神秘主義的映画のスレ

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8883
>>87
話題としては板違いのようですみません。
実のところ日頃私はあまり映画を観ないもので、今日このスレを読んでなかなか興味深い映画もあるのだなと感心していた次第です。
これからいくらかでも観てみようと思っている素人です。聖書や宗教についてもさほど詳しくはありません。

スコセッシの『最後の誘惑』は、観たおぼえはあるのですが、音楽にクツィ・エルグネル(メヴレヴィ教団の笛奏者)のネイが使われていたな、ぐらいしか覚えてないんです。すいません。
うろ覚えですが、イエスが高次の運命に翻弄される人間として描かれていたんでしたっけ?
イエスが使命を放棄したといってユダが責めたてていたような気がしますが...
記憶に薄いのでこれといった感想もないていたらくです。

ユダの変わった解釈が前述の「The New Man」の最後の章にあります。邦訳はされていませんが150ページほどの薄い本で平易な文章なので読みにくいことはないと思います。
そこでは、ユダは単なる裏切り者ではなく、ゼカリヤやエレミヤなどが預言していた脚本の中の重要で難しい役を演じるためにイエスから選ばれ、力を与えられた弟子という解釈がされています。

私にはニコル博士の解釈が正当なものかどうか分かりませんが、ヨハネ福音書の最後の晩餐の描写のユダは、激しく感情に訴えるものがあるように感じます。
特に最後の部分から。
「彼はその浸した食物を受け取ってしまうと、直ちに出て行った。『それは夜だった』」