>>760 オールド・ノリタケは、戦前(だいたい1941年の開戦前くらいまで。これ以降は、戦争で素材が
粗悪になったり、職人が兵隊にとられて質が低下するから)に作られたノリタケ製品です。
例外的に終戦直後の「オキュパイト・ジャパン(占領下の日本、と言う意味)」時代のものは、その
希少性から例外的にオールド・ノリタケ扱いされている。
製作年代を確かめるには、裏に刻印されているマーク。オールド・ノリタケの専門書は結構、刊行
されているので、それらに掲載されています。(大きな本屋か図書館に行けばあります)
ただ、最近では昭和30〜40年代に作られたノリタケも「オールド・ノリタケ」ってウソこいて売って
いる悪質な業者もいるから注意して。(これとは別に、昭和な風情を愛でるべく、昭和30〜50年代に
作られた食器やグッズを扱うコレクターや業者は増えているけれど、これらは「昭和モダン」とか
「昭和レトロ」とか言って、明確に区別しています)
オールド・ノリタケで珍品では、国内向けに作られた「電球の傘」や「火鉢」。傘の方は現在の電球でも
使用可だし、火鉢はワイン・クーラーとして需要があるそうです。
あと、TOTOはもともとはノリタケ系列から派生した会社(現在では全く関係無し)で、創業当時は
食器も作っていたそうで、以前に開催された「オールド・ノリタケ展」では、創業当時に作られたTOTO
製の食器が参考展示されていました。(衛生陶器を作りだした時に、食器は生産を止めたとか。現在、残って
いればかなりの珍品)