新・飯田鉄道９９９

お客様のお呼び出しをいたします。作者様・・・(略

前スレ　http://natto.2ch.net/morning/kako/990/990000505.html
修正版　http://www.shinaiyo.or.nu/999v102.htm

389 名前： ナレーション 投稿日： 2001/08/04(土) 00:26

Ｎ　「さきごろ大団円を迎えた飯田鉄道９９９。精神的に一回りも二回りも成長した
　　　希美は、現実の世界へと還っていきました。
　　　しかし夢の中で希美が出会った少女たちは、確かにあの飯田鉄道の世界で今日
　　　も逞しく生きているんです。
　　　さて、希美と圭織の名コンビが搭乗してくるよりだいぶ前、飯田鉄道で宇宙を旅
　　　していた少女がいたんです。彼女の名前は矢口真里。そうなんです、希美と圭織
　　　の旅をナビゲートしていた、あの車掌さんなんです。
　　　当時の真里は、アイドルを夢見る元気な女の子。惑星アサヤンの支配者である
　　　宇宙海賊キャプテン・トゥンクが主催するオーディションに参加するため、車上の
　　　人となった真里は、途中で出会ったハンバーガーショップの美人店員・保田圭、
　　　そして生真面目な少女・市井紗耶香たちと一緒に、９９９号で長い旅を続けて
　　　いたんです。
　　　今回、真里たちが立ち寄る惑星は『コスモドラグーン』。どんな出会いと別れが真
　　　里を待っているんでしょうか？　車掌さん若き日の冒険、間もなく大公開です！」

　『Ａ　ＮＡＮＡＳＨＩ　ＦＩＬＭ』
　メインタイトル・イン
　『もうひとつの飯田鉄道９９９』
　サブタイトル・イン
『放て、セクシービーム！』

390 名前： ９９９客車・真里たちの席 投稿日： 2001/08/04(土) 00:29


　　　９９９号は惑星コスモドラグーンに、ぐんぐん接近していく。車掌（平家みちよ）
　　　が矢口たちのもとへ案内にやってくる。
車掌「んーと次の停車駅は・・・惑星コスモドラグーン、惑星コスモドラグーンや。
　　　停車時間は・・・だいたい一週間くらいやね」
　　　アナウンスを終えた車掌、するめを噛みながら通路を去っていく。
保田「（窓の外を顔をしかめて見ながら）ねえちょっと、見てみなよあの星！」
市井「なんか血の色みたいに真っ赤だね（少し震えている）」
矢口「（怯えた様子なく）キャハハハハ、こわーい！」
　　　コップ酒片手に酔っ払った車掌、矢口たちのもとへ戻ってくる。
車掌「なあ、お客さん。この星では降りん方がええと思うよ」
保田「どうして？」
車掌「最近な、あの星でろくでもない殺し屋集団が暴れまわってるって、飯田財団の管理
　　　局からメールが届きました。着いちゃった」
　　　矢口たち三人は一斉に首を振る。
保田「寝台車の硬いベッドにはもう飽きたわよ」
矢口「今日こそホテルのふかふかベッドで寝たいんだよー！」
市井「そういうことだから降ろさせていただきます」
　　　車掌、ひとつシャックリをする。
車掌「ういー・・・ほな好きにしいや。死んでも知らんでー」
　　　車掌が立ち去り、９９９号は惑星コスモドラグーンのホームに滑り込んでいく。

392 名前： レッドロブスターを追え！ 投稿日： 2001/08/05(日) 02:57


　　　飯田鉄道指定のホテル。チェックインの手続きを済ませた矢口たちは、さっそく
　　　レストランで夕食を摂ることにする。
　　　さすがに高級ホテルというだけあって、この星の名士も食事に来ている様子。少し
　　　離れた席には、多数の取り巻きに囲まれてドンチャン騒ぎしている紳士がいる。

矢口「（顔をしかめて、紳士たちの方を見ながら）もう、うるさーい！」
保田「せっかくのお洒落な雰囲気が台無しだわ」

　　　矢口たちの席へ、ロブスターが丸ごと一匹載った大皿が運ばれてくる。
市井「（真っ赤なロブスターに目をやって）待ってました・・・（ニヤリと笑う）」
　　　市井、ロブスターを丸ごとフォークで突き刺し、自分の口へ運ぼうとする。
矢口「あー、ロブスター楽しみにしてたのにー!!!!（泣きそうな声で叫ぶ）」
市井「フン」
　　　市井、それに構わずロブスターにかぶりつく。目をぎょろっと見開いた保田は
　　　フォークをふりかざして、市井のロブスターめがけて襲いかかる。
保田「一口くらい食べさせなさいよ！」
市井「（保田の攻撃をかわして）やだねったらやだねぇ〜♪」
　　　保田と市井の鬼気迫る女の戦いに、矢口は入っていくことができない。次の料理を
　　　待っている間、ミネラルウォーターやソフトドリンクばかり飲んでいる。小さな体
　　　に似合わず、かなりの量を飲んでいる。

393 名前： レッドロブスターを追え！２ 投稿日： 2001/08/05(日) 03:00


市井「クックックックックッ！」
　　　結局、ロブスターの肉をほとんとほ食べたのは市井。保田は悔し涙ポロリしながら、
　　　無念の形相で市井を睨みつけている。
矢口「キャハハ、圭ちゃんコワーイ！　・・・はうっ!?（膀胱のあたりを押さえて呻く）」
保田「どうしたの？」
矢口「（少し恥ずかしそうに）ごめん、ちょっとオレンジジュースを・・・」
　　　矢口、席を立ってどこかへ去って行く。保田、不思議そうに言う。
保田「変な矢口。オレンジジュースなら、まだたっぷり残ってるのに？（そう言って、グ
　　　ラスのオレンジジュースを口に含む）」
市井「（低い声で）クックックッ、言えやしない、言えやしないよ。矢口の言うオレンジ
　　　ジュースがお小水を意味してるなんて。クックックッ・・・（保田を見つめる）」
保田「ブーッ！（オレンジジュースを口から吹き出す）」
市井「・・・（保田の吹き出したオレンジジュースを顔面に食らって沈黙する）」

　　　矢口、すっきりした表情で席に戻ってくる。顔面ずぶ濡れの市井を見て首を傾げる。
矢口「キャハハハハ、どうしたのその顔〜？」
市井「（屈辱に震えつつ）言えやしない、言えやしないよ・・・」
保田「あーっはっはっはっ！（勝ち誇ったように笑う）」
　　　そして矢口たちの席へ、また次の料理が運ばれてくる。ウェイターのポケットから、
　　　一枚の紙切れが落ちる。「とても戯曲と呼べるようなものではありませんが、頑張
　　　ります。応援ありがとうございます」と書かれている。

さげろ
でないとただちに荒らす

作者来るまでageろ。母でも家臣でもいいから

ａｇｅ

関連スレッド
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi?bbs=train&key=995543941&ls=50

飯田はメーテル

飯田祭開催するですぅ〜！！

>>6
荒らせよ

召還あげ

ワキワキマイフレンド

ギョウです

◆アイドル　女優　水着　パンチラ　ポロリ◆
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順調にあがってるね。

彡 　　　ﾋﾞｭｳｳｳ…
　　　　　　　　　　彡
　　彡
　　　　　　　.ノハヽヽ 　ﾊｧ〜 いいらさん・・・
　　　　　　 ヾ(´�D｀)),)
　　　 　 　 人つゝ 人,,
　　　　　 Ｙノ人　ノ ノﾉゞ⌒〜ゞ
　　　 .　 ノ /ミ|＼､　　　 ノﾉ　（　彡
　　　　 `⌒ 　.Ｕ~Ｕ`ヾ　　　　丿

さあゆくんだ
その顔を上げて
新しい風に
心を洗おう
古い夢は
おいてゆくがいい
再び始まる
ドラマの為に
あの人はもう
思い出だけど
君を遠くで
見つめてる

ほーり＆ぶらいと

さぁ　出かけよう　きっと届くから
髪を切って　夢を磨く
好きな空を　めざすために

きっとまた逢えるよね
　　きっと笑い合えるね
　　　　今度出会うときは必然・・・

彡 　　　ﾋﾞｭｳｳｳ…
　　　　　　　　　　彡
　　彡
　　　　　　　.ノハヽヽ 　ﾊｧ〜 いいらさん・・・
　　　　　　 ヾ(´�D｀)),)
　　　 　 　 人つゝ 人,,
　　　　　 Ｙノ人　ノ ノﾉゞ⌒〜ゞ
　　　 .　 ノ /ミ|＼､　　　 ノﾉ　（　彡
　　　　 `⌒ 　.Ｕ~Ｕ`ヾ　　　　丿

お客様のお呼び出しをいたします。作者様・・・(略

...The Galaxy Express 999
　　　Will take you on a journey
　　　　A never ending journey
　　　　　A journey to the stars...

ちびまるこより引用（市井）

パピコでも食うか

でも、まじ、メーテルのイメージは飯田に近い

　　　すでに飯田鉄道の撮影セットが解体されていたため、現場は目の回るような
　　　忙しさ。飯田の指揮のもと、再びセットを組んでいる矢口たち。
矢口「（電気ノコギリを操りながら）キャハハ、さっそく矢口工務店の出番って
　　　わけか！（ホテルのセットをどんどん組んでいく）」
保田「（金槌で釘を打ちながら）一度は打ち切りになったわけだけど、捨てる神
　　　あれば拾う神ありってことだね（感動で目が潤んでいる）」

　　　ここでスタジオに吉澤と後藤が入ってくる。
後藤「ビビンバー！（と手を挙げて挨拶する）」
吉澤「（わざと偉そうに）おれたちも手伝いに来てやったぜ！」
　　　飯田と辻が後藤たちのもとへ歩み寄っていく。
飯田「（微笑みながら、後藤と吉澤にバーナーを手渡し）さっそくだけど、９９９号
　　　の外装の方を溶接してもらっていい？」
　　　後藤と吉澤、快く承知して作業に取り掛かる。
飯田「（横の辻に向かって）あとは紗耶香の入りを待つだけだね」
辻　 「（両手に持ったケーキを食べながら）へい（とうなずく）」

　　　スタジオの前を小柄な男が通りがかる。男のバッグからノートがばさりと
　　　落ちて、あるページが広がる。
　　　ノートには『ただいま帰って参りました。新スレッドを立てて下さって
　　　感謝の言葉もありません。できるだけ早いうちに更新を再開させていた
　　　だきます。これからもよろしくお願いします』と書かれている。

30ｹﾞｯﾄ。

>>30
ﾖｶｯﾀﾈ

>>28
髪型と、話すことがよくわからないところがね。

>>31
作者さん来てくれてﾖｶｯﾀ。これでsageられる。

ほぜん

（　´�D｀）＜保全するれすよ。

目をー閉じてー思ーい出すーカヲーリンのおもかげー

保全しようと思ったらいつも先客がいる。ファンが多いってことだな。
作者さん、がんばれ！

　　　スタジオ内のホテルや駅舎のセットが組み終わり、９９９号の外装も
　　　溶接が完了している。矢口は工務店のメンバーと共に、内装の仕上げ
　　　に取りかかっている。
　　　保田は市井と一緒に、隅っこの机で台本のチェックをしている。
　　　現場の指揮をとる飯田の携帯電話に、ロケ現場を探しに行っている石川と
　　　加護から連絡が入る。
石川（声）「飯田さーん、いい場所が見つかりましたー」
加護（声）「広い原野とか不気味な洞窟、あと悪者のアジトみたいな建物も全部
　　　　　　揃っとるんやー！」
飯田「あー御苦労。早いところ戻って来てねー」
　　　満足げな表情で電話を切る飯田。

　　　スタジオの外を小柄な男が歩いている。落としたノートを見つけて去って
　　　いくが、今度はポケットから手帳が落ちてしまう。
　　　手帳には『皆さんありがとうございます。プロットの修正はもうすぐ終わり
　　　ます。必ず完成させたいと思います』と書かれている。

台風接近中ほぜ〜ん

ほぜーん

羊はkako逝きあり

　新・飯田鉄道９９９　〜解き放て、セクシービーム！〜

Ｎ　「さきごろ大団円を迎えた飯田鉄道９９９。精神的に一回りも二回りも成長した
　　　希美は、現実の世界へと還っていきました。
　　　しかし夢の中で希美が出会った少女たちは、確かにあの飯田鉄道の世界で今日
　　　も逞しく生きているんです。
　　　さて、希美と圭織の名コンビが搭乗してくるよりだいぶ前、飯田鉄道で宇宙を旅
　　　していた少女がいたんです。彼女の名前は矢口真里。そうなんです、希美と圭織
　　　の旅をナビゲートしていた、あの車掌さんなんです。
　　　当時の真里は、アイドルを夢見る元気な女の子。惑星アサヤンの支配者である
　　　宇宙海賊キャプテン・トゥンクが主催するオーディションに参加するため、車上の
　　　人となった真里は、途中で出会ったハンバーガーショップの美人店員・保田圭、
　　　そして生真面目な少女・市井紗耶香たちと一緒に、９９９号で長い旅を続けて
　　　いたんです。
　　　今回、真里たちが立ち寄る惑星は『コスモドラグーン』。どんな出会いと別れが真
　　　里を待っているんでしょうか？　車掌さん若き日の冒険、間もなく大公開です！」

『Ａ　ＷＯＬＦ　ＦＩＬＭ』
メインタイトル・イン
『新・飯田鉄道９９９』
サブタイトル・イン
『解き放て、セクシービーム！』

　　　９９９号は惑星コスモドラグーンに、ぐんぐん接近していく。車掌（平家みちよ）
　　　が矢口たちのもとへ案内にやってくる。
車掌「んーと次の停車駅は・・・惑星コスモドラグーン、惑星コスモドラグーンや。
　　　停車時間は・・・だいたい一週間くらいやね」
　　　アナウンスを終えた車掌、するめを噛みながら通路を去っていく。
保田「（窓の外を顔をしかめて見ながら）ねえちょっと、見てみなよあの星！」
　　　保田の指差す窓の外に毒々しい色の惑星が見えている。
市井「なんか血の色みたいに真っ赤だね（少し震えている）」
矢口「（怯えた様子なく）キャハハハハ、こわーい！」
　　　コップ酒片手に酔っ払った車掌、矢口たちのもとへ戻ってくる。
車掌「なあ、お客さん。この星では降りん方がええと思うよ」
保田「どうして？」
車掌「最近な、あの星でろくでもない殺し屋集団が暴れまわってるって、飯田財団の管理
　　　局からメールが届きました。着いちゃった」
　　　矢口たち三人は一斉に首を振る。
保田「寝台車の硬いベッドにはもう飽きたわよ」
矢口「今日こそホテルのふかふかベッドで寝たいんだよー！」
市井「そういうことだから降ろさせていただきます」
　　　車掌、ひとつシャックリをする。
車掌「ういー・・・ほな好きにしいや。死んでも知らんでー」
　　　車掌が立ち去り、９９９号は惑星コスモドラグーンのホームに滑り込んでいく。

　　　飯田鉄道指定のホテル。チェックインの手続きを済ませた矢口たちは、さっそく
　　　レストランで夕食を摂ることにする。
　　　さすがに高級ホテルというだけあって、この星の名士も食事に来ている様子。少し
　　　離れた席には、多数の取り巻きに囲まれて騒いでいる紳士がいる。

矢口「（顔をしかめて、紳士たちの方を見ながら）もう、うるさーい！」
保田「せっかくのお洒落な雰囲気が台無しだわ」

　　　矢口たちの席へ、ロブスターが丸ごと一匹載った大皿が運ばれてくる。
市井「（真っ赤なロブスターに目をやって）待ってました・・・（ニヤリと笑う）」
　　　市井、ロブスターを丸ごとフォークで突き刺し、自分の口へ運ぼうとする。
矢口「あー、楽しみにしてたロブスターちゃんがー!!!!（泣きそうな声で叫ぶ）」
市井「フン」
　　　市井、それに構わずロブスターにかぶりつく。目をぎょろっと見開いた保田は
　　　フォークをふりかざして、市井のロブスターめがけて襲いかかる。
保田「一口くらい食べさせなさいよ！」
市井「（保田の攻撃をかわして）やだねったらやだねぇ〜♪」
　　　保田と市井の鬼気迫る女の戦いに、矢口は入っていくことができない。次の料理を
　　　待っている間、ミネラルウォーターやソフトドリンクばかり飲んでいる。小さな体
　　　に似合わず、かなりの量を飲んでいる。

市井「クックックックックッ！」
　　　結局、ロブスターの肉をほとんどを食べたのは市井。保田は悔し涙ポロリしながら、
　　　無念の形相で市井を睨みつけている。
矢口「キャハハ、圭ちゃんコワーイ！　・・・はうっ!?（膀胱のあたりを押さえて呻く）」
保田「どうしたの？」
矢口「（少し恥ずかしそうに）ごめん、ちょっとオレンジジュースを・・・」
　　　矢口、席を立ってどこかへ去って行く。保田、不思議そうに言う。
保田「変な矢口。オレンジジュースなら、まだたっぷり残ってるのに？（そう言って、グ
　　　ラスのオレンジジュースを口に含む）」
市井「（低い声で）クックックッ、言えやしない、言えやしないよ。矢口の言うオレンジ
　　　ジュースがお小水の隠語だなんて。クックックッ・・・（意地悪く保田を見つめる）」
保田「ブーッ！（驚いてオレンジジュースを口から吹き出す）」
市井「・・・（保田の吹き出したオレンジジュースを顔面に食らって沈黙する）」

　　　矢口、すっきりした表情で席に戻ってくる。顔面ずぶ濡れの市井を見て首を傾げる。
矢口「キャハハハハ、どうしたのその顔〜？」
市井「（屈辱に震えつつ）言えやしない、言えやしないよ・・・」
保田「あーっはっはっはっ！（勝ち誇ったように笑う）」
　　　矢口たちの食事は楽しく終わる。レストランを後にした三人は、エレベーターで自
　　　分たちの部屋へと戻っていく。

　　　矢口たちの滞在している部屋。柔らかいベッドが三つ並んでいて、豪華なシャンデ
　　　リアや鏡台がセットされており、まずまずのランク。
　　　ベッドに上に胡座をかいて座った矢口、テレビの番組表をチェックしている。

矢口「ねえ圭ちゃん、今日【鬼畜】モーニング奴隷島パート２の最終回をやるみたいだよ」
保田「（番組表をのぞき込んで）ああ・・・地球ではクライマックス直前で打ち切りに
　　　なったあれ？」
矢口「仕方ないから見てやろうかな〜（市井の方に視線を移す）」
　　　市井は外出の仕度をしている。
矢口「紗耶香？　どっか行くの？」
市井「うん。そのドラマ見てなかったし、せっかく都会の惑星に来たんだから、ちょっと
　　　近くのライブハウスを覗いてくるよ。じゃーね」
　　　矢口と保田を残して出て行く市井。
保田「行っちゃった・・・」
矢口「（リモコンでテレビのスイッチを入れて）そろそろ始まるんじゃない？」
　　　オンになったテレビの画面に、【鬼畜】モーニング奴隷島のＯＰ映像が流れる。

　　　ゴミ箱の中に古いテレビ雑誌が捨てられている。開いたページの片隅に、奴隷島の
　　　あらすじが載っている。『http://natto.2ch.net/morning/kako/988/988299632.html』とい
　　　う文字が読み取れる。
　　　また鏡台の上に便箋が乗っている。『大変申し訳ありません。この場を借りて劇中
　　　劇という形で、倉庫行きになったもうひとつのネタスレを完結させてください』
　　　と書いてある。

メインタイトル・イン
『【鬼畜】モーニング奴隷島　ＰＡＲＴ２』
サブタイトル・イン
『最終回　〜たんぽぽの様に　強く　光れ！〜』

　　　※矢口と保田が観ているテレビドラマの画面※

　　　　黒幕が待ち構える部屋に、杖をついたつんくが現れる。病状が芳しくないことは、
　　　　一目で分かるほど痩せ衰えている。つんくの姿を見てあざ笑う黒幕。

黒幕 「（自分と対面の席を指差し）よく来たな。まあ掛けたまえ」
つんく「・・・（黙ってソファに腰を下ろす）」
黒幕 「（葉巻に火をつけて）君と私はよく似ている」
つんく「（怪訝そうに黒幕を睨む）・・・」
黒幕 「我々は右も左も分からない少女たちを使って、さんざんに金儲けしてきた同類
　　　　じゃないか」
つんく「（吐き捨てるように）一緒にするな。めっさ不愉快や」
黒幕 「ほう・・・どこが違うというのかね？」
つんく「お前みたいな奴には言うても分からんやろな。（冷たく笑い）搾取することしか
　　　　知らず、表現者としての欲のない怠け者には・・・」
黒幕 「（怒りを押し隠し震える声で）若造が・・・自分だけは、我々と違うと言うのか？
　　　　まったく笑わせてくれる。アヒャハハハハハハハハハハ！」
　　　　席を立った黒幕、窓のそばまで歩んで足を止める。窓の外を眺めながら、もった
　　　　いつけて語り始める。

黒幕 「君は自身の中にある、ほとばしる情熱や表現欲を、余すところなく作品の中に
　　　　注ぎ込むことを最上の喜びとしているようだな。だが私からしてみれば、そんな
　　　　ものは実にくだらない。・・・現代音楽というものは、単に数が売れればいい
　　　　のだ。ヒット曲を作り出すのに情熱や向上心なんてものは不要なんだよ。
　　　　技術だ・・・我々が長い歴史の間に勝ち取った経験則にのっとった秩序にそった
　　　　楽曲を作れば、愚かな大衆はすぐに飛びついてくるんだ」
つんく「ハッハッハッ・・・おっと失礼（笑いを止める）。お前の底の浅さが見えたんで、
　　　　つい笑ってもうたわ。ごめんな、けったいな長文やったから、二行目以降は聞い
　　　　とらんかったが、要はただ抜け目なく立ち回るだけの表現活動が正しいってこと
　　　　なんやろ？　そんなもん願い下げやわ。法則なんてもんはな、気まぐれなファン
　　　　のニーズに応じるための一手段に過ぎんのよ」
黒幕 「弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったものだ。我々の経験則とは、無尽蔵の富を
　　　　永久に生み出し続ける、完成された黄金律。量産された楽曲は、綿密なプランに
　　　　基づいて世に送り出されている。そこには不確定な要素・・・つまりは情熱など
　　　　という曖昧なものが介在する余地などないのだよ。作曲家や作詞家、アーティス
　　　　トさえも、法則という機械の歯車に過ぎんのだ。機械の部品が、個々の情熱に
　　　　とらわれて好き勝手な動きをしたらどうなる？」

つんく「人間は機械とちゃうで。音楽は工業製品とはちゃうで。幸運や偶然といった曖昧
　　　　なもんで、その運命が大きく違ってくるんや。お前らの言う通りにやっとったら、
　　　　反復、単調、流れ作業の中で、いつまでも同じようなモンしか作れんやんか。
　　　　平日半額のハンバーガーしか食わんかったら、人間はいつか病気になるやんか。
　　　　空腹を満たすだけのもんは単なる餌や。心まで満たすもんが、ほんまもんの
　　　　食事ってもんやろ？　作り手、受け手の双方を神経症的状況に追い込んどいて
　　　　その言い草はなんや？　俺は皆の心の栄養になる音楽を作りたいんや。
　　　　ええか、よく聞けよ。俺はな・・・何も技術や法則を頭から否定してるんやない
　　　　で。人間の主観、情熱、愛と理想みたいなもんを無視しちゃあかん言うてるんや。
　　　　分業という美名のもとに、アーティストの創作活動を裁断すんな言うてるんや。
　　　　計画に支配された断片的な流れ作業の中のどこに、ほんまもんの誇りや向上心が
　　　　生まれてくるって言うんや！」
黒幕 「アヒャハハハ、つんく。貴様は自己顕示欲に取り憑かれた亡霊だ。その強い自己
　　　　愛を表現活動に昇華させ、モーニング娘という史上類なき美しい形で、多くの大
　　　　衆の乾いた心に愛の種を蒔いた功績ぐらいは認めてやろう。だが・・・貴様はあ
　　　　まりに大きくなり過ぎた。
　　　　これより貴様の自己愛を破壊し、自己否定そして自己憎悪のどん底に追い込んで
　　　　やるぞ。アヒャハハハハハハハハハハハハハハ！」
　　　　意味深に高笑いする黒幕、リモコンでテレビモニターのスイッチを入れる。

永田君､残念だったね

優良スレ

このスレの作者さん＝【鬼畜】モーニング奴隷島の作者さん　なの？

>>52
前スレは違うかな？