メフィスト学園 生徒一覧
*実年齢は関係なく学籍番号が若いほど先輩。
01:森博嗣 [すべてがFになる]
02:清涼院流水 [コズミック]
03:蘇部健一 [六枚のとんかつ]
04:乾くるみ [Jの神話]
05:浦賀和宏 [記憶の果て]
06:積木鏡介 [歪んだ創世記]
07:新堂冬樹 [血塗られた神話]
08:浅暮三文 [ダブ(エ)ストン街道]
09:高田崇史 [QED 百人一首の呪]
10:中島望 [Kの流儀 フルコンタクト・ゲーム]
11:高里椎奈 [銀の檻を溶かして]
12:霧舎巧 [ドッペルゲンガー宮]
13:殊能将之 [ハサミ男]
14:古処誠二 [UNKNOWN アンノン]
15:氷川透 [真っ黒な夜明け]
16:黒田研二 [ウェディング・ドレス]
17:古泉迦十 [火蛾]
18:石崎幸二 [日曜日の沈黙]
19:舞城王太郎 [煙か土か食い物]
20:秋月涼介 [月長石の魔犬]
21:佐藤友哉 [フリッカー式]
22:津村巧 [DOOMSDAY―審判の夜―]
23:西尾維新 [クビキリサイクル]
24:北山猛邦 [『クロック城』殺人事件]
25:日明恩 [それでも警官は微笑う]
26:石黒耀 [死都日本]
参考までにメフィスト賞作家の生誕年
1954年 石黒
1955年 積木
1957年 森
1958年 高田
1959年 浅暮
1961年 蘇部
1963年 乾・霧舎・石崎
1964年 殊能
1966年 新堂
1968年 中島
1969年 黒田
1970年 古処
1971年 秋月
1973年 舞城
1974年 清涼院
1975年 古泉
1976年 高里
1978年 浦賀
1979年 北山
197X年(なんじゃそりゃ) 津村
1980年 佐藤
1981年 西尾
不明 氷川・日明
とりあえず殊能のキャラ紹介に「蘇部君と仲良し」、
蘇部のキャラ紹介に「殊能君と仲良し」の一文が無きゃ嘘だろ。
キャラクタ紹介
【森博嗣】
・主席。出す本出す本売れる。
・最近Vシリーズが完結。
・委員長。
・萌えキャラ作家属性有り。本格属性多少有り。
・実はあまり目立たない。
・漫研。
・(笑)を多様?
【清涼院流水】
・異端。
・流水大説を振り回す。
・彩紋家事件が遅れている。
・OBでは麻耶先輩を信奉している。
・自分では人気者だと思っているが、嫌われている。
・メフィスト学園では何故か「セーリョーイン!」「リュースイ!」という奇声を発する
・最近日明と付き合い出したらしい(マジ?)
・同じ京都デビューの西尾維新の推薦文を書き、西尾本人からも「御大」と呼ばれていたが…?
【蘇部健一】
・デビュー以来、何かと苛められていた。
・だが、密室本「木乃伊男」が意外と好評!
・苛められつつ、同情されている。
・憎めない。
・前スレでは何故か殊能将之と仲良しに
【乾くるみ】
・忘れられつつある。
・K談社に捨てられたが、徳間に拾われた。
・OBでは竹本先輩が好きだが、竹本先輩はどちらかというと幻影城学園のOBだった。
・運動会で実況を担当するも、目立たず
・石崎・霧舎との微妙な三人組(同じ1963年生)は意外に好評
【浦賀和宏】
・好物は人肉。
・本を出すたびに薄くなる。
・ある意味で、最近の若いメフィスト賞受賞者の真の先輩といえる。
・キャラは濃いはずなのに何故か地味
【積木鏡介】
・忘れられた人2。
・石黒が来るまで最年長だった。だが誰も先輩と呼んでくれない。
・密室本がまったく売れなかった
・いつまでたっても文庫落ちしない。
・特技は人を呪うこと
【高田崇史】
・歴史&パズルマニア。
・森にサトちゃんを貢いでいる。
・別名でコソーリマンガの原作もやったらしい
・実は明治薬科大学卒。
・その為か作品のキャラ設定のためか、メフィスト学園では何故かマッドサイエンティスト
【中島望】
・格闘技マニア。
・デビューから三年で三作刊行、遅筆。
・初期はカバーデザインに恵まれなかったが林田球という新鋭の絵描きと出会い、その為にラ板にスレが立った
・その作風の為か新堂舞城と並ぶ不良。
【高里椎奈】
・801扱いされるが、実はそれほどでもなくWH系なだけ。
・でも学園では801の女王様。
・学園に801の恐怖政治を布いている
【霧舎巧】
・OB、島田の推薦でデビューするも、パンチラ。
・霧舎学園でお空の向こうへ。
・スレが立つたび、「死ね」と書いてある。
・石崎・乾と微妙な三人組(同じ1963年生)を結成
・高里と付き合ってる…?
【殊能将之】
・「ハサミ男」で衝撃デビュー。
・だが、「黒い仏」で・・・
・趣味は料理とワードショーヲチ。
・福井県民
・前スレから何故か蘇部君と仲良しに
・真面目で、動物のお医者さんという漫画の「菅原教授」と比喩される
【新堂冬樹】
・ある意味、もっともメフィスト賞らしくない人。なぜメフィスト賞に送ったのか、小一時間問い詰めたいが、殺されそうだ。
・でも、森の次ぐらいに稼いでそう。ハードカヴァーだし。
・不良。また、801が吹っ飛ぶくらいの濃いモーホーを書く。
【浅暮三文】
・初の特待生(ハードカヴァーでデビュー)。
・でも、大して目立たない。
・実は推協会員。
・酒が好きらしい
・表現力は高いが、やはり地味。
・超絶感覚を持つ人達をよくモチーフにする。
・鼻が利くらしいが、利きすぎて他人の心をたまに読んでしまって電波扱いされる
【古処誠二】
・HPの日記は独特の文体で、「古処だ。」「ヨロスク」「燻し銀」等の名台詞(?)を生んだ
・元自衛隊勤務。
・最近、髪の毛を剃った。
・作品は思いっきり正統派の本格+社会派。
【氷川透】
・覆面作家。
・後期クイーン問題に悩む日々。
・某所で女子高生(ウソ)と描写された。
【黒田研二】
・昔からミステリ系ホームページの管理者をやっていた。
・タンバリンマニア。
・モー娘ヲタ。最近は浜崎も好きだとか(HPのプロフにより)
・自称セクシー美青年。でも現実は……
【古泉迦十】
・謎。
・恐ろしく遅筆
・趣味は瞑想。 アッラー!
【石崎幸二】
・会社員。
・掛け合い漫才
・オヤジギャグ炸裂。
・密室本「袋綴じ事件」で評価ウプ!
・最近氷川のHPによく出没するらしい
・乾・霧舎とは微妙な三人トリオ(同じ1963年生)。
【舞城王太郎】
・破壊的な文体で鮮烈デビュー。
・短編は三島賞の候補。
・家族のことを訊くとキレる。
・福井県民。
・なので、同郷の殊能に親しみを感じているらしい。
・その為殊能が最近蘇部の仲がいいのが気になるらしい
・結構さびしがりや
・実は餌付けに弱い?
【秋月涼介】
・変なコードネームをつけるのが趣味。
・密室本も評価が割れてしまう。
・それまで地味な男だったのに運動会で実況を勤めて急にキャラが立った
【佐藤友哉】
・若くしてデビューするが、1スレ使って叩かれる。
・最近は佐藤スレ住人に同情されつつも萌えられている
・ネタ人生一直線!?
・重版童貞……と呼ばれていたが最近クリテロ重版決定!
・愛称はユヤタン。
・妹をこよなく愛する。
・割と自虐的
・舞城、西尾、J(編集の太田)と4人で大塚主催の文学フリマに参加して大盛況
・実は結構可愛い好青年だったらしい
【津村巧】
・SFな人。
・目立たない。
・何故か「津山」等と良く名前を間違えられる
【西尾維新】
・愛称いーちゃん。
・戯言使い
・最年少。
・最近イラストレターの竹嬢といい感じ
【北山猛邦】
・おまえは本格とファンタジーとどちらがやりたいのかと(略)
【日明恩】
・特待生(ハードカバー)。
・秘書。 (大学病院外科教授秘書らしい)
・年増。
・801に片足のアキレス腱を突っ込んだ。
【石黒耀】
・これまた特待生(ハードカバー)
・最年長。
・火山に詳しく、デビュー作「死都日本」は自然災害板でスレが立つ程。
・作品を投稿する際原稿とお菓子を同封して送ったらしい
・メフィストキャラで最も目立たない男
その他の登場人物
学園スタッフ(編集者)
J(編集の一人。悪辣)
京極夏彦(みんなの先輩で教師)
大塚英志(同上・金に汚い?)
綾辻行人(みんなの遅筆な先輩教師)
法月倫太郎(同上)
我孫子武丸(同上)
島田荘司(みんなの大先輩でやはり教師)
笠井潔(同上・蘇部健一のデビュー作をゴミと呼んだ)
TAKE(西尾維新のイラストレーター・最近西尾といい仲かも)
ほかにも講談社ノベルス関係の作家が出てきたり。
終わったあ……改行の規制をこれほど憎たらしく思ったことはない。。
この紹介文、前スレから大半コピペです。コピペ元の人、意見言ってくれた人ありがとうございました。
足りないと思われる部分は順次付け足しお願いします。
ではメフィスト学園、どうぞ!
14 :
名無しのオプ:02/11/28 00:06
>1
ほんま、おつですo(^∀^)o
>1
乙
>1
乙ー
さて体育祭後半戦はどうなることやら(w
17 :
前スレ988:02/11/28 00:33
>>1 GOTH!!
>>前スレ990
立ててくれてサンクス!
あと古処のキャラ紹介として
「独特の口調(書き言葉口調)で話す」
を加えておく。
18 :
名無しのオプ:02/11/28 01:06
>1
乙一。
キャラ紹介、ゆくゆくHPに載せる際には、
現実データとメフィスト学園的データを見分けつくようにして貰えるとイイかも。
相変わらず氷川の受賞作名が間違われている
あー、あと森の欄に「一人称は森」を加えたほうがいいか。
乙一〜。体育祭は続けていいの?
ちなみに後半はこうなってる。
12:00〜お昼
13:00〜午後の部
パン食い競走
借りもの競走
つな引き
騎馬戦
リレー
15:00〜閉会式
生徒入場
結果発表
委員長より閉会の言葉
選手退場
現在、30−10で紅組リード。
22 :
名無しのオプ:02/11/28 15:40
すまん、マジレス。
>>最近イラストレターの竹嬢といい感じ
ネタ?すげーわらった。
>>22 メフィスト学園仕様の設定だと思ふ。
現実ではどうなのかというと、本人達の胸の中です。
24 :
名無しのオプ:02/11/28 16:28
>>23 ああ、うん、同意ですー。その上でこの設定作ったヤシはわかってるなぁ、と。
登場人物に白倉タンいれてくれー。
キャラ紹介良いねー。前レスの成果が良く出ています(謎
個人的に津村のキャラ紹介に
「銃を持つと性格が狂暴化する」を加えたいと思います。
いつもの風景(なのか?)
蘇部:(´・ω・`)/
舞城:(゜Д゜)ゴルァ
蘇部:Σ(´・ω;`)
殊能:壁||===ヽ(`Д´)ノ
舞城:Σ(;゜Д゜)
(゜Д゜)… ヽ(`Д´)ノナデナデ(´;ω;`)
舞城:ノ;Д゜)
殊能:ヽ(`Д´)ミクルッ
振り向くと、もう舞城はいなかった。
高里:壁||;´Д`)ハァハァ
佐藤:ジー(−_||壁
(=゚ω゚)ノぃょぅ
/=゚ω゚) 男一匹古処だ。
(=゚ω゚)ノシ【メフィスト学園】 最近同窓達の間で恋愛沙汰がスゴイ有様である。ゴイスーな有様である。
┐(=゚ω゚)┌ 蘇部や西尾に続いて、日明まで。何があったのかは、わたしの預りしらぬ所ではあるが。全くもって見苦しいことこの上ないものである。
( =) …蘇部は違うかな。
(=゚ω゚) …まあ、いぶし銀としては
(=゚ω゚) それをあえて言わず、彼奴らを横目に黙ってニヒルに拳銃を磨いて一匹狼。これ。
(=゚ω゚) これが美女をメロメロにしてやまない、わたしの紳士たるゆえんである。
(=゚ω゚) そんなわけで
(=゚ω゚)ノ 美女の皆さんヨロヨロスク。
登場人物に倉知先生も頼む。
乙一「…………」
森「おや。ボーッとして、どうしました?(笑)」
乙一「……いえ、さっきまで僕の名前をたくさん呼ばれた気がして……。気のせいですね、すいません……」
森「あぁ、アレは
>>1さんに対しての、ここでの挨拶ですよ(笑)」
乙一「自意識過剰でした、すいません……」
ちょっと場所変わってメフィスト学園会議室。そこでは学園スタッフを始め教師陣が(大体)勢ぞろいしていた。
J「コホン。皆様に集まっていただいたのは他でもありません。当初に予定したよりも体育祭が長くなってしまったのでそろそろやめにして、
次の文化祭に移行した方が良いと我々スタッフ側は考えますが皆さん何か案がありますか?
僕としてはそのほうが美しいと思うのですが。」
笠井(ガツガツ)
法月「か、笠井先生。大会運営の経費でパエリアの出前取れて、それが美味しいのはわかりますよ。
でも、その、今くらいは、せめて……」
笠井(ギロッ)
法月「ヒィッ!」
綾辻「…法月君、ほうっておこうよ。とりあえず、それはそれでいいんじゃないでしょうか。ねえ、京極先生。」
京極「ええ、それもまた妥当かもしれませんね。大塚先生は?」
大塚「そうですな……(プルルル)おっと失礼。
(ピッ)……僕だ。あっ、ハニイ(ハァト)
今会議なんだけどどうしたの? ……え?佐藤が? ……チームは負けたけどアレは殆ど不可抗力だから約束どおり弁当くれって?
……そんな約束したかなあ。第一……まあ、いっか。とりあえずハニイのぉぃしぃカレーをご馳走しといてー。勿論僕にもね?
あ、ただ、佐藤君にはこの前のフリマの参加費用を受け取っていなかったので貰っておいてくれるー? ……うん、それはハニイのきのせいだよー。いくらか?ええっと彼は完売したわけだから、そうだなあ……」
他の教員全員「…………。」
実はまだお昼時。体育祭はどうなるのか。
32 :
割り込みスマソ:02/11/29 00:17
蘇 瞳
部 の
健 向
一 こ
う
は
金
曜
日
殊
能
将
之
に
捧
げ
る
鎮
魂
歌
蘇部「ちょっとやりたかったもんで、つい、その出来心で……」
殊能「……………………」
舞城「……………………」
佐藤「……少し、中身が気になったり」
高田「昼食時に申し訳ありませんが、皆さん実況席前に集合してください」
新堂「なんじゃわれ。
森「京極先生からの提案で、皆で体育祭の続行の有無を協議して欲しいそうです。
森としては文化祭の方に力を入れるのが妥当かと思いますがね(笑)」
古処「勝負を投げるとは何事か。燻し銀にそんなことは許されない」
西尾「紅組は勝ち逃げする気だね」
高里「勝ち逃げ……もといヤリ逃げ……きゃっ」
秋月「せっかく実況でキャラが立ったのに! 終わったら困るよう!」
北山「僕はやめてもいいな。体育祭では目立てそうにないし……」
新堂「俺はまだやる気だぞ。文化祭では暴れられそうにないからな」
蘇部「体育祭もう終わっちゃうの? パン食い競争のパン食べられないの?」
殊能「蘇部君……それじゃあ僕がパンを作ってあげるよ」
舞城「は、反対じゃ! 断固反対じゃ! でなきゃ火ぃつけるぞ、ごらぁ!!」
石崎「……何に反対してるのやら」
あ、新堂のセリフ途中だった。ま、いいや。
秋月「何だよ、何だよ。突然体育祭をやめるなんて言い出して・・・せっかくの実況キャラが立ったのに・・・ぶつぶつ」
西尾「・・・でも、秋月先輩のキャラ立ち方って、作品に関係ないですよね。戯言ですけど」
佐藤「いーちゃん、戯言じゃなくて事実だよ・・・。それ・・・」
秋月「うわああああん。こ、こうなったら変なコードネームつけるキャラで目立ってやるうう!!」
竹「うにー。でも、それもいーちゃんの方が得意だよ」
どうなる、秋月。
浅暮「正直、私はもういいや。文化祭で酒でも飲もう・・・」
黒田「じゃあ文化祭に出す同人誌の企画を始めようか?」
氷川(・・・まだやるつもりだったのか)
浅暮(合作じゃないから、まあ良いんじゃないか?)
京極「来月に黒田君・浅暮君・清涼院君が宿題を提出する予定と相成りました。
残る宿題未提出者は、
乾君・新堂君・中島君・古処君・氷川君・古泉君・津山君・北山君・日明さん・石黒君です。
なるべく早く提出するようにしましょうね。」
津村「あのー先生、僕の名前は津山じゃなくって…」
氷川「黒田君も浅暮君も僕に内緒で密室本を…ううう、もうあんな連中絶好だ!名探偵の石崎さんのとこ行こうっと」
日明「と言うか、何度も言うけど宿題ってなんなのよ!私聞いてないわよ!」
石黒「謎だねえ」
38 :
名無しのオプ:02/11/29 17:01
文化祭に向けての話し合い。
京極「文化祭では僕の表紙に載った妖怪人形たちを教室に飾ってはどうだろうか」
西尾「うにー。ポスターは竹ちゃんが書いてくれるんだって」
蘇部「喫茶店でトンカツ売ったらどーかなー??」
舞城「鼻くそ御飯もじゃー!」
体育祭終了決定なの!?
黒田「学園祭といえば…ライブコンサート!モー娘。とあゆ呼べ!」
41 :
名無しのオプ:02/11/29 21:27
島田「黒田君。モー娘。のコンサート、楽しみにしてるぞ」
42 :
名無しのオフ:02/11/29 23:02
大塚「佐藤君、佐藤君。」
佐藤「あ、大塚先生!あの、体育祭のお昼に白倉由美、じゃなくて奥様の手料理をご馳走してくださるという約束は・・・」
大塚「まあまあ、過ぎたことはいいじゃない。それより文化祭だけど、君は何か予定あるの?」
佐藤「す、過ぎたことって・・・。あんまりですよ!それじゃ、僕は何のために必死になって」
大塚「(聞いてない)実は良い企画があるんだよ。」
佐藤「まさか文学フリマ?!僕も参加させてください!(フリマの僕は人気者!)」
大塚「僕の話を遮らないでくれよ。それにフリマじゃないよ。
僕の奥さんが喫茶店を出店したいって言っててね。君に手伝いをお願いしたいんだよ。」
佐藤「し、白倉由美の手伝い?!手作りケーキの味見なんかも?!」
大塚「勿論さ。やってくれるかい?」
佐藤「喜んで!!!」
微妙な三人は何となく一緒にお昼を食べていた。
乾「なんか、なし崩し的に文化祭ムードに雪崩込んだね」
石崎「古処はまだ『敵前逃亡するわけにはいかない』とか騒いでるぞ」
霧舎「文化祭といえば、やっぱり他校の女子との出会いだよねー。
女子高生にコクられちゃったらどうしようかなあ!」
乾「文化祭まで実行委員やらされたらどうしようかなあ」
石崎「途中でやめるのなら罰ゲームを無効にしてくれないかなあ」
霧舎「この体育祭に運命の娘は来ていたかもしれないぞ(キョロキョロ)
そして『あの時の霧舎さんの雄姿が忘れられなくて』という展開に!」
乾「単体で参加するよりは裏方で役割を与えられている方が目立つのかなぁ。
頑張ってればその内、蘇部君に次ぐ健気キャラになれるかも……」
石崎「お前達ドリーム入ってて羨ましいな。若者って感じだよ……ったくよぉ」
微妙に会話が成り立ってない三人であった。
運動会の後半は3年生に持ち越されました。
……ということで。
45 :
名無しのオプ:02/11/30 01:35
森「森は文化祭には興味がありません。
そもそも体育祭にも興味がありませんでした」
一人でコンクリートを切り始める委員長。
清涼院「セーーーリョーーーインッ!委員長に代わって、副委員長が仕切ーる!
文化祭テーマはズバリ『コズミック』!校舎校庭すべて使って、一二〇〇の密室を作る!」
西尾「師匠は喫茶で清涼飲料水でも売っててください」
体育祭の裏で勝手に進めてるというのがいいなぁ。
47 :
名無しのオフ:02/11/30 04:18
大塚が佐藤に連絡用として自宅の電話番号を教えたその日の夜。
「ただいまー。由美?どうしたのそんな青い顔して」
「英志さーん!(抱きつき)今日ね、いたずら電話がきたのぉ!何かね、ハァハァって鼻息がね、とっても気持ち悪かったんだからぁ!」
「かわいそうに(ギュっ)!コムサのワンピースを買ってあげるから元気を出して。」
「本当?!由美、なんか元気出てきたみたい!」
大塚が着信履歴を調べてみると、そこには佐藤の携帯電話の番号が表示されていた。
(まあ、緊張して喋れなかったんだろうなあ・・・・)
白倉の手作りカレーを三杯お代わりしながら、少し佐藤に同情する大塚であった。
メフィスト学園に在籍します皆様、お元気でしょうか。
秋も深まり、いよいよ文化祭も近づいてまいりました。
さて、今年の文化祭では特別企画といたしまして、本校に在籍する生徒達の中で最も優秀な『文化・芸術活動』をした生徒(もしくは生徒達)の希望『一つ』に限り、その達成に当校が全力を挙げて尽力する事と致します。
なお、教職員および外野の人間も投稿在籍の生徒の活動の手助けをした場合に限り、その権利を認めることとします。
メフィスト学園スタッフおよび校長より
+++++
J「(カチッ)うん、これかな。実に美しい企画だ。これなら学園の売込みにもなるし、入学希望の生徒も殺到するぞ〜。早速Aさんたちに申請してこよう」
どうなる、文化祭。
学園HPに前スレのログのせてほすい
datオチしてて見れん
>>48 うわ、ヤヴァイよ…
高里が優勝したらどうするんだよ…(w
津村「どいつもこいつも、俺のことを津山津山って…全員殺してやる…
まず生徒25人だ…それによく名前を間違える京極……
特定の生徒を妙に贔屓してる(ように見える)大塚……
ついでにその妻も……
SFで御殿を建てたくせに本格ミステリを(こっちは明らかに)贔屓してる笠井も……
そしてこんな学園を仕切ってるJもだ……」
舞城「なんだ津山、津山30人殺しか?」
秋月「でも津山君って地味に10人くらいは殺してるよね」
乾「(それを知りつつ津村を虐めるお前はすごいよ…)けっこう怖い人なんだね…」
秋月「大丈夫!新堂君とか舞城君とかに比べれば津山なんて全然、殺してないから!
新堂君なんて300人は殺してるだろ」
乾「ふーん…(この学園って今更だけどけっこう危ない?)」
浅暮「乾君、それは今更過ぎだよ」
黒田「浅暮君…人の心を読むのはやめようよ」
高里「私が優勝したら、陰で進めていた例の企画にみんなが協力してくれるのね!
メフィスト学園全キャラクター総出演の801映画制作を―――!!!
勿論主演は例の三人でねっ。くんずほぐれつ黄金の三角関係なのよーー!!」
舞城「なんじゃとー!? 誰がそんなもん手伝うか!! 今の内に潰すぞゴラァ!!」
高里「えー何でー? 私、例の三人としか言ってないわよー? クスクス」
霧舎「あっ。それじゃあ、ひょっとすると僕らのことかもしれないね!」
石崎「それはないから」
乾「ていうか何でワクワクしてんの」
秋月「はっ。もしや体育祭実行委員としてみんなの注目を集めたこの僕と
その他二名のことだろうか……!? どうしよう、エステ行かなきゃ!」
津村「おい、一人足りないぞ。ていうかそれ俺だろう。俺なんだろう!!」
高里「脚本は霧舎クンも共同執筆頼むわよ♪」
霧舎「そうだな〜、メフィスト学園に伝わる恋人たちの伝説を絡めるか?」
高里「見立て殺人はやめてよネ。」
霧舎「大丈夫大丈夫。タイトルは『ピンクと桃色の00トライアングル』」
高里「まぁー!三角関係が伺えて素敵なタイトルね!でも「00」って?」
霧舎「それは『ラブラブ』と読んでくれたまえよ。」
佐藤(高里と霧舎って本当に付き合ってるんだ…)
(はうう…)
浅暮「黒田君、佐藤君の心の中は実におもしろいよ。ぐはは。」
黒田「だからやめろって…」
霧舎「なんか、構想がどんどん膨らんでくるな〜」
高里「『優勝したら〜』じゃなくて、その作品で優勝を狙いましょうよ!」
霧舎「そうだな。優勝したらオールキャストの続編制作でいいかも。」
高里「そうよそうよ。『プロローグ編』の制作で優勝よ!」
霧舎「ボクの構想にキミの妄想が加われば最強だよ!」
高里「もう優勝はあたしたちのものね。」
佐藤「ねえねえ、い〜たん。どうやら霧舎&高里ペアは短編映画で
グランプリを狙ってるみたいだ。ボクたちも一緒になんかやらない?」
西尾「甘えるな!」
佐藤「うわ〜ん……」
蘇部「文化・芸術活動て何だかわかんないし、僕はトンカツ屋さんにしようかな」
殊能(さすが蘇部君、なんて欲がないんだろう。みんながみんな個人的な制作に
走る中、文化祭らしい楽しさを忘れないようにあえて模擬店をやるんだね)
浅暮「……プププ。出たよ……殊能のポジティブな深読み」
舞城「ほ、ほんじゃ俺は鼻くそご飯屋でもやるかなー」
殊能(どういう意味だろう? 一生懸命な蘇部君を馬鹿にしているのかな)
「気にすることはないよ、蘇部君は間違ってない。あっほら飛行機雲だよ」
蘇部「わーい。飛行機さん待ってーーー」
舞城(糞っ……どうして料理の話を振ったのにこうも態度が違うんや!!)
浅暮(まずそれを料理と思ってるのが間違いだと思うんだが……
突っ込んだら俺の身が危なそうなので放っておこう)
高里「でも私、運動会が終わっちゃうのはちょっと残念なのよねー。
綱引きが見たかったのに…」
高田「え、どうして?」
高里「だって綱引きをやるときの…あの体位!!(悶絶)
前が蘇部君で後ろが殊能君だったりしたらどうしよう…!!!ハァハァ」
高田(聞くんじゃなかった…)
って言うか…ひそかに高田×高里を推奨しちゃいたいな(名前が似てるから)
色恋沙汰に浮かれる最近の学園を見て新堂はポツリともらした
「ふむ、恋愛小説でも書くか」
その他全員「……ええええええ!!!」
佐藤「ん〜、困ったな。文化祭はどうしたら……」
(そこに通りがかった浦賀)
佐藤「あ、浦賀く〜ん。キミは何やるか決まった?」
浦賀「模擬店で串焼きでもするつもりだけど、一緒にやるかい?」
佐藤「[く、串焼きって、何の肉だろう。ぞぉぉぉ〜!]
ボ、ボクはやること決まってるから、え、遠慮させてもらうよ!」
浦賀「そうかい。おいしいのに。」
64 :
名無しのオプ:02/11/30 16:39
森「森は機関車走らせてラジコンを飛ばそうと思います」
65 :
名無しのオプ:02/11/30 16:54
>>48 京極「ということは、僕は生徒の誰かと組まなければグランプリ取れないわけですか
さて、誰と組みましょう・・・。浦賀くんはカニバリズムに走ってるし・・・」
66 :
名無しのオプ:02/11/30 16:58
67 :
名無しのオプ:02/11/30 17:20
>>52 清涼院「まあ、その点ではボクがなんたってトップランナーかな??
何たってケタが違うからね。ビリオンキラー清涼院流水!
セェェェエエーーーーーリョォォォォォオオオオオオーーーイン!リュゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウーーーーーースイ!!」
ここらで久々に中島でも出しておくか
∧_∧
( ´_ゝ`)
/ \
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/
(.∬.つ / FMV /
.|\旦\/____/\
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.ソ___________ノ
語り手:西尾維新
先輩方の活躍により、というよりももっぱら殊能さんと蘇部さんと舞城さんの
三角関係を中心に盛り上がっていた体育祭はいったんおひらきとなった。
この続きはいつか行われるのだろうか。それとも、マンガ雑誌でよくある
第一部完結と称して実際には第二部はいつまでも始まらない事態になってしま
うのだろうか。ぼくとしては別にどちらでもいいんだけれど。暇だし。
そんなわけで、暇なぼくは御大からもらった文庫本を読んでいる。先ほど、御
大が「セーリョーイン! イーチャン、コレヨメ!」と叫びながらぼくに本を
投げつけ高笑いをして去っていったのだ。どうやら御大の最新刊らしい。やけ
に自慢気だったのは、ささきむつみイラストだからなのだろうか? 確かにサ
ンタの恰好をした女の子のイラストはかわいい。今度、玖渚友にそんな姿をさ
せてみようか? いやいや哀川に…。
語り手:西尾維新
「いーちゃん、いーちゃん」
御大の本を半分ほど読んだとき、服の裾がちょんちょんと引っ張られた。しば
らく前から、ぼくの隣で竹ちゃんが絵を描いていたのだけど、それを見せたい
らしい。スケッチブックを覗きこむとそこには…
王子様のような恰好をした蘇部さんがいた。いや、竹ちゃんの趣味からいえば、
これはリボンの騎士なんだろう。そのリボンの騎士な蘇部さんの隣には黒いマ
ントの奈津川四郎…ではなく舞城さん。
「これは蘇部先輩と舞城先輩?」
「ぴんぽーん。おーちゃんとぶーちゃん。まーちゃんはまだちょっとイメージ
がわかんなくて保留中」
舞城王太郎でおーちゃん、殊能将之でまーちゃん、でも何故蘇部健一でぶーち
ゃんなんだろうと疑問に思わないでもないが、それはつっこまないことにして。
「この学校の人をイラストにするの?」
「だめ?」
「ううん、いいんじゃないかな。高里先輩に見せたら大喜びしそうだしね」
「そういえば、しーちゃんもさっきぶーちゃん達見ながら何か描いてたね」
竹ちゃんが感心したように言う。ぼくは曖昧に微笑むしかなかった。
71 :
名無しのオフ:02/11/30 18:32
白倉由美に変質者のレッテルを貼られたと思い込んでいる佐藤は、文化祭の準備で盛り上がる校内を独り彷徨っていた。
「探しちゃったじゃないか佐藤君。何をボウフラのようにフラフラと」
「お、おおづがぜんぜいぃ〜(号泣)」
「おいおい汚いな。まずは鼻をかみなよ。」
「グズっ・・・すみません。僕、先生の家に電話を掛けたとき由美様に『いい加減にして変質者!』って・・・」
「そりゃあ君、一言も話さない鼻息だけの電話が日に50回も掛かってくれば誰だってそう言うさ。」
「こんな僕じゃ由美様の助手失格ですよね・・・」
「なに言ってるんだい?今からメニューの打ち合せをするのに。」
「え?!こんな僕でいいんですか??!!」
「いいともさ。むしろ君じゃないとね。(君が一番扱い易いしね)」
「大塚先生っ、先生には僕、どうやって恩返ししたらいいかっ」
「気にしなくていいよ。あ、でも今回のグランプリの特典は僕に頂戴ね。」
佐藤に否やは無かった。彼にとっては「白倉由美との共同作業」、それ自体がな何にも勝る特典であったのだから。
黒田「面倒なことになりましたね島田先生。皆突然『芸術活動』に身を入れ始めましたよ」
島田「ええ。けれど、これは逆にチャンスでもあります。我々の活動・熱意が認められれば、モー娘。ライブの実現もより確かなものとなる。黒田君、君のことは同好の士として信頼していますが、なにか策はあるのですか」
黒田「フッ、勿論ですとも島田先生」
島田「ほう」
黒田「モー娘。の魅力をやや強引に総括して挙げてみましょう。
一、色とりどりの個性溢れる美少女達。が歌って踊る。
ニ、皆それぞれがソロもしくはグループで各メディアで大活躍
三、メンバー数は増えたり減ったりしているが基本的には増えている」
島田「個々の魅力を廃した、本当に強引なまとめ方ですね。個人的には矢口ちゃんや加護ちゃんや高橋愛ちゃんについての言及もして欲しかったが……まあいいでしょう。それで?」
黒田「恐れ入ります。これらをさらにまとめるとつまりこうなります。『とりあえず数で押せ』と」
島田「なっ――その解釈は横暴だ! 君はそれでも同好の士なのか?! 私だってつんくのやり方には一部賛同できかねるものもあるが、だからといってそんな――」
黒田「まま、落ち着いてください。僕もつらいんです。でもモー娘。をこの学園に呼ぶためには必要な選択でもあったんです。
いいですか、実はこの学園には隠れモー娘。ファンがいるとこのセクシー美青年は確信しているのです。
具体的には島田先生に普段から世話になっている生徒、そしてモー娘。のメンバーと同郷の男、あとはそこから芋づる式に加入させれば良いのです」
島田「……まあいい。それは『彼ら』のことですね? 今ひとつ不安をぬぐえないのですが、時間もありません。君に期待していますよ。学校側への書類はきちんと作っておきましょう」
黒田「ええ、お願いします」
「文化、芸術、活動。」
一つ一つを区切るようにして男は呟いた。
手元の時刻表を眺める。でもここはメフィスト学園内だ。
そこの玄関横にある掲示板の前に男は立っていた。
「つまり、仮に、これに、認められれば、私の、夢も、また、達せられることに、なるわけだ」
呟き、一人頷く。そこに若い男の声がかかった
「あっ、こんな所にいたんですか西村先生! もう、探しましたよ。」
太田克志。Jとか呼ばれてるようだ。西村は良く知らないが現段階においては彼がこの学園の運営を切り盛りしているらしい。
「それにしても突然の来訪の御電話びっくりしました。一体どうしたんですか?」
「何、面白い企画を、やっていると、聞いた、のでね。ところで、この『文化・芸術活動』、と、いうものに、ついて、だが――」
バトロワの二の舞は避けたいところだな。
76 :
名無しのオフ:02/11/30 21:31
学食の一角で佐藤と大塚は白倉を待っていた。
「由美のやつ遅いなあ。なにやってんだろ?すまないね佐藤君。」
「いえ、とんでもないです。いつまでも待たせていただきます。」
大塚は思った。こんなに背筋の伸びている佐藤は初めて見た、と。
それになんだか顔色も五割増でいい。その時、砂糖菓子のような声が大塚の名を呼んだ。
「英志さーん!ごめんなさーい!」
腰まで届く髪を靡かせ、コム・○・ギャルソンのプリーツスカートをたなびかせて現れたのは、
現役女子大生白倉由美であった。
77 :
名無しのオプ:02/11/30 22:21
語り手:西尾維新
「いーちゃん、いーちゃん」
御大の本を四分の三ほど読み終えたとき、竹ちゃんがまた声を掛けてきた。
「いーちゃんは学園祭なにするの?」
「まだ決めてないんだ」
「早く決めた方がいいんじゃない?みんな結構はりきってるよ。ケーキ屋さんに、
串焼き屋さんに、トンカツ屋さんに、モー娘。のライブだって」
「そーいえば、御大は結局何するのかな?」
「うにー。あの変な人ならこんなの配ってたよ」
竹ちゃんは僕に一枚のチラシを見せる。
学園祭前のPRとは御大もなかなか張り切ってるじゃん。
『今年、メフィスト学園の学園祭で一二〇〇の密室が作られる。
誰 に も 止 め る 事 は で き な い 。
│
/ │ /
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X
/│〉
/ K /
\/ │\/ 』
78 :
名無しのオプ:02/11/30 22:23
↑・・・・スミマセン。流水サイン失敗しました・・・
79 :
名無しのオフ:02/11/30 22:39
「待たせちゃってごめんなさい。電車コロボックルに意地悪されてたの。」
ペコリ、と白倉は頭を下げた。
(電車コロボックルって何だろ?ああ、でもこれが本物の白倉由美!なんて可憐なんだろう。本当に18歳みたいだ。)
「そんなことないですよ!僕らも今きたところです。ね、先生!」
「冗談じゃないよ。たっぷり一時間は待ったよ。由美、走ったせいで化粧が剥げてるぞ。目元がやばい感じだ。」
「もうっ英志さんの意地悪!」
しかし良い感じでソフトフォーカスのかかった佐藤の目には、目元の小皺は見えないのだった。
「お店はね、可愛い感じのカフェにしたいの。でね、お店のマスコットは青いテディベアにしようと思ってるの。」
白倉が持ってきた青い熊の着ぐるみを見て、佐藤は合点がいった。
「ひょっとして、僕の仕事はその熊の中身ですか?(それはそれで美味しいかもしれない)」
「熊は英志さんよ?だって私の熊は英志さんだけだし、着ぐるみの中は暑いからいいダイエットにもなるわ。佐藤君にはウェイターをお願いしたいの。」
「あ、もちろん喜んで引き受けますよ。はは、大塚先生、頑張ってくださいね。」
不服そうな大塚と、はしゃぐ白倉を見比べて、なんだか切ない気持ちの佐藤であった。
上遠野「久々に来て見たら文化祭か。仮面ライダーのフィギュアでも出展するかな」
古処「文化・芸術活動か。天空の城ラピュタのDVDを買った紳士・古処としては
上映会でもやってみたいところである。だが男一匹であるこのわたしは
みんなをあっといわせることをするべきなのである。まずテーマを
決めなくてはならない。『童心にかえる』にするか。これぞ燻し銀、
無敵のセンス炸裂である。」
82 :
名無しのオプ:02/12/01 01:04
メフィスト学園サイト繋がらない・・
古処「男一匹、古処だ。さてと・・・テーマも決まったし、次は
そのテーマで何をするかである。教室で迷路でも作ると
楽しいのではないかと愚考する次第である。」
秋月「古処クン。迷路と迷宮は混同されがちだが構造も、意味も
全くの別物なんだよ。その点きっちりしないと男がすたるよ。
詳しくはボクの『迷宮学事件』を・・・」
古処「むむっ!『男がすたる』と?男一匹古処に向かってそんなことをいうのは
誰かと思えば秋月であるか。そういうキミはもう決めたのであるか?」
秋月「ボクは趣味で作ってたオブジェがそろそろ完成するんだ。
ちょうどいい機会だから、それを展示しようかと思って。」
古処「ふむ。それは噂に聞いた意味不明の胸像ではあるまいな?
人間の身体に犬の頭がついてるとかいう。男一匹である
わたしには理由がわからないのである。」
秋月「そ・それは……」
85 :
名無しのオプ:02/12/01 02:12
霧舎「ご、ごめん、下手……だったよね?」
高里「ううん。大丈夫」
霧舎「痛かった? ……初めてでしょ? こういうの」
高里「うん。でも、平気」
霧舎「そう」
高里「痛くなかったわ。でも、霧舎くんは入れられたら痛いでしょうね」
霧舎「えっ?」
高里「ほら、お尻のほうに」
霧舎「高里さん、何を言って……」
初体験後も、彼女の妄想と、霧舎のパンチラの夜は更けて行く・・・・
綾辻行人(アーヤ)
メフィスト学園、教員。
担当は、館建築史、遅筆論、ヒモ論、他。
・禿
・(夫婦そろって)遅筆
・ヒモ
・金田一少年嫌い
・でもやっぱり禿
・一応、新本格の旗手
高田「みなさんちょっと落ち着いて下さい。賞のために奮闘するのは結構ですが、
一応お客さんの訪れる文化祭なので、みんなが参加する企画も考えませんか」
石崎「なるほどー……って、なんか偉そうだなお前。委員長が言うならともかく」
氷川「さては森君の後釜を狙っているな?」
高田「いえ、単に僕が文化祭実行委員に選ばれたというだけのことですよ」
乾・津村・秋月「えっ!? また!?」
高田「実行委員は賞に参加することができませんが、選考する権利が得られます。
みなさんのサポートやトラブルの処理に専念しますのでどうぞよろしく。
芸術活動に自信がな…じゃなくて興味のない人は志願してきて下さいね」
中島「どうして高田はまた実行委員になったんだ?」
舞城「きっと文化祭で薬を売ろうとしてセンコウどもに反対されたんじゃ」
新堂「不憫な男だな。俺たちが目をかけてやるか」
不良系生徒の高田に対する好感度が勝手にアップしました。
あ、名前んとこ間違い。忘れて。
法月綸太郎(のりりん)
メフィスト学園、教員。
担当は、後期クイーン論、他。
著書に「書かずに食ってみろ!」等。
・遅筆
・ユヤタンのデビューに貢献
・ミステリの造詣に深い
・それでも遅筆
我孫子武丸(犬)
メフィスト学園、教員。
担当は、ミステリゲーム史、他。
著書に「ホームページを放置するために」「ミステリのメディアミックスとしての可能性」等。
・小説よりもゲーム
・かまたちで家建てる
北村薫(本格原理主義者)
メフィスト学園、教員。
担当は、日本文学史、覆面論、他。
(誰か、補足お願い。この人のことよく知らん)
赤川次郎
メフィスト学園、理事。教鞭もとる。
担当は主に、速筆論、ユーモアミステリ学、他。
著書に「長者番付に載ると言う事」等。
・世間では人気
・軽い
・と思われてるが初期はそれほどでもない
・ミスヲタには相手にされない
・金持ち
・
94 :
名無しのオフ:02/12/01 02:48
メフィスト学園教員、京極夏彦は眩暈を感じていた。
文化祭シーズンらしく紅葉した木々に彩られた校門から伸びる道。
その道をのっしのっしとこちらに歩いてくる青いテディベア。
(がっかりだ。どうせ非日常に遭遇するならもっと水木的なものに・・・。)
しかし、がっかり感の原因は屈託無く京極に話し掛けてくるのだった。
「おや。京極先生こんにちは。」
「そ、その声は大塚先生。何をしておられるので?どこかのテーマパークと提携でもなさったとか?」
「いやだな、なにも僕は損得勘定だけで動いてるわけじゃないですよ。これは文化祭の、まあ、練習みたいなものですよ。」
大塚ベアは京極に白倉・大塚・佐藤の模擬店『ラジオ・キッス』について説明をして、「ケーキセット券(香りつき)」を渡した。
当日は是非お出でください、そう言い残して校舎に消えていく青いテディベアを見送りながら、
「大塚英志、なかなかに底が知れない人物だ・・・・」
更に底の知れない妻、白倉が作った食券を握り締める京極であった。
作家で諺or慣用句♪ 〜〜INメフィスト学園〜〜
「浦賀に刃物」
・非常に危険な状態のこと。「基地外に刃物」の二倍増し。
「舞城にバット」
・非常に頼もしい状態。「鬼に金棒」の三倍増し。
「新堂の目にも涙」
・おそらくあり得ないことの喩え(藁
「高里も十八、番茶も出端」
・デビュー作はまだなんとか読めたんだけどねぇ……
96 :
名無しのオプ:02/12/01 03:02
本格推理学園の生徒。
石持浅海、林泰広、東川篤哉、加賀美雅之……地味な上、作品数が少ないため、
ライバル校なのにネタとしても使われない。
スニーカー学園の生徒。
米澤穂信、北乃坂柾雪……レベルが低い(特に後者)上、ライトノベルとして
出ているので相手にされない。
メフィスト学園でも特待生(ハードカバー)は、ネタにされにくい。
「ユヤタンも童貞」
・それが当たり前であるさま。使用例「『俺さ、また赤点とっちまったよ。』
『おいおい、そんなの「ユヤタンも童貞」だろ」。
「森の日記」
・ものごとが現金であるさま。使用例「『映画見に行かない?』『いいよ、見たい映画
ないし』『奢るよ?』『行く行く!!』『おまえってホント「森の日記」だよなあ』」。
霧舎「実行委員が賞の選考か。ということは高田に媚びれば・・・」
高里「きゃあっ色仕掛けね!? しっかり撮っててあげるわ!」
99 :
名無しのオフ:02/12/01 04:25
某ワイドショーのリフォーム計画を参考に、教室の改造を進める佐藤。
「やあ、佐藤君。がんばってるね。」
「大塚先生こそ。もう着ぐるみを着てるなんて、随分はりきってますね。」
ふわふわの青い熊の着ぐるみを着た大塚は、なぜだかいつもより親しみ易く感じられた。
「今から慣れておこうと思ってね。ところで君、そのハンマーはなんだい?」
「え?これはリフォームの基本である壁抜きをしようかと」
「壁抜きは流石にまずいだろ。それよりこれを」
(・・・まずい。何か売りつけられる時のパターンだ。佐藤君、リフォームに最適な本があるんだよとかなんとかって)
佐藤は半ば諦めの境地で、あまり高い値段のものでないことを祈った。しかし、
「それよりこの壁紙を貼るのを手伝ってくれないかい?」
そう言って、大塚は自ら率先して壁紙を貼り付けていった。
(熊の大塚先生はなんだか優しいな。何も売りつけてこないし。)
大塚がずっと着ぐるみの中にいてくれればいいのに、そう思う佐藤だった。
100 :
名無しのオフ:02/12/01 04:39
模擬店の開店準備を順調に進めていく大塚と佐藤。
その頃、白倉は調理実習室でメニューの開発にいそしんでいた。
「長年培ってきたカレー作りのノウハウをケーキに活かせないものかしら?」
彼女のこの発言を聞いた人間は、不幸にして誰一人いなかった。
高里と霧舎、西尾と竹、大塚と佐藤、そして殊能と蘇部……。
どいつもこいつもつるみやがって、と舞城は唾を吐く。
体育祭はまだよかった。明確な勝負事だから。
でも芸術活動ってなんだ。わけわからん。敵が見えん。
仲良しごっこしたがる奴らはもっとわからん。きしょいっつの。
だがもし誰かとやれっちゅうんなら俺には必然性のある相手がいるんや。
そう、例えば福井のスピリットを伝える物産展をやるのに相応しいあいつ……。
なのに、どうしてあんな油臭い奴と組んどるんじゃ!?
トンカツが芸術か!? 食ったら糞にしかならんのに!
浦賀に刃物レベルで殺気立つ舞城を見兼ねて、人の良い西澤教諭が声をかけた。
西澤「もしかして文化祭の出し物で悩んでいるのかな?」
舞城「だったらなんだっつうの」
西澤「君には独創的なイラストがあるじゃないか。個展なんてどうだい?」
舞城「ああ……その手があったか……」
ちょっと表情を明るくした舞城に気を良くした西澤はつい本音をもらした。
西澤「もしくは家族関係論を担当する僕と一緒に、歪んだ家族関係のロールプレイを
……要するにおのれの家族を再演して見せる劇をやってみないかい?
作家としてのルーツを極限まで曝け出すわけで…注目集めること間違いなしさ!」
舞城「……お、俺の前で家族を(以下略)!!!!」
霧舎「よーしハニィ、今日の放課後二人で映画の打ち合わせしようゼ!
そしてあわよくばその後二人で…」
高里「あっ、ごめーん霧舎君v今日は高田君と約束があるのよねー」
霧舎「た、高田と…!?一体あいつと何するんだい!?」
高里「高田君、実行委員だから選考の対象にはならないんだけど、先生達の強い希望もあって薬屋を出展することになったの。
で、私がそのお手伝いをすることになったのよ。うふっ、その代わり超強力媚薬を貰える事になってるのよねー。
誰に使ってやおらせようかしら…妄想が膨らむわーvじゃっ、そういうことだから霧舎君、またねー」
霧舎「…お、おのれ高田め…!やっと出来た彼女を俺から奪うつもりか…!
ゆ、許すまじ…」
そしてその光景を影から見ていた秋月は…
秋月「霧舎が高田に敵意を抱いたようだな…
ふふっ、僕は実況マイクを奪われた恨み、忘れていないぞ高田…
霧舎を利用して復讐を遂げてやる…」
ああ、高田はどうなっちゃうの!?待て次回!
浦賀「ぐふふぅーーー」
西尾「あれ?浦賀サン、どうしたのこんなところで。」
浦賀「キ、キミを待ってたんだよ。い〜たん。」
西尾「え!?どうして?」
浦賀「キミとなら一緒にやれそうだと思ってね、ぐふふぅー。」
西尾「な・なんでですか?」
浦賀「キミの次回作って『ヒトクイ……』なんだろ?
まさか、キミも同じ趣味だったとはねー。」
西尾「な・なにを言ってるんですか?タイトルだけで判断しないでくださいよ。」
高里「あら。どうしたのかしら。ひょっとして三角関係のもつれ?
違うわ、包丁を手にしてないし。これは浦賀クンがい〜たんに
告白してるのね!?これは新たな展開だわ。
危険なカップルの誕生ね!」
「だってメフィストだから」
・その一言で如何なる地雷も解決する。
「そこに文三があるからだ」
・チャレンジャー精神を現した名言。
・メフィスト学園PTA役員たちの合言葉。
「そこに三文がいるからだ」
・いないだろ。
105 :
名無しのオプ:02/12/01 16:05
>>103 竹「うにー。いーちゃんには僕様ちゃんがいるもん。
『かずちゃん(浦賀)×いーちゃん』なんて『新堂の目にも涙』だもん」
高里「・・・・何それ?」
「古泉は寝て待て」
・待っていればきっといつか願いは叶う、というような意味。
・最近は「津村は寝て待て」でもいい気がする(あ、誰も待ってないか)
殊能はまーちゃんじゃなくてまーくんだと思うな
新堂は新ちゃんでヨロスク
くそう、俺は津村を待ってるのに・・・
109 :
名無しのオプ:02/12/01 16:33
のりりんの真似をする氷川
・同義語「鵜の真似をする烏」
鵜のまねをして烏が水中に潜って魚をとろうとすれば溺(おぼ)れる。
鵜も烏も黒みがかって大きさも似ている、形だけ他人の真似をして自分の
能力を考えないと失敗することのたとえ
111 :
名無しのオプ:02/12/01 18:23
メフィスト賞作家ファン度調査 はいはい最終集計ですよ〜
1 すべてがFになる (森博嗣) 1,030 1.7%
2 黒い仏 (殊能将之) 1,002 1.7%
3 ハサミ男 (殊能将之) 993 1.6%
4 冷たい密室と博士たち (森博嗣) 942 1.6%
5 笑わない数学者 (森博嗣) 924 1.5%
6 封印再度 (森博嗣) 903 1.5%
7 詩的私的ジャック (森博嗣) 894 1.5%
8 美濃牛 (殊能将之) 865 1.4%
9 今はもうない (森博嗣) 864 1.4%
10 幻惑の死と使途 (森博嗣) 858 1.4%
11 まどろみ消去 (森博嗣) 857 1.4%
12 夏のレプリカ (森博嗣) 852 1.4%
13 数奇にして模型 (森博嗣) 822 1.4%
14 有限と微小のパン (森博嗣) 820 1.4%
15 黒猫の三角 (森博嗣) 774 1.3%
16 コズミック (清涼院流水) 756 1.2%
17 地球儀のスライス (森博嗣) 736 1.2%
18 鏡の中は日曜日 (殊能将之) 732 1.2%
19 樒/榁 (殊能将之) 729 1.2%
20 そして二人だけになった (森博嗣) 666 1.1%
21 人形式モナリザ (森博嗣) 664 1.1%
22 月は幽咽のデバイス (森博嗣) 643 1.1%
23 記憶の果て (浦賀和宏) 640 1.1%
24 夢・出遭い・魔性 (森博嗣) 623 1.0%
25 捩れ屋敷の利鈍 (森博嗣) 618 1.0%
26 ジョーカー (清涼院流水) 617 1.0%
26 今夜はパラシュート博物館へ (森博嗣) 617 1.0%
28 クビキリサイクル (西尾維新) 611 1.0%
29 UNKNOWN (古処誠二) 609 1.0%
29 ドッペルゲンガー宮 (霧舎巧)
盛り上がって参りました。
113 :
名無しのオプ:02/12/01 19:25
作家別ランキング(左から、
ttp://dr-mephi.hp.infoseek.co.jp/mephisto.index.htmlの作家別著作リストの上にある作品)
1位 森博嗣 1030+942+924+894+903+858+852+864+822+820+774+664+643+623+588+576+557+618+514+446+857+736+617+666+593+426+308+362+221=19698
2位 清涼院流水 756+617+443+399+362+393+297+294+412+265+296+260+244+235+230+230+166+148=6047
3位 殊能将之 993+865+1002+732+729=4321
4位 浦賀和宏 640+432+429+368+379+390+332+394+235+219=3818
5位 高田崇史 585+448+423+387+419+430+307=2999
6位 霧舎巧 609+443+387+363+338+230+212=2582
7位 高里椎奈 508+272+234+236+206+201+196+205+158=2216
8位 黒田研二 472+370+367+209+183+208+254=2063
9位 古処誠二 609+593+512+226=1940
10位 氷川透 515+305+409+354+168=1751
11位 西尾維新 611+514+478=1603
12位 佐藤友哉 537+367+305+393=1602
13位 石崎幸二 518+382+333+342=1575
14位 舞城王太郎 601+441+523=1565
15位 蘇部健一 588+147+238+236=1209
16位 乾くるみ 493+283+223+177=1176
17位 積木鏡介 277+138+139+165=719
18位 北山猛邦 397+195+115=707
19位 浅暮三文 179+155+146+91+100=671
20位 新堂冬樹 164+112+87+96+64+78+65=666
21位 古泉迦十 526
22位 秋月涼介 331+152=483
23位 中島望 151+91+107=349
24位 津村巧 180
25位 日明恩 132
26位 石黒耀 69
*ユヤタソ、いーたんに一票負け・・・。
舞城がユヤタン(いやこの場合は石崎か?)に負けてるのにビックリ…
115 :
名無しのオプ:02/12/01 20:52
グレ日記。
>そもそも今月はいっぱい迷惑をかけた。二度目の佐藤さんに始まり、飯野さん、我孫子さん、田中啓文さん、石田さん、姫野さん、蘇部さん。
いったいグレと蘇部の間になにが?
>114
1冊あたりの人数(平均)で勝ってるので
もう1冊出したら逆転だけどね・・・。
>111 の中では御大の大説だけは未読だ・・・
118 :
名無しのオプ:02/12/01 23:15
御大が殊能に勝ってるのに驚いたよ・・さすが御大
黒田「あれ、浅暮君は?」
氷川「>104を見て号泣してどこかにいってしまった」
黒田「おや、氷川君のポケットにあるそれは何?」
氷川「ん?なんでこんな物が……」
イ憂
ヽ
| ノ | ヽ _l_
ヽヽ し' | ノ L_、 J マ
| | ー大ー フ フ 用
| | レ ヽ / \ ‐十‐
,. ┼‐ 亅 フ
ヽ 日 人 メ 、 α--┼、
_,イ ̄ ヽ 四 ノ \ 'ー- ,ゝ-‐"
| / 又 ヽー ┼‐
ヽヽ -┼-、ヾ ノ‐┼‐ l メ
| | ┬ ノ ノ ‐十‐ 于 '--
| | | 由 | 人 し
 ̄ ̄ 女兼 ´ `` 矢ロ
_,イ ̄ -十-、ヾ / -┼-、ヾ
| ノ ノ レ ヽ く ノ ノ /丶
o \ つ
ー|┬_フ_ 女兼
メ 亅 | 十 ヽ
し' レ ヽ 〆
キ o
⊂ ‐十‐ レ ヽ
o | こ
浅
暮
黒田「浅暮君、AA上手だねー。さすがサイト持ちだ」
氷川「(コピペだろ)笑い事じゃない、警察呼べ」
氷川「た、高田君。大変そうだから僕も実行委員手伝ってあげようか?」
高田「へえー助かるなあ(棒読み)。僕も君みたいな人を待ってたんだよ」
(作品にも本人にもたいした特色がない奴には他に選択肢がないだろうしね……)
浅暮「プックスクス……」
石崎「浅暮の奴、なに一人でニヤニヤしてんだ……?」
高田(乾君は扱いやすくていいんだけど、竹本先生と何かしたがってたから無理かな。
なんだかんだ言って秋月君もアクセサリーショップらしきもの開くみたいだし、
あと他に僕のもとに来そうな奴は津山君と……朝暮君くらいかな)
石崎「おい浅暮、古処のロッカーから勝手に小銃持ち出して何を……うわあああ!!!」
124 :
名無しのオプ:02/12/02 02:28
PTA会長さん、乙!
コンテンツも増えてきたね。
125 :
名無しのオプ:02/12/02 03:10
>113は数だしてる方がいいにきまってる。
と言うわけで、平均を出してみた。
1位 殊能将之 864
2位 森博嗣 678
3位 西尾維新 534
4位 古泉迦十 526
5位 舞城王太郎 521
6位 古処誠二 485
7位 高田崇史 428
8位 佐藤友哉 400
9位 石崎幸二 393
10位 浦賀和宏 381
11位 霧舎巧 368
12位 氷川透 350
13位 清涼院流水 335
14位 蘇部健一 302
15位 黒田研二 294
16位 乾くるみ 294
17位 秋月涼介 241
18位 高里椎奈 246
19位 北山猛邦 236
20位 津村巧 180
21位 積木鏡介 179
22位 浅暮三文 134
23位 日明恩 132
24位 中島望 116
25位 新堂冬樹 95
26位 石黒耀 69
計算間違ってたらスマソ
個人的には、大体順位と人気が当たってると思う。
ただ、古泉は勝ち逃げ状態だから、次が出ないとどうにもならないけど。
高里が意外と低い。
それにしても、ほとんどのメフィ受賞者の名前が
漢字変換一発で出てくるウチのPCってなんかヤだな・・・
>125
乙ー。
新堂は読まれてない割にここでは人気だね。
>それにしても、ほとんどのメフィ受賞者の名前が
>漢字変換一発で出てくるウチのPCってなんかヤだな・・・
ワラ・・・えない。ウチもだ。
>126,127
・最近のATOKは賢い…
・最近のIMEも賢い… ってことにしときましょう。
129 :
名無しのオプ:02/12/02 11:48
石黒はおもろかったのに…
ココの御大すきだけど…リアルはど、どう?
リアルのスレ怖かったのでココで質問…
日明は1200個の密室作りにいそしむ清涼院からそっと離れた。
「ふう。……話題になるかと思って清涼院君と付き合ってみたけど
言葉遊びがうざったいし、髪の毛もうざったいし、奇声を発するし、
私にはついていけそうにないわね。ほら、私って大人の女だから。
どうせなら成績(売り上げ)のいい人と付き合いたいんだけど、
森君は妻帯者だし、殊能君や西尾君には相手(!?)がいるし……」
と、そこで日明はてきぱきと準備をしている高田に目を留めた。
「高田君かあ……成績も手頃だし性格的にも変なトコなさそうだし、
ちょっといいかも。実行委員っていうのもポイント高いわよね。
美人秘書の私にはピッタリの相手なんじゃないかしら。きっとそうよ!」
目を輝かせて走り寄ろうとしたその時―高田に先に話し掛けた女がいた。
何やら楽しげに薬がどうだのと日明にはわからない話をしている。
「どういうこと? あの801女は霧舎と付き合ってたんじゃなかったの?
まさか私の企み……じゃなくて恋心を知って邪魔をしているというの?」
同じく柱の陰から歯軋りをする霧舎がいたりいなかったり。
132 :
名無しのオプ:02/12/02 15:00
PTA会長さん、乙です!
激しく楽しませてもらいました。
暇だったから、125の数字から学校らしく偏差値とか求めてみたけど、いる?
偏差値カモン!!
1位 殊能将之 864 78.34570802
2位 森博嗣 678 68.32744858
3位 西尾維新 534 60.57137675
4位 古泉迦十 526 60.14048387
5位 舞城王太郎 521 59.87117582
6位 古処誠二 485 57.93215786
7位 高田崇史 428 54.8620461
8位 佐藤友哉 400 53.35392102
9位 石崎幸二 393 52.97688975
10位 浦賀和宏 381 52.33055043
11位 霧舎巧 368 51.6303495
12位 氷川透 350 50.66084052
13位 清涼院流水 335 49.85291637
14位 蘇部健一 302 48.07548325
15位 黒田研二 294 47.64459037
16位 乾くるみ 294 47.64459037
17位 秋月涼介 241 44.78992504
18位 高里椎奈 246 45.05923309
19位 北山猛邦 236 44.52061699
20位 津村巧 180 41.50436683
21位 積木鏡介 179 41.45050522
22位 浅暮三文 134 39.02673278
23位 日明恩 132 38.91900956
24位 中島望 116 38.0572238
25位 新堂冬樹 95 36.92612999
26位 石黒耀 69 35.52572813
平均 337.7307692
標準偏差 185.6609933
エクセルにより集計。例によって計算が間違ってたらスマソ。
まあ点数が出てるんだから、偏差値を求めたところでって感じだけど。
順位が変わるわけでもないし。
あーしまった。
小数点以下切っとけば良かったね
新堂「……不良としてありえない偏差値の奴がいるな」
中島「ああ。なんだか距離を感じるよ……」
舞城「なんでそんな目で俺を見るんや。今時の不良はこれくらい当り前やって!」
不良トリオの結束が弱まった(もとからかもしれないけど)。
っていうか 氷川&御大が平均ってことだよね・・・
ありえねー
140 :
名無しのオプ:02/12/02 21:40
メフィスト学園PTA会長たん今HP見てきました。おもしろい!
お絵かき掲示板いいですね〜。2ちゃんじゃ絵はかけんもん。
今日、ぶんか社のムック本
「絶対ミステリーが好き!A」を買いました。
いーちゃんのインタビュー載ってました。
大説はあいかわらずでした。
著者近影期待してたんですが京極しか無かったです。
(もう12月なので先に進めます)
そして文化祭がいよいよ幕を開けた。
何かと濃いメフィスト学園の生徒・教師たちが一体どんな出し物をやるのか……
そんな期待があったのか、他校の生徒や教師陣がこぞって学園に訪れる。
まずまずの盛況ぶりだ。そして、そんな人ごみで溢れる校門に一人の男が立った。
「ほう、いよいよ文化祭か。大塚さんと佐藤くんは一緒に喫茶店をやるみたいだな。
僕も雑誌で一緒した中だ。ちょっと寄ってみるか」
そう呟くと、男は校門でもらったパンフレットをパラパラとめくった。
出し物をしている生徒・教師の名前を目でなぞり――ある男の名前のところで、動きが止まった。
「ほほう・・・あの男もやってんのか・・・。どれ、ちょっくら見てやるかなぁ」
怒りと呆れがない交ぜになったかのような凄絶な表情を浮かべ、男――東浩紀は再び歩き出した。
「笠井潔のスキー教室」を目指して。
佐藤・大塚With白倉の模擬店『ラジオ・キッス』
「6番テーブル、ケーキセット二つと抹茶セット一つお願いします!」
白倉の手作りケーキとファンシーな内装が評判を呼び、店内はなかなかの盛況ぶりであった。
「ありがとうございました〜。はあ、疲れた。手伝ってくださいよ大塚先生。僕一人で接客はきついですよ〜。」
佐藤が愚痴った相手、青いテディベアの大塚英志は子どもに囲まれて記念撮影をしていた。
「何言ってるんだい。この格好でものを運べると思うかい?大体僕は着ぐるみを着ている時点で・・・いや、君の言うことも最もだ。手伝うよ。3番テーブルは僕が担当しよう。」
「ええ?!(まさか本当に手伝ってくれるなんて。これも熊効果かな・・・)じゃ、じゃあ中国茶セットとケーキセットを運んでもらえますか?」
了解した、そう言って大塚は白倉のいる調理場に消えた。
「英志さん。それはメニューから外したはずよ?だって佐藤君に試食してもらった時、」
「いいんだよ。3番のお客さんは辛いのがお好きなんだから。」
「英志さんの知り合い?」
青い熊さんの中で意地の悪い笑みを浮かべる大塚。
「ああ。昔、お世話になった人でね・・・」
佐藤「白倉さ〜ん、どうやらケーキが足りなくなりそうなんですけどー
どうしますー?」
大塚「じゃあ残ってるケーキは出すときに半分に切ってだしなさい。
そうすれば、しばらくは大丈夫だろ?」
佐藤「ええ、それなら大丈夫だとは思いますが……
小さすぎませんか?もう少しおおきくなりません?」
大塚・白倉「えっ!?今なんていったの?」
佐藤「『おおきくなりません』って言いましたが……」
大塚「もう一度!」
佐藤「『おおきくなりません』……」
大塚「講談社刊・定価1700円だ。」
佐藤「宣伝かよ!」
佐藤は我が目を疑った。
3番テーブルの客が泡を吹いて気絶していたのだ。しかもテーブルの上にあるのは。
「これはっ!由美様特製ケーキ『カリ・マハラジャ』!数十種のスパイスを配合した複雑怪奇なその辛さは、食べた者をして気絶させずにはいられない・・・。メニューから外したはずなのに!」
「試食の時、佐藤君も気絶しちゃって大変だったよね。」
「せ、先生。この人たちは一体・・・」
「ああ。何かの原稿を催促しにきたどこかの出版社の編集さんだよ、多分。でも何の原稿であったかは思い出せないな。」
「とりあえず、その辺に捨ててくるから。」
その日、青い熊が意識の無い背広の人間を引きずって歩く姿が、少なくない回数目撃された。
何食わぬ顔(着ぐるみの中でも)で子どもに風船を配る青い熊を、佐藤は薄ら寒い思いで見るのだった。
>>143 オマケで「桑島法子論」って本でも置け(w
148 :
名無しのオプ:02/12/03 12:18
大塚「お〜い、佐藤くん。三番テーブルにオレンジジュース二つ!」
佐藤「はいはーい・・・って、オレンジジュースももう切れちゃった」
白倉「あ、そうそう。ジュースならスペアが冷蔵庫に」
佐藤「良かったー。ドリンクが抹茶だけになるかと思っちゃいましたよ・・・」
佐藤は冷蔵庫に手を掛ける。そして、あけようとするが、その冷蔵庫は開かなかった。
佐藤「・・・変だなー。白倉さん、コレ、鍵付きですか?」
白倉「ううん。そんな事ないよ。英志さーん!ちょっと来てー!」
青い熊がドシドシと走ってきた。
>148
ひょっとしてその冷蔵庫は「開かずの扉」か?
キリタクを呼べ〜〜〜〜!!
150 :
名無しのオプ:02/12/03 12:33
大塚「あれ?本当だ。開かない。クソッ。エイッ!」
大塚は思い切って冷蔵庫の扉を引っ張る。
すると、音を立てて扉が接合部ごと外れた。
中のジュースはすべて空になっていた。それも、キャップが外されないまま!
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎白倉由美のケーキ喫茶
密室の仮名称◎冷蔵庫とペットボトルの密室
■現場の状況↓
@冷蔵庫は白倉由美が持参したものであり、学園内に持ち込まれてからはずっと彼女の監視下にあった。
A冷蔵庫にはそもそも鍵が付いていないにもかかわらず、何故か冷蔵庫は開かなかった。
B中のペットボトルは誰かに飲まれていたにもかかわらず、キャップが開けられた痕跡は全くなかった。
C冷蔵庫の中には『密室壱』と書かれた紙が落ちていた。
───────────────────────────────────
なるほど。
ペットボトルのふたが開いてないのに
中身がなくなった……これは一種の密室だな
開かなかった冷蔵庫も一種の密室
そして今回の会場になっているメフィスト学園も
一種の密室状況であったといえる
Oh〜!Yeah〜!
これは3重密室。白倉・大塚・佐藤の頭文字をとって
「トリプル密室S.O.S.事件」と名付けよう!
高田の見回りレポート1
店名 :UNKNOWNを撃ち落せ!
内容 :実弾の入ったライフルによる的当て
参加者:古処・津村
【感想】
なかなか盛況。客は自らが撃ち抜いた景品を釈然としない顔で持ち帰っている。
問題点は危険が多いこと。古処達は一応客にレクチャーを施しているようだが、
いつトラブルが発生するかわからない。目を光らせておく必要がありそうだ。
高田の見回りレポート2
店名 :アッラー・アッラー・アッラー
内容 :瞑想部屋
参加者:古泉
【感想】
お化け屋敷かと思った。一教室を借りきって、部屋は暗くお香が焚きつめてある。
古泉の意図に反してカップル達が別の目的で和んでいる。ああ、あんなことまで。
はたして古泉がこのムードでどれだけ瞑想を続けられるのか、注目に値する。
高田の見回りレポート3
店名 :世界は缶バッジでできている
内容 :缶バッジの制作・販売
参加者:舞城
【感想】
意外にも女子に受けている。顔に似合わず可愛いイラストを描いているようだ。
しかし隣のトンカツ屋から楽しげな笑い声が聞こえてくるたびに手が止まり、
恐ろしげなイラストに仕上がる時がある。隣には警戒するよう呼びかけておこう。
高田の見回りレポート4
店名 :笠井潔のスキー教室
内容 :スキー的思考の講義
参加者:笠井
【感想】
さっそくトラブル発生だ。突然東氏が殴りこみをかけ、講義は一時中断。
いつのまにか笠井先生と喧嘩……じゃなくて意見交換会を始めてしまった。
しかしこれはこれでよい見世物になっているようなので、放っておくことにする。
156 :
名無しのオプ:02/12/03 14:30
笠井と東が意見交換会をしていると、新堂と中島が群集をなぎ倒しながら二人に歩みよってきた。
新堂「おいコラ。ここ、誰の縄張りや思とんや」
中島「うちの生徒でもない奴に客取られると困るじゃねぇか!」
中島が回し蹴りをスキー板にぶちこむ。
ザクッ。
スキー板は壊れるのではなく、真っ二つに切断された。
笠井と東は教室から飛ぶようにして去った。
新堂「大体、高田の奴も放っておくなよ。グランプリはあくまで生徒に与えられるんだろうが」
どよめく大衆を無視し、次の展示場へと向かう二人。
文化祭のグランプリ争奪戦を盛り上げるため、何気に校内を警備する頼もしき存在、中島&新堂。
157 :
名無しのオプ:02/12/03 15:00
古泉「アッラー・・アッラー・・アッラー・・」
竹「・・・・出来たッ!」
竹嬢はスケッチブックをくるっと反転させ、隣に座るいーちゃんに見せた。
そこには瞑想に耽る古泉が描かれていた。
全く動かない古泉を見て丁度良いからデッサンの練習をすると言い出したのだった。
西尾「さっすが竹ちゃん。上手上手!そっくりじゃん」
竹「モデルが動かないから描きやすかったの」
古泉「アッラー・・アッラー・・アッラー・・」
竹「でもちょっと疲れちゃったー。いーちゃんで充電しよっと!!」
彼女はスケッチブックを脇におき、いきなりいーちゃんに抱きついてきた。
瞑想室には他にもいくつかのカップルがイチャイチャしていた。
古泉「アッラー・・アッラー・・アッラー・・」
イチャつくカップルに囲まれ、ひたすら神との合一を目指す古泉。
修行は大成するのか?
158 :
名無しのオプ:02/12/03 15:13
古泉「アッラー・・アッラー・・アッラー・・」
竹「・・・・うにー。充電完了ッ!」
西尾「ふぅ。竹ちゃん、今日の充電は長かったね」
竹「今日はいっぱい遊ぼうと思って、予備バッテリーの分まで充電したの」
古泉「アッラー・・アッラー・・アッラー・・」
竹「・・・・・・・・あれ??」
西尾「どうしたの?」
彼女は椅子を立って何かを探し始めた。
竹「・・・・・僕様ちゃんのスケッチブックがない」
いーちゃんは彼女がさっきまで座っていた椅子に一枚の紙を見つけた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎瞑想部屋『アッラー・アッラー・アッラー』
密室の仮名称◎アッラーの密室
■現場の状況↓
@竹嬢がいーちゃんに抱き付いている数分間、彼女のスケッチブックが消えてしまった。
A部屋の中にいた古泉もその他のカップルも誰一人として、その間、椅子を立ってはいない。
B本格的に捜索した結果、部屋のどこからも彼女のスケッチブックは発見されなかった。
C彼女の座っていたお尻の下に『密室弐』と書かれた紙がいつの間にか敷かれてあった。
Dアッラーアッラーアッラー
───────────────────────────────────
文化祭実行委員高田一行はまだ学内の密室騒ぎに気づくことなく、
中庭で屋台を出している浦賀の串焼き屋を訪れた。
高田「それじゃあ見回りレポートを始めます。
日明さん、メモよろしく。氷川君、味見よろしく」
氷川「あの、材料が不明のまま食べるのはちょっと……」
高田「大丈夫。いざというときは下剤をあげますから。ね、浦賀君」
浦賀「……お客さん、美味しいよ………………喰え」
(ザワザワ・・・・)
通行人A「ねーねー、クロケンってどこにいるの?」
通行人B「さぁ?最近見ないわねー。どこかしら?」
A「モー娘。呼ぶ!なんて大見得切った手前、恥ずかしくて人前に
でられないのかもね。」
B「さっき、ライブ会場見てきたけどスピーカーとかなかったみたいよ。」
この調子で御大は文化祭に1000の密室を・・・
職人さんが大変そうだが、期待してます。探偵役も登場するといいなあ(石崎&氷川!?)
>156
メフィスト学園自警団? いい奴等だ……。
石崎「ほうほう。事件の臭いがするなあ。ここは俺の出番だね」
乾 「わあ、リアル探偵だね。これからまずどうするの?」
石崎「勿論女子高生を探しに」
乾 「……………………え?」
石崎「俺は女子高生に突っ込まれながらじゃないと推理できないんだ。
髪は黒髪。ルーズソックスは駄目。一見美少女で性格悪いのがいいね」
乾 「いや……あの……」
石崎「区別がつかなくてもいいから最低二人は欲しいところだ。さあ行くぞ!
へい彼女、密室に興味ない? 西尾君のサイン貰ってあげようか?」
乾 「よ、要するにナンパじゃないかーーー!!」
165 :
名無しのオプ:02/12/03 20:39
浦賀「どうだ、氷川?自慢の味は。ふふふ」
味は悪くなかった。
しかし、『アレ』を食べているのではないかと言う確信にも近い不安が頭をよぎる。
その不安がお腹のものを外へ出せ出せと命令してくる。
氷川は舞城の好きな映画『羊たちの沈黙』を何故か思い出した。僕の右手がハンニバル!
氷川「た、た、高田先輩・・・下剤キボンヌ!!!」
高田「ホラよ。早く行って来い」
高田に下剤をもらった氷川は脱兎の如く便所に駆け込む。
手前の個室は使用中だった。
手前から二つ目の個室には紙がなかった。
三つ目の個室に紙があるのを確認すると、氷川はそこへ滑り込み、下剤を口に放り込んだ。
そして、下腹部に力を入れる。
氷川「早く!早く!僕は『アレ』を食べていない!食べなかったことにするんだ!早く!早く出ろオオォッ!」
166 :
名無しのオプ:02/12/03 20:53
氷川は下剤の効力により、浦賀の串焼きを上から下へ直通させることに成功した。
安堵するのも束の間、重大な異変に気が付いた。
氷川「そ、そんなッ!!か、紙がないッッ!!!」
彼はこの個室に入るとき、紙があることを確認した。確認したからこそ入ったのである。
彼が個室内をキョロキョロしていると、更なる異変に気が付いた。
自分のすぐ目の前にいつの間にか、紙がセロハンテープで止めてあった。
そこには『密室参』と書かれてあった。
氷川「い、い、一体どうなっているんだッ!?それに僕はどうしたらいいんだッ!!」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎男子トイレ個室
密室の仮名称◎氷川、悲劇の密室
■現場の状況↓
@氷川は紙があるのを確認して入ったにも関わらず、いつの間にやら、芯ごと紙は消えていた。
A個室には勿論のこと、鍵ががっしりと閉められていた。
Bちなみに手前の個室に入っていたのは、自分で作ったトンカツにお腹を痛めた蘇部だった。
C彼の目の前に当たる壁には、これまたいつの間にやら、『密室参』と書かれた紙が貼ってあった。
D高田が助けに来たとき、氷川は泣いていた。
───────────────────────────────────
ユヤタンの新作が群像の1月号に載るそうです。情報だけでスマソ
168 :
名無しのオプ:02/12/03 21:42
「この熊ちゃんカワイー♪」「こっちのウサちゃんも〜ww」
「わたしにもコレ描いて〜!」「ズルい!私が先に目つけたのにぃー」
舞城の個展『世界は缶バッジでできている』は女子高生に大人気だった。
「コラコラ、ちゃんと一列に並んで。お客さん」
せっせとイラストを描く舞城の机の前には長蛇の列が出来ていた。
ニコニコしながら列を整理する。
「舞城さん、偏差値60近いってホントー?」「ウッソー!すっごーい!」
「三島賞も射程距離に入ってるって聞いたわ」「すっごーい!大スターじゃん!」
「その上、ロボットダンスも得意らしいわ!」「マジマジ??見てみた〜〜いw」
舞城はかなり上機嫌になっていた。
もう少しバッジが売れたら、こいつらにロボットダンス披露してやってもええなと思い始めていた。
169 :
名無しのオプ:02/12/03 22:04
せっせとバッジにイラストを描く舞城。
隣りのトンカツ屋はどうも静かになったようだ。
その所為もあり、彼の感情を逆撫でする存在もなく、彼の顔には笑顔が浮かんでいた。
「お、もう一パック切れよった。これで十パック目じゃ〜」
無地の缶バッジの詰まったパックを新しく開ける舞城。
そのパックの中には一つだけ、無地ではない缶バッジが混ざっていた。
そう。あの『流水サイン』がすでに描かれた缶バッジが一つ混ざっていたのだった。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎個展『世界は缶バッジでできている』
密室の仮名称◎未開封の密室
■現場の状況↓
@未開封の缶バッジのパックに、すでに『流水サイン』の刻まれた缶バッジが一つ混ざっていた。
A缶バッジのパックは、開けられる前からずっと舞城の監視下に置かれていた。
B舞城は、犯人に制裁を加えるべく教室を飛び出そうとしたが、折角人気の出た個展のことを考え、奇跡的に衝動を押さえることが出来た。
C問題の缶バッジの裏には『密室肆』と書かれた紙が貼り付けられていた。
Dちなみに、問題の缶バッジを発見した女子高生は咄嗟に一言。「なにこれ〜!ダサダサ〜!こんなのより舞城さんの方が全然かっこいいよ〜」
───────────────────────────────────
(・∀・)イイ!素晴らしすぎ。久々に激しく笑わせて貰ったよ
高田が再度見回りをすると、密室騒ぎは現在四件の被害が出ているようだった。
以下が被害者の証言である。
佐藤「大塚先生がオレンジジュース弁償しろと憤慨しています。
僕にとばっちりがくるまえに早いとこ解決してください」
竹「うにー。せっかく描いたかじゅーたんのスケッチ返してー」
氷川「くそー。許せない。この僕がリアル探偵になって探し出してやる!」
舞城「営業妨害や。犯人見つけたら真っ先に教えろや。しばいたるから」
高田「……犯人の目星は何となくついてるけど、文化祭実行委員としては
芸術活動を妨害するわけにはいかないので見守ることにしよう……」
日明(笠井先生のときも思ったけど、もしかしてこの人、面倒臭いだけじゃ)
高田「さあて。まだ被害に遭っていない人たちに警告してこようか。
まずは高里さんと霧舎のいる上映会場だ」
日明(高里? ふん。とっくに被害に遭ってますように)
いくらなんでも客が多すぎる、佐藤は思った。
謎の妨害工作によってオレンジジュースが消え、お飲み物が抹茶と減肥茶しかないというのに。
しかも、
「すいませーん!メニューにあるケーキを全種類くださーい!」
まただ。一人でケーキ全種類をオーダーする客は、これで30人目だ。
「いったい何なんだ・・・ん?このビラは」
そこには『特報!当店のケーキを全種類制覇のお客様に、多重人格探偵サイコ・ジ・アザ―サイドの優先予約券プレゼント!全ての謎が今明かされる・・・』という文字が印刷されていた。
大塚を探すと、青い熊が窓からビラをばら撒く姿が目に入った。
「優先予約券。あくまで買わせる気なんですね。」
でも、それでも僕も欲しい。どうしても踊らされてしまう佐藤であった。
運動会と違って、時系列にこだわらなくて良いのが
スムーズにいってる原因と(・∀・)ミタ!
174 :
名無しのオプ:02/12/04 06:14
唯一 「密室○」の部分だけ気をつければいいのだ
>>172 >お飲み物が抹茶と減肥茶しかないというのに。
>それでも僕も欲しい。どうしても踊らされてしまう佐藤であった。
職人!! あんたのセンスよい!!
ワラタよ。
高田の見回りレポート
出展名:ピンクと桃色の00トライアングル
内容 :短編映画
参加者:霧舎・高里
【感想】
恐ろしい数の女性客だ。男一人では身の危険を感じるほどである。
内容は言うまでもなく男と男の恋愛もの。メフィスト学園の生徒が出演している。
カメラ目線の者がいない。どうやらほとんど隠し撮りで構成されているようだ。
意味深な編集やナレーションやカメラワークで、僕らの日常がすっかり801色に。
主役の三人がこれを見たらどう思うか……気分が悪くなったので最後まで観れなかった。
高田の見回りレポート
出展名:好奇にして模型
内容 :コレクションの展示
参加者:森
【感想】
鉄道模型や飛行機のプラモデルなど、膨大な量のコレクションが所狭しと飾られている。
客層のほどんどは男性。よくも悪くも少年の心を宿した男達の集いの場となっている。
展示というよりコレクターによる自慢に近い。森君には盗難に気をつけるよう注意した。
【追記】
模型の他に何故か犬の写真とす○る氏のイラストも壁に貼られていたが、
これらは出展の主旨と異なるので評価の対象から外した。
ちなみに石崎と乾は女子高生達の行列を見つけて無邪気に並び、
気がついたら高里&霧舎の801映画会場に入ってしまっていた。
客1「ねえ、男二人で観に来てるってことはやっぱり……」
客2「どっちが受けかしらー。やーん萌え萌えー」
石崎「なんだかやたら女の子と目が合うなあ。しかも頬を染めているぞ。
いやあ、天国天国。モテる男は罪だなあー(でれでれ)」
乾 「……この視線の意味に気づかないなんて、本当に幸せ者だね」
>>164の会話を立ち聞きしていた高里
高里「まあ!石崎君ったら、中島君のモノに突っ込まれながらじゃないと推理できないだなんて!
健気な受けね!さっそく中島君に教えてあげなきゃv 中島く〜ん」
浅暮「…どうしてああ都合良く聞き違いできるんだろう…」
黒田「彼女の耳にはヤヲイフィルターがかかってるからね…それより、
ライブのほうどうしよう…モー娘。代わりにメロン記念日じゃダメかなあ…」
180 :
名無しのオプ:02/12/04 18:01
劇場『ピンクと桃の00トライアングル』は女性客で溢れていた。
その中には胸に舞城バッジを付けた女子高生も幾人か見られる。
暗転した場内に、乙女チックなメロディが流れる。
『 ・・・・・今日もメフィスト学園では愛の争奪戦が繰り広げられています(ナレーター高里)
殊能、トンカツを蘇部におごりながら『舞城。どうして蘇部に付きまとうんだ?』
舞城『何だと!お前やってずっと一緒やないか!俺が近くにおったら嫌なんか』
殊能『意味もないならストーカーみたいなことは止めて欲しい。彼は怖がっている』
蘇部は一触即発な二人に震えながら『や、や、やめてよ、二人とも』
殊能、唐突に『まさか舞城。お前、俺の蘇部のことが好きなのか?』
BGMが一変し、激しくなる。舞城の顔にスクリーンアップ!
舞城、チラリと蘇部の表情を垣間見る。蘇部もまた舞城の顔を見ていた。
・・・・・・・・・・激しいBGMが止まる。
舞城『好きだ・・・愛してる』・・・・・』
乾「・・・エ、エグイ・・・セリフのほとんどが吹きかえられている」
石崎「早く終わってくれー・・」
いつの間にかこんな所に紛れ込んでしまった二人は吐き気を押さえながら、嫌々スクリーンを眺めていた。
しかしながら、客の女子高生とあちこちから目が合うので石崎は案外うれしそうだった。
彼はその度に彼女らに軽く手を振っている。
乾「・・・この人、まだ気付いていないのか」
>>180 吹き替えは誰がやってるんだ…
もしかして高里は哀川潤並の声帯模写能力を持ってるのだろうか。
舞城「おう佐藤、おめえ今度群像に短編のせるんだってな。俺の真似すんなや」
佐藤「えーっと・・・舞城君、いぢめる?」
ゴスッ。
佐藤は一瞬にして息の根を止められました。
蘇部(「いぢめる?」っていいなー。僕も今度誰かに言ってみようっと)
浅暮(うわあ、蘇部君がヤバい事考えてる…)
801板の住人もこのスレを御覧になっているようで。
良いことです。
110 :風と木の名無しさん :02/11/04 23:53 ID:ADkYPc0n
ナマモノですがユヤタソ総受で(;´Д`)ハァハァ
浦賀とあわせてよし舞城とあわせてよし太田兄さんとあわせてよし。
いーちゃんの年下攻もよし。全部( ゚д゚)ウマー
111 :風と木の名無しさん :02/11/05 00:00 ID:NPDTApdK
>>110 このスレにもきっと居るだろうと思ってた(誰かが書くまで黙っていようと……)
同志ハケーソ!!
というか、メヒスト系の一部の作家さんは思いっきり2chの方を御覧になってるようで、
モニョリながらも萌え(* ´Д⊂ヽ
マイジョウ×主脳萌えです。。
112 :風と木の名無しさん :02/11/05 00:11 ID:DtaFoLZS
メヒスト系はミス板の某スレの影響か、最近シュノ×ソブえー。
さらにマイジョウも絡めて三角関係な展開だとさらにベターで(゚д゚)ウマー。
ちなみに、ソブタンの顔は脳内変換で…(w
113 :111 :02/11/05 00:21 ID:NPDTApdK
>112
同意。あのスレROMるのが楽しみで(*´Д`*)
職人さんが凄い。
ただ、時々801色が濃くなるとハラハラしてしまいます……荒れないかと。
184 :
名無しのオプ:02/12/04 18:28
石崎「おっと。また目が合ってしまった。あの娘なんかタイプだなー・・」
頬を緩めっぱなしで手を振る石崎。
乾「あのね。石崎さん。あれは石崎さんに気があるんじゃなくて・・その、つまり、」
『・・・メフィスト学園での男同士のカップルはこれだけじゃありません(ナレーター高里)
石崎『乾くん。俺は実は君のことが・・』
乾『石崎さん・・・実は僕も、ずっとミリアとユリに嫉妬していたんです』
石崎『あれはただの助手だ!本命は君だよッ!」
乾『石崎さんッ』
石崎『乾くんッ』
石崎は乾をベッドに押し倒した。 』
乾「な、なんだコレは!!」
石崎「高里のやつ、俺たちまでネタにしてたのか!?」
乾「でもちょっと待って下さいよ!キャストには僕らの名前なんて書かれてませんよ」
石崎「それにお前をベッドに押し倒したことなんて一度もないぞ!こんなの撮りえっこない!!」
185 :
名無しのオプ:02/12/04 18:30
『 頬を赤らめる二人。
石崎『乾くん・・・いいのか?』
乾『石崎さん・・・入れて・・』 』
乾「ギエエエツ!スクリーンの中の僕たちが、やばいことなってます!」
石崎「クソッ!一体、どうやっているんだ!?」
二人は席を立って、映写室の方へと回り込んだ。
しかし、映写室には鍵が掛かっていた!
スクリーン内の二人はますますやばいことを始めていた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎劇場『ピンクと桃色の00トライアングル』の映写室
密室の仮名称◎石崎と乾の関係発覚の密室
■現場の状況↓
@二人がフィルムを止めようと映写室のドアを壊して入った結果、そこには誰もいなかった。
A突如、映し出されたシーンは高里も霧舎も編集した覚えのない謎のシーンだった。
B映写機を調べた結果、そんなシーンのフィルムは見つからなかった。
C映写室には映像を映し出す小窓と鍵の掛かっていたドア以外に出入り口はなく、小窓は人間の通れるほど大きくはなかった。
D映写室の壁に『密室伍』と書かれた紙が貼ってあった。
E事件後、石崎がナンパをしかけた女子高生の返事『石崎さんには乾さんがいるでしょー。しっかり愛してあげなきゃ!』
───────────────────────────────────
蘇部「氷川くん、とんかつ6枚、おまたせっ」
『密室参』と書かれた紙を使い、どうにか窮地を脱した氷川は、
口直しのために殊能と蘇部のとんかつ屋に来ていた。
まだ口に残る『何か』の味を洗い流すため、とんかつにかじりつく氷川。
むしゃむしゃむしゃむしゃ。
美味い。
むしゃむしゃむしゃむしゃ。
氷川「やっぱり殊能君は才能あるなあ。
それに、紛れも無い豚肉を食っているという、この安心感……」
むしゃむしゃむしゃバリッ!
氷川「☆★☆★☆★☆★!!!!!」
高田「どうした氷川!……こ、これは…」
悶絶する氷川の口からはみだしているものは、幾重にも折り畳まれたアルミホイルであった。
高田「なんでこの店ではこんなモノを揚げているんだ?」
不審に思った高田がアルミホイルを開くと─────────
密室陸、と書かれた紙が入っていた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎とんかつ屋
密室の仮名称◎衣の中の密室
■現場の状況↓
@アルミホイルにはちゃんと衣がついており、とんかつと同じように揚げられていた。
Aアルミホイルは揚げたてで、氷川が噛んだ時はまだ温かかった。
B当日、アルミホイルを揚げることが出来たのは調理係の殊能だけ。
Cしかし殊能はそれを否定しており、ウエイターをしていた蘇部もそのような暇はなかったと証言した。
D現場周辺を不審な男がうろついていたという証言もあったが、個展が一段落したためにとんかつ屋の様子を見に来た舞城と判明。
───────────────────────────────────
おもしろい、マジで。
このペースなら、優勝は確実に清涼院だな
いちおう解決編考えたがいつ頃出すべきか
最高。
御大、それでこそ御大です!
舞城、浦賀に続いてこのスレは漏れに御大すら買わせようというのか
192 :
名無しのオプ:02/12/04 20:45
氷川に悲劇が続くなぁ
このスレだけ見てると御大って人気者じゃん、と思えるのだが。
痛いというか脳に嫌な感じで響くよな、アルミホイルかむのって……氷川(泣)
>191
私も買いそうでつ。
高田と高里の薬屋密室も誰か書いて。。。
「高田薬店」では次のようなものが売りに出されました
・毛生え薬…二階堂先輩、綾辻先輩が大量に買っていきました
・灰色の木を金色に戻す薬(乙女チックアイテム)…舞城、中島がこっそり買いに来ました
・次回作のアイデアが沸いて来る薬(中身は小麦粉)…古泉、津村、それに京極先生が大量に買っていきました
高田「ねえ、僕わからなくなってきたんだけど…
君の解釈では舞城君は殊能君と蘇部君、どっちが好きなの?」
高里「どっちもよ!決まってるじゃない!!
まあどちらかと言えば殊能君のほうが好きでしょうけど。
だから、舞城君は蘇部君と殊能君が仲良くしてるところを見るとすごく複雑な気持ちになるはずよ」
高田「ふーん……」
199 :
名無しのオプ:02/12/04 22:06
高里「801住民の熱い願いをあたしが背負っているのね!
頑張らなくちゃ!」
舞城の缶バッジを買いに来る客に変化が訪れていた。
「負けないでね、舞城さん。いつかきっと報われるときがきますよ」
「あのー、もう二人の邪魔はしないで下さい」
「ちょっとあんた、ここは舞殊オンリーよ!? 入ってこないで」
「隣に帰れー」
「何よ。あんたち本気で成就して欲しいと思ってないくせに。
殊能さんに振り向いてもらえない姿に萌え萌えなんでしょう?」
(……なんやようわからなんが、女どもが俺を巡って喧嘩をしている。
しかも時々あいつやそいつの名前が出てくるんはどういうこった。
向こうが俺の店をライバル視してるってことやろか。
殊能の奴、ようやく俺と勝負する気になったんやな。望むところじゃ)
「うおお、隣には絶対に負けんぞーーー」
「きゃあーーー頑張ってーーー」
舞城の雄たけびは映画帰りの少女達をあらゆる意味で歓喜させた。
西尾「あれ?いつのまにか竹ちゃんとはぐれちゃったな。
一人で大丈夫かな???」
北山「お!い〜ちゃんやんけ。なにしとんねや、こんなところで。」
西尾「ひょっとして北山さん…ですよね?こちらで何を…
っていうかその格好は…」
北山「ん?これかいな。なんや知らんけどな、あっちでミスコンやるそうなんや。
参加者少ないから出てくれっちゅうて頼まれたんや。」
西尾「北山さんにそんな趣味があったとは…全然知りませんでしたよ。
その格好のコンセプトって伺ってもイイですか?」
北山「これはやな〜、レディースの特攻隊長、ただし持ってる
免許は原チャリよ!みたいな……」
西尾「いや〜北山さんって女装似合いますよね。そこいらの女の子より
綺麗なんじゃないですか?」
北山「そやろそやろ。最近は化粧にも凝ってていろんな乳液試してんねん。
って何言わすねん。おだてすぎやがな。そろそろ行かな。
い〜ちゃんも時間あったらミスコン会場見に来てや〜」
西尾「わかりました。今人探してるんであとから一緒に行きますよ。」
(西尾と北山の会話を偶然通りがかった高里が耳にする)
高里「まあ、い〜ちゃんたら。なかなかプレイボーイなんだから。
でもあれは北山くんだったの。い〜ちゃんって両刀使いなのね。
これは嵐の予感ね。竹ちゃんとの三角関係に発展だわ!」
北山……女装趣味に関西弁っすか?しかも美形?
ミスコン優勝したら学園のアイドルか???>北山
北山が関西弁でキャラ立ちしそうなのはいいとして、女装? そんなキャラだったのか……?
あまりに作品と違うキャラ造りはどうかと思われ。
秋月の実況キャラは、目立てなかったのを逆手にとった体育祭限定っぽいから、
まぁ良いとしても。
女装姿の北山クン!
それと知らず恋をするのは果たして誰か!ってところに注目ですな。
>206
オレは北山作品読んだことないんだが……
これも文化祭限定なんじゃないの??
高田の見回りレポート
僕が上映会場を途中退場した後にまた密室騒ぎが起こったらしい。
内容を聞いて、その場にいなかったことを感謝した。
乾は心的外傷を負って医務室で休んでいる。夢と現実の区別がつかなくなったらしい。
高里さんに「あなたが憶えてないだけで、あれは本当のことなんじゃない?」
と言われて真に受けてしまったそうだ。
一方石崎は……女子高生に握手を求められたり写真を撮られたりで幸せそうだ。
さらに、また氷川君が被害に遭った。
彼もまた念のため医務室で歯を診てもらっている。どうも氷川君は狙われやすいようだ。
彼の傍にいると巻き込まれそうなので、見舞いに行くのはよしておこう。
別に面倒臭いわけではなくて、実行委員がいなくなるとみんなが困るからだ。
さて、次は石黒君の「火山の世界展」でも見に行くか。
>189
解決編はとりあえずキャラクター出揃ってからにしませんか?
まだろくに文化祭を味わっていない人がちらほら……。
でも、解決編=文化祭終了でないのなら構わないと思います。
でも、1970年代に、高校の文化祭で、化学部のミニチュア火山実験の薬配合間違えて大爆発、失明者が出たという事故があったぞ。
これなんか石黒っぽいし、薬がからむから高田高里にも出番があるんじゃないか?
高田の見回りレポート
そういえば、文化祭の目玉企画になるはずだった
黒田君主催の「ライブコンサート」会場はどこだろう。
それらしき宣伝を全然見かけなかったが……
そのとき何気なく通りすがりの女子高生らしきグループの一人が
手にしていたカードらしきものに書かれた一文が目に入った。
「キミにこの謎が解けるか!『モー娘。シークレットライブ』会場を探せ!」
「あ、怪しい…怪しさ100%!」思わずそんな言葉が口をつく。
どうやら苦肉の策で黒田君は実際にはどこにもない「モー娘。ライブ会場」を
ヒントを元にして探し当てる企画にしたらしい。
しかし、このヒントは……なんとも理解しがたい。
214 :
名無しのオプ:02/12/05 15:58
霧舎「ハァハァ・・パンチラがいっぱい・・ハァハァ・・」
誰も気がつかなかったが、劇場『ピンクと桃色の00トライアングル』にはある仕掛けが施されていた。
床に盗撮カメラが仕掛けてあり、あふれかえる女性客のパンチラを次々と撮っていたのだった!
これこそ、霧舎がこの企画に乗った真の動機である。
高里が宣伝活動にでかけたのを見計らい、彼は盗撮した映像をモニターで鑑賞していた。
霧舎「ハァハァ・・この娘なんかユイタンのイメージにぴったり・・ベストショットだ・」
モニターに移されたパンチラ天国を食い入るように見ながら、息を荒くする霧舎。
気に入った箇所を何度も巻き直しし、繰り返して鑑賞する。
霧舎「・・もう我慢できない・・!・・」
万が一に備えて部屋の鍵を閉め、彼は熱くなった股間を擦り始める。
彼の股間ははちきれんばかりに勃起していた。
霧舎「・ハァハァ・・・やっぱ最高だよなパンチラって・・本格だよなぁー・・・ユイタ〜ン・・」
竹ちゃんと合流した僕は、『ラジオ・キッス』 に行ってみた。大盛況だった。
しばらくそこで過ごしていると、教室に一人の女性が入ってきた。全身に陰鬱なムードを漂わせている美人だ。
佐藤先輩が声をかける。「あっ、笹井さんじゃないですか」
熊に入った大塚先生も「久しぶり」と言った。
「笹井さんですか? えーと、西尾です。タンデムローターではありがとうございました」
笹井さんは少し頷いた。そして僕の隣に座った竹ちゃんのほうを見た・・・・・・というか、睨んだ。
それまで黙々と絵を描いていた竹ちゃんは、その視線に気づくと、笹井さんの方を睨み返した。
「・・・・・・タンデムローターの表紙って、絵じゃないじゃん。手抜きー」
そう竹ちゃんはつぶやいた。
そんな竹ちゃんの姿を、僕ははじめて見た。
(うわぁ・・・・・・)
ふとカウンターの方を見ると、白倉さんが一段上から見下ろすように冷ややかに二人を見ていた。
男性陣は何も言えずに凍った空気がその場を支配した。
それを破ったのは「熊の場所はここかいの?」という舞城先輩の声だった。
216 :
名無しのオプ:02/12/05 16:17
劇場の裏部屋で自慰行為にふける霧舎。
霧舎「ユイタン・・!・・僕のを抜いてくれッ・・」
彼は眼を閉じて、モニターに移されたパンチラ天国の映像を次々と頭に浮かべる。
ベストショットの女の子のパンチラが頭の中でズームアップされる。
霧舎「ユイタン・ユイタン・・ウッ・・出るッ・・・・!・・」
彼は眼をあけ、モニター内のパンチラに向かって射精しようとした。
だが何と、モニターにはでかでかと清涼院のセミヌード写真がいつの間にか貼られていた!!!
霧舎「・・・・・・ウゲゲゲゲゲゲッ!!!!」
霧舎の股間はまさに青菜に塩!!急速に萎えてしまった!
彼は咄嗟にモニターからそれを剥がしとり、ビリビリに破く。
あと一秒遅ければ、彼は不能になっていたことだろう。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎劇場『ピンクと桃色の00トライアングル』の裏部屋
密室の仮名称◎パンチラ天国崩壊の密室
■現場の状況↓
@霧舎が自慰行為に耽っていた部屋は、霧舎の手により完全な密室にされていた。
A彼の油断した隙に清涼院セミヌード写真がモニターにでかでかと貼られていた。
B部屋の壁には『密室漆』と書かれた紙が置いてあった。
C写真の中の清涼院はこちらに向かって微笑んでいた。
───────────────────────────────────
217 :
名無しのオプ:02/12/05 16:39
ブウウゥゥーーン・・
学園の校庭上空を70の4サイクルのエンジンを積んだラジコン飛行機アクロスターが優雅に飛行する。
森「おおっ!飛んだ、飛んだ!!どうです?たいしたもんでしょう?」
森が客へのサービス(もしくは自慢)のため、実際に二階の窓から飛ばしているのだ。
いつも冷静な森が子供のようにはしゃいでいる。
ブウウゥゥーーン・・
飛行は絶好調。
森「さて、そろそろ」
彼は窓の中へとラジコンを誘導しようとした。
その瞬間、悲劇は起きた。
突然リモコンが効かなくなり、ラジコンが墜落してしまったのだ!!
「黒田くん、きみには失望しましたよ」
島田御大はもじゃもじゃの頭をぼりぼりと掻きながら、溜息を落とした。
「すみません、すみません」
黒田はただただ平謝りするばかり。
「私は、モー娘。のライブを、それは楽しみにしていたんです。生でなっちやかおりん、
よっすぃーたちを見られるのだと、ゆうべは気持ちがたかぶって眠れなかったほどです」
「島田先生……」
御大の熱い思いに、黒田は涙が込み上げてくるのを抑えられなかった。
「しかしまあ」
御大はうつむいた。
「かわいらしい彼女たちも、いまや日本を代表する大物タレントです。
学園祭などにそもそもやってこられるはずがない」
「それなら」
黒田は御大の手を握った。
「メロン記念日はどうですか、先生。彼女たちなら、まだ……」
「いや、どちらにしろ時間がない」
御大は肩を落とした。
「それに、私はメロン記念日のファンではないのです」
「そうですか……」
「まあ、当面はそれでごまかせるとはいえ」
そう言って、御大は黒田の手にしたチラシに目を向けた。
そこには、ありもしないモー娘。シークレットライブを見つけ出すための
ヒントが書かれていた。
219 :
名無しのオプ:02/12/05 17:02
森「ウィングの所為?エンジンの所為?風は良かったし・・」
ラジコン墜落で顔を青くした森。
だが、彼には墜落の原因がいまひとつ分からなかった。
彼は自分の手にしたコントローラーがやけに軽いのに、ふと気付く。
森「・・まさか!」
コントローラーを開けると、電池どころか回路そのものがごっそり取り除かれていた。
代わりに『密室捌』と書かれた紙が一枚貼ってある。
森「・・・なるほど。そういうことですか・・彼には少しお仕置きが必要なようですね」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎展示室『好奇にして模型』
密室の仮名称◎コントローラーの密室
■現場の状況↓
@森が操作していたラジコンのコントローラー内部が忽然と消えてしまった。
A墜落するまでラジコンはちゃんと飛んでいたので、あらかじめ抜き取っていたとは考えにくい。
Bコントローラーの内部には『密室捌』と書かれた紙が貼ってあった。
───────────────────────────────────
220 :
名無しのオプ:02/12/05 17:19
屋上から校庭を見下ろす男がいた。
眼鏡をかけた長い髪の男だ。
九十九十九のコスプレのつもりなのだろうか??
男は腕を組んだまま、満足そうに口に笑みを浮かべている。
「リューーッスイッ!!!!!!!!」
学園の傍にそびえたつ石黒火山にむかって、男は奇声を発する。
男は長い髪をひるがえし、どこへともなく屋上から消した。
ワロターーーー!!
不能にならないでよかったね・・・
文化祭面白すぎる・・・ザッピングっぽいし、ほんとに本にできるよコレ!!!
とりあえずおそらくメインディッシュにとってある殊能&蘇部が楽しみー!
必要以上の高里ネタは萎えるんだが・・・・
801板のやつ!てきとーに入ってきて書くなよ!!!!
198、199。お前らなんかキモイぞ。
浦賀が企画した串焼き屋は、意外にも好評であった。
もちろん、彼の性質をよく知らない校外の人間が主な客層である。
浦賀「串焼き3本、お待たせしました!」
客「おーい、こっちまだー?」
浦賀「はーい、ただいま… ん?」
浦賀は、材料を入れてあるクーラーボックスを覗いて、肉を焼く手を止めた。
浦賀「材料が、切れた……」
浦賀「すいませんお客さん、もうすこし待ってて下さい。すぐ肉仕入れて来ますんで」
自分と同じくらいの大きさのクーラーボックスを背負い、出刃包丁を片手に持った浦賀が、ゆっくりと歩き出した。
数分後。
どこで肉を調達しようかと考え、舌なめずりをする浦賀の前を、黒い影が横切った。
「セーーーーリョーーーーーーーーーインッッッッッッ!!!!!」
清涼院「密室…ミッシツ…後1192個ッ!!!」
完全に気配を殺して走る清涼院。
中島や古処にも気づかれなかった彼の気配を、ハンティングモードに移行した浦賀が捕らえた。
浦賀「アレにするか…」
浦賀は、にぃっと笑い、清涼院の追跡を開始した。
逃げる(本人には、逃げているという自覚は無いが)清涼院。
目はどこか遠くを見ている。
どんな走りかたをしているのだろうか、服も髪も全く乱れていない。
追う浦賀。
こちらの目は完全に据わっていて、髪を振り乱しながら走っている。
スピードは互角、いや、浦賀がほんのすこしづつ差を詰めていた。
清涼院「セーーーーリョーーーーーー…ぐはぁッ」
ついに浦賀の包丁の柄が、清涼院の後頭部にヒットした。
浦賀「文化祭…祭…カーニバル……うふふふふふッッ!」
浦賀「お客さん、お待たせしました!」
満面の笑みを浮かべて串焼き屋に戻ってくる浦賀。
客「あれ?買い物に行ってた割には速かったね」
浦賀「まあ、ちょっとね…」
お茶を濁しつつ、『仕入れ』てきた『材料』を切ろうと、クーラーボックスを開ける。
浦賀「な、何ッ!」
クーラーボックスの中の獲物は忽然と消えており、代わりに『密室玖』と書かれた紙が入っていた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎串焼き屋「カーニバル」
密室の仮名称◎クーラーボックスの密室
■現場の状況↓
@浦賀がずっと背負っていたクーラーボックスの中身(清涼院)が、いつの間にか無くなっていた。
A浦賀は、清涼院を殴った後、彼が気絶したのを確かめている。
Bクーラーボックスは鍵付きの特注品で、もちろん浦賀は鍵をしたことを確かめている。
Cクーラーボックスの内部には『密室玖』と書かれた紙の他に、流水サインが入っていた。
───────────────────────────────────
一つ一つの密室に解決つけようとしたんですが、多すぎてもう不可能です。
職人さんがんばって下さい
228 :
名無しのオプ:02/12/05 20:48
>>223 実際やっちゃって無いからホモネタもあまり気にならないけどな
>>199を読んで、「ヤヲイ女でも高里はかわいいな」と
思ってしまった自分は一体…
どっちかと言うと、自慰ネタやSEXネタの方がキモいです。
人それぞれだね
229 :
名無しのオプ:02/12/05 22:01
SEXネタでも良いですよ。
全編ギャグなら。
ここの職人さんは寸でのところでギャグにする
心を持っていると思っている!いやっ信じてる!
全編に笑いを!!!!
え?ひょっとして密室のまま放置???
ヒントといっても、もともとライブなどないのだから、単なるでたらめである。
「陰毛 ニップルウォーマー マーシャルビート」
チラシにはそう書いたが、こんなものに意味はない。
「大衆は面白半分にライブ会場探しを楽しむのでしょう。けれども私は楽しくも
なんともない。彼女たちが姿を現さないことを知っているのだから!」
島田御大はいつになく熱かった。黒田はおいおいと泣いた。
「ずびばぜん、ぼくの力不足で」
黒田はチラシで洟をかみ、ポケットに突っ込んだ。
「まあ、ライブ会場探しで盛り上がってもらうしかないでしょう。
優勝は無理だとは思いますが」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。お詫びといってはなんですが、
ぼくのモー娘。コレクション、島田先生にもお分けします」
「おお」
島田御大の顔がぱっと明るくなった。
「実は、トレーディングカードを集めていましてね」
「ほうほう」
「真里っぺのカードが――」
「あれ?」
黒田はドアのノブをかちゃかちゃやりながら、首をかしげた。
「どうしたんです?」
島田御大が黒田の手許を覗き込む。
「いえ……鍵をかけた憶えはなかったんですが――」
「鍵は?」
「このひとつで、ずっとぼくが持っていたんですけど……」
不思議に思いながら、黒田は鍵を開け、ドアを押しやった。
「ん? なにか突っかかってる……島田先生、ちょっと手伝っていただけませんか。
このなかにモー娘。のグッズが」
「いいでしょう」
ふたりは呼吸を合わせ、ドアに体当たりした。
ドアが開け放たれ、ふたりは室内の光景に目を瞠った。
「も、ももももモー娘。!?」
「真里っぺ!」
室内にはなんと、黒い衣裳を着込んだモー娘。の姿が!
黒田はその場にひれ伏し、島田御大は茫然と立ちすくんだ。
黒田のポケットから一枚の紙が舞い落ちる。
チラシはいつのまにか、「密室拾」と書かれた紙に変わっていた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎くろけん控え室
密室の仮名称◎モーニング娘。の密室
■現場の状況↓
@開けっ放しだったはずの控え室に鍵がかかっていた。
A部屋の鍵はひとつで、黒田がずっと持っていた。
B室内には、まぎれもなく本物のモー娘。がいた。
Cモー娘。の事務所は、黒田の依頼を即却下した。
D島田御大は我を失っていた。
───────────────────────────────────
笠井「ハァハァ……ここまで来れば奴らも追いかけて来るまい」
東「ゼエゼエ……まったく、横暴、ですよね。ああやって暴力で何でも解決しようという姿勢に僕は愕然とさせられますよ」
笠井「同感だ。ああいった問題こそ、互いに意思を表示しての議論を大事にすべきではないのか。例えば時間がないのなら互いに手紙を出し合って語り合うとか」
東「ええ、意見が一致しましたね」
笠井「うむ」
東「往復書簡は失敗しましたが……」
笠井「あれは私も確かに悪いが、最初に君がだね」
東「いや、あなたがそもそも僕の意見を取……止しましょう。こんなときに話すことじゃない」
笠井「そうだな……もう終わったことだ。この十ヶ月、すまなかったな、東君。」
東「いえ、僕のほうこそ。議論は、また機会があればまた今度はお互い時間のあるときにじっくりと顔を突き合わせて話し合えばいいだけですよ」
笠井「うむ。ゲレンデのレストハウス辺りでな」
東「それにしても喉が渇きましたね。何か飲みますか?あそこに丁度自販機があるし、おごりますよ」
笠井「そうだな、私はなんでもいい。だが少し冷えるな」
東「じゃあホットコーヒーを二つ、と」
(ピッ……ゴトン)
東「あちち。お先にどうぞ」
笠井「うむ」
(プシッ)
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎職員玄関前の休憩室
密室の仮名称◎往復書簡組、和解の缶コーヒーの密室
■現場の状況↓
@東浩紀から受け取った缶コーヒーを笠井潔が開けようとタブを立てた途端、「ちょっと熱すぎるのではと思うくらい加熱され(後日、東談)」ていて「缶が少しふくらんで見えた(後日、笠井談)」缶コーヒーは、その中身を休憩室の中のあらゆるものに満遍なく降り注がせた。
A缶コーヒーは、笠井の目の前で確かに東浩紀が自販機に硬貨を入れ、ボタンを押して取り出したもので、タブが開いていた様子もなかった。なお調査のために自動販売機を開けたが、膨張するほど過熱された缶ドリンクは他に見当たらなかった。
B東は財布や時計以外には特に荷物を持っていなかったし、一時間近く笠井と行動をともにしていたために彼がすり替えたとは考えにくい。
C現場の壁にはいつの間にか飛び散ったコーヒーで、『密室拾壹』と書かれてあった。
D教師・京極夏彦が発見して止めに入るまで、全身をコーヒーまみれにした笠井と東はつかみ合いの喧嘩をしていた。
───────────────────────────────────
>>236 オチがィィ!! せっかく仲直りしたのに・・・
学園祭って2〜3日に渡って催されるよな?
古処である。男一匹であるこの私は
とある筋から情報を入手したのである。
それはなんとあの浦賀君は串焼き屋ばかりでなく
「人体の不思議展」を開催するらしいのである。
好評を博した「人体の不思議展」の「〜浦賀バージョン〜」
であるからには、リアリティー抜群であること間違いなしなのである。
紳士たるもの、人体の不思議にはもちろん興味津々なのである。
>>236 最高ッ! しかしコーヒーで書いたメッセージ……
どう収拾するのか楽しみだな!!
実に良スレだ
職人さん乙です
綾辻は法月と共に、廊下を歩いていた。
綾辻「法月先生、最近何か書いていますか?」
法月「ええ。『密閉教室・ノーカット版』も出版しましたし
そういう綾辻先生は?」
綾辻「書いていますよ。『最後の記憶』も出版しましたし」
法月「……」
綾辻「……」
その時、一陣の風が二人の横を通り過ぎた。
吹き飛ばされそうになる帽子を、やっとのことで押さえる綾辻。
法月「綾辻先生、大丈夫ですか?」
綾辻「あ、ああ。何とか」
それは清涼院と彼を追う浦賀だったのだが、この二人には視認することも
できなかった。
綾辻「ん……?」
頭部に違和感を感じた綾辻は、思わずその場で立ち止まった。
法月「どうしました?」
綾辻「いえ、何でもありません。ところで法月先生、用事を思い出したので、
このへんで失礼します」
逃げるようにその場を去った綾辻は、近くの男子トイレに駆け込んだ。
辺りに誰もいないことを確認し、ゆっくりと帽子を取る。
一瞬の静寂の後、綾辻の悲鳴が辺りに響き渡った。
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密室の発見現場◎男子トイレ
密室の仮名称◎帽子の下の密室
■現場の状況↓
@綾辻の帽子の下に僅かに残っていた髪の毛が、一本残らず消えていた。
A綾辻は出勤前に帽子をかぶり、その後一度も脱がなかった。
B帽子の中には、『密室拾貮』と書かれた紙が入っていた。
C法月が悲鳴に驚いて駆けつけたとき、トイレにはもう誰もいなかった。
Dトイレのゴミ箱から、びりびりに破かれた『密室拾貮』の紙が発見された。
Eその後の綾辻の行方は、杳として知れない。
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「熊の場所はここかいの?」
そう言ってラジオ・キッスに足を踏み入れた舞城は、次の瞬間、顔面に『パイ』をぶつけられていた。
コントなどで使用されるパイを顔面に貼り付けた舞城に向けて、投げた張本人である白倉の罵声が飛ぶ。
「鼻クソ男が私の英志さんを熊呼ばわりですって?!英志さんは私だけの熊よ!」
作風からは想像もつかないほどの殺気を漲らせた白倉を、竹と笹井が嘲笑う。
「『私だけの熊』だって。さすが、『消えた漫画家』は言うことが違いますよねー。」
「本当。やっぱり『一昔前』の少女漫画って感じよね。」
「あーら。あなたたちなんて消えたら消えたっきり、誰も思い出しもしないんじゃないかしら?」
「まあまあ。白倉さんも笹井さんも、そういうの『なんとかに冷や水』ですよ?」
「「『なんとか』?どうせ何なのか分かってないんじゃないの?」」
まさに三つ巴。にらみ合う女性陣三人に、なす術も無い佐藤と西尾は大塚に助けを求める。
「何とかしてくださいよ大塚先生!なんか三人ともパイ投げの体勢に入ってますよ?!あ、笹井さんが投げた!」
「今何か言ったって焼け石に水さ。それより舞城君を助けないと。あの位置は危険だよ。」
しかし時既に遅く。パイを投げトライアングル地帯の中央で、舞城は集中砲火を浴びる羽目になっていた。
(な、なんで俺がこんな目に・・・・)
舞城の目に浮かんだ涙はパイのクリームによって隠され、誰にも気づかれることはなかった。
>>217 >ブウウゥゥーーン・・
ドグラマグラ思い出しますた。
なんかこのスレ、せつないよ。
何かに似てると思ったら、昔読んだ『うる星やつら』の舞台だ。
友引高校だっけ?
高田レポート
どうも被害が頻発している。同時多発テロ状態だ。
把握している限り十一件の苦情が寄せられている。(注:綾辻の件は知らされてない)
とそこへ、愛機を壊されて珍しく本気で怒っている森君がやってきた。
「あれに幾らつぎ込んだと思いますか。森は趣味に生きるために本を売っているんです!」
ひとしきり模型への愛やら、いかにして割り切って儲けたかを語られたがこれは省略。
ともかく僕は森君と事件のことを話し合った。お互い犯人の目星はついている。
問題は「彼」の犯行であることを実証できないことだった。
流水バッジやヌード写真などの物的証拠はあるものの、
これだけ他校生や一般人が出入りしている状況では、
外部(例えば熱狂的な「彼」のファン)のしわざである可能性も残るわけで……。
「一番よいのは現場を押さえることです。言い逃れできないようにね」
ということで、僕は暇そうにしている奴らに「彼」を探すよう手配した。
それにしても……この一連の密室騒ぎは一人では不可能ではないだろうか?
例えば、そう、誰か共犯がいるのかもしれない。
そこで僕はようやく上映会場を出てから日明さんの姿を見ていないことに気がついた。
249 :
名無しのオプ:02/12/06 10:14
>>247 せつない、とは思わないが
なんか「メフィスト賞作家」じゃなくて
「メフィスト学園のキャラ」として見てしまうよ、現実の世界で(w
医務室にて。
乾と石崎は同じく心に傷を負った霧舎を慰めていた。
霧舎「僕のこの気持ちわかってくれる? 女子高生のパンティラが野郎のヌードにさぁ」
石崎「いいなあ、女子高生。俺、前列の右から三番目にいた女の子のなら見たいな」
乾 「清涼院君のヌードくらいでなにさ。僕なんて僕なんて……もうお嫁にいけない」
石崎「嫁じゃなくて婿だろ。まさか本当にそのケがあるとか。参ったな、俺は困るぞ」
霧舎「ヌードくらいだって? そんなこと言うならコレクション見せてやんないぞー」
乾 「あはははは…………友達ってなんだろう」
乾の乾いた笑いにつられて石崎も霧舎も笑い出した。
しかしやっぱり微妙に食い違っている三人だった。
学園の不穏な空気を感じ取り、立ち上がった男たちがいた。
田中「この密室騒ぎ、俺らで解決せえへんか?」
我孫子「なんでやねん。なんでそないな面倒なこと……」
牧野「しゃあけど、ほかに出番ないやないか」
我孫子「長編が滞ってんねん」
田中「俺もや」
牧野「俺も……」
我孫子「仕事投げ打ってまで、解りきった犯人探しやるっちゅうんか」
田中「しかし、や」
牧野「かちかち山! ブツブツ……」
牧野はなにかの電波を受信したらしい。田中はかまわず続ける。
田中「この事件、ネタにして書けるかも解らへんぞ」
我孫子「流水をネタにしてまで食っていきたくないっちゅうねん」
牧野「ええやないか! さすらってもええやないか!」
田中「俺はやるで。馬子シリーズで取り上げるんや。リュースイ!てな具合や」
我孫子「どないやねん。勝手にせい」
かくして、リュースイハンターズ「あたま」が(勝手に)結成された。
最近、石崎のキャラは学園キャラの中では割に主役向けなのかもしれないと思うようになった。
253 :
名無しのオプ:02/12/06 11:55
石崎は多分、京極堂シリーズの関口みたいなもんなんだよ。
真の主人公かも。
ということは、黒幕は……U山!?
微妙トリオは高田に頼まれた清涼院探しを始めることにした。
同じく医務室にいた氷川にも義理で声をかけてあげたのだが、
氷川は「僕は孤高の探偵タイプだから」などとわけのわからないことを言うので
三人は「あっそう、はいはい」と軽く聞き流して医務室を出た。
霧舎「絶対見つけ出して復讐してやるぞー」
石崎「そんなわけで聞き込みだ! へい彼女、年上ってどう思う?」
乾 「さっそくナンパかよ!!」
石崎「妬くなよ。俺に惚れてるのはわかったから」
乾 「ジョークでもそういうこと言うな! 高里を喜ばすだけだろ!?」
霧舎「人の彼女を呼び捨てにするなよー」
乾 「じゃあ高里さん」
石崎「もしくは女王様」
霧舎「ハニーは女王様じゃないよ!」
石崎「で、お前は女王様の所に帰らなくていいのか?」
乾 「女王様は薬屋の方に行っちゃったんだよ」
霧舎「そうなんだよぉ、この僕を放置して……じゃなくて女王様じゃないから!!」
パイの嵐の中で涙を拭いて舞城は思う。ちょっと優しい部分を見せすぎたな、と。
他人て奴は、ちょっと気を許すとすぐにつけあがる。おかげで見ろ。訳の判らん
おばはんに「鼻クソ男」呼ばわりだ。女の子三人にパイぶつけられて、周りは
それを薄ら笑いだ。挙句の果てにしょうもない密室事件で「清涼院」なんて
要素が俺の缶バッジ作りに混ざってきた。もういい。どうでもいい。とにかく
こいつらにはノーモアミスターナイスマイジョウだ。
俺は俺の顔面に向かってきたパイの一つを空中で拾ってそれを白倉の顔に
投げつける。バチン!俺の突然の反撃に、竹も笹井も周りのバカどもも
体を硬直させる。やりやすくなる。俺は顔の脇にずり落ちていたパイを
引き剥がして次に竹にぶち当てる。ズバン!可愛い竹の顔の上でパイが
はじける。西尾がわーとか言う。うるせー。俺は床からパイを拾って
西尾にぶつける。バポン!西尾の顔が真っ白に染まったと思ったら
後ろに消える。西尾は頭を後ろに倒したまま床に転がる。
「タンデムローターの方法論」を一緒にやった仲間かもしれないが、
そんなの知るか。俺は振り返り様にもう一つパイを拾い、呆然と
突っ立っている笹井の顔に投げて当てる。ババポン!こいつも
「タンデム」仲間だが、うるせー知るか。それから俺は佐藤を見る。
佐藤は犬なら服従のしるしに腹を見せて尻尾を振って俺の足を舐めていた
だろう。でもどうせこいつのことだ。今のその悲しそうな辛そうなもう
参りましたって顔だってどうせネタだ。俺は容赦しない。床のパイを
拾ってドカン!佐藤はキャキャーンと鳴いた。
それから俺は熊の着ぐるみを着てバタバタこっちに走ってくる大塚英志を見る。
白倉と笹井をやられて激怒してるようだが怒髪天突いてんのはこっちなんだよ!
こちらに辿り着いてぜいぜい言ってる大塚が一息ついて何か怒鳴ろうとした瞬間
に飛び掛り、床に倒す。寝転んだ大塚の熊の頭を引き剥がして俺は床のパイを
手当たり次第に手に取って大塚の着ぐるみの中につめこむ。大塚が悲鳴をあげる。
俺は無視する。大塚が「シャレにならないぞ君!」と言う。シャレ?俺は言う。
「喧嘩はいつだってシャレんなんねーんだよ!喧嘩は他人のためのパフォーマンス
じゃねーんだよ!喧嘩はくだんねー商業ベースの見世物じゃねーんだよ!」
熊の着ぐるみの胴体をパイ詰めにして、さらに頭にもパイを詰め込んで、
それを失神したような大塚の頭にかぶせる。ニチョリという音とともに
大塚の顔が消える。まあきっと窒息死する前には失神から覚めるだろう。
俺は周りを見渡す。俺が嬉しそうに大塚を料理している間に皆逃げて
誰もいなくなっている。これでいい。逃げろ逃げろ。俺は手の平のパイを
熊の顔で拭き、大塚の胸の上から腰を上げ、立ち上がる。俺は俺のために
シャレになんない喧嘩を始めようとするかな。文化なんかどこにもねえ
文化祭をぶっ壊して、密室密室うるせえ馬鹿をぶっ飛ばして、殊能と蘇部は
・・・どうしようかな。
256‐257‐258
それでこそ舞城だ!! スカッとしますた。
最後の一文がちょっと切ない(w
自警団新堂と中島が騒ぎを聞きつけて舞城のもとに向かっていた・・。
積木(2スレ目が始まってから僕がまだ一度も登場してないのは、
きっと最後の最後に颯爽と登場して見事に事件を解決するためなんだ。きっとそうだ…
職人さん達もそのために僕を温存しているに違いない…)
浅暮(積木君…残念だけどそれは違うと思うよ…)
って2スレ目じゃなくて3スレ目だったね
高田の見回りレポート
佐藤君の通報により僕は放送室へとかけつけた。
しばらく陰から舞城君を観察する。とても止めることはできそうになかった。
怖いからではない。あまりに芸術的なので感心していたのだ。この震えも感動のせいだ。
そのうち自称自警団がやってきたので立ち去ることにした。
別に彼らが怖いからではない。彼らの手柄を奪っては申し訳ないからだ。
さて、僕は化学室へこもって自前の薬品で証拠品の指紋でも検出するとしよう。
何気に佐々木倫子ネタが多いのはなぜ?
殊能が菅原教授なら蘇部は河合君あたりかなー
>>256 いや…俺としては…。
………。
………なんでもない。
美術の辰巳先生を登場させたいんだけどいいネタが思いつかない…
日明は「ここなら静かそうだ」と誰も音楽室に入り、そこで一服していた。
一服しながら、ブツブツと独り言で普段は言えない高里への罵詈雑言を
吐いていた。その時である、側にあった校内放送のスピーカーから
「ゴルァ!!たーちーもーりーてめぇー どこにいるぅぅ!」
と高里の怒声が聞こえてきた。
「き、聞こえてたの!?」
混乱し、あたりをキョロキョロ見渡す日明。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎音楽室
密室の仮名称◎秘書のひしょひしょ話な密室
■現場の状況↓
@誰にも聞かれていない状況での日明の独り言(悪口)が高里に伝わった。
A音楽室のドアは日明が「一人のなるために」外から開かないようにしていた。
B音楽室の壁は防音。
C音楽室の機材や日明の身体から盗聴器等は発見されなかった。
D高里は「廊下を歩いていて確かにどこからか日明の声が聞こえた」
と証言している。
E高里がいた廊下から音楽室までは直線距離で50メートル以上離れている。
E日明の上着のポケットから日明自身「入れた覚えない」と言う『密室拾参』
と書いた紙が見つかった。
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誤字スマソ。まぁ今後、日明は高里から逃げるってことでw
>>247 ビーティフル・ドリーマーなオチならそれはそれでメフィっぽい……
メール欄じゃないが。
浅暮は音楽室に来ていた。
「まだ遅くはない。清涼院君を捕まえて目立ってやる!
俺にはこの鼻がある。これを使って清涼院君のニオイを
たどっていけば…くんかくんかくんか」
ニオイをかぎつけて音楽室を出て行く浅暮。
「くんかくんかくんか。うーん、音楽室を出たら急にいろんな人のニオイがしだしたなあ。
清涼院君のニオイに集中しないと」
浅暮は嗅覚を高めるために目隠しをした。
「くんかくんかくんか。よし、かなりニオイに集中できるようになったぞ。」
「くんかくんかくんか。ん?清涼院君のニオイが薄くなってきたなあ。
顔を床に近づけないと。」
かくして、「目隠しをして校舎を這い回る不審な男」が誕生した。
>269
ふ、不審すぎ…(w
朝暮、いや浅暮が見つけるのが早いか、
浅暮が捕まるのが早いか…。
京極は激しく鼻をひくつかせる浅暮とすれ違った。
一瞬動揺したものの「この世に不思議なものはないのだ」と自分に言い聞かす。
例えば私が知らないだけで、世の中あんな遊びが流行っているのかもしれない。
あるいは生徒間のいじめかもしれないな。新堂君あたりに命令されたとか。
もしくはあれは何かのプレイであり、彼は俗に言うところの…………M?
そういえば彼の課題のタイトルは『殺しも鯖もMで始まる』だったな。
まだ内容は知らないが、きっと鯖を使ったプレイによって死に至るのであろう。
浅暮君は私が思っていたより奥深い人間のなのだな……。
そんな京極の思念はちょうど圏外だったため、浅暮は受信しなかった。
>271
人間のなのだな×
人間なのだな○
でした。失礼。
273 :
名無しのオプ:02/12/06 23:50
森は展示室の隅で密室騒動で壊されたラジコンを修理していた。
そこへスバル氏が串焼き屋『カーニバル』の串焼きを上手そうに頬張りながら登場した。
スバル氏「マックやないでマクドやでー」
森「白鳥の湖が踊りたいの?」
彼女は意味なしジョークに慣れているので突っ込まない。森もそれを承知している。
彼女に壊れたラジコンについて話をきかせる。
スバル氏「一二〇〇の密室ねー。でもさ、文化祭ってせいぜい全部合わせて十二時間くらいでしょ?間に合うの?」
森「十二時間とすると、一つあたり三十六秒ですね」
森の計算は速い。
スバル氏「間に合ってないじゃん。で、どう?密室は解けそう??」
森「ああ、それね・・・・よし、応急処置はこれで良し。あとは帰りに交換パーツを買って帰ろう」
森はアクロスターを飾れる程度に修復した。
森「修理が終わったから今から考えます・・・
まあ、彼の密室は所詮、分子レベル原子レベル量子論レベルで考察すると密室ではないですし。
そうですね・・・煙草を吸えば何とかなりそうだ」
森は煙草に火をつけ、口にくわえた。
メフィスト賞第一回受賞者の頭が連続密室事件に向けて回転を始める。
あ、ごめん。森、煙草やめたんだった。
275 :
名無しのオプ:02/12/06 23:56
森「・・そうか・・積木くんだ・・」
森は思わず呟く。
彼の頭に閃くものがあった。
すべての密室がカラカラと彼の頭で崩れていった。
積木「え、なになに??呼んだ?ついに僕の出番だねッ!」
森「いえ、何でもないです。積木くんは一人で積木でもしていて下さい」
意味なしジョークか、それともイヤミか?
276 :
名無しのオプ:02/12/07 00:28
清涼院「フフフ・・・次はどんな密室にしよーかなー・・好評だもんなー・・」
メフィスト学園の教室で2チャンネルにアクセスする御大。
清涼院「んじゃー269、271を利用してと・・」
『276 :名無しのオプ :02/12/07 00:27
京極「しかし、この浅暮君は妖怪みたいで面白いな。今度、水木大先生に話してみようかな」
そう言って、彼は何気なく振り向いた。
そこに浅暮はもういなかった。
京極「目隠ししているわりには足が速い・・って、ん??」
京極はその不可解さにようやく気が付く。
浅暮がいたところは、窓すらない袋小路のいきどまりであった!
つまり、そこから抜けるには京極を追い越さなければならなかったはずなのだ!!
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎北校舎二階廊下の東端
密室の仮名称◎浅暮テレポートの密室
■現場の状況↓
@袋小路の朝暮が突然消失した。
Aしばらくして、南校舎一階の男子トイレ個室のなかで這い回る朝暮が発見された。
B彼自身はこのテレポートに全く気が着かず、ずっと鼻をくんかくんかさせていただけであった。
C浅暮がしていた目隠しの裏には『密室拾肆』と書かれていた。
───────────────────────────────────
』
清涼院「うんうん。まさに流水の中の清涼を思わせるような密室だ!上出来上出来。
これでどんどんボクの人気が上昇するはず。
>>191や
>>195みたいな人をもっと増やさなくちゃ。
しかし、誰も清涼院本人が書いているとは思いもしないだろうな・・クスクス」
森「清涼院くん。メタも程々にしないと誰にも相手にされなくなりますよ」
いつの間にか、彼の背後には森委員長が立っていた。
277 :
名無しのオプ:02/12/07 00:50
森「学園祭で見かけないと思えば、こんなところに」
清涼院は2ちゃんねるを咄嗟に閉じる。
森「こんな悪戯がバレたら、ただでさえ少ない君の読者が三乗根になってしまいますよ」
清涼院「リューーースイッ!!(怒)メタトリックを悪戯呼ばわりするなァッ!」
清涼院の身体が突然、発光を始める。
ピカッ!!
するどい閃光とともに彼はノートパソコンを残し、教室から姿を消した。
森「・・・・こ、これは!?」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎校舎端の教室(学園祭で唯一使用していない教室)
密室の仮名称◎清涼院流水の密室
■現場の状況↓
@清涼院流水が奇怪な発光とともに突然姿を消した。
A窓はすべて開いた痕跡がなく、入り口には森が立っていた。この他に出入り口はない。
B残されたノートパソコンのディスプレイには『密室拾肆』とスクリーンセイバーが流れていた。
───────────────────────────────────
>>277 ついに御大自らか…
すごい展開になってきたな…マジで本作れるぞ
279 :
名無しのオプ:02/12/07 01:11
浅暮「くんかくんかくんか。ふむふむ、やっぱりこっちじゃない。こっちだな」
京極先生とすれ違った浅暮は袋小路をUターンした。
浅暮「おおおっ。どんどん匂いが強くなっていく!」
彼は京極先生を這いながら追い越し、そのまま体育倉庫の前にやって来る。
ゴンと頭を体育倉庫にぶつけた朝暮は、立ち上がって目隠しを外す。
浅暮「間違いない!ここだ!犯人はここにいる!!」
彼は扉を開けようとしたが、開かなかった。
浅暮「鍵が閉まっているのか?いやいや、中にいるんだからそれはないだろう。中から押さえているんだな」
浅暮は力任せに扉を開けようとしたがかなわなかったので、丁度通りかかった新堂と中島に頼んだ。
中島が右手一つで扉を真っ二つに切断した。
倉庫の中には『流水サイン』のプリントされた下着が幾枚も干されてあるだけであった。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎体育倉庫
密室の仮名称◎体育倉庫の密室
■現場の状況↓
@鍵のかかっていた体育倉庫の中に体育倉庫の鍵が落ちていた。
A倉庫の鍵に合い鍵は作られていない。
B体育倉庫に鍵を外から中に入れるような隙間はない。
C中島の蹴り破った扉の裏に油性マジックで『密室拾伍』と書かれてあった。
───────────────────────────────────
280 :
名無しのオプ:02/12/07 02:48
>中島が右手一つで扉を真っ二つに切断した。
>C中島の蹴り破った扉
??
中島「舞城のやつ、どこへ行った」
新堂「にしても舞城のヤツむかつくなぁ。成績いいからって好き放題しやがって」
メフィスト学園自警団二人組みは舞城の行方を追っていた。
そのとき、校内放送が流れた。
校内放送「セイリョインセイリョインセイリョインセイリョインセイリョーーーオオオオオオオーーーーインッ!!!」
中島「なんだなんだ?」
新堂「あの馬鹿の声だ」
校内放送「どうもどうも。メフィスト賞受賞者の中で最もエポックメーキングな大説家、清涼院流水です♪
流水大説ちゃんと読んでます??密室本、楽しみにしてて下さいね〜!」
中島「よく言うぜ、彩文家事件のネタにつまってたクセして」
新堂「舞城やっつけたら、次はアイツだな。いや、先に片付けるか・・」
校内放送「さて皆さん、学園祭前に一二〇〇の密室を作るって約束したの覚えてます?
すでに15の密室が終了しました〜。え?14しかないって?ははは、綾辻のハゲが隠してるだけですよ。
で、今度は一気に作っちゃおーと思います。皆さん、自分の右靴を脱いでみてください」
中島「靴??」
新堂「脱いだが・・別に何ともないぞ」
二人がきょとんとしていると、周囲からざわめきが聞こえてきた。
「な、なんだこれ??」「紙が入ってるぞ!」「何か書いてある。えっと、密室・・次が読めん」
メフィスト学園内にいる人の右靴の中すべて(一部を除く)に『密室○』と書かれた紙が入っていた!!
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎メフィスト学園全体
密室の仮名称◎第一次大量密室
■現場の状況↓
@老若男女関係なく、右靴を履いているものすべての右靴に紙は入っていた。
Aあとから調査すると、『密室○』の番号の部分は学園に来た順番で付けられていることが分かった。
B全部で『密室拾陸』〜『密室百参拾肆』が使われた模様。つまり、一度に119個の密室が作られたことになる。
C中島、新堂、舞城の靴には紙が入ってなかった。彼らの脚に近づくことはさすがに危険だと思ったようだ。
D逆に蘇部はなめられまくったと見えて、右靴どころか左靴にも下着の中にも背中にも紙が発見された。
E串焼き屋『カーニバル』の冷蔵庫には人間の脚だけがいくつか保管されていたが、靴を履いている脚にはちゃんと紙が入っていた。
F同じく浦賀企画の『人体の不思議展』の人体模型(だと思われる)についても、靴を履いているものにはちゃんと紙が入っていた。
───────────────────────────────────
>串焼き屋『カーニバル』の冷蔵庫には人間の脚だけがいくつか保管されていたが、靴を履いている脚にはちゃんと紙が入っていた。
や、やはり使っていたか・・・浦賀・・・!
>284
へヴィですね。
スレが、大説になってゆく……
287 :
名無しのオプ:02/12/07 08:40
職人様、すばらしいです。
……あの、アクセサリーを扱っているはずの
秋月が見当たらないんですが。
……秋月です。体育祭ではあんなに光っていた僕も、
気がつけばこんな日の当たらない場所に追いやられています。
こんなとはどんなかといいますと、まあ渡り廊下なわけです。
実行委員の高田に振り当てられた、誰も使っていない廃れた廊下なのです。
確かに路上で雰囲気のある露天商やりたいと言ったのは僕だけどさあ。
ちょっとイメージ違うっていうか……もしかしてこれって苛め?
道に迷って舞城の缶バッジ屋の場所を尋ねに来た女の子としか出会っていない。
あんなのちょっと絵が描ければ誰にでも作れる子供だましさ。
それに比べて『秋月の青紫堂』では本格的な胸飾りや指輪が置いてあるんだぞ。
女の子が目を輝かせ涎をたらして喜び群れるはずなのに。おっかしいなあ。
月長石……紅玉……孔雀石……シルバー……僕はただ研くだけ。
高田は見回りにすら来てくれない……もしかして、忘れられてる?
僕の知らない所で楽しげな催しが開かれているみたいだけど……。
清涼院君……僕の右靴……何も入ってなかったよ……。
はやみね「あっ! いたいた。やっと見つけたよ石崎君」
石崎「ああ、すいません、先生。いろいろあってごたごたしてました」
はやみね「石崎君、そろそろ交替してくれないと困るよ。僕だってみんなの出し物を見たいんだから」
石崎ははやみね先生と『ミステリィの館へようこそ』企画をやっていたのだった。
学園をミステリィの館にすべく校舎内にさまざまな仕掛けを作ってまわるのである。
石崎は”究極のトリック”担当だった。
はやみね「はい、これ。仮面とマント」
石崎「それじゃ、乾君、霧舎君、あとは君たちにまかせた」
乾「う、うん。」
霧舎「うむ。この名探偵霧舎巧にまかせておけば、だいじょうVー」
乾(霧舎君と2人きりだなんてものすごく不安なんだけど)
石崎「清涼院君の密室に負けないトリックを作らなきゃな。ふふふ。では、さらばだ。わははははははー」
仮面と黒マントを身につけた石崎が高笑いをしながら颯爽と廊下をかけていく。
はやみね「さすが石崎君。怪人になりきってますね」
乾「なんだか不審人物が増えただけのような気も」
パイプをくゆらせながら、石黒曜は物思いにふけっていた。
窓の外には学園裏にある大火山・石黒火山が今日も炎を青天へと立ち上らせている。
(やはり……火山はいい……)
今、彼がいる学園は一人の男の手によって密室騒ぎとなっていた。
だが、石黒はそのようなミステリーには欠片も興味は無い。彼が興味があるのは、たった一つ。
石黒は部屋を見回す。
彼の文化祭での出し物「火山の世界展」を催している教室。室内に所狭しと飾られた世界中の有名無名の火山たち。
(密室など、しょせん人が作った小手先のトリックに過ぎない。人の力の及ばない、自然の力こそが素晴らしいのだ)
この学園に在籍していながらも、石黒はミステリーというものを行わない。ただひたすらに災害に対する警鐘を発するのみであった。
それでも様々なミステリーを輩出しているメフィスト賞を受賞してデビューしたのだから、と石黒はしばらく前に、
同級生たちが入学の際に書いたミステリーを片っ端から読んでみた。その結果、呆れた。
彼らが言う謎やトリックなどは、「くだらない」の一言で切って捨てれた。
常識では解けない/考えられない謎!と彼らが鼻にかけるミステリーの大抵は、登場人物たちの思い違いや勘違いなどの錯誤、または錯覚で成り立っていた。
言ってみれば、ただの何でもないパズル。どこまでいっても、常識の範疇に過ぎない。
(わかっちゃいない・・・自然の恐ろしさというものが。自然の前には、如何なる人間の力も無力なのだ)
本当の常識では考えられないものとは、大自然の力なのだ。
この学園にいる、彼のいう「くだらない」トリックで互いの優劣を決める有象無象の連中を内心で見下し、
石黒はゆっくりと煙草の煙を吐き出した。
石黒火山の美しさを十分に堪能した後、石黒はパイプをくわえたまま振り返った。
「な、何ィ・・・ッ?」
彼がいる教室、火山の世界展を催している教室。いつの間にか、そこから出口が消失していた!
窓がある側の壁を除いて、残りの三方向。全ての壁には世界中の火山の写真が飾られている。
それこそ、所狭しと。全ての壁は写真で埋められ、扉が見当たらない。
石黒は、通常なら扉があるはずの壁にかけより、慌てて写真を片っ端から剥がして回った。
が、それでもそこに扉はなかった!!
「そ、そんな! 常識では考えられないぞ!!」
石黒火山がひときわ大きな炎を上げる中、彼は完全密室と化した教室で叫び声をあげた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎「火山の世界展」
密室の仮名称◎常識では考えられない密室
■現場の状況↓
@石黒曜が教室にいる間に、扉が消失していた。
A通常なら扉があるはずの壁に限らず、全ての壁に貼られた写真を剥がして確認したが、どこにも扉は見つからなかった。
B結局、窓から脱出し、再び教室に戻ってきたら(この間5分)、教室は元通りになっており、扉もちゃんといつものところにあった。
Cだが、火山の写真は全てどこかへと消え去っており、代わりに『密室百参拾伍』と書かれた紙が所狭しと壁に貼られていた。
D石黒は火山に見とれてはいたが、誰も入ってこなかったと証言している。また自作自演も強く否定している。
E彼の常識では考えられない事態が起こり、混乱してると、京極が「この世には不思議なものはないのだ」と呟いて去っていった。
───────────────────────────────────
渡り廊下で一人ぽつねんと佇む秋月は、久しぶりに足音を耳にした。
涙目になりながら、秋月は必死の思いで声を張り上げた。
秋月「おおーい。こっちだよー。お客さんでなくてもいいから誰か来てぇー」
しばらくして現れたのは迷彩服の古処だった。
古処「大丈夫だったか、秋月。さあ毛布だ。そしてこれは非常食だ」
秋月「ううっ、ありがとう……僕のために差し入れを?」
古処「先ほどうら若き美女から遭難者の目撃報告があったのだ。秋月よ、
男はこんな所で朽ち果ててはならない。さあ私の肩を貸してやろう」
秋月「いや、その、僕は別にここで行き倒れていたわけではなくて……」
古処「それにしても秋月よ。せっかく若人の祭典であるところの文化祭に参加
しないとは友達がいないと思われるぞ。それとも本当にいないのか?
だとしたらこの男一匹、失言だった。土下座ものだ。いやむしろ切腹だ」
秋月「こ、古処君。僕はこうしてちゃんと店を開いて文化祭に参加を……」
古処「秋月よ、無理をするな。見栄を張るな。独り身を恥じることはない。
本来男とは孤独な生き物。例え誰もがお前の存在を失念していたとしても、
それはそれである意味ゴイスーにクールといえなくもなく……」
秋月「うわぁぁぁぁあん。こうなったら模倣犯になって目だってやるぅぅぅ!!」
秋月は泣きながら走り去った。
294 :
名無しのオプ:02/12/07 13:10
わーい、秋月君が早速出てるぞー。職人様ありがとうー。
>288
>293
……わーい? わーい……わーい⊃Д`)・゚・。
中島は放送室へかけつけた。舞城よりも拡大する密室騒動の解決を優先したのだ。
一気に階段を駆け上がり放送室の前に辿りつく。清涼院の放送が終わってから1分。
すでに逃げたかもしれないと思いながらも中島はドアを蹴り開けた。
「清涼院! ……っ!!!」
開け放たれた部屋には制服を脱ぎかけている女の子や下着姿の女の子があふれていた。
硬直する中島と女の子たち。
一瞬、時がとまった。
「きゃあああああああああああ」
「うわあああっ、す、すまん」
慌てて蹴り倒したドアを入り口に立て直す中島。そこへ遅れて新堂がやって来た。
「清涼院はいたか!?」
「いないっ!」
中島は叫びながら振り返り部屋の表札を見る。そこには放送室と書いてある。
あれは目の錯覚だったのか? 中島は大きく深呼吸をして心を落ちつかせ、
もう一度ドアを今度はゆっくりと少しだけ開いた。
隙間から見えるのは、着替え中の女の子たちの姿だ。服で上半身を隠しながらこちらを睨んでいる。
「見ないでよ、この痴漢!」
「誰かー、覗きよー、変態よー」
中島は慌ててドアを閉めた。
「中島よう、たまってんの? げふっ」
中島はニヤニヤする新堂の腹に正拳突きをくらわせ悶絶させる。
なぜ放送室が女子更衣室に!? これも奴の仕業なのか!?
空腹の氷川は『ラジオ・キッス』にやってきていた。なにやらつい先ほど騒動があったらしく、お客がいない。
カウンターでめそめそ泣いている女性を大きな熊がなぐさめていた。佐藤はモップで床をふいている。
氷川「あのう、注文いいでしょうか。ケーキセットを」
佐藤「はいはい。しばらく待ってください」
厨房にはいった佐藤はほどよく冷めたスポンジケーキを生クリームでコーティングし始めた。
ケーキをカットし、お茶をそえて出す。
氷川「ありがとう」
ケーキを口にいれた途端、氷川の顔から笑みが消え涙目になる。
氷川「……う、う、う…」
氷川「まずいよおぉぉぉぉ」
大塚「誰のケーキがまずいって。ゴルァ!!」
佐藤「た、大変です、大塚さん。生クリームがしょっぱくなってますよ」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎白倉由美のケーキ喫茶
密室の仮名称◎さとうと塩の密室
■現場の状況↓
@パイ投げ騒動以降は佐藤が入るまで誰も厨房に出入りしていない。
A生クリームはすでに作ってあったものを佐藤が使用。それに砂糖ではなく塩がはいっていた。
B騒動の前に生クリームは使いきっていたと白倉が証言。
C涙目の氷川、慌てて茶を飲むが熱過ぎて火傷。
Dケーキとお茶をのせたトレイの下に『百参拾録』と書いた紙が貼られていた。
───────────────────────────────────
竹「ふええええぇぇん・・スケッチブックなくなるし、パイぶつけられるし、今日は厄日ー・・」
西尾「竹ちゃん、元気出して」
いーちゃんは泣き止まない竹嬢と手を繋いで、気分転換に学園祭をぶらぶら歩いていた。
西尾「・・にしても、御大も舞城さんもやりすぎだよなー・・」
そのとき、何か大きくて白いものがヒラヒラと二人の頭上に覆い被さる。
竹「!!!いやああっ、また何か起こるの!?」
西尾「な、なんだコレは!?」
西尾はバサバサとそれを横にどかす。
西尾「こ、これは・・・」
竹「・・・保健室のベッドのシーツじゃん。どーしてこんなものが振ってくるの?」
西尾「・・三枚もある・・・おまけに、こんなものも貼られてある!・・・」
シーツの一つには『密室参百拾漆』と書かれた紙が安全ピンで止められていた。
上を向いたが、頭上のベランダには人影はなかった。
前二つほど大きい被害でなかったことに安堵する竹嬢のかたわら、いーちゃんはこれが何を意味するのか思案する。
西尾「・・・そうかっ!御大のやりそうな事だ!」
竹「どーゆーこと?」
西尾「やはりこれは密室事件の一つなんだ!少なくとも御大はそう考えているに違いない!」
竹「どーしてこれが密室なの?あ、まさか、これが降ってきたベランダには誰もいなかったとか・・」
西尾「違うよ、竹ちゃん。もっと単純なものなんだよ。ベッドのシーツが三枚振ってきたから・・』
シーツ三つ → 三つシーツ → みっつしーつ → みっしーつ → みっしつ → 密室!
竹「うにー。ぜんっぜん面白くない」
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密室の発見現場◎ベランダのすぐ下
密室の仮名称◎三つシーツの密室
■現場の状況↓
@西尾と竹嬢は歩いていると、保健室のシーツが三枚降ってきた。
A彼のアナグラム推理によってそれが密室事件であることが判明した。
Bちなみに上のベランダは密室でも何でもなかった。
Cシーツの一つには『密室百参拾漆』と書かれた紙が止められていた。
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300 :
名無しのオプ:02/12/07 15:48
しかしまぁ、凄いくらいに膨張した悪意が学園を渦巻いているな……。
氷川、悲惨過ぎ(w
氷川は雨に濡れた子犬のようにとぼとぼと歩いていた。
さすがにこれだけ被害の遭遇率が高いと、誰も近づいてくれない。
高田の元へ報告に行ったら部屋に入れてくれず、ドア越しに話をした。
(さ、寂しいよう……せっかくの文化祭なのに……)
舞城なら怖気づくことなく接してくれると思い、肩に手を乗せようとしたら、
振り向きざまにワンツーパンチされた。そのうえ回しゲリされた。
舞城「すまん。清涼院の奴やと思って。でもまあこれで勉強になったやろ?
これからは俺の背後に勝手に立つなや。特に気がたってるときはな」
ちっとも謝られていない気がするのは気のせいだろうか。
ともかく氷川は孤独と恐怖に震えていた。
このまままた何かの仕掛けに引っかかるとも限らないのだ。
とそこへ、黒装束で校内を駆け回る石崎を発見した。
氷川「そ、それだ! その衣装を貸してくれ!!」
石崎「えー? いいけどさ。俺の仕事も代わりにやってくれるんなら」
氷川「やるやる! ついでに僕の被っていたこの帽子をあげるよ!」
無邪気に小躍りしながら去っていく石崎。氷川はニヤリとほくそ笑む。
氷川「これで僕は石崎になり、彼が氷川になった。これでもう安心さ」
まずい・・・最近石崎に萌えだ・・・
石崎「あれれ、氷川君。どうした?」
氷川「あ、その声は石崎さん。……う、うう、石崎さあ〜ん」
氷川は石崎の胸に顔を埋め泣き出した。慌ててかぶっていた仮面をとる石崎。
石崎「何があったんだ? 話してくれよ」
氷川「じ、実はかくかくしかじか」
石崎「ふうん、なるほど。密室ね」
石崎の目がきらーんと輝く。
氷川「もしかして、密室トリックがわかったんですか?」
石崎「うん。さとうと塩の密室(
>>296)はわかった。ところで氷川君はパイ
投げをくらったことがあるかい?」
氷川「いえ、ないですけど」
石崎「俺はある。昔、コンパで下品なギャグをとばしすぎて女の子に…
あ、いや、そんなことはどうでもいいんだけど。
パイ投げをくらうと視界がきかなくなるんだよ。
しかも、クリームをぬぐいとるのがなかなか大変だ。時間もかかる。
先の騒動では店にいた6人全員が舞城君にパイをくらったんだろう?」
氷川「あ、というと、厨房から誰も出入りしていないはずという衆人監視の
密室状況が機能しなかった時間があったんですね」
石崎「そう。舞城のパイ攻撃で佐藤達の視界がふさがったときに犯人が厨房
に入り、あらかじめ用意していたしょっぱい生クリームを置いてくる。
十数秒ですむよ」
氷川「でも、舞城さんが犯人だとは思えません」
石崎「そうだなあ。じゃあ、舞城が騒動をおこす直前に店にいた客の中に清
涼院の協力者がいたってのはどうだ。そいつはケーキ喫茶で皆の死角
をついてしょっぱクリーム事件をおこそうと客を装って機会をうかが
っていた。そこでパイ騒動がおきる。便乗して誰も見ていない隙に厨
房にはいりしょっぱクリームをセットしたんだ」
氷川「そうか……。白倉さんが厨房に入ったなら、使いきったはずの生クリ
ームが存在することに疑問をもったかもしれないけど、ウエイターを
やっていた佐藤君にはそんなことわからなかったんだ。それで、しょ
っぱケーキがぼくの前に……。なるほど」
圧倒的に出番が少なく目立たない積木は悩んでいた。
積木(ぼ、僕だって目立ちたいんだな。そのためにはこ、この連続密室事件を利用するしかないんだな)
(そ、そう言えば僕のキャラ紹介には「特技は人を呪うこと」って書いてあったぞ)
(それを有効に活用するべきだと、ぼ、僕は思う)
(そ、そうだ。呪いで犯人逮捕に強力しちゃうってのは、ど、どうだろう)
(いい考えだと思うんだな。よし、さっそく…)
積木は誰もいない教室の中、なにやら妖しい道具をたくさん引きずり出してきて準備を始めた。
積木「とりあえず髪の毛が必要だな…ぐふ、彼のは長いからすぐわかるぞ…よし、採取に行こう…」
ドアをガラガラッと音を立てて開け、積木は人気のない廊下に踏み出した。
津村「あ、秋月君だ。泣きながら走ってる…ねえ、どうしたんだい秋月君?」
秋月「む、津山君…君もどうせ僕のことなんか忘れてたろ。どうでもいいと思ってるだろ!」
津村「いや、僕はこれから君のアクセサリー屋に行こうとしてたんだよ。でもちょっと場所がわからなくて…」
秋月「見え透いた嘘をつくなよ。僕はいつも君をいじめてるんだ。君が僕のことを気にかけてくれるわけないだろう」
津村「いや、ほんとだって…ほら、これたこ焼き。秋月君の分も買ったんだよ」
秋月「津村君、君って奴は…うわーん、ありがとう!もう津山って呼ばないよ!
今朝君ん家の表札を「津山」に変えといたのも直しとくよ!」
津村「(ちょっとムカッ)…そうだ、秋月君、僕が古処君とやってる射的屋に来たらどうだい。きっと目立てるような仕事があるよ」
秋月「ううう、ありがとう、つや、じゃなかった津村君はなんていい人なんだ…」
津村「古処くーん、秋月君を連れてきたんだけど、何か彼にできるような目立つ仕事はないかな」
古処「ムッ、秋月か…おお、そうだ、お前にぴったりな役があるぞ。しかも飛びっきり目立つ」
秋月「うわっ、古処君、それマジ?げへへ、僕運動会並に目立っちゃおっかなー」
古処「ほら、こっちに来い…ここだ、そう、そこに手足を固定して…よし、これでOKだ。動くなよ」
秋月「ふんふーん♪スーパースター秋月涼介の活躍はもうすぐだぞっ!みんな見てやがれ!」
古処「お客さん方、今男一匹がセットした的を目掛けて撃つといい。あれなら当たりやすいだろう」
津村「え?古処君、それって…」
女性客A「まあ、あんな大きい的なら私でも当てられそうだわ…えーっと、照準を合わせてっと」
秋月「ふんふーん♪…えっ?的って…僕のこと、かな…?…ぎやああああああああ!!!!!!」
暴れる秋月を気にもせず、ライフルの弾は今にも秋月目掛けて発射されようとしていた…
『ラジオ・キッス』はケーキ屋としての機能がほぼ停止状態となっていた。
熊の抜け殻を見つめて佐藤が呟く。
「白倉さん、これからどうしましょうか?」
「まあ、いいんじゃない?いろいろあったけど今までの売上で充分黒字だし。佐藤君のおかげで英志さんのご機嫌も直ったし。」
佐藤に罵詈雑言を浴びせ掛けてストレスを発散したおかげで、大塚は実に清清しい顔で熊から出てきたのだった。
「(僕は精神的に大ダメージだったけど)じゃあこれで撤収にしますか・・・って白倉さん?大塚先生は何をしてるんです?」
佐藤の視線の先では、何かの業者さんたちが、何かの荷物を大塚の指示で搬入していた。
「あれは次のイベントの準備よ。ケーキが早めに売切れてしまった時のことを想定して、英志さんがあらかじめ用意してたのよ。作家は二手三手先を読まないとね!」
見ると、教室の外にはすでに行列が出来ていた。
佐藤は知らなかったが、『ラジオ・キッス』のレシートは次のイベントの入場整理券にもなっていたのだ。
「流石に舞城君のことは予想外だったけど、英志さんにぬかりは無くってよ!」
そういえば、殊能と蘇部のコンビはどうなったのだろう
前スレであれだけ目立ってたのに…
>>308 何言ってるんだよ。このスレでも散々イチャチャしてるじゃないか
>303
あ、ネタを考えてらっしゃったのですね。
先に書いちゃってスイマセン。
衣装交換はなかったことにして結構です。
311 :
名無しのオプ:02/12/08 02:39
職人さんでもためらうようなことをしていたんじゃない?(w
蘇部と殊能はトンカツ屋を臨時休業して医務室にいた。
清涼院によって体中あますことなく紙を入れられた結果、
あちこち切り傷ができてしまったのである。
殊能「こういう傷って小さいけど痛いんだよね。どう、しみる?」
蘇部「大丈夫だよ。僕はよく転ぶから怪我には慣れてるんだっ!」
……普通だったらいい年してとろくせぇ男だなと思うところだが、
当然のように殊能はポジティブに深読みした。
(きっと手当てをする僕の負担を減らすためにそんなジョークを
言ってくれてるんだね。蘇部君はなんて心の細やかな人なんだ)
そんな感じでいちゃいちゃしてましたとさ。
廊下から聞こえてくる無気味な音に、殊能は治療の手を止めた。
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ
蘇部「殊能君、この音なんだろ?」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギブクブクブク・・・
蘇部「ちょっと確かめてくるよ!」
殊能「蘇部君!まだ手当てが終ってないよ!」
殊能が止めるのも聞かずドアを開けた蘇部の目の前にいたのは、
歯茎から血が流れるほど激しく歯軋りをする舞城であった。
舞城の口からは赤い泡(もちろん血)がブクブクと溢れている。
そのあまりにあまりな姿に蘇部は気絶した。
殊能「そ、蘇部くーーーん!!」
殊能が駆け寄ったのは流血中の舞城ではなく蘇部だったので、
舞城の方こそ気を失いたいくらい激怒した。
乾 「あーあ。そこで『舞城君大丈夫かい。ほら治療してあげるよ』
みたいな展開になれば丸く収まったかもしれないのに……」
石崎「殊能がそこまで気が回れば、あの三人は最初からこじれなかっただろうな」
乾 「うわっ。どっからわいてきたんだよ。仕事はいいの?」
石崎「ああホラ、俺って実は名探偵だから。トラブルが俺を呼ぶのよ」
乾 「ふーん、へー。じゃああのトラブルも解決してあげれば?」
石崎「そこはホラ、名探偵として出し惜しみしておかないと」
乾 「できないことはできないって言えばいいのに」
石崎「そういうこと言うのはこの口か? この口か?」
乾 「ふ、ふみまへんほかひふわけないあろこのいんほ」
石崎「お、お前。聞き取れないだろうと思って何か言わなかったか」
乾 「え? 名探偵なんでしょ? 推理すればー?」
霧舎「あのう……トリオなのでもう少し僕に絡んでくれないと」
石崎「でもお前ってボケとしても突っ込みとしても微妙だから」
乾 「そうそう。僕ら別に友情でつるんでるわけでもないんだから、
会話して欲しければ努力してもらわないと」
霧舎「嘘だ。彼女がいないからひがんでいるんだ。ええーんハニー!」
というような一幕があったりなかったりしている間に、
医務室では大変なことが起きていた……。
――幕間――
秋月「あ、浅暮くん。このミスおめでと」
浅暮「え?」
秋月「ほら。「石の中の蜘蛛」21ポイントで、舞城くんや西尾くんにも勝ってる。殊能くんには負けたけど」
(殊能「鏡の中〜」12位、舞城「世界は密室〜」20ポイント、西尾「クビキリ〜」19ポイント)
浅暮「本当だ!」
浅暮は歓喜とともに秋月の「このミス」をひったくり読み始めた。
が、その動きが止まる。
秋月「どうしたの?」
浅暮は震える手であるページを指さした。
秋月「座談会じゃん。・・・・・・!」
そこには「朝暮」と書かれていた。
(マジ誤植)
医務室で大事件が発生していた頃、石黒は展示室で混乱の極みにあった。
『密室百参拾伍』と書かれた紙を握り締めて、部屋中を歩き回りながら思考に集中する。
石黒「確かに、入り口は消えていた。だが変なのはそれだけじゃない。展示の
準備をしたときには、もちろん扉の部分は残して写真を飾ったんだ。なのに
あの時、壁一面が写真で覆われていた……。ということは、写真が増えたんだ」
壁一面を覆っていた写真を、一枚一枚思い出す。どの写真にも覚えがある。石黒自身で
撮影したか、研究機関から借りてきたものばかりだ。
石黒「どういうことだ? いや待て、最初から考えよう。私は火山を見ていて……」
と窓の外に目をやる石黒。そこには、穏やかに佇む石黒火山の姿があった。
石黒「ああ、やっぱり火山はいいなぁ……。待てよ、さっきあの山は大きな炎を
上げていた筈、なのに何故今はあんなに静かなんだ!?」
石黒は慌ててノートPCを取り出し、石黒火山の観測システムに接続する。やがて表示
されたデータに、石黒は愕然とした。
石黒「マグマ溜りが……無くなっている!!」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎石黒火山
密室の仮名称◎続・常識では考えられない密室
■現場の状況↓
@石黒火山の地下にあったマグマ溜りが消えてしまった。
A前日の石黒の観測では、マグマ溜りは確かにそこにあった。
B火山の登山口は一箇所しかなく、そこの門の鍵は石黒自身しか持っていない。
CノートPCは、「エラー:『密室百参拾捌』が発生しました」とメッセージを出し、フリーズした。
D石黒の予想では、突然のマグマ溜り消失に伴い、大地震が発生すると思われる。
───────────────────────────────────
J「うーん、私としては、個人の芸術活動に
水を差すのはどうかと思うんですけど…」
京極「しかし、舞城君や霧舎君などは自分の活動を
中止して清涼院君を追いかけている。
この辺りでなんとかしなければ」
職員室で会議をしている京極とJ。
そこに、石黒が駆け込んできた。
石黒「せせせ先生ッ!かかかか火山がッ!!」
京極「ほら。また犠牲者が出てます」
J「確かに。これはやりすぎかも知れませんね」
石黒「ななななに悠長なこといってるんだあなたたちはッ!!
じじじ地震がッ!地震が起きるんだッ!
避難しないとッ!!!」
J「京極先生。あなた、清涼院君を止められますか?」
京極「あんなのは僕の管轄外です。
こうなったら、彼を呼ぶしかないでしょう」
J「分かりました。彼に連絡を取りましょう」
石黒「地震が…終わりだ…日本が…」
J「京極先生。石黒君はどうします?」
京極「放っておきましょう。そのうち慣れると思いますよ」
深夜。仕事から帰り、コートを脱いだ。
コートをソファに放り投げ、部屋の電気を点けたところで、自分がまだサングラスをかけたままだったことに気付いた。
わずかに苦笑する。外そうと指をかけたところで――電話が鳴った。
サングラスをかけたまま受話器を取る。
「ハロウ?」
受話器を肩と頬で挟んで、テレビのリモコンに手を伸ばす。耳元で最近になってようやく聞き慣れた声が流れ出した。
「私だ」
「名乗ってくれよ」
苦笑しながら言うと、向こうも低く喉で笑った。
「日本語で電話をかけてくるのは、私くらいなものだろう?」
「まぁ……な」
テレビのモニター――くだらない番組。手持ち無沙汰の視線を窓の外に移した。
以前は俺の部屋からWTCビルが見えていた。だが今は、世界中が知っているあのテロでもう影も形もない。
「俺に電話なんて、どうしたんだい? そちらさんの次の渡米は、まだ先だったはずだろう?」
「ちょっとこっちで騒ぎがあってね。君の力を借りたい。……来てくれるか?」
「予定よりも早いな。まったく、アンタらいつも俺を驚かしてくれる」
「にしては、声が楽しそうだぞ。来てくれるんだな。期待している」
「オーケィ。行くよ」
「待ってるぞ、……生垣真太郎」
「フルネームはやめてくれよ。恥ずかしくなるぜ、J。じゃあ、日本で」
電話をきって、俺はさっき放り投げたコートを手に取った。
予定はすべてキャンセルだ。
これから俺が身を投じるのは、ニューヨークでの生活よりも遥かにエキサイティングなスクールライフだと願って。
エキサイティングであろうことは間違いないな
321 :
名無しのオプ:02/12/08 20:01
生垣キターーーーーーーーーー!!
清涼院VS生垣? 派手なデビュー戦だな、生垣(w
生垣、既に公式HPにウプされてるし(w
323 :
名無しのオプ:02/12/08 21:02
麻耶タン呼ぶのかと思いきや!
医務室にいた人間は誰も火山に気づかなかった。
舞城の怒号が負けず劣らず響き渡っていたからである。
舞城「起きんかい蘇部! 人の顔見て倒れるとはどういう了見じゃ! そんなに
お寝んねしたけりゃ俺が永遠の眠りにつかしてやるぞ。マザファッカ!」
殊能「やめるんだ! 舞城君」
先ほど殊能の手によってベッドに運ばれた蘇部につかみかかっていた舞城は、
珍しく怒りを見せる殊能にニヤリと暗く微笑んでやった。
ここまでくると舞城はもう仲良しごっこをしたいとは思っていなかった。
むしろ望むのは闘い、人間対人間、魂と魂の殺し合いだった。
それしか自分を表現する術を持たないのだから仕方ない。
憎しみ合い結構。悪夢を見るくらい俺のことしか考えられなくしてやるよ。
しかし殊能は冷静に言い放つ。
殊能「未成年のお客さんも来ているんだから、下品な言葉を使うのはどうかと思うよ」
舞城「くっ……何でじゃ。何でお前はそう俺を無視できるんじゃ」
殊能「? 無視してないだろ。こうして話をしてるじゃないか」
舞城「どうしてじゃ。どうしてわからないんや。ほんなことじゃあ俺は……」
(いっそ目の前で蘇部をめたくそにぶち殺して目を覚まさせてやりたくなる)
しかし、暗い決意を秘めて舞城が振り返ったとき蘇部の姿はなかった。
舞城「どこや! どこへ逃げやがった!」
殊能「違う。消えたんだ。ほら、枕にこの紙が……」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎医務室
密室の仮名称◎蘇部の消失現象
■現場の状況↓
@医務室には舞城が退路を断つため鍵をかけていた。
A窓の外には文化祭の飾り付けが一面に貼られていて、
開ければ破れる仕組みだが異常はなかった。
B医務室のドアの外には石崎・乾・霧舎が張り付いて耳を澄ましており、
出入りすることは実質不可能だった。
C枕もとには『密室百参拾玖』という紙と、一本の長い髪の毛があった。
Dこの後殊能は蘇部を探しに去ってしまい、残された舞城はとりあえず
その場にいた三人をぶちのめしておいた。
───────────────────────────────────
シーツを引きずりながら歩く、西尾と竹。
西尾「壹貮參肆伍陸?捌玖拾!!」
竹 「わわっ、突然叫んだりしてどーしたのさいーちゃん!」
西尾「こうすれば、いちいち確認せずに済むんじゃないかと思ってね」
竹 「どーいう意味?」
西尾「だって御大の使った漢字があまりにも
……いや、何でもないよ。只の戯言だから」
竹「七番目が化けてるよ」
西尾「戯言だからね」
高里「蘇部君をさらっていくなんて!もしかして清涼院先輩も蘇部君に気が・・・」
篠田「いいえ、彼は蘇部君と殊能君の仲を深めるために彼らを引き離したのよ!」
高里「恋のキューピットというわけですね!さすが先輩素晴らしい推理です!」
椹野「あんたら、病気じゃないんやったら出てってや。今日は忙しいねんから」
医務室で事件が起きていた時、高里、篠田のコバルト系二人組は医務室の奥で寛いでいた。
椹野は同じくコバルト系のWH学園生で、メフィスト学園付き医師でもある。
高里「だって先輩、婦女子としてはこんなオイシイ所を見逃すわけにはいかないじゃないですか!」
篠田「そうよ。あんただってわかるでしょう?」
椹野「そんなこと言うたかて、今日はホンマに忙しいんや。出しもんもあるしな」
隣りの生物室で椹野はオバケ屋敷もやっている。中々の入りだ。
その上医務室ではさっきから怪我人が絶えない。
椹野「というわけや。雑談するだけやったらさっさと出てって・・・ん?浦賀君やないか
お肉やったら生物準備室に身元不明のんが・・・え?鍵が掛かってる?おかしいな」
浦賀を連れて生物準備室へ行ってみたが、確かに鍵が掛かっている。
椹野「おかしいななんでやろ。掛けた憶えは無いねんけど・・・あれ?」
生物準備室の中に積んであったはずの、アレは完全に無くなっていた。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎生物準備室
密室の仮名称◎●肉置き場の密室
■現場の状況↓
@生物準備室に保管してあったはずの身元不明の死体が無くなっていた。
A浦賀が前に来た時には鍵が掛かっていなかった。椹野も鍵を掛けた憶えは無いと証言している。
B鍵は椹野だけが持っている。合鍵は存在しない。
C奥の戸棚の上に『密室百肆拾』と書いた紙が貼られていた。
D直後、浦賀は包丁を持って走り去った。
───────────────────────────────────
そろそろ解決に向けての展開をキボンヌ
いきなり解決するのも呆気ないけど……
というか、まだ密室1200もできてないか。
>>315 笑った。
実は清涼院が犯人ではない、(今出てる清涼院は偽者)
という展開を期待したいな。
331 :
名無しのオプ:02/12/09 01:27
>>329 生垣真太郎(誰?)が来る前に解決したり。
>>315 清涼院だもの、実は分
そろそろ第二次大量密室ですかねぇ。
そうだね。もう2,3回は
ターボかけないと・・・
浦賀の食堂は生物室だったのか。
じゃ、椹野は食堂のおばちゃんなのかと
>>332 失礼、新たな受賞者だったのですね。
名前検索したら京大生が出て「誰?」と思ったもので。
「先生!学園の名前が『メフィストE学園』になるって本当ですか!」
E賞の設立で、本当に「2年生」になるわけだよなあ<メフィスト賞作家
この場合はどうくくればいいんだろ。
E賞はネタっぽいです
338 :
名無しのオプ:02/12/10 13:36
本日は宿題(密室本)を忘れている生徒が家に篭って執筆中の為、欠講です。
古泉君、君は密室本が先か崑崙奴が先か小一時かn
石崎は黒いマントを引きずりながらしきりに首を傾げていた。
乾 「どうしたの? ビートたけしの物真似なんかして」
石崎「おい、このやろう! ……じゃなくて、どうも肩が重いんだよ」
乾 「ああ。さっき舞城君にしこたまやられちゃったからね」
霧舎「君達は舞城にほとんど殴られてないじゃないか! 僕を盾にしやがって」
乾 「(無視)じゃあ水子の霊とか」
石崎「そうそう。やっぱり供養を怠ったのがいけなかったなあ…………
じゃなくて! 今日は色々あったから疲れているのかもしれない」
乾 「ああ、年だから」
霧舎「おやじだから」
石崎「なんだとコラ」
霧舎「ってなんで僕だけ殴るんだよ!」
石崎「とまあそんなわけで古泉の所へ向かうぞ」
乾 「どんなわけだよ」
石崎「ヨガマニアの彼ならマッサージやツボにも詳しいに違いない!」
霧舎「さすがは名探偵」
乾 「うわー短絡的」
霧舎「てっ。なんで誉めたのに殴るんだっ!?」
石崎「おじちゃんは媚びる子は嫌いだ」
いい感じにだべりながら、微妙トリオは古泉の瞑想教室に辿り着いた。
石崎「たのもー!」
古泉「アッラー!」
乾 「石崎のおじさんが体がいうこときかないんだってさ」
霧舎「楽にしてあげてよ。ぽっくりと」
古泉「アッラー!」
わかったのかわからなかったのか、古泉は石崎の衣服をおもむろに脱ぎにかかった。
しかしその手はすぐに止まった。
乾 「ああっ……!!」
霧舎「ひいいいっ」
石崎「ん? みんなどうしたんだ? そんなに俺の脱衣シーンは衝撃的か?」
古泉「お前……それは修行か?」
みんなが指差した方を、己の背中を鏡に映してみて石崎は仰天した。
石崎「な、な、なんで俺は蘇部をおんぶしているんだーーーー!!??」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎瞑想教室
密室の仮名称◎蘇部のおんぶお化け
■現場の状況↓
@石崎ははやみね先生にマントを渡されてから脱いだ覚えがない。
Aおんぶひもでくくりつけられた蘇部は気持ちよく眠っていて何も憶えていない。
B一緒にいた乾・霧舎も古泉が脱がすまで蘇部に気づかなかった。
C蘇部のポケットには『密室百肆拾壹』という紙が入れられていた。
D三人と古泉はとりあえず相談した結果、放送室で殊能を呼んで蘇部を引き取ってもらった。
───────────────────────────────────
>339−340
301をなかったことにしておきました。念のため。
古泉のキャラはなんなんだ…w
>>340 爆笑ですた。
しかし同い年なのに一人だけオヤジ扱いの石崎⊃Д`)・゚・。
344 :
名無しのオプ:02/12/11 12:10
石崎が好きになりそうでつ
だれが放送で喋ったんでしょうね。小泉か。
古泉『アッラーアッラーアッラー』
乾 「古泉君、マイクテストはもういいから」
石崎「誰だよ。古泉にマイク渡したの」
霧舎「お前だろ。面倒臭いからって……いてっ」
霧舎の頭にげんこつが降ったそのとき、放送室のドアが開いた。
殊能「大丈夫かい、蘇部君! こんな目にあっていたなんて……!」
高里「石崎君がおんぶしていたなんて、略奪愛ねっ! ハァハァ」
石崎「えっ。お前らまさか今の放送でわかったの?」
霧舎「あっ。僕に会いに来てくれたんだね、ハニー!」
乾 「ああもう何がなんだか」
まだ眠そうに目をこする蘇部に殊能が肩を貸してやりながら、
二人はトンカツ屋へと帰って行った。
高里「うふふ、ラブラブね……この光景を舞城君が見たら……」
高里もハァハァしながら二人を追って去って行った。
霧舎「それにしてもおんぶに気づかないなんてどっかオカシイんじゃない?」
乾 「体に馴染むほどおんぶに慣れてたんだね、お母さん」
石崎「そう、俺は毎日坊やを背負い電電太鼓を打ち鳴らし……なわけないだろ!」
乾 「殊能君のほかにお母さん系キャラがいたとはねえ」
霧舎「ってことは舞城に気に入られちゃうかもね。おんぶしてやれば?」
石崎「やめろよ。俺は殊能みたく鈍感でも冷たくもないから拒絶できないかもしれないだろ。
あんな元ボクサーみたいながたいの重そうな奴背負ったら腰を痛めるじゃないか!」
乾・霧舎「…………そういう問題なのか」
メフィスト学園を読んでると、ユーモアミステリを読んでいるみたいです
もしくは、壮大なプロローグなのかも……石崎が主人公の
スレの流れに関係ないけどメフィスト学園生徒たちの干支を
生年月日不明の人はパスです
子 なし
丑 蘇部 舞城 午 石黒 新堂 浦賀
寅 清涼院 未 積木 北山
卯 乾 霧舎 石崎 古泉 申 中島 佐藤
辰 殊能 高里 酉 森 黒田
巳 なし 戌 高田 古処
猪 浅暮 秋月
石崎「おれたちー!」
霧舎「干支も年も同じのー!」
乾 「ラビット63!!」
石崎「…………」
乾 「ね、ねぇ、コレ、やっぱりやめない?」
霧舎「うーん、うさみみでもつける?」
石崎「問題はそこなのかよ!」
霧舎「あ、珍しくつっこまれた」
おお、蘇部と舞城に奇妙な共通点が……
だ……誰か……いないのか?
どうして、ボクはこんなところにいるのだ?
そう……ここは一体……どこなんだ?
これじゃあまるで密室じゃないか……
なぜ……「密室」なんて言葉を口にしたんだ、ボクは?
密室……ってことは……出られない……のか?
>353&354
語り手は誰?? 御大の作った密室に閉じこめられた誰かだよな?
文化祭で忘れられている生徒はいたかなー?
ここの活躍度で本の売行きが左右し始めてたら面白いな〜〜
石崎↑に100ノベルズ
最も忘れられてるのは積木だと思う。
でも一人称「ボク」だったかな……?
358 :
名無しのオプ:02/12/12 17:02
女装したは良いが、誰もいじってくれない北山。
初めての書き込みだったもんで、あげちまった、スマソ。
361 :
名無しのオプ:02/12/12 19:30
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
俺は石崎幸二。心は25歳のナイスメンだ。
去年まで全く女にもてなかった俺は推理した。そう、金がないからだ。
そこで、若者の間で話題のオンラインカジノとパチンコを試してみた。
驚くなよ。いや驚け。なんと二年で350万だ。某化学メーカー勤務なんて即辞めたよ。
初回では1ドル以上のチップを買うと30ドル(4000円くらい)も貰えるぞ。
はじめての人に優しくしてくれるなんて風俗嬢のように懐が大きいと思わないか。
貰うだけもらってプレイせずに換金して持ち逃げするもオッケーだし、
ルーレットで赤か黒に思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になるんだ。
ってことはナンパの成功率よりも高確率……いや、何でもない。こっちの話だ。
もし金がなくてもオフラインでゲームをすればいいだけだぞ。
俺のように休日も誘う女がいない男はそれだけで心慰められること請けあいだね。
そんなわけで心優しい俺はお前らだけにお勧めしてあげているわけだが……
乾 「ちなみに今はモテてるの?」
石崎「……独り身でも楽しいのがこのオンラインカジノというわけで……」
霧舎「僕はハニーがいるから結構です」
363 :
名無しのオプ:02/12/12 21:53
>362
藁
>360
確かにそれも考えたが、御大こんなにしおらしかったっけか?
そういえば、國樹マンガに「市川尚吾」の顔出てたね。
365 :
名無しのオプ:02/12/12 22:02
やはり……出口らしきものは見当たらない……
しかし……ボクがここにいる以上……必ず入り口が……
あるはず……
それとも……ボクの意識のないうちに……
ボクの周りを囲ってしまったとでも?……
そんな馬鹿な……ありえない……
366 :
名無しのオプ:02/12/12 22:05
むむむぅ……せめて身体が動くようになれば……
壁の厚さが推定できるものを……
367 :
名無しのオプ:02/12/12 22:08
いかん……どうやらまた意識がなくなっていたようだ……
どのくらいの間だろうか……一時間?
それとも……もっとか?
だが……どうやら右手の感覚が戻ってきたみたいだ……
足も……動く……歩くことぐらいはできそうだ……
368 :
名無しのオプ:02/12/12 22:13
どうやら……この辺りの壁は薄そうだな……
軽く押しただけで……凹むのを感じる……
蹴り破る……ことはできそうだ……
369 :
名無しのオプ:02/12/12 22:15
ふぅっ……ようやく……抜け出たようだ……
しかし……また壁が?
そんな……ありえない……だが……
これはまぎれもない現実……二重の密室なのか……
>365-369
残りの密室のうち1000くらいを彼(誰?)が
引き受けてくれそうだ(w
森「古処君、日記が落ちてましたよ」
古処「それは捨てたものだ。男一匹紳士たるもの、過去は振り返らない」
高里「まあ男の日記ですって? きっとあんなことやそんなことが……ハァハァ」
>365-369
文showはどうした、セーリョーイン
石崎「氷川君、本ミスベスト10で俺は氷川君の『人魚とミノタウルス』を5位に挙げたよ」
氷川「うわーい嬉しいです石崎さん!僕は殊能さんの『鏡の中は日曜日』を5位にしました!」
石崎「あ、俺はそれを2位にしたんだよね…あっ、霧舎君、君は俺の『袋綴じ事件』を4位に挙げてただろー!
わはは、君もなんだかんだ言って俺のこと好きなんだな!」
霧舎「……まあ、いいけどね……。僕は最近の石崎君人気にあやかるつもりだし(ぼそっ)」
黒田「おーい君達!何の話をしてるんだい?」
石崎「あっ、出たな!一人だけメフィスト賞作家の作品をベスト5に入れなかった裏切り者!」
黒田「がはははは。僕は気を使わなきゃいけないところが多すぎて、君達に気を使ってる暇はないのだ!がはは」
氷川「むむむ、なんだか開き直ってますよ石崎さん!」
石崎「ほっとけほっとけ。きっと密室本が売れなくて嫉妬してるんだ。
俺の密室本はかなり売れちゃったからなあ。ぐはははは」
氷川(こいつすぐ付け上がる奴だな…まあ害がないからいいけど。
ふふふ。早めに石崎に取り入っておいたおかげで僕のこのスレでの出番は安定するはず…ふふふ)
浅暮(氷川君…君がそんな人だったとは…)
高里「今の人、切れ痔なのね……うふふ、ナニをしてそうなったのかしら」
高田「さあね」
高里「あの先生がバイアグラを手に取ってるわ! 今夜の彼はケダモノよ!」
高田「はいはい」
そんな感じで楽しげ(!?)に薬屋を営む二人を扉の陰から見つめる者がいた。
石崎「どうした。中で誰か脱いでるのか」
霧舎「君と一緒にするなよ。ハニーを見てるのさ」
石崎「なーんだ。高里が脱いでるのか」
霧舎「なんでハニーだとガッカリするんだ……じゃなくて、脱いでないから!」
乾 「どうして声かけないの。もう倦怠期?」
霧舎「ち、違うぞ。高田の奴もいるから何となく……」
石崎「何となく遠慮しちゃってるわけだ。男だな、自ら身を引くとは」
霧舎「ちがーーーう!」
高里「そこ、うるさい。霧舎君たら、こんなところで何してるのよ!」
霧舎「あっ。ハニー……会いにきちゃった」
高里「上映会はどうしたのよ。次回作の予算は今回の売り上げにかかってるのよ!」
乾 「まだ作る気なんだ」
高里「私の801映画に対する情熱を理解してくれてたと思ったのに」
霧舎「ご、ごめんよハニー、今すぐ客寄せしてくるからねっ」
ちょっと涙目になりながら走り去る霧舎を、石崎と乾が温かい目で見送った。
石崎・乾「やっぱり尻に敷かれてたんだな……」
霧舎・・・不憫だ⊃Д`)・゚・。
しかし霧舎が同情される状況って初めてかも
古処と津村の射的場は大繁盛していた。
今までは銃器に興味を持つ男達が主な客層だったが、
景品の品が増えたことで女性客の心もつかんだのである。
客1「やーん。また外しちゃった。あの青いのが欲しかったのにー」
古処「紳士としては美女が泣いているのを見過ごすわけにはいかないな。
貸したまえ。そこはこう重心を落として構えるとグッドである」
客2「あっ。景品に命中しちゃった。本当に実弾なのね。粉々になって使えないわ」
津村「凄い腕前ですね、お客さん。サービスしてこのイヤリングつけますよ」
秋月「お、お、お前ら僕の売り物を勝手に使うなーーーーー!!!」
もう……どれくらい……同じことを……
繰り返しただろう……いくつ密室を破壊しても……
ボクの目の前には『密室』……
これは……どういうことだ……
何ものかの邪悪な意志が……
ああ・・・・・
邪悪な意思が・・・・なにか・・・・・・
なんて言ってるんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
セイリョーインっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
リュースイッ
・・・・・・・・・
・・・・・・・
ああ・・・・・・・・・・・・
無理矢理ストーリー曲げようとしてるのでは
って感じなのですが。380は。
308だけではないが「……ボク……」シリーズはオチがあるのだろうか?
下手に他のネタを書き込めないなあ。ボクがまだ誰だかわからんし。
ゴメソ。308じゃなくて380だった。
ま、しばらく見守ります。
384 :
名無しのオプ:02/12/13 22:45
>380
地味ですね。御大の頭の中だったら嫌だな。
精神密室ってありなのですか?
>382
>「……ボク……」シリーズはオチがあるのだろうか?
370さんの言うように密室の数合わせではないかと思われ・・・
このままじゃ、いつまでたっても文化祭が終われないからねー
文化祭シリーズも単発も……ボク……も好きなように書いていただけたらいいです。
ううーむ。最近ちょっと迂闊に手が出せなさそうな感じもしたからなあ、なんか考えてみるか。
射的場の賑わいがぴたりと止まった。不穏な空気を背負った舞城の登場である。
肩を怒らせ当たり構わず睨みつけながら客を退かしていく。
津村「ま、舞城君。まままさか、遊びにきちゃったの?」
舞城「なんじゃおめぇら。俺が来たらあかんのか」
自分で怯えさせといて、その反応に傷つく舞城である。
舞城「俺が息抜きしたらあかんのか? あぁン?」
古処「いや、男に息抜きは必要だ。しかし男たるものルールは守ってもらう」
舞城「はっ。そんなもんぶち壊すのが楽しいんやろ。おい津山。そのデカイやつよこせ」
津村「こ、このバズーカは単なる室内装飾として置いてるだけで……」
舞城「馬鹿か。ぶちかましてなんぼやろ。んで? ここで一番の大物はなんや?
そいつにこれを景気よくぶっぱなしてやるよ」
津村「一番値打ちものの景品なら、中央にある黄色い像だけど……」
舞城「ん? どれどれ…………………………く、熊やないか!?」
実はこう見えて舞城は可愛いものが嫌いではない。
自分で可愛いイラストを描くくらいだから当然といえば当然である。
粉砕宣言をしておきながら、舞城は(か、かわいそうや)と思ってしまった。
きっと高価なものに躊躇しているのだろうと思った津村は秋月に話し掛ける。
津村「なあ、あれはすっごく高いものなんだよな?」
秋月「値段をつけたら大変なことになるよ。何しろ全身琥珀でできてるんだから」
古処「なるほど。キュートな姿でありながら、きらりと光る高貴さはそれ故か」
秋月「(わあい、もっと誉めて)そうそう、職人(それ僕ね)が丹精こめて
彫り上げた世界でただ一つの琥珀熊さ。見てご覧よ、このつぶらな瞳」
舞城「ううっ」
秋月「(ふふ、舞城君ですら魅了する僕の腕って実は天才級?)この作品は
誰もが愛さずにはいられないのさ。さっき来た蘇部君も欲しがってたよ。
殊能君が後でまたこれを狙いに来るって言ってたな。蘇部君のために……」
舞城「うおおおおおお男は熊の場所から逃げてはいかんのじゃあああああ!!!!」
時価数千万円の黄色い熊は完膚なきまでに粉砕されこの世から消滅した。
389 :
名無しのオプ:02/12/14 14:53
>388
悩む舞城の姿想像すると、ステキだ。
>388
報われないな、秋月・・・(w
391 :
お知らせ?:02/12/14 16:26
公式HPに運動会の総集編がUP。
生垣が忘れられてる気がする・・・
そもそも彼のキャラってアメリカンボーイ?
生垣…福井出身だったりしないかな(さらに縺れ合う人間関係希望)
>394
作品読まないことにはキャラ決めづらいとこあるのでは
舞城「・・・・・ありがとよ。なかなか楽しかったぜ」
顔を俯け、彼は津村にバズーカ砲を手渡す。
そして物思いに耽りながら、退出する。
頭の中で熊人形がリフレインしているに違いない。
このことが重大なミスであると分かったのは数秒後であった。
『津村に銃器を渡してはいけない』
これはメフィスト学園の暗黙の掟だ。
それがたった今、破られたのだった。
真っ先に気付いたのは古処だった。
古処「しまった!!津山!それをこっちに渡すのだ!」
舞城からバズーカを渡された津村。
頭の中で声が響く。
(俺は、俺は津山じゃない・・・津村だ・・・)
(俺を津山と呼ぶな・・)
(よ、津山。目の前に敵がいるぞ。どうする?)
(殺して、殺して、殺しまくります!)
バズーカを奪いに迫った古処の後頭部をバズーカ砲の尻で殴る。
そのまま古処を飛ばして、バズーカ砲を秋月にむけて構える。
(よ、津山。目の前に敵がいるぞ。どうする?)
津村「うおおおおおおおおおおっっ!!殺して殺して殺しまくりますッ!!」
秋月「止めてくれェ津山ーーーー!!!!!!」
バズーカが火を吹く。音が鳴り止まぬうちに再び火を吹く。
何度も何度も火を吹く。
すべての弾丸が的確に秋月の頭部めがけて飛んでいく。
部屋に静けさが戻る。
秋月は眼をぎゅっと瞑った。そして死を覚悟した。
しかし、弾丸はいつまで立っても飛んでこなかった。
彼はそっと眼をあける。
秋山「・・・・・・・・・・・・奇跡だ」
バズーカの方の先から煙がシュウシュウと立ち昇る。
空になったバズーカ砲をガチャと落として、津村が我に帰る。
津村「あれ?僕はいったい」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎射撃部屋『UNKNOWNを撃ち落せ!』
密室の仮名称◎津山バズーカ、弾丸消失の密室
■現場の状況↓
@津村の連射したバズーカ砲の弾丸がすべて部屋から消失した。
A秋月に命中したわけでもないし、外れて壁に当たったわけでもない。
B舞城が撃ったときには実弾だったため、消えた弾丸だけ空砲だったとは考え難い。
C秋月の額にはいつのまにか『密室百肆拾弐』と書かれた紙が貼られてあった。
D事件後、秋月の感想「清涼院さんがやっと僕をかまってくれた!」
───────────────────────────────────
放送室だと思ってドアを開けた女子更衣室で変態扱いされた中島と新堂。
二人は清涼院退治のため、校舎をウロウロしていた。
南校舎一階の男子トイレの中を捜査し終えて、二人は廊下に出る。
そのとき、新堂の顔がさっと険しくなる。
新堂「・・・・・火薬のにおい・・」
中島「何だって?」
新堂「ヤバイ!!!伏せろ、中島ァアア!」
新堂がそう言って、中島を蹴り倒すや否や、廊下に轟音が響く。
二人の背後にある男子トイレから、飛び出してくる幾つもの弾丸。
新堂の後頭部すれすれを横切って、向かいの壁をことごとく破壊していく。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎南校舎一階の男子トイレ
密室の仮名称◎テレポートした弾丸の密室
■現場の状況↓
@誰もいないはずの男子トイレから突如、バズーカが何発も連射された。
Aトイレの窓は中から閉められていて、出入り口となるのは二人の立っていた入り口だけ。
Bトイレのなかに時限装置の類は一切なかった。そもそも、バズーカ砲がなかった。
C出現した弾丸はどうやら射撃部屋で消失した弾丸と同じものであるらしい。
D崩れた壁の破片の一つには『密室百肆拾参』と書かれたあった。
E事件後、新堂の感想「殺す」
───────────────────────────────────
───────────────────────────────────────
こんにちは、読者探偵の皆さん。そして、メフィスト学園PTAの皆さん。
僕の企画『1200年密室伝説』はどうですか??
なかなか楽しいでしょう??
さて、いい加減に解決篇出してくれっていう方も中にはいらっしゃるようですね。
しかしながら慌ててはいけません。
エジソンも疑問を抱くだけでは偉人に慣れなかったに違いませんから。
ここであの有名な言葉を記しておきましょう。
『真犯人は誰か?』
伏線はすべて、ここに至るまでに提示されました。
ですが、この段階で真犯人を当てるのはかなりの至難の業だと思います。
よって、直感などの非論理的思考に頼って戴いても構いません。
尚、真犯人はたった一人です。
え?僕が真犯人なんじゃないかって?さあ、それはどうでしょうね?(笑)
では、メフィスト学園学園祭、最後までごゆっくりとお楽しみください。
そう。ゆっくりと。
まだ一二〇〇には程遠いのですから。 清涼院流水拝
───────────────────────────────────────
>401
そうのんびりとはしてられないよ!
文化祭の後には「メフィスト学園スキー合宿編」が控えてるんだから!
クリスマス編かお正月編ではないの?
加速装置付きの空回り劇場を繰り広げながら、舞城は一人歩いていた。
文化祭の楽しげな喧騒に鼻の奥がツンとなる。
なぜ自分はこんな日に一人で校内をうろついているのだろう?
殊能と蘇部は今ごろ何をしているのだろう?
思わず滲んだ視界を、舞城は向こうから来る人影を睨みつけることで誤魔化そうとした。
(あ、あいつは・・・・・)
近寄ってくるのは先ほど舞城が破壊した『ラジオ・キッス』にいた青い熊、大塚英志であった。
(あの時だってそうだ。俺はただ熊に会いに行っただけだったんだ。なのに・・・)
ちょっとした心の行き違いが舞城を孤独にする。
どうせ大塚はさっきのことで自分を嫌ったに違いない。それなら思い切り悪態を吐いてやろう。
そう思って目に力を込める舞城。
青い熊とすれ違うその瞬間、舞城はどすの利いた声を出そうと腹に力を入れた。
が、大塚熊が彼にかけた言葉は罵声などではなく。
「ああ舞城君、さっきはうちの奥さんが失礼したね。彼女はちょっと人見知りな所があってね。許してやってくれないかい?」
ありったけの力が込められていた舞城の瞳から、涙が一粒零れ落ちた。
また活気づいてきたネ!
激藁〜〜
竹嬢がうれしそうにいーちゃんに駆け寄る。
竹「見てみてー、いーちゃん。月長石のブローチもらっちゃった」
西尾「へー、綺麗じゃん。どこでもらったの?」
竹「射撃で。的外れたんだけど、サービスしてくれたの」
いーちゃんは竹嬢と手を繋ごうとした。
だが、そのとき。
ポンッ。
突如、竹嬢は電話ボックスのようなものにくるまれた。
西尾・竹「!!!!!」
ポンッ。
二人が眼を丸くしていると、今度はいーちゃんが同じようなボックスにくるまれた。
どちらにもドアは付いていない。
何もない空間からいきなり飛び出て、いきなりそれぞれをボックスに閉じ込めたのだ。
ポンッ。ポンッ。ポンッ。
「なんだこれ!?」「どーなってるんだ!!?」「こんなことありえん!!」
学園のあちこちから驚きの声があがる。
周りを見てみると、近くにいた人すべてが同じようにボックスに閉じ込められていた。
いや、近くの人だけではない。
学園内の人全員が同じように謎の透明なボックスによって閉じ込められていたのだ。
いやいや、人だけではない。
竹嬢の手に握られていたブローチも、彼女の入ったボックスとは別に、小さな謎のボックスに閉じ込められていた。
自動販売機も時計も虫も花も木も、とにかく手当たり次第、ボックスに入っていた。
>399
秋月……目立ててよかったな(w
ポンッ。ポンッ。ポンッ。ポンッ。ポンッ。
次々と出現する謎の密室ボックス。
人々は透明なボックスに閉じ込められたまま、あまりに不可思議なこの現象にいつしか見入っていた。
森「森のラジコンがどんどんボックスの中に!」
蘇部「狭いよ〜怖いよ〜。誰か助けて〜」
乾「名探偵石崎さん!これはどーゆートリックですかッ!」
浦賀「串焼きが!クソッ、冷蔵庫の肉も全部ボックスに入れられてやがる!」
積木「同じメタ仲間だったのに・・ここまで差がつくなんて・・」
新堂「何だこんなもの!(服の中から拳銃取り出して)」→則脱出
浅暮「くんかくんか」
高田「商品の漢方薬が!」
中島「何だこんなもの!(回し蹴り)」→則脱出
高里「きゃ〜、蘇部くんが助けを求めているわよ!真っ先に駆けつけるのは、殊能くんかしら?舞城くんかしら?」
霧舎「ああっ、マイハニーが閉じ込められてるッ!!」
殊能「ああっ、同じくマイハニー(=蘇部)がッ!!」→愛の力で即脱出
古処「秋月のアクセサリが!的当て台の商品までも!」
氷川「こんなこと不可能だッ!」
黒田「ステージのモー娘。が!」
古泉「アッラーアッラーアッラー」
石崎「乾くん、現実を見るんだ!これはどうせメタトリックに違いない!」
舞城「くそッまた二人でいちゃいちゃしよって!!(殊能に一歩出遅れ、歯軋り)」
秋月「やったー、今度は僕にも密室が出現したー」
佐藤「白倉さーん、大丈夫ですかーーーーーッ!?」
津山「俺は津山じゃない!津村だーーー!」
西尾「まさか御大にこんなことまで出来るとは・・・」
北山「久しぶりに登場できた・・・もう女装はやめとこ・・」
日明「きゃ〜誰か助けて〜。美人秘書が閉じ込められてるのよ〜w」
石黒「(窓を見て)石黒火山がすっぽりボックスの中にッ!」
清涼院「リュゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーースイッ!!!!」
ポンッ!!!!!
一際大きな音が響く。
メフィスト学園全体が大きなボックスに包まれたのだった。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎メフィスト学園全体
密室の仮名称◎第二次大量密室
■現場の状況↓
@人間は勿論のこと、ありとあらゆる物品が突然出現した謎の密室ボックスに包まれていった。
A早々と脱出した中島と新堂が片端からボックスを壊していった。
B調査の結果、謎の密室ボックスの素材成分は地球上の物質ではない未知の物質だと判明した。
Cそれぞれの密室ボックスは壊れるとき、『密室○』という文字を象った煙をあげてから壊れた。
D密室のナンバリングは出現した順であることが集計の末に判明した。
D全員が脱出し終えてしばらくし、最後に現れた学園全体を覆うボックスが『密室壱千壱百』の煙とともに砕け散った。
───────────────────────────────────
>>408 うわー。それで密室何個目まで消費する気ですか?
>408
おお、いきなり大量生産……
えーっと…密室はあと100個ですか?
415 :
名無しのオプ:02/12/14 20:19
密室大量消費……はいいが、御大どうやったんだ!?
「……ボク……」シリーズは上で出てきてない人になるわけだが・・・
誰だ?
殊能がマイハニーって言ってるっ
森 「いやはや、非現実的すぎてついていけませんね(笑)」
西澤「いや。こういう奇天烈な設定の中であえて論理的解決をしてみせるのが、
真のミステリというものだよ。例えば僕の作品でいうとだね……」
乾 「あ、西澤先生の講義が始まったよ」
石崎「まさか今までのすべて先生のデモストレーションだったりして」
>416
綾辻じゃないかなぁ。帽子の密室後、いずこかに消えてるし。
やはり「限定」「本編では明かされない謎」等々の言葉は大いに効く。
成功を収めた「多重人格探偵サイコ設定資料展〜EPISODE零〜」を振り返って大塚はご満悦だった。
舞城にケーキ屋を破壊されはしたが、その後のイベントの成功。
そして今なお続くグッズの販売会の売上によって、文化祭初日にして予想金額を上回る収益があがっていた。
すっかりご機嫌の大塚は再び熊を纏い、売り子をしている白倉&佐藤のために買出しにでたのだった。
そこで舞城と遭遇し密室ボックス騒動に巻き込まれたのだが、今、大塚は困惑していた。
ボックスから現れた舞城の顔は涙と鼻水と誰かの返り血でグッチャグッチャだったのだ。
「舞城君、君、大丈夫かい?」
舞城君、大丈夫かい?大丈夫かい舞城君?
どれくらいぶりだろうか。自分を心配する他人の言葉を聞くのは。
舞城の心に優しい波紋が広がり目からは涙が、鼻からは鼻水が止め処なく溢れる。
「よければこれを使いなよ。顔に血が付いてるけど、怪我でもしたのかい?」
大塚熊が差し出したティッシュを受け取り、舞城は答えた。
「す、すんません。血は俺のやないから平気っす・・・」
「ああ、そうなの。それは何よりだね・・・」
言葉を無くす大塚だったが、その顔は熊の向こうに隠れて舞城からは見えない。
だから舞城の思い違いは加速する。
(店を滅茶苦茶にした俺の心配をしてくれるなんて、大塚はホンマはええ奴やったんやな。
そういや、何のかんの言いつつ佐藤の面倒も見てやってるもんな。
それにこの熊の自然な着こなし、ただ者やない。)
舞城の中で急上昇する大塚株。
この人なら、いや、この熊なら自分を理解してくれるに違いない。
そう思い込んだ舞城は、目の前の熊に縋って心の内を吐露するのだった。
殊能と蘇部のこととか、殊能と蘇部のこととか、殊能と蘇部のこととかを。
目を血走らせた舞城が鼻息も荒く話すのを、内心で「嫌だなあ」と思いつつ大塚は聞いた。
やがて語り尽くした舞城に大塚が言った。
「舞城君、君に足りないものは『熊』だよ。考えてごらん?なぜ君が僕にここまで自分のことを話したのか。
それは僕が『熊』だからだ。舞城君、君が世界と折り合うためには君だけの『熊』を見つける必要があるんだよ。」
窓から差し込む光を背負った青い熊の言葉は預言のように舞城の心に響いた。
「ありがとよ大塚さん!俺、これから熊狩りに行ってくる。そして熊の皮をこの手に!」
舞城は力強く去っていった。
残された大塚は思った。せっかく格安で着ぐるみを売ってあげようと思ったのに。
423 :
Σ(゚Д゚;):02/12/14 21:10
Σ(゚Д゚;)おもしろい!
乾 「ねえ、今の見た? 舞城君が微笑みながら鼻歌をっ!」
石崎「実行委員は見た! 血塗られた舞城の鼻歌に彩られる愛憎の密室事件!」
乾 「わけがわからないよ。ていうか僕もう実行委員じゃないし」
石崎「そうそう。今は俺の舎弟だし」
乾 「違うって」
石崎「じゃあ子分だし」
乾 「ちがーう」
石崎「じゃあうっとり八兵衛」
乾 「どうしても格下にしたいんだね」
石崎「突っ込むところはそこかい」
>403
>クリスマス編かお正月編ではないの?
クリスマス&お正月だと長編はムリっぽいよね。
各カップルor三角関係のショートストーリーがよさそう。
全員参加って条件なら次は修学旅行が舞台が適当かと。
スキー以外では海外旅行で
飛行機墜落or船が沈没→漂流して無人島生活とか。
ベタだけど。
いっそのこひとまとめにして
修学旅行で海外へスキー
→帰路で事故にあって〜 てな展開だと2倍美味しい(w
うっとり八兵衛
津山化(!?)した津村によって後頭部を打撲した古処は保健室にいた。
騒ぎを聞いた高田が自前の薬を塗ってやっている。
古処「くっ。男一匹、この程度の傷で世話になるのは激しく不本意である」
高田「はいしみるよー(べちゃ)」
古処「ふっ。なんのこれしき」
高田「ええ? これならどうだい(べちょ)」
古処「ぐっ……ハハハ、いい修行になるな!」
高田「くそっ。じゃあこっちはどうだ!(べたべた)」
古処「ぬおおおおお。まだまだぁぁあ!」
何となく治療というよりは荒行になってきたところで、
普段決して見せない晴れ晴れとした笑顔の舞城が入ってきた。
舞城「よう、登山界のベッカム。熊の出る山を教えてくれよ」
古処「ふむ……教えてあげたいのは山々だが(こんなときに洒落るとは
さすがは紳士。奥が深い)この辺りの山はむしろ石黒が詳しいぞ」
舞城「そうか。じゃあそっちに聞くわ。ありがとな」
古処・高田「あ、ありがとう……!?」
舞城にはあってはならないほどの爽やかな笑みを残して去って行く。
その後を、やはりありえないほどの深刻な顔をした高里が追って行った。
高里「舞城君は幸せになったら駄目なのよ……それじゃあ萌えポイント激減よ!
熊の場所とやらに先回りして、絶対に邪魔してやる。ね、ダーリン?」
……霧舎もいたらしい。
喜色満面の舞城は学園の裏山で熊を探していた。
舞城の脳内で熊GET後のシュミレーションが展開される。
自分に微笑む殊能、自分に悩みを打ち明ける殊能、殊能と一緒に里帰り。
そして中睦まじい福井県民二人を柱の影から、電柱の影から、嫉妬に満ちた眼差しで見つめる蘇部。
しかし蘇部を殊能が慰めることはない。だって舞城は『熊』を手に入れたのだから。
そんな幸せな日々を夢想しながら熊を探す舞城の前に、ロシア原産グリズリ―が!!
「勝負じゃクマプー!!」
百戦錬磨のつわもの、舞城であっても灰色熊相手では分が悪かった。
数多くの鮭を仕留めて来たグリズリ―の一撃が舞城の肩を抉る。
「ぐあっ!!や、やるなクマプー。だが、俺も負けるわけにはいかんのじゃ!!」
鮮血を流しながらも闘志を失わない舞城。その不屈の福井魂を感じ取ったのかどうか。
グリズリ―が舞城に敬意を表するように低く吼える。一瞬、舞城は灰色熊の後ろのアムールの流れを見た。
「そうか、クマプー。お前も故郷を背負っとるんやな。俺の福井魂とお前のロシアン・スピリッツ!どっちが強いか勝負や!」
次の一撃。ただ一撃に己の全てを叩き込む。
一人と一頭の一生が交錯した。
悲しいかな人と熊。リーチの差は如何ともし難く、舞城は己の敗北を悟る。
自分の拳は届かない。きっと自分は熊の餌になる。
でも、それもいいかもしれない。
殊能に誤解され誰とも分かり合えず生きていくよりも、一瞬とは言え通じ合ったこの熊に食われるのなら。
(それも『熊』になるってことだよな?大塚さん・・・)
死を覚悟し目を閉じる舞城。が、いつまで待っても熊の爪は降りてこなかった。
代りに肩口に生暖かいザラザラとした感触を感じる。
目を開くと、グリズリ―が舞城の傷口を舐めていたのだった。
「クマプー、お前・・・・」
舞城が目を開けたことに気づいたグリズリ―が、心配そうに覗き込んできた。
『君だけの熊を探すんだよ』
舞城の心に大塚の言葉が蘇る。
この熊と一緒なら、きっと殊能前でも素直になれる。
「クマプー、俺と一緒に来てくれるか?」
舞城はグリズリ―に乗って山を降りた。殊能に会うために。
いい加減、清涼院のヤツはどうにかしないといけない。
中島と新堂は先ほどから続く不可解な密室騒ぎに堪忍袋の緒が切れる寸前であった。
怒涛、いやまさに鬼気迫ると言ったほうがいいかもしれない。
彼らの本気を出した追跡により、ついに清涼院は校舎の隅、塀と草むらに囲まれた場所へと追いやられた。
指を鳴らす新堂と中島。腰を曲げて周囲を見回す清涼院。リンチが始まろうとしている。
「ちょっと調子に乗りすぎたみたいだなぁ、清涼院」
「この落とし前はキッチリつけてやるぜ? おぉ!?」
「セ……セイリョッセイリョッセイリョッセイリョーーーーーーイン!!(焦)」
中島「日本語を喋れやぁ!!」
キレた中島の回し蹴りが清涼院の胸に抉るように突き刺さる。「リューーーーーーーーーーースイッ!!(泣)」と悲鳴を上げ、草むらに突っ込む清涼院。
「ふン」
「弱ぇくせにいきがりやがって」
新堂と中島が鼻でせせら笑い、とどめを刺そうと草むらに近寄った途端。
草むらがゴゴゴゴゴゴゴ・・・・と揺れ出した!
「な、何ー!!」
二人は思わず驚愕の声をあげる。
草むらの中から、赤地に白の水玉模様のシャツを着込み、長髪を振り乱し、眼鏡をキラリと光らせた清涼院が、
鶴のポーズ(右足を挙げ、両腕を羽根のように左右に広げるポーズ)を決めて飛び出してきた!!
……100人も。
「うわー!」
突然、学園内を「セイリョッセイリョッセイリョッセイリョーーーインッ!!」と叫びながら駆け抜けていく100人の清涼院を目の当たりんして、さすがの西尾も怖気づいた。
「つ、ついに分身まで……御大はどこまでいっちゃうんだ……」
「うにー。いーちゃん、こわいよー」
「うがー!」
すぐそばで先ほどの大量密室騒ぎで不機嫌極まりない浦賀が叫び声をあげる。
肉切り包丁を振りかざし、目の前を通りかかった清涼院のうち一人に襲い掛かった。
ズバッ!!
いとも簡単に――そう、それこそ野菜で切るかのように、清涼院の身体が真っ二つになる!!
「うげ――」
手で竹嬢の目を塞ぎ、西尾は吐き気をこらえた。
血と臓物を撒き散らしながら腰で二つに分かれた清涼院の死体が、廊下に転がり……
433 :
名無しのオプ:02/12/14 23:50
運動会age
キャンプファイヤーの準備をしていた校庭は、突然のグリズリ―の登場に騒然となった。
大塚「ご覧よ由美。舞城君、嬉しそうだねえ。」
白倉「そうね。やっぱり熊の癒し効果は抜群ね。佐藤君、そっちのたこ焼き取ってくれる?」
佐藤「どうぞ。でも、校庭はパニックになってますけど・・・」
二階の窓から校庭を見下ろす三人。
佐藤「あ、舞城がこっちに気づいた。」
舞城が目を上げると、二階から青い熊が舞城に手を振っていた。大塚英志だ。
舞城は大塚に向けて頷くと、殊能を探して校内に入っていった。
「あッ!!」
死体の中に、一つの紙切れを見つけ、西尾は叫んだ。
清涼院の身体の中から出てきた一片の紙。
そこには――
「そ、そうか! 御大は1人1密室をする気なんだ!!」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎清涼院流水(1/100)
密室の仮名称◎清涼院流水の密室
■現場の状況↓
@分身した清涼院流水の胃の中から『密室壱千壱百壱』と書かれた紙が出てきた。
A校舎裏で分身してから、清涼院は何も口にしていない。(これは大勢の目撃者がいて、全員がそう証言している)
Bそして死体をよく検分したら、よくできたダミーだった。
C腹の中には完全な密室空間が作られており、そこに後からでも最初からでも紙を入れるのは不可能であることが検査の結果わかった。
D死体が偽者だったことから浦賀がまたキレた。
Eネタがグロくてすいません。
───────────────────────────────────
100人の御大!……悪夢だ。
そして、熊と通い合った舞城は殊能の前で素直になるのか?!
(本当は誰かキャラに言わせたかったけど、適当なのが浮かばなかったよ)
青い熊の見送りを受けて舞城は校舎に入った。
(ありがとうよ、大塚さん。あんたに名誉福井人の称号と福井の名産歳暮を送らせてもらうぜ。)
教員、生徒とともにグリズリ―の巨体と舞城の笑顔に恐れをなして遠巻きに見ているだけ、
悲鳴を上げて逃げていく者さえいた。が、今の彼はそんな奴らも笑って見逃してやれるのだった。
「クマプー、殊能ならきっとお前を怖がらんさ。もしかしたら俺のことも・・・」
舞城は跨った熊の背中を優しくなでた。
まるで金太郎のような小説家&熊は廊下を進んでいく。
乾 「ねえ、君も見た? 100人の御大」
霧舎「ああ……なんか秋月君が一人一人に泣きながら握手してたね」
石崎「で、お前は何をしたんだ?」
霧舎「は? いや、僕は別に、普通に驚いただけで……」
石崎・乾「あーあ」
霧舎「えっ、なになに? いけなかった?」
乾 「そこで気の効いたリアクションができないから、君は中途半端なんだよ」
石崎「俺なんか一匹捕まえて額に肉って書いてやったぞ。あ、インクがきれて内だったな」
霧舎「ええええええっ?」
乾 「僕は服を裏返しに着せてやったよ」
石崎「さらに俺は髪を三つ網にしてやったぞ」
霧舎「はあああああっ?」
乾 「さらに背中に『新堂と中島はホモ』って張り紙をつけて走らせて」
石崎「ボコられた後に優しく慰め子守唄を歌ってやったよ」
乾 「あのときの涙は忘れられないね」
石崎「ああ。思わず手に十円を握らせて『頑張れ』って応援したよ」
乾 「だけど傷ついた心は癒せなくて石黒火山に向かっていったまま帰って来ないんだ」
石崎「まあ、それを合計12匹くらい試してみたんだけど」
霧舎「ひ、ひどいぞお前ら。いくらダミーだからって。お前らがそんないじめっ子
だとは知らなかった。いつか僕にも同じことをする気だなーーー!!!」
霧舎が涙目になって走り去るのを、石崎と乾は生暖かい目で見送った。
石崎・乾「冗談に決まってるだろ……」
>>440 ミリアとユリ思い出したかも。
なんかいい味だしてるなあw
99人の御大は学園中を暴れまわっていた。
「リューースイリュースイリュースイリューースイリュースイリュースイリューースイリュースイリュースイ・・・」
「セイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッイン・・・」
あまりに数が多いので、警備員二人は二手に分かれた。
新堂と別れて廊下を曲がると、中島は早速御大を二人発見した。
二人の御大は客に向かって流水大説の演説をしていた。
中島「とっとと消えろ!コノヤロ!」
手前の清涼院のお腹に拳をめりこませる。
そのまま、身体をひねってもう一人にかかと落とし。
二人の御大はリュースイリュースイと悲鳴をあげて、その場に転がる。
ポンッ。
ポンッ。
そして、二人ともただの密室ボックスになった。
中島「これで三匹」
中島が密室ボックスをそれぞれ踏みつける。
バリン。壊れて『密室壱千壱百弐』という文字の形をした煙が立ち昇る。
バリン。壊れて『密室壱千壱百参』という文字の形をした煙が立ち昇る。
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎清涼院流水(2〜3/100)
密室の仮名称◎清涼院流水の密室
■現場の状況↓
@清涼院二人が瀕死の間際に密室ボックスに姿を変えた。
A密室ボックスはやはり壊されるとき、『密室○』という煙をあげる。
B残り御大:97人
Cリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイリュースイ・・・
───────────────────────────────────
舞城が熊に跨り廊下を歩いていると、突然窓を破って二人の御大が登場。
「リューーースイッ!」「セイリョセイリョセイリョセイリョッイン!」
舞城「なんやワレ!俺とクマプーに喧嘩売ってんのか!?ああん」
舞城は熊に跨ったまま、一人の御大に蹴りを入れる。
「リュ〜スイイイイイ〜〜〜〜・・・」その場にうずくまり、ポンッと音をたてて、密室ボックスとなる。
舞城「なんや弱っちいやないか!」
もう一人に蹴りを入れようとすると、突如舞城の視界が真っ暗に。
背後から三人目の御大が飛びついて、舞城の顔にしがみついたのだ。
「リュスイリュスイリュスイッ!」「セーーー−ーーーーー−リョーーーーイン!」
その隙を狙って、手前の御大がぴょこんと熊の上に飛び乗る。
そして舞城に向かって、手前の御大が雅洒落を披露。
「・・・・・・熊がクマった」
「セーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーリョーーーーーーーーインッッ!(爆笑)」
舞城の顔にしがみついた背後の御大がそれに合わせて不気味な声で笑い出す。
二人の御大がリュースイリュースイと笑い合っていると、熊がいきなり立ち上がる。
舞城と二人の御大は転がり落ちる。
そして、熊は舞城を避け、二人の御大の上にのしかかる。
「リュ〜〜〜〜〜〜スイイイイイイイイイ・・」「リュ〜〜〜〜〜〜スイイイイイイイイイ・・」
ポンッ。ポンッ。
二人はそのまま、密室ボックスとなって砕け散った。
煙が立ち上り、文字を形作る。
再び熊に跨る舞城。
舞城「クマプー。この借りはいつか返す」
───────────────────────────────────
密室の発見現場◎清涼院流水(4〜6/100)
密室の仮名称◎清涼院流水の密室
■現場の状況↓
@清涼院三人が瀕死の間際に密室ボックスに姿を変えた。
A密室ボックスはやはり壊されるとき、『密室○』という煙をあげる。
B残り御大:94人
Cセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッセイリョッイン・・・
───────────────────────────────────
>「・・・・・・熊がクマった」
>「セーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーリョーーーーーーーーインッッ!(爆笑)」
>二人の御大がリュースイリュースイと笑い合っていると
悪い夢の光景のようだ
客A「この串焼きおいしーねー」
客B「うん。ホント。なんのお肉使ってるんだろ?」
窓がバリンと割れて御大が登場。
客A・B「ひっ・・」
思わず、壁際に後ずさりする二人。恐怖のため、声も出ない。
そんな二人に向かって、御大がポツリと雅洒落。
「・・・・なんのニクだか、わかりニクい」
客A・B「・・・・???」
二人がきょとんとしていると、高笑いがいきなり二人の背後から聞こえてきた。
「リューーーーーーーーーーーーーースイッ!!(爆笑)」
背後にも御大が隠れていたのだ。
「セイリョインセイリョインセイリョインリューーーーースイ!(笑)」「リューーースイ♪」
「リュスイリュスイリュスイリューーーーースイ♪」「セイリョッイン!」
「リュリュスイリュリュスイ!(笑)」
腰を抜かす客二人をよそに、二人の御大はセイリョインセイリョインと笑いながらどこかへ駆けて行った。
スバル氏「ねえ。もうラジコン飛行はやらないの?」
森の個展では、ラジコン実演を楽しみにしていた客も少なくなかったようだ。
がっかりと気を落として帰っていく客たちを見かねて、スバル氏が森に声をかける。
森「密室騒ぎの巻き添えをくらうのは嫌ですからね・・」
スバル氏「でも、何もしなかったら密室が発生しないというわけでもないんじゃ」
森「ああ、たしかにそうです。しかし・・・」
スバル氏「しかし?」
森は椅子を立ち上がり、窓のカーテンを開ける。
スバル氏は窓の向こうにあらわれた光景に、思わず息を呑む。
森「これでは・・ラジコンなんて、とてもじゃありませんが飛ばせません」
窓の向こうには幾人もの御大がビュンビュンと飛び交っていた。
「リュースイリュースイ♪」
屋上から飛び立つ御大。
「セイリョッイン!」
それに引き続いて飛び立つ御大。
「セーーーーーリョーイン!!(笑)」「リューーーーースイ!!!(爆笑)」
その後ろで、蘇部から奪ったトンカツを頬張りながら雅洒落を言い合う二人の御大。
今回のことで確信した。
みんな、なんだかんだ言って御大のこと愛してるだろ!
>>441 と言うことは…この場合霧舎が石崎?(謎)
地獄絵図だ(w
>>247の予想通り、みごと『うる星やつら』化した。
公式HPの美術室(お絵かき掲示板)も
御大が一番多いんだよね。
>450
で、みんなは御大の著書を読んだのか??
456 :
名無しのオプ:02/12/15 12:23
>455
このスレの影響で一冊二冊は読んだと思われ。
つーか、生垣間に合わない?
リアル御大は一冊読んでごちそうさまだったが、
このスレの御大は大好きだ(w
突然闖入してきたダミー清涼院のせいでトンカツ屋は騒然としている。
殊能はお客さんに詫びながらため息をついた。
(やれやれ。迷惑だったけど、被害がトンカツ一枚程度で済んでよかったかな)
殊能「……あれ? 蘇部君、どこへ行くんだい」
蘇部「御大を追いかけるんだよ。トンカツのお代もらってないでしょ?」
当然のように答える蘇部に、殊能はショックを受けた。
普通なら「こいつ見た目によらずがめついのう(by新堂)」となるところだが、
(彼はこんなに真摯にトンカツ屋に取り組んでいたというのに、僕はなんて駄目なんだ!)
……と、やっぱり深読みした殊能はそっと涙を拭って微笑んだ。
殊能「わかった。一緒に追いかけよう。僕らのトンカツのために!」
一方霧舎は御大捕獲にいそしんでいた。
中途半端などと言われては引き下がれない。
石崎と乾の奴らを超えるようなことをしでかさなくては。
そこへ、やはり御大を捕まえて目立とうと画策する北山と遭遇する。
霧舎「やあ。実は一番目立っていない人」
北山「うるさい。お前なんか石崎と乾のパシリのくせに」
霧舎「えっ。なんだよそれっ」
北山「石崎と乾がそう言ってたよ。君が頼み込むからトリオに入れてやったって」
霧舎「はあああああ?」
北山「あだ名はパンチラ八兵衛だって? そうまでして目立ちたいなんて哀れだね」
霧舎「なんのことだあああああ」
霧舎の闘志に火がついた。
こうなったら誰にも真似できないような目にあわせてやる(御大を)!!
……そう思っていられたのも、生きながらダミー御大を食す浦賀を見るまでだった。
霧舎「ナルホド☆ 密室ボックスになっちゃうから生かさず殺さずってわけだね。
って…………やっぱり僕にはこんなこと無理だああああ」
泣きながら中庭を駆け抜けていく霧舎を、校舎の窓から石崎と乾が生暖かい目(以下略)
リアル御大未読でつ…
石崎「ふっ。まるで俺達ミリアとユリみたいだよな」
乾 「本人を差し置いて霧舎君が石崎役っておかしくない?」
石崎「俺は女子高生ならともかく、野郎に突っ込まれるのは勘弁だ。だーかーら、
仕方なく俺が可憐な女子高生側になるしかないというわけ。わかった?」
乾 「うん。とことん女好きの親父ということだけはよくわかったよ」
霧舎「ってことは、僕が女子高生になったらいじめる側になれるのかなぁ」
高里「まあ! ダーリンったら女装に挑戦して石崎君を誘惑? ……ハァハァ」
蘇部まで御大と呼んでるYo
まさかここまで御大がビッグになるとはなあw
カドカワミステリエクスプレスの「作家の仕事術」に新堂のインタビューと近影が!
ねえ…
霧舎の新刊に出てくるメガネっ娘の図書委員の名前が
中込“椎奈”なんだけど…
霧舎まぢで高里に惚れてるよ…
御大を見ていると(読んでいると)何かを思い出す…
何だっけ……そうか!
さ い た ま だ。
>>467 さいたま→「さいたま! さいたま!」
御大「リュースイ! リュースイ!」
なるほど……
石崎「しかしこの状況じゃあ本物なんて見つけられないよなあ」
乾「おや、あきらめるのかな?『名探偵』さん?」
石崎「なんの!仮面ライダーの1号2号を見分けられる俺が見つけられないはずがない!
俺の実力を見せてやる!」
乾「そうそう、その調子だよ」
(早く見つけないと笠井先生に頼まれた流水君の保護ができないからね)
石崎「ん?何か言ったか?」
乾「いいや、気のせいだよ」
(それまでは利用させてもらわないとね)
(二手に分かれていたメフィ学自警団員の
新堂と中島が再び合流する。)
新堂「おう、どうだった?」
中島「こっちはなんとか15ほど始末しといたよ。」
新堂「オレは12ってとこだ。まだまだだな。」
中島「残りはどこに隠れてるんだよ、一体。」
新堂「浦賀のヤツも10匹さばいたらしいぞ。高田が報告してくれた。」
中島「これで残りは……」
新堂「いたぞ!あっちだ!」
中島「よし、追うぞ!」
【 御大、残り・・・57リュースイ 】
石崎「しかし霧舎も北山も馬鹿だね。今校内で暴れてるのは全部ダミーなのに」
乾 「ん?なんでそんな事が分かるんだ?」
石崎「もう一度御大分裂シーンをよく読んでみろよ」
乾 「はあ。えーと…」
>草むらの中から、赤地に白の水玉模様のシャツを着込み、長髪を振り乱し、眼鏡をキラリと光らせた清涼院が、
>鶴のポーズ(右足を挙げ、両腕を羽根のように左右に広げるポーズ)を決めて飛び出してきた!!
>
>
>……100人も。
乾 「あー、なるほどね」
乾 「このとき出現した清涼院は100人。うち1人を本物とすると…」
石崎「そう。ダミーは99人。密室は99個しか作れない」
乾 「1つ取っておくってワケか」
石崎「最後に何かもの凄い事をしようとしてるんだろうな」
乾 「今暴れてるのは陽動のため…」
石崎「本物はどこかに隠れて、最後の密室を作っている」
乾 「そっちを探した方がいいな……で、隠れている場所の心当たりは?」
石崎「無い」
乾 「そんなオチかよ!」
石崎がリアル探偵らしくなってきたな。
氷川はどうした(笑)
>467&468
「さいたま」って何???
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< セイリョーイン!セイリョーイン!
\_/ \_________
/ │ \
∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< セイリョーイン!!セイリョーイン!!セイリョーイン!!
リューーーーーースイ! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
>475
Thanks!
無知&関西人なもので…興味なかったっす
うわオチが楽しみだ(藁
実行委員の高田は事態を重く見て、お手製催涙スプレーを各自に配った。
高田「これはあくまでも清涼院君専用ですから。間違ってもお客さんにかけないように」
自警団の新堂と中島の大立ち回りは観客を集めていた。一匹倒されるごとに拍手が鳴る。
新堂「おらおら、見世物じゃねえんだ。見物料とるぞ!」
浦賀は趣味と実益を兼ねて清涼院解体ショーを行っていた。
浦賀「はい……ここにあるのがレバー……美味しいよ……」
殊能と蘇部はトンカツを盗んだ清涼院を探していた。
蘇部「あっ清涼院君。君はトンカツを盗んだ清涼院君ですか? 違いますか。ごめんなさい」
殊能(ああ、蘇部君。君はなんて律儀なんだ……)
舞城は殊能を探しているついでに、通行の邪魔をする清涼院を倒していた。
舞城「どこへ行ったんや、殊能。俺のクマプーを見てくれや……」
使命感に駆られた古処は射的場の銃を持ち出して捕獲作戦を開始した。
古処「お前に銃の保持を許可する。敵が誰かわかるな? 清涼院を見つけたらどうする」
津村「殺して殺して殺しまくります!」
石崎は笠井先生の任命を受けた乾にのせられ、リアル探偵になって探していた。
石崎「モノホンの清涼院君やーい。出ておいでー。怖くないよー。ここだけの話だけど、
今からドキッ! アイドルだらけの水着大会が始まるよー。ポロリもあるよー」
乾 「石崎さんじゃないんだから、そんなんで出てこないよ……」
黒田「えっ、どこどこ? モー娘。も出るの?」
石崎・乾「………………ひっかかるなよ」
その他の生徒は、目立つために捜索に加わったり、マイペースに文化祭を続けていた。
その他「その他かよ!」
清涼院「ふふふ……こんなところに隠れているとは誰もわかるまい。これぞ流水マジック!」
>>479 ねえ、その“こんなところ”ってのは「別の段落」とかいうメタな意味じゃないよね
霧舎「くそー。その他呼ばわりされて、このままではいられないよ」
北山「地の文を読んだのか?」
霧舎「さっき浅暮が虚空を見つめながら479を喋っているのを聞いたんだ」
北山「あいつも大変だな。何もかも読み取って」
霧舎「ていうか、もしかして浅暮の奴、清涼院の意思も聞いてないかな」
北山「そうか! そしたらこれから何をするか、どこにいるかがわかるかも!」
霧舎「おーい、浅暮……あれ? さっきまでここにいたのに」
ふと気配を感じて振り向くと、御輿を担いだ二人の清涼院が去っていくところだった。
「セイリョッセイリョッセイリョッセイリョッ」
思わず呆然と見送る二人。姿が見えなくなってから、北山が我に返った。
北山「おい、まさか、今の会話を聞かれて浅暮が誘拐されたんじゃ……!」
霧舎「なに! ハニーの撮影だったら邪魔しちゃいけないと思って見守っちゃったよ!」
北山「…………お前の彼女って……いや、なんでもない」
>480
そんなつもりはなかったけど、その深読みナイス。
石崎「清涼院やーい。でておいでー」
石崎は浦賀の串焼き屋台の下を覗き込んだ。
乾 「ち、違うよ、浦賀君。材料志願者じゃないからねっ」
石崎「こんなところにいるなんてお茶目さんだな〜」
石崎は森の模型飛行機をこじ開けて中を覗き込んだ。
乾 「いるわけないだろ! あああ森君、これには訳があって」
石崎「うーん、ここだったりして」
石崎は瞑想教室でヨガをしている古泉ごと絨毯をめくった。
乾 「邪魔してゴメン! 呪うならこいつを……ひいい!」
石崎「さてはここか〜?」
石崎は綾辻先生の帽子の中を覗き込んだ。
乾 「先生、これはジョークなんです。ほんのジョー……げふっ」
石崎「いやいやまさかこんなところにいるとは名探偵も驚きだよ」
石崎は大塚の熊の着ぐるみの中を覗き込んだ。
白倉「いやあ! エッチ(バチン!!)」
乾 「だからなんで僕がーーー!!」
石崎「いやあ。あいつめ、俺の裏をかくとはなかなかやるな」
乾 「あんたの探し方が裏をかきすぎなんだよ!」
探し疲れた二人は中庭に建つパイプを加えた犬像に寄りかかった。
すると(ゴゴゴ……)犬像が二人の重みでずれていき、地下に続く階段が現れた。
秋月「あーあ、前スレと違って、僕ってば全然目立くなったよな……
せっかく目立とうと思って清涼院捜索に加わっても、キャラを生かしきれないし」
清涼院「セイリョーイン!!」
秋月「う、うわー!! ど、どうしよう。何かキャラを生かした対処をしなくては……
えーっと、えーっと……」
パーン(銃声)
清涼院「リューーーーースイ!!(銃弾を食らい、ポンと弾けて密室ボックスと化す)」
秋月「え……?」
古処「よし、よくやったぞ津村!」
津村「殺して殺して殺しまくります!」
秋月「え……え?」
清涼院「セイリョーーーーーインッ!!!」
古処「む、あっちにもいたか。行くぞ津村!」
津村「殺して殺して殺してまくって殺しまくりますう!!」
秋月「……津山くん、キャラが立ったんだ……」
メタ探偵っぷりがイイ!
>484
さすが男一匹!紳士古処だ。
津山の名前をちゃんと呼んでるところが…
>津山の名前をちゃんと呼んでるところが…
そこかい
いまや殺人マシーンと化した津村を止めるものはだれもいない!
上官である古処の的確な指示の元
確実に御大のダミーを打ち抜いていく。しかも性格に眉間を狙って。
相手も自分も一瞬たりとも動きが止まることのないこの状況下では
まさに驚嘆すべきであった。
彼の弾丸が尽きた頃までにはその数30を数えることとなった。
新堂&中島の自警団コンビ+浦賀クンも着実に
御大ダミーを始末していく……
高田の元に届けられた報告をまとめると
その数は合計90に達していた。
【 御大、残り・・・10リュースイ 】
しかし階級で言えば古処より津村のほうが上な気がする
>490
まあ、本職(隊員)経験ってことでしょうね。
>>490 作品の人気……というか、一般的なイメージの問題かも。
受賞歴も年齢も 古処>津村 でいいんじゃない
>489
いよいよ壮大なラストシーンに向けて
カウントダウンに入りましたな。
……僕……シリーズはどうなったんだと、
いらんことを思い出してみる。
アレは誰かの精神密室でつかね
俺は積木なんかな、と思ってた。なんとなく。>ボクシリーズ
気にしないほうがいいかも
放置かよ、ボク
実は生垣だったというのはどうだろう。
>>484 動作がとろ臭いところが秋月のキャラだよなー。
乾「青い顔してどうした?震えてさ?」
石崎「・・・さっき、蘇部が来てニコニコしながら『石崎君、最近人気急上昇だねっ』って言ってきてさ」
乾「ああ、相変わらず害意のないやつだな。」
石崎「『女子高生にもモテちゃってニクいなあ。僕もあやからせてよっ!』っていって無理矢理ギューっと握手するんだよ」
乾「わちゃー。なつっこそうに見えて意外と妬み屋だったりして。でも、そんなこと気にしてんの?」
石崎「・・・それを殊能が離れたところからじっと見ていたんだ」
乾「・・・」
石崎「ま、舞城に睨まれるよりこわかった・・・」
乾「・・・な、なるほど・・・」
高里「石崎君と乾君はすっかり公認カップル化してるわねえ…。
私が言うのもなんだけど、これでいいの?」
>503
ホントはトリオなのに約一名が……<以下略>
505 :
名無しのオプ:02/12/17 18:23
西尾「まさか、御大の人気がこんなに高いなんて」
竹「そーだよね、意外だよね」
西尾「この学園祭に、ライトノベル学園の人たちも来てないかな?来てるといいんだけど」
竹「え??」
西尾「僕、あっちの学園と兼学してるんだけどさ。
『キチガイの推薦でデビューしたろ?(笑)』ってあっちの学園でコッソリいじめられてるんだ・・。
でも、今の御大見れば、ライトノベル学園のみんなも見解を改めるんじゃないかと思って・・」
竹「ががーん!いーちゃんがいじめられてたなんてー!!」
なんか久しぶりに見にきたら・・・ハイイロだった浦賀がクロになってる・・・
面白いからいいけどさ。
石崎「残り10リュースイだし、放っておけばみんなが解決してくれそうだよな」
乾 「ここまできて何言ってんのさ。さては暗い所が怖いとか……?」
二人は今、パイプをくわえた犬像の下に隠れていた階段を降りていた。
本物の清涼院が隠れているかもしれないと挑んだものの、石崎はダレてきていた。
石崎「俺をこんな暗い所へ連れてきて何をする気だよ。不埒な奴め」
乾 「君が最初に行こうと言い出したんじゃないか。変なこと言うな!」
石崎「公認カップルだなんて誤解も広まるし……いくら俺に惚れてるからって迷惑だぞ」
乾 「そういうジョークが誤解を生むんだろうが! このおやじ(同い年だけど)!」
石崎「ううむ……どうも間に霧舎がいないと喧嘩になってしまうようだうな」
乾 「あれはあれで役に立ってたんだね。毒にも薬にもならないというか」
霧舎「わああん、ようやく僕の存在を認めてくれたんだね!」
乾 「うわ、どうしてこんな所に! ていうかここ、座敷牢?」
石崎「なんだなんだ、どうして北山と浅暮もいるんだ?」
霧舎「聞いてくれよ。僕たちは果敢にも浅暮君を誘拐した清涼院を追って……」
石崎「は! ちょっと待った! この状況で俺はすごいことを思いついた!」
乾 「な、なに?(ゴクリ)」
石崎「…………暗いところで待ち合わせby乙一」
石崎の寒いギャグにキレた霧舎と北山と浅暮は、自力で座敷牢から脱出した。
>504
御大のことをキチガイと言えるほど売れてるヤツがラ校にどれだけいるんだろう。
つーかいじめられてる設定なんて初めて聞いたぞ。
ラ校でメフィ学に来るやつって結構限られてるんじゃ……乙一と最近新刊出したカドノくらいか?
あんまり出されてもなと思ったり。
あとユヤタンもいた気がする
津村が殺して殺して殺しまくったおかげで残るセイリョーインは後一匹、
その百匹目の命ももはや風前の灯火であった。
清涼院「セイリョーーーーーインッ!!!」
校舎の隅に追い込まれた御大を四つの影が取り巻いた。
新堂「ここまでだな、清涼院」
中島「手間かけさせやがって、このゴキブリ野郎が!」
浦賀「……肉……肉……」
津村「殺して殺して殺しまくります!」
四人の手にした凶器が一斉に清涼院へと向けられる。
と、その時だった!
清涼院「リュースイ!!!」
ひときわ大きな奇声を発した御大の姿がまばゆい光に包まれた!
そしてその光が治まったとき、全員が目にしたものは……
512 :
名無しのオプ:02/12/18 00:17
ケーキ喫茶の残り片づけを一人終えた佐藤は、あることを考えていた。
(生垣とかいう人が解決しにやって来るみたいだけど…)
そして、立ち上がった。
(やっぱり、これは僕の密室…)
周りを一瞥し、そして例の冷蔵庫をじっと見つめる。
(考えろ、佐藤。あの時の状況を。衆人環境で中身をすり替えるのは無理だ)
佐藤は冷蔵庫を開け、温度を設定するつまみに目をやった
(何故冷蔵庫は開かなかったか?)
案の定、最強になっていた。
(簡単なことだ、扉の間に水を垂らせばいい。自動的に凍り付く)
そして、開けられた跡のないペットボトルを見た。
(これは多少やっかいだな。でも、状況から考えると)
そして、教室を出て、彼がいる教室へ向かった。
(教室内で行うのはまず、不可能。だからたぶん答えは…)
その足は高田の元へ向かっていた。ある決意を胸に秘め。
(自分の密室は自分で解く、か)
このスレ東浩紀タソに見せたら喜ぶかも……
ビューティフルドリーマーが大好きらしいし
ユヤタンがカコイイ展開も、たまにはいいぞ
516 :
名無しのオプ:02/12/18 13:14
そろそろ文化祭が終わりそうな雰囲気だけど、次はやっぱり修学旅行か?
いいねぇ、修学旅行。
クリスマスかバレンタインで誰か小ネタを一つ。
ユヤタンがかっこよくてもどうせ夢オチか妄想オチだろうから問題なし。
バレンタインには高里がいろいろと暗躍するのだろうか。。。
クリスマス→小ネタ(12/24前後)
正月(忘年会〜新年会)→小ネタ(12月最終週〜年初)
修学旅行(1月いっぱい)
バレンタイン(2/14前後)
進行表としてはこんなところですね。
修学旅行ネタっていうと・・・
・班分け、必ずあぶれるやつがいる。
先生「××君が一人ですね。どこか入れてくれる班はないですか?」
・バスの中で・・・
「先生、××君が真っ青です!」(案外騒がしい奴がだったり)
「××君は先生の横に来なさい」
・「俺は修学旅行でコクるぜ!」
・「修学旅行限定カップル」(男同士もアリ?)
・「俺は絶対女湯を覗くぜ!」(見る価値なくとも)
・「心霊写真撮れちゃったYO!」(生霊?)
・常日頃マジメくさった奴の「濃いエロ話」(ダレ?)
・「トランクスVSボクサーショーツ、エッ!お前ブリーフかよ!」(ブリーフが似合うNO.1は?)
・そりゃーやっぱり枕投げ!!(これにもメタアリ?)
・女子の部屋に男子が!!(お約束)
・見回りの先生は何故か酒臭い・・・etc・・・
誰か書いてください。
522 :
名無しのオプ:02/12/18 21:28
>>520 このメンバーでバレンタインをどうしろと(笑)
キャンプファイアーの後処理を、極力面倒くさそうに処理する用務員の様子が、窓の外から伺えた。
(祭りの後… この雰囲気の方が僕にはふさわしいか)
高田は実行委員室にいるはずだ。もう暗くなった外界が自然と足を速めた。
(時間かかっちゃったなあ。でも、どうしてもアノコトを聞かないと)
そして足が止まる
「と、ここだ。」
まだ新しい校舎の扉は、たいした音も立てずに開いた。
高田「やあ」
佐藤「ゴメン、高田君、ちょっと聞きたいコトがあるんだけど…」
高田「密室のことか。まあ、茶でも飲め」( ・∀・)つ旦
佐藤「あ、ありがとう… でもコレ、何か変な味が」
高田「良薬口に苦しというヤツだ」
佐藤「で、でもこの場合、あまり良薬は必要ないんじゃあ… しかも漢方薬って一回じゃ効果ないっていうし。」
高田「用件を聞こうか」
>523
キャンプファイヤーって???いつのこと???
キャンプファイヤーといえば後夜祭。
みんなでフォークダンス踊るんよ。
>525
文化祭でそんなコトする??
っていうか、キャンプファイヤーはキャンプのときにするもんだろ。
なんか話とんだねぇ
ユヤタンの妄想?
残り10リュースイからは1匹ずつカウントダウンの大合唱をするのかと思ったら
あっという間にあと1匹になってるし……
え、普通、前夜祭か後夜祭にキャンプファイヤーやるでしょ?
434にキャンプファイヤーのことが。
舞城&熊の出現によって滅茶苦茶になったのかな。多分。
「キャンプ」て付けるからイケナイと思います!!
>キャンプファイアー
ファイアーストームのことか? 体育祭、文化祭、学園祭なんかの後に
焚き火を囲んでフォークダンスとかやるのな。
フォークダンス…
オクラホマミキサーなんかやったら男女のバランスが悪すぎてひどいことになるな
大丈夫。北山女装してるし。
>>522 そりゃあもう一つは
きまってるでしょう
538 :
名無しのオプ:02/12/19 22:26
ミスラボにメフィスト賞新受賞作家の情報が
「フレームアウト」から「GESUMONO」?
まるで舞城か新堂(むしろ新堂?)を思わせるようなタイトルだなあ…
男続きだな、新入生
北海道・札幌からの刺客らしい。ユヤタソと仲良くできるかな?
確かに男ばっかではあるが……氷川のサイトの雑文見てみ。
「感想文における女性作家の割合」に対してのものなんだけど、笠井先生や他のメフィスト作家(浦賀ユヤタン西尾石崎)を引き合いに出してて笑えたよ。
舞城は清涼院の密室騒ぎも後夜祭もどうでもよかった。
ただひたすら殊能の姿を求めて熊と校内を彷徨っていた。
そのとき、まばゆい光と共に凄まじい衝撃が舞城を襲った。
目が眩んで立ち上がれない舞城のもとに、クラスメイト達が集まる。
新堂「いい所にいたな、舞城。そいつを捕まえろ!」
石崎「おお、モノホンはあんな所に! 俺の推理もあながち間違ってなかったな」
乾 「うそつけ。全部あてずっぽうだったくせに」
古処「隠れても無駄だ、清涼院。もうどこにも逃げ場はないぞ!」
舞城「おめぇら何を言ってるんや? これは俺のクマプー……クマプー!?」
舞城は愕然とした。ついさっきまで仲良く傍らを歩いていた熊の腹が裂け、
中から清涼院の手足と髪の毛がはみ出しているではないか。
清涼院「フフフ……これが最後の密室!」
西尾「密室じゃないじゃん。はみ出てるし」
森 「流石ですね舞城君。これが用意されていた1200個目の密室と知っていて
あらかじめ腹に風穴を空けていたのかどうかは知りませんが(笑)」
中島「どうした舞城。そいつを退治すればこの馬鹿げた騒ぎはお終いだ!」
舞城「な、何かの間違いや……こいつは今まで俺と……俺にはできない!」
古処「お前がやらなきゃ、俺達がやるまでだ」
津村「殺して殺して……殺しまくります」
浦賀「熊の肉……肉……ジュルリ」
とそこへ、殊能と蘇部がやってきた。
蘇部「最後の一人が見つかったって本当ですか〜」
殊能「きっとそいつがトンカツ泥棒だよ、蘇部君。よかったね」
舞城の中で何かがぷちりと切れた。
舞城「よかったやと? 俺のクマプーの破壊を望むのか? 殊能」
事情のわからない殊能は素直に頷いた。
殊能「あ、うん。頼むよ。僕にはそんな力はないし、蘇部君が困ってるんだ」
舞城の表情が泣き笑いのように壊れて歪んだ。
ああ、ココまで来ると何だか殊能憎い。
なんだか俺は無性におかしくてオカシくてげらげら笑い出していた。
どいつもこいつも阿呆みたいな顔して俺を見ている。阿呆は俺か。
破壊を望むか?イエスイエスイエス!おめえは神のように正しいよ。
破壊と俺。俺と破壊。まるで結婚しているかのように自然なこと。
ファックミー!俺にはそれしかない。それしかないならやるしかない。
俺はクマプーとしばし見詰め合う。俺はその中に達観を見て寒気がする。
俺を受け容れる用意を見つけてしまって吐き気がする。オーケー、オペを始めよう。
腹を裂いてこれ以上ないくらい裂いて最低の赤ん坊を引きずり出してぶん殴り、
熊の毛と血にまみれた生まれたてのそいつを俺は殊脳の足元に投げ転がした。
蘇部の奴が悲鳴をあげる。俺はげらげら笑っている。なあ、これで正しいんだろ?
舞城「なあ誉めてくれよ。これでええんやろ? なあ、なあ?」
熊の返り血を浴びて真っ赤に染まった舞城に、殊能と蘇部は怯えを隠せない。
無意識に二人は後退する。舞城は一瞬呆けたように立ち止まり、やがて笑った。
舞城「さてとクマプー。安心しろ。責任取るぜ、最期まで」
もはや息も絶え絶えの熊を片手で担ぎ、舞城はクラスメイト達を振り返った。
舞城「ちょっくらこいつを元の場所に帰してくるわ。熊の場所にな……」
高田「待ちたまえ。その熊、僕が治してあげる」
蘇部「よかったね、舞城君」
無邪気に話し掛ける蘇部に、舞城は無表情に言葉を返した。
舞城「もう手遅れや。この傷は癒えない」
そして今度こそ立ち止まることなく舞城は山へと去って行った。
あ、高田を登場させてしまった。523で佐藤と話してるんでしたね。
スイマセン……逝ってきます。
石崎「む、このままじゃいかん。シリアスになってしまう」
乾 「どうするのさ」
石崎「あー、こほん。……クマがくまった」
一同「………………………………」
森 「さてと、後片付けでもしますか」
新堂「清涼院の奴はどう始末つけるかな」
石崎「ああっ。誰か突っ込んでくれ! 放置は嫌ぁ!」
高里「まあ、突っ込んでくれだなんて。石崎君もカゲキね! 本当は放置プレイも好きなんでしょ」
乾「おい、おまえの彼女が妙なこと言ってるぞ」
霧舎「ここでぼくが石崎に突っ込めば、ハニーのハートをゲットできる!」
乾「や、やめろって!」
霧舎「石崎ーーーーーーー!! ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ……」
石崎「ぎぇあああああああああああぁあぁあぁぁあぁぁぁあぁっっ!!!!」
舞城哀れ(涙)
石崎哀れ(笑)
舞城……・゚・(ノД`)・゚・
石崎「あれ?……助かった。なんともないぞ?」
−傍らには左手に小型の銃を手にした氷川
氷川「大丈夫、霧舎は眠っているだけですよ。」
石崎「あ、ありがとう。助かったよ。コイツいきなり襲ってきやがってさー。」
氷川「いえ、気にしないでください。彼にはどうしても訊かなければ
いけないことがあるのでね。」
−そう言うと氷川は軽々と眠ったままの霧舎を肩に担ぎ
どこかへと姿を消した
おいおい、熊ほっといたら浦賀に解体されちまうぞ!!
>555
熊は舞城が連れ去ってるのでは?
蘇部「僕、舞城君に何か悪いこと言っちゃったのかなあ」
殊能「そんなことないよ。きっと用を済ませたらすぐに帰ってくるさ」
高里「相変わらず鈍感ね。癒えない傷を負ったのは熊だけじゃないのよ」
珍しく真面目な声で低く呟くのは高里だった。
蘇部「えっ? 舞城君も怪我してたの? それじゃあ病院に連れて行かなきゃ!」
殊能「……そうだね。今からでも追いかけよう!」
殊能と蘇部は舞城の消えた石黒火山へと向かって行った。
乾「高里さん、結構いいとこあるね」
高里「だって〜、このままじゃ舞城君の愛が冷めちゃうかもしれないでしょ?
そんなの椎奈つまんない!」
石崎「そんな理由かい!」
高里「それにしても、ダーリンったら石崎君に襲い掛かるわ氷川君に拉致られるわ
いつのまにあんなに立派な801キャラになっていたのかしらっ!!
ううん、もうダーリンなんて呼んじゃだめね。だって彼はもう石崎君の……
あるいは氷川君のダーリンなんですもの! むしろ椎奈、お邪魔虫ねっ!!」
石崎「もしもし? 誰が何の何だって?」
高里「石崎君に対するときの霧舎君は攻めで、氷川君のときは受けって感じね。きゃっ」
乾「……霧舎君。確かにハニーを喜ばしたけれど、同時にハニーを失ったんだね……」
乾くるみはどこ行ったの?
貴重な女性キャラなのに。
どこに行ったかって、あんたの真上やて!
それ以前に女性て
女性だと思うよ、この名前だと……男だけど
何しろ理想的なぬいぐるみコレクターですから…
ところで積木には流水語(「セーリョーイン!!」など)の通訳という役どころを用意してたんだけど
御大があんな調子なので出番なし…
この際、乾を実は女性だったってことにしちゃえば…とか言ってみる
この際、乾を実は市川だったってことにしちゃえば・・・とか言ってみる
舞城は山小屋にいた。クマプーの亡き骸をベッドに横たえたまま呆然としている。
最期を看取ってから気力が抜けたのだ。とても学園に戻る気がしない。
(俺の場所はあそこにはない気がする。このまま新潮にでも……)
殊能「ああ、ようやく見つけた」
蘇部「舞城く〜ん。からだは大丈夫〜?」
舞城「お、おめえらなんでここに!」
殊能「その熊の処理に困っているのかい?」
舞城「いや……まあ、後は埋めるだけだが」
蘇部「なんだか疲れてるみたいだね。ご飯を食べたらいいんじゃないかな」
殊能「蘇部君は本当に気が回るね。確かに、ここに材料もあることだし」
舞城「待て待て待て待て。まさか材料って……」
殊能「調味料も揃ってるみたいだし、鍋でもして暖まろうか」
舞城「ままままさか、熊鍋か? おめえは俺にこいつを喰わせる気なんか?」
(どうしておめえはそう俺を追い詰めようとするんや……!)
殊能「大丈夫。この熊は僕に任せて。裁くのは得意なんだ」
舞城「熊は任せて……? 俺の熊を……」
(そ、そうか。しょせん死んだら生き物は煙か土か食い物……。そのクマプーを
食い物にすることで、殊能なりに俺の熊を分かち合おうとしてくれてるんや!)
舞城は盛大な思い込みをし、熱い涙を流しながら熊鍋をつついて食べた。
そうして珍しく三人で和気あいあいとした時間を過ごしたのであった。
>>566さんの苦しいフォローが切ないです
でも舞城よかったね!
舞城……またまたなんて哀れな・゚・(ノД`)・゚・
さり気に赤ん坊を殺された上に自分も食べられてしまった
クマプーも非常に不憫。3人の腹の中で幸せになってね!
>568
やっぱ誤解されましたね……。表現不足ですいません。
「赤ん坊」ってのはお腹の中にいた清涼院のメタファーのつもりでした。
森「そういえば、
>>547以降無視されている真犯人はどうなったんでしょうね(笑)」
石崎「あ、そういやそうだ! って、いないぞ! 清涼院が消えた!」
乾「残ってるのは血溜まりだけだ!」
石崎「くっそー、どこに隠れやがったんだあいつ!!」
森「なんだかとても芝居くさい台詞と驚きですね(笑)
でも清涼院くんは本当に何処に行ったんでしょう?」
「用件を聞こうか」
その瞬間より、急速に場の空気が張りつめだした
「うん。実は、ある薬品の存在についてなんだけど」
「ああ」
(でも、こんな都合のいい展開がまさか…)
緊張をほぐそうと、いつものネガティブシンキングに徹しようとすようとするが、
彼の深い部分では、すでにソレが真相であると確信していた。
(たしかに、今はムチャクチャだ。でも、最初からそんな非現実的なことが)
「ある一定の温度に達すると、気化してしまう薬品ってあるかな?」
高田は瞬きもせず佐藤を見つめた。
(まさか、何の知識もなかったのにな…)
少し眉毛をつり上げた高田は、足を組み替え、口を開いた。
「たしかに、それは、ある」
「そ、それじゃ」
「しかし、その方法における可能性は、限りなくゼロに近いと思う」
高田は佐藤の言葉を遮った
「な、なんで!?」
「たしかに、僕もその可能性は考えた。でも」
「でも?」
「その薬をあれだけの量のペットボトルに詰めたら、莫大な金がかかる。」
「お金?」
「その薬はかなり値がはるんだ!」
「…でもさ高田君、キミたしかホームズ好きだよね」
「ああ、ホームズと歴史とパズルに薬ぶっかける人間は僕ぐらいだろう」
「そのホームズの残した言葉で一番有名なのは?」
「…」
目前の相手の評価を改める必要がありそうだ、と苦笑とともに高田は考えた。
佐藤は必死であった。
(変われるかもしれない。もう推理小説は書かないけれど、僕の群像は目の前だ!)
クラスメイト達はいい加減清涼院探しに飽きてきていた。
1200個の密室騒ぎがもう終わったというのなら、清涼院のかくれんぼなど
かなりの勢いでどうでもいいことだった。一部の生徒を除いて。
西尾「この後さー、打ち上げどこ行くー?」
浦賀「……肉が喰いたい」
浅暮「呑めるんならどこでもいいやー」
京極「こらこらみんな、まだ文化祭は終わってないぞ。仕事に戻りなさい」
石崎「そうだ、こんな場合じゃないぞ」
乾 「そうそう、僕らにはまだやらなきゃいけないことが……」
石崎「俺としたことが文化祭中にナンパする目標をまだ達成してなかったぜ!」
乾 「そっちかい!」
中島「仕方ない。俺達だけでも清涼院を探すか」
新堂「止める人間がいなきゃうっかり殺しちまうかもしれんなあ」
津村「殺して殺して殺しまくれていません……」
古処「落ち着け津村よ。紳士たるもの、私刑に走ってはいかんぞ」
森 「……皆さん芸術活動の優秀賞について忘れているようですね(笑)
このままでは清涼院君に獲られてしまう。ここは一つ森が芸術的に
清涼院君を見つけ出して、賞賛を浴びるとしますか……(笑)」
実はこんなこともあろうかと、舞城に投げ転がらされたときにこっそりと
発信機をつけておいたのである。森は偵察機と化した模型飛行機を飛ばした。
575 :
名無しのオプ:02/12/21 16:42
蘇部「殊能君、第28回メフィスト賞受賞者の人はこのスレの職人さんだっておじいちゃんが言ってたよ!」
576 :
Σ(゚Д゚;):02/12/21 16:44
Σ(゚Д゚;)マジッすか!?
最近地味だの目立たないだのと言われ始めていた森である。
ここは一人で成し遂げてみせるつもりだった……が。
殊能「ただいま。清涼院君取り逃がしたんだって?」
蘇部「わーい、飛行機さんだ〜。すご〜い!」
石崎「おっ、何だそれ。ハイレグだなー」
乾 「それを言うならハイテクだろ」
舞城「このままじゃ俺の苦労とクマプーの犠牲が水の泡や。行くぞ、いいんちょ!」
森 「……いやはや心強いですねえ(苦笑)」
竹「まーくん、カバンの中身を見せてほしいんだよ」
殊能「えっ、いいけど・・・どうして?」
竹「(ゴソゴソ)・・・あれー、おかしいんだよ。猫の尻尾が入ってるはずなのにー。
それを見て怯えるおーちゃんが見たかったのにー」
殊能「竹さん、僕はその『まー君』じゃなくて・・・」
蘇部「えー?殊能君達何を話してるの?全然わからないよー」
竹「ぶーちゃん、『熊の場所』読んでないの?」
蘇部「『熊伸ばそう』・・・?熊を伸ばしちゃかわいそうだよ」
ドガッ。
突然頭上から角材が降ってきて蘇部は潰された。
殊能「蘇部君!大丈夫かい!?」
そして竹の前にもひらひらと紙切れが落ちてきた。そこにはこう書かれていた。
「ぼくの本を読んでくれてありがとう。」
その紙切れは涙で濡れていたと言う。。。
乾「ああー、石崎君なんかほっとけばいいのについ突っ込んでしまう・・・
このままツッコミ癖がついちゃったらどうしよう・・・」
石崎「どうした乾、暗い顔して。便秘でもしてるのか。俺のカルボナーラ貸してやろうか」
乾「ボラギノールだろ!!・・・はっ!(また突っ込んでしまった・・・)」
さらに悲嘆に暮れる乾であった。
>578
何気に殊能もちゃんと読んでるんだ、熊の場所。
石崎の親父ギャグ、一時期の犀川みたいだぞ。
失礼。
>>579 ボラギノールは痔の薬でなかったっけ? それとも石崎は便秘でなくて痔なのか。
高里「まあ、石崎君ってば痔なの?ダメよ、ヤりすぎは。うふふふふ…」
石崎「って、
>>579のせいで変な誤解されちゃったじゃないか!」
霧舎「おいおい誤解とはひどいなあ」
高里「えっ、じゃあお相手は霧舎君なの!?」
霧舎「そうだよ。僕がちょっと攻めすぎちゃってね☆そのせいで石崎は…」
高里「きゃーーーー!!!素敵よダーリン!!!」
石崎「ってお前何言ってるんだよ!」
霧舎「ふふふ。これも全てハニーの気を引くためさ!」
乾(うわあ…霧舎君がどんどんタチ悪くなってってる……)
文化祭もそろそろ終焉に近づき、職員室ではまたまた会議が行われていた。
太田「先生方、文化祭の監修おつかれさまでした。早速ですが次の行事の計画を進めましょう。
この太田はクリスマスパーティーがイチオシです」
笠井「スキー合宿ではないのか?」
太田「スキーもいいですけど冬はまだありますし、クリスマスなら今が旬ですよ。それにここ
らで生徒や先生方の親睦を深めるのもいいんじゃないかと思いまして」
法月「パーティーか…」
太田「とりあえず、全員参加のプレゼント交換大会なんてものを考えています」
法月「ぼくたちもプレゼントを用意するんですか?」
太田「はい。全員それぞれプレゼントを持ちよって抽選大会をしようかと」
京極「プレゼントは何でもいいのかね」
太田「いいんじゃないですか。妖怪大百科でも遊び終わったエロゲーでもリアップでも」
笠井「…………」
京極「じゃあ、太田君。今回も根回しをよろしく頼むよ」
太田「はい!まかせてください。まず、パーティーの招待状を出して。プレゼント交換の件の
告知をして。生徒からサンタとトナカイ役を募集する。こんな感じかな」
浅暮「うふふのふ」
石崎「あらそこのグレの旦那。昼間っから何をにやついてるんだい」
浅暮「おう、石崎の姉さん。いやなに、俺様ちいとばかし
釣りのちゃんぴょんになっちまってよう」
石崎「あらまあ、すごいじゃないのさ」
浅暮「これからは釣りキチ三文と呼んでくれよ。わっはっは」
石崎「まあまあ、認定書もあるなんて立派だねえ…って、グレの旦那、大変だよ。
名前が間違ってるよ! 朝暮じゃなくて浅暮なんて書いてるよ」
浅暮「間違ってねえよ!」
乾「っていうか、なんで姉さんなんだよ」
古処日記書いてくれる職人さまおりませぬか?
出だしはモチロン
「私だ。
古処だ。」
男一匹、古処だ。
古処タイムスの時が止まって久しい今日この頃。涙する美女が多いようだ。
美女にどうしてもと泣かれれば手を差し伸べるのが紳士である。
しかし私的な面を見せ過ぎるのはあまり紳士らしくないのである。
謎めいた部分があってこそ男の魅力は光るのだ。
そこんとこヨロスク。
殊能「うーん。僕もこと細かく書きすぎかなあ。料理のこととか」
石崎「いやいや。殊能の場合、その辺があるからこそ魅力を感じる奴が約一名……」
舞城「(殊能の日記を見ながら)今日の飯も美味そうだな。こんな嫁がいたら……
帰りにゆずこしょうでも買ってみるかな……ブツブツ」
さっそく!?紳士〜時々ヨロスク。
男一匹で紳士でいぶし銀。やっぱり古処日記がなくちゃな。
んだんだ。
森の飛ばした清涼院探索機はどんどん上昇していった。
森 「はて。いったいどこにいるのでしょう」
舞城「わかった、屋上や!」
舞城は森の首根っこをつかんで走っていった。
乾 「ねえ、僕らも行かなくていいの?」
石崎「ここは若い者(!?)に譲って、暖かく見守ろうじゃないか」
乾 「はいはい。要するに年だから屋上まで昇るのはつらいというわけね」
石崎「何だとコラ」
乾 「やーい、図星ー」
高里「まあ仲良し」
霧舎「くそっ、僕だって」
石崎「ひぃぃぃ男はひっつくなあ」
蘇部「みんな楽しそうだねー」
殊能「そうだねえ」
そんな感じに地上でのほほんいちゃいちゃしていた時、それは起こった。
清涼院「メリークリョーーーーーーーーーーーーイン!!」
舞城に追いつめられた清涼院が、奇声と共に屋上から飛び降りた。
しかしいつまでたっても落ちてこない。
古処「見ろ。あいつは森の飛行機の上に乗っているぞ。しかも爪先立ちで!」
森 「おかしいですねえ。人間の重みに耐え切れるはずがないのですが」
西尾「待って。御大てば変な格好しているよ。……サンタ?」
秋月「説明しよう。なんと彼はサンタ袋の中に風船を入れているのです。
風船おじさんならぬ風船リュースイというわけなのです!」
北山「秋月……よかったな、目立たないキャラの救済策、説明役になれて」
フレームアウトの座談会ログ見た。
京都大学卒業でニューヨーク在住、作品は映画編集者が主人公か。
京大で御大、アメリカで舞城と繋がってて中々面白いキャラになりそな予感。
古処は津村に目配せをし、津村は頷いて清涼院を森機ごと撃ち落した。
落ちた清涼院の上に舞城が遠慮仮借なく飛び降りる。
下で待ち構えていた新堂と中島がさらにボコる。
ついでに浦賀が調理器具を持って参加する。
「リュースイリュースイリュースイ……リュース……リュー…………リュ」
清涼院の鳴き声が次第に小さくなっていく。
石崎「ふっ。これにて一件落着だな」
乾 「お前は何もしてないだろ」
蘇部「うわあ、夕陽が綺麗だなあ」
殊能「怖いくらいに真っ赤だね」
文化祭終了を告げるチャイムが鳴り響く。
高田「皆さん、お疲れ様でした。文化祭芸術大賞はクリスマス会で発表します」
西尾「わあい。プレゼント買いに行かなくちゃ!」
日明「ちょっと待って! 美人秘書の活躍がまだ……!」
積木「あのう、僕の通訳の出番は……」
さて、このまま終わってよいのやら。
笠井「で、流水君の保護に失敗したと。」
乾「・・・・・はい」
笠井「まったく、君は流水君のようにテロにいそしむわけでもなく、
津村や舞城のように出店に精を出すわけでもなく、ふらふらと呑気なものだね」
乾「いや、僕は任務に従って・・・」
笠井「失敗しただろう?」
乾「う、そ、それは組んだ石崎があまりに役立たずで・・・」
笠井「やれやれ言い訳かい。役立たずは君だろう?」
乾「・・・・・」
笠井「まあいい、今回は許そう。君にはしてもらいたい仕事があるしな」
乾「は、はい!ありがとうございます!代返でも評論でもなんでもやらせていただきます!」
笠井「ふむ。それで今回君にしてもらいたいのは―――」
乾「・・・佐藤君、西尾君。君達に借りたい物があるんだけど・・・・・・」
乾、笠井のゲーム調達係に降格。
……夢をみていた……ような気がする
しかし……この指先に残る感触は……
紛れもなく現実……のはずだ……
ボクのいた場所は……完全なる密室……
そこに存在するモノは……このボク……ただ一人きり……
そして……薄れゆく意識の中……最後……に……
暖かさに……包まれたんだ……
あ、復活?
スペシャル特番:帰ってきた、積木鏡介のフィーバーナイト
こんばんは。
売れてないどころか、ネタスレでも活躍しない
夜のザギンは駆け抜けるナイスガイ、積木鏡介Death。
クリスマス・イブの今宵も、ナウなヤングのために、
とびっきりのミステリ・ナイトへ招待するぜ。
さーて、まずは曲からプレイするから、聴いてくれ。
マライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』の替え歌で
『古泉たちのクリスマス』だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
アッラアッラアララァ〜
アラアッラアララァ〜
アラアラアララァ〜
アッラアッラアララァ〜
アラアラアッラッラ
(以下略)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
最後の方は、微妙に危険だからこれで終わりだ。
ラジオだけに関わらず、作家たるもの、
そういうことに気を付けないといけないからな。
キ○ガイと平気でかけるのは、筒井康隆だけだ。
さて、今回はこれで終わりだ。
突然スペシャル番組が始まったせいで、ハガキがナッシング。
番組だって打ち切りだ、はぁ。
たまには、俺もイジって遊んでくれよ。本当にさ。
また会う日まで……会えたら……無理か、アバヨ。
>最後の方は、微妙に危険
まったくだ。
601 :
名無しのオプ:02/12/24 10:01
「じんぐーるべーるじんぐーるべーるくーりーすーますー」
……あれ?
シャンパンとクラッカーを抱え、クリスマスパーティ会場に戻って
来た太田は、異様な光景に足を止めた。
さっきまで誰もいなかったハズの会場のど真ん中に、突如として
巨大な物体が出現していたのだ。
7m×7m×7mはあろうかという箱は、お約束のようにサンタや
ツリーの模様の包装紙に包まれ、目にも鮮やかな赤いリボンが
かけられている。
「メフィスト学園のよいこたちへ メリークリスマス」
添えられたメッセージカードを読み、改めて太田は首を傾げた。
誰が、こんなプレゼントを用意したんだろう?
校長だろうか、理事長だろうか、それとも……
まあいい。太田は首を振り、考えるのをやめた。こんなイタズラで
いちいち驚いていてはメフィスト学園の教師などつとまらない。
第一、パーティは楽しい方がいいじゃないか。
そう、今日は年に一度のクリスマスなのだから。
鼻歌を歌いながら、太田はのんびりとツリーの飾り付けを始めた。
しかしこの時、太田は気づいていなかった。
こんな大きな箱を運び込める入り口など、会場のどこを探しても
ないということに……
sageそこなった……申し訳ない……
あれ、文化祭って終わっちゃったの?
あらあ……。
にしても文化祭で人気がアップした(と思われる)石崎とか、
ツッコミ役としてキャラが確立した乾とか、
さらに悪質化した霧舎とかに比べて、
女装して関西弁喋るという強攻策に出ても職人さん達に無視された北山とか、
もはや自虐的に目立たないことをネタにするしかなくなった積木とか、
未だに火山ネタしかない石黒とかは哀れですね……
604 :
名無しのオプ:02/12/24 14:58
最後の方はなぜ微妙に危険なの?
マライア・キャリーの元歌を聴いてみれ。
>女装して関西弁喋るという強攻策に出ても職人さん達に無視された北山とか、
>もはや自虐的に目立たないことをネタにするしかなくなった積木とか、
>未だに火山ネタしかない石黒とかは哀れですね……
あなたのように再確認できるようにカキコしてくれる人が
いるから彼らも救われるでしょう(w
【隠されたエピソードその1】
北山クンは見事に「ミスメフィスト学園コンテスト」におきまして
準ミスメフィ学クイーンの座を射止めました!
(いや、女装なんだけどね)
結局、男だとばれて失格しました・・・
今更ながら
>>570のメール欄に気付いてニヤッとしてしまった・・・。
【隠されたエピソードその2】
蘇部クンのとんかつ屋さんでは
客の一人が「どうもこのとんかつは小さい!
一切れなくなっているんじゃないか?」とクレームをつける事件が発生。
調査の結果、蘇部クンが揚がり具合をチェックするため
真ん中の一切れをすべて実際に食べてチェックしていることが判明。
が、これは蘇部クンの職人魂のなせる技ということで不問。
真相は伏せられたままであった。
これ以外にも「ホントは黒豚じゃないんじゃないか?」という
産地偽装疑惑事件も発生しましたがこれはまったくのデマ。
仕入先は間違いなく「浦賀商事」……「ん?」
>609 ひいー!
>メフィスト学園のよいこたちへ
舞城「!」
霧舎「!」
浦賀「!」
悪い子は誰だ
北山「僕たちはちゃんと、プレゼントもらえるよな」
積木「うん、文化祭でもよいこにしてたもんな、僕たち」
北山「てゆーか……」
積木「目立たなかっただけだし……」
新堂「しかし清涼院の野郎、追い込みのプロの俺から逃げおおせるとはな」
浅暮「私の嗅覚にも反応ありませんね」
森「残された最後の密室にいるのは確かなのですが……まあ、もうどうでもいい気もしますね(笑)」
中島「ああ、もう文化祭も飽きたしな。あんな奴どうでもいいや」
日明「そうですね。まあ、そのうち出てくるでしょう」
霧舎「あれだけの目立ちたがりの人が、いつまでも隠れてるられるもんでもないしね」
津村(ううっ…僕も目立ちたいんだけどなあ……)
殊能「そういえばもうクリスマスだね。今年はどんなケーキを作ろうかな?」
蘇部「うーん、僕はとんかつケーキがいいなあ」
舞城(このゲテモノ食いがぁっ!! 福井県民なら蟹ケーキだろ、蟹ケーキ!!)
高里「そしてプレゼントは自分にラッピングして裸で……ハァハァ」
浦賀「よし、丸焼きは俺に任せとけ」
秋月(……イヤな予感がひしひしと)
霧舎「しかし清涼院先輩、一体どこに隠れてるんだろうねえ。ずっと一人で居続けるのも大変だろうに」
佐藤「お、俺は引きこもりなんかじゃないっっ!! そんな目で見るなぁっ!!」
日明「究極の密室って触れ込みらしいけど……よっぽど凄い密室なんだろうなあ」
黒田「まああの人のことだから、タネはないんだろうけどなw」
西尾「……ひょっとして御大、誰にも見つけられず出入りも出来ない究極の完全密室を創って隠れたはいいが、
おかげで自分も出れなくなったんじゃあ……ま、戯言ですけどね」
ん? 清涼院は595で退治されたのでは?
─クリスマス会場にて─
太田「おーい、遅いぞ実行委員」
高田「すいません、ちょっと佐藤君に捕まってて。ところでなんですか、あのデカい箱」
太田「ああ、誰かのプレゼントらしいんだけど、よくわからなくてね。どうしたもんか……」
高田「だったらちょうどいいから、交換会のプレゼントに交ぜちゃいましょうよ」
太田「……?」
高田「ほら、秋月君が自慢のコレクションを壊されちゃったでしょう。
『実弾射的』で。プレゼントが用意出来ないって、泣いてるらしい
んですよ」
太田「そうか、それなら全員がプレゼントをもらえるね」
……アバウトな二人であった
石崎「プレゼント交換かあ。誰のが当たるか賭けだよなあ」
乾 「殊能はやっぱ食べ物系かな。何気に高田のプレゼントも期待だね」
霧舎「僕はハニーのが欲しいな。運命の糸で繋がっているからきっと当たるよね」
石崎「警戒すべきは清涼院や浦賀だな。中を開けるのがかなり怖いぞ……」
乾 「先生達も参加するなら、かつらでも買おうかな。喜ぶ人に当たるかはわからないけど」
霧舎「僕のはハニーに当たって欲しいな。運命の糸で繋がっているから大丈夫だよね」
石崎「しかしプレゼントを何にするかによってセンスを問われるわけだ。緊張するな」
乾 「石崎はいいよ。ギャグが滑るのも芸の一つだから。何のキャラ立ちもしてない
奴等はこれからきっと必死の思いでプレゼントを探しているだろうな……」
霧舎「僕はハニーが喜ぶものを買うって決めてるんだ。だって運命の糸で(以下略)」
高里「ダーリンたら微妙に浮いているわね。まるでカップルに割り込んでるみたいよ……」
まあこれで文化祭にもきっちりオチがついたし、めでたしめでたし。
しかし流石は清涼院御大。見事にメタだ(w
火山高ネタって出た?
中島望で
思い返せば
文化祭の前は霧舎&高里のラブラブペアの活躍があるのか?と
期待させましたが結局、破局。
活躍が目立ったといえる人たちは石崎探偵とワトソン乾。
古処隊を結成して軍人キャラと化した古処&津山いや津村。
ほんわか路線に磨きをかけた蘇部クンとそれを見守る殊能クン+悩み多き舞城クン。
もちろん新堂&中島自警団には「ご苦労様でした」といいたい。
霧舎&高里→破局と書いたが
一応「ハニー」「ダーリン」とは呼び合っているのか……
高里「いっけない☆ もう私のダーリンじゃなかった。ごめんね、石崎君」
石崎「何の話だぁーーー!!!」
乾「そういえば霧舎が氷川に拉致られた件はどうなったんだろう……」
で、蘇部は誰とイヴを過ごしたんだい?
ええっと、パーティネタは続くの?
>624
ラストシーン(?)には霧舎は登場してましたね。
氷川はいなかった、ということは?
霧舎が氷川を……<以下略>
クリスマスパーティーもメインのプレゼント交換が無事に終わり、
(いや、無事とはいえない。いろいろあったんだ。
−−−その話は、また後日。徐々に明らかになると思うよ。
それぞれのエピソードと共に。)
『きよしこの夜』を最後に全員で合唱して幕を閉じたんだ。
--------------------------------------------------------
しかし聖なる夜はパーティーと共に終わる……わけじゃない。
もちろん、あとはグループごとに、あるいはカップルにわかれて
2次会へと消えて行ったのさ。
秋月「くそっ、高田の奴。どうしてクリスマス会も実行委員に選ばれてるんだ。
先生に賄賂でも贈ってんのか? 赤い服なんか着て目立ちやがって……」
高田「やあ秋月君。暇そうだね」
秋月「暇なもんかっ! こう見えても僕はあちこちひっぱりだこで……」
高田「なんだ。じゃあ君にクリスマス会の司会を頼むのはやめておくか」
秋月「あっ、ホントは何の予定も約束もありません。マイクは僕に任せて下さい!」
高田「よかった。じゃあ、この衣装も着てくれるよね? 他の人は嫌がってさ」
秋月「もったいのうございます! この茶の色具合がまたいい感じのトナカイで!」
北山「俺らもあいつくらい卑屈になるべきなのかな……」
氷川「少なくともあいつは目立つための努力はしてるよな……」
>628
なんと。終わってましたか。
じゃあ629は後日談ということで。
御大はメール密室に放置ですかw
んじゃ、後日談として
プレゼント交換の結果を少し
日明→北山 美人秘書メイクアップセット
北山「女装……しろってことか?」
中島→氷川
中島「悪い悪い、金がなくってな、こんなもんで。その代わり、仕事はきっちりやっから」
氷川「……仕事?」
氷川は包みを開けた。
中島の肩たたき券(10枚綴り)を手に入れた!
乾→綾辻 カツラ
綾辻「いやだあああああああ!」
我孫子「先生! どうしたんですか、綾辻先生!」
高里→舞城 ハードなヤヲイ同人誌
舞城「なんじゃこりゃ!あの腐れ同人女!(ブン投げる)
……(拾いに行く)一応、読んでみっか……参考になるかもしれねえしな(ボソッ)」
ああ……舞城が壊れていく……
蘇部→石崎
石崎「おっ、これが俺へのプレゼントか!どれどれ……(カサカサ)
うん? これは……カツ? いや、でもクリームは甘い。ということはカツのように揚げたケーキなのか。だが間にはさんであるのは肉だよな。ウエッ……ん? ということは……これは……もしや(チラッ)」
殊能「……………………(じ―――――)」
石崎「どわああああっ!」
津村→古処
男一匹、古処だ。
美女からのプレゼントでないのは残念だが、部下の思いを暖かく受け止めるのが、上官の務めというものである。
ガサガサ……ん? 掛け軸か? 高いのか?
ツヤマ じゃないよ
ツムラ だよ
古処「津村……(泣)」
墨痕も鮮やかな、津村心の叫びであった。
北山→乾
乾 「北山〜! このプレゼント、何も入ってないじゃないか!」
北山「え? 入ってるよ? ちゃんと」
乾 「嘘つけ! この空っぽの袋のどこに、何が入ってるっていうんだよ!」
北山「ゲシュタルトの欠片さ」
乾 「……え?」
北山「君には見えないんだね? 僕には……見えるんだ……(くすくす)」
乾 (だ、大丈夫か、こいつ)
単に金がないだけだったりして。
積木はこのクリスマスパーティに賭けていた。
厳選に厳選を重ねたプレゼントは、彼のセンスを知らしめるにふさわしいものだ。包みを開けた途端持ち主は歓喜し、周りは羨望の溜息をもらすだろう。
もちろん、自分が何をもらえるかも楽しみだ。期待に胸を膨らませながら、彼はプレゼントのくじを引いた。
積木→積木
石崎「よ、一体何もらったんだ、積木」
積木「僕なんて……僕なんてええぇ!」
氷川「ミステリ作家なら、かぶらずに済むプレゼント交換くらい考えるべきだろう」
黒田「うーん、これもプレゼント交換の醍醐味じゃないかなあ……あ、そうだ、浅暮くん」
浅暮「ん?」
氷川「プレゼントの臭いは嗅ぐなよ」
浅暮「……いや、浦賀のを嗅いでからは他のプレゼントに鼻を近づけた事もない……」
氷川・黒田「「それ、どこにある!?」」
石黒→森
森 「えーっと……森にはこれがただの灰と石に見えるのですが」
石黒「はっはっは。素人目にはそう見えるかもしれないなあ。しかしだね、
これは私が大変な思いをして集めてきた世界中の火山灰と溶岩なのだよ。
ご覧。この匂い、この色、触り心地……それぞれの土地が思い起こされる。
君もコレクターなら私の喜びを理解できるだろう。これを機会に火山に
ついて勉強し、私と共に火山の魅力を語り合えるように……あれっ?」
森 「すいません。森は家に余計なものを置かない主義なんですよ(笑)」
にこにこしながら森は窓から灰を風に流し、溶岩を落っことした。
石黒のキャラも、なかなか立ってるな。
京極→浦賀
秋月「何やら真四角の箱です。いったい中は何が入ってるのかなー?
ほら浦賀君、黙ってないで開けて見せてくれなくっちゃー!」
浦賀「…………(かぱっ)」
箱の中「ほう」
浦賀「……………………(にたっ)」
秋月「ど、どうやらみっしりとした何かが入っているようですが……。
浦賀君、その顔の歪みは微笑みだよね? 喜んでるんだよね?」
石崎「ははは、あいつめ、和んでやがる。癒し系ってやつだな」
乾 「癒されるかよ! ていうか浦賀、涎たれてるから!」
>>643は森の反応とは思えん。
中学レベルの火山岩識別くらい森には出来るかと思われ。
もうちょっとくらい関心を抱くんじゃないのか?
揚げ足をとるようでスマソ。
>646
識別も何も、「火山岩かどうか?」は問題じゃないでしょ。
灰と石ころに興味持たなくても当然じゃないの?
コンクリの研究してる訳だから、興味持ちそうだけどなあ。
だってモルタルは火山灰と石灰混ぜたもんなんでしょ。
>646
森はわかってて意地悪をしているのだと思われ。
捨ててるし。
折れはぞんざいに扱って許される相手から火山岩と灰を貰ったら捨てちゃうなw
興味があるないに関わらず、ただ単に邪魔だし。
話の流れとは関係ないが
石崎スレが個人的にツボにきてる…
浅暮「石崎しか見えない……愛、それは石崎……ブツブツ」
高里「まあ! 浅暮君も石崎君を? モテモテね、石崎君!」
浅暮の超感覚はスレの境界まで超えたらしい。
清涼院「セーーーリョーーーイーーーーン!!!」
石崎「あ、出てきたぞ、密室狂」
乾「そりゃ出てくるだろうな。プレゼント交換は目立つチャンスだし」
清涼院「高田氏、これが僕からのプレゼントだ」
高田「大きいなあ。できればもっと持ち運びやすいものを持ってきてほしいな」
清涼院「大丈夫だ。持ち運ぶ必要は無い」
石崎「またどうしようもないモノを持ってきたんだろうな」
乾「俺に当たりませんように」
清涼院→新堂
新堂「つまらないものだったら捨てて帰るからな」
清涼院「きっと気に入るはずさ…」
新堂がプレゼントの包みを開くと─────
プレゼント「セーーーリョーーーイーーーーン!!!」
石崎「うわ。分身、まだ残ってたのか」
乾「俺に当たらなくてよかった……」
高里「自分をプレゼントだなんて…まさに最高のクリスマスプレゼントね!」
新堂「…………」
石崎「おい、新堂が固まってるぞ」
乾「逃げた方がいいんじゃないか?」
清涼院「どうだい、新堂氏。気に入ったかい?」
新堂「………ああ、最高のプレゼントだ」
高里「まあ!お持ち帰り!?カップル誕生!?」
新堂「おい、清涼院。こいつ、戸籍はどうなってる?」
清涼院「今朝起きたらいつの間にか増えてたんだ。だから戸籍は無い」
新堂「そうかそうか(ニヤリ)」
石崎「売る気だ………」
乾「売る気だな………」
石崎「漁船か………?」
乾「臓器かもな………」
655 :
名無しのオプ:02/12/27 06:12
>634
そんな綾辻先生を遠くから見ていた者・・・・
それはそう、もちろん二階堂先生である。
二階堂「ほほう、綾辻さん。そんなものをもらったのですか」
綾辻 「はあ、そうなんですよ。こんなもの・・・ねえ?どうしろって言うんでしょう。」
二階堂「ですよねえ。もちろん、使わないわけですよね?」
綾辻 「ははは。もちろんですよ。」
二階堂「では、捨てるというわけですね?」
綾辻 「・・・もちろんですよ。あ、二階堂さん、いりますか?」
二階堂「いやいや、そんなのいるはずないじゃないですか。」
綾辻 「ですよねぇ。でも僕は使わないしなー。」
二階堂「・・・・・・・・」
綾辻 「・・・・・・・・」
二階堂「ああ!私の友人に欲しいといっていたやつがいましたよ!」
綾辻 「そうですか!・・・ああ、しかしなぁ・・・うちの不由美が一度見てみたいと言ってたなぁ」
そばにいた殊能「これぞ所有格ミステリ」
>>653 >清涼院「セーーーリョーーーイーーーーン!!!」
ハルメンズ(or戸川純)の「レーダーマン」(作詞・佐伯建三)の歌い出し
「レーーーダーーーマーーーーン!!!」
を思い出したぞ。以下「レーダーマン」を「清涼院」に置き換えてみる。
「清涼院 擬似ロボット高性能 識別不可能」
「清涼院になれないあの子は泣き叫びながら連れ去られ」
「どんな情報も見逃さないが 自分捉える機能はない」
「右も左も清涼院 仲間同士で情報交換」
このスレの御大キャラにぴったしだ。
>656
そうか???
ていうか、意図がわからん。
御大のテーマソングにしたいわけか???
けどマイナーすぎて聞いたことのあるヤツが少なそう…
っていうか「いない」んじゃない??
つーか、分身ネタって直接的に御大のキャラってわけじゃないし。
御大のキャラは「なんでもあり。ただし説得力のみはなし」って感じ。
清涼院、積木は「メタだからなんでもあり」がメフィロワからのデフォルトだと思ってたが。
>660
オレは御大の作品ってほとんどよんでないんだが
分身ネタは御大の作中ネタなんですか???
大塚→佐藤
佐藤「わっ、先生の本が一杯だ! 凄いぞ、こんなに高い本まで!太っ腹だなあ。あ、クリスマスカードまで付いてる。なんて書いてあるんだろう」
請 求 書
佐藤「一生熊に入ったままでいて欲しかった……」
>>662 違いまふ。登場人物が分身増殖したところで特に違和感はないけど。
>662,664いや、19ボックスに人間複製の話がある。
たぶん清涼院作品の中では1、2を争う完成度。
流水大説においては「完成度が高い」ってのはけなし文句だったり。
いつの間にか御大スレに?
某所にupされた密室本のPOP。
ダーリン霧舎&ハニー高里の仲を裂くかのように積木が…(w
>654
……ドナドナですか?
笠井→高里
高里「これは山の中にあるという先生のお家への招待状!? しかもペア!」
笠井「物欲に疎いので適当な物が思いつかなかった。物ではなく想い出をやろう。
ちゃんともてなすぞ。いつでもスキーを教えてやるし、料理も私の手作りだ」
霧舎「そして僕とハニーは雪に閉ざされた密室で二人……ハァハァ」
石崎「いやいや、お前を誘うとは限らないぞ」
乾 「他にも物欲しそうにしてる奴らがいるみたいだしね」
殊能「笠井先生の料理ぁ……。自慢の腕を見てみたいなあ」
蘇部「一面銀世界だって〜! ぼく雪だるま作りたいなあ」
古処「登山界のベッカムとしては是非雪山に挑みたいところだな」
津村「狩猟場があるなら試し撃ちしたいですね。熊とか出そうですが」
舞城「………………手作り料理? ……………………熊?」
高里「いやーん。誰と誰をくっつけようかしら。椎奈困っちゃう☆」
そして次の舞台は雪山スキー教室か・・・
今度は登場人物限定されそうだな・・・
雪の密室とか、クローズドサークルとか。
石黒「南国育ちとしては、雪山なんてよだきぃとよねー」
675 :
名無しのオプ:02/12/30 01:57
中止です
年末です。
メフィスト学園の皆は、どんな年末年始を過ごすのでしょうか。
高里は初夢の内容で今年どのカップリングを推すかを決めます
>677
その初夢には、とんかつのはさみ揚げ蕎麦とかいう年越し蕎麦と、初詣に行っている間に、何故か一段、赤飯が増えたおせち料理の重箱はでてきまつか?
蘇部『殊能君、僕の初夢に殊能君が出てきたよ!』
殊能『それは嬉しいな。僕はどんなだった?』
蘇部『えっとね。僕が手に桃を持って立ってたらね、』
殊能『うんうん』
蘇部『殊能君が手にバナナを持ってその桃にグイグイ押し付けてくるんだー』
殊能『・・・・・・。』
蘇部『どういう意味の夢なのかなー』
殊能『・・・・・・。』
高里「…という夢を見たわ!」
北山「わけわかんねえよ!」
680 :
名無しのオプ:02/12/31 04:15
(・∀・)
(作家の隠し玉)
悪魔メフィストフェレスを名乗る人物から、メフィスト学園の生徒達に謎の手紙が届く。
それは絶海の孤島に建つ館への招待状だった──
それぞれの受賞作に見立てられ、次々と殺されてゆく生徒達。果たして、メフィストフェレスとは何者なのか?そして残された探偵は、真相を見抜くことが出来るのか?
「メフィスト館の殺人」2003年堂々刊行!(予定)
我孫子「綾辻先生……ネタ切れですか?」
『メフィスト舘の殺人』推薦文
(前略)――(中略)――世紀の身内ネタでとっくにウロボロスを超えている、と、今更ながら確信。
(後略)――ゆーちゃん、いいじゃん。ユキト氏、一押し。―――濁暑院溜水
暗黒館はいつになったら・・・
683 :
名無しのオプ:02/12/31 13:41
笠井「法月君。この「モーニング娘。」とかいうのが最近の流行りなのかね」
法月「あれ? 笠井先生、そのCDどうしたんですか」
笠井「パーティーで当たったんだよ。一体どうしたものかと」
島田「それはいいものですよ。ぜひとも聴いてみてください。笠井先生」
笠井「ううむ、島田先生のおすすめなら聴いてみるか」
法月「……」
高田「僕のプレゼントは誰に当たったんだろう。
ビタミン剤と称して、超強力惚れ薬(試作)を入れておいたんだけど。
正月になれば騒ぎが起きるかな? 楽しみだな。くくく」
高田の作った惚れ薬は、薬を飲んで最初に見た人物に惚れてしまうというものであった。
うーん、高田だったらプレゼントには百人一首を選びそうだが。
これから年始までこれであそべって感じで。(他人の迷惑お構いなし)
来年の抱負:露骨な誘導レスは自粛しよう
来年の抱負:積木とか北山とかを目立たせてあげたい
来年の抱負:801は控えめに
>>688 でも高里の強大なパワーには逆らえないと見た
高里と新堂だったらどっちが強い?
私の名前は、積木鏡介。
学園ではナイスミドルという位置づけなのだが、
世間からみたらまだヤングといってもさしあたりないだろう。
さて、去年の話なのだが、密室本という企画のおかげで執筆依頼があった。
そのため、久しぶりに『芙路魅』という作品を出版することになったのだが、
思った以上に売れなかった。困ったものだ。
しかし、出した以上多少の印税が入ってくる。
そのお金で、私は宝くじを20枚購入した。
当たるなんて思っていなかったのだが、
2等――つまり1億円が当たってしまった。
これはチャンスだ。
このお金を使えば、多少なりとも目立つことができるだろう。
しかし――しかしだ。
別にこのお金さえあれば、わざわざ目立たなくていいのではないのか?
そして――黙っていることにした。
そのとき、電話が鳴った。
「あけましておめでとうございます」
その声は森君だった。
まさか、もうバレたというのか。
ものごとが現金であるさまという意味の『森の日記』というのは、
まさに適切であると、思わず私は思った。
メフィスト学園に隣接する文三神社は初詣の参拝客でにぎわっていた。
竹「お賽銭をいれてと」(ぱんぱん、じゃらんじゃらん)
竹「うにー、何をお願いしようかなあ」
西尾「JDCシリーズの新刊が売れますように」
竹「もう、いーちゃん、現実的」
西尾「うう、御大のファンが喜んでくれるかがちょっと心配なんだよね」
??「そーのーねーがーいー、かーなーえーてーしんぜーよう」
西尾「わわっ! と、ときめきの神様っ!?」
竹「ときめき?」
西尾「いや、こっちの話 うわっ、まぶし」
ピカーッ
竹「いーちゃん、だ、誰か出てくるよっ」
西尾「勇気の神様?」
??「セェーリョォーーイーーーーーーーンッ」
西尾「って、御大じゃないですかっ」
赤地に白の水玉な神主衣装を着た清涼院が出現した。
竹「……御大ちゃん、神主さんのアルバイトしてたんだね」
西尾「……巫女さんじゃなくてよかった」
清涼院「セリョッ インッ リューッ スイッ」
西尾「あうう、そんな言葉で紙垂(しで)ふられても」
竹「にはは、ご利益なさそう」
竹「いーちゃん、おみくじしようよ」
西尾「うん。そこの巫女子ちゃん、じゃなくて巫女さーん」
高里「はいは〜い」
竹「わ、しーちゃんなんだよ」
高里「あけましておめでとう。おふたりさん」
竹「あけおめことよろだよ」
西尾「あけましておめでとうございます。巫女さん似合ってるじゃないですか」
高里「え? そうかな」
西尾「ええ、眼鏡っ娘で巫女さんのダブル属性なんてちょっと反則ですよね」
竹「うん、かわいいんだよ」
高里「うーん、でも、蘇部君の方が似合いそうよね。そして、殊能君に神主さん
になってもらって。舞城君はそうね、教会関係者になってもらって、宗教
対立をまじえながら…」(うっとり)
西尾「………あの、おみくじ引きますね」
竹「あ! いーちゃん 大吉」
竹「メグちゃんとひーちゃん発見」
西尾「あけましておめでとうございます。日明さんと氷川先輩なんて
珍しい組み合わせですね」
日明「あら、あけましておめでとう。べ、別に深い意味はないわよ。
氷川君が一緒に初詣に行く相手がいないっていうんで、つきあってあげてる
だけなんだから」
氷川「本当は森さんや高田さんを誘って断られてしまって、腹いせにたまたま通
りがかった僕を日明さんが無理矢理連れてきたんですけどね」
西尾「氷川先輩、押しの強い女性に弱いですもんね」
氷川「それは……君も一緒でしょう?」
日明「そこ! 男同士で内緒話なんてしない。ほら、行くわよ、氷川」
氷川「わああ、ちょっと待ってくださいよ」
氷川は日明に襟首をつかまれてズルズル引きずられていった。
竹「ひーちゃんも最近、仲良しのざっきゅんを微妙トリオにとられて影薄かった
し。意外と嬉しいんじゃないかな」
西尾「でも氷川さん日明女史の尻にしかれそうだね」
竹「うにー、いーちゃんもそういうのが嬉しいタイプ?」
西尾「そうかも」
えーっと・・・この妙に平和な空気はなんですか?
なんだかものすげー違和感が(w
それともこの後殺人事件でも起こるのか
>>692 >清涼院「セリョッ インッ リューッ スイッ」
ワラタ
なんとも幸福そうな面々を見つめる視線が……
一見好青年ともいえるその風貌に、戦慄のルサンチマンを内包したその男は、
棍棒のようにぎちぎちに丸めた「群像」を握り、呟いた。
「こいつらを許すな」
ユヤタソキターーーーーーー!?
石崎「今か?700げと!!!!!?」
>700
時代は石崎だな。
そこはかとなく小波ネタが散りばめられている。
そうか維新はその世代だったな…。
西尾「……ん?」
竹「どうしたの、いーちゃん?」
西尾「ん、いや、何でもないよ。それより、人の少ないとこいこうか」
竹「わー、今日のいーちゃん積極的なんだよ」
西尾「人ごみじゃ、どこで知り合いが見てるかわからないからね」
まさに、戯言。
竹に不安を与えないまま逃げ切れるだろうか。
首筋に感じる殺気に、全身から脂汗を噴き出させながら、西尾は思考をめぐらせた。
竹「うに……」
西尾「うん、どうした?」
竹「ううん、僕様ちゃんちょっと疲れたかも」
西尾「じゃあ、休憩でもするか?」
そう言って西尾は、やや前方に見えるちゃちな宮廷風の建造物を
指差した。
竹「いーちゃん、品がないんだよ……」
西尾「冗句だよ。僕の冗句は品がないってよく言われるんだ」
竹「だめだよいーちゃん、ひーちゃんパクったら」
西尾「それはともかく、本当に休まなくて大丈夫か?」
竹「う〜ん」
しばしうなってから、竹は西尾にしがみついて「ぎゅむ〜」と言い出した。
竹「じゅ〜でんちゅ〜」
屈託ない振舞いで、邪気のない笑みを見せる竹に、西尾の胸は熱くなる。
西尾「ついでに40センチほど下部も強く熱を帯びた……ま、戯言ですが」
西尾は引き続き思考をめぐらせる。
(日明と一緒に初詣に来た氷川)
氷川「よーし、今年は目立つぞ。おみくじでも引いて運勢を見るか。」
はたしてその結果は!
「末吉」 ・・・やはり、そうきたか。
「充電中だァ〜!? 畜生、次から次へと萌えキャラばかり……」
煩悩を払う除夜の鐘の音も、ラジオから流れる妹の声にかき消され、
佐藤は悶々としたまま一人で初詣に来ていた。
そこで西尾達のラブラブっぷりは、彼の理性を崩壊させた。
「群像」を投げ捨て、パーカーのフードから取り出したのは……
ゴマアザラシのぬいぐるみである。
「本当のテロルはこれからだ!!」
佐藤はぬいぐるみを振り上げ、西尾達に踊りかかった!
こんなはずじゃなかった。
僕だって、この若さでデビューしたのに。
鳴かず、飛ばずで……
あの西尾維新ばかりがもてはやされる。
何が、京都の20歳だ!
僕とほとんど変わらない年齢じゃないか!
幸い、ここは四方を人の壁に囲まれた、人の密室。
尊敬する御大ネタで葬られるなら、本望だろう。
「これが……戯言ってやつなのかな、ふふ」
僕はひとり笑った。
他人に認められない事を逆手にとり、存在感を消して西尾に迫る佐藤。
「サヨナラ、人類!」
怒声とともに、振り下ろされるゴマアザラシ。
だが、横から黒い疾風がそれを遮る。
佐藤の腕は止まらない!
黒い男は痛烈な一撃を受け、倒れる。
彼の眼鏡が転がり、参拝客に無感動に踏み砕かれていく。
「貴方は……まだ僕を苦しめ足りないんですか?」
「そんなつもりはないよ。ただ、君の自虐に彼らを巻き込むのは
どうかと思うよ、佐藤君」
黒い男は、フレームだけになってしまった眼鏡を拾い、少し悲しげに微笑んだ。
「Jさん……」
その時、二人の耳に、絹をさくような悲鳴が飛び込んできた。
いったい!?
いったいだれが!?
そんな事を考える間もなく、人ごみから伸びた腕により、背中を押された西尾は
境内から鳥居に向かう長い石階段を転がり落ちようとしていた。
視界の隅に、悲鳴を上げている竹の姿を捉える。
よかった。
彼女を巻き込まなくてすんだみたいだ。
ならば……問題ない。なにも、問題ない。
後は、はるか下の石畳に叩きつけられるのを黙って待つだけ。
だが、彼の体は地面と抱擁する事はなく、一人の男の手によって
この世界に繋ぎとめられた。
「石階段でステージダイブなんて、ステイツにもいなかったぜ。
お若いの、その無謀さがヤマトダマシイってやつかい?」
バーバリーのトレンチコートをハードボイルドに着こなした男が、
今まさに転げ落ちようとした西尾の腕をつかみ、軽々と引き寄せたのだ。
竹が泣きながら、西尾にしがみつく。
「あ……ありがとうございました。あの、貴方は?」
戯言を吐く余裕もなく、西尾はそれだけをようやくつむぎ出した。
「俺かい? 俺は……」
「そこにいたのか。生垣真太郎」
騒ぎを聞きつけたのだろう、編集者Jが息をきらして走ってきた。
「俺をフルネームで呼ぶなよ。恥ずかしいじゃないか」
西尾を助けたトレンチコートの男、生垣は苦笑した。
「生垣、西尾君を突き飛ばしたヤツの姿を見なかったか?」
「さあね。それより、J。眼鏡はどうしたんだ?」
「ちょっと、アザラシとキスしただけさ。それより犯人を……」
「放っておけよ。全てを解き明かそうなんて、名探偵にまかせとけばいい。
俺やお前の仕事じゃないよ。ほら、日本を案内してくれるんだろう?」
生垣は胸ポケットから煙草を出して火をつけた。
うわー、生垣はカッコイイ系キャラでつか
メフィ学にはいなかったタイプだな(w
「フレームアウト」発売後にどうなることやら
北山はひとり歩いていた。
失敗した。でも、それを喜んでいる自分がいる。
しかし、気の迷いとはいえ、なんという事をしてしまったのだろう。
後悔に苛まされる北山の肩を、優しく叩いた男がいた。
「北山。……売れなくたって、いいじゃないか。今年こそ、名作をモノにしようぜ」
「石崎さん……僕はとんでもないことを……」
静かに首を振る石崎。
「これから、乾と霧舎呼んで、麻雀しようと思ってるんだが、メンツが足りなくてな。
北山、来ないか?」
「……はい」
北山は、泣き笑いの表情で頷いた。
石崎が渋い!
今や「エース」と呼んでもいいんじゃない?
おお、見事な叙述トリックだw
唐突だがメフィスト学園では
生徒の書き初めが廊下に張り出されるらしい
お題は好きな言葉でも今年の抱負でも何でも可
太田「やはり、彼の作品は凄いですね……」
京極「ああ、鬼気迫るものがあるね。何千回、何万回と書かないと、こうはならないよ」
ツヤマじゃないよ(以下略
古処「津村……(男泣)」
やはり彼の心は叫んでいた
すべてが¥になる
京極「うむ、均整の取れた文字といい、墨色の鮮やかさといい、申し分のない作品だ。しかし……」
森 「何か?」
京極「……どうして、プリントアウトなんだ?」
森 「手書きの文字は年賀状の宛名以外書かないことにしてるんです(にこにこ)」
生垣、発売前にカッコイイ扱いだな。
持上げといて落すってヤツだろうか。
>生垣
319のイメージで書きました。
NY在住で前評判高いって事しか知らなかったので。
でも、この人ハードボイルドじゃなくて、本格なんですかね?
723 :
名無しのオプ:03/01/05 13:23
NGです
スキー教室編、書いてもよろしいでしょうか?
>724
ちょっと早いような・・・
石黒「山だ……」
そびえ立つ火山を眺めながら、彼は墨をすり続けた。
石黒「やはり、山はいい……」
やがて彼は筆を取り、黒々と一文字の漢字を書き上げた。
山
京極「ううむ、シンプルにしてダイナミック、素晴らしい。しかし……」
太田「しかし?」
京極「問題は、廊下に入りきらないことだな……」
太田「グラウンドからもはみ出してますもんね……」
佐藤「僕の抱負はいつも決まってる。『打倒!舞城』だ。よーし」
打 倒 ! 舞
ギン!
背中に鋭い眼光を感じ、佐藤は筆を止めた。
佐藤「し、しまった……これが張り出されたら、確実に奴にボコられる……で、でも、もう書いちゃったし……そうだ!」
打 倒 ! 舞 の 海
蘇部「佐藤くん、相撲はじめたの? すごいねー」
佐藤「違うんだ、違うんだよ……(泣)」
蘇部と舞城と御大の密室本を買いますた。
いつもだったら手を出さなそうなラインナップだけど、読む気になったのは
このスレのお蔭です。
職人さんたちありがとう!
>728
感謝するのは早いかも・・・ とくに 御大・・・
730 :
名無しのオプ:03/01/05 18:48
生垣に惚れそうです。タイプです。
新刊早く読みたいけど、イメージが壊れない内容だといいなあ。
新年麻雀大会結果
石崎 +48
北山 -5
乾 -14
霧舎 -29
石崎「ふふん。今度、綾辻先生と打ってみるかな」
乾「俺、肝心なとこで引きが弱いんだよなあ」
霧舎「そうだ!神社に行ってハニーの巫女姿を写真にとってこないと!」
北山「お餅焼けましたよー」
綾辻は職員室で自分宛てにきた年賀状を見ていた。そのどれもに「暗黒館はまだ
ですか?」と書かれている。ここ数年のお約束だった。
綾辻「去年は久しぶりに長編を出したのに、誰もそれについて書いてないなあ。
・・・お! 倉阪さんが「最後の記憶」良かったですって書いてるぞ。
・・・えっと、次は・・差出人が書いてないな」
年賀状を裏返した綾辻の手が止まった。そこには筆で
お ま え の ひ み つ を し っ て い る
と書いてあった。
綾辻「なっ!!?」 思わず頭に手をやる。
綾辻「誰がこんな悪戯を!!」
石崎「書初めかー。お習字なんて懐かしいな。俺、子供の頃苦手だったんだよ」
乾「俺は『新刊』とでも書こうかなあ。はは、ちょっと自虐的か。石崎はなにを書くつもり?」
石崎「ちょっと待て…」
石崎は真剣な表情で半紙に どんぐり と書いた。
石崎「できたよーぱぱー」
乾「上手だねー幸二。でもちょっと ぐ が大きいんじゃないかな」
734 :
名無しのオプ:03/01/05 20:07
もはやこのスレの主人公だな、石崎w
石崎読んでみたくなってきた
どれがオススメですか?
>736
もちろん、オススメは全て。
1作目から順に読むのがイイよ!
あなたの感性が試されるよ、きっと。
オヤジ度とか・・・
すべて、というか、ワザとイジワルにいうと、
どれ読んでも同じ、ていうか。
どれ読んでも同じ、ていうか
変わらぬおいしさ、とでも言えばいいでしょうか。
>737、738、739
サンクス。
読むのに覚悟が要りそうですねw
本屋で探してみます。
新年の書き初め
氷川「美しき論理」
黒田「美青年」
浅暮「美酒」
○○「……3バカトリオ」
新年の書初め
流 水 大 説
西尾「あいかわらずだな、御大(笑)」
竹「御大ちゃんの彩文家事件、早く読めますように(ぱんぱん)」
西尾「竹ちゃんっ!?隠れファン!?(汗)」
そのとき!
御大の半紙が炎に包まれる!
そして燃える!燃える燃える燃える燃える!
メラメラと燃える!
だが、炎をひとりでに治まり始める。
そして、炎は消滅するが半紙は灰になどなっていなかった!
それどころか三枚に増えている!
三枚一続きに書かれてあったのは・・・
流 水 大 説 は ま だ 何 も 始 ま っ て い な い
西尾「さっすが御大。やることがメタ」
竹「いーちゃん。見て見てー。龍ちゃん描いたんだけど」
西尾「龍ちゃん?龍ちゃん?!まさか!?」
744 :
名無しのオプ:03/01/06 19:10
おーっ
し……締まるぞ
んあっ ああ ひいっ!
すげぇ
やりまくった穴とは思えねぇぜ これ…
そんなにいいか?
ああ ち○ぽ全部入らねぇのは残念だけど
子宮にガンガン当たるのが最高だ
なぁ…あやか
おにいちゃんのち○ぽ届いてるのわかるだろ
んあーっ
はっ…ああっ わかるよ!
おち○ちん当たってるのわかるよぉ〜
あっ…ひい
だめえっ 内蔵が……
口から出ちゃうう〜
もっとゆっくり突いてぇ〜
おにいちゃ…ん
そうだよ強すぎるよ お前
バカ今さら止まんねーよ 夢にまで見た少女のマ○コだぞ
そりゃそうだけど
お前も突っ込んでみりゃわかるよ…
はひいっ ひい きいっ ひい!
おお〜っ
でるぅう!
どくっ
んあっ
>>744 最近何度か見たコピペだけど、ネタモトは何なんだろ
>744
誰かが立て読みで書初めしたんだと思って真面目に読んじまった。
>>747 あ、俺も俺も。
ユヤタン?とか思いつつ縦読み斜め読みを試してしまった
西尾「
>>748と言われてますけど、佐藤先輩」
佐藤「…………」
西尾「でも佐藤先輩なら元ネタわかりますよね? 戯言ですけど」
竹「いーちゃん、それ戯言じゃないんだよ」
佐藤「僕に解れって? それが解るようならもっとうまいことやってるさ。
何故僕に問う? 僕の興味は14歳だってことが読者には伝わってい
ないのか? 生身の人間である僕には全てを知ることなんて…」
大塚「あ、風船クラブの『鬼畜の書』のコピペか。俺がO塚某だった頃には
なかったタイプだね」
佐藤「……」
751 :
名無しのオプ:03/01/07 03:58
あやかどうだ?
おにいちゃんの入ってるのわかるか 痛くないか
ああああ 痛くないですぅ
お尻がこすれて凄いのおー
気持ちいいーっ
もっとズボズボしてぇ
うああああっ
はははっ薬が効いてるとはいえさすがあやかだな
このインラン…
小学生!!
おああああっ
あっあっあっ
ぬぼっぬぼっぬぼっぬぼっ
>752
そのテイストがわかるとは・・・おぬしも石崎ファンの資格充分!
>>718 蘇部「森くんの書き初めいいねっ! 僕もあれ書こうっと!」
殊能「えっ?」
蘇部の言葉に殊能は息を飲んだ。
殊能(学園の生徒なら、森くんの売上を羨ましく思うのは当然だ。蘇部くんだって人間だから、お金も欲しいだろう……でも)
自分に言い聞かせながらも、殊能は心の底で呟く。
殊能(彼には、そんな現実にまみれて欲しくない……そう思うのは、僕のわがままなのだろうか?)
蘇部「でーきたっ!」
殊能の胸の内も知らず、蘇部は嬉々として作品を書き上げた。
すべてが羊になる
蘇部「やっぱり、今年の干支はこれだよねっ!」
殊能「……蘇部くん、僕は……そんな君が……」
蘇部ー!!
なんだか蘇部が巫女子ちゃん化してないか
確かに「〜っ!」って喋り方は蘇部っぽくない気がする。
蘇部の喋り方はもっとこう、のほほん天然バカ系というかなんつーか。
つーか蘇部&殊能の持ち味は双方とも天然であるがゆえに生じるとぼけた感じだと思うのだがどうか。
最近なんとなく、単なるホモカップルになりつつあるような。まあいいんだけど。
どんどん蘇部の色に染まっていく殊能が好きだったんだけど、
最近はもうこれ以上染まれないとこまで来ちゃったかな。
しかし未だにメフィ学内最強カップルであることは確かでしょう。
正直、キモい
761 :
名無しのオプ:03/01/07 16:20
時間です
おお!久々に来たら公式ページまで!(w
すごいなあ。職人さんと管理人さんがんがってください。
764 :
名無しのオプ:03/01/07 20:22
あげ
西尾「でも先輩の好きなのってお嬢様じゃないんですか?」
佐藤「お嬢様なだけじゃだめだよ。天然ボケが入ってないとね。
それに岩男潤子の声。これ最強。」
西尾「・・・それって完全に東鳩・・・」
佐藤「まあ委員長も好きなんだけどね。エヴァの方の。」
西尾「・・・声フェチなんですね」
佐藤「・・・そうかもしれない」
西尾「・・・戯言だったんですが・・・」
正直「エロゲーネタ?」は分からない・・・
エロゲーネタなのかどうかも不明なのだが・・・
>>766 漏れもエロゲネタわかんないけど、そっちは雰囲気で楽しんで読んでるなあ。
霧舎「ねぇ、ハニー。こんなものが送られてきたよ。スキー旅行のチケット
らしいんだけど、良かったら、いっしょに……ハァハァ」
高里「あら素敵! スキーってのはいいわね。吹雪、遭難、二人きり。
『こうなったら、お互いの体で暖めあうしか……』期待できるわ!」
霧舎「(鼻血を押さえながら)だ、だからさ、僕と……」
高里「解ったわ! みなまで言わなくても、あたしとダーリンの仲だもん。
私がさりげなく石崎君を誘ってくれば良いんでしょ?
きゃ、ダーリン積極的よね!」
霧舎「(ここまでは予想の範囲だぜ!)
うんうん、それで、ハニーも一緒に来て、僕の恋が成就するように、
サポートして欲しいんだ」
高里「まかせて! 私の手にかかれば801にならないものはないわ!」
とりあえず、スキーに誘うことには成功した霧舎。
霧舎「あとは、石崎に向こうで消えてもらえば、ハニーと僕は二人きり…」
霧舎の野望は成就するのか!?
ペアチケットは石崎の元へも送られてきていた。
石崎「吹雪の山荘! これは名探偵の宿命か!?」
乾「あ、ペアチケットだ。いーなー」
乾は露骨に誘って欲しそうである。
北山「いーですねぇ。石崎さん、誰と行くんですか?」
北山は自分を誘ってくれと目で訴えていた。
石崎「ああ、一緒に行くヤツは決まってる」
乾(僕だよな! キミには僕の突っ込みが必要なはずだ!)
北山(石崎さんに必要なのは女子高生! 女装なら僕に任せてください!)
乾・北山「いったい誰と!?」
石崎「氷川と行くよ」
乾・北山「なんで氷川!?」
石崎「だって、吹雪の山荘だぞ? 本格だからな」
それを隠れてみていた高里。
高里「石崎君、いつのまにこんなにモテモテに・・・!?」
積木「出番が欲しいのさ、みんなね……」
だれとも絡めない積木にできるのは、メタ発言だけだった。
770 :
名無しのオプ:03/01/08 01:23
ワショーイ
ふっとスレ2のログを読み返してたんだがユヤタンそういえば副委員長だったね。
それだけだが
積木「
>>772…………と。(カチッ)」
孤独のメタ学生積木鏡介の復讐は始まっ
新しく購入したエロゲーを大事そうに抱えて、ホクホク顔の佐藤友哉。
そこに、いつになく深刻な表情で蘇部が声をかけた。
蘇部「佐藤君。きみ、北海道生まれだよね? スキーは得意?」
佐藤「(なんだいきなり)ええ、まぁ。学校の授業でもやるくらいですから」
蘇部「良かった。じゃ、一緒にいかない?」
蘇部がだしたのは、スキー旅行のペアチケット。
佐藤「へ? 何で僕と蘇部先輩が? 殊能先輩といきゃいいじゃないですか」
蘇部「彼は巻き込みたくないんだ。……大切な、友達だから」
蘇部の口調に、ただならぬものを感じる佐藤。ただのスキー旅行なのに・・・
『考えなさい!』と、また他人のネタをパクって推理する。ピコーン!
佐藤「もしかして、スキー旅行の主催って……!?」
スキーといえば、あの男。かつて蘇部のデビュー作をゴミと呼び、
因縁浅からぬ……笠井潔!? 蘇部先輩、まさか!?
蘇部「キミに、テロルのやりかたを教えて欲しいんだ……!」
いつもの組み合わせがかなりシャッフルされる気配ですねえ。
全員はスキー旅行に行けないのだろうか
そのころ、何も知らない職員室では
太田「そろそろスキーの季節ですねえ」
我孫子「じゃあ、僕がペンションを予約しますよ。「シュプール」でいいですよね?」
法月「いやいや、僕の知り合いの別荘はどうです? 「月蝕荘」って言うんですけど」
綾辻「ああそれなら、僕にも当てがありますよ。某N氏の建てた館が北海道に……」
太田「頼むからそれだけはやめてください……」
日明「あ、氷川君。○月○日に私と出かけない?おいしい店があるのよ」
氷川「すみません。その日は石崎さんとスキー旅行に行くことになりまして」
日明「えっ?」
氷川「そういうわけなので、また今度……」(去って行く)
日明「……ムガーーー!!!なんで私を置いて石崎君なんかと出かけちゃうのよ!
わかったわ。これもきっとあのヤヲイ女の差し金ね!(←違うけど微妙に合ってます)
……いいわ、こうなったら私も……あっ、ちょっとそこの津山君!」
津村「ツヤマじゃないよ、ツム……」
日明「うるさい!!!(鬼のような形相で)」
津村「ツ、津山です。えっと、日明さん、どうかした?」
日明「○月○日空いてるでしょ。私とスキー旅行に行くわよ。ちゃんと用意しておいてね」
津村「え、そんな、勝手に……」
日明「なあに津山君。私とじゃお嫌かしら?(微笑)」
津村「いえ、そんな滅相もない……行かせて頂きますです(あああ、秋月君助けて……)」
こうしてスキー旅行には続々と参加者が……
(・∀・)ノ 霧舎の純愛を応援しる!
現在までのスキー旅行参加者
霧舎×(未定)
石崎×氷川
蘇部×佐藤
日明×津村
備考
・霧舎はもともと石崎を誘うつもりだった。
・ただしそれは、高里を呼ぶためのエサとしてである。
・高里は霧舎と石崎に過剰な期待をよせている。
・石崎は吹雪の山荘を期待している。
・蘇部はこの旅行で笠井先生に何かをしようとしている。
・津村は秋月に助けを求めている。
浦賀クンは春に備えて食料の備蓄を計画……だったらヤダな。
秋月「アー……津村がさらわれちゃったよ。羨ましい。
あいつ最近出番おおいよなぁ。
一冊しか本出してないくせに、何気にキャラたってるし。
俺はどうすればいいんだ?
変なコードネームでは西尾に及ばず、
801キャラでは高里にとても敵わない。
スキー旅行じゃ、実況さえできない。
うう、どうすれば目立てるんだろう?」
浅暮「秋月君、スキー旅行に行きたいのかね?」
秋月「そりゃ、行きたいさ! っていうか、出番欲しいさ!
その為だったら、何だってするよ!」
浅暮「良い覚悟だ」
そういって浅暮が出したのは、スキー旅行チケット。
はたして、浅暮の真意は……?
シャッフルシャッフル!
頑張れ北山、頑張れ積木。
君たちの出番はパートナー次第だ!
綾辻さ〜ん!こらぁ禿げ!伊園家おもしろいじゃねえか!!!
語り部・透(氷川)
笠井先生の別荘についた頃には、日はすっかり傾いていた。それもこれも
奈美、もとい石崎さんが地図を逆さに読むからだ。というか、この人
突っ込まれるのを期待して、わざとやっていたのだろうか。
笠井先生の別荘は、もう露骨に密室上等!な造りで、犯罪誘発度が高かった。
おまけに、少し傾いているし。
笠井先生に挨拶し、部屋に荷物をおいて楽な服に着替え、リビングに下りると、
すでに何組かの先客がくつろいでいた。
高里女史と、霧舎君のペアは、まぁ不自然な事はない。
日明女史の今回の下僕は津村君の様だ。
不自然なのは……。
なぜ、蘇部君と佐藤君が一緒に来ているんだ?
僕は石崎さんに目配せした。
(どうもきな臭い展開になりそうですよ! あの二人から、目を離さないで!)
石崎さんはにかっと笑い、頷く。
「わかった、わかった。でも、麻雀は夕食の後だ。焦るなよ。(笑)」
僕は……つっこめない。僕のツッコミは解りにくいから。
救いを求めて、周りを見まわす。
……いない!
ツッコミ役がいないじゃないか!?
僕はこの瞬間、周到に張り巡らされた、何者かの悪意を確かに感じた。
突如、玄関の両開きの扉が、激しくノックされる。入ってきたのは、髭面の男。
「いやー、まいったまいった。外は凄い吹雪でね。いやあ、酷い目にあった。」
男は口元から顎にかけて野性的な髭をたくわえ、山男のような風貌だった。
「僕は美樹本洋介。フリーカメラマンだ」
髭面の浅暮はそういって、酒臭い息を吐いた。
「だめですよ、浅暮さん。いま、ツッコミが不足してるんですから」
氷川が悲観的な顔で、浅暮をたしなめる。
だが、髭の男は動じない。
「超絶感覚を持つ俺には、そんな事わかっていたよ。この事態も予測できた」
浅暮はそういって、背負っていた大きな荷物をおろし、封を開ける。
中から出てきたのはなんと……!
「ふー、苦しかった。ツッコミならまかせてくれよ!」
「秋月!!」
秋月では「役不足」もとい「力不足」では?(by 天の声)
>783
成る程、それで氷川か……
でも奈美は弟切草のような気が
グレたんイイ!
どうせ出番がないんだし、
メタな発言(感想・意見など)は《積木》統一したらいいんじゃないか、
といってみるテスト。(BY 積木)
石崎「グレさん、外は吹雪いているのか!?」
浅暮「ああ、相当なものだよ。お前さんの期待通りだな。
安心して良い。ちゃんと電話回線も切断しておいた。
見事なまでの、クローズドサークルだ」
石崎「グッ(ド)ジョブ!! ならば、犯人はこの中にいる!!」
秋月「まだ事件おきてねーだろ!」
氷川「……なるほど、ツッコミというのは単純な方がいいのか……」
>786
あ、やべ。
かまいたちは「真理」でしたね。スマソ。
でも、間違えてたのにネタに気付いてくれて謝謝。
黒田「(д)……………」
置いていかれた地味トリオ黒田の明日はどっちだ?
一部でスキー合宿が始まる中、置いていかれた者達の反応は様々だった。
殊能「蘇部君……どうして僕に何も言わず佐藤君と行ってしまったんだ?
いつも家で料理ばかりしている運動不足の僕では役不足だから?」
乾 「はいはい、落ち込まないの。舞城君がキレちゃうからねー」
古処「津村よ……どうしてこの私に報告しないまま行ってしまったんだ。
しかも女性と。初心者は雪山をなめてはいかんと言っておいたのに」
乾 「あのね、登山じゃなくてスキーがメインだから」
浦賀「雪山……遭難者……ジュルリ」
乾 「うんうん、楽しみだね。わかったから涎を拭こうね」
森 「森はインドア派ですから誰にも誘われなくてラッキーでした(笑)」
乾 「はいはい。人望のない委員長でよかったですね」
清涼院「セイリョーーーーーーーーインッインッインッンッ……」
乾 「行きたいのはわかったから。一人やまびこはもういいから」
北山「あの……大丈夫?」
乾 「大丈夫じゃないっ! 石崎の馬鹿野郎! どうして僕がみんなのつっこみを!」
高田「仕方ないよ。スキー合宿はペアでの参加が厳守。みんなが自己中心的でいるから
なかなかペアが決まらない……困ったものだね。早く第一陣に追いつきたいのに。
あの地帯にしか生えない薬草があるんだよ。使える荷物持ちと組みたいものだね」
乾 「あんたが一番わがまま言ってるんだよッッッ!!!」
西尾「竹ちゃんはスキー行かないの?」
竹「うにー、僕様ちゃんは寒いの苦手だし動きたくないんだよー。」
西尾「そっか。んじゃここに何故か炬燵とみかんがあるけど一緒に食べる?」
竹「うぃー。あったかいねー。」
蘇部「ふむふむ、ここでこうするとアノ人がこう反応するだろうから・・・・・・ブツブツ」
ユヤタン「はっ!何故か今無性に殺意が沸いて来たぞ!」
「さぁ、みんなお待たせ。私の手製の料理だ。たっぷり食べてくれ」
笠井は満面の笑顔で、自ら料理の皿を運んできた。
やたらと気取った欧州式のスタイルである。
「あら、この香りはボルチーニのソースですね? 手が込んでるわ」
日明は優雅な所作で料理にナイフをいれる。
その手つきは手馴れていて、かつ洗練されていた。
「はは、解って頂けて光栄だ。本場からわざわざ空輸させたんだよ」
如才ない秘書のお世辞に、グルメ気取りの笠井は大満足だった。
しかし。
カシャン!!
「あ、ごめんなさい、フォーク落としちゃった。慣れてないから……」
蘇部は心底申し訳なさそうに謝り、落としたフォークを拾う。
「ははは、蘇部君には、トンカツのほうがお好みだったかな?」
機嫌良く笑う笠井の冗談に、一同から和やかな笑いがおこる。
笑顔を絶やさず、新しいフォークを蘇部に渡す笠井。
その時。
蘇部以外には聞こえないほどの小声で。
笑顔の裏にあきらかなる悪意を込めて。
「……ほんとに、お前には、ゴミがお似合いだよ、蘇部……」
笠井怖いよ〜
蘇部が笠井をやっちまって、だが探偵役は殊能だったりして
愛が芽生えたりして……なんていう予測をしてしまうなんて
高里の呪いでしょうか。
このスレのせいで戻れない川を渡ってしまいました。
笠井の言葉が聞こえなかった連中は……
高里「ほら、ダーリン。石崎君にアタックよ!」
霧舎「石崎、後で話がある。そっちの部屋行っても良いか?」
高里(きゃー、ダーリン頼もしすぎっ! 今夜は眠れないわ!)
石崎「あ? 別にいいぞ。いつでも来いよ」
食事が終わり、霧舎は部屋に行く。
そこには、石崎だけでなく、津村、秋山も待っていた。
石崎「これでメンツがそろったな。じゃあ麻雀大会開催だ」
霧舎「僕はこんなことをしに来たんじゃない。石崎、たのみがある。
ハニーと僕が二人きりになれるように、手伝って欲しいんだ」
石崎「あ? 別にいいけど。でも、麻雀はつきあえよ。
なんか、氷川は気になる事があるとかいって、いなくなっちまったんだ」
霧舎「OK。つきあうさ、いくらでも」
遅れて覗きに来た高里。
高里「凄い、つきあうとかいってる。告白シーンを見逃したわ!」
秋月「おっと、そいつは通らない」
石崎「げ、また当たりかよ。なんかイカサマでもやってんじゃないか?」
津村「その圧倒的強さは秋月のキャラじゃないぞ」
秋月「イカサマじゃないよ。竹牌の模様で全部ガンパイしてるだけさ」
石崎「嘘つけ、阿佐田哲也の読みすぎだ」
秋月「いや、宝石の鑑定よりは簡単だよ。違いが明確だし」
霧舎「おい、次の半荘から麻雀牌変えようぜ」
秋月「え、せっかく覚えたのに!」
一人隠れて鍵穴から覗いている高里。
高里「……椎奈つまんない。ずっと麻雀ばっかりなんだもん」
石崎「じゃ、笠井先生に象牙牌かりてくるからな」
ドアをあけ、高里を見つける石崎。
石崎「あれ、高里。なにやってるんだ。お前も麻雀やりにきたか。
いいともいいとも。ほら、中はいれ」
高里「あ、あたしは別に……」
霧舎「あ、ハニー。入ってきなよ。麻雀教えてあげるよ」
高里「もぅ、しょうがないな……」
といいつつ、なんだか嬉しそうな高里でした。
>798
おい、高里に萌えてしまったではないか!
800 :
名無しのオプ:03/01/09 16:55
ここでも余裕の
800
蘇部「佐藤君。僕はもう、堪忍袋の緒が切れたよ。
今晩、笠井を……やる」
佐藤「駄目です。今この密室でそんな事をすれば、蘇部先輩が犯人だって
バレバレですよ。下手にトリックを弄しても、石崎・氷川探偵コンビがいる。
あの二人、普段はただのオヤジとアル中だけど、終わっちまってる事件を
グジグジ掘り返すことに関しては凄いんです。
たく、だから本格ってヤツは……」
蘇部「いいよ、捕まっても。『保身を考えない、それがテロル』
僕にそう教えてくれたのは、キミだよ、佐藤君」
佐藤「エモノは何を使うんです?
さすがに、ぼくのゴマフアザラシは貸せませんよ」
蘇部「大丈夫。僕にはこれがある」
蘇部は胸ポケットから、ダルメシアンのヌイグルミを取り出した。
ポケットに入れるには無理がある大きさだが、それは言わないお約束。
蘇部「アンちゃん、久しぶりにキミの力を借りるよ……」
氷川「うーん……悪い予感がするんだけど、原因がわからない。
重要な事を見落としているように思うんだけど……。
なにかがたいないんだよなぁ」
浅暮「お前に足りないのはこれだろう? 酔いどれ探偵よ」
氷川「あ、それは銘酒天狗舞の大吟醸! さすが浅暮さん!」
日明「いいもの持ってきてるわねー。私にも頂戴」
笠井「冷でいいのか? なんなら燗するよ」
浅暮「いいですなー、雪見酒といきましょう」
蘇部「僕は……この平安を……壊さなければならないのか……」
昨晩から突っ込もうと思ってたけど、sageってないのはワザとですか?>山荘ネタを書いている職人さん
下がってない方がウレスィ
sageって書いてあるけど、何か違うのかな
他の人のメル欄をコピーすると確実かも
男一匹、古処だ。
美女ならぬ美人秘書に津村が連れ去られ、一人ではスキー合宿への参加もままならない。
そこで、新しく隊員の募集を行うことにした。
というわけでヨロスク。
君よ、来たれ! 古処隊
北山「……入ったら目立てるかな……」
ポスターの前で、北山が呟いた。
808 :
名無しのオプ:03/01/09 21:49
sageの文字が全角小文字になってるよ
半角でsageにしなきゃ。>職人さん
期待age。
今日QEDの新刊ゲトしてきたので、高田期待age。
でも、雪山で彼に一体何を期待したらいいんだろう・・・?
黒田研二は悩んでいた。
当初はメフィスト学園連続受験、セクシー美青年、タンバリンなどでキャラを掴んでいた。
次は、それをさらに一歩進めて、モー娘ヲタへと変貌を遂げた。
……にも関わらず。
いまいち目立てない現状に、彼は悩んでいた。
何故だ? 人気絶頂のモー娘に食らいついている限りは、人気は不動のものだったはずなのに……
このままでは、僕は皆に忘れ去られてしまわないか? モー娘の翳りとともに……って、いやいや、彼女たちに限って翳りなど有り得ない。何言うとんねん。そう、モー娘は永遠である!ひゅーひゅー!
では、何故、自分は目立てないのだろうか。
やはり、じ、地味? だから?
……そう俯いて悩んでいた黒田だったが、ふと顔を上げると、あるポスターが目に入った。
「こ、これだ!!」
君よ、来たれ! 古処隊
古処隊。
かの目立てない地味キャラの代名詞「津山」も、古処隊に入隊した途端、急激にキャラが立ったという前例がある。
そう。その前例はあなどれない。
今や津山は美人秘書の相方として雪山の山荘――表舞台に立つキャストにまで上り詰めているのだ!
「こ、これしかない!」
血走った眼で黒田はポスターの下の入隊用紙に手を伸ばした。
……と、その指先が、横から差し伸べられた別の手にぶつかる。
「あ――」
黒田は顔を上げた。誰かが、自分と同じことを考えて古処隊に入隊しようとしている。
誰だ! 誰だ! 誰だ!
黒田のあまりの剣幕に驚いたのか、黒田の隣にいた人物は「ひっ」と悲鳴を上げて、廊下の向こうへと一目散に逃げ出した。
その手に、入隊用紙をしっかりと握って。
廊下の果てへと消えていく背中を睨み、黒田は歯軋りをした。
「北山ァ……!!」
我孫子先生! 氷川君の彼女を横取りしたって噂は本当ですか? by積木
ごめんなさい。
Sageとかいって、ずっとあげてたのですね私。
逝ってきます・・・。
佐藤は悩んでいた。
蘇部にテロルを教えて良かったのだろうか。
自分はいい。ぶっちゃけ、すでにメフィスト学園を退学させられている身だ。
太田をアザラシで殴ろうが、売れっ子にテロろうが、失うものなどない。
でも。
蘇部はまだ学園の正式な生徒だ。
教師である笠井先生に暴行したとなれば、ただではすむまい。
佐藤「くそ……だから僕は一人が良かったんだ。
ひきこもりだとか暗いとか言われようが…他人の責任は重過ぎる…!」
>>797 >そこには、石崎だけでなく、津村、秋山も待っていた。
秋月が秋山になってる。
津村と津山が素でごっちゃになってる影響?(藁
かく言う俺もそうなんだが・・・
ヌイグルミを抱えて、ロビーに下りていく蘇部。
浅暮「おう、蘇部か。お前も飲むか?」
蘇部「いらない。ねぇ、笠井先生は?」
氷川「自室に帰ったみたいですけど」
蘇部「そう……」
蘇部にはいつもの天真爛漫さがなく、無表情で笠井の私室にむかう。
日明「愛想ないわねぇ」
笠井の部屋からは光が漏れていた。ドアには鍵がかかっていない。
すーっと、ドアを開ける。
書き物机に向かっている笠井潔が、それに気付いて振りかえる。
「誰だ……なんだ、お前か。帰れ、ゴミの相手をする時間はない」
笠井は鼻を鳴らし、再び机の上の資料に目を落とす。
「また……僕をゴミっていったね」
蘇部の瞳は怒りではなく、悲しみに満ちていた。
「ふん。ゴミをゴミと言って何が悪い。脂臭いトンカツ野郎が。
とっとと帰って、里中満智子先生の靴でも嘗めているが良いさ、ゴミ」
そう言うと、笠井は自分の著作を蘇部に投げつける。
蘇部はダルメシアンのヌイグルミを軽々と振るい、それを粉砕する。
「あ、貴様、私の名作を……!」
「読んだ事ないよ、そんなの。それに、ほら。もう紙屑になっちゃった……」
「く……だれか、誰かー!!」
「皆、酔っ払っているか、麻雀に夢中かのどちらかだよ」
蘇部は、ヌイグルミを振り上げた。
「く……だれか、誰かー!!」
笠井が悲鳴を上げたその時!
超絶感覚を有する浅暮三文は、……彼だけは……気付いた!!
浅暮「この天狗舞……わずかだが、不純物が混じっている……!」
笠井先生の投げた著作はオイディプスだろうかと情景を想像したが、あのヌイグルミにそんな破壊力があるとは思わなかったのでビックリ。
っていうか笠井先生このままヌイグルミに撲殺されて死ぬのか……?w
笠井先生の悲鳴を聞き、階段を駆け下りる。
すっかりご機嫌な浅暮先輩が、一升瓶を不服そうに抱えている。
「あ、佐藤。聞いてくれ。この天狗舞、微量だが醸造アルコールが……」
「笠井先生の部屋は!?」
僕は……どうしたいのだろう。
笠井先生を助けたいのか。蘇部先輩を止めたいのか。
流されるままに蘇部先輩にテロルを教えたことを後悔しているのかもしれない。
他人に流されるままに生きるなんて……!
「僕は肉のカタマリなんかじゃない」
口に出してみる。でも、もう遅い。今から廊下の奥の笠井先生の部屋へ行っても。
すべての物語は終結していることだろう。
また、僕にはカタルシスは与えられないまま。
そんなのは……もうごめんだ。
僕は叫ぶ。
「ねぇ、見てるんでしょ? 僕の力だけじゃ、どうにもならないんですよ」
返事はない。
「リアクションして下さいよ。貴方は全部見て、知ってるはずだ」
「力を貸して下さいよ、……積木先輩!!」
蘇部がヌイグルミを振り下ろそうとした瞬間!
ガシャーン!!
笠井の私室の分厚いガラス戸を金属バットで叩き割り、二人の男が飛び込んできた。
「そこまでにしとけや、蘇部」
バットを肩に担いで、舞城がいつになく温和な声で言った。
「そこまで思いつめていたんなら、いつでも相談してくれれば良かったのに」
殊能は少し寂しげに呟いた。
「>821……っと。やれやれ」
佐藤め、この学園のナイスミドル積木鏡介を利用するとはな。
積木はパソコンデスクからたち上がり、パイプに煙草をつめた。
「全く……これだから、メフィスト学園は面白い」
彼は喉の奥で笑い、煙をくゆらせた。
537 名前:名無しのオプ投稿日:02/10/20 17:30
実はこのスレには
本
物
のメフィスト賞作家が一人書いています
538 名前:名無しのオプ投稿日:02/10/20 17:50
バレましたか?(笑)
539 名前:名無しのオプ投稿日:02/10/20 19:40
あれ、君もか?
540 名前:名無しのオプ投稿日:02/10/20 20:29
僕だけだと思ったんだけどな…
541 名前:名無しのオプ投稿日:02/10/20 20:44
実はこのスレには
本
物
のメフィスト賞作家が二十六人書いています
本当の話だったんだ・・・。
ぁ あ
あ あ
わ あ
う ぁ っ あ
ぁ !
あ
ぁ ! !
あ
ぁ
あ
ぁ あ
あ
突如、雪山に悲鳴が響いた……。
なんか前にあった「メフィスト学園殺人事件(だっけ?」の
テイストが漂ってるなー
>>821 舞城にバット!!
確かに頼もしく見えた!なんかカコイイ!
でも積木…。
いいんだ、積木でも……そこに救いがあれば。
蘇部、みんなに愛されてるな…
っと思ったら、殊能と舞城だけか。
>>818の浅暮に禿ワラ
積木かっこいいじゃないか。
よかったよかった。
もう次スレも近いですねえ
3スレ目の消化の速いこと。
積木は神か。
それもよかろう。
この回転の遅いミス板で、貴重な長寿良スレですな。
職人さん達に感謝。
ところで、生垣はルックス的には全然かっこよくありませんでした。
>>834 ながーい中別けの前髪と眼鏡と陰影の強い写真がなんとも……な感じでしたな。どことなく流水を思い出さなくもない。
中退した流水と違ってこちらは無事卒業してるけど。
積木が神。なんだ、それでこそメフィスト学園だな。
山荘にて蘇部の殺人未遂劇が一段落したその頃、
屈強な男二人が雪山をうろついていた。
メフィスト学園自警団、新堂&中島である。
中島「悲鳴が聴こえたのはこの辺だったか」
新堂「大方どこぞの馬鹿もんが遭難してるだろう。む? あそこに洞穴が」
洞穴を覗くと、そこにはいつもより顔色の悪い古泉が半裸で座り込んでいた。
中島「大丈夫か。助けに来たぞ」
古泉「……邪魔をするな……私は今アッラーとの対話を……」
新堂「こいつじゃなかったみたいだな」
言いながら手刀で昏倒させ、おもむろに背中に背負った。
中島「よし、もう少し昇ってみよう」
新堂と中島は、大きな針葉樹によじ登った北山を発見した。
新堂「こんな所で木登りとは酔狂な奴だなあ」
北山「違いますよう。僕は合宿に参加したくて古処隊に入ったのですが、
隊長は現地についても山荘に向かわず山頂を目指して突き進み……」
中島「それで逃げ出したのはわかったが、何故そんな所に」
北山「途中で浦賀君に遭遇したんですっ。危うく狩られるところでしたっ!」
仕方なく涙と鼻水を凍らせた北山を引き摺り下ろし、
古泉とペアにして山荘に放り込んでやることにした。
新堂「つまりあの悲鳴はお前のだったんだな。人騒がせな」
北山「違います。一緒に古処隊に入って、僕より先に逃げた黒田君じゃないかな」
自警団二人はひとまず古泉と北山を山荘に預けにきた。
日明「ちょっとあなたたち、まさかこの嵐の中をまた行く気?」
中島「それが俺たちの役目だからな」
秋月「いいなあ……役割のある人は」
新堂「ほう? お前が代わりに行くか?」
秋月はぶんぶんと首を振って、石崎を引っ張り出す。
秋月「僕には今、このおじちゃんを接待する役目がありますからっ」
石崎「おじちゃん言うなよ。せめてナイスミドルとかさあ」
氷川「ははは。石崎君のギャグはわかりやすくて羨ましいなあ」
その光景を窓から見ている者がいた。
乾 「くそっ……石崎の奴、俺以外の奴と違和感なく和んでやがる。
そりゃまあ年が同じってだけで適当につるんでただけだけど、
なんかお役御免みたいな感じで面白くないよなあ……」
高田「はいはい、微妙な友情の芽生えを再確認してないで、
僕の薬草つみに付き合ってもらうよ」
乾 「ひぃぃ、誰か助けてぇぇぇ」
乾は高田に引きずられながら山の奥深くまで連れて来られた。
乾 「ねえ、もう帰りましょうよ。暖かいご飯が待ってますよ」
高田「案外根性無しですね。もっと骨のある奴を使役にするんだった」
乾 「くっ。そこまで言われたら引き下がれない!」
意地になって高田を追い越した乾は、真っ白な視界の中で何かにぶつかった。
それはサングラスをした等身大の雪だるまだった。
何となく嫌な予感がして後ろに回ってみると、
黒く長い馬の尻尾のような髪の毛がはみ出している。
これが何なのかわかったような気がしたものの、
二人は係わり合いになるのを恐れてそのままそっと立ち去った。
>839
お、御大ーっ!?
殊能の顔は苦渋に満ちていた。どれだけの説得をしても、笠井は蘇部の退学を撤回しない。
「教師に、いや、この超売れっ子ミステリ作家である偉大な私に、低俗なテロを
企てた罪は重い。退学が当然だ」
笠井は頑なだった。
「まったく。自分の作品が批判されたくらいで、逆恨みをしおって。恥を知れ、恥を」
笠井の痛烈な罵倒に、蘇部は目に涙を浮かべて、叫んだ。
「作品の事は良い。僕だって、商業作家だ、貶される覚悟はできてる。
でも、先生は僕の、僕自身のことまで……!」
「な!? 本当ですか、先生! それは教育者として、あまりにも……!」
殊能の声に怒気がこもる。
「馬鹿な。俺は生徒個人を侮辱するようなことは言わん。蘇部の妄想だ。
俺を殺そうとしたばかりか、俺の品位を貶めるような戯言まで吐きおって。退学だ」
「俺も聞きましたよ。夕食の時。他の連中には、聞こえなかったようですがね」
室内に響いた酒焼けした声。振り向くと、ドアに浅暮がもたれていた。
「貴様、浅暮! お前まで下らん嘘を並べるか。撤回しろ。退学になりたいのか?」
「ありゃりゃ。俺も退学ですか? きついなぁ。これからどうやって酒代稼ごう?
俺、酒が好きなんですよ。知ってますよね? 苦労して作品を仕上げて飲む酒は
何物にも変えがたいほど、美味い。最高だ。
でも、自分の美学や節度をまげて飲む自棄酒ってのは、ひどい味がするんだ。
俺は……美味い酒が飲みたい。それだけなんですよ。
先生、昨日の酒は、凄く美味かった。また、俺はああいう酒が飲みたい」
浅暮は酒臭い息で淡々と語った。
笠井の肩がガクリと落ちる。
「わかった。今回の件は俺の胸に収めておくことにしよう。蘇部、次はないぞ」
室内に歓声が響いた。
>>836 雪山の洞穴で半裸…
何やってんだ、古泉(笑)
しかしそれを放置せず、きちんと救助する新堂と中島。
さすが自警団だ!
浅暮が妙にかっこいいですねえ……。
なんだか違和感が……。
しかしこれが蘇部じゃなくて佐藤だったら誰も味方してくれそうなところがなんとも(w
吹雪きが止んだ、雪山の夜。舞城は山荘の庭先で、佐藤から全ての事情を聞いた。
「ほうか、そんな経緯だったんか。ま、笠井のおっさんも良い薬じゃろ」
舞城は唇の端を歪めて、ニヒルに笑った。佐藤は無言で、親雪を踏み潰している。
「しかし、佐藤よ。おめぇがクラスメートの事心配するなんて、驚きやわ
他人の為に何かするヤツだとは、おもっとらんかった」
「別に。蘇部先輩の事を考えたわけじゃない」
「じゃあ、なんでじゃ? 積木なんぞを頼ってまで」
「……うるさい、ほっといてくれ」
不機嫌な声で、背を向ける佐藤。舞城は愉快そうに、それを見ていた。
「お前、もうテロルとかやめろや。自分で自分を追い詰めるなや。
悩みや、つらさや、絶望なんかは、小説の中に塗りこめてまえや」
「やだね。テロルは僕のアイデンティだ。既成概念や、糞みたいな真実なんか全部
水没させてやる。誰にも邪魔させないし、……誰にも真似させない」
佐藤はパーカーのフードから、お馴染みゴマフアザラシを取り出す。
「……打倒、舞城王太郎」
佐藤は正面から舞城を見据え、言った。
「お、来るか来るか。手加減せんぞ?」
一瞬ボクシングスタイルで構えたが、舞城は堪えきれなくなり、げらげら。
佐藤も笑っていた。
舞城がおじいちゃんだ……
いい話や……。
生垣真太郎はいずこへ?
生垣真太郎の写真見ましたよ。
うーん……どう解釈しても、ちょっとアレなルックスで……
ぶっちゃけ、ハードボイルドで格好良い人を連想するのは難しいですねぇ。
メフィ学キャラとしての生垣はどうするべきなんでしょうか。
石崎・氷川の探偵コンビ、現時点で活躍なし(笑
せっかく雪山の山荘だというのに…
このまま終わってしまうのか?
いいのか本格!?
>>844 舞城かっこええなあ
森「えー。彼が新しく学園の生徒になった生垣君です。どうぞ」
生垣「初めまして。真太郎・生垣です。よろしく」
森「彼は京大卒でNY帰りだそうです」
清涼院「キョーダイッ!!!」
生垣「や、流水君。京大仲間として仲良くしよう」
清涼院「キョーダイッ!!!」
生垣「京大っ!」
ひしと抱き合う生垣と清涼院。
西尾「い、いきなり御大と絡むなんて、さすが大型新人」
森「年齢も1つ違いですし。京大のミス研あたりで知り合いだったのかもしれませんね」
竹「いーちゃん助けてくれた人だよね?」
生垣(それにしてもなんで4人しかいないんだろう? 新入生いじめ?)
積木(4人!? 5人だろ? 抜けてるのは俺か?俺なのかっ!?)
>838
北山「……という訳なんです」
言って北山は、毛布に包んだ体を震わせた。彼のその様子に、一同の酔いも醒めかけている。
氷川「浦賀が来てるのか……」
北山「ええ、あれは完全に、血に飢えた殺人鬼の目でした」
石崎「血じゃなくて肉だよな、はははっ!」
明るい声を上げ、石崎は秋月に後頭部を突っ込まれていた。
北山「黒田君はどうしたのかな……ひょっとしたら、もう浦賀君に……」
日明「やめてよ、縁起でもない」
氷川「ここにいる奴以外で、山に来てるのは? 古処と黒田と……」
北山「そう言えば高田君が、乾君と組んで薬草を取りに行くって」
石崎「古処はともかく、他の三人が危険だなあ」
津村「探してきます」
ソファを立った津村を氷川が止める。
氷川「君の射撃の腕は認めるが、雪山で無闇に発砲する訳にもいかないだろう。後は自警団に任せるんだ」
津村「隊長……」
雪はまだ降り止みそうになかった。
>850
御大は雪だるまになってるんじゃないか?
石黒も合宿に来てないはずだけど……
石黒は雪山の山頂にきていた。石黒がいるということはもちろん目的は火口の調査である。
石黒は休火山であるこの山が近々噴火するのではないかと予測していた。
石黒「ところで、この旗はなんなんだ?」
山頂にはパイプ犬の絵か描かれた旗がたっていた。
旗の足元に置かれた銅版には
「2003.1.11 古処登山隊」 と記されていた。
>853
海より深く納得。
石崎「吹雪の山荘……徘徊する殺人鬼……」
氷川「これぞ本格!」
学園に残っている連中は、炬燵でぬくぬくしながら餅を焼いて食べていた。
竹「はむはむ…うっ」
西尾「わわ、竹ちゃん、ほら、水、みず」
生垣「なあ、radioで山の方はブリザードになっていると言ってるぜ」
森「やはり行かなくて正解でしたね(笑)」
生垣「先輩達、スノーマンになってたりして」
清涼院「ユキダルマ …ブルブル」
森「で、スキーに行った皆さんの様子はどうなんですか?積木君」
積木「え、えと、もう一波乱ありそう」
森「では、生垣君の歓迎と、彼らが元気に帰ってくるのを願って乾杯でもしましょう(笑)」
生垣歓迎ムードでいいなぁ。
ほのぼの。
ヤバイ。面白い。
奇しくも残り組は比較的売れてる方だな。
……積木?
>>857 積木はメタとそうでない時はキャラが違うのか?(w
メフィスト学園 スキー合宿編 〜これまでのおさらい〜
そろそろ混乱し始める職人さんや
ROMの人たちが出てくることと予想されるので、
物語全体の進行役をしている積木鏡介が簡単なおさらいをしよう。
舞台となる合宿の舞台として使われているのは、笠井先生の別荘である。
その別荘は密室上等という造りになっており、少し傾いている。
そして、電話線は切れていることを忘れてはならない。
次に、合宿に参加するメンバーの紹介をする。
判りやすいように個別に思慮を含めて説明するため、
長文ご勘弁していただきたい。
1.霧舎
合宿のチケットを手に入れた霧舎は愛する高里と結ばれるために、
石崎と薔薇族な関係を結ぶと偽って彼女を誘った。
二人きりの状況になるためには、石崎は邪魔だと思っている。
まだ、00(ラブラブ)大作戦は行動に移っていない。
2.高里
霧舎に騙され、石崎×霧舎の関係を気づくために合宿に参加した。
当然、霧舎がよからぬことを考えていることを知らない。
別荘では、石崎がモテモテの状況に喜んでいるが、
なかなか801モードに入らないのでやきもきしている。
また、霧舎が麻雀の仲間に誘われたとき、可愛らしい反応を見せた。
3.石崎
チケットを受け取った石崎が誘ったのは、
63年トリオの一人である乾や正月の事件から慕っている北山ではなく、
氷川だった。理由は、舞台が《嵐の山荘》と状況が酷似しているため。
どうやら、乾と北山の作品は彼にとって本格ではないらしい。
探偵探偵と張り切っていたが、その後石崎がとった行動は、
親父ギャグと麻雀するだけである。
4.氷川
石崎と同じく「本格!探偵!」と意気込んでいたが、
相方のギャグに霹靂し、ツッコミ役がいない状況に愕然する。
しかし、浅暮の機転によって、状況を打破したことに安堵したが、
麻雀すること以外やっていないことを本人は気づいていない。
5.日明
氷川を食事に誘うが、断られたことに逆上し、
津村を強制的に下僕として従え、合宿に参加する。
なぜ氷川を食事に誘ったのか、いまだに判っていない。
とくに目立った動きもしていないが、台詞はコンスタント挿入されている。
6.津村
「ツヤマじゃないよ。ツムラだよ」で一世を風靡した津村は、
日明女史とともに、初期に合宿参加を決める好スタートを切る。
しかし、彼の好機はそれで尽きた。
そのことを裏付ける証拠となる、台詞の数を教えよう。
「その圧倒的強さは秋月のキャラじゃないぞ」「探してきます」「隊長……」
これは、登場すら少なかった私――積木よりも少ない。哀れなり。
7.浅暮
物語の中心として目立つことはないが、
ツッコミ役不在の参加者の中に秋月を投入するなど、
細かい箇所で話の安定を図るのに一役買っている。
そのほかに超絶感覚を駆使し、電話線を切ったり、蘇部を救ったりと
今回のおいしい役を一通りこなしている万能キャラクタでもある。
865 :
名無しのオプ:03/01/12 06:02
8.秋月
ツッコミ役として合宿に参加するも、特に目立った動きをしていない。
完璧に目立たない津山までの域まで達していないため、
私としてもこれ以上紹介するのが難しい。
しいて挙げるとするならば、ガン牌を使って顰蹙をかったことだろうか。
9.蘇部
過去に批評の中で笠井に「ゴミ」呼ばわりされたことに根を持ち、
復讐――テロルを企て、その先駆者である佐藤に協力を仰ぐ。
実際に行動に移し、あと一歩までテロルは成功しかけるが、
しかし、その佐藤によって寸前に阻止される。
退学処分を言い渡されるが、周りの愛のある行動でそれは撤回される。
10.佐藤
蘇部に連れられ合宿に参加するが、過去に行った自分のテロルを含めて悩みに悩む。
その結果、ありえない行動力を示し、蘇部の犯行を食い止めることに成功する。
佐藤の身に何が起こったのか判らないが、ありえない方向に向かっているようだ。
>>844の舞城との会話は、青春小説を思わせるありえない話になっている。
11〜12.殊能・舞城
私によるメタの方法によって、蘇部のために別荘へ登場する。
舞城は佐藤のケアするなんだかんだいって活躍しているのだが、
殊能に至っては、苦渋の表情を浮かべたり起こったりするだけで、何もしていない。
何のために登場したんだと小一時間ほど問い詰めたい。
13.古処
男一匹、古処だ。
登山家としての第一歩を踏み出し、ついに登頂に成功する。
この栄光を誰かに伝えたいと思ったが、隊員がいなくなったのではしょうがない。
持参した旗と銅版に「2003.1.11 古処登山隊」と刻んで、山を降りることにしよう。
14〜15.黒田・北山
古処隊に入ったおかげで人気があがった津山の後釜を狙う、黒田を北山。
ペンションに向かっているはずが、隊長の古処は別荘ではなく登頂目指したため、
二人はすぐに脱隊。そして、殺人鬼である浦賀に狙われる。
北山は自警団二人に救われ、ペンションに到着したが、
黒田の所在は不明。生存すらもわかっていない。
16〜17.新堂・中島
自衛団の行動範囲は、生徒がいるところすべてに及ぶ。
雪山だろうが、洞窟の中だろうが、トイレの中だろうが、絶対だ。
古泉と北山の安全を確保したあと、彼らはまたも吹雪の中へ戻った。
それが学園の治安を守る自衛団の仕事である。
18.古泉
アッラーアッラーアッラーアッラーアッラーアッラー
アッラーアッラーアッラーアッラーアッラーアッラー
19〜20.乾・高田
薬草を取りに行くために、高田のパシリとなった乾は、
途中で御大を発見するもそれを無視し、
人気者になった石崎に怨みごとを呟きながら、高田にいいように使われている。
21〜23.浦賀・清涼院・石黒
浦賀が肉を求めて人を襲い、清涼院は雪だるまの中。
石黒が噴火の可能性のある休火山を調べている。
最初のほうは説明することがなくても、無理に説明したのたが
最後のほうではそのことを放棄した。
正直、登場してもしなくてもいい同じのやつは合宿に参加するな、
そんなことを思う次第である。
さて、その他のメンバーは、学園で新入生を迎えている。
これらの面々に関しては説明を割愛させてもらう。面倒だからだ。
笠井先生の説明を忘れていたが、まぁ別にいいだろう。
津村「秋月君、僕達って……」
秋月「何も言うな!……何も言うなっ!」
このスレ、名無しはこれから「名前:」欄に「積木」と書くことにしてはどうか?
浅暮「(ピクっ)
>>870、面倒くさいからやめよう。それより酒だ」
リアルで面をさらすのは「アレ」な奴ばかりで
普通の奴等はさらさない・・どういうことだ
霧舎は高里の誕生日(1/11)忘れてないか。
ダメだぞそんなんじゃ。
石崎「昔、こんな話を聞いたことがある……」
いつになく真剣な表情で、石崎は口を開いた。
石崎「ヴラド・ツェペシュという名前を聞いたことが無いか?」
氷川「ヴラドというと、ドラキュラのモデルになった?」
石崎「ああ、《串刺し公》ヴラド。その生涯で数万人を虐殺したという人物だ。最後はそれらしく、兵に串刺しにされて死んだらしいがな。……ともかく」
石崎は酒を飲み干し、さらに言葉を継いだ。
石崎「その子孫はルーマニアからシベリアへと追われた。寒さと飢えの中で、時には仲間の肉を喰らいながら、彼らは旅を続けた。遠い極東の、小さな島国へと辿り着くまで……」
日明「まさか、浦賀君が……」
石崎「そう……この雪が、奴に眠る一族の記憶を呼び覚ます……奴こそはヴラドの末裔、食人鬼《ヴラガ・ツェペシュ》だ……!」
竹「そーいえば、たろちゃんって向こうじゃ何て呼ばれてたの?」
西尾「あ、ニューヨーカーだったんですよね。
じゃあクールでヒップな呼び名があったんじゃないですか?」
森「親しみやすいあだ名があれば、より早く打ち解けられるかもしれませんね」
生垣「ん?別に普通だぜ。
シンタロー、が大多数だったな。ま、あとは…」
生垣「シンディーとかな」
積木「…シンディー?(え、これは突っ込む所?それともマジ?)」
竹「うにー(やっぱり僕様ちゃんはたろちゃんって呼ぼ)」
西尾「へえ…(ニックネームであってコードネームじゃないから、仕方ないか)」
森「(微笑)
(彼流のアメリカンジョークでしょうか?しかし森ほど洗練されてませんね)」
清涼院「キョーーーーーダイ!」
幸か不幸か、積極的突っ込み属性の人間はこの場にはいなかった。
緊迫感を増す雪山組に比べて、こたつ組は極めて平和であった。
清涼院って、学園にいるのか?
それじゃあ雪だるまの中にいるのは……?
今さら何を・・・。
御大には分身の術があるんだから。
(by積木)
878 :
名無しのオプ:03/01/12 14:01
>876
同じ疑問を投げかけた人が前にいるが、
『御 大 だ か ら』
という事で決着がついてる(w
「ユキダルマブルブル」とか言ってるから脱出したのかな。
石崎「なーんてなっ」
北山「やっぱり、やっぱり黒田君食べられちゃったんだ……うあああああん!」
秋月「北山、北山落ち着け」
石崎「あの、ギャグなんだけど……」
日明「……」
秋月「ああっ、日明さんが倒れたっ! 誰かっ! 誰か来てっ!」
石崎「あのな、単なるダジャレなんだけど……おーい」
氷川「そう言えば、浦賀が文化祭で売っていたのは串焼き……たしかに辻褄が合う……ブツブツ」
石崎「だから氷川……お前まで……おい秋月」
津村「僕はいかなきゃ……助けにいかなきゃ」
秋月「津村、やめろ、遭難者が増えるだけだ!」
津村「秋月君、放せっ、放してくれっ、隊長おおっ!」
石崎「頼むから、誰か突っ込んでくれよおおおおっ!」
誤解はまだしばらく続きそうだ
指先の感覚がない。いや、それどころか、身体中の感覚がなかった。
黒田は腰まである雪をかきわけ、ただひたすらに吹雪の中を突っ走っていた。
夜の冷たさ、雪の冷たさ、それらは既に麻痺していて感じられない。
(なんでこうなってしまったんだろう……)
周りを見渡しても、「白」だけしか目に入らない。ここには何もない。
温もりもミステリーもトリックもモー娘もタンバリンも、何も存在しない。
あるのは――サバイバルだけだった。
「うわっ!」
雪に足をとられ、黒田は転倒する。雪の斜面を転がった。止まらない。どこまでも滑り落ちていく。
(もうダメだ……)
寒さと疲労で先ほどから途切れがちになっている意識が、本格的にブラックアウトしそうだった。
落ちていく感覚さえない。
だが――それでも、彼の「墜落」は止まった。斜面を滑り落ちていた身体が、何かにぶつかったのだ。
黒田は顔をあげる。木にぶつかったのだろうか。いや、ひょっとしたら――そんな奇跡はありえないことだと判ってるけど――笠井先生の別荘の壁にぶつかったかもしれない。
水面に浮かぶ藁のような、僅かな希望。それを掴もうと黒田は「ぶつかった何か」に手を伸ばし、立ち上がった。
驚いたことに、その「何か」は黒田の手をとって、立ち上がらせてくれた。
救助隊? 自警団? それとも古処?
黒田は目を開ける。
ニタァ、と笑う浦賀が、彼の眼前にいた。
「ひぃぃぃ!!」
振り下ろされた肉切り包丁をかわし、黒田は最後の力を振り絞って逃げ出した。いや、転げ回ったといった方が正しいかもしれない。
彼の雪山のサバイバルは、吹雪のようになかなか終わりそうになかった。
いつ言おうかと思ってたけど黒田はスキーでSAJ1級だぞ。
伊達に二階堂先生と合作したわけじゃないんだぞ。
スキー板を失った黒田はただの黒田だ。
(by積木)
>>879 ヴラド伯爵の末裔であろうがなかろうが、
浦賀の恐ろしさに変わりはないような。
でも浦賀って未だに人肉ネタしかないよね。
実は発展のないキャラ?
パニックの北山を宥め、気絶した日明を自室に運び、アッラーとの交信を始めた古泉を黙らせているうちに、氷川と石崎の時間は過ぎた。
津村は雪山への準備をする、と自室に籠もっている。ようやく辺りが静かになり、再び酒盛りが始まろうとしたその時──
再び、盛大な悲鳴が山荘に響きわたった。
石崎「笠井先生?」
氷川「書斎だ! 何かあったのか?」
石崎・氷川・秋月・北山は書斎へと向かった。
そこでは笠井が、壁に張り付いたまま座り込んでいた。
氷川「どうしたんですか、笠井先生!」
笠井「知るか! 壊れた窓から、突然矢が飛び込んできたんだ!」
笠井の傍らに突き刺さったその矢は……!
氷川「ボウガン……」
石崎「お約束の凶器だな。日常生活においてはほとんど使い道がないが、吹雪の山荘や絶海の孤島には必ずあるという」
騒ぎに殊能・蘇部・佐藤・舞城が駆けつけた。
笠井「また貴様か蘇部、今度こそ退学だ! いや、警察に連絡する!」
殊能「そんな、蘇部君はずっと僕と一緒に……」
笠井「殊能の証言するアリバイなど信用できるか。運が悪ければ串刺しになっていたぞ」
北山「串刺し……!」
ひいっ、と北山が声を上げる。
北山「う……浦賀君だ。串刺し公ヴラガ……!」
佐藤「串刺し公?」
けげんな顔をする一同に、氷川は説明した。
もはや石崎が口を挟む余地はなかった。
舞城「ふん、そんなもんただの伝説やろ」
石崎「だからそれは伝説じゃなくて……」
氷川「ああ、伝説だ。しかしこれだけは確実に言える」
ここぞとばかりに氷川は呟いた。
氷川「この山荘に、事件を起こそうとした犯人がいる──」
>884
カニバリズムネタそのもののインパクトが強いからなあ…
そしておもむろに氷川が静かに口を開こうとした瞬間、
「キャァァァァァァァァ〜〜〜〜〜」
またしてもそこにいた全員の耳をつんざくような悲鳴が上がった。
佐藤「今の声は?」
舞城「おう、日明の声や!」
石崎「行くぞ!氷川、急げ!」
石崎・氷川コンビが駆けつけ、
舞城と殊能もそれに続く。
石崎「どうした!日明、なにがあったんだ!」
日明「今、窓の外に誰かが・・・」
氷川「どんな人物でしたか?」
日明「黒づくめで、よくわからなかったけど・・・手に何か大きなものを
抱えてるみたいだったわ。」
石崎「うむむ……。ひょっとして浦賀か?」
氷川「どうしてです。なにか見つかりましたか?」
石崎「いや、ここは別荘の裏側(うらがわ)だけに……」
氷川「……」
舞城「……」
殊能「……」
日明「プッ!」
全員「どこが面白いんだよ!!!」
これでこそ石崎!
えーと。整理させて下さい。
現在の進行状況は
1.雪山サバイバル黒田、浦賀と遭遇し逃亡中。浦賀追跡中?
黒田「スキー板さえあれば…!」
2.笠井、ボウガンに狙われる。
矢は舞城の割った窓から飛び込んできた。
3.ほぼ同時刻、日明が窓の外に不審人物を目撃。
黒ずくめで手に何か大きなものを抱えていたらしい。
4.古処、雪山登頂後の足取り不明。
5.休火山調査の石黒も同じく足取り不明。
6.高田・乾の薬草摘みコンビはどうなった?
7.雪だるま清涼院(分身?)は何だったのか。
こんなところでしょうか。果たしてどうなるのか。
職人さん、頑張って下さい!
積木さん、頑張って!
雪だるま清涼院は、片付いています。
だ っ て 御 大 だ か ら。
津村「ど、どうしたんですか!」
叫び声を聞きつけやって来た津村の姿に、その場にいた全員が息を飲んだ。
津村の頭には白い雪が降り積もっていた……
殊能「笠井先生が、窓からボウガンで狙われたんだ」
舞城「津村、お前確か、射撃の名人だったなあ……」
津村「まさか、僕を疑ってるんですか? 僕はみんなを助けに行こうと外へ……」
氷川「いや、山荘の連中とは限らないか。銃が扱えるとなると、古処……」
津村「僕も隊長も、ボウガンは専門外ですよ! いい加減にしてください!」
石崎「まあまあ、とりあえずみんな、食堂に集まろうじゃないか。とりあえず、笠井先生の部屋の窓の外を調べてみるのが先決だ」
見事に雪の山荘モノって感じー
ようやくひとときの静寂が訪れる……と思われた瞬間
突如、一際大きな轟音が山荘中に響き渡った
「ドォオオオオン!!!」
石崎「今度はなんだ!一体何の音だ?」
氷川「外から聞こえたようです。しかし……」
舞城「床下から聞こえたのとちがうか?」
石崎「今の音から判断するとこのすぐ下あたりだな?」
氷川「どうしてです?そんなにすぐそばから聞こえたようには思えませんが。」
石崎「いや、いまの音は近い!つまり『地階』だ。地下室だよ。」
氷川「……」
舞城「……」
佐藤「ぷぷっ!」
舞城&氷川「だから、面白くないから笑うなって!」
そういえば霧舎&高里はどこに行ったのだろう。
確か山荘にいるはずだよね?
氷川「窓の外に、このボウガンとロープが落ちてました」
辺りの調査を終え、タオルを頭に載せた氷川が言った。
氷川「引き金の部分に、糸がグルグルに巻き付いてるでしょう? おそらく初歩的な時限発射装置か、遠隔操作の跡だと思います。ロープを使って、二階のベランダからぶら下げたのか……」
石崎「あるいはそう思わせるためのミス・ニッポンか、だな」
氷川「ミスディレクションですってば。ところで地下室も調べてみましたけど、何もありませんでしたよ。なんだったんでしょうね、あの音は」
殊能が作ったロシアンミルクをすすり、氷川が首を傾げる。
氷川「ところで、笠井先生の方の聞き込みはどうでした?」
石崎「ああ、あのボウガンは、玄関の所に飾ってあった奴だそうだ。『推理作家の別荘にボウガンがあって何が悪い!』だとさ」
氷川「凄い理屈ですね……とりあえず、誰にでも手に入れることは出来たわけだ。時限発射の可能性があるとしても、仕掛けた時間は舞城君がガラスを割って以降に絞られる。その間のみんなのアリバイは?」
石崎「霧舎と高里、殊能と蘇部が一緒にいたと言ってるが、相手を庇っている可能性もある。残念ながら、完全に成立してる奴はいない」
氷川「ええ、もちろん、僕と石崎さんも含めて」
二人は笑い合った。
霧舎の目論み通り、二人でラブラブしてたのか?>霧舎&高里
地下室で花火デートかも…
季節外れでした逝ってきます
森「生垣君、もう餅はいらないんですか」
生垣「ソーリー、おなかべりいっぱいデスね」
竹「うに、僕様ちゃんももういらない」
西尾「あれれ、どうしましょう。お餅がたくさん余っちゃいましたね」
森「そうですね。じゃあ、清涼院君、みんなのところに届けてあげてください」
清涼院「ラジャッタ」
清涼院は焼きたての餅がのった大皿を片手に部屋を出て行く。
森「そういえば、積木君、状況はどうなっているんですか?」
積木「なんだかフーダニットの様相を呈してきてる」
西尾「わあ、本格ですね」
森「盛り上がっているようですね(笑)」
部屋の扉が開かれ、雪まみれになり鼻水をたらした清涼院が入ってきた。
餅ののった皿はもっていない。
生垣「ん? 流水君がなんだかブリザードにでもあったように見えるぜ。酔ったかな」
西尾「あ、お疲れ様でした、御大」
未だに確定しない生垣のキャラ。
かっこいい系?キザ?変な外人系??
フレームアウトはどんな感じだったんだろう。(自分は未読)
まあそれぐらい幅があった方がおもしろくなりそう。
つか、御大がすごいな。惚れそうだw
北山「い、石崎さん! ついさっき、玄関をドンドンと叩く音がしたので、誰か来たのかと
思って開けたんですよ。そしたら、雪の中に去っていく人影が見えて、玄関前にこんな
ものが置いてあったんです」
氷川「こ、これは」
石崎「餅……だな。焼いたアトがある。タレは砂糖醤油のようだ」
北山「消えた人影は三度笠みたいなのをかぶってました」
石崎「三度笠? ふふん。誰かここに来る前にお地蔵さんに笠でもかぶせてきたのかな」
氷川「見てください。皿に小さく『みんなで食べてネ』なんて書いてありますよ」
石崎「むう。何なのかよくわからんが、グレの旦那に毒見してもらおう。異常なさそ
うならみんなで食べるとしようか」
いつの間にかもう900か……。
次スレの季節だな。
>901
探偵役っつーか、アドヴァイザーっつーか、そんな感じの役割の登場人物、
ダイス・ソノダが、このスレでの石垣に似てるかなぁ。
>897
石崎「ようやく、吹雪の山荘らしくなってきたな」
氷川「ええ、名犯人vs名探偵。ゾクゾクしますよ。なにしろメフィスト学園の生徒だ、誰が犯人でもおかしくない」
石崎「ああ、忘れるところだった。おい! 蘇部、津村!」
餅をパクつく蘇部、黙り込んで手をつけない津村。食堂には、笠井を除く全員が集まっていた。
石崎「笠井先生が、お前たち二人を監禁しろと言ってる」
蘇部・津村「ええっ?」
石崎「大丈夫、容疑が晴れるまでの辛抱だ。その間二人とも、餅でも食ってろ」
蘇部「殊能君……」
殊能「大丈夫、大丈夫だよ。蘇部君が犯人じゃないのは、僕が知ってるから」
津村「一刻も早くみんなを助けに行きたいのに……隊長……」
氷川「このボウガンも、使えないようにしておいた方がよさそうですね。だからといって、まだ安心するのは早いですが」
日明「どういうこと?」
一同をぐるりと見回し、氷川は答えた。
氷川「串刺しの道具は、ボウガンだけとは限らない。そういうことですよ」
朝暮「成程、あいつか……」
朝暮はその超感覚で、すでに犯人に気づいていた。しかし。
朝暮「吹雪の山荘……いいねえ。明日も、酒が美味そうだ」
静観の構えだった
>908
悪いね朝暮君。その通りだ。
舞城「ほうか。ほんなら俺は俺で動くわ」
それまで黙って話を聞いていた舞城が立ち上がった。
石崎「何だ舞城。勝手な行動は逆に犯人に隙を与えることになるぞ」
その言葉に一瞬止まって、舞城はにやりと笑った。
舞城「…アホか。今回はあんたらのアシストをしたる言うんじゃ。
小難しいことはそっちで考えれや」
氷川「アシスト?何をする気ですか?」
舞城「犯人から凶器を取り上げたるわ。ここにある“それらしい”もん全部、俺が先に壊す。
氷川の言う“串刺し”の道具も含めてな」
蘇部「そんなの無茶だよ。
ボウガン以外にも凶器になりそうなものはたくさん…」
舞城「アホか!!そんなん躊躇しとる暇があったらさっさと動いた方がええんじゃ!
うじうじしとる時間があったら足がイカれるまで動け!
動けんのやったらその脳みそ振り絞って考えて考えて考えろやボケ!!」
舞城「じっとしとるのは性に合わん。犯人の思惑ごと叩きのめしたるわ」
そう言って、舞城は一人食堂を出て行こうとする。
日明「ちょっと…彼を一人にしていいの?危ないんじゃない?」
おそらくそれは、二重の意味で放たれたセリフだった。
彼が狙われる可能性。そして、彼が犯人である可能性。
しかし、舞城はその言葉を無視して石崎と氷川に珍しく笑いかけた。
「早く“楽しいスキー合宿”にしようや。探偵先生?」
舞城がドアを開くと、長髪で後ろ髪を縛った男が倒れていた。
しかし、舞城はそれを無視し、踏みつけて凶器となるものを探し始めた。
追いかけるように数人が部屋から飛び出し、ついでに男を踏みつけていった。
西尾「御大って意外とじゃんけん弱いですよね」
生垣「現実はそう甘くないってことかな」
積木「しかし、せっかく負けさせたのに、この罰ゲームは簡単じゃない?」
竹「うにー。僕様ちゃんには難しいよー」
森「まぁ、清涼院くんには簡単なお題でしょうね。『人をビックリさせる』なんて、彼の存在そのものじゃないですか」
積木「あ、無視されて踏まれた」
森「彼の認識を『いても無視されるような、どうでもいい存在』と改める必要がありそうですね」
次スレはメフィスト学園・4期目です!になるの?
次スレタイはともかく、
漏れ的には、メフィ学は「サザエさん時間」でいって欲しいと思う。
基本的に卒業ってないと思うし。あ、放校や退学はあるかもしれんが(w
スレタイはメフィスト学園4期目です!でいいと思うよ。
で、スレ立ては950ですか?
>>912 居残り組のこの和みぶりは一体…(笑
清涼院と積木がいるお陰で微妙に話に参加してるし。
>>914 ちょっと特殊な方法で。
卒業したら1年目から人物関係の設定をリセット(持ち味はもったいないので残す)して
やりなおしって言うのはどうよ?
笠井邸にて舞城が良くも悪くもやる気になっていた頃、
高田と乾は吹雪の吹き荒ぶ中を黙々と薬草摘みしていた。
ふと、高田が手を止める。
高田「おや、木の根元に黒い物が見える。キノコかな。取ってくれる?」
乾 「自分の方が近いくせに……ブツブツ……こ、これはっ!?」
高田「見覚えのある皮手袋だね。あの人も来ていたなんて知らなかったな」
乾 「寝るときもトイレでもお風呂でも外さないという噂の京極手袋ですね。
きっと嗅いだら凄い臭いだぞ。これを使えば浅暮の鼻もイチコロさっ!
って言ってる場合じゃないだろ! きっと京極先生に非常事態がっ!!」
高田「…………君、よっぽど石崎が恋しいんだね」
蘇部と津村が地下のワインセラーに一時的に監禁されることになった。
氷川「見張りが必要ですね。彼らの監視と護衛を兼ねて」
北山「舞城君は飛び回ってるから無理だし、自警団は外へ見回りだし……」
石崎「他に屈強そうなのは高里くらいかなあ」
霧舎「なんでハニーなんだよ!」
石崎「だって一番死にそうにないだろ。ちなみに一番死にそうなタイプはお前だね。
いいかっこ見せようとして無茶するんだ。最期に恥ずかしいポエムを残しながら」
霧舎「だまれ! か弱いハニーを危険な目には遭わせられない。僕がやる!」
高里「まあダーリンったら、石崎君の前でいいかっこしちゃって☆」
秋月「………………クスン(←ひそかに志願しようと機会を窺っていたらしい)」
日明はパートナー津村が隔離され、思わぬ寂しさを感じていた。
(私ったらどうかしてるわ。彼とは単なるなりゆきの付き合いじゃない。
しかも犯人の可能性もあるんだし……どうして私って男運悪いのかしら)
ため息をつきながら、日明は本棚から何気なく取った笠井の著作を開いた。
そこに飛び込んできた著者近像にぎょっと目を剥き出す。
そこには若かりし頃の笠井が映っていた。
(ちょっと! あの偏屈おじさんが昔はこんなに美形だったなんて反則じゃない!
どうして生まれてきた時代が違うのよ。こんな男なら迷うことなくゲットするのに!)
暖炉の前に鎮座する古泉を椅子と間違えて腰掛けながら、日明は考え込む。
(昔の美青年か……ちょっとポイント高いわよね。地位もあるし。妻子持ちだけど。
この際愛人もありよね。美人秘書的に。ミステリ界に滅多にいない(旧)美男子を
逃す手はないわ。とりあえず若い美男子が現れるまでの繋ぎとして……)
浅暮「そういや、京極先生も一昔前は謎の美男子ともてはやされたっけねえ」
日明「ちょっと! 勝手に人の思考を読まないでよ。いやらしいっ!」
浅暮「あんたの邪まな考えの方がよっぽど……」
日明「(聞いてない)確かに京極先生も魅力的だわね(稼いでるし)でもここには
京極先生はいないし、きっとこの山荘で夜を過ごすうちに笠井先生は私の
魅力に気がついて親密になってしまうと思うの。でももし彼が私を愛してるなら、
笠井先生との仲を邪魔しに来てくれるはず……ああ、どっちを選べばいいの?」
浅暮「お、お前……妄想もええ加減にしとかんと本気でいき遅れるぞ」
その直後、山で笠井の皮手袋を拾った高田と乾が帰ってきたため、
日明の妄想の翼は激しく羽ばたいてしまうのであった……。
>920 ごめん、間違えた。
笠井の皮手袋×
京極の皮手袋○
雪山を転がり落ちるように浦賀から逃げていた黒田は、
地上に着く頃にはすっかり等身大雪だるまになっていた。
全身を包む雪の鎧は保護色となって身を守りつつも、
着実に黒田の体温と体力を奪っていく……。
とそこへ、山頂から降りてきた古処が現れた。
黒田「ムガムグ〜ッ(隊長助けて〜ッ)!!」
古処は厳かな顔つきで頷くと、黒田雪だるまに近づいた。
そしてひざまずき……ミカンのお供え物をした。
古処「何故だかわからぬが、この雪だるまには同志の面影がある。
きっと私の登頂を祈る何物かが作ってくれたものに違いない」
お陰でよい山登りができた、と言い添えて古処はクールに立ち去った。
黒田「フガフゴフーーーー(置いてっちゃいやーー)!!」
身動きの取れぬ黒田雪だるまは古処の後ろ姿を眺めるしかできなかった。
舞城は凶器になりそうなものを物色しつつ、廊下を歩いていた。
ただ、凶器を探すと言っても、ここはあの笠井の別荘だ。
“それらしい”凶器になりそうなものから、“意外な”凶器になりそうなものまで
正によりどりみどり。クソ、あのオッサン何こんな悪趣味な家作っとるんじゃ。
今も、いかにも“らしい”西洋の甲冑の横を通り過ぎた。
これも壊してやろうかと思ったが、何故か剣を持っていない。よって無視。
そもそも今回の合宿は最初から嫌な感じがしていた。
蘇部が笠井のおっさんを襲撃したのは別に良い。というより拍手してやりたい気分だった。
虐げられっぱなしでそれでもヘラヘラしてる奴や己の中に全部ため込んで悶々としてる奴よりは
相手に反撃する奴の方がいくらか健康的だしわかりやすいし、俺はそういう奴は支援してやりたいとさえ思う性質だ。
未遂に終わってしまったが(というか俺が邪魔したのだが)
蘇部は笠井を始め周りの人間に正面から思いの丈をぶちまけたわけだから、今回はこれで良かったのだろう。
しかし、その後のボウガン狙撃事件は気に入らない。
俺がたたき割った窓を易々と利用し、ボウガンに(ちゃちい)細工をした割には矢は笠井から外れた。
それは幸運か不運か偶然か故意か分からないが、ただどこかで犯人がニヤニヤしている感じがする。
悪意。ある意味殺意などより数段タチの悪い感情。それも無邪気に楽しんでさえいるような。
気に入らない。今の俺は頭に血は上ってないが、苛ついている。
(悪意上等!俺は今からおめえの敵じゃ。おめえの手札を片っ端から破壊したるでの)
>>922 黒田、逃げ切れたんだな…
それにしても古処、雪だるまにお供え物。イイ!
(氷川は串刺し言うとったな)
廊下の途中に飾ってあった旧日本軍だかの竹槍のオブジェを
回し蹴りでへし折り踏みつけてメタメタにしたところで、舞城は氷川の言葉を思い出す。
探偵コンビは今回のキーワードの一つとして“串刺し”を重要視しているようだ。
普段は親父ギャグを連発したり小難しいことをボソボソ喋っていたりしてる二人だが、
本格のリアル探偵としてなら、二人のことはかなり認めていた。
“笠井の別荘”“スキー合宿”そして“串刺し”、これらから連想するものと言えば。
舞城「…ストックやな」
そう呟いて不敵な笑みを浮かべ、
今度は屋敷中にあるストックを一本残らずへし折るべく、舞城はスキー用品置き場を探し始めた。
急げ!石崎・氷川探偵コンビ!
早く謎を解明して犯人を捕まえないと、舞城は本気で何もかもぶち壊す気だ!
廊下を突き進んでいた舞城は、ふと足を止めた。
目の前に、大きな振り子時計がある。
彼は、文字盤に拳をたたき込むと、
時計の長針と短針をへし曲げてしまった。
「・・・これでOK」
浅暮「彼は破壊を楽しんでいるな」
石崎「舞城の奴頑張ってるなあ。おおっと、また何か壊れる音が」
氷川「誰か早く教えてあげてくださいよ。絶海の孤島ならともかく、吹雪の山荘から『尖ったもの』を消し去ることは不可能だ」
石崎「というと?」
氷川「またまた、石崎さんもよくご存じでしょう? ミステリの黎明期から連綿と使い続けられてきた、あの凶器を」
石崎「そう言えばこの屋敷も、××××だしな」
突然、破壊の音が止んだ。
くんかくんか……
珍しく本格臭がするぞ。
それから
>>927、名前が直ってないぞ。
あ、公式の「思い出のアルバム」が更新されてますね。
乙です>管理人の方
地下のワインセラーでは、軟禁されることになった蘇部と津村、
そして監視役の霧舎を加えた3人がストーブを囲んでいた。
蘇部「とんかつ」
霧舎「つ、津山」
津村「ツヤマじゃなくツ・ム・ラ! …マイク」
蘇部「くー、くー、くー、熊の場所」
霧舎「しょ、少女趣味」
津村「み、ミステリー」
3人は暇にあかせてしりとりをしていた。
蘇部「りー、りー、流水大説」
霧舎「つ、つ、積木…。あれ? 積木君の下の名前ってなんだっけ?」
津村「んん?」
蘇部「むうう、忘れちゃった」
霧舎「じゃあ、積木でいい?」
津村「OK。 霧舎が書かずに誰が書く」
霧舎「お、僕の台詞をとるなんて、やるね」
蘇部「くー、くー、クビシメロマンチック」
霧舎「また”く”かよ! じゃあ、クビツリハイスクール」
津村「ルンババ12」
積木「俺の名前は鏡介だよ! それに、蘇部、何気に間違えてるぞ!」
>928 スマソ。
舞城「北山! 北山! どうしたんや、北山!」
スキー用品置き場に続く暗い廊下に、北山が倒れていたのだ。
その足下には口の開いたポットが転がり、小さな水たまりが広がっていた。
舞城(なんでや? なんでポットなんや?)
これで殴られたとでもいうのか? では、今まで自分が壊して来た物は、一体?
石崎「よく見ろ舞城、北山の脇腹を」
駆けつけた探偵コンビに言われるまま、北山のトレーナーを引っ張る。
脇腹はぐっしょりと水に濡れ、引き裂かれたような穴が空いていた。
石崎「ツララ──だよ」
氷川「ツララをポットに入れて持ち歩き、凶器として使用する。同じ物が軒下では、何百と成長を続けているんだ。──それを止めることは、君にはできないだろう?」
北山「……う、うーん」
舞城「北山! 誰や、誰にやられた!」
北山「黒い……布をかぶって……だけど……きっと……あれは」
セーリョーインの小説は史上最悪って感じに嫌いなのに、ここのセーリョーインが激しく好きになってしまった・・・
読んだら床に投げつけたくなることが判ってるのに、読みたくなっちゃうじゃないか!
どうしてくれるんだ、職人ども〜。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァン
>934
大丈夫!
私は御大の作品は一冊しか読んでませんが
このスレを楽しむために何の支障もございません。
迷うことなかれ!です。
その頃、広間の暖炉前では高田と乾が暖を取っていた。
殊能「お疲れ様でした。紅茶どうぞ」
高田「お、ありがとう」
乾「うう、寒かった…。雪山なんてもうこりごりだ…」
毛布にくるまって震えている乾と対照的に、高田は採取した薬草を整理してほくほく顔だ。
高田「見てくれ、殊能。
これとこれは、この山でこの季節しか採取できない薬草なんだ。主に解毒の…」
殊能「…そうですか、よかったですね」
殊能は微笑みながら相づちを打っているが、やはり蘇部が心配なのだろう、どこか上の空だ。
浅暮「なあ、京極先生がこっちに来てるってのは本当なのか?」
乾「うーん、僕らが見つけたのは革手袋だけだから…本人を見たわけじゃないんだ」
浅暮「手袋だけか…風呂に入るときも外さないって話のものが何でこんな雪山に…」
先程ワインセラーから失敬した赤ワインを片手に、浅暮は唸った。
浅暮「仮に京極先生が来ているとして…やっぱりこの山荘に用なのか?でも一体何のために?」
「きゃああああああ」
この日何度目になるだろうか、またしても山荘内に悲鳴があがった。
石崎「上か!」
氷川「女性の悲鳴ですよ!」
舞城「くそったれ!」
即座に3人は走り出した。
1階のロビーには日明と浅暮、事件のことを聞いていたらしい高田と乾もいた。
石崎「悲鳴はどこから聞こえた!?」
日明「2階からよ」
氷川「悲鳴は高里さんのようですね」
石崎「まずいな。霧舎が蘇部達の監視役になってるから、彼女1人きりだったのかもしれない」
舞城「クソ探偵ども! あれでも高里はかよわいレディやねんぞ! 誰かにガードさすのが
礼儀じゃろうがボケ!」
階段をかけあがった3人は部屋から出てきた殊能と出くわした。
殊能はいち早く2階にかけつけていたのだ。
殊能「他の部屋は調べた。高里君は一番奥だと思う」
舞城「高里! どないした!」ドカッ
舞城が奥の部屋のドアを蹴り破る。
石崎「高里」
氷川「高里さん」
高里「き、きゃあああああああ」
そこは浴室だった。
裸体をバスタオルで隠しながら高里が顔を真っ赤にしてへたりこむ。
舞城はそれに構わず中へ踏みこんだ。浴室の窓を見る。割られてはいない。
浴室を見渡しても高里以外の不審者は見当たらない。
舞城「外に不審な人影でも見たんか!?」
高里はぶるぶると首を横に振る。
舞城「さっきの悲鳴は一体なんじゃ!?」
舞城の剣幕に涙ぐみながら高里は首を横に振るだけ。
氷川「舞城さん、これですよ」
氷川が指差したのはシャワーだった。水が勢いよく飛び出している。
石崎「そうか、水か」
氷川「ええ、水です」
シャワーから出ているのは温かい湯ではなく冷たい水だった。
石崎がシャワーの赤い色をしたコックをひねる。水がとまった。
再び赤いコックをひねるが出てくるのは水。青いコックをひねっても水。
高里「シャワーを浴びようと思って…、そしたら冷たい水でびっくりして…」
舞城「なんや、それだけか」
氷川「やれやれ、ボイラーが壊れてしまったのかもしれませんね」
石崎「あるいは壊された…のかもな」
高里「いいから出てってよお!」
高里は浴室内の3人を半泣きで睨みつけている。
氷川「わああ、ごめんなさい」
氷川はバスタオルで隠しているとはいえ全裸の高里をあらためてまじまじと
見てしまい、顔を赤くしながら浴室を出る。
石崎「ふふん。あれでもやっぱり高里も女の子なんだなあ」
石崎の小声に思わずうなずいてしまう氷川である。
北山「……あ、あのー、僕を見捨てないでくださーい。だれかー」
その頃のワインセラー
蘇部「もー、もー、魍魎の匣」
霧舎「こ、コズミック」
津村「クリスマステロル」
霧舎「ル!?えーとルンババもはさっき出たし…」
蘇部「ちっちっちっちっ…」
霧舎「ル、ル…あ!ルパン!」
蘇部「あー、ン、だよ。霧舎くん」
津村「はい、終了。霧舎一敗」
霧舎「くそー!」
地下の所為で愛する高里の悲鳴が聞こえていない霧舎だった…
>939
しりとりの順番、間違ってました。
蘇部を飛ばして言っちゃ駄目じゃん、霧舎…スマソ。
次スレのタイトルには【 】書きで
絶好調とかいれてほしいね。
北山「不意を襲われて……口を押さえられて。奴がツララを……ツララを振り上げるのを見ました。顔は……顔はわかりません……でも……」
浦賀だ、浦賀だとわめく北山を舞城に託し、石崎と氷川は北山の部屋を出た。さすがに舞城は意気消沈しているようだった。
石崎「奇跡だな。被害がトレーナーだけだったなんて」
氷川「笠井先生に次ぐ、《串刺し公》第二の犠牲者か……まあ、二人とも、外傷はなかった訳ですが」
石崎「北山には悪いが、これで完全に浦賀のセンは消えたな。浦賀なら、気絶した北山を放っておくはずがない」
氷川「確かに、今頃は胃袋の中でしょうね」
石崎「まあ、浦賀でなくても妙なんだが。気絶させてトレーナーに穴開けただけで消えるか? 普通」
氷川「一撃で仕留めたつもりだったのかも知れませんが……ちょっと現場に戻ってみましょうか」
【絶好調】メフィスト学園4期目です!【まだ2年生】とか?単純だけど。
で、立てるのはどの当たりで?
氷川「ポットは、個人の部屋に常備してあるものですね。おそらく空き部屋から失敬して来たんでしょうが」
乾き始めた水たまりから、氷川は立ち上がった。石崎はただ、窓の外を眺めている。
氷川「北山君が気絶したせいで、時間の特定が難しくなりました。凶器のツララが完全に溶けるまで、舞城君に発見されなかった訳ですから」
石崎「なあ、氷川」
氷川「はい?」
石崎「どうして犯人は、わざわざポットなんか持ってきたと思う? どうして窓の外のツララを使わなかったんだ。お前が言ったように、軒下にはこんなにツララが生えているのに」
氷川「そういえば……うわっ!」
石崎が窓を開けた。吹雪が廊下を襲い、二人はあっという間に雪まみれになる。
石崎「ぺっ、ぺっ、ぺっ、ぺっ!」
氷川「これでよく分かりましたね。犯人は雪まみれになりたくなかった」
石崎「だがポットに入れるとしても、ツララを手に入れるためには一度は雪まみれになる必要があるというわけだ」
氷川「聞き込みですね。各自のアリバイ、不審な動きをしたものがいないか、あと、黒いフードの人物の目撃情報も付け加えておきましょうか」
石崎「ああ、まずは最重要容疑者二人からだ」
頷きあって二人は、ワインセラーに降りていった。
容疑者と馴れ合っていた霧舎は、探偵二人に容赦なくボコられた。
北山「串刺しだ…浦賀は…串刺し公ヴラガは…皆、串刺しにするつもりなんだ…」
舞城「アホ言え。確かに浦賀はやばい奴やけど、殺人鬼とは違うやろうが」
怯えきった様子の北山を軽く睨む舞城だが、その声には先程怒鳴た時のような覇気はない。
氷川にツララのことを聞いてしまったため、彼は“凶器”の破壊をあっさりやめてしまっていた。
北山「でも、」
舞城「黙っとれ。もう一回気ィ失いたいんか?あ?」
言われて、北山はびくりとして黙り込んだ。それを見て舞城は舌打ちする。
釈然としないのは舞城も同じだった。
舞城(この犯人は何考えとんのじゃ?ちぐはぐや。北山の言う通り《串刺し公》気取るんなら、もっと…)
北山「…舞城?どうしたの?」
舞城は、大きく息をついて軽く頭を振った。
舞城「わからん。ここは本格的に探偵先生にお任せや。むっちゃ不本意やけど」
北山「…大丈夫かな。石崎先輩たち」
舞城「大丈夫やろ。特に石崎なんてマジモード全開みたいやし」
北山「え、マジモード?何で?」
舞城「ずっと前からつまらん洒落を一言も言うとらん」
そう言って舞城は、少し笑った。
舞城カコイイ。惚れるかも。
竹「うにー、ぬくぬくだよー」
西尾「平和だなぁ・・・・・・。御大、向こうの状況ってどうなってるんでしょうか?」
清涼院「セイリョインッ!」
西尾「・・・・・・積木先輩、向こうの状況ってどうなってるんでしょうか?」
清涼院「リュスィッ!リュスィッ!リュスィッ!」
竹「あははー、御大ちゃんさっきの罰ゲームまだ怒ってるんだねー」
あくまで平和な学園の面々であった。
佐藤「はぁ、なんでこんな事になったんだろう・・・・・・」
石崎「結局完全にアリバイが成立したのは、津村、蘇部、霧舎の三人か。奴らのしりとりも無駄にならなかった訳だな」
氷川「それにもちろん、石崎さんと僕もですね。ずっと食堂で一緒にいた訳ですから」
石崎と氷川が座り込んでいるのは、ワインセラーのドアの前だった。
見張り番をかねて情報を整理するのもいいだろうと、氷川が提案したのだ。
石崎「廊下の先は、スキー用品庫へ通じるどんづまり。しかも用品庫には、鍵がかかっていた」
氷川「実は現時点で、一番容疑が濃いのは舞城君なんですが……僕としては、彼を信じたい。ツララと聞いた時の、彼の驚きは本物だった」
石崎「とするとやっぱり……」
氷川「あの説ですか? それはさっきの検証で否定されたはずですよ。問題はツララの溶ける時間と、これ」
言って氷川は、自分の前髪を引っ張った。それはさっきの雪で、まだ微かに濡れている。
氷川「北山の髪は濡れていなかった。時間的にいって、あり得ない」
メフィスト学園・4期目です!
ってな具合にちゃんとナカグロを入れてね。
951 :
名無しのオプ:03/01/14 09:06
>950
「入れてね。」っていうか950の人が立てるんじゃなかったっけ?
久々に覗いたら、スレは漏れの想像を遥かに超えたものになっていた。面白すぎですよ藻前等。
スレタイだけど
>>914も入れて
【絶好調】メフィスト学園4期目です!【サザエさん状態】
でどうだろう。
953 :
名無しのオプ:03/01/14 09:31
>952
サザエさん状態にはまだなってないし、次スレくらいは
あっという間に消化するだろうから時期尚早では?
それより「サザエさん」の名が入ると目立たないキャラ(誰とはいわんが)が
イクラちゃん役(同じセリフ一言キャラ)にされそうな気がして……
津村「津村じゃないよ、津山だよ!」
蘇部「どうしたの?津村君?」
霧舎「なに、いきなり叫びだしてるんだ?」
私立メフィスト学園の「思い出のアルバム」めっちゃ凝ってるねえ!
PTA会長さんほんとエライ!乙!
956 :
名無しのオプ:03/01/14 12:45
石崎「そういえば……」
氷川「何か気になることでも?」
石崎「日明の見たという黒い人影だよ。」
氷川「それがどうかしましたか?」
石崎「日明は確かに『黒い』と言ってたな。」
氷川「ええ、窓の外で黒い人影を目撃したんでしょう?」
石崎「それだよ!『窓の外』の『黒い』人物。この吹雪の中で外にいれば
あっというまに雪まみれにならないか?」
氷川「そうですね。今ほどひどくはありませんでしたが……」
石崎「そうだろ?ということは……明らかにこの山荘の中からわざわざ
外に出たことにならないか?」
氷川「まさか?我々の中に犯人がいるということですか?」
石崎「ああ。そうでないとしても、犯人はあらかじめココに隠れていたってことだ。
隠し部屋があってもおかしくないだろ?」
氷川「そうですね。しかし、自分の姿をわざと目撃させたことには何か理由が
あるのではないですか?」
石崎「ああ。事件はこのままじゃ終わらない。」
氷川「今までの事件は単なる揺動作戦にすぎないってことですね。」
石崎「そうだ。犯人の本当の狙いは別のところにあるはずだ。」
次スレはキャラ紹介もできる人が立てたほうがいいのでは
スレタイは
【引き続き】メフィスト学園4期目です!【絶好調】がいいな。
>957
HPも出来たことだし、受賞者一覧だけで
詳しいキャラ紹介は省いてもいいかも。
>>959 ?え?ごめん、何が言いたいのか良くわかんない。
>>953の「イクラちゃん役」に触発されて書いてみたんだけど・・・・・・
>>956 黒い人物か……。
生徒に一人。
先生に一人。
編集者に一人。
気になるキーワードだな。
>960
そうだね。詳しいキャラ紹介だけで10くらいいくしね。
あと、今進行してる話が話だけに
「あらすじ」みたいなのをつけておいた方が良いのでは?
石崎「いや……待て」
氷川「なんだい?」
石崎「ここ最近……姿が見えない奴がいなかったか?」
氷川は思考をめぐらす。記憶を辿る。
そして、思い当たる。
その名前を、氷川は口に出した。
「秋月?」
石崎「そうだ。
>>919以来、秋月は会話に登場しない。その後、北山は狙われた」
氷川「しかもその時は……護衛を志願しようとしていた!?」
石崎「おそらくは、その時に……二人を…・・・」
氷川「でも、証拠が」
石崎は首を振った。
石崎「秋月のノベルスの背の、名前の部分の色は?」
愕然とする氷川。
氷川「そんな……黒……」
>>966 >石崎「きみは書いてないが、密室本の販促ポップだ。秋月の項を見てくれ」
そういや、氷川書いてないな
それはそうと菊池秀行キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
968 :
名無しのオプ:03/01/14 20:28
石崎「恐らく、仕掛けはあらかじめ仕掛けられていた。秋月は捕まえられるために日明に目撃されたんだ」
氷川「そんな……そうだ、動機は?」
石崎「わからないが……最近、このシリーズは講談社ノベルス執筆依頼が来ていなかったようだ。
その代わりに出るのはメフィスト学園の生徒の作品」
氷川「なるほど……」
???「そうだよ」
振り向く二人。
石崎・氷川「秋月…」
今スレを元にキャラ紹介を改訂してましたよ。いま準備終わりました。
スレ立てていいでつかね?
>955
想い出のアルバムは、メフィスト学園PTA会長1号様に制作によるものです。
すばらしい仕事をしてくださった1号様の名誉のために言い添えておきます。
このスレ残りはどうするの?
950以降の石崎と氷川の会話は本筋なのでしょうか(笑)
>973
956を書いたのは自分ですが……
どうなんでしょう?
入れたい伏線があったのですが、今のところ「秋月待ち」です(w
>972
スキー合宿話の途中だし、
当面参照できるように置いておいたらどうだろう。
それとも埋めて倉庫に落とさないと板に迷惑かな。
>973
同じくオモロイけどどうしようかなーと思ってたが。
965・966のメル欄に…
菊地秀行の作品で主人公が秋月の作品は
講談社じゃなかったよね?たしか。
どういうことですか?
菊地の作品で「秋月」という名前の主人公がいる作品があるということですか?
いや、知らなかったんですけど。
とりあえず、
>>968に続く秋月の言い分待ちにする。
菊地の作品で、主人公の名前が秋っていうのなら知ってるけど。秋せつら(笑)。
確か祥伝社じゃなかった?
「蒼き影のリリス」の主人公が秋月です。
第一、第二の事件をここで二人に検証させ、
あと一つ事件を起こしてから、
「名探偵、皆を集めてさてといい」ってのを考えてたんですが……
氷川と石崎の推理合戦みたくするつもりで。
できれば職人同士で打ち合わせがしたいですけどねえ。
下手なこと書くと、他の人の張った伏線をつぶしてしまうような気がして。
>982
いや、今までも打ち合わせなしでやってきて
あるときは潰しあい、あるときは刺激し合いながら
ここまでうまく続いてきたんですから、
遠慮せず書きたいもの書いてよいのでは?
私はとりあえず解決編は譲る方向ですが。
あ、すいません。982じゃなくて983でしたね
僕もこれ以上は書かないつもりですが……。
まあ、気にせず好きに書いてくだせえ。
>984
確かに。
それでしかも面白くなっていってるわけですから、凄いことです。
私はこの「串刺し公」に関して言えば、
肝の探偵コンビ以外と小さな伏線を書くつもりでいたので…。
何か続きが思いつけば書くのですが。無理っぽい…
あまりレスを消費するのも何なので、4期目へ移動します。
それではまた次スレも楽しく行きましょう。精進精進。
いや、実はある「仕掛け」を考えてるんですけどね。
職人が真犯人とその意図さえ把握していれば、
途中で他の事件がいくつ起ころうと解決編に収束する、という仕掛け。
そのための伏線はほとんど張り終わったつもりですが。
あ、いいや。その伏線、別の使い道を考えつきました。
この先どう進むにしても、特に問題ありません。
それではみなさん、愛あるかぎり戦いましょう。
当方、細かいネタ投下ばかりの職人ですが、
今まで通りを望むものです。
|
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/ ̄( ヘヘ ̄
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/ ̄ノ( ヘヘ \
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/ ̄ノ( ヘヘ \
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/ ̄ノ( ヘヘ \
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|
/ ̄ ̄ ̄ ゴソゴソ
|
| ('∀`)
/ ̄ノ( ヘヘ
|
| ('∀`) 「DOOMSDAY2」の続きを書くモホ!
/ ̄ノ( ヘヘ
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/ \ ________
/ ∧ ∧ \ /
| ・ ・ | < がんばってね津山君
| )●( | \________
\ ー ノ
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津山と北山まちがえたー /
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ∧_∧ ∧_∧
(・∀・;∩)(∩;・∀・) ジーーーッ
(つ 丿 ( ⊂)
( ヽノ ヽ/ )
し(_) (_)J
>>1000ゲトオメ
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。