952 :
妄想第10話1:2005/07/05(火) 01:29:29
僕と菜々子の生活が始まってもう一週間になる。
菜々子はこの生活にだいぶ慣れたようだ。
僕もこの生活に慣れてきた。
菜々子はもう電車で警戒して周りを見回すこともないし、座席に座れたら眠りこけるくらいに図太くなった。
僕の留学生の(というか、帰国子女の)彼女ということで友達には通ってるし、外出するときはニット帽をかぶるので角が外に知れることもない。
教官の一部には、菜々子の存在を疑うものもいたが、大体無視してくれていた。
相変わらず菜々子はぬるぬるしているし、塩はダメ。
しかしラーメンとビールは大好きで、僕の目を盗んでたまに一人で飲み食いした形跡が認められた。
というか、ビールはすぐ酔っ払ってしまうので隠しようがない。ラーメンは口元が溶けるので隠しようがない。
雨の日はテンションが上がる。
あれから一度、雨の日があったのだが、その日は例の子供も現れなかったので、一日テンションはあがりっぱなしだった。
だが、パトカーのサイレンは相変わらずダメなようだ。
顔には出さないようにはなったが、サイレンが聞こえると僕にひしっとくっついてくる。
まぁ、それ以外でも結構ベタベタしているワケだが・・・。
あと、意外な弱点も見つけた。
それはカエルだった。
カエルを見ると、僕の背中に隠れてしまう。
鳴き声を聞くと、パトカーのサイレンと同じような反応を示す。
もはやなめくじっ娘としか言いようがない彼女だが、なぜか知能指数は非常に高いようで、
この大学に主席合格したようなやつがいくら考えても解けない問題を平気な顔をして解いてしまう。
ますます「何者なのだ?」と知りたくなるのだが、未だに僕はそれを聞けずにいた。
友達の一人から花火大会の誘いがあった。
そういえば菜々子は花火を見たがっていたな・・・。
次の休日、河川敷の公園で花火をすることにした。
そして約束の休日がやってきた。
953 :
妄想第10話2:2005/07/05(火) 01:30:56
花火をコンビニで買い込む。
ついでに酒を買い込む。
菜々子が嬉しそうな顔をしていた。
河川敷に集まる。
まだ梅雨は明けてないが、今日は天気に恵まれた。
蒸し暑い。
「あんたら、いつもベタベタしてるねぇ・・・」
友達の一人が冷やかしを言う。
菜々子は少し警戒気味に僕と腕を組む。
ローソクに火をつけ、地面に立てる。
花火大会の始まりだ。
皆で大量に買い込んだ花火。
マジかよっていう量だった。
しかし、花火の減りは案外早い。
菜々子は、最初は火が吹き出る筒に少し警戒していたが、少し酒が入り、何だか火のついた花火を振り回し始めた。
普通なら誰か止めるのかもしれないが、皆酒が入っていたので、それを面白がる。
隣にいた友達が言う。
「おい、あの娘、可愛いな。どこでどうやってひっかけたんだよ?」
「バカ、そんな野暮なこと聞くなよ。」
うまくごまかす。
ロケット花火を手で川に投げ込む過激派が登場した。
僕も実家ではよくやったものだが、さすがに都会でやるのはどうかと気が引けていた。
菜々子がマネをしようとする。
導火線に火を点け・・・すぐに投げてしまって、地面にポトリと落ちる。
みんなが大笑いする。
そんな中、一人、少し緊張気味の顔をした奴がいた。
「おいおいおい、あのロケット、先がこっち向いてないか?」
隣にいた友達が言う。
・・・確かに、そうだな。
顔を見合わせたあと、僕らはあわててそこを退く。
花火が発射される。
あと1秒遅かったら、直撃だった。
それを見てみんなはまた大笑いする。
菜々子は駆け寄ってきて、ごめんなさい、と僕に何度も言う。
僕は「こら、気をつけろよ!」と怒る。
菜々子は俯いてうっすらと目に涙を浮かべた。
それを見た僕は、菜々子の頭をニット帽の上から少し乱暴に撫でてやる。
菜々子は僕を見たあと、「えへ。」と舌を出して笑う。
「おいおいおい、これはまたオアツイ事で!」
さっき冷やかした奴が言う。
それを聞いて「ヒューヒュー」とお決まりの掛け声をかける奴がいた。
指笛を鳴らす奴もいた。
そんな中、さっきまで隣にいた奴が
「俺には詫びはなしかよ・・・。」と少し膨れていた。
954 :
妄想第10話3:2005/07/05(火) 01:32:00
20連発打ち上げ花火を最後に点け、僕らはゴミの片付けをして帰途につく。
あれだけあった花火と酒が消えてしまった。
帰りの電車。
僕らは、同じ方面の奴がいないので、必然的に二人きりになる。
菜々子は酔ったのか疲れたのか、座席に座るやいなや僕に寄りかかって寝てしまった。
寝顔は本当に無防備なものだった。
ふと、友達の言葉が頭をよぎる。
「お前ら、もうエッチはしたの?」
・・・恋人同士ならそういう事もするのだろう。
しかし、僕と菜々子は、そういうのじゃない。
第一、彼女とそんなことが生理学的にできるのか?
・・・いや、どうなのだろう。
僕は菜々子の・・・何なのだ?
もう一緒に生活し始めて1週間になる。
普通の恋人同士ならもうとっくにエッチの一つや二つしているのだろう。
しかし、現に僕はただ彼女を見守っていただけだし、それだけで心が満たされていた。
・・・なぜだかは分からないが。
僕は保護者か?
そうだ、保護者なのだ。だから僕は菜々子を守る義務がある。
世間体は恋人でも構わない、僕は保護者だ。
いや、でもな・・・。
「バカ、そんな野暮なこと聞くなよ。」
僕は独り言を呟いた。
955 :
('A`):2005/07/05(火) 07:11:04
チンコフラグキタ(゚∀゚)コレ!
956 :
('A`):2005/07/05(火) 07:13:03
埋め
このスレが1000超えたら俺はどこへいけばいいんだ
958 :
('A`):2005/07/06(水) 01:14:09
保守
960 :
('A`):2005/07/07(木) 07:46:58
ほ
し
くずのようさ 今の二人
965 :
('A`):2005/07/09(土) 11:42:05
そして浮上
ぬるぬる保守
967 :
('A`):2005/07/10(日) 03:17:08
:/\___/ヽ .
..:/'''''' '''''':::::::\:
:.| (◯), 、(◯)、..::|: チン毛まきこんだ・・・!
:.| " ,,ノ(、_, )ヽ、,,""..:::|:
:.| ´,rェェェ、` .:::::::::|:
:.\ |,r-r-| .:::::/…
:/ ヾ`ニニ´ / ̄"''''ヽ:
>>967 その問題を回避するため、最近は剃毛してる
969 :
('A`):2005/07/11(月) 10:16:19
あげ
970 :
('A`):2005/07/11(月) 12:13:21
なめくじっ娘萌え!
なめくじっ娘萌え!
971 :
('A`):2005/07/11(月) 22:59:53
970が立てないなら俺が次スレたてるよ?
がんがれ。
それでダメなら俺が
973 :
('A`):2005/07/11(月) 23:40:14
よく考えたらテンプレどうしていいかわからない件。
もう適当にやっちゃえ
自信満々でいったら立たなかった('A`)
これ作ったから使ってくれてもいいかも
なめくじっ娘
●ぬるぬる
●ふたなり
●塩で溶ける
●雨大好き
●南米の塩田で働くのが夢
へびっ娘
●色白長いしっとり黒髪
●八重歯(毒)
●巫女
●曇りや雨の日は体温上がらなくて不機嫌
●脱皮直後は敏感
かえるっ娘
●元気っ子
●緑のパーカー(おたまはスク水?)
●ひんぬー
●丸いくて大きい目
●雨大好き
テンプレ訂正とか追加あったら
>>2以降に親切な人がしてくれる(と思う)
へびっ娘はアルビノだから、色白赤目白髪だろう。
ところで、上にある設定やら名前やら、
二系統あるらしいストーリーやら、
全部個別にバラバラで行くならば
「緒之犬」版と「妄想」版という括りでOK?
976 :
928:2005/07/12(火) 02:11:02
自分のも一応亜流ぐらいには・・・
977 :
妄想第11話壱:2005/07/12(火) 03:09:51
テストが始まる。
なぜか菜々子が隣に座っている。
しかし、彼女には元々学籍番号なんて無い。
カムフラージュのテスト用紙を渡して、適当に絵でも描いてくれ、と言う。
出来は最悪だった。
何であんなに数学が難しいのだろう・・・堀江のクセに。
「ひろゆきさん、海に行きたいです。」
突然菜々子が言う。
「はぁ?」
いつものニット帽とは違う、なぜか広縞コープの「C」のマークが入った野球帽をかぶった彼女に言う。
「海はいいって、山根さんが言ってましたよ。」
・・・山根がな。
山根というのは、花火のとき「エッチしたの?」と聞いてきた野暮な奴だ。
あいつは本当に野暮なことをしてくれる。野暮根に改名すべきだ。
しかし、海か・・・。
そういえば久しく行っていないことに気づく。
・・・海に菜々子を連れ出したら一瞬で溶け出すのではないだろうか?
「あー、ダメダメ。海ってのはあれは塩水の塊だから、ダメ。」
菜々子は少し納得できないようで、
「えー、そんなの分かんないです。」
と膨れ面をする。
結局、海の代わりという事で、市民プールに行く、という事になった。
帰り道、「とっておきの水着を買うから、ここで待っててください。」と水着の置いてある店の前で待たされる。
・・・そういえば、角はどうやって隠すのだろう?
水泳帽を被せとけば問題ないか・・・などと考えつつ、店を後にする。
プールへ行く日が来た。
とっておきの水着という話だが、どんな水着で来るのかな?とか思いつつ、先にプールで泳いで待つ。
しかし、平日の市民プールというのは閑散としたものだ。
爺さん婆さんしかいないじゃないか。
お、菜々子が来た。
978 :
妄想第11話弐:2005/07/12(火) 03:11:40
なぜか菜々子は黄色い水泳帽にスクール水着という格好だった。
それがとっておきの水着ですか、そうですか、なるほどね。
・・・あいつ、案外胸あるんだなぁ。
そんな事はどうでもいい。
なぜ菜々子は、スクール水着なんか着てるのだろう。
「それ、誰に教わった?」
僕は菜々子に聞く。
「山根さんです。」
何の問題も無いかのように菜々子が答える。
また山根か。どんなフェチだよ、あいつ・・・。
本当にフェチな事をしてくれる。フェチ根に改名すべきだ。
・・・まぁ、悪くはないか。
角もちゃんと隠せてるし。
周りも爺さん婆さんだし。
市民プールだし。
菜々子と準備体操をする。
菜々子はどこで覚えてきたのか、ラジオ体操の歌を歌い始め、それからラジオ体操第一を黙々とこなす。
・・・恥ずかしいが、僕も同じように黙々とこなすしかないじゃないか。
プールサイドでなぜかラジオ体操第一を黙々とこなす、スクール水着のカップルに、爺さん婆さんはさぞ微笑ましい光景だ、と見ているのだろう。
菜々子は水面を覗き込む。
少し水を手でチャプン、と掬う動作をした後、一気に飛び込んだ。
それを見て僕も飛び込む。
監視員から注意を受けた・・・。
菜々子は、泳ぐのがうまかった。
そのフォームは非常に美しく、まるで水と同化したかのように、彼女が透き通ったように見える。
・・・いや、本当に透き通ってないか?
僕はよく目をこらした。
・・・あいつ、泳いでるのではなく、流されてないか?
「た、たすけでくださいぃ・・・。」
声がした。
僕は急いで菜々子の方へ向かう。
菜々子を抱きかかえると、何とかプールサイドへと運ぶ。
「・・・お前、水と同化するの?」
「・・・みたいですね。少し体も膨れてますし。」
落ち着いて見ると、胸のあたりが少しパチパチになって窮屈そうだった。
水を吸えば吸うほど大人体型になる・・・らしい。
その逆も然り・・・か。
979 :
妄想第11話参」:2005/07/12(火) 03:12:12
それから、僕と菜々子はプールサイドでずっと座っていた。
気がつけばもうすぐ昼飯の時間だった。
更衣室で着替える。
菜々子は相変わらず広縞コープの野球帽を被っていた。
それから、僕らは大学に行き、学食で飯を食い、授業中に寝て疲れを取り、家路につく。
「ひろゆきさん。」
自転車を必死にこいでいる最中だった。
菜々子を後ろに乗せ、僕は坂を登る。
「何だ?」
聞き返す。
「今度は海に行きましょうね。」
・・・こいつ、まだ諦めてなかったのか。
でも、まぁ、海もいいか・・・。
「あぁ、でもスクール水着はなしだぞ。」
坂の頂上まで来たくらいで、僕は答えた。
空には真夏を思わせる入道雲が浮いていた。
スク水ぴっちりだったのに前はばれなかったのか
野暮だな
腹も出てたのかな
982 :
('A`):2005/07/12(火) 18:47:00
age
983 :
('A`):2005/07/12(火) 19:04:06
ヒント:股挟み
このスレの新スレはたてたの?
なめくじっ娘ももう終わりだな
986 :
ジェリドと私 ◆FqU2YhBb0U :2005/07/12(火) 22:07:46
ずいぶんなめ娘に御執心だな
いけないかよ
いや、何かを大好きになるってすばらしいことだと思うよ
>>983 「そそそそんな格好絶対嫌です!」
なんとなく本能で恥ずかしい格好だとは分かるみたいだ。
「そうしないとプールに連れて行けないんだけど・・・」
「でも・・・でもですよ・・・?」
「お風呂で我慢すれば?」
「うぅ・・・わかりました・・・やります・・・」
みたいなやりとりがあった
ラーメンとお酒が好きでちょっとマヌケな頑張りやさんの目が悪くてでいつもヌルヌルしてて
読書好きで涙腺がゆるく塩田で働くのが夢な塩と寒さと蛙に弱い
なめくじっ娘激萌え
ぶっちゃけパク(ry
なんかニーみたい
992 :
妄想:2005/07/13(水) 00:37:02
さて、次スレも立った事だし
漏れもそろそろ続き書くかの…
埋め
997 :
('A`):2005/07/14(木) 03:23:05
997
998 :
('A`):2005/07/14(木) 03:25:35
1000
999 :
('A`):2005/07/14(木) 03:26:33
1000!
1000 :
('A`):2005/07/14(木) 03:26:48
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。