んだ。
あくる日。
男はいつものように通りを歩いていた。
(あいつのためにも、稼ぎを多くしてやんないとな。
生まれてくる子には何て名前を付けようか・・・)
そんなことを考えながら、仕事をしていた。
狙いを定め、通行人にぶつかり、手に盗った巾着を袖に隠して、また歩き始める。
考え事をしていたせいか、
後ろから付いてくる影には気付かなかった。
袖に隠した巾着が四つになった途端、男の頭に衝撃が走った。
役人が男を後ろから殴ったのだ。
気絶した男に縄をかけると、役人は呼子を鳴らす。
数刻後、男は詰め所の中にいた。
荒縄を腕に食い込ませて、床に男は転がっていた。
取り調べはまだだ。
詰め所の中には数人の役人がおり、
そのうちの一人が水を桶に入れて持ってきた。
それを男目がけてぶっかける。
男は目を覚ました。
(しまった・・・捕まっちまったのか・・・)
男はぼんやりした頭で思った。
次第にはっきりする意識の中、後頭部に痛みが戻る。
頭を抱えようとするが、腕がうまく動かない。
後ろでに縛られていることに、ようやく気付く。
(取り調べが始まるんだな・・・)
どれだけ恐ろしい刑罰になるのか。
考えただけでも震えてしまうほどだ。
ふと、外から声が聞こえた。
「火事だ!」
どうやら付近で火事が起こったらしい。
男は、(しめた!)と思った。
所狭しと立ち並ぶ木造住宅ではたちどころに火が広まってしまう。
住民総出で火を消すのが慣わしだ。
今もまた、例外ではなかった。
役人は手に手に桶や鍋を持って外へ飛び出していく。
井戸に向かったのだろう。
男は誰もいなくなった詰め所の中で、
袖から短刀をどうにか取り出し、縄を切り始めた。
以前に盗んだ金で手に入れたものだが、
ひょうんな所で役に立つものだ。
縄を切り終わると、男は裏口へと向かった。
表から出ると、役人に見つかる恐れがある、そう思ったからだ。
しかし、その考えが浅はかなものであることを知ることになった。
役人がいたのだ。
どうやら、厨で水を汲めるものを探していたらしいが・・・
役人は懐から呼子を取り出した。
(鳴らされては捕まってしまう!)
男は手にした短刀で飛びかかった。
役人は抵抗する間もなく、喉を切られて倒れた。
ドサッ、という音が外から聞こえる叫声に紛れる。
誰にも見られなかったことを確認すると、男は外へと逃げ出した。
家へたどり着くまでのことはよく覚えていない。
人から金を盗んだことは数知れないが、
人を殺したのは初めてだった。
きっとすぐに似顔絵が作られて、この家もつき当てられてしまうだろう・・・
男は隣りに女房がいることも忘れて、恐怖に身を震えさせた。
すぐに男は一つの考えにたどり着いた。
「逃げよう!」
そう叫ぶとすぐに、女を外へと追い出すと、
家にあった金を持って町へと歩き出した。
道中の食料を買うためだ。
女にひもじい思いをさせるわけにもいかない・・・
人とすれ違うたびに男は隠れるようにして早歩きになり、
女はそれについていくのに足を早めた。
女はお腹の子を気遣いながら、男に逃げる理由を尋ねた。
「お前は知らなくていい」
それが男の返事だった。
何度聴いても同じ答えしか返ってこない。
女はだんだんと苛ついてきたが、怒ったところでどうしようもない。
男の顔も強張って、今にも腕が飛んできそうだったこともある。
どうにか気持ちを抑えて、静かに聴いた。
「どこに行くの?」
「できるだけ遠くに」
男は、もう何も聴くな、とだけ言うと、店へと入っていった。
旅支度を済ませ、二人は町のはずれへと急いだ。
(余所へ行くなら旅団に入るのがいいのだろうが、
恐らく既に抑えられているだろう。
やはり、歩くしかない)
男はそう思った。
郊外に出る寸前だった。
呼子の音があたりに響いた。
(見つかった!)
男は周囲を見回すと、往来の中で呼子を持つ役人を見つけた。
(殺すか・・・いや、逃げた方がいい・・・)
すばやく考えると、女の手を引いて走りだした。
ここから近くに森がある。
そこまで逃げれば、追ってをまけるはずだ・・・
役人は距離を保ちながら追いかけてくる。
相手は既に人を殺しているのだ。
一対二では分が悪い。
仲間が来た時に位地がわかるようにだろう。
時々呼子を吹くのは忘れない。
森が見えたとき、役人は少し焦った様子で急ぎだした。
男と女は森へと入っていった。
しかし、孕んだ女の足では、森の中を歩くのは辛い。
夕方の森は薄暗く、遠くまで見渡すこともできない。
女はもう歩くのが精一杯な様子で荒い息を吐き出している。
(こいつがいなければもっと速く逃げられるのに)
男は苦々しく女を見ながら額の汗をぬぐった。
呼子の音がかすかに聞こえる。
森の中では音が吸収されて、音は遠くまで聞こえないはずだ。
それならば、聞こえるよりも近くに役人が迫っている・・・
男は焦った。
女を引きずるようにして森の中を走りだした。
どれだけ走っただろうか。
次第に、水の音が聞こえてきた。
川が近いのだろうか・・・
小さい川なら渉ることができる。
しかし、大きければ・・・俺はともかくこいつは・・・
夜の森がうっすらと開けているのが見えた。
呼子の音も、すぐそこまで迫っている。
後ろを振り返る余裕もなく走ってきたのだ。
川を渡るしかない。
男は川が渡れることを祈って森を抜けた。
目の前には、川があった。
昨夜まで続いた雨で増水した川だ。
すでに空は白んでおり、夜明けが近い。
(渡らなくては・・・)
脅迫めいた考えだけが男の頭にあった。
二人は流れの速い川に足を踏み出した。
女が流されないように、男は後ろから女を支えた。
川の底の石はすべりやすく、今にも足を踏み外しそうだ。
腰まで浸かるほど進んだ時、後ろから声が聞こえた。
「いたぞ! こっちだ!」
(見つかった!)
男は頭が真っ白になった。
(急がないと、急がないと捕まってしまう!)
「速く歩け!」
男は喚きながら女の背を押した。
次の瞬間、女が視界から消えた。
男はわけがわからず唖然とした。
川の深みに落ちてしまったのだ。
女はただ、川に翻弄されて流されていく。
男は女が流されてしまったことを悲しむよりも、
逃げ足が速くなったことを喜んだ。
気がつけば、夜は明けていた。
数日後、男は別の町にいた。
相変わらず橋の下で過ごしていた。
だが、頬は痩け、その目は虚ろだった。
毎晩うなされ続けているのだ。
夢の中に出てくる女。
童歌を歌いながら出てくる女。
その手には、血塗れの赤子を抱えて・・・
かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
つるとかめがつぅべった
後ろの正面だぁれ・・・
1降臨ヽ(´▽`)ノ
リアルタイムで読ませてもらいました。
今回はきっちり最後まで話が出来上がっててすばらしいよ1さん。
かごめかごめでこんな話ができあがるとはね。
ミステリーというより、幽霊談に近いけどすごく面白かったよ。
おお、1さん降臨!
乙です。
私も何か書こうと思っているのですが、ネタが尽きてしまって。
下品なのでもいいですかね?
かぐやさん、どうぞ書いてください。
楽しみにしてますよ。
この、かごめかごめ。
どうやら、色々と歌詞が変わってきているようで。
特に「つぅべった」の部分。
これは、「すぅべった」と覚えている方も多いはず。
物語の中では、「つっぺる」、「つっぱいる」の意味で用いています。
Google検索してみればどちらでもヒットするわけですが、
水の中に落ちる、という意味があるわけです。
今では方言に残すだけになっていますが、
昔の文献にきちんと、「つぅぺった」と表記されているそうです。
また、鶴と亀、の部分も非常に面白く、
こちらはご自分で調べてみた方が面白いと思います。
調べれば調べるほど恐ろしく、また非常に興味深い歌でしたが、
私なりに解釈させていただきました。
昔話だけでなく、日本の童歌もまた、ミステリー要素が強いように思います。
一つ、謎を紐解いてみてはいかがでしょうか・・・
わーい、1さん乙です!
かごめかごめは歌の響き自体が怖い感じだし、雰囲気抜群ですね。
面白かったです。
夜明けの晩に・・・・が抜けてますね
477 :
1 ◆/4.7OGB.Lw :03/12/16 23:29
確かに・・・これは失礼を(w
ワーイ新作だ!1さん乙。
鶴と亀、調べてみよっと。
>472さん、楽しみにしてます。
「ねえ、まだぁ?」
「も、もう少し……」
彼は単調なピストン運動を続けている。
私は、既に飽きていた。
一番敏感なはずの結合部も、感覚が麻痺してきている。
擦り切れやしないだろうか? そんな事を考える余裕さえあった。
「ねえ……」
「もっと絞めて」
イカないのは、私のせいだと言うのだろうか。
私だってセックスは嫌いじゃないし、彼のことは誠実ないい人だと思う。
でも、この遅漏だけはいただけない。
つきあい始めの頃は、早漏よりはいいかと思っていたが、遅いのにも程がある。
「ねえ、私、疲れた」
「……」
今度は返事もしない。
鼻の穴がいつもより膨らんでいるのをこっけいに思いながら、私は大あくびをした。
「私、眠い」
「うっ……」
彼のうめき声で目が覚めた。
私は本当に眠ってしまっていた。
やっとイッたのか。
私の内部で脈打つ彼の一部。そしてそれは、急速に収縮していった。
それと反比例するかのように、私の不満は膨れ上がった。
私が眠っていても、彼には関係がないのだ。
私はまるで、ダッチワイフではないか。
それに、こんなに時間がかかったくせに、私は一度もイッてない。
ずるい。
「私が寝てる間に、自分だけイクなんて、どういうこと!?」
遅い奴が先にイク。
うさぎとかめ、でした。
亀だけに。
483 :
名無しのオプ:03/12/22 00:20
良作希望あげ
484 :
名無しのオプ:03/12/22 16:46
日本昔話や童謡を紐解いていくのは本当面白いですよね。
数多ある諸説を読むのも、
それを一つの物語として再構成していく過程も楽しいし。
というのも、自分も童謡「とおりゃんせ」をモチーフに「八百比丘尼」
「水虎」「短指症」などが絡んでいく話を書いていた時があったりするので。
(真相当て的な部分が多くを占めるのでミステリかな、
と自分では思っているけれど……時空超え、とか
そういう(現在はまだ)科学的に証明されない事象とか入ってても
ミステリになるんですかね?名田庄、土御門家なんかが関係してくるもんで)
ところで1さん。
元々の竹取物語における婆さん疑惑問題?はどうなったんでしょう。
1さんの考えを聞いてみたいなぁ。(既出だったらすみません)
というか、原典と違う所が何点かあるようなので
これは1さんが竹取物語を踏まえた上で出題したものなのかな。
それとも原典の謎を考えてみよう、という趣旨?
籠目、という事で竹の話に戻してみました。
とおりゃんせの方は、三芳野神社説で落ち着きそうですが、
かごめの方はまだまだ続きそうですね。
寡聞にして未だ説得力のある説を知りません。
そして桃太郎の話が途中で出てきていたので、少し触れてみたり。
桃塚って何処にあるんでしたっけ?
検索してもちょっと見つからなかったんで…
(桃塚ってのは桃太郎が出てきた後の桃を埋めた場所(らしい))
何だか民俗学版に行けって言われそうだなぁ(笑)
桃塚がある、なんて所からもこの話の「桃」は
女性の胎盤のイメージを彷彿とさせる気がします。
というのはですね。何でも以前にトリビアで
桃太郎のお婆さんが桃を食べて若返っただとか、
そういう話が出た事があったそうで。……本当なのかなぁ?(未確認)
そんな話を聞くのは初めてだったものだから、
だったら何故そんな話が出てきたのかを考えてみよう、という
運びになったわけです。
まぁ、そんなわけで桃=胎盤説なぞを取ってみようかと。
若返った、とあるが、何故お婆さんは桃を食べて若返ったのか。
そりゃあ、桃といえば神聖な果実で、若返りというキーワードにも
ばっちり該当するんですが……それだけじゃあ面白くない。
というわけで、胎盤美容法なんかを持ち出してみたりするわけです。
(奇しくも某氏の某作品を読んだばかりだったし(笑))
要するに、本当に効果があるかどうかは分からないけれど
美容法的に食べたりする習慣はあったみたいだぞ、と。
馬なんかは出産時に自分で食べちゃうらしいですから、
やっぱり栄養豊富なんでしょうね。コラーゲンたっぷり。
さっき桃塚がある事から〜彷彿させる、て書いたのは
どこぞの民族でそういう習慣があるという記述を見た記憶があるため。
……とはいいつつ。だから真実はどうだったのか、
という風にこの説から発展するのは気味が悪くて嫌なのでパスです(苦笑)
前出の代理母だった、というのは面白かったですね。
浦島に関してですが、あれは「丹後国風土記」中の話なんですね。
最近まで知りませんでした。
あの亀って五色だったのか……。
興味のある方は調べてみると良いかも。
因幡之白兎が題材のミステリって読んでみたいなぁ。
桃太郎もそうだけど、「大きなかぶ」も出産ぽいよね。しかも難産。
492 :
名無しのオプ:03/12/23 01:01
同時あげ
>>492 そんなスレがあったとは知りませんでした。
なかなか素敵なスレですが・・・もう止まってしまっているようですね。
ちょっと残念。
494 :
名無しのオプ:03/12/25 01:52
何故、「桃」は神聖な果実なのだろう?
私なりに漠然と思いついたのは・・・。
イザナミノミコトがホノカグツチを産んで大火傷を負い亡くなり、黄泉の国へ
行ってしまった。イザナギノミコトが連れ戻しに黄泉の国へ。イザナギが黄泉の国へ
着いた時にはイザナミは黄泉の国の食べ物を口にしていた。(よもつへぐい)
イザナミの身体には穢れがつき恐ろしい状態になったので、イザナミは恐れをなして
逃げ出した。イザナミはイザナギを追いかけた、雷神やヨモツシコメと共に。
イザナギは全速力で走ったが追いつかれそうになった、その時に櫛?を放り投げると
桃が生えてきて追っ手がそれを食べている間になんとかヨモツヒラサカまで逃げて・・・。
って話を聞いてなんとな〜く、身を守る力があるのか・・・桃には。なんて思ってたんですけど。
どうなんでしょうねぇ。
そうそう、胎盤は日本でも食べていた地方があったそうですな。
なんでも、山葵醤油で・・・。
495 :
◆xAG4.Wd6wQ :03/12/26 21:12
496 :
名無しのオプ:04/01/03 13:24
ほしゅ。
497 :
名無しのオプ:04/01/07 16:09
ほす
498 :
名無しのオプ:04/01/09 23:01
もす
499 :
名無しのオプ:04/01/10 01:57
どす
500 :
名無しのオプ:04/01/11 03:31
500いただき。
わさびしょうゆで胎盤…おえぇ。
ほしゅほしゅ。
503 :
名無しのオプ:04/01/19 12:53
ほしゅぅ。
保守はいるとこ見ると、けっこうこのスレのファン、多いのかな?
なんかネタないかな〜? 思いつかないんだよね
☆ゅ
ミス板なら、保守しなくても当分落ちないだろ、と思いつつも書き込んでおこう。
507 :
名無しのオプ:04/02/07 22:50
ふん
昔の中国で、生まれた女の赤ん坊に桃だけを与え続け
その女の子の出す尿を飲むというのがあったらしい。
なんでも尿が甘いんだとか。
当然、女の子は糖尿病で子供のうちに死んじゃう。
なんでもありだな中国
ほんとにね
511 :
名無しのオプ:04/02/19 17:30
確かに中国はなんでもありなんだが・・・
尿を飲むより桃を食ったほうがうまい気がするな・・・
512 :
名無しのオプ:04/02/23 01:23
ほしゅ。
桃太郎。
桃が川から流れてきて、その桃から生まれた桃太郎。
そして、黍団子で犬、サル、雉を仲間にして鬼が島へ。
鬼が降参して、金銀財宝を手に変えるという昔話である。
この話には、いくつかのなぞがある。
何故桃が流れてきたのか。
老夫婦が何故、子供(桃太郎)を育てたのか。
犬、猿、雉を何故仲間にしたのか。
また、そのときの装備(鎧や刀)はどこから手に入れたのか。
鬼が何故ココまで弱いのか。
>>75-77氏が述べているように、桃は女性の体の比喩とされていると考えられる。
女性(桃)から子供が生まれるのは当たり前であるから、桃から生まれたということと一致する。
では、何故川から流れてきたのか。
神話のように表したいのであれば、木になった桃から生まれたとすればよい。
竹取物語などのように木から生まれたとした方が自然ではなかろうか。
川から流れてきたということは、実際に川から桃が流れてきたと言いたいのであると考えられる。
川から桃、つまり女の体が流れてくるということは、裸にされた女の死体が流されていることが想像される。
女の死体が流されるということは、上流にて何らかの事件が起こったと考えられる。
この事件は上述したように裸で川に投げ捨てられていることから、強姦されて川に投げられたのだと思われる。
この死体(身ごもっていたとする)の腹を切り、子供を取り上げている。恐ろしい夫婦である。
(子供は生きているものとしてください)
これらが、桃が川から流されてきた理由である。
上流で戦が起こり、女の死体が流れてくる。その死体から子供を取り上げる。人間のすることではない。
老夫婦がここまでする理由は何か。
この女は実は、夫婦の子供であったのではないだろうか。
女を見て、「我が子ではないか!」と死体を引き上げ、子供が腹の中にいるので取り上げたのではないか。
だから、この子供を育てたのだろう。
老夫婦は、実はかなり良い家の持ち主で、高級武士であったと考えられる。
娘を別の家(例えば大名)にやっていたのではないだろうか。こうすれば、後の謎が全てとくことができる。
嫁をやった家が、上流付近にあった。そして、鬼に襲われて娘は死体となって川に捨てられた。
この鬼は盗賊のような悪党の集団であったと考えられる。
老夫婦はこの悪党集団に復讐してやろうと、桃太郎を武将として育てたのだ。
武士の家であるので、鎧兜はもちろん刀も所有している。
ココで、犬、猿、雉について考えてみたい。
私が考えるに、犬は騎馬隊、猿は足軽歩兵、雉は弓隊であったと思われる。
これら兵を雇うために、黍団子つまり金を与えたのである。
桃太郎が成人し、兵を雇い、総大将として鬼退治、盗賊狩りに出陣したのである。
鬼がココまで弱いのは、桃太郎たちが強いのではなく、実際に弱いからだ。
盗賊は桃太郎隊の攻撃に降参し、勝利品として桃太郎は金銀財宝を手に入れ帰還した。
桃太郎は、老夫婦の復讐の話なのである。
516 :
名無しのオプ:04/02/28 01:21
ふ〜ん。
517 :
名無しのオプ:04/03/04 17:54
うん
518 :
名無しのオプ:04/03/06 01:43
ごめん
昔話に出てくるおじいさんとおばあさんというのは日本昔話推進派の残党で、
日々不思議な事件を捏造しては物語に書いて流布しているのです。
520 :
名無しのオプ:04/03/07 13:09
あげ
521 :
名無しのオプ:04/03/07 14:29
しゅっ!
522 :
名無しのオプ:04/03/11 19:29
ぱっ!
523 :
名無しのオプ:04/03/17 17:44
へ
524 :
名無しのオプ:04/04/06 01:38
保守。
>>466で流された妊婦の死体を、婆さんが拾って供養しようとするも、実は腹の中の子は生きていた――
という流れで、誰か「桃太郎」を書いてくれないか?
すでに死人となった女から産まれた男、桃太郎。
そのせいで、村の者からは「忌み子」「悪霊憑き」
などと呼ばれ疎まれていた。
彼を育ててくれた老夫婦も、決して善意の人ではなかった。
将来の労働力に、いざというときには身売りを、
ただそれだけのために桃太郎を養っていた。
そしてこれは、桃太郎が鬼退治を終えて村に帰ってきた時の話……
「おーおー、桃よ、よく戻ってきたの」
「まさか逃げ帰ってきたんじゃないだろうね、ちゃんと鬼退治をしてきたのかぇ?」
「…はい、お爺さん、お婆さん」
「ん、その財宝は…!!よくやった、桃。
おい婆さん、飯の支度じゃ。酒も用意しろ!」
「はいはい、今日はお祝いじゃのぅ」
「桃、お前も今日は好きなだけ騒いでいいぞ。はっはっは」
「どうした桃、ちっとも食事に手をつけていないではないか」
「…実は、どうしても聞いておきたいことがあるのですが」
「ん、なんだ?今日は気分がいいからの、好きに喋るがよい、許す」
「では…その、私が退治した鬼というのは、本当に悪いやつだったのでしょうか?
お爺さんはこう仰いましたよね、
『畑は荒らす、金目の物は奪っていく、鬼の奴らめ…』と、
そして私を鬼退治へと向かわせた」
「ああ」
「でもおかしいんです。私が持ちかえってきたこの宝は、本当の宝なんです」
「何を言ってるんだ?お前は。気でも違ったか」
「聞いてください。いいですか?私が持ちかえった宝、
珊瑚、宝珠、綾錦に大判小判。おかしくないですか?
鬼が奪っていったというけれど、この村には不釣合いだと思いませんか?
確かにココ以外にも幾つか村はあります。しかし、どこも似たり寄ったり。
栄えた町へ行こうと思えば、歩いて半日以上かかるんですよ!?」
「要するにお前は、何が言いたいんじゃ?」
「…この歳になるまで育てていただいたお爺さんとお婆さんには、本当に感謝しています。
でも、でも答えてほしいのです。
私がこの手で殺した鬼は、あの鬼達は本当に悪いやつだったのですか!!?
もしかしたら二人が、村の皆が……」
「ふんっ、泣いているのか?だらしのない。
ところで桃よ、わしからも質問があるんだが、なぜそんなことを思いついたのだ?」
「なぜ、と言われても…。鬼ヶ島からの帰りになんとなく、としか…」
「ふむ、そうか。『犬も歩けば棒にあたる』といったところか。
それとも、もしかしたらお前は本当は頭の良いヤツだったのかも知れんな。
勉強などさせなかったから気付かんかったがの。しかし、お前は最後に間違えた。
そうだな、今度は『猿も木から落ちる』とでも言おうか」
「間違えた…?」
「そうじゃ、そこまで考えておきながらどうしてこの村に戻ってきたんじゃ?
そのまま財宝をもって逃げればよかったではないか」
「それは、さっきも言ったとおり、この歳になるまで育ててくれたお二人に感謝をしているから…」
「はっ、嬉しいことを言ってくれるの。だが、だとしたらさっきの質問はするべきではなかったな。
いくら怪しくとも、自分の内に秘めておかねばならなかった」
「……はい」
「それが、お前の犯した間違いだ。『雉も鳴かずば撃たれまい』とな」
「!?雉も鳴かずば撃たれま
ガッ
村を流れる川の水面を、大きな『桃』がどんぶらこ……
ああ、犬猿雉になってるのか。
イソップ童話でもいい?
おねがいします
ヨダレを垂らすほど女に飢えた奴に、ちょっと言ってやったのさ。
あの道を、あの家を目指した女が通る、
ちょいと頭のぬるいかわいこちゃんだから騙しやすいもんだ、…ってな。
そうしたら奴、鼻息荒くして森の中に駆けてった。
その後に俺は、まずあのかわいこちゃんの家に行って親を叱った。
強姦魔がうろつく森へどうして子供を出かけさせたんだ、と。
ま、要するに時間稼ぎってこったな。
その後にパトロールと称して俺はあの家へ向かった。
唯一の誤算は、奴が女なら誰でもいい、ってことだった。
俺がその家に着いた時、奴は俺の想像通りかわいこちゃんを召し上がっている最中だったんだが、
よく見れば犯された後の老婆もいるじゃないか。これには驚いたね。
まぁ計画を狂わすものでもなかったから構わないけどな。
その後はあんたの想像通りさ。
俺はその家に突入。何年ぶりかの女にアヘアヘ言ってる「強姦魔」に引き金を引く。
傷ついた女達にとっちゃ俺は英雄。
服を着せてやって家に送って、美人奥さんにゃ感謝されてベッドに突入。
最高だろう?
うん?明日の予定か?
そうだなぁ、あの傷ついた赤ずきんちゃんを慰めがてら優しく戴くとするかね。
こんな辺鄙な村じゃ、俺だって女に飢えてるんだ。
いかに美味しく召し上がるかってのは、どれだけ頭がいいかって話なんだよ。
許可を貰ってからもう十日以上も経っちゃいました。遅くなってごめんなさい。
なんだか書いてるうちに妙な方向へ進みそうになって、
それの軌道修正をしつつのものなので
よく分からなくなってるかもしれません。
「俺」=猟師
「奴」=狼
ってな感じでした。
猟師が人見知りで気難しい赤頭巾ちゃんのお母さんと結婚したいがために仕組んだ罠、
という見方もいいかもしれませんな。
ミス板もID出るようになったんですねぇ…
乙でしたー。
なるほど、日本昔話以外もいいッスね。
コレで書き込み増えるかな・・・?
男がいた。
貧乏だが働き者で、心の優しい妻を持っていた。
ある日二人は、家にある一番良い服を着て、町へ出かけた。
辺りの活気の良い声に、二人の足取りも自然と軽やかになる。
男は、愚痴ひとつ漏らさずいつも働いてくれる妻に、町で一番綺麗な簪を買ってやろうと目を動かし歩いた。
人ごみの中をはぐれないように繋いでいた手が、いつの間にか離れていたことに気づいたのはいつだったか。
まだ人多い雑踏の中では、探したいものも見つからない。
男は焦った。
元来た道を戻り、臆病で淋しがり屋である妻を探し回った。
町の真ん中を通る大きな橋の上に差し掛かったとき。
ふと気づくと、回りの人間がその足を、その動きを全て止めている。
辺りは静かになり、あんなに騒がしかった町は、夜訪れるような静寂に包まれた。
不安になった男の目を、煌々と輝く光が射した。
思わず目を瞑り、暫くしてから恐る恐る瞼を上げると、
そこには見たこともない服を着て立派な髭を生やした老人がいた。
隣に金の服をまとった女、銀の服をまとった女を連れている。
彼はおもむろに片手を上げ、右に立った女を指した。
「あなたの探している女は、この金の女ですか?」
「…………はい?」
「あなたの探している女は、この金の女ですか?」
「……いえ、あの、おっしゃる意味がよく分からないのですが…」
老人は男の答えを聞き、頷きながら左の女を指した。
「では探している女は、この銀の女ですか?」
「…いやそうではなく、私が探しているのは私の妻なのです」
「……ふむ」
541 :
ボウ ◆BboowHGO5. :04/05/23 22:12 ID:krXgtT/e
老人は満足そうにもう一度頷くと、一歩横にずれた。
後ろには不安げな顔の(動きの止まった)妻がしょんぼりと立っている。
「あなたの探しt」
「お前!」
男は老人の言葉を待たずに、妻に駆け寄った。
すると魔法が解けたように町は一瞬で動きを取り戻し、また騒がしい声に包まれた。
「なんとも正直な若者だ。その女を返してやろう」
この誘拐犯めと男は思ったが、顔には出さずただ、ありがとうございますと頭を下げた。
老人は尚も満足そうに微笑みながら、今度は両隣の女の背中を男の方へと押し出す。
「正直な若者。この女達も持って帰るが良い。」
困りますと言う間もなく、老人は煙となって消えた。
男と妻の元に残されたのは、金の服をまとう女と銀の服をまとう女。
夕刻が迫っている。
続
期待sage
男は二人とも置いて帰りたい気持ちでいっぱいだったが
金の女も銀の女も何処からつれてこられたのか分からない様子だったので、とりあえず連れて帰ることにした。
二人は妻と協力してよく働いた。
食費が増え、寝る場所が少し狭くなったのには参ったが、それでも妻の負担が減ったことに男は安心していた。
一週間経った頃。
銀の女は変わらず働き続けたが、金の女は段々と動きを鈍くしていった。
夜眠らずに月を眺めている。睡眠不足で働く量が減り、彼女の頬はこけていった。
「おじいさん、おばあさん」
ある夜、細い声がして男は目を醒ました。
着飾った金の女が正座をしてこちらをじっと見つめている。
男は妻を揺さぶり起こした。
「おじいさん、おばあさん……長い間本当にお世話になりました。」
「誰がおじいさんおばあさんだって?」
「私は月の生まれです」
「人の話を聞けよお前」
「今宵、帰らなくてはなりません。」
「だから人の話を」
「見ず知らずの私に良くしていただいたこと、決して忘れません。」
女はそのまま手を付いて深々と頭を下げた。
妻は目頭を押さえている。
女は立ち上がり、裸足のまま扉を開けて外へと出て行った。
残された男と妻はその後を追ったが、二人が扉を開けたときにはもう女の影は無く、
ただ、金色の筋が空へ向かって伸びていることだけ確かめることができた。
満月の夜だった。
続
GJ!
ところでこのスレ人いる?
いますよ〜
奇抜な展開ですねw
548 :
桃密室1:04/06/14 00:29 ID:ZviaYrRI
小作農家故の貧相な安普請に付き物の隙間風にも負けず、
水蜜桃の甘美な芳香が部屋に満ちていく。
横で不安そうな貌をして固唾を呑む梅の反対も、
鼻腔をくすぐるエロスの誘惑の前には如何程の意味も持ち得なかった。
最早、尋常ならざる桃の巨大さも、其れが河を下って来た不可解さも、
茂吉にとってはどうでも善い事に過ぎず、懐から取り出した蕨手刀に
巻かれた布を乱暴に投げ捨て、表面を覆う産毛も淫靡な桃の頂点に
その切っ先を押し当てた。
ぬぶり──。
桃は驚くほど素直に茂吉の得物を受け入れて、
噎せ返るような芳香を伴う蜜を溢れさせる。
タナトスに酔う淫婦の痴態を思わせるその滴りを前にして、
茂吉の陰茎は実に三十年振りの完全なる勃起を催した。
エロスとタナトス、浄土と穢土の境界は既に無く、
全ての力学が茂吉の刀を下へ下へと滑らせて、眼前の巨桃は、
ばちゃりという音と共に二つに割れた。
549 :
桃密室2:04/06/14 13:31 ID:aphZg/dW
――ひっ、ひぃぃぃぃぃぃっ!!
突如響いた梅の悲鳴に恍惚の瞬間を破られ、
射精を悟られたのかと我に返った茂吉の視線の先には、
其処に在る筈の梅の姿が無く、海綿体に血流を奪われた脳髄に
小さな混乱を巻き起こした。
「梅――?
そう云って彷徨わせた視線の下端に、何やら奇妙な異物を認め、
茂吉はその視軸を、下へと振る。
変えなくなって久しい畳。
打ち捨てた蕨手刀と布切れ。
じゅくじゅくと甘蜜を滴らせて転がる巨大な水密桃。
色褪せ、汚れに塗れる、見慣れた着物の柄――。
その生命そのものの拡がり中から
――丸々とした玉の様な赤ん坊の姿をした梅が産まれて来た。
否――
桃の中には――
身長一寸にも満たぬ身体に見慣れた貌を歪ませた、梅の屍が入って居た。
視界がぐらぐらと歪み、脚の力がするすると抜け落ちていく。
悲鳴とも歓喜とも付かぬ雄叫びを上げ――茂吉は昏倒した。
>548-549
怖いが面白い…
『亡国のタートル:1』
遥か彼方で灰色の空と融ける鈍色の海から、手元の桶へと眼を移し、
太郎はその日売れ残った魚達を海へと帰した。
魚達の半数は既に事切れ、残りの半数も最早瀕死の様相ではあったが、
縁もゆかりも無い陸地に葬られ、土中の蟲共の餌になるよりは、
生まれ育った海へと帰してやるのが最低限の礼節であろうという考えから
漁師を生業として以来ずっと続けている習慣であった。
海の向こうに揺らめく、みなとみらいの華やかな喧騒とは裏腹に、
ここ橋本町の景色は紛れも無い昭和の残骸そのものだ。
情報誌から抜け出して来た様な若い男女の無垢と無知を同時に湛えた瞳と、
生命の持つ本来的な汚濁を徹底的に排除した清涼と荒涼を同時に湛えた景色。
しかしそのすぐ傍ら、運河一本を隔てた岸辺には色褪せ、朽ち掛けた工場群が
巨大な骸を晒して横たわっている。
近代化の尖兵として世界を破壊して突き進みながら、それでもまだ人が
動物でいられた時代の痕跡達は、岸の向こうに広がる光に満ちた幻影から
はじき出された闇を撒き散らしながら、生きているのか死んでいるのかも
定かではない無為な時間の中にその巨体を委ねていた。
そこに自分自身の姿を重ねた自らの老醜に嫌気が差し、太郎は桶を手にして
逃げる様に護岸を離れ歩き出した。
552 :
名無しのオプ:04/06/15 14:08 ID:g9eqo1L3
『亡国のタートル:1-2』
かつて京浜工業地帯の動脈として大きな役目を果たし続けた高島貨物線。
不況云々以前にとっくに役割を終えた老兵の残骸を超え、竜宮橋に差し掛かる
あたりで、なにやら空気の密度を濃くした様な気配を感じ、自分の脳の中で、
長らく忘れていた筈のセンサーのスイッチが入った音を聞いて、太郎の眉間に
思わず深く長い皺が刻まれていった。
肉と肉が弾ける音。怒号と嬌声。思い出すのも憚られる、かつての自分を
支配していた気配が少しづつ近づいてくる。埋立地に伸びる人工の道には、
横へと逸れる逃げ場所も無い。
諦めて進んだ先に太郎を待っていたのは、自らを制御する理性すら持ちえず、
ただその場の空気に押し流された感情に従って、若い情動を吐き散らす
茶髪にロン毛と鶏ガラの様な体で外見を統一したガキどもと、地べたに蹲り、
その暴力と言う名の嵐が行き過ぎるのを、只管に待っている少年という、
何処までも予定調和的かつ限りなく陳腐な光景であった。
『亡国のタートル1-3』
関わりあった所でろくな事は無い。さっさと無視を決め込んで、
その傍らを通り過ぎようとした太郎が、何の気なしに向けた視線の先に、
蹲る少年の眼を見てしまった瞬間、人生というレール上にいくつか存在する、
引込み線へと繋がる分岐点が切り替わった事に気付く余裕は無かった。
殴られ、蹴られ、引き倒され、荒れ狂う暴力に弄られた筈のその瞳に、
予期した怯えの色は見られず、じっと下を向きアスファルトに注がれた
視線に浮かぶのは、ただ守るべき価値のある大切な何かを胸の中に抱き、
その任務に誇りを持って仕える者だけが持ち得る、強い光そのもの。
自分の中にも確かに存在した。しかし時の流れの中でいつしか削り取られ、
摩滅していった大切な何かをそこに認め、思わず立ち止まってしまった事が、
太郎の行く先を引込み線の向こうへと決定づけた。
『亡国のタートル1-4』
暴力の快楽に酔いしれ、自分自身の発する雄たけびに興奮を倍化させる、
集団心理に操られた人形の一人が太郎を見とめ、激情の矛先を転化させた。
「ナニみてんだコラ!」まだ幼さが残る舌足らずな声色が、無性に癪に触り、
頭の奥で「今なら戻れる」と鳴り響く最後の警告も聞き捨てて、気が付けば
ガキの腹に拳をめり込ませていた自分自身の直情に、誰よりも驚いたのは
他でもない太郎本人であった。
『亡国のタートル1-5』
「その辺で止めとけよ」苦痛に顔を歪ませた小僧の体を支え、ゆっくりと
座らせてやった後に吐いた言葉も、突如登場したお節介な中年おやじに
攻撃の矛先をシフトさせたガキ共の群れには、もはや見当外れも良い所で、
堰を切った様に押し寄せる若さの奔流を前にして、太郎の頭の中に遅すぎる
後悔が充満した。
自分の愚かさにうんざりしながらも、そこに感謝と多少の救いを求めて向けた
視線の先。血べたに伏した少年の瞳に肯定の色は無く、ただ「余計な事を」と
でも言いたげな侮蔑の色だけが篭っていた。
556 :
名無しのオプ:04/06/17 21:25 ID:iNzk7M07
期待age
オモロイ
『亡国のタートル1-6』
相手は四人。
迫り来る一人目の拳を躱しつつその手首を掴み、右手で逆の肩を押さえて体を捻る。
昔取った杵柄で体が自然に動き、見事な腰投げがきまったものの、それもここまで。
五年のブランクを経てすっかり鈍り弛緩に慣れた筋肉は、思った以上に働いてくれず、
次々と襲いかかるガキ共の前に、壁を背にするセオリーすらもままならず、後はひたすら
殴り殴られの泥仕合へと突入していった。
コンビニ弁当と炭酸飲料で育まれた腕だけで、碌に腰も入れず繰り出されるパンチでは、
一発喰らったところで大したダメージにはならないものの、その素早さと手数には敵わず、
形勢は不利になる一方。ひとまず退散と振り返った太郎の視界に飛び込んできたのは、
先程腰投げを喰らわせた小僧の狂気に満ちた眼と、振り降ろされるバットの残像だった。
『亡国のタートル1-7』
手加減すらも知らず振り降ろされた一撃は、脳天への直撃こそ
すんでの所で躱したものの、結局そのまま肩口ヘと炸裂した。
ごりと嫌な音が耳のすぐ側に響き、視界に閃光が瞬間的に弾ける。
遅れて貫いた痛みが頭と身体の指揮系統を狂わせ、自分の迂闊さに
呪詛を吐く暇もないままに、気が付けば太郎もまた、地べたヘと
這いつくばっていた。
『亡国のタートル1-8』
更に狂気を増した一撃が振り下ろされ背中で爆ぜる。その音が合図となり、
他の連中も蹴りの雨を浴びせ始めた。
痛みは熱となって太郎の身体を駆け巡り、擦過した神経に悲鳴を上げさせる。
「これじゃあ亀だな。ドジでノロマな亀だ」朦朧として来た意識の底に、
やけに古いドラマの台詞が重なり、何だかもうどうでも良いという気分が頭を
支配していく中、赤く濁った意識の向こうに、そこだけ明瞭な彩度を残した
ターコイズの色彩が浮かび、太郎の心に別種の痛みを呼び返した。
蒼く瞬く瞳。透き通る様な肌。あれ程に求め合ったのに、二度と触れる事の
出来ぬ場所へと去っていった、美しき白い天女。
「ニェーバ。もうすぐお前の所に…」
昔話………。
竹取物語・桃太郎・浦島太郎は散々やり尽くされた感じだな。
あとは何が残ってるか……。
562 :
名無しのオプ:04/07/16 02:30 ID:eW3pCL/S
今日はじめてこのスレ見つけて一通り読んだんだが、
…すごいわ、このスレ。
アイディアとオリジナリティにあふれてて。
残念ながら自分には文才がないんで創作はできないけど、これからも読ませてもらいます。
現代バージョン「泣いた赤鬼」
手紙部分だけ抜粋
「 こいすみくん しょがいこくのひとたちと なかよく くらしなさい
ぼくは しばらく きみと おわかれ
きみと ぼくが なかよくしていては
しょがいこくのひとたちは おちつかないことでしょう
ながいたび とおいたび けれど
どこにいようと きみを おもっているでしょう。
きみの しあわせを いつも いのっているでしょう。
さようなら げんきでね
どこまでも きみの ともだち ブッツュより 」
キャスト 赤鬼…こいすみ
青鬼…ブッツュ
村の人々…イラフの人々
※実在の出来事・人物とは何の関係もありません
564 :
名無しのオプ:04/07/18 19:23 ID:OPg8zrDM
>>563 GJ!
こういう皮肉の効いたの大好きだよ。
でもブッシュは自分から身をひいたりしないだろ。むしろ「悪くない」で押し通すだろ。
…あ、ブッシュじゃなくてブッツュなのか(笑)
565 :
名無しのオプ:04/08/03 23:42 ID:/HioOGNi
●『兎の秘密 昔むかしミステリー』佐野洋
ミステリーの巨匠が贈る大人のための昔話。「かちかち山」の兎と狸の関係は?
「浦島太郎」の亀はタイムマシーンだった!「花咲爺」で本当の悪者は……。
新解釈で愉しむ異色短編8つを収録。
保守
567 :
名無しのオプ:04/08/31 01:19 ID:oO24chCG
保守あげ
ほしゅー補修
ほしゅ保守
569 :
名無しのオプ:04/09/16 11:45:23 ID:2KTh2Aua
保守あげ
もう保守しないで落としちゃったほうが
よかったりするのかな。
なんか書きたいとは思うんだけど、めぼしい昔話は出ちゃったからなあ。
これまで使われていない話、ある?
海外物は?
眠り姫とか赤ずきんとか
赤頭巾は>534-536であったね。
でも別に既出でもいいんじゃ・・・?
574 :
鶴の恩返し:04/10/22 23:45:39 ID:pJy/7Gg+
鶴「覗くなよ!覗くなよ!絶対に覗くなよ!」
おじいさん「嫌よ嫌よも好きのうち……うっしっし」
海外の童話って、もともと隠喩的なものが多いので、解釈が出尽くしてたりしない?
自分は、日本昔話の方が、このスレでは好み。
海外の童話って、もともと隠喩的なものが多いので、解釈が出尽くしてたりしない?
自分は、日本昔話の方が、このスレでは好み。
>>571 「瓜子姫とあまんじゃく」はどう?
あまんじゃくの設定はミステリ向きだとオモ。
俺は書けないけど。
感覚が安らかに溶け、雑念が取り払われて行く。
徐々に透明度を増していく思考。
しかし余計な思考が流れ去る程に、その片隅には赤く澱んだ
もやが取り残され、逆に像を結び始める。
輪郭が先鋭化される毎に熱を帯びて行くもやは、
その温度の上昇に合わせてゆらゆらと色を変え
最後に碧蒼の炎となって千々に弾け、太郎の胸を焦がしながら
ひとつの思考へと結実した。
(…俺はまた、彼女との約束を破るのか?)
振り降ろされた三度目のバットが追憶の時を砕き、太郎を現実へと引き戻す。
感覚が甦り鋭い痛みが全身を貫くも、それを追い越して脳幹に達したのは、
絶対に死にたくないと言う強い意志と、
絶対にこいつらをぶちのめしてやると言う激しい憎悪であった。
反撃の糸口を掴む為、腹を目掛けて蹴り込まれた足をわざと受け、
それを両手でしっかりと掴む。
そのまま足を身体の下へと巻き込む様に転がると
中年太りの体重をもろに受けた痛みに耐え切れず、ガキは自ら倒れ込んだ。
すかさずそこへ馬乗りになり、横なぎの掌底を顎へと叩き込む。
急激に頭蓋を揺さぶった衝撃で呼び起こした脳震盪が最初の獲物を無力化し、
太郎は思わず「俺もまだまだ現役でいけるじゃないか」と自賛の笑みを漏らした。
おお!お久しぶり
状況の変化を把握し切れていないガキどもの隙を突いて立ち上がり、
ついでに手近な顔に一撃をお見舞いする。
それをもろに喰らったガキの鼻が折れ、鮮血がほとばしる。
その余りにも狙い通りに決まったふたつの展開が増長を生んだ。
そこで切り上げて逃げ出せば良いものを、振り返り身構えた
その脇腹にまたもやバットが直撃し、劣勢が再び太郎の身を捉える。
うずくまり身悶えた首筋を捻り上げ、無理矢理立たされた
視線の先でこちらに向けられた眼には既に知性の光は無く、
その口から漏れる「殺してやる…殺してやる」という、
酷く物騒な言葉が、随分と安っぽい響きを帯びて耳朶を震わせた。
この上なく不愉快な気分が太郎の双眸を自然と歪め、
それが人間たる事すら放棄したかに見える兇人に残された
唯一の感覚を刺激する。
もはや焦点すら定まらぬ瞳をくわと見開き、バットを振り上げたガキが吠えた。
「コロしてやるっていっ……!」
その刹那、唸りを上げて大気が弾け、太郎の視界を赤く染めた。
気配も無く近付いた影が、忍従の底に秘めた殺気を左腕から解き放った瞬間だった。
その衝撃をまともに受けて、ガキの下顎が破裂する。
エネルギー保存の法則が馬鹿正直に働き、
余った力学がマッチ棒の様な身体を宙へと舞わせ、
飛び散る鮮血と、弾け飛ぶ白い歯の尾を曳かせた。
その身体が落ちるよりも早く、驚くべき速さで太郎の背後に移動した殺気は、
鈍い音とともに次なる獲物の股間へと炸裂する。
明らかに訓練された、最も的確に標的を無力化し、
尚かつ最も甚大な苦痛を与える人外の業。
それはまるで波濤の如く弾け合いながら拡がり、
瞬く間に若い愚蒙を併呑すると、正に潮の如く去って行った。
出し抜けに甦る全身の痛みを、凪ぎの如く静まり返る彼誰の僻地が際立たせ、
思わず呻き声をあげた太郎の身体に長い影が掛かる。
それに釣られて引き上げられた太郎の視線の先。
そこに佇んでいたのは勿論、小僧の群れの攻撃に只管堪えていた、
あの少年の姿だった。
「なんだよ、強ぇじゃねぇか」
そう言って投げ掛けた視線を躱し、橙から煤竹色へと彩度を落として行く
アスファルトへと自らの視線を逃がした少年は、未だ発育の途上にある
声帯を震わせ「無理なら最初から手を出すな」と言った。
まともに聞いたなら、随分と失礼な物言いも而立を過ぎた男の図太い感性には
僅かな傷すら付ける事なく弾かれて、代わりに返されたのは
「お前、あんなに強ぇのに何でやり返さなかった?」
と言う、新たな問い掛けのだった。
少年は暫くの沈黙とともに言葉を選んでいたが、やがて一言呟いた。
「…痛みなら、耐えられる」と。
楽しみになってきたぞ。
先長そうだけどがんがれ>作者タン
586 :
変更投票開始@ローカルルールスレ:05/03/03 10:36:42 ID:5IweKj4/
>>170 エンタでこんな感じのコントやってたな
女性差別を批判しつつ話が改変されていく
桃から生まれた桃ヌダルク
お婆さんは自分の意志で桃を切ったの?お爺さんの命令なの?とか
鬼(女性を差別してきた男性の象徴)から宝(女性が奪われていた権力)を奪い返した とか
うろ覚えだし亀レスだし話ぶった切りだしスマソ
587 :
舌切雀:2005/09/21(水) 22:41:06 ID:9zUBvxrU
私は、なんておぞましいことをしてしまったのかしら。あのひとは、悪いのはお前ではないと、
何度もおっしゃって下さったけれど、私はちっともその気に成りません。
自分の中に罪を抱えるというのは、若い頃私が考えていたよりも辛いことだったようです。
他の男の人がどれだけ優しい微笑みをむけてくれても、それすら心苦しくて、
気が狂いそうになるのです。
でも、私にはそれを吐き出すだけの言葉がありません。
それだから、せめてこの文に、私の罪のいっさいを書いてしまうつもりです。
届ける人は、いません。川に流れて海の藻屑となって呉れれば、私の心も、
少しは楽になるかもしれないからです
は、貧しい農家の娘です。
一五に成るときには、度重なる嵐のせいで、もともと飢えていた私の村は、
いよいよどうにもならない状態になってしまい、皆暗い顔をしていて、
村の人々は静かになっていきました。
私の家では、何時も田畑を耕したり町に物を売りに行ったりしていた
働き者のお父ちゃんが、無理が祟ったのかしら、結核を患ってしまいました。
まだ幼い弟たち。肋骨が浮き出る程に酷く痩せてしまって、それでも食べ物が欲しいなど
とは決して言わぬ、可愛い弟たち。お母ちゃんは、お父ちゃんの分まで必死で働こうと
していたけれど、そのうち税も払えなくなり、私の編む草鞋なんかも、何の足しにもなりませんでした。
そんなある日の夜、弟が寝静まると、お母ちゃんは神妙な面もちで、
草鞋を編んでいる私を呼び出しました。
588 :
舌切雀@(訂正):2005/09/21(水) 22:43:24 ID:9zUBvxrU
私は、なんておぞましいことをしてしまったのかしら。あのひとは、悪いのはお前ではないと、何度もおっしゃって下さったけれど、私はちっともその気に成りません。
自分の中に罪を抱えるというのは、若い頃私が考えていたよりも辛いことだったようです。
他の男の人がどれだけ優しい微笑みをむけてくれても、それすら心苦しくて、
気が狂いそうになるのです。
でも、私にはそれを吐き出すだけの言葉がありません。
それだから、せめてこの文に、私の罪のいっさいを書いてしまうつもりです。
届ける人は、いません。川に流れて海の藻屑となって呉れれば、私の心も、
少しは楽になるかもしれないからです。
私は、貧しい農家の娘です。
一五に成るときには、度重なる嵐のせいで、もともと飢えていた私の村は、いよいよどうにもならない状態になってしまい、皆暗い顔をしていて、村の人々は静かになっていきました。
私の家では、何時も田畑を耕したり町に物を売りに行ったりしていた働き者のお父ちゃんが、無理が祟ったのかしら、結核を患ってしまいました。
まだ幼い弟たち。肋骨が浮き出る程に酷く痩せてしまって、それでも食べ物が欲しいなど
とは決して言わぬ、可愛い弟たち。お母ちゃんは、お父ちゃんの分まで必死で働こうと
していたけれど、そのうち税も払えなくなり、私の編む草鞋なんかも、何の足しにもなりませんでした。
そんなある日の夜、弟が寝静まると、お母ちゃんは神妙な面もちで、草鞋を編んでいる私を呼び出しました。
589 :
舌切雀A:2005/09/21(水) 22:46:34 ID:9zUBvxrU
「お前は、置屋へ行くんだよ。」
青白い顔をしたそのひとは、そう言いました。
なんだか別人のように感じられて、その瞬間、確かに私はお母ちゃんに恐怖しました。
それから私は色々なものが込み上げてきて、少し、泣きました。
しかし、あまり動揺はしなかったのです。
私の村ではおなごが遊郭へ売られることは、あまり珍しいことではありませんでしたし、
幼なじみのお雪ちゃんや幸ちゃんも、数年前に居なくなっていました。
ですから、目が腫れる程にはなりませんでした。
三日後に使いの方が来るから、それまでに皆に挨拶をしなさい。
お母ちゃんはそう言って、ぶるぶる震えて、また働きはじめました。
次の日、私は隣村に出かけました。よっちゃんに会いに行くのです。
よっちゃんは浅黒い顔をした、私と同じ農家の息子で、いつも手に豆をつけている、
笑顔の似合う優しい男でした。実を言うと私はこの男を二年の間好いていました。
置屋に行けば、毎日名前も知らぬ男達の良いようにされて過ごすと聞いていました。
せめて、最初の最初だけは、彼にくれてやろうと思って、足を運んだのです。
彼は私が訪ねてきたのを見ると、笑顔をもって迎えてくれました。
それから昨夜のことを話すと、彼しばらく呆けて、そして大声を出して、
わんわん泣きました。改めてこのひとの愚純さが感じられて、とうとう最後まで本当の
用件を言い出せませんでした。よっちゃんは私がでていくとき、また大泣きを
して、きっとお金をためて、俺がお前を買ってやる、と言いました。
それが無理なのは、わかっていました。
590 :
舌切雀B:2005/09/21(水) 22:55:43 ID:9zUBvxrU
三日後、目が細くて色の黒い、無愛想な男が使いとして私の家にやってきました。
村のひとたちは、泣いたりそうでなかったり、色々でした。
母はすっと私に近寄ってきて、赤い袋に入った、
おそらく安い布で作っただろう小さな手縫いのお守りを、懐から取り出しました。
「もしお前が、どうしても…本当にどうしても、
死にたくなったような時には、これを…これを、開けなさい」
母はそう言うと、私の手にそれをぎゅっと握らせました。
お金か手紙、…それとも仏様が入っていらっしゃるのかしら。
訪ねようとすると、その使いの男が私の手をひっぱって、
はやくしろ、と言いました。
「お前、刃物など隠し持っていないだろうな。おかしな事をしたら、これだぞ。」
使いの人は、自分の刀をちらつかせて、
にやりと嫌な笑みを私に向けました。
それから私はその男に連れられて、山を下りていきました。
しばらくして川の近くまで歩いた折り、男は急に足を止めました。
「おい、お前は男としたことがあるか」
不躾な質問に、私は「ない」とだけ答えました。
男はさっきよりも更に嫌な笑みを浮かべると、足下の小石を蹴って、ぽちゃん、と
川に落としました。
591 :
舌切雀C:2005/09/21(水) 23:00:11 ID:9zUBvxrU
「俺は、今まで処女としたことが無え。どうせお前はこれから
男どもの玩具になるだけなんだ。俺が最初だろうが、良いだろう」
男はそう言うと私を木の根に押し倒しました。
私は気が動転して、それでも、あ、そういえば、お金はくれるのかしら。
そのことが気になって仕方がありませんでした。
「ちょっと待ってください、お金は…お金は貰えるんでしょうね」
「ふん、随分と冷静だな。」男はそう答えるだけでした。
着物の帯が解かれ、その男の手にふれると、急に恐怖と怒りが全身をかけめぐりました。
「やめて、やめて下さい!お願いです、やめて!!」
それからは、自分でも、何がおこったのかよく覚えていません。気が付くと、
私は手元にあった大きな石で、その男の頭を殴っていました。
592 :
舌切雀D:2005/09/21(水) 23:15:27 ID:9zUBvxrU
呻き声が数度、聞こえました。
おかしなことをしたら、斬り殺す…男の言葉が頭の中で蘇って、逃げなければならぬ、そう思いました。それからは無我夢中で、山の中を走り続けました。体中が痛くなり、足があがらなくなったら、歩き、それもできなくなったら、這いました。
もう既に見た事も無い場所に来ていました。
意識も朦朧として、私はこのまま死ぬのかしら、そう思っているうちに、
意識が沈むのを感じました。
593 :
舌切雀E:2005/09/21(水) 23:39:34 ID:kazlZYuP
「お、目が覚めたかい?」
50歳くらいのおじさん、いや、おじいさんと呼べば良いのかしら。そんな男の人が
私の顔をのぞき込んでいました。
「ここは、何処ですか?…あなたは…」
私の家よりもずっと良い部屋で、少し染みのついた布団に寝かされていました。
おじいさん―――ここではおじいさんと記しておきます。
皆にそう呼ばれていましたから。――はにっこりと笑って、
「おれが山へ仕事に出掛けたときに、お前さんがそこに倒れていたんじゃ。
とりあえず医者を呼んだんじゃが、大したことはないそうじゃけ。」
と言いました。
それからおじいさんは、私にいろいろ尋ねてきました。
私は臆せず、全部のことを話しました。
この人が、お役人に告げ口をするような人には、どうしても思えなかったからです。
おじいさんは、しばらく慈悲深い顔をすると、ほとぼりがさめるまで、ずっと
おれの家に居っても構わん、とぽつりぽつりと言いました。
594 :
名無しのオプ:2005/09/22(木) 14:20:43 ID:7POp0JEk
久々の新作に期待!
595 :
名無しのオプ:2005/09/23(金) 09:38:16 ID:ioVqeRJ5
面白そうだ。続き待ってるよ。
でも機種依存文字(○囲み数字)はやめたほうがいいぞ。
596 :
舌切雀7:2005/09/26(月) 01:16:40 ID:amDo5bVg
断る理由は、ありませんでした。
今お役人に見つかれば、どんな酷い拷問をされるか分かりませんし、
その後はきっと打ち首か、良くて島流し…。
私が60や70のおばあさんなら、諦めもついたかもしれません。
けれど、私はまだ15です。
これから先、もっとたくさんの綺麗なことや美しいことを経験する権利が、
きっと、有る筈。そのときはそう思いました。
おじいさんの迷惑などには、考えが及ばぬほど、私は若かったのです。
597 :
名無しのオプ:2005/09/26(月) 01:26:22 ID:QRWHXAZB
何この馬鹿は
598 :
名無しのオプ:2005/09/27(火) 12:34:15 ID:7FQaK7Gu
舌切り雀は終わったのか?
新ネタがあるんだが
599 :
名無しのオプ:2005/10/11(火) 23:52:22 ID:ca/T+pJJ
新ネタかもん
600 :
名無しのオプ:2005/10/13(木) 16:28:13 ID:QdJdqnVK
>598プリーズ
601 :
名無しのオプ:2005/10/28(金) 14:51:23 ID:WZhq8Ajw
昨日講義で読んだ中世イスラムのヤクザの任侠に閑する民話なんだけど、
「Aという男が道端に座っていたら、そこを一人の男が走って
通りすぎた。しばらくしてから同じ方向から別の男Bがやってきて
Aに『さっきここを男が通りすぎなかったか?』と聞いた。
もしここで、通ったと言えば密告になり任侠に背くことになる。
しかし通らなかったと言えば嘘になりこれまた任侠に背くことになる。
そこで男は座っていたところから一歩下がって言った。
『自分はずっとここに座っていたが誰も通らなかった』と」
これで終ってるんだけどどうもよくわからないので
どなたか教えてください。
602 :
名無しのオプ:2005/10/28(金) 16:30:52 ID:5JvTGN6T
男 ○ ●
○は男が下がる前に座ってた所
●はAが通った所
男は○の位置は誰も通らなかったと言ったんだと思われ。
603 :
名無しのオプ:2005/10/28(金) 17:10:34 ID:WZhq8Ajw
604 :
名無しのオプ:2005/10/28(金) 17:50:52 ID:nFtwN5pO
でもさ、自分の座っていた位置に関しては嘘をついたことになるじゃん、それ。
『自分はずっとここに座っていたが』
それはいいわけ?変な話。
605 :
名無しのオプ:2005/10/28(金) 22:33:56 ID:gEBgmE3D
>>604 「自分は『ここ』に座っていたが、誰も通らなかった」
といい、「ここ」のところで、自分がそれまで座っていた位置を指し示せばいい。
606 :
名無しのオプ:2005/11/27(日) 16:18:21 ID:SeInofoB
「助けず餓死するにまかせたのは信念でもサディズムゆえでもなかった。」
「死ねば食える。常識だぜ。けどよあんた死んだのは実は蝉でそれをキリギリ
スに偽装しただけといってたろ。そんなことして得があるのか。」
「ウイ。地下の覇権を争った旧敵への意趣返しという動機を隠し、一方で植物
をキリギリスと取り合うアブラムシに密かに恩を売り甘い汁を吸えます。」
「動機がないんで嫌疑の外。カーの犯人だな。オイ本物のキリギリスも」
「ウイウイ。狩人蜂の手にかかったふしがあります。」
「五匹目の子豚はウイーウイーウイーと啼くってか。しかし親戚に殺らせる
とはふてえアマだ。」
607 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 22:05:29 ID:g+TNXRg4
お前らがもしアラジンだったらランプの精に何を望む?
最も有効的な3つの願いを教えてくれ
608 :
名無しのオプ:2006/01/06(金) 22:27:28 ID:2f0Tn+lt
「ありとあらゆる知識、全てを知りたい」
こうすれば残りの2個を最大限有効に活用できる
609 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 19:46:42 ID:sKlnOzGm
>>608 おまえ頭いいな。
でもすべてを知ってしまったら、世の中に絶望を感じて死を願うことになるかも。
610 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 20:19:42 ID:4oyY+zpM
「自分の潜在的な望みがすべてかなうように」
「いつもるんるん気分で満足感を味わえるように(最初のに含まれるかも)」
「最後の一つは様子を見てまた後で」
と頼みます。
611 :
名無しのオプ:2006/01/09(月) 21:14:15 ID:/tc/cio2
その1「ちょっとまってね」「はい、ご主人様」
その2「うーん、すぐには思いつかないから家で考えさせて」「はい、ご主人様」
その3「じゃ、すぐに戻るから、ここで待ってて」「はい、ご主人様」
612 :
608:2006/01/09(月) 21:26:40 ID:CNPGIFsx
>>609 その場合は俺だったら
二つ目でその絶望の元を少しでも緩和できる願いをして
三つ目でランプをこすってから得た記憶を消してもらう
自分が幸せになれるとは限らないけど、まぁ何となく幸せな気分になれるとは思わないか?
偽善っぽいかもしれないけどw
613 :
名無しのオプ:2006/01/10(火) 08:11:33 ID:84hvfu1s
1 「私が必要とした時には何度でも願いをかなえてほしい」
2 「おまえを不老不死にしてほしい」
3 「私以外の願いをおまえはかなえてはいけない」
614 :
名無しのオプ:2006/02/08(水) 18:14:14 ID:MHXZ2/ih
615 :
名無しのオプ:2006/02/09(木) 21:44:23 ID:UXfsxzla
1.神は存在するか教えよ
「神は存在する」ならば
2a.我は救われるか教えよ
「救われる」ならば
3a.正直なところ、"ひぐらしのなく頃に"の真犯人て誰よ?
「救われない」ならば
3c.我を救え
「神は存在しない」ならば
2b.我に世の快楽の全てを与えよ
3b.我を最も安らかな方法で死なせよ
理屈では、これで必勝のはずだけど、2bの時点で安楽死させられたらどうするか。
616 :
名無しのオプ:2006/02/17(金) 01:14:51 ID:7Q/vm6k/
ところで舌切雀と亡国のタートルはどうなったんだ?
結構好きだったんだが
617 :
名無しのオプ:2006/04/12(水) 21:42:17 ID:KG5oVjxA
_▲▼▲▲_
/
./
.|・ ・
.| 〇
----------- ●
. \__________/
618 :
名無しのオプ:2006/04/14(金) 21:24:23 ID:KF+SLno0
昨日裏山で遊んでいたら変な爺さんが生き倒れていたから
おやつに持ってたクッキーあげたらゆっくり起き上がって
「わしは仙人だ。助けてくれたお礼にお前の好きな術を授けてやろう」
って言ったから剣術を習った。でも帰ってその話したら馬鹿だなって
言われた。なぜ?
619 :
名無しのオプ:2006/04/14(金) 23:02:33 ID:6IWy21fX
クッキーあげちゃったから
620 :
名無しのオプ:2006/04/21(金) 02:13:04 ID:pzO+TFIm
「術」違いってことだろ?
剣術とかじゃなしに念動力の術とか習えよ、と
621 :
名無しのオプ:2006/08/17(木) 20:18:00 ID:7KHU5IGK
_▲▼▲▲_
/
./
.|・ ・
.| 〇
----------- ●
. \__________/
622 :
名無しのオプ:2006/08/17(木) 21:22:31 ID:qeqnF1xM
>618
「馬鹿だな」って言った奴が
死ぬほどクッキー好きだったんだろ
623 :
名無しのオプ:2006/09/19(火) 03:02:53 ID:RoSMWoCN
俺なら叙述を習うな
624 :
名無しのオプ:2007/02/20(火) 13:17:00 ID:K7M1ZzjA
625 :
名無しのオプ:2007/03/24(土) 00:34:03 ID:rlOuMpX7
626 :
名無しのオプ:2007/04/21(土) 08:44:08 ID:rFGgqTjP
ちびくろサンボはホモの話の気がするんだけどどうか。
私の脳みそが腐なのもあるけど心理学の目から見ると意味深な描写が多過ぎる。
雨が降っている描写が無いのに傘を持っているサンボに続編に登場する弟をわざわざ木の上に隠すサル、唐突に登場するハンマー。
wikiで一通り見たけどどうも何かがおかしい。
私にはとても怪しく見える・・・。
627 :
名無しのオプ:2007/06/18(月) 22:35:28 ID:tDu4fHkL
鯨の新刊、浦島太郎のなんちゃらを読んだ人いる?
このスレ的なのかしら?
628 :
名無しのオプ:2007/08/23(木) 19:41:37 ID:gaBKBN7V
629 :
名無しのオプ:2007/08/23(木) 19:46:15 ID:DoOj9CT0
>>628 あまりりにキモすぎるのでageさせていただきます・・・
630 :
名無しのオプ:2007/09/06(木) 20:16:16 ID:Rw7PngV8
重複
631 :
名無しのオプ:2007/09/10(月) 00:50:53 ID:9I3q/c/j
外国の童話でもいい?
632 :
名無しのオプ:2007/09/10(月) 01:16:59 ID:eQ8OoDMm
うん
633 :
名無しのオプ:2007/09/10(月) 01:50:21 ID:sI4HUbBu
634 :
名無しのオプ:2007/09/10(月) 02:46:38 ID:iDLIw5kO
鯨といえば
九つの殺人メルヘンも面白かったな
─西暦2***年─
「おまたせッ!」
「やっと出てきたぁ。あんたのクラスの担任、ホームルームおわるの遅すぎ」
「ほんとだよね。なんか、昔の子供向けの話みたいなのを毎日しゃべんの。『伝統を大事にしましょ〜』とかって」
「あ、なんか聞いたことある。変な話ばっからしいね」
「そう。川から流れてきた桃から子供が出たとか、亀に連れ去られたとか、灰を蒔いたら花さいたとか、竹の中に子供がいたとか」
「アハハハ、子供の話ったってあり得なさすぎ」
「昔はそんな本はやったらしいよ」
「うわぁ〜、昔の子供かわいそう」
「あたし、パパにもママにも似てないじゃん、ときどき男子にからかわれるんだよね、『お前、竹から出て来たんじゃねぇ?』とかって。うちの裏に竹藪あるしさ」
「それはないよ」
「アハハ、じゃ、また明日」
「バイバ〜イ」
あたし、あんなこと言ったけど、時たま実はパパとママの子供じゃないかもしれないと思う。別に竹から子供が、とかいう話を信じてる訳じゃない。
あたしが生まれるちょっと前くらいからずっと、月の宇宙基地(実験用とかじゃなくて、一般の人の移住専用)で戦争みたいになっていた。銃撃戦なんか日常茶飯事だったみたい。
それで、小さい子、赤ちゃんなんかがいる人が子供なんか育ててる場合じゃないって事で、こっそり地球に子供置いて来てたんだって。親も一緒に地球に引越せばいいけど、その時は月に住んでたって言ったら凶暴な奴だって思われたから無理だった。
あたしが生まれた頃は、地球では地震が多かったから、あたしくらいの歳の「捨て子」はみんな竹藪とかの、地面が丈夫な所に置いていかれたって。
「捨て子」は、施設に預けられた子も多かったけど、近所の家が実の子供として育てる事もあったから、うちが「近所の家」の可能性がなくはない。
だから、あたしがパパとママの子供じゃないかもって言うのは、本気で思ってるんじゃなくて、条件そろってるな、ってだけのこと。
最近、月の戦争が収まってきたから、置いてった子どもを取り返そうとする親が結構いて、育ての親とよく揉めてるらしいよ。
でも、もしあたしが「捨て子」だったとしても絶対実の親のとこには戻らない。いま、地球ですごく幸せだし、第一、都合よく子供を取り返せると思うような奴とは暮らしたくない。
「おっはよ〜!」
「オハヨー。今朝ヘンな人に声かけられた」
「またスカウト? あんた可愛いからねぇ。よく名刺とかもらってるじゃん。デビューしちゃえば?」
「ん〜、芸能界とかあんま興味ないな。今日のはスカウトじゃなくて、ホント訳わかんないの」
「え、どんな?」
「なんかね、朝、家を出たら裏の竹藪から出て来たのね、そんであたしの名前知ってて声かけてきた。『元気みたいだね』って」
「なにそれ、怖い。どんなオッサン?」
「いや、女の人。白いワンピ着た、割りときれいな。歳はママくらいかな」
なんだろ。新手のスカウト?」
「あんたは何でもスカウトにしすぎだよ」
「だって…ね…」
「…?」(今の間は?)
「あ、チャイム鳴ってる」
「やばい! 次の授業遅れる! じゃあね」
「うん、じゃあね」
家に帰ったら、玄関に知らない人の靴が脱いであった。女物の、結構おしゃれな靴。その靴を見た時、変な気がした。知らない靴の筈なのに、最近どこかで見た気がする。
はじめは先生が抜き打ちで家庭訪問に来たのかと思った(先生の話、全然聞いてないもんなぁ。でも、それはみんな同じか)。
ママがこないだ買ってきた靴かとも思った(でも、ママの趣味とは全然違う。それに、この靴はおろしてからしばらく履いていたみたいだ)。
しばらくその靴を眺めて考えているうちに、だんだん気味が悪くなってきた。どうしてお客さんがうちに来ただけでこんなに怖いんだろう─とにかく、この靴の持ち主がいま自分の家にいると思うと冷や汗が出てきた。
玄関に立ち尽くしていると、なぜ自分がこんなにおびえているか、ふと思い当たった─これは今朝声をかけてきた変な人の靴ではないか─心のどこかでそう思っているみたいだった。
応接間の方を見ると、ドアに嵌まったガラスから明かりが漏れていて、人のいる気配がする。勇気を出して家に上がり、聞き耳を立てた。
ママと女の人が言い争う声が聞こえた。
「ねぇ、聞いてよ、ほんとヘコむんだけどさぁ、昨日変な人に声かけられた話したじゃん? なんかソイツがあたしの実の親だとか言ってうちに押しかけて来たんだよね」
「ふぅん」
「でね、あたしを月に連れ戻すって聞かないの。しまいにはパパとママを誘拐犯呼ばわりして、帰り際には『あなたはこんな家じゃなくて、本当のお父さんとお母さんの所がいいわよね』ってあたしの頭なでたんだよ、ほんと気持ち悪いんだけど」
「そんなに嫌なら芸能界デビューしちゃえば?」
「だからなんでそっちに持ってくかなあ」
「あんたバカ?」
「…?」
「ほら、やっぱ分かってない。そうやって自分の悩みばっかりしゃべるだけしゃべってあたしの悩みなんか聞いてくれた事なんかないよね。
あたしが言わないのが悪い? あたしがしゃべりたい時にあんただけしゃべるからじゃん。
あんたよく『芸能界なんか興味ない』『あたしなんか芸能界じゃパッとしない方』って言ってたよね。じゃあ、スカウトすらされないあたしは何? はっきり言ってイヤミだよ。
それから、男子にからかわれるってよく文句言ってるけど、あんたに気があるからだってわかんない?
あんた、あたし以外に友達いないのはそのせいだよ。ちょっと鈍感なとこもあるけどいいとこあるって思ってたから友達やってたけど、もう我慢できない。
あんたみたいなバカ、芸能界デビューしちゃえ!! それでなかったら月に行っちゃえ!! 何でもいいからあたしの目の前からいなくなって!!」
あの日から一週間、学校には行っていない。
あんなふうに思われてたなんてショックだった。確かにあたしには友達は1人しかいない。でもそれは、なんとなく集まってるだけのメンバーを親友だと勘違いしてる女の子たちが嫌だったから。
パパやママとも口をきいていない。
パパは、成績が伸びない上に不登校か、とか何とかずっとぶつぶつ言ってる。ママは、パパにもあたしにもすごく気を使ってるけど、内心うんざりしてるんじゃないかな。
あたしには居場所がない。家にも、学校にも。
なんだか息苦しくなって窓を開けた。月がきれいだった。なんとなく救われるような気がして─きっと何にもならないけど─あたしは外に出た。
どこに行くというあてもなく、あたりをふらふらと歩いた。何も考えないようにしようとしても色んなことが次々に浮かんでくる。涙が止まらない。
しばらくそうやって歩いていると、後ろから声をかけられた。
振り返るとあの人が─自称・あたしの実の母親が月明かりの中で立っていた。
あら、どうして泣いているの? 話したくないならそれでいいわよ。
この間はごめんなさいね、いきなり押しかけて。いきなり来られても困ったでしょう。あなたともゆっくり話したかったんだけど、あなたの育てのお母さんに追い返されてしまったわ。今日はあなたに直接会えて嬉しいわ。
今日はとてもいい知らせがあるのよ。DNA鑑定の結果、あなたと私が親子だと証明されたの。なぜ私があなたのDNAサンプルを持っているかって?
この間あなたの家に行ったとき、あなたの頭を撫でたのを覚えているかしら? その時に髪の毛を一本もらったわ。勝手にそんな事をしてごめんなさい。でも、事実が明らかになったのは喜ぶべきことよね。
これから一緒に月に帰る相談をしない? 大丈夫、地球での出来事を思い出して寂しくてなる心配はないわ。
催眠ガスで今までの記憶を消すの。このガスは医学的に安全が証明されているし、なんなら、それまで月で暮らしていたという記憶を植え付ける事もできるわ。もちろん地球での記憶を消したくないならそれで構わないわ。
悪い話ではないと思うの。一緒に来てくれるわね?
これでいいんだ。これで本当にいいんだ─あたしは自分にそう言い聞かせた。
あたしは、記憶を消してもらって、この人と月で暮らすことにした。あのあと誰にも何も言わずにこの人についてきたことを全く後ろめたいと思わないでもない。でも、今のことを全部忘れられることは何にも換え難かった。
あたしがずっと黙ってるのをこの人は、催眠ガスの副作用を心配してると思っているらしく、いろいろ話しかけてくる。その気遣いは有り難いけど、あたしは別に副作用なんか心配してない。それどころか、別に死んじゃってもいいとも思ってる。
何を失っても、失う物が自分の命でもいいからとにかく忘れたい記憶─そんな思い出しかないあたしのこれまでの人生って何だったんだろう。そこまで考えてふと思った。本当にいやな思い出しかないのかな…?
医者が入ってきて催眠ガスの準備ができたと言った。専用のマスクをかぶせられ、ガスが流れてくるシューッという音が聞こえてきた。
ガスの音を聞きながら思い出した。あたしの人生、結構いい事もあったということ。たった1人の大切な友達との思い出、家族との思い出、色んな思い出がある。
月に行く前にみんなに謝らなきゃ─だんだんぼやけていく意識の中で、あたしはそんなことを考えていた。
当スレ初カキコm(_ _)m
ケータイで書いたので改行が変かもです
第5章はある漫画のパクリでして…。
使い古された家具屋姫ネタですが、
『竹取物語』のラストの、
「着ると地球での出来事を全て忘れる羽衣」を着せられて家具屋姫が帰っていく
という場面が気になったので書きました
気になっているモノは他にも色々ありまして、
・とおりゃんせの歌の全て
・桃太郎の家来の犬猿雉はなぜ団子1個で買収されて命懸けの戦いに行ってしまったのか
・赤頭巾&7匹の子山羊の狼はなぜ噛まずに飲み込んだのか
・亡国のタートルの続き
・ミッキーマウスマーチの歌詞の「僕らのクラブ」の正体
・マクドナルドのフィレオフィッシュは何の魚なのか
最後の2つはスレチですが。
646 :
名無しのオプ:2007/09/22(土) 01:37:36 ID:jeOBjUsy
そんな羽衣設定あったのか。
このスレ見てると、元ネタの昔話を改めて読み返したくなるね。
647 :
名無しのオプ:2007/10/12(金) 08:34:54 ID:Jay7vMOj
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
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アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
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アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
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アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
アトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ねアトポス死ね
648 :
名無しのオプ:2007/10/12(金) 18:36:46 ID:dq9FDBQX
649 :
名無しのオプ:2007/12/12(水) 09:44:19 ID:wuiHnFH1
あげ
650 :
名無しのオプ:2008/05/02(金) 08:22:32 ID:tU5pz17+
age
651 :
名無しのオプ:2008/05/11(日) 14:43:33 ID:bk+9Skic
桃太郎最終話 希望を胸に 鬼を退治する時…!
桃太郎「チクショオオオオ!くらえ黄鬼!新必殺 犬・猿・雉攻撃!」
黄 鬼「さあ来い桃太郎オオ!実はオレは一回刺されただけで死ぬぞオオ!」
(ザン)
黄 鬼「グアアアア!こ この鬼ヶ島四天王の黄鬼が…こんな小僧に…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
青 鬼「黄鬼がやられたようだな…」
赤 鬼「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
黒 鬼「人間ごときに負けるとは鬼族の面汚しよ…」
桃太郎「くらええええ!」
(ズサ)
3人「グアアアアアアア」
桃太郎「やった…ついに四天王を倒したぞ…これで大鬼のいる最後の部屋の扉が開かれる!!」
大 鬼「よく来たなケモノマスター桃太郎…待っていたぞ…」
(ギイイイイイイ)
桃太郎「こ…ここが最後の部屋だったのか…!感じる…大鬼の怪力を…」
大 鬼「桃太郎よ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『3匹のお供の力』が必要だと思っているようだが…別にお前一人でも倒せる」
桃太郎「な 何だって!?」
大 鬼「そして犬・猿・雉は痩せてきたので、最寄りの村へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
桃太郎「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある このオレに生き別れた本当の両親がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
大 鬼「そうか・・・」
桃太郎「ウオオオいくぞオオオ!」
大 鬼「さあ来い桃太郎!」
桃太郎の勇気が日本を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!
652 :
名無しのオブ:2008/09/30(火) 18:18:16 ID:udDfJibz
↑よくわからないです
653 :
名無しのオプ:2008/09/30(火) 20:25:23 ID:1GeD/shh
654 :
名無しのオプ:2008/10/10(金) 02:48:13 ID:G/ZzdJwx
赤ずきんの矛盾点を衝いた海外の短編があったんだけど
タイトル忘れちゃった……
論創か河出かあの辺の短編集だと思ってたんだがググっても見つからない
655 :
名無しのオプ:2009/05/02(土) 15:13:29 ID:vqH84YMb
>>654 半年以上前のレスだが、
それは論創海外ミステリの「シャーロック・ホームズの栄冠」所収の
「おばけオオカミ事件」(アントニー・バウチャー)だな
質問ならageれば良かったのに
656 :
名無しのオプ:2009/05/02(土) 18:45:09 ID:x3xcqErD
>>648 大変亀で申し訳ないが御伽草子と竹取物語は全く違う書物な。原典当たってないけどたしかその羽衣あったよ
657 :
名無しのオプ:2009/06/23(火) 18:48:41 ID:bnwJIzQr
658 :
名無しのオプ:2009/06/23(火) 21:17:56 ID:s1uqisKs
>>655 654じゃないけど興味出た
それ面白い?
659 :
名無しのオプ:2009/07/05(日) 11:26:13 ID:pS0RCE2i
いじわる夫婦は互いのどこが良くて結婚したのか?という難題について
君たちは絵本・アニメで「花阪爺さん」を見たとき、
あの心身ともに小汚い夫婦はいかに結婚したのかという疑問をもたなかっただろうか?
この問題について、多くの民俗学者が議論を起こしていった結果、現在二つの説が主流となっている
第一説「親の決めた配偶者説」
当時は恋愛結婚は禁止だった、という根拠を基に提唱された仮説である。
一見すると妥当に思われるだろうが、その結婚した二人が両者とも性根が腐っているという”偶然”に疑問が残る
第2説「類は友を呼ぶ説」
論理性に欠ける。
これを踏まえ、私は新たな説を提唱したい。それも
新説「最も効果的な嫌がらせを互いが考えた挙句、結婚してしまった説」
生まれもっての性悪どおし、知り合ってからというもの意地悪をやり合う関係だったというのは
想像に難しくないところである。ならば、それからエスカレートしていき、憎悪を膨らませた挙句に
最も効果的な嫌がらせを考えるという思考は妥当ではなかろうか?
(もちろん小賢しい性格をしているため、法に触れることは決して起こさない)
この説について、そこで疑問なのは何故結婚なのかということだ?
考えてみても欲しい。二人は性悪である。利害がぶつかり合った結果、泥沼の離婚劇が起こること必至
ましてや小汚い夫婦である。美人は三日で飽きるというが、ブスは三日で怒るは常識。
罵詈雑言、騙し騙され、DV、食事に毒。これらが繰り広げられるや敵が身内にいるも同然。
そのような環境に身を置きたがる人間はいないだろう。恐ろしいだろう。
二人が考え抜いた挙句に結婚したと考えるのは極自然であろう。
660 :
名無しのオプ:2009/07/07(火) 05:40:56 ID:HL6z/rei
>>658 まあそう長くもないし読んでみるといいよ
なるほどと思うかも
661 :
名無しのオプ:2009/07/07(火) 08:50:19 ID:V17seOBm
四天王弱杉。
なにしてんのぉ?
662 :
名無しのオプ:2009/10/28(水) 04:09:45 ID:mvquKlb1
>>661 おまえさんごときが四天王何を知ってんの。
663 :
名無しのオプ:
651>>の元ネタみんなわかっててボケてるんですよね?