ジョジョの奇妙な冒険 外伝 十部

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1名無し募集中。。。
2名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:04:00 0
3名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:08:22 0
十一じゃないの?
4前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/14(水) 19:09:24 0
        ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは奴の前にスレ立てろうと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        いつのまにか同じスレを立てられていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |            
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何をされたのか わからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \   催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
5名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:11:16 0
         \ヾヾヾヾ````ヾ、l l l ll  lレ'"´´´`彡〃//
          ヾミヾ`     ヾl_l_jレ'′     彡//
           ヾミミ      }} {{        彡/
            l:=l   ,r''"´   `''- 、   l=:l
                l:=l /,r,.ニ、   ,r,.ニ、\  l=:l       なんだか! なんだか!
            l=l //  @ il  f @ ヾt  l=l
                lミl _`=''⌒ヲ'⌒ヾ"ミ=′ lミl       すっごく簡単な事を言われている気がするけど
            /⌒ヾ/ __         `、 レ'⌒、      厨房だからわからないッ!!
          { (`)゙l  | ト`エ入TフエナT´| lィ") }       ・・・・・・・・・ケハハハハハ!!
            ヽヾ、l  l `"( 三≡三.)`" l lノノ ノ
              `irl  ヽェ}ュ===ェ.{ェタ /"l「
             リ \    ===    イ /⌒i
           r'⌒> リ7ヽ、     イ川  > /
             l  Z 〃川 `ー--‐'′lリリ  〉ノ
          , -‐\/-- ―ノ        l― -- ― - 、
         /      ヽ、___    __ ノ      ヽ
6名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:12:37 0
つまり裏十部ってことだな
7名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:13:52 0
時間が巻き戻ったね
8名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:18:08 0
真実にたどり着くことは出来ないのか
9名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 19:37:05 0
9部の悲劇だけはなんとか回避したいものだ
10名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 20:01:09 0
なんで十部なんだ?頭脳が間抜けか?
11名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 20:08:05 0
この感じ・・・十部を一度は経験しているな
12名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 20:53:06 0
何か異常な事が起こっているッ!

ブチャラティのところで何かが起こっているッ

まさか『ボス』に・・・!
13名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 21:54:03 0
保全疾走
14名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 22:51:03 0
落ちつけ・・・落ちつくんだ・・・『素数』を考えて落ちつくんだ・・・

2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36・・・
15名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 22:53:31 0
>>14
神父もちつけw
16前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/14(水) 23:03:31 0
銀色の永遠   〜ボックスフィッシュ・パラダイスB〜


12月22日 pm9:03

ぶどうヶ丘公園

  一閃
     銀色が瞬く。

犬達は電池を抜かれたように一斉に地に伏せた。
「・・・この分だと・・美紀も・・・」
周りに目を配らせる菅沼の首に金属の冷たさが走る。

「くッ!」
植木バサミの鈍い音より早く菅沼はその身を地面に叩きつけるように転がった。
前転しながらブレイクダンスの様に身体を捻り体勢を整える・・・
「お前も・・・やっぱりそうか。」
美紀と美紀のスタンド「サイレントジェラシー」の波状攻撃が菅沼を襲う!
「チェイア!」
金属が軋むながら不気味なリズムを奏でる・・・
菅沼の手から生えた小ぶりの鋏が美紀達のハサミを受け止めその動きを封じ込める。

「へへ・・・そのピロピロしてんのが怪しいなぁ?  チョップ・シザース!!!」
菅沼の声に合わせ美紀の背後の『何か』に向かって鋏が飛ぶ!
  ジャキ!ジャキ!
鋏の快音が『何か』を切断した。
「ぎぃいぃいッ!」
断末魔と共に目の前の幽霊がのビジョンが消える!
17前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/14(水) 23:04:33 0
「ったく・・・危い所だったぜー・・・」
菅沼は首を擦りなから歩みを進める。

幽霊の居た場所に足を進め地面に落ちた『何か』を確認する・・
「なんだぁ?この緑の紐みてーなの?これが犬どもとか美紀にくっついて・・
 もしかして・・・操られてたーなんて事は・・・ねーだろ?おい!」

「御名答!もっとドン臭いと思うてたんやけど・・あんた中々鋭いんやねぇ?」
菅沼は眉を顰めてログハウスの方に視線を奔らす!

「君は・・・・」
菅沼は知った顔だった・・2日に出会った少女だ!
少女は菅沼の方に近づいてきた・・・・
「私もびっくりしたんよ〜。まさかあんたが『スポルトマティク』やったなんて!」
その目の暗さに菅沼は軽く戦慄を覚え思わず距離を取る。
「ホントにこんなヤツに皆やられたの?」
もう一つ、声がする。
菅沼は顔を動かさず目でソレを追う!
闇夜に浮かぶのはショートカットの快活そうな少女だ・・がその目は余りにも闘争本能に・・
いや・・・狂気に彩られていた・・・・

18前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/14(水) 23:34:45 0
「みんな?   ・・・お前ら演劇部・・・・ぶどうヶ丘のヤツらか・・・」
菅沼は二人を睨みつけながらそう問いただした。
「だったら?どうだってのさ・・・」
ショートカットの少女 三好絵里香は口端を吊り上げてニヤニヤと笑いながら間合いを詰めてきた。
「あんたがどういう目的で私達を狙っているかは知らんけど・・・落とし前付けさせて貰うわ!」
2日前に会った少女 岡田唯はその目を暗く輝かせながら菅沼に近づく・・・・・・

「目的?目的ね・・・・有るともよ!だがな!その前に!
 俺の大事な犬どもや美紀を『使った』事は許せねぇえぇえ!」

菅沼の憤怒の唸り声に呼応するように獣の光眼が闇夜に浮かぶ!
「おめぇ等も・・・やるってか?いいだろう!許可するッッ!!
 こいつ等を痛い目に遭わせてやれッッッ!」
19前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/14(水) 23:37:54 0
こんな感じで今日はおわ梨沙子!
みんな!あとはまかしたぜ!!!!
20915:2005/12/14(水) 23:40:31 0
>>19
乙です!ってことでオイラも続きます
21915:2005/12/14(水) 23:41:11 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するF〜

「殺すて、あんた敵と?でも『ゆうはじめ』って何?」
「それは『幽波紋』って書いて『スタンド』って読むんだよ!!
 そんなことも知らないのかよ!」
「だってこれは『絞める』って字やけん、ほらッ!」
れいなはハンカチば広げて相手に見せる。

「あっ!!しまっ・・・・・・!!」
相手が顔ば真っ赤にしとぅ。素で間違えたらしか。
「ど、どうでも良いだろ!とにかく田中れいな!
 おまえは私、倖田みそのに殺される運命なんだよ!!」

なんかどっかで聞いた名前たい。でも・・・・
「なんか話がようわからんけど、
 要するにアンタはスタンド使いでれいなとやろうって事で問題なか?」
「あぁ、そういう事だよ!」
「んじゃあ・・・・・・デュエル・エレジーズ!!」
「プライマリー・カラーズ!!」

みそのは人型のスタンドば出してすぐにれいなと距離ば取るたい。
向こうはある程度射程距離があるのか・・・・
やっぱり能力がばれとぅと先手ば取られるね・・・・・・
さて、どうするか・・・・・・・
22915:2005/12/14(水) 23:41:52 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するG〜

と、みそののスタンドが手ば振ってきた。
やばい!何かが来る・・・・!
反射的にれいなは『それ』ば避けたとよ。

ズバッ!!!!!!!
ズズズ・・・・・・・・
ドオオォォォォォォンンンン!!!!!!!

すると、れいなの後ろにあった神社の木が
まっぷたつに切られ、派手な音ば立てて倒れてしもうた。

「これは・・・・・風圧!」
「そう・・・・、私のプライマリー・カラーズは風を操るスタンド。
 プライマリー・カラーズの巻き起こす風は
 カマイタチとなってキサマの胴体をまっぷたつにする!」

また風使いか・・・・・・
「さっきれいなの膝が切れたのもアンタの仕業やね!」
23915:2005/12/14(水) 23:42:30 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するH〜

ばってん・・・・!!!
「アンタ、れいなの事ば予習してきた割には勉強不足たい!」
「ほざけッ!!!!!」
みそのが再びカマイタチを繰り出す・・・・
「デュエル・エレジーズ!!!」
れいなはジャージの上着ば脱ぐとデュエル・エレジーズに叩かせた。
岩と化した上着が盾となってカマイタチかられいなの身ば守ってくれるたい。

「スタンドとスタンドの闘いは結局能力の相性と機転たい。
 アンタのスタンドは斬る能力、れいなのスタンドは固まる能力。
 どっちが有利かは火を見るより明らか!
 アンタではれいなは倒せんとよ!!」
「ふっ・・・・・・・、抜かせ!!!!!!!」
プライマリー・カラーズがカマイタチをいくつも投げてくる。

「無駄だっていってるたい!!!!!!!」
上着で身体ば守りつつ、同じように岩にした右手で
カマイタチば払いのける。
「時間の無駄たい、アンタにはつきあってられなかよ!」
24915:2005/12/14(水) 23:43:16 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するI〜

「それなら・・・これでどうだ!!!」
みそのは手のひらで円形に渦巻く風の薄い膜ば作る。
まるで・・・・そう・・・・・・、
美貴姐が部室で読んでいた「セクシーボールZ」って
漫画に出てきた元気玉・・・やなくて気円斬って技の様に。

みそのはそん空気の渦ば次々と投げてくるたい。
「いくらやっても無駄げな言ったとよ!」
れいなは次々と腕や上着ではじく。
「まだまだ!!!」
みそのはそれでも空気の渦ば投げるたい。
ふと見っと、れいなの周りにたくさんの渦が空中で止まっとぅ。
「これでれいなの動きば封じたつもりとね?
 いくらやっても無駄・・・・・・・・ッ!!!!!」

みそのがにやっと笑った。
なッ・・・・・・・・・・・!

息がッ・・・・・・・・・・・・・・・
25915:2005/12/14(水) 23:44:08 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するJ〜

「気づくのが遅いんだよ!!!
 オマエ、理科の授業で習わなかった?
 紙を2枚空中で平行につるして、
 その間に息を吹き付けると2枚の紙がくっつこうとするんだよ。
 なんでかわかる?
 息を吹きかける事で紙と紙の間の空気がとばされて
 真空に近い状態になるのさ。
 だから紙は外からの気圧に押されてくっつこうとする」

みそのが何か言っているけれど、
息が出来ない苦しみが・・・・・・・・・

「ジュエル・エアー・ロック!!!
 私の作った空気の渦がアンタの周りで次々と回転して巻き起こす風で
 アンタを取り巻く空気を渦の囲みの外に押し出したのさ!
 周りの空気が無くなったアンタは酸欠するしかないんだよ!!」

しくった・・・・・と・・・・・・・・・
れいなは片膝をついた。
やばい、落ち・・・・・・・・・

「セクシー・アダルティ!!!!!!」
何かが空気の渦ば突き破る!
そして、そこから空気が流れ込んできて
れいなに新たな呼吸ば与える!
26915:2005/12/14(水) 23:45:37 0
今日はここまで!

で、反響が大きかった(笑)、博多弁翻訳サイトは
http://www2h.biglobe.ne.jp/~rayfox/fukuoka/hakataben.html
http://yan.m78.com/imode/ihakata.html
あたりを使ってますが、探せばまだまだあると思います。
27名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 00:25:36 0
味噌のキターッ(゚∀゚)!!
281 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 01:03:36 0
オナ中保全!!
>>19
乙ッ!!
ついに二人が大きな行動にデタ−(゚∀゚)!!
菅沼が主人公に見えてきたw
>>26
乙っす!!
今、娘どきゅでれいながジュエル・エアー・ロック食らってましたねw

>>1
スレたて乙です!!どうもっす!!!!
291 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:14:15 0
よっしゃ出します!!
301 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:16:41 0

たまげたな…なんて輝きを放ってやがるんだ。俺の『Mr.ムーンライト』でさえ、
月の光を浴びたところでここまで光ったりしないぜ。
吉澤ひとみは塀の光っている部分に触れてみることにした。

ツルツル…

曇り一つない、鏡そのものだ。
いや、鏡という表現はちょっと違うかもしれない。

「いきなり突き飛ばすなんてひどいじゃないのよ!!」

「こ、これは完璧な無菌状態だ…塵一つついてない、汚れ一つないパーフェクトな
抗菌コートだぜ」

抗菌コートなんて言われると、小春はなんだか歯ブラシを思い出してしまう。
ミラクルエースなどと言われているが、そういったところはまだ幼いようだ。
それは、本人も自覚はしていた。

カツッ!!!

「「「ッ!!!?」」」

突如、どこからともなく何かをつついた音が聞こえてきた。
三人は揃ってお互いの顔を見合う。

カツッ!!カツッ!!!

ま、まただ!!
三人は、暗黙の了解で小声を使い会話を始めた。
311 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:19:46 0

(小春ちゃん、よっしぃ…今の音は…?)
(確証はつかめないけどよ…何かをつついてる音に聞こえなくもねぇーよなァ…)
(音がしたのは、この塀の…さらに向こう側の塀ですよ)

カッツーン!!!!!

(ま、まただわ…ッ)
(石川、おちけつ。まだ俺らが追っているカラスと決まったわけじゃない…
カラスなんて杜王町には五万といるからな。そもそもカラスなのかもわかんねー。
様子を見に行きたいとこだけど…)
(吉澤さん、そういうことなら私に任せて下さい…No.1、2。よろしくね)

スタンド『ミラクル・ビスケッツ』の二人が塀の裏側にまわる。
射程距離が50メートル近くある彼女のスタンドは、こういった偵察にも使えて便利だ。
やがて、頭にNo.2と書かれたミラクル・ビスケッツの一人が小春の元に帰ってくる。

(お疲れNo.2…ふむ、ふむふむ…)
(小春、どうだったって?)
(間違いありませんね。カラスです…しかも嘴にスタンドを確認したそうですよ)

嘴にスタンド!!!
小春のその言葉を聞いた石川梨華は、以前捕獲に失敗したスタンド使いの
カラスを思い出した。

思えば、あのクソったれカラスのせいであたしは退院が延びたのよ。

あの時、石川梨華は『カラスは縁起が悪い鳥』という古い言い伝えを身をもって
知ったのである。
嫌な気分だわ…彼女はだんだん不安になってきた。
321 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:22:14 0

(ビンゴだな。スタンド使いは引かれあうたぁよく言ったこった…なぁ、石川)
(…えッ?)
(え?じゃないだろ。お前の出番だよ)

吉澤ひとみは、石川梨華と彼女が持っている網を交互に見る。

(監視しているNo.1の話によれば、カラスとの距離は五メートルもないようです。
偶然とはいえ、こんな至近距離で遭遇できた事はまたとないチャンスですね。
石川さん、お願いします)

小春もまた、彼女とその持っている網を交互に見た。

(え?え??)

石川梨華は、その手に持っている捕獲用の網を見つめる。

そういえば、あの時もあたしが網を持っていた。
あたしが網で捕まえて、さゆに持たせていた鳥かごに突っ込もうって作戦だったな。
でもカラスは網を突き破り、終いにはあたしの脇腹を漆黒の翼でバッサリ霞めていったのよね。
あれは、とても痛かったわ。

石川梨華の脳裏には、その時の光景がフラッシュバックされていた。
今からやろうとしている作戦は、あの日のものとほぼ同じなのだ。
違うことといえば、人数が一人増えたことぐらいか。
彼女はだんだん怖くなってきた。
331 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:23:45 0

(石川、どうした?)
(…んッ?い、いや、なんでもないわ)


だが、弱音を吐くことも出来ない。
なぜなら彼女にもプライドがあるからである。
それに、彼を気にいっている反面、どういうわけか昔から『コイツには負けない!』という
妙な対抗意識を持っており、それが彼女を余計に強がらせていたのだ。


(…あたし行くわ)
(おう、頼んだよ)
(石川さん、ファイトっ)


シュウウウウウウウウウウウ…
彼女の背後から音も無く現れた金色の乙女、ザ☆ピース。
これが石川梨華の精神のビジョン、スタンドである。
彼女は自らのスタンドに網をもたせると、ザ☆ピースを地面に這わせ、胴体を
まるで『ヘビ』のようにくねらせながらカラスに近づいていった。

そこで、まず一つ目の誤算が生じる。
341 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:27:48 0

「お…おおぉws;k@^r*kふじこーッ!!!!!」


叫んだのは他でもない、我らがミラクルエース、久住小春である。
突然発狂した小春に、石川梨華も吉澤ひとみも驚きを隠せない。
吉澤ひとみは道重さゆみの言っていたことを思い出した。

「ハッ…そ、そうだった!!小春のヤツ、ヘビが大ッ嫌いなんだった!!!」

「ちょ、ちょっと…一体何を見てヘビを連想したのよその子は!?ま、まさか…」


そう、小春はザ☆ピースのニョロニョロと地を這うその艶かしい動作に、
大嫌いなヘビを重ねてしまったのだ!!!


「ぶ、侮辱もいいところだわッ!!!」

「いやーッ!!ヘビ怖い!!!」

「い、石川はカラスに集中してろッ!!静かにしろ小春!!!」


このままでは、カラスに悟られてしまう!
せっかく運良く遭遇できたのに、逃げられてしまう!!
そう思った吉澤ひとみはポケットからタオルハンカチを取り出すと、躊躇することなく
彼女の口にズボォォォッ!!!っと、それを力強くねじ込んだ。

351 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:29:35 0

「モ、モモンガ…」

「小春、落ち着け。お前、ヘビが苦手なんだったな。今、石川がカラスを網に捕まえる。
そしたらお前の出番だ…カラスを鳥かごに入れるのはお前の役目なんだからな…
しっかりしてくれよ…ッ」

「ム…モ…ッ」

「何?落ち着かない?なら素数を数えるといい。素数は1と自分の数でしか割ることの
できない孤独な数字さ。きっと小春に勇気をくれる」


い、息ができないーッ!!
小春としては落ち着くどころか落ちそうなのだが、吉澤ひとみはそれに気付く様子もない。
ハンカチが喉に詰まってしまう…ッ!!
素数?何それ!?

そして、二つ目の誤算が生じる。
361 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:30:58 0

「よっしぃ…」

石川梨華は震えた声で言った。

「石川、どうだ?捕まえたのか?」

「いや、まだなんだけど」

「何かあったのか?」


石川梨華は無言で頷いた。
それを聞いて、吉澤ひとみはゴクリと唾を飲んだ。
小春は一人で必死に口からハンカチを取り出そうと頑張っている。


「何が…あった?」


恐る恐る訊く彼に、彼女は答える。


「目がね、あっているの…ザ☆ピースと目が合ってるのよ」

「…なんだよ、そんなことかよ。慎重にやれよ、慎重に」

「それだけじゃあないの。このカラス…ゆっくりではあるけれど…ザ☆ピースに
近づいて来てるのよ…ッ!!!」
371 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:35:52 0

そんなことがあるのだろうか?
カラスとはいえ野鳥である。
ゆっくり近づいてくる余裕があるほど人間慣れしているカラスなどいるんだろうか?
石川梨華はスタンドの動きをピタッと止めた。

「ハァ…ハァ…」

網を振り下ろすには、まだ数センチ遠い。腕を伸ばせば距離は稼げるが、
万が一、カラスが突進してきたとき、そのスピードに負けてしまうかもしれない。
カラスがよそ見した時だけ、ほんの何ミリか近づく。
まるで『だるまさんが転んだ』をやっているようだ。
今、この伸びた状態の身体を傷つけられたら…また病院に逆戻りだろうな。
脇腹を切られたあの時のことを思い出すと、ふさがったハズの脇腹の傷が痛くなってきた。

このカラスの能力はなんなんだろうか。
その正体はわからないが、カラスが食い散らかしたゴミが、やけに新鮮なことが気にかかった。
あの食べかけの魚なんて、生ゴミにしてはやけに表面がツヤツヤでうまそうだ。
それだけじゃあない。
地面のところどころが、太陽の光を反射して、眩しいくらいに輝いている。

「こいつは…いったい…」
381 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:38:51 0

その時である。
バサッ!!っと大きな羽音をたてて、カラスがこちらに飛んできたのだ。
『飛んだ』というよりも『跳ねた』に近い。


「oみょlaXP+*jmふじこッ!!!!!!!!」


カラスに恐怖心を抱いていた石川梨華にとって、これほどの衝撃はなかなかないものであった。
カラスが網の射程内に入る。
いつもの彼女なら見逃すはずのない大チャンスだ。
網を振り下ろすなら今しかない!!
だが彼女は力の限り網を投げつけた。
そして、早まった行動を取ってしまう。

『カカッ!?』

「こ、こっちくんじゃあねーわよッ!!チャーミングフィンガーッ!!!!!!!」

ザシュッ…
『クケーッ!!!』

捕獲という目的を忘れ、彼女はなんとカラスをその『指』で引っかいてしまったのだ。
斬られて驚いたカラスは、その勢いでヨロヨロと飛んで行った。
傷は浅かったようである。
息を切らしながら、石川梨華は思った。
なんだか前のカラスより小さかった気がする、と。
まぁよかったわ。ケガさせられなくて…彼女は安堵の息をついた。
391 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:42:33 0

とは言ったものの、結局それは予定外の行動。
吉澤ひとみを怒らせるには十分だった。


「お、オメー何やってんだァーッ!!誰が攻撃しろと言ったんだッ!?」

「だ、だって怖かったもんだから、つい♪」

「つい♪じゃあねーだろッ!!しゃくれんぼ!!!俺まだなんもしてねーよ!!
あーッ!!見失っちまったじゃねーか!!!」

「しゃ、しゃくれんぼって…orz」


二人の言い合いを耳にしながら、やっとの思いでハンカチを吐き出した小春は
ミラクル・ビスケッツの三人にカラスを追跡させる。
中学一年生にして、言われなくてもこういう機転の利いた行動をとれる彼女は、
やはりミラクルエースたる資格があるのだろう。
401 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:45:44 0

だが、しかし。
小春の中で、素朴な疑問が生まれ始めていた。
私達は、今追っているあの小さなカラスに直接何かされたわけではない。
以前現れたカラスとも違って、スタンドで何か悪さをしているわけでもないようだ。

では、なぜ私達はカラスを追っているんだ?
なぜ私達にそんな指令が下されたのだ?


小春は吉澤ひとみに尋ねてみた。

「あぁ?なんで指令が出たかだって?あれだろ、病気はなった後よりも、なる前の対処が
一番大事っていうじゃないか、たぶんそれさ。それより、お前のスタンドでカラスを
追いかけ…え?もうやってるって?さすがはミラクルだな。でかしたッ!!!」


病気はなった後よりなる前。
悪い芽は早いうちに摘むというわけか…
なら、それは一体なんのために?
考えれば考えるほど、小春は壁にぶつかってしまう。
おかしい…何かが矛盾している。

「これは…あのカラスが突っついていた刺身の食いかけだな。なんだこりゃ、
どれも綺麗じゃないか。全然腐ってない…新鮮だぜ」

「つーかさ、土曜日に生ゴミ捨てるバカはどこのどいつなのかしら?顔見てみたいわ」

二人のやり取りを眺めながら、久住小春は考える。
私は本当に『ミラクルな大スター』になるためのサクセスロードを歩めているのか?
彼女の疑問は、この日から始まった。
411 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 02:47:26 0
ここまで!!
やばい、慣れないことはするもんでないっすね、文章がもたないorz
では!!ノシ
42名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 06:03:37 O
保全する!!!!
43前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 08:17:42 0
おはももちィ!
>>26
915さん乙!俺も実はXx。のネタは考えてたw
今回の話に盛り込もうとしてたのですがちょっとだけしか
使わない様な状況だったのでオミットしてました!続きをキターイ!
>>41
1さん乙!
ありがとうございます!今の1さんの流れがいい感じで
こっちの話にスパイスを与えてくれそう!!
44なんみん:2005/12/15(木) 09:33:27 0
クリスマスも大晦日も三箇日もオール出勤のなんみんですorz
>>このスレの1さんスレ立て乙です!!十部w
>>前スレさん乙です!!
それとまとめの方毎度ながらdです!!
あの菅沼も今回ばかりは相手が悪そうですな…でも負けるな!!応援する!!
>>915さん乙です!!
翻訳サイト!!今れいな使ってるニストさん多いのでこれは助かると思います
姉妹揃って風使いなんですね…気円斬ワロッシュ
>>1さん乙です!!
モモンガww
俺のオナもそうですが、こういう冗談の掛け合いは書いてて(読んでて)楽しいです
悩める小春…元々入部拒否してただけに心中複雑なのでしょう

じゃ予告通りうpります
45なんみん:2005/12/15(木) 09:35:21 0

銀色の永遠 〜ダンス・ウィズ・ヴァンパイア 《Rose of Pain》〜


「サイレント・エリーゼACT1…クスン」

シュゥゥゥゥン…。

半泣きの亀井は地味にS・エリーゼを発現させ、周囲の音を消す。
それから門を少しだけ開き、3人は敷地内へと進入する。

庭には沢山のバラの植え込みがあり、妖しい香りが周囲に立ち込めている…。
季節なのか漂う妖気なのか、肌を撫でる空気が冷え冷えと体温を奪う。
奥へと進みイバラのアーチを抜けると、ツタの絡まる洋館の入り口が目の前に現れる。

……ああ…前回の件もあるし…すごく緊張するな…。
……なんだか絵本の世界だナoi…。
……高い石鹸の匂いがするな…。

2メートル程もある豪華な両開きの扉を開く。本当ならギギギ…と音がするところだろう。
3人は『OK』サインを出し、ワナや攻撃に用心して屋敷の中へと進入する。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
46なんみん:2005/12/15(木) 09:36:24 0

玄関ロビーはやや寒さは和らぐものの、埃っぽく人の温もり等はまるで感じられない。
窓から差し込む月明かり以外に室内を照らすものは無く、
さらに全体に薄っすらと霞が掛かった様で、3人の視界をさらに悪くしている。
壁際や柱の脇には必ずと言って良い程に、バラの生けられた大小様々な花瓶が置いてある。
部屋の中心はこの屋敷の象徴とも言える何かの銅像が立てられており、
その左右から大きな階段が階上へと延びてそこで合流している。
……天井高けえゾoi…マジで貴族の館って感じだナ。
……バラが丁寧に生けられてるなあ…すごく綺麗だ。
……うわ〜マジでゾンビ出てきそう…ナムアミダブツ…。

3人は周囲を気にしながら階段の方へ近付く。
(上へ行くのか?)
藤本が二階を指差すと小川は軽くうなずく。
……吸血鬼サンは地下の寝室で寝るにはまだまだ早い時間だヨ…。
階段の側まで来ると、部屋中央の銅像がよく見えるようになった。
高さ2m位ある何か翼を持った生き物…耳がピンと立ち牙がある…コウモリの様にも見える。
……うわ…何つー趣味の悪い…。
……家の守り神みたいなモノかな?ガーゴイルなら普通は外だけど…?
……何か…今にも動き出しそうにリアルだナ…oi。
それ以上は気にせずそのまま3人は階段を上ろうとする。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

突然亀井が2人の肩を叩く。
(何だよ!!ビックリさすんじゃねーよ!!)
亀井は口をパクパクしながら、右手を有り得ないくらい超高速でヒラヒラさせている…。
(ど…どうしたんだィ、亀ちゃん?)
亀井は左手で銅像を指差す………銅像の顔がこっちを向いている!!!!
47なんみん:2005/12/15(木) 09:37:27 0

(バサァッ!!!!)

銅像…いや、明らかに生きたコウモリが飛び上がった!!
体を伸ばし翼を広げるとさらに大きく見える。3mくらいありそうだ。
(まさかこれが…ドラキュラ野郎のスタンドか…?)
大コウモリは3人目掛けて急降下する。
(来なッ!!ブギートレイン・03ッ!!!!)
藤本はBT・03でラッシュするが、攻撃は簡単にかわされてしまう。と言うよりも…。
(oioiミキティ!!どこ狙ってるんだよォォ!!誰もいないトコ殴ってるじゃナイか!!)
今度は小川がラッシュを繰り出すが、なぜか階段の手すりを殴り壊してしまう。
……な、何かオカシイぞコリャ…?
3人は部屋の中央まで走るが、どうも足取りがフラフラと覚束ない。

大コウモリは上空を旋回し、3人が階段に近付こうとすると攻撃を始める。
……どうしても上には行かせたくねーみてーだな…。
……それにしても、攻撃しようにも空中じゃどうにもならんな…。
(だったら、僕が行くよ!!)
宙を浮けるタイプである亀井のS・エリーゼが攻撃を仕掛ける。
(パワーは無いけど、これくらいの相手なら何とかなるッ!!)
しかし…何か動きがオカシイ。
素早い動きが出来ずにただフラフラと大コウモリに近付いて行くだけだ。
(亀ちゃんもダメなのかヨ?明らかに3人の感覚が鈍っているッ!?)
大コウモリはS・エリーゼをすり抜けて亀井へと向かって行く!!

(ドガアッ!!)

亀井は避ける事も出来ずに体当たりをマトモに食らい、壁まで吹っ飛ばされた。

ガチャァァーンンンンッ!!!!!!!
48なんみん:2005/12/15(木) 09:39:35 0

花瓶が割れる音が部屋中に響き渡る。
「いてて…S・エリーゼが解除されちゃった…」
「まあ、今さら音消したってもうヤッコさんにはバレバレだからな」
「oioi…それよりも何なんだ?ワタシ等まるで動けてないじゃんよォッ!!」

再び大コウモリが向かってくる!!
「二階どころか…ここから追い出したくなってきたみてーだな」
藤本はBT・03を構え、相手の動きに合わせて殴り掛かる。

ギィッ!!ギィッ!!

大コウモリが黒板を引っ掻いた様な叫び声をあげる!!
すると…なぜか藤本はスタンドを引っ込めてしまう。
「oiッ!ミキティッ!!何でオースリー引っ込めちまうんだよォッ!!」
「いや、そんなつもりは……体がッ…頭がッ!!」
藤本はついに膝を付く。大コウモリはそのまま牙を剥き藤本に向かって行く。
「コンチクショーだぜ…oiッ!!!!」

ブンッ!!

小川は近くにあった花瓶を大コウモリに向かって投げ付ける。
花瓶はFRIENDSHIPの摩擦・抵抗を無くす能力で、一直線に高速で大コウモリへと向かって行く。

ギィィィィッ!!………ガチャンッ!!

花瓶は手前で割れてしまう。大コウモリはいったん上昇を始める。
「コレってよォ…もしやアレかィ…?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
49なんみん:2005/12/15(木) 09:41:03 0

暗闇に潜み目の退化したコウモリは、超音波をソナーの様にして障害物を確認したり、
空飛ぶ蝶や蛾をその衝撃で気絶させ捕らえるという…。

「どうやら、ヤツの能力は超音波らしいナ…まさか感覚まで狂わせるとはよォ…。
 まあ、S・エリーゼは音が聞こえなくなるだけだもんナ。
 チッ…音を消したのが反って仇になっちまったかィ?…しかーしッ!!」
FRIENDSHIPが構えをとる。
「タネが分かっちまえばなんてこたァねーヨ!!」

ギィッ!!

大コウモリが鳴いた瞬間にその一直線上から身をかわす。
「oioioioioiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiッ!!!!!!!!!!!!!!」
ラッシュを決めるが上空に逃げられてしまう。

ギィッ!!ギィッ!!

大コウモリは移動しながらも何度も鳴き続け、シャンデリアや柱を避けながら飛び回っている。
「どうもこの動き…コイツはスタンドじゃねェッ!!!!」
「ええッ!?違うのか!?麻琴ぉ!!」
「アイツが吸血野郎のスタンドなら、そんなソナーなんて面倒な移動はしねーッ!!
 アイツはスタンドどころかワタシ達や障害物も見えてねーだろうヨ」
「じゃあ、何でウチらのスタンド攻撃がかわされるんだよッ!!」
「どうやら何か別の感覚で見ているらしいナ…。
 目が見えないが為に別の感覚が研ぎ澄まされる……珍しいコトじゃあないゼ」
FRIENDSHIPは再び部屋に飾ってある花瓶を取り、大コウモリに投げ付ける。

ギィッ!!………ガチャンッ!!

「やっぱダメか…さてどうしようかィ…亀ちゃん」
小川は亀井にウインクした。
50なんみん:2005/12/15(木) 09:42:19 0

「oioioioioioioioiッ!!」

ギギギィィィィッ!!………ガガチャガチャァァァンンッ!!

FRIENDSHIPはそこら中に飾ってあるバラの生けた花瓶を手当たり次第に投げ付ける。
しかし、よほど感覚が鋭いのかギリギリ手前で全て超音波で破壊されてしまう。
その動きに釣られて大コウモリは小川にターゲットを絞って向かって行く。
「ヘーイ!!鬼さんコチラッ!!oiッ!!」
小川はその追いかけっこを楽しむ様に動き回り、花瓶を次々と投げてゆく。
「ピーピーピーッ!!ピーピーピーッ!!」
軽やかに歌いながら相手を手招きする。大コウモリもその誘導に乗せられ向かって行く。
「ピーピーピーピー!!!ピーマコ小川でッス!!!!!!!!!」
そして、近くにあった人が入れそうな程に大きな花瓶…むしろ壷を勢いよく投げ付けた!!

ギィィィィッ!!………グァッシャァァァンッ!!!!

正面からの攻撃、しかし的が大きい分、敵はかえって造作も無くその壷を破壊した。

ドシュゥゥゥゥーン!!!!

すると、破壊された壷の中からスタンドが現れた!!
「おいッ!!エリーゼかッ!!!!」
「サイレント・エリーゼACT2!!サイレント・エリドリアンッ!!!!」
さすがにこの不意打ちは敵もかわす事が出来なかった。
S・エリドリアンはその大きなしっぽで大コウモリを引っ叩いた!!
51なんみん:2005/12/15(木) 09:43:48 0

「ただ音を聞こえなくするだけじゃダメだったんだ…音波…振動そのものを消さないと…」

…バシンッ!!…バシン!!…バシンッ!!…バシン!!

音の概念を奪われた大コウモリはそれでもフラフラと飛び回るが、
音波そのものが発せられないのか、反響する音波を捉えられないのか、
空中を舞う度に壁や柱に体を激突させてしまう。
「何だか痛々しいな…」
「目を潰されちまったようなモンだからネ」
「可哀想になって来ちゃいますね」

ガッチャァァァァーーーーンンッ!!!!

ついに天井に吊るされたシャンデリアに激突してしまう。
が、傷付いた体で大コウモリは最後の足掻きなのか、3人に向かって急降下して行く!!
素早く藤本が相手の前に立ちはだかる。
「イイぜおめぇよ…音を奪われても最後まで諦めない…そのド根性グッと来たぜッ!!」
ブギートレイン・03は構える。
「おめぇが必死だから…あたしも必死で相手してあげる…。
 おおおおぉぉッ!!!!ゴールデンゴール決めてぇぇッ!!!!!!!!!!!!!!
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!!!!!!!」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!

「…ゲームセットだ」
大コウモリはぶっ飛んで壁に打ち付けられた。
52なんみん:2005/12/15(木) 09:46:14 0

「…フウ…ま、一丁あがりってか…?」
藤本は2人の方へ笑顔で振り向いた。しかし2人は…
「oioioi…ミキティ、ナニ最後のオイシイところだけ持っていってんだよォ!!」
「反則!!反則ゥ!!ZURRRRIIYYYYYY!!!!!!!!!!!!」
「るせーよッ!!おめぇら『やったねミキティ!!』とか言えねーのかッ!!」
「ブーブーブーブー!!ブーブーブーブー!!」
2人はかなり不満顔で、揃ってブーイングの嵐だ。

「おめぇらなあ!!この次期演劇部部長の藤本様に向かってそんな事やっても良いのかよ!!」
「いつそうなったんだよォッ!!」
「忘れたのか?上戸彩にやられる寸前のおめぇらを救ったのは誰だったかを?」
「げえぇッ!!今頃そんなコトを…」
「まあ何て言うの?今の演劇部があるのはこの救世主様のお陰ってワケよ。分かリる?」
「チクショー…高利貸しに借りを作っちまったゼ…トイチだトイチ」
「一生の不覚ですね…」
小川と亀井は両手で頭を抱えた。

「しかしよォ…この後もこんなのが次々と出てくんのかィ?」
「可能性は無いコトも無く無く無く無く無いな」
「どっちですかッ!!」
「じゃ制服は失敗したなァ…ジャージ持ってくりゃあ良かったヨ」
「ええッ!!ジ、ジャージッ!?!?」
亀井が驚いた様に小川を凝視する。
「な、何だヨ…亀ちゃん…?」
藤本はニヤニヤ笑って言う。
「亀井、おめぇよ…ジャージにいちいち反応し過ぎなんだよ………麻琴のジャージだぜ」
「…フッ……それもそうですね」
「意味分からんけど何か妙にムカつくんだけどよォッ!!!!」
53なんみん:2005/12/15(木) 09:48:10 0

「ところでおめぇら大した合図もねーのに、何とまあ息が合ったもんだな」
藤本は普通に感心している様子だ。

「あれだけ振動に敏感なんだから、ひょとしたらコッチの声や音もキャッチされてると思ってサ。
 で、あの超感覚をかき乱すにはやたら動き回ってデカイモノをぶん投げるというワケですヨ」
「麻琴ぉ、おめぇそこまで考えてたのか?」
「あたりきよォッ!!ま、後は亀ちゃんの勘に頼ろうかナと…」
「僕はすぐにピンときましたよ。僕の能力が必要なんじゃないかなって。
 ………でもこれって舞波ちゃんのお陰です」
「舞波ぁ!?舞波って…あの石村舞波か?」

亀井は視線を落として少しずつ思い出す様に語った。
「はい。あのコウモリの能力…舞波ちゃんのスタンドの能力に似ているなって思ったんです」
「あの『イチャイチャナントカ』ってヤツだよな?」
「もう…ちゃんと覚えてあげて下さいよ」
「イヤ、あれは分かりづれーだろ」

「あの鈴美さんと出会った日の前日、舞波ちゃんと部室で少し話をしたんです。
 その時に言ってました、『サイレント・エリドリアンには敵わない』って。
 舞波ちゃんのスタンドの能力も超音波ですから。ああ、なるほどなって感心してたんですけど」
「それがヒントになったってワケか?」
「はい、まさかここで助けになるとは思いませんでしたよ…」
3人はあらためて人との出会い、運命の数奇さをしみじみと感じた。

……結構やっかいなスタンドだって聞いてたけど…『虎は死してなお皮を残す』ってか。
……そういや、キラってどうなったんだろうな…?
藤本にまた別の想いが込み上げてきた。
54なんみん:2005/12/15(木) 09:58:03 0
今年はここでおし舞波!!…前スレさん風で
S・エリーゼ好きで、ぜひACT123出したかったのでこれでノルマクリア!!
上戸の重要性と言うのは…上戸自身がどうこうではなくて
『藤本が一度演劇部を救っている』という事実がポイントだったりします
前スレさんの『10月2日』で一応の結末を見た舞波シナリオですが
ぜひ『銀色の永遠』の方でもある種の『救い』を与えたいなと思いました

しばらく保全組一員として頑張ります!!ではではノシ
55名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 11:15:38 0
おつ舞波
56名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 11:15:50 0
丿l^ 、 ノ丿 (・) (・)
57名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 12:40:17 0
ジョオニイ・ジオスッター
58前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 12:58:14 0
>>54
なんみんさん!おつ舞波w
どうもです!舞波りがとう(意味が不明ですが
舞波はまたなんらかの形でとか考えていたので
良い刺激になりました!
59名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 14:38:00 0
すでにのスレは保全されているッ!!
60名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 16:38:38 0
保全
61名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 17:28:06 0
>>56
てらにゃッ!!!!
62名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 18:48:47 O
保全
63名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 19:52:05 0
保全疾走
64前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 20:11:01 0
食後保全!
651 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 20:49:19 0
ただいま!!
>>前スレさん
おぉっマジッすか!?
あの、まとめの画像ってまあさですか?えらく可愛いなw

>>なんみんさん
乙です!!
ACT123フルコンプっすね!!個人的にACT2が一番使いづらくて出せなかったんで、
こんな風に出してもらえると俺としては嬉しい限りw舞波の話もしてるし、展開熱いな〜続き期待してます
661 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 21:03:43 0

スタンド名:evergreen
本体:高橋瞳


破壊力:D
スピード:B
射程距離:C
持続力:B
精密動作性:C
成長性:D

能力…大きな蜘蛛型のスタンド。本体を背中に乗せて移動する。
    蜘蛛と同じように遠くまで跳ねたり壁に引っ付いたりできる。

『グレイプニール』…スタンドの尻から吐き出される糸。かなり丈夫なので
            引きちぎることは不可能だが、切断することは出来る。

『アカネ』…evergreen の額についている飾り。これに噛まれた者は、
       身体中にスタンド毒が回り、段差を上れなくなる。
       上ろうとすると、背中からひっくり返ってしまう。(ただし一人まで)
       一度噛み付けば、射程距離に関係なく毒に犯される。(本体が解除するまで)

671 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 21:09:49 0

スタンド名:Real Me
本体:上原奈美


破壊力:憑依する物体により変化
スピード:憑依する物体により変化
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:D
成長性:B

能力…物体にスタンドを憑依させ、その物体をスタンド化させる能力。
    一度に五つまで憑依が可能。
    乗り移っている物体を破壊しても、その中にいるスタンドを叩かなければ
    本体はノーダメージである。
681 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 21:12:13 0
すいません、前回の話の後スタンド解説いれるの忘れてたんで、
今いれちゃいます、もうしわけ!!!!
69915:2005/12/15(木) 21:14:50 0
みなさん乙です!
じゃあオイラも少しだけ。
70915:2005/12/15(木) 21:15:10 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するK〜

「み、雅ちゃんか、助かったたい・・・・!」
「田中さん、びっくりしましたよ!」
「ありがとう!でも雅ちゃんのスタンドでは・・・・・」
そう言ったれいなの目の前に立ったのは愛理ちゃんやった。
「愛理ちゃん・・・・・・・」

「くらえェェェェェェェ!!!!」
雅ちゃんが槍ばのばしてみそのば狙う・・・
ばってんみそのは難なく槍ば避けたとよ。

「そんなあくびが出るような・・・・、はッ!?」
槍の先には何かがおった。
そん何かが飛んだかと思うと、みそのの背中にしがみつく。

「ミスチーフ・エンジェル!!!」
愛理ちゃんが叫ぶ。
みそのに飛び乗った小さか人形みたいなスタンド、
あれが愛理ちゃんのスタンドやろか。
雅ちゃんの槍はおとりで、愛理ちゃんのスタンドが
しがみつくのが目的やったわけたい・・・。
71915:2005/12/15(木) 21:15:34 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するL〜

「なんだ、これは?」
みそのが一生懸命愛理ちゃんの
ミスチーフ・エンジェルば引きはがそうとするたい。
が、びくともせん。

「それじゃあ!!」
プライマリー・カラーズが背中にしがみつく
ミスチーフ・エンジェルば殴りつけるたい。

でも愛理ちゃんはにこにこしとぅ。
ダメージはまったく無いごたぁ。

「無駄だよ、愛理のスタンドは遠隔自動操縦型だもん。
 一度しがみついたらもうどうやっても離れないし
 ダメージも受けないんだよ」
「だからどうしたァァ・・・・」

カーンンンンンンンンッ!!!!!!!!

そんときやった。
もんすごか音とともに、空から金だらいが振ってきて
みそのの脳天に直撃したとよ。
72915:2005/12/15(木) 21:18:19 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するM〜

「いでええええええ!!!!!!!」
みそのが思わず頭ば抱える。

「ぷっ」
さすがに思わず吹き出したとよ。
雅ちゃんもゲラゲラ笑い転げてる。

「何でたらいが振ってくるんだよおぉぉぉぉぉぉ!!!」
みそのが思わず絶叫ばする。
「テメエ!!!」
頭ば抱えながら愛理ちゃんに向かって歩いてきたそん時・・・

ズテーンンン!!!!!!!

みそのが派手な音ば立ててこけてしまった。
何故か足下にロープが張ってあり、それにひっかかったとよ。
73915:2005/12/15(木) 21:18:47 0
とりあえず小出しでここまで。
続きはあげられたらまた今晩中にあげます。
74前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 21:21:27 0
俺も小出しにいくぜ!
75前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 21:21:58 0
銀色の永遠   〜ボックスフィッシュ・パラダイスC〜


12月22日 pm9:10

ぶどうヶ丘公園

「陣形は竜王第一と伏虎弐!カウントは7:4!良いかッッ!!」
菅沼の怒号に反応して従者が散らばる・・・・・
「へぇ〜〜〜〜〜?面白く躾けてんねぇ?」
三好は扇形に陣を組む犬を見てからかう様に言う。
「これはお遊戯じゃあ無いんだぜ・・この陣形!お前はもう『結界』の中にいるッ!」

パッッツチィィイィイインッ!

菅沼の指を弾く音が夜の公園に響く!
それを合図に犬達は天地左右を問わず全ての方向から三好の急所に目掛けて牙を奔らせる!

「『結界』だと!よぉーくみろッ!『結界』をはっていたのは私の方だ!!」

地面の下に!
三好の『シーズン・オブ・ディープレッド』の足から伸びた『血管針』が地面一帯にその姿を現す!

血管針は犬達の身体を意とも簡単に貫く!
「貧弱ゥ!虚弱ゥ!脆弱ゥウ!沸き立て!怪焔王の流法ッッッ!!!」

   ゴパァッッ!!

犬の断末魔が公園に響く!
76前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 21:22:40 0
「ふふ・・・・『三好絵里香の一兆度の怒り』を体内に送り込む『怪焔王の流法』・・・
 犬のシチューの一丁上がりねぇ!」
三好はそう言うと大笑いをしながら血管針を使って犬の身体を菅沼に投げつけた。

「こんな・・・・なんて事を・・・・・」
菅沼は犬に寄り添う・・・
「う〜〜〜〜ううう  あんまりだ・・・・」

「HEYYYYYYYY   あァァアァアんまりだァアアァア ヒィイイイ  !!!!!」

菅沼の喚き声の不気味さに三好と岡田は異様な感覚を覚えた。
「・・・・コイツ飼い犬を殺されて怒り狂うと思ったら・・・」
「アヒィィイイイ アヒィイイイイ アヒィ ウホォオォオオオオ」
「怒るより逆に不気味やわ!み〜よ!!早うとどめを刺してんかッッ!!!!」

    ピタリ!

「フーーーー スッとしたぜ!落ち着いた!激昂してテンパってるとうっかり殺しそうに
 なるからなァ〜〜〜!さてと・・・等価代償といくか?この代償は重くつくぜッッッ!!」
77前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/15(木) 21:25:01 0
ここまで!
78名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 21:30:00 0
いぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!!!
79名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 21:36:56 0
犬よええええええええええええええええええええええええ
801 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 21:58:31 0
>>73
乙っす!!
事態は一転、なんだか和やかになってきてますねw期待して待ってます!
>>77
乙ッ!!!
菅沼がエシディシみたいだw
余談ですが、ジョジョに出てくる犬ってなぜか死ぬこと多いですよね
確実に猫より犬の方が死んでる気がする
811 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 22:41:08 0

〜『彼』の場合〜

「おい、そこのお前。そう、お前だよ。悪いがあまり大きな声出して泣かないでくれないか?
昼寝は俺の大事な日課なんでね、気になって眠れないんだ」

ウサギのレミーは窓から木の枝に飛び移ると、ケガをしたカラスの子供を見下ろして言った。
おそらく、巣立ちして間もないカラスであろう。
木の枝から飛び降り、スタンドを使ってうまく着地すると、カラスの子供が
表情を一変して感嘆の声をあげる。

「す、すごい!!それ、人間が乗ってるショベルカーっていうヤツじゃあないですかッ!?」

聞き捨てならないセリフだった。
こいつ、今なんて言った?
見えてるってのか…俺の『ブック・サーカス』がよー…。
鳥公ときて、しかもスタンド使いとくると、三ヶ月くらい前に出会った、
あの狂気に満ちた化け物カラスを思い出す。
彼はそれ以来、鳥が今まで以上に嫌いになった。

「・・・・・」

レミーの赤い瞳は、カラスの子供の傷ついた首を映していた。
なんだこれは、引っかき傷か?
爪あとのように見えるが…大方、どっかの枝にでも引っ掛けたんだろう。
なるほど…それで泣いてたいたというわけか。
でも、この程度の傷で泣くとは…こいつ、ママっ子野郎(マンモーニ)か?
彼はカラスの子供に話をかけてみることにした。
821 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 22:42:28 0

「坊主、名前は?」

「僕…ですか?」

「ああ」

「僕は『ダイヤモンド』っていいます」

「へぇ」

「お姉ちゃんは『チェス』っていいます」

「いや、お姉ちゃんの名前なんて聞いてな…」

「お兄さんは『囲碁』っていいます」


人の話を聞かないヤツだな。
しかし、別に家族構成などに興味はないがすごい名前もあったもんである。
まるで、盤上ゲームの名前のようだ。
さらにカラスの子供、ダイヤモンドは続ける。


「それから、お父さんが『オセロ』っていいます」


戦慄が走った瞬間だった。
831 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 22:43:21 0

オセロ。
以前出逢った凶悪な殺人カラスの名前だ。
自分が食うためには人間だろうが仲間のカラスだろうが容赦なく皆殺し。
自分さえよければいいという…もはやこの地球上に生きていていい生物ではなかった。
それを葬ったものがいる。
雪のように白い毛と赤い瞳、それからピンと張った長い耳、そして首に巻かれた蝶ネクタイ。
道重さゆみに飼われている、このウサギの『レミー』がそうだ。
なんで『レミー』と名づけられたのか、本人は知らない。
まぁ意味なんてないとは思うが。

このガキ、あの糞カラスの子供なのか…?

あの凶悪カラスは、腹を空かせば例え恋人だろうとその牙(嘴)にかけるカラスである。
そんなヤツが、子供を作っていたとは奇妙な話であった。
『オセロ』にとって、自分以外の生き物は単なる『道具』であり『食料』だったので
なぜ『ダイヤモンドの母親』がオセロに始末されずに『ダイヤモンド(達)の卵』を
出産できたのか?その経緯は誰も知らない。
そして、これから先も知ることは出来ない。
なぜなら…すべてを知っていた『ダイアモンドの父親』は、ここからちょっと先の
茂みを乗り越えたところで、今も眠っているからだ。
今でもまだ、土に還ることも叶わず、コンクリートに潰されている。
841 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 22:45:19 0

「僕、お父さんを探してるんです。僕が孵る前に失踪しちゃったらしいんで」

「…なんで親父を探してるんだ?」

「あの、お恥ずかしい話なんですけど…僕、いじめられッ子なんです。
空も満足に飛んでられないし、電線にぶら下がったり出来ないんです。あれ、すごい
楽しそうですよね」

ダイヤモンドは続ける。

「お母さんは、お父さんのことを『ロクでもない人』なーんて言ってたけど…
やっぱ、会ってみたいじゃあないですか。それにロクでもないってことは、僕とは
正反対だと思うんです。会ったら何か変われるような気がするんです…って初対面の、
しかもウサギさんに何を話してるんでしょうね僕は。すみません」

カラスの少年『ダイヤモンド』はキラキラした黒い瞳でそう語った。
不思議なものである。
あのどす黒いオーラに包まれた凶悪なカラスから、こんな爽やかな子供が生まれるとは。
この少年が、自分の父親の暗黒な行いをどこまで知っているのかどうかはわからないが、
一つだけ、レミーには言える事があった。


こいつの父親は…俺が殺した。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
851 ◆I7CTouCqyo :2005/12/15(木) 22:45:42 0
俺もちょい出し!!
86名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 23:43:13 0
セツナス
87915:2005/12/15(木) 23:45:44 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するN〜

「いでええええええ!!!!!!!」
みそのが思わず頭ば抱える。

「ぷっ」
さすがに思わず吹き出したとよ。
雅ちゃんもゲラゲラ笑い転げてる。

「何でたらいが振ってくるんだよおぉぉぉぉぉぉ!!!」
みそのが思わず絶叫ばする。
「テメエ!!!」
頭ば抱えながら愛理ちゃんに向かって歩いてきたそん時・・・

ズテーンンン!!!!!!!

みそのが派手な音ば立ててこけてしまった。
何故か足下にロープが張ってあり、それにひっかかったとよ。

「これが愛理のスタンド能力です」
雅ちゃんがれいなにささやく。
「これが?」
「いたずら天使。愛理のスタンドに捕まったら
 あとは気を失うまでいたずらが続きますよ」

「いででッ・・・・・・・」
真正面から倒れて顔ばしこたま地面に打ったみそのが
立ち上がろうと手をついたら・・・・
88915:2005/12/15(木) 23:46:42 0
あ、間違えた(爆)
前のとかぶってるや、やり直し(死)
89915:2005/12/15(木) 23:48:10 0
ってことで、正しい更新は↓からですm(__)m
90915:2005/12/15(木) 23:48:26 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するN〜

「これが愛理のスタンド能力です」
雅ちゃんがれいなにささやく。
「これが?」
「いたずら天使。愛理のスタンドに捕まったら
 あとは気を失うまでいたずらが続きますよ」

「いででッ・・・・・・・」
真正面から倒れて顔ばしこたま地面に打ったみそのが
立ち上がろうと手をついたら・・・・

「うぎゃあああああああッ!!!」
みそのが手のひらばかざして絶叫する。
手のひらに画鋲ばささっている!

「が、画鋲が・・・・・・・・・・」
みそのはもう泣き声になっとぅ。

「げなうっとうしか攻撃たい・・・・・・」
れいなは思わずつぶやいた。
91915:2005/12/15(木) 23:48:49 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するO〜

「殺す・・・・絶対殺す!!!!」
立ち上がったみそのがブツブツ言いながら
駆け出そうとする。

「ぎゅわああああああああ!!!!!!!」
またみそのの絶叫がこだました。

「あ〜、小指だね・・・・・」
雅ちゃんが気の毒そうに言ったとよ。
何故かみそのの足下に四角い箱が出現し、
みそのはそれで足の小指ば痛打したらしく、痛さに悶絶しとぅ。

金だらいとかロープとか画鋲とか箱とか
次々出現してはみそのにダメージば与えては消えていく。そして・・・
92915:2005/12/15(木) 23:49:14 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するP〜

今度は生クリームばたっぷり塗ったパイが
飛んできてみそのの顔面ば直撃したとよ。
「ぶはッ、てめ、てめッ・・・・・・・・!!!」
顔面真っ白ばなったみそのに愛理ちゃんが
「顔大変な事になってるよ。ちゃんと洗い流さなきゃ」
と言った。

次が読めたとよ・・・・・・・・

案の定、空から大量の水が滝の様に
みそのをば打ち付けるたい。
みそのはずぶぬれになった事以上に
擦り傷に水が染みて悶絶ばしちょる。

「このドグサレガアアアアアッ!!!!!!」
みそのがカマイタチば投げてきた。

「田中さん、仕事ですよ。」
雅ちゃんがそう言って愛理ちゃんの前に立ちはだかるたい。
そうか、愛理ちゃんは遠隔自動操縦型のスタンド使い。
相手はこのままやられるか、愛理ちゃんば倒すか
それしか方法がないから愛理ちゃんの身ば守るのがれいなたちの仕事なんや。

れいなはさっきと同じように岩にした上着ば使って
デュエル・エレジーズでカマイタチから愛理ちゃんば守る。

いらついたみそのが近づいてくっと
雅ちゃんのセクシー・アダルティで牽制するたい。
93915:2005/12/15(木) 23:49:45 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するQ〜

「えぇいィィ!!オマエラうっとうしいんだよぉぉぉ!!!
 これでもくらえ、ジュエル・エアー・ロック!!!」
「ネタバレしている技なんて怖くないよ〜だ!!」
雅ちゃんが正確にセクシー・アダルティで
空気の渦の中心ば突いてつぶしていく。
そうか、空気の渦は回転しとぅ中央が弱点なんやね。

うん、良いコンビネーションたい。

でん・・・・・・・
愛理ちゃんの攻撃って地味なんやね・・・・
こん調子でみそのが気絶するのまで
攻撃するのって結構かかっと思う・・・・

「てめぇらあぁぁぁぁ!!!!」
みそのが打つ手が無くていらいらしとぅ。
あ、またこけたとよ。
今度は足首に輪になったロープがからみついとぅ。
そんロープの先は・・・・

近くば走っとった車に結びつけられとぅ!!

「ぐぎゃあああああ!!!!!!!!」
哀れ、みそのは車に引きずられていく・・・・
94915:2005/12/15(木) 23:50:18 0
今晩はここまで!
95前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 00:08:42 0
銀色の永遠   〜ボックスフィッシュ・パラダイスD〜


12月22日 pm9:18

ぶどうヶ丘公園

「く・・・・・・何なんだ?このプレッシャー!」
三好は近づく菅沼に異様な圧迫感を感じていた。
「どうした?気圧されてるようだが?」
菅沼は口角を持ち上げニヤリと笑う!
「・・・ッッ!!うるさァアいィィイイ!!!!!!!」
血管針が四方から菅沼を襲う!
「遅いな!」
銀色の瞬きが菅沼の身体を包む。
血管針は菅沼の身体に接近した所から摩り下ろされる様に削り取られる!
「くっ!コイツ!!!!」
「じゃこのまま行きますか!『断空の流法』!!」
シャキンシャキンシャキンシャキンシャキンシャキンシャキンシャキンシャキンシャキンシャキン


96前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 00:09:17 0
「?消えた?????」
三好は己の目を疑う!
「これは・・・・催眠術?・・・・か?行き成り消えるなんてどんな能力なんだ?」
左右を見回して行き成り消失した菅沼の気配を探る!
「近くに居るハズ・・・・だけどなんだ?なんで見えない?」
三好は平静を失い辺り構わず血管針を乱舞させる!
「み〜よ!!あかんよ!落ち着いて!!」
「くぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
唯の言葉は三好の耳には届かず激昂した三好はヘドロを撒き散らす!
「・・・こない事に為るなんて・・・・手段なんて選んでられるかい!」
唯は髪を掻き揚げ後頭部に爪を立てる。
「・・・・・いくで!・・・コード3!」
ドンッッ!!!
唯の髪は逆立ち蔦が身体中に奔る。

「ぐゥウウウあァアアァ!!!!」
苦悶の呻き声を耐えられずに洩らす・・・・
「こ・・・この状態・・・なら・・・・」
唯は三好の居る場所に視線を凝らす!



「!!!み〜よッッ!!!斜め前ッッッ!!!!」
「え???」
「遅いって!」
虚空から菅沼が行き成り姿を現す。
三好は反応が出来ず銀の一撃を喰らう!
鋏は三好の目前で開閉し周りの空気の構成に干渉を与え三好は酸欠にもがいて気を失った・・・・
「さてと・・・・お嬢ちゃん教えてもらおうか?『落とし前』っつーのはどうつけるモンだ?」
97前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 00:11:45 0
みなさん乙!です!!
色々レスしたかったが今日はここでおし三好!!
981 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 00:21:31 0
>>94
乙ッ!!
みその哀れ…愛理、いろんな意味で残酷ですなw
>>97
うおぉぉぉぉッいい所で!!
〜悪意の種〜で小川に絡まった蔦はコード3だったんすね!!!
乙です!!!
99前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 00:31:42 0
まとめも終了!
>>98
う〜ん!今はどこまで言っていいものか、なのですが。
他人に干渉を与えるのはコード2。で自らに干渉を与えるのはコード3。
ですね!その能力は?!
次回に続く!!!!wwwwwww
100名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 00:57:39 0
みんな乙!!
1011 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:26:29 0

〜『彼女』の場合〜


「小春、ビスケッツの方から連絡は?」

「まだです」

「そうかぁ…」

ベンチに座り、吉澤ひとみは缶ジュースのブルタブを開けた。
ついさっき、向こうの自動販売機で買ったのだ。

「ゴクッゴクッ…プハーッ!!ま、小休止ってヤツだ。小春もいる?」

吉澤ひとみは飲んでいた缶ジュースを小春に差し出す。
だが、小春はそれを断った。

「いえ、遠慮しておきます。間接キスって苦手なんです」

「そうか。サッカー部じゃ当たり前なんだけどな。ゴクッゴクッ…」

うむ、さすが運動部に所属しているだけあって、いい飲みっぷりだ。
しかし、こういった『時間を持て余した行為』は彼女の嫌うことの一つだ。
こんなところで油を売ってないで、自分もビスケッツ達と一緒にカラスを捜索したい…
そう思っていた。
だが、小春も人間である。生理的欲求には叶わない。
清涼飲料水を喉を鳴らして飲む吉澤ひとみを見ていたら、喉が渇いてきてしまった。
私も何か飲もうかな。
向こうの自販機でジュースを買っている石川さんが戻ってきたら、自分も何か買いに行こう。
そう思い石川梨華の方を見ると、小春は石川梨華の後ろで並んでいる一人の青年に
気がついた。
1021 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:27:48 0

「なにやってるんだろう…並んでるにしてはやけに距離が近いような」

気になってよく見てみる。
その青年の手には何か握られているようだ。
あれは…携帯電話?
でも持ち方が奇妙だ。まるでスカートの中に潜り込ませているような…


ピロリロリン♪


軽快な短い電子音が聞こえたような気がしなくもない。
そして、ミラクルエースである前に、女の子である小春には、その青年が
何をしていたのか直感でわかった。

…盗撮したの?

小春の方まで聞こえた電子音だ。
すぐ近くにいた石川梨華が気付かないわけがない。

「やべッ…」

彼女が振り向くと同時に、青年…いや、盗撮犯は逃げた。
1031 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:29:11 0

「…杜王町にこんな『汚らわしい』クソカスがいるとは。しかも真昼間からねぇ」

石川梨華は一言ぼやくと、ザ☆ピースを地面に這わせ、盗撮犯めがけて一直線に伸ばす。
金色の手は、盗撮犯の足をつかんで地面に転ばせた。

「げッ!」

その盗撮犯である青年には、なぜ今自分が転んだのか、一生知ることはないだろう。
彼の前に、無表情の石川梨華が立ちはだかる。

「す、すいませんッ!!出来心だったんです!!!」

「・・・・・・・・・『汚らわしい』」

石川梨華は黙って青年の顔を見つめると、いきなり彼の髪の毛をつかみ、
引っ張るようにして起き上がらせた。

「ひッ!!?」

「テメー今あたしのパンツを隠し撮りしたよなァ?このビチグソがぁ〜!!」

遠目からそれを見ていた小春は、石川梨華のただならぬ雰囲気に違和感を感じていた。
なんか…あの人おかしいぞ。
一般人にスタンドを使って、しかも追い討ちをかけようとしている…?
元からそういう人なのか?いや、そんな人には見えないが。

「ヘドぶち吐きな」
ゲシャッ!!!

石川梨華が青年の顔に膝蹴りをかました。
これは他でもない、まさに異常事態ではないか。
1041 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:30:23 0

「吉澤さんッ!?」

「わ、わかってる、石川のヤツ何やってんだ?」


遠目からその光景を見て驚いている二人をよそに、石川梨華の暴行は続く。

「『汚れた』ことしてくれちゃってよぉ…『汚らわしい』鼻血たらしやがって…
このチンボコしごいて喜んでるサル以下のイカ野郎のくせに…」

「お、お…」

「あたしのパンツを!!」

石川梨華は青年を持ち上げ肩に乗せた。
信じられない光景だった。
女子高生が、男性を肩に担いでバックブリーカーをかましているのだから!!

「その便所でクソして洗ってねェ手で触った携帯で隠し撮りしようなんてよぉぉぉッ!!!」

バキッメキッ!!

「こいつはメチャ許せないわよねぇぇぇぇッ!!!!!」

「あがが…うげッ」

ボギョンッ!!!!!!!!

「ゲボォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」
1051 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:31:47 0

小春は驚いた。
本当にこれが、さっき鏡を見てウットリしていた石川さんなのか?
それに、あんな下品なセリフをあの人が吐くなんて…

「おい!なにをしてんだ石川、死んじまうぜ…やめろ、血を吐いてる」

吉澤ひとみが彼女を止める。
だが石川梨華は、それをあざ笑うかのようにしてさらに両腕の力を込めた。

「ほーらほらほら!!!」
メキャメキャボキャッ!!

「ガボッゲボッ」

なんという状況だろうか。
さすがのミラクルエースも目を当てていられない。

「石川ッ!!!」

「止めないでよぉ…フン!!こいつはあたしのスカートを隠し撮りした、とっても
『汚らわしい』ヤツなのよ…フン!フン!!こらしめて当然でしょ…フン!!」

バキョ!メキャ!!

「お、お前…よくそんなスッキリした顔でそんな事ができるな!!」

「違いますかねぇ…吉澤ひとみちゃん!!」

バキィッ!!!

「ゲボッ!!」
1061 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:33:29 0

な、なんだこの人は…さっきまでと、まるで態度が違う…狂ってしまったかのようだ。
基地外とは、こういう人をいうんじゃないだろうか?
小春は石川梨華に対し、軽く恐怖を覚えた。喉の渇きも忘れてしまった。

「やめろと言ってるのがわからねェのかッ!!!」

吉澤ひとみは石川梨華を突き飛ばすと、息も絶え絶えの青年を地面に下ろした。
血を吐いてピクピクしているが、青年の意識はあるようだ。
地面に尻餅をついた石川梨華は、精気のない表情で空を見つめている。

「てめー石川。どうかしてるぜ…興奮してるのか?」

「・・・・・・・・・」

彼女は何も答えない。
目がイってしまったあとのようだった。

「ポケーッとしてんじゃあねーぞ石川!!!」

「…ハッ!!?」
彼の怒鳴り声で、石川梨華は我に返る。

「えッ!えッ!!なに?」

「何じゃねえ!お前…」

「いやあああああああああッ!!何よその人は!!!」

口から血を吐いている青年を指差し、石川梨華は絶叫した。
わけがわからないとでも言うように、彼女は震える。
だが、本当にわけがわからないのは小春と吉澤ひとみの方だった。
1071 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:35:25 0

「…石川さん。あなた、自分が何してらっしゃったか覚えてないんですか?」

「…わからないわ、あたしはただレモンティーを買おうとして…そしたら写メの
シャッター音がして…盗撮されたってことは気付いたわ。それで『こいつ、なんて
汚らわしい』って思って…あれ、その後あたし、何したのかしら?」

「マジで?本当に何も覚えてないのかよ」

「心当たりはノーノー。だけど心にポッカリ穴が開いているようだわ…なぜ?
ただ言えるのは…」

とても『汚らわしい』と思ったのよ。
石川梨華容疑者は、そう供述した。

吉澤ひとみは考える。
こいつ、なんだかんだでキレると人を殺しかねないヤツだが…一般人に対して
ここまで猛威を振るうところは初めて見たぜ。
それに、さっきバックブリーカーしている時に見せた、まるで汚いものを掃除して
気分がスッキリしているかのようなあの表情。
これは…何かある。
私たちが気付いていない何かが…。
彼の目は、演劇部の部長の目の色に変わっていた。
1081 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:38:30 0

小春はそんな吉澤ひとみに気付いていた。
目つきが変わったからだ。
サッカーの試合でも、こんな目つきになったりするんだろうか?
吉澤さんは、恐らく自分と同じ事を考えているのであろう…小春はそう思った。
石川さんが普段どんな人なのか、そんなことは今はどうでもいい。
だがさっきのイカレっぷりは、錯乱しているだけとは言えないものがあった。
何か信念があるように感じたのだ。
そういえば、しきりに『汚らわしい』とか言っていたな…そこに何かありそうだ。



『コハルゥ!!偵察ニ行ッタNo.3達ガ、からすヲ見ツケタト言ッテイルッ!!』
『ドウイウいきさつナノカ知ラネーガ、さゆみノうさぎと一緒ナンダソウダ!!』

「道重さんのウサギと?一体どういうことだろう…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


1091 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:39:16 0
すいません今日はここまでで!!
ではノシ
1101 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 01:41:18 0
>>99
なるほど、岡田のスタンドも進化しているわけだッ!!
では次回期待してますw
111名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 03:12:46 0
保全疾走
112名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 04:13:23 0
保全疾走
113名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 04:44:01 0
今読み終わった乙ッ!
偽花京院状態の石川ヤバス
114名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 06:56:20 0
.        ____
   ゴッ! _| M  | アゥチッ!
      、',Σ○w゚゚;从
   ()二ニOニO_フヽ
     ´`    ゝ ,ハ.
         し'´ヽ.)
  マイハマンバント失敗!
115前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 07:58:39 0
>>110
1さん乙!
石川コエーwwwww
116なんみん:2005/12/16(金) 09:27:37 0
>>915さん乙です!!
ぎゃはははw恐ろしい!!でもコレかなり秀逸なスタンドですね
物理的な痛みもそうだけどこれで再起不能になったらめっちゃハズカシイぞ
>>前スレさん乙です!!
いにゅうううううううううううううううう!!!!!!!!!!
エシディシVSエシディシみたくなってますねw戦いの結果がマジ気になります
>>1さん乙です!!
やべぇ『囲碁』でココア吹いたww…シェイクスピアで無くボードゲームってのがイイ!!
で三段落ちの後に『オセロ』と…ドキリとさせられました
花京院wやはりアレはダイアモンド君のスタンドのようですね…続き待ってます!!
117なんみん:2005/12/16(金) 10:32:44 0
>>58
元々以前予告していた前スレさんインスパイアというのは舞波の事だったんです
ただオナってる途中で1作目の小川ネタがパッと思いついたので書いてみました
どちらも上手くストーリーに乗せられて良かったなーって思います!!

1さん>>116はダイヤモンド君ですね…失礼しました!!ではではおやすみだがわ
118名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 11:12:45 0
ほぜむ!
119名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 12:39:27 0
                   r ‐=ニ=‐ 、        ___              ____
    /⌒ヾヾヾヽハッッ,   | || || || || ||   ヾ``´    __}     rrrf^h^h-、  l ⊂ ニ ⊇l
   {              リ  |f゙ヽll lレ'ヾ|   ミ o (( )仞|    l」」エ」lココ.」   |      |
    }  (("`}ノ}ハlヽl  リ  ||  `"  ||   ( ァ=ニ二二ニ⊃  {三>≦三}= ニ二二二二ニ_=
   {  l l=・〉=・ リう〈  {|=・=ル=・=|}   (|=・=ル=・=|)   (|=・=ル=・=|)``( リ ・=〈・=l ̄
    } ノ  l /     /川   ノl  { |   !ヽ   7l  L  l     (Tl r'"L `ヽl(T)  lミ    〉 l
   {/   l ― /|川 (.ヲハ -"- ハ (.ヲ Zハ. ― ハr ュ (T)ハ ∈∋ ハ(T)_..lヾll{{竺}リl‐- 、
       _├rf‐''"´ }、__ / ハ___ハ \.| 00]__―' l_":|))(T)ヽ`= =シ(T)_ レヘ"""/l| ノノ \
    /  | || / r''´  ‐-  ソ r'"  ̄    o |  ヽ ̄ ̄ト、)ー==-(T)  \   ̄
120名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 14:46:58 O
121名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 15:06:21 0
保全疾走!
122名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 16:39:00 O
ス保ルトマティク
123:2005/12/16(金) 17:28:59 O
落ち着け…落ち着くんだ…ネタに困った時は感想を読み返すんだ…
ニストにネタを与えてくれる…なんちゃってw

というわけで感想dです!
偽花京院化した石川書いてて思ったのですが、やっぱ原作のインスパイア書いてる時って楽しいw

それでは帰ったらオナります!
反則!反則ゥ!ZURIIYYYYY!!がツボにハマッてしょうがない1でした
1241 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 19:38:39 0
帰宅保全!!
125名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 20:47:05 0
1261 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 20:50:47 0
お出かけしてくる保!!
金曜だからか人いないな
127915:2005/12/16(金) 20:52:20 0
いますよ〜
もうすぐあぷります〜
128915:2005/12/16(金) 21:04:51 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するR〜

「ぐっ!!」
みそのはカマイタチでロープば切ってなんとか免れたとよ。
もう全身ぼろぼろ。
それ以上に精神的にかなり参っとぅやろう・・・

「こ、こんなことで、ま、負けるわけには・・・・」
ふらふらしながらみそのが言う。
「た、田中れいな、オマエは・・・・」
「なんね?れいな、アンタになんかしたとね?」
「か、かた・・き・・・・・・・・
 あああああああ!!!!!!!!!!」

みそのが情けなか叫び声と共に姿ば消したとよ。
今度は落とし穴にはまったらしか。

「へびいいいいいいいqあwせdrftgyふじこlp;@!!!!」
どうやら落とし穴には蛇がおるらしか。
もうみそのの絶叫も聞き飽きたけど・・・。

穴からなんとかはい出てきたみそのば今度は
黒か固まりが飛んできて囲む。

しばらくしてそん黒か固まりはどこかに飛んでいったとよ。
残っとったのは顔の元の形がわからんごとなるまで
腫れ上がったとみそのの顔やった。

さっきのって蚊の大群と・・・・
129915:2005/12/16(金) 21:05:14 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するS〜

「愛理ちゃん、結構えぐかね・・・・」
「自動ですから」
愛理ちゃんは冷静に返事したとよ。

「オマエら、いい気になりやがってええええ!!!!」
プライマリー・カラーズが構えるたい。
「雅ちゃん、用心するたい!」
おそらくみそのの切り札が来るはず・・・・・・・
「うおおおおおおお!!!!!!!!
 真空旋風衝(スペース・ホイールウィンド・インパクト)!!!!!!!!!!」
プライマリー・カラーズがかざした手のひらを中心にして
竜巻状の大きな渦が放たれた!
「骨も残さず砕け散りやがれえええええ!!!!」

れいなが上着の盾ば使って直撃ば防ぐ。
「くっ!!」
すさまじい衝撃と風の力でれいなの身体が押されるたい。
こんままでは三人とも巻き込まれるのは時間の問題や。

「雅ちゃん!次のいたずらが来たらそん隙ば突くよ!」
「了解!!」

タイミングは一瞬・・・・・・・・・!

愛理ちゃんのスタンド、次はどんないたずらば来るか、
それでどれくらい隙が出来るか・・・・・・
どっちにしても、そん一瞬に上着の盾ば外して
雅ちゃんの槍で渦の中心の先におる敵スタンドば突く!
130915:2005/12/16(金) 21:05:36 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力する21〜

そん時やった。

ゴロン、ゴロン!!!!

何かが転がる音が聞こえるたい。
そん音はどんどん大きくなってくる・・・・

音は神社の石段の上の方からやった。

!!!!!!!!

何メートルもある大きな球状の岩が転がり落ちてくる!
そして石段の延長線上におるのは・・・・・・みその!!!

れいなと雅ちゃんの出番無しかよ・・・・・・

ゴロン、ゴロン、ゴロン!!!!!

「ひ、ひぃぃぃいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
みそのは間一髪、前方に飛び込んで岩ば避ける!!

倒れ込んだみそのが首だけ石段の方ば向いて
「殺す気かあ!!!!!!!!!!」
と絶叫ばした。
131915:2005/12/16(金) 21:05:59 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力する22〜

そんみそのばれいなと雅ちゃんが見下ろす。
そう、みそのは岩ば避けた時に
思わずれいなと雅ちゃんの足下にまで
飛び込んできとったのだ・・・・・・・・・。

「ねえ・・・・・・・」
れいなが声ばかけっとみそのがこっちの方ば向いて見上げたとよ。
そして、自分の今の状態ば把握したらしか・・・・・
「あ・・・・・・・・・・・」
「終わりですね」
雅ちゃんが槍ばのど元に突きつけるたい。
「わ、私が悪かった、だから・・・・・・・・・」
「アンタ、人に殺す言うなら
 自分も殺される覚悟ばしなきゃいけんよ」
「あは・・・・、ははは・・・・・・」

「ぐぎゃあいあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

これが今日何回も聞いたみそのの最後の悲鳴やった。
132915:2005/12/16(金) 21:06:38 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力する23〜

「いや〜、今日は二人のおかげで助かったとよ」
「いえ、愛理のスタンドの弱点は
 愛理自身を守る事が出来ない事なんで
 田中さんと雅ちゃんが守っていてくれたからですよ」

そう・・・・かな?

「はい、私の攻撃力と田中さんの防御力、
 そして愛理のスタンドがそろえば無敵ですよ!」
雅ちゃんも続いた。
「防御力?」
言われて初めて気がついた。
れいな、いつも自分から攻撃してばっかやけど
もしかしてれいなのスタンドの能力って
守備の方が向いとぅとかいな・・・・・・・。
うん、勉強になったとよ。
れいなもまだまだ修行が必要やね!

しっかし・・・・・・・・
愛理ちゃんとは絶対に闘いたくないな。

それはさておき、あんみそのて女、
れいなの事ばかたきって言ってたな
れいな、恨まれる覚えは・・・・・・・・
たくさんあるか。色々闘ってきたもんなあ・・・・
133915:2005/12/16(金) 21:07:08 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力する24〜

「ふ〜ん、夏焼雅に鈴木愛理か。中学生連中も結構戦えるんだ〜」
「ほかの中学生連中にも能力未判明なヤツ結構いますからね。
 まだまだこの資料もアテになりませんね・・・」
「あ〜、感じ悪〜い
 トモ君がせっかく後輩経由で入手してくれたのに〜」
「あ、すみません。そんなつもりじゃ・・・
 センパイの彼氏さんの・・・・」
「ま、いいけどね、実際その通りだし〜
 で、次は誰をターゲットにするの?」
「次はこいつです」
「ふ〜ん、なんか目つき悪いオンナねぇ〜高校2年生か。」
「私が昔安倍や後藤らとやった時はいなかったんですけどね
 相当の実力あるようですよ・・・・・・・」


倖田みその:再起不能
スタンド名:プライマリー・カラーズ

鈴木愛理
スタンド名:ミスチーフ・エンジェル


TO BE CONTINUED…
134915:2005/12/16(金) 21:15:44 0
スタンド名:プライマリー・カラーズ
本体:倖田みその


破壊力:B
スピード:B
射程距離:C
持続力:C
精密動作性:D
成長性:C

能力…カマイタチを起こし、相手を切り裂く。
    切り裂くだけでなく、骨ごと粉々にしてしまう
    大技「真空旋風衝(スペース・ホイールウィンド・インパクト)」や
    渦を利用して相手の周りを真空状態にし、酸欠に追い込む
    「ジュエル・エアー・ロック」なども使いこなす。
135915:2005/12/16(金) 21:16:02 0
スタンド名:ミスチーフ・エンジェル
本体:鈴木愛理


破壊力:D
スピード:D
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:E
成長性:C

能力…人形サイズのスタンド。
    とりついた相手にとことんいたずらをする。
    とりつくと相手と一体化するので
    スタンドへの攻撃はノーダメージ。
136915:2005/12/16(金) 21:17:55 0
ってことで、新たな敵を登場させたわけだが
やばいな・・・・

ちょっと前に寺田のたくらみとかは1さんらに任せて
自分は関係無いレベルでって言ったばかりなのに・・・
スマン ありゃ ウソだった

でも まあ
出来る限りみなさんの構想に邪魔にならないレベルで
処理するからそれで良しとするって事でさ・・・

こらえてくれ
137915:2005/12/16(金) 21:23:28 0
その他舞台裏
愛理のスタンドはハロプロトップクラスの歌唱力って事で
最初は「歌」にしようと思ったんですけどね、
絵里をはじめ、音に関するスタンドも結構いるからパスかなと。
で、去年の今頃キッズがみんな練習場で集まっているフレッツ動画があったんですが
それで愛理がかなりちょこまかと動き回って
やんちゃしていたのでそういうキャラなのかなって事でこういうスタンドにしました。

みそのに関してはまああの人のアレだからです。

次は「藤本美貴は独り(ソロ)になりたい」ですが、
前スレさんの展開が気になるところ・・・・(謎)
展開次第で>>136で書いている、寺田の事とかにもっと踏み込みます(爆)
138前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 22:43:32 0
>>137
915さん乙!!!
俺のアイリーンスタンド案は叩いた所を刳り貫くとかいうのを
考えていた!殺傷能力が高すぎると話が作れなくなるので却下でしたがw

おでの今後っつーかこれからカキはじめますが寺田は俺も書く予定!
あくまで触り程度なのでそれこそ邪魔にはならぬレベルで!
ポルポの指みたいなもんさ!
あとは出来る事なら言ってしまいたい!!ですがそうもいかんので
早くここに出せるカタチにしなきゃあならんのです!
1391 ◆I7CTouCqyo :2005/12/16(金) 22:49:16 0
ただいま!!

ジョルノ…じゃなくて915さん乙です!!
どんどんやっちゃってくらはい!オナる時って後のことは考えないじゃないですかw
少なくとも俺は後先考えてませんw

で、俺としては最後の二人組みの会話が気になるわけだが…期待してます(爆
140610:2005/12/16(金) 22:50:51 0
くっそーマジでオナる時間が無い!
>>1さん
あなたの作品を仕事中に携帯で読んでたらモモンガとしゃくれんぼで
吹いてしまい周りから変な目で見られましたw
みなさん乙です
俺もちょっと出します
141610:2005/12/16(金) 22:51:52 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜D

「ううッ…」
れいなはさっきから波紋でガードしとるのに!アイツの身体にも波紋は流れているはず
たい!!なのに効かん!全く効かん!
「なんで効かんとッ!?吸血鬼とは全然違うやなかかッ!!?」

「吸血鬼などと一緒にするな…奴らは我らの食料に過ぎん…」

な…なんやとッ!!…ってことは

☆生き物強さランキング☆
柱の男(サンタナ)>吸血鬼(しゅう)>人間(れいな)

って事やなかッ!!??
生き物としてのレベルが違いすぎる――ッ!!

「諦めるんだな…人間」

サンタナが近づいてくるッ!!
ど、どうすればよか!?どうすればよかあああ!!?

サンタナの手がれいなに伸びる!

「うおおッ!!デュエル・エレジーズッ!!!」
バシイィッ!!!
発現したれいなのスタンド『デュエル・エレジーズ』の裏拳が
サンタナの手を弾き飛ばした!
142610:2005/12/16(金) 22:53:04 0
「ヌウッ!?」

波紋が効かんもんだから焦り過ぎて忘れとった!!
れいなにはコレがあったやなかか!スタンド『デュエル・エレジーズ』が!!

「なんだ…今のは?触れてもいないのに…」

やった!コイツにはスタンドが見えとらんばい!

ビキッ…ビキビキッ!
サンタナの手が徐々に石化していく
「これは…!?波紋でも太陽でもない…!なぜ俺の手がッ…!?」

相手はスタンド使いじゃないのにスタンドで戦うのは本来は気が引けるところやけど
コイツは人類にとってあまりに危険やけん…こんまま石になってもらうッ!!

ボキィッ!!ブチブチッ・・・!!
143610:2005/12/16(金) 22:54:08 0
「いいッ!!?」
れいなは仰天したッ!!
サンタナは石化し始めた自分の右腕を掴むと一気にもぎ取ってしもーた!!
これで確かに石化の進行は止まる…ばってんなんて奴たい!

くそッ!!これで一気に決めてやるたいっ!
「デュエル・エレジーズ!!!」
ドババババッ!!!!
れいなはデュエル・エレジーズのラッシュを見舞う!

ドシュウウッ!!!!
「えッ…!?」
外れた!?れいなのラッシュはサンタナに全てかわされてしまったと!!
コイツまさか避けたとッ!!?スタンドは見えんはずやのに何でッ!?

「はっきりとは見えんが…感じるぞ…お前のそばに何かがいるのを…」

サンタナ…こいつ…!見えとるッ…!!
144610:2005/12/16(金) 22:58:32 0
ここまで
なんか915さんのれいなとは別人みたいになっちゃったw
出来れば明日くらいには完結させたいなあ
145名無し募集中。。。:2005/12/16(金) 23:29:38 0
146915:2005/12/16(金) 23:31:24 0
>>138
ども、寺田の事よりも、むしろ前スレさん進行中の
多方面にわたっている演劇部内の人間関係が気になるんですよ
そこから寺田につなげますんで・・・・

まあたぶんなんとかなると思います、わからんけどw
147前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 23:32:12 0
銀色の永遠   〜ボックスフィッシュ・パラダイスE〜


12月22日 pm9:23

ぶどうヶ丘公園

菅沼の身体に再び銀の鋏が纏わり付く様に旋回する。
鋏の開閉音と共にその身体は闇夜に染み入る・・・・

岡田唯は『ハイドロレインジャ:コード3』の能力
指から打ち出す種子で脳を刺激し一時的に人間の限界を超え、未知の領域まで
引き出す事が出来る・・・・・・その力を使用して菅沼の消失の仕組みを暴こうと
その朧げな姿を凝視する!

未だ完成を見せていない『コード3』。
使用する際に苦痛を伴う事やコントロールが出来ない事で使う事を躊躇っていたが
三好が倒されてしまった現在では相手を直接叩くのは身に纏うスタンド!
『コード3』意外無い!
活路が無い訳では無いのだ。完全に消えている訳ではなく電飾の瞬きの様にほんの短い瞬間では
あるが部分的に身体は見える・・・・・
人間の限界を超える動体視力をもってもこの一瞬・・・・・
身体に纏わり付いた鋏は何を断ち切りながら動いているのか?
・・・・・?
・・・・・・!


「・・・・・これがが見たまんまやったら・・・
 あんたはトンデモないスピードの持ち主って事になるやん・・・」
     ザッ!
唯は身体を半身に構え虚空を睨む。
148前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/16(金) 23:33:06 0
「 !  何 で  オ  レ の 場   所が  解   る  ?  」
菅沼の声が虚空から飛び飛びに聞こえてくる。
「私には見えんのや・・・あんたの鋏が光を断ち切っているのを・・・・・」

    パウッッッ!!!

大気が裂ける音が聞こえた。

  ドォオオォォォグゥウウォオオォォォン!!!!!!

衝撃音と共に菅沼の身体が錐揉みながら後方に吹っ飛ぶ!!
鈍い音を立てて地面に落下したその身体は首がくの字にヘシ折れあごは無残に砕けている・・

「ぐぅうう・・・・」
唯は殴った勢いで脱臼した肩関節を押さえて声を上げる。
「身体に反射して目に映る可視光線・・・それを断ち切って目に映らない様に細工するなんて
 セコイ・・・事を・・・おかげでそれを越える速度で殴らなアカンようになってしもうたやん!」

『コード3』の蔦の拘束を強め外れた関節をハメる。
痛みが残るが動くようにはなった・・・
「これで・・・・仕舞いやな。『革ジャケットのスポルトマティク』はこれでお仕舞いや・・・」
149前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/17(土) 00:06:34 0
地面に這いつくばった異邦人に一瞥をくれるとすぐさま、三好の方に急ぐ。
「み〜よ!大丈夫??ほらッ!しっかりしいッ!!!」
三好の身体を擦りながら生気を戻そうとする。
呼吸は乱れていないが気を失っているだけなのかは解らない・・・・
「ほれ!しっかり・・・・・」

ジャリッ!

唯の後方から小石をずって立ち上がる音が聞こえる・・・・・

「・・・・・・あほな・・・」
唯は背中が冷たくなるのを覚えた・・・・・死んでいる人間が甦る・・そんな事は有り得ない・・

「あ〜〜痛ぇ〜〜〜!クソッ!」
起き上がった菅沼は何も無かったかのように唯の方に歩きだす。

「何だ?その目?『信じられない』って感じの??」
菅沼はなおも続ける。
「何も不思議な事ないだろ?お前等もそうなんだろ?
 ・・・能力を身に付けた時に『死なない身体』に身体になったんじゃぁ無いのか?」
唯の青ざめた顔を見て菅沼は失望したような顔をした。

「・・・・おい・・違うのか?・・何か・・がっかりだぜ・・・『弓と矢』と『石』は
 ルーツが同じだと思っていたのに・・・・・なぁ?お前等?」
150前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/17(土) 00:07:13 0
菅沼の言葉に呼応するように光眼が浮かぶ・・死んだハズの犬が唯達を囲んでいるのだ。
唯の首筋に冷たい金属の刃が突き立てられる。
「これでお終いだな・・・・・」
そう言いながら菅沼は懐からペンダントを取り出す。
そのトップには闇夜なのに異常にか輝きを放つ『黒い石』が付いていた・・・

「そうだな・・・昔話をしよう・・・・」
151前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/17(土) 00:15:38 0
今日はこれでおし舞波!
>>144
610さん乙!
同じキャラ使っても微妙な違いが味わいです!
それがいい!のでバンバンやってくださいよ!!
>>146
よーやく核心に行けるのでこれからは人間関係を
解るように出来るかな?
1521 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:27:35 0
チェック中チェック中ゥ!!

>>140
俺もよくニストのみんなの作品読んで授業中笑って友達に「何読んでるの?」って言われますw
だから大丈夫!!(ぉぃ
>>144
乙!!
波紋や太陽で石化する柱の男サンタナにとっては、いきなり石化してびびっただろうなぁ
頑張れいな!!明日の完結、期待してますね!!!
>>151
乙ッ!!
菅沼死ななくてよかったw
それにしても、戦いが嫌いだった岡田も成長したもんだ…悪い方向に
昔話、楽しみにしてます!!
1531 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:30:19 0

〜『彼』の場合〜


「お前、その首のケガどうしたんだよ?」

「さっき、ゴミ捨て場に大きなお人形さんがいたんです。金色に光ってて…
僕、光りものって大好きなんです」

「それとケガと、なんの関係があんだよ」

「あまりに輝かしかったから、もっと近くで見てみたくなっちゃって。そしたら突然
動き出したんです。ビックリしました…その時、そのお人形さんに引っかかれたんです。
あ、いてててててッ。そーいやご飯も食べそこねちゃったな」

大きな金色の人形?
なんのことだかわからないが、人形が独りでに動き出すわけがないことは、
ウサギのレミーも知っている。そこまでバカじゃあない。
だとすると、俺のもつ『アレ』と同じものかもしれない。
人間が『スタンド』と呼んでいるアレだ。
俺の『ブック・サーカス』も見えていたようだし、やはりこの坊主スタンドを…
1541 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:32:31 0

そういえば、なんでこのカラスの少年は一人でゴミ捨て場なんかにいたんだろうか?
カラスというものは、秋から冬の間は群れをなして生活する。
大人のカラスは大人だけで、子供のカラスは子供だけで集団行動をとるのだ。
今、季節は12月である。
このカラスの少年『ダイヤモンド』はこの時期にたった一羽で何をしているんだろうか。
レミーはそのことを訊いてみた。


「みんな僕のことを嫌っているんです。僕がいると、争いごとが起きるから」

「争いごと?」

「はい、どういうわけか知らないんですけど…僕の潔癖症がみんなにうつるんです」


そう、カラスとして生まれたダイヤモンド少年だったが、彼は極度の潔癖症だった。
カラスが潔癖症とはナンセンスではあるが、彼には腐ったものなんか口にすることは
我慢ならなかったのだ。端から見れば贅沢な性格に見えるかもしれない。
兄と姉を持つダイヤモンド少年は、父親とは似ても似つかぬ性格に生まれたのだった。
だが、その父親の血を色濃く受け継いだのも末っ子である自分であることに、
カラスの少年は気付いていなかった。
その賜物である、自分の能力の『本当の力』さえも。
1551 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:33:30 0

「坊主、お前いくつだ?」

「9週間です」

「9週間ンッ?おめーカラスといやぁ5週間くらいで巣立ちするもんなんじゃねーの?」

「巣立ちはしましたよ。でも、僕…うまく空飛べなくて」

「ふーん…どこから来たんだ?」

「あそこは確か…人間が『S市』と呼んでるところですね」


S市といえば都会ではないか。
あんなところから空を飛ばずに来たのか…ご苦労なことである。


「まぁ短距離なら羽ばたいていられるんですけどね」

グウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

気の抜ける濁音がレミーの耳に入る。
これは、腹の虫の鳴声に間違いないだろう。
このカラスの少年は、腹を空かせているようだった。

「あ、すいません。さっきも言いましたけど、ご飯食べ損ねちゃったもんで…」

バツが悪そうにダイヤモンド少年は頭を下げる。
(こいつ、本当にあのクソッたれカラスの子供なのか?)
レミーにはそれが不思議でならなかった。
1561 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:34:34 0

「話を聞いてくれてありがとうございます。あの、よかったら名前を教えて下さい」

「名前?俺には名前なんてねーよ…けど、ここの家の連中には『レミー』って呼ばれてる」

「そうですか。ウサギのお兄さん、あなたのことは忘れません…では」

そう言うと、ダイヤモンド少年はお辞儀をして、跳ぶ。
そして着地、その反動でまた跳ぶ。

「あんな風にしてここまで来たのかよ…」

あれは、普通に『飛ぶ』ことより難しいんじゃないんだろうか?
俺は空飛んだり出来ないから一生わかんないことだけどな。
それより…

「おい、坊主」

レミーはダイヤモンド少年に呼びかける。
すると彼は跳ねるのをやめて、彼に向き直った。

「なんですか?」

「飯、探しに行くんだろう?そっちにはゴミ捨て場もなきゃ目ぼしい食いもんも
落ちてねーだろうよ」

「…そうなんですか」
1571 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:36:47 0

ダイヤモンド少年は俯く。
こんなままじゃ僕は、冬をこせないな…そう思った。
そんな少年の目に、今知り合ったウサギが背中を向けて振り返っている。


「なに、ボーっとしてんだよ」

「え?」

「着いてこいよ。ここらへん、マナーの悪い住人が住んでてな。いいゴミ捨て場知ってるんだ」


ゴミ捨て日がまったく守られていないゴミ捨て場が果たしていいゴミ捨て場なのかは
わからないが、少なくともカラス達にとってはお宝の山であろう。
レミーはカラスの立場になって、話を合わせたのだ。

「あ、ありがとうございます!!」

ダイヤモンド少年は、喜々と跳ねてレミーに着いていった。
だが、その歩み(跳ねているが)は遅い。
レミーの足の方が数倍速かった。


「ハァ…ハァ…」

「…ったく、しょおぉーがねぇ〜なあぁ。俺に乗れよ、特別だぜ」

「な、何から何まですいません…それじゃあ遠慮なく」

バサッ…グワシィィィ!!
1581 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:38:51 0

「い、いてぇーッ!!!お前ッ!!頭に乗るヤツがあるかあッ!!!」

「ご、ごめんなさいぃッ!!!」

「もういいよ…ケッ。しっかりつかまってろよ!!」

この俺が人助け…いや、鳥助けをするとはな…しかも大ッ嫌いなカラスをよぉー。
かくして、頭に幼鳥のカラスを乗せた白いウサギは走り出した。

走りながら、彼は考える。
この坊主、たぶん長生きしないな。
外の世界で生きるには、性格が優しすぎる。
じゃあ、それを手助けしてる俺は何なんだ?
同情か?
俺がこいつの父親殺したから…その罪滅ぼしのつもりなのか?

(ちっ…わっかんねぇよ…)

動物の世界での基本的な考え方が狂ってしまった彼が、その答えを見つけることは
かなわない事であろう。
ウサギのレミーはそのことにすら気付くことはなかったのだった。
1591 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:40:24 0

ゴミ捨て場に着くと、ダイヤモンド少年は感嘆の声をあげた。

「す、すごい!!ちょっと臭いですけど、これならお腹いっぱいに出来そうです!!」

少年はそう言うと、レミーの頭から飛び降りて適当なゴミ袋をつついた。
なんだかんだ言ってカラスだ。あさり方がうまい。
ダイヤモンド少年は、ゴミ袋をつついて穴をあけ、奥から嘴でナマモノを引っ張り出す。
取り出したものはシャケの食べ残しの皮だ。だが、それは茶色く腐っている。

「汚いなぁ」

「カラスのお前が何を言ってるんだよw」

「僕、潔癖症だからこのままじゃ食べれないんですよ…エイッ!!!」


カツッ…


ダイヤモンド少年は、シャケの皮を地面に置いて突付いた。

(こ、こいつは…)

その姿は、自分が殺した少年の父親『オセロ』とダブっていた。
1601 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:41:47 0

どうやら彼の中に流れている血は、あのカラスと同じものであることは間違いないらしい。
だが、もっと驚くべきことが起こる。

(な、なんだ…今こいつが突付いた魚の皮が…綺麗になっていく!!)

茶色く汚れて今にもハエがたかってきそうだったのに、少年の一突きで
それは油の乗った新鮮なシャケの皮に変わってしまった。

「ほら、綺麗になったでしょう?あむっ…ウマー!!!!」

そう語る少年の嘴にスタンドがついていることをレミーは見逃さなかった。
この坊主…腐ってるもんを新鮮なもんに戻しやがった。
あのクソッたれカラスとは逆の能力だ…ものを…ものを綺麗にする能力!!

(そうだな…コイツの親父にちなんで『フレッシュネス・クロウ』とでも呼ぶべきか…)

それにしても、なんと嬉しそうに啄ばんでいるのだろう。
それを眺めているレミーまで気分がよくなってくるほど、少年は嬉しそうに
食事を口にしていた。
1611 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:42:51 0

人…じゃなくて鳥助けも悪くないな。
そう思ったその時である。



『ミツケタゾォォォォッ!!!からすヲ見ツケタ!!!』
『スタンドヲ出してイルッ!!間違いネェッ!!』
『ワタシ、コハルに知ラセテクルワッ!!あのコ結構近クニイルミタイヨ!!!』



「なんだアイツら…あれは確かよくさゆみの部屋に来る小春の『ミラクル・ビスケッツ』。
こんなとこで、いったい何してんだ…?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
1621 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 00:44:01 0
ここまで!!
ちょっと風呂で清めてきます!!なんとか今日中にこの話を終わらせたい…
ではまた後で!!ノシ
163名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 01:01:38 0
犬が生きてて良かった
164名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 01:07:36 0
乙ッ!
ここで話が繋がったああああ!!!
165名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 02:12:31 0
まさに保全
1661 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 03:15:16 0
もう少し…あともう少し…保全
167名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 03:29:42 0
まるでZARDだな保全
1681 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:03:50 0

〜『彼』と『彼女』の場合〜

「小春、カラスが見つかったみたいだな」

「はい、吉澤さん。ここからすぐ近くみたいです。ただ…」

「ただ?」

道重さんのウサギと一緒なんだそうです。
小春はそれを言うのをやめた。
なぜかはわからない…だが、行けばわかることだ。
今は石川さんがテンパっている状況だし、余計なことをいうのはよそう。

「…いや、なんでもありません」

「…?まぁいいか、おい石川!いつまでも座り込んでないで行くぞ」

「えッ!えッ!?」

「えッ!!じゃあねぇよ。ほら立てよ」

「で、でもさ、この人どうする?救急車呼んだほうがいいんじゃないかしら」

石川梨華にそう言われた吉澤ひとみは、口から血を流している青年を見下ろした。
痛みのせいか息が荒いようだが、どうやら命に別状はなさそうである。

「石川が度の過ぎた事しちまったみたいで…わりーことしたな兄ちゃん。でも、まぁ
あんたは人の女のスカートん中を隠し撮りしたんだから、これでおあいこってことでさ…
こらえてくれ」

かくして、三人は小春のミラクル・ビスケッツの指示する場所に急いだのだった。
1691 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:05:27 0

その現場は驚くほど近かった。
曲がり角を2回、右に曲がっただけである。
するとそこには、ゴミ袋に穴を開けてナマモノを取り出している小さなカラスと、
それを眺めている白いウサギがいるではないか。
白いウサギの首には、蝶ネクタイでオシャレが施されていた。
間違いない、道重さんのウサギだ。
名前はえぇッと…そう、<レミーちゃん>といったか。


『に、人間だぁぁ…う、ウサギさんッ!!』


カラスの子供、ダイヤモンド少年は突然目の前に現れた人間に怯えた。
だが、レミーには三人現れた人間のうち、一人に見覚えがあったのだ。
あいつは…やっぱり。
小春じゃねーか。すると一緒にいる男と女はアレか。
さゆみと同じ、演劇部とかいうヤツか。
しかし、いったいこんなところに何しにきたんだこいつら。


『ど、どどどどどどどっどうしましょうッ!!』

『お前な。相手は人間だぜ?カラスのお前がビビッてどうすんだ。それに、
こいつらたぶん悪いヤツらじゃあねぇ。安心しな』


だが、その言葉はすぐに撤回しなければならない状況となる。
1701 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:07:07 0

「あーあー。ずいぶん好き勝手やってんなぁこの鳥公。地面が所々光ってるぜ」

そう言うと吉澤ひとみは、カラスのダイヤモンド少年を指差して石川梨華に指示した。
こりゃあ早いとこ決めなきゃあな…彼はそう思ったのだ。


「HEY!LET'S HAVE A DANCE、MY DEAR」

「…YOU KNOW!!」


バヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

答えると同時に石川梨華の背後から網を持った金色のスタンド『ザ☆ピース』が出現する。
さっきと違い、彼女は臆することなくスタンドをカラスに向けて伸ばした。
彼女は成長する女なのだ。さすがは演劇部の元エースである。

『な、何をする気なんだこいつら…』

『わ、わわわウサギさん!!さっき話したアレです!!!金色の人形です!!!!』

『金色…な、なんだってえええええッ!!?』

どういうことなんだろうか。
先ほど、首の傷は金色の人形に負わされたと、レミーはダイヤモンド少年から聞いている。
ということは…彼女らには坊主に敵意がある?
そういうことなのか?


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
1711 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:09:04 0

『ぼ、坊主ッ!!!』

『う、うわあああああああッ!!!』


ビュンッ!!!!パサパサ…


ダイヤモンド少年が羽ばたく。
空に逃げることはかなわなかった…だが。

『翼にもスタンドが…網を切り裂いたのか…?やっぱり、やっぱりコイツは…』

間違いない、あの凶悪カラス『オセロ』の子供だ。
レミーは実感した。

『僕を…捕まえる気なの?よくわからないけど…僕は…僕は父さんに会うんだ!!!
強くなるんだ!!もう誰にもマンモーニなんて言わせないためにもッ!!!!』

ダイヤモンド少年の叫びは、小春たちに伝わることは決してない。
だが、ウサギのレミーには痛いほど通じていた。

そんなにあのクソッたれカラスの事を…
俺は…こいつに真実を告げなければならない。
それができなきゃ、俺はあそこに落ちている犬のフン以下だ…。
1721 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:10:34 0

「石川さんッ!!大丈夫ですかッ!!!」

網を切断された石川梨華を心配した小春が叫ぶ。
また失敗かッ!?
そう思った小春を裏切るように、余裕の笑みを浮かべた石川梨華がそこにはいた。


「小春ちゃん、もうすぐあなたの出番よ…そしてよっしぃ!!残念だけどあなたの出番はないわ!」

「えッ!なんだって!?」

「引き寄せなさいッ!!ザ☆ピース!!!」


ピーン…


『…え?』

右足を何かに引っ張られる感覚に襲われたダイアモンド少年は、恐る恐る自分の
右足を見てみる。

『き、金色の…糸?』

ダイヤモンド少年の足には、ザ☆ピースの伸ばした人差し指が巻きついていたのだ。
それが、カラスの子供と人間の女子高生を一直線につなげていた。

「あの網はオトリにしたわッ!!小春ちゃん今よッ!!!鳥かごに入れちゃいなさいッ!!!」


バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
1731 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:12:18 0

『と、鳥かごだと…?こいつら、坊主を捕まえる気か!?おい坊主!!!』

『は、はいッ!!?』

『その足に巻きついてる糸を切れ!!お前の翼で!!!』

『こ、これをですか!?』

『そうだッ!!そいつを切ればそのダメージはそれを操る本体、つまりあの人間の女に
戻っていくのさ!!さぁ、やれよッ!!!』


レミーのアドバイスに、ダイヤモンド少年は翼にスタンドをまとわせる。
恐らく、無意識で出したのだろう。
ところが少年は、なかなか実行に移さない。
そうしている間にも小春のビスケッツ達は近づいてくる。何をする気なのかはわからないが、
このままじゃやばいのはウサギの目からも明らかだった。


『何やってんだ!!早くしろ!!!』

『で、出来ませんッ!!!』

『な、何ィッ!?』


信じられない一言だった。
この坊主、こんな状況で何を考えているんだ!!
1741 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:14:19 0

『な、何言ってんだオメーッ!!!』

『だって…これを切ったらあの人間の女性はどうなってしまうんですか!?ダメージが戻るって
事は…あの人を傷つけることと同じじゃないですか!!!』

『そうだよ!だからどうしたってんだ!?』

『僕には出来ない!!いくら住む世界が違う生き物だからといって…
傷つけることは出来ない!!!』

何を言っているんだコイツは!!
今まで生きてきた中で、人間にも人間以外のヤツにもこんなセリフを吐いた者を、
レミーは見た事がなかった。
この状況下において、そんな綺麗事は通用しないことを少年は知らないのである。

そして、小春の声が辺りに木霊した。


「お願い!ミラクル・ビスケッツのみんな!!」

『マカセテコハルゥーッ!!!』
『オラァ!!とっととオナワにツケヤ!!コノ鳥公メッ!!!』
『愛シテ急接近ッ!!』
『未来ニ大接近ンンンッ!!!!』


バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!
1751 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:16:18 0

突如、空中に出現した鳥かごの中に、ダイヤモンド少年は捕らわれた。
少年にはワケがわからない。
突然目の前に柵が現れたと思ったら、自分は鳥かごの中にいたのだ。
狭くて息苦しい場所だ…そう思った直後、どす黒い恐怖に襲われる。

『うわあああああああッ!!なんだこれはあああああッ!!!』

『バカ野郎ッ!!!くそッ!!ブック・サーカス!!!!!』
ドギュウウウウウウンンン!!!

「レミー…ちゃん!?」

突然スタンドを発現させたウサギのレミーに、小春だけでなく、石川梨華も吉澤ひとみも、
そしてダイヤモンド少年も驚き目を丸くした。
レミーのスタンド『ブック・サーカス』は、近くの電柱をまるでトイレットペーパーを
巻き取るかのように剥がし、鳥かごに力強くぶつけたのだ。

ガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

鳥かごは、いとも簡単に破壊された。

「ちっ、逃がすもんですか!!」

石川梨華は右手の中指も伸ばすと、少年の足に巻きつけているその金色のロープを
より太いものにする。
だが、このままでは長くは持たない。指が千切れてしまいそうだ。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
1761 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:18:53 0

『ナンダコレハ…スゲェ光ッテル。アノ鳥公がヤッタノカ…?』

そんな中、小春の『ミラクル・ビスケッツ』の一人であるNo.1が、ダイヤモンド少年が
生ゴミを突付いたときに地面に出来た、奇妙に反射する場所を覗き込んでいた。

『コレハ鏡ッテヤツカ…スゲェきれいダナ…』

ピキーン…


「おいッ!!あのウサギはなんだ!!」

突然の事態に吉澤ひとみが叫ぶ。
無理もない、任務を遂行したと思った直後に思いがけない邪魔が入ったからだ。
小春は自信を持って答えた。

「道重さんのウサギです!!」

「なんでこんなとこにアイツのウサ公がいんだよ!!!」

「わかりませんッ!!くッ…このままでは石川さんがまずい…とりあえず
ビスケッツのみんなを呼び戻して…あれ?」

小春は奇妙な違和感に気がついた。
呼び戻したビスケッツの、人数が足りないのだ。
ひーふーみーよーいつむー…あれッ!?

「いない!!No.1がいないよ!?」
1771 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:20:24 0

『ウオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』


小春は、聞きなれた声を耳にした。
他のビスケッツ達も驚いて振り向く。
どういう…ことだ?
みんなの中で最も無口で沈着冷静なNo.1が…叫び声など…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


『ケ…け…「汚ラワシイ」ンダヨォォォォッ!!!!!』

ミラクル・ビスケッツNo.1は、一直線に<それ>に近づいていった。
それとは…

『犬のウンコガァァッ!!あががががががががッ!!!!!』

…であった。
1781 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:23:09 0

「な、No.1…いったい何を…?」

『イバアアアアガガガアアアアアアアアアアッ!!!!』

小春の声も聞かず、No.1は道端に落ちていた犬の糞の前に立つと、
なんと狂ったように犬の糞を殴り始めたのだ。


『クソッ!クソッ!チクショウ!!イヌのウンコッ!!!蝿がタカッテ
キモチワリーンダヨ!!!「汚ラワシイ」コノ犬のくそガアアアアアッ!!!!!』


ボムッボムッ…


犬の糞を殴っているNo.1を見つめながら、小春は考えた。
これは…この狂い方は…似ている!!
さっきの石川さんのようだ。しきりに『汚らわしい』と叫び狂い、その汚らわしいと
思っているであろうものを容赦なく痛めつけている。
なんなのだ…これは…

『テメーノヨウナ「汚らわしい」イヌのクソハッ!!!!』

『お、オイNo.1…マ、マサカッ』
『マサカ…コイツ、「分解」スルつもりジャ…ッ!!!』
『や、ヤメロNo.1!!頼ムカラやめてクレエエエエエエッ!!!』
『誰ガ「再形成」サセルと思ッテンノヨォォォォォォォッ!!!!!』

『「分解」シテヤルゼーッ!!!イヌっころのクソクセェこのくそ野郎ガアアアッ!!!!』
1791 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:25:27 0

ボカッ!!!


その時、寸でのところで狂ったNo.1をNo.6が殴って止めた。

『ヤメロ!!気デモ狂ッタノカNo.1!!!』

『…あ、アレ?ミンナ…ドウシタノダ』

『No.1…オマエ、今何シテタノカ覚エテナイノカ?』

『オレは…アノ鳥公の作ッタラシイ鏡を見テ…綺麗ダナッテ思って…
ソシテ犬のクソが目に入ッテ…「汚らわしい」と思ッタトコロまでは覚エテイルガ…ン?
ナンダコレハッ!!!オレの手ガ犬のウンコマミレダァァァァァァッ!!
ギャアアアアアアアアアアアッ!!!』


No.1の悲痛な叫びが涙ぐましい。
そんなNo.1の話を聞いていた小春は、一つの答えに辿り着こうとしていた。

まさに石川さんと同じだ…
No.1も石川さんも、なぜかはわからないが一時的に『汚らわしい』ものに
異常な敵対心を持った。
じゃあ、何故そうなったんだ…この二人の共通点はなんだ…?
1801 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:26:23 0



「<ひ>めのように可愛いあたし。<つ>まりそれって…<自>己満足よ☆」


『オレは…アノ鳥公の作ッタラシイ鏡を見テ…綺麗ダナッテ思って…』



1811 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:29:37 0

ま、まさか…!!
小春は地面で光っている一部分をチラリと見た。
日の光を反射して輝いているようである。
二人の共通点は…そうだ、あの作り出された鏡をじっくり見つめたことだ!!
もしかして、あの鏡は『汚らわしい』と思うものに対し、異常な排除感をもたらすのではないか?
アレを見つめた者を、一時的に狂っているほどの潔癖症に変えてしまうとか…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ちょ、ちょっと待て!!!
もし私の考えている通りだったとしたら…
あの作り出された鏡を『じっくり』見た者がもう一人いるッ!!

「『汚らわしい』んだよ…」

低い声が聞こえた。
まさか…本当に私の推理した通りなの…ッ!!!
小春は彼の形相を見て驚愕した。

「ウサギとカラスが手ェ組むたぁーめでてぇが…所詮いつもクソ垂らして歩いてる
生き物同士じゃあねーか…クソったらしの動物スタンド使いが…お前等みてーのが
いるからよォ…俺の杜王町がどんっどん『汚れていく』んじゃあねーのかゴルァ!!!!!!」

こうして悲劇は始まる。
1821 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 04:32:56 0
ここまでしかできなかった…orz
この話の完結編は明日ということでスマソ!!!
明日は次回も書けるかな?

ではおやすミラクルエース久住小春!!ノシ
183名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 04:39:02 0
乙ッ!
だが気になるじゃないかあああ!!
184名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 05:25:54 0
保全疾走
185名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 06:19:47 0
スレ乱立しすぎ保全
186名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 07:44:10 0
保全疾走
187名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 08:42:46 0
おはようからおやすみまでこのスレを見守る保全
188なんみん:2005/12/17(土) 09:29:20 0
>>915さんエピ完乙です!!
それにしても演劇部敵多いな〜最後の2人はどんな繋がりなんだろう?
>>610さん忙しい中のオナ乙です!!
サンタナついに消滅なのかあッ!?続き明日でも明後日でも待ってます!!
>>前スレさん乙です!!
犬生きてた〜!!って死なないのかッ!?!?しかも菅沼まで!!!!
そりゃ昔話聞くよな〜誰だってそーするおれもそーする
>>1さん乙です!!
ダイヤモンド君イイ奴だけに色々考えると結構切なくなりますね…
ダイヤモンドって良い名前なのになあ…明日の結末&新エピ期待してます!!

ウチの会社もクリスマスは地獄の様に忙しいからマジでオナる時間が無いっス!!
元旦に出せたら出したいですね…ではではノシ
189名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 11:07:48 0
『保全』のお許しをいただきたい……
190名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 12:26:52 0
こいつに保全をさせてやりたいんですが構いませんね!!
191名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 13:52:45 0
おれぁおせっかい焼きの保全係ッ!
192名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 15:59:29 0
保守
193名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 16:34:59 0
hozen
194名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 18:18:32 0
保全疾走
195名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 19:35:38 0
うんこ
196名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 20:16:15 0
初スッキリ!
197名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 21:14:16 0
樽ドル来た!
198名無し募集中。。。:2005/12/17(土) 22:05:09 0
保全疾走
1991 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 23:04:37 0

まさか…私の憶測でしかないと思っていたが…
人の『心』に干渉してくるスタンド能力があるなんて。
そういえば、亀井さんのお父さんは人の『欲』に取り付くスタンドだと聞いたし、
この杜王町には人の『罪悪感』を具現化する錠前のスタンド使いもいるという話を
誰かから聞いた覚えがある。
そう考えると、カラスが人の『心』に干渉するような能力を持っていたとしても、
なんら不思議ではない。

「Mr.ムンラアァァァァイッ!!!今夜誓うよォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」

吉澤ひとみの白いスタンドが、彼の雄叫びと共に現れ地面を叩く。
そして、次の瞬間には見えない何かを蹴っていた。
月が出ていない昼間でも、ここまでのスピードを持っているとは…
月夜に本気を出したら、いったいどれだけの速さとパワーを持つのだろうか。
小春は、彼が味方にいることに安心する。
だが、今は悠長にしていられない。
推測の通りだったとするなら、彼は全力で道重さんのウサギとスタンド使いのカラスを
排除しにかかるだろう。
しかし、指令はあくまで『捕獲』だ。
場合によっては『殺害』も免れないと聞いたが、今は明らかにその時ではない…ハズ。

ドシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

そして、小春の推測は大当たりだった。
派手な音を立てて、ウサギが吹っ飛んだのだ。
彼がスタンドで地面を殴って取り出し、蹴飛ばした『衝撃』は見事にレミーを捉えたのである。

『うげええええええええッ!!!!!!!!?』

ウサギの彼には、何が起きたのかわからない。
目の前が突然歪み、まるで殴られたかのような衝撃に襲われたのだ。
2001 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 23:06:26 0

『ウサギさんッ!!』

『い、いてぇ…な、なんだ今のは…何も見えなかったが…ぼ、坊主!!気をつけろ!!!』

『え?』


レミーの視界に、再び何かを蹴り飛ばしたような動作をとった吉澤ひとみの
姿が入ったのだ。
さっきはあの動作から数秒の後、強い衝撃と共に吹っ飛ばされた。
またあれがくるぞ!!
事情はわからないが、小春たちは俺達に敵意があるッ!!!
だが、迫ってくるものは目には見えない『衝撃』だ。
ダイヤモンド少年には、いったい何に気をつければいいのかわからなかった。


ゴシャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!



『あ…え?』

突然、強烈な威力の衝撃が少年を襲う。
黒い羽を撒き散らして、ダイヤモンド少年は地に落ちた。
2011 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 23:07:45 0

「ヒットォ!!直撃じゃないのよっしー!!!でも危なかったわ。直前で指の拘束を
外してなきゃあたしの指まで千切れて飛んでッちゃってたわね。さぁ小春ちゃん出番よッ!」

「鳥かごはもうありませんよ!さっき壊れました!!」

「あ、そうだったわね。よっしぃ、どうするの?」

「・・・・・・・・・・『汚らわしい』」

「ん、何よ?」

「『汚らわしい』っつってんのーッ!!!!!!!!」


吉澤ひとみは咆哮する。
これは…違う!!
いつもの誇り高いよっしぃーじゃない!!!
彼が普段と違うことに、石川梨華はようやく気がついた。


「I`M HERE!!今ここでブチ殺すぜぇーッ!!!」


吉澤ひとみはウサギのレミーを指差して言った。
2021 ◆I7CTouCqyo :2005/12/17(土) 23:08:13 0
先走り完了!!
203前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/17(土) 23:40:10 0
>>202
1さん乙!

あ、俺ですか?いま脳内で纏めてる最中です。
明日からカキ始める予定!
204610:2005/12/18(日) 00:00:06 0
ちょうど俺も出そうと思ってた
行くよん!
205610:2005/12/18(日) 00:01:35 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜E

ブオッ!!
D・エレジーズの拳が空を切る!
やっぱりコイツ確実にD・エレジーズの攻撃を避けとるッ!!
まさかサンタナもスタンド使いなんか!?

「お前のその技…今までに見た事も無い技だ…人間め、波紋の他にもこんなものを
身に付けていたのか…」

いや違う!コイツはスタンドを知らんみたいやし、スタンドの像もはっきりとは
見えとらん!!超人的な感覚で感じ取ってるだけたい!!
そうか…!『柱の男』は人間を超えた生き物…、そして『スタンド能力』も人間を
超えた能力と考えれば、サンタナにスタンドが知覚できても不思議じゃなか…!!

「だが所詮はちっぽけな人間の能力…どおってこと無いなァ…!
ふふ…お前は人間の中でも特に栄養がありそうだ…必ず生きたまま食ってやる…」

ズギュウウン!!
サンタナの右腕が一瞬にして骨、筋肉、皮膚と元通りに再生されていくッ!!
バシィッ!!
「nyaaaaaaaaaaaa!!」
野良猫がサンタナの足に触れ、一瞬にして吸収される!

ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド・・・

波紋もスタンドも通じんなんて…!!
コイツは人間やなか!吸血鬼でもなか!なんかとんでもない怪物ったいッッ!!!
206610:2005/12/18(日) 00:02:54 0
「D・エレジーズッ!!」
バキバキッ!!
れいなはその辺に生えていた『草』をちぎって石化させる!
れいなの腰辺りまであった鋭い葉っぱ、これで立派な『剣』になったばい!

コオオォ・・・
そしてその剣に波紋を流す!
やってやるったい!こんぐらいでビビるれいなじゃなかッ!!

「波紋&D・エレジーズ!!同時攻撃ッ!!!」

ドバババババババババババッ!!!!

D・エレジーズのラッシュとれいなの波紋剣がサンタナに襲い掛かるッ!!
「かわせるもんならかわしてみろコラァッ!!!!」

ドシュドシュドシュウウウッ!!!!

「ううッ!!?」
サンタナは人間の骨格では到底不可能な体勢で次々と攻撃をかわしていくッ!!
207610:2005/12/18(日) 00:05:30 0
「ふふ…」
こ…こいつ笑っとるッ!!れいなの攻撃をかわしながらッ!!
「この野郎ッ!!!」

ズドォッ!!!

れいなの剣がサンタナの腹に突き刺さった!!
やった!こんまま体内に直接波紋を流して…!
い、いやッ…!!

「さ、刺さっとらんと!!?」
剣の先端をサンタナの皮膚がゴムのように包み込んで…!!体内に刺さっとらんばい!!

ドボオォォッ!!!

「ぐッ…えッ!!!??」
サンタナの蹴りがれいなのお腹に…!!

「う…あああッ…!!」
ヤ、ヤバイッ…!!気を抜いたところにもらってしもーたッ…!!
サンタナが近づいて来とぅ…!!ヤバイ!立てんッ…呼吸が出来んッ…!!!

ブオッ!!
再びサンタナの蹴りがれいなに襲い掛かる!
208610:2005/12/18(日) 00:06:30 0
バチバチッ!!ドッゴオオオン!!

「ううッ…!!」
またしてもれいなは壁に叩きつけられる!

なんとか練れた波紋で蹴りはガード出来たっちゃけど…
「ハアーハアー…」
思えばこんだけ波紋を連続で使ったのは初めてやけん…!!
加えてさっきのお腹への一撃…呼吸が完全に乱れてしもーた…!
まさかアイツ…コレを狙ってれいなに散々攻撃させとったと!?

「そろそろ限界だなァ…人間…」

壁にもたれたまま動けんれいなにサンタナが近づいてくるッ!!
れいなを食うためにッ…!!

いや…!!これはチャンスばい…!!
ヤツの体内に吸収される瞬間、最後の波紋を振り絞って食らわしてやるったいッ!!
さあ近づいて来るとね…サンタナッ!!
209610:2005/12/18(日) 00:10:07 0
ここまで
考えながら書いてるとどうしても長くなっちゃうな
しかしバトルのみの描写って難しいっす!

210前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 00:12:30 0
乙!
確かにそうですね。どんな風に展開するのか?
とか上手く構成しないと単調な感じになっちゃいますしね。
2111 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 00:17:36 0
>>203
じっくり待ってます!!
>>209
乙っす!
D・エレジーズで草を剣に変えるとは…そんな使い方もあったかあああッ!!!
そして覚悟を決めたれいなに頑張れいなと言おうッ!!
2121 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:52:10 0

なんだこの男は…俺を…殺る気なのか…!?
レミーは直感でそう思った。
吉澤ひとみのスタンド『Mr.ムーンライト』は近距離パワー型である。
まともにやりあえば、レミーは無事では済まないだろう。
亀井絵里の『サイレント・エリーゼ』の時とはワケが違うのだ。
状況も、殺気も…

「AU!!!」


ドゲシャッ!!!


『おごッ!!!』

ま、まただ!!見えねぇ!!!
見えない攻撃を身体に受け、レミーは体制を崩すが何とか立て直す。
この状況の突破口が見えない。
とにかくヤツの攻撃の正体を見極めるんだ…!!!
レミーは思った。
やばい状況なのには変わりはないが、ヤツが俺を攻撃の目標にしてくれたのは
ラッキーだったな。今のうちにカラスの坊主をどこかに隠れさせよう。

『坊主…生きてるな!!俺がコイツの相手してる間に隠れろ!!!』

『う…さぎ…さん、あなたは…?』

『ウサギの心配してる場合か!!早くしろッ!!!』

ダイヤモンド少年は力なく立ち上がった。
2131 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:53:03 0

「タフなウサ公だぜ…すぐラクにしてやろうかと思ったんだがなぁ〜」

吉澤ひとみがウサギのレミーににじり寄る。


シュルシュルシュルシュルシュル…ピシーン!!!


「…あン?」

彼の上半身は、突如自由が利かなくなった。
金色のロープが彼を拘束したのだ。
その両腕を伸ばして作られたらしい金色のロープは、吉澤ひとみをスタンドごと縛っている。
こんなことが出来るのは一人しかいない。

「…石川ァ。なんのマネかなぁオメー」

「部長ともあろう者が目先の指令忘れて何『動物虐待』なんかしてんのよ…
ほら、カラスが逃げてしまうわ。鳥かごはもうないのよ、どうすればいいの?
あたしと小春ちゃんは部長であるあなたの指示を待ってるのよ」

「そんなもんテメーらで考えろ!!俺はこの『汚らわしい』ウサギをブチのめさなきゃ
ならないんッスよ石川さんよォ…思えばコイツの邪魔が入らなきゃ指令はとっくに
終わってたもんなぁー?」

「過ぎたことを言ってもしょうがないじゃない。目を覚ましなさい」

「…この紐、いいかげん邪魔だぜ!!!」
2141 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:54:45 0

ググッ!!!

吉澤ひとみは両腕に力を込めた。
紐が軋んだ音をたて始める。
まさか、このまま引きちぎろうとしているのでは…そう思った小春は、
石川梨華に警告を促した。

「石川さんッ!!スタンドの拘束を解いて下さい!!!」

「だ、ダメよッ!!今離したら、アイツ、何をするかわからないわ!!」

「吉澤さんはスタンド攻撃を受けているんです!!彼に何を言っても無駄です!!
さっきのあなたと同じように!!!」

ビリッ…

石川梨華は、腕に痛みを感じた。
吉澤ひとみを縛っている伸ばしたザ☆ピースの腕に、亀裂が入り始めたのだ。
さすがは近距離パワー型、といったところか。

バリバリバリ…ブシュッ!!!!

さらに亀裂が走ると、本体である彼女の腕が血を噴き始めた。

「あ…あ…」

「石川さん!!早く彼を放すんです!!そうしなければ…あなたの腕が
千切れ飛びますよ!!!!」

「い、イヤ…ッ!!!」
2151 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:55:29 0

シュウウウウウウウウウウウウ…


「…やれやれ、やっとラクになれたぜ」

石川梨華は、地面に血だらけの手をついて愕然とした。
純粋に恐ろしくなって、スタンドを解除したのだ。
あのまま拘束を続けていたら、彼女の腕は身体から離れてしまっていたに違いない。


ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ・・・
2161 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:56:44 0

まずいことになった。これでは指令どころではないではないか…
今は狂った彼を止めることが先決なのでは…?
そう考えた小春であったが、いったい何をどうすればいいのかわからない。
あの小さなカラスも立ち上がり、逃げ出そうとしているようだ。
この指令は失敗か…その時、小春はふと思った。

いったい、この指令はなんのためのものなんだろう…?

あのカラスの能力は恐らく『鏡のように映りこむほど綺麗にしたものを見つめた者を
精神的な潔癖症にする』ものだ。
これでさっきの石川さんやビスケッツのNo.1、そして現在の吉澤さんの説明がいく。
だが、果たしてあのカラスがそれを狙ってかけたものかと言われると、
そうだとは言いがたいものがある。
なぜなら、攻めは常に小春たちであったからだ。
最初に発見した時も、カラスはゴミを漁って啄ばんでいただけで、ついさっき
ここに辿り着いたときも、カラスはゴミを啄ばんでいただけだ。
あの『鏡のように光っている場所』だって、恐らく狙って作り出されたものじゃない。
最初のゴミ捨て場の状況から察するに、このカラスは食べられるものを新鮮にしていたんじゃ
ないだろうか。地面の鏡は、たぶんその時に出来たのだ。
石川さんが眺めた壁の鏡は、虫か何かを突付いたんだろう。
それに、よく考えたら、鏡を覗き込んだ事はカラスが誘導したわけじゃあない。
石川さんが勝手に覗き込んだだけだし、その石川さんを突き飛ばしてやめさせた
吉澤さんも偶然見つめてしまったに過ぎない。No.1だってたまたま目にしただけなのだ。
すると、どういうことなんだろうか。
あの小さなカラスには、人間に対して敵意はないということになる。
それに、そんなカラスと一緒にいる道重さんのウサギ。

違う…何か…間違ってる!!!
2171 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:58:21 0

久住小春は考える。
今まで道重さゆみの指令でしか動いたことのない彼女には、寺田の指令が
普段どういったものなのかあまりよく知らない。
そういえば、この演劇部に入部したのは道重さゆみがキッカケであった。
元はこんな部活に入るつもりはなかった。
本当なら、毎日駅前でギターを奏でて、ミラクルな自分を世に見せつけるつもりだった。
だが、小春は彼女の一言で考え方を改めたのだ。


「さゆは敢えて遠回りをするのッ!回り道もするのッ!!その経験ですら、
すべて自分のものにする自信が、さゆにはあるのッ!!!」


あの時受けたお姫様になるという壮大な心意気を、小春は忘れることはないだろう。
そう、彼女は『ミラクルな大スター』になるために、あえて『演劇部』という
遠回りを選んだ…ハズだった!!!

『…アノ男、気でも狂ッタのか?ナゼうさぎナゾニムカッテイク…?』
『ネェ…アレ、さゆみん家のうさぎジャナイ?』
『ワワワ…あのウサギやばくネーカ?』
『狂ッテル!!彼モNo.1のヨウニ狂ッテイルンダワ!!』
『オイ、カラスが逃ゲチマウゾ…』
『コハル…オマエ、何か迷ッテイルンジャナイノカ?』
『コハルゥ!!俺タチはドウシタライインダ!?』

久住小春は『ミラクル・ビスケッツ』を見て考える。
私は…何かを傷つけるために演劇部に入ったわけじゃない!!
それに今回の指令は何かおかしすぎる!!
何もしていないカラスを捕まえろだなんて…これは…ただの虐待じゃあないのか!!?

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
2181 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 01:59:49 0

小春の心の葛藤をよそに、戦闘は開始されようとしていた。
一人の人間と一羽のウサギの、奇妙な闘いである。

『ちっ…どうやら俺もヤツもスタンドは近距離パワー型。近づく必要がある…
だが、ヤツは見えない飛び道具を持っている…ッ!!』

あの男に近づくには、それを避けなければならない。
だが、見えないものを避けるにはどうすればいいんだろうか?
がむしゃらに突っ込んで行きたいところだが、なにぶん見えない攻撃は
その一撃一撃のダメージがでかい。
そんなものを、すでに二発も食らってしまったのだ。
あと何発耐えられるのか…それとも次で終わりだろうか…
敵は、呑気にリフティングのような運動をしていた。

『ウサギさん…』

『な…坊主、お前まだいたのか?なにやってんだよッ!』

『置いていけませんよ…こうなったのは僕のせいなんですから。僕がウサギさんを
巻き込んでしまったんです…やっぱり、僕の周りにいると争いごとが起きるんだ』
2191 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 02:01:04 0

『話はあとで聞いてやる。だから逃げ…』

『危ないウサギさん!!!』


その時、突然ダイヤモンド少年がレミーを蹴り飛ばした。
突然のことに、彼は驚く。
いったい何を!?こんな時にいきなり俺を蹴るなんて…転んじまったじゃねーか!
レミーは頭を上げた。


ドゲシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!

『うぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!』


そして次に見た光景は、自分が元いた場所で見えない何かをまともに食らい、
黒い羽を宙に散らして断末魔の叫びをあげるダイヤモンド少年であった。
いきなり起きた出来事に、彼は何も考えられなかった。

『ウサギさん…逃げ…』

パタッ…


『ぼ…坊主ううううううううううううううううううううッ!!!!!!!!』

人間たちには決して理解することの出来ない叫び声が、そこには響いていた。
2201 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 02:01:57 0
ここまで!!
今日中にできるかな…汗
風呂ってきますノシ
2211 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:20:13 0

こいつから…倒れた坊主から感じるこの感覚は!!
ああ…なんてこった…くそッ!!

『ぬけがら』
『魂のぬけがら』
『冷たい消滅』
『命の消滅』

畜生…ッ!!!
俺は…まだ伝えるべきことを伝えてない!!!

「甘いんだよなァー…別に殴らなくたって『衝撃』は取り出せるんだぜ。歩くだけでも、
『衝撃』ってのは生まれるのさ…あとはそれをリフティングしてやりゃー、強い衝撃を
作り出すことくらいわけない」

『ウサギの俺にそんな説明してんじゃあねえええええええええええええッ!!!!』

レミーは走り出した。
何も知らないくせに…坊主を…ダイヤモンドを殺しやがって…!!!
絶対に許さない!!!

「やっぱウサギに人間の言葉は通じねぇーか!?あああああああン!!!!?」

吉澤ひとみは地面を殴りつけ、強力な衝撃を取り出す。
渾身込めて地面を叩いたのだ。とりだした衝撃の威力も測りしれない。

「この『汚らわしい』ウサ公風情がああああああああ!!!!」
2221 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:22:29 0

バムッ!!!!

何かを蹴った動作をした!!
見えない衝撃が向かってくる!!!
だが、レミーはこれを待っていたのだ。

『ブック・サーカス!!!!』

バリバリバリバリッ!!!!

これが彼の、ウサギのレミーが最も得意とする能力の使い方である。
地面を、まるで本のページを捲るようにして剥いだのだ。

バコッ!!

それは巨大な盾となり、見えない攻撃からレミーを守った!!

『狙いは俺に定まっていたから、例え見えない攻撃であってもガードすることぐらい
なんてこたぁーねぇんだよ!!!』

チャンスだ。
さっきまでのヤツの攻撃から察するに、見えない攻撃は連発して放つ事が出来ないとみたぜ!
次の攻撃までのブランクがチャンスなんだ!!

ガシッ!!!!

ところが、まだ地面を閉じる前だというのに、何かに蝶ネクタイをつかまれた。
2231 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:23:22 0

「このウサ公がああああああああああッ!!!!」

『な、何ィーッ!!!!?』


レミーの蝶ネクタイをつかんだのは吉澤ひとみであった。
彼が地面を捲った瞬間、吉澤ひとみは走り出し、一気に間合いを詰めていたのだ。
捲れた地面を死角にして!!


『バカなッ!!うああああああああああああああああああああッ!!!!!』

「命はもらったああああああああああああッ!!!!!」

吉澤ひとみはレミーをそのまま持ち上げると、大きく振りかぶって…


ゴシャアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!


地面に叩きつけた。
2241 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:24:26 0

『うげげ…ッ』

「ここまでだウサ公!!テメーみてーなオリにも入らねーで人間様困らす
歩きながら『汚れた』クソ垂らすオメーにはッ!!!」


スタンドで地面を殴り、再び見えない何かを取り出す。
また、見えない攻撃を放つつもりだ…
だが、この身体では避けることはできないだろう。
叩きつけられたとき、背中に受けたダメージが半端ない。
なんということだ…レミーは気を遠くした。


「こいつをお見舞いしてやるぜえええッ!!!」

バンッ!!


吉澤ひとみの蹴った衝撃は、一直線にレミーへと向かって行く。
ここまでか…そう思った時だった。
誰もが予想し得なかった事態が起きたのだ。
2251 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:25:43 0

「ミラクル・ビスケッツ!!!!!」

『モウ泣クノハイヤダ!!』
『ウンウンウン…笑ッチャオ』

バシュッ…

見えない衝撃は一瞬だけ、この場から消えた。
だが一瞬だけだ。

『オラァァァァ!!いつまでもアホやってネーデ目ェ冷マセヤ!!!』
『待ッテイタッテ戻ラナイィィィィヤァッハアアアアアア!!!!!』


小春がレミーの前に配置したミラクル・ビスケッツは、なんと見えない衝撃を砕いて
『分解』したのだ!!
それをすぐにまた『再形成』、吉澤ひとみに跳ね返したのである。


「これは賭けでした…衝撃は見えないから…!!でも、当たった直前に
分解することができれば、衝撃を私のものにすることは可能なんです…」


バッシイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!


「ぱ、ぱみー…ッ」

跳ね返っていった見えない衝撃は、吉澤ひとみの顔面に直撃し、
彼は何がなんだかわからないまま地面にひっくり返った。
2261 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:26:30 0
ここまで!!
やべえ、次回どころか終わらないし汗

そして人がいない…
2271 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 03:52:15 0
まとめのさゆの足がエロス!!GJ!!!
228名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 05:29:04 0
610氏乙!です!
サンタナツヨス!れいなの追い込まれていく様が鳥肌モノです
もっともっと追い込んで下さい!?

1氏乙!です!
凄い密度の濃いストーリー、吸い込まれるように読ませて頂いてます
レミーカッコヨス!ダイアモンドカワイソス(´・ω・`)
続が楽しみです、頑張って下さい!!
229名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 07:36:27 0
緊急保全疾走
230前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 09:52:31 0
>>227
1さん乙!
ダ・・・・・ダイアモンドォォォオォオォオ!!

最近はろだでさゆの画像を善く探してるw
231なんみん:2005/12/18(日) 10:33:22 0
>>610さん乙です!!
やっぱサンタナは内部から流すしか無いのか…れいなもまだまだ修行中だな
まあサンタナも女子高生に倒されるのなら本望だろう…w
>>1さん乙です!!
ダイヤモンドが砕けてしまったあああああああああああ!!!!!!!!!
俺はダイヤモンド君が藤本のボロトレをピカピカにしてくれると思ってたアホですww
232名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 12:06:44 O
新手の保全使いかッ!
233名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 12:40:44 0
止むを得ん!保全するッ!
234前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 13:44:42 0
保全!
235名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 14:28:42 0
保守
236名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 15:44:45 O
237名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 16:47:16 0
乙ッ!
難しい話だな・・・
238名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 17:42:39 0
座ったままの姿勢で保全
239前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 17:58:59 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪は〜

part1:『蟻と鋏』

12月23日 AM10:30
ぶどうヶ丘高校 校門 

早朝・・・・という時間では無いがこの日は風が強く道路は夜の冷たさを残していた。

一台の白いミニバンが校門に近づいてきた・・・
排気が唸りタイヤが夜の残り香を蹂躙する。
ナンバープレートが妙にカタついて震える・・まるで『取り外して違うモノ』を付けたように・・・

ミニバンは校門を少し離れた所で停止し中から二人の男がドアを開けて降車した。

「あー。腰が痛ェ!!ったく!車出すなんつーからどんな車かと思えば・・・・」
「うるせーよ!これは仕事用の車なんだからしょうがねぇだろォ!」
「仕事ォ?」
「金、借りて返さねーよーなのをとっ捕まえるのにバンが便利なんだよッ!」
「・・・『身柄を拘束』ってか?怖い怖い・・・」
240前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 18:00:17 0
「で?これからどーやって『始末』を付けるつもりなんだよ!」
「俺はここまでの案内を頼んだだけだぜ!もう帰れよ・・・・」
「帰れだと?ふざけるなよ!俺が何でここにお前を連れてきたのか解ってんのか?」
「あー?」
「お前がどんな馬鹿をやるかそれを見ていたほうが債務者追っかけてるより面白いからだって事よ!」
「・・・・お前と一緒だと目立ちすぎるンだけどなぁ?」
「お前のソレよりマシだろ?」
菅沼はやたらとフリルの付いたジャケットを指で触れながら答える。
「しょうがねぇだろ?『姫』の所で見繕って貰った中でもこれ位しか着れるモンが無かったんだよ。」
「いやソレじゃねぇよ・・・」
「コレか?」
星型の派手というよりもセンスを疑われるようなサングラスに指を掛ける
「ソレもそーだがお前の髪型を言って居るだんわ・・・」
伊達の目線は菅沼の頭に行った。
菅沼の頭は左右が刈り込まれている異様な頭髪をしていた・・・・
「だぁーから俺は『演劇部』の何人かに顔が割れてるンだよ。解るか?
 コレ位やらんと潜入なんて出来ないンだよ!」

「だからってモヒカンはねーだろ?」
伊達は呆れた様に溜息を付いた・・・
241前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 18:04:23 0
わかりやすい所で誤字!
前スレです。とりあえず此処まで!
242名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 18:07:15 0
乙ッ!
モヒカンってw
243名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 18:35:26 0
岡πはどうなったのやら
2441 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 18:41:04 0
帰宅!!
>>228
どうもです!頑張っちゃいます!!
>>なんみんさん
ボロトレは次の話で決着を…と思ったけど、どうしても一つだけ短い話を
挟みたくなってしまったので、もうちょっとだけ待っててくらはい(爆発
>>前スレさん
乙!!
なんかこのコンビ面白そうw
ゆうこりんの見繕ったジャケット羽織るのは勇気がいりそうだ…w
昔話はこの話で明かされるのかな?

それと激しく亀スレながら前のスレの>>619さん!!
そうです!スタンド使いはガンダムの人でした!!
スタンド名はキッズ・ウォーの主題歌ですけど(汗
ちなみに上原は大好き五つ子の主題歌から!!知ってる人いるかな?

というわけで今からオナります!ではまたノシ
245915:2005/12/18(日) 19:12:22 0
東京まで0泊2日のヲタ忘年会行って帰ってきたところです(爆)

>>188なんみんさん
はい、演劇部って敵多いですよね。
で、これだけ敵も多くてバトルも増えていると「アレ」が
異常な数になってしまっているんですよね。
その辺、どうなんだろう・・・ってところから
今回少し複線を作ってしまいます。
まあそれを回収するかしないか、どう料理するかは
みなさんにお任せしますが(爆)

ってことでちょっとだけあげます。
246915:2005/12/18(日) 19:13:09 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい@〜

「もしも〜し」
『      』
「あら、その声は・・・・。あんたヒサブリね」
『      』
「ま〜だ怒ってんだ。まぁあれだけボコボコにしてあげたんだから仕方ないけど」
『      』
「そんなこと今更言われてもなっちだって結構やられたんだからお互い様だし、
 それにこっちは引退した身だべさ」
『      』
「相変わらずしつこい性格だべ」
『      』
「へ〜、れいなを襲ったのはアンタの差し金か」
『      』
「あ、転校したんだ。あそこって確かあの人がいるところだよね?」
『      』
「ふ〜ん、アンタら手を組んだんだ」
『      』
「はいはい、まあ挑戦状と受け取っておくだべさ」
『      』

ツー、ツー、ツー・・・・・・
247915:2005/12/18(日) 19:14:28 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいA〜

「もしもし〜」
『      』
「おう、その声は。なんや久しぶりやんか。元気しとったか?」
『      』
「なんや、こないだのアレ、やっぱりオマエんところのか」
『      』
「ははは、数は結構そろったで。そう簡単に負けるかいな」
『      』
「まあ好きにやったらええがな」
『      』
「確かにオレのかわいい教え子やけどな、負け犬はいらんのや」
『      』
「おう、そやからオレはオマエらの事は部員になんも言わん。
 お手並み拝見させてもらうわ」
『      』
「おう、ほなな・・・・」
『      』


ツー、ツー、ツー・・・・・・
248915:2005/12/18(日) 19:14:59 0
とりあえずこれだけ!
ではおやすみなさい・・・・
249915:2005/12/18(日) 19:18:13 0
あ、ちょっと今回必要なんで調べていて気づいたんですけど、
あと1さんが「銀色の永遠」でミキティを6組って書いてますけれど
同じく1さんの「演劇部の奇妙な活動」で触れられている通り、仗助はB組ですね。
どうしましょう?w
2501 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 19:25:42 0
>>915さん乙!!
乙!!
うおぉぉッ!!誰となんの話してるんだ!!!

>>249について
そうなんです、初めはこんなに続くと思わなかったから、適当に六期だからい6組でいいやwとか
書いていたら、後々ぶどうヶ丘高校の組は英字だということに気付き…orz
もし藤本のクラス表記が必要であれば、915さんが英字のクラスに書き直しちゃって構わないッス!!
で、一番最初の話で書いてしまった『6組』って表記は…前スレさんごめんなさいorz汗
251前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 19:38:27 0
>>249
915さん乙!
おほ!期待!
>>250
っつーことは『F組』ぐらいで良い?
252610:2005/12/18(日) 19:47:03 0
1さん、前スレさん、なんみんさん、915さんみんな乙!
感想書きたいけどイッキ読みしたから長くなっちゃうな
>>228
追い込みますよ〜俺はドSですからw

では俺も出します!
253610:2005/12/18(日) 19:48:36 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜F

「ハア…ハア…!」
れいな自身があいつにわざと食われて!その時体内に直接波紋を流してやるたい!!
来いッ…!サンタナッ…!!

「どうした?もう終わりか人間…」
サンタナが壁にもたれて座り込むれいなにそっと手を伸ばす
波紋が放てるのは多分あと1回が限界だっちゃ…!!
まだたい…まだ波紋は使えん…!!

スウウ…

うう!?この異様な感覚…!!
サンタナの手がれいなの顔に溶け込んでいると…!!

「どうやら波紋とやらを発っする力も残っていないようだな…」
グイィッ!!
サンタナはれいなの片腕を掴み宙吊りにする

「では食ってやるとしよう!!」

ガバアアッ!!

サンタナの胸から腹にかけての部分が口のように大きく開いた!!
…さあやるっちゃ!!れいなをその中に放り込んだときがお前の最後ばい!!
254610:2005/12/18(日) 19:49:58 0
「ふむ…」

ドサリ!

え…!?
サンタナはいきなりれいなの腕を放し地面に落とした!
何しとるっちゃ!!コイツ…!?れいなを食うんやなかったと!?

ガシイッ!!

「ううッ…!!」
サンタナの足がれいなの肩を踏みつける!

「お前…わざと食われて俺の体内で波紋を使う気ではあるまいな…!?
死んだフリをしているのではあるまいな…?」

!!!!!!
なッ…!!バ、バレとるッ!!!

「二度と同じ手は食わん…!」

ギリギリギリ・・・
れいなを踏みつける足に徐々に力が込められていく!!

ゴキィ!!!

「うああああああああッ!!!」
れ、れいなの肩がッ…!!
255610:2005/12/18(日) 19:51:33 0
ガシイッ!!
さらにもう一方の肩もサンタナの足に踏みつけられる!!

コイツれいなを完全に動けなくしてから食うつもりたい!!
ヤバイッ!!波紋を使って脱出せんとッ!戦闘不能にされてしまうッ!!

「ぐううッ!!波紋疾走ッ!!」

バリバリバリィィッ!!!

れいなはサンタナの足に波紋を打ち込み、転がってその場を離れた!

「やはり死んだフリだったか…人間の考える事は一緒だな…」
サンタナは得意げにニヤリと笑う…!

「ハアッ!ハアッ!」
なんて用心深い奴たい…!!今ので最後の波紋も使い切ってしもーた…!!
ぜ、絶体絶命って奴ばい…!!!

「しかし人間のクセにしぶとい奴だ…!」
サンタナが向かってくるッ…!!
256610:2005/12/18(日) 19:54:13 0
「うおおッ!!D・エレジーズッ!!」

ドヒュン!!

だ…駄目たいッ!D・エレジーズの拳はサンタナにあっけなくかわされる!!

「いい加減うっとおしいぞ…原始人がァ…!!」

ズボオッ!!ズブズブ…!
サンタナの手がれいなの腹にめり込む!!

「あ…あ…!!」
「ふむ…どうやらさっきのが最後の波紋だったようだな…」

「う…わあああッ!!!」

バチィッ!

僅かな…本当に僅かな波紋を放ちれいなはサンタナから離れた…!
でももう身体に力が入らんばい…立っている事も出来んと…!!

ドシャアアアアアアアッ!!!

れいなは大きな水溜りの上に倒れ込んでしまった…!
257610:2005/12/18(日) 19:56:45 0
「力尽きたか…もうお前が余力を残していようがいまいが関係ない…」

ダンッ!!

サンタナが大きく跳躍した!

「これで終わりにしてやる…!!」

メリメリ…ガッバアアアアッ!!!

空中でサンタナの胸が大きく開く!!あの『露骨な肋骨』来るっちゃッ…!!!
ヤバイッ…!!どうやってもかわせんッ…!!!

イヤだッ!!絶対にこんなところで負けたくなかッ!!

「うおおおッ!!D・エレジーズ!!!」

バッシャアアアアアアアアン!!!!!!

D・エレジーズの手が水溜りの水を勢い良くすくい上げ飛沫を上げる!!

ビキビキビキィィッ!!!

そしてその飛沫は一瞬にして石化してゆくッ!!
まるで地面から突き出した『石の槍』のように!!
258610:2005/12/18(日) 19:57:41 0
「NUOOHHHHHHHHHHHッッ!!??」

ドスドスドスウゥッッ!!!!!

その『石の槍』はサンタナの身体を確実に貫いた!!

やった…!刺さったばい…!落下の重力とサンタナ自身の体重が加わって…
なんとか奴の身体に刺さっとるばい…!!
れいなは石を掴む!!

「食らえサンタナッ…!!これがれいなの正真正銘最後の波紋ったいッ!!!」

バリバリバリ・・・ドッパアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!

一瞬火花が散ったかと思うと…サンタナの身体はバラバラに砕け散った!!!
259610:2005/12/18(日) 20:01:01 0
終わんなかった!でも次回には終わるな、うん!
ではまたッ!
260前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 20:06:59 0
>>259
610さん乙!です!!
261なんみん:2005/12/18(日) 20:11:01 0
610さん乙でっす!!
915さんの前エピと合わせて考えると…
れいなはいわゆる最強の『矛』と『盾』を持っている事になりますね
しかもそれに『波紋』を加えれば言うこと無いっすね
次回で完結ですか?楽しみにしています!!
262なんみん:2005/12/18(日) 20:15:55 0
915さん乙です!!
まだ続きあるかと思ってました…良く見たらおやすみですね…はい
まだ冒頭ですね!!演劇部と関係浅からぬ人物と見ましたが…誰だろう?
先の展開に期待しています!!
263名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 20:18:36 0
610さん熱いねぇ…おたくまったく熱いぜ
2641 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 20:59:06 0
イキます!!
2651 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:00:31 0

〜『彼ら以外』の場合〜


吉澤ひとみが目を覚ますと、そこには胸があった。
後頭部には弾力を感じる。
あれ、俺は何をしてるんだ?
確か俺は小春や石川とカラスを追い詰めて…そうだ、小春が出した鳥かごを
ウサギにぶっ壊されたんだよな。
それでムカついて…あの歩きながらクソ垂れてるウサギを『汚らわしい』と思って…
いてて…なんかおでこがめちゃくちゃ痛い。
腫れあがってンのかな?

「気がついた?」

誰かが覗き込むように彼を見る。
石川梨華だ。
そうか、俺は膝枕されてるのか…って、なんで?
指令はどうなった?
だが、吉澤ひとみは何も思い出せなかった。

「大変だったのよ。ここまでおぶってくるの。女の子にこんな面倒かけるなんてまったく…」

彼はこの景色を知っていた。
ここはぶどうヶ丘公園だ。
なんで指令を遂行中の自分がこんな所にいるのか?
やはり吉澤ひとみは思い出す事ができない。
2661 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:01:48 0

「指令は…?」

「もう終わったわ。あなたが退治したのよ。スタンドを使ってね」

「えッ俺が?嘘だろ?カラスはどうなったんだ?」

「今言ったでしょ、退治したって。つまり殺したのよ」

驚くべき発言だ。
指令はカラスを捕まえることなのに、それを殺してしまっただって?
しかも自分が?
しかし、彼にはそんな記憶すらない。

「仕方なかったのよ。あなた狂わされてたから…ってあたしはよくわかんないけどね。
小春ちゃんがそう言ってたの」

そういえば、小春の姿が見えない。
彼女はどこに行ったんだろうか?
吉澤ひとみは石川梨華にそれを尋ねた。

「そこにカラスを…簡素だけどちゃんと埋葬して、行っちゃったわ。ウサギを追うんだって」

「ウサギを…」
2671 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:03:29 0

そういえば、小春があれは道重さゆみのウサギだと言っていた。
なんでアイツのウサギがあの現場にいたんだろう…そう疑問に思ったが、
今となっては知る事はできない。

「あの子、何を考えているのかしら…」

石川梨華は怪訝そうに首を傾げた。
小春か…。

「石川、お前あの空の向こうに何か見えるか?」

「え?いきなり何よ…別になにも見えないけど。よっしぃ、何か見えるの?」

「見えない」

「あんたね」

「でもな、何も見えないからって、あそこに何もないとは言い切れないぜ?
大人になっちまうと見えなくなるものがいっぱいあるんだからな」

ちゃんとした大人から見れば自分もまだまだ子供かもしれないが…
きっと小春は、俺や石川には見えなかった何かを見たに違いない。
吉澤ひとみはそう思ったのだった。
2681 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:04:56 0

〜そして『彼』の場合〜


ずいぶん走ってきた。
彼は逃げ出してしまった。
気の弱い一羽のカラスの少年の亡骸を置きざりにして。
すべて…俺のせいだ。
俺が坊主を殺したようなもんだ。
思えば、今日の自分自身の行動はおかしかった。
ケガをして泣いていたカラスの子供を助ける…それがすべての過ちだったのだ。
鳥助け…なんて思っていたが、それは違う!!
弱い者を助けて、俺はいい気になっていたんだ!!
か弱い者を助ける。それは確かにいい事なのかもしれない。
だが、それは人間の世界で言えばの話だ!!
動物の世界ではそんな綺麗事は通用しないのだ!!!


「俺の甘さが坊主を…ダイヤモンドを殺した!!!!」


彼は後戻り出来ないところまで来てしまっていたのだ。
2691 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:05:57 0

バサバサッ…


耳障りな羽音が彼のすぐ上空から聞こえる。
この重たい羽音は…!!
音の主は、彼の前に舞い降りてきた。


坊主!?生きてたのか!!


一瞬そう思ったが、すぐにそれは間違いであることに気付く。
なぜなら、目の前に舞い降りたカラスは、女だったからだ。
ダイヤモンド少年によく似たカラスであった。

「すいません、あの…ウサギさん」

カラスの少女は彼に話しかけた。
俺の人生、カラスばっかだな…ズタボロの俺になんの用だろう?

「私、まぁ見ればわかると思うんですけど、カラスです。名は『チェス』って言います。
そこで幼鳥の群れをなしているんですが…弟がいなくなってしまったのです」

「…弟?」

チェス?
彼には聞き覚えのある名前だった。
2701 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:07:19 0

「最近、群れの中でちょっとした仲間割れがあって…どういうわけか弟が責任を感じたらしく、
今朝、みんなが目を覚ます前に群れから抜け出してしまったようなんです。あの子、
まだ満足に空を飛べないんで…兄も心配しています」


群れの中で仲間割れ。
まだ満足に空を飛べない。
兄、姉。
間違いない、きっとダイヤモンド少年の話だ。


「野良のウサギさんでしょうか?…首輪をしているからご主人様と散歩中でしょうか?
あの、ここら一帯で跳ねながら移動しているカラスを見ませんでしたか?体格は
まだ小さめで、顔は私みたいな感じで」

「見てねぇ」

「はい?」

「見てないっつってんだよネボスケ。一つ忠告してやる。この世界は…他人の心配を
してる余裕なんかねぇぜ。ガキの、それも女のカラスにはまだわかんねーだろうがよ。
ほら、人間の足音が聞こえてきた…こっちにくるな。わかったらさっさと行けよ。
焼き鳥にされちまうぞ」

「…すいませんでした」
2711 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:10:12 0

バサバサ…ッ

カラスの少女が羽ばたいていくのを見送ると、彼もまた木陰に身を隠す。
ウサギが呑気に街中を歩いていたら、人間がビックリするからだ。

『オカシーナ、確かにココラヘンで見カケタンダガ』
『シッカリシテヨNo.3!アナタ、ソコデ寝こけてるノラ猫ト勘違いシタンジャナイノ?』
『イイヤ!!アレハ確カニさゆみントコノ<レミー>ダッタゼ!!』
『信用デキナイワ』
『アァ?てめーヤンノカNo.4!女ダカラッテ容赦シネーゾ!!!』

「ケンカはやめてよ二人とも。今はそんなことしてる場合じゃないでしょ?
早く見つけなきゃ…あの子、人間に絶望してるかも知れない。きっと家出する気なんだ」

『人間ニ絶望?動物ノくせニ今さらダナァー』

「とにかく、レミーちゃんは道重さんの家に帰らなきゃダメなの。ウサギだって
人間だって、孤独になると死んじゃうかもしれないんだから」

『マァ、オレはコハルがソウ言うナラナンダッテヤルゼ』
『No.6ッテ、コハルのタメナラ死んでもイイ!!トカ言い出スたいぷヨネ』
『何ヲイウ。ソレハお前らダッテ同じことダロウ?』
『ヨクわかってるジャナイ』



孤独になると死んじゃう…か。
そうだな、一度さゆみの部屋に戻るか…
彼は思った。

俺の守りたいものって…なんだったんだ?
2721 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:12:34 0

亀井絵里を玄関まで見送った道重さゆみは、自室へ向かおうと階段を上っていた。

「あーあ、今日の絵里はなんだか変だったの。妙にベタベタしてきすぎだったの」

さゆみをそっちの世界にでも誘い込もうとしているんだろうか?
はは、まさかなw考えすぎなの。
部屋の扉を開けると、冬の冷たい空気が室内を支配していた。

「レミーちゃんったら…帰ってきたら部屋の窓くらい閉めるの」

だが、肝心のその姿が見えない。
隠れているんだろうか?
いや、それはないだろう。あの子はそんなお茶目な性格ではないからだ。
ふと、彼女の机の上に普段見慣れていたものが置かれていた。
蝶ネクタイだ。
何か強い力で引きちぎったようだが…

「…レミーちゃん?」
ビュオォォォォォォッ!!

一際冷たい風が彼女の部屋に吹き込み、その身体を冷やした。



カラスの少年 ダイヤモンド 死亡
スタンド名 フレッシュネス・クロウ

白いウサギのレミー  失踪…行方不明
スタンド名 ブック・サーカス

TO BE CONTINUED…
2731 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:14:03 0
オワタ!!!
次はボロトレ編…なのですが、ちょっと短い話挟みたくなっちゃいましたんで
挟みます!!シャキンシャキン

ではまた後ほどノシ
274前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 21:23:45 0
>>273
1さん乙!!
・・・・・レミィイイイイイイイ!!!!!
275名無し募集中。。。:2005/12/18(日) 21:27:53 0
後味ワルス
276なんみん:2005/12/18(日) 21:29:21 0
1さんエピ完乙です!!
それぞれに想いが交錯している感じ…切ないですね
でもそこからさらなる成長があるんですよね…レミーたんカムバーック!!

ボロトレですが…催促しているワケでは無いのですがどうも気になっち
では4部作ですね…話がどんどん膨らんで行くのは大歓迎ですよ〜!!
2771 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:42:34 0
>>259
乙!!
太陽の光の反射がくると思いましたw
よくよく考えたられいなってなかなか正統派で激強っすよね
次回待ってます!!
>>251
そうですね!!F組くらいで、藤本の頭文字でもあるしw
>>275
確かに(汗
しかも自分で題名つけておいて思ったんですが、どこら辺が『憤怒』なのかわからないというorz
>>276
ボロトレ、俺も早く書きたいのですが…この話は忘れないうちに挟もう!!とか
思っちゃいましてw
はい、四部作ッすね!!ではこれからオナリ始めます!!
2781 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 21:50:56 0

スタンド名:フレッシュネス・クロウ
本体:カラスの少年 ダイヤモンド


破壊力:D
スピード:C
射程距離:C
持続力:C
精密動作性:E
成長性:B

能力…突付いたものピカピカに綺麗にすることが出来る。
    それは腐ったものは殺菌して新鮮なものに変えてしまえるくらい強力なもの。
    尚、スタンドで物質を突付くと鏡のように映り込むほど輝き、
    それを覗き込んだものは『汚らわしい』ものを天敵と認知し始める。
    だが、それは小さな物理的ショックを与えればすぐに我にかえる。
2791 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 22:21:31 0
ちょっとおでかけ!30分しか経ってないけど保全!!
280なんみん:2005/12/18(日) 22:48:55 0
まとめの画像にビビッた!!w1さんリクのヤツですよね…サユナツカシス
忙しいとはいえ定休日の存在を忘れてました…で書きました
で出します

ちなみにこのエピは10月〜11月辺りの話のつもりです
281なんみん:2005/12/18(日) 22:50:24 0

3人は二階へと上がり、勘を頼りに通路や部屋の探索を始める。
そして右側は窓、左側はいくつかの部屋が並ぶ、長い廊下に差し掛かる。
天井に等間隔に設置されたランプがほのかに通路を照らしている。
一階と同じ様に、バラの生けた花瓶も点在する。
「オ、ここは明かりがある見てェだナ。てコトは…?」
「あそこの扉から突然巨大なゾンビがドカァァンと…」
「藤本さんゲームのやり過ぎ!!」

3人は恐る恐るながら廊下を歩いてゆく。

…………

「なあ、麻琴…この左の壁の向こう側って部屋だろ?」
「…まあ…そうなるよナ」
「何かさ…さっきから物凄い殺気みたいのを壁の向こうから感じるんだけど…」
「oioi奇遇だナ…ワタシもビンビン感じるよォ…」
「しかもさ…何か…初めてじゃない感じ?」
「ああ…一度戦った者だけが理解できますって言う…独特の感じだヨ」
「う〜ん…そうなんですかぁ?」


                   一瞬の静けさ


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドガガガガガガガガガガガガァァァァァァァァンンンンッ!!!!!!!!

「うわああああッ!!!!!!!!」
282なんみん:2005/12/18(日) 22:51:36 0

左の壁からたくさんの迫り出しが飛び出してくる!!

「おいッ!!これはやっぱ!!」
「LA・ルノアールだよォォッ!!!!」
「高橋さんッ!?…ああッ!!!!」

壁の向こう側から殴っているのであろう。迫り出しがほとんど通路を塞ぐ程に無数に飛び出し、
ついには亀井と藤本・小川の2人を分断してしまう。
「亀ッ!!!!」
亀井は進行方向の先へ飛んだが、藤本達は今来た道を戻る形になった。
「あの野郎、ウチらと分かっててやってんのかよッ!?」
「反発が来る。今度は向こう側にヘコむハズだヨ」
「けッ!!じゃ、自分で自分の技食らいなッ!!」
「そんなマヌケならネ…」

バババババババババババババァァァァァァァァンンンンッ!!!!!!!!

凸っていた壁の迫り出しが、倍加して部屋側の方へ凹んで行く。
そして、通路を塞いでいたLA・ルノアールの壁が消え去ったその向こう側には…。

「はあい☆」

高橋が立っていた。白いドレスの胸には赤いバラ。美しくも残酷な…戦う花嫁の登場だ。
283なんみん:2005/12/18(日) 22:52:58 0

「アイツ…なんちゅう格好してんだ…?」
「ワオ……愛キュン可愛いナ…oi」
「萌えてる場合かよ」
「そ、そうだ…ソレより向こうへ行った亀ちゃんはドコに…?」

藤本は一歩前へ踏み出し、意外そうに口を開けている高橋に向かって叫ぶ。
「おいッ!!亀井はどこ行ったッ!!!!」
「あら〜アンタ達、何でいるん?」
「愛ちゃんを迎えにきたんだよォ。さあさあワタシ達と帰ろうゼ」
「はぁ?あっし用事があるんよ。悪いけどアンタ達は邪魔だから帰ってくれん?」
「邪魔だぁ……?」

藤本の眉間にしわが寄る。
「おいコラッ!!高橋ッ!!てめぇはあのドラキュラ野郎に騙されてんだよッ!!
 さっさと目を覚ませッ!!ボケザルッ!!」
「…ああ?誰が騙されてるってェ?」
「おめぇだよおめぇ、小ザルッ!!どうせアイツは同じ手で何人も女を騙してんだよッ!!
 さっさと逃げねぇと、あのクソッタレの吸血鬼に血ィ吸われちまうぞ、クソガキッ!!」
高橋の表情がサッと変わる。
「エネスコさんの悪口言うんじゃねーよ…死にてーのか?」
「ちくしょう…やっぱ洗脳されてるみてーだな。怒っちまったよ」
「あんな言い方じゃフツー怒るでしょ…」
「…仕方ねぇな」
藤本は『ブギートレイン・03』を発現させる。

……ヤレヤレ…力ずくで起こすしかねーようだな。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
284なんみん:2005/12/18(日) 22:54:17 0

仲間同士の戦いであるにも関わらず、2人は楽しそうに笑っている。
「ま、こうなる事は何となく予想はしてたんけどよ…」
「再戦はコッチも望んでたコトだヨ。なんか逆にワクワクしてきたゼィ…」
小川も『FRIENDSHIP』を発現させる。

向こうを見れば、高橋は既に『ライク・ア・ルノアール』で臨戦態勢を取っている。
白いドレスと紅のスタンド…紅白のコントラストが目に眩しい。
「小川ぁ…あっしが言った事覚えてるかぁ?」
「ああ、覚えてるよ。アレだろ?」
高橋はいつかと同じ様にニヤと笑いながら言った。
「もうおめーには二度と負けねぇ…」
「ワタシもあの勝ち方には正直納得いってナイんだ。今回でキッチリいかせてもらうゼ」
まだ10メートル程の距離を開けたままで会話を続けている。

「おいッ、勝手に2人で盛り上がるんじゃねぇ!!あたしだっているんだぞ!!」
「まあまあ…アチラさんのご指名だからネ。ミキティは次。順番順番」
「ちくしょう…」
「順番と言っても…ワタシで終わらせるけどネ」
「なあ…麻琴」
「何だヨ」
「…絶対に…負けろよ」
「何てコト言うんだアンタはッ!!!!」

馬鹿げたやりとりのお陰で、小川の緊張も解れ、デモンストレーションの動きも軽くなる。
「ウン、今日はすこぶる調子が良いゾ。負ける気がしねーな、こりゃ」
体調的には万全だが、1つだけ気掛かりがあった。

……問題は…『ベアリングを持ってきていない』ってコトなんだがよォ…。
285なんみん:2005/12/18(日) 22:55:36 0

トン……トン……トン……

高橋を対峙する小川は右足つま先をまるで貧乏ゆすりの様にリズム良く床を打っている。
「ミキティよォ…『神速』って知ってるかァ…?『神』の『速さ』って書いて『神速』…。
 し・ん・そ・く……カッコイイ響きだと思わねェかィ……?」
顔は高橋の方を向いたまま、後方の藤本に話し続ける。

トン……トン……トン……

「でよォ…『キャノンボール』ってあるじゃん…知らなイ?昔の…カーレースのヤツ…。
 ナンでもよォ…ニューヨークからロサンゼルスまでの…公道約5000kmをだゼ…。
 法律なんかまるで無視……ナンと一日半でぶっ放したそうだヨ…」

トン…トン…トン…トン…トン…トン…

次第に床を打つ速度が早くなる。
「実はコレには原型があるんダ…さらに昔だよォ…コイツは馬で走るんだヨ…馬で…。
 アメリカ大陸を縦断サ…名前は確か……『スティール・ボール・ラン』!!
 そのレースによォ……いたんだヨ…『神速』を持つ男ってヤツがサ…インディアンだヨ…。
 ソイツは一人だけ…自分の足で走ったらしい…馬相手に互角の走りを見せたんだヨ…」

トントントントントントントントントントントントン…

「今から見せてやるよォ……その『神速』ってヤツをよォ…」

ピタ

今まで動かしていた足を止めた。
286なんみん:2005/12/18(日) 22:57:25 0

瞬間……小川は高橋の目の前にいた。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「oioioioioioioioioioioioioioioioioioioioioioiッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

FRIENDSHIPから繰り出されるラッシュ。不意を突かれた高橋はまともに攻撃をくらってしまう。
打撃で飛ばされる高橋にさらに追い討ちをかける小川。しかし、LA・ルノアールの反撃!!
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!!!!」
苦し紛れのラッシュはただ残像を殴るだけであった。

床を蹴り、壁を蹴り、天井を蹴り、高速で移動する小川を高橋は捉えきれないでいる。
いくら視覚で動きを読んでも体が追い付かず、LA・ルノアールの攻撃はただ空を切るばかりだ。
「ルノアールは相手の先の動きを読んで繰り出す能力だからナ!!
 だったら動きを読ませなければイイってコトよッ!!」
死角からの攻撃が続く。それを計算して防御すると今度は真正面からのラッシュ。完全に後手だ。
「アラアラ〜!!!!もしかしてもしかしてコレで終わっちゃうのかカーイ?」

FRIENDSHIPが壁に掛けてあった額縁を高橋に投げ付ける。
摩擦を無くした額縁は高速で高橋に迫る。

バンッ!!

ぶつかる寸前でルノアールは額縁をアッパーで殴って払い除ける。
……その先にFRIENDSHIPが迫っていた。物の死角を利用した攻撃だった!!
LA・ルノアールの腕は上がりっ放しである…。
「oioioioioioioioioioioioioioioioiッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドガドガドガドガドガドガドガアッ!!!!!!!!!!!!!!

高橋は吹っ飛ばされた!!!!!!!!
287なんみん:2005/12/18(日) 22:59:07 0

「ヨッシャ!!サッサと終わらすかィ」
小川はさらに追いとどめのラッシュを掛けようとする…。

ドガアアァッ!!!!

「痛エェェェェッ!?」
突然の後頭部の衝撃…。
小川はよろけながらも、横目で先程の『額縁』が床に落下・着地するところを確認した。
……今のは迫り出しの衝撃……払い除けた時に能力を使ったのかヨ…!?

「…『戦闘の天才』って異名はダテじゃあナイってか?やっぱこうじゃなくちゃヨ…」
小川は戦闘体勢のまま高橋が立ち上がるのを待つ。

「oioioioioioioioioioioioioioioioi!!!!!!!!!!!!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!」

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!!!」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

……ナンなんだヨ…このスピード…どんどん早くなってるじゃネーか!!!!
小川は横に飛び、壁を蹴り、角度を変えながら打撃を加える。
「オラアアァァァァッ!!!!」
素早く迫り出しの壁が床からせり上がり、小川の攻撃をシャットダウンする。
「マジかィ?ワタシの神速が…見切られたッ!?!?」

高橋はニヤと不敵な笑みを浮かべる。
「小川ぁ…おめーのスピードはもう覚えた…ラッシュであっしに勝つのは100億年早いンだよ」
288なんみん:2005/12/18(日) 23:00:56 0

「おちょきんしねまァアアァアアァアアアアァアアアァアアアアァァァァッ!!!!!!!!」
「oioioioioioioioioioioioioioioioioiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiッ!!!!!!!!」

ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!!!!!!!!!!!!!!

LA・ルノアールのラッシュを何とかしのぎ、小川は両拳同士を当ててその反動で後方へ下がる。
自らの能力で抵抗を失った体は、空中を真っ直ぐ高速で移動し、藤本の元へと戻ってくる。

「……はっきり言って…おめぇらのどちらとも勝てる気がしねーんだが…」
「ははは…ありがと。この神速ってヤツはサ…よーするにあの路上スキーの逆だヨ。
 靴以外の摩擦・抵抗を無くす!!普通に走ってても風を感じたりするだろ?
 空気抵抗ってのは意外と大きいんだナ。それを無くしたんだヨ」
……しかし…すぐに見切られちまったネ…さすが愛ちゃん、尊敬するゼ。

前回の戦いなどはまるで参考にならなかった。前回の様な油断ももはや期待できない。
……やっぱ毎日の積み重ねってのは大切なんだネェ。
元々類い稀なセンスを持ち、1年生エースとして期待されて入部したらしいが、
そこでいきなり同学年である小川の二次審査員に選ばれるという大抜擢。
そして常に上を目指し続けた結果がこの圧倒的な戦闘センスなのか!?
小川に二度と負けないと言ったのは決してハッタリでは無い。
恐らく…明日の高橋は今日よりもさらに強くなっているのだろう…。

……でもそれはワタシだって同じコト…。

小川は高橋を見て不敵に笑う。

「女子三日会わざれば刮目して見よってナァ…」
289なんみん:2005/12/18(日) 23:07:53 0
今日はココまでです!!
>>209-210
なんみんのはこんな感じです…展開が早いってか情報量が多いですね
少々読み辛いかもしれません

亀ですが前スレさん乙です!!
まだ更新あると思って待ってました
伊達&菅沼のコンビイイっすね…逆に目立つだろッ!!みたいなww
新たなる迷コンビに期待です!!

ニストさん保全組さん読者さんのみなさんホント乙です!!
ですではノシ
290前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/18(日) 23:19:31 0
>>289
なんみんさん乙!
ゴクリと唾を飲み込む展開ですね!
仕事の方も大変でしょうが身体に気をつけて!

更新の方はこれからカキますw
まだカキたい場面と場面がポカなく繋がらなくては為らないのですが
ちょっとうまく繋がらないというか必然で話が廻らないので
思案思案でやってます。
伊達は『無人島』の時から使ってみたいなぁーと思っていたので
使わせていただいてますが喋りが結構独特なので雰囲気が難しいですね。

まとめの画像はまたすぐに更新があるだろうという事で自前のヤツを・・
という事ですね。

291なんみん:2005/12/18(日) 23:20:21 0
あ、そうそう!!高橋は小川の事を『小川ぁ』って呼んでますが
それはあくまでイッちゃってる時で普段はマコっちゃんとか…かな?
2921 ◆I7CTouCqyo :2005/12/18(日) 23:48:24 0
帰宅!!
>>289
なんみんさん乙です!!
小川がサンドマンの話してる!!ノリo´ゥ`リ<キター!!!!!!
宿命の対決ってヤツですね!
次回は来週になるのかな?心待ちにしてます!!!
>>290
前スレさん、いつもまとめの方乙です!
今出てるのは桃子?ザクレロ持ってるwww
ちなみに前書いてくれたさゆ画像は記念に保存しますたw

さて、オナろう…今日冒頭だけでも射精できるかな?
293なんみん:2005/12/18(日) 23:53:39 0
>>290
前スレさんいた〜ノシってかまとめえええええええええ!!!!!!!ww
伊達はヤル気があるのか無いのか分からないダラダラした喋りが特徴ですね
タメ口で失礼ではあるけど決して乱暴では無い感じ…説明ムズカシスw
俺もあの時は感覚で書いたのでまた書けと言われたら微妙かもw
294なんみん:2005/12/19(月) 00:02:04 0
前スレさ〜ん!!!!!すみませんんんん!!!!
>>285ですが…
縦断じゃなくて『横断』です!!!!!!!縦断してどうする!!!!
修正よろしくおながいします!!!!1さん新展開待ってます!!!!
295前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 00:16:47 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はA〜

12月23日 AM10:35
ぶどうヶ丘高校 校内

「おい?学校ン中に入ったのはいいけどサ?お前、場所解るのか?」
伊達は黙々と歩みを進める菅沼に問うた。
「わかんねーよ。・・・だから聞き込み・・まぁ取材っつー『設定』で頼むわ!」
伊達の方を見ずに菅沼は手をひらひらさせて答えた。
「『設定』ィ?」
「そう『演劇部を取材する短波放送のDJ』とこいうのを頼むワ!」
「なんだそれェ?」
「ホソキのオバちゃんが接触した『タナカレイナ』ってのに色々と答えて貰う。」
「・・・大丈夫なのかよ・・・」

あまりの突飛な発想に一抹の不安を覚え始めた伊達は帰りたい気持ちと
馬鹿騒ぎに付き合いたい気持ちに揺れ始めた。

「それより・・・・何だか・・・やべーなぁ?」
辺り・・・壁や柱を見回しながら菅沼は不穏な空気を感じていた。
「あぁ・・・・なぁ〜んだか・・・嫌な感じだぜ・・・何だか知らんがよ。」
空気の澱み具合に同意した伊達は咽喉の乾きを覚える。

「菅!ちょいと水が飲みたい!」
「あぁ?・・・どうぞ!」
廊下の有る給水所の蛇口を捻る・・・冬休みの為、使ってないからなのだろうか?
やたら塩素の臭いが強く感じる水が溢れてきた・・・・
「こりゃひでーな?ったく!」
ゴブゴブと勢いよく水を飲み干す伊達に菅沼は耳打ちするように声を掛ける。
296前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 00:18:06 0
「さっきから思ったんだが・・・・人が居ないよな?」
「あぁ・・・・単に年末だから・・・・てだけじゃないな?」
口元を拭いながら伊達は答えた。
「犬どもはいつでもココ来れるが・・・・お前の方は?」
「心配無用だぜ〜。少なくともこのフロアを占拠出来るくらいの蟻は仕込んでいるって。」
パチンと指を弾くと伊達の周りに黒い塊が集合する。
「まぁこいういう事だ・・・」
もう一度指を弾くと潮が引ける様に蟻の満ち潮は姿を消した。

「ここは『アイツ等』の領域だからな・・・何が起こるか解ンねー・・・用心に越したことは・・」
そう言いかけた菅沼の横を人影が横切る。
     女生徒!
待ちに待った『情報提供者』だ!
菅沼はチャンスを逃すまいと少女に声を掛けた。

「いきなりで申し訳ないんだけど『エンゲキブのタナカレイナ』さんって知っているかなァ?
 あッ!俺?こんな格好だけどこういう仕事をしてるんで・・よろしく!」
菅沼は相手に拒絶の反応が出る前に偽造した名刺を少女に渡した・・・
297前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 00:32:44 0
今日はここまで!
>>292
今日は小まめに更新があったので所持画像の節約という事で
自作画を貼ってみましたwしっかし良く桃子って解りましたね!
あんまり似ないので有名なんですがww
ザクレロはまぁ気分で持たせみました。

>>293
なんみんさん!修正完了!
伊達は『乱暴じゃない』てのが難しいかな?
ポジション的にはツッコミに置いているのでw
イメージが多少崩れてしまうかもしれませんが何卒4649
という事でお願いします。
298前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 00:44:43 0
・・・・だいぶ調子に乗ってしまったが許してほしい。
299なんみん:2005/12/19(月) 00:52:41 0
前スレさん乙です!!
ツッコミは勢いが大切なのでむしろ乱暴なくらいの方がイイですね
…こちらの亀井も藤川相手に罵声の連続ですからww続きに期待してます!!
あと修正ありがとうございます!!>>298だが断る…ナンチャッテ
3001 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 01:06:29 0
書き途中保!
>>297
乙ッ!!
目と口もそうなんですけど、雰囲気でわかっちゃいました!
頭でなく心で理解したというか…w

これ余談なんですけど、罵声を書いてる時って楽しいですよねw

3011 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:20:10 0
チェック保!!
3021 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:35:35 0

銀色の永遠  〜寺田にTERROR〜


夜の学校とは不思議なものだ。
薄暗くなっただけで、普段とは表情を変えるんだから。
漂う空気も重たくなるし…
ん?この壁のシミは不気味だな。水垢かなんかだと思うが…
こう薄暗いと、目に入るものすべての物に曰くが付いてるんじゃないかとさえ思えてくる。
あの非常灯の青い光なんか、なんであんな不気味な色をしてるのか理解に苦しむな。
なんにしても気味が悪い、別のことを考えよう。

道重さんのウサギ、見つからなかったな…

私にはウサギの気持ちなどわかりえないが、もし私がウサギだったら、
人間を大嫌いになるだろう…今日の出来事は。
まぁでも、もし小春がウサギに生まれたとしたら…その時は猫や鶏と仲良くなりたいな。
…なにメルヘンなことを考えてるんだか、私ってば。
なんだか杜王町に来てから、ちょっとお茶目になったかもしれない。
ふふ、ミラクルエースであるこの私がお茶目だなんて…
道重さんのウサギはあのカラスとお友達だったのだろうか?
とにかく…レミーちゃんが道重さんの家に帰ったことを祈ろう。
3031 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:36:54 0

カツ…カツ…カツ…


私の足音が、誰もいない校舎の中で響いていた。
この学校、無用心だな。
セコムぐらいつけてもバチは当たらないと思うんだけど。
まぁそんなものがついてないから、こうやって忍び込む事が出来たわけなんだけど…

演劇部の部室の前に来て、私は深呼吸をした。
これから行うことは、ハッキリ言って『冒涜』だ。

演劇部を愛してやまない新垣さん、常に高みを目指している高橋さん、
この部活で友情を手に入れたみうなさん…演劇部に数々の希望、夢を抱いているみなさん。


ごめんなさい。


でも、どうしても私は納得できないから…許してください。
私は部室の扉を静かに開け、足を踏み入れた。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
3041 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:38:43 0

そこからさらに奥。
そう、寺田先生の部屋だ。
私がここに用事があってきたのだ。
寺田先生はもう帰ったようだな…よし。

ガチャッ…

あれ?扉が開かない。
外に鍵穴があることから、どうやら戸締まりして帰ったようである。
部室の扉には鍵をかけていないのにここだけ…
怪しい。実に怪しい。

「ミラクル・ビスケッツのみんな」

『ミラクルフォゥーッ!!!!』

「シッ!!静かにしてNo.6。No.1、このドアの…そう、ノブの部分ね。
鍵ごとやっちゃって欲しいの」

『承知シタ』


パシュンッ…キィィ…

3051 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:41:02 0

…よし、開いた。
あとは帰る時にNo.4あたりに頼んで、元に戻してもらうとして…

「さて…」

私は寺田先生の部屋に足を踏み入れた。
この部屋に入るのは初めてだ。
私はここに入部する時、一次審査とやらを受けていないから。
噂に聞く『矢』に射抜かれてスタンド使いになったわけじゃないから。
よくよく考えたら、私はイレギュラーな存在だな。
それ故に、ミラクルエースの称号か。
演劇部には、私以外にも『矢』で貫かれずにスタンド使いになったものはいるのだろうか?

演劇部…か。

この部はおかしすぎる。
なんで早く気が付かなかったんだろう。
思えば、さくら組とおとめ組に別れて演習(サバイバルゲーム)を行うことが
もうおかしかったんじゃないだろうか?
何故あの時、私は何も疑問に感じなかったんだ。

ここは、演劇部なのに。

私は…舞台で歌って踊って…華やかな衣裳を着たかっただけだ。
それも自分が成長するための回り道だと思った。
でも、そういう活動をしていないわけじゃないんだ。
現に、クリスマスには舞台公演の予定がある。
緊張もあるが、すごく楽しみだ。
きついレッスン?そんなもの乗り越えてみせる。
けど…やっぱりおかしい。
3061 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:43:01 0

「今朝、藤本さんも私たちとは別の指令に出向いたそうだ…」

指令?
指令って何?
公演が迫っているんだ。演劇部にとって、今はそれ以上に意味のある
活動なんてないハズじゃないか。
そんな時期にまで…指令?

子供だからってバカにしないでよ。
動物を虐めることの…何が指令だって言うんだ!!!

私は寺田先生の机の前に立ち、机の上に乗っているものを調べる。
ペン立て、カラの湯飲み、しおりが挟まれている読みかけの本、
そして、何かのCDのディスク…。
男の人の机にしては整頓されているな。
だが私はこんなものを眺めに来たんじゃない。

推測が許されるならば…部員が普段渡される『指令』の影には、
きっと何らかの『シナリオ』があるハズなんだ。
寺田先生の『シナリオ』の進行を促進するための指令、そして『シナリオ』の
邪魔になるものを排除するための指令…
その『シナリオ』は、きっと私たちが持っている『スタンド』と
大きく関係しているに違いない…むしろ、それしかないと思う。
なぜなら、クリスマス公演の話は、指令として通達されたわけじゃないからだ。
部活動らしい活動には、寺田先生は『指令』などと釘打ったりはしていない。
今の段階では、寺田先生が何を企んでいるのか…私にはわからないが…
けど、これだけは言えるッ!!

これだけの数のスタンド使いがいる演劇部だ…いずれ部員の誰かが消される!!!
3071 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:44:05 0

私は震えた。
私の知っている誰かが、寺田先生の『シナリオ』の邪魔者になったとしたら…
その人は、どうなってしまうんだ?

「ふざけないで…ッ」

なんとしても『鍵』を握ってやる…
あの胡散臭い大阪弁教師の化けの皮を剥がせる『鍵』を…!!!

机の一番大きな引き出しを開けてみる。
これは、部員の名簿だろうか?
それからこのレポート用紙。
これにいつも指令を書き込んでるのかな?
ん?この黒い物体はなんだろう?
何これ…大きくて冷たい…
気になって取り出してみる。
大きさのわりに重いなぁ…って…

「け、拳銃…!?」

な、な、なんでこんなものがこんな所にあるんだろう!?
拳銃なんて…刑事ドラマでしか見た事がない。
寺田先生…あの人、いったい何者なんだ!?


ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
3081 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:45:07 0

ハラッ…


その時、妙な物音がした。
微かな音だった。
無音に近い状態であったからこそ、聞き取ることのできた音…
拳銃を握ったまま、なんとなく私は視線を机の上に落とす。

「…ッ!!?」

おかしい。
何かおかしいぞ。
机の様子が…変わっている。

「さっきは…こんなところに紙なんかひろげられていなかった…ッ」

その紙には、こう書いてある。


『このラクガキを全て見終わったとき』


このラクガキを…全て見終わったとき…?
電気を点けていないので、薄暗くてよくわからないが、紙にはそれしか書いてない。
何…?
いったい…これは…
3091 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:46:19 0

ハラッ…


また紙の落ちる音がした。
机の上に、今読んでいた紙と同じ大きさの紙が乗っている。
紙にはさっきとはまた別のメッセージが書かれていた。


『おまえは』


ちょ、ちょっと待って…これは…いったいどういうことなの!?
この部屋には私しかいない!!
天井を見上げるが、誰かが天井から紙を落としているわけではなかった。


ハラッ…


ま、また紙が落ちた音だ…ッ!!
紙が…独りでにこの机の上に出現しているとでもいうのか…!?
私は紙に目を落とす。
つ、次のメッセージは…


『死ぬ』


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
3101 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 02:46:51 0
ここまで!!
ではもうちょいオナってみるノシ
311なんみん:2005/12/19(月) 03:00:01 0
1さん乙です!!
サブタイで吹いてしまいましたが中身は確かに怖い!!…てか小春!?
続きが気になってしょうがないのでまだ起きてまっする
3121 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 04:41:49 0
しまった…ちょっと友だちから電話きてました
なんみんさんが待っててくれたとは…ごめんなさいマジでorz
まだ途中すぎるので射精できないっす、マジスマソ
313名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 05:08:16 0
>>312
いえいえ…こちらはいつもの時間まで起きてるので無問題ですよー!!
3141 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 05:25:13 0

パチンパチン!!


「ハッ!!!」

突然、部屋の明かりが点いた。
思わず叫び声を上げそうになるが、そこはなんとか我慢して冷静を保つ。
手の中の拳銃は、ビスケッツに分解させて隠した。
そして目の前の…この部活の顧問が口を開く。

「なんや…久住やないか…」

「て、寺田…ッ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


「…先生」

まさか…部屋に戻ってきたのか?
これはまずい…非常にまずい!!
こんな時間に何やってるんだ…そう思ってるに違いない!!!
それにドアノブを壊してこの中に入ったんだ!!
私が彼でも同じことを思う!!
そして…怪しいと思うだろう!!!

「こんな時間に何の用や?」

落ち着け…久住小春…
圧倒されるな…なんてことはない!!
今は誤魔化すんだ…なんとかこの状況を乗り切るんだ!!
3151 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 05:27:00 0

「何の用や?と聞いてるンやけどな、久住」

「あっ、うっ、そ…その…ほ、報告に来ました。今日の指令の…カラス…
吉澤さんが始末しました…カラスはスタンド使いだったんです…」

「始末?俺は始末しろと言った覚えはないねんけど」

「そ、それはしょうがなかったんです。そうしなければ、私も石川さんも、
やられてしまったかも知れないんです」


ここでは下手なことは言えないぞ…
もう嘘でもいいからカラスを殺してしまったことは過失(実際そうだが)にするんだ…
今は誰の立場も悪くする事が出来ない。


「そうか、ならええよ。よく頑張ってくれたな…久住、お前も精一杯頑張ったンやろ?
お前はワイの見込んだミラクルエースやからなw」

「あ…は、はい…」


な、なんだ…この人は…変にヘラヘラしちゃってるけど…
こんなあっさり誤魔化しが聞くもんだとは思わなかった。
3161 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 05:28:06 0

「って、ちょっと待てや。今石川って言うたな」

「えッ!?」

「おかしいな、今日の指令は吉澤に久住…それと藤本に頼んだハズやねんけど」


あれ?
この人、藤本さんと石川さんが指令を交代したこと知らないんだろうか?


「やばいわ〜アイツらのケガ、石川がやったにしちゃあ変にボコボコだったから
変やなぁーと思うとったんや。なんや、そういうことかいなw」


どうやら知らなかったらしいな。
けど、今の発言で彼は墓穴を掘ったな…

アイツらのケガ、石川がやったにしちゃあ変にボコボコだったから…。

アイツら…まるで知っている人みたいな言い回しですね。
ボコボコだったのを知っているっていうことは、藤本さんを襲った(と思われる)人と
繋がりがあるということだ。
つまり、石川さんに与えた指令は石川さんを誰かに襲わせるためのものだったと…
藤本さんにやられたらしい人は、きっとこの人の差し金だったんだ!!
と、いうことは…

彼は…石川さんを消すつもりだった…?

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
3171 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 05:33:07 0
ここまで!!
久々に一日一話が実現かと思ったら失敗したorz

>>なんみんさん
サブタイ、これでいいのだろうかと悩んだ末これにしちゃいましたw
小春ですね!!
いやでもホントすまんかったですorz

それではお休みっすノシ
明日はこれの完結と、時間は遡りますが今の話の午前中の話にあたる
ボロトレ編行きます!!…たぶん行けるハズ!!
318なんみん:2005/12/19(月) 05:45:27 0
1さん乙でーす!!
ホル・ホースww
あのラクガキは寺田のスタンド能力の片鱗ですか?…小春死ぬのかとオモタ
ボロトレ編の伏線もあって気が逸りますが、それは明日以降の楽しみですね!!
ではおやすーですノシ
319名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 05:54:28 0
乙ッ!
>>なんみんさん
>>281の「一瞬の静けさ」の後の怒涛の展開ゾクッときましたッ!
ちなみに『Rose of Pain』ってやっぱあの名(迷?)曲のことかな?

>>前スレ83さん
ようやく予定の『千年紀末に降る雪は』に入ったわけですね
今までのピースが繋がることになるのでしょうか?
楽しみですッ!

>>1さん
サブタイはウケたが内容は不気味な感じ・・・イイッ!!
320なんみん:2005/12/19(月) 06:10:13 0
>>319さん感想dでーす!!
はい、あの名(迷)曲ですねw吸血鬼ネタなのでちょっとカラめてみました!!
今ではオナる時の脳内(CDが手元に無いので)テーマ曲になってますw
321名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 08:06:36 0
演劇部に対する思い入れ

A(超スゴイ)
 新垣 安倍 三好
B(スゴイ)
 石川 高橋 吉澤 みうな
C(普通。または特に何もない)
 岡田 6期 紺野 ベリ 矢島 鈴木 萩原 村上 岡井 柴田 里田 アヤカ 松浦
D(疑問)
 小川 久住 
E(不信)
 村田

寺田に対する忠誠心

A(超スゴイ)
 新垣
B(スゴイ)
 石川 安倍 吉澤 
C(普通。または特に何もない)
 6期 ベリ 矢島 鈴木 萩原 村上 岡井 柴田 里田 アヤカ 松浦
D(疑問)
 紺野 久住 みうな
E(不信)
 三好 岡田 藤本 小川 村田

作ってみた
322なんみん:2005/12/19(月) 09:18:10 0
>>321さんがスゴイ!!乙でっす!!
現エピの小川辺りで参考になりますねコレは…下の表の高橋はドコかな?
あとはツートップのご意見も聞いてみたいですねー
ではではおやすすなさいノシ
323名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 09:35:08 0
あ高橋抜けてたか・・・たぶんCあたりだと思う
まあ俺の勝手な想像の範囲内だけど
324915:2005/12/19(月) 09:36:51 O
>>321
あ〜、今のが関連してくるんで、これ助かりますw
325前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 10:03:44 0
外!!!!寒ィィイイイイイイイ!
という訳でおはももち!
>>317
1さん!乙!!
いい感じですね〜!小春の描写に期待です!
なぜなら・・・・ムフゲフン!

>>319
いま脳内で必死に纏めていますw
上手く話が収束するように努めてますが
暴走キャラがいるからどうなることやら・・・w

>>321
乙!演劇部に対する思い入れ C に岡田を入れる妙!!
ズバリその通りなんですね!
あとはこれでいいですね!すごくいいです!
326前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 10:43:13 0
ソルジャーおでかけしてきま保!
327名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 11:26:03 0
いってら保
3281 ◆I7CTouCqyo :2005/12/19(月) 13:09:55 0
>>318
ですね!ちょっとした片鱗です!!
>>325
むせてるw
ここでの描写がうまく〜悪意の種〜から始める長編に繋がれば…ッ
>>321
こ、これすげえええええええええッ!!!
マジ乙です!!
演劇部に対する思い入れ、六期では亀だけBに来てもいいのかな?
彼女は演劇部での出会い(高橋や紺野、藤本)で成長していると思うし
いやーでもこういうのってニストとしては嬉しいっす
激しくd!!

じゃあ学校いってきまんもす保
329名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 15:00:47 0
330前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 15:27:36 0
帰宅保
331100:2005/12/19(月) 17:11:21 O
ヒサブリです
332前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 17:17:43 0
100さん来たーーーーー!!!!
333なんみん:2005/12/19(月) 17:27:04 0
100さんヒサブリなんすか?それとも「100」さんとしては久しぶりって意味かな?
実は俺、密かにニストの一人が100さんなんじゃないかと思ってましたww
ジョジョ読破〜ニスト計画は進んでますか?俺も結局六部全巻買っちゃった

なんみんはこれからお仕事です…みなさんではではノシ
334名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 18:30:52 O
保るなれふ
335名無し募集中!:2005/12/19(月) 19:36:15 0
保全じゃい!
336名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 20:03:06 0
NOと辻の人どこ行った
337名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 20:29:35 0
ネタが出来たらまたふらっと来てふらっと消えていくだろう
338名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 20:32:51 O
なんかかっこいいなぁソレ
339名無し募集中!:2005/12/19(月) 21:02:23 0
寅さんみてぇだ!
340610:2005/12/19(月) 21:22:04 0
ただ今オナ中。。。

これすげえ!↓
ttp://d.hatena.ne.jp/kaosama/20051125#1132875460
341915:2005/12/19(月) 21:45:39 0
>>340
朝目新聞でも紹介されてましたねw

ってことでオナ行きます!
342915:2005/12/19(月) 21:46:31 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいB〜

それは土曜日の授業のあと、亜弥ちゃんやごっちんとカラオケに行った帰り、
一人で歩いている夕暮れ時だった。
道路を挟んで同い年くらいの女の子が同じ方向に歩いていた。
S市内で見かける高校の制服だな・・・・。

公園の前に来たところで美貴は思わずため息をついた。
「なあ、ずいぶん根性座ってるよな。
 こんな人の多い所で攻撃しかけようなんてよ」
「・・・・・・・・・・・。」
「しかも最近じゃめずらしいぜ
 おめーのように本体を見せてストレートに闘いをいどんでくる敵はよ。
 いねーと思っていたぜ、名のりなよ」
「私の名は大塚愛。スタンド名は・・・今はユースレス・スクリプト。
 藤本美貴、おまえの命もらいうける」

今は?まぁ良いか・・・・

「んじゃ、とっとと始めっか」
美貴はそう言って公園に入っていった。誰もいないしちょうど良いか。

「ブギートレイン…03ィッ!!!!!!」
「ユースレス・スクリプト!!!」
343915:2005/12/19(月) 21:48:49 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいC〜

なんかごてごてしたロボットみたいなスタンドだな・・・・。
手には盾とスターウォーズのライトセーバーみたいな剣を持っている。
剣士タイプのスタンドかな?

そう思った時だった。
スタンドの背中から10個以上の小さい漏斗のような何かが飛び出して、
BTの頭上を浮遊している・・・・・

と、思ったらその何かからビームのようなものが発射された。
「うおっ!!」
美貴は思わずBTでガードする。
多方面からの攻撃か。
梨華ちゃんのチャーミングフィンガーと攻撃パターンは似ている。

「ユースレス・スクリプトの能力、『ドラグーン』を食らえ!」
「うおおおお!!!!!!!!」
344915:2005/12/19(月) 21:49:21 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいC〜

一つ一つのスピードと威力は大した事ないけれど、
これを受け続けるのはまずいな・・・
半分以上は避け、残りは手でガードした。
手が少ししびれてる。
避け続けるには限界があるし、それなら答は一つだ・・・・

10以上の『ドラグーン』が再びBTを襲う。
なんとかガードしながらBTを突っ込ませる!
「こっちを忘れてないかい?」
右手から剣が振りかざされる。
BTの左手はとっさにその手首を捕まえた。
「それくらい読んでいたよ!!!」
大塚が叫ぶと、ユースレス・スクリプトの盾の陰から
『ドラグーン』が飛び出してきた。
うげっ、もう一つ隠していたのか・・・・
「しまっ・・・・・・・・・・・!!!!!!!!」
『ドラグーン』のビームがBTの胸を貫く・・・・
345915:2005/12/19(月) 21:50:10 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいE〜

10以上の『ドラグーン』が再びBTを襲う。
なんとかガードしながらBTを突っ込ませる!
「こっちを忘れてないかい?」
右手から剣が振りかざされる。
BTの左手はとっさにその手首を捕まえた。
「それくらい読んでいたよ!!!」
大塚が叫ぶと、ユースレス・スクリプトの盾の陰から
『ドラグーン』が飛び出そうとした。

美貴は落ち着いてBTの右手で
相手の盾を押して、盾の後ろに隠れていた
『ドラグーン』の動きを封じる。
「ちっ、ちいぃぃ!!!」
切り札を読まれていた大塚愛が激しく動揺する。

「オラァ!!!!」
ユースレス・スクリプトの顔面に思いっきりBTの頭突きを入れてやる!
ユースレス・スクリプトがよろめく。
「おおおぉッ!ゴールデンゴール決めてッ…!!!!」
かすかに大塚愛の口元がゆるんだような気がした・・・
「VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVV!!!!!!!!!!!!!!!!!」
BTのラッシュがユースレス・スクリプトをぶっとばす!
346915:2005/12/19(月) 21:50:51 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいF〜

糸の切れたあやつり人形の様に乱舞するユースレス・スクリプト・・・
「V!!!!!!!!!!!!」
最後の一撃を加えようとしたその時だった・・・

ガシィィィィィィ!!!!!!!!!
「な????」
ピンク色の人型のスタンドが割り込んできて
最後の一撃を手のひらで受け止めた。

新たな敵??????

と、そのスタンドが手のツメで切りつけてきた。
BTはとっさに右手でガードしたあと、一旦距離を取る。

あれ・・・・・?
あれだけラッシュを入れてやったのに
大塚愛はきれいな顔で平然と立っている。
こいつ、ダメージ無い?????
347915:2005/12/19(月) 21:51:27 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいG〜

距離を置いた美貴は周りを見渡す。
誰も・・・・いない・・・・

と、大塚愛が突然逃げ出した。
「あ、待て!!!」

バタンッ!!
公園を出たところで大塚は
近くに留まっていた車の助手席に逃げ込む。
やっぱり仲間がいたのか!!

結局大塚愛は車で逃げてしまった。
なんだアイツ?闘いの途中で・・・

まあ怪我しなかったから良いけどさ。
それにしても危なかったな。
久しぶりに時間が戻ったよ・・・・・・・・
348915:2005/12/19(月) 21:52:38 0
今晩はここまで!

で、すみません、間違えました。
>>344はDです。修正お願いしますm(__)m
349前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/19(月) 22:08:06 0
>>348
915さん乙!
むむ!どうなるかドキドキですな!!
350名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 22:48:58 0
ああ、時間が戻ったのか
ミスかと思った
351名無し募集中。。。:2005/12/19(月) 23:23:50 0
乙ッ!
352名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 00:22:27 O
353610:2005/12/20(火) 00:38:40 0
ちょい出だし!
354610:2005/12/20(火) 00:39:22 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜G

肉片と化してしまったサンタナの身体がボトボトと地面に落ちる
やった!!ギリギリやったけど…勝ったと…!!

「ハアーハアー…れいなもまだまだ修行が足りんっちゃね…!」
ちょっと可哀想な気がするけど仕方なか、コイツを生かしておいたら
人類は滅亡してしまうけん…
れいなはバラバラになってしまったサンタナを見ながら思った

・・・!
あれ?そういえばなんでコイツの肉体は蒸発せんのやろ!?
波紋を体内に直接流したのに…柱の男はそういう肉体なんやろうか?

そのとき…れいなは世にも恐ろしい光景を見た…!!!

ウジュル…ジュル…

地面に散らばったサンタナの手が…足が…肉片が!
一つの場所に集まろうと動いている!!

「ああ…!ま、まさかッ…!!」

身体のパーツが集まり徐々にサンタナの身体が復元されていく…

「な…なんてあきれた生物たい…」
まともに波紋を食らわしてやったのに…倒せんかった…!!

れいなの波紋は…厳しい修行をしたとはいえ所詮偶然身に付けた力ばい…
きっと大昔の波紋使いはもっともっとすごい修行をしたんやろうな
柱の男を倒すために…
355610:2005/12/20(火) 00:46:14 0
ありのまま起こった事を話すぜ…
俺はいま作品を書き上げたと思ったらいつの間にか消えていた

ということでまた今度…泣
356名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 01:19:47 0
うんこ
357名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 02:09:10 0
うんこ記念保全
358名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 03:03:29 O
359名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 03:55:49 O
360名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 05:15:40 0
>>355
ガンガレ!
3611 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:44:38 0

私の読みは、あながち外れていないのかも知れないぞ。
なぜ、石川さんを消すつもりだったのか…理由はわからないが…
この男、危険だ…
きっと、彼の『シナリオ』の障害となりうるものは…『指令』と称して
消されてしまうんだ…それが演劇部の部員でさえも!!!

「お前はホンマええな、久住」

「え?」

い、いきなり何を言い出すんだ…この男は。
なぜ私を見て、そんな穏やかな表情をする!?

「お前はどんな時も笑顔やからな…きっと頭では難しいこと考えてんねんけど、
表情には決して出さない…常に笑顔や。これ、ミラクルちゃうん?」

「…それは…どういった意味で…」

「ん?なんか変なこと言うてもーたかな。まぁ気にすんなやwはっはっは」


は…はっはっは、じゃあないッ!!!!
何を呑気に笑っているんだ!?
この男…こんな穏やかな表情の裏でいったいどんな残忍な表情を持っているのだろうか。
寺田光男…こいつ、危険すぎる!!
私の第六感がそう言っているッ!!
3621 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:46:05 0

「さて、これやこれ。ちょっとどいてくれるか?」

寺田は私と机の間に割ってはいると、先ほど宙から出現した謎の紙を丸めて
ゴミ箱に捨て、机の上のディスクを手にとって眺める。
そしてカバンから黒いCDケースを取り出し、そのディスクをしまおうと
しているようだった。

「神父はんから借りた大事なディスクや…こんな粗末にしてたらあかんわな。
いつ日本を離れるか…ようわからんしなぁ」

一体何をブツブツ言っているんだろうか。
だが、そんなことより…
この人、私が鍵を壊してまでここにいる理由が気にならないのか?
いや、それとも何か感づいているのだろうか…
とにかく、この時間に私がこの場所にいるのは彼にとってかなり『異常』なことなハズ。
不思議に思わないわけがない…
まさか、こうやって何も気にならないフリをしているだけなんじゃないだろうか?

な、なめないでよ…こいつ!!!

だいたい私は、あなたには何の感情も抱いてないんだ。
興味の欠片もない、忠誠心なんてもっての他だ。
私は道重さんのいる演劇部にきたんだ。
彼女の夢を語る姿に惹かれて、この世界に足を踏み入れたんだ!!
ワイが見込んだミラクルエースだって?
そんなこと自分がよくわかっている…私は生まれたときからミラクルなんだよ!!
この『ミラクル・ビスケッツ』がその証だ!!!
3631 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:47:15 0

「ホント、最近忘れ物が多いンや…久住も気ィつけや」

彼は私を背に、振り返らずして言う。
…気をつけるのはあなたの方だ!!!!!


グッ…グググググググググググググググググググググググググググググググ…

メギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


私は、先ほどビスケッツに分解させた拳銃を、音もなく手の中に再形成させた。
銃口は、彼の後頭部に向けている。
銃弾は…この重さだ、恐らく入っているに違いない。
私の推測が確かなら、彼は石川さんを始末しようとしたはずなんだ。
それと同じように、私も始末しようと今考えているんじゃあないだろうか?
何かを嗅ぎまわっている私を始末しようと…

それなら、やられる前にやってやる!!!!
3641 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:48:18 0

チャキッ…

なんてスキだらけの背後なんだ…私が銃口を向けているのに、彼は気付いていない!!
今なら確実にやれる!!
この、冷たい引き金を引くだけでいいんだ。
一瞬で終わりさッ!!
彼の死体はビスケッツに分解させて、ぶどうヶ丘公園の池にでも捨ててしまおう。
彼らにそんなことさせたくはないけど…
でもッ!!これで石川さんも私も、始末されなくて済む!!!
これから彼の邪魔になるかもしれない他の部員も…
もう後には戻れない…だが、やらなきゃいずれやられるんだ…!!!
彼は、CDケースにディスクをしまい終えようとしていた。
いまだ、私の向けた銃口には気付いていない。
なんなんだ…あなた、本当にそれでも演劇部の顧問なのかッ!?
めちゃくちゃスキだらけじゃないか。
実は戦闘の経験浅いんじゃないのか?つーかスタンド持ってるのか!?
私の方は汗もかいてないし、呼吸も乱れていない…気持ちは俗に言う明鏡止水ってヤツだ。
…ディスクをしまい終えた、タイムリミット。
いける…私は覚悟を決めた。

脳みそ、机の上にブチまけて下さい…寺田先生!!!!!!!!!


ドタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!!!
3651 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:50:03 0

そんな音が鳴ることはなかった。
その拳銃はカチリという着火音を鳴らし、銃口から小さな火を点しただけだった。
…なんだこれは?
寺田が振り返る。
私は呆然と固まっていた。

「…それ、面白いやろ?力也先生から譲ってもろたんや、そのライター。欲しいか?
って、ミラクルちゃんには縁がないもんやと思うけどな。煙草は二十歳まで我慢しぃなw」

ライター…だって?
拳銃の形をしたライターなのか?
な、なんだこのふざけたオモチャは…ッ!!!!
こんなライターがあるなんて…小春は知らない!!!

ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラ…ガタガタガタガタガタガタ!!!!

汗が吹き出てきた!!
呼吸も乱れて始めている!!
拳銃の形をしたライターを持っている手の震えが止まらない!!

「それ、返してぇな」

寺田が私の握っている拳銃に触れる。
その途端!!!

「…え?」

私の手の中から、拳銃が消えた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
3661 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:51:08 0

何だ…なにが起きたんだ…
今、私は拳銃を握っていたよな?
それが何故、一瞬で消えたんだ?
一体…何をした!?


「さ、気がすんだら早よ帰りや、久住。そうそう知ってるか?杜王町の少年少女の
行方不明者の数…全国平均の8倍って数やねんで。狂ってるわ。だから
お前も、あまりお母さんに心配かけたらあかんで…」


そう言うと、寺田はカバンを肩に引っ掛け、部屋の扉に向かう。
私は、恐怖で動けなくなってしまっていた。
地獄の片鱗を見させられたようだった。


「公演も近いし、生活リズム崩したらアカンで。また夏先生に怒鳴られたくないやろ。
お前はミラクルエースなんや…歌もダンスも、才能がある…その『能力』もな。
ドアの鍵、ちゃんと『再形成』させて帰ってや。あと電気も消してな。じゃな」


ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!
3671 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:54:19 0

私はどこかで道を踏み誤ってしまったのだろうか?
そんなバカな…私はいつも、正しい道を選んでいたハズだ。
だが、この背中にビシビシと響いてくる『敗北感』はなんだろう…
道を踏み外したのだろうか。
私はもう、この部から逃げ出すことはできないのか?
彼に…寺田光男について行かなきゃダメだというのか!?

カチャッ!!

私の足元に、さっきまで握っていたはずの拳銃の形をしたライターが落ちた。
無意識のうちにそれを拾った私は、恐怖に震えながらそれを持って帰ったのだった。

今は、まだ演劇部にいるしかない…







ハラッ…

『お前は、もう逃れられないんや』


TO BE CONTINUED…
3681 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 06:57:56 0
家に友達きててオナニーが大幅に遅れた1です
見ての通りホルホースのインスパイアでした!!
ボロトレ冒頭まで行けなかった…俺は口だけ星人だorz
しかも寝る時間なく学校という(涙

ニストのみなさん乙です!!100さんヒサブリです!!!

では行ってきます(死)

369前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/20(火) 08:07:59 0
>>355
乙!そしてイ`!
俺も文章が行き成り顔文字に変わり果てた事があったよ・・・

>>368
1さん乙!グット!すべてグット!
昨日居は様子を見た甲斐がありました!
これで思うようにオナれます!!
370:2005/12/20(火) 08:12:35 O
>>前スレさん
マジっすか!?やったね☆←ホリィっぽくw
371名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 09:30:08 O
372なんみん:2005/12/20(火) 09:37:50 0
>>915さん乙です!!
時間が戻る能力久しぶりです!!『今は』…かなり気になりますねー
>>610さん乙です!!
マジっすかorz…次こそ…次こそ…いつまでも待ってます!!
>>1さんエピ完乙です!!
寺田怪し過ぎる…リアルでも怪しいけどw
何だか謎の多い能力の様ですね…次エピも期待して待ってます!!
373915:2005/12/20(火) 10:40:02 O
すんません、激しくネタバレっぽいんでつらいんですが、
小春のビスケッツって、分解したものを何個もストックできましたっけ?
さくらおとめの時にシャボン玉を2つストックしてますけど
制限あったら教えてください
374:2005/12/20(火) 11:05:17 O
>>915さん
分解係が三人なんで、シャボン玉くらいのものなら3つまでおkっすね!
ちなみに、でかいものは一人で分解すると時間がかかるらしいですが(三人なら一瞬)、そこは感覚で書いちゃっていいと思います!
ちょっと説明わかりづらいかもしれないっすけどそんな感じです!
375915:2005/12/20(火) 12:12:58 O
了解です
小さいもの3個を目安に適当にやりますw
376前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/20(火) 12:59:28 0
食後保全!
377名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 15:10:14 O
ほっ
378名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 16:04:46 0
バイト前にほ
379名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 18:36:00 0
hoooo---
380名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 20:00:13 0
うんこ
381なんみん:2005/12/20(火) 21:06:44 0
お帰り保!!!!日付が変わったくらいで出すつもり
382名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 21:10:56 0
うんこって何?すごく不快なんだけど
383915:2005/12/20(火) 21:19:03 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいH〜

月曜の朝ってホントかったるいよね・・・・・・
軽くあくびをしながら廊下を歩いていると
コンコンと麻琴が向こうから歩いてきた。

「おはよ〜・・・って、どうしたんだよ、その怪我?」
コンコンは顔に大きな絆創膏を貼り、
腕には包帯を巻いていた。
こないだ、麻琴が操られてコンコンが怪我した時のは
もう治ったはず・・・・・・

「ちょっと、誰かスタンドにでもやられたのかよ?」
一瞬土曜の事が頭をよぎる。
美貴が尋ねるとコンコンはそっぽを向いた。

???

美貴が戸惑った表情を見せると
麻琴が美貴をにらみつけて言った。
「白々しいっすね・・・・・」

いきなりの態度と言葉に美貴は呆然と二人を見送るしかなかった・・・・。

しかしなんだ?あの二人は・・・
授業を上の空で聞きながら、美貴はだんだんむかっ腹が立ってきた。
こっちは心配して聞いてやってんじゃないのか。
それをなんだ?あの態度は・・・。
384915:2005/12/20(火) 21:19:54 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいI〜

土曜の事を報告しなきゃと思っていたけれど
今日はむかつくしだるいから部活も休むか・・・・・・・
って、最初の頃に比べるとなんだかんだ言いつつ
美貴も部室に顔出してるようになってるなあ・・・・・

昼休み、そんな事を思いつつ自分の机でうつらうつらしていると
「ミキティ、ミキティ」
と誰かに肩を揺さぶられた。
ちっ、誰だよ、人がせっかく良い気持ちで昼寝してるのに・・・

「あぁ、よっすぃ〜、ちょうど良かった。
 報告があるんだけど今日は帰りたいから今言っておこうと思って・・・」
美貴は眠たそうな目で幾分不機嫌そうに声の主に返事した。
「ミキティ、今日は必ず部活に出てくれよ」
「や〜だよ、今日はそんな気分じゃないし・・・」
「大事なミーティングがあるんだ。
 ミキティには出てもらわないといけないんだ」
「ちっ、わかったよ・・・・」
よっすぃ〜の厳しい顔に了承するしかなかった。

「いったいなんなんだろ・・・」
よっすぃ〜が出て行ったあと、美貴はそう思いつつ、
腕を枕に再び寝ようとした。
「あれ・・・・・・・・」
腕に赤く長いみみず腫れが出来ている。
おとつい、大塚愛ってヤツと闘った時に乱入したスタンドに
ツメでひっかかれたヤツだな・・・・・・
まあ良いか。傷も小さいしそのうち治るだろ。
それにしてもだるいな。やっぱり月曜だからかな・・・・
385915:2005/12/20(火) 21:20:35 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいJ〜

ガラガラっ
「うぃ〜っす・・・・・って・・・・・」
放課後、部室の扉を開けた美貴は降り注がれる冷たい目に戸惑った。
部室にいるみんながこちらをにらんでる。
「な、なんだよ・・・・・・・」
「よし、ミキティも来たからあとは誰が来てない?」
「全員そろいました」
よっすぃ〜の質問に誰かが答えた。

でも・・・・、絵里がいないよな?

「よし、それじゃあ始めるか」
美貴がイスに座るとよっすぃ〜がしゃべり始めた。
「まず初めにミキティに聞きたいんだけれど、
 昨日は一日、特に午後はどこで何してた?」

「はぁ?」
何を言ってるんだ?
「昨日のミキティのアリバイを聞いてるんだよ」
「あ、アリバイって・・・・・・。
 まるで何か事件があって、美貴がその犯人だと
 疑われてるみたいじゃん・・・・」
美貴はそう言いながらはっとした。そして改めて部室を見渡した。

朝見た通り、コンコンが怪我している。
そして愛ちゃんも頭に包帯を巻いてる。
386915:2005/12/20(火) 21:21:10 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいK〜

「ちょ、ちょっと待ってよ!
 もしかしてコンコンと愛ちゃんを美貴がやったって言うの?」
「絵里も、なの」
さゆが口を挟んだ。
絵里も、かよ・・・・。だからいないのか・・・・。
もしかしてこのミーティングって
美貴に対する裁判のつもりかよ?

「なんでだよ?なんで美貴が疑われるのさ・・・?」
「3人ともブギートレイン'03にやられたと言っている。
 だから昨日何をしていたか聞いてるんだ」
よっすぃ〜が言った。

「昨日は日曜だし特に用事も遊ぶ約束も無かったから
 10時くらいに起きてそのあとは家で一日ゴロゴロしていたよ。
 それにしてもブギトレがやったって何だよ!」
「そのブギトレにいきなり殴られたんですよ。
 何度も見たことあるスタンドだから間違えるはずがありません」
コンコンが口を開いた。
「じゃあ本体は!?美貴のブギトレが近距離型って知ってるだろ?
 だったらその場に美貴もいたのかよ?」
「物陰に隠れていたから見えんかったんやけど
 これが落ちていたがし」
愛ちゃんがそう言ってポケットから何かを取り出した。
387915:2005/12/20(火) 21:22:01 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいL〜

これは・・・・・・
はっとなって自分の胸に手を当てる。無い!!
そして美貴の胸にあるはずのものは
愛ちゃんの手の中にあった。

「2-F 藤本美貴」と書かれた名札プレートを・・!

「ちょ、ちょっと待ってよ!
 名札を落としていくなんて古典的な罠じゃん!」
「たしかにその可能性もある。
 しかし、そう思わせるのが作戦、なのかもしれない」
よっすぃ〜が口を開いた。

何?何なの、この状況は?
ハナっから美貴を疑ってるじゃん!

そう思うと急に腹が立ってきた。
美貴がみんなを襲って何の得があるんだよ!
それを、それを・・・・・!!!

「よっすぃ〜は・・・・・・・美貴を疑っているのか?」
「あくまで可能性の話だ。
 今判明している事は昨日3人が襲撃された事。
 犯人のスタンドはブギートレインに似ていた事。
 ブギートレインは藤本美貴のスタンドである事。
 現場に藤本美貴の名札が落ちていた事。
 だから藤本美貴が今回の事件に何らかの関係がある。
 その藤本美貴に昨日の事を聞いてるだけだ」
388915:2005/12/20(火) 21:22:55 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいM〜

よっすぃ〜の言っている事は正論かもしれない。
しかし・・・・・・!!!

「それなら麻琴が前に遭遇した
 相手を操るスタンドって可能性もあるだろ!」
言ってから気がついた。
それは・・・・・絶対に・・・・・・無い!
昨日は午後からテレビ見たりゲームしたりして遊んでいた。
寝ていたり、気がついたら夕方になっていたとか
そういう事は絶対に無い!

「だから日曜の話を聞いてるんじゃないか。
 操られた、という可能性も含めて調べて、
 最終的に白黒はっきりさせるのはこっちの仕事だ」

美貴は納得出来なかった。
いや、納得しろって言う方が無理だ。
よっすぃ〜は「美貴が襲撃犯である」可能性を
何%か知らないが持っている。
それが10%なのか30%なのか50%なのか80%なのか
それはわからない。
しかし!1%であろうとそういう疑惑を美貴に抱いている事が許せない!!
389915:2005/12/20(火) 21:23:25 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいN〜

「ふざけんな!よっすぃ〜は美貴がみんなを
 理由も無く襲うような人間だと思ってるのか!?」
「それを調べるのが仕事だと言ったはずだ。
 理由も含めてなッ・・・・・・・・!」
「なんだよ、その言い方は!
 やっぱり美貴を犯人って決めつけてるじゃないか!
 みんなはどう思ってるんだよ!?」

美貴は周りを見渡した。
が・・・・・・・・、誰も何も言おうとしない。
あるものは目を伏せ、あるものは美貴が見るとあわてて目をそらせる。

「ふざけんな!」
美貴はもう一回言って、そして立ち上がった。
そして、そのままカバンを持って部室のドアへ歩いていく。
「どこに行くんだ!まだ終わってないぞ!」
「うるさい!
 美貴の事を疑うようなヤツらと一緒にいられるかッ!
 こんな部辞めてやる!!!!
 美貴の事を犯人と思うなら勝手にかかってこいよ!
 挑戦ならいつでも受けてやるぜッ!!」

ピシャーァァァァァン!!!!!!!

捨てぜりふを吐いた後、美貴はドアを閉める
大きな音をたててそのまま部室から出て行った。
もう二度と、この部室に入る事は無いだろう・・・
そう思いながら・・・・・・・・
390915:2005/12/20(火) 21:24:33 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいO〜

そうだ、美貴はスターになるんだ!
その夢に必要だからと思ったから演劇部に入部を希望したのに、
気がつけばスタンド使いにさせられて戦闘の毎日・・・
こんな部にいる必要は無いんだ!!

そう思いながら自転車のペダルに力を込める。だけど・・・・

演劇部に同期で入った3バカの顔が思い浮かぶ。
れいなもさゆも、一つもフォロー無しだったな・・・・・・
そう思うと急に寂しくなってきた。
3人だけじゃなかった。
仲が良かったヤツもそうで無かったヤツも
いろんな部員の顔が思い浮かんでは消えていく・・・・

「ちっ・・・・・」
思わず舌打ちしたあと、前を見ると前方に誰かが立っている。
あれは・・・・・・・・・・・・!!!
391915:2005/12/20(火) 21:25:07 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいP〜

「まだ何か用かよ?」
ブレーキをかけ、自転車を止めたあと相手をにらみながら言った。
「言っとくけど、美貴を狙う目的が演劇部なら
 もう美貴は関係ないからなッ!
 なんせ今さっき辞めてやるって言ったところなんだから!」

「そうか、辞めたのか・・・・・・・・、ククク」
相手がそう言った。
そう、二日前に闘った大塚愛が・・・・・!

「それでも関係ないって言うなら相手してやるぜ?
 今ちょうどムカムカ来てるんでな・・・・・・」
美貴はそう言いながら自転車を降りた。
「出来るものならやってみなよ」
大塚がニタニタ笑いながら挑発してくる。

「てめぇ!後悔させてやる!!」
美貴はブギートレインを出した・・・・・・・・・。

出した、・・・はずだった。
しかし、見慣れた美貴の分身、ブギートレイン'03は姿を現さない。
「あ、あれ???」
「何だよ、後悔させてくれるんじゃなかったのか?」
「ちょっと待てよ、今・・・・」
しかし、BTは出現しない。
今まで何十回も出現させてきたBTが・・・・・・・・
やっぱり演劇部を辞めたのと関係あるのか???
392915:2005/12/20(火) 21:28:16 0
ここまで!

ってことで、設定上色々悩んだんですが、
どうしても「悪意の種」の後に話を持ってこざるをえなくなりました。
(理由はまたあとで出てきますが)
なんで時期的には年明けくらいになるのかなあ?
もしも今進行中の話が今後の展開上、オイラの話のせいで
都合が悪くなったらごめんなさい(^^;;;>前スレさん

あと、神父の設定サンクスですw>1さん
393なんみん:2005/12/20(火) 21:55:01 0
>>915さん乙です!!
藤本孤独だな〜俺のとは大違いwwでも負けるな!!
あと亀井の気持ちが気になります…俺の現エピだと2人はガチっぽくなるんで
せめて亀井だけは藤本を信じてあげて欲しいな…なんて独り言を;;
394前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/20(火) 22:17:51 0
>>392
915さん!ジャンピング乙!
いやいや大丈夫ですよ〜!
むしろ好都合な展開です!
XXcXX○XXXXXピーXXXXXXというエンディングを予定していたの
ですが・・・う〜ん正直どうよ?とか悩んでいたので
ディ・モールド(非常に)イイ流れを頂きました!
3951 ◆I7CTouCqyo :2005/12/20(火) 22:49:53 0
亀スレながら…
>>355
ど、どんまいです!
俺はそれがあって下書きするようになりますた
>>381
うほッ!!wktkして待ってます!!!
>>392
乙っす!!
なんだか久し振りに藤本カワイソスな気持ちになってきた
スタンドが出ない藤本の先行きが気になります!!
大塚愛のスタンドの「ドラグーン」でガンダム種を思い出した1でしたw
396915:2005/12/20(火) 23:00:33 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいQ〜

「何もしないつもり?
 それならこっちから行かせてもらうよ!!」
大塚からスタンドが飛び出し、美貴に殴りかかる。

「うげッ??????????」

あわてて身体をガードするが、所詮は生身での防御。
美貴は激しく吹っ飛ぶ。

「いてて・・・・・・」
倒れた美貴は、そのまま大塚のスタンドを見あげた。

「な、何故・・・・・・・」
そこに立って、美貴を攻撃してきたのは
美貴のブギトレだった・・・・・・・・

間違いない。化けたとかそんなチャチなもんじゃない。
正真正銘、美貴のブギートレイン'03だ・・・・!!

美貴のとまどいをヨソに、BTは容赦なく美貴に襲いかかる!
これが本当に美貴のBTなら、
そのパワーは美貴にどうにか出来るものではない・・・!
397915:2005/12/20(火) 23:01:09 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいR〜

BTが振りかざしたパンチを
身体を転がらせてなんとか避ける。
アスファルトには派手なひび割れが起きている。
もしこれが直接美貴にヒットしたら・・・・!!!!

「アンタのこのスタンド、結構恐ろしいスタンドだな。
 パワーもスピードもあるし・・・・
 他にもまだ特殊能力があるみたいだけど
 これだけでも充分危険なスタンドだ・・・・!」
「どういう事だ・・・・・!
 てめえのスタンドはあのロボットみたいな・・・・」
「ふふふ・・・・、いい加減種明かししてあげるよ。
 あの『ユースレス・スクリプト』は、私のスタンドじゃないんだ。
 隣町の玉置っていう女のスタンドでね、
 アンタと闘う前に玉置と闘って盗(と)ってやったんだよ!」
「スタンドを・・・とる?」
「あぁ、闘った相手のスタンドを盗る、
 それが私のスタンド、『インスパイヤ』の真の能力さ!!」
「盗る・・・・!
 もしかして、今、美貴がスタンドを出せないのも
 こないだ美貴を襲ったのも・・・・!」
「あぁそうさ。正確にはスタンドを出せないんじゃないんだよ。
 今も本当はアンタのスタンドはアンタから出現しているんだよ。
 右手を見てみろよ」
「右手・・・・、あっ!」
398915:2005/12/20(火) 23:01:48 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたいS〜

こないだ、ピンク色のスタンドに引っかかれた爪痕が怪しく光っている。
「その傷が中継アンテナになっていて、
 アンタのスタンドを吸い取って私のところへ転送させているのさ。
 私のスタンドはそれを操るだけ。
 だから精神力の疲労もスタンドのダメージも全部アンタに返っていくのさ!!」
「テメエ!なんてゲスなスタンドだ!!」
「なんとでも言えば良いさ。『インスパイヤ』でスタンドを盗るには
 一定時間の観察と相手に中継アンテナ用の傷をつける事が必要でね、
 その為に玉置のスタンドでアンタを襲わせてもらったんだよ。
 あ、ついでに言うと、かわいそうに、
 アンタのラッシュを食らって玉置は今頃病院のベッドだよ。
 あの女、なんで自分が怪我してるのかすらわかってないだろうねえ」

「そうやって盗った美貴のブギトレを使って
 演劇部員を襲ったのかッ・・・・・・・・・!」
「あぁ、どうせ襲撃するなら仲間割れさせたほうが良いと思ってね。
 見事に策にはまってくれたようだねえ。
 今ならアンタを助けてくれるものは誰もいない。
 そして自分自身の身を守ってくれるはずのスタンドが
 アンタ自身を傷つけるのさ・・・・・・・!!」

大塚がそう言うと、BTが再び大きく振りかぶって
美貴めがけて拳を振りかざした。
もうダメだ・・・・・・・・・・・!!!

美貴は思わず目をつぶった・・・・!!
399915:2005/12/20(火) 23:02:25 0
>>395
1さんがあまりにも気持ち良いくらい
こっちの思うつぼにはまってくださったのでついつい更新(・∀・)2828
400610:2005/12/20(火) 23:41:23 0
>>1さん
もうドキドキです!寺田の目的が早く知りたい!
>>915さん
大塚ツヨス!ちなみに>>387の2行目まで読んだ時
藤本は胸パットを落としたのかと思ったw

そして今度こそ出す!
401610:2005/12/20(火) 23:42:31 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜H

「キィ…さぁ…マァ…!!」

サンタナが元の身体を取り戻しつつあるっちゃ…!!
ばってんれいなには波紋を練るどころか鼻クソをほじる力も残っとらんばい…!
もう駄目たい…!れいなの人生…まさかこんな化け物に食われて終わりとは思わん
かったと…さよなら…さよならみんな…

「…と、すぐ諦めちまうのがれいなの悪い癖ばい…!!もう今までのれいなじゃなか!
演劇部の仲間が待ってる…みんなのためにもここで諦めるわけには行かんッ…!!」
れいなは震える足で立ち上がる!


「おぉ〜よく立ったな田中ァ!見直したでぇ…!」


「へ!?」
い、今の声は…!?

「どうした?もう一息や、アイツにもう一発食らわしたれや!」

「て…寺田先生ッ!?」
サンタナからは死角になって見えんやろうが…れいなの横の路地に寺田先生がいるッ!!
い、いつから!?もしかして助けに来てくれたと!?
402610:2005/12/20(火) 23:44:00 0
「なにポカーンとしとんのや!言っとくけど俺は助けに来たわけや無いで、
アイツはお前が倒すんや」

こ…このオッサン何言っとると!?れいなが死にそうになっとぅと言うのに!
寺田先生がスタンド使いかどうかは知らんけど…
教え子を身体を張って助けるのが教師って言うもんじゃなか!?

「う〜ん、まあここまでやっただけでも大したモンやな、褒美にこれやるわ!」

寺田先生がれいなに向かって何かを投げた
れいなは反射的にそれをキャッチする!
これは…指輪!?赤い宝石が付いた古そうな指輪…!

「え!?え!?」
なんでこんな時にれいなに指輪を渡すと!?ますます意味が分からんったい!!

「ええからはめてみぃや!よく似合うと思うでぇ!」

こ…このオッサンれいなをからかっとるなッ!?
こんな血も涙も無い先生やったとはッ!!
403610:2005/12/20(火) 23:46:01 0
「GUOHHHHHHHHHHHッ!!」

「はッ!?」
ヤバイッ!!もう殆ど復元を終えたサンタナがこっちに向かってくるッ!!
れいなはとっさに構える!

本当に最後の最後の力ばい…!もう波紋が練れるかどうかも分からんけど…
全てを出し切ってやるッ!!!

「UGAAHHHHHHHHHHHHH!!!」

「おおおッ!!橙色の波紋疾走(サンライトオレンジ・オーバードライブ)!!!」

ガッシイイイイイイイィィィィン!!!

サンタナとれいなの拳がぶつかり合う!!

ブショアッ…!!

れいなの拳から血が吹き出した…!
だ…駄目たい…波紋なんて殆ど放てんかった…れいなの負けばい…!!
404610:2005/12/20(火) 23:47:10 0

ピシッ…!ピシッ…!

「えッ…!?」
サンタナの腕からいくつもの光の筋が噴き出す!!

「NUOHHHHHHHHHHHHHHッ!!?」

ブッショアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!

そして光と共にサンタナの腕から上半身にかけてが吹っ飛んだ!!

「なっ…なんで…!?」
何度波紋を浴びせても全然通用せんかったのに…!
れいなはまじまじと自分の手を見つめる

れいなの指…さっきの指輪をはめとる…無意識だったけど自分ではめとった…!
もしかしてこの指輪の力なんか!?
サンタナの身体がシュウシュウと煙を上げて溶けていっとぅ…!
405610:2005/12/20(火) 23:48:01 0
「U…OO…!!」
ボシュウウウ・・・・・!!

サンタナは跡形も無く消えてしまった…!

本当に訳分からんったい…!でもれいなは勝ったとね…!
今日は本当に疲れたばい…
れいなの意識は薄れてゆく・・・


「やっぱりな…『赤石』は波紋増幅器やったんや…!」
(何年前やったか…?偶然手に入れたこの『エイジャの赤石』…柱の男と関係あるモンと
だけは分かったが、俺には必要ないモンやと思ってそれ以上は大して調べもせんかった…
いやいや、昨日思い出してよかったわ…!)

「そして本当によくやったで田中…!これで天下のSPW財団に『貸し』を
作る事が出来たで…どでかい貸しをなァ…」
406610:2005/12/20(火) 23:48:52 0
れいなが目を覚ましたのは病院だったと
以外にもれいなの傷は入院の必要が無いくらい軽かったばい!
サンタナに踏みつけられた肩は自分で関節をはずす事で折られるのを防いだし…

そして寺田先生にもらったこの指輪…!
あとから聞いたんやけどどうやら波紋の力を増幅させる物らしいったい!
何でも持っとるんやねあの人は…

でもこの指輪は滅多な事では使わないでおこう…
こんな物に頼ってたら強くなれんけんね!ネックレスにでもしておくっちゃ…


『柱の男』サンタナ
完全消滅 死亡

田中れいな
『エイジャの指輪』をゲット!


→TO BE CONTINUED
407610:2005/12/20(火) 23:56:12 0
つーわけでかなり好き勝手やってしまいました
サンタナは最後どうするかかなり迷ったんだけど、荒木先生もサンタナの
存在なんて忘れてるだろうと思って殺しちゃった!
あと『貸し』については何も考えてないんで誰か使ってくれて構わないッス
もうれいな話は書かない!ムズ過ぎるw
408前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/20(火) 23:58:26 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はB〜

12月23日 AM9:15
ぶどうヶ丘高校 演劇部

今日は早くから練習が有る訳でもなく通常通りの練習だった。
たった一日・・・・彼女一人の活躍で劇は殆ど完成してしまったのだ・・・
それもこれも仇敵の『後藤真希』の活躍だ。
という事実に虫唾を走らせながら三好と唯はいつもの様に部室の扉を開く。

戸を開ける音が響く

ガランとした部室の中央に部長の吉澤ひとみが居るだけだった・・・

「な・・・・これは・・・・どない事ですか?」
一瞬絶句した唯は中央に佇む吉澤に問いかけた。

「今日は・・・誰も来ないぜ・・・・」
鋭い視線を唯に向けた吉澤はそれだけを言って沈黙した。
重い沈黙だった・・・

「どう言う事か?唯やんはそう聞いたンだけど?」
三好は吉澤を怒りに満ちた視線で穿つこうとする!

「・・ミキティの見てきた『未来』を聞かされていない・・そしてノコノコ此処に来たって事は
 麻琴やコンコン、ミキティを襲ったヤツってのはどうやらお前等みたいだなぁ?」
三好の視線を押し返す程凄まじい圧力が吉澤の眼から発せられる。

ガラスのイヤな引掻音の様な空気が音を立てて硬化する!
409前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/20(火) 23:58:55 0
「何を証拠に・・・その起こるかどうか知らんような『未来』が証拠・・でっか?」
気圧されながら唯は吉澤に問う・・・・
「見てきた『未来』を確認する為に俺は此処に居るんだよッ!」
吉澤の咆哮に合わせて空を切った<衝撃>が唯の髪を掠めて後ろの壁に激突した!
「てめぇ!吉澤ッッッ!」
三好のスタンド『シーズン・オブ・ディープレッド』が周囲の空気をその熱線で歪めながら出現する!
「三好・・お前・・この間『コウダ』っての殺したろ?ここはな・・・・・
 ・・・・殺人集団じゃねぇんだよッッッッッッッツッ!!!!」
吉澤の蹴り放った<衝撃>が三好の顔面を襲う!
「ぐッ!」
避けきれない事を悟った三好は<衝撃>をガードして凌いだ。
ボクゥ!
弾かれた<衝撃>は宙に舞う!
「HEY!待っていたぜ!」
吉澤は其の身を空中に舞わせる!
「!?」
一瞬!視界が影で覆われる!
三好の視界が再び光を浴びた瞬間ッ脳天に激しい衝撃が走る!
「うぐぅ・・」
ガードして弾いた<衝撃>を吉澤はオーバーヘッドキックの形で<衝撃>を脳天に叩き込んだのだ。
急所への攻撃に三好は膝から音を立てて崩れ落ちる。

「『スタンド』は法律にも見えないに解らない!だから俺が裁く!
 裁くのは俺の『スタンド』だァッーーーーーーーー!!!!」
 
 ボッコォーーーーーーーンンッッ!!!
落ちかけた三好の顔面をMr,ムーンライトのボレーシュートが強かに捉えた!
410前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/21(水) 00:04:13 0
きょうはここまで!
つかオナ速度が落ちてきてる・・・
もっと早く量を多く出したいのに・・・・

>>407
610さん乙でした〜
411名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 00:07:27 0
両者乙
吉澤男前だな
412なんみん:2005/12/21(水) 00:18:40 0
>>610さんエピ完乙です!!
スーパーエイジャキター!!SPWちゃんと管理しとけよww
演劇部そのうち世界各地に支部が出来そうだなw…まあその前に寺田の野望が(ry
一人称の書き方だと特に方言大変ですよねー…その点では俺は楽でした
>>前スレさん乙です!!
つ…ついにこの日が…
もはや後には引けない状態ですね…こっちも一気にヒートしてきました
続きマジ期待しています!!
413なんみん:2005/12/21(水) 00:39:40 0
みなさまおやすみすーノシ
じゃなんみんがいきます!!
414なんみん:2005/12/21(水) 00:40:57 0

「アレでも使わせて貰いますかィ…」
小川は近くに飾ってある花瓶を手に取った。
「はい、ミキティ」
などと言いながら、藤本にバラの花を渡す。
「おい、棘が刺さるだろが」
「まあまあ…」
ポンポンと藤本の肩を叩く。同時に口を藤本の耳に寄せる…。
「おい…」
「まあ…頼むヨ」
再び高橋と対峙する。

「どうしたん?何なら2人同時に掛かってきても良いんやよ」
「愛ちゃん、ワタシ達は愛ちゃんを迎えに来たのであって、倒しに来たんじゃナイんだ。
 だからネなるべく…早く終わるようにと思ってサ…」
花瓶を上へ放り投げる。

ガチャーーーンッ!!!!

天井にぶつかった花瓶は粉々に砕け、その破片がパラパラと落下する。
「oioioioioioioioioioioioioioioioioioioi!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
FRIENDSHIPのラッシュで落ちてくる破片の一つ一つを殴り付ける。
破片はさらに細かく砕け、空気抵抗を無くした無数の粒が高橋に向かって飛んで行く!!

「愛ちゃん、大切なおべべ台無しにしちゃったらゴメンよ。
 5分以内ならミキティが直してあげるからサッ!!!!」
415なんみん:2005/12/21(水) 00:42:50 0

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!!!!!

襲い掛かって来る無数の破片達を見ても、高橋は動じる事は無かった。
「ふん、まるでイナゴの群れやね。鬱陶しいだけやん」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴガアァッ!!!!!!!!!!!!

すぐさま迫り出しの壁をあちこちに作り破片弾のそのほとんどを防いでしまう。
小川はあちこちとステップして角度を変えながら破片弾を打ち続ける…。
そのほとんどを高橋はまずLA・ルノアールで防ぎ、
さらに自ら作った迫り出しにも当たらないタイミングでゆっくりと小川との間合いを詰める。
まるで破片や迫り出しが高橋自身を避けて飛んでいるようだ。

「おい、近付いてるぞ…無数の弾とルノアールの凸るタイミング…動きが全部見えてるのか?」
「ルノアールで一番恐ろしいのは実はその『動体視力』にあると聞くケド…しかし…凄まじいナ」
「おめぇ…一度勝ってるってホントか?」
「………なんだかワタシまで信じられなくなってきたヨ」

攻防が終わる。床には花瓶の破片、壁にはそれによる細かな傷があちこちに付いている。
「あら〜、もう終わりかいな?」

ニタァ〜

「ウン終わりだヨ…あくまで下準備のネ。」
「あひゃ?」
「かわされるのは計算済みでネ……で、ココからが本番。ミキティ出番だヨ」
416なんみん:2005/12/21(水) 00:44:13 0

見てるだけで退屈していたのか、藤本はその呼びかけで俄然張り切る。
「おっしゃ、行くぜッ!!」
ブギートレイン・03で床や壁にに触れる。

ボコォッ!!!!

すると一気に高橋の周囲を無数の凹みが取り囲んだ。時間を戻したのだ!!

ガチャーーーンッ!!!!

再び別の花瓶を天井にぶつけて破片をその殴る……先程の攻撃と全く同じパターンだ。
「oioioioioioioioioioioioッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「バーカ!!一度破られたモン繰り返したってあっしに効くワケが…」

スポ!スポ!スポ!スポ!…スポ!スポ!スポ!スポ!…

破片は一つ一つLA・ルノアールの作り出したヘコみの中へと収まる。
「へへ…これが狙いだったんだヨ……ほぼ全方位同時…どれだけ避けられるかなァ?」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「全弾充填完了ーーーーッ!!そして、こちらも行かせてもらいマッス!!!!」

ガチャガチャーーーーーンンッ!!!!!!!!

小川はさら花瓶を投げる。そして…
「一斉射撃ッ!!!!撃てェーーーーーーーッエエエエエエ!!!!!!!!」
417なんみん:2005/12/21(水) 00:45:46 0

バババババババババババババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

床、壁、天井の凹みが一気に凸りだす!!そして中の破片が飛び出し高橋に襲い掛かる!!
加えて小川は新たに破片弾を打ち出している。
その様はまさに草木を食い荒らすイナゴの大群の如く……高橋の姿も陰に隠れる程の大群だ。
「コレだけの数を避けるのは絶対にMURRRRIIYYYYYY!!!!!!!!」

バババババババババババババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

破片達が完全に高橋を取り囲んだ。小さな粒とは言え、まともに食らえば大怪我は免れない。
それでも高橋はうろたえる様子は無く、自身を覆っている影を見つめている。

ドグシャーーーンッ!!!!!バチバチバチバチバチバチガガガガガガガガ…!!!!!!!

破片同士がぶつかり合う音、そのまま壁等に当たる音が辺りに響き渡る。
「おい、アイツ防御しなかったぞ…いくら何でもマズいだろ!?こりゃ蜂の巣だぜ…」
「ど、どどどどうしよう…!!!!」
再び辺りは沈黙し、2人はビクビクしながら様子をうかがうが……なんと高橋の姿が見えない。
「おい麻琴ッ!!アイツ細切れになっちまったぞッ!!!!!!!!」
「ウソだろおおおおおおおおおおッ!!!!愛ちゃああああああああああああん!!!!」
小川が頭を抱えて下を向く……良く見るとちょうど高橋が立っていた辺りに穴が開いている。
「……これはもしや…?」

バシューーンッ!!!!

突然その場所から大きな迫り出し……と同時に高橋までが飛び上がって来た。
「凹みを作ってそこに非難したんやよ。これなら上だけガードすれば良いがし。
 ……さて、イナゴの群れは飛び去ったみたいやね」

小川と藤本の2人は嬉しいやら悔しいやらで、ただただ唖然とするしか無かった…。
418なんみん:2005/12/21(水) 00:48:51 0

「あっし達は時間が無いんよ…もう面倒だ!!二人同時に相手にしてやるよッ!!
 おおりゃああああああああァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
高橋が2人に向かって一気に駆け出す。小川の神速程では無いにせよ、かなりのスピードだ。
しかし、素早く小川が前に出てFRIENDSHIPで床に触れる。

ツルン!……ドスンッ!!!!

摩擦の無くなった床に足を滑らせ、高橋は転倒し尻餅を付いてしまう。
手を掛けてもツルツルと滑って立ち上がれずに、尻を付いたまま勢い良く滑走して行く。
その先には小川とFRIENDSHIPが揃ってシャドウボクシングをしながら待ち構えている。
「サアサア愛ちゃーん!!コッチへいらっしゃーイ!!!!」
「くっ!!!!」

バンッ!!

高橋は滑走して行く延長線上の床をLA・ルノアールで軽く殴る。そこに僅かな窪みが出来る。
そして、ちょうど尻が窪みにハマッた瞬間…。

ボヨーン!!

迫り出しが高橋を宙へと撥ね上げる。高橋はそのまま飛び蹴りの格好をして小川に向かって行く。
助走からの滑走に迫り出しの後押しも加えた飛び蹴りの勢いは力強いものがある。

「おちょきんしねまァアアァアアァアアアアァアアアァアアアアァァァァッ!!!!!!!!」
419なんみん:2005/12/21(水) 00:50:53 0

白いドレスをなびかせながら高橋は小川に迫って行く。
「おおおお…パンツ丸見えじゃんッ!!!!…でもそれって甘くナーイ?」
FRIENDSHIPが前に立ちはだかる。
「こりゃ餌食だネ。生身じゃスタンドは倒せないヨ」
両手を前に差し出す。そのまま蹴り足をキャッチするつもりだ。


しかし、小川は大きな誤算をしていた…。一瞬の油断だった…。
この派手なパフォーマンスは全て高橋の計算だったのだ。
ある事から小川の気を逸らす為のカモフラージュだったのだ!!!!!!!!

その異変を先に気付いたのは藤本だった。
「あれ?……ルノアールはどこ行ったんだ…?」

FRIENDSHIPが高橋の足を両手でキャッチする。

「はぁイ。詰んだ」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

高橋の体から同じ飛び蹴りの格好でLA・ルノアールが飛び出してきた。
そして、両手を塞がれガラ空きのFRIENDSHIPの胸に飛び込んで来る…。


…小川麻琴は高橋愛が『戦闘の天才』だということを、再び思い知らされた!!
420なんみん:2005/12/21(水) 00:52:36 0

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

LA・ルノアールによる蹴りのラッシュ!!
蹴りは殴るよりも数倍の威力がある。それをまともに食らってしまった。

ドッバアアアアーーーーーーーーンンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

小川は吹っ飛び、FRIENDSHIPは消えた!!敗北の瞬間であった。
しかし…
白目を剥いてもはや完全に意識が飛んでいるにも関わらず、小川は立った状態で着地をする。
戦いの執念であろうか!?!?虚ろな表情でただ仁王立ちしている。
高橋はそこに容赦なく追い討ちを掛ける。

ボゴォッ!!

小川の足元を凹ませそこに小川を落とす。ちょうど床から顔を出した状態になる。
「オオオォオオォオオオオォオオォォォ!!!!!!」
足を振り上げ、なんと小川の顔面に向かってローキックを加えようとする。
小川の意識は戻らない。LA・ルノアールは足を振り下ろす!!

ボグシャアアアアァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
421なんみん:2005/12/21(水) 00:56:03 0

…………

「な…ナンだとォ…!?」
LA・ルノアールが蹴ったのは小川の顔面では無かった…。
「……おめぇ…麻琴の首ヘシ折る気かよ…」
藤本のBT・03のローキックがLA・ルノアールのローキックを止めていた。
スタンド同士、脛と脛のぶつかり合いだ。

「邪魔すンじゃねェよ…」
「…ったく、またイカれモード入っちまったみてーだな。ちったァ待ってろ」
藤本は穴から飛び出してきた小川をキャッチすると、そのまま抱え上げ廊下の隅の方へと運ぶ。
階段の踊り場は、斜め天井の天窓から満月の光が差し込んできている。
青白く光るBT・03。そして、小川に触れると彼女のボロボロの体がスッと綺麗に戻る。
「このまま寝かしとくかな…」
藤本は高橋の下へと戻る。やはり、月光が遮られるとBT・03の輝きも消えてしまう。

「さすがエース候補は違うねぇ…有言実行してきやがる」
「小川は強い。やけどあっしの方が強い」
「そうかい…じゃ、あたしの方がそれよりさらに強い」
「ああん?」
「おめぇまだ元気そうだもんな…さあ二回戦始めようか…」
藤本はビシッと高橋を真っ直ぐ指差す。

「あたしも心に誓ったんだ………次はあたしが勝つ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
422なんみん:2005/12/21(水) 01:03:08 0
今日はここまで!!
次回は『亀井編』です!!久しぶりのエネちゃん登場!!

ニストさん保全組さん読者さんのみなさんホント乙です!!
ですではノシ
423名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 01:05:23 0

今日大放出だな
4241 ◆I7CTouCqyo :2005/12/21(水) 01:45:14 0
>>407
乙です!!
赤石きたきた!SPW財団に貸しを作るとは寺田も策士だなーッ!!
れいなムズ杉っすよねwれいな書いてる時って、チェックがいつも以上にかかるw
>>410
乙です!!とうとう三好岡田の粗暴が明らかになったかー!!
吉澤カッコヨス!!そして藤本が見てきた未来にwktk!!
>>422
乙ッス!!MURRRRIIYYYYYY!!で、コーヒー吹いたw
小川戦士だな〜しかもめちゃくちゃツヨス!!!
こりゃ藤本、小川、高橋の三人は演劇部でも上位クラスですね
亀井編楽しみにしてます!
4251 ◆I7CTouCqyo :2005/12/21(水) 01:56:55 0

銀色の永遠  〜ブギートレインは白銀に輝いて〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「知っとるか?脱出が不可能な迷路なんてないんや」

『迷路?』

「せや、壁に引っ付いて移動すれば、時間はかかるが必ずゴールに辿りつけるンや。
壁は、外まで繋がっているんやからな」

『なんか違うような気もするが、興味深い話だな』

「しかし、それが通用しない迷路もまた存在するワケやな」

『…君が何を言いたいのかわかったよ。これだろう?君はこのDISCが
欲しいんじゃあないのかい?』

「…神父はん、すんまへん。これが、以前エジプトで手に入れたって言う
『迷路を作り出す』スタンドやろか?」

『ちょっと違うな…正しく言えば「幻覚を作り出す」スタンドだよ。元々、
ある男に仕えていた者が館を迷宮に変えるために使ったようだが…なんだい?
また、ナイフを研ぐつもりなのかい?』

「そうやな、長い間病院に引きこもってまって、大分丸くなってしまったナイフが
一本あんねん。その切れ味を再確認するため…やな」
4261 ◆I7CTouCqyo :2005/12/21(水) 01:59:32 0

『ほう…おや?なんだいその手は。まさか、無償でこれを譲ってもらおうとでも?』

「違うんか?別に貸してくれるだけでいいんやけど」

『…やっぱり君は面白いヤツだな。君を見ていると人間の本質を見ているようで
とても心が和むよ。実に興味深い』

「正直に生きてりゃいっぱい、感動に出会うさかいな。それとも、ワイの頭から
無理矢理DISCを取り出してみるか?物々交換と称して」

『ふふ、前にも言ったがスタンドとは個人の才能なんだ。強すぎたら誰にも扱えないし、
例え扱えたとしてもまったく同じ能力が発言するとは限らない…それに、私は
君が持っている力に非常に興味を持っている。それは君だから扱える才能なんだ。
だから、今はただ傍観していることにするよ』

「さよか。神父はん、このDISCの…スタンドの名前は?」

『…ティナー・サックス』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4271 ◆I7CTouCqyo :2005/12/21(水) 02:03:33 0
ここまで…って短いか汗
>>399
915さん乙です!!
玉置wどうやらハマッてしまったようですwww
しかし大塚愛のスタンド恐ろしいッすね、自分はノーダメージで闘えるとは…
そしてすいませんッ再びちょこっとだけ神父ネタ借ります!!
428名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 03:19:02 0
保保保保保保保保保保保保ォ〜ッ!!
429名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 04:44:02 0
ho
430名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 06:35:10 0
ho
431なんみん:2005/12/21(水) 06:44:18 0
>>1さん新展開乙です!!
まだ冒頭ですね…相変わらず怪しい2人w
『スタンド』もそうですが寺田の『記憶』の方が興味ありますねww
これでボロトレの謎やその先が明かされる訳なんですけど…
やっぱ俺の方のアレはマズかったですか?上手く繋がれば最高なんですけど…
続きを色んな意味でドキドキしながら待ってます!!
432名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 07:45:57 0
ho
433名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 08:23:34 0
保全疾走
434名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 09:07:02 0
ニストの皆さん乙ッ!
毎日更新があるのがこのスレのいいところだな
435名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 10:24:49 0
保全思想
436名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 11:26:02 0
hozen!
437:2005/12/21(水) 11:58:43 O
>>なんみんさん
感想dでつ!
いや、特にマズいことはないっすよ〜!!うまくつながるかな?
438名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 13:23:17 0
保全疾走!
439名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 14:55:16 O
440名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 16:38:35 0
・・・落ちてしまうんだが・・・
441なんみん:2005/12/21(水) 16:58:21 0
>>437
そうっすか!!1さんdです!!
流れとかサブタイからの印象だとブギトレに何か進化とかあるのかなと思いました
つながり云々というのは『矛盾が無い』程度の意味です
大丈夫そうですね!!続き楽しみにしていまっする!!ノシ
442名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 17:23:51 0
保湿
443名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 18:17:14 0
湿布
444100:2005/12/21(水) 19:08:26 0
前スレさんに
なんみんさんに
1さん、
俺の存在を覚えていてくれて光栄です。。。

今五部の終わりぐらいです!!

ホントにヒサブリにこのスレに来れました!
いそがしくて携帯でしか参加できない上に最近アクセスできない状態がずっと、、、
んで携帯直ったんでアクセスできました。この投稿はPCからですが、、、

ジョジョをじょじょに読み進めてますが、ニストにはなれないかも、、、申し訳ないッス
445名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 19:43:59 0
ジョジョだけに徐ry
446名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 20:13:58 0
>>前スレさん
まとめの血の渇きpart2に会話部分が混じっているのは仕様ですか?
447名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 20:21:57 0
本当だw
448名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 21:26:09 O
保全選手権
449名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 22:29:54 0
Jビーフ保全
450名無し募集中。。。:2005/12/21(水) 22:49:16 0
ところでベリの子等の位置づけがよくわからないんだけど
451915:2005/12/21(水) 23:04:12 0
>>450
はい、℃-uteメン出してきた人です。
位置づけって学年って意味ですか?
一応今のところ、ベリは
桃子・キャプテン→中2
その他ベリメン→中1

℃-uteは
愛理→中1
まいまい・岡井ちゃん→小学生
舞美→中2?

くらいですかね。本当は岡井ちゃんと愛理とりしゃこは同級生なんですが(^^;;;
まいまいと岡井ちゃんは非演劇部って事になりますね。

って事でオナります。
452915:2005/12/21(水) 23:04:57 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい21〜

『タップリ愛ニヒタッテール アーリーガトウッ! it's my wish!!!』
「な、なにぃ????????」

ドガガアアアアンンン!!!!!!!!


美貴は薄目を開けた。
まだ・・・、無事だ・・・・、生きている・・・・。

!!!!!

大塚愛は石で出来た檻に閉じこめられていた。
いや、これは・・・・・!!!

『里沙ノ生ヤシタ蔦ヲれいなノ能力デ石にシテオイタンダゼッ!!』
「ビスケッツ!!」

檻の前には小春のミラクルビスケッツがいた。
「なんでッ・・・・!!」
『俺タチズット美貴ノカバンに潜リ込ンデイタンダゼッ!』
『気ガツカナカッタノ?』
ビスケッツたちがぞろぞろと出てきた。
「あんたたち、いつの間に・・・・!!」
『会議中に忍ビ込ンデイタンダヨ!』

どういう事???
そう思ったそのときだった・・・
453915:2005/12/21(水) 23:05:36 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい22〜

「オマエ等、これで私を閉じこめたつもりかよ!!」
大塚愛が言った。
「うっさい!それがれいなのスタンド能力で出来た石なら
 美貴のブギトレでも破壊は不可能だ!!」
「本当にそう思うか?」
大塚愛がにやりと笑った。

え???

「ブギートレイン!!!」
BTが石の檻を殴る・・・・・と、
檻が突然植物に変化した。いや・・・、元に戻った!!

「それは・・・・・・・!満月の流法!!
 なんでアンタがそれを・・・・・!!!」
「私の『インスパイヤ』の能力はな、
 他人のスタンドを盗って自在に操る能力!!
 たとえ本人すら気づいていない能力でも使いこなせるのさ!!!」

そんな・・・・!!
って、それよりもこの状況はやばい・・・・・!
454915:2005/12/21(水) 23:06:20 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい23〜

ヒューン!ドガドガドガドガドガ!!!!

そこへ、突然ミサイルが飛んできてBTに命中する。
あれは・・・・、千奈美ちゃんのシークレット・ディーヴァ !!

しかし、ガードしているからか、
威力がたいした事無いからか、ダメージは与えていないようだ。
美貴が無事なのがその証拠だ。

でも爆発による煙で向こうはこっちを見失っている。
「悪あがきを!!!」
大塚愛が叫ぶ。

『今ダゼーッ!』
ビスケッツたちが次々とシークレット・ディーヴァに飛び乗る。

『ブットブゼ!!!!』
シークレット・ディーヴァからミサイルが真上に向かって発射された。
そのミサイルにビスケッツがしがみついている???

『イヤッッホォォォオオォオウ!!!!!』
空中高く飛び上がったビスケッツの叫び声と共に、
上空で爆発が起きる。
あれは・・・・、さゆのシャボン玉!!!
455915:2005/12/21(水) 23:06:56 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい24〜

『ミキティ、受け止メテヤッテ!!』
ミサイルにしがみつかずに美貴の近くに残っていた
ビスケッツが美貴に言った。
『ウヒョオオオオオオオオオオオオ!!!!!!』
その声を聞いて、次々と落下してきたビスケッツたちを
美貴は思わず手のひらでキャッチする。

『サスガミキティ!信ジテタゼ!!!』
「アンタたち、いったい何を?」
美貴は思わずビスケッツたちに質問した。

そこへ、二人乗りした自転車がやってきた。
「小春!千奈美ちゃん!」
「ふう、ビスケッツの射程距離は50メートルですからね、
 千奈美ちゃんのシークレット・ディーヴァがいないと
 引き離されるところでしたよ!!」
「ちょっと、ますます意味がわかんないよ!
 どういう事か説明しろよ!!」
「だから、ビスケッツが藤本さんのカバンに潜り込んで
 いざという時のために備えていたんですよ!」
「そして小春ちゃんの射程距離から出ないために、ビスケッツを目印にして
 私のシークレット・ディーヴァで後をつけていたんです!
 だいたい藤本さん自転車こぐの早すぎです!
 私たち二人乗りだから引き離されない様にするの大変でしたよ」
千奈美ちゃんが笑いながら言う。
456915:2005/12/21(水) 23:07:34 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい25〜

なんなんだ?いったい・・・!
ビスケッツはガキさんの植物をれいなの能力で石化させて作った檻と
さゆのシャボン玉を分解、用意した上で美貴のカバンに潜んでいた。
そして小春と千奈美ちゃんで私をつけていた?

「おい、オマエら私を無視してんじゃねえ!!!!」
煙が晴れてきて、大塚愛が言う。
「なんか助けに来たつもりみたいだけどさあ、
 中坊が二人ともあまり戦闘には向かないスタンドのようじゃねえか。
 そんなんでこのブギートレインが倒せるのか?」
「さっきの爆発の意味わかんない?」
小春が笑いながら大塚愛を挑発する。
「あ?」

「到着ぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
そこにやってきたのは麻琴だ!
さらに舞美ちゃんが続けてやってきた。
高速移動が出来る二人か!

大塚愛を小春・麻琴・千奈美ちゃん・舞美ちゃんの四人が取り囲む。
「さあ観念してもらおうカイ、スタンド使いさんヨォ!!」
四人の中で一番年上の麻琴が言う。
457915:2005/12/21(水) 23:08:08 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい26〜

「ちょっとどういうことなんだよ、麻琴!オマエら説明しろよ!」
美貴は相変わらず事態が飲み込めず、思わずイライラして叫ぶ。
「さっきの爆発、あれが目印なんだYO!」
「あの爆発を目印にかけつける事になってたんですよ。
 方法は古くさいけどのろし代わりですね。
 もうすぐ他のみんなも来ますから」
舞美ちゃんが続く。
「いや、なんでアンタらが来たんだよ?」
「あぁ?ミキティまだわかってないのかYO!
 作戦ダヨ、さ・く・せ・ん!!」
「作戦?」
「ミキティがはめられていて、襲われるのは目に見えてたからナ!
 しっかり後をつけさせてもらっていたんだゼ!」

「そ、それじゃあ・・・・」
「oioi、吉澤さんがホントにミキティを疑ってると思ってたのかYO?
 ンなわけ無いっちゅ〜の!!
 それよりヨォ〜、あの女の出してるスタンド、
 どっからどう見てもブギトレなんだけど状況説明してくれYO!」
「あ、ああ。あの女の能力で美貴のブギトレが盗まれたんだよ。
 おかげで美貴はスタンド出せないんだ」
「りょ〜かい!じゃあアイツをブッ飛ばせばOK?」
「ブギトレに攻撃してもダメージは美貴に返ってくるだけで
 アイツには直接効かないんだよ!
 あと、アイツの本当のスタンドに引っ掻かれたらスタンド盗まれるから!」

麻琴と舞美ちゃんが大塚愛に向かって構える。
「oi、ねえちゃんよ〜!そういう事で、種は全部ばれたことだし、
 ミキティにスタンドを返した上でおとなしくブッ飛ばされてくれないかナア?」
麻琴がさりげなく怖いことを言う。
458915:2005/12/21(水) 23:09:01 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい27〜

「ちっ!」
大塚愛が舌打ちした。
こうして時間をかけている間にも他の部員もかけつけるだろう・・・・
「状況は圧倒的に私に不利と言うことか!だがな!!!!!!」
まだ何かする気か???????


『私の『インスパイヤ』の能力はな、
 他人のスタンドを盗って自在に操る能力!!
 たとえ本人すら気づいていない能力でも使いこなせるのさ!!!』


『たとえ本人すら気づいていない能力でも使いこなせるのさ!!!』
『たとえ本人すら気づいていない能力でも使いこなせるのさ!!!』
『たとえ本人すら気づいていない能力でも使いこなせるのさ!!!』
『たとえ本人すら気づいていない能力でも使いこなせるのさ!!!』


さっき大塚愛が言った言葉が突然頭の中でリフレインする・・・・

まさか!!!!!!!!
459915:2005/12/21(水) 23:09:57 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい28〜

「うおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
大塚愛の雄叫びとともに、ブギートレインが銀色に輝き始める!

まさか・・・・・!
こいつは・・・・・・・出来るのか?
美貴本人ですら出来ないのに・・・・・・・・・・



自在に時間を巻き戻す事が出来るのか????



美貴は・・・・・・・確信した!!!

「麻琴ーッ!!!!!!
 こいつ、時間を戻す気だー!!!!!!!」
「時間?」
「急げ!!時間を戻されると・・・・!!!!!!!」
麻琴と舞美ちゃんがあわてて突っ込む!
460915:2005/12/21(水) 23:12:28 0
今晩は以上っす。
>1さん
神父のディスク設定って便利っすよね。
原作のスタンドを使えるんでw
どんどん使っちゃってください

>前スレさん
よっすぃ〜VS二人組、注目してます。
てか、少々軌道修正必要になった(^^;;;
まあこの次の次くらいの更新で変更するか、
さくっと次作に持って行くかになりますがw
461前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/21(水) 23:31:28 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はC〜

12月23日 AM9:23
ぶどうヶ丘高校 演劇部

弛緩した状態で<衝撃>を喰らった三好はそのままの姿勢で倒れた。
頭部への連続攻撃で脳震盪を起こして気絶しているのは必至の状態だった!

「さてと岡田、お前への尋問も終わっていないな・・・・・説明してもらおうか?
 ・・・・お前等は何をしようとしたのか。をな!!!」
吉澤は激しい威圧を撒き散らす!
「何を・・・でっか?決まってますやん。害虫駆除!『イロイロ』嗅ぎまわってましたやん?
 あいつ等は此処を喰い潰す虫やった・・・・・それだけですえ?」
唯は吉澤の放つ全てを薙ぎ払う様に笑みを作りながら答えた。

「・・・・・・てめぇ・・・・」

「そう怒り為さんな・・・そんなんで『部長』は務まりまへんえ?」

「あんさんはもっと部の為に考えるべきなんやあらしまへんか?」
そう言って唯は後ろ髪を掻き揚げる。
   ズギュ!!
鋭い何かが肉を穿つく不快音!
「おぉ・・・コード3・・・・・」
髪が逆立ち蔦が腱や筋骨を保護するように覆う!
「岡田・・・・その姿は・・・」
初めて見る岡田唯の新しい能力・・・吉澤に緊張が走る!
「部の為に為る事を優先出来ンような人は・・・・・部長の資格なんかあらしまへんえ!!」
と唯が言ったと同時に床から弾けるような音が聞こえた!!
462前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/21(水) 23:33:40 0
「!」
颶風が吉澤に向かって吹きすさぶ。
『何か』を感じて身を攀じる・・・が顎の辺りに強烈な衝撃を受けて後方に弾き飛ばされる!
吉澤の身体は引力に惹かれる様に床に叩き付けられた・・・・
「あぁああぁ・・・」
衝撃に顎が割れ頚椎にダメージを負ったらしい・・・・
「あらまぁ・・・苦しまずにあの世に送ったろ思えば、変に避けるから・・・」
唯の声が吉澤に降りかかる・・・・・

  ガッツ!
「!!!」
吉澤の首が踏み躙られる!

「何て様ですか・・・・」
メリッメリッ・・・・
「?」
唯意外の何者かが自分の首を折らんとしている?三好の声ではない!
「・・・だ・・・だれ・・・」
メリッ!
「あなたは私に戦い方を教えてくれた・・そして凛々しくとても強い、そう思ってました・・・」
メリメリッ!
「あなたは私を導いてくれる・・・そう思ってたのに・・・」
メリッ!
「お・・・まえ・・・は・・・こ・・・」
「・・・・失望させるんじゃねェェェェエェェエェェェェェエ!!!!!!」
        ゴキン


463前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/21(水) 23:34:22 0
「ふぅ・・初めて・・・・・人を殺した・・・けど想像してたよりなんて事ないですね」
少女は唯の方に視線を移す。そのは興奮が冷め遣らない事を物語っていた!
唯は嬉々としながら少女に話しかける。

「小春ちゃん♪良う出来たやん!・・・じゃぁ話した通り、出迎えの方頼める?」



AM9:30 吉澤ひとみ 死亡 
464前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/21(水) 23:45:48 0
今日はここでおし小春!
>>444
仕事乙です!年末だしね!
ニストになるとか成らないとかは問題ではありません!!!
大事なのはこのスレを愛してくれる。それだけで充分です!!
>>446
直したお!ちゅーか大体朝に暇見てダダっとやることが多いので
有り勝ちなミスだったよ・・・サンキュ!
>>460
インスパイア来たwwwwwww
VS吉澤はあっさり終わってまいまった!
力のインフレっつーことで・・
実はまだまだバトルシーンを書かねばならんのですよ!!!
465前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/21(水) 23:59:20 0
スマソ!レスした気になってた・・・・OTz
>>422
なんみんさん乙!!なんみんさんの書く戦闘シーンは好きだな!
>>425
1さん乙!テナーサックスwww
ということは迷路戦ですな!!
466610:2005/12/22(木) 01:28:40 0
>>412
スーパーエイジャじゃないですwリサリサ先生のとは別物のつもりで
出しました。だから指輪にしたんだけど分かりづらくてスイマセン!
あと俺も次書くときは主人公視点やめようかな〜

皆さん乙!明日仕事が終わったら読みます!
4671 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 01:32:01 0
>>460
なんだか珍しいチームになったすね!!
しかし気になるとこで終わってしまった…続きまってます!!
>>465
乙彼!!
し、死んだ!?
小春はマンモーニだなw

てかね、俺もい610さんと同じことやっちゃったのねorz
これからもう一回書き直すから射精くそ遅くなりそう

ノ◎◎◎
ノリo´ゥ`リ<バカなッ!!うあああああああああッ!!!! 
468名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 01:38:17 0
ちょおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
吉澤ああああああああああああああああああ!!!!!
469名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 01:40:03 0
衝撃展開なんだけど、岡πの言葉遣いが
大阪弁っていうより昔の京都の公家言葉のような気が(^^;;;
4701 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 03:26:24 0
書き中ほ
4711 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:04:32 0

時刻は8時50分。
今日は9時に、中等部から高等部の生徒は『生徒総会』が行われるので、
それまでに体育館に出向かねばならない。
こんな寒い日に朝っぱらから体育館とかいってな、ご苦労なこった。
けど、あたしはそれには出ないんだ。
もっと面倒くさい事が待っているからだ。

『幼稚園での紙芝居上演』

上演…上演ねー。
まぁ演劇部だもんな、ここ。そんな活動があったっておかしくはないな。
でも、一人で行くってことに気が引けるんだよ。
一クラスずつ回って、紙芝居を見せてあげるのか…どんだけ時間がかかんだろう。
梨華ちゃん曰く、今回の指令は幼稚園のクリスマス会の催し物の一つらしい。
ぶどうヶ丘高校の演劇部が出向くのは、今年が初めてなんだそうだ。
美貴が第一号ってワケさ。
だが、問題はその紙芝居なんだ。
全クラス回った後に、その紙芝居を幼稚園にプレゼントとしてあげなきゃいけない
みたいで、手作りの紙芝居じゃあなきゃならないんだそうだ。
幼稚園側が言うにはその方が価値が出るんだってさ。
め、めんどくさすぎる…
4721 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:05:44 0

そんなわけで、昨日クレヨンと画用紙を買って、今こうして早起きしてまで
部室に来て描いている。家じゃ集中出来なかったからだ。
お話は『さるかに合戦』。相手は子供だし、この話でいいだろう。
オリジナルの話を書いている余力なんかないし。
美貴には英語の勉強だってあるからな・・・

ガチャ

部室の扉が開く。
こんな朝っぱらから誰だ?

「はぁい☆」

「なんだ愛ちゃんか」

「こんな朝っぱらから何しとんの?」

「見りゃわかるだろ。紙芝居を描いてたんだ。ちょうど今出来たところさ。梨華ちゃんと
指令代わったからよー。つーかさ、お前こそこんな朝っぱらから部室になんの用だよ」

「カバン置きにきたんよ。今日は『生徒総会』で授業ネェし」

カバンなんか教室に置けばいいのに。
ふと思ったが…コイツ、クラスに友達いんのかな?
なんだか心配になってきた。
ん?そういうあたしはどうなんだって?
まぁ片手じゃ足りねーなw
…両手じゃ多いかもorz
4731 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:07:09 0

「ささ、美貴はそろそろ行くとすっかな…なぁ、頼みがあんだけど」

「ン?」

「あたしさ、コレのためにクレヨンと画用紙買ってよ。全財産失っちまったんだよ。
でも、モーニングコーヒーくらい飲みたいじゃん?」

「何が言いたいン?」

「お金貸して下さい」

「ハァ?なんであっしがアンタに金貸さなきゃならンのよ。バカか、おめー。
貯金も何もしてネェアンタが悪いんじゃないのカァ?お貯金しねま」

即答されてしまった。
ちぇっ、このケチンボ宝塚オタクめ。
まぁ期待はしてなかったけどさ。
しかし、ホントこいつは方言が抜けねーよな。
ジー…

「なんよ。そんな見つめちゃって、照れるがし」

「いや、あんたのその方言、面白いなって思ってさ」

「方言?」

あたしの言葉に高橋は眉をひそめ、苦笑いしてこう言った。


「でてえんざ」
4741 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:08:34 0

学校を出て、ぶどうヶ丘幼稚園を目指す。
この間、上戸が以前通っていた学校の生徒二人に襲われたときに、カバンを穴だらけに
されてしまったので(やったのは梨華ちゃんだ)、今は紙袋に画用紙と出来た紙芝居、
そして必要最低限のものを入れている。
この紙袋は以前セレクトショップでネルシャツを三枚買ったときのものだ。
他になかったとはいえ、やっぱ女子高生が紙袋持って町を歩くとかカッコわりーな。
あの黒んぼ、どうしてくれんだよまったく…

バサッ!バサッ!!

うるせー羽音だ。
カラスが跳ねながら道路のわきを移動しているようだった。
面白いカラス、空を飛べばいいのに。
ま、なんだかんだでカラスの指令よりはこっちの指令の方がラクそうだよな。
バカな梨華ちゃんw
最も、指令を代わらなきゃならなくなった理由はそれだけじゃないけど…
4751 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:09:44 0

幼稚園に着くと、あたしは来客用の玄関から先生に案内されて、事務室に向かった。
やっぱ保母さんって可愛い、美貴ほどじゃあねーけど。
そういえば、美貴は幼稚園のころ事務室のことを『先生室』って呼んでいたなぁ。
へへ、なんだか懐かしい。

「園長先生、ぶどうヶ丘高校の生徒さんをお連れしました」

「こんにちは」

事務室に入ると、あたしはおしとやかに挨拶をして、頭を下げる。
さ、めんどくせーけど自分を作るか。
いつものままじゃ、たぶんいい目で見られない気がするし。

「いやいや、ようこそいらっしゃいました。ささ、ゆっくりおかけになってて下さいね。
十時までは、園児は体育館で劇を鑑賞しているので」

劇を鑑賞かぁ〜うちの演劇部じゃないことは間違いないな。
うちらんとこの演劇部はクリスマス公演が近いからね。

「園長先生、そろそろ体育館の方に…」

「あ、今行きます。十時過ぎに呼びに来るんで、その時はよろしくお願いします」

「いえこちらこそ」

そういうと、園長先生と保母さんは事務室をあとにした。
4761 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:11:18 0

十時か、あと三十分近くある。
ちょっと早く来過ぎたかな?
することもないんで、持ってきた紙芝居を見返してみる。
…うん、我ながらいい出来だ。
このカニなんか、ちゃんとジョウロ持ってるんだぜ?すごいだろw

ガチャリ

事務室のドアが開いた。
誰か戻ってきたのかな?

「・・・・・・・・・」

男の人だ。でもここの保父さんじゃあないぞ。
…ん?この人、どこかで見たことあるような…


「「あ!」」


あたしらはお互いに指を差し合って言った。
この変な髪形…忘れるわけがない。
一昨日、梨華ちゃんの病院行く時にバスの前座席に座ってた兄ちゃんだ。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
4771 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 04:14:45 0
ここまで!
やべーアクシデントのせいで冒頭しか書けなかったorz
一応この話は〜憤怒のシュペルノーヴァ〜と同日の午前中です
書く順番ミスったかもと思ってきたわけでorz


ノ◎◎◎
ノリo´ゥ`リ<それじゃおやすミラクル ノシ 

478名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 07:20:21 0
保全疾走
479なんみん:2005/12/22(木) 09:02:57 0
>>444(100さん)
そりゃなんみんは特に覚えてますよー!!
ジョジョを愛しこのスレを楽しんで頂ければそれでモルト・ベーネです!!
>>466(610さん)
どうも失礼致しましたm(_ _)mそうですね、赤石は1つでは無いですね
先入観もあって間違えてしまいました!!
1さんみたいに別パターンにも興味ありますね…書き分けが出来る方が羨ましいです!!
480なんみん:2005/12/22(木) 09:16:45 0
>>915さん乙です!!
はぶら藤本は作戦だったのですね!やっぱり仲間なんだなあ…
と言ってもまだ安心出来ない状況ですが…四部最後の吉良戦を彷彿させられました!!
>>前スレさん乙です!!
マジでかああああああああああああああ!!!!!!!
まさか…まさかまさかまさか!!!!………俺は何が言いたいんだww
>>1さん乙です!!
高橋!思いきり出とるがな!!wそういや福井弁翻訳サイトってのもあるのかなー?
わッ!?あの人がなぜ幼稚園にいるんだww楽しい展開になるのでしょうか?
続きをお待ちしておりまっす!!
481前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 09:51:29 0
OHAももちィ!
>>469
俺的イメージで京言葉風味のほうが敵キャラっぽいかなと!
優雅さや典美さに塗られた邪悪さを出したかった!
>>447
俺も昨日危うくオナを消失する所だったよ・・・
昨日は皆そういう日だったのかも。
>480
うむ!死んだ!!
結局は『未来』どうりになってしまったわけです。
藤本は『この現実』も改竄しなければならない・・・
俺のオナだと頻繁に時を戻せ杉な感がありますがそこは
穏便にw
482名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 11:10:27 0
保全の友
483前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 11:27:05 0
保全!
484名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 12:12:13 0
保全の夢じゃあないッ!
夢の保全なんだッ!
485前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 12:32:02 0
食後保全
486915:2005/12/22(木) 12:52:14 0
雪なんで電車も止まったりしてるから仕事さぼっちゃった♪
ではお昼時に電撃オナ行きます。
487915:2005/12/22(木) 12:53:01 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい29〜

「もう遅い!!」
大塚愛が叫ぶ!
「ちぃっ!!!!!!させるかあーッ!!!!!!!!!」
麻琴が何かを投げつけた!
あれは・・・・ビスケッツ!いつの間に!

「はあっ?????!!!!!!!」
『OK〜!!ギリギリセーフダゼ!!!!!』
『ズーット続ノォォォォォ!!!!!』
大塚愛の目の前に来たビスケッツたちが何かを再形成する・・・
『セークシィィィィィィィアイランッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!』
「しまっ・・・・・・・・・・・!!!!!!!!」

シークレット・ディーヴァのミサイル!!
さっきさゆのシャボン玉を空中で爆発させるための
打ち上げに使ったミサイルか!!!!
シャボン玉の再形成のためだけには
ミサイルにしがみついたビスケッツの人数多いなと思っていたけれど・・・
488915:2005/12/22(木) 12:53:26 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい30〜

「私のスタンドが戦闘向きじゃないって?とんでもない!!」
小春がにやりと笑った。

メタグシャアアアアアアアア!!!!

ビスケッツが目の前で再形成したミサイルが
大塚愛の顔面に直撃する!!!

「うげぼろっ!!!!!!!!」

大塚愛の悲鳴とともに、背後にあのとき美貴に傷をつけた
大塚愛のスタンド本体の破壊のビジョンが浮かび上がり、
そしてブギートレインが消えていく・・・
489915:2005/12/22(木) 12:54:11 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい31〜

倒れている大塚愛を5人で取り囲む。
よし、ブギトレを出せる!美貴の能力も取り返せたようだ!!

「oi、気絶する前に聞いておきたいんだけどYO!!」
麻琴が足で大塚愛をこづく。
「オメェの仲間は何人いるんダ?」

仲間・・・・・・・?何人・・・・・・?
確かに最初襲ってきた時に仲間がいたな・・・

「さ・・・・さぁ・・・・、私も命令されただけなんでね・・・・
 うちの学校は・・・あんたらみたいに馴れ合って・・・ないし・・・」
「じゃあ、うちの演劇部について詳しいみたいだけどョォ、
 どうやって情報仕入れたんだ?」
「さ・・・・さぁ・・・・・・・・・・・・、アンタらの・・・・情報は結構・・・・
 出回ってるみたいだし・・・・・・・・・・・・・・・・
 うちは・・・上が・・・ファイルを入手した・・・らしい・・・・・・・」
「ちっ、『らしい』ばっかりカヨ!」

「ブギトレが時間を戻す方法教えろよ!」
美貴はまどろっこしくなってつい会話に入り込んでしまった。
「や・・・・やっぱり自分じゃ・・・出来ないのか・・・・
 方法なんてな・・・いよ・・・・・・・・・
 大事なのは・・・認識すること・・・・・・・・・・・・
 そのうちアンタも自由に・・・・使える様になるかも・・・ね・・・・」

そこまで言って大塚愛は気絶した。
490915:2005/12/22(木) 12:55:12 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい32〜

「ちっ!気絶しやがったゼ!」
麻琴が舌打ちする。
「まだまだ聞かなきゃいけない事はたくさんありますよね。どうします?」
小春が麻琴の指示を仰ぐ。
「とりあえず部室に連れて行こうゼ!」
麻琴が言ったそのときだった。

キキーッ!!

目の前に一台車が止まった。
あれは・・・・、土曜日に大塚愛を乗せて逃げた車!!

「おい気をつけろ!お仲間さんの登場だぞ!」
美貴はみんなに注意を呼びかける。

運転席からはジーパンに毛皮のコートを着て
サングラスをかけた派手な女が、
助手席からは大塚愛と同じ制服を着た女がそれぞれ出てきた。

「あ〜あ、愛ちんのびちゃってるよ〜」
「やっぱりこんなもんですかねえ・・・・」
491915:2005/12/22(木) 12:58:05 0
ここまで!
とりあえず、次回に設定上みなさん、特に前スレさんに
しんどくなる事が出てくるかもしれないけれど笑ってゆるして!

>1さん
戦闘の成り行き上このメンツになりました。確かに珍しいです。
てか、前回といい今回といい、一人の敵を複数で相手している
卑怯な演劇部・・・・・・・(^^;;;

>なんみんさん
吉良の最期を思い出していただけたのはこっちもうれしいですw
492名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 13:05:03 0
真昼間に乙ッ!!!!
アユか?アユなのか?
493名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 13:12:20 0
>>491
土方歳三考案といわれる新撰組の戦闘方法と同じで理に適ってますねw
494前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 14:44:36 0
>>491
915さん乙!
す・・すげぇ!スケールで負けた!
アユに亜美っすか?!
495名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 15:44:14 0
うんこ
496名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 17:03:59 0
ちんこ
497名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 18:01:12 0
にゃんこ
498なんみん:2005/12/22(木) 18:21:34 0
>>915さん乙です!!
間一髪ですね…当人すら使えない能力まで引き出せるのは凄い能力ですね
新たな敵も出てきてさらにヒートアップか!?期待して待ってます!!
4991 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 19:08:04 0
>>491
乙!!
え、エイベックスですかあああああッ!?
それ故にインスパイアですねw
バイツァダストのインスパイアも面白かったです!!続き待ってます!!!
500名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 19:21:13 O
きっとブギートレインが
ミキティが
彼を戻してくれるわッ!!
5011 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 19:33:22 0
気分転換に糞スレたてますた
よかったら来て下さい

http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1134554630/
5021 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 19:34:03 0
上、間違えましたorz
こっちです

http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1135246544/
5031 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 20:13:50 0

「なんだ?なんできみがこんな所にいるんだ?」


それはあたしのセリフである。
この人、どう見ても関係者には見えないが…
むしろ不審者にしか見えない。

「誰です?あんた」
あたしは疑問の眼差しを投げかけて言った。

「その質問に答えて、ぼくに何か得があるのか?」

「質問を質問で返してんじゃあねーよ。あんた一昨日バスで一緒になった人だよな?
なんで幼稚園なんかにいるんだ?関係者か?」

「関係者?いや、違うね。ちょっと『取材』に来ているだけさ」

「取材?」

その兄ちゃんは、あたしの向かいのソファに腰掛けると、スケッチブックのような
形をしたカバンをテーブルの上に置いた。

「ああ、ぼくの職業は漫画家でね…そのための取材なんだ」

「へー…」
5041 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 20:14:49 0

そういえば、この間も「取材でくたくたなんだ」とか言われて怒られた気がする。
漫画家って大変なんだな。
しかもこの兄ちゃん、見た感じけっこう若いぞ。

「その絵の束はきみが書いたのか?」

その兄ちゃんがあたしの紙芝居の束を指差して言った。

「そうだけど。あたしが書いた紙芝居」

「へぇ、興味あるな。ちょっと見せてくれよ」

「別にいいけどさ、それこそ何の得もないと思うよ」

あたしは画用紙の束を兄ちゃんに渡す。

「人の『創作物』ってのは、かなり参考になるものなんだよ。そこから新しい発見や
面白いネタが思いついたりするものなのさ。決してパクッたりはしないがね。どれ…」

彼は無言であたしの紙芝居の絵を見つめる。
なんだか恥ずかしい。
でもそんな気持ちとは逆に、何か評価が欲しいと思い始めた自分がいた。

「どうっすかね」

いやぁ素晴らしい絵じゃないか!
このサルなんて悪いやつながらも可愛らしいし、カニがちゃんとジョウロを
持っているところなんか絶賛の評価に値する!!
なーんて言われたりしてな。ってそりゃないかw
まぁ一端の女子高生が描いた絵だ。「ふーん」くらいで終わるかな?
ところが、あたしの想像を遥かに凌駕した返事をその兄ちゃんは返してきた。
5051 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 20:17:03 0

「なんだこれは」

「はい?」

「リアリティの欠片も感じられないな。こりゃひどい。なんだこのカニは。
ハサミがないじゃあないか。しかも足でジョウロを持っている」

あ、しまった…
カニってそういえばハサミがあったな、すっかり忘れてた。
美貴もなんか足りないな〜なんて思ってたんだけど。
でも、ずいぶんと遠慮なく酷評してくれるヤツだな。
なんかイライラしてきた。

「見るだけ無駄だったな。なんの参考にもなりゃしない」

「見させてもらっておいてそれかよ」

「一つだけ聞かせてくれ。このラストなんだが、唐突に場面変わってるけど、
どういうことなんだ?これ、紙芝居じゃあないのか?カニの倒れてる絵の次は、
もうサルを倒してしまってる絵になるんだが、この変のフォローはどうなるんだ?」

「えッ!?」

そんなバカな!
カニのお母さんが倒れた次のシーンは、臼や栗や蜂がサルに仕返しをしている
絵があったハズだ!!
あたしは兄ちゃんから紙芝居を引っ手繰って確認してみる。
…ほ、ホントだ、ないッ!!紙袋の中にも入っていない!!!
や、やべ…もしかしたら部室に忘れてきたかも…

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
5061 ◆I7CTouCqyo :2005/12/22(木) 20:17:48 0
ここまで!!
じゃあバイトってきますノシ
507名無し募集中。。。:2005/12/22(木) 21:30:49 O
乙!!
508610:2005/12/22(木) 22:26:03 0
最近感想書く暇なかったのでひとこと
>>422
なんみんさんの作品は世界に入り込んしまうな、所々出てくる小ネタ
(サンドマンの話とか)がとてもいい!もっとやってクレ!
>>464
吉澤めっさカコイイ!と思ってたら…!衝撃!
>>491
ぞくぞくとキター!ってことは寺田と話してたのは一体誰なんだろ?
>>506
俺4部キャラで露伴が一番好きなんだよな〜!露伴のすごさを思い知れ藤本!
ちなみに露伴の頭のギザギザってヘアバンドですよね?

つーか皆さんよく次々にネタ思いつきますね!感心…
509前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 23:23:01 0
AM9:30 吉澤ひとみ 死亡 


銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はD〜

part3:「運命のうねり」

12月23日 AM10:43
ぶどうヶ丘高校 校内

「いや〜。声を掛けたのが本人だったとはねぇ〜!あはは・・・チョコでも食べる?」
モヒカンの男・・・ローカルラジオ局のDJ「木野 克己」はポケットから取り出した
チョコレートを「タナカレイナ」に差し出す。
「いや・・・結構です・・・・」
連れの赤い髪の男はだんまりをキメている・・・。

「じゃあタナカさん!ウチの番組の「突撃!隣のミナミちゃん!」ていうコーナーが有るんだけど
 それで君が推薦されたんだ・・・ちょっと『取材』したいんだけど・・・いいかなぁ?」
「木野 克己」の言葉に躊躇したような素振りを見せたが「タナカレイナ」は承諾した。

「あぁ〜善かった。断られたらどうしょうかと思ったよ・・・」
モヒカンの男はフリルの付いた妙なジャケットを手で撫で下ろして安堵のポーズを取る。
すると今までだんまりを決めていた赤い髪の男が何やら耳打ちをして話し出す。
「・・・おい・・・いいのかよ・・・聞いた話だと・・・」
「いいんだよ!『コレで』!!」
「木野 克己」は耳打ちを打ち消すように遮る。

「え〜とそれじゃあ「タナカ」さん。『取材』の許可を取りたいので担任の先生に会わせて貰えるかなぁ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
510前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 23:23:59 0
少女に先導されて場にそぐわない格好をした二人組が学園内を闊歩する。
見ようよってはロックバンドのPVにも見えるかもしれない・・・・
見ようによって・・・だが・・

三人組の前を用務員らしき男が通過した。
モヒカンと赤毛の二人を思い切り訝しみながら・・・
それを知ってか知らずか「木野」はヘラヘラと笑いながら会釈する。

「ここが職員室です・・・今日は部活が有るので居ると思いますが・・」
「あぁ。そうなんだ!じゃあ申し訳ないンだけど呼んで頂けるかなぁ?」

「タナカレイナ」は職員室に入ると直ぐに担任の寺田を連れてきた。

「なんなん?あんたらは?」
教師・・・とは言いがたい風体の男が革靴を響かせて「木野」達に近づく。
「おはようございます。私!こういうモノで・・・・」
寺田は差し出された名刺を手に取る。
「何や?・・・DJ?・・・なんやねんおま・・・」
お前等・・・と言いかけた瞬間、無数の鋏が寺田の身体を覆う。

     シャキィイイイイインン!

開閉音が響く
     その瞬きするような時間で寺田の身体は靴から上が消えてた。
511前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 23:25:04 0
「・・・・・・菅!・・・・おめぇ・・・・」
伊達は光景が信じられないように菅沼を見る。
「あ?これが『始末』だろ?・・・お前等の世界でもそーなんじゃないのか?
 ・・・これで『力』を悪用するヤツは消えた・・・次は『矢』だ・・・」
少女の咽喉に凶刃は突き立てられる。
「こっちの情報だとな、「田中れいな」ってのは博多弁で喋るってんだが・・・
 お前はそうじゃ無い・・・・何者だ?お前は?」
512前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/22(木) 23:33:19 0
きょうはこれでおし舞波!!!
>>506
1さん乙!その抜けた何枚かが複線になるのかッッ?
>>508
そうですね・・・もう自動書記的に好き勝手やってたら
ああいう風になってまいまった!
513名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 00:34:06 0
                    ヨンダ?
           ノハヽ☆─ ‐
           (’w’ 从── ‐
           〉,-、 ,.つ 二=─‐ ‐
      、_,ノ / i iノ ─‐ ‐
      _,,) (_,/`´,,、/し/し/し,,,,,.,,,.,,.,.,.
514名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 02:19:17 0
呼んでねーよ

読んでるけど
5151 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 02:24:38 0
俺の糞スレ落ちたw

>>508
露伴いいッスよね〜!!あれはヘアバンド…なのかな?
俺はわかんなかったすwたぶんヘアバンドだと思われます

実は俺、ネタ固まらずして書いてることが多いのですよ
今回のが特にそうで、今年中に終わるかな…orz
いや終わらせる!!

>>512
乙です!!
て、寺田よえええッ!!wってやられたのか?
さらに偽れいなといい、どうなるンだろう…期待!!

5161 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 02:41:27 0

「どうしたんだい?頭なんか抱え込んだりして」

「うっせうっせ!!ちょっと黙っててくれよ!あーんもうッ!!!」

なんてこった、絶対そうだし。
忘れてきたシーンって、実はかなり重要なシーンじゃあないのか!?
悪いサルがお仕置きを受ける場面なのに…これじゃウルトラマンが出て来ない
『ウルトラマン』と同じだ。
でも、幸い時間には余裕がある。取りに帰る時間はないが、ここで書くだけの
時間はあるぞ。

よしッ!そうと決まれば…!!!

あたしは紙袋の中に手を突っ込み、画用紙とクレヨンを取り出し…ん!!?
ない!!クレヨンがないッ!!!
クレヨンまで忘れてきたのか…?
こんなんじゃどんなことも手につかないな…orzガックシ

「どうした?」

「うっせんだよバカ!!」

「ずいぶんな言われようだな。漫画家として言わせてもらうが、カニの母さんが
倒れているシーンとサルを倒した後のシーンの間には、ちゃんとそれまでの
過程となるシーンの絵を挟んだ方がいいと思うぞ」

「だから今それを描こうとしたんだよ。けど…」

「けど?」

「…クレヨンを忘れちまったんだ」
5171 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 02:43:56 0

そう言って、あたしは頭を垂らした。
これじゃ描くにも描けない。
終わった…こんな大胆にシーンが変わったら、いくら子供でも首を傾げるだろう。
そして、ウザいぐらいにツッコミを受けるに違いない。
なんでサル倒れてるの?
栗や臼たちは何をしたの?…てな。
なんてこった…


カリカリカリカリ…


ネズミが何かを齧っているような音が聞こえ、あたしは顔を上げた。
飛び込んできた光景に、あたしは驚く。

「…あんた、何やってンだよ?」

「見ればわかるだろう?絵を描いているのさ。その紙芝居の、抜け落ちたシーンのね」

ドシュッ!!ドシュドシュ!!ズバッ!!ババババッ!!

その兄ちゃんはすごいスピードで絵を仕上げていく。
は、早い!!漫画家ってみんなこうなのか?
それにしても…鬼気迫る表情で絵を描いてんなぁー。

「今はボールペンしか持ってないから、絵はモノクロになっちまうけど、
そこんとこは勘弁してくれよ。栗と蜂、そして臼がお仕置きしてる場面でいいんだよな」


バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
5181 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 02:45:04 0

「できたよ」

「えッもう!?」

い、いくらなんでも早すぎるぞ!!
まだ五分と経っていないんじゃあないかッ!!!

「ほら、受け取りなよ」

「あ、あんた一体…」

彼が描いた画用紙に目を落とす。
こ、これは…


ドオォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!


「えッ!?」

なんだか…画用紙が…絵が輝いているような…


シュゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!


「う、うわあああッ!!」

5191 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 02:47:46 0

な…なんだこの気分は?
なんて迫ってくるスリルのある絵なんだこれは!!
まるでこの絵を眺めてるあたしが、逆襲を受けているサルになったような気分だッ!!!
熱々の栗が飛んできた!!蜂に刺された!!臼に潰された!!
と、鳥肌が立って来たぞ…ッ!!!

「か、感動だ!!すげぇ!!すげえよコレ!!!!」

「いいかい?人間以外の生き物を描くときは、その生き物の特徴的な部分を描くんだ。
カニだったらハサミ、そんな感じだ。特に子供なんかには理屈よりも視覚で訴えた方が
いい。知ってるかい?大半の子供が『コクワガタ』と『フンコロガシ』の見分けが
ついていないんだぜ」

「へぇ、そうなん…」

ペリ…

…ん?変な音がしたと思ったら…あたしの…指?
なんか皮が捲れ上がって…

ペリペリペリペリ…ピシィッ!!!

「わっ、わっ…な、なんだこれはッ!!」

「お、おいおい!この絵だけで『本』になっちまうのか、きみは。今はまだ
その気はないというのに…一体どれだけこの『岸辺露伴』と波長が合っているんだ…?」

「う、うああああああああああああ!!なんだあああああああああああああッ!!!!!」


バリバリバリ…ドッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
5201 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 02:49:16 0
すまぬここまで!!
露伴っぽく書くのって意外と難しいなorz

ではではノシ
521名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 04:28:59 O
保全疾走!!!!
522名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 07:26:50 0
保全疾走
523前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 08:00:04 0
>>520
1さん乙!!
確かに!露伴ネタはむずかしいかも!
524なんみん:2005/12/23(金) 10:01:10 0
>>508(610さん)感想dです!!
なんみんの作品はインスパイアだらけなんですがww
小ネタをいかに話の自然な流れで出すか…というのに気を使っています
小ネタは完全にオナ中のヒラメキなのですがこれからも色々出したいでっす!!
>>前スレさん乙です!!
寺田ww『見ようによって・・・だが・・』もなんかジワッとワロタ
菅沼イイヨー菅沼w入り組んだ人間関係とか注目すべき点が多いですね
>>1さん乙です!!
露伴の書いたサルカニ見てみてー!!こうして見ると藤本も素直で良い子だなw
藤本本を読んだ露伴の反応にwktk!!
…てか某・糞スレwってどんなヤツだったんすか?気になりますよ
525915:2005/12/23(金) 11:43:14 0
大反響いただいてありがたいw
ってことでラストオナります。
526915:2005/12/23(金) 11:44:08 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい33〜

「アンタら、この女の仲間だな!
 いったい何の目的で美貴にちょっかい出してきた?」
美貴が二人に声をかけた。
「アンタ、確か藤本美貴って名前だったっけ?」
「質問を質問で返すなぁー!!」
「やだ〜、何怒ってんの、感じ悪いよね〜!」

な、なんだこの女は・・・・!
見たところ大学生くらいだけど、
なんか鼻の抜けたようなアホっぽいしゃべり方がムカつく!!

でも・・・・・・

それ以上にこの二人には不思議と威圧感というか存在感を感じる・・・。

「今慌てなくても近いうちにアンタたちとはやる事になるよ」
制服の女がそう言って、気絶した大塚愛を車の後部座席に担いでいった。

「ま、待て!その女はまだ・・・・!」
「行かせてやれ、ミキティ・・・」

声の主を振り返ると・・・・
「よっすぃ〜!!」
527915:2005/12/23(金) 11:44:34 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい34〜

他の部員も何人か来ている。
「いやな思いさせて済まなかったな、ミキティ
 まあ敵をだますには味方からって事で勘弁してくれよ。
 向こうに味方がいて、遠隔操作型のスタンドに
 話を聞かれてもまずいと思ってたんでね・・・・」

よっすぃ〜はそう言って美貴の肩を叩いてから前に出た。
「今日は見逃してあげますよ・・・」
「見逃してあげるのはどっちだか」
サングラスの女がクスクス笑いながら言った。
「ちっ、うちも色々大変なのはばれてましたか。
 でもそっちもまだ様子見ってところなんでしょ?」

「アンタ、たしか後藤の同級生だったよね」
制服の女がよっすぃ〜に声をかけた。この二人、知り合い・・・・?
「えぇ、前の時はオレはまだ中坊でしたし、
 スタンドもあまり使えないんで見ているだけでしたけどね」
「安倍と後藤はどうしたのよ!?」
「後藤は演劇部辞めちゃったんですよ。
 あと安倍さんは保育士になりたいってので
 短大目指して受験勉強中っすよ。
 そういうアナタこそ高3でしょ?進路はどうするんっすか?」
「ちっ、アイツ引退したってそういう意味だったのかよ・・・
 ワタシはあの二人に入院させられてたからね、
 おかげさまで留年してまだ2年生なんだよ!」
「そりゃあ自業自得でしょ・・・・・・
 で、その制服って事は小室学園から栄米大付属に転校したんですね、鈴木さん」
528915:2005/12/23(金) 11:45:14 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい35〜

この鈴木と呼ばれた制服の女とよっすぃ〜、
いや、演劇部の関係って一体・・・・・・・・・・・・・・・

「よっすぃ〜!この二人なんなんだよ!!」
「あぁ、4年前、うちの演劇部とS市の小室学園との間に
 スタンド使い同士の大規模な闘いがあってね。
 あの鈴木亜美さんはその時の小室学園のエースさ」
「じゃあ・・・・・・」
「あのときの事をまだ根に持ってるんですか?
 でも一時期うちも壊滅状態でしたしね、
 結果的にうちが勝っただけでお互い様ですよ」
よっすぃ〜が鈴木亜美に言った。

「ちょっと〜、アタシを無視しないでくれる〜?」
サングラスの女が相変わらず頭の悪そうなしゃべり方で割り込んできた。

「すいませんね、浜崎さん」
「アンタ、あゆの事知ってんだ〜、あゆ感激〜!!」
「栄米大付属の浜崎あゆみって言えば当時から有名でしたからね・・・・
 アナタが力を貸すって事は
 ただ単に鈴木さんの復讐ってわけじゃないようですね・・・・」
「あはは、アンタたちホントに何も知らないんだね。
 『つんく』が何してるのか・・・・」
「『つんく』?」
「それすら知らないんだ、まあそのうちわかるよ。じゃあね〜!!」

それだけ言うと、浜崎あゆみと鈴木亜美という二人の女は
車に乗って、そして去っていった・・・・・・・・
529915:2005/12/23(金) 11:45:50 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい36〜

今日も一日大変だったな・・・・
でも・・・・・・・・

あのあと解散して、帰路につこうとしながら美貴は思う。

みんなが美貴を思って、そして信じていてくれた事を
知ったのがちょっぴりうれしかった。
そしてそんなことを思う自分が少し恥ずかしかった。
でも・・・・・・・・・・・・・・

そこへ・・・・・・・
「改めてごめんな、ミキティ」
よっすぃ〜に声を掛けられた。
「あ、あぁ・・・、それは良いけれど・・・・」
「結構部員をだますのも大変だったんだぜ。
 本当の事は作戦に参加した麻琴や小春たち数人にしか教えなかったからな、
 ミキティを疑うなんてひどいって結構非難されたんだぜ」
「よっすぃ〜・・・・・・・」
「ん?」
美貴はさっき浮かんだ懸念を口にした。
「アンタ、まだウソついてるだろ。正確に言うと隠しているというか・・・・・」
「さすがミキティ、ばれてたか」
「さっき、敵に遠隔操作型スタンドの仲間がいて聞かれたらって言ってたけど、
 それこそ千奈美ちゃんに調べさせたら済むだけだからね・・・
 よっすぃ〜、アンタ何を警戒してるんだ?」
530915:2005/12/23(金) 11:46:33 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい37〜

「こないだ、れいなが襲われたって話聞いたろ?」
「雅ちゃんと愛理ちゃんと一緒だった時の話?」
「あのあとな、相手の倖田みそのについて調べさせたんだよ。
 そうしたらみそのが栄米大付属の生徒ってわかってな。
 あの浜崎あゆみの出身校だから仲間がいるとは思ってたんだよ。
 それともう一つわかった事があってな、
 ミキティ、倖田って名字に覚えないかい?」
「倖田・・・・・・來未!!」
「そう、倖田來未の妹なのさ」
「じゃあ栄米の連中がみその経由で
 來未から情報を得ていると思って警戒していたの?
 あれ?でも來未って・・・・」

「あぁ、殺された・・・・。転校って事にはなってるけどな。
 実はうちの学校には他にも転校扱いになってるけど
 行方不明な生徒が何人もいてね、
 どうやらみんなスタンド使いだったらしい。」
「スタンド使い・・・。
 じゃあ演劇部員がその行方不明に関わっていると?」
「それはわからない。
 わからないけれど犯人が近くにいるのは間違いない
 しかも複数犯っぽいんだよな・・・・」
「誰が敵で誰が味方かわからないから、だから安心して
 みんなに作戦を打ち明けられる状態じゃないって事か・・・」
「まあそんなところだ」
「さっき浜崎って女にいった色々大変ってそういう意味かよ・・・・」
「さあ、ね・・・・」
531915:2005/12/23(金) 11:47:47 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は独り(ソロ)になりたい38〜


美貴の知らないところで、確実に何かが動き出している・・・
そして、演劇部は・・・・・・・・・


大塚愛:再起不能
スタンド名:インスパイヤ


玉置成実:本人知らないうちに再起不能
スタンド名:ユースレス・スクリプト


浜崎あゆみ
スタンド名:???


鈴木亜美
スタンド名:???

TO BE CONTINUED…
532915:2005/12/23(金) 11:48:08 0
スタンド名:ユースレス・スクリプト
本体:玉置成実


破壊力:B
スピード:C
射程距離:D(5m)
持続力:D
精密動作性:C
成長性:D

能力…剣(「ビームサーベル」)と盾を持った剣士タイプのスタンド。
    さらには「ドラグーン」と呼ばれる遠隔ビーム発射装置を有する。



スタンド名:インスパイヤ
本体:大塚愛


破壊力:C
スピード:D
射程距離:E(2m)
持続力:A
精密動作性:D
成長性:E

能力…他人のスタンドを盗って自在に扱う。
    スタンドを盗るには一定時間の観察と
    本体スタンドによる攻撃によって相手を傷つける必要がある。
    原理としては、相手につけた傷からスタンドが転送される仕組みとなっており、    盗られた本人が精神疲労やダメージも被る。
533915:2005/12/23(金) 11:52:58 0
ってことで勝手に敵増やして申し訳!w
ちなみにこの後の展開は何も考えてないっす!(爆)

一応裏設定として、少し触れましたが
小室学園とぶどうヶ丘演劇部には因縁があり、
最終的に小室学園のスタンド使いは安倍・後藤らによって
全滅させられ、エースの鈴木亜美は入院による留年ののち、
栄米大付属高校に転校、2年生の現在、
復讐のために新たなスタンド使いの仲間を集め始めました。

それを支援したのが栄米大付属卒業生で
現在栄米大3年生の浜崎あゆみが手を貸しているようです。
浜崎あゆみは寺田先生とも何かつながりがあるらしく
(冒頭で電話していたのは浜崎です。ま、昔デュエットもしてたしw)
「つんく」について知っているなど、何か裏があるようです・・・・
534915:2005/12/23(金) 11:58:19 0
あと、倖田來未やその他のスタンド使い
(東俣野、岩出山ら。山下らは死んだのかどうか
描写されてないので僕的にはスルーw)の死と
その犯人についてミキティらは知らない設定のつもりでしたが
前スレさんの現在のとの絡みでどうとでもとれるようにぼやかしておきました。
今後の展開次第でもう一つ考えている裏設定を出していきたいと思います。

とりあえず栄米大の今後も浜崎と鈴木のスタンド能力も
何も考えてねー!(爆)
みなさんもしよろしければ適当に使ってください(^^;;;
535915:2005/12/23(金) 12:05:19 0
あ、あと1さんが食いついた玉置成実のスタンドの名前ですけれど
「ユースレス・スクリプト」で「使えない脚本」って意味です。
そこらへん、モーヲタかつジョジョヲタかつガンヲタという
ヲタのトリプル役満な人間の
死種の超展開に対する怒りと思ってください(爆)
5361 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 13:22:56 0
>>前スレさん
なんというか、言葉遣いが難しいッス
物腰は柔らかいんだけどどこか男っぽいみたいなとこが(汗

>>なんみんさん
某・糞スレはマジで糞スレっすw

ノ◎◎◎
ノリo´ゥ`リ  <小春・ジョバーナには夢がある!!

みたいなスレでした!!五部スレですねw

>>915さん
乙彼ッす!!
なんだかストーリーが壮大になってきましたね!!
以前の宿敵が攻めてきたという感じでしょうか
ってか玉置のスタンドにはそう意味があったんすね!!
激しく同意www
種はよかったのに死種は…orz
でもヲタのトリプル役満って考えてみればすごいっすねw
537915:2005/12/23(金) 13:58:37 0
おっと、設定一つ忘れてたー。
ってことで訂正おば。


スタンド名:インスパイヤ
本体:大塚愛


破壊力:C
スピード:D
射程距離:E(2m)
持続力:A
精密動作性:D
成長性:E

能力…他人のスタンドを盗って自在に扱う。
    スタンドを盗るには一定時間の観察と
    本体スタンドによる攻撃によって相手を傷つける必要がある。
    原理としては、相手につけた傷からスタンドが転送される仕組みとなっており、
    盗られた本人が精神疲労やダメージも被る。
    盗る事が出来るスタンドは一体。
    新たなスタンドを盗ると、前のスタンドは元の持ち主に戻る。

538名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 14:51:36 0
うんこ
539名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 15:30:21 O
冬休み記念保全
540名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 15:49:47 0
仕事中保全!
541名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 16:20:43 0
乙ッ!
つーか玉置成実何も知らずに再起不能って可哀想だなw
542名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 16:23:54 0
>>502
ワロタw
1さん・・あんたってやつは・・・
543名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 16:39:13 0
乙です!
大塚愛はブギトレ盗んだ後で藤本に会いに行く必要が無かったのでは?
544なんみん:2005/12/23(金) 17:16:09 0
>>915さん乙です!!
こちらはこちらで入り組んで来ましたねー
彼女達の戦いの行方…今後の展開に期待です!!
>>前スレさん
山P達ってやっぱり死んだのれすか?
>>1さん
あの小春の顔文字AAはジョルノだったんすねwもしかして他のメンバーもあったとか!?
545915:2005/12/23(金) 17:28:38 0
>>543
うぐっ(^^;;;

一応、設定で書き足しましたが、誰かのスタンドを盗ると
その前のスタンドは元の持ち主に戻っちゃうんです。
だから無力なミキティを倒してから
次の誰かのスタンドを盗る→無力化された本体を叩く
(そのときにはミキティは戦線離脱中)
の繰り返しの予定だったとしておいてください(爆)
だったら、最初にミキティと闘った時に盗ったんだからすぐ・・・
と思うんですが、そこはミキティのふりして仲間割れを・・・
のところにかかっている事にしてくださいw

うん、うまく理由付けできた。こじつけられた・・・・はず(死)
546名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 17:41:44 0
じゃあついでにインスパイヤの射程距離はEだけど一旦盗んだ
スタンドを発動する時は盗んだ本人からの距離は関係ないの?
スタンドは本人の傷口から転送されるみたいだけど・・・
5471 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 17:49:13 0
>>544なんみんさん

   //  ̄↓ヽ
  ∬∬;´▽`) <ピーマコ・ミスタ


从;・ 。.・);^ー^);VvV)

左から… ナランチャ・さゆみ
      絵里ザベス・フーゴ
      レオーネ・アバッキティ


ちなみにかなりヒトイネでしたw
れいながナランチャじゃなかったからかな?って関係ないかw
548名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 18:08:33 0
549名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 18:14:29 0
スティールボールランだって優勝の条件がタイムからポイントに変わってるんだから
細かい事は気にするな
550915:2005/12/23(金) 19:05:49 0
>>546
射程距離とか破壊力とかスピードとかはあくまで
スタンド本体の能力です。
551前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 20:23:02 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はD〜

part4:「未来を知る者」

12月23日 AM10:50
ぶどうヶ丘高校 校内

銀色の鋏が死の彩りを魅せながら少女の命を玩ぶ。
カシャン!と金属の摩擦音がすれば彼女は助からない程の怪我を負うだろう。

「さて、答えて貰おうかな?お前の名前と『矢』のある所を・・・」
菅沼は名を知らぬ少女の前に立った。

ドドドドドド ドドド ドド

「オイッ!菅!これはどう言う事だッッッ!!!」
「あ〜ん?」
後ろから声を掛けた伊達に視線を移さず菅沼は返事をした。
「お前が消した『担任』ってヤツは確か革靴を履いていたハズ・・・・」
「・・・・?」
「だが此処に有るのは・・・サンダルだ・・・・コレは・・先刻の・・用務員が履いていたヤツ・・・」
「!!!!!!!!!!」
慌てて菅沼は後ろ振り向く!

が、どうだろう?

その首は振り向くより更に回転し『絵の具のフタ』を開けたように菅沼の頭部が千切れ飛ぶ!
首は回転しながら廊下を跳ね多量の血を撒き散らす。

「何なんだ・・・・これ・・・こんな・・・おい!菅ァァァァァア!!!!」

AM10:53 菅沼英秋 死亡
552前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 20:24:05 0
とりあえず!
5531 ◆I7CTouCqyo :2005/12/23(金) 20:24:43 0
俺の菅沼があああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
554名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 21:05:10 0
保全しようとしたら結果だけ見えてしまった
菅沼・・・
555名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 21:12:06 0
さすがに首がもげたら死ぬのかな
556名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 22:08:11 0
うんこ
557名無し募集中。。。:2005/12/23(金) 22:43:08 0
Mステスレ乱立につき緊急ほ
558前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 23:11:41 0
ふっかつのじゅもん を にゅうりょく して ください

hxbc化lsbjfd化l氏ヒアcfがdsこはおうちょいあしょちゃしpdxはいぽ


首から溢れ出る血液が妙な動きをし始めた。
目の錯覚に見えるかも知れない現象だが・・・・逆流し始めたのだ。
流れ出た筈の血流が綱引きの様に頭部と胴体を引き寄せ始める。

フィルムの巻き戻しの様に菅沼の頭部と胴体が結合し菅沼は何も無かったかのように立ち上がる。
軽やかに身体を捻りながら体勢を整え左右に視線を奔らせる。

「やってくれるッ!!!謙!!気を付けろ!!あの先公のスタンドかッッ!?」

絶命したハズの友人の言葉に伊達は声を失う・・・
「あ?何ボサッとしてんだよ!何か問題でも有ったのか?」
「・・・なんで・・・お前・・・生き返ってんだよ・・・?」
尤もな友人の問いかけだ。
「話すと長くなる・・・・・・俺の『能力』だ・・・」
菅沼はさらっと言い放った。

「凄いですね!寺田を仕留め損ねたのは残念ですけど!ソレが昨日、話していた『黒耀石』の力ですか!」
「!!!!!!・・・・・なんでその事を・・・俺は誰にも・・・」
少女の言動に菅沼は蒼くなる・・・
「ふふ・・・昨日あんなに雄弁に話していたじゃないですか?尤も私は離れた所で聞いていたのですが・・」
菅沼を額を押さえて昨日の事を思い出そうとするが全く覚えがない!
「く・・・。だが秘密を知ったからには・・・・『始末』するのみッ!」
少女の咽喉を小ぶりな鋏が襲う!
559前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 23:13:18 0
「ハァーンン!!!!」
奇妙な声と共に『鋏』が消失した!
「あぁッッ!!??」
突然の消失劇に菅沼は眉を顰める。
「役に立ちそうな鋏なんで貰っていきますね!あと『コレ』も・・・」
少女の手に黒く輝く石の付いたペンダントが光る。
「な・・・・・お前・・・・・ッッッッ!!!!!」
胸の辺りを弄り目の前のソレが本物だと解った・・・
「何時の間に・・それがお前の能力かッ?」

「それでは・・・ごきげんよう。」
少女はその場を全速力で離れた。
「ふざけろッ!!」
「お・・・おい!なんなんだ!話が読めない!!」
激怒しながら走りだした菅沼を伊達は訳がわからないまま追った。

「くッ!スポルトマティクッッ!!」
菅沼は少女の足止めをしょうとスタンドを出した。その瞬間ッ。
        ガッ!
何かに足を盗られ伊達もろともその場に転倒をした。
560前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 23:15:18 0
「〜〜〜〜〜ッッ!何なんだ?何が起きた??」
「お前といるとこんなのばかりだなッッ!!!」
菅沼と伊達は辺りを見回す。
「?」
斜め後方に別の少女が立っていた・・・・。

「待ってたよ・・・ここに・・この時にお前は『小春』を追ってここに来る・・・。
 ここから先には行かせない!菅沼!お前を『屋上』には行かせない!!!」

少女・・・藤本美貴は悲壮に満ちた目で目の前の悪魔を睨んだ!
561前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/23(金) 23:28:30 0
僕はしにましぇぇえん!
という訳です!皆さん!変な区切り方で気を持たせてしまいスンマソン!
>>535
915さん乙!
死種、仲間内で見ているヤシが多かったのでおでも見てましたが・・
最終回だけ見れなかったww
>>544
死んだ事にしてもいいんですが1さんはどうかなぁ?とか思うて
ぼかしてます!

じゃ今日は<ttp://shimiham.iobb.net/ham/data/ham469.mp3
562915:2005/12/24(土) 00:40:23 0
>>561
最終回見なくて正解っすよ・・・・・・・・・・・・・・・・・(ノ∀`)
5631 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 00:58:09 0
バイト帰宅!!

>>561
乙乙激しく乙!!
さっきはいきなりだったから興奮して発狂したが、生き返ってくれたか!!w
菅沼や犬をスタンド使いというか死なない(死ねない?)体にした黒い石の謎が気になるゥ!!
そしてこの物語(冒険)の主人公の藤本が出てきたわけですが…
これは次回あっちぃぞ!!期待してます!!!

山Pたちはどうかな〜?倖田の話とかちらっと考えたりもしたけど、悪意の種より前に持ってくれば
いいし、成宮も一発キャラだし、山Pも後藤や亀梨と一緒にちょこっとした話書けそうだけど、
すると銀色の永遠というか娘。が目だなくなっちゃいそうだから死んだことにしてもいいのかな?
まぁそこんとこは前スレさんのセンスとノリでやっちゃって下さいw

死種の最終回は見なくてホント正解っすねw
シンが好きな人間だっているのによぉ〜なんだあの終わり方はァ〜ッ!!
って感じでした

長々失礼しました!!
さて、俺もオナるぞ〜ッ!!
564名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 01:34:12 0
>>549
ん?タイムに応じてポイントをくれるんじゃなかったか?
5651 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 02:34:37 0
書き中保!!
5661 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 03:44:11 0
くそ電話中ほ!!
5671 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 04:42:42 0
書き中ほ!!
今晩の保全はまかしてくれ!!
5681 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:35:29 0
チェック保全!!てか昨日亀井の誕生日なのね
5691 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:47:22 0

「あひぃ」

身体の自由が利かないッ!?
あたしの身体…一体どうなっちまったんだ!!?

「これはすまない…別に悪気があったわけじゃあないんだ。どうやらぼくと
きみはかなり相性がいいみたいだね」

「なにをした…?お、おい!!こっちにくるんじゃあねぇ!!」

口は動くのに身体が動かない!!
なんだこれは…あたし『本』になっちまってるのか!?
こいつ…この『岸部露伴』とかいう兄ちゃんは…まさかスタンド使いか!!!?
ん?でも岸部露伴って…なんだか聞いたことのある名前だな。
5701 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:48:22 0

「すぐ元に戻してやるよ…ん?何々」

「て、てめぇ!!何を見てやがるッ!?」

「いや、失礼した。職業がら人の『リアリティ』ある人生というものに物凄く興味が
あるんだ。たとえ平凡でも、人の人生を見るのは面白い…」

「や、やめろ…ッ」

「藤本美貴、1983年2月26日、S市内赤十字病院で生まれる。血液型はA型。
友達にはよくO型?と言われるけど、何故だかわからない。キティちゃんが
好きなことから、美貴の『き』とキティの『キ』をつなげて『ミキティ』とあだ名
されている。クラスでは下から三番目の成績だが、自分ではそこまでバカじゃない
だろうと思っている…」

ひぃぃぃ…ッ。
な、なんだコイツはーッ!!!
読んでいる!!あたしの…あたしの今までの人生を読み始めているぞッ!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
5711 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:50:28 0

「小学生の時、クラスのガキ大将にスカートを捲られたことにムカついてぶっとばし、
ガキ大将の座を剥奪。中学では早速化粧を覚えて毎日のように担任の先生に怒られ
トイレで顔を洗っていた…きみ、ずいぶんとおてんばな人生を送っているようだな。
青春の一ページってやつか」

「わわわわッ」

「そして高校生、新入生歓迎会で『演劇部』の舞台を見て、自分もあんな風に
歌って踊りたいと特訓開始、大スターを目指す…ふむ、演劇部なのに歌って踊るのか。
かわった部活だな。ま、ここは康一くんに頼んだからいいとして…」

や、やめてくれ…あたしの人生を声に出して読まないでくれーッ!!
恥ずかしい!!
こんな辱めは他にないぞ!!!

「何々?

『亜弥ちゃんの付き合いが悪すぎる』
『ここんとこ真希ちゃんがあまりかまってくれなくて寂しい』
『美貴は吉良吉影が怖い』
『石川うぜー、イライラする。今度おもしろおかしくハメてやろうw』
『マコはあたしよりバカだ、間違いない。でもつえーんだよな』
『亀井をいじるのは楽しい。あいつ絶対そっちの気あるぞ』
『最近デコが広くなった。小春にケガさせられた場所だ。あいつのせいだ』
『あー肉食いたい』
『胸が小さいって言われると、むしょうに物をぶっ壊したくなる』
『ぶっちゃけ、演劇部って信用しきれねーよ』
『彼氏ほしーッ!!よっちゃんさん!!!』

…ほう、きみのようなヤツがあの『殺人鬼』を知っているとはな。
む、次のページに続きがあるぞ」
5721 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:52:04 0

岸辺露伴は本になったあたしの顔のページを捲っていく。
くそ…調子にのってんじゃあねーよッ!!!
ブギートレイン03!!出て来い!!!

ドギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!

あたしの身体から、依然変わらずボロボロのブギートレイン03が姿を現す。
ちッ…まだ治ンねーのか!!!
けど、スタンドは自由に動かせる!!
このヘンテコヘアバンド野郎…ッ!!!!!

「てめーこの能力を今すぐ解除しやがれッ!!見た目はボロボロだけど、
オメーを泣かすことぐれーはできんだかんな!!!」

「泣かす?ふふ、時間も戻せなくなったきみがこのぼくを?」

…え?
こいつ、今なんて言った?

「まさか…スタンドの能力すら読まれてんのか!?」

「満月の流法とやらも、もう自由には使えないよ。ぼくが書いておいたからね。
なんて書いたと思う?この間バスの中で、きみのスタンドのことや演劇部のことが
書いてある…そう、16ページ目の余白にこう書いたんだ。
『スタンドがボロボロになって使えなくなる』…ってね」

「な、なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!!?」


ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
5731 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:54:10 0

み、美貴のブギトレをこんなんにしやがったのは…
岸辺露伴!!こいつの仕業だったのか!!?

「一昨日はびっくりしたよ。単語をブツブツと詠唱しているきみを黙らせるために、
我が能力『ヘブンズ・ドアー』を使ったんだが…いやぁ、本当に使ってよかった。
こんな強力な…いや、凶悪と言った方が正しいかな?この杜王町に時間を戻せる
スタンド使いがいたことを知る事ができたんだからね。何かが起きる前で本当に良かった」

「て、てめぇ岸辺露伴ッ!!あたしを元に戻せ!!スタンドもだッ!!!」

「それは出来ない。きみの能力は人間が手にしてはならない能力なんだ。
このぼくでもそう思う。それに、ここに書いてあるが…演劇部はスタンド使いの
集まりだそうじゃないか。『ライク・ア・ルノアール』『シャボン・イール』『ニューオーダー』
『ミラクル・ビスケッツ』『FRIENDSHIP』エトセトラエトセトラ」

こいつ…いったい何を考えている!?
あたしを…演劇部をどうするつもりなんだ!!?
好きに…好きにさせてたまるかッ!!!

「ブギートレイン!!オラァッ!!!!」

ドゴオァ!!!!!!!!

先制攻撃だッ!!
このままあたしの中を読まれてたまるかよ!!
岸部露伴の顔面をグシャグシャにしてやるんだ!!
…って、アレ?
5741 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:55:34 0

「…床?殴ったのは…床だったァーッ!!?」

何ィーッ!!
ど…どうしてブギトレは床を殴っている!?
あたしは顔面をぶん殴るつもりだったのにッ!!!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…


「ミキティ…と言ったな。きみには残念ながら『ブギートレイン03』には
すでに『安全装置(セイフティーロック)』をかけさせてもらったよ」

「えっ…?」

せ、安全装置…
一体どういうことだ…?

「すでに、ぼくが書き込んでおいたのさ…ほらここだよ、このページ。『岸辺露伴を
攻撃することはできない』…ってね!!」


バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
5751 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:57:15 0

「な、なんだってぇッ!!!!!」

岸部露伴を攻撃できないだと!?
じゃああたしは抵抗もできないってぇのか!!?

こ…こいつ無敵だッ!!!

難なくスタンドをボロボロにし、尚且つ攻撃することすらできなくしてしまうなんて…
こんなヤツに勝てるワケがない!!!


「ぼくはとことん調べさせてもらうぜ?きみたち演劇部の…そう、寺田とかいったな。
その先公が何を目的でスタンド使いを集めてるのか…そして、恐らくその中でも
最強の能力を持ったきみの力を封じた。ま、きみも自分の部活をあまり信用して
いないみたいだし、ちょうどいいじゃないか…ゆっくり、部活が崩壊していく様を
見届けろよ。そして『今起こったことはすべて忘れる』…と」


「う、うわああああああああああああああああああああッ!!!」


バシュッ…ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

5761 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 05:58:31 0

「す、すげえッ!!あんた絵うまいな!!さすが漫画家だなッ!!!」

あたしは心底関心した。
美貴のクレヨンで描いたラクガキとはまるで違う…ペンのタッチがプロそのものだ。
って、プロなのかこの人はw
しかし見たことある画風だな…名前、なんていうんだろう?

「なぁ、名前を教えてよ」

「…岸辺露伴」

岸辺…ろはん?
どんな字書くんだろう。
でも聞いたことある名前だ…今度コンコンにでも聞いてみっか!!

「そうか!あたしは藤本美貴ってんだ。みんなからは…」

「ミキティだろ?もういいよわかったから。絵はそんな感じでいいかい?
悪いが十時なったら起こしてくれ。最近寝不足でね。ぼくもきみに着いていくよ。
取材しなくちゃ…こんど幼稚園の風景を描かなきゃならないのさ」

「あ、ああ…」

そう言うと、変な髪形の兄ちゃんもとい岸辺露伴は、腕組みをして眠ってしまった。
しかしこの人、なんであたしが『ミキティ』って呼ばれてること知ってるんだ…?

…ま、いっか。
5771 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 06:01:30 0
ここまで!!
明日からようやく本筋に入っていけます…って…
明日クリスマスじゃんorz
今年の俺はダメダメだったな…涙

>>548
ダウンロードしちゃいました!!
dです!!

 //  ̄↓ヽ
∬∬;´▽`) <では、おやすミスタ

578名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 07:25:25 0
保全疾走
579名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 09:29:33 O
美貴帝はそんな悪い人じゃないの
580なんみん:2005/12/24(土) 10:32:44 O
アク禁だそうなのでまとめの掲示板に感想書きました!ノシ
581名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 12:15:11 0
うんこ
582名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 12:34:46 0
ちんこ
583名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 12:54:31 0
まんこ
584名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 13:15:54 0
保全の間隔が短すぎる
失格
585名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 14:36:05 0
これが保守だッ!!
586名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 14:54:17 O
ジョジョオフしようぜw
587名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 16:29:17 0
うんこ
588名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 17:52:16 0
>>586
場所どこw
589名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 18:50:10 0
保湿
5901 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 19:43:38 0
     ノ∞ハ 
    ノノ人ヽヽ
    从*・ 。.・从 <ひがむな
    (__)~∞~)つ
   ノ ∪ノ ハ ヽ、
 r'(       ァ、
 ^; `ァ〜r-〜'" ,r'
   `^〜〜-〜'^
5911 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 19:45:25 0
ちょー意味わかんねー誤爆したorz
スマソ
592名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 20:14:21 0
ドンマイ
593名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 20:16:07 0
どこかのイヴスレと見た
5941 ◆I7CTouCqyo :2005/12/24(土) 20:23:06 0
わがままさゆみ姫とかいうスレだよ
イヴに何やってんだ俺orz
595名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 20:26:19 0
あああのスレか結構好きなスレだ
596名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 20:56:35 0
うんこ
597名無し募集中。。。:2005/12/24(土) 21:54:32 0
右手で保全する波紋
左手でsageる波紋
598前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/24(土) 22:35:55 0
>>577
1さん乙!

明日はメロン紺なんで今日は早めに寝るよ・・・

599前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/24(土) 23:17:58 0
寝る前保!
・・・・後は・・・頼んだぜ・・・・。
600名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 00:27:21 0
風邪気味保全
601名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 01:44:45 O
今日はオナ無しか
602名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 02:25:25 0
早めに保全しておこうか
603名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 03:03:32 0
後は頼んだ・・・
6041 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 04:22:48 0
帰宅保全!!
スマソ穴あけちまった…
6051 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 05:29:27 0
…と思ったけど!!
いいや限界だ!オナルね!!!

つーわけでチェック中。。。
6061 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 05:37:07 0

それから数分後。
いま九時五十分か…もうすぐ十時だ。
露伴の兄ちゃんが十時になったら起こせと言っていたな。
さて、その前におトイレでも行っておきますか…園長さん達が迎えにきたら
行ってる暇なくなっちゃいそうだし。
あたしは露伴の兄ちゃんを起こさないように静かにソファから腰をあげると、
物音を立てぬように事務室のドアを開けた。

「…え?」

な、なんか建物のつくり、変わってねーか?
気の…せいだよな。
目をゴシゴシと擦り、もう一度辺りを見渡す。

「こ、これは…!?」

…錯覚なんかじゃあない!!
建物の構造、雰囲気が、あたしが来たときと変わっているぞ!!
まるで迷宮だ!!
もしやこれは…ッ!!!

「す、『スタンド攻撃』だッ!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
6071 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 05:39:50 0

「…なんだ?いきなり叫び声なんかあげて…もう十時になったのかい?」

あたしの声で、露伴の兄ちゃんが目を覚ましたようだ。
一般人の彼には、この状況を理解できるのか?
い、いや待てよ?
もしこれがスタンド攻撃だとしたら、この兄ちゃんにはいま目の前に広がっている
『迷宮』が見えていないかも知れないぞ。
ここに入ってきた時と同じ風景が見えているかも知れない。

「な、なんだこれは…さっきとまるで構造が違うじゃないか!?ぼくが通ってきた
廊下はこんなに広くはなかったし、奥行きもなかったぞ?これはいったい…」

…どうやら露伴の兄ちゃんにもこの『迷宮』が見えているようだ。
これはよほど強力なスタンドパワーだ…普通の人にも見えるスタンドだなんて…!!

「おい!これはどういうことか説明しろッ!!」

「あ、あたしだって知らねーよ!!ドアを開けたら、外がこんなんになってたんだ!?」

くそッ!!誰だか知らねーが、敵の狙いは間違いなくこのあたしだ!!
この幼稚園に演劇部を狙ってるスタンド使いがいるのか!!
ん…『迷宮』?
そういえば部室の資料で読んだ事がある…
そうだ!!とあるエジプトの館に、主に仕える一人のスタンド使いが『迷宮』を作り出す
能力を持っていたという記録を、あたしは読んだことがあった!!
スタンドの名は…確かなんかの楽器の名前と同じだったよな!!
けど、その本体は何らかの大きな戦闘の後、行方不明になってしまったハズじゃあ…

「これはスタンド攻撃か…?」

「えッ!?」
6081 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 05:43:14 0

露伴の兄ちゃん…今なんて言った?
スタンド攻撃って言わなかったか!?

「何を驚いた顔をしているんだ?」

「え?え??今あんたスタンドって…」

「だ〜ッもう、めんどくせぇー女だなぁー!!いいから行くぞ」

「えッ?」

「こんなとこで突っ立っててもラチが明かないってことさ。どういうことなのかは
わからんが、ぼくらが行動を起こさなきゃ何も変わらないんだよ」

「で、でも罠かもしれないぜ?」

「罠?確かにそうかもな。けど、かといってここで立ちすくんでたって
しょうがないだろう。それこそ危険だと思わないか?」

「は、はぁ…」
6091 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 05:43:49 0

「わかったら先頭歩けよミキティ」

「はぁ!?なんであたしが?」

「ぼくが先頭を歩く義理でもあるってのか?いいから行けよ」


な、なんだコイツはーッ!!
この兄ちゃん、マジで自己中だ!!!!
自分がやりたくないことを人にやらせるって、一体どういう神経してやがんだ!?

だが、それよりも気になることがある。
スタンド…彼はさっき、確かにそう言った。
岸部露伴、まさか…スタンド使いなのか…?


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
6101 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 05:45:44 0
ここまで!!
なんとかオナッた!!って朝だけど…汗

じゃあおやすMr.ムーンライト♪こ〜こにいーるよッほぉぉぉぉぉぉん
611なんみんアク禁中。。。:2005/12/25(日) 06:31:29 O
1さん乙!携帯だとこれが限界w
612名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 08:14:15 0
保全疾走
613名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 09:40:58 0
保全疾走
6141 ◆I7CTouCqyo :2005/12/25(日) 11:38:46 0
ハロモニほ!!
<<なんみんさん
感想読みましたッdです!!
615名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 12:37:26 0
保全疾走
616名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 14:05:07 0
保全疾走
617名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 15:31:06 0
保全疾走
618名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 16:54:59 O
刻むぜ保全のビート
619名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 18:01:46 0
保全・・・・。
620名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 18:55:10 0
保全疾走
621名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 20:14:33 0
バルバルバルバルバル!!!!!
622名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 21:04:04 0
THE 保全age!!スレよ上がれ!
623名無し募集中。。。:2005/12/25(日) 22:00:39 0
保全疾走
624:2005/12/25(日) 23:01:43 O
BYE THE 保全!(ageて死ね!)
625前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/25(日) 23:56:04 0
メロン紺から帰ってきたお!
いやいや最高でしたね!絶叫しまくり!
そんな中でも頭の片隅で次回作の構想をしていた俺は
ニストの鑑なんじゃないでしょうかww
次回は「銀色の永遠 北海道編 〜冬の夜はデインジャー〜」
メロンネタでやらさせて頂きマンモス!!!!
>>610
1さん乙!
保全組の皆も乙!!
626915:2005/12/26(月) 00:40:38 0
死種、最終回やり直してやがるwwwwwwwwwwwwwwwww
627前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 01:33:30 0
何だってえwwwwwwwwwwwwww
628915:2005/12/26(月) 01:41:37 0
>>627
関西は1時半に終わりました。
関東は今やってるはず。各地方で放送時間違いますけどチェックしてみて・・・



って言いたいところだけどね、見ない方が良いよ!
っていうか見ちゃダメ!!時間の無駄!!!!

って事でおやすみなさい(爆)
629名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 05:38:16 O
保全
6301 ◆I7CTouCqyo :2005/12/26(月) 07:17:31 0
帰宅ほ!!
>>625
おか絵里!!
北海道編ン!?新展開っすね!!
えッもしかして菅沼と同時進行っすか??
>>628
しまった、録画してしまったwww
631前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 08:21:39 0
oha保!
>>628
つけて見たらやってなかったんで見逃しちゃったwwww

>>630
現行オナが終わったらやります。
さすがに同時は無理w
つか今週だけで終わるのかと不安になってきた・・・・
31日ギリギリまでやってるようかなぁ?
でもそれはそれで幸せなのかもな!

632名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 10:22:24 0
保全!!!
633前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 12:12:38 0
人稲
634前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 12:15:33 0
突如現れた少女の言動に菅沼は困惑した。
「何でお前・・・俺の名を・・・それに『屋上』・・・?」

チャラリ!

美貴は胸元からネックレスを取り出す・・・その先に付いていたのは 『矢じり』だった。
「!?」
「あんたの考えている通り、これが『矢』!あんたこれが欲しいんだろ?」
「・・・・・何でお前が知っている?」
菅沼の問いかけを無視する様に美貴は胸元に『矢じり』を収めた。
「あたしを倒さない限り・・・あんたの目的は達成されない・・・」
そう言って肩に掛けていたナップザックを降ろしその紐を手繰り寄せた。
「謙・・・・すまないがさっきのガキから俺の『ペンダント』を取り返しては呉れないか?」
「ああ・・・」
「すまない・・・すぐに済む・・・すまないな。」
「そう思うのなら後で酒でも奢れ!」
伊達は菅沼を置いて小春を追い駆けた。
美貴はそれを止めもせずに傍観した。

「おい。俺が駄目でアイツはいいのか?」
と言いながら菅沼は美貴に近づく。
「・・・あの人は関係無いから。」

「訳が解らない・・。だが俺の目的を知っていてそれを邪魔するならば・・・
 『始末』するだけッッッ!!!!!!」

菅沼の昂りに同調するように
銀の残響音が響いた。
635前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 12:17:36 0
とりあえず昼オナはここまで!
636名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 14:31:16 0
ho
637名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 15:10:45 0
タナカレイナは田中麗奈だと思ってたら久住だったのか
予想外れた・・・
638名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 16:21:51 0
それが前スレクオリティ!
639なんみん:2005/12/26(月) 17:24:23 0
湯沸かし器が壊れた!!顔が凍る!!なんみんです
前スレさん乙です!!
菅VS藤本か…楽しみです!!しかも…まさか伊達もバトルあるのかー!?!?
で出勤前うp。『亀井編』出します。
640なんみん:2005/12/26(月) 17:25:42 0

勾当台の外れ。杜王町からもさほど遠くない場所にまさかこんな屋敷があるとは驚きだ。
細部に意匠を凝らしたその造りは非常に歴史を感じさせる。
ここの主人は一体どんな人物なのだろうか…?しかもそれは吸血鬼だと言う…。
「すごく静かだな…」
窓を見ると、まるで星の瞬く音までがチカチカと聞こえそうだ。

亀井絵里は高橋のLA・ルノアールによって小川・藤本の2人と分断された後だが、
ちょうど目の前の扉が開いた時に、とっさに先の曲り角へ身を隠した。
扉の影から白いドレスの様なモノが現れたのを横目に見ながらも、一人先へと進んで行った。

観察をすると、確かに古めかしく埃っぽくもあり、人が住んでいた形跡をまるで感じない。
しかし、それとは対照的に目にはっきりと飛び込んでくるのは、花瓶に生けられたバラの花束だ。
赤と白のバラが互いを引き立てるかの様にバランスよく配分されている。
このバラ達だけがみずみずしい生命の息吹を感じる事ができる。

……だけど、このバラ達が悲しそうに見えるのはナゼだろう…?

これまでと比べて一際目立つ扉が目に入る。両手開きで真鍮のドアノブが光り輝いている。
『何者かがいる』…そんな予感だけはするが、敵意とか邪悪といったものではない。
ただ、自分がそこへ優しく誘われているかのように感じるのだ。
……中に入るのはマズいよね…みんなはどうしてるんだろう?
なぜかドアノブに手を掛ける。イケナいと思いながらも体がその誘惑に負けてしまう。

スィーー

亀井は扉を開けた…。

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
641なんみん:2005/12/26(月) 17:29:01 0

すぐに気が付いた……黒いマントを羽織った男が窓際でコチラに背を向けている。
カチというドアが閉まる音がヤケに大きく聞こえる。そして男が振り返る。
少し驚いた表情…誰を想像したのだろうか?高橋かそれとも…?

エネスコはやや相手を探るような様子で口を開く。
「あなたは…」
「お、お前が!!高橋さんをサラった…吸血鬼だなッ!!」
「サラった…確かにそうですね…」
「許さないぞッ!!サイレント・エリーゼACT3ッ!!」

ドシューーン!!

『しゅう』の時の経験もあるので油断はできないが、
まだ相手がスタンドを出していない今の内に先手必勝で突っ込んだ!!
「それは確かに私の過ち…」
エネスコは何事も無いように亀井に話し続けるが、
亀井はソレを無視したままスタンドと声を合わせる。
「『モグモグモグモグ!!ウェー!!ウェー!!!!』」

ドカカカカッ!!!!

 エリザベスの無重力にする能力!!これでアンタの自由は奪われたッ!!!!」
エネスコはフワリと少しづつ宙に浮き始めた。
「こ…これは!?私の体が勝手に…!?」
「えッ!?アンタ、僕のエリザベスが見えてないの?」
「愛さんの言っていた『スタンド』というモノですか?はい、私には見えません」
「スタンド使いじゃない!!…だったら僕の勝ちだ!!くらえぇッ!!!」
再びS・エリザベスがエネスコに襲い掛かる。
しかし、エネスコは涼しい表情だ。

「まったく…早とちりなお嬢さんだ。良いでしょう…少し遊んであげますよ…」
642なんみん:2005/12/26(月) 17:30:08 0

「モグモグモグモグ!!!!このッ!このッ!このッ!」
S・エリザベスのラッシュ!!威力は大きくは無いが動けない者を相手にするには充分だ。

スッーーーーッ!!!!!!!!!!!!

しかし、S・エリザベスの攻撃は全てかわされてしまった。見えていないのに…?
なんとエネスコは…天井の方まで舞い上がっていた。

「えッ!?何で!?エリザベスはそこまでは高く…!?!?」
「相手を宙に浮かせる能力ですか…その『スタンド』自身が空を飛べる訳では無さそうですね」
まだ状況を把握しきれていない亀井にエネスコは続ける。
「私は飛べるんですよ、このマントがあれば」
エネスコは亀井に向かって滑降してきた!!!!

ビュンッ!!!!

エネスコが亀井の頭上をかすめる。
「わッ!!わわわッ!!!!」
空を飛べる相手にS・エリザベスは全くの無意味だ。亀井はすぐにスタンドを引っ込める。
「ははは…」
エネスコはしばらく亀井の頭上を飛び回っていたが、
……少々悪戯が過ぎましたか…これ以上レディを驚かせるには忍びません…。
エネスコは床に降り立ち、そして亀井に向き合う。
「お嬢さん、安心して下さい。私はあなた方の…            」
肩に軽い衝撃を感じた。

「サイレント・エリーゼACT2!!サイレント・エリドリアンッ!!」
「……………」

エネスコの声は封じられた。
643なんみん:2005/12/26(月) 17:31:00 0

……何でしょう?これは…また別の能力……!?!?
エネスコが考えていると、

バシッ!!ドカッ!!

見えない何者かに体を打たれている。『スタンド』による攻撃なのだろう。
(ま、待って下さい!!私はあなた方の敵ではありませんッ!!!!)
手をかざし訴えようとしても声が出ない。相手の声も聞こえない。
「今さら慌てたって無駄だぞッ!!ええいッ!!デラデラデラデラアアアッ!!!!」

ボカボカボカボカボカボカ!!!!!!!!

たまらず上昇する。空中なら攻撃は受けないと考えたからだ。

ドカッ!!バキッ!!

……何と!?『スタンド』は空が飛べなかったのでは無いのですかッ!?

「へへん、バーカッ!!飛べないのはエリザベスだけだよッ!!」

ドカドカドカドカドカドカ!!!!!!!!

(ぐはあッ!!!!)
……ああ…悪ふざけなどするのではありませんでした。彼女は真剣なのですね…。

ボゴッ!!グバッ!!

……どうにかして伝えなければなりません…どうにかして…。
644なんみん:2005/12/26(月) 17:32:21 0

ギュウウウウウウウウウンンッ!!!!

エネスコは勢い良く窓際の方まで飛んでゆく。
「あ!?待てッ!!」
慌ててエリドリアンは後を追う。
エネスコはテーブルの上にあるワイングラスを手に取ると、それをテーブルに叩き付けた。

ガチャン!!!!

グラスの縁の部分が派手に割れ、ギザギザとノコギリの歯の様に尖っている。

「それで僕の事を刺そうっていうんだなッ!!そうはさせないぞッ!!!!!」
エリドリアンの攻撃はなおもしつこく続けられる。

ドカッ!!バキッ!!ボグッ!!

テーブルの上に白いクロスが掛けてある。
エネスコは相手の攻撃に耐えながら、必死にクロスに指を走らせる。

「何をしようっていうんだよおおおぉぉぉぉ!!!!!!!!」
さらに攻撃を加えようとした時…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

エネスコは亀井に見えるようにクロスを掲げる。何かが書かれている。

              『 て き で は な い 』

それは……彼の血で綴られたメッセージだった…。
645なんみん:2005/12/26(月) 17:33:06 0

グラスを割ったのは、指を傷付ける為のものだったのだ。
元々『恐ろしい吸血鬼』イメージとはとても掛け離れた相手だっただけに、
やがて亀井もメッセージを受け入れ警戒心を解いた。

「しかし、たくましいお嬢さん方ですね…怖くは無いのですか?」
「そりゃ怖いですよ…でも高橋さんを助ける為だったんですから!!」
亀井はすでに敬語だ。味方となるとやはり年上を敬うように出来ているらしい。
「演劇部での愛さんは一体どんな方なのでしょうか?」
「そりゃもう重要です。無くてはならない人なんです。
 ……それに、高橋さんは…僕の目標でもあるんです」
「大きな存在なのですね?」
「はい。……あの…僕、亀井絵里って言います」

亀井はトツトツと話を続ける。
「その名前の通り、僕って亀みたいに引っ込み思案でドン臭かったんです。
 それで演劇部の練習に馴染めなくて結構悩んでた時もあったんです…。
 でも、その時に大切な事を教えてくれたのが高橋さんなんです」
「どんな事を?」
「どんなにドジでノロマな亀でも休まずに歩き続ければ…いつかウサギにも勝てるって!!
 …それに気付かせてくれたのが高橋さんなんです!!!!」
亀井は涙ながらにエネスコに訴えかける。
「お願いします!!高橋さんを僕達に返して下さい!!
 演劇部には…そして僕にも高橋さんは必要な存在なんです!!」
エネスコは優しく微笑む。
「ご安心下さい。私は最初からそのつもりでしたよ」
「本当ですかッ!?」
「はい。ご心配を掛けてすみませんでした…」

ドーーーン!!!!

どこからか鈍い音と共に軽い震動を感じる。
646なんみん:2005/12/26(月) 17:34:19 0

「何事でしょうか…?」
「多分…高橋さんと藤本さん達が戦ってるのかも…」
「藤本さんはお仲間ですか?…なのに戦う?」
「…そういう集まりなんです…うちの部活って…はは…」
「いや、それだけでは無いのかも知れません…この香りは…人を狂わせる…」
「????」

エネスコは側にある花瓶から真っ赤なバラの花を一輪取り上げ、それを亀井に示す。
「ご覧下さい」
「綺麗ですねー。この家にあるバラの花はみんな…ええと…?」
「エネスコです。ジォルジェ・エネスコ」
「全部エネスコさんが生けたんですか?庭にもいっぱいあるし。バラの花が好きなんですね?」
「はい、そりゃもう」
エネスコはニッコリと微笑む。
「バラはとても気高く美しい……しかし、どこか物悲しげには見えませんか?」
「そうですね…まるで……泣いている子供のよう…」
エネスコはコクリとうなずく。

「もう少しだけ私のおしゃべりにお付き合い下さいませんか?」
「…はい」
「ちょっとした昔話です。……私の故郷における…バラと血の歴史です…」

ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド…
647なんみん:2005/12/26(月) 17:35:35 0

「私はルーマニアのトランシルヴァニアという地方で生まれ育ちました。
 ルーマニアとは『ローマ人の国』、トランシルヴァニアとは『森の彼方の国』という意味です。
 15世紀の東欧は非常に不安定で群雄が割拠する時代でした。
 当時はまだ独立国家としてのルーマニアは存在せずに、いくつかのの小国に分かれていました。
 バルカン半島はヨーロッパ・ロシア・中近東アジアの国家的な境界線でもあり、
 またギリシア正教・カトリック・イスラムといった宗教的なるつぼでもあったのです。
 …どうです?ちょっと難しいですか?」
「う〜ん…一応世界史で習った気もするけど…」
亀井は渋い顔で口をへの字に曲げ、頭を傾げている。

「ははは……では、ここから話す事は学校ではまず習う事は無いでしょう。
 ルーマニアの小国の1つであるワラキアはあの吸血鬼『ドラキュラ』の語源にもなっています。
 ワラキア公ブラド・ツェペシュ…彼があのドラキュラ伯爵のモデルです。
 彼の居城がトランシルヴァニアという山岳地帯の頂に建てられていました。
 ツェペシュの行為は残虐そのもの…とても口で説明出来たモノではありません」
「うわッ!!そんなの聞きたくない聞きたくないッ!!!!……た、例えば?」
「彼は意に添わない者達の身体の各部を切り落としたり、串刺しや火焙り…等の拷問に掛け、
 行為の内に流れ出た生き血をグラスに取り、飲むかあるいはパンに浸して食べたと言います」
「ギャーギャーギャーギャーッ!!!!」
亀井は両耳を手で塞ぎながら叫ぶ。

「……やはり、止めましょうか?」
あまりの亀井の騒ぐ姿に、エネスコもさすがにこれ以上話すはためらわれた。
しかし、彼女は顔を上げ答える。
「……で…それから…どうなったの?」

乙女心の複雑さを改めて知ったエネスコだった…。
648なんみん:2005/12/26(月) 17:36:32 0

「16世紀のトランシルヴァニアにはもう1人有名な吸血鬼伝説があります。
 ハンガリーの貴族、エリザベート・バートリー…彼女の人生もまた凄惨を極めています」
「…お、女ッ!?!?」
「はい、女性です。トランシルヴァニアは山脈の国境線上に当たる地方なので、
 大部分はワラキアにあるものの、その一部はハンガリー王国に属していました。
 彼女はあのハプスブルク家ともつながりがある名門の生まれです」
「エリザベート…ハプスブルク…?」
「オーストリアの『シシィ』とは別人ですよ。血の繋がりも無い、本当に遠い遠い親戚ですね」
「ああ…良かった。じゃなかったら高橋さんぶっ飛んじゃうよ…」

「ツェペシュが政治やあるいは宗教、個人的恨みによる殺戮であったのに対して、
 彼女は…女性特有と言えるのでしょうか?…美の追求や快楽の為の大量殺戮でした。
 彼女が殺害した少女達の数は…600人を超えると言われています」
亀井の開いた口が塞がらない…。
「美容の目的で血液の風呂に浸かる為には、効率良く生き血を抜き取る必要があります。
 そこであるドイツの時計技師に作らせたのが、かの有名な拷問器具『鉄の処女』です」

体に震えが走る。ゾンビじゃない…れっきとした人間の中にも吸血鬼は存在したのだ!!!!

「栄光華やかりし時代、城の各所に咲き誇っていた多くのバラの花達は、
 彼女の頃には手入れもされず、その大半は枯れてしまったと言います。
 しかし、なぜかそのいくつかは枯れずに残っていたという伝説があります…。
 『ブラッディ・ローズ』…赤黒く咲き誇るバラ。
 そのバラ達は人の生き血を吸って生き長らえていたと言いますッ!!
 そう…この赤いバラは人の歴史、流血の歴史を常に見詰め続けて来たのです!!
 このトゲの痛みは臆病なバラ達の心の痛みを表します…」
エネスコは落ち着きを取り戻しながら最後にこう告げる。

「今私達が感じるこの悲しみはまさにバラの悲しみ…バラの痛み(Rose of Pain)なのです…」
649なんみん:2005/12/26(月) 17:38:26 0
ここまで!!
やばい遅刻する!!誤字とかあったらすみません!!
次回から『藤本編』が再開します
では行ってきますノシ
650名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 18:51:43 O
保全
651名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 19:53:26 0
保全疾走
652前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 20:09:31 0
>>649
なんみんさん!ギリギリまで乙!です

んだば、結婚したいハロメンは斉藤瞳の俺もオナるぜ!!
653前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 20:14:08 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はE〜

part5:「掛け違えたボタン」

12月23日 AM11:00
ぶどうヶ丘高校 校内

ゴクリ。

・・・菅沼の咽喉が上下動する。
「こんな事は・・・・有り得ない・・・俺の『スポルトマティク』が・・・避けられるなんて・・」
頚部を狙った斬撃。『石』の奪還の為、手加減などしないで本当に【殺す】つもりだったのに・・
まるで分かっていたかのように身を屈めて避けられた。
「いや・・・偶然だ・・・チョップシザースッ!」
美貴に向かって縦に鋏の軌跡が奔る。
これもまた見切られる。
「・・・・」
「『何度も』見てるからね・・・お前は攻撃をする時、必ず目がピクつく癖がある・・・
 それさえ判れば後はタイミングを合わせるだけ・・・簡単に避けられる。」
「癖?    そんな?」
菅沼は目尻を押さえて一瞬、硬直する。
「このウスノロッ!」

動きの止まった菅沼を尻目に美貴は間合いを一気に詰める!

「くッ!おぉおおおおおおッ!シザース・スプリッツアッッッ!!!!」

20本の小ぶりな鋏が空中に現れる!
その全てが違ったタイミングで美貴に襲い掛かる。が
攻撃を見切らた動揺でその精度は低い。
閃く銀を身避わしながら菅沼の息が掛かるほどの距離まで強引に詰める。
654前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 20:15:19 0
「喰らえェ!バケモノッッ!ゴールデンゴールぉおぉぉおおおル決めてえぇえッッ!!!
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVッッッ」
密着状態からの高速連撃ッッ!

ドォボグシウァーーーーーッ!

菅沼の身体は打撃の嵐に吹き飛ばされる。
「まだだァ!『満月の流法』ッ!!」
時間は戻り菅沼の身体は打撃を喰らう前に戻る!
「ッッッィりおおォォォォオオオオオおおオオオオオ!!!!!!
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!!」

ドォオオォォオォォオオオーッ!!

「ダメ押しィイイイ!!!『満月の流法』!」
再び菅沼の身体を引き戻す!
「ハットトリッツッッツックぶち込むぜェェェェッェェエ!!!!
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!」

渾身の拳が菅沼の身体にビートを刻む!
「・・・・そして時の流れは戻る・・・」

ドォォォッォォオオオリッツッッツパアァァァアアッッッ!!!!

三回分の拳のスコールを浴びたその身体は派手に吹き飛んだ。
「・・・あの時の倍はブチ込んだ・・・・これなら・・」
美貴は乱れきった呼吸を整えながら吹っ飛んだ菅沼を見る。
「立ち上がって・・・こない・・やったのか?・・・・」
655前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 20:17:21 0
・・・・・・・・・・・

美貴が安堵したその瞬間だった!
ゆっくりとその身体は持ち上がる・・・

「クッ!!何なんだお前?!再生するまでこんなに時間が掛かる攻撃を一瞬で叩き込むなんて・・
おまえみたいな『力』を持つヤツに・・・・『矢』を持たす訳には行かないッ!!」
菅沼の視線は美貴を射抜いた。
その視線を叩き潰すように美貴は菅沼を睨み付けた。
「大丈夫だ・・・落ち着け・・美貴・・・・未来を・・運命を変えるんだ!
 あいつは強い・・・だけど私は『先手』が打てるんだ!」

互いの意思を交錯させながら・・菅沼と藤本の間合いは再び近くなった・・・。
656前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 20:22:45 0
とりあえずここまで!!また夜にオナ予定!
あ、なんみんさん!伊達もバトルは蟻ます!
6571 ◆I7CTouCqyo :2005/12/26(月) 21:12:11 0
>>649
乙でーす!!
1としては亀井のACT2を効果的に使ってもらえるのはとっても嬉しい限りッス!!
自分で考えといてACT2の使い道なかなか見つからなかったもんでw
エネスコいいですね〜バラで傷つけて血で字を書く…
あと、今回の話読んでて俺の方の四部オナニーの方向性が固まったッス!!d!!!

>>656
乙れす!!!
満月の流法をもりこんだ藤本のラッシュイイ!!てか拷問w
そういう使い方もできたんだな…
本番はこっからって感じっすね!!期待してます!!!


で、俺の方は…これから家に友達きてしまう!!から今日もオナれないかも…
もしかしたら朝方オナるかもしれないっす!!
658名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 21:28:11 0
乙ッ!
ついでに辻若槻パンチラ記念保全
659名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 21:57:58 O
>>658
くあしく
660名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 22:13:56 0
いやさっきやってた「世界まるみえ特捜部」で見えたような・・・
どっかのろだに上がってるかもね
661名無し募集中。。。:2005/12/26(月) 22:19:42 0
パンツまるみえ特捜部
662前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 23:30:26 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はF〜

part6:「従者達のダンス」

12月23日 AM10:55
ぶどうヶ丘高校 玄関前

「あったく。『学校に来ンな!』とか言ったかと思えば今度は
 『ここで犬が来ない様に見張ってろ!』なんて訳分かンネ!ミキティは勝手だがし!」
校内とはいえ外で待機をさせられるのは堪える。
高橋愛は愚痴を言いながら身を屈めて寒さを凌いでいた。
「しょーが無いでしょ!ミキティが能力を使って見てきた『未来』の予測だっていうんだから!」
真面目に警戒をしない高橋に向かって新垣理沙は叱った。子供を言って聞かすように。
「まぁまぁそうカリカリしなさんな・・・ここにいれば犬が来て私達はソレを阻止すればいい。
 それだけだろ?」
柱に靠れかかった里田まいは高橋のほうに顔を向けてなだめる様に言った。
「oh!犬っていっても昨日、中等部の子に襲い掛かった『スポルトマティク』の犬でしょ?
 しかも全部スタンド能力を持ってるって・・・・よっちゃんが居れば心強いのに・・・
 なんでまだ来ないのかなぁ・・・」
里田の隣にいた木村絢香は未だに此処にこない親友の事が気がかりだった・・・
「大丈夫ですよ!これだけのタイプのスタンド使いが此処にいるんですから!
 吠えズラ掻かせてまゆ毛でも書いちゃいましょうよ!」
そう言いながら斉藤美海はサインペンを取り出してニコニコと笑顔でいる。
「マユゲて・・・そんなことしたらあかんやろぉ〜」
ゆっくりと立ち上がった高橋は軽く屈伸を始めた・・・
ピリリと奔るモノを感じる。
自分だけでは無い。ここに居る全員がこの違和感を感じていのだ。
違和感の主達は音も無く姿を現した・・・・
663前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/26(月) 23:37:23 0
ヤッベエヤッベエ!!危うくオナが消えるとこだった・・
つうわけで今日は此処まで!
>>657
1さん。ああいう使い方でおkでした?
なんか俺ホントに勝手なことばかりやってるんで
大丈夫かなぁ?と不安になる事がシバシバ。
まぁそれでもやっちゃうんですがw
664名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 00:16:35 0
川σ_σ||ノ<ヨンダ?
665名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 01:09:31 0
保全、保全、保全〜〜〜!
666名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 02:08:12 O
保全するだぁー!
667名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 03:21:16 0
あ 保全
668名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 05:00:43 O
6691 ◆I7CTouCqyo :2005/12/27(火) 06:33:52 0
>>663
おkっすよー!!全然問題ナッシングですw

保全してくれてた方がたdです!
670前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/27(火) 07:58:20 0
おは保
>>664
柴ちゃんキタwwwwwwwww

>>669
ほっと胸を撫で下ろしますた。

保全組乙!
671なんみん:2005/12/27(火) 09:40:43 0
ただいまがわやき!!
>>1さん前スレさん
感想はまたいつものトコロに書いておきますた
かなりの長文なのでさすがにココではウザイなと思いまして…orz
保全組読者のみなさま乙です!!
672名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 12:43:16 0
保全!!!だッ!
673名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 15:36:14 O
674名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 18:25:02 O
保全
675名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 19:05:38 0
hozen
676名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 20:21:04 0
スイッチョン観ながら保全
677名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 21:15:36 0
保全疾走
678名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 22:07:20 0
保全疾走
679名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 23:24:50 0
勤務中保全
680前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/27(火) 23:36:46 0
12月23日 AM10:59
ぶどうヶ丘高校 玄関前

『・・・・主が呼んでいると思ったら・・・何なんだ?コイツらは?』
喜丸が不愉快そうに額を顰める。
『ここから先は通さない・・・とでも言いたいのか?俺達は急いでいるんだがな!」
ブレイブは牙を見せて少女達を威嚇する。
『まぁっったく!また主は厄介ゴトに首を突っ込んで・・・』
志麻は後ろ足で頭をガリガリと掻きながら愚痴る。
『愚痴るな!・・・急ぐぞ!!』
ボルトは少女達を無視するかの様に走りだす。
『おでも・・・!おでもがんばんでぇ〜ッ!!』
がんずきはボルトに続いて走りだした。

野生の咆哮が空に響く!

高橋愛は別段感じる事も無く犬達を睨みつける
「動物愛護って考えからすればココロが痛むんやけど・・・やるしか無いンやよッ!!!」
    ボクゥウン!
突如。高橋の目の前の地面が抉れたような角度で凹む。
そして間を置かずに凸みだす。地面の「迫り出し」は先頭を行くボルトに直撃した!
『ぐぉ?』
『ボルト!』
「余所見してるんじゃないのだッッ!!ラブ・シード!!」
地面から急成長した蔓が志麻の身体に巻きつく・・・
『うぁたた・・・何だ?こりぁ?』
『志麻!!!』
喜丸の「Brown Metallic」の鋭角が蔓を切り裂く!
681前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/27(火) 23:37:58 0
「GO!HOME!!!FUCKIN’DOG!!」
スラングと共に喜丸の身体は横殴りの衝撃を受ける!
『ぐ・・・衝撃波・・か?』
体勢を整えながら木村アヤカの方を睨んだ。
『埒が開かない!俺は先に行かせて貰う!』
ブレイブは『Barrio chino』の能力を使ってその身を宙に舞わせる!
「そうは行くかよッッ!!」
翼犬の頭を蹄が掠めた!
ブレイブより高い空間を首の無い馬が天駆ける。
里田まいの『スタンピート&ダウンビート』だ。
『俺より高く舞うとは・・・・いい度胸だッッ!!』


「よぉ〜し!わたしはぁ〜ッッッ・・・・?ってアレ・・一匹居なくなってるッッッ!!」
斉藤美海は自分の対戦相手に成るはずだった犬を目で追う!
・・・が犬は『あぶく』の様にその姿を消していた・・・
682前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/27(火) 23:40:31 0
今日はここでおし舞波!!
皆!年末進行大変だと思うが!がんばってくれ!
俺?31日まで仕事です!!!
683名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 00:01:25 0
さっそく物議を醸している今日話題の画像っすかw>本日の前スレチョイス

まぁ現メンだけのパートがあるってのが真相なんだろうけどw
それよりもシゲさんが指をくわえていて妙になまめかしい方が気になるな(爆)
684名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 00:51:34 O
しかし菅沼の話は大長編だよなw
685名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 02:50:28 O
年始までかかりそうだなw
なんにせよ乙だぜ前スレっち
6861 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 03:59:01 0
バイト帰宅!!今日でとうとう二十歳になってしまいましたw

>>前スレさん乙!!
犬たちキター!!
なんつーか前スレさんのキャラは吐くセリフがカコイイですよね
ブレイブの「俺より高く舞うとは…〜」とか熱い!!
仕事の方もがんがってくれ!!

死ねない菅沼のスポルトマティクも銀色だし、彼もまた『銀色の永遠』というわけか…シンミリ

つーわけで風呂入ったらオナリマス!!
おでも・・・!おでもがんばんでぇ〜ッ!!
687なんみん:2005/12/28(水) 04:15:03 0
前さん乙!がんずきみたいにダメっぽいヤツが頑張る姿はスゴクイイ!!1さんおめ!
6881 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 04:31:03 0
風呂あがり!!
>>687
dです!
まとめの掲示板の話なんですが、四部オナニーの方向性というのは、
この四部外伝の1なりの方向性というかこれから先の展開というか、
そんな感じです!!もし最終回があるとしたなら…みたいな感じですね!!

では今からオナる〜ッ!!
689なんみん:2005/12/28(水) 04:48:23 0
現行の四部作の四部かと思ってました!『銀色の永遠』の方向性って…な、なんだってー!!!!
6901 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:05:50 0

不思議な空間だ…さっきまでの幼稚園だとはまるで思えない。
こりゃあ、間違いなく迷路だな。
階段もやたらと多いし、ただならぬ瘴気が漂っている。
劇を見ているという保母さんや園児たちはどこにいるんだろうか?

「おい兄ちゃん、ボールペン持ってたよな?」

「ああ」

「ちょっと貸してよ」

「いいけど、何に使うんだ?」

あたしは露伴の兄ちゃんからボールペンを受け取ると、白い壁に矢印を書いた。
道しるべというヤツだ。
これで、もし迷ったとしても一度ここにきたかどうかがわかるし、
いざという時に帰ってこれる。

「なるほどな」

「美貴、頭いいだろ?」

「誰でも思いつくと思うけど」

…ムッカ〜。
この兄ちゃん、人を褒めるってことを知らないのか?
こんな大人にはなりたくないな。
6911 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:06:32 0

「もっと効果的な手段がある」

そう言うと、露伴の兄ちゃんは壁に片手をついた。
何やってるんだろ?

「やはりこれは迷路のようだ…なぜこんなところに突然迷路が出現したのか?それは
今は置いておくとしよう。いいかい?脱出が不可能な迷路なんてものは存在しないんだ。
迷路には必ず入り口と出口がある。内壁は外壁とも繋がっているんだ。だからこうして
壁に沿って歩けば必ず出口に辿り着くことが出来る」

「な〜る。頭いいね、でもそうすっと同じ道を二度通ることになるんじゃない?」

「無駄に歩き回って疲れる思いするよりはマシさ。わざわざ迷い込むなんて
実にくだらないね、バカのすることだ」

ううむ…
なーんか小バカにされてるような感じするけど、言ってる事は間違ってないし…
まぁ、いいか。今はこの人の言いなりになっていよう…
あたし達はさらに奥へ進むんでみることにした。
6921 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:07:38 0

ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…


「おい、何か聞こえないか?」

「え?あたしには何も…」


ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…


…き、聞こえる。
なんだ…この音は…

「水…音?」

「ぼくもそう思った…だが、いったいどこから…」



「それはこの幼稚園のありとあらゆる水道からだよ」



それを言ったのはあたしでも露伴の兄ちゃんでもない、突然あたしたちの前に
現れた男が言い放ったんだ。
6931 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:08:24 0

「な、なんだオメェーッ!?」

どこから来た!?
ぶどうヶ丘高校の制服に身を包んでいるぞ…何者だコイツ!!
手には、なぜか溢れんばかりの水が入ったバケツを持っていた。

「おっと、僕に対して牙を剥かないでよ…あくまでこれはテスト…そう、
テストなんだから…」

そいつはあいている手を挙げて、丸腰だという事をアピールした。
テスト…いったい何の事だ?
ただ、一つだけハッキリしていることがある。
それは、この可愛い顔した男子生徒はあたしに用があるらしいということだ。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
6941 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:09:24 0

「おいミキティ、きみの知り合いか?」

「いや、こんなヤツは知らない。おい、あんた誰だ?」

「僕の名前は小池徹平、クラスは違うが一応キミと同級生なんだけど…」


小池徹平?
そんなヤツは知らないな。
まぁ他クラスにあまり友達がいないだけなんだけど…


「で、その小池徹平があたしに何の用だよ」

「だからテストだってば。僕ら、寺田先生に頼まれて…というか『取引き』して、
キミの力が衰えていないか試しに来たんだ」

「えッ!?」

寺田先生と取引きだって!?
いったいどういう事だ?寺田先生が部外者にそんなことを頼むなんて…
しかも、あたしは『ブギートレイン03』がボロボロになったことは、寺田先生に
一言も喋っていないぞ?知っているのはあたしの他には梨華ちゃんだけなんだ。
これはいったい…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
6951 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:10:27 0

「おいちょっと待てよ。今、きみは『僕ら』と言ったな。きみ以外にも誰かいるのか?
スタンド使いの仲間がいるということなのか?」


露伴の兄ちゃんが小池徹平を指差して言う。
そう言えば、確かに僕らと言っていたな。
ってことは、こいつには仲間がいるってことなのか?
つーか…今の発言からして、露伴の兄ちゃんはやっぱりスタンド使いらしいな。
スタンド使いは引かれあう…よく言ったもんだ。
6961 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:10:58 0

「おい、ぼくは質問しているんだぜ?なんとか答えろよ」

「誰ですかあなたは?答える必要はありません」

「ここは幼稚園の中か?」

「そうです」

「幼稚園のどこだ?」

「それは言えません」

「廊下だよな?」

「そうかも…」

「…『スタンド』か?この迷路は」

「そうです」

「きみの能力か?」

「違います」

「きみもスタンド使いだな?」


「Exactly(その通り)!!!!」

バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
6971 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:12:53 0

露伴の兄ちゃんの最後の質問に、小池徹平は手に持っていたバケツいっぱいの水を
答えると同時にあたし達にかけるようにしてぶちまけた!!

「「うわぁッ!!!」」

み、水かと思ったら…これ熱湯じゃんか!!あっちぃ!!!

「それじゃあテストを始めるよッ!!僕らを見つけられたら合格だからね!!
時間はあと30分以内さ!!!まぁ、きみの能力がどんなものか知らないけど
スタンドをフルに使って探すといいんじゃない?」

ガバァッ!!!

そう言うと、小池徹平の立っているすぐ横の壁にポカッと穴が開いた。
よくわかんねーけど、逃げる気だなコイツ!!

「待てッ!!」

「あ、これ殺し合いとかじゃないからお手柔らかに頼むよッ、『石川』さん!!」

ピタァーンッ!!!

逃がしちまった!!!
ヤツが壁に開いた穴に入った途端、穴がピッタリ閉じちまいやがって…クソ!!
制服、濡れちまったじゃねーか…これ、冷えてきたら風邪ひいちまうよ。
しかも、最後にアイツおかしいこと言ってたし…

「あたしは石川じゃあねえええええええええええええええええええッ!!!!」


バババババアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンン!!!!!
6981 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:14:27 0

もしかしてこれって、梨華ちゃんのテストなんじゃねーのか?
力が衰えてないか試すテストって…入院してた梨華ちゃんのことなんじゃあないのか!?
そういやあたし達、指令を交換したのを寺田先生に言ってないんだ。
つーか、そんなこと報告する必要もないと思ってたんだけどさ。

「どうする?」

露伴の兄ちゃんがあたしに訊く。
答えはもう決まっていた。

「だりぃから30分待ってる!!」

だってこれ、あたしのテストじゃないもん!!
必死に活動するだけ無駄無駄ァ!!事務室でゴロゴロしてた方がいい。
だが、あたしの答えに露伴の兄ちゃんは不服なようだった。

「ふざけるなよ。なんできみのためにぼくの貴重な時間を裂かなきゃならないんだ!!
なんとかしろよ!!」

「んなこと言ったってあたしにはどうしようもないし!!てかアンタもぶっちゃけ
スタンド使いなんだろ?急いでんならアンタがあいつぶっとばしに行けよ!!」

「あ、おい待てッ!!」

あたしは露伴の兄ちゃんを無視して、来た道を戻っていった。
テストだぁ?そんなもん付き合ってられっかよ!!
だいたい美貴のブギトレはほとんど再起不能状態なんだ。
早く治らないもんかな…って、治るのか?コレ。
6991 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:15:26 0

ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…


水音が聞こえる…それもさっきより重たい水音だな。
そういえば、この音はなんなんだろう?

ピチャ…

「あちッ!!!」

なんだッ!?何か足に熱いものがかかったぞ!!
こ、これは…

「熱湯…?床に熱湯が撒かれてんのか…?」

「おいミキティ、この迷路…おかしいぞ。見てみろよ」

「え…?」

露伴の兄ちゃんが壁を指差した。
さっきあたしが壁に書いた道しるべだ。

「…あッ!?」

なんと道しるべがグニャリと歪み、新しい道が出来たんだ。
その時である。
7001 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:16:53 0

バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!


「うわあああッ!!!熱湯だあああああああああああッ!!!!」

「あつッ!!な、なんだこれはッ!!」

ホント、いきなりのことばっかりでよくわかんないんだけど…
新しい道が開けると同時に、そこから熱湯が湧き出したんだ!!


ドボボボボボボボボボボボボボボボボ…

『そうそう、僕の能力は「水を熱湯に変える能力」!!僕はこれが超能力だと
思ってたけど、これ「スタンド」っていうらしいね!!!最近知ったよ!!』

どこからか聞こえてくる小池徹平の声。
畜生ッ、男のくせにコソコソと隠れやがって!!!

『いいことを教えてあげる!!僕らは男子トイレに隠れているんだ!!!
そこを探し出せたらキミの勝ちさ!!キミに送るよ〜僕からのこの熱湯!!
じゃーねッ!!石川さん!!!』

「だからッ!!あたしは梨華ちゃんじゃあねーってば!!!」

シーン…

…返事がかえってこない。
くそッ、今のセリフは奴に届かなかったみたいだ!!!

ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…
7011 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:18:59 0

「どうやらこの迷路に『出口はない』ようだな…しかも少しずつではあるが、
水嵩も増してきているようだ。熱いな…なかなか我慢し難いものがある。
ミキティ、これでもまだ30分待ってるとでも言うのかい?」

いま新しい道が現れた際に流れ出てきた熱湯に変わった水は、すでに
足の裏が浸かっているとこまできている。
靴ならともかく、スリッパを履いてるあたし達には厳しいな…
しかも、けっこう水嵩が増していくのが早い気がする。
そーいやアイツ、幼稚園のありとあらゆる水道からどうとか言っていた。
熱い…確かに、我慢し難い。
それに、この様子じゃ事務室までの道ももう変わってしまっているだろう。
迷路は進化しているんだ。

「あたしもなんとかしたいとこなんだけど…」

そう、今のあたしには悔しいが何もできない。
ブギートレイン03は、ボロボロで使い物にならないんだ。
あぁ〜ッ!!満月の流法が使えりゃあ、こんな迷路なんか時間戻して
一端元通りの幼稚園にすることが出来るのに!!!
7021 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:19:40 0

「スタンドを使えればいいのか?」

「えッ?」

「きみの能力ならなんとかできるんじゃあないのか?」

なんかこの兄ちゃん、おかしい。
まるで『あたしの能力が何なのか知っている』ような言い回しだ。
もしかして、それがこの人の能力なんだろうか?
いや、だとしたらさっき小池徹平にあんな質問はしていないハズだし…

「確かに、あたしの能力なら突破口は簡単に開ける。けど、今のあたしには…」

そう言いかけた時だった。
露伴の兄ちゃんがあたしの顔を指差したんだ。
そしてこう言った。


「ヘブンズドアーッ!!!!!!!!!」

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!
7031 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:21:24 0


「…ん?」

なんだか背中が濡れているようだ。
太ももにあたるスカートの裾が心なしか冷たいような…
んッ?なんかおかしいぞ。バカに冷たすぎる!!
せ、背中を触って確認してみよう…

「えッ?えッ!?」

ぱ、パンツまで濡れてねーか!!?
靴下もビッショビショじゃん!!
なんだ?なんで背面がこんなに濡れてるんだ?
背中に熱湯を大量に浴びた覚えはない。
こんなの、床にぶっ倒れでもしない限りなんねーぞ!?

「気は済んだかい?さぁ早く」

「なにを?」

「スタンドだよ。きみの能力を使うんだ」

「でも、どういうわけかスタンドはボロボロで使い物にならないんだ」

「そんなの、やってみなきゃわかんないだろう。いいから早くしろよ」
7041 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:22:08 0

ぜってー無理だと思うんだよなぁ。
まぁここで何かしなきゃどうにもなんないし…
ええいッ!!やぶれかぶれだ!!!


「ブギートレイン03ィッ!!!」

ドッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!


「…え?」

し、信じられない…
あれだけボロボロだったあたしのブギートレイン03が…
前以上に眩しく、白銀に輝いているッ!!!?


バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
7051 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:23:29 0

いったいあたしの身体に何が起きたんだろうか?
ボロボロだったスタンドが、ここまで完璧に完全復活を遂げるなんて…!!!
気のせいか、力もやる気もガンガン湧いてきたッ!!
ブギートレイン03の輝かしい姿を見たからだな!!
今のあたしに…敵はいねぇッ!!!


「さぁミキティ、行こうか」

「ああ」


あたしはブギートレイン03の両手を壁につかせた。
さーて、いっちょ行きますか!!


「ブギートレイン03…満月の流法ッ!!!」

ピシュコアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!
7061 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:24:00 0

満月の流法によって、迷宮と化していた園内は一瞬のうちに元の姿を取り戻した。
なんだか、ちょっとあたし成長したかもしんない。
どれだけ戻したかはわからないが、確実に五分以上前の時間に戻したのは確かだ。


「『敵』ながらさすがだな…恐ろしい能力だよ」

「ん?いま何か言った?」

「いや、こちらのことさ。さっきの彼は男子トイレにいると言っていたね。
ここはスミレ組の教室の前だから…確かあっちだな」

「けっこう近そうだな…よし行こうぜーッ!!!」


あたし達は、男子トイレに向かって歩き出す。
所々に設置された水道からは、すべての蛇口から水が勢いよく流れ出ていた。


ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ…
7071 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 05:27:26 0
ここまで!!
すいません…描写、けっこうわかりづらいかもorz
ヘブンズドアーを食らう側を書くって難しいッス 汗

>>なんみんさん
そーいやこれも四部目でしたねw
まぁ方向性といっても、特に他のニストさんに迷惑はかけたりはしないと
思いますんで、気にしないで下さいねーッ!!

では続きオなるか…七時までには射精できるといいなぁ〜ッ
708なんみん:2005/12/28(水) 05:42:47 0
乙です!!ブギトレ復活キター!!しかもパワーアップしてるし!!
たった30分でこれだけオナれるってスゲー!!露伴かよとw
俺もオナろっと…でも今日うp出来るかは微妙…ルノアールの描写がムズ過ぎるorz
7091 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:07:31 0

「おいウエンツッ!迷路とけちゃってるじゃん!!なんで能力を
解除しちゃってんだよーッ!!」

「ちょ!まっ!!俺は何もしてねーしッ!!!」

「バカバカ!これじゃテストになんないじゃん!!石川さん来ちゃうぜ!?」


トイレの外までよく響き渡る声してんな、あいつら。
さて、とっととぶっ飛ばしてテストとやらを終わらせてやるか。
ついでに寺田先生との『取引き』の話も聞きだそう。

「見つけたぞオルァ!!!!!!」

あたしは男子トイレに躊躇なく足を踏み入れると、低い声で怒鳴り散らしてやった。
おー、いるいる。
バケツに水溜めてるバカと、やけにクッキリとした顔だちのアホが。
こいつが、迷宮を作り出していたスタンド使いの仲間か。

「ホラ言わんこっちゃない、見つかっちゃったじゃん」

小池徹平が蛇口をひねり、バケツに水を溜めるのをやめた。

「なになに?これでテスト終わり?」

「そうだよウエンツ。ってかこんな終わり方でいいのかわかんないけど」

「ふーん…まぁいいべ!!あ、きみが石川さん?テストのクリアおめで…」

ドグシャアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!
「ぱぷべッ!!!!?」
7101 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:08:51 0

あたしはウエンツとかいうハーフっぽい顔立ちの奴を、有無を言わさずぶん殴ってやった。
こいつもぶどうヶ丘の制服を着てるな、まぁどーでもいいけど。
ウエンツはあたしの一撃で壁に頭をぶつけ、床に伸びてしまった。

「わあああああッウエンツ!!何するんだよ石川さん!!!
これは殺し合いとかじゃあないって言ったじゃんか!!!」

「うるせー!このマヌケッ!!!石川さんだぁ?下調べくらいしといたら
どうなんだボケカスッ!!!!!」

小池徹平は「ハァ?」という眼差しであたしを見つめた。
まだわかってねーようだな。

「これが目に入んねーのかスカタン!!」

あたしは自分のスカートのポッケに入れておいた名札プレートを
小池徹平に投げつけてやった。

「2‐F 藤本美貴?あッ!!」

やれやれ…ようやく気付いたみてーだな。

「あはは…僕ら間違えちゃった?あれ?じゃあ石川さんは?きみ、こんなところで
何してんの?」
7111 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:09:39 0

あたしは小池徹平の質問には答えず、トイレの入り口に立っていた
露伴の兄ちゃんに向き直る。

「なぁ露伴の兄ちゃんよぉー…こいつ、どうしたらいいと思う?」

「…好きにすれば?」

さすが…w
あたしは舌なめずりをすると、ブギートレイン03を発現させ、小池徹平に
にじり寄っていった。

「うわあ!きみのそれ、銀色でカッコイイね!!…って、アレ?もしかして
なんか怒ってます?」

「YES!YES!!YES!!!」

「…へ?」

どれ、久々にゴールデンを決めるとすっかな…


「VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVッ!!!!」

ドッギャ〜ン!!!!!!
7121 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:10:36 0

「ったく、手間かけさせやがって…濡れた制服どうしてくれんだよ!!ああン!?」

あたしはぶっ倒れた小池徹平の胸倉をつかんで言った。
可愛らしかったツラはあたしの突きのラッシュで鼻血まみれになっている。
ふッ…違う意味でイケメンキラーだぜあたしは…

「ぱ、ぱふん…」

「ぱふん、じゃあねーんだよ。おい、寺田先生と『取引き』ってなんの話だ?
しゃべってもらおうか?」

「ひょ、ひょれは…」

だーもうッ!!ちょっとやり過ぎたか?
口動かすの大変そうだもんな。あ〜…油断していたわ、不覚だわ。
でもさ、しょうがないじゃん?久々に元気になっちゃったんだもんよ!!

「おい、いいか?」

「なんだよ兄ちゃん」

「ちょっとどいててくれ」

そう言って露伴の兄ちゃんはあたしを押しのけると、小池徹平の肩を支えた。
そして、人差し指を顔にそえる。

「何をやって…」

「ヘブンズ・ドアーッ!!!!!!!!!!!!!!!」

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!バラバラバラッ!!!!!!
7131 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:11:22 0

「な、なんだあああああッ!!!?」

何が起きたんだ!?
露伴の兄ちゃんが小池徹平の顔に指をそえたら…奴の顔が本みたいに
バラバラと捲れ始めたぞッ!!!

「なんだあんたの能力はーッ!!!」

「こうした方が早いんでね。せっかくだから読んでおこうと思ってさ」

よ、読むだって…いったいなんのことだ?

「小池徹平、1983年1月5日生まれ。血液型はB型。なになに、バスケが好きだが、
相棒のウエンツ瑛士と詞を考えたりギターを弾いていたりする時が最高に
楽しい…ほう、こいつはサッパリしてて使えそうな性格だな。読者も好んでくれそうだ」

露伴の兄ちゃんは小池徹平の本のようになった顔をペラペラ捲って読んでいる。
なんだこの構図は…ぶ、不気味だ!!!
7141 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:12:19 0

「人前で僕らの創った歌を披露したい。寺田先生が、仕事を引き受けてくれれば
クリスマス公演の特別枠で歌わせてやると言ってくれたんだ!!やったぁ!!!
…へぇ、純粋に音楽が好きな少年のようだ。だが演劇部に関しての情報はまるでなし…
スタンド能力も『水を熱湯にする』だけのようだな」

そう言って、露伴の兄ちゃんは小池徹平の顔に本を閉じるようにして触れた。
すると、バラバラと捲れていた顔が、元通りに戻る。
どうやら…気を失っているようだが…
あたしには、気になったことがあった。
彼はいま『演劇部に関しての情報はまるでなし』と言ったよな。
どういうこと…?演劇部って、やっぱりあたし達の…?
岸部露伴…あんた一体…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
7151 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:13:09 0

「さて、そろそろ『後片付け』を始めるとするか…」

「あと…かたづけ…?」

「ああ…」


露伴の兄ちゃんは立ち上がると、あたしに向き直った。
その背後からは、ハットを被った少年のようなスタンドが揺らめいている。
なんだか見たことあるスタンドだ。
そう、確か少年ジャンプに連載されてるピンクダークの少年に似たようなキャラクターが…


「あ、あんた…そのスタンドであたしに何する気だ…?」

「何をする気だって?別に、元に戻すだけさ」

「元に…戻す?」

「ああ、その悪魔の力…封印させてもらうよ」


ふ…封印するだって!?
一体どういうことだ!!?
7161 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:14:02 0

「観念しなよ」

「よくわかんねーけど…それ以上あたしに近寄るんじゃあねーッ!!」

「もう遅い!!ヘブンズ・ドアー!!!!!!!!!!」

ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!バラバラバラバラバラッ!!!!!


あたしは勢いよくぶっ飛んで倒れた。
その時、あたしはすべて思い出したんだ。
さっき、事務室で彼の輝かしい絵を見たときのことを…

「そ、そうだ…アンタが…あたしのブギートレイン03をーッ!!!!!」

「ぼくが直接ワザをかけたのに意識があるとは…よほど強靭な精神力を
持っている人間とみえる。さっきは気を失ったところからすると、やはり
スタンドが関係しているのかな?」

「う…うぅ…ッ」

か、身体の自由がきかねぇッ!!!
そうか…迷路でもきっとコイツはあたしに『ヘブンズ・ドアー』とかいう能力を
使ったんだ。
迷宮と化した幼稚園を元に戻させるために…ッ!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
7171 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:15:22 0

岸辺露伴が近寄ってくる。
や、やられてしまう…またスタンドをボロボロにされてしまう…ッ!!!
そうなったら、あたしは演劇部にいられるのか?
今の居場所にいることは出来るのか?


「安心しろよ…死にはしない。スタンドを取り上げるだけさ、その危険なスタンドをね。
女子高生は女子高生らしいスクールライフを送った方がいい…」


岸辺露伴の指が迫ってくる!!
スタンドをボロボロにされるッ!!!
や、やめてくれーッ!!!!


「う…うああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」

ピカッピカッ…

その時、あたしのブギートレイン03が眩いばかりの光を放った。
こ、この光は…知っている!!
まさか…時がッ!?


プワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
7181 ◆I7CTouCqyo :2005/12/28(水) 07:20:18 0
ここまで!!

>>なんみんさん
バイト行く前にちょっとオナってたんですけど、キリが悪かったんで
まとめてしこったんですよ〜!!さすがに30分では無理っすよw
ルノアールもなかなか難しいっすよね…凹み→凸るを効果的に使うとことか
でも、高橋とルノアールはオナってて楽しいキャラなんすよねw
VS藤本戦、期待してまっす!!

では、おやすミラクル!!ノシ
719なんみん:2005/12/28(水) 07:31:30 0
1さん乙です!!でも、俺と比べたら全然早いっすよ
おお!!いいトコで…気になってしょうがない場面があったのに!!
…うむ、仕方ない待つかwおやすみです!!

で、なんみんも出す!!
720なんみん:2005/12/28(水) 07:34:40 0

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…

「なあ、おめぇ…あの男が吸血鬼だって分かってて付いて行ってるのかよ?」
戦う前に高橋の意思を確認しておきたかった。
「あぁ?そんなモン、ハナから知っとるわイ」
「知ってて付いて行くってどういうコトだよ?吸血鬼の恐ろしさくらい知ってんだろが?」
「あの人は悪くない」
「良い吸血鬼ってか?意味分かんねーよ。血ィ吸われて頭イカれちまったんじゃねーの?
 だいたい何だその格好は?『ヅカ』のヒロインにでもなったつもりかよ?
 さしずめあのドラキュラ野郎がそのお相手役ってか?…おめでてーな」
「アンタ…あっしに説教タレに来たんかィ?」

藤本は大きく息を吸って、やや落ち着いてから話す。
「別におめぇがどこで誰と会ってようが、そりゃおめぇの勝手だがよ…、
 あんだけ好きで…皆勤記録まであった演劇部を放ったらかしにして何やってんだよ?
 もうおめぇにとっちゃ演劇部はドーデモイイコトなのか?」
「…アンタが言っても説得力が無いがし」
「違うね。あたしの説得力の話じゃない。おめぇの説得力に傷が付くって言ってんだよ」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「あたしゃバカだから自分の行動に何の意味も説得力も持たせらんないけど、
 おめぇの今までの努力くらいは理解できるよ。それを無駄にする気か?」
藤本はこれまでにない真剣な眼差しを高橋に向ける。
「おめぇの居場所はココじゃない……演劇部だ」
高橋は動揺する…。
「アンタ…エネスコさんと同じコトを…」
「ま、正直今となっちゃあそんなコトどーでもイイんだわ…。
 アホの麻琴もやられちまったし…あたしも前回のカリを返さないといけない…」
ブギートレイン・03は構える。
「あたしが力ずくで連れ戻してやる…覚悟しな」
721なんみん:2005/12/28(水) 07:35:33 0

ライク・ア・ルノアールもラッシュの体勢に入る。
「良いのか?…あっしはやるからには手は抜かんよ」
「たりめーだ」
お互い間合いを詰める。
「「オルアアアアアアアアアアァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!」」

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!!!!!!!!!!!!!!

お互い急所を狙いつつの突きの連打!!序盤は互角か…に見えたが…。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァッ!!!!!!!!!!」
やはりスピードではLA・ルノアールの方が分がある。藤本は堪らず左へ横っ飛ぶ……。
が、目の前の壁に凹みがあった。
……こ、コイツ!!いつの間にッ!!!!

ドシューーーーーンッ!!!!!!!!

迫り出しを何とか伏せてかわす……が、床にも凹み。
……げッ!!!!
それを転がって今度は右に避ける……が、そこには高橋の足が待っていた。
「あら〜お帰り」

ゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバアアアアンンッ!!!!!!!!!!

脇腹に蹴りのラッシュ!!
「ぐはあああああッ!!!!」
そのまま壁に吹っ飛ばされる……が、やはりそこにも無数の凹みが待っていた。

ドバババババババババババアアアアアアアアンンンン!!!!!!!

全身に迫り出しの突きを食らってしまった。
722なんみん:2005/12/28(水) 07:37:32 0

藤本は痛みを我慢して、何とか回転しながらも上手く立ち上がる。
「……けッ……だろうな…」
案の定、すでに凹みに包囲されていた。
「くそッ!!満月の流法ッ!!!!」
反発が来る前に時間を戻して、高橋に迫る。

「VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!!!!!!!!」

BT・03のラッシュも、LA・ルノアールは簡単に手のひらで受け止めてしまう。
「何コレ?ラッシュのつもりなん?」
高橋は余裕の笑みだ。しかし…

ガシッ!!

BT・03の突きと見せかけて、LA・ルノアール両腕を掴み引っ張る。
胸に引き付け、その勢いのままに後方に投げる。先程の迫り出しを時間を戻した場所だ。
「自分で自分の技でもくらいなッ!!」
時間が元の流れに戻る…。

ドババババババババババババババババッ!!!!!!!!!!

「フン…」
高橋とLA・ルノアールはその場から逃げもせずに、力を抜きヒザを軽く曲げ体をクネらせる。
迫り出しは体をかすめるように伸びて行き、1つとしてヒットしない。
高橋は迫り出しを掴み、まるでうんていの様にして藤本の方へ伝って来る。
「おめぇはマジでサルかッ!!」
BT・03は狙い済まして一撃を加えるが、クルッと鉄棒の様に回転してかわされる。
「なッ…!!」
723なんみん:2005/12/28(水) 07:38:57 0

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァッ!!!!!!!!!!」

またも蹴りのラッシュをまともに受ける!!
「がはああああァァッ!!!!!!!!!
 …クソッ!!あたしの攻撃まだ一発も当たってねーじゃんかよ!!」

「おちょきんしねまァアアァアアァアアアアァアアアァアアアアァァァァッ!!!!!!!!」
「VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!!!!!!!」

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!!!!!!!!!!!!!!

BT・03は相手のラッシュをラッシュで受け返すが、それが無駄なのは分かりきっている。
…だが……他に術が思い付かないのだ…。
高橋はニヤリと笑う。藤本は背後をチラと見る。すでに後方の窓際の壁には凹みが作られている。
……早い!!コイツはとにかく早過ぎるんだよおおおッ!!!!!!!!

「おおおぉおおおぉおおおおおぉおおぉおおおおおおぉぉ!!!!!!!!!!!!」
藤本は高橋にタックルを決め、そのまま前へ押し出す。反発の迫り出しから遠ざかる為だ。
相手を反対側の壁際まで追い詰めたと思った瞬間…。

ビスビスビスビスビスビスビスビスッ!!!!!!!!!!!

「痛てェ!!!!」
藤本は背中全体に無数の突き刺すような痛みを感じた。
思わず背中を押さえると、何か硬いものが手に触れた…それは花瓶の破片だった。
高橋はおどけながら言う。
「さっきの小川の技を借りたんやよー」

……あの一瞬でそこまで出来るのかよ……なんてヤツだ!!
724なんみん:2005/12/28(水) 07:41:13 0

「オルアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
藤本に策を考える暇も与えない気なのか、LA・ルノアールのラッシュは続く。
こうして相手の戦意を喪失させようというのだろう…。
「オラァッ!!!!」
渾身の一撃がBT・03の腹に決まる!!!!…が、ナゼか藤本は痛みを感じない。
良く見ると…。

「な……ナンじゃコリャああああああああああああああああッ!!!!!!!!!」

なんと藤本の腹が大きく凹んでいる。逆に背中には大きな出っ張り…LA・ルノアールの能力だ。
BT・03が受けた攻撃が藤本にも影響したのだ。能力による攻撃なのでダメージは無い。
しかし…。

ドガァッ!!!!!!!!

藤本が油断した隙を突いて、LA・ルノアールによる後頭部への延髄切りが決まる!!
BT・03と藤本は仲良く前方へ吹っ飛び、顔面と腹を激しく壁面に激突する!!
それからさらに……腹の凹みが倍加して反発する…それはすなわち!!!!

ドシューーーーーンッ!!!!!!!!

迫り出しが壁に突っ掛かり、今度は藤本は後方へと吹っ飛ばされる!!!!

グバアアアアアアアアアアンンンンンンンッ!!!!!!!!

壁に背中を叩き付けられ、藤本はまるで背骨が折れるかの様な衝撃を受けた。
725なんみん:2005/12/28(水) 07:44:35 0

フラ付く藤本の胸に、LA・ルノアールは両拳で殴り付ける。
藤本の左右の胸が大きく凹む。
「あら〜、マイナスGカップ☆」

…カチン!

「てめぇ…ふざけんじゃねーぞッ!!!!!!!」
完全にキレた。破れかぶれの一撃を高橋に加えようとする。

「はぁイ、詰んだ」

ボイ〜〜〜〜ンン!!

胸から凹みの反発!!迫り出しが伸び、LA・ルノアールはソレを軽くキャッチする。
「今度はIカップかしらン☆」
胸の迫り出しは腕のリーチよりも長い。つまり…渾身の一撃も空振りに終わった…。
LA・ルノアールが迫る!!!!

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドッバアアアアーーーーーーーーンンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

結局、何も出来なかった。ラッシュを受けた藤本は廊下の向こうに吹っ飛び、床に転がった。
……こ、コイツ……1日どころか……1分毎に強くなって来てやがるッ!!!!!!!!

BT・03は消えた。藤本は意識を失った…。

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
726なんみん:2005/12/28(水) 07:49:32 0
ここまでです!!
正直上手く描写が伝わるかどうか自信ありません!!w
あと予告ですが…《Rose of Pain》も途中で切れます!!ガビーン!!
三部構成になりますた…全体的には今日辺りで折り返したと思います

ニストさん保全組さん読者さんみなさん乙&dです!!ではではノシ
727なんみん:2005/12/28(水) 07:59:38 0
うわあ…改めてチェック入れると…誤字脱字だらけやん…orz
ほとんど『てにおは』なんで、みなさんその辺は脳内補完よろです!!
728名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 10:17:41 0
保全ですよ
729名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 10:55:20 0
保全するの
730名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 12:47:39 0
『学校、職場から保全をする』
『遅くまで起きて保全もする』
両方やらなくちゃあならないのが『保全組』のつらいとこだな
731名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 13:53:01 0
保全!
732名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 15:10:49 O
>>730
だな
733名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 17:12:23 0
なにやってるんだ保全組ーッ!
大掃除はともかく保全をしろーッ!
734名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 17:14:09 0
『保全する』と
心の中で思った
ならッ!

その時スデに
行動は終わってるんだッ
735名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 18:26:50 0
やっとおいついたお
736名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 20:10:04 0
『保全は加速する』
737名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 21:15:14 O
『時は保全する』
738名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 21:48:14 0
保全疾走
739名無し募集中。。。:2005/12/28(水) 22:46:12 0
保全疾走
740前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/28(水) 23:49:56 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はG〜

part7:「デュエリスト」

12月23日 AM11:05
ぶどうヶ丘高校 校内

パタパタと人の気配が妙に少ない校内を靴音が響く。
「あばば・・・今日は学校に来ちゃダメって言われたけど・・・なんだろ?凄く胸騒ぎがする・・
 此処に来ないと・・・・取り返しの付かない事が起きそうな・・・気がするもん!」

トボトボと足音が校舎に鳴る。
『あ〜・・・おでだけ中に入っちゃったけど・・・主の場所が解らない・・・
 どこいったら・・主に逢えるのかなぁ・・・』

曲がり角を曲がる・・・

「!! お前!がんずき!!!」

『お・・・お前? り・・・りさ子!!』

突然の闖入者に梨沙子は硬直し、がんずきは小便を漏らす。
両者に暫しの沈黙が流れる・・・

『お・・・お前ら〜!!また主をッッ!!許さんど!』
がんずきは梨沙子に飛びつく!その高さ。落下速度を利用して前足で梨沙子の頭を数回叩く!
「あば・・・・何するんだもんッッッ!!」
負けずにがんずきの頭を叩き返す!
『あで!あで!こんのぉ〜!』
「そっちが先に叩いてきたくせにッッ!!」

741前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/28(水) 23:50:30 0
12月23日 AM10:03
ぶどうヶ丘高校 屋上

風が軽やかに舞う・・・冬の気候とほ思えない程、緩やかな風・・
少女の黒髪は艶やかにたなびく
「・・・ねぇ?唯ちゃん・・・・」
唯と呼ばれた少女は機嫌が良さそうにニコニコとした表情を崩さない。
「もぉ少し、待っててくれますか?石川さん」
石川梨華は躊躇いながら言葉を紡ぐ
「あたしね・・・・見たのよ・・・あなたがお見舞いに来てくれた日・・・527号室に・・」

ガチャリ!

何でも無いドアの開閉音だが雷鳴の様な緊迫感が奔る!

来訪者はドアの向こうから漆黒の渦を身に纏っていた。
「田中ッち・・・これどー言う事?」
田中と呼ばれた少女はいきなりブレーカーでも落ちたようにその場で失神した!

「そっちの操り人形・・・使わせて貰ういましたえ・・」
唯は微笑を浮かべながら『後藤真希』の方を見た。
「・・・・・」
後藤は不機嫌そうに唯を見返す。

「こんな所にあの子を呼びつけてッ何をする心算なの!!」
梨華は激昂して唯を叱り付けた。
意に介さないように唯は笑みを絶やさず梨華に答える。
「何って・・・石川さんの為のお膳立てやのに・・・気に入りまへんか?」

「・・・・・?」
742前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/28(水) 23:50:53 0
「東俣野健太さん・・・・亡くなりはったのは何時でした?」

「イヤ・・・やめて。聞きたくない。思い出したくない。健太が死んだなんて・・思いたくないのッ!」
梨華は唯の言葉を遮断するように耳を塞ぐ。
「健太さんの身体・・・酷い状態やったそうですねぇ?」
唯の言葉に梨華は頭を左右に振るだけだった・・
「石川さんの為に私、調べたんですえ?犯人を・・・」
「・・・・犯人?」
唯は後ろから梨華の両肩を掴む。
「石川さんの友人を惨殺した憎い憎い殺人鬼は・・・アイツ・・・『後藤真希』・・でっせ。」
「!!!」
梨華の目の前は真っ暗になった。
743前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/28(水) 23:53:06 0
12月23日 AM11:10
ぶどうヶ丘高校 校内


「クソッ!さっきの転倒のお陰ですっかり見失っちまったゼ・・・」
伊達は蟻のナビゲーションを頼りに見知らぬ校舎を右往左往する。
ゾジズゼゾゾジズゼ・・・
「この階段か・・・?」
眉を顰めて階段を上り始めた。
階段を思っていたより高い所まで続いている様で『屋上』まで続いている様だ。
「くッ!思ったより疲れるなぁ〜。この分だと相当高い酒でも奢ってもらわなければなッ!」
伊達はひとりごちながら階段を上り続ける。


「・・・・・・」

「おい・・・オメー。なにをしている。」
伊達の行く手を阻む様にショートカットの少女が階段を占拠していた。
「あぁッ?テメーこそ何なんだよッッ!ここは部外者意外立ち入り禁止なんだよ!」
少女の物言いに伊達は酷くイラついたッ。
「おいコラァ!素人が調子に乗ってんなよッッ!!この伊達謙をなめてんじゃねぇぞッッ!!!」
伊達の凄みを解さないように少女は笑いだした。
「退屈してたんで丁度いい!!チンピラッ!テメエこそ三好絵里香をなめんじゃねぇぇええッッ!!!」
744前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/28(水) 23:59:04 0
今日は此処までおし舞波!
スイッチョンまだ見てないよ・・・
て言うかこの話今年中に終わんないwww

1さん!なんみんさん!乙です!!
保全組も乙!オレも結構名無しで保全したよw
745名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 00:17:01 0
殺伐としたふいんき(なぜry)の中がんずきとりしゃこの戦いかわいいw
746名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 01:21:43 0
747名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 01:35:36 0
乙ッ!
ああ・・・ついに・・・
748名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 02:44:11 0
そして保全
749915:2005/12/29(木) 03:05:06 0
寝る前保全。明日こそ新作うp出来るようがんばろうっと。

調子に乗って新設定作ったのは良いけれど
avexなんて普段まったく聞かないから
誰がいるのかもわからなかったし
キャラつかめないオイラがいる・・・・・・・・orz
750名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 05:10:06 0
保全の民アステカ
751名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 06:41:31 0
保全疾走
7521 ◆I7CTouCqyo :2005/12/29(木) 07:04:59 0

「なんよ。そんな見つめちゃって、照れるがし」


…はッ!!!!!!
あたしの目の前には、照れ笑いを浮かべている愛ちゃんがいる。
戻って…きた?

「ミキティ?」

机の上には書き終えたばかりの紙芝居の束が…
や、やっぱり…時は戻ったんだ!!
『ブギートレイン03』の本当の能力が…発動したんだ!!!

バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

「なァ、ミキティ」

「…えッ?何?」

「いや、まぁいいや」


とにかく時間が戻ったってことは、あたしはこれから幼稚園に向かわねばならないのか。
あたしは荷物をまとめると、そそくさと部室を出た。
これから起きることを、あたしは知っている。
本来なら行きたくはないが…あたしにはどうしても知らなければならないことがある!!
ヤツらの、寺田先生との『取引き』の全貌を…ッ!!


「亀子も変だけど、ミキティも変になってきたなァー?ここにいると、そっちの気に
目覚めてしまうンかネ?ま、あっしには理解できん世界だケド」
7531 ◆I7CTouCqyo :2005/12/29(木) 07:06:05 0

町並みは、前の朝となんら変わりない。
うん、すがすがしい朝だ。

バサッバサッ!!!!

羽をバタつかせながら跳ねて移動してる奇妙なカラスがいる。
うるせー羽音だな。
そういえばこのカラス、前の朝にもいたな。
前の朝は何を考えてここを歩いてたっけ?
そうそう、制服でショップの紙袋もって歩くのが恥ずかしい…

「あッ!!そうだ!!!」

そういえば、前の朝であたしは紙芝居の一部分を演劇部の部室に忘れて行ったんだった!
今から取りに戻って間に合うかな…あ、でもどうせ10時まで待たされることになるんだ。
しょうがない、取りに行くか…
7541 ◆I7CTouCqyo :2005/12/29(木) 07:07:31 0

案の定、部室に紙芝居の一部分は演劇部の部室にあった。
床に落ちていたんだ、だから気付かないで忘れてったんだ。ったく、ちょっよ探しちまったよ。
まぁこれであの漫画家に紙芝居を書いてもらわなくてすんだのだが…
あたしは幼稚園へと続く道を歩きながら考える。
前の朝、あたしは迷宮と化した迷路の中でブギートレイン03を元の姿に
戻してもらったんだ。
よって、それより前の時間に戻ってきてしまった今、あたしのスタンドは
ボロボロの状態に戻ってしまった。
あのいけ好かない漫画家に会わないと、スタンドは元の銀色の姿には戻らない。
かといって、ここに戻ってこれたのはあの漫画家の攻撃を受けたからだし…
いったいどうすりゃいいんだ…?
もうすぐ幼稚園に着いちま…


バリッ…バリッ…


…ん?
なんか、顔の辺りから変な音が…


バリバリバリッ!!!パラパラパラパラ…
7551 ◆I7CTouCqyo :2005/12/29(木) 07:09:33 0

「えッ!?」

なんだ!!?あたしの顔が…本のように捲くれ始めた!!!
ちょ、ちょっと待てよ!!
これは間違いなく前の朝に食らった『ヘブンズ・ドアー』の攻撃だけど…
あたしは今、一人でここにいるんだぞ!?
チラリと腕時計を見てみる。
ま、まさか…前の朝に食らったスタンド攻撃が、この時間と同時刻だとしたら…
これは戻ってきているのか!?
あたしの身体に…前の朝の攻撃は戻ってきているのか!!?
か、身体に力が入らない…!!あたしはコンクリートに膝をついてしまう。
バカな…本来なら、あたしが関与すれば時の流れは変わるはずなんだ。
今、あの漫画家と会っていないということは、あたしは『ヘブンズ・ドアー』の能力を
食らうことにならないんだぞ!?
なのに、あたしの顔にはあの漫画家のスタンド攻撃の影響がくっきりと出始めているッ!
それだけ…それだけ強力なスタンドということなのか!?
あの男の『ヘブンズ・ドアー』の能力は…ッ!!!


「岸辺…露伴ンンンッ!!!!!!!!!!!!!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
7561 ◆I7CTouCqyo :2005/12/29(木) 07:16:46 0
オナるのが朝になっちまった…
『戻る』って単語が多すぎてわかりづらいかもしれませんが許してくらはいorz


>>なんみんさん
乙っす!!
やっぱ高橋つえええッ!!
ルノアールで凹んだミキティを想像すると、ちょっと笑えますねw

>>前スレさん
乙です!!
俺自身も忘れかけてた東俣野くんネタ使ってくれてどうもです!!
これ、どうなっちゃうんだろう?石川VS後藤とかになったりして…wktk!!

>>915さん
その苦労、よくわかりますorz
押尾の時とか、いろんなサイト見てまわったなぁ…名言集とか調べたりw
おおッ新作きますか!期待してますッ!!!

そして保全組の方々いつも乙です!!
ではではノシ
757名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 08:04:21 0
早朝保
758なんみん:2005/12/29(木) 09:43:06 0
>>前スレさん乙です!!
単純な勧善懲悪ではない話を書くのはなかなか難しい反面意欲はわきますね
石川みたいに全然悪くない人が辛い思いをする場面は切なくなったりします
>>1さん乙です!!
こういう時間絡みのトリックみたいなのは読んでいて凄くワクテカします!!
昨日も我慢したのですが、やはり感想はエピ完してからの方が良さげですね〜
>>915さん
なんみんが遅筆なのは取材に時間が掛かるからなので、設定での苦労は凄く理解出来ます
やっぱりフィクションの中にもリアリティを求めるとそれはそれで悩むんですよねー
でも結局は自由勝手にやってしまうのですが…;;新作期待して待ってまっす!!

次回でエピ完させるつもりなので今日はうp無しです。
保全組さん乙です!!ではではノシ
759名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 10:52:35 0
hozenn
760名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 12:54:56 0
うんこ
761名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 14:16:18 0
保全
762名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 16:12:21 0
黄金の保全
763名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 17:17:55 0
終わりのないのが『保全』
764名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 18:01:02 0
俺の保全がサザエさんみたいだと?
765名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 19:13:32.44 0
保全疾走
766名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 20:20:03.59 0
保全疾走
767名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 21:22:43.59 0
保全疾走
768915:2005/12/29(木) 21:54:30.65 0
銀色の永遠 〜亀井絵里は部活動にはげみたい@〜

「また何か指令ですか?」
僕は少々うんざりした表情で吉澤さんから
差し出された紙を受け取りながら言った。

そう、それは年の暮れが迫った日の事だった。
クリスマス公演やらその前後のバタバタが一段落して、
さぁ冬休み、お正月だと思っていたところを
吉澤さんに呼び出されたのだった。

「違うって、まぁ読めよ」
吉澤さんは笑いながら言った。

「演芸・・・コンクール?」
渡された紙の見出しを僕は読み上げた。
「S市が市の主催で毎年文化ホールでコンクールをやっていてね。」
「はぁ・・・」
「俗に言う文化事業ってヤツなんだろうけど
 賞金も出るしそれなりの大会なんだよ。
 ただ一組10分って、演劇部として出場するには時間が短すぎてね。
 だから腕試しって事で毎年新入部員を中心に任意で参加させてるのさ」
「それに・・・僕がですか?」
「あぁ、もし興味があるなら参加してみたら良い。
 他の部員の誰を参加させるかや
 どの作品を演じるかも含めて亀井主導でやってみなよ。
 台本は部にいくらでもストックがあるからさ」

クリスマス公演を入院でフイにした僕には願ってもない話だった。
「はい!」
769915:2005/12/29(木) 21:55:19.34 0
銀色の永遠 〜亀井絵里は部活動にはげみたいA〜

そんなわけで、僕、亀井絵里はさゆとれいなを誘ってそのコンクールに参加する事にした。
正月はそれぞれ台本を読んで予習しておくこと、
三学期が始まったら稽古しようって事になっていた。

年が明けて、今日はコンクールの参加受け付けと説明会がある。
なので代表者の僕は学校が終わってからこうして
S市に向かう電車に乗っている。
まあS市に住んでいる僕には一石二鳥だ。

実は今日は大事なミーティングがあって
部員は全員出席を義務づけられている。その理由の一つは実は僕にある。

昨日、藤本さんに襲われた。
正確に言うと、藤本さんのスタンドに襲われたんだ。
僕は運良くとっさに避ける事が出来たんだけど
紺野さんと高橋さんは怪我もしたらしい。

とは言っても近距離型なのに本人が物陰から出てこないので
間を取った僕に近寄る事も出来ず、結局そのまま逃走されてしまった。

まぁそれだけでも犯人が藤本さんじゃないってのはわかるけどね。
何かトリックがあるんだろうなあ・・・・
とにかく説明会もあるし、吉澤さん曰く
無傷で済んだ僕はミーティングにいない方が都合が良い、らしいので
一人だけこうして抜けさせてもらっている。
吉澤さんにきっと何か考えがあるんだろう・・・・・。

S駅で降りた僕はいつも自分が通学に使っているのと違う、
文化ホール行きのバスに乗った。
770915:2005/12/29(木) 21:56:05.28 0
銀色の永遠 〜亀井絵里は部活動にはげみたいB〜

バスの中で座って、コンクールの参加用紙を読んでいると
目の前に立っているヨソの高校らしき制服を着た女の子に声をかけられた。

「あれ?アナタもコンクールに参加するの?」
「えぇ、学校の部活動の一環で演劇をするんです。アナタもですか?」
「演劇かぁ。私はマジックで参加しようと思ってね」
「マジック?へぇ〜、いろんな人が参加するんですね」
「なんだ、アナタ、コンクールの事あまり知らないの?」
「えぇ、クラブの部長から腕試しに参加してこいよって言われて。
 他にどんな人がどれくらい参加してるのかよく知らないんですよ」
「そうなんだ。結構大きなコンクールだよ。
 私みたいなマジック以外にも漫才とか楽器演奏とか色々いるし」
「うわ〜、そうなんだ。僕たちなんか参加して大丈夫かな・・・・」
771915:2005/12/29(木) 21:56:58.63 0
とりあえずこんな感じで!

今回はネタに苦しんでるので苦労しそう・・・
ボチボチやります、って短い話で終わるかもしれないけど
772前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/29(木) 22:46:55.52 0
銀色の永遠  〜千年紀末に降る雪はH〜


12月23日 AM10:06
ぶどうヶ丘高校 屋上

「何これ?梨華ちゃんの差し金?」
そう言って後藤真希は梨華の方に歩き出す・・・
「アンタは何でそんなに涼やかなんやろねぇ・・・」
唯は近づいてくる真希を仄暗い瞳で威嚇する。

「・・・・」
その場にへたり込んだまま梨華は動く事が出来ないで居た。
『健太の死』は彼女にとって禁忌だった。
安易な恋愛感情などではなく・・・健太の事には友愛があった・・・憎まれ口を叩き合いながらも
大切な友人だった・・・その彼が・・・突然・・・あまりにも残酷な死を迎えた事は・・・
事実でも信じたくない事だった・・・・それと同時に・・・・罪を犯すような人格でない健太を
惨殺した犯人を『コロシテヤリタイ』・・心の片隅でずっと・・・そう思っていた・・・・


その『仇』が目の前に居る。

その事にどういう感情をぶつけたらいいのか?ソレが分からずただただその場にへたり込むしかなかった。

真希は二人と4mほど間合いを取ってその場て立ち止まる。
「さてと・・・ごとーはどっちからでもいいよ?梨華ちゃん?あんた?どっちから?」

「さぁ!石川さんッ!『仇討ち』の場は整いましたよ!東俣野さんの無念を晴らす時ですえ!」
唯は梨華の肩を強く握った。
「か・・・仇・・・討ち・・?」
梨華は薄く反応はしたがそのままの姿勢から動かなかった・・・
773前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/29(木) 22:47:59.93 0
「・・・誰であろーと・・ごとーの邪魔をする者は許さない・・・東俣野クンだろうと・・
 ・・あんたら演劇部だろうと・・・この街はごとーが守る・・・」

そう独白した真希の周りを漆黒の旋風が渦を巻く・・

「・・・・?・・・何?・・今なんて言ったの・・?」
突然の告白に梨華は呆けたように真希を見た・・・
「石川さん・・・あんたほんまに手ぇが掛かるお人やねぇ・・・」

   ズギュ!!
唯の指から出た骨針が梨華の脳髄を穿つく。
「ぅぐ・・・」
「石川さん・・・ちゃぁあぁんと『押して』おきましたぇ。『未知なる力』を見せて貰いまひょ・・」

「ぅううぅ・・・・ぐぅぅうぅううぅッッッ!!!!!!」

ビッ

バリッ

バリバリバリバリッッッッッ
774前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/29(木) 23:08:56.96 0
今日はとりあえずここまで!舞波!
>>756
〜風が吹き荒ぶ日〜を読んだときにこの流れが直ぐにビビっと来ますた。
つうか『菅沼編』はここが書きたかったが為に有るようなものです。
>>758
う〜む・・・人の影の部分を描写が結構好きみたいですね。俺。
今回は『混戦』がテーマでもあるのでそれぞれの主張の上では
自らの行為が正しい!と思って行動した結果が最悪の結果を生み出す。
これを我等がヒロイン美貴サマが修正!だけど・・・・あ!ちお喋り過ぎw
さぁ〜次は伊達VS三好戦です!
>>771
乙!です!
うむむ!続きを期待!
マジックか・・・・誰だろう?
775名無し募集中。。。:2005/12/29(木) 23:14:16.39 O
なんかコード3喰らったら吸血鬼になりそうなんだが
776名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 00:10:11.70 0
いままで保全した数を覚えているのか?
777名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 01:32:20.57 0
778名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 02:39:37.09 0
779名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 03:32:05.24 0
まだまだ保全するぜ
7801 ◆I7CTouCqyo :2005/12/30(金) 04:00:38.23 0
バイト帰宅!!

>>915さん
新展開乙れす!!
エイベックスでマジック…ううむ誰だ?
次回楽しみにしてます!!

>>前スレさん
乙です!!
マジっすか!?菅沼編を書いている裏にそんな事情があったとは…カンゲキ!!
岡田は黒いなぁ〜なんかたまらんw梨華ちゃんの未知なる力にワクワクしつつ
三好VS伊達の戦い期待してまっす!!

俺も風呂ったらオナろ!!
保全組のみなさんdくす!!!
781名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 05:18:01.86 0
hozen
782名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 06:38:51.98 0
保全疾走
783名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 07:28:06.40 0
保全疾走
784なんみん:2005/12/30(金) 09:18:04.19 0
>>915さん新展開乙です!!
クリスマス公演といい演劇部らしいイベントがあるとナニかホッとします
マジックか…って3人で同じ事言ってるしwボチボチと頑張って下さい!!
>>前スレさん乙です!!舞波!!
初期の頃から前スレ作品の心情描写は好きでしたね〜…よく名無しで感想言ってました!
いよいよ核心に迫って来ましたね!!美貴サマのオシオキ?に期待!!
親心としては伊達を応援したいですね…でも三好手強いからな〜
>>1さん
またオナ中に気絶か?wwそれかお友達ですね…じっくり待ってます!!
785名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 10:35:20.07 O
ミキサマミキサマ
786名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 12:15:29.69 0
オシオキ
787名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 14:01:30.61 0
キボンヌ
788名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 14:25:49.58 0
hozen
789名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 16:33:48.67 0
790名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 18:01:09.36 0
なにかわからんが保全!
791名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 18:59:33.71 0
ほぜん
792名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 19:12:53.20 0
あの長い感想はなんみんさんだったのか
793:2005/12/30(金) 19:32:24.60 O
オナ前気絶しました1ですorz
なんとか現エピを今年中にぶちまけたいですが、どうも最近遅漏ぎみでいかんいかん
保全組のみなさまいつも乙です!
794名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 20:22:06.35 0
795なんみん:2005/12/30(金) 21:41:16.46 0
ダライ・ラマ!!
>>792
wwもちろん全部がなんみんの仕業では無いですよ!…でも7割方そうかもww
>>793
こちらも朝までにエピ終わらせるつもりです…つもりです…つもり…で…
796915:2005/12/30(金) 22:26:31.67 0
銀色の永遠 〜亀井絵里は部活動にはげみたいC〜

「オープン参加なんだからそれは大丈夫よ。
 あ、私、栄米大付属二年の嘉陽愛子。よろしく」
「僕、ぶどうヶ丘一年の亀井絵里です」

なんか感じが良さそうな人だな。

「へぇ、ぶどうヶ丘なんだ〜
 私、ぶどうヶ丘って受験で落ちてるからうらやましいな」
「でも僕の先輩で栄米大落ちた人もいますよ。
 ここらへんの学校って基準がよくわかりませんね」

そんな他愛のない会話をしていると嘉陽さんのケータイが震えた。
「あ、ごめん」
と言いながらケータイのメールを確認していた
嘉陽さんの顔色が一瞬変わったのを僕は気づかなかった。

「ねえ、さっき部活動の一環って言ってたけどさ」
メールを読んでいた嘉陽さんに突然話を振られた。
「はい?」
「部活動って何してるの?演劇部?」
「はい、うちの演劇部は歌ったり踊ったりもするんですけどね」
「へぇ〜、演劇部って人数多いの?」
「そうですね、結構幽霊部員とかマジメに参加しない人多いんで
 全部で何人いるかわからないけれど30人くらいはいますよ。
 今回は今のところ3人か4人で参加の予定ですけど」
「ふ〜ん、多いんだねえ・・・・」

それだけ言うと嘉陽さんはまたケータイに向かった。
何かさっきのメールに返事しているようだ。
797915:2005/12/30(金) 22:27:04.06 0
銀色の永遠 〜亀井絵里は部活動にはげみたいD〜

嘉陽さんがメールを送信してすぐに文化ホールに到着。
僕たちを含めて何人かがバスから降りた。

建物を見ると「演芸コンクール受付」の案内看板が見える。
僕はバスから降りた流れに沿って、
その看板の示す方向に向かおうとしたそのときに嘉陽さんに呼び止められた。

「ちょっと待って」
「はい?」
「ちょっとこっち、つきあって欲しいんだけど。
 まだ時間あるでしょ?」
「はぁ・・・・・」

何だろう?
そう思いながらも嘉陽さんについて、文化ホールの裏側に回った。

「どうしたんです?こんなところで・・・」
「ちょっと待ってね」

そう言って、嘉陽さんはケータイに電話をかけた。

「もしもし、嘉陽です。
 ・・・・はい。今裏手に来ました。
 ・・・・はい、二人です。
 ・・・・・はい、・・・・はい、
 相手を無重力にする能力・・・・、蹴られたらアウト・・・・。
 わかりました。ありがとうございます」

の、のうりょく????????
そ、それって・・・・僕の・・・・・!!!!!
798915:2005/12/30(金) 22:28:22.75 0
銀色の永遠 〜亀井絵里は部活動にはげみたいE〜

「か、嘉陽さん!!!!!」
「亀井さん、聞いたとおり私もスタンド使い。
 アナタとこれから闘わなきゃいけないの」
「何でですか!初対面のアナタに恨まれる覚えなんか!!」
「恨みとかそんなんじゃないのよね。
 アナタがぶどうヶ丘の演劇部だから仕方ないのよ」
「ど、どういう事ですか?」
「いやね、さっき学校の先輩からメールが来てさ、
 うちの学校とアナタのところのクラブが闘う事になったんだって。
 その演劇部の人とちょうど今一緒ですってメールしたら
 とりあえず倒せって返事が来ちゃったのよ・・・・」

ガーン!!!!!!

「そんなむちゃくちゃな!!!」
「んなこと言わないでよ。私だって先輩には逆らえないし」
「だからってなんでうちと・・・・!」
「アナタのところの演劇部がスタンド使い集めてるから
 敵対関係とか出てくるんでしょ、たぶん」

うぐっ、たしかに・・・・
僕は普通に演劇部で部活動したいだけなのに・・・

「あ、あの〜、僕負けた事にしても良いからもうやめません?こういうことは・・・・・」
「じゃあ再起不能になってくれる?それはイヤでしょ?」
「はい・・・・・・」
「私だってそんな事してあとでバレて先輩に怒られるのイヤだもん。
 観念して闘いましょうよ」

はあ、結局こうなるのか・・・・・・
799915:2005/12/30(金) 22:31:04.55 0
今日はここまで。

嘉陽愛子って娘。オーデ落ちたって事だけは知ってたのですが
マジックが出来るって事で、「マジドル」として売り出しているらしいです。

ってことで、マジシャンってキャラで、
スタンドもそれにちなんだモノを・・・・って思っていたら
すでに東俣野がいるのを忘れてた〜(爆)
800名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 22:48:52.74 O
五期オーデは高橋、嘉陽、木下辺りが上位を争ってると思ってた
801なんみん:2005/12/30(金) 23:03:22.65 0
>>915さん乙です!!
そうっすよね…普通に部活動したい人だっていますよねーヒドイな寺田!ww
『マジドル』ワロス…マジックにも種類あるし嘉陽のスタンド能力が楽しみです!!
802前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/30(金) 23:37:00.15 0
12月23日 AM11:02
ぶどうヶ丘高校 校内

「俺は・・・『力』を憎む!そして『力』を欲する奴も!『力』を生み出す石も矢も!
 そして何も知らない奴を利用する奴も・・・全て・・全て俺が断ち切る!それが俺の定めだッッ!!」

「ふざけるなッ!お前のチンケな正義感で何人も何人も・・殺してきたような悪魔に・・・
 言い分なんかあるかぁぁぁぁあぁぁッッッッ!!!!!!」

空気は弾ける。

美貴と菅沼の間合いが激突する!

「るおぉぉぉっぉぉぉッ!断空の流法!」
鋏の開閉音と共に菅沼は不可視の存在になる。

「来たなッ!『透明』ッッ!!」
美貴は知っていた。それが菅沼の奥の手だ。という事を!
そしてその攻撃には『妙な』癖が有る事を・・・
ナップザックの紐を緩める。

シャキィイン。
美貴の目の前を銀色の光が煌く。
急速に息苦しくなる・・・『知った苦しみ』だった。
遠くなる意識を振り払いながらナップザックからスプレー缶を取り出す。

缶のラッパのような吸い込み口からその気体を吸引しながら後ろに駆け出し間合いを取る。
呼吸を整え缶を口から放す・・・・
「はぁ・・はぁ・・・菅沼!お前の奥の手・・・攻略したぞッ!!」
缶を持ったままの右手で菅沼の居るらしい場所を指刺す!
その缶には『携帯酸素供給スプレー』と印刷がしてあった・・・
803前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/30(金) 23:39:26.09 0
「・・・ な  に ッ  ?  何  なん だ  そ  の用 意の 良さ ? お前 の能 力か?」

「それだけじゃぁ無いぜッッ!!!」

メキァァア!!

ブギー・トレインO3の拳が天井の突起を破壊した。
「天狗の隠れ蓑って話を知っているか?菅沼!!」
「?!」
「あの話のオチはこーだったなァッ!!!」
B・TO3の拳が天井から離れる
噴出音と共に大量の水が撒かれる。
『突起物』火災感知スプリンクラーから撒かれた水が有る場所だけ音を立てて弾け飛ぶ!
「!!!!!!!」
「そこに居たか!菅沼!」

美貴はナップザックから皮の袋を取り出す!
「麻琴ッ!力を貸してくれッッ!!」
皮袋から取り出したベアリング弾を水飛沫に向かって連射する。
麻琴の能力を受けたベアリングは『空気抵抗を失い』超速で菅沼を射抜いた!

「ぐぅぅぅうッ!」
『断空の流法』が解け水浸しの菅沼が姿を現した・・・
美貴は時計を見つめて時間を計る。
「もう少し・・もう少しで『アレ』が来る・・・アイツを倒せる唯一の希望が・・」
804前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/30(金) 23:51:06.09 0
今日はここで舞波!
っつーかTVみてたら舞波が出てて吃驚!
・・・馬場チャンでした!大河にも出るなんて凄いね馬場チャン!
>>793
血労気味は俺も同じ!座して待っておりますよ〜!
>>795
ラマ!すんません!菅沼の方書いちゃた!明日伊達編書きます!
つか色々と感想を書いていただいたという事は非常に嬉しい限りです!
>>799
915さん乙!マジドルって凄すwむか〜しプリンセステンコウが歌いながら
鳩とか出してましたが嘉陽もそんな事やるのかな?
805なんみん:2005/12/31(土) 00:08:23.41 0
>>前スレさん乙です!!Kickstart 舞波!!
能力だけでなくアイテムも駆使するバトルってそれこそ手品みたいで面白いっすねー
『アレ』も気になるし伊達編wktkがんずき石川吉澤…みどころ多過ぎ!!ww
なんみんはリアルでもおしゃべりで周囲からは暖かく『うるさい』と言われてますw
806名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 01:52:49.25 0
もう限界だッ!保全するッ!
807名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 01:53:03.91 0
>>804
2行目まで読んでバクバクした心臓をどうしてくれる!
ちょっとマジ切れそうになった、楽しみにしてるスレでこんな気持ちになるとは…
お願いだから勘弁してくれ
808名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 02:53:31.97 0
保全疾走
809名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 03:50:27.04 0
保全疾走
810なんみん:2005/12/31(土) 04:27:55.50 0
誰もいない今の内にうpる!!
811なんみん:2005/12/31(土) 04:29:00.62 0

高橋は満足げな表情で倒れた藤本を見下ろしている。
「サボリ魔に負けるワケにはいかねーんだよ」
そう言ってみたものの、先程の藤本の一言が心に引っ掛かかった。
「皆勤記録か……あっしもサボっちまった。人の事は言えん」
クルッと向きを変え、エネスコの待つ部屋へと戻ろうとする。

「oooooooooooooooooooooooiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiッッ!!!!!!!!!」

突然、背後から叫び声が聞こえ振り返る。
小川がまた白目を剥いてヨロヨロと手を天に伸ばしていたが、そのまま再び倒れてしまう。
体中はボロボロの状態に戻っている…。
「な…何なんだ…????」

「……どうやら、元の時間の流れに戻っちまったようだな……やっぱ安定してねーや」

高橋は今度は藤本の方を向く。藤本がフラ付きながら起き上がろうとしている…。
「ま、今の麻琴の叫び声のお陰でこっちも目が覚めたんだが…」

ドシューーーーン!!

床から迫り出しが伸びる。時間を戻したのだろう。それに掴まって藤本は立ち上がる。
「…へへ……まだ10カウントじゃねーよな…?」
「まさか…アンタまだやろうっての?」
「たりめーだろが…次は勝つって言ったろ?」
「あっそ、無駄やと思うけど……なんなら傷、直してもええんよ?時間戻してさ」
「イヤだね…結局それが甘えに繋がったんだ…傷なんていくらでも直せるってなぁ…。
 とは言え、さすがに体力がもたねぇ…だからこの最後の攻撃でおめぇをブッ倒してやる!!
 傷を直さねーのは賭けだ!自分をもっと追い込むための賭けだ!『死中の活』ってヤツよ!!」
藤本はジッと高橋を睨み付ける。
「負けねぇ……ぜってー負けねぇ…」
812なんみん:2005/12/31(土) 04:30:23.90 0

「藤本さんよぉ…そーゆーのをなあ〜……ただのヤケクソと言うんやよッ!!」
高橋は素早く駆け寄り攻撃に移る。

ババババッ!!!!

LA・ルノアールのラッシュをバック転で素早くかわす。着地した瞬間…。

ツウゥーーーーーーーーッ!!

ナゼかそのまま後ろへと滑って行く。そして、止まる。
「…おかえり…ミキティ…oi」
「麻琴ぉ!?おめぇ、起きてたのかよッ!!」
「はは…一回目で気絶して、二回目で目が覚めたヨ……かなりキツい目覚ましだったケド」
「そうか…もう一回時間戻すとどうなるんだろうな?」
「冗談でしょッ!!!!」

高橋と藤本との距離は10数メートルといったところか…?その距離を保ったまま対峙する。
「高橋…おめぇは間違いなくホンモノだゼ。そのホンモノとヤリ合うなんて気持ちイイよな。
 だけどよ……そのホンモノを倒したらもっと気持ちイイと思わねーか?」
「さっきまるで手も足も出なかったヤツが言うセリフかよ…?」
「あのな…こっちだっていつまでもやられっ放しじゃねーんだよ。これからが本番だぜ」
「フン、言ってくれるじゃネーか。やれるもんならやってみな」

藤本はストレッチをしてから、再び戦闘体勢になる。
「じゃ、見せてやるよ…美貴サマの華麗なる逆転劇ってヤツをさ…」

ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド…
813なんみん:2005/12/31(土) 04:33:30.62 0

「うおおぉおおおおぉおおぉおおおぉおおおおおぉッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
藤本は高らかな雄叫びと共に高橋に向け一気にダッシュする。

ドスドスドスドスドスドスドスドス!!!!!!!!

BT・03が壁に触れ時間を戻し、先程のLA・ルノアールの迫り出しを復活させる。
横から伸びる迫り出しを足場にして、藤本はまるで丸太の吊り橋の様に駆け渡って行く。

高橋は相手の攻撃に備え、防御の姿勢を構えようとするが、
小川のFRIENDSHIPの能力で足がツルツル滑って上手く身動きが取れない。
「チッ…慣性の法則か……摩擦・抵抗力が無い場所では、
 運動しているモノは等速直線運動を続け、静止したモノは静止し続ける…。
 ほやったらあっしもルノアールで足場を……う!…な、ナンなんだ…アイツ!?」
藤本の鬼気迫る突進に、高橋は思わず目を見張り動きを止める。
BT・03は壁全体では無く、なるべく藤本の足元に来る迫り出しだけを復活させるが、
移動しながらなので正確にはいかない。そのいくつかは藤本に襲い掛かり激突する。

ドガッ!!…ドガドガッ!!!!

しかし、藤本はそんな事は意に介さない。ただただ高橋を目指しガムシャラに向かって行く!!
駆け抜けるBT・03!!……その姿はまさに銀色に輝く暴走列車そのものであった!!!!

「高橋ッッ!!おめぇの負けだああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!」

残り5メートル、藤本はそのまま高橋に向かってジャンプした!!!!
814なんみん:2005/12/31(土) 04:35:19.06 0

しかし、BT・03は壁の時間を戻していた為に、藤本本体よりも向かうタイミングが遅れる。
自然、藤本自身が先頭に高橋に突っ込んで行き、スタンドはその後を追う形となる。

「おおおおおおぉぉッ!!!!ゴールデンゴール決めてぇぇッ!!!!!!!!!!!!」

高橋は結局その場から動くのを止め、じっとノーガードの体勢で相手を待つ。
「バーカ!あっしのマネしてるんじゃねーよ!!オメーのスタンドは後ろにいるじゃねーか!!」
素早く2人の間にLA・ルノアールが割って入る。そして藤本を迎え撃つ。

「おちょきんしねまァアアァアアァアアアアァアアアァアアアアァァァァッ!!!!!!」

LA・ルノアールの高速の拳が藤本に襲い掛かる………!!!!!!!!

ボイ〜〜〜〜ンン!!

「なッ!?!?」
LA・ルノアールの拳が藤本に直撃しようとする瞬間!!藤本の両胸がグンと伸びる!!
「満月の流法ゥッ!!!!!!!!」
胸の迫り出しがLA・ルノアールの肩に当たる!!

…藤本自身はスタンドに触れる事は出来ない……
…しかし胸の部分はLA・ルノアールのスタンド能力で伸びたもの……
…つまり……スタンドに触れる事が出来る!!!!!!!!
815なんみん:2005/12/31(土) 04:37:10.97 0

迫り出しの突っ掛かりがLA・ルノアールのリーチを空振りさせる!!
うろたえた高橋の隙を突いて、藤本はラリアットの体勢で組みかかり、背後に回り込む!!
そしてそのまま一緒に尻餅を付きながらも、両腕で高橋の首と頭部を固定する!!
しかも…さらに同時にBT・03がLA・ルノアールの背後に回り込み同様の事をする!!

「ラッシュはブラフだ!!このままおめぇを眠らせてやるッ!!!!!!!!」
「くッ…くそッ!!!!」
高橋は必死に肘で背後の藤本を打つ。が、動けば動くほど藤本の腕が首に深く食い込んで行く。

「……なあ…高橋、知ってるか…?」

藤本はスリーパー・ホールドを掛けたまま、もがく高橋の耳元でささやく。
「人間ってヤツはサ…便利なモンで、苦痛に対しては耐えられる様に出来ているらしいんだ…。
 ナントカホルモンの分泌やら、最悪の場合、神経接続を切断して苦痛を断ち切るらしいぜ」
藤本はさらに腕に力を加える。
「でもよ…どんなに鍛えたれた肉体や精神の持ち主でも、『快楽』には耐えられないらしい…。
 分かるか?…どんなヤツも『快楽』の前には『無力』なんだよ…」
高橋の動きが鈍くなる…。
「あたしもおめぇを傷付けようとは思わない……だから眠らせてあげる……」
「アア…ア…ア…」
「どーせもともと催眠状態なんだ…力を抜けよ……さあ…眠るんだ…」
「ァ……」

ガクーーーーンンンン……

高橋の全身の力が抜ける。完全に落ちたのだ…。

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
816なんみん:2005/12/31(土) 04:41:32.26 0

藤本は気を失った高橋を抱え上げ、廊下の隅に移動させそっと下ろす。
「そういや…結局、コイツってほとんどノーダメージじゃねーの!?」

「ooooiiiiiiii…ミキティ!!ホントに勝っちまったよォォッ!!」
小川がハシャギながら駆け寄る。
「よぉ!舎弟」
「誰が舎弟ヤねんッ!!」
「演劇部では強いやつが一番なんだよ。……どんな演劇部だよと言いてーが、
 …正直、サボり魔のあたしがここで認められるには、勝つしかねーもんな」
藤本は真顔でジッと小川を見つめる。
「ナンだヨ、ミキティ…照れるじゃネーか…oi」

「麻琴…マコ、おめぇ寺田についてどれだけ知ってんだ?」
「はぁ…?ナンだィいきなり!?」
「おめぇ演劇部調べ回ってんだろ?なぁ…演劇部ってナンなんだ?」
「いや…ワタシも正直…まだ良くワカランのだけド…」
「そうか…何か分かったらあたしに教えろよ。
 時間を戻せる…過去を取り戻せるのはあたししかいないんだ」
「oioi…いつになく真面目じゃないかィ?」

藤本は遠い目をする。それはまるでずっと未来を見ているかの様だ。
「演劇部で何か起きるぜ…いや、もう起きてるのかもな」
「ナンだヨ…もしかして『体験』してるのかィ?」
「違うけど…予感だよ。どう考えたってこの部普通じゃねーだろーがよ?」
「そうだナ…」
「そのうち……とんでもない事が起こるぜ…」
得体の知れない不安が藤本の脳内をグルグルと巡っていた…。


TO BE CONTINUED
────────→
817なんみん:2005/12/31(土) 04:43:32.36 0
とりあえずここでエピ完!!次回からまたちょこっとタイトル変えまっす

よくよく考えると…ここまでが前フリなんですよね〜長過ぎ!!orz
次回でようやく真の敵が現れます!あとエネスコの秘密!エンディング!
ちなみに最後の『とんでもない事』云々は前スレさんの今のエピの事ですね
ちょっと伏線のつもりで書いてみ舞波!!で…今度こそ長考します!!

ニストさん保全組さん読んでくれる方々本当に乙&dです!!
ではではなんみんでしたノシ
818名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 05:55:13.54 0
ほぜん
819名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 06:49:09.90 0
保全疾走
820名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 07:30:38.13 0
保全疾走
821名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 08:54:35.72 0
今日の前スレチョイスすげー!!
たむけん、こんなことやってたのか(^^;;;
822名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 10:48:26.81 0
保全は砕けない
823名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 12:20:44.15 0
中澤ヲタ的には賛否両論だったみたいだな
824名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 12:23:29.81 0
古代ローマの保全デスマッチ
825名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 12:23:46.15 0
言い忘れてた・・・なんみんさん乙ッ!
しかしなかなかの長編っすね
826名無し募集中。。。:2005/12/31(土) 14:06:14.39 0
保全するぞー!!
827名無し募集中。。。
幽保全