1 :
名無しさん@1周年 :
2000/06/26(月) 09:04 <キャスト> モーニングレッド:安倍なつみ モーニングブラック:後藤真希 モーニングブルー:矢口真里 モーニングイエロー:辻希美 モーニングピンク:加護亜依 モーニングロボ:福田明日香 ヤスダ帝国(敵):保田圭、飯田圭織、吉澤ひとみ、石黒彩 博士の娘:石川梨華 謎の戦士:市井紗耶香 ナレーター:中澤裕子 良い子のみんな!お楽しみにね!!
2 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:11
エロものですか?
●●●うざい
4 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:16
姐さんはせめて長官にしてやってくれ・・・
5 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:23
ロボは飯田という不文律があるだろ。
6 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:25
イエローは普通大食いだろ?
7 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:27
イエローはカレーが好き
8 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:29
矢口がイエローだろ
9 :
修正 :2000/06/26(月) 09:31
<キャスト> モーニングレッド:安倍なつみ モーニングブラック:後藤真希 モーニングブルー:辻希美 モーニングイエロー:矢口真里 モーニングピンク:加護亜依 モーニングロボ:飯田圭織 ヤスダ帝国(敵):保田圭、福田明日香、吉澤ひとみ、石黒彩 博士の娘:石川梨華 謎の戦士:市井紗耶香 長官:中澤裕子 ナレーター:平家みちよ 良い子のみんな!お楽しみにね!!
10 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:32
>9 あ、そっちのほうがいいかも!
11 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:38
ヤスダ帝国ってのは何をしたいんだろう
12 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:40
>11 モーニングファイブを倒し、世界征服。
13 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:43
レッドより、ブラックの方が圧倒的に強いんですけど。
14 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:43
デビルモーニングでいいんじゃないか?>ヤスダ帝国
15 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:47
石黒がいるって事は真矢も怪人として登場決定
16 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:50
ところでなんで、石川だけ別枠なんだ?
17 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:50
>15 真矢は怪人が一番あってる!!
18 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:51
石川と福田チェンジだろ
19 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:58
つんくは?
20 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:59
ボンテージ着たよっしぃー・・・・
21 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 09:59
つんくは博士か?
22 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:00
>19 主題歌の作詞作曲を担当します。
23 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:00
>20 そーゆー設定にすると保田もボンテージだぞ
24 :
再修正 :2000/06/26(月) 10:07
<キャスト> モーニングレッド:安倍なつみ モーニングブラック:後藤真希 モーニングブルー:辻希美 モーニングイエロー:矢口真里 モーニングピンク:加護亜依 モーニングロボ:飯田圭織 ヤスダ帝国(デビルモーニング):保田圭、石川梨華、吉澤ひとみ、石黒彩 怪人:真矢 博士の娘:福田明日香 謎の戦士:市井紗耶香 長官:中澤裕子 博士:つんく(主題歌作詞作曲) ナレーター:平家みちよ 良い子のみんな!お楽しみにね!!
25 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:08
良い子じゃないけど楽しみだ!
26 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:10
後に謎の戦士、市井紗耶香は6番目の戦士、モーニンググリーンとして加わります。
27 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:23
保田:着ぐるみ 石川、吉澤:ボンテージ で、問題無しです。
28 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:26
早くモ〜ニングXの小説書け!!
29 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:31
小説かける奴がいないのがこのスレッドの最大の弱点だな。
30 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:32
怪人真矢ツボにはまった。笑いすぎて死にそう。
31 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:33
32 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:35
石黒「さ、大暴れしておいで!」 真矢「ぐへぐへぐへ〜」
33 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:37
>32 それは日本語で妄想と言います。
34 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:38
<<<<<<モ〜ニングV(悪霊の神々)>>>>>
35 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:40
200X年 モ〜ニングVに一本の緊急連絡が入る!!
36 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:44
第1話<誕生!!大戦隊モーニングファイブ> 邪悪組織デビルモーニングが蔓延り、人類は滅亡の危機を迎えようとしていた。 そこに敢然と立ち向かう五人の女戦士がいた!!
37 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:44
大戦隊に集団リンチ食らった後 巨大シンヤとか現れるのかな?。
38 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:47
この番組はBANDAIとzetima@`DreamNet、御覧のスポンサーでお送りいたします。
39 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:50
GO!GO!モーニングファイブ 〜乙女 地球を防衛〜 作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン
40 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 10:51
>おっ!!38結構いいねぇ〜〜 56点ってとこだね!!
41 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:03
朝印モーニングファイブソーセージ。発売中 ブルー「みんなも、強くなってね。てへ」
42 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:07
長官!!寺田光男さんが拉致されました!! 至急モーニングファイブを集合させてください!!
43 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:07
≫41 雪じゃなくて朝にしてる所なんか結構いい感じ 最後のてへも高ポイント!!48点
44 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:09
遅刻してやってくるモーニングレッド。
45 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:10
長官「・・・朝からわめくな・・・ったく二日酔いやっちゅーねん」
46 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:12
まだ寝ているモーニングブラック
47 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:17
長官!!タ、大変です!!モーニングマスクが侵攻してきましたぁ!
48 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:28
現在メイク中のモーニングイエロー
49 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:32
>48 侵略してきてるのにメイク中って所がなかなかいいね! でももうちょっとひねりが欲しかったので21点!!
50 :
ロボ :2000/06/26(月) 11:37
51 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:41
誰か100点コ〜ス出すメチャオモロイ奴いね〜かな〜。
52 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:43
モーニングファイブは視聴率低迷のため今週で打ち切りにさせていただきます。 来週から、「宇宙刑事HEIKE」が始まります。お楽しみに!!
53 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:48
ブルー「もうクビれすか・・・てへてへ」
54 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:51
石川「私、デビルに入りたかったんで・・・あ、遅かったですか?」
55 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 11:55
石川はデビルだよ。修正版キャストを見よう
56 :
(中CM) :2000/06/26(月) 12:27
今、後楽園ゆうえんちに新たな歴史が刻まれる! マジファンの応援を背に受け現れた、5人のヒロイン! 「大戦隊モーニングV 後楽園ゆうえんちにあらわる!」 7/30日までの毎週土日公演です。 レッド「君たち、後楽園ゆうえんちでなっちと握手するべさ!」 ドンチャックステージでバレリーナ戦隊メロンショーも開催中。
57 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 12:27
市民「くそっ!デビルモーニングめっ! 「あたしっってテニス部の部長だったんです〜」って言って、 俺の飲茶楼を横取りして飲んじまった!」
58 :
試作 :2000/06/26(月) 13:35
安倍「は〜あ〜、面白いこと無いかなあ」 中澤長官「レッド大変だ、ヤスダ帝国のやつらが動き出したぞ」 安倍「そりゃ大変だべさ。したっけモーニングV集合だべっ」 安倍(無線で)「ブラック、ブルー、イエロー、ピンク、テレ東地下の基地にすぐ来るべさっ」 後藤ブラック「え〜、今、無理」 ブルーのの「えぇ、なんぇすか?今イルカと遊んでぅので後にしてくらさい」 矢口イエロー「は?化粧してからね。あと2時間待って」 ピンク亜衣「グスグス・・・デビル石川にスイカ取られた・・・」 安倍「・・・・・」
59 :
試作 :2000/06/26(月) 13:38
60 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 13:41
いい感じ
61 :
試作 :2000/06/26(月) 13:52
中澤長官「何してんねん、レッド、早くみんなを呼び」 安倍「いや、後藤はやる気ないし、ののは遊んでるし、矢口は化粧してるし 加護は泣いてます。」 中澤長官(無線で)「きぃ〜、おいこら、お前ら誰のお陰で今生きてられる おもてんねん。くどくどくどくど・・・・・」 さすが長官だ、みんなを集めたぞ。 中澤長官「代々木第二体育館でヤスダ帝国の怪人が猛威を振るっている。 ゆけっ、モーニングファイブ」 続く
62 :
試作 :2000/06/26(月) 13:53
後は頼んだ
63 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 14:08
頼む続きを
64 :
名無しさん@1周年 :2000/06/26(月) 16:23
先を越されてしまった…後最終回で終わりだったのに。 え〜い、ボツ、ボ〜ツ!!
後藤「なんで、私が・・・ブツブツ」 安倍「うるさいべさ!で、被害は?」 加護「スイカを10個ほど・・・今日のおやつだったのに・・・」 後藤「なんだって?うちらのスイカを持ってったの?」 加護「は、はい・・・」 後藤「許せん、みんな行くよ!」 安倍「リーダーはレッドのなっちだべさ、勝手にしきるんでないべ?」
66 :
試作 :2000/06/27(火) 13:30
代々木第二体育館に集結したモーニングXは怪人真矢に遭遇した。 真矢「うへへ〜、お前らも妊娠させて脱退させてやる〜、ヒヒヒヒヒ」 辻「うぁ、むっさいおっさんれすね。」 矢口「石黒姉さん趣味わる・・。」 安倍「ののちゃん、矢口、それは禁句だべ。とにかく変身だべさっ」 (5人揃って)「モ〜ニ〜ン、ファイっ、チェ〜ンジッッ!!」 モーニングXの戦士たちは、この言葉を唱えることにより 腕に付けたマシーン(モーニングウォッチ、4800円、バンダイ)が発動し モーニングXに変身するのだ。 安倍「レッドなっち!」(必殺技、なっちアタック《ただのぶちかまし》 後藤「後藤ブラック!」(必殺技、乳クラッシュ《ただの巨乳》 辻「ブルーのの!」(必殺技、ドルフィンビーム《ただイルカと遊んでるだけ》 矢口「矢口イエロー!」(必殺技、すっぴんフラッシュ《ただのすっぴん》 加護「ピンク亜衣!」(必殺技、ぶりぶりファイヤー《ただのぶりっこ》 「五人揃って、モーニングファイブ!」
67 :
試作 :2000/06/27(火) 13:31
怪人真矢「・・・・・あのー、もういいですか?」 レッドなっち「待っててくれてありがとだべ。さあ来るべさっ」 怪人真矢「じゃあ、できちゃったビーム!」 レッドなっち「うわっ。濃いのが出てきたべ。みんな気を付けるべさ。」 ブルーのの「なんれすか〜、これ」 レッドなっち「(顔を赤らめて)いや、ののちゃん、それは、ポッ」 後藤ブラック「あ、精子よ。精子。」 矢口イエロー「きゃははははは」 レッドなっち「・・・・・ブラック、、、。とにかく妊娠しないうちに 勝負を付けるべさ!」 五人揃って「モーニングキャノン(バンダイより3800円)装着。 ロックオン、ファイヤー!」 怪人真矢「きょえええ」 どっかーん
68 :
試作 :2000/06/27(火) 13:32
その時、ヤスダ帝国から送られた邪悪なパワーにより 真矢の体は巨大化した。 怪人真矢「ぱおーーーん」 レッドなっち「むむむ、こっちも巨大ロボに乗り込むべ。(無線で) 中澤長官、モーニングロボ飯田の出動をお願いしますっ。」 中澤長官「ラジャー。モーニングロボ発進!」 ズゴゴゴゴゴゴ・・・。 ロボ飯田「(カッと目を開き)ディア〜〜〜」 CMへ
69 :
名無しさん@1周年 :2000/06/27(火) 13:34
>68 ぱおーーーんが面白い
70 :
試作 :2000/06/27(火) 13:37
71 :
名無しさん@1周年 :2000/06/27(火) 14:32
CM 朝谷園からモーニングファイブふりかけが出たよ。 応募シールを十枚集めて送ると素敵なモーニングファイブ抱き枕が当たるんだ。 モーニングファイブふりかけでご飯をモリモリ食べてレッドなっちみたいになろう!
72 :
名無しさん@1周年 :2000/06/27(火) 14:35
ノッてるな、その調子でやってくれ。おもしろい。
73 :
名無しさん@1周年 :2000/06/27(火) 14:40
後楽園遊園地でののと握手!てへ
74 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 00:51
バンダイより超合金飯田ロボ発売中! 9800円だよ!
75 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 00:59
長いCMだな
76 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 01:03
人気番組ほどスポンサーが多いってことで
77 :
宣伝部@弐ch編者 :2000/06/28(水) 01:04
78 :
宣伝部@弐ch編者 :2000/06/28(水) 01:04
79 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 01:18
おもろい!書いてくれ
80 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 01:20
1〜24のキャスティング修正がいいね
81 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 01:57
面白いべさ 続ききぼーん
82 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 02:06
ブルーって普通ニヒルだったりクールな役だから辻は違うんじゃ? 色イメージでは市井なんだけど、、、止めちゃったし。
83 :
辻ブルー :2000/06/28(水) 02:14
>82 (ブルーでも)でもハッピーです。
84 :
>作者さま :2000/06/28(水) 02:19
後藤ブラックには ぜひ勝因を聞いてやってくれ あと歴代も
85 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 02:26
市井は灰色・・・モノクロかな
86 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 02:37
ボンテージの吉澤ひとみが怪電波でブラックをデビルモーニングの操り人形にしてしまう話とか希望
リローズ
88 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 02:41
GO!GO!モーニングファイブ 〜乙女 地球を防衛〜 作詞・作曲:つんく 編曲:ダンス☆マン 歌:水木一郎 この場所から 下を見れば 丸い地球は BOMB BOMB BOMB 全部砕け散るのさ あの夜に 日本の未来は お気の毒ねアーメン (でもね) 流れ星を見たら 祈るのさSha la la la どれだけ待てば 来てくれるんだモーニングロボ (ディアー!) 風が吹いても 負けないぜ ほんのちょこっと 勇気をふりしぼれ 守ってやるさ 頼りにしてろよ GO! GO! モーニングファイブ
89 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 03:01
敵幹部同士で出世抗争してそう 石川と石黒の鍔迫り合いとか 吉澤は死ぬ間際に改心しちゃったり
90 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 03:03
>88 実写だと水木なのかなあ 山本正弘のほうが好きなんだが
91 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 03:07
修正されたが飯田のちょっと抜けてる感じの敵役もいいぞ
この2・3日書いてたんだけどこんなスレッドあがってたのね。 しかも盛り上がってるし…どうしよう。 一応設定・物語の抜粋を… モーニング戦隊ムスメレンジャー 主な登場人物 地球防衛軍・モーニングチーム Mレッド・マキ==後藤 Mブルー・ヒトミ==吉澤 Mグリーン・マリ==矢口 Mイエロー・ナツミ==安部 Mピンク・ノゾミ==辻 ナカザワ長官==中澤 イシグロ参謀==石黒 オペレーター・アイ==加護 オペレーター・リカ==石川 サポートロボkaori==飯田
93 :
92物語抜粋 :2000/06/28(水) 03:41
サヤカ「ふふ、マキ…強くなったね…」 マキ「お、お姉ちゃん…」 サヤカ「後は、後は頼んだよ…」 マキ「お姉ちゃぁぁぁぁん!」(絶叫) マリ「どーやって責め込むっていうんだよ」 うつむいていたマキが顔を上げる 「方法なら…あるわ…」 ヒトミ「駄目!マキ!諦めないで!」 マキ「ヒトミ!くるなぁ!」 ナカザワ長官「たった今より君達をモーニングチームより回顧する。」 とゆうようなちょっとマジっぽい戦隊物をやろうと思ってた んですが、まだまだできてないし…しばらく待って。
94 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 03:50
安倍はどう考えてもイエローだろ
95 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 04:20
カレー大好き
96 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 09:36
2号ロボどうするか・・・
97 :
モナー :2000/06/28(水) 12:01
安倍「食らえ!正義のふるさとビームだべさ!」 石川「・・・全然効きません。もう後がないので頑張ってください。」 石黒「ったく・・・あたしがやってやるよ!あかるぅいストーム!」 安倍「グはぁ!室蘭のとうチャンかあちゃんもうだめだベー・・・!」 市井「思い出してレッド・・・あなたの全盛期を。 そうサマナイholdのころよ。あの頃を思い出すのよ。 私は新宿で踊るぽんぽこりんを歌っても誰にも見向きされなかったんだから。」 安倍「もうだめだべー グスッ・・・」 辻 「なんでないてんだー??」 加護「その牛乳とってー」 矢口「だって牛乳飲めないんだもーん・・・キャハハ。」 後藤「う〜ん・・・あしぶくろ??」 安倍「藤井さんの短パンからはみ出たふとももおいしそうだったべ・・・ 必殺!ニューヨークじこみのパントマイムキャノンー!!」 吉澤「いっちゃった・・・。」 石黒「くそぉー!破水しちまったわー。おぼえてらっしゃい!!」 石川「私の素敵なママに言いつけてやるー!!」 平家「こうしてハワイの平和は守られたのでアール」 エンディングテーマ〜 モーニング娘。「りかのアロハスペシャルすっぱいねえ」
98 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 15:42
99 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 16:53
わぁげ
100 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 16:57
石川「ピンクは私が一番好きな色なのに・・・」
101 :
試作 :2000/06/28(水) 22:02
(CMあけ)一応68よりの続き 飯田ロボ到着 レッドなっち「さあ、乗り込むべさ!」 全員「OK!いっきま〜す。」 巨大真矢「うへへへ、アイドル〜〜〜」 レッドなっち「みんなに説明するべさ。この飯田ロボはみんなのハモリが 一つになったときに広島型原爆37個分に相当するエネルギーを持った ジョンソン砲(トミー1900円、バンダイ4800円で発売中)を発射することができるべさ それじゃサマーナイトタウンでいくさ!」 全員「ラジャー!」 五人で「もいちど好きって聞かせてほしい〜(きかせぇほし〜い)・・・」 レッドなっち「・・・一人合ってないのがいるべさ。・・・辻。」 ブルーのの「てへ。」 レッドなっち「てへ。じゃないべさ!そんなんじゃ地球の平和は守れないべさ! このままじゃあのむさい男に妊娠させられて、ファッションの勉強がしたいとか わけわかんないこと言ってひっそりと辞めていくことになって、辞めて数日で 誰も私の話題なんか出さなくなって私の前途洋々なアイドル生命が終わ・・・・・・」 矢口イエロー「・・・なっち言い過ぎ・・。」 レッドなっち「ちょっと取り乱したべ。とにかく次で決めるべさ!」 五人で「もいちど好きって聞かせて欲しい〜〜〜・・・」
102 :
試作 :2000/06/28(水) 22:03
ズゴゴゴゴ 五人で「よしジョンソン砲発射!」 飯田ロボ「ねえ笑って!!!」 ドギュ〜〜〜〜〜ン!!! 巨大真矢「ぎゃああああ。げろげ〜ろ」どっかーーん (テレ東地下秘密基地にて) 中澤長官「よくやった。レッド。」 レッドなっち「地球の平和は守ったべ。だがまだまだヤスダ帝国との 戦いは始まったばかりだべ。ブラック!ブルー!イエロー!ピンク! がんばるべさ!!!」 中澤長官「あー、他の四人は直帰したで。」 安倍「・・・・・。」 《続く》
103 :
試作 :2000/06/28(水) 22:03
(次回予告) ブラックに迫り来るヤスダ帝国の罠。あの人の面影を彼女に見たのか? そして後藤を助ける謎の戦士とは? 次回「ブラックの決断」の巻。 よいこのみんな。お楽しみに! エンディングテーマへ
ラストいいっすねえ
105 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 23:28
第2話「ブラックの決断」 (ナレーター平家みちよ) ここは、ヤスダ帝国の一角。保田皇帝と石黒将軍の姿が在った。 謎の戦士「グワァー!!ウォー!!!」 石黒「まだ洗脳を続けるおつもりですか?」 保田「あぁ中途半端な洗脳は、却って仇となる。」 石黒「しかし、これでは……。」 保田「極限まで追いつめることにより、眠っていた力が発現できる。 あいつのポテンシャルはお前も知っているだろう。」 石黒「ですが……。死んでしまっては元も子も…」 保田「それならそれで構わないさ。」 石黒「しかし、あなたにとってあの方は…」 保田「愛していたとでもいうのか?」 石黒「えぇ……。違うのですか?」
106 :
88 :2000/06/28(水) 23:29
誰かエンディング作って〜 俺はもうネタがない
107 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 23:32
バラード希望>エンディング
108 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 23:48
保田「余りにも刻が経ち過ぎたのさ。お互いの目指す道が見えなくなるほどにな。」 石黒「…でも貴方は、それでも愛し…」 保田「もう言うな。手に入れることが叶わぬのなら、いや叶わないからこそ いっそ私自身の手で引導を渡す。そう決めたのだ。」 石黒「陛下…」
109 :
名無しさん@1周年 :2000/06/28(水) 23:54
洗脳されてるのってまさか。。。期待age!
110 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 00:16
(ナレーター:平家みちよ) 洗脳相手を観る保田皇帝のその表情には愛憎が入り乱れていた。 自らが最も敬愛する皇帝の苦渋に満ちた横顔を、 帝国随一の忠誠無比な石黒将軍は只、無言で見つめることしか出来なかった。 石黒「(陛下の想いが何処にあれ、私は陛下と帝国の為に闘うのみ。 それが私の武人としての生きる証となろう)」
111 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 00:24
おお、いつのまに!
112 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 02:07
洗脳相手ってもしかしてもしかしてー! 洗脳されたあの方がブラックと対峙、 負けて愛する胸の中で死ぬとか… すげー期待しているんですけど(笑)。
113 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 11:00
なんか盛り上がってきてるな・・・
114 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:00
この番組はバンダイと、ドリームネット、御覧のスポンサーでお送りしました。
115 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:05
>112 いえ、後にモーニンググリーンになります。
116 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:08
次回から「保田圭の尿道でポン!!」が始まります!お楽しみに!
117 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:10
>116 視聴率大幅ダウンでしょ、、。
118 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:14
DX超合金<保田皇帝>発売!
119 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:22
120 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 12:29
DX超合金<モーニングファイブ>も近日発売!(何故か敵のほうが先) 様々な着せ替えが楽しめ、また身体の細部まで忠実に再現されてます。 五体セット:1万5千円 ばら売り:3千円 バンダイより
121 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 13:04
細部まで再現・・・ブルー買った!
122 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 13:36
市井エロエロ洗脳age
123 :
105@`108@`110です。 :2000/06/29(木) 19:50
どうもすみません。違った方向に持って逝っちゃいそうですね。 戦隊側の方じゃなくて、悪の組織側の内面をちょっと描いてみたかったので……。 特に謎の戦士とブラック、それに悪の皇帝とその軍団というシチュエーションが なんとも書く気をそそっちゃって……。 しばらくつづけたいと思うんですが>悪の組織の事情 もしアレでしたら 別の第2話「ブラックの決断」を創ってもらって こっち側、無視しちゃってください。>all
とりあえず、設定を統一しようか?
125 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 19:59
(ナレーター:平家みちよ) 思い詰めた表情のまま石黒は保田に問うた。 石黒「…まだ私のことを恨んでらっしゃいますか?」 保田「恨んでどうなる。今更もう詮無いことだ。」 力無く笑いながら保田が答えた後、 二人の脳裏に保田皇帝即位に至った経緯が蘇る。 忘れようとしても忘れられない忌まわしき記憶として…。
126 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 20:02
<回想シーン> 衛兵「た、大変です。」 石黒「閣下の御前であるぞ。何事か?」 衛兵「皇女殿下が連れ去られました。」 石黒「石川公国の手の者か?直ちに捜索せよ。賊は何名程だ?」 衛兵「相手は一人なのですが……。そのぅ……。」 保田「この城に単身で侵入するだけでなく、あまつさえ 皇女をも拉致するとはよほどの豪の者だが…。 そのような者が石川公国に居たのか…。」 石黒「見当はつかぬのか?ええぃ何を戸惑っておるのだ。」 衛兵「はっ。では申し上げます。賊は…、賊は蒼狼閣下であります!」 保田「何だと……。」あまりの衝撃を受け、その場に崩れ落ちる保田。
127 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 20:07
石黒「閣下ぁ!誰か、誰か居らぬか!閣下、しっかりなさって下さい。」 保田「人は呼ばずともよい。しばらく彩と二人だけにしてくれ。」 石黒「(衛兵に向かい)去れ。そして全軍に告げよ。 出撃に備えて戦闘準備に怠り無きようにせよ。 迂闊にかかればこちらの全滅も有り得る 強敵であるから気を引き締めておけ。とな。」 衛兵「て、敵は……。まさか……?」 石黒「そうだ敵は、謀反人蒼狼である。 だがこのことは、この名は、まだ皆には告げるな。」 衛兵「しかし…。」 石黒「まだ完全に謀反と決まってはおらんっ。 (私とて辛い。何故それを理解らんのだ) いいから準備だけでも早く、急げっ!」」
128 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 20:12
(ナレーター:平家みちよ) 衛兵が部屋から出、扉が閉じると同時に、重い沈黙が辺りを支配した。 その沈黙に耐えきれなくなった石黒が、ようやく口を開く。 石黒「しかし、何故蒼狼閣下が…」 憂いを秘めた眼で、保田が話し出す。 保田「今からのことは、他言無用だ。」 石黒「はっ。誓って。」 保田「あの娘は、あの伝承の皇女は、魔界の者ではない…。人間だ。」 石黒「何ですって……?」 保田「あの娘を探し出して来たときから話さねばなるまいな……。」 意を決して保田が語りはじめた。
129 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 20:16
エンディングテーマ:つーか、手レト海ろ 作詞:秋元 康 作曲:ニール・セダカ 歌:影山ヒロノブ 町を行き交う ヤマンバにさえ 帰る場所有る 家が有る されど我らは 根無し草 生まれ育った 故郷を追われ 今日は日テレ 明日はフジ つーか、手レト海ろ つーか、手レト海ろ いつの日にかふるさとに つーか、手レト海ろ つーか、手レト海ろ 帰ってくるぜ ASAYANに
130 :
鬼丸 :2000/06/29(木) 20:28
なんか、ええな。
131 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 21:04
(ナレーター:平家みちよ) 混沌の支配する魔界。 未だ旧王朝の残滓が漂っているものの、 新たな覇者の息吹は感じられていた。 一人は優れた剣の名手、闘いの化身。その装衣から"蒼狼"と呼ばれていた。 一人は戦略、政略に秀でた指導者。その姿形より"黄獅"と渾名されていた。
132 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 21:05
二人は出逢った。その魔界で。 黄獅は蒼狼の煌めきに魅せられ、蒼狼は黄獅の実力に惹かれた。 二人は、疾風となって荒野を駆け、天空を舞い、大海を割いた。 歯向かうもの全てに、破壊と恐怖を以て応えていた二人に対し、 人々は "サウザンド=リーブズ" 〜千の別離をもたらす者〜 と名付け畏敬していた。
133 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 21:07
魔界の半ばが二人の元に従い、 残る大勢力といえば華麗な魔力を誇る石川公国だけとなった頃、 剣の名手は、一人の赤子を見つける。 その娘は、魔界の伝承にある"黄金色の髪を持つ娘。"であった。
134 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 21:09
"黄金色の髪を持つ娘。" それは、 闘い敗れた者が嘗ての栄光を思い出すように 夢破れた者が郷里(ふるさと)を回顧するように 先に望みが見えず、魔界に住む者全てが 戦乱と混沌と疲弊とに意気消沈した時、 その娘は顕れ、長じて後に 魔界に光を与え、永遠の繁栄をもたらす という伝承であった。
135 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 21:57
その赤子を前にして、二人は対話していた。 部下もおらず、二人きりの時は いつものように親しげな口を利くのが 二人の流儀であった。
136 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 21:58
黄獅「この娘は……?」 蒼狼「そう、あの"黄金色の髪を持つ娘。" 」 黄獅「ま、まさか実在したの?」 蒼狼「うん、まだ信じられないけどね。私自身。」 黄獅「だとしたら、ウチの軍の旗頭にしてさ。 ゆくゆくはこの魔界の統治者にしようよ。 伝承のとおりにさ。」
137 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 22:00
蒼狼「ちょっと待ってよ。統治者とするには異存はないけどさ。 まだちっちゃくない?ここはさぁ、 この蒼狼さんがいっちょ剣とか武術なんかをさ、 一人前になるまで鍛えてやろうと思ってんだ。 それからさ、もう少し大きくなったらさ、 圭ちゃんもこの娘に勉強を教えないと。 伝承にあってもさ、ただのバカな子供じゃさ、 私たちはともかく、配下が付いてこないと思うんだよね。」
138 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 22:04
黄獅「わかったよ。じゃ期待してるよ。教育係。 私たちの将来の主君として、夢の体現者として 立派に育ててくれよ。」 蒼狼「おぅ、任せてよ。あっ忘れてた。この娘の名前はどうする?」 黄獅「そうだなぁ…。この娘が即位すれば、きっと魔界の歴史も 変わる。新たな魔の紀元が始まる。だから……。」 蒼狼「だから?」 黄獅「……"魔紀"ってのはどう?」
139 :
129 :2000/06/29(木) 22:10
>>112 >いえ、後にモーニンググリーンになります。 一旦は洗脳されてモーニングファイブの敵になるも、ブラックの愛で(笑) 正気を取り戻すってのはどう?
140 :
名無しさん@1周年 :2000/06/29(木) 22:36
蒼狼「"魔紀"かぁ。いいじゃん。魔界の王者に相応しいよ。」 黄獅「でしょ?あと名前に負けないように威厳と風格と実力を兼ね備えないとね。」 蒼狼「大丈夫だよ。知略と帝王学については圭ちゃんが、 武術と闘争はこの蒼狼さんが教えるんだよ。 どちらも魔界にふたりといない最高の教育係なんだから。」 (ナレーター:もちろん平家みちよ) この日より"サウザンド=リーブズ" は、"Pティモニー"に変革する。 ※ティモニーとは'王とその忠実な直衛軍'の意味である。 ※接頭辞のPは諸説あるが、幼い王に対する親代わりという意味で'Parent'が有力。
141 :
88=106 :2000/06/29(木) 22:38
うぉー、本当にエンディング作ってくれた人がいる! しかもオープニングより面白いし・・・
142 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 00:10
128の続きになります。 保田「お前も知っての通り、人間と魔界の者の違いは外見上はほとんど無い。 だが目的に対する執着心・闘争心が違う。 目的の為には邪魔する者の骨を砕き、肉を裂き、歯を折る。 それが魔物だ。私もお前もそして蒼狼もそうだろう?」 石黒「えぇ。仰ることは判りますが、それが何故。」 保田「だがあの娘は、皇女は、魔紀は執着心が無い。努力を嫌う。 初めは性格によるものかとも思ったのだが、 実は種族が異なっていた。人間だったのだよ。」 石黒「……。」
143 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 00:35
等身大フィギュア<保田皇帝>発売!定価なんと10万円!身体の細部まで事細かに再現されています。 夢を作る企業バンダイより
144 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:01
↑石黒将軍(人妻)を購入希望!!
145 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:12
保田「私はこう考えた。魔界の伝承としての"黄金色の髪を持つ娘。"が 人間だとするならば、この娘は魔界のみならず、 人間界をも支配すべきでないかと。しかしあいつの考えは違った。 『あの娘は人間だ。魔界の掟より外して人間界にて幸せに暮らすべきだ』と。 そのことで何日も何日も激論を重ねた。激した感情をぶつけ合うことで 次第にお互いが疎遠になっていく、その気持はどうにも出来なかった。 いままで私たち二人の意見が合わないことなど無かったのに。その事実が <私よりも魔界よりも、魔紀の幸せに重きを置いているという事実> 私を憤慨させた。」 石黒「閣下……。」 保田「ふっ。愛した者が振り向いてはくれないという嫉妬に過ぎないのだ、結局は。 嘲笑ってくれ。魔界にその名を響かせたこの"黄獅"の成れの果てを。」 石黒「……閣下。では蒼狼閣下と皇女殿下を今後どうされますか?」 保田「謀反人蒼狼は、捕らえて連れて来い。叶わなければ殺せ。 あの者は我が魔界の反逆者である。皇女殿下を速やかに奪還し即位せしめよ。」 石黒「しかし、閣下。その命令には従えません。」 保田「何だと。」
146 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:15
石黒「私も、皇女を人間界に戻すという点では蒼狼閣下に賛同致します。 そして黄獅閣下、貴方が皇帝になるべきです。 やはり人間風情よりも魔物が魔界を治めねばなりますまい。 まして貴方と蒼狼閣下は現在同格です。 いずれに従うべきか戸惑う配下も出て参りましょう。 閣下が皇帝になられれば魔界は一つに纏まります。」 保田「私に皇帝になれだと……。馬鹿をいうな。天意が無いわ。」 石黒「魔界の者に天意など、どれ程の価値が有りましょう? 少なくともこの石黒と私の率いる精鋭は閣下、 いや保田陛下に忠誠を誓う所存です。」 保田「しかし……。」 石黒「もし貴方が即位なさらなければ我が軍は崩壊します。 現に石川公国が既に蠢動を開始している模様。 魔界全体の秩序のためです、陛下。」
147 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:27
どれだけ時が過ぎたろうか、諦めたように保田は、石黒に応えた。 保田「……わかったよ。もし魔紀が、いや皇女が奪還できなければ、 私が皇位に就こう。それでいいな。」 石黒「ありがとうございます。閣下、いや陛下。これで魔界は救われます。」 保田「皇女が戻らなければだ。勘違いするな。とにかく全軍を出撃させよ。」 石黒「了解。『全軍に告ぐ。蒼狼閣下謀反である。直ちに全軍出撃せよ。 繰り返す、直ちに……』」
148 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:32
(ナレーター:無論、平家みちよ) 辺りは荒涼とした原野。 向こうの方に時空の歪みらしきものが見え隠れしている。 幼い少女を守るかのように添って歩く影があった。
149 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:36
蒼狼「お前は人間界に戻るべきだ。戻って幸せに暮らすんだよ。 髪も黒くしといてあげる。この金髪さえ無ければな。 お前ももっと平穏な人生を送れたのにな。 私はあんまり魔力が使えないけど、その位なら出来るからさ。 これからは魔界の名は捨てて、"真希"って名乗りな。」 魔紀「…真…希?」 蒼狼「そう、真希。お前は、私と圭ちゃんの真の希望だったからね。」 真希「…いちいちゃん……泣いてるの?……」 市井「……かわいいな、マジで。おまえ。私の妹みたいだよ」
150 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:40
真希「………行っちゃうの?…行っちゃやだよ!」 市井「ごめんね、でもこれだけは信じていて欲しい。 圭ちゃんも私もお前のことが本当に好きだった…愛していたってことを。 圭ちゃんも昔言ってたろ。『Pティモニーはこの3人でPティモニー』って。 だから私は行かなきゃならない。お前と同じ位に愛している圭ちゃんの処へ。 ……圭ちゃんを倒し、その野望を阻むために。 人間であるお前を人間の元に、人間の世界に返すために。」
151 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:41
最終回は全員石になるのか?
152 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:42
真希「好きなのに、愛しているのに倒しに行くの?そんなの変だよ! 前みたいに仲良くしようよ!仲良く出来なきゃヤダよ!」 市井「…お前には、まだ理解できないかもな。愛しているからこそ、 他の誰でもない私が倒さなきゃいけないんだ。 "黄獅"保田圭の実力は、私が一番知っている。 ……私の中の永遠のライバルだからね。」 真希「なんで……なんで戦うの?わからないよぅ。全然わかんない!」
153 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 01:48
市井「最後だ。抱きしめさせてくれ。」 真希「う……うん。こう?」 市井「(この抱擁を終えると、お前の魔界での記憶は封印される。 何か巨大な衝撃でも起きない限り、この記憶と能力は復活しない。 でもその方が良い。人間として暮らして行くにはね。) さっ、そこから真っ直ぐ行けばお家にいけるよ。お嬢ちゃん。」 真希「うん。お姉ちゃんはだれ?」 市井「いいから、早くお家にお帰り。」 真希「わかった。バイバ〜イ。」 市井「(しっかりな、真希、愛しているぞ)さぁ〜て、行くか。 追っ手はどの位だ、圭ちゃん?全軍じゃないとこの私は倒せないよ! こっからは一歩たりとも、後藤には近づけさせないからね!」
154 :
作後の感想 :2000/06/30(金) 02:31
とりあえず105〜153までの「魔界編」如何だったでしょうか? やっぱりそぐわないなぁと思ったら、123にも書いたのですが 別の第2話「ブラックの決断」でやっちゃって下さい。 あと書こうとして書けなかったのが、 保田皇帝即位後、石川公国を滅ぼしたときに、 公国最後の公女・梨華に呪いを掛け その外見を、皇帝の愛する市井っぽくした上で 腹心にしたとか……。 石黒将軍は実は忠実さ以上に、 保田皇帝に恋慕の情を抱いており 皇帝即位よりも市井と後藤を殺すのが 目的であったとか……。 そしてまだ未出ですが、 吉澤は、ブラック後藤に対し 異様な闘争心を抱きますが その理由はとか……。 です。 とりあえずヤスダ帝国側のキャストとその背景でした。 では、本編の「大戦隊モーニングファイブ」をどうぞ!
155 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 02:34
応援age
156 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 02:34
Pティモニー最高っす
本格的な話ですね。
ネタと小説が入り混じった不思議なスレですね。 小説も、奇面組のやっつけ隊みたいなのと正統派の2つあって、 どっちも楽しませてもらってます。
159 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 11:52
第2話を書いてくれ〜。敵は今、旬の「ヅラ・小倉」で。
160 :
129 :2000/06/30(金) 19:34
>141 敢えて古くさ〜い感じを狙ってみました。あんなもんでよかったですかね。
161 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 19:37
君たち馴れ合いですか 楽しそうですな
162 :
俺です。 :2000/06/30(金) 19:43
>161 シッー!!! 聞こえるって!!!
163 :
鬼丸 :2000/06/30(金) 19:45
なんだ?これ?
164 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 19:50
>161・162・163 中卒三銃士。
165 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 19:52
>164 実に楽しそうだ 他にやることがないんでしょうな
166 :
鬼丸 :2000/06/30(金) 19:52
>164 俺は現役中学生。
167 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 19:55
>俺はコロンビア大生だバカ
168 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 19:56
敬助おめでと
169 :
名無しさん@1周年 :2000/06/30(金) 19:58
中卒三銃士(藁
170 :
鬼丸 :2000/06/30(金) 19:59
>168 敬助は俺じゃないからね。 敬助は普通のチーマーだから。
171 :
ま☆ん☆こ :2000/06/30(金) 20:02
鬼丸はたぶん中卒で終わるだろう。
172 :
ま☆ん★こ☆★☆★ :2000/06/30(金) 20:05
ぢになった。
他スレにクソネタ書きまくって下げました。
>>160 影山ヒロノブが「つーか」とコブシ効かせて歌ってるのを想像するとウケます。
どうも「魔界編」の作者です。 いま本編は、第2話「ブラックの決断」の真っ最中ですが……。 私がしばらく来られそうもないので、とりあえず出来た分だけでも 載っけさせてもらえればと思いまして。 内容は、本編の流れからすると相当後になりそうですが、 本編の作者さんさえ良かったら使って下さい。 (おもしろくなかったら無視してもらって結構です。私の自己満足ですんで)
帝國の落日〜将軍の最期〜 保田「しっかりしろ。石黒!傷は浅いぞ。気をしっかり保てっ。」 石黒「陛下。私とて数限りなく敵を屠ってきたのです。 この傷は……助からないことぐらい判ります。」 保田「馬鹿なことを言うな。次、同じ事を言ったら、 たとえお前と雖も許さぬぞ。」 保田の頬を涙が伝う。その腕の中に抱かれた石黒が ぽつりぽつりと言葉を洩らす。
黒「…陛下、部下の前では涙されてはなりません。 かつて私があれほど諫言申し上げたではありませんか……。」 保田「……ああ、そうだったな。だから生きよ。 これからもそうやって私を指南していってくれ。 これは命令だぞ!……頼む。」 石黒「残念ながら、どうも御命令には従えそうもないようです。 …陛下、覚えてらっしゃいますか?……」 保田「…何をだ。」
石黒「初めて陛下に、私がお目にかかった時のことです…。」 保田「あぁ、覚えているとも。」 石黒「貴方は、まだ黄獅と呼ばれていた…。 蒼狼閣下と共に魔界を駆け抜けていました…。」 保田「そうだ。そうだったな…。」 あれから幾星霜を経ただろうか…あるいはほんの数瞬前のようにも覚える…。
石黒「陛下と蒼狼閣下の活躍振りには、 平家旧王朝の軍籍に連なる者として、 私は正直苦々しく感じていたものでした。」 自身の傷を忘れ、遠い眼にて回顧する石黒。 その表情には穏やかな安らぎさえ見受けられる。 保田「フフッ。あのときの表情は"苦々しい"だけでは済まなかったろう?」 石黒の気持ちを想い、努めて明るく揶揄しようとする保田。
石黒「そ、それは、私だけではなく、 旧王朝の特殊部隊『R.V.A.』上がりの5人は 皆そう思っていましたよぉ。 言い訳に聞こえるかも知れませんけど…。」 保田「そうかぁ?お前が一番不満そうだったぞ。」 石黒「まぁ、確かにその時は口も利かなかったですけどね。
保田「あぁ、あれはすごくムカついたよ。」 石黒「フフッ、アハハっ久しぶりですね。 陛下の『ム〜カ〜ツ〜ク』を聴いたのは。」 死を眼前に控えているにも拘わらず、鮮やかな笑顔を自分に向ける石黒に対し 保田はどう声をかけるべきか判らなかった。
石黒「そんな蟠りも、あの一言で消え去りました。覚えていらっしゃいますか?」 保田「そんなことがあったか?」 自分の若かりし頃の発言を思い出した保田は照れ隠しにとぼけた。 石黒「えぇ、ありましたとも。私は今もはっきりと覚えていますわ。 あの言葉があったからこそ、私は貴方に命を、 その後の人生を全て賭けたのですから。 それが間違いでなかったと、死に至る直前になって確信しました。」
死への懼れも迷いも無く、真剣にひたすらに保田を見つめる石黒。 石黒「貴方はこう仰いました。 『敗北は非では無い。貴方のような有能な者が、 敗北を理由に世から離れようとするのが罪悪なのだ。 亡びゆく故国に忠義を立てて、残る人生を燻ったまま生きるくらいなら、 私と共にこの魔界の将来を輝かさないか?』と。」
石黒はその胸中にある全てを悔い無きように吐露していく。 言葉一つ一つを噛み締めていきながら……。 石黒「だから、私も配下にはいつもこう訓辞していました。 『……みんなも、夢は、待ってるもんじゃなくて、叶えるために、 たくさんの努力をして、最後には、必ず、叶うものです。 みんなも、あたしといっしょにがんばりましょう!』って。」 保田「……将来を、輝かす。か……。」
(ナレーター:当然、平家みちよ) 改めて自分を振り返ってみて一体何をしてきたのだろうと、保田は思う。 市井は消え、後藤は去り、そして忠実な石黒までも今、失おうとしている。 すべて自分の野望が引き起こしたことだ。 大事な者たちを失い、手にしたものは虚ろな皇位のみ。 その皇位とて望んだものではなかった。 魔界に秩序と安定をもたらす筈の皇位すらも、 結局は次なる野望のステップに変わったに過ぎず、 栄光を分かち合う筈の同志は、一人、また一人と消えていく。 そのことが、奈落へと突き落とされるような 陰鬱な絶望として、ひたひたと保田を襲っていった。 保田の表情に暗い陰が射した事を察した、石黒が励ますように朗らかに告げる。
黒「陛下、お忘れですか?そんな絶望的なときには、 将来を輝かすための合言葉ですよ。」 保田「…合言葉?」
石黒「そうです!…せぇーの!『明るぅい!』」 保田「『未来に』か!……そうか、そうだな。 明るい未来だったな。私たちの目指すものは。」 (ナレーター:やっぱり平家みちよ) 石黒の言葉によって、保田は原点を思い出したような気がしていた。 後藤を中心にして市井と石黒と自分が、新たな世界を、自分達の理想郷を、 この魔界に確立しようとしていた若き日の思いを……。 ……無論、最早それは叶わぬことであったが。
若き日の思いに耽っていた保田を、苦しげな石黒の言葉が現実に引き戻した。 石黒「陛下、どうやらそろそろお別離のときが来たようです。」 保田「逝くな!逝ってはならぬ!石黒、お前まで私を置いていくつもりか!」 石黒「……陛下はお気づきでないかも知れませんね。 皇帝にご即位されてからは、私のことを名字でしか 呼んでは下さっていないことを。……最後のお願いです。」
保田「何だ。何でも聴いてやるから……だから逝くな。頼む。」 石黒「……昔のように呼んでもらえますか。『あやっぺ』と。 貴方の胸の中には、今でも蒼狼閣下しかいないことは判っています。 ワガママばかりで貴方を困らせてしまってすみません。少し後悔してます。 でもせめて、今だけ、この瞬間だけでも結構です。 私だけのものになってはもらえませんか?」 保田「わかったよ……。あやっぺ。ごめんね、苦しめてしまって……。」 石黒「ありがとう、……圭ちゃん……。貴方と共に在って あやっぺは幸せでした……さよなら……。」 保田「……嘘だ、嘘だろう。あやっぺ。起きろ。おいっ、命令だぞ、 起きてよ。ねぇ、あやっぺ!死なないでぇ!一人にしないでよぉ! ねぇったら!あやっっっっっっぺっぇぇぇぇ!!!!!」 息絶えた石黒を胸に抱き、保田の慟哭はいつ果てるともなく続いた。
すみません。また来てしまいました。魔界編の方の作者です。
整理すると、今のところこんな流れでしょうか?
プロローグ1〜魔界争乱編〜
>>131 -140
プロローグ2〜蒼狼謀反編〜
>>126 -128
>>142 -153
本編第1話「誕生!!大戦隊モーニングファイブ」
→同第2話「ブラックの決断」、第3話「……
→本編第?話「帝國の落日〜将軍の最期〜」
>>174 -188
→……最終話という感じ。
作者さん応援しています。がんばってください。 ネタっぽいやつの続きもきぼーん
なんかすごい話になってるな。良い子の話だと思って書いてたんだけど・・。 せっかく書いたんでいれます。一応つじつま合わせたつもりだけど あんまりあってないかも。勝手に進めていいです。
(テレ東地下秘密基地にて) 安倍「(エアロバイクをこぎながら)1・2!1・2!」 中澤長官「おう、レッド。精が出るやん。」 安倍「ふふふっ。体力は正義の味方の基本だべ。ダイエットも兼ねてるさ! ブルーもピンクもなっちのこと見習うべさ。」 加護・辻「スナック菓子食べながらじゃ意味ないんじゃ・・・」 安倍「(バリボリ)なんか言ったべか?」 加護・辻「な、なんでもないですう。ハハ。」 安倍「しっかしブラックは最近一段とやる気が感じられないべ。どうしたもんだべか」 中澤長官「まあ、後藤もあの事件があってから色々考えるところがあるんやろ。 長い目で見てやろや。」 安倍「長官がそういうならいいんだべが・・・」
安倍「(今度はアブトレーナーで腹筋を鍛えながら)しっかし、フンッ、ブラックも、 フンッ、いい加減、フンッ、しっかりと、フンッ、してくれなきゃ困るべさ。 後輩も入ってきたんだし、いつまでも新人気分でいてもらっちゃ困るさ。」 中澤長官「そやな、今度私からいうとくわ。」 安倍「よろしく、フンッ、頼むべさ、フンッ。・・・ふう〜、疲れたべさ。正義の 味方も楽じゃないべな〜。」 加護・辻「(・・・10回?10回が限界なの?)」 安倍「うん?なんだべさ?加護、辻、なっちのハードトレーニングに驚いてるべな。」 加護・辻「ハハ・・・、ところで後藤さんのあの事件ってなんなんですか?」 中澤長官「・・・そやな、お前たちにもそろそろ話しておいた方がよさそやな。 ブラックはな、もとはヤスダ帝国の人間なんよ。」 加護・辻「えっ!!!」 中澤長官「驚くのも無理はないわ。私かてブラックが来た日のことは忘れられんわ。 傷だらけになったブラックともう一人、そう、さやかが来た日のことはな。 そして、後藤はモーニングブラック、さやかはモーニンググリーンとして ヤスダ帝国から地球を守るヒーローとして活躍してもらうことに なったんや・・・」 ビーーー!!! ビーーー!!!
194 :
試作 :2000/07/02(日) 05:51
中澤長官「お、スクランブルや、今日は話しはここまでや。さあ、出動や!」 安倍「(ランディジョンソンも使ってるなんとかブレードをプルプル震わせながら) さあ、行くべさ!ブルー、ピンク、矢口と後藤に無線で連絡とって!」 加護・辻「ラジャー!」 加護「イエロー、スクランブルです。」 矢口「オッケー!すぐ行くぜ〜。」 辻「あ、ブラックれすか。すくらんぶるれすっ。」 後藤「は?スクランブルって何?」 辻「・・・・・(この人入らない方がよかったんじゃ・・・)」
195 :
試作 :2000/07/02(日) 05:53
>試作@初期に書いてた人さん 設定つなげてもらってありがとうございます。「魔界編」の作者です。 今日は予定がなくなっちゃったので、また来ました。 こんな事なら、石黒の最期載っけない方がよかったですね。すみません。 なんとかこちらからも辻褄を併せてつなげていきますんで 今後ともよろしくお願いします。
では、続きを 加護・辻「イエローとブラックに無線で連絡完了です。」 安倍「よしサンキューだべさ。」 加護「でも、ブラックさんが地球を守る ヒーローってのはわかりますけど……。」 辻 「ちょうかん、さやかってひとはどこれすか?」 加護「そうです。見たことないですよ。」 中澤「紗耶香が真希を連れてきたときは、まだ私も若くピチピチやった頃でな。 ……そこ、何笑ろとんねん!なっち!」
ここは宇宙光子力要塞研究所コネクション。 世界平和のためにとの名目で、日々適当に 研究している一人の研究者とその娘が住んでいた。 他にいるのは国防軍から出向している女性士官だけである。 この士官は戦略・戦術の軍事面のみならず科学・オカルトに 至るまで幅広い知識をもった人材であった。……尤も その卓越した能力のため上層部に疎まれて左遷同様に ここに出向させられたのだが。
明日香「お父さん、お父さん!」 つんく「なんや。どうした、大きな声出して。なんかあったんか、明日香。」 明日香「女の人が二人倒れている。一人は傷だらけで……。 とにかく早く来てったら!」 あちこちに手傷を負っているその女性は、大事そうに一人の少女を抱えている。 さっきまでの戦闘を思い出しながら、ついに余りの疲労のため 研究所の前に倒れ込んだのであった。
市井「圭ちゃん、全軍を一度に展開させなかったみたいだな。 あるいは、圭ちゃんじゃなくてあやっぺの策略か……。 あやっぺは、要は私達が魔界から消えれば、その後は 死のうが生き残ろうが構わないわけだし、圭ちゃんと 自分の二人が魔界に残ってればいいんだろうしね。 全軍を出して私たちを殺すよりは、わざと追っ手を少なくして 魔界から逃がし、兵力の温存を図るつもりだね。 ……いずれ助かったよ。真希を人間界に渡すにしても、直接 信頼の置ける相手じゃないと却って危険だろうし…ね…。」
庭先に倒れている市井と後藤を、とりあえずつんくと明日香は 研究所の中に運びベットにて休ませることとした。 目を覚ました市井はつんくに以下のように語る。
市井「やがて、魔界の者がこの星に向かって侵略して来ます。 ……その娘を取り戻しに。そしてこの世界を支配するために。 この娘の名は後藤真希。魔界の伝承にある娘です。」 つんく「(こいつ、頭わいとんのか?)じゃ、この娘は魔物ってことか? ハッ、お嬢さんのお遊びに付き合ってる暇はないんや。 身体を休めたらもう家に帰り、帰りぃ。」 市井「違う!違います!この娘は人間、人間です。」 つんく「じゃ誰やねん、魔物ってのは?俺がこんな研究しているからって からかったらあかんで。」 市井「……私です。私は市井紗耶香。魔界では"蒼狼"と呼ばれていました。」
そこに中澤が入ってきた。 中澤「博士。どうなされましたか?」 つんく「博士はやめぇゆうとるやろ。お前のことも、じゃ中澤二佐って呼ぶぞ。」 中澤「わかりました。つんくさん。なんかあったんですか?」 つんく「いや、なにな。この嬢ちゃんがおもろいことをぬかしてな。」 バッキィィィン!その瞬間、研究所の並木が数本、一瞬にして砕け散った。 窓の外の風景を信じられないように見つめるつんくと中澤。
市井「……これで信じてもらえますか。」 息を荒くして告げる市井。普段ならなんということのない芸当だが、 この身体の状態には少し堪えたらしい。その後 市井はつんくと中澤に対し、魔界の状態と今後の危惧について語った。 いずれ魔界が保田の元に統一されるであろう事、その後には 後藤を奪回し、人間界をも併せて支配しようと狙っているであろう事である。 最初は半信半疑だった二人も、市井の真剣な口振りに 引き込まれるようになっていった。
市井「……今すぐは侵攻しては来ないでしょう。まだ魔界には 石川公国という残存勢力がありますから。来るとしたら その後です。それまでに迎撃の準備をしておいて下さい。」 つんく「よっしゃ、わかった。信じよう。」 中澤「(小声で)ほんまにええんですか?信じてしもて。」
つんく「お前も見たろ。あの能力。しかも強大な敵の存在やろ。 これで俺の長年の夢やった戦隊が創れるんや。」 中澤「戦隊って、そんなアホくさい…。」 つんく「お前も軍の奴らを見返したいやろ。魔界の奴らが攻めてきたら あいつらなんぞ役に立たんわ。お前が戦隊のトップになれば、 一気に逆転できるで。人生にもう一花咲かせたりや。」 中澤「そりゃまぁ、少しは思いますけど……。」
つんく「じつは既にこの地下に戦闘ロボもつくってあんねん。」 中澤「戦闘ロボぉ!?そんなん、どこに金が…。」 つんく「まぁ、蛇の道は蛇ってな。」 中澤「それ、答えになってないじゃないですか。」 つんく「ええやろ、細かいことは。あとは作者さんが考えるこっちゃ。 あんまり細かく設定起こすと後の辻褄合わせが大変なんや。」 中澤「はぁ?」
つんく「(中澤を無視し)どや、この戦隊に入ってみぃひんか? 色は、さっき"蒼狼"とかゆうてたからブルーでいいか?」 市井「(おかしな男だが信頼は出来そうだな)私の参加は……。 でも、この娘を、真希をお願いします。何度も言ったとおり この娘は人間です。それに私のことや魔界については記憶から 消してあります。普通の娘として育ててやって下さい。」 つんく「そうか。」
市井「私は魔界に戻ります。魔界にて闘い こちらへの侵攻を少しでも防ぎます。 もし、戻って来ることが出来たなら、 ………グリーンをお願いします。」 つんく「なんでまた、グリーンなんや。」 市井「グリーンは"黄"と"蒼"の間の色ですから。 (……そう、圭ちゃんと私の間を繋ぐ色だから)」 つんく「なんやそれ?ま、ええわ、わかった。 いつか絶対帰ってこい。その時までグリーンは永久欠番や。」
中澤「……ちゅう事があった訳や。」 加護「やっぱ、歳とると話長いですね。」 辻「みんなにばばぁって、ゆわれうのがわかりました。」 中澤「おのれら、自分から聞いといて、なんやその言いぐさはぁ!」
平家「えー、とりあえずナレーターやらせてもらってます平家です。
ま、なんで私がナレーターやってるかと言えば
>>24 参照で。
それでヤスダ帝國側も是非、<キャスト>紹介をしたいと
申しておりますので少々、お時間拝借できればとの事です。
では212よりはじめさせてもらいます。」
魔界<ヤスダ帝國側>キャラクター設定 保田圭………"黄獅"。指導力に富んだ頭脳派だが、それ故、自分はトップに立てる器 ではないこと(メインは無理)を自覚している。後藤を発見した際には 後藤を立てて、市井が軍事面を、自分が政治面を補佐して魔界の安寧を 図ろうとするも、市井との意見の齟齬→市井脱退により失敗。石黒の推 戴により、不承不承、ヤスダ帝國初代皇帝として即位した。 市井紗耶香…"蒼狼"。剣の名手。闘争の化身。保田の無二の同志であったが、後藤を 巡る路線対立により魔界から脱退。やがてモーニンググリーンとなる。
後藤真希……魔界の伝承にある"黄金の髪を持つ娘。"である。字は"紅鬼"。 この中で唯一、人間である。後のモーニングブラック。 石黒彩………"翠龍"。旧王朝特殊部隊上がりだが、保田皇帝に忠実な武人・将軍。 魔界の秩序安定のため、保田に対する忠誠と市井に対する潜在的な敵意 のために、保田を、魔界の皇帝に推戴した。 今のところ出来ているのはこれだけでございます。
作者言い訳とお詫び。 第1話の段階で出演していなかった保田、市井、石黒に ついては都合のいいように設定づけちゃいました。 ごめんなさいです。 性格付け 保田と市井……魔界の大将とそれに惚れられる同性の裏切者といえば、 お気づきの方も多いでしょうが「不動明と飛鳥了」のパクリでございます。 色はもちろんプッチモニから。その後についている称号については、 市井の"狼"が市井本人の動物占いが"狼"であることとジンギスカンの"蒼き狼"から。 "剣の名手"というのは、市井ご本人が剣道やってたんで。 "闘争の化身"は名作「市井紗耶香わが闘争」よりいただきました。 保田の方は、称号がその麗しい目鼻立ちから"獅(子舞)"。 黄色で獅子であれば、まあ皇帝っぽいかなと。んで、市井が武闘派なら 保田はまぁ頭脳派にするしかないだろうということで、ああなりました。
後藤……後藤は既に「モーニングV」のメンバーとして設定されていたので、 絡ませないようにしようかなともおもったんですが、やっぱり市保ネタをやる以上は いちごまのことも外せないだろうしな、プッチモニネタもやりたいなぁということで 人間だけども魔界の皇女という強引な設定にさせてもらいました。 "魔界の伝承"のくだりは"ふるさと失敗"→"後藤加入"→"ラブマ大成功"そのままです。 魔物と人間の違いは、娘。の他のメンバーは負けず嫌いで陰ででも努力するのに、 後藤が努力を嫌って頑張らないところを表現してあんな感じになりました。 色はプッチモニからですが、称号は適当です。魔界と言うことで"鬼"を使いました。 他に思いつかなかったんですね。
石黒……元々は平家旧王朝の特殊部隊「R.V.A.」上がりの5人の軍人の一人。 旧王朝崩壊後、保田にスカウトされて以来の忠実な部下。 元ネタは孫策と太史慈(蒼天航路)でございます。 心中密かに保田に想いをよせており、従って次第に市井が邪魔に思えてきます。 そのため後藤が奪われた後に、保田を即位させ市井・後藤が戻って来られない 状態を創り上げます。 色は"翠"。これは蒼と黄の間に割って入り、二人を近づけないようにする意味 を含みました。これは市井が、後にモーニンググリーンを選ぶのとは逆の意味 になりますね。 石黒の称号は"龍"。石黒自身が細くクネクネしてたのと、 保田→飛鳥了から連想したのが、飛鳥了=サタン=スラムキングの繋がりで その部下である石黒も"龍"(ドラゴン)ということで。 ちなみに「R.V.A.」は、 もちろん「Rock Vocalist Audition」からでございます。
この私の勝手な設定をそのまま使っていただいた試作@初期に書いていた人さんに は感謝の気持ちでいっぱいです。試作さん達の作品に、寄生させてもらっている だけでなく、話の方向を好き勝手に方向変えちゃって申し訳ないなぁと思っており ます。なるべく辻褄あうように努力しますので、今後もよろしくお願いします。
保存依頼出てたな。”小説”で。 編集人泣かせ・・・。
219 :
試作 :2000/07/08(土) 03:00
しかし、いつまでたってもブラックが来ない。 全くあいつは・・・。中澤は怒ったそぶりを見せながらも 心の中ではいつも感じるあのやな予感が沸沸と沸き上がるのを 押さえることができなかった。 その予感とは、いつか後藤に魔界から迎えが来て 後藤はまた魔界に帰ってしまうのではないか? そして私達は後藤と戦わなければならなくなるのではないか? そんな恐ろしい予感である。 意を決して中澤はまた無線(モーニングフォーン<トミーより9800円>) でブラックに連絡を取った。 中澤「ブラック〜、はよ来いや〜。いい加減やる気ださな 私かて怒るで〜。」 後藤「・・・長官?私、私何か大事なことを思い出しそうなの あなたは、あなたは誰?・・・。(プツッ)」 中澤「ブラック?おい!ブラック!!(ツーツーツー)」
220 :
試作 :2000/07/08(土) 03:00
無線で話す後藤の様子がおかしい。 ブラックはこう言った。「大事なことを思い出しそう」 まさか、記憶が? 中澤はやな予感を感じていた。 後藤は「あなたは誰?」と聞いた。それは私への問いではなかった。 誰かが後藤に会っている?そしてそれは・・・。 ・・・サヤカ? もしサヤカが帰ってきたとすれば真っ先に私達のところへ 来るはずだ。それをしないということは・・・。 中澤「レッド、ブルー、イエロー、ピンク! 出動や!」 安倍「まだ後藤が来てないべ。甘やかすのは駄目だべ。 だいたいブラックは先輩後輩ちゅうもんを知らなすぎ・・・」 中澤「そんなこと言ってる場合やないっ。ブラックが危険なんやっ 行くで!」
221 :
試作 :2000/07/08(土) 03:01
(モーニングビークル<飯田ロボ合体時右足部>内にて 後藤のいるポイントに移動中) 中澤「辻、加護、さっきの話の続きや。もともとつんく博士は 私と安倍と、そして、今はロボットの中央コンピューターに その意思が保存されている飯田と、博士の娘アスカ。 この四人で地球を守る特殊部隊を作るはずだったんや。 そしてあの日サヤカと後藤が来て計画はいよいよ本格的に 始まるはずやった。」 加護・辻「飯田?あの飯田ロボには本物の人間の意志が入っている のですか?」 中澤「その話はまた後や。その後がお前らにとっては大事なんや。」 辻・加護「?」 中澤「サヤカが魔界に帰った数日後、魔界から恐ろしい敵が攻めてきよった。 石黒ちゅうやつや。サヤカと後藤を出せと、そりゃあもう恐ろしい パワーやった。安倍はちょうどニューヨークへ修行中でいなかったから 助かったけどな。あの戦いで飯田は植物人間に、アスカもあんな恐ろしい 敵とは戦いたくないと言ってこのプロジェクトから降りた。 もちろんつんく博士も含めてそれに反対するやつはおれへんかった。 それぐらい圧倒的なパワーを持ってたわけや。」 辻・加護「(ゴクリ)」
222 :
試作 :2000/07/08(土) 03:02
中澤「結局私もその戦いで負傷してそのまま第一線から退いた。 まあ、お前らみたいな戦力が入ってくれたからその決心が ついたんやけどな。これからお前らが戦おうとしてるのは そういう敵や。辞めるなら今のうちやで。」 加護「(にっこり笑って)長官。やぼなこといいこなしやで。 亜衣は正義の味方として今夢一杯なんや。(辻もコクリとうなずく)」 中澤「(涙ぐみながら)ありがとう。おおきに・・・」 辻「でも、長官も最初は戦隊に入る予定らったんれすよね? 何色だったんれすか?」 中澤「え?うん、……色・・。」 辻「は?聞こえないれす。」 中澤「…ぁ色・・。」 辻「なんれすか?」 中澤「茶色やっ!モーニングブラウンやっ。」 辻・加護「ぶははははははははっっ。髭剃りの名前みたい〜〜。」 中澤「殺す・・・」
223 :
試作 :2000/07/08(土) 03:03
中澤はいやにおとなしい安倍の様子を気にしていた。 後藤が来てからというもの、安倍は戦隊の中心人物としての 存在感をなくしていた。 石黒が攻めてきたあと、ボロボロになった基地を見て そして、負傷した私や飯田を見てニューヨークから帰った安倍は言った。 「わたしが、わたしがヤスダ帝国を倒すさ!」 それ以来、腹筋10回、すり足土俵3往復、エアロバイク(ギア最軽) 10分を毎日かかしたことはない。 もともと責任感の強い子だ。その責任感が空回りしてしまうことも 往々にしてあったが、中澤は、類い希なる能力を持った後藤が入った後も 安倍こそがこの戦隊の中心人物だと信じていた。 その後藤が今ピンチに立たされているかもしれない。 安倍は今何を考えているのだろうか。
224 :
試作 :2000/07/08(土) 03:04
ブロロロロ 矢口「あっ、あそこ!」 いた。後藤だ。しかし、後藤は意識が無く誰かの両の腕に支えられている。 そしてその後藤を支えている、見覚えのある人物は・・・。 サヤカだ。しかし、あの格好は・・・。中澤はかつて攻めてきた 石黒の格好を思い出していた。 中澤「サヤカ久しぶりやな。なんや、けったいな格好して。 一緒に戦ってくれるんやろ。待ってたで。」 サヤカ「・・・誰だ?マキの知り合いか?下等生物が気安く声を かけよって・・・殺してやる。」
225 :
試作 :2000/07/08(土) 03:04
サヤカは後藤を大事に地面に寝かすと剣を取り出しそれを軽く一降りした。 シュバアァーーー!!! ものすごい光とともに衝撃波が中澤達を襲った。 「うわぁぁぁ」 吹き飛ぶ5人。しかしサヤカは驚いた様子で四人を見ている。 「ほお、人間ごときこの程度で十分だと思っていたが、なかなか・・・ ん?そうか、お前らがモーニングファイブだな?なるほど、圭のいうとおりだ。 一筋縄ではいかないようだな。」 かつて見たサヤカの目とは明らかに違っていた。 「くっ、サヤカッ。いったいどうしたんやっ。忘れたんか?私や。あの時 後藤を預かった中澤や!」 「ふん、何をわけのわからないことを。マキを奪った罪の重さを わからせてやろう。くらえっ、ぷっちフォーチュン!」 また剣から閃光が放たれた。駄目や、パワーの質が違い過ぎる。 中澤は目を閉じ、死を覚悟した。 ズドォン!
226 :
試作 :2000/07/08(土) 03:05
・・・?いつまでたっても何も起こらない。予想に反し、サヤカの攻撃は 私を捉えることができなかったのだろうか?中澤はゆっくりと目を開けた。 そこには信じられない、いや、信じたくない光景が広がっていた。 「ご、後藤おっ!」 手を広げ、中澤の前に立ちふさがった後藤がサヤカの攻撃を受け 腹から大量の血を流していた。 「カ、カハッ・・・。もう、サヤカも長官もなにやってんの?・・・」 ドサッ 「ま、マキ〜〜〜〜!!」 サヤカが鬼の形相で後藤に駆け寄る。中澤は腰が抜けたのか 動くことができない。
227 :
試作 :2000/07/08(土) 03:11
>ヤスダ帝國サイド@作者さん いろいろ考えているみたいで頭が下がります。 もともとこのスレ作ったのも私じゃないんでどんどん進めたければ ヤスダ〜さんの好きなように進めて全然かまわないです。 すごい中途半端なところで終わってますが続きからでも良ければどうぞ。 私は書き溜めとかしてないんで(今回はちょっとしてたけど)そちらに合わせます。
228 :
名無しさん@1周年 :2000/07/08(土) 21:45
あげ
229 :
試作 :2000/07/09(日) 03:39
「ゴ、ゴフッ・・・。サヤカどうしちゃったの?長官は私の大切な 人だよ。どうして・・・」ガク 「マキッ?マキ〜〜〜!!! 貴様ら〜〜〜・・・ ・・・ うぐ、ぐ、ぐぁ・・・頭が・・。」 急にサヤカは頭を抱えて倒れ込んだ。 「サヤカ!どないしたんや!?」 「・・・う、くうぅ、私は、私は・・・中澤さん、私を 殺してください。もし、もし、マキを連れて帰れなかったときは 地球の人間を皆殺しにするように私の頭は洗脳され・・ああぁーー」 「サヤカ?サヤカ、しっかりしい!」 ビシュ!!!
230 :
試作 :2000/07/09(日) 03:40
「長官、危ないべさっ」 安倍が中澤を突き飛ばす。間一髪でサヤカの剣は中澤の喉元を かすめるにとどまった。 「サヤカ・・・お前、洗脳されてるんやな?くそっ、どないすれば・・・」 「長官、しょうがないべさ。モーニングキャノンで蹴りをつけるべさ。 このままじゃみんな殺されてしまうべさ。」 「しかしサヤカが、それにマキも・・・」 中澤はこの二人がどんなに強い絆で結ばれているかをわかっていた。 サヤカを殺せばマキはモーニングファイブに残るまい。 しかし、このままでは・・・。
231 :
試作 :2000/07/09(日) 03:40
その時、 「ちょ、長官・・・。サヤカをサヤカを助けてあげて・・・」 後藤は喋れるような状態ではない、それなのに・・・。 駄目だ。私の決断にモーニングファイブの、そして人類の 運命がかかっている。中澤は後藤の目をじっと見つめた。 すると、後藤は、ゆっくりと目をつぶった。・・・「堪忍や後藤」 「レッド!モーニングキャノンの用意や!」 「・・・OKだべさ!モーニングキャノンセットオーケー」 「ロックオン!ファイヤー!」 ズドオォ〜ン・・・
232 :
試作 :2000/07/09(日) 03:41
・・・? 空砲?中澤は安倍達を振り返った。 安倍はにっこりと笑いこう言った。 「長官、私達は5人でモーニングファイブだべ。後藤の悲しむことを やるわけにはいかないべ。」 「あ、安部・・・。お前ちゅうやつは・・・」 「サヤカさん!いや、サヤカ!後藤は私達の仲間だべ!連れて行かせる わけにはいかないべ。したっけ、お前のことも倒したくないべ。長官は いつも私に話してたべさ。『サヤカちゅうやつがいつか来る。そうしたら モーニングファイブは無敵や』って・・・。思いだすべ!私達は仲間だべ!」 サヤカは剣を振り上げたまま硬直している。 「う、うがぁぁぁぁーーーー」 グサ! 一同は目を疑った。サヤカは何を思ったか突然振り下ろした剣を 自分の左胸に突き刺した。「ウグゥ・・・」 「サヤカ!」 思わず中澤が駆け寄る。 「・・・中澤さん、マキを、マキを頼みます。」 ニコッと笑いサヤカは中澤の腕の中に崩れ落ちた。
233 :
名無しさん@1周年 :2000/07/09(日) 10:11
をををを……
234 :
試作 :2000/07/09(日) 19:31
・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・「はっ!ここは!?く、痛っ・・・。」 テレ東地下秘密基地で目覚めたのはサヤカであった。そして、 その側には後藤がサヤカの寝ているベッドに突っ伏して眠っていた。 「マキ・・・。私は一体・・・。」 「・・・サヤカ?サヤカ意識が戻ったのね!うえぇ〜ん。 心配したんだよ。あれから三日間死んじゃったみたいに目を覚まさない んだもん。ひっく、ひっく。」 「・・・そうだ、私は圭に洗脳を受けて、それから・・・」 サヤカは今まで起きたことを一生懸命頭の中で整理していた。 カチャ
235 :
試作 :2000/07/09(日) 19:32
部屋のドアが開き、入ってきたのはつんく博士と中澤長官だった。 「おう、サヤカ・・・さすがやな。さすがの俺ももうだめかと 思ったがさすが魔界の・・・」 「博士っ!。」中澤が制止する。 「おっと、すまんすまん。これからは仲間やもんな。一緒に戦って くれるんやろ?」 「・・・つんく博士、お久しぶりです。こんな姿で申し訳ない。 中澤さん、あなたにもご迷惑をおかけしてしまったようですね。 ・・・迷惑をかけっぱなしの身で悪いんですが、マキと二人っきりに させてもらえないでしょうか?」 中澤は全てを察しているかのようにコクリとうなずき、つんく博士 を引っ張るように病室を後にした。
236 :
試作 :2000/07/09(日) 19:33
「マキ、お前成長したな。私の剣を受けて私より早く回復しているなんて・・。 マキ、私はお前のことを誤解してたみたいだ。お前はもうあの頃の、昔のお前では ないんだな・・。お前はやっぱり人間だ。あの時、中澤さんの前に何の迷いもなく 飛び込んでいったのを見たとき、ガラにもなく嫉妬して・・・ふっ、よそう。 色々なことが急に起こり過ぎて頭が混乱している。マキ、お前に話したいこと がある。」 サヤカは言葉を選んで一言一言ゆっくりと話す。 「マキ、圭は、じきに本気で地球を滅ぼしに来る。 ・・・もう一度、私と一緒に、戦わないか?」 「・・・・・サヤカ・・。何で?モーニングファイブには入らないってこと? みんな楽しみにしてるよ。」後藤は目にいっぱいの涙を溜めサヤカに言う。 「マキ、私はやはり魔界のものだ。人間と一緒に戦うことはできない。 私には私なりの魔界への想いというものもあるんだ。マキ、すぐにとは 言わない。私は明日の朝、出る。それまでに決断を・・・。」 「サヤカ・・・」 「!!!」 この二人のやりとりを外で聞いている人間がいた。それは・・・。 「た、大変だべさ・・・。」 安倍である。
237 :
試作 :2000/07/09(日) 19:33
「ど、どうしたらいいべさ。後藤は確かに生意気だけど、したっけ・・・。」 安倍は悶々とした気持ちで、オペレータールームに戻った。 「なんや、安倍、顔色が悪いな。なんかあったんか?」 「っ!、な、なんでもないべ、後藤が明日いなくなるかも、なんて そんなことあるわけないべ。あれ?何言ってるべさ。だから、サヤカと 後藤がいなくなるなんて誰も聞いてないべ。ってあれ?」 「・・・・・安倍、その話は病室で聞いたんか?」 「ああっ、いやなっちは盗み聞きなんて。あたふた」 「ええんや、安倍、それは後藤が決めることや。私らは見守るしかない。」 「えっ、でも・・・長官は、長官はそれでいいんだべか?」 「全部後藤が決めることや。」 「何話してんの〜」 後藤が病室から戻ってきた。 「えっ、いや別になっちは後藤があした・・・・・」 ボコッ 「あうっ、痛いべさ・・・」 「はは、なんでもないんよ。後藤、看病で疲れてるやろ。はよ休み。」 「クスクス、変なの〜。じゃ、お休みなさ〜い」
238 :
試作 :2000/07/09(日) 19:34
次の日の夜明け前――― 後藤は一睡もしていなかった。 サヤカ、サヤカを一人にはできない。でも、モーニングファイブのみんなを 裏切ることは・・・。いくつもの考えが浮かんでは消え、消えては浮かんだ。 「私は・・・」 カチャ 「サヤカ!私やっぱりサヤカと・・・『!』」 病室にサヤカの姿はなかった。整然と整えられたベッドの上に 一枚の手紙が置いてあった。 「マキへ 昨日は弱気なことを言ってごめんね。 やっぱり、マキは人間の子だよ。昨日長官たちと 話してるマキを見てはっきりとそう思った。 私が思ってたよりもモーニングファイブは ずっと強かった。もしかしたら、圭の野望を 止められるかもしれない。 私は私の戦いを続けます。 そして、いつもあなたを見守っています。 Fromサヤカ」 「サヤカ・・・うぇ〜ん」 夜明け前の病室に後藤の鳴咽が悲しく響いた。
239 :
試作 :2000/07/09(日) 19:35
「うーん、うーん」 安倍がオペレータールームをせわしく歩き回っている。 「安倍、ちょっとは落ち着きや。私らが悩んでもしょうのないこっちゃ。」 中澤が後藤を心配する安倍をたしなめる。 すると、ルームのドアが開いた。 「おっはよ〜〜〜!!!」 「ご、後藤・・・おはようだべ・・・・・」 「何そんなに驚いてるの〜?そんなに私が早起きするの珍しい〜?」 「いや、後藤、サヤカは?・・・」 ボコッ 「あう、痛いべ。」 「後藤、珍しいな、こんな早く。今日も忙しい一日になるで〜、 準備はええか!?」 「はいっ!」
240 :
試作 :2000/07/09(日) 19:35
それ以来さやかの話題を出す人間は誰もいない。 しかし、後藤は信じている。サヤカがいつも私を見守っていて くれることを。いつかまた会えることを。 がんばれモーニングファイブ地球の未来は君たちにかかっている。 <続く> (次回予告) 遂に登場するヤスダ帝国の幹部デビルモーニング。 そのケタ外れの力にモーニングファイブはどう立ち向かうのか? デビルモーニング石川の魔力とは? そして石川に魅入られたピンクの運命は? 空回る会話。凍る空気。 次回「亜衣と梨華、愛と憎しみ」の巻。 良い子のみんな!お楽しみに!
241 :
名無し :2000/07/09(日) 20:36
めっちゃ楽しみや 早くかいてや
242 :
直樹 :2000/07/09(日) 20:40
楽しみだな。ワクワクするよ。
243 :
名無しさん@1周年 :2000/07/09(日) 20:48
次回予告でレスを全部読むをクリックしてしまいました……楽しみです書かずにはいられない石川ファンの俺!
うわ。めっちゃ楽しそうですがな! ところであいぼんは亜衣ではなく亜依でよろしくモーニング!
エンディングテーマ:「つーか、手レト海ろ」
>>129 オープニングテーマ:「GO!GO!モーニングファイブ 〜乙女 地球を防衛〜 」
>>88 第3話「亜衣と梨華、愛と憎しみ」はじまるよ!
(ナレーション:今日も頼むぞ、平家みちよ) 石黒は、不機嫌であった。 一つ一つはほんの些少なことに過ぎないのだが、何故か苛立って仕様がない。 まず保田の態度である。少しずつ、以前の保田のそれと変わってきている。 石川公国の降伏を受け入れてからの態度が明らかにおかしくなっている。 そもそも石黒にとってはあの降伏の行為そのものが納得しているとは言い難かった。
話は魔界統一前夜に遡る。 市井と後藤が地球に逃げた時、石黒は故意に全軍を展開させなかった。 これは兵力の温存の為もあるが、市井と後藤が保田に敵しないのであれば 特に殺す必要もないと判断したためである。 石黒は魔界の住人として、市井の強さは重々承知しており、 その教えを受けたであろう後藤の怖さも未知数ながら感じていた。
しかも石黒の目指す所は、魔界統一と保田の皇帝即位であり、 局地戦での兵力損耗は絶対避けねばならないことであった。 市井とサシで渡り合えるのは恐らく石黒ぐらいであろうが、 後藤と二人一緒となるとかなり分が悪い。 全軍を以て二人に抗すれば、あるいは勝ちを得るやも知れないが、 石川公国との戦いを控えた今、そのリスクを敢えて冒すことは 戦闘指揮官としては、上記の目的を果たそうとする以上は、 不可能な選択であったからである。
ところが地球に降りた二人により、事態は一変する。 後藤の記憶と共にその戦闘術が、市井に封印されたことを知った 石黒は自分の判断ミスを痛感した。 石黒「しまった。好機を逸したか……。いくら蒼狼閣下とて一対一であれば、 私も引けは取らなかったものを。あの方さえ倒してしまえば、最早黄獅 閣下の皇帝即位に向け障害はない。追討すべきか…。しかし他の者では 歯が立つどころか、却って足手まといに成りかねまい。やはり私自身が 独りで向かった方がよかろう。……正直、閣下と私のどちらが強いのか 興味もあるしな……。」 最後の方は武人の顔になって、石黒は独りごちた。
石黒「地球の者共、良ぉく聞けい!ここに市井紗耶香様と後藤真希様がいるのは 判っている。おとなしく引き渡せば良し。さもなくば皆殺しにするぞ! 我こそは魔界の保田軍司令官、いやヤスダ帝國の"翠龍"石黒彩なり!!」 中澤「紗耶香も真希は大事な仲間や。死んでも渡せるかい。」 飯田「そうさ、それにもう紗耶香はいないもん。」 石黒「何っ!偽りを申すと、お前らから先に滅ぼすぞ!」 明日香「うそじゃないわ。紗耶香は真希を守るために、魔界に、あんたらの所に 一人で行ったのよ。」
石黒「そんな子供だましに引っかかるとでも思っているのか。」 飯田「うそなんか、かおり、つかないもん。」 石黒「……どうしても返さない、別れたくないというのだな。」 中澤「何度も聞いても同じや。なぁ」明日香「うん、別れたくない。」 石黒「面白い。その強がりが何処まで続くかな……。喰らえ!」 石黒の槍から放たれた衝撃波が中澤たちを襲う。 中澤「みんな、真希と紗耶香を守るためや、行くで!」 つんく「待て、そのパワードスーツは未完成なんやぞ。しかも3人じゃ 勝てるわけがない。やめとけや。」 中澤「勝てへんかもしれんけど、今やらへんかったら、みんな死にます。」 飯田「やろう!頑張ろうよ。裕ちゃん、明日香。」 3人「モ〜ニ〜ン、チェ〜ンジッッ!!」
モーニングXの戦士たちは、この言葉を唱えることにより
腕に付けたマシーン(モーニングウォッチ、4800円、バンダイ)が発動し
モーニングXに変身するのだが、(
>>66 )このときはまだ未完成だったのだ。
中澤「ブラウンリーダー!」(必殺技、リーダードランク《ただの酔っぱらい》
飯田「かおりパープル!」(必殺技、チャネリングアタック《ただの電波交信》
明日香「シルバー明日香!」(必殺技、プレポストスタディ《ただの予習復習》
石黒「何だ、その中途半端な色使いは?馬鹿にしてんのか?」
明日香「しょうがないでしょ。時系列的にはこっちの方が先なんだけど、
登場したのが後だから、こんな色しか残ってないのよ。」
飯田「明日香、だれにむかってしゃべってるの?かおり、わかんないよ。」
作者お詫び。 「すいません。石川登場までとどきませんでしたね。もう少し待ってもらえますか。 一応、前後の辻褄あわせをやってからと思いまして。 >試作さんへ びっくりしました。一瞬、市井死んだかと思いましたよ。 それによって展開変わってくるんで。でもこれがリレー小説の醍醐味なんでしょうか。 自分達も先行きどうなるかわかんないし。またちょこっと回想シーンが続きます。 一応石川登場辺りまでは考えてますんで無理ある設定になっちゃうかもしれませんが 今後もよろしくお願いします。
254 :
88 :2000/07/10(月) 09:44
レッドのボケキャラと、ヤスダ帝国サイドさんのに時々出てくる 「設定上しょうがない!」みたいなセリフが大好きです。
255 :
つんく博士 :2000/07/10(月) 10:39
「増員ぢゃ。」
256 :
名無しさん@一周年 :2000/07/10(月) 10:45
バンダイよりモーニングV武器セット、 モーニングレッドのほっけサーベル堂々発売!!
石黒「そんな妙な色の服を着たところで何が変わるというのだ。それ!それ!それ!」 俊敏な槍の穂先は止まることを知らず、一本の槍が数十本にも見える。 その一つ一つが衝撃波を放ち、身体に触れずとも幾重にも傷を重ねていく。 石黒の攻撃に手も足も出ない三人。既に後ろの基地は半ば廃墟と化している。 飯田「いった〜い!痛いよ。裕ちゃん。」 中澤「アホ、痛いのは分かり切ってるわ、けど、このままじゃ埒があかへん。」 明日香「……恐いよ。なんでこんな目に合わなきゃいけないの。もう嫌だ。嫌だよ!」 突然、堰を切ったように明日香が叫んだ。
明日香「私は只の中学生なんだよ。周りの友達は、普通に勉強して、普通に遊んで 普通に恋してるのに……。どうして私だけこんな目に?お父さんのせい? たまたま私が科学者の娘だったからなの?」 中澤「明日香!しっかりしぃや!今頃何言うてんねん。やられてまうで!」 明日香「裕ちゃんはいいよ。もう大人だからさ…。いろんな楽しいことや辛いことを 経験した上で、納得してこのモーニングやってるんだろうし。でも私はまだ いろんなことがしてみたい。普通の中学生のように。それってわがままなの? そんなにいけないこと?!」 中澤「明日香……。」 明日香「もう辞めたいよ……。怖いんだ……。」
石黒「おいおい、この期に及んで仲間割れか?もう少し楽しませてもらえると 思ったのだが、お前らを買い被っていたようだ。では、そろそろ死ねぇ!」 石黒の槍から繰り出された烈風の如き一撃が三人を吹き飛ばす。 三人「ウワァァァアアア!」 中澤「ウグっ、痛ったあ!……あかん、もう動かれへん。そろそろ店じまいか……。」 中澤が絶望に暮れようとしたとき、いつもの、あの素っ頓狂な声が辺りに響いた。
飯田「(…え〜と、こうでこうだから)わかったわ!かおりに任せて!」 そこには飯田圭織ことかおりパープルが、正義に燃える瞳ですっくと立っていた。 中澤「ハァ?この一大事に何をおっしゃってますの、飯田さん? えぇ、こら!何をどうお前に任すんや?圭織、言うてみぃ!」 飯田「二人とも変身を解いて。」 中澤「お前はほんまのアホか。このスーツを着てるからまだ生きてられんねん。 私らを殺す気か!」
飯田「だいじょうぶ。かおりにまかせて!」 中澤「だからその自信の根拠は何や?と聞いとるやろ!」 飯田「さよなら裕ちゃん、明日香。これから、かおりはおんなじモーニングじゃなく なるけど、水とか光とか土になって、みんなを育てるんだよ。」 中澤「(……こいつ、ほんまに電波受信してるんか?)あっ!何すんねん?」 飯田は、中澤と明日香から強引にモーニングウォッチを奪うと、そのまま 自分の腕に三つとも付けて叫んだ。「モ〜ニ〜ン、チェ〜ンジッッ!!」
(ナレーション:お待たせ、平家みちよ) 茶・紫・銀の三色が混じり合い不気味な色合いを醸し出す戦士が、其処に居た。 通常の三倍のパワーを出すことで、石黒を倒そうという心積もりの飯田だが、 身体にかかる負担は3倍どころか、人間が耐えうるものではなかった。 つんく「あんな無茶したら5分も保たん。飯田のやつ壊れてまうで。」 中澤「ほんまに死ぬつもりなんか?かおりぃ!あかん、死んだらあかんて!」 そんなつんくの心配も中澤の絶叫も、飯田には届かない。 飯田の心を占めるのは純粋な正義感のみ。 「この地球は、かおりが守るわっ!」これだけである。
脇目も振らず、一心不乱に石黒に向かって突き進む飯田。 石黒「何だ、こいつは。特攻でもしようというのか?」 飯田「みんなのこと、ずっとだいすきだよ。かおりのこと、わすれないで。 『I love you@`I love you forever』アタックッッッ!」 石黒「な、何ぃ!!馬鹿な!こんな単純な体当たり如きで、この私が…?!」
すんでの所で、槍で叩き落としたものの、思った以上に石黒のダメージは大きい。 石黒「おのれ、人間風情が小癪な真似をしおって……。こうしてくれるわ!」 自らの足下に転がる飯田を、石黒は地面に縫い付けんばかりに槍で貫いた。 その瞬間、石黒の脳裏に凛とした飯田の声が響き渡った。 飯田「私の必殺技、チャネリングアタックで受信した電波を、あなたに与えてあげる。 これが私の最後の技よっ!チャネリングウェーヴッ!!」
石黒「グワァーー!!!頭が割れるぅうう!!」 飯田「たとえこの命が尽きても、かおりはあなたたちのことを許さないっ!! どんな形であれ、必ずあなたたちと闘うわっ!!地球はかおりが守るっ!!」 既に身体は限界を超えている筈の飯田。最早その無垢な魂だけで生きているのか……。 石黒「うぅ、このような雑魚共に……。」 保田「退けい!彩!緊急事態だ。至急戻って参れ!」 突如、魔界にいる筈の保田により、退却命令が石黒に下された。
結局モーニングVにはとどめを刺さぬまま、石黒は魔界に戻った。 石黒「閣下、一体何があったのです?」 保田「紗耶香が魔界に戻ってきている。」 石黒「(あの人間共、モーニングVとかいう奴らの言うことは正しかったのか…。)」 保田「しかもどうも石川公国と組んだらしい。」 石黒「石川の魔力だけでさえ手を焼いているのに、蒼狼閣下の武力と一緒にでは…。」 保田「相当厳しい闘いになるであろうな……。」 二人は神妙な面持ちで今後のことを思慮した。 保田「彩。……もう紗耶香のことは敬称には及ばないぞ。」 石黒「判ってはいるのですが、なかなか慣れません。」
石黒「しかし良く石川公国が蒼狼閣、いや市井を受け入れましたな。」 保田「ハッハッ無理するな。『敵の敵は味方』という奴だろう。」 石黒「しかし蒼狼閣下は、あれ程石川公国を攻め立ててましたから 恨みに想っている者も少なくありますまい。」 保田「そもそもあの国の公女梨華からして、恨み骨髄であろうからな……。」
市井「かいも〜ん!開門願いたい。私は市井紗耶香である。 石川公国に助力に参りました。開門をお願いする。」 衛兵「な、なんだと。総員集合ぉ!蒼狼だ!蒼狼が一人で攻めてきたぞ!」 市井「攻めに来たのではない。助力に参った。梨華公女にお目にかかりたい。」 衛兵「ふざけたことを。お前によってどれだけの同朋が殺されたと思っている? ここから生きて帰れると思うなよ。」 市井「何度も言わせるな。助力に来たのだ。ただお前さんがどうしてもやりたいと 言うのであれば遠慮はいらん、ここの城兵全員まとめて面倒見てやろう。 さぁ、どっからでもかかってこいっ!!」 衛兵「やっちまえ!!!」 石川「お待ちなさい!!」
石川「あなたが著名な蒼狼さんですか?よくも我が国にいらっしゃることが お出来になりましたこと。あなたはこの梨華にとって父の五右衛門、 兄の賢の仇でありますのに。一体何の目的があってですの?」 市井「圭ちゃ、いや、保田の野望を阻む必要があると感じたためです。」 石川の眼をまっすぐ見て市井ははっきりと述べた。
石川「その口先だけで、我が国の者がそなたを信用できるとお思いかえ?! この石川を見くびるでないわ!この国の公王と後継者の公子を二人 ながらに死に至らしめた、お前らは恨んでも恨み切れぬ!」 激した口調で捲し立てる石川。 石川「されど宿敵保田らに一泡吹かせるには、貴様と組むのも一興か……。 それに私、前から市井さんと一緒になってみたかったです。」 市井「(……多重人格、なのか?)」
(ナレーション:今日も素敵だ。平家みちよ) エキセントリックな口調から穏やかな物言いに即座に変化する石川。 それが性格的に歪んでいるものか、計算ずくでのものなのか、 (あるいはただの八方美人の性格か?)さすがの市井にも判断つきかねた。 市井「(はっきりしているのは、此奴は変だ、ということだけか……。)」
272 :
88 :2000/07/11(火) 14:39
人違いならごめんなさい。 ヤスダ帝國サイド@作者さん、 ……あなた…ひょっとして………こないだまで……??
274 :
88 :2000/07/11(火) 16:40
某スレで正体バレちゃった人かなあと思ったんですけど・・・
>>274 あんまり他のスレ書き込まないんですけどもね……。
それに、小説ってこれしか書いたこと無いんですよ。
276 :
88 :2000/07/11(火) 18:57
人違いのようでした。ごめんなさい。 誰と勘違いしたかは分かってもらえたようですね。(藁
>>276 すみません。ちょっとどなたかと間違われたか分からないです。…マジレスです。
市井「で、結局、助力について受け入れていただけるのですか。」 石川「正直、貴女を完全に信頼はできません。ですが戦力としての貴女は魅力的です。 ……武器を床に置いて、両腕を前に真っ直ぐ伸ばして貰えますか。」 市井「こうですか。」
(ナレーション:出番だぞ、平家みちよ) 石川の声が、低い音唱から次第に甲高い音へと変化する。詠呪であった。 耳を傾ける気がなくても、無理矢理に脳裏に入ってくるようだ。 ややもすれば、思考すらもふっと途切れてしまう。 市井が我に返ると、怪しげな紋章らしきものが小さく両腕に一つずつ浮かんでいた。
市井「こ、これは?」 石川「封印の紋章。」 市井「封印?」 石川「お前は、父と兄の仇。この公国を崩壊寸前にまで追いやった宿敵。 無条件では信用できるものか。だから封印をさせてもらったのさ。 私が念を込めれば、この紋章がお前の動きを封じる。 ……このようにな、キェーイ!」 市井「う、腕が、腕が動かん。そしてこの痛みは、貴様、何を……。」
石川「『貴様』だと……?誰に向かって口を利いている。梨華様とお呼び! もしお前が裏切るようなことあらば、一瞬の内に腕を落とすことも出来る。 ゆめゆめ裏切ることの無いようにな……。」 市井「おのれ……。」 石川「『おのれ』ではない。『かしこまりました。梨華様。』であろう?うん? まだ自分の立場が判らぬのか?では、もう一度知らしめてやろう。キェーイ!」 市井「グ、グワァー!か、かしこまりました。り、梨華様。」 石川「よいよい。十分に忠勤に励めよ。オホッホッホッホ。 (まず最初はこの程度で良かろう。この調教を毎日続ければ、如何な 奴の精神力とて弱まるに相違あるまい。奴が保田を倒せばよし。 そうでなくとも使い道は十分ある。いまに見ていよ。魔界の覇者は この石川梨華だということを存分に思い知らせてくれるわ!)」
(ナレーション:長台詞だぞ、平家みちよ) 元々、石川一族は魔法や呪力については魔界随一との評判であったが、 勢力としては微々たるものであり、平家旧王朝下にあっては猫の額程の 些少な領地を占めるに過ぎなかった。ところが王朝が綻び乱世が至るや 弱小集団であった石川の一族は、十三代目当主の五右衛門の娘、梨華の 類い希な呪力によって、たちまち界隈の小豪族や愚連隊崩れの暴徒等を その配下に治め、公国を名乗るに相応しい程の一大勢力となる。 その秘密は梨華の魅惑呪(チャーム)にあった。 精神力の弱い者は即座に、そうでない者も、時を費やせば必ず屈服する という恐ろしいばかりの呪力である。
その呪力によって囚われた兵士は、恐怖心が欠如し、 公女梨華の為に死ぬことを最上の快楽と信じ込まされ 退却することを知らない。彼我の兵力の差を意に介せず、 燃えるように滾る戦意を以て闘うその軍団は、 石川公国をして魔界の二大勢力の一つにのしあげる原動力となった。
ここに魔界の勢力分布図は、後藤・保田・市井・石黒らの皇女軍と石川公国軍とに 二分されることとなり、両軍は覇権を賭けて各地で激戦が繰り広げることとなる。 一つの戦いが終わるその度毎に皇女軍諸将の称号<"紅鬼""黄獅""蒼狼""翠龍">が、 皇女側には歓喜と栄光と、そして公国側には恐怖と憎悪と共に魔界全土に 響きわたることとなった。
闘将市井、知将保田を擁す部隊"Pティモニー"と 名将石黒率いる精鋭軍"蒲公英"の共同作戦により、 梨華の兄、公子賢はその躯を石黒の槍にて一瞬にして三つに裂かれ、 父の公王五右衛門は鉄をも斬り裂く市井の剣の前に哀れな骸と化した。 公王と公子をもろともに討ち果たされては、流石の公国軍も、 居城を一つ残すばかりで、その命運も風前の灯であった。
いまにも滅びるかと思われた石川公国を救ったのが 他ならぬ皇女軍の内紛である。 四将のうち二人が離脱し、皇女軍は一時戦線維持も おぼつかない状態になったためにようやく公国軍は 一息ついたのであった。
そこに今回の市井の助勢である。 石川は運命の歯車が自分の方に回りだしたことを感じていた。 石川「(全く上手い具合に転がってくれたもんだよ。あの市井が私の手駒に堕ちる とはね。次は保田の方か……。ここを巧く立ち回れば、チャンスは必ず私 に廻ってくる。フフッ最後に笑うのは誰か。よ〜く見ておくんだね。)」 市井を呪術で屈服させた石川は、そのまま最前線に立たせて保田軍にぶつけしめた。 そして市井の活躍により、ある程度公国の勢力を回復したところで突然、休戦交渉 に入ったのである。
保田「降伏したいと?」 石川「はい。ただし我が軍の領土、兵士、そして私の公女としての身分は保証して いただきたい。」 石黒「馬鹿をいうな!その条件のどこが降伏だ!」 石川「聞くところによると、保田閣下は皇帝即位を目指されていらっしゃるとか。 閣下の帝國の支配権は認めます。我々はその中の一公国で結構です。」 石川は保田と石黒を小馬鹿にするような表情で続ける。 石川「降伏を認めて下さらないのなら、それも結構。こちらとしては戦闘を継続する だけです。ただそちら側は相当疲弊されてらっしゃるのでは?」
事実であった。 公国側のように呪術で縛っているのと違い、保田軍は、忠誠心による結びつきが 根底にあるものの、後藤の失踪、市井の裏切り等で士気を阻喪していたのである。 「…………。」 痛いところを突かれ、苦渋する保田と石黒。
保田「……わかった。その条件を呑もう。」 石黒「閣下!」 保田「仕方あるまい。これ以上の戦闘継続は困難だ。」 石黒「しかし…余りといえば余りな…。」 石川「ありがとうございます。永遠の忠誠を誓いますわ。保田陛下。」 石川はおどけたように、保田の手の甲に口づけをした。 石川「降伏の証に御二方が最も欲しいであろうものを差し上げますわ。……あれを。」 保田「…さ…紗耶香?」 そう、運ばれてきたのは、瀕死の状態となった市井紗耶香その人であった。
石川「この方がどうしても降伏に納得しなかったので、ちょっと教育してさしあげま したの。」 石黒「早く、医者だ!医者を呼べ!!」 石川「両国のためにも亡くなられた方が良かったのではないのかしら?だってこの人が 私たち石川公国に陛下と戦うようけしかけたんですもの。この人が居なかったら もっと早い内に平和が来てた筈ですわ。」 石黒「おのれ、いけしゃあしゃあと……。」 保田「止せ。」石黒「しかし、閣下……。」 保田「それより紗耶香を医師に診せるのが先だ。行くぞ。」 石黒「はっ。」
(ナレーション:新曲は8月だ、平家みちよ) かくしてヤスダ帝國は成立した。尤も成立当初より政敵を抱えた船出であったが。 皇帝 保田圭 帝國軍総司令官 石黒彩 帝國内石川公国公王 石川梨華 という序列になっている。 また帝國の成立に伴い軍部も若干の変動があった。 まず、親衛部隊"Pティモニー"は休止。 これは保田皇帝自身による "Pティモニーはこの三人でPティモニー" という発言が影響を及ぼしているらしい。 また、"蒲公英"は石黒子飼の精鋭部隊であったが、 石川派の参入により、石黒色が全く払拭された。 これはいざというとき石黒の手足を奪おうとする 石川の陰謀によると見る向きが多い。
皇帝になってからの保田は以前と異なり、別人のように冷酷な 一面を見せることが出てきた。 配下に対しても「次やったら只じゃおかないよ。」という風に 強圧的に臨むことが多い。 以前の暖かな保田を知っている者たちは訝しげに思うのであった。 何より変わったのは、旧友市井に対しての扱いである。
瀕死の状態にあった市井は、石黒の元で静養に努めていた。 ある程度回復の兆しが出てきた頃、保田は、 石川の薦めに添うままに、次の命令を下したのであった。 「石川に命ず。汝の魔力をして逆賊市井を洗脳し、 逃亡者後藤を奪還せしめるべし。」
石黒は苦悩していた。 石黒「(洗脳だと!蒼狼閣下は確かに我がヤスダ帝國には邪魔な存在であるかも 知れん。しかし武人として敵対するなら兎も角、洗脳などという卑劣な やり方で接すべき方ではない筈だ。しかも相手はかつて陛下も慈しまれ た元の皇女殿下ではないか。陛下はどうかされたとしか思えん……。)」 敬愛する皇帝に一抹の不安を覚える石黒。ここで石黒は気付くべきであった。 かつて石川が口づけした保田の手の甲に奇妙な紋章が浮き出てきてから 保田の性格が、まるで人が変わったように変化したことを。 そして、その紋章と同じ模様が、洗脳されている市井の両腕にもあることを。
洗脳した市井を派遣して後藤を奪還する作戦は失敗に終わり、あまつさえ 市井の洗脳も解けてしまったが、石川は何の心配もしていなかった。 石川「(どうせ失敗したところであの皇帝の威厳が堕ちるだけだ。こっちには 何の損もない。しかしあのモーニングファイブとやらは巧く使えば、 皇帝側の兵力減に使えるやも知れんな……。) 陛下、次は私が地球に参りたいと思います。」 保田「では、よろしく頼む。」 即答する保田。その眼は大きく見開かれながらもキョロキョロとしていて どこか虚ろな感じがする。 そばにいる石黒は「(やはりおかしい)」という疑念がまた大きくなっていた。
作者お詫びとあとがき やっと、第3話「亜依と梨華、愛と憎しみ」の タイトルどおりに石川梨華が地球に参ります。 だいぶ回り道しましたが、なんとか、 前後の辻褄は合ったのかなぁと思います。 設定上、石川は物凄い悪者になっちゃいましたね。 市井を(そして保田をも)洗脳した張本人になってます。 石川ファンの方には申し訳ないなぁと思いながら今日の分は終了です。 では試作さんをはじめ本編サイドの作者の皆さん、どうぞ!
作者お詫び2 お読み下さっている方の中には、 「回想シーンが多いんだよ!」と怒っている方も多いかと思います。 すみません。思いついた事をまず書いて、後から、その都度その都度 前の部分と辻褄合わせながら直していっているものでして……。 読者の方々や、試作さんを始めとした作者の方々には ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願いします。
一応、ここまでの時系列をまとめてみました。
プロローグ1〜魔界争乱編〜
>>131 -140
プロローグ2〜蒼狼謀反編〜
>>126 -128
>>142 -153
プロローグ3〜誕生前夜編〜
>>198 -209
>>247 -265
プロローグ4〜帝國成立編〜
>>266 -296
>>105 >>108 >>110 >>125 本編第1話「誕生!!大戦隊モーニングファイブ」
→同第2話「ブラックの決断」、第3話「亜依と梨華 愛と憎しみ」、第4話「……
→本編第?話「帝國の落日〜将軍の最期〜」
>>174 -188
→……最終話という予定でございます。
それから
キャストについては
>>24 ヤスダ帝國側キャスト
>>211 -213
オープニングテーマは
>>88 エンディングテーマは
>>129 となっております。
それではこのあともお楽しみに!
>>299 一部間違いを修正いたします。
プロローグ4〜帝國成立編〜
>>266 -295
>>105 -125
本編第1話「誕生!!大戦隊モーニングファイブ」
→同第2話「ブラックの決断」、
>>296 、第3話「亜依と梨華 愛と……
でしたね。
第2話ラスト→第3話予告編
>>240 の後に
>>296 が来る形になります。
ではこんどこそ本編ですっ!どうぞ。
続きをはやく〜
302 :
試作 :2000/07/13(木) 01:13
(テレ東地下秘密基地にて) 安倍「あ・い・う・え・え・お・あ・お!か・き・く・け・け・こ・か・こ!」 中澤「お、なんや安倍〜。気合はいっとるやん。」 安倍「ふふ、ニューヨーク仕込みのボイトレだべ。さんくすっ、さんくすっ!」 中澤「・・・(なんでニューヨーク仕込みであいうえおやねん・・。)そ、そか? さすがやな・・・。辻、加護も見習わなあかんで。」 安倍「ふふふ、照れるべさ。すとっぷ!すとっぷ! サ・シ・ス!・・ってあれ?加護は?」 中澤「え?ほんまや。辻、知らんか?」 辻 「しらないれす。」 矢口「なんか外ブラブラしてくるって言ってたぜー。」 中澤「そっか・・・。しょうのないやっちゃ。」
303 :
試作 :2000/07/13(木) 01:14
ポチャン 近くの河原で一人、手持ちぶさたに小石を川に向かって投げている少女がいる。 「はーあー、なんや私せっかくモーニングファイブ入ったのにたいした活躍 してへんなー。」 加護は退屈な毎日にうんざりしていた。 中澤さんも安倍さんも私には大事な仕事を任せてくれない。後藤さんは 相変わらずやる気ないし。矢口さんはかしましいだけだ。辻は・・・。 加護は辻のほうが自分よりみんなからかわいがられていると感じていた。 「なんやみんなののちゃんののちゃんて、私だって・・・」 加護はまた一つ小石を川に投げた。 チャプン・・・
304 :
試作 :2000/07/13(木) 01:14
カー、カー 「はーあ、カラスが鳴くからかーえろ。」 加護は腰を上げた。すると、 「あなた、亜依ちゃん?」すぐ後ろに人が立っていた。 「おわっ、誰やねん。びっくりするわー。」 「ごめんさい・・・。あなたがあまりにもかわいかったから・・・」 「・・・なんや、あんた誰や?なんで私の名前しっとんねん。」 「うん?・・・私は・・私は今度新しくモーニング基地で働くことになった 梨華っていうの。よろしくね。亜依ちゃんを迎えに行くように頼まれてて。 このまま帰るのもなんだし、ちょっと遊んでいかない?」 「・・・そやな、むしゃくしゃしてたとこやし。パーっといくかっ。」 「わーい、亜依ちゃんノリノリー。あいぼんって呼んでいい? 私テニス得意なんだー。ずっとやってたんだよ。それでね・・・」 「ほー、テニスを・・・ってなんでテニスやねんっ。それにあいぼんて・・・」 自分のペースでものごとを運ぼうとする梨華にとまどいながらも 加護は梨華に妙な親近感を感じていた。 ふふ、すました顔して子供みたいなやっちゃ。 「まあええわ。うまいたこ焼屋しってんねん。そこでもいこか?」 「わーい、行く行く〜。」
305 :
試作 :2000/07/13(木) 01:16
「ふー、今日は久しぶりに楽しかったわ。また遊ぼな?」 「うん!・・・それでね、あいぼんに頼みがあるの。聞いてくれる?」 石川の喋り方には加護の心をくすぐる何かがあった。 「お、なんや?わいにできることなら言うてみー。」 「ありがとー。あいぼん好きー。うんとね、このミサンガを 他のモーニングファイブのみんなにも付けて欲しいの。これを付けるとね 夢が叶うんだよ。もちろんあいぼんにもあげるよ。ほら。腕貸して。」 「おっ、なんや今時ミサンガって・・・。ふふ、まあええわ。 他のみんなにも渡しといたるわ。」 「あ、私が作ったってことは言わなくていいよ。あいぼんが作ったことに しちゃいなよ。」 「え?そか?じゃあそういうことにさせてもらおかな。へへ。」 今の加護には、こんな普通の友達のようなコミュニケーションが嬉しくて しょうがないのであった。 「お願いね。一生懸命作ったんだから・・・」 その時の石川に疑いの目を持つことを望むのは13才の少女には 酷すぎるだろうか・・・。
306 :
試作 :2000/07/13(木) 01:16
次の日(モーニング基地内) 加護「みんな〜。ええもん持ってきたでー。Jリーグブームのとき 一世を風靡したミサンガや。おそろいでつけよーや。」 矢口「今時ミサンガってー、ダッサー。きゃはははは。」 後藤「いらない。」 辻 「かっこわるいれすっ。」 加護「・・・・・(こいつら・・・)」 安倍「ふおぉぉ!なんだべこりゃっ、ただだべか?ただでもらえるんだべかっ? ナウななっちにピッタリだべ!」 加護「あ、安倍さん・・・(泣)」 中澤「そやそやみんな、加護がせっかく作ってきてくれたのにその態度はなんや。 安倍を見習えや。さすがレッドや・・・」 安倍「(聞く耳持たず)かっこいいべさっ・・・室蘭にはこんなのなかったべさ!」 中澤「(こいつほんまに気にいっとるんかい・・・)とにかく、みんなつけたりや。」 中澤は最近加護が自分の扱いに不満を抱いていることにに薄々感づいていた。 そんな加護が思いもかけないことをしてくるので内心驚くとともに、 素直に喜んだ。「やっぱ子供やな・・・。ふふ。」 しかし、このミサンガがあとでとんでもないピンチを招こうなどと このときの中澤は、そしてモーニングファイブの五人は知るよしも無かった。
307 :
名無しさん@1周年 :2000/07/13(木) 01:19
CMへ
308 :
モーヲタキング :2000/07/13(木) 07:41
あげ
309 :
名無しさん@1周年 :2000/07/13(木) 07:44
長い
は〜や〜く〜
ふぅー がんばって読んでます。 ふぅー
あれ、まとめスレがあるぞ むこうには何も書かない方がいいかな とりあえず、御苦労さまです
314 :
加護帝国宰相・石川梨華 :2000/07/13(木) 23:38
マメな方居られるようです。ご苦労様です。
どうも、お読み頂いている皆さん有り難うございます。
某スレでは「ギャグがない、浮いてる、読むのが辛い」
との評判をいただきまして、私、若干ヘコんでおります。
「そうだよなぁ、文才がないからギャグ浮かばないんだよな……。」
と自らを反省することしきりです。
特に試作さんほか作者の皆さんには、私の拙い文章によって、作品全体の
評価にご迷惑をかける形となり済みませんでした。ホントごめんなさい。
>>312 さん
まとめて下さったんですね。ご丁寧にありがとうございます。
ただ、これからの展開によっては、辻褄合わせをするために
また、回想シーンを使っちゃうかもしれないので、その時は
どうかご容赦して下さい。
まだまだ未熟者ですが一生懸命頑張りますんで、よろしくお願いします。
316 :
88 :2000/07/14(金) 02:46
ヤスダ帝國サイド@作者さん、先日は失礼しました。 気にしないでくださいね。 …しかし加護の一人称が「わい」って…(藁
>>315 なぜこういうことを書きこんでしまうのでしょうか?
あなたがへこんだとか、頑張ります、とか、そんなことは読み手には関係ないと
おもいますし、途中で自分の書いたものの解説を長々と始める作者って嫌いです。
あなただけが創っているスレッドではないんでしょう?マジレスごめん。
>>317 さん
そうですね。仰有るとおりです。スレッドの私有化になってしまいましたね。
ただ解説については、リレー小説ですんで、その次を書く方の参考になれば
と思い、付けさせてもらいました。
それを317さんの気に沿わなかったとすれば、申し訳ないとしか言えません。
マジレスをいただきましたので、ちゃんと真剣に返させてもらいました。
315に続いて話の流れを断ってしまって、皆さんすみませんです。
sageて行っているんだから気楽にやろうぜ! ヤスダ帝國さん、小説だろうが、解説だろうが 嫌なら読まないし、気に入ればコメント書く。 それでいいじゃない。 オイラは続きを待ってる。だけど、気楽にやってくんな。 お金とってるわけじゃないしね。
320 :
名無しさん@1周年 :2000/07/15(土) 01:48
age
sage
322 :
名無しさん@1周年 :2000/07/15(土) 19:39
agege
帝国サイドさん、 319さんも言ってるように 楽しんで行きましょう でも317さんの言ってることもわからんでもないんだよね 昔、似たようなことを別のところで吠えたことあるし ま、意見交換も良しということで。
今は小説スレっぽくなってるけど、 最初のほうみたいにCMネタとかもバンバンOKでしょ? まとめスレ見て思った。このままいくとCM抜きで話が進んでいくし。
325 :
試作 :2000/07/16(日) 04:15
このスレはもともと小説スレでもないわけだから好きにやればいいと思う。
326 :
名無しさん@1周年 :2000/07/16(日) 04:17
ミスターチン
327 :
試作 :2000/07/16(日) 04:18
>>306 より。
モニターを見るときは明るい部屋で画面から離れて見よう!
(次の日)
モーニング基地内
ビービービー!!!
中澤「おっ、スクランブルや。なになに、東京都の温度が異常低下?
そ、そういえばなんかいやに寒いな・・・。」
辻 「はい、けさからさむいのれす。ぶるぶる」
矢口「基地内でこれだったら・・・もしや、外は・・・
あっ!長官!外の温度が0℃を下回ってるぞっ」
安倍登場
安倍「ふぃ〜。今日もあっついべさ。じっとりと汗かいてるべ。ん?
どうしたべか、みんな?」
みんな「・・・(なんかなっちの周りだけ湯気が・・・)」
中澤「と、とにかくっ、原因究明に行くんや。出動や!」
みんな「ラジャー!」
安倍達五人はモーニングレーダー(トミーより3800円にて発売中)
を使い、一番温度が下がっているポイントにやってきた・・・。
328 :
試作 :2000/07/16(日) 04:19
安倍「なんでみんなが寒がってるのかよく分からないけど、とにかく この辺に原因があるはずだべ。」 矢口「そ、そうだね・・。早く原因を探さないとみんな凍え死んじゃうよ。 ・・・!。あっ!あそこに人が!この寒さなのに・・・。」 加護「あっ、り、梨華ちゃん・・・。はよ助けてあげなっ。梨華ちゃん まっててや。今行くで。」 石川「くすくす。空回りブリザード!」 シュボォー 強烈な冷気が加護を襲う。 加護「おわっ、何すんねん!」 石川「ふふ、あいぼん。騙しててごめんね。私はヤスダ帝国のものよ。」 加護「な、なんでやねーん!梨華ちゃん・・・友達やおもてたのに。・・」 石川「ふっふっふ、モーニングファイブの皆さん。お会いできて光栄ですわ。 自己紹介しますね。私は魔界からやってきた石川といいます。現在は ヤスダ帝国の参謀の一人、デビルモーニングとして活動しています。 得意なのはテニスで、部長をずっとやって・・・」 矢口「う、何これは?やつが話すにつれどんどん温度が下がっていく・・」 後藤「も、もしかしてお前は石川?・・・ヤスダ帝国側についたのか?みんなっ 気を付けて!こいつの力は会話によって周りの温度を下げ・・・くっ もう限界が・・・。みんな!変身して。このままじゃ凍死よ!」 4人「OK!モーニーンファイッ!チェーンジ!!!・・・・・・・ ・・・あれ?・・・チェーンジ!・・・チェ〜〜〜ンジッ!・・・」 石川「くすくす。無駄ですよ。みなさん、わ・た・しのミサンガつけてくれた みたいですね。嬉しいわ。」 加護「!・・・ま、まさか。」
329 :
試作 :2000/07/16(日) 04:20
石川「そう、そのまさかよ。あいぼん。そのミサンガにはあなたたち モーニングファイブのエネルギーを吸収する力があるのよ。」 加護「な、ひ、ひどいわ梨華ちゃん。みんな、みんな堪忍や。 また迷惑かけちゃったみたいや。も、もう駄目や・・・ね、眠い・・・」 矢口「加護!寝ちゃ、寝ちゃ駄目・・・く、くそっ」 石川「もう限界のようね。だけどあなた達が助かる方法が一つだけあるわ。」 矢口「な、どういう、こ、ことだ・・・。」 石川「・・・私はヤスダ帝国の参謀に甘んじているつもりはないわ。いずれ ヤスダ帝国は私のものになる。保田はあと少しで私の人形になるわ。 ただし、石黒が気付き始めている。今の私には石黒と戦う力はないわ。 あなた達5人の力が必要なのよ。どう?私の部下にならない?」 後藤「な?け、圭が?くっそー、誰がお前の手下なんかに!」 石川「そう?・・・じゃあしょうがないわね。死んでもらうしかないわ。 また私の自己紹介を聞いてもらうわ、私はずーっとテニスやってて 三年生のときは部長も・・・ 矢口「や、やめろ〜〜〜。さ、寒い〜〜〜。」 もう駄目だ、誰もが思いかけたその時・・・ 安倍「ほ〜、そうだべか。なっちもテニスには少々うるさいべ・・・ ってあれ?みんなどうしたさ?(さっきから)」
330 :
試作 :2000/07/16(日) 04:20
そう、安倍は極寒期でも過ごせる脂肪、かつ、自分の寒さによる耐性ができているので 石川の寒さを感じることはないのだ。 石川「な、こいつ・・・。くそっ、私テニスやってたんですう。(これでどうだっ)」 安倍「うん、だからなっちもテニスやってたべ。これでも室蘭のマッケンローって 言われてたべさっ。もちろん誰にも負っけんろ〜。なーんちゃって。 ふふふ。爆笑だべさっ。爆笑っ。ばーっくしょん。ぷぷ」 石川「な、き、効かない・・・それどころか、こっちが寒く・・・ガタガタ これがモーニングファイブの力?く、甘く見過ぎていたようね。 でも、変身ができないならまだこっちに分があるわ。最大パワーの 空回りブリザードで勝負よっ。こおおおおお」 後藤「レッド!今がチャンスよ。なっちアタックで勝負を決めて!」 安倍「え?でも、変身してないべさ。なっちアタックは変身後・・・」 後藤「(お前のはただの体当たりなんだから変身してもしなくても一緒なんだよ このブタ。おい、コラ)いいから、なっち早くっ!」 安倍「なんだべさ・・・まあいいべさ。くらえ!なっちアターック。どすこ〜い。」 石川「空回りブリザードMAX!」 うぎゃあああぁぁぁぁぁ ドサッ
331 :
試作 :2000/07/17(月) 01:09
しかし石川は気付いていなかった。空周りブリザードはパワーをあげれば あげるほどその名のとおり空回りしてしまうことを・・・。 結果、安倍のぶちかましが一瞬早く石川に届いた。吹き飛ぶ石川。 石川「ま、負けた?この私が・・。今日のところはいったん退却・・・。」 その時、石川の前に保田のホログラム映像が浮かび上がった。 石川「な、お前は・・・保田?何故?お前の意思は私が・・・」 保田「くっくっく、全く、愚かな女だ。私がお前などの術にかかるとでも 思っているのか?」 石川「もしや・・・全て芝居?」 保田「当たり前だ。お前の役割はモーニングファイブの変身能力を奪うことだけだ。 そのまま5人を倒してもらうのが一番だったのだが、それは叶わぬようだ。 まあよい。あとはこちらに任せてくれ。行けっ、巨大ロボ、タクマシーン! モーニングファイブとそして、石川を始末しろ。」ゴゴゴゴゴ
332 :
試作 :2000/07/17(月) 01:10
タクマシーン(全長40メートル、1/2000モデル。バンダイより発売予定) 「モームス・・・チコク・・・コロス・・・」 タクマシーンの右足が石川を踏み潰そうとしていた。 石川「く、私は結局保田の手のひらの上で踊っていたに過ぎないのか・・・」 石川は目を閉じた。そのとき 加護「梨華ちゃ〜ん、死んじゃだめや〜。また遊ぶて約束したやんか〜!」 石川「あいぼん・・・。こんな私を・・ごめんね。でもね。ほんとに あいぼんのこと・・・」 ガッシ〜ン!!!
333 :
試作 :2000/07/17(月) 01:10
間一髪、飯田ロボがタクマシーンを体当たりで吹き飛ばした。 矢口「な?飯田ロボは変身中じゃないと呼び掛けに応じないはず・・・」 後藤「・・こんな話しを聞いたことがあるわ。飯田ロボは14才以下の子供となら 変身をしなくてもシンクロすることができると・・・」 安倍「ふむふむ、ということは。辻っ、加護っ、飯田ロボに乗り込むべさっ。 そしてあの巨大怪人をやっつけるさ!」 辻「ラジャーれすっ。」 加護「・・・私で、私でいいの?みんな・・・」 安倍・矢口・後藤「(コクリ)」 加護「みんな、みんな・・おおきに・・グス。のの!行こう!」 辻「へい!」
334 :
試作 :2000/07/17(月) 01:10
飯田ロボに乗り込む辻と加護。 加護「シンクロ率が80%を超えてる・・・これなら・・。 いくでー。のの!ジョンソン砲の用意や!」 辻「OKれす!」 加護・辻「ロックオン!発射!!!」 飯田ロボ「はい!はい!はい!はい!」 ズキュ〜〜〜ン!!! タクマシーン「ぎゃああああぁぁぁぁ・・・出番すくな・・」ドッカーーーン ・・・ ・・・・・ 戦いは終わった。保田のホログラムは「ちっ。しくじったか・・・石川よ、 お前の戻る場所はもう魔界にはない。そして、お前の魔力ももう使えるときは ないだろう」という言葉を残して消えた。 呆然と座り込む石川。そんな石川に5人が近づいていく。 石川「・・・・・」
335 :
試作 :2000/07/17(月) 01:11
矢口「この〜、どうしてくれようか。」 後藤「加護をだました落とし前つけてもらうよ。」 辻「お尻ペンペンれす!」 加護「・・・みんな・・・お願いや!梨華ちゃんを助けてやってくださいっ ほんまは、ほんまは悪いやつやないねん。」 石川「あいぼん・・・・」 矢口「・・・そういうと思ったよ、加護。おれはいいぜ!」 後藤「ふっ、わたしももとは魔界の人間。なにもいうことはないよん。」 辻「てへ。」 安倍「なっちも賛成だべ。こいつとは話しが合うべ。」 加護「おおきにっ、おおきにっ。みんな!梨華ちゃん、初めて会ったとき 梨華ちゃん言うたよな。モーニング基地で働いてるって。私はその言葉今でも 信じてるで。」 石川「あいぼん。。。ありがとう。ありがとう。」 加護「へへ、礼を言うならみんなに言うてや。お尻がかゆなるわ。」 石川「・・・・・みなさん・・・みなさん、わたし、わたし・・・ ずっとモーニングファイブに入りたかったんですうううう。きゃは。」 5人「・・・・・」
336 :
試作 :2000/07/17(月) 01:12
(ナレーター平家) ヤスダ帝国一の魔力を持つ石川の襲撃はこうして失敗に終わった。 石川はそれ以来モーニング基地内でお手伝いさんをしている。 加護のいい遊び相手になってくれているようだ。 石川「あいぼーん、カラオケ行こうよー」 加護「いやや。」 石川「なんでよー。」 加護「梨華ちゃんとは行かへん。」 石川「なんでー。グス」 加護「へへへ、嘘や、行こか?」 石川「うんっ!」 がんばれ、モーニングファイブ。地球の未来は君たちにかかっている。 <続く>
337 :
試作 :2000/07/17(月) 01:12
(次回予告) モーニングファイブの実力を知り焦る皇帝保田。 ついに保田は魔界一の天才と呼ばれたデビルモーニング吉澤 (コードネーム・よっすぃー)を呼び寄せる。 しかし吉澤は後藤の魔界時代の無二の親友であった・・・。 うなる頬袋、読めない太刀筋。 次回「2人の天才」の巻。 良い子のみんな!お楽しみに!
338 :
試作 :2000/07/17(月) 01:15
アメリカに続き、中国でもモーニングファイブ大人気! 中国では「朝娘的五人戦士」として毎週放送されている。 アメリカでのブラック人気と違い、中国ではレッドの素朴さがうけているようだ。 (AP通信)
340 :
CM :2000/07/17(月) 01:38
“モーニング5”ミニゲームがプレイステーション2で発売決定! (白黒の画面で玩具屋に殺到する子供。よく見るとゲームボーイに群がってる) ポケットステーション対応! (白黒の画面で静かに子供の群れを見守る少年。張り紙に目を落とす。張り紙には) 詳細は7月31日発表 (黒字に大きく白抜きされた文字)
341 :
名無しさん@1周年 :2000/07/17(月) 01:49
sage
sage
343 :
名無しさん@1周年 :2000/07/17(月) 22:10
age
第4話「2人の天才」
オープニングテーマ
>>88 後藤は微睡みながら夢を見た。
・・・・・・・・・・・・・・
吉澤「ねぇ、ごっちん。ごっちんてさぁ…。」
後藤「な〜に。」
吉澤「顔が、サカナっぽいよね。」
後藤「なによそれ。」
吉澤「ん〜見たまんま。」
後藤「……。」
(ナレーター:大阪公演御苦労、平家みちよ) あそこにいた頃は、みんな何処かよそよそしかった。 皇女ということで尊崇はしてくれたが、 誰もが自分に対しては見えない壁があった。 幼い後藤はさみしい日を毎日のように送っていた。 そんな後藤の慰めは、同い年の遊び相手の吉澤だけであった。 同じ子供の吉澤だけが、身分の差など構わずに接してくれていた。 魔界での後藤の唯一気のおけない相手だったのである。 後藤「あ〜、想い出しちゃった。よっしぃー、どうしてるかな。逢いたいな…。」 その願いは直ぐに叶えられた。決して後藤の望んだ形では無かったが……。
衛兵「吉澤ひとみ様が見えられました。」 石黒「通せ。」 衛兵「はっ!只今っ。」 吉澤「これはお久しゅうございます。陛下。……まだ恥ずかしげも無くその玉座 にお座りでしたか?」 石黒「無礼な!陛下に向かってその雑言!吉澤、どういうつもりだ。」 吉澤「ほう、私が知らぬとでもお思いか?つい先日も、石川如きに洗脳させられ かけたではないですか。其処にいる石黒閣下の懸命な介護が無ければ、今 頃、陛下はどうなっていたことか。あたかも自分の力で洗脳から脱けた様 に見せていましたが、他の者はいざ知らず私の眼は誤魔化されませんよ。 陛下も老いられましたね。もう貴女の時代は終わりです。とっとと退位な されたらどうです?……下の者に舐められたらボス猿はお終いですよ。」
歳月は人を変えていく。 有為転変の末、後藤がモーニングブラックとなったように、 今の吉澤は魔界一クールな天才として、保田も一目置く人物となっていた。 石黒「ボ、ボス猿だと・・。おのれぃ!若造が!」 保田「よい。下がっておれ。」石黒「しかし、陛下……。」 保田「……よいのだ。」 覇気のない声で指示する保田の命により、渋々退き下がる石黒。
348 :
名無しさん@1周年 :2000/07/18(火) 01:15
agetarisite
349 :
名無しさん@1周年 :2000/07/18(火) 23:16
今日はないの?
350 :
名無しさん@1周年 :2000/07/18(火) 23:33
毒を飲みたい。 腹一杯毒を飲みたい。 毒をペットボトルでごくごくと飲み干したい。 弟子達は私に言うだろう。 さすが館長。 館長ともなると毒をペットボトルでごくごくと飲み干しても大丈夫なのですね。 私は弟子に言うだろう。 館長ともなると毒をペットボトルでごくごくと飲み干しても大丈夫なのだ。 そこでマスコミを集めよう。 映画を撮ろう。 タイトルは大山毒を飲む。 会見中に死んでみたりもする。
吉澤「聞けば、モーニングファイブとやらに苦戦されているとか?」 保田「ああ、あの石川すらも敵わなかった。人間だがなかなか手強い相手でな。」 吉澤「どうです?私がその者らを倒した暁には、陛下、帝位を譲位願えませんか。」 石黒「言うに事欠いて、譲位だと?貴様ぁ!」 石黒の怒声とは対照的に、保田は重く呟いた。 保田「……吉澤、お前は躊躇いも無く、後藤を殺せるのか…?」
吉澤「ふっ。これはこれは、かつて盟友の蒼狼閣下を洗脳した陛下のお言葉とも思えませんな。」 石黒「黙れ!あの時の陛下は……。」 吉澤「そう、あの時は石川に洗脳されていた。しかしそれは言い訳に過ぎない。」 保田「……。」 吉澤の強い口調に気圧される観のある保田。
353 :
名無しさん@1周年 :2000/07/20(木) 14:33
age
354 :
名無しさん@1周年 :2000/07/20(木) 14:37
あせ
吉澤「そもそも、今日の魔界の混乱の遠因は、陛下、貴女にあります。 裏切者市井や後藤への未練を断ち切り難いという貴女のその感情が 結果として、この魔界を誤った方向に向かわしめている事に、何故 気付かないのです?帝國の長たる者が、個人的な愛憎によって施政 を行えば、愚劣な結果に帰するのが明白なこと位は御存知でしょう。 …尤もその程度の事も判らなくなるほど錯乱してしまい、挙げ句は 石川に付け込まれたんでしょうが。」
吉澤の舌鋒は、続いて石黒への批判に続く。 吉澤「翠龍閣下、貴女は戦術家としては名将かもしれませんが、陛下の側近 帝國のナンバーツーとしては、決して褒められたものとは申せません。 御覧なさい、かつての貴女の子飼いで、精鋭と謳われた『蒲公英』の 現在の惨状を。貴女が軍総司令官に祭り上げられて『蒲公英』指揮官 から離れた後は、石川の跳梁を許した挙げ句、以前とは全く違うもの になってしまったではないですか。権力を支えるべき直属の軍事力を 失い、結果として石川の傀儡同様に陥る羽目になったのは、翠龍閣下 貴女の失策です。」
まだ続いてたんですね。私は試作さんの書くナッチのキャラが大好きです。
358 :
88 :2000/07/21(金) 10:42
まだ続いてたんですよ。 小説議論スレがいくつかありますけど、 このスレは別格扱いみたいで評価高いようです。
359 :
88 :2000/07/21(金) 10:45
つか、小説議論スレでは1で「モーニング戦隊は別として」 て書かれちゃうから、あんまし議論されてないのかも。
360 :
CM :2000/07/21(金) 10:54
大戦隊モーニングファイブ、この夏映画化決定! モーニングファイブと宇宙刑事HEIKEが力を合わせて悪と闘う! 同時上映:「バレリーナ戦隊メロン」「ウルトラマン圭」 レッド「映画館で待ってるべさ!」
>360 やっぱり映画タイトルは「大戦隊モーニングファイブVS宇宙刑事HEIKE」なのかしら?
バレリーナ戦隊メロンで席を立つ人多数
363 :
名無しさん@1周年 :2000/07/22(土) 00:54
「ウルトラマン圭」誰か書きませんか?
>>363 「ウルトラマン圭」っていうネタスレがちょっと前にあったんだけどね。
知ってて書いたんだったらゴメンね。
リンク貼ろうと思ったら過去ログ氏んでて探せなかった。
あっちは純粋にネタスレとして100か200くらいレスがついたんだっけな?
で、そのまま沈んでった。割と好きだったんだけど。
このスレは試作さんが小説を書き始めてくれたおかげで現在に至ってる。
吉澤「……旧王朝崩壊後の魔界を統一した歴史的意義は認めましょう。 そして苦楽を共にした者に対して、貴女方の思い入れが強固に残存する のは理解できなくもない。だからといって辞めた者、裏切った者に対し いつまでも未練を恋々と残すのは、もう止めていただきたい。」 朗々と吉澤の批判は続いていく。
吉澤「確かに事を起こすにあたっては、その構成員の個々の能力の差違よりも 友愛・忠誠による団結の方が肝要でしょう。しかし創業から守成という 新たな局面に移行し、ここまで帝國というものが巨大化してしまった今、 最早『○○。は5人でしょう。』や『××はこの3人で××』等という ような、貴女方古い人達の狭隘な考えでは許されません。」
押し黙って、吉澤の無礼な口振りを聴いていた保田が、ようやく口を開いた。 保田「……お前の言うとおりかも知れんな。私は老いたのだろう。」 石黒「陛下!何を仰るのです?」 保田「石黒、お前も気付いているはずだ。私の紗耶香や後藤への想い入れが 帝國を危機に陥れたことを。やはり皇帝なぞ私には向いてないのかもな。」 寂しげに自嘲する保田。
保田「判った。吉澤、お前が見事モーニングファイブを倒し、地上を支配することが 出来たら皇位をお前に譲ろう。……石黒、それでも良いな。」 石黒「正直に言えば承伏しかねます。が、陛下がどうしても仰るのであれば、私は 異議はありません。ただしその時には一緒に私も軍総司令官を辞任致します。 あくまで私は、保田陛下の臣下ですので。」 吉澤「お二方とも物わかりが良くて大変結構です。私が皇位に就きましたらば楽隠居 されてください。あとは若い我々に任せてね。」
少し間をおいて、保田が吉澤に問いかけた。 保田「一つだけ聴かせてくれるか。吉澤、お前、真希の竹馬の友だったろう? 本当に、倒すことに躊躇いは無いのか?」 一瞬吉澤の表情に変化があり、貌が紅に染まった。そして 吉澤「……躊躇いなどあろう筈がないでしょう。」 と珍しく感情的な物言いで、一言だけ言い捨て足早に部屋を出ていった。
吉澤「(保田、石黒よぉく覚えておけ。私は市井の代役じゃない。そして後藤、私は お前の噛ませ犬じゃない。お前はいつでも私の壁だった。お前はいつも光を 浴びていた。私はずっとその影、引き立て役だった。お前はそれに気付かず いつでも『よっすぃー、よっすぃー』とニコニコと親しく私に接していた。 …………その笑顔がどれだけ私を傷つけたかも知らずに。 人は私を『天才的だ』と呼んだ。違う!私は天才じゃない。天才は後藤真希 お前だよ。それは認める。私はお前に負けまいと努力に努力を重ねただけだ。 それでも所詮は添え物に過ぎなかった。人々は皆お前にばかり注目していた。 しかしこの今までの努力の累積が、今日、天才のお前を倒す。 ついに積年のコンプレックスを打破する刻が来た。お前を倒して、ようやく 私は私になれる。誰かの代わりじゃない本当の吉澤ひとみとして。 ……頸を洗って待っていろ!後藤!!)」
吉澤は大きな声で、彼女の愛馬を呼んだ。 吉澤「来ぉい!バイセコー!!」 バイセコー「ブルルル〜(おはようございま〜す)」 (ナレーター:しばらくぶりだな、平家みちよ) 説明しよう!吉澤の愛馬、バイセコーは3分16秒程で、 北海道から日本海、四国四県を経て九州に着くほどのスピードなのだ。 吉澤「行くぞ!バイセコー!!目指すはモーニングファイブ基地だ!!」 バイセコー「ヒヒヒーン!(ゴーゴーレッツゴー!)」
(ナレーター:火曜は青森でハロプロだ、平家みちよ) 愛馬バイセコーに跨り、颯爽とやってきた吉澤ひとみ。 果たして旧友そして宿敵であるモーニングブラック後藤真希との決着はどうなる? 番組後半部に続く。ではどうぞ!!チャンネルはそのまま2ちゃんねるで。
373 :
CM :2000/07/22(土) 22:23
♪ワ、ワ、ワッショイひ○かたパーク♪ 夏休みにあの大戦隊モーニングファイブがやってくる! 君もひらかたパークでバイセコーと握手!
374 :
88 :2000/07/23(日) 02:23
バイセコー萌え〜
375 :
名無しさん@1周年 :2000/07/24(月) 03:08
kitaiage
376 :
試作 :2000/07/24(月) 19:24
(テレ東地下モーニング基地) 中澤「・・・そろそろやな。」 安倍「・・・そろそろだべな・・。」 中澤「お、さすがレッド、もう気付いてるっちゅうわけか。」 安倍「ふふ、だてにレッドやってないべさ。」 中澤「覚悟はできてるっちゅうわけか・・・」 安倍「夏休み、だべ?まあスイカ、バーベキュ、かき氷・・・ そんなんじゃなっちの食欲は満たせないさ。なっちの胃袋は宇宙さ!」 中澤「そやな、夏は夏でうまいもんが・・って、おいっ。どないやねん! ちゃうわ。決戦のときは近いちゅうことや。」 安倍「決戦?・・・長官はもう気付いてただべか?・・こりゃ参ったべ。」 中澤「ふ、当たり前や。何年長官やってると思てるねん。」 安倍「石川歓迎焼き肉パーティーの企画がもう洩れてたなんて・・・焼き肉は戦争。 その心意気、さすが長官だべ。でもなっちも負けないべよ。室蘭の 焼き肉奉行と呼ばれたなっちを甘く見ちゃ・・・。」 中澤「そうそう、焼き肉は肉を鉄板に置くときから勝負は始まって。。。って ちゃうわっ!ヤスダ帝国との決戦が近いちゅうとんのやっ。のりつっこみ さすなやっ。」 安倍「・・・あ〜、そのことだべか・・・。も、もちろん気付いてるさ。(焦)」
377 :
試作 :2000/07/24(月) 19:25
中澤「ほんまかい・・。それならいいんやけど。石川に聞いた話しだと(なかなか 話が噛み合わなかったが・・・)ヤスダ帝国側の戦力もかなり底を突いてる っちゅう話しや。総攻撃をかけてくるかもしれんで。」 安倍「ふっ、望むところだべさ。」 辻「あべさん、かっこいいれすっ。ののも最近あべさんに負けないようにトレーニング してるれすよ。しゅっしゅ!しょっしょっ!(シャドーボクシングをしながら)」 安倍「はっはっは、いいこころがけだべ。まあ、なっちの域にまで達するのは 厳しいと思うけど精進するべよ。」 辻「はいれすっ。」 「ふふ、いい傾向や。」 中澤は前回の安倍の活躍により戦隊の志気があがっているのを感じていた。 「やっぱ活躍すべきやつが活躍するとちゃうっていうことか・・ それに比べて後藤は最近元気が無いなあ。まあ、しゃあないか、生まれ育った 帝国と本格的に戦わなあかんときが近づいてるわけやしな・・・」 中澤は一人つぶやいた。
378 :
試作 :2000/07/24(月) 19:26
そのころ後藤と矢口は二人でちょうど食事をとっているところだった。 「ねえねえ後藤・・。最近元気ないんじゃない?」 「えっ、・・・矢口さんにはかなわないな・・・。最近思うんだよね。 もし私がここにこなかったら、どうなってたのかなあって。もしかしたら 圭とサヤカと私と・・・4人で、魔界を平和に収めて行くことができたかも しれない。そうしたらやぐっちゃんやみんなに迷惑をかけることだって・・・。」 後藤は伏し目がちに話す。 「なにいってんだよ〜後藤ー。らしくないぞー。後藤が来てからうちら連戦連勝だよ? もし後藤が来なかったらなんて思うとゾッとするよ〜。あれ?後藤が来なかったら こうしてヤスダ帝国と戦うこともなかったのかな?・・・ややこしーなー。 でも4人って言ったよね?保田とサヤカと後藤と、、、石黒のこと?」 「・・違うよ。石黒さんは決して表に立つ人じゃない。私が言ってるのは・・・」 ピコン・ピコン・ピコン 二人の腕に付けたモーニングウォッチが電子音をあげる。 「あっ、集合の合図だ。ゴメン、で、誰のこと?そのもう一人って?」 「・・・ううん、いいんだ。行こ!」 「え、あ、うん・・・」 「(・・・会いたいよ、よっすぃー・・)」
379 :
試作 :2000/07/24(月) 19:28
二人が基地に向かう途中、後藤の願いは思わぬ形で叶うことになった。 モーニングバイク(サイドカーに矢口)で走る道の真ん中に 一人、後藤が夢にまで見た人物が立っていた。 キキキキーーー。慌ててブレーキをかける後藤。 「危ないな!ちょっとどいてよ!」 「モーニングブラック、久しぶりだな。」 「・・・え?もしかして・・・よ、よっすぃー?よっすぃーなの? 会いたかったよー。」後藤がヘルメットを取り吉澤にかけよろうとする。 「待て。それ以上近づくな。私の質問に答えろ。」 「え?どういうこと?よっすぃー、もしかして私の敵として・・・」 「うるさいっ、お前は聞かれたことだけを答えればいい・・・。質問は一つだ。 お前は、お前は、、、あの約束を覚えているか?」吉澤はうつむきながら言った。
380 :
試作 :2000/07/24(月) 19:28
「約束?・・・なに?どういうこと?よっすぃー、やだよ。よっすぃーとは 戦いたくない。サヤカも圭も、もうやだよ。」 「・・・ふっ、そうだな。当たり前だな、結局私だけが、、、モーニングブラック お前と決着を付ける。それが私達が出会ったときからの宿命だ。」 吉澤は寂しげにつぶやく。 「行くぞ、チェケラッチョ!」 「やめてっ。私は戦わないよ。絶対。」 「ふっ。そんなことを言っていていいのかな?お前の大切なお友達はすでに 倒してきたぞ?」 「なっ、ど、どういうこと?・・・矢口さん、ここは私に任せて基地の様子を 見てきて!お願い!」 「おっけー、すぐ戻ってくるからなっ。それまでがんばるんだゾ!」 矢口がモーニングバイクにまたがる。が、足が届かないので運転することはできない。 「くっそぉ、こんなときに。」矢口はあきらめ走りだした。
381 :
試作 :2000/07/24(月) 19:29
「ふっ、頼もしい仲間をお持ちじゃないか。」 「うるさいっ、矢口さんの悪口を言うなっ!もしも、もしもみんなに何かあった ときは、よっすぃー、あなたでも許さない!」 「そう来なくてな、行くぞ!どっし〜ん!!!」 吉澤は頬袋の中から剣を取り出し後藤に攻撃を仕掛ける。 「やめてっ!私は、私は・・・。」 「モーニングブラックよ、お前も他のモーニングファイブのあとを追わせてやる。」 「・・・本当に、本当にみんなを?・・」 「何度言えばわかるのだ。すでにチビっ子二人にデブ一人にババア一人は あの世に送ってやったぞ。」 「く、嘘だ、嘘だあぁぁ。」 ガッキィィン!!! 交錯する剣。 「く・・・ふはは、さすがだ、腕は鈍っちゃいないようだな。嬉しいぞ。」 「うわああぁぁぁ。」 後藤は半狂乱になりながら剣を振り回し吉澤に向かっていく。 剣が交差する度に飛び交う火花。戦いはいつ果てるとも無く続いた。 しかし、戦いが続くにつれ、どちらが優勢かは誰の目にも明らかであった。 「つ、強い・・・。よっすぃーがこんなに強いなんて・・・。じゃあ、ほんとに ほんとにみんなは・・・。」 「ふはは、腕が落ちたな。人間どもと友達ごっこなどをしてるお前が悪いのだ! ・・・思い出せ!お前の夢を!私にむかし誓った約束を思い出してくれ!・・・」 「・・・よっすぃー?」 吉澤は泣いていた。
382 :
名無しさん@1周年 :2000/07/24(月) 21:31
age
今日は終わり??
384 :
名無しさん@1周年 :2000/07/24(月) 21:59
agaranai...
385 :
♪アイキャッチ♪ :2000/07/24(月) 22:56
も、も、も、モーニングー(4声合唱) てててててーと右から左に走り抜けるミニ飯田ロボ。
386 :
CM :2000/07/25(火) 10:19
天空より舞い降りた翼「りんねジェット」見参! 飯田ロボとハロー合体、アイサガーンとなりて悪を討つ! バンダイより近日発売(5800円)
387 :
名無しさん@1周年 :2000/07/25(火) 15:53
あげ
388 :
試作 :2000/07/25(火) 19:24
「はあ、はあ、はあ・・・なんで無線が通じないの?」 その頃矢口はようやくモーニング基地にたどり着いていた。 「こ、これは?」 基地が目茶苦茶に破壊されている。 「みんな、嘘だよね。嘘だよね。」 矢口は高鳴る鼓動を感じながらみんながいるはずの部屋のドアを開けた。 「みんなっ!だいじょう・・・ぶ?」 「きゃあああ〜〜〜!!!」 眼前に広がる恐ろしい光景。無残にも破壊されたオペレータールーム。 そして、そこに中澤を始め、血だらけの安倍、辻、加護が倒れていた。 「み、みんな・・・。」 矢口は恐る恐るみんなに近づく。
389 :
試作 :2000/07/25(火) 19:25
カタ 「だ、誰だっ?」 物陰から音がした。矢口は慌てて身構える。 「や、矢口さん・・・?」 「お、お前は、石川?一体これは?」 石川も体中傷だらけである。喋るのもやっとのようだ。 「よ、吉澤が攻めてきました・・。みんな必死に戦ったけど、全員揃ってなかったし それに、市井のいない今、吉澤の強さは魔界一・・・。でも、私の最後の魔力で みんなを治療しておきました。すぐに病院に行けばきっと助かるはずです・・・。 わたし、わたし、みんなの役にたて・・ガク」 意識を失う石川。 「石川〜〜〜。待ってろよ。お前も、みんなも決して死なせやしないゾ。 そうだ、つんく博士に連絡を。」 矢口は最近のヤスダ帝国防衛の活躍が認められ、軍に呼ばれているつんく博士 のもとへと連絡をした。 「なんやて!待ってろ、すぐ行くから。」 「博士。私は行かなければならないところがあります。みんなを頼みます!」 「おいっ、矢口!?なんや行かなきゃならんとこって、おい!矢口!矢口! くそっ、切れよった。」
390 :
試作 :2000/07/25(火) 19:26
矢口は電話を切ると。後藤にモーニングフォーンで連絡を試みた。 「おいっ、みんなはなんとか無事だゾ。そっちは大丈夫か?!」 「矢口さん?みんなは無事?よかった・・・。矢口さん。私、ごめんなさい。」 ツーツーツー 「後藤!ごめんって、どうしたっ?おいっ、後藤!」 矢口はモーニングベスパ(手動の為矢口でも運転可能) にまたがり、後藤のもとへと走り出した。 「待ってろよ、後藤。みんなはきっと大丈夫だ。お前はおいらが助ける!」
391 :
試作 :2000/07/25(火) 19:26
話しはこの無線での会話の数分前にさかのぼる。 「よっすぃー・・・」 「く、くそ、何故涙など。まったく、お笑いだ。皇帝に大口を叩いて出てきたものの この様だ。モーニングブラック・・・いや、ごと・・ごっちん。ごっちんは本当に もう魔界のことなんてどうでもいいのか?私はごっちんの横に並べる女になることを 夢見てずっと修行してきた。保田皇帝とサヤカさんとごっちん。三人の間に入るのが 私の夢だった。そのためにどんな努力だって厭わなかった。それが、やっとごっちん の横に並べる自信がついたのに・・・サヤカさんがいなくなって、ごっちんが いなくなって、皇帝も昔のような覇気が感じられない。 私は、私は、どうすればいいのよ・・・。」 膝から崩れ落ちる吉澤。両目からは涙が溢れる。
392 :
試作 :2000/07/25(火) 19:27
「よっすぃー・・・。忘れたことなんか無いよ。私と、圭と、サヤカと、そして よっすぃーと、四人で魔界で仲良く暮らしていくことが夢だった。でも、でも 圭は変わってしまった・・・。そしてサヤカも。みんな私の為なんていいながら 自分のことしか考えてないんだ。天才のよっすぃーにはわからないよ・・。」 「そんなことないっ。ごっちんは自分がどれだけ恵まれてるか分かってないだけだ。 ごっちん・・もう一度二人でやり直そうよ。保田なんてほっといてさ。 もし、もしもやだって言うんなら私は、ごっちんの大事な物全てを破壊する。 ごっちんの仲間は・・・全部急所は外しておいた。石川も生かしてあるから きっと死ぬことはないよ。」 「っ!ほんとっ!?ほんとなの!?」 プルルル 「矢口さん?みんなは無事?よかった・・・。矢口さん。私、ごめんなさい。」 無線を切る後藤。 「よっすぃー。約束して。もう二度とみんなには手を出さないと。約束してくれるなら わたしは、魔界に戻るよ・・・。」
393 :
88 :2000/07/25(火) 20:54
とっ、鳥肌!
ドルルルル・・・ 基地に残してきた仲間を気にしながらも、後藤を助けるため矢口は 先ほど後藤を一人残してきた現場に戻ってきた。 「・・・・・いない・・・。後藤ーーー!どこーー?!後藤どこなの? もしかして・・・。あっ!」 地面に何かが落ちていることに気付いた矢口。 「これは、モーニングウォッチ・・・後藤のだ・・。」 矢口はギュッとそれを握り締めると、唇を噛む。 「後藤、ごめんなさいって・・・嘘だよね。」 空を見上げポツリとつぶやいた。
395 :
試作 :2000/07/27(木) 00:16
―――数日後。 中澤達が入院している病院。 中澤「・・・そうか、そんなことが・・。」 矢口「後藤は強引に連れて行かれたに決まってる。連れ戻しに行こうよ!」 中澤「そやな、でも、後藤が自分で決めたことやったとしたら・・・。」 矢口「ばかっ。そんなはずないじゃんか!後藤は、うちらの仲間なんだよ?」 安倍「そうだべ。後藤は、サヤカとうちらを選ばなければいけないときに こっちを選んでくれたべさ。その後藤がヤスダ帝国に帰るはずないさ!」 加護・辻「そうです。私達も後藤さんに憧れてモーニングファイブに入ったです。」 安倍「・・・・・」 中澤「・・・そうやな、わたしらは六人、いや、今回わたしらをたすけてくれた 石川も含めて、七人でモーニングファイブや。乗り込むで、保田城に。」 安倍・矢口・加護・辻「はいっ!」 ピロロロロ 中澤「おっ、電話や。ちょっと待ってな。もしもし?つんく博士?今回は お世話に・・・えっ?何?保田城が?・・・わかりました。すぐに 準備を整えます・・・。みんな、窓の外を見てみて。」 カーテンを開け窓の外を見るヤグチ
396 :
試作 :2000/07/27(木) 00:17
矢口「あっ!・・・あれは、保田城?」 天空に浮かぶ異形の要塞兵器。保田城が遂にモーニングファイブの前に 姿を現した。 中澤「そういうわけや。向こうからお出ましっちゅうわけや。」 安倍「望むところだべ。みんな!もう傷は癒えてるべな?最終決戦だべ!」 矢口・辻・加護「おう!」 中澤「石川はまだ回復してない。私は石川と博士と一緒に後方支援にあたる。 みんな・・・最後の戦いや。後藤を助け出して、そして、飯田の仇を うつんや!死んだらあかんで。きっと生きて戻ってくるんや。 よし、行ってこい!!!」 四人「はいっ!」
397 :
試作 :2000/07/27(木) 00:18
四人はついに最期の戦いに臨むべく、飯田ロボに乗り込み保田城に向かって発進した。 その頃、もう一人、保田城を見上げているある戦士の姿があった。 「遂に来たか・・・。圭、マキ・・・もとはといえば私のわがまま から始まったこと。けじめは、つけるよ。」 そうつぶやくと、謎の戦士はまた姿を消したのであった。 ゆけ!モーニングファイブ。地球の未来は君たちにかかっている。
398 :
試作 :2000/07/27(木) 00:19
遂にあらわれた保田城。最終決戦が今はじまる。 姿を消したブラックの行方は? 謎の戦士はいったい何を狙う? そして将軍石黒の凄絶な最期・・・。 次回「風雲!保田城 ―― 石黒の最期 ――」 物語もいよいよ佳境。良い子のみんな!絶対見逃すなよな!
中澤=谷隼人?
ジャッカーでゆうと宮内洋だね
ヤスダ帝國サイドさんへ。 >366の吉澤のセリフに感動しました。 このセリフは正に今の娘。の状態に当てはまると思います。 今や彼女達は「国民的アイドル」と評されるほど、巨大な存在です。 しかしデビュー前から応援していた僕にとっては、最近の彼女達は、 あの頃の、僕が好きだった頃の「モーニング娘。」とはまったく違うモノに 思えて、応援する気になりませんでした。 もはや流動的とさえ言えるメンバー構成、「LOVEマシーン」以来 すっかり変わったしまった楽曲、必要とは思えないレギュラー番組。 「5人の頃は良かったなぁ。」との思いを通り越し、去年の石黒が在籍 したいた当時の顔ぶれでさえ、懐かしく思っていました。 しかし吉澤の、いや貴方のセリフで目から鱗が落ちました。 最早「モーニング娘。は5人でしょう。」「プッチモニは3人で プッチモニ」等という様な古い考えのファンは要らないんです。 今日限り、僕は娘。のファンは辞めます。このスレを墓として・・・。
ようわからん
403 :
名無しさん@1周年 :2000/07/28(金) 01:40
石黒死んじゃうのかあ。けっこうこの石黒好きだったのに。
404 :
名無しさん@1周年 :2000/07/28(金) 12:03
続きが楽しみなMAXファンな俺 戦隊シリーズだから50話ぐらいまでやると思ってたのにもう最終??
風雲保田城って年齢がバレるネタだな・・・
50話っていつ終わるねん(ワラ
ハロプロメンバー全員でも29名だからなぁ……。 7HOUSEは個々の名前わかんねぇし。
エンディングテーマ
>>129 第5話「風雲!保田城 ―― 石黒の最期 ――」
オープニングテーマ
>>88
石黒「吉澤が後藤に接触し、こちらに向かっているそうです。 尚、それを追ってモーニングファイブの連中も魔界に…。」 保田「わかった。出迎えに行ってやろう。皇帝としての最後の仕事だ。」 石黒「本当に退位なされてよろしいのですか?」 保田「もともと重すぎる荷だったのさ。もういいだろう。」 石黒「了解しました。では、我が帝國と新たな皇帝の為に、勝利の 鐘を鳴り響かせましょう。……保田城発進!!」
410 :
名無しさん@1周年 :2000/07/29(土) 14:04
おっ、始まった。 楽しみ楽しみ。
城兵「伝令っ!伝令っ!」 石黒「何事だ。」 城兵「はっ、翠龍閣下、これを。」 石黒「……そうか。やはり来たか。」
保田「どうした。」 石黒「蒼狼閣下がこちらに向かっているとの情報を入手しました。」 保田「……来たか。魔界に後藤が戻ることを知ってだな」 石黒「はい。……よろしいですか?」 保田「何をだ。」 石黒「私に、市井紗耶香掃討の勅命を頂きたいのですが。」
保田「勝てるか?」 石黒「少なくとも一対一では蒼狼閣下にも引けは取らない積もりです。」 保田「それは判っている。だがモーニングファイブも来ているのだぞ。 いくらお前でも二組同時では……。」 石黒「ええ、考えはあります。」 石黒は、市井とのこれまでの交わりを振り返っていた。 最初の出逢いは、やはり戦場であった。
石黒「もっとだ、我が王朝に再度栄光のONE STEPを齎すためにもっと押せ!」 市井「もう王朝は衰退している。勇気を振り絞って魔界支配から手を引くべきだ、 そこに気が付いてほしいんだよ、あやっぺ。」 石黒「気が付くだと?わかってないのはお前の方だ。蒼狼、いや、紗耶香。」 市井「何故これ以上強い混沌をお望みになる?現状にもっと謙虚になれ!」 石黒「黙れ!これ以上の問答は無用だ!……ん?どうした、何事だ!」 平家軍兵士「閣下ぁ!、こ、これを。」 石黒「……本営が破られただと?そんな馬鹿な……。」
"サウザンド=リーブズ"は、かつて魔界を支配した旧王朝"平家"軍との 七日間に及ぶ激戦に勝利を収め、魔界のヘゲモニーを握るようになる。 旧王朝特殊部隊『R.V.A.』の五将軍の心理を揺さぶり、判断力を鈍らせた後に、 囮の"蒼狼"軍に攻撃を集中させ、空白となった敵本営に"黄獅"軍が突破するという 完璧な連携作戦「Psychology of Virgo」が見事に成功したこの七日間の戦闘は、 知将"黄獅"の名を魔界に知らしめ、五将を一手で抑えた闘将"蒼狼"の名を轟かす こととなった。 ※ちなみに、この七日目にあたる日は、帝國の祭日「幸夜」となっており 帝國全土の電信柱に飾り付けがされる。
石黒「(あの闘いで私は、陛下の元に馳せ参じることとなった。 その後、蒼狼閣下とは@`決着を付けれず仕舞いだったが、 これでようやく、どちらが強いか白黒をはっきりさせる ことが出来る。……そして、モーニングファイブよ、 以前の借りを返させて貰うぞ。)」
保田「考えがあるといっても、お前……。どうやって闘うつもりだ。」 石黒「……呪力を使います。」 保田「まさか、お前……。何故だ。お前は、あのやり口を、一番 嫌っていたではないか。どうしてだ。」 石黒「このまま敗北して、ヤスダ帝國の名に傷つくよりはましです。」 保田「帝國の名などどうでもよい。所詮は、間もなく退位する身だ。 そんなものの為に、お前自身を貶める必要はない。やめよ。」 石黒「そのお言葉、痛み入ります。ですが、ここまで帝國を衰退させ、 陛下に心痛を与えてしまった私の罪は免れるものではありません。 それに、これは帝國軍総司令官としての私の意地もあります。 ヤスダ帝國の名にかけて……最期の出撃をさせて下さい。陛下。」
沈黙が二人の間を流れた。そして諦めたように保田が呟いた。 保田「……わかった。好きなようにするがいい。石黒帝國軍総司令官。 お前の勇姿を楽しみにしているぞ。」 石黒「ありがとうございます、保田皇帝陛下。必ずや陛下に勝利を。」 保田「戦機が熟するまで、居室にて待機せよ。……準備もあろうからな。」 と、言いながら、辛さの余り、最後の方は目線を外す保田であった。
石黒「では、少しの間失礼します。」 保田は、居室に戻る石黒の背中を見つめながら、以前の、 まだ石川がこの城に居た時の会話を思い起こしていた。 石川「翠龍閣下は、呪力を蔑んでらっしゃいますわね。」 石黒「当たり前だ。正々堂々闘っての勝利にこそ、価値があろう。」 石川「ご立派ですこと。ですが、あまりに効率が悪いですわ。」
石黒「効率?」 石川「呪力を用いて部下を巨大化させれば、少ない兵力でも十分に勝利は可能。 ……対象となった部下は、作戦が終了後、処分が必要ですけど。」 石黒「処分が、何故必要なのだ?」 石川「巨大化すると、闘争本能・破壊衝動しか残らず、命令に従わない恐れが あるからです。その者らに反乱されては元も子も無いでしょう。」 石黒「貴様には、部下に対する憐憫の情はないのか!!」
石川「では、部下をお使いになるのがお嫌でしたら、最初から人造の怪人を お造りになればよいでしょう。あくまで兵器の一環としてね。」 保田「しかし戦術も碌に知らず、破壊衝動だけだとすれば、敵には勝てまい。」 石川「陛下。巨躯とその力とで殆どは、勝利を収めることができるでしょう。 もし敗北するとすれば、敵にも同様な巨大兵器が存在した場合です。」 保田「その場合はどうする。」 石川「怪人のベースにあたる者を、優秀な人材に変えるしかないでしょう。」 石黒「ベースを変える?」
石川「同じ外見であっても、ベースに、例えば、翠龍閣下の遺伝子を組み込んだ 者を使えば、閣下の長所も弱点もコピーします。つまり秀逸な武人の知性 と能力を有する巨大怪人になるわけです。……但し。」 保田「但し、とは?」 石川「但し、閣下が傷つけば怪人も傷つき、閣下が斃れれば怪人は制御不能に 戻ります。つまり、巨大怪人とベースの者は一蓮托生となるわけです。 醜悪な怪人に自らを分け与えることになるため、お勧めは致しません。」
石黒の胸中を慮り、懊悩する保田。 保田「石黒が、あの誇り高い石黒が、自分の一部を怪人に割こうとしている。 かつては石川の語るその方法に、あれ程の嫌悪を抱いた石黒が、だ。 勝利の為とはいえ、何と惨い事を強いる羽目になったのか……。 さりとてそれを止めよと阻んだところで、彼奴の気持ちは納まるまい。 ……済まぬ、石黒、こんな私などの為に。本当に済まない……。」 堪えきれず玉座にて嗚咽する保田であった。
424 :
名無しさん@1周年 :2000/07/31(月) 11:34
age
425 :
名無しさん@1周年 :2000/08/01(火) 00:17
hokenage
426 :
jjj :2000/08/01(火) 17:39
age
石黒はピアスを外し、祭壇の上に置いた。 其処には、先に滅びし怪人の体組織の欠片が既に配置してあった。 祭壇に正対しながら、しばし目を閉じて、意識を集中させる石黒。 どれ位の刻が経過したのだろうか、やがて刮目し、こう叫んだ。 石黒「この身に如何な恥辱であろうと、帝國の勝利のためならなんでもない。 私は陛下の御為なら不可能はない。このようになっ!!」 石黒の構えた槍から、波動がピアスと体組織とに向かって流れ出る。 それらは、ゆっくりと融合し、ついに一つの生命体が発生した。 石黒「我が内にて孕み育ちし力を受けて、この世に生まれ出でよ!! ……巨大真矢二世!!」
石黒の言葉を合図にしたかのように、それは人型をとり徐々に大きくなっていった。 石黒「……これでいい。たとえこの醜悪な化物であろうとも、力さえ得られればな。 陛下に勝利を捧げることが出来さえすれば、些少なプライドなど最早要らぬ。 ……行くぞ、二世。」 (ナレーション:ここでは矢口よりも明らかに喋ってるぞ、平家みちよ) 巨大真矢二世は、石黒の能力を受け継ぎ槍の使い手であると同時に、 原型となったピアスの形の短剣をも操ることができる。 両腕で二種の武器を振り回す程の力を持ち、以前の巨大真矢の10倍に 強化されているのだ。 矢口「……シリーズ終盤になれば、みなそう言うわ。」
同じ頃、保田城に向かう吉澤と後藤。 その後方より近づく物体に、後藤が気付いた。 後藤「あ、あれはモーニングロボ?」 吉澤「ごっちん、騙したのか!やはり私との約束よりも、人間の方を…。 みんなで一緒に暮らすって、ごっちんの言葉を信じていたのに……。 魔界で二人でやり直すって思っていたのに……。許さないよ。絶対。 前にも言ったとおり、ごっちん、貴女の大事な仲間、モーニングVを 皆殺しにしてやる。覚悟しな。」
後藤「やめて!どうしてよ!」 吉澤「ごっちんが魔界に向かわせて本拠地を一気に叩く。示し合わせてのことだろう。」 後藤「違う、違うよ。多分、みんな、私を助けに……。」 吉澤「もういい。これ以上ごっちんの嘘は聞きたくない。」 後藤「……私がやる。それで良いでしょう。」
吉澤「どういうこと?」 後藤「嘘じゃない証拠に私がみんなを追い返す。これで信じてもらえない?」 吉澤「……信じるわ。でも、少しでも裏切るような真似をしたら……。」 後藤「わかってるよ……。」
一方、こちらはモーニングロボ内コックピット。 矢口「あ、あれ、後藤じゃないか?」 安倍「お〜し。ブラック、やっと追いついたべ。」 加護「どうしますか。安倍さん。」 安倍「なっちはののちゃんと下に降りて後藤を収容する。矢口は加護とともに ロボで待機して欲しいべさ。保田城の近くだし何が起きるかわかんない から、全員で出るのは危険だべ。」
矢口「オッケー、なっち。気を付けてな。矢口もなんかあったらすぐ降りれるよう 準備しとくぜ。」 辻 「ののはあべさんについていきます。とれ〜にんぐのせいかをみせるのれす。 しゅっ、しゅっ。」 安倍「では、みんな、いくべさ!」 三人「おーっ。」
対峙する安倍と後藤、そして吉澤と辻。 後藤「なにしに来たの。もう帰って。」 安倍「せっかく助けに来たのに、その言い方はなんだべさ。」 後藤「いいから早く帰って。もう一緒には居られないの。」 辻 「となりにいるそのひとのせいでれすね。このまえはゆだんしちゃったのれ、 やられましたけど、きょうはまけないれす。おめいばんかいなのれす。 ののがおあいてになるれすよ。のののぱんちをうけるれす。しゅっ、しゅっ。 どうれすか?このみえないぱんち。こうふくするなら、いまのうちれすよ。」
吉澤「……汚名は挽回するものではなく、返上するものだ。お前、馬鹿だな?」 辻 「うるさいれす!ひとにばかっていうほうがばかなのれす。 (安倍に向かい小声で)"おめいへんじょう"っていうの、しってたれすか?」 安倍「も、もちろんだべ。なっちをばかにしてもらったら、こ、困るべさ。」 吉澤「……二人ともか。ふっ。」 安倍「二人ともって言い方は失礼だべ!ばかなのはののちゃんだけだべさ。」 辻 「あべさん、なにいってるれすか!ののはばかじゃないれす!」
後藤「もういい。早く帰って!そうしないと……。」 安倍「ブラック、なに言いだすべさ。一緒に長官やみんなの所に戻るべさ。 私たちは、五人揃ってモーニン……。」 ザッッシュゥゥゥー 一瞬にして鞘から剣を抜き、納める後藤。 その剣が放つ衝撃波が安倍と辻の二人を弾き飛ばした。 安倍「何するだべ!あぶないべさ!」 後藤「早く地上に帰れ!さもないと、次は……斬るよ。」 目線を外し二人に呟く後藤。
一方、ロボ内の矢口と加護は 矢口「なっちも、ののちゃんも、いつまで後藤と話してるんだよ。 用件済んだらすぐ戻ればいいのにさ。矢口、ああいうダラダラとしたの 嫌いなんだよなぁ。」 加護「や、矢口さん、あれを。」 矢口「どうした、あいぼん。」 加護「あれです。ちょっと遠いですけど見えますか?」 矢口「な、なんだぁ?!でも、あれは倒したはず……。行ってみよう!」 加護「でも、安倍さんたちは……?」 矢口「大丈夫大丈夫。なっちはいつもダラダラして遅れるんだから。 確かめにいって帰ってきたって、まだ後藤と話してるよ。」
巨大真矢二世の肩に乗り、石黒は瞳を閉じていた。 やがて来るであろう敵の襲撃の前に、一時の休息を取っているのであろうか。 空気の揺動で、向かい来る気配を感じたのか、 顔を上げた石黒は、遠方のモーニングロボをその視線にて捉えた。 石黒「蒼狼閣下の前に、モーニングファイブから先に片を付けるか。…行けい!」 真矢「ギャォォオオー!」 石黒の合図で、槍と短剣を振るう真矢二世。
439 :
名無しさん@1周年 :2000/08/03(木) 15:08
夏休みあげ
440 :
名無しさん@1周年 :2000/08/03(木) 17:37
面白くなってきた・・・ 彩の悲哀。真希の苦悩。さて、紗耶香はどうなる?? 楽しみ〜〜
モーニングロボに向かおうとした瞬間、石黒は別の気配を感じた。 石黒「ん、この感覚は?…来たか!……お前はしばしあいつの相手をしてな。」 真矢二世にそう言い残してロボに向かわせると、 石黒自身は別方向(安倍と辻がいた方)へ向かった。 石黒「待っていろ。今日こそケリをつけてやる。」
一方、その安倍らがいるところでは・・・ 吉澤「ごっちんは、いや、後藤は魔界の後継者になるんだ。邪魔すると お前ら全員を殺すよ。」 後藤「そういうことなの。だから早く帰ってよ!頼むからさ、お願い…。」 吉澤「いつまでもそうしているのなら、私がこうしてくれる!」 吉澤は頬袋から剣を出し、二人に斬りかかったそのとき……。
ガッシィィン!!!何者かにその刃は受け止められた。 「おいおい、相手が違うだろ?」 後藤「えっ?その声は!?」 吉澤「ま、まさか……。」
後藤「市井ちゃん、来てくれたんだね。」 安倍「紗耶香、ついに来ただべか。」 市井「安倍さん、早くモーニングロボの所へ。ここは魔界の者同士で……。」 辻「いちいさん、だいじょうぶれすか?」 市井「この二人なら大丈夫。私に任せて、さあ早く!」 市井に促されて、その場を離れる安倍と辻。
市井「吉澤、不服そうだな。」 吉澤「……。」 市井「どうした?吉澤、もっとしゃべれよ。」 吉澤「なんで、今更になって、また私達の前に現れるんですか? 貴女が、貴女さえ裏切らなければこんな事にはならなかったのに……。 どうしてですか?もうこれ以上私達を苦しめないでください!」 市井「別に苦しめたいわけじゃないよ。」
吉澤「じゃあ、何で……。魔界に仇なすモーニングファイブのためですか?」 市井「違う。今、為すべきことはあやっぺを倒すことだ。」 吉澤「えっ?翠龍閣下を倒すって、蒼狼閣下、帝國に戻ってきたんじゃないんですか? なぜモーニングファイブでなく、翠龍閣下を?」 市井「私にも、あやっぺにも…そして圭ちゃんにも、もう敬称はいいよ。吉澤。 ……強いて言えば、お前らの為に倒すんだ。」 吉澤「……私たちの為…ですか……?」 怪訝そうに応える吉澤。
市井「お前らには、古い世代はもう邪魔なだけだろう?それに間もなく来るよ。」 吉澤「来るって……何がですか?」 市井「あやっぺだよ。此処にね。」 後藤「なんでわかるの?」 市井「長い付き合いだからね、あやっぺとも。感じるのさ。戦機が来るのがね。」
少しの後、市井の言葉どおり石黒が現れた。 市井「(安倍さんたちとは行き違いになったか……よかった、助かったな) あやっぺ…、久しぶりだな……。」 石黒「贅言は要らない。どっちが強いか決めようか。」 市井「どうしても闘るのか?どちらかが死ぬぞ。」 石黒「貴女は、私の陛下を裏切り傷付けた。闘る理由はそれだけで十分だ。」 市井「もう眼を覚ませ。地上侵略など……。」 石黒「最早そんなことはどうでも良い。ただ私たちは相容れない仲なのさ、所詮な。」 市井「似過ぎたところがあるからかな。」 石黒「もういいだろ。……来いよ。」 市井「仕方ない。始めるか…。喰らえぃ!石黒っ!!」
常人の眼には捉えきれない程の一刀また一刀。 早めに勝負を決めたいのか、市井は鋭い連続攻撃をかけた。 その市井の斬撃を悉く弾き返す石黒。 石黒「そんなものか、紗耶香。今度はこっちの番だな。」
長短定かならぬ程、まるで生き物の様に伸縮する槍。 ずば抜けた体術の市井も、躱しきれずに傷を負い始める。 石黒「弱い、弱すぎるぞ。どうした、こんなものなのか?市井紗耶香。 蒼狼の名が泣くぞ。よくも、これで陛下に抗おうとしたものだ。」 市井「(強い…以前とは比較にならない程の強さだ…。)」 想像以上の石黒の猛攻に崩れ落ちる市井。
思わず市井に駆け寄る後藤。 後藤「市井ちゃん!」 石黒「引っ込んでな、後藤。お前も屠られたいか。」 後藤「なぜなの、あやっぺ。どうして闘うの?一緒に仲良く……。」
冷厳だった石黒の相貌を、後藤のその言葉が一瞬にして忿怒へと変えた。 石黒「……一緒に仲良くだと?黙れっ!この裏切者どもが! 陛下にあれだけ愛されながら、叛いたお前らがよくも…。」 抑えに抑えていた激情を迸るままに叫ぶ石黒。
石黒「私がどれだけ想っていても、陛下の心の中には、紗耶香、いつもお前が居た。」 市井「…あやっぺ……。」 石黒「それは構わなかった。私が独りで慕うだけでよかったから…。 永遠の忠誠を誓い、帝國を支える。私にはそれで十分だった。 だがお前らは陛下を裏切った。私の陛下を悲嘆の海に沈めた。 そのことだけは決して許さない……。……陛下を、私の陛下を 哀しみに暮れさせたその罪を、悔やみながら死ねぇ! 市井紗耶香ぁ!!後藤真希っ!!」
石黒の襲撃から、後藤を庇おうとする吉澤。 吉澤「止めろ、ごっぴんに手を出すなら、私が……」 石黒「動くな!陛下に弓引くつもりなら、お前も消すよ、吉澤。 お前は皇帝の後継者だ。陛下もそう望んでいるからね。 黙っておとなしくしてな。そうしたら帝國は呉れてやる。 ……でもね、私と陛下の誇りだけは譲れないんだよ!」 石黒の気迫に撃たれたのか、吉澤は硬直した。 吉澤「(う、動けない…格が違う…これが畏怖というもの?)」
蹲っていた市井は、やっとの思いで石黒の前に立ち上がる。 市井「…や、やめろ……後藤には手をだすな…。」 後藤「…市井ちゃん……。」 石黒「紗耶香、せめてもの情けだ。苦しまないようにし……グッ、グワアアー」 突如、頭を抱えて苦しみ出す石黒。 石黒「この不快な頭痛はまさか……あいつか?しかし、あいつは…。何処だ、何処にいる?」
456 :
名無しさん@1周年 :2000/08/05(土) 01:54
age
457 :
88 :2000/08/05(土) 06:49
す、すごい。
・・・さて、こちらのモーニングロボ側では、 矢口「やはり巨大真矢か。でもこいつは倒したはず……。」 加護「見て下さい。前と違って武器を二つ持ってます。」 矢口「パワーアップというやつだな。……再生怪人か…最終回も近いな。」 加護「矢口さん?遠い目をして、何で独り言言ってるんですか?」 矢口「あいぼんも大人になれば判るよ……。よし、気を取り直して、やるか!」
加護「O.K.!モーニングロボ戦闘準備完了!」 矢口「来たぞ!私たち二人だけで勝負を決めてやる!」 加護「ラジャー!」 真矢二世「ウォォオオー!」 矢口「は、速い!まずはガードか、な、なにぃ?!」 加護「ウ、ウワァー!!矢口さぁん!」
槍と短剣での変則二刀流の真矢二世の攻撃を、喰らい続けるモーニングロボ。 反撃や防御を命じても、ロボは一定の奇妙な動きを繰り返すだけである。 矢口「なんでこいつは敵が攻めてきてるのに、両腕を広げてまわすだけなんだよぉ〜」 加護「矢口さん、ぜんぜんコントロールできないです。」 矢口「あいぼんもか!こっちもだ。チクショー、どーなってるんだよ。 このままじゃ死んじゃうぜ。」
そのときロボ内のモーニングフォーンが鳴り響いた。 辻 「あいちゃんれすか?ののれす。」 加護「ののちゃん、こっちはピンチなんや。早くきてや。」 辻 「あいちゃん、みみをすませてくらさい。きこえないれすか?」 矢口「何言ってんだ、のの!こっちは今にも死にそうなんだよ!」 生死を賭けた一刻を争う緊急時であるため、さすがの矢口も声を荒げる。
加護「……あっ、聞こえる。聞こえるで!ののちゃん、このことやろ。 そっかロボは、これに合わせて踊っとるんやな。」 矢口「おいおい、あいぼん。お前もか?」 辻 「ロボは、ううん、ロボのなかの、いいらさんは、やぐちさんとあいちゃんにも いっしょにうたってほしいっていってるれす。」 安倍「なんでそんなことが、ののちゃんにはわかるべさ?なっちには全然聞こえないべ。」
辻 「いいらさんは、のののことが、らいすきっていってくれてるれす。 だからののも、いいらさんを、ちゅうしたいくらい、らいすきなのれす。 それで、いいらさんのこと、なんでもわかるのれす。」 加護「で、一緒に歌うとどうなるんや?ののちゃん。」 辻 「かいじゅうをあやつってるひとをやっつけれるっていってるれす。」
矢口「でも、なんであいぼんとののにしか聞こえないんだ?」
安倍「ロボは、14歳以下なら変身しなくてもシンクロするって、前に言ってたべ。
>>333 感受性の強い子供とロボ、いや圭織は相性がいいんだべさ。多分。」
矢口「…なっち、突然キャラにない饒舌になったな。しかも説明的に。」
安倍「しかたないべ。長官が居ない以上、誰かがやらないと話進まないべ。
んなことはどうでもいいから、さっさとやるべさ、矢口。」
矢口「わかったよ・・チクショー!こうなりゃヤケだ!どう歌えばいいんだ? 教えろ!のの、あいぼん。」 辻 「いいらさんにあわせてうたってくらさい。」 矢口「だ・か・ら、オイラには聞こえねぇっつってんだろ!」 加護「では私に合わせて…こうです。」矢口「わかった、これでいいんだな?」 飯田・矢口・加護「♪ウゥ〜アァ、ウゥ〜アァ、ワァ、ワァ、ワァ、ワァ・・・」
石黒「…やめろ!…この不快な電波は何処からだ?……其処かぁ!!」 その発信源に気付いた石黒は、とどめを待つだけとなった市井らを残し、 先にモーニングロボを倒すべく、真矢二世の元へ戻り、肩の上より指示を出す。 石黒「行け!二世!!そいつを破壊しろ!!グッ、グワアアー、あ、頭が割れるぅ」
矢口「なんかしらないけど、あの女の人が苦しんでるぞ。」 安倍「その人が多分、石黒って敵の幹部だべさ。圭織の仇だべ。」 石黒「やめろ、その歌はやめろぉ!グワアアー!」 安倍「見るべさ。石黒が苦しんだら、真矢二世も苦しんでるべさ。」 辻 「どんどんつづけてうたってって、いいらさんもいってるれす。」 矢口「よ〜しわかった。いくぞ、あいぼん。」 矢口・加護「♪ウゥ〜アァ、ウゥ〜アァ、ワァ、ワァ、ワァ、ワァ・・・」
石黒「……誰だ!私の頭脳に直接話しかけてくるのは?……やはり、お前か!」 飯田「そう私、かおりよ。この技、チャネリングウェイヴのことも覚えていたようね。 言ったはずよ。『たとえこの命が尽きても、かおりはあなたたちのことを 許さないっ!!どんな形であれ、必ずあなたたちと闘うわっ!!』って。 あなたのせいで、かおり、植物人間になっちゃった。でも、たとえ 肉体は動かなくても精神で闘うの。正義は必ず勝つのよ!!」 石黒「貴様らの矮小な正義感など、グ、グワァァアアー、 何故だ、この曲が無性に不快だ。ウォォオオー」 飯田「この曲が流れてる間は、貴女は動けないわ。 貴女が地上で今、最も不快に感じる電波を注入しているのよ。 ……さよなら、石黒彩さん。」
市井「追うぞ。……何があったか知らんが、あやっぺが苦しんでる今がチャンスだ。」 後藤「……。」 市井「どうした、この市井さんを信じられないか?」 後藤「信じるけど……。ホントにあやっぺを殺すの?もう昔みたく仲良くはできないの? もう私、人間界に行かなくてもいい。一緒に暮らそうよ。」 市井「もう遅い。事態がここまで来てしまったらね。圭ちゃん、あやっぺそして私。 みんなが少しずつおかしくなってたんだ。だから今日で一旦、終わらせる。 ……すべてをね。」 後藤「さっきのを見たでしょ。あやっぺは強い。とても生半可な技じゃ無理だよ。」 市井「アレをやるぞ。それしかあやっぺは倒せない。」
後藤「えっ!?アレを?でもアレは圭ちゃんじゃないと…。…まさか……。」 市井「そうだ。吉澤に、圭ちゃんの代わりをやってもらう。」 吉澤「アレっていうのは、ひょっとして……。」 市井「お前ならやれる、後藤の横に並べるよう努力してきたんだろ?」 吉澤「市井さん……。でも、あの技は……。」 市井「圭ちゃんと私を超えること位、やんなきゃ、お前達の時代は来ないぞ。 ……出来るよな?」 吉澤「……わかりました。やってみます。未熟者扱いされたくないですから。」
(ナレーション:BOOM×3の平家 ver.も楽しみだ、平家みちよ) その昔、市井、保田、後藤の部隊の 無敗伝説を創り上げた三人のコンビネーションプレイ。 この技の完成の為に合宿まで行ったという曰く付きのものである。 市井脱退後は、使う者とてなく半ば封印されたような状態であった。
(ナレーション:BOOM×3の平家 ver.も楽しみだ、平家みちよ) その昔、市井、保田、後藤の無敗伝説を 創り上げた三人のコンビネーションプレイ。 この技の完成の為に合宿まで行ったという曰く付きのものである。 市井脱退後は、使う者とてなく半ば封印されたような状態であった。
神速という表現が許されるならば、正にそのスピードで駆け抜ける三人。 市井「行くぞっ!」 後藤・吉澤「はいっ!」 跳んだ! 市井が、後藤がそして吉澤が。 三人の軌跡は一つとなり、標的の石黒を捉える。
市井「市井紗耶香ぁ!」 後藤「後藤真希ぃ!」 吉澤「吉澤ひとみぃ!」 三人「Pティモニーダァイヴァァアー!!!!」 石黒「な、何ぃ……!!」 二人が石黒の腕、脚の関節を決め、一人が腰を抱え込み、 真っ逆様に地表へ叩き付ける。
石黒「…ま、まさか、この技を使うとはな……。」 市井「…ごめん、あやっぺ…どうしても勝たなきゃいけなかったからさ…。」 石黒「…一度でいい、お互い若い頃にサシで雌雄を決したかった…。」 市井「一対一ならあやっぺの方が強いよ。守るべき者がない私よりね。 だから今も、こんな三人がかりの技じゃないと…。」 石黒「負けは負けだ。……陛下をどうするつもりだ。」
市井「……すべてに決着を付けるよ。その為には、まず先にあやっぺを 倒す必要があったんだ……どんな卑怯な手を使ってでもね。」 石黒「紗耶香、あんた、まさか……。」 こっくりと頷く市井。それを見て何事かを察した石黒。 石黒「…そういうことか。…じゃ、先に行ってるよ。」 市井「ありがとう。大丈夫、そんなに待たせはしないさ。」
石黒「一つだけ…気を付けろ。私が斃れれば、もうあれは歯止めが効かない。」 そう言って石黒は、真矢二世を指さした。 真矢二世「ウォォォッォオオオオオー!!」 石黒の敗北と共に、真矢二世が常軌を逸して暴れ出した。
(ナレーション:今回はちょっと長かったな、平家みちよ) 一瞬の隙を突いて、石黒は倒せたものの、そのために 巨大真矢二世の制御は不能となり、破壊衝動だけの存在に成り果てた。 槍と短剣の二本の武器を振り回す真矢二世。 果たしてモーニングロボは勝てるのか? 激動の後半に続く。もちろんチャンネルは2ちゃんねるで。
479 :
名無しさん@1周年 :2000/08/05(土) 15:41
age
480 :
名無しさん@1周年 :2000/08/05(土) 15:43
あがんないよー
>>471 -472
二重カキコになっちゃった。すみません。
482 :
88 :2000/08/05(土) 23:59
パチパチパチパチ。
すごいシーンなのに爆笑しながら読みました。
最終話を待たずに帝國の落日が入るんですか?
>>174 -188
483 :
名無しさん@1周年 :2000/08/06(日) 02:30
age
すごいのは認めるが、ヤスダ帝国サイドさんのは 戦隊モノの色が薄いのが残念。 オリジナルと思って読んでるよ。 試作さんも頑張れ!
485 :
名無しさん@1周年 :2000/08/07(月) 15:13
あげ・・ても意味ない? 「そんなに待たせはしないさ」・・・気になる・・・
486 :
名無しさん@1周年 :2000/08/08(火) 02:21
age
487 :
試作 :2000/08/08(火) 03:15
保田城の最深部、皇帝の間。そこに保田はいた。
ギギギ・・・ 扉が開く
「はあ、はあ、はあ、陛下・・。申し訳ございません。じき、サヤカが来ます。
サヤカを、サヤカを恨んではいけません。陛下、自分の気持ちに正直に・・カハッ。」
「い、石黒っ!」
>>175 -188
石黒は微笑みながらこときれた。
石黒を抱え泣き崩れる保田。
しかし、保田はふと後ろに人影を感じた。それが誰であるか、保田にはわかっていた。
一度だけ涙を拭うと、保田はゆっくりと立ち上がった。
「私は、私は、どうすればいい?・・・サヤカよ。」
サヤカが皇帝の間に既に着いていることはわかっていた。
保田はサヤカを振り返らずに、尋ねた。サヤカにだけは弱いところを
見せたくないのであった。
488 :
試作 :2000/08/08(火) 03:15
「圭・・・私達は、いや私は焦り過ぎていたのかもしれない。全て私のわがままから 始まったことだ。圭・・そしてマキも結局不幸にしてしまった。すまな・・・」 「やめろっ!お前の泣き言など聞きたくない!・・・そんなことを言うために ここに来たのではないだろう?サヤカ、お前は不器用な女だ。今お前が考えていること くらいわかっているつもりだよ。さあ、やろう。」 「・・・言っとくけど圭、私は負けるつもりなどないよ。」 「ふっ、望むところだ。サヤカ、私をただの謀略家だと勘違いしていないか? お前も、マキも、そして吉澤も、私から言わせれば親から貰った素質でママゴトを しているようにしか見えないんだよ。本当の、技というものを見せてあげるよ。」 剣を構え対峙する二人。 「くっ、す、隙がない・・・。」 「どうしたサヤカ?来ないのか?」 「うるさい!行くぞっ、ぷっち乱舞剣!」 キン!キン!キン! 渾身の力を込めた剣を全てはね返す保田。 「どうした?そんなものか?ならばこっちから行くぞ。乙女の心理剣!! ガッキ〜ン!!! サヤカも負けずに受け止める。 「ふふ、なんか楽しいな?」 「はは、まったくだ。最初からこうするべきだったのかもしれ・・・」
489 :
試作 :2000/08/08(火) 03:16
「やめてっ!」 そこに駆け付けたのは後藤と吉澤であった。 「サヤカ・・・なんで?もう私は魔界に戻るって決めたの。もういいよ。やめてよ。」 サヤカにすがる後藤。 「マキ。すまないがそれはできない。剣を合わせた今気付いた。私達は初めから こうするべきだったんだ。」 サヤカは目を輝かせながら後藤に言う。 「そんなっ、なんで・・・?」 吉澤が後藤を制止する。後藤の目を見て首を横に振る吉澤。 「ごっちん・・私にはわかるよ。サヤカさんの言っていること。」 「なんで?わかんない、わかんないよ。」しゃがみ込む後藤。 「ふっ、吉澤、言うようになったじゃないか。吉澤、今の言葉を忘れるなよ。 ただ、相手にそれを強要するのはやめろ。マキ、お前もだ。私達のような立場の ものは、友達友達といっているわけにはいかないんだよ。仲良くやるのも いいが、吉澤の気持ちにも応えてやれ。お前は鈍感すぎるんだよ。ふふっ。」 サヤカは笑って後藤と吉澤に言う。 サヤカと保田の戦いは果てしなく続いた。
490 :
試作 :2000/08/08(火) 03:17
「サヤカ・・圭も、笑ってる・・・楽しんでいるの?・・・。」 「そうだよ、ごっちん。自分の認める相手と戦えるっていうことは最高の幸せなんだ。 ごっちん、私はサヤカさんと皇帝のような関係にごっちんとなりたかったんだ。 でも、今言われたように、それを強制するのは間違っていたのかもしれない。 この前、ごっちんと戦ったときも全く楽しくなかったよ・・・。私は、子供だったん だな・・・。」 「はあ、はあ、はあ、圭、最後に一つだけ教えてくれ。 今の魔界をどう考えている?」 「・・・吉澤に任せようと思う。マキをこれ以上私達に巻き込みたくない。」 「・・・そうか、それを聞いて安心したよ。・・お互い最後の一撃になりそうだな。 覚悟はできてる?圭?」 「ふっ、私もお前にだけは負けるわけにはいかない。死んだ石黒のためにもね・・。」 「・・行くぞ。」 「ああ。」
491 :
試作 :2000/08/08(火) 03:17
「やめて、やめてよ・・・。もういいよお。」後藤がつぶやく。 「マキ、よく見ておけ。お前はお前の信じる道を歩け。」 サヤカがマキにウインクをする。そして後藤にだけ聞こえる声で言った。 「さよならだ。」 「行くぞ、圭!!! ぷっちミリオン剣!!!」 「ふ、やはり最後はその技で来るか、考えることは一緒だな。こっちも行くぞ、 ぷっちミリオン剣!!!」 ・・・ぷっちミリオン剣 この二人にしか使うことのできない伝説の必殺技。 この技を使いこなすものは百万の兵力に匹敵するという。 かつて、二人が死にもの狂いで特訓し習得した思い出の技・・・。 それが今、ぶつかりあおうとしていた。 「さよなら・・? サヤカ、まさか・・。いやあぁぁ、やめてぇぇ〜〜〜」 後藤はサヤカがいつも何か決心をしたときにする眼光を放っていることに気がついた。 しかし、それは・・・。 ザシュゥゥゥ・・・
492 :
試作 :2000/08/08(火) 03:18
サヤカの剣が一瞬早く保田の眉間に届くかと思われたそのとき・・・。 「な? なにっ? なぜだ? なぜ、なぜ、剣を止めたサヤカ?」 サヤカは自ら剣を止め、保田の攻撃をその体に受けた。 「・・・・・ケ、圭、ふふっ、わ、私の勝ち・・だな・・・。マキを、マキを 頼むよ・・・・・・・・・」 「サヤカァァァァァ!!!!!」 保田と、そして後藤と吉澤が駆け寄る。しかし、サヤカの意識はすでに失われていた。 「なんで、なんでお前はいつもそうやってカッコばかりつけるんだよお・・・」 保田が倒れたサヤカの胸元で泣き崩れる。 ゴゴゴゴゴゴ そのとき、保田城が音を立てて大きく揺れ始めた。
493 :
試作 :2000/08/08(火) 03:20
「な、なんだ? これは?」 後藤と保田はショックから動くことができない。 吉澤が皇帝の間を開けて外を見ると・・・。 「ピギャァ〜〜〜ス!!!」 「あ、あれは・・・巨大真矢二世。そうか暴走して・・。 まずい。このままじゃ保田城は・・・。『!』。」 吉澤は近すぎてすぐに気がつくことができなかったが、皇帝の間のすぐそこに 飯田ロボがそびえていた。 「モーニングファイブ・・・来たか、くそっ、こんなときに・・・。」
494 :
試作 :2000/08/08(火) 03:22
「後藤はどこだべさっ!?吉澤っ」 飯田ロボから安倍の声がこだまする。 「く、うるさいっ。今はお前らにかまっている暇はないのだ。」 「後藤はその部屋の中に・・。う、駄目だべさ。今にもあの部屋崩れ落ちそうだべ。 矢口、辻、加護。なっちが下に降りるから飯田ロボで巨大真矢を足止めして。」 「・・・わかった。なっち、気をつけて。」 矢口が安倍を気遣う。 「大丈夫だベ。正義は勝つべさ。したっけ離脱だべっ。」バイ〜ン ドッス〜ン!!(着地音) ガララララ 「おいっ、貴様、お前のせいでまた崩壊が始まったじゃないかっ。」 「むむ、なっちのせいじゃないべさ。そんなことよりはやく後藤を渡すべさ! もう、あの巨大真矢は誰にも止めることはできないべさ・・・」 「・・・ふん、今のごっちんにお前を会わせるわけにはいかない。 どうしても行きたいのなら私を倒してから行くんだな。」
495 :
試作 :2000/08/08(火) 03:25
なっちショックにつき今日はこの辺にしときます
496 :
名無しさん@1周年 :
2000/08/08(火) 16:35 さやか・・・・・ よっすぃーはどうなる??