1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:41
紺野あさお
3 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:42
藤本マメオ
4 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:47
>>1 乙です!
また次スレたてるとき早い段階で
相談しあいましょう
5 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:48
変なスレタイで立てたら途中でも大騒ぎするから
6 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:50
亀ヲタ、ウザ
7 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:50
雑談まじりに案をだしあおうってことだ
8 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:51
9 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:52
変な荒らしが居ついちゃったなぁ
10 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:52
作家じゃないROM君が何仕切ってんの?
案も出せねぇのに反対だけはすんのな
12 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:54
1000 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:04/06/21 19:49
./\__,ヘ,
| ノノハヾヽ. 。。
从*´ ヮ`)゚○゚れいなの初めて1000取った人に
(( (○ (⌒) )) あげるにゃん♪
(__ノ
13 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:55
ここは6期スレの派生だし、マジヲタ君はどっか逝った方がいいよ
14 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:55
15 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:56
さて普段はロムってるだけで
案も出せないヤシはほっといて
作家さんでも待つか
ここの住人は煽られた時リアクションがいいから荒らしもたのしいだろうなと思う
18 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:57
6期スレの派生だなんて話は初めて聞いたな
19 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:57
いつの間に6期スレの派生になったんだ?
6期スレ懐かしいな
初期に書いた覚えあるよ
20 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:58
6期スレってなんじゃらほい
22 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:58
そういや6期スレもゴミみたいな連中に荒されて終わったよな
23 :
名無し募集中。。。:04/06/21 19:59
作家さん待ち。。。
六期スレは短篇中心だしまるで雰囲気が違ったよ
おれは荒れてた記憶はないけど
26 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:01
>>23 いやヒトイネになった原因
6期は1スレで終わった
27 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:02
そーいや羊に6期スレの変形みたいのがある
全然おもしろくないけど
俺六期スレ知らないんだよな
ここは頑張ろうぜ!
29 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:04
>>26 立っては落ちを繰り返して4スレくらいあったぞ
30 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:05
テンプレAAれいなだけのでどんなのがいい?
また依頼するから
31 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:07
あとまとめサイトを一つにできないだろうか
32 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:07
超リアルれいな
33 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:08
>>29 実質ね
1スレ目は活気があって落ちるようなスレじゃなかった
感想スレまで立ってたし
なんか雰囲気悪くなっていった
34 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:08
>>リアルとはこれいかに
35 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:09
>>33 読みたいだけの連中が集まると
そうなるんだろうな
36 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:10
リアルは画像
このつれいいなぁ!田中ヲタになりそう
38 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:12
このスレにも最初は作家さんにたいして
命令形の固定がいたよね
六期スレは誰がどれを書いたとか分析したりしてたのが失敗だった
あそこは書く人がいっぱいいたと思うがそれで離れていったんじゃないか
40 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:13
41 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:15
作家が作品晒し始めたしな
なんか居づらくなって書かなくなった
42 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:16
>>39 たしかにあまり分析はやめたほうが良いな
作家さんたちも雑談とかでうちとけあえるのが
一番いいがすぐ人いなくなるよね
43 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:18
今もこうやって雑談してるけど
さっきまで煽ってたやついなくなったし
飽きっぽいやつだ
44 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:19
>>42 ROMってはいそうだけど
本スレみたいだな・・・
45 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:19
さて作家さん降臨を待つか
46 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:21
>>44 本スレあまりいないよね
俺はマルチにレスしてるが
47 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:22
本スレも好きなんだけどなぁ
48 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:22
しっかしマジヲタはほんとにたちが悪いな
マジなら本スレだけでいいだろうが
49 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:24
そういうこと言うと荒れるから、のほほ〜んと降臨を待ちましょ
50 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:25
51 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:25
>>48 そうだなのほほんね
次スレは早い段階で相談しような
52 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:27
降臨待ちって言われると雑談しづらくなるな
53 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:28
>>52 いんじゃないさっき俺も
降臨待ち使ったけどな
54 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 20:30
新スレおめでと!
>>1さん乙!!
ずぶ濡れになった一日だった・・・あとで更新しますです
55 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:31
あっ大事な事忘れてた・・
ココイルまとめサイト作ってくれた方
ありがとう!
>>803 ヒリヒリした頬に手をやりつつ黙り込んでいる少年を、れいなはじっと眺めている。
焦げたアスファルトのような匂いの、夏の記憶。確かにれいなと少年は同じ時間に居た。
日焼けしない白い肌も、少し見上げるようなあの視線も、「キャハハ」ていう笑い声も。
ずっと忘れていた遠いモノクロの記憶が、少しずつ色を加えながら蘇ってくる。
海。ひんやりした神社の境内。おそろいのじんべえを着て行った祭りの太鼓の音。
泣いているれいなと、その手をひいて歩いた夜道。うまく繋がらない記憶の欠片。
目の前に立つれいなを、その思い出に重ねるように眺めながら少年は呟く。
「…うん。あれはお前だなぁ。」
「ね!男のなんかじゃなかやろ?」
「いやあれはどう考えても…」
男の子だ完全に。虫取りにもついてきたし、海に服のまま飛び込んでぎゃーぎゃー騒いで…
うん、いつもズボンだったじゃないか。確かに女の子みたいに可愛い顔はしてたけど。
「何!?」
「いや、いやいやいや!…あ、そうだそうだ!兄ちゃん何してるんだ?」
「………え?」
驚くほど小さな声でれいなが呟いた。
れいなの顔から表情がなくなる。大きな瞳の中に戸惑いの色が映る。
「いや、兄貴いただろ? 3人でよく遊んだじゃん」
「お兄ちゃんは……あってない。ずっと。」
「え?」
>>56 「えへ、もうよかたい!ね?とにかくれいなの事思い出してくれたならそれでよか!」
言葉の意味を飲み込めずに、腑に落ちない顔をする少年を半ば無視して
ちょっと無理やりな調子で、れいなははしゃぐように言う。無意識に、視線はそらしていた。
再びソファの肘掛けにちょこんと座り、ブラブラさせているつま先を見つめている。
「で?先輩はれいなのこと好き?」
「…あ。」
忘れてた。告白されたんだった俺。
思い出したようにきゅうにあたふたしはじめる少年を、れいなは愛おしげな笑みで見つめる。と。
「…先輩、かわいい!」
れいなは少年に飛びつき、頬に再び口付ける。
ピンク色の唇はにぃっと曲線になる。今度は本当の笑顔のようだ。
「さっきは叩いちゃってごめんね!痛かった?」
「おまえ…!」
「れ・い・な!まあ返事はゆっくりでよかけん。答えは出てるも当然だし♪じゃね!先輩。」
ちょうど休憩時間のチャイムが鳴り、れいなは勢い良く駆け出していった。
少年は、思い出と今とが同時に進行しているからまった頭で、今起きたことの整理を試みたが
夕方へと向かううだるような熱さの中、ますます鈍る思考回路では何ひとつ片付かなかった。
結局その日、6限目終業のチャイムが鳴り終わるまで、少年はその場で考え込んでいた。
記憶の中の小さなれいなが、少年を呼んでいる。
「○○くん、早く来んと!」
58 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:34
FIRST さん早いっすね!
更新乙です!
朝からサボって待ってましたよw
59 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:37
あれほどいた煽り厨いなくなってるな
>>58 どうも!早いっすよw 今仕事の休憩中だったんで更新してみました。
あとは深夜になりそうなんですけど、もうちょいいけたらいいなぁ。
>>42 そういう空気理想っすね。他の作家さん忙しそうだけどw
でも今もこのスレの雰囲気はいいと思います。雑談具合とか。
61 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:40
62 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:40
63 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:42
>>56-57 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!! 乙です!
れいにゃキスし杉 ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
65 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:43
>>61 キャワキャワ!!
ファーストさん更新乙ッス
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
ファーちゃん乙!早いのイイヨイイヨw
>61
運送屋さんだったら嬉しいなおい!
またマターリ語ろうぜおい!
67 :
名無し募集中。。。:04/06/21 20:51
とりあえずやっとけ
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
68 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:00
プラトニックラブいい!
あまずっぺー
69 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:03
>>61 運送屋さんのチョイスっぽくないけどそうなのか?
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
>>67 とりあえず言うな。心底ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!! でやれ。
とりあえず俺は、頬にチュゥ ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
72 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:07
相変わらず
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ばっかだなw
73 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:09
このスレの半分はハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!! で出来ております
>>71 れいなキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
大好き大好き!
75 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:11
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン??
76 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:12
この前、名無し娘。さんってコテの人にあったんだが
同一人物だろうか
>>74 「…
>>70、かわいい!」
れいなは
>>70に飛びつき、頬に再び口付ける。
ごみん、71ですけどもこれがやりたかっただけでした乙。
80 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:18
保全しなくてもいいスレってイイよな
作品もコンスタントにくるし
>>74 キスされた ハァ━━━━━━ *´Д`* ━━━━━━ン
どうも、自慰ネタサンクス。
82 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:20
コンスタントってかっこいいな。
俺もコンスタントに使うとしよう
コンスタントって何かわからない俺に説明してくれ
85 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:38
6期スレたてたら誰か書いてくれる?
86 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:42
6期小説スレなら、ここじゃスレ違いなミステリー書くよ
ちょっと考えてるのがあるから
大したものじゃないし、すぐには無理だけど
87 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:43
89 :
名無し募集中。。。:04/06/21 21:49
横に区切ったスレって難しいよね。ヲタ争い仕掛ける工作員が入ってきて荒れちゃうし
アフォにいかに大人の対応ができるか・・それにかかってるね
>>832 「君ならば、大丈夫」
(第7幕「えんじぇる」)
映画は・・・ごめん、特段たいしたことのない作品のような気がする。
まあ、おすぎやらピーコやらに聞いてみたらどう言うのかは知らないが。
・・・というか、俺は上映中のれいなの表情ばかり注目していた。
いつもならば頭を俺の肩に乗せてきたり(ただ寝てるだけだったり)
手をつないできたり(ホラー映画の場合高確率)
ポップコーンをばらまいたり(単なる迷惑)・・・・と、いろいろしてるんだが、
きょうのれいなは真剣に映画を見ているようだ。
なんなんだろう、この不安な気持ちは・・・・・。
別に、軽い気持ちでオーディションを受けたんだろうに。
俺はあまりアイドルには詳しくないが、モーニング娘。が頻繁にオーディションをして
数万人が応募してくるくらいは知っている。
だから、心配することは何もないよ・・・・、俺はそう思おうとしていた。
映画館を出て、俺たちは近くの喫茶店に入った。
この店は福岡の中では結構有名らしい。れいなはいつも、一番高いパフェを頼む。
・・・・俺が払うんだけど。
「ご注文は?」お冷をテーブルに置きながら、店員が聞いてくる。
れいなは即答。
「ブルーマウンテン」
「え?れいな、それでいいの?腹でも痛いの?」
「せんぱい、レディに何てこというたい!れいなは大人たい、もちろんコーヒー!」
「・・・そう、・・・・俺はデラックスパフェで」
変だな・・・きょうのれいな。
いや、変なのはいつもか。あえていえば『いつもと違う』んだ。
デラックスパフェを食べながら、俺はそんなことを考えていた。
「・・・せんぱい」「何?」
「そのパフェ、れいにゃも欲しいにゃ」
「・・・あ、そう」
「あーん、してほしいにゃ」
93 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:12
報道さんキターーー!!乙です!
・・・・・・・・・・・。
「いやいや、満員御礼のお客さまの前でそれは・・・」
「何言ってるにゃ、2人の仲を考えれば当然のことにゃん」
「2人の仲?」
「・・・せんぱーい、れいにゃにそんなこと言わせたいにゃん?」
「いや、別に言って欲しいとはこれっぽっちも・・・」
「せんぱいが毎日れいなの唇を求めてきて、れいなが困っちゃったり・・・」
いやいやいやいやれいな、何いってんだよ・・・洒落にならん。
れいなの声はやたらと通る。周りのテーブルにもきこえるっつーの。
「分かった分かった、それじゃ、あーん・・・」
「あーん・・・」
生クリームとチョコと苺を乗せたスプーンを、れいなの口に持っていく。
れいなの小さな口ではぎりぎりの分量だったが、俺は無理やり口にねじ込んでいった。
「せんぱいそれは多いかもにゃ・・・あにゃにゃにゃにゃ・・・・」
95 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:16
あーんして無理やりでつか!
ドキドキ・・
96 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:17
俺のレスだけか・・報道さん更新乙でした!
・・・・
「もう、せんぱい、ひどいたい・・・・」
帰り道。れいなはまだ怒っている。
「わかったわかったごめんごめん・・・」
とりあえず謝っとこう。
「・・・キスしてくれなきゃ、許さない・・・」
・・・・・。
俺はれいなを見つめ、やさしくキスをした・・・・
!!!!
刹那、俺の身体に電気が走った・・・
れいなの唇が俺から離れようとしない・・・更に激しく唇を重ねてきた・・・
どうしたんだ、れいな・・・
舌を入れるようなテクニックがあるわけではない、ただ俺にすがりつくようにキスを続けた・・・
長い、長いキスだった・・・
そして・・・・「さよならせんぱい!!!!」
れいなは唇を離すや否や、真っ赤な顔をして走り去っていった・・・
俺は、呆然としてそれを見つめていた・・・・
―――――――――――― れいなは次の日、学校を休んだ ――――――――――――
(第8幕「ぶろーどきゃすと」に続く)
98 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:19
見所はれいなが娘。に入ってからかね
99 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:19
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
100 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:20
うわぁぁぁぁ
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
102 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:24
>>96 更新中に君が勇み足を踏んだだけ!と突っ込んどいて
報道太郎さん更新乙です!
れいなの乙女心を想像しちゃいます
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
前回更新以降レスくれた皆様、ありがとうございました
きょうはここまでです
会社で懸案になっていた仕事が一つ終わったので、ちょっと嬉しいです
これから環境DVD見て寝ます
FIRSTさん、someさん、今夜は任せましたw
105 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:26
報道さん乙!
えええええええええええここで続くのぉ?
待ってる!寝ないで待ってるよ!
107 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:28
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
報道太郎氏おつです
108 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:39
ドキドキ
109 :
名無し募集中。。。:04/06/21 22:46
れいなーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
110 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 22:53
FIRSTさん報道太郎さん乙です!! DVDいいなー見たいなー
セロも終わったし、続きますです
あにゃにゃにゃにゃ・・・・でハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!!
報道太郎氏乙 激しく期待してます
前スレ(四日目)>863続き
れいなは昨夜も外でほとんどの時間を過ごした。
学校に向かう通学路。
友達同士が楽しげに声を掛け合い通学している。
れいなに声をかける者はいない。でも、気にしなかった。この方が楽だ。
そう思うようにしていた。
れいなは左頬をそっと手で触った。
継母にぶたれた左頬。まだ少し熱い感じがした。
昨夜、継母とあの男が絡み合っているのを見た。
いつものことだから、覗く気なんかなかった。
ただ、声が聞こえてしまった。
ねえあんた・・・あんなガキいつでも捨てるから・・・ねえ・・・一緒になってよ・・・
艶かしく言う女の声。
そして、泣いているような、でも耳にこびりつく淫らな声が続いた。
そんな言葉を聞いても、動揺は無かった。いずれ訪れる日。そう考えていた。
今なら、どうにか生きていくことはできる。
そんな風に思っていた。
>>112 ドアの隙間から、部屋の中を覗いた。
継母の上にのしかかっている裸の男。下品さの塊のような男。大嫌いだった。
その男の下で、男に強く抱きついている女。その表情は、苦悶の表情にも見えるが、
歓喜の表情にも見えた。
れいなはその光景を見ながら、心の中で二人を、そしてこんな暮らしを憎んだ。
そしてすぐに、諦めた。なるようにしかならないのだろう・・・・・
ただ、その光景を見ていて、自分自身、どこか体が熱くなっていることを感じていた。
少し前までは、そんなことなかった。
でも、最近は、どうしようもなく胸が、体中が熱くなった。
自分が、二人を憎みつつも、二人の行為自体には、強く惹かれていることを感じた。
そんな自分さえ、憎く思えた。けれど、れいなは、自分の胸に手を添えた。
男が継母にそうしているように、自分の手で自分の胸を触ってみた。
体中に、小さな震えが走ったのを感じた。
心臓の鼓動が、ますます早くなった気がした。
男の手の動きが、さらに荒々しくなっている。継母の泣き声も、さらに激しくなった。
れいなも、こんなことをしていてはいけないと思いつつ、自分の手の動きを強めた。
Tシャツごしにも、下着をつけていない自分の胸の先端が、いつのまにか硬くなったのを
感じていた。
「・・・んっ・・・」
思わず声が出ていた。
>>113 その時だった、ドアの隙間の自分の目線と、継母の目線が合った。
「・・・おまえ!?」
継母が言った。れいなは、慌てて自分の手を胸から離した。
登校中のれいなは、一度立ち止まった。
このまま今日は学校を休もうか・・・・・でも、行く所は無い・・・・・
自分の感情を消してさえいれば、学校が一番いやすい。
どこに行くにも、持っているお金も無かった。
再び歩き出す。
このガキ!どうしようもない女だよ。こんなとこで、覗き見しながら自分で胸揉んでやがる!
そんな継母の罵り声が耳に残っている。
とんでもねえガキだな。でもまあ将来が楽しみじゃねーか?なんなら俺が教えてやろうか?
そんなあの下劣な男の声が耳に残っている。
「・・・・・あんた達とは違う・・・・・」
自分でも聞こえないくらいの声で、一度呟いてみた。
耳に残った声は、それでも消えそうになかった。
空を見上げた。
青空に、鳥の群れが見えた。
そのまま、空の向こうに飛んで消えていった。
羨ましかった・・・・・自分だけ置いていかれた気がした・・・・・
れいなは、歩調を速めて歩き出した。
>>114 昼休み。
いつものように、屋上に行こうと思った。
そしていつものように、
「よお、相変わらず一人で昼飯か?」
「ばーか、こいつが昼飯なんか持ってきてるはずねぇだろ?ただでさえびんぼー暮らし
なのに、おまけに男喰うのに忙しい方が家にいるようだしな」
「ああ、そうかー。つーかよ、こいつもいい加減男くいまくってんじゃねえの?バイト感覚で」
お決まりのくだらない嘲笑と高笑い。
見渡すと、教室にいる誰もが、好奇心丸出しの顔でこちらを眺めている。
れいなは、何も言わずそのまま教室を出ようとした。
「なにいつもいつもシカトこいてんだよ!」
腕を強く掴まれた。
れいなは思わず、クラスメイトの男を睨みつけた。
「うわーこえー。やべーよ、睨まれたよー」
大声でわめきちらす男子生徒。
「おいれいな!調子のんなよ?てめー」
男子生徒がれいなを囲む。
116 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 23:08
書き込めなくなったぞ・・・
ちょっとテスト
117 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:11
かわいそうれいな・・・
乙です
>>115 れいなは黙っていた。
というよりも、どうでもいいと思っていた。
殴りたければそうすればいい。どうせ味方はいない。面白がって騒ぐ奴がいるくらいだ。
それですむならそうすればいいのだ。
自分は、早く一人静かに屋上で時間を過ごしたかった。
一人にしていてくれればいい。誰にも迷惑をかけてるつもりもない。
自分はただ、そっとしておいてくれればそれでいいのに・・・・・
「よお、謝れよな。なんだよ、その態度。気取ってんなよ?何様のつもりなんだ?いつも
いつもそんな態度でよ」
笑いそうになった。自分達の行動は省みず、全ては人のせい。
「つーかさ、ほんとは屋上で男くわえこんでんじゃねーの?バイトバイト。だろ?」
「あっ!なるほどなー。趣味と実益を兼ねてってやつか?」
いい加減うんざりだった。自分がこの人たちに、いったい何をしたというのだろうか・・・・・
「そうなんだろ?あぁ?じゃあさ、このパンくれてやっからさ、俺らにも奉仕してくれよ。
いまさらけちってんじゃんーぞ、このヤリマン!」
クラス中がいっそう騒がしくなってきた。
>>118 「ほら、これくれてやるよ」
そう言って、一人が床にパンを落とした。
「拾えよ。そうだ1おいあれだ、四つんばいになって拾って見せろよ。簡単だろ?」
れいなは、男子生徒の間を無理やり通り抜けようとした。
男子生徒ともみ合いになった。
所詮、女の力。それに小柄なれいなの力ではどうにもならなかった。
後ろから羽交い絞めにされた。
やっちゃえやっちゃえ!そんな煽る声があちこちから聞こえた。
女子生徒の笑い声も聞こえる。
ここには・・・・・やっぱりそんな程度の奴しかいなかったんだ・・・・・
れいなは、諦めてはいたものの、ショックを受けもした。
普通、女子生徒くらいが止めるもの、そんな意識が少しはあった。
「よっしゃ、おさえとけよー。れいなー、減るもんじゃねーんだし、お前好きもんだろ?
おい!、ドアの鍵閉めろ!」
れいなは、自分の居場所はどこかにあるのだろうか?
何故、自分はこんな風に扱われ、嫌われ、こんな現実を生きていなければならないのだ
ろうか・・・・・ただそれだけを思った。
その瞬間だった。
「つーかさ、きっとお前の親父も絶倫さんだったんだろうなー。あんな好きもんとくっつく
くらいだもんな。好きもんの血を引いてんだろうな、お前も。将来すげーんじゃね?こいつ」
れいなを取り囲んでいる男子生徒達が口々にそれに呼応した。
>>119 父の顔が浮かんだ。
優しかった父。いつも側にいてくれた父。大好きだった父。
れいな・・・・・父さんはいつまでもお前を守ってやるからな・・・・・俺の可愛い娘・・・・・
幼い日に聞いた父の言葉。
心の中で、何かがプツリと音を立てて切れた。
その後は、あまり憶えていない。
右の拳に、何かがめりこんだ感触・・・・・飛び散った鮮血・・・・・鼻をおさえてうずくまり絶叫
している男子生徒・・・・・クラスメイトの騒ぐ声・・・・・飛び出した教室・・・・・
れいなは、公園のベンチでぼんやりとしていた。
もう学校にも本当に居場所が無くなった。そう思っただけだ。反省の気持ちも無い。後悔の
気持ちも無い。
手にこびりついた血。
じっとそれを見た。・・・・・やはり後悔は沸いてこない。
「・・・・・おとう・・・さん・・・・・」
小さく呟いてみた。
夏の日差しが、じっとベンチに座るれいなを照らし続けていた。
121 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:14
あぁ・・れいな・・・
122 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:16
うわあぁぁぁん!!!
123 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 23:18
安定しないな。重いし。なんかあるのかな?
なのでここで更新今は止めます。
124 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:18
かわいそうだにゃん
125 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:19
>>123 うわあぁぁぁぁん!!!
乙でしたーーー!!!!
126 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:25
れいなあああああ・゚・(ノД`)・゚・。
127 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 23:25
レスどーもです! なんか長文がひっかかるんですよ。なかなか書き込まないし。
あともうちょっとで、色々なふり部分も終わります。
>Nさん、新作って書く予定ありますか?もしくはここ以外で書いてます?
128 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:26
れいなが虐められてる・・
助けなきゃ・・助けなきゃ
助けなきゃいけないよね!
待ってろ今助けるから!!!
うわぁぁぁぁぁ......れいなが可哀想だぁぁぁ。
報道さん、someさん乙です!
お話が素晴らしい上に、超絶気になるところで続きときておりますね!
明日も激しく期待してます!
こんな感動の最中に…いいの?ファースト。。
130 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:29
れいなは俺が守る
>>128,130
頼んだ!俺はいじめた奴らをグ−でやーってやってくる!
133 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 23:36
れいな、かわいそすぎたかな・・・同級生は書いてて自分でも殴りたかったw
>>129 FIRSTさん?更新頑張ってくださいね!!楽しみにしてますです
俺だけかもしれないけど、長文が入らなかったりしたので気をつけて下さいです
134 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:37
鳥籠さん乙
ハァーンはできそうもないけど・・・
135 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:40
>報道氏&>FIRST氏
ハァ━━━━━━ ;´N` ━━━━━━ン!!!!!
↑このレスだけで伝わるって…なんかええやん?
>127
someさん乙です!また仕事忙しくて…今は出張でとある東北のホテルですw
なんとなくネタはあるので近いうち行きます! あ、ちなみに他では書いてませんよ。
>>131 ワロタ。グ−でやーって。
>>132-133 FIRSTです。someさんの心情描写、凄いですわ。泣きそうですよ。
今まさに、長文書き込めず状態ですw もっかいチョレンジしてみます!
>>57 家に帰った少年は鞄をおろすとすぐに昔のアルバムをひっぱりだしてきた。
「家族旅行」とか「運動会」とか工夫のないタイトルの背表紙の中に
「福岡出張、夏祭り」とまたまた事務的なアルバムをみつけた。これだ。
幼い頃の自分と、今より若々しい父の姿、遊園地での家族写真。
「あ、これがあいつだな」
写真には何かヒーローもののポーズで、3人の少年?が写っていた。
短く切られた髪と、おそらく兄のおさがりのシャツとジーンズの半パン。
一番小さな男の子の笑顔は、間違いなく今日見たれいなの笑顔と同じだった。
良く見ると、確かに靴はピンク色のスニーカーだ。こんなとこで主張している。
でも男の子と思っていた奴と、どう婚約なんかしてるんだ?
『おじさんにきいてなかと!?』
あ、親父か。親父に聞いてみよう。少年はアルバムのページをめくる。
ふと、目がとまる。「長島家のかずちゃん、れいちゃん、息子」
息子て、思ったがそれよりも気になるのは「長島家の…」という文字。
今日れいなは何度も何度も「たなかれいな」と自分の名前を叫んでいた。
写真の中にいるのは、間違いなく、れいなと自分である。長島家…?
「なにやってんのアンタ」
「あ、母さん、この長島さんってさ…」
「あら懐かしい写真ねぇ。アンタ長島さんちでいっつも遊んでたもんね。
あの家もいろいろあったみたいで…、すっかり交流なくなったわねぇ。」
「いろいろあった」=離婚かなんかだ。最近じゃよくあることだ。驚きなんてない。
しかし少年の胸には何かがひっかかる。こちらを見ずに呟いたれいなのあの言葉。
ひどく寂しげで、何かと戦うようにして、ようやく呟いたれいなの言葉。
『おにいちゃんは、会ってない。ずっと。』
「…で、この一番チビのは男だよな?」
「なにいってんの、れいちゃんは女の子じゃない。今頃どうなってるかしらね。」
なるほど、俺1人勘違いしていたのか…。
今頃は強引でわけのわかんない女に育ってるよ。少年はアルバムを抱えて、ため息をついた。
138 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:45
鳥籠は元イジメられっ子だった俺には辛い。
俺もイジメに嫌気がさして相手を殴った事があるだけにれいなの気持ちは良く分かるが・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
何で長島家なんだ。。。
141 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:49
>>140 そのレスで長嶋監督を思い出したぞ
"長島"家だったからすぐには思い出せなかったぞ
>>137 黒く艶のある髪を、高くポニーテールにしてれいなは湯舟に浸かっている。
マンション特有のグレーのユニットバスに浮かび上がるほどに白い肌だ。
れいなの胸元には大きな傷跡がある。
その傷を受けたときの記憶はれいなにもほとんど残っていない。
ただ、ずっと水泳の授業は大嫌いだった。
服を脱いで水着になって泳いだ記憶は、一度しかない。
水着を着ればその傷は隠れてしまうのだが、もしも誰かに見つけられてしまったら…。
心の傷は、跡にもならず、ずっと消えない。やっかいなものだ。
そのときの悲しみや傷みがたちまち景色の色を塗り替えてしまう。
もうとうに過ぎ去ってしまった時間の中に、れいなを1人置いていってしまう。
過去の記憶を振払う様に頭を振り、ぶくぶくと泡を立てて湯舟に顔まで浸かってみる。
「ぷは!」顔を上げ、顔を拭こうとした手がふと唇に触れる。…今日、キスしちゃったんだ。
もちろん初めてのキスだった。それは大好きな人から「される」ものだと思っていた。
まさか自分から、あんなに強引に唇を奪うような形になるなんて。
思い出してまた赤面し、でも好きな人とだからいいんだ!と自分を励ます。
周りの人がいうほど、れいなはしっかり者でも強い子でもなかった。
そういう自分を知っている。きっと先輩も分かってくれる。
もう一度、私を見つけてくれるのは、あの人しかいないはずだ。
確信、と言うよりは、今は、願いに近い。でも信じていた。ずっと。
終始困ったような顔を浮かべていた少年の、何度か見せた笑顔を浮かべるだけで
れいなは幸せな気持ちになれた。東京に来てから、久しぶりのことだった。
「うん、明日も屋上にいこう。そうしよう!」
ざばっと勢い良く浴槽を出ると、れいなはもう前向きになっていた。
時計の針は12時半をさしている。この時間でも家にはれいなしかいない。
まだ帰って来ない母親へ、「おかえり」の手紙を書いて、れいなは眠った。
>>137 黒く艶のある髪を、高くポニーテールにしてれいなは湯舟に浸かっている。
マンション特有のグレーのユニットバスに浮かび上がるほどに白い肌だ。
れいなの胸元には大きな傷跡がある。
その傷を受けたときの記憶はれいなにもほとんど残っていない。
ただ、ずっと水泳の授業は大嫌いだった。
服を脱いで水着になって泳いだ記憶は、一度しかない。
水着を着ればその傷は隠れてしまうのだが、もしも誰かに見つけられてしまったら…。
心の傷は、跡にもならず、ずっと消えない。やっかいなものだ。
そのときの悲しみや傷みがたちまち景色の色を塗り替えてしまう。
もうとうに過ぎ去ってしまった時間の中に、れいなを1人置いていってしまう。
過去の記憶を振払う様に頭を振り、ぶくぶくと泡を立てて湯舟に顔まで浸かってみる。
「ぷは!」顔を上げ、顔を拭こうとした手がふと唇に触れる。…今日、キスしちゃったんだ。
もちろん初めてのキスだった。それは大好きな人から「される」ものだと思っていた。
まさか自分から、あんなに強引に唇を奪うような形になるなんて。
思い出してまた赤面し、でも好きな人とだからいいんだ!と自分を励ます。
周りの人がいうほど、れいなはしっかり者でも強い子でもなかった。
そういう自分を知っている。きっと先輩も分かってくれる。
もう一度、私を見つけてくれるのは、あの人しかいないはずだ。
確信、と言うよりは、今は、願いに近い。でも信じていた。ずっと。
終始困ったような顔を浮かべていた少年の、何度か見せた笑顔を浮かべるだけで
れいなは幸せな気持ちになれた。東京に来てから、久しぶりのことだった。
「うん、明日も屋上にいこう。そうしよう!」
ざばっと勢い良く浴槽を出ると、れいなはもう前向きになっていた。
時計の針は12時半をさしている。この時間でも家にはれいなしかいない。
まだ帰って来ない母親へ、「おかえり」の手紙を書いて、れいなは眠った。
144 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:50
>138
ガンガレ
やばい、長文書き込めなくて名前変えてみたやつが…!
2回やっちゃいました。。すみません。。
146 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 23:52
>145
ガンガレ,too.
148 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:56
OKよ>FIRST氏
149 :
名無し募集中。。。 :04/06/21 23:57
>>138 それを乗り越える(今後の展開はわかんないけど)
れいなに勇気をもらおうぜ
>>143 翌日。いつも以上に冴えない顔をして少年は学校へ向かった。
昨日の夜、夢を見た。小さい頃の自分と、れいなの夢だ。
宗像の、恋の浦海岸って所まで知り合いの何家族で出かけた事があった。
皆水着になって海へ飛び込む中、れいなはシャツのまま砂浜で1人座りこんでいる。
「れい、なんで泳ぐのに服きてる?」
「…おっきい跡があるけん、脱ぐのいやったい。」
「そんなん気にしなくていいじゃん」
「いやたい!みんな変な顔でみて離れてくたい!」
「傷があってもれいはれいだから、俺は一緒におるよ。」
「…じゃあ、お嫁さんにしてくれる?」
「えー?うーん、じゃあれいが女の子になったらいいよ」
「じゃあなる!スカートも履く!だけん、れいをお嫁さんにして」
「わかった。約束。」
「やった!おじちゃん!れいな、○○君のお嫁さんになる!」
「ははは、じゃ○○とれいちゃんは婚約者だなぁ。おじさんもうれしいよ。
よろしく御願しますよ、未来のおよめさん。はははは。」
ははははって。そんなこともあったよな。あの時はあいつを男と思ってたからなぁ、
「女の子になったらいいよ」なんて、いくら子供でも頭悪すぎるな俺。。。
目を覚し、まさかこの約束を婚約なんて呼んでるわけないよなぁと考えつつ
瞼と浮かんでくるあの小2の夏の思い出に、れいなの存在をはっきり認めはじめた。
今度会う時には、あの頃みたいに、普通に喋れるだろうか。
『…おっきい跡があるけん、脱ぐのいやったい。』
ふと、少年は夢の中のれいなの台詞を思い出した。おっきい跡? 何だっけそれ。。
少年は告白の返事なんてものをしなきゃいかないということを思い出す。ああどうしよ。
その心のどこかで、れいなに会いたい気がしていることを少年はまだ気付いていなかった。
151 :
名無し募集中。。。:04/06/21 23:58
>>143 乙華麗奈
ところで親切な方に質問ですが、さっき20時間ぶりに来て見たら前スレが落ちちゃってます。
前スレの909以降、新しい小説ってうpされましたか?
それだけ気がかり
152 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:01
>>150 昼休み。少年はそわそわしながら屋上に向かっていた。
自分が屋上に居るとわかれば、れいなが来る気がしていたのだ。
中等部の校舎をチラチラと見ながら、れいながいないのを確認して屋上のドアに鍵をさす。
「おはよ、先輩。何コソコソしとると?」
「うわぁ!」
すぐ真後ろに、れいなが立っていた。今日は髪を外はねにしているようだ。
「おまえ、またサボるつもりかよ?義務教育中のくせに。」
「先輩が言えたことじゃなかやん。それとも鍵のこと、先生にバラしてもよかと〜?」
結局、昨日と同じように少年はソファに寝そべり、れいなは肘掛けにちょこんと座る。
蘇る唇の感触に、少年は、なんとなく今日もキスの期待をしてしまう。イカンイカン!
「あ、あ、昨日さ、昔のアルバム見てたらさ。お前やっぱ完全に男だったわ」
「また言う!まあいいたい。ね、女の子らしくなったでしょ?」
得意げにスカートの裾をつまんで、くるりとターンをする。髪がさらりと揺れる。
「ちらり」に期待してスカートに視線をやる少年に気付かず、夢見がちにれいなは言う。
「あの日かられいな髪伸ばし始めたとよ。女の子らしく!て。」
「あの日?」
「ほら、恋の浦に海水浴に行ったときに約束したとやろ?結婚の。」
海?約束?恋の浦??少年の頭の中に、昨日の夢の断片が飛び込んで来た。
『おじちゃん!れいな、○○君のお嫁さんになる!』
…あの約束?本当にあの約束と、あの親父の発言で婚約者って本気で言ってたのかコイツ。
「…おまえ、婚約ってあの約束のこといってたのか?」
「そうたい?」
「そうたいってお前……。」
嘘だろ、と少年は思った。あんなの子供が勢いでした約束じゃないか。
153 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:04
>>151 前スレ863の後は雑談だけだ。
/\__,ヘ /ヽ__/ヽ
|☆ノハヽ /\_ 、__/ヽ ノノ人ヽo|
ノノ*^ー^)○ノノハ≡ハヾヽ (・ 。.・*从
○ ノ (´ヮ`*≡*´ ヮ`)⊂ ⊂ ⌒)
⊂(_)_) (○ U U○ (_(_)⊃
こんな↑AA作ったりとか。
154 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:06
>>150>>152 FIRSTです。
何かほんと、長文書き込みに不具合が……。
今日も変な終わり方でしみませんが、ここまでです。ありがとうございましたー。
>>151 小説のうpはなかったですよ。気掛かり解消です。
155 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:09
>>140-141 正解ですw これ書いてた時に、長島一茂に双児誕生のニュース見ててたもので。
じゃあ兄ちゃんはかずちゃんにしようという安易な発想なのでした。
156 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:19
FIRSTさん悪条件の中更新乙でした!
明日の更新サボらずに待ってますw
157 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:20
158 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 00:21
>>154 FIRSTさん乙でした。不具合ありましたか。俺だけじゃないのか。
>>135 仕事乙!期待してますよー。相変わらず多忙ですね。関西出身?
159 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:30
因みに俺は前スレ839までしか拾えてないんですが…心優しい人だれかdatうpしてくれないでしょうか?
160 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:32
/\__,ヘ /ヽ__/ヽ
|☆ノハヽ /\_ 、__/ヽ ノノ人ヽo|
ノノ*^ー^)○ノノハ≡ハヾヽ (・ 。.・*从
○ ノ (´ヮ`*≡*´ ヮ`)⊂ ⊂ ⌒)
⊂(_)_) (○ U U○ (_(_)⊃
これ可愛いれいなを取り合うえりりんとさゆだから
誤解しないでね
161 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:35
162 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:40
163 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:41
164 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:42
165 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:43
166 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:45
>>165 ん、どっちか迷ったけどまぁ6期ろだだからいいかと思って。
167 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:47
>>166 さっきの人いるかな?
うpてあげてよ
俺出来ないから
168 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:51
>>166 今やってるよ。なんかうpできないんだ。もうちょい待ってたも。
169 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:53
170 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:54
>>168 でけた!reina4.txtってやつです
171 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:54
/\__,ヘ ,ヘ__./\
|☆ノハヽ /\__, __/\ ノノ人ヽo|
ノノ*^ー^)○ノノハ≡ハヾヽ (・ 。.・*从
○ ノ (´ヮ`*≡*´ ヮ`)⊂ ⊂ ⌒)
⊂(_)_) (○ U U○ (_(_)⊃
修正版です
三人は仲良いですよね
172 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:55
まって!ものすげえ間違いた!もう一回待っておくれー
173 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:55
174 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:56
175 :
名無し募集中。。。:04/06/22 00:59
176 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:05
>>173 今831からのをうpし直しました。凡ミス失礼しました。
FIRSTでしたw
177 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:07
>>173 FIRSTさんだったんだw
あんたいいひとだね〜
178 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:08
179 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:09
180 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:10
181 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:14
182 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:16
>>178 いやいや。激しく間違えたのは俺ですw
人居ないね今夜はー。おやすみなさい。
183 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:21
ヒトイネって嘆く前になんかやれよ
184 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:25
じゃあ俺がヲタ芸でも・・・
185 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:31
186 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:35
小説書きたいけど博多弁わかんね
187 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 01:38
仕事が終わらん・・・嫌になった・・・
長文書き込み安定したかな?やってみましょ
188 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:40
俺は昨日ケツフリ運動やってたぞ
>>120 海をもっと近くで見たい。
君のそんな言葉を受けて、俺は車を停め、海岸に降りた。
こうして砂の感触を確かめるのは何年ぶりだろう。
君は少し嬉しそうに砂に触れている。
俺は砂浜にそのまま座り、煙草の煙を燻らせながら、そんな君の姿を眺めていた。
穿いているジーパンを膝の上まであげて、靴と靴下を脱いだ君。
俺の顔を覗き込んで、いい?とだけ尋ねた。
俺は、頷き、君が海に走る後姿を見つめた。
青く澄んだ海・・・・・とは言えないが、太陽の輝きを受けてキラキラと輝く海に、君は
走って入っていった。
その後姿も、太陽の輝きを受けて眩しく輝いている。
押し寄せては引いていく波。
その波の動きに合わせて、進んでは戻ることを繰り返している。
手で波をすくい上げては、手からこぼれる波を見つめている。
そんな横顔が、とても眩しく見えた。
太陽のせいじゃなく、本当に眩しく見えた。
190 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:44
深夜に乙です!
>>189 君は何も言わないけれど、俺の中に、これでよかったといえる確信もまだ芽生えてない
けれど、今の君を見れて良かった・・・・・
そんな風に思う。
俺の方を向いて、君は手招きした。
ほんの少し照れくさそうな顔をしながら。
俺は、小さく頷いて、君と同じ格好になり、海に走った。
「おぉっ、けっこう冷たいな」
そう言ったとき、顔に水がかかった。
「うわっ」
君が続けて俺に水をかけてくる。
俺も、躍起になってかけ返した。
まるでガキの水遊びみたいだ。そう思ったけど、こんなことがどうしようもなく楽しいと
思えた。
君が楽しそうに微笑んだ顔を、俺は確かに見た。
まだまだ上手には笑えてないのだろうけど、でも・・・・・
俺は確かに君の微笑を見た。
眩しかった・・・・・
>>191 その時、今までよりもかなり大きな波が来た。
足を取られてバランスを崩した君が、俺の方に勢いよく倒れこんできた。
受け止めた俺も足を取られ、二人で海水に転んだ。笑いがこみあげてきた。
「あーあ・・・・・こんなもん、ズボンの中までやっちまったぞ・・・・・」
「・・・でも・・・たのしいね・・・・・」
「そうか?楽しいか?」
「うん」
「ならいいさ」
君は俺の上に倒れたまま、俺の顔を見上げて頷いた。
俺自身も、こんな風にガキみたいにはしゃいだのが、実は楽しかった。
何故か立ち上がるのも忘れ、しばらく二人でそのままの姿勢でいた。
君は着ていたTシャツもすっかり濡れてしまい、肌に張り付いて、その下まで
透けてしまっていた。
そんなつもりなんか無かったけど、みようにドキドキした。
それに、君が俺の肩に顔を置いて、そんな姿勢のまま、押し寄せる波を、海の向こう
を眺めているから、よけいに焦った。
「・・・たのしいね・・・こんな時間がずっと続いたらいいな・・・・・」そう呟いた君。
俺は、君の頭を軽く撫でた。
君はそのまま、それ以上語ることもなく、動くこともなく、いつまでも波を見つめていた。
そして俺は、そんな君の温もりを感じながら、さっきまでの、今となってはもう過去と言える
であろう事を、もう少し思い出していた。
193 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 01:52
なんとかいくことはいくかなぁ。すんなりいかないけど。
保全代わりの深夜更新でことで。
>>190起きてる人いたんだ。どもです!
194 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:53
今独りでに携帯片手にニヤニヤしてます
195 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:55
私も起きてます!切なくい……。うわぁぁん。
someさん乙です!
196 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:55
何か日本語おかしくなりました
更新ありがとうです
197 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:58
回想で虐められてたれいなが今は笑顔で幸せそうなのでホッとしましたよ
198 :
名無し募集中。。。:04/06/22 01:58
たのしー
199 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:01
うん、本当更新ありがとうって感じだな。
ここの作家陣はいいひとばっかだし。
鳥籠氏乙です!
れいな…愛おしすぎる…
201 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:01
202 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:04
皆さんレスどーもです!
>>196こちらこそありがとうです!
詳細は言わないけど、回想はもうちょっと。学校虐め描写はもう出てこない予定で、
現在(海)に至るまでのきっかけ(決定打?)とかが出ます。
203 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:06
>>202 決定打?がもう物凄く楽しみ。こんなにドキドキする小説は久しぶりです。
俺も頑張って書こう。深夜におつかれさまでした!
204 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:08
俺もドキドキしながら読んでます
今年はプールと海両方行くぞ〜お〜!
205 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:10
俺もプールと海行きたいなー 今年こそいきたいなー
ところで、聞きたい事ががあるのだけど、まだいる人いる?
206 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:11
はーい!
207 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:12
なーに
208 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:13
プールと海行きたいなぁ。あと山にもいきたい。涼しいところ。
まだいますよー。
209 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:13
ノシ
210 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:13
マジで聞きたいのだけど、ここにいる人でれいなに手紙とか
出してる人っているのかな?なんでかって、それにまつわる話を聞いたから。
ぜーんぜん、たいそうな話ではないんだけど・・・
211 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:15
>>210 俺は出したこと無いけど、友達が初期から追っかけてて、何通かお返事貰ってるみたいだよ
212 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:16
手紙は出したことないなぁ。れいなは、手紙に自分の住所を書いた葉書を一緒に入れてた人に、
「○○サンヘ」つってサイン書いてお返事をくれたらしいな。良い子だな。
213 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:17
207だけど
俺はだしたことないな
だって恥ずかしいしメールなら出来そうだけど
214 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:17
手紙は出したことないけど、福岡で会ったことはあるな。
そーんなに話し掛けるなオーラは出てなかったよ。
215 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:18
>>211 あ、やっぱそうなんだ。
仕事で関わった人がね、なんかのタイミングでファンレター、プレゼントの話になって、
「沢山貰うでしょ?いいね」みたいになったんだって。
216 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:19
返事もらえた人羨ますぃ
217 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:19
>>215 ほうほう!その方の話によると、やっぱ良い子なのか?れいにゃは。
この人歳いくつなんだろ・・・
まだ朝なのに暑すぎんだよ・・・
今日の昼飯どうするかな・・・
俺はそんなどうでもいい事を考えながら、前を歩くおっさんに続いて部屋に入った。
その途端、全員の視線−半分は女じゃなくてがっかりしているような、半分は品定めをするような−が俺に集まる。
おっさんに促され、俺は自己紹介をした。
「栗原悠です。これから2週間よろしくお願いします。」
「彼女はいるんですかぁ〜?」
「どんな女の子が好きですかぁ?」
「一人暮らしですか〜?」
「何歳〜?」
・・・・・・・若い子の勢いってすげぇな・・・・・・
少々圧倒されながら、俺は横のおっさんに視線を向け、助けを求めた。
「はいはい、静かにしなさい。」
おっさんが一旦静まらせ、俺の事を生徒達に説明している。
俺は今日から2週間、このハロモニ学園中等部で教育実習をすることになっている。
ハロモニ学園は中高一貫の学校で、頭のレベルは中の上ぐらいか。
雰囲気のいい学校で、人気も父兄からの評判も上々らしい。
219 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:20
>>215 で、当人がね、励みになるし、本当に嬉しい。応援してくれる人達がいるから、
辛いことがあっても頑張れる!みたいな事を、すごい嬉しそうに言ってたんだって。
照れてたみたいだけど、凄く嬉しそうで、そういうのが可愛かったって
聞いたのは女の人ね。 ごめん、そんな話なんだけど。
休み時間になってすぐ、俺のまわりに女子生徒が集まってきた。
「ねぇねぇ、先生何歳?」
「結婚してんの?」
「彼女いる?」
そんな質問責めにあいながら、俺は教頭の言葉を思い出していた。
「生徒達にとってあなた達は新鮮で物珍しい存在です。始めのうちはチヤホヤもてはやされるでしょうが、
くれぐれも大人としての自覚を持って行動してくださいね。そんなことはないと思いますが、決して間違いを起こさないように。」
まぁ、こんなに女の子に囲まれてもてはやされてるのは、もちろん悪い気分じゃない。
というか、かなり気分がいい。
ただ、相手は中学生だ。いくらなんでも間違いとかそんな気分になるわけねぇな、なんて思ってた。
「ねぇ、なんて呼べばいいと?」
そう
「栗原先生ってなんか固いけん、ユウ先生でよかろ?」
彼女に会うまでは
「れいなの事はれいなって呼んでね、ユウ先生」
221 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:21
>>219 れいにゃキャワいすぎだわハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
俺も頑張って書こうかな。
222 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:21
>>218 新作来た?新作来た?ヨ ウ コ ソ !
223 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:22
れいないい娘やね
224 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:22
あれか?噂の学園ミステリーか?
225 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:23
えっ新作だったの!早く言ってよ〜w
226 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:23
>>220 さげずにさげずに!あげていこうよ!
深夜に嬉しい更新っすね〜、乙です。俺も頑張んなきゃな…。
227 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:23
こっちは平和やね
228 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:24
新作ごめんね!合間に入っちゃってた。すまんです
229 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:24
>>219 裏話ありがとう!
小説読んでいってな!
230 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:26
>>219 そんなの聞いたられいなに手紙を出そうと思うよなぁ。超良い子だ。
良い話を有難う。今このスレ、すげく良い空気じゃないですか?
とりあえずイントロだけっす。
ここの方々のように早く更新する自信ないですが、多めに見てくだされ・・・
232 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:27
いい感じやね〜
233 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:27
>>229 もしかして今日朝からサボッてた人?
ちがったらごめんね。とにかく新作乙です〜
234 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:28
じゃあ荒らしましょうか?
235 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:28
>>231 乙です!
ところでタイトル教えてください
236 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:29
>>229 読んでるよー。また聞いたら書けるネタは書くよ。
>>231 乙です!頑張ってくださいです!!
俺は今夜はもう更新はしませんです レス、皆さんどーもでした!!まだいるけどw
237 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:30
238 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:32
239 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:32
作者の人ありがとうね〜
240 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:32
悲しいくらいスルーされた荒し
241 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:33
242 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:34
荒らしに気づかなかったよ俺w
243 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:34
>>237 あら、そうでしたかw お互い今日は長くいますね。
>>236 また是非れいな話きかせてください!
…ん?someさん??
244 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:36
彼女がヨン様カットにしてきたのが悩みです。。。
245 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:37
246 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:37
すげぇーコンスタントにくるよな
247 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:38
>>243 そうですねお互いにw
俺そろそろ寝ますわ
248 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:39
>>245 おお、ゆっくりされてるの珍しい気がする…!
て気付いてなかっただけかな?更新&情報、感謝ですー
249 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:43
>>248 もっといいネタ入るといいんだけど。今夜はのんびりでw どうせ仕事進まないし、やる気しないんで
>>244 ヨン様ってあなた・・・・・
250 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:44
サムさんだったんだ!
遅くまでありがとうでした!
251 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:44
>>247 ですねw 俺もそろそろ寝ないとな。。
明日はFIRST更新出来ないかも知れません。なるべく頑張ります。
なかなかエロに辿り着けないんで、飽きられそうw
では。おやすみなさい!
252 :
名無し募集中。。。:04/06/22 02:45
253 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 02:49
>>251 良いものは何がどうであれ良いですよ。飽きるわけがないです。おやすみなさーい
>>250 とんでもないですよ。
254 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:03
何か本スレ分裂して険悪ムードなんだけど
255 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:05
ファンスレって一度も見たことないんだよな
256 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:08
>>255 なんか在宅と現場系に分かれたみたい
なんとか仲直りさせようとしてるんだが
257 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:09
>>256 在宅と現場ってわけでもなさそうだけど
>>1のAAでもめたみたいだな
258 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:12
画像貼って話題をかえていくとか
根本的な解決はむずいんでないかな
259 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:13
あぁミキティのAAのことか
またそんなことで・・どうしょうもないな
260 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:15
そもそも何で粘着に他メンを嫌うのか・・・
261 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:19
オフ会くるのってだいたいDD気味のやつが多いんだけどね
気にするのってほんとに一部だけなんだろうが
262 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:20
>>260 何処のスレも一緒
唯一の例外が安倍スレかな…
263 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:26
駄目だどっちも意固地になってる
荒らしの工作にやられるなんてな
264 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:28
>>263 まーいいじゃん
おれはここともう一個が落ちなきゃいいや
265 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:30
266 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:33
朝起き もう一個の小説スレ
267 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:38
何言っても駄目だった
本当にマジヲタは難しい連中だな
あそこまで馬鹿とは思わんかったよ
268 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:38
朝起きは作者さんまちですね
田中ヲタは大変だな
270 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:42
今いるやつでれいなオンリーな人いるか?
271 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:45
オンリーゆうてるやん・・・
273 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:47
やっぱいるのか
何でそんなにこだわるんだ?
274 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:48
275 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:48
誰でもいいけど今はってやつなんだろう
276 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:50
あんまりこだわりすぎると苦しくないか?
>>270,272,275
スマン
消えるからまったりやって下さい
もう争い事はイヤなので…
278 :
名無し募集中。。。:04/06/22 03:55
>>277 スマンそうだなここまで巻き込むからな
またーりやってくれ
>>277 いやいやいや煽ったつもり無いから
しかしそんなにれいなスレ荒れてるのか
281 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:00
>>279 何か荒れてるとゆうか楽しんでる?
とにかく駄目だわ
282 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:01
今のぞいてきたけどあんなの荒れてるうちに入らないよ、工作員も煽り屋も来てないし
あれ位で荒れただなんて某他面ファンスレ住人からしたら平和で羨ましい
さっさとみきれな派を1000迄行かせて合流すればいいだけ
もうしばらく向こうには書かない
こっちが遊ばれてる気分だw
285 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:05
こっちは平和にいきますか
286 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:09
おもしろかったなー
287 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:12
おれれいなオンリーだ
あそこはもうしらん
288 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:13
もう寝るぽ
289 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:14
おやすみ
290 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:16
どっちも止まっちゃったよ 両方落ちたりしなきゃいいけどな
291 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:17
もう寝るぽ
292 :
名無し募集中。。。:04/06/22 04:52
はいはい
293 :
proxy203.docomo.ne.jp:04/06/22 07:28
ほ
294 :
名無し募集中。。。:04/06/22 08:02
寝むぽ
295 :
名無し募集中。。。:04/06/22 08:07
朝の五時まで粘着荒らしにつき合った俺っていったい・・・
297 :
名無し募集中。。。:04/06/22 09:30
保全
298 :
名無し募集中。。。:04/06/22 10:47
ho
299 :
名無し募集中。。。:04/06/22 11:48
引きこもりの俺が人の役に立てること、
それは保存くらいだ
ほ
300 :
名無し募集中。。。:04/06/22 12:59
ぽ
301 :
名無し募集中。。。:04/06/22 13:20
ねえ誰かいない?
302 :
名無し募集中。。。:04/06/22 13:22
ノシ
303 :
名無し募集中。。。:04/06/22 13:24
本スレ分裂騒動どう思う?
304 :
名無し募集中。。。:04/06/22 13:25
ファンスレは基本的に見ない
DDだから他面叩きとか見るに堪えないし
305 :
名無し募集中。。。:04/06/22 13:28
そうだね
俺もファンスレかけもってないけど六期が好きだよ
306 :
名無し募集中。。。:04/06/22 14:24
あはは
307 :
名無し募集中。。。:04/06/22 15:17
保全
308 :
名無し募集中。。。 :04/06/22 16:23
保
309 :
名無し募集中。。。:04/06/22 17:47
ほ
310 :
名無し募集中。。。:04/06/22 18:44
ぜ
311 :
名無し募集中。。。:04/06/22 19:13
ぽぅ
ほぜん
なっちゃんだ!
314 :
名無し募集中。。。:04/06/22 21:03
東京に就職した俺(兄)
俺 「ただいま〜」
れいな「おかえり!にいちゃん!まっとったよ!」
家族で久々の夕食
れいな「れいなも東京行きたか〜」
俺 「東京なんて住むもんじゃないよ・・空気は汚れてるし、治安は悪いし」
れいな「だって・・・」
俺 「だって??」
れいな「・・・東京にはにいちゃんが居るけん・・」
母「もう、れいなはいつまで経っても兄ちゃん離れできんね〜」
母「お前が帰ってくるって分かってから毎日、兄ちゃんまだかな?って」
れいな「もう!お母さん言わんとって!」
父「ほら、そこのカレンダー今日のところ」
俺「ん?!」
れいな「ダメ!!見ちゃいかん!」
嫌がるれいなを押しのけてカレンダーを見ると、そこには
大好きなお兄ちゃんの帰ってくる日、と花丸が・・
れいな「も〜すかん!(涙目)」
お兄ちゃんは幸せだよ
誰もいない・・・
彼女ができた俺
俺 「今日俺すげえよか話があるとばってん」
れいな「何々?はよ教えてって」
俺 「実は、彼女ができたっちゃんね」
れいな「......」
俺 「どがんしたと、れいな?」
れいな「なんでんなか(涙)」
俺 「待ててれいな!どこ行くとか!」
二階の自分の部屋にいくれいな それを追いかける俺
れいな「お兄ちゃん、ぐすぐす」
俺 「れいな・・・」
れいな「なんでおにいちゃんおると?こげな私ば見らんで!」
俺 「どがんしたとか、れいな」
長い沈黙の後...............................急に俺に抱きつくれいな
れいな「お兄ちゃんがほかの女の人と付き合うげな嫌って!
お願いやけんれいなだけのお兄ちゃんでおって!」
俺 「わかったてれいな。もう絶対れいな以外抱きしめんけん」
俺はれいなを抱きしめそして・・・・
321 :
名無し募集中。。。:04/06/22 21:46
ごめんけどおねだり転載イラネ
転載続けてにゃ
323 :
名無し募集中。。。:04/06/22 21:59
なんだか在りし日のおねだりスレみたいだな転載のは
324 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:00
しばらく保全カキコだけだったんで貼ってみたんだが
空気違うかなやっぱり
327 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:03
328 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:05
転載よろしく
330 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:09
>>328 悪かったよ
でもやっぱりおねだりイラネと思う
でも少数派らしいからもう言わね
332 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:14
>>330 思うのは自由だがクレ派が多数だからあきらめてくれ
333 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:14
昔のスレのやつ転載してくると
今とキャラが全然違ってたりして結構驚く
334 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:15
昔、自分が書いた奴が貼られたらどうしよう、と密かにドキドキしてる奴挙手
ノ
れいな「ボソボソ・・お母さん・・で〜」
母「・・7千円は高かろうもん・・ボソ」
俺「なんね、2人でコソコソ話して」
れいな「にいちゃんは向こう行っちょって!!!」
俺「どうした!?」
母「いや、それがね、れいながブラジャーするって言ってきかんとよ」
俺「ガハハハ、れいながブラ!?必要ねーって(爆笑)」
れいな「もう!にいちゃんバカ!好かん!!」
俺「ゴメンゴメン(笑)でも、れいながブラって(爆笑)」
れいな「だって・・・みんなしとるとやもん・・・」
れいな「れいなだって・・・もう胸出てきたし・・」
俺「そうかそうか(笑)じゃあ帰ってきたら見せてな(笑)」
れいな「もう!にいちゃんのバカ!!!!」
れいな「・・・・・・・・・・バカ・・」
にいちゃん女心が解らんのね
337 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:23
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
れいな「ねねねね、今日のハロモニ、見てくれた?」
俺「う、うん。見たよ」
れいな「どうだった?ミニスカとかかわいかったでしょ?」
俺「そうだなぁ。」
れいな「あ、あとね。コントとかもやったし、ゲームとかでも頑張ったし」
俺「そうそう、そういえばれいなのヤンキー座り決まってたよなぁ」
れいな「あぁ・・・台本だしね」
俺「道重さんとかにはできないよな」
れいな「そ、そうだね」
俺「ほんと決まってたよ。まるで本当の・・・」
れいな「もう、バカバカ!」
俺「え、そんなに怒らなくても・・」
れいな「お兄ちゃんなんて嫌い!」
俺「え、あ、おい」
れいな「・・・・バカ」
339 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:26
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
340 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:27
にいちゃんバカだよぉ
ごめんなれいな
結構いいね
れいなが同級生に告白されている所を目撃したい。
家に帰ってから、そのことをからかいたい。
俺「おい、れいな。お前さっき告られてたやろ」
れいな「な、なんでにいちゃん知っとーと?全部聞いとっと?」
俺「いや、ちょこっとだけやけど。で?どーなんだ?」
れいな「知らなかよ!うち同い年の子なんか興味なかもん!」
俺「へぇ〜、やあ年上のがよかのか?俺ぐらいの」
れいな「!?・・・・・・」
俺「アレ?どーしたれいな?」
れいな「・・・もう!にいちゃんなんか好かん!ばかぁ!!!」
れいな「ばかぁ・・・」
343 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:36
この頃は、れいなが13歳の頃だったな
イメージがまだ少女だった、今は少女から大人への過渡期
転載乙!
そろそろ作家さんこないかな?
おねだり一回目はこれくらいでしょうか
また機会があればやってみます
では、作者さん待ち〜ドキドキ
347 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:50
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
348 :
名無し募集中。。。:04/06/22 22:51
>>345 あくまでも現作家優先という退き時がいいよ
349 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:04
危なかったな!
圧縮されたぞ!
>>97 「君ならば、大丈夫」
第8幕「ぶろーどきゃすと」
れいなは1日学校を休んで、次の日に登校してきた。
風邪だったとか言っていた。
それかられいなは、時折学校を休んだ。
毎回、風邪だと言っていた。
でも、俺は亀井ちゃんから聞いていた。
れいなは東京に行って、モーニング娘。のオーディションを受けている。
亀井ちゃんには話してくれるのに、何で俺には話さないんだろう・・・・・
ただ、亀井ちゃんからは「私がオーディションのことを先輩に言ってることは
絶対に秘密にしてください(くねくね)」ともいわれている。
亀井ちゃんを裏切るようなことをしたら、親衛隊が怖い、怖い・・・・
ま、実際友情を壊すことはしてはいけないわけで・・・
俺は慎重に事を進めなければいけない。
うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよう・・・・・・・・・・・
351 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:07
(くねくね)に激萌え!
乙です!
352 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:07
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
数日後。
そのチャンスは簡単にやってきた。
モーニング娘。のオーディションは、テレビで途中経過を放送している。
ここで、「3次選考に残った女の子」というくだりの紹介があった。
20人くらいの女の子が画面一杯にうつる。
・・・たぶん、たぶん、れいながあった。
小さくてよく分からないが、たぶん、れいなだ。
よし、これを話題にして話を聞き出そう。
れいなは「あすはクラスの用事で早く家を出る」って言ってたから
一緒の登校は無しになっている。よし、放課後だな。
俺は、会話のシミュレーションに余念が無かった。
――――――――――――― でも、ちょっと甘かった ――――――――――
(第9幕 「どーたー」に続く)
きたぞ!きたぞ!1
355 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:12
SAGA2のアポロンがいるな
きょうはここまで・・・かもしれません
もう一幕行きたいところですが・・・
とりあえず、前回更新以降レスくれた方ありがとうございました
357 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:17
お疲れ様でした
乙かれ〜
ここからどうなるのか楽しみです
359 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:21
360 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:22
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
361 :
名無し募集中。。。:04/06/22 23:57
眠いな・・やばいかも
>>192 会社を出た後、何をするでもなく街を歩いた。
忙しそうに行き交う人々。楽しげな学生の姿。疲れきった様子のサラリーマン。
今の俺は、どんな風に人からは見えるのだろう。
明日からの心配とか、そういうものは、やはり何も湧いてこない。
なんだか、まるで他人事のような感じがして、現実感が湧かなかった。
個室のインターネットカフェに入り、ソファに座った。
パソコンをするでもなく、ボーッと壁を眺めていた。
その時、携帯が振動した。
電話の相手は、婚約者だった女の家の代理人という男だった。
いまさら話す気もないし、話す事も無い。終わった事だ。
至急お会いしたい。そう言って、一方的に場所と時間を告げ、電話は切られた。
わずらわしさだけがあった。
>>362 高級ホテルのロビーにあるティーラウンジ。
男は、婚約者の家の弁護士だった。
彼女にはこれから先の大事な未来があります。
前振りも無く、会話は始まった。いや、会話なんかじゃない。
一方的な感じだった。
これで、全てを忘れて頂きたい。
そう言って、男は分厚い封筒をテーブルに置いた。
俺は、その男の手を、なんとなく見つめていた。
白くて、力仕事などとは無縁そうな手。
俺は、相手の顔を見た。
そこに一切の感情は無かった。
彼にとっては、これは単なる仕事の一つでしかないのだろう。
俺は首を横に振った。
怒りよりも、どこか虚しさだけが募った。
彼女のことを少しでも思うなら、これで全て忘れて頂きたい。よくあるでしょ?
ほとぼりがさめた頃に、どうこうって。彼女の家は資産も地位もある家ですから。
そう言った男が、一瞬、鼻で笑ったのを見た。
それが、この男から見えたただ一つの感情だった。
>>363 もう一度、男は封筒を俺の方に押した。
そして、
いいですね。これで一切は終わったんです。何も無かった。今後も何も無い。
そう言うと、男は伝票を掴み、素早く立ち上がった。
俺の方を振り返ることもなく、そのままラウンジを立ち去った。
俺は、立ち上がることができなかった。
男を追うことも勿論できなかった。
ただ、じっと座っているだけだった。
怒り?・・・・・悲しみ?・・・・・虚しさ?・・・・・
色々な感情が入り混じって、自分でも分からなかった。
結局、その程度の人間として思われていただけなのだ。
これが全ての答えだ。
確かに、一度は愛した女だった。
でも、これが結果・・・・・これが現実の答え・・・・・
>>364 会社でも、ここでも、結局はその程度のものだったわけだ。
自嘲気味の笑いが口からこぼれた。
俺は・・・・・俺は今まで何をやってきたんだろうか・・・・・
ラウンジでは、ジャズのピアノ演奏が始まっていた。
いつか聴いたことがある、哀しくて、それでもどこか優しいメロディ。
視界が、何故かぼやけた・・・・・
しばらくして、ようやく俺は自分が泣いていることに気がついた。
それに気がつくと、猛烈な虚しさだけが押し寄せてきた。
テーブルの上には、とっくに温くなったコーヒーと、分厚い封筒・・・・・俺自身の大事な
何かを否定された証である分厚い封筒。それだけがあった。
俺は、涙を止めることができなかった・・・・・
>>365 すっかり日も暮れてしまった。
れいなは、ようやく立ち上がり、歩き出した。
家しか、行く場所は思いつかなかった。
早く働きたい。漠然とそう思った。
そうすれば、行く場所はもっと多くなる。そんな気がしたからだ。
何でもいい。自分の手でお金を稼ぎ、誰にも邪魔されることもなく、静かに暮らしたい。
毎日を、小さくても平凡でもいいから、幸せを噛み締めて暮らしたい。
いつからか、そう思うようになっていた。
日の暮れた道を、一人歩く。
部活帰りだろうか、仲間と楽しげに歩いている学生の姿が多い。
羨ましいという感情よりも、いつから自分はあちら側からはみ出してしまったのか?
そんな疑問だけがいつも浮かぶ。
>>366 アパートの前まで帰ってきた。
何故か、れいなはいつもと違う何かを感じ取った。
理由は分からないけれど、確かに感じ取った。でも、恐怖感も無い。何も無い。
来るべきときが来た・・・・・そう思っただけだった。
深く深呼吸をして、家の鍵を開けて、部屋に入った。
電気をつけた。
温もりが消えた室内。
箪笥の引き出しを見た。継母の通帳が無い。箪笥の中の、大きなバックも無い。
継母の服も、半分が無くなっている。
テーブルに視線をすえた。チラシの裏に何かが書かれている。
あとは好きにすればいい
殴り書きで、そう書いてあった。そして、チラシの下に、一万円が置いてあった。
れいなは、取り乱すこともなく、引き出しから自分の服を出した。そして、制服を着替えた。
冷蔵庫にあった、冷たいお茶を、ペットボトルに口をつけて飲んだ。
床に座った。
不安や、悲しみは無かった。自分でも不思議だった。
いつか訪れるであろう日が、たまたま今日訪れただけだ・・・・・そう思った。
368 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:30
キターーー!!!!
369 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:30
イイヨイイヨー
>>367 窓の外を見た。
日は落ちて、すっかり暗くなっていた。
しばらく、外をそのまま見ていた。
部屋の中は蒸し暑かった。
汗が、首筋を流れたのを感じた。
何をするでもなく、座ったまま外を見ていた。
本当に独りになった・・・・・そう思っただけだ。
学校も、家も・・・・・独りになった・・・・・
怖くもない、不安なんかない、私は平気だ。
何度も何度も自分に語りかけた。
「・・・・・おとうさん・・・・・」
不意に、自分の口からそんな言葉が出たことに気づいた。
外の闇からは、何も答えは返ってこない。
「おとうさん」
もう一度、さっきよりも大きく声にだしてみた。
答えは返らない。
れいなは、膝を抱えた。
寂寥感が・・・・・れいなを包んだ・・・・・
371 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:31
切ない…
372 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:36
ひでぇ・・
そんなんありかよ
373 :
名無し募集中。。。 :04/06/23 00:41
前回分&リアルタイムレスどーもです 今はここまでで
先の展開は言えないけど、不幸な展開が続いてますが、スレタイ内容などは盛り込むので安心をば あと今言えるのは不幸ばかりが人生じゃないと・・・
>報道太郎さん乙です!
374 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:41
重いっす重いがイィ!!
大量更新乙です!
375 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:50
作家さん達人稲ですけど更新乙でした〜!!
376 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:54
マジで人稲やな
377 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:59
二人ゴトだろ
378 :
名無し募集中。。。:04/06/23 00:59
結局みきねぇかよw
379 :
名無し募集中。。。:04/06/23 01:01
俺はマメオだが見れないやい!
グスッ・・
380 :
名無し募集中。。。:04/06/23 01:22
作家の皆さん乙
381 :
名無し募集中。。。:04/06/23 02:16
新作&FIRST氏&someさん乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
382 :
名無し募集中。。。:04/06/23 02:24
報道氏も乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
383 :
名無し募集中。。。:04/06/23 02:49
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
384 :
名無し募集中。。。:04/06/23 03:00
FIRSTさん更新あった!?いつ!?
新作さん報道さんsomeさん乙っしたぁ!
385 :
名無し募集中。。。:04/06/23 04:36
ほ
386 :
名無し募集中。。。:04/06/23 05:09
早朝出勤保全
387 :
proxy105.docomo.ne.jp:04/06/23 07:05
通学中保全
388 :
名無し募集中。。。:04/06/23 08:11
389 :
名無し募集中。。。:04/06/23 08:47
作家さん乙です。おれもう出かけるんで保全できる人たちよろしくです。
390 :
名無し募集中。。。:04/06/23 09:47
391 :
名無し募集中。。。:04/06/23 10:47
392 :
名無し募集中。。。 :04/06/23 11:40
保
393 :
名無し募集中。。。:04/06/23 11:42
I know.
394 :
名無し募集中。。。:04/06/23 11:47
395 :
名無し募集中。。。:04/06/23 12:15
人稲
396 :
名無し募集中。。。:04/06/23 13:15
397 :
名無し募集中。。。:04/06/23 13:48
携帯保全
398 :
名無し募集中。。。:04/06/23 13:49
ほ
399 :
名無し募集中。。。:04/06/23 14:36
保全
400 :
名無し募集中。。。:04/06/23 15:36
401 :
名無し募集中。。。:04/06/23 16:09
携帯からパピコ
今日も外回り暑いぞな
402 :
名無し募集中。。。:04/06/23 17:09
403 :
名無し募集中。。。:04/06/23 18:06
w厨ってここのやつだろ
小説とかキモイんで羊行って
ホゼノツ
405 :
名無し募集中。。。:04/06/23 18:09
406 :
名無し募集中。。。:04/06/23 18:42
荒らしが来ましたな
ただいま〜作家さん更新楽しみです
407 :
名無し募集中。。。:04/06/23 19:42
408 :
名無し募集中。。。:04/06/23 20:29
409 :
名無し募集中。。。:04/06/23 20:30
410 :
名無し募集中。。。:04/06/23 20:39
この顔で言われてー
411 :
名無し募集中。。。:04/06/23 21:36
ほ
412 :
名無し募集中。。。:04/06/23 21:36
オレも言われてーこれすげーいー
413 :
名無し募集中。。。:04/06/23 21:39
414 :
名無し募集中。。。:04/06/23 21:52
Mっ気まるだし保全
貼り付けしていいでしょうか?
だめ
了解
418 :
名無し募集中。。。:04/06/23 22:53
できるときに保全
419 :
名無し募集中。。。:04/06/23 23:46
今日は作家さん来ないのかなぁ・・・
420 :
FIRST:04/06/23 23:51
>>152 マンガを開くれいなの後ろ姿を少年は見つめている。 肩に触れる長さの髪。
髪を伸ばした? 今も充分「足りてない」俺の頭の悪い言葉を信じて?
こういうのを純粋、というのかもしれない…けど。少年は驚き以上のものをれいなに感じていた。
背中に視線を感じていたが、れいなはそれ以上、その約束の事には触れなかった。
なんとなくそれ以上聞く事が怖いように思えた。大丈夫、信じてる。でも。
離れていた時間は想像していた以上に大きく、れいなの胸に不安の影を落としていた。
その後は、他愛もない思い出話とあの夏から今までのれいなのこと(ほとんど自慢)…。
はきはきと言いたい事を言うれいなとお世辞が苦手な少年。会話は意外と弾む。
「あーあーすぐ別れたよ。俺面白くないし。ってお前傷をえぐるな。」
彼女がいたのは3ヶ月前。付き合いはじめたのが4ヶ月前。別れた理由は「何かつまんない」。
確かにデートも気を遣うだけで楽しいとは思えなかった。何を見て俺を告白してきたんだろう。
「確かにまったく面白くなかけど、チャラチャラした男より先輩みたいな方がずっとよか!」
「おい全然フォローになってねーよそれ。」
「キャハ!でもれいなが先輩を好いとるんやけん!怖いものなしやろ?」
心から楽しいという様子で話すれいなに、不思議と心が満たされていた。驚きは、素直な呟きになる。
「…そうだなぁ。」
「…なんね、いきなり素直になって!もう〜」
れいなは照れて少年を突き飛ばす。なんなんだこいつは。
「ね!今日先輩の家に行ってよか?」
「は?」
「別に先輩の為だけじゃなかよ?おじちゃんやおばちゃんにも会いたいし♪」
「…お前部活とかあんだろ。」
「部活終わってからでもよかやん!ね、いいでしょ?」
断る理由は特になかった。というより断ってもムダな事は分かっていた。お得意の台詞を吐く。
「はいはい、好きにすれば?」
れいなの部活が終わった後に下駄箱の前で会う約束をし、それぞれ教室へと向かう。
「…約束増えるの、嬉しかね。」
れいなは呟いた。少年は聞こえないふりをしたが、胸の中に同じ気持ちを感じていた。
421 :
名無し募集中。。。:04/06/23 23:51
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
422 :
FIRST:04/06/23 23:54
>>420 放課後、教室へ戻ったれいなは鞄を掴むと一直線に部室へと向かった。
さゆみとえりはもう部室にいるだろう。二人の教室には寄らずに、階段を駆け下りる。
「失礼しまーす!…あれ?」
部室には誰もいなかった。……ヤバい、遅刻かも!!急いで着替えをし、鞄を片付ける。
と、聞き慣れた声が聞こえてくる。さゆみとえり、同じ部の先輩の声。部室の裏からだ。
何だ裏にいたのか、とドアに手をかけたれいなの耳に、その言葉はやけにクリアに飛び込んで来た。
「だからさぁ、田中を辞めさせるのに協力して欲しいのぉ」
「生意気なんだよね、正直。うまいんだけどさ、ダンス。」
「そんな……。」
「大体あいつ、今度の大会のユニフォーム決めるときもさ、レオタードは嫌ですとか拒否してさ。
胸なんかぺったんこの癖に、ぜったい胸元のあいたのはイヤだとかいってー。何様なのあいつ。」
「…それは。。。何かきっと理由が…」
「理由ぅ?あ、キスマークでもついてんじゃない?絶対処女じゃないでしょー」
「ああ、あいつん家義理の父親なんっしょ?有り得るよねぇーキャハハ!」
「そんなことっ…」
「まあとにかくそういうことだから。田中はうちらの協調性乱すわけよ。
うちらのいうこと聞けないんなら、あんたらもどうなるかわかんないよ。」
ドアに手をかけたまま、れいなは動けずにいた。自分の膝が震えているのにも気付いていなかった。
飛び出して、文句を言ってやりたい。いつものれいなならそうしただろう。でも今、それが出来ない。
こんなこと、慣れてるはずなのに…。れいなの歯に衣着せぬ言動は、敵を作りやすい。
でも、ここまでまっすぐに嫌悪をつきつけられた事は、今までになかった。
震える手を、締めつけられる胸の傷みを、れいなにはどうにも止める事が出来なかった。
423 :
名無し募集中。。。:04/06/23 23:58
キタ━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━ !!
424 :
名無し募集中。。。:04/06/23 23:59
イイヨイイヨー
425 :
名無し募集中。。。:04/06/23 23:59
更新乙
426 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:00
れいな…(´Д⊂ヽ
427 :
FIRST:04/06/24 00:00
>>422 自分の心臓の音だけが、湿っぽい部室の中に響いているように感じる。孤独、だ。
先輩たちが体育館へ向かう足音がする。下品な笑い声…。れいなはまだ震える膝を止めれずに居る。
と、部室のドアが開いた。さゆみとえりが、荷物を取りに帰ってきたのだ。
「!! れいな……」
「あ、ご、ごめん!遅れちゃって、すぐ行くけん!」
「う、うん!れいな…いつからいたの?」
「…今!今来たところたい。どうかしたと?」
「ううんっ…何でもないの!」
れいなは、さっきの聞いていないフリをして、努めて明るく振る舞った。
『うちらのいうこと聞けないんなら、あんたらもどうなるかわかんないよ。』
最後の先輩の声がれいなの頭を駆け巡る。さゆみとえりは、悪くない。何も。
不安げにこちらを見ているえりとさゆみの視線。…ごめんね。。
れいなは、それに気付かないフリをするのが精いっぱいだった。
「失礼しまーす!」
「遅いよー、田中。待ってたよ!」
女って怖いものだ。さっきまでとは別人のように、普通に笑顔で話かけたりしてくる。
だけど空気は完全に冷たいものだった。目が笑っていない、誰1人。
こんな場所にいたくない。本当は1人になって、泣いてしまいたかった。
………先輩に会いたい。。。
『絶対見つけるよ。』
ふと浮かんだ記憶の中の言葉に、すがるようにしてようやく、今、れいなは立っている。
428 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:02
・゚・(ノД`)・゚・。
429 :
FIRST:04/06/24 00:05
>>427 練習は進んでいく。いつも通りに。ただれいなの心だけが、浮かばれない。
「あ、○○先輩!どうしたんですかぁ?」
さっき悪口を言っていた先輩が叫び、駆け寄っていく。体育館の入り口の前に少年が立っている。
まるで心の中を誰かが見て、伝えてくれたみたいだ。れいなは泣き出しそうな気持ちになる。
「部活中ごめん、れいな…あ、田中って子呼んでくれる?」
「…田中?……分かりました。田中ぁ!」
「あ…、はい!」
先輩達の視線がれいなの背中に突き刺さってくる。
「どうしたと…ですか?先輩…。」
「えらいよそよしいな。下駄箱っていってたけど俺図書室にいるからさ。終わったら迎え来てよ。」
「……でも、」
怯えたような表情で俯いているれいなは、少年の目にひどく小さく映った。
「なんだよ、元気なくて気持ちわりーな。まあ頑張れよ。じゃな。」
部活用にポニーテールにしたれいなの頭を、くしゃくしゃと撫で回して少年は笑った。
たったそれだけのことで。今にも逃げ出したかった胸の傷みは、ふっとんでいってしまった。
笑顔になって振り返ったれいなに、先輩達の好気の目が向いていた。
何アレ…先輩とどういう関係なの……キスマークの相手、あの先輩だったりして…
そんな勝手な噂話が聞こえてくる。さゆみとえりも少し驚いているようだった。
もう、どうでもいい。今の私には、先輩がいるんだ。それだけで、いい。
れいなは拳を握り、挑むような気持ちで、孤独な輪の中へ戻っていった。
430 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:07
がんばれいな
431 :
FIRST:04/06/24 00:10
>>420 ごめんなさい、文章が抜けてる…!
あのーれいなが、「彼女いたことあると?」みたいなことを聞いたんですよ。。あああ。
書きためてたデータがぶっとんでしまいまいしたので、今日はここまでです。
レス下さった方ありがとうです。お目汚し失礼しましたーm(_ _)m
432 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:12
>>431 ひゃあ、ご愁傷様です
更新楽しみにしてます
>>220 「ふぅ」
俺は天井を見つめながらタバコをくゆらせていた。
田中れいな、か。
去年の初めに福岡から転校してきたらしい。
そういや、今朝も方言だったな。あれが博多弁っていうのか。
1年以上東京にいれば標準語になりそうなものだが、俺は彼女にはあの話し方が似合っていると思った。
学業面では成績があまり良くなく、態度が悪いと一部の教師に目を付けられているらしい。
態度が悪いってのは意外だな。
今日一日だけの印象だが、そんな感じは受けなかった。
俺の感じたあの子は・・・
なんというか、不思議な魅力のある子だった。
体が小さい事や仕草が子供のような印象を与えていた。
ただ、時折ドキっとするような顔をする。
もう何年かしたら、すごくいい女になるだろうな、なんて思った。
翌朝・・・
「ん・・・・・・・7時15分・・・・・・・やべっ!!」
俺達実習生は朝8時からの会議に出なくちゃいけない。
家から駅まで歩いて15分、電車に30分、学校まで歩いて5分かかる。
7時23分の電車に乗れなければアウトだ。
つまり、すぐに家を出て駅までダッシュせよ、って事だ。
洗顔、歯磨き、着替えを1分足らずで片付け、髪をざっと整えて家を飛び出す。
起きぬけから全力ダッシュはきついな・・・・・
434 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:14
れいにゃ…俺のれいにゃが………(´Д⊂ヽ
ファースト氏データぶっとんだって…大変でしたね。ホント更新乙です。
>>433 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
時刻は7時22分。電車が来る1分前に改札を滑りぬけた。
ダッシュしたかいもあり、なんとか間に合ったようだ。
呼吸がなかなか整わない。やべ、眩暈がする・・・
「あー!!ユウ先生!!」
ん?あれは・・・田中れいな?
「あ、田中さん?」
れいなは少し怒ったような顔をして
「れ・い・な。れいなって呼んでって言ったっちゃろ?」
いやいや、そりゃまずいっしょ・・・
俺が苦笑いしてると、
「ユウ先生もこの駅使っとーと?れいなの家と近いのかなぁ」
「えっとね、郵便局の先の・・・・・・」
ざっと俺の家の場所を説明した。
「へ〜〜、じゃ途中までれいなと一緒やん。今度一緒に帰ろ♪」
「はははは・・・・・・あ、電車きたね」
436 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:15
乙
>>435 背の低いれいながつかまれる所がないので、電車が揺れるたびにれいなはバランスを崩していた。
車内は満員なので転んだりはしないが、揺れるたびに人に押されて潰されそうになっている。
電車が大きく揺れた。れいなも大きく傾く。
俺は無意識のうちに手を伸ばし、れいなの腰を支えていた。
「きゃっ!!」
「あ、ゴメン・・・」
何やってんだ俺・・・。痴漢みたいじゃねぇか・・・
怒られるなぁ、と思っていたが、
「アリガト」
れいなは少し顔を赤らめながら言った。
「え?い、いや・・・」
「ねぇ、ユウ先生・・・」
れいなが上目遣いで俺を見つめながら言う。
「れいなこけそうやけん、ユウ先生につかまってもいい?」
この表情だ。子供のように見えるれいながふと見せるこんな表情にドキッとさせられる。
「ね、ダメ?」
「・・・いいよ。こけないようにな」
俺がそう言うと、れいなは嬉しそうに俺の左腕を抱えるようにしてつかまった。
やっぱ子供みたいだ、と思った。
俺の左腕から伝わってくる感触もやっぱり子供みたいだった。
てか、感触が伝わってこないから子供なんだが・・・
438 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:18
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
439 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:20
イイヨイイヨー
440 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:21
おお!le petite feeさん更新乙です!
中学校の教師になりたくなってきた。
>>437 ここまでです。
しかし、皆さん更新の量と質がすごいですね・・・
れいな小説は書き手多いな
443 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:24
ここは本当に良スレだな。
444 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:28
>>441 乙です!le petite feeさんも凄いですよ。更新、楽しみにしてます。
>>443 私もセンセーイ!
445 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:51
マタキタ━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━ !!
le petite fee氏も乙です
446 :
名無し募集中。。。:04/06/24 00:56
今日は他の作家さん更新なしかな?
447 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:00
まあ毎日毎日は無理だろう、普段の生活もあるだろうし。
448 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:10
職人乙
449 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:20
>>447 だな。
他のスレなら、ファースト氏とfee氏の小説ふたつも更新あるだけで十分すぎくらいだもんな。
良スレだな。
>>370 夕日に照らされ、赤く輝く海を横目に、俺は車を走らせる。
まだしばらくは、この海沿いの道が続きそうだ。
赤く輝く波間が、とても美しかった。
こんな景色を見ることさえ、日々の流れの中で忘れていた気がした。
仕事、その中での付き合いという名の飲み歩き、愚痴、互いの本心の探りあい。
女、表面上の美しさだけだった関係、見栄、虚構、空っぽ。
不思議と、笑いがこぼれてくる。
どこかで、俺は何かを忘れていたのだろう。
そして、大事な何かを否定され、失ったことによって、忘れていた何かを取り戻そうと
しているのか。
皮肉なものだが、そんなもんなのかもしれない。
君は、いつの間にか小さな寝息を立てていた。
海で遊びつかれた俺たち。
夕日の輝く海を食い入るように見つめていた君。
今は、穏やかな表情で眠っている。
束の間でもいい。
静かで、穏やかな夢を見ればいい。そう思った。
>>450 ほんの小さな音で、カーラジオをつけた。
3局目で、いい感じの曲がかかっていた。
学生時代に聴いた、夏によくかかってた曲だ。
心地良いテンポと、爽やかなメロディが気持ちいい。
焦る必要はない。
そんなことを思った。
君も、何も焦る必要はない。
生きたいように生きればいい。今は迷わなくていい。
夏は、まだ続くのだから。
今は、夏を感じ、そして・・・・・
もっと上手に笑えるようになればいい。
俺は・・・俺はその日を見たい。
助手席で小さく丸まって眠る君は、まだどこか幼さの残る顔をしていて、でも、
もうじき大人の女へと成長していく、いや、成長を始めている兆しを見せている。
うっすらと窓から差し込む赤さが、そんな君の体を包んでいる。
>>451 「まだまだ先は長いな・・・急ぐ旅でもないか」
独り呟いた。
君の、かつての家まではまだ遠い。
君の、かつての思い出まではまだまだ遠い。
そこにたどり着いたとき、何かが始まるといいよな。
そう思っていた。
カーラジオの曲が、一番の盛り上がりどこになった。
そのメロディを小さく口ずさみながら、俺は、あの日の続きを思い返した。
君が、小さく寝返りをうった。
>>452 れいなは、夕日に照らされる海を眺めながら、ここしばらく、いや、長い間感じたこと
のない穏やかな気持ちを感じていた。
綺麗だな・・・・・
心の中に、美しい情景が染み渡る感じだった。
海で倒れた時、○○の胸に倒れこんだ時、今まで感じたことのない気持ちになった
ことも、はっきりと分かっていた。
それが何なのかは分からない。
けれど、それは優しくて、あたたかくて、不思議な気持ちだった。
かつて、父に抱きかかえられたときに感じたあの気持ちとも違う。
自然と、○○の肩に自分の頭をもたれさせていた。
それを思いだして、とても恥ずかしくなった。
変な風に思われたりしなかっただろうか・・・・・おかしな子だと思われたりしていない
だろうか・・・・・
でも、あの時、確かに自分が言葉では表せない穏やかな気持ちを感じられたのは
本当のことだった。
>>453 運転している○○の横顔を、時折見てみた。
ん?どうかしたか?
そう言われた時、慌てて再び窓の外を眺めた。
○○の笑った声が聞こえた。
そして、その声を聞いて安心している自分がいるのにも気づいた。
わたしは・・・・・どうしたんだろう・・・・・
素直にそう思った。
今のこの時間、それが続けばいいと、心から思った。
あの時、海の中で言ったのも本心だ。
そしてそれは、あのまま○○の側にああしていたい、そんな気持ちが言わせた言葉だ
ということに、今になって気がついたように思う。
もう一度、○○の顔を見てみる。
ありがとう・・・・・心の中で、そう言った。
そして、ゆっくりと、れいなを心地良い眠りが包み込んでいった。
眠りの中に入る瞬間に見えたのは、○○の顔だった。
安心して眠れそう・・・・・何故かれいなはそんなことを思った。
そして、れいなは眠りの中に入った・・・・・
455 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:34
乙です!
俺かなり乗り遅れましたやん
鳥籠読んでると、ホントにれいなが愛おしく思える
457 :
名無し募集中。。。 :04/06/24 01:36
深夜の保全代わり更新で。
FIRSTさん、le petite feeさん乙でした!
458 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:41
保全代わりなんかになるかい!
こんな良いもの読ませてもらって
459 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:54
FIRST氏&le氏&someさん
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
レベルの高い小説ばっかりだからちょっと練り直してきます…
460 :
名無し募集中。。。:04/06/24 01:54
マタマタキタ━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━ !!
鳥籠も乙です
461 :
名無し募集中。。。:04/06/24 02:12
someさん深夜に乙です!毎日ありがとうです。
本当にれいな愛しくてたまらない。。。
このスレはほんとに良い
イイヨイイヨー
>>454 ホテルのラウンジを出た後、どこをどうして帰ってきたのか、あまり憶えていない。
すれ違う人々が、俺の方を不審そうな顔で見ていたことは憶えている。
そりゃそうだよな・・・・・
成人したスーツ姿の男が、泣きはらした顔して歩いているんだから・・・・・
でも、そんな人の目も、どうだってよかった。
何もかも、全てが苦しく感じられた。
俺自身の存在さえ、苦しく感じられた。
封筒・・・・・ゴミ箱に捨てた。
叩き込むように捨てたとき、胸のつかえは消えはしなかった。
自分自身の大事な何かさえ、一緒に叩き捨てたような気がしたから・・・・・
喉から手が出るほど、金は欲しい。
でも、それとこれとは別なんだ。この金を受け入れてしまえば、本当に俺は何もかも
失ったことになるし、そんな自分が許せなくて、きっと立ち直れなくなるだろう。
>>463 アパートの前。
階段の所に、あの子がぼんやりと座っていた。
今は、あの子にさえ話しかけるのがおっくうだった。
何もかもが、嫌だった。ただただ眠りに中に逃げたかった。弱くてけっこう。逃げたかった。
俺は、軽く頭をふってみせて、あの子の前を通り過ぎようとした。
「・・・あ、あの・・・」
そんな声に、思わず立ち止まった。あの子を見た。
いつもとはまた違ったその表情。今まで以上に、それははかなくて、弱々しくて、吹けば
消えそうな、燃え尽きる前の蝋燭の炎のようだった。
だから・・・俺は立ち止まった。何故か、胸騒ぎがした。
「・・・どうした?もう遅いぞ・・・」
「・・・わたし・・・あの・・・待ってたんです・・・」
意味が分からなかった。誰を?・・・俺を待ってたのか?何故?
「・・・ん?」
「あの・・・あなたを・・・待ってて・・・ごめんなさい・・・」
謝ることなんかないんだ。そう、俺を待つ人なんか、どこにもいないんだから。
聞いてくれるか?今日の俺はさ・・・・・そんなことが、心を駆け巡った。
「わたし・・・わたしは・・・」
そう言った時、彼女の目から一筋の涙がこぼれた。
それは、とても哀しくて、そして寂しくて・・・・・どうしようもなく重い涙に見えた。
>>464 俺は、彼女の横に座り、ハンカチを差し出した。
手で必死に涙を拭う彼女。俺は、無理やりハンカチを持たせた。
そして、涙の止まらない彼女に、つとめて明るく、自分の事を話した。
そんなことで彼女の気が晴れるかなんて、考える余裕もなかった。
間をもたすため?・・・・・実は、自分も誰かに聞いて欲しかっただけなのかもしれない。
ハンカチで顔を押さえながら、彼女は俺の話に耳を傾けていた。
「悪かったな・・・ついつい調子にのってこんなくだんない話をしちまった。ごめんな。
俺ってさ、つくづく駄目だなー・・・ははは・・・」
彼女は、激しく首を横に振った。そんなはっきりとした感情を見たのはあっただろうか。
「わたし・・・他に話せる人もいないし・・・お兄さんになら・・・なんか聞いてもらえるかも
しれないって・・・・・わたしも話せるような気がして・・・」
そう言って、彼女は、ポツリポツリと、それまでの事を話し始めた。
俺は、たまらなく動揺している自分にようやく気がついた。
こんな事があるのか・・・・・こんなことって・・・・・
今、この子は、本当に独りになってしまったのだ。こんなことが・・・・・
俺を真っ直ぐに見つめてくる目が、彼女の深い様々な思いを語っていた。
俺は、情けないことに、ここでも涙してしまった。
同情からじゃない・・・・・彼女の目が、彼女の思いが、あまりにも・・・・・
俺たちは、そのまましばらくの間、何も語らず、何もせず、じっとその場に座っていた。
ムッとする暑さの中、時折吹く生温かい風だけが感じられた。
夜が・・・・・どうしようもなく長く感じられた・・・・・
466 :
名無し募集中。。。 :04/06/24 02:33
レスくれた方々、どうもありがとうでした!! 保全代わりの深夜更新第二弾で。
俺は昼とか朝とか保全ができないから、深夜くらいはこのスレの役に立たないと。
>>459 出張は終わりましたか?楽しみに待ってますよー!!
467 :
名無し募集中。。。:04/06/24 02:36
イイヨイイヨー
468 :
名無し募集中。。。:04/06/24 02:37
ああ、切ない…
469 :
名無し募集中。。。:04/06/24 02:39
最高っす
470 :
名無し募集中。。。:04/06/24 03:01
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
472 :
名無し募集中。。。:04/06/24 03:30
are
473 :
名無し募集中。。。 :04/06/24 04:09
寝る前保全
深夜更新その後のレスどーもです!
474 :
名無し募集中。。。:04/06/24 05:33
475 :
名無し募集中。。。:04/06/24 07:11
le petite fee=フランス語で小さな妖精ってとこかな?あってる?
476 :
名無し募集中。。。:04/06/24 10:11
477 :
名無し募集中。。。:04/06/24 11:10
保全
478 :
名無し募集中。。。:04/06/24 12:09
へたなプロよりうまいよな〜
>>353 「君ならば、大丈夫」
第9幕「どーたー」
朝、俺が登校すると1人のクラスメートの女子に聞かれた。
「あんたが付き合ってる田中ちゃんって、きのうテレビに出てなかった?」
「・・・・・・いや、俺は聞いてないけど・・・・・」
10歩歩くと、2人のクラスメートの男子に聞かれた。
「れいなちゃん、モーニング娘。のオーディション受けてたの?」
「・・・・・・いや、俺は聞いてないけど・・・・・」
20歩歩くと、4人のクラスメートの男子に聞かれた。
「れいなちゃん、モーニング娘。になるの?」
「・・・・・・いや、俺は聞いてないけど・・・・・」
「またまた、知ってるんだろ???もしかして、TV局から口止めされてる???」
やばい空気だ・・・。
れいなのクラスでも話題は出てるんだろう、たぶん。
早くしないと、あのれいなのことだ、家に帰ったりするぞ・・・
1時限目が終わると、俺はダッシュで1年生の教室に向かった。
3階から2階に降り、目的の1階北側の教室へ――――
れいながいた。ちょうど教室から廊下に出てくるところだ。
なにやら焦っている様子だ。
「れいなー」
俺が声を掛ける。れいなは俺のほうを向くと、
嬉しそうな、困ったような表情を見せた。
「せ、せんぱい・・・おはようございます」
なんだその丁寧な挨拶は。初めて聞いたぞ。
「いやれいな、きのうのテレビで・・・」
「ごめんなさいせんぱい、きょう一緒に帰れないみたいです」
「え、いやそんなこと聞いてるんじゃなくて・・・」
「ホントにごめんなさい・・・・これからちょっと用事が」
れいなは俺の隣をすり抜け、昇降口の方向にかけて行った。
俺は、それ以上何も言えなくなった・・・
きーんこーんかーんこーん。
あ、2時限が始まる。
とりあえず、昼に亀井ちゃんのところに行ってみるか・・・・・
―――――――――――― 彼女しか手がかりないし ――――――――――――
(第10幕 「Leave from me」に続く)
きょうは仕事が暇なので、ちょっと更新してみました。
この調子なら、夜も少し進められそうです・・・・
482 :
名無し募集中。。。:04/06/24 14:19
人稲ですがキターーーー!乙です
483 :
名無し募集中。。。:04/06/24 14:58
乙
484 :
proxy209.docomo.ne.jp:04/06/24 16:40
485 :
名無し募集中。。。:04/06/24 16:48
報道太郎氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
乙保
487 :
名無し募集中。。。:04/06/24 18:39
ほ
488 :
名無し募集中。。。:04/06/24 20:00
ぜ
489 :
名無し募集中。。。:04/06/24 20:13
面白いな〜
すごいな〜
490 :
c016055.net219124.cablenet.ne.jp:04/06/24 21:04
ほじぇん
491 :
名無し募集中。。。:04/06/24 21:06
裸だった・・・
_| ̄|○
492 :
名無し募集中。。。:04/06/24 21:43
ho
493 :
名無し募集中。。。:04/06/24 22:05
494 :
名無し募集中。。。:04/06/24 22:11
朝起き、落ちたのか?
落ちてないよ
496 :
名無し募集中。。。:04/06/24 22:22
検索引っかからない
8:30ごろ書いたのに
チラネーヨ
498 :
名無し募集中。。。:04/06/24 22:24
原チャと先輩スレは立てといた
499 :
名無し募集中。。。:04/06/24 22:39
500 :
名無し募集中。。。:04/06/24 22:42
500れいな
501 :
名無し募集中。。。:04/06/24 23:09
何もないけどやっとけ
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
502 :
名無し募集中。。。:04/06/24 23:48
フォ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
小説がこない…
>>480 「君ならば、大丈夫」
第10幕 「Leave from me」
亀井ちゃんを何とか探し、事情を聞く。
亀井ちゃんも他の人からいろいろ聞かれて、辟易しているらしい。
「困っちゃうんですよね・・・・(くねくね)」
笑顔を絶やさない亀井ちゃん。あんまり困っているようにも見えないけど・・・
「先輩だから教えますけど、れいなはかなりいい線まで行ってますよ(くね)」
「あ、20人だとか・・・」
「あの放送は2週間前の撮影なので、実際にはもっと絞られてますよ(くね)」
「そうすると・・・」
「れいなも良く知らないらしいんですけど、4人とか・・・」
え、そんなに少ないの?
亀井ちゃんは俺の驚いた様子を見て、一言言った。
「ホントに、何も聞かされてないんですね・・・・」
「まあね・・・・・、でもモーニング娘。に追加されるのって何人いるの?」
「まだ決まってないみたいですけど・・・どうやら4人・・・・」
おおおおおおおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいい!!!!!!!
「かかかか亀井ちゃん、それマジ???」
「そうらしいです、再来週に特番があって、そこで決まるそうです」
「なななな何で、それ知ってんの?」
「私の従兄弟の叔父の子供もその4人に入ってて、叔父さんが説明うけたそうです。
その子、私にそっくりらしいんですよ・・・・名前も一緒で・・・」
いやいや、悪いけど今は「亀井ちゃんのちょっといい話」はどーでもいい。
れいな、ホントにモーニング娘。になるの?
あまりにも展開が急すぎて、よくわかんないよ・・・
今までずっと近くにいたれいなが、遠い存在に感じられた・・・・
「きょう、れいなはこのあと飛行機で東京に行くって行ってました。
たぶん、きょうで内定するんだと思いますよ。ご両親も一緒、って話でしたから」
「え、そうなの?それじゃ、俺もこれからすぐ空港に・・・・」
「・・・それはやめてください。」
亀井ちゃんが言った。いつも見たことのない、真剣な表情だった。
「亀井ちゃん?」
「れいなが先輩に何も言ってないってこと。たぶん、れいなには何か考えがあると思うんです。
だって、あんなに先輩のことが好きだっていってたんだから・・・」
「亀井ちゃん・・・・」
「先輩、れいなってもてますよね。よりどりみどり。でも、先輩には自分から告白してる。
本当に、先輩に惹かれてるって分かりますよ・・・」
「・・・・・」
「れいなが一体先輩のどこに惹かれてるのか、私には分かるような気がします。
でも、先輩は多分気づいてないですよ。だから、れいなが自分から言うのを、待ってみてください」
・・・・亀井ちゃんの言っていること。半分は分かるが、半分は分からない・・・。
でも、彼女の真っ直ぐな瞳を見ると、嘘はついていないだろう事は容易に想像できた。
俺は、その言葉を、信じてみることにした。
――――― でも、俺は嘘付きだった。それに気づいたのはもう少し後のことだった ――――――――
(第11幕「 Dream of you… 」に続く)
507 :
名無し募集中。。。:04/06/25 00:31
乙です
起きてた甲斐があったわ〜
きょうはここまで、にします
話の切り方から考えてみると、ここでいいのかな、と
きょうは更新すくないっすね、これからかな
>>465 俺の部屋。
彼女は疲れきって眠っている。
あの後、独りになりたくないと、彼女は俺の部屋までついてきてしまった。
普通なら、常識はずれの行動なんだろう。彼女も、受け入れた俺も。
でも・・・・・
もう、常識とかの範疇じゃない状態に彼女はいる。
いまさら、何が常識なんだ・・・・・
それに、俺は彼女を独りにさせたくなかった。
そして、俺自身も、どこか独りになりたくなかったという気がする。
泣き疲れたのか、それとも、眠ることでしか今の気持ちを抑えることができなかったのか。
彼女は、いつしか深い眠りにおちていた。
頬に残った涙の後が、生々しく、そして・・・・・哀しかった。
俺は、窓際に座って壁に頭をもたれさせていた。
俺自身の明日さえ見えない状況。
そして、彼女自身の明日も見えない状況。
何もかも分からなくなった。
どうすればいいのだろう・・・・・
そんな思いをのせたため息だけが続く。
>>510 窓の外の闇を眺めながら、また煙草を咥えた。
さっきから、ずっと喫いっぱなしだった。
いがらっぽさが、今は逆に心地良くさえ思えた。
明日からの人生そのものが、俺たちはいがらっぽさにまみれたようなものだから。
時計の針が進んでいく。
時間の経過が、どうにも重く感じられる。
・・・・・どこか遠い所へでも行ってみるか・・・・・
理由は無いけど、そんなことを思った。
昔から旅は好きだった。
仕事を始めてからは、日々の流れの中に埋もれて、旅なんて考えもしなくなった。
薄っぺらい付き合いばかりのせいで、俺がこの土地を離れても、誰が困るということ
もない。自業自得とはいえ、今更ながら寂しい気もした。
何故か、無性にマメ先輩に会いたくなった。
>>511 そんなことを、煙草を何本も灰にしながら考えていた。
彼女の、小さな寝息だけが部屋に聞こえる。
その表情は、穏やかな寝顔とはお世辞にも言えなかった。
・・・・・哀しいよな・・・生きることって・・・・・
そっと小声で呟いていた。
誰もが幸せを求めて生きている。誰もが幸せを手に入れる権利を持っている。
なのに、どうしてなのだろうか・・・・・
人生なんて、簡単に壊れてしまう・・・・・
俺は、彼女の寝顔を眺めている。
なんて日だったんだ・・・・・
そんな思いだけが込み上げてくる。
そして憂鬱と苛立ち。
>>512 ・・・・・会い・・たい・・・・・迎えに・・・・・き・・・て・・・・・おと・・・う・・・・・さ・・・ん・・・・
彼女の口から、そんな言葉が聞こえた。
そして、眠っている彼女が・・・・・一筋の涙を流した・・・・・
たまらなく胸がしめつけられた。
俺は自分の膝を抱えた。
彼女は、夢の中で、どんな風に父に救いを求めたのだろう。
束の間でも、そこに救いを見出せたのだろうか。
一睡もできないまま朝を迎えた。
起き上がって俺を見た君に、俺は言った。
「お父さんの眠る所・・・・・行くか?」
それだけを言った。
一晩考えて、その一言だけを言えた。
俺を見つめていた彼女が、小さく頷いた。そしてすぐに、
「・・・でも・・・・・」
「俺も・・・・・どうせ何ももう無くてな。だから・・・うまく言えないけど・・・・・そんな風に
思ったんだ・・・・・」
彼女が、小さく呟いたのを俺は聞いた。
・・・・・ありがとう・・・・・
今まで言われたどんなありがとうよりも、俺の心に響いたありがとうだった。
窓の外を見た。
朝陽の中を、鳥が羽ばたいていた。
514 :
名無し募集中。。。:04/06/25 00:58
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
515 :
名無し募集中。。。:04/06/25 01:01
GJ!
>>513 バックに詰めた荷物。
俺のおんぼろ車に詰め込んだ。
こうして見ると、本当に必要なものなんて、案外少ないのかもしれない。
彼女は、後部座席に荷物を置いて、俺の側に来た。
本当にいいの?
その眼差しがそう問いかけてくる。
俺は何も言わず、ただ頷いた。
そして、運転席のドアを開けた。
もう一度だけ、アパートを見た。ここにも、それなりに思い出があった。俺の暮らしが
確かにあった。感傷的な気持ちは無い。ただ、もう一度見たかっただけだ。
後のことは考えなかった。
先のことなんて・・・・考えるだけ無駄だ。俺は、たった一日でそう思うようになった。
積み上げてきたものの崩れる早さをこの体、この心で感じたから。
不確かな道を進むだけだ。そう、進むだけなんだ。それしかできることはない。
後ろを振り返っても、それは過ぎたことでしかない・・・・・
「さ、行こうか。・・・なんか、夜逃げみてーだな。朝逃げか?」
彼女は、どう答えていいのか分からない顔をしたが、一度頷き、助手席に乗った。
出発前に、一度しっかりと目をつぶった。
何も見えてくるものは無かった。何も感じなかった。
俺はゆっくり目を開けて、彼女の顔を見て、ゆっくりとアクセルを踏んだ。
彼女が、小さくなっていくアパートを、いつまでも窓から顔を出して見ていた。
その姿が、心に焼きついた・・・・・
517 :
名無し募集中。。。:04/06/25 01:10
報道氏&someさん
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
すっげぇいいっス。いやマジ。
>>466 おかげさまで。m(・_・)mドモ
質問:今小説いっぱいうpされてるけど…新しいのは少し間空けたほうがいい?
518 :
名無し募集中。。。:04/06/25 01:13
>>517 大丈夫じゃないですか
今もいくつか同時進行でなりたってるし
someさん乙です
519 :
名無し募集中。。。 :04/06/25 01:17
someです。レスどもです! >報道太郎さん、乙です!気になるとこで続きますねー。
>>517 おかえりなさい。全然大丈夫かと。楽しみじゃーないかっ!!
520 :
名無し募集中。。。:04/06/25 01:31
>517>someさんありがとう。
ではほんの少しですが行きます。
521 :
名無し募集中。。。:04/06/25 01:32
↑>518>someさん
_l ̄lNマチガエタ…
522 :
無人島からオメデトウ!:04/06/25 01:33
え!?
「つまり…」
はぁ!?イヤですよ!
「いや…だから…頼むよ。」
…もぉ訳わからんたい!
あたしは田中れいな。アイドルです。
モーニングっ子。といえば少し前までは局のディレクターだってプロデューサーだってヘコヘコするスーパーアイド
ル…
…だった。過去形ばい。
話題作りの卒業劇やメンバーの不祥事が相次ぎ、今じゃすっかり「あの人は今!」状態。
そんなあたしたちに「この企画で復活や!!間違いないでぇ〜!!」と飛び込んできたのがこの企画。
『モーニングっ子。世界であけおめ!!』
523 :
無人島からオメデトウ!:04/06/25 01:35
訳わからんやろ?
どうやらメンバーが世界各国に飛んでいろんなところで「あけおめ!」って言うだけの企画みたいばい。
でも、コーナーとはいえ正月のゴールデンタイム。断るわけにもいかんやろ?
で、れいなには「無人島で真夏のあけおめ!」が割り振られたったい。
…まぁ愛ちゃんの「北極圏で寒〜いあけおめ!」よりはマシやけど…ねぇ。
しかも急遽決まった企画だから撮影は年末、12月25日に帰国する予定って!
クリスマスは?アイドルになって初めて夕方からオフだったのに!
これじゃせっかく生まれて初めての彼氏とのデートが…
この前やっとの思いで告白したジョニーズJrの彼氏とのデートがぁ…
〜♪
あ!彼から電話ばい!もしもし?
「れいな?おれおれ。どーよ、元気ぃ?」
うん!あぁ声までかっこいい…ってあ!そうだ!実は…
「えぇ!?なんだよ〜!おれがスケジュール開けんのどれだけ大変かわかってんの〜?」
…ごめん。
「ったくこの前からせっかくこっちが開いてんのにコンサートだミュージカルだって、一回も遊べて無いじゃん!」
…仕事、だから…
「…ったく落ち目のアイドルと付き合うんじゃなかったよ!もうちょっとおもしれぇかと思ったけどなぁ?」
…え!?
「おまえもういいや!もう電話すんなよ!」
ブツッ!ツー…ツー…
…えぇぇぇ!?もしもし!?もしも…し…
あぁ…最悪ばい。いろんな意味で。
…もう…いいや。
…南半球の無人島でも北極でも…どこでも行くったい…。
525 :
無人島からオメデトウ!:04/06/25 01:41
本日はとりあえずここまで。
最近シリアス物が多いのでテーマは「れいな目線の軽いヤツ」です。
他作品とレベルの違う駄文ですがよろしく!
526 :
名無し募集中。。。 :04/06/25 01:44
待っててよかった
Nさん乙!! さすがポップな感じとノリが気持ちいいなー 楽しみが増えた! (バ)
527 :
名無し募集中。。。:04/06/25 02:22
乙であります
528 :
名無し募集中。。。:04/06/25 03:38
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| モーヲタは包茎!!!! |
| モーヲタは童貞!!!! |
| モーヲタは悪臭!!!! |
| モーヲタは汚物!!!! |
| モーヲタは粘着!!!! |
|_________|
二二 ∧ ∧ ||
≡≡(,, ゚Д゚)⊃ キモイ...
三三〜(, /
| ) )
∪
久々にこのスレに来たんだが、some氏とFirst氏が同じ人なの?
530 :
名無し募集中。。。:04/06/25 07:12
ジャニーズとか勘弁してください
531 :
名無し募集中。。。:04/06/25 10:13
532 :
名無し募集中。。。:04/06/25 10:15
鳥籠=some
533 :
名無し募集中。。。:04/06/25 11:19
学園ミステリーまだでつか
534 :
名無し募集中。。。:04/06/25 12:25
535 :
名無し募集中。。。:04/06/25 12:38
536 :
名無し募集中。。。:04/06/25 13:59
現在の進行中小説は・・・
「君ならば、大丈夫」(作者1作目)
「鳥籠」(作者2作目、1作目は「SOMEDAY」)
「FIRST」(作者1作目)
「le petite fee」(作者1作目)
「無人島からオメデトウ!」(作者2作目、1作目は「ココニイルゼェ!」)
(順番は初アップ時古い順から)
・・・これでFA?
537 :
名無し募集中。。。:04/06/25 15:42
ほ
538 :
名無し募集中。。。:04/06/25 16:41
539 :
名無し募集中。。。:04/06/25 17:19
最近内容がごっちゃになる
541 :
名無し募集中。。。:04/06/25 17:42
俺は完結するまでひたすら我慢して
完結したのをガッと読んでる
542 :
名無し募集中。。。:04/06/25 17:46
オレも
>>541と同じようにしてる
SOMEDAYも我慢して一気にガッて読んだら涙がボロボロ出た
ちなみに保全はちゃんとしてるぜ
543 :
名無し募集中。。。:04/06/25 17:55
>>538 俺はOKだよ他の人はどうなんだろ
昼間携帯からアクセスできなくてビックリ!
544 :
名無し募集中。。。:04/06/25 18:44
545 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:17
誰かいる?
なんか新携帯鯖使いづらくないですか?なんかイライラ前のほうがよかったよ
546 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:18
imona入れてる?
547 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:21
え?入れてないけど
548 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:23
imonaって何?
549 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:24
携帯だと人大杉になってないか?
550 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:27
551 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:29
iMonaは携帯用2ちゃんブラウザみたいなの
DoCoMoならアプリ対応の機種なら入れられるの
auやボーダは詳しい人にきいて
552 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:31
>>551 ありがとう
俺winだからどうなんだろ
誰か知ってる人いないかな
553 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:35
作家さん降臨アゲ
今携帯版2ちゃん見てきたけど随分使い易そうになってたね
検索機能まで付いちゃって
ただ、いくぶんか重くなったように感じるね
555 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:43
そうそう重いんだよ
書き込んだ後新規表示してもなかなか表示されない
556 :
名無し募集中。。。:04/06/25 19:59
557 :
名無し募集中。。。:04/06/25 20:08
携帯おもいよ〜
558 :
名無し募集中。。。:04/06/25 20:57
559 :
名無し募集中。。。:04/06/25 21:01
>>556 遅くなってすいません
winのW11Hです
560 :
名無し募集中。。。:04/06/25 21:14
561 :
名無し募集中。。。:04/06/25 21:20
>>560 ありがとうございます
さっそくダウンロードしてきます!
562 :
名無し募集中。。。:04/06/25 21:35
>>560 ダウンロードしてきました!
不満点が解消できてありがたいです
本当にありがとうございます!
563 :
名無し募集中。。。:04/06/25 22:30
ヒホヒヘ
564 :
名無し募集中。。。:04/06/25 22:49
なんにもない・・・
ヒィ━━━━━━ ;´D`; ━━━━━━ン!!!!
565 :
名無し募集中。。。:04/06/25 22:49
ノシ <イルヨ
566 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:08
作家さん降臨までつなぎ程度にミステリ書こうと思うんだけどいいかな?
萌えなしでスレ違いだけど
567 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:11
ど〜ぞ ど〜ぞ
どぞ ど〜ぞ
7月14日
「都内の女子高校生、飛び降り自殺。統計によると中高生による自殺は、10年前に比べるとおよそ10%の増加・・・、か」
バサバサ、と絵里は新聞のページをめくってる。
「ちょっと絵里、食事中に新聞読むのやめてよ」
「あ、ごめん、れいな」
「ふふふ、絵里、おじさんみたい」
絵里を見て、さゆが笑ってる。絵里は新聞をラックの上にポイッと乗せると、何かに気付
いたようでキョロキョロとしはじめた。
「あれ?裕子ねーさんは?」
「昨日、夜中に酔っ払って帰ってきたから当分起きてこないと思う」
さゆがお味噌汁のお椀から口を離して答えた。
「ふ〜ん」
「ほら、早く食べてよ。急がんと片付け間に合わんたい。れいな遅刻するやなかね」
そう言っても、絵里とさゆは相変わらずマイペース。のんびりとご飯を食べながらさっき
の話をしている。
「でも怖いよね~。10年前に比べて10%も増えてるんだって」
「まだ若いのにね。何で死にたがるのかな?」
さゆ、おばさんみたい。弟がいたせいか、時々さゆは年齢よりも大人びて見える。
「れいな、何がおかしいの?」
さゆが、笑ってるのに気付いたらしい。不思議そうな顔で訊いてきた。
「だって、さゆだって若かったい」
「でも死にたいっていう気持ちは理解できないなぁ。死にたくなくても死んじゃった人だっているし・・・」
さゆの表情が暗くなった。絵里も無言でうつむいた。きっと、自分も同じような表情を
してるんだろうなぁ。
「そうだね・・・、お父さんもお母さんも、きっと死にたくなんかなかったよね」
「弟も・・・」
「うん・・・」
絵里もさゆも、3人とも家族を亡くしてる。一人ぼっちになって、親戚をたらい回しに
されそうになったところを、裕子ねーさんが引き取ってくれた。
裕子ねーさんには歳の離れたお姉さんが3人いて、みんな裕子ねーさんが成人する前に
結婚して家を出て行った。
わたしと絵里とさゆはそのお姉さんの子供 −つまりは従姉妹− で、それぞれ田中、亀井、
道重という。
だから、裕子ねーさんは叔母にあたるんだけど、おばさんと呼ぶと怒る。
本人が言うには、
「結婚するまではいくつになってもねーさん」
とのことらしい。
なので3人とも"ねーさん"と呼んでいる。
ある時、どうして3人を引き取ったのか訊いたことがあった。
「あんたらのオカンなぁ、仲悪かってん。せやから、せめてあんたらは仲よぉせなあかんで」
冗談混じりにそう言ってたけど、一瞬見せた寂しそうな表情からすると、どうも本心だっ
たみたい。きっと姉妹で仲良くしたかったんだろうなぁ。
「れいな、れいな」
絵里の声にハッとして、危うく茶碗を落とすところだった。
「ぼ〜っとして、どうしたの?」
「ううん、なんでもなか。なんで死にたがるんかな〜、って考えとったと」
「結局、他人のことだからねぇ。理由なんて分かんないよ」
絵里は2人より一つ年上だけあって、なんとなく達観しているように思える。思える、だ
けだけどね。
「そうだ、今年の夏休みに自由研究、どうして自殺をするのか?って題材で調べてみよう!」
「はぁ?」
絵里とさゆが同時に声をあげた。
「最近、中高生の自殺者が増えとるっちゃろ?やっぱり、大人にはわからん、子供には子供の理由があるったい。それを調べると」
「へぇ、面白いんじゃない?中学生の自由研究とは思えないけど」
絵里がくすっと笑った。
「ほら、そろそろ準備しないと遅刻しちゃうよ」
いつの間にかご飯を食べ終わっていたさゆが、食器を片付けてる。
「え、もうそんな時間?」
「そうよ、早くしないと置いていくよ」
絵里の前もいつの間にか片付いてる。急いでご飯を掻きこんで、お茶で流し込んだ。
「ちょ、ちょっと待って」
食器を洗って片付けてると、絵里とさゆが玄関のほうに行くのが見えた。
「待ってよ〜」
慌てて後を追おうとして、マガジンラックに足をぶつけた。
「痛かぁ・・・」
ぶつかった弾みに、新聞がラックの上から落ちた。
「聖蘭学園高等部2年 紺野あさ美、か・・・」
拾い上げた新聞をラックの上に放り投げて、2人の後を追いかけた。
「あれ?れいな、帰らないの?」
校門を出たところでさゆに声を掛けられた。
「うん、ちょっと寄るところあるけん、先に帰っとって」
さゆにそう言って別れると、家とは逆方向、駅のほうに向かって歩いた。
同じ学校の人に訊けば、きっと色々と分かるはず。期待に胸が高鳴る。
でも、そんな気分も束の間。
(あれ?そういえば場所どこだっけ?)
と、小首を傾げていた時、
「れいなおねぇちゃん」
いきなり呼びかけられてドキッとした。
「佐紀ちゃん」
いつの間にか隣に女の子が立っていた。近所に住んでいる、一つ年下の清水佐紀ちゃん。
「どうしたの?ニヤニヤしたり沈んだりして、気持ち悪いよ」
「れいな、そんな顔しとった?」
「うん。あ、分かった。デートでしょ?」
佐紀ちゃんが嬉しそうに笑う。
「ち、違うばい。ちょっと用があって・・・」
「な〜んだ、絵里さんもさゆさんもいないからてっきり彼氏と会うのかと思った」
「か、彼氏なんかおらん!」
佐紀ちゃん、いきなりなに言うとぉ、もう。
「佐紀ちゃんこそ、彼氏おらんとね?」
「わたし?いないよぉ」
「佐紀ちゃん、そんなに可愛いのに彼氏おらんと?男どもは見る目なかねぇ」
「そんな、わたし可愛くないよぉ」
笑って否定してたけど、佐紀ちゃんは丸顔で、ちょっと硬めの髪をショートカットにした、
笑顔のよく似合う可愛い女の子だ。
「それに、弟の面倒見なきゃいけないし」
「そっかぁ、大変やねぇ」
「お母さんのほうがもっと大変だけどね。お父さんが死んで、女手一つで私たちを育ててくれてるから」
1つしか歳違わないのに、しっかりしてるなぁ。どっちが年上なんだか・・・。
「お兄さんはまだ帰って来んと?」
「うん。高校卒業してすぐだから、もう4年前か。浩介なんかまだ2歳だったから、覚えてるかどうかすら怪しい」
佐紀ちゃんは冗談めかして笑ってたけど、なんとなく寂しそうに見えた。やっぱりお兄さ
んがいなくなって寂しいんだろうなぁ。
「ところでれいなおねぇちゃん、どこ行くの?」
「ん?あ、そうだ。佐紀ちゃん、聖蘭学園ってどこにあるか知っとる?」
「聖蘭って、あの超お嬢様学校?」
「そうなん?」
「知らないの?」
あ、佐紀ちゃんちょっと呆れてる?
「まだこっち来て3年くらいやけん・・・」
「そっか。どっち?大学のほう?」
「大学のほうって?」
言ってる意味が分からない。どういうことだろう?
「聖蘭は幼稚園から大学まであって、幼稚園と大学以外は全部同じ敷地内にあるの」
「へぇ、うちと似たようなもんか。うちも中高一環やけん」
「とんでもない!規模が全然違うよ」
佐紀ちゃん、そんな大声で言わなくても・・・。そんなに違うのかな?
「で、どっち?」
「高校のほう」
「それなら3駅先で降りて・・・・」
佐紀ちゃんはとても丁寧に、3度も繰り返し教えてくれた。実は方向音痴なのでありがたい。
東京って入り組んでて、いまだによくわかんなくて・・・。
佐紀ちゃんも、どうもそのことを分かった上で教えてくれてたらしい。
「ありがとう、じゃあまたね」
「うん、迷子になったら恥ずかしがらないで人に訊きなよ」
やっぱり・・・。佐紀ちゃんは愉快そうに笑っていた。
「ここか・・・」
何度か迷いながらようやくたどり着いた聖蘭学園は、とてつもない存在感を持った学校だ
った。
佐紀ちゃんが大声で否定した理由が分かるような気がする。
れいなの学校、朝比奈学園とは敷地面積からして違う。校舎も、古ぼけた朝比奈学園と違
って、真新しくて近代的だ。
「わぁ・・・」
しばらく我を忘れて、校門の前でぼ〜っと突っ立ってた。
「ねぇ、何あの子?」「さあ?」
「どこの制服だっけ?」「知らない」
周囲から、そんな声が聞こえた。チラチラとこっちを見る視線が痛い。
そうだ、学校見物に来たんじゃなかった。
適当に、ちょうど校門から出てきた2人組に話しかけた。
「あの、」
「なに?」
「だれこの子?知り合い?」
「知らない」
二人とも、なんとなく冷たい感じ。
「ちょっと聞きたいことあるんですけど」
「知らないよ、あっち行ってよ」
押しのけられて、さっさと行ってしまった。
その後も何人かに話を聞こうとしたけど、みんななんかヤな感じだった。
見下してるって言うか、お高くとまってるって言うか。
お嬢様学校の子って、みんなこんな感じなのかなぁ?
「ねえあなた」
ふいに後ろから肩を叩かれて振り返えると、一瞬息が止まった。
心を奪われたって言うのかな?
なんて言うか、見とれてた。
「ん?わたしの顔、何かついてる?」
「~~~~~~」
声も出なくて、口を閉じたまま大きく首を横に振った。
「あなた、ここの生徒じゃないよね?どこのコ?お名前は?」
「え、あの・・・」
「あ、ごめんなさい。わたし、藤本美貴っていいます。ここの3年生。あなたは?」
言葉に詰まってると、その人がニコッと笑ってそう言った。美貴さんかぁ。すっごく綺麗
なヒト・・・。背はそんなに高くないのにスラッとしてて、なんかかっこいい!
「わたし、田中れいなって言います。朝比奈学園中等部の2年です」
美貴さん、ビックリしてた。そんなに大きな声だったかなぁ?
「へぇ朝比奈なんだぁ。美貴の友達もね、朝比奈に行ってるんだよ」
自分のこと"美貴"って、ちょっと意外。でも可愛い!!
「あ、笑ったな。でもこれ癖になっちゃって、やっぱり変かな?」
「ううん、ぜんぜん変じゃなか、じゃなくて、変じゃないです」
「ありがとう」
またニコッと笑った。天使みたいな笑顔って、こういう笑顔のことかな?なんて思ったり
して。
「ところでれいなちゃん、あっ、れいなちゃんって呼んでいいかな?」
「は、はい!」
「じゃあれいなちゃん、ここで何してるの?」
別に隠すような事じゃないので、今日ここに来た理由を話した。
変な子と思われるかな?とちょっと不安だったけど。
「へぇ、れいなちゃんは変わったことに興味あるんだね」
美貴さんは例の笑顔で言った。
「変わって・・・、ますか?」
「うん、変わってる」
きっぱりと、そう言われてちょっとショック・・・。
って落ち込んでる場合じゃない。そろそろ本題に入らないと。
「あの、それで、亡くなった紺野さんのことなんですけど、何か知りません?」
「いいコだったよ。生徒会の役員やってて、すごく真面目なコだった」
生徒会、かぁ。そんなマジメな人がなんで自殺なんかしようと思ったんだろ?
「真面目過ぎたのかな?」
美貴さんはそう言った。
「真面目過ぎた?」
「そう。真面目過ぎるとね、疲れるんだよ」
なんとなく、分かる。自分も根を詰めるタイプだから。
時々、何もかも投げ出したくなる時がある。
でも自殺しようとか、そんなこと考えた事はないな。
「なにか他に理由、分かりません?」
「う〜ん、そう言われても、それほど付き合いがあったわけじゃないしね。学年も違うし」
「そうですか・・・」
「ごめんね」
「いえ、いいんです」
「あ、そういえば」
ふと思い出したように美貴さんはポンと手を叩いた。
「紺野さん、妹がいたはずだよ」
「ホントですか!」
期待に声が弾んだ。妹さんに訊けば何か分かるかも。
「うん、たしか中等部の1年生だったと思う」
会いたい。会って話が聴きたい。
「どこに行けば会えますかね?」
美貴さんの表情が一瞬、曇った。
「ほら、昨日の今日だから、ね」
(あっ・・・)
さすがに会いに行くわけにもいかないか。
「美貴そろそろ行かないと。じゃね」
そう言うと、小さく手を振って美貴さんは行ってしまった。
しばらくの間、美貴さんの後ろ姿に見とれてた。しなやかで、流れるような歩き方。
ホントにかっこいい。
そうやって、しばらくボ〜っとしてた時だった。
「ねぇ、ちょっとあんた」
いきなり後ろからガッと肩をつかまれて壁に押しつけられた。
「な、なんすると!?」
制服からすると、ここの生徒と思われる二人組だった。
肩を掴んでいるほうは茶髪で、毒々しいリップをつけていた。
もう一人は、やや太めで黒髪の、なんとなく気の弱そうな人。茶髪女の後ろに隠れるよう
に立っている。
「あんた、ここで何やってんの?」
茶髪女の、明らかに友好的じゃない言い方。
「なにって・・・」
「何探ってんのかって訊いてんだよ!」
茶髪女は胸ぐらを掴みあげると、大声で叫んだ。周囲の人の目が集まる。
「愛ちゃん、ここじゃまずいよ」
後ろに隠れてた女が小声で囁いた。
「あっ!?お前ら何見てんだよ!」
周囲の視線に気付いて、"愛ちゃん"が怒鳴り始めた。なんか殴りかかりそうな勢い。
「愛ちゃん、まずいって」
黒髪のほうが必死になだめようとしてる。こんな友達持つと大変だろうな、なんてなんと
なく他人事のように思った。
「ちっ、おい麻琴、そいつこっちに連れて来い」
そう言うと、"愛ちゃん"は裏手のほうに入って行った。
「ごめん、ちょっとこっちに来てくれる?」
"麻琴"はおずおずとれいなの腕を掴んで引っ張った。
人通りの少ない裏手に連れて行かれて、本当なら怖いって思うんだろうけど、なぜか怖く
なかった。
この"麻琴"って人のせいかな?
「で、何訊きまわってたんだ?」
裏手に入ると、相変わらずの口調で"愛ちゃん"が言う。
「何って・・・、別に何も」
"バシッ"
頬に痛みが走った。突然のことで何がなんだか分からなかったけど、どうも"愛ちゃん"
にはたかれたらしい。
「嘘ついてんじゃないよ。何が目的だ?」
一段と凄みを利かせて、"愛ちゃん"が睨んできた。
「も、目的なんて、」
ガン!と"愛ちゃん"が壁を蹴りつけた。
「誤魔化してんじゃねーよ!」
胸ぐらを締め上げられて息が出来なかった。
「ほん・・とに・・・なにも・・・」
言おうとして、また"愛ちゃん"の平手が飛んできた。
2回、3回と顔を打たれて、その場にうずくまった。
それでも"愛ちゃん"はやめようとしなかった。
「紺野のこと探ってどうするつもりだったんだよ?えっ?」
「どうするって、別に・・・、!!」
思い切りお腹を蹴り上げられた。息が出来なくなって、お腹を押さえて倒れこんだ。
その後も、何度も何度も"愛ちゃん"に踏みつけられた。
いつ終わるかも分からなくて、とにかく怖かった。
「愛ちゃん!もうやめようよ。そのコ死んじゃうよ!」
見かねた"麻琴"が"愛ちゃん"の腕を掴んで止めに入った。
「うるせーよ。命令すんな」
"麻琴"を振り払うと、起き上がりかけてたところをまた蹴られた。
「愛ちゃん!」
「ああ!?なんだようるせーな。お前からやるぞ?」
"愛ちゃん"は"麻琴"ににじり寄って、その黒髪を鷲掴みにした。
「あ、愛ちゃん、ほら、あのコの制服・・・」
震える声で"麻琴"がそう言うのが聞こえた。制服?
「制服?制服がなんだよ?」
"愛ちゃん"がこっちをジッと睨んだ。身体がビクッと萎縮した。
「チッ」
こっちにも聞こえるくらい大きな舌打ちをして、"愛ちゃん"は壁を蹴りつけた。
「おい、もう余計なこと嗅ぎまわるんじゃねーぞ」
ペッと地面に唾を吐くと、"愛ちゃん"はさっさと行ってしまった。
"麻琴"は意味ありげな目をこっちに向けると、"愛ちゃん"の後を追って行った。
呆然と二人の後ろ姿を見送ったまま、しばらく痛みと恐怖で立ち上がれなかった。
「れいな、どうしたのその顔?」
夕食の少し前に家に帰ると、顔を会わせたさゆがビックリしてた。
「ん〜、ちょっとね」
曖昧な返事をして洗面所に入ってから、さゆがビックリした理由が分かった。
鏡に映ったひどい顔。頬が腫れて、口の端が切れて血が出てた。
「あはははは」
なんとなく苦笑いしてしまった。
蹴られてドロだらけになった身体をシャワーで軽く洗い流してバスルームを出ると、キッ
チンから空腹を誘う匂いが漂ってきた。
「ン〜、いい匂いたい。今日の当番はさゆか」
テーブルの上に、クリームシチューが3人分、並べられている。
「あれ、裕子ねーさんの分は?」
とさゆに訊くと、
「遅くなるから先に食べてていいってさ」
エプロン姿のさゆはまるでお母さんみたいに見えた。お盆にサラダと器を3人分乗せて、
テーブルに置いた。
「よしできた、と。れいな、絵里呼んできて」
「うん、絵里ぃ!!ご飯できたよー!!」
大声で呼ぶと、ちょうど絵里が出てきたところだった。
「そんなに大声出さなくても聞こえるよ。ってれいな、その顔どうしたの?」
絵里も、さゆと同じようにビックリしてた。
「そう、れいなその顔どうしたの?」
椅子に座りながら、さゆにもそう訊かれた。
「うん、実は今日・・・・」
聖蘭学園であったことを二人に話した。
「大丈夫?身体痛くない?」
「あちこち痛か」
「あとで薬塗ってあげるね」
「うん、お願い」
「でも変だね」
話を聞き終えてからジッと考え込んでた絵里が口を開いた。
「何が?」
とさゆ。
「だって、いくらなんでもそこまでする必要あるのかな?って」
「そうやろそうやろ?いくられいなが可愛いからってあんなに殴らんでも」
「「それは違う」」
全くの同時に、二人からそう言われた。
「そんな、二人同時に言わんでもよかろーもん・・・」
「「れいなが悪い」」
また二人同時・・・。
「でもほんと、おかしか。麻琴って人が制服がどうとか言ったら、いきなり蹴るのやめたと」
「制服?朝比奈の?」
「多分。そうとしか考えられん」
「う〜ん、なんなんだろ?それと自殺と、何か関係あるのかな?」
絵里はまた何か考えこんでる。
「絶対何かあるったい。調べちゃるけんね」
「危ないし、もうやめたら?」
さゆがすごく不安そうな顔をしてた。
「いーや、ここまでされて引き下がったら女がすたるたい」
今日はいきなり蹴られたりしてちょっと怖かったけど、今度は大丈夫。
「自殺した紺野あさ美って人には妹がいるそうやけん、明日会いに行ってみるたい」
「あられいな、明日は駄目だよ」
「なんで?」
「れいな、期末テストで赤点取ったでしょ?明日から夏休み前まで補習」
「えっ、うそ?」
「掲示板に書いてあったよ」
ガ〜ン・・・。せっかく意気込んでたのに・・・。
次の調査まで一週間のお預けかぁ。
とりあえずここまで
作家さん降臨までの暇つぶしにでもなればよいかと
582 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:30
お疲れ様〜
マジ引き込まれました。最高!
583 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:32
乙〜
総登場ですね〜どうなるのやら
ありがとーん
続き楽しみにしてるよ!
585 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:39
学園もの(・∀・)イイですね
楽しみにしてますよ〜
作家さんたち今日は忙しいのかなぁ
587 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:42
朝起きまた落ちたなw
もうここだけでいいと思うよ
589 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:43
>>587 まあまあ落ち着け
それ言ったらSOMEさんもれいな頃してるわけだし
590 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:43
>>589 いきなり氏んでいるってのはかなり許せん
これから更に氏ぬのか?
そうだろうな
>>516 車中泊。そして移動。
急ぐ旅じゃない。
俺は、その瞬間その瞬間を大切にしたかった。
れいなに、今まで見れなかった他の世界・・・世界と言うのが正しいのかは分からないが、
今までとは違う何かを見せたいって思った。
なんてことない事なんだろうけど、俺たちはその場所その場所を、できるかぎり自分達の
足でも廻るようにした。
れいなは、特に何も言わなかったけど、その心に焼き付けるかのように、あちこちを見て
いた。
そんな事が、れいなの何かを変えるきっかけ、たとえあまりに小さなことだとしても、きっか
けの一つになればいい。
強く願った。
そして、俺にできることは、本当にできることは何だろう・・・・・
そんなことを思った。
>>594 今日も、暑い一日になりそうだった。
立っているだけで、汗が噴き出してくる。
れいなは、れいな自身が俺に初めてねだったもの。
コンビニで見かけたインスタントカメラ。
それを片手に、今俺が立っている先にある、小さな川を写しに行っている。
少しずつ大切にフィルムを使ってるようだ。
カメラを買って渡したときの顔。
カメラを構えて写している時の姿。
少しずつ動いていけばいい。
他の人の速度なんか気にしなければいい。
れいなは、れいなの速度で進めばいい。そう思った。
れいなが、こっちに駆け寄ってきた。
「いい写真撮れたか?」
「うん。川が透き通ってた。昔・・・お父さんに連れてってもらった川を思い出してたんだ」
「そうか。フィルム残ってる?」
れいなが大事そうにカメラをポケットにしまいながら、頷いた。
「どんどん撮れよな。きっとさ・・・」
れいなが俺を見る。
「よーし、昼飯でも喰い行くか」
>>595 俺はれいなの背中を押した。
きっとさ・・・・・いい思い出になるさ?・・・いい写真家になれるかもな?・・・
そんなことを言いたかったわけじゃない。何を言おうとしたんだろう。
・・・いつか俺の事もその写真を見たら思い出すかもな・・・
そうだ。でも・・・・・それを言いたくなかったんだ。何故・・・・・
俺自身の中に、何か変化が起きているのだろうか。
歩きながら、れいながそっと手を握ってきた。
俺は、つとめて自然にそれを受けて、平然としたふりをしていた。
けど、実は動揺したりしていた。
れいなが、俺の手をしっかりと握る。その、小さな手。
何か、れいなの気持ちが伝わってくる気がした。
そして、穏やかな温もりを感じていた。
>>596 れいなは、澄んだ川を眺めながら、父親との思い出に浸った。
あの頃は、何もかもが幸せだった。
全てが叶うと素直に信じていた。
川の水を手ですくった。
何度かそれを繰り返した。
川の匂いを胸いっぱいに嗅いでみた。そして、自分の中の重い気持ちと共に、
吐き出そうとしてみた。
川のせせらぎと、自分の呼吸だけが聞こえる。
目を閉じた。
浮かんでくるのは・・・・・○○の笑顔だった。
自分だって辛いはずなのに・・・自分だって大変なのに・・・・・
感謝と、申し訳ない気持ち、そして、まだ自分では分からない何かの気持ちがあった。
あの人がいたから、私は今こうしてここにいられる。
何度も何度も、いつでもそう思う。
いつか・・・・・いつの日か・・・心の底から、本当の笑顔と共に、ありがとう、そう言いたい
と思う。
・・・できるよね・・・・・できなくちゃ駄目だよね・・・・・父に語りかけた。
父が、微笑んだような気がした。
川の涼しさが気持ちよかった。
川の流れ、せせらぎが優しかった。
れいなは、ほんの少し、自分も優しくなれたような気がした。素直になれそうな気がした。
れいなは、そんな思いをこめて、川の写真を一枚撮った。
・・・・・できるようになってみせるよ・・・・・そう呟いた。
れいな…
キターーーー!!!!
600 :
名無し募集中。。。 :04/06/25 23:58
リロード(あってる?)しないまま書いてたから話の流れに割り込んでたようでごめんなさい
とりあえず今はここまでで
>日記さん乙でした。物凄い量ですね・・・凄いわ
イイヨイイヨー
602 :
名無し募集中。。。:04/06/25 23:58
キタ━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━ !!
れいなはいい子だな〜
休み時間・・・
「ねぇねぇ、れいな〜」
2時間目の退屈な授業が終わり、れいなはあくびをしていた。
そこにクラスメート2人がなにやらニヤケながら話しかけてきた。
「ん〜?」
「この前、朝の電車ん中で栗原先生に抱きついてたってホント〜?」
「!?なんで知っとっと!!」
「えー!!ちょっとぉ、マジで!?」
ヤバい・・・誤解される反応しちゃった・・・
見られてたなんて思ってもみなかったので、頭がパニクってる・・・
「れいなやるぅ〜♪」
「大胆〜〜♪」
ヤバい・・・このままじゃある事ない事広まっちゃう・・・
「え、待って、待って待って・・・」
とにかく落ち着かんと・・・
「あれはぁ、そんなんじゃなくって・・・」
「えぇ〜なになに〜?」
「あのね、れいな電車でこけそうやったけん、ユウ先生につかまってただけで・・・」
「え〜ホントかなぁ〜」
「またまた、照れちゃってぇ」
全然真面目に聞いとらん・・・
「ホントホント!!そんなんじゃなか!!」
「ふぅーん、そうなんだぁ」
れいなの表情があまりにも真剣だったせいか、2人はようやく信じてくれたようだ。
「でもさぁ、れいな栗原先生のことかなり気に入ってるよねぇ」
「だよねー。どうなの、れいな?好きなの?好きなんでしょ?」
なんかいやらしい目つきで聞いてくる。
「別に・・・そんなんじゃなか。ただ・・・」
「ただ?」
「ただ、なに?」
「ん〜〜〜、なんでもなか♪あ、ほら、早く音楽室行かんと遅刻するったい」
そう言ってれいなは席を立った。
「え〜、ちょっとぉ〜」
「待ってよ、れいなぁ〜」
2人が慌てて追いかけてくる。
その様子を背中で感じながら、れいなは笑顔で歩いていく。
そして心の中で付け加えた。
(ただ・・・優しくってかっこよかったなぁって思っただけ♪)
こんだけですいません。
週末更新できないんで、いつも以上に適当に書いただけのオマケみたいなもんです
イイヨイイヨー
608 :
名無し募集中。。。:04/06/26 00:12
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
次から次へと田中ヲタはすげーな
みんな乙
611 :
名無し募集中。。。:04/06/26 00:21
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
612 :
名無し募集中。。。:04/06/26 00:34
613 :
名無し募集中。。。:04/06/26 00:38
日記氏&someさん&le氏
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
みんないいっスね!新作も待望の学園物ですか!期待!
あ、ジョ○ーズ評判悪いので以後出しません。スマソ。
614 :
無人島からオメデトウ!:04/06/26 00:39
なんやかんやでここは南半球の聞いたことの無い島国。
…暑い。ホント暑かぁ…
しかもここから舟で2時間!…最悪ったい。
一緒にいるのがえらい若い同行ディレクターと通訳。
「ハヤク行クヨ!乗レ!」
…なんでキレ気味?…日本やったらぼてくりこかすばい!
「ほんとにゴメンね?ね?」
…それやったら連れてこなきゃよかばい…。
…あ〜ぁ。最悪の年末になりそうたい…。
615 :
無人島からオメデトウ!:04/06/26 00:40
「舟で気持ちよさそうに海を見るシーン取りますね?はい!行きます!5・4・3…」
…って待った!ちょっと待った!それ何?
「?」
その手に持ってるものったい!何ねそれ!
「?…あぁ、デジカメですけど?」
はぁ!?いつかられいなは電波少年になったと!?
「いや…ごめんなさい…」
616 :
無人島からオメデトウ!:04/06/26 00:41
あ、島が見えてきた。
なんだかんだ言ってもキレイなのはキレイったい。
「到着ネ!ナニカニ捕マッテルヨ!」
え!?舟が着くようなとこどこにもなかとよ?
…どんどん砂浜が近づいてくるんですけど…。
ズザァァァァァァ!!
きゃあぁぁぁぁぁ!!
ゴロゴロ…どさっ!
…痛っ…たぁ!
「捕マッテロ言ッタヨ!到着成功ダナ!」
…到着じゃなくて…上陸ったい…。
「さあ!荷物降ろしますんで休んでてください!どうですか?キレイでしょお?」
…なんか気ぃ使わしてるったい。
でもまぁいいや。そう言ってくれるなら休ませてもらいましょ。
617 :
名無し募集中。。。:04/06/26 00:41
なんだここの作家陣のレベルの高さは
ありえねー
618 :
無人島からオメデトウ!:04/06/26 00:41
…ちゃぷん…
…キレイ…
確かにこんなにキレイな海見たの初めてばい…。
真っ白な砂浜…
コバルトブルーの海…
照りつける太陽…
押し寄せる波…
離れていく小船…
…?
619 :
無人島からオメデトウ!:04/06/26 00:43
…え!?
ち、ちょっと!な、なんで舟行っちゃうの!?
「あれ?言ってませんでしたっけ?通訳の方は往復の舟を出してくれるだけですよ。」
ええ!?
「大丈夫!なんせ無人島ですから。海外ですけど言葉なんかいりませんから!」
ええええ!?
「テントも二つ持ってきてますから!こう見えてもボーイスカウトだったんですよ!」
ええええええ!?
「すぐにテント立てますね!あ、荷物たくさんあるんでれいなさんのテントにも荷物入れますから。じゃあ3日間お願いします!」
…二人っきり?…一応お年頃のアイドルなんですけど…。
「あ、晩ゴハンはテント立てたらすぐ作ります!ボーイスカウト仕込みのカレーですよ!」
…あぁ…日本に帰りたかぁ…。
作家の皆さん毎日お忙しい中更新ありがとうです
新作家の日記さんうーんまぁドンマイです
更新乙でした!
621 :
無人島からオメデトウ!:04/06/26 00:45
今日はここまでっス。
またよろしく从*´ ヮ`)ノシ
無人島から作者さんスンマセン!
レスかぶっちゃいました・・
624 :
名無し募集中。。。:04/06/26 00:53
>623
从*´ ヮ`)ノシ <キニシナイ!
職人さん乙ー
626 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:02
無人島からオメデトウ!はどこへ行くのだろうか?
朝起きは新作出てきそうにないし、あの話の続きはここで(ゴニョゴニョ…
>>621 乙です
今日はもう終わりかな?起きた時深夜に更新されてると嬉しいよね
おやすみなさい。。。
628 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:02
从*´ ヮ`)ノシ <ミンナオチュカレタイ!!
629 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:05
ごめん今何本あるか分かる人いる?
作家さんには失礼だけどこんがらがってきちゃった
630 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:11
_,..-――-:..、 ⌒⌒
/.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.\ ^^
/ .::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::..ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::
:::::;;
>>629は
>>536と新作の日記氏でFAばい…
:::::::;;;;ノノノノo∈;;;;;;;;;;;;;:::::
::::::川川从) ::::::
/⌒`'''''''''''^ヽ
/⌒ヾ/ / .,;;;;;;:/.:;|
―\,./ / .::;;;;;;:/‐''| :;|―――――――
ソ / `:;;::::ノ,,,, | :;|
ξ_ノ丶ー'ー< ,ゝ__>ξ
631 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:13
632 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:19
>>506 「君ならば、大丈夫」
第11幕「 Dream of you… 」
れいなは、あまり学校に来なくなった。
来れないんだろう。
たまに来ても、すぐに帰ってしまうらしい。
俺が亀井ちゃんから「れいなが来てる」との情報を得る。
→そして、俺がれいなのクラスに行く。
→れいなはもう帰った。もしくは、オーディションの話を嫌ってどこかに行ってしまった。
そんなことが、幾度も続いた。
・・・電話をかけてみた。れいなは一応、携帯くらい持ってるし。
でも、繋がらない。もともと、れいなは俺と電話で話すのがあまり好きじゃなかった。
「顔を見て話したい」、そんなことを言っていたので。
れいなと話せても、話が成立しなけりゃしょうがない。
俺は電話をかけつづける気にはならなかった・・・・・・
そして、10日が過ぎた・・・・・・・・・・・・・・。
亀井ちゃんが言っていた「新メンバー決定の生放送」。
それが明日に迫っている。
当然だが、先週の放送まで、れいなは選考に残っている。
なんだよ、なんだよもうなんでだよ・・・れいなに、れいなに会いたいよ・・・・
会って、話がしたいよ・・・
俺は学校から帰ってから、自分の部屋で引きこもっていた。
そして、いつのまにか寝てしまった・・・
午後8時を過ぎたあたり。
突然、俺の携帯がけたたましく鳴りはじめた。
「・・・もしもし?」
「・・・・・・・・せんぱい?」
「え?れ、れいな?」
「・・・・・・・・せんぱいに、話があるんです。ごめんなさい、夜に・・・」
「いや、大丈夫だよ。で、何?」
「・・・・・・・・ごめんなさい、直接会って話がしたいんです・・・
私の家の前の、あの公園に来てくれませんか?」
――――――――――― 胸の動悸が、激しくなった ――――――――――――
(第12幕「 Fate of two 」へ続く)
636 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:48
報道さんキターーーーん!
>>635 「君ならば、大丈夫」
第12幕「 Fate of two 」
俺の家かられいなの家までは、電車で3駅。最寄の駅から徒歩10分。
およそ30分の道のりが、俺には遠く感じた。
れいなの声は平静を装ってはいたが、明らかにいつもとは違っていた。
真実を知りたい。俺は駅から猛ダッシュし、公園に向かった。
・・・れいなは、俺の3分後に公園に来た。
「せんぱい、来てくれたんですね・・・」
れいなは俺に久しぶりの笑顔を作り、話し掛けてきた。
「うん・・・で、話って?」
でも俺は、早く真実が知りたかった。
638 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:50
報道さん続きが気になるーーん!
「え・・・・・・・あの、私、モーニング娘。の追加オーディションを受けたんです」
「うん」
「それで、選考が、進んでいったんです」
「うん」
「それで、20人まで残って、テレビに出たらクラスのみんなも知ってて・・・」
「・・・」
「それで、選考が進んで、4人になって・・・」
「・・・」
「あしたの生番組で、決まるんですけど、たぶん、全員決まるらしくて・・・」
「もう、いいよ」
「・・・・え?せんぱい?」
もういい。俺が聞きたいのはそんなんじゃない。そんなことじゃない。
「そんなのいいんだよ、勝手にしろよ。それより、何で俺に言ってくれなかったんだよ!」
れいなが眼を丸くする。俺のこんな姿、見るのは初めてだろう。
でも、俺にはもう耐えられなかった・・・・
「もう芸能人になるんだから、俺のことなんかどうでもいいのかよ!」
「違う!!!」れいなが叫んだ。
「・・・・・・・・違うんです・・・・」
しかし、俺の感情の昂ぶりはもう止められなかった。
「何が違うんだよ、言ってみろよ!」
「・・・・・・・・・・・違うんです・・・・・・・」
囁くような小さな声で、れいなが呟いた。両目から、涙が2筋つうと流れた。
・・・俺は、今、何かとんでもない間違いを犯したような気がした・・・
居たたまれなくなった俺は、後ろを振り向いてその場から立ち去ろうとした。
―――――――――― ふいに、後ろから衝撃があった ―――――――――
(第13幕 「 Dream Child 」へ続く)
ああ、不覚にも涙がGJ
きょうはここまでです
新作が次々出てきて、今この作品が最古参になるんですね、きょう初めて知りました
あらすじをどこかのポイントで付ければいいのかな、とも思ってます
643 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:57
先輩荒れちゃいやん
644 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:57
イイヨイイヨ〜
645 :
名無し募集中。。。:04/06/26 01:59
報道さん乙です!
毎回クネクネしながら読んでます(クネクネ)
646 :
名無し募集中。。。:04/06/26 02:06
乙です
しかしこのスレすげーな・・・
647 :
名無し募集中。。。:04/06/26 02:12
後ろから殴られたのか!?
抱きつかれたに違いない
だったらいいな
649 :
名無し募集中。。。:04/06/26 02:23
れいなあああああああ
この話すげーおもしろい
651 :
名無し募集中。。。:04/06/26 03:39
652 :
名無し募集中。。。:04/06/26 03:47
653 :
名無し募集中。。。:04/06/26 04:03
普通に考えると
両手の人差し指を合わせて浣腸だな
俺も中学時代、よく同級の女の子と浣腸し合ったものだ
654 :
名無し募集中。。。:04/06/26 04:06
おれはジャージの中に手突っ込んだらその子が登校拒否なりかけた
655 :
名無し募集中。。。:04/06/26 04:10
656 :
名無し募集中。。。:04/06/26 04:28
反省してます
657 :
名無し募集中。。。:04/06/26 04:37
変態
658 :
名無し募集中。。。:04/06/26 04:48
659 :
名無し募集中。。。:04/06/26 05:49
660 :
名無し募集中。。。:04/06/26 06:50
661 :
名無し募集中。。。:04/06/26 07:50
毎朝起きてスレ開くといくつも作品が更新されてる
すごい幸せなことだよな
663 :
名無し募集中。。。:04/06/26 08:51
664 :
名無し募集中。。。:04/06/26 09:31
今は6本連載か・・・
俺は古い2本(鳥籠氏、報道氏)はリアルタイムで読んでいって、他は完成した時点で読もうと思ってる
ごちゃごちゃになると嫌だし、書いてる人に失礼だし
665 :
名無し募集中。。。:04/06/26 09:51
( ・e・)
ほえ ほえ〜
>>597 車の中から見る夜空。
れいなは、そんな夜空が好きになっていた。
この土地は星がよく見える。
今までの暮らしの中、今までの日々の中、かすかに見える星を見上げることは
あっても、こんな風に星の輝きを見たりはしていなかった。
ただ、時間の過ぎるのを待つ為だけに、夜空を眺めていた。
今は違う。
自分でも、はっきりとそれが分かる。
今は、星の輝きや、美しさや、そういうのが分かる。
夜空に様々なものが見える気がする。
こうして旅を始めて、驚くような日数が過ぎたわけじゃない。
なのに、確実に変化が訪れてきている。
嬉しかった。
そして・・・・・自分は今独りじゃない。
隣の席で、○○が深々とシートを倒して眠っている。
その寝顔を見つめた。
改めて思う。私は独りじゃないんだ・・・・・
それが、今のれいなにはどんなことより嬉しかった。
>>669 この旅の最終地点。
れいなの父が眠る土地。れいなのかつて暮らした思い出の土地。
そこに辿り着いた時、この旅は終わるのだろう。
れいなは思った。
そして・・・○○とも分かれる時がその時なのだろうか・・・・・
れいなはそんな思いを振り払った。
そんなこと、考えたくなかった。そんな時を迎えたくない・・・・・
それだけを強く思っている自分に気づいた。
○○の、力の抜けて垂れた手を、そっと握ってみる。
温もりがあった。
その温もりが、自分の中で何よりも愛しくなってきていることを、今、れいなは
はっきりと自覚していた。
・・・人を好きになるって・・・こういう気持ちをいうのかな・・・・・
これまで、そんな気持ちを抱いたことがなかった。
クラスメイトが話しているのが、ぼんやりと聞こえてきたくらいだった。
・・・・・わたしは・・・・・
感謝の気持ちでもなく、頼りにできる人が○○だけだという気持ちでもなく、○○
があの夜自分の為に泣いてくれた事。
そして、いつも自分に向けてくれる優しい眼差しと笑顔。
れいなの中で、少しずつ芽生えた気持ちが膨らんでいった。
>>670 朝、目が覚めたとき、独りになっていたら・・・・・
そんな不安はもう無い。
この旅では○○が必ずいてくれる。
これからずっと?・・・・・この旅の後も?・・・・・
それだけが、気になる。
だから、れいなは離れないよう、そんな自分の思いが伝わるよう、○○の手を
しっかりと握った。
「・・・おやすみ・・・」
れいなは、手をもう一度握りなおし、目をつぶった。
ゆっくりと、優しい眠りの中に入っていった。
>>671 夢を見ていた。
たまらなく嫌な夢だ。
かつて愛した女が言う。
結局、あなたって私には価値の無い人だったのよ・・・
かつての同僚達が言う。
お前はつくづく役に立たない奴だな。俺たちの会社に砂かけやがって・・・
誰もが言う。
お前なんて、しょせんはどうしようもないクズなんだよ・・・
俺は、何も言い返せずに、ただその罵りを受けるしかなかった。
俺は・・・誰からも必要とされていない。
俺は・・・何のために生きているのか。
俺の周りを、無数の鉄柵が取り囲んだ。
見廻すと、俺は、鉄の鳥籠の中にいた。
彼等がその外を囲み、俺に次々と嘲笑を浴びせた。
俺は、何をすることもできず、籠の中でのたうちまわった・・・・・
>>672 目覚めたとき、びっしょりと汗にまみれていた。
窓を開け、朝の新鮮な空気を車内に入れた。
嫌な夢だった・・・・・はっきりと心に残っている。
俺の左手を、れいながしっかりと握っていることに気づいた。
離れないよう、眠っているのにもかかわらず、きつく握っていた。
・・・・・俺は独りじゃないんだな・・・・・
強く思った。そして、安心したのと同時に、嬉しかった。
そうだ・・・俺は今、れいなと一緒にいるんだ・・・・・
俺は、もう一度シートにもたれた。
れいなが起きるまで、れいなが起きた時に独りじゃないって安心できるように、この手は
このままにしていよう。そう思う。
窓から眺めた空が、青々としていた。
今日も暑い日になりそうだな・・・・・そんな事を思いながら、再び目を閉じた。
674 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 11:05
出勤前更新。ここまでで。 前回更新のレス、皆さんどーもでした!
昨夜の更新、皆さん乙でしたー。大漁でしたね、昨夜は。それでは仕事にいってきますです
675 :
名無し募集中。。。:04/06/26 11:05
サムさん朝から更新乙です
出勤前に乙です
677 :
名無し募集中。。。:04/06/26 11:13
ぬはーれいなああああ
678 :
名無し募集中。。。:04/06/26 13:10
679 :
名無し募集中。。。:04/06/26 13:10
報道氏&someさん&
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
680 :
名無し募集中。。。:04/06/26 13:17
れいな痩せすぎでねぇかい・・・?
男の子みたいになっててオジサンちょっと心配です
681 :
名無し募集中。。。:04/06/26 13:19
うーん、思ったより背筋があるな
でも小柄だなぁ、うーんうーん
682 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 14:05
保
683 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 14:08
亀レスだけど朝から更新乙っす
しかしここはレベル高いね
684 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 14:18
ヒトイネ ココノジュウニンヘッタ?
休日だからな
運送屋乙
687 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 16:15
ほ
 ̄(・e・ 三 ・e・) ̄
689 :
名無し募集中。。。:04/06/26 17:01
れいにゃほ
ガキさんおっつー
ho
>>672の回を読むまで「鳥籠」を「烏龍」だと思ってた。
693 :
名無し募集中。。。:04/06/26 19:17
ほほほ
694 :
名無し募集中。。。:04/06/26 20:37
何となく思う
方言わからない→書けないorz
695 :
名無し募集中。。。:04/06/26 20:38
>>694 やっぱり分からないものなの?
俺は福岡人なので分かるんだけど
696 :
名無し募集中。。。:04/06/26 20:52
>>695 出身地の方言じゃないと微妙なところとかが分からないよ
翻訳機があったな
そういえば
698 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:02
翻訳蒟蒻きぼん
699 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:05
作家さんはみんな福岡の人なのかな?
700 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 21:09
帰宅&俺は福岡じゃないですよ
701 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:12
俺生まれも育ちも東京
方言は適当にかわいい感じに書いてます
702 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 21:13
あまり気にしすぎると書けなくなるし
ほんとはそれじゃいけないんだけど
703 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:20
博多弁が分からんたい?(何か変な気がするorz
704 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:21
ノシ おいら(神奈川出身)の博多弁なんて地元の人が見たら変でしょう。
気にしないで書く。極意です。N
705 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 21:22
一応は博多弁講座みたいなサイトを見つけて読んだけど
文書にするのが難しくて諦めた。
関西弁とか北海道弁だったら書きやすいんだけどね。
706 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 21:24
>>704 神奈川だったんだ。てかこの時間に(朝のレスも)いるのは珍しいですね!
俺も方言書くの苦労する。今作は標準語だけどw (s)
707 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:28
>>703 ?つけるんなら「博多弁分からんと?」だね
博多弁わからないの?って感じ
708 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:30
地元民様がいるときに聞いておくべきかもしれない
語尾には「たい」と「ちゃ」、どっちが○?
709 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:32
ちゃ、はむしろ北九州で使われることが多いんじゃないかな?
場合によりけりだけど、細かいところまでは説明しきれないッス
710 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:36
>>705 博多弁も北海道弁もわからん、関西弁はネイティブなのでかえってアラが見えてしまう・・・
標準語でええやん。
>>640 「君ならば、大丈夫」
第13幕 「 Dream Child 」
・・・れいなが、俺に抱きついてきた。
シャンプーの匂いが、俺の鼻をくすぐる。
膨らみかけた胸の感触が、俺の脳を刺激した。
「せんぱい、昔約束しましたよね・・・・キスの次をするって・・・」
「!!!」
れいなは俺の正面に回り込むと、俺の手を取った。
そしてれいなは俺の手を、自身の胸に当てた。
れいなの小さな胸が、激しく鼓動を繰り返していた。
「約束です・・・・ううん、約束たい」
いつもの博多弁。
れいなは、自分でブラウスの胸のボタンを外し、俺の手を中に滑り込ませた。
ブラジャーを付けていないのは俺にもわかった。
つまり、薄いブラウスの下は裸。
俺の混乱した頭が、さらに混乱した。
ここは、公園。
俺たち以外に人はいないようだが、それにしても、れいなの行動が理解できない・・・
れいなは懸命に背伸びし、俺の唇を求めてくる。
まるで小鳥のキスだ・・・俺は朦朧とした頭で、そんなことを考えた。
・・・・そして、また俺に衝撃が来た。今後は前からだ。
れいなが俺を草むらに突き倒したようだ。いや、こういうのは押し倒す、というらしい。
「・・・せんぱい・・・」
小さな声でささやきながら、れいなは俺の手を取り、再び胸に導いた。
上半身はさらけ出され、胸の突起のピンクの部分も見えている・・・。
れいなは俺の手で、自身の胸を揉む。
俺が言うのもなんだが、不器用なものだ。
れいなは、このほかに、何をすればいいか、分からないらしい様子だ・・・。
ただ懸命に手を動かしているだけ。
そして、俺も何をすればいいのか分からなかった。
テクニックとかそういうことじゃない、全く何も分からなかった。
何でれいなは俺に隠し事をしていたのか、何で今こんなことをしているのか・・・
たった一つ分かるのは、れいなの気持ちがわかんない俺がバカだってことかな・・・
自嘲気味に口元を緩めた俺の頬に・・・・・・・れいなの涙が落ちた・・・・
「せんぱいなら、信じてくれると思ってたのに・・・
れいなの夢、応援してくれると思ったのに・・・」
れいなは泣きながら、俺の手を強く握った。
でも
「・・・・・・・」
俺には、何も言えなかった。
れいなの眼が悲しく歪み、そして一瞬強い光を放った。
「・・・なんで何も言ってくれんの!れいなは、先輩のこと信じてたと!!」
れいなはそういうと、服も直さず、公園を走って出て行った・・・。
――――――――― 何故か、俺の眼にも涙が流れた ―――――――――
(第14幕「 FLY AWAY 」へ続く)
715 :
名無し募集中。。。:04/06/26 21:50
乙です!なんて悲しい展開なんだ。。
前回更新後レスくれた皆様ありがとうございました
今夜中にもう一幕行けるような気がします
ちなみに私は福岡の人ではないです
深夜まで待ってます!
なんか子犬のワルツもやっとする終わり方だったな
報道さんおっつーです
ほーーーーん!!!
720 :
名無し募集中。。。:04/06/26 22:29
報道氏
乙━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!! なぜかみんなが悲しい方向へ…
>>706 「出身は」ですよぉw現在仕事で地方在住ですorz 今日は珍しく休みだったのでw
>>673 旅が進み、日が経つにつれ、俺たちは確実に変わり始めていた。
お互い、あのそれぞれの出来事には触れていない。
たぶん、心の底には、消すことのできない何かが残ってはいる。
けれど、ぼんやりと、それは本当にぼんやりとだが、先にあるものが
見えてきた気がしている。
目指す土地。
もう少しだった。
けれど、のんびりと進む。
焦る必要はない。ゆっくりと、確実に進めばいい。
昼時、一軒の喫茶店に入った。珍しい店構えとかではないが、どこか懐かしい感じのする
雰囲気だった。
店は、中年の夫婦で切り盛りしているようだ。
昼のランチメニューを注文して、俺はコーヒーを頼んだ。
「わたしも、同じので」
いつもはジュースのれいなだった。
「苦いぞー。飲めないんじゃないかぁ?」
思わずからかっていた。
「飲めるもん。子供じゃないんだから」すねた顔を見せる。
俺はたまらなくおかしかった。こんななんてことない会話。そんなことが、いつしか
できるようになっていた。
あの無口で、いつも怯えたような顔をして、階段に寂しそうに座っていたれいな。
今、俺の目の前にいるれいなに、その面影はほとんどない気がする。
このまま・・・このまま変わっていけばいい・・・・・
>>721 喫茶店の夫婦は、交わす言葉は少ないものの、互いがやるべきことをやり、そして、
互いを支えている。
そんな光景を眺めていた。
羨望と、癒される気持ちと。
「今日中に、うまくいけば到着するよ」
ランチを掻き込みながら、俺は言った。
れいなが、複雑そうな表情で頷いた。
「どうした?」
「ううん。なんでもない。・・・そっか・・・もうそんなに走ってきたんだね・・・・・」
「ああ。親父さん、きっと待ってるよ。早く来いってな。あぁ、寄り道しすぎだって、俺
は怒られるかもな」
れいなは、何も答えず、黙々とランチを口に運んでいた。
>>722 「さて、れいながコーヒー飲み終えたら、ぼちぼち行こうか」
れいなが、ゆっくりと口にカップを運ぶ。一口・・・・・二口・・・・・
「泣くなよー。にがいーってな」
れいなは、砂糖とミルクを勧めたにもかかわらず、俺を真似てブラックだった。
れいなの顔が、一瞬、苦虫を噛み潰したようになった。けれど、
「ううん・・・お・・・おいしいよ・・・だいじょぶ・・・・・おいしい。○○だって、ブラックでしょ?
わたしだって飲めるもん」
俺は、れいなの顔を見て吹き出した。
「なによ」
「いや・・・あははっ・・・わるい・・・くくっ・・・」
必死な表情。初めて歳相応な表情を見た気がした。そして、それが嬉しくて、嬉しい
笑いがとまらなかった。
喫茶店を出た。
俺は、ガラス戸越しに中を振り返った。
あの夫婦は、お互いを理解して、本当に支え合って生きてるんだな・・・・・
そんなことを強く感じた。
会計を済ませたときの奥さんの言葉。
いいですね、お若いって。これから先、どんなことも二人で乗り越えていけますものね。
そんな言葉と、夫婦の笑顔、そして、夫婦に見せたれいなのあどけない笑顔。
俺の中に、強く残った。
>>723 流れる景色を車窓越しに見ながら、れいなは、どこか懐かしい匂いを感じ始めていた。
もうすぐ、かつて父と共に暮らした土地に足を踏み入れる。
どこか緊張した感じと、ずっと自分を支えてきた思いと、色々な感情があった。
喫茶店で、○○がもうすぐ辿り着くと言った時、一瞬、なぜか躊躇した自分にも
気がついていた。
何を今更そんな風に思うことがあるのか。
旅の目的は、もうすぐ果たされようとしているのに。
素直に喜べなかった自分の気持ちが嫌だった。
・・・・・わたしは・・・・・
運転している○○を見た。
・・・・・わたしの気持ちは・・・・・
景色に目を戻した。
様々な思いを乗せたまま、二人を乗せた車は走った。
そして・・・・・
れいなの故郷を示す道標が見えてきた。
れいなは、父の匂い、それと、幼い日の自分の匂い・・・・・
胸の奥にそれらを感じていた。
hozen no hanamiti
726 :
名無し募集中。。。:04/06/26 22:38
乙
>>724 旅の目的地に入っていた。
ゆっくりと、街並みを流す。
れいなは、窓を開けて街並みを見ている。
ようやく着いたか。
どこかほっとした気持ちになった。
出発までのあれこれが、もうだいぶ前のような気がする。
色々あったな・・・・・
ハンドルを動かしながら、思った。
家の留守電は聞いてない。携帯は、電源を切ってほったらかしだ。
どうせ何か入っていても、もう全ては終わったことだ。
街に入った時、後悔は無いって思った。素直にそう思えた。
れいなという子と過ごした奇妙な夏。俺の人生が変わった夏。何かを喪失した夏。
俺の中で、ずっと消えることのない記憶になる。
だが・・・・・それでいいのだろうか・・・・・
記憶にしてしまって・・・・・記憶だけで・・・・・本当にいいのだろうか・・・・・
>>727 街といっても、小さな街だ。
その街が、夏祭りの準備で賑わっていた。
今夜と明日が祭りというチラシを見かけた。
「れいな、祭りだってさ。あとで覗いてみようか」
れいなが軽く頷いた。
街に入ってから、口数が少なくなっていた。
思うところや、気持ちの整理。色々とあるのだろう。
街の中心にあるビジネスホテルに、部屋を二部屋とった。
俺たちは、とりあえずそれぞれの部屋で夕飯までの時間を潰すことにした。
久々のベットの感触。
俺は横になり、ただぼんやりとしていた。
考える時間が多すぎた。ずっと、色々な葛藤と自問自答しながらの旅でもあった。
けじめは、どこにあるのか。何がけじめなのか。
俺は、ふとするとまたそんな思案におちいりそうに感じて、煙草を咥えた。
今は、何も考えたくなかった。
吐き出した煙が、宙で不思議な形をつくっていた。
今は・・・・・ただ時間が過ぎてくれればいい・・・・・
>>728 夕方。
俺たちは外に出た。
俺は、部屋で思いついたことを実行するため、れいなの手を引いて急いだ。
「ちょ、どうしたの?ねえ?どこ行くの?」
れいなが問いかけてくるが、俺はただ急いだ。
車で通った時、なにげなく見かけたデパート。
間に合った。俺は館内説明を見て、目的の階に急いだ。
「ねえ、急にどうしたの?教えてよ」
息をきらせたれいなが言う。
「いいから。任せとけって」
ガラにもないけど、俺だってれいなに夏らしい思いをさせてあげたかった。
それが喜ばれるかは別として、この夏を少しでも憶えていてほしいから。
>>729 試着室のカーテンを店員の女性が開けた。
「おお!似合うじゃんか!」思わず声が大きくなっていた。
恥ずかしそうにうつむいたれいな。
浴衣姿。水色の花火の模様が鮮やかに描かれた涼しげな浴衣。
女性店員によって、即席ながらセットされた髪型。
アップにしていて、少し垂らした髪の毛が、やけに大人っぽく見えた。
「可愛いですよ。ほんとにお似合いです」女性店員が嬉しそうに言う。
俺は、思わず見とれてしまった。
初めて見た、ある意味ドレスアップされたれいなの姿。
「・・・どう?・・・物凄い恥ずかしい・・・」
俺と視線を合わさずに問いかける。
「似合うよ。ほんとに可愛い・・・いや、綺麗だよ。女だな・・・」
れいなが俺を見上げた。
その視線に、鼓動が早くなったのを感じていた。
そして、すっかり日が落ちて、あちこちに飾られた提灯に灯がともった街中を、俺たちは
歩いた。れいなが、そっと腕を絡めてきた。
俺は、夏の夜、祭りの夜の雰囲気を吸い込みながら、歩いていた。
祭りの夜が始まろうとしていた。
さむさん更新おっつーです
ところでここに本スレ住人いますか?
なんかスレ寂れちゃったね
乙〜
喫茶店は、みれどだったり
本スレ行ったことないからわかんね
作者さんたち乙です
734 :
名無し募集中。。。:04/06/26 22:51
福岡モンだけど、ここで小説書くのにあまり正確な博多弁に拘る必要はないと思う。
ベタベタな博多弁は却って萎える。
寧ろ、東京の人が萌えるよう適度にデフォルメされた博多弁の方が好ましい。
ちなみに、語尾に「〜ちゃ」と付けるのは、博多より寧ろ小倉の子に多いと思う。
735 :
名無し募集中。。。 :04/06/26 22:51
朝の分&リアルタイムレスどもでした。そろそろまとめにかかります。
>報道氏、乙でした。
>>720 休みは大事ですよー!そうだ、在住のは以前書いてくれましたもんね。ごめんです
736 :
名無し募集中。。。:04/06/26 22:58
あ、
>>709で既出だったか
スマン
ちなみに「〜ちゃ」というのは、「うる星やつら」の作者の故郷である新潟近辺でも使用されており、
言語学でいうところの「方言同心円伝播説」の根拠の1つとなっている(らしい)
つまり、かつて日本の中心だった京都から見て、新潟と北九州がほぼ等距離にあるということ
富山でも「〜ちゃ」使うぞ
738 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:19
739 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:28
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
741 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:32
742 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:34
>>740 何となくういるすサイトっぽくて見ないことにする
>>736 へー、そんな説があるのかおもろいな
俺新潟だけど「ちゃ」は使わんな
まあ地域によっても違うしね
744 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:46
736
>>737 知ってる。ついでに言うと福島の一部でも使う。
言語的には富山と新潟は近いのに、現在は経済的繋がりが乏しい
ついでに一言
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
745 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:47
746 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:48
>>743 新潟では「〜だっちゃ」かな?
要するにラムちゃんの言葉が新潟県内のどっか(留美子さんの故郷)の方言らしい
747 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:48
>>someさん
浴衣━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
最高オオオオオオオオオオオオ!!!!
748 :
名無し募集中。。。:04/06/27 00:50
誰か浴衣AAキボン
>>714 「君ならば、大丈夫」
第14幕 「 FLY AWAY 」
次の日、田中れいなはモーニング娘。になった。
俺は学校を休み、一日中部屋で引き篭もっていた。
夜、生特番にチャンネルを合わせてみたが、見つづける勇気は俺にはなかった。
1日篭もり、俺は登校した。
学校はれいなの話題で持ちきりだった。
れいなの転校の手続きは完了し、東京に家族ともども引っ越す、らしい。
昼休み、れいなの話を嫌って屋上に出た俺。
すると、先客がいた。
「先輩」
亀井ちゃんか・・・
「何でこんなところにいるの」と言おうとした瞬間、
「先輩!一体れいなに何をしたんですか!」
・・・亀井ちゃんは、普段からは全く想像できない、厳しい表情を見せた。
「何って言っても・・・」
「ちゃんと答えてください!れいな、れいながあんなに泣いて電話してくるなんて・・・」
「電話?」
「おとといの夜、れいなが泣きながら私のところに電話してきたんです!
あんなにれいなが泣いてるのはじめてで、私もびっくりしましたよ。
泣いてて何を言ってるのかはっきりは分からなかったんですけど、
『あしたは大事な日なんだから落ち着いて』って言って、何とか落ち着かせたんです。
そのあと、きのう私の親戚のモーニング娘。になる子に聞いたら、れいなが
『せんぱいとちょっとあった』みたいなことを言っていたらしくて・・・・先輩!」
・・・仕方がない、話そう。俺は、公園であったことを多少オブラートに包み、
亀井ちゃんに伝えた。亀井ちゃんは黙って俺の話を聞いていた。そして。
「そうですか・・・」深いため息をついた。
「ごめん、俺が悪いんだよ。でも、やっぱり分からないこともあるんだ。
亀井ちゃん、俺に教えてくれないかな・・・」
「・・・先輩、私言いましたよね。れいなのことを信じて欲しいって」
「・・・うん」
「それは、れいなが先輩のそういうところに惹かれたからですよ」
「??」
「れいなって、ちょっと変わってるし、変に気の強いところもあって誤解されやすいんです。
そんなれいなが惹かれるのが、優しくて、正直な人。れいなを信じてくれる人。れいなとの約束を守ってくれる人」
「先輩が転校してきたとき、転校生だから結構注目されましたよね。
九州男児とはかけ離れた、のんびりした人。悪く言えば、お人よしな人だったから。
れいなは先輩が転校してきた頃から、ずっと先輩を理想の人としてみてましたよ」
「そう・・・」
「そして、勇気を振り絞って告白。先輩は思ったとおりの優しい、れいなを信じてくれる人・・・
だったと当時の私も思ってました」
「でも正直に言ってしまえば、先輩は本当の意味で『信じてくれる人』ではなかったんですね」
亀井ちゃんははっきりと言った。
「れいなの夢は、みんなに元気を与えることだったんです。
先輩がれいなを見て元気になれるように、みんなにその元気を与えること。
だから、モーニング娘。のオーディションも受けたんです」
「・・・」
「その夢。でも、その夢が叶ったら、折角出会えた理想の人と離れ離れになるんです。
れいな、迷ってましたよ。
・・・でも、決めたんです。だって、先輩はれいなの夢を信じてくれて、絶対に応援してくれるって・・・れいな、信じてたから!」
亀井ちゃんが、いつのまにか涙を流している。
それでも、続けた。
「ここからは私の想像になりますけど・・・・
れいなは、モーニング娘。に決まった時点で突然先輩にそれを告白したら、
絶対に先輩もすごく喜んでくれると思って、隠していたんじゃないかと思うんです」
「・・・」
「でも、正直私は先輩がそこまでの人なのか信じられなくて、先輩に言いました」
「うん・・・」
「先輩はそれを聞いてものんびり構えていて、やっぱりれいなが信じた人なんだと思いましたよ」
「・・・・」
「でも、先輩は・・・・・わかりますよね」
長い、沈黙が続いた。
亀井ちゃんが口を開いた。
「先輩、れいなに何かされました?」
「え?」
「何か、以前の先輩との約束を果たそうとしたり・・・」
俺の脳に、公園でのあられもないれいなの姿が浮かんだ・・・
「い、いや別に・・・」
・・・亀井ちゃんは、きょう初めて、いつもの笑みを浮かべた・・・
「先輩、午後1時10分の飛行機です」
「・・・え?」
「れいな、東京に出発します。もう、会えないかもしれませんよ・・・(くねくね)」
―――――――― 俺は屋上のドアを蹴飛ばし、階段を駆け下りた。
大声で、亀井ちゃんに礼を言いながら ――――――――
(第15幕 「 AIR GATE 」へ続く)
756 :
名無し募集中。。。:04/06/27 01:11
待ってた甲斐があった…報道さん乙です!
にしても、
セツナァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━イ!!!!
レスくれた方ありがとうです&someさん乙です
きょうはここまでです
こっちもこれから終盤の展開に入ろうかな、と思ってます
758 :
名無し募集中。。。:04/06/27 01:25
759 :
名無し募集中。。。:04/06/27 01:26
乙!早く続きが見たい!!
760 :
名無し募集中。。。:04/06/27 01:36
報道太郎さん更新乙です
亀井ちゃんのクネクネをもっと!です
761 :
名無し募集中。。。:04/06/27 01:38
もしかしてれいなヲタって
一番まともじゃないか?
762 :
名無し募集中。。。:04/06/27 01:50
それはない
なんか勝手な言い分だな。亀井も田中も。
ふざけるなって
764 :
名無し募集中。。。:04/06/27 02:16
なにを怒っているんだろう・・・
最近俺のエロ本がいつの間にか数冊無くなっている。
そういえばれいなも中学生になったし、まぁいろいろあるのだろう。
まだまだ若い兄としてはイタズラ心も湧くと言うものだ。
そこで俺の部屋の床に無造作に置いたエロ本の中に
「オナニーは結構だがもうちょっと声を抑えろ。聞こえてるぞ。」
とメモを挟んでおいた。
そして風呂から出ると、そのエロ本は見事になくなっていた。
翌日の朝食時、なぜか親父がチラチラとこちらを見てきた。
何で顔が赤いんだ、クソ親父。つーかてめぇか。クソ。
766 :
名無し募集中。。。:04/06/27 02:50
親父カヨ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
正直765が一番面白かった俺の脳みそ、
腐りきってるのかもな
768 :
名無し募集中。。。:04/06/27 02:53
爆笑だばか
769 :
名無し募集中。。。:04/06/27 02:56
深夜に爆笑かよ
770 :
名無し募集中。。。:04/06/27 03:04
765は色んな意味で神
771 :
名無し募集中。。。:04/06/27 03:09
765のはどこかでみたことあるな
772 :
名無し募集中。。。:04/06/27 03:14
765盗作疑惑来たーーーーーーーー!
773 :
名無し募集中。。。:04/06/27 03:21
>>764 先輩に感情移入できたら
>>763の気持ちもわかると思う
現実の女って生きものはめんどくさい生きものだ
>>765のコピペにはよく出会う、どうせなら新作を頼む
774 :
FIRST:04/06/27 03:51
>>429 どうにか部活の時間の終わりを迎えた。6時半。先輩…待ってるかな。
「あ、田中!今日は片付け田中担当だから。頑張ってね!」
「え……はい!分かりました。」
先輩達が下卑た笑いを響かせ部室へ行く。さゆみとえりは先輩達に無理やり連れていかれている。
…大丈夫、私は1人じゃない。そう自分に言い聞かせて、れいなは練習道具を片付ける。
ようやく全てを片付け終わった時には、時計の針は7時少し前をさしていた。
「やばっ…先輩!」
少年が図書室で待っている。れいなは部室へと駆け出した。
独りきりの部室は薄暗く、考えないようにしてもさっきの言葉がぐるぐる廻る。…怖い。
早く先輩に会いたい。図書室がしまったとしても、待ってくれているだろう。
れいなが急いで着替えをしていると、ドアが突然開いた。が、誰も姿をあらわさない。
「…誰!?」
シャツで胸元を隠しながら、ドアのむこうにれいなが小さく声をかける。
さゆみかえりかな…? 足元が見える。男子の制服だ。
「?…あ!先輩!?」
れいながシャツをはおり、ドアへ手をかけた瞬間。
その細い手首はものすごい力でぐっと掴まれた。
「い、いたかっ!何すると!?」
「…田中さん、1人で何してるんですか?」
「…誰。。」
「覚えてないの?昨日告白してきた相手も。」
そうだ。。目の前に居る少年は、昨日の昼休みに自分に告白して来た子だ。
だが、少年には昨日の気弱そうな表情はそこにはない。
掴まれている手から伝わる異常な熱。。れいなはいい知れない恐怖を感じとった。
深夜に小説キター!!!!
776 :
FIRST:04/06/27 03:53
>>774 どうしてこんなときに誰も部室を通らないのだろう。
遠くで野球部の威勢の良いかけ声が響いている。夏前とは言え、7時は充分に暗い。
少年の顔も、ぼんやりとしか見えない。少年は何も言わない。掴まれている手が痛い。
「離して。れいなは今から約束があると。」
内心、恐怖でいっぱいだったが、決然とれいなは言い放った。強い眼差しが潤んでいる。
「…約束?」
「そう。先輩と約束しとるたい。早く手を離して。」
!? その言葉にますます少年の力は強まる。れいなの細い腕は今にも折れてしまいそうだ。
「…壊してやるよ、そんなの。」
次の瞬間、れいなは部室の床へ突き飛ばされていた。そのうえに少年の体が重なる。
れいなは恐怖と、コンクリートに打ちつけた背中の傷みで声も出せなかった。
乱暴な少年の手がれいなのスカートの奥へと伸びてくる。指先が下着に触れる。
「……っ!!!何すると!」
少年は自分のネクタイを外し、れいなの小さな口へ無理矢理押しこんだ。
嫌がるれいなの足を器用に足で抑えつつ、汗ばんだ首筋に舌を這わせる。
声にならない叫びをあげながら抵抗するれいなの細い腕を、強く抑えつける。
その腕は、れいなも気付かないうちに震えていた。少年が胸元に埋めていた顔をあげる。
「何震えてんだよ。どうせ処女じゃねーんだろ?クソ女。」
「…!!」
今まで見えなかった少年の表情。嘲笑うような微笑みが、確かにれいなの目に映った。
777 :
FIRST:04/06/27 03:54
>>776 もう、何度目かわからない屈辱の言葉。慣れてたはずの自分への嫌悪。
自分の胸にはっきり刻まれていく傷に耐えるかのように、れいなの瞳がぎゅっと閉じられる。
少年は、片方の手をセーラー服に差し入れる。小さな胸を強引な手がまさぐる。
れいなの目が再び見開かれる。そこには触れないで!いやだ、見ないで!
震える手足で抵抗するも、一回りも体格の大きい男に到底適うはずもない。
先輩!先輩助けて……っ!いやだ…………ッ!
少年は指先に変な感触を覚え、セーラー服をまくしあげる。胸の少し上。大きな、傷跡。
「なにこれ……キショ。」
見られた…。れいなは、体が凍り付くように冷たく感じた。もう…ダメだ。。
どうしてこんなことが起きてしまったんだろう。どうして私はいつも…
悲しみに抵抗すらままならなくなったれいなに、好都合とばかり少年は自分のズボンに手をかけた。
「おい何やってんだ!」
部室のドアが開いた。逆光で姿は見えない。れいなの上の少年が飛び退いた。
はだけているれいなの服。ズボンをおろしかけている少年の姿。何があったかは一目瞭然だ。
働かないれいなの頭には、今自分が助かったことも分からなかった。
が、その声。その声で、れいなは自分が救われたことを知った。
「……おいテメーれいなに何したんだよ!」
○○が、強姦しようとする少年に襲い掛かる。バキっと鈍い音がする。少年がずずっと倒れこむ。
…先輩だ。。。虚ろになっていたれいなの瞳に、ひとつの光が映る。
れいなの目にようやく涙がこぼれ出した。私は、救われたんだ。今。
開きっぱなしのドアの向こうからまた声が飛んで来た。教師の声だった。
「おいお前ら!そこで何をやってる!」
778 :
名無し募集中。。。:04/06/27 03:57
enzainoyoka-n
779 :
FIRST:04/06/27 03:58
>>777 数分後。れいなと強姦しようとした少年と○○は職員室にいた。
事情を聞かれ、れいなはうつむいていた。少年も、○○も何も言わない。
それに、教師もあの場所を見たのだから、全てわかっているはずなのだ。
○○はすぐに職員室から解放された。出ていくとき、ふと見上げたれいなの目…。
少年は体育館へ足を運んだ後、言った通り図書室にいた。唯一クーラーがある教室なのだ。
本をパラパラとめくりながら、少年はれいながみせた怯えたような顔が気になっていた。
えらく楽し気に部活へむかったのに。…どうしてあんな顔してたんだろ、アイツ。。
いつのまにか時計の針はもう7時をさしていた。いくら何でも遅いだろう。なにやってるんだ?
「あ!せーんぱい!何してるんですか?」
中等部のダンス部の女の子が、図書室のドアの所に立っている。少年は彼女の媚びた笑顔が苦手だった。
「あぁ。部活終わったんだ。あのさ、田中はまだ何かしてた?」
「田中??…ああ、なんか一番に帰っていきましたけどぉ?ふふ。」
「…帰った?」
『約束増えるの、嬉しかね。』
はにかんだれいなの顔。うん、あいつが約束を破るなんてことは絶対ないだろう。
元来女ってもんは気まぐれな生き物だが、れいなは約束を必ず守る。少年にもそういう確信があった。
「そっか。ありがとな、ちょっと探してみるわ。」
後ろからなにやら女の子は叫んでいたが、無視して少年は歩き出した。
靴箱。靴があるってことは、まだ帰ってないはず。…どこにいるんだ?
少年の胸には何かイヤな予感がした。思いがけず、走り出していた。
何故か絶対に見つけださなくては、と感じていた。そして部室でれいなを見つけたのだ。
あの時のれいなの顔。見た事もない、絶望の表情。俺をみて漸く泣き出した小さなれいな。
もう少し、俺が早かったら…。 後悔の気持ちが少年を支配していた。
少しして、れいなが職員室から出て来た。…言葉が、出て来ない.
「先輩……………。そだ!今から先輩んちいこう!」
れいなは無理やりにはしゃいだ笑顔を作って言う。痛々しくて見てられない。
正直どきどきしている俺
781 :
名無し募集中。。。:04/06/27 04:05
○○が罪をなすりつけられるのかと思って心配した
大人しく読めよ…
783 :
FIRST:04/06/27 04:10
ん?こんな時間に長文が書き込めなくなったわ。何でだろ。
ちょとテストさせてくださーい。
リアルタイムレス有難うございます!夜中の保全ってことで…。
784 :
名無し募集中。。。:04/06/27 04:11
>>783 ということは、間もなく続きが読めるんですね
期待あげ
785 :
名無し募集中。。。:04/06/27 04:14
firstです。なんでやろ。うまくいかね。。
>>784 ちょっと間が開くかもw そして続きちょっとかもw
すみませんなぁ。待っててくれるぽくて嬉しいっすわ。ありがとうです。
786 :
名無し募集中。。。:04/06/27 04:24
>>785 気楽にどうぞ
当方、部屋掃除の片手間に観てるんで
787 :
FIRST:04/06/27 04:32
>>779 「…い。今から、か?」
こくんと頷くれいなに返事出来ずにいる少年の後ろから、教師の声がかかえう。
「おい田中!お父さんがすぐに迎えにくるそうだ。保健室で待ってなさい。」
「…お父さん?」
「ああ。お母さんは仕事らしい。ちゃんと待ってろよ。」
れいなは狼狽えたように俯く。父親…?離婚じゃなかったのか?コイツの家。。まあでも。
「良かったな!迎えに来てくれるんじゃん。」
「…れいなは、先輩の家に行く。」
「あ?でも親父さんが来るんだろ?」
「だって約束したとやろ?今日は先輩の家に行く。」
れいなは顔をあげない。いいわけする子供みたいに、俯いたままだ。
「…っていってもなぁ。。。」
「家には……帰りたくなか。。」
声が震えている。れいなの胸はその気持ちでいっぱいだった。
少年はそんなれいなにかける言葉がない。家に帰りたくない?なんでだ?
「……でも、迎えに来るんだから。今日は家帰ってゆっくり休めよ。な?」
「先輩!約束したとやろ!?……お願い!」
れいなが漸く顔を上げた。まただ。怯えたような、この顔。。
「…今日は帰れって。俺んちは別に逃げねーし。迎え来るまで一緒に待つから、さ。」
「…………」
れいなはそれっきり黙り込んでしまった。少年は職員室のれいなの鞄を取って、
保健室へ向かった。強姦少年は、さっきと打って変わって真っ青な顔になっている。
…こいつもれいなを本気で好きで、どうしようもなかったのかな。。
でも、許せない。部室でのれいなの顔が浮かぶ。あの涙…。許せねー、やっぱり。
保健室へむかう少年の後を、れいなは音もたてずついてくる。この感じって
「なぁ!今の感じって昔みたいだな!俺の後をお前がついてくるの。」
明るい調子でそう言いながら、少年がふりむくと、ゆっくりれいなが顔をあげる。
切なく歪められた瞳から、大粒の涙がひとつ、こぼれた。
「○○君…………れいなは………」
788 :
名無し募集中。。。:04/06/27 04:43
>>785 有難う。掃除おつかれさまです。
どうも調子悪いのでここら辺で。。
俺も鳥籠と報道さんleさんと新作読んでこよう。
789 :
名無し募集中。。。:04/06/27 04:44
>>787 イルハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
乙です
とりあえず、上の方で心配されてた冤罪にはならなかったようだけど
今後「新しい父親」が問題になりそうですね
790 :
名無し募集中。。。:04/06/27 05:00
>>787 有難うです!冤罪、良かったかもなぁーとかレスみて思ったり。。
みんな、オラにアイデアを分けてくれ−!ていう感じです。
そうですね、父親はキーになるかもしれない。
俺の拙い筆力では表現できないんですけども頑張ります。
791 :
名無し募集中。。。:04/06/27 06:02
乙保
朝起きて続きがある喜び
793 :
名無し募集中。。。:04/06/27 08:33
乙です!朝起きしてよかった。。。
おっぽ
795 :
名無し募集中。。。:04/06/27 11:07
ファーストさん乙ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
朝起きて良かった。。。データ飛んだっつってたから心配してましたよ。
ハロモニ見ながら保全
みちしげっつ
798 :
名無し募集中。。。:04/06/27 12:31
さてお出かけですよ保全
誰かれいなをねずみの国に連れてってあげて
800 :
名無し募集中。。。:04/06/27 13:39
801 :
名無し募集中。。。:04/06/27 13:40
オカムーランドでいいか?
802 :
名無し募集中。。。:04/06/27 13:53
●ノノハ●
从VvV) <呼んだか?
( O┬O
◎-ヽJ┴◎ デコデコ
803 :
名無し募集中。。。:04/06/27 14:02
それミキティランドですやん
みきてぃー
805 :
名無し募集中。。。:04/06/27 15:38
● ●
( VvV)
|
|ノノハヽo∈
|(`ヮ ´*从 < ねずみーらんどに行ってきたったい
⊂┬O )
◎┴し'-◎ キコキコ
806 :
名無し募集中。。。:04/06/27 16:00
れいにゃおめー、楽しかった?
807 :
名無し募集中。。。:04/06/27 16:35
808 :
名無し募集中。。。:
いきなり破裂するぞ