サスペンス小説「それいけミニモニ探偵団!!」

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160大河好き
>>159の続き

後藤は松浦亜弥を殺したビルに来ていた
暗いビルの廊下を後藤は歩いていた
「明かりはどこかしら?」
後藤は手探りで壁に複数あるスイッチを押してみたが、どれを押しても明かりがつかなかった

エレベーターで7階まで上がり いよいよ松浦の最期をみた部屋へと近付いていった

後藤はさの部屋のドアの前に立った
(矢口はもう来てるかしら?)
後藤は封筒に書かれていた内容を思い返した

『後藤へ、大事な話しがあるの今すぐ千代田ビルの7階の一番奥の部屋へ来て』

千代田ビル 松浦の死んだビル 7階の一番奥の部屋 松浦の死んだ部屋

矢口は知っている 恐らく辻と加護の話しから推理したのだろう

後藤はポケットの中にピアノ線があるかどうか、手でまさぐり確認した

この部屋には窓ガラスが外側だけでなく廊下側にもあった
廊下側のガラスは摺ガラスになってた

後藤は摺ガラス越しに部屋の中を覗いてみた 当然中の様子はわからない

ただビルの外にある街の明かりが見えるだけだった

後藤はそーっとドアを開けた 部屋は暗かったが、外の明かりのおかけで、かろうじて中の様子が伺えた

中には誰もいなかった

後藤は部屋の中に入り矢口を待つ事にした