神秘主義的映画のスレ

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>>88
>実のところ日頃私はあまり映画を観ないもので
では是非ともここで語られる映画をご覧になってください。ブレッソン、タルコフスキーの映画は特にお勧めです。
出来ればベルイマンも…(ボソッ

『最後の誘惑』では、83氏が挙げられた「The New Man」で解釈されているであろうように、いや、もっとあからさまに
ユダはイエスに裏切りを依頼される存在として描かれています。
と言う訳で、イエスとユダのによる、ニューシネマの友情物語じみた雰囲気さえある解釈の映画になっています(笑)。
でも逆説的に考えると、ユダがゲッセマネで彼を裏切ったからこそ、イエスは漸く十字架に架けられる訳ですよね。
イエスは”成就”のためには裏切りが不可欠であると知っているために、親友ユダに裏切りを依頼するんです。
ユダは親友の使命を全うさせるために泣く泣く裏切りを受ける、と。
今では裏切り者の代名詞みたいなユダですが、汝の敵を愛せよ、の発想に準じた解釈として、
漏れにはあれは非常に好ましく映りました。
こういう発想は固いクリスチャンの人ってあまりないような気がしていたんです。それこそ盲信ではないのかと。

しかし、「夜であった」、そういわれて今読み直したんですが、強烈ですね。恐ろしく象徴的です。
つか、全然聖書が読めてない自分に鬱…。これからも色々ご教授お願い致します。