57 :
('A`):
いつものように家に帰るとすぐにPCをつけてかちゅ〜しゃのお気に入りを更新チェックする喪男。しかしいきなり窓が割れる。
喪(…なんで…?温度差とか…?)
水銀燈「うふふ…こんばんわ…」
喪「うわっ…なにあんた…」
水「ふぅん…気持ち悪い男だけど仕方ないから私の糧にしてあげるわぁ…この指輪を嵌めなさい」
喪「え?え?」
水「聞こえなかったの?あなたは私に力の全てを渡すのよ。さぁ…」
喪(わけが分からないがとりあえず嵌める)「…これで、いいんですか?」
水「最初からそうすればいいのよ…もうあなたには用はないわ。」
(飛ぼうとする)
喪「あ、ちょっと待って!」
水「なぁんなのよ…」
喪「…ちょっとゆっくりしていきませんか?どうやって動いてるのかとか気になるし」
水「あなたなんかに話してもどうせ理解できないわ…めんどくさいしぃ…」
喪(すごい、まるで生きているようだ。こんなフィギュアが欲しかった…)
水「何考えてるの?人間の癖に人形しか愛せないとかぁ?それとも人間が怖いから人形としか関われないのかしらぁ?」
すまん、誰かあとは頼む
58 :
('A`):2005/12/02(金) 11:38:03 0
喪「やっぱりいいです」
劇終
59 :
('A`):2005/12/02(金) 12:35:09 0
最終的には喪にメロメロになる銀様
60 :
('A`):2005/12/02(金) 20:25:44 0
喪「あっ・・あなたが綺麗だから・・・」
水「くだらなぁい。人間なんかに私の事とやかく言われたくないわ」
喪「名前とか・・・」
水「ふふ・・・」
飛び立つ
喪「はぁはぁ何だアレ」
喪「な!?」
銀「ふふ・・・こんばんわぁ・・・」
喪「真紅たんを呼べ。真紅たんこそ真のアリs」
- 放送が回復するまでしばらくお待ちください -
62 :
('A`):2005/12/03(土) 00:43:16 0
それから何日たってもあの銀色の髪の人形は現れなかった………
何度もあの日の出来事は夢だったと思おうとしたが左手の薬指を見るたびにそうはいかなかった。
あの美しい人形が唯一いたという証である指輪……
その証をより現実にする時折起こる指輪からの激痛……
結局…あの人形のことが日に日に自分の中で大きくなっていった。
深夜眠っているとまた指輪の激痛が始まった。
今日の痛みは意識がもう少しで切れるほどにすさまじかった。
数十分後、布団の上で汗だくになりながら暗い天井を見上げていた。
一瞬視界の隅に銀色の光が見えたかと思うと、あの人形が姿をあらわした……
水「あ…あら……生きてたの……人間のくせに…しぶといのね……」
喪「あ…あの時の…… !!……ど、どうしたんだ…その格好…服がボロボロじゃないか…」
水「……ちかよらないで……人間ごとき…あなたのような人間に…同情される覚えはないわ……」
喪「け、けど……ケガしてる…手当てしないと……」
水「うるさい…わ…よ………黙らな…い…と殺すわ………よ……」
そう言ったとたん銀色の髪の人形は部屋の床に倒れこんでしまった…
水「(……あたたかい………お父様………)……!!」
喪「あ…よ、よかった目が醒めたみたいだね…」
水「………どういうつもり…?」
喪「ど、どうって…言われても………その……」
水「まあいいわ……それじゃぁね…お人よしのおバカさん…… !?」
水「私の上着……お父様からもらった大事な服はどこ!?」
喪「そ、それなら…!!……ぐ、苦しい………」
水「返しなさい…早く返しなさいよ!!」
喪「ご…ごめ……枕……の…と…こ…」
水「よかった……お父様………」
彼女は窓際に立つと空に浮かび上がった。
喪「げほ…げほ……ごめん勝手に触って………あっ!!待って!!まだ聞きたいことが!!」
水「本当に殺すわよ……アナタの代わりなんていくらでもいる………!!………」
喪「ごめん!!本当にごめん!!で、でも……き、君の名前だけでも教えてくれないか!?」
水「(服が元通りに治っている……?あの人間が治した……?でも何…この感覚……あたたかい……?)」
喪「ずっと君のことが頭から離れないんだ!!お願いだから名前だけでも教えてくれ!!」
水「(あの人間……!!…あの人間の部屋のジャンク(フィギュア)からも同じ感じがする……)」
喪「お願いだ……君の名前を…」
水「………水銀燈」
喪「えっ………」
水「聞こえなかったかしら?私は水銀燈。私の糧になるのだから名前ぐらい知っていてもいいわよ」
彼女は出合ったときのような妖しい微笑をうかべると空へ飛び立っていった。
>>62 超GJ!水銀燈が名前を名乗る展開が難しかったと思うがよく頑張った。
かなり萌えた。これでたまに部屋に来ることになりそうだし。
金糸雀「水銀燈はジャンクかしらー」
65 :
('A`):2005/12/03(土) 15:28:37 0
>>62 早く続きを!!!
デレデレ水銀燈がみたい!!11
66 :
('A`):2005/12/03(土) 18:10:05 0
まだまだSSが見たいのでage
67 :
('A`):2005/12/03(土) 19:49:09 0
期待あげ
68 :
('A`):2005/12/03(土) 21:10:44 0
喪の一人称どうすればいい? 俺か僕か?
年齢はいくつぐらいがベスト?
69 :
('A`):2005/12/03(土) 21:27:54 0
僕かな〜?どうだろうねー?
年齢は20半ばぐらいだろうかね?
70 :
('A`):2005/12/03(土) 22:47:15 0
>>69おk 稚拙な文だけどよかったらどうぞ。
あの日…あの銀色の髪のドールが教えてくれた名前―――「水銀燈」
僕はますます水銀燈に惹かれていた。
通勤ラッシュの中の空気は不快だったが昨日のことを思い出すと自然と顔がほころんだ。
水銀燈はいつも突然現れていつの間にか消えてしまう。
そんな日が続きながらも僕は水銀燈に会える日を楽しみにしていた。
でも…さっきから何度もPCの画面をちらちら見ているが水銀燈が来る気配はない。
深いため息が出た。
水銀燈は何も言わないことが多いけれどその姿を見れないことは少なからずショックだった。
僕は部屋の窓を開けると窓辺にもたれかかった。
「水銀燈……」
気がつくと僕は何度もその言葉を一人でつぶやいていた。
不意に風が吹いた…同時に冷たいながらも待っていた声が聞こえた。
水「……バカじゃないの…アナタ……そう何度も呼べば私が来ると思った…?」
喪「え、あ…す、水銀燈…」
水「こんばんわ……私の糧のお間抜けな人間さん……」
喪「あ…あの…こ、こんばんわ……へへ……」
水「…なにその顔……バカにされて喜ぶなんてホントお間抜けな人間……」
見下すような視線で水銀燈が僕の顔を窓の外から見おろしていた。
……でも僕はそんな水銀燈の態度よりまた会えたことに心が躍っていた。
月明かりを背にした水銀燈の姿は美しい以外の何者でもなかった。
銀色の髪が夜風に吹かれるたびに月明かりを浴びてキラキラと輝いていた。
黒い翼がまた水銀燈の妖しい美しさを際立たせていた。
水「……なに…いつまでもこっちを見ないでくれないかしら……」
水銀灯が不快な顔で見下ろす。
水「まぁいいわ……糧が生きてるならそれでいいわけだし……もう用はないわ……」
ふわりとその場で背を向けると水銀灯は飛び立とうとした。
喪「ま、待ってくれ!水銀灯!き、聞きたいことがあるんだ!!」
…聞きたいことなど考えていなかった…ただ少しでも水銀燈が近くにいて欲しかった……
71 :
('A`):2005/12/03(土) 22:52:54 0
かなりおもしろいです。
続きもおねがいします!!
>>71すまん。ちょっと書けなくなった。続きは必ず書く
73 :
('A`):2005/12/03(土) 23:07:56 0
まぁじっくりかいてください。
水「なに……」
驚いたことに水銀燈は明らかに不服な顔ながらも僕のほうに振り返った。
いつもなら無視してそのまま空に消えてしまうのに…
水「用なら早くして……私は人間のようにヒマじゃないの………」
水銀燈を呼び止めたものの何を話していいかわからなかった。
視線だけを下に落とすと指輪が目にはいった。
喪「こ、この指輪ってい、一体なんなの……?」
水「…バカな人間……言ったでしょ?アナタには理解できないことだって……」
喪「で、でもこの指輪取れないし、時々痛みが走るんだ!!」
水「そうねぇ……フフッ…知りたいの……」
喪「…あ、ああ……知りたい……」
水銀燈は窓辺に立つ僕に近づくと妖しく笑ってみせた
水「この指輪はねぇ…奴隷の証なの……私に全ての力をささげるためのね……」
喪「……す、全てをささげる………そ、それって一体……ぐうぅ!!」
水銀燈の手のひらに紫の光が浮かぶと同時に僕の身体に激痛が走る。
水「どう…?素敵でしょう……?これならおバカなアナタにも理解できたでしょ……」
喪「(…これって……僕の何かが使われてる……?そんなバカな……)」
水「これでわかったわよねぇ…人間は大人しく私に従えばいいの……」
喪「はぁはぁ……わかった…これ以上は……本当に死にそうだ……」
水「フフッ……本当に死ぬ? そうねぇ…本当に死ぬのよ…アナタは……私のためにね」
水銀燈は相変わらず笑みを保ったまま僕を見ている。
僕はその眼から眼をそらすことができなかった……
喪「(…う、うそだろ……死ぬって…そんなこと……)」
何度も同じことを考えるがその度に水銀灯の眼がその考えを壊していく。
微笑みながらもその眼には計り知れることができないほどの何かが僕を恐怖で支配した。
水「あらぁ…顔が真っ青よ……死ぬのが怖いのかしらぁ?」
喪「(あ、当たり前だろ!!水銀燈のためとはいえ…し、死ぬなんて…そんな……)
水「でも…これはとても光栄なことよ……この私のために死ねる人間なんて……」
水銀燈はさらに顔を近づけて窓辺に膝をつき狼狽する僕の耳元でささやいた。
水「怖がることはないわ……アナタはどうせ人間の間でも何の役にもたたない……だったら私のためにその全てをささげなさい……」
―――なんの役にもたたない
その言葉が心の奥に押し込めている暗く湿った記憶を照らし出す。
いつからか僕は「キモい」「汚い」と罵られ、会社でも同じように罵られる。
暗い気持ちはみるみる僕の心を侵食していった。
全ての感情がなくなっていく……死に対する恐怖も色あせていく……
水「どうしたのかしらね……とうとう壊れちゃった……」
喪「……いいよ、僕の全てを使えばいい……」
水「……そう…でもアナタ死ぬのよ………」
喪「いいんだ……それでも……僕はどうせクズだから………」
水「………」
僕はもう死ぬことが怖くなかった…ただもうどうでもよかった……
自嘲気味の言葉がとめどなく口から溢れ出す。
喪「水銀燈の言うとおりだから……僕は役立たずの人間だから……」
喪「見た目だってごらんの通りだしね……できそこないの人間だから……死んでもいい…」
水「……もう…いいわ……それだけ自覚があるなら………」
水銀燈は僕から離れると窓辺に立った。
ひざまずく僕から見えた水銀燈の眼にはもう何も映っていないほど遠い眼をしていた。
僕は何も言わなかった、水銀燈を止める気力もなかった。
水銀燈も何も言わずただ窓辺から僕を見下ろしていた。
夜風がほんの少し吹くと水銀燈は風に流れる髪を片手で押さえると夜空を見上げた。
その横顔がどこか今までの水銀燈とは思えないほど弱弱しく思えた。
水銀燈は僕に完全に背を向けると黒い羽を広げて空に舞い上がっていった………
誰もいなくなった部屋で僕はゆっくりと立ち上がると窓辺にもたれかかった。
傷ついたわけではない…
水銀燈に言われたのが嫌だったわけでもない。
ただ水銀燈といる時間にこんな風になったことが少しだけ悲しかった。
立ち去る間際の水銀燈の顔が自然と脳裏に浮かんだ。
「水銀燈………」
また気がつくと水銀燈の名前を口に出していた。
水「……また呼べば来ると思った………」
喪「水銀燈…!!」
水銀燈はゆっくりと僕の目線ぐらいの高さまで降りてきた。
水「……あまり私はヒマじゃないの……そう気安く呼ばないでくれる………」
喪「……ご、ごめん…」
水銀灯は僕の横に浮かんだままじっと月を見ていた。
喪「……ど、どうして…またここに……?」
水「………」
喪「…ごめん……水銀燈の勝手だよね……」
水「……言い残したことがあるの」
喪「えっ………」
水「……できそこないなんてアナタが言わないで……人間が言っていい言葉じゃないわ…」
水銀燈は視線を前に向けたまま言葉を続けた。
水「……人間なんてどれもできそこないよ……それを言えるのは完全な私だけ………」
喪「…水銀燈……ありがとう……」
水「……ホントお間抜けな人間ね……だからできそこないなのよ……」
喪「………うん」
その夜の月の光は僕と水銀燈を同じ色でいつまでも照らしていた……
77 :
('A`):2005/12/04(日) 02:05:17 0
>>74>>75>>76 無駄に長くなってすいません……
突っ込みどころは多いと思いますので遠慮なく突っ込んでください。
貴方の世界の「私」は随分甘いのね…
私ならミイラになるまで貴方の力を吸い取っちゃうかもぉ…
79 :
sage:2005/12/04(日) 02:49:36 0
>>77 銀のSS色々読んできたけど、貴方のはかなり上手い方だと思うよ。
しゃべり方によく特徴が出てる。
是非続きを・・・・・!
ごめん・・・ageてしまったorz
81 :
('A`):2005/12/04(日) 03:27:29 0
続き期待上げ
82 :
('A`):2005/12/04(日) 07:59:14 0
>>78 銀様こんなところにまできてくださってるのですか
83 :
('A`):2005/12/04(日) 08:01:49 0
キモイスレだな
85 :
('A`):2005/12/04(日) 13:57:48 0
>>84 落書きレベルだけど面白かった。
銀様への愛がにじみ出てる。
86 :
('A`):2005/12/04(日) 16:40:23 0
>>74-76 かなりシリアスだな
マジで目頭が熱くなっちまったよ(ノД`)
プレッシャーだと思うが続きキボン
急がなくていいから質は下げないように
これ完結したらまとめてもっと多くのローゼンスレに投下していいと思う
87 :
('A`):2005/12/04(日) 18:21:12 0
>質は下げないように
随分偉そうだな
88 :
74 :2005/12/04(日) 21:38:31 0
稚拙な文ですが読んでくださった方々にお礼を申します。
文体などかなり稚拙ですが…出来るだけ水銀燈への『愛』をつめこんだつもりです。
それと話が暗めになったのはせっかく喪板なので、喪なりの話にしてみました。
あと質は下げないようにはしたいと思っております(できるか?)
読み直してもけっこうダメなとこが多いですが、少しずつ書いていこうと思いますがよろしいでしょうか?
89 :
('A`):2005/12/04(日) 21:42:24 0
どうぞ、どうぞ。お好きなように。てか一人じゃないですよね?
90 :
74 :2005/12/04(日) 21:48:11 0
91 :
('A`):2005/12/04(日) 21:50:22 0
俺も応援してる。
ごめん。思わず断りもなしに某所にリンクしてしまったがそこでも好評だったぞ。
焦らないでマイペースで書いてください。
92 :
74 :2005/12/04(日) 22:07:41 0
>>91 連レスすいません……ど、どこですか……ドキドキ……
93 :
('A`):2005/12/04(日) 22:36:43 0
>>92 【Rozen Maiden】水銀燈萌えスレ【ローゼンメイデン】
94 :
74 :2005/12/04(日) 22:42:35 0
どこの板ですか
96 :
74 :2005/12/04(日) 22:59:59 0
…すいませんしつこく……気になったものでつい…
97 :
('A`):2005/12/05(月) 00:56:49 0
期待(・∀・)age!!
98 :
('A`):2005/12/05(月) 01:07:56 0
そんな喪前らに
す ぃ ド リ ー ム
今やってるSSのシリーズかなり面白いし萌えるんだが、
他の作者の話とか、続きものじゃない一発ネタとかも見てみたい気がする。
100 :
('A`):2005/12/05(月) 17:45:15 0
deredere水銀燈着たい上げ
101 :
('A`):2005/12/05(月) 22:39:35 0
>>99 公式アンソロ「アントラクト」に挿絵つき水銀燈SS載ってたけど、
雰囲気は伝わってきたが俺の銀のイメージと合わなかったので
いまいちだった。
74さんのはドツボ。モウダメ(´д`*)ハァハァ
102 :
('A`):2005/12/06(火) 14:56:54 0
Mercury - vapor lamp
103 :
('A`):2005/12/06(火) 17:41:57 0
期待age
104 :
('A`):2005/12/07(水) 01:46:07 0
74という名前で定着しているが…まあ問題ないか
105 :
('A`):2005/12/07(水) 09:08:46 0
kitaiage
水銀は喪の愛撫テクニックにメロメロ
いや逆かな?
107 :
('A`):2005/12/07(水) 19:01:54 0
108 :
74 :2005/12/07(水) 22:41:54 0
気のせいか最近、水銀燈は僕の部屋に来る回数が増えた気がする。
今日も気がつくとこうして僕の部屋の窓枠に腰掛けている。
水銀燈が僕の部屋に来てくれるのは嬉しいのだが…季節はもう12月…
正直この季節に夜風が吹く中、窓を開けっ放しされるのは寒い……
喪「ね、ねぇ水銀燈。さ、寒くないの…」
水「…そうでもないわ……」
喪「でも…風邪ひくよ…」
水「……フフッ…間抜けな人間と一緒にしないでほしいわ……」
水銀燈はバカにしたような口調で僕を見ると冬の夜空を見上げていた。
僕は部屋の中でコートを着たままベットに腰掛けると水銀燈と同じように夜空を見上げた。
喪「……水銀燈、何を見てるの?」
水「……さぁ……なにかしら………」
喪「星か何か?それとも月? ……ああっと、今日は雲であんまり見えないか……」
水「………黙りなさい……しつこいわよ………」
喪「ご、ごめん……」
……必死になって水銀橙に話しかけるが一方的な会話で終わってしまう。
それでもこうして水銀橙と言葉を交える時間はとても幸せに思えた。
……窓辺に座り夜空を見上げる水銀橙を改めて見る。
最初は水銀燈を自分の部屋に飾ってある大小さまざまなフィギュアのように
自分の「もの」にしたかった。
……でも水銀燈と会ううちにそんな気持ちは薄らいでいった。
水銀橙を「もの」として見るにはあまりにも水銀橙は人間らしい気がした。
人形を人として見るのはどうかと思ったりも時々するが、
それでも僕は水銀橙に対して会うたびに人間と同じような感情を持つようになっていた。
喪「(ホントに寒いな…水銀燈って結構薄着だけど平気なのかな……)」
喪「(……そうだ!!温かいお茶でも出したら喜ぶかな?…でも飲めるのかな?)」
僕はしばらく考えた後、その場を立つといそいそと台所へ向かった。
がさがさと戸棚をあさる…目当てのものはすぐに見つかった。
白いティーカップ二つをテーブルに置くと、ティ―ポッドにまだ封の開けていない
紅茶の缶から葉を入れて、お湯を沸かす。
お湯をティーポッドに注ぐとソーサーにのったティーカップに入れた。
それを適当なおぼんにのせると鼻歌交じりに水銀燈のいる部屋に戻った。
喪「す、水銀燈!よ、よかったら…こ、これ飲んで……あれ…?」
部屋に戻ると水銀燈は窓辺にはいなかった。
おぼんを持ったまま僕は部屋をうろうろしながら窓辺に近寄った。
109 :
74 :2005/12/07(水) 22:42:28 0
喪「す、水銀燈…?い、いないの…?もう帰ったの……?」
水「……うるさい人間ねぇ…どこにいようとそれは私の勝手………」
今まで屋根にでもいたのだろうか、水銀燈はゆっくりと僕の前に下りてきた。
水銀燈と僕の間に紅茶の香りが漂った。
喪「こ、これ…よかったら…水銀燈に……」
水「………」
喪「……水銀燈?」
水「………」
喪「(ど、どうしたんだろ水銀燈…怒ったのかな?……それとも紅茶が珍しいのかな…?)
水「…これは……どういうつもり………」
喪「え…ど、どうって…そ、その…水銀燈に飲んでもらおうと……」
水「………」
喪「…ご、ごめん紅茶嫌いだった…そ、それとも飲めなかった……」
水「…フフ……私が…こんなものを見てあの子を感じるなんて………」
喪「……?…水銀燈……?」
水銀燈は紅茶ののったおぼんを見つめたまま、遠い目をしていた。
その表情は懐かしいものを見るような……でも瞳の奥は険しい何かを見ている気がした。
喪「…水銀燈……?」
水「何のつもりなのかしらねぇ……人間ごときが私と一緒にお茶を飲もうなんて……」
喪「え…あ…その……それは………」
水「契約者にでもなったつもりなのかしら……奴隷のくせに……」
喪「ご、ごめん水銀燈!…そんなつもりはないよ……ごめん…余計なことして……」
……後悔した…まさかこんなに水銀燈が怒るなんて思ってもみなかった……
喪「ごめん……水銀燈……これ片付けてくるから……ごめん………」
水「……待ちなさい」
そう言うと水銀燈はスッとおぼんからカップを一つ取る……カップをさかさまにする……
……「パシャ」っという紅茶が道路にこぼれる音が聞こえた。
喪「………え……水銀橙……そ、そんな……なんで……」
水「なに……これ…私にくれるんでしょ……」
喪「(確かにそうだけど……でもこんなの…酷すぎるよ………)」
水銀橙の行為はあまりにも残酷だった。
あまりに自分勝手な都合のいい展開を求めた結果だったとはいえ…現実は残酷すぎた。
水銀燈はそんな僕の気持ちなど知る由もなく、無言でもう一つのカップをおぼんから手にとっていた。
110 :
74 :2005/12/07(水) 22:43:10 0
喪「………自分で片付けるから……カップ…返して………」
水「……アナタが言ったんでしょ……これは私にくれるって……」
喪「……それは!……でも…もういいだろ………自分で捨てるから………」
水「……しつこいわねぇ……これは私のものよ………」
顔をあげることができなかった……
こんな惨めな結果になるなら最初からつまらない期待なんてしなければよかった……
視界が次第に潤んでいく…我慢しようとすればするほど視界は歪んでいく……
――――まずいわねぇ……
…一瞬自分の耳を疑った。
でも顔を上げると、目の前では水銀橙がカップに口をつけている姿がはっきり映っていた。
喪「……なんで……なんで…水銀橙……?」
水「今度は何かしら……せっかく黙って静になったと思ったのに……」
喪「だ、だって…水銀橙が紅茶を飲んでるから……」
水「……アナタ…おかしいんじゃない……それがどうかしたの……」
喪「だって……さっき…紅茶をこぼしたから……いらないと思って……」
水「ホントにお間抜けな人間ね……なにを勘違いしてるのかしら……」
水「……アナタごときが私と同じものを口にするのができないのは当然でしょ……」
喪「え……え…?」
水「……まだわからないの……アナタの分は捨てられて当然ってことよ……」
喪「……(水銀橙が捨てたのは僕の分で…もう一つは…自分の分だってこと……?)」
水「……フゥ……それにしても……どうしようもないわね……これ……」
そう言うとまた一口、水銀橙はカップに口をつける。
あんなことがあったと言うのに僕は彼女の姿に見とれていた……
白いシンプルなカップを手に紅茶を口にする水銀橙はとても優雅だった。
外から部屋の中は冷たかったが、水銀橙の周りだけはどこか暖かい空気が漂っていた。
水「……よくこんなモノを私に出せるわね……何を私の顔を見てるの……」
喪「い、いや何でも……」
しばらくすると水銀橙はカップを窓辺に置き、ふわりと黒い羽を広げて窓の外に出た。
喪「す、水銀橙……ご、ごめん……その……」
水「……なに…用があるなら早くして……」
喪「……う、ううん!なんでもない!」
水「……気持ち悪い人間……さっきまで静だと思ったら今度は笑うなんて……」
水「………私に紅茶を飲んで欲しかったら紅茶の入れ方ぐらい……覚えなさい……」
喪「水銀橙……それって……」
水「……なんでもないわ……無駄な時間を過ごしたわね……」
水銀橙が夜空に飛び立ったいく……後に残ったカップの中身は何も残ってはいなかった。
111 :
74 :2005/12/07(水) 22:48:59 0
質を落とさないように書いてみましたがどうでしょうか?
一応水銀燈と喪の日常?を書いてみました。
あと「こんなこと銀様はいわねぇよ!!…だからお前はモテナイんだよ!!」
みたいなことがあったらガッツリ言っちゃってください。
それと一応今は銀様と喪だけですが他のドールも話にいれるのはアリですか?
あとあと喪の職業とかそういう喪の設定があれば是非取り入れたいのでお願いします。
>>Mr.74
はっきりと言わせてもらうが……
まさか今回もこんな良作が読めるとは(´∀`)
VERY GJ!!!
マジでいい!!!
水銀燈は喪男が自分のことを大事にしてくれて
本当はありがとうと言いたいくらい嬉しいのに
プライドが邪魔して、つい嫌味な感じに振舞ってしまうあたりから
原作の水銀燈のようなものを感じた
他のドールが話に入るのは個人的にも嬉しいな
話の設定は74氏の好きなようにしたらいいと思う
続きがどんな展開になるのかこちらも楽しみだし
今夜はいい夢を見れそうだ、ありがとうMr.74
次回も頑張ってください。応援しています!
113 :
('A`):2005/12/08(木) 00:10:51 0
面白い。続きが気になる。
努力する喪にだんだん心を開いていく水銀燈が見たい。
でも好きなように書いて。設定とかお任せする。
74
big up!
今回も良かったよ。
水銀燈、がっかりさせといて実は喜ばせてくれる…落としといて持ち上げる、みたいな。萌えさせてもらった。
水銀燈のセリフに違和感はなかったけど、原作で何度も出てきた「本当にお馬ぁ鹿さん」ってセリフ使ってもいいかもしれない。
注文があるとすればそれだけ。
他のドールも是非出して欲しい。翠星石や蒼星石は使いやすいとも思うけども、別に他のでもなんでも。
お前さんが書くのなら誰を出そうと変なことにはならないと思った。
>翠星石や蒼星石は使いやすいとも思うけども、別に他のでもなんでも。
>お前さんが書くのなら誰を出そうと変なことにはならないと思った。
さりげなく催促してないか?
俺も催促したいがこれ以上74を苦しめるわけにはイカン
まあ74から提案されたことだし。
外野の意見は参考までに。
俺もあくまで74の意思に任せるよ。
次回に期待!!
とりあえずスレタイからして、ここに来る奴の80%は銀様ファンだから大丈夫だろう
90%?
いやいやROMってる人もいるから100%かもしれないと思う。
ところで読んだけど面白かったよ。水銀燈らしさが出ててよかった
続きを期待してる。
121 :
74 :2005/12/08(木) 19:12:31 0
>>112-120 ……ありがとうぉ…みんな大好きだ!!
補足なんですが文章が甘いので誤解させてしまってる所があります。
銀様はまだ喪にそれほど心は開いていません。
銀様自体は人間と契約していなくても力がもらえるので…喪に対しては
ある程度の興味はもっていますが(服を元通りに直せる力とかに)感情はまだはっきりとは
銀様の中にはないです。
それと話の流れはアニメ版にそって行きたいと思っています。
理由はまだドールが一体も死んでいなからです。
遅筆ですがなるべく努力はしますのでよろしくお願いします。
ガンガレ(・∀・)/応援してる!
123 :
('A`):2005/12/08(木) 22:20:43 0
エロ無し路線のほうが泣ける
125 :
('A`):2005/12/09(金) 01:47:26 0
たった今BS-iで銀様復活見てきた。
ラストのめぐとのやりとりで
>>76のSSを思い出したぞw
やっぱり良いよな、水銀燈。
個人的にはエロは無しの方が純粋に楽しめる。
ローゼンはエロありだと球体関節とかダッチとか色々な問題が…
128 :
('A`):2005/12/09(金) 12:18:50 0
これか?
エロあり→人形に手をだした変態の称号をもらう?
俺の水銀橙に何をする!!
エロは苦手です…
129 :
('A`):2005/12/09(金) 12:22:41 0
返事がない。
ただの木のようだ。
正直、74の後だと苦しいけど折角書いたから貼っておくお( ^ω^)
昨日も水銀燈は僕の部屋の窓枠に腰かけて空を見上げていた。
いつも彼女が何を見ているのか気になった。
前に何を見ているのか聞いてみたらうるさいと言われたのでそのことについて質問することはしない。
なんとなくだけど、水銀燈は一度注意(警告かもしれないけど)したことをもう一回するような人間はすぐ見限りそうだ。
怒られるだけならまだいい。でも水銀燈が二度と姿を現さないことを考えると寒気を感じて、椅子の上で思わず自分の身体を抱きしめた。
水「何やってるのよ…気持ち悪いわねぇ」
顔を上げると水銀燈が部屋の中で浮いていた。
喪「うわっ…!水銀燈、来てたんだ。ちょ、ちょっと寒くてさ…」
水「ふぅん…」
水銀燈はいつもとは違い、僕の机の上に降りた。
喪「あれ?珍しいね…今日は外見ないの?」
水「うるさいわね…私がどうしてようと貴方にどうこう言われたくないわ」
喪「ごめん、そうだよね…水銀燈、暇じゃない?何か本でも読む?」
水「……寒いんじゃなかったの?」
喪「え?あ…うん。そうだけど」
水「じゃあさっさと窓閉めたら…」
気を使ってくれたんだろうか。
喪「水銀燈、もしかして窓閉められるようにしてくれたの?」
水「馬鹿じゃないの…私が貴方なんかの身体のことなんて気にするはずないじゃない。ただ貴方の部屋の中見てみたかっただけよ」
喪「そ、そうだよね。ごめん。何か面白そうなものあった?」
水「何もないわ」
即答だった。
喪「そっか……」
気まずい沈黙が部屋の中に漂う。とはいっても気まずいと思っているのは僕だけで水銀燈は別になんとも思ってないんだろうけど…
水「これは何?」
水銀燈の視線の先にはコンポがあった。
喪「あ、これはコンポっていうんだ」
水「ふぅん…何をするものなのかしら?」
僕はMDの再生ボタンを押す。
〜♪
MD「皆さーん、元気ですかー!!」「それでは早速、いってみよ〜!!」
水「な、なに!?」
僕も驚いた。持っているMDの中でも特別、水銀燈に馬鹿にされそうな音楽が入っていたからだ。
MD「ハイ!1・2・3・ナース!!!食欲不振 睡眠不足 動悸に 眩暈に 神経衰弱 ドキドキ 止まらない」
ピッ。
僕は慌てて停止ボタンを押した。まだこの程度でよかった…最後まで聞かれた日には汚物を見るような視線で見られていたに違いない…
喪「って感じで…音楽聞けるものなんだよ」
水「ふぅん…ずいぶん短かった気がするけど…蓄音機みたいなものなのね」
喪「ま、まぁそうだね…」
ほっとした瞬間、
水「貴方いつもあんな音楽聞いてるの…?もっとまともな音楽を流しなさい…」
冷たい目で言われた。水銀燈の好きな音楽ってどんなものだろう…?やっぱりクラシックとかなんだろうか…?そう思った僕だった。
133 :
('A`):2005/12/10(土) 17:42:28 O
ローツェンマイデン
134 :
('A`):2005/12/10(土) 17:43:25 0
つまんね
135 :
編集部:2005/12/10(土) 18:27:03 0
期待しているぞみんなどしどし応募してくれ!!
ミコミコナーステラワロタwwww
>>132 俺はいいと思うから頑張れ!
また頼むよ!
銀様こそアリスにふさわしい
やっぱ74さんじゃないとな。
wktkして待ってます。
140 :
('A`):2005/12/11(日) 01:59:53 0
水銀燈の初Hはまだですか?
141 :
('A`):2005/12/11(日) 21:36:52 0
期待age
142 :
('A`):2005/12/11(日) 22:26:30 0
ドールの言葉でジャンクとは肉便器の意
143 :
74 :2005/12/11(日) 23:04:46 0
水「なに……そんな顔して…ホントにお馬鹿さんねぇ……」
喪「(今日も水銀燈が僕の入れた紅茶を飲んでくれた……なんか幸せだ……)」
エアコンが程よく効いた部屋で僕は水銀燈に紅茶を出していた。
水銀燈の紅茶の採点は厳しかったけれど、なにか二人でいれる実感がして嬉しかった。
……でも僕は今日はもう一歩踏み出そうとさっきからクローゼットの方をチラチラと
落ち着くなく見ていた。
水「なに……そっちになにかあるのかしらぁ……」
水銀燈が少し意地悪く笑うとふわりと浮いてクローゼットの方に向かった。
僕は慌ててクローゼットの前に立ちふさがろうとしたが、水銀燈に睨まれると止めた……
水銀燈はためらいもなくクローゼットを開ける。
クローゼットが開くと同時に隠したかったものがコロンとクローゼットから出てきた。
水「………これは」
喪「こ、これはその…あれで…実はその…す、水銀燈………に?」
水銀燈は僕の隠したかったものをよそに、クローゼットの中にしまってあった姿見の鏡に
手を添えるとじっとその鏡を見ていた。
水「こんなものがあるなんて……ちょうどいいわ…アナタこれ部屋に飾って置きなさい…」
喪「……? なんで……?」
水「本当にお馬鹿さんねえ……いいからそうしなさい……」
僕はしばらくして水銀燈が言いたいことがわかった。
そういえば水銀橙は鏡みたいな物から移動できるんだっけ…信じられない話だけど……
僕が一人納得していると水銀橙がいつの間にか「隠しておきたかった物」
を拾い上げていた。
水「………」
喪「………」
銀色の紙袋に白いレースのリボンの巻きついたいかにもプレゼントを思わせる物体。
今日僕が水銀橙にプレゼントしようとしたものだった。
喪「あ……そ、それはその……なんていうか…その……」
水「(これは……なぜ…?この温かみは……?これはまるで……お父様……)」
喪「(やばい……どうする?また怒られるかな……いや!!ここは勇気を出して!!)
水「(なぜなの……?ミーディアムの分際でどうしてこんなものが作れるの……?)
喪「す、水銀橙!そ、それ君に渡そうと思ってたんだ!あ、あけてみて…ください……」
水「……そう……ならそうするわ……」
喪「(!?水銀橙がこんなに素直に!?で、でも結果オーライかな?)
144 :
74 :2005/12/11(日) 23:05:14 0
水銀橙が銀色の袋を開けると中から黒地に白いレースがあしらった小さなクッションが
出てきた。
水「…これは……なに……?」
喪「えっと……その…水銀橙のための…座布団みたいなもの…かな?」
水「そうじゃない……これはアナタが作ったもの……」
水銀橙は小さなクッションを片手に持つと無表情だけどどこか難しい顔をしていた。
喪「え……?よ、よくわかったね……あ……やっぱり下手くそだった?」
水「……いいえ……よくできているわ………」
喪「(……???水銀橙がこんなにほめてくれるなんて…一体どうなってるんだろ?)」
水「………」
喪「そ、そうだ!よかったら座ってみてよ!」
水「………」
喪「ど、どうしたの……ご、ごめん調子にのりすぎた……えっ!?あ、あの水銀橙!?」
水銀橙は顔を上げるとクッションを床に落とすと無言で窓を開けて出て行った……
僕はとりあえず何がなんだかわからないままその場にたたずんだ。
気がつくべきだった……
水銀橙と僕は契約の上でしか成り立っていないことを……
仲良くするためにいるわけではないことに……
水銀橙は「なにか」のために僕と「契約」をしている事に……
それからしばらく水銀橙は僕の前に姿をあらわしてはくれなかった。
ただ会いたかった……水銀橙のことがどうしても気がかりで心配だった。
気がつけば毎日のように彼女のことを強く想う日々が続いていた。
そんな日が続いたある日僕は仕事で家につくのが遅くなった。
家に帰るが水銀橙の姿はどこにもいなかった。
自然とため息がでる…
窓辺にでて水銀橙の名前を呼ぶがそれは夜の闇に吸い込まれるだけだった。
窓を閉めるとふと背筋がゾクリとする。
同時に水銀橙が出しておいてくれと言った姿見の鏡が怪しい色に輝いていた。
僕はその怪しい光に引き寄せられるように鏡に近づいていった。
指先が鏡に触れると鏡の表面が水面のようになり僕は…鏡の中に吸い込まれていった…
気がつくとそこは見たこともない街…廃墟の街だった。
僕はしばらく呆然としていたが上を向いた瞬間少しだけ安堵した。
そこには水銀橙がいた。
145 :
74 :2005/12/11(日) 23:05:47 0
喪「お、お〜い水銀橙!!」
水「………!?」
喪「…?聞こえないのかな?お〜い水銀橙!!」
僕の姿を見つけた水銀橙が勢いよく僕の所に飛んでくる。
水「アナタ……いったいどうやってこの場所へ……!!くっ……やられた……」
喪「ど、どうしたの水銀橙…?こ、ここは一体……?」
次の瞬間僕の足元やその周りからガラスの柱のようなものが次々とはえてきた。
僕はそのガラスの柱に刺さらないように必死に逃げ回った。
喪「こ、これって…?す、水銀橙!一体何がどうなってるんだよ!?」
水「だまりなさい……いいから早く元の部屋に戻りなさい!!でないと……!!」
水銀橙のこんな何かを警戒している姿を初めて見た。
いつもは悠然としているのに…いったいどうなっているんだ?
一人でパニックに陥っているとさらにわけのわからないことが起こった……
喪「な……水銀橙と同じ人形…なのか……?」
いつの間にかガラスの柱の頂上に一人の眼帯をした人形が僕と水銀橙を見下ろしていた。
白い長い髪に紫のドレス…そして美しい顔には不釣合いな眼帯……
水「薔薇水晶……アナタどういうつもり……私と戦うつもりじゃなかったのかしら……」
薔「……そうのつもり……その人間は勝手にここに来ただけ……」
そう言うとまた僕と水銀橙に向かってガラスの柱を突き立ててくる。
水銀橙が僕の前に立ちふさがり背中の黒い羽を広げてその柱を粉砕していく。
……もう僕の言葉はこの「戦い」に入り込む余地はなかった。
ただすくむ足のままに二人のドールの動きを目で追うのがやっとだった。
……だが徐々に水銀橙の旗色が悪くなっていく。
薔薇水晶と呼ばれたドールは水銀橙だけではなく僕にも容赦なく攻撃をしかけてくる。
水銀橙は僕をかばうようにしてなかなか反撃に移れない。
水銀橙の動きが徐々に遅くなる……柱を避けきれずに何度も羽でガードするがそれも
虚しくじりじりと追い詰められる。
薔「どうしたの……そんな人間…なぜかばうの……」
水「……かばう?……冗談でしょ……フフッ……ハンデよ私とアナタとのね……」
そう水銀橙は言いのけるが状況はかなり悪い……
すでに水銀橙は飛ぶ事もままならずにいる……このままでは……
――――その指輪は奴隷の証。私の糧になる素敵な証………
146 :
74 :2005/12/11(日) 23:06:11 0
僕は拳を握り締めると脳裏によぎった言葉のまま叫んでいた。
喪「水銀橙!力を…僕の力を使え!!」
水「………耐えられるつもり…死ぬかもしれないわよ……」
水銀橙の言葉におののくが迷いはなかった…これ以上水銀橙が傷つくのが見たくなかった。
喪「……信じてるから……水銀橙は…僕にとって……大事だから!だから早く!!」
水「……そんなこと言われなくても……最初からそうするわ……行くわよメイメイ!!」
激痛が体を走りぬける。
痛みで体が張り裂けそうになる。
水銀橙の体が紫色の光に包まれる……僕はそこで意識を失った………
水「やっと起きたわね……」
気がつくと僕は自分のベットの上にいた。
水銀橙は机の上のこしかけ僕を見下ろしていた。
僕はそれから水銀橙に色々なことを聞いた…
ミーディアムのこと…ローザミスティカのこと…他のドールの事…
そして―――『アリスゲーム』のことを………
喪「そうなんだ……水銀橙はそのために僕と契約して…だから時々痛みがあったのか…」
水「……そうよ…怖くなった……止めたくなったでしょ……」
喪「………」
水「……でもそれはできないわ…アナタがどんな形にしろ私と契約した……」
喪「………」
水「力は使うわ…私はアリスになるべくして生まれたのだから………」
喪「………」
水「お話はここまで……私は行くわ……それじゃね………」
水銀橙がいなくなり僕はひとり天井を見上げていた。
死ぬことは怖い…けれど僕はそれ以上に水銀橙を信じようと思った。
だって机の上には今さっきまで水銀橙が僕の作ったクッションに座っていたのだから…
147 :
74 :2005/12/11(日) 23:09:04 0
そろそろ喪にもアリスゲームのことを知っておいてもらった方が
あとあと話が広がるかなと思い書いてみました……
なんか話がつまらなくなってしまった……銀様……ごめんなさい……
乙彼様です
大変おもしろかったと思います
真紅あたりがでてくると思ったけどばらすぃが出てきて以外でした。
続きキターーーーー
ありがとう。楽しませてもらった。
薔薇水晶が先に来るとは予想外だったけど
この二人の真剣勝負見てみたいと思った。
ていうか、続き来た瞬間、先が見えないように
一行ずつスクロールして読んでますw
イッカリーヤ!
151 :
('A`):2005/12/12(月) 03:04:18 O
オッパイノペラペラソース!!!
152 :
('A`):2005/12/12(月) 09:46:04 0
銀様の脚コキはまだか
153 :
('A`):2005/12/12(月) 11:56:17 O
お疲れさまです。
書籍化まだ?
154 :
('A`):2005/12/12(月) 22:20:20 O
74様に期待age
>>153 「喪男」でメディア展開
ヒロインもちろん銀様
156 :
('A`):2005/12/13(火) 00:15:30 0
さて、なんかそろそろ変なアンチが沸きそうで怖いんだが
74様はゆったりと料理していって下さい
とてもクオリティ高い作品、ありがとうございます
しかしここが神SS期待スレになるとは誰が予想しただろうか。
近づきつつ離れつつ一度に全てを与えてくれない銀様にハァハァ
158 :
('A`):2005/12/13(火) 00:57:30 0
飴と鞭とはまさにこのことか
159 :
('A`):2005/12/13(火) 08:48:00 O
74様続き待ってます。
焦らすマターリと良作を育ててください。
待ちきれないぜー
水銀燈様〜ハァハァ
160 :
('A`):2005/12/13(火) 11:54:06 0
======================
|| 燃えるごみ 月・水 ||
|| 燃えないごみ 火・木..||
|| 水銀燈 ジャンク ||
||~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~||
|| | ̄\ ̄ ̄ ̄\. ||_
|| | | ̄ ̄ ̄ ̄| M ,'´r==ミ、
|| | | /:::;;:\卯,iリノ)))〉
|| | | ,/ハ | ::;;::;;;:;; ||l〉l!- -ノ ''y /x lヽ
|| | | (ィ、メ丿ヽ ;::;;;::;ノ!/'i)卯iつ †/しソ†|!
161 :
('A`):2005/12/13(火) 18:00:07 0
↑
>>74師
読ませてもらっている身でこんなこと言うのもなんですが
いつもと比べると少しシリアス度がなかったような気はします
いつもがとても良質すぎたから、そう感じてしまうだけかもしれません
欲を言った感想ですいません
薔薇水晶を最初に出してくるとは予想してませんでした
読者が予想できないような展開を考え出す74師に期待しています
162の言うシリアス度ってなんだろう。
もっと冷たい銀様が見たいってこと?
俺は次第に心を開いていく銀様が見たいです。
164 :
('A`):2005/12/14(水) 06:27:35 O
165 :
('A`):2005/12/14(水) 07:08:25 O
心が壊れ、崩れていく銀様も文学的で素敵
166 :
('A`):2005/12/14(水) 08:21:40 O
167 :
('A`):2005/12/14(水) 09:20:54 O
喪が壊れてもいいかも、廃人になったり
168 :
('A`):2005/12/14(水) 11:16:35 O
でもやっぱり74様が好きな風に作る方が自然でいいと思うから好きにしてくれ!
>>163 分かりにくい表現でスマソ(・_・;
前回や前々回のSSはマジで感動して目頭熱くなって切ない気持ちになってたんだ
しかし、今回は読み終わった後にそういった衝撃を受けなかったので
今までのSSとは何かが足りないのかもしれないと思ってな
しかし、別につまらなかったわけではないし、続きが気になるSSなんだけどね
水銀燈が相手なら、俺はMになれるぞ!
172 :
('A`):2005/12/15(木) 18:55:18 0
期待age
もともとM属性があったから水銀燈様に惹かれるというパターンもあるのだが。
アニメ=支配されたい
漫画=守ってやりたい
って感じだよね
アニメも守ってやりたいな気も。
175 :
('A`):2005/12/15(木) 23:45:49 O
明らかに弱くなったからな
保守
177 :
('A`):2005/12/16(金) 15:45:52 O
凌辱
アニメの水銀燈は目元の皺が気になってしょうがない声も何か老けた感じになったし
同意
永遠の少女のはずなのに
180 :
('A`):2005/12/16(金) 21:42:25 0
水銀燈も疲れてるんだよ
ローゼンでは復活して出番がきたし
なんかリリカルなのはにもいたし
181 :
('A`):2005/12/16(金) 21:44:24 O
182 :
('A`):2005/12/16(金) 21:46:40 0
アンマァァ
184 :
('A`):2005/12/17(土) 01:07:22 0
スレをageるんだスネーク!
185 :
('A`):2005/12/17(土) 01:10:48 O
>>184 君は僕のお気に入りのスレで良くみるよ、ありがとう
186 :
('A`):2005/12/17(土) 01:15:04 0
>>185 不細工は生きる資格無しスレの下にあるやつには
だいだい書き込んでageてる
187 :
('A`):2005/12/17(土) 01:18:30 O
アニメの水銀燈がやばくなってきたので
74氏のだけが希望の光です。
期待して待ってます・・・
189 :
74 :2005/12/17(土) 21:10:18 0
……えっとすいませんが…その…あれから一行も書いてません…
……もとい残業地獄で書く暇がありません…
これから土日を使って頑張ってみます……
190 :
('A`):2005/12/18(日) 00:45:31 0
age
191 :
('A`):2005/12/18(日) 00:47:39 O
>>189 無理するな!期待はしてるけど体壊されたらたまらん
192 :
('A`):2005/12/18(日) 05:42:43 0
193 :
('A`):2005/12/18(日) 14:53:38 0
着たい上げ
194 :
('A`):2005/12/18(日) 14:55:28 0
なんて読むの?すいとうぎん?
アニメの水銀燈は、きらいだ。
蒼星石を、(´;ω;`)
っていうかアニメは最初からダメだろw
といいつつ全部見てるけど
198 :
195:2005/12/18(日) 17:41:40 O
>>196 やっぱり原作の水銀燈は、マジかわいいな。
アニメは…
_
,'´r==ミ、 1upよぉ
卯,iリノ)))∩
/`-|l〉l.゚ ー゚ノノ\ 1upよぉ
レ´⊂!/'i)卯iVVヽ!
''y /x lヽ. 1upよぉ
l†/しソ†|
lノ レ
☆ ,'~~~え. | ̄ ̄ ̄ ̄
{/´ ̄ヽヽ | す、水銀燈やめなさい
((从_从)i@《 |
||从゚- ゚ ||/| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|
202 :
('A`):2005/12/19(月) 09:29:32 0
「今夜は寝かせてなんかあ〜げない」
その夜、水銀燈は、毛並みの良い娼婦になりきって父親の足下に絡みつき、媚びた。
気高い乙女を理想とするローゼンは、愛娘にそんな手管を仕込んだりしていない。
また何処かで何か見て覚えてきたらしい。
水銀燈は、街角や劇場で見聞きした人間の仕草を魅力的だと思えば意味も理解せず真似してみせる。
しかも父親に内緒にしておいて驚かせる。
お父様に喜んで貰う。
水銀燈は、それ以外に興味が無い。
「ご飯にするぅ?
シャワーにするぅ?
それとも、わ・た・し?」
などと新妻の真似をして、納品帰りでくたくたのローゼンを呆れさせた時も、水銀燈が頬を染めて空想していたのは、愛しい父親の熱い接吻と、とびっきりの抱っこだけだった。
「今夜は私も欲しいしぃ、お父様の懐だって珍しく暖かそうじゃなぁい?」
イヤに応用の効いたごっこ遊びを続行する愛娘をひとまず穏和にたしなめる。
少々天然芸人な気質になってしまったと親バカな制作者は悩んだりもした。
ローゼンが工房を兼ねた狭い家の戸締まりをする間、お気に入りの寝間着に着替え、嬉し恥ずかしの様子でベッドに待機していた水銀燈がおねだりした事。
それは長い物語を朗読して貰う事だった。
『源氏物語』と題されたその長編作品は、有名な日本古典の翻訳版だった。
「水銀燈は、この子よぉ」
小さな指でヒロイン達の名を指さしては、ローゼンの朗読に愛らしい声で参加した。
感情移入したヒロインが悲劇に見舞われる度に別のヒロインを選ぶ現金な女優だったが少女の人形は暖かな毛布を行儀良く被り異国の文学に熱中した。
挿し絵の少ないページを水銀燈がむずがって飛ばしたため、話は総集編の様に進んだ。
それでも紫上が悲嘆に暮れる頃には、おませな少女人形は瞼を閉じ、唇からはゆっくりした寝息が聞こえる様になっていた。
愛娘から貰った黒い羽根の栞を本に挟むとローゼンは水銀燈をそっと抱きかかえた。
寝間着のまま鞄に戻すのは人形職人としての美学に反したが、薪も満足に用意できない甲斐性無しの寝室で赤子の様に眠る娘を着替えさせる事は父親として出来なかった。
「おやすみ」
ローゼンは囁いて、口づけて、お揃いの寝間着を着た人形を鞄に安置する。
令嬢に仕える人工精霊が眠たげに発光して恭しく鞄を閉じ、施錠した。
一人になったローゼンは読書用のランプを消し、ベッドに戻りながら『源氏物語』の筋立てに得た一つの着想を反芻していた。
「極上の姫を何名も手元に揃え、最後に理想の一名を育む」
今すぐ着手したい構想を抱えたまま、彼の意識はいつもの夢に向かって落ちていった。
203 :
('A`):2005/12/19(月) 21:03:15 0
すいかっぷ
204 :
('A`):2005/12/19(月) 21:06:59 0
_,,,,∠、、、、、,,,,_~`'‐-、, i ~`、
,r‐シ‐;'.'.',r~i゙,'.'.'.‐.‐ミ;'‐、, `'゙-、. `'、
{,r',゙'. ; . :iヽ{;i;、_;__:__ ';`i'.‐ミ;-、 ゙i'、 i',
r゙,.'.,' .;. . ;i iヾミ、 : : .;. i : : ゙!''ミ':!、 l'、i 水銀燈に真紅にその他の連中も腹を斬って
!.;. .; . ; ./゙'; ゙ ''ッ==ュ- : :ノノ. `'ミ'、.'i _,_ 死ぬべきだ、また彼女等はこの唯一神
`i;、'; . '; i.rシ; ' : : : : . 'rシ''''、. .`'ミi, `i ナージャが地獄の業火に投げ込む者だ
``'゙‐-ノ´.゙ ,、 イ´,}、 . .ヾi ,ノ 養護する奴も同様だ、理由はスレを
r:、_ ゙、 、ィ'゙ `、 ,.r'゙:..`:、;_`:'、 _,,、rジ 乱立するからだ、詳しい理由は喪板で
,、,-<゙'t‐i゙.! ゙'、 `'t: : : :i '゙ '、:.:.:.:.. ~.゙.'':=;''-'''゙-‐''' 知るべし。
..ノ l,''r-'t;)i. ! `'-、 `、: : ! ... `'、:;;r-、;. . . `.':-、,.. .
. ゙''、` 、:;_` ', `t:`ニ゙='ニ);:; /: : : ゙i''r':':':‐-、:.:.
. `、 ゙!. i ゙v'´. ;r'゙/: i':、 /. : : : : i:::::'、 : : : : `:
) // /. : /::;ノ: :_:i_, /_: : : : : i::::::::'、 : : : : :
/ / /. : : k'゙:.:.:.:i;';;;';;';;;;'、: : : :i:::::::::::'、: : : : :
あと5日
206 :
('A`):2005/12/20(火) 00:54:34 0
>>202 某所のをまるごとコピペするのはどうかと。
せめてリンクにして欲しかった。
保守
209 :
('A`):2005/12/20(火) 20:35:40 0
着たい上げ
誰か一発ネタでもいいから書いてくれ
211 :
('A`):2005/12/21(水) 01:26:19 0
_,,,,∠、、、、、,,,,_~`'‐-、, i ~`、
,r‐シ‐;'.'.',r~i゙,'.'.'.‐.‐ミ;'‐、, `'゙-、. `'、
{,r',゙'. ; . :iヽ{;i;、_;__:__ ';`i'.‐ミ;-、 ゙i'、 i',
r゙,.'.,' .;. . ;i iヾミ、 : : .;. i : : ゙!''ミ':!、 l'、i 私自身が腹を斬って死ぬべきだった・・・・
!.;. .; . ; ./゙'; ゙ ''ッ==ュ- : :ノノ. `'ミ'、.'i _,_
`i;、'; . '; i.rシ; ' : : : : . 'rシ''''、. .`'ミi, `i
``'゙‐-ノ´.゙ ,、 イ´,}、 . .ヾi ,ノ
r:、_ ゙、 、ィ'゙ `、 ,.r'゙:..`:、;_`:'、 _,,、rジ
,、,-<゙'t‐i゙.! ゙'、 `'t: : : :i '゙ '、:.:.:.:.. ~.゙.'':=;''-'''゙-‐'''
..ノ l,''r-'t;)i. ! `'-、 `、: : ! ... `'、:;;r-、;. . . `.':-、,.. .
. ゙''、` 、:;_` ', `t:`ニ゙='ニ);:; /: : : ゙i''r':':':‐-、:.:.
. `、 ゙!. i ゙v'´. ;r'゙/: i':、 /. : : : : i:::::'、 : : : : `:
) // /. : /::;ノ: :_:i_, /_: : : : : i::::::::'、 : : : : :
/ / /. : : k'゙:.:.:.:i;';;;';;';;;;'、: : : :i:::::::::::'、: : : : :
212 :
('A`):2005/12/21(水) 10:07:24 0
きたいああげ
保守
214 :
('A`):2005/12/22(木) 17:36:10 0
期待安芸
215 :
('A`):2005/12/23(金) 08:10:25 0
きたいああげ
216 :
('A`):2005/12/23(金) 10:58:37 0
きたいあげ
全裸で泣きじゃくる水銀燈が目の前にいます。
どうしますか?
218 :
('A`):2005/12/23(金) 18:27:03 0
とりあえず服を着せて慰める。
219 :
('A`):2005/12/23(金) 18:28:31 0
ちゅーーーーー
まんね
保守
222 :
('A`):2005/12/24(土) 11:55:22 0
あげ
224 :
('A`):2005/12/24(土) 14:18:14 0
怖くてDLできん
225 :
('A`):2005/12/24(土) 14:26:00 0
全裸で泣きじゃくる水銀燈↑↑
226 :
('A`):2005/12/24(土) 14:37:07 0
d
227 :
('A`):2005/12/24(土) 16:05:00 0
今夜は特番!「ドキッ!ポロりもあるよ。大水泳大会!」
意外や意外、スイマー喪男はバサロスタートで大活躍!
お待ちかね騎馬戦では水銀燈と薔薇水晶の意地をかけた戦いが…。
そしてついに水銀燈はポロり…。
「いきなり次回予告」っていうサイトで遊んでたらこんなの出た。
229 :
('A`):2005/12/24(土) 21:26:03 0
捕手城島
230 :
('A`):2005/12/24(土) 21:33:47 O
ジャジャマルとピッコロだらけの水泳大会
231 :
('A`):2005/12/25(日) 01:59:30 0
俺はまだ信じてるぜ・・・
232 :
('A`):2005/12/25(日) 02:01:41 0
諦めろ
所詮はヤツも…
234 :
('A`):2005/12/25(日) 12:06:05 0
諦めないからな
235 :
('A`):2005/12/25(日) 14:38:02 0
236 :
('A`):2005/12/25(日) 14:54:56 O
237 :
('A`):2005/12/25(日) 22:57:55 0
hosyu
239 :
74 :2005/12/25(日) 23:20:07 0
喪「ふっ…ふっ……ふっ………ハァ〜〜……」
夜の公園のベンチにドカっと腰を下ろす。
荒くなった息を整えると、額から流れ落ちる汗を手の甲で拭う。
僕は……あの日…水銀橙と共に送り込まれた場所で「薔薇水晶」というドールと
戦ってからというもの、仕事の後はこうして毎日夜になるとランニングをしていた。
……僕は……あの瞬間…水銀橙の力にはなれなかった……
だから…僕は…水銀橙の力になりたかった………
……たとえ…命を失うとしても………
今日はいつも以上にそんな気持ちが強くなる……
今夜は世間ではクリスマスの夜を迎えていた。
公園のほかのベンチでは何組ものカップル達が仲むつまじそうに寄り添っている……
公園に所々設置されている街灯がまるでそのカップル達を祝福するように照らしている。
……少しだけ…毎年のことながら気持ちが落ち込む……
―――もし水銀橙とあんな風に仲むつまじくできたら
―――もし水銀橙が僕の……恋人だったら………
膨らむ妄想をかき消すように頭を振る……
…何をいまさら……毎年のことじゃないか……意識しなければただの平日の夜だろ……
呼吸が完全に整うと僕はベンチから立ち上がり走りだした。
できるだけペースを上げてクリスマスの夜の道を走り抜ける……
途中何度もすれ違うカップルに笑われた…指も指された……
……でも僕には…今はこうするしかない……水銀橙のために………
自宅に帰るとすぐに汗で濡れたトレーニングウェアを脱ぎ捨てる。
……水銀橙は今日も部屋には来ていなかった。
あの日の戦いから僕と水銀橙の間には少しだけ近づいていた距離の途中に
大きな溝のようなものができた……
力を使う者と力を提供する者……あの戦いで思い知らされた僕と水銀橙との本当の関係…
あれから僕と水銀橙はこの部屋で会っても口数が減った……
話し掛けてもどこかあの時の無様な自分が脳裏に出てきて気持ちが沈んだ。
水銀橙のいる時間も減った……
あんなに楽しみだった水銀橙に入れる紅茶もあれ以来一度も出していない。
窓辺から水銀橙の姿を探すのも止めた……もとい……できなかった………
一度は水銀橙を信じると決めたのに……その気持ちは日々揺らいでいった。
水銀橙はあの日のことは何も口には出さない…
指輪からの痛みもあの日から一度もない……
……僕はもう用なしではないか?という気持ちになる日が増えていった。
無言でシャワーを浴びる。
風呂場に備え付けられた鏡を見ると少しだけ引き締まって痩せた僕の体が映っていた……
240 :
74 :2005/12/25(日) 23:20:37 0
シャワーを浴びて部屋のベットに腰掛ける。
―――もしあの日がなかったら僕は水銀橙と今日はどんな日を過ごしていただろう?
―――温かい紅茶とケーキを目の前にしてクリスマスらしいことができたかもしれない…
……でもそれも今の「現実」の前では到底かなわないことだった。
現に僕の視界の前に水銀橙はいない……
ベットに倒れこむと自然と口から水銀橙の名前が零れ落ちた……
喪「水銀橙……(…止めろ……役立たずの僕がその名前を呼ぶ資格はないんだ……)」
喪「水…銀…橙……(いい加減にしろよ……役立たず………)」
頬に涙がこぼれるの同時に何かの気配を感じた。
ベットから起き上がると水銀橙が僕を見下ろすように机の上に座っていた……
喪「す……水銀橙……!!あ……あの……今のは…呼んだんじゃなくて……」
水「……何を言っているのかしらぁ……アナタが呼べば来るほど私は暇じゃないの……」
喪「………」
水「何度も言ってるでしょ……本当にお馬鹿な人間ねぇ………」
会話が続かなかった……
何かを言おうとしても、今の非力な僕が水銀橙に声をかける資格などなかった………
でも……心のどこかではうれしかった……
どんな形にしろこうして「クリスマス」という日に会えたことがうれしかった……
水「……まぁいいわぁ……『糧』生きていれば問題はないわ……」
『糧』という言葉が僕の心に深く響いた……
いつもの水銀橙らしい言葉なのに今日は……
まるで僕のことなんかどうでもいいような言い方に聞こえた……
水銀橙は黒い羽を広げると鏡の前に立った。
それは今日はもう帰ってしまうことと、
僕と水銀橙の「クリスマス」の終わりを意味していた……
喪「待ってくれ水銀橙…(いやだ…このまま終わるなんて…もう少しだけいてくれ…)」
水「なぁに……黙っていたんじゃなかったの……」
喪「そ、それはそうだけど……でも…もう少しだけ……いて…ください……」
水「嫌よ……言ったでしょ……ワタシはそれほどヒマじゃないって……」
―――『拒絶』そんな言葉が頭に強く浮かび上がる
喪「で、でも…あと…あと少しぐらいなら平気でしょ水銀橙!!」
水「……しつこいわよ……『糧』のくせに………私に命令なんてしないで……」
241 :
74 :2005/12/25(日) 23:21:10 0
水銀橙の顔つきが険しくなる……
僕の目の前が真っ暗になる……
水銀橙との距離がどんどん離れていく……
もう二度と温かい気持ちの日々に戻れないそんな気がして………
僕は必死に水銀橙に食い下がった……
水「…いい加減にして……アナタ気持ち悪いわよ………」
水銀橙の顔がもう涙で見えなかった………
惨めだと思ったけれど、どうしても今は少しでもそばにいてほしかった……
視界が歪むなか必死ですがるように水銀橙の小さな腕に手を伸ばす……
『バチン!!』
小さな部屋に乾いた音が響き渡る……
水「……いい加減にして……それ以上何かしたら殺すわよ………」
頬を叩かれた僕は力なくその場にへたれこんだ……
水銀橙と目が合う……その目には僕が話し掛ける余地などないほどの眼だった…
何もかもが終わった気がした……もう何もかもがどうでもよくて…わからなかった……
水「……不快だわ……ここには…もう来る事もないわね………」
僕に背を向けて鏡に歩き出す水銀橙………
心のどこかで何かが崩れ落ちていく………
喪「……だったら……だったらもう契約なんて…契約なんて打ち切れよ!!」
水「………」
喪「どうせ…水銀橙は僕のことなんか足手まといだと思っているんだろ!?」
水「………」
喪「いいよ……どうせ僕はただのゴミクズなんだ!!」
水「……黙りなさい……契約を続けるかどうか決めるのは私………」
喪「うるさい!うるさい!うるさい!!……ならこの指輪をはずせば終わりだ!!」
力任せに指輪を外そうとする……
体の芯から激痛が走るがどうでもよかった……
指輪を無理矢理外せば死ぬこともわかっていたがそれでも僕にはどうでもよかった……
『バチン!!』
また乾いた音が部屋全体に響く……
242 :
74 :2005/12/25(日) 23:21:51 0
水「……いったはずよ……契約を続けるも…終わらせるも私が決めると……」
喪「……う…ううぅ………」
水「…それに…無理に指輪をはずせばアナタは……死ぬのよ……」
喪「で、でも…僕は……僕は!水銀橙の…水銀橙の力になれなかった!!」
水「……だからなに……?」
喪「だからなにって…?僕じゃ水銀橙の力にはなれないっていってるんだ!!」
水「……フフッ………本当にお馬鹿な人間ねぇ……」
喪「な、なにがおかしいんだよ!?」
水「……馬鹿よアナタは……そんなこと最初からわかっているわ………」
喪「ど、どういうこと………」
水「戦いはアナタだけの力じゃないわ……私の力だってあるのよ………」
険しい眼つきをしていた水銀橙の眼がどこか遠くを見る目になっていた。
水「人とは愚かだけど……不思議な生き物よ……」
水「(この人間も間抜けだけれど…この部屋の人形やモノは皆彼を慕っている……)」
水「ほんの小さな力しかないくせに…時には大きな力を生む……」
水「アナタも……そうよ…ただ……自分を知らないだけよ………」
喪「水銀橙………」
水銀橙の目は僕をいつもの眼でしっかり捕らえていた。
心に漂っていた暗い気持ちがその眼を見るたびに薄らいでいく………
水「……何を言っているのかしらね……私らしくないわ………」
呆れた顔で水銀橙は机の上に腰掛けた。
その顔はどこか微笑んでいるようにも見えた……
……でも僕にはそれで充分だった。
水銀橙のそんな顔を見ていると溝のように感じていた関係もまた一つの『絆』のように
思えてきた……
―――そう、僕と水銀橙だけの特別な『絆』……
気がつくと僕は両手にティーカップをもって階段を上がっていた。
………久しぶりにいれた紅茶だから水銀橙はきっとマズイと言うに違いない。
上手くいれてもきっとマズイというだろうけど。
水「相変わらず……マズイわ………」
喪「ごめん…… !!……雪だ………雪だよ水銀橙!」
水「うるさいわねぇ……雪ぐらいでいちいち騒がないでくれる………」
喪「………ホワイトクリスマスだ………ふふ………」
水「なに……雪が降ったぐらいで……そんなによろこんで………」
喪「ふふ、なんでもないよ。これからもよろしく……水銀橙………」
水「……フゥ…泣いたり笑ったり……ホントお間抜けな人間ねぇ……」
243 :
74 :2005/12/25(日) 23:22:21 0
僕と水銀橙はいつの間にかいつもの調子で一緒に粉雪が舞う空を見上げていた。
何の音もない部屋に雪の積もる小さな音だけが響く………
喪「ふぁ〜……よく降るなぁ………」
水「……そうね」
喪「水銀橙は雪が嫌い?」
水「……さぁ…どっちかしら………」
こんな会話がうれしかった。
一方的かもしれないけど、話し掛けるたびに呆れたような顔をする水銀橙の仕草が
たまらなく久しぶりで僕はさっきのことはどこへやらでいつの間にか笑っていた。
水「…………あまり今日みたいな日に馬鹿をするのは止めなさい……」
喪「へ?何?馬鹿なことって……?」
水「……仮にも…私のモノなんだから……人に笑われるのは……面白くないわ……」
そっと水銀橙はカップをソーサーに置くと、何となく水銀橙にしては珍しく居心地が
悪そうにボソボソとつぶやく。
僕はなんのことかわからず、顔に「?」マークを浮かべているだけだった。
喪「………?」
水「……今日は人間達には特別な日みたいねぇ……」
喪「…うん……今日はクリスマスだからね………」
水「そう……なの………」
喪「ねえ水銀橙……さっきの馬鹿みたいなことって……トレーニングのこと……?」
水「………」
喪「……ご、ごめん…でも……水銀橙の少しでも役に立ちたかったから………」
水「……わかってるなら…止めなさい……アナタは私のモノなんだから………」
喪「う……うん?(なにが言いたいのかな?水銀橙?)」
水銀橙はますます居心地が悪そうな顔をすると窓を開けて外に出て行こうとする。
部屋に冷気が一気に充満する。
僕は何となく首元が寒そうな水銀橙の首に自分の黒いマフラーをかけてみた………
水「……なにこれ……邪魔ねぇ………まぁ…いいわ………」
喪「ごめん…余計だったら外していいよ………」
水「……私にしてほしかったからこうしたのでしょ……ホント訳がわからない人間……」
水銀橙は不服とも照れ…それは勘違いかな?とも見える表情をすると窓辺から飛び立つ。
飛び立ったはずの水銀橙が急に後ろを向いた。
水「これ……やっぱり邪魔ねぇ……返すわ………」
そっと水銀橙が僕の首にマフラーを巻いてくれる…
巻き終わると顔に息がかかるほどの近くで妖しく微笑をすると飛び立っていった。
水銀橙がいなくなってからもしばらく一人優しく巻かれたマフラーの感触を感じていた。
喪「……メリークリスマス……水銀橙………」
244 :
74 :2005/12/25(日) 23:25:05 0
長くなってスマソ……
一応喪と水銀等のクリスマスバージョンです。
……もうかなりネタ切れというか…書けません……
しばらく充電してきます……
ああ!!なんか読み直すと…水銀燈っぽくない……orz
志村ー!!漢字!漢字!
今日が水銀燈決起集会だったな…
247 :
('A`):2005/12/26(月) 00:11:43 0
>>244 ありがとう。楽しませてもらった。
貴方の文章は、俺にとってもクリスマスプレゼントでしたよ。
十分充電して、またネタ思いついたら続き書いてください。
貴方の水銀燈すごく良い感じなんで。
248 :
('A`):2005/12/26(月) 01:31:21 O
249 :
('A`):2005/12/26(月) 01:32:41 0
250 :
('A`):2005/12/26(月) 10:21:49 0
あああああああああああさささs水銀燈アwwl。おおおおおおおおおおおおおおおおおお
251 :
('A`):2005/12/26(月) 17:40:01 0
252 :
('A`):2005/12/26(月) 17:53:07 O
水銀灯の羽でマフラーと抱き枕作りたい。
253 :
('A`):2005/12/26(月) 18:52:13 0
残りの手羽は貰った
フライにする
254 :
('A`):2005/12/26(月) 20:55:47 O
本とか買いたいんだけど出版とかどこ?
255 :
('A`):2005/12/26(月) 21:35:17 0
幻冬舎
電車男より数倍の感動
257 :
('A`):2005/12/26(月) 22:20:56 0
水銀燈男
258 :
('A`):2005/12/26(月) 22:22:55 0
259 :
('A`):2005/12/27(火) 18:58:35 O
ドールズみんなに聞こうと思うんだけど
水銀燈、君は同性愛のジレンマについてどう考えるかな?
愛してるけど近づけない、引き込みたいけど罪を感じるみたいな
260 :
('A`):2005/12/27(火) 20:10:36 0
よかったよ!
絶対このスレは落とさせません
261 :
('A`):2005/12/27(火) 20:19:43 O
なんで乳酸菌とかの話がでてくるの?
原作知らんから意味不明なんだが…
262 :
('A`):2005/12/27(火) 20:20:50 0
アニメで乳酸菌とってるぅ?って言ったから
263 :
('A`):2005/12/27(火) 20:23:41 O
>>262 サンクス、DVDとかレンタルしてみるよ
初めて書き込みをさせて頂きます。
ローゼンにハマったのが
4日前な若輩者です。
ワタクシは雛苺派だったのが、
ここのサイト見てから
水銀燈に華麗にシフト。水銀党に。
・・・どうしてくれる。
265 :
('A`):2005/12/27(火) 20:34:45 0
ここのサイトってどこですか?
266 :
('A`):2005/12/27(火) 20:35:28 O
ここです
267 :
('A`):2005/12/27(火) 20:40:31 O
268 :
('A`):2005/12/27(火) 20:44:53 0
ポンプ小屋
269 :
('A`):2005/12/27(火) 20:56:05 0
>>259 それってめぐのこと?
たしかに今、原作でめぐのこと避けようとしてるのはそういう感情があるからかもな。
でもあの二人は百合っていうよりも、なんかもっと根源的な愛が感じられる。
270 :
('A`):2005/12/27(火) 21:05:37 0
タイトルだけやん マジ糞 鼻くそ
272 :
('A`):2005/12/28(水) 09:20:06 0
まだあげるからなああs
273 :
('A`):2005/12/28(水) 14:27:16 0
あげ
274 :
('A`):2005/12/28(水) 22:17:27 0
俺の首にもまふらー巻いてほしい
水銀燈の事が頭から離れないなんてやばいよな
276 :
('A`):2005/12/29(木) 12:53:23 0
普通だよ俺もそうだもん
277 :
('A`):2005/12/29(木) 12:56:16 O
みんな水銀燈でエロい想像したりするよな?
278 :
('A`):2005/12/29(木) 12:58:55 0
めぐ×銀でエロい申そうしてます
279 :
('A`):2005/12/29(木) 13:03:48 O
俺は真紅と銀様に責められる妄想です
280 :
('A`):2005/12/29(木) 13:11:14 O
水銀灯が一番胸あるよな。
てかほかの奴なさすぎ
281 :
('A`):2005/12/29(木) 13:12:59 O
ネグリジェ姿が見てみたいな
282 :
('A`):2005/12/29(木) 13:22:05 0
6巻では
>>217が見れるらしいな。
乳首描いてくれないかな。
283 :
('A`):2005/12/29(木) 13:32:08 O
>280
まあ長女だからね……。
285 :
('A`):2005/12/29(木) 13:38:55 0
>>283 おい、1月24日発売だぞ。早まるな。
ああ・・・もう出かけてしまったか・・・南無。
286 :
('A`):2005/12/29(木) 14:07:52 O
>>285 行ってる途中にスレ見てれば良かったよ…
店員にまで聞いてしまった
287 :
('A`):2005/12/29(木) 14:52:34 0
うふふ・・・おばかさぁん
288 :
('A`):2005/12/29(木) 22:59:27 O
食べた物ってどこで消化されるんだろな
>>30 貴様!性質が悪いぜ!てめぇそりゃぁ!「ヘドラ」のテーマじゃねぇか!
290 :
('A`):2005/12/30(金) 09:48:35 0
銀ちゃんとコタツに入って頬擦りしたい
俺はだっこして綺麗な銀髪をなでなでしてあげたい
292 :
('A`):2005/12/30(金) 15:19:43 0
銀様に黒ニーソックス履いて貰って足コキしてほしい
293 :
('A`):2005/12/30(金) 15:27:15 O
水銀燈に、ウデをもぎとられたい
294 :
('A`):2005/12/30(金) 15:28:47 0
水銀燈をもぎとりたい
295 :
('A`):2005/12/30(金) 23:14:15 0
銀様足コキ展開小説はまだですか?
297 :
('A`):2005/12/31(土) 10:02:49 0
誰でもいいから書いてくれ
74も書いてくれ
wktk
74は今の世界観で続き書いてほしいな。
300 :
('A`):2005/12/31(土) 15:46:28 O
水銀燈を暴力で支配する展開マダー?
301 :
('A`):2005/12/31(土) 23:37:52 0
来年もよろしくおねがいします
302 :
('A`):2005/12/31(土) 23:55:51 0
>銀橙は不服とも照れ…それは勘違いかな?とも見える表情をすると窓辺から飛び立つ。
>飛び立ったはずの水銀橙が急に後ろを向いた。
>
>水「これ……やっぱり邪魔ねぇ……返すわ………」
>
>そっと水銀橙が僕の首にマフラーを巻いてくれる…
>巻き終わると顔に息がかかるほどの近くで妖しく微笑をすると飛び立っていった。
>水銀橙がいなくなってからもしばらく一人優しく巻かれたマフラーの感触を感じていた。
>
>喪「……メリークリスマス……水銀橙………」
このあたりのくだりがすごくイイよ〜(*´Д`)ハァハァ…
誰かこのシーンの挿絵描いてくれる絵師さんいないものか。
今年は良いものを読ませていただきました>74氏
来年も・・・続き書いてくれるかなぁ・・・・ぜひ書いてほしい。
303 :
('A`):2006/01/01(日) 05:03:00 O
今年は銀様に罵られますように…
304 :
('A`):2006/01/01(日) 05:23:06 0
銀様に言葉攻めされながら手コキされたいよー
305 :
('A`):2006/01/01(日) 05:56:30 O
水銀燈がオシッコをした後のマンコを舌で綺麗にするように強要
中まで吸い出すように命令
306 :
('A`):2006/01/01(日) 06:02:53 0
銀様に抱かれながら寝たい
307 :
('A`):2006/01/01(日) 06:03:19 O
308 :
('A`):2006/01/01(日) 06:16:05 0
309 :
('A`):2006/01/01(日) 08:51:41 0
310 :
('A`):2006/01/01(日) 17:44:17 O
311 :
('A`):2006/01/01(日) 21:30:13 0
銀様あああああああああああああああああああああ
312 :
('A`):2006/01/01(日) 21:35:17 0
74さんの銀様に 逢 い た い
メェェェグゥゥゥゥ
314 :
('A`):2006/01/02(月) 09:54:59 0
agemasu
315 :
('A`):2006/01/02(月) 20:42:01 0
銀様、まだああああああああああああああああ
316 :
('A`):2006/01/02(月) 21:18:16 0
「ムダムダ」ワラタ
317 :
('A`):2006/01/03(火) 02:22:29 O
銀様エロ杉
318 :
('A`):2006/01/03(火) 13:55:25 0
銀様を純粋に愛してるのでエロなどいらない
と、思ってたんだけど最近素足で踏まれてもいいかな、と思い始めた。
エロは、いらない。
ただ、水銀燈は美しい
同意
321 :
('A`):2006/01/03(火) 15:48:39 0
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
エロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
銀sエロ22おおおおおおおおおおおおおおおお!!11111
322 :
('A`):2006/01/03(火) 18:46:34 0
銀様は儚い。そこが美しい。
323 :
('A`):2006/01/03(火) 20:32:13 O
愛してるからこそエロが必要だ
愛があるなら、
エロなんて低俗なものいらないだろ?
325 :
('A`):2006/01/03(火) 23:37:52 0
愛のあるエロはいい。
愛してるからこそ相手の全てが欲しくなるわけで。
俺は銀様が好きで好きでたまらないので、
エロ方面もできるだけ集めている次第だ。
そっちのほうが意外と萌え絵が多かったりするし・・・
って何語ってるんだ。
326 :
('A`):2006/01/03(火) 23:39:24 0
47はエロあんまりやりたくないんじゃないっけ?
もしどーしてもエロがやりたいのなら自分でかくんじゃい!!
327 :
('A`):2006/01/03(火) 23:44:50 0
ていうか
>>298の降臨を首を長くして待ってるのは俺だけ・・・?
>>326 47じゃなくて74だろ。
なんで74なのかは不明。。。
手コキ足コキ+言葉責めはいいけど、
本番はイラン。
しかし、なんで水銀燈はこんなに萌えるんだろう?
雛苺も好きなんだけどね
329 :
('A`):2006/01/04(水) 03:15:04 0
一言でいうと、強さの中に潜む儚さ・脆さ。
しかもドSで決して媚びない気高さを持ち合わせている。
雛苺=萌え全開媚び媚びキャラとは違います。
足こきされたい^^
331 :
('A`):2006/01/04(水) 09:43:25 0
頼む!!!!74きてくれ!!!!!!!
333 :
('A`):2006/01/04(水) 19:48:31 0
334 :
('A`):2006/01/04(水) 20:57:29 0
くれ
335 :
('A`):2006/01/04(水) 22:12:38 0
あげ
336 :
('A`):2006/01/04(水) 22:14:45 O
337 :
('A`):2006/01/05(木) 02:35:45 0
コミケに水銀燈のスーパードルフィーがあったな。
あれほしい。
338 :
('A`):2006/01/05(木) 03:39:03 0
銀ちゃんってどこの香水使ってんのかな
339 :
('A`):2006/01/05(木) 03:43:23 O
>>333-335 mangakanでググって最初のサイト、1/4分の「乳酸菌とってるぅ?」
よかったな。偶然今日うpされて。
341 :
('A`):2006/01/05(木) 04:37:58 O
343 :
('A`):2006/01/05(木) 05:20:20 O
>>342 水銀中毒かなり良かったです><
神よ本当にありがとうございます
344 :
('A`):2006/01/05(木) 09:44:10 0
あげます
345 :
('A`):2006/01/06(金) 12:06:34 0
アキラメナーイ
346 :
('A`):2006/01/06(金) 13:33:51 0
348 :
('A`):2006/01/06(金) 18:39:16 0
ニート「持ち上げたちび銀をブラブラ左右に揺らしてみたり、回転させたりしてみる」
ちび銀燈「イ、イヤッ、ヤメナサイヨ…オバ、オバカサ…ァァ〜ン……
ヘァァ…メガ、メガァ〜…」
ニート「最期に片手でブンブン回して、ちび銀を空高く放り投げる(ブオン!)
ちび銀は羽があるから大丈夫だろ」
ちび銀燈「イタイイタイ!!
ヤァーメェーナァーサァーイィーヨォーオーバァーカァーサァー…キャッ!!!
アアア…ァァァ…ァァァ.....」
…パタタタッ(ふらふら飛行しつつ着地した)
349 :
('A`):2006/01/06(金) 18:43:44 0
誰か、ちび銀燈とニートの話作れやw
350 :
('A`):2006/01/06(金) 18:53:43 0
351 :
('A`):2006/01/06(金) 18:55:34 0
\ |
∩∩ ぼ く ら の 春 は こ れ か ら だ ! V∩
(7ヌ) (/ /
/ / ∧_∧ ||
/ / ∧_∧ ∧_∧ _(´∀` ) ∧_∧ ||
\ \( ´∀`)―--( ´∀` ) ̄ ⌒ヽ(´∀` ) //
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、童貞 /~⌒ ⌒ /
| |ー、 / ̄| //`i
>>1 /
| 中卒 | |ニート / (ミ ミ) | |
| | | | / \ | |
| | ) / /\ \| ヽ
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ |
| | | / /| / レ \`ー ' | | /
352 :
('A`):2006/01/06(金) 18:56:30 0
お前らに春はこねーよ
トゥモゥエェエ
355 :
('A`):2006/01/07(土) 22:14:09 0
`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./ < 冬の後には春が来る!!
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::|
! |: |
ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、
はずだが・・・。
356 :
('A`):2006/01/07(土) 22:58:03 0
47氏は続き書いてくれないのかしらーー?
早く続きが見たいのかしらーー!
357 :
('A`):2006/01/07(土) 23:04:21 0
だから74だと何回(ry
358 :
('A`):2006/01/07(土) 23:17:50 0
アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
74頼む!!!!!!!11頼む・・・・・・・・・・・!!!!
359 :
('A`):2006/01/08(日) 22:41:14 0
ほしゅしてあげる〜
ジャンクが
361 :
('A`):2006/01/08(日) 23:48:30 0
続きが気になって眠れないのかしらーー
362 :
('A`):2006/01/08(日) 23:53:57 0
100レス以上粘り強く保守してるおまえら必死杉。
まあ俺も74氏が帰ってきてくれることを願っているが。
必死だなw
364 :
('A`):2006/01/09(月) 19:02:50 0
>>362 では保守だっ!!!
_____ _______
∨
|丶 \  ̄ ̄~Y〜 、
| \ __ / \
|ゝ、ヽ ─ / ヽ |
│ ヾ ゝ_ \ |
│ ヽ_ _ / /| |\ \|
\ヽ _ // / | \ |
ヽ\二_二// ∠二二二| ヘ|
| | | ヽゝソゝ|TT|<ゝソ フ |/b}
ヾ| ヽ___ ノ/|| .ミ__ ノ | ノ
| 凵@ /フ
| .F二二ヽ /|/
\. |/⌒⌒| イヽ
/. \ ==′/ |.| |
 ̄|| ヽ__/ / / ̄
\ヽ_____ノ ノ
───―――
365 :
74:2006/01/09(月) 21:07:49 0
――――水銀橙。
水銀橙が来てから僕は少なからず生きているという実感が感じられた。
――――でも……僕の生活はそれだけではない。
水銀橙と会えるのは夜のほんのひと時の時間だけ。
それも毎日とは限らない。
今日は水銀橙はいない。
水銀橙といる時間……それは充実した時ではあるけれど……
僕の一日という時間のなかではあまりにもはかなく、短すぎる小さな時間。
目の前で暇つぶしにやっているゲームのセーブデータにはトータルプレイ時間が
36時間と表示されている。
水銀橙と出会うほんの少し前に買ったゲームなのに遥かに水銀橙といる時間より長い。
そんなことを考えていると気分が落ち込んだ……
冬の夜空の下、僕は誰もいない公園でブランコに腰掛けていた。
何となく腕時計を見るとそろそろ水銀橙が部屋に来ていてもおかしくない時間を指していた…
……でも僕は…どうしても今日は部屋にすぐに帰ろうとは思えなかった。
……今日…会社で新年会があった。
……思い出すと慣れたはずの悔しさなのに目頭が熱くなる。
「お前さぁ?絶対彼女とかいないだろ? ………ああ…つーか童貞君かぁ!!」
「その歳で彼女いないってどういうことだよ?おかしくねぇ?」
「……ヒソヒソ…やっぱりアレなんだ…この歳までアレなんてよっぽどだよねぇ……ヒソヒソ…」
「おーい!誰かこいつの初物もらってやれよー!ビンテージものだぜ!?ビンテージ!」
「うわぁ……マジいらないし、勘弁だよね……ヤ、ヤバ!こっち見てる!」
「まぁ死にはしないから安心しろ!なっ!?ど・う・て・い・君!!」
「ギャハハッハ!!おいマジでビール吹くから辞めろっての!!」
「キモ過ぎ…ホント笑えないから勘弁して…クスクス………」
自分でも情けないと思えるほど引きつった笑顔でその場をごまかす……
嫌な時間だけど我慢するしかない……
それにこの時間が終われば……僕には………『水銀橙』がいる。
「あれ……お前……なんで左手の薬指なんかに指輪してんの……?しかも…女物か……これ?」
「よく見せろよ…なんだこれ……どこで拾ったんだぁ?」
「ホントだ……指輪してる……しかも女物……」
―――「デザインがダサい」「センスが悪い」「安っぽい」「小汚い」「ゴミ」………
……僕をけなすのに飽きた連中が今度は僕の大切な指輪に罵倒を浴びせてくる。
自分の服や髪型や体型などならば耐えられる。
でも…この指輪だけは馬鹿にされるのが許せなかった。
……それでも僕は卑屈な笑顔でその場で黙っている事しかできなかった。
366 :
74:2006/01/09(月) 21:09:06 0
澄んだ夜風の中で左手を右手で指輪を包むように被せる。
水銀橙を守る事ができない自分が許せなかった……
指輪を馬鹿にされることが僕には水銀橙が馬鹿にされたように思えた。
でも僕は何も言い返せなかった……
頭の中では水銀橙の美しい姿に比べれば、他の会社の社員や言葉なんて取るに足らないはずだ…
それでも何も言い返すことができなかった自分に強い自己嫌悪が募った……
そんなどうしようもない僕は……水銀橙と会う資格がないように思えてしかたなかった。
かれこれこうして公園のベンチに座ってからもう一時間が経とうとしていた……
……もう水銀橙は帰ってしまった時間になっていた。
「もう……帰ろう」
重い腰を持ち上げると暗い気持ちのまま公園から出ようとする……
ふと目の前に一枚の黒い羽がふわりと落ちてきた。
拾い上げると同時にとっさに上を向く。
喪「……水銀橙」
視界の先には街灯の上で僕を見下ろしている水銀橙の姿があった。
喪「水銀橙……どうしてここに……?」
水「さぁ……どうしてかしらねぇ………」
喪「水銀橙もしかして……僕をさがして………」
水「ホントおめでたいわねぇ……そんなわけないでしょ……本当にお馬鹿さん………」
喪「そ、そうだよね……そんなこと……あるわけ……ないよね……」
水「……なぁに……冴えない顔が余計に冴えない顔してるわよ………」
喪「ごめん……水銀橙……」
水「……何言ってるの……わけがわからないわ………」
僕にはただあやまることしかできなかった。
水銀橙に話してもきっと水銀橙はそんなこと気にもしないだろうけど……
それでも僕はあやまらずにはいられなかった………
水「本当にアナタは冴えない上に……わけがわからない人間ねぇ……」
喪「はは………ほんと冴えないよな……自分でも嫌になるくらい………」
水「……いいわぁ…そんなこと……それじゃねぇ………」
会社の同僚の前で見せたような卑屈な顔になる自分がいるのがわかった。
そんな僕の顔に呆れたのか水銀橙は夜空に消えていった……
もしかしたら少しは水銀橙に慰めてもらえると思った自分がいた………
守る事もできなかったくせに……
そんな自分の態度に僕は更に自己嫌悪を募らせるしかなかった……
367 :
74:2006/01/09(月) 21:09:45 0
部屋につく頃には体は芯まですっかり冷えきっていた。
着替えもしないままどっかりとベットに腰を下ろす。
部屋の電気もつけていないせいか気持ちは和らぐどころかいっそう暗くなっていた。
暗闇のなかで何度も水銀橙の顔と社員の連中の醜顔が交互に浮かぶ……
守りきれなかった……というより水銀橙を汚されたように思えた。
両手の拳をぎゅっと握る。
それでもその握り拳はどこへ向かう事もなく次第に弱まっていった……
暗闇の中で下を向いているとベランダから月明かりがほのかに差し込んでいるのがわかった。
その光は僕の半身を照らしていた。
月光を浴びた僕の左手に光る指輪はまるで水銀橙のように妖しく美しく見えた。
ふと小さな影が僕の前に現れた。
まさかと思い顔を上げるとそこには……水銀橙がいた………
いつの間にか僕のそばにまで近寄り、ベットで座り込む僕の視線と同じ高さにいた。
水銀橙の表情はいつもより少しだけ硬いような気がした。
喪「す、水銀橙……なんで…?」
水「………かえしなさい」
喪「えっ……?か、返す?……何を………?」
水「………立ちなさい………上着を貸しなさい………」
喪「えっ?えっ?」
水「早くしなさい………」
訳もわからないまま無言で僕は自分の上着を脱ぐと水銀橙に手渡す。
水銀橙は僕の上着のポケットの中から一枚の羽根を取り出した。
水「人間の分際で私の羽を盗むなんていい度胸ねぇ………」
喪「そ、それは……たまたま水銀橙が落としたから………」
水「それでもアナタは持っていた……違うかしらぁ………」
水銀橙はずいぶん怒っているように思えた……
そんなに怒ることではないように思えたけれど…でも今の僕にはそう見えた……
喪「ごめん水銀橙……そんなつもりはなかったんだ……」
水「言い訳なら聞く気はしないわぁ……」
喪「そ、そんな……ごめん水銀橙……でも本当にそんなつもりは………」
水「………」
喪「ほ、本当にごめん……で、でも僕は……」
水「………そう……なら……態度で示してくれるぅ………」
水銀橙の態度に僕は罰が当ったんだと思った。
水銀橙を守れなかった……何も言い返せない自分への罰だと思った………
368 :
74:2006/01/09(月) 21:10:34 0
喪「態度って……僕はどうすればいいんだ……あやまることぐらいしかできないよ……」
水「……そんなこと知らないわよ……自分で考えなさい………」
喪「そんな………」
僕と水銀橙はようやく電気をつけた部屋でしばらく黙っていた。
必死で考えた末僕は………紅茶を入れることにした。
他に水銀橙が許してくれそうなことが見つからなかった……正直しょぼい考えだとも思った。
……どうせまた「マズイ」と言われ怒られるとは思ったけれどそれ以外思いつかなかった。
喪「す、水銀橙……よかったらこれ……飲んで……」
いつものように水銀橙の分だけ持っていく。
水銀橙は少しだけそのカップを持つとすぐに「マズイ」と言った………
喪「ご、ごめん……でも…これくらいしか僕には………」
水「本当にまずいわねぇ………」
喪「ごめん………」
水「………自分でも飲んだことあるのかしらぁ」
喪「う、うん………一応は………」
水「……ふぅ……間抜けな人間さん……一度は自分で飲んでみたらぁ……入れなおしてねぇ…」
僕はなぜこんなに水銀橙がこんなにもしつこく言うのかわからなかったけれど、
それは僕にとってありがたいことだった。
部屋に戻ってきてからというもの体は冷えっぱなしだったので温かい紅茶は一口飲むと芯から
暖まった。
水「どう……マズイでしょ……」
喪「そ、そうかな……い、いや!う、うん………」
水「でも……体は温まるでしょ……よかったわねぇ………」
喪「う、うん……おかげで暖まったよ………」
水「……それじゃ行くわね……ごきげんようお間抜けな人間………」
水銀橙はどこか満足げな顔をすると部屋の窓から高々と舞い上がって行った。
一人残った部屋には二つのカップが並んでいた。
小さな水銀橙のカップと僕のカップが……そして彼女の置き忘れたさっきの一枚の黒い羽が………
――――翌日
「おい?お前いい加減そのダサい指輪はずしたら………」
喪「いいんです。これは僕の大事なものなんですから」
水銀橙……彼女とあえる時間は少ない………でもそれははかなくはない………
積み重ねるたびに大きく輝く時間。
ふと指輪に目を落とす。
指輪は太陽の光を浴びてひときわ美しく輝いていた。
369 :
74:2006/01/09(月) 21:11:14 0
何となくまた書いてみました。
あーそれにしてもテレビで銀様が見れないこの期間が憎い!!
それと今回もつっこみどころ満載なので遠慮なくダメだししてください……
あとなにか要望とか(調子にのりすぎですね)があったら言ってください。
是非取り入れたいと思いますので!!
370 :
('A`):2006/01/09(月) 21:15:37 0
_r=ミr‐=r=ッ、_,、 /,ヘ.ヽ
_rァ^ゞ='ヘ-^ーヘィァミ/∠_}|
「// \ \ く ̄ヽヽ
f// ヽ `ヽ ヽヾ._ノノ_
___レ′ / l | } ノ l | Y´ ̄} }
{ { ̄7/ ! | l | l| |、 | _」ム┤ ト、ト、_ノノ
ト、ヽ///|| | | _|」⊥、 l|´リ,斗、! l| || ヾ` ̄
// ̄//|ト、`<´j斗ミ ヽノ ′"/ /|ノ| \
〈/ / / /八 ヽ、ヾ、″ ,.-┐_ノ /l | ヽ. \ おつかれさぁん
__ ヽ/ // ヽ、>=-、 ヽ_ノ_フ′| / \ `ヽ、
_ゞ `ヽ、._// ,.-‐べ \:.:.:.〉⌒7、{_ノ|/⌒ヽ、 \ `v-‐y' ̄`ヽ、
_,.'´ /,イ/ .:.:.:.:.:.:.\ヽ/ / 〉.::.Y.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.ヽ、\ \ _二ニゝ
____ノ /// {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7_/ / |.:.:.:'、 :.:.:.:.:.:.:.:\ヽ ヽ ヽ `ヽ、__
`ラ  ̄` _, / / / _ゝ、.:.:.:.:.:rッグー-、ヾ_/Y⌒i.:.:ヽ.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:〉|`ヽ.ヾ、 } _,. -'′
ノ _,..-‐'´ / / ///7l_}ヽ.:.:/ ノ、 ヽ_}づヾ ̄}.:.:.ノ .:.:.:.:.:.:.:.:/ | l | rvrr、 `ヽ、_
 ̄7 / / /, { {_//.:.ト、}∧__/ `ヽノ \ /.:∠;:-‐.:.:.:./ | _リ 〉〉〉〉}⌒ヽ、_,.'´
r-'′,. -― / / l| > /!.:.:|」/ヘ/__ / _ノ/,イ===、/ /レ^くv'´ ノフ
` ̄´ | 〈 | K//.:.:.:./.:.:.〈 `Y´Y´Yj.:.:.{ |.:.:.:.:.:.:.仁)/ :.:.:| rく_ /
ヽ.j | l /.:.:.::/.:.:.:.;イ ̄`フ^ツ^'/.:.:.:| |.:.:.:.:.:.:.l/ .:.:.:.:.:.| r、心 }
l ト、!:.:./|.:.:/ ` ̄竺_/.:..:ノ{ |.:.:.:.:.:.;ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:| rく ニ) {
|| _}.:::l {:/ ,. -'´/\.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.r┘rく ニ) }
371 :
('A`):2006/01/09(月) 21:21:45 0
おかえり
>>74 おまいの降臨を皆待ちくたびれとったぞ
それにしてもこの心理描写力…憎らしいぜ
372 :
('A`):2006/01/09(月) 21:23:03 O
>>369 GJ!
要望は特に無い!74の自分の世界観で書いてくれ!
373 :
('A`):2006/01/09(月) 21:25:10 0
374 :
('A`):2006/01/09(月) 22:05:31 0
>>369 今回もありがとう。待ちわびたよ。
つかずはなれずの二人の関係が絶妙だね。
銀様は喪の紅茶を飲みたいためにわざと羽根を落としていったのかな。
この調子で徐々に喪に惹かれていく銀様を描いてくれれば、言うことないです。
376 :
('A`):2006/01/09(月) 22:14:17 0
うーむ。
これだと、誤植を見つけにくいのお。
よく見ている。
書くたびごとに上手くなってるよ>74氏
よっしゃああああああああ
伸びてるからもしかしたらと思ったが来てくれてたぜ74!
今回もリアルで最高だよ…しかも主人公がちゃんと喪男なのがいい。
よく話を進めるために主人公をエロゲの主人公みたいな性格にしてるSSも多いが、
ちゃんと喪男なのが好感持てるぜ…
毎度おつかれさまです。
381 :
('A`):2006/01/10(火) 20:01:33 0
銀様あげ
382 :
('A`):2006/01/10(火) 20:04:21 O
エロ どこか 頼む
383 :
('A`):2006/01/10(火) 22:23:56 0
真紅は…真紅はっ…!
僕が守る!!!
age
384 :
('A`):2006/01/10(火) 22:28:14 0
>>383 な、何ですって!!! いい度胸だわ!!
、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.: .:! :|:.: .|:.:
',\「 _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.: .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ /:,:.! ヽヽ\:.:.!:.:.: ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ. ゝ l:.// トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´ ,:
ヽ 、ヘ ー' ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:
` -丶-_-- ――-_- ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ ` ̄  ̄` '′/' '' //:.://´:
ヽ:\ l`¬'イイl:.:./:.:.:
\ ヽヽ ', ,'.: | !:/:.:.:
:.:.. \``丶 / /:.: .!/:.:.:
丶、:...ヽ、 ,. '´ , ':.:.: /:.: /
`丶、 ,ィニ二二.._‐ .._ /.: :.:./: //
〈 、 丁:.:ア´ ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
ヽ二...__‐..二!/ ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.: : / /
385 :
('A`):2006/01/11(水) 19:32:40 0
あぁ銀様ー
386 :
('A`):2006/01/11(水) 19:57:59 0
銀様・・・すごく・・・綺麗です・・・・
387 :
('A`):2006/01/11(水) 19:59:15 0
早いものでこの世に発生してから42年目を迎えました。
最近、新潟監禁事件、奈良幼女殺害事件など喪たちに
対する風あたりが強い中何とか喪に対する偏見をなくしたく
思い今までの人生を総括するべきだと本を出版する決意に
いたりました
ワープロに向かった瞬間パンドラの箱を開ける恐怖を感じました。
しかしニート、電車男、幼女事件など私自身に関係する事が
二ュースになる度にキーボートをたたく指先に力が入りました
喪男、毒男の問題を大上段から意見するつもりもないし、
またそういった資格がないのも重々承知はしている。
ただこれから将来ある喪たちに何かを感じとってもらえればと
思ってます。
最後にこの場を貸してくれた2ちゃんねる様にお礼を
申し上げるとともにこの場の挨拶とさせていただきます
388 :
('A`):2006/01/11(水) 21:58:33 0
「
>>387 丁重なご挨拶痛み入ります。
もし、本を出版されるのであれば、
出版される本の題名と出版社の名称を
教えていただけないでしょうか。」
って声がどこからか聞こえたから教えてあーげるぅ。
人間って大変ねぇ。
_ __ _ _
, '´ __ __ _``ヽ、
/ィ.:7´.::に旡コ:::::::.:.`ヽヽ
,イ.:::/::/, -─ ー─- 、.:.::::.\\
/.:::::rィ'´ 、 `ヾ、::ヾ !
/.:, ィ 7 ,イ ト、 ヽ 、`ー{
/fイ i 1 i .|:i | i | | | i!
j」1i :| | l | N :! | l| j | ||
ト、 ,ルl |.:::| ト、ト、N ト、 ,イ/l , イノ,イ/ i!
 ̄ ̄`ヽ. | ヽ / /トト、:ト、仁ニー-、\,ィイ ィ≦二,,.′ /1
‐- 、、 \! | / / iト、\ ヾ じソ> <じソス/ .::/ |
.:.:::.`ヽ、:.\ト、 ,/ / .::::|:.:\ゝ  ̄` ,  ̄ ィ .::/ ト、
.: .:.:.:::::::::.\:V イ.:.:::::/:.:. 1ト、 _ _ /|.:/1 | \
 ̄``ヾ二二ミミヽ、.:.::.:\:/::::::.:. l | >、 , イ.::l/ ,! , イ > ── ─‐‐-、
.:.:.::::::::::::::.>ミ,r'"´ ̄`ヽ、 ヽ! 7r-- ‐<__」.:.:! / /.::::|, ィ´ -── - 、
.: .:.: .:.:.:::::::::ィイ彡イ .:.:.::::::::::.:. \|_/.:.:.:::::::::::::::::.:.L_/ /.::/ / , ィ彡三二 ニニ \
.:.:.:..:::::::::,r一'´ニ仁二二ニヽ::::.:.:. `Y7:.::::::::/^ヽ::::::::::./, ィ^ー─ - 、.:.::::::::.:.:. . ̄`` ヽ、
.: .:. :.:.:::〈 .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::.\:::::.:.:.:|{ト、::,イ| i:::::::.ノ〈i::::::::::::::.:.:. . \.:.:::::::::::::::::::::::.:.:.
. :. :.:.:::::::ト、 .:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::.\.:::.j1 |:| |:「 !::::::::::::::::::::::.:.:. \:::::::::::::::::::::::.:
..:::::::::::|.::.\ .:.::::::::,r'´ ̄ `ヽ.:.:::::ヽ|{! |:| |:L_ 」!:::::::::::::::::::::::.:.:.:. \:::::::::::::::::::.
.:.::.:/:.::ノ!.:.::::::::.`y'´ . .:.:.:.:.:.:.. .:.::::::j1 /⌒Y´ ̄`Y⌒ヽ1::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:. \:::::::::::::
:/ィ´:.::l.:.::::::::.:ノ .:.:.:.:.:.:::::::::::.:.::::::::ル7 i rkkュ ! 〈i|:::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:. /.:.::::::::::
保守
390 :
('A`):2006/01/12(木) 21:41:07 0
あげ
391 :
('A`):2006/01/13(金) 07:53:27 0
保守
392 :
('A`):2006/01/13(金) 19:08:43 0
保守
393 :
('A`):2006/01/13(金) 22:07:43 0
人が少ないわねぇ。
真紅スレはもう2になってるのにぃ・・・
,. -ュ,ニニ弌垳ト、
/r'^ _rヘ-ヘ/^ヽr宀、
/!7ト、7′ 〃 l ヽ ヽ
、 / l//L」| ∧l | ! |l | ! ヽ
|:l / 〃 ||丁l トH、lV| |l /l } l |
ヾヽ / 〃 |l | l抔卞`ヽ{ /-ト/ //リ
\ ヽ:∨ |」 /l| lトヽ ̄ レ'戎シ' / ′
⌒ヽ!ヽ._j\\ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..`::..::ヽ/ ハ ヽ‐ >、 ,. イ| }::..`ヽ、
::..::..::..::. /⌒ヽ、ヽjノヽ.∨r 芥、/:./ /::..::..::.、\
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ}l,ハ/-/ 〈::..::..::.`ヾ\ヽ
::..::../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:レ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ーrヘ.:.:、:.:.\ヽヽ:〉
仆、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ}
′ \_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
, 〉个、:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ l }〉:.}'´
| く_/^ト、>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_リ 〈|:.ハ
| //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ 、ヽ
!| //:.:.:.:||:./ }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.| l |
ここは神SS応援スレだから。
続きが来るまでは基本的にホシュ
395 :
('A`):2006/01/13(金) 23:42:02 0
いいから早く盛り上げなさぁい!!
、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.: .:! :|:.: .|:.:
',\「 _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.: .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ /:,:.! ヽヽ\:.:.!:.:.: ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ. ゝ l:.// トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´ ,:
ヽ 、ヘ ー' ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:
` -丶-_-- ――-_- ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ ` ̄  ̄` '′/' '' //:.://´:
ヽ:\ l`¬'イイl:.:./:.:.:
\ ヽヽ ', ,'.: | !:/:.:.:
:.:.. \``丶 / /:.: .!/:.:.:
丶、:...ヽ、 ,. '´ , ':.:.: /:.: /
`丶、 ,ィニ二二.._‐ .._ /.: :.:./: //
〈 、 丁:.:ア´ ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
ヽ二...__‐..二!/ ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.: : / /
396 :
('A`):2006/01/13(金) 23:43:37 0
こともあろうに真紅スレに苦情がきたわ!
何たる屈辱!!!
、 、 ,' .,./ ゙ / ''''''''"""'''- ..,,_.
.、 ',. l ! / / _ ,/゛
.| .__ヽ .l /'" / |ヽ '"
..l `゙'‐、.ヽ .〃 .'" ゝ_l
', .|`'ヽ\ / ,ノ./ ,
`'-、. ()゙' \,,' .-  ̄ ̄ ̄ ̄'''" ." /
、 'ー | /
.l ., ! ,.ノ /
ヽ ! く -'" .,/
.l. ヽ .ヽ、 .`'- / /
ヽ-、 ヽ、 \、 __ ー'ニニニニi、 . /
`'-゙"ー\_ .、`'ー 、´゙''`-r'" ,ノ
丿 ゛ \ `\ ゙''`-ニニニ/
397 :
('A`):2006/01/14(土) 00:02:15 0
口下手だけど水銀燈とお昼一緒に食べたい
口下手も一生懸命直すから
398 :
('A`):2006/01/14(土) 00:13:29 0
_
,'´r==ミ、
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉 _ _ _
/ `."-|l〉l.゚ ー゚ノl/ ヽ おごってくれるのぉ?
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"``
''y /x lヽ
l†/しソ†|
lノ レ
399 :
('A`):2006/01/14(土) 01:48:09 0
ここは落ち着いて保守
そのうちSSがやってくる。
400 :
('A`):2006/01/14(土) 14:11:50 0
水銀燈の腹になりたい
401 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/01/14(土) 21:01:15 O
保守
402 :
('A`):2006/01/14(土) 21:36:23 0
水銀燈様水銀燈様
是非降臨して下さい
403 :
('A`):2006/01/14(土) 23:22:27 0
銀様、このままでは第8ドール腎結石が降臨してしまいます。
劇場版 ローゼンメイデン 12番目の薔薇乙女
405 :
('A`):2006/01/14(土) 23:55:06 0
406 :
('A`):2006/01/15(日) 01:35:31 0
なつかしいのう
407 :
('A`):2006/01/15(日) 20:31:13 0
( ゚д゚)<vipで漏れと握手!!
( υυ
)ノ
408 :
('A`):2006/01/15(日) 22:54:59 0
水銀あげ
409 :
なおと:2006/01/15(日) 23:12:15 0
,.:‐'゙,.:-',゙:‐゙'ー゙.',゙;_;.':゙'゙ ゙゙''':'.;゙;''-.,
,::',. ,'゙-'",゙..::-,,‐_'',.".,‐_-.,.、..,,_ ゙゙''::,゙'‐;
,:'゙,:'' .,..::;',:゙-゙‐" : : : : : : : : : ゙''ー゙-:,、、,゙゙'':,゙':,
/ .',::;';:゙‐''゙ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙':゙-;';.,. .゙':,
__,,_/:,.;:,‐'". : : : : : : : : : : : : : : : ., : : : : : : : : :.,゙'-, 、゙:,,,,,__
:,'',゙:-,'':i、';゙' : .,'. : : : ., : : : ,' : : : : : : : ゙, : : : : ', : : , ', : ゙',:.,iヽ,'::゙,''i
',.''',';;;:;..'::'; : ; : ; : : ;. : : : ; : : : : : : : : ゙, : : : :.;,.: : ; : ;. <.;',゙,:,、;','_,'
゙゙,:',;゙:::,;:゙.: : ; :.;, : : ; : : : ; : : : : : : : : ;, : : : .;; : : ; : ; : : ゙':;;'゙,'゙':,
,:',:';,';'゙.: : : .;.:.;゙,': : ' : : : ; : : . : : : : : :.;; : : : ,'; : :.,; :.; ; : : .゙;',゙,.゙:,':,
,':,:'.,';:,' ' .:.i..i'.:.;.', : :゙; : : :i',i : : : : : : : ,'.; : : ',','. :,:'.;..,; .; : : ';':,', .':,',
,:';:' .,゙;::;, .' : ',.!゙,:', ':,.::.;':,' : ',',;, : : : : : ./ ; : .,:',:゙ ,:'__;,;_; ; : : .;.';゙,゙, ',゙:,
,':,' ,'.,゙,' ', ': ゙'!゙゙':゙,"゙'゙,'','';‐-,.';':,. : : .,:' _.;-;''';'":゙゙゙ ,;/ ;.,゙ : ,:' ;゙,゙,゙, ',:',
,':,' ,;.,':,', ', ' : ',:;;,'::..,',,,';',;゙;,、,;.゙:,゙:,.:.,' . ;'.:'_;'.'.:'-'-'==;' : ' ,; .; ',゙,゙:, .',:',
V .,;゙.,':.'..', ゙:,, .' :゙:,ヽ.ヘ...!,,ノ_゙' ゙' ゙ .゙ ..ヘ..゙..ノ;:",'' : ' .,:': ; ;:',,゙, .゙"
,,゙ .!,.゙. :', : '';.,゙':.,: :':, ゙゙゙゙ ゙゙ .゙゙゙゙゙.,:': : ,:,::' : .; . '".',゙,
. ,:,: . : : ', ', : ゙゙::,.,_ ゙:;゙_:,_ . i ,:'::,,.,:゙'゙ : : .,゙ : . . ',': ,.:' .,
、゙:;., ,',' : : : .゙:, ' : : : `'','ヽ;,'::,_ ______゙_____, :-゙,':'゙;'゙ : : : : .,' : : : ':,':,,: ,.;'',.:;''::'
: :`゙'゙':.,_ // : : : ;゙゙゙, ' : : : : ゙,::; :゙':.., ゙'''==''゙ ,::';, : .; : : : : ,' : : : : : ,;':, ,.::',.':'゙: : : :
: : ゙''-:., '::.,, ゙:., : : : ,': : ':, '.: : : :.',.; : : : :'‐;.,,_ ,..:;'" : ;.; :,' : : : ' .,゙', : : : : : .,:',:',゙'゙: ゙ : : ,.:,.::' :
: : : : : :` : .゙'゙、:,,_. :.,゙. : : : ', ' : : : ', : : : : ,'.゙',‐.':;;...;;;'゙‐''"゙:, : : ;::,' : : : ,:゙.: ゙, : : :,.::'゙ '゙. : : : : :"゙ : : :
: : : : : : : : : : . : .'ー:.,_. : : : ':,' : : : ', :、.;::,'‐゙:'",:,゙;:i;:',:,'‐:゙:".;-,、',' : : : .,' : : : ;.:‐'゙. : : ,.., : : : : : : : : :
: : : : : : :.,.:‐''ー:::..,,,__゙'‐:.,,. : ':,' : : ゙,: ゙;':,. : ,:',:'.,','l ':'.、':,__,.::,゙;゙,:' : : ,:゙ : ,.;;'゙,.::-‐''"゙゙.. ゙'‐:.,_ : : : : : :
: : : : ,.::'゙ .:::::::::::::::::..゙"''ー゙.;,__':,' : :.',、゙,_'、,:'゙: ,゙,' l ゙,゙, :゙'-''゙,.::,' : : ,:',..:'-''" ::::::::::::::::::::::::::.. ':.,. : : : :
: : ,.:'゙ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.゙゙゙'i., : ':,-、゙_,:.,,':,' .l ',',_;,_゙,:‐,' : .,:''゙ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ゙'::., : :
410 :
なおと:2006/01/15(日) 23:13:33 0
,.:‐'゙,.:-',゙:‐゙'ー゙.',゙;_;.':゙'゙ ゙゙''':'.;゙;''-.,
,::',. ,'゙-'",゙..::-,,‐_'',.".,‐_-.,.、..,,_ ゙゙''::,゙'‐;
,:'゙,:'' .,..::;',:゙-゙‐" : : : : : : : : : ゙''ー゙-:,、、,゙゙'':,゙':,
/ .',::;';:゙‐''゙ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙':゙-;';.,. .゙':,
__,,_/:,.;:,‐'". : : : : : : : : : : : : : : : ., : : : : : : : : :.,゙'-, 、゙:,,,,,__
:,'',゙:-,'':i、';゙' : .,'. : : : ., : : : ,' : : : : : : : ゙, : : : : ', : : , ', : ゙',:.,iヽ,'::゙,''i
',.''',';;;:;..'::'; : ; : ; : : ;. : : : ; : : : : : : : : ゙, : : : :.;,.: : ; : ;. <.;',゙,:,、;','_,'
゙゙,:',;゙:::,;:゙.: : ; :.;, : : ; : : : ; : : : : : : : : ;, : : : .;; : : ; : ; : : ゙':;;'゙,'゙':,
,:',:';,';'゙.: : : .;.:.;゙,': : ' : : : ; : : . : : : : : :.;; : : : ,'; : :.,; :.; ; : : .゙;',゙,.゙:,':,
,':,:'.,';:,' ' .:.i..i'.:.;.', : :゙; : : :i',i : : : : : : : ,'.; : : ',','. :,:'.;..,; .; : : ';':,', .':,',
,:';:' .,゙;::;, .' : ',.!゙,:', ':,.::.;':,' : ',',;, : : : : : ./ ; : .,:',:゙ ,:'__;,;_; ; : : .;.';゙,゙, ',゙:,
,':,' ,'.,゙,' ', ': ゙'!゙゙':゙,"゙'゙,'','';‐-,.';':,. : : .,:' _.;-;''';'":゙゙゙ ,;/ ;.,゙ : ,:' ;゙,゙,゙, ',:',
,':,' ,;.,':,', ', ' : ',:;;,'::..,',,,';',;゙;,、,;.゙:,゙:,.:.,' . ;'.:'_;'.'.:'-'-'==;' : ' ,; .; ',゙,゙:, .',:',
V .,;゙.,':.'..', ゙:,, .' :゙:,ヽ.ヘ...!,,ノ_゙' ゙' ゙ .゙ ..ヘ..゙..ノ;:",'' : ' .,:': ; ;:',,゙, .゙"
,,゙ .!,.゙. :', : '';.,゙':.,: :':, ゙゙゙゙ ゙゙ .゙゙゙゙゙.,:': : ,:,::' : .; . '".',゙,
. ,:,: . : : ', ', : ゙゙::,.,_ ゙:;゙_:,_ . i ,:'::,,.,:゙'゙ : : .,゙ : . . ',': ,.:' .,
、゙:;., ,',' : : : .゙:, ' : : : `'','ヽ;,'::,_ ______゙_____, :-゙,':'゙;'゙ : : : : .,' : : : ':,':,,: ,.;'',.:;''::'
: :`゙'゙':.,_ // : : : ;゙゙゙, ' : : : : ゙,::; :゙':.., ゙'''==''゙ ,::';, : .; : : : : ,' : : : : : ,;':, ,.::',.':'゙: : : :
: : ゙''-:., '::.,, ゙:., : : : ,': : ':, '.: : : :.',.; : : : :'‐;.,,_ ,..:;'" : ;.; :,' : : : ' .,゙', : : : : : .,:',:',゙'゙: ゙ : : ,.:,.::' :
: : : : : :` : .゙'゙、:,,_. :.,゙. : : : ', ' : : : ', : : : : ,'.゙',‐.':;;...;;;'゙‐''"゙:, : : ;::,' : : : ,:゙.: ゙, : : :,.::'゙ '゙. : : : : :"゙ : : :
: : : : : : : : : : . : .'ー:.,_. : : : ':,' : : : ', :、.;::,'‐゙:'",:,゙;:i;:',:,'‐:゙:".;-,、',' : : : .,' : : : ;.:‐'゙. : : ,.., : : : : : : : : :
: : : : : : :.,.:‐''ー:::..,,,__゙'‐:.,,. : ':,' : : ゙,: ゙;':,. : ,:',:'.,','l ':'.、':,__,.::,゙;゙,:' : : ,:゙ : ,.;;'゙,.::-‐''"゙゙.. ゙'‐:.,_ : : : : : :
: : : : ,.::'゙ .:::::::::::::::::..゙"''ー゙.;,__':,' : :.',、゙,_'、,:'゙: ,゙,' l ゙,゙, :゙'-''゙,.::,' : : ,:',..:'-''" ::::::::::::::::::::::::::.. ':.,. : : : :
: : ,.:'゙ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.゙゙゙'i., : ':,-、゙_,:.,,':,' .l ',',_;,_゙,:‐,' : .,:''゙ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ゙'::., : :
411 :
('A`):2006/01/16(月) 08:25:31 0
寝る前に銀様に報告しとかなきゃな…
おやすみ銀ちゃん
412 :
水銀燈:2006/01/16(月) 09:11:18 O
しぃ〜んくぅ〜?
あら、いないの?
残念…
どこ行ったのかしら。
413 :
真紅:2006/01/16(月) 21:30:18 0
うるさいのだわ。
414 :
尿結石:2006/01/17(火) 00:46:34 O
アヒー
415 :
('A`):2006/01/17(火) 14:10:21 0
????? ?
416 :
腎結石:2006/01/17(火) 20:33:04 0
オヒョー
保守
418 :
('A`):2006/01/18(水) 15:21:42 0
ぎんsまあああ
419 :
('A`):2006/01/19(木) 02:28:10 0
保守するんだからっ!!
420 :
水銀燈:2006/01/19(木) 02:33:24 O
あーらぁ、真紅ったら
ちんちんおっぴろげ
421 :
真紅:2006/01/19(木) 09:27:04 0
あなたこそ、まんまんおっぴろげだわ。
74氏、元気にしてるかな
423 :
('A`):2006/01/20(金) 22:04:53 0
まだー?
424 :
尿結石:2006/01/21(土) 01:58:19 O
尿道が痛いですぅ
プヒー
425 :
('A`):2006/01/21(土) 11:34:02 0
オイーッス!!
426 :
('A`):2006/01/21(土) 16:27:19 0
モイーッス!!
427 :
('A`):2006/01/22(日) 18:49:28 0
保守
428 :
('A`):2006/01/23(月) 00:35:26 O
ニッポン放送
429 :
('A`):2006/01/23(月) 21:21:03 0
まだか……
430 :
('A`):2006/01/23(月) 21:22:35 0
ホリエ
431 :
('A`):2006/01/24(火) 20:59:04 0
6巻に水銀燈のお尻でてましたね^^
432 :
('A`):2006/01/25(水) 13:29:29 0
あきらめませんよ?
74俺はSS待ってるからな
434 :
('A`):2006/01/25(水) 18:14:04 0
他のSSのスレのようなベタベタな水銀燈とはまた違った魅力があっていい
435 :
('A`):2006/01/25(水) 22:08:58 0
74氏以外でも我はと思うSS作家望む。
ちなみに漏れは文才が無いのでダメポ・・・
SS読み漁ってる人からみて74氏のはどうよ?
ローゼンSSで銀様限定のって探してもなかなか見つからないんだ。
だから比較しようがない。
でも正直、74氏のはかなり好きだ。
ローゼンは人気のせいか厨なSS多いからなぁ・・・
俺の中では74氏の作品が今まで読んできた中で一番レベルが高い
このスレで何か書きたいなぁとは思うが、74氏のくおりてぃが高過ぎて・・・orz
>>437禿同
74氏の水銀燈を見せられた後だと、ここで水銀燈SSは書き難いなぁw
雛苺とかじゃダメだよな?
あまり気にせずにいろいろ書いてみて
>>438 書いてみようぜクオリティなんて気にするな
442 :
('A`):2006/01/27(金) 16:03:07 0
保守
443 :
('A`):2006/01/27(金) 16:15:30 0
>>439 ネタのキャラは、この際なんでもいいんじゃないか。
皆が楽しめればそれでいいと思うぞ。
喪板の真紅スレなんか毎日暴走してて楽しそうだ。
444 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/01/27(金) 21:57:23 O
バレンタインデーにもなにかありそうだな
445 :
('A`):2006/01/27(金) 22:53:39 0
なにかって、またカポー板襲撃のことか。
それなら楽しみだな。
ばれんたいんってなぁに?
どこかの監督さんのお名前かしらー?
水銀燈の妹にふさわしいのはどれだ?
・蛍光燈(けいこうとう)
・走馬燈(そうまとう)
・御神燈(ごしんとう)
・常夜燈(じょうやとう)
・誘蛾燈(ゆうがとう)
・昼行燈(ひるあんどん)
発光ダイオードとか超ベタで糞つまんなくてセンスのかけらもないこと考える俺は死ねばいいのに・・・
>>446 ヲィヲィ・・・そうやって銀様の気を引こうとしてるのだな。。。
蛍光灯かな?
僕だろ
452 :
('A`):2006/01/29(日) 16:04:42 0
このスレの住人の常備燈は『水銀燈』だよな。
懐中電灯なんか使ってないだろうな?
455 :
('A`):2006/01/29(日) 17:28:38 0
一万年と二千年前から愛してる c :
゚ o ____zr〜ヽ、_ ○ .
八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった ○ ,. ‐_ニ´ c ヽヘ:::::::ゝヘ、
. ゚ ,. '´ / ,. ,. ‐ (ヘ ゝヘ\ o
一億と二千年後も愛してる / / / / (ヘ:::::::::ゝヘ 丶
C l /i / _ノ 〃 / / (ヘ::::::::::i ) ヽ
君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない レ !l / _,t-‐_─-メ、 / (ヘ::::::::::} ) `,
ヽ!ノ 'ツ5¬ッ之 ,丶r==ヾジく c !
「 ̄ ゞ´‐ ´ / 〈〈: . : //| ト、ヽ l l
. } / ノヽヽ//: l |__」 〉 !:. l
ゝ、 ー-=ニ´-‐ i´ :丁|: | |ー' '、 '、
. O h . : : ! . :l :|: | | : . C ヽ:.ヽ、
C } . : : : ,´ ○. :| :|: . |│ :..:. ヽ
`丶、:_ : : : : / . : /| :|: l ゙、/:.:.,、 '´::
c `ヽ c ./ . ;.:´ |_」: . :ヽ >/:: :: :: ::
○ ゚ . ハ / /:ヽc |: . /`〃´:: :: :: :: ::。
// ソ /:::::::::::ゝ┴く:: :: :: :_.:ハ/:: ::
456 :
('A`):2006/01/30(月) 14:43:48 0
7474747474747474747474747474747474747474747474747474747474747474
保守しとくぜっ
458 :
('A`):2006/01/31(火) 19:14:11 0
| _,.,-r''fi,ッ、_
|-''´:::::ゞゝ,iソノ,=ッ、.
|::::__:tr-、r--、,:::::::::::ヽ
|r'`´ `'''r、:::\
| '\:ヽ
| i ,, `,,|
|. /! /| /|/| , ト、
|ゝ| ∨ .| / / .| / ト、t
| O ヾ | / ,,ノ--| /! ト、/
ト ー ,,, " O i// / !||l::! 保守しておくわねぇ
| `" ´/./ ,,,/i!レ'
| 、___ i/ / .,_,___
ト.、 ` ´ / / /-- ‐'":::::::;;ノ___
|::::|:::ゝt.-..r <、"フ / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〆
|:::/''t/|!ゝ'|:::::://</ /:::::::::::::::::::::::>" ̄ ~
..j-、 r-t、 /:::/::::::i/::::::::::::::::::::::::\,,.___
{ ト,,(ソ/::::::!:::::::::ト:__;:::_:::::,:::::::::::::::: ,,:〆
|! ヽ,,ノ ;;::::::!:::::::ノ \.  ̄ ̄ ̄ ̄
|ヽ.,/ (` r- 、fr !! ヽ,,
|:::r'( )(,, ハ!_jj !
|:::::)( (,,. ) ト、\| | 、 、 |
|::::::\( ( (.ノ:::::\.\| |ヽ|ヽ!
|:::::::::::::~::~::::::::::::::::\,\| i! |
|:::::::∧::::::::::::::::\::::::::\,,
|::::/,><\:::::::::::::::!\::::\\
|::/,><,,\::::::::::|,, \:::::>,.ヽ,
|/,,,><,,,__.|::::::::::|! 、\::::\,!.
|'' ー-、,,,__ノ|::::::::ノ ,, ゝ\::::::ヽ
459 :
('A`):2006/02/01(水) 05:03:18 0
460 :
('A`):2006/02/01(水) 05:44:15 0
461 :
('A`):2006/02/02(木) 07:38:43 0
水銀燈あああああああああああああああああああ
462 :
('A`):2006/02/02(木) 20:15:16 0
age
今「水銀燈さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」と叫びながら射精したところです。
しばらく余韻に浸ります。
464 :
水銀燈:2006/02/03(金) 11:28:43 0
>>463 うふふ・・・きもぉい、きもぉい。何ていやらしい毒男なのぉ。チンポ汁出しちゃって汚らわしいわぁ
なじられて勃つなんて、よっぽど水銀燈に苛められたいのねぇ
ほら、いいなさぁい。水銀燈に弄られて射精する変態だってぇ。
なぁに?言えないの?じゃあ足で扱いてあげるわぁ、ほぉらほぉら、うふふ・・・
こうですかね・・・
>>463 ・・・汚ぁい。なんて醜いの。・・・もっと詰れ?
やぁよ。水銀燈は貴方みたいなイッちゃった醜い人間になんて興味ないの。さよなら。
どうしていいかわかんないから逃げ出しちゃう銀様。
466 :
('A`):2006/02/03(金) 19:53:40 0
>>463 ねぇ…独りで慰めるなんて寂しい事しないでぇ…
どうせなら私の手で慰めて欲しいんでしょぉ?ほら…言ってごらんなさぁい
水銀燈様の右手で慰めて下さいって言いなさぁい人間
ウフフフ…出そうになったら言うのよ人間、あぁんだめぇ、おっきぃ声出しちゃだめよぉ
お母さん起きてきちゃうでしょ…ウフフ
…気持ちいいのね人間、息が荒いわぁ…静かになさい
出そうなの?出るのね人間、汚い汁いっぱい飛ばしなさぁいウフフ…あぁん!
だめだだめだ!74氏にはかなわんくそ
467 :
('A`):2006/02/03(金) 19:58:18 0
もっとなじってくれはぁはぁ
俺も銀様に罵られたいハァハァ(;´Д`)
おまえらエロで対抗するな!
ちょっとおっきした
470 :
水銀燈:2006/02/04(土) 09:20:00 0
_ ∧ ∧
,'´r==ミ、 ヽ V ノ
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉_ _`/。/
>>463 / `."-|l〉l.゚ ー゚ノl / ∧ヽ きったなぁい……蒼星石のハサミで
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつ(0 /"`ヽ0) その汚らしいもの切り落としちゃおうかしらぁ…
''y /x lヽ どうせ一人で擦るしか使い道ないんだしぃ
l†/しソ†| 私にヤラれるならいいでしょ〜ぉ?
lノ レ 切れ心地試してみたいのぉ…ウフフ……
このエロさ最高だぜ!
472 :
('A`):2006/02/04(土) 20:58:47 0
責め疲れたのか、銀タンは今、俺の腕の中でスヤスヤと寝息をたてています。
473 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/02/05(日) 02:55:13 O
age
474 :
('A`):2006/02/05(日) 23:09:32 0
ごめんなさぁいぃましゅたぁぁぁ!!!
はずかしいみるくがぴゅるって・・・ぴゅるってでちゃうのぉぉぉぉ
_
,'´r==ミ、
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉 _ _ _ 真紅ぅ
/ `."-|l〉l.゚ ー゚ノl/ ヽ 私のトランク隠したでしょ?
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"`` 返してぇ
''y /x lヽ
l†/しソ†|
lノ レ
476 :
('A`):2006/02/06(月) 09:44:24 0
妙に笑いが込み上げてしまったw
477 :
('A`):2006/02/06(月) 10:26:32 0
やばいw何気にありそうだな
⊂⊃
┌──┐
i二ニニ二i
i´ノノノヽ)))<変なもの切らないで鋏返して・・・
.Wリ;゚ -゚ノリ
⊂)_介」つ
〈__l__〉
〈_ハ_〉
479 :
('A`):2006/02/06(月) 20:44:09 O
ゲベァ
480 :
('A`):2006/02/07(火) 13:55:34 O
保守
481 :
真紅:2006/02/07(火) 19:21:28 0
>>475 .ィ/~~~' 、
、_/ /  ̄`ヽ}
,》@ i(从_从)) 水銀燈のトランクを盗んできたのだわ。
||ヽ|| ゚ -゚ノ| || ビックリ箱に改造するのだわ。
|| ({'ミ介ミ'}))|| 水銀燈をイジメるのは楽しいのだわ。
≦ ノ,ノハヽ、≧
テ ` -tッァ-' テ
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
|_______| ←水銀燈のトランク
482 :
('A`):2006/02/07(火) 21:13:32 O
483 :
('A`):2006/02/07(火) 21:54:41 O
日本語でおk
485 :
('A`):2006/02/08(水) 00:06:56 O
?
486 :
('A`):2006/02/08(水) 00:23:35 0
487 :
('A`):2006/02/08(水) 00:27:12 O
頭いいな
488 :
('A`):2006/02/08(水) 00:34:20 0
天才現る
489 :
('A`):2006/02/08(水) 00:36:18 0
俺も分かってたんだが
>>486の解説の仕方がうまいと思った。()を使うことですごく分かりやすくなってると思う。
490 :
('A`):2006/02/08(水) 00:41:00 0
?
491 :
('A`):2006/02/08(水) 00:51:49 0
お褒めに預かり光栄です。テヘ
492 :
('A`):2006/02/08(水) 00:54:21 O
なんでこんなあちこちにローゼンスレが?
しかもここに至っては水銀燈スレだけで二つも…
VIPでも同じような状況が見られるし…
493 :
('A`):2006/02/08(水) 01:20:55 0
気のせいだろ
494 :
トゥリエ・ノア ◆NOA/G.TpqY :2006/02/08(水) 01:22:43 O
銀様人気でいい事じゃない
495 :
('A`):2006/02/08(水) 01:26:13 0
496 :
('A`):2006/02/08(水) 11:09:06 0
ああああああああ
497 :
('A`):2006/02/08(水) 11:51:34 0
498 :
トゥリエ・ノア ◆NOA/G.TpqY :2006/02/08(水) 12:21:28 O
そうですね
水銀燈スレが分散しすぎて人がバラけてどれもレスが中途半端で盛り上がりません。
,. -n'ニn''n‐n、
/>'′ 〈7d}}ァ゙く!、
/ >′_,. tr‐tr-n、 ゙<}、
,/イ|ト<}7´/ / | ll {>、_}己!
// ∽ // / /! || | l| ||'ヘヽ\
/// ||]_{トリ|| リ }! | |!| |<}、ヽ
,'〈}ハ} N (_:,ハ l|/ノノァ'‐ノ /}lト、 〉
i | | |l | (;乃'ノ//| | }
\ \ ヽ. ,' ! l! | lヘ. ー′ /イ | l |ノ
\ヽヽ\ヽ、l / ! ハ ! | !:`ー=、7「!| |l l!| ! /〉 /_ -‐
二ニ ̄``ヽ\ >‐‐-、_,rヘ、',! !∧::::::Lノ」 l|⌒ヽlV "´ ニ二_
-‐ニ /:::::::::::::::V}、 ヽV └く リ!リ::::::::::\ =二 ‐-
_ニ-‐⌒ 〈:::::::::::::::::::::::V几几r==;几几|/::::::::::::::〈ー-、 <`丶、
へ /く:::::::::::::::::::::::::V}、 └''┘ _{V::::::::::::::::/| \\ `丶、`ヽ、
/く// // ,/// {>::::::::::r-、::::::::`くh_rn_m>'::::::、::::::::::::>コ\ ヽ_〉`ヽ、\ \ \
//////-一'7::::::::::/ l|ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::/く:::::::::::〉ヽ\ヽヽ \ヽ\\
/// ' //:::::::::/w!ト、{.}::::::::::::::::::::::::::::::::〉|ハ:::::::::゙、 〉 \ ヽ \
「::::::::::{ ヽ::::::::::::::::::::::::::::{'´´ ヽ::::::::L
/:::::::::::/ 〉::::::::::::::::::::::::〈 ヽ:::::::::{
501 :
トゥリエ・ノア ◆NOA/G.TpqY :2006/02/08(水) 18:02:30 O
どっちか捨てれば…?
502 :
('A`):2006/02/08(水) 22:38:52 0
age
503 :
('A`):2006/02/09(木) 14:24:54 O
ほ
|
り
506 :
('A`):2006/02/09(木) 16:17:42 0
え
507 :
('A`):2006/02/09(木) 18:31:27 O
人工精霊堀江
次回のリクとかしてたから、74氏はまた降臨するよな・・・・?
俺は待ち続けるよ。
509 :
('A`):2006/02/10(金) 01:15:36 0
エロパロもクオリティ高いけど74氏の書くSSの方が俺は好きだ
でついでにage
510 :
('A`):2006/02/10(金) 22:26:51 0
水銀燈におばかさぁんって罵られたい!
水銀燈におばかさぁんって呟かれたい!
水銀燈におばかさぁんって惚気られたい!
511 :
('A`):2006/02/10(金) 23:04:22 O
512 :
('A`):2006/02/11(土) 06:35:28 O
確かにエロかもしれんが……死ね
513 :
('A`):2006/02/11(土) 20:43:48 O
うわ…
あ わ 瞬 そ l, ゙'ー‐'゙ 'ヾ;ー:、 .゙l, 一 人
ろ ず .き れ _,、-ー‐'' `゙゙´ l, 生 間
う .か ほ .ら ,/゙´ _, i, .i l゙ / ,j .j゙ .j, .,、,,_ .l .な .の
.: .な .ど .に .| ,r''゙ブ ゙l, ゙l,ニ:゙F| 。 |.‐シ=''ジ_,シ.l, ヾ, .) l, ど
.も .の 比. ヽ.| .| i'ヾirH''t;;l,. l, ミlr'Tl,゙じ゙ナ'F= '゙`´ l, :
.の べ ゙' ヽ,. l゙l, i゙ー゙ー´クヽ. l,. ´ ̄ ゙̄`l ./´゙'l, l,
.で .れ. ゙ヾ.゙':| 、´ ヽ,.| .ノ /'゙i,. j゙ l,
.ば (,゙ヽ ,| ヽ .| 、,,,,_;シ' j゙jノ./-、. l,
ト-、,,_ `´ ./jl, ヾ'=― / /'´ノ::゙i l, l,
.j '`゙゙''‐-ニ;;''ー-、,,_ ./ ./.|∧ ー .// /r''゙ / .l, l,
.| ``゙゙゙'''‐ニ;;''゙-、,,| Y/:∧ _,j;! /,、-'゙´i1 l, l,
| ,r‐'⌒'i, `゙゙''j,ジl::|l, ゙l, ._,,、r;ニ-‐!/,、v,=ミ _,l_ ヽ,
| ( ,( :イ)).|::゙l,l, ニ「゙´ .j 「rr' //゙)ノ '゙ / =--`゙ニニニ;;;;;;―''ニ
.| ヽ、,,_)ゝ |(;| |:::::l./゙ .| j゙ | ゙ヾ゙i゙ ;/
_,ト---、、、,,_ .|Y ヾ、/ '゙ .ノ .ト-シ / ,r‐'⌒ヽ,
゙´ l, `゙゙゙゙'''''ー-、、,,_./| ``゙゙゙''''゙゙´  ̄ ./ l ) .r‐、
l, |::|.,,.、,'"'i .r=i, //、,_ ゙l, _ ,ゝ ゙ー''゙
l, .l;:l ゙'《 》'"゙ヽ / / `゙゙゙'''ヾ/ ヾ'、,,_
ドゥエルヴァルツァァァァァァァァァアアアアアアアアアア
517 :
('A`):2006/02/12(日) 01:42:16 0
戦いのワルツを踊りましょ?
300 名前: 774RR [sage] 投稿日: 2006/02/12(日) 02:31:10 ID:jQZoKxV9
俺「ちんぽっぽ」
真紅「……」
雛苺「ぼい〜んっなの〜」
蒼星石「…ぼ、ぼ……」
翠星石「ぼっ、ぼいんですぅ///」
金糸雀「ここはぼいんっかしら」
水銀燈「おばかさぁん」
こんな毎日。
519 :
('A`):2006/02/12(日) 08:25:42 0
もう銀様がいたらほかになにもいらない
520 :
('A`):2006/02/12(日) 23:04:42 0
銀様あげ
まあ正直銀様が何位でも俺が銀様を好きなことには変わりないから気にならないな
523 :
('A`):2006/02/13(月) 19:44:10 O
あげ
524 :
('A`):2006/02/13(月) 23:58:41 0
74氏はバレンタインネタで来るはず!!!!!11
74氏がバレンタインチョコくれるはず!!!!
その前に職探せ
528 :
74:2006/02/14(火) 23:10:18 0
水「真紅ぅ…今日こそアナタのローザミスティカを………」
真「待ちなさい!!」
水「なぁに…もしかして怖気づいたのかしらぁ?」
真「翠星石…水銀燈に渡してあげて」
翠「わかったですぅ!!水銀燈ありがたく受け取りやがれです!!」
水「なに……これは……?」
真「いいから…今日はこれをもって大人しく引き下がりなさい」
水「なんですって……?真紅一体アナタどういうつもり………」
真「金糸雀!!引くわよ!援護してちょうだい!」
金「言われなくてもわかってるのかしら!!このローゼンメイデンでもナンバー1の策士……」
翠「金糸雀!!ごたくはいいからささっとしやがるです!!」
金「わ、わかってるのかしら!!」
水「逃げるつもり真紅!!戻ってらっしゃい!!」
雛「嫌なの〜今日は女の子にとっては大事な日だってノリがいってたの〜」
水「どういうこと!?待ちなさい真紅!!アナタのとの決着がまだ……くっ!!」
翠「バイバイなのですぅ水銀燈〜♪雛苺も早く来るです!!」
雛「うにゅ〜雛も水銀燈のものを見たらおなかへったの〜」
翠「帰ったらいくらでも食べられるです! …まったく世話が焼けるです」
水「待ちなさい!!待ちなさい真紅!!……クッ!!邪魔を…!!」
蒼「…いいの真紅こんなことして?水銀燈がこれで引くとは思えないけど…」
真「いいのよ蒼星石。あの子も今日ぐらいは戦うことはないのだから………」
蒼「……真紅………君は変わったね。クスクス……これもジュン君のおかげかな?」
真「ば、馬鹿をいいなさい!!ほら行くわよみんな!!」
水「こんな茶番許さないわよ!!こんなこと私は許さない!!」
喪「ああ……今日はバレンタインデー……水銀燈と初めての……ぐふふ………」
喪「ってそんなこと期待するだけムダか……普通の女の子ならまだしも…水銀燈だもんなぁ…」
会社から帰ると僕はベットの上で何度も思春期の少年が抱きそうなバレンタインの幻想を描いては打ち消していた。
でも実際の所水銀燈が僕にバレンタインチョコをくれる可能性は極めて……まるっきりない。
第一水銀燈が今日が『バレンタインデ−』でかつ、女の子が好きな人にチョコを渡すなんて
ことを知っていること自体ありえない。
……仮に、もし万が一にも知っていたとしても水銀燈の好きな人が僕のはずはまずない。
水銀燈にとって僕はあくまで『糧』もしくは、どんなに良くても『契約者』。
つまりその間に恋愛感情が芽生えることなどないのだ。
実際、水銀燈が今までそんなそぶりをした事は一度もない。
………それでも僕は水銀燈からチョコを貰いたくてしかたなかった。
529 :
74:2006/02/14(火) 23:11:45 0
いつものように水銀燈が来るまでの間ぼさっとしながらテレビを見る。
テレビの画面の中ではやらせか本当かわからないが、街角のカップル達がカメラの前で何度も
「愛してる」「大好き」などとぬかして……もとい言っている。
そのカップルの男女の姿がどことなく会社の連中の顔にダブって見えた。
……結局今年も会社で僕は本命は当然のことながら、義理の一つももらえなかった。
休憩中に気の利く女子社員が皆に義理チョコを配ったらしいが、
僕の手元にはそんなチョコの姿すら見ることはなかった……
……要するに僕がいないのを見計らって配られたと考えるべきなのだろう。
落ち込むことはない……そんなのもうなれたことだ………
20数年間のこの日はいつもそうなのだから………
……実はこの日が来るにあたって密かに水銀燈にチョコを渡そうと考えていた。
そもそも女性が男性に一方的にチョコを渡すなど間違ったことなのだ。
本来バレンタインとは日ごろの感謝をこめて男性が誠意のもと女性にプレゼントを贈るのが正しい。
日本のように年間のチョコの消費量の4分の1を使って渡すなど、そんなのは邪道なのだ!
それこそ日本のチョコレート業界の陰謀なのだ!罠なのだ!
……などと頭の中で熱弁しても現実はひっくり返ることはない。
日本ではチョコをもらえるのはイケメンもしくは人気者の決まっている。
まぁ…恋人同士や夫婦ってのもあるけれど。
でも僕のような独身者にはやっぱり前者のようなイメージが強い……
いや…独身者は関係ないか……単にもてないだけか………
またため息が出る。
水銀燈にチョコを渡そうと手作りに挑戦したはいいが……
結果はゴミ箱だけが知っている……
結局、今日は水銀燈とバレンタインを過ごせるけれど、残念ながらチョコは期待できない。
まぁ…僕には今日みたいな日に美しい水銀燈と過ごせること自体奇跡に近い。
その上チョコまでねだるなんてワガママなんだろう。
「……でも水銀燈からもらえたらなぁ………」
「………」
「……」
「…」
喪「す、水銀燈!?」
水「………」
喪「き、来てくれたんだ…い、いや、来てくれたんだ……」
水「………」
喪「あ…えっと……きょ、今日も冷えるね………」
水「………」
喪「そ、そうだ!!よ、よかったら紅茶でも………」
水「………黙りなさい」
530 :
74:2006/02/14(火) 23:12:23 0
水銀燈は今日はかなり機嫌が悪いことが瞬時にわかった。
同時に水銀燈の鋭い眼が僕を捕らえる。
怒り、憎しみ、嫌悪…そんな暗く深い感情のこもった眼が僕に向けられる。
何も言えない…何か余計なことを言ったらそれこそ、
その感情の餌食になることは火を見るより明らかだった。
しばらくの深い沈黙の後、水銀燈が何か酷く残忍なことを思いついたように表情を歪める。
水「……力をかしなさい」
その言葉の意味を僕は直感のように感じ取れた。
それは僕の力を使って他の水銀燈と同じ『ドール』を殺すということを意味する事だと。
かろうじてうなずくことだけができた……
それほどまでに今日の水銀燈は怒りに満ち溢れていた。
水銀燈は外に僕を連れ出すと無言のまま夜道を突き進む……
その動きは迷いがないように思えた。
ただ目的の場所……標的に向かっていくような感じにすら思えた。
「……やっぱり来たんだね」
人通りが全くなくなった場所でその声は聞こえた。
街灯の上を見上げると、そこには水銀燈より小柄なシルクハット?のような帽子をかぶった、
一見すると美少年のような凛とした顔立ちの『ドール』が大きなハサミのような物を手に
僕らを見下ろしていた。
水「あら……お出迎えはアナタだけなのかしら……蒼星石?」
水銀燈の体から目に見えるかのような強い殺意が僕にまで伝わってくる。
蒼「僕だけじゃ役不足かい?水銀燈?」
蒼星石と呼ばれたドールは少し挑発するような態度を取ってみせる。
次の瞬間、僕が水銀燈の方を見るよりも早く、水銀燈は蒼星石に飛びかかる。
一進一退の攻防が繰り広げられるが、今日の水銀燈はまるで狂気の塊のようなもの、
僕が苦しむ姿に眼もくれずに力を放出しつつける。
僕が一息つく間もなく怒涛の攻撃を容赦なく叩きつける。
苦痛で閉じかかる眼に蒼星石が地面に激しく叩きつけられるのが映る。
その上にいつもの美しい水銀燈の姿からは想像できないような格好で馬乗りになる。
水銀燈の両手はしっかりと蒼星石の首を締め上げている。
蒼星石は眼を見開き、口をだらしなくあけて言葉にもならないうめき声をあげている。
僕はそのあまりに異様で恐ろしい光景に身動き一つ取れなかった。
……いや、実際は水銀燈の顔に張り付いている『狂気』に眼を奪われていた。
その表情はあれほど美しかった水銀燈の顔とは全くの別物にすら思えた。
水「死になさい蒼星石……」
531 :
74:2006/02/14(火) 23:13:40 0
水銀燈が小さく冷たく言い放つと同時に僕の体に激痛が走る。
水銀燈が蒼星石を本当に殺す瞬間が痛みを通して伝わってくる。
―――どうしてそうしたのかわからなかった。
―――ただ気がつけば僕の頬には涙がとめどなく流れていた。
水「……どういうつもり」
僕はその瞬間、体に残っていたありったけの力を使って水銀燈に体当たりをした。
水銀燈の両手は蒼星石の手から外れて一瞬地面を転がるとまたすぐに立ち上がった。
未だ狂気に支配された表情で蒼星石のをかばうように立つ僕を見つめる水銀燈。
その眼に睨まれても、僕は恐怖よりもただ悔しさのような悲しみだけがこみ上げていた。
水「なんのつもりかしらぁ……糧の分際で邪魔するつもり!!」
「ヒュッ」っという空気を裂く音が聞こえると頬に熱湯をかけられたような熱が走る。
アスファルトに赤い液体がぽたぽたとこぼれていく。
水「どきなさい……どかないと殺すわよ……」
喪「………」
蒼「ゲホッ…ケホッ……危険だ……いくらミーディアムといえ今の水銀燈は危険すぎる」
水「……もう一度だけ言うわ……どきなさい」
喪「……」
蒼「ボクから離れて!じゃないと君まで……」
喪「……」
水「……なら……蒼星石と共に消えなさい……」
蒼「早くそこをどくんだ!水銀燈は本気だよ!!」
喪「………」
僕は……ただ水銀燈に向かって歩き出していた。
一歩足を進めるたびに体のどこかに熱が走る。
何かがたれ落ちるような音が聞こえる。
水「なんなの!?なんなのよ!!糧の分際で!!」
体が熱い……まるで熱湯に入っているように全身が熱い。
手が…水銀燈に届く……
小さな水銀燈の体を抱きしめる……
水「ど、どきなさい!!何を……」
水銀燈の体から何か小さな綺麗なラッピングされた袋が地面に落ちる。
僕は片手で水銀燈を抱きしめたまま、それを拾い上げる。
フッと甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
同時になぜかあれほど悔しくて悲しかった気持ちが満たされていく。
まぶたが重くて開けていられなくなる。
なぜだか…水銀燈の髪を撫でた……驚いた顔で僕を見つめる水銀燈……
その表情にあの『狂気』はない…いつもの水銀燈の顔がそこにあった……
喪「よかった………いつもの……水銀燈だ……よかっ…た………」
532 :
74:2006/02/14(火) 23:14:37 0
「……私のものになりなさい」
「まずいわねぇ………」
「ホントにお間抜けな人間………」
水銀燈の顔と仕草と声が何度も浮かんでは消えていく………
でも消えるたびに何か温かいものがこみ上げてくる………
ずっとここにいて水銀燈を見ていたい……
いつまでも…いつまでもずっと…
?「だ、大丈夫なのかこの人?ニヤニヤし始めたぞ?」
?「き、気色悪い人間ですぅ……ずっとニヤニヤしてるですぅ……」
?「ほんとなの……この人怖いの………」
?「ね、姉さん……そんなこと言ったら失礼だよ」
?「こ、これはちょっと怖すぎかしら……」
?「しっ!!みんな静に!!どうやら起きるみたいよ」
目をあけるとそこには5人の少女と1人の少年が映った。
…だが僕が目を覚ますと同時に全員が後ずさりした。
喪「………ここは」
真「ど、どうやら気づいたみたいね…ここは私達の家よ」
雛「そうなの〜雛たちのお家なの〜」
蒼「……いや、ここはジュン君の家じゃないかな……」
翠「何言ってるですか?ここは私の家ですぅ!」
金「それは違うのかしら〜ここはカナの別荘なのかしら〜」
ジ「お、お前ら何を好き勝手にいってるんだ!?ここは僕の家だ!!」
しばらく少女達と少年は激しくココが誰の家かで揉めていた。
そんな光景を布団の中で横目で眺める。
意識が回復するのと同時に少女たちが水銀燈と同じドールであることがすぐにわかった。
……そうか、僕は水銀燈を裏切って……それで…あの蒼星石とかいうドールのマスターの家に
連れてこられたのか。
喪「……あ、あの…取り込み中悪いんだけど…」
翠「ぎゃぁ!!な、なんですか!!急に話し掛けるなですぅ!!」
喪「………な、な…」
喪「ちょ、ちょっとまってくれ!!」
金「ひ、雛苺!!う、後ろ!!後ろなのかしら〜!!」
雛「怖いの〜この人顔が怖いの〜助けてジュン〜」
翠「よ、よるなですぅ!!お前は顔が怖すぎるですぅ!!」
雛「え〜ん!!ジュンこの人怖いの〜!!」
喪「だ、だから……」
金「な、なぜこっちを見るのかしら〜!カナより翠星石の方が美味しいのかしら〜!」
翠「なんてことをいうですか!?お、お前!食べるなら雛苺にしやがれですぅ!!」
雛「嫌なの〜こっち見てるの〜怖いの〜」
533 :
('A`):2006/02/14(火) 23:15:31 O
もうちょい盛り上げていこうや
各板の銀様スレもやや過疎ってきたし
ローゼン総合も双子キチや薔薇キチばっかりだ
534 :
74:2006/02/14(火) 23:15:41 0
なんだか…おきた早々とんだことになった……
真「とりあえずあなた達は話が済むまで向こうにいってなさい」
真紅と呼ばれたドールと蒼星石と呼ばれたドール、更にそのマスター?のジュンという少年の
3人で会話をする事になった。
……さっきの連中はソファーの上から顔を半分だけ出して警戒してこちらを見ている。
雛「さ、さすが水銀燈なの〜あんな怖い人と手を組むなんてすごいの〜」
金「そ、それは同感なのかしら〜。あんなの反則なのかしら〜」
翠「あの顔はただものじゃないですぅ…きっと極悪人に決まっているですぅ」
…言いたい放題いうあの連中はとりあえず放っておこう。
喪「……助けてくれてありがとう……僕はもうわかってるかもしれないけど……」
真「ええ…わかっているわ………」
蒼「遅れてしまったけれど…そのあの時はありがとう………」
喪「いや…気にしないでください……」
ジ「それより傷のほうは大丈夫なんですか?」
喪「ええ……おかげさまで」
社交辞令のような挨拶を済ますとすぐに話は戦い……「アリスゲーム」のことに移った。
僕の体は痛みはまだあったもののそれほどの怪我ではなかった。
真「……あなたは水銀燈が望むなら戦いに力を貸す気なの?」
喪「……それは……そうするかもしれません……」
蒼「でもあの時ボクをかばった。それはあなたが戦いを望んでいないのではないのですか?」
喪「……そ、それは……でも……もし水銀燈が望むなら僕は………」
ジ「でも戦いをとめたんでしょ?ならあなたは戦うことを望んでいないじゃないですか!?」
喪「……そうかもしれません……でも…僕と水銀燈は…戦いの中にしか絆がありません……」
ジ「そ、そんな……そんなのっておかしいでしょ!?戦いの中にしか絆がないだなんて…」
真「ジュン………」
蒼「………」
喪「すいません…助けてもらったのに……でも…僕は……そうするしかありませんから…」
ジ「そんな………でもあなただって本当は水銀燈が戦うのが嫌なはずでしょ!?」
ジ「水銀燈が傷つく姿だって見たくないでしょう!?」
喪「………すいません」
真「………」
蒼「そうですか…でもボクはまたあなたと水銀燈が戦うというなら…ボクはあなた達と戦います」
ジ「お、おい!?蒼星石まで何言ってるんだよ!?」
蒼「この人は…いや…ボク達ドールの契約の背景には皆同じじゃないんだ……ボクだって…」
ジ「真紅…お前はどう思ってるんだ………?」
真「……どうもこうもないわ。見た通りよ………」
ジ・喪「………」
僕はそれからしばらくした後自宅に戻った。
535 :
74:2006/02/14(火) 23:16:21 0
ジュンという少年の言葉が胸を刺す。
「水銀燈が傷つく姿だって見たくないでしょう!?」
………ああ、確かに見たくない。
でも……僕と水銀燈は……戦うために契約したんだ………
最初は知らなかったけれど……でも知ってからは僕は………
……でももう水銀燈と共に戦うことはない。
あの時裏切ってしまったのだから………
この指輪に痛みが走れど、それはもう僕たちの痛みじゃない………
ただの惰性から来る痛みにしか過ぎない。
水銀燈に会う前に戻ったんだ……痛みだけを残して………
バレンタインデ−が過ぎた次の日、もう二度と現れないかと思った水銀燈が僕の目の前に現れた。
お互い何も言わずにしばらく窓の空いた部屋でたたずんでいた。
もうこれで会えない気がした。
どちらともなく窓辺に並んで立った。
夜風が吹くたびに水銀燈の銀色の髪が僕の頬を撫でる。
その感触は終わりを告げるにはあまりにいとおしいものだった。
髪が触れるたびに水銀燈が好きで仕方ない自分がいることに改めて気づかされる。
これまで過ごしてきた温かい日々が心に何度も脈をうつ。
『離れたくない』
そう思った。
今更だと思ってもその気持ちはあふれ出てとどまることをやめなかった。
水「どうして…あの時あんなことをしたの」
喪「わからない……ただ……君があのまま蒼星石を殺したら……」
水「殺したら?」
喪「……水銀燈が水銀燈でなくなる気がしたんだ」
水「…でも私は前に言ったはずよ…アリスゲームに勝ち残ると……」
喪「……わかってるよ……でも……僕は……」
水「………」
喪「でも僕は!!水銀燈がアリスゲームで勝ち残らなくたって……」
喪「アリスゲームに勝ち残らなくても水銀燈は水銀燈だろ!?」
水「………」
喪「それに完全になる方法が戦うことだけじゃない気がするんだ………」
水「どういうこと………」
喪「全てのドールを見て思ったんだ……アリスは一人じゃなくてもいいって………」
喪「今の水銀燈がアリスでも僕はそれでいいと思うんだ…」
水「………そう…」
喪「水銀燈……」
水「ホント……お間抜ね……」
水「フフ……そうね…アリスは私…真紅や他の子が勝ち残っても最初からなれないもの……」
喪「水銀燈……?」
水「でも……誰かが戦いを挑んできたら私は戦うわ」
536 :
74:2006/02/14(火) 23:18:34 0
喪「それって・・自分からは戦わないってこと・・・?」
水「私はアリスなんでしょ?ならわざわざ雑魚の相手をする必要はないわぁ」
水銀燈はそのまま何も言わずに窓辺に立つ。
ただいつもの勝ち誇ったような自身に満ちた顔が月光に照らされていた。
その顔は今までみた水銀燈の中で一番美しい表情のように思えた。
水「……それとこれ片付けておいて」
ポンッと水銀燈から小さな紙袋が投げ渡される。
それは小さな紙袋だけど綺麗にラッピングされたものだった。
中をあけるとチョコレートの甘い匂いがした。
喪「これって……」
水「あなたが……欲しそうな顔してたから」
喪「いいの……」
水「なにか大切なものらしいわね……誰にとって大切かはわからないけどねぇ……」
喪「……多分二人にとってだよ」
水「何か言った……?」
喪「う、ううん!なんでもないよ!!」
水「なぁに……またいつもの顔して……ホントお間抜な人間ねぇ……まぁいいわ……」
水「……………またね」
水銀燈はいつものように夜空に小さく消えていく。
でもその姿はまた会える。
きっとまた明日にでも………
537 :
74:2006/02/14(火) 23:24:46 0
なんかバレンタインデーということでネタ的に書けるかなと思ったのですが・・・
今見直してもかなり・・・だいぶ・・・ひどくぐちゃぐちゃになってます・・・
突っ込みどころ満載なのはいつものことなので、ガンガン言っちゃってください。
*実話がこの話の中にはあります・・・
バレンタインデーって・・・くそうぅ!!
一度でいいからもらってみたいよ・・・もちろん銀様に・・・
>>74 おつかれさまです!
今回のも良かったです。
ジュンとかの会話も違和感なかったように思った。
539 :
('A`):2006/02/14(火) 23:43:54 O
すげ…
くそぉ・・・ハァハァ話で対抗するしかないじゃないか
541 :
('A`):2006/02/14(火) 23:51:16 0
やば・・・喪に思いっきり感情移入して読んでた
やっぱり74氏の描く銀様が一番だ
この日に現れると信じてましたよ。感謝。
>>74 相変わらずクオリティの高い作品でございます。
543 :
('A`):2006/02/15(水) 00:13:56 0
>>74 GJ
このツンツンした水銀燈がいいんだよなぁ
たまらん
薔薇水省なのになぜかここのSSって惹かれるんだよな
74氏のSSが更新されてるんじゃないか、って度々きてるよ
ごめんだけど
真紅と薔薇はちょっと…
546 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/02/15(水) 08:25:52 O
>>74 すげぇ面白かったよ!
投下するのを信じてたぞ!
547 :
74:2006/02/15(水) 20:36:48 0
>>538‐546
レス感謝!!
・・・でも一日たって読み返すと・・・ただのオナニーにしか見えない・・・
ああっ・・・もうちょい・・・いやかなりネタを練ってから書くようにします・・・
何が「ただのオナニーにしかみえない」だ!
クソッたれ!俺には本番中田氏にしか見えねえよ!ウワァァァンヽ(`Д´)ノ
>>547 もう来ないのかと思って心配だったが安心した、またお願いします
550 :
('A`):2006/02/15(水) 23:11:36 0
このSSで銀様にハマった俺
ああっ!!銀様!!銀様ぁ!!!!!!!!1
喪と銀様が少しづついい感じになってきてるな
74また書いてください楽しみに待ってます
>>74 銀様ぁぁぁぁあぁあっぁぁあぁぁぁっぁじゃっぁっぁlふぁllふぁ!!!!!
554 :
('A`):2006/02/16(木) 21:13:21 O
保守
555 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/02/17(金) 14:46:35 O
銀様にジャンクにされたいよぉ…
556 :
('A`):2006/02/17(金) 20:49:55 0
このスレに来てる時点でジャンクだお
557 :
('A`):2006/02/17(金) 20:54:31 O
んだとコラ
558 :
('A`):2006/02/17(金) 21:03:45 0
あ?
559 :
('A`):2006/02/17(金) 21:05:20 O
お?
560 :
('A`):2006/02/17(金) 21:20:48 0
い?
561 :
('A`):2006/02/17(金) 21:24:35 0
え?
562 :
('A`):2006/02/17(金) 21:32:03 O
「う」がかわいそうだろ
仲間外れにするなよ
563 :
('A`):2006/02/17(金) 22:46:11 0
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)<74まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
おいおい、いくらなんでも早すぎるだろw
急かさずに待つのが筋ってもんだろ。
次は3月14日だな。
多忙なんだろうな74氏
VIPPERみたく暇人じゃないんだろうし
74氏=喪なのかな。
だとしたら親近感沸くな・・・俺も多忙で天涯孤独な社壊人
・・・水銀燈はいないけどな
568 :
('A`):2006/02/18(土) 01:27:59 0
喪と思いたい
569 :
('A`):2006/02/18(土) 03:37:33 O
74は、IT長者かつ金メダリストのカナダ人。
現在オーストラリア国籍を取得し、在住している。
今忙しいのはトリノにだから。
愛車はなんとランボルギーニ。
当然、そんな男が喪なわけがない。
570 :
('A`):2006/02/18(土) 03:49:55 O
ランボルギーニか
カウンタックが良い
そういう車って日本じゃ可愛そうだよな
エンジン調子悪くなるし・・・
クラッチは頻繁にチェックしないとダメらしいし
坂道じゃあ車体擦るし、良いこと無いんだよね。
573 :
('A`):2006/02/18(土) 23:18:28 O
うちのカウンタックは
自慢するわけじゃないが
・・・・・・雨漏りするぞ!
>575
それ、なんてダンボール?
>>576 旧東ドイツのトラバントじゃああるまいし。
本当にイタリア車って雨漏りするんだよ。
知り合いに持ってる人がいたら聞いてみ。
うちフィアットだけど、泣けるほど手間がかかる。
そして雨漏り
・・・せめて話題に銀様を絡ませてくれ。
もう何年前になるかわからんけど2CV乗ってた・・・
あれはまじでヤバイw
パーキングブレーキが甘いもんだから坂道だとずるずる下がってどっか行っちゃう
581 :
('A`):2006/02/19(日) 21:29:51 O
銀様に似合う車
ケッテンクラート
SL350デジーノ
584 :
('A`):2006/02/19(日) 22:41:44 O
ディアボロイオタ
585 :
('A`):2006/02/19(日) 23:50:38 O
BMW V12 LMR
テラカッコヨス
まさに銀様
586 :
('A`):2006/02/20(月) 00:33:18 O
銀様だからこそジープチェロキーだろ
587 :
74:2006/02/20(月) 01:18:07 0
喪「水銀燈、今日の紅茶はオレンジペコっていうんだけど…どうかな…?」
水「………そうねぇ……まぁまぁねぇ………」
喪「そ、それとこれ良かったら食べてみてく、くれる?」
水「今度はなによ……」
喪「あ、あの…これは…その…なんかお、女の子に今人気のク、クッキーらしいんだ」
水「人間のねぇ……なんだか気が乗らないわねぇ………いらないわ」
喪「そ、そんなこといわないで、ぼ、僕も食べたけどすごく………」
水「………この私に食べかけを食べさせるなんて………何様のつもり?」
喪「ご、ごめん!!そんなつもりは………」
水「………」
喪「ごめん………」
水「………」
喪「………!……水銀燈…」
水「……別に…食べたいからじゃないわ……ただ…」
水「ただ……そんな顔されてるとミーディアムが役に立たないと思っただけよ………」
喪「………水銀燈」
水「……ホントに間抜ねぇ………アナタ一度自分で鏡見たほうがいいわよぅ………」
水銀燈とこうしていると気持ちが軽くなる。
きっと他人から見たら僕が一方的に気を使ってるとしか見えないだろうけど………
でも……水銀燈と話したり、一緒にいるだけで心がどこか満たされる。
限られた時間の間だけだと知っていても、僕はその時間が待ち遠しくて仕方が無い。
水銀燈の仕草を見るたび、言葉を交わすたび、視線が合うたびにそれは満ちていく。
水銀燈の何気ない仕草が僕を安心させ、時に見とれて、いとおしく思う。
その時間の中で決して多いとはいえない水銀燈の言葉……
その言葉に僕の何かをがんばれとも、頭ごなしに否定したりする言葉はない。
そりゃ水銀燈の性格上馬鹿にされたりはするけど……
それは僕の知っている人間の言葉のような否定とは違うもののように思う。
もしかしたら水銀燈は僕の人生なんてこれほども気にしていないのかもしれない。
それでもいい……それでも水銀燈との時間は自分でも驚くほど居心地がよく感じる。
水銀燈の言葉はいつも僕の心の中に息吹を吹き込んでくれる。
あれだけ水銀燈と会う前は卑屈で無気力だった自分が少しづつ変わってきている。
水銀燈のためでもあるけれど、今日のようについ最近までだったら絶対に目すら向けなかった
お菓子屋に入ったり、おしゃれな女性だらけの紅茶専門店に入ったり……
言葉では上手く説明できないけれど、水銀燈はただ僕の目の前にいるだけで僕のいつのまにか
凝り固まった「ココロ」を溶かしてくれているような気がする………
時々思う……もしかしたら水銀燈と一緒にいて少しづつ変わってきた自分が、
実は本当の自分なのではないかと……
2月も半ばで今日は夜になっても窓を開けていても温かい。
少し湿気を帯びた風が水銀燈の髪を撫でる………
銀色の糸が揺れる。
安っぽい言葉かも知れないけれど僕の目に映る水銀燈は天使のように見えた。
588 :
74:2006/02/20(月) 01:18:51 0
ふとパソコンのディスプレイが目にはいる。
そこには窓辺で紅茶のカップを優雅に持つ水銀燈の姿が小さく映っている。
そんなディスプレイ越しの水銀燈の姿を眺めていると、
水銀燈がずっと昔からそこにいたような錯覚に陥りそうになる。
そんなわけはないのに……
けれど水銀燈と一緒にいる時のこの気持ちに浸っているとそんな気がしてくるのだ………
…それはずっと昔にいた親友のような、それでいでどこかくすぐったい気持ち………
水「………なに」
喪「………う、ううん……なんでもないよ………」
心が少しだけ痛んだ……ずっと昔に感じたような痛みが……
―――僕はこの日初めて水銀燈に『ウソ』を言った。
水銀燈といる時間で僕は一度も水銀燈にウソを言ったことがない。
今までの誰にだって両親にだってウソをつき続けた僕なのに………
水銀燈にはウソをつけない……いやウソをつく必要すらない………
でも僕は………今水銀燈にウソを初めてついた。
僕という人間を構築する情報は半分がウソできている。
他人が僕を見る眼、それが僕という人間を構築する情報になっている。
ウソをこんなに罪悪感のように感じたのはいつぶりだろう………
いつもは、外では平気でウソをつき続けているのに………
ウソなんて口からいくらでも吐き続けてきたのに……
ウソなんてもっと簡単なことのはずなのに………
ウソをつくことは僕にとって簡単だ
会社の昼休みに一人離れた公園のベンチでひっそりと昼食を取るような
人付き合いがいかにも上手くなさそうな寂しい人間でも。
家の外から祭りの太鼓の音やお囃子の音色が聞こえるなか、ネットでどこの誰ともわからない人間を
中傷するようなことしかできない臆病者でも。
すぐに誰にでも頭を下げるような小心者でも。
小心者で臆病で寂しい人間………
こんな僕だからウソでしか自分をこの社会で生かせる術を見つけられなかったのかもしれない……
生きるためにいくつウソをついてきただろうか?
どれほどの人間を騙してきただろうか?
親?兄弟?親戚?同僚?上司?知り合い?ネットの中?
数え切れないほどの人にウソを言った。
589 :
74:2006/02/20(月) 01:19:55 0
大学で友達がたくさんできた。
サークルでバイトで仲良くやっている。
彼女ができた。
そんな些細なウソが始まりだった気がする。
ばれそうになるたびにまたウソを重ねる。
そうして学生時代を過ごし、
やりたい事も見つからないまま何社も回っては断られ
ようやく雇ってもらった会社をまるで初めからその仕事がやりたかったように話した。
仕事についてからも僕はウソをつくことを止めることはなかったし、できなかった。
僕はどこにでもいるような車の営業マンだ。
入社時の面接の時も家の車は年中ほこりを被っているのに、
「車の洗浄が週末の楽しみです」と言ったり
自動車学校で一度やったきりの
「タイヤ交換とかメンテナンスが好きです」と言ったり
本で斜め読みしただけの車のことをさも詳しいように話した。
それでも仕事のためだとまた自分にウソをつく
ウソを肯定させるためにそれを会社のせいするときもある。
会社には毎月の販売ノルマが決まっており、それが達成できなければ罵声や灰皿が飛んでくる。
高校卒業して入社した僕より年下だけどキャリアがある同僚に馬鹿にされる。
そんな光景を日ごろのストレス発散のために面白がっている女子社員……
だから……必死にウソをついてでも車を売る……
売らなければ僕は……会社にはいられない。
頭の中ではずっとこの仕事をやめてもいいと思ってもウソの重みがそれを許さない……
自分でも興味すら湧かない車のことをさもお買い得のように朝から晩まで喋り続ける。
「本当にこの車はお買い得でして」
その家にある車の方が僕の売ろうとする車よりも遥かにいい車のように思えても
「この車は本当いいですよ。他のお客さんも買って本当に良かったって方が大勢……」
契約が決まればうれしくもないのに笑顔を作り
「本当にありがとうございます!!」
ノルマが達成できて上司に誉められてもまた同じような笑顔を作り
「本当にうれしいです。ありがとうございます」
ノルマが達成できずに皆の前で怒鳴られてなじられても
「本当にすいません!!本当にすいません!!」
客のクレームがくれば
「本当に申し訳ありません!!この件は私達の………」
何が「本当」で何が「ウソ」なのかわからなくなる……
ただ気がつけば僕は感情も表情さえもウソになっていた。
時々街角でばったり会う知り合いだった大学の奴にはいつも仕事は順調だという。
………でもそうしていると僕の周りには顔は知っていても、近いと呼べる人間は減っていった。
気づいた時にはもう一人ぼっちだった。
590 :
74:2006/02/20(月) 01:20:39 0
そんな時現れた水銀燈…初めて出会ったときも騙せる気がした。
気に入られたいためのウソをなんでもいえると思っていた。
水銀燈を騙して手に入れることも可能な気がした。
でも……水銀燈を前にするとウソが出なかった………
吐き出したウソもすぐに必死に訂正する自分がいた。
水「………なぜ泣いているの」
頬にはいつのまにか大粒の涙が流れていた。
涙が止まらなかった。
会社では悲しいなんて思わなかったことが水銀燈の前では涙として現れた。
――――僕は会社でのことを水銀燈に聞かれるまでもなく話した。
僕は水銀燈と会ってからウソは言いたくなくなった。
例え誰かに「ウソつき」と言われようともそれでもウソは言いたくなかった。
それで僕の全てのものが崩れ去ってもそれでも……水銀燈の姿を思い浮かべるたびに
僕はウソをもう誰かに言いたくはなかった。
――――僕は全てを話した。
――――会社でもう僕の居場所がないこと……解雇に近い警告を受けていること
――――たった一人ぼっちだということ
水銀燈は赤子のように泣き止まない僕の言葉を表情を変えずに黙って聞いていた。
水銀燈の眼は無表情のようであってもしっかりと僕の芯を捕らえていた。
………どれくらいそうしていただろうか?
水銀燈は空になったカップを置くと夜風に身を委ねながら僕をいつものように見下ろしている。
喪「水銀燈……ごめん………こんなこと話して……こんなの僕自身の問題だよね………」
水「………」
喪「本当にごめんね水銀燈………せっかく水銀燈が来てくれたのに」
水「………」
水銀燈は何も答えてはくれなかった。
全てを知っていたかのように表情一つ変えずに僕を見下ろし続けた。
………今度こそ本当に愛想をつかされたような気がした。
こんな弱い人間は水銀燈は嫌いな気がしたから。
そう思うとまた涙があふれそうになる。
水銀燈に捨てられた惨めさよりもこんなことを話したことの後悔が心を締め付ける。
………水銀燈は何も言わずに一瞥だけすると空に舞い上がっていく。
思わず膝をついたままで手を伸ばそうとするが
その手の指の間に小さくなる水銀燈の姿しかとらえることができなかった。
591 :
74:2006/02/20(月) 01:22:44 0
僕はその場に座り込んだきり動かなかった。
何も頭の中には浮かんでこなかった。
これからのことも水銀燈のことも……
丸まった小さな背中にかすかな重みを感じる………
かすかな重みは僕の淀んだ何かを浄化していくようだった。
それがなんなのか僕は確かめることはしなかった。
ただそのかすかな重みはまるで陽だまりにいるようで心地がよかった。
目をつぶったまま僕はそのかすかな重みをそっと体で支えていた。
喪「………」
水「………気づいているのでしょ」
喪「………うん」
水「………慰めてほしい?」
喪「………いいよ……もう平気だから」
意識がいつも通りに戻ると僕の背中に水銀燈が片手で手のひらを当てているのがわかった。
喪「………もう……愛想つかされたかと思った」
水「………そうね」
喪「………そうだよね……急に泣き出すなんて……」
水「………ええ」
喪「………」
水「………」
喪「………どうしてここへ?」
水「………何度も…言ってることよ………」
喪「水銀燈の勝手だよね………」
水「………」
喪「………」
しばらくまた僕と水銀燈はそのままでいた。
お互い気まずいわけじゃなかったと思う。
これが僕と水銀燈の丁度いい距離のように思えた。
水「………アリスになるには戦い、勝利した者だけがなれるわ」
喪「………そうだったね」
水「アリスになったものは理想の完全なものになれる………」
喪「………そう…だね……」
水「………でもアナタは………それ以外にも方法があると言ったわ」
喪「………うん…それは今でも変わらないよ………」
水「………」
喪「………」
592 :
74:2006/02/20(月) 01:23:59 0
水「………人間は愚かなくせにどうして争わずに仕事なんかで富を得ようとするのかしらね」
喪「………争ってるよ……仕事は…いつもどこかで誰かが損をして…その裏で誰かが得をしてる」
水「………なら…そんなまどろっこしい事止めればいいのにね……」
喪「………それはできないよ……仕事はお金のためだけじゃないんだから………」
水「………なら………なんのため?」
喪「………人間として……たぶん成長するためかな………」
水「………人間として成長して……人間は何を目指すの………」
喪「………わからない……たぶん理想の自分になるためかな……」
水「………理想の自分……アナタの理想ってなに………」
喪「………『本当の自分』……かな……」
水「………『本当の自分』………それは目指すべき価値があるの………」
喪「………あると思う……きっと」
水「………そう」
喪「………」
水「仕事は争い……そして仕事の先には『本当の自分』………これがアナタの戦い……」
喪「………そうかもしれない」
水「………」
喪「………」
水「アナタはいったわ……アリスになるには他の方法もあると………」
喪「……水銀燈………?」
水「なら……アナタが示しなさい……他の方法を………」
喪「………他の方法………」
水「………」
喪「………」
水「………」
喪「………そうか……他の方法か………そっか……」
その瞬間水銀燈の手が僕の背中から離れる。
でもそのぬくもりだけは目に見えない糸でつながっているような気がした。
喪「ありがとう………水銀燈………」
水「………なに……さっきまで泣いていたのに……そんな顔して………」
喪「ううん……なんでもないよ」
水「ホントお間抜な人間………ホントに訳がわからないわぁ………」
喪「……ふふっ、そうだねわけがわからないよね」
水「さっきから何一人で納得しているのかしらぁ………」
喪「………水銀燈………ありがとう………僕もがんばるから………」
水「なにぶつぶつ言ってるの……まぁ…いいけど………」
少しだけ冷えてきた部屋に僕はもう一度紅茶を入れて運ぶ。
水銀燈は相変わらずのリアクションだけどそれが僕にはうれしかった。
出会いに運命なんてウソ臭いものは信じはしない。
……けれど水銀燈との出会いは運命だと本当に信じてもいいと思った。
水銀燈が帰った後僕は一人机に向かった……封筒に「退職願」と書いて………
593 :
74:2006/02/20(月) 01:37:10 0
ええっと・・・なんとなく週末を利用して書いてみました。
話は喪にとってはちょっと?バットエンドっぽくなってしまいました。
ですが銀様が少しずつ変わる中で喪が今のままではどうかと?
いうことで喪にはつらい道ですがあえて茨の道を歩かせます。
(本当は喪の内面を書きたかっただけですが・・・)
それと喪にとって銀様が単なる恋愛対象ではないことも伝えたかったです。
喪にとって初めて性別に関係なく心通わせる存在でもあることです。
今回もダメな所はダメと言ってくれるとありがたいです。
自分で書いてると甘い考えにしかならないので・・・
>>566>>567 喪です。それは間違いありません。
リアルでは女性から生き物としか見られてません。
ついでに仕事は多忙ではない?普通だと思います。
それとけっこうヒマ人です(継続力は皆無ですが)
>>569 それはないです。むしろ同世代より給料は・・・やすい・・・ちくしょう!!
銀様にあう車は以外にミニとか似合いそうな気が・・・
594 :
('A`):2006/02/20(月) 01:40:35 0
74氏降臨キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
595 :
('A`):2006/02/20(月) 01:43:20 0
ktkr!!!!!!!
>>593 喪にメチャクチャ感情移入出来たよ俺の事書かれてるのかと思ったw
銀様と喪の関係もいい感じだな無理しないで次回作も書いてください
>>593 喪でもこんな文が書けるなんてカッコイイな
俺なんて何のとりえもないぜはははあはは
>>593 GJ
ちくしょーおれんとこにも銀様こねーかなー
実は「喪=74」であり、これはノンフィクションなのだ
74氏キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
すばらしい才能です
74氏がこんなに早く再降臨してくれるとは…、ありがたい
> 喪「水銀燈、今日の紅茶はオレンジペコっていうんだけど…どうかな…?」
偶然だろうか、俺はorange pekoeの”君の夜空”を74氏のSSのテーマに脳内設定している。
働いたら負けっていうメッセェージをゆんゆん感じるグッドテイスト
603 :
('A`):2006/02/20(月) 15:38:22 0
>>593 GJ!!!!!
wktkしてた甲斐がありました
_
,'´r==ミ、
ぼいんっ 卯,iリノ)))〉
|l〉l.゚ ー゚ノl( じゃんくっく
ぼいんっ 8-「 ̄ ̄ ̄)
((((___ ⌒)
⌒ヽ〃⌒ヽ〃⌒ヽ〃⌒ヽ〃  ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
605 :
74:2006/02/20(月) 22:12:08 0
まずはお詫びさせてください・・・・
>>593を見てむかついたと思うので(自分でも嫌になった)
作家気取りみたいな書き方をして皆に申し訳なく思っています。
あと、決してディーラーのかたのお仕事を批難しているわけではありません。
それと話がいまいち前後につながっていないのにGJといってくれる
このスレのみんなに銀様からの幸がありますように。
・・・ついでにかなりネタ切れです。
ホワイトデーも全く考えていません。
それでも懲りずに書き込むと思うのでそのときはまた
激しく突っ込んでください。
606 :
('A`):2006/02/20(月) 22:24:36 0
別に嫌になるような表現はなかったぞ
むしろ74氏の文才に嫉妬
ゆっくりでいいです
やば・・・俺も今仕事とか色々悩んでるから
今回の話読んで泣いちゃった・・・あぁ銀様・・・
610 :
('A`):2006/02/21(火) 22:00:53 0
保守よぉ
611 :
('A`):2006/02/21(火) 22:01:02 O
愛しい
612 :
('A`):2006/02/22(水) 00:18:54 0
何だこのクォリティの高さは
まったりと保守しながら待ってるぜ
>>609 俺も仕事悩んでるから何かしみじみきたよ
せめて銀様がいれば・・・・・
ゆっくりでいいので次の話待ってます
_ 。 。
` 、゙ ノ /`;;;;;_ノ 〇 ,' メ /::`、 o. / /_____\ `、 o. ○ r==ミヽ ○
\ i,//´ o ,' メ /二:`、 i | |ロ|ロ| | 。 `、 〈(((ノリi卯 _ _ _
i ^@ ̄@^、 . o ' メ /:|iロiロ|`、 。. i..__|_|ロ|ロ|_| ○ (⌒ヽ、. 从゚ー ゚,l〈l| / ヽ
/ !iノ从ノ)))) ,' メ /:::|iロiロ|:::`、 O  ̄ .____o `、 \ R \ とi卯(i'ヽ!|ゝ '''"ー"``
./ ノ从∂ヮ゚从 ○.r@ ̄~@,i_/._/::::ニニ:::::::`、______. く/',二二ヽ>___`。. .\ o \/l xヽy'' 。 。
:::/ο.( ( (つξtつ) /ノリliiハilハ . | || \" ゙゙̄\゚ | |゚ ゚ ゚ ゚ ゚ l |ノノイハ)) ゚ °| \ z \.しl,†l o
...i .) )(,,ζ,,,,)( (ノ从゚ - $从.. 0| |o @:::| 。0ニニ二ニ|ミ |l |リ゚ ヮ゚ノl| ニニニ| \ e \|ノ ○
.ノ、....( ( ( UU ) ) )__(_ .::).. |..|| |$::::::::::| | |.二ニニ二..ノl⊂l_介」つ.ニ ,'~~~え. \ n \ o
,._,,,.,.,._.。--ー―'''''^"´,。=ー'^"´ ̄ ̄ ̄o ̄ ̄ ̄ ≦ノ`../'⌒'! {/´ ̄ヽヽ_,  ̄ ̄ 。゚ 。 。
_,.。-ー'''^ ,.。-ー'^"´ ┌──┐ . ミくニノ;;,,,,,,ノミ ((从_从)i@《, ○
_,.-'" ○ .. i二ニニ二i 。 ゚ 。 ∩从ヮ^ ||/||/⌒\ ○
ヽ (((/从从 i〃〃 ゚ 〇 o ヽ.{'ミ介ミ'}./ M ) o 。 o
.'´ '´ ̄`ヽ o 从゚- ゚ ||W 〃゜ ゚ ≦ノノハ/. a / o
/ i ノ '\@ヽ. , ⊂L介_(つ o 。 。 て`-t/ i ./ o 。 。
ヽ {: ヾ(i.TヮTノ :} 〈__l__〉/ / d / ○ 。
':,:: """"" ::/ _ / UU /。 。 。 o /. e / ○ o
ヽ、_ ,,,,;::/,',i><iヽ (_____,ノ (. n / o o
O ヽ /((ノノリノ)) 〇 \_/ ○
o o ((ミi!゚ ヮ゚ノミ)) ○ o 。 。 ○ o 。 。 o
゚ o. Θ―⊂)夲!つ―Θ o o o o
○ _(ム!,,jム) o o ○ 。 。 ○ o
\ し'ノ ~ ○ o o
⌒~ 〜 \兪凵@ 。 。 o ○ o o o o
615 :
('A`):2006/02/22(水) 23:41:41 O
あげる
他スレで私の発言が不愉快だった方に…
ごめんなさい!
>>614 こんな喪男板にまで出張してくれたのかなぁ?
慈悲深いあなたに感謝・・・
618 :
('A`):2006/02/24(金) 02:57:15 O
俺も書いてみようかなぁ
AAかける人テラウラヤマシス
ひな祭りに合わせるといいんでない?
621 :
('A`):2006/02/24(金) 21:42:54 O
あはぁ
622 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/02/24(金) 21:43:57 O
うふぅ
>>620 614作った人ひな祭りも作ってるみたいよ
624 :
('A`):2006/02/25(土) 15:45:55 0
期待してもよかですか?
625 :
('A`):2006/02/26(日) 03:30:44 O
それってもう投下されてなかった?
違う人なのかな・・・あんま覚えてないからよくわからんorz
627 :
おかめ納豆 ◆joxSCCLYWw :2006/02/26(日) 19:32:45 O
銀さまぁ…
窪依 凛って人のFLYって本の登場人物
未来って女の子が銀さまに似てる…
壊れっぷりとか喋り方とか…
関係無くてごめんね…
629 :
('A`):2006/02/27(月) 20:37:55 O
関係ねー
630 :
('A`):2006/02/28(火) 20:38:50 O
保守
631 :
('A`):2006/03/01(水) 19:43:18 0
このスレだけは何があっても保守する
632 :
◆SUiGInTOtc :2006/03/01(水) 20:53:05 O
てす
明日は雛祭り〜
634 :
('A`):2006/03/02(木) 23:08:03 O
このスレは落とさない
74氏、JUMだったのね・・・
636 :
('A`):2006/03/03(金) 19:24:15 O
正直言って雛祭りとかどうでもいい
637 :
おかめ納豆 ◆1cGMUh6i5w :2006/03/03(金) 20:08:12 O
638 :
('A`):2006/03/04(土) 11:06:30 0
保守
639 :
('A`):2006/03/04(土) 21:45:30 O
保守
640 :
('A`):2006/03/05(日) 08:55:33 0
MBS放送終了記念age
641 :
('A`):2006/03/06(月) 21:58:30 0
保守
642 :
('A`):2006/03/07(火) 22:19:27 O
ほしませ
643 :
('A`):2006/03/08(水) 17:49:30 O
ここだけは落とさんよ
学校には落ちてもな
644 :
('A`):2006/03/09(木) 18:35:08 0
おれもおちたけど
保守
645 :
MercuryLampe ◆ALmM1j/T7I :2006/03/10(金) 00:44:58 0
寝る前にあげておこうかしら・・・
74は 忙しいのもわかるけど 早く続きを読ませなさぁい・・・
74じゃなくてもいいからSS書いてくれよ
親衛隊がどうしたって?
648 :
('A`):2006/03/11(土) 20:54:23 O
649 :
('A`):2006/03/12(日) 12:55:10 0
JUMこっちも頑張ってくれ
650 :
('A`):2006/03/13(月) 07:22:00 0
よっほー
651 :
('A`):2006/03/13(月) 21:46:12 0
エロパロの方もすっかりレベル下がったな…
74氏カモ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ン !!
652 :
('A`):2006/03/14(火) 11:41:30 O
でもエロパロは銀を書く人が最近多いよ
653 :
('A`):2006/03/15(水) 10:04:50 0
うっふん
654 :
('A`):2006/03/15(水) 22:48:56 O
保守
よし、何か書いてみた。
74氏が降臨するまでの繋ぎにでもなればイイナ。
ピリリリリリ!!ピリリリリリ!!
滅多に鳴らない電話の着信音でその日は目覚めた。
「はい、もしもし…」
相手は伯父だった。伯父には大学の学費から家賃を含む生活費まで工面してもらっている、
言わば大恩人だ。
「……はい、わかりました。任せてください」
そんな伯父からの頼まれ事は断ることはできない。
伯父には娘がいる。しかし、彼女は幼い頃から心臓を患って入院生活を送っている。
伯父は仕事の合間になんとか時間を繕っては娘の見舞いに行ってはいたが、
ここ数年は仕事の多忙さ故に顔を見に行くことすら満足に出来ていないらしい。
その事を気に病んでいた伯父は、娘が入院している病院の近くに越してきた僕に
彼女の様子を見てきて欲しいと頼んできた、という訳だ。
それ位の事なら…と僕は二つ返事で引き受けた。出かける支度をしながら、
僕はまだ小さかった頃に両親と彼女のところへ遊びに行った事を思い出していた。
当時から割りとおとなしい遊びが好きだった僕は、彼女と一緒に本を読んだりして遊んでいたっけ。
最後に会ったのは……僕が遠くの親戚に預けられることになったあの日。
「今更…どんな顔で会えばいいんだろ」
彼女との再開は楽しみな筈なのに、玄関のドアノブに手をかけた途端、僕の中に不安が込み上げてきた。
大丈夫、なんとかなる。大丈夫……自分に言い聞かせながら、ドアの鍵を閉めた。
病院へ向かう途中にお菓子を買った。
彼女の好みはよくわからないから、とりあえずアップルパイを選んだ。
病院のナースセンターで彼女の病室を訪ねる。
病室まで案内してもらっている間、お喋りな看護士は最近の彼女の様子を教えてくれた。
「あの子ったら、最近は食事もまともに食べてくれなくて」
そして、僕が持っている洋菓子屋の袋に目を止めると、
「それ、食べてくれるといいのだけれども…気に入ってくれなくても気を悪くなさらないでくださいね」
廊下は静かで、窓の外に見える古びた礼拝堂が少し不気味に見えた。
聞けば新しい礼拝堂ができたので、あの礼拝堂は近々取り壊すそうだ。
この部屋ですよと言って看護士は足を止めた。ドアの脇にあるプレートには名前が一つ。
その名前を見て、僕は懐かしいような少し怖いような…複雑な気持ちになった。
「あの子、最近は機嫌がいいみたいだけど、結構気難し屋ですから」
看護士はクスリと笑うと、ドアをノックして部屋の中に声を掛ける。
「めぐちゃ〜ん。お見舞いですよ〜」
返事は無かった。もしかしたら眠っているのかもしれませんねと言って看護士は去って行った。
足音が遠ざかってゆくのを聞きながら、僕はまた迷っていた。
今夜はコレで限界だす
ワクワクテカテカ……
めぐの親戚とはまた新鮮だぜ・・・思いつかなかった。
Mな俺としてはめぐ&銀様のダブルSに期待を抱かずには居られねえ…ハァハァ。
確かにめぐって気を許してない人間には滅茶苦茶言いそうだからな。
いや、それとも内弁慶で、あまり知らない人間には大人しいのだろうか。
662 :
('A`):2006/03/17(金) 23:18:20 0
hosyu
>>657続き
この様な場合、僕はどういう風に病室に入ればいいのだろうか?
そして彼女にはどう振舞えば良いのだろうか?
昔のような気安さで声をかける?それとも、離れていた期間相応に距離を置けばいいのだろうか?
10秒?いや…1分?不明瞭な短い逡巡を経て、僕はようやく『適当な動作』を決めた。
コンコン。
ノックの音は小さ過ぎず大き過ぎず、と意識した。
それから、乾いた唇を軽く湿らせ、出来る限りの落ち着いた声を絞り出した。
「……失礼します」
「どうぞ」
部屋の中から返る少女の声。
ドアをなるたけ自然に開けて部屋に一歩踏み込んだとき、
いつもの事なのだけれども、自分のくだらなさにうんざりした。
どうして、僕はこんな些細なことも意識してしまうのだろうか。くだらない。
ドアの向こう、窓辺に見える後姿は僕の知っているあの頃の彼女と変わっていない。
それだけで僕がどれ程安心したことか。―ああ、大丈夫だ。身構える必要なんて何も無かったんだ。
「久しぶりだね。元気…してた?」
ずっと病院暮らしを送ってきた彼女に「元気か?」なんてずいぶんとおかしなものだ。僕は心の中で苦笑いを浮かべた。
「ええ、おかげ様で」
相変わらず窓の外を眺める彼女は、どこか気の無い風だったけど僕には気にならなかった。
昔のような親しさとは行かなくとも、とりあえず拒絶されなかった事で浮かれていたのかもしれない。
「そうだ、お菓子買ってきたんだけど食べる?」
間を持たせようと、僕は袋からパイの入った紙箱を取り出しながら彼女の背中に話し掛ける。
それでも、彼女はこちらを見ずに答える。
「いらない」
「………」
言葉が出なかった。冗談なのだとしても、その拒絶の言葉は僕から余裕を奪うには十分だった。
部屋の空気が一気に重く、冷たくなった気がした。
それから暫くの間、彼女は窓の外を、僕はそんな彼女の後姿を、互いに言葉も無く眺めていた。
そういえば、昔からめぐは時々僕のことをからかっていたものだった。
無理な要求を吹っ掛けたり、こちらの厚意をわざと無駄にしたり……。
でも、一通り僕を困らせた後、彼女は決まって優しく接してくれた。
だから、冗談の通じなかった昔の僕でも、きっとそれは彼女なりの遊びなんだと子供心ながらに納得して、
いつも泣きそうになったりしながら彼女の遊びに付き合っていたんだ。
―なんだ、そういう事か。
彼女はきっとあの頃の続きがしたいのだろう。
あの頃からずっと大きくなった僕に、それでも相変わらず自分の方が優位に立っているのだと示したいんだろう。
どうしようかな。乗ってあげても良いけれど……。
すっかり余裕を取り戻した僕には彼女の後姿も、態度も、微笑ましく見えた。
今夜はココまでだす
おいおいレベル高いんじゃないのコレ。
日刊ペースだしかなり期待できそうだな。
しかしめぐっていくつなんだろう。小学生ってことはまずないだろうし…中2〜高3ってあたりかね。
668 :
('A`):2006/03/19(日) 16:37:49 0
いいよーいいよー
>>665続き
時間は静かに流れる。僕はぼんやりとめぐの後姿を眺めていた。
ときどき吹き込む風が、彼女の長く艶やかな黒髪を揺らしているだけ。
そろそろ、こっちを向いてもいいんじゃないかな。何か話を振ってみよう。
「もしかしてさ…アップルパイ、嫌いだった?」
言ってみてから、なんとハズした振り方だと我が事ながら呆れてしまった。
しかし、彼女はゆっくりとこちらに振り向いてくれた。
黒目がちの大きな目、透ける様に白い肌。美しく成長した彼女は、それでもあの頃の面影を残していた。
その瞳が僕を捉える。
「……天使が…こうしているとね、天使が来てくれるの」
まるで歌うように、彼女は呟いた。
「そしてね、いつか私をあの空に連れて行ってくれるのよ」
わからなかった。彼女の言う事が。あまりに唐突な話の展開に僕は言葉を返せなかった。
そんな僕をよそに、彼女は楽しそうに笑ってベッドに寝転んだ。
「そうだ。今日ここに来たって事は、もちろん見つけてきてくれたのね?」
「…え?」
見つけた?何を?僕にはわからなかった。もしかしたら、何か約束があったのかもしれない。
僕が暫く考え込んでいると、彼女は呆れたような声を出した。
「まさか、見つけもしてないくせにここに来たの?…バカみたい」
「ちょっと!バカは無いだろ?…で、何だっけ?それって」
はぁ…とめぐは溜息を吐いた。どうやらますます呆れさせてしまったようだ。
「もういいわ。どっちにしても、天使さんがいるからあなた如きに用は無い。もう帰って」
相変わらずにこにこしながら、彼女は僕を追い出しにかかった。
『如き』とはあんまりな言い方だと思いながらも、僕はその言葉を塩に大人しく帰る事にした。
案外、このままあっさり返ろうとすると慌てて引きとめようとするんじゃないかな?
僕は掛けていた椅子から腰を上げると、手に持ちっぱなしだった紙箱をサイドボードの上に置いた。
「じゃあ、今日はこれで。……ああ、伯父さんが心配してたよ」
『伯父さん』と言った途端、彼女の表情が険しくなった気がした。
「あなた、パパの言いつけでここにきたのね?」
「そうだよ。あ、またときどきお邪魔するかもしれない」
…彼女の様子が変だ。どうしたんだろう?
めぐは一瞬だけ何かを堪えるかのような表情を見せたが、すぐに笑顔を作ると、きっぱりと言い放った。
「その必要はないわ。あなたにはもう会う必要は無いし、会いたくも無いわ」
「ははっ…そうかい」
またいやがらせかな。でも、いつまでもその程度の事に踊らされる僕じゃないんだ。
軽く皮肉めいた苦笑を浮かべてやる。仕方が無いなぁ。
「早く帰って」
しかし、彼女は真顔になっていた。これは……演技?
「……」
しまった、思わず気圧されてしまった。落ち着かないと…。
「あ、あのさ…」
「帰れッ!!早く消えろ!!」
彼女は叫ぶと、中身のまだ入った小さいペットボトルを僕に投げつけた。
「……ッ!」
それは、僕の頬に当たった。
「……ぁ」
もしからしたら、本当に怒っているのかもしれないな。
そう思いながら、僕は頬よりも、身体の奥のほうにも鋭い痛みを感じていた。
とにかく、ここは軽く笑って出て行こう。
「じゃあね」
あはは、と愛想笑いを浮かべながら、僕は足早に部屋を後にした。
その笑いは、なんと惨めで滑稽に映った事だろう。
部屋を出る僕の背中にも、彼女の容赦無い罵声は浴びせられた。
足取り重く病院を出る頃、僕はもう先ほどの様な楽観的な考えはできなかった。
そして、もう一度彼女を訪ねることも……
彼が部屋を去っても、めぐは暫くドアを睨み続けていた。
しかし、急に力が抜けたかのようにベッドに倒れ込んだ。
「うふっ……あはは…」
やがて彼女の口から笑い声が漏れ始める。
「相変わらずだったなぁ。すぐに泣きそうになるのは」
楽しげに独り言ちる。
「無理して大人ぶっちゃって……全然なってないのにね」
先ほど散々に詰って追い出した彼。怒鳴り、物を投げる度に見せた慌てぶりと沈んだ表情。
「どうせ…きっとまたここに来るわ」
遠くは無いであろう、自分が空へ飛び立つ日までのささやかな暇つぶしにはなるだろう。
ひとしきり笑うと、ごろりと窓の方に寝返る。
「……もう、忘れちゃったのかなぁ」
差し込む西日に目を細めてぽつりと呟いた。
窓の壁を隔てた反対側、黒い影だけが少女の声を聞いていた。
今日はココまだす
脳内ではめぐは15〜16歳
寝る前にハイテンションで書いてみたものを、
翌日になって改めて読み直すと……って気分だす
>>674 続けてくれ。
めぐ、喪がなかなか来なくてソワソワ
>喪、ようやく立ち直り登場
>「何してたの貴方。」(さっさと思い出しなさいよっ!)
的ツンデレめぐを妄想してハァハァしてる俺ガイル。
>>672続き
病院を出て、僕はとぼとぼとバイト先の居酒屋へ向かった。
いざ勤務時間になっても、僕の頭の中はめぐの事で一杯だった。
暫く会わない間に何か変わってしまったのかもしれないけど、
少なくともあの頃のめぐはあんなに暴力的な事はしなかったはずだ。
いや…変わったのは僕……彼女の期待に答えられなかった僕のせいかもしれない。
それと彼女との約束。僕は一体何を『見つけてくる』と約束したのだろうか。
僕は彼女との日々を思い起こそうと……
「オイ、何さっきからボケッとしてんだ?12番テーブル、早く行けよ」
「…すみません」
そうだ、今は仕事中だった。チーフが僕を睨んでいる。
僕は慌てて厨房からお冷を受け取ろうとして
―ガシャン!
「す、すみません!」
まだぼんやりしていたのか、つい手元を狂わせて取り落としてしまった。
チーフの怒声が飛ぶ。
「何やってんだ!ボケがッ!…もういい。今日は皿でも洗ってろ」
「はい…すみませんでした」
ぺこぺこと頭を下げて、僕は厨房の奥に下がった。
洗い物を前にして溜息を吐く。それは安堵の溜息。
そして、黙々と皿を洗い始める。正直、接客をするよりもこの方がずっと僕には楽だ。
誰とも話さずに、皿だけ洗っていればいい。ペースさえ守れれば考え事に耽っていてもいいのだから。
そうだ、僕はめぐに何を期待していたのだろうか。考えるまでも……無いか。全くいい歳してアホらしい人間だ、僕という奴は。
「お疲れ様でした〜」
時は経ち、今日も仕事は終わる。これからマンションに帰って寝るだけだ。
自分の部屋に戻れば、一時的だが嫌なことから逃れられる。僕の唯一の居場所だ。
「なぁ?この後ちょっと遊ぼうぜ」
帰り支度をしていると、先輩に声を掛けられる。ああ…安息の時間は先延ばしになりそうだ。
断らなければ、また退屈で不愉快な彼らの遊びに引きずり回される事になる。
僕は必死に考えを巡らせる。何とか上手く言い逃れなければ…。
「ホラ、なんかお前へこんでんじゃん?楽しませてやるからよ。女も呼んでやるから…な?」
楽しませてやる、じゃなくて、どうせ僕をダシに自分たちが楽しむんだろうが…。
しかし、彼の厚かましい親切心を出されては、もう断ることが出来なかった。
消灯時間を過ぎ、明かりの絶えた病室で秘密めいた夜の茶会が静かに行われていた。
月明かりが青白く照らすベッドの上、2人の少女が缶入りの紅茶を啜る。
「どう?そのアップルパイ?」
今日のめぐはどこか機嫌が良い。もう1人の少女―水銀燈はそう感じていた。
たしか、今日は彼女の元に見知らぬ人間が訪れて…こっぴどく追い出されただけ。
その人間が原因だとすると、水銀燈には面白くなかった。
「別に…大した事無いわぁ。それよりも、お茶の方はもっとどうにかならなかったのかしら?」
どうせ、この菓子もあの男が置いていったのであろう。わざと素っ気無くすると、めぐはぷぅっと不機嫌そうに頬をふくらませた。
「…もう、取って置きだったのになー。お茶は仕方ないわ。アイツ、そこまで気が回らなかったみたいね」
やっぱりバカね、とくすくす笑うめぐ。水銀燈は不愉快そうな表情を浮かべた。
「そうでもいいけど、水銀燈を誘うならもっと上等な紅茶とお菓子を用意することね」
「はーい、今度持って来させるからね。そうだ、お菓子は何がいい?水銀燈」
最悪だ。まぁ、断れなかった時点でもう八割方よそうは出来ていたのだけれども。
狭苦しいカラオケボックスで、見ず知らずの派手でけばけばしい化粧をした女たちと
これまた見ず知らずの不自然に日焼けした男たちに囲まれて、
僕は何だかよくわからない、大して美味くも無い酒をちびちびと飲んでいた。
カラオケは苦手だ。人前で歌うのは好きじゃないし、こいつらの歌う歌はもっと好きじゃない。
マイクを拒むと、一気飲みを強要させられた。
何て不快な時間…僕は一刻も早く帰りたかった。そろそろ終電か…
「すみません、そろそろ終電なんで…」
「あ?今日はオールに決まってんべ?」
「でも…明日は特別講義がありまして…」
本当は徒歩でも帰れる距離だが、これを逃したら次の機会は無い。
「しゃーねーな。じゃあいいよ」
「すみません」
さらに言うと、そんな講義は無い。
強くも無い酒をがぶ飲みしたせいでずきずきと痛む頭を押さえながら、
僕はフラフラと家路を歩いた。早く眠りたい…そして、忘れてしまいたかった。
今夜はココまでだす
しかも誤字発見
>>678より
誤「そうでもいいけど、水銀燈を誘うならもっと上等な紅茶とお菓子を用意することね」
正「どうでもいいけど、水銀燈を誘うならもっと上等な紅茶とお菓子を用意することね」
…すみません
681 :
('A`):2006/03/21(火) 04:12:08 0
>>680 すごく面白かったですよ
つうかここまで落ちちゃったからそろそろあげないとw
それにしても、水銀燈のめぐに対する想いってなんか独特で良いですよね
682 :
('A`):2006/03/21(火) 10:47:26 O
アップルパイ食べてる銀様モエス
紅茶飲んでる銀様モエス
喋る銀様モエス
立つ銀様モエス
銀様モエス
あ゙ーーーーーめぐモエス
683 :
MercuryLampe ◆ALmM1j/T7I :2006/03/21(火) 21:20:30 0
ちょっとぉ・・・落ちる寸前よぉ・・・気をつけなさい おばかさぁん(怒
684 :
('A`):2006/03/21(火) 21:39:24 0
まーきゅりー・・・?
はいどりうむ じゃないの?
('ー')み〜つ〜か〜ん♪
√レw>⊂⊃<―√レw
. ┌──┐
i二ニニ二i
i´ノノノヽ)))あじぽん・・・
.Wリ.゚ -゚ノリ
⊂)_介」つ
〈__l__〉
〈_ハ_〉
あれ?
銀たまじゃなくて、蒼星石きたお…
('ー')
688 :
('A`):2006/03/23(木) 01:04:34 O
蒼いらね
>>687 ・・・他のところでまで それやったら駄目って言ったでしょぉ
帰るわよぉ このおばかさぁん(ずるずる
690 :
('A`):2006/03/23(木) 23:46:39 O
保守!
>>679続き
「ちょっと早過ぎたですかね」
小高い丘の上にある、大きな林檎の樹の下に翠星石は立っている。
約束の時間にはまだ早い。妹は時間にも律儀だから、きっと約束の通りに来るだろう。
「今日も…いい天気です」
幹に寄掛かって辺りを見渡す。
眼下には広がる草原、降り注ぐ日の光を浴び、時折吹く風に撫でられ、きらきらと輝く。
そして遠くには懐かしい街並み。二人が一緒に暮らしていたあの町。
「…早く来るですよ」
呟くと木の根元に座り込み、膝の上に持っていた袋をそっと乗せる。
緑のチェックのリボンで口元を縛ったそれは、控えめだが手渡す相手への想いが感じ取れる。
小奇麗な袋を小さな手で触ると、思わず微笑みがこぼれた。
さわさわと梢が鳴り、一陣の風が彼女の長い髪を揺らした。
真夜中の病室。水銀燈はベッドで小さく寝息をたてるめぐを窓辺から見ていた。
「…………」
ドールはそのミーディアムの意識を一部共有する。
それでも、今彼女がどんな夢を見ているのかはわからない。
安らかなめぐの寝顔。この狭い部屋で日を過ごす彼女の夢の広さはいかばかりだろう。
…そして、そこで彼女は誰と共にいるのだろうか。
ふと想いを巡らせていると、彼女に微笑みかける少年のイメージが流れ込んで来て、
それを振り払うかように思わず頭を振った。
その少年はどことなく、昼間やってきた男に似ていて……不快だった。
自分が傍にいてやりたい訳ではないが、彼がめぐの傍にいるのは不愉快だった。
「もし……」
彼女には珍しい『if』への逃避。人の夢に介入できる双子の妹たちがこの時ばかりは羨ましい。
どうして自分にはその力が無いのだろう。あの如雨露と鋏があれば、きっとこの少女に希望を与えられる。
どうして?何故?気付けば自然と奥歯を強く噛み締めていた。いけない、自分にだって出来る事はある。
「そうねぇ、無いなら…奪えばいいじゃない」
解り切った簡単な事だ。欲しいなら奪えばいい。なぜしなくてもいい心配をしていたのだろう。
水銀燈は自嘲気味に笑う。
「奪えばいいじゃなぁい。ローザミスティカも、庭師の道具も!!」
繋がる指輪から流れ込む力は日に日に減少している…時間はあまり長くないのかもしれない。
めぐには…そして、アリスになってお父様に会うためにはローザミスティカが必要なのだ。
漆黒の翼を夜空に広げて水銀燈は飛び立った。
ふと目が覚める。あまりの心地よさに少し眠っていたようだ。
「夢の中なのに、更に居眠りするなんて滑稽ですぅ」
翠星石はくすっと小さく吹き出した。でも、こんなに気持ちがいいのだから仕方が無い。
そうだ、このまま寝た振りをしてやろう。
蒼星石が起こそうとしても暫くは起きてやらないで、ちょっとだけ困らせてやろう。
大好きな妹へのちょっとしたイタズラ。くすくす笑って翠星石は顔を伏せる。
暖かな木漏れ日、柔らかな草の匂い、そしてもうじき来るだろう優しく、生真面目で、大好きな妹。
「翠星石は……幸せ者です」
694 :
('A`):2006/03/24(金) 04:28:04 0
今日はココまでだす
略奪銀様モエス
697 :
('A`):2006/03/26(日) 16:06:34 0
落ちる
ここ。マイペースでいいな。
699 :
('A`):2006/03/26(日) 17:54:38 0
上げんか!
700 :
('A`):2006/03/26(日) 19:08:06 0
ペース上げたいです
701 :
('A`):2006/03/27(月) 19:20:53 0
ここのJUMは頑張ってるな
702 :
('A`):2006/03/27(月) 22:34:16 O
ローゼンメイデンてまだ続いてんの?
アニメはDVD全巻出てる?すごい観たくなった
703 :
('A`):2006/03/28(火) 13:45:34 0
704 :
('A`):2006/03/28(火) 14:37:15 O
続きまだ
705 :
('A`):2006/03/28(火) 23:13:39 O
保守
706 :
('A`):2006/03/29(水) 19:52:16 O
保守
707 :
MercuryLampe ◆ALmM1j/T7I :2006/03/30(木) 20:09:35 0
わたしも保守してあげるぅ♪
・・・あなたたちが書かないならぁ わたしが書くわよぉ ふふふ
自分で自分の小説ぅ「銀ちゃんの世界制服」とかぁ あはははっ
709 :
('A`):2006/03/31(金) 23:19:35 0
すいぎんとうー
710 :
('A`):2006/03/32(土) 23:27:40 0
32日保守
711 :
('A`):2006/03/32(土) 23:34:46 0
すいぎんとーう
712 :
('A`):2006/04/02(日) 01:37:52 0
713 :
('A`):2006/04/02(日) 23:58:40 0
_
,'´r==ミ、 1upよぉ
卯,iリノ)))∩
/`-|l〉l.゚ ー゚ノノ\ 1upよぉ
レ´⊂!/'i)卯iVVヽ!
''y /x lヽ 1upよぉ
l†/しソ†|
lノ レ
☆ ,'~~~え. | ̄ ̄ ̄ ̄
{/´ ̄ヽヽ | す、水銀燈やめなさい
((从_从)i@《 |
||从゚- ゚ ||/| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
74氏・・・次も来るよな
・・・俺は信じてるぞ
715 :
('A`):2006/04/03(月) 23:49:51 0
俺も信じてる保守
>>693続き
「…ん……」
固く、冷たい感触。身体を起こせば酷い頭痛がした。
手探りで明かりを点けると、そこは自分の部屋の玄関だった。
どうやら、ドアの鍵を閉めたところで力尽きたようだ。
ジャケットを脱ぐと、酒や食べ物等の雑多で不快な臭いがした。恐らく自分の身体も相当臭いのだろう。
…気分が悪くなってきた。
「シャワーだけでも浴びよう」
痛む頭を抑えて浴室に向かう。自分でも足取りが覚束ないのが感じられる。
「…ふぅ」
シャワーを浴びた後、ついつい浴槽に湯を張ってしまっていた。湯船に身を沈めるとつい溜息が出てしまう。
独り暮らしになった今でも、入浴の時間は落ち着いて物事を考える貴重な時間だ。
今日の出来事がぼんやりと脳裏に蘇る。先ほどのカラオケ、そしてめぐとの再会…。
やはりめぐの事が気になる。昔は仲が良かったのに…
「ああ、そうだ」
改めてあの頃を思い出していくと、思い当たる事が一つあった。
明日にでも謝りに行こう。きっとまた怒られるだろうけど、何もしないより良いだろう。
酔いが残っているせいか僕は楽観的だった。安心とお湯の温かさでついつい瞼を下ろしてしまう。
降り立った世界は強い草の匂いがした。
草原、小高い丘とその頂に立つ一本の大木。吹き抜ける風と降り注ぐ日の光。
牧歌的で生命力に満ちたこの世界は、『彼女』がいかにも好みそうな夢の世界だ。
双子達の逢瀬は夢の中で行われている。他の姉妹の目を欺く為の工夫なのか。
それとも、互いに顔を合わすことさえ叶わぬほど距離を隔ててしまったのか。
そもそも、私にはなぜ彼女達がそれほどまで互いに執着し合うのかが理解できない。
姉妹と言えども所詮はローザミスティカを奪い合う敵同士。互いに殺し合い、奪い合う存在でしかないはずだ。
それなのに…下らないママゴトを続けたがるから……。
翠星石はまっすぐこちらに向かってくる気配を感じた。
この夢の本当の主はもっと麓の方に居たはず…だとすれば、これは愛しい妹のそれ。
(少し早いかもしれねーですけど…)
でも、もしかしたら思いの外居眠りが長かったのかもしれない。
気配は足音を伴い翠星石の背後で立ち止まる。
妹はどの様に起こしてくれるのだろう?
背後に立っても獲物は微動だにしなかった。
私には彼女が実は起きている事も、私の気配に気付いているのもわかっていた。
ただ、彼女は私を双子の妹である蒼星石と勘違いをしているのだろう。
これは私にとって大変都合のいい状況だ。
その場凌ぎの契約で人間を『喰い散らかして』いた以前とは違って、今の私にはめぐという特定のミーディアムがいる。
彼女から流れ込む力と意識には私を満たす何かがある。生まれ付き心臓に病を抱えている彼女と不完全な私はきっとどこかで……。
「………ッ!!」
鬱陶しい雑念を振り解く。
とにかくめぐの力を引き出せない今は、最小限の力でローザミスティカを奪わなければいけない。
一枚の羽を剣に変えて逆手に握り締める。
(私……水銀燈の為に)
狙いを定める。
(私の為に!)
自分に言い聞かせる。いつもならこんな事は必要ない。
自分の間接が鳴る音が聞こえる気がする。
(腕が…震えているの?)
ローザミスティカを奪うのも、今まで使い捨ててきた人間どもの命を奪うのも変わらない。
手段はどうであれ、命を奪うという行為は変わらない。
(…どうして)
変わらない。変わらない。変わらない。
変わらない…はずなのに…。
(この違和感は何?)
彼女の背中は何も答えない…当たり前だ。
…もしかしたら、それが答えなのかもしれない。
「……………めぐ?」
背後から聞こえた声は、待ち侘びていたものでは無かった。
戦いを望み、全てを奪い続ける黒のドール、水銀燈。言うなれば、平穏を望む翠星石の敵である。
「え?」
あまりに意外なドールの登場に翠星石は動揺した。彼女の出現だけでない。
口にした―恐らく人間の少女の名前であろう―言葉も、翠星石の知り得る彼女には有るまじき、
弱々しく縋る様な声にも。
「う……ぁ、ああああああああああああああッ!!」
それは誰の叫びだったのであろうか。翠星石がそれを知る前に、熱いモノが彼女の身体を貫いた。
―ハァ…ハァ…
息が苦しい。ただ両手を振り下ろしただけなのに。
「違うわ」
そう、原因はそんな事じゃない。もっと最悪なものだ。
「どうして…」
わからない。どうしてこんな事が……。
「…何でよぉ!?……めぐッ!!」
どうして翠星石を壊そうとした時、めぐの姿が見えたのだろうか?
720 :
('A`):2006/04/04(火) 00:54:04 0
今夜はココまでだす
翠好きな人、ごめんなさい
721 :
('A`):2006/04/05(水) 00:23:26 0
先週単行本全巻買った保守
722 :
('A`):2006/04/05(水) 21:38:53 0
74氏が早く帰ってきますように
723 :
('A`):2006/04/05(水) 21:39:55 0
74氏すなわちJUMはどこだ?
クビになって就活中
725 :
('A`):2006/04/05(水) 22:05:40 0
今書いてるのは?
726 :
('A`):2006/04/05(水) 22:07:47 0
とにかく今書いてくれてる奴
GJ
俺は水銀燈男と呼びたい
729 :
('A`):2006/04/06(木) 17:50:44 0
730 :
('A`):2006/04/07(金) 20:05:47 0
超翠星石
731 :
('A`):2006/04/09(日) 09:15:26 0
おれは超乙女
732 :
('A`):2006/04/10(月) 11:40:09 0
保守
730 :('A`):2006/04/07(金) 20:05:47
731 :('A`):2006/04/09(日) 09:15:26
↑で24時間以上あいてるけど大丈夫なんだね
そんなに頻繁に保守しなくてもいいのかな?
733 :
('A`):2006/04/11(火) 22:01:02 0
すーいぎんとう
>>732 ここはそんなに流れの速い板じゃないから大丈夫。
一週間くらいなら保つんじゃね?
二日ほっといたら落ちるよ。
736 :
('A`):2006/04/13(木) 07:38:36 0
あっげですぅ
737 :
('A`):2006/04/14(金) 19:55:12 0
74氏・・・
ななじゅうよんーしぃいいーー
738 :
('A`):2006/04/16(日) 00:24:27 0
ほっし
739 :
('A`):2006/04/16(日) 19:16:35 0
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
740 :
('A`):2006/04/17(月) 21:59:00 O
焦らない
741 :
('A`):2006/04/19(水) 00:14:39 0
こよいもほしゅ
742 :
('A`):2006/04/19(水) 22:40:57 O
愛するということは少し死ぬこと
743 :
('A`):2006/04/20(木) 23:19:59 0
ゲーム来週発売
744 :
('A`):2006/04/21(金) 22:37:41 O
電気のトラボーでヘイヘイヘイ
745 :
('A`):2006/04/22(土) 21:40:29 0
私 待つわ いつまでも
746 :
('A`):2006/04/22(土) 21:51:09 0
何でこのアニメのキャラって小さいの?
萌えないんだけど
下手な釣りだな
748 :
('A`):2006/04/22(土) 22:24:14 0
一生呪い続ける
749 :
MercuryLampe ◆ALmM1j/T7I :2006/04/23(日) 09:33:28 0
わたしも保守ぅ・・・♪
越境乙
751 :
('A`):2006/04/24(月) 19:40:57 0
ですー
752 :
('A`):2006/04/26(水) 04:44:15 0
保守
753 :
('A`):2006/04/26(水) 20:58:17 0
ほしー
754 :
('A`):2006/04/26(水) 21:25:40 0
hosyu
755 :
('A`):2006/04/27(木) 22:22:52 0
hoyu
756 :
('A`):2006/04/28(金) 01:56:26 0
もう74様は現れないのだろうか。
それでも保守しつづける自分はバカなんだろうか。
でもまた読みたいなあ
757 :
('A`):2006/04/29(土) 11:24:47 0
神がいなくなったスレほどむなしい物はないな。
保守。
758 :
('A`):2006/04/29(土) 23:22:13 0
ほりっく
俺74氏の描く喪に境遇似てるんだ
だからもし現実で銀様が来たらこんな感じだろうかと
読みながら妄想してたな
74氏も然る事ながら、きっかけを作った
>>57氏と流れを作った
>>60氏も激しくGJだと思う。
お二方とも、まだここを見ているようなら、是非・・・
761 :
('A`):2006/05/02(火) 17:09:26 0
僕は新世界の神になる
762 :
('A`):2006/05/03(水) 22:58:32 0
ほっしゅ
_
,'´r==ミ、
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉 _ _ _ _
/ `."-|l〉l`Д´ノl/ ヽ< 真紅覚悟汁!
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"``
| ┌三同┐ 目 || | ̄ ̄ ̄|_.|
| /| ̄ ̄|| ̄フ二 ゝ ̄|| ̄ ̄|\
目| | ||. | | | | || | |目
V| |__||___.ゝ二∠_||__| |V
┌/ ̄ ̄ ̄ヽ―――――/!ニ!ニ!ニ!ヽ ̄ ̄\┐ |真紅|_
/ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ̄ ̄ ̄ ヽ ヽ(^v^ )ノ
| ̄(Oo.) ̄||〇| & ☆ & |〇|| ̄(oO) ̄| ( ) ミ3
|____|  ̄ ̄ ̄ ̄ゲパルト ̄ ̄ ̄ ̄|____| <└ ミ3
|ヾ二二ソ|――――――――――――|ヾ二二ソ|
|ヾ二二ソ|――――――――――――|ヾ二二ソ|
└――┘ └――┘
\\ ━━ ┃ //ト人人,イ
\\ ┃┃ ━━ ┃ // ) 絆 (
━━┓ ┃ ╋┓━━━┓) パ (
┃ ━━┛ ┃ ┃ ┃) | (
┃ /-−  ̄ /_\ ┃/ ) ン (
━━┛ | \\| / ̄ ┃、 ) チ (
\\ |\_ 二 =====-_ ━ ) ! ! (
__ -、レ/ /=行_-二 ∠ (
_ _了\ /=ト、|/|/ 二 − ^ ^ ^ ^
,-、 ,--/ _ゝ=\、 彡 ―イ ┃┃ ┃
{》)/ヘ ム〒コ 三 Q、三 ―ヘノノ ┃
じ !※!ー-==" _r-ト'==―--'
// / / γ「☆ヽ ┃┃ ┃
// / // 9┴┬」ヽ \\. ┃
/ // / / 川 l ┬+ |\\、
/ / // |む」 ヾヽ ヽ \\
/ / / / | llll ヽヽ \ \\
// / / | llllli ゝイ \ \\
/ / / // | lllllllliしllli \ \
_
,'´r==ミ、
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉 _ _ _ _
/ `."-|l〉.;゚д゚ノll/ ヽ< あ…?あ…?
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"``
| ┌三同┐ 目 || | ̄ ̄ ̄|_.|
| /| ̄ ̄|| ̄フ二 ゝ ̄|| ̄ ̄|\
目| | ||. | | | | || | |目
V| |__||___.ゝ二∠_||__| |V
┌/ ̄ ̄ ̄ヽ―――――/!ニ!ニ!ニ!ヽ ̄ ̄\┐
/ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ̄ ̄ ̄ ヽ
| ̄(Oo.) ̄||〇| & ☆ & |〇|| ̄(oO) ̄|
|____|  ̄ ̄ ̄ ̄ゲパルト ̄ ̄ ̄ ̄|____|
|ヾ二二ソ|――――――――――――|ヾ二二ソ|
|ヾ二二ソ|――――――――――――|ヾ二二ソ|
└――┘ └――┘
┃ ┃┃ ┃┃┃ ━ ┃
┣━ ┣━ ━━━ ┃
┃ ┃ ━━┛
(´.;,.:)⌒`.;,⌒`)`'从⌒:;`从:(´:;:⌒从`'从;`从.;.:´⌒).;
(´从从(,.;.::).,;.⌒`)从 `'从⌒:;`从:(´:; プギャアァァァァァ.;.:´
(´⌒,.;.⌒ (´:;⌒从;,.:'"!´⌒)从⌒:;`从.⌒`)从:(´:;⌒;`从:´:;.;,'从
( ̄,.;.―;,.:`'从⌒:;`从:(´:;⌒从´⌒)(⌒`.;,.:`'从从;,.:'"!´⌒)从.;,.:`'从
(⌒`.;,.:`'从⌒:;`⌒从;,.:'从;,.:'"!´⌒)从`.;.:´⌒).:´⌒)从从(,.;.::).,;.⌒`)从
( ̄,.;.―;,.:`'从⌒:;`从:(´:;⌒从;,.:'"!´⌒)从`'从⌒:;`从:(´:;从从(,.;.:.,;从;,.:'"!´
(⌒`.;,.:`'从⌒:;`⌒`.;.:´⌒).:´⌒)(⌒`.;,.:`'从⌒:;`⌒`从;,.:'"!.:´⌒).:´⌒);,.:`'从⌒
( ̄,.;.―;,从;,.:'"!´.:`'从⌒:;`从:(´:;⌒从(⌒`.;,.:`'从⌒:;`⌒`从从(,.;.::).,;.⌒`)从;,.:`'从
765 :
761:2006/05/05(金) 00:36:20 0
「ほら、見ろよあいつ・・・」「ねぇ、今の人見た?クスクス」
雑踏の中で聞こえる嘲笑。
「ああいう奴、いなくなんねぇかな」「かわいそう・・・」
町を歩くだけで否定される人格。
いや、これでいいんだ。もういいんだ。もう、俺は死ぬんだ。
「君、明日から来なくていいよ」
昨日、何か言いつけをされるような、軽い口調で上司にそう、言われた。
「えっどういうことですか・・・」
「クビだよ。もう君は必要ないんだ」
さらに、淡々と言葉が発せられていく。
「そんな!なんでですか!今日までちゃんと、まじめに働いてたじゃないですか!」
「得意先からな、苦情が来たんだ。君が商談に来ると、集中できないんだそうだ」
「どういうことですか・・・?」
「顔だよ。君の」
本当に、軽い口調だった。
「君の顔が、商談の妨げになるらしい」
「そんな理由で・・・」
「実際問題、君が受け持つ商談はうまくいくことがすくないし、
君がここに来てからこの課の実績もおちてきていた」
訳が分からない。まったく、理解できない。理解できても、意味はないんだろうが・・・。
「だからって・・・何故・・・」
「もう、これ以上の話は無意味だ。帰っていいぞ」
仕事仲間だったみんなが、こっちをみながら笑っていた。
ちょっと活気がなくなってきたんで突っ込みどころ満載ですが、書いてみました。
銀様がでるのはもうちょっと先です。続く。
766 :
761:2006/05/05(金) 00:56:28 0
絶望した。学生時代、いじめられていたのを隠すために、両親を心配させないために、
運動もできない俺が必死で勉強して、大学進学し、やっと入れた大手会社。
そこに、こんな理由でやめさせられたなんて・・・。
両親は、ここの就職が決まったとき、とても喜んでくれた。俺は、やっと両親を
安心させられたなのが、なにより嬉しかった。
何をやっても笑われた。生きているだけでも。
今後の生活は、否応なしに両親に迷惑をかけてしまうだろう。
「死のう」
この結論に至るのは、至極当然なのかもしれない。それに、もう、無理だ。
適当なビルを見つけるために歩く。さっさと死んでしまおう。歩くだけでも聞こえてくる
嘲笑を聞きながら、そう考える。
最後は誇示したい。自分という人間がいたことを。それが死体でも。たとえ、誰かに
迷惑をかけても。
見つけた。ここにしよう。
そこは別段高くもなく、低くもない、普通のビルだ。でも、人が死ぬのには充分すぎる。
エスカレータで最上階を目指す。階段の方が粋な感じだったかな。
そこは、なにもなかった。風が強く、肌寒い。
なんだか、さびしい感じもする。そんなことを考える。どうせ、もう死ぬのに。
767 :
761:2006/05/05(金) 01:14:02 0
いざとなると何も考えなくなる。
「さあ・・・」
足を踏み出す。
「あなた、何してるのぉ」
この場にはひどく不釣合いな美しい声がした。
後ろを振り向くと、ゴシックロリータのドレスに身を包んだ少女がいた。
いきなりすぎる問いかけに、言葉を詰まらせていると
「だからぁ、きいているのよぉ。何をしているのか」
少し、気を悪くしたようだ。さっきよりも強い口調で問いかけてきた。
どうやら、俺は本格的におかしくなったらしい。もとより死ぬ身だ。最後くらい
このおかしな幻想と会話してみてもいいだろう。
「死ぬんだ。今から」
「あらぁ、何故ぇ?生きていたほうが楽しいわぁ」
さっきから彼女の語尾が気になる。
「そうかなぁ?僕は楽しくなかったよぉ?」
まねしてみた。普段の僕ならこんなことできないだろう。いや、しないだろう。
「・・・なによぉ。まねしなでくれるぅ?」
「なにがぁ?」
ちょっと怒らせて見たくなった。
「ふざけたにんげんねぇ。むかつくわぁ。あなた、殺してあげましょうかぁ」
「それは有難い。さくっと頼むよ」
よく、少女とはいえ異性とこんなに饒舌に話せるもんだ。やっぱり、死を覚悟
した人間は違う。
768 :
761:2006/05/05(金) 01:34:05 0
「それじゃぁ、お望みどうりに・・・クスクス」
そういうと彼女は、漆黒の翼を広げ、僕の方に構えた。
その姿を見たとき、僕はハッとした。
「死神・・・」
思わず口にでた。だが、彼女の姿はまるで・・・。
「え?いや、わたしはぁ」
何か言おうとしてたみたいだが、最早耳に入らない。
「やっぱり、俺は死ぬべき人間だったんだ。今まで生きてきて、今日まで俺は
意味がなかったんだ。存在もすべても」
「いや、あのぉ」
急に、漫画みたいな涙がこぼれてきた。
「じゃあなんでだよ・・・。なんで俺は生まれてきたんだ・・・。死ぬ運命
だったなら、なんで・・・」
今までのすべてを否定された。生きにくいながらも、家族との思いでは大切で、
一番楽しいものだった。それまで無意味だと突きつけられたのだ。それだけがどんなに辛くても、
がんばれてきた原動力だった。
「・・・早く殺せよ・・・」
「だからぁ、その前にぃ・・・」
「黙れ!もう俺は苦しんだだろう!死ぬ寸前までな!・・・もう充分だろう・・・。殺せよ
・・・」
「いいから聞きなさぁい!私は死神なんかじゃないわぁ!私は誇り高きローゼンメイデンよぉ」
なにか訳の分からない事を言っている。
「私はあなたのことを死神として殺したくないわぁ。死ぬなら自分でしになさぁい」
眼の前が真っ暗になった。
「そうか・・・俺は死神にも見捨てられるのか・・・最後も死神の手で楽にではなく、
自分の手で、苦しんで死ねということか・・・」
769 :
756:2006/05/05(金) 01:55:00 0
770 :
761:2006/05/05(金) 01:56:16 0
「え、ちょっちょっと待ちな・・・」
俺は歩き出した。空の方へ。もう、俺という無意味な存在を消すために。
「いや・・・まさか・・・ほんとにぃ・・・?」
さあ、もう終わりだ。
「死神でも、最後に話ができてよかったよ・・・じゃあな・・・」
遺言のようなものを言い終えると、さっそく、身を投げる。
「ひっ!ちょっ・・・ちょっとまちなさぁい!」
目の前が暗い。どうやら、無事に死ねたらしい。無事というのもおかしいが。
「ふぐぐぐぐ・・・おっおもいわぁ・・・」
後頭部の方から、声が聞こえてきた。
「あなたねぇ・・・ほっほんとうに飛び降りるなんてどうかしてるわぁ・・・
うっ・・・もう限界・・・」
急に視界が開けて、光が眼をさした。と、同時に、1メートルぐらいしたのコンク
リートに放り出された。
「うわぁ!」
どしゃっ
鈍い音が響く。見るとここは・・・
「おっ屋上?」
さっき僕がいた屋上だった。
「どういうことだ・・・」
辺りを見回すと、地面に手をついて、ゼェゼェと肩で息をしている死神がいた。
「ハァハァ・・・あっあなた・・・重いわよぉ・・・」
そりゃそうだろ、どんだけ身長差あるんだ。なんて考えながらも、
この状況を理解できないでいた。
「お前、死神のくせに・・・なんで・・・」
「だからぁ・・・私は死神じゃないってぇ・・・あぁ・・・」
言葉を言い終えないままで、倒れてしまった。
どういうことだ・・・。なんで死神が僕を助けるんだ・・・。
だが、僕を助けたせいで彼女はこうなってしまったのだ。倒れた彼女を見る。
「ほうっておくのは・・・だめだよなぁ・・・」
771 :
756:2006/05/05(金) 01:56:58 0
クリックじゃ表示されんみたいなのでコピペ汁。
そんな事してまで見るようなもんじゃないが
772 :
761:2006/05/05(金) 01:59:50 0
>>769 僕のことかな?挿絵とは・・・光栄です!正直、誰もいないのでくじけそうになって
ました・・・。
773 :
756:2006/05/05(金) 02:02:44 0
タイプミスでした。761さんのことです。
自分も絵とは言えない様なもんなんであんまり気にしないで下さい。
他にも人来ねーかなぁ。
774 :
761:2006/05/05(金) 02:19:22 0
家、もう戻ってくることはないと思っていた。
いや、戻ってくることを考えていても、こんな奇妙な感じで戻ってくるなんて・・・。
「うーん・・・」
僕のベッドで、苦しそうにうなる彼女の額に濡れ手ぬぐいをのせてやる。
ここはぼくのマンション。今、死神を看病してる。
「・・・こんなに体力を消耗するほどがんばるなんて・・・いみわかんねぇよ・・・
なんで助けたんだよ・・・」
寝ている彼女の苦しそうな顔を見ながら、そんなことを考える。
「・・・助けることで、何か変わったのか・・・無意味なのに・・・俺が生きてても、
無意味なのに・・・」
埒のあかない葛藤をしていると
「うっうーん・・・あらぁ?ここはどこぉ?」
起きた。
「ここは俺の家だよ。マンションの」
なんで俺は普通に会話をしてるんだ?
「あらぁそうなのぉ。あら?」
しゃべりながら起き上がろうとする彼女の額から、俺がのせた濡れ手ぬぐいが彼女の
膝に落ちた。
「あっあらぁ・・・あっあなた・・・水銀燈のこと、看病してくれてたのぉ?」
?どうでもいいことを聞く。この状況じゃあ、俺しかいないいだろう。
「そうだけど、もう大丈夫なのか?」
どうやらこいつはあまり悪い奴じゃないらしい。そう判断した俺は、普通に会話する事
にした。
「あっあなたに心配されなくても大丈夫に決まってるわぁ・・・余計なお世話なのよぉ・・・」
伏目がちに憎まれ口をたたく。・・・こいつ・・・。
775 :
761:2006/05/05(金) 02:36:26 0
聞きたい。
俺を何で生かしているのか。なんで、こんな無意味な事をしているのか。
この小さい死神に。聞きたい。
「・・・なんで俺をいかしておくんだ・・・」
「えっいや・・・すいぎんとうはぁ・・・」
「意味が分からないよ・・・殺してやるとかいってたのに・・・なんで殺してもくれない
のに、死なせてもくれないんだよ・・・」
この世界は、もう、辛すぎる。早く消えたい。早く。
「・・・わっわたしはぁ」
「!・・・分かった・・・まだ苦しめってことなんだろ?」
「えっ?なぁにぃ?」
「まだこの世界でくるしめってことなんだろ?だから俺を死なせない・・・」
もういやだ。死神は、やっぱり残酷だ。
「いや、だからぁ・・・」
あとどれくらいこの世界で苦しまなきゃいけないんだ。
「水銀燈はぁ・・・」
それに、どうやって生きていくんだ。仕事もないのに・・・。
「・・・ちょっとぉ・・・聞いてるのぉ?」
死神の話を聞いてなんになる。
「・・・もういいよ・・・もう、分かったから・・・全部・・・」
そういい残して、俺はベッドルームに歩をすすめた。
「ちょっとぉ、どこいくのよぉ。まだ話は・・・」
「寝るんだ」
「えっ?ちょっと・・・私はどうなるのよぉ」
「お前死神だろ?じゃあ他の奴でも殺しにいけばいいじゃん」
「だからぁ!私は・・・」
何か言おうとしてたみたいだが、閉めてしまった扉からは、何も聞こえない。
776 :
756:2006/05/05(金) 02:40:30 0
777 :
756:2006/05/05(金) 02:59:35 0
778 :
761:2006/05/05(金) 03:00:58 0
朝。
憂鬱な朝だ。いや、いつもそうなのだが。むしろ、会社に行かなくていいのだから
恵まれた、贅沢な朝なのかもしれない。
「これからどうしようか・・・」
とりあえず、職をさがさなければ。俺はまだこの世界で苦しまなきゃいけないんだ。
とりあえず、ハロワにでもいくか・・・。なんて考えながらドアを開けた。
「・・・うそだろ・・・」
こんなに落胆したのは多分人生で初めてだ。
リビングにはヤクルトを飲み散らかし、だらしない格好でソファにねっころがってい
る死神がいた。
「ふぁ・・・あらぁ・・・おふぁよう・・・」
起きたばかりで舌足らずの言葉使いは・・・結構むかつく・・・。
「お前・・・なんでここにいるんだよ!」
「なっなにおこってるのよぉ・・・ヤクルトのんじゃったのはあやまるわぁ・・・」
何いってんだ。
「違う!何でまだここにいるのか聞いてるんだよ!」
「なによぉ・・・別に私がどこにいても・・・あっそうよ!あなたにはまだ言わなきゃ
いけないことがあるのよぉ」
「またか・・・もういいよ・・・分かったから・・・だから、な?帰れよ。」
「ち、違うわよぉ。そうじゃないわぁ私はぁ・・・」
「今日は職を探しに行かなきゃ行けないんだ。いいから帰れよ」
「なっ・・・なによ・・・なによなによなによ!」
急に癇癪を起こした。なんだってんだよ・・・。
「私がどこにいてもあなたには関係ないでしょう!人間が私に指図しないで!」
「はぁ?何言ってんだぁ?・・・あっそうだ。お前朝飯食った?」
「えっ?い、いや・・・まだ・・・」
「じゃあ作ってやるよ。だからそれ食ったら帰れ?な?」
「なによぉ・・・で、でも、作るなら食べてやるわぁ」
何目線なんだよ。
とりあえず。ちょうど腹が減ってきたから作ることにする。
779 :
761:2006/05/05(金) 03:03:17 0
780 :
756:2006/05/05(金) 03:15:26 0
781 :
761:2006/05/05(金) 03:20:10 0
ジュージューと音をたてるフライパンは朝に最高に合う。どんな気分でも
少し、楽になる。
テーブルの向かいに座ったしょう・・・死神は、バクバクと目玉焼きを食べてゆく。
「・・・うまいか?」
「おいしぃ・・・ま、まぁまぁね」
なんで言い直すんだろう?
「じゃあそれ食ったら帰れよ。俺はこのあとすぐでかけて、職を探すんだ」
「・・・さっきから、しょく、しょくって・・・それはなにかしらぁ?」
・・・。
「職業、俺はそれがなくなってしまったから探さなきゃいけないの」
「何でなくなったのぉ?」
ハッとした。いやな事を思い出した・・・。昨日のことが・・・。
「別に・・・もういいだろ、それ。下げるぞ」
「ちょっとぉ、まだ食べてるわぁ」
乱暴に皿を重ね、台所に下げると、すぐに支度を始めた。
「・・・レディにはもっとやさしくしなさいよぉ・・・」
死神は悲しそうに窓の外に飛んで行ってしまった。
せいせいする。スーツに着替えながら少し、気持ちが楽になったのが分かった。
だけど、なぜ、昨日の事を忘れていたんだろう。死まで踏み切ろうとしたことなのに。
僕は一人でも見てくれている人がいるなら朝まで書き続けます。
782 :
756:2006/05/05(金) 03:21:36 0
朝になる前に力尽きてしまうかもしれませんが、貴方が書き続けるならお供します。
783 :
756:2006/05/05(金) 03:30:50 0
784 :
761:2006/05/05(金) 03:45:31 0
「うーん。ちょっと家じゃあなたは雇えませんねぇ」
「そうですか・・・ありがとうございました・・・」
求人情報誌で片っ端から連絡していき、かれこれ四件目にはなる。
この時代、いくら頭の良い大学に行っても、それだけで仕事にありつくのは
難しいらしい。
「はぁ・・・」
もう空はうすく暗くなっている。
「・・・帰ろう・・・」
帰り道、また、答えの出ない葛藤を頭の中で繰り返す。
何故俺は苦しむのだ。苦しまなければいけないのか。すでに今日まで、人一倍
苦しんだはずだ。きっとそうだ。生きるだけで聞こえてくる嘲笑はおよそ普通に
生きてる奴には理解できないし、耐えられないだろう。
「・・・あいつ・・・どこにいったのかなぁ・・・」
無意識に口からでた。なんであいつが気になるんだろう。今、こうして俺が苦しんでる
原因なのに。あのとき楽になるはずだったのに。
家路につくころには、すっかり辺りは暗くなっていた。
「ただいま・・・」
空しい独り言だなと、心の中で苦笑すると
「ただいまぁ」
聞き覚えのある、特徴のある声が返ってきた。
「な、まさか・・・」
駆け足でリビングに向かうと・・・。
「おそかったわねぇ。ごはんまだぁ?」
ポテトチップをかじりながらTVを見てる死神がいた。
「おい・・・おまえなぁ・・・なんでまだいるんだよ!」
「いるにきまってるわぁ。わたしここに住むことにしたんだもの」
最悪だ。
「おいおい・・・冗談だろ・・・」
「今日、ご飯何にするのかしらぁ」
だらしなくTVをみながら、完全にリラックスしている彼女は・・・・結構むかつく・・・。
「お前・・・すむってなぁ・・・死神が・・・」
「だからぁ違うって言ってるでしょぉ。それに、私の名前は水銀燈よぉ。
覚えときなさいよぉ」
そういや何度か言ってたな。
「分かったよ・・・水銀燈・・・俺をどうしたいんだ?」
「とりあえずご飯つくってぇ」
少しおかしな返答をする彼女は実に自由だった。
785 :
756:2006/05/05(金) 04:04:28 0
786 :
761:2006/05/05(金) 04:09:44 0
カレーを作ってみた。
好みが分からないが、大体子供が好きなものってカレーだろ?
「ほら、できたぞ」
「もうお腹ぺこぺこよぉ」
テーブルに二つのカレーが盛られた皿を並べる。
ソファから駆け足でテーブルに向かってくる彼女は少し、子供らしさがあった。
「いただきまぁす」
元気よく食べだした。ほんとに、こうしてればかわいいんだけどなぁ。
「今日はどうだったのぉ?」
何気に核心を突いてくる。
「今日はだめだった。また明日だ」
「そう。ヤクルト貰っていいかしらぁ」
「・・・どうぞ」
とりとめのない話をその後も続けた。そういえば、誰かと一緒に食事をするなんて
久しぶりだ。
俺は、とりあえずこいつを家に置いてみることにした。
本当はいますぐ追い出してもいいのだが・・・。
今日、思った小さな疑問を彼女に聞いてみた。
「・・・そういえばお前、サーザンザーサイとか言ってたけど、それってなんなんだ」
「ローゼンメイデンよぉ。おばかさぁん。ローゼンメイデンというのは、私のこと
を言うのよ。正確には私達ね・・・」
「わたし た ち?・・・それって・・・お前みたいのがまだいくつかいるってことか?
・・・悪夢だな・・・それで、やっぱり人を殺すときは鎌を使ったりするの?」
「だからちがうわよぉ。ほんとにほんとにおばかさぁ・・・」
「ん?どうした?」
「・・・ちょっといってくるわぁ・・・」
「ああ、魂狩り?ほどほどにしとけよ」
最後の言葉はきこえなかったようで、椅子から羽ばたくと、鏡に消えていった。
「うわ、なんだ・・・いまの・・・」
787 :
756:2006/05/05(金) 04:19:14 0
788 :
761:2006/05/05(金) 04:38:33 0
水銀燈は朝になっても帰ってこなかった。
「・・・どうしたんだ・・・」
とりあえず、テーブルの上にラップをかけたあいつの朝飯を置いといた。
今日行くのは、小さい食品会社。ここが勝負だ。
「ここだめだったら・・・やっぱり・・・死ぬしか・・・」
何故か考えただけで震えてきた。何故だ?こないだは、まったく怖くなかったのに
むしろ、死にたかったのに。
「今考えてもしょうがない・・・行くか」
*水銀燈視点
「・・・お父様・・・」
ここはnのフィールド。
昨日、ここからお父様の光を感じた。
「どこにいるのですか・・・?お父様・・・」
永遠に等しい時間、お父様の事だけを考え、思った。
お父様はアリスにしかお会いしない・・・。それがなぜ、今この時代にお父様の
光を感じたのだろう・・・。
「 ! だれっ!」
後方から、大きな水晶が攻撃してきた。
かろうじてそれをよけ、攻撃の主に問いかける。
「だれ・・・」
か細い声で、オウム返しにかえってきた。
「だれなの!でできなさい!」
「だれなの・・・でてきなさい・・・」
期待する返答はまったくかえってこない。
「・・・私は薔薇乙女第一ドール・・・水銀燈よぉ・・・」
「私は・・・薔薇乙女第七ドール・・・薔薇水晶・・・」
! 第七ドール!?まさか・・・それじゃあ・・・
「始まる・・・アリスゲームが・・・」
「そんな!」
「お父様は・・・それを望んでいる・・・」
「お父様が・・・」
「お父様は・・・もう待てないとおっしゃられてる・・・」
「そんな・・・」
「戦うのも・・・戦わないのも・・・私達の意思ではどうしようもできない・・・
戦うしかないの・・・」
「・・・わかってるわぁ・・・わたしは・・・戦う・・・」
「お父様も・・・喜んでるわ・・・」
人形は、nのフィールドの闇に消えていった。
「始まる・・・アリスゲームが・・・」
789 :
761:2006/05/05(金) 04:52:37 0
「疲れた・・・」
独り言が口をついてでたが、そんなことも気にならないほど彼は疲れていた。
・・・まいるよなぁ・・・。行っていきなり、「じゃあ面接始めましょう」
だもんなぁ・・・。聞いてないよぉ・・・。
例のごとく、家路に着いたころにはどっぷり日も沈んでいた。
「ただいまぁ〜」
情けなく声を出した
「おかえりなさぁい・・・」
するとそれにこえるように沈んだ声が返ってきた。
「ああ、帰ってたのか。まってろ、今飯作るから」
「・・・わたし、いらないわぁ」
「・・・何かあったのか?」
声の覇気のなさも気になったが、それ以上にこいつが飯をいらないというのに
驚いた。
「べつにぃ・・・もう寝るわぁ・・・」
そういうと力なくかばんに歩いていった。えっかばんで寝るの?
「おやすみぃ・・・」
ばたんとかばんを閉めてしまった。ほんとにかばんで寝るのか・・・。
今日の結果は明日の午後とかいってたなぁ。
・・・大丈夫かな・・・俺・・・
とりあえず、飯を食い食い終わったら俺も寝よう。今日は疲れた。
790 :
756:2006/05/05(金) 04:55:19 0
ばらしーかわいいよばらしー
792 :
756:2006/05/05(金) 05:05:27 0
793 :
756:2006/05/05(金) 05:07:02 0
あー・・・
↑の、何かもう気力無くなって来てヘロヘロだ。
794 :
761:2006/05/05(金) 05:14:14 0
*水銀燈視点
人間が寝静まったころ、隙をみてnのフィールドにもぐりこんだ。
戦いは・・・今日。
今日、七体のドールすべてが集まり、戦う・・・。
お父様・・・。
「ふふふ、おばかさぁんな真紅ぅ今日を待っていたわぁ・・・。あなたのローゼ
ミスティカ水銀燈にちょうだぁい・・・」
久しぶりに会う姉妹と再会の言葉で喜び合う事は許されない。だって、今日、決まるんですもの
アリスが。
すべてのドールが集まったフィールドでは凄惨な戦いが繰り広げられている。
その中には真紅のミーディアムもいる。
わたしにミーディアムはいない。あの人間の顔が浮かんだ。戦いは眼に見えてわたしが圧倒的に不利。
このままひとりでガラクタになっていくのね。
・・・朝、いなくなったあたしをどうおもうのかしら。またあいつはってちょっと怒ってるのかしら・・・。
ふふふ、またあいたいわぁ。
795 :
756:2006/05/05(金) 05:26:55 0
796 :
761:2006/05/05(金) 05:27:06 0
朝。またあいつがいない・・・。
おかしい・・・。
昨日の様子も大分変だった・・・。
「くそっ心配かけんなよ・・・」
「戸惑いは期待、不安は希望」
ふいにかけられた言葉は後ろから聞こえた。
「うわっ!なんだ!ウサギ!?」
みると、液体のようになった鏡からウサギがお辞儀をしていた。
「なんだお前・・・まさか、お前が水銀燈を!」
「彼女は今、アリスになろうとしてる。他のドール達と一緒に」
「水銀燈はどうした!どこにいる!」
「逃げるは・・・追う」
ウサギは鏡に体を引っ込め、消えてしまった。
「・・・この鏡・・・ええい!いったれ!」
意を決して飛び込むと、そこにはうさぎが立っていた。
「こちらです。彼女に会いたければ、踏み込むことです」
そういうとまたウサギは奥のほうに消えてしまった。
「なんなんだ・・・ここ・・・」
考えているうちにどんどんうさぎは消えていく。
「くそ!まて!」
797 :
756:2006/05/05(金) 05:34:56 0
798 :
761:2006/05/05(金) 05:56:30 0
*水銀燈視点
翠星石も雛苺もかなりあも薔薇水晶にやられてしまった。
わたしと真紅は・・・城内の中に場所を変え、戦っていた。
真紅は悲しそうな顔で戦っている。きっと、わたしもそうなんだろう。
ああ、もういいわ。もう壊して頂戴。ただのジャンクにして。もう、悲しすぎるわ。
「真紅ぅなんでわたし達は戦うのかしらぁ。みんなで、楽しく、仲良く過ごせないかしらぁ・・・」
「・・・わたし達は戦うために作られたの・・・お父様はアリスに会いたがっているわ
もう、ずっと・・・」
「アリスゲームだけがアリスを決めるものなのぉ?」
「そんなの・・・お父様しか分からないわ・・・」
そういいながらの真紅の攻撃で壁を突き破り、城外に吹っ飛ばされた。
もう、わたしはこわれるわ。でも、最後にもう一回彼に会いたいわぁ
・・・悲しい。
最後を覚悟し、眼を閉じる。
「水銀燈!」
男の声は水銀燈だけではなく、その場にいる全員に届いた。
まさか、彼なわけがないわ・・・。おかしな幻想ねぇ。
でも、幻想でもいい・・・。
「・・・何しにきたのよぉ・・・」
「・・・帰ろう・・・もういい・・・お前がなんでこんなふうに傷ついてるのか
とか、この戦いは何なんだとか、色々あるけど・・・もう帰ろう・・・」
この幻想は随分やさしいわぁ。いいわね・・・わたしももう帰りたいわぁ。
「行こう・・・朝飯食ってないだろ・・・」
そういえばそうねぇ・・・お腹減ったわぁ。
「昨日の晩飯も食ってないしな・・・」
すっかり忘れてたわぁ・・・どうりでぇ・・・
「これは戦い・・・」
上方からの水晶が水銀燈の腹部を貫いた。
「あっ・・・」
無常な水晶は串刺しの状態で水銀燈を捕らえて離さない。
「ひとつでもローゼミスティカが欠けると・・・アリスは誕生しないわ・・・」
799 :
756:2006/05/05(金) 06:12:37 0
800 :
761:2006/05/05(金) 06:13:17 0
水銀燈の胸から淡く光る石がでてきた
「水銀燈の・・・もらったわ・・・」
薔薇の眼帯をつけた少女はそうつぶやいた。
「・・・なぁ・・・聞いてくれよ・・・」
男はただの人形になった水銀燈に話しかける。
「今日はさ・・・ハンバーグ作る予定だったんだ・・・」
反応のない人形に話しかける。
「無駄・・・それはもうただの人形・・・」
そ れ 完全に彼女は水銀燈をものとして扱っていた。
「・・・わかんない・・・全然わかんない・・・こいつは死神じゃなかったのか?」
「それは薔薇乙女第五ドール・・・だったもの・・・」
「じゃあこいつはあの時・・・俺を助けたのか・・・」
「・・・?」
「死神じゃなくて、その薔薇乙女とか言うのなんだろこいつは・・・じゃあ・・・」
あの時、水銀燈が俺を助けた理由。ずっと勘違いしてた。
「こいつは・・・俺に生きろって言ってたんだよ・・・俺を苦しませるためじゃなくて
・・・生きろって・・・・・・なんで今、気づくんだよ・・・じゃあ・・・一番大事な
事をいってねぇじゃねぇか・・・」
801 :
756:2006/05/05(金) 06:27:49 0
802 :
761:2006/05/05(金) 06:42:31 0
最後の二対が、戦いを終えた。
「やったわ・・・お父様・・・」
「ああ、薔薇水晶、君は美しい!僕の最高傑作だ!ついにわたしは我が師、
ローゼンを超えた!」
金髪の男は歓喜の声を上げ、二人で喜びを分かち合っていた。
「・・・なあ・・・」
生気のない男の声が二人にかけられた。
「水銀燈とか、あの向こうで倒れてる奴ら・・・なおるだろ・・・?」
「何を言ってる。奴らはもうただの人形だ。ただのがらくただ。もどるわけ
ない」
金髪の男はまるでつまらない冗談を聞いたような顔をして、男を蔑んだ。
「もどせよ・・・」
「?」
「もどせよ!こいつら全部元に戻せよ!」
もう会えなくなるなんて信じたくなかった。
「なんでわざわざこいつらが傷つくような事でその・・・アリスって言うのを決めるんだ!」
「だまれ!お前のようなやつがわたしに命令するな!何も生み出すことのできないお前が!」
男は悔しかった。何もできない。
刹那、薔薇水晶の体が光った。
「ああ、わたしの薔薇水晶壊れないでおくれ!」
薔薇の眼帯をした少女の体がぼろぼろと崩れてきていた。
「お父様・・・助けて・・・」
「ああ、わたしの薔薇水晶・・・」
なすすべもなく、少女は、粉になっていった。
少女の胸から出てきた6つのローゼミスティカはどこかに消えてしまった。
「なんでだよ・・・あいつはただ・・・」
この戦いで残ったものはアリスだった粉。
「もう、戻んないのか・・・水銀燈・・・」
コツ コツ と靴の音が聞こえる。
靴の音の主は、6つのローザミスティカを持っていた。
「あんた・・・」
その男は手をかざし、ローザミスティカをそれぞれの人形に戻し、消えていった
803 :
756:2006/05/05(金) 06:50:27 0
804 :
761:2006/05/05(金) 06:52:47 0
*水銀燈視点
「・・・とう!」「水銀燈!」
眼を開けると光がまぶしく、眼をさした。
「水銀燈!」
「・・・うるさいわぁ・・・聞こえてるわよぉ・・・」
「水銀燈!よかった・・・。」
「あら?なんでわたし・・・」
「あいつが・・・ローゼンがみんなをもとにもどしてくれたんだ」
「お父様が・・・?なぜ・・・」
「・・・アリスを決めるのは・・・アリスゲームだけじゃない・・・って・・・」
「・・・そうなの・・・みんなは?」
「みんな元気だ・・・帰っていったよ。自分の家に」
「じゃあ・・・あたし達も・・・」
「ああ、帰ろう・・・」
「・・・ところで、今日のごはんはぁ?」
「・・・はんばーぐ・・・」
「やくるとはぁ?」
「・・・あるよ!」
805 :
761:2006/05/05(金) 07:01:36 0
756さん最後までこの自己満足的な話に付き合ってくださり、本当にありがとう
ございました。ひとりじゃ、絶対途中でくじけてました。
後半ぼろぼろで眼もあてられませんが、ここまで読んでくださり本当にありがとう
ございました。
最後に・・・もうねる!
806 :
756:2006/05/05(金) 07:04:50 0
807 :
756:2006/05/05(金) 07:06:38 0
腰が・・・腰が死ぬ・・・
僕はまだやる事があったり無かったりするんで寝れません。
うあーぶっ倒れてー!
808 :
('A`):2006/05/05(金) 07:07:53 0
みなさん乙ぅwwwwwww
809 :
761:2006/05/05(金) 07:08:53 0
>>806 うれしすぎる・・・銀さま〜
この書き込みを最後にします。いやぁうれしくなっちゃいましてね。
810 :
756:2006/05/05(金) 07:13:54 0
761さんお疲れ様。
実はこんな事するの初めてだったりするが、大して迷惑かける事もなくてよかった。
811 :
('A`):2006/05/05(金) 11:19:06 0
なにこの神々の競演
絵師さんはVIPで描いてた人かな
812 :
756:2006/05/05(金) 17:03:05 0
>>811 VIPは興味あるけど描きに行った事は無い。
あの速度に自分がついて行けるかどうか・・・
他スレから噂を聞いて来ましたがとても楽しく読ませていただきました。
過疎ってるからこそ生まれる感動というものもあるのですね。
お二人の銀ちゃんへの熱い想いが奏でるパーフェクトハーモニー…GJでした!
素晴らしい競作ですね。ええもんみさせてもらいました。
。・゚・(ノД`)・゚・。
銀様神が来てると聞いてやってきました
これだけ言わせてくれG J!
817 :
('A`):2006/05/06(土) 22:34:57 0
今夜ぼーくは、寝なーいよー
818 :
('A`):2006/05/07(日) 01:59:12 0
神々の再演してくれないかな・・・?
819 :
74:2006/05/07(日) 02:03:38 0
桜が散って季節はいつの間にか5月に入っていた。
最近はめっきり温かくなったせいもあって、窓を開けていてくらいが丁度いい温度になっていた。
職を変えて早3ヶ月…窓の外を眺めているとあっという間な出来事だったように思えた。
営業という接客商売から今は運送会社の倉庫での肉体労働に変わった。
給料も前よりも少し…いやかなり安い…でも後悔はしていない。
…それは今もこうして隣に水銀燈がいるからだと思う。
僕の周りは色々と変わったけれど……水銀燈は相変わらずな感じでココにいる。
5月に入り世間は僕も含めて例外なくゴールデンウィークをむかえた。
そのためか家の外からは夜だというのににぎやかなお祭りの音色が聞こえる。
お神輿を担ぐ活気に満ちた声、どこか懐かしいようなお囃子の音色。
ほんの1年も前だったらうるさいとくらいにしか思えなかった音が、
今はこうして隣に水銀燈がいるだけで特別な音色に聞こえる………
遠くからお祭りの音色が聞こえる中で、横目で水銀燈を見る。
水銀燈は僕と同じようにティーカップを片手に窓の外をいつもように眺めている。
………やっぱり水銀燈は綺麗だと思った。
暖かな風が吹くたびに優雅に揺れる銀髪の髪が……
透き通るような曇り一つもない白い肌が……
ティーカップに触れる唇が……
そしてどこか厳しいながらも魅力に満ちた水銀燈の眼が……
………あと……黒いアンティークドレスから見える豊かな胸の膨らみが………
水「……なにか用かしらぁ………言いたい事でもある………」
喪「い、いや!大きいなんて別に思ってないよ!ち、違う!!僕は……な、なんでもないよ!!」
水「……急に慌てて……ホントにお馬鹿な人間………」
……いかん、いかん…僕はどこを見てるんだ………
水銀燈をそ、そんな…いかがわしい目つきで見るなんて………
…でも……僕は水銀燈との生活に慣れたせいか時折水銀燈に妙な妄想を抱いてしまう………
今だってこうしてただ隣にいるだけなのに……どこか恋人にでもなったような錯覚に陥る……
あくまで僕と水銀燈は契約者と主……それが僕らの関係のはずなんだけど……
外からお祭りの音色が平和すぎるくらい平和を奏でているせいだろうか?
僕はつい、休日のカップルのような感じがしてしまった。
………いや…それだけ僕が水銀燈に惹かれているのだろう。
あり得ない話だけれど、僕の今年の目標は水銀燈と手を繋ぐ事だったりする……
…多分…いや絶対無理だろうけど………
……でも…世の中にはもしかしたらってことも……無きにしも非ずで………
820 :
74:2006/05/07(日) 02:05:28 0
水「……なにをぼんやりとしているのかしらぁ………」
喪「えっ…!?は、はひ!?す、水銀燈!?」
水「……いい度胸よねぇ……この私を無視するなんてねぇ………」
喪「いっ!?いや!これはそうじゃなくて………」
水「……そういえば……最近チカラ使ってなかったわよねぇ……」
水「そうだ……ヒマだから誰かのローザミスティカでも貰いに行こうかしらねぇ……」
喪「え…ちょ!ちょっとそれは……!!」
水「なに……口答えする気かしらぁ………」
喪「い、いやそういうわけでは………」
水「……だったら早く紅茶のおかわりを入れなさぁい………」
喪「は、はい!た、ただいま!!」
……世の中には無いもの無いんだな。
夜がふけて家の外からお祭りの音色が消えると、水銀燈はいつものように月の光に祝福されたように
美しい姿を僕のまぶたに残して飛び立っていった……
一人部屋にいつものように取り残された僕は、いつものように少しだけ寂しさがこみ上げた。
……でも明日、あさっても月が僕の部屋を照らすように水銀燈は来てくれると思うと、
その気持ちも和らいでいく。
……でもやっぱりもう少し…そばにいて欲しいというのが女々しいながらも本音だったりする。
――――「薔薇の首輪つなげて♪銀の鎖くわえて♪今宵一人朽ちる〜アナタが憎らしい♪」
部屋のどこかから急に懐かしい音楽が流れる。
数秒の間頭の中では「?」でいっぱいだったがすぐに自分の携帯の着信音だと気がついた。
……考えてみれば自分の携帯にかかってくるなんて滅多にないことだと気がついた。
めんどくさそうに二つ折りの携帯を開くとディスプレイには知らない番号が表示されていた。
……携帯の悪徳業者も休日だというのにご苦労なことだ。
……それとも休日に浮かれて操作ミスした奴からの電話だろうか?
……どちらにせよここは……無視するに限る………
……でも滅多にかかってこない電話だからな……たまにはとってみるか……
……内心は久しぶりに鳴った自分の携帯がうれしかったりもした……情けない話だけど……
喪「はい…もしもし……」
?「あ、あの……お、お疲れさまです……」
…だれだろう?女の人の声だけど……母親じゃないことだけは確かだけど…
またも僕の頭の中にはさっきよりも多くの「?」でいっぱいになった。
?「あの……急にこんな時間にすいません……有栖川です……」
喪「(アリスガワ…?有栖川……ああっ!!家の倉庫の事務所で働いてる!!)」
有「あの……もしもし……?」
喪「あ…ああ…ど、どうしたの………?」
821 :
74:2006/05/07(日) 02:06:17 0
有「あの……突然なんですけど…明日の夜お暇ですか……?」
喪「………はい?」
自分の耳を疑った……第一なぜあの有栖川さんが俺みたいな人間に電話を?
というか番号は?
それに……明日の夜ヒマって………?
有「突然で迷惑だと思うのですが……よかったら明日の夜…夕食を外で食べませんか…?」
……なんだこの展開は?
このいかにもデートのようなお誘いのような展開は?
……この人番号間違えてはいないだろうか?
――――小1時間ほど「有栖川さん」と話して事態がようやく飲み込むことができた。
この電話はデートのお誘いなどというものではないこと。
ただ単に「お礼」がしたかっただけだということ。
……冷静考えれば当たり前の話で…男性社員からの注目の的の有栖川さんが僕ごときをそんな対象で見るはずもないわけで………
話を戻すと、なんの「お礼」かと言うと、ついこの連休に入る前のことだ。
休み明けの倉庫は入ってくる物量が多いらしく、事務所の人間は大仕事だった。
僕の普段の仕事は事務所とは関係ない仕事なためそんなことは関係なかったのだが、
休み明けに出荷される荷物の伝票を渡された時に違和感を感じた。
届け先のリストに普段では絶対無いような商品ばかりが記載されていた。
それで僕は事務所に訪れそのことを話した所、有栖川さんのミスだった。
……で、そのことで会社に損害出す前に事なきを得たということで有栖川さんは僕に感謝していると。
僕はそのお礼を断った。
そこまでされる覚えが無いとかいう男らしい発想ではない。
ただ単に苦手なのだ、休日にどこかに食事を食べに行く事などが。
まして女性と二人でなんてとんでもない。
……絶対挙動不審になって後々会社での笑いの種になるに違いない。
有栖川さんがそのことを言わなくても、絶対にその後の関係が事務的にもギクシャクするのは
明白だった。それだけは避けたかった。
……それに水銀燈と会う時間が減るのも嫌だった。
……だけど僕は次の日の朝には自分の車を洗っていた。
断りきれずについ…お誘いを受けてしまった……
しかも調子に乗って車でむかえに行くとまで約束してしまった……
自分の馬鹿さ加減に嫌悪感を抱きながらも、内心は少しだけ……いやだいぶうれしかったりした。
約束の時間になると僕は久方ぶりにスーツを着た。
ついこの間まで着ていたはずなのにどこか初めてスーツを着たような気分になった。
822 :
74:2006/05/07(日) 02:07:45 0
水「あらあら……おめかししてどこに行くのかしらぁ……」
気がつくと鏡の後ろに水銀燈がイタズラっぽく微笑んで立っていた。
喪「え…い、いや……ちょっと用事があって……会社の人と食事なんだ……」
水「そう……私が来たのにねぇ……まぁいいわ……とりあえず………」
……心がチリチリと痛んだ気がした。
別にやましい理由などないが……どこか水銀燈に対してよそよそしい自分がいた。
水「……また無視する気かしらぁ………ホントいい度胸してるわねぇ……」
喪「ご、ごめん水銀燈!!時間がないんだ!!ごめん!!」
水「な、なに……ま、まちなさ………」
…最悪だった。
別に今日のことを話したって構わないのに………
なのに僕は一体……
どこか晴れない気持ちで車を走らせていたが、
有栖川さんの家の近くのコンビニまで迎えにいくとその気持ちは一気になりを潜めてしまった。
有栖川さんは優しく笑顔で手を振ってきた。
……正直この上ない喜びがこみ上げてきた。
車を「お礼」のためのレストランに走らせる間も喜びは尽きなかった。
…考えてみれば助手席に母親以外の女性が乗っているのだ………
しかも……社内で可愛いと評判の有栖川さんが………実際可愛いわけでもあるのだが……
食事中も話題がなぜか途切れることなく順調だった。
僕の前では笑顔で食事を取る有栖川さんがいる……
それは遠い昔に思い描いて光景だった。
ずっと叶わず、叶う事などないと思っていた光景。
でも少しずつ心に違和感が生まれていた。
話も弾んで楽しいはずなのにその違和感は心の中で広がる一方だった。
いつの間にか美味しいと思っていた料理も何を食べているのかさえわからなくなっていた…
次第に僕の顔から笑顔の数が減っていった。
それでも僕は有栖川さんに迷惑をかけないように笑い続けた。
……でも限界だった
食事の後に紅茶が運ばれてくると……僕は…僕の心は水銀燈のことでいっぱいになった。
……ここの紅茶…水銀燈にあげたら…喜ぶかな。
そんな僕の失礼にも近いあからさまな態度の変化に有栖川さんがおずおずと口を開く。
有「あの……やっぱり迷惑でした?急に呼び出されて……」
喪「……有栖川さんは悪くないです……ただ…僕は女性とこうして2人きりなのが初めてで……」
有栖川さんの表情にふっと険しいものが走る。
その目は見飽きたくらいに覚えるあるものだった。
823 :
74:2006/05/07(日) 02:08:19 0
喪「すいません……ちゃんと話すべきでしたよね……ごめんなさい………」
有「……い、いえ……中には……そ、そういう人もいますから………」
…全てが最悪な結末に終わった。
そのあと、僕と有栖川さんが言葉を交わすことはなかった。
…仕方の無い結果だ。
誤解されても仕方が無い。
…全ては僕が招いた軽はずみな行動の結果なのだから。
お店から出ると僕はタクシー呼んだ。
それでも気を使ってくれる有栖川さんを強引乗せると、タクシー代を手渡して見送った。
見上げる続ける月がとても綺麗だった。
喪「水銀燈ごめん!!昨日は本当にごめん!!」
水「なによいきなり……来た早々うるさいわよ………」
喪「じ、実は昨日…僕は……か、会社の女の子と………」
水「……知ってるわよ」
喪「え……なんで………」
水「……あんな間抜な顔で空を見上げてたら……嫌でもわかったわよ………」
喪「水銀燈もしかして…僕のことを………」
水「ばっかじゃないの……そんなわけないでしょう………偶然よ………」
喪「……水銀橙」
水「それより……私が来たのよぅ……お茶ぐらい出しなさい………」
喪「うん!ちょっと待ってて!!」
キッチンに駆け込むと小さな紙袋から紅茶の缶を取り出す。
…昨日有栖川さんを送った後にもう一度お店に入って買った紅茶の葉だ。
水「……まあまあねぇ………でも…悪くないわねぇ………」
喪「…えっ!ホント水銀燈!?おいしい!?」
水「……うるさいわよ……私が紅茶を飲んでるときは黙りなさい」
喪「あ、ああ…うん……そうだね………」
遠い昔に思い描いていた理想の光景。
それは昔に思っていただけの憧れ。
でも現実はここにある。
僕の目の前には水銀燈という現実がある。
決して望む答えばかりではないけれど、でもそれでも幸せだったりする。
月は僕が見上げる限りそこにありつづける。
見えない日もあるけれど、月は見上げるかぎりいつだって輝いている………
824 :
74:2006/05/07(日) 02:14:09 0
お久しぶりです・・・
保守していてくれた人がいるにもかかわらず長い間音沙汰なしで申し訳ありません・・・
久しぶりに書いたのでなんかぐだぐだです・・・
つっこみどころ満載ですが・・・つなぎぐらいで読んでいただけたらありがたいです。
>>761さん>>756さん・・・すげーよ・・・GJ!!!
いきなり神降臨しまくりだなwGJ!!!!!
826 :
('A`):2006/05/07(日) 02:24:50 0
GJ!!!!!
ついにこの日が!!
827 :
('A`):2006/05/07(日) 02:32:19 0
たて続けに神降臨キターーーーーー!!!
銀ちゃん、もしかして妬いてた?
828 :
('A`):2006/05/07(日) 02:44:28 0
めぐ「ちょっと!水銀燈!それはなに!」
銀「これはぁ・・・栄養剤よぉ。」
めぐ「うそ!」
ゲン「こいつがモットルのは、ヤクルトじゃ!」
真紅「なんですって!」
みんなで銀を縛る
銀「はなせぇ!ヤクルト!くれよ〜〜!」
蒼「君のためだよ水銀燈。」
ゲン「ほうじゃ!エルカゼイシロタ株を体からぬかなあかん!」
829 :
756:2006/05/07(日) 03:18:01 0
うおあ!!74氏が降臨している!
嬉しすぎて涙が
830 :
('A`):2006/05/07(日) 03:43:06 0
74氏の挿絵も是非!!
よかった、細々と保守を続けたかいがあった
正直ちょっとあきらめてたが・・・、乙です74氏
74はジュン
…ヤマジュン
久々にきてみたら次々と神が降臨なされてる!
みなさん超乙!!
835 :
('A`):2006/05/09(火) 01:59:22 0
>>829 74氏のこれまでのストーリーに挿絵描いてくれたら本気でケツを捧げる
>>835 お前のせいで書いてもらえなくなるだろw
足りなきゃ俺のケツも捧げるぜ!
他スレから来ましたがまさか喪板にこんな神SSスレがあったとは・・・
特に74氏さんのSSは一通り読ませてもらいましたがほとんどプロの仕事ですね。
これはマジで全ての水銀党員に読んでほしい。
839 :
('A`):2006/05/10(水) 22:16:30 0
日本を諦めない
74は旧真紅スレのジュン
中の人は確かサラリーマンで日下さん
842 :
('A`):2006/05/11(木) 18:15:54 0
ムスビのコトワリ
844 :
喪板名無し変更審議中:2006/05/13(土) 23:57:12 0
ほっしっよ
845 :
喪板名無し変更審議中:2006/05/14(日) 20:29:27 0
あげとこうかな
846 :
喪板名無し変更審議中:2006/05/15(月) 23:54:04 O
ほしゅしてるのおれだけか
847 :
('A`):2006/05/16(火) 00:11:48 0
…水銀燈
抱き枕は買いましたか?
いいスレだ
719の続きがきになるけど
なんか最近ローゼン関係(それも銀様中心)のサイトばっかり巡ってる自分が嫌になってきた…
卑下することはない
26歳で同じことをしている俺がいる
水銀燈の中毒性のある魅力の前ではひれ伏すことしかできない
そういえば
ローゼンメイデンて続きはやらないのか?
まずは特別編
あ、名無し戻ってる
最近はファザコンの薔薇水晶もいいんじゃないかと思い始めた
見た目も銀とパッと見似てるし
銀とデザインの系統が被ってるから
ばらすィーはあんまり好きになれない。
857 :
('A`):2006/05/18(木) 14:30:32 0
このスレは…落とさせねぇ…
859 :
756:2006/05/19(金) 15:09:53 0
>>859 ナイス!
URL晒すの嫌だったら、ブログが出る検索キーワードを教えればいいんじゃないかな
でも自分のHPが出るキーワードってかなりムズそうだな
ほしゅ
保守
864 :
756:2006/05/20(土) 12:38:57 0
もう水銀燈しかあいせない
866 :
('A`):2006/05/21(日) 20:02:14 0
存在自体に感謝する
保守したほうがいいのか
868 :
('A`):2006/05/23(火) 21:48:37 0
age
869 :
('A`):2006/05/23(火) 22:32:06 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
870 :
('A`):2006/05/24(水) 20:43:38 0
水銀灯の生パンツっ♪
↑貴様は消えろ
銀様はHigh☆天☆Nightの方向で。
873 :
('A`):2006/05/25(木) 17:11:41 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
874 :
('A`):2006/05/25(木) 17:15:06 0
日下さんの写真あるんだけど欲しい人いる?かっこいいよ。
875 :
('A`):2006/05/26(金) 16:08:41 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
876 :
('A`):2006/05/26(金) 18:45:31 0
水銀灯の生パンツっ♪
877 :
('A`):2006/05/27(土) 16:45:45 O
水銀燈はいい匂いっ
ジャンクにしてあげるわぁ
879 :
('A`):2006/05/28(日) 04:45:27 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
880 :
('A`):2006/05/28(日) 06:04:20 0
ここはジャンクヤード
アートマ
882 :
('A`):2006/05/28(日) 06:13:41 0
人形と人形が食らい合う。
物理的に食うのまで出てきたが
それを考えると銀ちゃんはハトと乳酸菌とゲロ入院食で済ましてるから偉い
883 :
('A`):2006/05/28(日) 07:18:01 0
水銀燈はいい香りっ♪
この流れはもう埋めモード入ってるのか??
885 :
('A`):2006/05/28(日) 13:41:30 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
886 :
('A`):2006/05/28(日) 16:05:24 0
水銀燈はいい香りっ♪
887 :
('A`):2006/05/28(日) 16:27:08 0
水銀燈の生ぱんつっ♪
888 :
('A`):2006/05/28(日) 17:55:37 0
水銀燈は無臭でいいよ。
889 :
('A`):2006/05/28(日) 21:10:24 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
890 :
('A`):2006/05/28(日) 23:27:54 0
水銀燈はいい香りっ♪
水銀燈愛してるぜ
892 :
('A`):2006/05/29(月) 05:33:58 0
漫画だと美人度アップ
893 :
('A`):2006/05/29(月) 21:11:54 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
894 :
('A`):2006/05/30(火) 02:28:03 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
895 :
('A`):2006/05/30(火) 16:20:08 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
896 :
('A`):2006/05/30(火) 23:12:07 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
897 :
('A`):2006/05/30(火) 23:14:16 0
水銀燈だけがジャンクだよっ♪
水銀燈はカワイイぞっ♥
899 :
('A`):2006/05/30(火) 23:18:59 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
900 :
('A`):2006/05/30(火) 23:19:34 0
水銀燈はいい香りっ♪
901 :
('A`):2006/05/30(火) 23:20:45 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
残り100切ったな
次スレとかたてんなよ
903 :
('A`):2006/05/30(火) 23:23:27 0
904 :
('A`):2006/05/30(火) 23:34:32 0
おおよその書き込みには同意するが
書き込んでいる連中が気持ち悪い。
実際に次スレを立てたとして74氏は来てくれるのだろうか・・・
906 :
('A`):2006/05/31(水) 03:25:16 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
水銀燈はかわいいよっ♪
908 :
('A`):2006/05/31(水) 06:43:36 0
水銀燈だけが美人だよっ♪
水銀燈はかわいいよっ♪
うはwwwwwwwなんだこのキモいスレwwwwwwwwwwwwwww
911 :
('A`):2006/05/31(水) 07:55:41 0
74氏を偲ぶスレ…的位置づけ
このスレは好きだがこの流れでは>910みたいのが沸くのも仕方ないな。
埋めに入ってるにせよもうちょっと美しくやろうぜ。
これで荒れて74氏が来づらい雰囲気になっては意味がない。
いいよ来なくて
水銀燈だいすきだよっ♪
水銀燈はかわいいよっ♪
916 :
('A`):2006/05/31(水) 14:42:58 0
水銀燈は美人だよっ♪
水銀燈だいすきだよっ♪
水銀燈はかわいいよっ♪
920 :
('A`):2006/05/31(水) 18:55:32 0
水銀燈が裏返った、それだけは確かなようだ
921 :
('A`):2006/06/01(木) 03:32:46 0
水銀燈は美人だよっ♪
水銀燈だいすきだよっ♪
923 :
('A`):2006/06/01(木) 15:16:18 0
水銀燈はかわいいよっ♪
924 :
('A`):2006/06/01(木) 20:58:13 0
水銀燈は美人だよっ♪
水銀燈は悪魔だよ!
だがそれがいいっ♪
死んでも一緒…
水銀燈だいすきだよっ♪
記念真紀子
929 :
('A`):2006/06/02(金) 02:25:05 0
水銀燈はかわいいよっ♪
930 :
('A`):2006/06/02(金) 03:16:15 0
水銀燈は美人だよっ♪
水銀燈だいすきだよっ♪
水銀燈愛してるよっ♪
このスレももう終わりだな
いろんな意味でな・・・
935 :
('A`):2006/06/02(金) 19:05:37 0
水銀燈はかわいいよっ♪
次スレ建てて神降臨を待つ案はなしですか
マーキュリー様のスレは立てないのか?
939 :
('A`):2006/06/02(金) 22:56:11 0
水銀燈は美人だよっ♪
水銀燈愛してるよっ♪
942 :
('A`):2006/06/03(土) 00:22:09 0
このスレは去年の11月から始まったみたいだな。
諸行無常の響きありというが、
一時期74氏で盛り上がったけど現在はかくのごとし・・・。
(何でもかんでも74氏に頼っちゃだめじゃろ)
最終的には他人を頼りにせず、自分で何とかしなけりゃいかんということだろかと・・・。
んで「水銀燈2」立てるぞ。
神降臨というが、しょせん神などいないから自分でなんとかせい、というのが正論だろか。
943 :
('A`):2006/06/03(土) 00:38:28 0
何だよ・・・
書けも、立てられもしねえ・・・
ほんと2chはくずやなぁ・・・
944 :
('A`):2006/06/03(土) 00:41:09 0
>>943 しょせん2chだからね。
(俺らも糞2chに巣くう糞以下だから何も言えないけど)
水銀燈、あきれてるな。
俺らの行動にな。
945 :
('A`):2006/06/03(土) 00:43:24 0
まあ、明日の朝まで待とうよ。
ね?
_
,'´r==ミ、
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉 _ _ _
/ `."-|l〉l.゚ ー゚ノl/ ヽ
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"``
''y /x lヽ
l†/しソ†|
lノ レ
946 :
('A`):2006/06/03(土) 03:54:55 0
水銀燈はかわいいよっ♪
_ _
`ーォ'⌒⌒ヽlノ
'^ヽ(ノノ'ノ八ノ)ノ)) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ リノ,ノハリ゚ ヮ゚ノリ.~ < んなことしないって。
ノノ " , リノγ(U.Y,)j \________
('"´ く/Υlゝ
.ノ しiノ
スマン…超誤爆orz
949 :
('A`):2006/06/04(日) 02:20:48 0
水銀燈はかわいいよっ♪
950 :
('A`):2006/06/04(日) 18:41:15 0
水銀燈はかわいいよっ♪
951 :
('A`):2006/06/04(日) 23:12:09 0
74氏のss、水銀燈を真紅におきかえてもそんなに違和感ない希ガス
ツンデレと言う点では同じだからそう感じるのだろうな。
たしかに違和感はあまりないかもしれないが真紅だと深みがなくなってしまう気がする。
銀様のあのキャラだからこそこんなにも心に響くのだと思う…
953 :
('A`):2006/06/05(月) 00:52:41 0
水銀燈はかわいいよっ♪
954 :
('A`):2006/06/05(月) 00:54:34 O
水銀燈ってコテはどこ行ったの?
原作真紅なら置き換えうるとは思う。
感情を押し殺した感じ。
>>954 マーキュリーランペか?
あいつならしんだ
他のなら知らん
そういやキャラネタ板の銀様も荒らしによって殺されてたよ…orz
>>957 知ってる
あとほのぼの板とかいうどころにも一匹いるみたいだけどオモロない
74も来ないしいよいよ銀様関係で見るスレなくなったな
ほのぼの板の所は癒される
キャラネタ銀は面白い
喪板銀はエロい
これは知ってるほうがいい
>>958 俺はほの板の銀は好きだけどなぁ
>>960 ほのぼのとしてるよ
ほの銀は毎日来るし
>>961 ほのぼのとしてるっていうか過疎ってるとも言うw
甲斐性だけはすごいと思うけどな
この板の水銀燈にもあのくらいのマメさがあれば良かったんだが
ニートかヒキでもないかぎり無理だろうな
>>962 過疎ってるけどいい具合の過疎だよw
ほの銀は仕事はしてるらしい
この板の銀は信者が結構いるからなぁ
ころころ性格が変わるしw
74は5月に来たしまだ希望はあると思うんだが、
馬鹿が個人情報漏らしたからな
次スレどうなるのかな
>>963 あの人毎日夕方から深夜までいないか?
どんな仕事やねんw
この板の水銀燈はドMだと思う
信者っていうかいじめて楽しむ奴は多いな
>>964 必ず夕方6時から12時までいるw
公務員とかなら仕事って5時までじゃないの?
この板の銀は確かにドMだなw
臭いっていじめてるやつ多いよな
毎日6時間ってどんだけだよ
銀ちゃんは何日かおきに2、3時間しかこない
その時イジメっ子も信者も荒らしもキャラハンもコテハンも
大量に湧いてくる
普段どこに潜んでるのか疑問である
臭い?なんだかんだ言って本人も喜んでるからいいんだよw
つうかお前ほのぼのから来たの?
なぜここにいる?
俺は喪板の住人だよ、いちよう
ほの板にも行ってるだけ
来たら一斉に湧いてくるよなw
臭いって喜んでるしw
俺はそろそろ寝る おやすみ
968 :
('A`):2006/06/05(月) 06:13:06 0
水銀燈はかわいいよっ♪
ばーか
銀ちゃんはイイ匂いだよばーか
>969
銀乙
970 :
('A`):2006/06/05(月) 10:08:19 0
水銀燈はかわいいよっ♪
>>969 銀ちゃんは自演へただなー(・ω・)
スレ立ってたから早く来ておくれ
みんな待ってるよ
972 :
('A`):2006/06/05(月) 19:27:24 0
水銀燈はかわいいよっ♪
水銀党員はどこの板もキモいのしかいないなw
そういう貴様も含めてな。
だが最近の馬鹿の一つ覚え君はさすがに俺もどうかと思う。
俺は水銀党員じゃないけどなw
それと個人情報晒されたってまさか日下さんとか会社員って程度で騒いじゃいないよな
その程度旧真紅スレでテンプレとして載ってたぞ
977 :
('A`):2006/06/05(月) 22:11:45 O
>>976 とりあえず本人の許可なく写真アップしようとしたやつがいたから
通報しといたほうがいいかな
いましてくる
写真って?
980 :
('A`):2006/06/05(月) 22:14:30 0
御飯食べてくるわね
ところでマジで次スレどうするよ?
立ててもあんまり需要はなさそうだけど
銀スレはどこもかしこも荒れて終了というのは何だか悲しい。
日下さんは忙しいんだろ
985 :
('A`):2006/06/05(月) 23:00:43 0
水銀燈はかわいいよっ♪
銀様が最近来なくて寂しいです><
987 :
('A`):2006/06/05(月) 23:04:49 O
何で荒れちゃうんだろうね…。
989 :
('A`):2006/06/05(月) 23:10:42 O
とりあえず最後まで埋めようよ。
せっかくここまで来たんだし。
こんなスレどうでもいいから特攻してくんなうざい
991 :
74:2006/06/05(月) 23:16:12 0
ついにこのスレも終わりか。
・・・正直あれから話の方はほとんど書いていません。
仕事がまだまだ全然落ち着く気配がないです。
土日に進めてはいるのですが・・・どうも話がつまらなくて・・・
次スレはどうするのがいいかわかりません。
とりあえずですが、このスレで稚拙ながらも銀様の文章を見てくれた人たちに感謝しています。
本人か?
このスレが続こうが終わろうが991が本人かそうでなかろうが
俺も埋まる前に一言言っておきたい。
素晴らしいSSを提供してくれた74氏に心から感謝いたします。
続きは読みたいけどここの事はあまり気にせずに、あなたが書きたい時に納得のいくものを書くのが一番だと思います。
無理せずマイペースで頑張ってください。納得するものが出来たらまたどこかでお目にかかれると嬉しいです。
毎回マジで心に響きました。本当にありがとう!74氏!GJでした!
銀様も頑張ったよ…。よくやったよ。
なんか銀スレで荒れてるのって結局ID出ないスレだけだよな。
匿名掲示板でしかも自演でコソコソ荒らすことしか趣味がないヤツは本当に哀れでならない。
リアルでダメなヤツは何をやってもダメ!ネットをなめるな!
996 :
('A`):2006/06/06(火) 00:09:02 O
どこかで見てるのかな…喪板の銀は。
最後くらい出て来たらいいのに…。
モテない喪の同士仲良くしようぜw
それでも現れることのない水銀燈のクールさが良いのだ
1000なら世界滅亡
1001 :
1001: