「衝撃音するも乗組員は 『大丈夫』 とごまかす」
イタリア中部の沖合で13日夜(現地時間)に発生した大型クルーズ船 「コスタ・コンコルディア号」
(乗客乗員約4200人) が座礁した際、船会社側が事故を隠そうとしたため、多数の人命被害に
つながる恐れがあったことが明らかになった。
同号から救助された韓国人乗客ペク・ミヘさん(20)=浦項市(ポハンし)、は15日、本紙の
電話インタビューに 「13日夜、ドカンという音とともに船が揺れ、客室の外に飛び出た。だが、
乗組員たちが 『大丈夫、安心してください』 と言ったので、乗客たちは再び部屋に入った」 と語った。
しかし、この衝撃音は船が暗礁に乗り上げた際に発生したもので、このときから船は徐々に
傾き始めた。それでも船会社側は 「船長が運航で少しミスをしたが、大丈夫だ」 という内容の
アナウンスをした。乗客の韓国人夫婦が念のために救命胴衣をつけて部屋の外に出たところ
「なぜそんなものを着ているんだ」 ととがめる乗務員もいたという。