神秘主義的映画のスレ

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196たぶん、悪魔が
ロッセリーニの部分で、神秘主義との関連を質されるレスがあるので、気にはなってはいたのですが、
1の
 >ブレッソンやタルコフスキーやベルイマンの様に、
 >背後に偉大な力を感じる様な映画の事を語るスレです
との見解で、OKと思っていました。ただ、1さんの発言がここのところないので、
どうなんでしょうかね。私は、このあたりが神秘主義の前提となる、超越性=「観念」の
問題が出てくる地平なので、ひそかに期待しているのですが。 あまり、スレの趣旨を無視した、
トンチンカンなことを書いてもという気もあるので。


>>192
ネオ云々は、それほど深い意図はありません。一般に、ネオ・レアリスモは、「戦争」「解放」
あるいは、「社会変革」の文脈で語られてしまうことが多いですね。ま、そういう手垢のついた
言葉を通してロッセリーニを見ていたお前が馬鹿だ言われれば、その通りなのですが、
「パスカル」や「ソクラテス」「ヒッポの聖アウグスティヌ」などは、今思えば、この世に生を受けた
人間の真実をを描くということでの強烈なリアリスモがあったかなあと思ったので、 ふと「ネオ」の
言葉が、かえってロッセリーニを私たちから遠ざけてしまうだけかもしれないと思ったからです。

>>191
丁寧に「裁かるるジャンヌ」をご覧になってますね。私はこの映画を教会で見た(見せられた)
のですが、ファルコネッティにうっとりとしてしまって、ただのミーハー状態でした。
コントラストのはっきりした、兵士が民衆を襲う場面がもとても、強烈でしたが、まったく
の記憶違いだったら、ごめんなさい。大きくなってから、ブレッソンの「裁判」を
見て、ドライヤーでは、聖女ジャンヌとして死んでいけたのが、ブレッソンでは「異端」と
して死ぬしかないのかと、映画の本質とは関係のないところで、涙してしまいました。

「裁かるるジャンヌ」のことでさらに、俗人丸出しで、教えてほしいのですが
 1 ゴダールの映画に引用されているフィルムの状態は、とてもきれいでしたが、
あれは、海外の映画館ではありうることなのですか。
 2 「裁かるるジャンヌ」の完全版が、ベルギーかどこかの病院で発見されたという
   話をきいたことがありますが、それは復元されるなり、上映されるなりしたのでしょうか。

162さんへ
ドライヤーの「奇跡」は、ご覧になったら、きっとおもしろいと思われるかも。また、このスレの趣旨とは
少しずれてしまうかもしれませんが、増村の「大地の子守歌」(タイトル不正確かも)は、ご覧になりましたか、
私にとっては、この映画は、「日本に観念はありうるのか」という意味で、とてもおもしろかったのですが、
溝口の映画に興味をお持ちなら、ひょっとして、この映画面白いかもしれません。(話がそれて失礼しました。)