☆ アルバムを全曲レビューするスレ ☆

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535名盤さん:2006/02/15(水) 00:14:20 ID:359UAmSP

536名盤さん:2006/02/15(水) 20:58:16 ID:359UAmSP
うわ、夜中に何やってんだ、俺。

THE WHOお願いします。
537名盤さん:2006/02/15(水) 21:16:39 ID:EyKqlSev
>>528
ウィルバー・バスコムは無視ですか?
blue wind以外には参加してるのに…
538名盤さん:2006/02/15(水) 21:20:51 ID:EyKqlSev
というか、もしかしてミドルトンをベーシストと勘違いしてる?
539名盤さん:2006/02/15(水) 21:41:56 ID:BH1q4w4M
トッドラングレン/トッドのモダンポップ黄金狂時代
1、ハイダウェイ★★★★☆
初めにテクノを意識したサウンドが鳴り響き、
次にトッドの甘いメロディが重なりアルバムの世界に引き込まれます
2、インフルエンザ★★★★
打ち込みのドラムとキラキラした電子音がトッドのメロディの良さを引き立てます
3、ドント ハート ユアセルフ★★★★☆
これまたシンセとテクノの音が聴く人の耳にすんなり入り
サビの部分でトッドの裏声のコーラスとトッドのボーカルが重なり泣かせる名曲です
4、ゼア ゴーズ ユア ベイベイ★★★☆
連続してこれまたキャッチーなメロディが優しげに歌うトッドに感動します。
540名盤さん:2006/02/15(水) 21:42:58 ID:jsvEop1k
↓包茎乙
541名盤さん:2006/02/15(水) 21:53:58 ID:BH1q4w4M
5、ブリキの兵隊★★★★
カバー作品。巨匠スティーブマリオットの名曲をユーモアなサビが上手くリンクしてます
6、高速道路の皇帝★★★☆
ピアノの演奏のみで1:39と短かいが、オペレッタ風の歌い方がとても良さげ
7、一日中ドラムを叩け★★★★☆
スカのリズムに盛り上がりまくりの良作
これを夢の中で作曲したというのだから凄すぎる
8、ドライブ★★★★★
イントロから曲調が次々に変わるアレンジに
キャッチーなメロディに華麗なギターの音、完璧です
9、チャント★★★★
最後の曲、リズミカルで尚且つダンサブルが聴いていて気分が高揚する良作です

全部キャッチーな名盤です。
542名盤さん:2006/02/15(水) 22:43:49 ID:xzfMu7KB
Fernand Kabusacki/Kirie Session

1 El Orador y la Oscuridad ★★★☆
 いかにも一曲目、といった感じの曲。適度にエキゾチックで、適度にプログレで、ブルージーなギターも絡ませたりして、
 まあ五曲中で一番無難で地味で悪くもない曲。後半の牧歌的な雰囲気が良い
2 El Sueno de Kit ★★★☆
 カブサッキと鬼怒無月と山本精一による不気味で不安を掻き立てる薄暗い曲。
 異国情緒あふれるイントロから一転、往年のプログレのインプロによくある感じの曲。
 プログレ好きなのは分かったから、もっと別のことしてくれと言いたい。
3 Milton ★★★★
 カブサッキとドラム三人。明るく陽気でカリビアンな佳曲。こういうの好き。
 ドラム隊のパーカッションが小気味良い。
4 Strawberry Bridge: La Belleza De Las Gavillas Doradas ★★★★★
 最初は七分近くかけて、メンバー全員が徐々に暗い森林の中を怪しげに取り囲んでくる。
 その後も緩やかながら確実に、時にダビーに、時にエスニックに、時に足早、
 互いに近づきながら、遠ざかりながらドラマチックな時間を往復します。
 ワールドミュージックを知り尽くした人たちだけが生み出せる空間。
5 El Octavo Di'a ★★★★
 ここへ来てライトニングボルトばりにブンブン暴れまわるカブサッキに大爆発するドラム三人。
 次々に形を変えてバリバリグチャグチャノイジーな轟音で攻めるカブサッキ、
 ドラム隊も三人でとにかく激しく応戦。もうこれは笑うしかない。
 かと思うとラストはハワイアンでマターリした気分に。

総評:★★★★
ロバート・フリップを敬愛するアルゼンチン音響派の鬼才ギタリスト、フェルナンド・カブサッキが、
勝井祐二、山本精一、鬼怒無月、芳垣安洋、岡部洋一、沼沢尚と東京でセッションした作品。
インプロながらバリエーションに富みまくった作品になっているのはメンツの多さとそれぞれのポケットの多さ。
それにしてもカブサッキは引き出しが多い。しかもどこでどの音を出せばいいか100%把握している。
だからこっちも「そうくるか〜、でもそうだよな〜」と納得してしまう。
543名盤さん:2006/02/16(木) 02:19:14 ID:LWzx25CH
>>539-542おつk
544名盤さん:2006/02/16(木) 03:56:26 ID:LWzx25CH
Tom Waits/Real Gone(2004年)

1 top of the hill ★★★★
 カントリー風のギターにボイスパーカッション、スクラッチにノイズ。
 ジャンクでファンクなトムウェイツ流ミクスチャー
2 hoist that rag ★★★★★
 涙腺を刺激するラテン風(?)なギターにまるで獣のようなトムの歌声(叫び)。
 やかましいけど泣けます。最高
3 sins of my father ★★★
 雨の日のようなジメッとした雰囲気のブルース調の曲。
 曲と声の相性は抜群なんだけど、さすがに10分は長すぎ
4 shake it ★★★★
 お洒落さ皆無、泥臭いトムウェイツ流ダンスミュージック
 転調するとこがカコイイ
5 don't go into that barn ★★★★
 ボイパ使用曲。ウーハー!ウーハー!言い続けるトラック、
 叩き付けるように歌うトム
6 how's it gonna end ★★★☆
 キッタネー酒場のイメージ。
 囁くような歌声(けど声がしゃがれすぎて囁けてない)に、悲しげなコーラス。
7 metropolitan glide ★★★★
 ヘビーなボイパにピロピロ言うギター、絶妙なスクラッチ音、ノイズ。
 それにしてもトムの声は打楽器に合うわ
8 dead and lovely ★★★☆
 悲しげに歌うギター。
 勝手に邦題をつけるなら”死に損ないのブルース”
9 circus ★★★☆
 サーカス団の楽屋で朗読してる酔っ払ったトムの姿が見える。
 チープな感じの演奏が雰囲気出してます。
10trampled rose ★★★★☆
 多すぎず少なすぎず、ほどよくバンジョーが使われてる。
 サビのメロディがまた泣かせるんですよこれが。
545名盤さん:2006/02/16(木) 03:57:11 ID:LWzx25CH
11 green grass ★★★☆
 アコギにのせてつぶやくように低音を這うように歌う。
12 baby gonna leave me ★★★★★
 ボイパ。この曲の主役はレス・クレイプールのベースとマーク・リボットのギター。
 中高音を歩き回るベースと泣き叫ぶギターの間奏がかっこよすぎ
13 clang boom street ★★★
 ボイパ&歌のみ。40数秒の小作品
14 make it rain ★★★★
 これまたマーク・リボットのギターが冴える一曲。
 ギターとヴォーカルが交互に叫ぶ
15 day after tomorrow ★★★☆
 アコギメインでアルバムの中で一番優しい曲調。
 締めに相応しい一曲。 
16★★★
 隠しトラック。ボイパ&叫びの1分ちょい 
 ただのお遊び

総評:★★★★☆
トムウェイツの作品で初めて全くピアノを使わずに作られたらしい。
その代わりに、ボイパやターンテーブルを多用している。
楽器が変わっても特有の泥臭さは健在。
このアルバムにおけるレス・クレイプールやマーク・リボット等の名演奏陣の功績は大きいだろう。
この人は長いキャリアの中でまだ進化し続ける化け物だと思う。
546名盤さん:2006/02/16(木) 12:33:24 ID:cdkENeu9
レインドッグは?
547名盤さん:2006/02/17(金) 00:05:28 ID:mN3QujEP
Menomena/I am the fun blame monster!(2003年)
 
1 cough coughing ★★★★★
 ところどころで一時停止するのが逆にスピード感が出て良い。
 這うようなベースにピアノやシンセが絶妙に絡みつく。
 たった1フレーズでも泣けてくるぐらいピアノのメロディーが素晴らしい。
 ドラムをサンプリングした所もカッコイイ
2 the late great libido ★★★★
 ブンブン飛び回るベースにピアノやサックス、電子音等がついてくる。
 メロディーは激ポップ。
3 E.is stable ★★★★★
 ゆらめくギターがひんやりした空間をイメージさせる。
 それにどっしり構えるリズム隊、デスキャブも真っ青の美メロときたら最強!名曲
4 twenty cell revolt ★★★★☆
 ドラムがブレイクビーツしてる。
 これまたイイメロディに手拍子、ピアノ、シンセ、サックス、電子音が徐々に聞こえてくる。
5 strongest man in the world ★★★★
 ポップな曲三連続の後は、重苦しい感じで。
 歌い方も消え入りそうで良い。
548名盤さん:2006/02/17(金) 00:06:57 ID:mN3QujEP
6 oahu ★★★★
 音響的なギターに眠そうなヴォーカル。残響音が別空間を作り出す。
7 trigga hiccups ★★★★★
 ドラム&ベースに、スペーシーな電子音がまとわりつく。
 最初は掴み所のない印象だったけど、後半のインスト部分の盛り上がりが鬼!
 すべての音が一斉に涙腺を刺激してくる。
8 rose ★★★★★
 泣きのピアノとズ太いリズム隊に、鬱な美メロ。
9 the monkey's back ★★★★★
 プログレ的な展開。不穏な空気のベースとシンセが曲をリードして、
 最後には鬱憤を晴らすかのようにノイジーなギターが爆発

総評:USのインディーバンド、Menomenaのファーストアルバム。
全部名曲。メロディがイイ、リズム隊がしっかりしてる、音の処理が上手い、
音楽に関しては言うことナシ!ただせめてあと1、2曲は入れてほしかった・・・
デスキャブ+Deerhoof+αみたいな感じ。
インディ好きや雑食な人はおおかたヒットすると思います。
まだ日本じゃあまり知られてないみたいだけど良ければ聞いてみて下さい。

>>546すいません、レインドッグとクロージングタイム入ってたカセットなくしたんで
今は無理です・・・そのうちCDかうと思うんでいつかするかもしれません
549名盤さん:2006/02/17(金) 00:08:51 ID:mN3QujEP
↑忘れてた
総評:★★★★★
550名盤さん:2006/02/19(日) 07:55:00 ID:15ZG7VP+
日曜日だから暇人は大好きなアルバムのレビューしてみたら。
551名盤さん:2006/02/19(日) 14:52:43 ID:0B15V2vp
Beckお願いします
552名盤さん:2006/02/20(月) 23:16:37 ID:EUJxhvZB
活気ないね
553便所仮面2号 ◆BKgJRg0ON2 :2006/02/20(月) 23:54:53 ID:SyqFoUqU
興味ないね。
554名盤さん:2006/02/21(火) 00:52:25 ID:ucCmN3QX

         ヽ\、
        <ノWヾヽ
         (゚д゚ ミゞ    興味ねえよ
         (|:||||:|)
555山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:42:54 ID:QnidUfGV
The velvet underground / White Light/White Heat (1968年)

1 White Light/White Heat ★★★★★
5 I Heard Her Call My Name ★★★★
気だるい何気にポップなVocalにガレージライクなサイケサウンドが乗る。
後半のぶっ壊れぶり、走りっぷりががたまらなく刺激的だ。
2 The Gift ★★★★
詠唱
3 Lady Godiva's Operation ★★★★
ベルベットは今聴けばポップスと言える。この曲はバラード。
4 Here She Comes Now ★★★★
ギターが美しさは、サンデーモーニングに通ずる。ポップス。
6 Sister Ray ★★★★★★★★
17分。Sister rayは前作のHeroinで見られた音楽性を更に進化させていった、
まさにアヴァンギャルドロックの一つのお手本、見本的な曲と言える。
黒人音楽の延々と続く単調なリズムをロックのフォーマットで演奏したかような、
強靭で単調なリズム隊のおかげで天才ルーリード、鬼才ジョンケイルが好き勝手演奏(即興)できていて、
そこから渦巻くようなグルーヴが生まれる。一直線的な展開で、
一歩間違ったら冗長になりかねない作品だが、前述した独特のグルーヴ感のおかげで
黒人音楽を聴いてるのと同じように長時間の演奏でも退屈せずに、むしろ勃起しっ放しで聴ける。
ハイライトは15分あたりからの狂気っぷり。フラッシュバックのような幾重もの光景が今にも見えてきそう。
ちなみにランニングしてるときにいつも聴いてる。何回聞いても飽きない。

総評★★★★☆〜★★★★★
ロックバンドThe velvet undergroundの2nd
ベルベッツはCanをはじめ、New york dolls、Sonic youth、最近ではStrokes等多くのバンドに
多大なる影響を及ぼしたバンドで、もちろん音楽も素晴らしいの一言に尽きる。
1stの純粋なアヴァンギャルド×ポップスとは方向性が異なり、ポップス色ももちろんあるが、
とりわけガレージ、サイケ、ノイズ色が強く全体と通してテンションの高い作品となっている。
ファッションやアカデミックなイメージが強いため、聴かないで敬遠する人が多そうだが
そういう人こそ(1stから)聴いてほしいなと思う。
556山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:43:44 ID:QnidUfGV
animal collective / Sung tongs (2004年)

1 Leaf house ★★★★★
2 Who could win a rabbit ★★★★★★
4 Winters love ★★★★☆
5 Kids on Holiday ★★★★☆
10 Mouth wooed her ★★★★
11 Good lovin outside ★★★☆
12 Whaddit I Done ★★★★
加工ヴォイスとツインアコギとエレクトロニクスのみでまさに子供のおもちゃ箱的と言えるサウンドに
仕上げており、このドリーミーで浮遊するような感覚のポップスは唯一無二。
ポストロックならず、ポストポップスだ。
3 The softest voice ★★★★
7 Visiting Friends ★★★★
優しく眠りを誘うアコギ、ヴォイスに不思議な、有機的な温かみのある電子音、
まるでおとぎ話の世界にいるみたいだ。イージーリスニングもしくは寝るとき用の音楽。
6 Sweet road ★★★★☆
5やこの曲は曲名と曲調が完璧に結びついている。アコギとヴォイスの音楽。
子供達が外で走り回るのが絵が思い浮かぶ。
8 College ★★★
賛美歌みたい
9 We tigers ★★★★☆
民族音楽みたいなポプス

総評★★★★〜★★★★☆
ポストロックバンド兄コレの04年作
久しぶりに聴いたけどこれすごくいいのね。後半の失速はまぁしょうがないとしても。
アコギ、エレクトロニクス、ヴォイスの使い方がとても独特かつ秀逸で、
アニコレの世界というのを確立している。トイポップにも繋がりそうな懐かしい、柔らかい音触りで、
ポストロックにはあまり見られない、有機的な音楽と言える。
たぶんスタジオバンドだと思うけど、来月のライブは少し楽しみにしてる。
557山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:45:37 ID:QnidUfGV
King crimson / Larks Tongues In Aspic【太陽と戦慄】 (1973年)

1 Larks Tongues In Aspic, Part One ★★★★★★
13分。ムーアのパーカッションから始まり、不協和な音を奏でるバイオリンから、
一気にヘヴィでメタリックな演奏へ。これ以降のクリムゾンのお得意の展開だ。
その後、ムーアvsブラフォードのドラムバトル(ニヤニヤもの)をバックにフリップの超絶ギター→
ウェットンのワウワウベース(後ろではフリップのハーシュノイズみたいなギター)を核とした動の展開から静へ。
ここでもクロスの独特なプレイが聴ける。11分を過ぎたあたりから徐々に曲が焦燥的な局面を迎え、
12分辺りで東洋的な旋律に呪術的な詠唱が重なりそのままフェイドアウト。
全体を貫く緊張感はある意味美しいとも言える極致に達している。
2 Book of saturday ★★★★★
耽美的なギターの旋律、儚げなヴォーカルに不協和音が混ざることによってより曲の美しさが際立つ。
3 Exiles ★★★★
2と似たような曲で、1stにもありそうなキンクリお得意の演歌的な美しいメロディの作品。
ドローンから始まり、フリップのアコギ、クロスのバイオリンの旋律が美しいなぁとか思ってると
Xのトシみたいなヴォーカルでちょっと萎える曲。
4 Easy money ★★★★
狂気のマネー?と思ってしまう出だしからうねるように曲がヘヴィな様相を呈してくる。
曲は混沌へと向かうが、6分後半で再びテーマへと戻る。
5 The talking drum ★★★★★
ムーアのパーカッションに8ビートなリズム隊が絡み、やがてクロスのバイオリンが不気味な旋律を奏で始める。
そこからゆがみがかったベース、ノイズギターが重なり変化球なしで狂気的なカタストロフィーへと向かう。
558山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:46:28 ID:QnidUfGV
6 Larks Tongues In Aspic, Part Two ★★★★★★
5の流れがかっこよい。クリムゾンにしては珍しいしょっぱなから飛ばす曲。
破壊的なメタリック・ノイズリフにバイオリン、大音量のシンバル、絶妙なパーカッションが大胆に絡む。
強弱がうまくつけられた展開には、多くのプログレファンがニンマリしながら聴いていることだろう。
ここでもムーアvsブラフォードのバトルが繰り広げられていて、この怒涛の打楽器の狂演は
(4分あたりのクロスのソロのとこのムーアの拍のとり方にはニヤリとさせられてしまう)
まるで火山がマグマを噴いてるかのようで、ラストはほんとに火山が噴火するかのような終わり方。

総評★★★★☆〜★★★★★
プログレッシブロックバンドKing crimsonの73年作
ジョンウェットン、ビルブラフォード、ジェイミームーア、ディビッドクロスを迎えた
新生(三期)クリムゾンの第一作目にしてクリムゾンの最高傑作品。
チェンバーロック〜ポップス〜バラード〜ブルーズ〜メタル〜ジャズ〜民族音楽と
多種多様な曲が多い。後の「暗黒の世界」「レッド」の音が垣間見える、アグレッシブな曲も多いと言える。
曲の流れからしても全体的なトータルバランスにしても、クリムゾンではダントツだと思うし、
私的にはフリップのギターが一番爆発してる作品だと思う。
559山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:47:11 ID:QnidUfGV
King crimson / Starless And Bible Black【暗黒の世界】 (1974年)

1 The Great Deceiver ★★★★★
変拍子ビッグバンドと呼べそうなイントロ(言ってみれば21世紀精神異常者のビッグバンド化)が
印象的な作品で、そこからの曲展開が目まぐるしく、更に二転三転曲調が変わる。ちなみに1,2曲目だけはスタジオ録音。
2 Lament ★★★★☆
1と同様な展開で緊張感溢れるアヴァンギャルドとポップスが交互に演奏される。
1,2はCat foodでのビートルズ的なポップスと前作以降のメタル・ヘヴィな音がうまく融合している。
3 We'll Let You Know ★★★★☆
クリムゾンにしてはファンキーなインプロ作品。2分49秒あたりからの展開が私的にはドツボだす。
4 The night watch ★★★★★
ウェットンさんのヴォーカルがホモ臭いのがあれだが、イントロだけで★5個。
5 Trio ★★★☆
ヴァイオリンとベースとメロトロンの美しい曲。こういう時にヴァイオリンって便利。
6 The mincer ★★★☆
ディレイがかったギターベース等に民族音楽的なドラムが特徴的。盛り上がってきているとこで
テープをただぶった切っただけの終わり方には泣ける。
7 Starless and bible black ★★★★
静インプロから4分半を過ぎたところですかさずブラフォードのパーカッション的なドラムが鳴り響き、
黒っぽいベースに、ノイズ垂れ流しギター。まるで波形のような曲調で
ラスト40秒ではなにかを思い出したかのように音が鳴り、不安定なヴァイオリン(?)で締めくくる。
560山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:48:13 ID:QnidUfGV
8 Fracture ★★★★★★★
7と同様、こちらも波形なような曲調で、静と動が交互に迫ってくる、というか襲ってくる。
全体を通してフリップのギターワークがとても独特で印象的だ。
いけそうでいけないのを我慢して我慢して我慢したあとの、7分後半からのまさに暗黒の世界を体現した、
畳み掛けるような怒涛の展開に聴き手はただただ圧倒されるのみ。
そしてハイライトは8分46秒〜53秒のウェットン大先生のベース。これで昇天です。更にライブ録音作品として
これを聴くと鳥肌と乳首が立っても立っても立ちきらないほどすごい。Starlessと並ぶクリムゾンの神曲。

総評★★★★☆〜★★★★★
プログレッシブロックバンドKing crimsonの74年作
前作から、ジェイミームーア、ディビッドクロスが抜けトリオで挑んだ作品。
ムーアが抜けてもブラフォードがいた。彼はすでにクリムゾンになくてはならない存在で3,6,7などの
インプロ曲ではほとんどブラフォードが曲調、展開を支配(リード)していることがわかるし、
スタジオ録音1,2でのドラミングも神がかってるとしか言いようがないくらい素晴らしい。
あとはライブ録音として、インプロと非インプロ部にも注目して聴きたい作品。
曲単位では素晴らしいのが多いが、インプロが多いことからの取っ付きにくさ、中だるみのため
私的にはクリムゾンの最高傑作とは言い難い。でもとにかく8だけでも聴く価値はありな作品。
561山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:48:47 ID:QnidUfGV
King crimson / Red (1974年)

1 Red ★★★★★
再結成メタルクリムゾンに繋がるような曲と言えるヘヴィで抑揚のない曲構成。
まさにオープニングナンバーに相応しい作品で
フリップの襲い掛かるようなヘヴィなギターリフ、平坦なガリガリベース、
パーカッション的なドラムが重なり合いはまさに地獄絵図を見ているかのような様。
2 Fallen angel ★★★☆
演歌だけど出だしのメロには泣ける。3分くらいのポップスにすればよかったのではないか。
やっつけ感が漂ってるし、演奏もちぐはぐだし、この程度で6分というのもちょっと。
3 One more red nightmare ★★★☆
シンバル地獄とメタリックなリフで始まる。この作品の中では一番ポップな曲と言える。
でもこれもちょっと冗長な気がする。2にしろ3にしろヴォーカルパート以外の演奏(間奏)が退屈。
4 Providence ★★★★
キンクリは前半我慢する曲が多い。というか前半の冗長な部分なくして後半なしの曲が多い。
この曲も暗黒の世界と同様、前半は(インプロならではの緊張感は半端ないが)我慢するとこだ。
5分あたりでブラフォードのパーカッション的なドラミングから、
ひたすらノイズなギター、そしてウェットンの大音量のアッパーベース(かっこよい)のインプロ合戦。
中途半端な終わり方なのは5へのつながりを考慮したためだろうか。完全インプロ?
562山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:49:29 ID:QnidUfGV
5 Starless ★★★★★★★
12分。哀愁漂う独特の演歌的ヴォーカル&メロトロンから徐々に(盛り上げつつも)楽曲を形成していき、
(ここでためてためてためまくることによって曲の後半が生きてくる)
8分後半のフリップのリフからパンキッシュな変則突っ走りドラムと、それにひたすらシンクロするベースに
(リズム隊はまるでF1カーのようだ)マクドナルのぶち切れサックスでレッドゾーン到達し、間を空けて、
フリップのイマジネーションもへったくれもない弾き倒し系のノイズギターで
遂にレッドゾーンを越えてしまう。そして前半の悲哀なテーマへ戻り未練だけが残るクライマックス。
聴けば聴くほど最初は冗長だと思っていた前半部も素晴らしく聴こえてくる。
これぞクリムゾンマジック。フラクチャーと並ぶ神曲。クリムゾンの鎮魂歌。

総評★★★★〜★★★★☆
プログレッシブロックバンドKing crimsonの74年作。
有名なアルバムジャケットは合成写真らしい。
一般的に1stとともに最高傑作とされている今作だが、5が名曲過ぎて相対的に2,3が弱くなるため、
結果、全体的に見るとバランスの悪い作品と思えてしまう。
2,3をなくして小品一つにしてればな〜。もったいない作品だ。
563山田ヒルズ:2006/02/22(水) 09:57:26 ID:QnidUfGV
クリもやっぱり素晴らしいです。栗フォロワーって山ほどいるよね。
564名盤さん:2006/02/22(水) 13:50:23 ID:AkWQvovS

アニコレはフィールズもやって下さいよう
565名盤さん:2006/02/22(水) 21:50:05 ID:fsRIRWby
山田君ちょっと前にクリムゾンは過大評価されてるって言ってたよね
考え変わったのか
566名盤さん:2006/02/26(日) 01:10:44 ID:T88bjY8X
Tristeza 「 Spine And Sensory 」 1999

1. Golden Hill ★★★☆
出だしから終りまでツインギターが感情の起伏をなぞり続けている。
2. Beige Finger ★★★☆
少しペースを速めて続く切なげな硬質のバンドサウンドとキラキラ感で盛り上げる。
3. RMS 2000 ★★★
スロウダウン。ここのキーボードや、クュクシュ鳴るエフェクトの出す壮大さは、ライブで聴いたら気持ちよさそう。
4. When We Glow ★★★☆
出だしのドローン音→3分頃静かにギターの旋律→ドラムと、Mogwaiばりに、こみ上げる緊張感を味わえるが、あくまでTristeza的な軽さ。ガーッとノイズがでたりすることはない。
5. Memphis Emphasis ★★★☆
空間を補間する様にギターが絡みあう点描のストーリー。
6. Muerte En Tu Sueno ★★★
ドラム抜きで終始ギターソロ。雑然とした周りの雰囲気がいい。
7. Electrolytes ★★★☆
リフレインし続けるメロディラインが疾走感を煽っている。
8. The Marionette ★★★
最初に逆再生っぽいのが聴こえる以外は特に印象にない。5.以降はひとつの流れ。
9. Cinematography ★★★
突如クリア過ぎるピアノソロのノスタルジックな旋律で始まり、ゲームのBGMみたいなシンセがのってくる。なんだろうこれ。いわゆるAlbum Leafが出ちゃった曲。
10. A Little Distance ★★★☆
思い出は美しく、最後も可憐なギター。いわゆるアメフトが出ちゃった曲。

総評:★★★〜★★★☆  10代で聴けたら吉な、淡い青春ポストロック。全体のまとまりのよさが感じられるだけに、9.がなんで挟んであるのか判らないんだけど、ファンには好意的に捉えらてたりするのかも。
567名盤さん:2006/02/26(日) 01:22:35 ID:T88bjY8X
Sonna 『 Smile And The World Smiles With You 』 (2003)

1. Frone Taj ★★★★★ 
いきなり名曲。鳥肌なギターイントロと、Sonnaスレで「バタバタドン!」と形容されたドラムは必聴もの。
2. Open Ended ★★★☆ 
出だし、SigurRosのNjosnavelinばりの高揚感を帯びた、悠然たる音像にうっとり。
3. One Most Memorable ★★★ 
アンビエント。真夏の黄昏時か。
4. Right Age ★★★★ 
癖になるギターのリフと必殺バタバタドラム。
5. Smile ★★★☆ 
アンビエント。後半入ってくるハーモニカの音もやらしくならずいい風情。
6. And the World Smiles With You ★★★★ 
最後が決まると印象に残るけど、まさにそれ。聴き終わって、も一回再生ボタン押すこと必至な10分越しのフィナーレ。

総評:★★★☆〜★★★★ 
イメージはジャケ通りの6曲入り2nd。もっと聴きたかったSonnaの森(竹林?)アルバム。癖になったらやばいです。体育の時間で、長距離走らされてる時に頭の中グルグルしてる系ポストロック。
568名盤さん:2006/02/27(月) 02:55:44 ID:WTbab/Wo
>>566-567
乙。
どっちも好きなアルバム。sonnaのand〜は名曲やね。今日TristezaのRemixアルバム買ってきた。
569名盤さん:2006/02/27(月) 07:27:23 ID:E39xWbJp
>>567
Sonnaの名作乙!
570ヘッドロココ ◆D8ZgF9h/4M :2006/02/27(月) 20:17:32 ID:iTbUVU2j
age
571名盤さん:2006/02/27(月) 21:19:34 ID:q0YHc+o8
山田君、VUの1stもやって。
572名盤さん:2006/02/27(月) 22:57:51 ID:S9jbuEqo
Album Leaf 『 An Orchestrated Rise to Fall 』 (1999)

1. Wander ★★★☆  
陰鬱なムードから転調して突如激しくドラムが入ってくる。こんなAlbum Leafはこの先聴けない。どちらかというとTristeza。
2. An Interview ★★  
アルバムの世界はここから。男性のインタビュアーが女性にインタビューしてるのかな。それをよそにアコギで適当なアルペジオ弾いてる。
3. Lounge Act ★★  
タイトル通り。いい感じなのに30秒ちょっと。意味がわからない。
4. September Song ★★☆  
童謡的な旋律はいいとして、ドラムがなんというか、1曲目といいどうも気になる。
5. We Once Were (One) ★★★  
90年代バリバリトレンディドラマな曲。今にもカンチがリカの置手紙を見て物憂げな表情を浮かべそうな旋律。
6. This River Deep ★★  
TVの歌番組とシャワーを浴びる音、といった生活音とプワプワしたシンセ。曲同士が引き立てあうような印象もさほど感じられず、雑然とした空気が流れている。
7. Airplane ★★★  
シュール。わかる人にはわかる様なシーンなのかもしれないTVの音。アコギのアルペジオの後ろでバイオリンの多重奏。上空を飛行機が飛んでいく。
8. A Short Story ★★★☆  
20分近くに及ぶ大作。前の曲に続き、扉の開閉音や街のざわめきといった生活音の中、ポツポツとエレキが鳴り、ドラム、シンセと、静かに盛り上がっていく。完全に物思いに耽る用の音といっていいと思う。
9.We Once Were (Two) ★★★☆  
前回よりもリズミカルになって再登場するトレンディドラマメロディ。捕らえ方によっちゃNujabesっぽいとかいえたりするかも。
10. Louge Act (Two) ★★★  
ちゃちなパーカッションにジャジーなピアノ、やおら入るヴォーカルがプライマルっぽい。アルバムは終始、生活を丸々切り取ったような超現実感と抽象的な意識の表現が交錯している。
総評: ★★★  極小的な音像を提示し、多くを聴き手の心理的な闇に委ねた構成。欧米にいればもっとこうした環境音の断片が鋭く郷愁を誘ったりするのかもだけど、3枚目とはほぼ別物で、とにかく荒さが際立ってる。
573名盤さん:2006/02/28(火) 11:50:17 ID:J8kvKUaM
ライアンアダムスお願いします
574名盤さん:2006/02/28(火) 15:28:56 ID:8NAKxaEm
>>572
それ欲しいが売ってない…。
575名盤さん:2006/02/28(火) 23:46:37 ID:B6WBXerl
誰かシガーロスやってください
576山田のサイケデリック朝飯:2006/03/01(水) 06:24:08 ID:Sj54p8Uv
>>565
クリムゾンは所詮プログレだからね。(貶してるわけじゃない)

>>571
ザッパとカニエウェストをやってからやるね
577名盤さん:2006/03/05(日) 02:58:18 ID:7bxEBIa0
要請ばかり・・・まあ面倒だな
578名盤さん:2006/03/07(火) 20:08:35 ID:NB5Ka2tq
誰かレビューして
579名盤さん:2006/03/07(火) 23:43:25 ID:0cAPL1D1
では久しぶりにレビューさせていただこうかな。

Yann Tiersen & Shannon Wright / Yann Tiersen & Shannon Wright

1 No Mercy For She ★★★☆
 スタートから陰鬱で狂気に満ちたアルバムの世界に一気に吸い込まれる。
 誰か死んだのかと思うぐらい絶望的。
2 Dragon Fly ★★★★
 アコーディオンから繰り出されるティルセンお得意のメランコリックな旋律。しかし普段より陰鬱。
3 Sound The Bells ★★★★☆
 ダークで無感情なピアノの冷徹な旋律にシャノン・ライトのこれまた哀しげな歌声。
 穏やかながらも緊張感ヒリヒリ。
4 Something To Live For ★★★★
 闇夜に浮かぶ古城に弧を描きながら響く、美しくも力強いピアノ。
 それに応じて情念たっぷりに歌い上げるシャノン・ライト。
5 Dried Sea ★★★☆
 なんか悪いことした?って訊きたくなるぐらい牙を剥き出すシャノン・ライト。
6 While You Sleep ★★★★
 PJハーヴェイばりにブッ飛んでシャウトしまくるシャノン・ライト。これはロック。
580名盤さん:2006/03/07(火) 23:45:40 ID:0cAPL1D1
7 Ode To a Friend ★★★★☆
 死のワルツ。美しいオルガンに陶酔していると、そのまま死への階段を下って行きそう。
「どうして悪魔の手から飲んでしまったのかしら」。
8 Ways To Make You see ★★★
 悲壮感漂う湖畔に浮かぶ青ざめた月のような氷点下の旋律。
9 Callous Sun ★★★
 ティルセンの紡ぎ出す哀しげなメロディは、タイトル通り太陽まで硬化しそうなほど凶暴で退廃的。
10 Pale white ★★★★
 ギターにしてもバイオリンにしてもピアノにしても、一つ一つの音に意思と生命が宿っていて、
 それらがさらに生々しいシャノン・ライトの歌声と絡み合うと非常に叙情な旋律が生まれる。

総評:★★★★☆
ジョイ・ディヴィジョンを敬愛するフランスの映画音楽〜現代音楽のプリンス、ヤン・ティルセンと、
スペイン在住の暗黒SSW、シャノン・ライトがタッグを組んだ怨念ゴシックの傑作。
一曲一曲のインパクトはそれほど強いものではないが、アルバム全体としてはインパクト大。
感情を押し殺しながらも冷たく燃える情念が滲み出る、不気味な作品です。
世界が滅びた後、荒れ果てた廃墟で一人で聴きたい一枚。
581名盤さん:2006/03/12(日) 10:33:19 ID:wCxzPYME
>>579-580
582100年踊る ◆.QtnuI7zjc :2006/03/13(月) 01:41:24 ID:lvTp7CXh
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/musice/1142173118/

関連スレッドの危機を救うのも僕の仕事!
全曲レビューとはなんて労力のいるお仕事なんだろう!
これだけの素晴らしいレビューへの等価として
ねぎらいの言葉がもっとあって良い筈さ!
それがオナニースレの宿命なのか!?!?
同じオナニースレッドとして涙を流さずにはいられないんだ!
どうか友好スレッドの証としてレビュー職人の方はその出会いの詳細の御一筆を!
閲覧者の協力も頂けたら幸いです!
583チルミチル ◆PnIJLpd5Q6 :2006/03/14(火) 02:07:31 ID:Heput5tI
(^^)つ高野寛『AWAKEKING』
1★★★
2★★★★☆
3★★★★
4★★★★☆
5★★★★★
6★★★★★★★
7★★★
8★★★★★
9★★★★
10★★★☆
11★★★★★★★★★★
12★★★★★
13★★★★
14★★★
584チルミチル ◆PnIJLpd5Q6
総評…名盤クポ。Bookoffの250コーナーで買ってクポ(^^)