時期にあわせなくても良いんじゃないか?
この一連の流れが終わってから節分やバレンタインやってもよくね?
>>745に一票投じてみるテスト。
しかし議論してる間に肝心のこのスレが埋まってしまいかねない諸刃の剣。素人(以下略
まあどっちにしろ、同時進行でやるしかないと思われ。
同時進行するには解決編のクライマックスと
混ざるってのがネックですな。
同時進行か新スレ(別スレ)立てるに一票。
理由は……そのほうがたくさんネタ読めて楽しいもん
「メフィスト学園・課外活動です!」かな?
とはいっても課外活動以外のネタはなかったりするが……
専門学校板にたてるとか(w
次スレはともかく新たな別スレはやめた方が良いと思う。流れがかぶるのって今だけだろ。
「バレンタインネタを書き込もう!」と思った最初の職人が
こっちのスレに書き込めば同時進行になるし、
次スレ立てて書き込めば続けてそちらへ書き込んで行けば良いし、
結局誰も書き込まなければ雪山の片がつくまで保留ってことになる。
やはりここは職人次第だろう。
前にも誰かが言っていたけど、こういう議論はレスが勿体ない。(オレモナー)
バレンタイン・デイの前日。
メフィスト学園の近隣に住む、女子高生たちの会話。
「京極先生ってチョコよりも、おはぎとかの方が喜びそうだよね」
「あはは、いいね。それ採用。がんばれ」
「あ、冗談なのに」
「わかってるって」
「清涼院先輩には、開けても開けても箱っていうのはどうかしら」
「それは、クロケン先輩だね」
「蘇部は、考えるまでもなくとんかつだ。とんかつ」
「積木先輩は本命チョコを送らないといけないわね」
「――!? 本気?」
「ち、ちがうわ。口が勝手に……。ふう、積木先輩、勝手にワタクシを動かしたわね」
「キャラ立ちしてから、やり放題だ。次は、石崎。あたしは義理」
「義理」
「ワタクシも同じです」
「やっぱ、そうなるか。森は?」
「なんでも送れば喜ぶ人だと思うから、考えなくてもいいんじゃないかな」
「お返しはしてくれるでしょうけど、三倍返しの反対だと思いますが」
「でも、お返ししてくれるだけでも私はうれしい」
「これだからミーハーは」
「乾先輩にはどうしましょう」
「名前のせいで、女性と勘違いされているんじゃないかなぁ」
「うわ、最低候補の筆頭だ。んじゃ次は、新堂さん。あたしはお返しが期待できると思うな」
「貰ったら怖いですけど、送るならばきちんとしてくれそうです」
「実は、純愛趣向だったからね」
「好きですって面と向かっていったらテレそう。かわいー! 本命は新堂さんに決定!」
「うわ、珍しい」
「そういう、あんたは誰に本命をあげるのよ」
「――へ? なななな、なんで訊くかな」
「ちなみにワタシクは、浅暮先輩です。ウイスキーボンボンはすでに購入してあります」
「渋いなー。おじさん趣味」
「はい」
「石黒も年食っているのに、無視ですか」
「なにあげてよいのやら。ネタが思いつきません」
「同じくらい津山も難しいね。津村か。んで、あんたは誰に送るのよ」
「……笑わない?」
「数学者?」
「もう。言わないよ」
「あはは、ごめんごめん。でも、あげる人想像つくなー。ユヤタンでしょ」
「――!! なななな、なんでわかったのっ!」
「女のカンってやつかしら。でも、学校留年しそうだしなー。それでもいいの?」
「うん」
「Feel For Love。まずは彼の愛を探してあげないと」
「伝説の木の下にでも呼び出して、あげなさいってアドバイスしておくわ」
「あう。酷い扱いだ。んじゃ、気を取り戻して、殊能先輩は?」
「むしろ頂戴ってせがみたい」
「ワタシクは交換してもらいます」
「ただであげようよ。つぎは、浦賀先輩」
「んーノリリンくらい悩むな。あたしの肉を食べてもいいよ。っていうは駄目?」
「いやな告白。肉って、あんた」
「それでは、氷川先輩はどうでしょう」
「女子高生なんでしょ。だからあげない」
「中島先輩は?」
「北山先輩、霧舎先輩、高田先輩、生垣先輩と一緒に五円チョコあげますわ」
「あたしも同意。あとは、古処さんと舞城さん、いーちゃんかー」
「なんか、本命が他にもいそうだよね」
「そうですね。彼らがモテないわけがありません。パスしましょうか」
「これで終わりだ。んじゃ、明日。がんばろうねー」
「ばいばーい」「さようならー」
「あ、古泉さんを忘れていた――まっ、受け取らないから。問題ないか」
そうつぶやいて去っていく女子高生を、一人の男が眺めていた。
そして、しばらくの間、その場に立ちすくんでいると、いつも楽しそうな石崎が彼に近づいてきた。
「おーい、そこでなに突っ立ってるんだ?」
「……い、石崎さーん」
「お、お前、泣いているのか? なんだよ、おい、どうしたんだよ」
「ぼ、僕はそんなに……そんなに目立たないですかー!」
「…………」
男が泣き止むまで時間がかかりそうだった。
ワラタ
高里がどう動くかな。
藁た。癒されたよ(w
バレンタインや節分のネタで議論してるけど、
前々から思ってたが、漫画とかで良くある季節モノ・ショートショートの形式で良いんじゃないかな。
そういうのには「オイオイ、本編ではお前ら今は遠いところにいるはずだろっ」というツッコミを入れるのは野暮ってもんで。
長いため息をついて一口酒をすする。
法月「さて。」
視線をあげず、法月は話をはじめる。
黒田、積木、古処はこっそり視線を合わす。
生垣「(小声で)ワ?」
黒田「(小声で)…法月先生の“さて”は長いんだよ」
法月「いや、今日は授業じゃないからね。時間もなさそうだし、簡単にすすめよう。ぼけ役もツッコミ役もいないし。
まず、メタ・フィクションって何かっていうことを理解してもらわなければいけない。要は、読者に今読んでいるのが
虚構だということを明かしながら書いていく小説、虚構であることを前提として話が進められる小説なんだけど…」
生垣「シャドウ・オブ・ヴァンパイア! メタ映画っていうのもあるますからね」
黒田「バラエティ番組もそうか…」
古処「演習のことであるな」
積木「あー、なんとなくわかる」
法月「…これに対して、メタレベルというのは、英語圏の哲学でよく使われる用語で、
対象レベルを語る一段上のレベルのこと」
生垣「監督か」
黒田「つんくか…」
古処「内閣総理大臣である」
積木「あー、なんとなくわかる」
法月「…そういったメタという概念が、ミステリでは重要なことはわかるかな。つまり、謎の設定や推理の過程において、
虚構内部の完結した世界の事象なのか、そうではない可能性を考慮しなければいけないか、それによって、
大きく作品世界の因果関係が変わってくる。通常は考えられないトリックを使うために虚構を“開く”場合もあるし、
逆に“閉じている”と宣言するために虚構の外にいる人間が必要になってくることもある。
ただし、ある程度論理性を保持しないと、作品自体が壊れてしまうから、難しいわけだ」
生垣「ホーリーマウンテン! いや、ブレアウィッチ!」
黒田「加護ちゃんがつんく批判をしたらやばいけどネタで笑いとれたらオッケーみたいな…」
古処「自衛隊は常にそのような力関係のなかにあることは重々承知している」
積木「あー、なんとなくわかる」
積木「みんなすごいじゃん。おれは感覚として掴んでるけど…授業でこんな話ついてこれるのって
委員長と氷川と殊能くらいだよ」
法月「そこなんだよ」
4人の目が法月に注がれる。
法月「“この”事件は君たちの事件なんだよ。こたつ組に対する、山荘の事件の語り部が積木くんだよね。
本来、コタツ組が謎解きをしなければいけない…ところを、積木くんがネタバレしてしまった。
でも、それで終わりなのか? だからこそ君たちはこの事件の真相に気づかなければならなかったんだ。
ここで殊能くんの推理を吟味してみよう。笠井先生は何を企んでいるのか。
ぼくはどうしても納得できないんだ。 先生は脱格を認めたくないかもしれないけど、
そのために自分が黒幕になって殺人を試みたり、ましてそれを仕組みながらなりゆきに任せるなんてことは
考えられない。別に先生同士だから肩をもつわけじゃなくて、彼は常に特権的なものを憎み、
その一方でテロルのありかたを厳しく自分にも課している人だからね。テロルという言葉は、
佐藤くんが使いだす前は、笠井先生の専売特許みたいなものだった。先生が、何かを仕掛けるなら、
正面から突破すると思う。殺すなら個人として殺すだろう。そして、やけに口数が少ない。
いつもの笠井先生なら、激しく論駁し逆にオルグするはずだよ。メフィスト学園をなくすなら、
Aの中にいる人やDの中にいる人を排除するだろう。あるいは、いくら御しにくいからと言って、
清涼院くんや浦賀くんや西尾くんをテロルの対象から外すことがあるだろうか?
本格を支えようとしている氷川くんや石崎くん、本格・脱格とは無縁の津村くんや日明さんや
石黒くんをまきぞえにするだろうか? 笠井先生らしくない。中途半端なんだ。
発端はクリスマスのプレゼント交換で笠井先生が用意した山荘へのペアチケットが、高里さんの手に渡ったことだ。
ただし、学園の教師の山荘に、高里さんと霧舎くんの男女二人でいくわけにも行かないだろう。
面白み半減てとこか。高里さんと日明さんていう可能性もあるけど、その組み合わせと笠井先生って言うのも
ちょっと妙だ。必然的に大人数の合宿になる。
清涼院くんは予想できない。西尾くんは、清涼院くんや竹ちゃんがその気になるか嫌がるかによってで
しか決めれないだろうから、やっぱり予想できない。浦賀くんも予想できないね。彼らは別にしておこう。
チケットが届いたのは霧舎くん、蘇部くん、石崎くん、西尾くん、浅暮くん、日明さん。これだけ送れば、
何がどうあっても、殊能くんや舞城くんも来るし、氷川くんもくる。キャラを立てるチャンスだから
乾くんや秋月くんもくるだろう。
山荘には、チケットがあろうがなかろうが集まる奴は集まる。高田くんと石黒くんは、
山荘に呼ばなくても学園にはこないで、出かけているはずだし、佐藤くんも部屋から出てこないと予想できる。
浅暮くんと日明さんはチケットがなければ、無理してはいかない可能性もあった…けれども、チケットは届いた。
山荘に集まる人の中で、どうしても外せないのは、殊能くんだけ。石崎くんと氷川くんは、
ぼくの授業でも成績はいいほうだけど、虚構の外に出るタイプじゃない。むしろ枠をしっかり作るために、
メタに関する知識を蓄えているって感じだよね。だからこの構造のなかで歪みがあることに気付くとしたら
殊能くんだけだ。
ポイントは、山荘に誰が集まるか、ではなくて、学園に誰が集まるか、だったんだ。つまり、森くんと、君たち4人。
選ばれたのはこっちなんだよ。
…いや、今ぼくたちが得ている情報だけでは、山荘で何が起こっているのか、何がこれから起きるのか、
全体像はわからない。ただ、この歪みをだれかが指摘しておかないと、事件は誤った方向に進んでしまう可能性がある。
さあ、君たちで考えてみてほしい。もう一つ補助線を引くなら、笠井先生が憎んでいたのは“特権的な存在”だ」
黒田「――娘。を操っているつんくも操られてる、てことですか」
法月「近いな」
生垣「ゴダールだ! 監督もまた登場人物たり得る、そういうことではないですか?」
法月「近付いてきてるよ」
古処「…二人が何を言っているのかわからないが、上官は下士官にとっては絶対的存在に見えるけれど、
全体を眺めればその階級の人間は複数いる、というようなことであろうか」
法月「そう、あとは今回の事件に当てはめるだけだ」
積木「天啓!」
古処「どうした、何かひらめいたのか?」
積木「違うよ。ぼくには山荘の状況がわかった。きみたちも一緒にきてたじゃないか。殊能くんもぼくと通信した。
清涼院くんにいたっては、実体ごと行き来してた。ぼくたちにできるなら、笠井先生にも…」
法月は太田に近付いていく。
法月「これでどうですか?」
泥酔していたはずの太田が体を起こす。
太田(笠井)「『ようやくたどりついたか。』」
笑みを浮かべてこたつに入り宴に加わる。空いている器に自分で酒を注ぎ、一息に呷る。
積木「口数が少なかったのは、学園の動向を見にきていたんですね」
太田(笠井)「『ああ。森はわかっても全部は説明しないだろう。お前ら4人がある程度気付き、
森に説明させるという展開しかないと思っての人選なんだよ。森が逃げることも予想してはいたが、
ちょっとだけ期待していたんだがな。やっぱりフヌケだったか。法月先生が帰ってくる日とちょうど重なっていたから、
森がいなくてもお得意の課外授業をやらかしてくれるとは思っていたから、まあ予想ドウリだ。
積木ももう少し理論を学ばないと、そろそろ授業についていけなくなるぞ』」
法月「ま、今日はいいじゃないですか。森くんは…そこに踏み込むことをあえて避けているんでしょうね。
むしろ構造として使用するほうを選んでいる。昔の京極先生に似ているかもしれませんね」
太田(笠井)「『綾辻先生や法月先生、それに積木くんみたいに行き詰まるのを見ているから、かもな。
それもどうかと思うがな。向こうでも、一番期待していた殊能がぐずぐずしてるし、氷川もどうだか。
ま、殊能がどういう結論を述べようが、本人も言ってる通り机上の空論だから最後まで言わせることにするつもりだ。
部屋に戻り損ねたけど、よく喋ってくれているおかげでときどきこっちの様子を窺うことくらいはできる』」
法月「氷川くんはわかってても言わないですよ。彼は境界を意識してはいるけど、外には出ないでしょう。」
・・・!!??
悪い、正直メタな展開についていけない・・・首脳の某作品を読んだ時のような感じだ。
早く続きプリーズ!
積木「ちょっと待って下さい」
教師同士の話に割り込む。積木にはめずらしい積極的な行動だ。
積木「じゃあ、笠井先生は、犯人を知っているってことですか?」
太田(笠井)「『どの犯人だ? お前が誰の名前を口にしたかは知っているよ。しかし、
山荘のことを学園に伝える“作者”としての積木は既に消えている。
小文字の積木が思い込んでいた犯人というだけに過ぎんよ。同じく、笠井もここでは小文字の笠井だ。
ある程度までは見えているが、真相は…どうかな。まだ確定的ではない』」
法月「笠井先生でもまだわからないんですか?」
太田(笠井)「『ああ。確かに笠井が仕組んだ部分もあるし、佐藤が山荘にきたなんて展開にしても考慮のうちだ。
山荘の生徒たちにはまだ隠している部分もあるが、どうも殊能はそっちには気付いているみたいだ。
ただ…おれと関係ないところで誰かが別の企てをしているような気配があってな。だから長居はできん。
そろそろ集中して考えるよ。説明が必要なら法月先生に聞いてくれ。新学期がんばれよ。じゃあ』」
太田は再び倒れ込んだ。
「ふう…」
緊張が途切れ、全員が息をもらす。
黒田「結局…事件には何の関係もないんですよね」
法月「ああ。そもそも山荘の事件は合理的な解決がもたらされているからね。ここでは物語の構造を整えたに過ぎない。
あとは動機かな。笠井先生はたぶん、ちょっとしたテストのつもりだったんだよ。森くんと殊能くん、
そして君たち4人に対するね。他に質問がなければ、ぼくもそろそろ行くよ」
積木「あとは…自分たちで考えます」
法月「それがいいだろうね。わからなかったら新学期がはじまってから職員室へおいで。
森くんもそろそろ戻ってくるだろうし」
玄関口へ法月は歩を進める。ちょうど、扉が開き、森と竹が入ってきた。
森「先生、お帰りですか」
あまりのタイミングの良さに法月は苦笑して答える。
法月「ああ。清涼院くん達はいたかい?」
竹「いないんだよ。心配はしないけど、まったくこまったもんなんだよ。じゃあ、先生ばいびー」
法月は、外に出た。
正直、ウンザリな展開だぜ。ガッデム
……えっと、よくわかんないけど、これだけ延々と盛り上がった山荘編の解答編のクライマックスは、書かれる前に既に笠井本人によって、取るに足りない茶番劇にすぎないって宣告されてるってことだよね。
それって幾らなんでも、あんまりなんじゃない?
オーケイ、オーケイ。
ほうか。それやったら俺らはいったい何やったんや?
操り人形?違うやろ。俺らは俺らの意思で行動しとるんやで。
後付けで論理的に説明しとるつもりか?
整合性が取れたらええのか?けどな俺らかてあほやないねど。
これだけのメンツが揃ってて誰かの思うがままに操られることなんか
ありえんやろ。
ましてや……
笠井が仕組んだのは、山荘組とこたつ組の振り分けと
山荘で殊能が言う「笠井先生の仕組んだ筋書き」
>>719 までってことじゃないか?
「隠している部分」が、京極らしき人物登場以降の本筋の流れで、
その後何が起こっても
「真相は…どうかな。まだ確定的ではない」「おれと関係ないところで誰かが別の企てをしている」
ってことで逃げれると思うが。
「事件には何の関係もないんですよね」ってわざわざ最後に書いてるんだし。
違ったらすまん
>>766
だいたい、待つことは性にあわんのやさかい自由に喋らせろや。
レスがもったいないてなんやそら?
なんか勘違いしとるんやないか?
ここは掲示板やろが。書き込んでなんぼ。
それを解決編の最中やからいうてずっと待っとるだけか。
ハイハイわかりました。アンタはそうしとれや。
けどそれを他人に強いる権利はないやろ。
自分の言いたいことだけ言うたらこんな議論はレスがもったいない、ですか?
そうですか?そら自分は満足やろ。
それに対する他人の反論は第三者からしたらウザいだけやもんな。
反論した方が悪者や。たしかに正論、お見事お見事。
772 :
名無しのオプ:03/02/14 09:41
バレンタインディ当日。
石崎「チョコの数は多いけど義理ばっかだなー。そのくせ、ホワイトディのお返しを期待されているんだからたまらないよ」
それでも笑みを絶やさず、チョコの入った袋を抱えながら校内を歩いていた。
職員室の前に着いたとき、一人の女生徒が法月先生にチョコをあげる場面に遭遇する。
しかし、なぜか法月先生の表情は硬い。
石崎は軽く口笛を吹き、聞き耳を立てた。
女生徒「法月先生。右手には本命チョコ。左手には義理チョコがあります。どっちにしますか?」
法月「……本命ってことは、好きだってことだよね」
女生徒「もち、ラブってことです」
法月「……義理ってことは、好きだってことだよね」
女生徒「一応――ホント一応ですけどね。去年新刊が出したことですし、その祝いです」
法月「……それを僕が決めるの?」
女生徒「はい、どっちにしますか?」
法月「……あーちょっと時間をいいかい。タケマルの餌の時間なんだ」
女生徒「その間にしっかり悩んでくださいね」
石崎「どうしてどうして」
法月先生が、その場から逃げるように立ち去ったの確認すると、女生徒は手を叩いて喜んでいた。
石崎は、女子生徒に近づいていき、その肩を叩く。すると女生徒は氷のように固まった。
石崎「北山だけの設定だと思っていたよ」
にやりと石崎は笑った。
石崎「ノリリン先生を悩ませて、自分の作品の発売日とかぶらせないようにする魂胆なのかな? 氷川くん」
氷川「……ち、違いますよ。ここだけの話ですが、実は本当の女子高生なんです」
石崎「まーいいけどね。何歳になっても、女子大生の作家はいるし」
氷川「……はぁ。僕のギャグはわかりにくいんですね」
石崎「おや、噂をしたらあそこに北山がいるわ。しかも女装をしてる。よし、捕まえよう」
773 :
名無しのオプ:03/02/14 09:41
石崎「しかし、なんだな」
女装をしている氷川・北山を見つめて、石崎は苦笑いを浮かべた。
石崎「女にもてないからって、それはないんじゃないの」
すると、二人は顔をあわせて、ため息をついた。
北山「石崎さん、あなたはなにもわかっていませんね」
石崎「――? どういうことよ」
氷川「今日は……ああ、いいところに御大が」
清涼院「リューーーーーーーーーーーースイ」
石崎「な、な、な、なにがなんなんだ!」
石崎はその姿を見て、おもわず叫んだ。
清涼院も女装をして空を颯爽と飛んでいるではないか。
北山「つまり、そういうことですよ」
氷川「はじめからおかしいって気づかないと。石崎さん。あなたが女子からチョコを義理すらもらえるわけがないでしょ」
北山「なんといっても嫌われていますしね。DNAレベルで」
石崎「だからって、こんなオチありか? 俺のガラスのハートは粉々だよ」
氷川「防弾ガラスでしょ」
北山「ま、それはそれで。石崎さんもセーラー服に着替えましょうよ」
石崎「ちょ、ちょ、ちょっと待て。それはいくらなんでも」
浅暮「おや、石崎君。君はまだかつらをつけていないのかい?」
石崎「うわー。見たくないものを見てしまったー」
古泉「アッラーアッラー」
男一匹、古処である。
今朝はいやな夢を見てしまった。
しかし、まだよかったのかもしれないな。
このあと、森くんや新堂くん、蘇部くんを見てしまったら私の精神はずたぼろになっていたころだろう。
ま、そんなことはいいか。
いぶし銀の私は、いつでもチョコレートを募集している。
ギブミーチョコレート。それでは、ヨロスク。
別にここまで話を複雑化させなくても……なんだか、なあ
>>775 まあ、「物語の構造を整えただけ」ってことだし、メタなのはここまでっしょ。
今日はバレンタインデー編を楽しみましょう。
>>770 でも山荘編の事件がどういう解決になろうが、所詮は笠井による“ちょっとしたテスト”でしかないんでしょ?
書かれた後引っくり返すならともかく、書かれる前からそれはどうよって話。
「大量殺人計画」ってことで驚愕の解決編のはずだったのにね。
「ちょっとしたテスト」だもんね。
僕らにできることなら先生方にも……
ってなんや。メフィスト学園の主役はあくまでも生徒なんじゃ!
先生連中なんかは脇役にすぎんのやで。
もちろん脇役を軽んじるつもりはないんやけど
助演男優賞の対象にはならんでええのやさけ。
ていうか、法月の推理ってとこで止めとけばいいものを、わざわざ笠井を連れてきて確定させてるしね……
最初、法月の推理編を「何だこれ」と思って読んでたが、考えてみたら解釈のしようがあるな。
解決編の職人さん、大変だが頑張ってくださいー
竹 「ねーいーちゃん。なんか、外野がうるさいよ」
西尾「それはね、チョコレートを貰えないことを僻んでいるだよ」
竹 「うわー傑作だ」
西尾「戯言だよ。そういって予防線をはらないと、あとあと困るからざ・れ・ご・と。わかった?」
竹 「うにー」
西尾「でも、職人さんよりも読者が増えちゃったって感じだよね」
竹 「んーそれは喜ばしいこどなんだけどねー」
西尾「意見や感想をいうのをヤメレ、っていうわけじゃないけど、多いとさすがになえるよ」
竹 「それは戯言?」
西尾「うん、戯言。便利でしょ、この言葉」
竹 「うにー。でも結局、終わらないと文句をいうなっていいたいね」
西尾「袋いっぱいの本命チョコレート。でも本当は、まだ渡す前みたいな」
竹 「職人さんたちに幸せがおとずれろーぎぶみーちょこれーとー」
西尾「えーと、僕にチョコをくれないのかな」
竹 「戯言だね」
竹ちゃんはいつから人間失格に(w
竹ちゃんすっかり馴染んで…
>>778 先に書かれてるから本編のほうでより効果的に使えるという気も。
解釈の幅はけっこう作れそうな書き方をしているように読める。
個人的には笠井の動機はのりりんのほうが納得できるので擁護してみますた。
自作自演、か。
蘇部「ねえねえ、ぼくこんなの作ったよ。殊能くん喜んでくれるかなあ」
頬を上気させて蘇部が持ってきたそれは、トンカツチョコだった。
いや、チョコトンカツと呼ぶべきだろうか。ともかくそんなようなものである。
生垣「ワオ! 僕の知らない間に日本の食文化は変わったんだね」
浦賀「肉……肉に余計なものが……」
高田「豚肉と豚肉の間に板チョコを挟んで揚げたのか。胃薬が必要だね」
古処「男たるもの一生懸命であればよいというものではない。材料を無駄にするな」
笠井「お前は本当にゴミしか作れんのだな。まさに殊能の胃袋に対するテロ行為だ」
新堂「お前本当に殊脳のこと好きなんかい。こりゃ悪質な嫌がらせだぞ」
古泉「あるいは試練……そして修行……アッラーアッラーアッラー」
中島「もしくは罰ゲームだな。無自覚にしろ、恐ろしい」
森 「大目に見ましょうよ。トンカツにしかアイデンティティを見出せないのだから(笑)」
秋月「トンカツにしか? 目立てるアイテムが一つでもあれば充分だよね……うふふ」
氷川「まあまあ。被害に遭うのは殊能君だけなんだからいいじゃないですか」
石崎「そうだそうだ。みんなチョコが羨ましいからって僻んじゃだめだぞ」
乾 「羨ましいのはお前だけだっ」
北山「石崎さん、そんなに欲しいなら僕が女装してチョコを差し上げますよ」
高里「きゃあっ! バレンタインデーに新たな恋の予感ね。告白のチャンスよ★」
霧舎「ふう……(ハニーにチョコを貰ったとき、僕はどうすればいいんだろう)」
浅暮「俺は酒入りのチョコしか興味ないね」
黒田「僕はモー娘。からのチョコしか興味ないな」
佐藤「……妹からのチョコ……萌えだよね……」
チョコとんかつって美味しいらしいけど?
miffu.hp.infoseek.co.jp/chocoton.htm
みんなにやいのやいのと騒がれて、さすがに蘇部は落ち込んだ。
蘇部「やっぱり迷惑なのかなあ」
日明「乙女イベントに口出しする無粋な輩は放っておけばいいのよ」
積木「つまり自分も誰かに渡すつもりでいる、と」
津村「あ、日明さん。言われたとおり、すべての教官に配ってきましたよ」
西尾「さすが秘書。用意周到だね」
竹 「ぜんぜん乙女ちっくじゃないよう」
清涼院「セーリョーインッ!!」
舞城「あーもーおめえらゴチャゴチャうるせえ。蘇部も辛気臭い顔すんなや。
あの殊能がおめえの作ったもん食わないわけないやろ!」
蘇部「舞城くん……。そうだね、ぼく、思い切って渡すよ!!」
と、そこへ殊能が現れた。
殊能「みんなどうしたんだい。まさか蘇部君、苛められてないだろうね」
蘇部「違うよ。みんな親切にアドバイスしてくれてたんだ! ハイ、これ」
ちょっと緊張しながらも笑顔でチョコを渡す蘇部。
しかし受け取ったものの浮かない表情の殊能を見て、その笑顔が崩れそうになる。
蘇部「やっぱり……料理好きの殊能くんの口には合わないよね……」
殊能「あ、違うんだ。実は僕が君にチョコをあげるつもりでいたから」
そう言って殊能は先ほど調理室で作ってきたばかりのチョコを差し出した。
殊能「じゃあ、これは僕のチョコと交換だね」
蘇部「うんっ」
暖かくも美しい友情+あるふぁの光景に、クラスメイト達は拍手を送った。
その中に舞城の姿はなかった。
その後。
蘇部「あ、ようやく見つけた。探したんだよ〜。お礼が言いたくて」
舞城「ほんならこれ貰っとくわ。感謝料な」
蘇部「あっ。僕が貰った殊能君の…………」
取り返そうと思ったが、チョコを手にしたときの舞城の顔を見てやめた。
とても欲しかったもののようだから。
>788
あ、そうなんだ。
まあ、みんな単に絡みたかっただけということで。
>787
イイ(・∀・)!!
いや、チョコとんは美味くない。
そこまで不味くもないが一度食せばもういい。
高里「大事な話ってなあに?」
霧舎「あ、ああ…」
高里「…?」
霧舎「あの…やっと帰ってこれたね」
高里「うん。なんだかホッとしたね」
霧舎「そうそう。…それで…ええっと」
高里「……? 変なダーリン」
霧舎「…う……」
覚悟を決めたはずなのに、霧舎はいざ高里を前にするとなかなか言葉を切り出せな
かった。そんな霧舎の心は露知らず?高里は、山荘で関係が深まったのは誰と誰だ
とかいう分析を嬉しそうに話しだす。
石崎争奪戦では氷川が大きくリード。笠井先生X清涼院や殊能X蘇部←舞城に新た
に登場した清涼院。でも蘇部と殊能はバレンタインのチョコを交換していたし、や
っぱり絆は強いのかな。
そんな話に適当に相槌をうちながら、霧舎は話を切り出すタイミングを逃し続けて
いた。舞城の名前が出たときに胸がチクリと痛む。
795 :
名無しのオプ:
高里「あ、そうだそうだ」
高里が何か思い出したようにバッグから何かを取り出そうとした。会話がとまる。
霧舎「高里さん」
霧舎は意を決して呼びかけた。「ハニー」ではなく「高里さん」と。
高里「うん?」
顔をあげた高里は霧舎の真剣な表情に困惑したような笑みを浮かべた。
高里「…ど、どうしたの?」
霧舎「山荘でずっと考えていたんだ」
高里「………ダー」
霧舎「僕は本当に高里さんのことが好きなんだろうかって」
高里「!!」
霧舎「僕は高里さんのことが好きなんだと思っていた。でも、それは違ったんだ」
高里はゆっくりと視線を下に落とし両手をぎゅっと握りあわせた。
わずかな時間その場を静寂が支配する。
逃げ出したくなるような気持ちを必死に制御しながら、霧舎は決別の言葉を続けた。
霧舎「たぶん、本当は誰でもよかったんだ。ただ寂しさをまぎらわせてくれる人が欲しか
っただけで。…やっとそのことに気がついた。…ゴメン。悪いのは僕だ。こんな身勝
手な僕なんかが高里さんをこのまま拘束していいはずなんてない。高里さんには僕よ
りももっとふさわしい相手がいる。僕たちは別れた方がいいと思う」
霧舎は空を見上げた。しばらく見ていなかった冬の青空だった。