素クールライフ Part2

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1('A`)
2ぱくらない:2006/01/14(土) 10:45:38 O
>>1乙〜
テンプレとかどうします?
3('A`):2006/01/14(土) 11:51:03 0
素直でクールな娘 まとめサイト
ttp://japan.milan.jp/~vipper/
クーデレか素クールか
ttp://red.ap.teacup.com/shiumachi/259.html
素直クール
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/sunaocool1.html

・sage進行
・素、男以外の登場人物、シチュは職人の自由で

こんなんでどう
4('A`):2006/01/14(土) 12:40:03 O
新スレ乙!
5('A`):2006/01/14(土) 13:36:26 0
これもわすれちゃいかんだろ。

素直クールWiki保管所
ttp://sucool.s171.xrea.com/?FrontPage
6('A`):2006/01/14(土) 14:55:01 0


このスレの現在の書き手
・ぱくらない様
・真性携帯厨様
・狂気様
・うんちっち様
・メメメ様
・多くの名無し様
7('A`):2006/01/14(土) 16:46:02 0
とりあえず乙

にしても初期からいるけど人増えたよなぁ
8('A`):2006/01/14(土) 18:59:54 O
真性携帯厨はどこいったんだろうな
9('A`):2006/01/15(日) 00:00:11 O
思い知った・・・
俺には無理だ
どうしても!素クールを書こうとしてもいつの間にか素が抜けてクールになってんだよおぁぁぁぁ

素子「まったく、キミは本当に度しがたいほどのバカだな。
その程度でキミに対するボクの愛は揺るぎないというのに」
「っ! だってさ、お前ずっと大切にしてたじゃないか
あのペンダント」
  はちょっと泣きそうな声で言う
それを見た素子は優しく微笑み、
素子「・・・キミは可愛いな」
「なっ! うるせーバカ!」
  は叫んで素子の微笑みから顔を背ける
素子「ふふっ、そう拗ねるな」

この辺が書いたやつで一番素クールっぽいシーン
10狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/15(日) 01:07:35 O
「――あの時の君は本当に格好良かった。あんなに心に響く歌は聴いた事がなかったからな。」

別に曲を作った訳でもないのに、そんな事を言われると照れてしまう。
顔が赤くなる。

「君ほど感情を豊かに表現する人を私は見たことがなかったからな。
君は、楽しんでいるようで――何かに凄く腹を立てているようにも見えた。」
「ちょっと、買い被り過ぎだよ。僕はそこまで大した人間じゃ――」

そこまで言いかけて僕は止める。彼女がじっと僕を見つめていたからだ。
「いや、大した人間だよ。君は私が見てきたどこの誰よりも格好良い。」
やられた。こんな事言われるともう駄目だ。
思考回路が停止してパンクする。
顔が更に赤くなる。
11狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/15(日) 01:13:54 O
とりあえず短いですが「リンダリンダ」の続きだけ。
ようやくここから書きたい物書いて展開させれます。
あと>>1さん乙です。
他の職人さん方も頑張って下さい。
今日から続きガンガン書いてきます。
12うんちっち:2006/01/15(日) 01:46:01 0
「違うって!そこはそうじゃない!」
 今日は日曜日。
 クーに料理を教えている…が
『あれ?あれ?』
 駄目だ…不器用すぎる。
 なんで野菜は実よりもむいた皮のほうが大きいんですか?
 なんでお肉はチョップで切るんですか?
『痛ッ!』
 指切るの何回目?
 クーが指を差し出す。
『はやく。』
 俺が指をなめるのも何回目だろうか…
 ペロペロ
『ん…あっあん…』
「エロイ声を出すな!真面目にやってる!?」
『当然だ。あんなやつに負けるわけにはいかない。』
 そう。クーはあの課長と料理対決をすることになったらしいのだ。
「しかし本当に不器用だな?」
『ぐっ、あいつが悪いんだ。
自分のヒラメ顔した嫁が君に料理でも編物でも負けたからって、
週末にはパートナーに休んでもらうのが理想の夫婦だよ?
なんて言うからつい理想の夫婦は私たちだ!と勝負に出てしまったんだ。』
「へぇ…」
 本当に負けず嫌いだな。
『はっ!こんな無駄口を叩いている暇はない。修行だ!
あっ痛っ!』
 ペロペロ
『痛ッ!』
 ペロペロ
 ―――――――――――

『では行ってくる。』
 手は絆創膏だらけだ…僕の血液の1/3はクーのではないだろうか。
 結局1度もまともな料理はできなかった。
 きっと負けて帰って来るんだろうな。 

『ただいま…』
 すごい沈みようだな…
『すまない、あんなに丁寧に教えてもらったのに。君の面目まで潰してしまったよ。
試食すらしてもらえなかった…』
 クーはそういうと料理のはいったタッパーを差し出す。
 肉ジャガのはずなのに緑色だ。
「よかった。」
『君までそんなことを言うのか…
まぁ仕方ないな、とても料理とは言えないからな。
試食されたら何人病院に行くことか…(じわ)』
 パクッ
『おいっ!そんなもの食べたらお腹を…』
「違うよクー。クーが作った料理を他の人に食べられたくないから。
試食されなくてよかったってことだよ。」
『………』
 ぎゅっ!!
『君にそんなこと言われたら頑張るしかないじゃないか。
よし。今日から料理の勉強だ!君に不味い物を食べさせるわけにはいかないからな。
なに勝負のためではなく、君のためならすぐに上手くなるはずだ。』

『ついに完成だ!君にしか出さない究極の料理だ!』
 女体盛キタ――――――!!
『デザートは私だ。』
13うんちっち:2006/01/15(日) 01:48:27 0
>>1さん乙!!
PART2も盛り上げようぜ!!
あと登録してくれた人スペシャルサンクス!
14('A`):2006/01/15(日) 02:11:48 0
その強引なオチがとてつもなく好きだw
15('A`):2006/01/15(日) 05:56:27 0
>>12
GJ!
新スレでもオチのキレは抜群だなw
16うんちっち:2006/01/15(日) 17:48:34 0
ワーワーワー
「今日は近くの学校で運動会をやってるみたいだな。」
『そうみたいだな。』
「懐かしいなぁ…」
『私もだ。君と仲良くなり始めたのも運動会だったしな…』

 ワーワーワー
 今日は運動会だ。
 愚民どもが騒いでいる。こんなイベントの何が楽しいのだろうか…
 勉強も運動も容姿さえも完璧な私にはくだらないイベントだ。
 見ろ!100m走もたった今1位でゴールだ。
『あっ!?』
 ズザザザザー
 転んでしまった…走りながらの考え事は危険だな。
 膝から血が出ている。誰も心配なんかしてくれない。
 友達なんかいないからな…別につらくはない。
「ほら!血拭けよ!っていうか何ゴールしてから転んでんの!?
クールを装っといて天然かよ!?(ゲラゲラゲラ)」
 なんだこいつは?確か同じクラスの…男だ。
 後輩にも呼び捨てにされ、男女問わずキモイ!キモイ!と言われている。
 確かに気持ちの悪い顔だ。
 しかしいつも彼の周りには沢山の人がいる。なんだかんだで皆男のことが好きみたいだ。
 別に羨ましくはない。きっと…
『そんなに私が転んだのがおかしいか?気持ち悪い顔で笑うな。』
「超クール!!!じゃあなハンカチは汚いから捨ててくれ!」
 初めてクラスメートに話し掛けられたな…
 まぁあんな酷いことを言ったらもう話し掛けてこないだろうな。
17うんちっち:2006/01/15(日) 17:49:12 0
 ふぅ、お昼ご飯の時間だ。皆各自家族とお昼ご飯を食べている。
 私は1人でコンビニ弁当だ。しょうがない両親は仕事が忙しい。
 別にご飯なんか必要な栄養さえ取れれば良いんだ。
「おっ!お前も一人かヨ!一緒に食べよぜ!!」
 また男だ。
『君と一緒には食べたくないな。』
 何が狙いなんだろうか…
「そんなこと言わないでさ!ね!?行こ!」
 グイ!
 強引なやつだ…
 男のシートに行くと大きな重箱があった。
『母親が作ったのか?』
「違うよ!俺の手作りっ!凄いでしょ!!
親が見にくるっていったから一生懸命作ったのに、今朝になっていきなり
やっぱり小松菜が心配だからいけない。
だって。一人じゃ食べられないからさ、手伝ってよ。」
『顔の割に手先が器用なんだな。』
「でしょ!?俺もそう思うよ(ウンウン)」
 男の所には他にも何人も友達や後輩がやってきた。
 男はいつも楽しそうに笑っているし、皆もそんな男に惹きつけられるようだ。
『なんで私なんかに声をかけたんだ?』
「だって友達じゃん!一人で食べるより皆で食べた方が美味しいし!!」
『いつ友達になったんだ?』
「クラスが同じになった時から。一方的過ぎるかな?
じゃあ今日から友達になってくれよ!俺の弁当食べたしな。」
 男はゲラゲラ笑った。
『弁当は君が無理やり食べさせたんだ。
でも友達にはなってやる。今日から君とは友達だ。』
「よろしくな!!」
 
 その日から男は教室でも私に話し掛けるようになった。
 他の子達も私に話し掛けてくれるようになった。
 これも男のおかげだ。
 私は彼の顔を気持ち悪いと思うことは2度となかった。

「懐かしいなぁ。もう一度高校生に戻りたいよ。」
『そうか…(ニヤリ)』

『どうだ?高校生に戻った気分は?少し胸がきついな…』
「僕たちの学校は体育はジャージだったよね!?」
 彼はブルマーは好きじゃないみたいだ…
18('A`):2006/01/15(日) 20:59:23 0
ぱっつんぱっつんの体操着を来たクウ(;´Д`)'`ァ'`ァ
19うんちっち:2006/01/15(日) 21:30:56 0
 今日はクーと散歩に来た。
 スポーツショップの前には【ドイツワールドカップ】の文字。
「今年はワールドカップだな!!行きたいなぁ。」
『連れてってやろう。』
「え!?マジで?クーが女神に見えるよ。でもなんで?」
『今はドイツ大使館で働いているからな。チケットの1枚や2枚わけない。』
「大使館って凄いな。ドイツ語しゃべれるんだ。」
『ああ。言語は地球上どこに行っても困りはしないだろう。
しかし大使館で働いていたらすっかり味覚がドイツ風になってしまった。』
 ドイツか…ポテトとかソーセージかなぁ。
 ん?クーが近づいてくる、っておい!!
「それは俺のシャウエッセンだから!!外で撫でるな!!」
『恥ずかしがりやさんめ。』
 皆が見ている。逮捕されちゃうよ!
『しかし君はサッカーが好きなのか?』
「YES!!サッカー好きですよ!!クーは好きじゃないの?」
『見るよりするほうが好きだな。しかもナイターゲームだな。』
「ふーん。よくわかんないけど夜のサッカーが好きなんだな!
じゃあ今日の夜サッカーしようぜ!!」
『本当か!?楽しみだな!!』
 凄い嬉しそうだな…しかしクーがサッカーやってる所なんか見たことないな。
 まぁ、いっか。俺もサッカー好きだし。

「クー外行こうぜ!!」
『何を言ってるんだ?』
「いや、サッカーしに行く約束したじゃん。」
『だからここでやるんだ。
私は君のボール専門だからな。さぁキックオフだ!!』
 あしコキ来た――――――!!!
20('A`):2006/01/15(日) 21:53:51 0
それにしても
うんちっち氏のオチは秀逸。

投下間隔も短く、すごい。
21('A`):2006/01/15(日) 21:59:35 0
エロいのにさわやかだ
エロさわやか
22狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/15(日) 23:24:10 O
「スーパーファズ・ビッグマフ」

顔の火照りが収まってしまうと、僕らは会話しながら互いのお勧めのCDを教えあった。

彼女はやっぱり周りの女の子とは少し趣味が違くて、松任谷由美やキャロル・キング、カーペンターズが好きだと言った。
この「ひこうき雲」という曲が好きなんだ、と曲について説明する空はどこか嬉しそうで、凄く純粋な顔をしていた。

時間が経つと僕らはCDショップを出てレンタル・ビデオ店に向かった。
「今みたいに、好きな映画を勧め合って何か借りて観よう」という、
彼女のアイデアからだ。
「これ面白いよ」
「ああ、それは見たことがある、確かに面白いな」
「これ凄いよ」
「スティーブン・セガールは絶対に負けないからな」
「これ泣けるよ」
「中々良い映画だったが、私は君ほど多感じゃないから泣けなかったな」
等、下らなくも最高に幸せな会話を交わしつつビデオを適当に選ぶ。
しかし、ここで疑問が一つ。

「哲男、一体どこでこのビデオを観るんだ?」
――やばい、すっかり考えてなかった…
ここから僕の家は少しばかり遠いし、行ったら時間がなくなってしまう。
それに、兄さんの事だ、何かと理由をつけては僕らの事を詮索するに違いない…

「君の家は都合が悪いか、君の家へ行きたかったんだが残念だ」
そんな僕を見て察したのか、少し残念そうに彼女が言う。
ああ、僕の馬鹿。

「まあ良い、ここから近いし、私の家で観よう。いいかな?家族はちょうど居ないが。」

――へっ。
彼女の家で二人きり…
これはちょっと美味しい展開なのか?
いやいや、変な事考えるな、無心だよ哲男君…

またしてもそんな僕を見て察したのか、彼女が僕の腕を引いた。

「よし、じゃ、行こうか。」

空はまだまだ太陽が照り付けていた。
23狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/15(日) 23:26:04 O
うんちっちさんが面白すぎて後に書くのが少し気が引けますが。
少し無理ある展開ですが勘弁してください。
24うんちっち:2006/01/15(日) 23:33:19 0
ヘイヘイ!!
そんなことないですよ!
長編と短編が織り交ざってこそ素晴らしいスレになるんだぜ!!
僕は狂気さんのを楽しみにしてますよ!!!
25('A`):2006/01/15(日) 23:33:33 O
狂気ってMUDHONEY好きなんか?
26狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/15(日) 23:38:47 O
>>24
どうも、そういう事言われると自信つきます。
頑張ります。
>>25
あ、ばれましたか。
自分でつけれないので結局拝借してます。
出てくるアーティストは全部好きな奴です。

ぱくらないさんの新作が密かに前スレに書かれてますが、
凄いクオリティ…
27うんちっち:2006/01/16(月) 00:06:31 0
確かに。
レベル高いぜ!!いっぱい書いてきたんだろうなぁ…
俺なんかこのスレで初めて書いたぜ!
でもぱくらない氏に追いつけるぐらい頑張るぜ!!
っていうかこのしゃべりかたウザイですね。
28('A`):2006/01/16(月) 00:19:33 0 BE:869284499-
>>27
ウザくなど無い。
私は・・・そんな所も含めて君の全てが好きなんだ・・・。
29('A`):2006/01/16(月) 00:51:16 0
>>27
いつも楽しく読んでるよ
30('A`):2006/01/16(月) 01:38:24 0
俺はやはり素クール萌え属性らしい
31('A`):2006/01/16(月) 02:21:15 0
>>19
>「それは俺のシャウエッセンだから!!外で撫でるな!!」
ワロス
君はいつも最高だ
これからもその調子と喋り方で頼む

>>22
おっ!進展しそうだな
続きを待ってるよ
32('A`):2006/01/16(月) 02:35:42 0
前スレの最後がすごいことになってたな(;´Д`)ハァハァ
33('A`):2006/01/16(月) 10:44:02 0
>>32
とりあえず、年齢制限のある作品ゆえ、保管所にはまだ登録していないけど文章だけ保管所にあるうpろだにうpしといた。
スレ堕ちちまって見れねぇってひとは保管所のうpろだからダウンしてくれ。
34('A`):2006/01/16(月) 18:49:51 0
クー「喪男、一緒に帰ろう」
喪「あ、先輩。掃除あるんでちょっと待っててください」
クー「ふぅ・・その先輩と言うのはやめろと言っているのに」
喪「すいません」
クー「ふふ、じゃあ校門で待ってるよ。そうだ、もしうちに来ないか?」
喪「わかりました。すぐ行きます」

毒「喪男てめー・・あんなかわいい彼女・・うらやましーぞ!」
喪「な、なんだよ」
毒「あー、クー先輩いいなぁ・・かわいいし頭いいし、一途だしスタイルいいし」
喪「スタイルは・・いいか?ちっこいし・・・」
毒「あぁ、あのスタイル最高だよ・・先輩、似合うだろうなぁ・・・」
喪「な、なにが?」
毒「なにって。おまえ正気か?ブルマに決まってるだろ!」
喪「・・・・」
毒「あれは先輩のために作られたような逸品だぞ!」
喪「はいはい・・俺はもう帰るぞ」
箒を片付けて帰り支度をする僕
35('A`):2006/01/16(月) 18:58:48 0
毒「ふ・・・興味ないフリしてても薄々気づいているのだろう」
喪「なにが!」
毒「先輩にブルマが似合うだろうこと!」
そしてお前にも立派なブルーマーの血が流れていることに!」
喪「はぁ?もう俺は帰るからな!」


クー「さぁ上がってくれ」
喪「お邪魔しまーす」
クー「今お茶を出すからくつろいでて」
居間に僕を残して台所へ下がるクー。
その時、僕はベランダに干してある衣服の中にそれを発見した。
ブ、ブルマだ・・・。
妹さんのものなのか、わからないがとにかくそれはそこにある。
目がブルマに釘付けになって動かない自分に気づく。
「お前にも立派なブルーマーの血が流れている」
毒男の言葉が脳裏をよぎる。
喪「まさか・・・そんなはずは・・・」
36('A`):2006/01/16(月) 19:09:16 0
クー「お待たせ」
クー先輩にお茶を差し出されて我に返る。
そうだ、きっと頭が混乱しているんだ。
喪「ありがとうクー」
落ち着きを取り戻しクーを見ると体操着姿のクーの錯覚が見えた。
俺が・・、俺の中に流れる血がブルマを欲している・・・?
喪「いかんいかん・・・」
すーはーと深呼吸をして落ち着きを取り戻す。
クー「いったいどうしたの?」
クスクスと笑うクー
喪「いや、その、ははは・・・」
クー「今日の君は変だな」
喪「そ、そんなことはないブルマ」
クー「ブルマ?」
いかん!考えすぎて語尾にブルマをつけてしまった。
しかし、これは千載一遇のチャンスだ。
ブルマがあって今、ここには俺とクーの二人っきり
喪「はぁ・・・はぁ・・・」
クー「どうしたんだい?具合悪いの?息が荒いよ」
喪「いや、なんでもない・・」
どうなっちまってるんだ・・俺は・・熱い・・血が滾るようだ・・
「お前にも立派なブルーマーの血が流れている」
また頭の中で声がする
37('A`):2006/01/16(月) 19:16:57 0
「この娘をブルマにしろ・・」
俺の中の何かが訴えかけてくる・・・!
喪「(いやだ!俺はブルーマーなんかじゃない!)」
しかし気持ちとは裏腹に身体の熱は取れない。
喪「クー!」
熱に動かされるように俺は口走った。
クー「な、なんだ?」
喪「ブルマ!履いて!」
ベランダに干してあるブルマセットを指さして叫んだ時、はっと我に返った。
クー「・・・」
は!俺はなんてことを・・!
喪「いや・・違うんだ・・これは」
クー「なにを慌ててるんだ?君が言うなら履くよ」
喪「え?よかと?」
クー「じゃあ着替えてくるから待ってて」
喪「う、うん」
こんな変態種族を嫌な顔せず受け入れてくれる愛に感激
38('A`):2006/01/16(月) 20:05:47 0
ブルーマー…

バーローwwwww
39('A`):2006/01/16(月) 20:42:43 0
これは面白いwwww
40ぱくらない:2006/01/16(月) 20:51:22 O
>>33さん
申し訳ないです。カウントストップと共にDAT落ちすることを前提に書いたので、リージョンを全く考えませんでした。まさかサルベージされているとは……
本筋には残さないということでお願いできれば。本当に申し訳ありません!

一応釈明しておくと、萌えるゴミスレの某氏の小説と比べられたのとか、比較的恥じらいがあるなどと批評されたのが自分で考えている以上にストレスになっていたようです。
「小説もエロも書けるけどやってなかっただけなんでぃ」
と言いながら、本来の文の三分の二程度のクオリティしか出せませんでした。例によって字数制限を自分でかけたせいです……スマソ

狂気さん、大分こなれてきましたね。もう少し文を推敲したらあと二三段は良くなるのでは?
うんちっちさん、毎度乙です。笑わせてもらってます。韻を合わせる機会があればやってみたらテンポがより良くなる気がします。
>>34-37
実は私もブルーマー。デュワッ!

何故、SSを投稿する時以外あまり顔を出さないかというと、しゃべりすぎるからです……
頭が冷えたらまた来ます……
41('A`):2006/01/16(月) 21:00:02 0
>>40
気にせず来てください
ここはVIPとちがってまったりしてていいわ
42狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/16(月) 23:40:31 O

彼女の家は、大きな新築の家が並び建ついわゆる「上流階級ゾーン」に位置していた。
近くで見るとまるで巨大な仁王のようで、
「学生時代に何か格闘技でもやってらっしゃったんですか」と
問いたくなるような凄みがあった(実際は其ほどでもないかもしれないが、
ウチに比べれば遥かにデカい)。

「でけえね…」
「大きければ良いってもんでもないさ。さ、上がってくれ。」

彼女に案内されるまま、僕は家に入り、二階に上がり、彼女の部屋に入った。

女の子の部屋に入るなんて生まれて始めての事だ。緊張せずには居られない。
口が渇き、心臓がいつもより少し早く鼓動を打った。

「適当に掛けてくれ。私は何か飲み物を持って来るから。」
そんな呆然としている僕を尻目に、彼女はスタスタとリビングへ降りていった。

何と無く落ち着かない気分を持て余しながら、部屋の真ん中にあるソファに掛ける。
キョロキョロと部屋を見回す。
綺麗に整頓された勉強机、CDや本が立ち並ぶ大きな棚、壁に貼られた何枚かの写真、
MDコンポ、ホームシアター・セット、タンス、ベッド…

いかんいかん、と頭を振る。どうも女の子の部屋に一人でいるというのは妙な気分になる。
ひとり悶々としているうちに、彼女がスッと部屋に入ってきた。

「もしあそこのもので気にいったのがあればひとつプレゼントしよう。」
彼女はジュースをテーブルに置きながらタンスを目で示す。
「えっ、ちょっ、いや、見てないよっ」
「冗談だ、君は本当に可愛いな。」
彼女はおかしそうに少しだけ微笑む。
何か恥ずかしくてやりきれない気持ちになって、
僕はグラスのジュースを手に取って飲んだ。
しかし慌てていた為ジュースを溢してしまう。
「うわ、やばっ」
ジュースをどうしようかとおろおろとする僕――
かがんだ僕の、カーゴパンツのポケットからある物が落ちる。

それは、避妊や性病予防に用いられるゴムサック、則ちコンドーム、だった。

43狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/16(月) 23:42:50 O
ちょっと終りの方の文章が余りに破綻してますが、
どうしてもこのシーンまで書ききってしまいたかったんで急いで書いたらこうなりました。
すいません。
44うんちっち:2006/01/17(火) 02:16:39 0
 ガサガサ
「うーん松丼も丼口もでないのか…残念だ。」
 朝はスポーツ新聞エロ抜きに限るぜ!
『野球か?君は松丼も丼口も出たほうが良いと思うか?』
「やっぱり野球少年に夢を見せて欲しいからな。」
『そうか。わかった。』
 ん?どういう意味だろうか…

「うお!?」
 翌朝スポーツ欄を見ると
 【松丼に丼口 急遽出場決定!!】
 の文字が1面に載っていた。
「おいクー!これ見ろよ!松丼も丼口も出場だって!!何があったんだろうな?」
『あぁ2人とも20億ほど渡したら快く承諾してくれた。』
「へー、って!!クーが説得したの?」
『ああ。君が出て欲そうだったからな。
なに君のためだ40億くらいたいした額じゃないさ』
 いったいクーの総資産はどのくらいなんだろうか…
『ところでご褒美が欲しいのだが…』
「え?」
 嫌な予感がするぜえ。
『駄目なのか?40億も君のために使ったのに…(ギラン)』
 ひぃー!!
「何なりとお申し付けください!!」
『そうか。じゃあこれを着てくれ!』
 ん?野球のユニホーム?
『こっちに来てくれ。』

『君のバットで打ってくれ!確か野球は9回だったな。コールドゲームはないぞ。』
 俺の腰が故障者リスト入りです…
45('A`):2006/01/17(火) 06:31:29 0
>>44
GJ!
野球ネタ+相変わらずのクー最高!

できれば嫉妬するクーをもう1度キボンヌ
例えば主人公の姉妹もしくは従姉妹にヤキモチするクーとか
461/2ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 10:32:48 0
戦闘狂─バトルフリークス─

ヒュウウゥゥ……
互いに構え合う男女。
ココは高校の屋上。
女「本当にいいのか?素手のままで」
主「おう。それが俺の主義なんでな。ましてや女相手に武器持つなんて末代までの恥だろう」
女「…良い覚悟だ。来栖直哉(くるすなおや)!」
俺の名だ。俺はいわゆる戦闘狂─バトルフリークスだ。
あいつは強い、なんて噂される奴に闘いを挑む。勝ち負けじゃなく、闘う事に悦びを感じる。
が、今回は話が違う。
今俺の目の前で木刀を上段に構える女─華月要(かづきかなめ)─どうやら一つ上の先輩らしい
こいつに果たし状を叩きつけられたのだ。

─昨日の昼休み─
バンッ!!
突然俺の机に手紙が叩きつけられた。
女「君に果し合いを申し込みたい」
叩きつけた手の先を見る。腰まで伸びたさらりとした黒髪。少し釣り目の端正な顔立ちの子が目に入る。
直「…誰だお前は」
女「これは失礼。わたしは2-Aの華月要。キミに仕合を申し込みたいのだ。
   内容はソレに書いてある」
直「…俺の噂知ってて言ってるんだよな?」
要「当然だ。キミは強いと聞くと挑戦せずにはいられないそうだな?
   僭越だが、私が木刀を持てばキミより強い自信は有る。」
直「…女とはやらないんだ俺は。たかが知れてるからな」
要「ほう。どうやら剣道三倍段という言葉を知っているらしい。まぁキミの強さがどれくらいかは知らないが
   剣の心得がある者には敵わないというのは正しい。怖気づくのも無理は無いな」
472/2ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 10:34:16 0
要「実に残念だが、逃げ腰の人間を無理に仕合に誘う気は無い。失礼するよ」
直「…おい。待てコラ。…受けてやるよ。
   そこまで言うからには俺を"満足"させてくれるんだろうな…?」席を立ちそう告げる。
要「…!もっもちろんだ。。。キミの為なら。。じゃない…、きっキミが思ってる以上に私は強いからな!」
そう言ってスタスタと出て行ってしまった。…何で顔が赤くなってるんだ?
まぁいいさ。果たし状を広げる。
なになに?─明日 放課後 屋上にて果し合いを所望致す。─
直「木刀か…今まで武器は色々経験したが初めてだな……楽しみだ…フフフフ」
そう言って果たし状を丸めて投げ捨てる。

直哉が独り笑っている間にクラスの男女が果たし状に群がる。
女(わー、果たし状って初めて見るよわたしーww)
男(どんだけ時代錯誤なんだよあいつらwwww …ん?なんだ?
  小さく折り込んでる部分あるぞ?)
─もし、貴方が勝ったなら、一生私は貴方の侍従として生きる所存である。
  もし、私が勝ったなら、貴方を一生護り通すとここに誓う。─
男女(勝ち負け関係ねぇぇぇぇぇえええええ!!!11)
48ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 10:37:15 0
初めてSSというものを書いてみました。
お目汚しスマナソ
49('A`):2006/01/17(火) 11:35:38 0
GJ!
つづきは?
50('A`):2006/01/17(火) 14:27:46 O
いいよいいよ〜(*´Д`)ハアハア
51ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 20:54:08 0
続きはのそのそと進行中です…が
戦闘描写が多くて萌えるかどうか微妙('A`)
52('A`):2006/01/17(火) 22:33:58 O
んー…俺はかまわないのだが、萌えないのはやめろという人もいるだろうなぁ
53戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 22:42:05 0
─そして再び屋上─
ジリ…ジリ…ジリ
慎重に、送り足で間合いを詰める。相手の踏み込み+木刀の長さに踏み込まないように。
ハッキリ解るわけじゃない。勘だ。
ギリギリ、ミリ単位で相手の間合いの外に立った。そして女が息を吸った刹那─
直「おぉぉぉおお!」踏み込む!
フェイントだ。実際漫画みたいに相手の刃より疾く懐に潜るなんて出来るわけが無い。
女が反応する”気配”がした。
すんでで左横に体を捻る。頭のすぐ後ろで木刀が風を切る音。
─肘だ!─そのまましゃがみ込むように相手の腹部に肘を…!撃とうとして
カラン。
寒気がした。
普通、武器を持っている相手は、肘が届く間合いになれば、つまり「相手の武器の内側に入れば」
ほぼ、間違いなく勝ちだ。武器を持っている敵は「その武器以外」での攻撃方法を思いつかない。
武器を捨てるなんて、咄嗟には。
直(こいつ!!?) さらに深く倒れ込む。相手に飛び着くような無様な格好だ。
その刹那、自分の頭があった場所を女の膝が空振る。
直(あぶねーーー!!)思いながら同時に女の残った片足を取って倒す。
「きゃっ…!」そして完全にマウントを取る。
(俺の勝ちだ!!) そして拳を顔面に振り下ろ…!!!

                 …そうとして。止めた。
54戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 22:42:53 0
女は、抵抗する様子が無かった。手を大きく広げ、目を瞑り、満足そうな表情をしていたんだ。
直「…おーい…終わりか?」もちろん、俺だって女は殴りたくなんかない。
要「…?止めを刺さないのか?意外にふぇみにすとなのだな」
直「なんだ?そのひらがな発音は。負けを認めるなら殴らない。抵抗するならこのまま…」
要「抵抗?…キミに何をされたって抵抗なんてしないさ。私の敗けだよ。」
俺は残心しながら離れた。なんだコイツ?アレほど自信満々に喧嘩売ってきたのに…
要「キミは強いのだな…。ひょっとしたら勝てる…なんて思ったんだが…」
要が急に跳ね起きる。ビクっとして少し構える俺。
要は片膝をつき恭しく言った。

要「約束どおり、私の一生…私の全てを貴方に捧げよう。」

直「…………」
要「…………」

時が止まった。確実に。
55ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/17(火) 22:43:35 0
とりあえず投下しました。苦情が出たら以降やめますね
56うんちっち:2006/01/17(火) 22:48:19 0
『今日の予定なんだがな!』
「あー駄目だクー。今日は近所の人達のために料理教室開くんだよ。」
『そんなことは許されない。今日は私とずっといっしょにいるんだ。』
 言うと思ったよ!
「ナンデダヨ!!
クーが俺の弁当を近所中に見せびらかして歩くからこうなったんだぞ!!」
『しかし…』
「そうだ!!クーも参加しろよ!それなら一緒にいられるだろ?」
『ふむ、納得はいかないが妥協しよう。』
 オケーイ!オケーイ!

 ガヤガヤ
「はーい!じゃあ始めてください!」
『おい!女ばかりではないか。どういうことだ。』
「うん?だって主婦対象だもん。」
『ぶっ潰してやる。(ボソ)』
「なんかいった?」
『いや、ところで男、朝うんこして手は洗ったのか?』
 ザワザワ
 クー!!なに言っちゃってんの!?
「皆さん安心してください!風呂でアルコールの湯船につかってきました!」
 ふぅなんとか凌いだ…

『男!』
「ん?なんだ?」
『指を切ってしまった。』
 クーが指を差し出す…ここでやるの?
 その時!
「悪いクー!質問の人が来た、はい絆創膏。」
『あっ!おい男!あぅ…』
「はいはい奥さんなんですか?あぁここはこうして、こうして、ほら!」
 クーの凄い視線が僕の背中にビシバシと…

 忙しいな、怒涛の忙しさだ!
『おい!』
「はいはい!ってクーかよ!!」
『失礼だな。ここなんだがな…』
「ゴメン!忙しいからあとで家で教えるよ!
はいそこはですねぇ…」
『もういい…(ボソ)』
 ん?今回はクーの視線を感じないな…
 やっとわかってくれたんだね!僕の大変さを。
57うんちっち:2006/01/17(火) 22:48:52 0
「ふぅやっと終わった!!クー帰ろうぜ?」
 シーン
「あれ?クー!?帰ったのかな?まぁいっか。」

「ただいまー!!クーいる?」
 シーン
「なんだいるじゃん!ただいま!?なんで無視するの?」
『……(ポロポロ)』
 あれ?なんで泣いてるんだろう?なんかやったかな?
「どうしたクー?」
『どうした?人妻達との乱交パーティーはもう終わったのか?
以外に君は浮気っぽいんだな…』
「なんでそんなこというんだよ!?」
『だってぇ…
…せっかく君と1日愛し合おうと思って休みを取った…
それなのに君は人妻と乳繰り合い教室なんか開くし…
私の質問は無視するし…(ポロポロ)』
 なんか悪いことしちゃったな…
「ごめんクー、俺久しぶりに自分の料理の腕を見せられると思ったら張り切っちゃって…
全然クーの気持ちとか考えてなかったよ…」
『本当だ!君が人妻どもに取られてしまうかと思ったじゃないか…』
 ギュ
「本当にごめん、でも俺が好きなのはクーだけだから。」
『キスしろ!』
 チュー
『次は許さないからな!あと明日も休む。私だけに料理を教ろ!』
「わかった。明日は二人だけで過ごそう!」

「クーさんその格好は料理には適していませんが…」
『なんでだ?ちゃんとエプロンしてるじゃないか?』
 裸エプロンは論外じゃい!!!
58('A`):2006/01/17(火) 23:03:54 0
>ゆあゆあ

イイヨイイヨー。
別に萌えが偉いわけじゃなヨー。
さっぱりしていて後味が良い。
でも十分萌えだ。
59('A`):2006/01/17(火) 23:07:59 O
>>52苦情などあるはずがない。むしろこれからに期待。
>>56裸エプロンキタコレ
60うんちっち:2006/01/17(火) 23:20:51 0
だんだん切れがなくなってきたぜ!!
概してギャグ漫画は最初の5週間ぐらいが最高の時ですね…

でも止めなーい!!!頑張るぜ!!
61うんちっち:2006/01/17(火) 23:22:46 0
>>52全然面白いぜ!!
つづき!!つづき!!
62('A`):2006/01/17(火) 23:27:31 0
>>60
全然面白いぜ!!
つづき!!つづき!!
皆面白いぜ!!
63('A`):2006/01/17(火) 23:42:49 0
>>55
GJ!

>>60
面白いよ
64うんちっち:2006/01/18(水) 00:00:34 0
スペシャルサンクス!!
期待に応えられるように頑張るよ(涙)
お兄さん今日は奮発しちゃうぞ!!
65うんちっち:2006/01/18(水) 00:01:28 0
 ピリリリリリ!!ピリリリリリ!!
『はいもしもし…おい男電話だ!女なのだが…詳細は後で聞こう。
辞世の句でも考えておくんだな。』
 うぇうぇ(涙)
「はい、どなたですか?
おぉー久しぶりだな!!元気か?」
 懐かしい幼馴染からの電話だ。
 結婚するということを伝えるための電話らしい。
 小さい時に一緒に遊んだ話しなどで盛り上がった。
「おう、じゃあな!今度遊びに来いよ!美味い飯食わしてやる!!」

『詳しく聞かせてもらおう。(ごぉぉぉぉ!!!)』
 オーラが!オーラの泉が!
 でも幼馴染はセーフだよな?相手は結婚するんだし…
「幼馴染だよ。昔よく遊んだんだ、懐かしいなぁ…そうだ!」
 俺は押入れからアルバムを取り出してきてクーに見せる。
「ほら、こいつだよ!で、その隣りが俺!」
『おお!君のアルバムは初めて見るが小さい時から君はかわいいな。』
「初めて言われたよ(涙)」
『しかし悔しいな…』
「なにが?」
『私が君に出会ったのは17歳の時だ…私はそれまでの君を何も知らない。
君が17年間なにを食べ、なにを見て、なにを感じて生きてきたのか私は何も知らない…
その幼馴染は私の知らない君を知っている。
そのことがたまらなく悔しいんだ!』
「クー…それは俺も同じだよ。
でも過ぎたことはしょうがないよ!
それにこれからの何十年俺たちは2人しか知らない秘密を沢山作るんだしさ!」
『しかし…!!そうだ!!』
 また何か思いついたな…地獄への第一歩だ(涙)

『君を初めから育てなおす。それなら君のすべてを私は知ることになる。』
 赤ちゃんプレイ来た――――――!!!
『母乳は出ないが勘弁してくれ。』
66('A`):2006/01/18(水) 00:03:17 0
おれは喪板上がりのVIPだがあえて云ってやる
>ゆあゆあ
六本木ヒルズ燃え巣wwww
67('A`):2006/01/18(水) 01:10:28 0
>>55
GJ!

続きができたらまたお願いします。
68('A`):2006/01/18(水) 03:17:49 0
>>ゆあゆあ
GJ!
面白かったからこの物語の続きをキボン

>>うんちっち
相変わらず最高だ!
ヤキモチ焼きのクーが大好きだ!
69('A`):2006/01/18(水) 19:54:23 0
おい右を見ろ→              下を見ろ↓
       下を見ろ↓                  ←左を見ろ
               右を見ろ→                             下を見ろ↓

                        右を見ろ→        下を見ろ↓


↓下を見ろ                ←左を見ろ ↑上を見ろ            ←左を見ろ

       右を見ろ→                                      下を見ろ↓
               ↑上を見ろ                 ←左を見ろ


                       ↑上を見ろ                     ←左を見ろ



>>65 GJ!

70('A`):2006/01/18(水) 20:18:10 0
一瞬無限ループかと思ったwww
71戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/18(水) 22:22:25 0
直「やくそく…?ってなんだ?」
要「知らないのか?約束─(名詞) 当事者の間で決めること。またはそこで決まっt
直「だーーー!ちがう!!!!!何の約束だよ!!」
要「果たし状に書いたじゃないか。キミが勝ったのだから…私は、キミのものだ」
そう言って要は少し微笑んだ。軽く首を傾げ、柔らかな髪が揺れる。
見とれた。一瞬。
直「─なっ!な何言ってんだ?見てねぇぞそんなの!」
「ちゃんと書いてあるよ〜」
屋上入り口のドアに隠れるようにして、クラスの奴らが全員で覗いていた。何やってんだオマエラ。
一人の女子がさっきの果たし状をひらひらと振っている。それを奪い取って確認する。マジか。
直「ちっちぇーー!!しかもなんで折り込んでんだよ!?見えないだろこれじゃ!」
要「…ニヤリ」
ばっ と振り向く。無表情の要。
直「…なんか邪悪な気配がしたんだが…」
要「心配するな。キミに降りかかる災いは全て私が祓う。」
直「いや…今お前からその気配g
要「さぁそろそろ帰ろうか。クラスの皆、今日の事はどうか全校生徒に広めて欲しい。」
直「どうか内密に じゃねぇのかよ!つーか、認めねえぞ俺は!詐欺じゃねーか!」
─ぎゅっ。
いきなり手を握られた。要が俺を見上げている。…少し瞳が潤んでいる。
要「私じゃ…だめなのか?」
72戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/18(水) 22:23:08 0
  「キミの役に立ちたい。キミの喜ぶ顔が見たい。ただ…キミの傍に居たい。」
すがるような。けれど…まっすぐで、強い瞳。
  「キミが好きだ。来栖直哉」
同時に彼女の目から涙が零れた。たった一粒。純粋な、想いの結晶。
─思わず、彼女の頬にそっと手を添える。
要「ふぁ…っ」
…囚われてたのかも知れない、俺も。
直「─お前…」
じぃぃぃーーーーーーーーーっ
直「Σはっ!?」
クラス全員がこっちを凝視していた。忘れてた。
直「いっ…いつまで見てんだオマエラ!!散れ!散れ!ぶっこrsくぁwせdrftgyふじこpl;@:」
地球外の言語で威嚇したらクモの子を散らすように逃げて行った。
焦りと恥ずかしさでイヤーな汗をかいている。
直「はぁ、はぁ」
要「…直哉…?」
不安げな表情。胸に手を当てて、俺を見ている。
可愛い。…不覚にもそう思った。
直「………好きにしろ…っ」 そっぽを向いて答える。自分でも顔が赤いのがわかる。
─と。いきなり衝撃。不意を衝かれて倒れ込む。
直「…ってぇ!何すんだ!!」上に乗ってる要に叫ぶ。
要「とても幸せだ、今。これからはキミの傍に居て良いのだな。」
心底嬉しそうに要が言う。
こっちまでなんだか嬉しくなってくる。完全に毒気を抜かれてしまった。
要「どんな小さな事でも良い。なんなりと命令してくれ。」
直「…オーケー、最初の命令だ。」
要「なんだ?」
直「飛びつくのは、ヤメロ。」

危険だ、こいつは。
73ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/18(水) 22:28:27 0
いっぱい応援の言葉が…感謝です。
慣れない作業でなかなか効率上がらないのですが、頑張ります。
74('A`):2006/01/18(水) 22:30:34 0
うおー
GJ!!!!!!!!
75('A`):2006/01/18(水) 22:32:24 0
おもろいよ。GJ。
76('A`):2006/01/18(水) 23:16:18 O
>>71>>72

GJ!イイヨイイヨー
ゆっくりで良いから頑張って続けてね
応援しとりますよ
77狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/18(水) 23:39:27 O
「スーパーファズ・ビッグマフ:reverse side」
「今頃、上手くやってるかね…」
顔立ちの整った、髪の長い男がニヤリと笑いながら呟いた。
「ちょっと思い付いたから勢いでやっちゃったけどさ。」

そう、哲男に貸したカーゴパンツのポケットにコンドームを仕込んだのは、
彼の兄であるこの男、高史であった。

彼をこの行動に走らせたのは、九割のイタズラ心と、万が一そういった状況になった時、おそらく避妊など
頭が回らないであろう弟への心配が一割だった。
「服を貸す」と言った時、彼の頭には既にこの恐ろしい計画が
展開されており、部屋の枕の下に常にスタンバイさせてあるコンドームを、
カーゴパンツのポケットをまさぐる振りをして突っ込んでおいたのだ。

「もし変なとこで見つかったらマズイかなあ?」
まさにこの瞬間、「変なとこ」で見つかっているにも関わらず、
耳を掻きながら少し呟く。うーむ、だとしたらヤバいか?
しかし、彼の単純明快短絡的思考は一瞬で結論を弾き出す。
「やる気になってくれたんだ、嬉しい、とか言って流れ的にヤるだろ、うん、な」

――そうだ、そう言えば枕の下のストックなくなっちゃったな。
あれねえと落ち着かねえし、買っとくか。

彼は横になっていたソファから起き上がると、
財布をポケットに突っ込み外に出た。

この買い物が運命的な出会いに繋がるとは知りもせず。

78狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/18(水) 23:44:14 O
新たな書き手さんが出てきてかなり不安なとこありますが…
とりあえず続き書きました。この後の展開はもう皆さんの想像通りだと思います。
ゆあゆあさん、面白いです!文章も破綻してないしきっちりして良いですよ!
うんちっちさんも相変わらず良いっす!
オチのまとめかたには毎度毎度敬服させられます。
79('A`):2006/01/19(木) 02:54:09 O
狂気よ。俺はあんたの作品も好きだ。だからどんどん続けてくれ
80('A`):2006/01/19(木) 04:02:32 0
>>71-72
GJ!
サイヤ人っぽい要がステキだ!
新鮮な素クールでいいよ(・∀・)

>>77
気負わずにガンガレ!
兄者のイケメンっぷりが嫌だけど、主人公と関係ないから無問題
81('A`):2006/01/19(木) 21:03:26 O
>>ゆあゆあ
来栖直哉って名前。何かがひっかかる。
何かいなかったっけ
82('A`):2006/01/19(木) 21:18:33 0
>>81
「特攻の拓」の来栖奈緒巳じゃね?
83('A`):2006/01/19(木) 21:19:32 0
アハハ、人が悪いんじゃない悪い人なのさ
”拓”ちゃん




                 !?


84うんちっち:2006/01/19(木) 21:22:57 0
 モグモグ
「美味しい?」
『ああ、美味しい。』
     
 モグモグ
「本当に美味しい?」
『ああ、美味しい。』
 デジャブ!?
 感想聞くといっつも同じ答えなんだよなぁ…
 一生懸命作ってるんだけどなぁ、味わってんのかなぁ…
 モグモグ――――――

「あぁヤバイ!昔の友達と遊んでたらこんな時間になっちゃった。
もうすぐクーが帰ってくるのにご飯の準備ができてないや。しょうがない…」

『ただいま。』
「おかえり!ご飯できてるよ!」
『さっそく食べよう。』
 
 モグモグ
『ん!?』
「どうした?」
『まずい…これは君が作ったんじゃないな?
スーパーの惣菜か?ダメだ、家事を怠けるんじゃない!!
だが君が作ったならサンドイッチでも、おにぎりでも、お茶漬けでも大好きだ。』
 いっつも【ああ、美味しい】しか言わないから味わってないのかと思ったけど…
 ガバ!
「クー大好き!!」
『んん!?どうしたんだいきなり?』
「いや、なんでもないよ!
じゃあこれからなんか作り直すけからすこし時間かかるけどいい?」
『ああ、こんな生ゴミはもう沢山だ。それに君のエプロン姿もなかなか…』
 すごい涎だ…空腹以外の要素がありそうだ。

 しかしクーはしっかり味わってたんだな。
 よし!お詫びにすごい料理を作ろう!
「できたよ!!」
 これはグランプリも取ったことがある自信料理だ。

 モグモグ
「美味しい?」
『まずい!!』
「え!?」
 なんてこったい!!
『あれ?まずい。と言うと君が抱きついてくるシステムじゃないのか?』
 チガウヨ――――!!!!
85('A`):2006/01/19(木) 21:36:04 0
噛み合ってるようで噛み合ってないと思いきややっぱり噛み合ってる夫婦ワロス
86うんちっち:2006/01/19(木) 22:01:50 0
「今日は俺の先輩が店をだしたから食べに行こうぜ!!」
『うーん、あんまり気乗りしないが妥協しよう。』
「まあまあ、凄腕の職人だからさ!」

『女なんだが…』
「べ、別に料理食いに来ただけだし、いいんじゃないでしょうか…?」
『ぶち壊してやる(ボソ)』
 ひぃー!!!
 先輩が勝気な性格だから女って忘れてたよ!
「は、早く頼もうぜ!俺はこれにするけどクーはどれにする?」
『ライス。』
「ライス!?」
『ライスだ。泥棒猫の店で、まともなのは米ぐらいだろうからな。』
 なんか怒ってるよ!!
「先輩、これと、彼女のは…ライスで。
ひぃスイマセン!スイマセン!別に馬鹿にしてません!彼女は米以外はアレルギーで!」
『そんなことはない!雌豚のチャーシューも追加するか?』
 クーさーん!胃が痛いよぅ…

『おかわり。』
 クーはライスだけで3杯目だ。
「本当にオカズいらないの?」
『ああ、私は君の料理にしか興味はない。
それに君の顔を見ているだけでご飯5杯はいける。』
 先輩の方を向いて胸を張らないでほしい…
 先輩も怒っている、きっと胃潰瘍になってる…

「ごちそうさまでした(涙)」
 何本か白髪になったよ…

『やはり米だけではものたりない。』
 だから無理しなきゃよかったのに。
『そこのホテルで食べなおそう。』

「ラブホテルですよね?」
 もう怒ってないのかな?
 やっぱり愛してるよ!!!!
「痛い!痛い!やっぱりまだ怒ってる!!」
『やっぱりソーセージは美味しいな(ニヤニヤ)』
 噛まないで!噛まないで! 
87('A`):2006/01/19(木) 22:38:15 0
>>81
素直クール を単にもじっただけです…捻り無くてスンマセン('A`)
88('A`):2006/01/19(木) 22:45:18 0
>>87
おもしろければなんだって構わんよ。
これからも続けてくれ。
89戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/19(木) 23:13:16 0
ジリリリリン ジリリリリン
う…朝か…
けたたましい目覚ましを止めて階下に向かう。
  「おはよ〜なお君。ご飯、もうちょっとでできるから待っててね〜」
そう言って”おたま”を片手に出迎える彼女。
間延びした声。朝から力の抜けるような高音だ。
俺の三つ歳上。…とはとても思えない。
来栖奈緒子(くるすなおこ)。それが姉さんの名前だ。肩までの栗色の髪。少しクセっ毛だ。
くりくりの大きい目(いつも眠そうにしてるが)。身長は俺の胸あたり。まぁなんていうか、小さい。
直「あぁ…おはよ、姉さん。」
ウチの家は二人暮し。
両親は揃って海外だ。遺跡の発掘…?だとかなんとか。年に一回絵葉書を送ってくる…「元気か?」
その程度だ。よく歪まなかったな、俺達。
奈「はい、できました〜。良く噛んで食べるのよ〜。残すともったいないおばけが〜…
直「やかましい!今どき小学生でも怖がらんわ!!」
奈「Σ…!!ふぇぇ…なお君が怒った〜〜…」
あぁ…訂正。
直「…ごめんごめん、ついツッコんじゃったよ。ちゃんと残さず食べるから、な?」
なでなで。
奈「うん………よろしい〜。えへへ…」
姉さんは立派に歪んでます。誰がどうみてもブラコンだ。
ピンポーン。
奈「およよ?今日は早いのね〜」
そう言って姉さんが玄関に向かう。
90戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/19(木) 23:13:56 0
確かに。”アイツ”にしては早い─
奈「ひゃっ!!?」
直「??」
姉さんが慌てふためきながら戻ってきた。
奈「げっげげげ玄関にぢょしこーせーがっ…!」
何でおやぢ発音なのかと、心の中でツッコみながら玄関に行く。
そこには─
─要が、居た。
直「…昨日のリベンジか?朝から元気だな。」 ご飯茶碗を片手に言う。
要「主の警護は僕の最たる仕事だ。…食事中だとは思わなかった。無礼を許してくれ。」
しもべ?不穏当な単語が聞こえたような気がするが。聞こえない。俺は飯を食うんだ。
奈「しししししもべって何よ!?
  鞭でびしばしされたり、靴でぐりぐりされたりするような関係なの!?あなた達!?」
珍しく早口だな、姉さん。どっから仕入れるんだ?そんな知識。
要「それは魅力的だな。彼が望めば、いつでも応えようと思う。」
奈「えぇぇぇ!?だめです!なお君にそんないかがわしい事させません!私以外には!」
…またしても不穏当な発言が聞こえた。 あ、いや、聞こえなかった。
変わらず玄関先でギャーギャー騒ぐ二人。正確には一人か?
直「…うっさい!すぐ行くから静かにしてろ!!」
奈「…はぃ…」
要「御意。」
朝から頭痛くなってきた。風邪薬…は効かないよな。
91うんちっち:2006/01/19(木) 23:22:47 0
僕(しもべ)のところで僕っ子かと思っちまったぜ!!
つづきが楽しみだぜ!!
92戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/19(木) 23:36:49 0
要「妹君か?」 通学路、唐突に要が尋ねてくる。
は? あ、…なんとなく言いたい事はわかる。
要「主が出立される間際まで玄関で喚き散らしていたあの小五月蝿い女子の事だ。」
…なんか刺のある言い方だな…
直「姉さんだ。三つ歳上の。」
要「ねっ…!?あの容姿で歳上なのか!?世の中には驚かされる事が多々あるのだな…」
俺はお前の時代錯誤っぷりに驚きっぱなしだ。
─ん?
直「なんだよ、主って!?」 
要「え…。お気に召さなかったか?直哉様…の方が良いだろうか。」
直「違う!そーいう畏まった呼び方を止めろって言ってんだよ!普通でいいんだよ…呼び捨てで。
  今朝だってそれで余計な誤解を生んだだろ?」
要「呼び捨て…私には違和感があるのだが、キミが言うのなら仕方ない…」 本当に残念そうな顔。
ちょっと可哀想になる。
ってなんで俺が罪悪感感じなきゃいけないんだよ!セルフ突っ込み。
と同時に、遠くから声が聞こえてくる。
「なぁぁあああおやぁあーー てめぇぇぇぇぇええ!!」
お。”アイツ”だ。
ガシャン!! 振り向きざまに、鞄で後ろ回し蹴りを受け止める。そして─
まるで鏡写しのように─右下段回し蹴り。
そのまま左中段突き、右上段、左膝、右バックブロー
反転して右回し蹴り!
ガキィン!!─全て相殺する。
93戦闘狂/ゆあゆあ ◆UxNKoIIcNA :2006/01/19(木) 23:37:21 0
?「よっ!今日も調子良さそうだな?」
直「お前のおかげでな…多少元気が出たよ。」
?「置いてくなよ〜。寂しいじゃん?」
そう。コイツが”アイツ”だ。御影石透(みかげしとおる)♂。
幼稚園から全て同じクラスだ。腐れ縁だと言ってもいい。昔からこんな調子だ。
要「貴様ぁっ!!直哉に何を!!!」
直「待っ…!!こいつは…」 止める間もなく、要が右上段を放つ。
ガッ!!!
御「うはっ!今確実に殺気篭ってたよww 何?この子が噂の彼女?」
事も無げに左手で受けながら透が言う。
要「…ぐっ…!?」
強いんだ、コイツは。
直「お前昨日居なかったろ?誰から聞いたんだよ…」
自慢じゃないが、今まで俺は負けた事が無い。
だが、コイツにだけは勝った事が無い。負けた事もないが。
本気で闘った事だって何度もある。それでも決着はつかなかった。
直「止めとけって。コイツは敵じゃないから。御影石透。さっきのは挨拶みたいなもんだ。」
御「友達 って言ってくれよなぁ。水臭いぜ?」
要「これは失礼を…許してくれ。」
御「いいよいいよ〜!君みたいな可愛い子なら無条件で許しちゃうよ!」
言いながら、要の手にキスをしようとして…
御「Σぐはっ!!?」
要「…あ、条件反射で蹴りが…」
直「許す。俺が。」
女好きなのが玉にキズ、だ。
94('A`):2006/01/20(金) 01:26:54 0
ああ、、、僕で、しもべ、か。
平仮名か下部、のがいいかも。
俺もいきなり僕っ子かよと思った。
しかしむしろそれもいい、とも思ってしまった・・・
95('A`):2006/01/20(金) 03:21:17 0
>>84>>86
GJ!
素直にうらやましいほど素晴らしい夫婦だと思ったよ

>>89
お姉ちゃ━━━(゚∀゚)━━━ん!!キタコレ!!!
先生、この際ボクっ子にしてもいいと思います
96('A`):2006/01/20(金) 07:23:43 0
クゥのような一途でヤキモチ妬きな子に好かれたいな...

無理だろうけどさ、こんな子に好かれたら一生を捧げてもいいと思う
クゥのような子のためなら死ねる!!
97('A`):2006/01/20(金) 07:35:35 O
とりあえず生きよう
98狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/20(金) 23:11:52 O
「さらば青春の光」

高史はいつものように煙草をくわえながら、
近所のドラッグストアへとふらふら歩いていった。
よく晴れた日曜日で、時々気持ちのいい風がひゅう、と吹いた。
空はまるで塗り潰したみたいな綺麗な青で、
境界線のような飛行機雲が一筋走っているのみだ。

こういう日も悪くないな、とぼんやり思いながら店内に入る。
いらっしゃいませ、と事務的な静かな声が店内に響く。
適当にくるりと店内を見回すと、そのまま
「避妊用具」のコーナーへ行き、コンドームの箱を手に取った。
ついでに栄養ドリンクとスポーツドリンクを買い込む。
あとは会計を済ますだけなのだが、ここでまた彼の悪戯心がうずいた。

彼は大抵、コンドームを買うときは若く綺麗な子のレジで買っていた。
一種のセクハラみたいなもので、彼の場合はかなりの重症だった。
この店には彼の「ご贔屓」がいて、大抵の場合をその子の時買うことにしていた。

99狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/20(金) 23:14:14 O
ああ…話に起伏を作るのが難しい…
何か退屈な展開ですな、どうにもこうにも。
も少し頑張ります。
100('A`):2006/01/20(金) 23:39:39 O
100ゥ!!

>>99
いや狂気氏、毎日楽しみにしてますYO〜!
101OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/01/21(土) 02:54:23 0
「はぁ、はぁ……ちくしょう、暑い……」
 ゴミ箱の裏に設置された爆弾。
 俺は、ホテルから借りたニッパーを構えて、動けないでいた。
 デジタルタイマーから伸びる、赤と青のリード線。
「どっちだ、どっちを切ればいいんだ……」
 表示されている数字が、一秒ごとに減っていく。
 そのたびに小うるさい電子音を鳴らす。
 気が狂いそうだ。
「はぁ、はぁ……くそ、なんでこんなことに……!」
 いやいや、落ち着け俺。俺はクールな刑事、そう、クールデカになるんだろ!
 初めての現場が、ホテルの爆弾事件になっただけだ。
 俺は、目の前の爆弾をクールに処理しなければならない。
 ホテルの関係者や客はすでに、避難した。
 空調も止まっている。
 マジで、暑い。
 せっかくの休暇なのに、なんでこんな……ああ、あと二分しかない。
 見つけるのが遅すぎた。
 爆弾処理班は、もう間に合わないだろう。
 爆弾の刻む無機質な電子音が、静まり返っているフロアに響く。
 ふいに電子音以外の音がした。
 思わずそっちを見ると、女子トイレから赤いヒールの脚線美が、こちらに向かって来ていた。
 目を上げると、黒いドレスの眼鏡美人だった。デカい。色々と。
「君、これは、どうなってるんだ」
 不思議そうに問いかける。どうも、逃げ遅れたようだ。
 俺は叫んだ。
「バカ!なにやってんだ! とっとと逃げろ!」
 彼女はまったく動じる様子がない。
 ふむ、と、優雅なしぐさで手をあごに当て、俺と、辺りを軽く見回す。
「ああ、そういう状況か。把握した。その爆弾、見せてみろ」
102OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/01/21(土) 02:55:14 0
「バカ!素人女に何ができるってんだ!」
「君は差別的だな。まあいい、そこをどけ」
 冷静で威圧的なその言葉に、俺は気圧された。
 どうなっても知らねぇぞ、と怒鳴って、場所を空ける。
 すると目でニッパーを要求するので、苦々しく思いながら、渡す。
 彼女は、軽く礼を言って、爆弾をチラリと見た。
「ふむ」
 また、手をあごに当てる。
 耳障りな電子音が、刻一刻と、俺たちの終わりを告げる。
 あと、一分。
 彼女は体をかがめ、膝をつく。
 まるで踊るように、さまざまな角度から、爆弾を眺める。
 突き出した尻と、ドレスの裾からチラチラ見える足が、妙になまめかしい。
(こんな時に何考えてるんだ、俺は!)
 俺は頭をぶるぶると振る。
「君!」
 唐突に声を掛けられ、何もしていないのに謝りそうになる。
「な、なんだよ」
 彼女はニッパーを床に置いたまま立ち上がると、ほこりを払う。
 俺に目を向け、静かな声で言った。
「そのへんで、お茶でも飲まないか」
 呆気にとられ、間抜けな声が出る。
「はぁー?何言ってんだ! わけわかんねぇよ、ったくだから女ってヤツは……」
「君のその差別的な発言について!」
 ぐいっと襟首を捕まれる。ものすごく強い力だ。
「ぜひ、説教したいんだがな」
 低い声。
 彼女の瞳は、まっすぐで、冷たい。
 少し、ビビった。
 目をそらし、爆弾を見ると、残りはあと3秒。
103OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/01/21(土) 02:56:39 0
「う、うわぁあー! ヤヤヤバイって! 童貞のまま、死にたくねぇーよぉ!」
 マジで泣けてきた。こんなとこで、わけのわかんない女と死ぬなんて!
 彼女は、呆れて溜息を吐いた。
 それから、子供をあやすような目をして、顔を近づける。
「落ち着け」
 キスをした。
 その瞬間、電子音が止まった。
 ……何も起きない。と言うより、なにが起きたんだ?
 彼女は、俺から唇を離す。
「フェイクだ」
「は……?」
「あの爆弾自体は本物だが、デジタルタイマーは偽物だ。
どこにも繋がっていない。そして、赤と青のリード線は、デジタルタイマーから出ているように見えるが、
実際は直接、爆弾に繋がっている。どちらか一方でも切ると、即、爆発する仕掛けだった」
 ゾッとした。
 この女、それを、観察しただけで見抜いたっていうのか……?
 女は、続ける。
「人間というのは、刷り込みがあるからな。テレビや映画のせいで、
どちらかを“切る”と助かる、そう思い込んでいる。自分で選択の幅を、狭めてしまっているんだ。
実際は“切らない”と言う選択肢もあるはずなんだが。これは、そういった心理の裏を突いた、なかなか巧妙なトリックだ」
 微笑んで、手の力を緩める。
 同時に俺の体の緊張が解け、その場にへたり込む。
 つまり、“どちらも切らない”が、正解だったわけか……。
 そこにどやどやと、爆弾処理班と警官が入って来る。
 彼女はその喧噪の中を、泳ぐように去っていった。
「また、機会があれば会おう」
 そんな言葉と、唇の感触を残して。
「いったい、何者だったんだ……」
104OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/01/21(土) 02:57:38 0
 数日後。
 彼女は俺の署にやってきた。
 同僚として。
 デカ長が紹介する。
「あー、知らないヤツも多いだろうから、改めて紹介する。彼女は 破耶摩 久宇(はやま くう)君だ。
先日、アメリカで爆発物処理の免許を取得して帰ってきた。爆弾のエキスパートってわけだな」
 破耶摩は、頭を下げる。
「また、よろしくお願いします」
 頭を上げたとき、俺と目が合った。
 猛禽類が獲物を発見したような視線が、鋭く刺さる。
 にやりと、かたほほを上げ、ずばっと俺を指差した。
「そこの君! 君は、ここの新人だったのか。また会えて嬉しいぞ」
 少し、ドキリとする。
 彼女は一呼吸置いて、続けた。
「今日こそは、説教してやるぞ! 童・貞・君!」
 デカ部屋が一瞬、静まり返り、すぐに爆笑の渦になる。
 俺は猛烈に恥ずかしくなって、脱兎のごとく逃げ出した。
「あ、待て! 逃げるな、そこの童貞男! 逮捕するぞー!」
「ちくしょー! おまえそのものが、爆発物じゃねーか! この爆弾女ぁぁぁっ!」
 俺は悪態を吐きながら、署内から飛び出した。
 外はもう、夏の光がまぶしかった。

 end
105('A`):2006/01/21(土) 04:04:46 0
>>101-104
GJ!
ぜひこの話の続きを
106('A`):2006/01/21(土) 10:04:58 O
爆弾編GJ!
ミリタリ物は近々俺もやろうと思っていたが
また先越されたな…
練り直しますわ。
107('A`):2006/01/21(土) 12:46:53 0
これは新しい
108('A`):2006/01/21(土) 23:50:11 0
hosyu
109('A`):2006/01/22(日) 00:50:14 0
wiki保管庫のほう更新されてないぞ
俺が更新しようと思ったんだけどやり方わからん
110ぱくらない:2006/01/22(日) 01:32:33 O
 空は青く、緑は萌えて、そして、俺は眠い。
 寮から高等部までの通学路を、それでも少し速足で歩く。遅刻ぎりぎりだが単位は待ってくれない。
「……だりー」
 何が悲しくて朝まで勤労してかつ、朝から学校くんだりまで行かなければならないのか。世の中間違っている。
 ま、学校に行けば森村さんに会えるから、我慢するか……
 と、目の前の十字路で、つば広の帽子を冠った女の子が、地図を片手にためすがめつやっているのが目に入った。
「どしたの?」
 何も考えずに声をかける。
「うむ、大呉学園の高等部を探しているんだが……君は、本校生か?」
 小学校六年か、中学一二年か、制服を着ていないから前者だろう。
「中等部は右の坂上がって左、初等部はその向かいだよ」
「高等部だと言った筈だが」
 女の子は腰に手を当てて、フンッと息を吐いた。拍子に長い髪がふわりと揺れる。結構かわいいかも……いや、俺はロリコンじゃない。断じて!絶対!
「高等部はそっちの先だけど、君は違うだろ。初等部は……」
「いや、もういい。慣れているしな。参考までに君の名前を聞いておこう」
 見てくれの割に、なんだか偉っそうな女の子だ。これ以上係わり合いになると面倒だしなにより遅刻してしまう。
「俺は坂口征人、もう行くけど、嬢ちゃんも遅刻するなよ」
 シュタッと手を上げて葉桜並木を走り始める。女の子が後ろへ遠ざかる。

 大呉学園都市、それが現在俺が住んでいる町だ。
 なんでもこの町は、随分前に街ごと次元の裂け目に落ちて壊滅し、その後何年も次元の歪みが収まらず、封印されていたそうだ。
 封印が解除されてから、事件の研究施設が作られ、それが学園都市に成長するまでそう時間はかからなかった。
 本来の市街地があった、都市中央部には『ホール』と呼び習わされている大穴が開き、今でも発掘調査が続けられていたりする。
 例の『バルキリー戦争』を終結に導いた『ユニット』もここで発見されたというのが、関係者の間では常識となっている。
 まあ、当面俺には関係ないけど。
111ぱくらない:2006/01/22(日) 01:33:48 O
 机の上に平たいカバンを放って、近付いてくる高橋に手を上げる。
「よっ」
「やぁ、まいふれんど」
「白々しい。なんかあったんか?」
 高橋が口に手を当てヒソヒソモードに入る。
「大仏ババァ、今日から休みだって話、聞いただろ」
「ああ、うんざりするくらいな」
 学年が進んでから、クラス担任の大佛女史が長期休暇を取るという噂は、随分取り沙汰されていた。理由までは語られなかった為、
「ピースボートに乗り組むらしい」とか「紛争地帯にボランティアで突撃するらしい」とか(要はそっち系だ)憶測が憶測を呼んでいた。
「職員室の上を移動しているときに聞いたんだけどさ、あれ、産休だって」
「ふーん、大仏ババァも女だったか……って、まだ懲りずに裏新聞部やってんのか」
「ジャーナリズムは真実を伝え続けるんだよ。ま、産休取ってんだからそうだったんだろ」
 恐ろしいことに、と付け加えて高橋はにやっと笑う。
「で、だ。今日、代用教員が来るって。院の研究生だってよ。かつ妙齢の女性、美人だといいな、征人」
 こいつは悪い奴じゃないんだが、変にポジティブ過ぎる。ま、娑婆っぽくていいか。
「俺は勉強しか出来ないガリだと思うがね。っと狸が来たぞ」
 学年主任の田抜が入って来た。文字通り、狸体形の陰険眼鏡。
「静かにしろ。単位削るぞ」
 普通は恫喝に使う文句を、こいつはマジでやる。現に俺は春、危うくダブる所だった。皆もそのくらいは周知しているので、さっと静かになる。
「知っての通り、君達の担任はお休みに入っている。君達の面倒を見るのが面倒になったのではないから安心したまえ」
 言ってから自分で受けている。
「さて、大佛先生が不在の間、君達の面倒を見てくれる方を紹介する。入ってください」
「はい」
 どこかで見たような女の子が、トコトコ教室に入って来た。爪先立ちして教壇の上に顔を出す。長い髪がふわりと踊る。
 前の方の席で、アッと息を飲む声が聞こえたような気がする。
「今日から、しばらく君達の担任になる、玖珂久留美だ」
〜やべ〜
 顔を伏せたが遅かった。
「坂口征人、また会ったな」
 童顔に、とびっきりの邪笑。
「後で物理準備室に来るように」
112ぱくらない:2006/01/22(日) 01:35:06 O
 バテバテだった。
 昼休み中、何個段ボールを運んだかわからない。つまり、先生の用件はそういうことだった。
「小学生に間違われた侮辱は、体をもって償ってもらおう。それとも、私をナンパしようとしたことをばらしてやろうか?」
……脅迫かよ。結局、弱みを握られた悲しさ、引越を手伝う羽目に。
「だりー」
 五時間目後の休み時間、机に突っ伏して呻いていると、前の方の席から誰かが歩いて来た。
「坂口君、大丈夫だった?」
 あぁ、などと言いながら顔を上げ、俺はピッと起き上がった。
「も、森村さんっ。だ、大丈夫でふ」
 学校でも有数のクールビューティーの森村さんが俺に声をかけてくれている。征人、カンゲキ! でも何故?
「ならよかった。久留美姉さんが失礼していないか心配だったから」
「姉さん?」
 森村さんが憂いを湛えた瞳で頷く。そんな横顔もビューティフル。
「両親が離婚していて。何があったかは聞かないけど、姉さん、悪い人じゃないから、嫌わないであげてくれたら嬉しい」
「は、はひ」
 訛ってるぞ、俺。
 じゃ、と森村さんは自分の席に戻って行った。
 うん、そういうことなら、クー先生(玖珂久留美だからクー先生で充分だ)と変な出会い方をしたのも悪くない。
 だけど、事態は想像の遥か上で動いていたことを、俺はこの後思い知る。

 何のかんの用を足して(引越の手伝いも含む)、学校を出る頃にはもう辺りは暗くなっていた。
〜それにしても、疲れる一日だった〜
 森村さんと少しだけお近づきになれたのは、嬉しい誤算だったが。
 と、空気が悪い。とっさに辺りを見回すと、俺の少し先を例の大きな帽子が歩いていた。いや、あれじゃない。あれの周りから……
「先生!」
 俺がクー先生の元に駆け寄るのと、俺達をダークスーツの集団が取り囲むのは、ほぼ同時だった。
 下校時刻をとっくに過ぎた通学路には、俺達以外に人影はない。
 クー先生の正面に立った男が口を開く。
「ようやく研究室から出てきましたね。失礼ですが、ご一緒していただきます。玖珂先生」
……どうするよ、俺。

<続く>


結局、普通の学園モノにはしませんでした。スラップスティックも考えたのですが、うんちっちさんがいるからなぁ……
またしばらくお世話になります!

ふ、フン、次回を楽しみに待ってなさい
113('A`):2006/01/22(日) 01:37:48 0
>>109
VIPのスレがなんか変な雰囲気だし、更新されてないな
wikiの編集方法
http://sucool.s171.xrea.com/?%A4%CF%A4%B8%A4%E1%A4%C6%A4%CEWiki

>>112
楽しみに待ってる
114('A`):2006/01/22(日) 01:39:01 0
続かなくていいよ
115('A`):2006/01/22(日) 01:47:05 0
>>112
つ[ライフカード]
116('A`):2006/01/22(日) 13:53:42 O
メメメもう書かないのかな?楽しみに続きまってたんだけど
117メメメ:2006/01/22(日) 18:25:43 O
>>116
最近忙しくて書いてなかった…
どこまで書いたか忘れちゃったよ('A`)
118('A`):2006/01/22(日) 18:33:23 O
風呂からあがったとこまでじゃね?
119メメメ:2006/01/22(日) 18:46:04 O
>>118
あ―!そうだそうだ
でもイマイチ思い出せん('A`)続けてすぐに書くべきだった…
120('A`):2006/01/22(日) 20:35:05 O
なあ素クールはあの特有のしゃべりかたじゃないとダメ?
121('A`):2006/01/22(日) 20:38:26 0
クールにデレてりゃOK
122('A`):2006/01/22(日) 21:52:24 0
>>120
敬語のキャラもいるがクールっぽさは薄れる。
その辺は書き手の自由よん。
123うんちっち:2006/01/23(月) 01:36:59 0
「ありがとうございました。」
 隣りの家から回覧版が回ってきた。
『何が書いてあるんだ?』
「最近下着泥棒が出没してるから気をつけろ!だってさ。」
『私の下着は大丈夫なのか?
私の下着であんなことやこんなことをされると思うと気が気じゃないんだが。』
「今の所は大丈夫。タオルとかで見えないように干してるから。
俺も他人の目に自分の嫁さんの下着が触れるのは気分悪いからな。」
『君にそんなに愛されているとは…
君が私の下着を使っていやらしいことをするのはいっこうに構わないぞ。
むしろ大歓迎だ!!』
「シネーヨ!!」

 あんなに注意していたのに下着泥棒にあってしまった…が!
「クー!俺の下着が盗まれた。」
 そう盗まれたのはクーの下着ではなく、男である俺の下着。
 なぜ?他の家では女物の下着しか盗まれていないのに…
「警察に電話した方がイイのかな?」
『いや、それは絶対にダメだ!
怒った犯人が逆上して君を襲いにくるかもしれない!』
 すごい勢いで否定してくるな。
「でも…」
『ダメだ!絶対にダメだ!警察はよくない!
そもそも警察も忙しいんだ、君の下着ぐらいで動いてくれるわけがないだろう。
それから犯人の余計な詮索もよくない。
やはりここはおとなしく下着を提供し続けるのがいいんじゃないか!?
いや、そうに違いない!!』
 犯人がわかった…
「クー、そこでジャンプしてみろ。」
『!!あまり気乗りしないんだが…』
「いいから!」
『クッ!』
 ピョン!!
 ボトボトボト!!
 ヘイ!ヘイ!ヘイ!お前のポケットは4次元か!
「お前のポケットから何で俺のパンツが出てくるんだよ!!」
 やっぱり犯人はクーだったか…
『庭に君のパンツがぶら下がっていたら我慢できなくてな…
私のパンツと交換しないか?』
「シネーヨ!!」

『なら私に売ってみないか?
染み付なら1万円!
目の前で脱いでくれたら2万円だそう!』
 俺は女子高生じゃないし、君はおじさんじゃない!
124('A`):2006/01/23(月) 01:47:00 0
今回もクーさんは突き抜けてるねぇ
GJ!
125('A`):2006/01/23(月) 02:30:14 0
>>123
クソワロタ。
テンポがいいねb
126('A`):2006/01/23(月) 04:12:24 0
>>123
さすが巨匠!!萌えたぜ!!

大好きなクウの為なら下着なんて!!
127('A`):2006/01/23(月) 18:41:21 0
俺の萌え心が



爆発した
128うんちっち:2006/01/24(火) 00:55:35 0
『ただいま。』
「遅かったな!」
『大学時代にお世話になった教授に飲みに誘われてな。』
「あれ?クーはお酒は激弱じゃなかったけ?
確か始めてのみにいった時に――――」

 あの運動会(12話参照)から1ヵ月後に私と男は付き合い始めた。
 さらにそれから2ヶ月…しかし!
 いっこうに男は私を求めてこない。準備は万端なのに…
 ヤルシカナイ。
『男!今日の夜飯デートの件だが、場所は私が決めていいか?』
「ミラクルオッケー!!」
『じゃあ6時に駅前で。』

 ガヤガヤ
「しかしなんというか…まさかクーが居酒屋をセレクトするとは。」
『何かおかしいか?』
「だってお前、未成年の飲酒は法律で禁止されている。とか言いそうじゃん!」
 今日の私は少し違うぞ…
『そうか?まぁ、たまにはいいんじゃないかと思ってな。
適当に料理は頼んでもいいかな?』
「ん。今日はクーに任せるよ!」
『任せてくれ、この店のことは熟知している。
そこの店員!ソーセージとミートボールとお稲荷さんを持ってきてくれ。
あと、酒は適当に見繕ってくれ。』
「変な組合わせだな、だけど全部俺の大好物だぜ!」

『ダメだ、気持ち悪い、一歩も歩けそうにない。』
「え?クー、俺の1口飲んだだけじゃん!
居酒屋なんか選ぶから酒強いのかと思ったよ。」
『吐きそうなんだ…おぶってくれないか?』
「えー!」
『うぷっ!今にも出そうだ…』
「わかったよ、よっと!」
『すまないな。』
 彼の優しさに付け入らない手はないな、ふふふふふ…

『次のカドを右に回ってくれ。』
「全然平気そうだな?」
『やばい、出そうだ…』
「わかったよ!もう!」
『すまない。君は本当に優しいな…大好きだ!!』
「恥ずかしいよ!っていうか、おっぱいを擦り付けないで!!」
 少し気持ちよくなってきてしまった…
129うんちっち:2006/01/24(火) 00:57:39 0
「はい、付きましたよ。」
『ありがとう、鍵は胸ポケットに入っている。』
「俺が取るの?」
『吐きそうなんだ…』
「絶対違う(ボソ)」
 男は納得いかなさそうな顔で私の胸ポケットをまさぐる。
 男の手が私の胸に…
『ん…あっ!あん…』
「変な声出さないでヨ!」

「じゃあ今日は帰るから、ゆっくり休むんだぞ!また明日な…ガハッ!」
『しっかり気絶しているな?うむ。
あとは服を脱がして…男の鼻血をシーツに塗って…準備OKだ!』

「うっ…あっ!!なんで裸なんだ!?」
『昨日の夜のことを覚えてないのか?』
「クーまで…まさか!?」
『君はまるで獣のようだったぞ。
恥ずかしい話だが、君ナシでは生きていけない体になってしまった。
責任は取ってもらうぞ?』
「まったく記憶にない…あぁ俺は最悪の人間だ…
クー、ごめん!責任はしっかりとる、何でもするよ!!」
 かかった!フィーッシュ!!
『じゃあ今度は優しくやってくれないか?』
 いよいよ1つになれるんだな。うふふうふふふふ――――

「やっぱりあの時俺は何もしてないよな?顔に痣もできてたし…
そもそも2回目の時にお前【これが君の男性器か】
って明らかに始めて見ました。みたいなこと言ってたじゃん!!」
『ん?例えそうだとしたら何か問題でもあるのか?(ボキボキ)』
「イエ、ケシテソウイウコトガイイタインジャナイデスヨ(汗)
そうだ!久しぶりに飲みに行かないか(汗汗)」
『いや、家で飲もう。いい日本酒を買ってきたんだ!
準備してくるから呼んだら来てくれ。』

『いいぞ!』
 男は喜んでくれるだろうか…
「海の幸!!!」
 目玉が飛び出てしまった。
『男は皆憧れると何かで読んだことがあるんだが…』
 ワカメ酒はアルコール度数が高すぎたか?
130('A`):2006/01/24(火) 01:21:32 0
>>128-129
GJ!
ワカメ酒もいいが口移しとかも(´Д`)ハァハァ
131('A`):2006/01/24(火) 07:03:26 0
>>120
ツンデレのテンプレが「何よっ」とか気の強いタイプになってるからあの口調を素直クールのテンプレにしてもいいと思われ。
しかし何だが、ツンデレはクールでもホットでもツンデレだが、素直クールはクールに限定されるね。だから素クールなんだろうけど。
132('A`):2006/01/24(火) 09:06:39 0
>>128-129
策士だなあ。
ワロスww
133Close ◆Close/LdpA :2006/01/24(火) 15:22:53 0
>>101-104
続編要求支援www

つ【色々とデカい人 http://k.pic.to/59wh2

  _   ∩
( ゚∀゚)彡 爆弾女!爆弾女!
 ⊂彡
134('A`):2006/01/24(火) 15:45:10 0
うっひょwセクシーww GJ!

このスレは絶対に勢いを落としたくないなぁ・・・。
ガ板は勢いが落ち気味。二次板は完全に過疎っている。
vip板は存続が不安定、っていうか嫌われてるから例外。
だからこそ、このスレは勢いを保って欲しい。
最近やっと気付いた魅力をこんな所で不意にしてたまるか!
135OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/01/24(火) 18:33:30 0
なんだかしばらく来ていないうちに、好評をもらってるようす

>>105->>107
素直にありがとう。ありがとう。

>>133
GJ!
もう、ここまで支援されたら、続きを書くしかないですね。
ほかのかたのように、早くは書けないので、しばらくお待ちください。m(_'_)m
136うんちっち:2006/01/24(火) 23:09:29 0
「がんばれ!クー!」
『メーン!!』
 やった、クーの優勝だ!
 今日はクーの剣道の大会を応援に来た。
 他を寄せ付けない強さで余裕の優勝だ。

「やったな!」
『ああ、君の応援のおかげだ。』
「いつの間に剣道なんて始めたんだ?」
『今は通信教育でやりたいときにすぐに始められるからな。』
 通信教育で強くなる人っているんだな…
「なんで始めたの?」
『テレビで忠臣蔵のドラマを見てな。』
 そう言えば熱心に見てたな…
『大石内蔵助は私の心の師匠だ。』
「なんで?」
『最後まで主君への忠義を貫き通した彼らは、まさに私の理想だ。』
「クーは誰に忠義を通すんだ?」
『もちろん君だ!
もし君を侮辱するものや、君を傷つけようとするものがいたならば、
私は命を捨ててでもそいつらに天誅を加えると誓おう。』
「大袈裟だな(笑)」
 嬉しいけどな。
『大袈裟などではない、本気だ!
君のためなら私は自分の命なんておしくはない。ためしに天誅するか?
そういえば課長は君の弁当にケチを付けてくれたな…』
「わかった!お前が本気なのはよくわかった!」
 止めなかったら本気で殺りそうだからな…

『よし、真剣を1本買っておくか。』
「いやいやいらないでしょう!」
 クーに真剣は危なさ過ぎる、何人死ぬかわからない!!
『しかし君を守るために持っておいたほうがいいんじゃないか?』
「気持ちは嬉しいけど、銃刀法違反だからさ!?」
『しかし…』
「本当に勘弁してください!!」
『君がそこまで言うならしかたない。』
 よかった(涙)
『すでに1本あるしな。』
 なんだってー!!!!

『見てみろ、この素晴らしい刀を…
太さ長さ共に私に丁度いい、さらに素晴らしい反りだ。なにより色がいい!
この黒光りは血を吸ったことのある色だ。』
 まさに腰の物――――!!!
『さぁ、私の鞘に収めてくれ!!』
137('A`):2006/01/24(火) 23:18:34 O
ガ板ってどこ?
138('A`):2006/01/24(火) 23:52:45 0
139('A`):2006/01/24(火) 23:59:01 O
うんちっち先生いつも楽しませてもらってます。
その調子でガンガン投下ヨロシクです(^O^)
140('A`):2006/01/25(水) 00:05:31 O
うんちっち乙!
141うんちっち:2006/01/25(水) 00:43:37 0
うんち!うんち!ありがとう!!
142うんちっち:2006/01/25(水) 00:44:39 0
うんち!うんち!ありがとう!!
143('A`):2006/01/25(水) 06:40:00 0
>>136
GJ!
一瞬、キモメールコピペを思い出してワロタよ
144VIPから遊びにきました。:2006/01/25(水) 07:52:54 O
145ぱくらない:2006/01/25(水) 09:38:02 O
>>110-112続き

「失礼ですが、ご一緒していただきます。玖珂先生」
 慇懃無礼な口調で、黒スーツの一人が頭を下げる。どいつもこいつも懐膨らませやがって、戦る気満々だな、おい。
「残念だが、こっちにも都合があってな。それに、軍関係の仕事は受けないと常々言っているのだが」
 クー先生は、鼻をフンと鳴らす。挑発してどうする。何にせよ、巻き添えはごめんだ。
「……じゃ、そゆことで」
 シュタッと手を上げて、その場を立ち去ろうとする。ブレザーの裾を掴まれる。
「先生」
 手が震えているのが分かる。まったく、なんてこったい。
「坂口征人、逃げるな。お前なら、どうにかできる筈だろう」
 口調だけは偉っそうなまま。だが、次の台詞に俺は目を剥いた。
「か弱い女性を見捨てたりはしないよな、坂口征人。コードネーム・ワイヤーとでも呼ぼうか?」
「……どこでそれを」
「ワイヤー、聞いたことがあるぞ。AAA級エージェントにそういう奴がいた」
 黒スーツが、俺に殺気を移す。気が早い奴はもう懐に手を突っ込んでいる。
「ばれたらクビかな」
 ぼやきながら、袖の隠しポケットからBOを引き出し、手に握る。
 目の前の奴が構えようとしたサイレンサー付のPPKに、可変式単結晶ワイヤーを絡み付ける。太さを極細に可変し、手首を返す。黒スーツの手の中でPPKがバラバラになる。
 黒スーツ達の間に動揺が走るのを、俺は見逃さない。
「ごめんよっと」
 先生を左腕で抱えて前方の木の枝にワイヤーを絡める。
「じゃ、そゆことで」
 巻き戻し。体が宙に舞う。行きがけの駄賃に、能書き垂れてた黒スーツの顔面を蹴り飛ばす。
 やや遅れて、ポスッポスッと銃撃が始まるが、この状態で当てられるわきゃない。
 木の上から塀の向こうの体育館の屋上にワイヤーを飛ばし、再度跳躍。さすがに追ってはこないだろう。
「痛いぞ。そろそろ降ろしてくれ」
 あ、忘れてた。脇に抱えていたクー先生を体育館の屋根に降ろす。
 それにしても、なんて日だ。俺は聞こえるように溜息をついた。
146ぱくらない:2006/01/25(水) 09:38:59 O
 夜の校庭を、クー先生と並んで歩く。つか、俺から見ると帽子がトテトテ歩いているよう。
 外野からはどういう風に見えるのだろう。兄妹か、それとも……いや、兄妹に見えるに違いない。そうじゃないと嫌過ぎる。
「なあ、坂口征人」
 クー先生が帽子を取りながら、俺を見上げる。ご丁寧にあごひも付けていたらしい。ちょっとワタワタしたりする。
「なんスか」
 笑いを堪えるのに苦労しながら下に顔をやる。
「見事なお手並み、と言いたいところだが、何故戦わなかった?」
 笑い顔が凍り付くのが自分でも分かった。先生は構わず続ける。
「さっきの手並みなら、あのくらいの人数、相手を傷つけずに制圧できたのではないか?」
「……」
「それができない訳でもあるのか」
 何か言い訳しようとして、できない。頭の中がぐるぐるする。錆びた鉄のような臭いをふと思い出す。
 赤い世界。赤い世界に何かの断片が散らばっている。断片にダブるように先輩の姿が見える。
 ちょっと待ってくれ。こんな時に発作が来るのかよ。格好悪いにも程がある。
「ちょっ、大丈夫か、坂口征人」
 先生の童顔が顔の横を通り過ぎていく。いや、俺が倒れたのか。
 ダメじゃん、俺……

 瞼の向こうがほの明るい。頭が、何か柔らかくて温かい物に乗っている。誰かが髪を撫でてくれている
 お袋?先輩?
「すまないな。私はお前の母でも先輩でもない。私ではお前を癒してやれないか」
 憂いに満ちた、でも優しい声。
 目を開いた。月が、遠く、遠くで輝いている。昼間のような、熱い光ではなく、透き通る冷たい光で校庭を照らし出している。
 月と、月以外は見えない夜空をバックに、クー先生が俺を見つめて微笑している。
「目が覚めたか、坂口征人」
 髪を撫でる手が止まった。それが、すごく残念な気がする。気がするだけだ。発作が起こったから、心が弱くなっているだけだ。
「先生、俺……」
「意識がはっきりするまで、もう少し横になってろ」
 有無をいわせない、だけど優しい声に負けて、俺は上げかけた頭を先生の膝枕に戻す。
147ぱくらない:2006/01/25(水) 09:40:45 O
「先生、情けないよな、俺」
 間が持たず、つい口を開く。
「何故だ」
 幼い姿にも関わらず、今の先生の声は、年相応の包容力に満ちている。
「時々、発作が起こって、何も出来なくなるんだ。それも肝心な時に。それで、半年前に先輩が……」
「もう言うな。お前のことは事前に調べておいた。大体の概要は掴んでいるつもりだ」
−それに、もう一度倒れられたら事だからな。
……やっぱり、前と変わらないかも……
 と、クー先生は俺の頬を押して、瞳に俺の顔を真正面から映す。
「全ての要素を考慮に入れた上で、私はお前、坂口征人を選ぶ。私に従え。ならば、私はお前に力をやろう」
「あんたは一体……ンッ」
 唇に柔らかい感触。舌先から熱が俺の身体を巡っていく……

 一体、今日はなんだってんだ。


「珍しいじゃない。あんたの方から私達を集めるなんて」
 御剣の部屋に入って来ての第一声がそれだった。相変わらず、減らず口を叩く奴だ。
「先輩、お久しぶりです。翔子ちゃん、ああ言っていても、先輩と会うのを楽しみにしてたんですよ」
「ち、ちょっと何言ってんのよ夕夏。こいつなんて心配なんかしてなかったんだからぁ!」
「ま、そうだろな御剣。刻間、庇わんでいいぞ。こいつはこういう奴だからな」
 刻間が溜息付きながら肩を竦める。その向こうで御剣がアッカンベーしている。全く、黙っていればそこそこ可愛いのだが。
「で、今日は何で呼び出したのよ。くだらない理由なら、殴るから」
 前言撤回、本当にこいつ可愛いげない。
「それは、私が説明しよう」
 紹介するまで待っていろ、と言ってるのに話に割り込んでくる奴がいるし。
「あ、玖珂先生」
「ゲッ、可愛いげのない座敷童型子供大人先生」
 中々うまいことを言う。
「ふむ、どこかで見たと思ったら、自己中心的共同組織排除型女子高生ではないか」
 見えない火花がバチバチ飛んでいる。二人の間を刻間がオロオロ行ったり来たり。
 俺は、何も言わずに刻間の肩をポンと叩いた。

<続く>
148('A`):2006/01/25(水) 10:32:06 0
ぱくらない氏乙
世界観がおもろい
149('A`):2006/01/25(水) 12:45:55 O
GJ。
だがBOとは何なのか説明が欲しかった。
コントロール可能な単分子ワイヤー?
秋せつらの糸みたいなもん?
150('A`):2006/01/25(水) 20:08:23 O
ぱくらない氏GJ!
今回はアイキャッチとかないのな
151('A`):2006/01/25(水) 20:20:11 0
アイキャッチは人を小馬鹿にしてるようにしか思えないからいらん。
純粋に面白い話なのにそこだけで全ての雰囲気をぶちこわしだ。
152('A`):2006/01/25(水) 22:01:11 O
俺はアイキャッチ好きだったけどな。
キャラによる楽屋オチ的スピンオフというか巻末のオマケ漫画というか。
153狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/25(水) 22:27:02 O
ぱくらないさん普通に面白いです。文章上手いし、展開もいいです。
これからもよろしくお願いします。
うんちっちさんもあいかわらずオチまでの話の展開が秀逸。天才です。

最近上手く続きが書けない…
何か次やりたい話のほうがどんどんアイデア出てきます('A`)
154('A`):2006/01/25(水) 23:41:24 0
平行して書けばいいんじゃね?
155('A`):2006/01/25(水) 23:52:18 0
>>154
天才。
156('A`):2006/01/26(木) 15:33:00 O
HO
浮上!
157うんちっち:2006/01/26(木) 22:30:16 0
 ベタベタベタ
 暑苦しい…
「なんでお前は家にいるときはいっつも俺にくっついているんだ?」
 クーは家にいるときはほとんど常にといっていいほど俺に密着している。
『君がしっかりここにいることを確かめたいんだ…』
「見張ってるだけじゃダメなのか?」
 何も密着してなくてもいいと思う。
『ダメだ!視覚というのは所詮光の刺激だ、正しい情報とは言い難い。
しかも君が光より早く動いたら私でも捕らえることはできない。』
 俺はサイボークじゃない。
「触るっていう感覚も所詮肌の刺激じゃないのか?
本当は触れてないのに妄想が脳に影響を及ぼして刺激を与えてるだけかもしれないぞ。
リアルシャドーみたいに…」
『はっ!!私としたことが迂闊だった…(オロオロ)』
 困ってる、困ってる(笑)
『見ることができない、触ることもできない。
私は君をどうやって確かめれば良いんだ、本当は君はこの世にいないのか?(ジワ)』
「触るでもない、見るでもない…感じるんだ!」
 気分は中国人拳法家だぜ!!
『感じる…?』
「そうだ、相手のことを感じるんだ。
例えばクーが一緒にいるときの安心感とか、楽しさとか、クーが好きだっていう気持ちとか…
そういう見たり触れたりできない気持ちを感じることが本当に一緒にいるってことじゃないかな…
上手く言葉で言い表せないけど何となくわかる?」
『君は本当に素晴らしいことを言うな。哲学者になったらどうだ?
君の言いたいことはわかった、さっそく試してみよう!』
 今回は俺、良い事言ったよなぁ、哲学者かぁ…

『ああ、あっ、んああっ!感じる、君のことを感じているよ、ああっ!
君が言ってたことはこういうことだったんだなっ、あっ、はぁ!』
 あれぇ?途中まではいい話だったのになぁ…
158('A`):2006/01/26(木) 22:39:41 0
(≧∇≦)b GJ
159('A`):2006/01/26(木) 22:58:30 O
メメメ!メメメ!
  _  ∩
 ( ゚∀゚)彡
 (  ⊂彡
 |  |
 し⌒J








ずっと君を待ってるんだ…
160('A`):2006/01/27(金) 02:50:35 0
>>157
GJ!
オチが読めたけど
それでも良かったよ
161('A`):2006/01/27(金) 09:56:40 0
このスレは俺の憩いの場だ
162('A`):2006/01/27(金) 11:42:56 0
メメメは・・・まだか・・・・・・
いや、急かすつもりは無いが俺は待ってるからな
163('A`):2006/01/27(金) 16:06:21 0
ここって、誰でも参入可能?一応アイデアはあるんだけど。
164('A`):2006/01/27(金) 17:11:49 O
>>163 щ(゚д゚щ)カモーン
165('A`):2006/01/27(金) 17:16:08 0
>>163
あったりめぇよ!
166('A`):2006/01/27(金) 17:55:55 O
>>158
>>164
>>165がキモイ上に死ぬほどウザい
167('A`):2006/01/27(金) 18:11:52 0
>>166
なんで?
168('A`):2006/01/27(金) 18:54:54 0
>>167
反応しちゃダメw
169('A`):2006/01/27(金) 18:57:01 0
投下しづらい・・・。
170('A`):2006/01/27(金) 18:58:48 0
>>169
気にせずカマン
171黒百合 ◆Q7cVwCuPcY :2006/01/27(金) 19:02:48 0
「ねぇ、この漫画の続きもうないの?」
「今注文中だ。さっきからあちこち弄繰り回すなよな」
「別にいいじゃないのよ、あんたの部屋なんだから
 それとも何?私に見られて困るものがこの部屋にあるってわけ?」
ったく、俺の部屋に来るなりいきなり部屋中あさりやがって。
親友であるこいつとの付き合いも長いし、それ自体はがまんするとしても、
今日は俺の彼女が遊びに来るんだぞ!あまり居つかれたらまずいだろうが!
まあ、俺もこいつもあとからやってくる彼女も、お互いに付き合いは大分長い。
一緒にいるぐらいなんともないだろうし、よっぽどの事が無い限りは大丈夫か。
「まあ、あんたの事だから嫌らしい本やゲームが沢山置いてあるんでしょうけどね。
 どうせベッドの下にでもたくさん・・・」
「あっ、こら、やめろ!!」
ベッドの下にはあいつの予想通り、俺の秘蔵の本(どH)が沢山置いてあるんだぞ!
「このヤロウ!勝手に人のプライバシーを除くんじゃねぇ!」
「きゃあ!何するのよエッチ!離しなさいよ!」

ドサドサッ

「う〜ん、いてて・・・」
「いきなり何すんのよ・・・。乱暴ね・・・」

・・・ゲッ

さっき揉みあったせいで、俺がこいつの馬乗りになって押し倒す体勢になってる!
しかも思いっきり胸まで鷲掴みにしてしまってる。漫画でよくあるお約束ってやつだ!
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お互いに顔をピッタリとくっつけ、目を合わせたまま。
息がかかって顔中が熱くなってる。心なしか顔まで真っ赤になってるような・・・。
ってまずい!もうそろそろあいつが来る時間だ!こんなところを見られたら間違いなく。

ガチャ

「お待たせしてすみません。すこし家の用事で建て込んでまして・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
見られた!何でこんな最悪のタイミングで来るんだよ!
172黒百合 ◆Q7cVwCuPcY :2006/01/27(金) 19:03:25 0
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
まるで時間が止まったかのようだ。むしろ本当にこのまま止まってくれたほうがいいんだけど。
だけど、そんな願いもかなわず、とんでもない台詞がこの間を打ち砕いた。
「ねぇ!ちょっと聞いてよ!この馬鹿私をいきなり無理矢理犯そうとしたのよ!」
イヤァァァァアア!!!なんて事を言うんだこのど馬鹿!
俺の彼女は普段は落ち着いてるけど、その分怒ったらどんな目に合うか!
ヒィィィィィ、考えただけでも恐ろしい!
頭の中に百の言い訳を何とか考え、必死に言い訳しようとする俺。
しかし俺の彼女は、必死な顔をしている俺を見てなぜか小さく笑った。
「クスッ」
「ア、アノゥ、ドウシタンデショウカ?」
も、もしかして今のって、怒りが頂点に来た合図か?
「さっきから何を慌てているのですか?」
「えっ、いや、だって」
「心配しなくても大丈夫です。そんな事はないってわかってますから」
えっ、マジ?今の台詞、聞き間違いじゃないよね?
「そ、そんな事はないって!現に私は押し倒されてたのよ!?胸だって鷲掴みにされたし・・・」
「どうせ下らない喧嘩をしてもみ合ったのでしょう。普段の二人の関係を見れば容易に予想できます。
 この人は他の女性に襲い掛かるような性格はしていませんし、それに・・・」
「「それに?」」
「わたしがいるのですから、他の女性に手をつけるなんて事はまずありえません。
 わたしはこの人の事を信じていますから」
「お前・・・」
本当にこいつ、こういう台詞を恥ずかしげもなく言えるよなぁ。
「・・・帰るね」
おや?妙にしょんぼりとしてるな。それに、さっき来たばかりなのにもう帰るのか?
「おい、ちょっと待てよ!」
「・・・じゃあね」
俺が止めるのも聞かず、あいつはドアを潜り抜けて帰ってしまった。変なやつ。


―――


「サンキューな、あの状況を事故だって見抜いてくれて。
 しっかし、寿命が5年は縮んだ気がするぜ。いや〜、助かった」
「・・・・・・」
「なあ、もしかして怒ってるのか?さっきのは事故だってお前も言ったろ?」
「そのような事は関係ありません。
 例え事故だとしても、あなたが他の女性に馬乗りになったことには変わりありませんし、
 顔を赤くしてアソコまで大きくしてたら怒るのは当たり前です」
ゲッ、もしかして見られてた?
「二度とこのような事が内容に、今日は徹底して身体に教え込む必要があります」
そういうとこいつは、俺の服を無理矢理脱がしにかかった。
・・・俺、ある意味助かってないのかなぁ・・・。
173黒百合 ◆Q7cVwCuPcY :2006/01/27(金) 19:04:50 0
このスレは初めてです。小説を書くのは何ヶ月ぶりでしょうか。
普段はAA板で活動していますので。文才が無くてお目汚しスマソ。
174('A`):2006/01/27(金) 19:28:43 0
続きが読みたいな、、、、、
175('A`):2006/01/27(金) 20:27:01 0
>>173
ガンガレよ!期待してるぜ
176うんちっち:2006/01/27(金) 21:14:30 0
「ベトナムに行きたい!!」
 クーと一緒に旅番組を見た、今週はベトナム特集だった。
 俺はベトナムに魅了されてしまった。
「ベトナムに行きたい!!」
『連れて行ってやりたいのは山々なんだが仕事がなぁ…』
「ベトナムに行きたい!!」
『よし気分だけでも味合わせてやろう。
用意ができるまで1時間ほど散歩でもしていてくれ。』
 わーい!!このさい気分でもなんでもいいや!!

 ガチャ――――
 部屋がベトナム風になってる!
「凄いよクー、アオザイも凄い似合ってるよ!」
 さすがモデルもこなすクー、ベトナム人より似合っている。
『どうだ雰囲気は出ているか?
アオザイはいつか夜に使おうと思ってな、こんな所で役に立つとは…』
「本当にベトナムに来たみたいだよ、ありがとうクー!」
『ふふ君に喜んでもらえて何よりだ。』
 それから俺たちはベトナム旅行ごっこをして1日中遊んだ。

「飯も食ったし、風呂も入ったし、後は寝るだけだな。
今日は本当に楽しかったよ、ありがとうクー!」
『まだベトナムの夜は終わらないぞ。(ニヤ)』
 なにを企んでいるのだろうか…

『オニイサン、ワタシノコトカッテヨ!』
 少女売春ダメ絶対!
177('A`):2006/01/27(金) 21:47:49 0
ノリのいい嫁さんいいなぁ…
178狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/27(金) 22:07:16 O
すいません、なかなか書く時間がありません。
とりあえず二作平行させてみようかと思ってます。ベタな展開だけど勘弁。
179('A`):2006/01/27(金) 22:10:07 O
その旅番組って、『水曜どうでしょう』だったりするのかなw
カブ天国ベトナム
180('A`):2006/01/27(金) 22:27:14 0
>>176
そこも再現しちゃだめだってww
181('A`):2006/01/28(土) 01:13:27 0
>>179
ちっ、先を越された!w
182('A`):2006/01/28(土) 01:55:38 0
>>171
最初はウゼェと思ったが
終盤に萌えたから、GJ!

続きを待ってるぜ!
あと出来れば主人公を喪男にしてくれ

>>178
クーの新たな一面に萌え死にそうになった(´Д`)ハァハァ
183('A`):2006/01/28(土) 15:59:36 0
男の自己主張って珍しいな
184うんちっち:2006/01/28(土) 20:43:44 0
『おい、冷蔵庫にあったプリンを知らないか?』
 うーんとっても美味しかった!
「食べちゃった!(涙)」
『お仕置きが必要なようだな(ニヤ)』
 怖いよ、怖いよ、怖いよ――――

「寒いよ、恥ずかしいよ、クー!許してくれ!」
『ダメだ、プリンを食べられた私の心はもっと寒い。
それに…ふふふふふ。』
 僕は裸族です!嘘です。
 今日1日スッポンポンだよコンチクショー!!

 ジー
「あの、クーさん?」
 俺が掃除をするのをじっと見つめるクー、1ミリも視線をそらさない。
「クーさん?」
 ニヘラ
 そしてたまに笑う、涎もたれる。
「クー!」
『!!はっ!!いかん君の裸体に魅了されてしまった。
君が動くたびユラユラと揺れるそれに私の目は釘付けだ。
魂が別次元に飛んでいってしまいそうだったぞ。』
 そんな目で僕を見ないで!!
 もう限界だ!恥ずかしいのも、寒いのも、もう耐えられない!
 ヤルシカナイ
「クー、もう無理!恥ずかしくて死んじゃいそうだ。
これ以上辱められたら、クーのことが嫌いになるかもしれない!!(涙)」
 使いたくはなかったが、この言葉を使うしかなかったんだ。
 予想どおり動揺を隠せてないぜ!
『わかった、君に嫌われたら元も子もないからな。
これ以上君だけ恥ずかしい目にあわせるのはやめにしよう。』
 クーには悪いけど、こうするしか辱めから逃れる方法はなかったんだ。

 パサ
『どうだ、これで恥ずかしくないだろう!』
 お前が脱いでもしょうがない!!
185('A`):2006/01/28(土) 20:53:03 0
落ちが、、、、、秀逸だ。。。。作者さん(・∀・)カコイイ!
186('A`):2006/01/28(土) 22:12:56 O
相変わらず上手いな
187('A`):2006/01/28(土) 22:26:17 O
うんちっちさんよ…
あんたはすげぇ
188('A`):2006/01/28(土) 22:38:44 0
(・∀・)イイ!!
189('A`):2006/01/28(土) 22:41:35 0
すげえwwwwwこのオチはすごいw
190('A`):2006/01/28(土) 23:07:06 O
ちょっと暗い系の話って無しですか?
191('A`):2006/01/28(土) 23:11:42 0
>>190
><
192('A`):2006/01/28(土) 23:25:13 0
>>190
それが素直クールならありなんじゃないでしょうか?
いやありでしょう!
193うんちっち:2006/01/28(土) 23:30:21 0
みんなが誉めてくれるから、調子に乗りそうだぜ!!
オチよめたって言う人がいてドキッとしたけど今回のは良いみたいですね!
あとベトナムの話は『水曜どうでしょう』ではありません(笑)残念でした。
これからも頑張るぜ!!
194うんちっち:2006/01/29(日) 01:08:37 0
 ガサガサ
 今日の朝もスポーツ新聞エロ抜きを読む。
 【オトコアイシテル三冠達成!!】
 なんだかすごい競争馬が出たようだ。しかし変な顔!!
『なにを笑ってるんだ?』
「いやこの馬の顔がさぁ――――」
『いい馬だろう、この前競り落としたんだ!
顔が君に似ていたので購入してしまったよ。』
 ガガーン!!俺は自分の顔になんてコトを…
『なんか凄いらしいな。』
「自分の馬なのに興味なさそうだな。」
『レースの方はまかせっきりだからな。
君に似ているから購入しただけで、たまに乗れば満足だったんだがな。
種馬の依頼が殺到してるんだが、君に浮気されてるみたいで無償に腹が立つ。』
「そんなにこの馬と俺をシンクロさせないでくれ(涙)」
 本当に変な顔なんだよ!でも僕に似てるんだってよ!
『なんでだ?かっこいいじゃないか、君にそっくりで。
それだけに腹が立つな。』
 なんだか本当に怒ってる感じだ…そうだ!
「クーが自分っぽいのを買ってその馬とだけ交配させたら良いんじゃないか?」
『それはいい考えだ!それなら競馬の世界でも私たちはラブラブだな!』
 嬉しそうでよかった、しかし馬か…読めた!!
「おいクー、今夜は馬並とかそんなオチだろ!?
だけど今回は読めたもんねー!!」
『ふっ、浅はかだ。』

『今夜は君に乗る!』
 騎乗位か!! 
『ラスト直線だ!』
 ピシ!ピシ!
 ムチもか!!
195('A`):2006/01/29(日) 03:13:24 0
男の遥か上を行っとるなw
196('A`):2006/01/29(日) 08:27:21 O
オチのせいでプスラ笑いが止まらないジャマイカw
197('A`):2006/01/29(日) 11:31:42 0
俺的にうんちっちが最高。
198('A`):2006/01/29(日) 11:50:36 O
最高だこの夫婦www大好きwwwwww
199唐揚げ君 ◆Tpmt2JJLks :2006/01/29(日) 14:59:43 O
`_
200('A`):2006/01/29(日) 19:34:29 0
それにしても、1レスでこんなにうまく話が作れるのがすごい。

オチも秀逸
201('A`):2006/01/29(日) 20:13:44 0
うんちっちは喪板の誇り!
202うんちっち:2006/01/30(月) 00:13:51 0
『そのボロボロのジーンズはなんなんだ?
君の物を大切にする所は愛すべき所だがさすがに買い替え時じゃないのか?』
「買ったばっかなんだ。」
『ん?』
「古着屋で買ったんだ。」
『古着…誰かが1度着用した中古ということか?』
「まぁそういうことになるね。」
『なんでそんなの着てるんだ?
お金ならあるから気にしなくても良いんだぞ。』
「違うよ、別に節約で着てるんじゃないよ!むしろこれは新品より高いよ!!」
『納得のいくように説明して欲しいんだが…』
「これはヴィンテージジーンズで年代物だったりで高くなってるんだよ。
クーはモデルもやってるのに聞いたことないの?」
『ああ、私は服を着て歩くだけだからな、別に服には何の興味も無い。』
 そんないい加減な姿勢で仕事に取り組んでいいんですか!?
『ヴィンテージとは古ければ良いのか?』
「出荷された数とか状態も大事だね!」
『ふむ、なかなか複雑な世界だな。
それにしてもヴィンテージか…いいコトを聞いたな。』
 クーにヴィンテージブーム到来か!!

『どうだ?』
「それは僕がこの前捨てた服じゃないですか?」
『ヴィンテージだ!これはなかなかの1品だぞ。
君が着込んでいればいればいるほど価値が高いんだ。
さらに君の匂いが染み付いていたり、君の汗染みや他にも――――』
 夜までクーのヴィンテージ講座ですよ!!
203('A`):2006/01/30(月) 17:34:44 O
うんちっち最高!
204('A`):2006/01/30(月) 22:59:00 0
うんちっちってどこかで連載してたりして…
205('A`):2006/01/31(火) 00:21:32 O
うんちっちGJ!
>>190は何だ。聞いただけなのか
206うんちっち:2006/01/31(火) 01:36:18 0
 ガサガサ
 スポーツ新聞エロ抜きに目を通す。
 【オトコアイシテル無敗四冠達成!!】
 どうやら俺似の馬はものすごい強さのようだ。
『どうだ、やはり私の目に狂いは無かっただろう?
ものすごく強くてかっこいいじゃないか。』
「そうだな、かっこいいかどうかはわからないが確かに強い。
ところで雌の馬は買ったのか?」
 オトコアイシテルのお嫁さんの話だ。
『ああ、これを見てくれ。』
 クーが写真を見せてきた。
『なかなか美人だろ?名前はクールスナオだ、どうかな?』
 滅茶苦茶かっこいいじゃないですか!!
『オトコアイシテルとの相性も抜群だ!
さっそく凄かったらしいぞ、やはり競馬の世界でも私たちはラブラブだな!』
「うん、よかったな!」
『今度一緒に乗りに行こう、ダブルデートだ!
そして青空の下で2人と2頭は……きっと気持ちいいぞ。ふふふふ』
 クーは違う世界に行ってしまった、性欲に支配されている目だ。
 涎がやばいよ!!
「クー!!大丈夫!?」
『!!はっ!!いかん妄想が無限に広がる所だった。』
「妄想の世界からお帰りなさい。」
『ただいま、そんなことより私たちも馬には負けていられないな!さっそく…』
 あれ?この前も馬の話はでたぜ…オチは!?
「クー、今回はオチ無しですか?やっとノーマルプレイだね!
それこそが理想的な夫婦ですよ!!」
『ふっ…』
 そんなかわいそうな目で見ないで!!

「痛い!痛い!食い込んでるから!!」
 三角木馬なんて何処から!!!!
207('A`):2006/01/31(火) 01:39:57 0
>>206
GJ!
一瞬、ネタがだぶったと思ったw
今回も良かったぜ!
208('A`):2006/01/31(火) 02:10:53 0
wikiにのるのすげー早くてワロスw
209('A`):2006/01/31(火) 20:35:36 0
それがうんちっち作品の力
210('A`):2006/01/31(火) 23:15:46 0
怖いからageる
211ぱくらない:2006/02/01(水) 00:25:22 O
>>145-147続き

 クール対ツンの戦いは、圧倒的にツンの方が不利だ。感情的になればなるほどボロが出る。今の御剣のように。
「……あ、あんたなんて背が私よりも小さいクセにぃ!」
「うむ、だが、胸の大きさは私と同じくらいだな。私は座敷童子型子供大人だそうだが?」
 何度目かのカウンターにプルプル震える御剣。
「先輩……」
 あー分かった分かった。二人の間で泣きそうになっている刻間の頭をクシャクシャして、更にヒートしそうな会話に割って入る。
「お忙しいとこ失礼だが、話を進めていいだろか?」
「別に忙しくはないが、まあ退いてやろう」「そ、そういうことなら聞いてやってもいいわよ」
 全くこいつらときたら。
「……じゃあ、一応紹介しておく。そこにいる座敷童子型子供大人が、今日から俺達のスポンサー兼チームリーダーになる玖珂久留美先生だ」
「チームリーダーって……」「まさか、この座敷童子、BOエージェント?!」
 驚くのも無理はない。BO(ビヨンド・オブジェクト)は、二十歳前後までしか使用〜というか存在できないというのが定説だからだ。
 いくら先生が若いといっても院生だ。二十代半ばは堅い。
「エージェントではないが、BO所持者ではある」
 クー先生がない胸を張る。にしても、微妙なご返答。
「BOに選ばれた子供が、誰でもエージェントになる訳ではない。カンパニーが探し出せない者もいるだろうし、私のようにエージェントに向いてないBOもある」
−エージェントのお前達には、先刻承知だろうがな。
 クー先生は、悪戯っぽい笑みを浮かべた。やばい。何だか知らないがやばい。
「で、センセのBOはどこにあんのよ」
 相変わらず、噛み付く気満々の御剣。
「ない」
 涼しい顔ですごい答えを返す。御剣が口を開く瞬間を狙って、更につなぐ。
「正確には、見える所にはない。私のBOは頭の中に直接転送され、脳細胞と融合した。頭は爆発的に良くなったが、引き換えに成長ホルモンは分泌されなくなった」
 重い過去をさらりと話す。御剣と刻間は呆気に取られている。俺は……駄目だ。思い出しちゃ。
212ぱくらない:2006/02/01(水) 00:26:09 O
「それから、カンパニーで体中を調べられた上で、飛び級でここの大学部に編入され、研究室に閉じ込められた」
 まあ、その辺のいきさつは、俺達と大同小異だろう。
 ホールに埋まっているBOは、活性化と同時に周辺区域をサーチ、同調できる人間(前にも言ったが子供だ)を発見すると空間変位で目標まで移動、悪い言い方をすると『寄生』する。
 ホール管理委員会、通称カンパニーは空間変位の痕跡を辿り、BO所持者を確認・『保護』すると、こういう訳だ。
 ついでに言っとくと、そうして保護されたBO所持者の殆どは、その後訓練を受け、カンパニー所属の何でも屋・エージェントになるのが普通だ。
「……じゃあ、スポンサーっていうのは何よ」
 多少毒気を抜かれ、それでもぶっきらぼうに御剣が聞く。
「私が金を出すから、私の指示に従って欲しいということだ。カンパニーに問合せて調べたところ、君達のチームが私の目的に適任だという結論に至ったんだが」
 言いながら、御剣をジト目で見る。
「な、何よぅ」「過敏に反応するのはやましいことがある証拠だな」
「はいはい、それはいいから続き続き」
 放っとくと際限なく脱線していきそうな気がしたので、口を挟む。
「契約内容は、どうなるんでしょうか?」
 ホッとしたように会話に加わる刻間。
「依頼は、ホールの探索と私のボディガード。期間は捜し物が見つかるか、私の在任期間が終わるまで。細かいことや金額は、後から書類を回す」
 言いながら、襷掛けしたポシェットから細かく折り畳んだ紙を取り出す。
「とりあえずの試算だ」
「あいよ」
 俺経由で刻間に渡る。刻間はしばらく紙片に見入っていたが、
「玖珂先生、本当にこれでいいんですか?」
 幽霊でも出たような目でクー先生を見る。慌てて紙片を引ったくる。後ろから御剣が覗き込んで来て、息を詰める。確かに相場の五六倍はある。
「……国家機密クラスのブツでも奪うんですかね」
 呆れる俺に、クー先生は至って真面目に答えた。
「いい勘してるな。惚れるぞ」
 惚れるって、え、いや、そっちじゃなくて……
213ぱくらない:2006/02/01(水) 00:27:29 O
「だりー」
 朝、登校すると同時に自分の机に突っ伏す。
 夜通しホールに立ち入る準備に追われ、ロクに寝ていない。
「進入屆くらい自分で出せってんだ」
「ダレてるな。何を出せって」
 こっちの気も知らず、高橋がヘッドロックかけてくる。
「オラッ!俺は猪木の噛ませ犬じゃないんだ」「チョークチョーク!」
 ジタバタしているところに、誰かが近づいて来た。無意識にそちらに構える。
 敵じゃなかった。
「またおね……姉が迷惑をかけているようで、ごめんなさい」
「あ、森村しゃん……いいかげん離せ高橋」
 ヘッドロックから抜けて、森村さんに向き直る。
「で、先生がどうしたんでしょうか」
 何か話し方がおかしいぞ、俺。森村さんは愁眉を伏せる。
「ここ最近、姉は坂口君をこき使ったって類の話しかしなくて、今朝もまた……ごめんなさい。悪い人じゃないんだけど、調子に乗る部分があるから」
「い、いやぁ。どうってこたぁないっスよ。俺、体力有り余ってるし」
「さっきまでダレてたクセにっつぅ」
 後ろでブツブツ言う高橋の足を踏み付けて、
「と、とにかく、大丈夫だから。あまり気にしないで」
 森村さんに頼りになる男をアピール。
「何かあったら、私に言って。姉に言って聞かすから」
 一礼して、自分の席に戻っていく。ストレートの髪がフワッと踊る。軽くデジャヴー。
 クー先生と同じ髪形なんだ……
「何ボッとしてんだよ。さっきの仕返しだ!」
 高橋の繰り出したパンチを、つい本気で受け流してしまう。空振って泳いだ高橋の顔に肘を叩き込もうとして、ようやく気付く。
「お、おい、何だよそれ」
 さすがに声が引き攣っている。そりゃそうだ。
「あ、ああ、避けたらよろけちゃって。偶然よ偶然」
 内心冷や汗かきながら、顔面潰しかけた肘を引く。
 それにしたって、俺、どうしたっていうんだろ。クー先生のこと考えただけで動揺するなんて。
「生徒諸君、おはようございます……坂口征人、何立ってるんだ」
 ふと気付くと、当の先生が教壇に(台を置いて)立っていた。締まらないことこの上ない……

<続く>
214('A`):2006/02/01(水) 00:46:04 0
ぱくらない氏をWiKiに載せたい
タイトルきぼん
215('A`):2006/02/01(水) 01:24:50 0
おもろいよー!
216('A`):2006/02/01(水) 01:54:07 0
今夜はうんっちっち来ないのかな。
最近毎晩来てくれていただけに、ついつい待ってしまう。
彼は偉大だな。
217('A`):2006/02/01(水) 01:57:17 0
>>216
もはや恋だな
でも、うんちっちは渡さぬぞ!!
218('A`):2006/02/01(水) 18:15:26 O
ぱくらない氏乙
がんばってくれや
219うんちっち:2006/02/01(水) 18:38:37 0
>>216
私事ですまないが受験生なんだ。
3月からは毎日かけるぜ!!
220('A`):2006/02/01(水) 18:48:46 0
>>219
うわすげぇ意外
おっさんとおもてた
221うんちっち:2006/02/01(水) 21:13:38 0
『ただいま。』
「おかえり、クーに出版社から小包が届いてるよ!」
『やっとできたか。』
「なになに、なにが着たの?」
『いやなに、頼まれて小説を書いたんだ…』
 本当に手広く何でもやってるな。
「どんなの書いたの?見せてよ!」
『いや、わざわざ君に見てもらうほどのものでもない…』
「別にいいじゃん!見せてよ!」
『ダメだ。』
 怪しい、怪しすぎるぜ!普通だったら断っても見せてくるのに…
 ナニカアル
「クー愛してる!!」
『あふ!』
 ポロ
「いただき!」
『あっ、卑怯だぞ!言葉攻めとは…』
 ペラペラ
「っておい!官能小説じゃないか!
しかも俺たちのこと書いてんじゃねぇヨ!!」
 もうお外に出られないよ…
『私たちの愛を自慢したかったんだ!』
「ご丁寧に【ノンフィクションです。】って書かなくてもいいんだよ!」
 登場人物の名前もそのまんま…(涙)
『自分の気持ちに嘘はつけない!』
 なんかカッコイイー!!
 パラパラ
 ん!?
「おい、この最後の話の
【私たちは一日で千回キスをして百回交わった。】
って嘘じゃん!さすがにこんなにしたことはないよ!」
『それなら心配はない。』
 まぁ嘘かどうかなんて読者にはわからないからな…

『その本は明日発売なんだ。』
「だから?」
『今日実行すればノンフィクションだ。』
 未来日記!!!!
222('A`):2006/02/01(水) 22:08:42 O
狂気こねーな
あとうんちっち、読めないのは残念だけど勉強が忙しかったら無理しないでくれな。
三月になったらたくさん書いてくれ!
223('A`):2006/02/02(木) 02:26:53 0
>>221
相変わらずGJ!
その若さでこのクォリティって・・・テラスゴス!!

受験グッドラックだ!
お前の合格を祈ってるぜ!!
224('A`):2006/02/02(木) 03:29:20 O
>>220
最近はそうでもないが、書き始めの頃の文章力を考えると
どう考えても厨房〜攻防としか思えんぞ。
おっさんはないだろ…。


>>221
書いてくれるのは大変ありがたいが、受験生なら勉強しなはれ。
あんたが書かないよりも、書く事で受験に悪影響を及ぼす方が
個人的には堪えがたい。
頑張れよ。
225('A`):2006/02/02(木) 12:12:46 0
このスレあたたけぇ。・゚・(ノд`)・゚・。
226('A`):2006/02/02(木) 14:13:42 O
浮上!
沈めはせん。沈めはせんよ!
227('A`):2006/02/02(木) 15:34:17 0
>>226
「沈めはせん」よりも『沈めはさせん』のほうがよいのでは?
そう言いながらもsage
228('A`):2006/02/02(木) 17:27:41 O
ちょっと投下

ピンポーン。
風邪引いて折角の休みに誰だよ?
「あーい。」
扉を開ける。結構、いやかなり綺麗な女の子が?

「・・・どちら様で?」
『初めまして、〇〇君。ここに引っ越して来た××という。よろしく。』
「で、××さんは何で俺の所に?」
『この格好でわからないか?いわゆる転入生だ。で、先生に何故かプリントを渡すのを頼まれてな。』
確かによく見ると俺の通う高校の制服だ。
『そして……恥ずかしい話だが、君を好きになってしまったようだ。付き合ってくれないか?』

あぁ、目の前が真っ暗になってくる……
229228:2006/02/02(木) 17:29:58 O
携帯からはきつい……
続きを思い付いたら名前も考えて書きます。
230うんちっち:2006/02/02(木) 21:31:39 0
「もう受験シーズンだな。」
『そうだな。』
「皆あせってるな、なにも歩きながら単語帳やらなくてもいいのに。」
 目の前を受験生が通り過ぎる…
『まったくだ、そもそも受験なんて日々の積み重ねの勉強が大事なんだ。
試験前に慌ててやってもいい結果は得られない、試験前こそゆったりと構えるべきだ。』
「さすが全国模試1位、東大合格者は言うことが違うな!」
『惚れたか?』
「ん…?でも確か試験の前日に
不安で寝られないから今日は一緒に寝て欲しい。
って言って俺の家に来たよな?」
『私だって緊張くらいするからな。
でも君と一緒に布団に入ると、とても安心できるんだ。』
「お前は本当に気持ちよさそうに寝てたけど、
抱きつれた俺は緊張して一睡もできなかったヨ!!」
 クーのパジャマはシャネルの5番。
「でもそれで東大に入れたんなら僕の徹夜も無駄ではなかったってことですよ。」
『そうだ、どんな参考書も教師も君の足元にも及ばない。』
「照れるな…」
『ところで、もし君が大学に行くならどこがいい?』
「うーん…早稲田かな、スポーツも強いし!」
『やはり君はムッツリスケベだな!』
「なんで!?」

『これを持て。』
 手鏡?
『私もミニスカートで準備万端だ!さぁ好きなだけ覗いてくれ!』
 植草教授!!!!
231('A`):2006/02/02(木) 21:46:37 0
>>230
吹いたw

そりゃシャネルの5番だけのクーに抱きつかれたら寝られないなw
232('A`):2006/02/02(木) 22:09:31 0
ちょwwww手鏡ワロスww
233狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/02(木) 22:36:21 O
もうすっかり忘れ去られたような気がして全く書いていなかったですが('A`)

そのうち新作書きます。やっぱ面白いものを書きたいなあ、と。
まだまだ駄目ですが、誰か一人でも読んでくれれば最高っす。
234('A`):2006/02/02(木) 22:53:43 0
>>233
書かなければ、読まれない
235('A`):2006/02/03(金) 00:07:25 O
>>233
はよ書きなっせ!
by熊本人
236('A`):2006/02/03(金) 00:51:22 O
>>234
テンプレ追加決定
237('A`):2006/02/03(金) 01:06:09 O
>>230
GJ!
相変わらずオチが秀逸だな。
しかしおまい、受験生なのにシャネルの五番とか
懐かしいの知ってるなw

書いてくれるのも嬉しいが
勉強もがんばれよ!!
春からは楽しいキャンパスライフが待っている!


…大学受験だよな?
238('A`):2006/02/03(金) 15:34:21 0
LAWNIN・・・?
239狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/03(金) 20:15:46 0
 ――テツが死んで早いものでもう一年になる。
僕は目を閉じて振り返る。この一年の間、実に色々なことが変わった。
僕は進級し高三の十七歳になったが、テツは変わらない。
テツはずっと、ずっと高二の、十六歳のままだ。

 僕はもの言わぬ石となったテツから、合わせた手をそっと下ろし
目を開く。一年経ったいまも、こうして墓の前に立つとなんだか妙な気分になる。
胸がザワザワし、落ち着かなくなる。目頭が熱くなり、呼吸が上手くできなくなる。
「いや、ヤベ、おかしいな…お前の墓参り来ると何かこうなっちゃう…」
 僕はしゃがみこみ、目を抑える。
全く、一年経ったっていうのに何だよ、これ。いい加減立ち直れよ、バカ…

『大丈夫か?』

声が聞こえた。澄んだ、綺麗な女の人の声。
一体誰に声を掛けているのだろう。この時期、こんな墓地には人影もまばらなのに。

『誰かは知らないが、君が避けてくれないと私も墓参りが出来ないのだが』

…えっ、僕?僕ですか?顔を上げると、そこには綺麗な顔立ちをした
女の子が立っていた。歳の位は僕と同じくらいだろうけど、凄く大人びた声をしている。

『すまない。私も、そこの墓に用があるのでな』

無表情に、冷たく、女の子は言った。
僕は心が撃ち抜かれたような気分になった。
240狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/03(金) 20:19:37 0
とりあえず導入部だけ。
>>228さん頑張ってください。応援してるんで。携帯からだときついすよね。
うんちっちさんも受験頑張って。だいたい俺と同世代くらいっていうのは驚きましたが…
ぱくらないさんも相変わらず良いです。待ってます。
241('A`):2006/02/03(金) 20:31:51 0
>>239
>僕は心が撃ち抜かれたような気分になった。
まで読んだ

つづきwktk
242うんちっち:2006/02/03(金) 21:29:13 0
「晩御飯なにが食べたい?」
 近くのスーパーにクーと食材を買いに来た。
『恵方巻が食べたい。』
「節分だからな、でも豆買ってあるよ?」
『豆もまく、恵方巻も食べる。』
「まぁ、クーが食べたいなら別にいいや!じゃあ2人分の材料を――」
『いや、材料は一人分で十分だ。』
「なんで?」
『自分の分は用意してある。』

「できたよー、さぁ食べよう!」
 確か今年の恵方は南南東だった…っておい!
「クーが咥えようとしてるのは俺の恵方巻だから!」
 かじられる前で本当によかった(涙)
『軽い冗談だ。』
「いや、本気の目だったね、ったく結局1本しかないじゃんかよ!」
 しょうがない、なにか他にも作るか…
『両端から食べれば問題ない。さあ君はそっち側を咥えろ。』
「クーが恵方向きじゃなくなっちゃうよ!」
『君のいる方向が恵方じゃなくてなにが恵方なんだ?』

 ムシャムシャ
 恵方巻も残り少なくなってきた、口がつきそう!!
 チュウー!!
「!!おい!!大人チュウはやめてくれ!混ざったよ!」
『君の味がして美味しいじゃないか!』

『ふう、お腹も心もいっぱいだ。』
「もういいから早く豆まこうぜ…」
『そうだな、鬼は私がやってやろう。』

「あの…そんなにくっつかれると投げられないんですけど。
それに何でそんな格好なんですか?」
『私の知ってる鬼はこの格好だっちゃ!』
 うる星ヨ!!!!
『ダーリーン!!』

「あとは歳の数だけ豆を食ってお終いだな。
節分ってこんなに疲れる日だったんだな…」
『よし、どうぞ!』
 ん!?
「なんで開脚してるんですか?」
 嫌な予感がするぜ!
『歳の数だけ豆を食べるんだろ?
しかし困ったことに私には一粒しかないんだ…舐めるだけで勘弁してくれ。』
 それは君のクリ○リス!!!!
243('A`):2006/02/03(金) 21:40:27 0
また随分とストレートな下ネタだなwww
244('A`):2006/02/03(金) 22:26:54 0
うんちっちの作品のまとめを探しているんだが、見つからない…
245('A`):2006/02/03(金) 22:32:37 0
ttp://sucool.s171.xrea.com/

喪男(もお)、大変!!
246('A`):2006/02/03(金) 23:31:16 0
恵方巻=オティンティン?
247('A`):2006/02/04(土) 00:23:05 O
>うる星ヨ!!!!
ワロスwww素晴らしい突っ込みだな
オマケにオチがテラエロスwww
248('A`):2006/02/04(土) 01:33:09 0
>>239
お帰り&GJ!
続き待ってるよ

>>242
GJ!今回も色んな意味でツボったぜw
249('A`):2006/02/04(土) 04:00:32 O
狂気乙
そしてage
250ぱくらない:2006/02/04(土) 09:57:14 O
>>214さん、遅くなりました。タイトルは『すく〜・エージェント』でお願いします。

>>211-213続き

 行けども行けども岩の壁。ホールの探索といっても、何もなしで立ち入れる区画なんてそんなもんだ。
「ぅうー、イライラするぅ。何でこんなことやらなきゃいけないのよ!」
 早くも歩くのに飽きてきた奴約一名。
「まあ、お子様には辛いかもしれないな」
 密かに歩くのに飽きてきて、雇用者にちょっかい出す奴約一名。
「……先輩」
 パーティー内の不和に胸を痛めるも、自分では言い出せない奴約一名。
 まあ、当面命の危険もなさそうだし、このままでいいか。
「口喧嘩でも気晴らしにはなるさ。放っとけ」
「でも……」
「ガキオバン〜」「ただのガキ〜」
……低レベルだ。止める気にもならない。
−やれやれ
 俺は頭上の太陽灯を仰いで、聞こえるように溜息を付いた。
 一口にホールを探索すると言っても、今、俺達が歩いている外縁部から次元崩壊の中心部まで、幾つかのの階層に分けられており、一朝一夕に見て回れるものでもない。
 しかも、地下には自然人工入り乱れた地下トンネルが蜘蛛の巣状に広がっていて、実はこちらが探索のメインだったりするのだ。
 当然のことだが、中心部に行けば行くほど未探査領域が大きくなる。その為、進入許可も出にくい。
 今回は、許可が出る前に誰でも入れる場所を、慣らし運転代わりに流そうということだったのだが……
「こ、このリリパット!」「何だ?胸がリリパット」「センパーイ」
「お前らなぁ……」
 ピクニックじゃないんだけどなぁ。頭を抱えたその時、
「先輩」
「征人、前後合わせて七人」
 俺は手信号で御剣と刻間に指示。俺は進行方向に、御剣はしんがりに、刻間はクー先生をガード。
 と、先生がトテトテと俺のところまで走ってきて、
「おまじないだ」
 二人にしか聞こえない呟き声と同時に、俺の背中にギュッと頭を押し付けた。
「お前は負けてない。勝て」
 またトテトテと配置に戻る。訳が分からない。
 あれ、俺、笑ってる?
「さて、出てこいよ」
 笑顔のまま、曲がり角の向こうに呼び掛ける。
251ぱくらない:2006/02/04(土) 09:59:10 O
 黒スーツが前に三、後ろに三。後一つは……気配を消せる奴、か?
「エージェントが三人、よく雇えましたね」
 顔にクツ状の痣を付けた黒スーツが、顔を引き攣らせながら言う。笑っているつもりなのだろうが……行商人向いてないよ、オッサン。
 つか全員、サイレンサー付ガバメント抜き身で持ってるのは、どうかと思うぞ。
「お蔭様で、儲けさせてもらっているからな」
 先生……挑発するなっちゅーんじゃ!
「交渉の余地はなさそうですね。なら、力ずくで」
 言葉と同時に、六つの銃口が俺達を狙う。
「刻間!」
 俺は腰に付けた予備の水筒を頭上に放り投げ、ワイヤーで裁断する。
「ハイ先輩!ウォール!」
 水筒からこぼれた水は、壁となって俺達の前に展開する。少し遅れて黒スーツが発砲するが、密度を微妙に変化させた水壁に弾道を変えられ、弾はあさっての方向に飛んでいく。
 刻間夕夏、コードネーム・ウォータークラフト。ワンド状のBOで水を自在に操る。
 後方からは、御剣が大立ち回りしている音が聞こえる。まあ、戦闘に関しては任せていいだろう。
「上げろ!」「ハイ!」
 水の壁が一瞬にして霧散する。飛沫の向こうにワイヤーを飛ばす。
 吐き気。
 と、背中にクー先生の頭の感触が甦る。吐き気が消える。赤い景色が遠ざかる。
『お前は負けてない』
−ああ、負けないさ!
 ワイヤーを一番手前の黒スーツの全身に走らせる。形状変化!
 スーツの上下を弾け飛ばし、身につけた武器という武器をなます切りにする。
 ついでに、動揺する残り二人のガバメントを鉄屑に変える。
「まだやるのなら、剥くぜ」
 動揺する黒スーツ二人と元・黒スーツ。
 だが、後退しない。後ろでもそうだ。御剣の掛け声が少しずつ遠ざかるが、追撃しているというよりは、遅滞させられている?
「な!」
 考えがまとまりかけたその時、半透明の人影が俺にぶつかってきて、そのまますり抜けて行った。
 脇を通ったのではない。俺を突き抜けたのだ。
「やべぇ!」
252ぱくらない:2006/02/04(土) 10:00:12 O
 半透明の人影は、クー先生の傍で実体化、先生の腕を掴む。
 慌てて放った俺のワイヤーと刻間の水の帯は、先生ごと半透明化したくせ者を突き抜ける。
 くせ者はそのまま黒スーツの向こうへ走る。
 黒スーツは壁になるべく俺達の前に立ちはだかる。約一名、どうにも格好つかないストリーキングはいるが……
「刻間!御剣!こっちは任せた!」
 後ろで御剣の怒声が聞こえるが、無視する。
 ワイヤーを天井を支える梁に絡ませて、巻き上げ。追い縋る黒スーツの顔面に蹴りを入れつつスイング、向こう側に着地し追跡を開始する。

 透過人間は意外とすばしっこかった。捕まえようとすると半透明になって回避する。
 通路の出口が近い。おそらく外に出られたらアウトだろう。
 それにしても、半透明化している時のクー先生は苦しそうだ。口パクパクさせてからに……
 待てよ。奴はさっきから一定の時間毎に半透明化を解いているような気が。もしかして、息が出来ない?
 追撃しながら腕時計で調べてみる。三回調べてほぼ同タイム。どうする、俺!?
「一八だな」
 呟いて奴を素早く観察する。空いている筈の手に、何かストップウォッチ状のモノをにぎりしめている。
−あれか!
 腕時計をチラチラ見ながらタイミングを取る。
 三、二、一、そこ!
 ワイヤーを飛ばし、奴が親指離した隙にBOを絡めとる。ビンゴ!
「あんたの負けだ」
 せいぜい憎々し気に言ってやる。
 透過人間−意外と若い。中坊位か−は俺を睨み付けていたが、がっくり肩を落として、
「俺の負けだ。好きにしろ」
「早く行きな。BOはカンパニー経由で返してやる。ランキングは下がるが」
「……恩に着る」
 そのまま去っていく。まあ、揉めるよりいい。それよりクー先生だ。
 先生に近付き腰を落とす。
「大丈夫か、センセ……」
「遅い!」
 足を振り上げて踵落とし。脳天直撃!悶絶!にしても、色気も糞もない。
「ツゥ……なにすんだよ!」
「口を動かしていただろう!読唇術位使え!」
 あぁ、なるほど。
「だいたいお前は注意力がなさすぎる!エージェントというのは、こう……」
 説教は御剣達が合流してからも、小一時間続いた……

<続く>
253ぱくらない:2006/02/04(土) 10:02:13 O
申し訳ありません。タイトル『すく〜る・エージェント』です。
254('A`):2006/02/04(土) 15:19:17 0
GJ!!みんな続きが楽しみ頑張ってください
255('A`):2006/02/04(土) 15:44:53 0
シャネルの5番は香水だと思うんだが・・・
256('A`):2006/02/04(土) 16:40:21 0
>>255
問1)以下の文を翻訳せよ(15点)

When asked what she wore in bed Marilyn Monroe famously replied, "Why, Chanel No. 5 of course!"
257('A`):2006/02/04(土) 17:47:03 0
>>256
元ネタキター!

つか、うんちっちがあの歳で(もちろん、元ネタは知らないとは思うけど)
なぜこういう表現知ってるのか、マジで不思議だ。
258('A`):2006/02/04(土) 18:30:15 0
このくらい知ってるだろ!!
259('A`):2006/02/04(土) 23:34:07 0
>>256
その英文は上手く訳せないけど、テレビで前にやってたから元ネタは分かるぞ。
確かマリリンモンローがマスコミか何かに「夜寝るときに何を着ていますか?」
と聞かれた時に「シャネルの5番よ」って返答したやつだろ。
260('A`):2006/02/04(土) 23:41:42 0
誰でも知ってるよ・・・
261('A`):2006/02/04(土) 23:46:51 0
メメメよ・・・書かなくてもいいから続けるのか続けないのかだけでも教えてくれないか?
262('A`):2006/02/04(土) 23:52:55 0
もう続けません
263('A`):2006/02/05(日) 01:47:00 O
うんちっちマンセーが褒め殺しになりつつあるからな
他の職人は投下しづらいだろうな……
264('A`):2006/02/05(日) 01:57:31 0
>>263
俺もそんな感じ
つかうんちっちはマジで褒められてるとか勘違いしてそう
265('A`):2006/02/05(日) 02:11:15 0
俺は誉めるぜ、、つーか皆上手いじゃないか。気後れする必要は無いと思うんだが、、、。
俺は馬鹿だから構成とか文法とか分からないけど読めれば満足
266('A`):2006/02/05(日) 03:32:52 O
とはいえ、ライトエロばかりもてはやされるんじゃ、まともなの投下してもイミネと思っちゃうよ
萌えるゴミの方もそうだったけど
267('A`):2006/02/05(日) 03:42:17 0
>>266
あれはかゆいうま以外の書き手がいなかったから半マンセー。
しかも元々そういうスレじゃなかった。
こっちはそういうスレで大量の書き手がいるのにマンセー状態

全然環境も状況も違うぞ
268('A`):2006/02/05(日) 05:36:07 0
かの坂本竜馬も言ってたように
「議論する奴にロクな奴はいない」

議論なら他所でやってくれ
269('A`):2006/02/05(日) 07:41:26 O
まあマッタリと進行しようじゃないか
270('A`):2006/02/05(日) 11:40:47 0
とりあえず書いてくれれば誰でも良いと思う。
271('A`):2006/02/05(日) 15:47:49 O
可哀想にうんちっち。
こんなやつら捨ててvipに来ないか?
272('A`):2006/02/05(日) 15:57:06 0
>>255の訳
寝るときに何を着るか訊かれたところ、マリリンモンローが
「シャネルの5番に決まってるじゃないの」と答えたのは有名な話である。

wearは「服を着る」という意味の他に「香水を身に付ける」
という意味もある。

ttp://www.hapima.com/prd/03000007/03000007Pfuf-CHANEL-no5/
273うんちっち:2006/02/05(日) 19:44:19 0
最初は長編の作家さんが書く合間の繋ぎになればいいと思って書き始めました。
感想が付くと本当にこんなに面白いのか?という気持ちもありましたが、
正直嬉しくて勘違いして調子に乗ってました。ごめんなさい。
これからも僕は書き続けますが、これ以降のやつは感想は要りません。
部屋で一人でクスクスしてくださいm(_ _)m

レッツ素クール!!
274('A`):2006/02/05(日) 20:42:28 O
勘違いじゃない。
275('A`):2006/02/05(日) 20:48:28 0
うん、本当に面白いよ。
面白いってレスくれる人は、面白いと思ったからレスをくれるんだよ。
276うんちっち:2006/02/05(日) 21:24:37 0
 ストライク、バッターアウト!ゲームセット!
 今日は草野球の試合だ、俺は9番ライトだった。
『試合には負けてしまったが君の活躍は凄かったな!』
 この娘は試合を見てたのかな?
「俺は3三振2エラーなんですけど…」
 俺は運動神経がとても悪い。
『君しか見てないんだ、そのくらい知ってる。』
「じゃあさっきのは嫌味ですか?」
『違う、君のプレーには華がある。
現役時代の長嶋もビックリの素晴らしい三振だ。
私は君のプレーに感動してしまった。』
「でも負けちゃったし…」
『君が悔やむことはない、すべてあの糞ピッチャーが悪いんだ。
せっかく君が素晴らしい演出をしているというのに、抗議してくる!』
 クー、ピッチャーは僕の先輩なんだ…(涙)

「野球が上手くなりたいなぁ…」
『野球なら私が手取り足取り腰取り教えてやるぞ。』
「いらんわぁ!クソこうなったら――」

『男どうしたんだ、その頭は!?』
「気合を入れてみました。」
 気合を入れるといったら坊主ですよ!!
『髪を剃ると気合が入るのか?』
「そうだね、気が引き締まるよ、来週は活躍できる気がする!」
『そうか、そうか(ニヤニヤ)』

「クーさんその剃刀はナンデスカ?」
『君の下半身に気合を入れようと思ってな、私の方は気合十分だ。』
  _   ∩
( ゚∀゚)彡 パイ○ン!パイ○ン!
 ⊂彡

277('A`):2006/02/05(日) 21:30:08 0
GJ!
ワロタwwwww
278('A`):2006/02/05(日) 22:00:13 O
俺は本当に毎回うんちっちは面白いと思ってるよ。
誰が何と言おうと気にせず頑張ってほしい。
そんで他の職人さんもうんちっちの勢いに負けずにガンガン投下して欲しい。
狂気とぱくらないも楽しみにしてる。まったり行こうよ。
279('A`):2006/02/05(日) 22:23:57 0
メメメは・・・・
280('A`):2006/02/05(日) 22:47:45 O
メメメはもう書かないんじゃないの?
281('A`):2006/02/05(日) 22:50:52 0
そうか・・・
282狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/05(日) 23:11:45 O
 少し茶色がかった結ばれた髪、黒フレームのスマートな眼鏡、
透き通るような白い肌、大きく綺麗な眼と整った顔立ち。

太陽の逆光でよく見えなかったが、立ち上がって見てみると
彼女はとても可愛い顔をしていた。Tシャツにブーツカット・ジーンズというこざっぱりした格好もよく似合っている。

「…私の顔に何かついているか?」
そう声を掛けられて僕は我に返る。
今まで彼女の顔をじっと見ていた事に気付き、思わず顔が赤くなる。
「あ、す、スイマセン、何でもないです」
僕はそう言って墓の前をどける。
彼女は何も言わず僕の顔をじっと見、ポケットに手を突っ込みハンカチを差し出した。

「め」

…め?
いきなりハンカチを出されて戸惑う僕の顔を指差し言う。
「目、だ。涙が出ている」

嘘っ、と僕は声を上げ目をゴシゴシと擦る。
確かに涙が流れている。涙目くらいかと思っていたのに…

「あ、ありがとう、ございます…」

とりあえず彼女のハンカチを受け取り目を拭く。
「何で泣いてた?」
目を拭く手が思わず止まる。
涙を流している時に涙の理由を聞かれるとまた涙が出そうになる。

「…ふむ、見ず知らずの私がこんな事を聞くのもおかしいな、忘れてくれ」
僕が答えられそうにないと判断したのか、彼女は首を振りながら言う。

僕は深呼吸をし、ハンカチを持った手を下ろした。

283狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/05(日) 23:31:31 O
彼女が墓にやっていた視線を戻し僕の目を見つめる。

「――僕は、テツ…哲男君の友達です」

彼女が何か言いたそうにしているのを押しとどめて、
二言目を早口で喋ってしまう。
「――僕は哲男君の事が大好きでした、友達もいなくて独りだった僕に
接してくれたのは哲男君だけだったんです、僕みたいなのに良くしてくれて、
本当に大切な友達だったんです…」

息継ぎ…

「哲男君が死んだのは仕方ない、とめられっこなかったって皆は言いますけど、
違うんです、僕は止められた筈なんです、だから、今も後悔があって――」

誰にも言い出せなかった胸の気持ちを吐きだしてしまうと、
さっき以上に涙が僕の頬をつたった。何で初対面の人にこんな事を話しているのか不思議だった。
ハンカチで目を拭う。

誰かが僕の髪をくしゃくしゃと撫でた。
懐かしいような暖かい優しい感触。
目を上げると彼女が僕の頭を撫でてくれていた。
「…自分を嫌いになっちゃ、いけないぞ」
そうして僕の頭から手を離し、肩をポンと叩く。
「私もこの男の事が好きだった、この男の事はよく知ってる」

「――この男は他人のせいで自分が被害を被っても、
決して人を責めない奴だ、例え自分が死んだとしても――そうだろうな」

そう言って彼女が握ってくれた手は暖かかった。

284('A`):2006/02/06(月) 00:06:34 O
285('A`):2006/02/06(月) 21:25:13 O
人稲
286('A`):2006/02/06(月) 22:01:29 0
いるよー
287狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/06(月) 22:51:46 O
とりあえず書いてみましたけども…不安ですね
288('A`):2006/02/06(月) 23:06:01 0
とりあえず読んでみましたけども…ファンですね
289('A`):2006/02/06(月) 23:31:17 O
何が不安?
290うんちっち:2006/02/07(火) 00:52:26 0
『ボートに乗ろう。』
 クーが公園の池のボートを指さす。
 今日はクーと少し大きな公園に散歩に来た。
「ボートとか久しぶりだな!」

「少し寒いけど、のんびりできて気持ち言いな。」
『あぁ、とても幸せだ。』
 クーは本当に嬉しそうな顔をする。
「あっオシドリがいる、本当に仲良さそうに泳ぐんだな!」
 2匹のオシドリがボートを横切る、本当は微笑ましい光景なのに…
『鳥のくせに生意気な、愛情の深さで私たちに勝てるわけがないだろう!』
 クーはオシドリに対して敵対心を燃やしてしまった。

「くっついてくるなよ、漕ぎにくいよ!」
 クーはオシドリに負けじと俺に抱きついてくる。
『君は鳥風情に負けたままで悔しくないのか、私は悔しいぞ!』
 クーが熱弁を振るった直後――
『なにぃ!』

 今度はオシドリがクチバシでつつきあっている。
『鳥のくせにキスするとは…』
 ブチュウ!!
「おい!いきなり大人チュウしてんじゃねえよ!」
『クチバシでは舌までは入れられまい、この勝負私たちの勝ちだな!』
 クーはオシドリに向かって満足そうに笑った――が次の瞬間!!
「あー、これは完敗ですね。」

 オシドリが交尾を始めてしまった。
『私を本気にさせたいようだな、男やるぞ!』
 マジですか?
 クーが凄い勢いで俺に迫ってくる!
「おいクー、ボートの上で暴れるな!!」
 ボシャーン!!

「ビチョビチョになっちゃたな(涙)」
『オチで落ちたな。』
291('A`):2006/02/07(火) 11:58:01 O
>>290
 濡 れ 濡 れ 夫 婦 だ !!


っつーか受験生なんだから勉強しておくれよ……。
うんちっちのが読めなくなるより、うんちっちが受験に失敗する方が辛いよ俺……。
292('A`):2006/02/07(火) 12:40:19 0
ウンチッチシにとっては息抜きなんだろう
自分で判断できない訳でもないだろうし好きにやらせてやれよ
293('A`):2006/02/07(火) 19:08:14 0
やべ・・・想像したら・・・・スッゲェ萌える・・・
294狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/07(火) 21:05:36 O
>>288
そう言って頂けるとありがたいです。
>>299
何の反応もなくスルーされるのが不安なので…

何か人いなくなりましたね…
みんなVIPの方に流れてっちゃったんでしょうか…
何か寂しいですね…
295('A`):2006/02/07(火) 21:07:56 0
VIPも過疎ってるよ
296('A`):2006/02/07(火) 21:49:42 0
絵師としてはスレが過疎るのは哀しいことだけどね。
もうこの際、こっちに晒そうかな
297狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/07(火) 22:08:28 O
>>296
絵師さんが来ていただければ嬉しいことこの上ないです。
是非!
298('A`):2006/02/07(火) 22:44:35 0
素直クール支援保守(意味ナシ
299('A`):2006/02/08(水) 00:40:46 O
>>297
俺が今1番支持してんのは狂気ですよ
だから頑張ってくれ。頼む
300('A`):2006/02/08(水) 01:06:22 0
全ての書き手さんと絵師さんを応援してる
無理してまでとは思わんが
どれも面白いんで書いていて欲しい
301('A`):2006/02/08(水) 21:20:09 0
>>294
happy&blues読みながらのんびり続きまってる
302狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/08(水) 21:24:47 O
>>301
happy〜の続きってまだ書いた方が良いですか?
とりあえず人居ないんで盛り上げる為にも何でもガンガン書いていきたいです
303('A`):2006/02/08(水) 22:10:53 O
書いてほしい。続き気になる
携帯からスマソ
304('A`):2006/02/08(水) 22:21:13 0
>>302
か、書けるんかいっ!
書いてくれ
書いてくれ〜
305('A`):2006/02/09(木) 16:10:23 0
wktk
306('A`):2006/02/09(木) 18:45:06 0
307('A`):2006/02/09(木) 18:46:02 0
しゅ
308('A`):2006/02/09(木) 19:39:58 0
ーる
309('A`):2006/02/09(木) 19:49:12 0
でも保守
310('A`):2006/02/09(木) 22:34:34 O
仕事場で倒れて、現在、病院で点滴受けてるぱくらないが保守しますよ
クウのAfterは予定どうりに投下します。すく〜るはちょっと待って下さい
311('A`):2006/02/09(木) 22:46:01 0
だいじょうぶかよ
心配するぞ
312('A`):2006/02/09(木) 23:01:38 0
大丈夫かいな(´・ω・`)
313狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/09(木) 23:10:24 O
女の人に手を握られたなんていつぶりの事だろう?
多分、初めてかもしれない。柔らかくて、暖かくて、優しい。
僕はただぼうっと、彼女の顔を見つめたまま手を握られていた。
「さて」
 そう言って彼女が手を離す。
「君は、一応彼との関係を話してくれた。私も話さなくてはいけないな…」
それは、気になっていた事だった。
一体、この人はテツにとってどのような存在なのだろうか?
「私は、この男の恋人…という言い方も古いか、彼女…
自分で言うのもおかしいか…?」
何やら顎に手をやってぶつぶつと呟いている。
別に彼女でも恋人でも…
ん?彼女?恋人?

「ええええっ!?テ、テツと付き合ってたんですか?」
衝撃。そんな存在がいたなんて話してくれた事もないし、
全然知らなかった。こんな綺麗な人と付き合ってたのかテツ?
「ああ、そうだな。そういう事になる…かな。
私は、この男を…愛していたんだよ」
愛…
何か随分恥ずかしい事を言うな、と僕は思った。
けど、別にいいやと思った。僕だってテツの事は大好きだ。
「ああ、そうだ、墓参りをしなくてはな。
すまないが、積もる話もある。
少し席を外してくれないか?待っててくれ」
「はあ、それは別にいいですけど…待つ、って?」
「折角この男の知り合いに会えたのだからな。
少し君と話がしたいんだ」
…願ってもない。
即答だ。僕だって同じ事は考えていた。
多分言い出せなかったかもしれないけど。
「…ダメかな?迷惑かな?」
黙っている僕からノーと受け取ったのか彼女が残念そうな声で、
僕の顔を覗きこむように言う。めちゃめちゃ可愛い。
「いや、全然良いですよ!大丈夫です!」
彼女の顔が晴れるのが、分かる。

…ありがとう。

314狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/09(木) 23:14:49 O
前回の続きを書いてみました。
happy〜を期待してる人いたらごめんなさい。まだうまく書けないんで。
一応タイトルをつけると「それから。」です。
ぱくらないさんもお大事に。くれぐれも体調にはお気をつけて…
315('A`):2006/02/09(木) 23:56:44 O
GJです。
今は続きが書けないってなら別に焦らなくて良いし、自分のペースで頑張れ。
316('A`):2006/02/10(金) 00:11:12 0
GJ!
まったりと待ってます
317('A`):2006/02/10(金) 22:27:47 0
ぱくらない氏を心配しつつ保守
318('A`):2006/02/11(土) 00:11:28 0
流石に向こうのを持ち込むのはいかがかと思ったが
http://vippic.moo.jp/up/files/up30413.jpg
http://vippic.moo.jp/up/files/up30415.jpg

には心底笑ったのではらせていただく。
319('A`):2006/02/11(土) 00:13:44 0
ワロタ
これ描いた奴はアホだ
320('A`):2006/02/11(土) 00:18:22 0
はいはいワロスワロ…







本当に吹いた
321('A`):2006/02/11(土) 00:44:35 0
本スレじゃ叩かれてるっぽいな
322('A`):2006/02/11(土) 00:45:48 0
ん?あれは馴れ合いじゃないのか?
323('A`):2006/02/11(土) 12:41:46 O
本スレてどこよ?
324('A`):2006/02/11(土) 12:49:42 0
【ちょっと】素直クールな娘【ガーナまで】
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1139556002/
325('A`):2006/02/11(土) 20:57:14 0
ほす
326('A`):2006/02/11(土) 21:07:27 0
やっぱ短編がないと過疎るな。
その点で言えばうんちっちの凄い所はクオリティー云々よりも
あの安定したペースだったな。
短編作家ふえないかなぁ…
327('A`):2006/02/11(土) 21:25:18 0
どうも閑散期っぽいな
気長に待とう
328('A`):2006/02/11(土) 21:50:40 0
うんっちっちはかなり大切な時期だからな。
凱旋を期待。
329('A`):2006/02/12(日) 10:15:23 0
人稲
330('A`):2006/02/12(日) 19:41:13 0
ほふ
331('A`):2006/02/13(月) 02:55:36 0
どうせなら一人一行で書いてかないか?
332('A`):2006/02/13(月) 03:16:50 0
いい案だと思うけど、王道でいかないと書きづらい人とか出てきちゃうよ。
333('A`):2006/02/13(月) 03:30:29 O
今は待とうよ
職人さん達をさ
334うんちっち:2006/02/13(月) 20:58:51 0
「だるい!!」
 寝不足か?
 いや、ここ一週間はクーが残業で遅いから夜のお勤めはない…
 睡眠は今までにないぐらい充実しているはず。
『どうしたんだ?』
「最近睡眠時間は十分なのに体がだるくてさ。」
『それはいけない、君の体はなにより大事にしなくては駄目だ。
今夜はお酒でも飲んで寝たらどうだ?』
「寝酒か…わかった、試してみるよ!」
『浴びるように飲むんだぞ、意識がなくなるくらいにな!』
 なにその危ない感じは…

「さてと寝るか。」
 今日もクーは残業らしい。
「おっと、お酒!お酒!」
 浴びるように飲むのは危険だよな!
 コップ1杯でやめとこ…
「おやすみなさーい。」

 ゴソゴソ
「なにか物音がする…」
 泥棒か?
「なんだ!?体が動かない!」
 金縛りか!?
 クソ、体のだるいのも霊の仕業だったのか!?
 コレハヤバイ

「って、クー!なんで俺のズボン脱がしてるんだよ!」
『最近残業のせいでご無沙汰だったからな…』
「僕の体のだるさの原因はナンデスカ?」
『それは私が抱きついたり、キスしたり、揉んだりしてたからだ。』
 ナニヤッテクレチャッテンノ!?

『今日は我慢できなくなってお酒を飲ましてササっと犯っちゃおうと思った。』
 君は京大じゃなくて東大だから!!
335('A`):2006/02/13(月) 21:17:21 O
>>334
うんちっちキターー(゚∀゚)ーー!!
っつーかタイムリー杉だww俺さっきその話してたwwww
336('A`):2006/02/13(月) 21:18:08 0
リアルタイムキタコレ
京大ワロスwwwwwwww
337('A`):2006/02/13(月) 22:27:09 O
338('A`):2006/02/13(月) 22:29:51 O
京大ワロス・・・orz
339('A`):2006/02/13(月) 22:32:09 O
うわあああ絵師さん来てるすげえええ
これからも是非いろいろ書いてくださいな
340狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/13(月) 23:42:32 O
何処か遠くから蝉の声が聞こえる。
アスファルトは灼け、夏の匂いを立ちのぼらせていたし、
太陽はぎらぎらと照り付け、僕のTシャツをじっとりと重くした。

「…夏、だな」
駄菓子屋のベンチに腰掛け、アイスを舐めながら彼女がぽつりと呟く。
「そう、ですね…」
隣には僕が座り、これまたアイスを舐めながら答える。
「すいません、アイスおごってもらっちゃって」
「いいんだよ、私がアイスを食べたかっただけだからな」

…話がしたいって言ってたけどこの人さっきから
ずっとアイスに夢中じゃないかしら?甘党なのか?甘党なのかしら?

「…さて」
あ、ようやく食べ終ったよ。
「自己紹介がまだだったな。私の名前はサヤカ。
十八歳だ」
サヤカ…字分かんないけど、まあ、いいか。可愛い名前だ。
「えっと、僕はアラタ。新しいって字の、アラタ。
歳は十七の、高三です」
僕がそう言うと、彼女は少し不思議そうな感じを漂わせ、
顔を近付けて僕の顔を見た。
近い、近いよ。めちゃめちゃ可愛いよ。Tシャツから胸見えるよ。

「…十七?君が?君には悪いがとても見えない、ぞ」
「あ、良く言われます…背低いし、何か性格的に幼いって」
「ん、もっと年下かと思ってた。隠し子の弟かと思ったよ」
顔を離し、そんな事をさも残念そうに呟く彼女が面白くて、
僕は思わず笑ってしまう。この人、変わってる。
「む、笑うな。もともと君が幼いのがいけないんだぞ」

そう言った彼女の顔は相変わらず無表情だったけど、
声は何だかどこか楽しそうな感じがした。
 僕は笑いながら、この最高の瞬間のまま時間が
止まってしまえばいいと思った。

空には飛行機雲が駆け出していた。

341狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/13(月) 23:45:39 O
それから。続きです。
うんちっちさん受験頑張って下さい。
絵師さんもこのスレに常駐して頂けると嬉しいです。
個人的に絵のタッチが好きです。
342('A`):2006/02/13(月) 23:52:53 0
>>341
漏れはこの作品からはアニメっぽい感じが頭に浮かぶ
ほのぼのした感じ
343('A`):2006/02/14(火) 07:43:57 O
GJ!
狂気久しぶり。続き楽しみにしてます
344ぱくらない:2006/02/14(火) 20:03:16 O
音速騎行クウ・After Episode
「クウのいないバレンタイン」

20XX/02/08
送信者・一宮空
題名・とりあえず
本文・かなり急いでそちらを出たので、事情の説明が全く出来なかった。
済まない。取り急ぎ、ざっと何があったのか説明する。
私は現在、軍の呼出しを受けて、某所にあるバルキリーの駐屯地に来ている。
実は、軍としては恥ずかしいことだが、<検閲済>が起きたのだ。
私は現在すぐに動くことの出来る唯一のバルキリーとして、彼女等の説得役兼、万が一の為の対抗戦力として召喚された。
そんなに長くはかからないと思うので、心配しないで待っていてほしい。少なくともバレンタインとやらまでには帰れると思う。
布団を蹴飛ばして風邪を引かないように。
あと、浮気しないように。監視はカナミにお願いしてある。

20XX/02/08
送信者・天内藻洋
題名・了解
本文・僕には従軍経験がないから、気をつけて、としか言えない。クウは自分ではしっかりしてるようでいて、意外と抜けてるから
急がなくていいから、怪我とかしないように。
あと、布団蹴飛ばしてるの、いつもクウなんがからね!

ホントのこと言うと、バレンタイン、クウといちゃついて過ごしたかったな

20XX/02/09
送信者・一宮空
題名・意外と大変そう
本文・お蔭様でまだ風邪は引いてない。
だが、戻ってきて分かったのだが、軍隊というのは意外と侘しいところだな。
説得に当たりながらも、家のことをつい考えてしまっている。俗に言うホームシックという奴かな。

何にせよ、相手が意外に頑固で取り付く島がない。持久戦になるかもしれないが、なんとかバレンタインまでには帰るつもりだ。

20XX/02/10
送信者・天内藻洋
題名・ごめん!
本文・ごめん!返信が遅くなってしまいました。説明は省きますが、また、レイカの料理を食べる羽目になったのです
しばらく料理指導していたので油断していました……
なんで湯煎したチョコが猛毒に変わるのか理解できません……
クウも食べる物には気をつけてください
345ぱくらない:2006/02/14(火) 20:04:32 O
20XX/02/10
送信者・一宮空
題名・遅い!
本文・何かあったのか、それとも私のメールが気に入らなかったのか、気になるじゃないか!
レイカには、後で覚えてろ、と言っておいてくれ。
こちらもあまり風向きがよくない。会話が平行線のままだ。
彼女達の<検閲済>は分からないでもないが、<検閲済>
休み時間が残ってないのでこの辺で。
くれぐれも体には気をつけてくれ。

20XX/02/10
送信者・天内藻洋
題名・大丈夫?
本文・メールの文が大変そうに見えたので。今から僕が言うことはクウには分かっていると思うけど、念のため
「落ち着かないと、できることもできなくなる」
応援することしか出来ないけど
ガンバレ!

20XX/02/11
送信者・一宮空
題名・夢を見た
本文・洋の隣でずっとまどろんでる夢を見て、でも、起きたら一人だった。
正直、自分がこれほど淋しがりやだとは思わなかった。

交渉はまだ時間がかかりそうだ。上層部では<検閲済>も視野に入れているようだ。それだけは絶対避けなければ。

済まない。支離滅裂なのは自分で分かっている。

20XX/02/11
送信者・天内藻洋
題名・僕も
本文・クウの夢を見たよ
始めて会った頃のクウとままごとする夢、なんだけど、何故かキッチンだけはリアルでね。で、何故か作ってくれた焼きそばが美味しいんだよ。
よく考えたら、クウとままごとなんて、できなかったんだよね……
いや、僕の方も考え過ぎなのかも。ごめん。でも、信じてるから

20XX/02/12
送信者・天内藻洋
題名・たまには
本文・僕の方からメールするよ
といっても、なにも書くような目新しいことがないんだけどね
クウがいなくなって、家がガランとした気がする。叔父貴も例によって残業残業だし。去年までの、カナミと二人だけの暮らしに戻っただけなのに、かなり淋しいよ
とにかく、バレンタインなんか気にしなくてもいいので、必ず無事に帰ってきて

追伸・レイカ曰く「は、反省はしてるんだからね!」だそうです。ケンカはやめてね(僕が危ないから)
346ぱくらない:2006/02/14(火) 20:05:38 O
20XX/02/13
送信者・一宮空
題名・Re.
本文・もう嫌だ!
洋のところに帰りたい!
温かい布団の中で、洋と抱き合っていたい!
学校も楽しかったし、まだまだでぇともしてみたい!
洋の近くにいたい。洋と手の触れる所にいたい。
守るだけじゃ、もう、イヤだ!!
すまない。でも、弱みを見せられるのは洋だけなんだ。ごめん、ゴメン……

20XX/02/13
送信者・天内藻洋
題名・クウへ
本文・大好きだよ。世界の誰よりも、この世の何よりも

20XX/02/14
送信者・一宮空
題名・今から帰る
本文・今、説得に成功した。
私と洋の話をしたのだ。出会ってから、長い離ればなれの時間。そして、再会してからの濃密な時間。
私は、涙しながら話していた。みな、ちゃんと聞いてくれた。最初から、理屈を言わず、こうしておけばよかった。
とにかく、今からすぐ帰る。ブースターの使用許可が出たので、もしかしたら、バンアレン帯に間に合うかもしれない。
ちょこれいとは用意できないが、待っていてくれ。


 僕は、携帯端末のディスプレイをパチンと閉じて、空を仰いだ。
 頭上には、少しだけ形を崩した月が、煌々と輝いている。光の強い星だけが、夜空に残って我を競っている。
 波の音が遠く低く流れる。
 いつもの浜辺。多分、クウはここに帰ってくるはず。
 なんちゃって多機能時計の文字板のライトを点ける。午後十一時五十八分。まあ、確実に帰ることが出来るなら、「もしかしたら」などとは書かないか……
 と、キーンと遠くから金属音。近づいてくる。
 もう一度、空を見上げ、音のするところから少し先を見る。
 光がすごい速さでこちらに接近してくる。光は見る間に人型になり、白いレオタードと白い装甲が見えるようになる。
 足と背中についていた、増加ブースターパックを切り離す。月の光を浴びながら、キラキラと海面に落ちていく。
 そして、クウが文字通り、僕の胸に飛び込んでくる。
「ただいま、洋!ただいま!」
「おかえり、クウ」
 言いながら、僕は用意していたチョコレートボンボンをくわえ、クウに口づけした。甘い、キス。
「ハッピー・バレンタイン、クウ!」
 日付が変わっても、僕たちはしばらく、そうしていたんだ。
347('A`):2006/02/14(火) 20:52:25 O
うんちっち&狂気&ぱくらないGJ!
最近は職人さんが少ないからみなさん頑張ってください!!
348('A`):2006/02/14(火) 21:25:20 0
ぱくらない氏GJ
だけど
体はもう大丈夫?
349うんちっち:2006/02/14(火) 22:55:58 0
 フリフリ
『腰なんか振ってどうしたんだ?』
「ちょっとね!」
『誘ってるのか?』
「全然ちが――」
『誘ってるんだな!?』
 ガバッ!!

「はぁはぁ…違うって言ったじゃん(涙)」
 夫婦の間でも強姦罪は適用されるんだよ!!
『途中から君も喜んでいるように見えたが?』
 バレタ!!
『ところで本当は何をしていたんだ?』
「テレビでトリノオリンピックのモーグルを見たんだよ!
あまりのかっこよさに思わず真似しちゃったってわけよ!」
『上村愛子か…』
「ん?」
『君は上村愛子と浮気してるのか!?』
「話しが飛躍しすぎだよ!!俺はクーと愛のシュプールを描きたいよ!!」
『それならいいんだ(ニコニコ)』
 危なかった…
『モーグルか…私でもできるな。』
「さすがに無理だよ!」
『そんなに言うなら証明して見せよう。』
 いくらクーが運動神経抜群だからってさすがに…

「なんで服脱いでるんですか?」
『モーグルとは猥褻な行為をすることじゃないのか?』
 里谷多英――――!!!!
350うんちっち:2006/02/14(火) 23:24:03 0
>>337
ありがとうございます!!とっても良いです!!
351('A`):2006/02/15(水) 00:38:45 0
あげ
352('A`):2006/02/15(水) 01:50:59 O
うんちっちGJ!
なんか、男のキャラがすごくイイぞ
353('A`):2006/02/15(水) 02:36:31 O
ばくらない氏おかえり!
今回もGJ!これからもよろしくな。


そして

里 谷 多 英 吹 い た
354('A`):2006/02/15(水) 20:52:05 0
ほす
355('A`):2006/02/16(木) 05:38:38 0
メメメに帰ってきてほしい俺ガイル
356うんちっち:2006/02/16(木) 22:04:10 0
『ふぅ、悪いがお茶を入れてくれないか?』
「いいよ、ちょっと待っててね。」
 クーの今の仕事は論文の作成らしい。
 机の上には難しそうな本がいっぱい広がっている。
「はい。」
『ありがとう、とっても美味しいな!』
「それはよかった、あれ?クー今日は眼鏡かけてるんだな。」
『あぁ、普段生活する分には裸眼でも問題ないんだが…
書物を調べたりする時に掛けていた方が見やすいからな。』
「ふーん、よく似合ってるね!」
『眼鏡っ子萌えか?』
「いや別に…」
『眼鏡っ子萌えか!?』
「わかったよ!萌えですよ!!」
『そうか、今日の夜は楽しみにしていてくれ。』
 疲れるわぁ…
『そう言えば君もたまに眼鏡をかけているな。』
「俺もレシピとか調べ物する時に掛けてるんだよ。」
『因みに私は眼鏡っ男萌えだ!』
 疲れるわぁ…

「ちょっと図書館に調べ物してくるわー!」

『おーい男ー!君の必需品を忘れてるぞー!』
 ザワザワ
 ちょっと!!!!何やってんの!!!!

「なんで普通に眼鏡忘れてるって言わないんだよ!恥ずかしくて外歩けないよ!」
『遠くからだと見にくいと思った。形はそっくりじゃないか。』
 ブラジャーはありえないよ――――!!!!
357('A`):2006/02/16(木) 22:14:38 0
GJ!

vipに誤爆してたなw
358('A`):2006/02/17(金) 00:08:16 0
あげ
359('A`):2006/02/17(金) 00:30:44 O
>>356
確かいじわるばあさんにそのネタあったような……?
読んだ事無いならなんかスゲェ。
360うんちっち:2006/02/17(金) 00:37:33 O
そうだ!
僕もなんかで見た覚えがあって書いたんですけど、いじわるばあさんでした!すいません、オリジナルでわないですね。
361('A`):2006/02/17(金) 07:29:33 0
>>360
ドンマイ!
面白かったから無問題さ

それより受験の方は大丈夫かい?
君の話をもっと読みたいが
私生活に問題にならないペースで書いてくれよ
362うんちっち:2006/02/17(金) 22:14:38 0
 カリカリ
 前回に引き続き論文を書くクー。
『うーん…』
 なんだか行き詰まっているみたいだ。
「ほれ!」
『ありがとう、気が利くな。』
 クーにお茶を出してやる。
「少し休憩しろよ!」
『あぁ、ずっと椅子に座りっぱなしだったからな。』
「じゃあストレッチしようぜ!」
『は?』
「だからストレッチしようぜ!」
『二人でか?』
「うん。」
『向き合って?』
「いや、背中合わせでやるのとか、寝ながらやるのとか色々あるけど…」
『そんなに沢山あるのか!』
「俺が知ってるだけで軽く20種類はあるね、終わると気持ちいいんだこれが!」
『奥が深いんだな…』
「さっそくやろうぜ!」

「なんで服脱ぐの?」
『君がやろうって言ったんじゃないか!』
「ナニヲ?」
 嫌な予感がするぜ…
『一人エッチ。』
363('A`):2006/02/17(金) 23:25:27 0
ストレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッチ
364('A`):2006/02/18(土) 04:06:11 0
>>362
GJ!
相変わらずワロスw
365('A`):2006/02/18(土) 10:40:05 O
>>362
ストレッチマンが一人エッチマンになっちゃったじゃないか!
366('A`):2006/02/18(土) 23:00:25 0
あげときますよ
367('A`):2006/02/19(日) 14:41:53 0
こっちに本格的に移住しようかな。
368('A`):2006/02/19(日) 14:43:47 0
わかる。
向こうの過疎は酷い。
保守だけならいっそのこと落とした方がいい。
369ぱくらない:2006/02/19(日) 19:25:32 O
>>250-252続き

「で、何で俺まで巻き込まれにゃいかんのだ?」
「裏新聞部の崇高な使命の為に働けるのだ。感謝されこそすれ、何の不満があるか」
 目の前を進む高橋の尻が御託を並べる。
 授業前に森村さんの生写真を餌に、大体育館の裏に呼び出された結果がこれだ。何が悲しくて、銭も発生しないのに目出し帽冠ってダクトの中を這い進まにゃいかん!
「大体、征人は文句が多すぎるぞ。はしゃいだ記憶も青春の一ページ、さあ、俺と走り出そう」
「アホか」
 まあ、ポジティブシンキングもたまにはいいか。どうせ覗きくらいで殺されることもないだろう。単位は……どうしよう。
「悪り、俺、用思い出した」
「まあ待て。どのみち今から行っても出席はもらえんよ。田抜の現国だ」
「……お前、優秀な詐欺師になれるぜ」
 言っている内に、ダクトは終点にたどり着く。
 今は使われていない空調室。設計書からも漏れているらしく、現在では知る人ぞ知る秘密部屋となっている。
 特筆すべきことに、主に女子が使っている体育館二階にスリットが残っていたりする。
「ちょうど、一年三四組の合同授業だぞ。少しは喜べ」
 言いながら、スリット前に陣取った高橋が、馬鹿でかい一眼レフを組み始める。
「EOSは嵩張るからやめろっちゅうに。デジカメか、せめてαシリーズにしろ」
「そんな玩具使えるかい」
 覗きに使うのに、玩具も糞もあるものか。溜息を付きながら、スリットの向こうを見るともなしに見る。
 創作ダンスの授業だろうか。学校指定レオタードの女の子があっちこっちで固まって、振りを考えたりしている。
「おぉ、噂通り質が高いわー」
 隣では変な息をしながら高橋がカメラを構える。
 と、どこかで見た顔が目の端をよぎったような気が。
−まさか、ね……
「御剣ちゃんと刻間ちゃんのツーショット、いただき!」
 ブッ!
「静かにしろ、ばれたら後が面倒だ」
 まあ確かに、御剣が着痩せするタイプとか、意外に刻間のスタイルがいいとか、ばれたら何かと……って何しっかり見てる俺!動揺する俺をよそに、
「ふむ、確かに面倒だな」
クールなご意見、
「だろ」
「……なあ高橋、お前、誰と話してんだ?」
「え゛」
370ぱくらない:2006/02/19(日) 19:26:31 O
「気にせずに続けてくれ。どうせ覗きも最後だ」
「……何奴、まさか、生活指導部の手の者か」
「だとしたら、どうする?裏新聞部の諸君」
 言いながら、錆び付いたボイラーの影から姿を現す隠密。小学生高学年くらいの背格好で既に語るに落ちてるような……
「スクープと言いながら、女生徒のちょっとエッチな生写真を高値で取引する裏新聞部!たとえ2ちゃんねるが許しても、この鋼鉄教師963が許さんぜよ!」
 コカコーラのヨーヨー片手に凄むクー先生。ツッコミ所が多すぎて何から手を付けたものか……
「バカ!逃げるぞ」
 呆れて立ち尽くす俺の腕を、カメラ分解してズタ袋に放り込んだ高橋が引っ張る。
「あ、あぁ」
 高橋の後を追ってダクトに飛び込む。
「いいことを言っているのに逃げるとは何事だ!」
 後ろからキンキン声が追い掛けてくる。つか、どこがいいことだ。
 すぐに本体も追撃してくる。さすがに小柄なだけあり、狭いダクトの中を素早く移動してくる。だがこっちも必死だ。少しずつ差が付いてくる。
「ふはは……よく逃げるなあ」
「鋼鉄教師963、負けを認めたか」
 高橋、クー先生……お前ら一体何に毒されてるんだ?
「フッ、こういうことを予想して、秘密兵器を用意して置いたのだ」
−ポチッとな
 ダクトの奥から、何かが走る音が聞こえてくる。段々近づいてくる。モーター音……?
「ナーッ!」
 飛び上がった高橋の股の間から、車輪の付いたミサイルが飛び出してくる。
「ちょーっ!」
 俺も慌てて身体を跳ね上げる。
「どうだ。ダクトミサイルは。熱感シーカーで生命反応を探知、近接針管で爆発。耐久性の高いT社のギアを採用しているから、電池が切れるまで追尾するぞ」
 まったく、御託を並べる時は生き生きするな。
「一つだけ、先生は追尾されないんだよな」
「……え゛」
 振り向いた俺の目に、先生の鼻面に突っ込んでいくダクトミサイルが映る。
 しゃあねぇ
 BOを起動。即座にワイヤーを延ばし、ミサイルをぶった切る。結構大きな爆発。耳がキーンとする。
「……もう一つ。何発撃った」
「試験配備した奴全部。二十発はあった」
「……逃げろ!」
371ぱくらない:2006/02/19(日) 19:27:45 O
……二十分経過。まだ俺達はダクトミサイルから逃げていた。既に位置方向の感覚は失せ、動物的に反応するだけ。
 何波目かになる波状攻撃を避け切り、俺達(何故かクー先生も一緒だ)はダクトの途中で息をついていた。
『もうっ鼠がうるさいったら!』
『翔子ちゃん、落ち着いて……』
 と、下からよく聞く声が。
『今度、バタバタ音立てるようなら、そこの管ちょん切るから、夕夏、あんたの水でネズ公一網打尽よ』
『でも……』
 まずい。非常にまずい。
 だが、ダクトミサイルはこちらの都合は考慮してくれなかった。
「来た!」
「バカ!大声出すな」
「前六、後ろ六、一人頭四発だな」
「クー先生ぃ!」
『ソコぉ!』
 気配を頼りに高橋を蹴り飛ばし、後ろに飛び下がる。俺達の体があった場所を、光の刃が通過する。
 御剣翔子、コードネーム・ブレード、指向性のある光の刃を持つ柄状のBOを操る。
 それはそれとして、ギギギ……とダクトが嫌な音を立て、
「あちょーッ」「うわーっ」「ーーー!」
 切れ目から崩壊、俺達はその部屋に落下する。続けて、ダクトミサイルの束が降ってくる。
 阿鼻叫喚、正にそれ。爆発と黄色い叫び声と、野郎の雄叫び。
「もっとよく見せろー!」
 煙が晴れた時、そこにあったのは、茫然自失したクー先生と、半裸の御剣&刻間と、それをデジカメで撮影する高橋の目出し帽姿だった。
 おいおい、御剣半泣きだよ。やれやれ。
「おいッ、そろそろ撤退するぞ!」
「おっとそうだった。お嬢様方、いいものを見せてもらいました。アディオース!」
 馬鹿なこと言ってる高橋の胸倉引っつかみ、窓から飛び出す。体育館の三階。ワイヤーを体育館の外壁に引っ掛け、怪我をしないギリギリの速度で植え込みの翌桧に突っ込む。
「まてー!卑怯者ーっ!」
 意識を取り戻したクー先生が叫ぶが、待てと言われて待つ馬鹿はいない。俺と高橋は、その場を脱出した。

「なあ、さっきのデジカメのデータ、訳ありなんで破棄してくれないか?」
「何で」
「理由は聞くな。頼む」
「ふん、ま、恩義もあるしな。じゃ、取引と行こうか」
「何だよ」
「次回も裏新聞部の活動に付き合ってもらおう」
 またやるのかよ……

<続く>
372うんちっち:2006/02/19(日) 19:34:25 0
おもしろいです!!
続きも楽しみにしてます!!
373('A`):2006/02/19(日) 19:40:39 0
追尾ミサイルでルパン三世おもいだした…
374('A`):2006/02/19(日) 20:44:14 0
>>368
過疎もひどいが、何より排他的な雰囲気で特定の職人マンセーな気がある。
だからこっちでマターリやらせてもらおうかと思う。
375('A`):2006/02/19(日) 20:50:41 0
>ぱくらない
知ったか乙
376('A`):2006/02/20(月) 00:50:25 O
なんでそういう嫌味を言うのかね?
いまいちわからんよ
377('A`):2006/02/20(月) 01:07:30 0
坊やだからさ……
378('A`):2006/02/20(月) 01:51:59 O
かまって君は放置で。

ぱくらない氏GJ
379('A`):2006/02/20(月) 21:55:55 O
急浮上
380('A`):2006/02/21(火) 00:25:53 0
vipの方にいったことなくて喪板の初期からいた奴は
俺しかいない悪寒
381('A`):2006/02/21(火) 05:23:15 0
>>380
俺もいるぞ ノシ
382('A`):2006/02/21(火) 08:06:00 O
>>380>>381俺もだ ノシ
383('A`):2006/02/21(火) 08:54:22 O
>>380-382
俺もだノシ
384狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/21(火) 23:23:19 O
茶髪がかった、綺麗に整えられたショートの髪、
大きい目に黒フレームの眼鏡、泣きぼくろ。
「光」と書かれた名前プレートと、名前の横の無表情な写真。

世間的に見ても、数々の女を見てきた高史でも、
彼女はどうしようもなく、明らかに、可愛いかった。

彼が今までコンドームを買っていたときは、
大抵の女の子は高史の顔と出されたコンドームの箱を
チラチラと交互に見たり、少し顔を赤らめたりしながらレジを打つのが常だった。

しかし、この女は、違う。

とびきり可愛い顔で淡々と、無表情に、機械的にレジ打ちをやってのける。

それが何だか面白くて、新鮮で、それでいつも高史は彼女を「ご贔屓」にしていた。

――今日も可愛いな、マジで…
でも絶対彼氏とかいんだよな、どうせさ…

そんな事を思いながら、コンドームの箱をコトリとレジに置く。
――シャンプーだか香水だか、よく分かんないけど甘い匂いがする。
ドラッグストアのエプロンの上から微かに分かる胸の膨らみ。
大きくて、綺麗な目。何か色っぽい、泣きぼくろ。

ジーンズのポケットから財布を取りだし、彼女の顔をぼんやりと見ていた。

「君は、これを誰かと使っているんだよな?」

あーハイハイ、使いますよ。
ええ、おセックスするとき子供が出来ないようにね、
こうね、…っておい!何!この人今なんか言ったよね!?

「もし今の彼女に飽きたら――」

何か言ってる。この人レジ打ちながら何か言ってる。

「私に連絡などをくれないだろうか、君を満足させる自信はある」

そう言ってコンドームを入れた袋に何かを入れ、手渡す。
「ええ、あっ、分かりました、連絡します」
つい勢いで返事してしまう。

385狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/21(火) 23:33:18 O
 彼女は何も言わず、ただ頷いただけだった。
――何だこの人、何かヤバイ…
慌てて店を出ると、彼女のありがとうございました、
という無機質な声が響いた。

…なんなんだ。今の。
告白、なのか?
ストレートっていうか、なんていうか…
確かに可愛いし、嬉しいけど、店員が普通言うかよ…

ドラッグストアの袋の中に手を突っ込むと、紙が一枚入っていた。
メモ帳。
綺麗な字でこう記されていた。

『私は、たまに店に訪れては去っていく君を、
好きになってしまったみたいだ。
いきなりですまないが、これしか方法が思い付かなかった。』
あと、メールアドレスに電話番号。

僕は大きなため息をついて、
前にインターネットで見た言葉が今の状況にぴったりだな、と思った。
こんな言葉、現実世界で使うなんてな。

「これ…なんてエロゲ?」

呟いたあと少し恥ずかしかった。

386狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/21(火) 23:36:07 O
happy〜の続きです。
それから。でなくてすいません…
っていうかテスト二日前なのに自分こんな事してて良いのか…('A`)

携帯からなんで読みづらいかもですけど、感想頂けると非常にありがたいです。
387('A`):2006/02/21(火) 23:40:46 0
>>386
めっさドキドキする展開
これがwktkというやつか?
続きに期待しまくり
388('A`):2006/02/22(水) 00:20:08 O
GJ!!テスト終わってからで良いから続きも頼むよ〜
389('A`):2006/02/22(水) 06:49:01 0
>>386
GJ!
前の話との繋がりが分からんが面白いから無問題!
390('A`):2006/02/22(水) 08:08:52 O
いや狂気よ勉強しろや
391('A`):2006/02/22(水) 16:51:14 0
あげときますよ
392狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/22(水) 23:36:57 O
もうテスト諦めました('A`)赤点怖い…
とりあえず割と好評だったので一安心です。
>>389
wikiのまとめのhappy&blues読んでくだされば分かります。
イケメン臭いですが主人公の兄という事なので何とぞ。
兄弟姉妹で恋愛っていう有り得ない物ですけども
じゃあ、明日、死んできます
393('A`):2006/02/22(水) 23:54:53 O
俺は弟君の話の続きが気になる!!
とりあえず明日は頑張れ
394('A`):2006/02/23(木) 19:40:43 0
あげときますよ(´・ω・`)
395('A`):2006/02/23(木) 22:58:35 0
ほっす
396('A`):2006/02/24(金) 05:43:02 0
hosyu
397うんちっち:2006/02/24(金) 14:05:51 0
滑り止めの明治に受かりました。
後は植草待ちです。
明日くらいからまた書き始めようかと思います。
398('A`):2006/02/24(金) 14:12:20 0
おめ
399('A`):2006/02/24(金) 15:27:44 0
おめ
400('A`):2006/02/24(金) 16:07:35 O
おめ
401('A`):2006/02/24(金) 16:11:12 0
明治が滑り止めかよw おめ。
402('A`):2006/02/24(金) 17:38:14 O
すげぇwそしてオメそして保守age
403きん:2006/02/24(金) 17:39:24 0
安藤きもい
きもい
404('A`):2006/02/24(金) 23:56:42 O
何で何で何で何で何で、コンドームが僕のポケットに!?
思考回路がショートし、頭の中が真っ白になっていくのが分かった。
彼女――空の視線を痛いほど感じる。

兄…『服を貸してくれた』似つかわしくない親切…
カーゴパンツに突っ込まれた手…枕の下に常備されているコンドーム…

全て、謎は解けた…
ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!
じわじわとなぶり殺しにしてくれるわ!

「それ…」

いつの間にか空が僕の前に座り込み、
床に落ちたコンドームをじっと見つめている。
ああ、もう終りだ、今までありがとう、
本当にありがとう、もうこれでお別れですよ…
あと、糞兄死ね、地獄に落ちろ。

「…その…これはえっと、あのさ、違うんだよ…」
とっさに弁解しようと試みたが、僕は妙な事に気付いた。
あの空さんが、一日の九割を無表情で過ごす、
無敵クールのポーカーフェイスが、

赤くなっていた。
それも、見たことが無いほど真っ赤な顔に。

――自分からキスする癖に、会話にさりげなくセクハラ発言を混ぜこんだりする癖に、
彼女はどうやら相当にこういう事になると弱いようだ。

驚愕の事実に口が開けないまま唖然としていると、
空がゆっくりと、沈黙を破った。

「…こ、こういう、つもりで来たのか、
…君に上手くはめられてしまった――」
そう言って彼女がシャツに手をやる。
「…君は、私と、その…いや…ええと…」
プチ。空の着ているシャツのボタンが一つ外される。
「…し、したいんだなっ?は、初めてなんだ…
よ、よろしく頼むよ…」
そう言うと空は更に二つ目を外した。

…この展開、やばくないか…?

405狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/24(金) 23:57:25 O
あっと
406狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/25(土) 00:00:25 O
あっとコテつけ忘れ、すいません
今回はhappy〜の弟サイドの話って事で…
って言うか一話一話ごとに長さ全然違いますね…
相変わらずグダグダですけど読んで頂ければ最高です。
407狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/02/25(土) 00:02:50 O
>>397
おめでとうございます、またこのスレが活性化するきっかけになりますね

って言うか書き込みミス…何やってんだ俺よ('A`)
408('A`):2006/02/25(土) 01:13:14 0
しかし箱ごとって言うのが兄の悪どさだな
まったり続けてくれ
409('A`):2006/02/25(土) 02:05:14 O
うっはGJ!!全然グダグダじゃないよ。
頑張って続けてくれい
410('A`):2006/02/26(日) 00:16:34 0
期待あげ
411うんちっち:2006/02/26(日) 02:55:39 0
「痛い!お腹が凄く痛い!」
 なんだこの痛みは、尋常じゃないぞ!
『おい、大丈夫か!?おい、しっかりし――』
 意識が…
 ピーポーピーポー

「虫垂炎だったとは…」
『今は薬で散らしているが明日手術だ。』
 手術か…やっぱり下の毛剃るのかな。

『はーい男さん剃毛ですよ。』
 緊張するな…
「って、おい!なんでクーがいるんだよ!?」
『君の下半身を他の女に見せるなんて絶えられない。』
「お前勝手に入ってきただろう、見つかったら大変だぞ!」
『今日から勤務だ、資格も持っている。』
 看護士までできるとは、ナース服がやけにエロいな。
 ジョリジョリ
『さてと手術室に行こうか。』

「なんでクーも手術室にはいってくるの?」
『君の執刀医だ。』
「ホワット!?」
『免許は持っているが本番は初めてだ。
しかし虫垂炎ぐらいならどうにかなるだろう。』
「勘弁してくれ!無理無理無理無――」
 意識が――
『よし、麻酔は効いてるみたいだな。メス!』

「神様本当にありがとう!!」
『大袈裟なやつだな、ほら退院祝いだ。』
 大きな袋だな。

「白衣に聴診器?」
『股のあたりがおかしいんだ、先生の注射をうってくれ。』
 お医者さんごっこ来た――――!!!!
412('A`):2006/02/26(日) 10:26:30 0
GJ!
413('A`):2006/02/26(日) 14:29:38 O
うんちっち最高だよ!
ばんばん書いて楽しませてくれ!
414('A`):2006/02/26(日) 18:47:19 0
|ω・)ミンナガンガレ
415('A`):2006/02/26(日) 20:36:37 O
うんちっちGJ!
これだけ安定した高クオリティーの作品を書き続けられるのはスゴい!
416('A`):2006/02/27(月) 08:47:04 0
実はうんちっちはプロの作家ってオチに200ペリカ
417('A`):2006/02/27(月) 09:37:50 O
>>416
誉め過ぎはかえって失礼
テンプレさえ理解したら、ある程度文章を噛っていれば誰でも何本かは書ける
ただ、それを書き続けることができているのが、うんちっちの真価
418('A`):2006/02/27(月) 14:07:36 0
プロの作家に失礼
うんこのは作法からしてなってない
419('A`):2006/02/27(月) 14:43:13 0
もちろん、作法はなってないとは思う。だが、それは学べば済む、単なる技術に過ぎない。
それよりも、ある程度の品質を維持し、たくさん書くことができる才能は得難いと思うんだがどうか?
420('A`):2006/02/27(月) 14:46:22 0
品質を維持し、っていうか毎回同じパターンなんだよな
劣化コピーの繰り返しでしかない
421('A`):2006/02/27(月) 15:06:36 O
面白ければなんでもいいよ            面白かったよ
422うんちっち:2006/02/27(月) 15:15:06 0
>>412-415
ありがとうございます。
>>416
ただの妄想少年です。
素直クールはプライスレスです。
>>417-419
作法がなんなのかもわかりません、ごめんなさい。
ただの妄想なんで勘弁してください。はっきり言って落書きみたいなものです。
>>420
確かにその通りです。
どんな風にしたらいいですかね?
最後にオチという形にこだわりすぎですか?
423('A`):2006/02/27(月) 19:58:29 O
ぱくらないです
クオリティはともかく、書き続けるのは大変です
私は音速〜で二週間連続投下した後、完全に燃え尽きてしまいました……(一応各話プロットが立っている点は、自慢していいですよね)

何が言いたいのかというと……

ガンバレ! うんちっち!
書いてりゃ何とかなる
424うんちっち:2006/02/28(火) 00:49:07 0
そうですか?頑張ります!!
425うんちっち:2006/02/28(火) 00:51:20 0
商店街で今夜のご飯の材料を購入中、早く家に帰りたい。

「ただいまー。」
『おかえり寒かっただろう、私で温まれ!』
 スルー
「あーコタツは暖かいなぁ、クーそんな所で何やってるの?」
『私は少し寂しいぞ。』

「それにしてもコタツで蜜柑とお茶は癒されるな!冬の癒し3本柱だよ!」
『右に同じだ。』
「同じくネーヨ!俺の耳たぶ甘噛みしてんじゃネーヨ!」
『美味しいぞ。』
「……(涙)っあ、蜜柑もお茶もなくなっちゃた。」
『よし、それくらい私が取ってきてやろう。』

「クー、蜜柑の皮とお茶の葉は捨てないで!」
『なんでだ、ゴミだろ?』
「蜜柑の皮は干して入浴剤にするし、お茶の葉は掃除に使うんだ。」

『君はこういう生活の知恵に詳しいな、こういうのを何袋と言ったっけ?』
「おばぁちゃんの知恵袋な、俺はおばぁちゃん子だから。」
『私も祖母は好きだった、懐かしいよおばぁちゃん!』
 ギュ
「お前はおばあちゃんとベロチュウしたのか!?」

『おばあちゃんの知恵袋もいいが私はこっちの袋に興味津津だ。』
 それは僕の金玉袋!!
426('A`):2006/02/28(火) 01:13:18 O
わかっていても笑ってしまうな、うんちっちの話は
427('A`):2006/02/28(火) 01:39:57 0
419だが、GJ!
テンポがやっぱり、うまい。
作法は気にしない方向で。学びたい時に学べばいいんだから。
428('A`):2006/02/28(火) 05:48:02 0
>>425
オチが読めるけど、やっぱり面白い!
お前さんのテンポは最高だよ、GJ!
これからも作品投下ヨロ!
429('A`):2006/02/28(火) 17:53:11 0
|ω・)アゲ
430('A`):2006/02/28(火) 23:02:08 O
蜜柑の皮とお茶の葉っつーのは初めて知ったな。今度試してみよー。
431('A`):2006/03/01(水) 00:13:30 0
油性ペンのインクなんかもみかんの皮から出る駅でこするとよく落ちる
オレンジなんちゃらとかいって洗剤として商品化もされてるし

陳皮(みかんの皮)は七味唐辛子にも入ってる

お茶の出し殻は畳に撒いてほうきで掃くと奇麗になる
じゃなかったかな

役に立つかどうかは知らんが
432('A`):2006/03/01(水) 21:29:08 O
メインタンクブロー!浮上!
433('A`):2006/03/01(水) 22:00:04 0
素直クールが特殊な事情(教師と教え子とか)があって、その属性を抑えていたところ、
ある日その事情がなくなって・・・というのはこのスレではありでしょうか?

それからこのスレの場合男役は喪じゃないといけないとか聞いたのですが本当でしょうか?
434('A`):2006/03/01(水) 22:12:22 0
435434:2006/03/01(水) 22:17:19 0
途中送信してしまった。orz

>>432
そこの発音は「メーンタンク」だと突っ込みたくなる軍ヲタなオレサマ。
ついでに「ちょいブロー」とかいいたくなる。

両舷、前進強そ〜く!

>>433
実際はモテたりするわけだが、モテる前は喪だったりするキャラが好ましいかの。
しょっぱなからモテモテのキャラは敬遠されがち。
436狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/03/01(水) 22:41:32 O
>>433
基本的には展開は何でもアリかと
あと喪に限らなくても問題ないのでは?
俺も準主人公とはいえイケメン兄を書いてますし
437432:2006/03/01(水) 23:00:57 O
>>435
尹17号艦長の書記ではメインタンクと表記されているので、敢えてそちらを使った次第。福井もローレライではメイン〜でしたね
まあ、どっちにしたって軍オタですが……

>>433
最近はそうでもないですが、私が書き始めた時は喪でないと叩かれましたね
あと、喪を少しでも否定したらダメだったり……ここ二ヶ月程でまったりしました。良いことです
……連続モノ書くと、喪が成長して喪じゃなくなるんですよね……

以上、ぱくらないでした
438433:2006/03/01(水) 23:03:51 0
みなさんありがとうございました。
439うんちっち:2006/03/01(水) 23:49:06 0
「クーはいっぱいトロフィーとか賞状とか持ってるね。」
『高校のときにやっていた陸上競技のものだ。』
「そういえば――」

 初H(20話参照)をしたのはいいが、彼はいまだに積極性に欠ける。
 なんとかもっと男とイチャイチャしたいのだが…
「クー部活の調子はどう?」
 男のおかげで友達もできた私は陸上部に入部した。
 元々運動神経のいい私はすぐに大会で上位入賞するまでになった。
『調子は抜群だ、この前も学校の100mの記録を塗り替えたぞ。』
「さすがクー、運動会でも1番早かったもんな!」
 今度の支部大会にもリレーの選手に選ばれている…!!これだ!!

『おい男、今度の支部大会でリレーの選手に選ばれたぞ!』
「おぉ、まだ入部して1ヵ月なのにクーは天才じゃないのか!?
今度の大会は弁当作って絶対に応援に行くよ!」
『しかし問題があるんだ。』
「なに?」
『私は今まで一人で走ってきたからバトンが下手なんだ。』
「それはリレーでは1番やったら行けないミスだね。」
『そこで一緒に特訓に付き合って欲しいんだ。』
「いいよ、練習に付き合うよ!」
『ありがとう、では今日の夜に私の家にきてくれ。』
 今から楽しみだ、フフフフフフフ――

「クーさっそく始めたいんだけど、部屋じゃ練習は無理じゃない?」
『まずは走らないでその場で練習するんだ。』
「なるほど!!」
『じゃあ始めるぞ。』

 ッタッタッタッタ
 男がその場で足踏みを始める、男からの掛け声がバトンの合図だ。
「ハイ!」
 今だ!!
 ニギ
 やった作戦性交だ!!
「ウォイ!!それは俺のバトンだから!!離して!!」
『駄目だ、レースが始まったらバトンは絶対に落としてはいけない!』

「こんなこともあったなぁ…」
『あの練習から私はバトンのミスは一回もしていない。』
 陸上を辞めた今もバトン練習だけは欠かせない。
440('A`):2006/03/01(水) 23:58:49 0
>>439
>作戦性交

これは間違ってないよね!ね!
441('A`):2006/03/02(木) 00:09:40 0
正しい誤字
442うんちっち:2006/03/02(木) 22:18:25 0
『ちょっと聞きたいことがあるんだ。』
「ナンデショウカ?」
 あれ、なんだか不機嫌だぞ。
『最近、昼時に家に電話しても全然君が出ないんだが。』
「自動車の教習所に行ってるんだ。」
 遠出するのに便利だと思って免許を取得することに決めた。
『素晴らしい、カーSEXができるな。』
「しないよ!!」
『真っ暗な夜……ユサユサと揺れる私たちの車……フフフ――』
 だめだ、聞こえちゃいない。

 ブーンブーン
「今日から実際にクルマに乗って練習だ。」
 教官が怖い人だったらいやだな。
『君の教官は私だ、よろしく。』
「よろしくお願いします、ってまたクーかよ!!」
『君の助手席に座る資格があるのは私だけだ。』
「そもそも運転できるのかヨ!」
『問題ない、私はASEドライバーだ。』
 凄いなオイ!
『夜は君に運転されっぱなしだけどな。』
「聞いてないよ!」

『じゃあギアチェンジの練習をしようか。』
「わかった!」
 ガチャガチャ
「あれ、上手くできないぞ。」
『ギアチェンジはこういう風にやるんだ!』
 
 ニギニギグニョグニョ
「それは俺のシフトレバーだから!!」  
443('A`):2006/03/02(木) 23:38:15 O
GJ!!
しかしバトンにされたりシフトレバーにされたり男のティンコも大変だなwwwwwwwww
444('A`):2006/03/02(木) 23:51:29 0
>>442
ASEドライバーってなに?と思う俺。
ACE(エース)とかなら分かるんだけど。
445('A`):2006/03/03(金) 00:50:17 0
|ω・)アゲ
446('A`):2006/03/03(金) 01:04:29 0
>>444
バカが必死こいて考えたんだからあんま突っ込むなよ
447('A`):2006/03/03(金) 02:03:03 O
>>446
お前は何様のつもり?
448('A`):2006/03/03(金) 02:06:59 0
>>447
荒らしに餌をあげないでください
スルーをお願いします
449('A`):2006/03/03(金) 02:15:55 0
斑鳩君に謝れ
450('A`):2006/03/03(金) 02:16:24 O
DRIVEって漫画参照するとよかよ
ASEについては
451('A`):2006/03/03(金) 06:18:51 0
D-LIVE!!って漫画な。>>446はバカとしか言いようがない。
452('A`):2006/03/03(金) 07:01:01 O
国際A級ライセンスとでもしておけばよかったものを……
普段読んでるものが透けるな
453('A`):2006/03/03(金) 13:37:38 0
漫画の知識かよw
バカとしか言いようがないwww
454('A`):2006/03/03(金) 14:08:03 0
>>453
耳赤いよ
455うんちっち:2006/03/03(金) 21:55:50 0
確かに漫画の知識です。
現代の若者にありがちな活字離れのバカチンです。
ボクも教養溢れる文を書きたいんですけど…
国際A級ライセンスのほうが数倍いいですね!!
456('A`):2006/03/04(土) 00:42:34 O
気にしないでいいよ。俺は今のうんちっちの作品が好きだから。これからも頑張って
457('A`):2006/03/04(土) 01:11:33 0
俺も今のうんちっちの作品が好きだからw
これからも頑張ってwwwwwwwwwwwwww
458('A`):2006/03/04(土) 01:57:05 0
俺も今のうんちっちが好きだからw
これからも頑張ってwwwwwwwwwwwwww
459('A`):2006/03/04(土) 02:47:21 0
俺も今のうんちっちが好きだからw
これからも頑張ってwwwwwwwwwwwwww
460('A`):2006/03/04(土) 02:47:57 0
俺も今のうんちっちが好きだからw
これからも頑張ってwwwwwwwwwwwwww
461('A`):2006/03/04(土) 02:49:34 0
なにこれ?
462('A`):2006/03/04(土) 03:05:04 O
俺から始まったみたいだが…
とにかくみんなうんちっち応援してるってことだよ
463('A`):2006/03/04(土) 03:06:21 0
>>462
随分手の込んだ荒らしですね
死んでくれませんか?
464('A`):2006/03/04(土) 10:47:35 O
>>463
俺は>>456>>462しか書いてないよ
465('A`):2006/03/05(日) 03:12:37 0
とりあえずage
466ぱくらない:2006/03/05(日) 19:49:43 O
「まったく失礼千万よ!裏新聞部ぅ!」
 前衛を買って出た御剣がブツクサ言う。
「ま、まあいいじゃない。更衣室の写真は出なかったんだし」
 フォローしたつもりの刻間だったが、
「……あんたとのツーショットだと……ナイのが目立つじゃない」
 蚊の鳴くような声で抗議が返って来た。
「裏新聞部め、次こそは……」
 クー先生はクー先生で何やら呟いているし、ようやくホール第二階層の進入許可が出たというのに、何と言うか、先行き不安だ。
「坂口征人は裏新聞部で生写真などは買うのか?」
 いきなり先生が振ってくる。
「いやぁ、森村さんの……って、何で俺に聞く」
「裏新聞部のお得意様は、坂口征人のような淋しい生徒だろうからな。いや、しかし、妹の写真を持っているとは」
 クックッと笑うクー先生。まずい人に知られてしまった。また下撲かよ。
 と、
「何だか、変な雰囲気、しません?」
 事態の変化に真っ先に気付いたのは、あまり裏新聞部にこだわっていなかった(ある意味大人物の)刻間だった。
「?え、あっ」「と?」「やべッ!」
 目の前の空間が、歪んだ。久しく見ていなかった『そいつ』が、歪みの向こうから出てくるのを、俺達はなす術もなく見ていた。
「GMかよ……」
 ゲートモンスター、バルキリー戦争に於いて『侵入者』の尖兵として活動した戦闘ユニット。
 コアの消滅と呼応して、その出現率は極端に下がったが、戦争終結後十数年を数える現在でも出なくなった訳ではない。特に特異点たる、ここ、ホールでは何があってもおかしくない。
 つか、兵隊さん一個分隊で相手にするような化け物に出てこられても困る。死ぬぞ、マジで。
「後ろにも!」
 刻間の声に振り向きたくないけど振り向かざるをえない。
 まだ半透明の特長的な複眼が、ギョロリとこちらを向きやがる。
 とにかくスペースが足りない。俺のワイヤーにしろ、御剣のブレードにしろ、存分に振り回す空間があってこそ真価を発揮する。
 対人戦ならともかく、デカブツ相手だと、ろくに動けずまとめてフライだ。
 チッ
 俺が舌を鳴らすのと、
「落ち着け!下に逃げるぞ」
 クー先生がとんでもないことを言い始めたのはほぼ同時だった。
467ぱくらない:2006/03/05(日) 19:50:31 O
「落ち着け!下に逃げるぞ」
 クー先生が有り得ない台詞を口にする。即座に反応したのは、
「どうやってこの地面掘り抜くのよ!この座敷童子!」
 喧嘩しぃだった。非常時に余裕あるな。
「説明してる暇はない。私に従え」
「そんなこと!」「翔子ちゃん!」
 しゃあねぇ、手間をかけさせる。
「御剣!」
「わ、わかったわよ……あんたの言うことを聞いた訳じゃないんだから!」
 一々かわいくない。
「御剣、ブレードを床に突き立てろ」
 切羽詰まったクー先生の声。
「何を……やりゃいいんでしょ!」
 最大出力、まばゆく輝く大剣が、岩盤状になっている床に突き立つ。
 ミシッ。ヒビが八方に走るが、それだけだ。
「刻間、ヒビに水を入れて凍らせろ。できるな!」
 反射的に、俺は水筒を二つ投げ上げカットする。
「はい、やります!」
 飛び散りかけた水が、刻間の指揮に乗ってヒビに吸い込まれていく。凍結、一旦溶かしてもう一度、凍結!
 ピキッ!ヒビのいくつかが下にズレる。
「坂口征人!ヒビを切り裂け!」
「一々フルネーム呼ぶんじゃねぇ!」
 水と入れ代わりにワイヤーをヒビの奥に入り組ませる。反対側に抜ける。本当に貫通してる。
「これなら」
 割れ目に沿ってワイヤーを走らせる。バラされた岩塊が、闇の中に落ちていく。少し待って、着底音。結構深い。
「早く!飛び込むぞ!」
「馬鹿!そのまま飛んだら死ぬぞ」
「先輩!GMが実体化……きた!」
 叫びと前後して、刻間が緊急展開したウォータースクリーンが派手な音立てて蒸発した。対人レーザーだ。後ろからも一発。
「ナロッ!」
 こちらは御剣が光の刃で受け止めた。
 どのみちそう持たない。やるしかないか。
「みんな、俺に抱き着け!」
「アホ!」「今はそんな……」「いいぞ」
 予想通りの返事。予想通り過ぎて涙が出そう。
「ワイヤーで減速しながら降りる!飛びたい奴は勝手に飛び降りろ」
 真っ先に、先生が脇っ腹に飛び付いてくる。続いてぶつくさ文句垂れながら、御剣が前から、最後におずおずと後から刻間がしがみつく。
 クー先生だけ、微かに震えている。まったくこの人は……
 俺は、先生の頭を軽く撫でて、暗がりに身を踊らせた。
468ぱくらない:2006/03/05(日) 19:51:22 O
 先輩は、風のように俺の前に現れ、風のように去って行った。まるで、つむじ風のように。
 先輩は、母親を亡くし父親に捨てられ、カンパニーのエージェント養成スクールにぶち込まれたばかりの俺の前に現れた。
『ふぅん、君が親殺しの分子可変ワイヤー使いか。意外と普通だね』
 心を塞いでいた俺には、先輩のさばさばした言葉は、痛いと同時に、妙に心地良かった。まるで治りたての傷のかさぶたを剥がすような感じ。
 先輩は、俺が何を言ったものか考えている間に勝手に自己紹介を済ませ、更に驚くことをのたまう。
『君は、ボクが面倒見ることになったから。今日からボク達は運命共同体だ。ボクも死にたくないから、しっかり着いて来てね』
 先輩は、光溢れる窓を背にして、ニパッと笑った。

 まるで、それが昨日のことのように……
「先輩!」
 自分の声に驚いて、目を開ける。暗い。闇の中を、懐中電灯の光があっちへ行ったりこっちに来たりしている。
「目が覚めたか。坂口征人、甘えた声を出して」
 クー先生の声がすぐ上から聞こえる。頭の下が柔らかい。いつだったかと同じでひざ枕をしてくれているようだ。殆ど視覚が利かないので断定は出来ないが。
「俺は?」
 とにかく、状況の把握だ。
「このスペースに降りる途中で、GMにワイヤーを外されてな。坂口征人が咄嗟にクッションになってくれたから、我々は怪我一つしなかったが。今、刻間と御剣が辺りをざっと調べている。GMの方はそれ以降音沙汰無し」
「そうですか」
 ホッと一息。どうやら、生きているようだ。
「ところで、フルネームはやめろと言っていたな」
「ああ、で?」
「今日から『征人』と呼び捨てにすることにした。これは決定事項なので、抵抗しても無駄だ」
 何だかなぁ。肩を竦める。頭がズレて落ちそうになる。先生の小さな手が、俺の頭の位置を直す。
「……先輩、か。その人は、優しい人だったのか?」
「人には優しかったが、自分には厳しい人だった。だから」
 だから、寿命を縮めた。俺のせいで。俺の……
「落ち込む暇はないぞ。まだ私たちはホールの中だ」
「……そう、だな」
 名残惜しいが、ひざ枕から身を起こす。
 懐中電灯が二つ戻ってくる。俺はそちらに手を挙げた。
469('A`):2006/03/05(日) 19:53:25 0
つまんね
470('A`):2006/03/05(日) 20:06:57 0
ぱくらない乙
GJ
471('A`):2006/03/05(日) 20:27:53 O
GJ!!
472('A`):2006/03/05(日) 22:58:07 O
ぱくらない乙
後でじっくり読ませて貰うよ
それにしても過疎だこと
473('A`):2006/03/06(月) 23:49:33 O
保守age
474うんちっち:2006/03/07(火) 03:25:47 0
「さてとやるか。」
 ペリペリ
『ちょっと待った!』
「なんだよ、恥ずかしいからあっちに行ってくれよ!」
 さすがにクーにも見られたくはない。
『行かない、むしろ私にやらしてくれ。』
「無理だよ!」
『一人でするのは大変だろ?私に任せてくれ。』
「シール貼るだけだから自分でできるよ。」
『好きなのか?』
「好きとか嫌いとかの問題じゃないだろ!」
『私は君にするのが好きだ、だから私に任せてくれ。』
「恥ずかしいから嫌だって!」
『代わりにに私のを貼らせてやるから!』
「俺は別にお前の貼りたくないから!」
『君はもう私のことを愛していないのか?』
「愛してるとか愛してないとかは関係ないじゃん!」
『お願いだ、やらせてくれ!』
 土下座までしちゃったよ!
「駄目なものは駄目!!」

 ブツブツ
 クーはあれからずっと拗ねている。
『いいじゃないかぎょう虫検査くらい!』
475('A`):2006/03/07(火) 05:10:23 0
>>474
ワロスwww
GJ!

今回のはオチが読めなかったぜ
476('A`):2006/03/07(火) 12:42:06 O
ぎょう虫検査って小学校で終わりじゃないの???





ハッ!そうか!小学校時代の話なんだな?だな?
477('A`):2006/03/07(火) 13:57:09 0
>>476
料理屋とかの食品管理する人とかは定期的にやるよ。
あと検便とか。
478('A`):2006/03/07(火) 14:30:08 0
うんちっちきたああああああああああああああ!!!!!
待ってたぞ!そしてGJ!!
479476:2006/03/07(火) 19:12:53 O
>477
なるほど…
480('A`):2006/03/07(火) 22:26:08 0
変なキューピーの絵が頭に浮ぶぜ
GJ
481うんちっち:2006/03/07(火) 23:21:54 0
『詞を書いたんだ聞いてくれ。』
「いいよ!」
 クーは本も出版してるから詞もきっと上手いんだろうな。

『男、どうして君はそんなにいい男なんだ。』
 恥ずかしいな。
『君に見つめられた時私はとてもいい気分になる。』
 へー。
『君に話し掛けられた時私は最高に気持ちがいい。』
 ふーん。
『君に抱きしめられた時私は天にも登る気持ちだ。』
 ほー。
『君にキスされた時私は死んでもいいとすら思う。』
 大袈裟だな。
『君に挿入された時――』
 今度はなにを言い出すんだ?
 
『私は既に死んでいる。』
  エエエエェェェェ(゜Д゜;)ェェェェエエエエ
482('A`):2006/03/07(火) 23:48:38 O
最近うんちっちのオチが読めなくなってきたな。
そういや大学はどこに行くんだろう?
483うんちっち:2006/03/08(水) 00:00:21 0
早稲田は結局落ちたんでセントポールに行くことになりました。
484('A`):2006/03/08(水) 01:13:19 0
本スレの絵師に凄い驚いたんだが


正しい事を言う人は口だけじゃないのね…
485('A`):2006/03/08(水) 02:07:11 0
うんちっちがなんか腕を上げた・・・。
486('A`):2006/03/08(水) 02:10:59 0
っていうかうんちっちと同い年かも
タメでこんなすげぇ奴いるのか・・・
俺は結局浪人決定したがな!
487OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/03/08(水) 02:53:12 0
>>101-104
続き。

「落ち着け、な?」
俺は、その時、学校の屋上にいた。もうすぐ、昼だ。
フェンスの外側、屋上の端から、茶色い髪の少女が叫ぶ。
「だれよ? あんた!」
待ってました、そのセリフ。俺は思いっ切り格好をつけて、言い放つ。
「俺? ふ、俺の名は、陣内 隆史(じんない たかふみ)」
胸ポケットに素早く手を掛ける。
「港都署(こうとしょ)イチのクールなデカさ!」
ずばっ! 警察手帳を突き出す。
ばーん! 決まった!

ヒュ〜ルルルゥ……
もう夏だというのに、冷たい風が駆け抜けていった。
少女は、呆れている。
「ようするに、バカ?」
その容赦のない言葉が、俺の繊細なハートをズタズタにしたが、俺はクールデカ。
何食わぬ顔で、手帳を胸ポケットにしまう。
ふ……クールだ、クールに……表情も声も……
「ムキーッ! いいから、こっちに戻ってこい!」
思わず叫んで、いらだちの表情で歯ぎしりしてしまう。しまった、クールにしなきゃ。
「うっさい! あたしを止めたかったら、ユウジを呼んでよ!」
あーあー、はいはい! 痴情のもつれか。よくある話だな!
そう思ったがそこは、クールデカ。そんなことは言わない。なぜなら、彼女をよけい興奮させるだけだからだ。
落ち着きを取り戻した俺は、なるべく低い声で告げる。
「ユウジ君か。その彼がどうしたんだ? 俺で良ければ、聞くぞ」
ナイス交渉術、俺。やればできるじゃん。
だが、少女は即答した。
「バカになんか、言いたくない!」
488OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/03/08(水) 02:53:58 0
んべっ! 舌を出す。
俺は頭に血が上った。
「ウキーッ! バカバカ言いやがって! いっそ、捕まえてやる!」
思わず走り出しそうになったとき、前を遮る腕が現れた。
「どうせ、死にたいのなら、これを使ったらどうだ」
その凛とした声に見上げると、夏なのにロングコートの、デカい女がいた。
背もデカけりゃ、胸も尻もデカい。ついでに態度もデカい。
高く挙げた手には、丸く黒い金属球。それは……たぶん、爆弾。
そうなのだ。この女は俺の同僚で、爆弾のエキスパート。
破耶摩 久宇(はやま くう)だ。
「破耶摩、それどっから持ってきたんだよ!」
「さぁね」
それだけ言って、女子高生にフェンス越えでその爆弾を投げた。
「受け取れ!」
女子高生は、ポカーンとそれを見ていた。
だが、その金属球が、何かヤバイものだと理解したらしい。慌てて受け止める。
「ちょ、これなによ?」
破耶摩は、告げる。
「爆弾だ。落とせばすぐ、死ねるぞ」
女子高生は、一瞬、短い悲鳴を上げ、落としそうになったが、素早く、しっかり手に持ち直して、固まった。
「そ、そんな……」
破耶摩は、ゆっくり女子高生に近づいていく。
「死にたいんだろう?」
冷静な低い声。女子高生の声は震えていた。
「え、いや、でも、これ……」
さらに破耶摩は距離を縮めていく。
「落とせば楽になるぞ? 彼のことで悩まなくて済む」
ここから見ても、女子高生の顔色が青ざめていくのが解った。
489OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/03/08(水) 02:54:41 0
破耶摩は一歩一歩、確実に接近している。
「さあ」
少女は手の中を見つめ、肩で息をしている。
「い、いや……」
破耶摩は、少女の至近距離にいた。
「ん? 何か言ったか」
その言葉に促されるように少女は泣き叫んだ。
「いやぁーっ! 死にたくない、死にたくないよー!」
その瞬間、少女が足もとのバランスを崩した。
金属球が手から転がり、身体が半分、校舎の屋上から飛び出した。
「くっ!」
俺が少女の元にダッシュしたとき、すでに破耶摩が、動いていた。
フェンスの隙間に腕を突っ込み、少女の手首を掴んでいた。
破耶摩の腕からは、フェンスで擦ったせいで血が滲んでいる。

重い金属音が、小さく地上から聞こえた。
爆発は起こらなかった。
下を見ると、かなり大きく分厚いエアマットがあった。
その横ギリギリの地面に、先ほどの金属球がめり込んでいる。
「ちっ……今度は、破耶摩のフェイクか……」

少女は落ち着くと、フェンスを越え、屋上の内側に戻ってきた。
もちろん、俺は目を瞑った。スカートを覗こうなんてしてない。
降りてきた少女は破耶摩の腕を見て、息を飲む。
やがて、ぽろぽろと、大粒の涙を流した。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
破耶摩は、微笑んだ。
「そう、そんな風にこれからは素直に生きると良い。自分にも他人にも」
490OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/03/08(水) 02:55:36 0
「マユミ!」
少女と似合いの、ちょっと軽そうな男子が、警察官とともにやってきた。
「ユウジ!」
マユミと呼ばれた少女は、彼の元に走って行き、抱きついた。
「ごめん、俺、おまえのこと何にも解って無くて……」
「ううん、こっちこそ……あたし、もっと素直になるよ、ごめんね」
そんな甘い空気を見つめる破耶摩の瞳は、優しさに満ちていた。
俺はちょっと、ドキッとした。だが、口から出た言葉はトゲがあった。
「ふーん、あんたでもそんな顔するんだ」
破耶摩は、俺のほうを向くと、腕を組み、少し目を細めて、聞いた。
「童貞、喪失したいか?」
俺はたぶん、耳まで真っ赤になったと思う。
「なななに言ってんだ、バカ! 勤務中だぞ!」
そう言って、そそくさと屋上から階段に出た。
後ろからした、含み笑いは聞かなかったことにした。
「さっさと来い、これだから女は……」
「ああ、はいはい」
「ハイは、一回でいいって、おばあちゃんに習わなかったか」
「はーい」
「伸ばすな」
「そう言えば、昼はもう食べたか」
「いや、まだだ」
「なら、ここの近所に、おいしい冷やし中華がある店を見つけたんだが……」
そんな事を言い合いながら、俺たちは夏の階段を降りていった。

END
491('A`):2006/03/08(水) 03:37:37 O
GJOPEN
492('A`):2006/03/08(水) 03:45:17 0
自演乙
つまんね
493('A`):2006/03/08(水) 05:41:13 0
デカい女にはやっぱり爆弾だなw
GJ!
494('A`):2006/03/08(水) 05:42:50 0
>>490
よしもと新規劇的な感じ

もっと萌えの味付けを濃くした方が…
495OPEN ◆OPEN/NrQ9o :2006/03/08(水) 22:42:30 0
>>491-494
レスアリガトウ。

>>492
(´・ω・`)ジエンジャナイヨ

>>494
萌え分薄味でスマナス(´・ω・`)
496('A`):2006/03/09(木) 03:47:02 0
|ω・)アゲ
497('A`):2006/03/10(金) 01:30:54 0
|ω・)アゲ
498('A`):2006/03/10(金) 09:30:24 O
にしても、過疎化が止まりませんな
499('A`):2006/03/10(金) 10:12:22 0
ここはうんち以外は叩かれるからな書き手も離れるんじゃねーの?
500('A`):2006/03/10(金) 12:25:45 0
VIPから引き抜いてくればいいんじゃね
501('A`):2006/03/10(金) 14:50:54 0
VIPは飽和状態だしな
502('A`):2006/03/10(金) 18:59:34 0
うんちっちはVIPの新人と電撃移籍は!?
しかしなぜうんちっちはこんなにマンセーされるのか。
うんちっちにとってもマイナスだよな!
503狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/03/10(金) 19:53:27 O
耳をすませばあげ
504('A`):2006/03/10(金) 20:04:50 O
別に叩いてなくないか?
狂気!!続きたのーむ!!
505('A`):2006/03/10(金) 20:16:39 0
別にうんちっち以外は叩かれてるという感じはないけど。
っていうか、特定のコテにアンチがいるからそう見えるだけじゃない?

つまらんの一言だったり、自演特定したりする奴よ。
506('A`):2006/03/11(土) 11:54:54 O
いや、結局うんちっちの作品って、みこすり半劇場なんだよな。誰でも理解できて面白いけど、それ以上でもそれ以下でもない
そりゃ、取って置きのネタぶつけて、読みもせずに自演やつまんね扱いされたんじゃ、嫌にもなるよ
507('A`):2006/03/11(土) 15:32:02 O
「つまんね」ってのは、実際つまらなかったら仕方がないと思う。自演扱いはいかんけど
508('A`):2006/03/11(土) 17:36:17 0
GJだけのほうがよっぽど失礼だと思うけどね
読まなくても書けるコメントって点ではつまんねと大差ないし
509('A`):2006/03/11(土) 18:41:29 0
>>506
うんちっちは自分でも長編作家の繋ぎって言ってるし、
みこすりなのは自覚してるみたいだけどな。
510('A`):2006/03/11(土) 19:00:45 0
しかしうんちっちがいないと本当の過疎になる罠
511狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/03/11(土) 23:55:33 O
もうとっくにテストは終ってるんですけど、
どう書いたら、どっち書いたらいいか分からずなかなか書けずにいます。
余り需要はないかもですが過疎を少しでも防ぐためにはやはり書こうかと。
とりあえず頑張ります。
512('A`):2006/03/12(日) 00:25:49 0
まってるよー
513('A`):2006/03/12(日) 03:13:37 0
需要あるちゅうねん
514('A`):2006/03/12(日) 03:16:20 0
>>508 はげどう
515('A`):2006/03/12(日) 21:48:41 O
狂気はいっつも自信なさ気だけど、狂気の作品は需要あるんですから。頑張ってくれよ。
516('A`):2006/03/13(月) 04:46:13 0
素直にそしてクールにage
517('A`):2006/03/13(月) 22:55:29 0

518白日1:2006/03/14(火) 13:17:05 0
ん?なんで俺の家の前に女の子が…しかも凄く可愛い。
「あの…ウチになにか用ですか?」
「ん?ああ。…そうか。きみが…ふむふむ。思っていた以上だ」
なんだこの人?俺の顔を見てさっきからぶつくさと。
「俺の顔に何かついてますか?」
「いやなにも」
??よく分からない人だな…
「で、なんか用ですか?」
「用というのはほかでもない。君に会いにきた」
「え?俺に?」
はて、果たして俺はこんな可愛い子と何か関わりがあっただろうか?
「先月の今日、私は君にチョコをあげたのだが…」
まさか…生まれてから先月にいたるまでチョコを貰ったことのない俺に
大量のチョコを送りつけてきたのはこの人か?
住所も名前も載ってなかったからただの嫌がらせかと思った。
「えっと、もしかしてそのチョコってチェック柄の赤い包装紙にくるまれたやつ?」
「そうだ。覚えていてくれたんだな」
そりゃ覚えてるって。あんなに大量に送られてきたんじゃ。
ということはホワイトデーのお返しを貰いに来たのか?この人。
「あの、あいにくお返しというようなものは用意してないんですけど…」
「構わない。君さえいれば」
「何言ってるんです?っていうかあんた誰ですか」
「おやおや、フィアンセのことを忘れるとは…」
「フィアンセ!?」
なんじゃそりゃ?そんな話聞いた事すりゃないぞ。
「覚えてないのか?幼稚園のすみれ組みの時に君は約束してくれたじゃないか」
って幼稚園かよ!!覚えてねーよ。
つかそんなガキの頃の約束を律儀に守るなんて正気の沙汰じゃない。
「覚えてるはずないでしょ。しかも幼稚園の友達なんてもう覚えてないのに」
「君は私のことをくーちゃんと呼んでいたな」
そういえば、そんな風に呼んでいた女の子もいたようないなかったような…。
「んで、俺はどうすれば…」
「そうだな。ホワイトデーのお返しは君のホワイトなものを頼む」
「はい?」
何言ってんだこの人は。言ってる意味が分からないぞ。
「そうか。了承してくれるか。それはよかった」
「いや、さっきのは聞き返したのであって、了解の意味じゃないんだけど」
「照れなくてもいいさ」
「だから照れてるわけじゃなくて、言ってる意味がわかr…くぁwせdrftgyふじこlp!!」
519白日2:2006/03/14(火) 13:19:43 0
>>518

はっ!ここはどこだ!?
確か幼稚園のときの同園生と名乗る女の子と会った後、変なやり取りをして
そんで、その子が近づいてきたと思ったらビビビッっと……。
「おや、目が覚めたね」
「ここどこ?」
「世間一般にはラブホテルと呼ばれている宿泊施設だ」
「え?」
「さぁ、君のホワイトなものをいただこうか」
えっと、なに服脱いでんの?
あれ?よく見たら俺全裸だー!
体が動かない!ってなんか縛られてるし!!
「ふふふ。この日を待ち望んでいたぞ」
ぷるんとしたおっぱいがおっぱいがおっぱいがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ほあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

────────しばらくお待ち(ry────────

「君のホワイトなものが私の中にいっぱい…はぁ幸せだ」
「ああ…よかったね…………」
「さて、私の初めてを奪い、中にも出したのだから、それなりの覚悟をしてもらいたい」
奪いって…あんた俺から童貞を無理矢理奪ったのに何言ってるんだ…。
そりゃまぁ気持ちよかったけど。
「俺としては素性も知らぬ女の子に犯された気分…」
「何。そんなのはこれから知っていけばいい。なにせ君は私のフィアンセなんだから」
520518-519:2006/03/14(火) 13:22:00 0
たまにはこういう短編もいいと思うので、投下しますた。
エロは書けません。いないとは思うけど期待した人ごめんなさい。
521('A`):2006/03/14(火) 14:06:29 0
>>520
予想通りのホワイトデーだwwww
522518-519:2006/03/14(火) 16:03:54 0
どなたか保管所に載せていただきありがとうございます。
523('A`):2006/03/14(火) 17:16:30 0
ああ、今日はホワイトデーだったのか

そういえばバレンタインから十月十日後がX'masイブなんだよな・・・
いや、特に意味はないが・・・
524('A`):2006/03/14(火) 22:26:27 O
狂気とうんちっちの作品はなんというか
ギャルゲっぽさがないな
珍しい
525うんちっち:2006/03/15(水) 00:57:12 0
『今日はホワイトデーだ、私は君にチョコをあげた。』
「お前、人にチョコ作らせといてよく言うな!」
『じゃあ君は私が作った緑色のチョコのほうがよかったのか?』
 チョコレートは化学反応が起こる。
『あれは私の愛情なんだ。』

「はい、定番のキャンディー。」
『なんだ飴か。』
「なんか問題あるのか?」
『君の白子が欲しかった。』
「露骨過ぎるよ!!」
 ありがちなオチは使わない。

『ところで君は義母上にもキャンディーをあげていたな。』
「俺にチョコくれるのはクーと母親くらいだからな。」
『近親相姦は遥か古代から禁忌とされている。』
「発想が飛躍しすぎだよ!!」
『飴は <好き> の意味だぞ!』
「だから違うって!」
『じゃあなんであげたんだ、納得いく回答をくれ。』

「なぜなら彼女もまた特別な存在だからです。」
『納得。』
 エエエエェェェェ(゜Д゜;)ェェェェエエエエ
526('A`):2006/03/15(水) 01:11:11 0
うんちっちキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

良い意味で期待を裏切られたオチだ
527('A`):2006/03/15(水) 12:40:28 O
このオチにはやられた…
噴いたぜ
528('A`):2006/03/15(水) 15:38:51 0
ヴェルタースワロスwwwwwww
529('A`):2006/03/16(木) 03:13:41 0
素直にそしてクールにage
530うんちっち:2006/03/17(金) 00:41:38 0
「なんか無性にショートケーキオレが飲みたくなってきた。」
『あんなゲテモノよく飲めるな。』
「スポンジの味までリアルに再現されてて美味しいよ。」
『そこが特にまずい。』
「コンビニで買ってくるけど、なんか飲みたいものある?」
『じゃあコーラを買ってきてくれ。』
「オッケー!」

「ペプシ買ってきたけど、これで良かった?」
『別にどれでも構わない。』
「俺は断然ペプシ派だけどな、甘ったるいのがいい!」
『味は関係ないんだ。』
「クーは炭酸の強さで選ぶ派なの?」
『いや、味とか炭酸とかよりもコーラであることが大事なんだ。』
「凄い情熱だね、でもクーがコーラ飲んでる所見たことがないよ。」
『もちろんだ、飲んだことないからな。』
「今までの会話がすべて無に還ったよ!!何のためのコーラだよ!!」
『これはだな――』

『膣に出しても大丈夫!』
 昔のヤンキーかよ!!!!
531('A`):2006/03/17(金) 00:46:29 0
ううむ、これは微妙だ
532('A`):2006/03/17(金) 00:49:41 O
分からん!
533うんちっち:2006/03/17(金) 00:51:40 0
素早い登録ありがとうございます。
昔のヤンキーはコーラで避妊できると思ってたんじゃないんですか?
534('A`):2006/03/17(金) 00:55:29 0
解説
ヤンキーに限らず昭和60年代に学生だった人たちの間では
中出ししてもコーラで膣内を洗うと妊娠しない、という都市伝説が流行っていたのだ
あんまりハンパな知識でネタ書くのやめような
535うんちっち:2006/03/17(金) 01:03:08 0
ごめんなさい。
536('A`):2006/03/17(金) 01:05:42 0
てか瓶のコーラにしないと
537('A`):2006/03/17(金) 05:05:56 0
まあまあ、あまり責めなくてもいいじゃない。
俺もコーラで避妊の件、知らなかったしな。

冷静に考えてみるとヨハネスブルグの処女とヤるとエイズが直るって迷信並みだよな・・・
538('A`):2006/03/17(金) 06:03:38 0
3月17日。クーデレ先輩から突然話しかけられた。
「ときに、君は最近○○というアーティストのことが好きらしいな」
「どうしたんですか?突然。確かに○○は最近ハマってますけど。」
「君の友達らしき連中が登校中に○○のことについて話していてね。
君が好きだということも聞こえてきたんだ。それで、ここに○○のライブのチケットがあるんだが、
せっかく君が好きだと聞いたのだから一緒に行こうかと思ってね」
「それって土曜日のやつですよね?」
「うん。そうだ。」
「わざわざ誘ってくれてありがとうございます。けど先輩、一緒に行きたい相手とかいないんですか…?
いくら俺が○○好きだって言っても、他に行きたい相手とかいるでしょう?その人誘った方がいいですよ。」
俺がそう言うと、先輩は少し怒ったような表情になった。
「君はとぼけてるのか?それとも、もしかして焦らしてるつもりなのか?」
「え?」
混乱した。そんなつもりがあるわけがない。僕の態度を見て先輩も分かったようだった。
「やれやれ。そこまで鈍感なのは既に罪悪だぞ。」
「……?」
「私は君と行きたいんだ。だから君を誘った。合理的な行動だろう?一緒に行きたくない人間、しかも異性など私は誘わないよ。」
先輩はまるでたじろぐことなく、俺に向かって堂々と言い放った。
その態度になんというか…ちょっと圧倒された。
「わ、わかりました」
気づいた時にはそう答えていた。
「そうか!じゃあ土曜日の10時に××駅の前でな。」
満面の笑みだった。
「え…あ、はい」
答えたものの喪男である僕としては女の子(しかも先輩)と二人で出かけたことなんてない。
先輩と二人で出かける、その事実を考えるとプレッシャーに押しつぶされそうになった。
「ガクガクブルブル」
「どうしたんだ、喪。何がそんなに恐ろしいんだ。」
貴方と一緒に出かけることです。と言えるわけもなくただ足を進めているだけだったけど無意識に先輩と一緒に歩いていると、
学校の2階に着いた。(らしい)
「名残惜しいがここまでだ、喪。じゃあまたな」
「あ、はい。」
先輩に軽く返事をして、二年の教室がある3階に向かう。今日もまた憂鬱な一日が始まる…
539('A`):2006/03/17(金) 07:00:04 0
新作始まった
期待age
540('A`):2006/03/17(金) 07:09:39 O
俺も書こうと思ったけど、今までのレスを見て叩かれると立ち直れそうになるのでやめておく
うんちっちは理不尽に叩かれてるだろどう見ても
541('A`):2006/03/17(金) 07:20:21 0
立ち直りたくないと?
542('A`):2006/03/17(金) 07:22:55 O
阿呆な日本語間違いをしてしまった
543('A`):2006/03/17(金) 14:42:20 O
叩かれるかどうか、書いてみなきゃわからんさ!!それにみんな叩いてるってわけじゃなくて、アドバイスのつもりなんだよ。
きっと
544うんちっち:2006/03/17(金) 18:12:12 0
確かにきつい人がいるのも事実だけど受験の心配してくれたり、スランプ励ましてくれたり
いい人ばかりですよ!!
おもしろいの書いた時は皆誉めてくれるし
つまらないの書いた時は酷評もされる。
今回のは僕の知識不足なので酷評は仕方ないです。
なにがいいたいかって言うと皆で素クールに燃えようぜってことです。
545うんちっち:2006/03/18(土) 00:08:40 0
 バン!!
「ん、なんだ?」
『おい!』
「ヒィ!!」
 クーが久しぶりに怒ってる。
 ヤバイ、いったい今度は何をしてしまったのだろう。
『そこに座れ。』
「ハイ!」
『君は私のことを最初で最後の恋人だと言ったな。』
「ハイ!クーは僕が唯一愛する人です!」
『私も今日までその言葉を信じて君を愛してきた。
しかし君がまさか浮気していたとは…』
「なんの話です――」
『黙れ。』
「ハイ!」
『気づかなかったはずだ、まさか君の浮気相手が外国人とはな。
あの名前は何処の国だ、ブラジルか、ギリシャか――』
「いったい何の話なんだ!浮気相手どころか友達にすら外国人は居ないぞ!」
『じゃあ一体これはなんなんだ!!』
 バッ!!
 あっ、俺の中学校の時の日記帳だ。

『ここにしっかり
【きっと俺の恋人はコノ・ミギテだけだ。】
って書いてあるじゃないか!!コノ・ミギテとは誰だ!!話をつけてきてやる!!』
 オナニー!!手淫!!自慰行為!!
546('A`):2006/03/18(土) 00:16:29 0
ワロスwww
そうきたか
547('A`):2006/03/18(土) 00:26:14 0
漢字で書けよ
548('A`):2006/03/18(土) 11:03:16 0
漢字で書いたら更に哀しくなるだろ…
このネ喪が…。
549('A`):2006/03/18(土) 11:08:16 O
ミギーwww

嫉妬系イイ(・∀・)!!
550('A`):2006/03/18(土) 16:56:11 0
うんちっちが進化していく・・・。
551('A`):2006/03/18(土) 17:01:12 0
今回は流石に無理がありすぎる
552('A`):2006/03/18(土) 17:41:55 0
>>551
無理は承知だろが
553ぱくらない:2006/03/18(土) 19:27:29 O
音速騎行クウ・After Episode
「昨日と明日に花束を」

 終わらない夏を過ごした後の冬は、物珍しくも結構大変な季節だった。やたら風邪引いたし、暖房の備えも殆どなかったし……
 そんな訳で、春が近づいて来るのが待ち遠しい三月初め、学校では春より一足早く、僕たちの卒業式が行われている。
 校長の、大言壮語もいいところな長話が終わると、今度は呼ばれもしないのにやって来た市長の長話が始まったり……
「……卒業式というのは、卒業生に苦痛を与えて、世の中の厳しさを思い知らせる行事なのか?」
 偶然か仕組まれたのか、たまたま隣のパイプ椅子に座ったクウが、ピント外れの感想を述べる。いや、案外正しいかも。
 檀上では、市長の長舌が選挙演説になりつつある。
「違う、と思う……」
 呻くような答えの真意はクウに伝わったのかどうなのか。

 教室に戻ろうとして、何故か僕とクウは部屋に入れてもらえないでいる。
まあ待て。もう少し話をしようじゃないか
「ま、まだ行かなくてもいいじゃない。べ、別に引き止めてる訳じゃないんだから」
……足止めしたいのなら、もう少し人選に気をつけるべきではないか。実際クウは、
「御託はいい。さっさと済ませてさっさと帰るぞ」
 突破する気、満々のご様子。もう少し周りに合わせてもいいんだけど……以前よりはマシになったか。
ん、了解……じゃ、教室に入りたまえ
 端末挟んで何事かやり取りしていた高橋が、道を開けた。
「やっと終わった」
 精も根も尽き果てたって感じのレイカ。だから人選ミスだって。
 クウが教室の扉を引く。
パンパンパン!
 クラッカーが一斉に鳴り響き、紙吹雪が舞った。
 黒板には、僕たちの名前が大判書きされ、その下には……
『未来をありがとう!』
 クラスメート達が声高らかに、それを斉唱した。
 ふと隣を見ると、クウは涙ぐんでいた。僕は、僕以外の者にそれを見られたくなくて、すぐにハンカチを渡したんだ。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「千葉市在住のI君から質問をもらっている。
『すく〜る・エージェントとの関連はどうなっているのか』
とのこと。すく〜る〜はクウから十数年後の話で、設定の幾つかが継続している」
「クウちゃん、それって流用w……」
554ぱくらない:2006/03/18(土) 19:28:17 O
 ちょっとした軽食が出て、みんなからの質問攻めにあって(クウが)、僕は、それを一抹の淋しさを覚えながら見ている。
 口調こそ今までと同じで微妙だったが、クウはいつの間にか、自分の言葉を持ち始めている。
 僕のことを慕ってくれていただけの、再会したばかりの頃の、それこそ人形のようなクウとは天と地の差。
 僕もそうなることを望んでいたはずなのに、
「何見てんのよ。またあの子ばかり」
 いつの間にか、レイカが隣の椅子に座って、モシャモシャカナッペを食っていた。
「気になる?」
「……ヤキモチ焼くくらい、いいじゃないか」
「洋の癖に、生意気言うようになった」
 レイカにしては、優しい物言いだった。
「あ、あんたさえよければ、ずっと前のように……」
「昔のように?」
「何を話しているんだ?」
 クウがズイッと身を乗り出してきた。っつか、よくあの人垣を突破したな。
「な、何でもない。何でもないんだから、洋も変な期待しないでよねッ!」
 顔を真っ赤にして、シュタッと手を挙げ走り去っていくレイカ。
「逃がしたか……泥棒猫め。まったく油断も隙もない」
 どこで覚えて来るんだ?そんな台詞。
「洋も洋だ。聞く耳持つなとあれ程……」
「それはそうと、人気者だったじゃない。どんなこと話したの?」
 クウはげんなりとした表情で、
「バルキリーのことについて。食べ物とか、訓練とか、休みの日とか……戦争中、公報は一体何をしてたんだ」
 まあ、バルキリーの実体については、軍事機密と伝説のベールに包まれているから、敢えて手を付けなかったんだろうなぁ。確かに、あの攻防戦の最後の最後で現れたバルキリーは、神懸かって見えた。
みんなも色々聞きたかったんだが、今までそっとして置くよう言われててね
 隣に立った高橋君が説明してくれる。……いつからそこにいた。
ま、最後だから勘弁してやってくれ
 僕は肩を竦めてクウを見遣る。これが彼女の楽しい思い出になってくれれば、それでいいような気がした。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「すく〜るへの質問。『BOとは、結局何なんですか?』とのこと。
文芸上、異世界の何物かが送り付けた、現在の科学では解明できない機能を持つオブジェクト、ということになっているが、ぶっちゃけジョジョのスタンドを機械仕掛けにしたものだな」
「クウちゃん、ぶっちゃけ過ぎw……」
555ぱくらない:2006/03/18(土) 19:29:35 O
 予定より少し遅目に校舎から出ると、校門に入ってすぐの植え込みにもたれていた可奈美が、こっちに小走りで近づいて来た。
「クウちゃん、お兄ちゃん、遅いよぉ」
「大人には色々あるんだよ……ってクウの方が先ですか」
「そりゃ、近い内にお姉ちゃんになる人だもん。少しは媚び売っとかないと」
「うむ、いい心掛けだ」
 なんだか、変なところで意気投合し始めてるぞ。地味にピンチな気がする。
「それはそうと、クウちゃんにお客さんだよ」
 校門の方に手を降る可奈美。一拍遅れて、クウに似た少女達が列を組んで校内に入ってくる。カラフルな着物に袴がよく似合っている。よくも悪くも周りの目を釘付けだ。
「霧、海、彩、雪……露、陸、雨、夜、雲に陽まで!一体どうして……」
 一同は、クウの前に整列して、
「クウ姉様、ご卒業おめでとうございます」
 敬礼。クウも慌てて敬礼を返す。
「彼女達が、どうしてもと言ってな。人としてのお前の旅立ちを見たいと……卒業、おめでとう」
 バルキリー達の後ろから、12、3才位の少女がトテトテと出て来て、幅広の帽子を取ってクウに頭を下げた。長い髪がふわりと踊った。
「玖珂先生まで……」
 それからしばらく、クウは皆と話をしていた。また泣いている。クウ、あんなに泣けるんだ。
「洋、ちょっと」
 一人考えていると、クウからお呼びがかかった。彼女の前には、玖珂という少女が。
「ふん、君が天内藻博士の息子さんか……普通だな」
「はぁ……」
「だが、それがよかったのかもしれないな。我が師でもある両博士に代わって言おう。卒業おめでとう」
 何故かは分からないが、鼻の奥がツンとなった。親父とお袋が生きていたら、同じことを言ってくれたのだろうか。
「……ありがとう、ございます」
 それだけ言って、頭を下げた。泣いていることを認めたくなかったし、見られたくなかった。
「洋、ようやく分かった」
 僕の傍らに戻ってきたクウが、耳打ちしてきた。
「数え切れない昨日を繰り返し、何かを成し遂げて、また数え切れない明日に向かっていく、その区切りをみんなで祝うのが、卒業式なんだな」
 願わくば、これから先も、素晴らしい日々が待って今すように。
 昨日と明日に花束を。


うんちっちさん他、何人かいましたね。遅ればせながら、卒業おめでとうございます。
狂気さん他、進学おめでとうございます。
学生終わってからしばらく経つので、ノリが掴めなかったい
556('A`):2006/03/18(土) 20:05:04 0
>>555
ぱくらない氏が元気なら何よりだ
557538:2006/03/18(土) 20:19:02 0
教室に着いたが友達は居ない。というより話相手すらクラスには居ない。
無視されてるわけではなく、彼から話しかければ答えてはくれる(男子は)けど、話が続かないのだった。
教室で一人というのは、周りからは「友達いない奴」だと見えるので(事実だが)いつもは机に突っ伏して寝たり、本を読んで時間を潰すことにしていた。
しかし今日、彼の頭の中はクーデレのことでいっぱいだった。
(まさか先輩、俺のことが好きだとか…?いや、ないだろ、ない。惚れられる要素なんてなんもないわけだし…それに当日何着ていけばいいんだ?っていうか、やっぱり断ればよかった…せっかくのライブも先輩と一緒に行くんじゃ気使いそうだな…)
偶然それを見ていたクラスメートの中の一団は表情が色々変わる彼(特に笑顔)を気持ち悪がっていた。
「気持ち悪っ。何一人で笑ったり難しい顔したりしてんのよ。」
その一団のリーダー格の女子がそう言いつつ彼の頭を軽くはたく。
クラスの中で喪男に自分から話しかける、ほぼ唯一の人間だった。
「え?俺笑ってた?」
「思いっきりね。あれは何か犯罪計画を思いついた笑いだったわ。」
「犯罪計画って…そんなわけないだろ…大体何の犯罪だよ」
「うーん……幼女監禁とか?」
「確かに俺は顔はキモいかもしれないけどな…犯罪はしないって」
それを聞いた彼女は
「確かに顔はよくないかもしれないけど今は誰も顔がキモいなんて言ってないでしょ、あんた卑屈すぎなのよ〜〜〜」
説教が始まったので聞かずに机に突っ伏した。
(だから学校は嫌なんだ…)

前回喪の一人称がバラバラでしたが俺に統一することにします。
出来れば後は誰か頼む…!俺にはたぶんもう無理っ…!
558('A`):2006/03/18(土) 22:03:02 0

リレー小説!!
559('A`):2006/03/18(土) 22:54:07 0
せめて中継所までは走れ
560('A`):2006/03/18(土) 22:54:56 0
つまんね
561('A`):2006/03/18(土) 23:34:46 0
これは素直クールの範疇に含まれるのだろうか
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader120804.jpg
562('A`):2006/03/19(日) 00:11:14 0
ポン貴花田か。
半角のスレで上がってたな
563('A`):2006/03/19(日) 00:11:25 0
らしいけどね。
564うんちっち:2006/03/19(日) 01:44:55 0
 専門学校時代の先輩におもしろいこと教わったぜ!
 さっそくクーに試してみよう!

「クー、今からクイズ出すから答えてね。」
『私の知らないことなんてないぞ、かかって来い。』
「じゃあいくよ、英語で箱のことをなんと言うでしょうか?」
『君は私を馬鹿にしているのか、 BOX だ』
「じゃあキツネは?」
『もちろん FOX だ、簡単だ。』
「次は複写電送装置を英語で言うと?」
『当然 FAX だ、そろそろ飽きてきたぞ。』
「わかった最後の問題だ、英語で あれ のことはなんと言うでしょうか?」
『フフ SEX だ、そんな言葉で恥ずかしがるとでも思ったか?』

「ブブー不正解!英語で あれ のことは THAT でした。」
『SEX(ボソ)』
「いや、だから正解はTHA――」
『SEX!!SEX!!SEX!!』
「いや、だから正――」
『SEX!!SEX!!SEX!!』
「いや、だか――」
『SEX!!SEX!!SEX!!』

『SEX!!SEX!!SEX!!』
「SEX!!SEX!!SEX!!」

 ギシギシアンアン

「……orz」
『フッ。』
565('A`):2006/03/19(日) 02:07:32 0
好きだなー!男が中学生レベルなのがイイですね!
566('A`):2006/03/19(日) 03:21:13 0
>>564
これでこそ、クーだ!GJ!
567('A`):2006/03/20(月) 02:14:16 0
これはくすっと来た
568('A`):2006/03/20(月) 02:30:56 0
こっそりhosyu age
569('A`):2006/03/20(月) 03:11:28 0
悔しがってるクーに萌えた
570('A`):2006/03/20(月) 23:43:19 0
hosyu
571('A`):2006/03/21(火) 22:57:13 0
|ω・)age
572('A`):2006/03/22(水) 19:39:05 O
過疎が深刻やな
573('A`):2006/03/22(水) 20:00:35 0
保守ばっかしてるVIPスレよりはマシかと
574('A`):2006/03/22(水) 20:03:03 O
俺で良ければ投下するが
575('A`):2006/03/22(水) 20:23:34 0
>>573
VIPは下手したら3時間書き込みがないだけで落ちるから
保守の意味合いが違う
576('A`):2006/03/22(水) 20:28:33 0
VIPのスレは終わってるからな。
もうあんなところで書く気はないな
577('A`):2006/03/22(水) 20:30:05 0
こっちのほうがよっぽど終わってるよ
素クールじゃなくてただの痴女だし
578('A`):2006/03/22(水) 20:35:03 O
>>577
じゃあ見んな
>>574
頼む
579うんちっち:2006/03/23(木) 01:34:51 0
 ザブーン
『我々はこの潜水艦スナオ号でアメリカ艦隊を撃破する。』
「何時・何処だよ!」
『何を言ってるんだ、1942年・場所はミッドウェーだろ。』
「オイ――」
『上官に向かってその言葉使いはなんだ――』

 ウーウーウーウー

『アメリカ艦隊を発見、総員攻撃の準備だ!!』
「クーお前――」
 ギュ
『君は側に居てくれないか、不安でどうにかなってしまいそうなんだ…』

 ドガ―ン

『被弾した、この潜水艦はもう駄目だ。
君と結ばれて短い間だったが私は本当に楽しかった、後悔もない。
ただもう少し、あと少しだけ君と一緒にいたかった…
生まれ変わっても君と一緒になりたいなぁ…
これより我々はこの潜水艦ごと敵艦隊に突撃する!』
「クー――」

「おのれは何をやっとんじゃー!!」
『気分を出そうと思って。』
「なんの!?」
『潜望鏡。』
580('A`):2006/03/23(木) 01:43:38 0
うんちっち君
さすがに今回のは?だ
困った
581('A`):2006/03/23(木) 01:55:14 0
つまんねー
いや、今回は煽り無しでマジ
582('A`):2006/03/23(木) 08:24:02 O
そりゃあ、そろそろネタ切れも仕方ないよな。頑張れ!!
583('A`):2006/03/23(木) 12:19:57 0
誰にでも失敗作はあるさ
584('A`):2006/03/23(木) 12:27:33 O
アレだろ、潜望鏡ってのがプレイの種類だろ、たしか。
へら千代系だっけか。
585('A`):2006/03/23(木) 15:46:41 0
高度なネタだよなー。
もうちょい説明があれば……
586うんちっち:2006/03/23(木) 20:50:28 0
やってしまったー!!
自分の妄想では漫画仕立てになっているんでおもしろいつもりでした…
自分の思ってることを100%伝えるのは難しいですね。
587('A`):2006/03/23(木) 21:57:57 0
>>586
気を取り直して次をがんばれ

|ω・)age
588('A`):2006/03/23(木) 23:48:22 0
>586
俺はこの話好きだぞ。次も期待。
589オラオラァ ◆uT/TVioWI6 :2006/03/24(金) 05:25:39 0
>>586
ドンマイ!
次回からはもう少し説明をしてチョ
お前さんの作品は大好きだから期待してるぜよ
590('A`):2006/03/24(金) 08:19:15 O
なんかすげぇテンションだな
591('A`):2006/03/24(金) 12:26:44 O
>>586

気にスンナ。
言葉では情報をよくて4割だか6割だかしか伝達できんそうだ。
受け手側の知識や読解力もあるし。
これからもよろしく頼むぜ!

ところであんた、

漫 画 版 も 描 い て る の か?
592('A`):2006/03/24(金) 13:17:54 0
>>586
説明を重んじるあまりにうんちっち独特のリズム感を失わないでくれよ
ささっと進んでさくっと終わるおまいのスタイル気に入ってるから
593('A`):2006/03/24(金) 17:15:47 0
たしかに4コマ漫画風な話だもんな
594ぱくらない:2006/03/24(金) 21:55:50 O
なんだか、私、需要ないみたいなんだけど、いらないならやめようか?
595('A`):2006/03/24(金) 22:00:16 0
>>594
本物か?
一番大事なのは本人が書きたいかどうかじゃないか?
596('A`):2006/03/24(金) 22:03:43 0
>>594
エージェントの続き待ってるのにどうしてくれる!
597('A`):2006/03/24(金) 23:28:42 0
>>594
書いて欲しい。
598('A`):2006/03/24(金) 23:42:31 0
ぱくらないも狂気も頑張ってくれ!!
続きをずっと待ってるんだ!!
需要は有り余ってるんだ!!!!!
599ぱくらない:2006/03/25(土) 07:32:15 O
>>595
本物ですよ。
本人次第だと言いますが、正直、何の反応もないのに書き続けるのは辛いんですよ。
いくら書いても手応えがなければ、応える気も失せるし、書けなくもなるわさね(逆もまたしかり、うんちっちさん見てれば分かるでしょう)。最近は、当初の倍時間があっても書き上がらない……
無理矢理拍手しろとは言わないから、やめた方がいい時にははっきり言ってくれ、という訳です。
一旦発表した物語は作者だけの物語じゃない。かつ、作者には物語を終わらせる義務がある。というのが持論ですが、とはいえ、読み手のいない物語はいつ終わっても同じですから……
600('A`):2006/03/25(土) 09:54:12 0
偽者防止のためにトリップつけてくれたら幸せ
601('A`):2006/03/25(土) 13:12:24 0
言うことだけは一人前だなw
最初からツマンネ、もう辞めろって言われてたじゃん
602('A`):2006/03/25(土) 23:13:59 0
みんなに期待age
603('A`):2006/03/26(日) 02:03:16 0
>>599
物語は全員に受け入れられるものじゃない。
面白いという奴も居れば、つまらないという奴も居る。
>>598>>556みたいな人の声を、どう受け取り活かすかは、あんた次第だと思う。
VIPの方じゃ、騒がれすぎてスレが荒れるから、投下を自粛せざるを得ない職人も居る。
それに比べりゃ、あんたは続けるか止めるかを選べるだけマシだ。
頑張れ。
604うんちっち:2006/03/26(日) 05:05:28 0
僕は長編の書けるぱくらないさんと狂気さんを尊敬してます。
二人とも話しがしっかりしていてとてもおもしろいです。
心無いことを言う人もいますが、そんなことに負けずに頑張って下さい。
僕はあと3回、50回の区切りのいい所で止めようと思います。
ところでBOって戦いが終わった後にできたんですよね?
卒業式の段階ではもう天才になってたんですか?

>>591
漫画は書いてませんよ!!
頭の中では漫画状になっているのです。
漫画も書けたらいいですね!
605('A`):2006/03/26(日) 22:00:17 O
やめんなよ バスケ好きなんだら
606('A`):2006/03/27(月) 16:39:54 0
ぱくらないはいつになっても口だけ達者だな
どんだけアドバイスしてもかみついて全然それを飲み込まない。
見限って誰もレスしたくなるはずがねーし、そもそもつまんないからやめろってずっと言ってるじゃん。
お前のは素直クールが出てくるだけの話。つまんね。

狂気とOPENとか言う奴とうんちっちだけで良いんだよ。
607('A`):2006/03/27(月) 17:51:04 0
やっぱり素直クールが出てくるだけじゃダメなのか。
vipも同じような感じだし、もう書くところがないや
608('A`):2006/03/27(月) 17:57:10 0
>素直クールが出てくるだけの話
それでいいんじゃね?
自分で書かない奴よりは出てくるだけの話でも書く方がよっぽどいい

音速騎行のシリーズは好きだったけどな
大きくはなくても毎回反響はついてるわけで
今回も賛否両論の答えは返ってきてる

結局自分が辞める理由が欲しいだけなんだろうなと思った
だから俺は引き止めない
609('A`):2006/03/27(月) 18:22:52 0
出てくるだけでいいけどキャラは生かせよ
単なる頷きキャラなら意味がない
610 ◆92CEkz5Zs6 :2006/03/27(月) 20:16:31 0
書くか悩むときはどっちかに決まる理由が欲しいもの。

スレがなくなれば、2chにこなくて済むし、自分の
サイトでやっていけばいいと俺はよく思う。
少なくともVIPはもうダメだしここに移住しようかとも思ってる。
611狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/03/27(月) 21:08:19 O
僕はただ、目の前に展開される光景を
呆然としながら見ていた。
果たしてそれが現実であるのかどうか、
僕は理解する事が出来なかったのだ。
ひとつ、またひとつと外されていくシャツのボタン。
少しずつ現れてくる、インナーのボブ・ディランのプリント。

「HOW DOES IT FEEL?(どんな気分がする?)」
と、Tシャツの中のディランは僕に問いかける。 いや、どんな気分がするってそりゃまず、
女子高生がディランのTシャツ着てる事に驚きですよね、
結構レアもんですし。っていうか俺何考えてんだ
このまま行けばシャツは五秒後に脱ぎ終り
Tシャツに彼女は手をかけるだろうそうすれば…
「ねえ」いきなり空が静寂を破った。
「あっ、な何ですかごめんなさいマジで」
「…君は、脱がないのか?」
「えっ、えっとハイ、あー僕はそのね、やっぱさ」
「…わ、私だけ脱いでたら、は、恥ずかしいだろ」
彼女はそう言うと赤い顔をさらに赤くして言った。
もうこれ以上赤くなんないですね。ええ。
「…き、君も脱いで、よ」
何か心なしか口調が変わってる。
少し涙目っぽい彼女の視線は、
僕のビッグ・マシン――そんなでかくないけど――
に集中している。彼女が立ち上がり、僕に立てと促す。
「…私が、脱がす」

――俺、マジで童貞喪失かもな。

612('A`):2006/03/27(月) 21:33:33 0
happy&blues続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

これはつづきwktkしろってかw
613ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/27(月) 22:06:52 O
「で、これからどうすんのよ」
 真っ暗闇の中、御剣の憎まれ口が響く。電池が勿体ないので、休憩中は懐中電灯を消すことにしたのだ。
 どのみち、正体不明の虫がウゾウゾするような場所でもない。
「御剣はどうしたいのだ?」
「なっ、そ、それでもリーダー?!」
「どのみち、私の言うことには従いたくないようだからな」
 で、喧嘩を買う奴もいる。ガキ丸出しメンタリティが二人もいると、正直、世話がやける。
「センパイ〜」
「……取り敢えず、分かったことを整理しよう。議論はそれからだ」

 結果、落ちた場所、高さ等を考えに入れると、第四階層の未探査領域にいるらしいと分かった。形は球状で、現在はすり鉢の底にいるようだ。
 刻間と御剣がざっと辺りを探索したようだが、特にこれといったものはなかったらしい。
「あそこからは……出られないか」
 上を見上げて、薄暗い光点になってしまっている出発点を見遣る。
「今のメンツじゃ、ダメだろうな」
 間髪入れないクー先生の突っ込み。へいへい、役に立たない面子ですよ。
「取り敢えず、もう一度グルッと回って穴でもないか探すしかないか」
「無難な結論」
「御剣、お前だけ置いてくぞ」

「結局、こうなる訳か」
 俺と御剣は、懐中電灯でお互いの足元を照らし合いながら、壁のように切り立ってきた斜面を横に移動しながら探査している。
 クー先生は考えることがあるからと、中央部のベースキャンプに残り、BO発動には水が必要な(緊急対応向きでない)刻間を予備要員にすると、動けるのは俺と御剣になるのは自明の理なのだが……
「なあ、御剣」
「……なによ」
 つっけんどんな返事。これが気になっていた。今回の仕事が始まってから、どうも攻撃的になっている。
「お前、何が気に入らないんだ?」
「……言いたくない」
 ま、そうだろうな。
「気に入らないんなら、外したら。望先輩が反対したのに、戦うしか脳のない私をチームに入れたのはあんただから。あんたにはその権利がある」
 さばさばした物言いに、多少、かちんとくる。
「チームメイトを「役に立たない、はいそうですか」って首にする人間に見えるのか、俺が」
614ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/27(月) 22:07:50 O
「……望先輩になら、……られたのに」
 口の中で何やらグスグス言っている。よく聞き取れない。つか
「先輩が、何だって」
「な、なんでもないわよ!あんたなんか、あんたなんか、あんたなんか!」
 蹴りの動作まで入れてからに……ひどい言われようだな、おい。
 このままじゃ、らちが上がらん。
「とりあえず、一つだけ聞いとく。これからも先生の指示には従わないつもりか?」
 御剣は足を止め、暗がりの向こうから俺の顔を見た。
「あんたは、どうして欲しいの」
 俺は答えない。
 しばらく向かい合って、先に落ちたのはやはり御剣だった。
「わかった、従う。でも先生に従うんじゃないから。あんたに従うんだから」
……御剣の目に、初めて見るような光が浮かんでいる。
−ヤバイ
 何だか知らないが、非常にヤバイ。とその時、
「センパーイ!翔子ちゃーん!帰って来てくれって玖珂先生がー!」
 ノー天気な声が、妙な空気をぶち壊してくれた。
「呼んでる。先行くぞ」
「なっ、ま、待ちなさいよバカ!」

 既にどっちがどっちだか分からない、球形の側面部分に俺達は集まっていた。
「私の記憶と計算が正しければ、この辺りを少し崩してやれば、第4階層の回廊に出るはずだ」
「どうだか」
 憎まれ口を叩きながら、御剣は光剣を起動させた。俺の方をチラッと見る。
「どこをやればいいのよ、座敷童子教師」
 一瞬、彼女にしては珍しく、たじろいだクー先生だったが、さすがに腐っても教師、すぐに表情を戻して、
「今、印を付ける。待ってろ」
 ポケットからちびたチョークを取り出して、斜め40度強の壁だか床だか分からん場所に、×印を付ける。
 何と言うか……子供が落書きしているようにしか見えない。
「やってくれ」
 言ってから、俺の方にトテトテと駆けてくる。
「征人、暗い中で御剣に何をした……」
 言いながら、俺の脇腹を抓り上げる。しかも、話を聞く気もないようだ。
 御剣は俺達がバカやってる間に、輝くBOを中段に構え集中していた。
 空気が、フッと変わった。
「ハァッッッ!」
 刺突!
ミシッ
 印の周りに蜘蛛の巣状にヒビが走ったかと思うと、
ドシャーッ
 一気に崩れ落ちた。『外』から人工的な光が差し込んでくる……
615ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/27(月) 22:08:50 O
 いくつもの白い不定型の塊が、人の形を取りながらこちらに近づいてくる。
「ガーディアンか……話には聞いていたが」
 先生の声には畏怖が交じっている。
 ガーディアン、ホールができる直接のきっかけとなった『それ』の出現時、『それ』を守護する為に出現したという戦闘体だ。
 普段は形を持たないが、その場その場で最適な戦闘形態にモーフィングする。ある意味、GMよりもタチが悪い。
 第4階層(だとクー先生主張する)の回廊に出てきた俺達を待っていたのは、まだ温かいカンパニー調査員の遺体と件のガーディアンだった。
 まだ、彼我の間は多少開いている。
 俺は傍らの死体から水筒を取り上げて、
「刻間!」
 ぶった切る。水玉が刻間の体の周りを取り巻く。あまりいいやり方ではないが、背に腹は代えられない。死体は水を飲まない。
 死体は……
「征人!」
 クー先生が俺の背中にドロップキック! 吐き気は霧散するが、
「なにしやがる!」
「自分の胸に聞け、浮気者!」
 何故に浮気者扱い……いや、それよりもガーディアンだ。
「テテテ、畜生め!御剣、右頼む。俺は左。刻間、先生を守りながら援護頼む」
「はい、先輩!」「了解!」
 ざっと見、俺と御剣一人頭30体前後……
「……ええい!死んでやる!」
 俺はBOを抜き打ち。先頭のガーディアンの体に絡めて、引く。また甘酸っぱい胃液がせり上がってくるのを感じるが、構ってる暇はない。
 ガーディアンの『体』が真っ二つに分かれるが、うごめきながらまた一つに融合していく。
「もう少し引き付けろ!形が確定したら、それ以上は変形も融合もしない!」
「そこまで見てられるかぁ!」
「な、なによこいつら!切っても切っても!」
「待てと言っている!」
「待てるかー!」
 ごもっとも。
 戦いながら、下がる。下がる。下がる。
 不定型状態のガーディアンも、切りでも打撃でも、一定以上の負荷を与えることで撃破はできる。そうそうできるものではないが。
「このままじゃじり貧だぞ先生!」
「ク、ハァ、ハァ、いい加減いなくなれっての!」
「最後の水筒、使います!」
 絶体絶命、どうするよ
<続く>
616('A`):2006/03/27(月) 22:13:40 O
こういう流れ好き
617ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/27(月) 22:15:22 O
……かなりめげてますが、まだやります。
応援してくれた方、ありがとうございます。ぐずぐずして申し訳ない
アンチ派の方、残念ながら、もうしばらくお付き合い願います

うんちっちさん、
クー先生は天内藻博士最後の生徒です。博士亡き後、バルキリーの開発を引き継いだ為、十二姉妹隊と出てきた次第。
ちなみにユニットもBOの一つだったりします。

>>610その通りです……
618('A`):2006/03/27(月) 22:31:39 0
水を使うのはおもろいな

ちなみに俺は本の愛読者カードは出したことない
619('A`):2006/03/27(月) 22:57:54 0
>>617
アンチとか言うな。そういうのが噛み付かれる原因になるぞ。
あんたも楽しんで話を書きゃいいんだよ。

>>610
こんなところで陰口か。VIPには二度と来んな。
620('A`):2006/03/27(月) 23:48:12 0
黙って書いてりゃいいものを、かまってちゃん丸出しだからヤなんだよ。
あとやっぱりアドバイスは無視。そのくせかまってちゃんじゃないと言い張る
何なんだ。アンタ。

アンタは本を読むときにわざわざ詠んでる途中で「うわー、ここすげえよ!」とか他人に言うか?
読み終わった後に「あー、○○とかが面白いしオススメするよ。」って感じだろ?

とにかくグダグダいうならとっとと書いて完結させればいいのに。
うんちっちがあんだけレスがつくのは結局の所一話完結だからだろ。
長編は最後までどうなるかわからねえからどうにもレスがしづらいんだよ。
621('A`):2006/03/28(火) 01:19:02 0
心無い中傷はやめて欲しい
622('A`):2006/03/28(火) 01:35:33 0
>>620
それだー!!
そう、まさにそう!長編は感想つけづらい。
結局は続きまってます的なことしか言えないんだよな!
でもぱくらないのは前作のもよく練られてて全体的にみておもしろかったよ!
今回のも期待してるからじゃんじゃん書いてくれ!!
623('A`):2006/03/28(火) 03:07:04 0
>>620
文句しか言わない役立たずなお前よりはマシだ
624('A`):2006/03/28(火) 14:45:56 0
VIPでは他人に口出しをするうざいクオリティ厨の酉が戻ってきたり、い続けているし
こっちはこっちで書き手が構って厨かよ。

最悪だな。
625('A`):2006/03/28(火) 17:31:50 0
嵐乙
626('A`):2006/03/28(火) 19:08:53 0
まったり行こうぜ。

とやかく文句言う前にまず投下。
ただでさえ職人少ないんだから。
627pool:2006/03/28(火) 19:49:02 0
よし、俺もVIPから卒業してここで書くことにします。

あっちはもうだめ。避難所なくせばいいのにいつまでもしがみついてるし、
本スレも腐ってるし。
議論はときどきするだけで結局現状を変えたいのか変えたくないのか分かんない。
避難所か本スレを一回なくして議論せざるを得ないようにして、
それでもダメならあきらめも付くけど。

とにかくこれからお世話になります。
628('A`):2006/03/28(火) 20:08:35 0
ここで書いてくれるのは嬉しいけどvipのことはvipでやってね
629('A`):2006/03/28(火) 20:15:25 0
はげど、そして正論
630('A`):2006/03/28(火) 20:36:44 0
>>627
それで
なりすましたつもり?( ´,_ゝ`)プッ


喪板の方々へ
vipでも前スレ>>750で荒らしたつもりになってる頭のかわいそうな香具師なんで
文体で大体判別可能だと思いますんで以後スルーでお願いしますm(_ _)m
631短編投下するよ:2006/03/29(水) 17:43:31 0
「はぁ…」

朝。自然と溜息が出る。
それは去年別れた彼女のこと…。
未練がましいと言われればそうなる。否定はしない。
だけど、人をあんなに好きになったのは、たぶんあれが最初で最後なんだと思う。

彼女との出会いは高校2年生の時。クラスメイトとして一緒になったのが最初だ。
特にクラスで発言することも無く、目立たない子だった。
最初の頃は特に会話をすることは無かった。する必要も無かったから。
きっかけは…そうだな。彼女が体育祭のとき、混雑する人ごみの中で転んだときに俺が助けた時からだな。
それから2〜3日経った休みの日、近くの河川敷で日向ぼっこしてるときに、彼女が俺に告白してきた。
そのとき初めて間近でじっくり見た彼女の顔は、セミロングの髪が良く似合う、可愛らしい女の子だった。

その熱烈な愛の告白に俺は戸惑ったさ。
だけど、悪くないと思った。
可愛かったってのもあるけど、何より俺は当時女性との交際経験は無い。
付き合う女性がクラスでも目立たない彼女なら、いいかななんて思ったりもした。
ま、その見立ては次の学校で脆くも崩れるんだけどさ。

学校では休み時間になると、ずっと俺にくっついて、キスしろだの抱きしめろだの色々要求してくる。
最初のうちはそれがものすごく恥ずかしくて、クラスの奴らからからかわれたりもした。
彼女自身元々目立たないから珍しいってのもあるし、男のような喋り方をするからみんな面白がってたんだ。
たけど、その光景が習慣化してくると、いつの間にか彼女とのやり取りも楽しくなってきてた。
俺は確実に彼女を好きになっていったんだ。

大学に上がってもその関係は続いた。
相変わらず公衆の面前での無茶な要求には恥ずかしい思いをしてたけどさ。
将来のことも考えて、バイトして、金をためたりした。
就職活動もがんばって、なんとか就職先も見つけることが出来た。
従姉妹にプロポーズする時の指環を一緒に見てもらったりもして用意もしたんだ。
632('A`):2006/03/29(水) 17:44:53 0
>>631

俺はプロポーズするタイミングを探っていた。
大学卒業と同時にするってのも悪くない。
そう考えてシュチュエーションやプロポーズの言葉を考えて、色々と計画を練ったんだけど、無駄だった。
突然彼女から別れ話を切り出されたのは卒業3日前。
いつものように週末のデートを楽しんでいたときだった。

いくら別れる理由を聞いても、何も言ってくれない。
ほかに好きな男が出来たのか、単に愛想尽きたのか、分からなかった。
俺が浮気をしたというわけでもない。
そんなの、したことも無かったし、しようとも思わなかった。

表情の起伏が乏しい彼女の顔からは何も読み取れず、その日以来、俺は彼女とは合ってない。

参った。プロポーズ直前の別れ話。
今まで俺の数年間はなんだったんだろうな。
結局用意した指環も渡せなかった。
普通の人ならそこで振り切って指環も質屋に入れるなり、捨てるなりするんだろう。
だけど俺にとっては初めての恋人、初めて将来を考えた愛した人。
俺にいろんな初めてを経験させてくれた人。辛い別れっていう経験も初めてだったな。
簡単に振り切ることも出来ず、いまだにその指環はお守りのように持っている。

「なにやってんだ俺は…」

慣れというのは恐ろしい。
付き合ってから毎日欠かさなかったモーニングコールを、もう別れて1年経つのについやってしまいそうになる。
彼女の声を聞きたいけれど、もう一度やろうとは思わない。
彼女も新しい恋人を見つけてるだろうし、俺自身彼女の声を聞くのが恐かった。
パチンと携帯を勢いよく閉じた俺はまたひとつ溜息をついて、会社に出勤する為に家を出た。

---------------------------------------------------------------------------------------
633('A`):2006/03/29(水) 17:45:27 0
>>632

もうこの生活にもだいぶ慣れた…訳は無い。
生まれて初めてした恋は、自分の手で一方的に始めて、自分の手で一方的に終わらせてしまった。
本当はまだあの人のことが好きなのに、何故自分はあんなことを言ったのだろう。
今頃あの人は新しい恋人でも作ってるのだろうか。

いけない。またいつもの癖だ。
いい加減忘れなくてはと思うたび、あの人との思い出が胸の中をえぐり返すように私を苦しめる。
朝起きると、つい携帯を確認してあの人からのモーニングコールを待ってしまう。
長く体に染み付いた習慣はそう簡単に忘れてはくれないらしい。

あの人と別れた理由は、彼が私の知らない女性と貴金属店から出てくるところを偶然目撃したのがきっかけだ。
その時、以前あの人が私に言った言葉が突き刺さった。
『俺は絶対に浮気はしないから』
私の中で、信用と言う名の金庫で頑丈に守られたその言葉は、目の前状況で一瞬のうちに崩れ去った。
もしかしたら身内の誰かかも。
頭の中でそうささやく自分がいたが、自分以外の女性と歩くあの人を見ていた私はそれを聞こうとはしなかった。
それは次第に彼への疑心へとつながり、自分への疑心へとつながった。

そうした想いが凝り固まった結果、私は彼に別れ話を持ち出した。
嫌いになったわけじゃない。
むしろ愛していた。

今すぐにでもあの人の声を聞きたい。
自然と携帯に手を伸ばし、リダイヤル画面を開く。
元々電話の相手が少ない私のリダイヤル画面には、会社と実家、そしてあの人の携帯番号しか載っていない。
消そうと思えばいつでも消せる。
でも、それが出来なかった。
あの人との思い出を消すと、自分も消えてしまうような気がしたから。

「まったく、ムシのよすぎる女だな」

本当はあの人に直接聞けば、こんな思いをしなくてすんだのかも知れない。
でも私はそれが出来なかった。

なぜ?

それは多分、恐いからだと思う。
自分の勝手な誤解であの人を傷つけたくなかったという恐さ。
本当にあの人が自分以外の女性と交際しているかもしれない恐さ。
だから私は…

そこまで思って、私は自問をやめた。
このままでは考えがループしてしまう。

あまりに未練がましい自分に自嘲しながら、私は携帯の電源ボタンを押してリダイヤル画面を閉じた。
少なくとも、仕事に没頭してればあの人のことを思い出さなくて済む。
いつかはあの人を忘れることが出来るだろうから、そのときまでは我慢だ。

大手都市銀行に勤める私は、いつものように職場に着くと、いつものように業務を開始した。
大手といっても、ここ最近の不景気の波にもまれて資金繰りが悪化してきている。
噂によると、あの人の就職した会社もここ最近の不景気で今にも倒産寸前らしい。

しまった。仕事中にまであの人のことを考えてしまうなんて。いつもの私らしくない。
気分転換にコーヒーでも飲もう。

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634('A`):2006/03/29(水) 17:46:08 0
>>633

「そこを何とか、お願いします!」

今日も融資を募って銀行参り。
もういい加減、頭を下げるのにも慣れてきた。
つい2ヶ月ほど前までは、スーツより作業着ばかり着ていたのに。
名も知れない中小企業に、大手都市銀行は融資なんかしてくれない。
職場の社長と一緒に地方銀行をしらみつぶしに回っても見たけど、全く収穫無し。
今いるのは駄目もとで訪ねた大手都市銀行の一社目だ。

そんなに危ない会社なら辞めればいいじゃないかと友人に言われたこともある。
だけど、俺にとっては今の会社は居心地がいい。
何でも相談に乗ってくれる事務のおばちゃん、頑固だけど根は優しい社長。
気心の知れた同僚たち。
何とかこの会社を存続させたいと思って、俺自ら社長について融資を募って銀行参りをしている。

ま、結果は目に見えてる。
あえなく門前払いを受けた俺と社長は、仕方なく会社への帰路へつこうとしたときだった。
社長が俺に言った。

「春季(はるとし)君、今日はもう家に帰っていいぞ」
「でも…」
「いいんだ。君には感謝してる。今日はどうせ会社に帰るだけだし、帰ってもやる事はないだろう」

確かに受注の少ない今の状況では、俺が会社にいたとしてもやる事はない。
社長にはどんな状況でもちゃんと定額の給料を貰ってるし、感謝もしている。
ここは素直にお言葉に甘えよう。

「分かりました社長。また明日も頑張りましょう」
「ああ。その為にしっかり休んでくれよ」
「はい」

街の中心部にあるアーケード街のシンボルの時計台の前で俺は社長と別れた。
この場所は俺にとっては思い出深い場所だ。

彼女と…美空と初めてのデートで待ち合わせした場所。
そして美空と別れた場所。

日没まではまだ時間がある。
俺はすぐ近くの自動販売機で缶コーヒーを一本買って、近くの公園へと足を運んだ。

3月はもう春だと言っても、気温は充分に肌寒い。
着ていたトレンチコートを羽織りなおした俺は公園のベンチにドカッと勢いよく腰を下ろすと、
コートのポケットから缶コーヒーを取り出して、かじかんだ手を温めるように缶コーヒーを握り締める。
表面の温度は少し冷めたが、握り締めていると中の熱がじわじわと手に伝わってくる。
今日何度目かの溜息を付いたあと、俺は缶コーヒーの蓋を開けて一気に中身を飲み干した。

ぷはぁと吐く息が、まだ白い。
ゆっくりと消えていく白い息を見ながら、俺は空を見上げた。
点々と雲がある以外は至って晴れやか。
太陽の光が心地よくて、本当に春は間近だと感じさせてくれる。
ふとすぐ後ろに立っている木の枝をのぞき、枝先の新芽の粒を見た俺はまた溜息をついた。

こうしてる間にも、時は経っていく。
会社を存続させるのも大事だ。
だが…俺はこれからまた、人を好きになることが出来るんだろうか。人を愛することが出来るんだろうか…。
溜息混じりに吐いたその言葉は、白い息と共に空中に霧散した。

---------------------------------------------------------------------------------------
635('A`):2006/03/29(水) 17:49:30 0
>>634

悩んだとき、私がいつも飲むコーヒーはブラック。それもとびきり濃い味だ。
正直、苦味しか感じられない。
それは私の過去に執着する甘さを克服する為の苦味なのか、単に苦味で悩みをごまかしたいのかは分からない。
単なるリフレッシと考えればいいのかもしれないが、そう考えられないのも今の私だ。
紙コップに注がれたコーヒーを一思いに飲み干した私は、自分の事務机に向かって歩き出したときだった。

「そこを何とか、お願いします!」

嫌に聞き覚えのある声に私はどきりと胸がなった。
ふと周りを見回してみれば、企業用の融資受付窓口に初老の男性と一緒に頭を深々と下げている男性が目に入る。
ゆっくりと顔を上げたその男性は紛れもなくあの人…春季だ。
1年ぶりに見た春季は髪型が変わってるが、それ以外に違和感を覚える。

そうだ。あれは焦っている時の顔。
勤めている会社が業績悪化で倒産寸前というのは本当のようだ。
何度も店長に掛け合わせてもらえるように頼むその姿に、私は目をそらしてしまった。
数分後、諦めたのか春季は初老の男性と共に去っていった。
久しぶりに見たかつての恋人。久しぶりに聞いたかつての恋人の声。
でもそれは、私に対してではない。

そう知覚した瞬間、私の中に一つ一つある形が出来上がっていった。
私は春季をもっと見たい。春季の声をもっと聞きたい。
春季に私を見てもらいたい。私の声を春季に聞いてもらいたい。
その一つ一つがゆっくりと重なり合って、ひとつの言葉へと形を変える。

私は春季に逢いたい。

胸の中でその言葉が完成すると、気が付いたら上司に急用が出来たので早退すると伝えていた。
許可の有無は確認しなかった。
すぐさまロッカールームへと直行すると、スーツに着替えて銀行を飛び出していた。

自分でも意外に思えるほどの行動に内心驚きながら、いやこれが本当の私だと自分に言い聞かせる。
実際、春季と付き合っているときはこんなことは日常茶飯事だった。
『常に自分に素直なのが、美空のいい所だよ』
そういった春季の声が頭の中でリピートされる。
気が付けば私は春季を追いかけるように走っていた。

私は春季が寄りそうなところを片っ端から当たってみた。
融資をしてくれそうな銀行、デートで待ち合わせた時計台、その近くの公園。
でもどこにも春季はいなかった。
会社に戻ったのだろうか。となると、春季に必ず会う方法はひとつしかない。

必ず春季に会う方法。それはの春季アパートに向かうこと。
もしかしたら他の女性と同棲してるかもしれないし、もうとっくに引っ越したかもしれなかった。
だけど、そんなことはしったこっちゃない。まずは春季に会わなければ。
頭の隅に追いやっていた春季の部屋までの地図を引っ張り出して走り続ける。

しばらく走ると前方の横断歩道をとぼとぼ歩く春季を見つけた。
私の走るスピードも自然とアップする。
私が交差点にたどり着いたとき、信号はすでに点滅状態だったけど、そのまま横断歩道に侵入した。

---------------------------------------------------------------------------------------
636('A`):2006/03/29(水) 17:50:07 0
>>635

しばらく公園のベンチで時間をつぶした俺は、自分のアパートに帰ろうと、歩いていたときだった。
けたたましいクラクションの音が後方に響き渡る。
何事かと後ろを振り向いた瞬間、俺はこちらに走ってくる見覚えのある女性を目にした。
そして目にたくさんの涙を浮かべたその女性は俺めがけて飛びついてきた。

「春季ぁ!」
「み、美空…どうしたんだよ」
「ごめん…。ごめん………」

俺の元…いや、今も最愛の女性、美空が泣きながら俺にそんなことを言った。
俺はどうしようもなく、美空を抱きしめることしか出来なかった。
1年ぶりに抱く彼女の温もりは、以前のそれと変わらなくて、空っぽだった俺の中を満たしていった。

「とりあえず、俺の部屋行くか?」

気が付けば俺はそんなことを言っていた。
このセリフは俺が美空と付き合っていたときによく言った言葉だ。
つい昔の癖がでてしまったと、すぐに訂正しようとしたが、美空が無言で頷いてそれを阻止した。
俺は美空を抱きしめる力を無意識の内に強めていた。

気が付けば、先ほどから低く聞こえていた美空の嗚咽は聞こえなくなっていた。
抱きしめていた手を緩めると、涙で目を腫らした美空が顔を上げた。

「春季、すまない」
「こんなところで謝るなって。ほら行くぞ」

涙で充血した瞳を俺に向けた美空は、1年前よりまた大人っぽくなっていて、俺は顔が高潮するのが分かった。

ゆっくりと美空の手を握ると、俺は自分のアパートに歩き出した。
もしかしたら、美空の手を握るのも、これが本当に最後になるかもしれない。
願わくば、永遠にこれが続くことを…。

そんなことを思いながら、俺は美空の手を握る力をほんの少し強めた。

---------------------------------------------------------------------------------------
637('A`):2006/03/29(水) 17:51:15 0
>>636

所謂、見切り発車で発進した車にクラクションを鳴らされながらも、私は横断歩道を渡りきった。
クラクションの音に驚いたのか、後ろを向いた春季めがけて私は飛びついた。

ばふっと音を立てて春季の胸に顔を埋める。
とたんに懐かしい匂いが鼻孔をくすぐり、直前まで止めていた涙があふれ出てきた。
涙は、1年前に流しきってとうに枯れたと思ってた。
それなのに、とめどなくあふれてくる。
でもこれは1年前のような悲しみの涙じゃない。
春季に逢えること、それがただ嬉しくて出た涙だった。

「み、美空…どうしたんだよ」
「ごめん…。ごめん………」

春季の問いに私はただそう呟いていた。
他にもっと言う事はあるだろうが、なぜかこれしか声に出なかった。
そんな私を、春季はそっと抱きしめてくれた。
以前私たちが恋人であったあの時のように…。

「とりあえず、俺の部屋に行くか?」

随分と懐かしい言葉を聴いた。
多分この言葉を聴いたのは大学最後の年の12月だ。
あの後から私たちは就職活動で忙しくなって会う機会も減ったのだ。

その懐かしい響きに心地よさを覚えた私は、確信した。
私の居場所はここだ。ここ以外、私の居場所はない。
そう確信した瞬間、胸の奥につっかえていたしこりが消えていくのが分かった。
無言で頷く私を、春季は強く抱きしめてくれた。

しばらくそのままで、春季の腕に体を任せていると、次第に心が落ち着いてくる。
吐く息まで重たかった私の体は徐々に軽くなる。
すっと春季の腕の力が緩まると同時に、私は春季の顔をじっくりと見た。
髪の毛は分かれたときより伸びているが、それ以外は何も変わらない春季がそこにいた。

「春季、すまない」
「こんなところで謝るなって。ほら行くぞ」

すこし顔を赤くした春季が私の手をもってアパートの方へ歩き出す。
私はもうこの手を絶対離さない。
離してたまるものか。
私のその思いが通じたのか、春季が私の手を握る力を少し強めてくれた。

---------------------------------------------------------------------------------------
638('A`):2006/03/29(水) 17:52:13 0
>>637

美空とこのアパートの階段を上がるのも、1年ぶりになる。
カンカンと音を鳴らしながら、俺は1段1段ゆっくりと噛締めるように登っていく。
もちろん手にした美空の手は離さない。

あれから俺と美空はほとんど言葉を交わしてない。
でもひとつうれしいことがあった。
美空はまだ他の男性と付き合ってはないらしい。

俺も居ないというと、美空は少し嬉しそうな顔をしていた。
そう考えると、もしかしたら元に戻るかなと思ってしまう。
出来ればそうなってほしいし、そうなったら婚約指環を手放さずにとっておいた甲斐もある。

でも、その前に俺たちに出来た1年の溝を埋めることが先決だ。
すぐに埋めることは出来なくてもいい。
長い時間を掛けて、溝の幅を縮めるだけでもいいとは思う。

「さ、入って」
「お邪魔する」

玄関に並ぶ俺の靴と美空の靴。
久しぶりの光景を目に焼き付けた俺は、この後どうしようかと考えていたときだった。

「春季、もう一度言う。すまなかった。あの時、私は…」
「だから謝るなって。そりゃ別れてくれって言われたときはさ、何でだって恨みそうになったこともあったよ。
 だけど、それは美空が美空なりに悩んで出した結果なんだって思ったから。攻めないよ」

そう。美空は自分の思ったことをなんでも素直に表情一つ変えずにズバズバものを言う性格をしている。
でも、そんな美空も悩むことがあることを俺は知っている。
それに…

「それと俺さ、美空なしでは生きていけないみたいだから。その…もしよかったらまた一緒に居てほしい」

ムシのいい話だとは思わない。だけど、俺は美空を愛してる。
今までは美空が俺にそう言って来た。だから今度は俺からそう言う番なんだと思う。
そうすることで、1年の溝が埋まるのならば、俺はなんだってやりたいと思う。

「私でよければ、喜んで」

美空の答えを聞いた俺は、ネックレスに通していたプラチナのダイヤがあしらった指輪を美空に手渡した。
この日のために…本当は大学卒業式にあげようと思ってたものだけど、用意した婚約指環だ。

「これは……」
「苦労したんだぜ。バイトして金稼いでさ、従姉妹の姉貴にどんなのがいいか見立ててもらったり…」

美空はじっと指環を見つめている。
俺は美空の手のひらから指環を取ると、美空の左手薬指にその指環をはめた。
サイズはぴったり。

「本当は大学卒業と同時にあげようと思ったんだけどさ、時間ずれちゃったな。ゴメン」
「春季…」

気が付いたらまた美空はポロポロと涙を流していた。
それを見た俺は、自然と美空を抱きしめていた。

「春季、ありがとう」

---------------------------------------------------------------------------------------
639('A`):2006/03/29(水) 17:54:08 0
>>638

春季に付き合っている女性がいなかったのは私にとって大きな出来事だった。
久しぶりに登る春季の住む部屋につながるアパートの階段。
比較的新しいとはいえ、所々錆びた階段はカンカンと音を鳴らすたびに僅かにきしむ音を響かせる。

「さ、入って」
「お邪魔する」

そう言って春季が招きいれた部屋は、1年前に見たあのままのようで、僅かに違う。
部屋の壁には作業着やスーツが掛かっており、学生だった去年までの部屋とはまた違う雰囲気になっていた。
それでも、所々の配置は以前と変わらない。

春季の匂いが染み付いた部屋の空気を肺いっぱいに吸い込んだ私は後ろに立つ春季のほうを向くと言った。

「春季、もう一度言う。すまなかった。あの時、私は…」

そのまま弁明の言葉を続けようと思ったけど、春季がそれをさえぎった。

「だから謝るなって。そりゃ別れてくれって言われたときはさ、何でだって恨みそうになったこともあったよ。
 だけど、それは美空が美空なりに悩んで出した結果なんだって思ったから。攻めないよ」

春季は笑いながら続ける。

「それと俺さ、美空なしでは生きていけないみたいだから。その…もしよかったらまた一緒に居てほしい」

その言葉に、私は体中満たされていくのを感じた。
春季は私を必要としてくれる。私も、春季が必要だ。
ならば、言うことは唯一つ。
640('A`):2006/03/29(水) 17:54:53 0
>>639

「私でよければ、喜んで」

学生のときと比べれば、幾分控えめな表現だけど、今の私たちにはそれで十分だった。
この言葉の瞬間、私たちは再び恋人同士に戻れたのだから。
そう考えると、鉛のように重かった心がじわじわと軽くなっていくのが分かった。

ふと春季がネックレスを外して私に一つの指輪を渡してきた。
すこし平べったい指輪には、小さなダイヤが一つあしらわれている。
内側には『一生貴女を愛することを誓います』と彫られている。

「これは……」
「苦労したんだぜ。バイトして金稼いでさ、従姉妹の姉貴にどんなのがいいか見立ててもらったり…」

軽く笑いながらそんなことを言う春季の顔は、もう以前顔に戻っていて、1年間の溝は既に埋まっていた。
いや、長く離れていたことが私たちにお互いの重要性を再確認させることになったんだと思う。
だから、そこに溝は元々なかった。
あったのは、二人を隔てる隔壁だけ。

「本当は大学卒業と同時にあげようと思ったんだけどさ、時間ずれちゃったな。ゴメン」

謝るな。
その隔壁をおろしたのは私なんだから、謝るのは私自身なんだ。

「春季…」

再び恋人になって春季の名前を言う。
少し前までは、それが普通だったのに、なんだか初めて言ったような感覚がして、また涙があふれてきた。
そんな私を春季は優しく抱きしめてくれる。

「春季、ありがとう」

春季の腕の中で、私はそう呟いた。
春季、私は春季のことを…

「愛してる」
「俺も」

1年ぶりの春季は、とても温かくて、渇ききって干乾びていた私をやさしく癒してくれた。

---------------------------------------------------------------------------------------
641('A`):2006/03/29(水) 17:55:54 0
>>640

あれからすぐに融資してくれる銀行が見つかった。
おかげで会社は潰れずにすんだし、業績も日々向上してきている。
丁度よく社長のかつての友人が店長を勤める銀行に出会ったのがよかった。

俺も頑張って仕事に勤しんでいる。
2度と銀行参りなんてやりたくないし、守るべき人もいる。
それに…

「春季、また動いたぞ。まったく元気な子だな」

再開した俺と美空はあれからすぐに結婚した。
会社が傾いて大変なときだったけど、美空は俺を支えてくれた。
今、美空のお腹の中には俺たちの子供がいる。

「誰に似たんだろうな」

少なくとも俺も美空もあまり活発なほうではない。
身内で誰か活発な人はいなかったかなと頭をめぐらせて見たときだった。

「春季、キスしてくれ」

ふと美空が俺にそんなことを言った。
これこれ。
これがあるから、俺は美空が好きになったのかもしれない。
どこであろうと純粋に俺を求めてくれる。
好きな人に必要とされてると思うだけで、俺の心は満たされるんだ。
ま、そりゃ公衆の面前で言われたりすると恥ずかしいけどさ。

「ちょっと、電車の中だって」
「そうか…すまない」

美空もあれからある程度自制するようにはなった。
学生の頃と比べれば、その度合いは驚くほど少なくなってる。
その分いつ言われるか判らなくなったから、言われると結局驚くんだけどさ。

「美空…」

ちゅっと。
呼ばれてこっちを向いた美空に不意打ち。
いつものお返しだ。

「や、やるならやるって言ってからやれ!」

顔を赤くしてあたふたしている美空が言う。
自分からそういうこと進んでやる割には不意打ちには弱い。
その姿がたまらなく可愛くて、俺は美空の頭をずっとなでていた。

美空、これからも自分に素直でいてくれよ。
642('A`):2006/03/29(水) 18:03:57 0
>>631-641

終わり〜。
それぞれの視点で同じ事象を書いてみた。
本当はVIPのほうに片方のキャラの話を投下しようと思ったけど、落ちてたからこっちに全部投下。
長くなってしまって申し訳ない。

クール分足りない気もするけど、悩む素クールってのを書いてみたかったから
こうなったよん。

んじゃノシ
643('A`):2006/03/29(水) 19:28:25 0
冷静と情熱の間系乙!
個人的には>>637で終わってもいい気もするけど
きっちり最後まで書き切るのもそれはそれで
すっきりしていいかも

素クールネタっつーより普通に恋愛系の映画とか小説読んだ後みたいな気分だw



…('A`)ヴァ
644('A`):2006/03/29(水) 19:30:59 0
('A`)ヴァ
645('A`):2006/03/29(水) 21:30:25 0
('A`)ヴァ?
646('A`):2006/03/29(水) 22:13:15 0
|ω・)アゲ
647('A`):2006/03/30(木) 01:13:38 O
いい物見させて頂きました
648('A`):2006/03/30(木) 01:40:12 O
どうでもいいけど指輪じゃないのか?
649('A`):2006/03/30(木) 03:23:44 0
>>631-641
>それは去年別れた彼女のこと…。
まで読んで続きを読む気が失せた

読まないで言うのもなんだけど、ここは喪板ですよ!
一般社会の恋愛なんか見たくもない喪男の来るところですよ!

いきなり非喪設定始まったら鬱になるから止めてくれ
650('A`):2006/03/30(木) 10:44:42 0
>>649
最初でその設定が分かるんだから
読み飛ばせば済む話ではないかと・・・
651ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/30(木) 13:51:03 O
 こっちは疲労は溜まるわ『弾』は無くなるわで、追い込まれつつあるのに、あちらさんは数を頼りに群れとなって襲い掛かってきやがる。
「なぁ、先生、前に、こいつらが、出た時には、どう、やって、カタしたんだよ」
 ヤバイ、息が上がってる。
「『それ』を倒したら、ガーディアンは動きを止めたらしい」
「ダメじゃん!」
 先に御剣が突っ込みを入れた。
「まあ『それ』を殺した奴だって、伝説扱いされている片腕の戦士だ。どのみち参照にはならん」
 会話しながらも、俺達は後退を続ける。束になって押し出してくるので下がるしかない。
 今では刻間まで氷の剣を手に前衛に出ている。援護するにも水がないのだ。
「もう少し頑張れ。後少しで新規掘削区画だ」
「それがどーなるッつーの腐れ座敷童子!」
……元気いいな、御剣。
 そうこう言っている内に、壁の色が変わってきた。石英の岩盤を掘り抜いた白から、土色へ。周りが完全に土になった所でクー先生が叫ぶ。
「御剣、刻間、少しでいい。押し返せ!」
「また無茶をぉ!」「やってみます!」
 それぞれに叫びながら、前に数歩出る。密集した敵の真ん中に突っ込む行為。たちまち二人の体に擦り傷と切り傷が量産され、血が飛び散る。
 呼ばれなかった為出るのが遅れた。俺が慌てて前に出ようとするのを、
「右手上壁側のパイプ!やれ!」
 クー先生の命令が止める。あれは……どっかの新通路で水が出たから液体窒素で……、!
「早く!」
 ワイヤーを走らせ、パイプに絡ませる。可変、引く。
 白い煙を上げながら、液体窒素が吹き出す。俺は、パイプを固定する金具もばらしてパイプの先をガーディアン共に向ける。
「二人とも下がれ!」
 濛々と立ち込める煙の中から五体無事な御剣と刻間が出てきた。正直、ホッとした。
 ついで、液体窒素のシャワーの向こうから、しつこくガーディアンが現れる。
「このっ!」
 御剣の光剣が唸る。ガーディアンは呆気なく四散した。構成物質が熱の変化に付いて行けなかったのだ。
「刻間後ろ、水だ!」
 先生が溜まった水を地上に吸い出すポンプを逆流させる。
「はい!」
 吐き出される水が、竜のようにうねりながらガーディアンを打ち砕いていく。
 さあ、反撃だ!
652ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/30(木) 13:52:06 O
「だりー」
 薄っぺらい鞄を机の横に引っ掛けて、机に突っ伏す。
「どしたよ、いつにも増して元気ないな。深夜アニメでも見てたか」
 高橋が「さわやか」を演じながら近づいてきた。
 残念ながら、付き合う気にもならん。
「スマン、授業が終わるまでそっとしといてくれ」
 ノリの悪い奴だ、とか言いながら、自分の机に向かう高橋。苦笑と共に、帰ってきたという実感が湧く。
 ホールに潜ったのが土曜日の昼間、何とか這い出してきたのは日曜日の夕方。
 それからカンパニーの本部へ報告に出頭した所、俺達が潜った頃からホールの各地で敵対的ストレンジャーが湧き、調査員に攻撃を加えていたことが判明。
 結局、延々事情聴収を受け(帰還率が30%を切ってたらしい。土日で人が少なかったのが不幸中の幸いだった)開放された時には日付が変わっていた。
 さらにそこから御剣と刻間を女子寮まで送り、ついでに……
「……君、聞こえてる?坂口君」
 誰かの声が回想を妨げる。野郎なら起きないが、女の子の声だ。仕方ない。
 のろのろ目を開け、しかる後、直立する。
「も、森村しゃん」
 いつものことだが、なまってるぞ、俺。
「よかった。起きなかったらどうしよう、と思ってたから」
 クールビューティの森村さんが、ホッとしたような表情で息をついた。何と言うか、どきどきするぞ。
「眠そうだけど、やっぱり昨日の」
 そう。御剣と刻間を送った後、教員寮までクー先生を連れていったのだ。
 つか、身体は小中生並な訳で、カンパニーで話をしている内からコックリコックリ船を漕ぎ始め、帰り道は延々俺が背負って歩いていたというのがオチだったりする。
「今朝も一通りおね……姉に言い聞かせたから、好意に甘えて、あまり迷惑かけるなって」
「いやいや、あのくらい平気平気」
 頼れる男モードも最近恒例になってきたな。
「そうならいいけど……間違っていたらごめんなさい。もしかして、野口君、姉と付き合ってますか?」
 思わずイスから滑り落ちそうになった。何で!俺が!クー先生と!
「いや、違うけど、何でそんな」
 何とか、それだけ言葉を搾り出す。
 なんだかひどく動揺してるぞ、俺。
653ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/30(木) 13:53:07 O
「昨日、野口君の背中で眠っている姉が、ひどく安らかに見えたからそう考えたんだけど、ごめんなさい」
「いや、大丈夫大丈夫」
 我ながら、何が大丈夫なのか。
「うん、よかった」
 森村さんは、もう一度俺に微笑んで、自分の席に戻って行った。間を置かず担任代理のクー先生が入ってくる。

「軍隊と組んで、掃討作戦?」
 放課後、クー先生に呼び出された俺達は、初っ端から萎えるようなことを聞かされていた。
「カンパニーの上層部が緊急事態条項の適用を申請した。
……ホール管理者は、当該施設が敵対者に攻撃、あるいは占拠された場合、独自の判断で軍に出動を要請できるって奴だな……
待機中のエージェントは共同作戦に全員参加、任務中の者も可能な限り参加しろとのお達しだ」
 御剣と刻間が顔を見合わせ溜息をつく。軍が絡むとろくなことがない。何より払いが悪い。
「俺達は、先生に従って任務継続中な訳だが、どうするんスか」
「手伝ってやることにした」
 クー先生の台詞に、俺を含めた残り三人は嫌ぁな顔をする。
 軍の仕事っても要はお上の手伝いだ。払いは最安値で散々こき使われる。
「掃討作戦が済まないことには、こっちも探索に入れない。それに、」
 先生は例の邪笑を浮かべて、
「それに、要請を受ければ雇い主は自然に軍とカンパニーになるから、私はホール外でのボディガードの基本料しか払わなくても良くなる」
「……悪党め」
「経済観念が発達していると言ってくれ」
 にぱっ
……なんかヤバイ。最近ヤバイヤバイ言い過ぎな気がするが、とにかくヤバイ。
「……先輩はどうすんのよ」
 と御剣。今日は妙に大人しい。真っ先に食ってかかると思ったのだが。
「ま、仕方ないだろ。俺はとにかく仕事しないと干上がるからな。しゃあないから受けるよ」
「分かった。私もそうする……先生に従うんじゃないんだから。先輩に従うんだからね。何かあったら責任取ってよ」
「さ、さよか」
 御剣とのやり取りを、クー先生と刻間がジト目で見ている。先生なんか、何と言うか、今にも噛み付きそうな……
「征人、はっきりさせたいことがある。少し残れ」「先輩、私、今まで信じてたんですよ」
「……俺が何をした」
 針のムシロは当分終わりそうにもない……
654('A`):2006/03/30(木) 14:13:28 0
つまんね
655('A`):2006/03/30(木) 16:22:44 0
ツマンネ(AA
656('A`):2006/03/30(木) 16:27:30 0
万人にここまでつまんねえと言わせる奴も珍しいな。
つまんね、っていうか読んだ時間を返せ
657('A`):2006/03/30(木) 19:44:13 0
>>653
俺は前のよりこっちの方がキャラが立ってていい
658('A`):2006/03/30(木) 20:30:13 O
春だねぇ(´ω)y-゜゜゜
659('A`):2006/03/30(木) 22:00:08 O
じゃあこれからは読まずにとばせ。いちいち>
660('A`):2006/03/30(木) 22:01:42 O
じゃあこれからは読まずにとばせ。いちいち>>656みたいなこと言う必要あんのか。
頑張って最後までやってくれ
661('A`):2006/03/30(木) 22:02:15 0
>>653
読まずにとばした
662('A`):2006/03/30(木) 22:17:27 0
じゃあ、俺も読まずに飛ばした
663('A`):2006/03/30(木) 22:17:58 0
あ、俺も俺も。俺も飛ばした。
664('A`):2006/03/30(木) 22:25:29 0
こういう奴よりまだ読んだ上で文句言う奴の方がマシ


あと、ぱくらないは「意見」ですら全く無視するからこうやって「つまんね」って叩かれるんだと思う
ぱくらないはシナリオ以前にぱくらない自身が糞
シナリオは嫌いじゃない。でもぱくらないが嫌い。でもシナリオは評価s(ry
665('A`):2006/03/30(木) 22:33:53 0
読まずにとばしたよ〜ノシ
666('A`):2006/03/31(金) 00:02:53 0
俺も読まずに飛ばした
667('A`):2006/03/31(金) 00:56:02 O
読んだ上で食べた
668ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/31(金) 02:18:31 O
さすがに堪えたんで、今スレと前スレ全部読み返したのですが、確かに今スレに入ってからは特に、人の話を聞いていないように見えますね……
前回喋り過ぎで墓穴を掘ったので、エージェントに入ってからレスに返事をしなくなったのが、余計偉そうに映ったのではないかと。確かに地の文章も偉そうななですが
ただ、「素直クールが出てくるだけの話」という意見については、長編の為、デレまで行ってないせいだと思います
何にしても、お騒がせして申し訳ありませんでした
それでもやめろというのでしたら、これで引き揚げます。本当に申し訳ありません
669('A`):2006/03/31(金) 03:31:35 0
だから俺が読んでるって言ってるのに
670('A`):2006/03/31(金) 03:34:05 0
>>668
読まずに飛ばした
671('A`):2006/03/31(金) 04:11:21 0
>>651-653

嫌いじゃないけど、音速騎行の時みたいに日常の話とかも読みたいな
いや、ドームの話が終わってからでいいからさ
672('A`):2006/03/31(金) 08:29:17 0
ぶっちゃけた話、ぱくらないの話はムダに難しい漢字が多いのと
現実から大きくかけ離れた話だから、途中で読むの疲れちゃうんだよな。
673('A`):2006/03/31(金) 08:54:50 0
現実離れは勘弁してやってくれ
674('A`):2006/03/31(金) 09:20:41 O
頼むから最後までちゃんとやってくれ。中途半端は後味悪い
675('A`):2006/03/31(金) 10:48:29 0
あと新参にとっては長編はどこまで戻って読めばいいのか
すぐにわからないから新規がとっつきにくいって点もあるだろうな
676('A`):2006/03/31(金) 16:45:56 O
>>875
それはここに限った問題でもないけどな
677('A`):2006/03/31(金) 16:55:20 O
>>676
いやそんな事は問題じゃないだろ
678('A`):2006/03/31(金) 18:30:45 0
>>675
このスレのはじめの方に張ってあるWIKIまとめを見るといいよ!
そこに張ってあるから、理想は全部読むのがいいんじゃないかな?
679('A`):2006/03/31(金) 18:39:32 0
>>676-677
うん、だから短編読切りだと誰でも気軽に感想や批評書けるのに対して
長編はそうではないって事を言いたかったわけで
ぱくらないがうんちっちと同じような住人の反応を求めるのは
初めから無理があるんじゃないかな、と
もちろんぱくらないも短編書けよって意味ではなく、ね

>>675
いや、俺はまとめも知ってるからいいんだけど
で、でもお礼は言っておくわよっ
…あ、ありガトゥ…ふん!こ、これでいいんでしょ!
ってこの返しはどう見てもスレ違いです。本当に(ry
680('A`):2006/03/32(土) 00:30:23 O
もぅ〜こういう流れ好き
大好きマジ惚れる
681('A`):2006/03/32(土) 04:48:19 0
私はぱくらないは好きだ
彼の作品の続きが読みたい
だから連載を続けてほしい
682('A`):2006/03/32(土) 06:20:26 0
縦読み?
683ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/32(土) 22:09:36 O
みなさん、ありがとうございます
実は>>670さんのカキコを見た時点で(ボイコットされてもしかたがない、と考え)パソと携帯のリンクを全て消去していた為、
例の千葉市在住のI君に言われるまでみなさんのご支援に気付かなかった次第。本当に申し訳ありません
>>669さん、結局一度裏切ることになってしまいました。ごめんなさい。続けることがお詫びになるでしょうか?
>>671さん、次は裏新聞部か体育祭の話の予定です。その前に音速〜の四月分がありますが……花見酒
>>672さん、なるべく漢字を開くよう努力してみます。後は用語辞典があれば理解の足しになるでしょうか?現在作業中です
>>673さん、確かにここからの軌道修正はできなさそうです。ありがとうございます
>>674さん>>681さん、なんとか続けるつもりです。グダグダで申し訳ありません
684ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/03/32(土) 22:10:52 O
>>675-678のみなさん、とりあえず、まとめWikiのすく〜る〜の項を文頭にリンクすることで対応してみます。ご意見ありがとうございます
>>679さん、実は当初、すく〜るとほぼ同じキャラ配置で連作短篇を考えていたんですよ。
マッドサイエンティストのクー先生がちょっとエッチな発明で、無理矢理彼氏にしている征人をほんろうするという内容で……かぶるのでやめましたが。
レスに関してはおっしゃる通りです。我ながら情けない
>>680さん>>682さん、針のムシロに座っている心地です……
最後に、書き手さんとそれを楽しみにしていたみなさん、盛大にスレを荒らしてしまい、大変ご迷惑をおかけしました。改めて、申し訳ありませんでした
685('A`):2006/03/32(土) 23:15:27 0
>>684
じゃ続き待ってるからな。
686('A`):2006/03/32(土) 23:25:43 0
季節ネタ1レスできました。
素クール分が足りているか不安ですが、その辺は各自脳内補完たのんd(ry
では、いきます。
6874月の最初の日:2006/03/32(土) 23:26:17 0
「別れよう」
春の街。とある公園のベンチで。そんな事を言われた。
僕は彼女の顔をじっと見る事しかできない。

一目惚れだった。
今までに人を好きになった事はあったけど、その度に自分を抑えて無かった事にした。
でも、その時だけはできなかった。彼女を初めて目にしたその時は。
気付いたら彼女の元へと歩み寄って。気付いたら頭を下げて告白していた。
一生分の勇気を使ったんじゃないかって思えるぐらい、恥ずかしくて、恥ずかしくて。
周りの人の忍び笑いが妙に頭に響いて、逃げ出したかった。
それでも、答えを聞くまでその場から動けなかった。動きたくなかった。
返ってきた返事はイエス。嬉しくて涙が出た。
彼女はよろしく頼む、と僕に手を差し伸べてくれた。

初めてのデート。
女の子と付き合った事のない僕が、この時ばかりは成功させようと頑張った。
結果はボロボロだったけど。
一人慌てる僕の横から的確なアドバイス。
結局初めてのデートは、エスコートするどころかエスコートされて終わった。
一人泣きそうな僕に楽しかったぞ、と彼女は言ってくれた。
別れ際に頭を撫でられた時は、とても心地よかった。

いつだったか公園で彼女と話をした。
最初に申し出を受けたのは冗談だと思っていたからなんだ、と正直に言われ、かなり焦ったのを覚えてる。
その後に、今は君を愛している、と言われた事も。
この時、頑張って頑張って自分から、彼女にキスをした。
恥ずかしくて真っ赤になった僕を、彼女は何も言わずに抱き締めてくれた。

そんな僕と彼女の関係。でも、目の前の彼女は僕に別れを告げた。
僕はどうしたらいいんだろう?
色々な思い出が頭に浮かび、感情がぐちゃぐちゃになって胸から溢れそうになったその時。
「なんてな。冗談だ」
彼女が何でもない事のように言った。
「え?」
彼女は僕の顔を見て訝しげな顔をすると、僕に訊いた。
「今日は何日だ?」
慌てて携帯電話のディスプレイを開く。そこに映っていたのは現在の時刻と――
「あ……」
今日の日付、4月1日。エイプリルフール。
彼女はそのままの姿勢で固まる僕に、声を掛ける。
「だからさっきのは嘘だ。普段は嘘をつかないんだから、こんな日ぐらいいいだろう?」
その言葉を聞いて僕は安堵し、泣いた。
ぐちゃぐちゃになった感情が、一気に胸から溢れ出して。
恥も外聞もかなぐり捨てて、ただ泣いた。
彼女は何も言わずに僕が泣き止むのを待った。

「すまない。まさかそんなに哀しむとは思わなかった」
僕が泣き止むと、彼女は僕を優しく抱き締めた。
「いつかここで君と話をしただろう? あの時と私の気持ちは変わらない」
彼女の髪からいい匂いがして、僕はすごく落ち着いた気持ちになる。
彼女への愛しい気持ちで一杯になりながら、何とか声を絞り出した。
「僕は、君が、好きだから」
彼女にゆっくりキスをする。
「あぁ、知ってる。それと、今から言う言葉は嘘じゃない」
彼女は微笑んだ。
「私も、君を、愛してる。大好きだぞ」

そんな4月の最初の日。僕と彼女が付き合い始めて1年になる日。

〜Fin〜
688('A`):2006/04/02(日) 01:57:09 O
うほっ。ありがちっちゃーありがちだけど、良い話だ。
689('A`):2006/04/02(日) 02:08:50 0
>>687
GJ!
ベタだがクールで良かったよ
690('A`):2006/04/02(日) 02:17:17 0
>>687の続き

「と、言うのは嘘だ」
「な――――――ッ!?」
「だって、ホラ……」
彼女はそう笑い、
「今日は、エイプリルフールだろ?」

ああ、なんて残酷な……一年越しの嘘。
僕はその場で卒倒した。


〜本当にEND〜俺の人生が
691('A`):2006/04/02(日) 10:19:54 0
>>690
そのオチは無かったことにされました
692('A`):2006/04/02(日) 21:53:12 O
その後四月はじめの日素クールは男に強姦を受けた


のはまた別のお話
693('A`):2006/04/04(火) 00:14:55 0
|ω・)アゲ
694ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/04(火) 23:49:43 O
まとめWiKi内「音速騎行クウ」
http://sucool.s171.xrea.com/?%C4%B9%CA%D4%2F%B2%BB%C2%AE%B5%B3%B9%D4%A5%AF%A5%A6

音速騎行クウ・After Episode
「サクラ大決戦」

「……で、僕が何をした」
 例によって商品席にしばりつけられた状態で、僕は何度目かのグチをもらしていた。
 家の中ならまだいい。
ポトン
 奥の方の咲き終わった花弁が丸ごと落ちて、僕の頭でバウンドする。
 木の幹には、一体毎回誰が作っているのか、『勝ち抜き!天内藻家・変則花札決勝戦』などとボール紙で補強した模造紙が貼られている。
 そして、僕の目の前のビニールシートでは、あられもない姿の三匹の「獣」がザブトンの上で札をたたき付けている。
おっとクウ選手、カス三点であがりだぁっ!どうするーッ!
 隣の実況席で高橋君が絶叫する。人の目引きまくりだ。
 僕はもう一度、ため息をついた。

 家の近くの大学に受かった(案の定、進学先を同じにしたクウも一緒だ)おかげで、春休みはきわめて平穏に過ごすことができた。
 とはいえ、なぜか近場のお嬢様学校に進んだレイカが、今までと変わらず襲撃をかけてきたり、
 よりによって同じ大学に進んだことが後で判明した高橋君が、今までと変わらず勝手に上がりこんでお茶菓子かじってたりと、頭痛の種には困らないのだけど。
 そんなこんなで、四月。
 入学式もすみ、そろそろ授業も始まるという月のなかばに、叔父さんがそのニュースをもたらしたのだった。いわく、「桜がそろそろ見ごろになってきた」と。
「やったぁ、おっ花見おっ花見ぃ♪」
 可奈美などは、話を聞いたとたんピクニック用品を準備し始める始末。一方のクウは、
「洋、おはなみとはなんなんだ?」
 いまいちピンとこないご様子。年中行事を迎えるたびに思うのだが、いちいち不憫だ。
「桜の花を見ながら、みんなで食事したりジュース飲んだりするんだよ」
「うん、それなら聞いたことがある。後輩に無理矢理イッキさせて急性アルコール中毒にさせたり、
酔った女性を介抱するふりをして暗がりに連れだし、ことにおよぶとか、そういうのだな……当日はそれでいこう」
……クウ、いつものことだけど、知識片寄ってるよ。つーか、それでいくって……
「ダメダメダメーっ!不純異性交遊断固阻止よ!」
 ダイニングの扉がバターンと開き、面倒なのが入ってきた。
なら、こうしたらどうだろう
 お前ら、なにがしたい……
695ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/04(火) 23:52:09 O
 去年まで亜熱帯気候だったおかげで、桜といっても八重桜である。見ごろは去年までは一月末から二月。季節が戻った今年は四月なかば以降、ちょうど今頃だ。
 ソメイヨシノは高山に多少あるかないかで、花見の主流からは外れてしまった。
 それはそれとして花見の当日、案の定、さそわれてもないのについてくるレイカとヤる気満々のクウ、家族の花見にこだわる可奈美の三者の間に妥協点などなく……
なら、こうしたらどうだろう
 いつものパターンにおちいると、こういうわけである。

 今回の勝負のお題は「体を使う競技は不公平だ!」との抗議が(レイカから)あったため、変則三人打ち花札となった。
 基本ルールは「こいこい」に従うが、配る札は7枚ずつ&場に6枚。カスは8枚、タンとタネは4枚で役となる。また花見酒は5文、月見が加わると夜桜酒として10文となる。
 得点がわりに一文につき一枚、身につけているものを脱いでいく(か脱いだものを着る)というセクハラルールあり。
 最終的に、それ以上脱げなくなったらリタイヤとなる。寒かったので、みんな厚着しているものの……
「タン2、カス1、レイカヘ。……また当たり、タネ1、カス3、可奈美へ」
「こいこい!も一発、こいこい!雨四光青短!8枚着て残り可奈美ちゃん!」
「はい、夜桜酒!クウちゃんに5枚、残りは着る」
 確実に上がるクウ、大物狙いのレイカ、バランスタイプの可奈美と三者三様の戦いは、中々のベストバウトで、それぞれ薄着になってきているものの、勝負がつかない。
「……さすがにちょっと寒いわね。洋、温かい飲み物」
 いや、縛られてるし。
 レイカは「使えないわね」などと勝手なことを言いながら、ポットに手をのばす。
「すまない。こちらにも」
「私も私も」
「まったくあんたたちは!」
 それでも人数分の紙コップによそってやってるのが、レイカだよな。
「ん、これは……不思議な味だな」
「甘酒だよー」
「けっこうイケるじゃない。もう一杯」
 昨日から仕込んどいた奴が、見る間になくなっていく。ややあって、
「あー、クウちゃん顔真っ赤だぁ」
「そういう可奈美だってそうだろう」
「な、なんだか暑い……」
……まさかとは思うが、甘酒で酔ったのか?!
696ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/04(火) 23:53:58 O
さあ、休憩が終わったところでゲーム再開です。おっとクウ選手、ザブトン外に札をたたきつけてるぞ!
 クウだけではない。三人ともだ。つか、そういや可奈美とレイカ、酒弱かったっけ……
 そこから先は地獄だった。明らかに着るより脱ぐ回数が多い。ギャラリーはどんどん増えていく。
 最初に、そこに到達したのはレイカだった。
「後はシャツしかあるまい。さっさとギブアップしろ」
「う、うるさいわねぇ、脱げばいいんでひょ、ぬげばぁ」
 ブラウスとスカートを脱ぎすてるレイカ。その下には、
ブルマーだぁ!体操服とブルマーです!
「こーなことがあろーかと、よーいしといたのよぅ」
 レイカは言いながら、ない胸を張り、そのまま崩れた。おい!
 空のポットを枕に寝息を立てはじめる。
「まずわぁ、一人脱落だなぁ」
「勝負は非情だよぉ、レイカちゃん」
……勝負で脱落したんじゃないだろ。

 クウ対可奈美の戦いは、今まで以上に苛烈をきわめた。
 今では二人ともツーピースの水着姿で、クツ下とクツをはいたり脱いだりしている。
 つーか、君達は何を想定してそんなものを着込んでいるのか、小一時間問い詰めたい。
さあ、いよいよ勝負も大詰めだ!一発で勝負が決まるぞ!
 高橋君はいよいよハイテンション全開だ。毎回一人置いてかれてるような気がするのは気のせいだろうか?
「よし、こいこいだぁ」
 !クウ、今日初めてのこいこいだ。現在の役は月見酒、場には札はなし。勝負をかけたな。
「むむーーぅ、でも負けるもんかぁ!」
 可奈美がほえながら桜のカス札をたたき付ける。
「ふっ、背中がすすけてるな」
 言いながら、桜の役札を放る。
「クウー、お前の幸運をわけてくれー!」
 可奈美はそのまま仰向けに倒れ、やはり寝はじめる。なんなんだこの展開は。
「やっと二人になったな。酔って連れ出されて、やるぞ……」
 クウは僕のところまでにじり寄って来て、ひざに頭をのっけたところで力尽きた。スウスウとまあ幸せそうに。
全員脱落!誰がこの結末を予測したかぁー!
 高橋君が、感極まりながら空を仰ぐ。花が、きれいだ……
 それよりも、ひもをほどいてくれ。

 結局、三人が三人とも翌日、風邪と二日酔いで学校を休むハメになった。
 今回の教訓・酒は飲んでも飲まれるな
697ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/04(火) 23:57:22 O
お粗末さまでした。次はすく〜るに戻ります
698('A`):2006/04/04(火) 23:58:04 0
読まずに飛ばしたよ〜ノシ
699('A`):2006/04/05(水) 00:02:08 0
>>697
乙!個人的にはこっちのシリーズ好きだぜ
700('A`):2006/04/05(水) 00:21:07 0
>>697
脱衣こいこいナツカシス
701('A`):2006/04/05(水) 00:25:40 0
読まずにとばした
702('A`):2006/04/05(水) 00:54:38 0
こいこいで竜っておまいらwww
703('A`):2006/04/05(水) 01:29:19 0
>>698 >>701
文章の悪いとこを指摘するならわからんだが、そんな事を言う必要性があるのだろうか?
如何したいのか分からんよ、あんた等。
704('A`):2006/04/05(水) 01:35:30 0
>>703
だって以前は悪いところ指摘してもぱくらないは無視するし、
>>660みたいなこといわれるし
705('A`):2006/04/05(水) 01:40:07 O
>>703

春だからだよ。放っておき給え。
706('A`):2006/04/05(水) 06:17:01 O
>>704よ、あんた、ぱくらないに無視されたから粘着してるんだw
そうとしか読めんぞ
あんたのいうことを聞かない職人はここにはいちゃいけないわけだ。ま過疎るわなw
素クール好きだからこのスレ見てたけど、もう新しい職人は来ないな。他行くわノシ
707('A`):2006/04/05(水) 13:05:57 0
>>706
vipもここもひどいし他っていったいどこにいくんだ?
708('A`):2006/04/05(水) 13:55:29 0
書き手に構ってちゃんがいるかと思えば読み手にもいたのか
709('A`):2006/04/05(水) 14:16:37 0
どうせモテないんだしいいんじゃね?
710('A`):2006/04/05(水) 21:27:49 O
そうだな。みんな仲間だよ。
711('A`):2006/04/05(水) 23:25:28 O
ネットでさえモテないのか( ̄口 ̄)…
712('A`):2006/04/06(木) 14:02:30 O
とりあえずwiki見てりゃよくね?('A`)
713('A`):2006/04/06(木) 15:06:33 0
俺はそうしてる
714('A`):2006/04/07(金) 00:38:36 O
俺は愛してる
715('A`):2006/04/07(金) 18:35:34 O
お前らのお気に入り教えれ
今からまとめ読むわ
716('A`):2006/04/07(金) 19:03:18 0
結局お前はほとんど全部読むことになる
717('A`):2006/04/07(金) 20:54:45 0
>>715
人それぞれなんで自分で探せって。

真実はそこにある。
718('A`):2006/04/07(金) 23:27:38 0
>>715
とりあえず「ぱくらない」「うんちっち」「メメメ」はガチ
719('A`):2006/04/08(土) 09:22:02 0
>>718には同意せざるを得ない
720('A`):2006/04/08(土) 09:36:06 0
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 狂気!狂気!
 ⊂彡
721('A`):2006/04/08(土) 18:14:25 0
漏れは犬神さんが好きかな。。
722('A`):2006/04/08(土) 19:19:08 0
某SS掲示板で良い作品見つけたんで報告。
文章が凄く上手い。

ttp://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=741&bbs=18
723('A`):2006/04/08(土) 19:22:49 0
宣伝ご苦労
724('A`):2006/04/08(土) 19:24:34 0
>>723
読んでみろって
725('A`):2006/04/08(土) 19:29:13 0
上手くはないぞ
〜〜であった調は使っちゃだめだもん。
つーか、ぶっちゃけ宣伝乙としか言いようが無い。
726('A`):2006/04/08(土) 19:36:55 0
>>725
そか……。良作だと思ったんだけどなぁ……。
727('A`):2006/04/08(土) 19:40:36 0
18禁シーンになるとエロ同人漫画の台詞だけ取り出したみたいになるのはねぇ。
冷めた。
728狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/04/08(土) 20:50:37 0

「たでーまぁ…」
波乱のドラッグストアから帰ってくると、高史は力なくソファに倒れ込んだ。
ビニール袋をテーブルの上に放り投げ、渡されたメモ用紙を眺める。
「…ありえねぇよなぁ…積極的とか通り越してさ、おかしいって…」
 今まで積極的にアプローチを掛けてくる女の子は何人かいた。
執拗なボディタッチ、自分でなくても良さそうな頼みごと、どうでも良いメール…
ウザいのは上手くかわして来たつもりだし、良いなと思えば上手い事対応してきた。
踊らせることはあっても、踊らされることはなかった。ペースはいつも自分にあった。
 だけど、今回のはどうだ?
初対面でないと言え、ただの常連と店員の関係で
「君を満足させる自信はある(セックスの事、だよな流れ的に)」
と言い放ち、アドレスと番号を渡す可愛い女の子――無表情で。
もう初っ端からペースは向こうにある。
 ――でも、正直惹かれている。
真っ直ぐで、ストレートで、可愛くて、カッコ良くて、何より眼鏡っ子だ。
…眼鏡っ子?
「俺は眼鏡っ子属性萌えかよ」
そう一人呟いて笑う。

それから暫くいろいろ考えを巡らせてみたが、答えはひとつしかなかった。
メールを…いや、電話を掛ける。もうバイトは終わった頃だろう。
とりあえず、今すぐにでも彼女、『光』と会って話がしたかった。
どうせまだ哲男は帰ってこないだろうし、外出したって構わないだろ。

高史は深く深呼吸し、いつの間にか暗記してしまった番号をひとつずつ押していった。

729狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/04/08(土) 20:57:02 O
とりあえず後でまた続き書きますね。
何か過疎ったりいろいろ問題起きてるみたいですが
皆飽きちゃったんですかね…
こんなので活性化になると思えないけど
一応投下と言うことで…
730('A`):2006/04/08(土) 21:04:31 0
>>728
なんか言いたいけど言い表せないな
読むの好きだし期待してるよ
731('A`):2006/04/08(土) 21:17:35 0
>>722
読んでみた。
宣伝かどうかはさておき、良い出来だったな。
描写とか良く書けてるし。
ここのは、スレという形態上あまり描写とか細かく書かないから新鮮だった。

んでもって萌えた。
732('A`):2006/04/08(土) 22:00:41 0
狂気GJ
いいよいいよ、面白い
短く凝縮されてる。




でもね、
素直クールっていうか…変態度が高い!
733('A`):2006/04/09(日) 02:18:52 O
確かに。
でも、仕方ないとも思う。
734('A`):2006/04/09(日) 15:22:14 0
GJとしかいいようがないな。
735姉ダンス ◆MiVWCZD2Ek :2006/04/10(月) 00:37:36 0
良スレhosyu
736('A`):2006/04/10(月) 00:47:48 O
狂喜GJ!

もううんちっちは戻ってきてくれないのかな…
737('A`):2006/04/10(月) 01:25:11 0
新生活になって忙しいとか
738('A`):2006/04/10(月) 08:19:36 O
なるほど…。
寂しいな。
739('A`):2006/04/10(月) 10:41:16 0
|ω・)age
740('A`):2006/04/10(月) 11:00:47 0
VIPともども過疎ってるのは、排他的だからじゃね。
それに書いてもGJだけだしな。書き手も離れるって。

741('A`):2006/04/10(月) 11:09:23 0
XOR
742('A`):2006/04/10(月) 11:14:01 0
排他的論理和演算?w
743('A`):2006/04/10(月) 12:30:58 0
↑おーい、ここに理ンデレがいるぞー
744('A`):2006/04/10(月) 12:39:15 0
文デレだと思うよ
745('A`):2006/04/10(月) 15:12:47 0
>>740
禿同。ここでする話じゃないかもしれマイガ
>>722みたいな紹介があってもいいと思う。
実際見てみたが、宣伝乙で終わらせるような出来じゃなかった。
まあ、ここが2chである以上、どうしてもそうなっちゃうんだろうが
他にも個人HPの紹介とか(あればだが)
あぷろだ使っての支援とかもありかと
あと読みだけの香具師でもネタ提供(妄想紹介)とかな

感想がGJのみなのは、どうしようもない
それが、ここの最上級の褒め言葉だから。
746('A`):2006/04/10(月) 15:44:25 0
747('A`):2006/04/10(月) 16:03:55 0
>>746
てか、それふたばじゃん
748('A`):2006/04/10(月) 16:47:25 0
素直クールのサイトといえばここかな。
他のサイトへのリンクもあるし、たどっていけばいい。

http://gaseousform.blog61.fc2.com/
749('A`):2006/04/10(月) 17:41:14 O
開いてみたら…かなりシュールだった
750('A`):2006/04/10(月) 18:14:17 0
751('A`):2006/04/11(火) 01:26:11 0
>>750
んな検索で真っ先に見つかるようなものはいらん
752('A`):2006/04/11(火) 19:03:18 O
このケンカ越しがたまらなく良いよなこのスレ
753('A`):2006/04/12(水) 20:31:40 0
hosyu
754('A`):2006/04/13(木) 21:39:04 O
干す
>>752、だから過疎るんだよ
755('A`):2006/04/13(木) 23:43:48 0
このスレも終わりだな
756('A`):2006/04/13(木) 23:46:58 0
じゃあVIPも荒らして一緒に終わらせようぜ
VIPのゴミが流れてきたせいでこんなになってしまったんだから
757('A`):2006/04/13(木) 23:49:29 O
誰のことだ?
758('A`):2006/04/13(木) 23:51:58 0
ぱくらないとうんちっち
759('A`):2006/04/14(金) 00:08:02 O
>756
そういう事はおまいの脳内でやってくれ。
俺はもてないしクソだが、そこまで腐った行動とろうとは
微塵も思わんよ。
喪男板の住人にも迷惑かける事になりかねんし。
760('A`):2006/04/14(金) 00:15:01 0
エ サ を や ら な い で !
761('A`):2006/04/14(金) 00:23:19 O
本当に最高だよオマエ達
762('A`):2006/04/14(金) 04:22:29 0
>>756
何かあったらVIPを悪く言えばいいのは単純すぎる。
VIPPERだって板に馴染めば荒らしはしなくなり、VIP内で大人しくするようになる。
ねらーは全員悪、全員ごみくずって決め付けるアンチVIPERと変わらんぞ。
763('A`):2006/04/14(金) 11:14:11 0
クールにスルーすれw
764('A`):2006/04/14(金) 14:46:16 0
しかし、VIPがどうだとかいう奴がうざかったのは間違いない
向こうでは姉妹スレとかになってるが辞めてもらいたい
765('A`):2006/04/14(金) 14:56:27 0
ひとりで工作乙であります
766('A`):2006/04/14(金) 17:55:18 0
実際こっちのほうが後発なんだから姉妹スレと言われても仕方ない。
こっちとVIP掛け持ちでやってる人もいるんだし。

排他的なのは嫌われるだけ。
もうちょっと仲良くいこうよ。
767('A`):2006/04/15(土) 02:50:46 0
愛を込めてageるよ
768('A`):2006/04/15(土) 16:06:22 0
合併すればいいのに……。
769ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/15(土) 22:25:05 0
ttp://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0347.txt
現在、辞書編纂中です。とりあえずこんなものだということでうpしてみました
我ながら、情報量多すぎでした……面白くないと言われるわけです

脱衣こいこい、喜んでいただけたようで何よりです。やはり竜は一般的ではないようですね…
770('A`):2006/04/16(日) 08:55:35 0
クー先生の名前の読み方ワカラナス(´・ω・`)

そして
|ω・)アゲ
771('A`):2006/04/16(日) 17:03:23 O
すいませんすいません、玖珂久留美はクガ クルミと読みます。友人から指摘されていたのに、読みがな付け忘れてしまいました
orz
772狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/04/16(日) 20:58:43 O
書こうと思って自分の読み返してたんですが、
アレですね、それからとhappy〜は設定大分被ってるんですね
新生活が鬱死しそうで余り続きが書けていませんでした
つまらないかもしれませんがたくさん書いていきたいです
773('A`):2006/04/16(日) 21:23:36 0
おう、楽しみにしてるよ
774('A`):2006/04/16(日) 21:34:54 O
メメメって誰?
775('A`):2006/04/16(日) 23:08:29 O
にーと息子
776('A`):2006/04/16(日) 23:12:12 O
ちょっと昔にいた職人さん。
男がちょっとおかしい先輩クールに拉致監禁される話を書いてた。
途中でいなくなっちゃったんだけどね。俺は好きだったが。

…帰ってこないかなぁ
777('A`):2006/04/17(月) 15:07:27 O
>>776
それまとめサイトに話ある?
778('A`):2006/04/17(月) 15:16:14 0
>>777
まとめサイトには収録されてないけど、前スレのログからは見ることが出来るよ。

ttp://sucool.s171.xrea.com/test/read.php/kakolog/1129893393/867
779('A`):2006/04/17(月) 15:27:54 O
メメメの読んできた…すごい面白いんだがあそこで終わりなのか?
780('A`):2006/04/17(月) 16:06:00 O
あの後、うんちっちブームが起きて書き手があらかた消えた
うんちっちが悪い訳じゃないんだけど、長編書く奴がめげちゃったんだよ
詳しくは今スレの頭の方見れ
781('A`):2006/04/17(月) 16:40:44 0
歴史の捏造
782('A`):2006/04/17(月) 21:10:51 0
>>780
そしてうんちっちもいなくなって今に至る・・・か
783('A`):2006/04/17(月) 21:19:31 0
ここから居なくなった奴はモテるようになったに違いない
784('A`):2006/04/17(月) 23:52:27 0
>>782
学校が忙しいだけだと俺は信じるよ
785('A`):2006/04/18(火) 00:17:34 O
きっと帰ってきてくれるさ。
僕らも頑張ろう。
786('A`):2006/04/18(火) 17:51:21 0
|ω・)アゲ
「よく来たね。まあ座って」
「先輩、座れって椅子がないですが」
「目の前にあるじゃん」
「先輩が椅子に座っているだけですが」
「うん。さあ来なさい」
「……何ふとももたたいてるんですか」
「鈍い奴だね君も。全部言わないと分からないの」
「超能力者じゃないですから」
「ボクは君が好き。だからいちゃつきたいんだよ。これでOK?」
「な……」
「顔真っ赤にして。そんなところも好きだよ」
「……四月一日は過ぎましたよね」
「とっくに。もしかして……本当に気付いてなかった?」
「(コクコク)」
「君が入部してから今まで、付きっきりで指導してたの、君を好きになったからなんだよ」
「……いいんですか、僕で」
「君がいいんだよ。しょうがないな(ガタン)」
ギュッ
「ち、ちょっと先輩」
「これからも、ずっと君の側にいていいよね(チュッ)」

そんな、夕日の差し込む部室の放課後
788 ◆hn6uNDp6io :2006/04/18(火) 20:49:46 O
辞書、まだ一話分だけなのにWikiに上げていただきありがとうございます。しかもリンクまで!
現在、二話分と音速〜一話分同時進行中です。二、三話分が終わったら続き書きます
789('A`):2006/04/18(火) 22:14:25 0
>>787
GJ!
まさに直球ストレートだな

最後でデレてクールじゃなくなったが
全体的には良かったよ
790('A`):2006/04/18(火) 22:35:48 O
>787
先生!
相手の性別は…!
791('A`):2006/04/18(火) 22:40:43 0
読まずに飛ばした
792('A`):2006/04/19(水) 00:27:09 O
GJ頑張って続けてくれ
793('A`):2006/04/19(水) 02:50:38 0
>>791
粘着乙w
794('A`):2006/04/19(水) 22:16:09 0
>>785
俺も帰ってくると信じている
>>787
GJ!!
795('A`):2006/04/20(木) 01:41:22 0
|ω・)アゲル?
796('A`):2006/04/21(金) 02:52:13 0
ブースター
797('A`):2006/04/22(土) 02:23:38 0
「姉は素直クール」

って題材でキボン
798('A`):2006/04/22(土) 03:26:55 O
文字でデコきゃらかける人募集中
799('A`):2006/04/22(土) 03:35:14 O
糞スレ
800('A`):2006/04/22(土) 09:56:26 O
良スレ&800
801('A`):2006/04/22(土) 12:08:35 O
最近本スレへの投下が増えたと思ってたが…
ここの空気が変になってたからか?
802('A`):2006/04/22(土) 12:10:10 O
本スレってどこよ?
803('A`):2006/04/22(土) 22:13:43 0
>>802
喪前の心の中だ
804('A`):2006/04/23(日) 01:49:59 0
本スレってここじゃね?

素直クール Part2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1145714569/
805('A`):2006/04/23(日) 02:40:57 0
何処の板にも並行して存在してるし、外面の本スレなんて気にする程のもんでもない。
それでもあえて言うなら喪前らの中で一番のスレが本スレで良いんじゃないか。
806('A`):2006/04/23(日) 13:29:07 0
VIPスレのこととおもわれ
807('A`):2006/04/23(日) 21:46:28 O
 朝、気がついたらお姉ちゃんが、僕の布団に潜り込んで来ていた。
 温かな身体が僕の隣で寝返りを打つ。お姉ちゃんと顔が合う。シャンプーの香りがする。
 頭の中がボッとする、
 いや、そうじゃなくて……そう、お姉ちゃんを起こさなきゃ
 肩を持って揺すってみる。起きない。小声で呼んでみる。起きない。脇の下をくすぐってみる。
 がばぁ!
 いきなりお姉ちゃんが抱き着いて来た。
「そんな事しなくても、私はお前をちゃんと見ているゾォ」
「お、起きたの?」
 すー、すー、
 まぎらわしい。それよりも……お姉ちゃん、胸、ムネ、おっぱい押し付けないで!
「なぁにを照れている。親が違っても、今は姉弟ではないか。私もこうしていると落ち着ふ……」
 いや、親が違うから余計な悩みが増えるんであって……
「夜はまだ長い。もう少しこのままでいひだろう」
 もうとっくに朝だから!
 でも、普段、僕を食べさせる為に無理しているお姉ちゃんが、すごく幸せそうな顔をしているのを見ていると……
「お前が自立するまで、私が責任を持って面倒見てやるぅ」
 ……僕の負け。

 その日、僕は大幅に遅刻した。
808('A`):2006/04/23(日) 21:48:31 0
イヒッ
809('A`):2006/04/23(日) 22:50:30 0
>>807
俺にはこれぐらいしか言えないが
GJ!!
810ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/24(月) 10:16:55 O
「あ、いた。センパーイ!」
「どしたの後輩、走ってくる必要、ないよね」
「ハァハァ、ほっといてください。いや、それはそうと、次の日曜日、何してますか?」
「ボク?日曜は昼まで休んでから、学校に君を呼び出して、楽しいスクールライフを送る予定だよ」
「僕呼び出す所まで計画済ですか」
「言ったじゃないか。君といちゃいちゃしたいんだって」
「いや、そうじゃなくて……じゃなくてそうなんだけど、いやいやいや」
「取り乱す様子も素敵だよ」
「何喜んでますか」
「だってかわいいじゃん」
「可愛いですか」
 はぁ〜
「で、どしたの?」
「……あのですね、次の日曜日、遊園地に付き合ってもらえたらなぁ、と」
「それは、デートのお誘い」
「だって、先輩と付き合ってるんだから、デートのひとつやふたつ……」
 だきっ
「ナッ」
「じゃ、これはOKがわり」
 チュッ
「後輩、楽しみにしてるよ」
「いや、ちょっと、先輩、場所とか時間とか……センパーイ!」

そんな、金曜日、昼下がりの渡り廊下。
811ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/04/24(月) 10:26:20 O
辞書編纂中。間が持たないので、前回の続き投下。シナリオ形式の方が楽でいいですね
前回GJ、ありがとうございます。で、先輩はボクっ娘のつもりなんですが、そう見えてますか?初挑戦なんで自信が……

狂気さん達、戻って来て下さい
(:_;)/
812('A`):2006/04/24(月) 13:34:06 0
やべぇ、マジつまんねぇ。。。。。
813('A`):2006/04/24(月) 13:36:40 0
おれもやべっちはどうかと思う。
814('A`):2006/04/24(月) 13:47:46 O
>>812粘着乙w
815('A`):2006/04/24(月) 18:37:54 0
がんばれ。ささやかに応援してる。
816('A`):2006/04/24(月) 20:08:21 0
ぱくらない氏乙そしてGJ!!
817('A`):2006/04/24(月) 21:59:44 O
>>810
誰の台詞か分からない時がある。。
台詞の前に名前つけてくれないか?
818('A`):2006/04/24(月) 22:06:57 O
GJとだけ言っておくよ
819('A`):2006/04/25(火) 01:41:04 O
ぱくらないの今までの中で一番良かった
そしてage
820('A`):2006/04/25(火) 21:49:13 O
副長「艦長、スレが落ちそうです」
艦長「それがどうした。私は君さえいればどうでもいい」
副長「我々の任務は、このスレを落とさないことです!」
艦長「……わかった。じゃあ、今回はキス一回だ」
副長「今回は?じゃ、次からは……」
艦長「するのかしないのか!」
副長「分かりましたよ。しますよ」
チュッ
艦長「よし、急速浮上!」
821('A`):2006/04/25(火) 21:58:21 O
GJしか言えない住人全員死ね
822('A`):2006/04/25(火) 22:09:09 0
俺セーフ
823('A`):2006/04/25(火) 22:31:32 0
餌はやらないでください
824('A`):2006/04/26(水) 22:44:08 O
過疎地域
825('A`):2006/04/27(木) 20:12:40 0
age
826('A`):2006/04/28(金) 21:56:23 0
過疎化が酷いな…
みんな帰ってきてくれ。
827('A`):2006/04/28(金) 22:24:06 O
じゃあ。みんな自分で書いてみよう。
828('A`):2006/04/28(金) 23:05:41 O
職人が頭下げても粘着する厨房や、GJ出すと逆切れするバカがいるようなスレに誰が書き込んでくれんだ?
狂気のようなヘタレや空回りするパクらないが帰ってくると思ってんのか

つか厨房同一人物じゃね
829('A`):2006/04/28(金) 23:14:53 0
GJ
830('A`):2006/04/29(土) 08:48:08 O
あれだけバカにしてたVIPスレが盛り上がってるし…
なんだかなぁ…
831('A`):2006/04/29(土) 09:40:30 0
VIP=荒らしっていうのは、すぐ突撃する厨房や初心者のみ見ていった事。2ch=荒らしっていうのと変わらない。
ツンデレスレとか素クールスレとか、そんなスレは基本的に皆他の板の人とは変わらない。
ましてや、VIPは2chにおける素クールの本場。盛り上がるのも道理。
832('A`):2006/04/29(土) 09:46:28 O
>>831
しかし保守ばっかだったスレが…
なんか感慨深い(-ω-;)
833('A`):2006/04/29(土) 09:50:57 0
人が入れ替わっただけじゃないのか
ひとがいなくなくなるって過疎ってたが新しい人が入ってきた
834('A`):2006/04/29(土) 13:18:56 0
vipのスレが保守ばっかになるのは落ちやすいからだ。
全体的に見れば元から向こうの方が盛り上がってるさ。
835('A`):2006/04/29(土) 14:12:28 0
むしろ今も保守ばっかりの希ガス。どのへんが盛り上がってるんだかさっぱり分からない。
836('A`):2006/04/29(土) 15:10:14 O
だから向こうは30分おきに保守しないと落ちるから。日に幾つもネタ投下があるだけこっちよりはるかにマシ
どうでもいいが、VIPの話してても過疎は止まらん希ガス
837('A`):2006/04/29(土) 15:18:55 0
ああ、まあ“こっちに比べれば”なwwwww
VIP内の他スレと比べたら渡辺さんにすら負けてるよ
838('A`):2006/04/29(土) 15:52:05 O
確かにVIPスレ投下が増えてるな(;´Д`)
保守が多いのは期待してる椰子が多いのと落ちやすいから
839('A`):2006/04/29(土) 16:13:13 O
「ここの蕎麦屋よりは、隣町の蕎麦屋の方が人が入っている。でも隣町では、その向かいのラーメン屋でさえそれよりも繁盛している」
店員に刺されるぞ、>>837
840('A`):2006/04/29(土) 18:04:01 0
こんなん見つけました。
既出?

ttp://rrkurou.sakura.ne.jp/novel/itoko/itoko.htm
841('A`):2006/04/29(土) 21:21:40 0
渡辺さんもよく落ちてる気がする。
それに脇役にスポットライト当てると何か概念が微妙になる。
好きだけど
842('A`):2006/04/30(日) 11:09:40 O
素「好きだ。…付き合って下さい」
喪「は?うぜーよ死ね」
素「…」
喪「素直クールなんて今日日流行らねーんだよ。失せな」
素「(このスレももう終わりみたいだな…)」
843('A`):2006/04/30(日) 21:16:35 0
>>839
つまりそば屋の時点で話にならないってことだな。素クールに見切りをつけて、おとなしくツンデレか渡辺さんに萌えるときじゃね? VIPが嫌なら、毒男板のツンデレスレでも行けばいい。ここよりは盛り上がってるよ。
844('A`):2006/04/30(日) 21:32:23 O
>>837がな。
うだうだよその事言うくらいなら、ここにこなけりゃいい
845('A`):2006/04/30(日) 21:33:33 O
主人公がどんなキャラがいいかリクエストくれるなら書くが…
主人公像は思い浮かばないんだ
846('A`):2006/04/30(日) 21:58:15 0
暇つぶしにどうぞ。
既出だったらスマソ

ttp://suou.s2.x-beat.com/toukou/school01.htm
847狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/04/30(日) 22:10:45 O
今日はホワイト・クリスマス。
外はちらちらとロマンチックな雪が降り、
サンタやらツリーやらを型どった沢山のイルミネーションが
街を綺麗に染め光らせている。
多分街の中心ではカップルたちが手を繋いで歩きながら、
愛や夢や子供の数や今日泊まる所について語らいあっている事だろう。

さて、そんな日に僕は何をしているかと言えば
家(築15年のボロアパート)にひきこもっていた。
彼女いない暦=年齢、もうすぐ二十歳。
こんな日に一緒に過ごす友達もいない。
絶望だ。孤独死確定だ。
「…ちくしょう、全く、人生つまんねぇ…」
テーブルで酒を飲みながら独りごちる。
ついこないだ死んだじいちゃんだって、
葬式には沢山の人が来てた。
みんな泣いてたし、ホントに心の底から悲しんでた。
僕は違う。そんなのになれっこない。
ずっと独りなんだ…今までも、これからも。

「咳をしても一人」

そんな事をポツリと呟いてみる。
一人、か。孤独か…

「うむ、話通りの駄目人間だな、こいつは」

848狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/04/30(日) 22:27:01 O
そうそう。俺は駄目人間、生きてる価値など――
「えっ!?」

僕はいきなりの声に驚いた。
声の主は、どうやらリビングの入り口に立っているらしい。暗くて姿はよく見えない。
声を聴く限り女のようだった。
「だ、誰、誰だよおいっ、勝手に家にさ」

女は無言でパタパタとこちらに近付いてきた。

「いやっ、ちょっ、近付くなよ、おいっ…」

僕は電灯に照らされた女の姿に息を飲んだ。

年の頃はせいぜい十代半ばの、着物を着た、
黒髪のかわいい女の子が立っていたからだ。

何も喋れず、ただ口をパクパクとするだけの僕をちらと見て
女の子は無表情に言った。

「ああ、混乱してるだろう。
うむ、無理もない。
細かい説明は後々するが、
ざっと大まかな説明をしておこう。
儂の名前はハル。
そなたの祖父の頼みにより、恩返しするためここに参った。
単純明快に言う。儂を『かのじょ』にしてくれ」

僕は自分の頭がついにおかしくなったと思った。

849狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/04/30(日) 22:29:25 O
とりあえず短編のようなものを投下しました。
内容はインスパイヤ入ってます、すいません…
焦って書いたので文章めちゃめちゃですがお許しください。
850('A`):2006/04/30(日) 22:46:49 0
>>849
どう見てもシリーズものに見えます。本当に(ry
でも個人的にはこういうの好きなのでGJと言わせてくれ。
851('A`):2006/04/30(日) 22:58:00 0
>>847-848
GJ!
なんかドラえもんチックで好きだよ
続きを待ってる
852('A`):2006/04/30(日) 23:04:24 O
狂気おかえり!
そしてGJ
853('A`):2006/04/30(日) 23:34:38 0
おぉ狂気待ってたよ
今作も途中のやつも続きを期待してます
それにしても一人称が儂かw
854('A`):2006/04/30(日) 23:39:48 0
狂気が帰ってきた!!
お帰り狂気!!
855('A`):2006/05/01(月) 00:16:09 0
コレはGJ!
あとは追加で投下をかもーん!
856('A`):2006/05/01(月) 10:01:58 O
素「ちんぽ欲しいです><」
喪「恥ずかしいんです><*」
素「ちんぽおいしい」
857空回り ◆hn6uNDp6io :2006/05/02(火) 01:07:43 0
後(ゼイゼイ)
先「次はあっちのにしようよ」
後「……また絶叫マシーンですか」
先「何か不満でもあるのかな」
後「不満というほどじゃないですが……これで四つ目ですよ」
先「たくさん乗れて楽しいね」
後「もう、いいですよ(手をニギニギしながら)セ、先輩?」
先「ほら、置いてっちゃうぞ」
後「わー、待ってくださいよ」

先「今度は何に乗ろうか」
後「もう何でもいいですよ。それより(また手をニギニギ)」
先「あ、あれもいいな」
後「ちょ、先輩!」

先「もうすぐ閉園時間か。ちょっと名残惜しいかな」
後「……アトラクション全制覇して何言ってるんですか」
先「だって、キミとの初デートだもん。もったいないよ」
後「一応、意識はしてくれるんですね」
先「何かムカだよ」
 ヒューッ、パーーーンッ!!
後「花火だ」
先「うん、きれい、だね(キュッ)」
後「あ……(キュッ)」

そんな、遊園地の夕空


http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0363.txt
遅くなりました。辞典すく〜る〜2、3話分完成しました。
なんだかバレてるようなので白状すると、おねいちゃんクールと浮上せよも私の仕業です。スレ汚し申し訳ない。
次回からすく〜る〜本編に戻ります。

狂気さんお帰りなさい!
858('A`):2006/05/02(火) 04:02:52 0
辞書すく〜るのところどころに悪ぱくらないが出てるw
そこらへんも見所
859('A`):2006/05/02(火) 04:06:03 0
|ω・)アゲ
860('A`):2006/05/03(水) 01:25:27 0
861('A`):2006/05/03(水) 06:57:52 0
862('A`):2006/05/03(水) 10:25:15 0
863('A`):2006/05/03(水) 14:10:30 0
864('A`):2006/05/03(水) 14:42:12 0
865狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/03(水) 17:38:56 0

「うん、全然意味がわからない。だからもう一回言って欲しいんだけど」
いつの間にかハル(着物黒髪美少女)はテーブルの向かいに座っている。
ふう、と溜息をつき、やれやれといったように首を振ると
テーブルの上に置かれた僕の手をきゅっと握った。

「あ……」

久しぶりに触れた人肌に、ましてやもう思い出せない位遠い昔に
何度か触ったきりの女の子の手の感触に、僕は一瞬飛び上がりそうになった。
がしかし、慌ててはいけない。
このハルとかいう小娘は、きっと僕が寂しさの余り生み出した幻覚に違いないからだ。
きっと現実では、僕は空虚と手を握り、うつろな目をして何かうわ言を呟いているのだろう。
僕は一刻もはやくまともになって、この幻覚と別れなくてはならないのだ。

「うむ、まあ混乱するのも仕方ないな。
なるべくまともな格好で来たつもりだったが、どうやらあまり最近の人間は
こういった格好はしないようだしな…怪しい者ではないから、安心してくれ」
随分変な喋り方をする幻覚だ。しかし僕は惑わされない。
僕は僕の『ペース』を守るッ!

握っていた手を離し(正直ちょっと名残惜しい。幻覚の癖に)、
ハルは指を立てて言った(正直すごい可愛い。幻覚の癖に)。

「まず儂が何者かについて説明しよう。
儂は、狐だ」

…帰れ。
866('A`):2006/05/03(水) 18:08:51 0
867('A`):2006/05/03(水) 23:11:23 0
狂気GJ
着物黒髪美少女って何かすごくいい響きだね
868('A`):2006/05/04(木) 04:30:23 0
>>865
超GJ!
オチといい、ラブコメ要素があるのが良かった(・∀・)

続き期待して待ってるよ!
869ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/04(木) 22:46:01 O
まとめWiKi内「すく〜るエージェント」
ttp://sucool.s171.xrea.com/?%C4%B9%CA%D4%2F%A4%B9%A4%AF%A1%C1%A4%EB%A1%A6%A5%A8%A1%BC%A5%B8%A5%A7%A5%F3%A5%C8

 ズリ、ズリ、ズリ、暗がりの中をはい進む。目出し帽の頭に付けたライトが照らし出すのは金属の壁、っつーか、金属製のダクトの中をねずみの如くはっている。というのが現在の俺の姿だ。
 目の前では、裏新聞部主宰の高橋が、同じように足バタバタさせながら前へはいずっている。
 遠くから、ピストルの音と歓声。
「なあ、高橋」
「帰さないぞ。前にお前の言う事聞いてやってんだから、今度は俺の言う事聞いてもらう」
「……そういうと思った」
 ため息。目出し帽の隙間から汗がしたたる。御剣と刻間の激写データは高く付いた。
 遠くで、また歓声。新記録が出ました。なんて放送部連中のノリノリの実況も聞こえてくる。
「……何が悲しくて、体育祭やってるってのにダクトはい回らにゃいかん」
「楽な種目を午前中で消化してバックレる気だったろ。それよか真のジャーナリズムの追究に手を貸した方が世の為人の為になる」
 前半はまったくをもってその通りだが、後半は我田引水が過ぎる。更衣室を撮りに行く事のどこがジャーナリズムだ。
「お前に足りない物、それは熱く燃える魂だ!」
……これなら連中に付き合ってた方が何万倍もマシだった。
 暑苦しい漢の独白を聞きながら、俺はもう一度息をはいた。

「あ、な、何よアンタ」
 御剣の初っ端のせりふがこれ。
「ちょっ、翔子ちゃん!先輩、おはようござい、って……玖珂先生、も」
 途中までまともにあいさつした刻間だったが、俺の体操服のすそを握ったロリブルマーを見て凍り付いた。
 御剣は酸素の足りない金魚みたいに口をパクパク。
「センセ、そろそろ離れてくれませんか」
「ん、そうだな。助かったぞ征人」
 偉っそうな口調で言うものの、ここ、総合運動場のスタジアム入口で人波にもまれて右へ左へさまよっていたのを見た後では、強がりにしか聞こえない。
 二組四つのジト目が説明しろと迫ってくるが、敢えて無視する。
「ハイハイ、先生は運営委員会に顔を出す。御剣、刻間、クラスの方はいいのか」
「そうだった。征人、私が戻るまで待ってろ。話がある」
 トテトテトテ……
 奇異の視線を全身に浴びながら、ロリブルマーが遠ざかっていく。
870ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/04(木) 22:47:05 O
「そうそう、私たちのクラスは主要種目の時集まって応援なんで、それ以外は自由行動なんですよ。先輩のとこはどうですか」
 我に返った刻間がまくし立てるように言う。つか、うちの体育祭、それが普通だから。

 大呉学園高等部の体育祭は、例年七月の期末試験が終わってから盛大に行われる。
 学園共用の総合運動場をメイン会場に、共用球場、大体育館(主に屋上プール)等で、朝から晩までマジ・ジョーク入り交じった競技を繰り広げるのだ。
 ちなみにサブ会場の様子はオーロラビジョンでスポット中継されている。

「俺の所も同じようなもんだ」
「じゃ、じゃあですね……」
「わ、私たちと、一緒に観戦しない?……か、勘違いしないでよね。あんたがひとりじゃ可哀相だから声かけたんだから!」
 黙っていれば校内有数の美少女二人と観戦か。妬まれそうだな。それにクー先生、あれは厄介事に巻き込む時の顔だった。
 撤退した方が良さそうだ。

「撤退しなきゃよかったんだよな」
「いつまでも女々しい奴だ、っと、そろそろ口チャック」
「あいよ」
 今日の目標は、プールの女子更衣室。用心に用心を重ねても用心しすぎるという事はない。
 のぞきで停学……嫌過ぎる。
 ダクトを縦方向に少し降りて、小さい穴から保守点検用の小部屋に出る。何故か、更衣室に面した壁の一部がスリット状になっている。
 高橋は例によって鼻をフガフガいわせながらIOSを組み立てている。
 首をすくめながら、スリットの向こうに目をやる。危うく吹きかける。
『まったくあの朴念仁!どこほっつき歩いてるんだか』
『翔子ちゃん、まあまあ。ほら、約束があったのかも知れないし』
『んな訳ないでしょ!……あいつ、友達作らないから』
 なんでいつもあいつらがいるんだか。隣では、もう辛抱たまらん、といった風な高橋がカメラを構える。
 やれやれ。
 シャッターを落とす瞬間、よろけたふりをして高橋に倒れ込む。
「ーーー!」
 聞こえない聞こえない。にしても、相変わらず二人ともスタイルがいい。
「のぞきの時間は終わりだ」
 と、どこからか、くぐもった声。
「ーーー!」
「天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ、何の因果かマッピーの手先、鋼鉄教師963、見参!」
 仁王立ちするクー先生。何故かスク水に鉄仮面を被っている。相変わらず突っ込み所満載だな。
871ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/04(木) 22:49:05 O
 高橋と目を合わせる。うなずき合う。
『翔子ちゃん、変な声、聞こえなかった?』
『そう?』
「もう一人連れてくるつもりだったが、仕方あるまい。大人しくお縄に付け」
 クー先生が嫌な事言いながら一歩前に出る。今だ!
 高橋が更衣室側のドアを開け放った。
 悲鳴が二つ。混乱してる間に強行突破だ!
「待て!ここからがいい所なのに!」
 クー先生の声が追ってくる。待てと言われて待つ馬鹿はいない。走れ!

 三十分後、俺達はまだ走っていた。更衣室から更衣室、競技会場から競技会場、ダクトからダクトと、体育館を縦横に……
「なんか、変だと思わないか?」
 後ろを確認した高橋が、廊下の壁に持たれながら息と共に吐き出す。
 確かにおかしい。クー先生にそれほどスタミナがあるわきゃない。
「観念したか、裏新聞部!」
 バッドタイミングで現れるクー先生。つか、スク水のままかよ。反対側に逃げようとそちらに目をやると、
 ギッチョン
 クー先生に似たモノが、姿を現した……まさか
「こういう事もあろうかと開発して置いたメカ963だ」
 あんたは真田さんか。
「行け!メカ963、裏新聞部に抱き付いて自爆だ!」
 やっぱそれか!
 ギッチョンギッチョン駆けてくるメカ963を、高橋と二人ひょいと避ける。
 メカ963はそのままクー先生へ。
「一つだけ聞いていいか」
「何だ?」
「どうやってメカ963に相手を認識させている」
「髪の色と肌の色で味方判別。顔を隠している奴は十中八九裏新聞部だ」
「先生、鉄仮面鉄仮面!」
 叫んでいる間にもメカ963はクー先生に迫っていく。
 チッ、仕方ない。
 二人に見えないようにワイヤーを射出、通路突き当たりのドアノブに絡める。巻き戻し!
 足を形だけ動かしながらメカ963に抱き付かれる寸前のクー先生をキャッチ、そのままドアにブチ当たる。
 一瞬後、後ろで爆発。
 呆然としてるクー先生から仮面を剥がし、髪をなでてやる。
「おい!」
「ん、じゃなー」
 気を取り直す前に撤退する。やれやれ

「あたた……背中が」
「大丈夫ですか、先輩」
「一人でぶらついてるから罰が当たったのよ」
「くっ裏新聞部め、一度ならず二度までも」
 スタジアムに帰ってくると同時に連中に捕捉されてしまった。
 まあ、たまにはいいか。
 俺は、深く溜息を付いた。

 逃げる最中撮影していた写真のおかげで裏新聞部の株(悪名)は更に高まった。高橋恐るべし。

 俺は結局、撮影妨害の罪で次も付き合うことになってしまった……
872狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/04(木) 22:51:53 O

きつね【狐】
イヌ科の哺乳類。
山野に単独で住み、小動物を捕食する。
体は茶褐色。古くから霊獣と考えられ、稲荷信仰につながる。

僕はテーブルの上に開いた国語辞典の、『狐』の項目をなぞりながら
ゆっくりと大きな声でその説明文を読み上げた。
へぇーなるほどなぁ、勉強になるなあすごいなあ。
「君の言う狐っていうのはこれのことだよね?」
「うむ、そんな所だな。
ただ、儂は普通の狐でなく霊獣の狐だ。
全ての狐が霊獣としての能力を持っているわけではないし、
まず大体において人間が目にするのは極普通の狐だろうな」
「そっかー、ハルちゃんは狐なのかー」
「耳こそいまは人間の位置にあるが、
隠しているだけでちゃんとここにもついておるぞ?」

ハルは両手を自分の頭に持っていき、
ポンポンと軽く叩いた。
しかし、そんな可愛らしい仕草には惑わされず、
僕はいまの話についてのメモを簡単にとった。
病院へ行った際、自分の妄想についてきちんと理解していれば、
多分向こうもこっちの妄想に合わせて何らかの治療を施してくれるだろう。

しかし、僕は犬(狐?)耳萌えなどという属性は
持ち合わせていなかったはずだ。
この妄想は、随分リアルに僕の心を擽り、突いてくる。
くそ、こいつはかなり可愛いぜ。
女性経験のない僕にこの少女はかなり――

あ。
ハルがもし幻覚ならば、何をしても、別に、大丈夫なんじゃねえ?

873ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/04(木) 22:52:48 O
世間は連休なのに仕事
orz
次回は音速〜5月分か辞書を予定しています。
874狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/04(木) 22:56:34 O
あ、投下被ってしまいました。申し訳ありません。
とりあえず狐シリーズの続きは明日にでも投下しますので、
読んで貰えればこれ以上の幸せはないです。
相変わらずの文章破綻ぶりですが。
他の作品の続きもボチボチやって行きます。
875('A`):2006/05/05(金) 00:04:17 0
>>873
妄想が溢れ出てるぜ

>>874
まだまだ始まったばかりだな
続きwktk
876('A`):2006/05/05(金) 00:53:13 0
>>874
連日の投下乙!毎回楽しみに読ませてもらってます
続きにも期待
877('A`):2006/05/05(金) 10:18:24 0
>>872
GJ!
続きを楽しみにしてるよ
878ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/05(金) 20:00:03 O
まとめWiKi内「音速騎行クウ」
ttp://sucool.s171.xrea.com/?%C4%B9%CA%D4%2F%B2%BB%C2%AE%B5%B3%B9%D4%A5%AF%A5%A6

音速騎行クウ・After Episode
「魔弾の射手」

 息が切れるまで本気で走るのは、商店街でBWに襲われて以来だった。
 それからは、ずっとクウがそばにいてくれたから、その都度ボロボロにはなるものの、必死に逃げ回るだけという状況にはならなかったという記憶がある。
 ヤバい。動きが止まっている。僕は慌てて横に倒れる。耳のすぐ横を超音速で何かが横切り、アスファルトをえぐって吹き飛ばす。
 すぐ体勢を立て直して、また走り始める。肺が熱い。のどがヒュウヒュウ鳴る。
「なんで、こんな事に!」
 わめいても疲れるだけだと頭では分かっているのに、わめかないではいられない。
 朝は、いつもの朝だったのに!

「今日はちょっと遠出してくる。何かあったら端末に連絡してくれ」
 クウが一緒に来るよう言わない時は、軍関係の用事だと相場が決まっている。
「んー、帰り、どのくらい?」
 僕にはあまり知られたくないようなので、できるだけそっち系には突っ込まないようにしている。
「夜遅くなると思う。夕食は食べといてくれ」
 言ってから、ベーコンエッグを乗っけたパンの最後の一片を口にねじ込む。
「んがんぐ」
「あーあ、コーヒーコーヒー」
 手に持ってたマグカップをクウに差し出す。
「……フゥ、助かった。ありがとう、ヒロ、シ」
 クウはマグカップを僕に返し、一瞬考えてから顔を真っ赤にした。
「はいはい、ごちそうさまごちそうさま」
 高校の制服着た可奈美がウェットティッシュで口拭きながら、席を立った。
「か、可奈美は今日、どうなの」
 どもりながら聞く。僕の顔も赤くなってるに違いない。
「あ、私も今日遅くなる。クラスマッチの実行委員になっちゃって」
「了解」
 パタパタと出ていく可奈美を見送って、少し遅れて家を出るクウに玄関まで付き合って、
(「じゃ、いってらっしゃいのキスをしてくれ」「なっ……わかった、いってらっしゃい」チュッ)
 洗いものをしたら、もうやることがない。レイカは朝一で授業だって文句言ってたし、高橋君は……まあ、出てこないこともある。
 大学生も、意外とヒマだ。
 庭に降りることのできる大窓の前で伸びをした時、それは起こった。
 ビッ!
 窓に蜘蛛の巣状にヒビが入り、床のフローリングが爆ぜた。
「な!」
 続けてもう一発。窓ガラスが崩れ落ちる。間違いない。僕を狙っている!
879ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/05(金) 20:01:29 O
 とにかく、家に留まっているのは危険だ。慌てて端末引っつかんで外に出たまではよかったが、
 バキャッ!
 いの一番で壊された。つか、方向を変えようが、場所を移そうが、攻撃は追ってくる。どうなってんだ。
 人込みに紛れれば、さすがに攻撃しないだろう、と思ったのは激甘だった。
 僕の前を歩いていた中年男性の髪の毛が、消えた。後ろでバラバラになったかつらが風でほどけていっていた。
 僕の横を抜けてったOL風おねいさんのスカートが、抜け落ちた。ベルトがきれいに焼き切られていた。
 明らかに遊んでる。
 人込みだと僕以外の人が危ない。走るしかない。誰もいない場所へ!

 どの位時間が経っただろう。僕は軍の駐屯地を利用して作られた平和公園の中を走っていた。幸い、人影はほとんどない。
 何者かの攻撃は、絶える事なく続いている。まるで、意地の悪いネコがネズミをいたぶっているよう。
「ハア、ちくしょっ」
 ベンチを飛び越えその場に転がる。ベンチのコンクリーが飛び散る。その次の弾は僕の脇近くの芝生をえぐる。
 体を起こして、とにかく走るのを再開する。
 体を動かしてないと気が狂いそうだ。ダレガ、ドコカラ、ナンノタメニ、ドウヤッテ、イツマデ……

 石につまづいた。一回転二回転、三回転してようやく止まる。口の中がジャリジャリする。
 体中が痛い。何度も転げて、足も腕もずるむけだ。それに加えて、無数の打撲、無理矢理体を動かした代償の筋肉痛。骨が折れてないのが奇跡のよう。
 でも、それももう終わりだ。これ以上、一歩も動けない。
 頭を少し動かすと、耳をかすめて頭の横の地面がめくれる。
 マズイ、狂ウ。
 神経が持たない。
 突然、クウのイメージが頭にあふれた。
 幼い日のクウ、再会したときのスク水姿のクウ、僕が突き放したときの「捨てられた子犬のような目をした」クウ、僕の隣を歩く僕のクウ。
 クウの笑い顔、泣き顔、怒った顔、照れた顔。
 そして、見る度に息を飲むようなクウの身体……柔らかで、暖かい、ずっと埋まっていたいような。
「クウの知らない所じゃ、死ねない、よ、な」
 口に出してみる。まだ、しゃべれるじゃないか。体も、そう、腕も、足も、まだ動く。
 胸の奥で、ユニットが鼓動を始める。
「体がダメでも、心で!」
 僕は、ゆっくりと砂まみれの体を起こす。誰かが、息を飲んだ。
『なぜ、何の為に立つ。もう死ぬと決まっているものを』
880ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/05(金) 20:02:22 O
「……クウ!!」
 声に答える余裕はない。全身全霊をかけて彼女の名を叫ぶ。
 僕の前の空間が、歪む。歪みの中から、人影が出てくる。
 モデル体型にピッタリしたレオタード、各部を覆う純白に青のアクセントの入った装甲、そして長大なランスランチャー。
「洋!これは一体……」
「クウ!敵!」
 空間変位したクウは、僕のせりふと同時に敵を感知、無造作に腕の装甲を僕の前に掲げる。
 カンッ!
 甲高い音と共に跳弾。続いて反対側からの攻撃も、
 カンッカンッ!
 弾く。
「微弱な次元震、なら、そこだ!」
 ランスランチャーを虚空に向けて、放射!
「えっ!」
 空間が裂け、中から黒い人影が姿を現す。
 黄金の髪、浅黒い肌、華奢に見えるモデル体型にピッタリとした黒いレオタード、黒に赤のアクセントの入った装甲。
 長大なランスランチャーを背負い、手にはやたら長い銃。
 彼女は……そう、彼女は、まとった色を除けばクウと瓜二つだった。
「お前は、誰だ。なぜ軍の施設を襲った?」
 クウが静かに聞いた。
「私は空、一宮空、お前のもう一つの可能性」
 言いながら、黒いクウは白いクウに長物を向ける。
「空間変位銃、バルキリーの力を使って、射出したレールガンの弾を空間移動させる銃、でもそれを試験したのは私だ!」
 背部スラスターを展開したクウが、黒クウに向かって猛然とダッシュ!空間を越えて飛んでくる弾のことごとくを跳ね返す。
「ランスチャージ!」
 構えたランスランチャーが展開、輝く粒子を放ち始める。
「ならば!」
 黒クウも同じようにランスランチャーを構え、展開。こちらは光りを吸い込む漆黒の粒子を放つ。
 光と闇が衝突した。轟音、爆発!
 弾けるように分かれた光と闇が再び人型を取る。
「クッ」
「アハハハッ、面白いよ、もう一人の私。今日はこれで引き揚げるけど」
 黒クウは、そこまで言って、僕を指差す。
「次は、お前の大事な天内藻洋をいただいていく」
 言い終わるが早いか、黒クウはいずこかへ飛び去っていく。
 僕とクウだけが残る。気が遠くなる。
「洋、ヒロシ!」
 崩れそうになる体をクウが支えてくれる。
「やあ、ちょっと遅目かな」
「バカ者!出先でバルキリー関連の基地が襲われたと聞いて、嫌な予感がして戻って来たら!」
 放って置くと、また小一時間説教食らいそうだ。だから、
「充分、間に合ったよ」
 僕は問答無用にクウにキスしたんだ。
881ぱくらない ◆hn6uNDp6io :2006/05/05(金) 20:06:00 O
音速〜の五月分でした。しばらく対戦モノとリリカルモノが続いたので、アクションにしてみました。

妄想が溢れ出てる……確かに
orz

次回はすく〜る〜の続きか辞典を予定しています。
882('A`):2006/05/05(金) 21:09:51 0
>>881
パラレルワールドか
俺が好きなジャンルだったりする
883('A`):2006/05/05(金) 21:23:10 0
今回のは普通に面白かった。
884狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/05(金) 22:02:46 O

ちょうど肩くらいの、艶のある綺麗な黒髪。
意思の強そうな目、赤みがかった柔らかそうな頬。
荒い生地の着物の襟元から覗く綺麗な首筋。
この位の歳の女の子特有の甘い、凄く良い匂い。
まさに幻覚でなければ存在しないような完璧さ。
ハルはどうしようもない位、物凄い美少女だった。
もう一度、あの綺麗な手を握ってみたいと思う。
柔らかそうな頬を触れてみたいと思う。
さらさらとした黒髪を撫でてみたいと思う。

ハルがもし幻覚なら、もし幻覚なら、
なにをしても大丈夫なはず―――

「おい」

ハルの一言に、僕はハッと我に帰った。
まずいまずい。頭の中が欲求不満でエロ一色になっている。

「儂をまだ現実のものとして受け入れられていないのか?」
「ま、まあ、そりゃ、ってか、幻覚だと思ってるし」
どきまぎしながら返事すると、ハルはふう、と溜め息をついて僕の手をとった。
きゅっと力強く握られる手首。
心臓がいつもの五倍くらい速くなったのがわかった。

「こんな暖かいものが」
そう言ってハルは僕の手を自分の方へと持ってくる。
そして、僕の掌を自分の頬へつけた。

「――まぼろしであるわけがないだろう?」

何だかプニプニした、柔らかい弾力。
人肌以外では決して有り得ない独特の暖かさ。
人生ではじめての感触。
僕はこの瞬間総てを悟った。
彼女は、ハルは、幻覚なんかじゃない、
いまここにいるしっかりとした現実の存在なのだと。

「――信じてもらえた、かな?」
僕は黙って頷く。
「よし、では話そう。
儂がここに来た訳を、そなたの祖父と儂に何があったかを。
もし全てを信じてくれるのなら、そのときは――」
ハルが僕の目をしっかりと見据えた。

「儂を『かのじょ』にしてはくれないだろうか?」

885('A`):2006/05/05(金) 22:04:47 0
私のおじいさんが聞かせてくれた初めての音楽
それは涼宮ハルヒの憂鬱 EDテーマ「ハレ晴レユカイ」で 私は4歳でした
その音は甘くて心地よくて
こんなすばらしい音楽を聞かせてもらえる私は
きっと特別な存在なのだと感じました
いまでは、私がおじいさん
孫に聞かせてあげるのはもちろん「ハレ晴レユカイ」

なぜなら 彼もまた特別な存在だからです
886狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/05(金) 22:10:58 O
とりあえず今日も携帯から狐シリーズ投下。
読んでくれてる皆さん本当にありがとうございます。
他の作品も続き書きたいのですがなかなかうまく行きませんね…
ちょっとした短編のつもりが長編ぽくなってしまったので、
タイトルをつけるならば「狐のハルと、人のボク」ですね。
センスのなさ丸出しですがタイトルで何か中身の分かる感じで。

ぱくらないさんGJです!
このスレが沢山の書き手さんや名無しさんや絵師さんで活性化しますように…
887('A`):2006/05/05(金) 22:12:57 0
読まずにGJ!
888('A`):2006/05/06(土) 06:54:50 O
アゲ
889('A`):2006/05/06(土) 09:17:13 O
狂気、連日投下乙!
話が進むともっとよかった。(押し倒すとか一緒に住むとか)
890('A`):2006/05/07(日) 04:42:36 0
>>878-880
GJ!
相変わらず音速騎行シリーズは面白いな

>>884
変身ものGJ!
すごい好すきなジャンルだ
891('A`):2006/05/07(日) 21:07:09 O
保守だぜぇ
892狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/08(月) 22:19:36 O

彼女。
考えたこともなかった。妄想したことはあった。
自分はそんな存在とは永久に無縁だと、この19年間ずっと思っていた。
余りの衝撃に再度、口が開けないでいると、
ハルはふう、と息をついて自分の過去を語り始めた。

「存じておる通り、儂は狐な訳だが、只の狐ではない。
妖狐、とでも言おうか。
何百年も生きる、霊力を持った凄い狐だ」
「妖狐…何百年も生きる…?」
「左様、儂も何百年とは行かないが、
そなたよりは遥かに長生きしておるのだ、口の聞きかたには気を付けるのだぞ?」
どう見ても年下にしか見えないけど。
「んでじいちゃんとハルの関係は、何なの?」
「その昔、儂が罠と猟師にやられ、死に掛けていた時助けて頂いたのだ」
ハルはさも感慨深げにそう言った。
「…でも霊力とかあるんなら、ハンターとか罠くらい…」
僕がそう言うと、ハルは少し悲しそうな顔をした。
何だかよく分からないが、触れてはいけない話をしてしまったようだ。

「儂はな…一族には捨てられたんだ、
いわゆる忌み子と言うやつだ、
一族と比べると霊力もとても弱かった…
だから、な…」
「…ごめん」
「謝る事はない、そなたの祖父はそんな事気にかけず、
儂にとてもよくしてくれた。良い、人だ」

じいちゃんが…

「そなたの祖父は生前に何度か呟いていた、
孫が心配だと、女の子とも上手くやれず友達もいない孫が、と。
儂はそなたの祖父の為に何か恩返しがしたかった」
893狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/08(月) 22:26:23 O

「だから、僕の所に…?」
「まあ大まかに言うと、そういう所だな」

じいちゃんが裏でそんな事を言っていたのは少しショックだが、
そんな事は今はどうでもいい。
今はハルをどうするかだ。
勿論答えなどとうに決まっているが、その前にどうしても一つ聞いておきたかった。

「それは…ただ恩返しって気持ちでやってる事なの?」
ハルは顎に手をやり、少し考えていた。
「うむ、それは大きいだろうな。
で、どうだろう。
儂を『かのじょ』にしてくれるのか?」
894('A`):2006/05/08(月) 22:28:43 0
見てるよーヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
おもしれえええええええええええええ
895狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/08(月) 22:31:38 O
すいません、超半端ですが今日はここで。
>>889さん、自分もいろいろ考えてましたがこんな感じになりました。
とりあえず今回は話を進めるため会話主体で行きましたが、
とにかくすいません。
>>890さん、ありがとうございます。凄い嬉しいです。
荒れまくりの文章ですが楽しんで頂ければ何よりです。
まとめのタイトルが『狐』なのを知ってちょっとびっくり。
896('A`):2006/05/08(月) 22:51:39 0
 GJ!!続きが気になる!
897('A`):2006/05/08(月) 23:38:50 0
GJ!
今までの狂気作品で一番好きだ
898('A`):2006/05/09(火) 03:28:42 O
>>897
俺もそう思う
肩の力が抜けていい感じ。今までのは気張り過ぎ
899('A`):2006/05/09(火) 12:25:31 O
俺もそう思う
900('A`):2006/05/09(火) 12:33:12 0
俺もそう思う
901('A`):2006/05/09(火) 12:34:03 0
俺もそう思う
902('A`):2006/05/09(火) 12:34:50 0
俺もそう思う
903('A`):2006/05/09(火) 12:35:35 0
俺もそう思う
904('A`):2006/05/09(火) 12:37:05 0
俺もそう思う
905('A`):2006/05/09(火) 12:38:21 0
俺もそう思う
906('A`):2006/05/09(火) 12:38:54 0
俺もそう思う
907('A`):2006/05/09(火) 16:48:31 0
なにこの流れ
908('A`):2006/05/09(火) 17:23:19 0
なにこの流れ
909('A`):2006/05/09(火) 18:49:49 0
なにこの流れ
910('A`):2006/05/09(火) 19:06:19 0
俺もそう流れ
911('A`):2006/05/09(火) 19:19:32 0
なにこの俺
912('A`):2006/05/09(火) 19:20:12 0
なにこの思う
913('A`):2006/05/09(火) 19:20:51 0
俺にもそう思れ
914('A`):2006/05/09(火) 19:38:59 0
狂気人気杉wwww
915('A`):2006/05/09(火) 19:43:23 0
wwww狂気人気狂wwww
916('A`):2006/05/10(水) 02:58:51 0
|ω・)アゲ
917('A`):2006/05/10(水) 21:01:56 0
ひそかにまとめにうんちっち作品が追加されてるわけだが
918('A`):2006/05/10(水) 23:05:28 O
ホントだ。ま、投下どころじゃなかったけどな。このスレ
ついにうんちっちに見捨てられちゃったか……
919('A`):2006/05/10(水) 23:25:56 0
有名無名に限らずどんどん見捨てられてるVIPよりもましだよ
920('A`):2006/05/10(水) 23:39:18 0
またお前か!
乙!
921うんちっち:2006/05/11(木) 00:00:22 0
いや、見捨てるとかじゃないですよ!
ただ長い間書いてなかったし、今更ここに書き込むのも偉そうかなって思って…

922('A`):2006/05/11(木) 00:10:40 0
なあに、お前の家みたいなもんじゃないか
923('A`):2006/05/11(木) 00:53:57 0
>>921
頼むから投下してくれ!
お前の作品が読みたいんじゃ!
924('A`):2006/05/12(金) 01:04:33 0
保守
925('A`):2006/05/12(金) 01:34:07 O
>>921
27話の
「妄想の世界からお帰りなさい。」
『ただいま、
の掛け合いとか大好きなんだよ!
帰ってきてくれ!!
926うんちっち:2006/05/12(金) 12:37:19 O
ヤダ
927('A`):2006/05/12(金) 19:11:59 O
>926 本物?
928('A`):2006/05/12(金) 19:46:11 0
どう見ても偽者です。
本当にありがとうございました
929('A`):2006/05/12(金) 22:11:29 0
矢田亜希子じゃないのっ!?
930喪板名無し変更審議中:2006/05/13(土) 19:35:13 0
|ω・)アゲ
931('A`) :2006/05/14(日) 17:23:36 0
|ω・)アゲ
932喪板名無し変更審議中:2006/05/15(月) 21:37:10 O
副長「あの……艦長?」
艦長「いやだ」
副長「何も言ってないでしょうが」
艦長「どうせ、保守の為に浮上しろというのだろう」
副長「わかってるじゃないですか」
艦長「今日はこのままお前とイチャイチャしていたい」
副長「そんな事を言って……ツンデレ帝国の反攻作戦は始まってるんですよ!」
艦長「それはちょっと嫌かもしれない……よし、今日はハグしてキスで行こう」
副長「はぁ?」
艦長「ハグでキスだ」
副長「???」
艦長「前に言う事を聞いてほしければ、私の要求を飲むといってたな」
副長「あれ、まだ生きてたの?」
艦長「やるのかやらないのか!」
副長「で、でもですねぇ……ええい、ままよ」
ギュッ、チュッ
艦長「よし、急速浮上!」
副長「次は何やらされるんだろ……」

仕事が忙しくて続きが書けない
とりあえず保守
933喪板名無し変更審議中:2006/05/16(火) 03:31:29 O
4、5日ぶりに来たが相変わらず過疎ってるなー
934('A`):2006/05/16(火) 23:48:44 0
保守ついでに質問
うんちっちって時間スレのディックに似てるけど別人だよね?
935('A`):2006/05/16(火) 23:49:27 0
うんちっちって時間スレのディックに似てる希ガス
936('A`) :2006/05/17(水) 00:03:30 0
|ω・)アゲ
937('A`):2006/05/17(水) 12:14:54 O
>>934

kwsk
938934-935:2006/05/17(水) 18:10:54 0
連投してしまったスマソ
939934-935:2006/05/17(水) 21:57:02 0
違うみたいだな
名前が下ネタで、文もちょっとディックみたいな感じだったから勘違いしたみたいだ
940('A`):2006/05/19(金) 00:09:24 0
|ω・)アゲ940
941赤の知人 ◆QTacktk932 :2006/05/19(金) 18:09:52 0
過去に「PCがツンデレでした」スレとかでずっと名無しやってたものだが学校が忙しくなくなったから帰ってきたみたいなんだ。
てなわけでこれからよろしく。

図書室の二人。
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0394.txt
http://sucool.s171.xrea.com/up/src/up0395.txt
942赤の知人 ◆QTacktk932 :2006/05/19(金) 18:12:56 0
言い忘れたがupしたのはおとといの深夜です。
upしてそのまま寝てしまったからいまさら書き込みします。
943('A`):2006/05/19(金) 19:33:34 0
>>942
よろしく頼む

まだ序章だな
続きwktk
944('A`):2006/05/19(金) 22:29:13 O
なんかスレが見えない
存在してるけど
945狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/20(土) 17:22:11 0

――やっぱり、そうか。
ほんの少しだけ暖まりかけていた心が、急激に冷たくなってゆくのがわかった。
予想できていたことなのに。それでも、やっぱり、落ち込んでしまう。
僕は一呼吸おくと、なるべく感情を出さないよう、ハルへの答えを口にした。

「それは…やっぱり、無理だよ」
しかし、一言言うのが限界だった。これ以上喋り続けると、
なんだか凄く悲しくて泣いてしまいそうな気がしたからだ。
ハルは、そんな僕をじっと見て、少しだけ悲しそうな顔をした。
「…どうしてだ?儂じゃ、駄目なのか?」
ハルは自分の胸に手を当てる。
その手が何だか小刻みに震えるように見えて胸が痛くなる。
「…人間じゃないからか?儂が…嫌われ者の忌み子だからか?」
「違うよ、ハルはすごく可愛いし、僕くらいになれば人間でも狐でも
蛇でも狸でも関係ない。忌み子っていうのも、僕と同じようなものだ。
そんなの、ハルを彼女にしない理由にはならないよ」
「だったら――」

ハルが何か言いかけるのを止めるように僕は喋り捲る。
「そんな、恩返しとか憐れみとか同情みたいなもので、僕なんかと付き合ったって、
ハルも僕もたぶん悲しくなるだけだ。そんなのよくない。
ハルのことはとても可愛いと思うし、できるなら付き合いたいとも思う。
でもそんな気持ちなら、僕はいらない」

言っててなんだか、自分がわがままというか、身の程知らずなのがわかる。
でもそうなんだ、僕はやはり自分の事を好きだと言ってくれる人と付き合いたいと思う。
何だかよく分からない、いずれ失われてしまうような不確かな感情で、
僕みたいな駄目人間と付き合って欲しくは無かった。

ハルははあ、と溜息をつき額を手で押さえた。
怒っているのか、呆れているのか、僕にはわからない。

946狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/20(土) 17:43:41 0

そしてハルは何も言わず、テーブルから身を乗り出した。
がた、と古い木製の椅子が音を立てる。僕は反射的に体を震わせた。
殴られるのかな、それでもかまわない。
そしてクリスマスに見たちょっと良い夢だと思って、全てを忘れよう。
全てを――。
ハルの近づいて来る顔を直視することが出来ず、僕は目を瞑った。
しかし予想に反して痛みはやってこなかった。
代わりにぺた、と僕の両頬に暖かいものが優しく触れた。
目をそっと開けると僕の両頬を手で挟むハルがいた。
顔は無表情で、なにを想っているのかはわからない。

僕が何か言おうと口を開きかけたその瞬間、ハルの唇が僕の唇に、触れた。
頭がまっしろになり、思考が停止する。何を考えたらいいのかわからない。
ただそのときも、ハルは目を見開いたままだったので何だか照れくさくなり、
目を必死にぎゅっと瞑った。
時間が止まっているような気がした。

何秒経ったのかは分からない、十秒、二十秒、それとも三十秒?
ハルはようやく唇を離すと、乗り出した体を戻し、椅子に座りなおした。
顔は相変わらず無表情のようでいて、何だか少し赤くなっているような気がした。
「ハル…」
「儂はこんな事、恩返しだとか憐れみだとかで出来るような者ではない。
本当に好きになったものしか、やらない」
そう言ってハルは頭をかく。僕もなんとなく頭をかく。
「確かにそなたを初めて見た時、儂は駄目人間だと言った。
しかし、何かを感じた。よく分からない、胸が焼け付くような気持ちだ。
人間で言う『一目惚れ』という奴かもしれぬ、
そしてそなたは儂に似ていると思った、賢すぎるが故に、優しすぎるが故に、
正直すぎるが故に孤独になったそなたが」
僕は黙っている。何も言う事が出来ない。言えるわけがない。
947狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/20(土) 17:58:59 0

「だから恩返しなどというものは最早ただの都合の良い言い訳にしか過ぎない。
儂は、そなたが好きだ。とても、好きだ。
これは儂の我侭なんだ。そなたと一緒に生きていきたいと心の底から思った。
今だって、そなたに心の底から触れたいと思ったのだ」
そんな恥ずかしい言葉を、ハルは恥ずかしげもなく連発する。
いや、恥ずかしげもなく、でもないか。少し顔が赤い。
「もう悲しい思いはさせたくないと思った。
こいつを独りにしたくはないと思った。これが好きになるという事なのだと思った、
だから――だから、お願いだ、儂を『かのじょ』にして欲しいんだ」

迷いは無い。素直な気持ちは自然に口から溢れ出る。

「ありがとう、この糞ボロいロマンスのかけらもないアパートでよければ、
お願いします。僕を『かれし』にして下さい」

ハルはにこりと笑う。とても綺麗な笑顔だ。僕もつられて笑う。

「じゃあ、決まりだな。儂は全身全霊をもってそなたを愛す、
だからもう二度と悲しい顔はするな。何があっても儂が助けてやる」

恥ずかしい言葉連発しまくりだけど、そんなことはもうどうでもいいのだ。

948狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/20(土) 18:06:09 O
なんか改めて読み返すとかなり恥ずかしい文章だ…
もう定番、予想通りの終わり方ですが、
どうかお許し願います。あと、まだ続く…と思います。
ほかの作品の続きも書く書く言ってますが
なかなか書けなくてすいません。
もうストーリーの筋忘れられてそうですが…
完結だけはちゃんとさせたいですね
949('A`):2006/05/20(土) 18:49:20 O
>948GJ!
こっからアクションモノになったら感動する
950狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/20(土) 21:11:37 O
調子に乗って絵などを書いてみました。
絵を書くのも初めてだしうpするのも初めてなので、
なんかよく分かりませんでしたが…
酷い絵ですが、せっかく書いたので…ごめんなさい
何か生意気そうで可愛げないなあ…

http://r.pic.to/4pwnr
951('A`):2006/05/20(土) 21:17:40 0
>>950
PC許可ああああああああああああして。
952狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/20(土) 21:35:05 O
>>951
あれ?見えてませんか?
一応したんですが、ピクトPCからだと見えない時間とかあるんですかね…
うp結構難しい…
っていうか俺もエラーとかになって見れないです('A`)
953('A`):2006/05/21(日) 01:25:42 O
あぁあぁ…
その絵はちょっと…ハルこえーよ
954('A`):2006/05/21(日) 02:06:57 O
ワロスって久しぶりに使いたくなった
955狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/21(日) 05:17:08 O
やっぱうpしなけりゃよかったですね…
いやお恥ずかしい限りです…マジで下手なんで
もう絵は書けないですねああああ
という訳で消しました
お目汚しすいませんでした
956('A`):2006/05/21(日) 10:39:18 0
なんだとおおおおおおおおおおおおおおおおお
やっとPCで見れると思ったのにぶち殺すぞ(´・ω・`)
957('A`):2006/05/21(日) 11:26:07 O
>955人間なんでもできるワケじゃないから…
でもupしただけでもGJだよ
958('A`):2006/05/22(月) 19:29:47 O
相変わらず過疎ってるなあ
狂気の絵見てないけどどうだったんだ?
959('A`):2006/05/22(月) 22:55:09 O
>958説明しづらい…俺にとって萌えではなかった。
960('A`):2006/05/22(月) 23:19:27 O
なかったことにしよう
狂気、文は書けるんだからそっちでガンガレ
961('A`):2006/05/23(火) 17:28:54 O
俺は良かったと思います
962('A`):2006/05/24(水) 06:46:03 O
あげ
963('A`):2006/05/24(水) 09:28:09 O
あげ
964('A`):2006/05/24(水) 10:21:32 0
はげ
965('A`):2006/05/25(木) 01:58:11 O
966('A`):2006/05/25(木) 20:03:29 0
何日か前に見つけて、やっと全部読んだよ。
ここの書き手さんは打たれ強いなぁ。
こんだけ言われて、まだ折れないんだから、
967966:2006/05/25(木) 20:09:38 0
素直にスゲーと思ったよ。
「狐」も「音速騎行」も新しいレスになるほど、面白くなってるから
期待age

って書こうとしてたんだけど、はやまっちまったぜ。あと連投スマン。さらに保守。
968('A`):2006/05/25(木) 22:13:39 0
次スレは埋まってから立てる?
それともレス番決める?

とりあえず、テンプレだけでも何とかしておこうよ。
969('A`):2006/05/25(木) 22:41:46 0
次スレいらないだろ
970('A`):2006/05/26(金) 05:35:17 0
>>968
レス番980くらいになったらじゃね?
テンプレは、>>1>>3>>5と、素直クールってなに?ってのが必要か?
あと決まり事も書いたほうがパートスレっぽいか?
971('A`):2006/05/26(金) 23:26:20 0
比較的なんでもありな雰囲気がこのスレのよさだと思うから、
ルールとかは作らない方が良くない?
972('A`):2006/05/27(土) 10:53:44 0
>>968
とりあえずこんな感じでどうだろうか?

↓ここから↓

前スレ
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1129893393/

クーデレか素クールか
ttp://red.ap.teacup.com/shiumachi/259.html

素直クール
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/sunaocool1.html

素直クールWiki保管所
ttp://sucool.s171.xrea.com/?FrontPage

ふたばログより転載「素直クール」
・冷静沈着で感情的になることはまずない
・完全自立型
・表情が薄いあるいは無表情
・ガチで愛してくれている一途
・愛情表現がストレート
・照れが少ないあるいはない
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい

このスレは…
・sage進行
・素、男以外の登場人物、シチュは職人の自由で
・荒らし・煽りはクールにスルー

↑ここまで↑

>>971
ルールとかないほうがいいのは、確かにそうかも知れんけど、このくらいの注意書きはいるんでは?

あと、素直クールについての説明は vip からのコピペだけどまずい?
973('A`):2006/05/27(土) 13:59:15 0
保管所のURL新しい方も入れたほうがいいんじゃないかな
974狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/27(土) 18:12:21 O
最近VIPのほうでちょっと絵の武者修行してるので、
しばらく書けないかもです
975('A`):2006/05/27(土) 21:23:22 0
>>974
あれおめえだったのか!
頑張れ、超頑張れ。
976('A`):2006/05/28(日) 09:07:51 0
>>973
新しいほうってこっち?↓
ttp://sucool.skr.jp/index.php
977('A`):2006/05/28(日) 09:18:50 0
超避難所はテンプレに入れないでほしい
978狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/28(日) 21:27:31 O
とりあえずいま一番新しい絵をこっちでもうpしてみます。
野生児っぽい、あぐらかいてるクー。
なんかSSでも付けようと思ったんですが…
前よりは少しマシになったかな?

http://kjm.kir.jp/?p=19471
979('A`):2006/05/28(日) 21:33:34 0
なんていうか、狂気が竜帰しのたまごみたいに思えてきた。
良くも悪くも
980狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/05/28(日) 21:45:15 O
>>979
どういう意味ですか?
やっぱりまだまだダメですかねえ
981('A`):2006/05/29(月) 01:12:33 O
>>狂気
前よりは良くなってる。絶対。
982('A`):2006/05/29(月) 20:00:31 O
だんだん良くはなってる
983('A`):2006/05/29(月) 21:31:40 O
狂気がんばってるなGJ
984('A`):2006/05/30(火) 10:43:31 0
狂気の思い入れを感じるお
985('A`):2006/05/30(火) 19:00:14 0
|ω・)アゲ
986('A`):2006/05/30(火) 19:05:15 0
素「しあわせになるぞー」

(;'A`)「うわっ、何か入ってきた!」

素「しあわせになるぞー!」

(;'A`)「な、なんなんだあんた一体!」

素「幸せになるぞー!」

(;'A`)「話きいてねえ!」

素「…幸せ…ですか?」

('A`)「……」

素「結婚しよう」

(*'∀`)「はい!」
987('A`):2006/05/30(火) 19:51:36 O
なんか笑ってしまった
988うんちっち:2006/05/31(水) 19:53:25 0
『デデーン、ついに、ついにやったぞ!』
「ィャィャ、なにその魔法使いみたいな格好は、頭おかしいの?」
『ッ痛、酷いじゃないか、私は30秒間時間を止められるようになったんだ!』
「クー、凄いな!魔法まで使えるようになったのか!」
『じ、時間を止めたら男とあんなことや、こんなことを――』
「ゃ、やらしい顔になってる……」
『なにをそんなに緊張しているんだ?ハァハァ――』
「いやだ、助けて、僕の貞操が!!」
『よいではないか、よいではないか、時よ止まれ!!』

「…………」
『…………』

『…………(私も動けない……)』
989('A`):2006/05/31(水) 20:13:28 0
>>988
うんちっち復活?

オチはアラレちゃんで見た気もするけど
990('A`):2006/05/31(水) 20:37:13 0
991('A`):2006/05/31(水) 22:19:32 0
そのオチってアラレちゃんなの?
別によくあるやつじゃない!?
992('A`):2006/05/31(水) 23:13:03 O
とりあえずGJ!

俺はこのまま復活するのを希望してるぜぃ
993('A`):2006/06/01(木) 00:05:21 0
ヒント:縦に読むと・・・ディッ(ry
994('A`):2006/06/01(木) 02:36:20 0
あげ
995('A`):2006/06/01(木) 08:31:13 0
>>988
久しぶりの投下だなあ。GJ!!
縦読み噴いたww
996('A`):2006/06/01(木) 17:11:46 0
誰か次スレ立てとかないと埋まる寸前のスレはdat落ち判定早いぞ
997('A`):2006/06/01(木) 17:18:06 0
998('A`):2006/06/01(木) 17:18:06 0
アニヲタは常時調子のってんじゃん
てか軽くメンヘル
999('A`):2006/06/01(木) 17:21:03 0
999ならもしも時間スレと親密になれる
1000('A`):2006/06/01(木) 17:22:12 0
1000なら999が現実になる
10011001
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