神秘主義的映画のスレ

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225たぶん、悪魔が
ご無沙汰しました。
200を書き込んだあと、ベルナノス(ブレッソンのいくつかの映画の原作者です)のことを聞きに、
久しぶりに教会にいってきました。エメエセさん、ありがとうございました。やはり、
あのフィルムの美しさは、強烈でしたよね。さて、神父との話の最後に、そのドライヤーの「ジャンヌ」の
話をしたら、神父が、「ジャンヌは一度ですが、あのフィルムは二度焼かれました
からね。」と、最後にぽつんといったのですが、詳しく聞く時間がなくて残念でした。いろいろ、
数奇な運命をたどったフィルムのようです。ご存知のかたがいたら、また、教えてください。

私への宿題もでているようですが、少し時間をください。

1さんへ、
(映画そのものの論議とは、違ってしまうので申し訳ないのですが、少し>>209>>213での
発言がが気になったので)
神秘主義に関しては、人の数だけ定義があるとしかいいようがない部分もありますし、
また、キリスト教のなかでは、「神秘主義」は漂白されてしまっているので、私のたわごとと
思ってもらって結構です。
神秘体験を通して「超越者」との合一を求めるのが、神秘主義の共通した姿勢だと
いっていいと思うのですが、多くの神秘主義者たちは、「この世界がなぜこのようで
あるのか」という点から出発し、この世界にとどまり思索しようという意思を持ち
続けていたと思います。ある意味、あなたが、「自分も狂人になるのではないか」と
記されていた地点でしょうね。(神秘主義者にとっては、その思惟や思索をより深めるために
神秘体験が必要不可欠なのですが、乱暴な言い方で申し訳ないですが、その体系化や身体技法の点では、
キリスト教(やヨーロッパの神秘主義)はインド神秘主義哲学やスーフィズムに比べると
「深み」に欠けると思わざるをえません。不勉強なので、プロテスタントや東方教会のかたには、
異論のあるかたが見えるかもしれませんが。あ、また話がさらにそれて、申し訳ない。)

ベルイマンで盛り上がっているのに、話を、197までさかのぼらせてもらいます。
ドライヤーの「奇跡」以外の「奇跡モノ」ってということで、しばらく流れが頭に
入ってきませんでした。「ガートルード」のあの長い涙のシーンでは、だめなの?
「奇跡モノ」の流れはとまっているようですが、ドライヤーのレベルでの感動を
もたらす「奇跡モノ」って、まずないと思いますが。ただ、生真面目さを離れれば、

これもまた「奇跡モノ」という読みの面白さで ジョン・フォード「三人の名付け親」
「死」は神の恩寵であるという点で      「汚れなき悪戯」
同じく                   「聖なる酔っぱらいの伝説」

など。

前にも書きましたが、ブレッソンを神秘主義といわれると?なのだけれど、
そのことを書かねばと思いつつ、まだまとまらず、ただ単に途中で割って入ったようで
申し訳ない。ついでにもうひとつ、名前が並べられると、抵抗ある組み合わせって
やっぱりあるなあ。私の場合、近いレスでは、221のベルイマン、ブレッソン、タルコフスキー
のベルイマン。