家出少女れいな

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1名無し募集中。。。
この部屋は落ち葉に埋もれた空き箱みたい
だかられいなは子猫のような鳴き声で
2名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 13:56:57.48 0
自分で2げっち
3名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 13:57:06.92 0
黒マンコれいな
4名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 13:58:06.17 0
毎日ラブホで男とセックスすることで寝床を得ていたんだね
5名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:00:57.51 0
一晩だけでいい
居場所が欲しかった・・・
6名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:05:46.73 0
一晩だけのはずだった
そういう約束だったはずなのに・・
7名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:07:30.75 0
家出少女れいな

近日公開
8名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:08:34.92 0
24色のクレパス買って
9名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:08:45.84 O
糞スレ
10名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:09:54.04 0
薔薇娼婦麗奈
11名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:10:37.75 0
淫乱小悪魔
12名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:12:12.62 0
淫乱がばれた田中のスレか
13名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:15:54.15 0
れいなを拾って育てたいという願望は男なら誰でも持っている普通の感情
14名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:25:38.61 0
1/3の純情な感情
15名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:28:24.36 0
れいな軋むベッドの上に優しさを持ち寄ろうよれいな
16名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:41:27.88 0
華やかな街を通り抜け路地裏の片隅でしたたかに生まれ生きてくれいなのように
17名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:44:04.34 0
迷子の迷子のれいなちゃん
あなたのおうちはどこですか?
18名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:44:54.99 0
顔面土砂崩れwwwwwwwwwwwwwwwwwww
19名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 14:50:29.71 0
れいにゃああああああああああああああああああああああ
20名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:09:22.05 0
変な意味じゃなくてれいなとSEXした
全然嫌らしい意味じゃなくて
21名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:20:35.79 0
れいなを3万で買ってやった後に「もうこんなことをしちゃダメだよ」と説教したい
22名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:21:56.29 0
絶対…普通やもん
23名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:23:26.31 0
从*´ヮ`) <申し訳ありませんが一夜の宿をお貸しいただけませんでしょうか
       お礼は私の身体で・・・
24名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:25:25.40 0
>>23
そういう感じじゃなんだなぁ
もっとはすっぱなイメージで
ところではすっぱってどんな意味だっけ?
25名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:27:04.60 O
从*´ ヮ`)ノシ ニャーン♪
26名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:32:31.59 0
これで映画を撮ろう
オープニングは街の喧騒を離れて公園の滑り台の上で1人体育座りをしてるれいなを俺が見つけるところからね
27名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:55:53.63 0
エンディングはれいなが砂漠に埋まってる自由の女神を見て絶望するシーンね
28名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 15:58:19.38 O
何がなんでも出ていこう
れいなは家出娘
29名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 17:06:07.97 0
仕方なく家に上げてやり風呂に入れた後

お兄さん良い人やけん抱いても良いよ
抱きたいんやろ?
30名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 17:07:00.24 O
小説スレ?
31名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 17:10:35.97 0
小説の書ける才能の有る奴を待ってるスレ
32名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 17:57:20.66 0
あげ
33名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 18:00:16.86 O
>>29 そんな事言ったらビンタして抱きしめる
そして本当の愛を教えてやる
そう、それが俺達の始まりだったんだ
34Dr.コハ診療所 ◆ap2CH.NetY :2006/01/22(日) 18:01:58.27 0
尾崎スレあげ
35名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 19:08:11.59 0
「こげな形から始まる恋もよかよね?」
36名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 19:12:36.21 0
リアリティーあるな
37名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 19:20:11.00 0
星と花を落としたけどまだ見てない
毎週「週末に見よう」と思うんだけどなかなかその気にならない
38名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 20:13:52.81 0
「しょーがねーな・・じゃあうちに来るか?」
39名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 20:42:12.16 0
「おい!勝手に冷蔵庫を漁るなっちゅーの!!」
40名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 20:52:06.50 0
「おい!風呂上りはちゃんと服を着ろって!一応女の子だろ!」
41名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 20:59:48.02 0
「おい!湯船に変な毛が大量に浮いてたぞ!ボーボーなのか!?」
42名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:01:59.24 0
もっと何かれいなの孤独さとか野良猫っぽさを全面に出したスレにしたい
これじゃ単なる妹もしくは幼馴染スレだ
43名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:03:16.57 0
そういうこと言わずに方向性を自分の創作力で変えれ
44名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:08:37.78 0
そんな日々が永遠に続くかと思い始めたある日

れいなは突然いなくなった
45名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:21:23.18 0
寂しがりやの癖に突っ張って素直になれないれいな
46名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:25:20.19 0
でも、本当に寂しがりやだったのは俺だったのかもしれない
47名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:28:36.95 0
れいなのいない生活
それは以前の俺の当たり前の生活
何も変わってない
元に戻っただけ



なのに・・
48名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 21:48:00.83 0
続きだれかよろ
49名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 22:03:03.56 0
あげ
50名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 22:56:54.02 0
れいにゃぁぁぁあああああああああああああああああ
51名無し募集中。。。:2006/01/22(日) 23:58:54.73 0
从*´ ヮ`)
52名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 01:22:41.50 0
从*´ ヮ`)
53名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 02:50:58.56 0
从*´ ヮ`)
54固定マン06 ◆4Y7fNp9Icc :2006/01/23(月) 05:41:07.78 0
1れいにゃあああふぁえげwsdfghjあwせdfrtgひゅじk
55名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 05:47:01.89 0
从*´ ヮ`) <バーカ
56名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 05:52:32.13 0
从*` ロ´)<愛なんて言葉に興味はないっちゃ!
57名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 07:56:37.44 0
58名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 07:56:42.38 0
⊂二二二( ^ω^)二二つブーン
59名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 09:31:19.36 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
60名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 09:31:44.35 0
ヤフオク落札件数順位
2006年01月22日 落札品 - 最近30日 全てのカテゴリ
落札された「田中れいな公式写真」(449件)  
落札された「藤本美貴公式写真」(65件)   
落札された「嗣永桃子公式写真」(62件)    キッズ
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落札された「夏焼雅公式写真」(13件)      キッズ
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落札された「後藤真希公式写真」(10件)
落札された「辻希美公式写真」(10件)
落札された「久住小春公式写真」(8件)
落札された「新垣里沙公式写真」(7件)
落札された「須藤茉麻公式写真」(7件)    キッズ
落札された「石村舞波公式写真」(7件)     退職
落札された「飯田圭織公式写真」(6件)
落札された「小川麻琴公式写真」(6件)
落札された「徳永千奈美公式写真」(5件)   キッズ
落札された「吉澤ひとみ公式写真」(3件)
落札された「中澤裕子公式写真」(2件)
落札された「矢口真里公式写真」(2件)

61名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 10:03:55.29 0
62名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 11:59:22.15 0
あげ
63名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 14:36:16.58 0
从*´ ヮ`)
64思いやりカキ子:2006/01/23(月) 14:56:08.47 0
家出してる女の子へ
カプセルホテルFK小岩駅改札出てイトーヨーカドーの方真正面にして右行った所付近
女性も泊まれるよ。シャワー完備。外出自由。荷物も連泊すれば置けるよ。
料金内容はチェックイン15時〜チェックアウト翌日昼の12時で2500円
     休憩3時間1500円
65名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 16:06:13.30 O
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::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
66名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 18:11:33.72 0
あげ
67名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 19:40:30.89 0
>>56
強がるなよれいな
68名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 20:02:34.70 0
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:::::::::::,'´ _、`ヽ●
::::::::人+,_つ`_ノ <斜めパンにゃたい!
:::::/ ●ノノ_、ヽo∈ フギャー
::::(  从メ ,_つ`)つ
::::⊂__つノ
ロンパリンにゃ巡回中!
69名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 20:52:15.58 0
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::::::::人+,_つ`_ノ <斜めパンにゃたい!
:::::/ ●ノノ_、ヽo∈ フギャー
::::(  从メ ,_つ`)つ
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ロンパリンにゃ巡回中!
70名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 21:40:43.89 0
 
71名無し募集中。。。:2006/01/23(月) 22:27:58.53 0
あげ
72名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 00:07:00.54 0
 
73名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 00:28:20.44 0
从*´ ヮ`)<幸せ探して40年・・・
74名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 00:32:07.92 0
母さんのいるあの空の下
75名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 00:47:32.75 O
やっとコイルがあったまった所だぜぇ
76名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 01:04:25.69 0
さんをつけろよデコスケ野郎!
77名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 01:39:00.06 0
れいなv.s.猫ひろし
78 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 02:51:58.45 O
同窓会の帰り道、ネコが捨ててあったので拾って帰った。
体をふき、あたたかいミルクを飲ませ、ホテルでパチってきたタオルを三枚ほど床に
敷き、猫をそこに寝かせた。

翌朝、隣にはれいながうつ伏せで寝息を立てていた。
それはさておき、猫が居なくなってたことがショックだった。
79名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 06:53:13.72 0
続き期待
80名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 08:40:26.82 0
从*´ ヮ`)
81 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 10:23:25.14 0
猫が居なくなったで思い出したが、
村上春樹の『ダンスダンスダンス』の文庫が古本屋でなかなか見つからない。

れいなが寝返りを打ち、顔をこちらに向けた。頬の産毛が朝日に輝いている。
髪はボサボサで匂いを嗅ぐとアルコール臭かった。
82 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 11:08:11.44 0
冷蔵庫を開け、半分残った牛乳をグラスにいれてスジャータとコーヒーポーションを入れて飲んだ。
低脂肪乳でもこれなら飲める。最近膨れ始めたおなかを見て、はと気付いた。
アルコール臭いのは自分だと。

昨日(というか今朝)は3時にスナックを追い出されるまで旧友と昔話をした。
いま何してるとか、結婚したとか、二人目の子供ができたとか。
そして歩いて帰りがけ、路上に倒れてた女の子を拾った。

女の子?そうだ、猫じゃなくて女の子だった。
ダンボールに入ってなかったし、耳も無かった。
尻尾は……あったっけか?
83 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 11:38:03.33 0
ベッドに戻って布団を剥いでみた。
プリッとした瑞々しい尻が見えたが尻尾は生えてなかった。
というか、こいつは何で全裸なんだと思ったが、昨晩自分が脱がせたってことを
薄っすらと思い出した。

ベッドの縁に座り、こんにゃく畑を食べ、牛乳を飲んだ。
うすいカーテンからは太陽の輪郭まで見えた。
れいなは真っ白な裸をさらけ出したまま、ガン寝している。
84名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 12:00:27.04 0
とりあえず毛布を掛け、れいなの肩を揺すった。
「んん」
起きない。少し強めに揺すりながら声をかけた。
「起きれ」
「んっ、んん?ん〜」
まだ起きないが、何故か口元が緩ませた。

しばらくその顔を眺めたあと、もう起こさなくていいかとも思い、ベッドから離れた。
「んちょっ」
バウンドしたベッドかられいなが手を伸ばし、服のはじを掴んだ。
服のはじを片手でくしゃくしゃ揉みながられいなは瞳を開けた。
85>>84も ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 12:10:44.10 0
「あんた……だれぇ!?」
れいなは手を離して跳ね起き、自分の姿に気付いて毛布を体に被り、
壁に寄りかかった。
れいなの顔を怒りと怯えの表情が覆い、じきに涙と共に悲しみへと変化した。
「見た?…ていうか、した?」
毛布を首のところまであげ、そこから両指を覗かせながら上目がちにこちらを見た。

「見てないし、してない」
見てないてのは嘘だったが、起きたとき寝巻きをちゃんと着てたので、
してないってのは本当だと思った。
「嘘!嘘!…ホント?」
れいなは混乱している。まばたきをした瞳から水をこぼれた。
86 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 12:32:45.73 0
れいなは部屋の中を見渡し、こっちを見た。
「ていうか、何でれいな、ここにおーと?」
「昨日のこと覚えてる?」
「きのう…コンビニ寄って、ジュース買って、それ飲んで…」
れいなはそれ以上思い出せない様子だった。

「…道路で寝てた、と」
「寝てたぁ?道路で?れいなが?」
「そう、寝てた。だから拾って帰ってきたんだ、たぶん」
「たぶん?てか、どうやって」
「たぶん、かついで。腕がすっげぇ筋肉痛だもん」
そう言って肩を回してみせた。
87名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 15:03:38.57 0
キター
88名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 17:01:21.89 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
89 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 17:36:09.79 0
れいなは思い出したように親指を立て、自分を指した。
「んっ、んっ」
「何?どうした?」
「れいな、田中れいな。モーニング娘。の」
「知ってるよ」
サラッと答えたのが気に入らないらしく、れいなは毛布をかき集めて頬を膨らませた。
「何で驚かんと?サインとかは?いらんと?」
「いらん」
「何でぇ?ほらっ」
そう言ってサイドテーブルの上の紙の裏にサインを書き始めた。勝手に。
「ちょっと待て!れいな!」
書きかけのサインを奪い取り、サインを見て、裏を見た。
河川敷で5人が並んで立っていて、一人だけ10歳くらいの小さい子供が写ってる。
これは、僕だ。そして、両親と祖父母。昔の写真。
れいなが声を掛けてくるまでの間、──また──その写真に見入ってしまった。
「…ごめん」
90 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 18:49:36.51 0
「ごめんで済んだら6面は要らねーんだよ」
「はぁ?…はぁぁぁ!?」
れいなは体を隠した毛布を胸のところで押さえながら、眉間にシワを寄せて
下から覗き込んできた。
「面白くなかった?」
「10点やね」
「何点満点中?」
「10点」
そう言ってれいなは両手を突き出して、全指を開いた。
「満点じゃんか」
と言ったのもつかのま、
支えを無くした毛布は凹凸らしいものの存在しないれいなの体を滑り落ちた。
その間、れいなは両腕をこちらに伸ばしてずっと笑顔だった。
91名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 18:56:52.20 O
そういやれいながエイズのって板いつの間に落ちたんだ?
面白かったのに_/ ̄|〇‖
92名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 19:46:34.90 O
>>91

もしも、れいながエイズの美少女だったら…
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1136883510/
もしもれいながエイズの美少女だったら…第2話
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1137254749/


もしもれいながエイズの美少女だったら…第2話
1 :名無し募集中。。。:2006/01/15(日) 01:05:49.35 0 職人さん続きをどうか
もしも、れいながエイズの美少女だったら…
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1136883510/l50
|
| 中略
|
11 :名無し募集中。。。:2006/01/15(日) 12:05:09.43 O h総レス数 11
2 KB
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93 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 19:49:02.18 0
毛布の中で服を着ている途中のれいなを眺めながら、また牛乳を飲んだ。
「今日、仕事は?学校か?」
「なんも無い」
スカートに足を通しているようで、毛布が大きく膨らんだ。
「なんも無いこた無いでしょ、娘。だし中学生なんだから」
服をすべて着終わったれいなはベッドに立ち上がり、視線を落とした。
「もう娘。じゃないし、中学生でもない」
トーンの落とされたその声と共に吐き出されたため息は、朝の爽やかな空気を淀ませた。

れいなは肩を落としたままベッドの縁に腰を降ろした。
シーツを掴む両手に力が入っているのが分かる。
ストレートの茶髪が下を向いた顔を隠していて、その体はわずかに震えている。
理由を聞くべきか、聞かざるべきか、──家出の理由を。
それが問題だ。
94名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 20:03:04.96 O
友達出来ずにれいなソロか。・゚・(ノД`)・゚・。
95 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 20:50:38.92 0
「行く当てあるんか?」
れいなは首を縦に振った。でも無言だ。
「金は?ある?」
親指と人差し指を2センチほど離してこっちに見せた。まだ無言だ。
「もう行くんか?」
そう言って窓の外に視線を移した時、れいなの口が開いた。
「なんで、…なんで家出したってわかると?」
こちらを見て、手を組み、指の運動みたいなのをやり始めた。
頭の回転が速くなるって、あのクルクルする運動だ。

「こちとら、家出に関しちゃ先輩だかんな」
そう言って持ってた写真を裏返しにサイドテーブルに戻した。
昨日からベランダに干しっぱなしの靴下の影が、れいなのサインの上で揺れた。
96 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 21:24:26.60 0
とりあえず自分の体が酒臭いのでシャワーを浴びた。
シャンプーの泡立ちが悪い。酒と油のせいだ。

部屋に戻ると、れいなが入れ替わりにシャワーを浴びるということで、ひとりになった。
壁2枚隔てた向こうではれいながシャワーを浴びている。
そう考えただけで面倒臭くなったので、ラジオでも聞いて気を紛らわせようと思ったが、
ラジオからモーニング娘。の曲が流れはじめたので消した。

シャワーの音だけが遠く聞こえる部屋の中で、時間をもてあました。
雑誌でも読もうとベッドに乗っかかったとき、れいなのリュックがベッド下に落ちてしまった。
拾おうと手を伸ばした時、散乱する内容物の中に見慣れたものを見た。
その錠剤の入った無印のビンを拾い上げ、自分のポケットに入れた。
それ以外は元通りにし、内容など目に入らないであろう雑誌に視線を下ろした。
97名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 22:00:31.44 0
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
98 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 22:33:23.78 0
れいなが部屋の入口から顔を出して、リュックを取るように言った。
少しして部屋に戻ってきたれいなは、変な柄の入ったジャージ姿だった。
「ジャージで出歩くのか」
「いかん?」
そう言ってリュックを背負い、胸のジッパーを引き上げた。
じゃあ、とだけ言ってれいなは部屋を出て行った。
柔らかく玄関のドアが閉まる音がして、またひとりになった。

のもつかの間、ドアが乱暴に開き、れいなが不安そうな顔をして言った。
「ここどこぉ?」
「東京」
とだけ言って僕は甘味の沈殿した牛乳を飲み干した。
99 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 22:49:20.00 0
気が付くと二人を乗せた車は千葉県に入っていた。
「ようこそ千葉県へ…」
助手席のれいなは看板を音読ながら、車窓からの景色を堪能している。
「で、どこまで行けばいいんだっけか?」
「このまんま東」
れいなはホットココアのペットボトルを両手で持ち、口に運んだ。
ちびちびとすする様を見て、やっぱり猫舌なのかと思った。
それを飲み終わるとペットボトルを後部座席の下に投げ捨てた。

「次のコンビニ寄って」
「あるかな?」
「あるっちゃない?」
まっすぐな道路の先にファミマの看板が見えた。
100 ◆drZ3h7esek :2006/01/24(火) 23:02:02.87 0
そこに着いた途端、リュックを背負ったれいなは跳ねるように棚を走りぬけ、トイレに消えた。
しょんべんか、と納得しながら、飲み物と種無し干し梅とスナックを買い、車に戻った。

ドアを開けようとノブに指をかけようとした時、指先に静電気が走った。
冬のあいだ電撃を放ち続けた指先は皮脂が荒れていて、ちいさなささくれで覆われている。
その指先を見つめていた視線の向こうに超低速で国道を走る黒塗りのアストロが見えた。
何かを探しているかの様に見えたのだが、それが思い違いで無いことを僕は知っている。
昔の血がそう言っている。産毛が逆立つのを久しぶりに感じた。
101名無し募集中。。。:2006/01/24(火) 23:41:52.73 O
知り合いの小説家の本より読み応えあるな
102名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 00:02:24.19 0
期待待ち
103 :2006/01/25(水) 00:34:05.69 O
104名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 01:09:00.71 0
105名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 01:09:20.97 0
从*´ ヮ`)
106名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 02:42:33.86 O
107名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 06:28:48.49 0
从 ` ヮ´)<ほ!
108名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 06:56:38.02 O
>>92
ありがとう。
109名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 09:56:14.63 O
110名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 10:53:04.59 0
111名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 13:05:50.21 0
期待保
112名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 15:25:31.81 O
待ち保
113 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 16:03:18.50 0
車のミラー越しに見たところ、乗員は2名。運転席と助手席にひとりづつ。
濃いウィンドフィルム越しに助手席のサングラス顔が少し見えた。

アストロが過ぎ去ったあと、車に入り、コーヒーを飲み、コンビニの中を見た。
トイレから飛び出してきたれいなが乱暴に車のドアを開けた。
椅子の下や後部座席をゴソゴソしながら言った。
「ねぇ、クス…じゃなくてこんぐらいのビン知らん?」
親指と人差し指を6センチほど離してこっちに見せた。

ミラーで周囲を確認し、エンジンをかける。
「知らんことは無いことも無くなくは無きにしもあらずだけど」
「あぁ?どっち?」
「とにかく乗れ」
細い腕をひっぱって車に乗せ、来た道を戻り始めた。
114 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 16:10:54.14 0
「何で戻ると?」
さっき掴んだ腕をさすりながら、れいなはシートに沈み込んだ。
「遠回りして行くから」
「何でぇ?」
れいなはこっちを見つつコンビニの袋を漁った。

「天気がいいからね」
窓の外を流れる雲を見てそう言うと、スナックを摘みながら思い出したように
れいなが叫んだ。
「あっ!そういえば、アレは?ビン!どこにあるか知っとーと?」
ラジオを小さくし、れいなに視線を向け、また戻した。
「れいなにな、大事な話がある」
115名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 16:13:55.85 O
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
116名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 16:50:32.46 0
117 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 16:53:03.63 0
れいなは一度ノドを鳴らした。
「コンビニでトイレ借りた時は何か買ってあげたほうが良いよ」
「はぁ?」
「マナーだぞ」
「はぁ…。大事な話って、それ?」
拍子抜けした声を出したれいなは、まばたきをし、視線を前に向けた。

上着のポケットからビンを取り出し、親指でラベルをなぞる。
中の錠剤は青く透明で、太陽の下でより青を濃くしている。
「これは止めとけ」
その声に反応し、こっちを見たれいなは、あっ、と声を上げそのビンに手を伸ばした。
手を払いのけ、ビンをポケットに戻した。
「返してぇ!」
118名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 18:09:24.16 O
イイネイイネイイーーーネ
119 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 18:18:22.51 0
猫のような仕草をしながらビンを狙いつづけるれいなをいなしながら、車を東へと走らせた。
「どこまで行けばいいわけ?」
「あぁ?海!」
「海?だったら東京湾でも良かったろ、一応あれも海だし」
「きれいな海が見たいと!てゆうか早く返してぇ!」

しばらくそうして奪還できないと観念したれいなはイスに座りなおし、窓の外を見た。
膨らんだ頬の向こうに見える唇が尖っている。そうして荒い鼻息をひとつ吐いた。
「…それ、何かしっとーと?」
れいなは窓に息を吐いて何か文字のようなものを描いた。

「さっき家出の先輩だって言ったろ?」
「うん」
「そこらへんから話は始まるんだけど…」
対向車線にアストロが見え、れいなの頭を下に押さえつけたが、あの車じゃなかった。
「なん?なん?」
「何でもない」
れいなはこっちを見て頬を膨らませた。
120 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 19:03:01.18 0
車窓は次第に畑で埋め尽くされた。

「僕が家を出たのは16ん時だった。高校を2週間で退学になって、
家の人に散々怒られてな、そんで東京に出たんだ。中学でつるんでた先輩の
アパートに転がり込んで、仕事も無かったから、その先輩の仕事、一緒に手伝ってな。
その先輩ってのがいわゆる組にも入れないチンピラで、血を見る仕事以外なら色んな仕事やったよ。
薬の仲買もやってたな。この薬も何人かに売ったことがある。」

コーヒーの残りを飲んで片手で真ん中をつぶした。
じっと聞いていたれいなは、ホルダーに戻された缶の凹みをなぞった。
「そんで?その後は?」

窓を少しだけ開けると、潮の香りがした。
「次はれいなの番。…なんで家出した?」
121名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 20:28:13.27 0
从*´ ヮ`)
122 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 21:37:42.21 0
爪の先を見つめながら、れいなはため息をひとつ吐いた。
「何と無しの不安」
「どういう意味?」
「えと、れいなが憧れてた娘。になれてすっごい嬉しかったっちゃけど、
実際なってみると、レッスンは多いし、学校には行けないしで。
そりゃ、コンサートとかテレビとかは楽しいよ?でも何か違うっていうか
足りないっていうか、こんなんじゃ無かったてゆうか…」
れいなはマニキュアを塗られていない爪の奥を、じっと見ていた。
123名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 21:54:17.87 0
从*´ ヮ`)
124 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 22:26:35.40 0
パッシングしてきた後続車に道を譲ってからスピードを上げた。
「それで?」
「部屋でひとりで考えとったら、何か、気付いたら荷物まとめて飛び出してたと」
「そして路上で寝てた、と」
れいなは手を開いたり結んだりしながら、こくりと頷いた。

ろくに化粧のしていない横顔は、ふだん着飾った容姿よりも幼く見えた。
「あんたは?どっから家出してきたの?何県?」
「選手交代か。…おっ!青い屋根!」
道路沿いの家の瓦屋根は気持ち悪いくらいの青だった。
「ほら、話、反らさんで」
れいなは両手を視界で振った。

車はトンネルに入った。
「さっきの青い屋根の家だ」
「えっ?」
「僕の実家」
「えぇっ!?」
「もう10年近く帰ってない。久しぶりに見たけど変わってないみたいだった」
「何でぇ?帰らんと?」
「帰らんよ、ていうか帰れんよ。いまさら…」
あっけに取られるれいなをよそに、僕の目はトンネルの出口に釘付けになった。
125名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 22:52:38.84 O
126 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 23:21:19.74 0
畑仕事の休憩だろう。道路わきの斜面に座ってお茶を飲んでいる人たちが見えた。
近付くにつれ視線が合いそうな気がして、スピードを上げ、通り過ぎた。

爺ちゃん婆ちゃん、まだ元気そうだな。母さん、ちょっと老けたな。
親父、パーマ似合ってないよ。

サイドミラー越しに親父のパーマ頭が揺れるのが見えた。

「どうしたと?」
れいなが心配そうに見上げている。僕は新しいコーヒーを明け、飲んだ。
「いや、何も。…遠回りして良かったかもしれん」
指にするめを摘んだまま、れいなは声を大きくした。
「何がぁ?」
「ひとりごと」
れいなは理解できないイライラを、するめにぶつけた。
127 ◆drZ3h7esek :2006/01/25(水) 23:42:18.13 0
しばらく車を走らせている内にれいなも色んな悩みを打ち明けるようになった。
さゆとエリがむかつくとか、自分が入ったユニットはセカンドが出ないとか、
キッズにいたずらしたら〆られたとか。
最後のはさすが嘘だと思ったが、おなかを押さえて笑いながら話すれいなを見て、
突っ込まないでおいてあげた。

流れる雲は白さを増し、潮の匂いがいっそう濃くなってきた。
「海や」
れいながコンソールに手を置き、身を乗り出した。

下り坂のはるか前方に松林と砂浜と海が見えた。
一本道の先が太平洋に吸い込まれているように見えた。
128 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 00:03:59.36 0
その光景に見とれていたせいで前方から上ってくる黒い車に気付くのが遅れた。
すれ違ったアストロは方向転換し、こっちを追ってきた

「…やばい」
れいなは椅子の上で膝を抱え、爪を噛んで震えながら言った。
すれ違った時に追っ手を見たのか。…だとすると?

「れいな、本当の理由を答えてみそ?」
震えるれいなの膝に手を置いた。
「本当の家出の理由は他にあるんじゃまいか?」
気持ちを和らげるための語尾も、れいなの耳には入らなかった。

アストロに煽られているが気にせず、落ち着いて窓を閉め、ミラーをずらした。
何も話そうとしないれいなは、時折うしろを振りむいたりした。

ひとつ間を置き、ポケットからビンを取り出した。
「これか」
れいなは何も答えない。

黄色信号になった交差点に差しかかった所でスピードを調整し、
アストロの足を赤信号で止めた。
それを元に戻したバックミラーで確かめてから車を脇道に滑り込ませ、
小道づたいに砂浜の近くまで進んだ。
129名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 00:04:02.18 0
カイノス通りからやって来たお前らはみんなきれいだな
130 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 00:27:31.87 0
車を離れ、リュックを抱えたれいなの手を引っぱって松林を駆け抜ける。
砂地にサンダルのれいなは何度も転びそうになった。
そのたびに手を強く握り上げ、倒れないようにれいなを支えた。

振り返った視界に黒い車から出てくる黒いジャージの二人組を見た。

久しぶりに全力で走るもんじゃ無いな、と思いながら息を切らして走った。
松林をジグザグと。れいなの激しい呼吸が耳に聞こえた。
「ちょっ!待って!」
「喋るな!走れ!」
振り返るとれいなの足からはサンダルが消えていた。

気が付くとれいなを膝から抱え上げ、俗に言う『お姫様だっこ』で走り始めていた。
「何でぇ?つかまるって!」
「松の葉が刺さっったら痛いだろ!しっかり掴まってろよ」
れいなは言葉を止めたあと、首に回す手に力を込めた。

少し小高い丘を飛び越えると、そこは砂の崖だった
如何せん重力には逆らえず、そのまま空へ飛び立つ事もできず、僕とれいなは
砂の斜面に投げ出されてしまった。

ゴロゴロと斜面を転がり落ちる間、れいなを支える腕意外の力を抜いた。
世界は僕の視界の中でグルグルと回っていた。
131名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 00:40:10.65 O
イイヨイイヨー
132名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 01:21:08.28 O
乙保
面白い
133名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 02:07:38.67 0
从*´ ヮ`)
134名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 03:35:07.24 0
保全
135名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 07:37:22.02 0
おいおい保全しなきゃ
136名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 09:19:06.58 O
从*´ ヮ`)
137名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 10:07:10.55 O
从*´ ヮ`)
138名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 10:56:38.75 O
関連スレ

カイノス通りって何?
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1138238716/
139名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 11:53:53.36 0
期待
140名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 12:16:45.33 O
描写が分かりにくい
麻薬か?
141名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 13:14:31.49 0
从*´ ヮ`)
142名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 13:38:18.54 0
>>140
売りさばいた・・・みたいな描写からどう考えても麻薬だと
143 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 16:52:59.07 O
しばらくして気がついた時には身動きがとれない状態だった。
視線がやけに低く、風に運ばれてくる砂は顔をチクチクと打った。
目も開けていられないほどの砂嵐が落ち着いた時、視界に二人の人影が見えた。

「れいな!」
れいなは振り向き、もう一人も視線をこっちに向けた。
「何だおま…」
言いかけて気付いた。
辻ちゃんだ。

似合わないサングラスをずり下げて、ガンを飛ばしてきた。
「あんたこそ誰?」

近寄ろうとしてまた気づいた。
首から下が砂に埋まっている。むしろ埋められている。
波打ち際がすぐそこにあった。
144名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 17:51:14.45 O
ののたんキュタァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:☆!!!!
145名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 18:28:11.23 O
146 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 19:27:00.07 0
辻ちゃんは近寄ってきてしゃがみ込み、流木で顔を突きはじめた。
「ねぇ、誰?」
八重歯を覗かせながら、耳や鼻を突いてくる。
逆光で見た辻ちゃんの顔はやけに細く見えた。
昔の辻ちゃんはどこへ?"ののたん"はどこへ消えた?

流木を除けるついでに周りを見渡してみた。
辻ちゃんの足の間かられいなが見えた。
リュックと僕の上着を胸に抱え、今にも逃げ出そうとしているようだった。
あと一人、アストロには乗ってたはずだ。運転手が。
147名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 20:21:10.46 O
148 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 20:27:00.79 0
もうすこしよく見渡そうとしたら、辻ちゃんが僕の頭の上に座ってきてそれを遮った。
そのままれいなに話しかける。
「れいな、帰るよ」
「や!」
「やじゃないでしょ」
間近で聞く辻ちゃんの声は、もう舌っ足らずでは無かった。

「れいなが、ののの言うこと聞かないんだったら…
 このオジサン、ひどい目に合わせちゃうよ?」
辻ちゃんは悪魔小僧のような声を出し、僕の方を見た。
れいなは眉間にシワを寄せ、迷っていた。
149 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 20:50:18.62 0
僕はため息を吐き、埋まった体に力を入れた。
「オジサン言うな」

次の瞬間、爆発が砂塵を巻き上げ、生き埋め状態からの脱出に成功した。
詳しい手順は企業秘密だ。

ぽっかり口の開いた辻ちゃんの首根っこを掴み、これまたぽっかり空いた砂の穴に
その辻ちゃんを突っ込み、周囲で足をドンとひとつ鳴らした。
穴のふちから砂が流れ落ち、またたく間に辻ちゃんは首だけになった。

「どうやったと?」
れいなが駆け寄ってきて濡れた袖を掴んだ。
「出せぇ!」
辻ちゃんは砂の中でもがいた。でも逃げられない。
150 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 20:51:11.17 0
「のんちゃんかわいそう」
と言いながらも、れいなはヤドカリを辻ちゃんの顔の近くに置いたりして楽しんでいた。
「れいな!だめ!のの死ぬ!ヤドカリに噛まれて死んじゃう!」
必死で顔を背けようとする辻ちゃんの耳たぶをヤドカリが挟んだ。
「痛ぁぁぁ!」
辻ちゃんは耳に小さなイヤリングをしたまま、海の水よりしょっぱい涙を流した。

「あうう」
涙も出切ったであろう頃に辻ちゃんのイヤリングを取ってあげた。
耳たぶを触って挟み傷の具合を確かめた。凹みがあったが血までは出てなかった。

「もういいやろ?出してやって」
れいなは辻ちゃんの近くにしゃがみ込み、周りの砂をかき分け始めた。
「いや、まだだ」
辻ちゃんの目をじっと見つめる僕を見て、れいなの手が止まった。
151 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 20:52:41.37 0
「辻ちゃん、教えてもらいたい事があるんだけど」
「…何?」
「なんで辻ちゃんがれいなを連れ戻しに来たの?」
「…仲間だから」
「事務所の人は?」
「…のの達は事務所とは別グループだから」
「のの”達”?あと一人はどこに行ったの?」
「…それは…その…あの…Zzz…」
辻ちゃんはラジカセの電池が切れるように、急に寝てしまった。
頬を撫でてみたが、だらんと首を回すだけで、しまいにはイビキまで聞こえてきた。

「オジサン!」
れいなの声に振り返り、「オジサンじゃ無ぇ、オニイサンだ」と言おうとした次の瞬間、
黒いジャージから伸びた右ストレートを顔面に受け、バランスを崩し、2mほど転げた。
「いってぇ…」
その黒ジャージは右手を振りながらそう言い、舌打ちした。
左手にはれいなの右手首がしっかと握られていた。
152名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 21:06:31.40 O
おもしろいのれす
153 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 21:49:38.33 0
久しぶりに鼻血が出た。いいパンチしてやがる。
どこのどいつだと顔を見たら、それはミキティ(モーニング娘。のほう)だった。

「れいな、帰るよ。アレは持った?」
「や!帰らん!」
れいなは腰を引いて逃げようとしているがしっかりと手を掴まれているため、逃げられない。

立ち上がり、鼻の下を手の甲で拭いた。
「ちょっと、藤本さん。いきなり殴るのは酷くないか?」
「あ?あんた誰?」
「さっき殴られた人です」
ミキティは無表情のままれいなに向き直して松林の方へれいなを引きずって行った。

「おい、ちょっと待った…」
と駆け出そうとすると足を砂にとられた。
立ち上がろうとするが砂が足をどんどんと飲み込んでゆく。
たまらず手を砂に付くと、その手までもが砂に埋もれていった。
154名無し募集中。。。:2006/01/26(木) 22:02:26.26 0
どこに藤本が登場したかわからんw
そこの描写が足りん
155 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 22:39:45.69 0
ミキティは爆睡している辻ちゃんの首根っこを掴んで砂からずるりと引き上げ、
そのまま引きずって行った。

太陽は西に傾き、海風が止んだ。
鳥の群れが砂浜に降り、波打ち際でゴカイを獲り始めた。

「待て」
沈む手を引き上げ、立ち上がり、手のひらを合わせ、指を絡ませた。
砂の斜面を登るミキティの足が止まり、砂に飲み込まれて始めた。

「これは?あたしと同じ…!?」
動揺するミキティはれいなと辻ちゃんを離し、体が沈まぬように砂に手を付いた。
砂はその手までも飲み込み、首のあたりまでミキティの体を埋めた。
「べっべっ!砂が口に入ったぁ!」
舌を出すミキティに、僕は組んだ指を見せながら懐かしいセリフを言ってあげた。
「オリエンタルマジック」

何がなんだか分からない顔をしているれいなの手を引き、車へ駆け出した。
156 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 23:15:48.05 0
横に停めてあったアストロのタイヤに穴を空け、車にれいなを乗せ、走り出した。
松林を抜け、交差点を渡り、坂道を登り始めた。
隣ではれいなが指を絡め合わせ、鼻息を荒くしている。
「どうした?」
「さっきのどうやると?」

「れいなには、まだ早いよ」
「どこで習ったと?」
「…前に、仕事で」
「チンピラの時?」
「チンピラは先輩だから。僕は違うから」
笑いながら否定し、ふいにバックミラーを見た。

「藤本さん達、大丈夫やろか?」
「大丈夫みたいよ?ほら、うしろ」
れいなが振り返ったその先に、ガタガタと震えながら坂道を登ってくるアストロが見えた。
157 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 23:42:54.79 0
道は下り坂に入り、アストロも間近に迫ってきた。
「ねぇ!どうすると?」
れいなは僕の腕を叩きながら何度も振り返った。
バックミラー越しにアストロの助手席に座ったまま眠る辻ちゃんが見えた。
運転手しているのはやはりミキティだ。

視線を前に戻してハンドルを握り直したが、いかんせん車の馬力が無く、
すぐに横に並ばれてしまった。もしかしてぶつけて来るのか?と思いきや
アストロは僕の車を追い越して行った。ガラス越しにアストロの運転席を
うしろから見ると、ミキティはハンドルにうつ伏せになっている状態だった。
アストロは下り坂をぐんぐんとスピードを上げていく。

咄嗟にアクセルを踏み込んだ。
「れいな、シートベルトしてしっかり掴まってろよ」
隣を見るとれいなは、がっつり寝てた。
「れいな!起きろ!…くそっ!れいなもか」
左手を伸ばしてれいなのシートベルトをきつく締め、シートを少しだけ倒した。

下り坂の終わりにはT字路があり、その先には川があった。
アストロの前に車を出し、アストロの前バンパーと自分の車の後バンパーが
接触するまでゆっくりと減速し、ガツンと来た時点で思い切りブレーキを踏んだ。
アストロ VS シビックの戦いが火花を切った。
158 ◆drZ3h7esek :2006/01/26(木) 23:57:16.24 0
前に倒れるれいなを左手で支えつつ、タイヤが滑らないようにペダルを踏み続ける。
勝敗は10秒後についた。シビックがアストロのダイブを阻止したのだ。

急いで車を降り、タイヤを空転させるアストロの、右のドアを開けた。
おっとこっちは助手席だった。辻ちゃんが椅子の下で体を丸め、イビキをかいている。
白煙漂う車の後ろを回り、運転席のドアを開け、キーを抜き取った。
ミキティを見ると、シートベルトに支えられながらうつむき、すやすやと寝息をたてていた。

ほっとしてため息をついたその時、アストロの前輪の二つのタイヤがほぼ同時にバーストした。
鼓膜の破れそうなその音にも3人は起きなかった。

周りを見渡しても目撃者などいない。
とりあえずアストロにサイドブレーキをかけ、辻ちゃんとミキティをシビックの後部座席に放り込んだ。
結構乱暴に扱ったのに起きないなんて。
あの薬の副作用もたいしたもんだ、という話だ。
159 ◆drZ3h7esek :2006/01/27(金) 00:25:44.63 0
窓からは自身のイルミネーションか、暗闇しか見えない。
分厚いカーテンを閉め、テレビをつけた。
クラシック番組に合わせ、音を消した。

キングサイズをゆうに超える大きすぎるベッドに、
辻ちゃん・ミキティ・れいなが川の字になって寝ている。
三人とも服が汚れたままだが、しょうがない。
起きるまでの間、シャワーを浴びて、コーラを飲んだ。

まず始めに辻ちゃんが起きた。
そしてミキティとれいながほぼ同時に起きた。
三人ともシンクロみたく同時に体を起こし、目をこすって、あくびをした。
そして目を飛び出させて叫んだ。
「「「ここどこ?」」」

コーラの缶をテーブルに置き、椅子を引きずってベッドの前に座った。
「旅の宿」
窓の外にピンク色のネオンでそう書いてあった。

「もう11時だよ、夜の」
壁掛けの時計を指差し、三人もそれを見た。
「「「えぇっ!?」」」

「「「また意識飛んじゃったんだ」」」
シンクロを続ける三人は、ミキティがれいなに、れいなが辻ちゃんに、
辻ちゃんがミキティに、これまた同時に質問した。
「「「”また”って何?」」」
また三人は同時に首をかしげた。
160名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 00:51:19.92 0
从*´ ヮ`)
161名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 00:58:07.97 O
从*´ヮ`)
162名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 01:12:34.28 0
从;-,_っ-)
163 ◆drZ3h7esek :2006/01/27(金) 01:14:51.23 0
「これだ」
コーラの横にガラスの小瓶を並べた。
薄暗い照明のせいで、中の錠剤はドス黒く見えた。

「あぁっ!それ!」
ミキティがベッドから飛び降りそうになった所で、僕は手をかざし、制止した。
猫のような四つん這いのポーズのまま固まったミキティは、
少ししてあげた腰を降ろし、ベッドに座り直した。
れいなも辻ちゃんも同じようにビンに視線を集中している。

「れいなには言ったね。むかし僕がこの薬、売ってたことがあるって」
ミキティと辻ちゃんはれいなに、そうなの?と視線で確認し、れいなは頷いた。
「それでそん時、製造業者から薬の効用と副作用について一応のレクチャーを受けた」
「ふくさよう?」
辻ちゃんは漢字が分からないのかゆっくりと発音した。
「副作用って、なん?聞いて無いっちゃけん」
「売り手がデメリット言うわけないだろ」
三人は押し黙った。

ミキティがため息を吐いて肩を落とした。
「じゃあ、この頃よく意識が飛んじゃうのって、薬の副作用だったんだ…」
「私も」「私も」
三人はもう一度、薬のビンをじっと見た。

テレビでは指揮者が威勢良く指揮棒を振っている。
大き目の柱時計が30分を伝えるため、ボロンと鳴った。
164名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 01:27:35.17 O
>大き目の柱時計が30分を伝えるため、ボロンと鳴った。


これもうちょっとスッキリした言い回してよろ〜♪
165名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 01:29:11.47 0
部屋の中で何かが鳴った。
166名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 04:47:29.06 0
おいおい!母さん保全が抜けすぎてるよ
167名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 06:53:40.78 O
168名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 07:54:07.88 0
ほ!
169名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 08:42:43.96 O
170名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 08:48:53.49 O
乙保
171名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 10:29:37.62 O
ほぜん
172名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 12:09:28.63 0
ぽぽぽぽっぽ
173名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 13:12:03.10 O
从*´ ヮ`)
174名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 14:06:53.83 0
続まち
175名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 15:16:00.20 O
176 ◆drZ3h7esek :2006/01/27(金) 15:44:05.42 0
しばしの沈黙が流れた。
れいなはうつむいて上着の裾を弄っている。
「やけんさあ、それって効くっちゃろ?」
ミキティと辻ちゃんはこっちを見て、強くうなづいた。

「一粒七千円もするんだから効くんだろ?僕飲んだこと無いけど」
僕はビンを両手で握り締め、蓋を開けた。
「これひとビンでいくらかな、五十万くらい?
 金出し合って買ったんだろ?」
辻ちゃんは指を折って何かを確かめた。

ビンの蓋を閉め、テーブルの上に戻しながら言った。
「効き目、あった?」
れいなはTシャツの襟から自分の胸を覗く。
他の二人も同じようにしてため息を吐いた。
「無かったみたいだな。…というか、効果なんて無いもの」
「「「えぇっ!?」」」
三人は派手に驚き、辻ちゃんは勢いでベッドからずり落ちた。
「どういうこと?」
「レクチャー受けたって言ったろ?あれはただの睡眠薬だ。
 ちょっと効き目が不安定なやつだけど。
 騙されてるんだよ。君たちとか、ちまたの女子はな。
 そんなあるわけないだろ、一週間でバスト10センチアップの薬とか」
最後笑いかけたが、三人の、特にミキティの顔がいらだっているのを見て、笑うのを止めた。

「「「チクショー!」」」
三人は部屋の中で滅茶苦茶に暴れた。
僕は被害を免れるためトイレにこもり、持って来てた文庫を読んだ。
何かが砕ける音や破かれる音がしているが、とりあえず考えないことにした。
177名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 16:14:32.69 0
>>176
ある意味すっごい麻薬だな・・・
178名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 16:45:25.62 O
そうゆう目的だったのねw
179名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 16:52:36.21 0
ねえなんで辻ちゃん出てきたところからつまらなくなったの?
180名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 17:55:47.96 O
ほぜ
181名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 19:14:39.33 0
>>179
俺もメンバーじゃないほうがよかったかな・・・
でもうまいよこの人
182名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 19:53:47.06 0
終わり?
183名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 20:05:36.08 O
まだまだ続くよ
184名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 20:59:15.26 0
从*´ ヮ`)
185名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 21:23:50.80 O
从*´ ヮ`)
186名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 22:09:19.48 O
続きまだかなぁ
187名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 22:18:43.46 0
おにいちゃ〜ん

今着替えてるの

こっち見ちゃだめ〜

見ちゃダメ〜!

もお怒ったぞ〜!













|      从 `,_ω゚)    グエー.   
└───→ と、*;; ,*つ.・∴’・*.     
          ヽ、ヽ; 〉.・,,        
            ヽ__)  ズダーン
188名無し募集中。。。:2006/01/27(金) 23:00:50.18 O
189 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 00:03:10.89 O
トイレから出るとそこは雪国だった。
目の前で佇むれいなの肩に積もるボタン雪を、さっと払った。
えらく舞い上がるなと思ったら、それは真っ白な羽毛だった。
廊下の床は羽毛で埋め尽されていた。
ベッドのある部屋の入口に、内臓を巻き散らかされた枕の無惨な姿かあった。

「二人は?」
「暴れ疲れたって言って、お風呂入っとう」
「れいなは一緒に入んないの?」
「あとで入るけん、いいと」
れいなは体をモゾモゾと動かしている。

「それより、あの、えと…トイレ」
「あぁそうか」
進路を空けると、れいなはトイレに飛込んだ。
190 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 00:31:38.34 O
寝室の様子は、そら酷いもんだった。
壁や屏風には風穴が空き、椅子の足は折られ、投げ出されている。
電気スタンドは無惨に曲がり、観葉植物はなぎ倒され、鉢の土が床を汚している。
まったく、ガラスが破れてないことだけが幸いだった。

人が一人通れるくらいだけの通路を作ってベッドに腰を降ろす。
その拍子に羽毛が部屋を舞い、しばらくして床に降り積もった。

無傷だったテレビのチャンネルを変え、バッグに文庫を直した。
テレビの音に振り向くと、製薬業者に強制捜査が入る模様を映し出していた。
感慨も無く、ただそれを眺めた。
191名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 01:39:04.39 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
192名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 02:14:46.53 0
(*´・ω・`*)
193名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 03:37:15.41 0
从*´ ヮ`)
194名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 04:32:35.42 0
195名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 04:56:56.85 0
从*´ ヮ`)
196名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 05:51:27.90 0
ho
197名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 07:03:07.30 O
198名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 07:09:26.99 0
199名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 08:17:21.29 O
保全
200名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 08:46:09.93 O
>>198 携帯の待ち受けに頂きますた
201名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:28:02.63 O
202名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:29:20.46 0
同窓会の帰り道、ネコが捨ててあったので拾って帰った。
体をふき、あたたかいミルクを飲ませ、ホテルでパチってきたタオルを三枚ほど床に
敷き、猫をそこに寝かせた。

翌朝、隣にはれいながうつ伏せで寝息を立てていた。
それはさておき、猫が居なくなってたことがショックだった。
203名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:30:46.20 0
猫が居なくなったで思い出したが、
村上春樹の『ダンスダンスダンス』の文庫が古本屋でなかなか見つからない。

れいなが寝返りを打ち、顔をこちらに向けた。頬の産毛が朝日に輝いている。
髪はボサボサで匂いを嗅ぐとアルコール臭かった。
204名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:31:22.81 0
冷蔵庫を開け、半分残った牛乳をグラスにいれてスジャータとコーヒーポーションを入れて飲んだ。
低脂肪乳でもこれなら飲める。最近膨れ始めたおなかを見て、はと気付いた。
アルコール臭いのは自分だと。

昨日(というか今朝)は3時にスナックを追い出されるまで旧友と昔話をした。
いま何してるとか、結婚したとか、二人目の子供ができたとか。
そして歩いて帰りがけ、路上に倒れてた女の子を拾った。

女の子?そうだ、猫じゃなくて女の子だった。
ダンボールに入ってなかったし、耳も無かった。
尻尾は……あったっけか?
205名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:43:07.18 0
ベッドに戻って布団を剥いでみた。
プリッとした瑞々しい尻が見えたが尻尾は生えてなかった。
というか、こいつは何で全裸なんだと思ったが、昨晩自分が脱がせたってことを
薄っすらと思い出した。

ベッドの縁に座り、こんにゃく畑を食べ、牛乳を飲んだ。
うすいカーテンからは太陽の輪郭まで見えた。
れいなは真っ白な裸をさらけ出したまま、ガン寝している。
206名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:44:05.16 0
とりあえず毛布を掛け、れいなの肩を揺すった。
「んん」
起きない。少し強めに揺すりながら声をかけた。
「起きれ」
「んっ、んん?ん〜」
まだ起きないが、何故か口元が緩ませた。

しばらくその顔を眺めたあと、もう起こさなくていいかとも思い、ベッドから離れた。
「んちょっ」
バウンドしたベッドかられいなが手を伸ばし、服のはじを掴んだ。
服のはじを片手でくしゃくしゃ揉みながられいなは瞳を開けた。
207名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:44:50.10 0
「あんた……だれぇ!?」
れいなは手を離して跳ね起き、自分の姿に気付いて毛布を体に被り、
壁に寄りかかった。
れいなの顔を怒りと怯えの表情が覆い、じきに涙と共に悲しみへと変化した。
「見た?…ていうか、した?」
毛布を首のところまであげ、そこから両指を覗かせながら上目がちにこちらを見た。

「見てないし、してない」
見てないてのは嘘だったが、起きたとき寝巻きをちゃんと着てたので、
してないってのは本当だと思った。
「嘘!嘘!…ホント?」
れいなは混乱している。まばたきをした瞳から水をこぼれた。
208名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:45:43.93 0
れいなは部屋の中を見渡し、こっちを見た。
「ていうか、何でれいな、ここにおーと?」
「昨日のこと覚えてる?」
「きのう…コンビニ寄って、ジュース買って、それ飲んで…」
れいなはそれ以上思い出せない様子だった。

「…道路で寝てた、と」
「寝てたぁ?道路で?れいなが?」
「そう、寝てた。だから拾って帰ってきたんだ、たぶん」
「たぶん?てか、どうやって」
「たぶん、かついで。腕がすっげぇ筋肉痛だもん」
そう言って肩を回してみせた。
209名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:46:44.61 0
れいなは思い出したように親指を立て、自分を指した。
「んっ、んっ」
「何?どうした?」
「れいな、田中れいな。モーニング娘。の」
「知ってるよ」
サラッと答えたのが気に入らないらしく、れいなは毛布をかき集めて頬を膨らませた。
「何で驚かんと?サインとかは?いらんと?」
「いらん」
「何でぇ?ほらっ」
そう言ってサイドテーブルの上の紙の裏にサインを書き始めた。勝手に。
「ちょっと待て!れいな!」
書きかけのサインを奪い取り、サインを見て、裏を見た。
河川敷で5人が並んで立っていて、一人だけ10歳くらいの小さい子供が写ってる。
これは、僕だ。そして、両親と祖父母。昔の写真。
れいなが声を掛けてくるまでの間、──また──その写真に見入ってしまった。
「…ごめん」
210名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:47:28.89 0
「ごめんで済んだら6面は要らねーんだよ」
「はぁ?…はぁぁぁ!?」
れいなは体を隠した毛布を胸のところで押さえながら、眉間にシワを寄せて
下から覗き込んできた。
「面白くなかった?」
「10点やね」
「何点満点中?」
「10点」
そう言ってれいなは両手を突き出して、全指を開いた。
「満点じゃんか」
と言ったのもつかのま、
支えを無くした毛布は凹凸らしいものの存在しないれいなの体を滑り落ちた。
その間、れいなは両腕をこちらに伸ばしてずっと笑顔だった。 「ごめんで済んだら6面は要らねーんだよ」
「はぁ?…はぁぁぁ!?」
れいなは体を隠した毛布を胸のところで押さえながら、眉間にシワを寄せて
下から覗き込んできた。
「面白くなかった?」
「10点やね」
「何点満点中?」
「10点」
そう言ってれいなは両手を突き出して、全指を開いた。
「満点じゃんか」
と言ったのもつかのま、
支えを無くした毛布は凹凸らしいものの存在しないれいなの体を滑り落ちた。
その間、れいなは両腕をこちらに伸ばしてずっと笑顔だった。
211名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:47:48.29 0
从 `,_っ´)
212名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:48:32.33 0
毛布の中で服を着ている途中のれいなを眺めながら、また牛乳を飲んだ。
「今日、仕事は?学校か?」
「なんも無い」
スカートに足を通しているようで、毛布が大きく膨らんだ。
「なんも無いこた無いでしょ、娘。だし中学生なんだから」
服をすべて着終わったれいなはベッドに立ち上がり、視線を落とした。
「もう娘。じゃないし、中学生でもない」
トーンの落とされたその声と共に吐き出されたため息は、朝の爽やかな空気を淀ませた。

れいなは肩を落としたままベッドの縁に腰を降ろした。
シーツを掴む両手に力が入っているのが分かる。
ストレートの茶髪が下を向いた顔を隠していて、その体はわずかに震えている。
理由を聞くべきか、聞かざるべきか、──家出の理由を。
それが問題だ。
213名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:49:47.54 0
「行く当てあるんか?」
れいなは首を縦に振った。でも無言だ。
「金は?ある?」
親指と人差し指を2センチほど離してこっちに見せた。まだ無言だ。
「もう行くんか?」
そう言って窓の外に視線を移した時、れいなの口が開いた。
頭の回転が速くなるって、あのクルクルする運動だ。

「こちとら、家出に関しちゃ先輩だかんな」
そう言って持ってた写真を裏返しにサイドテーブルに戻した。
昨日からベランダに干しっぱなしの靴下の影が、れいなのサインの上で揺れた。
214名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:51:37.74 0
とりあえず自分の体が酒臭いのでシャワーを浴びた。
シャンプーの泡立ちが悪い。酒と油のせいだ。

部屋に戻ると、れいなが入れ替わりにシャワーを浴びるということで、ひとりになった。
壁2枚隔てた向こうではれいながシャワーを浴びている。
そう考えただけで面倒臭くなったので、ラジオでも聞いて気を紛らわせようと思ったが、
ラジオからモーニング娘。の曲が流れはじめたので消した。

シャワーの音だけが遠く聞こえる部屋の中で、時間をもてあました。
雑誌でも読もうとベッドに乗っ糞かかったとき、れいなのリュックがベッド下に落ちてしまった。
拾おうと手を伸ばした時、散乱する内容物の中に見慣れたものを見た。
その錠剤の入った無印のビンを拾い上げ、自分のポケットに入れた。
それ以外は元通りにし、内容など目に入らないであろう雑誌に視線を下ろした。
215名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:52:26.40 0
斜視にゃが部屋の入口から顔を出して、リュックを取るように言った。
少しして部屋に戻ってきたれいなは、変な柄の入ったジャージ姿だった。
「ジャージで出歩くのか」
「いかん?」
そう言ってリュックを背負い、胸のジッパーを引き上げた。
じゃあ、とだけ言ってれいなは部屋を出て行った。
柔らかく玄関のドアが閉まる音がして、またひとりになった。

のもつかの間、ドアが乱暴に開き、れいなが不安そうな顔をして言った。
「ここどこぉ?」
「東京」
とだけ言って僕は甘味の沈殿した牛乳を飲み干した。
216名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:53:41.39 0
気が付くと二人を乗せた車は千葉県に入っていた。
「ようこそ千葉県へ…」
助手席のれいなは看板を音読ながら、車窓からの景色を堪能している。
「で、どこまで行けばいいんだっけか?」
「このまんまハブにゃ」
れいなはホットココアのペットボトルを両手で持ち、口に運んだ。
ちびちびとすする様を見て、やっぱり猫舌なのかと思った。
それを飲み終わるとペットボトルを後部座席の下に投げ捨てた。

「次のコンビニ寄って」
「あるかな?」
「あるっちゃない?」
まっすぐな道路の先にハロショの看板が見えた。
217名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:54:52.04 0
そこに着いた途端、リュックを背負ったれいなは跳ねるように棚を走りぬけ、トイレに消えた。
しょんべんか、と納得しながら、飲み物と種無し干し梅とスナックを買い、車に戻った。

ドアを開けようとノブに指をかけようとした時、指先に静電気が走った。
冬のあいだ電撃を放ち続けた指先は皮脂が荒れていて、ちいさなささくれで覆われている。
その指先を見つめていたロンパリ顔の向こうに超低速で国道を走る黒塗りのアストロが見えた。
何かを探しているかの様に見えたのだが、それが思い違いで無いことを僕は知っている。
昔の血がそう言っている。産毛が逆立つのを久しぶりに感じた。
218名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:56:09.70 0
車のミラー越しに見たところ、乗員は2名。運転席と助手席にひとりづつ。
濃いウィンドフィルム越しに助手席のサングラス顔が少し見えた。

アストロが過ぎ去ったあと、車に入り、コーヒーを飲み、コンビニの中を見た。
トイレから飛び出してきたれいなが乱暴に車のドアを開けた。
椅子の下や後部座席を斜視斜視しながら言った。
「ねぇ、クス…じゃなくてこんぐらいのビン知らん?」
親指と人差し指を6センチほど離してこっちに見せた。

ミラーで周囲を確認し、エンジンをかける。
「知らんことは無いことも無くなくは無きにしもあらずだけど」
「あぁ?どっち?」
「とにかく乗れ」
細い腕をひっぱって車に乗せ、来た道を戻り始めた。
219名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:57:35.47 0
「何で戻ると?」
さっき掴んだ腕をさすりながら、れいなはシートに沈み込んだ。
「遠回りして行くから」
「何でぇ?」
れいなはこっちを見つつコンビニの袋を漁った。

「斜視は気持ち悪いからね」
窓の外を流れる雲を見てそう言うと、スナックを摘みながら思い出したように
れいなが叫んだ。
「あっ!そういえば、アレは?ビン!どこにあるか知っとーと?」
ラジオを小さくし、れいなに視線を向け、また戻した。
「れいなにな、大事な話がある」
220名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:58:25.11 0
れいなは一度ノドを鳴らした。
「コンビニでトイレ借りた時は何か買ってあげたほうが良いよ」
「はぁ?」
「ハブられだぞ」
「はぁ…。大事な話って、それ?」
拍子抜けした声を出したれいなは、まばたきをし、視線を前に向けた。

上着のポケットからビンを取り出し、親指でラベルをなぞる。
中の錠剤は青く透明で、太陽の下でより青を濃くしている。
「これは止めとけ」
その声に反応し、こっちを見たれいなは、あっ、と声を上げそのビンに手を伸ばした。
手を払いのけ、ビンをポケットに戻した。
「犯してぇ!」
221名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 09:59:58.73 0
猫のような仕草をしながらビンを狙いつづけるフックをいなしながら、車を東へと走らせた。
「どこまで行けばいいわけ?」
「あぁ?海!」
「海?だったら東京湾でも良かったろ、一応あれも海だし」
「きれいな海が見たいと!てゆうか早く返してぇ!」

しばらくそうして奪還できないと観念したれいなはイスに座りなおし、窓の外を見た。
膨らんだ頬の向こうに見える唇が尖っている。そうして荒いブタ鼻をひとつ吐いた。
「…それ、何かしっとーと?」
れいなは窓に息を吐いて何か文字のようなものを描いた。

「さっき家出の先輩だって言ったろ?」
「うん」
「そこらへんから話は始まるんだけど…」
対向車線にアストロが見え、れいなの頭を下に押さえつけたが、あの車じゃなかった。
「なん?なん?」
「何でもない」
フックはこっちを見て頬を膨らませた。
222名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:00:43.38 0
車窓は次第に畑で埋め尽くされた。

「僕が家を出たのは16ん時だった。高校を2週間で退学になって、
家の人に散々怒られてな、そんで東京に出たんだ。中学でつるんでた先輩の
アパートに転がり込んで、仕事も無かったから、その先輩の仕事、一緒に手伝ってな。
その先輩ってのがいわゆる組にも入れないロンパリで、血を見る仕事以外なら色んな仕事やったよ。
薬の仲買もやってたな。この薬も何人かに売ったことがある。」

コーヒーの残りを飲んで片手で真ん中をつぶした。
じっと聞いていたれいなは、ホルダーに戻された缶の凹みをなぞった。
「そんで?その後は?」

窓を少しだけ開けると、潮の香りがした。
「次はれいなが死ぬ番。…なんで家出した?」
223名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:01:30.99 0
上向きの鼻の先を見つめながら、ハブにゃはため息をひとつ吐いた。
「何と無しの不安」
「どういう意味?」
「えと、れいなが憧れてた娘。になれてすっごい嬉しかったっちゃけど、
実際なってみると、レッスンは多いし、学校には行けないしで。
そりゃ、コンサートとかテレビとかは楽しいよ?でも何か違うっていうか
足りないっていうか、こんなんじゃ無かったてゆうか…」
れいなはマニキュアを塗られていない爪の奥を、じっと見ていた。
224名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:02:38.52 0
ハブってきた後続車に道を譲ってからスピードを上げた。
「それで?」
「部屋でひとりで考えとったら、何か、気付いたら荷物まとめて飛び出してたと」
「そして路上で寝てた、と」
れいなは手を開いたり結んだりしながら、こくりと頷いた。

ろくに化粧のしていない横顔は、ふだん着飾った容姿よりも幼く見えた。
「あんたは?どっから家出してきたの?何県?」
「選手交代か。…おっ!青い屋根!」
道路沿いの家の瓦屋根は気持ち悪いくらいの青だった。
「ほら、話、反らさんで」
れいなは両手を視界で振った。

車はトンネルに入った。
「さっきの青い屋根の家だ」
「えっ?」
「斜視の実家」
「えぇっ!?」
「もう10年近く帰ってない。久しぶりに見たけど変わってないみたいだった」
「何でぇ?帰らんと?」
「帰らんよ、ていうか帰れんよ。いまさら…」
あっけに取られるれいなをよそに、僕の目はトンネルの出口に糞漬けになった。
225名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:03:29.28 0
畑仕事の休憩だろう。道路わきの斜面に座ってお茶を飲んでいる人たちが見えた。
近付くにつれロンパリ視線が合いそうな気がして、スピードを上げ、通り過ぎた。

爺ちゃん婆ちゃん、まだ元気そうだな。母さん、ちょっと老けたな。
親父、パーマ似合ってないよ。

サイドミラー越しに親父のパーマ頭が揺れるのが見えた。

「どうしたと?」
ブスにゃが心配そうに見上げている。僕は新しいコーヒーを明け、飲んだ。
「いや、何も。…遠回りして良かったかもしれん」
指にするめを摘んだまま、れいなは声を大きくした。
「何がぁ?」
「ひとりごと」
糞斜視は理解できないイライラを、するめにぶつけた。
226名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:05:34.38 0
しばらく車を走らせている内にれいなも色んな悩みを打ち明けるようになった。
自分自身の顔と性格がむかつくとか、自分が入ったユニットはセカンドが出ないとか、
キッズにいたずらしたら〆られたとか。
最後のはさすが嘘だと思ったが、おなかを押さえて笑いながら話すれいなを見て、
突っ込まないでおいてハブた。

流れる雲は白さを増し、潮の匂いがいっそう濃くなってきた。
「海や」
クソはぶがコンソールに手を置き、身を乗り出した。

下り坂のはるか前方に松林と砂浜と海が見えた。
一本道の先が太平洋に吸い込まれているように見えた。
227名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:06:22.84 0
その光景に見とれていたせいで前方から上ってくる黒い車に気付くのが遅れた。
すれ違ったアストロは方向転換し、こっちを追ってきた

「…やばい」
れいなは椅子の上で膝を抱え、爪を噛んで震えながら言った。
すれ違った時に追っ手を見たのか。…だとすると?

「れいな、本当の理由を答えてみそ?」
震える福笑い顔のれいにゃんの膝に手を置いた。
「本当の家出の理由は他にあるんじゃまいか?」
気持ちを和らげるための語尾も、れいなの耳には入らなかった。

アストロに煽られているが気にせず、落ち着いて窓を閉め、ミラーをずらした。
何も話そうとしないれいなは、時折うしろを振りむいたりした。

ひとつ間を置き、ポケットからビンを取り出した。
「これか」
れいなは何も答えない。

黄色信号になった交差点に差しかかった所でスピードを調整し、
アストロの足を赤信号で止めた。
それを元に戻したバックミラーで確かめてから車を脇道に滑り込ませ、
小道づたいに砂浜の近くまで進んだ。
228名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 10:06:55.12 0
車を離れ、リュックを抱えたれいなの手を引っぱって松林を駆け抜ける。
砂地にサンダルのれいなは何度も転びそうになった。
そのたびに手を強く握り上げ、倒れないようにれいなを支えた。

振り返った視界に黒い車から出てくる黒いジャージの二人組を見た。

久しぶりに全力で走るもんじゃ無いな、と思いながら息を切らして走った。
松林をジグザグと。れいなの激し走れ!」
振り返るとれいなの足からはサンダルが消えていた。

気が付くとれいなを膝から抱え上げ、俗に言う『お姫様だっこ』で走り始めていた。
「何でぇ?つかまるって!」
「松の葉が刺さっったら、首に回す手に力を込めた。

少し小高い丘を飛び越えると、そこは砂の崖だった
如何せん重力には逆らえず、そのまま空へ飛び立つ事もできず、僕とれいなは
砂の斜面に投げ出されてしまった。
229 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 10:25:40.08 0
「あれれ?れいなは?」
バスタオルを体に巻いただけの辻ちゃんが風呂から出てきた。
そのまま冷蔵庫に向かい、中の検分を始めた。
いくつかの缶を取り出し首を傾げたあと、プルタブを空け、グビグビと飲んだ。
「れいなならトイレ入ってる。あと、それ酒」
辻ちゃんは視線をこっちに向け、缶から口を離した。
「でもこれ甘いよ?」
「カクテルだもの」

辻ちゃんは缶の表示を確かめたあと、残骸を踏まないようにしながら
ベッドまで来て、ゴロンと寝転んだ。目をつむり、ふぅとため息を
吐こうとして一度むせた。咳を何度かしたあと、改めてため息を吐いた。
「効き目、無かったんだ、あの青いの…」
天井の模様を見つめながら辻ちゃんがつぶやいた。

「虫の声がする!」
仰向けに寝転び直した辻ちゃんは窓の方を見た。
少し開けられた窓から街灯の少ない田舎の町が見えた。
近くの自動販売機の明かりを手前の用水路がゆらゆらと反射していた。
目を閉じたまま耳を傾ける辻ちゃんはそのまま眠りについた。

肩をさらけ出したまま無垢な寝息をたてる辻ちゃんに毛布をかけた。
そして耳元で小さく、ののたん、と囁いてみた。
辻ちゃんは口元を少し緩ませた。でも寝てた。

やさしい気分になったまま、ふとテレビを見たときレイザーラモンHGの姿が映った。
だからすぐ消した。
230 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 10:27:07.61 0
そのまま辻ちゃんの寝顔を見ていたかったが、
れいなが中々トイレから出てこないことに気付いてしまった。
ミキティにしても長風呂すぎる。
とりあえず近い、風呂に向かった。

すりガラス越しに耳を傾け、中の様子を伺った。しかし、ピチピチとも
チャプチャプとも聞こえなかった。じっと見てみてもミキティの黒い頭を
すりガラス越しに確認することが出来なかった。

はっと気付き、風呂の扉を強引に開けた。
湯気の中に湯船に沈んでいるミキティが見えた。
プクプクと小さな気泡が水面下の口の先から吹き出されていた。
とっさに脇の下を持ち上げ、湯船から起こした。

ゴブッと言う音と共に水を吐き出し、ミキティが目を覚ました。
そしてうつらうつらした目で振り向き、良かったと胸を撫で下ろしていた僕を見、
そのまま体を回転させながら右ストレートを喰らわした。
「変態!」
と言って、前を隠しながら風呂を出て行った。

お前がゆうな、と床に寝転がったまま思ったが、当人のあずかり知らぬネタゆえ、
口には出さなかった。鼻の下を拭うと、また鼻血が出ていた。
231 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 10:27:59.23 0
寝室に戻ると、辻ちゃんはやっぱりベッドの上で寝てて、ミキティはその横に座り、
昼間とは違うジャージに着替え、髪にクシを通していた。
上目がちに睨んできたミキティを見て、鼻がむずむずしてきた。

「「さっきは…」」と二人の声が重なった。
少し躊躇してからミキティが話し直した。
「さっきは、美貴また寝てたんでしょ?そんで助けてくれたんだよね?」
「そう」
「決して覗きに来たんじゃないよね?」
「それもあったけど、昼間の事もあったしな。案の定、風呂の中で寝てただろ?
それで助けたんだよ、しょうがなく。」
「そうなんだ、…って最初の方の答え、おかしくなかった?」
「いや、全然」
「そうだっけ?まあいいんだけど、それよりさ、アレ、あの砂の技。どこで覚えたの?」
「藤本さんはどこで?」
「…その藤本さんってやめてもらえます?」
「じゃあ、元祖ミキティで」
「元祖って…まあいいや、で、どこまで話したっけ?」
「れいながいなくなって事務所が一騒動したってとこ」
「ああ、そうだったね。でね、れいなが突然いなくなっちゃったもんだから、
 事務所の人が心当たりのある所に捜索行くって言ってたの。
 で、その捜索隊には『れいなは鎌倉に行ったかもしれない』って伝えて、
 美貴と辻ちゃんでこっちに探しに来たの。
 れいなったら、私たちの薬も持ってっちゃってたからね。
 ってそんな話してなかったでしょ!…ってやばい。美貴もう眠い。おやすみ…」

また電池の切れた玩具のようにミキティが眠ってしまった。
今度は朝まで起こさないでおこう。
辻ちゃんの横に寝かせ、毛布を肩まで掛けてやった。
232名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 11:01:29.15 0
ho
233 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 11:35:39.62 0
しばらくして部屋のドアがゆっくりと開き、れいなが顔を出した。
そして僕にリュックを取るように言った。
今朝もこんなことがあったな、と思ったが、ずいぶん前の記憶のようにも思えた。

少しして部屋に戻ってきたれいなは、今度は怖い鬼の柄が入ったスウェット姿だった。
ただ、下がスパッツなのか細身のパジャマなのか、薄暗い照明の下では分からなかった。

足元に注意しながらベッドに飛び乗ったれいなを、二人が寝てるんだからとジェスチャーで叱った。
れいなは、ごめんと手を合わせ僕の隣であぐらをかいた。
ダボダボのスウェットからのぞいたれいなの足は、生足だった。
薄いカーテン越しに部屋に入り込む月明かりを、白いふとももが吸い込んでいた。

少しのあいだうつむいてそこから目が離せなかった僕を見て、れいなはデコピンを喰らわしてきた。
しかし軌道がそれ、眉間の少し下あたりにれいなの細い指先がヒットした。
途端に鼻血が再開し、僕は鼻血を手のお椀で受け止めた。
驚いたれいなはリュックからトイレットペーパーを取り出し、僕の鼻につめた。
そして手の鼻血を拭き、ばっちいばっちい、と言いながらゴミ箱に捨てた。

僕はベッドから立ち上がり、ソファーの上を片付け、そこで横になった。
ベッドの方かられいなが話しかけてきた。
「ベッドで寝らんと?」
「寝らんよ。ベッドひとつしか無いし。襲われでもしたら怖いし、俺が」
「なん言いよーと?」
れいなは笑って眉間にしわを集めた。
「毛布だけ一枚投げてくれる?」
「うん」
れいなは毛布をひとつ丸めてこっちに投げた。
234名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 11:36:37.05 0
ze
235 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 11:58:47.29 0
僕が毛布を被って目を閉じるとれいなが話しかけてきた。
「ねえ、にいちゃん、名前なんてゆうと?」
「ひみつ」
「じゃあ何て呼べば…」
その時、れいなの声を遮るようにベッドの枕元に置かれた携帯が鳴った。
「誰の?」
「藤本さんのだ。…えと、もしもし?藤本さんの携帯ですけど、あっ!」

れいなはヤバイという顔をしながらこっちを見、電話の相手に向かって頭をちょこちょこ下げ、謝る仕草を見せた。
「…あの、明日!明日には戻りますんで…はい…はい…ごめんなさい…」
今にも泣きそうな声を出しながら電話を続けた。
「…はい、それは帰ってからやるけん、大丈夫です…はい…」
時折こちらに目を向けてまたすぐに反らしたりしている。
「…藤本さんと辻さん…います、一緒に…はい…はい…大丈夫です、自分達で帰れます。
 …はい…それじゃ、明日…」
れいなは電話を両手に持ち替え、電源を切った。

「わあああああ!」
といきなりれいなは叫び、ベッドにうつ伏せに頭をうずめた。
その声は泣いてるようでは無く、あくまで明るい時のれいなの声だった。
顔を上げ、こっちを見てアヒルのように唇を尖らせて言った。
「ゼッタイ怒らりる…」

そしてまたベッドに頭を擦り付け、わああ、と体をクネクネしながら叫んだ。
僕は、どこの男子小学生だよ、と思ったが口には出さなかった。
236名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 12:44:56.86 0
237名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 13:48:00.54 0
238名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 14:25:50.92 O
239名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 15:01:19.71 0
ho
240名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 15:35:49.59 0
从*´ ヮ`)
241名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 16:00:11.06 0
242名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 16:30:20.55 0
243名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 16:55:38.67 0
244名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 17:42:05.16 0
245名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 18:33:17.80 0
ho
246名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 19:27:31.28 O
ze
247名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 19:55:20.98 0
n
248 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 20:02:04.37 0
電気とテレビを消すと、窓からの虫の音色と月の光がより一層濃くなってきた。
こんな真冬に鳴く虫はどんな姿をしているのか、想像しようとしていると、れいなの問いかけに遮られた。
「えとね、兄ちゃん、ちょっち聞きたいっちゃけど」
「何?」
体を横に向けて見ると、れいなは天井のミラーボールを見つめていた。
回転を止めたミラーボールは月明かりに照らされたれいなを小さく映した。

「何で仕事しよーと?…つーか今、仕事しよーと?」
「してるよ」
「それで?」
「何?目的とか理由?」
「うーん、そう」
「食べるためだな」
「それだけやと?」

頭の中がもやもやしてきたので話題を切り替えた。
「れいなは?れいなは何でモーニング娘。から逃げ出したの」
「逃げ出してなんか…まあそう、逃げたっちゃけどね」
「もう明日帰るんだろ?答えるの嫌だったらもういいよ。寝な」
れいなは一度こっちを見たあと、毛布を頭からかぶった。
その姿はまるで、ふ化する直前の恐竜の卵のように見えた。
249名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 20:47:08.27 O
250 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 21:04:56.24 0
れいなの卵が規則的に膨らんだり収縮したりを繰り返した。
もう寝てしまったんだろう。今日は色々あったもの。
散乱した床に薬の小瓶を見つけ、手を伸ばして取った。
月明かりに照らされた錠剤は青白く見えた。

そのままさっきれいなに問われた仕事の目的について考えた。
生きるために、食べるために様々な仕事をしてきた僕にとって、仕事の目的とか
ある意味どうでも良く、給料が貰えてそれでメシが食えれば、それで良かった。
日々の御飯のためにがんばる、それが僕の目的だし人生だった。

だが、路上で気持ちよさそうに丸くなるれいなを見たとき、そしてそれを連れて帰ったとき
何かが変わった。それが何かというのは分からなかったが、れいなを守らないと、という想いが
僕の中に生まれていた。

同じ家出した者の空気を感じえたのか、ただ別の本能的な理由があったのか。
考えてばかりで中々眠りにつけなかったので小瓶から錠剤をひとつ取り出し、半分だけかじった。
薬との相性が良かったのかどうか、途端に気を失った。
急な眠りというよりも、視界の淵から溢れた暗闇が月の輝きを飲み込んでいくように見えた。

そして目を開けるとそこはモノクロの世界だった。
少年は畦道の真ん中に立って青い屋根を見つめていた。
右手に超合金ロボットを持ち、左手にススキの穂を持っていたように思う。
僕はその少年の真後ろに立って同じように青い屋根をみつめた。
青い屋根。モノクロの世界でその屋根だけが青かった。
251 ◆drZ3h7esek :2006/01/28(土) 21:49:17.03 0
次に目を覚ましたとき、月は窓枠から姿を消しており、空の底は薄っすらと明るくなり始めていた。
周りを軽く見回したあとソファーの上で膝を抱えて座り、明け方の空を眺めた。
もしかしたら僕は帰りたがってるのかもしれない。

ベッドの方を見ると、れいなは頭をこちらに向けて寝息を立てていた。
その向こうではミキティと辻ちゃんが抱き合うようにしていびきをかいていた。
毛布からはみ出したミキティの肩は剥き出しだった。背中も腰もその下も。
いわゆる肩から足首にかけて、なぜかブラの紐とか臀部を覆う布とかを身に付けていなかった。

確か昨夜はジャージ着てたはずだがと思いつつ、ミキティに毛布をかけなおした。
辻ちゃんを見ると、こちらも裸だった。こっちは問題ない。昨夜も裸同然だった。
ソファーに戻りかけて、椅子に投げられたスウェットの柄に目が留まった。
鬼の柄。たぶん昨夜れいなが着てたやつだと思う。
れいなの方を見、毛布に包まれた体の中身を想像した。

ソファーに戻り、もうひと眠りしようとした所で後からミキティの声がした。
寝ているれいなの上から顔を出し、恥ずかしそうにしてこちらを見ている。
「昨日すごかった」
「何が!?」
と言い返したショックで思い出した。昨夜したこと。
詳細は大人の事情により割愛させていただく。

僕は痛む頭を押さえながら、ふらふらとトイレに向かった。
252名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 22:14:02.17 0
 
253名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 22:35:35.72 0
なんだナニがあったんだ
254名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 23:20:28.97 0
 
255名無し募集中。。。:2006/01/28(土) 23:58:31.96 0
kitaiage
256名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 00:28:27.12 0
从*´ ヮ`)
257名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 01:12:08.51 0
258名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 01:50:50.88 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
259名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 02:14:56.22 0
はぁはぁ
260名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 02:16:59.89 0

3 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/01/22(日) 13:57:06.92 0
黒マンコれいな

4 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/01/22(日) 13:58:06.17 0
毎日ラブホで男とセックスすることで寝床を得ていたんだね

5 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/01/22(日) 14:00:57.51 0
一晩だけでいい
居場所が欲しかった・・・

6 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/01/22(日) 14:05:46.73 0
一晩だけのはずだった
そういう約束だったはずなのに・・

7 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/01/22(日) 14:07:30.75 0
家出少女れいな

近日公開

8 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/01/22(日) 14:08:34.92 0
24色のクレパス買って
261名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 04:04:13.76 0
从*´ ヮ`)
262名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 05:17:19.67 0
263名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 05:58:41.30 O
誰かもしもれいながエイズののHTML化したやつ作ってくねぇかな。
264名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 06:29:40.20 0
265名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 07:16:37.71 0
266名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 08:04:15.78 0
267名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 09:12:06.72 O
268名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 09:52:53.48 0
ho
269名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 10:17:42.71 0
270 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 10:22:46.78 0
トイレから出るとれいながそこに立っていた。
既に服に着替え、寒い廊下で足踏みをしながら腕を組んでいる。
「「おはよう」」
ほぼ同時に挨拶をし、れいなは視線をまったく合わせないままトイレに入った。
寝室に戻ろうとして気付いた。僕は全裸だった。

部屋に戻るとすでに服を着替えたミキティが寝ぼけまなこの辻ちゃんを着替えさせていた。
「もー、辻ちゃん!しゃんとする!」
「眠うい」
出っ張りの少ない辻ちゃんの体は服を着せるのに手間がかからなそうだった。
ミキティはお母さんのように辻ちゃんの鼻をティッシュで噛んであげた。

部屋の入口でそれを眺める僕に気付いたミキティは少し驚いてから、辻ちゃんの目を両手で隠した。
「早く服着て下さい」
「何?何が起こってるの?」
辻ちゃんは首を左右に振って口を半開きにしている。

僕はベッドに背を向け、ソファーにあった洋服を着始めた。
Tシャツを着、靴下を履き、セーターに首を通した。
ペシッとケツを叩かれたので振り返ると、ミキティが片手で辻ちゃんの目を隠したまま笑っていた。
「下から履きなよ、下から」
「シタ?シタって何?」
辻ちゃんは着替えも途中のまま、両手を宙で泳がせている。

僕が服を着終わった頃、れいなも部屋に戻ってきた。
「とりあえず、片付けようか」
「「「あーい」」」
散らかったままの部屋を見渡して掛け声を出した。
271名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 11:30:06.76 0
新作きてるー
272名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 11:59:04.54 0
273名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 12:19:27.57 0
274名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 12:45:14.16 0
275名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 12:58:52.13 0
276名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 13:39:12.49 O
ほたる来い
277 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 13:52:18.08 0
見た目元通りにできた部屋を見渡す。
窓を閉めた室内は何も無かったかのようにそこにあった。
壁の穴は屏風で隠したし、壊れた椅子などは破いた布の切れ端でしっかりと結び、修理した。
ベッドのシーツもセットし直した。
柔らかい光がさしこみ、ほこりが漂う部屋の扉を、最後にゆっくりと閉めた。

受付の前を素通りし、従業員が部屋の確認をする前に宿を出た。
勘定は前払いだったし、偽名を使ったので何かと大丈夫なはずだ。

助手席にはれいなが乗り、後部座席にはミキティと辻ちゃんが乗った。
リアバンパーの凹んだシビックは西に進路をとって走り出した。
278 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 14:46:58.88 0
れいなは車窓を流れる景色を眺めていた。
「どんぐらいに着くと?」
「昼前には着くよ」
「あっそう」

ミキティが後の席から身を乗り出して手を伸ばし、オーディオの電源を入れた。
「CD何か入ってんの?」
「聞いてみりゃ分かる」
そうしてるうちにスピーカーから「かしまし2」が流れてきた。
「あっ、うちらの歌!」
窓の外を眺めていた辻ちゃんが前に向きなおり、口ずさみはじめた。
ミキティとれいなもそれに合わせて大きな声で歌い始めた。

手拍子や足踏みなどをしながら車内で跳ねるように三人は歌い続けた。
老齢のシビックは車体を揺らして悲鳴を上げた。
「車が壊れるから、歌うなら静かに歌って」
そう言う声も、あばれまくるれいなには届かなかった。

ダンスナンバーを一通り歌い踊ったあと、三人は途中で買ったジュースをグビグビと飲んだ。
ひと呼吸ついたれいながこちらを向いた。
「娘。好きなと?」
「少しだけ」
「「少しだけぇ!?」」
後部座席の二人がそう声を揃えた。
279名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 14:47:05.51 0
280名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 15:42:07.00 0
鯉の洗いに醤油とかアホかと
281名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 15:42:54.73 0
誤爆酢味噌
282名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 17:06:34.16 O
保全
283 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 17:24:43.04 0
しばらく走っていると、れいなが声をあげた。
「あっ!」
「どした?」
「子猫が捨てられとった」
バックミラーを見ると道端に置いてあるダンボールから這い出そうとする子猫が見えた。

「かわいそうだね」
「うん」
ミキティと辻ちゃんが後を振り返ったまま、そう言った。
僕はもう一度バックミラーを覗いたあと、車をUターンさせた。
ダンボール近くに車を止め、ちょっと待ってて、と言って車を降りた。

子猫はダンボールの端から転げ落ち、尻餅をついた。
目を回している猫を抱え上げ、ダンボールの中に戻した。
ダンボールの中には新聞紙をくしゃくしゃにしたものが敷いてあって、子猫は一匹だった。

道路側の面には、拾ってください、という文字と一緒に封筒が貼り付けてあった。
その封筒を剥ぎ取り、中身を見ると一切れの紙と共に図書カードが入っていた。
「拾ってくれた方へ」
500円分の図書カードだった。
それをポケットにねじ込み、じっと見つめる子猫を抱き上げ、車に戻った。
284 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 18:31:00.36 0
子猫は早速れいなのおもちゃになった。
「かわいー!」
「次のの!次のの!」
辻ちゃんが後から手を伸ばすが、れいなに阻まれている。

「これ飼うんだ?」
後からミキティが、僕の襟足を指で弄りながら問いかけてきた。
「アパートだけど大丈夫なはず」
「ふうん」

その時、れいなと辻ちゃん地獄から抜け出した子猫が、ミキティの胸の辺りに飛びついた。
子猫はミキティの凹凸の無い胸をずり落ち、服にバリバリと爪をたてながらおなかの辺りで止まった。
ミキティはそれに怒る事も無く、子猫の頭をやさしく撫でた。
伏せ目のミキティは子供でも抱いた母親のように見えた。

れいなと辻ちゃんは子猫の尻尾とかお尻を指で突きながら、かわいいかわいい、と連呼していた。
たまに辻ちゃんがミキティのおなかを突いて、ぷよぷよだ、ぷよぷよだ、と笑っていた。

車窓を流れる景色はビル群に変わり、空気は煙たくなった。
ビルの間からは東京湾も見え始め、潮と油の匂いが濃くなってきている。
「ガソリンが無い」
れいなが隣からメーターの点滅するLEDを指差した。
おう、と言って次のガソリンスタンドに入った。

子猫はミキティのおなかの上で寝息を立てはじめている。
285 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 18:55:30.24 0
なかなか従業員が来ないと思ったら、そこはセルフのスタンドだった。
車の給油口を開け、手順通りにノズルを差し込んだ。
れいなが窓から顔を出してそれをじっと見、感心したように言った。
「自分でやるっちゃあ」

どこからともなく現れた男が、そのれいなの頭をうしろから鷲掴みにした。
「見つけた」
趣味の悪い縦縞の入った薄っぺらいスーツに、襟の大きく開いたシャツ。
両手の薬指には大きなシルバーアクセサリをはめている。
一見ホストに見えなくもないが、長い前髪から覗くその目は、その筋のその目、であった。

「ちょっと離してぇ!誰ぇ!?あっ!」
両手を使って腕を放し、その男の顔を見たれいなは絶句した。
そのまま腰が抜けたように助手席に沈み込んだ。目線は男を見たままで。
ミキティと辻ちゃんも閉められたリアウィンドウからその男を見て、震えているように見えた。

その男は助手席の窓の縁と天井に手を置き、顔を近づけ、車内を覗き見てにやりと笑った。
「これはみなさん、お揃いで」
声も出せないほど怯えている辻ちゃんは窓越しに僕を見た。
僕はノズルを引き出し、給油口を閉めた。

僕はCピラーにノックをしながら言った。
「あんた誰だ」
男は面倒臭そうに振り返り、ひと息置いてかたこっちに向き直した。
「あなたこそ、誰?」
右手の指輪を左手の指でなぞりながら、その男は質問で質問を返した。
286 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 20:13:31.65 0
その男は何度か手の平を返し見て言った。
「あんた、事務所の人?」
「違う」
「じゃあ、保護者?」
「まあそんなもんかな」
男は一歩こちらへ前進した。
「じゃあさ、こいつらの変わりに払ってほしいんだけど、お金」
「…薬のか」
「分かってんなら話は早い。では百万、キャッシュで」
「ちょっと待って」

僕が助手席側の窓に向かうと、その男は一定の間合いを取ったまま車から離れた。
顔を出してきたれいなに聞いた。
「払ってなかったのか」
「…後払いでいいって言ったとよ?」
れいなは震えながら怯えていた。
ミキティが後ろの座席から前を睨んだ
「あいつ…。五十万って言ってたのに、ちょっと払いが遅れたからって」
「まだ払ってなかったの?美貴ちゃん?」
辻ちゃんがミキティの左腕にすがりついた。
287名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 20:13:49.73 O
ho
288 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 20:13:55.84 0
男は両手のシルバーを擦り合わせながら暇をもてあましている。
「どんぐらい遅れたんだ?」
「たった二週間だけ…」
ミキティの言葉を遮って叱った。
「たったじゃないだろ!そんだけ遅れたらトラブルになるって分かんなかったのか?」
「だって…。それに効かない薬だったんでしょ、アレ」
「開き直るな!」
「ごめん、でも、どうしたらいいか分かんない」
「今、金は?」
「無い」
ミキティが腕を組みながらシートに沈み込み落ち込むと、れいなと辻ちゃんは視線をこっちに向けた。

「面倒臭えな」
と呟きながら僕は男の方へ歩いた。男は両手を前で組んで顔を上げた。
「払って頂けますか?」
「その事で御相談が…」
僕はゆっくりと近付いて男の肩を抱き、車から離れるように並んで歩き出した。
後を何度も振り返りながら男はしぶしぶ付いてきた。
「相談ってのは、何です?」
289 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 20:29:07.04 0
車から見えなくなった所で、僕は声色を変えて話しかけた。
「あんた、どこのモン?」
「どこって?」
「組ですよ」
「あぁ、山崎だけど」
「どこの?」
「町田」
「…そうか、津田さん元気ですか?」
「えっ?何で若頭知ってんの、…ですか?」
「ああ、昔世話になったことがあるんで」
「そうなんですか。…ちなみにお名前は?」
「組員じゃ無かったし。”カミナリ”って呼ばれてた」
「ええっ!?あんた、あなたがカミナリさん!?」
「知ってんの?」
「お噂はかねがね、はあ、すげぇちょっと握手して下さい」
「ちょっと、止せよ」

僕は恥ずかしがりながらも、差し出された男の細い手を握った。
そして力を入れた。
バチバチという音と共に男はひざを折り、地面に倒れ、痙攣をはじめた。
男の髪はBOOWY時代の布袋のように逆立った。

手を離し、横たわった男の頭の上で話しかけた。
「聞こえてるか?津田さんには、後でちゃんと払いに行くからって伝えといて。それじゃあ」
男がコクコクと頷くのを見て、そこをあとにして車に戻った。
290 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 20:29:31.54 0
車を出し、コーヒーをひと口飲んだ。
三人は何が起こったのか分からない風で何か混乱している。

しばらくしてれいなが話しかけてきた。
「さっきの人は?」
「話し合いで解決したよ。僕けっこう口上手いから」
「本当?」
ミキティが後部座席から身を乗り出して叫んだ。

「本当だよ。払いも済んだし、あとは何にも後腐れ無い。もう何も心配ナッシング」
そう答えると三人は顔を合わせてよろこんだ。
辻ちゃんは子猫の前足を持ってバンザイのポーズをさせた。
子猫は迷惑そうにしている。
291名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 20:49:50.43 0
もっともっと
292 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 20:58:43.22 0
車は埋立地区に入った。
大きな橋を渡り、下に運河を見た。
「ちょそこで下ろして」
れいなが港公園を指差し、言った。

公園内の駐車場に車を止め、みんな外に出た。
他に停められた車は少なく、人影もまばらで、堤防で魚釣りをしている老人が二組いるだけだった。
僕はれいなに袖を引っぱられ、突堤の先へと連れていかれた。
うしろを振り返るとミキティが子猫を抱いて、その横を辻ちゃんが付いて来ている。
近くで見ると東京湾も青いもんだな、と水面を見ながら思った。
空には天頂を目指す太陽と毛のような雲と、それらを覆い尽くしたスモッグがあった。

突堤の先端に立ったれいなはポケットから小瓶を取り出し、その中身を空に撒いた。
思わず他の三人が、あぁっ、と声を出したとき、残る一匹はニャーと鳴いた。

空を飛ぶ青い錠剤は、それより青い海へと吸い込まれていった。
しゃぽしゃぽ、と水面に落ちる音はすぐに消え、ウミネコの鳴き声が変わりに聞こえてきた。
僕達はそのまましばらく海を眺めた。

最後に小瓶を投げ捨てたれいなが笑顔でこちらに向いた。
「よし!帰ろう!」
ミキティと辻ちゃんは笑顔で返したが、子猫は鳴き声で返事をした。
僕はれいなの手を取って歩き出した。
「よし、帰ろう」
遠くから見えたシビックは、ずいぶん歳を取ったように見えた。
293 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 20:59:28.36 0
事務所近くのコンビニで車を止め、三人を下ろした。
「先に帰っとくね、ありがと」
ミキティは荷物を肩に抱えた。
「あーとー。バイバイ」
辻ちゃんがリュックを背負うと、小学生の遠足の帰りに見えた。
二人は並んでそこをあとにし、何度も振り返りながら手を振った。

二人が建物の角を曲がり見えなくなったころれいなが僕の袖を掴んで引き寄せた。
「れいなもバイバイだな」
れいなはリュックを抱え、袖を掴んだままうつむいていた。
「怖がんなくていいんだよ。ミキティもかばってくれるって言ってただろ?」

ふいにれいなが倒れかかり、結果僕が抱きしめる形になった。
「どうした?」
れいなは震えながら僕の背中に回した腕に力を込めた。
僕の胸に額を押し付け、れいなは言葉を繰り返した。
「…ありがとう…ありがとう…」

れいなの頭を撫でながら周りを見渡し、目撃者がいないことを確認して、
じゅじゅ巻きの見える頭のてっぺんに口を近付け、話しかけた。
「大丈夫、れいななら、もう大丈夫。自分の意思で帰ってこれたんだから」
「…だいじょばん」
「がんばれ」
肩を強く抱いて引き寄せた。
294 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 21:00:31.30 0
遠くで救急車の音がした。
ビルの隙間で日陰だったので寒くなってきた。
れいなは体を離し、大きなくしゃみをひとつして、鼻の下を指でぬぐった。
「へへっ」
れいなはもう元気そうだった。

れいなは後向きに歩き始め、僕の元から離れ出した。
「じゃあな、れいな」
「うん」
「バイバイ」
れいなは立ち止まり、顔を一旦下げ、少ししてから顔を上げ、笑顔を見せた。

「またね!」
れいなはそう言って振り返り、走り出した。
後からだと大きいリュックが走っているかのように見えた。
その影が見えなくなるまで僕はそこに立ち尽くしていた。

振り返るとシビックがいて、助手席に子猫がいた。
車に乗り込み、子猫を胸に抱いた。
柔らかい体毛に指を通す。
子猫を持ち上げ、鼻を近づけてみるとれいなの匂いがした。
真ん丸い瞳を間近で見ながら微笑むと、子猫も笑顔になってニャーと鳴いた。
295 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 21:02:01.40 0

↑本編ここまで

↓エピローグがあと少し
296 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 21:19:17.29 0
目を醒ますともう夜で、午後の七時を過ぎていた。
カーテンを閉め、電灯を付けた。それが眩しくて、クラクラしながら冷蔵庫を開けた。
コーラのパーティボトルを取り出し、ラッパで飲んだ。

部屋に戻り、ベッドに腰掛け、テレビをつけた。
その画面に釘付けになったのは、懐かしい風景が映った時だった。
コーラのボトルを床に置き、なんとなしに両手を組んだ。

テレビは河川敷にいる四人の姿を映していた。
椅子に腰掛けた祖父母と、その両側に両親が立っている。
パーマ頭をかきむしりながら親父が喋り出した。

「息子よ、見とるか?」
見てるよ。
「見ての通り、こっちの家族みんな、元気やぞ」
見りゃあ分かるよ。
「…母ちゃん、他に何か無いか?」
「あっはっははは」
親父焦ってるな。母さん、声、大きすぎるってば。

ナレーションが入る。
「息子さんは今、何を?」
「それが、何をしとるのか分からんのですよ。でも、昨日、ちょっとだけ顔を見せに帰ってきましてね。
まあ、元気そうでしたよ。俺に似て」
「そ、そうですか…」
「かわいい彼女も一緒でね。おい!息子よ!一回ちゃんと見せに帰って来い!以上!」

四人の笑い声と共に画面はスタジオに切り替わった。
僕はテレビを消し、ベッドに寝転がり、顔を押さえた。
目から鼻水がこぼれた。

帰ろう、と思った。
297 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 21:19:59.90 0
泣き疲れて、ふと部屋の入口を見ると、れいなが立っていた。
袖で涙を拭く僕を見つめ、いいものでも見たような笑顔を見せ、ベッドに飛び乗ってきた。
「なん?泣いとーと?ねえ、何で?」
体を揺すりながら言うれいながしつこいので、
「れいな、うっさい」
と言ってやった。

れいなをベッドの上に正座させて問いただした。
「何でまた来た?」
「会いたかったから」
れいなは上目がちにそう言うと、床のダンボールから子猫を取り上げた。
「こいつに」

どっちが猫か分からない頭をしながら、れいなは子猫をもてあそんだ。
「名前は?決めたと?」
僕は一息おいて答えた。
「れいにゃ」
「ん?」
「猫の名前、れいにゃ」
れいな(人間)は、にひひ、と笑い、子猫の顔を見つめ挨拶をした。
「れいにゃちゃん、こんにゃちは」
298 ◆drZ3h7esek :2006/01/29(日) 21:21:23.01 0
「また来たのは、それだけか?」
「んや、またして欲しくて」
「な、何を?」
「電気マッサージ」
「またか」
「肩がこるとよね」
「それは嘘だ」

れいなはベッドにうつ伏せになり、上着をずらして肩を出した。
僕は右手に力を入れ、手のひらの神経を集中させる。
指先から火花が起こり、ジジジジと鳴り始めた。
ゆっくりとれいなの肩に手を近づける。

れいなは頬を赤くして目を閉じた。
そして夜はふけた。



【 劇終 】
299名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 21:45:58.07 0
終わりか
300名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 21:51:22.44 0
おわりです
長らくのご愛顧
まことにありがとうございました
301名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 21:52:55.67 0
何一つはっきりせんまま終わったな
302名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 22:17:46.69 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
303名無し募集中。。。:2006/01/29(日) 23:42:35.85 0
俺は好きですよ・・・
とにかく乙
304名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 00:37:47.34 0
続き読みたいワァ
過去話とかも
305名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 00:55:20.55 0
乙でした
個人的には楽しくて良かったです

大人の事情で割愛された藤本との一夜もそれだったんですかね
306名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 01:08:20.22 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
307名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 01:54:59.79 0
从*´ ヮ`)
308名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 01:56:26.52 0
从*´ ヮ`)
309名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 02:22:18.27 O
>>300
面白かったです
かなり楽しませてもらいました
乙でした
310名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 04:03:37.89 O
从*´ ヮ`)
311名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 04:04:32.28 0
: :  ::: : : : : :: : :   : :__ ::: : :   : :  : : : : :: : :   : :  ::
  : :     O二))二二二)|: :  ::: : : :  :: : : : :: : :   : :  ::
: : : :         ||:     | |:: :: : ::   :::: : : : :: : :   : :  ::
 :::        || .    | | : : : : :: : :   : :: : : : :: : :   : :  ::
. ::: : ::      || .    | |     
::: : : :      nn    .| | : : : : ::
 ::: : : :    ノノハヽ プラーン : : : :: : :   : : : : : :: : :   : :
: : : : :   从;。ヮ ゚;) | |     
: : : : : : :    //~~|~|  | |    
: . : :     〜(';;メ;@  | |   
::: ::         し'`   | |  
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .     | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ⊂∴∵⊃ ̄
312名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 08:14:08.69 O
313名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 09:40:18.52 0
314名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 10:36:39.48 0
315名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 10:40:52.68 0
316名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 10:42:17.07 0
317名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 10:45:39.73 0
318名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 10:48:11.70 0
見難くてごめん
319名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 11:36:34.76 O
从*´ ヮ`)<ゴメンですんだら六期メンがなんちゃら…
320名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 11:58:42.41 0
ごめんで済んだらすいませんの立場はうんたら
321名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 12:50:24.36 O


  ∧_∧ 
  (*` ロ´)  ニャーッ
 〜(__/

322名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 14:11:15.73 0
キャワ
323名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 15:31:10.19 O
从*´ ヮ`)
324名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 16:08:18.60 0
从*´ ヮ`)
325名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 17:38:49.16 O
从*` ロ´)
326名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 19:16:26.56 O
从*´ ヮ`)
327名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 19:34:58.36 0
何待ちれすか
328名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 19:37:34.75 O
>>327
ノノハヽo∈
从 ´ ヮ`) <おでんがまだ煮えないのら
 / つ━━
 ~UU~
329名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 20:38:13.57 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
330名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 21:01:40.34 0
しょうがないから俺が何か書くか
331名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 21:52:46.47 0
いやいや俺が
332名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 22:04:58.70 0
どうぞどうぞ
333名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 22:21:42.02 0
>>332
从*` ロ´) <落とすの早か、もっと粘らんね!
334名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 22:35:39.88 0
なんでお前にそんなこと言われなきゃいけねーんだよ
335名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 23:01:35.18 0
从*´ ヮ`)<兄ちゃんの事・・・好きやけん
336名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 23:10:02.81 0
ちょっとれいな、一緒にお風呂入ろうか
337名無し募集中。。。:2006/01/30(月) 23:30:00.77 0
で、リアルがいいの?アンリアルがいいの?
338名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 00:30:04.87 0
从*` ロ´)
339名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 01:25:25.99 0
>>337
リアリストの俺はリアルなほうがいいかな・・・
エロありなしは任せます!!!!!!!!
楽しみにしてますよ
340名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 01:52:28.98 0
从*` ロ´)
341名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 05:36:53.14 0
从*´ ヮ`)
342名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 06:58:00.66 O
从*´ ヮ`)
343名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 08:00:51.42 0
ho
344名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 08:37:57.18 0
>>337
リアルで
345名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 09:40:21.98 0
>>337
リアルがよい
346名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 11:28:07.65 O
ho
347名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 11:33:25.88 0
いろいろあるけど・・・
リアルって、素敵やん
348名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 12:41:33.59 O
::::::::●―●
::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
::::⊂__つノ
パンにゃマン巡回中!
349名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 14:14:42.93 O
从*´ ヮ`)
350名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 15:14:45.17 O
从*´ ヮ`)
351名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 16:35:54.48 O
从*` ヮ´) <保全ちゃ
352 ◆drZ3h7esek :2006/01/31(火) 17:52:05.00 O
最後に題名決めまーた

れいなの家出と
ハードボイルドニャンダーランド
353名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:05:37.95 0
ナイス蛇足
354名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:12:32.38 0
>>352
ええやん、素敵やん
俺、こんなん好きやねん・・・

ほな紳介板帰るわ
355名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:30:17.85 0
今朝目を覚ましますと枕元に夏みかんが4つ置いてありました。
おやおやもうそんな季節かと思い、夏みかんを4つ食べ終えると、
思い切ってお布団の外に飛び出してみました。
356名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:37:37.85 0
空気がひんやりとしております。私はカーテンを開け、窓の外を見ました。
晴天であります。実に気持ち良く晴れているので、ちょっとお散歩でもしてみようかなっと思い、
メルセデスベンツに乗ってお散歩を開始しました。

日曜日早朝の国道は閑散としております。
駅前のマックで朝マックしよう、それからTSUTAYAに寄り、今日は一日DVD鑑賞といこうじゃないか、
そのようなことを考えておりますと、自然アクセルに力が込もります。
私はついついスピードを出しすぎてしまった。

その時、私の目の前に黒い影が横切りました。
これはいかんと思いましたが、時既に遅く、ドンッと衝撃が走ると、
目の前の影はぐるりと一回転して歩道の方へ飛んで行ってしまいました。
357名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:45:34.94 0
私は慌ててメルセデスベンツから飛び出しますと、
歩道に横たわる子猫然とした少女に駆けより、
「大丈夫ですか、お怪我はありませんか」と声を掛けました。
しかしその少女からの応答はありません。
一転血の気が引きました私は、その少女を担ぎ上げると
後部座席に無理矢理押し込んで、震える手でハンドルを握り、
TSUTAYAへと急ぎました。「ER緊急救命室」を借りるために。
358名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:53:28.26 0
それからお家へ帰りました私は、その子猫然とした少女を部屋へ運び込み、
息はしているか、脈はあるか、外傷が無いか、おっぱいは無い、陰毛は生えている、
ということを確認した後に、その少女の携帯を手に取りました。
手に取ると丁度良くブルブルと震え、着信がありましたので、
私は携帯を開くと通話ボタンを押しました。「もしもし?」

「もしもし?誰?れいな?」
「いえ、私は山田と申しますが」
「はあ?誰?れいなは?」
「人違いじゃありませんか」

私はそう言い、通話を切ると、しっかりと電源も切りました。
それからテレビをつけて、ER緊急救命室を見ました。
359名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 18:58:16.60 0
ナイス鳥肌
360名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 19:17:07.21 0
そうこうして医療の現実というものを垣間見て、私が一種の感慨に耽っておりますと、
急速にお腹が空いて参りました。そういえば朝マックしわすれちゃったんだなあという事に
今更ながら気付きました私は、ちょっと贅沢をして近所のモスバーガーへ行くことにしました。
今朝轢きたての少女のことが気になりはしましたが、空腹には勝てませんでした。

私がモスバーガーでハバネロフォカッチャなるものを堪能して部屋へ帰ってきますと、
例の子猫然とした少女は依然として昏睡状態であったため、空腹を満たされた私の下半身から
ドス黒い欲望が頭をもたげて参りました。いやしかし、こんな少女相手に。
そう思えば思うほど、この少女のちんちくりんな身体が魅力的な女の身体に見えて参りました。
361名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 20:38:19.60 O
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::::( 从*´ ヮ`)つ
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パンにゃマン巡回中!
362名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 20:53:56.68 O
あのフォカッチャって食べにくいね
363名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 20:59:07.64 0
めんどくさくなったから誰か続き書いといて
364名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 21:05:28.44 0
>>363
こんな展開からどうやって話を作れと?
365名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 21:07:08.82 0
任せる
366名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 21:07:33.81 O
昏睡状態の猫娘にあんな事やこんな事ハァハァ
367名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 21:08:47.59 0
れいなの服はミニスカorジーパン希望
368名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 22:05:48.73 0
>>365
ムチャ言うな
369名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 22:23:05.83 0
お前ならできる
370名無し募集中。。。:2006/01/31(火) 23:15:30.43 0
从*´ ヮ`)
371 【豚】 :2006/02/01(水) 00:14:01.25 O
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::::( 从*´ ヮ`)つ
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パンにゃマン巡回中!
372名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 02:02:47.65 0
>>360
面白い
373名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 02:35:27.37 0
       |  出てくるな疫病神!! |
       \___ ______/
             ∨
| 消えろカスが |           
\__ ____/         | マジでジャマなんだよ!  |
   ∨       ノノハヽ     \____ ______/
   ノノハヽ   ∬+`▽´) ∋oノハヽo∈  ∨
  川 V-V) ⊂    つ (`▽´ ) 彡
  (    )   l⌒i、 /  ⊂    つ
  | |\ \ (_)ノ ボコッ /ヽ /
  (__) ヽ_⌒)从;;゚:;ヮ(;;;)  (__)キック!
        /  ドカッ  \
         ̄//∨     ☆
374名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 06:54:05.56 O
从*´ ヮ`)
375名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 08:36:09.73 O
ho
376名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 10:32:14.73 O
ze
377名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 11:23:37.33 O
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378名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 13:02:22.82 O
379名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 14:35:52.75 O
380名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 15:36:25.90 O
381名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 15:36:52.38 O
382名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 16:14:28.28 0
しぶといスレだな
383名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 18:11:54.53 O
しぶとく保
384名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 19:56:59.98 O
从*´ ヮ`)
385名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 20:43:08.14 O
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パンにゃマン巡回中!
386名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 21:27:45.94 O
保全
387名無し募集中。。。:2006/02/01(水) 22:37:09.01 O
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パンにゃマン巡回中!
388名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 00:03:20.85 0
从*´ ヮ`)
389名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 01:40:42.90 0
从*´ ヮ`)
390名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 04:02:40.92 0
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391名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 05:57:47.09 0
从*´ ヮ`)
392名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 06:47:49.53 O
从*´ ヮ`)
393名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 06:53:36.39 0
何のために保全してるんだ
394名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 08:11:38.25 O
从*´ ヮ`)
395名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 10:43:43.53 O
从*´ ヮ`)
396名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 10:47:29.24 0
   ノノハヽo∈  
   リo´ゥ`リつ   シネッチャ、チャチャチャ
 (( (⊃  (⌒) ))
    (__ノ
           
    ノノハヽo∈    シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ
    リo´ゥ`リ ♪ シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ
 (( ⊂⊂   _)    シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ シネトゥルッシネトゥルッ
     (__ノ ̄ 彡
           
    ノノハヽo∈    
   リo´ゥ`リ∩ )) シネッチャ、チャチャチャ
 ((  (⊃ 丿    今すぐ死ねよれいなちゃん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    (__)し'
397名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 12:23:52.48 O
398名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 13:46:31.51 O
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::::( 从*´ ヮ`)つ
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パンにゃマン巡回中!
399名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 15:35:39.36 O
400名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 18:30:37.30 O
401名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 19:43:44.45 0
从*´ ヮ`)
402名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 19:47:36.57 0
                ノノハヽo∈
          '`ァ'`ァ  从*` ロ´)  もう!パパのバカァー!
               ⊂   ,,O
               (  ノ
          ≡≡≡⊂\_) 

  ノハヽo∈
  (` ロ´*从  やっぱ寒いけん、帰る!
  O    ⊃
   `ヽ  )       
    (_/⊃≡≡≡

                   ノノハヽo∈
            '`ァ'`ァ'`ァ 从*` ロ´)  やっぱ辞めた!
                  ⊂   ,,O
                  (  ノ
             ≡≡≡⊂\_) 

  ノハヽo∈
  (` ロ´*从  帰る!
  O    ⊃
   `ヽ  )       
    (_/⊃≡≡≡

                      ノノハヽo∈
               '`ァ'`ァ'`ァ 从*` ロ´)  何でれいな走っとーとやったっけ?
                     ⊂   ,,O
                     (  ノ
                ≡≡≡⊂\_) 
403名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 20:36:43.92 O
エイズの板落ちたな
404名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 20:39:50.17 0
無念
405名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 21:22:45.19 0
从*` ロ´)  
406名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 21:56:03.74 O
続き見たかったな……
407名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 22:15:09.54 0
れいにゃああああああああああああああああああああああああああ
408名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 22:15:23.82 0
>>406
生きてればいいことあるから
409名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 23:04:48.09 0
从*` ロ´)  
410名無し募集中。。。:2006/02/02(木) 23:42:43.07 0
从*` ロ´) 
411名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 01:01:44.83 0
从*´ ヮ`)
412名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 01:26:30.18 0
意味のない「*」をつけるんじゃないの!
从+・ 。.・)つ*ミ ブチッ
        从・;´ ヮ`;)
          ゴメンナサイ・・・
413名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 01:45:43.95 0
从*` ロ´) 家なき子
414名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 02:43:24.86 0
うちにおいで
415名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 03:29:45.85 0
从*` ロ´)朝うな重昼キャビア晩大トロ
416名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 06:48:00.68 O
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::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
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パンにゃマン巡回中!
417名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 08:44:54.19 O
从*´ ヮ`)
418名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 09:26:00.42 0
419名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 11:03:05.21 0
れいにゃジャンプ
420名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 12:44:20.84 O
421名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 13:32:08.93 0
>>418
残念w
422名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 15:12:36.91 O
423名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 15:51:47.69 O
从*` ロ´)<同情するなら勝手にどうじょー!
424名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 17:34:44.08 O
425名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 19:06:21.34 O
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::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
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パンにゃマン巡回中!
426名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 19:46:41.10 0
何よこの携帯祭
427名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 20:59:29.20 O
428名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 21:29:07.65 0
>>360

しかしそこをぐっと理性で堪えました私は、110番へ通報し、
この少女を引き取って貰う事にしました。
今思うと惜しいことをしたなあと思いました。


429名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 22:31:13.49 O
从*´ ヮ`)
430名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 23:45:02.65 0
从*´ ヮ`)
431名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 00:19:50.66 0
終わりなの?
432名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 00:32:58.56 0
途中で投げ出すのは悪いから一応終わらせてみた
433名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 01:31:17.31 O
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::::::( *´ ヮ`)
:::::/ ●ノノハヽo∈ ニヤー
::::( 从*´ ヮ`)つ
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パンにゃマン巡回中!
434名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 03:57:08.61 0
从*´ ヮ`)
435名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 06:38:30.36 O
从*´ ヮ`)
436名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 07:01:24.34 0
从*´ ヮ`)
437名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 07:06:50.27 0
れいなは土砂降りの中突っ立っていた。
オレは車から飛び出し、白い新品のスーツを着ていたのにも拘わらず、彼女を抱きしめた。
れいなは抱きしめられた途端に泣き出した。雨の中でも分かるぐらいに。
438名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 07:39:32.27 0
从*´ ヮ`)
439名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 07:46:09.95 0
れいなは土砂降りの中突っ立っていた。
オレは車から飛び出し、白い新品のスーツを着ていたのにも拘わらず、彼女を抱きしめた。
れいなは抱きしめられた途端に泣き出した。雨の中でも分かるぐらいに。
440名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 09:39:20.44 O
441名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 11:29:53.09 O
442名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 12:49:03.96 O
443名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 14:14:31.47 0
444名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 15:07:24.39 O
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::::( 从*´ ヮ`)つ
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445名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 16:35:37.93 O
从*^ー^)从*・ 。.・)从*´ ヮ`)(・(ェ)・*)
446名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 16:36:56.76 O
↑すまん 誤爆
447名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 17:35:47.32 O
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448名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 19:07:33.49 0
ho
449名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 20:49:21.27 0
ko
450名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 22:14:23.40 0
从*´ ヮ`)
451名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 22:50:29.87 0
ほいほいほほほいほほほいほい
452名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 23:43:43.82 O
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::::( 从*´ ヮ`)つ
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453名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 00:48:02.53 0
从*´ ヮ`)
454名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 00:49:00.01 O
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455名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 02:04:36.63 O
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456名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 04:47:50.62 0
 
457名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 05:53:41.39 0
从*´ ヮ`)
458名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 08:00:28.40 O
〃∩ ノハヽヽ
⊂⌒从*` ロ´)
459名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 09:56:37.00 0
从*´ ヮ`)
460名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 10:41:39.14 0
れいなさんなにしてはるんすか
461名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 12:23:35.44 O
〃∩ ノハヽヽ
⊂⌒从*` ロ´)
462名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 13:15:30.25 O
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464名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 16:39:02.40 O
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从*´ ヮ`)
466名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 20:42:23.09 0
从*´ ヮ`)
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从*´ ヮ`)
468名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 23:07:00.34 0
从*´ ヮ`)
469名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 23:26:37.56 0
从*´ ヮ`)
470名無し募集中。。。:2006/02/06(月) 00:03:59.79 0
从*` ロ´)
471名無し募集中。。。:2006/02/06(月) 02:16:07.55 O
保全ごくろうさん
472名無し募集中。。。:2006/02/06(月) 07:11:59.01 0
h
473名無し募集中。。。:2006/02/06(月) 13:16:13.99 O
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474名無し募集中。。。:2006/02/06(月) 15:34:37.27 0
ニャー
475名無し募集中。。。
从*´ ヮ`)