1 :
('A`):
小説書こうぜ!
2 :
('A`):2010/06/29(火) 18:52:18 O
シコシコシコシコシコシコ
3 :
('A`):2010/06/29(火) 19:23:02 0
フェルナンデス「そうね、たまにはいいかもねー」
4 :
('A`):2010/06/29(火) 20:14:31 0
ラノベでしたら
5 :
('A`):2010/06/29(火) 20:23:36 0
SSから長編まで何でもOKだ
6 :
('A`):2010/06/29(火) 20:31:40 0
「ヘッドバッドじゃないにょろ。愛の接吻だにょろ!」
「いいか、余計な動きを見せないでくれ。
手を頭の後ろに組んで、何がしたいのか一から説明してくれ」
7 :
('A`):2010/07/02(金) 20:31:49 0
読書量が足りないのはあるだろうけど、それでカバーできないくらい
稚拙な文章しか書けなくて泣ける。国語の時間からやり直しや
8 :
('A`):2010/07/06(火) 23:02:12 0
童貞なんで濡れ場が書けない
9 :
('A`):2010/07/07(水) 00:23:02 0
小説書きたければ小説読むな
人物に名前付けるのが難しい
平凡すぎる名前だと今一印象に残らないし
かといって新しい名字や奇抜な名前を付けるのも気が引ける
11 :
('A`):2010/07/08(木) 02:44:40 0
あげ
皆毎日書いてるの?
13 :
('A`):2010/07/09(金) 01:05:18 0
3日で1000文字くらいのペースで書いてる
短編のストーリー出来たけど読み返してみると最近読んだ本のパクりっていう
影響はされるよね
16 :
('A`):2010/07/09(金) 23:42:29 0
まったく影響の受けない話を書くのは難しい
パロディ
リスペクト
オマージュ
インスパイア
18 :
('A`):2010/07/10(土) 00:07:24 0
(~)
γ⌒ヽ
{:i:i:i:i:i:}
( 'A`)
( ⊃┳つ
ε(_)ヘ⌒ヽフ
( ( 'ω`) <エッ?アナタミガケイシデックスカニョ
◎―◎⊃⊃
19 :
('A`):2010/07/10(土) 02:11:51 0
八年くらい書こうと四苦八苦してるけどいつになっても書ける気配が無い。
つーか、ラノベらしいラブコメ話が想像すら出来ない
常人の思いつく「意外な結末」など
すでに30年前に星新一がすべてやりつくしている
書いてると自然に悲劇になっていくんだよなぁ・・・
どうにかしたいもんだ
22 :
('A`):2010/07/10(土) 03:10:14 0
やはり実際に売れるにはネガティブな結末は良くないらしいね
23 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 14:24:07 0
ラノベなんてガキとオタに媚びを売るものなんて書きたくもない。
どうせアニメや漫画を連想させる5〜18までの非現実なメスキャラが
非常識な色欲的日常を繰り広げる終わりのないラブソング的なお話を、
のんべんだらだらとうすーいペラペラの文庫本に閉じ込めただけの判で押した
似たようなものばかりだろうに。
24 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 16:01:15 0
>>23 わかったよ〜ぅ
じゃあぜったいぜったいかかないでよ〜ぅ
おねがいだよ〜ぅ
面白いラノベがあったら買うけどね
26 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 17:12:43 0
>>23 そういうただのオタクでも書けそうなものを書こうとして一行も書けずに、
「ああいうのもリア充にしか書けないのか」という絶望感に駆られつつある俺もいる
27 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 19:13:13 0
まぁ喪男に価値ある純文学が書けるか・・・ってのもあるよね。
世の中の大多数はフツメンなんだぜ
28 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 12:08:33 0
ところでキミらは話題になった「人間失格」とかは読んだりしたのかな?
29 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 15:59:57 0
主人公にも作者にもイラだつ話。
太宰は最低のたらし男。
30 :
('A`):2010/07/15(木) 01:04:09 0
大体さ、ライトノベル書こうにも俺は女に触ったことも無いわけだ。
好意を抱かれたこともないし、そういうときにどういう反応をするのか、どういう対応をすればいいのかも分からん。
そんな奴に、美少女と戸のイチャイチャが描かれるラノベなど書きようがあるのか?
31 :
('A`):2010/07/15(木) 01:07:00 0
童貞でないと共感できないものもあるかもしれんよ
滑稽であっても娯楽として成立してれば荒唐無稽だろうがなんだろうが
NHKにようこそみたいな童貞自虐ものを書けというのか。
そんなもん、怖いもん観たさのリア充しか読まないし、それすら読まねぇよ
ノワール小説書けよ
鬱積したドロドロをバイオレンス描写として吐き出せ
34 :
('A`):2010/07/15(木) 01:21:19 0
喪男だからファム・ファタールが登場しなくて詰む
タクシードライバーみたいな
都会の片隅で狂気を育てていく男の小説を
書きたいんだが今やっても受けないかこんなん
36 :
('A`):2010/07/15(木) 02:17:15 0
地下室の手記みたいな、暗いけど分かる奴は笑いながら読んでしまう様な
そんなのが書けたらいいなあ
推理小説も書いてみたいが、トリック作って、読者に伏線を読ませつつ、ミスリードさせつつなんて
今の俺には到底無理だ
38 :
('A`):2010/07/15(木) 03:07:49 0
>>35 その手のネガり系は喪男がいくらでも考えてるから
書いても同類が多すぎて競争率が高いから意味無い
リア充ヤリチンイケメンしか体験できないようなことを物語として書けば結構売れる
39 :
('A`):2010/07/15(木) 03:09:24 0
ミステリー作家だけは地頭良くないとなれないからな
早慶が最低レベルの学歴基準だし主流は京大東大
40 :
('A`):2010/07/15(木) 03:55:19 0
宮部「せやろか?」
41 :
('A`):2010/07/15(木) 06:47:42 0
せやな
>>35 その狂気が実際の凶器に変わるって設定ならばラノベが書けるよ。
>>38 書きたきゃ、書けばいいんだよ。内的衝動以上の小説を書く理由なんてないんだから。
小説書きなんて小説を書かなくては死んでしまう。精神的におかしくなってしまうから
書いているような連中なんだから。
>>39 京極夏彦氏も最終学歴は高卒だけどな。
書けなくて精神的におかしくなった俺もいる
むしろ本当に頭がいい奴は小説なんか書かない
>>44 頭がよければコメンテーターなり評論家になる。頭が悪いから、延々と文章を書くなどという
苦行を選択したのが小説書きってものなんですw 正直、時給換算したら本当の一握りを
のぞいて割の合わない職業ですよ。
コメンテーターとか評論家って必要か?
いらなくね?
いるいらないは関係ないよ
それを言うなら作家だってスポーツ選手だって芸能人だって必要ないんだし
だって何も作ってないじゃん
作る作らないは関係ない
それに、それを言うなら評論という行為も創造行為だし、コメントも創作だ
別に評論家やらなんやらの肩なんか持ちたいわけではないが
もともと芸術とかスポーツとかその他諸々の職業なんて余計なもの、無用なもの。しかしだからこそ素晴らしいんだけど
ま、評論家がムカつくという気持ちは分からんでもないな
でもそういうもんだ世の中
何で関係のないスポーツとか芸能人とか作家の話出してきたんだろう
必要性の話だし関係ないことはないだろう
53 :
('A`):2010/07/18(日) 19:43:36 0
敷衍だろ敷衍
54 :
('A`):2010/07/18(日) 20:50:07 0
詭弁かよw
小説なんてもともと世の中に必要のないものの最たるものだろう
俺にとってはすごく大事なものだけど
でも無くて世の中が立ち行かなくなるものではない
スポーツも芸能も同じ
56 :
('A`):2010/07/18(日) 22:54:09 0
いるいらないは関係ないって言われたらそこでおしまいだよな
議論の余地すらない
だっているいらないなんて主観だもの
Aにとっては小説がいるし評論はいらない
Bにとってはネイルアートがいるし小説はいらない
Cにとってはギターがいるし小説もアニメもいらない
いるいらないなんてほんとに主観でしかない
衣食住など生存の基本条件に関わるものだけが誰にとっても間違いないもの
58 :
('A`):2010/07/18(日) 23:15:26 0
で?
59 :
('A`):2010/07/18(日) 23:16:51 0
でもそんなのかんけーねー
需要がある それだけ
笑いでボケとツッコミってあるけど
ツッコミっていらないよな
小説という需要が生まれる
そうすると、小説を読むにあたっての指針や解説やらをアシストしてくれる評論家という需要も生まれる
需要があるのはみんな同じ
評論とかコメンテーターとかって需要あったのか
どういう人間から必要とされてるんだろう
64 :
('A`):2010/07/18(日) 23:21:09 0
評論の一つぐらいは読んでおけよ
つまらない小説よりはるかに凄い感動を与えてくれる評論だってたくさんあるんだから
まぁこれからの時代は死職だろうな
まあな
作家も評論家も一蓮托生で死屍累々になるだろうな
>>64 そういえば評論て全然読んだことないや
お勧めあります?
ジャンル問わないから
まずは好きな作家に関する評論でも読んだら?
あるいは興味のある事象について批評しているものとか
世界の電波男 ― 喪男の文学史
みたいなのでいいの?
70 :
('A`):2010/07/19(月) 00:32:58 0
小説家になれないやつがコメント屋とか批評屋とか編集者になるんだよ
文学賞を滅多切りとか称して喜んでる連中の哀れなザマを見ろ
小説家になれないから小説家を批評(中傷)したがるんだよ
2chでの中傷と何も変わらないぜ
惨めな奴等
71 :
('A`):2010/07/19(月) 00:34:44 0
評論家って必要無いよな
売れてる芸能人に評論させたほうがよほど売れるだろうし価値もある
72 :
('A`):2010/07/19(月) 00:36:16 0
>>55 その理屈で言うとファミレスもコンビニもいらなくなるな
コンテンツは増える一方で読む時間なんてないから
誰かが変わりに読んでコメントしてくれないと
>>67 筒井康隆氏の「文学部唯野教授」なんてどう?
評論を小説という形でメタっている作品だけどおもしろいよ。
まあ
>>45からこの流れになったんだろうけど、
頭がいいから作家になるんじゃない
止むに止まれぬリビドーみたいなものに突き動かされてなるのが作家
頭のいい作家も頭の悪い作家もいる
共通しているのは、書かないと自分の中の澱のような部分をいかんともしがたいっていうこと
作家という職業が必要とされているんじゃなくて、作家にならないと世界と折り合いをつけられない人がいるって方が正しい
76 :
('A`):2010/07/19(月) 09:40:35 0
それは間違ってる。それ以前にお前はただのリーマンだろ。作家じゃないじゃん。
77 :
('A`):2010/07/19(月) 14:20:46 0
>>76は間違ってないな
リーマンだろうと商店主だろうと、ものを書く人は志において作家に違いない
もっと正確に言えば、作家というのは職業じゃない。属性だ
78 :
('A`):2010/07/19(月) 14:46:59 0
79 :
('A`):2010/07/19(月) 16:25:26 0
で、ここで色々語ってる人はどんなの書いてるの?
80 :
('A`):2010/07/19(月) 16:27:39 0
結局誰もうpしないでこのスレは伸びていくんだろうな
82 :
('A`):2010/07/19(月) 17:38:18 0
カテ雑の創作系スレは大体そんなもん特に喪男板は
絵系は結構うpられてるみたいだけどね
なにかあっぷされてもそれに全く触れず雑談とかしてそうだな
絵系はちゃんとコメントつくだろうけど
上の方でちょこっと話題になってたけど、作家的な人間と批評家的な人間がいて
小説系の創作スレではなぜか後者ばかりが集まって埋め尽くされるって現象が起こるようだな
書こう書こうとは思っているが何もかけないまま毎日が過ぎていく
書こう書こうとは思っているが何も書く事が思いつかないのでどうにもならない
いかん、素で重複レスしちまった。もうダメかもしれん・・・
87 :
('A`):2010/07/19(月) 20:32:26 0
結局まだ1つもアップされてないのか
ここはそういうスレじゃないんだろ
がっしぼかっ
90 :
('A`):2010/07/19(月) 20:47:51 0
書いてるうちに文がメチャクチャになる
ムズカシイ
91 :
('A`):2010/07/19(月) 21:14:23 0
>>88 (口だけでは)小説を書く(と言ってる)喪男
にスレタイ変更した方がいいな
書いてる奴がだべるスレなんだろう
こんなとこに書いても仕方ないし
書いたことも書けたこともない奴が
書いてるようなふりをして語るスレだって
94 :
('A`):2010/07/19(月) 21:46:31 0
お前等はライトノベル的な枠でしか小説を考えられないからだめなんだよ
金城一紀を見習え
喪男の半自伝小説なんて誰が読むんだよ。ラノベのほうがまだ読んでもらえるアテがあるわ
96 :
('A`):2010/07/20(火) 22:32:02 O
こういう系スレに沸いて来るナルシーなコテがまだいないな
社会不適合で自殺でもしたのか?w
コテいなくて静かでいいじゃん
98 :
('A`):2010/07/21(水) 14:40:27 0
半自伝的でもそれなりに工夫するかしないかで味が違ってくるもんだ
寝グソや寝ゲロでも文学的表現にすれば評価されるって訳か
俺の自伝なんかどう料理しても名作になんかならねーよw
だったらラノベ書くしかないだろ・・・
ホラー書きたいが俺の文は浅すぎる
俺もホラー書こうとしたが、
現代のホラーってリア充が主役で、リア充的な話の間に挿入されるようなイメージしかない。
ゴシックホラーやラヴクラフト的な世界観のホラーとか最早誰も読まないだろ・・・
103 :
('A`):2010/07/21(水) 20:13:21 0
>現代のホラーってリア充が主役で、リア充的な話の間に挿入されるようなイメージしかない。
そりゃあ充実した楽しい生活が奪われるかもしれないってのが恐怖に繋がるんだろ
もう生きてても楽しくない。死んでもいいって思ってる奴に、死ぬかもしれないって
ホラーな状況が襲い掛かってもハラハラしないでしょ
104 :
('A`):2010/07/21(水) 21:09:19 O
>>102 ラヴクラフト風のはネットで公開しとけば、いずれ熱心な読者がつくんじゃね?
105 :
('A`):2010/07/21(水) 22:10:52 0
ちょっと後で何か投下してみる
106 :
('A`):2010/07/21(水) 22:22:04 0
すでに投稿された作品が無視されて雑談が続いているスレでよくやるな
まだ何もないやん
>>104 「クトゥルフとかもう使い古されたネタだろ」とか言われて無視されるのがオチ
完全にスルーされててワロタ
創作系だと書き手がでしゃばっててウザいとかじゃない限り
賞賛か、あるいはスルーだからね 厳しい
>>105待ってるよ
保険会社に勤めた経験から保険金絡みの殺人事件書いたりする小説家を見てて
洋楽が好きなんでそれに絡めた推理小説ものを書いて見たいなと夢想する日々
114 :
('A`):2010/07/22(木) 10:09:52 0
じゃまず下書きから始めよか?
115 :
('A`):2010/07/22(木) 15:22:38 0
お前らなろうとかに投稿するのか
夏だからホラー書きたいし読みたいが
サイレンとか屍鬼みたいなものを書こうとしても全然怖くならない
喪男は振り向いた!
殺人鬼が鉈を一閃!
首が飛んだ!
117 :
('A`):2010/07/22(木) 15:33:32 0
今時の中学生だってもっとマシな文章かくぞ
118 :
('A`):2010/07/22(木) 15:35:22 0
マスをかく喪男
恥を掻く喪男
胡坐を掻く喪男
尻を掻く喪男
120 :
水喪:2010/07/22(木) 16:56:52 0
122 :
('A`):2010/07/23(金) 02:53:59 0
なぜかホラーの世界でまで喪男とか内面喪男なヤツが悪役なんだよな
むしろホラーの喪男は「コイツが犯人では・・・?」と疑われつつも真犯人に殺される役か、
主人公たちにウザがられつつ、劇中で最も酷い死に様を晒すような印象がある
124 :
('A`):2010/07/23(金) 09:10:06 0
顔も醜く性格も醜いのが喪男像の定番
スティーブン・キングの大作ホラー、『IT』において、主人公達はITと呼ばれる怪物を倒すが、
彼ら(全員小学生)は、敵の根城から脱出中に全員でセックスし、団結をより深め合うことで生還した。
喪男にはこの発想は無い
スティーブン・キングの大作ホラー、『IT』において、喪男はITと呼ばれる怪物を倒すが、
仲間達は、その間に敵の根城から全員でセックスしながら脱出し、団結をより深め合うことで生還した。
パッと見こう見えた
>>125 彼らはたんにTheyの意味かと思うんだが、一瞬、彼らを素直に男たちと読んでしまい、
小学生の男の子たちが全員でエッチして生還・・・・・まじめに背筋が冷たくなりましたw
なるほどうまく書けば女性向けエロ、男性向けにはホラーになる作品も書けるかもしれないw
128 :
('A`):2010/07/24(土) 16:04:17 0
ヤだな、キングとか苦手だな・・下品で
なじみがないだろうが古典だとレイブラッドベリなんかお勧め。
モダンホラー,SFなどの短編をどぞ。
ブラッドベリは退屈だもん
130 :
('A`):2010/07/25(日) 03:13:00 0
映画だったらあとで不要だと思ったシーンは切ってしまえばいいけど
小説はそうはいかんよな 作家ってどうやってるんだ?
ちょっとでも削ると全体が狂っちゃうだろ
書き直す時間があるとも思えないし
>>130 小説を書き始める前にプロットを書きます。
プロットを書く段階で必要なシーン、不要なシーンのふりわけをしたり
します。つまり映画の絵コンテ段階で、相当の編集作業をすると思って
ください。そのうえで小説を書き始めるのがラノベの世界では主流だと
中堅どころの作家本人から聞いています。
そのひと本人はプロットが小説自体よりも文章量が多いことがあるくらい、
きっちり書くそうです。
133 :
('A`):2010/07/25(日) 23:31:33 0
プロットの書き方がいまいち分からん
134 :
('A`):2010/07/26(月) 06:51:01 0
プロット無しでも書ける作家っていないのかな
135 :
('A`):2010/07/26(月) 06:51:50 0
でも、有名作家が「結末は変えました」って言ってるのを結構見るけど
136 :
('A`):2010/07/26(月) 08:04:23 0
内田康夫とかプロットなしで書いてるとか読んだけどな
推理小説をプロットなしでって・・・
頭んなかにあるあらすじを一度パソコンに打ち込めばあとは幾らでも
推敲できるからな。まー内田康夫とかだと一度目の打ち込み段階で相当
な完成度になってると思うが。
138 :
('A`):2010/07/26(月) 16:03:47 0
プロはある程度自分の頭でストーリー作れてんだろ
アマチュアはできるだけプロット作ったほうが良いと思う
俺も昔プロットはなくても作れると思ってたけど50枚以上の話作ろうと思ったら
プロットをちゃんと組まないと支離滅裂な話にしかならんかった
そもそもプロットにする話が無い
全部何かのパクり
俺がモテないのは何かの伏線
142 :
('A`):2010/07/26(月) 21:00:08 0
何を書いてもどこかで読んだような話になっちゃう
自分の体験談をもとにしたようなのとか自分がモデルみたいなのしか出来ないな
話を創造できないよー
ガン無視とかwwww
145 :
('A`):2010/07/26(月) 23:24:23 0
人生経験が少なすぎて創作できない
>>145 街に出てリア充しろとまでは言わないが、それこそ本を読むとかゲームをしろよ。
仮想現実の体験であっても、それは脳にとっては現実と同程度の体験なんだぞw
妄想ばっかりしてたからてっきり俺は想像力豊かなんだとばかり思ってたが
書き始めてそんな事は無かった事を思い知らされた
子供の頃から映画とかアニメとか本とかいろいろなものに触れたり
自然の中で遊んだりしておかないとダメね
148 :
('A`):2010/07/31(土) 13:08:21 0
>>146 正直、何億冊の本読んでも何兆本の映画見ても無駄だぜ。
実体験に勝る経験なんてないし、フィクションだと必要なところがわからないし
>>148 世の中では百万の軍勢を率いたり、国の命運をかけて
判断をする人間なんてひとにぎりなんだぜ。
さらに言えば宇宙の誕生の瞬間を見たり、生きている
恐竜を見ている人間なんていないんだぜ。
経験できればこしたことないけど、実際に経験できない
ことなんて人生たくさんあるわけで、それをフォローするのが
本を読んだりする学習、つまり仮想体験なわけでしょ。経験
至上主義で生きていけるのならば学校すらいらなくなるんだぜ。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという警句を
お忘れなく。
・・・・教科書がないかわりに経験だけが重要視される
学校って小説ネタはどうかな?
150 :
('A`):2010/07/31(土) 16:39:00 0
>>149 宇宙の彼方や恐竜の姿がどんなに美しく描写できても、現代人の何気ない恋愛が描写できないんじゃ・・・な・・・
151 :
('A`):2010/07/31(土) 18:11:51 0
昔喪板文芸部ってあったよな
喪にも奇妙な物語スレとかさ
ニュー速かよw
153 :
('A`):2010/08/04(水) 05:38:53 0
大体、セックス描写ができないんじゃまともな物語書けないだろ・・・
154 :
('A`):2010/08/04(水) 05:49:36 0
セックス描写いらなくね?
というか若手の作家はセックス書いてるやつ少ないぞ
155 :
('A`):2010/08/04(水) 05:50:19 0
セックスそのものは無いにしても、それに至る過程は描かれるだろ。
つーか、俺からしたら女に好意を抱かれるようなストーリーを書く事すら無理だわ
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ、だっけ?
でも哀しいかな人間って体験したり実際に痛い目みないと
学ばないこと多いんじゃね?
まあそれが創作活動と結びつくかは別にして
158 :
('A`):2010/08/04(水) 17:01:08 0
セックスに至る過程って何さ?
恋愛小説以外ではないだろ
159 :
('A`):2010/08/04(水) 17:01:49 0
恋愛小説書くやつはネ喪
161 :
('A`):2010/08/05(木) 00:42:13 0
ファンタジーで良いじゃん
162 :
('A`):2010/08/05(木) 00:49:21 0
文字数少なくていい賞を教えてください
あまり長いのは書けないので
163 :
('A`):2010/08/05(木) 00:49:44 0
ぼっちゃん文学賞とか地方の賞おすすめ
164 :
('A`):2010/08/05(木) 00:51:18 0
>>160 ファンタジーにしても美少女とか出さなきゃならないし、やっぱりセックス描写必須じゃん
165 :
テスト:2010/08/05(木) 00:52:15 0
166 :
('A`):2010/08/05(木) 01:11:52 0
>>164 ラノベで美少女とセックスしてんのってあったっけ?
167 :
('A`):2010/08/05(木) 01:16:20 0
小説とはきちんといろんなものに抵抗できる人の作品が素敵なんですよ。
いろんな所を観てきて、激しく真剣に実像を描くんですー。
あんたら、小説書いてpixivに載せたい?
169 :
('A`):2010/08/05(木) 01:40:11 0
>>167 あまり読まないから分からないけど、あるんじゃないの。
美少女キャラ出てセックスしないとかありえんだろ
>>168 ほかに載せる場所が無い
170 :
('A`):2010/08/05(木) 01:43:05 0
小説みたいな文章表現にできて
漫画にできないことって叙述トリックくらいしかないよね……
あんたら、絵も描いてるの?
172 :
('A`):2010/08/05(木) 02:06:46 0
173 :
('A`):2010/08/05(木) 02:27:28 0
174 :
('A`):2010/08/06(金) 21:22:39 0
ラノベ書くの難しすぎるだろ・・・
175 :
('A`):2010/08/10(火) 00:07:44 0
ラノベを書こうと頑張ってみたが、
「バケモノと異能バトルを繰り広げている暇があったら彼女を作る努力をすべきだろ
地球を救う為の戦いなんてただの逃げだろ」とか、俺の脳内のネ喪が説教してきて詰んだ。
そいつ登場人物にしちゃえよ
177 :
('A`):2010/08/10(火) 00:16:13 0
>>176 言い負かす言葉が思いつかんのでそいつの言葉通りに鯛男になる→モテない→詰む
のルートしかないな。
ラノベのキャラクターであればもの凄く都合の良い女で良いよ
読者もリアルな女は求めてないだろうし、男の願望と幻想で塗り固めたキャラでおk
179 :
('A`):2010/08/10(火) 00:24:12 0
>>178 すると、「女に理想を押し付ける奴ってサイテー!」と俺の脳内のフェミ団体が非難してくる。
そもそも、なんでそんな都合の良い女が存在し、主人公にとって都合の良い行動をしてくるのかという話になり・・・
180 :
('A`):2010/08/10(火) 00:29:09 0
変な所だけリアリティを求めなくてもw
その存在の理由を上手く作って面白く見せるのが物書きだろうが
そんな凝り固まった考えで何書いてんだ?負け犬人生の自叙伝か?
一度自分の頭ん中洗ってこい
182 :
('A`):2010/08/10(火) 00:42:56 0
>>181 負け犬自叙伝は書く気は無い・・・つーか書きたくないから避けるんだが、
避けると避けるで何も書けなくなる現実。
つーか、なんで皆、美少女にいきなり好かれてるとか滅茶苦茶な話が書けるんだよ・・・
183 :
('A`):2010/08/10(火) 00:55:11 0
つーか、主人公は作者自身なの?
ただ経験足んないんじゃね?無料で手に入るノベルゲーやエロゲーは結構多いし
プレイしてみるのもいいと思うぜ
185 :
('A`):2010/08/10(火) 01:03:05 0
>>183 そうではないがどうしても反映される面はあるな
>>184 名作とか言われてる作品ですら、最初の五分くらいで投げる。ついていけない
186 :
('A`):2010/08/10(火) 01:14:32 0
そんな性格なのに何故ラノベを書こうと思ったんだよw
ついていくんだよ、読まなきゃ何も分かんないよ
1作品でも1キャラでも読み終えてみてやっぱりダメならそのライターが合わなかったんだ
他の作品の1キャラでも読み終えてやっぱりダメならジャンルが合わなかったんだ
もう1作読んでみてやっぱりダメだったらラブコメのラノベ自体が無理だ
>>186 それはわしにもわからん・・・
>>187 もう十本くらいは耐えて読んだが付いていけなかったな・・・
だが、ラブコメ系ラノベ以外書きようもない。他に何を書けというんだ・・・
変なプライドあるんじゃないの
「こんなミエミエのくだらない物に夢中になってるヤツらは理解出来ない」
「オレがこれを読んでるのはあくまで参考のためだからな、あいつらとは同じじゃない。あーつまんねーきもちわりー」
「萌えってなんだよ、存在しえない女に夢中になるなんて愚の骨頂だろ、非生産的だ、もしくは現実知らない引きこもりか?」
もしこんな感じで読んでたりしたらただ読んでる本人の苦痛と疲労を悪戯に積み上げるだけだよ
しっかり分析しながら読まないと理解も何も進まない。まあ、確かに読むに耐えない作品も少なくないけどさ
というかここまで来たらもう自分の事長文で書いちまいなよ、情報小出しでグチられても困る
>>189 長文書くような情報ないよ。
ラノベ書いてpixivにでもうpしようと思ってるだけの喪男大学生だ。
萌え作品への理解もあるつもりだが自分で書くのは厳しい
191 :
水喪:2010/08/10(火) 02:49:15 O
ラノベって逃げじゃないの
俺ならああいう逃げたような書き方はしないな
あんたもあんたで具体的に言え
193 :
('A`):2010/08/10(火) 03:24:15 0
194 :
水喪:2010/08/10(火) 04:07:37 O
サクッと読んでいい気分になるか。そういう楽しみ方できないんだよな
逃げって言ったのはさ、書くという行為にまともにぶつかる覚悟がある人なら
普通はラノベじゃなくて純文目指すだろうねってことだよ
純文学なんてリア充じゃないと書けないだろ・・・恋愛経験の無い喪男には無理無理
196 :
('A`):2010/08/10(火) 05:53:48 0
↑
脳に障害あるの?
俺は純文学書いても誰にも読んでもらえないだろうと確信してるから書く気は無い
・・・が、ラノベなら読んでもらえるとも思えん
198 :
('A`):2010/08/10(火) 07:35:31 0
>>194 それはお前の好みの問題に過ぎないだろ。
ラヴクラフトみたいな怪奇小説作家やトールキンみたいなファンタジー作家は、
書くという行為にまともにぶつかってないとでも言うのか?
199 :
('A`):2010/08/10(火) 07:46:37 0
トールキンをラノベと同列に語るなよ……
すまん、あくまで純文しか認めないみたいな文脈に見えてしまっていた
201 :
水喪:2010/08/10(火) 12:11:23 O
確かに読者が居ないと元も子もないなあw
そういう意味ではラノベ以外の選択肢はないという主張もわかるかも
でもオタだから人生経験ないからって妥協してラノベ書くより
自身の少ない人生経験にきっちり向き合って悪あがきする方がよくないか
本当に心からラノベが好きで、っていうなら別だけど
ラブクラフトもトールキンも広義の純文じゃない?なんつって
202 :
水喪:2010/08/10(火) 12:34:04 O
調子に乗りすぎましたね
203 :
('A`):2010/08/10(火) 13:18:37 0
さすがにそれはない
>>201 うるせぇな。俺は人間よりもバケモノが好きなんだ。
バケモノなんて純文学に出せるか
なんかものを書くって行為を
随分と特別なことに思ってないか?
そんなたいしたこちゃねえべそんなもん
>>205 まぁあんまり大したもんだとは思ってないな。だからこそ、
「こんなもの書いても、現実世界にはセクロスしまくってる連中が居るんだから、どうにもならないじゃないか」
とか考えてしまってモチベーション下がりまくり
結局、我々は小説という土台においてすらリア充には勝てんのだ
ラノベが書きたいなら
普通に書いたやつをあとからラノベ調にしたらいいだけと違うの
209 :
('A`):2010/08/11(水) 02:33:31 0
小説家の知り合いいるけどそいつデビューするまで彼女できなかった引きこもりだぞ
210 :
('A`):2010/08/11(水) 03:18:49 0
おまえらpixivに投稿してるの?
211 :
('A`):2010/08/11(水) 21:33:21 0
>>210 書く前に挫折してるから投稿はしてないな
おれは今年入って3本短編書いて、一つ投稿したがダメだった…
213 :
('A`):2010/08/13(金) 18:27:31 0
どうしてもトルストイが越えられない
サリンジャーは越えた
214 :
水喪:2010/08/14(土) 00:17:14 O
物書いてる人にとっては、やはりサリンジャーは馬鹿馬鹿しいのか
俺は好きなんだけど
オレが尊敬する物書きは菊地秀行だ
さすがにもう全盛期ほどの勢いはないが
この人って60過ぎて未だに
「吸血鬼とサイボーグが手を組んでゾンビの軍団と戦う」
とか書いてるんですよ!
とにかくひたすらエンタメに徹して
「消費される物語」を生産し続けるカッコ良さ
バカにしているわけではなく本気でリスペクトの対象ですよ
216 :
('A`):2010/08/14(土) 04:26:38 0
最高だな
好きな小説家
・平山夢明:「知的なキチガイ」を書く名手。グロ描写が売りだがグロいだけではない。
・町田康:リズミカルな文章が読んでて大変心地よい。猫大好き。
・せきしろ:妄想を主体としたいい加減且つ繊細で叙情的な描写が嵌る人には嵌る。
・本谷有希子:松尾スズキチルドレン。本家をマイルドにした感じ。美人さん。
小説というより同人ゲームのシナリオ書いているんだが参加してもいい?
参加?
どうぞどうぞ
まあほとんど何もやってねえけどな
やっぱり主人公はあまりモテない男になるよな。
ハーレム展開のラノベとか書けねぇ。
喪男専用のうpサイトなかったっけ
そうそう
点数とかコメントつけられるやつ
まぁ5、6年くらい前だけどさ
224 :
('A`):2010/08/20(金) 22:52:10 0
今、目標300KBの長編書いてて、今日で232KBまで書けた。
でもかなり煮詰まってるから息抜きに短編でも書いてみようかな。
>>36って何KBくらい?
225 :
('A`):2010/08/21(土) 06:36:14 0
1kBは確か600字くらいだね
KBを文庫本に換算するといくらなんだろうか。
結構複雑だな。
227 :
('A`):2010/08/22(日) 05:04:35 0
>>227 掲載先に厳しい意見があるが、凹まず頑張れ。
文章は読みやすくて良いと思う。
具体的な内容だが、明るく楽しい話であれ、重くて暗い話であれ、
登場人物の感情は淡々としているより大きく振れるような話にしよう。
229 :
('A`):2010/08/22(日) 23:08:02 0
>>228 感想くれてありがとう
昔から小説っぽいの書いてるんだがいつも何が書きたいのかよく分からない
って言われて自分でもよく分からないんだ
感情を振らすってことを念頭において書いてみるよ
見たことある名前
231 :
('A`):2010/08/22(日) 23:35:18 0
ラノベでも良いから何か賞が欲しい
じゃあ面白いものを書け
書けない!
ダメだ。俺が何考えて書いたキャラよりも現実のキチガイ不細工女のほうがまだ萌えるわ・・・
萌えってのは基本読み手が勝手に見つけるものだから
236 :
('A`):2010/09/05(日) 01:11:22 0
誰かかけよ
では書こうか
厨二病全開なヤツを
文芸部とかまだ言ってる人いるのか
投稿したことあったけどなんか懐かしいな
241 :
('A`):2010/09/26(日) 20:00:42 O
文芸部なくなっちゃったらしいよ
俺もいくつか投稿したな
町田康の文体真似た某コテが糞ウザかった記憶がある
文芸部とか懐かしいな
オオイが好きだった
ああいうサイトってどうやって作るんだろう
ぶつ切りにしてスレに投下するより良いよね
244 :
('A`):2010/09/28(火) 00:27:31 0
2chも空気が変わったというかキチガイが一箇所に偏るようになったから、
よさげな雰囲気だったらどんどん発表すべき。
喪板がこんなに静かな板になるとはな。
子供が減ったからか
年くったからなのか
一日10kBくらいだな。
今日は夜までヒマだから15kBくらい書きたいな。
247 :
('A`):2010/10/08(金) 06:48:26 0
おまえらはさー、村上リュウが言う通り、書きたいことが無いのに無理に書かなくていいんだよ
どうせ応募して名を上げてとか思ってるんだろ?
248 :
('A`):2010/10/08(金) 08:32:17 O
ミスターウン・コは今年もノーベル賞受賞できなかった
たぶん無理でしょ
国がゆがんだ知識を教えるのをやめない限り
250 :
('A`):2010/10/08(金) 16:37:45 0
いいから早く書いてここにうpしろよwどうせ一枚も書いてないんだろw
251 :
('A`):2010/10/08(金) 19:47:02 0
前に誰かの書いてた「成人式エレジィ」とか言うのがオモシロかったな
丁度、正月くらいに投稿されていたもので
オタ2名のファミレスでのぐだぐだな観察話。
252 :
('A`):2010/10/08(金) 19:49:39 0
ほう、ならば次は「]マスエレジィ」というのでもいいな。
・・・・・何か悲惨さが増すかな?
253 :
('A`):2010/10/08(金) 21:52:51 O
ハッテン場エレジイでええがな
254 :
('A`):2010/10/08(金) 22:35:04 0
そして誰も小説を書かないまま日付だけが無駄に変わってゆくのでしたちゃんちゃん
255 :
('A`):2010/10/08(金) 23:49:40 0
ならキミがお書きよ。
大体書いたとしても、あまりに長いとこう言うとこでは敬遠されるし。
なかなか難しいもんだよ
256 :
('A`):2010/10/09(土) 18:45:40 0
話を書くには心の準備が必要である
心を覚まして、一呼吸してから紙へ向かう
或いは浮かんでくる言葉をドンドン集めて書き出して言ってもいい
パソコンの前で考えてみてもいい
257 :
('A`):2010/10/09(土) 20:11:55 O
途中までで良い?
週刊ペースくらいで続き書いてくからさ
一話二話区切りで投下してもらったほうが読みやすいかも
259 :
('A`):2010/10/09(土) 23:10:23 O
小説を基礎から教えてる人って誰か知らない?
260 :
257:2010/10/10(日) 02:00:39 O
第一話
学校帰り、女子高生のみすずは、駅前のタワーレコードで新譜を試聴していた。
「うーん。“ていおんやけど”の新曲、素晴らしいなあ…孤独と絶望のブラックホールの中で、希望という小さな光の天使が舞っているみたい。須藤くんのちぎれそうな歌声を聴いていると、この空虚に渇いた日々に、窒息しないで済む感じがする」
“ていおんやけど”とは、どちらかと言えば引きこもりがちな若者に人気の、お洒落でノイジーでメロディアスなフォークグループである。
誰に言うともなく発されたその言葉は、空虚に渇いた店内に、ほんの小さく響いた。
携帯を開いてみた。着信メールは、一通もなかった。ため息。空虚な日々。しかし、なんて事ない風を装い、みすずはヘッドフォンから流れる須藤くんの歌声に耳を傾ける。「♪私の乳房に、しこりが…」
押し殺した後悔ばかりが、いつもみすずに影の様に付き纏う。
実をいうと、今日は学校で、同級生にカラオケに誘われていたのだ。しかしみすずは、その場で「面倒くさい」と断っていた。
自分の後悔に、気付いていない訳ではない。本当は、ちょっと行きたかった。
でも、そんな場に快く付き合う様では、物語の主人公にはなれない。
みすずは、物語の主人公のになりたかった。
小説や、映画や、アニメの主人公は、皆それぞれ孤独を引きずっている。
そして、作家はそんな主人公を「まとも」だと、多かれ少なかれ作中で肯定している。
実際、主人公のそういう姿は、たまらなく魅力的に見える。
つまり、主人公は、正しい人間は、魅力的な人間は、皆孤独であるべきなんだ。
ワン・アンド・オンリーな存在。
自分だけの世界を持っている存在。孤高。
みすずは思った。
今、私は、それを忠実に体現出来ている。
実際、同級生の皆は私の事、そういう風に思っているに違いない。
「みすずは変わり者だよね。だけど、何か面白くて好きなんだよな。あーあ、みすずも来れば良かったのに笑」なんて会話が、きっとカラオケでされているはず。
私は変わり者。
私は主人公。
私は魅力的。
私は…
マヌケだ、という声が一瞬頭をよぎった。
それは、そんな妙な強がりために、わざわざカラオケをキャンセルまでして、こうして一人で音楽に無理矢理酔っている自分の姿を、チラリと想像してしまった時の事だ。
なんだ、私は、まるでヤケクソではないか。
261 :
('A`):2010/10/10(日) 02:02:34 O
「…ふう」
勿論、一息ついたら、いつの間にかみすずは、普段通りのみすずの物語の主人公へと戻っている。
しかし、心の中に妙な恐怖というか、私は何か、大きな間違いを冒しているのではないか、という不安が、実体を伴わない形でふわふわ漂っているのだ。
小説の中ならまだしも、現実の世界で主人公でいるというのは、決して簡単な事ではない。
重度の夢見がちな高校生のみすずも、そういう事にうっすら気付き始めている様である。
第一話 完
262 :
('A`):2010/10/10(日) 02:38:44 O
1行で読む気が萎えた。
書き出しに魅力がないからつまらない。魅力的な書き出しにしる。
263 :
('A`):2010/10/10(日) 02:49:36 O
喪まいらってもしかして知能指数高いの
264 :
('A`):2010/10/10(日) 02:57:01 O
高かったら喪なんてやってないって
266 :
('A`):2010/10/10(日) 03:13:46 O
>>260 あと描写が説明的で心にくるものがない。描写の訓練は必須。
せっかく書いたのに批判だけとか悲しすぎる
勿論大いに参考になるけど
正直少しくらい褒めてほしいと思います
所詮は喪男。結局何を書いても似たり寄ったりのゴミしか書けない。
どうせリア充じゃないとまともな小説は書けない
物を書いたことがない素人の意見です。
これだけだと説明的で尚且つ余りにも作者の表情が露骨
に意識される文章なのでこれが小説で表現される必要性
を感じられなかったです。
ある種の立場から見たある種の人間像を簡潔に描くのは上手だ
と思いましたが、その輪郭が典型的過ぎて新しい発見という
ものがなく、説明的なことと相俟って作者の視野の狭さを
感じてしまいました。
データベース的な人間像が物語の全体になってしまっている
と思いました。ライトノベルではよく手段として使われるそうですが、
それが描くべき物語の中心や或いは全てになってしまうのは本末転倒
なんじゃないかな、とも。これだけを読んだ感想です。
272 :
('A`):2010/10/10(日) 07:53:53 0
>「うーん。“ていおんやけど”の新曲、素晴らしいなあ…孤独と絶望のブラックホールの中で、希望という小さな光の天使が舞っているみたい。須藤くんのちぎれそうな歌声を聴いていると、この空虚に渇いた日々に、窒息しないで済む感じがする」
この台詞が辛くて読み進められない
だけどラノベとかには合う文体だと思う
273 :
('A`):2010/10/10(日) 08:06:31 0
あ、狙ってるんだね。すまん
274 :
('A`):2010/10/10(日) 10:15:41 O
>>267 この作品のコピーは何?
あとどうしてこんなの書いたのか問いたい。
>>260 一行目があらすじの文章みたい。
主人公が女子高生で名前はみすずで今学校帰りとかいう情報は後回しにして店内の様子なり耳に入ってくる音楽の様子なりから書き始めたほうがいくらか小説っぽくなるかもしれない。
偉そうなこと言ってすまんが。
そうそうこれこれ
この感じ
278 :
('A`):2010/10/10(日) 15:09:42 0
>>260 まあ続きを期待だ。
2レスくらいではなんとも言えん。
279 :
('A`):2010/10/11(月) 12:21:50 0
あんたがたの今日の予定でも書けば?
仕事だよ!
281 :
('A`):2010/10/12(火) 00:46:01 0
その24時間がスリリングに展開されるのだ
類義語辞典が欲しい
283 :
('A`):2010/10/12(火) 05:02:00 0
類義語辞典便利だよね
284 :
('A`):2010/10/12(火) 11:25:44 0
「喪男24時」とかもいいね
起きる PC付ける 朝ごはん食べながらニコ動見る
出社時間ギリまでニコ動見て慌てて着替える 出社
死んだ魚の目で仕事 帰宅 PC付ける 晩御飯食べながらスレ読む 寝る 尾張
風呂はいれ
287 :
('A`):2010/10/12(火) 20:42:52 0
出社してからが山場なのに。そこをじっくりと書かないと
ランチ争奪戦とかもよろしく
出社してからは一人で山奥の施設を雑誌読んだり2ch見たりしながら
保守管理してるだけだから何もないんだ すまん
289 :
('A`):2010/10/12(火) 23:41:25 0
おぉ、それ楽しそうだな、うんその線でいいよ。
山奥の施設・・なんて想像力の刺激される環境だろ。いいお・・
290 :
('A`):2010/10/13(水) 00:03:33 0
妄想が始まりました
291 :
('A`):2010/10/13(水) 01:02:59 0
誰かいかがわしい山奥の施設で勤務する若い男の妖しい日常を
書いてみてください・・・
292 :
('A`):2010/10/13(水) 01:56:20 0
山奥の施設で時々聞こえてくる雷鳴を聞きながら待機していたA男。
その日は雲が山々を覆って重く垂れこんでいた・・・
施設内の明かりも時々消えたり着いたりを繰り返していた。
「困ったな、ちょっと管理室を見てこよう・・」A男は立ちあがって部屋を出た。
誰もいない施設の通路は薄暗く足音だけが不気味にこだまする
「明かりが消えそうだな・・・大丈夫なのか?」
雷鳴が辺りに轟いていた。その時、全ての明かりが消えた
施設内は突如停電に。「ヤバイ、こんな時に・・」
A男は手探りで通路内の非常灯をつけた。赤いランプが辺りを照らす
「まいったな・・誰かいなかったかな?」
わずかな明かりを頼りにA男は進んだ。
293 :
('A`):2010/10/13(水) 02:05:27 0
:('A`):2010/10/13(水) 01:56:20 0
山奥の施設で時々聞こえてくる雷鳴を聞きながら待機していたA男。
その日は雲が山々を覆って重く垂れこんでいた・・・
施設内の明かりも時々消えたり着いたりを繰り返していた。
「困ったな、ちょっと管理室を見てこよう・・」A男は立ちあがって部屋を出た。
誰もいない施設の通路は薄暗く足音だけが不気味にこだまする
「明かりが消えそうだな・・・大丈夫なのか?」
雷鳴が辺りに轟いていた。その時、全ての明かりが消えた
施設内は突如停電に。「ヤバイ、こんな時に・・」
A男は手探りで通路内の非常灯をつけた。赤いランプが辺りを照らす
「まいったな・・誰かいなかったかな?」
わずかな明かりを頼りにA男は進んだ。
すると女が俺の頬を勝手にたたいた。
294 :
('A`):2010/10/13(水) 03:00:13 0
おなじく停電で困っていたクリーンセンターの女性だった。
「あ・・すみません。突然暗くなったもんだから私。」
度の強い眼鏡をかけた彼女はそう言いながら立ちあがった。
足元には掃除道具が散らばっていた。
「危ないですよ、暗いから捕まって。」
A男は手を差し出した。冷たい手がそれを握った。
大分怯えているかのようで震えていた。
「じゃ、行きましょうか?」笑いながらA男は言った。
「あっ、ほうき・・。」
「後でいいですよ。電気ついてからまたくれば」
片づけようとする彼女を制してA男はしっかりと手をつなぎ歩いた。
295 :
('A`):2010/10/13(水) 03:13:19 0
「この時期はこう言うことが起こりやすくって」
「コワイですよね、突然停電になると・・暗いと見えないし、本当。」
2人はたあいも無い話をしながら暗い通路を歩いてた。
反対側の建物の窓がチカチカと明かりが見える。
「あれ、あそこはまだついているのかな?」
この施設の建物内は今はほとんど人がいない。
庭にいるのは鳥くらいで静かなものだ。
クリーンセンターの従業員達は週に2,3回ほど掃除に来るのだ。
296 :
水喪:2010/10/13(水) 05:03:54 O
施設の規模がどれくらいなのか知らんが、ほうき一本じゃ何もできんだろう
せめてモップか掃除機だな、持つとしたら
そのクリーンって言うのは何を目的とした清掃をするのか
業務用の施設なら、休業日にまとめて清掃すれば事足りる
しかもお姉さん一人じゃなくチーム組んでワックスかけたりとかだな
ま、施設の事情がわかんないと何とも言えんのだが
肉付けが甘いような印象あるな、そのクリーンセンターのお姉さんとやらの
官能小説を書こうと思います
298 :
('A`):2010/10/13(水) 07:27:06 O
つまらない。場所の魅力をもっと活かせ。
299 :
('A`):2010/10/13(水) 12:14:24 0
>>288さんの話だけで妄想してるのでこれ以上は無理だお
暗いのでほうき以外の道具もそこらに散乱してるんだお・・
ま、小道具の一つということで
平日に来る清掃会社の人間もいるお
300 :
水喪:2010/10/13(水) 13:11:55 O
だって、ほうきで何掃除するんだよ
まほろさんじゃねえんだぞw
まほろさんにあまりほうきのイメージないがw
302 :
('A`):2010/10/13(水) 17:08:22 0
ここは
>>288さんに真実を書いてもらった方が・・・
俺も
>>297みたいに官能小説書こうかな。
モテない30歳童貞サラリーマンのところにサキュバスがくる話にしよう。
おおういいね 期待してるよ
305 :
('A`):2010/10/13(水) 22:23:18 0
フツウのそこらへんの女でいいのに。
普通のそこらへんの女が喪男のところに来ても何の進展も無いだろ。
そんな事は身をもって知っている。
307 :
303:2010/10/14(木) 00:18:11 0
と思ったが、俺が書いたら せっかくのサキュバス相手なのにいつまでも童貞喪失できず
「なんで俺の人生はこんなんなんだ! ガキの頃から弱虫でいじめられてたお!
仕事つらいお! 一生誰とも心通わすこともできず寂しく生きて寂しく死ぬんだお! 惨めだお! うわーーーーーーーーん!」
とサキュバスの胸で泣く、みたいな話になりそうだな。
ま、頑張って書くわ。
308 :
('A`):2010/10/14(木) 00:25:33 0
サキュバスは50歳くらいの熟女
309 :
('A`):2010/10/14(木) 00:30:28 O
>>307 それでいい
性欲しかないサキュバスが愛に目覚めるんだ
そうだ がんばれ がんばれサキュバス
311 :
('A`):2010/10/14(木) 10:59:34 0
がんばれ 阿部さん
312 :
('A`):2010/10/14(木) 14:27:56 0
おいwww
ゲイと契約してしまったサキュバスのお話か…
314 :
('A`):2010/10/15(金) 15:55:50 0
たまにこのスレに投稿があったと思ってわくわくしながら見てみると
「またこの手の内容か…」ってがっかりしてしまう
期待がでかいから余計にな
小説は喪男じゃなくてリア充イケメンや超絶ヤンキーに書かせたほうが売れると思う
おそらく俺達が思いもよらないような内容で攻めてくるぞ
316 :
欠陥品 ◆oNVNRenC4N7p :2010/10/15(金) 20:57:38 O
俺の歪んだ感情を書けばそれなりに売れるはず。
闇金ウシジマ君程度と言われたが、それを超える。
317 :
('A`):2010/10/15(金) 21:21:16 0
超える書けるといいつついつも投稿無いんだよねw
今日もきっと投稿が無いまま明日になるんだぜw
>>315 来週以降で頼む。
仕事が忙しくて。
でも今日でデカイ仕事がひとつ片付いた。
319 :
('A`):2010/10/15(金) 21:46:52 0
小説よりも仕事なんかを優先してるのかアホだな
辞めちまえよ仕事なんて
このご時勢そんな無茶は許されない
321 :
('A`):2010/10/16(土) 12:30:32 0
こんなとこに書かないで、まともな雑誌んでも投稿すればいいのに。
でも受け入れてくれるかどうかだが
322 :
('A`):2010/10/17(日) 04:38:32 0
逆だ。まともな雑誌にはまだ相手にされないレベルだから、ここに書いて
厳しい意見を食らいまくって成長していってくれということ。
323 :
('A`):2010/10/17(日) 04:53:36 O
ここに的確な批評できる奴なんているの?
324 :
('A`):2010/10/17(日) 08:56:03 0
中学生の男児の意見だと思えばいいんじゃないの?
あんまり個々の作品に厳しいこと言ってないが、
喪男が書いているからだろうが、皆
「主人公が幸せになってはいけない」みたいな縛りに囚われすぎている感はある。
326 :
('A`):2010/10/26(火) 21:27:55 0
なってもいいんじゃない?所詮は妄想の産物。
そういうこと、気にしないが・・
327 :
('A`):2010/10/27(水) 02:02:10 0
魂〜それは腐敗したもの〜
イジメ、それはいつまでも記憶に残るも
子供の時の記憶がまざまざとよみがえるのだ、今でも。
彼は「エイジ」という名前を聞くとビクつく。
この名前には苦い思い出がイッパイ詰まっているから
そして今でも緊張するとあるクセが出てしまうのだ。
体が固まって、アゴを胸まで引き目一杯目だけを相手に向ける、という・・・
卒業してからもう数十年もたっているのに今だ治らずにい
つい先日、あまりよくない思い出の多いこの地元に帰ってきたのだ。
ー今日は用事を済ませたら早く帰ろう・・。−
そう思いながら歩道を独りで歩いているときだった。
数メートル先を歩く親子連れ、彼の背後のアイスクリーム店に向かっているようだ。
「きゃはははっ○○、アイスいっぱーい食べちゃうもんねーっ。」
「おう、今日はトリプルに初挑戦だな?」
3人は楽しそうに話していた、がその父親がこちらを見て不審な顔をした。
彼はすでにイヤな予感で心が覆われていた。
できれば回れ右をしてこの場を立ち去りたかった、が足が固
ニヤニヤしながら彼に向ってペッタンペッタン足をずりながら歩いてきた。
その間も威嚇するかのように妙な声をあげている。
小学生時代のクセと全く同じ調子で!
彼は全身が固まった。もう動けない・・・
「マジ? ○○ジャネー、ナンデココニインダヨー・・」
蹴りが出、突発的に。サンダルばきで2,3発蹴ってきた。
彼は持っていたサイフを地面に落した。
「おっ カネか?」エイジは拾って取り上げた。
「もらうねー、サンキュー」と言って最後にまた一発蹴る。
その間、彼は石のごとくジッと固まっていた。
左右に揺れながらペッタンペッタンと戻っていくこの父親である男を妻子はジッと見つめていた。
小さな娘は母親の服をつかんで離さない。
近寄る父親を見て娘は母親の後ろにサッと隠れた。
「あ どーしたの?○ちゃんってば、ん〜?」
妻子のこわばった視線に気づかずにこの低脳な父親は2人を見た。
「あなた…あの人に何をしたの?」
「あー、アレ、ガキんころイジメてた奴。スゲー馬鹿だし。へへ、ほら見ろ。コレゲットしたの。」
「・・・そのサイフ、返してあげて!」
「ハァ?!」
妻は夫からサイフを取り上げた。そして
「いいから返すの!早くっ」と青い顔で怒鳴った。
「わ、わかったよ、なんだ・・ブツブツ」
エイジは再び彼のもとへ今度はまともに歩きながら戻ってきた、が
その目は憎悪で燃えていた。
彼にサイフを叩きつけた。「そらよっっっ!」
中身が開いて散らばる、小銭も、バラバラと・・
立ち去ったエイジに彼はやっと呪縛が解けたようにホッとして動いた。
だが、かがんで散らばっているものを拾い集めながらもその目は涙で光っている。
近くで親子の言い争う声がする。
あらかた拾い集めてから「××××っっっ!!」とどなる声がしてきた。
アイツがまた怒りながら戻ってきたらしい。
彼は光の速さで近くの花屋の陰に身を隠した。
通り過ぎる車がまだ落ちてた小銭をはねている。
身を隠しながら彼はため息をついた。
ーアイツも死ねば良かったのに、どうして死なないのかな・・どうして・・ー
高校の時、イジメグループの一人だった元クラスメートが死んで、その葬式に出た。
そのとき彼は目の上のたんこぶが一つ消えた気がしたものだった。
なのにグループのボスはああしていまだにのうのうと生きている。
同じ魂なのにアイツはなんで・・・
やはりずぶとくいやしい魂ほどこの世に固執するんだろう・・
次ぎに連れてかれるのはボクか?、アイツか?。
彼はサイフの汚れを拭きながら花屋の壁にベッタリと体を寄せつつ考えてた。
何十年経っても彼を覚えてたエイジ最高!
329 :
('A`):2010/10/28(木) 16:11:37 0
DQNの記憶力はハンパないからな・・
「どうでもいいこと」に関しては鬼よりも優れている。
そして昨日のことは簡単に忘れる、バカだから
330 :
('A`):2010/10/28(木) 17:13:56 0
嫁がまともで安心した
331 :
('A`):2010/10/29(金) 13:51:22 0
リアルだったらまともな嫁のはずないんだけどな。
小説もDQN一家総出でフルボッコ、主人公死亡になる。
そしてタイトル通り「魂」だけになるという…
332 :
('A`):2010/10/29(金) 15:21:47 0
「☆夜の公園☆」
平凡な日常は安穏としてゆるやかに続いている・・
昨今のオカルト信仰やブームなど、自分とは特に無縁なものだと自負していた。
昔読んだことがあるが「ムー」だのその手の眉つば的な雑誌は日常で満足できない
連中をひきつけるものなんだ、ということを悟っていた。
私は自分の生活の平安が好きでそれをモットーにして過ごしている。
私のそんな平凡な日常をジャマするものは誰であろうと許すわけにはいかない。
絶対に事件などにも巻き込まれるものか、と思っている・・。
今夜もいつもの時間にいつもの公園を通り、そこで一服してから帰ろうと思っていた。
あの薄汚い浮浪者がいなければ、私にとっては憩いの時間になるんだが・・・。
と、公園の入り口に足を踏み入れた時
中央辺りがボンヤリと明るい。街灯の明るさとは違う青白い奇妙な明かり・・
「・・は? なんだ、まさかバイクのガキでも遊びに来たのか?」
私は不安を感じつつ足を踏み入れ2,3歩進んでみた
青白い明かりの中から奇怪な円盤状の物体が浮かんできた
ー ブィーンン・・ブィーンン・・ブィーンンン・・・−
不気味な音を出し、物体から透明な何者かが出てくる
333 :
('A`):2010/10/29(金) 15:39:42 0
続き
「う、ウソだろ。錯覚だな・・きっと、は、ハハ。」
物陰に隠れながらその様子を私は震えながら見守った。
物体の周りを透明ななに者かが何体かウロウロ、フワフワと動いている。
まるで何か、獲物でも探すかのように
異常な事態に徘徊していたノラ犬がおびえて吠えた。
奴らは犬におびえて退散するどころかしげしげと取り囲みながら観察するように動いている。
「あ、あわわ・・あぁっ・・・」
思わず声をあげた!
なんと犬が物体に中に吸い込まれていったのだ!
茂みの中で私はガタガタ震えていた。
透明な奴らはまだ獲物が足りないようにウロウロと宙を舞っている。
ーまだ足りない、もっとだもっと いないか、生き餌は・・・−
私の脳裏にそんな声が聞こえてきた気がした。
「これは・・逃げないと・・は、早く・・」
腰を落として見つからぬよう、情けない恰好で私は出口まで向かった。
公園入り口からソーッと足音を忍ばせて歩こうとした時
「あ、いつものダンナだね?えへへ・・なにしてんの?」
目の前に不潔な浮浪者が立って笑っていた。
「ちっ こんなときに」私はイラついたがふと思いついた。
いつもは触れたくもない彼の肩に手をかけて
「ま、ベンチでちょっと一服でもしないか?さ、行こうか・・」
タバコをもらえる嬉しさで彼はニヤニヤしながら私に押されて公園に入った。
334 :
('A`):2010/10/29(金) 16:06:08 0
続き
「あ、何だいアレ? ハハ、なんか光ってらァ フヘヘ・・。」
抜けた歯を見せながら驚くよりも興味の湧いた顔で彼は叫んだ。
「ホォ、ヤッ!信じられん、まさかウワサのUFOじゃないか?」
「えっっ?!お、オレ、見たことネェよ、ダンナ!初めてなんだよォ」
「へー、じゃ、まァもっと近づいてじっくりと見てみたまえ。」
私は浮浪者の背をグイと押した。
アホな男はフ〜ラフラと酔ったように光に近付いて行った・・
そのすきに私はタッタカ走って外へ出た。
直後、奇怪な音と悲鳴が聞こえてきた。
公園の門の外で震えながら私はしゃがんでいた。事が終るまで
しばしの静寂・・
ソーッとのぞいてみた
公園は誰もいなかった、奇妙な光も、浮浪者も、透明な連中も・・
「き、消えた・・アイツがえ、獲物に」
震える声で私はつぶやいた。
休日のある日散歩がてら例の公園に寄ってみた。
昼下がりの公園は平和そのもの、あの夜の痕跡などかけらもない。
あの夜以来、気味悪さと小さな罪悪感からあそこでしばらく帰りに一服することは
なくなっていたが何となく気になってはいたのだ。
私は空いているベンチに腰かけた。
「夢だったのかもな・・そうだきっと」
呟きながら一服しょうとした時、目の前でここの清掃員のオバサンが笑いかけた。
「それにしても、この辺を徘徊していたあの浮浪者の男、見なくなりましたよね。」
「え、エエそうですね・・」
「お宅さんもありませんでしたか?ここで一服なさるサラリーマンの方からよく、
タバコをせしめていたようなんですがね、あの男。
まァいなくなってくれて近所の方たちも安心なさっているみたいですよ。」
私もつられて微笑みつつ火をつけた。指先がなぜか震える
― 気に病むことなんてないだろ?皆に感謝されていいくらいなんだから・・
そう、私は悪くはない、あんなことはきっと幻、,気のせいだったんだ ー
自分でも小心者だと自戒しながらまだ震える指先にタバコを挟んで目をつむった。
335 :
('A`):2010/10/29(金) 16:31:37 0
……え、終わり?
じゃあ感想。第一部の終わりのほうで、かっぱ寿司のCM思い出しました。
336 :
('A`):2010/10/29(金) 23:04:07 0
浮浪者やDQNを手を汚さず消す方法
否、コクーンのような映画だと、宇宙人たちも友好的に描かれてるんだがなぁ
実際はもっと邪悪なイメージが多いのかもしれない
消化不良で終わらせるのはオカルトの基本だよね
初期 中期 後期 末期
毎日夏休みだ ν速は面白い 何をやってたんだ 小説家になるんだ
ヽ( 'A`)ノ ヽ( 'A`)人( 'A`)ノ 全てが手遅れだ ( 'A`)
(O ) (へ ) (O ) :::::( 'A`):::::::: _φ___⊂)_
U > U :::::::::(∩∩ ):::::::: /旦/三/ /
:::::::::::::::::::::: ____,;' ,;- i
:::::::::::::::::: ,;;'" i i ・i;
::::::::::::::: ,;'":;;,,,,,, ;!, `'''i;
::::::::::: ,/'" '''',,,,''''--i
::::::::: ;/ .,,,,,,,,,,,,,,,,, ;i'"`i; ./≡≡≡≡≡≡≡≡≡|
::::::: i;" ___,,,,,,, `i" |┌─────┐ J |||
::::::: i; ,,;'""" `';,,, "`i | |水嶋ヒロポプ | ◎ |||
::::::: | ''''''i ,,,,,,,,,, `'--''''" . | |ラ社小説大賞| ..|||
::::::: |. i'" ";| .| |賞金2000万円| ||||||| |||
::::::: |; `-、.,;''" | |└─────┘||||||| ||
:::::::: i; `'-----j | | ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄||
339 :
('A`):2010/11/02(火) 20:16:43 0
クソ芸能人め、ど素人になってからやりなおせっての。
ナニが2000万だ、恵まれないアマチュアらに寄付しろ。
340 :
('A`):2010/11/02(火) 20:20:27 0
どうせならリレー小説にしてみるか?
また喪板文芸部みたいなの作らないのかな
あの小説投稿サイトってどうやって作るんだ
htmlとかPHPとかわかる人がどっかの無料サーバでmegalithでも使えば良いんじゃないかな
大賞ってだいたいいつ頃にあるの
いろいろ
公募ガイドっていう雑誌にたくさん載ってるから一度見てみ
346 :
('A`):2010/11/03(水) 03:15:10 0
このスレに立てれば良く……ねぇな
347 :
('A`):2010/11/03(水) 20:55:39 0
茶川さんなんか苦節30年投稿し続けても一度も当選しやしない
少年小説家にはなれたけども・・
348 :
('A`):2010/11/03(水) 21:51:42 0
みなさんこんばんは、水嶋ヒロです
今書いてる話がついに300KB超えた!
ようやくクライマックスも書き上げて終わりも見えてきた。
長かったぜ。
350 :
('A`):2010/11/04(木) 01:34:54 0
KBとはなんですか?バカな私に教えてください。
351 :
('A`):2010/11/04(木) 03:39:53 0
>>349 乙というにはまだ早いかも知れないが、乙しておくぜぇよ
>>345 ページ数といいピッタリな応募先みつかったわ
サンクス!
幸あれ
オナニー小説
355 :
('A`):2010/11/04(木) 16:49:41 0
「絵はがき」
季節は秋も終わりを告げる頃。
肌寒いこのごろだが今日は晴れてて暖かな日より
ここは房総の某駅のロータリーにある歩道橋の上
今はまだ人で混雑はしていない
だからこうして彼が絵を描くのにはちょうどいい時間というわけだ。
彼の目の前には見下ろすように駅舎が見える。
それで彼は立ったまま作業を開始した。
早ければ大体、数十分ほどで完成する。
駅舎はできるだけこじんまりと単純な構造のほうが描きやすい。
「今回は楽勝かな?」とつぶやいた。彼好みの駅舎だったらしい
描き始めて数分たってから背後に人が来た。
中年男性がのぞきこんで観察している。
「水彩ですか?お上手ですね・・」
相槌を打ちつつ手は素早く動いている。
しかしその男はなおも話しかけてくるのでつい、
「あの、集中したいので。スイマセンね」
彼はそう言って追い払った。
描くときは人が来ないうちに一気に描くのだ。
だから誰かに話しかけられてそれにこたえていると遅れてしまう。
時々眉間にシワをよせて作業を続けてるとさっきの男がまた来た。
「ここ、警官が見回りやってますからね・・」
そう囁いて去って行った。
彼は男の後ろ姿をちらと見て、
「だから急いで描いてるんだからジャマしないでもらいたよ。」とつぶやいた。
男の助言通りにしばらくして、向こうから若い警官らしき人間がやってきた。
そして彼の背後から声をかけた。
「スケッチですか?お上手ですね。」
先ほどの見物人と同様にほめてきた。
「あと少しで終わるんで・・」と彼は忙しく手を動かしつつ言った。
356 :
('A`):2010/11/04(木) 17:05:17 0
続き
描きながらいろいろ聞いてくるのに答えていたら
若い警官は驚いたように言った。
「あの・・もしかしたら「旅の本」の付録のカレンダー描いてらっしやるかたですか?」
「はぁ、毎号カレンダーに載せるその月の駅舎を描かせてもらってるんですけど。」
「本当ですか?実は自分はそのカレンダー、知人から貰ってファンになって
貴方の画集集め出したんです。最近」
彼はあまり感情を出さずにはぁ、はぁそうですかと聞いていたが若い警官はまだいろいろと
彼に興奮してように話し続けた。
描き終わった駅舎のスケッチを若い警官は感心したように笑顔でしばらく見つめた。
「ほんとに・・ 感激です。こうしてスケッチされてるところと作品を見られて。」
後片付けをして彼はそこを離れようとしたがふと、
「あ、良かったらこれどうぞ。」
バッグから1枚の絵ハガキを若い警官に差し出した。
「昔のあまり気に入らなかった絵なんですが・・残ってたので。」
「え、いいんですか?本当に?」
若い警官は驚きながら受け取った。
「お気をつけて。」
見送られて歩道橋を降りようとして彼はもう一度振り返ってみた。
すると先ほどの体制で若い警官は彼の姿が見えなくなるまで敬礼していた。
彼もそれを見て微笑みながら軽く手を上げて階段を下りて行った・・・
357 :
('A`):2010/11/04(木) 17:12:08 O
何このつまんない話
時間帯がよくわからないので想像しづらいです
359 :
('A`):2010/11/05(金) 13:18:01 0
っていうかオナニーっぽいです
360 :
('A`):2010/11/05(金) 18:05:33 0
361 :
349:2010/11/06(土) 18:27:59 0
よし、完成した。計310キロバイト。
7ヶ月もかかっちまったよ。
応募するのか?
いや、同人の即売会で売ろうかと。
形態はまだ決めてない。それに売れるはずもない。
さて、次は250KBの話に取りかからないと。
364 :
('A`):2010/11/08(月) 17:11:41 0
「1分間スピーチ」
明日は月曜日だ。
里子はゆううつだった。
また自分の番が回ってくるから・・・スピーチの。
今学年になってから毎日一人が約1分間だけなんでもいいから
朝のホームルーム時に話をさせられることが始まったのだ。
最初は戸惑っていたみんなも徐々に慣れて、話すだけではなく
習った歌を歌うもの、小話をするもの、描いたマンガを見せるものなど
さまざまな工夫を披露して見せるようになった。
が、今だ里子は話すのにもましてや歌を歌うのにも慣れないでいるのだ。
人前では上がりやすく内気な彼女は黒板の前に出て皆の前で自分を見せるということに
非常に緊張してしまうのだ。まれには震えが来る時もあり、声が出なくなってしまう
こともあるくらいだから・・
しかも一部のタチの悪い男児たちがそれを笑ってからかったりもするし。
「あぁ、ヤダヤダ!明日なんて来なければいいのに」里子はつぶやいた。
それでも月曜日の朝はやってきた。
学校へ行く間も朝礼の時も里子は話すことをずっと考えていた。
ー 昨日あったコトでいいかな?どうしょう・・前も同じこと話したし −
里子の休みの日の恒例のパターンで愛犬を連れて近くの散歩コースを回るのだ。
おとといは愛犬のタロウと一緒に少し遅い時間に団地裏のダムまで行ってきた。
帰ってきたときもう暗くなってて遅かったのでママに少し怒られたが。
ー 怒られたことは言わないで・・まぁいいか。タロウの散歩で・・ −
結局散歩のことを話すことに決めた。
「静かに これから林さんがスピーチを始めます。」
先生が教卓から言った。
ー あぁあ・・何だかんだいってとうとうここにいるんだ・・・ −
里子は黒板の前で固まっていた、話しださなきゃ・・・
先生がスタートと言った。
365 :
('A`):2010/11/08(月) 17:39:25 0
続き
なんとか時間内に納めなければならない。
「あ・・あぁ ど、土曜日にえと、あの・・・。」
どもりどもり里子は話し始めた。
前の席の男子らがクスクス笑う。
先生は里子のほうをジッとみている。
また同じだと言われないため、その時見たことを話に入れた。
「・・・で、わたしはダムの周辺をタロウと回っていたんです。そしたら遠くで
ダボンダボン、と何か水音がしたようだったんです。
ちょっと近づいて行ってみるとクルマが止まってて、男の人が一人で大きなモノを
ダムに投げ捨てていたんです。いけないと思ったけどそのまま帰りました。
たぶんふほーとうきじゃなかったかと思います。ああいうのがゴミ問題を増やしてるんだと思います。」
里子は話し終えて軽く頭を下げた。
先生はピッタリだね、と笑った。
里子はホッとして安心した。
ー あぁこれでやっと終わったんだ・・よかったよかった・・・ −
「それでね、なんとかこないだのことを話して成功したの。ゴミ問題とかも入れて・・」
帰ってから夕食時に里子は両親に話した。
「よかったわね。でもダムのほうは危ないし、散歩は暗くなってからはダメよ。」
ママはそう言った。
翌週の日曜日。
午後から里子とパパはタロウを連れて散歩に出かけた。
日も短くなってきたが暖かな日だった。
「ついでに団地の裏へ行ってみようか。」
パパに言われ、例のダムのところまで行くと何故か車、パトカーが何台か止まっていた。
それに人だかりも。
「あれ、どうしたんだろう?」パパは近づいた。
近所の人たちがヤジ馬に来ていた。
「あっ、お宅も見に来たんですか?今、この中でね警察らが調べているようなんです。
なんでもこのダムにバラバラ死体が捨てられてたっていう・・・
驚きましたね・・だから入れませんよここからは。」
里子とパパはそのまま帰ったが、里子は・・・
ふと思い出すことがあった。
タロウをなでながら、
「・・・・・まさか。あの時の・・・」そのまま考え込んでいた。
366 :
('A`):2010/11/09(火) 03:29:27 0
内容がどんなにひどくても、ここにきちんと書いてくれてる時点で評価してあげたい
大抵の奴らは口だけで実際は一行も書かないからな
367 :
('A`):2010/11/09(火) 08:28:54 O
電撃小説大賞に今年応募しました。
二次落ちでした。
一次(4842作品中551作品が通貨)は通ったんだけど。
つい先日、編集部か選評が送られてきました。
369 :
('A`):2010/11/09(火) 09:19:57 O
いいね
俺も来年には何かに応募したい
>>368 凄い、少なくとも編集の目に止まり、どうかな?と思わせるレベルなん
だろうね。いろいろ努力してたからだと思う。
俺も今年中に2作応募予定。
>>371 おお、頑張りましょう。
>>372 ありがとうございます。
二作ですか。
今が正念場ですね。
GAか文学界でしょうか。今の時期に応募ということは。
まだ途中なんだけど、誰かに読んで(感想も湧いたなら)もらいたい。
どなたか人柱になっていただける方、いますか?
人柱って言ってる意味がよくわからないのだけど
限定公開?
>>377 せっかくあげてもらってなんだが話が重すぎる……
悪役の過去かなんかだよな?そうだって言ってくれよ。
文章はしっかりしてるんだからもうちょっと楽しくできないか?
俺はちょっと面白いと思ってしまった
最後まで読みたいよ
>>377 冒頭で猫を頃す意味はあるのか?バッサリ切っても問題無さそうだし、
残すなら主人公が良い子で過ごした後に持ってきた方がインパクトある気がする。
まあ素人考えなのだが。
381 :
('A`):2010/11/11(木) 05:43:12 0
才能があるかどうかというのはつまり、
冒頭からラストまでを同時に思い描けるかどうからしい
382 :
('A`):2010/11/11(木) 10:57:55 0
たいてい話を思いつくのは歩いている時とか、入浴中だとか、用便時だとか
ようは書こうとしていない場合が多いから困る。
ソレをあとあとまでストックしといて練りまわしてから
>>381のように、
最初と終わりを用意して話をつなげていく・・・
キングの作品紹介にもあった。
少年が排水溝の蓋の隙間に小銭を一枚一枚落とす夢から、政府に利用され
飼い殺しになっている超能力少年暗殺者の話を作り上げた、っていうやつ。
384 :
('A`):2010/11/11(木) 21:23:58 0
キングはクレイジーだからな・・
読んでいただいた方、ありがとうございました。
>>378 嫌な気分になっていたらごめん。
多分今後も悪役は出てこないかな。善人も出てこないだろうけど。
文章がしっかりしてるって言ってもらえて嬉しかった。
>>379 ありがとう、そう言ってくれる人もいて良かった。自分では判断できないから。
平行して書き進めているものが他にあるのだけど、完結はそっちのあとになりそう。
>>380 後付だけれど色々意味はある。
ただ、文章の始まりはだいたい何も考えてなくて、進める内にキャラクターの顔が
見えてくるっていうような書き方だから、キャラの行動は意味よりもキャラ自身の
感情に基づいている場合が多い、と自分では思ってる。
まぁキャラも作者が生み出したものだから根本には書き手の思惑があるって
言ってしまえばそれまでなんだけど……
386 :
('A`):2010/11/13(土) 13:55:00 0
読めないのでここにアプするように。
387 :
368:2010/11/15(月) 07:42:11 0
388 :
('A`):2010/11/15(月) 16:41:33 0
キミのメッセージが一番ワロタ。
389 :
('A`):2010/11/15(月) 21:06:55 0
タイトルが前時代の少女漫画風なんだが
390 :
('A`):2010/11/15(月) 21:30:12 O
横読みって読みにくいんだな
393 :
368:2010/11/15(月) 22:41:43 0
うーん。
まさかのファンタジーでびびった
人情ものなら父と子に絞るか
ベア鳥に絞るかしたほうがいいんじゃないかな
長い話をはしょって書いてはしょりすぎた印象
エリザベトの件
395 :
368:2010/11/15(月) 23:05:17 0
>>394 早速のご感想ありがとうございます。
確かにちょっと詰め込みすぎたかなとは思います。
396 :
('A`):2010/11/15(月) 23:39:52 0
何世紀が舞台なのかがわからないがようするに修道院を舞台にしたファンタジー
なんだな・・。
ギョームとかいう子が結局10歳なわけか。
で、パパが40歳、長老が50歳か・・あれ、ママはいたっけ?
397 :
368:2010/11/16(火) 00:04:45 0
>>396 中世は平均寿命が30歳なんです。
なので子供は10歳ぐらい、年増のお父さんも40歳。
母はすでに他界です。
マッダレ―ナ婆さん(長老)が50歳。
でも世界で一番寿命が短い国でも36歳じゃなかったか
そういう未発達の国は中世に負けず劣らず環境は劣悪だろうから
いくら中世でも30歳が寿命って事もないんじゃ
399 :
('A`):2010/11/16(火) 00:09:56 0
あっ中世なのか
そうかそうか・・
ギョームと聞いてオーギュを思い出した
年取ってから楽器やるのってちょっと遅いんじゃね
とおもた
音楽のこと知らんけど
401 :
('A`):2010/11/16(火) 01:08:07 0
誰か昭和初期ごろの萌え要素の全くない地味な小説を書いてくださらんか。
若いからムリか・・
「ベッキーさんと私」みたいなやつでいいの?
平均寿命が短いのって子供がすぐ死ぬからっていうのが主じゃなかったっけ?
描写が丁寧なので違和感なく情景を思い浮かべることができて良かった
ただなんだか試験用の文章って感じがする
長生きできる人は今も昔もかわらずとことん長生きできるだろ
医者にかかったことなくて長生きな人いるじゃん、あんな感じで
長老って言うぐらいなら80とかでもおかしかない
406 :
('A`):2010/11/16(火) 04:12:50 O
407 :
368:2010/11/16(火) 08:03:24 0
エピソードがバラバラでメインテーマがわからん。
全編を貫く主題+枝葉の小エピソードが良いかと思う。
ベアトリーチェが空気すぎる気ガス
折角少年と少女が出会ったのだから、ここは一発萌えさせてくれ。
あからさまじゃなくていいから。
父さんの呪いが、観念的というか現時点で実体を伴わないのに対して、
ミカエルがリアルで出るので呪いの緊張感が薄い。
呪いとユニコーンの肉の話自体が、単なるマッダレーナ婆さんの迷信と読めなくもないし。
肉を食べたから芸術的才能を得られた、というのも、悪魔の実を食べて能力者になったみたいな感じで、チートすぎて個人的には好きではない。
芸術家には、自分の魂を削って芸術を紡ぎ出して欲しい。
勿論、肉を食べて以降も努力を積み重ねてきた事は読み取れるけれども。
あとは細かいところの表現に若干違和感があったかな。例えば…
>そう噂されるほど、この地に安らかに到達することは大変だった。
ここは軽い気がする。俺なら
「そう言い伝えられるほど、この地に安らかに到達することは困難だった。」
ワインのジョッキも、気分転換に飲むにはジョッキだと大きすぎるイメージなので、
グラスかタンブラーが良いかと。
構文はしっかりしているので、表現を磨けば更に良くなる気がする。
何だか文句ばっかり書いたけど、所詮30代童貞の一読者の戯言なんで聞き流してくれ。
また書いたらどんどんうpってください。
410 :
368:2010/11/17(水) 07:27:50 0
>>409 これは細かいご指摘をどうも。
おっしゃった点、まさにその通り、というか死角でした。
実はこれ、次回の電撃に出そうと思ってるんで(営利を目的としないサイトの
公開はオッケー)とても参考になりました。
大幅に加筆訂正しようと思います。
本当にありがとうございました。
411 :
('A`):2010/11/17(水) 14:14:53 0
「幾つもの夜を越えて 〜さまよう子供〜 」
こんな夜、センタク機を回しているとあの夜のことを思い出す
あの晩 ・・・
洗濯機の調子が突然オカシくなってしまい仕方なく歩いて10分ほどのところにある
コインランドリーに出かけた。
急ぎの洗濯もあったので遅かったけど。
時間はもう11時を回っていた。サッサと済ませて帰ろうと思い店内に入ると
案の定若い、見た目がDQN風なカップルがいた。
で、知らんふりして洗濯しようとしてたらピアスの目立つ娘が話しかけてきた。
傍らにはひょっこりと頭をのぞかせた小さな女の子・・・
「あのぅ、このコのママですか?」
突拍子もないことでワタシは驚いたがその娘が言うには
その女の子はカップルが来る前からこの店内に一人でいて、ママが来るまで待っていたそうだ。
しかしいつまで待っても、ゆうに30分ほどたっても来ない。
それでも女の子は小さなケイタイゲームをしながら
「ママは用事とかで遅いの・・でも来るから。」と言うんだそうだ。
3人でママ遅いね、とそれから1時間は待っていたようだがまだ来ない。
「コレ、ヤベーんじゃないの?このガキ置いてかれたとか・・」と
彼氏の方がいい出して彼女が怒り、
「バカ、ナニ言ってんの。ね、ここいても来ないし交番に行ってみようか?」と
女の子に聞くと
「ううん、ここで待つって言ったもの。絶対に来るよ。」と言う。
で、結局他の客は誰も来ないし、ワタシが来てママだと思い聞いたのだそう。
「この人はママじゃないかな?」とピアス娘が聞くと
女の子はかぶりを振った。「ちがうよ・・ママじゃない。」その顔はさみしそうだった。
結局センタクしながらワタシも周囲をうかがっていたがその後も母親らいい人は来ず、
4人でしばらく様子を見て待っていたがカップルが
「じゃ、やっぱり交番に連れてゆきますから・・。」と女の子に言い聞かせて出て行った。
出て行く時女の子は店内を振り返ってシンパイそうな顔を見せていた。
ため息をついてヤレヤレとセンタク物を持ってワタシも店内から出ようとした時、
スゴイ勢いで飛び込んできた女性とぶつかった。
荷物を落とすワタシを無視して女性は店内を凝視したがまた走り去って行った。
「いったぁ・・ナニ?」ワタシはしばらく呆然としていたがハッとして
もしやさっきの人が?と慌てて周囲を見渡してみたがもういなかった。
あれからもうひと月たつがあれ以来あそこへは出かけてないけど気になっていた。
あの女の子はどうなったのだろう、あの女性は母親だったのか・・
やはりカップルの言うとおり捨て子にされてたのだろうか、それとも
用事でスグ来れずにあんなに慌てて戻ってきたのだろうか・・・
センタク機はスグ直してもらい調子はいいけども、こんな時にフッと思いだすのだ。
あの晩に見た出来事を
幾つも夜を超えて女の子は生きてきた
幾つもの夜を超えて今日まで生きてきた
これからもまた
どれだけの夜を越えなければいけないのだろう
これからも一人でさびしく過ごさなければならいのか
412 :
('A`):2010/11/17(水) 16:59:19 O
>>411 DQN風って、小説の表現としてアリなのか?
413 :
('A`):2010/11/17(水) 17:01:20 O
414 :
('A`):2010/11/17(水) 19:23:36 0
アリじゃないの?
街のちんぴら、やくざなどの表現が古くて通じなくなってきてるし
415 :
('A`):2010/11/17(水) 21:12:52 O
>>411 >>356>>364と同一人物なんだろうけど、書く前に文章の書き方の本を購入した方が良いと思う。
基礎的な日本語力が弱すぎる。
あと書いた小説を読み返してる?
読み返し→書き直し→読み返し以下無限ループを繰り返さないと良い文章にはならないよ。
過去にお前が上げた小説をアレンジしてみな。アイデアよりも、まずは「文章を書く力」を持たないと上達しない。
正しいフォームを覚えずに素振りする野球少年みたいだ。
416 :
('A`):2010/11/17(水) 22:42:30 0
モンサンミッシェルの晩酌とかいう作品みたく高度に書けるようになるんだぞ。
電撃に投稿する人はスゴイなぁ、さすがセミプロ級の文章力、バカなオレらや
単純なラノベオタどもをひれ伏させる魔力を感じるよ。
そのうち素晴らしいラノベ作家になってもらいたい。
>>415 そのたとえはイイね、なかなかの例えだわ。
>>415 自分は411じゃないんだけど、文章の書き方の本ってたとえば具体的に
どんな本?なにかお勧めはある?
418 :
('A`):2010/11/17(水) 23:31:29 O
>>417 本多勝一:日本語の作文技術
分かりにくい文章のどこが駄目か、どう直せば良いかを、
具体的・論理的に説明してある。
著者が新聞記者なので、読者に伝わり易い文章を覚えられる。
唯一の欠点は例文が左翼くさいところw
読める文章を書きたい人向け。
鈴木康之:名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方
こちらは著者がコピーライターなので、短い文章でいかに人を引き付けるかの方法を解説してある。
例文が豊富でその内容の解析、広告掲載時の情報がメイン。
読ませる文章を書きたい人向け。
それはまたちょっと違うんじゃないか
420 :
('A`):2010/11/18(木) 00:56:01 O
「この構図でいいかな?」
駅舎を中央口左斜め45度から見上げながら、僕は一人つぶやいた。月に一度の「本業」、千葉県広報誌のイラスト描きの締め切りが明日に迫っており、僕は夜勤明けの眠気と戦いながら房総半島の外れにある××駅へと降り立っていた。
それにしても遠い。遠すぎる。乗り換え回数は多いし電車の本数は少ないしで、到着までに二時間も掛かってしまった。そういえば、先月の打ち合わせの時に広報課の山中君が
「来月は××駅にしましょう。空気は綺麗だし魚も美味いし、旅行気分で描いてきて下さいよ」
などと呑気な事を言っていたな。あの時はまんまと乗せられてしまったが、もっと近場の駅にしておけば良かったよ。まあ締め切りを先延ばしにしていた僕が一番悪いのだが。
見上げた駅舎は、建物自体はこじんまりとした単純な構造だが、大きくせり出した屋根の軒が複雑な上に建物周辺は街路樹が密集しており、
イラストにするには絶好のロケーションだが描くのは骨が折れそうだ。
「さて、どうしたものか……」
缶コーヒー片手にタバコに火を点けて、しばし駅舎の周辺を歩く。他に良い構図は無いだろうか。
今日は疲れているし、極力早く描き終えて、家でビールを呑みながらテレビでも観ていたいところだ。
中央口を一通り回った後、連絡通路を抜けて裏口に出る。裏口には小さなロータリーがあり、住宅街へと渡る歩道橋が掛かっていた。
ロータリーには客待ちのタクシーが2台停まっていたが、土曜日朝の駅周辺は閑散としており、こんな所で客待ちして商売になるのだろうか、と心配になる程であった。
僕は何の気無しに歩道橋を登り、そこから駅舎を見下ろした。
街路樹の緑の中に駅舎の赤い屋根が映えて、何とも美しい。何よりこの構図は、複雑な屋根の軒も絡み合う樹木も上からの視点だと全て隠れてしまい、描くのが簡単な割には見栄えがする。こちらを使おう。
421 :
('A`):2010/11/18(木) 00:58:22 O
「今回は楽勝かな」
独り呟く。バイトでもプライベートでも、人と深く付き合わない習慣が続くうちに何だか独り言が多くなってきた。
独りで暮らすのは苦痛ではない。牛丼屋のバイトとたまの「本業」である絵描きとビールさえあれば、どうにか日々暮らしていける。
下らない事を考えながら鉛筆を走らせると、紙の上には、みるみるうちに駅舎の屋根が浮かび上がってきた。
「お上手ですね」
ふいに後ろから声を掛けられる。振り返ると、そこには少女が立っていた。
ショートカットが健康的で可愛らしいが、「××高校」と刺繍されたジャージだけはどうにかならなかったのか。田舎の高校生は、皆こんな服装で出歩くのだろうか。
「ああ」
僕はそっけなく一言だけ返して再び絵に取り掛かった。見知らぬ人との馴れ合いのような会話は、僕は大嫌いだった。女の子が懲りずに再度話し掛けてくる。
「これって、水彩画ですか?」
「すまないんだけど、集中して描きたいんで話し掛けないでもらえるかな」
彼女は一瞬怯んだような表情の後、ぺこりと頭を下げて走り去っていった。
僕は軽く舌打ちをして再び画に取り掛かる。
422 :
('A`):2010/11/18(木) 01:00:01 O
「うーん……」
どうにも上手くいかない。描きはじめの時ほどには手が進まない。気持ちがモヤモヤして集中出来ない。
少女に冷たく当たったのが気になっているのだろうか。鉛筆を置いてタバコに火を点ける。
駅舎を見下ろす。時刻はちょうど10時を回った頃で、駅周辺には人が少しずつ集まって来ていた。
「あの、さっきは失礼しました。頑張って、下さい。おじゃましてすいませんでした。これ、良かったら飲んでください」
さっきの少女が、コーヒーを抱えて戻ってきた。あんなにきつい言い方したのに、めげない子だな。
おまけにこのコーヒー、さっき僕が飲んで空き缶を灰皿代わりに使っているのと同じ銘柄だ。観察力がいいな。
「いや、さっきは乱暴な言い方してすまなかったね」
「いえ、私の方こそすいません」
「時間あるなら、描いてるところを見ていっても良いよ」
「いいんですか!?ありがとうございます!」
少女が笑顔で答える。僕は再び鉛筆を握る。少女は黙りこくって僕の絵を見つめている。僕は絵の具を取り出し、絵に色を吹き込む。調子が上がってきた。
423 :
('A`):2010/11/18(木) 01:01:30 O
「あの……」
ずっと静かに僕の絵を見ていた少女が、ふいに話し掛けてきた。
「どうしたの?」
「あの、もしかして『広報ちば』のカレンダーの絵を描いてる方ですか?
「そうだけど…よく分かったね」
「私の部屋のカレンダーですから」
驚いた。
僕が描いた絵を部屋に飾っている人がいたなんて。広報誌のカレンダーなんて、流し見されてそのまま捨てられるものだとばかり思っていたのに。
「光栄だね」
僕は照れ隠しにぶっきらぼうに言った。
「そんな、私の方こそ……感激です。こうしてスケッチされてるところと作品を見られて」
少女はそう言って描き終わった駅舎のスケッチを感心したように見つめた。
緑に覆われた一帯の中央に、赤い屋根の駅舎。ここ数ヶ月で描いた中でも、特に良い絵に仕上がった。
これなら山中君も満足してくれるだろう。しかし……描きながら気づいていた。この絵には気に入らない点が一つある。
それを解消するためには、とある重大な決断をする必要があった。
424 :
('A`):2010/11/18(木) 01:03:02 O
「君には、さっきのコーヒーのお礼をしなくちゃならないね」
「そんな、お礼なんて。絵を見れただけで充分です」
「実は……この絵を受けとってもらいたい」
僕の突然の申し出に、少女は驚き、拒否した。
「そんな、だってこの絵はカレンダー用の絵じゃないんですか?絶対受け取れませんよ!」
「いやいや、実はこれは練習用なんだ。カレンダー用の絵は、これよりもっと良くなる」
「でも……」
少女は戸惑っていたが、僕が必死で説得すると最後には笑顔で絵を受けとってくれた。
「ありがとうございます。この絵、宝物にします」
僕はその事に満足すると、手早く荷物をまとめ、少女に一言挨拶をして歩道橋を降りた。
歩道橋の下から振り返ると、少女はまだ僕の方を見つめていた。僕は少女に大きく手を振る。二度、三度。
少女も手を振り返してくる。僕は少女が見えなくなるまでずっと手を振り続けた。
そして、二枚目の絵、即ち駅舎中央口左斜め45度の絵を描く為に連絡通路を駆け出した。
425 :
368:2010/11/18(木) 07:36:20 0
>>416 これは身に余るお言葉をどうも。
頑張ります。
426 :
417:2010/11/18(木) 08:40:32 0
>>418 詳しい説明入りの紹介サンクス。
本屋に見に行ってみるわ。
427 :
('A`):2010/11/19(金) 00:37:05 0
>>420 >>355の修正版か?
書くならなるべくここに出ていないモノにすればいいと思うが。
ちなみに「絵葉書」のオッサンは実在する人がモデル。
428 :
415=420:2010/11/19(金) 07:30:15 O
429 :
('A`):2010/11/19(金) 13:18:45 0
ならオリジナルを書けや。
どこまで馬鹿にすれば気がすむんだろ・・ハラの立つ。
他人のふんどしでスモウとるようなモノ、実力があるつもりなら自分ので勝負しろ。
fさ
>>411=
>>429なのか?だとしたらすまなかったな、馬鹿にするつもりは無かったのだが。
実は俺は
>>367でもあるんだ。
>>367で書け書けと煽ったけど、
投稿ペースが早い割には一向に上達の気配が無いから、少し厳しい意見をさせて貰った。
あと
>>420は個人的に練習用で書いてただけで勝負用ではない。勝負用のは別に書いてる。
それでも
>>420は5〜6時間掛かってるから本気の練習だけど。元々上げるつもりは無かったのだが。
重ねて言うが、馬鹿にする意図は全く無い、でも厳しくは書かせて貰った。
別に、「何このクソ小説」とバッサリ切っても良かったんだぜ?他に切ってる人いるし。そうしなかった意図を読み取ってくれ。
とりあえず
>>418の本は読め。特にホンカツの「日本語の作文技術」は、文章のどこが良くてどこが駄目か、
どう直せば良くなるのかが論理的に理解出来る良書だ。
ライバルが増えるから本当は教えたくないのだがw
まあ日本人が読む日本語文法の本では、恐らく一番売れてるからな…
432 :
('A`):2010/11/19(金) 17:31:38 0
読むのって、結局、書くことから逃げてるだけだろ
あくまでも書くのが主体なのに
楽しむ為に読んでるか文法構成なんかを意識して読んでるかで変わってくるな
434 :
('A`):2010/11/19(金) 17:36:34 0
周囲にもいるが、「読んでないで書けよ」っていいたくなるやつがたくさんいるw
>>433 構成意識して読んでるうちに、話へ意識がいってしまうパターン
がややある。
436 :
('A`):2010/11/19(金) 22:20:58 0
>>432 でも人の文を読んで考えたり研究するの自分の勉強になると思うと偉そうに言ってみる
途中からそっちのけで楽しんじゃうけど
そういやカードワースシナリオスレて何かやたら続いてるみたいだけど
つまりは物話作ってるんだよね?
内輪スレっぽくて開いたこと無いからよくわからんが
とりあえず420は改行入れてくれや
440 :
('A`):2010/11/21(日) 15:16:28 0
たけしみたいに作品を作っているときは外部の情報をシャットダンとかどうだい?
441 :
('A`):2010/11/21(日) 21:09:28 O
大賞受賞作読むと、こんなに面白い作品は絶対自分には書けないって思ってしまう。
応援
ここってどんなくだらない内容でも投下して良いの?
444 :
('A`):2010/11/29(月) 23:29:55 0
まあ投下したら評価してくれるヤツが居ると思うけど、その投下した作品は応募作品にはできないからな
あくまで趣味として作った作品だけにしろよ
そういやそうだった
まさかその日の内に反応もらえるとは思わなかった。
趣味としてしか書いてないから問題ないな。
あんまり長くなるようなら、
上にあるみたいにどこかしらにあげたほうが良いのかな。
歳を取ると書くパワーが無くなるね。
現実の自分とのギャップが苦しくなってくる。
448 :
('A`):2010/12/06(月) 02:30:28 O
>>447 逆に現実を知って初めて書けるものもあるのでは?
作家のデビューは漫画家と違ってそれほど早くないぞ。
449 :
('A`):2010/12/09(木) 01:40:50 0
過疎ったな
もう半年は書いてないなぁ
頭の中ではどんどん話が進んでいく
投下したら見てくれる人いるかな?
完成しないかもだけどw
452 :
('A`):2010/12/10(金) 00:39:08 O
今年は短編5本書いた
>>450 うらやましいなぁ。
ごま油を絞り出すみたいにネタが出ない、話が思いつかないとうんうん唸っている者としては羨ましいぜ。
まだ若いのかな。
クラシックやゲームサントラ聞きながら書くと捗る
歌は駄目だ、歌詞で思考が乱される
わかる
すごくわかる
459 :
('A`):2010/12/14(火) 07:46:17 0
上げてみよう。
460 :
('A`):2010/12/14(火) 16:17:14 0
>>458 ごめん、読まなかったがPCで読むことを前提にある程度開業して欲しかった。
461 :
458:2010/12/14(火) 17:43:02 0
463 :
('A`):2010/12/17(金) 04:32:46 O
>>458 よみがえった瞳
三人称より一人称の方が良いかも。主題が主人公と心に病を負った姉の交流/克服なのだから、主人公の心理描写の為。
誤字が一箇所。句読点はもう少し削った方が読みやすい。
自然を比喩的に表現している場面が多いが、そこはもう少しありのままの方がすんなり読める気がする。
短い割に登場人物が多い。主人公・姉・母・友人Aの4人で良いかと。
悠香は、どうしても主人公との絡みを期待してしまうので(俺だけ?)、あえて外す。やはり、主人公と姉の物語なので。
俺なら、幼少期の主人公・姉・友人Aの3人で廃屋の冒険(プロローグ)
↓
病院
↓
姉との日常描写
↓
再び廃屋で姉が正気に←ここで消えかけていた記憶の轍
かね…
ウダウダ書いたけど、所詮は高卒の戯言なんでヌルーしてください(´・ω・`)
捗らせるために音楽様を利用するなんて純文学者として恥ずかしくないか?
良い純文学を書く事以上に大事な事があるのではないか?
純文学は万能ではない、音楽が足りないと君は言う
では万能ではない事に自ら突き進む、その主題を見せてくれ
465 :
458:2010/12/17(金) 07:34:00 0
>>463 わあ、読んでくれたんだ…ありがとう。
凄く参考になるご意見でした。
わざわざ読んでくださってどうも。
466 :
458:2010/12/17(金) 08:09:22 0
467 :
('A`):2010/12/17(金) 17:11:25 0
どうでもいいが登場人物のネーミングに吹きました
468 :
('A`):2010/12/17(金) 17:18:56 0
KAGEROUな
無理やり持ち上げられちゃったからもう正当な評価されないぞ
可哀想に
第一章まで書いたところで完結した
471 :
('A`):2010/12/17(金) 23:17:24 0
水嶋ブーのはなんだかんだで話題読んで売れてるんだもんな。
クソブーめ。同じものをえなりが書いたら売れるんだろうか
>>462 文字化けしてるんだけど、俺のPCの設定が問題なのか?
>>458 ミカエルが泣いた日
サンタンジェロ城の歴史とヴェッキオの半生はいらないと思う。
ヴェッキオが見回りする過程に、サンタンジェロ城の状況を必要な分だけ説明すれば良いかと。
>>462 侍の名前に噴いたww不意打ちだろ。
登場人物もキャラが立ってるし、エピソードも過不足無く、文章も情景が素直に頭に浮かぶ高いレベルで文句無し。
趣味で書くには勿体無い、投稿汁。
475 :
458:2010/12/21(火) 23:06:56 0
>>473 これは感想をどうも。
読んでくれてありがとう。
>>474 あ、読んでもらったのね。どーもどーも
言うて名前は元ネタのクソスレがあるからなぁ……中身は自分で考えたけど
今まで適当に書いてたから文章が高いレベルだなんて言われたこと無いぞww
477 :
('A`):2010/12/25(土) 11:49:48 O
>>476 いや面白かったよ。
もっと色々うpれよ色々読みたいわ。
479 :
('A`):2010/12/31(金) 12:43:53 0
hosyu
>>478 読んだ。普段エロSSも見ないエロゲもしないな人間の意見だから的外れだったりしたらすまん
元のスレも読んで無いから、まっさらな設定のオリSSとして読んだ
エロシーン入るまでが、何と言うか、適当?
エロシーン入ってからがテンプレ的な展開・文章運びと言え割とでよく出来てるかなーと思っただけに、
事に及ぶ前と及んだ後の描写があっさりな気がして……。
あとはまぁ、もうちょい独自性あっても良いんじゃねーかなぁとか。
妹との関係性、キャラ付け、行為の内容。あと一つか二つずつエッセンスを足すとグッと読む気にさせる要素が出来ると思う。
言うても一度だけ書いたことあるけどエロは難しいんだよなぁ、短編SSと言え書き上げた事は充分評価に値すると思う
日常描写なんかは書いてりゃ勝手に書けるようになってくし、気長に続けて欲しいな
>>480 純文傾向の真面目な人ばかりのスレなのに、思いがけずしっかり読んでくれてありがとう。
投下日に夜中5時間くらいで突貫で書いたヤツで、エロは初挑戦だったんで、
今見るといろいろと恥ずかしい。指摘事項はもっともだと思う。
もっと精進するわ。
482 :
('A`):2011/01/07(金) 18:46:20 0
書けるだけでも羨ましい、去年の12月から練ってるが未だに書けんとかね
ここに上がったので一番面白かったのどれ?
485 :
('A`):2011/01/10(月) 14:32:42 0
挙がってるのを読んでみた。
みんな面白いなぁ。
もっと書け。
長めのを順に読んでるんだけど、
>>377ってどうだったの?
読めなかったから気になる。
488 :
水喪:2011/01/18(火) 05:05:28 0
糞
>>387に触発されて、我輩も前年末から書いてる
喪まいらと違って下手糞だからうpはしないがw
糞コテの書いたものなんて見たくないから
書き込みも止めろよ
自己顕示欲の強い糞コテw
我輩(笑)バカなの?死ぬの?回線切って吊れよゴミ虫
491 :
水喪:2011/01/20(木) 00:19:24 0
そんなこと言って、もし我輩が傑作書いたとしたら
お前ら土下座して謝らないとだめだなw
書きこむなって文字すら読めないほどバカなんだね
493
読んだよ
うまく言えないんだけど地の文がとっても読みやすい、情景描写も丁寧でスラスラと頭に入ってくる感じ
言葉選びのセンスもいいし、修飾過多でもなくあっさりしすぎということもなく丁度いいバランスの文章構成だと思った
内容については、三郎が澄子の家を訪ねると決心したあたりから話が加速度的に展開を始めるんだけど
音信不通になった理由が中々明かされなかったりして色々予想しながら読み進められる代わりにフラストレーションもちょっとづつ溜まっていく感じ
それが一気に解放されるのがストーキングのシーンだと思うんだけど、あそこは読んでいて真相に近づいていく感じがとても楽しかった
少し気になった点としては社会学をからめつつ二人の人間関係をフォーカスしていく作りになっているからだと思うんだけど
最終的に二人の問題が社会という大きな組織上の問題として収斂されてしまうラストがちょっと個人的にはどうかなと感じた
まぁこれは好き嫌いの話になっちゃうんだけどね
最後に
「もしかしたら、その幼馴染とはアナタの想像上の存在なのではないでしょうか」
元ネタ知ってるだけに余計吹いたじゃねーかw
495 :
('A`):2011/01/20(木) 04:27:31 0
短編って難しいな
496 :
('A`):2011/01/20(木) 22:25:50 0
バカボンのパパですら賞が獲れるんだから
497 :
('A`):2011/01/21(金) 12:51:51 0
あいつの話ッて読みづらいじゃん
も、一行目から読む気もしなくなる
お前らのレベルが高すぎて俺の下手糞な作品がうp出来ないじゃないか
>>498 構わずやれよ
どうせどこの誰かまではわかりゃしないんだから。
500 :
('A`):2011/01/22(土) 00:59:47 0
俺が主役の小説はそろそろ完結だ
501 :
('A`):2011/01/22(土) 09:56:50 0
村上春樹はすごいなー
まさに天才
思わず最後まで読ませる力とかはあるが、
ストーリーが酷い。ヤリチンDQNばっかりで気が滅入る。
セックスだのまんこだの言い過ぎ。
503 :
('A`):2011/01/22(土) 10:20:05 0
いや、あれはDQNなんじゃなくて、地味サークルとかで彼女できて
やりチンになった気でいるオタ男子とオタ女子そのものだろ
俺等が知ってる感じのリア充たちは出てこない
作者に嫉妬されるような人種は、その作者が決して描かない
>>503 なるほどなぁ。
大学ぐらいになると、高校時代までぱっとしなかったヤツが
ああいった文化系ヤリチンになるパターンが増えたモンだ。
505 :
('A`):2011/01/22(土) 19:13:15 0
>>504 そう、まさにそれだ
高校から勝ち組だったのは、
大学で飲みサークルとかサッカーサークルに入ってるような連中
そして、文化系の大学デビュー組とは、そいつらを嫌い、心の中で羨ましがる連中
嫌悪感と嫉妬が入り乱れてるような感情を持っている
そしてそれは、村上の小説を読んでいてもあちこちで感じることができる
そのへんの嫉妬心が割と分かりやすいのはダンスダンスとかノルエーの森とかじゃないかな
506 :
('A`):2011/01/22(土) 21:25:02 0
507 :
('A`):2011/01/22(土) 22:26:35 0
さっきから例のバカボンパパ受賞者のハナシしてるんじゃないのか
村上のコトか…
493すごいな。文章が流れるように読める。
アンカが無いとスレが流れるように読めない
>>511 いえいえ下手なネタしかありませんので遠慮なく^^;
515 :
('A`):2011/01/24(月) 02:04:38 0
童貞だもの
516 :
('A`):2011/01/24(月) 18:36:28 0
楽しそうだな、そういうの。
ヨメ寝盗られ物語なんていくらでも思いつくから
>>493 これは面白いな。
澄子たん、幸せになっていればいいな。
518 :
('A`):2011/01/29(土) 22:58:49 0
稲
519 :
('A`):2011/01/29(土) 23:57:10 0
タカビーという言葉、久々に聞いた
520 :
493:2011/01/30(日) 12:23:06 0
なんか思ったより感触良くて驚いた
今見返すとだいぶ恥ずかしいんだけどな……。
あと誰もタイトルの山月記に突っ込んでくれなくてちょっと悲しかった
>>520 山月記なら知ってるよ。
虎になった李徴の話だろ
そうそれ
あれのオマージュを意識した所もあるけど誰にも突っ込んで貰えなかったのがちょっと悲しかった
俺が未熟ってだけだな
で、他の人の作品がもっと読みたいんだが
523 :
('A`):2011/01/30(日) 16:19:11 O
>>522 いや気付いてたけど、あえて突っ込まなかった。
上手くアレンジしてると思うよ。
うむ。
引きニート=虎なんだな。
だが李徴も澄子も可哀想だよな。
頑張りまくったヤツほど折れるもんなのかな。
526 :
('A`):2011/02/01(火) 04:34:45 0
メンヘルの女だったらケータイ小説で一発当てられる可能性があるが
メンヘル男だとどうしようもないな
男のメンヘルって大抵は彼女も友達もいないし
確かにメンヘラ女とメンヘラ男だと
メンヘラ女は結婚出来る分マシだわな
528 :
('A`):2011/02/01(火) 12:24:32 0
だよな、まさに
もっと言えば、メンヘラ女ってのは本人が満足してない以外は
男のリア充と変わらないハイレベルの環境だしな
彼氏いる旦那いる、女友達いる男友達いる、メンヘラであること自体が武器にもなり得る
男だとこれ全部無理…
529 :
('A`):2011/02/01(火) 16:35:37 O
メンヘラ非モテとかもう大変ですよ…
530 :
('A`):2011/02/02(水) 15:02:52 O
超絶不細工メンヘラリスカ女が、男を取っ替え引っ替えしてたの思い出した。
胸糞悪い。
自分で読むための自分に完璧に心地いい話を書くために
いろんな小説詩音楽映画から好きな世界を抽出する作業してる
>>531 良いことだ。
何か「既存の作品の影響を作風に出してはいけない」みたいな風潮が、
なぜかアマチュアには強すぎる。
まちがいなく影響受けてる人物はいるから無理だけどね俺は…
プロがパクリやオマージュだらけだと見ている人間は気づくし飽きるだろうが、
アマチュアがやる分にはむしろ推奨されるべきだと思うがな。
絵での模写とか技法と同じく、通過して血肉や引き出しにしておくべきだよ。
先人の積み重ねからからどう影響を受けてそれを組み替えたか示すのが文芸
久しぶりだとまったくかけぬ。
本も離れてたからよむのも何かおそくなた。
537 :
('A`):2011/02/03(木) 05:01:27 0
メンヘラ女のモテかたは異常。
メンヘラ男のモテなさは異常。
男のメンヘラはまじで自殺しかないと思う。
538 :
('A`):2011/02/03(木) 05:03:04 0
531新着 :('A`) sage :2011/02/02(水) 15:05:53 0
自分で読むための自分に完璧に心地いい話を書くために
いろんな小説詩音楽映画から好きな世界を抽出する作業してる
532新着 :('A`) sage :2011/02/02(水) 19:08:37 0
>>531 良いことだ。
何か「既存の作品の影響を作風に出してはいけない」みたいな風潮が、
なぜかアマチュアには強すぎる。
533新着 :('A`) sage :2011/02/02(水) 21:15:52 0
まちがいなく影響受けてる人物はいるから無理だけどね俺は…
534新着 :('A`) sage :2011/02/02(水) 21:24:24 0
プロがパクリやオマージュだらけだと見ている人間は気づくし飽きるだろうが、
アマチュアがやる分にはむしろ推奨されるべきだと思うがな。
絵での模写とか技法と同じく、通過して血肉や引き出しにしておくべきだよ。
535新着 :('A`) sage :2011/02/02(水) 21:25:56 0
先人の積み重ねからからどう影響を受けてそれを組み替えたか示すのが文芸
↑
こいつら今日もこういう理屈だけ並べて結局1枚も書けなったんだろうね
>>538 532と534が俺のレスなんだが、
発表済みの物ならすでに5作品、未発表のなら2作品書き上げてるんだが。
540 :
('A`):2011/02/03(木) 07:25:33 0
だからさ、な?
未発表のが2つもある状況なのに
どうしてそれを早く発表せずにいちいち抵抗するようなレスする時間があるわけ?
ゴタクはいいからうpれってんだ
うぜーよ不細工。
見たいなら金払え。
542 :
('A`):2011/02/03(木) 07:30:44 0
未発表2作とかハッタリだろ
本当は一枚も進んでないんだぜこいつ
544 :
('A`):2011/02/03(木) 07:33:31 0
532と534が俺のレスなんだが、
発表済みの物ならすでに5作品、未発表のなら2作品書き上げてるんだが。
煽りたいだけの人がいるスレはここですか?
547 :
('A`):2011/02/03(木) 15:29:46 0
>>546 知らないだろうから教えといてやる
「荒らしにかまうあなたも荒らしです!」
死ね。
>>547 じゃあ俺に構うお前も荒らしだなw
お前が死ね
>>547 知らないだろうから教えといてやる(キリッ
笑わせんなゲロカス、死ねよ
550 :
('A`):2011/02/03(木) 15:48:16 0
つーか
>>538=547=550だろ?
自演までして必死過ぎて怖いんだけど
俺の負けでいいわw
負けとか言ってる時点でもうね…
一人で議論してる気になってたのか、アホだな
553 :
('A`):2011/02/03(木) 16:09:30 0
まああれだろ
ありもしない「未発表作品」とイキってしまった手前、ひっこみがつかなくなったのだろう
この流れが議論だと思い込める552の脳内もヤバい気が
555 :
('A`):2011/02/03(木) 16:17:46 0
「未発表作品」マダー?(ニヤニヤ)
このスレに触発されて書いてみようとしたが無理だった
書き出しで詰んだ
557 :
('A`):2011/02/03(木) 17:29:27 0
まあそう言うなよ
逆に言えば書き出しをクリアすればオマエなら結構いいの書けるよ
超短編でもいいから書き上げて俺等に自慢してくれ
三題噺をやりたいから三つお題を頼む
559 :
水喪:2011/02/03(木) 18:09:28 0
「生まれ故郷」
「ヒロインが死ぬ」
「超能力」
好きな小説家教えて
小林泰三
なんか荒れてるなぁ。
532と534と539が俺のレスで、それ以降は仕事中でレスしてないから。
あと、最近このスレにも短いのをうpしてるよ。
バトル難しいな
ボキャ貧過ぎて表現できない
564 :
('A`):2011/02/04(金) 01:43:06 0
まあ村上春樹級の才能がある奴は別として
小説を書くためにはやっぱ高い学歴が不可欠だよ
ボキャブラリーの数や頭の回転がまったく違うもんな
売れてる作家の9割はなんだかんだで高学歴揃い
東大京大ゴーロゴロ
学歴って言うより読書量だろうな
読んでない奴には書けない
ちゃんと読書してる奴は自ずと学歴も高くなってくるわけだし例外はあるけど
566 :
水喪:2011/02/04(金) 04:23:49 O
必要条件であって十分条件ではないでしょ(あれ、これ逆?w)
本当は必要条件ですらないしな
我輩たちはまだ10〜30代の若い魂だ。まだ挽回のチャンスはある
学歴で失敗したのなら、他の武器を見つければいい
文学というガチの戦場では、時としてガラクタのような感情ですら
相手を殺す武器になるからなw
今年の芥川賞の比モテオーラはすごかったわ。
モテない大学生を綴る森なんとかさんとは
レベルが違う非モテっぷり。
この分野を極めるなら、学歴はないほうがいいんじゃねぇ?
森見はとってもうらやましい腐れ大学生を書いてるんだし
もてなさが足りないとか言ってもしょうがないんじゃないの
大学生といっても京都だしね
570 :
('A`):2011/02/06(日) 22:46:23 0
四畳半面白かった
>>567 極めすぎた猛者たちの作品は、埋もれてしまってるんじゃないかという気がしてならない
たぶん、大半の読者にとって、ただのキチガイ作品としか映らないものとなるだろうし
572 :
('A`):2011/02/08(火) 19:40:48 0
小説家ほど難しい職業は無いぞ
恋愛、金融、経済、駆け引き、犯罪、宗教、衣食住など
あらゆる知識を持っていてしかもそれに自分の考えを付け足せて
他人を楽しませられないとなれない
573 :
('A`):2011/02/08(火) 20:28:22 O
>>560 ヘルマン・ヘッセ、トーマス・マン、三田誠
特に三田誠は凄い。
物語論の王道に沿った完璧な構成。
しかもそれでいて陳腐な印象を与えない。
俺もいつか三田誠の作品みたいな小説を書けるようになりたいなぁ。
574 :
('A`):2011/02/08(火) 20:39:11 0
一番すげーのは田中芳樹だろ
銀英書いたときは、なんとまだ20代後半
万能すぎるよあいつ
575 :
('A`):2011/02/08(火) 23:50:38 0
>>572 いや、別にそれがなくてもなれると思うけど、それで一生は食っていけないからな……
576 :
('A`):2011/02/08(火) 23:51:48 0
なるのも超難関、なってからは更に難関
小説家目指す奴ってアホすぎるねw
nfwndsi
ズコー!!!!
長編書こうとするから行き詰まるんだ
コピペ並の超短編ならいけると思ったがやっぱり無理でした
すいませんでした(´・ω・`)
中2の時は不条理モノからラブラブホモ物まで色々書いたもんだ
582 :
('A`):2011/02/15(火) 00:22:35 0
誰か新作うp
583 :
('A`):2011/02/15(火) 00:31:42 0
無理だよ
方法論ばっかで、実際に小説書いてる奴なんていないから。
584 :
('A`):2011/02/15(火) 02:25:00 O
Mixiの日記を面白おかしく書いてたら少ないけどマイミクでもないのにファンができたりした。
「本出さないんですか?」と言われたこともある。
少なくともこのスレでは上級者かな?
実際mixi上で小説ぽいの書いてる奴や自称面白日記書いてる奴の読んでも自分のが力量はあるなって思ってる。
585 :
水喪:2011/02/15(火) 02:35:48 0
我輩がmixiに書いてたやつ一部うpるか
小説「俺の将来がこんなに明るいわけがない」1
この世の1%程しか表面に出ておらず、大気中に残りの99%が発見されるのを待っているか
のように当てもなくゆらめいていた。
中国との関係が悪化している日本国、その首都から車を一時間ほどかっ飛すと、ネオ戸塚に
着く。
工業製品会社の支部がいくつかあり、サラリーマンや飲み屋店員などが町の主要な登場キ
ャラであるところの、このネオ戸塚にネオ迫田こと我輩がいた。
毎日12時すぎに起きる生活。普通のシフトだと昼2時には出勤し、夜0時すぎに家へ帰る。
我輩の仕事はフィットネス・ジムの清掃である。お客さんの動くタイミングを見計らってモップ
をかけたり洗面台を拭いたりトイレットペーパーを三角に折ったりする。今となっては建物と同
化しつつあるカリスマ清掃員の我輩だが、それなりの苦労話もないわけではない。だが今は
話を進めるとしよう。
我輩は4階から1階にかけてモップをかけていた。このジムは老朽化していてエレベーターな
どなく昇降手段は3つの階段のみである。これは会員のオバさん連にも不平を言われるとこ
ろで、我らが建築物界の天才児ティッ○ネス・ネオ戸塚店が抱える唯一の障害である。
モップは霧吹きで十分に濡らしてほこりを吸着させる。我輩の得意な作業で、会員さんさえ通
らなければ5分で終わらせることができる。だが三階の踊り場に差し掛かったところで、眼下
に人間らしき物体を認めた。モップを端にやり、卑屈に体を屈め、精一杯の作り笑いで顔を歪
ませながら「こんにちは」と声をかける。だが相手は見向きもせず、赤いジャンパーに空気を
孕み真新しいランニングシューズで一足飛びに階段を登っていった。残された我輩は無表情
で階段の残りの部位を拭き始めた。
586 :
水喪:2011/02/15(火) 02:40:12 0
あ やばい
我輩の本名と今の職場の名前が出てるw
587 :
水喪:2011/02/15(火) 03:00:17 0
ミスったわー これ
お前らには悪意があるだろうから
この情報を悪用していくらでも我輩をピンチに追い込むことができる
588 :
('A`):2011/02/15(火) 11:22:29 0
>>584 日記帳レベルだろ
小説ってどういうものか分かってるの?
夏目漱石や東野圭吾の同業者になるんだよ?
俺も中二病全開の小説かいたことあるよ
590 :
('A`):2011/02/15(火) 11:41:58 0
どうして喪男は社会派の小説を書けないの?
ラノベなんて書いても売れないだろ
売れたとしてもそれで生活してくのはラノベ業界では無理
591 :
('A`):2011/02/15(火) 14:52:52 O
現実社会はもうウンザリなんだ
夢だけ見ていたいんだ
592 :
('A`):2011/02/15(火) 15:00:13 0
社会派の小説よりラノベの方が市場大きいんじゃないの
何でこんなのでは売れない、生活していけないとか言う奴出てくるんだろうね。
趣味で書いてる奴だっているのに
何か最近雰囲気悪くね?
595 :
('A`):2011/02/15(火) 18:32:53 0
お前らが理論ばっかでちっとも投稿しないからだよ
リンクとか貼るんじゃなくてここに直接書けよ
短編なら10レス分くらい書けば完結できるだろ
596 :
('A`):2011/02/15(火) 18:34:33 0
趣味で書いてる(笑)
あれだろ?ブログでよくある「気ままに更新します」
→半年後「読者の態度が悪いので閉鎖します」
みたいなクズだろ
597 :
('A`):2011/02/16(水) 10:39:28 0
ケチつけることしか出来ないクズもいるけどな
598 :
('A`):2011/02/16(水) 11:55:18 0
うんオマエだよね
この流れなんとかならない?
どうにもならんよ
なった試しが無い
そうか、困ったな…
602 :
('A`):2011/02/16(水) 15:18:35 0
誰かが作品投稿すれば煽りなんてぴたりと止まるだろ
そのうち飽きて消えるだろ
604 :
('A`):2011/02/16(水) 20:18:53 0
前に書いたら叩かれたからヤなの
606 :
('A`):2011/02/16(水) 20:52:49 0
>>604 え?おまえ、書いたことないじゃん
嘘ついちゃいかんよ
わかったぞ
ポエムの一編も書いたこと一度もないけど、
お題くれたらそれをタイトルにしてショートショートひとつ書こうかな
ショートショートっぽい、簡潔なお題をひとつよろしく
608 :
('A`):2011/02/17(木) 03:22:11 0
だからSSはもういいって
春樹みたいな天才肌の小説書いてよ
連載形式でもいいから
ショートショートをSSって言うか?
>>605 アドバイスっつーか。
ジャンルはナンセンスギャグかな?
611 :
('A`):2011/02/17(木) 09:57:00 O
>>608 バカかお前は。
春樹レベルが喪板にいるわけ無いだろw
最低でも志賀直哉レベルだからねw
613 :
('A`):2011/02/18(金) 01:28:20 O
乙一、山田悠介レベルならいるかも。
好きな作家でこの二人のどちらかを挙げられると会話に困るんだよなw
614 :
('A`):2011/02/18(金) 01:30:27 0
でもその二人はアイディは超一級なんだろきっと
プロレベルなのにこんな所で書いてたらむしろ惚れるわ
616 :
('A`):2011/02/18(金) 23:47:31 0
>>606 前にショートショートを書きました。
おまわりさんと老画家の話とか…
617 :
('A`):2011/02/21(月) 16:16:46.64 O
今書いてるやつ完成したらうpする。
完成しなくても順次うpする鴨。
618 :
ガンダム:2011/02/21(月) 16:30:06.69 O
「わがはいはおっぱいである」
モミモミ
「あっ!ああぁんっ!」
おわり
619 :
('A`):2011/02/21(月) 16:30:48.32 0
内容が下手でも、ここにうpしてくれるという時点で好感持てる
エイリアンと人間が戦う話
621 :
('A`):2011/02/27(日) 04:39:12.23 0
短編ってなにかいたらいいのかわからん
いくつどんでん返しいれればいいの?
3つ
623 :
('A`):2011/02/27(日) 14:10:21.71 0
村上春樹はどんでん返しなんて無い雑文集だけで数十億かせいでるのに
624 :
('A`):2011/03/06(日) 09:52:01.61 0
625 :
('A`):2011/03/06(日) 11:33:05.23 0
「はふはふはふ」だけ読みました。
たこ焼きを食う時は気をつけないと2,3個下に落としてしまいます。
626 :
('A`):2011/03/06(日) 18:01:43.61 0
ぶっちゃけ、売る場所をえりごのみしなければ
yoshiでも何億も稼げたからお前等もいけるよ
627 :
('A`):2011/03/06(日) 21:52:44.07 0
>>624 装飾がくどい、肉厚過ぎてナイフ切るのも億劫。
ならお前がさらしてみろよ
629 :
624:2011/03/09(水) 19:29:07.02 0
631 :
('A`):2011/03/15(火) 00:29:09.56 0
>>629 アプするイラスト位、無地の紙に描けよ…
今書いてる途中のやつ上げたいんだけど、
>>632みたいなサイトに上げるのと
ここに本文上げるのとどっちがいいかな?
ここに書いて欲しいな
636 :
('A`):2011/03/20(日) 17:56:38.30 0
どうせならリレーノベルやろうぜ!
って、スレ違いだよな
喪板文芸部みたくcgiがあればいいのにな
投稿も閲覧も楽だし
639 :
('A`):2011/03/30(水) 06:04:28.96 0
640 :
('A`):2011/04/02(土) 09:37:48.55 0
久々に更新した。
震災の所為か気分が落ち込み更新が滞る。
忙しくてなかなか書く暇がない。
先月は91時間残業だったし……
それでも土日にちょっとだけでも書き進めているけど。
年取ったらドンドン社会的責任が増えていって自分の時間なんて無くなるのかな、と思うとたまらなくなる。
筆修行って小説を丸写しすること?
>>642 筆修行なんて初めて聞いた。
でも丸写しって結構効果あるとおもうぜ。
644 :
('A`):2011/04/11(月) 13:37:19.60 0
文学界の帝王である村上○が言ってたけど
「本気で書きたいことが無いのに、書きたいふりをしてる奴はすぐ分かる。
さらに悪いことに、そういう人間は、書く時間を見つけるのではなく、
書けない理由をあれこれと見つけ出そうとする。気分だの仕事だのなんだの。
そんなのには絶対に賞は出さない。」
645 :
('A`):2011/04/11(月) 13:44:36.86 O
俺はどのみち何も書けないし、賞に出す気もない(そもそも出すものがない)からどーでもいいわ…
646 :
('A`):2011/04/11(月) 13:48:15.44 0
ならば、なぜこのスレに?
647 :
('A`):2011/04/11(月) 13:51:33.28 O
賞に出す気はないが、趣味レベルですら書けないからさ
648 :
('A`):2011/04/11(月) 13:52:08.34 0
じゃあスレ違いじゃね?
いや別にいてもいいんだけどさ
649 :
('A`):2011/04/11(月) 13:57:33.50 O
喪男板にも他所にも該当するスレがないから仕方ない…
650 :
('A`):2011/04/11(月) 16:27:22.99 O
書けないし、書いても誰も読まん。
書いて状況が良くなる見通しもない。完全に詰んでる
デビュー来たけど、最初の一冊以降ネタが浮かんでこずに書けないって人
いるのかな?
>>644 書かなくても食っていけるだけ成功した人間は
書きたいことが見つかるまで気ままに暮らして書こうと思ったらいくらでも時間があるからいいね
653 :
('A`):2011/04/12(火) 17:42:19.51 O
結局才能じゃねーか。
才能無きゃ小説を趣味にする権利すらねぇのか
逆に何もかけないのに何で小説を趣味にしようと思ったの
655 :
('A`):2011/04/12(火) 21:22:03.05 O
こんなに書けないなんて思わなかったんだよ
あるある
「質問した」って言うことを言いたいんだけど、「問うた」だと堅苦しいし、「訊いた」だとなんかバカっぽい
なんか良い感じの言葉無いですか?
たずねとけ
訊ねたor問いかけた
触手を伸ばして頭部を触り記憶データを引き出した
662 :
('A`):2011/04/17(日) 11:59:01.43 0
小説を書くのって難しいよな。何からはじめればいいんだろうか……。
とりあえず書く→読みかえす→おかしな箇所を直す→読みかえす以下無限ループ
どれだけ読者を非日常の世界に連れていってくれるかが重要だと思うんだが、
初心者やアマチュアほど何故か小さくまとまってしまう。
崇高なテーマやメッセージ性や文章力なんて二の次だと思うんだがなぁ。
「警部」と「刑事」って何が違うの?
666 :
('A`):2011/04/18(月) 23:09:23.22 0
過去にやりたくてもやれなかったこと、今やりたいこと、
いつかやりたいけど無理そうなことを主人公に体験させてみろよ。
>>667 冊数増えて面白くなくなってきた作家は
現状に満足してしまったのかもな。
669 :
('A`):2011/04/19(火) 02:46:27.49 O
>>667 そうは言うがな、俺が描く主人公が美少女に好かれたり、悪漢を倒すような状況は想像し難い。
ハイスペック主人公は描きにくいし…
670 :
('A`):2011/04/19(火) 06:00:06.44 0
喪男って恋愛できないのに恋愛ばかり書こうとするよね
綾辻行人みたいなミステリー書ける奴なんて絶対いない
671 :
('A`):2011/04/19(火) 08:34:19.79 O
俺の書く主人公が華麗にトリックを暴くとか失笑されるわ
大丈夫だって。
人間は自分ができないことは絶対に想像しない。
逆に想像できることを小説にするくらいならなんとかなるって。
まぁそもそもミステリーというジャンル自体に興味が無いからな。
かといって好きなジャンルで何も書けないが
674 :
('A`):2011/04/20(水) 05:53:29.93 0
ミステリーなどの知的分野を書くのは(私立文系には)ちょっと難しい
カラマーゾフ兄弟みたいな心理的駆け引きのミステリーなら書けるんじゃね?
676 :
('A`):2011/04/20(水) 06:07:02.87 0
そう思ってたこともあるけど無理だと思う
喪男が書けるのって結局はライトノベルだけでしょ
677 :
('A`):2011/04/20(水) 09:29:16.65 O
ラノベすら書けんのだが
678 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/04/20(水) 17:12:08.05 0
行き成り恋愛だのハーレムだの言ったら、破綻は確実だろう。
先ずはキャラを動かす「認識」を覚えないと。
初心者は、友情・冒険推奨。
途中言葉が詰まっても、シチュエーションは好きなだけ変えられるからな。
俺も何れは恋愛を書きたい。
「ショタ×優しい先輩」の掛け合わせで。
俺もショタ好きではあるが、純愛のNLというスタイルを採る。
感情移入するにも、妄想でオサーンにはなりたくない。
好きな人の前では、皆がピュアだしな。
かく言う俺も、書き始めて2ヶ月だがw
679 :
('A`):2011/04/20(水) 18:03:46.97 O
皆さん描写の練習ってどんなことなさってますか?
680 :
('A`):2011/04/20(水) 18:37:06.73 O
俺が書く主人公に冒険なんざ出来るわきゃねぇだろぉぉぉ!
そもそも冒険する場所とかねーよ
681 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/04/20(水) 18:43:12.60 0
>>680 “WAR IN KIYOMIZ-TEMPLE”は?
682 :
('A`):2011/04/20(水) 21:49:28.06 0
>>673 好きなジャンルって、どうせラノベっぽいのだろ。
なんでジャンルにこだわるんだ。
好きなように書けばいいじゃないか。
プロなら「これってどんな話?」って訊かれたらすぐ答えられなければならないらしいけど。
684 :
('A`):2011/04/20(水) 23:02:47.00 O
>>682 スティーブン・キングっぽいのは、日本ではラノベしか相当するものがないやも知れん
ラノベって文体が幼稚だから俺でも書けると勘違いする奴多いんだよな
686 :
('A`):2011/04/21(木) 08:26:39.98 O
実際書けるだろ。
書けないが…
書けねえよ
推敲で泣きたくなるわ
688 :
('A`):2011/04/22(金) 02:52:58.48 0
age
ループ物の構想練ってるけど、シュタゲ見てたらライターの才能に嫉妬で脳がヤバイ
691 :
('A`):2011/04/22(金) 05:37:57.20 0
まどかマギカ、ストーリー面白かったな
設定とキャラはお笑いもんだったけど
それを繋ぐ物語部分は秀逸だったわ
ループ物ってどれも結局同じことやってるよな
タイムパラドックスを回避するために安っぽい設定くっつけるくらいなら
分からんけどそうなるって放り投げてるほうが好感もてる
魔法使いとかの話を書こうと思って世界観だけでも考えようとするけど
種族が違ったら文化も違うよなと思い始めて行き詰まる
693 :
('A`):2011/04/22(金) 06:13:34.22 0
iwatamという辛気臭いオッサンが ラノベとは何か?ということについて鋭い論考を発表しているので
書きたい奴にも有用だと思ったのだが
ラノベしか読まない奴には意味が汲めないかもしれない
というかラノベしか読んだことない奴にはラノベも書けないから同じことか
ある人曰く作家は読者の成れの果て。
694 :
('A`):2011/04/22(金) 06:26:04.83 0
ラノベ書きたい人≒ラノベしか読まない人=書けない人
本の虫なら戯作の類でっち上げるのは簡単だがオタク受けは難しいだろうな
才能のあるなしじゃないのか
何読んだかではなくて
696 :
('A`):2011/04/22(金) 06:38:05.30 0
違うね。才能がどうたらみたいな幻想はお前らには関係ない
まともな本五千冊読んだ人間と 去年読んだ本は、はるひと、ワンピース。って奴では絶対的に文章力が違う
才能の有無が人をわかつのはコンサートプロとただのピアノの先生のどっちになるかというレベルの話
まだ猫踏んじゃったが弾けない子が気にすることじゃない
読んだだけで文章力上がったらいいね
698 :
('A`):2011/04/22(金) 06:48:53.49 0
必ず上がる。技術としての文章力を裏打ちするものは素質じゃなくて素養
699 :
('A`):2011/04/22(金) 06:55:41.63 0
もちろんブンガクやるには文章力があるからどうこうじゃないけどな。
読み捨て本の職人に最低限必要なものはナニかって話だ
批評が無かったら何読んでも何書いても一緒だろ
701 :
('A`):2011/04/22(金) 07:19:35.92 0
君らって「なんで売れるのが書けないんだろう」とかじゃなくて「とにかく書けない…」でしょ?なんも。
スゴイの書こうと気負いすぎ、こだわりすぎるからだとか思ってる?
違うんだよね。あんまり本読んだことない人はそうそう長いつくり話は書けないもんなんだよ。それがあたりまえなの
本の置き場に困ってるような人士ならまずつまんないラノベ、売れそうもないラノベならチョロっと書けるんだよ
じゃあ面白いラノベは誰が書くのか?
とうぜん、つまんないのならいくらでもひり出せる人がその先さらに精進して書くんだよね。
ひたすら趣味で書きたいだけって人にはもともとどんなハードルもない。
自分以外の人にはおよそ判読できないような怪文をホ〜ムペ〜ジに載せて満足してりゃいい
本気でブンガク作品が書きたい人はどうすればいいのか? セオリーが無いのがブンガクの取り柄だから、この問いには意味がない
以上、ぼくの友情あふれる助言、さんこうにしてね!
糞ラノベを読んで・・・・これなら俺にも書けるぜwwww
↓
このスレにうpされた素人作品を読んで・・・・これなら俺にも書けるぜw
↓
ラノベ換算二ページ程でギブ←今ここ
助言?どこが?
説明してくれ
704 :
('A`):2011/04/22(金) 07:30:02.42 0
>>700 いちねんせいのかんじのかきとりに他人の厳しい批評眼なんて必要ない。
糞ラノベ読んで、「俺にもかけるわ」なんて思えんぞ
あんな基地外じみた文章絶対無理だわ
706 :
('A`):2011/04/22(金) 07:32:22.13 0
>>703 本読めよ。
嫌だったら根本的に向いてないんだよ。才能がどうとかいう遥か以前のところで
お前がホストに向いてない、くらいのいきおいで
>>704 批評も無くてなにが小説か
しかも他人のじゃなくて自分のだろ
>>703 701から引用して具体的に示してくれよ
709 :
('A`):2011/04/22(金) 07:35:30.80 0
710 :
('A`):2011/04/22(金) 07:42:48.05 0
ラノベじゃないエンタメ、シバリョーなり藤沢周平あたりで「いま入手に困らない作品全部」
でも読んだらいいのに、そうすれば…
まほうしょうじょが刃物ふりまわすようなプロットくらい金玉いじりながらでも書ける
あとはその骨格にオメーらにとってモエモエな要素をてんこ盛りに盛っていくだけのこと
既存の小説のフォーマットをつまみ食い・剽窃して拵えたラノベだけ読んでても
小説の基本的なつくりというものはわからないんだ
712 :
('A`):2011/04/22(金) 07:51:11.59 0
>>711 批評を受けて鍛えるべきは創意だのキャッチーさだのといったことで
単なる基礎技術における間違いはどこまでもただの間違い、それと「批評」は別次元の話 という話
まあさすがにそのくらい先に書いたレスから読み取れないわけじゃないよね。単にからかって聞いてるんだと言いたいのはわかるが、
そんなことは俺にはもとより関係ないんだ
713 :
('A`):2011/04/22(金) 08:07:55.93 O
正直ラノベなんか読まんし、普通の小説ばかり読んできたつもりだが書けん
そもそも最近は小説すら読んでないのに新人賞デビューとか珍しくないし…
しかも新人賞狙ってるわけでもない俺が書けんのは…
714 :
('A`):2011/04/22(金) 08:14:03.68 0
>最近は小説すら読んでないのに新人賞デビューとか珍しくないし…
タレントになりたいわけじゃなかろ
>俺が書けんのは…
「つまらんラノベ」なら参考に二、三冊読みゃ書けるよ。書く動機がないだろうけど
「おもしろい小説」はネットで暇つぶししてたら多分書けないだろうなあ
715 :
('A`):2011/04/22(金) 08:16:49.82 0
バトロワの人って今何やってるんだろうね
文章力がなくてもアイデアがなくてもミカン箱にかじりつく根性だけあれば丸パクリで一本は書ける
運があれば数年食えるくらいの金になる
716 :
('A`):2011/04/22(金) 08:24:19.99 O
>>714 タレントになりたいわけじゃねぇが書いてるんだろ?
つまらんラノベでも良いが書けねぇよ
717 :
('A`):2011/04/22(金) 08:26:34.14 0
そーか?それなりに小説読んできたならパクリとわかんないパクリのやり方くらいわかるだろ
最低でも
718 :
('A`):2011/04/22(金) 08:40:37.02 O
名作しか読んでないからパクってもバレバレ
しかも戦後の日本文学はあまり読まない
719 :
('A`):2011/04/22(金) 08:42:15.71 0
名作いっぱい読んでるならなおのこと小説の骨子がわかってるんだからあとはネタ元一冊拾ってくるだけやがな
何ねむたいこというとんのかね君は
720 :
('A`):2011/04/22(金) 08:44:41.77 0
だいたい名作ならパクリじゃなくてオマージュとか言っときゃいいしな
721 :
('A`):2011/04/22(金) 08:45:45.06 0
まあなんだかんだゆうて俺も小説でもかきたいなあ
カチアートを追って みたいなんがええ 書けんけど
722 :
('A`):2011/04/22(金) 08:49:43.37 O
>>719 それでも書けないから困ってる。
そもそも書く事無いし、書いても誰も読まん
723 :
('A`):2011/04/22(金) 08:51:01.82 0
そっかー
724 :
('A`):2011/04/22(金) 09:21:02.34 O
そっかーじゃねぇよ
どうせリア充にしか小説なんか書けないんだよ…
725 :
('A`):2011/04/22(金) 11:16:54.74 0
クズめ
逆にリア充は書くより読む側だと思うのだが…
評価されるかどうかもわからんものを独りでシコシコ書いてる奴がリア充なわけねえ
小説だけじゃなくて詩とかは読まんの?
小説「だけ」読んでても仕方ないだろ
>>712 創作活動における批評の話をしてたつもりだったんだ
知らなかったらすまん
729 :
('A`):2011/04/22(金) 19:45:39.49 0
730 :
('A`):2011/04/22(金) 19:58:20.65 0
お前らはサイレンみたいに泣き喚きながら死ぬ
実際に書いてるひといる?
1日20行ぐらいのペースでちまちま書いてる
どこに発表しようとかは考えてないけどね
ゲームにすればいい。
ノベル系のフリーゲームに。
一番たくさんの人に読んでもらえるよ。
734 :
('A`):2011/04/25(月) 12:22:33.83 O
相変わらず何も書けん
2000字くらい書いた所で読み直してみたら
ものすごくつまらなかったので消しちゃった
もったいない
ノベルゲームって一度作ってみたいと思うけど、俺絵描けないし作り方も分からない
どこかに委託するのも怖いし、結局作れない
>>737 絵無しで背景写真ってノベルゲームもかなり多いよ。
739 :
('A`):2011/04/26(火) 20:13:02.39 0
プルーストって、小説書く以外は産まれてから死ぬまでずっとニートだったらしいぜ
家が金持ちだったからな
公開は処女作はフリーソフトに決まってるだろ!
例として『ひとかた』とか。
741 :
('A`):2011/04/26(火) 22:12:47.61 0
詩だけならクサるほどあちこちで書いてるのに。
この板でも。
742 :
('A`):2011/04/26(火) 22:16:17.79 0
ポエムっすかw
えむえむっの作者が死んじゃった……
ショックだ。
原作を一巻から初版で集めて何回も読み返すほど好きだったのに。
744 :
('A`):2011/04/27(水) 00:20:45.36 0
オタク産業従事者ってバンバン死ぬよな
おうええまだ若いじゃん
どうしたんだよ
746 :
('A`):2011/05/01(日) 13:31:13.90 0
ショックだ・・
完結しないのか。
新シリーズも読めないのか
747 :
('A`):2011/05/01(日) 16:41:06.99 0
言っとくけど「小説かいてるんですかあ?すごーい」
なんて美女が近寄ってきてくれると思ってんのなら大間違いだぞ
その発想はなかった
749 :
('A`):2011/05/01(日) 17:24:24.95 0
だって書いてすらいないんだからねw
「小説書かれてるんですよね?」
突如、今にも消え入りそうなか細い声でそう訪ねられた。
ふと声のした方を見上げると、儚げな美女が立っていた。その美女に俺は見覚えがあった。たしか新入社員の……
「た、高橋です。高橋まとい。大学ではフランス文学を専攻してました」
はにかみながら自己紹介する姿に俺は見惚れてしまっていた。
751 :
('A`):2011/05/01(日) 18:56:33.29 0
ネタか素かわからんけど
ラノベしか読んだことないオタクってまさにこういう文章書くよな
752 :
('A`):2011/05/01(日) 18:57:39.09 0
あ、女がどうとかの内容のことじゃないよ
そうですね
ピンク色の部分は花弁のように柔らかだった。指を這わすと朝露の滴が肌を濡らす。
「自然って不思議ですね。先生」
そう耳もとで囁くと、郁子の顔は紅葉のように赤く染まった。
「興味が湧いたかしら?ほら、良く見て……」
郁子は指で花弁を押し広げ、成熟した秘めどころを露わにした。
「ほ、ほら、奥に見えるのが子房よ。ここで……あぁん駄目……」
僕は
ネタか素かわからんけど
フランス書房しか読んだことないオタクってまさにこういう文章書くよな
美少女文庫もな
お前もなんか書いて見せろよ
自分がどの程度文章かけるか知りたいから、誰かお題をくれ
そのお題で俺の知識だとどれくらいの物がかけるか知りたい
しのばずのこい
>>758 三題噺?
京都
電話
時間切れ
適当に3つ考えてみた。
高校時代にクラスメイトをレイプしておくべきだったみたいな話しか思いつかないから書けないし、モテない
昨日思い付いたんだが、2000年代に流行ったAA作品で、
「〜を飼いたいんですが」ってあったじゃん。
そのフレーズだけ貰ったコメディはどうだろうか?
「女子高校生を飼いたいんですが」というタイトルで、
平凡な男子学生と知性系の女子高生型アンドロイドのストーリ。
NLまではいかないが、動物愛・家族愛的なコメディにしたい。
L(ラブ)ではないF(フレンドシップ)を織り交ぜたA(アタッチメント)だな。
764 :
('A`):2011/05/18(水) 10:01:45.58 0
誰か作品うpしる
765 :
('A`):2011/05/18(水) 13:10:51.89 O
エロいのでもいいの?
なんかそれっぽいひとことか単語くれたら
それをタイトルにショートショート書こうかな適当に
>>766 では『ペットボトルロケット』で行ってみようか
768 :
('A`):2011/05/18(水) 14:08:36.99 0
書きかけのやつ上げてみる。
投下してくれるなら読むお
770 :
('A`):2011/05/18(水) 14:10:29.50 0
「よう袴田久しぶりだな。今何やってんの?えっ?東京の大学卒業してそのまま就職?すごいなエリートかよ。
高校はどこだっけ?結婚は?まだかーそりゃ寂しいだろ。俺なんて、もう子供3人もいるわ。子供は可愛いぞーお前も早く結婚しろよ。
…何だ谷口、早くこっち来て一緒に飲もうって?今袴田と話してるだろちょっと待てよ。分かったよ今行く、今行くから。じゃあな袴田、たまにはこっちに帰って来いよ」
中学を卒業以来、15年ぶりの同窓会。僕は、酒とタバコと秋鮭チャンチャン焼きの匂いに包まれながら、立派な社会人に変貌を遂げた桜井君の話をほろ酔い加減で聞いていた。
僕は大学進学で上京し、そのまま一度も帰省せずに30歳まで過ごしてきた。
初めての東京、初めての一人暮らし、初めてのアルバイト…
初めて尽くしの生活は楽しく刺激的で、僕は両親からの帰郷の催促をことごとくスルーして、それまで無為に過ごしてきた18年間を取り戻す勢いで、主にアニメイベント界隈で毎日のように遊びまくった。
初めての彼女だけは出来なかったが…というか未だに彼女いない歴=年齢だが…
それは兎も角。
久しぶりに会った旧友たちは、それぞれ働いていたり結婚していたりと、15年の歳月を重ねた30歳なりの大人になっていた。
地味な眼鏡っ娘だった山一さんは、旦那の転勤で大阪に引っ越して陽気な(俺イメージ)関西嫁に、
デブな柔道部の工藤くんは、激やせして警察官に、などなど。
一方の僕はといえば、確かに社会的地位で考えると立派な大人ではあるのだが、精神年齢は中学生時代と比較して、
さっぱり変わっていないような気がする。これは僕が童貞だからなのだろうか… ?
「よう。何ボーっとしてんの?話相手いなくて寝たフリか?」
考えごとをしていた僕に話しかけてきたのは、中学生時代に僕をいじめていた只野だった。
久しぶりに会った只野は、何故か参加者中一人だけ見事な金髪に赤いメッシュが入っており、背中に竜虎と「JAPAN」と刺繍のされたスカジャンを着込み、ロレックスデイデイト、の偽物を始めとする悪趣味な装飾品に身を包んだ、何とも胡散臭い出で立ちであった。
「何だよ久しぶりに会ったのに無視すんなよ。まあお前は俺の事が嫌いだからな。お前、誰か探してんのか?女か?おーい、誰か袴田が好きだった女、知ってるかー?」
聞こえているのかいないのか、誰も只野に答えない。只野はその事も気に入らなかったらしく、更に大声で続けた。
「おい袴田、お前が好きだったのはバレー部の石川だろ。クラス中みんな知ってるさ。何で石川が今日来てないか知ってるか?
あいつは今はすすきののソープ嬢だ。スマッシュって店で源氏名はアカリだ。同窓会なんて来れる訳無いだろ。何ならお前、スマッシュに行ってみろよ。
初恋が叶えられるかもしれないぞ」
いつの間にか周囲が静まり返る中、只野は一人吼えていた。その只野を止めたのは工藤くんだった。
「あーーあうるせーなオイ、誰だ五月蝿いのは?」
只野はだんまりした。周囲の皆も只野同様にだんまりしつつも、只野と工藤くんが、この後どうなるのかという事が気になっているかのように見えた。
更に工藤くんが続ける。
「俺はな、楽しく酒を飲めない奴は嫌いなんだよ、オメーはどうなんだ?只野よー」
「いや、俺は別に…」
「そんなら下らない話してんじゃねーよ!」
「ああ…」
只野は気まずそうにトイレに立った。皆は再び昔話を始めた。工藤くんは、そっと僕の隣に腰掛け小声で話しかけてきた。
「ごめんな、只野は俺が呼んだんだ。角田先生が今年で定年退職だから、全員集まってほしくて」
「いや、別にいいよ」
僕は、僕と同様に只野から「デブ、デブ」といじめられていた工藤くんが只野の暴走を止めた事、それ以上に、石川さんが風俗嬢になっていたという事に驚いていた。今年で定年退職の角田先生は、隅っこで横になっていびきをかいていた。
※この物語は、作者の実体験を基に小説に再構成したノンフィクションです。実在の人物・団体とは、大いに関係ありますが、一部氏名は変更してあります。
変更の例
山田→田山
鈴木→鈴本
只野克朗→只野
>>770 乙
好きだった娘が風俗嬢になってるのはキツいよな色々
772 :
('A`):2011/05/18(水) 14:28:36.29 0
「知らない、いや、よく知ってるけど久しぶりに見た天井だ…」
僕は2次会後の虚脱感に包まれながら眠りから覚めた。昨日は少し飲みすぎたか。一体今は何時なんだ?外が明るいから昼間なのは間違いないが。
携帯電話で時刻を確認する。午前10時。幸いな事に、職場からの着信履歴もメールも無かった。全く、うちの会社は、休みの日でも炊飯釜が壊れただのバイトが来ないだのエリアマネージャーが呼んでるだの、お構いなしに連絡してくるからな。
わずかな冬休みくらいはのんびりさせてもらいたいものだ。
窓の外から、女の子の話し声が聞こえてくる。何だろう可愛いおにゃのこかな?気になってカーテンを開けるとそこは一面の雪景色。屋根の上には雪が積もり、道路わきには除雪車が掻き分けた雪が大雪山系の山々のように連なり、
その脇には犬だか酔っ払いだかのおしっこの跡が黄色く残っていた。これが故郷の冬だよなー、としみじみ思う。そうだ風景に感動している場合じゃない。おにゃのこは?
窓の真下の歩道では、振袖を着て首の周りに白いフワフワしたの(名称わからん)を巻いた女の子が二人、携帯カメラでお互い写真を撮りあっていた。ああそうか、今日は成人式か。僕の成人式の時は、実家から送られてきた飛行機代を飲み会に全部使ったんだったな。
我ながら親不幸ぶりにあきれ返る。今となってはどうでもいいか。
「おはよう」
パジャマのままで階下に降りると、母が食事を用意して待っていた。
「おはようタカシちゃん。昨日は楽しかったかい?今朝はタカシちゃんの大好きなコロッケをたくさん作ったから食べてね。
今夜はお父さんも早く帰ってくるって言ってたから、3人でご飯食べましょう。さ、座って座って」
少し老け込んだ母が嬉しそうに食事の用意をする。僕は皿の上に山と積まれたコロッケを、一つつまんで齧った。……何だこりゃ、美味い、美味すぎる。
客観的な味の比較なら、上野の生肉店兼レストランの「大山」のやみつきコロッケ50円の方が美味いだろう。
しかし、母の作ったコロッケはDNAに刻み込まれた美味さだ。四万十川の鮎を食べた京極さんの心境だ。その間も母は色々と僕に話しかけてきたが、
久々に会った母との会話は照れくさいもので、ぼくは適当に相槌を打ちながらご飯を食べた。
「じゃあ、ご飯食べ終わったら食器はシンクに漬けておいてね。お昼は外で食べるのかい?鍵をあずけておくから、出かけるときは戸締りを忘れずにね。
じゃあ、もうパートに出る時間だからお母さん行くね。行ってきます」
母が家を出た後で、朝食を食べ終えた僕は食器を全て洗い、コロッケの残りにラップを掛けて冷蔵庫にしまうと、もうやる事が無くなってしまった。
ノートパソコンを持ってこなかった事が悔やまれる。昼間のテレビなんて特に見るものないし、そもそも僕はテレビを殆ど見ない。
仕方ない、遊びに出るか。僕はシャワーを浴びて唯一のよそ行き用私服に着替え、家を出た。
すまん、次がこなかったから終わりかなと思ってしまった
続きがあるなら投下よろ
続きは?
続きは、あと5回分くらい書いてあります。
それ+5回分くらいで完結です。
続きは最速明日の昼くらいに上げます。
これから夜勤なので…
776 :
('A`):2011/05/18(水) 16:28:04.52 0
夜勤乙
お仕事乙
楽しみにしてるでよ
778 :
770:2011/05/18(水) 21:28:46.42 0
全然読み返し&書き直ししてないから、ところどころ文章がおかしいのは勘弁してください。
近頃は札幌の地下鉄もSuicaが使えて便利になったな。
列車が近付くと線路がチュンチュン鳴くのは変わらないけど。僕は久しぶりの故郷の変わったところ、変わらないところに
驚いたり感動したりしていた。10分ほど揺られていると、地下鉄は大通り駅に到着し、僕は人波に押されてホームに降りた。
行き先はもう決まっている。予め調べておいた、狸小路にあるアニメ系ショップが複数入居しているビルだ。
実家に戻ってまでアニメもどうかと思うが、他に趣味が無いのだから仕方ない。エスカレーターを登って、メイト→とら→メロンと回ってみるが、
めぼしいものは無かった。東京ではいつも通っているのだから、そうそう掘り出し物が無いという事は知っていたが。
まだ昼前だというのに、僕はもうやる事が無くなってしまった。携帯電話を取り出し、2ちゃんねるを見ながら僕は考える。
いや実は厳密には、今日は朝から行きたいと思っている場所があった。そこに行くためには、少しのお金と大きな勇気が必要であった。
少しの葛藤の末、僕は携帯サイトで、すすきのスプラッシュの場所を検索した。
スプラッシュの場所はすぐに分かった。
僕は携帯サイトの地図を見ながら狸小路を抜けて南に歩く。交差点の左奥に、すすきのの顔とも言えるニッカウイスキーの看板が見えた。
これが夜になると綺麗なんだよな。僕はそのまま南へ南へと歩き、先にある細い路地を右に曲がる。
財布の中身を確認する。5万以上はあるな、充分足りるだろう。ほどなくして赤やピンクの胡散臭い看板のビルが目立ち始める。
僕は目当てのスプラッシュを探す…が、見当たらない。この近くなのは間違い無いはずなのだが。10分ほど周囲を見て歩くと、
もう一本の南北に抜ける路地を曲がったところにスプラッシュの看板を見つけた。店の前には、丸いメガネを掛けた太った店員が呼び込みをしていた。
しかし僕はこの後の行動に困ってしまった。僕は彼女いない歴=年齢で真正童貞、女の子と手を繋いだ事も無ければデートした事も無い。
おまけに風俗みたいな恐ろしい場所に行った事も無い。僕は太った店員に話し掛けられないように遠くから店の様子を見ていた。
すると太った店員が僕に気付き、丸い眼鏡の奥の小さな瞳をキラキラさせながら(俺イメージ)こちらに近寄ってきた。
「いらっしゃいませ、お遊びですか?」
まん丸の顔に満面の笑みを浮かべて愛想良く話し掛けてきた。
「はあ、まあ……」
僕は曖昧に返事をする。
「写真だけなら無料ですから、どうぞどうぞ」
僕は半ば強引に店の中に引きずり込まれる。困った。いや元からこれが目的だから良かったのか?
太った店員が僕の目の前に写真を並べる。
「はい、この子は新人さんでウブで可愛らしいですよー、この子はおっぱいが大きくて…」
店員が並べた写真の中には、アカリ(石川)さんの写真は無かった。僕の不満そうな表情を読み取った店員が、更に写真を見せてくる。
「少々待ち時間ございますが、こちらの子は美人で人気ございますよ。あとこちら3時から出勤の子ですがいかがですか?」
店員が追加した3枚の中に「アカリ」の写真はあった。
年齢 24歳
身長 160センチ
3サイズ
B 83(Cカップ)
W 58
H 82
初体験 ないしょ
趣味 わんこと遊ぶ
将来の夢 お嫁さん
ちょっぴり恥ずかしがり屋さんですが、綺麗な女の子です。
写真を見てもプロフィールを見ても、僕にはこの子が石川さんには見えなかった。身長スタイルは…どうにも覚えていないが、極端に太ってはいなかったはず。
しかし年齢は離れているし、性格は恥ずかしがり屋ではなかったような。どちらかといえば、そう、涼宮ハルヒみたいな性格だった。
考えてみれば、石川さんが風俗で働いている話は、只野が僕をバカにする為に嘘をついている可能性は高い。しかし、この機会を逃がせば一生石川さんの事が気になったままだ。
アカリと石川さんが別人だったなら、それはそれで良い事じゃないか…
「気になる女の子はいましたか?」
太った店員が、またもニコニコと話し掛けてくる。
「あの、このアカリさんは…」
「ハイ、アカリさんでございますか?この子は美人でスタイルも良い子ですよ。
ただ…ちょっと傷がありますので、それが大丈夫なお客様でしたら、お薦めします」
傷がある?怪我でもしたのだろうか?僕はそれでも構わない、と店員に伝え、
料金の1万7千円を払う。まだ時間が早いとの事で、僕は予約カードを受け取り、一旦外出する事にした。
続きは夜中に。
783 :
770:2011/05/19(木) 15:35:43.08 0
xっっx )(゛)({ x
先が気になるな
続き待ってるよ
涼宮ハルヒみたいな性格てw
店を出ると、時刻は12時半。予約は3時だから2時間以上も空いてる。しかし僕はこの空き時間の予定を既に決めていた。
ブラブラと通りを歩き、目についた寿司屋の暖簾をくぐる。刺身盛り合わせと瓶ビールを注文。
昨日の酒はまだ残っているが、正直アルコールでも入っていないと、これから起こる事態には対応出来そうもない。
刺身をつまみにしながらビールを追加。美味い。あっという間に平らげ、会計を済ませる。次は風呂だ。近くのサウナに入り、汗を流す。
着替えが無いのは仕方ない。サウナでリフレッシュした頃には、もう時刻は2時を回っていた。まだちょっと店に行くには早いような気もするが、
心の準備もいるし、早めに行っておこう。
再びスプラッシュの前に行くと、さっきと同じように太った店員が呼び込みをしていた。遠目で僕を確認すると、
これまたさっきと同様に満面の笑みを浮かべて僕を迎えた。
「お待ちしておりました。まだお時間はありますが、中でお待ち下さい」
「お待ちしておりました。まだお時間はありますが、中でお待ち下さい」
太った店員は僕を店の奥の待合室へと連れ込む。
待合室は、10畳ほどの広さで、壁をソファがぐるりと囲み、中央にはテーブルが置かれた殺風景な作りだった。
中には先客が5人。別に不細工な非モテ風ばかりという訳でもなく、ガテン系からリーマン系、何だか良く分からない怪しい系まで
客層は様々だった。呼び込みとは別の店員がドリンクメニューを持ってくる。
外は寒いが、サウナで汗を流したばかりで喉が乾いていたのでコーラを注文。その間にも、店員に呼ばれて他の客が次々に店の奥に呼ばれていく。
僕はコーラをストローでチューチューと飲みつつも、これから起こる事態に緊張し、鼓動は早まった。
今は…何時だ?2時半か。あと30分…そうだトイレに行っておこういざというときにもれそうになったら困る……
僕はオタオタとトイレに駆け込み用を足し、アタフタと待合室に戻った。
すると、待合室には呼び込みの太った店員が待っていて僕に話し掛けてきた。
「お客様、アカリさんが予定より早く出勤しまして、これからすぐにご案内出来るのですが、いかがなさいますか?」
何だよ予定と違うじゃないか、僕は5分だけ猶予を貰ってグラスに残ったコーラを飲み干した。
「それではお客様、ご案内致します、エレベーターへどうぞ」
ボロボロのエレベーターが4階に到着し、扉が開く。ドアの前ではアカリさんが僕の到着を待っていた。
アカリさんは白いワンピースに身を包み、軽い茶髪ストレートを肩まで伸ばした髪型だった。
肝心の顔は化粧が濃く(この位が一般的なのかもしれないが、僕はヲタなんで化粧は薄い方が好みだ)、
石川さんが30歳になって化粧をしたらこんな顔になるのか?と問われると、正直よくわからない。
僕がボーっと見つめていると、アカリさんは
「こんにちはー、外は寒かったですかー?」
と言って手を差し出してくる。手を繋ぐ。アカリさんの手は氷のように冷たかった。
「あ、あったかーい。お客さんの手あったかいですねー」
僕は何気なくアカリさんの手を見てギョッとした。左手首がリストカット痕だらけじゃないか、
傷ってそういう意味かよ。アカリさんに案内されて、僕は部屋に入る。ガラスの向こう側が浴室になっており、
浴槽には既にお湯が張られて蒸気がモウモウと揚がっている。壁際には幅の狭いベッド、反対の壁には鏡台が置かれ、
その上には食べかけのクランキーチョコレート(ホワイト)が散らばっていた。
アカリさんはドアを閉め、
「どうぞー、ベッドに座ってて下さーい」
と言って僕を部屋の奥へと誘導した。僕はしょぼいベッドに腰掛けながら、鏡台の上を整理しているアカリさんの後姿を眺める。
アカリさんは、僕の視線に気付くと
「恥ずかしいから、あんまり見ないでくださいよー」
と言ってきた。風俗嬢ならお客に見られるのは慣れてるはずだが、
もしや僕がアカリさんの正体を見抜こうとしている事に気付いたのだろうか。
そんな僕の考えを知ってか知らずか、アカリさんは僕の横に座り、話しかけてきた。
「お客さんどちらから?へー、東京ですか。行ってみたーい。出張で来られたんですか?あ、冬休みですか。お正月はお仕事で今が冬休み?大変ですねー」
「お仕事は何してらっしゃるんですか?レストラン?もしかしてシェフとかですか?あ、ファミレスですか。どこのファミレスですか?ワグナリアですか。
ワグナリア美味しくて好きですよー、ちょっと値段高めですけどねー」
どうでもいい世間話が一段落した頃、アカリさんが
「失礼しまーす」
と言いながら僕の服を、上着・ズボン・靴下・パンツの順で脱がしてきた。
一気に裸に剥かれてしまった僕がオロオロしているのを横目に、アカリさんは自分のワンピースを脱いだ。
白い下着姿のアカリさんは、無駄な脂肪も無く、色白で綺麗な身体をしていた。アカリさんは僕の視線を気にする事も無く、
ブラとパンツを外して僕の手を取った。生まれて初めて裸の女性を見た僕は、何故だか冷静な気分だった。
「お風呂にどうぞ、滑らないように気をつけて下さいねー」
僕は椅子に座らされる。アカリさんはスポンジで僕の身体を洗いながら話しかけてきた。
「お客さん何かスポーツやってたんですかー?」
「あの、卓球を…」
「へー、卓球っぽーい」
失礼だな、何だよ卓球ぽいって。
「結婚はしてるんですかー?」
「いや、してないです(おまけに童貞です)」
「奥さんいそうですけどねー」
相変わらずの空虚な会話の間にも、僕はアカリさんの観察を怠らなかった。
やっぱりどうもアカリさん=石川さんとは思えない。性格が違いすぎる。見た目は…やっぱり違うような気がする。
大体、只野の言う事を信じた僕がバカだったんだ。あいつはバカで低モラルで嘘つきの最低野郎だ。
でも、それはそれで良いことではないか。只野は嘘つき、石川さんは幸せな恋愛して幸せな結婚してると思えば…
それはそれでこちらとしては嫌なものだが…悶々としている間にも、 僕の身体はスポンジで綺麗に磨かれていく。
シャワーで身体を流した後、僕は一人で湯船に入り、歯を磨く。アカリさんは自分の身体を洗った後、
「失礼しまーす」
と言って僕の脚の間に座ってきた。
「はー。気持ちいいですねー」
僕のはアカリさんの後頭部を眺めながら、女の子とこんなに接近するのは生まれて初めてだ、と思っていた。
790 :
770:2011/05/20(金) 12:34:36.35 0
思ってたより長くなりそうです。
カキコ乙
しかし何だ、エロ展開になるのか?
792 :
770:2011/05/20(金) 17:52:46.91 0
程よく身体が温まったところでベッドに移動する。
「そのまま横になって下さーい」
僕は裸のままでベッドに横たわる。アカリさんが照明を落とす。
僕の鼓動は、緊張で高鳴っていた。アカリさんは、口癖なのか店の教育方針なのか、またもや
「失礼しまーす」
と言ってから、僕の首筋、胸、脇腹の順に舐めた後、遂に僕のティムポをくわえた。
AVで見るようなフェラをリアルな女の子にやられている。しかし…なぜか僕のティムポは全く反応しなかった。
アカリさんは無言でフェラを続ける。僕も何とか立たせようとするも、おっきおっきする気配は微塵も無かった。
ピピピピピピ…
15分ほどそうしていると、突然部屋中にアラームの音が鳴り響いた。
アカリさんは僕のティムポから口を離した。
793 :
770:2011/05/20(金) 17:54:08.59 0
「ごめんなさい、上手く出来なくて…」
「いや、僕も昨日飲みすぎて疲れてたから…」
2人でシャワーを浴びて、服を着る。おかしい。生で女の子と裸で抱き合っていたのに
ティムポがピクリとも動かないなんて、こんな事があるのか?俺EDになっちゃったのか?
ワンピースに着替えたアカリさんが名刺の裏に何かを書いて渡してくれた。
「また機会があったら来て下さいね」
名刺にはメールアドレスと電話番号、名前が書かれていた。
僕は何気なく名刺を裏返し、そこに書かれている文章を読んで凍りついた。
平日 15時〜22時 今日はごめんね。またきてね♪
数字の゛2゛の書き出しの部分が、クリンクリンと丸まっている。
これは何度も何度も何度も読み返した石川さんの卒業文集の文字と、寸分違わぬ書き方だ。まさか……
名刺を見て固まっている僕を見て、何かを察したアカリさんは溜め息と共に呟いた。
「あーあ、ここまでバレなかったのに、まさか名刺でバレるとは思わなかったわ。
つか会った瞬間気付けよなー袴田ー」
794 :
770:2011/05/20(金) 17:56:21.91 0
これから泊り込みで延々仕事なんで、次回更新は最速日曜昼以降になります。
>>770 乙
ソープて行ったことないけど雰囲気はすごくよくわかったw
796 :
770:2011/05/21(土) 00:16:29.91 0
明日の昼シフトが抜けたので、最速明日昼に更新します。
797 :
770:2011/05/21(土) 02:41:05.98 0
>>771 石川さんが何故風俗嬢になったかは、きちんと理由があります。
>>776-777 仕事の前に乙を頂くと本当に励みになります。
>>784 アニメに例える事が多いのは、まあ趣味がアニメなんで…
>>791 エロは想像の余地を残した控えめなものにしてあります。
>>795 ソプに限らず、空気感というかリアリティ重視の描写のつもりですが成功してますか?
本当に一つ一つのレスが励みになります。休憩中や移動中にリロードしてレス無いかチェックしまくりですw
その時、壁のインターホンが鳴った。アカリさん改め石川さんが受話器を素早く取る。
「アカリでーす、はい、えーと…ちょっと待ってて下さい…はーい」
受話器の口を手のひらで塞ぎながら、石川さんはこちらに向き直って言った。
「するでしょ延長。どうせ予定も無いんだろうし」
「いや、まあそうだけど…」
「じゃ、決まりね」
「延長60分と、ビールとグラス2個お願いしまーす」
受話器を置いた後、石川さんはこちらに向き直って言った。
「うん、再会を祝して乾杯しよう」
「こういう所でビール飲んで大丈夫なの?」
「いやー、お客さんから勧められて断れない時もあるし、口つける程度なら自己判断で許されてる感じかなー。
いやそれよりさ、何で気付いたの?いや…何で気付かなかったかの方が不思議だわー、私は会った瞬間に気付いたけど」
「いや、石川ずいぶん外見変わってるし」
「袴田は全然変わらないけどねー」
「昨日も皆から言われたよ」
言ってから気付いたが、同窓会の話を振ったのはまずかったかもしれない。しかし石川さんは気にしている様子は全く無かった。
「ああ、昨日同窓会だったんだよねー、私も行きたかったけど、
只野も行くって聞いたから止めといたわ。あいつバカだから、
余計な事言いそうだし。どうせ私の仕事の事バラしたんでしょ?」
「まあ…ね」
「今までも知り合いが面白がって来る事はあったけど、
いやーまさかあんたが来るとは思わなかったわ。
別に秘密にしてる訳じゃないけど、あんまりいい気持ちではないかな」
まずい。
石川さんとしては、見知った男が客として来るのは気分のいいものではないそうだ。
思ったことをズバズバ言う所は、いかにも石川さんらしくて嬉しくもあるが…
これがエロゲならば重大な選択を迫られる場面だが、リアルだと、正解の選択肢があるとは限らない。
僕はあらかじめ用意しておいた言い訳を使ってみる事にした。
投下乙
仕事が忙しいんだろうが、できれば、分割しないで一度に投下してくれるとありがたい
明日夜勤まで予定無いので一気に更新します。
「実は、僕……魔法使いなんだ」
僕の言葉を聞いた石川さんは、みるみる顔を真っ赤にして僕を怒鳴りつけてきた。
「はあ?魔法使い?バカじゃないの?何意味わかんない事言ってるの?あんた魔法が使えるんだったら、
私のこの手首の傷、治してみなさいよ!!出来る訳無いでしょ!!」
「いや、違う、そういう意味じゃなくて、魔法使いってのは、ええと、30歳で童貞の事を言うんだ。
僕は童貞のまま30歳になってしまったから、できれば、その」
「好きな女の子と、初めてしてみたかったんだ」
「……ふーん、だったら最初から意味わかんない言い回ししないで、普通に言えばいいのに」
石川さんは僕の話を聞き終えると、相変わらず顔を真っ赤にしながらも、何とか納得してくれたようだった。
この歳になって童貞告白なんて、恥ずかしくてストレートには言えないっての。増してや知り合いには。
「それより、袴田、中学の時、私の事好きだったの?」
僕は戸惑いながらも答えた。
「中学の時は、ずっと好きだったし」
「今でも好きだ」
高校、大学、フリーター、社会人と、僕は石川さんより可愛い子には沢山会ってきた。
その子達を好きになった事もある。まあ付き合った事は無いのだが…しかし、中学時代に
石川さんに感じたような想いを超える感情には、今日まで一度も出会えなかった。
石川さんは僕を真正面から見据えながら、言った。
「嬉しいよ、袴田」
石川さんは、そのまま僕にキスをしてきた。これが僕のファーストキスだった。
そして延長の残り時間、石川さんは僕に対してあらゆる手段を講じてくれたが、
僕は最後までは出来なかった。
2度目のアラームが鳴り響き、今度こそお別れの時間が来た。僕は再度の延長をしたいと思ったが、
現時点では財布に余裕は無いし、両親と約束の時間が迫っていた。
「あ、ちょっと待って、名刺渡すから」
「いや、さっき貰ったよ」
石川さんは、またもや名刺に何かを書き込んで渡してくれた。
名刺は、表面の”アカリ”の文字が消されて本名の”石川由香里”になっていた。
「裏も見て」
僕が名刺を裏返すと、裏にはさっきと同様にメルアドと電話番号が書かれていた。
「これ、プライベート用の電話のだから。連絡はこっちにね」
「ありがとう」
インターフォンが鳴る。石川さんが受話器を取る。別れの時が近づいていた。
「アカリでーす、お客様お帰りです」
部屋を出てエレベーターに二人で乗る。ボロエレベーターがガタゴトと音を立てながら、
ゆっくり下界に降りていく。エレベーターが一階に到着した別れ際、石川さんは僕に今までで一番長いキスをしてから、言った。
「絶対、また来てね。いつまでも待ってるから」
成人の日に大人の階段を半分だけ登った僕は、フワフワと落ち着かない気持ちのままで家族との食事を終え、
ベッドに横になった。時刻は午後10時。丁度石川さんの”仕事”が終わった時刻だ。
財布の中には、石川さんから貰った名刺が2枚。僕は明日の13時5分の便で東京に戻らなければならない。
電話かメールでもしようか?でも僕みたいにキモい喪男からのメールを石川さんが喜ぶだろうか?そうとは思えない。
もし石川さんが僕の事を気になっているなら、石川さんの方から連絡してくるだろう。
僕はへタレにも、連絡を取るか否かの選択権を石川さんに預けて眠りに就いた。
「だから袴田店長は押しが足りないだけですよ、僕だってブサイクですけど女の子に声掛けて、まあ色々してますけど…袴田店長はどの位彼女いないんですか?」
「5年くらいかな…(本当はいない歴=年齢だけど)牧田君は今は彼女いないんだっけ?」
「僕の事はどうでもいいんです、それより店長、まずいですよ!5年もいないとか!じゃあ…今日はこの後風俗行きましょう!
そっちは割り勘でいいですから!」
「飲みは僕のおごりかよ…」
北海道から戻って一ヶ月。
僕はワグナリア板橋川越街道店の店長として、毎日の仕事に追われていた。
今の店はナイトが少ないから必然的に夜間勤務が多くなる。というか、ランチもディナーも人手不足なんで、
結局一日中仕事する事が多いのはどうにかならないのか…そして今日みたいにたまたま時間が出来た時は
部下を連れて飲みに行く。これも立派な仕事のうちだ。社員と飲みに行くと、大体は仕事の愚痴か女遊びか
ギャンブルの話になるのは何故だろう。外食産業はどこもそんな感じなのだろうか。DQN上がりのイケイケじゃないと
過酷な勤務が勤まらないからだろうか。風俗(先日の例外除く)もパチンコも競馬もやらない僕は、
社員とはあまり話が合わない。漫画家志望のバイトと、今期のお勧めアニメの話をしてた方がよほど気楽だ。
仕事の愚痴も、飲みの席では言い過ぎないようにしている。会社に対する不満を他人に漏らすのは、
自分の立場を悪くする可能性があるから。でも牧田君が愚痴を言いたくなる気持ちもよく分かるが…
「じゃ、そろそろ行きましょう。袴田店長、家どこでしたっけ?あ、赤羽ですか。僕は所沢ですから反対方向ですけど、今日はとことん付き合いますよ!」
飲み屋を出ると、午前0時。今夜のアニメは録画予約してるから心配は無いし、たまには部下と遊ぶのもいいか。平日とはいえ、深夜の池袋の街は人通りが絶えず、呼び込みとサラリーマンと胡散臭い中国人とでごった返していた。
「じゃあ、僕の行き着けのヘルス行きましょう。ちょっと待っててください今電話しますから」
牧田君が電話している間、僕は雑居ビルの入り口に腰掛けてクリスタルガイザーを飲む。
正直、風俗に行くのはめんどくさいけど、牧田君は乗り気だしな…このままずるずると牧田君のペースかな、
流されやすい僕の性格が悪い方向に働きそうだ。
「袴田店長すいません、行きつけの店がすごく混んでて入れそうにないです。どうします?」
「うーん、どうしようか??」
ここで選択権を部下に預けるから僕は駄目なのだ…
二人で話していると、金髪とDQNファッションに身を包んだ、一生友達にはなれそうもない呼び込みが割り込んできた。
「飲みをお探しですか?キャバクラのご案内ですが」
「いくら?」
牧田君がいきなりタメ語で交渉開始する。僕にはこれが出来ない。
「一時間5000円でやらせて頂いてますが、本日は70分5000円でご案内させて頂きます」
「それに乾杯のビールつけてよ、それで80分で」
「いや、これでも一杯一杯なんですよ…」
よく分からないが無茶な交渉をしている事は確かなようだ。牧田君が僕に耳打ちしてくる。
「どうしますか?たまにはキャバでも行きます?」
「まあ、僕はどっちでも…」
ここですかさず牧田君が大声を上げる。
「ほら!うちの店長が、安くしないからって怒ってるじゃん!」
僕はダシにされてしまった。
「分かりました…75分と乾杯ビールで5000円でいかがですか?」
「それでいいよ、じゃ、店長行きますか」
やっぱり流されてしまった…
その後のキャバクラは、予想通り退屈なものだった。
うんこみたいな髪型のブサイクな厚化粧女との、どうでもいいくだらない会話。
一体何が面白いのだろう?そして押しに弱い僕は、女の子全員にドリンクを奢る羽目になるのだった。
結局、キャバクラの後にもう一軒の飲み屋に行き、最後はジョナサンのドリンクバーで締めて始発待ち。
それにしても牧田君の遊び方は真似出来ないな。社交性もあるし押しも強いし、何よりタフだ。
”これが若さか…”と言いたい気分だから僕はもてないのだろう。
池袋駅で牧田君と別れ、始発の埼京線に乗る。僕と同様の飲み明けサラリーマン(仕事大丈夫?)、
冬だというのに露出の激しいギャル、DQNな若僧を乗せ、電車は走る。
僕は寝過ごさないようにつり革に掴まって携帯で2ちゃんをチェックする。
今日明日は久しぶりの連休だ。どうやって過ごそうか?
ワンルームマンションに帰り、僕はPCを立ち上げる。以前は、
この後は2ちゃんとニコ動を交互に見ていたのだが、今は違う。
すすきのスプラッシュのサイトを見て、石川さんのプロフィールを見る。
写真にはボカシが入っているが、雰囲気だけは分かる。
年齢 24歳
身長 160センチ
3サイズ
B 83(Cカップ)
W 58
H 82
初体験 ないしょ
趣味 わんこと遊ぶ
将来の夢 お嫁さん
ちょっぴり恥ずかしがり屋さんですが、綺麗な女の子です。
もう何度読み返したか分からないプロフィール。嘘ばっかりのプロフィールだが、これでも石川さんの数少ない情報だ。
その後、ピンクちゃんねるのソープ板のスプラッシュスレを見て、石川さんの事が書かれていないかを確かめる。
スプラッシュはあまり人気の無い店なのか、スレは微妙に過疎っていてそもそも書き込みがあまり無い。
今日も石川さんの事は書かれていなかった。僕はベッドに寝転がり、枕元の引き出しから石川さんのくれた名刺を取り出し、眺める。
どうやら僕は、石川さんに恋をしているようだ。こんな調子では、喪板住人から鯛板池と言われてしまうな。
疲れ切った僕は、名刺を見ながらそのまま眠ってしまった。
目を覚ますと、時刻は午後4時。寝たのが朝6時過ぎだから、大体10時間寝た事になるのか。
こんなに寝るのは久しぶりだ。たっぷり寝たからか、程よくアルコールも抜け、お腹も減っている。
晩御飯でも買いに行こうか。その前に石川さんのプロフィールでも見てからにしようか。
再度スプラッシュのサイトを開く。何気なくインフォメーションを見て、僕は考え込んでしまった。
さっぽろ雪まつりも盛況のままに終了しましたが、スプラッシュはまだまだ頑張ります!本日出勤のスプラッシュ姫
美樹
さやか
さくら
きょうこ
アカリ
ともえ
マミ
あけみ
ほむら
かなめ
まどか
石川さんは、出勤中。
僕は、今日明日休み。
写真やプロフィールや名刺だけではない。金の力を使えば、
僕はリアルの石川さんと会うことも出来るんだ。昨日牧田君にも言われたじゃないか。
僕は押しが弱いと。だったら今日はとことん押してやる。札幌に行ってやる。
僕はスプラッシュに電話を掛けた。
プルルルル…
『はい、スプラッシュでございます』
「あのー、予約したいのですが…」
『はい、どの子がご希望ですか?』
「アカリさんをお願いします」
『以前アカリさんに入られた事はございますか?」
「はい」
『お時間何時でも大丈夫ですが、何時からお取りいたしますか?』
石川さんは不人気なのか。どうりでピンクちゃんねるの書き込みが少ないわけだ。
僕は移動時間を計算して予約時間を決めた。
「午後9時から1時間でお願いします」
最速移動しても、せいぜいこの位だろう。石川さんの出勤は午後10時までだし。
家には帰れないから、札幌に泊まりになるな。わずか1時間会う為に、6.7万は使う計算になるか。
それでも僕は恵まれている方だ。初恋の人とこの年齢で会うことのできる男は、そう多くはないだろう。
『お客様、お名前お伺いしてよろしいですか?」
僕はちょっと考えてから、本名で予約することにした。
「袴田です」
『ハカマダ様ですね、お待ちしております。ご予約ありがとうございます』
一日分の下着をバックパックに放り込み、駅まで走る。京浜東北線がチンタラチンタラと品川に向かう。
品川から京急に乗り換え。羽田に着いたところで飛行機の予約状況を確認する。雪祭り直後だから便に余裕があるのは知っていた。
予定通りだと、ギリギリ9時にはすすきのに着くだろう。僕はチケットを取り、搭乗手続きを済ませ、搭乗ゲートまで走る。
走らないと間に合わない。飛行機に乗り込み、出発を待つ。しかし…予定時刻になっても飛行機が出発しない。
何やら、遅れている人がいるそうだふざけんなタヒね。15分程遅れて飛行機が出発。僕は千歳空港までの時間を寝て過ごす事にした。
うとうとと寝たり起きたりを繰り返す。今日の飛行機はやたらと揺れるのはどうしたんだ?あまり眠れない。
そんな事を考えていると、機内放送が縁起でもない事を言い出した。
『只今、札幌上空が悪天候の為、着陸を見合わせております。遅れての到着となります事をご了承下さい』
しまった。
冬の千歳発着便の、雪の影響を忘れていた。
順調に飛んでもギリギリなのに、この遅れは痛すぎる。しかし飛行機の到着時刻は僕にはどうにもならないし、機内で電話は使えないから
予約キャンセルも出来ない。このままでは予約をドタキャンする事になってしまう。結局、飛行機が千歳に到着したのは、
9時30分。一時間以上遅れた上に予約時刻を過ぎている。店に電話しようか?いや店員に怒られそうで怖い。だったらこのまま家に引き返す?
それもバカバカしい。僕は考えた末に、一番卑怯でキモい方法を取る事にした。即ち、スプラッシュ前での出待ち。
せめて石川さんの姿を一目だけでも見たい。そして石川さんの事は忘れてしまおう、と考えた。今からすすきのまで行けば、
帰宅準備を終えた石川さんをギリギリ見れそうだ。僕は快速エアポートで札幌駅に向かった。
すすきのスプラッシュ前に到着したのは、10時30分。もしかしたら石川さんは家に帰ってしまったかもしれない。
しかしこの後やる事の無い僕は、店の前でひたすら待つ事にした。雪の中、店の前では相変わらず太った眼鏡の店員が呼び込みをしている。
僕は見つからないように少し離れた所から店頭を見守る。太った店員が、僕の方をチラチラと横目で見てくる。
やばい、怪しまれた?僕は目を逸らしてやりすごそうとしたが、太った店員はズンズンと僕に近づいてきた。やばい、ロックオンされた。
「お客様、お遊びでしたら宜しければ写真拝見なさいますか?」
何故僕に話しかけてくる、これで断ってから店の前を見張ったら単なる不審者じゃないか。
しかし僕はこの場を上手く切り抜ける方法を思いつかず、結局は店員の言いなりになるしかなかった。
店の中に連れ込まれ、写真を見せられる。
「こちらの子はおっぱいが大きくて…こちらの子は黒髪ロングの綺麗な子ですが…」
そんなのどうでもいい。こっちは誰でもいい訳ではないんだ。僕の投げやりな反応に気付いた店員が、意表をついた事を言ってきた。
「失礼ですが、お客様はハカマダ様ですか?それでしたら、先ほどからアカリさんがお待ちですが」
え?何それ?予約ブッチしたのに石川さんがずっと待ってる?どうして?時間はとっくに過ぎてるのに…
僕は自分が予約を入れた袴田である事を店員に告げ、遅刻した事を詫びた。
待合室で5分程待った後、僕はエレベーターに案内された。エレベーターはゆっくりゴトゴトと上昇していく。
その時僕は、”ああ、今日のシチュエーションは、まるで秒速5センチメートルのようだ”とバカな事を考えていた。
そういえば僕らの名前も、貴志と由香里で秒速のキャラと何となく似てるし。
エレベーターが4階に到着すると、石川さんは篠原明里とは似ても似つかぬ怒りの表情で僕を迎えた。
「遅い!何やってたの?まあどうせ飛行機が吹雪で遅れてたんだろうけど…ちょっとは時間に余裕持たせて来なさいよ。
時間になったらさっさと帰ろうかと思ったけど、あんたが本名で予約してるから、一応待ってみたけど…待たせすぎっしょ!」
「ごめん、雪のこと忘れてた」
「バカじゃないの?いやいいから早くこっち来なさいよ。こんな所突っ立ってないで…袴田、手冷たっ!何でこんなに冷たいの?」
石川さんが僕の手を引っ張りながら言う。
「いや、外で待ってたから」
「いや全然意味分かんないし。っつーか電話でもメールでも、遠慮しないでいつでもしなさいよ。こっちからはやりづらいんだから」
何でやりづらいのかは不明だが、お互い遠慮してただけなのだろうか。
石川さんは相変わらず石川さんだった。やっぱり僕はそんな石川さんが好きだ。部屋に入った瞬間に、
僕は自然と石川さんを抱きしめていた。石川さんも、華奢な腕で僕の背中を抱いてきた。その後の事は詳しくは書かないが…
僕は30歳にして、ようやく最後まで出来たと伝えておく。
次回更新は、数日はかかります。
連投乙です
仕事しながらでも、こんなに書けるのは慣れなのか、素直に凄いわ
ここに投稿しようと原案を考えたのに、筆は一行も進まないんだぜw
プロットまでは書けるのになぁ
>>814 昨日、牧田君のモデルになった後輩の飲みの誘いを断って、何とか更新しました。
仕事の内容は
>>805に書いたのと殆ど変わらないので、基本、仕事の日はまともに更新出来ません。
ちなみに俺はプロットを書かずにいきなり書き始めてます。頭の中で整理しながらですが。
816 :
('A`):2011/05/28(土) 14:00:25.94 0
age
817 :
770:2011/05/30(月) 21:09:47.74 0
まとめて上げようと思うと下手すると一ヵ月後とかになりそうなので
書きあがり次第順次上げます。
その日以降、僕と石川さんは電話やメールを交わすようになった。
電話出来るのは、石川さんの出勤前のわずかな時間に限られていたが。
何でも、仕事の後は疲労が激しくて話が出来る精神状態ではないとかいうのが理由であった。
そんな時こそ僕が慰めてあげたい、とは思ったが、あくまでも僕と石川さんの関係は、現時点では
元同級生のソプ嬢と客に過ぎない。出過ぎた好意を見せるよりも、少しずつ関係を深めていきたい、
とその時は思っていた。
スプラッシュに行く時には、前回の反省を活かして早めに札幌入りし、
予約時間も長めの時間で取っていた。そんなに何度もセックル出来るものではないが、
石川さんの体温を感じながら、中学時代の思い出話をするのは何物にも代えがたい素晴らしい時間だった。
登山遠足の事、土曜日に部活が終わって、バレー部と卓球部の合同卓球大会を顧問に内緒でやってた事、
何度席替えしても、何故か僕らが隣の席になる事、など話のネタは尽きなかった。
そんなやり取りに変化があったのは、7月の事だった。
「ね、袴田、いつも私と会った後って、どうしてるの?」
60分トリプルの最後の1時間を消化中に、石川さんは僕のほっぺをぷにぷにしながら唐突に聞いてきた。
「どうして?」
「今日明日さ、私、予定無いから、袴田さえ良ければ、どこか、遊びに、行きたいなーって…」
えーと、これはデートの誘いで間違い無いんだよな。それも、句読点大目で勇気を振り絞っての(俺イメージ)お誘い。
いくら僕が駄目喪男だとしても、これは乗るしかない。
「うん、僕も明日の飛行機の時間までは予定無いから、ここ出たらご飯でも食べに行こうか。
「袴田のお勧めの店、ある?」
「僕はもう地元民じゃないから、石川の方が詳しいんじゃない?」
「そういえばそうかもねー。でもそれじゃサプライズが無くて面白くないから、やっぱり袴田が店探してよ。私、まだ時間あるから」
まもなく午後6時なんで、あと4時間くらいは石川さんの”仕事”が残っている。”仕事”の件に触れない事が僕らの暗黙の了解になっているが、
石川さんが他の男に抱かれていることを想像するとなんとも嫌な気分になる。
残り全部の枠を僕が入ってもいいのだが、それをやりだすと切りが無いから、僕は石川さんと会う時には延長をしないとルールを決めていた。
僕は一旦スプラッシュを出て、今日明日の予定を考える事にした。
飲食店を探すなら、2ちゃんのスレで調べるのが手っ取り早い。
高校時代まで住んでいたとはいえ、当時は飲み屋の情報は全く無かったからな。
予算無制限で雰囲気が良く、地元民が行っても違和感の無い(あんまり北海道北海道してない)店を調べたところ、
”炙屋本店”が良さそうな感じだった。僕は直接店に出向き、店内のふいんき(←何故か変換出来ない)を確かめた。
店内の重厚な造り、職人の仕事の様子を見て満足し、その場で予約を入れた。
あとは、明日の予定だ。一体どこで遊ぼうか。羊が丘展望台や時計台を観光しても仕方ないし、
カラオケやボーリングでは面白みが無い。どうしようか…しかし、その時僕に電流走る。
ああそうだ、常日頃の石川さんの会話から考えて、確実に喜んでくれるであろう場所があった。
僕は電話を掛け、明日の”予約”を取り付けた。ここまでで午後8時。
あと2時間は…ひたすら漫画喫茶で漫画を読んで過ごす。お座敷個室でキングダムとガンスリの新刊を読み終え、
パンプキンシザーズを読んでる最中に石川さんからメールが来た。9時半。
『今どこ?』
何このシンプルすぎて萌えないメール。絵文字はいらないけどもう少し何とかしてくれよ…
『漫画喫茶』
僕もシンプルに返す。するといきなりの着信。
『今どこ?』
メール返したじゃないか漫画喫茶だよ。
「ごめん、今漫画喫茶の中にいるから、出てから掛けなおす」
僕は電話を切って漫画喫茶を出た。何で石川さんはこんなにマイペースなんだ。
漫画喫茶で大声でしゃべったら周りに迷惑じゃないか…でも、それだけ僕に早く会いたいのだろうか。
だとしたら嬉しいな。よし、石川さんに電話をいきなり切ったことを謝ろう。
僕は電話を掛けなおす…が、石川さんは電話に出ない。
どうして?
どうして?
やばい、電話をいきなり切ったから怒らせてしまったのか?
僕が悶々としていると石川さんからまたメールが。
『今何処?』
何故か漢字だ。
なんてメール返そうか?下手な返信だと火に油を注ぐ結果になりそうだ…などと考えていると、
石川さんから着信が。僕は恐る恐る電話に出た。
『あ、ごめんごめん、化粧治してたら電話出られなかったわ。で、今どこなの?』
全く、脅かさないでくれよ…
「えーとね、タイトーの下あたり」
『ふーん、じゃ、待ち合わせは30分後でニッカの下ね。来れるでしょ?』
「もちろん」
『じゃ、電話切るねー』
付き合っている訳でもない女の子との会話は、いちいちこちらを緊張させる…
僕は待ち合わせ場所に予定時刻15分前に到着した。交差点の角に立って周囲を見渡す。
石川さんはまだ来ていないみたいだ。僕が携帯を取り出して2ちゃんねるを見始めた瞬間、いきなり後ろから膝カックンされた。
相手が誰かは当然分かっているが、何とベタな。
「ごめんごめん、遅くなったわ」
石川さんは、長袖のボーダーシャツとジーンズという、シンプル極まりない服装で僕の前に現れた。
何より驚いたのは、化粧を治した石川さんが中学時代の面影を色濃く残していたことだ。
僕がぼーっと見とれていると、石川さんは照れ隠しなのかぶっきらぼうに聞いてきた。
「なーに、何か私の格好、おかしい?」
「いや、化粧でずいぶん変わるもんだなー、って思って」
「あ、そういう事。仕事の時のあれは、変装みたいなもんだから。
このあたり歩いてると、お客さんに会うかもしれないしね」
なるほど、あの厚化粧にはそういう意味があったのか。
現に僕は石川さんの正体に気付かなかった訳だし。
納得した僕は石川さんと共に目当ての店へと歩き出した。
「あーもう、家でも仕事でもストレス溜まって…安心していられるのは、袴田と一緒にいる時だけなんだよね。
だからもっともっとこっちに遊びに来なさいよ」
石川さんと初めてのデートは、居酒屋の個室で始まった。最初のうちは、料理と地酒について
「「美味しいねー」」
などと感想を言い合うだけだったのだが(実際、炙屋の料理は美味しいので、札幌観光に行かれる方には是非立ち寄ってほしい)、
酒が進むにつれて石川さんは今までになく突っ込んだ話を振ってきて、
どう返せばいいのかと僕はたじたじになるばかりだった。
「そうは言っても、飛行機代も掛かるからね」
「あとスプラッシュの費用もね」
あえてソープ代の事には触れなかったが、石川さんはそういう裏の意図を読み取って
鋭く突っ込んでくるのだった。
「まあ、それもあるけど…」
「でもさー、袴田は優しいよねー。私を傷つけないように気遣ってくれてるもん。
やっぱり男は優しさが一番大事だと思うよ」
過去に、優しさの欠片も無いようなDQNに何度も気になる子を取られた経験を持つ僕には、
この言葉は今ひとつ信用出来かねた。僕の頭の中には、マジメナオトコハキョウミナイヨ…のアスキーアートが浮かんでいた。
「ね、袴田さ、将来の夢とか、ある?」
何だよ唐突だな。そんなの恥ずかしくて言えるか。
「石川の夢を教えてくれたら、僕も教えるよ」
しまった、余計な事を言ってしまった。現在の石川さんの仕事内容を考えたら、
将来の展望は明るくはなさそうだというのに。
「私の夢?私はねー、中学時代に戻って、もう一度人生やり直したい!」
ちょっとふざけた口調なのは突っ込み待ちなのだろう。真面目に将来の夢を語りだすと、
どうしても今の仕事について考え直さなくてはならない。その意図を察した僕は、あえて石川さんの希望通りに突っ込むのだった。
「そりゃ、実現不可能な夢じゃん!!」
「いやー、わかんないよ?タイムマシンとか発明されたら、もしかしたら実現出来るかも。
それより、私の夢を話したんだから、袴田の夢も教えてよ」
いかん、石川さんのペースだ。僕は言葉に詰まってしまった。
「ほら、早く教えなよ。私にだけ言わせるなんて、ずるいよ」
「僕の夢は…小説家になる事なんだ」
また余計な事を言ってしまった。やはり僕も酔っているようだ。
小説家になりたい。確かに、僕には”なりたい”という想いはある。しかし、その動機は不純なものだった。
絵が描けないから漫画家になれない、音符が読めないから作曲も出来ない。一応、日本語だけは書けるから(当たり前だが)、
小説家になれるかもしれない。そして、有名になってアニメ化して好きな声優とキャッキャウフフして…という、
不順な成功願望と性交願望が、僕の小説家になりたいという気持ちの9割を占めていた。
巷のラノベを読んでは、「こんなの僕にだって書ける。今は仕事が忙しいから書けないだけだ」などと言い訳しつつ、
やっている事といえば、2ちゃんねるにギャルゲの二次創作を投下して、「続きマダー?」とか「うぽつ」とか
「面白かった」などといったレスを貰ってホルホルするだけ。きちんとした小説を書き上げたことがある訳でもなく、
その為に努力している訳でもない。そんな僕の夢、”小説家になる”の実現の可能性は、恐らく石川さんが中学時代から
人生やり直すのと同じくらいの確率、即ちゼロだろう。僕は自己嫌悪に陥ってしまったが、何故かこの夢は石川さんには好評だった。
「すごいじゃない!!小説家?袴田、昔から頭良かったもんね!賞とか狙ってるの?同級生から小説家がデビューするなんて、すごいよ!!
私ね、袴田が小説家になったら、必ず最初のサイン会に行くから。そして、一番にサインしてもらう!約束だからね!」
石川さんは目をキラキラさせながら(俺イメージ)熱心に語りかけてきた。
よしてくれ、こんな口からでまかせに喜ぶのは。僕は気恥ずかしさから酒をがぶ飲みし、そのまま記憶は薄れていった。
「袴田…袴田…」
誰だ僕を呼ぶのは。
「こら!起きろ、袴田!!」
ほっぺをペチペチ叩かれて目を覚ます。僕は、雑居ビルの隙間に座らされている。
目の前には、ミネラルウォーターを持った石川さん。
ああ、そうか。お酒を飲みすぎて僕は潰れてしまったのか。
「本当にもう、世話が焼けるんだから…あんた抱えてあの店出るの大変だったんだから。ほら、これ飲んで」
「ありがとう」
「それにしても、袴田がお酒弱くてびっくりしたよ。今度からは飲みすぎには気をつけなさいよね」
別にお酒に弱くは無い、普通とは思うが、緊張してつい飲みすぎてしまった。恥ずかしい…
「ところで、これからどうするの?」
僕を見下ろしながら石川さんが聞いてくる。
「どうって、駅まで送るよ。僕はホテルに泊まるから」
「はぁ?バッカじゃないの?私を一人で帰す気?」
「へ?どういう意味?」
「今日は一緒にどこかに泊まるに決まってるじゃない」
何このリア充みたいな展開。
「どこも決めてないの?しょうがないな…どっか適当なホテルに入ろうか。さ、いくよ、袴田」
「ちょ、ちょっと待って」
まだ酔いから覚めない僕は、石川さんに引っ張られながらすすきののラブホテルに入った。
826 :
('A`):2011/06/06(月) 11:55:54.60 0
続きないの?
二次創作SSが書きたくなってきた
どうすれば文章書けるようになるんだろう
>>828 自分なりの考え方だけど
まず地の文
地の文て、たいてい「セリフ」の後に[(人名)は{○○のように、○○して、などの〜したに対する心情の動きの描写や細かい動作指定}〜した]ってなってるよね
心理描写や情景描写はその後か、場面が変わった直後に来てる
それを頭に置いておくと書きやすいよ
それと場面中のカメラの位置を意識する
それは、小説に書くのはカメラに写っていることだから
カメラは人の目にもなれるし、人から離れて上下左右どこでも自由に移動もできて、どんな方向にでも角度を変えられる
ただ、あまりカメラをごちゃごちゃ動かすと読者に分かり辛くなくなるから、主人公の近くに置いておいて、適宜カメラの角度を変える程度がいいと思う
書き出しは簡単な主人公の状況説明を入れて、すぐ後ろに何故そうなっているのかを書く
後は
その状況からどうしたのかを書く…@
その結果、状況がどうなったのかを書く…A
以下@とAを繰り返す
そうすりゃ簡単な小説っぽいものが書けるよ
あくまでも小説ぽいのだけど
例えば
イスに浅く腰をかけ、
>>828はデスクトップパソコンを前に頭を抱えた。せっかく二次創作SSのアイデアを閃いたのに、それをどう文章にすればいいのかわからなかったからだ。
何かヒントはないか、と右手に持ったマウスを操作し適当なサイトを巡っていく。その途中、喪板の『小説を書く喪男』というスレに目が止まった。
「ちょっと見てみるか」
>>828はマウスカーソルをスレッド名に重ね、恐る恐るクリックした。
恐る恐るはいらん気もするけどこんな感じ
後は小説をたくさん読むなり、文章の書き方みたいな本を読むなりして自分なりの文章を書けるようになればいいんでない?
830 :
('A`):2011/06/07(火) 03:16:04.65 0
>>827 あるんだけど、もうちょい待って下さい。
明日から季節はずれの夏休みなんで、今週中には完結します。
みんな知識どうやって増やしてる?
読んで調べて覚えるしか思い付かん
デンデラ読んでる
登場人物全員を美少女に脳内補完しながら
今週中過ぎてるけども
>>831 知識とかの前にとにかく書く。
必要になったら調べるっていう形にしないといつまで経っても書けない。
書くったって何も書けないわ・・・普通になんか書こうとしても書くこと無い。
探偵ものを書こうとしても主人公が探偵になる理由もないし、ホラー書こうとしても幽霊なんて出るわけないし、
恋愛ものに至っては美女との恋愛なんて何をどう考えても無理だろ・・・
836 :
('A`):2011/06/20(月) 01:43:23.55 0
リアルで会話少ないんで、説得力のある会話がかけない
自分の文章力がどんなもんか知りたい
友達いないから誰かに読んで貰うとかできないし
ここに書き込んだら批評してくれるんかいな
書くだけで自分で勝手に思い知るよ
839 :
('A`):2011/06/20(月) 10:39:02.37 O
>>770が戻ってくるまでになんか書いてみる
なので、なんかお題的なのくれ
喪男と幼女
ちょろっと書いたけど、幼女て書くのムズいな
理知的に振る舞わせると途端に幼女っぽくなくなるし
>>840ただの思いつきだから無視してもおk
他の人が題を出すまで待ってもいいかも
843 :
('A`):2011/06/21(火) 02:01:42.34 0
頭の中の想像を文章したりするのって、本当に難しいよな
表現とか、どんな風に書けばそのモノが伝わるとかな
まあ、口頭で伝えるのが下手な俺が言っても説得力がないか
844 :
('A`):2011/06/21(火) 02:08:25.04 O
イベント参加を目指すとモチベーションが上がるね!
845 :
770:2011/06/21(火) 03:15:09.13 0
遅れて申し訳ない…もう話の流れはラストまで決まってるのだが、
仕事で夏休み微妙に潰れたりプライベートで色々あったりして更新出来なかった。
必ず最後まで書くので、もう少々お待ちください。
>>845 待ってるお
「喪男と幼女」、シノプシスとプロットは考えたんだけど展開を進めるのに挫折しますた
とりあえず途中までだけど待ってる合間に晒します
後、俺はこんな感じにシノプシスとプロット書いてますってのも晒してみる
他の人はこれらをどう書いてるのか気になるので、気が向いたら教えてください
シノプシス
・導入
主人公、仕事帰りに女の子と出会い、家に連れ帰る事になる。
・進行
女の子の身の上話を聞いて感情移入。翌日になったら女の子を家へ送り届け、ついでにご両親に一言言ってやろうと決意。
・終結
DQNな女の子の母親にお説教を垂れる。が、聞き入れられず逆に警察を呼ばれて逃げ帰る。
プロット
※三人称で進行。季節は冬固定。
1
場面:住宅街(夜)
人物:主人公、女の子
内容:帰路を急ぐ主人公が女の子と出会う。追われていると言う女の子を匿うことに。
※主人公と女の子の人物像描写。視点は主人公統一。
2
場面:主人公の家の中(夜)
人物:主人公、女の子
内容:主人公と女の子が会話。女の子の名前と追われる理由を聞き出す。女の子の服の下に虐待跡を発見し、親に説教しようと決意。
※女の子の人物像を強調。視点は主人公統一。
3
場面:女の子の家の前(朝方)
人物:主人公、女の子、女の子の母親
内容:主人公が女の子の母親に説教。母親激怒し警察へ通報。主人公逃亡。無力さに打ちひしがれる。女の子、母親に折檻される。
※母親の人物像描写。視点は主人公統一。主人公逃亡後、女の子視点へ移行。
人物設定
仲代喪輔(なかだい そうすけ)
主人公。歳は三十路過ぎ。就職はしているがワーキングプア。気弱でおどおどすることが多い。
本文希華(ほんじょう まれか)
女の子。歳は小学三年くらい。背丈は喪輔の腹部程度。黒いショートヘアに髪留め。服の下に虐待跡有り。礼儀正しい。親を嫌っている。
母親
女の子の母親。歳は喪輔と同じくらい。カッパーカラーのロングソバージュ。喫煙者。短気。女の子を虐待している。
本文
冬の冷たい風に晒され、仲代喪輔は鼻を啜りながらくたびれたコートのポケットへ冷えた手を突っ込んだ。空を見上げればすっかり陽は落ち、雲一つ無い星空にはわずかに欠けた月が浮かんでいる。
帰路を急ぐ町中は、そこら中の塀越しに団欒の光が漏れていて、喪輔はそれに、言い知れない寂しさを覚えた。
自分はどこで間違えたのだろう。ふと、幼少の頃を思い出す。
幼いころの自分は夢と希望に満ち溢れていたはずだ。なのに、気付けば三十路を超えて大した職にもありつけず、日々食うや食わずの独り身生活。両親も既に亡く、自分の事を気にかけてくれる人はもうどこにもいない。
喪輔は、冬の寒さとは違う、心の内からくる底冷えに体を震わせた。
「考えないようにしよう」
立ち止まってポツリと呟く。深くため息をつくと、視界が真っ白に濁った。
「あのぅ……」
後ろからか細い声が聞こえ、コートの裾を引っ張られた。喪輔が振り返ると、そこには小さな女の子が立っていた。
背丈は喪輔の腹程、顔立ちは幼いがパッチリした目元にすっきり通った鼻筋で、ショートの黒髪には赤い髪留めを付けている。淡いピンク色のコートを羽織っているが手には何もなく、寒さの為だろう真っ赤に染まっていた。
「あ、あの……」
喪輔を不安そうに見上げ、女の子が口を開いた。
「助けてください」
「え?」
喪輔はきょとんとして聞き返す。女の子は時折チラチラと後ろを振り返り「追われてるんです」と付け加えた。
「た、助けるって言っても……」
喪輔は困惑しつつ辺りを見回す。周りに他人の姿を見つけられず、おどおどした視線を女の子に向けた。
「お願いします」
「う、うん」
潤んだ瞳で懇願する女の子に、喪輔はなんとなく頷いてしまう。
しかし、助けると言ってもどうすればいいのだろう。喪輔は途方に暮れる。
(こういうのは警察に任せた方がいいよな)
そう思い、最寄りの交番を思い出す。が、ここからではだいぶ遠い。女の子が追われているらしい状況で、交番に向かう途中に追っ手と出くわしたりでもしたら自分にはもうどうしようもないだろう。それなら、程ない距離の自宅へ匿う方が危険が少ないはずだ。
「とりあえず、僕の家に来る?」
言ってから、にわかに不安に襲われた。小さな女の子を中年男が自宅に連れ込む。これは世間的に見て、犯罪と取られてもおかしくはない。
「行く。連れて行って」
そんな喪輔の気持ちも知らず、女の子はあどけない顔をほころばせた。
喪輔の家は古びたアパートの二階にある。踏む度にギシギシと軋む階段を上がった先、廊下の一番奥にある部屋がそれだ。
「どうぞ、あがって」
一足先に部屋へ入り、玄関先に佇む女の子を手招く。
「おじゃまします」
玄関をくぐるとすぐ台所、その先に六畳の和室が一部屋。それが喪輔の部屋の間取りだ。
台所は誰も使った様子はなく綺麗なままになっていて、壁際には電子レンジの乗っかった冷蔵庫が設置されていた。
和室にはボロボロのせんべい布団が万年床になっており、足元に小さいテレビとハロゲンヒーターが置かれている。ベランダへ繋がる窓の脇にはタンスが一つあった。
「なんにもなくてごめんね」
立ち尽くしたまま、部屋の中をキョロキョロと見回す女の子に喪輔が言った。ゲームの一つもあればよかったのだろうが、あいにくそういった子供が喜びそうな物はもっていない。
「あ……ごめんなさい」
女の子は申し訳無さそうに頭を垂れた。
喪輔は押し入れから座布団を取り出して床に敷き、「座って」と女の子を促した。
「はい。ありがとうございます」
女の子ははにかむと座布団の上に座り、膝を抱えて俯いた。喪輔は脱いだコートを押し入れにしまい、せんべい布団を挟んだ女の子の向かいに腰を下ろす。
女の子へ顔を向けると、女の子のコートから伸びるたたまれた脚の奥に内股が見え、喪輔は咄嗟に顔を背けてわざとらしい咳払いをした。
「さ、寒くないかい?」
言いながらハロゲンヒーターの電源を入れる。
「うん」
それきり会話が途切れる。子供の扱いに不慣れな喪輔はどう接したものかわからず、首を捻って苦慮した。そこで、女の子の名前をまだ知らない事に思い至った。
「そう言えば、名前聞いてなかったね」
努めて優しい口調を心がける。女の子が顔を上げた。その表情は悲しげに歪み、そのせいか、幼い顔立ちにはアンバランスな妖艶さを醸し出している。それを前に、喪輔は背筋にゾクゾクとくるものを感じて身震いした。
「名前は……」
女の子の小さな唇がうっすらと開いた。
「本庄希華です」
言って目を伏せる。
ここで終わり
>>846 まさか本当に書いてくれるとは…
続き期待です
改めて自分で読み返すと、なんか色々おかしいな
推敲して完成させてみるお
852 :
('A`):2011/06/23(木) 07:55:22.50 0
>>846 自分が書くときの参考にさせてもらいます
プロットとかの書き方とか全然わからなかったんだ
小説書くのはハードル高いから、プロットだけ晒すってのも良いな
重い…
顔が痛い…
重くて顔が痛い…
重くて顔が痛い、何だかよく分からない夢だ。しかし苦しくはない。何だか心地良いというか…
むしろ、もっとやってくれというか…ああ、これは夢じゃないのか。
夢の世界から現実、というか夢の続きに戻ってきた僕が目を開けると、目の前には石川さんの顔。
「ああ、やっと起きたの。ホテル入ったのはいいけど、袴田がさっさと寝ちゃうから退屈でさ。
一人でお酒飲んでたんだけど、何にもすること無いからちょっとイタズラしてたわ」
どうやら石川さんは、僕に馬乗りになりながら、僕のほっぺをぷにぷにしたり鼻をムギューしてみたり
唇をつまんでみたり今度はほっぺをペチペチしてみたりという、まるで生産性の無い遊びに夢中になっていたようだ。
僕は無言で石川さんの脇腹を掴み、斜めにひねって僕の横に寝かせる。そこはかとなく、いいムードに持ち込もうとした
つもりだったが、石川さんにはその気は全く無いようで、僕の手をするりと抜け素早くベッドから起き上がると
スタスタと冷蔵庫まで歩いていき、そこからビールを二本取り出し僕に向き直った。
「まだビール飲むでしょ?付き合いなさいよ。エビスとサッポロクラシック、どっちがいい?」
「…サッポロクラシックで」
「クラシックね。投げるよー」
どこまでもマイペースな石川さんは僕にサッポロクラシックの缶を放り投げてきた。
いや止めろよビールだから落としたら大惨事だっての。只でさえ僕は運動神経が鈍くて、
このシチュエーションでキャッチ出来ない事が多いというのに。幸いなことに今回は無事に缶をキャッチ出来たが…
「袴田さー、私にいつも会いに来てくれるけどさ、私のこと気にならないの?」
「気になるから来てるんじゃないか?」
あ、今の返しはプチ告白臭い。
「私が何でこんな仕事してるのか、とかさ、そういう事聞かれないからさー」
「それは…気になるけど、聞くのは失礼かと思って」
「私ね、実は借金があって仕事始めたの」
石川さんは酔っ払うと饒舌になる、というか自分語りを始めるキャラなのか。今までこんな事無かったのに。
これはチャンスだ、折角だから聞けることは聞いておこう。
「何で借金したの?」
「パチンコ」
(゚д゚)ハァ?パチンコ?パチンコで負けて身体を売り始めた?何だそれはナメてんのか。
俺が15年間、望んでも手に入れられなかったものを、たかだか朝鮮玉入れの為に?
「…パチンコ、好きなの?」
「…大っきらい」
何だ。
何なんだ。
何が何だかわからない…
大嫌いなパチンコを打って借金して、ソプ始めて今に至る?駄目だ返す言葉が浮かばない。
強張った表情の僕を見て、石川さんは苦笑いしながらポツリと言った。
「そうだよねー。やっぱり引いちゃうよね。でもね、そんな私の所に袴田が来るようになって、ずいぶん救われてるんだよ。
ね、袴田、私のことどう思う?こんなデタラメな女の子は、嫌い?」
石川さんが僕の隣に腰掛けてきた。何だこの展開。僕はビールの缶を片手に固まったままだ。
どうする?告白のチャンスか?しかしこの石川さんの過去を受け止めるのは…
しばしの沈黙の後に僕が話しかけようとした瞬間、石川さんは僕に寄りかかり寝息を立てていた。
そうだよな、僕が寝ている間にもずっと起きてたんだから。それにしてもパチンコ…
僕は石川さんをベッドに寝かせ、ビールの残りを煽り、シャワーで汗を流してから石川さんの隣で眠りに落ちた。
翌日。
携帯電話のアラーム音で僕は目を覚ました。普段、アラームが鳴るときは仕事の前と相場が決まっているが、今日は違う。
ホテルのベッドで、隣には寝息を立てる石川さん。時刻は午前10時。
中学時代の面影を残した石川さんの寝顔を見ていると、何だか…昨日の夜には、
生産性が無いと切り捨てていた遊びをやりたくなってきた。僕は、石川さんが目を覚ますまで、
ほっぺにチューしたりぷにぷにしたりおっぱいをツンツンしたり髪をなでたりして過ごした。
午前11時、石川さんが目を覚ます。
「おはよう」
僕はとびっきりの笑顔(笑)で声を掛ける。
寝起きの超絶不機嫌な石川さんが無言で僕を睨みつける。怒らせたか?
思った瞬間、石川さんは僕の後頭部に両手を回し、キスしてきた。ミサトさんが言うところの、大人のキス。
それが終わると石川さんは不機嫌な表情のままで話しかけてくる。
「あー、昨日は飲み過ぎたわ。袴田大丈夫なの?」
「うん、何とか」
たっぷり寝たおかげで、酔いは醒めている。
「結構お酒強いじゃんない。見直したわ」
昨日は確か、酒弱いって言われたような気が…
「で、今日はどこに連れて行ってくれるの?まさか、テレビ塔とか赤レンガとか言わないよね」
「そりゃ、もちろん」
「まあいいわ、一応期待してるから」
「もう時間あんまりないから、そろそろ出ようよ」
約束の時間には少々急ぐ必要がある。
「は?バカじゃないの?女の子が出かける準備に時間掛かること知らないの?」
そういうモノなのか?僕は女の子と付き合ったことが無いからさっぱり分からない。
石川さんの化粧が終わるまで、僕は1時間以上も2ちゃんねるをやりながら待ち続けた。
858 :
770:2011/06/23(木) 17:09:19.95 0
ここまで気づいただけで誤字3箇所あるな。
我ながらヒドス。
乙
書き上げた時って頭の中で文章ができてるから誤字脱字を見落としてたりするよな
だから一晩置いてから読み直したりすると気付かなかった箇所が結構あったり
校正は読む人に任せてりゃいいよ
書類の作成してる訳じゃないんだしさ
まぁ今のところはな
862 :
('A`):2011/06/24(金) 14:27:44.61 O
主人公とヒロインはそれぞれ目的があってそれぞれ仕方なく連むんだけど、
だんだん惹かれ合って最終回でハッピーエンドって小説読みてえ
863 :
('A`):2011/06/24(金) 17:11:08.20 0
また、難しそうな内容をご所望で
俺も好きだけど数レス使ったくらいの短編には向かんな
865 :
('A`):2011/06/24(金) 19:46:11.85 0
村上春樹。
あいつ嫌いだけどあいつすごすぎ…。
プロだしな
867 :
('A`):2011/06/24(金) 19:52:41.25 0
サッカーの才能無い奴がサッカー選手を本気で目指すなんてことは
ありえないが、
小説って、才能無い奴ほど小説家になりたがってたりするよね
文字って一応は誰でも書けるから、
誰もが「俺は小説家に向いてるはず」っていう勘違いが
うまれちゃうんだよね
サッカーとかだったら体育でろくに活躍できなかった時点で
あきらめるだろうに
才能無いのに本気で目指すのは良いけども
書いて読ませて自分のレベルを図りもしない
伸びるためには何が必要かも考えない
そのくせ向いてるはずとか思っちゃうのはただの妄言者としか言えない
書こうとする気合だけ出せば本気で目指してるって言えるのかっていう
いや別にここの誰がって言ってるわけじゃないけど
才能なんていいだしたら何もできないけどな
才能が必要ないものなんて何一つないし
肉体労働にだって才能がいる
口だけ野郎になるなってことだろうけど
単純に自分は何もせずに他人のやること否定ばかりしていたら
そりゃ楽だよ、って話で何か作るって話になると
2ちゃんにはそういう人間が多いということだろうか
口だけ野郎になるなって言われても書けないもんは仕様が無い。
他にやる事があるならまだしも
才能とか結構あるとおもうよ。
子供の頃からの読書量がモノを言うし。
馬鹿じゃできない仕事。
読書っつっても小説だけ読んでてもだめだしな
グダグダ愚痴言う暇があるなら、短編の一つでも書いてうぷれよ。
875 :
('A`):2011/07/01(金) 20:27:03.60 0
短編て何`くらい書けばいいんだ
デジタルはわからんけど
400字詰原稿用紙50枚〜80枚程度だったような
877 :
('A`):2011/07/07(木) 21:21:32.57 O
誰も書かないの?
881 :
('A`):2011/07/14(木) 15:24:26.36 O
>>857 俺はコレ すごく面白いと思う
続き 待ってるぞぉ
882 :
('A`):2011/07/14(木) 18:50:59.38 0
付き合う相手はどうでもいいが、
一回くらいは美少女の処女をヤリ捨ててみたいという俺は処女厨なんだろうか
酷い誤爆をしてしまった・・・
「はい、今から伺います。スイマセン遅くなりまして。はい…はい失礼します」
「どこに電話してたの?」
「ないしょ。あ…そうだ、先に買い物していこう」
「時間無いんじゃないの?」
「いや手ぶらじゃ何だし」
「意味分かんないんだけど」
ホテルを出てからも、僕は、変装じゃない方のメイクをした石川さんに今日の行き先をないしょにしていた。
石川さんはちょっと不満そうではあったが、こういうことはギリギリまで秘密にしておいた方が驚きも大きい。
賢明な読者諸氏は、もう僕の企みに気付いているかとは思うが…
お土産に札幌タイムズスクエアを買ってから地下鉄で宮の沢駅に向かう。
駅を出てから、徒歩10分ほどで僕達は目的のマンションに到着した。オートロック無しのマンションなので、
直接部屋まで行く。
ピンポーン
呼び鈴を鳴らすと、バタバタと人が駆け寄ってくる音がして、すぐにドアが開いた。
「おう、よく来たな、上がれ上がれ」
僕達を迎え入れたのは、中学時代の担任の角田先生だった。
角田先生のマンションは、狭いながらも落ち着いた雰囲気で掃除も行き届いており、
きっちりした性格の先生らしいものであった。僕達はリビングに接する和室に案内される。
「袴田は…この前の同窓会以来か。石川、お前は本当に久しぶりだなー、同窓会は来れなくて残念だったな」
角田先生は、眠っていて同窓会でのゴタゴタを知らないので、いきなり際どい会話を降ってきた。
「どうもご無沙汰してます。仕事の都合で出席出来なくて、すいません」
石川さんが無難に返す。
「まあいい。今日はゆっくりしていけ。ああ、母さん、早くお茶の用意をしてくれ」
「今やってますよちょっと待ってて下さいね…あなた達、今日は来てくれてありがとうね。
お父さん、昨日電話貰ってから、ずっとあなた達が来るのを心待ちにしてたのよ」
角田先生の奥さんが、お茶とお茶菓子を持ってきた。僕達のお土産の札幌タイムズスクエアの他に、
白い恋人、ノースマン、わかさいも、マルセイバターサンドと、北海道の定番お菓子が目白押しだ。
僕は普段甘いものはさほど食べないが、懐かしさのあまりについついお菓子に手が伸びる。
「それにしても、石川と袴田が一緒に訪ねてくるとは思わなかったな。そういえば、
昔からお前達は仲良かったんだっけ?」
「私たち今の方が仲いいですよー。だよねー、袴田」
石川さんが嬉しそうに言う。
「うん、まあ、そうかな…」
「あなた達は付き合ってらっしゃるの?」
奥さんの謎突っ込みが入る。初対面なのに、この突っ込み…結構天然な人だな。
「いやー、だいたいそんな感じです、だよねー、袴田」
何故かいちいち同意を求める石川さん。もちろん、僕は今度も相槌を打っておいた。
僕達二人と角田先生夫妻とで、中学時代の思い出話から近況、
独立した角田先生のお子さんの話まで、話題は尽きなかった。
「今日は晩飯を食べていけるんだろう?」
折角角田先生から誘われたが、飛行機の時刻が迫っているので、そろそろお暇することにした。
「また来てくださいね、待ってますから」
「身体には気をつけてな、あと、早く結婚しろ」
「ありがとうございます、また来ます」
二人手を繋いで千歳空港のお土産屋を巡りながら、石川さんは僕に言った。
「昨日今日と楽しかったよ。ありがとうね、袴田」
「喜んでもらえて何よりだよ」
「ね、今度はいつ来れるの?」
飛行機代もかかるしそうそう来れるものでもないが、こんな風に期待されると、その期待に答えたくなってくる。
「一ヶ月以内には、また来るよ」
「ね、今日帰ったらメールちょうだいね。絶対だよ」
こうしていると、まるで遠距離恋愛の彼氏彼女だ。いや、すでにそうなっているのか?
「あ、サッポロクラシック買っていきなよ。好きでしょ?私からのお土産。家で飲んで」
「ありがとう、大切に飲むよ」
「イクラの醤油漬けと、鮭とばも買ってあげる。あと何か欲しいのある?」
石川さんの愛情が欲しいと思ったが、それは思うだけにしておこう。
店員にお土産を包んでもらうと、もう出発の時刻が近づいていた。
ゲートでの別れ際、石川さんが僕につぶやいた。
「私ね、夢があるの」
「中学時代に戻って人生やり直す?」
「違う違う、それは実現しない方の夢だよ。もう一つの、私の夢はね…結婚して、
角田先生みたいな、夫婦になってずっと暮らしていきたい」
「どうかな袴田?こっちの夢も、実現しない、叶わない方の夢かな?」
僕は石川さんの問いに答えられない。僕と石川さんは、無言のままでしばらく見つめ合った。
「そろそろ時間だから、行かなきゃ」
「うん、そうだね。またね袴田、絶対メールしてね」
「わかった」
お互いに何かを言いたいのだけど、上手く言葉に出来ない。
飛行機の中でも、僕は上の空だった。明日は朝一番から仕事だというのに、
モヤモヤモヤモヤして、何とも落ち着かない。家に着くと、もう午後7時。
テレビを見る習慣の無い僕は、いつも通りパソコンの電源を入れ、
スプラッシュのサイトを見ることにした。
アカリ
年齢 24歳
身長 160センチ
3サイズ
B 83(Cカップ)
W 58
H 82
初体験 ないしょ
趣味 わんこと遊ぶ
将来の夢 お嫁さん
ちょっぴり恥ずかしがり屋さんですが、綺麗な女の子です。
ああ、たまにはソプのプロフィールにも本当のことが書かれているのか。
僕はそんなどうでもいい事に関心してしまった。
彼女の夢を叶えたい。
どうする?
どうする?
僕の頭の中では、ある一つの考えが育ちつつあった。
彼女の夢を叶えたい。
…とりあえず今日は寝ておこう。明日は長丁場だし。
仕事の事を考えると、夢の世界からいきなり現実に引き戻される。
僕は石川さんのお土産を冷蔵庫に入れ、ベッドに横になると、電気を消す間もなく眠りに落ちた。
僕はそれから僅か一週間後にスプラッシュに予約を入れた。
今までは、石川さんの出勤直後(他の男に汚されていない)に3時間くらいで予約していたが、今日は違う。出勤時間の午後3時から、最終まで全て予約を入れた。
それだけではない。今日は特別なプレゼントを用意してある。
いつも通り、メガネピザの店員の呼びこみに案内される。控え室も、最初は緊張したが慣れてきた。今日の石川さんは遅刻してきたようで、僕はジュースを飲みながら時間を潰し、3時半になる直前に部屋まで通された。
「ごめんごめん、珍しく寝坊したよ」
「いや、たまには寝坊するよね」
「折角袴田が予約いれてくれたのに、ごめんねー」
石川さんは、いつも通りに風呂にお湯を溜めながら話しかけてくる。
しかし今日はいつもとは違う特別な日だ。
僕のカバンには、石川さんをこの境遇から救い出す魔法のアイテムが入っていた。
喜んでもらえるといいが。
「今日は、石川さんに重大な告白をしなきゃならないんだ」
「改まって何?」
僕は、石川さんとこの店で久しぶりに対面した、成人の日の時の事を思い出していた。
あの時、僕は自分が魔法使い(30歳DT)と告白してさんざん怒鳴られたんだっけ。
今になってみると、あれは懐かしい思い出だ。
でも、今の僕は魔法使いなんかじゃない。立派な非童貞だ。
リアル涼宮ハルヒである石川さんを助けるのは、宇宙人とか未来人とか、そういう存在であるべきなのだ。
「実は僕は超能力者だったんだ」
正直、この後の反応は全く予想出来なかったが…石川さんは僕の謎告白を聞いて、怒る訳でもなく笑う訳でもなく、ちょっと困ったような表情をした。
「いやー袴田、もうそういうのはいいからさー」
そう言って浴室から戻ってきた石川さんの目の前に、僕は鞄の中のアイテムを取り出した。
札束、札束、圧倒的札束っ・・・!
コツコツと貯めてきた貯金を殆ど全部下ろして、帯付きの現金で500万用意した。
石川さんの借金を帳消しにする大金。
「今日の僕は、超能力者で石川さんを助けに来たんだ…これで借金足りるかな?」
「……全然足りる」
石川さんは大金を前にして完全に固まっていた。
「余った分は、その、手首の傷を整形で消してさ」
「綺麗な体になったら、僕と」
「結婚して欲しいんだ」
言ってしまった。
言ってしまった。
これはプロポーズなのか?
プロポーズだ。
30年間の人生で、僕はとうとうプロポーズをしてしまった。
石川さんの目からは涙がこぼれていた。
僕も泣いていた。
人生で泣いたのなんて、何年ぶりだろうか?
僕と石川さんは、泣きながらベッドで抱き合っていた。
後悔なんて、あるわけない。僕は今、最高に幸せだよ。
その時は、そう思っていた…
889 :
('A`):2011/07/15(金) 02:12:18.57 O
次回 以降
悲しい展開っぽくて怖いなぁ……でも 続き待ってます
乙! オツ! おつ!
890 :
('A`):2011/07/15(金) 19:13:33.80 0
W58
喪はこんなのを望んでいるのだろうか。
>>890 逆に聞きたいが、どんなのを望んでるんだ?
892 :
770:2011/07/16(土) 20:03:06.38 0
そろそろ完結です。
何とか火曜日には完結させたい…
3連休はフル出勤なんで、休みの火曜日に仕上げられたら良いかなと。
俺の過去の探求では、W63くらいが個人的には良かった
894 :
('A`):2011/07/22(金) 01:18:59.59 0
>>770 予告の火曜から 毎日 毎日 更新チェックで 待機の日々の俺……
896 :
('A`):2011/07/22(金) 05:40:13.19 0
いやいや…… 納得な完結の完成が 思ったより難解とか 単純に多忙とか
色々 理由があるのでしょう。いいものが出来るまで たとえ 来年でも 再来年でも
ずっと更新チェック待機してますよ 頑張って。
「あ、これは、ハカマダ様…」
普段は笑顔のメガネピザ店員が、今日は引きつった笑顔で僕を迎える。
「どうも、こんにちは」
「アカリさんの件でございますか?それが、お電話の際に話しました通り、私共もアカリさんとは連絡の取れない状態でして…」
「それは分かってます。今日、僕が来たのは、あなたを問い詰めるつもりじゃなくて」
「アカリ、いや石川由香里と仲の良かった女の子を教えて貰えませんか?話をしたいんです」
「しかし、何ぶんプライベートな事になりますので…」
「相手の子の許可が貰えたらでいいです。あと、その子とは、きちんと正規の料金を支払ってお店の中で会うので危険は無いと思います」
石川さんに現金500万を渡してから3日後、僕は石川さんとは連絡が取れなくなってしまった。電話は話し中、更に一週間後には電話自体が解約されてしまった。
石川さんの実家に連絡してみたものの、どうやら石川さんは実家から勘当されているようで、
両親も居場所は知らないとの事だった。
僕は途方に暮れたものの、何とかして石川さんの居場所を探りたいと考え、心が折れそうになりながらも日々の仕事をこなしながら無理やり3連休を取って札幌に来た。
「とりあえず、すぐには分からないでしょうし、今日の夜にもう一度来ます。何かあったら
僕の携帯に電話下さい」
スプラッシュでの用を済ませた僕は一旦実家に寄って、昼寝することにした。地下鉄の駅を降りてマンションに入る。父親は仕事、母親はパート。
しかし事前に帰省する事を伝えていたので、冷蔵庫にはおかずが用意されている。
コロッケと、かぼちゃの煮付け、大根の浅漬。コロッケは、まあ子供の頃からの好物だから定番おかずであるのだが、かぼちゃと大根も、昔はあまり好きじゃなかったのに、今食べるとなかなか美味しい。
もう店員に言うべきことは伝えた。あとは連絡を待って、連絡が来なければ、店に乗り込めばいい。
食事を終えた僕は食器を洗い、自室のベッドに横になった。すると、うとうとする間もなく携帯電話が鳴る。仕事か?表示を見るとスプラッシュから。
「もしもし」
案外冷静な気持ちのままで、電話に出る。
「ハカマダ様の携帯電話でございましたか?私、スプラッシュのハシモトと申します。先ほどハカマダ様から伺いました件ですが、女の子はお会いしても良いとの事でございましたので、ハイ、本日ご予約出来ます」
ビンゴだ。僕は今日これからすぐの予約を2時間枠で取り、着替えてすすきのにとんぼ返りした。
「こんにちは、えーと、美樹です。よろしくお願いします。ハシモトさんから聞いたんだけど、アカリさんの事で話があるって聞いて…」
美樹と名乗った女の子は、スタイル良く石川さんよりもかなり若い子だった。こんな子が石川さんと友達だったのか。
「とりあえず何か飲む?あ、ごめんなさい、私敬語とか苦手で…」
「それで構わないよ。飲み物は、烏龍茶貰おうかな」
石川さんとここで会った時はいつも飲んでいた、サンガリアの烏龍茶。街中では全く見かけなくて普段は飲む機会が無いので、
この味が僕の思い出の石川さんの味だ。
「すいませーん、美樹ですけど、烏龍茶2本お願いしまーす」
「じゃあ、早速だけど、石川さんの話を聞かせてもらっていいかな?」
「えーとね、ちょうど、ハカマダさんが最後に来たときだと思うんだけど、
由香里さんが言ってたんだ。やっと本当に好きな人と結婚出来るって」
そりゃそうだろう。借金とリストカットの不安を取り除いて、僕がプロポーズしたんだから。
「それで君は何て言ったの?」
「私?私は、良かったですね、とは一応言っておいたけど…」
「一応?何で一応なの?」
「だって私、由香里さんの結婚は、絶対上手くいかないって思ってたから」
何故だ?遠距離恋愛だから?僕と石川さんの恋愛経験が違いすぎるから?
「だって、由香里さんの彼氏、色々とひどいんですよ!」
「そんな事無いと思うけど」
「いや、聞いてよ!だって、由香里さんの彼氏、由香里さんの稼いだお金を全部パチンコに使っちゃうんですよ、信じらんない!」
「……」
「由香里さんが借金してる原因も、一緒に暮らしてる彼氏が働かないで毎日パチンコしてるからだって話だし…
由香里さん、彼氏に騙されてるんじゃないの?」
「………」
「休みの日は、彼氏がパチンコ打ってる後ろで、ずーっと一日中座って見てるんだって。何が面白いのか分からないけど…
別れた方がいいんじゃないかとは思ってたんだけど、この仕事やってると、彼氏のアドバイスとか、あんまり言いづらくて」
「………」
「……その、彼氏の、」
「その、彼氏の事、もっと教えて貰える?」
エアリスを失ったクラウドに匹敵するショックを受けながらも、僕は何とか言葉を搾り出した。
「彼氏の事ですか?私、一度だけ彼氏に会ったことあるんだけど、歳は…30過ぎくらいかな?
身体大きくて、あと、金髪で、ちょこっとメッシュが入ってて悪そうな雰囲気で」
「私はあんまり知り合いたくない人だなーって思ったよ」
「…知り合わない方がいいよ、あいつバカだから」
金髪にメッシュを入れていて、石川さんと付き合いそうな立ち位置にいる男を僕は知っている。
只野だ。
そういえば、同窓会の時に只野が石川さん絡みで僕に突っかかってきたのは、石川さんを手に入れている余裕からではなかろうか?
石川さんが同窓会に来なかったのは、只野が出席する事を本人から聞いた上に、仕事の事でからかわれたからではないか?
仕事の後に電話出来なかったのは、只野が近くに居たからではないか?
パチンコが嫌いなのにパチンコが原因で借金したのは、当然只野のせいだろう。
石川さんと只野が同棲していると考えると、今まで何とも思わなかった小さな出来事が大きな意味を持ってくる。
僕は喉がカラカラに渇いてしまった。
「あ、そうだ、そろそろ烏龍茶来てるから、一緒に飲もうよ、汗だくですよ」
美樹が烏龍茶を用意してくれる。僕はそれを一気に飲み干し、一息つく。
「私が知ってることは、これで大体全部かな。あ、烏龍茶貰いまーす」
美樹が烏龍茶をグラスに注ぎ、口をつける。
「まだ、時間結構余ってますけど、どうします?」
美樹がグラスを手に僕を見つめてくる。
僕は無言のままで美樹を抱き寄せ、キスをしながらベッドに押し倒した。
「ちょ、ちょっと待って、シャワー入ってから」
僕はかまわず美樹のドレスを脱がす。
「ちょ、待って」
美樹の抵抗は形だけで、すぐに身体の緊張は解け、僅かに喘ぎ声を出し始めた。
僕は二泊三日の札幌滞在の間スプラッシュに通いつめ、毎回違う子を指名してセックスに浸った。
「じゃ、乾杯しましょう乾杯、今日は僕が全部おごりますから」
札幌から東京に戻り、僕は再び仕事仕事の味気ない毎日に戻った。
今日は、パチンコで15万稼いだという牧田君が飲みを奢ってくれるということなので、
仕事の後に二人で池袋に繰り出した。
ギャンブルで勝ったときには豪快に遊ぶ。負けたときはそれなりに遊ぶ。それが彼のポリシーらしい。
「でも、袴田店長、最近あんまり元気無かったですね。何か嫌な事ありましたか?」
「そりゃ仕事上の失敗は沢山あるさ」
僕はお茶を濁したが、牧田君の鋭い人間観察力は僕の本心を見逃さなかった。
「いやー仕事関係無いところで悩んでますね。ズバリ、札幌で何かあったんじゃないですか?」
「…何でそう思うの?」
「根拠は色々あるんですけど、まずは、今年に入ってから袴田店長が頻繁に実家に帰っていること、これが一つ」
「そして、その頃から店長がやけに楽しそうに過ごしていたこと、これが二つ目」
何だこいつ、コナンか金田一か?それとも燈馬君か?個人的には僕のショタっ気を刺激する燈馬 君が一番好きだが。
「そして、この前の連休の時以来、袴田店長が暗ーくなっていて、北海道のお土産が無かった。
これは、北海道で何か事件があったのではないかと思っても仕方ないですよね」
意外と頭いいな牧田くんは。運動だけが取り柄だと思ってたが偏見だったみたいだ。その知性に敬意を表して、
僕は相談をしてみようと思った。ただし、石川さんがソープ嬢である事は伏せて。
「はー、なるほど、二股掛けられてた訳ですか。でも、元々彼女は別の人と同棲してた訳だから、袴田店長が不倫相手って事ですよね」
「まあ、そうなるのかな」
「ダメじゃないっすかー、しかも元同級生の子と」
「…すまん。でも、それよりも、何で石川さんが俺と連絡取れなくなったと思う?」
「そりゃ、当事者でないと分からないけど、可能性としては、最初からお金が目当てだったとか」
「でも、僕は貯金の額は彼女には言ってないよ」
「魔が差したって事もあるかもしれないですよ。ところで、その相手の男の連絡先は分かるんですか?」
「一応知ってるけど、こっちの電話も繋がらなかった。両親もいないし、親戚付き合いも無いみたいだ」
「こりゃ、やっぱり二人で金持って逃げたんじゃないですか?」
「でも、それだと納得いかないことがあるんだよな。相手の男は、彼女を借金漬けの不幸にしていた。
僕がそれを救ったはずだ。何でそれで彼女と男が逃げる?」
「好きだったからじゃないんですか?」
「うーん……それだと一つ矛盾が生まれるんだよな。友達に話を聞いたときに、
石川さんは、『本当に好きな人と結婚出来る』って言ったらしいんだ。
でもそれっておかしくないか?普通は『彼氏と結婚出来る』だろ?百歩譲って近い言い回しをするなら、
『好きな人と結婚出来る』じゃないか?頭に”本当に”が付くって事は、
本来結婚すべき相手じゃない人と、結婚するつもりだったんじゃないか?」
「でも、それは友達の記憶違いって事もありますからねー」
「それ言い出したらキリがないけどな」
「もしかして、彼女、500万を家に持ち帰って別れ話を相談したら、馬鹿な彼氏に殺されて埋められてるんじゃないですか?
それで、彼氏は金を持って逃走とか」
酔っているせいか不謹慎な事を言う牧田君にイラッとしたが、僕は冷静に分析した。
「でも、石川さんの携帯電話は解約されている。本人が窓口行くなり委任状を用意するなりしないと、解約出来ないんじゃないか?
それに…あいつにそんな度胸は無いよ」
僕は同窓会の席で工藤くんにビビっていた只野を思い出した。
「やっぱり、二人で金持って逃げたって考えるのが一番自然じゃないですかねー」
「そうかもな…」
僕はそう言ったが、納得した訳ではなかった。石川さんの言動からは、只野の事を好きだったとは思えない。
逆に、僕に対しては好意を隠さなかったと思う。あれは全て演技なのか?納得出来ない。
でも、石川さんが僕の事を好きだったと考えると、
お金を持って逃げた理由は?只野と別れて僕と結婚すればいいだけじゃないか。
僕の推理は八方塞がりになってしまった。
「ままま、今日は僕が失恋の店長を慰めますよ。僕の行きつけのヘルス行きましょう、可愛い子紹介しますよ」
正直、僕は連休のしわ寄せでずっと休みが無くて疲れてる。本当は飲みが終わったら真っ直ぐ家に帰りたいのだが…
まあ、仕方ない、付き合うか。牧田君が会計している間、僕は外にでて考える。
石川さんは誰のことを好きなんだ?
只野と石川さんの関係は?
二人が居なくなった理由は?
仮に二人が共謀して逃げたとして、二人は僕のことをどう思っている?只野は僕を馬鹿にしているだろうが、石川さんは?
「さー、ヘルス行きましょうか、ちょっと予約の電話してくるんで、店長は休んでてくださいよ」
僕は階段に腰掛けてボルビックを飲む。考える。考える…
石川さんはパチンコに付き合わされていた。
でもパチンコが嫌い。
多分、只野の事も嫌い。
でも付き合って同棲までしていた…
「ああッ!!?」
「どうしたんですか店長、変な声出して」
その時、酔った僕の脳内が、突然電流が走ったかのように、一つの答えを導き出した。
根拠も証拠も無い、しかし全ての矛盾を解決出来る。
「ごめん牧田君、俺もう帰るわ」
「え?どうしてですか?僕奢りますよ、折角人気の子を予約出来たのに勿体無いですよ!」
「どうしても帰らなきゃならない用事が出来たから、ごめん、この埋め合わせは必ずするから」
僕は謝罪すると、すぐにタクシーを停めて、行き先を告げた。ごめん牧田君。
でも牧田君が居なかったら、この答えには辿りつけなかったよ。
僕はタクシーの中で、ぐるぐる回る頭の中を整理していた。
僕は北区の自宅に帰宅し、その”答え”について考える。多分、これが正解だろう。要するに、要するにだ…
石川さんは、普段はハルヒのように強気な言動なんだけど、男関係に関してだけは、僕と同様に流されやすい性格なんじゃなかろうか?
証拠は無い。しかし、只野の押出しの強い性格、好きでもないと思われる只野と同棲までしたり、
パチンコに付き合わされたり、借金背負わされたりしている石川さん。可能性は高い。
只野に流される、石川さん。
牧田君に流される、僕。
良く似ている。石川さんが僕を気に入ってくれた事が本心だとしたら、この似たもの同士の性格も、一つの理由だろう。
僕がお金を渡した後、石川さんは只野に別れ話を持ちかけた。そして只野は必死に抵抗する。
俺がお前の事を一番好きだとか、これからは心を入れ替えて真面目に働くとか、色々と耳障りのいい言葉を吐きながら。
最初は必死に抵抗していた石川さんも、、最後には只野に同意したのだろう。
只野は、このお金を元手に人生やり直そう、お金は後から絶対返しに行く、とか、やっぱり口先だけの事をいいながら、
そして石川さんは、どうせ口先だけなんだろうな、と思いながらも、その性格が災いして流されてしまったのだろう。
そして今頃、僕の渡した500万は着々とパチンコ台に吸い込まれ、石川さんの借金も傷も、相変わらず消えてはいないのだろう。
石川さんの夢は叶わない。人生はやり直せないし、幸せな結婚生活も送れない。
そして僕の夢、石川さんと結婚する夢も失われてしまった。
僕はベッドに横になって、石川さんとの楽しかった日々を思い返していた。ああ、でも夢は長く見過ぎない方がいいかもな。牧田君に倣って、飲みと風俗に通おうかな。今度パチンコも教えてもらおう。
そんな事を考えているうち、石川さんとのある会話を僕は思い出した。
すすきのの飲み屋で、夢を語った時。丁度あの時も、僕は酔っていたな。僕は、”小説家になりたい”という夢を語った。
石川さんはそれを喜んでくれて、サイン会には一番に行く、と言っていた。石川さんの夢は、叶わない。
僕が夢を叶えたらどうなる?
サイン会の約束は果されるのか?
そんなのは分からない。しかし、小説家になれなければ、サイン会の約束は永久に果されない。
僕は水道水をコップにドバドバと注ぎ、一気に二杯流しこむと、パソコンを立ち上げてワードを開いた。
そこには、書きかけの小説の玉子、ただし無精卵がゴロゴロとうごめいていた。
僕はそれらの腐った玉子を全て消去し、新たな小説を書き始めた。
小説を書くなら、一番最初の題材は、これしかあるまい。
僕と石川さんの、別れと出会い。
デビューできたら、僕はインタビューにこう答えたい。
この作品のヒロインは、僕の初恋の人です、と。
登場人物は仮名にしなければな、ああ、でも只野だけは本名にしてやろう、あいつ、自分の名前見つけて驚くかもな。
僕がいつか作家としてデビューできたとしたら、そして石川さんが僕のサイン会に来てくれたとしたら、
その時、改めてプロポーズしてやる。石川さんは答えてくれるか?分からない。
プロポーズの言葉は決まっている。”君の夢を叶えたい”これしかあるまい。ええと、まあプロポーズはまだいいや。それより、この小説を完成させないとな。
僕は酔っていながらでも、キーボードを軽快に打ち込み、どんどん文章を完成させていく。明日の仕事の事も忘れて、僕はいつまでも、小説を書き続けていた。
いつまでも、いつまでも……
了
906 :
770:2011/07/23(土) 14:03:09.15 0
長らくお待たせしまして申し訳ありませんでした。これで完結しました。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。乙の一言がとても励みになりました。
作品解説とあとがきのようなものも近いうちに書こうと思ってます。
ご意見ご感想お待ちしてます。
ではではノシ
>>906 ひとつの作品を完結させられたあんたが羨ましい
僕も頑張らなきゃいけない
908 :
('A`):2011/07/23(土) 18:03:07.88 0
本当に乙! 最近の漫画 アニメ 小説 全ての物語の中で
一番 心が震えました。ありがとう。俺も 頑張って書くぞ! 喪男万歳!
909 :
770:2011/07/23(土) 18:24:27.31 0
>>907 多分、仕事と俺のさぼり癖が無ければ、もう少し早く完結したのですが…頑張ってください。
>>908 それは、誉めすぎかと…でもありがとうございます。
頑張って書いてください。
とんでもないミスを2箇所発見したので、ちょと訂正。
>>898 地下鉄の駅を降りてマンションに入る。→地下鉄の駅を降りて家に入る。
一軒家設定だったじゃねーか、俺バカス…
>>905 僕と石川さんの、別れと出会い。→僕と石川さんの、出会いと別れ。
作品の根幹に関わる部分での痛恨のミス。
実は他にも細かい誤字脱字、伏線未回収、文章のおかしな箇所は沢山あるのですが、
勢い良く上げる事を最優先したため、こんな事になってしまいました。
気が向いたら、上記のおかしな箇所を全て直して、完全版として小説投稿サイトに上げるかもしれません。
投稿用のは別に書いております。今年の京アニ大賞に応募するつもりだったのが、
仕事の配置転換の引き継ぎに手間取って完成させられなかったため、来年のに応募するつもりです。
詳しくは、また書きます。ではではノシ
別れと出会い
わざとやってるのかとおもたわ
タイトルだけ考えた
BAKUON
俺も考えた
超獣GIGA
913 :
:2011/07/26(火) 10:19:41.03 0
誰か書け…
914 :
:2011/07/28(木) 01:22:24.91 0
結局誰も書かないのか…
ある日ある朝、オスギがピーコに
ピーコがオスギに入れ替わってしまう話なんかどうだ?
頭が痛い…
頭が痛い…
土曜の朝。僕は激しい頭痛に襲われて目を覚ました。何でこんなに頭が痛いんだ?
それに、体中に何だか痺れたような違和感がある。風邪とはちょっと違うような…昨日のアレが原因だろうか。
昨日、僕は双子の弟の二太と二人で酒を飲みながら、高岡蒼甫の件で議論をしていた。二太は
「蛆テレビに半期を翻した高岡は真の愛国者、逆らう奴は売国奴」
と言ったのに対して、僕は
「元関東連合で、おまけに宮崎あおいとセックルしてるDQNリア充は、俺たち喪男の敵」
と答えてしまい、 何だかんだと言い合った後に殴り合いの喧嘩を始めてしまい、
二人で縺れながら階段から転がり落ち頭を打って悶絶したのだった。
「やっぱりアレか」
僕は呟きながら携帯電話で時刻を確認する。午前5時。ちょっと早く起きすぎたか。
ベッドでゴロゴロしながら携帯でニュー速+板を見ていると、
隣の部屋から唸り声が聞こえてきた。隣は二太の部屋だ。何だ?あいつも体調悪いのか?
ゴンゴンゴン
「おーい、二太ー」
へんじがない。ただのしかばね…ではないな、相変わらず唸り声が聞こえる。大丈夫か?
「二太ー、入るぞー」
二太はベッドの中で毛布に包まりながらウンウンと唸っていたが、僕に気づくとこちらを向いて搾り出すように呟いた。
「ああ、一太か…何だか頭が痛くて、寝られなかったんだ。…あれ?一太、何で俺の服来てるの?」
「え?服?ああ、これ二太の部屋着だな。間違えて着ちゃったのか?悪い。って…あれ?二太、お前が着てる服、僕のじゃん」
二太の服を着ている僕。
僕の服を着ている二太。
何かがおかしい。
何かがおかしい。
僕が考え込んでいると、二太はベッドから出て僕に詰め寄ってきた。
「おい一太、お前、服脱いでキンタマ袋の裏を見せてみろ」
「は?何言ってるんだお前?兄の僕を襲う気かこら何をするやめろ」
昨日に引き続き、またもや取っ組み合いの状態になってしまった。
何故か二太は僕のパンツを脱がそうとしてくる。パンツレスリングかよ!
結局僕は二太に裸にされ、キンタマ袋の裏を見られてしまった。
「…やっぱり!」
「何がやっぱりなんだよ意味分かんねぇよ」
「いいか、よく聞け一太、俺のキンタマ袋の裏には、星型のほくろがあるんだ。
一太には無い。それが俺たち双子の唯一の違いだ」
嫌な予感がする。
「…それがどうした?」
「今、お前のキンタマ袋を見せてもらったが…あるんだよ、ほくろが」
「えーと、つまりそれは…」
「俺たち、中身が入れ替わってしまったみたいだな」
「そんな事ってあるのか?」
「あるのか?って実際にあったじゃねーか」
「Sfだな」
「いや呑気なこと言ってるんじゃねーよ」
「二太、何が原因だと思う?」
「やっぱり昨日、喧嘩して階段から転げ落ちたのが原因じゃねーか?」
「もう一回落ちるか?」
「いや痛いのは嫌だ」
「どうする?」
「どうするって…そんなの決まってるじゃねーか」
「だよな」
僕と二太は、お互い服を交換する。二太はそのままベッドで毛布に包まり、
手をヒラヒラと振って”あっち行け”の合図をする。僕は、
「おやすみ」
と二太に一声掛けてから自室に戻る。僕の身体にホクロが一つ増えたところで、
外見的には何ら変わりは無い。どうせ一卵性双生児だ。
中身が入れ替わっても、僕は一太、二太は二太として生きていくのに何の支障も無い。
僕は何事も無かったかのように、再びベッドで眠りに落ちた。
919 :
('A`):2011/07/30(土) 19:24:18.61 0
乙 まさか 本当に書くとは……双子の少女とかなら ワクエロドキで
良かった……かも。 玉金の裏側とか 想像させるの 次からかんべんして…
921 :
770:2011/08/01(月) 04:14:33.29 0
どうも、770です。折角中編を上げたんで、作品解説兼あとがきみたいのを書いてみようかと思います。
元ネタは、
>>559の三題噺です。これを見た時真っ先に思いついたのは、
超能力を代々受け継ぐ○○の末裔と、敵対する勢力の能力者バトル物で、ヒロインが死ぬ、みたいな話でした。
例えば、東京バビロンみたいな?あんな感じの。
多分、水喪氏も似たような事を考えていたのだろうとは思います。違ったら全力でゴメンナサイですが。
三題噺の面白さは、全く関連性の無い3つのお題が上手く絡み合うところにあると個人的には思っているので、
あえてこのお題を使って、全然別の話を書いてみようと思ったのがきっかけです。
3つのお題のうち、”ヒロインが死ぬ”だけは、牧田君が会話の中で口にする程度で、上手く作品に絡んではいません。
これは、ラストを途中で変更したことが原因です。
当初予定していたオチは、金を失った袴田君が、石川さんに復讐するためにカバンにナイフを忍ばせて
夜の歓楽街をさ迷い歩く、という、何とも後味の悪いものでした。
結果的にはラストを変更して正解だったかと思います。
ベストではないけれど未来に希望が持てるラストは、映画や小説でも俺の大好物なので。
個人的に好きなところは…
>>854前半
ストーリーでなく、文章自体を面白く書けたと個人的には思っております。
>>812 俺が秒速好きだからというのもありますが、もう会えないと思っていた
石川さんと雪の日の再開は、良いシーンになったのではないかと。
続きます
922 :
770:2011/08/01(月) 09:44:31.67 0
逆に嫌いなところといえば…
>>859後半
袴田の心の動きが強引過ぎてリアリティ皆無。
>>884-885の角田家訪問
描写が薄くて、単なる状況説明になっている。
>>902冒頭
伏線回収を長ったらしい解説で行うのは最悪。Angel Beats!での伏線回収過去回想を思い出す。
>>905後半
文章がおかしい。パッと見ただけで、少なくとも3,4箇所は添削したい。
どちらかといえば前半部はまあまあましなのに、後半はダメダメですね。
前半は読み返しては書き直しを繰り返していたのですが、後半は書いた先から
どんどんうpっていたので、やっぱり完成度が低くて雑です。
やっぱり、書き直しを繰り返しながら完成度を高めていかないと駄目ですね。
ちなみに、登場人物の中で、実在の人物をモデルにしたのは、牧田君だけです。
書き出しのところの、この作品は作者の実体験を云々…というのはネタです。
すいません。
特にご質問等無ければ、これで770名義での書き込みは最後になります。
拙い小説を読んでくださった皆様、ありがとうございましたノシ
923 :
770:2011/08/01(月) 10:57:01.36 0
924 :
('A`):2011/08/02(火) 09:57:21.55 O
>>770 騙された! フィクションだったのか!
その事実を受け 読んで感じた 違和感や感想等を……
前半の出来は旅情 趣 リアリティ がありとても良いと感じました
――――ですが 主人公はブサイクだが 良い大学出てる
【女の子には今までにもそれなりにアタックはしてきたが
いつもいいところでDQNに取られてきた】キスも まだな30童貞
夜の仕事も バリバリこなし 大勢の部下を 下に置く飲食店の店長
この設定には ノンフィクションという前フリ有りでも相当な違和感を感じました
高学歴で 飲食店の店長をやれるコミュ力の男性が 学生時代から それなりに女子と交流を持ち
キスもまだ。というのは ちょっと…
【】の部分は 糞真面目で奥手 古風な貞操観念が ねじれねじれて……に類する感じが
説得力あるかな… 後半の 500万贈呈等の半狂いにも繋がるんでは
後半の 角田先生あたりはおっしゃるとおり 退屈です
その後〜ラストまでが 昼ドラのような急に安っぽい感じ
展開を直せということでなく そこまでにあった趣が消えてしまっているのと
急展開のためのクッションが不足気味感が強いな……と
しかし全体としては とても楽しく読めましたし
立派に一つの作品として完成していると思います あなたの次回作があれば また読みたい。乙。
925 :
('A`):2011/08/02(火) 10:06:24.50 0
推敲しながら書いて一度は4万字まで行った小説が、
時間おいてからまた推敲するとどんどん減っていって跡形もなくなった
926 :
770:2011/08/02(火) 12:55:44.21 0
>>924 ご感想ありがとうございます。
ちなみに【】内に関しては、飲み屋での会話でしょうか?
DQNに取られてきた、までは書きましたが、女の子にアタックは特に描写はしていなかった
つもりなのですが…
余談ですが、主人公の設定には、私自身をモデルにしている点もありまして。
学歴はアレですが、リアルで飲食店長で、心の動きにも自身を強く投影しております。本当に余談ですが。
そんな訳で、書いてる自分には違和感の無いキャラ造形ではあったのですが、
客観的には違和感があったのは、改善の必要ありですね。
後半部については、やっぱり安っぽいですね。
ただし展開については私も直すつもりは無く、クッションの積み重ねで
リアリティはだせるのではないかと思っております。
もう一つ余談ですが。
次回作は既に上げてあります
>>916 ご感想をくださって本当にありがとうございました。
まだまだ精進が必要だと痛感致しました。
927 :
('A`):2011/08/03(水) 16:38:38.02 0
「中学も もうすぐ卒業だしさ。
通学路 灰色の古い あの トンネルによ。
今日の夜に俺ら二人 絵を描きに行こうぜ!」
健一は下校後 友達の達也と自室で話す。
煙草の煙を部屋の中に充満させながら。
「この赤のスプレーを使い キスマークや 林檎。
燃える火が踊るように 人を襲い そして 焼き殺すところを書こうぜ。
……その光景を見て楽しそうに笑い 手を叩く 顔の無い人々をこの黒で書くんだ。」
スプレーの缶を持ち 身振り手振りを交えつつ 興奮して話す 健一。
煙草を吹かしながら 達也は無言で ただ それを 聞いている。
「このグリーンでさ
フレッシュな味が 感じられるような マスカットを キスマークの横に。
反対の壁に サボテンを書き 風船とハグさせる。
森も書き 湖はシアンの上 コバルトで 冷たく。
その とても きれいな水に毒を流す 顔の無い人も 必要だな……」
「おい 待てよぉ 健一」
「あ!?」
928 :
('A`):2011/08/03(水) 16:42:53.25 0
「おまえよぉ どうせ その後 顔の無い人のボスとか そういった奴がさぁ
爆弾を使い 全部 黒と赤に焼いて みんな みんな 死ぬんだろ?」
透明に透き通った灰皿に 吸殻を押し当てて 達也は言った
「………なんで そう思う?」
「あほかぁ! この前の 裏山への道にあるトンネルに描いた時
せっかく 出来た絵を そう言い 急に みな殺しただろうが!」
怒りからか すぐ次の煙草に手をかけ 歯でもって達也はそれを噛んだ
「ハッ! あの時は あの時で謝っただろ!
ボスが突然に 全員の死ぬところ!
それを見てみたいとそう思ったんだから誰も止められず爆弾は落ちたんだよ!」
「…………」
達也 は しばし無言。愛用の銀のジッポで
煙草の先端に 熱をともした後 胸に深く 煙を吸い
ゆっくりと それを 吐きだしつつ 言った。
「わかった……俺が顔の無い人のボスを殺そう。茶色が残ってたよな!?
立派な木の棺にボスを入れてマジックショーみたく その上から鋸(のこ)で切ろうぜ。
種は無いから マジでバラバラ!
今度は 他の皆がボスの死ぬところ 見て あいこってことで!!」
「!?」
◇ ◇ ◇
続き期待
930 :
('A`):2011/08/03(水) 22:17:35.91 0
いや すいません。文体や 表現法の研究のため思いつきで 書いてみたけれど
まだ執筆し始めで 長く書く力無い……虚仮です m(_ _)m
次スレあれば 先輩等のように完成した作品を書けるよう努力しております。
もしも 良い続きが 思いつく人いれば どうぞ書いてください……
931 :
('A`):2011/08/04(木) 22:09:08.34 0
さあ、スレも終盤だ。初心者さんも恥ずかしがらず魂みせてちょ
日本昔話を、自分なりにアレンジ! なんて、どうだ…
不況の大波は下へ下へと流れていき、最後に押し流されるのは貧乏人と相場が決まっている。
大学中退後にフリーターを経て派遣社員で食いつないでいた鈴木毒男(29・仮名)は、
12月も半ばを過ぎてからの雇い止めを言い渡されて途方に暮れていた。
ジョナサン・グレーンばりに孤独なクリスマスは毎年の事だから慣れているが、孤独に加えて無職金無しは人生初の経験だ。
子孫を残せないのは半ば諦めているが、自身の生命活動の存続すら危ういとなると、もう笑うしかない。両親は既に亡い。
頼れる人が居ないとなると、東京都心のボロアパートの家賃を払うことすら危うい。財布の中身を確認する。自由に使えるお金はいくらだろう?
毒男はこれまでに貯金を積み立ててこなかった事を後悔したが、考えてみれば、
今までの給料では一人暮らしの生活費を捻出するのが精一杯で貯金するなどいずれにしても不可能であった。
これで所持金が尽きて死ぬことになるとしたら、それが俺の寿命なのだろう。どうせ生きていても楽しい事など何一つ無い。
毒男はそう考えると、残りのお金を全て自分が楽しむためだけに使って、あとは餓死でも孤独死でもしてやろう、と
前向きなんだか後ろ向きなんだかよく分からない気持ちになって、家賃も携帯代も電気代も借金の返済も全て無視する事にした。
今日はどうしようか?とりあえず、家にある金目のものを全て売り払ってしまおう。どうせ死んだらゴミになるのだから。
毒男は大学の入学祝いに父に買ってもらったオメガの時計、既に見ない、やらないDVDソフトやゲームソフトを紙袋に詰め、
昔、女の子に勧められてローンで買わされたコートを着て家を出た。
師走の池袋には大勢の人が溢れ、賑わっていた。まずはソフトを売りにゲーム屋に入る。
DVDとゲームの買取相場は何となく把握していたが、実際の買取価格はそれより更に安いものだった。
次は質屋だ。時計とコートを質屋の従業員に渡す。
「はい、こちらのオメガの時計ですが、コンステのコンビでムーブメントはクオーツですと、2万8千円の買取になります。
申し訳ございませんが、こちらのコートは買取出来ません」
「どうして?時計は兎も角、こっちのコートは65万円もしたんだけど」
「はあ、申し訳ございませんが、こちらのコートはどこの質屋でも値がつかないと思われます。リサイクルショップでしたら買い取って貰えると思いますが」
毒男は今更ながら詐欺に引っかかった事に気づいて絶望した。女っ気が無い故に女詐欺師に引っかかり、安物のコートを高値で買わされる。
駄目スパイラルを実感した。売れるものを全て売り払って、得たお金は3万少々。まあいいさ、これでも一週間分の飲み代くらいにはなる。
毒男は駅前にある安居酒屋に入った。24時間営業で、いつでもダメ人間が集い、ビールや焼酎を飲みながら管を巻いているこの店が毒男は好きだった。
結婚して人並みの幸せを得るのは叶わないと思っていた毒男は、
この店でビールを煽りながら同類の孤独なおっさん達を眺めては痛飲するのが給料日後の楽しみの一つだった。
でもそれもあと少しで終わりだ。俺はこのおっさん達の年齢までは生きられないだろう。毒男の酒はいつも以上に進んだ。
辺りが暗くなり始めた頃、飲み疲れた毒男は居酒屋を出た。いつの間にか雪が降り始めている。
富山出身の毒男は雪など見飽きている。この雪を眺めた世間の馬鹿低能カップルの糞女の方が、
「ねー、雪だよ雪〜、クリスマスにも降るかな?」
などと言い出すのかと思うと、何とも苦々しい気分になった。
もういい、疲れた。今日は家に帰って休もう。明日からの遊びは、また明日考えよう。
雪の舞う池袋の街を、毒男はコートのポケットに手を突っ込みながらテクテクと駅とは反対方向に歩く。
ああそうだ、コンビニに寄ってジュースとデザートでも買って帰るか。もうダイエットとか気にしなくてもいいし。
毒男は帰り道にあるローソンに入る事にした。ラブホテル街に近いここのローソンは、いつも怪しげな中国人の呼び込みや、
よく分からない関係のカップル達で賑わっていた。中国人の店員にロールケーキとコーラとお汁粉を渡して会計を済ませる。
毒男は、中国人を働かせる位なら俺に仕事をくれ、と一瞬思ったが、毎月の支払いに追われながら仕事に疲れる毎日にもうんざりしていたのを思い出して苦笑した。
仕事を首になって初めて人間らしい暮らしに戻れる。毒男は働く貧乏人に厳しいミンス党政権を恨んだ。
毒男は店の外に出てお汁粉の缶を開ける。温かいお汁粉を飲みながら家に帰り、
暖房をガンガン効かせた温かい部屋で冷たいコーラを飲むのが冬の楽しみの一つだった。
雪が益々強くなっていた為、毒男はしばらくローソンの軒先で時間を潰す事にした。
ローソン前に置かれた灰皿の近くでは、リーマンが二人、傘を差してタバコを吸いながら談笑していた。
反対側の門には、デニムのミニスカートを履いてパーカーのフードを被り、大きなカバンを二つ傍らに置いた15歳くらいの少女が、
しゃがみ込んで寒さに震えていた。
「何やってるの?」
無職になって気が大きくなっていたからか、それとも酔いのせいか、毒男は自然と少女に話しかけていた。
少女は突然見知らぬ男に話しかけられた事に困惑した様子であったが、毒男を拒絶するかのように反対側に向き直った。
「その格好、寒くないの?」
「…大丈夫です」
「家はどこ?」
「…」
「荷物、すごいね」
「…関係無くないですか?」
「寒そうだから、このコート、君にあげるよ。65万円の安物だけど」
毒男は着ているコートを少女に差し出した。
「…あなたはどうするんですか?」
「俺?俺は大丈夫、こっから歩いて帰れるし。じゃ、君も気をつけてね」
毒男はコートを少女に強引に押し付けると、お汁粉で暖を取りながら家へと歩き出した。
コート無しだと雪と風に凍えそうではあったが、家に帰ってから熱いシャワーでも浴びれば問題無い。
些細な事ではあるが人助けした事に毒男は満足した。10分ほど歩くと毒男はアパートに到着した。
小銭入れの中から鍵を取り出し、鍵穴に挿し込む。いかん手が悴んで上手く鍵を挿せない。
その時毒男は突然後ろから声を掛けられた。
「本当に家近かったんですね」
振り返るとさっきの少女が僕のあげたダブダブのコートを着て立っていた。
「俺は嘘はつかないよ」
「でも、このコートが65万円って嘘でしょ。そんなお金持ちの人が、こんなアパートに住む訳ないじゃない」
「世の中には君の想像もつかない事が沢山あるのさ」
「何それ意味わかんない」
「それより、君は何でここに来たの?」
少女は答えない。
「もしかして君、家出してるの?」
「…はい」
「だったら、行くところが無いなら俺の家にいてもいいよ」
どうせ金が無くて、もうすぐ死ぬんだし。そんな余計な事は言う必要は無いか。せめて僅かな時間でもここに居させてやろう。
「…本当ですか?」
「遠慮しなくていいよ、入って入って」
「…」
「いいから、遠慮しないで」
「…おじゃまします」
「そういえば、君、名前は?」
「…」
「言いたくないの?」
「…すいません」
家出少女が、見知らぬ男に身元を明かしたくないのも良く分かる。家の中に入ってコートとフードを脱いだ彼女は、黒髪ショートカットの美少女だった。
「だったら、俺が勝手に君の呼び名を決めていいかな?」
「…好きにしてください」
「だったら…君の名前は今日からつるこだ。いいかな?」
「何でつるこなんですか?」
アニメの”あの花”のロリつるこに似てるから、とは言えなかった。毒男は
「何となく」
とだけ伝えてごまかした。こうして毒男とつるこの短い同居は幕を開けた。
一箇所ミスった。見ないふりしてくれ。
938 :
('A`):2011/08/05(金) 14:43:20.79 0
ごめん……思いっきり被った(汗)そっちはそっち こっちはこっちで……m(__)m
【ソードマスター萌え昔話@】
うはっ! 一昨日鶴を助けた俺の家に絶世の美少女が来て「贈り物をあっちの部屋で作るけど覗いたら承知しないんだからねっ!」って言われたけど覗いたら鶴で「本当はずっとあんたの側にいたかったけどバレたからサヨナラ」って去ってしまう!俺は鶴だった美少女に叫んだ!
「行くなっ!鶴だとか人だとか関係ないさ!きっと俺の生まれた意味は鶴《おまえ》を助け美少女《おまえ》と逢い鶴美少女《おまえのすべて》を愛することだ!正体が鶴が引け目ならば俺の眼を潰すがいい!指でも爪でも腕でも脚でも俺の全てを好きにするがいい!…だから
…だから俺の側にいろ!俺の嫁になれ!俺に飯を作れ!俺に抱かれろ!」
「ば、馬っ鹿じゃないの!…こんなどうしようもない馬鹿には…やっぱり私が側にいてあげなきゃ駄目なようね!…し、幸せにしてくれなきゃ承知しないんだから!」【完】
939 :
('A`):2011/08/05(金) 18:28:27.96 0
【ソードマスター萌え昔話A】
ある粉引き職人の逝去での財産分与は長男に粉引き小屋で次男にロバ。三男――つまり、この物語の主人公の青年には10を超えた齢の古ぼけた猫という非情な物だった。
しかしその猫に長靴と袋を与えたら愛らしい魔法少女に変わり圧巻の仕事ぶりによりいつのまにか青年はこの国の王になっていた。
目的を達成した元猫の魔法少女はある日から病床に伏し衰弱し遂には元通りの猫の姿に――いや…以前よりずっと痩せこけた老猫の姿に変わったのだった……
――ガッカリしないでよね…人間の10代前半は少女。でも猫にとってはおばあちゃんなのよ…あなた好みの姿を保ちたいけれどもう駄目みたい…最期の時が近づいているわ…
――泣かないで…大好きなあなたと過ごしたこの生涯はとても幸せだったわ…今はただ私がいなくなった後のあなたが心配…
――残った力…最後の魔法…全てあなたの幸せだけを祈る……から……
猫は死んだ。彼女を埋めた場所からは樹が生え、驚異的な速度で大きく高く育っていた。青年はその樹のふもとで泣いた。ずっとずっと泣いた。
遂に涙が枯れた青年は猫がくれた最後の魔法の力と人を想う気持ちにより良い王になり国を栄えさせた。
たくさんの子も持ったが遺言で青年の亡骸は墓でなく猫の樹の横に埋められ青年もまた樹になった。
二本の樹は絡まり一つの大樹に変わる…
遠い遠い未来…いつか今の国が無くなってまた新しい国が出来、また、その国が無くなり…それでも猫と青年の樹は抱き合ってずっとずっとそこに在り続けたのでした……
【完】
偶然にも鶴の恩返し、しかも美少女鶴と青年の交流で話が被るあたり、
喪男の願望が透けて見えるな。
941 :
('A`):2011/08/06(土) 21:35:11.40 O
おまいら、ひとつ提案なんだがここから先と次スレでさ。
幼女、美少女、美女、恋愛あたりを話の軸にする事を出来る限り控えてみないか?
優れた作品も、たくさん、あったけれど
それ以外にも小説には……『超能力』に『時間遡行』
『暴力』『犯罪』『殺人鬼』
『ホラー』に『推理』に『ミステリー』と
面白い要素はたくさんあるのに
安易に女ネタに寄りすぎるのは
おまいらのこれからの創作の可能性を狭めるし、もったいないと思うんだ。
幸い今はパソコンで過去に起きた犯罪や犯罪者の証言
独裁者の暴挙や、日本の日常では考えられない残酷な事件の逸話等
作品を作るまでの資料の入手は難しくないしさ。
過疎る要因になったらスマソ!
942 :
('A`):2011/08/06(土) 23:24:04.48 O
1から全作品見なおしたら半分位は女の話、半分位は違う でバランスいいね…
まじスマン。超誤爆。半年ROMってます。
>>941 374だけど、今は火星に行っていた宇宙飛行士の母親と、ずっと会っていなかったその娘の話書いてる。
前の文章暗いって言われたから、明るいものを目指して。
>>942 バカ野郎ROMるんじゃない、お前も作品上げろw
945 :
('A`):2011/08/07(日) 12:03:28.85 0
>>943 発想が斬新だな……完成を心から楽しみにしている!
>>944 まだ期間を要するだろうけれど 次スレでは濃いのを上げれるよう努めています
……無駄に騒いで 本当に悪かった m(_ _)m ではでは 失礼
悪夢に目覚めて胸を撫で下ろすというのは、誰でもある体験だ。
そして歯を研くころには夢の内容なんて忘れてしまう。
“ありゃあ怖かった、老婆みたいな化け物に学校で追いかけられて…、いや図書館だっけ?いや、
とにかく恐ろしい夢だった”そこで歯磨き粉混じりのよだれが灰色のシャツに落ちて現実に還る。
“ああ、ちきしょう!”といった具合に。
私が小学生の時分、半ば強引に親から通わされた塾があった。
名前は[磯村学習塾]だ。
教員を引退した男が始めた何の変哲も無い、学校の延長のような塾。
自宅の隅を教室にした、塾生は自分を含めた4人だけの、こじんまりとした
気だるい空間だった。
その日は雨が降っている夕方だった。
塾へと続く細い砂利道へと入る手前の家の勝手が違っていた、白地に黒の文字が
入った縦長の看板を黒いスーツ姿の男二人が立て掛けている。
“葬式だ”
一ヶ月前、親戚の葬式に参加する両親のお供で同じような現場を目にした私はすぐ
わかった。
肩からかけた、教材が入ったカバンに乗せた手が強張る。
塾で話される内容よりも、ときおり漂ってくる線香の匂いが私には気になって
しょうがなかった。
私は明らかに怯えていた。
なぜなら当時、友人から借りていた本、今思えば都市伝説の類の話を集めた内容
の一つに『子供の血を求め棺桶から這い出す死体』というのを読んでいたから
だった。
夕方が過ぎ、薄暗くなった砂利道に浮かぶ葬式の看板。
私はしゃにむに、看板からできるだけ離れるようにして家まで駆けていった。
それから二週間後、すっかり葬式にまつわる自ら演出した恐ろしい体験も忘れた
私は退屈な、少々苛立たしい塾も終わり、来週から始まる夏休みに胸を躍らせながら
砂利道の通路を駆け出してした。
車が通る道に出たところでその足が止まる。
二週間前、葬式があった家から数メートルの家でまた葬式が行われていたのだ。
僅かに聞こえるチーンという鐘の音と、線香の香りが鼻をつく。
近所で立て続けに葬式がでるんだな、気味悪い。
当時の私はそう考えるのが精一杯だった。
まあ、無理もなかった。
その当時は。
950 :
('A`):2011/08/08(月) 01:21:39.37 0
乙。夏っぽくていいね! 個人的には
“ああ、ちきしょう!”といった具合に。
――――――――――――――――――――――
私が小学生の時分、半ば強引に親から通わされた塾があった。
↑みたく場面が急に変わる箇所には 長い――や◇等の場面が転換した事を示す記号か
二行以上の改行と“文頭下げ”のセットや文頭に――等が あったほうがいいかなと。
―――続き期待してます。
>>950 勉強になりました、ありがとう
早速応用します。
暇つぶしだとしても貴重な時間を割いて読んでくれている事に感謝。
よかったら野次ってください。
>>949 続き
梅雨明けが訪れないまま到来した夏。
市役所の二階、待合の椅子に座ったままの私は両腕を組んだまま、利き過ぎの
冷房に辟易していた。
「南部事務所さん」
窓口の声に立ち上がった私の目に、作業着の職員が図面を広げて立っていた。
「ここと、ここと、この杭ですか?」
「そうです、ちょうど三箇所土砂崩れで無くなっちゃって」
―――――地方大学を卒業した私は地元に戻り、土地家屋調査士事務所に勤めていた。
在学中、取得した測量士補の資格が役に立ったというところか。
その後、別な用事で椅子に座り、同じように待たされている人々の面々を何の気
なしに眺めていたところ、隣に誰かが座った。
視界の端にもこちらをチラチラ不遠慮に視線を送ってくるのを感じた。
「菱田くん…?」
私は声の主の方向へ顔を向けた。ぱっと見はジャニーズ嵐の大野に似た青年が
挨拶程度の笑みを口元にこちらを見ている、その表情には見覚えがあった。
えらく飛距離のあるエアガンを持ち込み塾の窓からカラスを狙撃したり、帰り道
にあるゲームセンターで格闘ゲームをして怒った対戦相手から傘で叩かれそうに
なってる場面が蘇った。
「大井くん?」
青年は目を輝かせて私の肩をぽんと叩くと「ひっさびさだな?今何してんの」と言っ
てきた。
------待ち時間の間、私と大井は近況報告で控えめに、小さく盛り上がった。
大井は運転代行の仕事をしている、という。
話は思い出話に移行していった、そして塾の話で再び盛り上がりかけたとき、
私の一言でその場がしぼんでしまった。
「塾の先生どうしてんだろうな、今頃トシだし死んでたりして」
大井は、一瞬眉間に皺をよせると目を落とした。
「そうだった、お前夏休みのとき塾辞めたんだもんな」
それに私は無言だった。成績が変わらないことに不満を抱いた両親により、私は英語塾
へと鞍替えさせられたのだった。
「先生、死んだよ。ちょうどお前辞めたすぐ後に」
嵐の大野ww
残レス確保ノタメ 以降ノ作品ノ感想ハ 次レスニ書クケド 作品はドンドン上ゲテネ!
俺的今スレベスト3……1位
>>493 2位
>>462 3位
>>458 ウp先カラ 自分ノパソコンノテキスト等ニ コピペスルト読ミヤスイヨ!
(読メナカッタタメ選外 227 377 387)4位以下モ楽シイ作品タクサンダタ!
次スレモ 素晴ラシイ作品イッパイ期待! ノシ
956 :
377:2011/08/10(水) 15:24:40.36 0
>>956 ワザワザ センキュー! 三作トモ読ンダヨ◆
>>955ノ俺ランキング。
ソレガ 956ヲ読ミ ドウ変動シタカハ今更ダシ モウ内緒……ダ◆
読ンダ感想トシテ コノ作者ハ『未完ノ大器』ダナ……ソンナフウニ マズ感ジタヨ。
写実的デアリ芸術的デモアル独特ノ世界ノ描写能力ハ天賦ノ才ガ有ルトオモ。
描ケル世界 分野 キャラ ソレヲ モットモット広ゲツツ ナオカツ
実際ニ金ヲ出ス層(ラノベ アニメ 漫画 ケータイ小説 流行ドラマ等ヲ好ム層)ガ
喜ビ『売レル』モノト自分ノ世界トヲ ウマク折リ合イ付ケル事ガ出来レバ……
イツカ“先生”ト呼バレ 印税デ 家ヤラ 倉ヤラ 建ッタリモ 夢デハ無イカモ!
マア未完ノ大器トカ秘密兵器トカハ大抵 未完デ秘密ノママ終ワルケドナ!……次作モ マジ期待大!
958 :
('A`):2011/08/13(土) 20:30:29.59 0
―― 潮風の匂いが鼻の奥をくすぐる
見上げた太陽は、キラキラと日差し降らし
夏だ、夏なのだと皆を大胆に変える……
ホントは臆病な私、高鳴る胸ドキドキ
……夏の魔法がくれた勇気で 大切なこと皆に向かい叫んだ……
「―― 子供達よ!その亀をいじめるな! かわりに私の……」
「エロ島太郎の“股の亀”をいじめるといい!
さぁ!さぁ!さぁ!!」
【――エロ島太郎――】
「……な、な、な! 股から特大の竿《サオ》が 生えている?!」
「鍛えた体に キツキツの漁師服……逃げるぞ! こいつは本格派だ!」
「か、か、開発される〜っ! 助けて!母上〜!」
――― ギャー!! ドタドタドタ……
―― ……
―― ……
……まるで未知の猛獣に出会ったかのように慌てふためき
時に 足をもつらせながら、悪童《アクドウ》共は逃げていく
他にひとけの無い砂浜に 先ほどまで虐《シイタ》げていた亀を残し
姿は遠く小さくなり やがて 見えなくなった……
「んー……む。」
……どうやら私の特大竿は彼等の お気にめさなかったらしいな……
“わからずや"であったならば大人の責任でもって
彼等の初々しい壷《ツボ》に お仕置きも辞さないつもりだったが……
特大竿は少し残念そうに、ピクンと先を揺らした……【続】
960 :
【エロ島A】:2011/08/14(日) 20:30:38.60 0
>>959 読んでくれて ありがと! 実は全部完成してるんだけど
もったいぶって、毎日 20:30に小出しで上げます(9レス程で完結)
感想、アドバイス等頂ければ、狂喜して更に精進します
◆ ◆ ◆
寄せては返す あの動き。透明な波の唄だけを残して
―― まさか世界は時を刻むのを,やめてしまったのだろうか?
…そんな錯覚に陥るほどだ。
水色の空と 藍色の海の境目から
この広く、大きい砂浜の端から端まで眺めても
『私と亀』
この二人以外 存在していない。
今のような場面が訪れたならば、きっと……
悪童の非道な行動による怪我の心配とかそういう理由が、
有るにせよ 無いにせよ 私は 同様に亀の近くに寄ったに違いない。
「―― 亀よ、もう安心だ……亀よ!」
仰向けに倒れた亀の傍ら
白い砂に膝をつき 私は間近にそれを見た。
「!?」
少し ――― いや、かなり驚いた。
遠目からも、亀の【半人《はんじん》】
であることはわかったが……
何と、まあ、、、何と、まあ
うつくしい少年なのだろうか。
――――――――――――――――――
この世に在る 人外の生物達は
おおよそ千の内に一程の割合(諸説ある)で
亀なら亀の、鳥なら鳥の、その性質と特徴的な身体部位を持ちながら
人間《ひと》の大きさと 形に育つモノがあり それを【半人】と呼ぶ。
――――――――――――――――――
961 :
【エロ島B】:2011/08/14(日) 20:31:20.71 0
人の見た目の麗しさを決定づけるに
最重要部位の一つである瞳に関しては気を絶えているため、
今は閉じているが、それでもわかる程に睫毛は長く
陽の中で輝き、そよいでいる。
このうつくしさ、ただ事ではない!
…ああ、亀の【半人】とは言っても
背に背負った甲羅と、肩から腰の辺りまでをすっぽりと覆う腹甲。
それと生殖器を兼ねた尾が亀なだけで…
折れそうに細くスラリとした四肢 整った口元に 形の良い鼻
肩までの髪の一本一本の繊細さに至るまで
形は人間《ひと》のそれと変わらない
…さらに、その白い肌には、先ほどまでの
暴力によるものと思われる赤の切り傷や
桃色の腫れが一層に悩ましく 少年の色に艶を与えていた。
―― ごくり……
私の体は まるで それが当然で自然のように
亀の腰の左辺りの砂に 左膝を
亀の腰の右辺りの砂に 右膝を立てる体勢に
滑らかな動きでもって 位置を変えた。【続】
962 :
【エロ島C】:2011/08/15(月) 20:30:46.19 0
―― ううん? もしかしたら、この体勢。
淫らな凶行を この亀に強行しようとか…
そんな風な思い違いを受けたなら、心外だ。
私が自らの体を こう置いた理由は愛からだ。
再度の悪童の来訪、大きな鴉とか野鳥の飛来による危機の再来
ツクツク突かれたり これ以上に続く痛苦があれば
亀の身と心は、持たないに違いない。
それを防ぐため多少の無様も承知のうえ、この体勢をとったのだ。
これも、今からも私の行動の全ては愛からだということ。
それは万人に深く理解を願いたいところだ。
―― 閑話休題
963 :
【エロ島D】:2011/08/15(月) 20:31:44.37 0
その体勢のまま、砂の付いた背甲に
両の手のひらを伸ばし、そっと、、、触れてみた。
……ひんやりと……している……
触れた場所の細胞から夏の暑さの中の 冷《れい》
ゾクゾクの快感
それが体内の目に見えぬ程
細かい管《くだ》を 流れ流れて 私の奥を刺激する……
「ひやひやぁ…これは…気持ちいぃ…」
口の端から漏れた はしたない声
いやはや…これは…恥ずかしい…
しかし、それくらい 仕方ないくらい
この背甲の触れ心地 上質を ここに極まれり。
青く澄む海に棲むモノ特有の
独特ともいえる、その生命《いのち》の深さ。
この背甲にそれが、これ以上なく
濃く凝縮されていて、まさか、まさか
触れるだけでも、こう強く感じれるとは……。
「背甲 最高 おほほほほ〜」
私がその神秘に対し ひとり
感嘆の台詞を言った、その時……
急に耳に届く 甘い声が あった。
―― おねがい……
―― ……!?【続】
964 :
【エロ島E】:2011/08/16(火) 20:30:34.48 0
…腰の浮いた馬乗り体勢から 見下ろす苦しげな亀の顔
『おねがい』と、、、そう言ったのは その唇だった
背甲に触れた手はそのままに
私の目は薄桜色の その唇にクギヅケになる
…台詞は こう続いた…
―― もう………
―― ぶたないで………
―― ……
なんて…痛ましいのだ…
お前を虐げる悪童は既に払い
眼前には 優しさを持ち お前の目覚めを待つ
私と 私の特大竿だけなのに…
……私は手を背甲から離し、天を仰ぐ……
いま 見てるであろう悪夢から 亀を
一刻も早く救ってやりたい! そう思った。
「……あまり 上品な手段では無いが……」
私は 少々、躊躇した。
亀の意識を取り戻させるためとはいえ……
「いいのだろうか……でも……」
やるしかない――― 私は意を決し
特大竿の先端から……
965 :
【エロ島F】:2011/08/16(火) 20:33:05.17 0
金色《こんじき》に光る かぐわしい香りの水
それを上方に向け 勢いよく噴射した!
…ありていに言えば、それは、小水だ
―― ぷしゃああああぁぁぁぁっ!
夏の空の燃える太陽に全力で放った
腰に動きも付け 叫び声もあげて…
時間は緩やかになり
舞い落ちる雫は 瞳に虹を見せた…
―― ……
―― あぁ…世界はなんて…
―― うつくしいのだろうか…
―― ……
そのキラキラの煌きの中、
この世の理を脱す超現象が私の身に発生する。
見えている世界が私という殻を飛び越えて
あらゆるモノ達の目に映る、自分自身
―― 煌いた水の粒を放つ エロ島太郎の姿が見えたのだ。
『太陽から見下ろした キラキラを噴出する私』
『海の側から見た キラキラを噴出する私』
『砂浜が見上げていた キラキラを噴出する私』
『遠くない場所の木々達が見ていた キラキラを噴出する私』
――― ………
――― 万物が私を見ている
――― 世界の全ては生きていて
私を知ってくれていたのか……
―― ……
【続】
966 :
【エロ島G】:2011/08/17(水) 20:31:14.47 0
◆ ◆ ◆
―― ……
「―― なるほど……。この海の奥に在る
半人半魚の楽園【―竜宮城―】への招待か。
それは願ってもない! 素晴らしく いいモノだ!」
「うふふ…救っていただいた恩義に報いたいのです。
竜宮城《そこ》には、海一番の美姫《びき》 オト姫様もいらっしゃいますよ」
―― 私の放水活動の後,亀は無事に悪夢から脱し、
大きく うるうると潤んだ鮮やかに濃い緑色――翡翠《ひすい》の様な
瞳を私の前に開き 見せてくれた。
……辺り一面に漂う小水の匂いは…まあ、とにかくお前を助けるのに
必死だったと説明すれば、亀は十分に理解してくれたのであった。
「では、エロ島さん……少しの間だけ しゃがんでくれませんか?」
妖艶な緑の目が 上目遣いに言った。
「ん? ああ、かまわないが……」
私は 何度かしたように また白い砂の上に両の膝をつく。
「―― んんっ! ………む………」
なんと、、、亀は私の唇に
あの悩ましい薄桜の唇を、ピッチャリと密着させ、
私の太い首を抱きしめたのだった。
…私も亀も双方の口元には
先ほどの小水が付着している…
口づけは 母なる海の水のように塩辛くもあった――――が、
それはそれで、なかなかに悪くない……
「……っ……」
「……これで エロ島さんも、海の中で呼吸でき
海底でも辺りに光を見ることが出来るようになったはずです」
―― さぁ…僕の上に乗ってください…
唾液に濡れた薄桜が
さらなる神秘の秘境へと私を誘った……
967 :
【エロ島H】:2011/08/17(水) 20:33:16.53 0
◆ ◆ ◆
亀の背に乗り見た 海の奥の世界…
まるで幻想…
藍よりも青い透明の中を
まっすぐに射す光の束…
近くや遠くを泳ぐ魚達は まるで
その全てが絢爛な宝玉のよう…
……あぁ……
かつてなく 爽快な気分だ
無限の 青の幽玄に 抱かれて…
「―――ハッハッハ! 次に
この特大竿を待ちうけるは、オト姫か?
タコ青年か? それともイカの娘であろうかな?
まっこと、胸が踊る!
愉快! 愉快! ハッハッハ!」
―― まだ知らぬ 世界の秘密を知り
まだ見ぬ うつくしい老若男女《もの》と出会う
私こと、エロ島太郎! その痛快な冒険は続く!
「あぁ!! 生きてるって最高だ!!」
海の中でも私の叫びは、高く遠くまで
響いたのであった……。 【第一部 完】
968 :
【958】:2011/08/17(水) 20:35:46.13 0
GHは時間使い、見直せたので、まずまず(?) ですが
それ以外は うpに推敲が間に合わず、元の稚拙に輪をかけた出来で
お目汚しすまんせん…執筆歴二ヶ月の若輩でありますが
酷評でも感想を もらえれば次に生かします。 f(>_< ;
969 :
('A`):2011/08/18(木) 21:30:24.91 O
乙。
亀少年の登場や、背甲?とか重要部の描写がおざなりなのは
相当に損してると思う。
あと主題が、エロなんだかギャグなんだかわからない。
もう少し読む人も共感できる凹心理描写など含んだ
浦島以外の次作に期待。まあでも楽しめた。
(※返信はいらない)
970 :
377:2011/08/19(金) 00:53:28.44 0
>>957 今更だけどありがとう。
自分の文章が好きじゃないし、物語も平凡だから、そう言ってもらえて嬉しかった。
ほんじゃま、おあと、29レス!
作品を上げて、感想を言い合ったりには、キツイ猶予だし
1000までは過去レスで何度か提案があったように一行リレーでもやって
馬鹿馬鹿しく華々しく 終わらせてみませうか!?
あるところに自室で、小説を書く喪男がおりました。……すると、そこに
一歳しか歳の違わない美しい義理の母親が来て…
奈須きのこって人の文章力が酷いって批評されてた
975 :
('A`):2011/08/25(木) 22:42:13.08 0
976 :
('A`):2011/08/27(土) 14:21:50.91 0
977 :
('A`):2011/09/02(金) 15:14:31.65 0
都々逸
979 :
('A`):2011/09/05(月) 12:14:12.84 0
ぶってぶってとよくせがむ
980 :
('A`):2011/09/05(月) 23:42:15.89 0
長いようで短かったここでのつき合い。
皆の者。さらば。
981 :
('A`):2011/09/09(金) 02:54:27.04 0
匿名掲示板にて、誰とも分からぬ御仁が誰にともなく言い残すさようならにこそ感じる趣もある。
それはある
983 :
('A`):2011/09/10(土) 00:29:46.48 0
埋め
as
明日
土日だしちょっとしたものを書く喪