ゴダールの映画に出演した女優はことごとくゴダールを憎む
ゴダールは親しくなった人間に対しても嫌ごとを言わずにはすまない、
という半ば伝説化している話を肯定しつつ、でも、ゴダールの人間性をごく自然に擁護するあたりの
蓮實氏の人柄にも感動しました
>>885、888
わかりやすい、と断言しつつその内実に触れないのが
ハスミ流のレトリック。まぁ、秘すれば花だよな。
「マルホランドドライブ」について書くと、しきりと「たけしズ」と
比べる向きあるけど(町山とか)、ああいう自己韜晦から出来てる作品と
「マルホランドドライブ」はまったく違ったものと
捉えるべきだと思う。
たしかにマルホはわかりやすいとしか言いようがない。
>>925 作品を成り立たせている欲望が読み易いか否かってレベルの話なら
「わかりやすい」かもね。
イーストウッド並にリンチはあけっぴろげかも。
しかし阿部が東浩紀との対談で語っていたリンチ評は見事に
シネフィルの視野の狭さ示していて辛かった。
まぁ、ハスミは表層の人だから、深層についてはやはり秘するべき
なのかねぇ。
マルホの表層に一喜一憂していけば、それがあたかも
「わかりやすく」広がっているように見える。
真の理解かどうかはわからないが、
自分と映画との幸福な関係を取り結んだとは言える。
ゴダールが日本人嫌いなのホントだよ
ゴダール全評論発言集で読んだもんね
溝口とか例外はいるだろうけど
逆に中国人は好きなんだろうな
929 :
名無シネマさん:2005/12/03(土) 03:12:48 ID:9n5JPY8Z
マルホランド・ドライブの解釈。
この社会(=その縮図としてのハリウッド)は、世の中を勝ち組と負け組に
分けるシステムになってしまった。
誰が勝ちで、誰が負けかは、わりといい加減に決まる。
主演の女の子二人が、中盤で見に行く、見世物小屋の芸で、
歌手が歌ってないのに、口パクで歌が流れるくだりがあったが、
あのように、勝ち組は勝ち組の役を、負け組みは負け組みの役を
演じるだけ。実力が無くても、役不足でも(=歌えなくても)構わない。
背後に居る者が、巧く演出して(=歌を入れて)くれるから。
>>928 ゴダールが好きなもの
日本車>>日本映画>>(動物)>>日本人
中国人も嫌いだろう。
>>924 作り手が作品に矛盾しないような答えを用意していても、
「問い」という形式でだされたものに答えを出すと、
結果的に必ず間違えた解釈も含むし、そうなりうるので、
正しい身の振り方として、「答えられない」って言っておくのが
一応お利口さんの正解ということになるんだろ。
自分をさげない政治的な配慮もあるだろうし、
解釈の多様性を擁護するというタテマエもあるかもね。
ただ、過去の映画に照らし合わせて、その作為が正しいかどうかの
判断基準もあるから、単なるレトリックとは言い切れない。
作者でもないのに、その作為まで断定的に解説するようなスタイルの
嘘っぱち批評は全部ダメだけど。
>>931 あらかじめ映画を見て
自分が好きな表層を抽出し、
言論の際は、それを政治的に
組織する。
この人、十年以上前だと思うけど映画を撮るって言ってたよね
もう脚本はできていて昔の可燃性のフィルムを扱った話だとか
冬の淡い光を捕らえたいとか具体的な話も
ニューシネマパラダイスで同じような話が出てきたから止めたのかな?
それとも総長になって忙しくなったから?
>>930 ゴダール:なんで日本の車は皆同じ形なんだ(怒
朧げだがアラン・ドロンに「日本人がまた盗んでる」だったか「またマネしてる」とか言わせてるね
まあ文化賞のときに日本映画について言及したのは精一杯サービスしたんだろ
実際には中国好きというよりも毛沢東好きなんだろうな
評論家時代のゴダールは黒澤と溝口に同じ賞を与えたベネチア映画祭審査員に怒ってた
小津はよくわからないと言っていたが最近の講演ではロッセリーニと並び称してた
アラン・ドロンとジェラール・フィリップはフランス映画史最低の俳優と言ってた
北野と大島についてはHANABIと青春残酷物語は誉めていたがそれ以外は観たいと思わないと言っていた
鈴木清順のことはどう思ってるんだろ?
ゴダール初来日時の大島、吉田らとの座談会で
羽仁進と今村昌平にインタビューしたいと語っていたが
優れた映画作家だからインタビューしたいわけではないとも
その座談会で通訳したのが蓮実氏で
記者会見など全てすっぽかし溝口の墓参りに行ったりして大変だったらしい
そういや羽仁進って初期は面白いよな
蓮実氏はリア王に感激して
ゴダールに電話をかけたらしいから
それなりに親しいんだろね
無料でインタビューできたり
レマン湖畔のゴダんちで
うしろに本人いるとこで
映画史見せられたんだろ
>>934 「パッション」「ウィークエンド」「マリア」
「カルメンという名の女」にはホンダ。
「ヌーベルヴァーグ」には、なぜかトヨタのスープラ
が出ているよ。トヨタとホンダは好きだとも発言している。
欧州では日本車はマイナーだから、オタクと言ってよいだろう。
まあ、どうでもいいが。
同じ形と言えば、今の車はCADで設計するからつまらないとは言っている。
>>936 >北野と大島についてはHANABIと青春残酷物語は誉めていたがそれ以外は観たいと思わないと言っていた
捏造小津いや乙
何度繰り返せば気が済むの?
>>942 ???
捏造してないよ
HANABIに関しては週刊新潮で
青春残酷物語は全評論発言集で読んだ
青春残酷物語は我々よりも前にヌーベルヴァーグだったとべた褒め
ソナチネは20世紀の気狂いピエロだとゴダールが言ってたというのを
映画狂人で読んだのを今思い出した
944 :
名無シネマさん:2005/12/04(日) 01:26:54 ID:vdxChbFP
>>939 「リア王」は、表層だけ見ると、
「NOTHING」なんていう言葉が何回もくり返し出てきて、
最後の方に、
ウディ・アレンが「エイリアン」なんていう仇名で登場したりして、
「ワシはもうダメじゃ、枯渇した、NOTHINGじゃ、
ウディ・アレンよ、後はお前に任せた」と言ってるように感じた。
引退宣言映画?
ゴダールってそんなにアレンのこと買ってる?
アレンに関するゴダールの発言聞いたことないけど
どう思ってるんだろ?
蓮実氏のベストテンでは毎年のようにワースト1に選ばれてたけど
ウディ・アレンは私に言わせればただのバカとも
おまえ何でそんなに興奮してんだ?
そのインタビューじゃなくて新潮のインタビューのことでしょ
>>945 それは文化賞?来日時の記者会見でしょ
印象が悪くなるようなことは言わなかったんじゃない?
黒澤の悪口も言ってないし
捏造だと思うなら調べればいいじゃんw
まあゴダールの意見はコロコロ変わるけど
翻訳
『マゾッホとサド』(ジル・ドゥルーズ)
『フーコーそして /あるいはドゥルーズ』(ミシェル・フーコー、ジル・ドゥルーズ)
『映画術ヒッチコック』(山田宏一と共訳、フランソワ・トリュフォー、アルフレッド・ヒッチコック)など。
小説
『陥没地帯』
『オペラ・オペラシオネル』がある。
編集
「リュミエール」(1985年より廃刊(14号)まで従事。)
「ルプレザンタシオン」
この人、話が上手いんだろね
インタビューで気難しそうな映画監督がけっこうしゃべるもんね
親しい監督も多いらしいし
951 :
名無シネマさん:2005/12/04(日) 08:41:52 ID:tWQ6xljP
蓮實みたいな人がこっそり
「女子中学生の脱ぎたてソックスをくんかくんかしたい」って書き込んでたら笑えるな
青山のDVD月の砂漠みたけど…
変なことやろうとしてるのはわかるけど
中上柄谷中上柄谷でウンザリした…蓮實と清から遠く離れて愚直にやろうとしても
内用レベルとはいえ参照項がそっちでは…
撮り方いっしょで内容を入れ替えてくれれば好きな映画になったのに
田村正毅さんいいねえ
俺も今「冷たい血」見てた。ところで、これは田村じゃないね。
で、観念的なところはあってもいいんだけど、それで演技とか他のいいところが消えてしまっているのではと思った。
特に、最後の見せ場(恋人たちの銃死)を軽くしてしまったような気がして残念。
青山って女とか撮るといいよね。
アイドルとか。
青山は何でも説明したがる俺が俺が野朗
こういう監督にロクなのいない
映画のオールタイムベスト10はもちろん
音楽、小説、なぜ主人公がニルヴァーナのTシャツを着ていたのかまで
全部説明しなきゃ気が済まない
ああ、女優の選択はいいな。
ゆうなタソ、あおいタソ、景織子タソ、麗タソ、裕子タソとか。
ソニックユースに触発されて撮った映画に
ジム・オルークの「ユリイカ」と同じ題名を
つける青臭い青山
”helpless”を表層批評すると、
「都会の不良(=ソナチネ)に憧れる、田舎の不良」か?
青山って批評とか評論読みすぎなんだよな
それでいかにも作家の映画ですみたいな画を撮ってしまう
キサマの青山嫌いのシツコサには皆、ウンザリしている
消えろ
ウンザリしてない私がきましたよ
シネコンはおもろかったよ。
上で書かれてるような、しゃっちょこばった青山じゃなくて。
蓮實も対談じゃなく、座談会みたいなの出ればいいのに。
966 :
953:2005/12/05(月) 22:01:16 ID:hnuX9zHj
俺は一度しか書き込んでませんけど
別に理屈っぽいのはいいんだけど、そういうのも好きだし
ただその時の参照項が中上と柄谷、というのが紋切り型に感じてしまって…
映画だけ見てる人は気になんないだろうけど、文学も文芸批評も好きな人間にとっては、という感じです。
書いてるものはどうにもならんね。
特に柄谷の影響が強すぎて、何一つとして新しいことも
面白いことも書かない。
小説は言うまでもなくダメ。
968 :
名無シネマさん:2005/12/05(月) 23:55:21 ID:H3hsa6e0
青山は大学の経済学部ではマル経がゴミ扱いということを知らないのでは
ないか。文章にそういう羞恥心が欠けてる。
文芸批評としては、968みたいなことは何の関係もないし
柄谷の仕事とは全く別じゃないの?
映画でも文学持ち出すことへの羞恥心が欠けてるのは認めるけど。
いい加減蓮實とは何の関係もないけどなー
どうせスレ終わるし、いいか
文章はあらかた全部書かれたとか、
映像は全部撮られてしまったとかどうかな?
そんなこと言ったら見られざる風景などないということなのに。
90年代じゃないんだからさー。
使い古された何かの言い訳みたいやん、そんなん。
二番煎じだろうが新しいものっていつだって出てきてるし。
ただ蓮實が言うような映画はもうオシマイ。
黒沢の作る映画は、そういう映画の残滓。青山には作れない。
青山の良さは、そうやって苦しんでるとこだけ。
972 :
名無シネマさん:
文体パターンと内容はこんな感じじゃない?A氏ってこれでいいの?
<A氏>
よく思い出せないんだけど
シンセの置いてある店で
いっしょに飲んだことがあって
中原君がシンセをいじってたんですよ
その姿がねかっこいいんだ
さすがミュージシャンだなって思って
「これ撮りたいねえ」って考え始めたんです。
<<要約:中原氏のミュージシャン姿が格好良かったから>>
<B氏>
僕も何本か映画を作ってきましたからだんだんわかってきたのですけれど、
真似ができない応用が利く個性と、絶対真似のできない個性とがどうやら
あるようです。
中原君がシンセイサイザーを弾いている姿は絶対僕には
真似できないと・・・
<<要約:個性には真似ができる個性と真似ができない個性がある。中原氏を
出演させたのは、真似ができない個性だからである>>
<C氏>
われわれが、いまここで、ミュージシャン・批評家としての中原氏という現象に
注目せずにいられないのは、月々の量産と消費を繰り返し、「無数の
鏡の破片の上に照らしあっている」東映任侠路線の作品の担っていた
意味ばかりでなく、
大衆文化論としてのやくざ映画観までをも、
改めて問いなおしてみなければならない時点にまで、われわれを追いやって
いるからに他ならない。
<<要約:量産と消費がやくざ映画を無価値化させ、中原氏の出演という事態
にならざる得ない状況になった>>