〜もしも時間を30秒止められたら〜 42停止目

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1('A`)
もしも時間を30秒だけ止められたら何をしたい?
自由に語ってくれ。

■■ 時間を止める前に ■■

1 最低限のマナーは守りましょう!
2 小説はスレの一部でありここはSSスレではありません!
3 支配人や作者さんを見かけたら乙と言ってあげましょう!
4 中傷と辛口は別です、スルーしましょう!
5 時間に関係してれば30秒じゃなくてもOKです!
6 ネトラジや祭りの際はsage必須!
7 みんな譲り合えば上手くいくよ!('A`)人('A`)

支配人作成 まとめページ 個人作品 第1弾リレー小説
http://www.geocities.jp/a30seconds
妄想男作成 まとめページ 過去ログ 第2弾リレー小説
http://2arcadia.web.fc2.com/index.html

前スレ
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1159835294/
初代スレ
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1135010640/
2('A`):2006/11/12(日) 23:58:01 0
シュガー 前略プロフ 日記とか日記とか日記とか
http://pr2.cgiboy.com/S/2627393
奈落ブログ
http://blog.livedoor.jp/xxxx77/
3('A`):2006/11/13(月) 00:03:40 0
かつをGJ!
4('A`):2006/11/13(月) 00:05:37 0
いつか帰ってきてくれる事を信じて・・・


ゴメス作成 まとめページ MIDI&SSをまとめるページ
http://akiba.geocities.jp/gomesusama/
くのいちブログ
http://blog.goo.ne.jp/dear-seven/
5('A`):2006/11/13(月) 00:06:48 0
前スレ>>950以降に投下された作品

知ってるか?
この世の、何か力の働く空間には素粒子が関係していると言われている。
たとえば重力。
最近の量子力学では重力は重力量子(グラビトン)が関係していると考えられている。

そして、皆が知っていることだとは思うが、世の中には反粒子という物がある。
反粒子とはその名の通りこの世に存在する素粒子とは「真逆の粒子」だ。
真逆と言っても「性質」がではなく。
仮に素粒子をブラス粒子だとすると、反粒子はマイナス粒子。

この世の物質は基本的に素粒子で出来ていると考えられている。
それを「物質」というなら、反粒子で構成される物質は「反物質」。

そして、素粒子と反粒子は接触すると「無」に帰す。
つまり、我々が反物質と触れるとその存在自体が消滅する。
算数の計算と同じで、プラスとマイナスが接触すると0というわけだ。
この現象は「対消滅」と呼ばれている。

「反粒子なんて夢のまた夢だろ?」と思う人は多いだろう。
しかし、それは時代遅れというものだ。
世の中ではすでに反物質はその存在を確認されている。
最もポピュラーな例を出すと「陽電子」というものがある。
通常、電子というのはマイナスに帯電しているものだが、陽電子はプラスに帯電しており、電子と接触すると対消滅する。

ちなみに「無から有は生まれない」というが、それは間違っている。
近年の実験によって絶対真空状態の空間から素粒子と反粒子が発生することが確認されたためだ。
つまり、我々が「無」と呼んでいる空間は素粒子と反粒子によって出来た物質だと考えられる。

もう賢い人はお気づきだと思うが、反重力装置というのはその名のごとく「反重力量子」を放射し、グラビトンと対消滅し、無重力を作る装置というわけだ。

何とも夢溢れるではないか。


では、「時間」はどうか。
時間とは「力」ではないだろうか。
我々、地球上の生物では何が起ころうと抗えない絶対的な力だと考えれないだろうか。

時間は力だとすると「時間量子」が存在することになる。
時間が力だとすると「反時間量子」が存在することになる。

時間量子と反時間量子が接触すると対消滅を起こし時間の力は0になるのではないか。

私はその答えを知っている。

現在、西暦2142年。
私の名は湯川秀俊。
かの有名な湯川秀樹の曾曾曾曾孫にあたるらしい。

〜to be continue〜
6('A`):2006/11/13(月) 00:08:47 0
スレ立て乙!
7('A`):2006/11/13(月) 00:12:55 0



今3日オナ禁してそろそろ解禁したいんだがおかずなにか頼む
8('A`):2006/11/13(月) 00:14:48 0
コピペ神キター!
乙!
9('A`):2006/11/13(月) 00:21:55 0
>>7
何だ?何が欲しいんだ?三次おr二次
10無銘人:2006/11/13(月) 00:25:59 0
私の祖先、湯川秀樹は「中間子理論」というものを発表し、原子力爆弾の製造に絡んでしまったことを生涯後悔し続けたらしい。


中間子理論とは。
原子は電子と原子核から出来ている。
そして原子核は陽子と中性子で出来ている。
この世で最も軽い水素でさえ陽子が2つ入っている。
湯川秀樹はそこに着目した。
陽子とはいわば「磁石のプラス極」だ。

磁力の強さは極と極との距離の二乗に反比例する。
わかりやすく言えば、近づけば近づくほど「引き合う力」又は「反発する力」が大きくなると言うことだ。

陽子と陽子は、磁石の+極と+極。つまり反発する。
原子核の大きさは我々の体の大きさから言えば限りなく0に近い。
むしろ完全に0と言ってもほとんど正解だ。
近づけば近づくほど大きくなる力。
その距離が0ということは反発力は無限大になる。
これは本来原子などというものは一瞬で崩壊し、存在できないことを指す。
しかし原子は存在している。
湯川秀樹は考えた。

「無限大の力を持つ2つの陽子の中間に、陽子をつなぎ止める鎖の役割をする素粒子が存在する」

それが彼の出した答えだ。
「2つの陽子の中間に、陽子をつなぎ止める鎖の役割をする素粒子」
これを中間子と呼んだから中間子理論。
中間子理論はその後の量子力学の中核を担う、まさに世紀の大発見だった。
だから当時彼はノーベル賞を受賞した。

ついでに、これは全く関係のない話だが、ニュートンという人物はご存じだろう。
彼は往年研究に明け暮れた物理・化学の天才だ。
本当ならニュートンはもっともっと有名になったはずだった。

ニュートンは犬を飼っていた。
その犬がニュートンの自宅で一本のロウソクを転かしたせいでニュートンの自宅は全焼。
このクソ犬のおかげでニュートンは往年の研究内容に関する文献をほとんど失った。
この犬の起こした火事で人類の科学の進歩は50年遅れたと言われる。
全くもって残念な話だ。


話が少し逸れたが、湯川秀樹は秘密裏に更なる研究を続けていた。

我が湯川家に湯川秀樹以来、代々伝わる一冊のレポートがある。

レポートのタイトルは 「時間量子理論」

〜to be continue〜
11無銘人:2006/11/13(月) 00:29:32 0
これを読んで楽しめる人いんのかなw
雑学を増やす感覚で読んでくれたら本望

書いてあることは時間量子理論以外ほとんど真実だから信頼しれくれておk(ニュートンの話も真実)

12('A`):2006/11/13(月) 00:33:22 0
これは良いオナニー!
趣味丸出しながら、中々引き込ませてくれる
しかしなによりも、湯川秀樹のことなんて少しも知らなかった俺はバカ
13('A`):2006/11/13(月) 00:35:32 0
この文体どっかで・・・いやそんなことはどうでもいい
引きこもれるな〜〜

>>9
三次元お願いできないだろうか?
14('A`):2006/11/13(月) 00:37:23 0
1000狙ってたが無理だった
ちなみにこれを貼ろうとした


1000ならいつかもし時住人で焼肉パーティ

そしてパーティ中にかつをが裸踊りでアッー
15('A`):2006/11/13(月) 00:50:08 0
>>13
ちぇい
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader351693.jpg

…ま、そこまでエロくないんだけど。なんというか、胸をキュンとさせてくれるというか。

>>14
アフォ
しかし前スレの1000はひどいな、まあ自分なんだけども
16('A`):2006/11/13(月) 00:52:17 0
ひとが楽しめなくても、自分が楽しめればおk多分>無銘人
17('A`):2006/11/13(月) 00:56:07 0
>>15
本当に感謝!おかげで素晴しい瞬間を迎えれましたw
18('A`):2006/11/13(月) 01:02:35 0
おお、これはどうも。少しでも助けになればそれ幸いでし
さてと、頭痛と胃痛が激しいので就寝。
19('A`):2006/11/13(月) 01:32:40 0
大丈夫か?
20シュガー:2006/11/13(月) 08:43:37 O
やっとバイトオワタ……なんだか随分と来てなかった気がする

>>かつを
スレ立て乙です!

>>無銘人
投下GJ!これは引き込まれる
続き期待して待ってます

前スレ落ちる前に見てこよう
21('A`):2006/11/13(月) 10:05:40 O
|`)もは
22めるすー:2006/11/13(月) 10:54:53 O
おお、次スレ突入してる

>かつを
スレ立て乙です


>無酩人
GJ!何かひきこまれてしまう文章だな。裏山鹿


湯川と聞いて湯川専務しか思いつかなかった俺はDC好き
23('A`):2006/11/13(月) 22:35:30 O
24('A`):2006/11/14(火) 09:31:56 O
|`)もは
25('A`):2006/11/14(火) 12:00:55 0
26('A`):2006/11/14(火) 12:38:09 0
太ももムチムチやね
27('A`):2006/11/14(火) 13:10:55 0
最高だね
28('A`):2006/11/14(火) 16:21:43 O
エロスだね
29('A`):2006/11/14(火) 16:24:34 O
シュガーの日記が見れない
30喪吉:2006/11/14(火) 18:13:17 0
『復讐者』

朝夕すっかり冷え込むようになった11月初旬、
太陽さえ出ていれば、日差しで暖かい昼下がり。
相田 喪時(あいだ そうじ)はぼーっとベランダで
タバコを燻らせていた。

喪時は相田家の一人息子として生まれ、大学卒業後すぐに、
居眠り運転のトラックに巻き込まれ、両親を無くしている。
喪時は、その時決まっていた就職先を蹴り、現在までの5年間を
親の遺産と、事故の慰謝料とで暮らしている。
いわゆる、引き篭もりと言うやつだ。

夜中までネットゲームをやり、午前中いっぱい寝ていたが、
まだまだ眠い。
「ふぁあぁ・・・。さて、食料の買出しでもして来るかな。
はぁ。面倒臭せぇ・・・」
喪時がベランダで欠伸をしようと、上を向いたとき、
屋上に、人影らしきものが見えた。

「ん? なんだ?」
喪時は気になり、ベランダから身を乗り出して見上げると、
人影が飛び降りるのが見えた。
喪時の部屋は10階建てマンションの9階。
飛び降りた人影が、見る見る喪時の方へ近づいてくる。

「う、うわ! と、止まれ!」
辺りに静寂が訪れ、すべての物が停止する。
屋上から飛び降りた人影は、喪時と衝突寸前で停止した。
どうやら、人影の正体は、制服を着た女の子のようだ。
歳はまだ14〜15歳だろうか、あどけなさが残る少女だった。


喪時は、人とは違う能力を身に着けていた。
時を止める能力。止められる時間は、ごく短く、30秒程度である。
20歳の時に、父親からこの能力を引き継いだ。
相田家の長男には、代々この能力があるらしい。
息子が20歳の誕生日を迎えると、この能力を息子に引継ぎ、
能力を失うのである。
喪時の父親も、この能力を息子に引き継がなければ、居眠り運転
のトラックに巻き込まれることは無かったかも知れない。
両親が死んだ時、喪時はこの能力を引き継いだことを恨んだ。
自分さえ、この能力を引き継がなかったら・・・と。
31喪吉:2006/11/14(火) 18:13:50 0
喪時は、止まった時の中で少女をベランダに引き込み、少女を抱き抱えた。
止まった時の中でも、物を動かしたりすることは可能だ。
しかし、その物体に掛かっていた運動力、つまり、慣性の法則から
は逃れられない。
時が動き出すと、少女が2階から飛び降りた力と同じ力が喪時の腕に掛かり、
喪時は、少女に潰される様に倒れ込んだ。

「いった〜・・・。やっぱ、無茶だったか・・・」
喪時は、少女の下敷きになり、身動きが取れない。
頭だけ少女の方へ向け、少女が無事なのを確認する。
「え? なんで? 屋上から飛び降りたはずなのに・・・」
少女は喪時の上で、現状が把握出来ずに、戸惑っている。
「あ、あのさ、とりあえず、俺の上から降りてくれない?」
少女が喪時の声に気付き、慌てて立ち上がった。
「ここはどこ? 私、屋上から飛び降りたはずなのに・・・」
時が止まったことを知らない少女としては、その疑問は至極真っ当なものだろう。
少女にとっては、屋上から飛び降り、落下し始めたと思ったら、
喪時の上に乗っていたのだから。

「ふ〜、痛たたた・・・」
喪時は背中を摩りながら、立ち上がった。
「あなたが、私を助けたの?」
「ん? あぁ、そうなるかな」
「なんで? 何で助けたりしたのよ! 死にたかったのに!」
「なんでって・・・。上から急に降ってきたからさ。
その、そう、条件反射ってやつだよ」
特に喪時の趣味には、人助けと言う言葉は無いが、あの状況なら、
大抵の人は同じ事をしただろう。

「そう、条件反射か・・・。なら、今度は助けないでね!」
そう言うと、少女がベランダの手摺りに手を掛けた。
「ちょ、ちょっと待て! 止まれ!」
少女がベランダの手摺りに手を掛けた瞬間に、喪時の能力が発動する。
「何なんだよ、この子は・・・」
さすがに、半ヒッキーな生活をしている喪時にしても、自分の部屋の
ベランダから飛び降りられるのは、決して気持ちの良いものではない。
喪時は少女を抱え、部屋の中に入れ、テーブルの前に置いた。
そして念のため、部屋の窓を閉めると、鍵を掛けた。
「これで、いきなり飛び込まれるってことはないな」
32喪吉:2006/11/14(火) 18:14:30 0
改めて少女を見てみると、近所の中学生らしい。
コンビニなどで何度か見かけたことのある制服だ。
「しかし、何で中学生が自殺なんか・・・」
喪時が少女を見ながら思案をめぐらせていると、時が動き始めた。
動き始めた少女は、ベランダの手摺りだと思いテーブルの端に乗り上げる。
ごぃ〜ん。
「あぅ!」
鈍い音の後に、短い悲鳴が部屋の中に響き渡る。
テーブルがひっくり返り、少女の額に直撃したのだ。

「あら・・・」
少女がテーブルの直撃を受け、喪時の足元でピクピクしている。
「え〜と・・・」
喪時が後頭部をポリポリ掻きながら、少女を突いて見る。
どうやら、少女は失神してしまったらしい。
喪時は失神した少女をベッドに寝かし、赤く腫れ上がった額に濡れタオル
で冷やした。

「ん、ん〜、いたたた・・・」
半時ほど経過し、少女が目覚めた。
「ここは・・・?」
少女は上半身だけ起き上がり、部屋の中を見回した。
「私、マンションの屋上から飛び降りて、男の人の上に乗っかってて、
また飛び降りようとしたはずなのに、何でベッドで寝てるの?」
「目が覚めた?」
少女の声が聞こえ、喪時が部屋の中へ入ってきた。
「あなたは誰?」
「俺の名前は喪時。君が飛び降りようとしたマンションの住人だよ」
「何で、私はベッドで寝てるの?」
喪時は、少女が眠っていた間に考えた言い訳を話し始めた。

「君が飛び降りたときに、すぐ下の俺の部屋のベランダに引っ掛かったんだよ。
何か事情があるんだと思って、警察には連絡しないで、とりあえず、
俺の部屋のベッドで寝かせておいたんだ」
「私、あなたの上に落ちたんじゃ? それにこの額・・・」
「額は引っ掛かった時に、に何処かにぶつけたみたいだね。
頭をぶつけた衝撃で、一種の記憶障害が出てるんじゃないかな?(汗)」
「そう・・・。失敗しちゃったのか・・・」
「何でまた、自殺なんてしようと思ったの?」
「・・・」
何か余程の事情があるのか、少女は自殺の理由を話そうとはしなかった。
「まぁ、言いたくないなら言わなくてもいいけどさ・・・」
二人の間に沈黙が訪れる。
33喪吉:2006/11/14(火) 18:15:08 0
「私、帰ります」
少女がベッドから起き上がり、部屋の外へと出ようとする。
「え、あぁ。え〜と、もう、自殺なんてしないよね?」
少女が一瞬こちらを向き、無言でドアへと向かった。
「ちょっと待てよ!」
喪時が少女の腕を掴み、引き止める。
「あなたには、関係ないでしょ?」
「関係ないと言われれば、関係ないけどさ・・・」
「だったら、離してよ!」
少女をこのまま帰したら、きっとまた自殺してしまうだろう。
喪時は少女の腕を掴むが、少女も必死に抵抗する。
「だけど、自殺はだめだって!」
「もう、離してよ!」

がぶ!

少女が喪時の腕に噛み付いた。
「いてぇ!」
少女に噛み付かれ、喪時は少女の腕を離してしまった。
喪時の腕から逃れた少女は、玄関へと走り出した。
「止まれ!」
喪時が時間を止める。
「お〜、いててて・・・。思いっきり噛みやがって」
喪時は少女に噛まれた腕を摩りながら、少女の前へと回り込む。
少女に噛まれた腕には、くっきりと少女の歯形が残り、薄っすらと
内出血していた。

「ん〜、良く見ると、結構可愛い子だな。こんな子が自殺なんて
勿体無いよなぁ。もしかすると、将来この子が俺の恋人になる可能性
だって・・・ないな。うん」
喪時は少女の前で、一人頷いた。
そして、時が動き出す。
どんっ
少女が前に回りこんだ喪時とぶつかりった。
体格の違いか、少女は喪時に弾かれ、尻もちをついた。
「いったぁ・・・。あれ? なんで前にいるの?」
喪時は玄関前に仁王立ちになり、玄関を塞いだ。
「ちょっと、どいてよ!」
「だめだよ。ここを退いたら、また自殺しに行くんでしょ?
だったら、通せない!」
「あなたには関係ないじゃない!」
少女が喪時の横を通り、無理やり玄関に行こうとする。
「だから、自殺しに行くなら、通せない」
「通してよ!」
34喪吉:2006/11/14(火) 18:15:42 0
自殺をしよう玄関に向かおうとする少女。
それを阻止しようとする喪時。
二人はもつれ合いながら、倒れこみ、喪時が少女に馬乗りになった。
「なんで、自殺なんてしようとするんだよ」
喪時が暴れられないように、手を抑えながら言った。
「だって、もう生きてるのが辛いんだもん・・・」
少女の目に涙が溜まり、少女はやがて泣き始めた。
「あわわ・・・。ご、ごめん。どこか痛かった?」
喪時は立ち上がり、少女を助け起こしながら聞いた。
少女は手で顔を覆い、首を振った。
「あ、あのさ。俺で良ければ、話を聞くからさ。ほら、良く言うじゃん。
他人に話せば、多少気が楽になることもあるってさ。
身内や、学校の先生に話せないことだって、まったくの赤の他人なら
話せることもあるだろうしさ」

喪時の説得が効いたのか、少女は多少落ち着き始め、喪時に促されるまま、
椅子に座った。
少女がぽつり、ぽつりと話し始め、喪時は最後まで大人しく話を聞いた。
話を要約すると、こういうことだった。

現在少女はイジメの対象になり、イジメを率先しているのが、かつて
親友だった智子と言う少女。
少女には、原因が判らず、イジメを学校の先生に訴えたが、
「対処しておく」だけで、何もやってはくれなかった。
両親は口を開くと「勉強しろ」で、取り付く島も無く、相談する相手も
いないまま、イジメはエスカレートして行った。
少女はヤリマンと言う噂を立てられ、それを聞いたヤンキーに呼び出され、
輪姦された。
そのことを親に言ったが、親は世間体を気にしてか、少女の言うこと
信用してないのか、取り合ってはくれなかった。
やがて、少女がヤンキーに輪姦されたている画像がクラス中に配信されて
しまい、彼氏と別れてしまった。

少女は話し終えると、テーブルに突っ伏して、再び泣き始めた。
喪時は、少女のあまりにも重い話に、掛ける言葉を失った。
確かに、中学生の女の子が、そんなことをされたのなら死にたくなる
気持ちも判る。
許せないのは、少女の訴えを無視した大人たちである。
喪時は少女に掛ける言葉を捜したが、なかなか声にならない。
35喪吉:2006/11/14(火) 18:16:15 0
「え、えっと・・・。そ、そうだ。君さえ良ければ、しばらくここに居る?
ここは俺しか住んでないし、両親と死に別れてからずっと引き篭もってる
から、ここには他の誰もこないしさ。
ここに居れば、学校にも行かなくていいし、両親にも会わないで済むしさ。
それに、ほら、自殺するにしても、今すぐじゃなく、しばらくここに居てから
だって出来るんだし・・・」
喪時が説得をしようと話し始めるが、話の内容が支離滅裂になってくる。

やがて、少女が泣き止み顔を上げた。
「あはは・・・だ、だめ・・・だよね?」
少女が首をフルフルと振った。
どうやら、少女は俺の提案を受け入れてくれるらしい。
「あ、あは。えっと、俺はそうじ。相田喪時」
「まなみ。岸田愛美」
「よろしく」
喪時は愛美に握手を求め、愛美もそれを受け入れた。
愛美の手は小さく、そして暖かかった。
こうして、喪時と愛美の奇妙な同居が始まった。

ぐ〜。
喪時の腹の虫が鳴いた。

「そういえば、飯買いに行くつもりだったな。お腹減らない?」
愛美がコックリと頷く。
「よし。それじゃ、他の買い物もあるし、隣町のスーパーに行こうか。
車で行けば、知り合いにも出会わないだろうし」
そういうと、喪時と愛美は地下駐車場に向かった。

スーパーに到着すると、二人は買い物を始めた。
喪時は一人っ子なので、愛美と買い物をしていると、妹が出来たみたい
な気分になり、心が弾んだ。
ひと通り買い物を済ませ、喪時と愛美は車へと向かう。
36喪吉:2006/11/14(火) 18:16:48 0
「愛美!」
前方から、愛美の名前を呼ぶ声が聞こえた。
声の主は、金髪の若者だった。
その横には同じような雰囲気の黒髪の男。
見た目から、ヤンキーと呼ぶのに相応しいやつらだ。
愛美は声の主を見ると、喪時の後ろに隠れた。
喪時は愛美の態度から、愛美を輪姦したやつらだということを感じた。

「愛美、今度は援交かよ?」
金髪のヤンキーが、喪時の後ろに隠れた愛美に向かった言った。
喪時の背中に、愛美の震えが伝わる。
「ちょ、やめ・・・」
「おっさん、邪魔だよ!」
喪時は止めさせようとするが、黒髪のヤンキーが喪時と愛美を引き離す。
「なぁ、愛美。俺ら暇なんだよ。またいいことさせてくれよ」
金髪のヤンキーが愛美の肩を抱き寄せる。
「おい、止めろよ!」
喪時が金髪のヤンキーと愛美の間に入り、愛美から金髪のヤンキーを離そうと
する。
「おっさん、うるせぇんだよ!」
黒髪のヤンキーが喪時の肩を掴み、殴り掛かろうとした。
「止まれ!」
喪時が殴られる寸前に時間を止める。
黒髪のヤンキーはパンチを繰り出した状態のまま止まった。

ボクシュ! ボクシュ! ボクシュ!
喪時は黒髪のヤンキーを力の限り、殴り続ける。
「ハァハァハァ」
普段の運動不足のせいか、すぐに息が上がってしまったが、数十発は殴った。
時が動き、数十発のパンチを食らった黒髪のヤンキーが膝を折る。
「ハァハァ・・・」
喪時は黒髪のヤンキーの前で、息を整え始めた。

「てめぇ!」
がきっ
金髪のヤンキーが喪時の後ろから、腕で首を絞めた。
「ぐ・・・」
喪時は首を絞められ、声を上げることができない。
渾身の力を込めたはずの喪時のパンチも、さほど効いていなかったのか、黒髪の
ヤンキーが立ち上がった。
「よくもやりやがったな!」
黒髪のヤンキーがポケットからナイフを取り出し、喪時をナイフで突き刺そうと
する。
37喪吉:2006/11/14(火) 18:17:20 0
(やばい!)
「と・・まれ!」
喪時はなんとか金髪のヤンキーの腕を喉から離し、時を止めた。
「げほげほ・・・」
喪時は首を抑えながら、金髪ヤンキーの束縛から逃れると、刃先は喪時から10cm
ほどのところで止まっていた。
「まったく、あぶねぇなぁ」
喪時は黒髪のヤンキーの腕を少し上げ、手首を捻った。

ナイフで人を刺すとき、ナイフを立てたまま刺すと、ナイフが肋骨に引っ掛かり、
心臓を刺すことができない。
ナイフを横に向けることで、肋骨の間をナイフが通り抜け、ナイフの刃が心臓
に到達するのである。

時が動き始め、ナイフが吸い込まれるように、金髪ヤンキーの胸に刺さった。
「がは・・・」
金髪のヤンキーは力なく、うつぶせに倒れ、辺りに血溜まりが出来た。
「ひ、人殺し〜」
どこからか、女の声が聞こえた。

「え?」
黒髪のヤンキーは、崩れ落ちた金髪のヤンキーと自分の手を交互に見つめた。
「お、俺じゃない。俺が刺したんじゃねぇ・・・」
黒髪のヤンキーはナイフを投げ捨て、車道の方へ逃走した。
キキィ〜。バン。
黒髪のヤンキーが車道に飛び出すと、トラックが走りこんで来た。
黒髪のヤンキーがトラックに轢かれ、前輪に巻き込まれた。
あの状態では、助からないだろう。

金髪のヤンキーの周りと、トラックの周辺に人が集まり始めた。
喪時はギャラリーが二人に気を取られている隙に、愛美の手を取り
車へと走った。

車に乗り込むと、愛美は事態を把握したのか、震え始めた。
「大丈夫。大丈夫だから。
もうやつらが愛美に手を出すことはないから」
喪時が愛美を抱きしめ、落ち着かせる。
「い、痛い・・・」
力を入れすぎたのか、愛美が痛みを訴えた。
「あ、ご、ごめん」
喪時が愛美を放した。
車内に沈黙の空気が流れる。
「えっと、取りあえず家に帰るね」
喪時は再び車を走らせ、家に向かった。
38喪吉:2006/11/14(火) 18:17:52 0
「あれ、あなたがやったの?」
自宅に帰ると、愛美が小さな声で先ほどのことを聞いた。
「え? あ、あぁ。うん。まぁ」
喪時が曖昧な返事を返す。
「どうやって?」
俺は時を止められることを、愛美に話した。

時を止めることを聞いた愛美は、さほど驚いた様子は見せなかった。
「あまり驚かないんだね」
「え? 驚いてるよ。でも、時間が止められるなら、今日起こった出来事が
全部納得できる。後ろに居たはずなのに前に回り込んだり、殴られそうに
なったのに、反対に相手を倒したりとか・・・」
「そっか。よし、それじゃ、晩御飯にしよう。俺、腹減っちゃったよ」

スーパーで買ってきた惣菜を並べ、夕食を食べ始めた。
「あの二人、死んじゃったかな?」
「あの状況だからね。金髪の方は心臓を刺されたし、黒髪の方はトラックに
捲き込まれたからね。まず助からないよ」
「そう・・・」
「あの二人だったんだろ? 愛美に暴行したのは」
「うん・・・」
しばらく、二人は沈黙したまま夕食を食べ続けた。

「人って、簡単に死んじゃうんだね・・・」
愛美が沈黙を破るように、話し始めた。
「うん。人は簡単に、あっけなく死んじゃうんだよ・・・」
俺は両親のことを思い浮かべながら答えた。
「そっか。簡単に死んじゃうんだ・・・」
愛美は、何かを思いつめたような顔で呟いた。
「さて、飯も食ったし、先風呂入っちゃいなよ。
その間に、向こうの部屋に布団用意しとくからさ。
今日はいろいろ有って疲れたでしょ」
「うん。そうする・・・」
愛美は食器を下げると、バスルームへと向かった。
喪時は、愛美が入浴中に布団の用意をした。

どうやら、愛美はすぐに自殺をするということは無いようだ。
しかし、15歳の少女が目の前で人が死ぬ姿を見てどう思ったのだろうか。
食事中の愛美の態度に、やや怪しい雰囲気を感じつつ、喪時は食器を
洗っていた。
39喪吉:2006/11/14(火) 18:31:48 0
カチャ。
パジャマ代わりに喪時のワイシャツを着た愛美が、バスルームから出てきた。
大人の女性でもなく、子供でもない年齢の色気。
大きめのワイシャツを着込んだ愛美から、そんな色気がかもし出され、
喪時の心臓が高鳴った。
「あ、さ、さっぱりした?」
喪時は動揺と欲情を抑えつつ、愛美に話し掛ける。
「うん」
「そう。布団、あっちの部屋に用意しといたからさ」
愛美は頷くと、布団を用意した部屋に入って行った。

喪時も入浴を終え、ベッドに横になるが、先ほどの愛美の姿が頭にちらつき、
なかなか寝付くことができない。
「ふぅ。やっぱり、抜いてから寝るか・・・」
喪時は愛蔵の一冊を本棚から取り出し、自慰行為を始めた。
「はぁはぁはぁ」
写真に写っている女性の顔が、なんとなく愛美に見え始めた。
「はぁはぁ、ま、愛美・・・」

カチャ。
自慰行為に集中していた喪時の前に、愛美が現れた。
「うわ!」
突然のことに、喪時は息子を握り締めたまま、硬直してしまった。
愛美も喪時の姿を見つめたまま、硬直している。
「え、えぇと、その、これは・・・」
喪時はしどろもどろになり、言い訳を考えはじめるが、この状況では、
思い浮かぶはずもなかった。

つん。
愛美が息子を握り締めた手の先から出ている、亀頭部分を突いた。
「うぇ」
驚きのあまり、喪時が変な声を上げる。
「エッチな気分になってるの?」
「あぁ・・・。う、うん・・・」
「そう・・・。エッチな気分なんだ・・・。私とエッチしたい?」
そう言った愛美の顔は、とても15歳には見えない、妖艶さに満ちていた。
「う、うんうん」
「そう。じゃぁ、私のお願い聞いてくれる?」
愛美は、喪時の亀頭部分を撫でながら言った。
「き、聞く! 何でも聞く!」
愛美に撫でられ、喪時の息子が更に大きくなった。
「じゃぁ、エッチなことをしてあげる」
愛美はそう言うと、喪時の股間に顔を埋めた。
40喪吉:2006/11/14(火) 18:41:15 0
愛美の暖かい手が喪時の息子を握り、舌で睾丸を丹念に舐め始める。
「あぁ・・・」
喪時はとろけるような快感に全身が包まれた。
ちゅっちゅっちゅ。
愛美の舌が睾丸から離れ、息子にキスをし始める。
亀頭部分にキスされた時、喪時の全身が痺れるような快感が走った。
愛美の舌が息子の根元から、亀頭に向って這う。
愛美の舌が亀頭部分に差し掛かるころには、すでに先走り汁が亀頭から
溢れ出していた。
息子の先端が口に含まれ、舌で亀頭を舐めまわす。
愛美の舌が尿道に差し入れられると、喪時は限界を迎えた。
「で、出る。でちゃう」
愛美の口が窄まり、更に吸い上げる。
「ああぁぁ・・・」
喪時は堪え切れず、愛美の口内で射精してしまった。
愛美が、口内から喪時の息子を抜くと、口の端から精子が溢れ出した。

コクコク。
愛美が上を向き、喪時の精子を飲み下した。
喪時の息子は射精したにも関わらず、未だに立ちっ放しの状態だった。
「今度は、俺が・・・」
喪時は愛美を脱がし、ベッドに寝かせる。
愛美の胸は、まだ発育途中らしく、膨らみはまだ小さく、小さな乳首
が可愛らしく上を向いていた。
喪時は愛美の乳首に舌を這わせ、反対の乳房を揉み始めた。
「い・・・」
膨らみ途中の胸は、揉まれるのが痛いらしく、愛美が小さな苦痛の声を漏らした。
「あ、痛かった?」
愛美は首を横に振ったが、やはり痛かったのか、目の端に涙が浮かんでいた。
喪時は胸を諦め、下半身に手を伸ばした。

愛美の下腹部は、まだ無毛に近く、産毛のような毛が生えているだけだった。
喪時が頭を下腹部に移動させると、愛美が腿で喪時の頭を挟んだが、喪時が
愛美の脚を広げると、抵抗せずに脚を開いた。
愛美のスリットから小さな肉芽が顔を覗かせている。
喪時が割れ目に合わせ、舌を這わせる。
「ん・・・」
愛美が小さく喘いだ。
喪時の舌が愛美の肉芽を捉える。
ちゅ。
喪時が肉芽にキスをすると、愛美の体がビクっと動いた。
喪時はそのまま肉芽を口に含み、舌を這わせる。
「ぁぁ・・・」
愛美の割れ目から、うっすらと愛液が滲み始めた。
喪時は、滲み出した愛液を舐め、舌を膣口へと入れた。
「ぃぃ・・・」
舌を出し入れすると、愛美の口から喘ぎ声が漏れ始めた。
41喪吉:2006/11/14(火) 18:41:48 0
「もう、我慢できない。入れるよ」
喪時がそう言うと、愛美は小さく頷いた。
愛美の膣内は、まだ小さく、喪時の息子を激しく締め上げる。
「はぁはぁはぁ」
喪時はがむしゃらにピストン運動を繰り返す。
「はぁはぁはぁ、い、いく!」
喪時が絶頂を迎える瞬間、愛美の足が喪時の腰に絡みつき、
喪時は愛美の中で射精した。
「あぁぁ・・・。はぁはぁ・・・」
射精を終えた喪時は、愛美から息子を引き抜き、肩で息をする。
こぷっ。
愛美の膣内から、喪時の精子が溢れ出して来た。
喪時は、何度も愛美を求め、空が白み始めてから眠りに落ちた。
42喪吉:2006/11/14(火) 18:42:42 0
取りあえず、第一話は以上です。
43('A`):2006/11/14(火) 18:49:59 0
流石は喪吉、わかっていらっしゃる
GJ!
44('A`):2006/11/14(火) 19:01:39 0
やけにエロシーンに力はいってるじゃねぇか!てめぇ!




ところで続きはまだかね?


45('A`):2006/11/14(火) 20:24:41 0
第一話だというのに、やることはきっちりやってやがるw
GJGJ
46('A`):2006/11/14(火) 21:18:56 0
だれも覚えていない昔話シリーズ はっじまっるよ〜
47('A`):2006/11/14(火) 21:19:32 0
題「これわ旅の途中で酔っ払った胡散臭い糞外人に聞いてもいないのに聞かされた昔話ッスよ」

むかしむかし、フランスのどこかその辺の適当な所の大きな街に、
それはそれは、まるで花のツボミの様な純粋無垢な青い輝きを放つ瞳をした、
金髪ツインテールのロリ系貧乳*二次元*美少女が住んでいました。
決して三次元ではありませんでした。決して三次元ではありませんでした。

その女の子の名前はフランソワーヌ・リリヒャッティ。
彼女は、それはそれは貧しく、両親も兄弟もいなくて、
毎日の食事を得るために、一人さびしく靴磨きの仕事をしていました。

今日も、一生懸命お仕事です。

「くつみがきは いかがですか〜?きれいに きれいにみがきますよ〜?」

貴族街の片隅で、行き交う貴族達に一生懸命呼びかけます。
ところが、まるで聞こえていないのか、
貴族達はそのままフランソワーヌの横を通りすがっていきます。

毎日こんなものですから、フランソワーヌは思わず、

「やってられないわ。くそきぞくどもめ。しねよ。まじで。おぶつにまみれて しね!」

と、思わず可愛らしい声で愚痴をつぶやいてしまいました。
ほどよく熟れた苺のような唇からまるで、「チッ!」と舌打ちが聞こえてくるようです。
無限地獄のような生活が彼女をそうさせるのです。
48('A`):2006/11/14(火) 21:21:24 0
そんなこんなで、お客さんが来ないまま、すっかりお昼の時間も過ぎました。

とうとうやる気のなくなったフランソワーヌは、ちょこんと座り込んで
地面に落ちていたシケモクを吸って休憩することにしました。
けだるそうに煙にまみれていると、一人の紳士が声をかけました。

「くつをみがいてくれないかい?マァドモアゼィル。」

正直、やる気ないから帰れ、と言いたいフランソワーヌでしたが、
ここは、今日のごはんの為にも一仕事です。
紳士を椅子に座らせて、布で靴をゴシゴシ磨きます。

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・・。

一生懸命、一生懸命磨きます。

ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・ゴシゴシ・・・・。

ところが、いくら磨いても汚れは落ちません。おまけに、ひどく臭ってきます。
息が詰まりそうになりながらも、フランソワーヌは一生懸命磨き続けます。
そんなフランソワーヌを見下して、紳士はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべます。
その様子に、フランソワーヌはもうカンカン!
その可愛らしい顔を、ストーブのように真っ赤にして、怒りで小さな肩を震わせました。

「しんしさま?」

「なんだいwww?マァドモアゼィルwww?」

「うふ・・・・わたくし もうがまんできませんわv こちらへ いらして?」

フランソワーヌは可愛らしくそう言って、その嫌な紳士を路地裏へと誘い込みました。
49('A`):2006/11/14(火) 21:22:03 0
興奮し、期待した目つきで股ぐらをイキリ勃たせた紳士が路地に入ってくると、
落ちていた角材で、物凄い勢いで紳士の側頭部を殴りつけました。

ぶふぉん。 がつん。 ごぐしゃ。 ごひゅっ。

頭蓋骨がひび割れる音が路地に響いて、紳士は耳と鼻からどす黒い血液を撒き散らしながら
地面に倒れこみました。むせかえるほどの、鉄さびのような臭いがそこらじゅうに広がって、
血だまりが紳士を包み込み、激しい痙攣を起したあと、ついに紳士は息絶えました。

「クツみがきなんて やらずに はじめからこうすればよかったんだわ。」

フランソワーヌは、紳士の死骸を5〜6回靴のカカトで踏みつけたあと、
サイフとカバンを奪い取り、いそいそとその場から逃げ出しました。
警備隊に見つかったらとてもとても大変です。牢獄逝き→レイプ確定です。

フランソワーヌはサイフとカバンをもって、寝床である暗黒街へと逃げ込みました。
ここなら警備隊も近づかないので、とてもとても安心です。
おっかなびっくり。こっそり、こっそり。
底辺のクズどもにからまれないように、ゆっくりこっそり寝床を目指します。

寝床に到着したフランソワーヌは、さそっく紳士さまからの素敵なプレゼントを、
拝見してみることにしました。
まずは、サイフからです。焦る気持ちを押させて、あくまで冷静に、ゆっくり物色します。

ごそごそ・・・ごそごそ・・・・・ビクッ!

サイフを開けると、なんと、10万ゴールドものお金が、入っていました。
こんなお金をみるのは、5年ぶりです。思わず手が震えてしまいました。
フランソワーヌの顔に、笑顔が浮かんでしまいます。その表情は、天使の微笑みそのものでした。
このお金があれば、5ヶ月は食事に困ることはありません。

「ケンカとばくに ぜんぶつぎこめば あしたには50まんゴールドね」
50('A`):2006/11/14(火) 21:22:46 0
次は、カバンの番です。焦る気持ちを押させて、震える手で、ゆっくり物色します。

ごそごそ・・・ごそごそ・・・・・ピキッ ピキピキッ!?

カバンを開けると、なんと、それはそれはとても高級な靴が出てきました。
これは、かなりの値打ちのものです。売り払えば、8万ゴールドの価値があるでしょう。
ところが、フランソワーヌの顔に怒りが浮かび上がってきます。その表情は天使そのものでした。

「あのやろう。わたしにわざと きたないくつをみがかせて わらってやがったのね。
 こんなことなら あいつのないぞうをひきずりだして きぞくがいにでもぶちまけておくべきだったわ。」

さっそく、紳士の死骸のところまで行って、ぶちまけようかと思いましたが、
ここはガマンです。やばい事に、足を突っ込んで人生を棒に振るのは、
5年前の出来事で、もうこりごりです。
気を取り直して、その綺麗な靴を、磨くことにしました。
綺麗に磨けば、もっともっと値打ちがあがるかもしれません。
フランソワーヌは、鼻歌交じりに、その綺麗な靴を磨きました。

ふんふん♪ふふん♪あふふん♪んっ んふぅ♪あっ・・・・ん・・・ふぅ・・・。

磨くたびに、快楽の波が全身を駆け巡り、その小さな口から生暖かい息がこぼれて、
全身が、小刻みに震えます。頬が赤く染まって、まるで可憐な一輪の薔薇のようでした。
眉をひそめ、半開きの口から愛らしい喘ぎ声を出しながら、フランソワーヌは靴を磨き続けました。
51('A`):2006/11/14(火) 21:23:29 0
すると!突然、靴からもくもくっ!と煙が上がりました。
フランソワーヌはびっくりして、「きゃっ」と可愛らしい声を上げてしまいました。
思わず靴を投げ出して、しりもちをついてしまいました。
おそるおそる煙の立ち込める靴を見ていると、
なんと煙の中から、ちいさな羽のついた、ちいさな妖精が現れたのです!

「こんにちは。 おじょうさん。あなたがみがいてくれたおかげで
 このまほうのクツの のろいがとけて そとにでることができました。ありがとうございます。」

突然のことで、しばらくの間放心していたフランソワーヌでしたが、
はっと我に返り、その妖精にこう言いました。

「そうよ。わたしが たすけてあげたのよ。だから、あなたはわたしに なにか おれいを
 しなくてはいけないの。なにもなかったら いまこのばで いきたまま くいころしてやるわ。」

フランソワーヌのDQN的発言に対して、妖精は何か文句を言おうとしましたが、
めんどくさいので、やめました。こういうクズは相手にすると、よけいに面倒だからです。
妖精は、懐から時計を取り出してこう言いました。

「わかりました。おじょうさん。では、このまほうの とけいを あげましょう。
この、とけいは じかんを 30びょう だけ とめる ちからがあります。
 ただし、いちど だけです。おまけに、 わるいことにつかうと、おおきな わざわいが
 あなたを おしつぶす でしょう。 いらないなら べつに いいんだけど ね。」

と、妖精はその魔法の時計を、まるで「拾え」とでも言うように投げ捨てました。
同時に、フランソワーヌに軽蔑の眼差しを贈ることも忘れません。
52('A`):2006/11/14(火) 21:24:18 0
妖精の態度に、半分キレかけたフランソワーヌでしたが、ここは何も言わずに、
その魔法の時計を受け取りました。一度だけとはいえ、時間を止める事ができるなんて、
人間が持つには強大すぎる力で、その強大な力は、ただちっぽけな人間が幾多の神々をも
越える事を可能とすることに、十分だからです。

「わるいことに つかわなければいいのね。 いただいておくわ。
 さっさと わたしのめのまえから きえなさい この げろ の はきだめ やろうめ。」

フランソワーヌはそういって、妖精に向かってペッペと唾を吐きかけました。
そうすると、妖精はさっさと飛び立って、森のほうへ帰って行きました。

フランソワーヌは、あの、ゲロの掃き溜め野郎がすっかりいなくなったのを確認すると、
時計を手に、自分の寝床をいったりきたり。ぐるぐるまわって、考え事を始めました。

本当に、時間を止めることができるのか。実験するにも、一度しか使えない。
どの程度の基準で「わるいこと」なのか。30秒で、何ができるか・・・・・。

約、120往復したところで、フランソワーヌの頭に、よいアイディアが浮かびました。
さっそくフランソワーヌは、靴と10万ゴールドと、時計を持って、
寝床から飛び出し、暗黒街を彷徨い歩きました。
53('A`):2006/11/14(火) 21:25:32 0
暗黒街を彷徨い歩いて、1時間。フランソワーヌは、ついに目的の場所にたどり着きました。
途中、突然現れた男に男性器を見せ付けられたり、奇妙な液をぶっかけられましたが、
まぁ、割とぜんぜんOKです。特に問題はありません。
フランソワーヌがたどり着いたところは、暗黒街の中でも、とっても暗くて、
いわく付きの連中ばかりの溜まり場でした。
怖い顔をした男。妖艶な笑みを浮かべる娼婦に、呑んだ暮れじじぃ。
軍人くずれの、強そうな戦士。謎の東洋人。麻薬中毒者に特殊性癖をもった人。
いかにもヤバそうな連中が、たむろっていました。
そんな連中にじろじろ見られならも、胸を張って気丈に歩きます。
そこでフランソワーヌは、一人の男に声をかけました。

「あなたの かおと なまえは しっているわ。にがおえが そこらじゅうのかべに
 はって あったもの。 ころしの プロ なんでしょう?」
 
声をかけられた男は、ギロリと怖い目でフランソワーヌの体中を、
嘗め回すように視姦しました。

「おじょうちゃんの おまんこじゃ おれの ぶっといのは はいらねぇよ。
 しりの あな なら ちょうど ぐあいが いいかもしれねぇな。 ぐひひ。」

ふざける男に、フランソワーヌは言い返します。

「べつに わたしは あなたに ケツの あなを かすつもりはないわ。
 そこらの ブタ にでも つっこんでいなさい。しごとの はなし なのよ。」

そう言ってフランソワーヌは、10万ゴールドと靴を男に見せ付けました。

「わたしが、ゆびさした ひとを ばしゃ で ひきころして ほしいの。
 まえきん がわりに このこうかな くつ を あげるわ。
 せいこうしたら、さらに 10まんゴールドのほうしゅうを だす。おいしいはなしじゃなくて?」
54('A`):2006/11/14(火) 21:26:08 0
男は、胸を張って答えました。

「いいだろう。そんなもの おれに かかれば かんたんな しごとだ。ついでに、
 じょうちゃんの けつの あなも うばいたいが、それはしごとがおわってからにしよう。」

こうしてフランソワーヌは、その殺しのプロを引きつれて、
貴族街へと向かいました。妙に殺しのプロが股間を擦り付けてきますが、まぁ問題ないです。

貴族街に到着すると、フランソワーヌはあたりをきょろきょろ見回して、
獲物をさがしました。できるだけ、金をもった貴族を狙います。
そして、行き交う人ごみの中に、一人の大きなシクルハットをかぶった紳士を見つけました。

「あれ を ばしゃで ひいて ちょうだい。ばらばらに とびちって
 かたちも のこらない いきおいで おねがいね。」

フランソワーヌはそう言って、殺しのプロに命令しました。
殺しのプロは用意した馬車に乗り、「ハイヨー!」と声をあげ、勢いよく馬にムチをいれました。
馬は、ヒヒーンと大きな声をあげて、馬車を引きずり勢いよく飛び出しました。
フランソワーヌの指差した紳士に向かって、バカラバカラと大きな音を立てて、
貴族街を突き進みます。紳士は、むかってくる馬車に背を向けて歩いていたので、気がつきません。

馬車が、物凄い勢いで紳士に近づいていきます。
紳士が、もうあと数秒で砕け散り、血と糞尿を撒き散らしながら
息絶えるギリギリのところでフランソワーヌは大きな声をあげて、叫びました。

「あぶないわ! しんしさま!」

そして、魔法の時計の、ボタンをクリック!
55('A`):2006/11/14(火) 21:26:52 0
ねんりき、しゅうちゅう、びきびき、どかーん!
たちまちのうちに、周りにあるすべてのものが止まって、
貴族街からすべてのざわめきが掻き消えました。ただ一人、フランソワーヌだけが動けます。

フランソワーヌは、急いで止まった紳士に駆け寄り、
馬車に轢かれるか轢かれないかギリギリの位置に立たせました。
そして紳士を押し倒して、その体のうえにのしかかります。

そうしているうちに30秒が過ぎました。

馬車が物凄い勢いで、紳士とフランソワーヌの横を通り過ぎていきます。
馬車はそのまま何処へと行ってしまいました。
まわりにいた貴族達はその光景を見て、声を揃えて言いました。

「なんと ゆうかんな こ だろう。むすめが しんしを たすけたぞ。」

「あんな じぶんもあぶないのに とびだすなんて なんて やさしい こころの もちぬしだ。」

「ようじょたん はぁ はぁ。」

フランソワーヌが助けた紳士は、しばらく唖然としていましたが、
しだいに状況が理解でき、震えて、涙を流しながらこう言いました。

「しすべき うんめいをせおった ちっぽけな クソへいみんが ひっしに
 きぞくである わたしをたすけたのは こうきな わたしさえも
 かんどうさせるものが ありました。わたしは このかんどうをあたえてくれた
 きみに おれいがしたい!きみの りょうしんに あわせてくれないか?」

フランソワーヌはしらじらしく、答えました。

「おれいなんて いりません。あなたが たすかっただけで まんぞくです。
 それに・・・ わたし・・・ ずっと ひとりぼっち だったから。」
56('A`):2006/11/14(火) 21:27:32 0
それを聞いた紳士の心は、感動で打ち震え、胸が張り裂けんばかりに
声を上げて、泣き出しました。

「そうか それは つらかったろう。 わたしは ぜひ
 きみのような すばらしい こ を ようしに したい!
 ぜひ わが ゴージャスやしき の いちいんと なってくれ!」

こうして彼女の計画は成功を収め、フランソワーヌは貴族の仲間入りになりました。
毎日、豪華な食事を食べて、綺麗なドレスを身にまとい、面倒な事はすべて召使いに任せて、
薔薇の花の香りの立ち込めるお屋敷で、優雅に、そして幸せに暮らしました。


めでたし、めでたし。


しかし、フランソワーヌの計画はまだこれで終わりではありませんでした。
彼女は内部から貴族社会を蝕み、平民達に戦う力を与え、歴史の影に隠れた
誰も知らない一人の革命家として、腐った階級社会に立ち向かい戦い続けるのは
また別のお話です・・・・・。

 おわり。
57('A`):2006/11/14(火) 22:04:35 0
いい話ダナーw
何故かちんこ勃ったGJ
58('A`):2006/11/14(火) 22:21:02 0
ちょ・・・ただの妄想話にしちゃあ、ちょっと趣味悪いぜ
漏れは好きだけどな!
59('A`):2006/11/14(火) 23:03:34 0
ナンセンスさがたまらない。激しく続きキボン!
60('A`):2006/11/14(火) 23:20:24 O
おもしろいなw
61('A`):2006/11/15(水) 00:23:57 0
前回共に笑わせてくれるなw
62かつを:2006/11/15(水) 01:08:44 0
喪吉も>47も好き放題やっとるですね(いい意味で)
自分も投下ラッシュに加わらせてもらいます
63('A`):2006/11/15(水) 01:09:30 0
この文章誰だっけか
64('A`):2006/11/15(水) 01:10:27 0
ってかつをキター
65かつを:2006/11/15(水) 01:12:43 0
世界の果てまで続く長い道のりを歩き続けなければ。
恐らく、永遠と思えるほどの距離・時間を要するだろう。
それらが僕を焦らせる。同時に大きな無力感を感じる。
僕は辿り着けないかもしれない。きっと、目的地は限りなく永遠に――いや、永遠の距離かもしれない。
そう思いながら歩き続ける。
ひょっとすると不自然かもしれないが、それでも僕は歩き続けるしかない。
もしくは立ち止まるか。

立ち止まってしまえば――停止した世界に同化してしまえば楽かもしれない。
いやきっと楽だろうが、僕は立ち止まるのを恐れている。
一度立ち止まってしまったら、それっきり歩く気力を失ってしまうだろう。
立ち止まったら最後、永遠の底なし沼にひきずりこまれてしまうような気がする。
そんなことになるくらいなら、変わり映えしない灰色の景色を眺め続けるくらいなら、
僕は目的地を目指して歩き続けていたい。

などと偉そうに吹いてはいるが、実際のところ僕はそれほど歩き続けてはいない。
具体的に何q歩いただとか、何日間歩き続けているかは分からないけども。
歩く僕の周りの景色はおおきく変わってはいない。
僕の足はまだまだ疲れていない。
気力も今のところ大丈夫だ。
――といってもこの景色は、目的地まで変わり映えしないのかもしれないし、
今の状況ではいくら歩こうが疲れることはないのかもしれない。
心が折れていないのは、歩くことに集中してばかりで、何も考えてこなかったからかもしれない。
66かつを:2006/11/15(水) 01:13:32 0
しかし、改めて考えてみると理不尽極まりない状況だ。
――そもそもこんな状況、僕は望んでなどいない。
何故僕なのかも分からない。特に他人と変わってるところなんてない。
いつも朝7時頃に目を覚まして、朝飯を平らげて憂鬱な一日を過ごすだけだった。
誰に迷惑をかけるようなことはしていないし、(逆に、誰かのためになったことなんてないけど)
僕と同じような人間は世界に何億といるはずだ。
なのにどうして僕なのかというと――神様の気まぐれなのだろう。
神様を恨む。

ああ、せっかく今まで何も考えずにやってこれたのに。
一度思考をめぐらせてしまうと、なかなか止められない。

――ある日、急に全てのものが停まってしまった。世界の時間が止まってしまった。
そして、僕には目的地が示された。
多分、その目的地に行けば、世界は動き始めるのだろう。
僕がそこに辿り着かなければ、世界は二度と動きはしない。
だからといって、僕は正義感にとらわれてしまっているワケじゃない。
別に今、死んでしまってもいいと思っている。
世界が元に戻ったところで、僕にとって喜ばしいことなど無い。
ただ現状では死ねないだけだ。もし手首を切ってみても(実際に切ってみたのだが)
血が出ない。溢れ出すはずの血が、傷口表面ですぐに停止してしまう。
歩き続けても疲れないのと同様に、僕自身の体には(もちろんこの世界も)
変化らしい変化はみられない。
仮にビルの屋上から飛び降りても同じことだろう。
ただその場合は、手足がとぶかもしれない。首がもげるかもしれない。
それでも多分死なない。死なずに、ずっとそのままの状態だと思う。
だから僕は、ただ歩き続けている。
誰のためでもない。
67かつを:2006/11/15(水) 01:14:08 0
そう、僕が歩き続けているのは誰のためでもない。
しかし、僕が目的地まで辿り着いたなら、世界が元にもどるならば。
今まで起きていたことなんて知らずに、周りの人間は再び息を吹き返す。
そのあかつきに、僕は何かを手に入れるのか?
この行為に見合うだけの対価はあるのか?――何も無い。
それに比べ、僕が世界をもどすことで、周りの人間は自由を手にする――何の労力も無しに。
身勝手な公僕は今まで通り、自分のためだけに動き続け、
金持ち共は変わらず馬鹿みたいに欲を貪る。
僕の身近にいる人間は以前のように僕をこきおろすだろう。

僕は誰かのために歩き続けているわけじゃない。

……雑念が尽きない。歩けば歩くほど頭をめぐる。
歩き続けるしかないのだと言い聞かせても、それだけでは抑えきれそうにない。
このままでは完了できそうにない。目的地まで辿り着けそうにない。
何かを見るたび・感じるたび不満をつのらせて、
解消されない悩みに頭をかかえるのは辛い。
だから――少しだけ休もう。
思考を押し止めるためにも、一旦立ち止まろう。
少し休めば、また気力も湧いてくるはず。

――大丈夫。ほんの少しだけ。


                  おわり
68かつを:2006/11/15(水) 01:15:05 0
中2病全開じゃないかい?コレ
中盤のもり上がりってどうやってつくるのかなあ
69かつを:2006/11/15(水) 01:16:31 0
あと、この時間まで起きてる>63乙!
70('A`):2006/11/15(水) 01:55:35 0
かつを乙
なんでこんなに読みやすいんだwまねしたい
71めるすー:2006/11/15(水) 02:08:36 O
>喪吉
GJ!エロが書けない俺には羨しい
後、超勃起した

>47
GJ!なかなかカオスな話だなw
面白かった

>かつを
GJ!カッコイイ文章書くねぇ。読みやすかった
後困ったら会話文とテンションだけで話を進める俺の方が中二病w
72('A`):2006/11/15(水) 02:16:26 0
めるすーGJ
73めるすー:2006/11/15(水) 02:37:25 O
次の話の内容は決まってるんだが
表現が気に入らなくて書いたり消したりの繰り返し…
74('A`):2006/11/15(水) 02:55:05 0
よくあるよくある
75('A`):2006/11/15(水) 03:09:07 0
>>73
おれなんか見直しもせず勢いで投下してる
たまにダイレクトに書き込んでるときもある
76喪吉:2006/11/15(水) 07:31:21 0
もはよ。

エッチなシーンを書くときと、それ以外のシーンを書くときで全然スピードが違う
俺ガイル・・・。
エッチ以外のシーンで数日考えて書いて、エッチなシーンになると1時間もかか
らずに書きあがる・・・orz
77('A`):2006/11/15(水) 08:19:50 O
|`)もは
78('A`):2006/11/15(水) 11:13:26 0
結末が暗くなりすぎて、消したものもある。
いや他人から見たら別になんでもないものだろうなわけだが。
79('A`):2006/11/15(水) 13:13:27 O
それが男だ喪吉

その結末暗いの読んでみたいんだが
80('A`):2006/11/15(水) 15:00:34 0
喪君〜漫画書いて〜
81喪吉:2006/11/15(水) 16:00:00 0
>>80
俺、画力無いからミリ。
82('A`):2006/11/15(水) 18:50:21 0
喪吉(笑)
83('A`):2006/11/15(水) 19:01:31 0
ひぐらしの漫画を読んだがなぜ「みー」って言ってる女の子は死んだの?
カラスに食われてる子
84('A`):2006/11/15(水) 19:15:05 0
間違えた喪吉萌え〜
ところで、俺も自分の好きなところしか書けんね。
具体的にいえば、起承は中々書けないけども、転結なら一気に書ける。
というかもう、起承は買いてすらいない
85('A`):2006/11/15(水) 19:23:27 0
>83
その子が死なないと鷹野の研究が完成しないから
86('A`):2006/11/15(水) 19:33:43 0
>>85
うほ、誰だw
87めるすー:2006/11/15(水) 20:33:09 O
祭囃し編の圭一の存在感の無さに泣いた
88('A`):2006/11/15(水) 20:36:28 0
めるすーGJ

ってか何々編とかあったのか・・俺は圭一が祈って村を壊滅させるのしか
読んでない
89めるすー:2006/11/15(水) 21:35:52 O
第一話 鬼隠し編
第二話 綿流し編
第三話 祟殺し編
第四話 暇潰し編
んで解答編が
第五話 目明し編
第六話 罪滅ぼし編
第七話 皆殺し編
第八話 祭囃し編

>>88が見たのは祟殺し編
90('A`):2006/11/16(木) 10:53:56 O
もす
91('A`):2006/11/16(木) 11:44:46 0
めるすー

そんなにあったのかw俺は途中部分を読んだだけなのね
92('A`):2006/11/16(木) 22:03:39 O
さらにヒグラシ買い足した!これってようするに主人公の○○○○だったの?
93('A`):2006/11/16(木) 23:31:11 0
オナニー?
94('A`):2006/11/16(木) 23:40:00 0
セックス
95('A`):2006/11/17(金) 00:24:26 0
 狙撃手は見ていた。静謐な青空の下で、この世で唯一の神と呼ぶに値する者を。
奴は千メートル先にいる。別世界だ。持ち得る中で最も高倍率のスコープで覗き込んでも、神は点だった。
それでも、神からは後光が感じられた。支配者に相応しい威風堂々とした態度があるように思える。
顔は判別出来ない。服装も、特別変わっているものではない。奴の年齢相応……老練の二文字。
そう、その二文字に相応しい服装をしているだけで、決して神を神としているのは外見ではない。
だが、奴は神なのだ。絶対的な力を単一の自我によって行使する、史上最大の暴君。
大都会で高層ビルの陰に立っているというのに、その存在感は路上の通行人数千人すら上回る。
この焼けるような暑さの元凶である太陽さえ、神にはひれ伏しているように感じられた。
 自分は神を見下ろしている、と狙撃手は気付いた。狙撃手は今、太陽光を背にしてビルの三階にいた。
都市迷彩を施した長身の体を伏せて、数十キロ分の土嚢を積み、その上に長身の精密度ライフルを用意し、
筋肉ではなく骨格で作り出した装置に溶接するように強く構えて体に引き付けて、片目を瞑っていた。
決して、その銃身を窓の外に出すことはない。これは、狙撃の経験が誰もに等しく与える知恵だ。
三階という高さは射角の限界。これより階上へ昇ってしまうと、弾道は射手の言う事を聞かない。
どう頑張っても、意思に反した地点にしか弾が飛ばないし、飛ぶことも稀にあったが、多くは飛ばない。
幾重にも織成す複数の遮蔽物に作り出された信頼の置けない風、それが常に人を裏切るからだ。
風は階が高くなれば高くなるほど、都会の安っぽい娼婦のように容易く射手を横切っていく。
湿度、気圧、重力、自分自身の心音さえも、狙撃手にとってはなければないだけ嬉しい。
当然、考えられる問題を減らせるのならば、それは自信につながり、精度の向上に繋がる。
狙撃手の本音を言えば、通行人がいないならば、もっと近くの、一階から撃ちたいぐらいだった。
それどころか、当たり一帯を核爆弾の使用は不可能にしても、サーモバリック弾で蹴散らしたかった。
しかし、それは許されない。なぜなら、狙撃手は狙撃を行うから狙撃手なのだ。
ターゲット、スナイパーライフル、シャープシューター、この三つから構成されているのが最後の領地となる。
 やがて、照準の十字線が神と重なって、神の姿が消えた。狙撃手は引き金を絞り始める。
引ききれば、音速の二倍以上で小型弾道ミサイルのような非情な弾丸が飛来し、対象に命中することになる。
彼は対象の頭は狙わない。千メートルもあると命中まで一秒近くある。実は頭というものは機敏だ。
頭は首から突然に動き始めるものだから、柔な選択だと偏見がない限り、この距離では誰もが胴体を狙う。
それでも、腹に命中して腸を空にすることだってあれば、胸に命中して対象を血で溺れさせることだってある。
でも、それで充分、人を殺せる。ならば、神を殺せるはずだ。奴は神だ。だが、神でしかない。それだけなのだ。
引き金は羽毛のように軽い。慎重に、慎重に、慎重に。今に、神はその運命を遂げようとする。
地球という作品を残して、永遠の眠りにつく。神だからといって撃たれて死なない道理は無いはずだ。
96('A`):2006/11/17(金) 00:25:02 0
 ふと、狙撃手に体を這いずる蟻の足音さえ聞こえてきそうな沈黙を汚す音が聞こえた。
それが、狙撃手の意識を千メートル先から、千メートル手前──射撃地点に呼び戻した。
いや、音ではなかった。意識の端に転がっていた本能的な直感。それがこの無機質な空間に満たされた全てとなった。
 ──本当にこの世の神を撃つべきなのか?
 最悪の疑問、狙撃手の判断を狂わせ、着弾点を狂わせ、何もかもを狂わせる。しかし、集中だ。
狙撃手は自分に言い聞かせなくてはならない。目的以外の一切を頭から追い出さなくてはいけない。
 人間も、ビルも、パソコンも、世界も、発展という名で覆い隠された。
内部をある種のインターフェイスで複雑な様相を濁し、誤魔化す。昔は今よりもずっと剥き出しだった。
だが、今は違う。敵も味方も無い。人間は思想をかみ殺し、偽りの自分を演じる。
ビルは、生活に直結するようなものは地面や壁に埋め込んで、非効率極まりないものを提示する。
パソコンは、システムを簡略化──したかのように見せかけて、操作を安易にし、真には複雑にする。
世界は、半分ぐらいが仮想の空間、つまりは概念上の情報に溶け込み、物理空間は陳腐化した。
 だが、スナイパーライフルは違う。と、狙撃手は思った。だからこそ、信頼に値する。
 スナイパーライフルはいつだって剥き出しだった。目的に関係の無いものは一切無い。純粋だ。
誰も格好良くしようとデザインを派手にしたり、彫刻を施したり、無駄なパーツをつけたりはしない。
FCSを取り付けることがあっても、MP3プレイヤーを取り付けようなどという馬鹿もいない。
ただ、弾丸を望んだ場所に正確に、それも驚くほど速く送り届けるための装置。それがこれだ。
 そうだ、出来る。と、狙撃手は確信した。神が殺されることを望まなかったなら、どうして人間にライフルを与えた?
 狙撃手は笑った。胸は揺れてない。顔も歪んでない。あるのは、塗装の下の蒼白にも近い顔と凍りついたような体。
それと、動いているのを認識するのが困難なほどに静かな人差し指。しかし、確実に笑っていた。
 まるで不思議の国のアリスだ。神は、同じ時に留まっていたいのならば、急かなくては!
 時は止まる。神の死という形で、神のいない新たな時が刻まれ始める。──そうだ。
 間もなく引き金が引かれ、数秒遅れでこの世の神が破裂した。
97('A`):2006/11/17(金) 01:13:07 0
このスレの神である俺が下げ投下されたSS発見!
98('A`):2006/11/17(金) 01:14:13 0
シュールだな
99('A`):2006/11/17(金) 01:21:09 0
これは新投下のSSか?似たようなの前スレに投下された?
100('A`):2006/11/17(金) 01:23:13 0
>95GJ!
断片的な物語に、話から微かに匂うちょっとしたテーマ等。結構好きだ
昨日のかつをに通じるところがある(?)かな。テーマの方向性は逆だけども

などと偉そうにほえてると、少し恥ずかしい


101('A`):2006/11/17(金) 01:25:46 0
俺も最初かつをかと思った
102('A`):2006/11/17(金) 01:30:32 0
これは新投下
でもかつをじゃない
103('A`):2006/11/17(金) 01:32:40 0
正直な感想これは最初読みづらそうと思ったが気づいたら読み終わってた
おもろいね
104('A`):2006/11/17(金) 01:52:05 0
ツンデレ感想
105('A`):2006/11/17(金) 01:53:57 0
自分には何の専門知識もなければ、それを無理なく説明するスキルもないですぜ。
それだけならまだしも、作者さんが暗に置くテーマを全て受け止める頭もない('A`)
なんにしろ>95GJ!
失礼かもしれんが自分と似ている部分を感じ取れたり、一層興味深かったり。
106('A`):2006/11/17(金) 01:56:53 0
かつをもす
107('A`):2006/11/17(金) 02:00:30 0
どうも、もす

というか、改めてもすって何だ?
ぐぐってみてもモスバーガーとかボビーオロゴンしか出てこないし
108('A`):2006/11/17(金) 02:01:02 0
>>107
おすが喪すになってもすになった
109('A`):2006/11/17(金) 02:02:53 0
そろそろ>>95氏の話をお聞きしたいところだな
110('A`):2006/11/17(金) 02:04:44 0
まあ、正直なところ「おす」もよくワカランがな
111('A`):2006/11/17(金) 02:05:05 0
>>109
何を聞きたいのさ
112('A`):2006/11/17(金) 02:06:04 0
>>111
あとがきみたいなこの作品はこうやって出来ましたとかそんな裏話
113めるすー:2006/11/17(金) 03:25:27 O
>>92
多分当たり
だがそれだけでは全ては説明出来ない
とゆうか目明し編と祭囃し編でガチで泣いてしまった
114('A`):2006/11/17(金) 03:56:19 0
めるすーGJ
115('A`):2006/11/17(金) 08:05:50 O
|`)もは
116喪吉:2006/11/17(金) 11:32:16 0
もはよー。
朝から第二話投下。
今回は、申し訳ないがエロはない。
117喪吉:2006/11/17(金) 11:33:21 0
喪時は、昼過ぎにようやく目を覚ました。
喪時の隣には、すでに愛美の姿は無く、喪時は愛美の姿を探した。
リビングの扉を開けると、愛美が食事の用意をしていた。
喪時は安堵し、愛美に声を掛けた。
「おはよう・・・って、もう昼か」
愛美はフライパン片手に、卵と格闘していた。
どうやら、スクランブルエッグでも作ろうとしているようだが、
愛美はあまり料理をしたことがないのか、それとも不器用なのかは
判らないが、コンロの周りには大量の卵が散乱していた。
「お風呂沸かしてあるから」
「う、うん。ありがとう・・・」
冷蔵庫にある卵だけで、スクランブルエッグが完成するかな?
喪時はそんな事を考えながら、バスルームへと向った。

喪時がシャワーを浴び、さっぱりしてリビングに向うと、すっかり食事の
準備が整っていた。
パンにサラダ、スクランブルエッグと簡単なものだったが、両親が死んで
から一人でしか食事をしていない喪時にとっては、愛美と食べる食事は
特別な味がした。

喪時は食事を済ますとソファに座り、テレビのリモコンを操作する。
テレビに昼ドラが映し出された。
昼ドラは、暇な主婦が観るようなドラマで、ドロドロした展開が多いのだが、
一度観ると病みつきになるらしく、すでに喪時も日課になり始めていた。
洗い物を終えた愛美が、喪時の横に座り一緒にドラマを観始めた。
テレビには、不倫相手とのラブシーンが映し出されていた。
やがて、どちらとも無く、二人はお互いの体を求め始めた。

二人は何度も求め合い、愛美が喪時の腕を腕枕にし、喪時の耳をイジっていた。
「ねぇ、昨日のお願いなんだけど・・・」
愛美は、喪時の上に覆い被さり言った。
「ん? あぁ、お願いって何?」
「喪時君に力を貸して欲しいんだ」
「俺に? 時間を止める力のことか?」
「うん」
「俺に出来ることなら、力を貸すけど、一体何をやるつもりだ?」
「復讐・・・」
そう言った愛美の顔は、何処か影が落ちていた。
「復讐? 愛美を苛めた連中へのか?」
喪時は起き上がり、愛美の顔を見つめる。
「そう。私を苛めた人たちに復讐したいの。手伝ってくれるよね?」
愛美も起き上がり、喪時にキスをする。
「う、うん。分かった・・・」
「ありがとう」
118喪吉:2006/11/17(金) 11:34:20 0
〜〜〜 男性教師 〜〜〜

最初のターゲットは、愛美の訴えを無視した学年主任の教師に決まった。
男性教師は35歳。性格は明るく、運動部の顧問をやるなど、活発な教師で
生徒から慕われている。
面倒見も良いほうで、普段からイジメがあったら相談に来いと、生徒に言って
いたらしいが、実際に愛美が相談に行っても何もしてくれはくれなかった。

愛美が喪時と同居を始めて、すでに1週間が経過していた。
愛美が家出したことは、すでに学校側にも連絡が入っていることだろう。
ターゲットの教師は学年主任をやっているので、そのことは当然知っている
はずである。
まして、イジメの相談を受け生徒のことだから、印象深いだろう。

ターゲットは、駅から歩いて15分程のワンルームに一人で住んでいる。
喪時と愛美は、ターゲットが駅から現れるのを待ち、車で先回りした。
愛美はターゲットの部屋の前で待機し、喪時は塀の影に隠れる。
ターゲットが愛美を見れば声を掛けてくるはずだ。

数分後、ターゲットが部屋の前で愛美を発見し、声を掛けてきた。

「岸田? おい、岸田じゃないか!」
「先生・・・」
「こんなところで何をやってるんだ? いや、それよりも家には帰ったのか?」
ターゲットは部屋の前に居る愛美を見たとき、困惑の表情を見せたが、教師と
言う職業柄か、すぐに気を取り直したようだった。
「先生に相談があって・・・」
「相談?」
男性教師の顔に、再び困惑の表情が浮かぶ。
ターゲットは部屋の鍵を開け、愛美の手を引きながら言った。
「ま、まぁ、こんな場所じゃ何だし、取りあえず部屋に入れ」
愛美はターゲットに促されるまま、ターゲットの部屋の中へと入った。
喪時は、手にしたカメラで、そのシーンを撮った。
119喪吉:2006/11/17(金) 11:35:12 0
「止まれ!」
喪時は時間を止め、ターゲットの部屋へと向う。
鍵はターゲットが外しているので、問題なくドアが開いた。
喪時がターゲットの部屋を見回し、隠れる場所を探す。
ワンルームらしく、あまり隠れるような場所はないが、クローゼットの中であれば
隠れていられるだろう。
喪時はクローゼットに隠れることにした。

ターゲットと愛美が部屋の中に入ると、ターゲットは愛美を奥のテーブルへと
案内した。
「それで、相談というのは、何だ?」
男性教師が、冷蔵庫を開きながら言った。
「先生は、どうして私が苛められているのに、何もしてくれなかったんですか?」
「あ、いや、それは、そう、イジメの問題はいろいろ複雑だからな。
調査なんかでいろいろと時間が掛かるんだ。
決して、何もしてなかった訳じゃないんだ」
ターゲットがジュースをお盆に乗せ、愛美の座るテーブルへとやってきた。
男性教師の視線が泳ぎ、表情には明らかに動揺の色が浮かんでいる。
愛美は、そんな男性教師の表情を見て、復讐を決行することに決めた。

愛美がシャツのボタンを外し始めた。
「き、岸田」
愛美がシャツを脱ぎ、上半身裸になった。
愛美の合図だ。喪時は愛美が服を脱いだのを確認すると、時間を止め、
クローゼットの外に出る。
喪時は男性教師のズボンをパンツもろとも脱がせると、部屋の外に出て、
カメラを準備した。

時が動き出きだす。

愛美は男性教師の下半身が裸なのを確認すると、悲鳴を上げ外に飛び出した。
「きゃぁ〜」
男性教師は上半身裸の愛美を追いかけ、ドアの外へ追いかける。
「お、おい、岸田!」

ドアがから出てくる二人を確認すると、喪時がその姿をカメラに収めた。
何人かの住人が、愛美の悲鳴を聞きつけ、ドアを開き、愛美と男性教師を目撃する。
喪時はそれらを確認し、住人に聞こえるように言った。
「中学生教師が、女生徒を襲ってるぞ!」
住人の視線が男性教師に集まり始めた。
「あ、いや、違うんです!」
男性教師は必死に言い訳をしているが、下半身裸ではまるで説得力が無い。
120喪吉:2006/11/17(金) 11:35:55 0
喪時は、住人の関心が愛美に向かないうちに、再び時を止めた。
「止まれ!」
喪時は愛美を抱え、車の中へと入った。
時が動き出し、喪時と愛美は車でその場を走り去った。

下半身裸の男性教師は、愛美を探しているようだが、愛美の姿を見つけることは
出来なかった。
「岸田、どこだ? まったく、岸田は何を考えて・・・」
「下半身裸で何やってるのかしら・・・」
住人のヒソヒソ話が、男性教師の耳に届く。
「え? あ、わ〜」
男性教師は、自分の下半身が裸なのに気付き、慌てて股間を押さえながら部屋に戻った。
喪時と愛美が車で走っている途中に、何台かパトカーとすれ違った。
住人の誰かが、警察を呼んだらしい。

今回、喪時は2枚の写真を撮った。
一枚目は、男性教師が愛美の腕を引き、部屋に入れるシーン。
もう一枚は上半身裸の愛美を、男性教師が追いかけているシーンだ。
どちらか1枚なら、それほど意味が無いが、2枚揃うと男性が少女を無理やり部屋に引き込み、
暴行されそうになった少女が逃げ出したように見える。
喪時は、2枚の写真と共に、男性教師の名前と住所、学校名などをマスコミ何社かにフリー
メールで送信した。

翌日、学校の前にはたくさんの報道陣が訪れていた。
昼のワイドショーでは、男性教師の実名入りで報道され、男性教師はあの日から数日間
取調べを受けた。
警察側では少女の正体が不明ということで、不起訴処分とした。
しかし、学校側ではPTAの圧力により、男性教師を解雇処分に決定した。

数日の間ワイドショーで報道されていたこと事件も、今では他のニュースに切り替わっていた。
喪時は、裸の愛美を背後から抱き寄せた。
「次のターゲットは誰にする?」
愛美はテレビを観ながら答えた。
「まだ復讐は終わっていないわ。だって、彼はまだ生きているもの・・・」
愛美は空ろな目で、テレビを見続けながら言った。
「社会的に抹殺されただけじゃ、満足できないのか?」
愛美は無表情のまま答える。
「できないわ・・・。あの人に相談したときに助けてくれたら、私はこんな
ことにならなかった・・・」
喪時は愛美の肩を両手で掴む。
「殺すつもりなのか?」
「やってくれるわよね?」
愛美が喪時の首に手を絡ませ、口付けをする。
「分かった・・・」
121喪吉:2006/11/17(金) 11:37:10 0
マスコミの報道が沈静化すると、学校からマスコミの姿が無くなっていた。
男性教師は、形式的には自主退職の形を取り、引継ぎや、ロッカー整理などで学校を
訪れ、憔悴しきった顔で駅のプラットホームに立っていた。

喪時と愛美は、駅のプラットホームで男性教師を待ち伏せていた。
「どうやら、着たようだ」
昼過ぎということもあり、プラットホームの上はまばらだった。

「三番線に上り電車が参ります。
危ないですから白線の内側に下がってお待ちください」
ホームのスピーカーから電車が来たことを知らせるアナウンスが流れる。

愛美は男性教師に気付かせるように、男性教師とすれ違った。
「岸田!」
男性教師が愛美に気付き、振り返った。
愛美がホームの先頭に向かい、走り始める。
「おい、岸田! 待て!」
男性教師が愛美を追いかけ、走り始めた。

「止まれ!」
喪時が時間を止め、男性教師に近づいた。
「あんたには恨みは無いが、愛美のご希望なんでな。悪く思わないでくれ」
喪時が男性教師を動かし、線路へと押し出した。

プワーン。
電車から、警告のホーンが鳴った。
「きゃ〜」
どこからとも無く、悲鳴が聞こえた。
男性教師は電車に轢かれ、息絶えた。
愛美は、男性教師が轢かれる様子を確認し、喪時の元へと歩いてきた。
その顔には、笑顔が浮かんでいるようであった。
喪時はそんな愛美の顔に、戦慄を覚えたのであった。
122喪吉:2006/11/17(金) 11:37:59 0
以上、第二話でした。
第三話はもっとえろぃ内容にします・・・orz
123('A`):2006/11/17(金) 14:09:23 O
これはおもしろい
124('A`):2006/11/17(金) 19:00:42 0
エロの無い喪吉も珍しい。
俺以上に喪吉が悶々としている予感
125('A`):2006/11/17(金) 20:52:25 0
 曇り空の下。河川には水面を鉄棒で掻き分けている作業着姿の警官が幾多にも見えた。
それを取り囲むように立ち入り禁止のテープが張り巡らされ、マスコミが押し寄せていた。
手にマイクを持った女のリポーターは不健康なほどに色白い。まだ目新しい若手だ。
目に毒なほど、彼女は地平線の向こうまで香水が匂ってきそうな厚化粧だった。
 「この前代未聞の痛ましい事件は」とリポーターが厳かに言った。
彼女の右頭部に重なるように『謎のバラバラ殺人』というマークが浮いていた。
現実の空間とは別次元に存在し、実に平面的に貼り付けられている。
「まだ、解決の糸口も見えておりません。一刻も早く究明が……──」

 世界が突然に真っ暗になり、何も見えなくなった。テレビが消されたのだ。
ぼうっと室内が明るくなる。部屋はいかにも女の子らしい人形でごった返していた。
 「バラバラ殺人ですって」少女の声だ。少女はパジャマ姿、ベットの上で布団の中に潜っていた。
僅かに出された頭部は枕の上に鎮座し、毛布との隙間から可愛らしい顎から上の部分が見えた。
 「これは殺人事件じゃないわ、私には分かるの」
 少女がくすくすと笑った。それを掻き消すように中年の男が溜息をついた。
疎らに髭をたくわえ、後頭部は荒野のように禿げ、くたびれたコートを着ている。
左脇は僅かに膨らみ、椅子に座って少女と対峙し、しっかりと見据えていた。
長年吸ってきたパイプのせいで手が黒ずんでいるが、いかにも刑事な男だ。
この部屋にいるのは、彼と少女の二人だけで、全てだった。カーテンは締め切られている。
 「何度も言うがね」と男が言った。
「近隣の学校の校門の前では切断された脚が二本発見されている。
私の長年の経験上言わせてもらえば、これは完全に異常者の犯行だよ。
食いちぎったペニスをピクルスにする奴、脳味噌を煮込みシチューにする奴、
心臓を食べないと灰になって死んでしまうと本気で信じている奴。多くを見てきた。
どれもこれも、必ず異常者で、被害者は奇跡的とも言える例外を除いて死んでいた。
こういう奴らは犯行に及ぶ際に、被害者がどうなるかなんてコンマ一秒ほども考えない。
なのに君は殺人じゃない、殺人じゃないと連呼するばかりで、何の説得力も無いんだよ。
まさか、自分は未来人だから未来のことを知っていると言い出さないだろうね?」
 「そうね」と少女。「私は未来人かもしれないわ。時を越えてきたの」
 好奇心で輝いた目を瞼でぱちぱちと潤し、無邪気な笑顔で部屋を照らした。
「あれは、芸術作品よ。だから、川なんかに残りのボディパーツがあるわけないわ。
時間の無駄、税金の無駄遣いだからすぐに止めるべきね。そう上司に伝えなさい」
 「芸術作品? 私の理解の範疇を越えているな。君がそう言い切るのはなぜ?
もしかして、君は……犯人に心当たりがあるのかい?」
 男は思わず怒鳴り気味になって目つきが鋭くなったが、少女は気にする様子が無かった。
 「校門の前に置いたのは、それを皆に知って欲しかったからよ。
でも、もし殺しているなら、頭だとか、心臓だとか、死体そのものだとか……。
もっともっと誰にでも分かりやすい部位を選ぶわ。では、なぜ違うのか?脚なのか?
とても簡単よ。最初から殺しちゃいないのよ。死の誇張は行為者の主目的じゃないの。
脚を見せたかっただけなのよ。それなのに、マスコミも警察も思い込みで動くのね。
プロファイリングなんか、結局は偏見の積み重ねでしかないのに……」
 男は少女をじっと見た。普通、やくざも子供も誰もが刑事を前にすると縮み上がる。
だが、この少女は違う。なぜだ? 年端もいかないというのに、妙な落ち着きがあった。
126('A`):2006/11/17(金) 20:53:38 0
 「では」と男が言った。「君は何が主目的だと思うんだい?」
 「だから、純粋な芸術よ。自分の作品を見て欲しかったのよ。それだけよ。
ただ、その展覧会場が見つからなかったから、学校の校門にしたっていうだけ」
 少女はごそごそと動くと、上半身を毛布から這い出させ起きた。
両手で髪を掻き揚げると、ストロベリーのような独特な香りがした。
 「まるでミステリー映画の推理ものだな」と男。「これじゃファンタジーだ」
 「子供の意見をまともに取り合ってくれるあなたの方がファンタジーよ」
 少女は胸を張って指をぱちんと鳴らすと、男の方を指差した。
 「何にしても」と男は言って立ち上がった。「参考にはさせてもらうよ。
だが、あまり期待しない方が良いね。可愛い小さな未来人さん。
そう少なく無くてね。自分を超能力者だとか預言者だと称する人はさ。
警察は協力を煽った事は一度もないし、彼らの力で事が解決したことは一度も無いのに、
解決した事件に関ったというだけで、力が本物であるかのように喧伝する」
 「そういう卑怯な大人が多いのは悲しいことだわ」
 「ああ、まったくだ。余計な仕事は増えるし、無駄以外の何ものでもない」
 男は少女をじろりと見た。少女は嘲るようにベッドの上で跳ね回った。
 「だけど! 私は! 本物よ!」
 いつの間にか少女は顔を真っ赤にして泣いていた。男は振り返らずに扉から出て行った。

 男は廊下にいた。閉ざされた扉の前にして、体が凍りついたように硬直した。
凍えてしまうような冷たい汗を感じた。見てしまった。
 少女のズボンが空だったって事に。あるべきはずの二本のものがなかったということに。
 男はいつの間にか自分の頬に伝う水が涙だということに気づいた。塩辛くて熱湯のように焼ける。
 どうして彼女は泣いていたんだ?
 わかる──いや、わからない。わかろうとも思わない。わかりたくない。
今更に何が出来る。俺が担当だったってことだけじゃないか。感情は無意味だ。
 心の中にあるのは今すぐに忘れたいという願望。それだけだ。それだけだった。

 だけど、もしも時が戻せたら?
127('A`):2006/11/18(土) 00:09:51 0
投下キテタ!
>95と同じ人かな?何にしてもいいオチだ
それにしても最近の話はどれもいいな。もっとたくさんの人に読んでもらいたいくらい
それとも読んでるけどROMってるだけの人が多いのかな?

いずれにしても>125GJ!&sage
128('A`):2006/11/18(土) 00:16:14 0
久々に来てみたら良い意味でもし時を感じたよ
こうやって連綿と続いていくわけだね
皆にGJ!!
129('A`):2006/11/18(土) 00:25:57 0
>>125GJ!
唐突におかれたドきつめのラスト。
それがかえって、主人公の感情を生々しく感じ取れる、良い!

>>127何故sage?w
>>128あなたにもGJ!
130('A`):2006/11/18(土) 00:26:55 0
喪板の妄想スレの勢いが最近復活してきたみたいで嬉しい
131('A`):2006/11/18(土) 00:29:58 0
妄想スレか。
現在だと、このスレや仮面ライダースレ等か
132加賀見:2006/11/18(土) 00:41:58 0
新スレ乙です。
あまり覗いていなかった間にも、様々な作品が投下されてたみたいですねー。
投下された作者のみなさんGJです。過去ログなどで読んでいこうと思います。
133('A`):2006/11/18(土) 00:51:40 0
加賀見乙〜
やはり作者さんが見れるとちょっと安心したりする。
また、「奈落楔」の話ひっさげて来てくれい(新作でもおk)

支配人もまとめ少しすつ更新して頂いてるし、
130ではないが、嬉しい
134('A`):2006/11/18(土) 02:09:30 O
たしかにいろんな人に読んでもらいたい作品だなあげ

おぉかがみ!
135('A`):2006/11/18(土) 03:55:28 0
むしろ今こそもし時の全盛期!
136('A`):2006/11/18(土) 04:01:15 0
好きな娘にキスする
137('A`):2006/11/18(土) 04:02:32 0
それ頂き
138('A`):2006/11/18(土) 04:30:40 0
私は時間を止められる

今日も時間を止めて信号を渡った
今日も時間を止めて間に合わないはずの電車に乗れた
今日も定時に会社に着いた
今日もバイキングでおなかいっぱい食べれた
今日もDVDを横取りできた
今日も行列に割り込んだ

・・・
今日時間を止めてるはずなのに人が動いてた
私はそいつを脅威を感じた
私だけの時間に入ってきたから

ころした

簡単だった
今日も私は時間を止める
139('A`):2006/11/18(土) 07:38:56 O
|`)もは
140('A`):2006/11/18(土) 08:17:26 0
自分の富樫なみの執筆の遅さに脱帽
141('A`):2006/11/18(土) 08:27:41 0
時間止めても翠星石にはキスできませんが何か?

>>138
小ネタ乙!
142('A`):2006/11/18(土) 08:39:18 O
>>138は精神異常者を表したネタかな?
実際は止まってないのに止まったと認識しちゃってるみたいな
143('A`):2006/11/18(土) 12:15:04 0
楔病院
144めるすー:2006/11/18(土) 14:55:24 O
学祭雨降ってくそ寒い…
145('A`):2006/11/18(土) 22:08:37 O
学際でバンド活動?
146('A`):2006/11/18(土) 22:10:07 0
学祭に参加するようなやつはネ喪
死ね
147('A`):2006/11/18(土) 22:18:33 O
それは無理ありすぎw
148('A`):2006/11/18(土) 23:28:29 O
学祭は俺も出たくなかったんだけどね…
寒いし
149('A`):2006/11/18(土) 23:43:46 0
>>95-96
カキフライっぽい
150('A`):2006/11/19(日) 00:16:49 0
カキフライで思い出したけどイカリングはいないのかな?
イカリングはデスノ調のSSの続き投下してくれないのかな
151('A`):2006/11/19(日) 02:21:46 0
152('A`):2006/11/19(日) 03:09:16 O
アッーかな?
153('A`):2006/11/19(日) 07:09:36 0
|`)死ねよ
154('A`):2006/11/19(日) 07:11:55 0
もは
155('A`):2006/11/19(日) 09:37:44 O
>>153-154ちょw
156('A`):2006/11/19(日) 09:48:21 O
|`)もは
157('A`):2006/11/19(日) 11:13:19 0
はも('|
158('A`):2006/11/19(日) 11:40:28 O
>>153-154
一瞬いつもとおりかと思ったw
159('A`):2006/11/19(日) 21:05:19 O
SSまだかな
160('A`):2006/11/19(日) 23:42:38 0
漫画書くといったものだがうpの仕方が結局わかりませんですた('A`)
161喪吉:2006/11/19(日) 23:44:13 0
第三話を書いてるが、エロがねぇ・・・。
162('A`):2006/11/20(月) 00:38:32 0
163('A`):2006/11/20(月) 08:31:42 O
|`)もは
164('A`):2006/11/20(月) 13:31:36 0
死ねよ
165('A`):2006/11/20(月) 13:39:28 O
いつも通りに戻ったw
166('A`):2006/11/20(月) 15:21:53 0
小説を改めて読むと自分のSSがとんでもない駄文ってことに気づく
167('A`):2006/11/20(月) 17:16:19 0
>>166
誰だか判らんけど、そういうことは考えちゃいけませんっ
それを考えたら俺も投稿できんしw
168('A`):2006/11/20(月) 18:35:33 0
初めて投下した話なんて、鳥肌たつだろ?
169('A`):2006/11/20(月) 18:40:45 O
暗黒時代だな
170('A`):2006/11/20(月) 18:45:04 0
>>168
正直消したい
171('A`):2006/11/20(月) 18:58:48 0
忌まわしき過去だ
172('A`):2006/11/20(月) 19:00:21 0
俺なんかSSと認められてません
173('A`):2006/11/20(月) 19:11:42 0
俺のは便所の落書きっす
174('A`):2006/11/20(月) 19:13:01 0
俺のは感想ついたことありません
175('A`):2006/11/20(月) 23:05:54 0
そろそろ
「一周年記念 喪男だらけのクリスマス! もし時大祭り」
について語らおうか
176('A`):2006/11/20(月) 23:35:53 0
年末年始でいいだろ
177('A`):2006/11/21(火) 00:29:51 0
12-24のもし時大祭り計画

・予定

07:05 集合
07:30 朝食(白米・味噌汁・つけものとおかず一品を厳守)
08:00 各自今日の予定を報告
10:00 もし時有志による午前のネトラジ
12:00 昼食(らーめんに限る)
13:00 もし時有志による午後のネトラジ
15:00 作者たちがクリスマスっぽい作品を第一次大量投下
18:00 夕食(和食に限る)
19:00 プレゼント(画像など)交換会
20:00 ディックがやりたいと言い出して、住人たちによる突発リレー
21:00 ぐだぐだで終わる
―――ここからヒートアップ―――
21:30 「この中に一人、童貞を捨てたやつがいる……!」
21:31 「なんだってー!」
21:32 「俺俺」
22:00 シュガーがクリスマスケーキを踏みつける写メをうp
22:05 住人による温かい激励
22:30 妄想男がガンプラを完成させる
22:35 住人による温かい激励
22:45 楔「今日はずっとエロゲやってましたw」
22:50 「病院池」
23:00 ここで住人一同が一斉にオナニー開始
23:01 「終わった」と誰かが報告。早撃ちマックの称号を授与
23:35 空気の読めないやつが「メリーセックス!」と書き込んだので、もし時裏組織IF30に消される
23:45 誰かが言う。「いまごろ日本の何%ぐらいの女が喘いでいるのだろうか?」
23:46 「――そのとき、確かに時間がとまったんです。冗談じゃなく。押し付けられた現実に俺たちの時間がついていけなかったって言うか……カキコも一瞬とまりましたし。みんなそう感じたんじゃないかな?」と喪吉は語る
24:00 微妙なムードになりつつ、この顔で生を受けたことをのろい、父と母に感謝して就寝

・持ち物
 おやつ(300円まで。和菓子のみ)
 日本酒(焼酎でも可)
 最大級の鬱と孤独
 暇つぶし用にDVDなどを大量にレンタルしておくこと。金がない場合ようつべ

・注意事項
 禁止ワード 「クリスマス」「サンタ」「彼女」
 どうしてもその旨を発言したい場合は「キリスト教の12月ごろのお祭り」や「赤服のおじさん」や「メス豚」で代用すること
178('A`):2006/11/21(火) 00:45:19 0
楔ならエロゲ実況してくれるはず
179('A`):2006/11/21(火) 06:39:03 0
みんなでプレゼント交換しようぜ!
180('A`):2006/11/21(火) 07:55:22 O
|`)もは
181('A`):2006/11/21(火) 11:11:50 0
死ねよ
182('A`):2006/11/21(火) 11:39:35 O
もし時祭りで禊がネトラジやってくれるならクリスマスまでにパソコン買います
183('A`):2006/11/21(火) 11:55:24 O
○ 楔(くさび)
× 禊(みそぎ)
184('A`):2006/11/21(火) 13:40:04 0
>>177
あまりにも凝んどる。
力作ぢゃねーか
しかし随分と健康的なw

>>183
吹いた

どうでもいいが、AVしか借りたことないので
普通のDVD借りるのは妙に照れる
185喪吉:2006/11/21(火) 14:04:41 0
ぴるるる〜。
久しぶりに電源を入れた愛美の携帯から、メールの受信を知らせる音が聞こえた。

件名:やり直して欲しい
本文:
愛美、今どこに居るんだ?
あの件で一番苦しんでいるのは愛美なのに、俺冷たく当たっちゃって悪かった。
出来れば、もう一度やり直したいんだ。連絡が欲しい。

差出人は、愛美の恋人だった達也からだった。
メールを読み終わった愛美の目に、喜びの色が浮かぶ。

愛美の様子に気付いた喪時が、ベッドから起き上がり愛美に問いかけた。
「誰からのメールだ?」
愛美は喪時の隣に座り、喪時にメールを見せた。
「達也君からメールが来たの」
メールを見せる愛美の表情は、いつもとは違い明るい少女に戻っていた。
「達也? あぁ、愛美の彼氏だったやつか」
喪時はメールの内容を読んだ。

「ふーん、やり直したいか・・・。で、愛美はどうする気なんだ?」
愛美が達也の元へ戻ってしまうと、今の関係は終わってしまうだろう。
しかし、これがきっかけで愛美が本来の生活に戻れるなら、それも良いのかもしれない。
喪時はそんな事を考えながら、愛美を見つめていた。
愛美は携帯を弄びながら、考えがまとまらないのか、小さく呟いた。
「どうしたらいいんだろう・・・」
喪時は、愛美の髪を優しく撫でつけながら言った。
「まだ達也ってやつのことが好きなんだろ?
ここでの事はすべて忘れて、そいつとやり直せばいいさ。
何か辛いことがあったら、また俺のところへ来れば力になってやるし」
「う、うん」
そう答えた愛美の顔は、普通の中学生の顔に戻ったようであった。
186喪吉:2006/11/21(火) 14:05:13 0
喪時は、愛美をマンションの玄関まで見送りに出た。
「喪時君、今までありがとう」
愛美はそう言い、背伸びをして喪時の頬にキスをした。
喪時はそんな愛美の行動を愛おしく思い、別れる寂しさがこみ上げてくるのを抑え
ながら愛美の手を握り言った。
「辛いことがあっても、頑張れよ、愛美」
「うん。喪時君もいつまでも引き篭もってちゃダメだよ!」
愛美は、手を振りながら土手の方へと走って行った。
喪時は愛美の姿が小さくなるまで、愛美を見送るのだった。

果たして中学生位の男子が、強姦された彼女を許すことが出来るのだろうか?
愛美を輪姦したヤンキーたちは、もうこの世には居ない。
しかし、その事で強姦された彼女とのわだかまりが、解けるとも思えない。
もし、喪時の彼女が強姦されたとしたら、喪時は許すことは出来るだろうか?
恐らく、すぐには許すことはできないだろう。
中学生の達也にそれが可能なのだろうか?
部屋に戻った喪時は不安に包まれ、愛美を追いかけるために駐車場へと向った。

「確か、今日の19時に土手で会うと言ってたな」
喪時は車で土手に向った。
河川敷の駐車場に車を止め、愛美たちの姿を探すが、薄暗い中で二人を探すのは困難だった。

鉄橋の下に愛美と達也が座っている。
鉄橋の上は車道になっており、橋の明かりで愛美と達也の居る場所は割と明るかった。
「愛美ちゃん、メールにも書いたけど、俺ともう一度やり直して欲しいんだ」
「でも、私・・・」
「愛美ちゃんを襲った連中はもう死んじゃったんだし、愛美ちゃんが
気にすることなんてないよ」
「達也君・・・。本当に私なんかでいいの?」

愛美と達也が無言で見つめ合い、愛美が目を閉ると達也が愛美に口付けをした。
愛美は幸福感に包まれた。
その顔は喪時の家に居るときとは違い、一人の少女そのものだった。
イジメられるようになり、愛美には辛い日々が続いていた。
愛美を強姦した連中が死んでも、男性教師に復讐しても、愛美の心が晴れることは
なかった。
しかし、かつて恋人だった達也が、再び愛美の元へ戻ってきてくれた。
他の人から見れば、些細なことだったかも知れないが、今の愛美にとっては、
これほど大きな幸せはなかった。
187喪吉:2006/11/21(火) 14:07:11 0
「愛美ちゃん・・・」
口付けを交わしながら、達也が愛美の胸を触った。
発育途中の愛美の胸は、喪時のときでもそうだったが、触れるだけで痛みが走った。
「い、いや・・・」
幸福感に満ちていた愛美であったが、胸の痛みにより現実に引き戻され思わず、
達也を拒絶してしまう。
拒絶された達也の顔に怒りの色が浮かび、更に強引に愛美の胸を掴んだ。
「痛い、止めて!」
愛美は達也を突き放し、胸を手で守りながら達也の手から逃れた。

達也は立ち上がり、力任せに愛美の上に馬乗りになる。
「何で嫌がるんだよ! どうせやつらに犯されて処女じゃないんだし、
汚されてるんだから、今更嫌がるなよ!」
達也は一人の女性を見守るには、幼かった。いや、幼すぎた。
達也の欲望を剥き出しにした一言が、愛美の心の傷を大きくえぐった。
立ち直りかけていた愛美に、追い討ちを掛けたのだ。

愛美は達也の一言で、抵抗する気力を失った。
否、生きる気力そのものを失ってしまった。
愛美は夜空を見上げ、空ろな目で呟く。
「やっぱり、やり直せないんだ・・・。私、汚れちゃったから・・・」
抵抗を止めた愛美を見て、達也はすでに一匹の獣と化した。
「へ、へへ。これで俺が仲間内じゃ最初に童貞を捨てるぜ・・・」
達也が愛美の上着を脱がしにかかる。
愛美の上着がたくし上げられ、白いブラジャーが顕になる。
達也が荒々しく愛美のブラジャーをずらすと、愛美の胸が現れた。

達也は乱暴に、愛美の乳首を吸い、反対側の胸を揉んだ。
愛美の目には苦痛のためか、悲しみのためかなのか、一筋の涙が流れていた。
「この日のために、俺、いろいろな本で研究したんだぜ」
達也の手が愛美のスカートを捲くり上げ、パンツへと手を伸ばした。
「どうだ、愛美。濡れてるか?」
愛美は無表情のまま、達也のされるままにしていた。
達也が愛美のパンツを脱がし、秘部を覗き込む。
「これが、女の・・・」
188喪吉:2006/11/21(火) 14:08:16 0
悪い予感がする。この感じは、両親が事故に合う直前に感じた感覚だ。
喪時は必死に愛美を探し、土手を走り回るが二人の姿はなかなか見つからない。
「あいつら、どこに行ったんだよ」
喪時の顔に焦りの表情が浮かぶ。
「反対側の土手なのかも知れないな・・・」
喪時は、車に乗り込み、反対側の土手へと向う。
鉄橋を渡ろうとした喪時の耳に愛美の声が聞こえた。

「・・・止めて!」
喪時は車を止め、辺りの様子を探る。
「何で嫌がるんだよ! どうせやつらに犯されて処女じゃないんだし、
汚されてるんだから、今更嫌がるなよ!」
橋の下で、少年が叫んでいるのが聞こえた。
「愛美たちはこの下か!」
喪時は橋の下へと急いだ。
先ほど少年が発した台詞。それが愛美に対してだったら。
今の愛美があんなことを言われたなら・・・。

橋の下に2人の影が見える。一人は寝ており、もう一人がその上に覆いかぶさっている。
覆いかぶさったやつが立ち上がり、ズボンを脱ぎ始めるのが見えた。
時間が無い!

「止まれ!」
喪時が止まった時間の中を走る。いつもより、空気が重く感じられる。
喪時は必死に走り、二人に近づく。
寝ている方の顔が確認できた。愛美だ。
二人の所に辿り着いた喪時は、愛美の上に覆いかぶさっている達也に蹴りを入れ、
達也を愛美の上からどかした。

時が動き出し、喪時に蹴られた達也が吹き飛ぶ。
ズシャー。

「愛美、大丈夫か? 愛美!」
喪時が愛美の傍らしゃがみ、愛美の様子を伺った。
「私、汚されちゃったんだ・・・。もう、元には戻れないんだ・・・」
愛美は、涙を流しながら、小さな声で何度も呟いていた。
189喪吉:2006/11/21(火) 14:08:59 0
喪時に蹴り飛ばされた達也が立ち上がり、周りの様子を確認する。
何が起きたか、判らないといった様子だ。
達也が、愛美を助け起こす喪時に気付いた。
「あんた、誰だよ?」
達也が喪時に近づき、肩を掴みながら問い掛ける。
喪時は立ち上がり、振り向き様に達也の顔を殴った。

バキッ。
喪時は、生まれて初めて憎しみに身を任せ、人を殴った。
愛美を犯したヤンキーたちの時ですら、感じたことの無い感覚だった。
鈍い音が響き、達也が尻もちをつく。
「いきなり何するんだよ!」
達也が立ち上がりながら、喪時に殴りかかる。
「止まれ」
喪時が時を止めた。

喪時は達也を川まで引きずり、水面に投げ入れた。
時が動き出すと、川に投げ込まれた達也が、川の中で転倒する。
「ぶばべべぼば・・・」
達也がパニックになり、浅瀬で溺れる。
「お前、最低のやつだ」
喪時は川の中に入り、達也の頭を踏みつけた。
達也の顔は水没し、達也が手足をバタつかせ、もがき苦しむ。
喪時が足を離すと、達也が涙目で顔を上げた。
「な、なにするんだよ!」
喪時が達也の髪を掴み、再び水の中へと突っ込む。
「がぼぼ・・・」
喪時が手を離し、愛美の元へと向う。
ようやく息が吸えるようになった達也は、逃げるように川岸へと這い上がった。


愛美じっとこちらを見ていた。
「愛美・・・」
喪時が愛美に近づくと、達也が立ち上がった。
その両手には大きな石が握られており、喪時に向って大きく振りかぶる。
「うわぁぁぁぁ」
達也が渾身の力を込め、喪時に殴りかかった。
190('A`):2006/11/21(火) 14:09:30 0
久々の投下キター!
一瞬リレーSSかと思った。GJ!
191喪吉:2006/11/21(火) 14:09:34 0
「止まれ!」
喪時は時を止め、達也の方を振り向く。
達也は大きな石を振りかぶったまま、止まっていた。
時を止められる喪時の前では、余程の不意打ち以外は無意味な行為だ。
喪時は達也の手から石を奪い取ると、その石を達也の頭上へと動かした。
これで、時が動き出せば石は運動力により達也の頭へと移動する。

そして時が動き出し、達也の石の無くなった手が空を切る。
石は達也の後頭部目掛けて一直線に移動した。
ごっ
「うごぱっ」
達也の握っていた石が、達也の後頭部に直撃し、達也の頭から赤く生暖かいものが
流れ始め、達也は前のめりに倒れ、達也は意識を失った。

喪時は、意識を失った達也に石を抱かせ、再び川へ投げ入れる。
達也はそのまま沈み込み、浮いてこなかった。
喪時が愛美の方を振り向くと、愛美は達也と喪時の行動をじっと見つめていた。

喪時が愛美を抱きかかえ、車に乗り込む。
愛美は喪時の家に向う間ずっと、独り言を呟いていた。
「私は汚れている・・・私は汚れている・・・私は汚れている・・・」

喪時の自宅に帰っても、愛美は独り言を繰り返していた。
「私は汚れている・・・私は汚れている・・・私は汚れている・・・」
喪時は、愛美を抱きしめた。
「愛美は汚れてなんていないよ。汚れてない!
ちくしょう! こんなことになるなら、愛美を達也のとこになんて
行かせるんじゃなかった!」
「私、汚れてるよ・・・。ほら、体だって、こんなにドロだらけだし・・・」
愛美の目から涙が溢れ出した。
「愛美、愛美、愛美!」
喪時は愛美を抱く手に力を入れた。
「愛美は汚れてないよ。ドロなんて、お風呂に入ればすぐに落ちるよ。
愛美、お風呂に入ろう。お風呂に入って体を綺麗にしよう」
192喪吉:2006/11/21(火) 14:10:34 0
そう言うと、喪時は愛美の服を脱がせ、浴室へと連れて行った。
喪時は温めのお湯で、愛美の体を洗い流す。
愛美の白い胸には、達也が力強く握った手形が、赤く残っていた。
「愛美、痛かっただろ・・・」
喪時が赤く残っている手形の跡を、優しく舌を這わせる。
愛美の体が反応し、小さな蕾のような乳首が隆起し始めた。
「愛美・・・」
喪時が愛美の胸に顔を埋めると、愛美がそっと喪時の頭を抱いた。

「私、もう生きていたくない・・・。喪時君、私を殺して・・・」
喪時は頭を上げ、愛美の瞳を見つめながら言った。
「ダメだダメだダメだ。俺にはそんなことはできない!
もう、愛美と離れ離れになりたくないんだ!
俺とずっと一緒にいよう!」
愛美の目から、涙が溢れ出した。
「一緒に・・・」
「あぁ、ずっと、ずっと、俺と一緒に居よう。な、愛美。
それに、まだ愛美にはやることが残っているんだろ?」
「やること・・・?」
「そう、まだ復讐する相手が居るんだろ? イジメたやつらに復讐するんだろ?」
喪時は愛美を力強く抱きしめた。
「ふくしゅう・・・ふくシュウ・・・」
「そうだ。復讐だよ。愛美をこんな目に合わせた連中全員に、復讐してやるんだよ!」
愛美が喪時を抱き返し、その目に生きる気力が戻ってきた。
「そうだね。復讐してやらなきゃ。私が死んで、あいつ等がのうのうと生きてるなんて、
我慢できない。あいつらにも、同じ苦しみを味合わせてやらなきゃ」
193喪吉:2006/11/21(火) 14:11:14 0
愛美は、生への執着を取り戻したように見えた。
喪時は安堵し、落ち着きを取り戻し始めるた。
今、喪時と愛美は裸で抱き合っている。
喪時の息子が急速に頭をもたげ始めた。
喪時は、そんな息子の様子に気付き、腰を引いて愛美から離れようとするが、
愛美はしっかりと、喪時を抱きしめていた。
喪時の息子が完全にいきり立ち、愛美のお腹をノックする。
喪時は更に腰を引いたが、愛美には気付かれてしまったようだった。
愛美が顔を上げ、笑顔を見せた。
「あ・・・」
愛美が、喪時のいきり立った息子を握り、喪時は声を上げてしまった。
愛美の手が上下に動き、喪時の息子を擦り上げる。
「う・・・」
そして愛美がしゃがみ込み、喪時の息子を口に含む。
ちゅぷ、ちゅぱ。
「あ・・・う・・・」
愛美の舌先が喪時の息子の先を刺激し、手で竿を擦り上げた。
「はぁはぁ・・・」

愛美の小さな口が開き、喪時の亀頭部分をすっぽりと咥え込む。
舌先で裏筋部分を刺激し、舐め上げる。
「あ、あぁ、もう出る。もうイっちゃうよ、愛美! うっ・・・」
喪時が限界を向え、愛美の口の中に白く熱い精子を発射させた。
喪時の精子は、愛美の喉の奥まで飛び散った。
ちゅぽっん
愛美が喪時の息子を口から引き抜くと、口に収まりきれなかった喪時の精子が
愛美の口元から流れ落ちる。
愛美は、流れ落ちる精子を手で拭い、口に含んだ精子を両手に吐き出した。
愛美の手が、胸からお腹へと移動し、愛美の体に喪時の精子が塗りつけられた。

「喪時君でいっぱいにして! 中も外も全部、喪時君で埋め尽くして!」
愛美がそう言って喪時に抱きつくと、喪時の息子が愛美の体に塗られた精液で滑る。
それはローションにも似た感覚で喪時の息子を刺激し、喪時の息子は再び力を取り
戻し始めた。
「愛美、愛美、愛美ぃ〜」
喪時は愛美のお尻を両手で鷲掴みし、愛美の体を持ち上げる。
後ろから愛美を見ると、可愛いお尻が広げられ、秘部や菊穴が丸見えになっている。
愛美の体が持ち上がり、喪時の息子が愛美の小さな膣口に宛がわれた。
喪時が一気に、愛美を串刺しにした。
194喪吉:2006/11/21(火) 14:11:45 0
「あぁ、感じる! 中で喪時君を感じるよぉ」
「愛美、愛美、愛してる」
喪時は、愛美を持ち上げ、激しく上下に揺する。
「熱い、熱いよ。喪時君の、熱いよ」
「あぁ、いいよ。愛美。イク。またイっちゃうよ」
「出して。私を喪時君のでいっぱいにして!」
「うっ・・・」
「あぁぁぁぁ」

こぷっこぷぷっ
喪時が2回目とは思えないような量の精子を、愛美の中にぶちまける。
愛美の膣内に納まりきれない精子が、足を伝い床に流れ落ちた。

かつての恋人だった達也と再会した愛美だったが、達也の欲望が愛美の心に大きな
傷跡を残した。
再び死を望んだ愛美であったが、イジメた連中への復讐により、生への執着を取り戻す。
しかし、喪時の行動が良かったのかどうかは、喪時には判らない。


195シュガー:2006/11/21(火) 14:13:25 O
ケーキ一件も予約受けてねぇぜw俺オワタ\(^o^)/
クリスマス祭り参加したかったな……バイトだよ畜生……
カップルがコンドーム買いにくるんだろうな……
クリスマスとイブの深夜のコンビニは最前線だぜ……ゴブォッ
あぁマジでケーキ踏みつぶしてうpしたいよ
196喪吉:2006/11/21(火) 14:16:42 0
べ、別に悶々としてたから、最後にエロ入れた訳じゃないんだからねっ!
な、なんとなく、なんとなく流れでそうなっただけなんだからっ!

と、ツンデレ口調ではずしたところで、、、

>>190
コソーリ投下する予定だったのだが、みつかっちまったかw

>>シュガー
ケーキに罪はない!
カプールが買いに来たコンドームにぷすっと針を刺すんだ!
197シュガー:2006/11/21(火) 14:17:33 O
投下中なのに空気読めなくてごめんなさい
喪吉ごめんなさい許してください
ケーキ自腹で買って踏みつぶしてうpするから許してください
久しぶりに来てこんな事してしまうからモテない
198('A`):2006/11/21(火) 14:20:05 0
>>喪吉
投下中にすまんwしかし臨場感あふえるエロSSは素晴しい!
久々にSSで抜いた。用意してた画像も洋梨だったぜ

>>シュガー
楽しみにしてるぞw
199('A`):2006/11/21(火) 14:24:03 0
>愛美の膣内に納まりきれない精子が、足を伝い床に流れ落ちた。

エロス

200('A`):2006/11/21(火) 14:40:05 0
愛美…悪い女やで
201('A`):2006/11/21(火) 14:58:56 0
>>177
キリストの12月ごろの誕生日にやる祭り楽しみだぜ
202('A`):2006/11/21(火) 16:56:56 0
203('A`):2006/11/21(火) 18:18:27 0
>>177

>23:00 ここで住人一同が一斉にオナニー開始

糞ワロタwwwwwwwwww
204('A`):2006/11/21(火) 18:24:48 0
画像は統一しようぜ。
205('A`):2006/11/21(火) 18:33:38 O
シュガーのケーキ踏みつけ画像は楽しみだww
派手に踏み潰しちゃいなよ!
206('A`):2006/11/21(火) 18:47:06 0
よーし!じゃあおじちゃんはケーキ食べてるとこうpしちゃおうかな〜〜
207('A`):2006/11/21(火) 19:49:53 0
ディック自殺は?
208('A`):2006/11/21(火) 21:17:25 0
ディック自殺詳しく
209('A`):2006/11/21(火) 22:01:58 O
リック自殺詳しく
210めるすー:2006/11/21(火) 22:02:09 O
じゃあ俺もし時ケーキ作ろうかな…
211喪吉:2006/11/21(火) 22:25:10 0
俺は23時46分に語るのか。忘れないようにしないとだなw
212('A`):2006/11/21(火) 22:42:49 0
クリスマスにはサンタさんに彼女をお願いするよ
213('A`):2006/11/21(火) 22:45:29 0
キリスト教の12月ごろのお祭りには赤服のおじさんにメス豚をお願いするのか
214('A`):2006/11/21(火) 22:52:22 O
意外とみんな予定が入ったりしてて
当日は誰も来なかったりしてなw
215('A`):2006/11/21(火) 22:55:29 0
俺は来ますけどね
216めるすー:2006/11/21(火) 23:20:45 O
ちゃんとバイトも休み取ったし無問題
217('A`):2006/11/22(水) 00:09:25 0
めるすーも自殺でしょ?
218('A`):2006/11/22(水) 00:25:55 0
>>214
365日います
219めるすー:2006/11/22(水) 00:49:17 O
>>217
気が向いたら
220('A`):2006/11/22(水) 01:03:54 0
ちゃんと文部省に予告の手紙出せよ
221('A`):2006/11/22(水) 01:08:23 0
もう生きてるのは嫌だ
うそをつかれるのが嫌だから
そうだ・・僕は死ぬ
うんこ以下の僕なんて死ねばいいんだ
おれは今まで良いことなんかこれっぽっちもなかった
とことん運がないんだ
こんな俺なんか死んでしまえばいいんだ
がんばっても報われない
犯したい・・好きな子を犯したい・・・
人を見るのが怖い・・・怖いんだ・・

             ディック
222('A`):2006/11/22(水) 01:14:03 0
そう。
遺書に「女の子を犯したい」
などと書くのがディック
223めるすー:2006/11/22(水) 01:47:37 O
>>221
ダイイングメッセージwww
224('A`):2006/11/22(水) 02:21:13 O
遺書が悲観すぎて全然気付かなかったw
225('A`):2006/11/22(水) 05:09:43 O
|`)もは
226('A`):2006/11/22(水) 07:19:19 0
|-`)もは
227('A`):2006/11/22(水) 08:04:18 O
|`)死ねよ
228('A`):2006/11/22(水) 13:07:02 0
>>225-227
死ね
229('A`):2006/11/22(水) 13:08:28 O
shine
230('A`):2006/11/22(水) 13:22:08 0
僕は死にましぇーーーーーんwwwwwwwwww
231('A`):2006/11/22(水) 21:36:10 0
逆に自分だけ時が止まってしまったらどうする?
232('A`):2006/11/22(水) 22:08:42 O
時間止まってたらどうする以前に、その事自体に気付かないんじゃね?
233('A`):2006/11/22(水) 22:11:34 0
車の運転中とかだと大事故に
234('A`):2006/11/22(水) 22:27:54 0
使い道ゼロだな
235('A`):2006/11/23(木) 00:19:40 0
自分の時が止まり、動き出した時には数百年の歳月が流れていた。
親しかった友人や、親、兄弟たちはすでにこの世から去っており、
住んでいた場所は見渡す限り、荒野へと変貌を遂げていた。
236('A`):2006/11/23(木) 00:20:23 0
映画でそんなんあったな
237('A`):2006/11/23(木) 00:43:36 0
 俺が時を止められるようになったのは大学に入ってからだった。
突然に周囲が真っ暗になったと思うと、周囲が雲のように見えた。
エレベーターで上昇するような感覚がずっと続いて吐きそうだったが、
自分が息をしていないどころか心臓すら動いてないと気付いた。
 他の人間や物が動くことは無い。鳥は羽ばたかずとも落ちず、
車はアクセルが全開でも進まず、何かを食っても腹は満たされない。
その世界で動けるのは俺だけ。俺だけが法則を書き換えられる。
時の支配者は俺だったし、停止した時の法則は俺に支配された。
 そして、俺は今、超能力者免許をとらなくてはいけなくなった。
去年から超能力者は超能力を使うのに無免許では犯罪なのである。
 最初の試験管はマッチョガイで全身から夏場のカレーみたいな匂いがした。
 「第一関門は豆拾い対決だ」
 男が言った。
 「この割り箸で皿の上に盛られた豆を拾い隣の皿にたくさん入れた方が勝ちだ

!制限時間は五分!フェアに戦おうぜ!!」
 「わかった」
 だが、これは罠だった。俺の目の前の皿に盛られたのはただの豆じゃない。
遠足でバカが持ってそうな甘納豆じゃないか!
相手の方に目をやるとただのプレッツェル……何と卑怯なんだ。
 こうして怒涛の一回戦が幕を開けた。
試験では超能力を使うことは禁じられている。これは厳しい頭脳戦だった。
刻一刻と過ぎる時間、自分は粘り気に妨害されて作業が進まない。
 「くくく、この試験に落ちると二度と妻子は無い」
 「くっ!ずるがしこいやつだぜ!!」
 残り一分、スコアは四対八で劣勢!!この逆転のアイディアを思いついた。
俺は箸を揃えて豆を練り始めた。右に二十回、左に二十回。
 「くくく、豆が泡立つだけで血迷ったか」
 「果たしてそうかな?」
 俺は糸を引いた豆を一纏めに箸に括り付けて皿の上に置いた。逆転だ。
 「そうか!?そんな方法が!俺の負けだ」
 ドカーン。
 「死んだ!!」
 試験管が蒸発した。遠くからビームが飛んできたのだ。
 「お前は絶対に許せない!誰だ!」
 そこに立っていたのはボーキサイトを片手に持った白装束集団だった。
 「歯医者は死すべき」
 「そんな論理は許せない!」
 こうして第二試験が始まった。種目は輪投げだ。
輪に入ったものをもらえる。この時はまだデスマッチだとは知らなかった。
 「うおーくらえー」
 どーん。
 俺に向かって白装束集団が手裏剣を投げてきた。
 「何をする!」
 「言わなかったかな?これは相手の命だってもらえ死ね!」
 食らった。胴体が真っ二つになる。俺はもう駄目か……。
 そんな時に目の前に今は亡き父親の姿。
 「頑張ってるお前にこれを授けよう」
 「これは将軍から授かった軍刀!!」
 復活した俺は瞬く間に敵を切り殺し第二の関門を突破した。
 俺達の冒険はこれからだ!!終わり。
238('A`):2006/11/23(木) 06:03:24 O
|`)もは
239('A`):2006/11/23(木) 07:42:52 0
死ねよ
240('A`):2006/11/23(木) 08:03:43 O
>>237
いい感じのオナニー!乙です!
ただ歯医者は死すべきで吹いたww
241('A`):2006/11/23(木) 14:26:12 0
242('A`):2006/11/23(木) 15:24:58 O
ついにゲーム化か
243('A`):2006/11/23(木) 19:46:35 0
俺が吹いたのは「死んだ!!」
244('A`):2006/11/23(木) 20:06:25 0
歯医者は敗者の誤字か
これはひどい
245('A`):2006/11/24(金) 02:50:13 O
ワロスw続きを同じノリで書いてほしいw
246('A`):2006/11/24(金) 04:17:25 0
>>237は最初こそ真面目に書いてたが面倒くさくなりギャグに持ち込んだ。
どうだ!
247('A`):2006/11/24(金) 04:18:28 0
>>241
ってwww楔www
248('A`):2006/11/24(金) 06:08:26 O
|`)もは
249('A`):2006/11/24(金) 10:06:24 0
|`)・・・あれ?
250('A`):2006/11/24(金) 11:16:35 0
もは飽きた
もう死ねとも思わない
251('A`):2006/11/24(金) 16:42:00 0
今起きた。毎日を無駄にしてるな・・SSでも書くか
252無銘人:2006/11/24(金) 21:56:41 0
日本語学の権威が金田一家であるなら日本の物理学・量子力学の権威は湯川家だ。

ここで少々時間量子理論(以下、時間子論と呼ぼう)について説明しよう。

さきほど素粒子と反粒子は接触すると「無」に帰す。
つまり、我々が反物質と触れるとその存在自体が消滅する。

と言ったが、湯川秀樹はここに疑問を投げかけた。
「無に帰すと言っても、そこには『時間』が存在しているではないか」と。
その後、すぐにこう書いている。
「我々が無と呼んでいる『絶対真空(空気も何もない宇宙のような)空間』には時間子(時間量子)が充満している」

これが時間子論の第一歩だ。
つまり、数ある素粒子と反粒子が対消滅を起こすと「時間子」が誕生すると言ったのだ。
さらに湯川秀樹は「時間子は質量やその他一切の力を持たず、またほとんど何ものの影響も受けない時間だけを司る素粒子であり、われわれの体を原子・・・いや素粒子のレベルで常時透過し続けている『素分子(素粒子が複数個で出来たもの)』であるだろう。」と続けている。

また、この時間子の充満度によって時間の流れの速度が決まるのだという。
つまりどういうことかというと、水と空気で喩えるとわかりやすいかもしれない。
我々人間は普段は「物質の密度の薄い空気中」で生きているからよほどの強風でない限り動きづらいと思うことは少ない。
しかし、「物質の密度の濃い水中(液体中)」では水の抵抗が大きく、特に流れがなくても動きづらい。
これとほぼ同じ原理で、時間子が少ない空間では時間の流れが速く、多い空間では時間の流れが遅いということだ。

これを使えばアインシュタインの相対性理論も説明がつく。
つまり、「光速で動く物体の時間はそれ以外の物体に比べ限りなく0に近づく」というのは
「光速で動く物体は、その物体を透過する時間子の数が急激に増加し、時間子による抵抗(時間抵抗)も無限大に近くなるほど増加するため、時間の流れは限りなく遅くなる」ということである。

大まかな時間子論の流れはわかってもらえたであろうか。

では次はこれを利用した湯川家の超超超!最先端技術についての説明に移ろう。

〜to be continue〜
253無銘人:2006/11/24(金) 22:01:00 0
>>10以来のパプコ

・・・なんか書いてるのは楽しいけど、っていうか書いててアレだけど
これ自分でも結構画期的だと思うんだよね。

それこそノーベル賞貰えそうなくらい。

再来年あたりにもうちょっと詳しく書いて、それこそ「時間量子論」として物理系のサイエンス雑誌に論文提出しようかな。
254('A`):2006/11/24(金) 22:32:41 0
無銘人GJ!
無学な俺からすれば、
にやついてしまうほどの理論武装ぢゃねーか(いや多分)
255('A`):2006/11/24(金) 22:40:56 O
天才キター
俺も無学だがニヤニヤ楽しめてる
256('A`):2006/11/24(金) 23:16:46 0
まあよくできた仮説で終わるだろうね。
測定する方法がないんだから証明しようがない。
257('A`):2006/11/25(土) 00:26:57 0
マジレスするべきか困るが、それは妄想の域を出てないからノーベル賞なんて夢のまた夢だろ・・・
258('A`):2006/11/25(土) 00:32:51 0
でもおもしろいなw発想も柔軟だし
まぁノーベル賞もらったら1億もらえるしスレのみんなに焼肉くらい奢れw
259('A`):2006/11/25(土) 01:27:47 0
「いやぁ、やめてぇ。そんなところ、触らないでぇ」
葵の白いショーツの中に、見知らぬ男の手が伸び、スリットに沿って指が上下に動く。
ぬちゅぬちゅ。
男は青いの両足を大きく開かせたまま、芯の部分に集中して、指を離さずそっと潰す
ように何度も押す。
やがて、葵の秘部からトロリと粘る濃い愛液がどんどん溢れてくる。
繰り返し、刺激のリズムがクリトリスに刻み込まれる。
「あっ・・・いや・・・」
腰に力が入らなくなり、葵は男に身を預ける格好で、小刻みに腰を振り始めた。
葵の白いショーツがべっとりと濡れ、股間に張り付いてるのが丸見えになっている。
すでに布地は半透明になり、毛の生え具合や、割れ目の形がはっきりと浮き出ていた。

男の指がクリトリスを摘むと、頭の天辺まで鋭い快感がズキンと突き抜ける。
葵は、はしたない大股開きで、背中を反らして大きく喘ぐ。
指が上下に動き、葵の頭は白い霧がかかる。
見知らぬ男にイカされてしまう。そんなことはあってはいけない。
我慢しなければ。葵は必死に我慢するが、男の指は容赦なく葵の一番敏感な部分を
攻め続ける。
葵の口は半開きになり、湿ったため息が漏れ始めた。
だめだめだめ。イッテはだめ。気持ちいい、気持ちいい。
「あふ・・・んっ・・・」
男の指が容赦なく、リズミカルに葵の敏感な部分を刺激し続ける。
もうだめ、イカされちゃう。キモチイイ。だめだめだめ・・・。
葵は必死に最後の理性を振り絞る。
無常にも、男の指に力が込められ、クリトリスを摘む。
葵の理性が陥落し、我慢が限界に達した。
葵の全身に快感が突き抜ける。我慢していた分だけ快感が大きくなり、葵は吼える
ように達し、意識を失った。
「あああああぁぁぁぁ・・・」
ひくひくひく・・・。
葵の性器は男を求めるようにひくつき、男が葵に対して笑みを浮かべる。
一体私が何をしたのだろう? なんでこんなことになってしまったのだろう?
葵は男を知らない。男も葵のことは知らないだろう。
なのに、なぜ? 葵のい意識は白い虹に包まれた。

260喪時:2006/11/25(土) 01:30:24 0
酔っ払って書いた。
特に深い意味は無い。思いつきで書いただけ。
そんな訳で、寝る。お休み〜。
261喪吉:2006/11/25(土) 01:31:00 0
HM間違ってるし・・・。完全によっぱだ・・・orz
262('A`):2006/11/25(土) 02:01:09 0
喪吉の性欲は無尽蔵かっ!?
理系さんもGJ!どんな話を書くのか楽しみだ。
263('A`):2006/11/25(土) 02:52:11 O
>喪時(笑
酔っ払ってるようにはみえない文章乙!
しかしエロいくせに表現が美しいぜ
264('A`):2006/11/25(土) 06:13:02 O
|`)もは
265('A`):2006/11/25(土) 08:19:07 0
朝勃ちの俺にナニさせる気だ?
266('A`):2006/11/25(土) 17:51:30 0
銀たこ50個食べた。おなかいっぱい
267('A`):2006/11/25(土) 18:17:19 0
事故った瞬間とか時が止まったように思える
268('A`):2006/11/25(土) 19:16:23 0
>>266
食いすぎ
胃が爆発する
269('A`):2006/11/25(土) 19:24:25 O
たこ焼き食いたい
270('A`):2006/11/25(土) 19:36:15 0
>喪吉
しかも
×HM→○HNな
271('A`):2006/11/25(土) 19:50:08 O
>>267
わかる。俺も車と正面衝突したときちんこが硬直した
272('A`):2006/11/25(土) 21:09:24 O
さりげなく裏も4スレ目か
273('A`):2006/11/25(土) 21:40:18 0
裏?
274('A`):2006/11/25(土) 22:23:40 0
 私立超能力者育成学校、通称超学。
この世の地獄と言われるここに、新たな転入生がやってきた。
 その名はデラックス翔! デ ラ ッ ク ス 翔 !
 「この俺がデラックス翔だ! 今日から俺が超学のドンだ!」
 彼を囲む数百万人がヒソヒソ話す。
 「スーパールーキーめ!いったいどんな能力なんだ……」
 蜘蛛の巣を散らすようにデラックス翔に近づいてくる三人組……。
 「俺達は超学四天王だ! ドンを名乗るなら俺達を倒してからにしろ!」
 「いいだろう! だが、その前にどんな能力か教えてもらおうか!」
 「馬鹿が! 戦う前に能力を教えて弱点を教える馬鹿がいるわけないだろ!」
 「くっ!その通りだ!」
 「俺達はそれぞれが水、電気、炎を操る。すると爆発するぜ!
どんな能力を使うか知らないがデラックス翔ごときに俺達が倒せるかな?」
 「苦戦するぜ!」
 苦戦するが倒した。デラックス翔は時を止められるから楽勝だった。
 「負けた……デラックス翔……お前こそがドンに相応しい」
 「ちょっと待った!」
 そこにやって来たのは鮭弁部の部長、織田家康だった。
 「お前は誰だ!?」
 「他人に名前を聞くなら自分から名乗れ!」
 「いいだろう!」
 「私は鮭弁部の部長、織田家康だ!お前は部の存続に必要!
私に負けたら入部してもらうぞ!オセロで勝負だ!」
 そして、部の存続をかけた壮絶な戦いが始まった。
織田家康は巧みな頭脳プレイでデラックス翔を追い詰めたが、
デラックス翔は時を止めてコマをひっくり返すことで逆転した。
 「俺の負けだ! デラックス翔! だが、生ける屍拾うものなしだ。
お前はお前の道を行け!」
 「分かったぜ!」
 「デラックス翔!俺と勝負だ!
それと、鮭弁部の部室は完全に墓石た!」
 ナタを持った相撲部のデブがデラックス翔に襲い掛かる。
時を止めて回避してなかったら死んでいるところだった。
 「この国技野郎! どうして、こんな真似をするんだ」
 「デラックス翔、お前は強すぎる。人類の脅威なんだ」
 「そうだったのか……だが死ねないぜ!」
 「話しても無駄か。ならば死ね!」
 デラックス翔の悲しき勝利だった。
 「俺は生きているだけで罪なんだぜ!
山篭りををしよう」
 そして十ヶ月がたった。テレビニュースが言う。
 「地球に隕石がぶつかります。あと一日で地球は終わりです」
 「絶対に終わらせない!」
 そしてデラックス翔は隕石とともに宇宙へ消えた。
ありがとう翔!そのデラックスさは永遠に!
 終わり。
275('A`):2006/11/25(土) 23:07:36 0
四天王の四人目は何処へいった
276('A`):2006/11/25(土) 23:31:19 0
クロマティ高校じゃ四天王は五人だったからべつに三人でもいいんじゃね?
277('A`):2006/11/25(土) 23:40:26 0
   / ̄\
  |  ^o^ | < わたしたちが してんのうです
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |     | < さんにんしか いません
         \_/
         _| |_
        |     |
278('A`):2006/11/25(土) 23:49:32 0
279('A`):2006/11/26(日) 00:12:01 0
>>274
お!>>237の人だな!w新作乙!
280('A`):2006/11/26(日) 00:13:03 0
これギャグだよな?
真面目に書いてたら引くんだが
281('A`):2006/11/26(日) 00:14:29 0
>>273
まぁもう過疎ってるし問題ないとおもうが一応裏ってのはこのスレの黒歴史みたいなもんさ
詳しくは妄想男のHP→過去ログ→小笠原の歴史→スレ探索してみるといい
簡単にみつかるよ。



まぁググレば一発で見つかっちゃうけどなw
282('A`):2006/11/26(日) 00:15:34 0
>>280
真面目に書いてるからこそおもしろいのではなかろうか?
ジャンルは違えど懐かしいSSで俺は好きだぜw
283('A`):2006/11/26(日) 00:34:59 0
284妄想男:2006/11/26(日) 02:45:50 0

過激ボランティア部ロリ先輩
第三話「個性的過ぎる先輩たち」

 こんにちわ、早苗です。
 え? 誰? とか言う人はこちらをどうぞ。
http://2arcadia.web.fc2.com/works/ss/volunteer1.txt
http://2arcadia.web.fc2.com/works/ss/volunteer2.txt
 あ、ちなみに今回は第二話とはまったく関係ありません。作者が後先考えずに私の
ことを縛ってしまって詰まったようです。live and let liveの方の執筆もとまって
ますしね。
 それと、作者の自己作品自己まとめが
http://2arcadia.web.fc2.com/works/atogaki.html
 にできました。そのうちトップページからリンクが張られるかもしれません。

 さて、今日の話。
 今私の目の前にいる眼鏡をかけた生徒会長とかが似合いそうで「馬鹿者が!このフ
ラットなラインの素晴らしさがわからんのかね!?」ともえたんの表紙を指しながら
言ってる人が男がロリ先輩です。ロリコンです。
 対して、野球部でもないのにスポーツ刈りで大柄、目が細くて「わからん! 大きい
のはいいことだ!」とエロゲ雑誌を開いておっぱいの大きい二次元女性を指差して熱
弁してるのがデカ先輩です。っていうか学校に堂々とエロゲ雑誌を持ち込まないで下
さい。
285妄想男:2006/11/26(日) 02:46:37 0

 「大きいのはいいことだと? 貴様は小型化されたPCの素晴らしさが分からんのか」
 「黙れロリコンめ。 大体俺達は胸の大きさについて語っているのだ。論理のすり替
えはやめてもらおう」
 「……チッ。ふん! あんなものただの脂肪の塊ではないか」
 「違うな、あれは……愛だ」
 「……愛?」
 「そう、いわば母性の塊……」
 「はっ! 私は女性に母性など求めてはいない! 愛でて撫でて頬ずりしたいのだ!」
 「お前のような奴を特殊嗜好者というんだ! 趣味を押し付けないでもらおうか!」
 「ほぅ、ならばそういう貴様はマザコンかね!?」
 「うるさいロリコン」
 「黙りたまえおっぱい星人。脂肪に溺れて死亡しろ」
 「―――!」
 「〜〜〜!」
 (以下、聞くに堪えない罵詈雑言の雨嵐)

 私は今週のジャンプを読みながら二人の会話を軽く聞き流していました。
 思うのですが、中間を取って普通の大きさのおっぱいじゃだめなんでしょうかね?

 「だめだ」とデカ先輩。
 「萌えん」とロリ先輩。

 まったく、この変態どもは……。
286妄想男:2006/11/26(日) 02:48:16 0

 約30分にわたるおっぱいトークは「人の趣向はそれぞれ」と言う当たり前の結論で
終わったようです。太陽が明るいのと同じくらい当たり前ですね。終戦の握手が交わされ、
つかの間の平和が部室に訪れました。
 「さて、本日の議題に入ろう」とロリ先輩。
 「今日は校内の清掃を行う」とデカ先輩。
 「へぇ、この汚れきっている校内のどこを掃除するんですか?」と聞いてみる。何故か
やたらとにやけているデカ先輩。な、なに……なんだろう? いやな予感が……

 「体育系部室棟」と、遅れて部屋に入ってきたクール先輩が言いました。
 なんだ、意外と普通な解答ですね。

 軽く紹介いたしましょうか。
 あのメガネで真面目そうな人がロリ先輩。
 特殊偏愛嗜好の持ち主で、通り名の示すようにロリコンです。
 あと時間を止める力を持つとかなんとか。

 スポーツ刈りで大柄で目が細いのがデカ先輩。
 おっぱい星人です。オタクです。たまに私でもひくことがあります。

 痩躯、高身長、容姿端麗、常時無表情と4拍子そろった今部室に入ってきた人がクール先輩。
 物凄くかっこいいです。ただ、会話するときは基本的に名詞しか話してくれないため、よく
分からない人です。でもかっこいいんです。着ているのはただの男子制服なのにほかの人のよ
りもピシッとした感じです。妙にセクシーさを感じますね。

 と、読者様に丁寧に解説していると、もうすでに準備が整っているのか部屋を出て行く三人。
 「早苗君、何をしている?」
 「あ、すいません、説明していました。今行きます」

 とりあえずジャンプとか電撃姫とかを片付けて、私は部室を出ました。
287妄想男:2006/11/26(日) 02:49:12 0

 「いいかね、これは生徒会からも勅令を受けた厳正なる任務である」
 「いや、あの……」
 「諸君、不埒な心を捨て去り毅然とした態度でボランティアを励むように」
 「あの……ですから……」
 「ん? どうした早苗君?」



 「どうして女子水泳部の部室なんですか!?」



 「はぁはぁ」
 「ロリ先輩! デカ先輩が興奮して息が荒くなってますって! 危ないですよ!」
 「ふむ……確かに緩んだ顔になっているな……」
 「塩素臭、ナイロンの肌触り、濡れた肢体」
 「な、なんか呪文まで唱えだしましたよ!? この人は戦力外ですって!」
 「しかしな、かなり重労働だからデカは必要なのだ」
 「いや、いいですよ。私だけでやりますから。この人が部の人に見られでもしたら
ボランティア部が廃部になりかねませんから」
 「いや……しかしなぁ……」
 「水着げっとぉぉおおおおお!!!」
 いつの間にか部室の中に入っていたデカ先輩が、紺色のナイロン繊維で構成された
女性専用水中移動特化型スーツを片手に雄たけびを……ってうあああああ!!!
288妄想男:2006/11/26(日) 02:51:23 0

 「いかん、かなり危険な事態が発生した。諸君、ひざまずけ! 命乞いをしろ!
デカからスク水を取りもどせ!」
 「俺のもん! これ俺のもん! 嗅いでいい? これ嗅いでいい?」
 「いかん! 嗅ぐつもりだ!」
 「生死は?」今まで黙っていたクール先輩が颯爽と動き出します。
 「問わんっ!」
 「了解」
 グッと体を沈ませて勢いよく加速したクール先輩は、デカ先輩の腹をめがけて体重を
乗せきったストレートを放ちました。しかし覚醒したデカ先輩は水着をマタドールのよ
うに構えて軽くそのストレートをかわすと、ひじをクール先輩の頭に垂直に「俺の邪魔
を――するなぁぁあぁ!」
 ガツンッ!

 ……あれ? クール先輩が沈黙してしまいましたが……?

 「ク、クール先輩!?」
 「いかん、デカが暴走モードに入っている! 大丈夫かクール!?」
 立ち上がる気配がクール先輩から感じられません。……死んでないですよね、あれ?
頭に直撃してましたけど。

 「ふははははは、着ちゃうぞ着ちゃうぞぉおおお!」
 「く……仕方がない、時間を止めるしか!」
 「ロ、ロリ先輩……!」
 悔しいけど、今は頼りになるのはこの人しかいないようです。
 「いざ、参る!」
 「ナァーイロォーン!」できの悪いロボットが合体でもするかの様にデカ先輩は
水着を「あぼぼぼぼぼぼ!!!」着ようとした瞬間沈黙しました。

 「?」「?」何がなんだか分からず、?マークが私とロリ先輩に浮かびます。
 ドスンと倒れたデカ先輩の後ろには、クール先輩が立っていました。
 「死んだふり」クール先輩はスタンガンらしきものを片手にそうつぶやきました。
「相手を油断させるのは兵法の基本」

 怒涛の展開にどこから突っ込めばいいのか分かりませんが、とりあえずスタンガンは
学校には持ち込み禁止だと思います。
289妄想男:2006/11/26(日) 02:52:20 0

 気絶したデカ先輩は物凄い力で水着を握り締めていました。
 「根性のなせる技だな」
 「冷静に分析してないで、さっさととりますよ」
 しかし、無意識でも放そうとしないのか、無理矢理やったら水着が破れそうです。

 「ふむ、こうなったら一度部室に連行、拘束して起きたところで拷問に掛けて……」
 「何物騒なこと言ってるんですか……」

 と、その時です。
 「でさー、マキったら……」
 「!?」「!!」「……」

 ピンチです、かなりピンチです。水泳部員が帰ってきてしまいました。
 この状況を見られたらどうなるか考えるだけでも恐ろしいです。
 うわ、うわ、どうしましょう。

 「緊急事態だ」ロリ先輩が呟きます。「君たちはどうにかしてくれ」
 次の瞬間、ロリ先輩とデカ先輩の体がこの部屋から消えます。時間を止めて脱出
したようですね。ほっ、問題はこれでなんとか……
 「……」
 「ってクール先輩ーーー!!!」
290妄想男:2006/11/26(日) 02:53:10 0

 水泳部の女子更衣室。微妙に荒らされたロッカーやかばん。そこにいる男子生徒。
 どう見ても圧倒的に不利な状況。
 なのに、この人は
 「安心して」
 「いえいえいえいえいえ!?」
 どうしましょう、私はもう完全にパニックです。

 「く、クール先輩!? こんなところ女子に見られたりしたら今後の学校生活がきっと
暗くなりますよ!? 水着くんとか呼ばれちゃうんですよ!?」
 「大丈夫」
 そういいつつ、制服のボタンを
 「え、……え、ちょ、ちょっとーー!!」
 何を思ったかクール先輩はやおら制服を脱ぎ始め……!!??

 私はそのとき、確かに見ました。見たんです。
 シャツの下にブラをつけているクール先輩を。

 「あ……あぁ……」
 もう目の前が真っ暗です。この人(も)、本物の変態だったんだ……。せっかくかっこいい
顔しているのに……。
 「さすがに男の制服は駄目」そして意味不明なことをいってます。「水着に着替える」
 「あ、あ――」そしてパンツに手をかけて下ろし――「……あれ?」

 一瞬、私はクール先輩が性別のない人間なんじゃないかと思いました。
 いやね、男だと思ってたのについてなかったわけだし。
291妄想男:2006/11/26(日) 02:55:08 0

 プールを借りにきたってことでその場を切り抜け、私たちはボランティア部に戻ります。
 廊下を歩きながら、私はクール先輩に話しかけます。

 「クール先輩はどうして女の子なのに男子の制服を着ているんですか?」
 「私は転校してきた」クール先輩は言う。「でもサイズが無かった。今作ってる」
 「……えーっと……なるほど」
 端折りすぎていて解釈に時間がかかる。

 長身。美形。必要最低限しかしゃべらない、なぜか男子制服を着ている“女の子”の先輩。
 それがクール先輩。
 この部はほんっとに、個性的な人が多いです。頭痛がするくらいに。

 がらりとボランティア部のドアを開ける。
 「ただいま戻りました」
 とりあえず、ひと段落。休も――

 「……ミズギ」
 「……スクミズ」

 スクール水着を前に正座しているロリ・デカ先輩に全力のチョップをくれてやってから椅子に座りました。
 「時間をとめてでも返すんです、絶対、必ず、こっそりと」

 「……水着とは、魔力の塊だ」
 ロリ先輩は意味のわからないことをつぶやいたのでした。
 「あぁ……この艶は男を惑わす」
 と、デカ先輩も……あー、もういいや、コメントする気力も残ってないです。
 疲れたんで少し休ませてください。
 ――はぁ。

 /終
292妄想男:2006/11/26(日) 02:56:33 0
これだけ書いて時間停止した部分が

> 次の瞬間、ロリ先輩とデカ先輩の体がこの部屋から消えます。時間を止めて脱出
>したようですね。ほっ、問題はこれでなんとか……

の二行だけです。本当にありがとうございました。
あと、ただいま。
293('A`):2006/11/26(日) 03:02:46 0
楔は病院だな
294めるすー:2006/11/26(日) 03:05:31 O
妄想男おかえり
そしてGJ
毎回思うんだが、文がすごく読みやすい
裏山鹿
295('A`):2006/11/26(日) 06:10:22 O
|`)もは
296('A`):2006/11/26(日) 07:16:39 0
好きにしろよ
297('A`):2006/11/26(日) 11:44:54 0
|`)ンギャラペランギョヒャァー!!!!
298('A`):2006/11/26(日) 13:00:14 O
うほ!妄想男オモシロス!
299('A`):2006/11/26(日) 13:34:04 O
>>297
落ち着けw
300('A`):2006/11/26(日) 16:19:27 0
ナァーイロォーン!w
301('A`):2006/11/26(日) 21:07:28 0
うん確かにおもしろい
読んだことはないが、ハルヒっぽいぞ
302('A`):2006/11/26(日) 22:09:01 0
いま注目の作品について語ろうぜ
303('A`):2006/11/26(日) 22:50:22 0
>>302
ようやく動き出してきた「もはと死ねの関係」が一番面白い
304('A`):2006/11/26(日) 22:51:38 0
ついに死ねよが愛想を尽かしてしまったな
あんなに息が合っていたから相思相愛だと思っていたのに
305('A`):2006/11/27(月) 02:18:45 0
>>302
やっぱり妄想男の作品は貫禄ある。時間ほとんど関係ないがw
次にあのノーベルさんはなかなか自分的に好き。
俺もなんか考えたいが偏差値30未満の頭では傍観しかできないようだ。
306('A`):2006/11/27(月) 06:10:24 O
|`)もはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもはもは
307('A`):2006/11/27(月) 06:15:51 0
はもはも五月蝿いです
308('A`):2006/11/27(月) 06:18:11 O
魔の月曜日なのに元気な奴だ
309妄想男:2006/11/27(月) 06:20:38 0
いたずらにハルヒのDVDを見て徹夜してしまった俺ももは
310('A`):2006/11/27(月) 06:26:22 O
ハルヒに最近興味があるんだが詳しく教えなさい妄想男
311('A`):2006/11/27(月) 06:31:28 O
頑張れシュガー。
陰ながら俺は応援してるからな
312妄想男:2006/11/27(月) 06:39:55 0
ツン9.9デレ0.1の鬼ツンデレである少々ぶっ飛んだハルヒ団長が暴れまわる様を、
キョンという妙に突っ込みに長けた精神年齢高めの主人公による視点で描いた作品。

アニメは超クオリティを生み出す京都アニメーション作成。
今年一番のアニメだと俺は思ってる。DVD買う価値はある。

原作はライトノベル。主人公のキョンの特徴的な語り口に惚れるやつが多い。
小説のほうもアニメもどっちも面白い。
ちなみに俺の中では ハルヒ>(越壁)>長門>みくる>鶴屋さん>朝倉
313('A`):2006/11/27(月) 06:48:41 O
小泉になら抱かれてもいい
314('A`):2006/11/27(月) 07:05:27 0
とブッシュは言った
315('A`):2006/11/27(月) 07:07:34 O
ハルヒはむちむちなの?
316妄想男:2006/11/27(月) 07:20:42 0
むちむちキャラはみくるです。
大人のみくるはさらに特盛になります。
317('A`):2006/11/27(月) 07:46:54 O
漫画しか読んでないんだがハルヒ面白くなかった。。。
漫画が面白くなかったのか?
318妄想男:2006/11/27(月) 07:53:39 0
小説はなかなかの面白さ。
アニメが神クオリティ。
漫画は……。
319('A`):2006/11/27(月) 13:13:28 O
妄想男の家でハルヒをみるオフ
320('A`):2006/11/27(月) 17:47:21 0
ようつべでハルヒみたがハルヒが俺の元カノにそっくりでびびった




ん?もちろん妄想が前提だけど
321('A`):2006/11/27(月) 17:52:42 O
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1161776294/

http://human5.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1164550712/

まさかのダイエット失敗!?
ノンノン、あえてのダイナマイツバディ。
エビだかカニだかを意識したガリガリの小娘達を片っ端からはじきとばし、猟奇的な野性の色気を演出。
ボンレスハムを思わせる肢体で艶男達の食欲を掻きたて、そのありあまる体温で彼等の情熱に火をつけた
322('A`):2006/11/27(月) 23:35:50 0
おっぱい
323('A`):2006/11/28(火) 02:29:04 0
全然眠れんn
324('A`):2006/11/28(火) 02:44:45 0
あまりにも眠れなかったんで、ついついやってしまいましたフヒヒ
しかし、何かしてると眠くなってくるもので
よっぽどの反感が無い限り、続きは明日(今日)することにしよう

●無銘人
【文章】★★★☆☆
【構成】★★★★☆
【物語】★☆☆☆☆
【人物】★★☆☆☆
【個性】★★★★☆
物語は★1。何故なら話の展開が未だ無しだから
構成は★4。何故なら彼の繰り出した理論に胸をうたれたから
これからの見所は、その理論を使っていかに話を進めていくか
ここまで拡げた風呂敷をどうやってたたんでいくか、コレ
物語★激増も構成★激減もこれからよ

●喪吉
【文章】★★★☆☆
【構成】★★☆☆☆
【物語】★★☆☆☆
【人物】★★☆☆☆
【個性】★★★★★
喪☆美少女ということで、人物像、特に美少女に多少の無理はそりゃ出る
それは仕方ない。だがもし、そのあり得ない展開を無理なく繰り出せれば
構成物語も相当のものよ

>>47
【文章】★★★☆☆
【構成】★☆☆☆☆
【物語】★★★★☆
【人物】★★★☆☆
【個性】★★★★★
「物語」の高ポイントはラストが読めなかったから(めでたし以降ではない)
読めなかった理由は、アホみたいな語り口にあるのだろう
そうすると構成に★をつけるべきなのか?ん?どうなんだ?
個性MAXの理由は言わずもがな
なお自分的に、めでたし以降は蛇足
325('A`):2006/11/28(火) 05:33:15 O
もは

久々のゴラッソ!乙
326('A`):2006/11/28(火) 08:02:43 O
|`)もは
327('A`):2006/11/28(火) 11:33:24 0
もはなんかほっといて野球やろうぜー
328('A`):2006/11/28(火) 12:05:38 O
野球よりモノポリーやろうぜ
329('A`):2006/11/28(火) 12:08:10 0
お前ら。遊んでないでさっさと時間を止める訓練に戻れ。
330('A`):2006/11/28(火) 15:35:26 O
時間を止めたいよ
331('A`):2006/11/28(火) 17:52:55 0
誰も居ないときに時計を見たら、明らかに自分が見るまで止まっているよな?な?
332('A`):2006/11/28(火) 18:06:57 0
学校の授業中は絶対誰かが時間遅らせてる・・
333('A`):2006/11/28(火) 18:07:52 0
俺が布団に入ってる間は止めててくれよ
334('A`):2006/11/28(火) 18:08:45 0
布団の中だと4倍速な件
335('A`):2006/11/28(火) 22:33:39 0
ゴラッソおじさんマダー?
336('A`):2006/11/28(火) 22:44:14 0
>>324
めでたし以降は・・・・
元々、フランソワーヌが国王の首撥ねるトコまで書こうとしていた
そのなごりだったのさ。ほっほんとだよ!
337('A`):2006/11/28(火) 23:26:55 0
>>324もそうですが★付けに関して、このスレ以前に投下された作品は考慮していません

●かつを
【文章】★★★★☆
【構成】★★☆☆☆
【物語】★☆☆☆☆
【人物】★★★☆☆
【個性】★★★★☆
冒頭に伏線を配置。あとはひたすら文章で演出
それゆえ物語★1つなのは、本人も言ってる通り
しかしそれで一つの話をまとめてくるのは中々のもの
ちなみに彼、初投下からの成長はスレ屈指。と感じているのは俺だけかもしれんが

>>95(=>>125?)
【文章】★★★☆☆
【構成】★★★☆☆
【物語】★★☆☆☆
【人物】★★★☆☆
【個性】★★★★☆
ですよね?同じ人でいいですよね?
数少ないハイライト型SS投下人
一作目。内在するテーマ、それをひけらかさないところが憎い
正直なところ僕は理解できてない、でも何となく感じ取れてはいる(と思っている)
きっとテーマって、そういうものだろう
二作目。これまた重大な事実をさらりと出しているのが憎い
冷静で空気に敏感で、それゆえ周りに溶け込むのが苦手。多分そんな人(失礼か、スマソ)

>>237(=>>274)
【文章】★★☆☆☆
【構成】★☆☆☆☆
【物語】★☆☆☆☆
【人物】★★☆☆☆
【個性】★★★★★
彼は同一人物で間違いないはず。読み手に変な自信を与えてくれる二作
何よりも評価したいのは、作風に反して
投下後には何のレスも残さず去ってゆく潔さ
ちなみに個性★5は苦し紛れではない

●妄想男
【文章】★★★☆☆
【構成】★★★☆☆
【物語】★★☆☆☆
【人物】★★★★★
【個性】★★★☆☆
学校、あんにゅいな雰囲気を出すのが上手
それに作中人物がかなり動き回ってるのに、
その行動動機に対する不自然さを全く感じさせないのはさすが
投下をこなす度に作風が軟派になっていく彼


昨日寝れなかった分、今日滅茶苦茶眠い
>>336
つくりあげたブッラクユーモアンな雰囲気を最後に壊してしまったのはもったいないかな、と感じたわけです

以上。突っ込みどころ満載の評価かもしれんが(いや、多分そうだろうが)、僕の主観ということで。
また気が向いたら好きなときにオナニーさせてもらいます
338('A`):2006/11/28(火) 23:38:27 0
ゴラッソ乙
339妄想男:2006/11/28(火) 23:48:26 0
わーい、人物に星五個もらえた('A`*)
おつかれさんす。
340('A`):2006/11/29(水) 01:45:41 0
95と125と237と274は同一人物だろ……常識的に考えて……
341('A`):2006/11/29(水) 05:02:50 0
>>338
乙かれっす
342('A`):2006/11/29(水) 05:07:42 0
↓死ねよ
343('A`):2006/11/29(水) 05:14:31 0

↓( ´,_ゝ`)プッ もは

344('A`):2006/11/29(水) 06:04:38 O
↓|`)ボクニハ…アタラナイヨ

345('A`):2006/11/29(水) 07:12:48 O
|`*)もっはー
346('A`):2006/11/29(水) 07:38:28 0
↑|`)

347('A`):2006/11/29(水) 10:47:14 0

イ`

>>340
そういわれると47=237=274にも思えてくる罠
348('A`):2006/11/29(水) 11:03:56 0
いや 47と237=274は別人だよ
正直彼のセンスに嫉妬する。
349('A`):2006/11/29(水) 14:11:44 0
俺←←←←←しねよ

実は47=274で237は別
350('A`):2006/11/29(水) 20:00:18 0
テラカオス
351('A`):2006/11/29(水) 22:42:32 0
そういやリレーはどうなった?
352('A`):2006/11/29(水) 22:44:29 0
自然消滅した
353('A`):2006/11/29(水) 23:38:41 0
リレー書こうと書こうと思うんだがなかなかネタが思いつかない
個人作品は完全にオナニーでいいがリレーはそういうわけにはいかないからな〜
354('A`):2006/11/30(木) 00:50:26 0
 電車が来る。地下鉄だ。あと一歩。あと一歩で全てが終わる。
 放送が入る。白線の後ろまで下がれと、立ち尽くす少女に警告する。
駅内に人気はない。放送者は意図せずとも、この放送は彼女だけのものだ。
少女は立っている。高校にも行かず、家にも帰らず、この駅に立っている。
だが、少女には気にならなかった。全てが終わるなら、そんなもの糞食らえだ。
 あと一歩。それをカロリーに計算したらどの程度だろう?
人間が一生に歩く距離に比べたら──これで人生が終わるとしても、
やはり誤差の範囲であると断言できるほどに僅かだってことには違いない。
 電車が来る。ライトが自分の頬を照らした。あと少し。
 あと少しで死ねる。
 「きゃっ!」
 少女が絹を裂くような悲鳴を上げた。天地が逆転した。
自分は今、重心を失った。その漠然として事実だけが先行した。
転倒している。頭部が電車の進行方向へ投げ出されようとしている。
 押された。後ろから誰かに押されたのだ。間違いない。
 このままだと私は──死ぬ?
 次の瞬間、手に何かが触れた。勢いで振り向けない。
だが、それを全力で掴んだ。力一杯、拳が潰れるほどに。
 これは人の手?
 腕が抜けるんじゃないかという程の力で引き上げられた。
少女も、手を強く握り締め、自らの体を引き上げた。
 電車が来ると、その鋼鉄の箱が裂いた風を感じた。
そして、芯が抜けたようにその場にへたり込み、その手の主を探った。
 立っていたのはまだ、幼さの残る小学生か中学生ぐらいの子供だった。
群青色の帽子を被り、ジーンズは年季を感じさせる深い紺で、
カーキ色のコートと黒のマフラーで顔の殆どが隠れていた。
 「まったく」と子供が呆れたような声で言った。
「強く握りすぎ、腕ごと持っていかれるかと思った」
 「な」と少女の声が漏れた。妙な感情が芽生えた。
この感情にはよく覚えがある。悲しみ?申し訳なさ?それとも感謝?
……どれとも違う。これは怒りだ。押されたことへの怒り。
 「あんた! 何考えてんのよ!? 私を殺す気?」
 少女は絶叫した。停止した電車のドアが開いた。
子供は面倒くさそうにため息をつくと続けた。
 「だって、お前死ぬ気だっただろ? 手伝ってやっただけだ」
 「なっ……何よ、それ!」
 「それなのに、いざ死ぬとなったら悲鳴上げて俺の手を掴んで……。
死にたいのか生きたいのかはっきりしろよな」
 「あんたには関係ないでしょ!! おせっかい!!」
 少女は声が裏返るほどに大声を出していた。人気のない駅内に響く。
 「まぁ、いいや」と子供は言った。「悪かったよ。
そりゃ、俺は関係ないな。ともかく、まだ死ぬ気ならここに来てくれ。
いや、電話あるんだけど電話番が出た例がなくてね。
直接来てくれると実にいい。本当に良い。大きい声じゃ言えないけど、
うちじゃそういう死にたがりの最後の一歩を手伝う仕事しててね」
 子供は名詞を渡すと電車に飛び乗り、呆然とする少女を残し行ってしまった。
渡された名詞には住所と電話番号、煩雑な田舎の地図、
それに『万能葬儀屋──殺害から埋葬まで』と書かれているのみだった。
 少女は帰宅すると、名刺に書かれた番号に電話をしたが、無駄だった。
 誰もでんわ。
355('A`):2006/11/30(木) 00:51:02 0
 そこは沈黙に支配された場所だった。
 数少ない駅からは遠く、開発も断念され、皆に見放された郊外。
外套は少なく、夜は酷く暗い。田舎という言葉がこれ以上なく似合う。
もう間もなく冬季に入るというのに、むせ返るような緑の香りが未だに漂い、
舗装されてない大地は、人間の足によって長年踏まれることで道となっていた。
 地平線まで見通せば民家は疎らに点在するが、人気は殆どない
今時じゃ小高い丘を右往左往したがる人間などはいないのだ。一人を除いて。
 だが、その唯一の人間である少女さえ、間もなく姿を消そうとしていた。
決心したからだ。前進すると──それが後退かもしれないが。
 少女は昨日と同じ、黒髪を後ろで結い、厚手のコートとマフラーをして、
両手を使い捨て懐炉の入ったポケットの中で握りこんでいた。
涙で晴れ上がったように目は赤く、視線は正面を見据えている。
やがて、森に通じる呆れ返るほどに長い石段を登り始めた。
 途中で首のない地蔵や枝分かれした分岐地点があったが、
道と呼べるようなものは常に一つであったこともあり、迷うことはない。
汗が額から垂れる頃には、お世辞にも綺麗とは言えない小屋が立っていた。
空では沈みかけた太陽が群雲を哀愁の漂う夕焼け色に染め上げている。
 何とも粗末な小屋には表札もなく、鍵さえも掛かってない始末で、
ポストには何年も開いた様子がなく、蜘蛛の巣が張り巡らされていた。
 ここまで来たら、もう引き下がれない。全ては覚悟したはずだ。
 少女が恐る恐る中へ入っていくと、奇妙な物資が棚に陳列されていた。
何処かの国の呪い道具のようなものが幾重にも並び、香が焚かれている。
中央の台──多分、レジなのであろうが、男が突っ伏して寝ていた。
その床にはコードが抜けている黒電話が半壊状態で転がっている。
 「すいません!」と少女は言った。男は起きない。
もう一度、大声で繰り返した。「すいません!」
 男は痙攣したように飛び上がると奇妙な言葉を呟きながら再び椅子に座った。
 「え? 何? お客さん?」
 男は目をぱちくりさせながら少女を見回すと立ち上がった。
男は喪服を色だけ真紅にしてしまったような不自然な服装で、
胸ポケットには鼻筋で固定して使う珍しいサングラスが収まっている。
髪型はライオンとハリネズミの中間といった形容が相応しいものだった。
 「あの、これ」と少女は子供から受け取った名詞を差し出した。
「ここに紹介されて、来たんですけど……」
 「……。それってもしかして、超失礼なガキでした?」
 「ええと、まだ小中学生ぐらいの男の子で……」
 「ああ、やっぱり。あいつは私の弟でね。
あれ? 妹だったかな……? どっちでもいいか」
 男は苦笑いすると奥の扉を開けて手招きした。
 「まぁ、立ち話もなんですし、入ってください」
356('A`):2006/11/30(木) 00:52:59 0
 中は最初の部屋と似たようなもので、他には段ボールがちらほらとある。
部屋の中央にガラスの机が置かれ、それを挟むように緑のソファがあった。
最初、カビが生えているのかと思えてしまったぐらい生々しい緑だ。
 男は奥の席に座り、少女は扉に近い席に深く腰掛けた。
息を落ち着けている間に黒い喪服の小柄な女がお茶を持ってきて、
そのまま霧がそうであるように気にならないうちに消えた。
 「それで」と男が言った。目がぎらりと光る。
「今日ここに来たのは、死にたいからですよね?」
 「……はい。でも、学生なので……お金はあまり……」
 「まぁ、そういう話はまだ良いでしょう。
というのも、死に方によって値段も全然違ってくるんですよ。
そりゃ、そうでしょう?火口に飛び込むのと電車に飛び込むのじゃ、
やらせる側の苦労だって断然に違うわけですし、
SWAT隊に射殺してもらうための準備と首を吊るための準備が、
同じ労力で出来るわけじゃないんですから?」
 「はい……」
 「まぁまぁ、そんなに堅くならないでください。
とりあえず、希望の死に方はありますか?」
 「なるべく、苦しまない方法が……」
 「はい、なるべく苦しまない方法……と」
 男は机の上にあったメモ帳から一枚ちぎると、ボールペンで記録し始めた。
見たことのない文字で、少なくとも彼女が読めるものではなかった。
 「でも、どうして死にたいんですか? まだ、若いのに」
 「生きているのが……すごく辛いんです」
 「ははぁ……失恋でもしましたか?」
 「いえ、失恋が出来ないんです。でも、恋も出来ないんです。
どうしたらいいのか……わからない……」
 少女はハンカチを取り出すと顔にあて、鼻を啜った。
いつの間にか小粒の涙がこぼれ始めていた。
 「えぇ、なるほど。そう、例えば教員に恋をしてしまった?」
 少女が無言で首を振ると、涙が飛び散った。殆ど号泣していた。
 「私が好きになったのは弓道部の先輩でした。
別に大したことじゃないんです。普通の相手、普通の出会い、普通の恋愛。
最初の切欠は、私が親の都合で越してきたばかりのときに、
ちょっと親切にしてくれたってだけの、そんな理由だったんです。
でも、何度も接しているうちに、段々好きになっていって……。
その事を告白すると相手も私を好いてくれました。
とても嬉しかった……血液が沸騰しそうでした。
だけど、駄目なんです。私じゃ駄目なんです。駄目だったんです!」
 「ええと、話が見えないんだけど」
357('A`):2006/11/30(木) 00:54:07 0
 少女が無言で首を振ると、涙が飛び散った。殆ど号泣していた。
 「私が好きになったのは弓道部の先輩でした。
別に大したことじゃないんです。普通の相手、普通の出会い、普通の恋愛。
最初の切欠は、私が親の都合で越してきたばかりのときに、
ちょっと親切にしてくれたってだけの、そんな理由だったんです。
でも、何度も接しているうちに、段々好きになっていって……。
その事を告白すると相手も私を好いてくれました。
とても嬉しかった……血液が沸騰しそうでした。
だけど、駄目なんです。私じゃ駄目なんです。駄目だったんです!」
 「ええと、話が見えないんだけど」
 「その先輩は、私の腹違いの兄だったんです!
私も彼もそんなこと知らなくて、偶然アルバムを整理してたら……。
あんなもの……知らなければ良かった……。
でも、私達は知ってしまったから……」
 「ああ、うんうん」
 「こんな抱いちゃいけない想いを抱いてしまっただなんて……。
もうどうしたらいいか……私にはわからないんです」
 「だから、死にたい?」
 「はい……」
 「なるほど」男が言った。「なるほど」
 少女は出されたお茶をぐいっと飲んだ。喉が枯れそうだった。
既に温くなっていたので、元から温かったのかもしれないが、飲み干した。
 「でも」と男が言った。「別に死ぬことはないんじゃないかなぁ?
そりゃ、君に抱いた想いが実際にどうなのか、僕には分からない。
だけど、抱いちゃいけない想いなんてないと思うな。
確かに現実のルールと食い合わないところがあったかもしれないけど、
その想いは紛れもなく本物だったわけだろ?
だったらそれでいいじゃないか。想いさえあれば、いいじゃないか。
相手が兄だからって、君はその先輩を嫌いになった?」
 少女は再び大きく首を振った。
 「だから、駄目なんです。いっそ、嫌いになれれば……!」
 「ふうむ。じゃあ、今すぐ死にたいわけだ?」
 少女は小さく頷いた。胸が熱い。酷く疲れた。眠気すらある。
358('A`):2006/11/30(木) 00:54:43 0
 「じゃあ、これもいらないわけだ」
 男はそう言うと、手に持っていた小さな二つのカプセルを飲み込んだ。
 「君は何を飲み込んだのって顔をしてるね。
今、僕が飲んだのは解毒剤。お茶に入っていた猛毒のね。
これ二つっきりの特別製だから、他にはない」
 「毒?」少女が聞いた。
 「そうだ。遅効性の、紛れもない殺人毒。
君はゆっくりと死ぬ。段々と眠くなっていって、
そのまま眠ると心臓が止まって、二度と目が覚めない。
だから、何も苦しくはない。全部は君のお望みどおりだ」
 「こんなにいい加減でいいですか?」
 少女が笑った。確かに瞼が重い。疲れているせいで今にも眠りそうだ。
 「こっちもプロだからね。何かとコネがあるんだよ。
料金も葬儀代に上乗せするからご心配なく。
それより後、僅かな命なんだ。遺言は?
もう書いてる? それとも今から紙に書く?」
 男は少女に髪とペンを寄越した。
 「参った、考えてなかった。どうしよう……。
まず、パパとママに書かないと。それと彼にも。
どうやって、書き出したら良いんだろう?」
 「大雑把で良いんだよ、遺書ってのはそういうものだから。
父さん母さん、先立つ不幸をお許しください、とかね」
 少女は目を擦った。
 「それから、私は友達にも書かないと。幼馴染の子がたくさんいるの。
それにお世話になった弓道部の皆にも。中学の頃の友達にも。
お爺ちゃんとお婆ちゃんにも書かないときっと悲しむだろうな。
なかなか思いつかない。眠いからかな」
 「かもね」
 「どうしよう!? 私、眠いよ!」
 「そりゃあ、そういう毒だって説明したじゃないか」
 「ああ、どうしよう。もっともっと、皆と話したいことがあるのに!
伝えたいことが、私にはあるのに! 時間の方がないなんて、そんなのないよ。
今思うと、彼とももっと話し会えば良かったかもしれない。
何も解決出来なくても、それでも彼とたくさん話したい」
 「死人に口なし」
 「そんな……ああ、どうして今更に気づいちゃったんだろう!
私は死にたくなんかないんだ! 生きたい! もっと生きたい!
本当は生きたいのに、死んでそのことも忘れようとしてた!
死ねば全部なくなるなんて、私の想いが消えるって、そんなはずないのに!
私は大馬鹿だ。こんな時になって気付くなんて、眠い、眠い、ああ、神様!」
 少女の声は香の臭いが充満した室内に空しく響いて消散した。
 「神様! いや、誰でも良いから! 誰か!」
少女の流す大粒の涙で手紙が皺だらけになった。インクが滲む。
 「誰か! 私の時間を止めて!」
 しかし、何が起こることもなく草花が萎れるように机に倒れこむと、
そのままゆっくりと静かになっていった。
359('A`):2006/11/30(木) 00:55:43 0
 「終わった?」
 隣の部屋から群青色の帽子を被った子供が入ってきた。
 「ああ、終わったよ。お前、出かけるの?」
 男はにこにこしながら陽気に笑いかけた。
 「どっかの馬鹿が電話を破壊してたからな。
どーせ買い換えようと思ってたけど。
その間に、その女の子に悪戯なんかするなよ」
 「僕がそんなことするわけないだろ?」
 「どーだか。今時、睡眠導入剤なんてベタな手を使ってる奴だ。
そんな奴はムッツリだって相場が決まってる」
 「ああ、天国の父さん、母さん。
僕は誰にも信じてもらえない孤独な人間です。
どうしたら分かってもらえるのでしょう?」
 子供は鼻で笑うと、部屋を出て行った。
男は少女をソファに寝かせて毛布をかけると、呟いた。
 「まぁ、君の明日は白紙なんだ。
遺書なんて後でいくらでも書けば良いさ」

終わり。
360('A`):2006/11/30(木) 01:09:05 0
ボーイか?
361('A`):2006/11/30(木) 01:12:19 0
デラックス翔だろ
362('A`):2006/11/30(木) 01:17:19 0
デラックス翔どんだけスキル上げたんだよw
363('A`):2006/11/30(木) 01:20:01 0
アルコールの違い
364('A`):2006/11/30(木) 01:29:52 0
どうやってこういう文章書けるようになるんだ。
>>354-359はなんか描写が細かくて引き込まれる
俺もこういうの書きたいのに文章がどこか説明口調に
なってしまう。もっと本読むか・・
365('A`):2006/11/30(木) 01:30:29 0
>誰もでんわ
クールな文体でこれは卑怯w

ただ今回、中身は少々ウェット気味ではあるGJ!

>>361
アフォ
366('A`):2006/11/30(木) 02:38:53 0
夕方7時に寝て夜12時に起きる生活やばすぎるww
なんというか1日が長い!wこれは使えるぞ!




ニート限定
367('A`):2006/11/30(木) 02:49:23 0
明け方6時頃寝て昼過ぎに起きる生活やばすぎるww
なんというか一日が短い!wこれは使えねぇ!



ニート限定
368('A`):2006/11/30(木) 02:58:34 0
深夜3時に寝て朝6時に起きる生活やばすぎるww
なんというか1日が眠い!wこれは使えねぇ!



受験生限定
369('A`):2006/11/30(木) 03:02:30 0
明け方4時に寝て昼過ぎに起きて夕方に寝て0時に起きてまた明け方4時に寝る生活やばすぎるwwww
なんというか人生が無駄!wこれは使えない(俺が)



鬱病限定
370('A`):2006/11/30(木) 15:05:08 0
俺は>>369だな
371('A`):2006/11/30(木) 17:03:35 0
それはない
372('A`):2006/11/30(木) 19:11:51 0
近年稀にみる流れ
373('A`):2006/11/30(木) 21:21:33 0
弱った困った弱った困った弱った困った弱っ・・・・
374('A`):2006/11/30(木) 21:40:09 0
暇だしなんかかくか
375('A`):2006/11/30(木) 22:05:30 O
>>373
どうした?
>>374
楽しみに待ってる
376('A`):2006/12/01(金) 04:48:54 0
もは
377('A`):2006/12/01(金) 08:06:17 O
|`)ノもは
378('A`):2006/12/01(金) 12:06:44 0
|`)ノシもは
379('A`):2006/12/01(金) 13:01:55 0
うるせーよ黙ってろ
380('A`):2006/12/01(金) 13:03:23 0
|`)…
381喪吉:2006/12/01(金) 13:04:18 0
|`)…
382('A`):2006/12/01(金) 13:19:37 0
>>381
死ねよ
383喪吉:2006/12/01(金) 13:24:35 0
[樹海] λ...
384('A`):2006/12/01(金) 13:25:56 0
>>380
生きろ

>>383
そうそう、そのまま
385('A`):2006/12/01(金) 13:26:53 0
>>384
|`)俺はいいのか?
386喪吉:2006/12/01(金) 13:47:23 0
λ... [樹海] 
387('A`):2006/12/01(金) 13:55:40 0
>>385
いいよ

>>386
抜けてんじゃねぇ!
388('A`):2006/12/01(金) 14:31:44 O
   [腐海]
389('A`):2006/12/01(金) 16:15:11 0
[腐海][村][腐海]
390('A`):2006/12/01(金) 16:19:54 0
[腐海][腐海][腐海]
391('A`):2006/12/01(金) 16:46:08 0
また村が一つ死んだ・・・
392('A`):2006/12/01(金) 21:50:58 O
[腐海][ハッテン場][腐海]
393('A`):2006/12/01(金) 22:35:00 0
[後悔][腐海][ハッテン場][腐海][後悔]
394無銘人:2006/12/01(金) 23:03:57 0
ここまでである程度感じてもらえたと思うが、時間とはあくまで相対的なものだ。
時間は複数間の相対性によって成り立っている。
宇宙の始まりと現在とで時間の速さが異なれば、計算上で出てくる宇宙誕生直後の物質の生成、変形、変化の時間配分(例えば物質の元素構成にかかった時間は約3分)は何の意味も持たなくなる。
というのも宇宙誕生の瞬間の時間子の密度が無限大と考えると(物質の時間抵抗も無限大、つまり時間の流れはかなり遅い)、その当時の時間の流れは現在の10000分の1倍かもしれないし、それこそ10の数十乗分の1倍というくらい速かったかもしれないからだ。
そして宇宙は時間子の密度を減少させるため(時間の流れを速くする方向)に膨張している。
最近の観測によると現段階で宇宙の膨張はまだまだ加速しているという。
これは、時間がどんどん速くなっていることを示している。
しかし、宇宙の膨張とは宇宙空間で時間子の密度に差が出来るということでもある。
数億分の1、あるいはもっと小さいほんのささいな差かもしれないが、100億年も、150億年も続けばかなりのズレが生じるだろう。

何が言いたいのかというと、「同じ宇宙」という場でも、時間子の密度によって時間が違う、違わせることが出来るということだ。

理論的にはこれと同じ現象を体内で起こさせる。
つまり自分とそれ以外とで「時間の流れの速さ」を変えるのだ。
要するに「相対的」に「自分の時間の流れを速くする」ということである。
しかし地球全体の時間を遅くして自分だけそのまま、というのは難しい。
というかそれは単純に規模の問題で不可能だ。
ならばあとは一つしかない。
単純明快。
自分の時間を速くするだけだ。
つまり自分の体内(正確には体の表面から内側)の時間子を減らす。

技術としては簡単で、ここまでで頭が疲れた人もいるだろうから最も簡易に説明すると、全身を覆う特殊な皮膜のような薄い服を着る(体に付着させる)だけだ。
この技術は土台だけは湯川家が2000年(130年ほど前)に開発したものである。

そして120年ほど昔の2007年。

この超特殊技術は時間量子理論の一部とともに流出している。

〜to be continued〜
395無銘人:2006/12/01(金) 23:07:10 0
ようやくこれから物語に入れる・・・

・・・オープニング終了ってところですね
これからも週1〜月1の超まったりペースで書いていきます

燃える話の展開にしていく予定なのでお楽しみに
396('A`):2006/12/01(金) 23:18:48 0
まったく燃える展開が予想できないが乙!
楽しみにしている。
397('A`):2006/12/01(金) 23:37:01 O
天才きたか
398('A`):2006/12/02(土) 01:53:12 0
萌える話は大好きですがな
399398:2006/12/02(土) 01:55:05 0
×萌える→○燃える

ま、そりゃ萌える話も好きだが。
というか何故最初の変換が「萌える」なんだ…
400('A`):2006/12/02(土) 04:17:58 0
|`)もは
401('A`):2006/12/02(土) 07:53:19 O
|`)もは
早いな
402('A`):2006/12/02(土) 11:07:58 O
そういえばここは最近の喪板には珍しいほどLRを守ってるな
喪男の楽園だわ
403('A`):2006/12/02(土) 11:23:24 0
LRというか破る要素も動機もないしなw
匿名だからまだしも、事実は変な男が妄想に浸ってるだk(ry
404('A`):2006/12/02(土) 12:05:58 0
>>403
確かにな。
どんなにカッコイイ話を書こうが良い話を書こうが、全員喪男(のはず)
結局は加賀見でさえも変な男なのだろうw
405めるすー:2006/12/02(土) 14:54:57 O
久しぶりの投下
『It's a wish in a star』
第七話『I and she hope』


あらすじ
宗一とミカが微妙な雰囲気に
あとは過去ログ参照
406めるすー:2006/12/02(土) 14:57:55 O
第七話『I and she hope』


翌日、ミカは公園には来なかった
しつこく聞きすぎたからか…
「ちゃんと謝らなきゃな…」考えながら眠りについた





「はぁ…」
今日何度目のため息だろう?
「昨日は結局公園行かなかったな…」
正確には行かなかったではなく、行けなかった
心配してくれたソーイチに怒鳴ってしまい合わせる顔がなかった
「ちゃんと謝らなきゃ…」
うん、悩んでても仕方ない
とりあえず会って、謝らなきゃ
「よぉし!」
こうゆう時自分の切替えの速さには本当に助かる
空に向かって伸びをする
ふと、背後に気配がした
「ハァ、ヨウヤクミツケマシタヨみかサン」
「ふぇ?」
振り返る先を見て思わず素頓狂な声をあげてしまった
「神様…」
「マッタク、勝手ニ神界カライナクナッテ…。ハヤク帰ラナイト『監査員』ニ見ツカリマース。今ナラマダ私ノゴマカシデ通マスカラ」
「……でも…」
「ソーイチ君、デスカ?」
「何で分かるの!?」
「会ッテキマシタカラ」
「どうやって…?」
「アナタガ長時間モアンナ広範囲ノ時間ヲ止メタカラデスヨ。
目ニ見エナイ力ノカケラミタイナモノガ彼ニハ残ッテマシタ、ソレヲ辿ッテイルト彼ニ会エマシタ」
407めるすー:2006/12/02(土) 14:59:10 O

「じゃあ監査員も?」
「オソラク気付イテイルデショウネ。デスカラ遅クテモ今夜ニハ神界ニ帰ラナイトマズイデス」
「そんな……」




俺はバイトの休みをもらい足早に公園に向かっていた
今日は早い時間に行ってもミカに会える、そんな気がしたから
いつものベンチの所で缶コーヒーを飲み空を仰ぐ
「ソーイチ…」
声のする方を見る
「ミカ…」
「一昨日はゴメンね…急に怒鳴ったりして」
「いや、俺の方こそ…ゴメン」
しばしの沈黙
この暗い雰囲気を消すため、俺は無理に明るく振舞った
「お互い謝った事だし、ギターの練習でもするか!」
ミカは俯いたままだった
「ミカ…?」
「ごめんね、ソーイチ…。ボク今日でさよならしなくちゃいけない…」
「え…?」
予想外の言葉が出てきて頭の中が混乱していた


第七話『I and she hope』終
408('A`):2006/12/02(土) 21:36:09 0
めるすーktkr
409('A`):2006/12/02(土) 22:59:56 0
もうすぐもし時も1周年か。早いな
410('A`):2006/12/03(日) 00:36:04 0
一周年だし第一回歴代最高の作品を決めるに丁度いい機会だな
411('A`):2006/12/03(日) 01:52:15 0
めるすーGJ
話も大きい展開をみせてきたところだが、
めるすー独特のキャラのやりとりがないのは、ちと寂しい
412('A`):2006/12/03(日) 02:16:18 0
歴代最高作品か・・・
リレー除いたらボーイの最初の作品か妄想男の死神かな
413('A`):2006/12/03(日) 07:00:09 0
|`)過去最高作品はデラックス翔以外ありえないもは
414('A`):2006/12/03(日) 08:53:54 O
|`)リレー作品以外ありえないもは
415('A`):2006/12/03(日) 08:56:51 0
死ねよ
416('A`):2006/12/03(日) 09:02:42 0
個人の力でリレーに勝てたら神
417('A`):2006/12/03(日) 12:17:39 O
昨日興味本位で筋トレとマラソンしたら動けなくなったもは
418('A`):2006/12/03(日) 21:29:07 0
>>416
同意
419('A`):2006/12/03(日) 21:30:28 0
リレーは人によって書き方が違ってくるからぼろぼろやん
420('A`):2006/12/03(日) 21:32:35 0
第1回リレーはそれでも神がかってた
421('A`):2006/12/03(日) 22:02:21 0
リレーはクオリティに加え話題性もあったな
ボーイ、妄想男、加賀見、喪君などなどメンバーも豪華だったし
422('A`):2006/12/03(日) 22:20:55 0
最近のリレーが言っちゃ悪いがパッとしないのは書きやすさが足りないからなのかな?
スタートから飛ぶ鳥を落とすほどの勢いが大事っぽい
423('A`):2006/12/03(日) 22:22:18 0
そんなにリレーの一番最初を書いた奴をを攻めるなよ
424('A`):2006/12/03(日) 22:30:30 0
やっぱ一人目の一文字目が大事だよ
アルファベットまで分解して「か」なら「K」が大事だ
425('A`):2006/12/03(日) 22:34:29 0
今回のリレーも楽しそうだがリレーの場合下手に難しくするより
自由度の高いほうが書くほうにはいいんじゃまいか?
第1リレーは選ばれし者達?が能力を駆使して駆け引きをするって
王道だったし書くほうにも楽だった気がする
426('A`):2006/12/03(日) 22:35:00 0
なるほど
427('A`):2006/12/03(日) 23:01:26 0
誰も書かないリレーなんて放置して別にもう一つ始めちゃえば?
428('A`):2006/12/03(日) 23:33:08 0
第一回リレーは書いてる方も読む方も祭り気分だった
あのリレーは書き手読み手双方でクオリティを高めたものだったから、超えるのは難しい
次回のリレーはそれを倣って楽しめるものにしたらいいと思う
429('A`):2006/12/03(日) 23:34:02 0
>>427
まぁそうあせるな。名作は自然と生まれるものだ
430('A`):2006/12/03(日) 23:38:43 0
読み手も書き手も一ヶ月くらいの準備が必要なんだよな
それと書き手にはさらに自由な持ち時間が要る
初代リレーだと持ち時間約一週間だったし(ほとんど2日3日でバトンパスされてたけど)
431('A`):2006/12/03(日) 23:41:50 0
作者にリレーの音頭をとってもらおうか
めるすーあたりが始めれば人があつまるかもしれん
432('A`):2006/12/03(日) 23:42:39 0
初代以来完走したリレーってある?
433('A`):2006/12/03(日) 23:43:14 0
一人で完成までもっていった変態がいるよ
434('A`):2006/12/04(月) 06:09:25 O
その変態は誰じゃもは
435('A`):2006/12/04(月) 06:17:37 O
ヒントは、うんこだもは
436|`):2006/12/04(月) 07:36:06 O
437めるすー:2006/12/04(月) 18:20:49 O
>>431
俺じゃあ人集まらないと思うよ
第二回リレーも完走出来なかったしな…
すまんこってす
438('A`):2006/12/04(月) 18:28:49 0
おぉめるすーって投下までしてるじゃねぇか
439('A`):2006/12/04(月) 18:33:38 0
ゴラッソってどういう意味?
440('A`):2006/12/04(月) 18:44:38 0
そういえばどういう意味だろ
441('A`):2006/12/04(月) 18:46:36 0
調べてみたら「芸術的な得点」という意味だそうだ
442('A`):2006/12/04(月) 18:48:10 0
>>441
素人には難しかったかな
芸術的な得点という意味なんだよ
443('A`):2006/12/04(月) 18:49:24 0
スペイン語っぽいね
444('A`):2006/12/04(月) 18:53:56 0
久々に来たがめるすーは相変わらず句読点がちゃんと打てないんだな
それともあえて2chらしくなるように打ってない?
445めるすー:2006/12/04(月) 19:43:57 O
>>444
ヒント:俺の頭が弱いだけ
446('A`):2006/12/04(月) 22:11:18 0
ゴラッソってちゃんと意味あったんだ
447('A`):2006/12/05(火) 01:17:23 0
またうんこが適当につけたのかと思ってたよ
448('A`):2006/12/05(火) 01:27:28 0
うんこバスター?
449('A`):2006/12/05(火) 07:43:57 0
ディックだろ
450('A`):2006/12/05(火) 17:54:54 O
懐かしw
451ムスカ少佐:2006/12/05(火) 19:40:26 0
 プロボウリンガー金田……五知川ボウリングジム道場に残る伝説。
かつて日本のボウリング界を激震させたという彼の存在にあやかろうと、
今日もハイエナのような瞳をぎらぎらんさせた悪魔がやってきた。
 ここで行われるボウリングは普通ルールとは違う、デスマッチだ。
デスマッチとはボウリンガー同士が殴りあい死んだ方が巻けという過酷さ。
 「へへへ、俺は道場破りだ」
 身長千六百ミリの大男が中身に砂の詰まったペットボトルを凶器のように振り

回していた。
 「止めないか! 危ないじゃないか!」 
 「誰だてめぇ!! シャォラコロスゾわれえええ」
 「伝説のプロボウリンガー金田の意志を告ぐもの・・・といっておこう」
 「しゃらくっせえ」
 道場破りがペットボトルを振りかざすやいなや、超能力で時間をとめてガード

キャンセル。意志を告ぐもののボウリンガーボールがガードした。かかっとダッ

シュして回り込むと再びガードキャンセルからのローキックが炸裂した。道場破

りの足は粉々に粉砕されてちぎれとび、ストライクゾーンへ吹き飛ぶとピンの隣

に直立した。
 「ボウリング道具を傷つけるとはボウリンガーの風上にも置けん奴だ、死ねと

は言わん。だが、悔いるがいい」
 「なんという強さ。逃げなければ確実に逮捕」
452('A`):2006/12/05(火) 19:41:23 0
 告ぐ者のボウリングボールキックパンチが命中すると震度三の地震が起きた。

それほどだった。
 「ふん、告ぐ者よ! その程度でボウリングデスマッチルールを極めたつもり

か!?」
 「誰だ!!」
 「貴様に名乗る名など権川久という名しかない!俺は前年度の不知火ボウリン

グジムの非公式大会準優勝者だ!」
 「知るか!」
 「だろうな、ボーリングほどに一般人の興味を引かないスポーツはない。卓球

並みにモテないんだぜ!!」
 「何をしにきた!」
 「貴様にボウリングの真髄を見せてやる」
 「いいだろう、一回戦の競技はピンを使ったドミノ倒しだ!!」
 これは神経を使う上に地味で精神を削り取られた。途中でいろいろあったが勝

った。
 「ふふふ、どうやらボウリンガー四天王最弱の玄武を司る権川を倒したか。だ

が、俺達は三人で一人の三つ子だから一度の対戦で決着をつける!」
 「三人はいきなり殴りかかってきたがボウリング未経験者ばかりで一人当たり

のロジックは玄武より弱いのでハメ業で倒せた」
 まだ、奴がいた。ボウリング魔王だ!
 「わしがボウリング魔王だ!アウトドアボウリングで勝負だ!」
 「アウトドアボウリングとは屋外の広い場所、特にゴルフ場を貸しきって穴に

入れたり出したりを楽しむあれか!」
 「さすが博識だな。告ぐものよ。いや、我が息子といっておこうか」
 「そんな倒産だったなんて!」
 「わしの体内には裏切ると爆発する毒袋がある。わしを越えてみろ」
 「父は本気ですか」
 終わり。
453('A`):2006/12/05(火) 19:42:02 0
なりきりスレのときままで直すのを忘れて宝顔からへどが出そうだ
454('A`):2006/12/05(火) 19:57:38 0
ムスカ久しぶりの投下だな。GJ
455('A`):2006/12/06(水) 01:55:20 O
ムスカおもしろい
456('A`):2006/12/06(水) 07:54:49 0
ようつべにあるハルヒ一通り見たけどあれで完結?
鶴屋さんって人は?
457('A`):2006/12/06(水) 08:13:11 O
|`)もは
458('A`):2006/12/06(水) 09:43:17 0
鶴屋さんの出番は
「ミクルの冒険」「退屈(野球)」「サムデイ」「ライブ」
の四つしかない。多分。
459('A`):2006/12/06(水) 10:54:51 0
ありがとう妄想男
460('A`):2006/12/06(水) 17:56:06 0
>459
ちょw よく分かったなww
461無銘人:2006/12/06(水) 22:18:59 0
流出したのは2006年末から2007年にかけてのことだったそうだ。
湯川家が日本という国家の裏で、国の目すら盗んで研究、開発してきた時間量子理論とその応用技術。
開発が終えた時、湯川家と古くから交友があった長岡家へ実物と時間量子理論の一部のコピーを送った。

超秘密裏にだったはずのこの輸送だが、長岡家に着いた時には輸送車の中からそれらが全て消えていた。

本来なら考えられないことだった。
情報の漏洩などはありえず(本当に無かったかどうかは今ではわからないが)、しかも輸送車は信号操作によりノンストップだったからだ。
だが日本としてもこの流出は何としても避けなければならず、これまた秘密裏にだが、かなりの捜査だあったらしく、2週間後には容疑者は数人に絞られていた。
この時点で2006年11月に入っていた。
どうやら国家が絡んでいるらしく、極秘調査といえども迂闊に行動できず、即刻逮捕というわけにもいかなかったそうだ。

そして間もなく容疑者のうちの一人が殺害された。

死因はポロニウム210(『Po』で以下表記)による放射能汚染。
Poとはセンウラン鉱に含まれる年間産出量100g程度の超レア元素で、210g(1mol)を入手しようとすると金額にして数十億〜数百億円に上る。
そしてPoはチリ一つ程の量で人間を死に至らしめる猛毒でもある。

殺されたのは元ロシア連邦のスパイ。
殺された理由は恐らく口封じ、死人に口なしということだ。

恐らく時間量子理論紛失に関与していたのはこの男だったのだろうが、その後肝心の理論の行方は結局掴めなかった。

しかし、それから数年でどの国に渡ったかはおおよそ判明したという。

その国とは、ドイツだ。
古くから科学技術の進歩だけは群を抜いている国である。
私が尊敬するアインシュタインの母国でもある。
だからこそだ、湯川家として、また個人としても私は時間量子理論を奪還する「使命」がある。

でも、なぜ私なのか。
どうして100年以上もドイツに所持を許していたのか。

〜to be continued〜
462無銘人:2006/12/06(水) 22:21:53 0
ちなみに長岡家とは長岡半太郎(こんな字だったっけ?)でググるとわかるはず
まだまだ勉強不足な頭を振り絞って書いてるので色々つっこまんといてくださいな

あと、ポロニウム殺害関連のこと書いてよかったのかな?
463('A`):2006/12/06(水) 23:11:33 0
おぉ天才きたか。いろいろググリながら読むとおもしろいなw

>>460
464('A`):2006/12/06(水) 23:33:39 0
もうついてけないので読み飛ばしてます
465めるすー:2006/12/06(水) 23:56:26 O
無銘人&ムスカGJ
俺にはそんな文章書けない…
466('A`):2006/12/06(水) 23:57:13 0
『摩天楼を断つ』


「うわ・・・。」
男の一人は車から降りるなり、その臭気に軽い眩暈を覚えた。
もう夏も終わり、秋近しだというのに肌に纏わりつく空気は生暖かい。
その空気に混じるのは間違いなく、死臭。
「やだなぁ・・・俺死体見たくないよ・・・。」
短めにカットされ、逆立てられた髪を掻きながら男は口元を手で押さえた。
それを見て同乗していたもう一人、サングラスの男が、手に持った細長い包みで小突く。
「そんなんで仕事になるのか、ボケ。」
「苦手なモノは苦手だっての!あぁ〜・・・早く帰りたい・・・。」

そこはオフィスビルが林立する街の一角。
だが午前0時を過ぎれば昼間の喧騒が泡沫の夢だったかのように静寂に包まれる。
快楽も愉悦も得られぬコンクリートの森に、人は足を向けるはずも無いからだ。
今日もたむろするのは帰る家を持たぬ猫のみ・・・のはずなのだが。
「コイツは・・・ヒデェな・・・。」
「どんな殺され方したらこうなるんだぁ・・・?」
とあるビルの一角に数十人もの警官が集まっている。

その足元には五体を完全に分断された女性と思われる人間の死体が転がっていた。

腕、脚、胴、頭がそれぞれ4,5メートル離れた位置にある。
胴からは夥しい量の血とだらしなく広がる臓腑の束。
辺り一帯に立ち込める臭気はその女性の死によるものだったのだ。
ズルルッ・・・
一際皺の目立つ手が、アスファルトに転がる腕を拾い上げる。
「俺は三十年以上刑事やってっけど・・・こんな切り口は見た事ねぇな。」
刑事の一人、かなり年配の男が死体の切断面を見てそう呟いた。
「日本刀でもこうはいかねぇやな・・・こりゃぁどう見ても管轄外だな。」
多数嘔吐する者もいる惨劇の渦の中。
だがそこへひょこっと一人の女性が姿を見せた。

「ご苦労様です、只今を持って本件は我々< if >の管轄となりました。皆さんは
これよりifの秘匿に努めて頂きますのでご了承ください。」
467('A`):2006/12/06(水) 23:58:46 0
老刑事以外、彼女の言葉を飲み込める者などいなかった。
何らかの制服と思われる衣服に身を包んではいるが、警察のものではない。
闇夜に溶け込むような黒髪を結わえたポニーテールに、年端もいかぬ顔立ち。
明らかにこの現場に存在が許される者ではない。
ダダッ
数瞬の間を置いて数人の警官が現場に踏み込んだ部外者排除に動こうとした。
だがその老刑事が腕で遮り、制止する。

「・・・お前達はまだ知らんか・・・とりあえずifが出てきたら俺達は手足だ。言われた
通り辺りを完全に固めろ。この場に人の目を向かせるな。いいな?」

「あ、ハイッ!」
その言葉の凄味と重さが新米だったのであろう数人の警官にも理解出来たようだ。
鑑識を残し、その場にいた警官は全て散っていった。
「ご協力、ありがとうございます。」
「姉ちゃん見ない顔だな?新入りのifメンバーかい?」
じろり、と彼女の顔を見定める老刑事。

「は、はい!IDコードは< くのいち >です。よろしくお願いします!」
468('A`):2006/12/07(木) 00:01:09 0
ポニーテールが翻る程に深く、元気良く一礼する彼女、名をくのいちという。

どうやら本名ではないらしいが、それは些細な事だろう。
それよりも不思議なのはifという存在か。
老刑事は知っているようだが。
「見ての通りこりゃあ人の業じゃねぇ・・・お前さん達拝み屋に頼むしかねぇわな。」
「拝み屋だなんてw 今はifっていう名称と異形対策本部っていう肩書きがありますよ。」
「ハハッ、俺が新米だった頃は坊さんばっかだったぜ?」
懐かしむように笑うと彼はクシャクシャになった煙草を取り出し、火を点した。
「で、どうなんだい?このヤマは。」

「間違い無く異形の・・・妖怪の仕業です。なので本部からスペシャリスト二名をこちらに
派遣させました。ifでもトップクラスのメンバーですよ♪」

「そいつは頼もしいな・・・んで、その・・・妖怪さんは今何処に?」
「あのビルの中に潜んでいるようです。周囲への被害拡大を防ぐために一帯に結界護符を
張りましたので、戦闘・封印はあのビルの中で行う予定です。」

くのいちはそう言うと、一際大きなビルを指さした。


続く
469('A`):2006/12/07(木) 00:14:43 0
摩天楼キター
くのいち出現w
470めるすー:2006/12/07(木) 00:40:33 O
バトルの匂いがプンプンするな…
続きwktk
471('A`):2006/12/07(木) 00:42:05 0
バトルいいよな。臨場感あふれるの頼むぜ
472かつを:2006/12/07(木) 02:31:06 0
   『主人と僕』


「ん、呼んだ? 喪男さん」

女の子が名前を呼ばれて振り向くと、喪男はベッドの中にいた。
喪男が先程まで読んでいた文庫は机の上に置かれている。
スタンドランプが夜の闇を弱く照らす中、ベッドで横になりながら喪男は口を開いた。

「僕もベッドに?……喪男さんがそう言うなら仕方ないけど。
 変なことしちゃ駄目だよ」

うつむきがちに女の子は、喪男がいるベッドの中に入る。
一人で寝るには大きすぎるそのベッドは、二人が入るには丁度いい広さだった。
女の子は何だか落ち着かないので、喪男に背を向けてベッドで横になった。

「子どもじゃないんだから、もう……」

満天の星――はここからは見えないが、それでもいい。女の子はそう思う。
ベッドの中で少し動揺しているが、暫くすれば収まるはずだ。
以前、留守番の時に喪男のベッドに入った時も、最初は落ち着かなかったが
時間が経つにつれて慣れていった。今回も多分そうなるだろう。

満月が出ていることに女の子が気付いたのは、喪男に言われたからだった。
部屋に取り付けられた小さな窓から、満月がよく見えた。
窓は――満月は喪男に背中を向けていると見える位置にある。
満月に目をやりながら静かにしていると、シーツの擦れる音や喪男の呼吸音が小さく聞こえてくる。
それに合わせて時折、喪男の息が首元にかかる。喪男も窓の方を見ているようだった。
473かつを:2006/12/07(木) 02:32:21 0
「月って不思議な力があるみたいだ。人の気分を良くしたり、逆に沈ませたり。
 ……満月は特にそうだと思う。
 『海水が何メートルも上下するくらいの重力の影響だから、
 人が影響を受けても不思議じゃない。』
 なんて言う人もいるけど、そんな言い方はおもしろくないよね。
 喪男さんはどう? 僕はね、満月を見るとすごく落ち着くんだ。けど……」

その日は満月をいくら見ても、落ち着かなかった。
シーツに包まって暫くの間じっとしていても駄目だった。
もしかすると、喪男が同じベッドの中にいるからなのかもしれない。

「喪男さん、僕に何かした?」
後ろの喪男からの返事。「いいや」
「ならいいんだけど」

そんな会話を交わす間にも、女の子のそわそわした気分は止まない。
自分の体がうるさくなってきて、周りの静けさが嘘みたいだ。
さらに、喪男の゛力゛を知っているから余計に落ち着かない。

「ねえ、本当に何もしてない?」
たまらず振り返ると、喪男は悪戯な表情で女の子を見ていた。
――黒い懐中時計が、あえて誇示するように喪男の手に握られている。
「喪男さん! やっぱり喪男さんが時間を止めて、僕の、その、……もう!」

女の子はベッドの中で反転。ふてくされたように再び喪男に背を向けた。
そして、何とか気持ちを静めようと努めるが、もはや
満月を見ても何をしても静まりそうにない。

「……喪男さんのせいで眠れなくなったじゃないか、もう」
474かつを:2006/12/07(木) 02:34:33 0
以上。相変わらず出来のよろしくない妄想でスマヌ。
力作長編が複数投下されているので、支援になるかは分からんが投下
あと『喪男さん』が全然、喪っぽくないのは自分でも重々承知

ちなみに、『喪男さん』→『マスター』に変換すれば、蒼い子もどきの出来上がりですねハイ
475('A`):2006/12/07(木) 02:43:04 0
かつをキタ━━━━━━('A`)━━━━━━ !!!!!
476かつを:2006/12/07(木) 03:02:52 0
>>475
どうもきました
無銘人や>>466の作品と比べてみると、自分は本当コレ→('A`)
話の中で自分の世界をつくれん
477('A`):2006/12/07(木) 04:35:26 0
かつをはかつをで全然違うから楽しめる

てか素晴しい投下ラッシュ!しかもジャンル全部違う!
478('A`):2006/12/07(木) 04:43:29 0
○< ̄ ̄\
    γ    )
    [二二二]
 γ⌒ヽ( ´∀`)<Merry もし時!
 |   ∩3\,,/[]つ
 |   Y__:_)
 .\_(__)__)
479('A`):2006/12/07(木) 13:10:11 0
もは
480('A`):2006/12/07(木) 15:02:40 0
もうすぐクリスマスだが喪板は全体的に(報復で)荒らされると思うんだけど
今までの経験上、荒らされるのはパートスレが多いわけよ
去年のクリスマスはもし時はぽっと出の新参スレだったからよかったけんども今となっては立派なパートスレだ

きっと荒らされる
対策練った方がよくなくね?
481('A`):2006/12/07(木) 15:04:07 0
パートを消す
完全にsageる
482('A`):2006/12/07(木) 16:52:46 0
あえて戦わないか?
483('A`):2006/12/07(木) 16:59:21 0



■■もし時一周年記念スペシャル 〜反省会〜■■


本格的に企画しないか?
484('A`):2006/12/07(木) 17:03:28 0
報復とかよく分からないが、心配なし

それよりもウホいい投下ラッシュ(死語)
無名人は俺を焦らせてくれるし、>466は余裕のある文体でイイ
やはりツンデレよりも素直僕っ子、これに限る

485('A`):2006/12/07(木) 17:04:53 0
>>483
もしやるならおもしろいと思うぞ>反省会
486代々木:2006/12/07(木) 17:14:29 0
ドヴァ帝国みたいに孤立した掲示板みたいなんでやった方がよさげ
sage進行さえしてれば荒らしは大丈夫じゃね?あとの細かいことは
一人ひとりがちょっとずつ優しくなればおk

以上、反省会っぽい内容
487('A`):2006/12/07(木) 17:34:27 0
代々木!?久々だな〜〜

祭りのときはテンプレにもあるようにサゲ進行だな
俺てきにはたった一回だったが妄想男のネトラジの虜だから
やってほしい。
488妄想男:2006/12/07(木) 17:51:47 0
え? 呼んだ?
489('A`):2006/12/07(木) 18:31:17 0
代アニ懐かしすぎw
孤立した掲示板でもやるのもいいが多分ここじゃないと人集まらないんでないかい?
妄想男ネトラジやってくれw
490('A`):2006/12/07(木) 18:43:31 0
代々木アニメーション学院倒産のお知らせ
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/2239.html
491('A`):2006/12/07(木) 18:51:08 0
まじかよ
492('A`):2006/12/07(木) 18:52:48 0
(株)代々木ライブ・アニメイション(資本金4000万円、東京都渋谷区代々木1-57-3、代表石川良一氏、従業員40名)は、12月6日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

申請代理人は原田敬三弁護士(東京都千代田区飯田橋4-9-5、03-3511-5748)ほか。
監督委員は伊藤尚弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、03-3273-7730)。

当社は、1978年(昭和53年)5月に設立された。
アニメ専門学校「代々木アニメーション学院」の運営を手がけ、東京本部校のほか、大阪校、名古屋校、アキバ校など全国に13校展開し、約6000名の生徒を有していた。
多数の卒業生を輩出する歴史と実績を誇る業界の大手で、主力のアニメ学部のほか、映像学部、ゲーム・クリエイター学部、芸能学部などを擁してクリエイターを育成し、98年4月期には年収入高約77億円を計上していた。

しかし、近年では少子化の影響や競合業者がアニメ科、コミック科を設置するなど生徒獲得競争が激化し、2005年4月期の年収入高は約50億円に減少。
新規校開設や就職率向上、授業料の値下げなどによる生徒数の増加を目指していたが、生徒数は横ばいで推移していた。

この間、2004年11月には東京国税局より所有不動産に差し押さえを受け、2006年5月には、学費について不当な表示があったとして公正取引委員会より排除命令を受けるなど社会的信用も低下していた。
資金繰りの悪化するなか、手形決済の資金調達も困難となり、今回の措置となった。

負債は約22億円の見込み。
493('A`):2006/12/07(木) 18:54:20 0
確かに久しぶりだ代々木
もうSSは書かないのかな?

>>490
これはなんというタイミング
494('A`):2006/12/07(木) 19:47:09 0
代々木ってどっちの代々木だろう?
確か初代と2代目がいなかったっけ?
495('A`):2006/12/07(木) 19:51:36 0
いたいた。多分2代目?
496('A`):2006/12/07(木) 21:37:21 0
 『魔法使いにありがちなこと』

 そこは新天地への最前線だった。
地平線まで見渡す限りの荒野が広がり、点々と粗末な建物が設けられ、
人々は次の可能性を夢見て更なる未開拓地を目指して開発が進められていた。
 何時の時代もそうであるように、その街の道徳心も極めて低く、
階級に限らず刀剣を腰に帯びる物や鎖帷子で鎧う者も多く、
時には先住民と争い、時には金鉱を巡っては住人に死傷者が出ていた。
 加えて、このような光景が今では日常茶飯事なものだから、
街中で見慣れぬ浪人が抜刀して小汚い盗人を刻もうとしていても、
誰一人として気に止める者がいるはずもなかった。

 まだ陽が高く、群雲が夕焼けに染まり、肌が焼けるような日だ。
彼方の真紅の山脈が、獲物を貪り血を滴らした獣のあぎとの如くそり立っている。
 たった二人の男を中心に、何十という男や女が円を作り、様相を見守っていた。
 「その点は重要じゃない」
 中央を構成する二人のうちの一人が言った。。
 灰色の外衣の下から広刃の刀を握った右腕を出しているジェットという男だ。
彼の眉間は鏃のように絞り込まれているが、声に憤怒の欠片もない。
太陽光を背にして透き通った頭髪が、乾いた風で炎のように瞬いた。
 「その点は重要じゃないんだ、坊や」彼が繰り返す。
「お前が俺の金を盗んだ事なんて、俺には実にどうでもいい。
だから、その金はお前が持ってるといい。返す必要はないんだ。
きっと、これからの人生で金がうんと必要になるだろうからな」
 「え?」返答は、何とも間の抜けた声だった。
 銀貨が毀れ出た巾着袋を握り締めながら、地面に倒れこんでいた盗人。
剣士を見上げる顔には恐怖と疑問の入り混じった複雑な表情が浮かび、
徐々に疑問の度合いが多くを占め始めると、すぐに苦痛で歪んだ。
 ジェットが目にも留まらぬ一太刀で盗人の右手首から先を切断したのだ。
 声にならない悲鳴が街中に走り、天まで届き、全ての騒音を掻き消した。
しかし、助け手などあるはずもなく、幾つかの門戸が窓を閉めるだけだった。
円を形成する外野から笑い声もあがった。ここでは残忍さと他人の喧嘩は娯楽だ。
 盗人は激痛に悶絶しながら地面を転がり、男の全身の震えが大地に軌跡を描く。
切断された掌が地面に巨大な蜘蛛のように座して、血が巣のように広がった。
 「さぁ、次は反対の手だ。すぐに止血すれば死にはしない。
今の俺のもっぱらの関心後は、両手を失うお前がどうやってその巾着を、
最寄の病院にまで持っていくかって事なんだが……?」
 剣士は呆れたように笑うと、うすくまる男に近づき、刀を振り上げ──。
497('A`):2006/12/07(木) 21:38:30 0
 振り下ろされることはなかった。
 剣士の手の中は空になり、振り下ろされぬまま宙を漂っていた。
刀は左右に小刻みに揺れながらも、地面に突き刺さって立っている。
 気付くと、ジェットは太陽をぼやけた状態で眼前に捉えていた。
 背後から声がする。円を作る外野ではない。もっと近い、内側から。
 「充分じゃない?」
 黄色い、まだ若い女の声だった。
 ジェットが振り向くと、十五センチ程の杖を持った女が、
地面で団子虫のように縮まった盗人の横に座り、丁寧に止血をしていた。
見た事のない陶器の器から塗り薬を取り出したり、包帯を巻いたり、
彼女は黒い外套を股下で切り取り、腰帯には杖用の吊革を付けている。
膝当てと脛当てを革紐で巻いて、革靴の踵には金属板を使い補強していた。
三角帽は頂に至るまでに三回は無作為な方向に歪み、奇妙な影を作っている。
 「このまま両手を失ったら、誰が彼の止血をするの?
やり過ぎよ、確かに物を盗むのは罪だけれど、あなたに裁く権利はない」
 女が粉薬を水筒の水と一緒に盗人に飲ませると、辺りは静まり返った。
 「ああ」ジェットがわざとらしく感嘆の声を挙げた。「魔女──巫女様か」
 女はジェットを睨み返し、沈黙するだけだった。
ジェットは地面に刺さった剣を抜き、鞘に収めると、話し続けた。
 「この地区の巫女様だから……ああ、エウアンゲリオン?
それともイバンジェリン? 違うならエヴァンジェリーナ? ゴスペルか!」
 「エバンジェル」魔女が言った。「私はエバンジェル」
 その名を聞くと、周囲の外野が跪いて、彼女に深い礼をした。
ただ一人、ジェットだけはその場で見下ろすように彼女を睨んでいた。
 「悪い報せだ」彼が言った。

 続く。
498('A`):2006/12/07(木) 22:07:21 0
うんこバスターキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
499('A`):2006/12/07(木) 22:11:27 0
うんこバスター?
500('A`):2006/12/07(木) 22:12:29 0
なんか作者の集まりが凄いなw

何かの引力か?
501加賀見:2006/12/07(木) 22:31:09 0
>>496-497
投下乙です。もし時では意外と数の少ないファンタジー物ですねー。
服装の描写なんかも丁寧で言い回しもひとひねりきいてるなと思いました。

>>500
ですね。なんか集まるときはどっと集まるというかなんというか。
502('A`):2006/12/07(木) 22:40:24 0
うんこバスターって>>95とか>>125とか>>237とか>>354とかデラックス翔の人だろ
503('A`):2006/12/07(木) 23:12:55 0
確かに作者さんの集まりが凄い

>>501
はいくおりてぃ
脳内妄想を繰り広げるのに不足無く、かつ冗長にならない描写がナイス
504503:2006/12/07(木) 23:14:22 0
× >>501
  ↓
>>496-497
505ニー太:2006/12/08(金) 00:47:20 0
作者さんが一杯いるので久々にコテつけて書き込み。
折角コテつけるんだから投下したいと思いましたが何分ネタ不足。
きっかけが欲しいので誰かお題をくださいorz
506加賀見:2006/12/08(金) 01:11:20 0
>>ニー太
推理物みたいなのとかどうでしょう?
能力をバトル方面というよりも事件解決やトリックに使うみたいな。
あとはttp://www14.atwiki.jp/anime/
のようなHPもネタ探しになるかもしれませんー。
あえて内容を知らない作品のOPやEDなんかを観て、1カットから話を膨らませる感じで。
507ニー太:2006/12/08(金) 01:19:44 0
>>加賀見
推理物は面白そうですね。
短編でも作れそうですし、いいアイデアだと思います。
ありがとうございます。

サイトの方は…時間があるときにゆっくり見させてもらいます。
そういった作成方法もあるとは思いませんでした。
喜んで参考にさせてもらいます。
トンクスです。
508('A`):2006/12/08(金) 01:53:10 0
ウホこれはいいサイト(死後)
509('A`):2006/12/08(金) 03:08:21 0
代々木、ニー太、加賀美の名前久々にみたわーー
スーパースターは集まる法則ですね〜〜
510('A`):2006/12/08(金) 07:01:44 O
|`)もは
511('A`):2006/12/08(金) 07:04:34 0
>>496-497
続きまだー?
512('A`):2006/12/08(金) 16:59:21 O
>>511
急かさない方がハイクオリティになる予感
513('A`):2006/12/08(金) 18:31:23 0
一周年直前にして良作目白押し
514('A`):2006/12/08(金) 19:14:28 0
一次元のおかずってどんなだろ?
515('A`):2006/12/08(金) 20:34:16 0
『摩天楼を断つ』 2


彼女、くのいちが指し示したもの、それは最近建てられたばかりと見られる保険会社の
本社ビルであった。
昼間は多くの社員が忙しなく働いているのだろうが、今は不気味な程静まり返っている。
まだ警備会社から派遣された守衛がいるはずなのだが。
「・・・中の守衛はやっぱり・・・。」
「・・・はい、すでに殺されていると思われます。あのビルの内部に生体反応及び人間の
体温と同等の熱反応は存在しません・・・。」
「こいつぁ一刻も早く中に居るホシを仕留めてもらわんとな・・・!」
老刑事は吸っていた煙草をピッと地面に投げつけ、踏み消した。
そこには滲み出るような怒りが見て取れる。

「なになに?現場でカーセックスしてたら殺られて、逃げ延びた男が警察に連絡ぅ!?
 けしからん!全くもってけしからんっ!!」

突然響き渡る怒声。
老刑事とくのいちはその方向へ顔を向ける。
そこにはあのサングラスの男が。
手にはこの件の調書と思しき書類の束が握られている。
どうやら事の顛末を知るにつれ、憤激していったようだ。
「おい、くのいち!カーセックスだとよ、カーセックス!SEX!こんなとこまで来て
 カーセックスしてたらしいぞ!異形発生よりそっちが問題だろ!?あぁ!?このカーセックスが!」
わざわざくのいちの耳元で怒鳴るようにしてセクハラするサングラスの男。
それを聞いてくのいちは耳まで真っ赤になる。
彼女にそれらへの耐性は無いに等しく、投げかけられる単語から妄想を膨らませて羞恥に
塗れてしまったようだ。
「そ、そんな大声で連呼しないでください・・・もぉ・・・!それに私はカー・・・じゃないです!」
「つーかココ女ッ気無ぇな!セクハラ出来ねぇじゃんか!あああああっ!」
怪異に囲われたこの場に於いて、異常なまでのテンションを見せる男に老刑事は呆然とした。

これ程肝の据わった男を彼は見た事が無かったのだ。
516('A`):2006/12/08(金) 20:36:04 0
「・・・キミもifなのかい?」
思わず尋ねてしまう。
サングラスの男はその問いに笑顔で応じた。

「ども、こんなんでもifです。< ディック >っていう者なんでまぁヨロシクっす!」

男の名はディックというらしい。
無論専用コードなのだろうが。
その時老刑事はディックの影にもう一人、男が立っている事に気付いた。
対照的に静かな、突き詰めれば怯えているかのようなその男。
まさか彼もifなのか?
「そちらさんも・・・そうなのか?」

「あ、ええ・・・< 楔 >です。ヨロシクお願いします・・・。」

くのいちの言っていたスペシャリストとはこの二人の事だろう。
それにしても想像とはかけ離れた二人組である。
こんな調子でこの件を解決出来るのか、老刑事は甚だ不安であった。
「まぁ俺らが来たからにはどんな魑魅魍魎だろうと敵じゃあないっすよ。ゲラゲラ。」
老刑事とくのいちは頭を抱えた。
517('A`):2006/12/08(金) 20:38:07 0


<すでに30枚の上級結界護符でこのビルは覆ってますから、中の異形が外界に出る事は
 無いと思われます。でも効果は30分です。それまでに異形を封印、もしくは屠ってください。>
「おk。」
イヤホンから伝わるくのいちの指令。
すでに楔とディックはビルの内部に進入していた。
事前に知っていた事だが、人の気配は全くしない。
彼ら程のレベルにもなれば、壁を隔てていようと気配を鋭敏に察知する事が可能である。
にも関わらず人の気配は途絶えている。
やはり生存者はいないようだ。

だが同時に、別の気配は感じ取れていた。

「・・・いるな・・・。」
「このフロアに・・・ね。」
彼らが足を踏み入れたばかりの一階ホール。
その敷地は広く、天井は高い。
事前に目を通しておいた見取り図によると、実際の業務スペースは三階からとなっているようだ。

二階までブチ抜きで造られたこのホール状のフロア内に、奴はいる。

ズイッ・・・
全くの無音が支配する中、楔は胸元のホルスターから対異形用の特殊拳銃を抜いた。
ベレッタのF92を改造したようなフォルムだが公式な物ではなさそうだ。
一方のディックは細長い包みに手をかける。
ゴクリ、と唾を飲み込む音さえ響き渡る薄暗い空間。
二人は互いの背中を合わせるようにして神経を集中させた。

パパパパンッ

「ッ!?」
突如、一階部分のガラスが正面玄関から続けざまに砕け散った。


続く
518('A`):2006/12/08(金) 21:48:15 0
GJ!
ディックナイスセクハラ
セクハラってやっぱり憧れる
言葉や態度で徹底的に蹂躙したいよね
519('A`):2006/12/09(土) 00:06:20 O
>>516‐517
乙!読んでて引き込まれた!
520('A`):2006/12/09(土) 00:09:09 0
521('A`):2006/12/09(土) 01:30:54 0
>>514
522('A`):2006/12/09(土) 15:14:42 0
>>514
・からクリトリスや乳首を連想するのが通常
上級者は・を見て、ストーリーを瞬時に組み立てる事が可能
523('A`):2006/12/09(土) 15:45:11 O

登場人物の名前とかどうやって決めてる?
524('A`):2006/12/09(土) 15:52:40 O
俺はある程度同じ名前を使ってしまうな
とりあえず有名人の名前は避けてる。
たとえばキムタクって名前を使うとどんなにうまくキャラ作りしてもキムタクと連想してしまうからね
逆にそれを利用するのも手だけど
525('A`):2006/12/09(土) 15:58:52 O
厨臭い名前も嫌だから悩んでしまう
526('A`):2006/12/09(土) 17:09:42 0
天使。やさしい心で、人をいたわる人。

そんな天使のように優しいかどうかは分からないけど、少なくとも僕にとっては
天使のような人で、柔らかな笑顔が素敵な可愛らしい女の子が僕の初恋の相手だった。
527('A`):2006/12/09(土) 17:10:12 0
一学期末テスト一日前、欠点の教科を5つも抱えている僕は、夜更かしの上、慣れない早起きをし
朝一番に教室で優等生ぶってテスト勉強をすることを決意した。
どうせ起きれないだろうと決め込んでいたけど、思いの外起きたのは5時半と
自分でも吃驚するほど早く、のんびり朝の支度をして、寄り道して学校に通っても
十二分に勉強する時間が出来るくらいだった。
7時前。皆は恐らくめざましテレビの星座占いでも観て今日の
テストの運勢を占っているであろう時に僕は教室の前にいた。
職員室で手に入れた教室の鍵を使ってみる。当然のごとく、扉は開いた。
窓という窓を全て開けてみる。ほんのわずかに肌寒さを感じたものの、とても心地よい風が
教室中に一斉に吹き込んだ。
黒板消しを綺麗にし、机を綺麗に並べてみる。別に意味はない、なんとなくやりたかっただけ。
すると何を思ったのか、僕は床に寝転んでそのまま寝てしまったんだ。

別にそのまま寝過ごしてってわけでもなく、ちゃんと起きて勉強したから難なくってほどでもないけど
テストは何とかなった。でも僕はこの奇行のおかげで、慣れない勉強をひたすらに頑張ってもどうにもならない
問題を一つ、抱えてしまうんだね。
528('A`):2006/12/09(土) 17:10:42 0
7時半過ぎに、僕は目を覚ました。

全開だった窓が半開きになっていて、ひとつの席だけイスが少しだけ動いていた。
どうやら僕以外にも生徒が来ているみたいだった。
なんとなく寝たふりでしばらく過ごして、生徒の様子をみようなんて馬鹿な考えを思いついたけど
なんだか卑怯な気がして、僕は床から自分の席へ戻った。
鞄の中から、大切なところに線が引かれた、というよりなんとなく汚されたって言い方の方が
しっくりくるような歴史の教科書が露にされた。昔から要点をまとめるなんて作業は苦手だったんだ。
汚れた教科書を使ってお偉いさんの偉業の暗記に四苦八苦をしていると、戸をガラガラと
引く音が聞こえた。僕の他の、もうひとりの生徒らしい。
短い髪の似合う、着崩されてない制服がピッタりの、背はちょっと低めの女の子だった。
ただ、入学して数ヶ月しか経っていないものの、自分のクラスにはそんな子がいないことを知ってたし
たまに見回りに来る先生に見つかると何を言われるか分かったもんじゃないのも知ってたけど
なんだか、その子を教室から追い出そうとは思わなかった。
529('A`):2006/12/09(土) 17:11:13 0
教室に続く慣れない沈黙に少し嫌気がさして、僕はなんとなく彼女に声をかけた。
「どこのクラス?」
本当にどうでもいいこと。無視されるかなって思ったけど、彼女は明るめな声で答えた。
「C組。誰もいなくてさ、寂しかったんだよね。」
凛として、それでいて涼しげな感じの心地良い声だった。彼女は話を続けた。
「それで、ちょっとトイレ行こうかなぁって教室出たら君が寝てたわけ。
 可愛いね、君。鼻つまんでも起きないんだもん。」
すると彼女はクスクスと笑った。笑った女の子が可愛らしいなんて思ったのは、この時が初めてだった。
「いつから寝てたの?テスト大変だよね〜。今日は何の教科?」
一方的な質問攻めを受けるのも、全然苦じゃなかった。質問を受けながら思ったけど、彼女はよく喋る子だ。
気づくと僕らは、それから八時十五分のチャイムが鳴るまでずっと喋り続けてた。
彼女と話していると一々が楽しくて、彼女の顔を見てるとなんだか心が和むんだ。
530('A`):2006/12/09(土) 17:11:43 0
出し抜けに僕は彼女にあることを聞いてみた。聞かずにはいられなくなった。
「やっぱり誰かと付き合ってたりするのかな?」
明らかに前後の会話と繋がってなかったし、不自然過ぎて、言った後に少し後悔した。
少しの沈黙の後、彼女からの返答がきた。
「う〜ん・・・ないなぁ。男っ気ゼロっていうのかな?あんまし男の子に好かれないみたいなんだ。」
この言葉を聞いて僕は安堵した。そしてそれよりも、今後の会話が崩れないかを心配した。

このときの後悔や安堵や心配を、当時の僕はイマイチ理解出来ていなかったみたいだけど
時間が過ぎてみるとはっきり分かるもんなんだね。

僕はこのとき、彼女に恋をしていた。
531('A`):2006/12/09(土) 17:13:17 0
なんて妄想してたらめちゃくちゃ時間が過ぎてたんだよね

内容こそチラシの裏でやれって感じだけど、これ書いたあとに
時間とまんねぇかなぁって結構マジに思ったんだ。オナニーに近い感覚なんだよね
532('A`):2006/12/09(土) 18:08:02 O
懐かしい感じのSSだな。

前はエロ系が懐かしかったけどこれももう懐かしいジャンルな気がする
第2回SS大会をおもいだした
533めるすー:2006/12/09(土) 18:55:55 O
>>531
GJ
俺こうゆう文章好きなんだが
続き書いてくれ
534加賀見:2006/12/09(土) 19:05:12 0
>>523
名前が思い浮かばないときはアナグラムを用いて決めたりしますね。
名前が普通過ぎる場合は、あまり名前に使わない漢字を使って特徴を出したりします。

>>526
乙です。
なんか良いところで切られてますねー。
文章も冗長にならずにまとまってるなと思いました。
535('A`):2006/12/09(土) 19:07:08 0
妄想をな、字に起こしていくのは楽しいんだ。
妄想をひとつの話として繋げていくのが難しいし若干苦痛だよね

>>526
情景を描写しないことで、懐かしさというか「ほわほわ感」がいい具合に出とる
536代々木:2006/12/09(土) 19:09:37 0
>>533
ごめん、たぶん無理。これ以上思いつかない。書けてあと3レスくらい
つか文章きもくね?最近読んだ綿矢りさとライ麦畑が結構影響されてるかも

つーことで今度こそ消える。ごめんね初代代々木様ワラ
537('A`):2006/12/09(土) 21:08:53 0
>>523
意味のある言葉をそのまま英語にしてる
538('A`):2006/12/09(土) 21:41:39 0
 『魔法使いにありがちなこと』

 既に太陽は沈みこみ、山脈は空に溶け込んで、月が静かに輝く夜だった。
見捨てられて久しい渓谷は静寂に支配され、数少ない建物の教会も炭化している。
未だに香る、その燻るような匂いが、澄んだ空気に交じり合って心地よかった。
ここに生物の気配はまるでない、ただ二人と一匹を除けば。
幽霊街で繰り広げられる死闘は、誰に捧げられるわけでもなく、ただ行われる。
 「祖国のために」頑強な剣士は言った。
 「生き残るために」抜け目のない魔女は言った。
 遺跡と表現するにも相応しい瓦礫を踏み分けた二人の上に、巨大な影が落とされた。
雷鳴にも似た咆哮が大地を震わせ、心臓を破裂寸前まで加速させる。
 「回避しろ! 奴が来るぞ!」
 ジェットが叫んだ。右手で素早く広刃の片手刀を鞘から引き抜き、
左手には短刀──というよりは小刀に近い得物が逆手で握られている。
 上空で旋回した翼竜は轟音と共に風を切りながら急降下して二人に迫る。
その左右の手で研ぎ澄まされた鋭い五指の爪は、まるで第二の口だった。
 身構える二人の間に向かって低高度を高速飛行する翼竜は両手を広げて襲い来る。
突進してくる対象を、内側に流すようにエバンジェルは咄嗟に身を捻った。
ジェットは片手刀を振るが、爪に遮られて弾かれてしまい、
続けて小刀を突き立てるが、鱗に刃が立たず折れてしまった。
 次の瞬間に、体勢も立て直せぬ二人に翼竜の両脚の爪が深々と食い込む。
滴る血液で空に奇跡を描きながら、翼竜は再び上空へ舞い戻った。
 質量の弾丸が齎した暴力は圧倒的で実に残酷で一片の容赦もないものだった。
 ジェットは痺れる左手をその存在を確認する為に強く握りながら、怪我に目をやった。
鎖帷子が捲り返り、革の肩当が千切れ、布の服が真紅に染まっていた。
幾らかの出血が見られるが、傷はまだ浅く、骨までは達しておらず、戦えないほどではない。
だが、突風で舐められた大地からは土煙が上がり、痛みで視界もぼやけていた。
 「くそったれ!」ジェットが言った。「あの化け物、この暗さでもしっかり見えてる。
それに俺の小刀が折れた、板金鎧並みの鱗だ。しかも、戦術が的確ときてる。
中央に飛び込めば、火力が最大になるって事をよく心得てる。
加えて、奴は決して無茶をしない。当て逃げに徹して、上空で俺達が弱るのを待つ気だ。
大した奴だよ、全く。最悪だ。とても動物の知恵とは思えない。
くそっ、これほどだって知ってたら、絶対にここに来やしなかったんだがな。
おい、エバンジェル、損害はどうだ? おい、聞いているのか。エバンジェル?」
 返事はない。翼竜が天に吼える声だけが聞こえた。
 「まさか……冗談だろ? 仮にも巫女様がやられるはずが……」
 土煙の中から弾かれた片手刀を探す最中、エバンジェルを探す。
 いない。
 どこにもいない。
 彼女は地上にいなかった。

 続く。
539('A`):2006/12/09(土) 22:36:26 0
急展開で話しが見えん、続き頼む
540('A`):2006/12/09(土) 23:38:40 0
>>526-530は代々木だったのかw

>>538
更新キターいいとこで切るなw
541('A`):2006/12/10(日) 02:55:30 0
猫踏んじゃった。猫踏んじゃったら、死んじゃった。



僕を止められるのはただ一人、前田さんだけだった。

でも、彼は私を止めようとしなかった。

今回で5匹目。うち一匹はまだ幼くて可愛らしい子猫だった。

踏んでおいてなんだが、もう猫の死ぬところなんてみたくない。

でも私を止められるのはただ一人、前田さんだけだった。

もう猫なんて踏みたくない・・・そう願いながら走っていたある日のことだった。
542('A`):2006/12/10(日) 02:56:12 0
目の前にひょろひょろっと、一匹の白い猫が躍り出た。

でも彼は、私を止める気なんてさらさらなかった。

また一匹、猫を殺してしまうのか。

そう思っていた刹那、突然風景が止まった。

前田さん?まさか、彼が止めることなんてまず無い。

すると、私の真ん前には踏まれるはずの、白い猫が立っていた。
543('A`):2006/12/10(日) 02:57:37 0
猫は言った。

「猫殺しは楽しいか。」

楽しい訳が無い。そのまま私は猫に言った。

「なすがままにされ、それでもお前は彼に仕えるのか。」

私は彼以外の人に仕えたことがない。だが、彼が底辺に

値することくらい分かっていた。しかし、だからといって

私の力ではどうにでもならないことなのである。

私は彼に仕えなければらないし、彼は私を使うのだ。

猫は言った。

「お前は五つの命を奪った。この罪を償うつもりはあるのか。」

あるが、それは出来ないこと。そのまま私は猫に言った。

猫は言った。

「簡単な話だ。後にまた会おう。」

風景は動き出した。
544('A`):2006/12/10(日) 02:59:20 0
その後、白い猫は死んだ。また猫を踏んでしまったのだ。

しかし、それ以降私が猫を踏むことは無かった。

彼?彼は何も変わろうとはしていなかった。

しかし彼はあの白い猫によって変えられた。

死体という、冷たい肉の塊に。

私もあの白い猫によって生まれ変わった。


真っ白の、綺麗な車に。
545('A`):2006/12/10(日) 03:33:24 0
夜中って人いないのな。どうでもいいけど最近女の裸よりベロチューとかのが勃つ
546('A`):2006/12/10(日) 04:05:51 O
|`)こんばんも

深夜の定期徘徊にきたが投下きてるな。乙
ぬことの絡みSSは以前にもあったがこっちは少し趣向が違って新鮮だったよ。
547('A`):2006/12/10(日) 04:14:05 0
一行小説か。無駄に団結してたよな
548('A`):2006/12/10(日) 08:58:02 0
投下きてるねGJ!

>>545
それを超えると、エロでは勃ちにくくなる。
コート姿などの着固められた姿が最高よ、すなわち冬は常時ビンビン
549('A`):2006/12/10(日) 12:57:24 O
ハーフコートにミニスカ最強説
550('A`):2006/12/10(日) 21:08:39 0
>>541
GJ!視点がおもしろいな。喪にも奇妙なスレでもいけそうな話だ
551加賀見:2006/12/10(日) 22:03:25 0
『ロストギア』

 ――――少年の眼には、焦土と化した街が映っていた。

 呼吸をすると、風に乗ってきた煙が肺の中を満たす。
 煙は――僅かに熱を帯びていた。
 少年は奔った。肩に掛けた古びた鞄を振り乱しながら、ただ只管に奔った。
 ――たった半日。
 未舗装の道路を奔りながら、心の中で繰り返す。そう、たった半日。
 今朝、両親に見送られて、二つ隣の街にある学校へ向かうときに視た街は、白
塗りの建物が建ち並び、人々の気配や匂いがしたというのに。
 今は――。
 黒く焦げた瓦礫の山と、その燃え滓の匂いしかしなかった。

 少年の自宅もその例外ではなかった。
 黒く焦げた家の残骸と燃え残って四散した金属の破片。
 そして――地面に横たわった両親と傍らで泪を流す少女の姿。
「あ、あ――」
 口から零れ落ちる音は言葉にならず、嗚咽へと変わる。
 少年が覚束ない足どりで両親と少女の下へ歩み寄ると、姿に気付いた少女は
長く伸びた金色の髪を翻し、少年へと駆け寄った。
「養父さんと養母さんが……二人とも返事してくれな――」
 少女は左手に金色の懐中時計を握り締め、両親の血で塗れた右手で少年の衣服
を掴み、揺する。
 少年は少女の身体を抱き締めて頷いた。頷くしかなかった。他にどうしたら良
いのかわからなかったのだ。

 煙の立ち昇る空を見ると、空は暗赤色に染まっていた。
 ――この世界はあの空の色と同じなのだ。
 少年は茫然としながら思う。
 遥か昔、神様が争った挙句愛想を尽かした世界。黄昏の世界。
 そんな世界だから僕達はこんな不幸に遭うのだろうか。僕達に救いはあるのだ
ろうか。
 少年の取りとめもない考えは、虚空に立ち昇る煙のように浮かんでは消えた。
552加賀見:2006/12/10(日) 22:04:59 0
 ――――五年後。新暦九十五年。

 ――――ヴィルの眼には、延々と続く未舗装の道路と荒野が映っていた。

 ジープの後部座席から腰を浮かし、眼を眇めてみても目指す街は――まだ見え
ない。
 再び後部座席に座ると、ヴィルの隣の座席から、ねぇまだーと退屈そうな少女
の声が聞こえた。
 声の主は長く伸びた金色の髪を、細くしなやかな指で弄びながら、サファイア
色をした大きな瞳でヴィルを見つめている。
 マリー=アントワネット。ヴィルヘルム=ルイ=ブレゲの持つ金色の懐中時計
に宿る擬人である。元々は代々時計技師を生業としていたブレゲ家が、新暦以前
に修理を引き受けた懐中時計だったそうだが、今現在は両親の形見としてヴィル
が所持している。
「まだまだだ。あと、退屈そうだけど我慢しろよ。観光じゃないんだぞ」
 半分は自分自身に言い聞かせるようにヴィルは言った。
 そう――これは観光などではなく、実際に現場に赴き雑用等を行うことにより、
将来の仕事を疑似体験する、といった趣旨でヴィルの通う学校では定期的に行わ
れている研修の一環なのだ。在籍している科によって現場は様々だが、機械科に
在籍しているヴィルのような人間は、旧暦時代の機械――ロストギア≠フ発掘
現場に回されることが多い。
「そんなことわかってるわよぅ。うう、お尻が痛い」
 型落ちのジープ自体の振動と、未舗装の道路による振動の所為だと主張するよ
うにマリーは眉を顰めて少し大袈裟に臀部を擦った。
「あーはいはい。腰でも少しずらしてれば良いんじゃないか。俺含め他のジープ
に乗ってる人もみんな我慢してるんだぞ」
「むぅ……」
 正論めいたことを言うと、マリーは妙な声を出しそっぽを向いた。
 以来――沈黙。
 ――まったく、何なのだろう。
 ヴィルは作業用のツナギを上半身だけ脱いで、両袖を帯のように腰に巻き結ん
だ。
 窓の外の景色を眺める。
 映る景色は先程と代わり映えのしないモノだった。
553加賀見:2006/12/10(日) 22:09:10 0
思いつきで書いてみたファンタジー&ラノベっぽいSSです。
いつもと違う改行のやり方で書いてみたが……見にくいかな、うん。
554名無し:2006/12/10(日) 22:39:47 O
「砂海」


外気の気温は40度を超え、呼吸をする度に喉の奥から鼻の中まで焼け付くような感覚に襲われる。
男は全身をすっぽりと黒の布で包み、足元はブーツ、手元はグローブという出で立ちで男は砂漠特有の細かい砂の上を一歩ずつ歩いていた。
男の眼前には砂と泥で形作られた街が迫ってきていた。男は歩みを止め、街を見つめると小さく安堵の溜め息をつくと再び歩みを進めた。
街の中へ入ると市場や商店が軒を連ね、静かな砂漠と比べ対照的なほど賑やかだった。
男は訳の分からない装飾品を持って声を掛けてくる親父を無視し、影のさす路地へと入っていく。先程まで歩いていた路地と比べて道幅が半分ほどで人通りはまばらだ。
男は3階建ての小さな建物の入り口をくぐる、ホコリの臭いが鼻孔を刺激した。中は小さなカウンターと小さな円卓と椅子がいくつかが乱雑に置かれてる程度。
「泊まるのかい?」
カウンターの奥に座っている白髪の老人が男に聞いた。
「…とりあえず1週間」
男がぶっきらぼうに答えると老人はくりっとした目で布とフードで覆われている男を見つめた。
「…キジンかい?」
老人が声のトーンを下げて男に聞いた。
「半端者だが」
555名無し:2006/12/10(日) 22:40:53 O
男はそう言いながらフードから顔をのぞかせた。黒髪と金髪が入り混じった髪先が汗で微かに湿り、それと対照的に肌は乾いている。
「それじゃ、前金で一週間分貰おうかね」
男は胸元に手を入れ、小さな布袋を取り出すと中から銀貨をカウンターに並べた。老人は金額を確認すると壁に掛かっている鍵を男に手渡した。
「部屋は3階の突き当たり右だ」
男は部屋の位置を聞くと階段を登り始めた、3階に上がると廊下には小さな窓が開けられており外の景色がうかがえた。男は窓の位置を確認すると教えられた部屋の鍵を開け、中へ入っていった。
部屋はベッドと小さな円卓と椅子だけが置いてあるだけの簡素な部屋だった、大きめの窓の奥には砂色の街並みと青空が覗いて見えた。男は扉を後ろ手で閉めるとベッドに腰を下ろした。
ベッドは常人のそれよりも深く沈んだ、円卓の上には鉄製のポットとコップが置かれていた。男はコップに水を注ぐと一気に飲み干した。
男はベッドから立ち上がると体に巻いてある布を取り去り、グローブを外し、ブーツを脱いだ。普通ならそこにある筈の肌色の肌はなく、変わりに金属製の手足があらわになった。
556名無し:2006/12/10(日) 22:42:32 O
男はブーツと脱いだ布を床に置き、グローブを円卓の上に置くとズボンの後ろポケットから小さな端末を取り出し、操作し始めた。
静かな部屋には男が耳に当てている端末からの呼び出し音だけが響いていた。
「やっほー!待ちくたびれたよ!」
静寂に満ちた部屋に明るい声が響いた。
「到着したぞ」
男は事務的に話し始める。
「思ったより早かったね、もっとゆっくりでも良かったのに」
「砂漠の中でゆっくりなんて出来るか」
端末の向こうからは笑い声が響いてくる、男は表情を変えないまま端末を耳から離した。
「君に働いて貰うのは明後日になるだろうから今は体を休めたりしなよ」
「分かった、また連絡する」

男は端末を操作すると円卓に置き、ベッドに体を預けた。
557('A`):2006/12/10(日) 23:09:28 0
吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwww
558('A`):2006/12/10(日) 23:27:04 0
加賀見GJ
相変わらず良い文章。文章だけでも楽しめてる俺ガイル
ちなみに改行のやり方と言われてもピンと来ないのは俺のミステイク
思いつきと言いつつも、しっかりと仕上げてくれるのを楽しみにしとるぞ

>554GJ
物語の始めの始めといったところだな。
最近はファンタジーやバトルものが先端らしい。
異世界空想に疎い自分としては、も少し親切に書いて頂きたいところもあるが
同時にあまり知らないタイプのSSなんで期待ですね

それにしても、自分も書きたくなるくらいの作品連投
559('A`):2006/12/10(日) 23:45:19 0
まさか加賀見神の投下がきたのか?キター
思いつきにしてはかなり先を見据えた作りになってると思うのは俺だけか?
まだ出だしだが大作の予感だ!GJ

>>556
これまた新作!
主人公の描写が非常にかっこいい。これからどんな任務?に出るのかな
タイトルも意味ありげだし続き待ってるぜ!GJ
560('A`):2006/12/10(日) 23:46:20 0
ふと支配人のHPみたら「フラッシュ」の文字が

ついに完成か?!
561('A`):2006/12/11(月) 01:14:14 0
>>554
AAAだろ?
562('A`):2006/12/11(月) 01:38:40 0
ここで作者を見分けるポイント

・文章や表現の癖
・ストーリーのタイプ
・改行の仕方
・「……」や「・・・・・・」、!や?のあとに空白を入れるかなどの記号の使い方
563('A`):2006/12/11(月) 01:46:29 0
一々見分ける必要なくね?軽くブランド化されてるじゃん
564('A`):2006/12/11(月) 02:14:58 0
すぐにわかってしまう作者もいるけどだれが書いたかは意識しないな
てか最近良作が多くて良いね
てかいよいよ一周年まで10日切ったわけだが俺的にはみんなが集まるのが
最高の祭りだと思ってる。たった一晩でもいいから大集合したい。
もちろんみんなで遊ぶのもありだが贅沢はいえないなw
565('A`):2006/12/11(月) 05:08:40 0
('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは
('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは
('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは
('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは
('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは
('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは('A`)/もは
566無銘人:2006/12/11(月) 08:30:36 0
今から話すのは、2日前の出来事だ。

朝、私が目を覚ますと自室の入り口に二人の男が立っていた。

一人は西欧風、もう一人は顔つきから中国人のように思えた。
私は、不思議なことだが、身の危険は感じなかった。
不思議なことに心は平穏そのものだった、が、その状況自体が平穏であるとは言い切れない。
何しろ湯川家は半ば国家の裏で生きているゆえ家はそれなりのセキュリティが施されていて、少なくとも一般人レベルでは侵入など不可能だからだ。

侵入者は二人とも全くの無表情だった。

「Mr.ユカワ・・・」
最初に口を開けたのは西欧風の男だった。
「お目覚めですね、おはようございます。」
二人組の方もどうやら私に危害を加えるつもりはないらしい。
「突然ですが私たちはあなたに伝えるべきことがあって来ました。」

中国人風の男が私に近づいてきて、一枚のディスクを取り出した。

「これはEU学術研究区の区長および、ドイツ大統領からの手紙です」
そう言うと中国人風の男は小型PCにディスクを入れ、画面を私の方に向けた。
そこに書かれている文章はご丁寧にも日本語だった。
日本は、今では人口5000万人程度になり、2・30年前から各先進国から遅れていった。
だからというわけでもないが、元々マイナー言語だった日本語なんて超マイナーになり、現代では日本人ですら国語と英語はどちらか選択科目になっている。
私も選択で英語を取ったから(専門書はほとんど英語とかの外国語だから)日本語は読むことは出来るがそこまで詳しくない。

手紙の内容はこうだ。
「Mr.湯川、貴方がこれを読んでいるということは貴方と我々の使者であるD・アンソニーと柳 承が対面していると言うこと。
彼らは『貴方に無事このディスクの内容を見せる』という任務を受けてはいるが、ディスクの中身は知らない。

用件を単刀直入に言おう。
我々はあなた方、湯川家の力が欲しい。

即答を期待しているわけではない。

貴方がどちらに来るか、考える時間を十分に与えるつもりだ。
答えが出次第下のサイトにアクセスしてくれるだけでいい。

http://〜〜〜」

・・・・・・

「というわけだ厘太郎・・」
今私の前にいるのは長岡厘太郎、私の幼なじみであり、現在の親友でもある。

「彼らは・・・いや『ヨーロッパは』と言った方が正しいか。君を力ずくで連れて行く気は無いようだな」
どうやらそのようだ。
力ずくでいくのなら2日前、いちいち私が目を覚ますのを待っている必要もなかっただろう。
「でもさ、もうどうするかは決まってるんだろ?」
「ああ、とっくにね」
そう、決まっている、俺は。

〜to be continued〜
567('A`):2006/12/11(月) 08:56:49 0
スレの投下ペースが加速している!
>無銘人
湯川はヨーロッパに行くんでしょうが!
燃える展開キボン

実生活では萎える展開の連続なだけに
568('A`):2006/12/11(月) 16:07:45 0
無銘人キター
天才
569無銘人:2006/12/11(月) 17:26:15 0
アッー!!!痛恨のミスが・・・!!

最後の最後で一人称が私になってない・・
脳内訂正しておいてください
570('A`):2006/12/11(月) 17:55:15 0
あ〜〜ミスだったのかw
おれはてっきり何かに目覚めたのかと思ったよw
571無銘人:2006/12/11(月) 22:42:02 0
主人公の一人称を間違うなんて・・・
572('A`):2006/12/12(火) 02:30:16 0
もし時一周年まであと
__      
   ./゙r'"'、`''、   
  .l゙  |  l  .}  
. l.  l  |  !  
: \,,;;;;;;"  /  
     / /   
   ._,, ;;彡'"    
   .`゙''¨゙゛   日
573('A`):2006/12/12(火) 04:45:14 0
ちょっとずれてるのが可愛らしい
574('A`):2006/12/12(火) 04:49:41 0
しかもあと8日ってのは内緒
575('A`):2006/12/12(火) 10:06:14 O
|`)もは
576('A`):2006/12/12(火) 11:48:08 O
die
577妄想男:2006/12/12(火) 12:02:46 0
もはようさん。


うちの姉ちゃんがいいとも見に行ったらしいがどこだろう……。
578シュガー:2006/12/12(火) 13:18:31 O
もはよん

クオリティの高いSSが沢山投下されてるな〜
RPGツクールとかで、ここのSSを元に作ったゲームをやってみたいw
そんなスキルは無いけどさ
579('A`):2006/12/12(火) 15:29:37 O
妄想男とシュガーおひさー

いいともは東京新宿のアルタ前だよ
580加賀見:2006/12/12(火) 21:06:29 0
>>無銘人
投下乙です。理論はもとより言語までしっかりと設定しているのに感心しました。
物語にリアルな雰囲気が出てますね。
581加賀見:2006/12/12(火) 21:22:21 0
『ロストギア』

 目的の街へ到着したのは数時間後――夕暮れ時のことだった。
 街は、大きく――それでいて飾り気の無い茶褐色の山によって周囲を囲まれて
おり、山にはロストギア発掘のための穴が所々開いている。
 ――ゴツゴツという擬音が似合うような街。
 ヴィルは街に対してそんな印象を抱いた。
 時間差で出発していたジープが、全て街の入口へ到着し終えると、現場を統括
する中年の男性が一同の前に立った。
「それでは予定通り各々の荷物を宿泊施設に置いた後、発掘されたロストギアの
点検等を行うことにする。整備班が点検を行っている間、警護班は各人警護用ロ
ストギアを所定の場所へと移動させておくように」
 中年の男性は今後の日程を淡々と述べてゆく。
 やがて一通りの説明を言い終えると、中年の男性はでは解散と言った。
「んぅーやっと終わったぁー」
 整列していた作業員一同が方々に散ってゆくなかで、ヴィルの視界の端で金色
の髪がハラリと揺れた。
 見ればマリーが大きく伸びをしている。
「ねぇヴィル、これからどうす――イタッ! ちょ――何すんのよぅ」
 ――頭頂部に手刀で一喝。
「お前今の話全然聞いてなかったろ」
「う……。で、でも叩くことないじゃない」
「あのなぁ、まだみんなが解散し終えてないときに、そんな声出しながら背伸び
する奴があるか。現場責任者や講師に見られたら俺の印象まで悪くなるんだぞ」
「むぅ……。ヴィルはちょっと神経質すぎるのよ」
 マリーはバツの悪そうな表情を浮かべながらも皮肉を付け加える。
 代々時計弄りばっかりやってるから遺伝なんだろうな、とヴィルはそれをあし
らい歩を進めた。ジープに荷物を取りに行く為だ。
582加賀見:2006/12/12(火) 21:23:11 0
「とにかく、俺はジープから荷物を降ろした後、整備班の手伝いがあるから、そ
の間宿で大人しくしとくんだぞ。いいな?」
 振り向かずに注意を促し、返事を求める。
「えーっ。留守番なんて聞いてないわよ。私もヴィルと一緒に行く。行きたい」
 不満気な声を上げてマリーは主張した。
「一緒に来るって――無理言うなよ。第一、何でそんなに付いて来たがるんだよ
?」
「だって、ヴィルが今から行く発掘現場って、普通と違ってちょっと変わってる
んでしょ?」
「ん……まぁ、そうだけど」
 そういう部分だけは、確乎り聞いているのかコイツは。
 確かにマリーの言う通り、今回研修を行うロストギア発掘現場は、一般的な発
掘現場と比べると特異なモノなのだと、ヴィルは出発の際に講師から説明を受け
ていた。なんでも――保存状態が非常に良いのだという。
「でも、普通より少し綺麗ってだけで、あるのはただのロストギアだぞ」
「ヴィルにとってはそうでも、私にとってはただの≠カゃないもの」
 宥めるような調子で言った言葉に対して、マリーの声が背後から吹いた風に乗
ってヴィルへと届く。
 透き通っていて、どこか寂しげな声だった。
 ――思わず振り向く。
 ヴィルより数歩下がった地点でマリーは歩みを止めていた。
「私にとっては……失くしちゃった記憶の欠片だもの」
 サファイア色の瞳が翳る。
 ――マリーは旧暦時代の記憶を失っている。
 外観は直っていても、内観は治ってはいないのだ。
「あ、いや……ごめん。お前がそんなふうに考えてたとは思わなくってさ……」
 ヴィルは取り繕うように言う。
 マリーは、別にいいのよと力無く首を横に振った。
 ――金色の髪が揺れる揺れる。
「あの……俺、整備班の責任者に頼んでみるよ。お前と一緒に発掘現場に行ける
ようにさ」
 だからそんな顔するなよな、とヴィルは心の裡で付け加えた。言葉にするのは
気恥ずかしかったからだ。
583加賀見:2006/12/12(火) 21:23:49 0
「ホントに……?」
 縋るような眼でマリーはヴィルを見つめた。
「ああ、ホントホント」
 ヴィルは半ば条件反射のように首を何度も縦に振った。
 するとマリーは、有り難うと言いニヤリと笑みを浮かべ――。
 ――――ニヤリ?
 何処か様子がおかしい。まさか……。
「ヴィルは昔っから女の子のこんな表情に弱いわよねぇー」
 そう言って先程の寂しげな表情をしてみせるマリー。
 ……嵌められた。
「自分の生い立ちまで利用するとは……なかなかえげつないなお前」
「あら、私は別に嘘は吐いていないわよぅ。発掘現場を見学して記憶の手掛かり
が見つかったなら、それはそれで御の字だと思っているのは本当だし。さ、それ
じゃあ早速行きましょ。まずはジープに荷物を取りに行くんだったわよねぇ」
 マリーは軽い足取りで、立ち尽くしたままのヴィルを追い抜いた。
「ちょ――ちょっと待てよ。やっぱりさっきの話は――」
「男に二言は――?」
 不敵に笑いながら振り向き、問いを投げかけるマリー。
 ああ、もう。
 先程と立場が逆転してるじゃないかまったく。
 ヴィルは自身の髪の毛を右手でクシャクシャにした。
「ない、ないよ。但し、さっき言ったようにちゃんと大人しくしておくんだぞ」
「はーい、わかったわよー」
 満足そうに言い、マリーは再び歩き出す。
 ――金色の髪が揺れる揺れる。
 ヴィルはその長い髪に牽かれるように後に続いた。
584加賀見:2006/12/12(火) 21:24:52 0
以下後づけの用語等。

■人物紹介

●ヴィルヘルム・ルイ・ブレゲ
 主人公。男。17〜18歳くらい。
●マリー・アントワネット
 時計の擬人。女。年齢不明。昔の記憶無し。

■用語

●ロストギア
 大昔の機械。広義の意味は機械全般。狭義の意味はロボット。
●擬人
 大昔からいる精霊っぽい存在。物に宿る。
●新暦
 物語の舞台。大昔に文明が滅んだ後の時代。
●新旧暦
 新暦の前の時代。生き残った人々が地下で暮らした時代。
●旧暦
 さらに前の時代。科学やらなんやらが発展してた時代。滅んだ。
585('A`):2006/12/12(火) 21:47:01 O
かがみのロストギアキター
586('A`):2006/12/12(火) 23:02:58 0
加賀見GJ!
世界観の作りこみか秀逸
これまた燃える話な予感
587かつを:2006/12/12(火) 23:36:53 0
今、外が凄い霧(in関西)なので、思わず表出て
探検隊みたいにキャッキャ、キャッキャしてしまった。
しかもタイミングよく加賀見の投下まできとる。
半端ではない燃えへの予感と貫禄。それに全く粗が無い
588('A`):2006/12/13(水) 03:36:51 0
かつをも乙
589('A`):2006/12/13(水) 05:33:36 0
支配人フラッシュ組み込んで〜
590('A`):2006/12/13(水) 07:08:41 O
|`)もは
591('A`):2006/12/13(水) 13:20:57 0
なるべく生きろ
592('A`):2006/12/13(水) 15:01:10 O
死ね!

天寿を全うして、家族に看取られながら死ね!
593('A`):2006/12/13(水) 18:44:00 0
パパパパンッ

「ッ!?」
突如、一階部分のガラスが正面玄関から続けざまに砕け散った。
それも恐ろしく速く。
一気に緊張が高まる。
「チィ・・・速ぇっ!!」
「牽制するぞ!」
ガンッ ガンッ ガンッ
金属に金属を打ち付けたかのような硬質な発砲音。楔の銃が二発、三発と火を噴いた。
しかし高速で移動しているのであろう異形には命中しなかったようである。
弾丸は内壁を粉砕し、そこに留まるに至った。
だが轟音の中、二人の耳は「タタッ」という軽いタッチの音を聞き逃さなかった。

「そこかっ!」

ガァンッ
振り返りざま放たれた銃弾の一発が神業のタイミングで異形を捉えた。
弾丸は粗塩を中に含み、純銀でコーティングされた特別製。
あらゆる魑魅魍魎に効果が期待出来るはずである。
しかし、楔の想像を超えた反応が返ってきた。

ギィィンッ

「弾いた!?」
一瞬何かが煌いたかと思うと、弾丸との接触によるものであろう火花が散った。
弾丸すら弾く事が可能な硬質な凶器、それを備えた異形が相手か。
そして訪れる刹那の静寂。
ここでようやく二人は異形の姿を確認する事が出来た。

「・・・< カマイタチ >か・・・。」
594↑「摩天楼を断つ」3です:2006/12/13(水) 18:47:05 0
二人と数メートルの間を置いて対峙するのは二匹の獣。
いや、獣という言葉が適切ではない姿をしている。

鼬であった。

雪のように白く、透き通りそうな程に美しいその姿は、まるで妖艶な美女の肌にも似て。
だがその流線型の体から視線を移していくと、その美女が死神の鎌を持っている事に気付く。
尾の部分が己の身の丈程ある刃に変化しているのだ。
古来より風の中に潜み、人を斬りつけては己が棲み処を守る妖怪カマイタチ。
紛う事無く、夜を行く眷族である。
よく見れば一方は争いで失ったものなのか、隻眼であるが。
時折いたずらのように人に接する事もあるが、本来は棲み処から離れる事も稀な彼ら。
それが何故このような場所に?

「コラ、何でお前らがこんなコンクリの群れの中に現れるんだ?」
<・・・・・。>
「カマイタチが直接人を殺すなんて聞いた事が無い・・・どうして?」
<・・・・・。>

楔とディックの問いにも二匹のカマイタチは答えようとしない。
依然として鋭い殺気のみを辺りに振り撒き、威嚇さえしている。
「・・・こりゃ封印は無理っぽいな。」
「じゃあ・・・殺るしかないのか・・・。」

ダタッ

二人が殺意に身を染めると決した瞬間だった。
隻眼のカマイタチが一足飛びでディックへとその鎌を向けたのだ。
正に風の如き速さである。
楔がトリガーを引く間も無い程の。
しかしディックはそのカマイタチのスピードに劣らぬ動きで左腕を引き上げた。

ガチィン

<ッッ・・・止めた?>
初めてカマイタチが口を開いた。
595('A`):2006/12/13(水) 18:48:55 0
しばし驚嘆に身を置いているようである。
鉄ですら容易く切断するカマイタチの鎌が止められた事に多少の動揺があったのだろう。
止めたのはディックの持つ包みだった。
その包んでいた布が接触の衝撃ではらりと舞い落ちる。
中の存在がその眼に触れた途端、カマイタチは再び距離を取った。
その存在から身を離すようにして。
非常に強い嫌悪感が身を貫いたのだ。

ディックが握っていた物、それは見ただけで歴史が知れる程の古びた刀だった。

絢爛な意匠を施されたその刀、それはカマイタチの鎌であろうと切れぬ代物。
鉄拵えと思われる鞘は鎌の貫通を許しているものの、中身である刀身はしっかりとその
刃を止めていたようだ。

<・・・まだ残っていたのかよ・・・そういう忌まわしいモノが・・・。>

「いやぁ・・・よく言われるよ。カタイ、大きい、イタイってね・・・何せ俺の自慢の
陵辱兵器ですから♪・・・この< 髭切 >は・・・!」

スラリと鞘から刀を抜き放つディック。
その刀身はこの闇の中において尚美しく、妖しく光を放つ。
そしてその刃が露わになった瞬間、辺りの温度が著しく低下するのを感じた。
常人にもそれと解る、余りに禍々しい気を放っているのだ。

かの渡辺綱が一条戻橋にて鬼の腕を断ったという名刀・髭切。
その逸話は史実として受け止められるものではないが、本物であるとすれば1000年以上
昔の代物である。

にも関わらずこの輝きはどうだ。
たった今職人の手によって産み落とされたばかりのような光沢を見せている。
一点の曇り無き古の名刀の切っ先は、キッとカマイタチを睨みつけているようだった。
「そんじゃ、まぁ、次はこっちの攻撃ターンってやつっすか。」
そう言ってディックはサングラスを床に落とした。
その双眸は黒ではない。ギラつく黄金色であった。

「陵・辱・開・始♪」


続く
596('A`):2006/12/13(水) 20:30:13 0
おもしろいが、戦闘描写が状況の説明にとどまっているのがちと残念かな
だがGJ!続き期待
597タイトル考え中:2006/12/13(水) 21:58:39 O
静かな朝だ。
「おはようございます」

毎度のように階下に降りる階段の途中で朝の挨拶をする。しかし養父の声も、養母の声も返ってこない。

階段に背を向け、養父はテーブルに座り、養母はキッチンに立ち、いつもと同じ光景に今日は違和感を感じた。
二人とも何かを考えているのか、まるで動かずに料理と食事の手を休めている。
養父は、テーブルまで近づくとやっと気がついたのか、振り返ってみせた。
「ああ、おはよう。いつもの『おはよう』はどうしたんだ?何か悪い夢でもみたのか?」

いつも通り階段で・・・と言い掛けたが、何も言わないでおくことにした。深い考え事で、二人とも付かなかったに違いない。

養母がこちらに向き直って食事を並べ始めた。
「あらおはよう。今日の鰺はおいしいよ。早く食べてみなさい。」
炊きたての白米と大根と油揚げの熱い味噌汁、鰺の開きに胡瓜の漬物と、典型的な日本の朝食が並べられた。

その途端に養父が時計を見ながら言った。「もうこんな時間なのか?」養父からは遅刻を気にするような焦る様子が伺える。
「すみません、寝坊をしてしまって。」 焦る養父に謝罪を入れる。時々寝過ごすたびに養父や養母が部屋まで起こしに来てくれるのだ。
それが無かった今朝は、過っておく事が必至という考えが頭に過っていた。
「いいのよいいの、たまには仕方がないんだから。さぁ、早く食べて学校に行きなさい。遅刻はダメなんだから。」

養母のその言葉を聞いて、少し安心した。
そして言葉に押されるように、朝食を残さずにたいらげて、朝の寒い風を切りながら
日が昇って間もない、薄明るい空の下を学校まで走った。
598('A`):2006/12/13(水) 22:30:38 0
>>597
投下乙。まだ冒頭部分のみだから、どんな話になるか検討がつかないが
伏線っぽいのも入れてあったりして続きが楽しみだ。タイトルも期待してる
599('A`):2006/12/13(水) 22:47:08 0
どんどん作品が投下されてるな
ちょっと前にあったようにゴラッソしてみるのも面白そうだ
600('A`):2006/12/13(水) 23:33:05 0
>>593
すごい丁寧な戦闘シーンだな。しかしディックと禊強いなw
続きが気になるセリフワロタw

>>597
新作キターーーロウ!!!!ほのぼのだな〜〜はやく先の展開を知りたい


ゴラッソしたいね。クリスマスあたりにもう一度ゆっくり読んで採点してみよいかしら
やっぱいっちょまえに採点するんだから失礼のないよう骨の髄まで読みたいしな
601('A`):2006/12/13(水) 23:35:18 0
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
>新作キターーーロウ!!!!
602('A`):2006/12/13(水) 23:46:30 0
もし時スレ
冬の到来であった
603('A`):2006/12/13(水) 23:49:47 0
>>597
せっかく1レスに収まるくらいの内容だから、
もうちょっと描写を細かくして、
朝の雰囲気なりちょっとした違和感を上手く演出できればよかったかも
が、これもやはりGJ!

>>600
勢いが半端ではない。
その勢いのままゴラッソ等頼む。楽しみにしてるから
604('A`):2006/12/14(木) 00:02:39 0
                          ,. -―‐ `'' 、
   ┏┓  ┏━━┓        /.,;彡;, ..,;,.   ゙ミヽ、     ┏━━┓  ┏┓  ┏━┓
 ┏┛┗┓┃┏┓┃       /ソノ;彡;彡;彡;彡'゙ヽ;゙i;,ヽ   ┃┏┓┃┏┛┗┓┃  ┃
 ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━{i;゙|il|l!ノ彡';彡;'','⌒ ゙!l!l}i゙!━┓┃┃┃┃┃┏┓┃┃  ┃
 ┏┛┗┓┃┏┓┃┃      {ノl!|!;ソ;ノリノ'″l ・ ノ;li|l!1  ┃┃┃┃┃┗┛┃┃┃  ┃
 ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━━'{i|{il{li゙!ソ;'  ` ' `"″!l}!i|!━┛┃┃┃┃    ┃┃┗━┛
   ┃┃      ┃┃         '{;l!|{i!リ''  _ノ    ;i|!レ'     ┃┗┛┃  ┏┛┃┏━┓
   ┗┛      ┗┛        '゙i!|!;'、,_´__,ノ '″    ┗━━┛  ┗━┛┗━┛

605('A`):2006/12/14(木) 00:07:34 0
>>599
本当にすごい投下数だよな。まとめサイトが追いついてないから
ちょっと整理しないと収拾つかなくなるぜよ〜
606妄想男:2006/12/14(木) 06:51:28 0
もは。
この流れに乗って8レスの完結短編を投下。
607妄想男:2006/12/14(木) 06:52:04 0

■A世界の*** / 妄想男


「たとえば、そうね……過去に行って自分を殺すと、どうなると思う?」
 部屋にやってきた美しい女の人は、そう俺に聞いた。
「過去の自分は死ぬ。ならば殺しに行った現在の自分は存在しないことになる。矛盾するよな?」
「だから時間を戻ることはできない。そう言いたいの?」
「ああ」
「ふ、ふふふ……」
「なぜそこで笑う」
「いい? 世界は無限に存在するの。たとえば私が朝食にトーストを食べるかご飯とお味噌汁を食べるかで世界はまっ

たく異なるわけ。そうね、ADVゲームってやったことあるかしら? 選択肢が出てきて、話を読んでっていうあれ。

ちょうどあんな感じなの。選択肢は無限にあるのだけれどね」「ふーん……」「極端に言えば今あなたが鼻をほじるか

耳をほじるかでさえ世界が分岐するのよ。これがバタフライエフェクト。でもね、自分が存在する以外の分岐した先に

ある世界は知覚はできない。だから自然科学的には存在しないことになるわね。観測できないもの」「へぇ……」「で

、話を元に戻すわね。私は未来からやってきた。するとそのことでまた世界は分岐するわけ。つまり私が未来からやっ

てくるか来ないかで今の時間は分岐するのね。時間軸というのは単一ではない。木の枝みたいにどこまでも分かれてい

くの。だから自分殺しのパラドックスは矛盾しない。時間を戻るということも可能なの。私が元にいた世界、分岐した

世界も消えない。それは歴史という形で残るわけよ」「はぁ……」

「……ぜんぜん分からん」いきなり電波なことを言われる。俺はまったく理解できず、鼻をほじるのであった。
「バーカ」
「バカにバカと言われたくないなっ!」
「私は客観的事実を述べただけよ」そういって彼女は俺に何かを差し出す。「まあいいわ。お守りよ、持っておいて」
 手にとって見てみる。どう見ても交通安全と書いてあるお守りだった。
「車に乗る時は気をつけて。それはバックミラーにでもぶら下げておきなさい。お母さんを大切にしなさい。私のこと

は忘れて、幸せになるのよ」
「いや、今すぐ忘れたいんだが」
「ふふ……」少し笑って、彼女は悲しそうな表情をした。
「誰だか知らんが、俺の部屋から早く出て行け」
「うん……それじゃあ……帰るね」名前も知らない彼女は俺の目を見ながら、確かにこう言った。

「ばいばい、お父さん」
608妄想男:2006/12/14(木) 06:52:53 0

 話はいきなり飛んで数年後。
 俺は結婚した。
 その翌年、娘が生まれて家庭を持つことになった。
 名前は俺が付けたぜ。***。いい名前だろう?

 ある日のこと。
 有休をとり、妻と三歳になる娘を連れて家族でピクニックに行った日のことだ。
 少し遠くの動物園に行くことにした。
 中古だけど、マイカーでな。

 ドアを開けて、運転席に乗り込む。
「……」
「どうしたの?」俺の妻が聞いてくる。
「いや、なんでもないよ」
 俺は車に乗るたびに、バックミラーにぶら下げたお守りを見るのが癖になっていた。それと同時に思い出すのはあの

謎の女の子。
『車に乗る時は気をつけて。それはバックミラーにでもぶら下げておきなさい。お母さんを大切にしなさい。私のこと

は忘れて、幸せになるのよ』
 まぁ、誰かは知らんが俺の安全を願ってくれるなら悪い気はしない。
「シートベルトはちゃんと締めろよ。***はチャイルドシートに乗せて」
「はいはい」
 ブレーキを踏み、キーをひねる。
 さあ、出発だ。

 助手席に妻、後ろのチャイルドシートに娘を乗せていた。
「ライオン撮るの!」***にデジカメを持たせた。まだ三歳なのに使い方が分かるのだから将来が楽しみだ。
 さて、動物園まで車で一時間ほど。少し長い運転になる。
609妄想男:2006/12/14(木) 06:53:53 0

 海岸沿いの長いトンネルを走っていた。
 昨晩は遅くまでどこの動物園にしようかネットで色々回っていたからな。少し眠くなっていた。

 ふと、バックミラーにぶら下げたお守りに目が行く。
 ――いかんな、少し注意力が落ちていた。お守りさんサンクス。
 そしてトンネルを抜けた。
 その時だ。

 急に明るくなった景色に目が順応するのが少し遅れた。
 道路の真ん中に何かがいた。

 鹿――?

「うああああ!!」
 反射的にハンドルを切ってしまう。同時にブレーキを踏み込む。
 ガードレールに突っ込む車。
 そして車体は……海に投げ出される寸前で停止した。
610妄想男:2006/12/14(木) 06:54:27 0

「た、助かった……」
 車内を見渡してみる。
 気絶しているものの、何とか生きている妻。
 チャイルドシートに乗せていたから飛ばされずにすんだ***。わんわん泣いているけど。

 車を慎重にバックして、道路わきにいったん止める。
 ものすごい声量で泣いている娘を抱きしめて慰め、妻が起きるのを待った。

「生きてる……?」妻の第一声だった。
「あぁ、天国でも地獄でもないぞ」
「……家に帰ったら説教ですからね。とりあえず、どうしましょう?」
「うーん……なぁ***、動物園行きたいか?」
「……行く」
 さすがわが娘、たくましいな。

 再び車に乗り込む。いつもの癖でバックミラーを見るのだが、お守りがかかっていなかった。
「あれ? ……あ」
 なくなったわけではなかった。床に落ちているお守りを発見した。紐が切れ、中の紙が出てきてしまっていた。
「あーあ……破れちまったか」
 手にとる。
 名前も知らない変な女の子にもらった交通安全のお守り。
 何とか死ななかったのはこれのおかげだな。

「ん?」
 中の紙に手書きで何か書いてあった。
 多少かすれていたが、何とか読むことができた。

『幸せになってね 別の世界の***より』

「……?」
611妄想男:2006/12/14(木) 06:55:26 0

 数年後。
 ***は美しく成長した。父の俺が言うのもなんだが、20年前なら惚れていた。

 ***は頭の出来がやはりすばらしく、東京大学は理科一類、理学部物理学科に一発合格したのだった。
 さすがは三歳でデジカメを使いこなしただけあるな。
 たまに俺にも難しい理科の話を面白く説明してくれるのだった。

 そんな***にこの事件のことを話してみた。
「……」
 ***は俺の話を聞くと、しばらく沈黙した。考えているようだ。

「お父さんのところにその子が来なかった場合の未来。どうなると思う?」
「最悪、あの時に海に落ちて死んでいたかもな」
「そう。そのお守りのおかげで運転するときに注意することになる。ならばなぜ、その子はお父さんにお守りをあげたのか?」
「未来から来たとか言っていたな」
「もう少し詳しく」
「えーっと……覚えているのは、『車に乗る時は気をつけて。それはバックミラーにでもぶら下げておきなさい。お母さんを大切にしなさい。私のことは忘れて、幸せになるのよ』かな」
「あとは?」
「分かれるときに変なことを言っていたかな」
「なんて?」
「『お父さん』って」
「……なるほどね」
612妄想男:2006/12/14(木) 06:57:52 0

「これから話すことは仮説だよ」
「確かめる術がないわけか」
「うん……たぶんその子はね、私だよ」
「……は?」
「だから、お父さんにお守りをあげたのは私。どう? 私はその子に似ていない?」
「なんとなく似ているかもと思っていたけど……待て、それじゃ何で同じ名前がお守りに?」
「お父さん、私の名前ってどうやって決めたんだっけ?」
「俺が小学校の時から女の子なら***にしようと思ってたわっ! ……ってなるほどね。たとえどうなっても俺は同じ名前をつけるわけか」
 まさか、あのときの女の子が自分の娘だとは。

「その子はね、多分お父さんとお母さんが事故で死んでしまった世界から来たの」
「……待て、意味が分からん。なんだその世界は」
「理論的な説明は後でするわ。お父さんとお母さんが事故で死んでしまった世界。仮にA世界としましょう。今の私たちがいる世界をBとする……こんな感じかな?」
http://2arcadia.web.fc2.com/NO1.JPG
「待て、何ゆえ世界が二つに分かれるんだ?」
「多分、これのおかげでしょう」
 そういって娘はお守りを指差す。

「そうね、ストーリーはこんな感じかな。A世界ではお父さんとお母さんを事故で亡くしてしまって私は深い悲しみに落ちるの。そして憑かれたように研究に打ち込む。その過程で過去に戻る方法を発見する。」
「そして、過去を訂正してお父さんとお母さんに感動の再会ってわけか」
「違うよ。分岐しちゃうの」
「分岐?」
「お父さんとお母さんが死んでしまったA世界はなくならないの。たぶんその子は今でもA世界、つまりお父さんとお母さんのいない世界にいるはずだよ。お父さんとお母さんが助かる世界が存在してほしくて、その子はお父さんにお守りをあげたんだと思う」
「……」
613妄想男:2006/12/14(木) 06:59:02 0

「時間軸は一本じゃなくてもいい、つまり分岐しててもいいとする。その場合、たとえばそうね……過去に行って自分を殺すと、どうなると思う?」
「……まったく同じ質問を、お守りをもらったときにされたよ。俺は矛盾すると答えた」
「うん、私だって普通はそう考える。でもそれは時間軸が一本だと限った場合。……分岐するのよ。その時自分を殺す自分が来るかどうかで。それならば、たとえ殺されたとしても矛盾はしない」
http://2arcadia.web.fc2.com/NO2.JPG

「なるほどね。って、それだと、あの子は……」
「きっとA世界で、私たちの無事を祈ってると思う」
「……」
614妄想男:2006/12/14(木) 07:00:39 0

 お守りをくれた***が言っていたことを思い出していた。

『車に乗る時は気をつけて。それはバックミラーにでもぶら下げておきなさい』
 ありがとう、おかげで助かった。

『お母さんを大切にしなさい』
 これは俺の母さんのことじゃなくて、俺の嫁のことだったのか。
 ああ、この歳になっても毎晩大切にしてるぜ。

『私のことは忘れて、幸せになるのよ』
 すまない、この約束だけは守れない。
 俺はお前の父親なんだぜ?
 子供を忘れる親がどこにいるって言うんだ。

 俺はぼろぼろのお守りを見て泣いてしまった。
 ありがとう、向こうのわが子よ。
 こちらからお前の幸せを祈っている。


■A世界の*** / 完
615妄想男:2006/12/14(木) 07:02:04 0
以上、ここ最近時間について考えているときに浮かんできた妄想でしたとさ。
どうやって過去に行くのかとか、具体的なところは思いつかないんでぼかしてあったり。

無銘人の理系話に対抗しようと思って書いた。
途中で俺の説明力のなさに呆れ返った。
将来ゼミとかやるとき不安だな……。
意味分からなかった人すまん、俺の説明力不足だ。

さて、寝るか。
616('A`):2006/12/14(木) 15:30:36 O
これはおもしろい。最後いいね
617('A`):2006/12/14(木) 17:04:32 0
>>妄想男

久々の投下なのに全く衰えるどころか磨きがかかってるな!
バックトゥザフューチャー好きの俺にはたまらない作品だ。
さて未来から自分の娘がお守りを持ってくること願いつつ昼寝するか。
無銘人も妄想男も頭いいな
618('A`):2006/12/14(木) 19:59:50 0
妄想男GJ!
独特の文章でいい世界観を創っとる。
が、話にもうひと捻りほしかったかも
あっさりしすぎかな?
619('A`):2006/12/14(木) 21:29:42 O
俺の人生なんかタイムパラドックス起きて崩壊してくれ
620('A`):2006/12/14(木) 22:20:27 0
禍々しい気を感じるなぁ
621('A`):2006/12/15(金) 01:14:02 0
なんかみんなSS上手くなったよな〜ションボリ
622('A`):2006/12/15(金) 07:34:35 O
|`)もは
623かつを:2006/12/15(金) 21:21:12 0
>>621
ホレ↓
624かつを:2006/12/15(金) 21:22:00 0
●   クレーム

DVD販売店でDVDを購入し帰宅した後、鼻息を荒げながらテッシュを用意した。
それから起きたことをありのままに話す。
DVD『メイド娘/激萌えるプリケツっ子』を買っはずが、中身は
『近親相姦/熟女の熟れた肉壷』だった。
衝撃――だった。
ジャケットに写る可愛らしいメイド娘とは裏腹に、
ディスクに描かれているのは熟女(という名のババア)だった。
予想外の出来事に数分言葉をなくし、俺は再び外出した。
手さげ袋を持ちその中にDVDを入れ、多少の怒りを胸に宿しながら。

その日は俺の誕生日だった。
そのDVDは、人生の節目となる30回目の誕生日にセルフプレゼントしたものだ。
それが――ついてない。あり得ない。
何だか半生をその出来事で一くくりにされたような気がして、同時にこれからの人生を
暗に貶められたような気がして、怒らずにはいられなかった。
人生で初の怒りといってもいいかもしれない。

DVD販売店への道中、吠えかかってくる犬がいた。
「あまり私を刺激しない方がいい」
咎めても一向に退かない犬に対して俺はついつい全力で威嚇を返してしまった。
いつもなら、そんな犬など歯牙にもかけなかっただろうが……。
次の瞬間、逃げ去る犬の後姿から妙な優越感を感じた。
それだけではない。己の強さの確信。
30歳の節目に得た、生まれ変わったという実感。
今までに感じたことのない、奇妙に革新的な前衛的な高揚感を抱きながら、
やけに挑発的なDQNにも睨みをきかす。ズゥーン。

殺風景なはずの町並みも、その日ばかりは極めてスペクタクル。
625かつを:2006/12/15(金) 21:23:02 0
やがてDVD販売店「元気のでるDVD屋さん(性的な意味で)」に到着した。
ピンク系統に塗装されたその建物は、周りのコンクリート群と見比べてみると
――いや、見比べるまでも無く、馴染まず明らかに目立っていた。
そうれにしても、いつこんな店が出来たのだろう?
などという問いは――悲しいかな、今までの鍵っ子生活を振り返ってみれば
簡単に答えは出る。そして本日二度目の入店。
あらためて、変な客が多い。特に不審だというわけではないが、平日のお昼から
(エロ重視の)DVD店にくるような客である。
そんな人間達が作る場の空気というものは、かなり胡散臭く、
したがって、あまりにも居心地がいい。
しかし今回はそんな空気に浸る間もなく、カウンターへと向かった。

「す、すいません」
「はいっ、どうしました?」

バッグの中から『メイド娘(略)』を取り出して、中に入ってるディスク『近親相姦(略)』を
女性店員に見せた。
「あ、あの、ここで買ったんですけど、中身が……」
「〜〜〜〜申し訳ありませんっ」
頭を下げる店員さんにDVDジャケットとディスクの絵柄を見せびらかし、
羞恥心を覚えさせようと暗に試みる。
ちなみによく見ると、ディスクに描かれた熟女も結構エロい。
店員さんは素早くジャケットとディスクを確認した。
626かつを:2006/12/15(金) 21:23:42 0
「ええっと、こちらとしては、時間操作できるスイッチを差し上げるということで
 対応させて頂きたいのですが……。よろしいですか?」

……なんというアバンギャルドなクレーム対応。
店員さんがブスなら間違いなく殴っているだろう。
さて、客側がそれで納得すると思っているのかな? という疑問は置いといて、
店員さんが差し出したものは、どう見ても聴力検査の時に使うようなスイッチ。
しかもワイヤレス。電池が入るような容積もない。
どう見てもポンコツだ。
「……」
店員さんはスイッチを差し出したままの体勢。
俺がスイッチを手に取るのを待っているらしい。
上目遣いでこっちを見ている。しかも前髪をピンで綺麗に分けて、おでこ丸見え。
俺の一番好きな髪形ではないか、こやつめ。
「うっ……」
仕方なく店員さんからスイッチを奪い、スイッチオン。
――すると暫くの静寂。
627かつを:2006/12/15(金) 21:24:19 0
「おめでとうございますっ。お客様の時間は動き出しましたよ。……なんてね」
店員さんが沈黙を突き破って、笑顔を見せる。
「な、何?」
店員さんは相変わらず人懐っこい笑顔だ。
「せっかく手にした運の流れですから、もう放さないようにしてくださいね」
応援してもらうのは案外気持ちいいが、
これが今時最先端の接客――なワケないな。
「……そ、それよりもD――」
「成功のコツはがっつかず、控えめすぎず、ですよっ」
店員さんは拳を握って、控えめに両手に力を込めて言う。
「控えめすぎる生き方って、楽しくないです。よね?」
「……」
「ですよねっ?」
「は、はい……」
「ひねて閉じこもってばかりいるよりも、無理に思えても――ちょっとでも行動した方がいいです。多分。
 だから、お客様の力になりたいと思ってスイッチを押してもらいました。
 ……でも、ひょっとするとこのスイッチも必要なかったかもしれませんね。
 お客様が持ってクレームに来られた時点で、多少なりとも強くなっているはずですから」
――なめられているような気もするが、素直に喜んでおこう。

「でも……、少し心配もあるんです。
 少しがっつきすぎるのが心配です」
――心当たりがないでもない。
「控えめすぎはダメですけど、がっつくのはもっとダメですよ。
 だからそういう時は……」
また綺麗な目で俺を見てくる。
ということはここでアレか、スイッチか。そうなのか。
再びスイッチオン。
「――もうっ、せっかく動き出した時間をまた止めたらダメじゃないですかっ」
店員さんはクスクスと笑った。
俺もつられて少し笑った。
「フ、フフフ……」
「そういう時は、とにかく自然体ですよっ。
 力まずに自然に力を抜けばいいと思います。
 そうすれば……本当に時間を操れるかもしれないですね」
そう言って店員さんはまた笑った。
628かつを:2006/12/15(金) 21:25:42 0
気づくと俺の後ろに少しだけ列ができていた。
精算待ちの兄さん達が、後ろから俺を見ている。
その場から逃げるように、急いで出口へと向かった。
スイッチは俺の手の中にある。
DVD販売店「元気の出るDVD屋さん」を退店した時、
「ありがとうございましたーっ」と元気な声が聞こえた。

結局手さげ袋の中には、中身違いのDVDが入ったままだ。
しかし、それでもいいかな、と。
そう思えるのは店員さんが可愛かったからだろう。
などと考えながら帰路につく。
いつか自分は時間を操れるようになるのだろうか。
気分は――良かった。
「フ、フフフ……」

「おい、何笑ってんだキモチワリー」
「っ!?」
「お前、さっき俺を睨んでくれたよな?」
横から声が迫ってくる。声の方向を見ると三人組のDQNがいた。
首を変に傾けながら迫ってくるDQNを見ると、特攻の拓が思い起こされて止みません。
本日がっつきすぎた代償かなコレは。
完全に逃げ腰でいると、DQNは急に手さげ袋をかっぱらった。
「あ、そ、それは……」
「……おいタケちゃん、こいつこんなのもってんぜ」
「あ? 『メイド娘/激萌えプリケツっ子』? 良い趣味してるじゃね〜か」
「……おいタケちゃん、中身違うぜ?」
「あ? 『近親相姦/熟女の熟れた蜜壷』? 趣味半端じゃね〜ぞ!」
「だせぇ、熟女趣味隠すためにジャケット取り替えてやがる! きめぇ!」

             おわり
629かつを:2006/12/15(金) 21:26:17 0
2000文字以上書くと、やり切った感がある。
ちなみにどう見てもクサすぎます。無学なのが滲み出ています。
本当にありがとうございました。(死語)
630('A`):2006/12/15(金) 21:46:05 0
読んでる途中で体が痒くなるくらい臭かったけどGJ!
そして相変わらずかつをらしいオチw
631シュガー:2006/12/15(金) 21:57:25 O
やぁ皆さん('A`)
今日バイト22時からだったがバックレた俺が生存報告に来ましたよっと
とりあえず過去レス読んでくる
632かつを:2006/12/15(金) 22:12:18 0
>>630
どうもです。
体が痒くなったり臭かったりと、
どうやら物理的に無理のある話らしい

>シュガー
良作目白押しだわ(自分の話のことを言ってるわけじゃなく)
633妄想男:2006/12/15(金) 22:25:50 0
かつを乙。かつをらしい描写が面白い。最初のテッシュで引き込まれたよ。
そしてヰ`シュガー。

今日発売のセクシービーチ3の追加ディスクのおかげでチソチソ痛い。
すでに4ラウンドこなしたぜ……。
634めるすー:2006/12/15(金) 23:42:44 O
俺も過去ログ読んでくる
一周年前には続き投下する
つーか次で最終話
635妄想男:2006/12/15(金) 23:54:33 0
めするー乙彼三。最終話期待してる。

今ふと思ったんだけどテーマなしのSS大会ってどうだろう?
一度「時間」って言う制約なしで皆が書くSS見てみたいんだけど。
636('A`):2006/12/15(金) 23:56:22 0
セクシービーチ、製品情報みただけでフル勃起
ただ、男の体の完成度がちと低いと感じる(製品情報を見ただけでは)
637('A`):2006/12/16(土) 00:00:25 0
>妄想男
いいんでないかな?
僭越ながら自分は、時間とはとても絡みそうにない
ネタ(話の断片)があったりするし
638妄想男:2006/12/16(土) 00:05:10 0
>636
男とちんちんは透明にしたり消したり出来る。っつか俺消してる。
常時表情を変えず遠い目してるから、ヌいた直後にイラっとしたりするんで注意w

>637
まぁ、住民と他の作者さんと相談してからだな。
特に反対がないなら次のSS大会でやりたいな。
クリスマス辺りにやるかね?
639加賀見:2006/12/16(土) 00:38:26 0
こんばんは。
今更ながら灰羽を観て画集が欲しくなったりしてる今日この頃。
シュガー、めるすーお久です。SSの続きと最終話楽しみにしとります。

>>妄想男
短編投下乙。オチにどことなく物悲しさがあって良かった。
途中にリンク張って図で解説したりするのも新しい。
七夕祭りの作品とかもそうだけど、文章の視覚的な魅せ方とかリンク張ったり
だとかの発想はいつもながら面白くて見習う点が多いと素直に思う。

>>かつを
乙です。地の文の言い回しが面白くって笑った。この前の作品もそうだけど
地の文での演出が上手くって、登場人物が引き立ってるなぁと。
あと、店員さん……イイね。
640めるすー:2006/12/16(土) 00:44:39 O
何だか最近作者が集っているようだな

一読者として非常に嬉しい
641('A`):2006/12/16(土) 00:45:05 0
おお、作者のみなさんこんばんは
最近は毎日投下があるのがたまらん
642('A`):2006/12/16(土) 00:46:07 0
>>640
お前も書けよ
643めるすー:2006/12/16(土) 00:48:57 O
>>642
今書いてる
多分書いたり消したりで、投下は多分来週
644('A`):2006/12/16(土) 03:47:23 O
携帯からだとゴラッソつけずらい
はやくパソコンほしい
645('A`):2006/12/16(土) 05:54:23 O
|`)もは
646('A`):2006/12/16(土) 11:06:36 0
もはあああああああああああああああああああ
647('A`):2006/12/17(日) 03:41:36 O
落ちるぞ!
648妄想男:2006/12/17(日) 04:02:18 0
今日は誰も来なかったか。
もやすみ。
649('A`):2006/12/17(日) 05:00:20 0
『時を駆ける喪男』

「あ――」
 速水喪こみちが振り向いたとき、赤い風船は子供の手を離れ、アーケードの天上に向かって昇り始めていた。
“今ならまだ間に合う”
 その思考を意味として理解するよりも早く、喪こみちは息を止めていた。
 瞬間、世界は静止する。
 そべての存在がその活動を停止し、硬直する。
 喪こみちの目に移る世界は、さながら一枚の写真のよう。
 林立した石造のごとく動かない人々の間を、喪こみちは早足で駆け抜けていく。
 息が続く間に、あの子供のもとまで到達せねばならない。
 子供は上空に手を差し伸ばした姿勢のままで、そこにいる。
 風船は――残念ながら、跳び上がっても届きそうにない高さで静止している。
 気は進まないまでも、喪こみちは子供の肩を借りることにした。
 否、肩どころではない、喪こみちは今、子供の肩と頭の上にその両足で立ち、バランスをとっている。
 しかし子供はびくともしない。
 停止した時の中では、他の物体に影響を与えることはできないのだ。
 足の下の子供は今、いわばダイアモンドの石像であり、踏もうが叩こうが爆破しようが平気の平左なのだ。
 ただそれも、喪こみちが息を止めている間だけのこと。
 ――で、あるから、タイミングは慎重に図らねばならない。
 ひざを曲げ、幅跳びの要領で踏み切る。
 空中で、両足が子供から完全に離れたたのを確認してから、大きく息を吸い込む。
「ぶはっ!」
 不細工なうめき声を上げながら、突如目の前に着地した男の姿に、子供は目を白黒させていた。
 すぐそばにいた子供の母親、さらに通行人の何人かも、何もない空間から出現した喪こみちを、驚愕の表情で見つめている。
「――ほら」
 荒い息づかいのまま、掴んでいた風船の紐を子供に差し出す喪こみち。
 子供は目をぱちくりさせ、条件反射的にそれを受け取った。
 そのまま歩き出す喪こみち。
 奇異の目に晒されているのは、当然のことながらいい気分がしない。
 ただほんの少し、顔が緩んでしまう。
 再び動き出した時間、何事もなかったかのように動き出した群衆の中に呑まれていく喪こみち。
 それは自己陶酔と優越感に他ならないことを知っている彼は、恥じ入り、表情を引き締めるよう勤める。
 そんな喪こみちの背を、赤い風船を手にした子供はぼんやりと見つめていたが、はっと気づく。
 こんなとき、父母は、幼稚園の先生は、どうするべきだと自分に教えたか。
「ありがとぉー!!」
 アーケード中に響き渡るような声で、子供は叫んだ。
 遠く、背中ごしに聞こえてくるその声に、喪こみちの表情はまたしても緩んでしまう。
 しかし、今度それは醜い感情からではないので、喪こみちは気兼ねなく微笑むことができた。
 自らが得たこの超常的な力を、他人のために役立てることのなんと素晴らしいことか――
「――おじちゃぁん!!」
 がくっ!
 膝から崩れ落ちる寸前で踏みとどまり、喪こみちは思った。
“あのガキ、恩を仇で返しやがった!”
 年のわりにフケ顔な速水喪こみち、21歳の春の出来事であった。
 人生の春は、まだ来ない――

 END
650('A`):2006/12/17(日) 05:05:45 0
初投です。
よかったら感想等よろしくです。

スレ汚し失礼しやした。
651('A`):2006/12/17(日) 05:14:23 0
 うげ、ミスった

 ただほんの少し、顔が緩んでしまう。
 それは自己陶酔と優越感に他ならないことを知っている彼は、恥じ入り、表情を引き締めるよう勤める。
 再び動き出した時間、何事もなかったかのように動き出した群衆の中に呑まれていく喪こみち。

 この順です、失礼
652('A`):2006/12/17(日) 05:21:59 O
>>650
変態の巣窟へようこそ
初投下とは思えない詩みたいなリズムで気持ち良く読めたよ!
そういえばこのスレも40越えたが呼吸を止めてる分だけ時間が止まるっていうのははじめてかも
653('A`):2006/12/17(日) 06:52:16 0
ヒント:ドラゴンボールで通過した道
654('A`):2006/12/17(日) 18:21:18 O
エロいこと
655かつを:2006/12/17(日) 20:42:37 0
>649乙です
過不足のないすっきりした文章、よりも何よりも
結部分の引き際が大好きです。
このスレには初投下ということだけど、
猛者ですね(少なくとも自分よりは(ry )

どうでもいい話
加賀見にも賛同を得たが、やはり「おでこ娘」は素晴らしい
Cカップ程度の乳が目立つ、きつめの服を着ているとなお良い。
656加賀見:2006/12/17(日) 21:54:29 0
>>649
初投下乙です。
上でも言われてるけど、初投下とは思えない文章だなぁ。
内容も1レスに纏まっていて読み易いと思います。
こういう雰囲気のSSも書いてみたくなった。

おでこ娘をまだSSに登場させてないことに気付く。
今度……登場させてみよう。

あと関係ないけれど、最近コードギアスが面白い。
シーツーかわいいよシーツー。
657加賀見:2006/12/17(日) 21:55:36 0
『ロストギア』

 2.

「うわぁ……! 広ーーい」
 夕暮れ時から続いた作業が終わり、辺りが薄闇に覆われた発掘現場にマリーの
澄んだ声が響く。
「ああ……改めて見るとやっぱり凄いな」
 続けてヴィルが同意するように言った。
 先程までの作業でヴィルは、整備班の荷物運びなどの雑務を任されていたので、
確乎りと発掘現場を視たのはこれが初めてだったのだ。
 ――それにしても。
 発掘という言葉が不適切に思えるほど綺麗な場所だと思う。
 発掘現場は街を取り囲む茶褐色の山――その内の一つに位置しており、山の中
腹に設けられた坑道と、山麓で発見されたロストギア搬入口の二箇所から向かう
ことができる。
 ヴィルはその中の、伽藍堂な空間を縁取るように造られた金属製のテラスから
発掘現場を俯瞰していた。テラスは坑道からの入口を進んで最初に辿り着く場所
である。
 テラスから俯瞰した一階部分は、凹凸の無い平坦な金属製の床が壁の端まで続
いていた。
 そして空間の中央部分には――白いロストギア。
「あれが今回発見されたっていう……」
「そう、ロストギアよ」
 ヴィルが呟いた言葉に被さるように声が響き、僅かに反響して消えた。
 柔らかで落ち着いた声だった。
「――えっ?」
 声のした方向へ顔を向ける。
 数メートル先に柔和な笑顔を浮かべる女性の姿があった。
 大きく優しげな翡翠色の瞳。アップにした藍色の髪。袖を捲った白いシャツに
デニム素材のパンツ。年齢は二十代半ばほどだろうか。
658加賀見:2006/12/17(日) 21:56:45 0
「あっ、ごめんなさい。お邪魔しちゃったかしら」
「いえそんなことは……」
「ふふ、なら良かった。どう? 現場を間近で見た感想は?」
 女性はヴィルに向かって歩み寄りながら言った。
「え、あ、はい、想像してたよりもずっと綺麗だと思いますけど……えと――」
 ヴィルは言い淀む。
 その様子を見た女性は白く細い首を傾げた後、何かに気付いたように両手をポ
ンと合わせた。
「あらら、私ったら――」
 そういえば自己紹介もまだだったわよね、と言って女性は続ける。
「私はアースラ=キスキード。知識の大樹=\―俗に言うタイジュで考古学者
として働いてるの。宜しくね」
 ――知識の大樹。通称タイジュ。
 ヴィルとマリーが現在暮らす首都ホッドミーミルを本拠地とし、旧暦時代の機
械――所謂ロストギアの発掘幇助、研究、生産からロストギアを悪用した犯罪や
、紛争の鎮圧などの軍事行動まで幅広く行う機関の名である。
「あ、お……自分はヴィルヘルム=ルイ=ブレゲです。タイジュ系列の学校の機
械科に在籍してます。こちらこそ宜しくお願いします」
 言ってヴィルは会釈をする。
 アースラは柔らかな笑顔でそれに答えた。
「機械科のヴィルヘルム君ね。よし、覚えたわ。ところで其方のお嬢さんは――」
 ヴィルの横に並ぶように位置取ったアースラは、僅かに不思議そうな顔をしな
がら視線を投げた。その先にはマリーの姿があった。
 長い金色の髪。機能性という言葉には縁遠そうな白いワンピース。
 視線に気付いたのか、マリーは辺りを興味深そうに見回していたサファイア色
の瞳を、アースラとヴィルに対して交互に向ける。
 恐らくヴィル達の会話など上の空だったのだろう。マリーは呆けた表情を浮か
べ首を傾げていた。
「あ、コイツはマリー=アントワネットって名前で、擬人なんです。これでも一
応」
 ――いやホント。こんなんでも一応。
 マリーの頭を軽く叩いてヴィルは苦笑する。
「一応は余計よッ一応はッ」
 呆けた表情から一転、唇をへの字に結び眉根に皺を寄せるマリー。
 むぅ、と不機嫌そうな唸り声。
659加賀見:2006/12/17(日) 21:57:34 0
「まあ、擬人さんだったのね。初めましてマリーさん。宜しくね」
「むぅ……宜しく」
 マリーは表情はそのままにボソリと言葉を返す。
「こらこら、アースラさんに失礼だろうが」
「私ならいいのよ、気にしないで。それにしても、二人とも仲が良いのね」
「腐れ縁ってヤツですよ」
 ヴィルはマリーの剥れた顔を一瞥する。
 それはこっちの台詞よとマリーは顔を背けた。
「あらあら。ヴィルヘルム君、女の子には優しくしてあげなきゃ駄目よ」
 優しく嗜めるようなアースラの声。
 ヴィルがたじろぐと追い討ちをかけるように、そうよそうよとマリーは賛同の
声を上げた。
 ――見た目は女の子でも、やはりコイツだけは例外だ。
「ふふ。あ――そういえばさっき言ってたけれど、ヴィルヘルム君は機械科なの
よね?」
 胸の辺りで両手を軽く合わせ、アースラは問うた。
「はい、そうですけど。それがどうかしましたか?」
「うーん……となるとやっぱり一度手続きを……いや、駄目だわもうすぐ夕食だ
し……」
 ヴィルが答えるとアースラは片手を頬に当て呟いた。
 ――考えを廻らしているのだろうか。
 思案に沈む姿は流石学者というべきか中々さまになっていた。
「……それに私が一緒に行けば……大丈夫よね。ねえ、ヴィルヘルム君」
 考えが纏まったのだろうか、アースラはヴィルに視線を遣った。
「あ、はい」
「折角だし、今からアレ′ゥに行ってみましょうか」
 アースラは人差し指でテラスの下――白いロストギアを指し示した。
「いいんですか……?」
 驚きと好奇が入り混じった瞳をアースラに向ける。
 本来、研修生は現場の責任者によって見学で立ち入れる区域が指定されている
のだ。今回の場合、二階部分に縁取られたテラスのみが指定された区域であり、
それ以外の区域を研修生が見学しようとなると、相応の手続きを踏まなければな
らないのである。
「あらあら、心配しなくても大丈夫よ。私これでも結構現場での立場は上なんだ
から」
 アースラは少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「それじゃあ行きましょうか。私の後ろに確乎り付いて来てね。あ、マリーさん
も一緒にどうぞ」
 さっきから一所懸命辺りを見てたみたいだしねと言うと、アースラは踵を返し
テラスの突き当たりに設けられた階段へと歩き出した。
 ヴィルはマリーと一度顔を見合わせアースラの背後に続く。
 金属製のテラスは僅かに揺れていた。
660加賀見:2006/12/17(日) 21:59:40 0
■人物紹介

●ヴィルヘルム・ルイ・ブレゲ
 主人公。男。17〜18歳くらい。
●マリー・アントワネット
 時計の擬人。女。年齢不明。昔の記憶無し。
●アースラ・キスキード
 考古学者。女。20代半ば。

■用語

●ロストギア
 大昔の機械。広義の意味は機械全般。狭義の意味はロボット。
●擬人
 大昔からいる精霊っぽい存在。物に宿る。人間と比べると数は少ない。
●新暦
 物語の舞台。大昔に文明が滅んだ後の時代。
●新旧暦
 新暦の前の時代。生き残った人々が地下で暮らした時代。
●旧暦
 さらに前の時代。科学やらなんやらが発展してた時代。滅んだ。
●ホッドミーミル
 首都。内陸部に位置。地下には新旧暦時代の地下都市がある。大きい。
●タイジュ
 国の機関の名称。正式名称は文章中に。発掘された物を買い取ったり、
 研究したり、量産したりしてる。技術者育成のための学校もある。軍隊チックなものもある。
●白いロストギア
 保存状態が良い。とりあえず動く。
661('A`):2006/12/17(日) 23:17:24 0
うーん、やはり本格的だな>加賀見
話もそろそろ展開しそうな匂い。

あと、「おでこ娘」の陵辱キボン!
662('A`):2006/12/18(月) 00:19:02 O
ロストギアキタ!
663('A`):2006/12/18(月) 00:56:36 0
一周年は明後日だぞぃ!
664('A`):2006/12/18(月) 01:03:32 0
一周年は何するぅ?いろいろおもしろい案挙がってるけど
665('A`):2006/12/18(月) 15:51:22 0
みんなが集まればそれでいい
666('A`):2006/12/18(月) 16:16:54 0
>>164
語尾が変なことになってるぞ

ところで、今日銀行に行ってきたんだが、
おでこ娘がスーツを着たときの破壊力は尋常ではない
667('A`):2006/12/18(月) 16:25:24 0
>>666
盗撮してきなさい><
668('A`):2006/12/18(月) 16:27:29 0
だが断る

ちなみに
×>>164→○>>664
669('A`):2006/12/18(月) 16:35:26 0
だが諦めない
670('A`):2006/12/18(月) 16:53:55 0
でこ娘のAAを探しているうち、見かけたエロAAで完全勃起してしまった。
俺もまだ若い
671('A`):2006/12/18(月) 16:57:55 0
http://info.from.jp/mu/robom.cgi?nonono=3411-1
昨日これみたいなゲームで1日使ってしまった
4回射精したよ・・
672('A`):2006/12/19(火) 07:08:02 O
673('A`):2006/12/19(火) 07:09:11 0


明日だね。一周年だな
674('A`):2006/12/19(火) 14:16:43 0
夜の1時だよね
675('A`):2006/12/19(火) 18:07:15 0
作者集まるかな?
676('A`):2006/12/19(火) 18:09:12 O

取り敢えず踊ろうぜ


      _、_
    ヽ( ,_ノ`)ノ 
   へノ   /  
    ω ノ
      >
677('A`):2006/12/19(火) 18:13:26 0
俺作者だがもう名前忘れられる可能性ありw
名前ふせてぶっちゃけトークして2時くらいに実は○○ですーーってやらない?w
678('A`):2006/12/19(火) 18:16:34 0
Dックとか来るかな
679('A`):2006/12/19(火) 18:59:16 0
頼むから妄想男か楔にネトラジをやってもらいたいのよー・・
680('A`):2006/12/19(火) 19:39:47 0
ネトラジはスレの進行次第じゃない?
681('A`):2006/12/19(火) 19:46:44 0
どれくらいの人が集まるんだろ・・
気づいたら朝の「もは」だけがむなしく書き込まれる一周年・・・
682妄想男:2006/12/19(火) 19:49:15 0
ちょっくら家庭教師に行ってくるから10時ごろに戻ってくる。
しかし、ネトラジやろうと思ったけどマイクどこ行ったんだ……
683('A`):2006/12/19(火) 19:50:16 0
妄想男のネトラジktkr!
684('A`):2006/12/19(火) 19:53:31 0
>>681
それはそれでオツなものよ
685('A`):2006/12/19(火) 19:55:35 0
妄想男の生「生理か。まぁいい」




       __       / 〇ヽ     / 〇  \         | ̄| | ̄|
   _ |_ /    | ___ /  ( (  ヽ――‐/  ) )   ヽ___  |  | |  |
   _ |_  __|  |         ) ) ヽ   /   ( (          |  |_| |_|
      |      /   ̄ ̄ ̄ヽ  ( (  ヽ /    ) )  / ̄ ̄ ̄  _   _
      |      /        \  U  ヽ/     U   /       |_| |_|
686('A`):2006/12/19(火) 19:59:35 0
妄想男〜ハルヒの話しようぜ〜
687('A`):2006/12/19(火) 19:59:58 0
スカイプで作者同士の対談とか面白そうだな・・・前にやった時は
一気に人数を増やしたからグダグダになったけど、時間決めて1対1でやればいけそうな希ガス
688('A`):2006/12/19(火) 20:01:01 0
>>687
いいね〜〜今日はもうなんでも許す!みんなが集まってくれればいい><
689('A`):2006/12/19(火) 20:04:08 0
ネトラジ、スカイプやったことあるメンバーリスト
・妄想男(ハルヒ)
・楔(スーパーマン)
・めるすー(おかま声)
・代々木(なんかかっくいい)
・ディック(糞)
・加賀見(神の声)

あともう2人いた気がするんだが思い出せない・・すまぬ
690('A`):2006/12/19(火) 20:05:08 0
代々木じゃなくてロリータコンプレックスだった
691('A`):2006/12/19(火) 21:17:14 O
一年はやいなぁ
692:2006/12/19(火) 21:37:19 0
http://www.youtube.com/watch?v=KIvkcqYR_qg

これを観たら妄想男が、ハルヒガチ萌えなのも納得出来ますね。

ネトラジ楽しみにしてますよ。

遅ればせながら・・・
http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow29509.jpg
693('A`):2006/12/19(火) 21:44:34 O
楔!妄想男につづくんだ!ハルヒ対ローゼンメイデン!
694('A`):2006/12/19(火) 21:51:25 0
50秒あたりの、手のつなぎ方がエロい
695:2006/12/19(火) 22:02:19 0
>>693
お気持ちは大変嬉しいです。
ですが、自分はこのスレに対して、なんの貢献もしてない。
ただウンコ製造機の如く、つまらないネタを、ブログ内で延々と垂れ流し続けていただけです。

そんな自分がネトラジをやるだなんて、自己中にも程があり過ぎます。

自分としては、今までこのスレを盛り上げてくれた人が主体になって
明日の1周年祭りを盛り上げて欲しいと思っています。


696('A`):2006/12/19(火) 22:06:32 0
早いなぁ、もう一周年ですか
おめでとうございます
697('A`):2006/12/19(火) 22:06:36 0
うーん、随分謙虚な楔だ。

ところで、あらためて見ると
>>685のAAの出来が酷い
698シュガー:2006/12/19(火) 22:09:25 O
一周年おめでとうございます
699('A`):2006/12/19(火) 22:10:15 0
ありがとうございます
700妄想男:2006/12/19(火) 22:10:34 0
ただ芋。こんばんわ楔。
さーて、マイク探すか……
701('A`):2006/12/19(火) 22:14:55 0
>>シュガー、妄想男
お疲れさんす
702加賀見:2006/12/19(火) 22:17:12 0
こんばんは。もし時一周年おめでとうございます。
妄想男のネトラジがあるのか。楽しみだぜぃ。

>>楔
お久です。ブログの方、よく拝見しておりますよー。
擬人の話を書こうと思ったのは、楔のブログにあった擬人化についての
記事を読んだからという。
703('A`):2006/12/19(火) 22:18:38 0
ありがとうございます
704妄想男:2006/12/19(火) 22:33:54 0
いっぱい集まってきたようだな。
皆さんこんばんわ。

で、マイクがどこにもないんだがどこ行ったんだ?
最後に使ったのが……10ヶ月ぐらい前か。
705無銘人:2006/12/19(火) 22:36:11 0
一周年ということで表面上は新参だけどきてみますた
706('A`):2006/12/19(火) 22:37:14 0
おつかれさんす
あと1時間半か・・・
707('A`):2006/12/19(火) 22:38:37 0
>無銘人
「表面上」……引っかかる、引っかかりますよぉ
708無銘人:2006/12/19(火) 22:39:38 0
まぁ俺は去年の12月からの住人だから
709('A`):2006/12/19(火) 22:39:56 0
そういえば無銘人って、いつくらいからこのスレ知ってるんだ?
少し気になった
710('A`):2006/12/19(火) 22:40:29 0
ナント!Σ(゚Д゚ )
711('A`):2006/12/19(火) 22:41:16 0
ベテランですね
712妄想男:2006/12/19(火) 22:44:00 0
え、ちょ、スレ創世記からの大先輩じゃないっすか。
誰だろう……?
713('A`):2006/12/19(火) 22:45:03 0
ちまたで噂のうんこバスターは俺です
714('A`):2006/12/19(火) 22:48:05 0
バスターktkr!
715('A`):2006/12/19(火) 22:52:28 0
はいはいバスターバスター
716('A`):2006/12/19(火) 22:54:12 0
俺も来ましたよ、と
717('A`):2006/12/19(火) 22:57:17 0
点呼とるよー

718('A`):2006/12/19(火) 22:57:29 0
719('A`):2006/12/19(火) 22:58:31 0
720('A`):2006/12/19(火) 23:00:29 0
居るだけの能無しではありますが

721('A`):2006/12/19(火) 23:04:52 0
なるほど、加賀見に妄想男に無銘人に……俺か。
いや「俺」じゃなくね。

いやしかしそうすると、楔とシュガーが…
722妄想男:2006/12/19(火) 23:06:22 0
723('A`):2006/12/19(火) 23:15:15 0
点呼とったはいいが、何をすればいいのか分からないのが微笑ましい
724妄想男:2006/12/19(火) 23:16:11 0
とりあえずマイクが見つからないのでDSのシレンやってる。
725('A`):2006/12/19(火) 23:17:28 0
死ねよ
726('A`):2006/12/19(火) 23:19:37 0
妄想男のあんぽんたんっ
727妄想男:2006/12/19(火) 23:21:06 0
どうしよう?
HPのリアルタイム更新でもしようか……
728('A`):2006/12/19(火) 23:25:25 0
とりあえず、(何故か)そそり立った俺のおちんちんを鎮めてくれないか
729妄想男:2006/12/19(火) 23:26:58 0
手でいい?
730('A`):2006/12/19(火) 23:27:55 0
祭りは終わりだ
解散
全員解散!
731('A`):2006/12/19(火) 23:34:37 0
題『>>728が心地よく自らを慰める行為にふける為のドエロ小説ッスよ』

「あなたが>>728?私はミレアレット・ペペロンチーノっていうの。」

突然、>>728さんの前に、メガネがとってもキュートな、ツインテールロリ娘が、
黒のゴスロリドレスを纏い、芳醇なレモンのような香りを漂わせ、煙を立てて現れた。

>>728は驚いてPCの前から転げ落ちると


続かねぇ あとはがんばって抜いてくれ>>728
732('A`):2006/12/19(火) 23:35:17 0
>>729
……い、いいよっ。そこまで言うなら……仕方がないなぁ、もう
733('A`):2006/12/19(火) 23:36:10 0
>>731
そ、そんなので抜けるわけないじゃないかっ……
734('A`):2006/12/19(火) 23:37:20 0
なんか用意しておけば良かったかなぁ?
間に合えば明日にでも皆で持ち寄りましょうか
735('A`):2006/12/19(火) 23:38:56 0
とりあえずもし時一歳を祝おうぜ。
736:2006/12/19(火) 23:39:12 0
後から出て来た自分が、こんな事を言うのも何なのですが
スカイプは止めた方が良いと思うんです。

何故なら、喪板全体が直球ストレートな、馴れ合いを好まないからです。
あくまで自分なりの喪板に対しての解釈なんですが
喪板の基本は、馴れ合いか馴れ合いじゃないのか分からないくらいの
絶妙な変化球を付けた馴れ合いが、主流なんじゃないかと思ってます。
もちろん冗談半分の馴れ合いもあるし、軽いストレートな馴れ合いもあります。

そういった類の馴れ合いもありますけど
それらの馴れ合いは喪板全体が、まだ許せる許容範囲だと思うんです。

そこから、さらに一歩踏み込んだ馴れ合いは、喪板には害であり悪なんじゃないでしょうか?
実際にそんな過度な馴れ合いが好きな人は、喪板にあまりいないと思うんです。

確かに、馴れ合いは自分も好きですけど、過度な馴れ合いは好みません。

例えば、今現状の自分のブログの様な馴れ合いです。
アレは自分が撒いた種なので、誰でもない自分の責任ですから
その件に関しては、必ずケジメを付けるつもりでいます。

話しが飛んでしまいましたが、戻しましょう。
最初に書いた、そのスカイプこそが、馴れ合いからさらに一歩踏み込んだ、馴れ合いだと自分は思うんです。
実際に自分が前にスカイプをやった後の、スレの空気は若干ですが、不穏な空気が見え隠れしていたんです…。
あの後、スレが少し荒れ出したり、微妙な流れへと一転したのも
やはりスカイプをやったのが原因ではないのかと、自分は未だに思ってます。

その時の事が引っ掛かってるせいか、どうもスカイプは止めた方が良い気がするんです…。
またあの時のような不穏な空気に、このスレは絶対になって欲しくないですしね・・。

だから自分としては、今回の祭りはスカイプではなく、単独のネトラジまでに留めて置く方が
先々のことを考えると、良いのではないかと考えています。

なんだか長々と申し訳ないです。










737妄想男:2006/12/19(火) 23:43:02 0
で、マイク氏が本棚裏から救出されたんだが。
738('A`):2006/12/19(火) 23:46:31 0
>>731
メガネ、ツインテール、ロリ、ゴスロリ、良い香りと
萌え要素をいくら記号的に並べても萌えないことを気づかせてくれてありがとう

>楔
いやいや、とんでもないです
そんなに改まって書かれると自分も申し訳ないです
739:2006/12/19(火) 23:47:29 0
改行失敗した・・il||li _| ̄|○ il||li
それに空気読めてないし・・。

妄想男>>
お久しぶりですね。
てか、いつの間に家庭教師になったんですかw

加賀見>>
あんな酷い文章のブログを読んでてくれてたんですか。
ありがとうございます!
相変わらずハイクオリティーなSSを投下しまくってますね!
加賀見の文章力には、いつも関心させられてばかりですよ〜。
740('A`):2006/12/19(火) 23:49:10 0
>>妄想男
ネトラジやってくれ
741('A`):2006/12/19(火) 23:50:32 0
楔うぜー

妄想男が巨乳ツインテニーソの女子中学生んトコで家庭教師している上に
毎日セクハラしまくってるのは4スレ目からの常識
742('A`):2006/12/19(火) 23:51:56 0
楔のレスの三分の一は改行でできているね
743妄想男:2006/12/19(火) 23:57:56 0
OK! ネトラジするぜ!

24時間後ぐらいにな!


すまん、ちょいと準備させてくれ。
744('A`):2006/12/19(火) 23:58:35 0
一周年か
おめでたいな

この一年はずいぶん早かった
745:2006/12/19(火) 23:59:40 0
短い文で綺麗に文章をまとめるのは難しいな…。
そもそも文章を、上手に書くこと自体が難しすぎる!

それより自分の妄想男のイメージは、背が高いと日記を読んで知ってから
キョンのイメージばかり思い浮かべてしまうんだが。
746('A`):2006/12/20(水) 00:02:27 0
はっぴばーすでー もしーときー
747('A`):2006/12/20(水) 00:02:38 0
1年あっという間だったな
748('A`):2006/12/20(水) 00:03:08 0
一周年ということでですね、生存中の作者に質問なんだが。
自分の書いた話で、特にお気に入りのものって何かね?
749('A`):2006/12/20(水) 00:05:34 0
748に関連して、思い出したくもない話は何かね?
750('A`):2006/12/20(水) 00:07:48 0
作品名は晒してなかったと思うけど、
俺の中では「きみにできるわるいこと」という題がついていた作品がお気に入り。
だけど思い出したくもないのも同じ作品。
751('A`):2006/12/20(水) 00:09:08 0
不覚にも分からん…ムズムズする
752妄想男:2006/12/20(水) 00:13:10 0
もし時たん一歳おめでとう。

>748
狂い男っていう短編が、俺の話で一番うまくかけてる奴だと思う。
自分の評価は他人の評価とイコールじゃないだろうけど。

>749
リレーでやらかした回とか、書いてる途中で放置してしまってる作品達



他の作者はどうなんだろう、気になる。
753('A`):2006/12/20(水) 00:13:11 0
俺もムズムズしてきた
何かヒントくれ
754('A`):2006/12/20(水) 00:15:21 0
>>750
ヒント(という名の)答えをくれないか
755:2006/12/20(水) 00:15:42 0
http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow29523.jpg

もう自分は作者でも、なんでも無いですけど、敢えて言うならば
自分の書いた作品に、お気に入りはないですね。
書いたのを思い返すだけで、恥ずかし過ぎて死にたくなりますよ('A`)
いっそのこと黒歴史に封印して欲しい・・。
756('A`):2006/12/20(水) 00:18:05 O
俺も無性にムズムズしてきた!
757かつを:2006/12/20(水) 00:23:48 0
自分で言うのも何だが、
・幼女と浮浪者の話(親切がどうのこうのいうやつ)
・前スレのウンコの話
は好き。住人さんの反応は極めて小さかったけども

これ憶えてくれてる人っているのかな

ちなみに2、3投下目の話は相当キツい

>楔
金糸雀をくれないか
758('A`):2006/12/20(水) 00:33:28 0
もし時見始めて早1年か・・・
2ちゃんを本格的に見始めるようになったのはこのスレの影響・・・・・
759:2006/12/20(水) 00:35:20 0
>>かつを
無いので、これで勘弁してください。

http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow29525.gif
760('A`):2006/12/20(水) 00:35:39 0
現実では何もない一年だったわな
761加賀見:2006/12/20(水) 00:42:46 0
■一作目
 小説っぽい文章なんて一度も書いた事なかったから、
 手元にあったfateの文章を真似て書いてみたSS。今読むと('A`)ウボァーってなる。
■『全て機械仕掛け』
 今でいうところのハイライトSS。
 とりあえず戦闘シーンを書いてみたかったので書いた覚えがある。
■『四月一日のタイムマシン』
 文章を工夫してみようと頑張ってた頃の作品。前二作よりは今現在っぽい文章だと思う。
 祭り用じゃなかったら、もう少し文章量多くしたかった。
■『if』
 長いお話を書く事の難しさが身に染みてわかった作品。
■『ミニクキレイ』
 絵本みたいな雰囲気の話を書いてみたいと思い、書いた作品。
 機械、暗い、報われない、戦闘、思えば自分のSSってこんなのばっかだなぁ。
■『ロストギア』
 今書いてる作品。ヴィルとマリーという登場人物だけは今年の春頃から
 思い描いてた。機士と擬人と偽神な話。

折角だから書いた頃を振り返ってみた。
どれもお気に入りといえばお気に入りですが、強いて言うなら祭り用の二作品かなぁ。

>>749
ちゃんと書けてない作品があることですね……。
762('A`):2006/12/20(水) 00:42:48 0
ありがとうございます
ttp://www.uploda.org/uporg623177.jpg

>>760
一年を振り返るだけの出来事・思い出がないわな

763('A`):2006/12/20(水) 00:43:07 O
来年も何もない1年になるんだろうな
764('A`):2006/12/20(水) 00:47:25 0
何か思い出をつくることよりも、
何も無いのを楽しむことに、精力を注ぎ始めた一年

まだまだ半人前よ
765('A`):2006/12/20(水) 01:48:40 0
>妄想男
俺は案外デス10話が好きだったりする。
妄想男が書くキャラの中でも、あの男が一番好きだ。
あと、途中で放棄してる話が嫌いなのも分かる。
死神2やデスのセックス話がセルフまとめに載せてもらってないからな

>楔
このスレでは楔の話を最初に読んだわけだ。
喪学生がDQNに食って掛かる話、
感情移入しやすかったし、素直に面白いと思った。
最初に読んだのが楔の話じゃなかったら、このスレに定住しなかったかもしれんね。

>かつを
話の中でいちいち垣間見えるかつを臭さが好きだね。
ウンコの話なんてエゴそのものだからなw
2、3作目は確かに臭すぎたw今でも充分臭いものを投下するが、
それを誤魔化すだけのこざかしい文章(良い意味)や独特な話構成を手に入れたとオモ

>加賀見
最初から十二分に力はあったと思うが、同期の妄想男やボーイに押されて、
中々住人から評価を貰えてないなあ、と俺はやきもきしてたものよ。
だから二作目や短編大会で注目を浴びた時は嬉しかったものよ。
同時にちょっと寂しかったりもしたが。ちなみに「ミニクキレイ」が俺は一番好きだね。


ちなみに、改めて現実の一年を振り返ると何もなさすぎて押し潰されそうだね。

未来への希望ほぼ0よ
766めるすー:2006/12/20(水) 01:51:40 O
バイトあがりの俺が通りますよ、と。
この板に通うようになったのもこのスレのおかげ
いつまでもくだらないSSを書き続けます。
読んでくれてる人がいるなら
767('A`):2006/12/20(水) 02:48:34 0
今北産業!!!

ネトラジは!?
768('A`):2006/12/20(水) 02:50:03 0
と思ったら上に24時間後って書いてあった('A`)

楽しみに待ってるよノシ
769('A`):2006/12/20(水) 02:54:40 0
>>加賀見
機械じかけ懐かしいなぁ
この作品から加賀見の評価がうなぎ登りだったきがする


だれかいないかね?
770('A`):2006/12/20(水) 02:56:52 0
ノシ
771('A`):2006/12/20(水) 03:00:49 0
妄想男の期間限定一日一更新が早速停止してた件について
772('A`):2006/12/20(水) 03:03:45 0
ほぼ毎日書き込んであえて名乗り出なかったかっこつけマンが通りますよ
773('A`):2006/12/20(水) 03:08:16 0
1 :('A`):2005/12/20(火) 01:44:00 0
1日30秒だけ止めれたらなにする??
利口な使い方を教えてくれ


グッドラック('A`)b
774('A`):2006/12/20(水) 03:09:54 0
妄想男の絵はハルヒか。自分の好きなアニメを書けるようになったら
それこそ同人誌書けるしいいな
775('A`):2006/12/20(水) 03:58:35 0
776妄想男:2006/12/20(水) 04:25:58 0
>771
ヒント:大学の中間テスト期間


づがれだ、寝る
777('A`)
明日ネトラジやってちょ